2013年10月14日
ジョコビッチのフォアなら
『じょこたん』 さんからフォアハンドの質問です。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
為になる記事の数々、
いつも参考にさせていただいています。
ありがとうございます。
さて、youtubeにジョコビッチがテニスの解説をしている動画があります。
「A Free Lesson With: Novak Djokovic」
その中で、フォアハンドについて、
「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」とコメントしています。
松原さんのお話だと、腕だけでスイングするイメージを持っていたとしても、鋭くスイングしようとすると自然と全身の力をつかったスイングになる、とのことだったと思います。
両者は正反対のような気がするのですが、
意識の差だけで、結局足のバネをつかってスイングするので同じなのでしょうか。
若い人に教えるときに迷いが生じるので、ご教示ください。
投稿者 じょこたん 2013/10/13 20:36
私の答えです。
ある程度の余裕があるとき
最高のフォアハンドは
1、膝の屈伸、上体の回転
2、上体前向きでのブロック
3、鋭い腕の振りぬき
で、打ち込まれます。
1、2の時、腕を完全に脱力すると
腕が上体の回転に遅れ、不安定になり、強く振ることもできません。
少なくとも上体の動きや
暴れようとするラケットの重さに逆らうだけの力が必要になります。
次に
リターンなどの余裕のない状況でフォアハンドを打つ場合ですが
膝の屈伸や上体の回転をある程度減らして、腕を振ることをメインにします。
両者に共通なのは、「腕を振ることです」
そして、「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことです。
上級者にとっては、もちろんジョコビッチなら
「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことは無意識にやっています。
ですから、彼にとって
「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」 は
まことに正しいことなのです。
一方、初級者や中級者、迷える上級者にとっては
「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことができないために
もしかしたら、腕をできるだけリラックスさせたために
身体を使おうとすればするほど
腕がトッチラカル、という現象が起きるのです。
それと、腕を振ろうと思えば、上体もある程度勝手に動くのです。
ですから覚える手順として
1、腕で打つ
2、上手くできるなら、身体を使う
という順番がいいのです。
才能があるようなら、2番まで行くでしょうし
練習量が少なかったり、還暦からテニスを始めたりの場合は、1番だけでいい。
1番は絶対的な必修科目であり、2番は選択科目なのです。
テニスでは、試合では
「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」
という理由では点をもらえません。
逆に、そのために点を失うようなら、やらないほうがいいのです。
でも、「そのために点を失うよう」 なやつはナダルに勝てないのです。
まとめです (対症療法とも言えますが)
プロを目指すようなやつには、ジョコビッチの言葉を聞かせてやってください。
「そのために点を失うよう」 なやつには、「腕力だ」 と怒鳴ってください。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
為になる記事の数々、
いつも参考にさせていただいています。
ありがとうございます。
さて、youtubeにジョコビッチがテニスの解説をしている動画があります。
「A Free Lesson With: Novak Djokovic」
その中で、フォアハンドについて、
「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」とコメントしています。
松原さんのお話だと、腕だけでスイングするイメージを持っていたとしても、鋭くスイングしようとすると自然と全身の力をつかったスイングになる、とのことだったと思います。
両者は正反対のような気がするのですが、
意識の差だけで、結局足のバネをつかってスイングするので同じなのでしょうか。
若い人に教えるときに迷いが生じるので、ご教示ください。
投稿者 じょこたん 2013/10/13 20:36
私の答えです。
ある程度の余裕があるとき
最高のフォアハンドは
1、膝の屈伸、上体の回転
2、上体前向きでのブロック
3、鋭い腕の振りぬき
で、打ち込まれます。
1、2の時、腕を完全に脱力すると
腕が上体の回転に遅れ、不安定になり、強く振ることもできません。
少なくとも上体の動きや
暴れようとするラケットの重さに逆らうだけの力が必要になります。
次に
リターンなどの余裕のない状況でフォアハンドを打つ場合ですが
膝の屈伸や上体の回転をある程度減らして、腕を振ることをメインにします。
両者に共通なのは、「腕を振ることです」
そして、「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことです。
上級者にとっては、もちろんジョコビッチなら
「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことは無意識にやっています。
ですから、彼にとって
「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」 は
まことに正しいことなのです。
一方、初級者や中級者、迷える上級者にとっては
「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことができないために
もしかしたら、腕をできるだけリラックスさせたために
身体を使おうとすればするほど
腕がトッチラカル、という現象が起きるのです。
それと、腕を振ろうと思えば、上体もある程度勝手に動くのです。
ですから覚える手順として
1、腕で打つ
2、上手くできるなら、身体を使う
という順番がいいのです。
才能があるようなら、2番まで行くでしょうし
練習量が少なかったり、還暦からテニスを始めたりの場合は、1番だけでいい。
1番は絶対的な必修科目であり、2番は選択科目なのです。
テニスでは、試合では
「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」
という理由では点をもらえません。
逆に、そのために点を失うようなら、やらないほうがいいのです。
でも、「そのために点を失うよう」 なやつはナダルに勝てないのです。
まとめです (対症療法とも言えますが)
プロを目指すようなやつには、ジョコビッチの言葉を聞かせてやってください。
「そのために点を失うよう」 なやつには、「腕力だ」 と怒鳴ってください。
2013年09月09日
デルポトロのフォア
『龍之介』 さんからの質問。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。
すいません、フォアハンドについて質問です。
ほとんどの選手はテイクバックの際、打つ面を伏せているのですが
デルポトロ選手は横向きになっていると思います。
これは、グリップの厚さが要因なのでしょうか。
私も横向きっぽいので、修正した方がいいのか悩んでいます。
彼のフォームで、スピン系をどのように打っているのか、解析していただけると
ありがたいです。宜しくお願い致します。 龍之介
投稿者 龍之介 2013/09/09 10:15
私の答えです。
これ、実は2010年の1月に、ためブロさんの質問から始まって
3回くらい解説したことがあります。
興味のある方はそちらも読んでみてください。
さて、簡単に答えますと
普通の選手は
フォアのテイクバックで面が上を向かないよう
しっかりと面を下向きか後ろ向きになるように引いていきます。
そうしないとインパクトで正確な垂直面にならないからです。
デルポトロも低い打点で
トップスピンをしっかりかけるときはそうしているようです。
これは試合中にそう引いた、ユーチューブの動画です。
他の男子プロに比べると下向き具合は少ないのですが
明らかに、面を下向き方向に向けて行っています。
女子選手によくあるくらいの形です。
(実はこの動画、差し替えました。
以前のはベルディッチの画像と間違えていました。
コメントで指摘してくれた、『lendl』さん、ありがとうございました。)
さて、フォアの引き方
ところが練習中は平気で上向きに引く。
また、高い打点のフラットハードヒットもそのようです。
これは、有明で練習中の、ユーチューブの動画です。
さて、ハードヒットについてはこんな風に考えています。
(今日は理科です)
スウィングスピードが速いと
インパクトのボールとの接触時間、わずか1000分の5秒が
長さにおいて意味を持つ。
時速100kmで振ると
14cmの長さでラケットと接触することにナル。
また反発係数もこの領域になると、ほぼゼロに近くなる。
だからもっと長い距離にわたってくっついているかもしれない。
こうなると
反発しないのだから
面の向きへ跳ねかえりはほぼなくなり
ボールはスウィング方向に吹っ飛ぶ。
だから引き方はどうでもいい。
かなりソフトテニスと似た状況になるのです。
しかしこんなところが
天才、デルポトロの特徴となって
普通のショットで乱れる原因にナル。
先日も書いたように
全部フラットのハードヒットというわけにもいかないのだ。
どんなショットも正確なテイクバックで引く人は
引き方を変える必要がなく、エラーしにくい。
打球によって、いろいろに引く人は
ちょっと間違うとエラーの連発にナル
そんなわけで
世界一、圧倒的に強そうなのに
時々スランプになって、ぼろぼろになったり。
波の大きい
よくも悪くも、危険な選手になっているのではないだろうか。
一般の選手がまねたら
市民大会の予選で、「惜しかったね」 といわれるかも。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。
すいません、フォアハンドについて質問です。
ほとんどの選手はテイクバックの際、打つ面を伏せているのですが
デルポトロ選手は横向きになっていると思います。
これは、グリップの厚さが要因なのでしょうか。
私も横向きっぽいので、修正した方がいいのか悩んでいます。
彼のフォームで、スピン系をどのように打っているのか、解析していただけると
ありがたいです。宜しくお願い致します。 龍之介
投稿者 龍之介 2013/09/09 10:15
私の答えです。
これ、実は2010年の1月に、ためブロさんの質問から始まって
3回くらい解説したことがあります。
興味のある方はそちらも読んでみてください。
さて、簡単に答えますと
普通の選手は
フォアのテイクバックで面が上を向かないよう
しっかりと面を下向きか後ろ向きになるように引いていきます。
そうしないとインパクトで正確な垂直面にならないからです。
デルポトロも低い打点で
トップスピンをしっかりかけるときはそうしているようです。
これは試合中にそう引いた、ユーチューブの動画です。
他の男子プロに比べると下向き具合は少ないのですが
明らかに、面を下向き方向に向けて行っています。
女子選手によくあるくらいの形です。
(実はこの動画、差し替えました。
以前のはベルディッチの画像と間違えていました。
コメントで指摘してくれた、『lendl』さん、ありがとうございました。)
さて、フォアの引き方
ところが練習中は平気で上向きに引く。
また、高い打点のフラットハードヒットもそのようです。
これは、有明で練習中の、ユーチューブの動画です。
さて、ハードヒットについてはこんな風に考えています。
(今日は理科です)
スウィングスピードが速いと
インパクトのボールとの接触時間、わずか1000分の5秒が
長さにおいて意味を持つ。
時速100kmで振ると
14cmの長さでラケットと接触することにナル。
また反発係数もこの領域になると、ほぼゼロに近くなる。
だからもっと長い距離にわたってくっついているかもしれない。
こうなると
反発しないのだから
面の向きへ跳ねかえりはほぼなくなり
ボールはスウィング方向に吹っ飛ぶ。
だから引き方はどうでもいい。
かなりソフトテニスと似た状況になるのです。
しかしこんなところが
天才、デルポトロの特徴となって
普通のショットで乱れる原因にナル。
先日も書いたように
全部フラットのハードヒットというわけにもいかないのだ。
どんなショットも正確なテイクバックで引く人は
引き方を変える必要がなく、エラーしにくい。
打球によって、いろいろに引く人は
ちょっと間違うとエラーの連発にナル
そんなわけで
世界一、圧倒的に強そうなのに
時々スランプになって、ぼろぼろになったり。
波の大きい
よくも悪くも、危険な選手になっているのではないだろうか。
一般の選手がまねたら
市民大会の予選で、「惜しかったね」 といわれるかも。
2013年09月04日
くるみ並みのフォアハンド
奈良くるみのフォアハンドは
構えの段階から
手首の形ができていて
引き方にも腕のひねりがなく
そのままで当然のように入る。
男子のトップでは当たり前のことなのだが
意外に女子選手では少ない。
長いラリーからようすを見ながら
ボールを調整する女子テニスのスタイルから来るものか
コーチの言うことを素直に聞く女子のまじめさの故か?
しかとはわからない。
でも何人かはいる。
この人のフォアならバッチリという女子プロ。
今日は二人を紹介しよう。
1人目は、リー・ナ
この、ややフォアハンド優先の構えから
しっかりとインパクトまで
スウィングも姿勢も安定している。
そして細かいフットワークもあり。
すごいお姉さんなのだ。
そしてもう一人。
奈良くるみの負けた相手、エレーナ・ヤンコビッチ
女子では、なかなかこの写真がないのだが
テイクバックで、面がしっかり後ろを向いている。
当たり前のようで
なかなか、女子選手の中には見かけない。
奈良くるみもこの2人と同じようにできているので
世界のトップクラスと互角といいたいところだが
ちょっとザンネン、体格に差がある。
向こうの2人のほうがでかいのだ
つまりパワーがある。
でもそれだけなら
先日のヤンコビッチと競った試合は説明できない。
何かある。
それは前目のポジションを取ることのできる 戦術眼とフットワーク。
チャンスと見たら、すかさずベースライン内に入ってヒットする。
これは明らかに上手い。
浅くなったボールに自分はすかさず反応すること
先手をより多く取って
なるべく相手を反応させないことが、これからますます重要にナル。
構えの段階から
手首の形ができていて
引き方にも腕のひねりがなく
そのままで当然のように入る。
男子のトップでは当たり前のことなのだが
意外に女子選手では少ない。
長いラリーからようすを見ながら
ボールを調整する女子テニスのスタイルから来るものか
コーチの言うことを素直に聞く女子のまじめさの故か?
しかとはわからない。
でも何人かはいる。
この人のフォアならバッチリという女子プロ。
今日は二人を紹介しよう。
1人目は、リー・ナ
この、ややフォアハンド優先の構えから
しっかりとインパクトまで
スウィングも姿勢も安定している。
そして細かいフットワークもあり。
すごいお姉さんなのだ。
そしてもう一人。
奈良くるみの負けた相手、エレーナ・ヤンコビッチ
女子では、なかなかこの写真がないのだが
テイクバックで、面がしっかり後ろを向いている。
当たり前のようで
なかなか、女子選手の中には見かけない。
奈良くるみもこの2人と同じようにできているので
世界のトップクラスと互角といいたいところだが
ちょっとザンネン、体格に差がある。
向こうの2人のほうがでかいのだ
つまりパワーがある。
でもそれだけなら
先日のヤンコビッチと競った試合は説明できない。
何かある。
それは前目のポジションを取ることのできる 戦術眼とフットワーク。
チャンスと見たら、すかさずベースライン内に入ってヒットする。
これは明らかに上手い。
浅くなったボールに自分はすかさず反応すること
先手をより多く取って
なるべく相手を反応させないことが、これからますます重要にナル。
2013年09月03日
くるみフォアハンド
奈良くるみさんのフォアハンドがすばらしい。
USオープンで3回戦進出
ヤンコビッチにもう少しというところまで迫った。
思い切って振りぬくことができるフォアハンド。
高い打点でもOK
頭上、30cmくらいから
サイドスピンをかけた逆クロスを放ち、ウィナーにした。
バウンド頂上で打ち込むことは当たり前のよう。
現代フォアハンドの基本がすべてそこにある。
今日は興奮のまま、「くるみフォアハンド」を解説する。
まず、私の気に入ったのは構え。
とにかく、このまま引けばいいという構え。
手首の向きもインパクトように、すでにできている。
左手はバックハンドに備えて、そのグリップだ。
錦織もこうしている。
次がテイクバック
腕を捻らないで、面を外に向くように引いていく。
振り出すときのラケット面は、完璧に下向き (後ろ向き)
この形から振り出せば
当然、垂直なインパクト面がついてくる。
この人とまったく同じ。
2人とも、ここも完璧。
インパクトは上体がしっかり垂直
もちろん前向き
面も垂直。
頭もしっかり立っている。
これはすべての写真がそう。
ここも完璧、まさに教科書。
パワーのリズムも
細かいフットワークから、大きな踏み切り足へ。
「ダッ、ダ、ダ、ダッ、ギュウ、バキッ」
ギュウ、は大きな力強い踏んばり
バキッ、強烈なインパクトだ。
これはぜひ、皆さん動画で見てほしい。
最後は当然
となる。
フォアハンドはこうすればいい、といっている松原コーチの話し
そのすべてがここにある。
そうそう忘れるところだった
打点が遅れたりしても安全に打つために
ナダル打ちもかなり多用するのだ。
USオープンで3回戦進出
ヤンコビッチにもう少しというところまで迫った。
思い切って振りぬくことができるフォアハンド。
高い打点でもOK
頭上、30cmくらいから
サイドスピンをかけた逆クロスを放ち、ウィナーにした。
バウンド頂上で打ち込むことは当たり前のよう。
現代フォアハンドの基本がすべてそこにある。
今日は興奮のまま、「くるみフォアハンド」を解説する。
まず、私の気に入ったのは構え。
とにかく、このまま引けばいいという構え。
手首の向きもインパクトように、すでにできている。
左手はバックハンドに備えて、そのグリップだ。
錦織もこうしている。
次がテイクバック
腕を捻らないで、面を外に向くように引いていく。
振り出すときのラケット面は、完璧に下向き (後ろ向き)
この形から振り出せば
当然、垂直なインパクト面がついてくる。
この人とまったく同じ。
2人とも、ここも完璧。
インパクトは上体がしっかり垂直
もちろん前向き
面も垂直。
頭もしっかり立っている。
これはすべての写真がそう。
ここも完璧、まさに教科書。
パワーのリズムも
細かいフットワークから、大きな踏み切り足へ。
「ダッ、ダ、ダ、ダッ、ギュウ、バキッ」
ギュウ、は大きな力強い踏んばり
バキッ、強烈なインパクトだ。
これはぜひ、皆さん動画で見てほしい。
最後は当然
となる。
フォアハンドはこうすればいい、といっている松原コーチの話し
そのすべてがここにある。
そうそう忘れるところだった
打点が遅れたりしても安全に打つために
ナダル打ちもかなり多用するのだ。
2013年08月31日
完璧なフォアハンド
『56歳8ヶ月』 さんからコメントを頂いた。
私の動画をヨイショしていただいたので、さっそく掲載。
以下がそのコメントの全文です。
超一流2人の後に見ても超カッコいいですね。
才能のない私は手首を固めるのに苦労しています。
速い球を打とうとする時以外は手首を使わずに打てるようになってきました。
投稿者 56歳8ヶ月 2013/08/30 21:50
私の解説です。
しっかりお褒め頂いてありがとうございます。
いいフォームで打つことについて、ちょっと解説します。
いいフォームで打つためには
スウィングした先に、ボールが来る事が前提。
そこにボールが無ければ
一転して空振りか、フレームショットなのだ。
インパクトの位置をしっかり見極めて打てばいいようだが
それでは必ず振り遅れになってしまう。
だからインパクトまでボールを見るわけではない。
途中からは球筋、タイミングを想像して
その、想像したボールをヒットするのだ。
だから速いボールも想像できれば打てるはず。
スウィングも
手首を固定して打つためには
身体全体の位置が正確でなくては打てないのだ。
だから最後まで足を動かして
一瞬、足を決めたら、ビュウッとひっぱたくのだ。
さて完璧な位置取りと
美しく完璧なフォームを持っているとして
さらに、タイミングとボールの高さについてのコツを紹介する。
1つ目は、始動のタイミングを早めにすること。
いつも言っている、「ユウックリ」
早めに構えて、スウィングを始めれば、ゆっくりで間に合うし。
遅れそうなら、途中から少しはやめればいい。
2つ目は、打点を高めに想定する事。
高めに設定した打点が
イレギュラーバウンドなどで低くなったら
振り出すときに下げる量を増やせばいい。
そのために、スウィングスピードが上がってしまい
つなぐ予定のショットがウィナーになってしまうこともある。
それはそれでしょうがない。
逆に低いつもりのバウンドが
思ったよりも高かったら
ちょっと修正が難しいし
威力が落ちてしまう事が多い。
ちょっと高目を想定するのがコツなのだ。
自分がハードヒットするときに手首を固定するのは?
上の写真を10秒間見つめ、しっかり力を入れて、練習でしょうか。
まあ、そんなこんなで、打てる幅を広げていけばいいのだ。
私の動画をヨイショしていただいたので、さっそく掲載。
以下がそのコメントの全文です。
超一流2人の後に見ても超カッコいいですね。
才能のない私は手首を固めるのに苦労しています。
速い球を打とうとする時以外は手首を使わずに打てるようになってきました。
投稿者 56歳8ヶ月 2013/08/30 21:50
私の解説です。
しっかりお褒め頂いてありがとうございます。
いいフォームで打つことについて、ちょっと解説します。
いいフォームで打つためには
スウィングした先に、ボールが来る事が前提。
そこにボールが無ければ
一転して空振りか、フレームショットなのだ。
インパクトの位置をしっかり見極めて打てばいいようだが
それでは必ず振り遅れになってしまう。
だからインパクトまでボールを見るわけではない。
途中からは球筋、タイミングを想像して
その、想像したボールをヒットするのだ。
だから速いボールも想像できれば打てるはず。
スウィングも
手首を固定して打つためには
身体全体の位置が正確でなくては打てないのだ。
だから最後まで足を動かして
一瞬、足を決めたら、ビュウッとひっぱたくのだ。
さて完璧な位置取りと
美しく完璧なフォームを持っているとして
さらに、タイミングとボールの高さについてのコツを紹介する。
1つ目は、始動のタイミングを早めにすること。
いつも言っている、「ユウックリ」
早めに構えて、スウィングを始めれば、ゆっくりで間に合うし。
遅れそうなら、途中から少しはやめればいい。
2つ目は、打点を高めに想定する事。
高めに設定した打点が
イレギュラーバウンドなどで低くなったら
振り出すときに下げる量を増やせばいい。
そのために、スウィングスピードが上がってしまい
つなぐ予定のショットがウィナーになってしまうこともある。
それはそれでしょうがない。
逆に低いつもりのバウンドが
思ったよりも高かったら
ちょっと修正が難しいし
威力が落ちてしまう事が多い。
ちょっと高目を想定するのがコツなのだ。
自分がハードヒットするときに手首を固定するのは?
上の写真を10秒間見つめ、しっかり力を入れて、練習でしょうか。
まあ、そんなこんなで、打てる幅を広げていけばいいのだ。
2013年08月30日
フォアハンドのそこが
『テニヌの玉子様』 からコメントをいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、いつも参考にさせていただいています。
以前、ソデルリングのフォアハンドが松原コーチのフォアハンドと似ている、
とどこかで読みました。
youtubeで動画を見てたしかに似ていると思いました。
ですが、ガルシア=ロペスという選手のフォアハンドをみると、
ソデルリング以上にそっくりな気がしました。
いかがでしょうか。
投稿者 テニヌの玉子様 2013/08/30 00:47
私の解説です。
私がフォアハンドで
特に引き方で気にしていることが
0、 そのまま腕を捻らずに引いて振ればインパクトが垂直になるように構える。
1、 インパクトの手首の形のまま引いていく。
2、 腕を捻らないで引く。
そのための基本が振り子だということ。
基本的に男子のプロは99%そうですが
手首の形については
スピンが多めにかかるよう
面と平行な方向に動かすプロが多いのです。
この手首を動かさないプロが
先ほどの2人です。
手首についてはどちらも変わらないと思いますが
やや低目から振り子のように引くのが、ソデルリング
これがユーチューブの動画です。
やや高めから面を外に向けるように引く、ガルシア=ロペス でしょうか。
これがユーチューブの動画です。
そして松原コーチのは
これがユーチューブの動画です。
さてどうでしょう?
超一流のプロと比べていただき、恐悦至極です。
手首の固定は
固定するように指導しても
ナダルやジョコのように、才能のある人は勝手に必要量動かします。
才能のない人は手首を動かすとコントロール不能に陥ります。
だから固定するように教える。
コーチなので
そのための見本になるよう、松原さんはやっています。
それと、フラット性に叩くには手首を固めたほうがいいです。
そうそう、リターンに強い、アガシも手首を固定しますよね。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、いつも参考にさせていただいています。
以前、ソデルリングのフォアハンドが松原コーチのフォアハンドと似ている、
とどこかで読みました。
youtubeで動画を見てたしかに似ていると思いました。
ですが、ガルシア=ロペスという選手のフォアハンドをみると、
ソデルリング以上にそっくりな気がしました。
いかがでしょうか。
投稿者 テニヌの玉子様 2013/08/30 00:47
私の解説です。
私がフォアハンドで
特に引き方で気にしていることが
0、 そのまま腕を捻らずに引いて振ればインパクトが垂直になるように構える。
1、 インパクトの手首の形のまま引いていく。
2、 腕を捻らないで引く。
そのための基本が振り子だということ。
基本的に男子のプロは99%そうですが
手首の形については
スピンが多めにかかるよう
面と平行な方向に動かすプロが多いのです。
この手首を動かさないプロが
先ほどの2人です。
手首についてはどちらも変わらないと思いますが
やや低目から振り子のように引くのが、ソデルリング
これがユーチューブの動画です。
やや高めから面を外に向けるように引く、ガルシア=ロペス でしょうか。
これがユーチューブの動画です。
そして松原コーチのは
これがユーチューブの動画です。
さてどうでしょう?
超一流のプロと比べていただき、恐悦至極です。
手首の固定は
固定するように指導しても
ナダルやジョコのように、才能のある人は勝手に必要量動かします。
才能のない人は手首を動かすとコントロール不能に陥ります。
だから固定するように教える。
コーチなので
そのための見本になるよう、松原さんはやっています。
それと、フラット性に叩くには手首を固めたほうがいいです。
そうそう、リターンに強い、アガシも手首を固定しますよね。
2013年08月02日
エアーケイのご利益
まずは前回の記事に対するの昨日の質問。
スピンサーブの向きの話です。
松原コーチ
この記事(スピンサーブの上体の向き)の写真に
打球方向の矢印を是非いれてもらえませんか?
投稿者 ヒゲおやじ 2013/08/02 09:14
私の答えです。
この写真自体が打球方向へ向けて撮影したつもりですので
画面まっすぐ奥が打球方向です。
さて、今日の本題
『レフティ』 さんからエアーケイに対する質問です。
以下がそのコメントの後半、質問部分です。
・・・・・・
さて、今回は全く別の質問です。錦織のエアKの写真を見ていて、「このショット、何かメリットがあるのか?」と素朴な疑問。ジャンプショットの効用は認めていても、後ろ足をわざわざ上げてから打つなんて…と。トッププロでも頻繁に使われているのでしょうか?
昔、マルセオ・リオス?も打っていたような…。定かではありませんが、よろしくお願いします。
投稿者 レフティ2013/07/29 17:35
私の答えです。
プロ以外にはまったくメリットがありません。
エアーケイの打点は
通常立っている高さで言うと
頭か、もう少し上でしょうか
この高さからフラットに
つまり、高速度でハードヒットできるのが特徴です。
浅いところからの高速フォアハンド
ばれていても決まる。
通常この高さからハードヒットするには
ラケットヘッドが上がってしまうため
ワイパースウィングで
サイドスピン気味のトップスピンショットになります。
ですからどうしてもスピン分勢いがそがれ
どフラットに比べ、ややスピードが鈍ります。
それをエアーケイなら、どフラットでいけるというわけです。
打てる資格のある人はというと
高い打点からフラットのハードヒットができる人
体幹がしっかりしていて脚力もある人。
つまり、若手の男子プロです。
そうそう、もうひとつの大きなメリット
「派手なこと」
これもプロにこそ必要な要素。
さて、エアーケイをバックでやると
通称 「ジャックナイフ」 と呼ばれるショットです。
バックハンドを上からよりフラットぎみにたたく技
マルセオ・リオス がその元祖と言っていいと思います。
サフィンもよくやっていましたね。
こちらは現代の若手男子プレーヤーはみんなやりますね。
スピンサーブの向きの話です。
松原コーチ
この記事(スピンサーブの上体の向き)の写真に
打球方向の矢印を是非いれてもらえませんか?
投稿者 ヒゲおやじ 2013/08/02 09:14
私の答えです。
この写真自体が打球方向へ向けて撮影したつもりですので
画面まっすぐ奥が打球方向です。
さて、今日の本題
『レフティ』 さんからエアーケイに対する質問です。
以下がそのコメントの後半、質問部分です。
・・・・・・
さて、今回は全く別の質問です。錦織のエアKの写真を見ていて、「このショット、何かメリットがあるのか?」と素朴な疑問。ジャンプショットの効用は認めていても、後ろ足をわざわざ上げてから打つなんて…と。トッププロでも頻繁に使われているのでしょうか?
昔、マルセオ・リオス?も打っていたような…。定かではありませんが、よろしくお願いします。
投稿者 レフティ2013/07/29 17:35
私の答えです。
プロ以外にはまったくメリットがありません。
エアーケイの打点は
通常立っている高さで言うと
頭か、もう少し上でしょうか
この高さからフラットに
つまり、高速度でハードヒットできるのが特徴です。
浅いところからの高速フォアハンド
ばれていても決まる。
通常この高さからハードヒットするには
ラケットヘッドが上がってしまうため
ワイパースウィングで
サイドスピン気味のトップスピンショットになります。
ですからどうしてもスピン分勢いがそがれ
どフラットに比べ、ややスピードが鈍ります。
それをエアーケイなら、どフラットでいけるというわけです。
打てる資格のある人はというと
高い打点からフラットのハードヒットができる人
体幹がしっかりしていて脚力もある人。
つまり、若手の男子プロです。
そうそう、もうひとつの大きなメリット
「派手なこと」
これもプロにこそ必要な要素。
さて、エアーケイをバックでやると
通称 「ジャックナイフ」 と呼ばれるショットです。
バックハンドを上からよりフラットぎみにたたく技
マルセオ・リオス がその元祖と言っていいと思います。
サフィンもよくやっていましたね。
こちらは現代の若手男子プレーヤーはみんなやりますね。
2013年07月30日
ダブルスのフォアハンド
『ヒゲおやじ』 さんから、ダブルスでのストロークの質問です。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつもお世話になります。
ボレーヤーの足元にボールを落として、相手のボレーが甘く浮いたときに、
フラットでパスを打つとどうしても安定しませんので、速めのスピン系で
パスを打ちたいと思ってます。
しかし、スピン系で弾道が高くなり、上手なボレーヤーには、逆にハイボレーで
前衛を狙われてしまいます。
プロのボレストの映像を見ていると、ボレーヤーがサービスライン付近で
ボレーをしていますが、その時の高さが肩くらいの位置だと思います。
ということは、僕ら一般プレーヤーが通常ボレーするネットとサービスラインの
中間くらいだと頭くらいの高さのボールが飛んできているのではないかと
思います。
一般レベルでは、この高さはボレーヤーの餌食になってしまうチャンスボール
になってしまうと思うのですが、プロのボールはスピードが速くスピンも効いている
ので、それなりの速度もあって、高い弾道から急激に落ちることから、
その高さでもボレーヤーのチャンスボールにならないにならないということでしょうか?
引っ張り込むフォアを覚えてからシングルスのストロークはかなり安定しておりますが、
ダブルスの後衛になったときは、相手の前衛にポーチを食らうことが多く
若干ストレス気味です。
並行陣に対して、後衛がストロークで決め方のコツをご教示いただきますと
嬉しいです。
投稿者 ヒゲおやじ 2013/07/19 22:35
私の答えです。
プロはプロのボールになれていますから
もちろん肩口の高さのボレーは、どチャンスボールです。
そこへストロークを打っていたら
意識して打っているのなら
間違いなく、プロになれないと思います。
何か誤解があるか?
たまたまサーブがよかった後とか?
男子のプロでもスペインや南米の選手は
最近は雁行が多くなり、ストローク勝負というペアーも
けっこういます。
実は私もそのやり方です。
相手が平行陣でネットへつこうとすると
自慢のストロークで足元に叩き込み
浮いたボレーを
パートナーがポーチ
または自分でさらに叩き込みます。
もちろんネットすれすれの低いボール
またはトップスピンロブです。
さてどうやってそうなるか?
まず深いボールがえらいという考えを捨てましょう。
必要なだけ浅く、短いボールを打つように練習する。
「引っ張り込むフォア」 というのはそのための技術です。
ワイパースウィングです。
左脇にフィニッシュするのですが
フィニッシュ位置をもっと下にすれば
低めの弾道で打ち出すことができると思います。
赤い矢印の方向に力を入れ
通常緑の線で振るところを
黄色の線の方向にラケット面を引っ張り込むのです。
もう1つは最後の奥の手。
フラットにネットすれすれにぶん殴る。
トップスピンをしっかり振る余裕のないときなどは
居直って、これで勝負です。
とにかく
フラットは低い弾道
トップスピンは高い弾道という固定観念は捨てるべきです。
フラットで高く打ったら、よっぽどゆるくなければアウト。
トップスピンなら入っちゃうというだけのこと。
トップスピンで低く打つのは当然のことなのです。
ぶち抜きましょう。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつもお世話になります。
ボレーヤーの足元にボールを落として、相手のボレーが甘く浮いたときに、
フラットでパスを打つとどうしても安定しませんので、速めのスピン系で
パスを打ちたいと思ってます。
しかし、スピン系で弾道が高くなり、上手なボレーヤーには、逆にハイボレーで
前衛を狙われてしまいます。
プロのボレストの映像を見ていると、ボレーヤーがサービスライン付近で
ボレーをしていますが、その時の高さが肩くらいの位置だと思います。
ということは、僕ら一般プレーヤーが通常ボレーするネットとサービスラインの
中間くらいだと頭くらいの高さのボールが飛んできているのではないかと
思います。
一般レベルでは、この高さはボレーヤーの餌食になってしまうチャンスボール
になってしまうと思うのですが、プロのボールはスピードが速くスピンも効いている
ので、それなりの速度もあって、高い弾道から急激に落ちることから、
その高さでもボレーヤーのチャンスボールにならないにならないということでしょうか?
引っ張り込むフォアを覚えてからシングルスのストロークはかなり安定しておりますが、
ダブルスの後衛になったときは、相手の前衛にポーチを食らうことが多く
若干ストレス気味です。
並行陣に対して、後衛がストロークで決め方のコツをご教示いただきますと
嬉しいです。
投稿者 ヒゲおやじ 2013/07/19 22:35
私の答えです。
プロはプロのボールになれていますから
もちろん肩口の高さのボレーは、どチャンスボールです。
そこへストロークを打っていたら
意識して打っているのなら
間違いなく、プロになれないと思います。
何か誤解があるか?
たまたまサーブがよかった後とか?
男子のプロでもスペインや南米の選手は
最近は雁行が多くなり、ストローク勝負というペアーも
けっこういます。
実は私もそのやり方です。
相手が平行陣でネットへつこうとすると
自慢のストロークで足元に叩き込み
浮いたボレーを
パートナーがポーチ
または自分でさらに叩き込みます。
もちろんネットすれすれの低いボール
またはトップスピンロブです。
さてどうやってそうなるか?
まず深いボールがえらいという考えを捨てましょう。
必要なだけ浅く、短いボールを打つように練習する。
「引っ張り込むフォア」 というのはそのための技術です。
ワイパースウィングです。
左脇にフィニッシュするのですが
フィニッシュ位置をもっと下にすれば
低めの弾道で打ち出すことができると思います。
赤い矢印の方向に力を入れ
通常緑の線で振るところを
黄色の線の方向にラケット面を引っ張り込むのです。
もう1つは最後の奥の手。
フラットにネットすれすれにぶん殴る。
トップスピンをしっかり振る余裕のないときなどは
居直って、これで勝負です。
とにかく
フラットは低い弾道
トップスピンは高い弾道という固定観念は捨てるべきです。
フラットで高く打ったら、よっぽどゆるくなければアウト。
トップスピンなら入っちゃうというだけのこと。
トップスピンで低く打つのは当然のことなのです。
ぶち抜きましょう。
2013年07月12日
ライト君のフォアハンド
ライト君のフォアハンドは
まっすぐなフォアハンドだった。
もちろんテニスのフォアハンドは肩を中心にして振るわけで
スウィングは上から見て円形になる。
直線的に振れるわけではない。
イメージとしてだが
ボールをまっすぐに斜め下から斜め上方向に捉える。
そうすれば確かにトップスピンはかかるのだが
ついちょっとだけアウトしてしまう。
まして
ベースラインの中に入って
しかも浅く入れるなんてことは至難の技。
だから
ライト君のフォアハンドも
チャンスボールをぶん殴るのが苦手だった。
じゃあどうするのか?
プロはこんなフィニッシュ
左肩の上ではなく
左脇にフィニッシュするのだ。
ここにフィニッシュするということは
アウトサイドインのスウィングの結果。
遠目からラケットを引っ張り込んで
上体の左脇にフィニッシュする。
もう1つの条件は
インパクトでしっかり前向きになること。
前を向いておかないと
スウィングのじゃまになり
情けない当たりになってしまう。
この前向きと右脇へのフィニッシュ
(ライト君なのに右利きじゃない)
ライト君のフォアハンドはしっかり抑えられるようになったのだ
まっすぐなフォアハンドだった。
もちろんテニスのフォアハンドは肩を中心にして振るわけで
スウィングは上から見て円形になる。
直線的に振れるわけではない。
イメージとしてだが
ボールをまっすぐに斜め下から斜め上方向に捉える。
そうすれば確かにトップスピンはかかるのだが
ついちょっとだけアウトしてしまう。
まして
ベースラインの中に入って
しかも浅く入れるなんてことは至難の技。
だから
ライト君のフォアハンドも
チャンスボールをぶん殴るのが苦手だった。
じゃあどうするのか?
プロはこんなフィニッシュ
左肩の上ではなく
左脇にフィニッシュするのだ。
ここにフィニッシュするということは
アウトサイドインのスウィングの結果。
遠目からラケットを引っ張り込んで
上体の左脇にフィニッシュする。
もう1つの条件は
インパクトでしっかり前向きになること。
前を向いておかないと
スウィングのじゃまになり
情けない当たりになってしまう。
この前向きと右脇へのフィニッシュ
(ライト君なのに右利きじゃない)
ライト君のフォアハンドはしっかり抑えられるようになったのだ
2013年06月30日
基本のキの字が
『北国の親爺』 さんから質問いただきました。
以下がそのコメントの前半部分です。
度々質問させて頂き恐縮です。
同じスクールに通っている昔のお嬢さん(還暦近し)二人の悩みです。一人はフォアハンドで体の開きが早い、開き過ぎとコーチに毎回指摘されますがどこが悪いのか皆で考えても分かりません。
私の答えです
一言で言えば、「基本のキの字」 が違うのです。
昔々の基本で、フォアハンドは
垂直なラケット面で引き
しっかり引きつけ
上体を開かないで捉える、とありました。
垂直なラケット面で引いて、のびのびと振り切ると
インパクトで面が上を向いて
ボールが山のあなたへと消えていくからです。
上体を開かなければ
スウィングが身体にぶつかるようになり
面が被る、だからアウトしないのです。
もちろんフルスウィングはご法度です。
世界のプロでいえば
応仁の乱以前、いや大東亜戦争だったかな
フレッド・ペリーあたりの技術です。
彼は1936年
ウィンブルドンに3連覇
男子シングルス、最後のイギリス人優勝者です。
日本国内で言えば
1955年、全米選手権ダブルスに優勝した
宮城淳さんのフォアハンドです。
日本では戦後も長く生き残っていた技術です。
ケン・ローズウォールの影響かもしれません。
さて、松原さんが日ごろ言っているのは
最近のプロをベースとした新しい基本。
(といっても、30年以上前から叫び続けている)
フォアハンドはラケット面を
後ろ向き、または下向きに引き
上体を打球方向に向け
インパクトで自然に垂直になるラケット面で打つ。
もちろんフルスウィングもあり。
この二つの理論は根本的に考え方が違うのです。
ですからお知り合いのお嬢さんの理想が
応仁の乱以前の打ちかたなら
最低でも、100歳を超えたコーチに習うべきですし
面を下向きに引いていくような
楽に打てて、コントロール感のある
現代プロの打ち方を目指すなら
私がいつも言っているように
しっかり前を向いて
しっかり上体を開いて打つべきなのです。
要するに、根本的に理論が違うのです
両方のいいとこ鳥捕獲は出来ませんのでご注意を。
そんなわけで
100歳以上の長老達からは相変わらず
「松原は基本のキの字も知らないやつだ、と言われているのです」
以下がそのコメントの前半部分です。
度々質問させて頂き恐縮です。
同じスクールに通っている昔のお嬢さん(還暦近し)二人の悩みです。一人はフォアハンドで体の開きが早い、開き過ぎとコーチに毎回指摘されますがどこが悪いのか皆で考えても分かりません。
私の答えです
一言で言えば、「基本のキの字」 が違うのです。
昔々の基本で、フォアハンドは
垂直なラケット面で引き
しっかり引きつけ
上体を開かないで捉える、とありました。
垂直なラケット面で引いて、のびのびと振り切ると
インパクトで面が上を向いて
ボールが山のあなたへと消えていくからです。
上体を開かなければ
スウィングが身体にぶつかるようになり
面が被る、だからアウトしないのです。
もちろんフルスウィングはご法度です。
世界のプロでいえば
応仁の乱以前、いや大東亜戦争だったかな
フレッド・ペリーあたりの技術です。
彼は1936年
ウィンブルドンに3連覇
男子シングルス、最後のイギリス人優勝者です。
日本国内で言えば
1955年、全米選手権ダブルスに優勝した
宮城淳さんのフォアハンドです。
日本では戦後も長く生き残っていた技術です。
ケン・ローズウォールの影響かもしれません。
さて、松原さんが日ごろ言っているのは
最近のプロをベースとした新しい基本。
(といっても、30年以上前から叫び続けている)
フォアハンドはラケット面を
後ろ向き、または下向きに引き
上体を打球方向に向け
インパクトで自然に垂直になるラケット面で打つ。
もちろんフルスウィングもあり。
この二つの理論は根本的に考え方が違うのです。
ですからお知り合いのお嬢さんの理想が
応仁の乱以前の打ちかたなら
最低でも、100歳を超えたコーチに習うべきですし
面を下向きに引いていくような
楽に打てて、コントロール感のある
現代プロの打ち方を目指すなら
私がいつも言っているように
しっかり前を向いて
しっかり上体を開いて打つべきなのです。
要するに、根本的に理論が違うのです
両方のいいとこ鳥捕獲は出来ませんのでご注意を。
そんなわけで
100歳以上の長老達からは相変わらず
「松原は基本のキの字も知らないやつだ、と言われているのです」
2013年06月28日
両手フォアがネットする
『GAP』 さんからの両手フォア、決め球の質問です。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
Jrです。
競技(試合にでる)テニスを 始めて、約6年になります。
両手フォア (逆手)です。
当初から、いわゆるチャンスボールの ミス率がなかなか減りません。(泣)
ラリーからの 短くなってういたボール(サービスライン辺り)を 叩き込む(決める)!!
はずが・・・ネット!ネット!ネット直撃~~;;;
原因は スイングの軌道が下にいってる?
折角 競っていても、チャンスボールをミスると・・・精神的にも落ち込み
自滅で負けてしまうことが 多々・・・・・
改善策ってありませんか?
親には チャンスボール!・・・でなく、 ピンチボールやわ・・・
いい加減 コツは掴めんの???と(泣)
投稿者 GAP 2013/06/19 00:27
私の答えです。
お話の様子からすると
ラケット面は垂直に引き
飛距離を面の被せ具合で調節しているのではないでしょうか。
スウィング軌道の失敗ではないと思います。
そうじゃなければ
短くなったチャンスボールをネットすることの説明がつかないからです。
普通は飛距離を調節しきれずに、ネットではなくアウトです。
面をいじるべきでなく
逆に、スイングの軌道が下にいっていればいいのです。
根本的にフォアハンドのスウィングや面の使い方を直したほうが
簡単に、早く直ると思います。
1、インパクトの形のまま、腕を外旋しないようにテイクバック。
(面が下を向いて引き終わると思います)
2、面を被せないで、むしろだんだん垂直面になっていきボールを捉える。
3飛距離により
深く打ちたければ肩口へ
浅く打ちたければ左腰の付近にフィニッシュすればいいと思います。
こうすればどれくらい簡単に、早く直るか?
毎日練習するなら半月くらいでしょうか。
被せる方は、一生かかってもできない可能性が高いですよ。
常に不安定さがついて回ります。
いつまでがんばっても
いきなりのチャンスボール、1球目が入らないのです。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
Jrです。
競技(試合にでる)テニスを 始めて、約6年になります。
両手フォア (逆手)です。
当初から、いわゆるチャンスボールの ミス率がなかなか減りません。(泣)
ラリーからの 短くなってういたボール(サービスライン辺り)を 叩き込む(決める)!!
はずが・・・ネット!ネット!ネット直撃~~;;;
原因は スイングの軌道が下にいってる?
折角 競っていても、チャンスボールをミスると・・・精神的にも落ち込み
自滅で負けてしまうことが 多々・・・・・
改善策ってありませんか?
親には チャンスボール!・・・でなく、 ピンチボールやわ・・・
いい加減 コツは掴めんの???と(泣)
投稿者 GAP 2013/06/19 00:27
私の答えです。
お話の様子からすると
ラケット面は垂直に引き
飛距離を面の被せ具合で調節しているのではないでしょうか。
スウィング軌道の失敗ではないと思います。
そうじゃなければ
短くなったチャンスボールをネットすることの説明がつかないからです。
普通は飛距離を調節しきれずに、ネットではなくアウトです。
面をいじるべきでなく
逆に、スイングの軌道が下にいっていればいいのです。
根本的にフォアハンドのスウィングや面の使い方を直したほうが
簡単に、早く直ると思います。
1、インパクトの形のまま、腕を外旋しないようにテイクバック。
(面が下を向いて引き終わると思います)
2、面を被せないで、むしろだんだん垂直面になっていきボールを捉える。
3飛距離により
深く打ちたければ肩口へ
浅く打ちたければ左腰の付近にフィニッシュすればいいと思います。
こうすればどれくらい簡単に、早く直るか?
毎日練習するなら半月くらいでしょうか。
被せる方は、一生かかってもできない可能性が高いですよ。
常に不安定さがついて回ります。
いつまでがんばっても
いきなりのチャンスボール、1球目が入らないのです。
2013年06月18日
初心者の教え方のみが
スクエアーなスタンスで指導すべきか?
オープンか?
フォアハンドの打ち方は一見多様。
男子プロではほとんどがオープン
時々、短いボールに対したときなどにスクエアーになる。
女子では男子に比べスクエアーの比率が高い。
上手く打てているフォアハンドの場合
上体の向きは
どちらのスタンスをとっても同じ。
インパクトで前向きになるのだ。
打球方向に足を踏み出さなければならないとしたら
内緒で打つクロスとか
勝負の逆クロス
コースを隠したパスなんていうのは成立しない。
だから、どちらのスタンスでも
右足の方が前に出てしまうほどのオープンや
どちらにも分類しがたい
斜め左に踏み込んだ中間スタンスもよくある。
どんなスタンスをとっても
肩がある程度横向きに引け
インパクトで上体が前向きになればいいのだ。
ところで、オープンスタンスで打つには必要な物がある。
それは上体の筋力
といっても
女子供でもできるのだが
上に書いた条件
肩がある程度横向きに引け
インパクトで上体が前向きになればいい、を満たすには
ある程度の筋力と
ほんのちょっとのセンスが必要になる。
それは、中級者、上級者
特に男性の上級者ならそれほど難しいことではない。
特に、男子プロなら忙しい仕事の最中
インパクトに間に合わすため
オープンスタンスで打つことが絶対に必要なのだ。
スクエアーは使わなくてもそれほど困らない。
じゃあ初心者
初心者にとっては
上体の向きをどう作るとか
インパクトまでに上手く前向きになるといった動作が難しい。
しかも、ついでにラケットでボールを打つという
余計な作業もある。
だから負担を減らす。
自然に横向きを作れ
振り出し時に、左足が自然にツッカイ棒になるから
上体が自然に前向きになる
スクエアスタンスがその答えなのだ。
そして全能力を
ラケットでボールを打つほうに投入する。
やがて初級者も卒業して中級者になると
実用的な技術が必要になる。
早いボールも飛んでくる
リターンは?
遠くに走らされたら?
だから中級者に対しては
積極的にオープンスタンスを教えなければならない。
テニスコーチで言えば
オープンが必要だし将来役に立つから
といって
初心者の時からオープンで打たすコーチはアホだし。
上級者に対しても打球方向に踏み込んでしっかり押せ
なんて言っているコーチは
何も勉強していない、ムノ ・・・・・
しかし、1つ例外がある。
生徒が中高年のおじさん
おなかが出ていて、腕の太い人。
こうゆう人には、2日目からオープンでもいい。
横向きから前向きになるひまがないので
左足を踏み込むことじたいが無駄なのだ。
「最初から前向きで、腕だけで振りましょうネ」
といえたら
あなたはメーコーチ鴨。
オープンか?
フォアハンドの打ち方は一見多様。
男子プロではほとんどがオープン
時々、短いボールに対したときなどにスクエアーになる。
女子では男子に比べスクエアーの比率が高い。
上手く打てているフォアハンドの場合
上体の向きは
どちらのスタンスをとっても同じ。
インパクトで前向きになるのだ。
打球方向に足を踏み出さなければならないとしたら
内緒で打つクロスとか
勝負の逆クロス
コースを隠したパスなんていうのは成立しない。
だから、どちらのスタンスでも
右足の方が前に出てしまうほどのオープンや
どちらにも分類しがたい
斜め左に踏み込んだ中間スタンスもよくある。
どんなスタンスをとっても
肩がある程度横向きに引け
インパクトで上体が前向きになればいいのだ。
ところで、オープンスタンスで打つには必要な物がある。
それは上体の筋力
といっても
女子供でもできるのだが
上に書いた条件
肩がある程度横向きに引け
インパクトで上体が前向きになればいい、を満たすには
ある程度の筋力と
ほんのちょっとのセンスが必要になる。
それは、中級者、上級者
特に男性の上級者ならそれほど難しいことではない。
特に、男子プロなら忙しい仕事の最中
インパクトに間に合わすため
オープンスタンスで打つことが絶対に必要なのだ。
スクエアーは使わなくてもそれほど困らない。
じゃあ初心者
初心者にとっては
上体の向きをどう作るとか
インパクトまでに上手く前向きになるといった動作が難しい。
しかも、ついでにラケットでボールを打つという
余計な作業もある。
だから負担を減らす。
自然に横向きを作れ
振り出し時に、左足が自然にツッカイ棒になるから
上体が自然に前向きになる
スクエアスタンスがその答えなのだ。
そして全能力を
ラケットでボールを打つほうに投入する。
やがて初級者も卒業して中級者になると
実用的な技術が必要になる。
早いボールも飛んでくる
リターンは?
遠くに走らされたら?
だから中級者に対しては
積極的にオープンスタンスを教えなければならない。
テニスコーチで言えば
オープンが必要だし将来役に立つから
といって
初心者の時からオープンで打たすコーチはアホだし。
上級者に対しても打球方向に踏み込んでしっかり押せ
なんて言っているコーチは
何も勉強していない、ムノ ・・・・・
しかし、1つ例外がある。
生徒が中高年のおじさん
おなかが出ていて、腕の太い人。
こうゆう人には、2日目からオープンでもいい。
横向きから前向きになるひまがないので
左足を踏み込むことじたいが無駄なのだ。
「最初から前向きで、腕だけで振りましょうネ」
といえたら
あなたはメーコーチ鴨。
2013年06月07日
フォアハンドのスタンス
『北国の親爺』 さんからの質問です。
以下がそのコメントの全文。
ブログ、楽しく拝見しております。何度か質問させて頂いている者です。フォアハンドについてです。ヘビートップスピン、ワイパーとは無縁なフラットドライブ打ちです。スクールのコーチのお教え「スクエアスタンスで構え左足を打球方向へ踏み出し(体重移動)その姿勢保ち前方へ押し出せ」と私の打ち方「テイクバックは教えの通りスクエアスタンスですが左足の踏み込みは打球方向より左、ほぼ前向きなり(オープン)、インパクト時には右足は宙に浮き着地後は上半身の回転の勢いで左足の位置より前になる」です。コーチは毎回、スクエアスタンスを保て、横振りしないで打球方向へラケットを押し出せ言われますがしっくりきません。コーチの教えに従うべきか自分の感性(運動神経?)を優先すべきか悩んでいます。お教え頂けると幸いです。札幌も良い季節になりました。
投稿者 北国の親爺 2013/06/05 20:07
私の答えです
拝読したところ
ご自分の感性(運動神経?)を優先した打ち方でいいように思います。
もちろんそれでそれなりにいいボールが打てているならです。
インパクトでの上体前向き
垂直な姿勢が技術的な肝です。
足はどっちでも、本質的な問題ではないのです。
プロはほぼ、そうしていると思います。
一方、初心者ならコーチの言うようにするべきでしょうね。
入門編としてはそちらのほうがつかみやすいから。
さて、コーチにこう言いましょう。
「俺も歳でさ、腰が回らないから、勘弁してよ」
「どうもね、そうしないと腰に来ちゃってさ」
そしてお互いの合意の下にやるのが
楽しいスクールライフではないでしょうか。
腰痛話は決まり手としてなかなかな1本技です。
もしコーチが受け入れなかったら?
他のクラス、他の担当コーチのところに移動する。
もし、スクール中がその教え方で
コーチが見逃してくれないなら
どっか別のスクールかクラブを探しましょう。
札幌の場合、冬があるので
1年中テニスをやるには
スクール以外の選択肢は少ないと思います。
コーチがレベルアップしてくれれば何よりですが
そうじゃなかったら
コーチのカオをつぶさないで、さりげなく
他の理由で曜日や時間を変えるのも
スクールライフを楽しむための大人の智恵かもしれません。
以下がそのコメントの全文。
ブログ、楽しく拝見しております。何度か質問させて頂いている者です。フォアハンドについてです。ヘビートップスピン、ワイパーとは無縁なフラットドライブ打ちです。スクールのコーチのお教え「スクエアスタンスで構え左足を打球方向へ踏み出し(体重移動)その姿勢保ち前方へ押し出せ」と私の打ち方「テイクバックは教えの通りスクエアスタンスですが左足の踏み込みは打球方向より左、ほぼ前向きなり(オープン)、インパクト時には右足は宙に浮き着地後は上半身の回転の勢いで左足の位置より前になる」です。コーチは毎回、スクエアスタンスを保て、横振りしないで打球方向へラケットを押し出せ言われますがしっくりきません。コーチの教えに従うべきか自分の感性(運動神経?)を優先すべきか悩んでいます。お教え頂けると幸いです。札幌も良い季節になりました。
投稿者 北国の親爺 2013/06/05 20:07
私の答えです
拝読したところ
ご自分の感性(運動神経?)を優先した打ち方でいいように思います。
もちろんそれでそれなりにいいボールが打てているならです。
インパクトでの上体前向き
垂直な姿勢が技術的な肝です。
足はどっちでも、本質的な問題ではないのです。
プロはほぼ、そうしていると思います。
一方、初心者ならコーチの言うようにするべきでしょうね。
入門編としてはそちらのほうがつかみやすいから。
さて、コーチにこう言いましょう。
「俺も歳でさ、腰が回らないから、勘弁してよ」
「どうもね、そうしないと腰に来ちゃってさ」
そしてお互いの合意の下にやるのが
楽しいスクールライフではないでしょうか。
腰痛話は決まり手としてなかなかな1本技です。
もしコーチが受け入れなかったら?
他のクラス、他の担当コーチのところに移動する。
もし、スクール中がその教え方で
コーチが見逃してくれないなら
どっか別のスクールかクラブを探しましょう。
札幌の場合、冬があるので
1年中テニスをやるには
スクール以外の選択肢は少ないと思います。
コーチがレベルアップしてくれれば何よりですが
そうじゃなかったら
コーチのカオをつぶさないで、さりげなく
他の理由で曜日や時間を変えるのも
スクールライフを楽しむための大人の智恵かもしれません。
2013年06月02日
印西市テニス連盟の講習で
今日は印西市テニス連盟の指導員講習会
毎年、今頃
もちろん、印西のうちのクラブでの開催。
会長の斉藤さんはうちのクラブの会員さんなのだ。
午前中の下川井テニスクラブでのレッスンのあと
愛車、スカイラインR34で千葉県北部の印西市へ。
1時から5時までと、4時間みっちりだが
たぶん、今日のアドバイスでいちばん決まったのは
「腕だけで打ってください」 の一言。
フォアハンドの話だが
実は、皆さん私の理論については何度もやっているので
かなり理解度が高い。
面もしっかり作れるし
姿勢もいい、前向きにもなってる。
でも、なぜか不安定。
理由は、「腕は身体の動きで動かされなければいけない」
なんて思っているから。
身体の動きが運動連鎖で腕に伝わり、鋭いスウィングが
なぜか、フニョフニョとなって、きまらない。
これは腕に力を入れ
しっかり腕で打てばすぐに解消する。
「腕だけで打ってください」 でバシバシ入りだす。
他の人に、「腕だけなので、身体は動いてませんよね?」 と聞くと
「あれっ、しっかり動いてますね」 と答えが返ってくる。
腕をしっかり振るつもりだと、身体も自然に動くのだ。
この人、身体もしっかり使って、鬼のようなショットを打つ人。
でも腕の力を抜く事ができていない
腕の力を抜いたら、もっと凄くなるのだろうか?
力を入れ過ぎるくらい入れて、世界1位になった人。
上手く力を抜いたら、世界0位になれるのかもしれない。
毎年、今頃
もちろん、印西のうちのクラブでの開催。
会長の斉藤さんはうちのクラブの会員さんなのだ。
午前中の下川井テニスクラブでのレッスンのあと
愛車、スカイラインR34で千葉県北部の印西市へ。
1時から5時までと、4時間みっちりだが
たぶん、今日のアドバイスでいちばん決まったのは
「腕だけで打ってください」 の一言。
フォアハンドの話だが
実は、皆さん私の理論については何度もやっているので
かなり理解度が高い。
面もしっかり作れるし
姿勢もいい、前向きにもなってる。
でも、なぜか不安定。
理由は、「腕は身体の動きで動かされなければいけない」
なんて思っているから。
身体の動きが運動連鎖で腕に伝わり、鋭いスウィングが
なぜか、フニョフニョとなって、きまらない。
これは腕に力を入れ
しっかり腕で打てばすぐに解消する。
「腕だけで打ってください」 でバシバシ入りだす。
他の人に、「腕だけなので、身体は動いてませんよね?」 と聞くと
「あれっ、しっかり動いてますね」 と答えが返ってくる。
腕をしっかり振るつもりだと、身体も自然に動くのだ。
この人、身体もしっかり使って、鬼のようなショットを打つ人。
でも腕の力を抜く事ができていない
腕の力を抜いたら、もっと凄くなるのだろうか?
力を入れ過ぎるくらい入れて、世界1位になった人。
上手く力を抜いたら、世界0位になれるのかもしれない。
2013年05月26日
フォアの面を保つのはここまで
先日、観戦した全国選抜ジュニア選手権
14才以下女子の決勝戦
安定した、垂直の姿勢とラケット面で
しっかりした打ち合いを展開する荒川さんと
柔軟な姿勢から全身を使ってハードヒットする伊藤さん。
特に、優勝した伊藤さんのショットは
フォアバック共に自由奔放にラケットを振り回す
特にフォアハンドのラケット面は
スウィングスピードを優先するあまり
ラケットヘッドが面を被せながら先行するように見えた。
ところが私のカメラを通して捕らえた瞬間は
インパクト後の絵だが
面が上向きになっている。
フォアハンドでは
下向きから徐々に上向きに面は変化し
垂直面でボールをとらえ
そのまま保とうとするとインパクト後は少し上向きになる。
これはアガシのリターンなどでもよく見られる事。
先ほどの写真は
相手もハードヒットだったので
リターンと同じようになっていたのもあるかもしれない。
通常はもう少し早めにかぶせていると思う。
しかも、もう一つ
先日も説明したように
おなかに力を入れて、上体を完璧に垂直キープなのだ。
ボールが入るはずだ。
優勝しても不思議ではないのだ。
デジカメの一瞬を切り取る性能に感心しながら
自分の目、我がシャッター速度の遅さをしみじみ感じ入った
全国選抜ジュニア観戦だった。
14才以下女子の決勝戦
安定した、垂直の姿勢とラケット面で
しっかりした打ち合いを展開する荒川さんと
柔軟な姿勢から全身を使ってハードヒットする伊藤さん。
特に、優勝した伊藤さんのショットは
フォアバック共に自由奔放にラケットを振り回す
特にフォアハンドのラケット面は
スウィングスピードを優先するあまり
ラケットヘッドが面を被せながら先行するように見えた。
ところが私のカメラを通して捕らえた瞬間は
インパクト後の絵だが
面が上向きになっている。
フォアハンドでは
下向きから徐々に上向きに面は変化し
垂直面でボールをとらえ
そのまま保とうとするとインパクト後は少し上向きになる。
これはアガシのリターンなどでもよく見られる事。
先ほどの写真は
相手もハードヒットだったので
リターンと同じようになっていたのもあるかもしれない。
通常はもう少し早めにかぶせていると思う。
しかも、もう一つ
先日も説明したように
おなかに力を入れて、上体を完璧に垂直キープなのだ。
ボールが入るはずだ。
優勝しても不思議ではないのだ。
デジカメの一瞬を切り取る性能に感心しながら
自分の目、我がシャッター速度の遅さをしみじみ感じ入った
全国選抜ジュニア観戦だった。
2013年05月13日
スウィングの機関車2
フォアハンドの機関車、そのポイント
セミウェスタンなら親指の付け根だが
ウェスタンはそのもう少し手のひら側だろうか?
はたまた、小指の横辺りだろうか?
大した違いではないと思うかもしれないが
フルウェスタンになれば明らかに小指側から引っ張る。
ウェスタンで上手く打てている人にとってはどうでもいいことだが
フルウェスタンからグリップを薄くして
ここへもって来ようとする人にとってはちょっとした問題になる。
フルウェスタンと違う側のほうが違いをはっきりさせやすい。
つまり
フルウェスタンの時は小指感覚だったのが
「ウェスタンにするときは親指感覚に変えましょう」
というのが、ちょっとしたコツになるからだ。
この言葉、コーチとしては、ちょっと使える表現なのだ。
セミウェスタンなら親指の付け根だが
ウェスタンはそのもう少し手のひら側だろうか?
はたまた、小指の横辺りだろうか?
大した違いではないと思うかもしれないが
フルウェスタンになれば明らかに小指側から引っ張る。
ウェスタンで上手く打てている人にとってはどうでもいいことだが
フルウェスタンからグリップを薄くして
ここへもって来ようとする人にとってはちょっとした問題になる。
フルウェスタンと違う側のほうが違いをはっきりさせやすい。
つまり
フルウェスタンの時は小指感覚だったのが
「ウェスタンにするときは親指感覚に変えましょう」
というのが、ちょっとしたコツになるからだ。
この言葉、コーチとしては、ちょっと使える表現なのだ。
2013年05月12日
スウィングの機関車
フォアハンドでラケット面の動きをイメージする
イメージしながら打てばその形が再現できる。
今日はそれにプラスαのヒントを付け足そう。
ラケットを持つ手の中に
スウィングをリードして行くポイントを持つ。
手をその方向に振り出せば
列車が機関車の後をついてくるように
正しいラケット面がついてくる。
私のフォアハンドトップスピンの機関車はここ。
赤い点を打ったところだ
親指付け根のふっくらしたところ。
ここを機関車に、手を右上に向かって振って行く。
私のグリップはセミウェスタンなのでここだが
イースタンの時は、人差し指付け根の親指側
コンチネンタルだと、人差し指付け根関節の上辺り。
スライスだとスウィング方向が違うので小指が主役になる。
正確な面が必要なすべてのショットに応用できるはず。
得意ショットはすでに機関車シールが張ってあると思う。
苦手ショットは専用シールを作って張ってみるといい。
機関車シール、専用シールは冗談で書いたのだが
本当にセロテープでいいからポイントに張ってみると
意識がそこへ行って上手く打てる。
あながち冗談でもないのだ。
イメージしながら打てばその形が再現できる。
今日はそれにプラスαのヒントを付け足そう。
ラケットを持つ手の中に
スウィングをリードして行くポイントを持つ。
手をその方向に振り出せば
列車が機関車の後をついてくるように
正しいラケット面がついてくる。
私のフォアハンドトップスピンの機関車はここ。
赤い点を打ったところだ
親指付け根のふっくらしたところ。
ここを機関車に、手を右上に向かって振って行く。
私のグリップはセミウェスタンなのでここだが
イースタンの時は、人差し指付け根の親指側
コンチネンタルだと、人差し指付け根関節の上辺り。
スライスだとスウィング方向が違うので小指が主役になる。
正確な面が必要なすべてのショットに応用できるはず。
得意ショットはすでに機関車シールが張ってあると思う。
苦手ショットは専用シールを作って張ってみるといい。
機関車シール、専用シールは冗談で書いたのだが
本当にセロテープでいいからポイントに張ってみると
意識がそこへ行って上手く打てる。
あながち冗談でもないのだ。
2013年05月10日
フォアのグリップを薄く
オーストラリアのライトさんからフルウェスタングリップの件で
コメントをいただきました。
といっても、日本人ですから安心して読んでください。
ちょっと長いコメントですが
内容を理解してもらうためには読むしかない。
以下がそのコメントの全文です。
初めてコメントさせていただくライトと申します。
覚えていらっしゃらないと思いますが、中学生の頃にレニックスでジュニアの強化クラスが開かれていた当時に、松原コーチのレッスンを受けていました。今から7,8年ほど前でしょうか。水品兄弟らとレッスンを受けていました。中学卒業後にオーストラリアに留学をし日本を離れたので、松原テニススクールに通っていたのは実質2年弱ほどでしょう。
たまたま発見したコーチのブログの話題がちょうど自分に当てはまるのでコメントさせて頂きます。
自分もまさにこのタイプで、ちょうど松原に入学した頃の自分は逆イースタンとも言うような、インパクトの瞬間に手の甲が相手に見えるようなグリップで打っていました。背も175ぐらいになり低いボールに苦しむようになって来た当時に松原コーチに頂いたアドバイスで、脇を開いてラケットを構えると自然とグリップも薄くなっていき、低いボールも打ちやすくなると教わりました。力のない小学生はラケットを引いた時に、ラケットの重さによって脇が閉まって構えてしまうと仰っていましたね。その後グリップはウエスタン程まで戻り、スピン過多だったショットも強く打てるようになり、試合でも勝てるようになったのはいい思い出です。
オーストラリアに渡ってから背は伸び続け現在は188になりました。1年の楽しみのAustralian OpenでのFedererを見るとグリップをイースタンに改造しようと毎年思いますが、クラブの試合が毎週あるので変更するタイミングが見つけられず悩み続けています。様々なグリップで打てるようになるのに越したことはないのですが、思い切って変えてみるのもありでしょうか?ぜひご意見を聞かせてください。
変えてみてFederer並に強くなった暁には、松原コーチにツアー帯同をお願いしますね。
7月に一時帰国する予定なので、もしお時間が合えば松原コーチのレッスンを受けたいと思います。プライベートレッスンが可能ならば是非お願いしたいですね。
宜しくお願いします。
投稿者 ライト 2013/05/08 21:45
私の答えです。
ライト君、もちろん覚えていますよ
久しぶりですね、コメントありがとう。
元気そうで何より
フェデラー並に強くなってください。
7月には、プライベートレッスンでも
若者たちの練習に参加でもOK
ぜひスクールによってくださいね。
待ってます。
さて、私の思い出はグリップ以上に、あなたの成長痛
あのころ、急激に大きくなったことで特にひざの負担がきつかったようですね。
それにしても188cmとは、よく育ったね。
ところで、薄いグリップのことですが
並行してやってしまえばいいと思います。
前の文中にも書いたように
錦織は
(フェデラーに勝っちゃいましたね)
錦織はネット際のショットをコンチネンタルで打ったりします。
ボレーのグリップのまま低いショットをフラットに打ったり
イースタンを使い、トップスピンでショートラリーをしたりと
どんどんやればいい。
ダブルスで
フォアボレーをぶん殴る時にも効果が期待できます。
必ずどっかで役に立ちます。
変えるのではなく、バリエーションを増やす
そして
自分の中で、主流のグリップが代わっていってもかまわない。
いつか気がついたら
厚いほうのグリップは使っていなかった
でもいいじゃないですか。
フランスのガスケはジュニアのころ、めちゃ厚でした、最近はめちゃ薄。
使う面を表裏変えたみたい。
これは推測ですが
元々、低いボールの処理を裏でやっていたのかもしれません。
それに、ちょっと古くなりますが
ビヨン・ボルグは若いころ、ウェスタングリップでした。
ウィンブルドンで3回目の優勝をするころにはイースタンでしたね。
打ちやすいショットを求め
色々なサーフェスに対応するために
自然に、徐々に変わっていったのでしょうか?
さて、色々なグリップに対応するコツですが
ラケット面の向きをイメージすること。
手をどうするかではなく
ラケットがどう動いていくかを想像する
ラケット面が垂直にボールに当たっていくことがメイン
それを感じる。
その動きのイメージにあわせ
手や腕は自動的に動いていく物です。
もちろんインパクトでの
面を垂直にした時の、手や腕の形はしっかり確認しておくのは大前提。
割と簡単に、何とかなっちゃうものですよ。
ぜひ、途中経過でも、困ったことでも、教えてください。
コメントをいただきました。
といっても、日本人ですから安心して読んでください。
ちょっと長いコメントですが
内容を理解してもらうためには読むしかない。
以下がそのコメントの全文です。
初めてコメントさせていただくライトと申します。
覚えていらっしゃらないと思いますが、中学生の頃にレニックスでジュニアの強化クラスが開かれていた当時に、松原コーチのレッスンを受けていました。今から7,8年ほど前でしょうか。水品兄弟らとレッスンを受けていました。中学卒業後にオーストラリアに留学をし日本を離れたので、松原テニススクールに通っていたのは実質2年弱ほどでしょう。
たまたま発見したコーチのブログの話題がちょうど自分に当てはまるのでコメントさせて頂きます。
自分もまさにこのタイプで、ちょうど松原に入学した頃の自分は逆イースタンとも言うような、インパクトの瞬間に手の甲が相手に見えるようなグリップで打っていました。背も175ぐらいになり低いボールに苦しむようになって来た当時に松原コーチに頂いたアドバイスで、脇を開いてラケットを構えると自然とグリップも薄くなっていき、低いボールも打ちやすくなると教わりました。力のない小学生はラケットを引いた時に、ラケットの重さによって脇が閉まって構えてしまうと仰っていましたね。その後グリップはウエスタン程まで戻り、スピン過多だったショットも強く打てるようになり、試合でも勝てるようになったのはいい思い出です。
オーストラリアに渡ってから背は伸び続け現在は188になりました。1年の楽しみのAustralian OpenでのFedererを見るとグリップをイースタンに改造しようと毎年思いますが、クラブの試合が毎週あるので変更するタイミングが見つけられず悩み続けています。様々なグリップで打てるようになるのに越したことはないのですが、思い切って変えてみるのもありでしょうか?ぜひご意見を聞かせてください。
変えてみてFederer並に強くなった暁には、松原コーチにツアー帯同をお願いしますね。
7月に一時帰国する予定なので、もしお時間が合えば松原コーチのレッスンを受けたいと思います。プライベートレッスンが可能ならば是非お願いしたいですね。
宜しくお願いします。
投稿者 ライト 2013/05/08 21:45
私の答えです。
ライト君、もちろん覚えていますよ
久しぶりですね、コメントありがとう。
元気そうで何より
フェデラー並に強くなってください。
7月には、プライベートレッスンでも
若者たちの練習に参加でもOK
ぜひスクールによってくださいね。
待ってます。
さて、私の思い出はグリップ以上に、あなたの成長痛
あのころ、急激に大きくなったことで特にひざの負担がきつかったようですね。
それにしても188cmとは、よく育ったね。
ところで、薄いグリップのことですが
並行してやってしまえばいいと思います。
前の文中にも書いたように
錦織は
(フェデラーに勝っちゃいましたね)
錦織はネット際のショットをコンチネンタルで打ったりします。
ボレーのグリップのまま低いショットをフラットに打ったり
イースタンを使い、トップスピンでショートラリーをしたりと
どんどんやればいい。
ダブルスで
フォアボレーをぶん殴る時にも効果が期待できます。
必ずどっかで役に立ちます。
変えるのではなく、バリエーションを増やす
そして
自分の中で、主流のグリップが代わっていってもかまわない。
いつか気がついたら
厚いほうのグリップは使っていなかった
でもいいじゃないですか。
フランスのガスケはジュニアのころ、めちゃ厚でした、最近はめちゃ薄。
使う面を表裏変えたみたい。
これは推測ですが
元々、低いボールの処理を裏でやっていたのかもしれません。
それに、ちょっと古くなりますが
ビヨン・ボルグは若いころ、ウェスタングリップでした。
ウィンブルドンで3回目の優勝をするころにはイースタンでしたね。
打ちやすいショットを求め
色々なサーフェスに対応するために
自然に、徐々に変わっていったのでしょうか?
さて、色々なグリップに対応するコツですが
ラケット面の向きをイメージすること。
手をどうするかではなく
ラケットがどう動いていくかを想像する
ラケット面が垂直にボールに当たっていくことがメイン
それを感じる。
その動きのイメージにあわせ
手や腕は自動的に動いていく物です。
もちろんインパクトでの
面を垂直にした時の、手や腕の形はしっかり確認しておくのは大前提。
割と簡単に、何とかなっちゃうものですよ。
ぜひ、途中経過でも、困ったことでも、教えてください。
2013年05月07日
プロのテイクバック
昨日のブログ、ユニットターンの話で
『ひろ』 さんのコメント中の指摘です。
男子トッププロは
ラケットを持つ腕のわきを開けて
ラケットを立てぎみにユニットターンをしてテイクバックをします。
ジョコビッチのスローを見ると手はユニットターン時は内旋
わきを閉めぎみにラケットを体のわきに下げた時には外旋しています。
と、ありました。
一方、松原コーチはいつも、こう言っています。
振り子のスウィングになるよう
凹型に引いていきます。
腕が引く時に内旋、外旋して、捻らないようにテイクバックして
そのまま打ちます。
もちろん内旋、外旋しないでも
インパクトで垂直面が作れるような形でテイクバックを開始するのです。
上の2つは少し違っています。
でも私は、松原コーチの説明がその基本形だと思っています。
最初の、プロはラケットを高く構えて、立てて引くことですが
プロの試合では
お互いに、高い打点で打ち合うことが多いのが理由です。
そして腕の引き方では同じ動作です。
腕全体を、ラケットが立つくらい上に上げ
自分の目から見て、凹型に引く。
実際には面が外側を向くように引いていくと
面が後ろを向いて引き終わり
低い位置から、振り子の凹型で引いた形と同じになります。
どの打点を中心に合わせるのかのかという違いだけです。
次にジョコビッチの内旋引き、外旋戻しですが
ラケットヘッドの動きを手の動きより少し遅らすと
自然にそうなります。
上手くやるとラケットヘッドがムチのように走る。
どれだけ手首の固定を緩めるかです。
そして、やりすぎると面がトッチラカリマス。
この内旋、外旋
ソデルリンクはほとんどやりません。
ジョコビッチはかなりやります
ナダルはめちゃくちゃやります。
後の人ほどトップスピンの量が多い。
トップスピンの量が多い人ほど、ラケットヘッドのスピードがほしい。
若干の不安定さは許容できる。
でもフラットには打てなくなる。
そこにテニスの個性が出ます。
誰でも、生身の身体ですので、手首もしなる。
慣性力でラケットヘッドは遅れる。
松原さんが固定しろといっても、多かれ少なかれ動いちゃう。
積極的に動かす意識は必要ないのです。
積極的に動かしたら、多分トッチラカル。
技術論としては
基本的に固定するものなのです。
指導論としては
しっかり固定しなさい、なのです。
だから、松原コーチは見本としての必要上
手首はがっちり固定するようにしているのです。
『ひろ』 さんのコメント中の指摘です。
男子トッププロは
ラケットを持つ腕のわきを開けて
ラケットを立てぎみにユニットターンをしてテイクバックをします。
ジョコビッチのスローを見ると手はユニットターン時は内旋
わきを閉めぎみにラケットを体のわきに下げた時には外旋しています。
と、ありました。
一方、松原コーチはいつも、こう言っています。
振り子のスウィングになるよう
凹型に引いていきます。
腕が引く時に内旋、外旋して、捻らないようにテイクバックして
そのまま打ちます。
もちろん内旋、外旋しないでも
インパクトで垂直面が作れるような形でテイクバックを開始するのです。
上の2つは少し違っています。
でも私は、松原コーチの説明がその基本形だと思っています。
最初の、プロはラケットを高く構えて、立てて引くことですが
プロの試合では
お互いに、高い打点で打ち合うことが多いのが理由です。
そして腕の引き方では同じ動作です。
腕全体を、ラケットが立つくらい上に上げ
自分の目から見て、凹型に引く。
実際には面が外側を向くように引いていくと
面が後ろを向いて引き終わり
低い位置から、振り子の凹型で引いた形と同じになります。
どの打点を中心に合わせるのかのかという違いだけです。
次にジョコビッチの内旋引き、外旋戻しですが
ラケットヘッドの動きを手の動きより少し遅らすと
自然にそうなります。
上手くやるとラケットヘッドがムチのように走る。
どれだけ手首の固定を緩めるかです。
そして、やりすぎると面がトッチラカリマス。
この内旋、外旋
ソデルリンクはほとんどやりません。
ジョコビッチはかなりやります
ナダルはめちゃくちゃやります。
後の人ほどトップスピンの量が多い。
トップスピンの量が多い人ほど、ラケットヘッドのスピードがほしい。
若干の不安定さは許容できる。
でもフラットには打てなくなる。
そこにテニスの個性が出ます。
誰でも、生身の身体ですので、手首もしなる。
慣性力でラケットヘッドは遅れる。
松原さんが固定しろといっても、多かれ少なかれ動いちゃう。
積極的に動かす意識は必要ないのです。
積極的に動かしたら、多分トッチラカル。
技術論としては
基本的に固定するものなのです。
指導論としては
しっかり固定しなさい、なのです。
だから、松原コーチは見本としての必要上
手首はがっちり固定するようにしているのです。
2013年05月06日
上体と腕を一緒に引くこと
『ひろ』 さんからフォアハンドのテイクバックについての質問です。
以下がそのコメントの全文です。
ナダル、錦織、ジョコビッチなどの男子トッププロは、ラケットを持つ腕のわきを開けてラケットを立てぎみにユニットターンをしてテイクバックをします。ジョコビッチのスローを見ると手はユニットターン時はないせん、わきを閉めぎみにラケットを体のわきに下げた時にはがいせんしています。もちろん、余裕の無い時には直線的にラケットの面を伏せて体のわきに引きますけど。
また、一般プレイヤーの中にがいせんして高い位置にラケットを引くテイクバックをしてショットが安定しない人が多いのは事実だとは思います。
松原コーチがユニットターンについてどのようにお考えなのか教えていただけないでしょうか。
投稿者 ひろ 2013/05/04 00:09
私の答えです。
ユニットターン、という言葉を知らなかったので
ネットで少し調べました。
どうも
「腰と両肩をユニットにして、同時にひねることでできあがるテイクバック」
ということのようです。
これにより
腕を引くだけでなく、上体の回転もできるので、手打ちを防げるのだそうで
もちろん、私も含め、上級者はみんなやっています。
ただ、こうゆうのを力説する人たちは
手打ちは初心者、プロは全身を使って、と考えがちなようです。
わたしが、『ひろ』 さんの分析で、すごいなっと思ったのは
「もちろん、余裕の無い時には直線的にラケットの面を伏せて体のわきに引きますけど。」
という部分。
リターンの時なんかでしょうね。
ジョコビッチは、ひまのないときは腕だけで引くのです。
もちろん肩の線の少しくらいは動きますが。
ひまがあれば、上体と腕を一緒に引きます。
私はひまな時も、忙しい時も
どんな時もやらなければならないこと
最低限、クリアーしなくてはいけない部分が基本だと思っています。
つまり正確な面で、ラケットを引くこと。
これが基本です。
上体の回転は使えれば使ったほうがいい
使えないならそれもあり。
ジョコビッチにとっては
180km以上のサーブだと緊急事態。
おなかの出っ張ったおじさんにとっては
普通のストロークも緊急事態なのです。
まず、腕で引くことを覚える。
余裕が出るに従い、上体の回転を使えるようにする。
逆の順番で覚えたら
芸術点が10点、試合点が3点のテニスが ・・・
スクールではもちろんほめられます。
たしか、ルールブックのどこにも
手打ちのショットは減点、とは書いてなかったように思います。
以下がそのコメントの全文です。
ナダル、錦織、ジョコビッチなどの男子トッププロは、ラケットを持つ腕のわきを開けてラケットを立てぎみにユニットターンをしてテイクバックをします。ジョコビッチのスローを見ると手はユニットターン時はないせん、わきを閉めぎみにラケットを体のわきに下げた時にはがいせんしています。もちろん、余裕の無い時には直線的にラケットの面を伏せて体のわきに引きますけど。
また、一般プレイヤーの中にがいせんして高い位置にラケットを引くテイクバックをしてショットが安定しない人が多いのは事実だとは思います。
松原コーチがユニットターンについてどのようにお考えなのか教えていただけないでしょうか。
投稿者 ひろ 2013/05/04 00:09
私の答えです。
ユニットターン、という言葉を知らなかったので
ネットで少し調べました。
どうも
「腰と両肩をユニットにして、同時にひねることでできあがるテイクバック」
ということのようです。
これにより
腕を引くだけでなく、上体の回転もできるので、手打ちを防げるのだそうで
もちろん、私も含め、上級者はみんなやっています。
ただ、こうゆうのを力説する人たちは
手打ちは初心者、プロは全身を使って、と考えがちなようです。
わたしが、『ひろ』 さんの分析で、すごいなっと思ったのは
「もちろん、余裕の無い時には直線的にラケットの面を伏せて体のわきに引きますけど。」
という部分。
リターンの時なんかでしょうね。
ジョコビッチは、ひまのないときは腕だけで引くのです。
もちろん肩の線の少しくらいは動きますが。
ひまがあれば、上体と腕を一緒に引きます。
私はひまな時も、忙しい時も
どんな時もやらなければならないこと
最低限、クリアーしなくてはいけない部分が基本だと思っています。
つまり正確な面で、ラケットを引くこと。
これが基本です。
上体の回転は使えれば使ったほうがいい
使えないならそれもあり。
ジョコビッチにとっては
180km以上のサーブだと緊急事態。
おなかの出っ張ったおじさんにとっては
普通のストロークも緊急事態なのです。
まず、腕で引くことを覚える。
余裕が出るに従い、上体の回転を使えるようにする。
逆の順番で覚えたら
芸術点が10点、試合点が3点のテニスが ・・・
スクールではもちろんほめられます。
たしか、ルールブックのどこにも
手打ちのショットは減点、とは書いてなかったように思います。
2013年05月04日
錦織のグリップはなぜ厚い
本日、東戸塚松原テニススクールのコート改修工事は無事に終わった。
明日からは通常通りのレッスンなのでぜひおいでください。
ちょっと出来たて、ふかふか
バウンドが遅め、足ざわりも柔らかい。
ぜひお試しを。
さて,今日のテニスの話は
才能のある子が自然になりがちなフルウェスタングリップのストーリー。
私の経験と、推理から出た話なので、フィクションと思ってくれてもいい。
さて、錦織のグリップはフルウェスタン
かなり厚い。
これは想像だが
なぜこのグリップにしたのかと聞いたら
たぶん
これが打ちやすいから、とか
自然にこうなった、と答えるだろう。
子供のころ、テニスを始めた時に
親もコーチも
多分このグリップは教えていないと思う。
通常教えるのは
イースタンからウェスタンの間のどこか。
それとも、何も教えないか。
いまどきコンチネンタルで教えないだろうし
ウェスタンより厚いこともないと思う。
それがなぜ厚くなったのか?
今日はそのなぞに迫る。
これは当人に聞いたわけではなく
(聞いても、本人も知らないかもしれない)
私の想像だ。
イースタングリップで持つと、フォアハンドのインパクトは
手のひらが、ラケットの後ろにあり、ボールを押す形になる。
この形は大人だとたいした事はないが
子供が腕力で支えるのはけっこう大変。
それで、どうなるのかというと
力はないが、テニスセンスのある子はこんなことを探し出す。
コントロールに腕力の一部を割く余裕はない。
そうすると
押すよりは引っ張るほうがロスもないし、スウィングも単純になる。
ラケットは肘の動いた後を、手の動いた後を必ず付いてくるのだ。
ただし、肘が先行し、手が後だと、手のひらは上を向き
薄いグリップだと面が上を向いてしまう
手のひらが上を向いているのに
面が垂直になるのは、フルウェスタンなのだ。
かくして、フルウェスタンのハードヒッターが誕生するのだ。
明日からは通常通りのレッスンなのでぜひおいでください。
ちょっと出来たて、ふかふか
バウンドが遅め、足ざわりも柔らかい。
ぜひお試しを。
さて,今日のテニスの話は
才能のある子が自然になりがちなフルウェスタングリップのストーリー。
私の経験と、推理から出た話なので、フィクションと思ってくれてもいい。
さて、錦織のグリップはフルウェスタン
かなり厚い。
これは想像だが
なぜこのグリップにしたのかと聞いたら
たぶん
これが打ちやすいから、とか
自然にこうなった、と答えるだろう。
子供のころ、テニスを始めた時に
親もコーチも
多分このグリップは教えていないと思う。
通常教えるのは
イースタンからウェスタンの間のどこか。
それとも、何も教えないか。
いまどきコンチネンタルで教えないだろうし
ウェスタンより厚いこともないと思う。
それがなぜ厚くなったのか?
今日はそのなぞに迫る。
これは当人に聞いたわけではなく
(聞いても、本人も知らないかもしれない)
私の想像だ。
イースタングリップで持つと、フォアハンドのインパクトは
手のひらが、ラケットの後ろにあり、ボールを押す形になる。
この形は大人だとたいした事はないが
子供が腕力で支えるのはけっこう大変。
それで、どうなるのかというと
力はないが、テニスセンスのある子はこんなことを探し出す。
コントロールに腕力の一部を割く余裕はない。
そうすると
押すよりは引っ張るほうがロスもないし、スウィングも単純になる。
ラケットは肘の動いた後を、手の動いた後を必ず付いてくるのだ。
ただし、肘が先行し、手が後だと、手のひらは上を向き
薄いグリップだと面が上を向いてしまう
手のひらが上を向いているのに
面が垂直になるのは、フルウェスタンなのだ。
かくして、フルウェスタンのハードヒッターが誕生するのだ。
2013年05月03日
フルウエスタン
東戸塚の工事も今日と明日、2日だけ。
何とか95%くらいの芝が張りあがった。
ここだけは、特に低く
たくさん盛らなければならないのに
昨日の雨で濡れたのが乾かず、遅れている。
今日も少し塗り足したのだ。
明日はここの芝張りと、全体の砂入れ。
何とか、明後日、5日のレッスンには間に合いそうだ。
さて、テニスの話し。
『モモンガ』 さんからフォアハンドグリップの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。松原コーチのフォアハンドの理論を参考にトップスピンの練習中です。
振り子スイングで下を向いていた面が徐々に起きてきて、インパクトで地面に対して垂直になるという考え方について質問させていただきたいのですが、私はフルウエスタングリップのせいか、インパクトでまだ少し下向きでかぶったようになってしまいネットミスが多いです。そこで思ったのですが、低い打点や高い打点でもインパクトで垂直面にするのでしょうか。私はグリップが厚いので低い打点で垂直面を作りにくいと感じます。
よろしくお願いします。
投稿者 モモンガ 2013/05/01 13:08
私の答えです。
まずは基本的な考え方。
低いところも、真ん中も、高いところも垂直面を作る
高さによりスウィング方向が違う
(低ければ下から、高ければ右からワイパーで)
スウィング方向が違えば、上体の最適な向きも変わる。
(高くなるほど、インパクトで、より前向きになる)
スウィング方向を変えることで
上に打ったり、下向きだったり打球方向も変える。
高いところは当然下向きじゃなければならず
低ければ上に上げなければネットしてしまう。
どの高さも、面は原則垂直です。
次に
低いところは面が下を向きやすいし
高いところなら上を向きやすい。
どんなグリップでもそうです。
厚いグリップなら、ラケットヘッドを垂らしギミにして
ラケット面を垂直に作る、
それでも垂直にならないのなら
そもそも、そのグリップが自分に向いていない。
少し薄くすればいい。
ウェスタンにしたらどうですか。
先ほど言ったように
ラケットヘッドを下げればそれなりに面は作りやすくなるが
それでも限度がある。
厚めのグリップだと、低いところが苦しい
逆に、薄めだと高いところが苦しい。
どこが最高のグリップかと言ったら、そんなものはナイ。
もしあるなら、プロは全員それにしているはず。
どのグリップにもとりえがあり、欠点もある。
欠点は工夫や努力で補い、とりえのアドバンテージでそれを上回ればいい。
とりえを重視するか、欠点を消すことを優先するか?
最後はどれが好きかで考えればいいのでしょうね。
さて、あなたのグリップですが
多分
下を向けないで引いていたので
厚くしないと吹っ飛ばしてしまう。
ふっ飛ばさないためにとやっているうちに
グリップが厚くなって行ったのでしょうね。
ただそのやり方だと
いろいろな深さに打ち分けたり
いろいろな高さの打点で打つというのは難しいでしょうね。
グリップと引き方とセットで考えないといけないのです。
でも、身体の向きとかラケットヘッドをたらすとかで
どうにかなるのではないでしょうか。
それでもだめならグリップを変えるか
今までのままで居直るか
どちらかです。
何とか95%くらいの芝が張りあがった。
ここだけは、特に低く
たくさん盛らなければならないのに
昨日の雨で濡れたのが乾かず、遅れている。
今日も少し塗り足したのだ。
明日はここの芝張りと、全体の砂入れ。
何とか、明後日、5日のレッスンには間に合いそうだ。
さて、テニスの話し。
『モモンガ』 さんからフォアハンドグリップの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。松原コーチのフォアハンドの理論を参考にトップスピンの練習中です。
振り子スイングで下を向いていた面が徐々に起きてきて、インパクトで地面に対して垂直になるという考え方について質問させていただきたいのですが、私はフルウエスタングリップのせいか、インパクトでまだ少し下向きでかぶったようになってしまいネットミスが多いです。そこで思ったのですが、低い打点や高い打点でもインパクトで垂直面にするのでしょうか。私はグリップが厚いので低い打点で垂直面を作りにくいと感じます。
よろしくお願いします。
投稿者 モモンガ 2013/05/01 13:08
私の答えです。
まずは基本的な考え方。
低いところも、真ん中も、高いところも垂直面を作る
高さによりスウィング方向が違う
(低ければ下から、高ければ右からワイパーで)
スウィング方向が違えば、上体の最適な向きも変わる。
(高くなるほど、インパクトで、より前向きになる)
スウィング方向を変えることで
上に打ったり、下向きだったり打球方向も変える。
高いところは当然下向きじゃなければならず
低ければ上に上げなければネットしてしまう。
どの高さも、面は原則垂直です。
次に
低いところは面が下を向きやすいし
高いところなら上を向きやすい。
どんなグリップでもそうです。
厚いグリップなら、ラケットヘッドを垂らしギミにして
ラケット面を垂直に作る、
それでも垂直にならないのなら
そもそも、そのグリップが自分に向いていない。
少し薄くすればいい。
ウェスタンにしたらどうですか。
先ほど言ったように
ラケットヘッドを下げればそれなりに面は作りやすくなるが
それでも限度がある。
厚めのグリップだと、低いところが苦しい
逆に、薄めだと高いところが苦しい。
どこが最高のグリップかと言ったら、そんなものはナイ。
もしあるなら、プロは全員それにしているはず。
どのグリップにもとりえがあり、欠点もある。
欠点は工夫や努力で補い、とりえのアドバンテージでそれを上回ればいい。
とりえを重視するか、欠点を消すことを優先するか?
最後はどれが好きかで考えればいいのでしょうね。
さて、あなたのグリップですが
多分
下を向けないで引いていたので
厚くしないと吹っ飛ばしてしまう。
ふっ飛ばさないためにとやっているうちに
グリップが厚くなって行ったのでしょうね。
ただそのやり方だと
いろいろな深さに打ち分けたり
いろいろな高さの打点で打つというのは難しいでしょうね。
グリップと引き方とセットで考えないといけないのです。
でも、身体の向きとかラケットヘッドをたらすとかで
どうにかなるのではないでしょうか。
それでもだめならグリップを変えるか
今までのままで居直るか
どちらかです。
2013年04月25日
高い打点の打ち方
『jumper』 さんから質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
フォアハンドの高い打点の打ち方について教えてください。
高い打点のイメージとしては、サービスラインあたりにゆっくりと山なりで返ってくるチャンスボールで、ワンバウンドで自分の身長くらい弾むような感じを想定してます。
まず、松原コーチのアドバイスとして「上体の垂直と、テイクバックのラケット面の作り方は固定。そして可変するのは上体の向き、スウィング方向、フィニッシュの位置」とありました。
言葉では理解しているものの、いざそのチャンスボールを高い打点から叩き込もうと実践してみると、ボールは遥か遠くへホームランか、ホームランを気にしてスイングを緩めた結果、カスカスの当たりでネットへシュポッと収まるか、どちらかになってしまいます。
腕の内旋とか外旋とか、体の向きとか、いろいろと思い悩んだ末に今自分がたどり着いた答えは、グリップの握りなおしです。
今までホームランになっていたフォームでも、チャンスボールの際にグリップを厚くすることでボールはコートへ返せるようになりました。
だた、そのような指導法というかアドバイスは、松原コーチの日記にもないし、テニススクールのコーチの指導にもないため、この先、どの方向で練習をしていくべきか悩んでいます。
グリップを握りなおすことでのデメリットや、高い打点で打つ場合のアドバイスなどあれば教えてください。
投稿者 jumper 2013/04/23 11:15
私の答えです。
私はやりませんが
高さによりグリップを変える人はいます。
もし今のグリップが
イースタン以下の薄めのグリップなら
そうゆう考え方でもいいかもしれません。
精密なコントロールはなくても
最低限の用は足せると思います。
私はこうしています。
というか、プロがこうしているので、私も真似しています。
ワイパースウィングでアウトサイドイン
ボールにリバースサーブのようなシュート回転を与えます。
このワイパースウィングが自然にできるようになるかどうかがポイント。
実写の動画から切り取った絵をお見せします。
被験者のグリップはセミウェスタン、ややつかれの出始めたお年頃。
比較的、高めにセットします。
面が上向きにひっくり返らぬように
そしてしっかり、低い打点以上に前向きです。
打点の右からラケット面が迫る (本人から見て)
8時から2時方向に向かって、捉える。
サイドスピンをかけながら (ラケットはまだ少し上に上がっていくが、腕は横から下に向かう)
左脇に向かって (ラケット面は横に、腕ははっきりしたに向かう)
フィニッシュだ。
前に飛ばすよりも
サイドスピンを目いっぱいかけて
残り物の推進力で、ついでに前へ飛ばす。
これが私の感覚です。
ただしスウィングスピードは半端じゃなくMAX。
本人としては、かなり猛烈なのだ。
深さの加減としてはどれくらい下に引っ張り込むかがその基準。
ちょっとしたコツだが
ラケットをエッジ方向に振る感覚を腕につけること。
もう1つはスウィング方向
サイドスピンだが力加減は下向きに引っ張るつもりで
打球前にしっかり左側を向き、左脇にフルスウィングすること。
この辺はホント、慣れるしかないのだ。
違うショットの動画から切り出した絵を並べたので
対応していないところもあるが、その辺はご勘弁。
もちろんすべて、打球をしっかりとコートへ叩き込んでいる(つもり)。
以下がそのコメントの全文。
フォアハンドの高い打点の打ち方について教えてください。
高い打点のイメージとしては、サービスラインあたりにゆっくりと山なりで返ってくるチャンスボールで、ワンバウンドで自分の身長くらい弾むような感じを想定してます。
まず、松原コーチのアドバイスとして「上体の垂直と、テイクバックのラケット面の作り方は固定。そして可変するのは上体の向き、スウィング方向、フィニッシュの位置」とありました。
言葉では理解しているものの、いざそのチャンスボールを高い打点から叩き込もうと実践してみると、ボールは遥か遠くへホームランか、ホームランを気にしてスイングを緩めた結果、カスカスの当たりでネットへシュポッと収まるか、どちらかになってしまいます。
腕の内旋とか外旋とか、体の向きとか、いろいろと思い悩んだ末に今自分がたどり着いた答えは、グリップの握りなおしです。
今までホームランになっていたフォームでも、チャンスボールの際にグリップを厚くすることでボールはコートへ返せるようになりました。
だた、そのような指導法というかアドバイスは、松原コーチの日記にもないし、テニススクールのコーチの指導にもないため、この先、どの方向で練習をしていくべきか悩んでいます。
グリップを握りなおすことでのデメリットや、高い打点で打つ場合のアドバイスなどあれば教えてください。
投稿者 jumper 2013/04/23 11:15
私の答えです。
私はやりませんが
高さによりグリップを変える人はいます。
もし今のグリップが
イースタン以下の薄めのグリップなら
そうゆう考え方でもいいかもしれません。
精密なコントロールはなくても
最低限の用は足せると思います。
私はこうしています。
というか、プロがこうしているので、私も真似しています。
ワイパースウィングでアウトサイドイン
ボールにリバースサーブのようなシュート回転を与えます。
このワイパースウィングが自然にできるようになるかどうかがポイント。
実写の動画から切り取った絵をお見せします。
被験者のグリップはセミウェスタン、ややつかれの出始めたお年頃。
比較的、高めにセットします。
面が上向きにひっくり返らぬように
そしてしっかり、低い打点以上に前向きです。
打点の右からラケット面が迫る (本人から見て)
8時から2時方向に向かって、捉える。
サイドスピンをかけながら (ラケットはまだ少し上に上がっていくが、腕は横から下に向かう)
左脇に向かって (ラケット面は横に、腕ははっきりしたに向かう)
フィニッシュだ。
前に飛ばすよりも
サイドスピンを目いっぱいかけて
残り物の推進力で、ついでに前へ飛ばす。
これが私の感覚です。
ただしスウィングスピードは半端じゃなくMAX。
本人としては、かなり猛烈なのだ。
深さの加減としてはどれくらい下に引っ張り込むかがその基準。
ちょっとしたコツだが
ラケットをエッジ方向に振る感覚を腕につけること。
もう1つはスウィング方向
サイドスピンだが力加減は下向きに引っ張るつもりで
打球前にしっかり左側を向き、左脇にフルスウィングすること。
この辺はホント、慣れるしかないのだ。
違うショットの動画から切り出した絵を並べたので
対応していないところもあるが、その辺はご勘弁。
もちろんすべて、打球をしっかりとコートへ叩き込んでいる(つもり)。
2013年04月15日
両手打ちのフォアハンド
『北国の親爺』 さんから両手打ちのフォアハンドに関する質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
毎日、楽くブログを拝見しています。フォアもバックも両手打ちの還暦が目の前の札幌の爺です。テニス教室を週に2回(初級と何故か中級)を受講しています。フォアが両手であることはテニス肘のせいであることはコーチ(別々の方)に理解して頂いておりますが指導して頂くフォーム(フォア)が非常に異なっており困惑しています。
初級のコーチはラケットを踝あたりまで引き下げて構えボールが腰のあたりまで落ちてきたボールを上方前方にすくい押しこむ(スイングはゆったり)と指導されますが中級のコーチは踝よりもっと上にラケットを引き相手の打球のバウンドが頂点より少し下がった所で腰よりも上(臍あたり)でハードヒットするように指導されます。
火曜が初級、水曜が中級で頭も体も???状態です。本当の基礎を教えて頂くコーチとある程度攻撃性を指導される違いと思いますがこの混乱(私の)にどのように対処すべきじかアドバイス頂けると幸いなのですが。札幌も雪がかなり融けて暖かくなりました。
投稿者 北国の親爺 2013/04/10 17:25
私の答えです。
くるぶしあたりまで下げて引くのはずいぶんと極端ですね。
伊達さんのフォアハンドのイメージでしょうか?
いや、彼女はバックもそうですね。
うんと下に引くということは
トップスピンをかけるということなのでしょうね。
中級のコーチは、「踝よりもっと上にラケットを引き・・・」 ということなのですが
揚げ足取りで言いますと
世の中、ほとんどくるぶしよりは上なので
はっきりはしませんが、ひざ辺りということでしょうか?
どちらにしても低めに引いているわけで
大差ないような気もしますね。
頭の上から引いていくようなサーキュラーじゃなくて何よりです。
さて私のお勧めは、「小さめの振り子」
やや直線に近いスウィングでもいい。
森田あゆみのは、大きめな振り子だけどけど
振り子ならフォアハンド的
直線なら両手バックハンド的でしょうか。
スクールのコーチが教えるのはバックの方なんでしょうね。
ヘビートップスピンなら初級のコーチ
フラット系なら中級のコーチですね。
球質の好みでやりやすいほうを決め
もう一人のコーチに、「自分はこれで行く」 と話したらどうですか。
どちらも打ちにくければ、第3の方法。
たとえば
もしフォアハンドっぽく振りたいのなら
少し振り子にする
そのアレンジを中級のコーチの教えにふりかける。
つまり、振り子でトップスピン
ハードヒットだけじゃなくつなぎの安心ショットも打てるように。
両手フォアハンドというのは珍しいので
マニュアルにはないと思います。
コーチたちは自分の知識の中から
新しく理論を構築しているのでしょう。
それが2人の間で違う。
どちらをとっても、両方無視しても角が立つ。
お互いにすっきりしてすごしたいので、コミュニケーションが必要。
だから、以下のどれかでしょうか。
1、できれば3人で話し合い、結論を出す。
2、どちらかを採用し、もう一人のコーチに自分かコーチから伝える。
3、自分で結論を出し、二人にはっきり宣言する。
がんばって、何か変化があったらまた教えてください。
以下がそのコメントの全文です。
毎日、楽くブログを拝見しています。フォアもバックも両手打ちの還暦が目の前の札幌の爺です。テニス教室を週に2回(初級と何故か中級)を受講しています。フォアが両手であることはテニス肘のせいであることはコーチ(別々の方)に理解して頂いておりますが指導して頂くフォーム(フォア)が非常に異なっており困惑しています。
初級のコーチはラケットを踝あたりまで引き下げて構えボールが腰のあたりまで落ちてきたボールを上方前方にすくい押しこむ(スイングはゆったり)と指導されますが中級のコーチは踝よりもっと上にラケットを引き相手の打球のバウンドが頂点より少し下がった所で腰よりも上(臍あたり)でハードヒットするように指導されます。
火曜が初級、水曜が中級で頭も体も???状態です。本当の基礎を教えて頂くコーチとある程度攻撃性を指導される違いと思いますがこの混乱(私の)にどのように対処すべきじかアドバイス頂けると幸いなのですが。札幌も雪がかなり融けて暖かくなりました。
投稿者 北国の親爺 2013/04/10 17:25
私の答えです。
くるぶしあたりまで下げて引くのはずいぶんと極端ですね。
伊達さんのフォアハンドのイメージでしょうか?
いや、彼女はバックもそうですね。
うんと下に引くということは
トップスピンをかけるということなのでしょうね。
中級のコーチは、「踝よりもっと上にラケットを引き・・・」 ということなのですが
揚げ足取りで言いますと
世の中、ほとんどくるぶしよりは上なので
はっきりはしませんが、ひざ辺りということでしょうか?
どちらにしても低めに引いているわけで
大差ないような気もしますね。
頭の上から引いていくようなサーキュラーじゃなくて何よりです。
さて私のお勧めは、「小さめの振り子」
やや直線に近いスウィングでもいい。
森田あゆみのは、大きめな振り子だけどけど
振り子ならフォアハンド的
直線なら両手バックハンド的でしょうか。
スクールのコーチが教えるのはバックの方なんでしょうね。
ヘビートップスピンなら初級のコーチ
フラット系なら中級のコーチですね。
球質の好みでやりやすいほうを決め
もう一人のコーチに、「自分はこれで行く」 と話したらどうですか。
どちらも打ちにくければ、第3の方法。
たとえば
もしフォアハンドっぽく振りたいのなら
少し振り子にする
そのアレンジを中級のコーチの教えにふりかける。
つまり、振り子でトップスピン
ハードヒットだけじゃなくつなぎの安心ショットも打てるように。
両手フォアハンドというのは珍しいので
マニュアルにはないと思います。
コーチたちは自分の知識の中から
新しく理論を構築しているのでしょう。
それが2人の間で違う。
どちらをとっても、両方無視しても角が立つ。
お互いにすっきりしてすごしたいので、コミュニケーションが必要。
だから、以下のどれかでしょうか。
1、できれば3人で話し合い、結論を出す。
2、どちらかを採用し、もう一人のコーチに自分かコーチから伝える。
3、自分で結論を出し、二人にはっきり宣言する。
がんばって、何か変化があったらまた教えてください。
2013年04月11日
コースはスウィングで変える
『セバスチャン』 さんの質問コメントにお答えします。
質問のコメントは3つに及び
大変長いのでここにはコピーしません。
興味のある方はこちらをクリックしてください。
要約すると
フォアハンドで
いろいろな高さや打つ方向、飛距離などで
調節のため、スウィング方向や面の向きを変化させるのか?
ということだと思います。
私の答えです。
テイクバックのラケット面
インパクトの位置とスウィング方向
すべてを必要な飛距離や方向、打点の高さで変えていくのは
とても難易度が上がります。
その組み合わせは無限とおりあり
もしやるとすると
色々なフォームのプロが出現するはずですが
そんな事実はありません。
つまり、何かを固定し、何かを変化させているのです。
固定していることが2つあります。
1つ目は上体を垂直に保つこと。
これが、フォアハンドのものさし、基準なのです。
狂ったら、世の中すべてが、ここはどこ?、私は誰? になっちゃう。
2つ目はテイクバックのラケット面の作り方。
これがフォアハンド安定の一番の肝。
面を作っておき
腕を外旋しないでテイクバックするということなのですが
これをしなくてもいいということになれば
どんな打ち方でも、アリです。
そして可変するのは
上体の向き、スウィング方向、フィニッシュの位置です。
上体の向きやフィニッシュの位置は
スウィングをスムーズにするためで
まとめれば、スウィングの方向、形により
打ち分けているということだと思います。
もちろん、他の部分も
少しは微調整していると思いますが
経験により、自然に対応していることなので
あまり意識しなくてもいいと思います。
それとあの、低い打点の、「ブーメランスネーク」
これは球出しのボールを低い打点でサイドスピン気味に打ったもの。
それをハイスピード動画で撮り、静止画に切り出したものです。
上体はしっかりとスウィング方向に向いていますので
結構なスピードが出せます。
フィニッシュはナダル打ちと同様
右肩の上です。
もちろんボールも入っています。
高い打点のワイパースウィングも同様に撮影したもので
もちろん打球方向に上体が向いています。
ボーリングのフックボールをイメージしてみてください。
質問のコメントは3つに及び
大変長いのでここにはコピーしません。
興味のある方はこちらをクリックしてください。
要約すると
フォアハンドで
いろいろな高さや打つ方向、飛距離などで
調節のため、スウィング方向や面の向きを変化させるのか?
ということだと思います。
私の答えです。
テイクバックのラケット面
インパクトの位置とスウィング方向
すべてを必要な飛距離や方向、打点の高さで変えていくのは
とても難易度が上がります。
その組み合わせは無限とおりあり
もしやるとすると
色々なフォームのプロが出現するはずですが
そんな事実はありません。
つまり、何かを固定し、何かを変化させているのです。
固定していることが2つあります。
1つ目は上体を垂直に保つこと。
これが、フォアハンドのものさし、基準なのです。
狂ったら、世の中すべてが、ここはどこ?、私は誰? になっちゃう。
2つ目はテイクバックのラケット面の作り方。
これがフォアハンド安定の一番の肝。
面を作っておき
腕を外旋しないでテイクバックするということなのですが
これをしなくてもいいということになれば
どんな打ち方でも、アリです。
そして可変するのは
上体の向き、スウィング方向、フィニッシュの位置です。
上体の向きやフィニッシュの位置は
スウィングをスムーズにするためで
まとめれば、スウィングの方向、形により
打ち分けているということだと思います。
もちろん、他の部分も
少しは微調整していると思いますが
経験により、自然に対応していることなので
あまり意識しなくてもいいと思います。
それとあの、低い打点の、「ブーメランスネーク」
これは球出しのボールを低い打点でサイドスピン気味に打ったもの。
それをハイスピード動画で撮り、静止画に切り出したものです。
上体はしっかりとスウィング方向に向いていますので
結構なスピードが出せます。
フィニッシュはナダル打ちと同様
右肩の上です。
もちろんボールも入っています。
高い打点のワイパースウィングも同様に撮影したもので
もちろん打球方向に上体が向いています。
ボーリングのフックボールをイメージしてみてください。
2013年04月03日
フォアは上体の向きが大切
『セバスチャン』 さんから
4月1日の「インパクトの面だけがすべてか?」 について
打点の高さによるスタンスや上体の向きで、質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
どちらもインパクトの瞬間の写真ですが、それを見て思ったのですが、高い打点ではオープンスタンス、低い打点では、クローズドスタンスということでしょうか? いや、スタンスよりも、胸の向きを注目するのがいいのでしょうか。高い打点では胸が前向き、低い打点では、少し横向きになるものですか? それぞれの打点にちょうどよくラケットが通るようにしたときの腕の通り道を考えると、胸の向きがそうなるのかなという気もします。打点がある程度より高い時は、インパクトの時の胸の向きは前を向いて、ある程度以下に低い時は、その高さに応じて横向きになっていくということですか?
それとも、胸の向きはやはり基本的には前向きで、前向きにならないのは、打点に追いつくまでの、走るとか、それ以前の行動の影響によるということでしょうか?
投稿者 セバスチャン 2013/04/02 16:18
私の答えです。
質問の写真はこの2枚。
高い打点はオープンスタンスで
スウィングはアウトサイドイン、右から左
上体は前向き。
低い打点はクローズドスタンスで
スウィングはインサイドアウト、手前から遠くへ
この写真なら左から右へ
上体は少し横向き。
さて、どこに注目してほしいのかというと、スウィングの方向。
その方向に振るのに、障害はないか?
スウィングにとって一番じゃまなのは自分の左半身。
スウィング方向にそれがないようにしたい。
だからスウィング方向に対して正面向き。
通常の高さの打点では前向きになってほしいといつも言うのはそのため。
もっと高くてアウトサイドインがさらにきつければ
もっと左向き。
超低め打点で、手前から向こうにサイドスピンをかけるなら
上体は横向きから少し開いて右前を向けばいい。
足のスタンスがどちらかは本質的な問題ではなく
どちらのスタンスでも打てるのだが
より前向きな高い打点ではオープンスタンスが使われることが多くなるし
低いサイドスピンにはクローズドスタンスが多く使われる。
ということ。
腕やラケットから見たら
どちらの脚が前に出たかわからないし
下半身の向きは、ひざやつま先の向いた方向で決まってくる。
どっちのスタンスでも、どっち向きにもなれるのだ。
4月1日の「インパクトの面だけがすべてか?」 について
打点の高さによるスタンスや上体の向きで、質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
どちらもインパクトの瞬間の写真ですが、それを見て思ったのですが、高い打点ではオープンスタンス、低い打点では、クローズドスタンスということでしょうか? いや、スタンスよりも、胸の向きを注目するのがいいのでしょうか。高い打点では胸が前向き、低い打点では、少し横向きになるものですか? それぞれの打点にちょうどよくラケットが通るようにしたときの腕の通り道を考えると、胸の向きがそうなるのかなという気もします。打点がある程度より高い時は、インパクトの時の胸の向きは前を向いて、ある程度以下に低い時は、その高さに応じて横向きになっていくということですか?
それとも、胸の向きはやはり基本的には前向きで、前向きにならないのは、打点に追いつくまでの、走るとか、それ以前の行動の影響によるということでしょうか?
投稿者 セバスチャン 2013/04/02 16:18
私の答えです。
質問の写真はこの2枚。
高い打点はオープンスタンスで
スウィングはアウトサイドイン、右から左
上体は前向き。
低い打点はクローズドスタンスで
スウィングはインサイドアウト、手前から遠くへ
この写真なら左から右へ
上体は少し横向き。
さて、どこに注目してほしいのかというと、スウィングの方向。
その方向に振るのに、障害はないか?
スウィングにとって一番じゃまなのは自分の左半身。
スウィング方向にそれがないようにしたい。
だからスウィング方向に対して正面向き。
通常の高さの打点では前向きになってほしいといつも言うのはそのため。
もっと高くてアウトサイドインがさらにきつければ
もっと左向き。
超低め打点で、手前から向こうにサイドスピンをかけるなら
上体は横向きから少し開いて右前を向けばいい。
足のスタンスがどちらかは本質的な問題ではなく
どちらのスタンスでも打てるのだが
より前向きな高い打点ではオープンスタンスが使われることが多くなるし
低いサイドスピンにはクローズドスタンスが多く使われる。
ということ。
腕やラケットから見たら
どちらの脚が前に出たかわからないし
下半身の向きは、ひざやつま先の向いた方向で決まってくる。
どっちのスタンスでも、どっち向きにもなれるのだ。
2013年04月01日
インパクトの面だけがすべてか?
『オーシャンサイド』 さんからご意見をいただきました。
それなりにあっている部分
そして誤解している部分もあり、今日はこれに触れます。
以下がそのコメントの全文です。
またまた投稿させていただきます。
以前、松原コーチが言っていたように、「面を感じながら打つ」ということを理解はしていたのですが、実際のプレーではアウトが怖かったり、ボールの勢いを殺そうとして、手首をこねているいることにようやく気がつき、しっかりボールをヒットするようになりました。
しっかりヒットすれば、以外とアウトしないもので、何となくキッカケを掴んだ気がします。
さて、手首の件ですが、やはりテイクバック時とインパクト時はしっかり固定するのは正解だと痛感しているところです。
ただ、ムチのようにしなるとか、フォロースルーは肩でなく腰の位置…というのは、スイングの角度と勢い等の条件で必然的に決まってしまう結果論ではないでしょうか。例えば、超アッパースイングで腰に巻きつけるのは至難の技だと思います。
大切なのはインパクトでの面を安定させるために、がっちりではなく「適度な力加減で手首を安定させること」だと思いますが、どうでしょうか。
投稿者 オーシャンサイド 2013/03/29 19:39
私の答えです。
大切なのはインパクトでの面を安定させるために
「適度な力加減で手首を安定させること」 でいいと思います。
そして、ベースラインどうしの打ち合いのみ
打点の高さも一定、ということを前提とするなら、そのとおりです。
ただし
適度な力加減でいいのですが
適度以上はかまわないが、適度未満はだめだということです。
もう1つ重要なことですが
先ほどの前提に寄らない場合
スウィングについて、立体的に、3次元で考えなくてはならないのです。
例えば
「超アッパースイングで腰に巻きつけるのは至難の技」 とありますが
プロは普通にやっています。
それがワイパースウィングです。
単に平面的にスウィングを考えると
のようになり
フィニッシュを左腰に持っていくのは無理のような感じになります。
しかしワイパーだと
のように、最初から左に向かって
アウトサイドインで振るわけで
当然のように
猛烈スウィングと、左腰フィニッシュが両立します。
逆に、低い打点ならこうなるわけで
この場合のフィニッシュは右肩の上です。
ボールの飛び出す方向は
ラケット面の向いた方向に一番影響されるのですが
かなりスウィング方向に引っ張られます。
そして、打たなければならないボールの飛距離も
打つ場所や狙い場所により、10mから30mくらいの幅があるのです。
ですから、完璧なフォームと安定したラケット面だけでは
正解とはいえないのです。
いろいろに変化できるスウィングと安定した面の組み合わせが必要なのです。
それなりにあっている部分
そして誤解している部分もあり、今日はこれに触れます。
以下がそのコメントの全文です。
またまた投稿させていただきます。
以前、松原コーチが言っていたように、「面を感じながら打つ」ということを理解はしていたのですが、実際のプレーではアウトが怖かったり、ボールの勢いを殺そうとして、手首をこねているいることにようやく気がつき、しっかりボールをヒットするようになりました。
しっかりヒットすれば、以外とアウトしないもので、何となくキッカケを掴んだ気がします。
さて、手首の件ですが、やはりテイクバック時とインパクト時はしっかり固定するのは正解だと痛感しているところです。
ただ、ムチのようにしなるとか、フォロースルーは肩でなく腰の位置…というのは、スイングの角度と勢い等の条件で必然的に決まってしまう結果論ではないでしょうか。例えば、超アッパースイングで腰に巻きつけるのは至難の技だと思います。
大切なのはインパクトでの面を安定させるために、がっちりではなく「適度な力加減で手首を安定させること」だと思いますが、どうでしょうか。
投稿者 オーシャンサイド 2013/03/29 19:39
私の答えです。
大切なのはインパクトでの面を安定させるために
「適度な力加減で手首を安定させること」 でいいと思います。
そして、ベースラインどうしの打ち合いのみ
打点の高さも一定、ということを前提とするなら、そのとおりです。
ただし
適度な力加減でいいのですが
適度以上はかまわないが、適度未満はだめだということです。
もう1つ重要なことですが
先ほどの前提に寄らない場合
スウィングについて、立体的に、3次元で考えなくてはならないのです。
例えば
「超アッパースイングで腰に巻きつけるのは至難の技」 とありますが
プロは普通にやっています。
それがワイパースウィングです。
単に平面的にスウィングを考えると
のようになり
フィニッシュを左腰に持っていくのは無理のような感じになります。
しかしワイパーだと
のように、最初から左に向かって
アウトサイドインで振るわけで
当然のように
猛烈スウィングと、左腰フィニッシュが両立します。
逆に、低い打点ならこうなるわけで
この場合のフィニッシュは右肩の上です。
ボールの飛び出す方向は
ラケット面の向いた方向に一番影響されるのですが
かなりスウィング方向に引っ張られます。
そして、打たなければならないボールの飛距離も
打つ場所や狙い場所により、10mから30mくらいの幅があるのです。
ですから、完璧なフォームと安定したラケット面だけでは
正解とはいえないのです。
いろいろに変化できるスウィングと安定した面の組み合わせが必要なのです。
2013年03月29日
フォア、インパクトの手首は
インパクトで最高のスウィングスピードを出すために
手首を緩めて
ムチのようにインパクトを迎えるという言い方がある。
しっかりインパクトで叩くために
インパクトでしっかり握り締めるという言い方もある。
もう1つ
インパクトで打球方向に押し込むという言い方をする人もいる。
だが、それぞれを比べるとかなり矛盾していることに気がつく。
しかし、これは感覚的には有り。
主観的に、すべて真実なのだ。
なぜなら、いいフォアを打つ人がうそではなく
本音として、自分の感覚として語っていることだから。
だけど、それを聞いた人がそのとおりやればできるのかというと ・・・
このページは、365ネットの技術解説、連続写真のフェデラーのフォアハンド。
インパクトで打球方向に押し込んでいるのだろうか?
握り締め?
それとも腕を引っ張り込んでいるのか?
ラケットヘッドがムチのように走る人の腕が一緒に走っていたり
インパクトの時にしっかり握り締める人が
相手ボールのすごい時はインパクト以前に固めていたり
インパクトで打球方向に押し込む人が
押し込むのはラケット面で、自分の腕は左に引っ張っていたり。
自分でやっていることを客観的に理解するのはとても難しいのだ。
松原コーチは、「しっかり手首を固めましょう」 なんて言っているが ・・・
手首を緩めて
ムチのようにインパクトを迎えるという言い方がある。
しっかりインパクトで叩くために
インパクトでしっかり握り締めるという言い方もある。
もう1つ
インパクトで打球方向に押し込むという言い方をする人もいる。
だが、それぞれを比べるとかなり矛盾していることに気がつく。
しかし、これは感覚的には有り。
主観的に、すべて真実なのだ。
なぜなら、いいフォアを打つ人がうそではなく
本音として、自分の感覚として語っていることだから。
だけど、それを聞いた人がそのとおりやればできるのかというと ・・・
このページは、365ネットの技術解説、連続写真のフェデラーのフォアハンド。
インパクトで打球方向に押し込んでいるのだろうか?
握り締め?
それとも腕を引っ張り込んでいるのか?
ラケットヘッドがムチのように走る人の腕が一緒に走っていたり
インパクトの時にしっかり握り締める人が
相手ボールのすごい時はインパクト以前に固めていたり
インパクトで打球方向に押し込む人が
押し込むのはラケット面で、自分の腕は左に引っ張っていたり。
自分でやっていることを客観的に理解するのはとても難しいのだ。
松原コーチは、「しっかり手首を固めましょう」 なんて言っているが ・・・
2013年03月27日
フォアは余裕があれば常に前向き
先日の、『jumper』 さんの質問以来、ちょっと引っかかっていました。
前向き、これは常識だろうと思っていたのですが
私と付き合いのまだ浅い人もいるし
私の考えている
そしてプロが普通にやっている常識についても
違う教え方をされたり
違う話を信じている人も多いようなので
ここで、もう少しちゃんと説明します。
以下が、『jumper』 さんのコメントの全文です。
ご回答ありがとうございます。
すっきりした部分と、「あれ?」と思う部分があり、「あれ?」と思う部分について、もう一度アドバイスをもらえればと思います。
今回のイメージ図での解説と、さらにはナダルの写真での解説、この2つを見ても、クローズドスタンスでもインパクトは前向きということですか?
言葉のイメージと、さらにはスクールコーチのアドバイスからも、クローズドスタンスならインパクトは横向きであると、理解してました。
その理解でクローズドスタンスを試してみると、フォロースルーでの腕の振りぬきどころが窮屈で悩んでいました。
「クローズドスタンスでもインパクトは前向き」としてアドバイスをもらえれば、これで全てすっきりできます。
宜しくお願いします。
投稿者 jumper 2013/03/21 14:53
私の答えです。
フォアハンドで
スピードを出し、しかも安定させるために
少しでも余裕があるなら
上体をまっすぐに立て
インパクトの上体の向きは前向きにします。
上体のパワーを有効に使うためには
上体は横向きから、前向きに、回転させます。
さらにたどると
その回転のきっかけとパワーの源を作るために
地面を蹴っ飛ばすのです。
その蹴っ飛ばしに
踏み込んだ左足のブロックを使う、スクエアースタンスと (クローズドも)
踏ん張った右足と腰の捻りでがんばる、オープンスタンスがあるのです。
強力な腕の振り抜きを行うためには
どちらのスタンスでも、上体はインパクト時に前向きです。
だから上体しか写っていない写真では
どちらのスタンスかわかりません。
しかし、多分オープンスタンスだといっておけば
男子プロの写真なら、9割がた、あたりです。
男子プロの場合
オープンスタンスを使わない選手は皆無です。
逆に、スクエアーなスタンスを使う選手と、使わない選手がいるのです。
(スクエアーとは、ほぼネットに向かってまっすぐ踏み込む形です)
左足が右足よりネットに向かって右に来る
クローズドスタンスになると、ほとんどいません。
上体を回しやすく、上体の自由度の高いオープンが基本なのです。
腕のスウィングが早い男子プロには
左半身がじゃま、ということ何でしょうね。
女子の場合は少し違います。
体幹部や脚力の弱い女子選手は
左足を踏み込んだほうが強く振りやすいのです。
特に小柄な日本人の女子にはその傾向が強いようです。
もちろん初心者や年少者もそうで
スクエアーなスタンスで
まずは、上体を回して打つことを覚えるのです。
オープンはその後です。
どっちにしても
上体を回転して打つ、フルスウィングでは
しっかり前を向いて打ちます。
ラケットは持ち主の足がどっち向きかは知りませんし
ましてボールからは
ラケット面がどっちから
どんな向きでぶつけられるかしか感知できないのです。
もちろん地面に足がついているかどうか?
知るわけがありません。
前向き、これは常識だろうと思っていたのですが
私と付き合いのまだ浅い人もいるし
私の考えている
そしてプロが普通にやっている常識についても
違う教え方をされたり
違う話を信じている人も多いようなので
ここで、もう少しちゃんと説明します。
以下が、『jumper』 さんのコメントの全文です。
ご回答ありがとうございます。
すっきりした部分と、「あれ?」と思う部分があり、「あれ?」と思う部分について、もう一度アドバイスをもらえればと思います。
今回のイメージ図での解説と、さらにはナダルの写真での解説、この2つを見ても、クローズドスタンスでもインパクトは前向きということですか?
言葉のイメージと、さらにはスクールコーチのアドバイスからも、クローズドスタンスならインパクトは横向きであると、理解してました。
その理解でクローズドスタンスを試してみると、フォロースルーでの腕の振りぬきどころが窮屈で悩んでいました。
「クローズドスタンスでもインパクトは前向き」としてアドバイスをもらえれば、これで全てすっきりできます。
宜しくお願いします。
投稿者 jumper 2013/03/21 14:53
私の答えです。
フォアハンドで
スピードを出し、しかも安定させるために
少しでも余裕があるなら
上体をまっすぐに立て
インパクトの上体の向きは前向きにします。
上体のパワーを有効に使うためには
上体は横向きから、前向きに、回転させます。
さらにたどると
その回転のきっかけとパワーの源を作るために
地面を蹴っ飛ばすのです。
その蹴っ飛ばしに
踏み込んだ左足のブロックを使う、スクエアースタンスと (クローズドも)
踏ん張った右足と腰の捻りでがんばる、オープンスタンスがあるのです。
強力な腕の振り抜きを行うためには
どちらのスタンスでも、上体はインパクト時に前向きです。
だから上体しか写っていない写真では
どちらのスタンスかわかりません。
しかし、多分オープンスタンスだといっておけば
男子プロの写真なら、9割がた、あたりです。
男子プロの場合
オープンスタンスを使わない選手は皆無です。
逆に、スクエアーなスタンスを使う選手と、使わない選手がいるのです。
(スクエアーとは、ほぼネットに向かってまっすぐ踏み込む形です)
左足が右足よりネットに向かって右に来る
クローズドスタンスになると、ほとんどいません。
上体を回しやすく、上体の自由度の高いオープンが基本なのです。
腕のスウィングが早い男子プロには
左半身がじゃま、ということ何でしょうね。
女子の場合は少し違います。
体幹部や脚力の弱い女子選手は
左足を踏み込んだほうが強く振りやすいのです。
特に小柄な日本人の女子にはその傾向が強いようです。
もちろん初心者や年少者もそうで
スクエアーなスタンスで
まずは、上体を回して打つことを覚えるのです。
オープンはその後です。
どっちにしても
上体を回転して打つ、フルスウィングでは
しっかり前を向いて打ちます。
ラケットは持ち主の足がどっち向きかは知りませんし
ましてボールからは
ラケット面がどっちから
どんな向きでぶつけられるかしか感知できないのです。
もちろん地面に足がついているかどうか?
知るわけがありません。
2013年03月21日
オープンスタンスの軸足
オープンスタンスで打つフォアハンドでは
右利きの右足は
これ1本でしっかり踏ん張る軸足になります。
この足に体重を乗せ、しっかり踏ん張る。
踏ん張りが強ければ、跳び上がることになります。
しっかり上体を垂直にするので
空中でも姿勢はまっすぐなまま。
でも上体の姿勢は垂直。
もちろん
打球方向や、打つ位置に入って行ったときの動きなどが影響するので
いつでもまっすぐ上に伸びればいいとは限りませんが
原則はしっかり踏ん張っての上下動です。
さて、流れを見てほしいので
私の動画から切り抜いた写真も出してみます。
世界の一流選手ではないので
迫力不足はしょうがないのです。
一切の批判は受け付けませんので、念のため。
ところで、実はサウスポーに見せるつもりで作った写真なので
左右を逆にしてあります。
右利きの人はたまには頭を捻って見て下さい。
右足が前に出て
左足、軸足も前に出て、位置決め終了。
軸足のひざが少し前を向き、踏ん張り開始。
左ひざが伸びてきて、上体もほとんど前向き。
ここで、オープンスタンスになれていないと
左ひざが伸びるのではなく柔らかく曲げながら
右足に体重をかけようとしてしまうのです。
しっかり、全身を固めて
振り抜きのために、面がかぶさり始め
右を向いて、上体の右側にフィニッシュ。
とにかく、軸足であるサウスポーの左足はしっかりと踏ん張るのです。
この足がインパクト前にグニャッとなることは考えられません。
右利きの右足は
これ1本でしっかり踏ん張る軸足になります。
この足に体重を乗せ、しっかり踏ん張る。
踏ん張りが強ければ、跳び上がることになります。
しっかり上体を垂直にするので
空中でも姿勢はまっすぐなまま。
でも上体の姿勢は垂直。
もちろん
打球方向や、打つ位置に入って行ったときの動きなどが影響するので
いつでもまっすぐ上に伸びればいいとは限りませんが
原則はしっかり踏ん張っての上下動です。
さて、流れを見てほしいので
私の動画から切り抜いた写真も出してみます。
世界の一流選手ではないので
迫力不足はしょうがないのです。
一切の批判は受け付けませんので、念のため。
ところで、実はサウスポーに見せるつもりで作った写真なので
左右を逆にしてあります。
右利きの人はたまには頭を捻って見て下さい。
右足が前に出て
左足、軸足も前に出て、位置決め終了。
軸足のひざが少し前を向き、踏ん張り開始。
左ひざが伸びてきて、上体もほとんど前向き。
ここで、オープンスタンスになれていないと
左ひざが伸びるのではなく柔らかく曲げながら
右足に体重をかけようとしてしまうのです。
しっかり、全身を固めて
振り抜きのために、面がかぶさり始め
右を向いて、上体の右側にフィニッシュ。
とにかく、軸足であるサウスポーの左足はしっかりと踏ん張るのです。
この足がインパクト前にグニャッとなることは考えられません。
2013年03月20日
クローズドフォアの左足や
クローズドの左足や
フォアハンドを普通に踏み込んで打つ場合に
両足の使い方でかなり誤解があり
フォアハンドを難しくしている。
先日、大学の後輩を教えていて引っかかった部分。
一見いいフォームなのにアウトしてしまうのだ。
左足は体重をかけていく
乗っていく足だと思っている人が多いのだが
ちょっと違う。
左足は乗ってこようとする体重をブロックする足
つまりツッカイ棒なのだ。
ツッカイ棒であるからして
上体より前にあって、しっかり踏ん張らなくてはならず
しかも上体は垂直でなくてはならない。
こんな感じ。
ひざが曲がって前にあり
足の付け根も折れて
上体が垂直になるのだ。
右足のほうも
右ひざを曲げ、柔らかく前に動かして
右腰を送っていくように思う人が多いがこれもちょっと違う。
あんまり柔らかいと、腰が前に出て、上体が後傾姿勢になってしまい
ボールは山のあなたに消えていってしまう。
けっこうしっかりと、ガニ股でがんばるべきなのだ。
これは365ネット、ナダルの動画と連続写真。
クリックして別画面で見てほしい。
踏み込んだ左足の付け根の角度 (サウスポー)
最後まで残っていることに注目してほしい。
もちろん、おなかも引っ込んだまま振り終わっている。
とにかく
ひざを柔らかく送って
姿勢を崩したら、すべてがパーなのだ。
それともう1つ
左足を踏み込む理由。
身体を回すためのきっかけなのだ。
だから
クローズドのほうが回りにくいわけではなく
腰を開いておいてやれば
オープンより
むしろこちらのほうが回りやすいかもしれない。
これは、『jumper』 さんの質問への答えになっているかもしれない。
フォアハンドを普通に踏み込んで打つ場合に
両足の使い方でかなり誤解があり
フォアハンドを難しくしている。
先日、大学の後輩を教えていて引っかかった部分。
一見いいフォームなのにアウトしてしまうのだ。
左足は体重をかけていく
乗っていく足だと思っている人が多いのだが
ちょっと違う。
左足は乗ってこようとする体重をブロックする足
つまりツッカイ棒なのだ。
ツッカイ棒であるからして
上体より前にあって、しっかり踏ん張らなくてはならず
しかも上体は垂直でなくてはならない。
こんな感じ。
ひざが曲がって前にあり
足の付け根も折れて
上体が垂直になるのだ。
右足のほうも
右ひざを曲げ、柔らかく前に動かして
右腰を送っていくように思う人が多いがこれもちょっと違う。
あんまり柔らかいと、腰が前に出て、上体が後傾姿勢になってしまい
ボールは山のあなたに消えていってしまう。
けっこうしっかりと、ガニ股でがんばるべきなのだ。
これは365ネット、ナダルの動画と連続写真。
クリックして別画面で見てほしい。
踏み込んだ左足の付け根の角度 (サウスポー)
最後まで残っていることに注目してほしい。
もちろん、おなかも引っ込んだまま振り終わっている。
とにかく
ひざを柔らかく送って
姿勢を崩したら、すべてがパーなのだ。
それともう1つ
左足を踏み込む理由。
身体を回すためのきっかけなのだ。
だから
クローズドのほうが回りにくいわけではなく
腰を開いておいてやれば
オープンより
むしろこちらのほうが回りやすいかもしれない。
これは、『jumper』 さんの質問への答えになっているかもしれない。
2013年03月19日
フォアハンドは跳んで打つ
『jumper』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
今回、はじめてコメント(質問)させてもらいます。
フォアのストロークで、飛び上がりながらインパクトすることの、メリットとデメリットを教えてください。
スイングの使い分けは状況によると思いますが、相手のボールが早くて時間のない場合ではなく、ストロークでゆっくりとラリーをしているような状況を想定してます。
テニススクールでは、一様にして、飛ばないようにとアドバイスをもらいますが、自分としてはジャンプを前提にした方がタイミングが取りやすいです。
飛ばないことで、どっしりとした土台が作れるのは理解できるし、土台がしっかりしていた方が、上半身へ伝わるエラーが少ないもの理解できます。
逆に、飛び上がることでは、下半身の蹴り上げのパワーを上体へ伝えることができるし、ジャンプした方が軸(体幹)が必然的に安定するものと感じています。
今後、使い分けをしていくためにも、メリットとデメリットを理解しておきたいので、アドバイスをお願いします。
投稿者 jumper 2013/03/15 12:52
私の答えです。
プロは余裕がある状態でヒットする時はジャンプします。
比較的、スウィング時間に余裕のあることの多いクレーだと
跳び上がるほうが普通。
時間が少ないハードでは跳ばないことが多いのです。
さて、下半身
膝の屈伸を力強く使って打つと、跳んでしまいます。
運動連鎖の観点からいって
下半身の踏ん張り
上体の回転
腕の振りぬき
という動きの順番になり
インパクトは跳び上がってから、空中になります。
パワーの話しの次は安定度。
これも跳び上がったほうが上です。
一番最後のボール位置情報を元に
跳び上がって、インパクトに向かいます。
だからより正確な位置に行けることになり
垂直な姿勢でボールを捉える可能性が高くなります。
もちろん上に跳び上がるので、姿勢が立つということもあります。
安定ということを机の上で考えると間違いやすいので要注意。
確かに地面に足を付けといたほうが
震度7の地震の時は安心です。
自転車ならどうですか
止まっていられますか?
ボールを打つという前提
寸前でも位置が決められるというアドバンテージ
地面から上半身へ伝わるエラーも少なくなるのです。
ボールやラケットは
あなたの足が地面についているかどうかは知りません。
姿勢がいいかどうかは伝わってしまうと思います。
昔、アガシがウィンブルドンで優勝したとき
彼は飛び跳ねてプレーしていたので
イレギュラーの多い芝のコートなのに
アガシのエンドだけ、ちゃんと弾んでいるようだといわれたものです。
さて実戦でどう使い分ける?
原則跳ぶ。
ひまのないときは跳ばない。 です。
スクールでなぜ跳ばせないか?
初心者は跳んだら、トんでもないことになるためです。
上級者に対しては?
きっとコーチが70歳以上なのでしょう。
私のスクールでは
年寄りのコーチは私だけなので、跳んでもいい事になっています。
だから昔は、トンでもないスクールだと言われたものです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見させて頂いてます。
今回、はじめてコメント(質問)させてもらいます。
フォアのストロークで、飛び上がりながらインパクトすることの、メリットとデメリットを教えてください。
スイングの使い分けは状況によると思いますが、相手のボールが早くて時間のない場合ではなく、ストロークでゆっくりとラリーをしているような状況を想定してます。
テニススクールでは、一様にして、飛ばないようにとアドバイスをもらいますが、自分としてはジャンプを前提にした方がタイミングが取りやすいです。
飛ばないことで、どっしりとした土台が作れるのは理解できるし、土台がしっかりしていた方が、上半身へ伝わるエラーが少ないもの理解できます。
逆に、飛び上がることでは、下半身の蹴り上げのパワーを上体へ伝えることができるし、ジャンプした方が軸(体幹)が必然的に安定するものと感じています。
今後、使い分けをしていくためにも、メリットとデメリットを理解しておきたいので、アドバイスをお願いします。
投稿者 jumper 2013/03/15 12:52
私の答えです。
プロは余裕がある状態でヒットする時はジャンプします。
比較的、スウィング時間に余裕のあることの多いクレーだと
跳び上がるほうが普通。
時間が少ないハードでは跳ばないことが多いのです。
さて、下半身
膝の屈伸を力強く使って打つと、跳んでしまいます。
運動連鎖の観点からいって
下半身の踏ん張り
上体の回転
腕の振りぬき
という動きの順番になり
インパクトは跳び上がってから、空中になります。
パワーの話しの次は安定度。
これも跳び上がったほうが上です。
一番最後のボール位置情報を元に
跳び上がって、インパクトに向かいます。
だからより正確な位置に行けることになり
垂直な姿勢でボールを捉える可能性が高くなります。
もちろん上に跳び上がるので、姿勢が立つということもあります。
安定ということを机の上で考えると間違いやすいので要注意。
確かに地面に足を付けといたほうが
震度7の地震の時は安心です。
自転車ならどうですか
止まっていられますか?
ボールを打つという前提
寸前でも位置が決められるというアドバンテージ
地面から上半身へ伝わるエラーも少なくなるのです。
ボールやラケットは
あなたの足が地面についているかどうかは知りません。
姿勢がいいかどうかは伝わってしまうと思います。
昔、アガシがウィンブルドンで優勝したとき
彼は飛び跳ねてプレーしていたので
イレギュラーの多い芝のコートなのに
アガシのエンドだけ、ちゃんと弾んでいるようだといわれたものです。
さて実戦でどう使い分ける?
原則跳ぶ。
ひまのないときは跳ばない。 です。
スクールでなぜ跳ばせないか?
初心者は跳んだら、トんでもないことになるためです。
上級者に対しては?
きっとコーチが70歳以上なのでしょう。
私のスクールでは
年寄りのコーチは私だけなので、跳んでもいい事になっています。
だから昔は、トンでもないスクールだと言われたものです。
2013年03月10日
前へ押さない
フォアハンド
トップスピンのコツ第4弾は
体重を前に移動しながら打たないこと。
思い切って下がってもいい。
左足、左の膝が前に出ている
この足は前でつっかえ棒になっているか
右足に体重をかけて
この足の加重を抜いたか
どちらか
どっちでもいい。
足の付け根が曲がり
膝も曲がって、前に出ている事が肝。
前に体重が移動しにくくなる。
とにかく前に移動しながら打つと
トップスピンがかけにくくなる。
腕のスウィングと体重ぼ移動を合成した絵
腕のスウィングのみ、黒色の線で振り上げたとする。
緑色の線の分だけ押すと
合成した腕のスウィングは青い線のようになってしまい
少し寝てきてしまう。
逆にオレンジ色の線の分だけ、後ろに下がりながら打つと。
合成した腕のスウィングは赤い線のようになり
スピンの量が前に振り出す速度に比べて増大する事になるのだ。
しかし、前に押さない分だけ
スウィングスピードが減ってしまうと考えたあなたは鋭い。
実は、とりあえず
腕のスウィングスピードは変わらないとして書いた絵だからこうなった。
実際は前で体重がブロックされたぶんだけ
スウィングスピードはアップする。
野球のホームランの打ち方
ゴルフの300ヤード・ドライバーの打ち方
それらの絵を見れば
踏み込んだ足はブロックすべき、『つっかえ棒』で、あるべき事が判るはず。
つっかえ棒の反動で腕のスウィングを加速するのだ。
これは下がりながら打つのも同様。
クレーコートのトップスピナーは
下がりながらフルスウィングし
これがいちばん振り抜きやすく
しかも、強烈にトップスピンがかかると信じているのだ。
トップスピンのコツ第4弾は
体重を前に移動しながら打たないこと。
思い切って下がってもいい。
左足、左の膝が前に出ている
この足は前でつっかえ棒になっているか
右足に体重をかけて
この足の加重を抜いたか
どちらか
どっちでもいい。
足の付け根が曲がり
膝も曲がって、前に出ている事が肝。
前に体重が移動しにくくなる。
とにかく前に移動しながら打つと
トップスピンがかけにくくなる。
腕のスウィングと体重ぼ移動を合成した絵
腕のスウィングのみ、黒色の線で振り上げたとする。
緑色の線の分だけ押すと
合成した腕のスウィングは青い線のようになってしまい
少し寝てきてしまう。
逆にオレンジ色の線の分だけ、後ろに下がりながら打つと。
合成した腕のスウィングは赤い線のようになり
スピンの量が前に振り出す速度に比べて増大する事になるのだ。
しかし、前に押さない分だけ
スウィングスピードが減ってしまうと考えたあなたは鋭い。
実は、とりあえず
腕のスウィングスピードは変わらないとして書いた絵だからこうなった。
実際は前で体重がブロックされたぶんだけ
スウィングスピードはアップする。
野球のホームランの打ち方
ゴルフの300ヤード・ドライバーの打ち方
それらの絵を見れば
踏み込んだ足はブロックすべき、『つっかえ棒』で、あるべき事が判るはず。
つっかえ棒の反動で腕のスウィングを加速するのだ。
これは下がりながら打つのも同様。
クレーコートのトップスピナーは
下がりながらフルスウィングし
これがいちばん振り抜きやすく
しかも、強烈にトップスピンがかかると信じているのだ。
2013年03月08日
アウトサイドイン
フォアハンド、トップスピンのこつ、第3弾。
今日はアウトサイドインのスウィング。
フォアハンドはアウトサイドインと書こうとしてふと思った。
別にフォアじゃなくても
アウトサイドインじゃないスウィングはほとんどない。
さて、前回の打点で前向きのところで
すでに手の位置が左前に動くことを説明した。
当然それ自体がアウトサイドインの動きを示している。
そして、アウトサイドインの行き着く先はワイパーで上体の左横。
左横の範囲には
下はオシリの横から、上は頭の横まで含まれる。
ところで、ちょうど、『れねしす』 さんからコメントをいただいた。
最初の振り子スウィングへのコメント、以下がその全文だ。
9歳の娘に振り子スイングをさせています。
松原コーチの画像で一番右の青い線で面が上を向いており、娘もそうなのですが、娘の場合、その後も面がどんどん上を向いていって、かなり上まで腕が昇っていった後、やっと左肩のほうにラケットが回ってきてます。そのようなスイングですので、インパクトがずれるとホームラン級の球が飛んできます。
最近のプロの連続写真をみているとインパクト直後(画像でいえば右から2番目)に、ワイパースイングをしてそれ以上前にはラケットがいってないようにみえるのですが、どうなのでしょうか。 また、あれって、インパクトしたらワイパースイングするぞ!って意識してやっているのですか?
投稿者 れねしす 2013/03/07 09:17
私の答えだ。
最初に説明したとおり
インパクトしたらワイパースイングはほぼそのとおり。
ほぼというのは左肩の上
首に巻きつけるようなフィニッシュもその範囲に含むからだ。
小さな女の子ならむしろこちらが自然。
パワーからみて
左脇にフィニッシュしたらネットまで飛ばないかも。
小さくないけれど、シャラポワなどもかなり使っている。
肩を中心に腕を振る以上
その半径内に手が収まり、前にどんどん行くわけはない。
手は左腰から、肩の上辺りまでのどこかに振り切られることになる。
お嬢さんのホームランだが
インパクトで面が上を向いていることが問題。
徐々に上を向いていき、垂直面でボールを捉える感覚が必要だ。
いいフォームならいいのではなく
いい使い方を、インパクトに合わせる能力、意志が必要なのだ。
具体的にはインパクトのラケット面をイメージしながら打つこと。
もう1つは打点の高さによりスウィング方法を
高ければ高いほど寄りワイパーで
より低いフィニッシュへと持っていかなくてはならない。
どんなボールに対しても同じスウィング、ではないのだ。
あの私の写真はたまたま、あの高さの場合の絵なのだ。
つまり、基本的な原理
振り子だとかアウトサイドインだとかは共通なのだが
高いところには高いところのスウィング
低いところには低いところ用のスウィングがあるのだ。
今日はアウトサイドインのスウィング。
フォアハンドはアウトサイドインと書こうとしてふと思った。
別にフォアじゃなくても
アウトサイドインじゃないスウィングはほとんどない。
さて、前回の打点で前向きのところで
すでに手の位置が左前に動くことを説明した。
当然それ自体がアウトサイドインの動きを示している。
そして、アウトサイドインの行き着く先はワイパーで上体の左横。
左横の範囲には
下はオシリの横から、上は頭の横まで含まれる。
ところで、ちょうど、『れねしす』 さんからコメントをいただいた。
最初の振り子スウィングへのコメント、以下がその全文だ。
9歳の娘に振り子スイングをさせています。
松原コーチの画像で一番右の青い線で面が上を向いており、娘もそうなのですが、娘の場合、その後も面がどんどん上を向いていって、かなり上まで腕が昇っていった後、やっと左肩のほうにラケットが回ってきてます。そのようなスイングですので、インパクトがずれるとホームラン級の球が飛んできます。
最近のプロの連続写真をみているとインパクト直後(画像でいえば右から2番目)に、ワイパースイングをしてそれ以上前にはラケットがいってないようにみえるのですが、どうなのでしょうか。 また、あれって、インパクトしたらワイパースイングするぞ!って意識してやっているのですか?
投稿者 れねしす 2013/03/07 09:17
私の答えだ。
最初に説明したとおり
インパクトしたらワイパースイングはほぼそのとおり。
ほぼというのは左肩の上
首に巻きつけるようなフィニッシュもその範囲に含むからだ。
小さな女の子ならむしろこちらが自然。
パワーからみて
左脇にフィニッシュしたらネットまで飛ばないかも。
小さくないけれど、シャラポワなどもかなり使っている。
肩を中心に腕を振る以上
その半径内に手が収まり、前にどんどん行くわけはない。
手は左腰から、肩の上辺りまでのどこかに振り切られることになる。
お嬢さんのホームランだが
インパクトで面が上を向いていることが問題。
徐々に上を向いていき、垂直面でボールを捉える感覚が必要だ。
いいフォームならいいのではなく
いい使い方を、インパクトに合わせる能力、意志が必要なのだ。
具体的にはインパクトのラケット面をイメージしながら打つこと。
もう1つは打点の高さによりスウィング方法を
高ければ高いほど寄りワイパーで
より低いフィニッシュへと持っていかなくてはならない。
どんなボールに対しても同じスウィング、ではないのだ。
あの私の写真はたまたま、あの高さの場合の絵なのだ。
つまり、基本的な原理
振り子だとかアウトサイドインだとかは共通なのだが
高いところには高いところのスウィング
低いところには低いところ用のスウィングがあるのだ。
2013年03月06日
フォアは前向きで打つ
フォアハンドをトップスピンで打つために
振り子型のスウィングがいい事を説明した。
特に振り子の後半
アッパースウィングになったところが重要。
アッパースウィングの経路を空けなければ
スムーズに振ることができないのだ。
だから上体はインパクト前に前向き。
ここまで前向きでなくても
ラケットを前に振り出せそうなものだが
実はもう1つ、大きな理由がある。
インパクトを上から見た絵。
ラケット面が打球方向を向いた時
手の動く方向はオレンジ色、左前方なのだ。
だから上体がもうじき前向きではじゃまになってしまう。
インパクトでしっかり前向きになっていることが必要なのだ。
振り子型のスウィングがいい事を説明した。
特に振り子の後半
アッパースウィングになったところが重要。
アッパースウィングの経路を空けなければ
スムーズに振ることができないのだ。
だから上体はインパクト前に前向き。
ここまで前向きでなくても
ラケットを前に振り出せそうなものだが
実はもう1つ、大きな理由がある。
インパクトを上から見た絵。
ラケット面が打球方向を向いた時
手の動く方向はオレンジ色、左前方なのだ。
だから上体がもうじき前向きではじゃまになってしまう。
インパクトでしっかり前向きになっていることが必要なのだ。
2013年03月05日
トップスピンは振り子で
フォアハンドトップスピンの基本中の基本
振り子スウィング
肩を支点に腕を振り子で振れば
こんな風になる。
打点がスウィングの最下点より前になれば
インパクトでのスウィング方向は
斜め上向きになり
インパクトでラケット面を垂直になるようにすれば
自然にボールをこすり上げ
トップスピンがかかる。
赤い線がスウィングのラケット面位置を美しく示したつもりだが
きれいな弧を描いていないのは
理論が難しいのではなく
松原さんの作図技術の問題。
肩を中心に円を書けばいいので
他の人には円を描いていたと証言しておいてほしい。
曲がって見えるのは錯覚なのだ。
さて
手首を動かさず、肩も捻らなければ
ラケット面は腕に対し固定した角度で動くはず。
図の中で紺色の線で示したのがラケット面の動き。
弧を描いて引いた時に下向きだったラケット面は
インパクトに向かって徐々に垂直になり
インパクト後は少し上を向くことになる。
絵を見てもらえばわかるが
弧を描いて振るだけでかなりなトップスピンになるはずなのだ。
トップスピン、最初のコツは
凹型に弧を描いて引き、振ること。
腕を捻らず、下向きの面が上を向きながらボールを捕らえることなのだ。
振り子スウィング
肩を支点に腕を振り子で振れば
こんな風になる。
打点がスウィングの最下点より前になれば
インパクトでのスウィング方向は
斜め上向きになり
インパクトでラケット面を垂直になるようにすれば
自然にボールをこすり上げ
トップスピンがかかる。
赤い線がスウィングのラケット面位置を美しく示したつもりだが
きれいな弧を描いていないのは
理論が難しいのではなく
松原さんの作図技術の問題。
肩を中心に円を書けばいいので
他の人には円を描いていたと証言しておいてほしい。
曲がって見えるのは錯覚なのだ。
さて
手首を動かさず、肩も捻らなければ
ラケット面は腕に対し固定した角度で動くはず。
図の中で紺色の線で示したのがラケット面の動き。
弧を描いて引いた時に下向きだったラケット面は
インパクトに向かって徐々に垂直になり
インパクト後は少し上を向くことになる。
絵を見てもらえばわかるが
弧を描いて振るだけでかなりなトップスピンになるはずなのだ。
トップスピン、最初のコツは
凹型に弧を描いて引き、振ること。
腕を捻らず、下向きの面が上を向きながらボールを捕らえることなのだ。
2013年03月03日
トップスピンのコツ
現代のトッププロのテニスを支えているいちばんのショットは
トップスピンのフォアハンドでしょう。
もちろんサーブも重要で
特に男子の場合
相手リターンを封じ込めるサーブは必要不可欠です。
一般のテニスでも同様で
サーブがお互いにたいした事がないこともあり
フォアハンド次第で序列が決まってくる事が多いようです。
じつは今日も、下川井テニスクラブのレッスンで
トップスピンのコツに触れたばかり。
さて、フラットの方がスピードが出るとか
スピンの多いほうが安定しやすいとか考える向きもありますが
これは現代のプロでは分けるべきではないのです。
プロの全員がトップスピンで
スピンを目いっぱいかけられないプロなんていない。
これはプロの必要最低条件なのです。
逆に、スピン量を減らしても大丈夫かどうか
減らしたプレーもするかどうかがプロの個性なのです。
錦織は普段、凄くたくさんのスピンをかけてラリーをし
打点が高いときなどに、スピンを減らした早いショットを打ちます。
一方ナダルは常にスピン量を多くして打ちまくります。
スピンを減らしても打てる錦織が偉いのか?
スピンをかけ続けても勝ってしまうナダルが強いのか?
どっちの方がすごいのかよく分かりません。
しかしどっちもベースはトップスピンなのです。
さて表題の、フォアハンド、トップスピンのコツ。
私は今回、4つのコツを挙げてみました。
1、 凹型の弧を描いたスウィング。
2、 インパクトで前向きになれること。
3、 アウトサイドインに振れること。
4、 体重の移動をブロックする事。
とりあえず、今日はお題目だけ
明日から、1つずつ
写真や図を使って説明しようと思います。
もしかしたら
説明している間に、コツが殖え
4つじゃなくなってしまうかもしれませんが
(すでに、ちょっとむずむず ・・・ )
それはそれ
新たな理論が立ち上がるかもしれません。
トップスピンのフォアハンドでしょう。
もちろんサーブも重要で
特に男子の場合
相手リターンを封じ込めるサーブは必要不可欠です。
一般のテニスでも同様で
サーブがお互いにたいした事がないこともあり
フォアハンド次第で序列が決まってくる事が多いようです。
じつは今日も、下川井テニスクラブのレッスンで
トップスピンのコツに触れたばかり。
さて、フラットの方がスピードが出るとか
スピンの多いほうが安定しやすいとか考える向きもありますが
これは現代のプロでは分けるべきではないのです。
プロの全員がトップスピンで
スピンを目いっぱいかけられないプロなんていない。
これはプロの必要最低条件なのです。
逆に、スピン量を減らしても大丈夫かどうか
減らしたプレーもするかどうかがプロの個性なのです。
錦織は普段、凄くたくさんのスピンをかけてラリーをし
打点が高いときなどに、スピンを減らした早いショットを打ちます。
一方ナダルは常にスピン量を多くして打ちまくります。
スピンを減らしても打てる錦織が偉いのか?
スピンをかけ続けても勝ってしまうナダルが強いのか?
どっちの方がすごいのかよく分かりません。
しかしどっちもベースはトップスピンなのです。
さて表題の、フォアハンド、トップスピンのコツ。
私は今回、4つのコツを挙げてみました。
1、 凹型の弧を描いたスウィング。
2、 インパクトで前向きになれること。
3、 アウトサイドインに振れること。
4、 体重の移動をブロックする事。
とりあえず、今日はお題目だけ
明日から、1つずつ
写真や図を使って説明しようと思います。
もしかしたら
説明している間に、コツが殖え
4つじゃなくなってしまうかもしれませんが
(すでに、ちょっとむずむず ・・・ )
それはそれ
新たな理論が立ち上がるかもしれません。
2013年02月06日
ラケットヘッドの走り
ラケットヘッドを加速して、走らせることに対しては
かなり誤解している人が多い。
腕がしなり
ラケットヘッドがムチの先端のように走る。
本物のムチの場合
空中でバシッという。
あのバシッは衝撃波
つまり音速を超えるのだそうだ。
さてフォアハンドの場合だが
ラケットヘッドを走らそうとして
ラケットヘッドを腕より前に出そうとして失敗する人が多い。
こうすると面が狂うことによるエラーも多いし
何よりスピードもダウンしてしまいがちなのだ。
実際に選手が使うメカニズムはこんな物。
これはフォアハンドに定評のある、某選手の写真。
テイクバックしたときはこんな物。
インパクトのところと手首の角度、しなりはあまり変わらない。
ラケットヘッドを後に持って行き過ぎないのがここでの肝。
振り出しで、ラケットヘッドが
その重みにより遅れる。
(スウィング方向に引っ張られ、面のエッジ方向に遅れる)
この前後が一番しなった状態。
そして、インパクト。
一番最初の写真と手首の角度はあまり変わっていない。
むしろ、少ししなっているかも。
それでも
しなって、戻って、最初の状態に戻ってきたのだ。
そしてトップスピンのワイパースウィングにより
ラケットがついに腕を追い越し始める。
ここで初めての追い越しだが
手首の角度に注目すると
ほとんど動いていないことに気がつく。
ラケットヘッドの先行は
ほとんど回内による腕の捻りなのだ。
だからラケット面の安定も確保される。
そして、豪快なフィニッシュ。
腕は止まろうとし、ラケットはまだ動いているので
少し手首が回内方向にしなっているが
それでもまだ、手首の形はある程度保っている。
これほどまでに
フォアハンドのハードヒットと安定性の両立は大変なのだ。
プレーヤー自身は
ラケットヘッドを走らすよりも
面の安定を重要視している。
面を一定に保つ意識が
最初に作った手首の角度を
「しなって、戻って、最初の状態に」 戻らせたのだ。
ラケットヘッドはついに、最後まで、先行させないのだ。
かなり誤解している人が多い。
腕がしなり
ラケットヘッドがムチの先端のように走る。
本物のムチの場合
空中でバシッという。
あのバシッは衝撃波
つまり音速を超えるのだそうだ。
さてフォアハンドの場合だが
ラケットヘッドを走らそうとして
ラケットヘッドを腕より前に出そうとして失敗する人が多い。
こうすると面が狂うことによるエラーも多いし
何よりスピードもダウンしてしまいがちなのだ。
実際に選手が使うメカニズムはこんな物。
これはフォアハンドに定評のある、某選手の写真。
テイクバックしたときはこんな物。
インパクトのところと手首の角度、しなりはあまり変わらない。
ラケットヘッドを後に持って行き過ぎないのがここでの肝。
振り出しで、ラケットヘッドが
その重みにより遅れる。
(スウィング方向に引っ張られ、面のエッジ方向に遅れる)
この前後が一番しなった状態。
そして、インパクト。
一番最初の写真と手首の角度はあまり変わっていない。
むしろ、少ししなっているかも。
それでも
しなって、戻って、最初の状態に戻ってきたのだ。
そしてトップスピンのワイパースウィングにより
ラケットがついに腕を追い越し始める。
ここで初めての追い越しだが
手首の角度に注目すると
ほとんど動いていないことに気がつく。
ラケットヘッドの先行は
ほとんど回内による腕の捻りなのだ。
だからラケット面の安定も確保される。
そして、豪快なフィニッシュ。
腕は止まろうとし、ラケットはまだ動いているので
少し手首が回内方向にしなっているが
それでもまだ、手首の形はある程度保っている。
これほどまでに
フォアハンドのハードヒットと安定性の両立は大変なのだ。
プレーヤー自身は
ラケットヘッドを走らすよりも
面の安定を重要視している。
面を一定に保つ意識が
最初に作った手首の角度を
「しなって、戻って、最初の状態に」 戻らせたのだ。
ラケットヘッドはついに、最後まで、先行させないのだ。
2013年01月31日
角度のつくボール
『suzuki hajime』 サンから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
体の向きとは少し関係なくなってしまうかもしれないのですが、リ・ナ選手の試合をみて思ったのですが、非常に角度の付くボールを打つなと思ったのですが、そのようなボールを打つときに自分は打点を前にして打とうとしていますが打てません、というのもラケットがいつまでたっても加速せずに弱いあたりになってしまうからです。そして体が非常に開いてしまいます。以前のコーチの解説ではラッケトは遅れてきても大丈夫とのことでしたが角度をつけたい時はラケットヘッドを走らせたほうがいいのでしょうか?それとも体の向きを変えて調節するべきでしょうか?角度を付くボールを打つときのコツなどありましたらご指導お願いいたします。
投稿者 suzuki hajime 2013/01/30 23:53
私の答えです。
フォアハンドの話として考えます。
まずは向きを変えます。
絵を見てください。
緑のネットをはさんで、ショートラリーです。
緑のネットをはさんだつもりで、というのが正確かな?
これができれば、どこにでも打てます。
もちろん打つ方向を向きます。
問題は、短いショットが打てるか?
べースライン間の、23.77mのラリーしかできないようでは
どうしようもありません。
10mくらいのショットが打てれば、図のような距離でラリーができます。
ところで
下の赤丸の位置からダウンザラインへ
茶色丸の方向に打てませんか?
もちろん
かなりクロス方向に向いた状況から。
手首の角度、ラケットヘッドの遅れを大きくし
テイクバックも少し多めに持っていけば
何とかなります。
つまり、左右への打ち分け方ですが
まずクロスに持っていける身体の向きを作り
手首の角度、ラケットヘッドの遅れを大きくし
テイクバックも少し多めにして
逆クロス方向にも打てるようにするのです。
それともう1つ
必要なだけ、短く打てること。
そのためには
アウトサイドインのスウィングで
身体の左脇にフィニッシュを持っていくのです。
蛇足ですが
深いショットとは
飛距離をを23.77m以下にする
短いショットだと、私は考えています。
そうそう、ラケットの走り具合。
角度とは直接の関係はありません。
鋭い速いボールを打つなら、ヘッドを走らせるし。
ゆるいショットをわざと打つなら
ゆっくりスウィングでも角度を取ることができます。
フォームは基本的に一緒です。
以下がそのコメントの全文です。
体の向きとは少し関係なくなってしまうかもしれないのですが、リ・ナ選手の試合をみて思ったのですが、非常に角度の付くボールを打つなと思ったのですが、そのようなボールを打つときに自分は打点を前にして打とうとしていますが打てません、というのもラケットがいつまでたっても加速せずに弱いあたりになってしまうからです。そして体が非常に開いてしまいます。以前のコーチの解説ではラッケトは遅れてきても大丈夫とのことでしたが角度をつけたい時はラケットヘッドを走らせたほうがいいのでしょうか?それとも体の向きを変えて調節するべきでしょうか?角度を付くボールを打つときのコツなどありましたらご指導お願いいたします。
投稿者 suzuki hajime 2013/01/30 23:53
私の答えです。
フォアハンドの話として考えます。
まずは向きを変えます。
絵を見てください。
緑のネットをはさんで、ショートラリーです。
緑のネットをはさんだつもりで、というのが正確かな?
これができれば、どこにでも打てます。
もちろん打つ方向を向きます。
問題は、短いショットが打てるか?
べースライン間の、23.77mのラリーしかできないようでは
どうしようもありません。
10mくらいのショットが打てれば、図のような距離でラリーができます。
ところで
下の赤丸の位置からダウンザラインへ
茶色丸の方向に打てませんか?
もちろん
かなりクロス方向に向いた状況から。
手首の角度、ラケットヘッドの遅れを大きくし
テイクバックも少し多めに持っていけば
何とかなります。
つまり、左右への打ち分け方ですが
まずクロスに持っていける身体の向きを作り
手首の角度、ラケットヘッドの遅れを大きくし
テイクバックも少し多めにして
逆クロス方向にも打てるようにするのです。
それともう1つ
必要なだけ、短く打てること。
そのためには
アウトサイドインのスウィングで
身体の左脇にフィニッシュを持っていくのです。
蛇足ですが
深いショットとは
飛距離をを23.77m以下にする
短いショットだと、私は考えています。
そうそう、ラケットの走り具合。
角度とは直接の関係はありません。
鋭い速いボールを打つなら、ヘッドを走らせるし。
ゆるいショットをわざと打つなら
ゆっくりスウィングでも角度を取ることができます。
フォームは基本的に一緒です。
2013年01月30日
フォアハンドのひざ続き
昨日はスクエアーなスタンスやクローズドスタンス
つまり左足を踏み込む時の
その足の向き
つま先やひざが真横よりも打球方向に
開いた形になると
上体が前に向きやすくなることを説明した。
つまり、こんなふうな左ひざの向きだ。
じゃあ、オープンスタンスのときは?
オープンだと右足を踏ん張って捻るので
ポイントは右足。
このように右ひざが前向き、つま先も前向き。
実はわかりやすくするために
安久津コーチには
必要以上に前向きにするように頼んだ。
だから写真は少しやりすぎ
わざとらしくなっている。
実際は
右ひざやつま先が
斜め前向きになっていればいいのだ。
写真を見ると
ひざが前向きで肩の線は横向き。
だから、足の付け根や腰には捻りができている。
この状態から
右足を伸ばしていくと
自然に、足と腰の捻り戻しができて
上体が前向きになりやすくなるのだ。
次の写真は悪い例、人畜無害の構えだ。
このようにひざもつま先も横向きにしてしまうと
捻りができないので
上体が前を向きにくく
いいショットが打てる可能性が非常に低くなるのだ。
迫力のあるオープンスタンスのフォアのためには
ひざを斜め前向きにするのがコツなのだ。
つまり左足を踏み込む時の
その足の向き
つま先やひざが真横よりも打球方向に
開いた形になると
上体が前に向きやすくなることを説明した。
つまり、こんなふうな左ひざの向きだ。
じゃあ、オープンスタンスのときは?
オープンだと右足を踏ん張って捻るので
ポイントは右足。
このように右ひざが前向き、つま先も前向き。
実はわかりやすくするために
安久津コーチには
必要以上に前向きにするように頼んだ。
だから写真は少しやりすぎ
わざとらしくなっている。
実際は
右ひざやつま先が
斜め前向きになっていればいいのだ。
写真を見ると
ひざが前向きで肩の線は横向き。
だから、足の付け根や腰には捻りができている。
この状態から
右足を伸ばしていくと
自然に、足と腰の捻り戻しができて
上体が前向きになりやすくなるのだ。
次の写真は悪い例、人畜無害の構えだ。
このようにひざもつま先も横向きにしてしまうと
捻りができないので
上体が前を向きにくく
いいショットが打てる可能性が非常に低くなるのだ。
迫力のあるオープンスタンスのフォアのためには
ひざを斜め前向きにするのがコツなのだ。
2013年01月29日
フォアハンドのひざ
昨日の東戸塚校でのジュニアレッスン
期待の中学生、Iサンのフォアハンド
いつものイメージに比べ、ちょっと鈍い
グウンッと、こちらに迫ってこないのだ。
ひざの向きを直すことで解決
いきのいい打球が復活した。
今日、安久津コーチにモデルになってもらい
撮影した写真があるので
そちらで解説する。
これは、人畜無害、悪いときの構え方。
打球方向のカメラから見て
前のひざ、左足のひざが横を向いている。
(つま先の向きと考えてもいい)
これでは上体が前を向きにくく
鋭いショットはこない。
じゃあどうするかというと
踏み込んだ左足のひざがかなり前向きになっている。
でも、上体の向きはほぼ同じ。
これなら
邪魔者なしに上体が前を向き
鋭いスウィングができる。
もちろん
最初の写真から2枚目の写真のように動き
強烈なショットが
というストーリーも考えられる。
しかし大抵の実戦場面では
そこまでひまがあることのほうが少ないのだ。
2枚目の写真を見たとたん
私の頭の中には、こんなインパクトがイメージされる。
1枚目の写真からは
私の頭の中には、このインパクトがイメージされないのだ。
当然、いきのいい打球はこない。
前の、踏み込んだひざは
必要充分なだけ、前向きにすべきなのだ。
夕べ、私のアドバイス後のIサンのフォアハンド
私に向かってうなりを挙げて飛んできたのは言うまでもナイ。
期待の中学生、Iサンのフォアハンド
いつものイメージに比べ、ちょっと鈍い
グウンッと、こちらに迫ってこないのだ。
ひざの向きを直すことで解決
いきのいい打球が復活した。
今日、安久津コーチにモデルになってもらい
撮影した写真があるので
そちらで解説する。
これは、人畜無害、悪いときの構え方。
打球方向のカメラから見て
前のひざ、左足のひざが横を向いている。
(つま先の向きと考えてもいい)
これでは上体が前を向きにくく
鋭いショットはこない。
じゃあどうするかというと
踏み込んだ左足のひざがかなり前向きになっている。
でも、上体の向きはほぼ同じ。
これなら
邪魔者なしに上体が前を向き
鋭いスウィングができる。
もちろん
最初の写真から2枚目の写真のように動き
強烈なショットが
というストーリーも考えられる。
しかし大抵の実戦場面では
そこまでひまがあることのほうが少ないのだ。
2枚目の写真を見たとたん
私の頭の中には、こんなインパクトがイメージされる。
1枚目の写真からは
私の頭の中には、このインパクトがイメージされないのだ。
当然、いきのいい打球はこない。
前の、踏み込んだひざは
必要充分なだけ、前向きにすべきなのだ。
夕べ、私のアドバイス後のIサンのフォアハンド
私に向かってうなりを挙げて飛んできたのは言うまでもナイ。
2013年01月09日
ラケットヘッドが走る
以前に、O山さんからいただいていた質問です。
以下が今回の部分です。
フォアハンドストロークで
テイクバック完了からフォワードスイングをする際に、グリップ
エンドからスイングをするようにしています。スイング中のどの
あたりからグリップエンドをラケットヘッドが追い越すようにす
ればよいのでしょうか。いわゆるラケットヘッドが走るというこ
とがうまくできません。
私の答えです。
手首のコックを効かせて
勢いをつけようとすると
そうした考えになるのかもしれません。
実際打球方向に追い越そうとすると
面の向きが変わり、コントロール不能になってしまいます。
プロの基本的なスウィングの仕方が
ワイパースウィングだということをイメージしてみてください。
これだと
インパクト付近でラケットヘッドが走っても
面の方向が変わりません。
もちろん横方向の成分だけでなく
打球方向の成分もありますが
基本的に、インパクトまで手首の角度は変えません。
これはコントロールのためです。
インパクト後
ラケットヘッドの走りをじゃましないため
面を被せるようにスウィングします。
腕全体でスウィングするため
このときも手首の角度をあまり変えないので
ラケットヘッドは腕についてくるような形になります。
しかしこれもワイパーであれば
安定した面をかなり保ちながら実行できるのです。
最終的にスウィングは身体の左脇で終わります。
腕の引張りが終わることにより
ラケットヘッドが腕を追い越します。
結論を言いますと
最後まで追い越さないように、振るつもりでいるべきです。
なまじ追い越そうなんてすると
情けないスウィングの原因になったりします。
上体がしっかり開いて
スウィングに先行すれば
ラケットは引っ張り続けてもすごい勢いが出ます。
以下が今回の部分です。
フォアハンドストロークで
テイクバック完了からフォワードスイングをする際に、グリップ
エンドからスイングをするようにしています。スイング中のどの
あたりからグリップエンドをラケットヘッドが追い越すようにす
ればよいのでしょうか。いわゆるラケットヘッドが走るというこ
とがうまくできません。
私の答えです。
手首のコックを効かせて
勢いをつけようとすると
そうした考えになるのかもしれません。
実際打球方向に追い越そうとすると
面の向きが変わり、コントロール不能になってしまいます。
プロの基本的なスウィングの仕方が
ワイパースウィングだということをイメージしてみてください。
これだと
インパクト付近でラケットヘッドが走っても
面の方向が変わりません。
もちろん横方向の成分だけでなく
打球方向の成分もありますが
基本的に、インパクトまで手首の角度は変えません。
これはコントロールのためです。
インパクト後
ラケットヘッドの走りをじゃましないため
面を被せるようにスウィングします。
腕全体でスウィングするため
このときも手首の角度をあまり変えないので
ラケットヘッドは腕についてくるような形になります。
しかしこれもワイパーであれば
安定した面をかなり保ちながら実行できるのです。
最終的にスウィングは身体の左脇で終わります。
腕の引張りが終わることにより
ラケットヘッドが腕を追い越します。
結論を言いますと
最後まで追い越さないように、振るつもりでいるべきです。
なまじ追い越そうなんてすると
情けないスウィングの原因になったりします。
上体がしっかり開いて
スウィングに先行すれば
ラケットは引っ張り続けてもすごい勢いが出ます。
2012年12月06日
フォアハンドの365記事
『フランカー』 さんから質問をいただきました。
この、テニス365ネット
技術解説のページの内容についてです。
以下がそのコメントです。
こんにちは いつも楽しく拝見しています。
フォアハンドについて質問です。
テニス365のホームページを観ているとこのような記述がありました。
(ここをクリックしてそのページを参照してください。)
「しかし、上級者につながる技術という意味では、右のようにグリップ側から引っ張っていく感覚で、面を斜めに使って回転をかけたほうが良い」
これについてお聞きしたいのですが、これは正しい理論ですか?
今のところ判断しかねています。
バックハンドスライスは当てはまると思いますが、フォアハンドスピンについてはまだ分かりません。よろしくお願いします。
投稿者 フランカー 2012/12/05 17:06
私の答えです。
大丈夫です、間違いありません。
なぜなら、私の担当した記事だからです。
どうゆう契約か知りませんが
365ネットの技術解説ページは
月刊テニスジャーナルの記事の転載です。
私はこの雑誌の巻頭特集を14年にわたって担当していました。
時々は休んだり
私が抜けた後もありましたので
私がかかわった記事じゃないのが少しはあるかもしれません。
ほとんどは私です。
けっこういい事が出ています。
本人が言うのだから ・・・・・・・・・
さて、ご指摘の部分は
フォアハンドのアウトサイドのスウィングについて。
先日、図で示したのですが
(これが11月21日のその記事です、お暇な人はクリックを)
ボールを前に打つとすると
腕はこの方向に振るしかないし
引っ張るのが方向的にもパワー的にも
一番合理的だという話です。
もちろんプロはこうしています。
こうしなければ勢いのあるフォアは打てないでしょう。
この、テニス365ネット
技術解説のページの内容についてです。
以下がそのコメントです。
こんにちは いつも楽しく拝見しています。
フォアハンドについて質問です。
テニス365のホームページを観ているとこのような記述がありました。
(ここをクリックしてそのページを参照してください。)
「しかし、上級者につながる技術という意味では、右のようにグリップ側から引っ張っていく感覚で、面を斜めに使って回転をかけたほうが良い」
これについてお聞きしたいのですが、これは正しい理論ですか?
今のところ判断しかねています。
バックハンドスライスは当てはまると思いますが、フォアハンドスピンについてはまだ分かりません。よろしくお願いします。
投稿者 フランカー 2012/12/05 17:06
私の答えです。
大丈夫です、間違いありません。
なぜなら、私の担当した記事だからです。
どうゆう契約か知りませんが
365ネットの技術解説ページは
月刊テニスジャーナルの記事の転載です。
私はこの雑誌の巻頭特集を14年にわたって担当していました。
時々は休んだり
私が抜けた後もありましたので
私がかかわった記事じゃないのが少しはあるかもしれません。
ほとんどは私です。
けっこういい事が出ています。
本人が言うのだから ・・・・・・・・・
さて、ご指摘の部分は
フォアハンドのアウトサイドのスウィングについて。
先日、図で示したのですが
(これが11月21日のその記事です、お暇な人はクリックを)
ボールを前に打つとすると
腕はこの方向に振るしかないし
引っ張るのが方向的にもパワー的にも
一番合理的だという話です。
もちろんプロはこうしています。
こうしなければ勢いのあるフォアは打てないでしょう。
2012年11月21日
フォアハンドの打ち方
『ヒゲおやじ』 さんから、フォアハンドの質問をいただきました。
ちょっと長めのコメントですが
カットするところが無かったので、丸ごとコピーしました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつもお世話になります。
フォアハンドの件でお伺いします。
私もイースタンに近いセミウエスタングリップで
フラットドライブ系の球を打ちます。
最近のテニスの指導においては、ラケットの反発で
ボールを飛ばし、スピンでボールを落とすストロークが
主流と思います。
ですから、厚いグリップのジュニアやプロは
打点が一番前になり、それ以上ラケットはボール
前に押さないで、祓うイメージで打っているように思います。
→結果として、ワイパースイングになるが、ラケットの反発力で
スピードがでる。
しかしながら、フェデラーやデルポトロのような
薄めのグリップで厚い当たりをするフラット系ストローカーは、
ボールを前に押しているように見受けられます。
(もちろん、多少は左下に引っ張り込んでいますが)
スイングスピードがあがれば、ラケットの反発力は0に
近くなるというコーチのコメントが以前、あったように思うのですが
スイングスピードが極限まで早いプロだから、そのような打ち方に
なるのでしょうか?
それとも、スイングスピードが遅い一般プレーヤーの場合
反発係数が0になることはあり得ないと思うのですが
それでもボールを押すイメージを持ってスピードと安定性を
共存させることは可能でしょうか?
ヒゲおやじ
投稿者 ヒゲおやじ 2012/11/19 11:54
私の答えです。
まず大前提の話をします。
フェデラーでも他のプロでもゆるいボールを打つこともあります。
すべてがフルスウィングではありませんので
いつも、反発係数が0になるわけではありません。
ゆるいボールだから下手な人というわけではありません。
次にデルポトロでも
日本人の一般プレーヤーから見たら
かなりのトップスピナーです。
しかし
フラット気味に打つこともそれなりにあるプレーヤーです。
フェデラーやジョコビッチは
ほとんどをトップスピンで打ちますし
われわれの感覚に比べ、かなりスピンをかけます。
ナダルになると信じられないほどトップスピンだらけです。
ですから男子プロはみーんな、トップスピナーで
プレーヤーによっては、時と場合により
フラット気味にも使うというのが私の見方です。
フェデラーはあまりフラットには打たない。
さて、薄いグリップは打点が後
厚ければ前、というのは多分に観念的な話で
フェデラーはかなり前気味で捉えます。
イースタンくらいの薄いグリップですが
手首を折って
擬似的な厚いグリップなのです。
だからスウィングはウェスタンの人と基本的に一緒です。
たまたま、この写真
腕がまっすぐ、カメラの方向に向いています。
そうだと、この写真の手はどちらに動くでしょうか?
そう、画面の右方向なのです。
打球方向じゃありません。
こんな絵を描いてみました。
フォアハンドを上から見た図です。
肩を中心に、腕を円形に振っています。
体重を前に移動すれば
もっと前に向かって振るだろうと思う人もいると思いますが
体重は逆に、後に向かって動くこともあります。
まあ、どっちにしても
黄色のボールは矢印の方向に飛びますが
ラケット面は、この円の接線方向
赤の矢印方向に動きます。
腕は、というとオレンジの矢印方向に動くのです。
打球方向に比べ、かなり左向きです。
これはスウィングスピードに関わりなく、こうです
平面に、まったくフラットに振った絵ですから
トップスピンで、スウィングに上下動があると
もう少し絵がゆがむと思いますが
全体の傾向は変わらないと思います。
さて、打球方向に押す話ですが
ラケット面の動きがかなり打球方向に近いので
これを捉えた
観念的な話としては大いに結構ですし
実際、私自身も
ラケット面が打球方向に走る感覚を感じながら打っています。
しかし手は腕は、明らかに左に引っ張りこんでいます。
もしも、技術的なアドバイスとして
打つ方向に押せ、とコーチが言ったら
本当に手を押してしまい、情けないフォアになります。
打球方向に押さないと
コントロールが悪くなるとか
打球が伸びないというのは
単に頭の中で考え出したことで
実際のコントロールは
手の方向とボールの方向がずれていても
スウィングと打球方向が1対1の関係にあって
こう振れば、当然、こう飛ぶということでいいのです。
こうゆう、例はどうですか
スピンサーブをバックのコーナーにちゃんとコントロールできるし
スライスをネットするように打っているのに
ネットを越さすこともできるのです。
スウィング方向と打球方向は
まして手の動く方向は
大抵のショットで
違っているのが普通なのです。
ところで
最近の進歩したラケットが
トップスピンとハードヒットを支えているように
考えている人が多いようですが
現代のトップスピンの元祖
ビヨン・ボルグ は木のラケットでしたし
たとえ、来年あたり、ツアーのルールが改定になって
木のラケットの使用が義務付けられても
男子プロのテニススタイルはそれほど変わらないと思いますよ。
昔、ボルグはフレンチオープンで
20本以上のラケットを壊したそうです。
(多分ガット切れを含めた数字でしょうが)
ナダルならもっとやるでしょう。
だから、現代のプロが
最新ラケットのご利益を受けていることまでは否定しません。
でも彼らのラケット代は、どうせただなんです。
最新ラケットのご利益を一番受けているのは、女子供でしょう。
ちょっと長めのコメントですが
カットするところが無かったので、丸ごとコピーしました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつもお世話になります。
フォアハンドの件でお伺いします。
私もイースタンに近いセミウエスタングリップで
フラットドライブ系の球を打ちます。
最近のテニスの指導においては、ラケットの反発で
ボールを飛ばし、スピンでボールを落とすストロークが
主流と思います。
ですから、厚いグリップのジュニアやプロは
打点が一番前になり、それ以上ラケットはボール
前に押さないで、祓うイメージで打っているように思います。
→結果として、ワイパースイングになるが、ラケットの反発力で
スピードがでる。
しかしながら、フェデラーやデルポトロのような
薄めのグリップで厚い当たりをするフラット系ストローカーは、
ボールを前に押しているように見受けられます。
(もちろん、多少は左下に引っ張り込んでいますが)
スイングスピードがあがれば、ラケットの反発力は0に
近くなるというコーチのコメントが以前、あったように思うのですが
スイングスピードが極限まで早いプロだから、そのような打ち方に
なるのでしょうか?
それとも、スイングスピードが遅い一般プレーヤーの場合
反発係数が0になることはあり得ないと思うのですが
それでもボールを押すイメージを持ってスピードと安定性を
共存させることは可能でしょうか?
ヒゲおやじ
投稿者 ヒゲおやじ 2012/11/19 11:54
私の答えです。
まず大前提の話をします。
フェデラーでも他のプロでもゆるいボールを打つこともあります。
すべてがフルスウィングではありませんので
いつも、反発係数が0になるわけではありません。
ゆるいボールだから下手な人というわけではありません。
次にデルポトロでも
日本人の一般プレーヤーから見たら
かなりのトップスピナーです。
しかし
フラット気味に打つこともそれなりにあるプレーヤーです。
フェデラーやジョコビッチは
ほとんどをトップスピンで打ちますし
われわれの感覚に比べ、かなりスピンをかけます。
ナダルになると信じられないほどトップスピンだらけです。
ですから男子プロはみーんな、トップスピナーで
プレーヤーによっては、時と場合により
フラット気味にも使うというのが私の見方です。
フェデラーはあまりフラットには打たない。
さて、薄いグリップは打点が後
厚ければ前、というのは多分に観念的な話で
フェデラーはかなり前気味で捉えます。
イースタンくらいの薄いグリップですが
手首を折って
擬似的な厚いグリップなのです。
だからスウィングはウェスタンの人と基本的に一緒です。
たまたま、この写真
腕がまっすぐ、カメラの方向に向いています。
そうだと、この写真の手はどちらに動くでしょうか?
そう、画面の右方向なのです。
打球方向じゃありません。
こんな絵を描いてみました。
フォアハンドを上から見た図です。
肩を中心に、腕を円形に振っています。
体重を前に移動すれば
もっと前に向かって振るだろうと思う人もいると思いますが
体重は逆に、後に向かって動くこともあります。
まあ、どっちにしても
黄色のボールは矢印の方向に飛びますが
ラケット面は、この円の接線方向
赤の矢印方向に動きます。
腕は、というとオレンジの矢印方向に動くのです。
打球方向に比べ、かなり左向きです。
これはスウィングスピードに関わりなく、こうです
平面に、まったくフラットに振った絵ですから
トップスピンで、スウィングに上下動があると
もう少し絵がゆがむと思いますが
全体の傾向は変わらないと思います。
さて、打球方向に押す話ですが
ラケット面の動きがかなり打球方向に近いので
これを捉えた
観念的な話としては大いに結構ですし
実際、私自身も
ラケット面が打球方向に走る感覚を感じながら打っています。
しかし手は腕は、明らかに左に引っ張りこんでいます。
もしも、技術的なアドバイスとして
打つ方向に押せ、とコーチが言ったら
本当に手を押してしまい、情けないフォアになります。
打球方向に押さないと
コントロールが悪くなるとか
打球が伸びないというのは
単に頭の中で考え出したことで
実際のコントロールは
手の方向とボールの方向がずれていても
スウィングと打球方向が1対1の関係にあって
こう振れば、当然、こう飛ぶということでいいのです。
こうゆう、例はどうですか
スピンサーブをバックのコーナーにちゃんとコントロールできるし
スライスをネットするように打っているのに
ネットを越さすこともできるのです。
スウィング方向と打球方向は
まして手の動く方向は
大抵のショットで
違っているのが普通なのです。
ところで
最近の進歩したラケットが
トップスピンとハードヒットを支えているように
考えている人が多いようですが
現代のトップスピンの元祖
ビヨン・ボルグ は木のラケットでしたし
たとえ、来年あたり、ツアーのルールが改定になって
木のラケットの使用が義務付けられても
男子プロのテニススタイルはそれほど変わらないと思いますよ。
昔、ボルグはフレンチオープンで
20本以上のラケットを壊したそうです。
(多分ガット切れを含めた数字でしょうが)
ナダルならもっとやるでしょう。
だから、現代のプロが
最新ラケットのご利益を受けていることまでは否定しません。
でも彼らのラケット代は、どうせただなんです。
最新ラケットのご利益を一番受けているのは、女子供でしょう。
2012年11月18日
ゆっくりフルスウィング
『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。
たぶんフォアハンドの質問だと思います。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
いつも楽しく拝見しております。
面感覚について質問です。
自分の場合、思いっきりスイングをすると、面の向きを感じられなくなっていまい、ミスが多くなってしまいます。
少しスイングスピードを落として、面をしっかり意識してスイングした方がいいボールが打てる感じがありました。
こうした場合、無理にスイングスピードをあげて打つより、面感覚を大事にして、少しゆっくり目のスイングをした方がいいのでしょうか?
投稿者 たまには勝ちたい 2012/11/16 13:06
私の答えです。
面を感じなければエラーすると思います。
だから、面を感じる範囲で打つべきなのですが
単にスピードを遅くするだけでは面白くありません。
感じる範囲を広くしましょう。
まず、基本的に面を保てるようなスウィングでなければ
スウィングの勢いが強くなったときに
面を保ちきれませんので
そちらを直さなければなりません。
いつも、いつも、いつも言っている
最初から打球面を作り
腕を外旋させないで引いていくことです。
これができているとすると
次に、あなたのグリップはどんな風でしょう。
フェデラー風の薄めでしょうか
それとも、錦織風の厚め?
推測ですが、おそらく、フェデラー風でしょうか
もしも薄めであれば
フェデラーのように滑らかなテイクバックから
鋭い振り抜きでのハードヒットをすべきなのです。
薄いグリップの場合
面を垂直にすると
ラケットヘッドは少し立ちます。
だから急発進で振り出すと
ラケットが後に倒れて面が動いちゃうのです。
だから、そおっと振り出して
滑らかに加速
鬼のように振りぬくのです。
それに対し
錦織グリップの場合は
ラケットヘッドが下がるので
かなりの急加速が可能なのです。
突然意表をついて叩き込みます。
さて、いくらすごいスウィングをしても
ラケット面を感じることは可能だと思います。
ただ、とんでもなく面がばたついた場合には
面から、実際は手から来る情報が
とんでもなくばらついて理解不能になるのだと思います。
たぶんソフトウェアーの問題ではなくハードの問題です。
技術的に解決しましょう。
私の場合ですが
私はフルスウィングでも
ラケット面を感じながら打てます。
グリップはセミウェスタンで
自分で言うのもなんですが
かなり滑らかなテイクバックから振りぬきます。
錦織風には打てません。
たぶんフォアハンドの質問だと思います。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
いつも楽しく拝見しております。
面感覚について質問です。
自分の場合、思いっきりスイングをすると、面の向きを感じられなくなっていまい、ミスが多くなってしまいます。
少しスイングスピードを落として、面をしっかり意識してスイングした方がいいボールが打てる感じがありました。
こうした場合、無理にスイングスピードをあげて打つより、面感覚を大事にして、少しゆっくり目のスイングをした方がいいのでしょうか?
投稿者 たまには勝ちたい 2012/11/16 13:06
私の答えです。
面を感じなければエラーすると思います。
だから、面を感じる範囲で打つべきなのですが
単にスピードを遅くするだけでは面白くありません。
感じる範囲を広くしましょう。
まず、基本的に面を保てるようなスウィングでなければ
スウィングの勢いが強くなったときに
面を保ちきれませんので
そちらを直さなければなりません。
いつも、いつも、いつも言っている
最初から打球面を作り
腕を外旋させないで引いていくことです。
これができているとすると
次に、あなたのグリップはどんな風でしょう。
フェデラー風の薄めでしょうか
それとも、錦織風の厚め?
推測ですが、おそらく、フェデラー風でしょうか
もしも薄めであれば
フェデラーのように滑らかなテイクバックから
鋭い振り抜きでのハードヒットをすべきなのです。
薄いグリップの場合
面を垂直にすると
ラケットヘッドは少し立ちます。
だから急発進で振り出すと
ラケットが後に倒れて面が動いちゃうのです。
だから、そおっと振り出して
滑らかに加速
鬼のように振りぬくのです。
それに対し
錦織グリップの場合は
ラケットヘッドが下がるので
かなりの急加速が可能なのです。
突然意表をついて叩き込みます。
さて、いくらすごいスウィングをしても
ラケット面を感じることは可能だと思います。
ただ、とんでもなく面がばたついた場合には
面から、実際は手から来る情報が
とんでもなくばらついて理解不能になるのだと思います。
たぶんソフトウェアーの問題ではなくハードの問題です。
技術的に解決しましょう。
私の場合ですが
私はフルスウィングでも
ラケット面を感じながら打てます。
グリップはセミウェスタンで
自分で言うのもなんですが
かなり滑らかなテイクバックから振りぬきます。
錦織風には打てません。
2012年11月13日
ご理解とご協力フォアハンド
「皆様のご理解とご協力」 を聴いた時に浮かんだもうひとつ
フォアハンドの、「面感覚と正しい面の使い方」 の話です。
日ごろ、耳にタコが出来るほど言っている
腕を捻らないで引く
硬い言葉で言うと
腕が外旋しないように引かないと
面が上を向いてしまい、エラーが多いということ。
赤い線のように引くと外旋してしまうので
黄色線でいきましょう。
そうすれば、引き終りにはこんなふうに
ラケット面は後ろ向きになります、という理屈。
ところが、ちゃんとやっているはずなのに
ボールが安定しないという人がカッコウいる。
逆に女子選手に多いのだが
外旋引きなのに、それなりに打てている人もいる。
何が足りないのか?
というとそれが「面感覚」
なぜスライスの写真かというと
上手な人はこのときに、面を感じながら打っていると思うから。
同じようにフォアハンドでも
インパクトの時に
垂直なラケット面がボールを捉えるイメージをもって
できれば擬声語、擬態語?
ガツッとか、ギュウとか、ジョリッとか
感じながらとか、口ずさみながらスウィングするのだ。
その上にというか、それ以前に
正確な面でのテイクバックもする。
これで
「面感覚と正しい面の使い方」 のそろった、のだが
実はもう1つ
「相手コートに突き刺さるボールの球道」
つまり、自打球もイメージしながら打つことができれば
本物の、安定したフォアハンドになるのだ。
フォアハンドの、「面感覚と正しい面の使い方」 の話です。
日ごろ、耳にタコが出来るほど言っている
腕を捻らないで引く
硬い言葉で言うと
腕が外旋しないように引かないと
面が上を向いてしまい、エラーが多いということ。
赤い線のように引くと外旋してしまうので
黄色線でいきましょう。
そうすれば、引き終りにはこんなふうに
ラケット面は後ろ向きになります、という理屈。
ところが、ちゃんとやっているはずなのに
ボールが安定しないという人がカッコウいる。
逆に女子選手に多いのだが
外旋引きなのに、それなりに打てている人もいる。
何が足りないのか?
というとそれが「面感覚」
なぜスライスの写真かというと
上手な人はこのときに、面を感じながら打っていると思うから。
同じようにフォアハンドでも
インパクトの時に
垂直なラケット面がボールを捉えるイメージをもって
できれば擬声語、擬態語?
ガツッとか、ギュウとか、ジョリッとか
感じながらとか、口ずさみながらスウィングするのだ。
その上にというか、それ以前に
正確な面でのテイクバックもする。
これで
「面感覚と正しい面の使い方」 のそろった、のだが
実はもう1つ
「相手コートに突き刺さるボールの球道」
つまり、自打球もイメージしながら打つことができれば
本物の、安定したフォアハンドになるのだ。
2012年11月12日
決勝戦のフォアハンド
全日本の決勝を見た。
実は有明ではなく、NHKのテレビでの観戦だ
出来れば、生を見るべきで
特にスピード感は生じゃなければ判らない。
われわれコーチとして
時々はトップのスピードを感じておかないと
ジュニアの指導などで基準が判らない。
一方、テレビのいい点は
ちゃんと、いい席で見られること。
いつも、SS席かコートサイド席から見ることができる。
そして、いろいろな角度から見られること
時にはスローで
録画なら、何度でも。
しかしNHKの場合
2-1から次のゲームが、5-4だったりするのはご愛嬌。
そうそう、試合の話し。
今日は男女の決勝戦で
フォアハンドについて、勝者が優れていた点に注目。
もちろんフォアハンドだけで勝負が決まるわけではないので
これが勝因だったという解説ではない。
純粋にフォアハンドの話し。
女子の決勝戦は
高雄 恵利加 対 山外 涼月
すぐに感じたのは、インパクトでの上体の向き。
これは今回の写真ではないが
高雄はしっかり前向きで捕らえている。
もちろんインパクトが前向きなのだから
フィニッシュはもう少しまわる。
だから、振り抜きがいい。
スピードがあればエースになりやすく
ポイント獲得率も高くなるし
スウィングスピードを
スピンを多くしての安定度アップに持って行ってもいい。
しかし、今回感じたのは
スピードアップよりも、コントロールの良さ。
インパクトで窮屈になると
腕が上体にじゃまされ
クロスに行き過ぎたりするエラーが出るのだ。
ファイナルセット、7-5で決まった試合
もちろん、フォアハンドだけが勝因ではないが
ほんのちょっとだけ
高雄のほうに安定度を感じた。
翌日の男子
杉田 祐一 対 伊藤 竜馬
出だしのサーブで杉田のできがよかったので
勝因というか両者の差は
こちらの問題かもしれないが
ラリーで感じたのは動き方の違い。
杉田のほうが飛び跳ねている。
これはこのときのではないが
この直後、足はコートから離れる。
もちろん上体は前向き。
バックは飛び跳ねてはいなかったが
杉田は左足をステップしながら打つことが多い。
動きながらという点では、フォアバック共通している。
そんなわけで杉田のストロークは
姿勢がいい場合が多く
安定度でまさっていたように思う。
通常ハードコートでは
クレーほど時間が無いため
飛び跳ねの頻度や程度は低い。
しかしどんなコートでも
動きながら打つほうがボールとの距離を
正確に取りやすい。
そしてもう1つ。
飛び上がると思い切りがよくなるのだ。
逆に地面にはいつくばっていると、心が暗くなる。
こんな話をしていて、アガシを思い出した。
彼はイレギュラーバウンドの多いウィンブルドンで
アガシのサイドだけは
イレギュラーしていないかのように
打っていたと言われていたのだ。
実は有明ではなく、NHKのテレビでの観戦だ
出来れば、生を見るべきで
特にスピード感は生じゃなければ判らない。
われわれコーチとして
時々はトップのスピードを感じておかないと
ジュニアの指導などで基準が判らない。
一方、テレビのいい点は
ちゃんと、いい席で見られること。
いつも、SS席かコートサイド席から見ることができる。
そして、いろいろな角度から見られること
時にはスローで
録画なら、何度でも。
しかしNHKの場合
2-1から次のゲームが、5-4だったりするのはご愛嬌。
そうそう、試合の話し。
今日は男女の決勝戦で
フォアハンドについて、勝者が優れていた点に注目。
もちろんフォアハンドだけで勝負が決まるわけではないので
これが勝因だったという解説ではない。
純粋にフォアハンドの話し。
女子の決勝戦は
高雄 恵利加 対 山外 涼月
すぐに感じたのは、インパクトでの上体の向き。
これは今回の写真ではないが
高雄はしっかり前向きで捕らえている。
もちろんインパクトが前向きなのだから
フィニッシュはもう少しまわる。
だから、振り抜きがいい。
スピードがあればエースになりやすく
ポイント獲得率も高くなるし
スウィングスピードを
スピンを多くしての安定度アップに持って行ってもいい。
しかし、今回感じたのは
スピードアップよりも、コントロールの良さ。
インパクトで窮屈になると
腕が上体にじゃまされ
クロスに行き過ぎたりするエラーが出るのだ。
ファイナルセット、7-5で決まった試合
もちろん、フォアハンドだけが勝因ではないが
ほんのちょっとだけ
高雄のほうに安定度を感じた。
翌日の男子
杉田 祐一 対 伊藤 竜馬
出だしのサーブで杉田のできがよかったので
勝因というか両者の差は
こちらの問題かもしれないが
ラリーで感じたのは動き方の違い。
杉田のほうが飛び跳ねている。
これはこのときのではないが
この直後、足はコートから離れる。
もちろん上体は前向き。
バックは飛び跳ねてはいなかったが
杉田は左足をステップしながら打つことが多い。
動きながらという点では、フォアバック共通している。
そんなわけで杉田のストロークは
姿勢がいい場合が多く
安定度でまさっていたように思う。
通常ハードコートでは
クレーほど時間が無いため
飛び跳ねの頻度や程度は低い。
しかしどんなコートでも
動きながら打つほうがボールとの距離を
正確に取りやすい。
そしてもう1つ。
飛び上がると思い切りがよくなるのだ。
逆に地面にはいつくばっていると、心が暗くなる。
こんな話をしていて、アガシを思い出した。
彼はイレギュラーバウンドの多いウィンブルドンで
アガシのサイドだけは
イレギュラーしていないかのように
打っていたと言われていたのだ。
2012年11月09日
オープンスタンスの意味
『れねしす』 さんからの質問、後半の部分。
以下がそのコメントです。
・・・
ところで、某雑誌で威力あるスピンをかけるには体重移動は使わず、
オープンスタンスでとありました。スクエアスタンスでは前後移動が加わる分
前方向のベクトルが大きくなり、スピン量が少なくなることはわかるのですが、
今の主流の高い弾道のスピンは、オープンスタンスありきなのでしょうか。
まだまだ遅いボールで打ち合っている子供うちは、しっかり踏み込んで打つ癖を
つけた方がいいのではと思い、踏み込んで打つよう娘に指導してきたのですが、
そのあたりはどうなのでしょうか?
もともと、どんなスタンスをしようと弾道の低いボールしか打てない私ですので、
そのあたりを教えていただけたら光栄です。
投稿者 れねしす 2012/11/05 17:46
私の答えです。
強烈なショットをオープンスタンスで打つためには
体幹部や、脚力、腕力などの筋力が必要になります。
男子のプロはこれをメインに使います。
左足を踏み込むスクエアーなスタンスは
使う人もいますが
使わない人も、特にクレーコートプレーヤーには多いようです。
一方女子のプレーヤーは
男子ほど筋力が無いので
オープンしか使わない選手は珍しいと思います。
もちろん、オープンスタンスが出来ない選手はめったにいません。
初級者にフォアハンドを教える時
必ず、スクエアーなスタンスから教えます。
これは
前後の体重移動というよりも
身のこなしが自然で
上体の回転も自然にできるようになるからです。
これは昔のテニスジャーナルのイラストです
体重移動が回転につながることの説明です。
前の足、左足は乗っていく足、というよりは
むしろけっとばす、つっかいぼうと考えるべきです。
足を前後にしても
前に移動しなければいけないわけではないし
上体が前向きになれば
足がどちらでもトップスピンは打てますよ。
ナダルほどかけるにはオープンのほうがやりやすいですが
普通のヘビートップスピンなら
スクエアーでも打てます。
9歳のお嬢さんがまだそれほどのレベルでなければ
オープンをやる必要は無いと思いますし
かなりなレベルなら
オープンも覚えるべきでしょう。
もちろんトップスピンも。
彼女はすごいプロになるかもしれませんが
間違いなく、男子のトッププロにはなりません。
以下がそのコメントです。
・・・
ところで、某雑誌で威力あるスピンをかけるには体重移動は使わず、
オープンスタンスでとありました。スクエアスタンスでは前後移動が加わる分
前方向のベクトルが大きくなり、スピン量が少なくなることはわかるのですが、
今の主流の高い弾道のスピンは、オープンスタンスありきなのでしょうか。
まだまだ遅いボールで打ち合っている子供うちは、しっかり踏み込んで打つ癖を
つけた方がいいのではと思い、踏み込んで打つよう娘に指導してきたのですが、
そのあたりはどうなのでしょうか?
もともと、どんなスタンスをしようと弾道の低いボールしか打てない私ですので、
そのあたりを教えていただけたら光栄です。
投稿者 れねしす 2012/11/05 17:46
私の答えです。
強烈なショットをオープンスタンスで打つためには
体幹部や、脚力、腕力などの筋力が必要になります。
男子のプロはこれをメインに使います。
左足を踏み込むスクエアーなスタンスは
使う人もいますが
使わない人も、特にクレーコートプレーヤーには多いようです。
一方女子のプレーヤーは
男子ほど筋力が無いので
オープンしか使わない選手は珍しいと思います。
もちろん、オープンスタンスが出来ない選手はめったにいません。
初級者にフォアハンドを教える時
必ず、スクエアーなスタンスから教えます。
これは
前後の体重移動というよりも
身のこなしが自然で
上体の回転も自然にできるようになるからです。
これは昔のテニスジャーナルのイラストです
体重移動が回転につながることの説明です。
前の足、左足は乗っていく足、というよりは
むしろけっとばす、つっかいぼうと考えるべきです。
足を前後にしても
前に移動しなければいけないわけではないし
上体が前向きになれば
足がどちらでもトップスピンは打てますよ。
ナダルほどかけるにはオープンのほうがやりやすいですが
普通のヘビートップスピンなら
スクエアーでも打てます。
9歳のお嬢さんがまだそれほどのレベルでなければ
オープンをやる必要は無いと思いますし
かなりなレベルなら
オープンも覚えるべきでしょう。
もちろんトップスピンも。
彼女はすごいプロになるかもしれませんが
間違いなく、男子のトッププロにはなりません。
2012年11月08日
男子に少ない外旋引き
先日紹介した
フォアハンドの外旋引き
ナダル打ちと組合すと安定するので
女子には時々、見かけるが、男子には
という話し。
男子に見かけない理由は
やはりリターンだろう。
サーブが強烈で高く弾んでくる。
外旋したら、内旋して、面を被せなければならない
被せるひまがなければ、即アウト。
食い込まれた時のボールも重く
ナダル打ちでも対抗しにくい
まして
打点が高ければもっと大変。
だから外旋させないで
そのまま引く人のほうが、リターンの成功率が高く
勝ち残って、高いランクにいるのだろう。
もう1つ難しいのは
短く落ちたボールの処理
特に相手ボールに勢いが無い時
ラケット面に食いついてくれないと
コントロールが難しいのだ。
打点が前になるので
ナダル打ちも使いにくい。
アザレンカやイワノビッチが
セット終盤に競ってきて
突然、フォアハンドのイージーミスを連発するシーンを何度か見ている。
男子プロでは見られない光景なのだ。
フォアハンドの外旋引き
ナダル打ちと組合すと安定するので
女子には時々、見かけるが、男子には
という話し。
男子に見かけない理由は
やはりリターンだろう。
サーブが強烈で高く弾んでくる。
外旋したら、内旋して、面を被せなければならない
被せるひまがなければ、即アウト。
食い込まれた時のボールも重く
ナダル打ちでも対抗しにくい
まして
打点が高ければもっと大変。
だから外旋させないで
そのまま引く人のほうが、リターンの成功率が高く
勝ち残って、高いランクにいるのだろう。
もう1つ難しいのは
短く落ちたボールの処理
特に相手ボールに勢いが無い時
ラケット面に食いついてくれないと
コントロールが難しいのだ。
打点が前になるので
ナダル打ちも使いにくい。
アザレンカやイワノビッチが
セット終盤に競ってきて
突然、フォアハンドのイージーミスを連発するシーンを何度か見ている。
男子プロでは見られない光景なのだ。
2012年11月07日
9才のテイクバック
『れねしす』 さんからお嬢さんのテニスについて質問をいただきました。
たぶんフォアハンドだと思いますので
テイクバックについて、前半部分の質問にお答えします。
以下がそのコメントの前半部分です。
9歳の娘の内旋引きが直りません。その上、力不足を補おうと
引きすぎるもんだから・・・・。
手を変え品を変え、教えるのですが、ボールがくると打つのに
精一杯で、教えたことが頭からとんでしまうようです。
ただ同じスクールに通う子をみると多かれ少なかれ似た打ち方をしています。
コーチが指導したわけではないようですが。 ・・・・
私の答えです。
まず、揚げ足取りからいくと
問題のあるのは内旋引きではなく
面が上を向いてしまう外旋引きだと思います。
単なる言い間違いでしょうね。
さて、いっぱい引くと
特に上に向かって引いていくと
外旋しなくても、面が上を向いていきます。
ですから
大きく引くことで少し上を向くのは
それほど気にしなくてもいいと思います。
女子に多い
ハンチュコワなんかそうですよね。
問題があるのは
引き始めに、凸型の引き方になること。
下に凹んだ形で引けるといいのですが
プロのように高めに引いていこうとすると
何も教えなければ
凸型の引き方を自然にすると思います。
それが、引き方としては簡単で
時間もかからないからです。
わざわざ、コーチがそうゆう風に教えなくても
コーチがやっていて
みんなもやっていれば
自然にそうなります。
たぶんコーチが
わざわざ、凸型にしろと言っているのではないと思います。
もちろん凹型にしろとも言ってないと思いますが。
それと
9歳ですと少しくらい外旋して引いても
アウトしないかもしれません。
逆にネットを越すのに苦労することもあるのです。
ですから
まずは振り子ではじめ
パワーがつくにつれて
自然にアウトするので、凱旋しないで引くようになっていきます。
自然に変わらなければ
引き方を少しずつ矯正してあげればいいのではないでしょうか。
矯正法ですが
ボールをイメージして
早めのテイクバック開始からの素振り
次に球出しで
最後にラリーですね。
でも、9歳ですと
それほどひどくなければ
あまり細かいところを気にしすぎないほうがいいと思います。
続きの質問はまた
たぶんフォアハンドだと思いますので
テイクバックについて、前半部分の質問にお答えします。
以下がそのコメントの前半部分です。
9歳の娘の内旋引きが直りません。その上、力不足を補おうと
引きすぎるもんだから・・・・。
手を変え品を変え、教えるのですが、ボールがくると打つのに
精一杯で、教えたことが頭からとんでしまうようです。
ただ同じスクールに通う子をみると多かれ少なかれ似た打ち方をしています。
コーチが指導したわけではないようですが。 ・・・・
私の答えです。
まず、揚げ足取りからいくと
問題のあるのは内旋引きではなく
面が上を向いてしまう外旋引きだと思います。
単なる言い間違いでしょうね。
さて、いっぱい引くと
特に上に向かって引いていくと
外旋しなくても、面が上を向いていきます。
ですから
大きく引くことで少し上を向くのは
それほど気にしなくてもいいと思います。
女子に多い
ハンチュコワなんかそうですよね。
問題があるのは
引き始めに、凸型の引き方になること。
下に凹んだ形で引けるといいのですが
プロのように高めに引いていこうとすると
何も教えなければ
凸型の引き方を自然にすると思います。
それが、引き方としては簡単で
時間もかからないからです。
わざわざ、コーチがそうゆう風に教えなくても
コーチがやっていて
みんなもやっていれば
自然にそうなります。
たぶんコーチが
わざわざ、凸型にしろと言っているのではないと思います。
もちろん凹型にしろとも言ってないと思いますが。
それと
9歳ですと少しくらい外旋して引いても
アウトしないかもしれません。
逆にネットを越すのに苦労することもあるのです。
ですから
まずは振り子ではじめ
パワーがつくにつれて
自然にアウトするので、凱旋しないで引くようになっていきます。
自然に変わらなければ
引き方を少しずつ矯正してあげればいいのではないでしょうか。
矯正法ですが
ボールをイメージして
早めのテイクバック開始からの素振り
次に球出しで
最後にラリーですね。
でも、9歳ですと
それほどひどくなければ
あまり細かいところを気にしすぎないほうがいいと思います。
続きの質問はまた
2012年11月04日
外旋引きとナダル打ち
フォアハンドの
外旋引きとナダル打ちは相性がいい。
『レフティ』 さんのコメントを読んでいてふと気付いた。
グラフがまさにこれ.
ふつうは
外旋するようにテイクバックすれば
当然、面が垂直か少し上向きになる。
そこから内旋しながら振り出せば
垂直な面が出来るが
そう簡単にはいかない。
内旋が足りなければ、アウト
やりすぎればネットになるのだ。
実際、男子のプロにはほとんどいない
だから、私もなるべく避けるように指導している。
ところが、この外旋引き
女子の上位選手には結構いるのだ。
これをナダル打ちと組み合わせると
かなり安定する。
ナダル打ちの引きつけ打点が
面を安定させているのだ。
その典型がグラフ
彼女はほとんどすべてのフォアをこれでこなす。
そこで紹介しようと
グラフの写真を探したが、これが無い。
だれかいないかと考えて、アザレンカ。
振り出すところがほぼ垂直。
引きつけ気味の打点で
素直の面を意識して、作り。
フィニッシュをここへ引っ張り込む。
これで、スピン多めのかなり安定したフォアが打てる。
そういえば、うちの印西校にもこれの上手い女子選手がいる。
なるほど。
じゃあ、どうして男子にはいないんだ?
そうそう
東戸塚松原テニススクールでは
現在、コーチングスタッフを募集中。
この質問に答えられ、実技で見せてくれる人
ゼヒ、ご連絡を。
もちろん、就職希望が無くても
答えの分かった技術論エキスパートの方
冷やかしコメントでも結構、ゼヒ、聞かせてください。
外旋引きとナダル打ちは相性がいい。
『レフティ』 さんのコメントを読んでいてふと気付いた。
グラフがまさにこれ.
ふつうは
外旋するようにテイクバックすれば
当然、面が垂直か少し上向きになる。
そこから内旋しながら振り出せば
垂直な面が出来るが
そう簡単にはいかない。
内旋が足りなければ、アウト
やりすぎればネットになるのだ。
実際、男子のプロにはほとんどいない
だから、私もなるべく避けるように指導している。
ところが、この外旋引き
女子の上位選手には結構いるのだ。
これをナダル打ちと組み合わせると
かなり安定する。
ナダル打ちの引きつけ打点が
面を安定させているのだ。
その典型がグラフ
彼女はほとんどすべてのフォアをこれでこなす。
そこで紹介しようと
グラフの写真を探したが、これが無い。
だれかいないかと考えて、アザレンカ。
振り出すところがほぼ垂直。
引きつけ気味の打点で
素直の面を意識して、作り。
フィニッシュをここへ引っ張り込む。
これで、スピン多めのかなり安定したフォアが打てる。
そういえば、うちの印西校にもこれの上手い女子選手がいる。
なるほど。
じゃあ、どうして男子にはいないんだ?
そうそう
東戸塚松原テニススクールでは
現在、コーチングスタッフを募集中。
この質問に答えられ、実技で見せてくれる人
ゼヒ、ご連絡を。
もちろん、就職希望が無くても
答えの分かった技術論エキスパートの方
冷やかしコメントでも結構、ゼヒ、聞かせてください。
2012年10月01日
フォアの緊急事態は
今朝、東戸塚校に出勤すると
安久津コーチと田村コーチが
すでに暴風ネット交換にかかっていた。
いやいや、防風ネット交換だった。
新しいのに交換する部分もあって、手数が必要なこと
もう1つは、昨日の私のブログを見て
泣いている私の姿を想像して、早出してくれたようだ。
おかげで早めに、終了することが出来た。
感謝、カンシャ、かんしゃ、 ・・・・
さて今日に回した、フォアハンド、緊急事態の話しだ。
試合中やラリー中など
実戦の場面では
完璧な位置で、充分早く引き、充分なスウィングが
できるとは限らない。
むしろそうじゃない場面がしょっちゅうある。
とりあえずどこだけはちゃんとしていなければというと
それはインパクト。
初心者によくあるのは
ちゃんと引いたら間に合わないのに
いっぱい引いてしまって、振り遅れ。
これは中級者、上級者になると
早めに引けるようになるし
まずいと思えば、引きを小さくすることも出来るようになる
だから、試合をするような人は、大抵何とかなっている。
じゃあどんな時がというと
ちょっと位置がずれたとか
ちょこっとタイミングがとか
ほんのちょっとはずしそうな時なのだ。
本人に緊急事態だというほどの自覚もない。
ただ一瞬、怖くなる。
強く打つのが怖いから
全身の動きはそのままに
腕の力だけが抜け、ふにゃふにゃスウィングになって
惜しいエラーに。
ホントにと思った人
次に自分をコートで観察してみてほしい
かなりの人が当たっているはず。
さあ、そこで解決法だが
基本的な考え方はランニングショット。
ヤバイと思った瞬間
身体を使うのをやめ、腕打ちにする。
真ん中をはずしたり
急な動きがあるかもしれないので
ラケットをしっかり握り、腕全体も力を入れる。
これで、違う距離や違う姿勢をキャンセルすることが出来る。
ランニングショットの場合は
届かない距離を
上体を前傾して届かせる
だから姿勢が垂直じゃないという前提
だから上体の回転を止めるという理屈。
この場合、ある程度早めに予測が出来る。
しかし、イレギュラーや判断ミスの場合は
予測は出来ないので
どんな姿勢か、どんな距離かが出たとこ勝負。
だから念のため
必要以上に腕を固める必要があるのだ。
そのとき、エイッと叫べば、一挙に解決かも。
ところで、もう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』
今日はサーブの安定性の話し
無料の設定なので、気楽に覗いてみてほしい。
安久津コーチと田村コーチが
すでに暴風ネット交換にかかっていた。
いやいや、防風ネット交換だった。
新しいのに交換する部分もあって、手数が必要なこと
もう1つは、昨日の私のブログを見て
泣いている私の姿を想像して、早出してくれたようだ。
おかげで早めに、終了することが出来た。
感謝、カンシャ、かんしゃ、 ・・・・
さて今日に回した、フォアハンド、緊急事態の話しだ。
試合中やラリー中など
実戦の場面では
完璧な位置で、充分早く引き、充分なスウィングが
できるとは限らない。
むしろそうじゃない場面がしょっちゅうある。
とりあえずどこだけはちゃんとしていなければというと
それはインパクト。
初心者によくあるのは
ちゃんと引いたら間に合わないのに
いっぱい引いてしまって、振り遅れ。
これは中級者、上級者になると
早めに引けるようになるし
まずいと思えば、引きを小さくすることも出来るようになる
だから、試合をするような人は、大抵何とかなっている。
じゃあどんな時がというと
ちょっと位置がずれたとか
ちょこっとタイミングがとか
ほんのちょっとはずしそうな時なのだ。
本人に緊急事態だというほどの自覚もない。
ただ一瞬、怖くなる。
強く打つのが怖いから
全身の動きはそのままに
腕の力だけが抜け、ふにゃふにゃスウィングになって
惜しいエラーに。
ホントにと思った人
次に自分をコートで観察してみてほしい
かなりの人が当たっているはず。
さあ、そこで解決法だが
基本的な考え方はランニングショット。
ヤバイと思った瞬間
身体を使うのをやめ、腕打ちにする。
真ん中をはずしたり
急な動きがあるかもしれないので
ラケットをしっかり握り、腕全体も力を入れる。
これで、違う距離や違う姿勢をキャンセルすることが出来る。
ランニングショットの場合は
届かない距離を
上体を前傾して届かせる
だから姿勢が垂直じゃないという前提
だから上体の回転を止めるという理屈。
この場合、ある程度早めに予測が出来る。
しかし、イレギュラーや判断ミスの場合は
予測は出来ないので
どんな姿勢か、どんな距離かが出たとこ勝負。
だから念のため
必要以上に腕を固める必要があるのだ。
そのとき、エイッと叫べば、一挙に解決かも。
ところで、もう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』
今日はサーブの安定性の話し
無料の設定なので、気楽に覗いてみてほしい。
2012年09月21日
なぜ、ぐにゃぐにゃに
この1週間に
覚えているだけで、5人
特に女性が多いのだが
フォアハンドの腕がぐにゃぐにゃしている
面を安定させるため
もっと腕に力を入れ
形を固定するようにアドバイスした。
その一言で、ほとんどが安定するようになる。
なぜ
特に女性にその問題が多いのか?
ちょっと考えた。
フォアハンドを打つのに
要らない力が抜けたほうが効率よく
美しく打てるに決まっている。
男性の上手なテニスコーチは
昔は、余計な力が入っていたのに
熟練した現在は
不必要な力を抜くことが出来る。
それできれいなフォームになり
いいボールを打つことも出来る。
彼のコツは、余計な力を抜いたことなのだ。
それでも事実は
最小限の力が必要なのだ
それは面を保つため
センターをわずかにはずしてもOKのためだったりする。
その力の絶対値はたいしたことは無く
彼の、全力の30%位かもしれない。
しかし、女性の筋力は弱いので
男性の30%は、女性の70%位かもしれないのだ。
その上、コーチはこんなアドバイスもする。
「女性は力が弱いので、力に頼らないように」
かくして、さらに力が抜ける。
グニャグニャのフォアハンドが、またまた誕生だ。
今日の写真はケルバーとシャラポワ
ラケットを軽く持って
柔らかく使っているように見えるだろうか?
シャラポワですら柔らかく使えないのに ・・・・
覚えているだけで、5人
特に女性が多いのだが
フォアハンドの腕がぐにゃぐにゃしている
面を安定させるため
もっと腕に力を入れ
形を固定するようにアドバイスした。
その一言で、ほとんどが安定するようになる。
なぜ
特に女性にその問題が多いのか?
ちょっと考えた。
フォアハンドを打つのに
要らない力が抜けたほうが効率よく
美しく打てるに決まっている。
男性の上手なテニスコーチは
昔は、余計な力が入っていたのに
熟練した現在は
不必要な力を抜くことが出来る。
それできれいなフォームになり
いいボールを打つことも出来る。
彼のコツは、余計な力を抜いたことなのだ。
それでも事実は
最小限の力が必要なのだ
それは面を保つため
センターをわずかにはずしてもOKのためだったりする。
その力の絶対値はたいしたことは無く
彼の、全力の30%位かもしれない。
しかし、女性の筋力は弱いので
男性の30%は、女性の70%位かもしれないのだ。
その上、コーチはこんなアドバイスもする。
「女性は力が弱いので、力に頼らないように」
かくして、さらに力が抜ける。
グニャグニャのフォアハンドが、またまた誕生だ。
今日の写真はケルバーとシャラポワ
ラケットを軽く持って
柔らかく使っているように見えるだろうか?
シャラポワですら柔らかく使えないのに ・・・・
2012年09月18日
ワイントラウブ研究続き
ワイントラウブ、なんで22?位なんだ?
彼の写真を見ていて気がついた。
一見、ごく普通のフォアハンド。
ジョコビッチやナダルのように手首をこねない。
ソデルリンクなどと同じ、フラットにも叩ける派。
注目はグリップ。
ウェスタンで握っているが、小指がグリップにかかっていない。
4本の指で打っている。
めいっぱい長くラケットを持っている
そりゃあ、手首はこねないだろう。
ドデカイ身体に、長い腕
目いっぱい長く持ったラケットで振り回す。
とにかくハードヒットするために特化したテニス。
いったん崩れたら、どっかへ行っちゃうのかも
だから、22?位 ?
崩すためには、たぶん早いテンポか
ものすごいハードヒットのテニスにその可能性があるのだろう。
日本人なら、錦織か添田。
もうちょっとだったんだろうな。
実は、ちょっと昔を思い出した。
30年ほど前、コーチになったばかりのころ
もちろん、木のラケットの時代
梅本君という天才中学生を教えていたことがある。
彼のフォアハンドは
小指と薬指をはずして、3本の指で持っていた。
強烈ストローカーだったが
上のレベルへいくと攻められることもあるので
高校生になるころ
指をすべてグリップにかけて握るようにアドバイスした。
その日のうちに出来ていたし
そのままハードヒッターだったから
私のアドバイスは間違っていなかったと思うが
まさか実際のプロで
直していない、そうゆうグリップの人がいるとは。
ワイントラウブ、だから22?位 ???
彼の写真を見ていて気がついた。
一見、ごく普通のフォアハンド。
ジョコビッチやナダルのように手首をこねない。
ソデルリンクなどと同じ、フラットにも叩ける派。
注目はグリップ。
ウェスタンで握っているが、小指がグリップにかかっていない。
4本の指で打っている。
めいっぱい長くラケットを持っている
そりゃあ、手首はこねないだろう。
ドデカイ身体に、長い腕
目いっぱい長く持ったラケットで振り回す。
とにかくハードヒットするために特化したテニス。
いったん崩れたら、どっかへ行っちゃうのかも
だから、22?位 ?
崩すためには、たぶん早いテンポか
ものすごいハードヒットのテニスにその可能性があるのだろう。
日本人なら、錦織か添田。
もうちょっとだったんだろうな。
実は、ちょっと昔を思い出した。
30年ほど前、コーチになったばかりのころ
もちろん、木のラケットの時代
梅本君という天才中学生を教えていたことがある。
彼のフォアハンドは
小指と薬指をはずして、3本の指で持っていた。
強烈ストローカーだったが
上のレベルへいくと攻められることもあるので
高校生になるころ
指をすべてグリップにかけて握るようにアドバイスした。
その日のうちに出来ていたし
そのままハードヒッターだったから
私のアドバイスは間違っていなかったと思うが
まさか実際のプロで
直していない、そうゆうグリップの人がいるとは。
ワイントラウブ、だから22?位 ???
2012年09月14日
滑らかなフォアハンド
フォアハンド
昨日に続いて
エラーしないための、もう1つのアドバイス。
早めに引き始め滑らかに引き、滑らかに振り出すというもの。
女性たちの引き始めは
男性プレーヤーに比べて遅い傾向がある。
これは初級中級のころに
遅いボールに対してプレーすることが多かったせいだと思う。
バウンドしてから引き始めて間に合うので
どうしてもバウンドが引き始めの合図になってしまう。
男性の場合はボールが速いので
かなり早いうちから、バウンドによらない引き方を覚える。
サーブのスピードが違うことも影響しているかもしれない。
男性のサーブの場合
リターンだとはっきりと、間に合わないのだ。
だからわかりやすい。
まあ、理由はともかく
女性は引き遅れがち
しかも、筋力が弱いため
急いで引いたときに
手首の角度や引く経路が狂う可能性が高い。
そんなわけで
早めに引き始め、滑らかに引くことが
安定したスウィング、正確なラケット面を作るために
とても重要なのだ。
引き始めの目安は相手ボールがネットを越える少し前だろうか
相手コートにあるうち
こちらのフォアかバックか
決まり次第即座に、というもの。
そしてバウンドした時は
普通で半分は引き終わっている
ライジングなら、すでに振り始めているというもの。
これくらい早いものだと思いながら
ラリーの練習を繰り返せば
かなり簡単にマスターできると思う。
もちろん試合中に考えることではない。
上手い選手はスウィングが滑らか
美しいスウィングをするのはそのためなのだ。
今回、女性のことと強調したが
もちろん同じことは男性でもある。
男性も滑らか、美しいにこしたことは無いのだ。
昨日に続いて
エラーしないための、もう1つのアドバイス。
早めに引き始め滑らかに引き、滑らかに振り出すというもの。
女性たちの引き始めは
男性プレーヤーに比べて遅い傾向がある。
これは初級中級のころに
遅いボールに対してプレーすることが多かったせいだと思う。
バウンドしてから引き始めて間に合うので
どうしてもバウンドが引き始めの合図になってしまう。
男性の場合はボールが速いので
かなり早いうちから、バウンドによらない引き方を覚える。
サーブのスピードが違うことも影響しているかもしれない。
男性のサーブの場合
リターンだとはっきりと、間に合わないのだ。
だからわかりやすい。
まあ、理由はともかく
女性は引き遅れがち
しかも、筋力が弱いため
急いで引いたときに
手首の角度や引く経路が狂う可能性が高い。
そんなわけで
早めに引き始め、滑らかに引くことが
安定したスウィング、正確なラケット面を作るために
とても重要なのだ。
引き始めの目安は相手ボールがネットを越える少し前だろうか
相手コートにあるうち
こちらのフォアかバックか
決まり次第即座に、というもの。
そしてバウンドした時は
普通で半分は引き終わっている
ライジングなら、すでに振り始めているというもの。
これくらい早いものだと思いながら
ラリーの練習を繰り返せば
かなり簡単にマスターできると思う。
もちろん試合中に考えることではない。
上手い選手はスウィングが滑らか
美しいスウィングをするのはそのためなのだ。
今回、女性のことと強調したが
もちろん同じことは男性でもある。
男性も滑らか、美しいにこしたことは無いのだ。
2012年09月09日
フォアハンドの固め方
男子のトッププロのフォアハンドを見ていると
姿勢がいい事
しっかり腕に力が入っていることに気がつく。
そんな事は
じつはイメージとして
たいていの人が知っているにもかかわらず
自分ではなかなか実行出来ない。
テニスの常識ある人にとって
余計な力が入ってはいけなかったり
腕の力だけで打ってはいけなかったりで
まことに難しい。
昨日、会員さんとのプレーのために行った
印西のうちのクラブでのこと。
リターン練習をしていた
男性会員Sさんのショットが不安定。
しっかり足を止め
腕を柔らかくし
身体から腕にパワーを伝えようとしている。
私のおせっかいアドバイスは
「上体を垂直に保ち、腕力で打つこと」
もちろん
足で動いて位置を合わせながら打たなければいけないので
それはやってみせる。
「さあ、リキメ、りきめ」 の追加アドバイス
練習でだいぶ感じを掴んで
本人もかなり納得してくれたよう。
安定度もそうだが
スピードも
全身、運動連鎖型より
腕1本、力み型のほうがかなり速くなった。
(じつは、身体の使い方、そっちの方が出来ている)
さて、しばらく後で
別の会員さんと組んで、Sさんご夫婦と対戦。
アドコートリターンのSさん
バックのハシに寄って、私を挑発。
私も嫌いじゃない
バック側にしっかりスピンサーブ。
見事に逆クロスに叩かれてしまった。
さて、簡単に上手くなったように書いてしまったが
じつは大切な背景がこの後ろにある。
Sさんのフォアハンド
腕のスウィングについては
その形が基本的に出来ている。
だから最後の仕上げの美味しいところを
ささやいただけ。
面の作り方、引き方が出来ていなければ
姿勢が良くなっても、効果は出ない。
その二つが出来ても
ボールとの位置あわせが出来なければ
単なる、空振りかもしれないのだ。
だから初心者は、まずは構え方引き方なのだ。
次が姿勢。
松原コーチが言うように
ちゃんと引いているのに、なぜだろうと思っている人
それと、中級者、上級者の方たち
試合に出ているツワモノやコーチクラスに
むしろたくさんの該当者がいる。
ぜひ、参考にしてほしい。
さて、今日のもう一つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 だが
今日はサーブを安定させる重要な話。
無料の設定にしたので、ぜひ読んでほしい。
姿勢がいい事
しっかり腕に力が入っていることに気がつく。
そんな事は
じつはイメージとして
たいていの人が知っているにもかかわらず
自分ではなかなか実行出来ない。
テニスの常識ある人にとって
余計な力が入ってはいけなかったり
腕の力だけで打ってはいけなかったりで
まことに難しい。
昨日、会員さんとのプレーのために行った
印西のうちのクラブでのこと。
リターン練習をしていた
男性会員Sさんのショットが不安定。
しっかり足を止め
腕を柔らかくし
身体から腕にパワーを伝えようとしている。
私のおせっかいアドバイスは
「上体を垂直に保ち、腕力で打つこと」
もちろん
足で動いて位置を合わせながら打たなければいけないので
それはやってみせる。
「さあ、リキメ、りきめ」 の追加アドバイス
練習でだいぶ感じを掴んで
本人もかなり納得してくれたよう。
安定度もそうだが
スピードも
全身、運動連鎖型より
腕1本、力み型のほうがかなり速くなった。
(じつは、身体の使い方、そっちの方が出来ている)
さて、しばらく後で
別の会員さんと組んで、Sさんご夫婦と対戦。
アドコートリターンのSさん
バックのハシに寄って、私を挑発。
私も嫌いじゃない
バック側にしっかりスピンサーブ。
見事に逆クロスに叩かれてしまった。
さて、簡単に上手くなったように書いてしまったが
じつは大切な背景がこの後ろにある。
Sさんのフォアハンド
腕のスウィングについては
その形が基本的に出来ている。
だから最後の仕上げの美味しいところを
ささやいただけ。
面の作り方、引き方が出来ていなければ
姿勢が良くなっても、効果は出ない。
その二つが出来ても
ボールとの位置あわせが出来なければ
単なる、空振りかもしれないのだ。
だから初心者は、まずは構え方引き方なのだ。
次が姿勢。
松原コーチが言うように
ちゃんと引いているのに、なぜだろうと思っている人
それと、中級者、上級者の方たち
試合に出ているツワモノやコーチクラスに
むしろたくさんの該当者がいる。
ぜひ、参考にしてほしい。
さて、今日のもう一つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 だが
今日はサーブを安定させる重要な話。
無料の設定にしたので、ぜひ読んでほしい。
2012年09月04日
フォアは左へフィニッシュ
昨日はフォアハンドの始発駅
テイクバックの話だった。
今日はフィニッシュ。
いまだにフォアの終着駅は左肩の上と思っている人が多いようだが
プロは明らかに上体の左側。
こちらに引っ張り込まないと
長いショットは打てても、短いのは無理。
だから男子プロはみんな左へのフィニッシュなのだ。
ここが終着駅
スウィングの始発駅と終着駅をしっかり決めれば
大きく路線をはずすことはない。
しっかり目に焼き付けてほしい。
今日の最初、1枚目はジョコビッチ。
2枚目はエナン。
3枚目は錦織。
ナダル打ち以外はほとんどがここ。
最後は私の動画から切り取った写真。
このインパクトから
ワイパーで
ここへ、上体の左側に
フィニッシュするのだ。
このフィニッシュを採用して
コートのどこからでも振り切ることの出来る
フォアハンドを身につけてほしい。
テイクバックの話だった。
今日はフィニッシュ。
いまだにフォアの終着駅は左肩の上と思っている人が多いようだが
プロは明らかに上体の左側。
こちらに引っ張り込まないと
長いショットは打てても、短いのは無理。
だから男子プロはみんな左へのフィニッシュなのだ。
ここが終着駅
スウィングの始発駅と終着駅をしっかり決めれば
大きく路線をはずすことはない。
しっかり目に焼き付けてほしい。
今日の最初、1枚目はジョコビッチ。
2枚目はエナン。
3枚目は錦織。
ナダル打ち以外はほとんどがここ。
最後は私の動画から切り取った写真。
このインパクトから
ワイパーで
ここへ、上体の左側に
フィニッシュするのだ。
このフィニッシュを採用して
コートのどこからでも振り切ることの出来る
フォアハンドを身につけてほしい。
2012年09月03日
フォアのテイクバック
昨日のブログで
フォアハンドのテイクバック
特に、手首が手の甲側に折れてしまうこと
それでエラーが多くなってしまうことについて話した。
このことについては
男性のかなりの方たちに
それも運動能力が高く
テニスセンスに優れているように見える人たちに
むしろ、多く認められるのだ。
そうゆう人たちはバックもこなし
ボレーもうまく
ただ1つだけ
「フォアハンドだけがちょっと苦手」 なのだ。
そこで
フォアが上手な人たち4人に登場してもらい
彼らのテイクバックを確認しよう。
1人目の上手はこの人、ナダルだ。
2人目は、錦織。
3人目はジョコビッチ。
4人目は、それは私、松原コーチなのだ。
ここから
こう引く
どうです、ちゃんとやってるでしょう。
どの人も手の甲側にそれほど折れていない。
折る方向に動かしてタイミングを取ったりもしない。
さて、その中で錦織だけは折れ方が一見大き目なように見える。
それは、彼のグリップが一番厚く
そのため、インパクトの時の手首の角度自体が
すでに、グリップの後に手が来る形になっているためだ。
その彼でさえ、垂直までは行っていないのだ。
さあ、ちゃんとやってるはずなのに
フォアが不安定なあなた
ここの手首を、もう一度比べてみてくださいね。
フォアハンドのテイクバック
特に、手首が手の甲側に折れてしまうこと
それでエラーが多くなってしまうことについて話した。
このことについては
男性のかなりの方たちに
それも運動能力が高く
テニスセンスに優れているように見える人たちに
むしろ、多く認められるのだ。
そうゆう人たちはバックもこなし
ボレーもうまく
ただ1つだけ
「フォアハンドだけがちょっと苦手」 なのだ。
そこで
フォアが上手な人たち4人に登場してもらい
彼らのテイクバックを確認しよう。
1人目の上手はこの人、ナダルだ。
2人目は、錦織。
3人目はジョコビッチ。
4人目は、それは私、松原コーチなのだ。
ここから
こう引く
どうです、ちゃんとやってるでしょう。
どの人も手の甲側にそれほど折れていない。
折る方向に動かしてタイミングを取ったりもしない。
さて、その中で錦織だけは折れ方が一見大き目なように見える。
それは、彼のグリップが一番厚く
そのため、インパクトの時の手首の角度自体が
すでに、グリップの後に手が来る形になっているためだ。
その彼でさえ、垂直までは行っていないのだ。
さあ、ちゃんとやってるはずなのに
フォアが不安定なあなた
ここの手首を、もう一度比べてみてくださいね。
2012年08月26日
フォアで面が上を向く理由の1つ
後輩達を指導していて気がついた。
フォアハンドで振り子状に引くと
面が下向きに引け
一番後ろでは後ろ向きになる。
そうすれば、振り出したときに正確な垂直面が。
しかし分かっているのに
上向きに引いてしまう。
正確には大抵、上向きまでは行かず
垂直面で引いてしまうのだが
なかなか、直せない。
ふと気がついた
動きをケチるヤツに多い。
動きをケチると
当然、ボールに対しての位置取りが不正確になる。
正確なスウィングでは
ボールとの距離や向きが悪くなる事もあって
最後はスウィングを調節しなくてはならない。
もちろん手や腕で調節する。
肘の曲げ伸ばしが伴う。
あんまり早く引いたら調節しきれない事もあり
引き遅れ気味に。
調節が必要と引き遅れに対処するために
肩を中心ではなく、肘を中心に引く。
面が上向きになるように引いてしまう。
ごちゃごちゃと書いてしまったが
要は
位置取りが正確じゃないと
肘を中心にした引き方になってしまい
面が上向きになり (ここまでは行かなくても)
当然、インパクトの面が定まらないから
ボールはトッチラカル事になる。
細かく、歩数を多くした位置あわせで
完璧な位置
完璧なタイミングでのステップが
正確な引き方、正確なフォアハンドの大前提なのだ。
フォアハンドで振り子状に引くと
面が下向きに引け
一番後ろでは後ろ向きになる。
そうすれば、振り出したときに正確な垂直面が。
しかし分かっているのに
上向きに引いてしまう。
正確には大抵、上向きまでは行かず
垂直面で引いてしまうのだが
なかなか、直せない。
ふと気がついた
動きをケチるヤツに多い。
動きをケチると
当然、ボールに対しての位置取りが不正確になる。
正確なスウィングでは
ボールとの距離や向きが悪くなる事もあって
最後はスウィングを調節しなくてはならない。
もちろん手や腕で調節する。
肘の曲げ伸ばしが伴う。
あんまり早く引いたら調節しきれない事もあり
引き遅れ気味に。
調節が必要と引き遅れに対処するために
肩を中心ではなく、肘を中心に引く。
面が上向きになるように引いてしまう。
ごちゃごちゃと書いてしまったが
要は
位置取りが正確じゃないと
肘を中心にした引き方になってしまい
面が上向きになり (ここまでは行かなくても)
当然、インパクトの面が定まらないから
ボールはトッチラカル事になる。
細かく、歩数を多くした位置あわせで
完璧な位置
完璧なタイミングでのステップが
正確な引き方、正確なフォアハンドの大前提なのだ。
2012年08月18日
フォアハンドのスピン
フォアハンドのスピンというと
特に、スピンというとトップスピンと思う人が多いようだ
もちろん、他にも
アンダースピンもあればサイドスピンもある。
テニスでは肩や肘を支点に
振り回してかけるのだが
先日オリンピックで卓球を見ていたら
石川佳純さんは
腕を引っ張ったり伸ばしたりで
横方向にスピンをかけて
相手の打点を狂わしたりするのだそうだ。
実際に打つのを見たのは
引っ張って打ったバックハンドだったような気がする。
引っ張ったり伸ばしたりは両方あるのか片方だけか
フォアでもやるのか
よく判りもしないで書いているので
違っていたら笑ってください。
まあ、ここで大切なのは、気にしているのは
特にフォアハンドでは
色々なスピンや
いろいろな方向へのスウィングがあるという事。
単純に考えても
肩を中心に振るわけだから
上体の横で打つならトップスピンも可能だが
膝より下では
下から上へのスウィングは出来ない。
手前から向こう側に向かって
ボウリングのフックボールのような
サイドスピンで打つ必要があるのだ。
ボールを時計の文字盤に見立てると
8時から2時の方角に
ラケット面を走らせる。
もちろん、どうしてもトップスピンだというなら
打点の手前に穴を掘らないと
ボールの下から振ることは出来ない。
これも、特にハードコートなら不可能な技。
逆に高い打点を考えてみよう。
頭より高い打点なら
やはり、下から上には振れない。
ここは右から左に
ラケット面で言えば、4時から10時に
手の動きだと、3時から9時の方向に振る感じなのだ。
ついつい、細かな技術話になってしまいがちだが
本当に言いたいのは
打点の高さや打球の飛距離などにより
色々な回転を使い分けたり
体制によって、肩から肘に支点を変えたりと
多彩な応用力を身につけたいという事。
同じ高さからでも
色々なスピンを打てるといい。
色々なスピンや打ち方を身に付けることにより
どんな位置や状況からも
最適なショットを打てたり
意表をつけたり出来るのだ。
これは子供の頃からの
テニス遊びを始め色々なスポーツなどで
身に着けるべきこと。
一種類のフォームだけをしっかり見につけることと
対極にあることなのだ。
アガシやニシコリ、フェデラーらを見ていると
そうゆう才能が、特にフォアハンドで必要だと思う。
世界のトップクラスの選手は天然もの
養殖は出来ないそうだが。
さて、ちょっと息抜きに写真を1枚。
横浜市泉区のスーパー駐車場でめぐり合った夕焼けの富士山。
自然はとっても多彩だ。
天然ものはやはりすごい。
特に、スピンというとトップスピンと思う人が多いようだ
もちろん、他にも
アンダースピンもあればサイドスピンもある。
テニスでは肩や肘を支点に
振り回してかけるのだが
先日オリンピックで卓球を見ていたら
石川佳純さんは
腕を引っ張ったり伸ばしたりで
横方向にスピンをかけて
相手の打点を狂わしたりするのだそうだ。
実際に打つのを見たのは
引っ張って打ったバックハンドだったような気がする。
引っ張ったり伸ばしたりは両方あるのか片方だけか
フォアでもやるのか
よく判りもしないで書いているので
違っていたら笑ってください。
まあ、ここで大切なのは、気にしているのは
特にフォアハンドでは
色々なスピンや
いろいろな方向へのスウィングがあるという事。
単純に考えても
肩を中心に振るわけだから
上体の横で打つならトップスピンも可能だが
膝より下では
下から上へのスウィングは出来ない。
手前から向こう側に向かって
ボウリングのフックボールのような
サイドスピンで打つ必要があるのだ。
ボールを時計の文字盤に見立てると
8時から2時の方角に
ラケット面を走らせる。
もちろん、どうしてもトップスピンだというなら
打点の手前に穴を掘らないと
ボールの下から振ることは出来ない。
これも、特にハードコートなら不可能な技。
逆に高い打点を考えてみよう。
頭より高い打点なら
やはり、下から上には振れない。
ここは右から左に
ラケット面で言えば、4時から10時に
手の動きだと、3時から9時の方向に振る感じなのだ。
ついつい、細かな技術話になってしまいがちだが
本当に言いたいのは
打点の高さや打球の飛距離などにより
色々な回転を使い分けたり
体制によって、肩から肘に支点を変えたりと
多彩な応用力を身につけたいという事。
同じ高さからでも
色々なスピンを打てるといい。
色々なスピンや打ち方を身に付けることにより
どんな位置や状況からも
最適なショットを打てたり
意表をつけたり出来るのだ。
これは子供の頃からの
テニス遊びを始め色々なスポーツなどで
身に着けるべきこと。
一種類のフォームだけをしっかり見につけることと
対極にあることなのだ。
アガシやニシコリ、フェデラーらを見ていると
そうゆう才能が、特にフォアハンドで必要だと思う。
世界のトップクラスの選手は天然もの
養殖は出来ないそうだが。
さて、ちょっと息抜きに写真を1枚。
横浜市泉区のスーパー駐車場でめぐり合った夕焼けの富士山。
自然はとっても多彩だ。
天然ものはやはりすごい。
2012年08月08日
トップスピン特盛
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
私の、トップスピン特盛についてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
ご無沙汰しております。makotasuです。
本日は、当記事について、詳細にお話をお伺いしたく思っております。私も当記事の指摘通りに悩んでいる者の一人です。そこで、コーチのおっしゃる「トップスピン特盛」について、普通のトップスピンと具体的に変える点をお教え頂けたら幸いに思っております。
記事の中には、脇を閉めない、後傾しないとありますが、その他にも「トップスピン特盛」の際の体の使い方について、ご教授頂けますよう、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2012/08/07 08:31
私の答えです。
私のトップスピン写真がありましたので、お見せしましょう。
前にも使った、動画から切り出した写真です。
サービスラインから
フルスウィングで決め球を打ったところ。
もちろん、フォアのコーナーに入っています。
インパクト付近では
45度くらいのアッパースウィングで
トップスピンをかけています。
振り子スウィングでこんなテイクバックから振り出し
この辺が最下点に近いところ。 (面が斜め下を向いています)
振り上げていき (面はまだ少し下向きです)
インパクト (ホントは直後)
直後
フィニッシュの少し前
弧を描いて振り上げていますので
インパクト付近で上昇具合が最大になり
45度くらいでしょうか。
要は、角度をつけて、斜めにラケット面を当てれば
スピンの量はいくらでも増やせます。
今回の写真では
浅い位置からですが、打点が高いので
私の感覚では
トップスピン普通盛りと大盛りの中間くらい
たいていの人の感覚なら大盛くらいでしょう。
サービスライン内で、ひざの高さくらいから打つときは
気分的には、ほとんど垂直に振り上げます。
実際には、60度~70度位だと思います。
ラケット面を垂直に保ったまま、エッジ方向に振る感覚です。
これが特盛り。
この、ラケットをエッジ方向に振ることが
トップスピン屋の一番のコツです。
ラケット面を垂直に保ち
上体の左側にワイパーで振り切る。
そのときもう1つのコツがあります。
前に押さないこと。
スウィングの上昇角度は
腕の動く角度と、身体全体の移動との合成になります。
前に押せば、角度はゆるくなる。
前には押さない、しっかり止まって
むしろ、ちょっと上体を退げながら打つくらいだと
見事にアッパースウィングが決まり
特盛りになるのです。
これくらい、角度をつけると
どんなラケット、ストリング、テンションでも
スキヤでもマツヤでも、もちろんヨシノケでも
トップスピン特盛りです。
しっかり、味わってください。
そうそう1つ忘れていました。
トップスピン特盛りの場合
ラケット面を斜めにボールに当てるので
打球に対し
面の当たり幅がものすごく小さくなります。
しっかり足を動かして位置決めし
完璧に捉えないと
フレームに当たったり
下手をすると空振りしますので、ご用心。
今日はもう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 はゆるいボールの対処する話。
オーストラリアンオープンのころ書いた話の焼き直しだが
思い当たる人の多い話しだと思う。
当時に続き、無料の設定なので、覗いてみてほしい。
私の、トップスピン特盛についてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
ご無沙汰しております。makotasuです。
本日は、当記事について、詳細にお話をお伺いしたく思っております。私も当記事の指摘通りに悩んでいる者の一人です。そこで、コーチのおっしゃる「トップスピン特盛」について、普通のトップスピンと具体的に変える点をお教え頂けたら幸いに思っております。
記事の中には、脇を閉めない、後傾しないとありますが、その他にも「トップスピン特盛」の際の体の使い方について、ご教授頂けますよう、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2012/08/07 08:31
私の答えです。
私のトップスピン写真がありましたので、お見せしましょう。
前にも使った、動画から切り出した写真です。
サービスラインから
フルスウィングで決め球を打ったところ。
もちろん、フォアのコーナーに入っています。
インパクト付近では
45度くらいのアッパースウィングで
トップスピンをかけています。
振り子スウィングでこんなテイクバックから振り出し
この辺が最下点に近いところ。 (面が斜め下を向いています)
振り上げていき (面はまだ少し下向きです)
インパクト (ホントは直後)
直後
フィニッシュの少し前
弧を描いて振り上げていますので
インパクト付近で上昇具合が最大になり
45度くらいでしょうか。
要は、角度をつけて、斜めにラケット面を当てれば
スピンの量はいくらでも増やせます。
今回の写真では
浅い位置からですが、打点が高いので
私の感覚では
トップスピン普通盛りと大盛りの中間くらい
たいていの人の感覚なら大盛くらいでしょう。
サービスライン内で、ひざの高さくらいから打つときは
気分的には、ほとんど垂直に振り上げます。
実際には、60度~70度位だと思います。
ラケット面を垂直に保ったまま、エッジ方向に振る感覚です。
これが特盛り。
この、ラケットをエッジ方向に振ることが
トップスピン屋の一番のコツです。
ラケット面を垂直に保ち
上体の左側にワイパーで振り切る。
そのときもう1つのコツがあります。
前に押さないこと。
スウィングの上昇角度は
腕の動く角度と、身体全体の移動との合成になります。
前に押せば、角度はゆるくなる。
前には押さない、しっかり止まって
むしろ、ちょっと上体を退げながら打つくらいだと
見事にアッパースウィングが決まり
特盛りになるのです。
これくらい、角度をつけると
どんなラケット、ストリング、テンションでも
スキヤでもマツヤでも、もちろんヨシノケでも
トップスピン特盛りです。
しっかり、味わってください。
そうそう1つ忘れていました。
トップスピン特盛りの場合
ラケット面を斜めにボールに当てるので
打球に対し
面の当たり幅がものすごく小さくなります。
しっかり足を動かして位置決めし
完璧に捉えないと
フレームに当たったり
下手をすると空振りしますので、ご用心。
今日はもう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 はゆるいボールの対処する話。
オーストラリアンオープンのころ書いた話の焼き直しだが
思い当たる人の多い話しだと思う。
当時に続き、無料の設定なので、覗いてみてほしい。
2012年08月01日
両手フォアのトップスピン
今日は先日の「両手バックのトップスピン」、その続編。
さて、両手打ちでトップスピンをかける方法には2つある。
1つは、先日お話したバックハンド。
横向きになり
斜め下からボールをこすり上げ
前腕を引っ張り込むように振り切る。
今日説明するのは2つ目の方法
両手打ちのフォアハンドだ。
簡単に言えば
前向きになり
右から左にワイパースウィングでねじ伏せる。
これはギャンビルの両手打ちフォアハンド
365ネットの技術解説ページにある動画と連続写真
ここをクリックして、別画面で見てほしい。
さっき言ったワイパースウィングがよくわかるだろう。
基本的な考え方はフォアハンドのワイパーと同じだが
片手のフォアハンド以上に
腕の力が強く、またその腕の振り幅の自由度が少ない。
だから、片手よりも上体の回転を少なくし
スウィングも小さくする。
ちょっと横向きから
すばやく前向きになり
右腕の内旋を効かせて
小さな回転半径のワイパーをする。
左腕はそれを引っ張ってサポートするのだ。
モニカ・セレスのフォアもこれと同様
もっとも彼女の場合はバック側も同様。
一応、サウスポーなので
左側がフォア (こちらは右手をラケット面側に持つ)
右側がバック。
一応フォアハンドっぽく
上体を前向きに使うほうを両手フォアハンド
上体を横向きに使うほうを両手バックハンドと
私は呼んでいるが
こんな定義が正式にあるわけではない。
打ちやすければ、両側ともフォアでも
両側ともバックでもかまわない。
それから、特にダブルスで見かけるケースだが
両側が両手打ちの人
スウィングに時間がかからないためだろう
女子選手に多いのだが
ローボレーをトップスピンでぶちまくる人がいる。
さて、両手打ちでトップスピンをかける方法には2つある。
1つは、先日お話したバックハンド。
横向きになり
斜め下からボールをこすり上げ
前腕を引っ張り込むように振り切る。
今日説明するのは2つ目の方法
両手打ちのフォアハンドだ。
簡単に言えば
前向きになり
右から左にワイパースウィングでねじ伏せる。
これはギャンビルの両手打ちフォアハンド
365ネットの技術解説ページにある動画と連続写真
ここをクリックして、別画面で見てほしい。
さっき言ったワイパースウィングがよくわかるだろう。
基本的な考え方はフォアハンドのワイパーと同じだが
片手のフォアハンド以上に
腕の力が強く、またその腕の振り幅の自由度が少ない。
だから、片手よりも上体の回転を少なくし
スウィングも小さくする。
ちょっと横向きから
すばやく前向きになり
右腕の内旋を効かせて
小さな回転半径のワイパーをする。
左腕はそれを引っ張ってサポートするのだ。
モニカ・セレスのフォアもこれと同様
もっとも彼女の場合はバック側も同様。
一応、サウスポーなので
左側がフォア (こちらは右手をラケット面側に持つ)
右側がバック。
一応フォアハンドっぽく
上体を前向きに使うほうを両手フォアハンド
上体を横向きに使うほうを両手バックハンドと
私は呼んでいるが
こんな定義が正式にあるわけではない。
打ちやすければ、両側ともフォアでも
両側ともバックでもかまわない。
それから、特にダブルスで見かけるケースだが
両側が両手打ちの人
スウィングに時間がかからないためだろう
女子選手に多いのだが
ローボレーをトップスピンでぶちまくる人がいる。
2012年07月20日
フォアハンドは引っ張る
ラケットヘッドにスピードを与えようとして
ラケットヘッドを前に出そうとする子がよくいる。
逆にスピードダウン
ボールが飛んでこない。
身体から腕へ、腕からラケットへと
パワーを伝えようとするあまり
情けないスウィングになる人がいる。
先日も言ったが腕が振れればいい
腕を振るつもりだと身体は自然にそれなりの動きをする。
もう1つ
腕は引っ張る。
ラケットを引っ張ることによりラケットヘッドがついてくる。
だから打点が前なのだ。
この後、ラケットヘッドが手を追い越していけばいいし
別に追い越さなくてもいい。
腕の動きが止まっていけば
ラケットヘッドが腕を追い越していくのだ。
もちろんハードヒットする時は
積極的に追い越す。
ただし、インパクト後なのだ。
以前、何度も話していることだが
インパクト後にスウィングスピードのピークを持ってくるといい
という話があった。
つまりそうゆうこと
インパクトかもう少し先まで
ラケットはあくまでも引っ張り続けるのだ。
さて、もう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 だが
昨日今日と、基本的な話なので無料の設定
お暇な人はぜひ。
ラケットヘッドを前に出そうとする子がよくいる。
逆にスピードダウン
ボールが飛んでこない。
身体から腕へ、腕からラケットへと
パワーを伝えようとするあまり
情けないスウィングになる人がいる。
先日も言ったが腕が振れればいい
腕を振るつもりだと身体は自然にそれなりの動きをする。
もう1つ
腕は引っ張る。
ラケットを引っ張ることによりラケットヘッドがついてくる。
だから打点が前なのだ。
この後、ラケットヘッドが手を追い越していけばいいし
別に追い越さなくてもいい。
腕の動きが止まっていけば
ラケットヘッドが腕を追い越していくのだ。
もちろんハードヒットする時は
積極的に追い越す。
ただし、インパクト後なのだ。
以前、何度も話していることだが
インパクト後にスウィングスピードのピークを持ってくるといい
という話があった。
つまりそうゆうこと
インパクトかもう少し先まで
ラケットはあくまでも引っ張り続けるのだ。
さて、もう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 だが
昨日今日と、基本的な話なので無料の設定
お暇な人はぜひ。
2012年07月11日
フォアハンドの脚
フォアハンドには下半身のパワーが必要になる。
膝の屈伸を使って
地面をけることによりパワーを得るのだ。
最後の踏ん張りのためには
大またの動きとしっかりとひざを使うための
大きな動作が必要になる。
しかも、正確にボールとの距離を取る必要もある。
昨日のS高校の指導では
このための説明と動きを実感してもらうため
2つの動きをしてもらった。
1つ目はバスケットボールのリングへの跳びつき。
もう1つは、2m幅くらいの川を飛び越えること。
どちらも
正確なジャンプをするためには
最後の1歩は大まただけど正確な位置に調整しなくてはならない。
だから、最後の2歩くらい前までに
脚合わせの細かい動きがあって
最後の1歩を大きくしかも正確に持っていくのだ。
そうでなければ、位置がずれて
川に落ちたり、打球を失敗したりするのだ。
ユーチューブでエナンのフォアハンド、いい動画を見つけた。
ここをクリックして別画面でじっくり見てほしい。
まずは、ポンポンとステップして待ち
次にチョコチョコっと脚合わせをし
大き目の深いステップでヒットしているのがわかるだろう。
ハードコートなのでちょっと忙しい。
クレーだともう少し
合わせの足と踏ん張りの大きなステップの差が出てくる。
ポンポン、チョコチョコ、グウッ、バシッ、なのだ。
動きが無ければいけないし
動いてさえいればいいわけでもないのだ。
さて今日のもう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 だが
フォアハンド逆クロスの話し
以前の定期購読記事の焼き直しだが
たくさんの人に読んでもらいたいので今日は無料の設定
お暇な人も、ちょっと忙しい人にも、ぜひ覗いていってほしい。
膝の屈伸を使って
地面をけることによりパワーを得るのだ。
最後の踏ん張りのためには
大またの動きとしっかりとひざを使うための
大きな動作が必要になる。
しかも、正確にボールとの距離を取る必要もある。
昨日のS高校の指導では
このための説明と動きを実感してもらうため
2つの動きをしてもらった。
1つ目はバスケットボールのリングへの跳びつき。
もう1つは、2m幅くらいの川を飛び越えること。
どちらも
正確なジャンプをするためには
最後の1歩は大まただけど正確な位置に調整しなくてはならない。
だから、最後の2歩くらい前までに
脚合わせの細かい動きがあって
最後の1歩を大きくしかも正確に持っていくのだ。
そうでなければ、位置がずれて
川に落ちたり、打球を失敗したりするのだ。
ユーチューブでエナンのフォアハンド、いい動画を見つけた。
ここをクリックして別画面でじっくり見てほしい。
まずは、ポンポンとステップして待ち
次にチョコチョコっと脚合わせをし
大き目の深いステップでヒットしているのがわかるだろう。
ハードコートなのでちょっと忙しい。
クレーだともう少し
合わせの足と踏ん張りの大きなステップの差が出てくる。
ポンポン、チョコチョコ、グウッ、バシッ、なのだ。
動きが無ければいけないし
動いてさえいればいいわけでもないのだ。
さて今日のもう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 だが
フォアハンド逆クロスの話し
以前の定期購読記事の焼き直しだが
たくさんの人に読んでもらいたいので今日は無料の設定
お暇な人も、ちょっと忙しい人にも、ぜひ覗いていってほしい。
2012年07月10日
フォロースルー
フォロースルーという言葉は好きじゃない。
打ち終わった後の、惰性という感じが漂うからだ。
フォアハンドではアウトサイドインのスウィングで
インパクトまで引っ張ってきたラケットを
フィニッシュまで引っ張り込まないとアウトすることが多い。
ベースライン間のロングラリーならば何とか入っても
浅いボールをねじ込む時には
押さえが足りなくなる。
しっかり短く打つために
プロが左脇にフィニッシュするのはそのためだ。
インパクト後も引っ張り続ける。
実際、スウィングのスピードも
インパクト後に早くなるように意識して
引っ張りぬいて振り切ると
ボール自体も生きたボールが飛び出していく。
日本では
力を入れればそれなりのボールが打て
力を抜いたのにそれ以上のボールが打てたら
えらいような雰囲気がある。
それはわれわれコーチにとって
中級者相手に打って見せるのは簡単なことだ。
だが、それなりのレベル同士では出来ない。
中級者の生徒さんにしても
コーチの球出し相手には出来ても
同等レベル以上の試合ではできないと思う。
まして、ナダルさん相手なら ・・・
実は今日、S高校のテニス部の指導に行ってきた。
フォアのテイクバックをしっかりとチェックした後
一番強調したし、効果のあったのが
腕で振る、腕にしっかり力を入れるというアドバイス。
自画自賛になってしまうが
それによって
情けないフォアハンドが一気に強烈ショットに変身する。
私がへんなコーチとして認められる一瞬。
腰を入れて全身で打てというより
腕に力を入れて、腕打ちにしろといったときのほうが
しっかり全身で打っているのだ。
その光景を何度も見た。
生きたボールを打てたときの若者の輝く目。
ここへ来て、レッスンしてよかったと思う瞬間だ。
腕を振れと言えば、身体はそのための動きを自然にする。
だから、しっかり力を入れてフィニッシュするのだ。
このフィニッシュももちろんあり
力を入れるのだ、引っ張りぬくのだ
フォロースルーではない。
打ち終わった後の、惰性という感じが漂うからだ。
フォアハンドではアウトサイドインのスウィングで
インパクトまで引っ張ってきたラケットを
フィニッシュまで引っ張り込まないとアウトすることが多い。
ベースライン間のロングラリーならば何とか入っても
浅いボールをねじ込む時には
押さえが足りなくなる。
しっかり短く打つために
プロが左脇にフィニッシュするのはそのためだ。
インパクト後も引っ張り続ける。
実際、スウィングのスピードも
インパクト後に早くなるように意識して
引っ張りぬいて振り切ると
ボール自体も生きたボールが飛び出していく。
日本では
力を入れればそれなりのボールが打て
力を抜いたのにそれ以上のボールが打てたら
えらいような雰囲気がある。
それはわれわれコーチにとって
中級者相手に打って見せるのは簡単なことだ。
だが、それなりのレベル同士では出来ない。
中級者の生徒さんにしても
コーチの球出し相手には出来ても
同等レベル以上の試合ではできないと思う。
まして、ナダルさん相手なら ・・・
実は今日、S高校のテニス部の指導に行ってきた。
フォアのテイクバックをしっかりとチェックした後
一番強調したし、効果のあったのが
腕で振る、腕にしっかり力を入れるというアドバイス。
自画自賛になってしまうが
それによって
情けないフォアハンドが一気に強烈ショットに変身する。
私がへんなコーチとして認められる一瞬。
腰を入れて全身で打てというより
腕に力を入れて、腕打ちにしろといったときのほうが
しっかり全身で打っているのだ。
その光景を何度も見た。
生きたボールを打てたときの若者の輝く目。
ここへ来て、レッスンしてよかったと思う瞬間だ。
腕を振れと言えば、身体はそのための動きを自然にする。
だから、しっかり力を入れてフィニッシュするのだ。
このフィニッシュももちろんあり
力を入れるのだ、引っ張りぬくのだ
フォロースルーではない。
2012年06月26日
脇の甘い男
私のことです。
フォアハンドで腕を捻らないで引こうとすると
腕が上がり、脇が空きます。
脇を閉めておこうとすると
前腕を外旋するしかなく、面が上を向くことになります。
フォアをしっかり打てないうちに
ループスウィングをしようとすると
大抵、こうなるようです。
しかし、レッスンでも
脇が空いてもいいと思ってもらうまではかなり大変。
みなさん、脇が閉まったほうが安心なので
なかなか、踏ん切りがつかないようです。
やはり最初に振り子型
下から引く打ち方で、フォアハンドの感触を覚えるべきでしょう。
脇の空いた、甘い男にならなくてはいけないのです。
もちろん甘い女にも。
フォアハンドで腕を捻らないで引こうとすると
腕が上がり、脇が空きます。
脇を閉めておこうとすると
前腕を外旋するしかなく、面が上を向くことになります。
フォアをしっかり打てないうちに
ループスウィングをしようとすると
大抵、こうなるようです。
しかし、レッスンでも
脇が空いてもいいと思ってもらうまではかなり大変。
みなさん、脇が閉まったほうが安心なので
なかなか、踏ん切りがつかないようです。
やはり最初に振り子型
下から引く打ち方で、フォアハンドの感触を覚えるべきでしょう。
脇の空いた、甘い男にならなくてはいけないのです。
もちろん甘い女にも。
2012年06月08日
フォアで前向きになるために
『遠くから来た者』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
この前月のレッスンありがとうございました今月のレツスン楽しみにしております。自分はインパクトで前を向くことに重点的に練習しておりますが試行錯誤して頑張っております。質問なんですがインパクトの時に後ろに左肩を引くようにやると前を向くイメージがしっくりいくのですが左肩を引くという感覚でインパクトを意識して素振りをやればよろしいでしょうかおいそがしいなか宜しくお願いします
投稿者 遠くから来た者 2012/06/04 09:27
私の答えです。
その考えのとおりで大丈夫です。
だいたい、回転の中心は背骨よりも利き腕側になります。
それは腕を横へ出し
ラケットまで持っているわけで
重心位置が利き腕側にずれているからです。
ですから
左肩を引くというほうが楽に回転に持ち込めるでしょう。
実際にプロでも
これは肩の線というよりも全身ですが
左半身を引いて
後に跳び退りながら打つことも多いのです。
これは特に下がりながらの多い人、ナダル。
彼の動画と連続写真です。
クリックしてみてください。
ボールを想像して
後に回り込みながら素振りして見るといいです。
その次に自分で後にボールを投げて
それを下がりながら打ってみる。
すぐにできるようになると思います。
もちろんその場で
左肩を引いて打ってもかまいません。
以下がそのコメントの全文です。
この前月のレッスンありがとうございました今月のレツスン楽しみにしております。自分はインパクトで前を向くことに重点的に練習しておりますが試行錯誤して頑張っております。質問なんですがインパクトの時に後ろに左肩を引くようにやると前を向くイメージがしっくりいくのですが左肩を引くという感覚でインパクトを意識して素振りをやればよろしいでしょうかおいそがしいなか宜しくお願いします
投稿者 遠くから来た者 2012/06/04 09:27
私の答えです。
その考えのとおりで大丈夫です。
だいたい、回転の中心は背骨よりも利き腕側になります。
それは腕を横へ出し
ラケットまで持っているわけで
重心位置が利き腕側にずれているからです。
ですから
左肩を引くというほうが楽に回転に持ち込めるでしょう。
実際にプロでも
これは肩の線というよりも全身ですが
左半身を引いて
後に跳び退りながら打つことも多いのです。
これは特に下がりながらの多い人、ナダル。
彼の動画と連続写真です。
クリックしてみてください。
ボールを想像して
後に回り込みながら素振りして見るといいです。
その次に自分で後にボールを投げて
それを下がりながら打ってみる。
すぐにできるようになると思います。
もちろんその場で
左肩を引いて打ってもかまいません。
2012年06月06日
腕の使い方と向きのセット
『ヒロリン』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
ご無沙汰しています。。
私も体の正面で打つフォア、マスターしたいです。
ユーチューブでフェデラーの練習風景という動画を見ていると確かに、余裕があるときでも、体は正面で打っていますね、、それも簡単そうに、綺麗に、、、上体も無理にねじっているようにも見えません。。
ただスクールでは、必ずしっかり横向きを作って打ちましょうと、指導されてしまいます。
逆に、ここまで横向きにこだわる理由ってもしかして何かあるのかな?と思ったりします。
私の場合、正面でフォアを打つと、ふかしてしまいポワァンとしたボールになってしまう事が多いため余計に矯正的指導が来てしまう感じです。
正面で打ってもふかさないコツは何かありますでしょうか?
あとバックは、横向きを作った方がよろしいでしょうか?
お暇なときよろしければお返事頂けると、嬉しいです。。
投稿者 ヒロリン 2012/06/03 14:43
私の答えです。
フォアハンドの打ち方に2系統あると思ってください。
1つはいつも私が言っている
腕を捻らず、弧を描いて振る打ち方。
これが現代テニスの、特に男子の普通の打ち方です。
ラケットが真後ろまで引くと面が後ろ向きになります。
実はこれとセット販売なのが
上体をインパクトで前に向けること。
前向きにならないと
左半身が邪魔になり勢いが付きにくく
無理に振ると
腕が左半身にぶつかり
面がかぶり気味になります。
さて、もう1つのほうが
ちょっと古典的な打ち方。
ラケット面を垂直にしたまま引き
垂直のまま、インパクトです。
垂直のまま振るということは
肩関節で見れば
徐々に内旋させ、面を被せていくのです。
このスウィングをするためには
しっかり横向きになり
インパクトでも開かないようにする。
左半身を壁にすることにより
面が被さっていくのです。
もし、インパクトでしっかり前向きになると
面が上を向きやすくなり
アウトが多くなります。
だから、ちゃんと横を向け、開くな
とやるわけです。
この打ち方も
修練すれば入るようになります
思い切りフルスウィングできないということ以外に
欠点は無いのです。
われわれも
レッスンでゆるくつなげる時に
薄いグリップでこれを使います。
テニス界で指導的立場にある世代
50台より上でしょうか
その人たちはほとんどこの打ち方です。
この人たちが校長やヘッドコーチでいて
自分の打ち方で指導しているならば
当然
横向き重視、開くなの連呼です。
いまどきのテニスで
強い選手は出ないと思います。
さてこの二つの打ち方
当然この間の人もたくさんいます。
コーチには横向き、垂直面で引くように言われ
上手い選手は前を向くのでまねをする。
それにある程度前を向かねば、強く打てない。
コーチの言うことをちゃんと聞いた人
特に女子の選手にたくさんいます。
斜め下向きに引き
振り終わりを前向きくらいにする。
ケルバーもイワノビッチも最後はミスを連発
下向きに引く選手に負けてしまいましたね。
ところで
テイクバックの面とインパクトの向き
セットでお買い求めくださいね。
下向きに引いて前を向かなければネット
垂直に引いて、上体前向きなら、しっかりふかします。
間の人は、両方、間にしてください。
以下がそのコメントの全文です。
ご無沙汰しています。。
私も体の正面で打つフォア、マスターしたいです。
ユーチューブでフェデラーの練習風景という動画を見ていると確かに、余裕があるときでも、体は正面で打っていますね、、それも簡単そうに、綺麗に、、、上体も無理にねじっているようにも見えません。。
ただスクールでは、必ずしっかり横向きを作って打ちましょうと、指導されてしまいます。
逆に、ここまで横向きにこだわる理由ってもしかして何かあるのかな?と思ったりします。
私の場合、正面でフォアを打つと、ふかしてしまいポワァンとしたボールになってしまう事が多いため余計に矯正的指導が来てしまう感じです。
正面で打ってもふかさないコツは何かありますでしょうか?
あとバックは、横向きを作った方がよろしいでしょうか?
お暇なときよろしければお返事頂けると、嬉しいです。。
投稿者 ヒロリン 2012/06/03 14:43
私の答えです。
フォアハンドの打ち方に2系統あると思ってください。
1つはいつも私が言っている
腕を捻らず、弧を描いて振る打ち方。
これが現代テニスの、特に男子の普通の打ち方です。
ラケットが真後ろまで引くと面が後ろ向きになります。
実はこれとセット販売なのが
上体をインパクトで前に向けること。
前向きにならないと
左半身が邪魔になり勢いが付きにくく
無理に振ると
腕が左半身にぶつかり
面がかぶり気味になります。
さて、もう1つのほうが
ちょっと古典的な打ち方。
ラケット面を垂直にしたまま引き
垂直のまま、インパクトです。
垂直のまま振るということは
肩関節で見れば
徐々に内旋させ、面を被せていくのです。
このスウィングをするためには
しっかり横向きになり
インパクトでも開かないようにする。
左半身を壁にすることにより
面が被さっていくのです。
もし、インパクトでしっかり前向きになると
面が上を向きやすくなり
アウトが多くなります。
だから、ちゃんと横を向け、開くな
とやるわけです。
この打ち方も
修練すれば入るようになります
思い切りフルスウィングできないということ以外に
欠点は無いのです。
われわれも
レッスンでゆるくつなげる時に
薄いグリップでこれを使います。
テニス界で指導的立場にある世代
50台より上でしょうか
その人たちはほとんどこの打ち方です。
この人たちが校長やヘッドコーチでいて
自分の打ち方で指導しているならば
当然
横向き重視、開くなの連呼です。
いまどきのテニスで
強い選手は出ないと思います。
さてこの二つの打ち方
当然この間の人もたくさんいます。
コーチには横向き、垂直面で引くように言われ
上手い選手は前を向くのでまねをする。
それにある程度前を向かねば、強く打てない。
コーチの言うことをちゃんと聞いた人
特に女子の選手にたくさんいます。
斜め下向きに引き
振り終わりを前向きくらいにする。
ケルバーもイワノビッチも最後はミスを連発
下向きに引く選手に負けてしまいましたね。
ところで
テイクバックの面とインパクトの向き
セットでお買い求めくださいね。
下向きに引いて前を向かなければネット
垂直に引いて、上体前向きなら、しっかりふかします。
間の人は、両方、間にしてください。
2012年06月01日
インパクトで前を向くこと
フォアハンドで、私の理論説明で最初に出てくるのが
「インパクトで前を向くこと」
インパクトで前を向くのであって
フィニッシュの向きが前向きで終わるわけではないのだ。
しっかり前向きになってからボールを捉えることにより
スウィングに邪魔物が無くなり
勢いよく振り出せる。
昨日のコーチ研修会でも
このアドバイスが一番多かったように思う。
何人かの方にこうアドバイスした。
「最初から前向きで構え、一切横向きにならずに打ってください」
これで、インパクトで前向きになり
気持ちのいい当たりが出始める。
周りで、見ている人たちにも
私のアドバイスが意味することを感じてもらう。
実は、私のアドバイスを聞いて
横向きにならなかった人たち
全員がしっかり横向きになっていたのだ。
前向きで待ってくださいということで
下半身はかなり前向き。
しかしラケットを引いていく時に
上体は捻られ、横向きになる、
当然インパクトは前向きで、バシッ。
何人かの方に証言を求め
確かに横向きになっていたことを確認してもらう。
実はここだけの話し
このときの、唖然とする顔を見るのが私の趣味なのだ。
ホントのことをしてもらうためにウソをつく。
「ヤッター、全員だましたぞ ・・・」
怪盗ルパーン4世になったような ・・・
まあとにかく前向きになって打つことが大切で
スウィング自体は、腕力でぶん回すでかまわない。
腕を動かそうとすれば、身体が自然に動くのだ。
全身を使った、形式だけの儀式が重要なわけではない。
逆に昨日も
身体を動かすために腕の振りが犠牲になっている人がいた。
しかし本人は、基本を大切にするあまり
泥沼であがくことになるのだ。
別に、横向きにならなくてかまわないし
腰を落としたほうがいいわけでもないのだ。
ところで昨日の写真
フォアのフィニッシュの写真なのだが
プロはクレーコートでフルスウィングする時
横向きで構え
腕を振る勢いでさらに肩の線が後ろ向きに30度ほど
インパクトは完全に前向きで
勢いあまって
フィニッシュでは、左向きになる。
肩の線が動いた角度は、約210度にもなる。
ここまでくればついつい、ガッツポーズ。
フィニッシュではなく
インパクトで前向きを理解してもらうために
デモをし
参加者の皆さんにもやってもらったのだ。
「インパクトで前を向くこと」
インパクトで前を向くのであって
フィニッシュの向きが前向きで終わるわけではないのだ。
しっかり前向きになってからボールを捉えることにより
スウィングに邪魔物が無くなり
勢いよく振り出せる。
昨日のコーチ研修会でも
このアドバイスが一番多かったように思う。
何人かの方にこうアドバイスした。
「最初から前向きで構え、一切横向きにならずに打ってください」
これで、インパクトで前向きになり
気持ちのいい当たりが出始める。
周りで、見ている人たちにも
私のアドバイスが意味することを感じてもらう。
実は、私のアドバイスを聞いて
横向きにならなかった人たち
全員がしっかり横向きになっていたのだ。
前向きで待ってくださいということで
下半身はかなり前向き。
しかしラケットを引いていく時に
上体は捻られ、横向きになる、
当然インパクトは前向きで、バシッ。
何人かの方に証言を求め
確かに横向きになっていたことを確認してもらう。
実はここだけの話し
このときの、唖然とする顔を見るのが私の趣味なのだ。
ホントのことをしてもらうためにウソをつく。
「ヤッター、全員だましたぞ ・・・」
怪盗ルパーン4世になったような ・・・
まあとにかく前向きになって打つことが大切で
スウィング自体は、腕力でぶん回すでかまわない。
腕を動かそうとすれば、身体が自然に動くのだ。
全身を使った、形式だけの儀式が重要なわけではない。
逆に昨日も
身体を動かすために腕の振りが犠牲になっている人がいた。
しかし本人は、基本を大切にするあまり
泥沼であがくことになるのだ。
別に、横向きにならなくてかまわないし
腰を落としたほうがいいわけでもないのだ。
ところで昨日の写真
フォアのフィニッシュの写真なのだが
プロはクレーコートでフルスウィングする時
横向きで構え
腕を振る勢いでさらに肩の線が後ろ向きに30度ほど
インパクトは完全に前向きで
勢いあまって
フィニッシュでは、左向きになる。
肩の線が動いた角度は、約210度にもなる。
ここまでくればついつい、ガッツポーズ。
フィニッシュではなく
インパクトで前向きを理解してもらうために
デモをし
参加者の皆さんにもやってもらったのだ。
2012年05月22日
両手のフォアハンド
『北国の親爺』 さんから質問をいただきました。
両手のフォアハンドです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝読していおります。また初心者の私でもとても勉強になります。
初めての投稿で図々しいと思いましたが質問させて下さい。私は58歳でテニス暦2年弱の初心者かつ非力な(174センチ56キロ)親爺です。
下手な片手バックハンドを続けたせいかテニスエルボーになってしまいました。一月程休養しましたが我慢出来ずに完治しないままテニスを再開しました。当然のようにバックハンドはダブルハンドにフォアハンドも痛みが軽減するのでダブルハンドに変えました。
バックハンドは指導して頂ける方も多いのでどうにか格好がつきましたがフォアハンドのダブルハンドは廻りに経験者が皆無で試行錯誤を続けていますが上手くいきません。
漠然とした質問で申し訳ありませんがフォアのダブルの肝などの技術論をお願い出来ませんでしょうか。
追伸:偶然ですが私はコーチの中学、高校、大学(工学部、庭球部ではありません)の後輩です。少し驚きました。
投稿者 北国の親爺 2012/05/17 10:16
私の答えです。
中学、高校、大学が一緒、しかも今はテニスをしている。
なかなかのご縁を感じますね。
肘を直して、長くつづけてくださいね。
とりあえず、腕立て伏せで腕力を鍛え
ハンドグリップで握力を鍛えて
乗り越えてください。
100円ショップで売っています。
私のブログで、傷害というカテゴリーを見ると
いくつも肘の話が出ています。
覗いてみてください。
そうそう、サーブで腕を伸ばしきらないように
気をつけてください。
さて、両手打ちのフォアハンドですが
あんまりコツというのが思い当たらないんです。
後の腕主体で振ればいいのですが
後の腕が利き腕ですから
そんなこと、言われなくてもみんなやる。
少し伏せ気味、下向きの面でテイクバック。
上体も回して、振り抜けばいいと思います。
片手打ちに比べ少し窮屈になりますので
スウィングもコンパクトにせざるを得ません。
片手よりも自由度が低くなるので安定が出しやすく
フォアハンド苦手な人が
そのために採用するのが両手フォアです。
小さめに、鋭く振ればいいのではないでしょうか。
もちろん、ゆっくり打つショットも打ちやすいと思います。
あえてコツといえば
手首で打たないこと。
腕全体で、引っ張り込むように打ったほうが
安定しますし
後で片手に戻す時も違和感が無いと思います。
そうそう、グリップですが
片手フォアハンドの上に(ラケットヘッド側に)
左手を乗せるのがいいと思います。
野球と反対の持ち方です。
フォロースルーがとりやすいので
振りぬきやすくなります。
片手に戻す時も対応が楽です。
あの、モニカ・セレス (左利き) も
フォアハンドはこの持ち方
バックハンドが野球と同じ持ち方です。
それと、練習が終わったら
必ず、アイシングをして、炎症の火を消してください。
両手のフォアハンドです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝読していおります。また初心者の私でもとても勉強になります。
初めての投稿で図々しいと思いましたが質問させて下さい。私は58歳でテニス暦2年弱の初心者かつ非力な(174センチ56キロ)親爺です。
下手な片手バックハンドを続けたせいかテニスエルボーになってしまいました。一月程休養しましたが我慢出来ずに完治しないままテニスを再開しました。当然のようにバックハンドはダブルハンドにフォアハンドも痛みが軽減するのでダブルハンドに変えました。
バックハンドは指導して頂ける方も多いのでどうにか格好がつきましたがフォアハンドのダブルハンドは廻りに経験者が皆無で試行錯誤を続けていますが上手くいきません。
漠然とした質問で申し訳ありませんがフォアのダブルの肝などの技術論をお願い出来ませんでしょうか。
追伸:偶然ですが私はコーチの中学、高校、大学(工学部、庭球部ではありません)の後輩です。少し驚きました。
投稿者 北国の親爺 2012/05/17 10:16
私の答えです。
中学、高校、大学が一緒、しかも今はテニスをしている。
なかなかのご縁を感じますね。
肘を直して、長くつづけてくださいね。
とりあえず、腕立て伏せで腕力を鍛え
ハンドグリップで握力を鍛えて
乗り越えてください。
100円ショップで売っています。
私のブログで、傷害というカテゴリーを見ると
いくつも肘の話が出ています。
覗いてみてください。
そうそう、サーブで腕を伸ばしきらないように
気をつけてください。
さて、両手打ちのフォアハンドですが
あんまりコツというのが思い当たらないんです。
後の腕主体で振ればいいのですが
後の腕が利き腕ですから
そんなこと、言われなくてもみんなやる。
少し伏せ気味、下向きの面でテイクバック。
上体も回して、振り抜けばいいと思います。
片手打ちに比べ少し窮屈になりますので
スウィングもコンパクトにせざるを得ません。
片手よりも自由度が低くなるので安定が出しやすく
フォアハンド苦手な人が
そのために採用するのが両手フォアです。
小さめに、鋭く振ればいいのではないでしょうか。
もちろん、ゆっくり打つショットも打ちやすいと思います。
あえてコツといえば
手首で打たないこと。
腕全体で、引っ張り込むように打ったほうが
安定しますし
後で片手に戻す時も違和感が無いと思います。
そうそう、グリップですが
片手フォアハンドの上に(ラケットヘッド側に)
左手を乗せるのがいいと思います。
野球と反対の持ち方です。
フォロースルーがとりやすいので
振りぬきやすくなります。
片手に戻す時も対応が楽です。
あの、モニカ・セレス (左利き) も
フォアハンドはこの持ち方
バックハンドが野球と同じ持ち方です。
それと、練習が終わったら
必ず、アイシングをして、炎症の火を消してください。
2012年05月15日
オープンスタンスは
『makotasu』さんからフォアハンドのオープンスタンスについて
質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
松原コーチ
また、オープンスタンスと言いますか、右足体重での打ち方(右利き)について、コーチの考えを拝聴したく存じております。
先日、お教え頂いたクローズドスタンス・スクエアスタンスでの左足体重時でのフォアハンドストロークでは、かなりの確率で体重の乗ったボールを打つことができるのですが、右足体重を練習しようとしますと、全く体重が乗らず、かすれ当たりかネット、ひどい時には下側のフレームにあたって意図しない高いロブを打ち上げてしまいます。
どうか、オープンスタンス または 右足体重時でのパワーの出るショットのコツをお教えいただけないでしょうか?
今回もどうぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2012/05/12 19:51
私の答えです。
ずばり、一言で言うと、全身、特に上体の固め具合です。
垂直状態を保ちながら、上体の回転で振りぬいていく。
スクエアスタンスで、左足に乗っていくと
自然に、そんなにがんばらなくても姿勢が作れ
左足のツッパリで上体も自然に回転し、楽に打てるのです。
オープンの場合は
姿勢を保つのも、上体を回転させるのも
自力で行わなければなりません。
背筋、腹筋でしっかり上体を支えながら
なおかつ、パワーを出すのです。
このナダルの物まねをしてみてください。
かなり力まないとまねできないでしょう。
このまねが出来たら
それだけでも、あなたはかなり上手くなっているはずです。
もう1つ
オープンスタンスは軸足を意識することが重要。
軸足にしっかり重さがかかればいい。
しっかり踏ん張ればいい。
オープンというと左足を前に踏み込まない打ち方
と考えがちだが、それは違う。
オープンとは右足を踏み込む打ち方なのだ。
だから右足を踏み込むイメージがしっかり作れればいい。
そのための練習法については
もう1つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明しよう。
時間のある方はそちらにも寄っていってほしい。
質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
松原コーチ
また、オープンスタンスと言いますか、右足体重での打ち方(右利き)について、コーチの考えを拝聴したく存じております。
先日、お教え頂いたクローズドスタンス・スクエアスタンスでの左足体重時でのフォアハンドストロークでは、かなりの確率で体重の乗ったボールを打つことができるのですが、右足体重を練習しようとしますと、全く体重が乗らず、かすれ当たりかネット、ひどい時には下側のフレームにあたって意図しない高いロブを打ち上げてしまいます。
どうか、オープンスタンス または 右足体重時でのパワーの出るショットのコツをお教えいただけないでしょうか?
今回もどうぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2012/05/12 19:51
私の答えです。
ずばり、一言で言うと、全身、特に上体の固め具合です。
垂直状態を保ちながら、上体の回転で振りぬいていく。
スクエアスタンスで、左足に乗っていくと
自然に、そんなにがんばらなくても姿勢が作れ
左足のツッパリで上体も自然に回転し、楽に打てるのです。
オープンの場合は
姿勢を保つのも、上体を回転させるのも
自力で行わなければなりません。
背筋、腹筋でしっかり上体を支えながら
なおかつ、パワーを出すのです。
このナダルの物まねをしてみてください。
かなり力まないとまねできないでしょう。
このまねが出来たら
それだけでも、あなたはかなり上手くなっているはずです。
もう1つ
オープンスタンスは軸足を意識することが重要。
軸足にしっかり重さがかかればいい。
しっかり踏ん張ればいい。
オープンというと左足を前に踏み込まない打ち方
と考えがちだが、それは違う。
オープンとは右足を踏み込む打ち方なのだ。
だから右足を踏み込むイメージがしっかり作れればいい。
そのための練習法については
もう1つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明しよう。
時間のある方はそちらにも寄っていってほしい。
2012年05月01日
フォアハンドの軸足
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
当記事とは関係のない質問で恐縮なのですが、フォアハンドについて、1つ質問させて下さい。
右打ちのトップスピンストロークにおいて、体重をボールに乗せるために、右足のひねり上げと左足をつっかえ棒のように使って腰の回転を高めると言う記事がございました。これらの2点は、スタンスによってどちらか一方を選択すると良いのでしょうか?それとも、スタンスによらず同時にこの2点を実施するのが良いのでしょうか?
毎度、恐れ入りますが、なにとぞよろしくご教授ください。
投稿者 makotasu 2012/04/30 17:57
私の答えです。
『右足のひねり上げ』 というのはオープンスタンスでの
身体を回すための方法ですね。
実際に打つときは
右足1本で踏ん張って打ちます。
左足は右足に乗る前に乗っていたというだけで
位置あわせ以外は
何もしないと思っていいでしょう。
もう1つの
『左足をつっかえ棒のように使って腰の回転を高める』
というのはスクエアーかクローズドのスタンスです。
前に踏み込んだ左足を踏ん張ることにより
体重移動のブロックと
腰の回転を誘発するのに使います。
オープンスタンスでは
右足の踏ん張りのみですから
左足は使いようがありません。
逆にクローズドでは
左足は右に乗っていく前に乗っていただけ。
右足は左に乗っていく前に乗っていただけ。
やはり何もしません。
みなさん、体重移動というと
前に押すことを考えがちで
押すための後ろ足と思ってしまうようですが。
押すより、止めるほうの脚が大事。
普通に歩いていけば
右足から左足に
左足から右足に自然に体重移動します。
その程度の話し。
歩きでも体重移動に後ろ足が押していますが
せいぜい、地面との摩擦抵抗と
空気の抵抗に逆らう程度。
ボールを打つときに
後ろ足でがんばって押すなんてことはありません。
机の前で考えると上手くいきません。
ラケットを持って、いや持たなくても
左足から右足に移動して、左足で止まってみてください。
左足のほうががんばっているでしょう。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
当記事とは関係のない質問で恐縮なのですが、フォアハンドについて、1つ質問させて下さい。
右打ちのトップスピンストロークにおいて、体重をボールに乗せるために、右足のひねり上げと左足をつっかえ棒のように使って腰の回転を高めると言う記事がございました。これらの2点は、スタンスによってどちらか一方を選択すると良いのでしょうか?それとも、スタンスによらず同時にこの2点を実施するのが良いのでしょうか?
毎度、恐れ入りますが、なにとぞよろしくご教授ください。
投稿者 makotasu 2012/04/30 17:57
私の答えです。
『右足のひねり上げ』 というのはオープンスタンスでの
身体を回すための方法ですね。
実際に打つときは
右足1本で踏ん張って打ちます。
左足は右足に乗る前に乗っていたというだけで
位置あわせ以外は
何もしないと思っていいでしょう。
もう1つの
『左足をつっかえ棒のように使って腰の回転を高める』
というのはスクエアーかクローズドのスタンスです。
前に踏み込んだ左足を踏ん張ることにより
体重移動のブロックと
腰の回転を誘発するのに使います。
オープンスタンスでは
右足の踏ん張りのみですから
左足は使いようがありません。
逆にクローズドでは
左足は右に乗っていく前に乗っていただけ。
右足は左に乗っていく前に乗っていただけ。
やはり何もしません。
みなさん、体重移動というと
前に押すことを考えがちで
押すための後ろ足と思ってしまうようですが。
押すより、止めるほうの脚が大事。
普通に歩いていけば
右足から左足に
左足から右足に自然に体重移動します。
その程度の話し。
歩きでも体重移動に後ろ足が押していますが
せいぜい、地面との摩擦抵抗と
空気の抵抗に逆らう程度。
ボールを打つときに
後ろ足でがんばって押すなんてことはありません。
机の前で考えると上手くいきません。
ラケットを持って、いや持たなくても
左足から右足に移動して、左足で止まってみてください。
左足のほうががんばっているでしょう。
2012年03月02日
逆クロス
『kokokon』 さんから質問をいただきました。
以下がその全文です。
松原コーチ、こんにちは。
関東はすごい雪だったのですね!写真びっくりです。
さて、フォアについてですが、振り子型スウィングを心がけてから振り抜けるようになり、以前より威力のある打球を打てるようになりました。
そこで、新たな悩みについてお聞きしたいと思います。
フォアについて、過去の記事を読んでいると、クロスが打てないという質問が多いのですが、私は逆クロスが打てません。
松原コーチの逆クロスの写真をイメージすると、打てなくはないのですが、とにかくクロスにばかり球が飛び、スクールのコーチには横向きを作るとか、肩を打ちたい方向に向けるようにと言われます。
ブログでは、前向きを作ることについてよく言及されていますが、その前提としては、横向き(というよりは上体の捻りでしょうか?)をある程度作れていて、いかにインパクトで前を向けるか、ということでしょうか?
私はどうやら横向きを作れていないようなので、まずそれを意識した方がよいでしょうか?
投稿者 kokokon 2012/02/29 21:42
私の答えです。
肩の線が前を向き
手が先行して
ラケットヘッドが遅れて出てくれば
逆クロスに飛びます。
手が前に出ることにより
ボールの左側にラケットが当たりますし
ラケットが遅れることにより
ボールに右回転がかかります
右に切れていく
野球で言えば、シュート回転です。
肩の線が
前向きになる前に横を向いていたかどうかは
本質的にはどうでもいいことです。
ただ、横から前に向いたほうが
スピードが出ます。
だから余裕があればしたほうがいいのです。
横向きのほうが本質ではありません。
それなのに、もし横向きから前を向くのが遅れると
腕のスウィングが左半身にじゃまされ
ラケットヘッドが前に出て行き
クロス打ちになります。
ラケット面がインパクトでどちらを向くのか?
というのが問題ですので。
インパクト付近か直前に腕が止まりかけ
ラケットヘッドが前に出ればクロス。
あくまでグリップ側から引っ張り続ければ
逆クロスになると思います。
しっかり横向きを強調するコーチは
逆クロスを打ったことがないか
机の上で理屈を考えたか
やっていることと言っている事が違うか
スクールのマニュアルにそう書いてあるのか
たぶんどれかでしょう。
以下がその全文です。
松原コーチ、こんにちは。
関東はすごい雪だったのですね!写真びっくりです。
さて、フォアについてですが、振り子型スウィングを心がけてから振り抜けるようになり、以前より威力のある打球を打てるようになりました。
そこで、新たな悩みについてお聞きしたいと思います。
フォアについて、過去の記事を読んでいると、クロスが打てないという質問が多いのですが、私は逆クロスが打てません。
松原コーチの逆クロスの写真をイメージすると、打てなくはないのですが、とにかくクロスにばかり球が飛び、スクールのコーチには横向きを作るとか、肩を打ちたい方向に向けるようにと言われます。
ブログでは、前向きを作ることについてよく言及されていますが、その前提としては、横向き(というよりは上体の捻りでしょうか?)をある程度作れていて、いかにインパクトで前を向けるか、ということでしょうか?
私はどうやら横向きを作れていないようなので、まずそれを意識した方がよいでしょうか?
投稿者 kokokon 2012/02/29 21:42
私の答えです。
肩の線が前を向き
手が先行して
ラケットヘッドが遅れて出てくれば
逆クロスに飛びます。
手が前に出ることにより
ボールの左側にラケットが当たりますし
ラケットが遅れることにより
ボールに右回転がかかります
右に切れていく
野球で言えば、シュート回転です。
肩の線が
前向きになる前に横を向いていたかどうかは
本質的にはどうでもいいことです。
ただ、横から前に向いたほうが
スピードが出ます。
だから余裕があればしたほうがいいのです。
横向きのほうが本質ではありません。
それなのに、もし横向きから前を向くのが遅れると
腕のスウィングが左半身にじゃまされ
ラケットヘッドが前に出て行き
クロス打ちになります。
ラケット面がインパクトでどちらを向くのか?
というのが問題ですので。
インパクト付近か直前に腕が止まりかけ
ラケットヘッドが前に出ればクロス。
あくまでグリップ側から引っ張り続ければ
逆クロスになると思います。
しっかり横向きを強調するコーチは
逆クロスを打ったことがないか
机の上で理屈を考えたか
やっていることと言っている事が違うか
スクールのマニュアルにそう書いてあるのか
たぶんどれかでしょう。
2012年02月27日
ナダル打ちは
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ こんにちは。
今日はフォアハンドのタイミングについて、コーチのご意見をお聞かせください。私はどうもフォアハンドのテイクバックのタイミングが遅く、振り遅れがちです。まあ、その点は別途、頑張るとして、遅れた場合は例のナダル打ちで何とか対処しようとしています。
ところで、そのナダル打ちの判断基準、つまり、どこから振り遅れたかと判断するかなのですが、私はテイクバック時に左肩(右打ちの場合)を十分に入れられなかった時です。これは、体が開いたまま、ナダル打ちでない通常打ちをすると、かなりオーバーのエラーの確率が増えるからです。
この点、コーチのご意見はいかがでしょうか?よろしければ、ご意見をお聞かせください。
今回もどうぞ、よろしくお願い致します。
投稿者 makotasu 2012/02/25 23:55
私の答えです。
フォアのテイクバック、そのタイミングについては
ご質問の前の日、2月24日の
もう1つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』
で、みっちりやったばかりですので
是非そちらを見てください。
さて、ナダル打ちですが。
間に合わなかった時、振り遅れそうなときの
緊急避難的に考えているようですね。
もちろんそれも大切な一部なのですが
たぶんナダルは
振り遅れたときに使っているのではないと思います。
より回転量を多くするためや
打点を後にするために
わざと、確信犯的に使っているのだと思います。
振り遅れちゃった
打点が違っちゃった
なんてことが、世界の1位や2位の人に
そう頻繁にあるとは思えません。
ですからまずは、振り遅れないように
引き始めのタイミングをしっかり早めに取れるように
基本的な部分を直すべきだと思います。
ナダル打ちは回転量がどうしても増えますので
安全性が高まりますが
その分スピードはどうしても落ちがちです。
このスピードの落ちをナダルはパワーで補っています。
錦織も頻繁にナダル打ちを使いますが
ナダル打ちでエース連発とは行かないようです。
ちょっと気になったのは
通常の打ち方で
身体を開いたままで打つとアウトするという点。
これはテイクバックの面が
しっかり下を向いていないからではないでしょうか。
後ろに引いたときに面は後ろを向いていますか?
ちゃんと引けていれば
上体が回らなくてもいいはずです。
リターンエースはそうやって取ることが多いと思います。
たしかにナダル打ちにすれば
スウィングスピードが回転に取られる分
アウトしにくくなります。
でも、それだけでは
アバウトなコントロールしか出せないかもしれませんよ。
最後にどこで振り遅れたと判断するか?
ですが
振りはじめた後では間に合わないと思います。
まさに振り出そうとした瞬間
よりはちょっと前。
テイクバックの途中で
振り遅れるな、と感じたら、でしょうか。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ こんにちは。
今日はフォアハンドのタイミングについて、コーチのご意見をお聞かせください。私はどうもフォアハンドのテイクバックのタイミングが遅く、振り遅れがちです。まあ、その点は別途、頑張るとして、遅れた場合は例のナダル打ちで何とか対処しようとしています。
ところで、そのナダル打ちの判断基準、つまり、どこから振り遅れたかと判断するかなのですが、私はテイクバック時に左肩(右打ちの場合)を十分に入れられなかった時です。これは、体が開いたまま、ナダル打ちでない通常打ちをすると、かなりオーバーのエラーの確率が増えるからです。
この点、コーチのご意見はいかがでしょうか?よろしければ、ご意見をお聞かせください。
今回もどうぞ、よろしくお願い致します。
投稿者 makotasu 2012/02/25 23:55
私の答えです。
フォアのテイクバック、そのタイミングについては
ご質問の前の日、2月24日の
もう1つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』
で、みっちりやったばかりですので
是非そちらを見てください。
さて、ナダル打ちですが。
間に合わなかった時、振り遅れそうなときの
緊急避難的に考えているようですね。
もちろんそれも大切な一部なのですが
たぶんナダルは
振り遅れたときに使っているのではないと思います。
より回転量を多くするためや
打点を後にするために
わざと、確信犯的に使っているのだと思います。
振り遅れちゃった
打点が違っちゃった
なんてことが、世界の1位や2位の人に
そう頻繁にあるとは思えません。
ですからまずは、振り遅れないように
引き始めのタイミングをしっかり早めに取れるように
基本的な部分を直すべきだと思います。
ナダル打ちは回転量がどうしても増えますので
安全性が高まりますが
その分スピードはどうしても落ちがちです。
このスピードの落ちをナダルはパワーで補っています。
錦織も頻繁にナダル打ちを使いますが
ナダル打ちでエース連発とは行かないようです。
ちょっと気になったのは
通常の打ち方で
身体を開いたままで打つとアウトするという点。
これはテイクバックの面が
しっかり下を向いていないからではないでしょうか。
後ろに引いたときに面は後ろを向いていますか?
ちゃんと引けていれば
上体が回らなくてもいいはずです。
リターンエースはそうやって取ることが多いと思います。
たしかにナダル打ちにすれば
スウィングスピードが回転に取られる分
アウトしにくくなります。
でも、それだけでは
アバウトなコントロールしか出せないかもしれませんよ。
最後にどこで振り遅れたと判断するか?
ですが
振りはじめた後では間に合わないと思います。
まさに振り出そうとした瞬間
よりはちょっと前。
テイクバックの途中で
振り遅れるな、と感じたら、でしょうか。
2012年02月10日
軟式スピードフォア
『レフティスライス』さんから質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
松原コーチ、こんばんは!
チームメートのことで、質問があります。彼は軟式出身で、ボレーなども片面で、正面もポーチも信じられないくらいのスピードで抉るような角度に打ちます。
中でもフォアのストローク。ゆっくり振っているようにしか見えないのに、結構な威力の球が飛び出てくるのです。低めの弾道でグ~ッと伸びて来て沈む。派手に振っているように見える私よりもずっと速い球が。何故なんでしょうか?
実物を見もしないで、教えてくださいもないものですが、できれば解説よろしくお願いします。
投稿者 レフティスライス 2012/02/06 20:46
私の答えです。
軟式、最近はソフトテニスというんですね。
ストロークは確かに速いですね。
でも最近は硬式も速くなり、プロならあまり差がないかもしれません。
アマチュアの場合は、軟式のほうが平均して速いでしょうね。
この理由は
軟式のボールが飛ばないこと。
それを飛ばすために、ウェスタングリップを使うこと。
そして振りぬくからでしょうね。
そしてその振り抜きのやり方。
硬式でも、最近はウェスタンが普通になり
プロは振りぬきますから
上手い同士なら、スピードはほとんど同じだと思います。
アマチュアの場合は振りぬくと怖いので
加減して打つ。
当然、思いっきり振る、軟式の人のほうが、速いボールを打つと思います。
さて振り抜きのやり方ですが
軟式の人は首に巻きつけるようなフィニッシュをします。
テニスでも女性は結構やります。
男性より腕力が少ないからでしょうね。
レフティースライスさんはどうですか?
ご自分のほうが派手に振っているのはどの辺でしょうか?
もしかしたら
振り出して、インパクトまでをがんばって振っていますか。
インパクトのスピードがボールのスピードになりますから
もちろん、
ここを早くする必要があるのです。
軟式出身の彼は
ゆっくり振っているように見えるのはどの変ですか?
特に、前半じゃありませんか?
そしてインパクト後は鋭く
左肩の上、首に巻きつけるように振りぬく。
このほうが、インパクト付近、スウィングが速いのです。
結果、ボールは速い。
じゃあ、そうすればいいのです。
硬式もプロは首には巻きつけず
上体の左に振りきりますが
後半加速型のしっかり振りぬきです。
この後半加速型については
2月8日のもう1つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』で
『フォアはアウトサイドイン』 ということで取り上げました。
アウトサイドイン、というのは引っ張り込むことです。
参考にしてください。
そうそう2月9日も
『アドバイスや反省は肯定的に』 ということで
こちらは無料の設定でやりました。
ぜひ、覗いてみてください。
以下がそのコメントの全文。
松原コーチ、こんばんは!
チームメートのことで、質問があります。彼は軟式出身で、ボレーなども片面で、正面もポーチも信じられないくらいのスピードで抉るような角度に打ちます。
中でもフォアのストローク。ゆっくり振っているようにしか見えないのに、結構な威力の球が飛び出てくるのです。低めの弾道でグ~ッと伸びて来て沈む。派手に振っているように見える私よりもずっと速い球が。何故なんでしょうか?
実物を見もしないで、教えてくださいもないものですが、できれば解説よろしくお願いします。
投稿者 レフティスライス 2012/02/06 20:46
私の答えです。
軟式、最近はソフトテニスというんですね。
ストロークは確かに速いですね。
でも最近は硬式も速くなり、プロならあまり差がないかもしれません。
アマチュアの場合は、軟式のほうが平均して速いでしょうね。
この理由は
軟式のボールが飛ばないこと。
それを飛ばすために、ウェスタングリップを使うこと。
そして振りぬくからでしょうね。
そしてその振り抜きのやり方。
硬式でも、最近はウェスタンが普通になり
プロは振りぬきますから
上手い同士なら、スピードはほとんど同じだと思います。
アマチュアの場合は振りぬくと怖いので
加減して打つ。
当然、思いっきり振る、軟式の人のほうが、速いボールを打つと思います。
さて振り抜きのやり方ですが
軟式の人は首に巻きつけるようなフィニッシュをします。
テニスでも女性は結構やります。
男性より腕力が少ないからでしょうね。
レフティースライスさんはどうですか?
ご自分のほうが派手に振っているのはどの辺でしょうか?
もしかしたら
振り出して、インパクトまでをがんばって振っていますか。
インパクトのスピードがボールのスピードになりますから
もちろん、
ここを早くする必要があるのです。
軟式出身の彼は
ゆっくり振っているように見えるのはどの変ですか?
特に、前半じゃありませんか?
そしてインパクト後は鋭く
左肩の上、首に巻きつけるように振りぬく。
このほうが、インパクト付近、スウィングが速いのです。
結果、ボールは速い。
じゃあ、そうすればいいのです。
硬式もプロは首には巻きつけず
上体の左に振りきりますが
後半加速型のしっかり振りぬきです。
この後半加速型については
2月8日のもう1つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』で
『フォアはアウトサイドイン』 ということで取り上げました。
アウトサイドイン、というのは引っ張り込むことです。
参考にしてください。
そうそう2月9日も
『アドバイスや反省は肯定的に』 ということで
こちらは無料の設定でやりました。
ぜひ、覗いてみてください。
2012年01月16日
ナダル打ちメインでいけるか?
『左利きスピンサーバー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
ご本人も言っていますがちょっと長い。
松原様
錦織選手は本当にすごいですね。大物喰いも続いていますし、全豪で台風の目になること
を期待してしまいます。ところで、毎度毎度長文で大変申し訳ありませんが、考え方についてのアドバイスをお願いいたします。
フォアハンドのハードヒット時インパクトで前向きになり(フィニッシュ時には横を向き)振りぬく件、私も練習中にはこの動画くらいに気持ち良く体を回せているのですが…。
ttp://www.youtube.com/watch?v=1s6o66M1Lsg&feature=related
いざ試合に臨むと、最も大きな原因は緊張感だと思いますが、インパクトで前向きにもなれず、思い切ってスイングができなくなってしまうことがあります。序盤でそうなってしまうと、そのまま不安を抱きながら試合を進めることもあります。動画等で確認したわけではありませんが、テイクバックで面が不安定になっていたりするわけではなく、体が硬くなっていることでスイングが遅くなり、トップスピンが減ってしまったり、といった部分だと思います。
対して、シャラポワ打ちの場合、体が緊張して回せない場合でも腕で引っ張り上げればおおよそ練習時と同じようなスイングができ、急角度な軌道上回転がかけやすいので、これ一辺倒で安定させてしまうこともあります。引き換えに相手へのプレッシャーは…。
コーチは一球目が重要だと、試合で使えない技術は意味がないと、以前書かれていたと思います。練習の時から試合で自信を持って一球目から打てるシャラポワ打ちをメインに使い、精度を高めていった方が良いのでしょうか。あるいは前向きスイングで打てるようにしていった方が…。
投稿者 左利きスピンサーバー 2012/01/15 17:43
私の答えです。
ちょっと話がずれてしまうようですが。
ナダルはあまり身体を回さない。
特にウォームアップや公開練習では
動いて打たないので余計そうなります。
ナダルは、プロの中ではあまり身体を回さないほうでしょう。
むしろ前向きで動きが終わってしまう。
そして、ナダル打ちが多い。
大抵のハードヒッターは
余裕があり、自分から打っていく場合
フォアハンドのインパクトでは上体が前向き
フィニッシュでは右肩が前に出ています。
ナダルは、ちょっと特殊な人です。
推測ですが
その理由として考えられるのは
ジュニアのころからしっかり横向きになり
いっぱい引いていたこと。
すごい、馬鹿でかスウィングだったのです。
プロになって、守備的なテニスが多かったこと。
ナダルの腕力がとてつもなくすごいこと。
プロになって初期のころは
粘って、勝っていたのですが
そのショットが年々勢いを増し
すさまじいショットで粘るようになったのです。
エースを取りながら粘っています。
相手がチャンスボールをくれるまで
トップスピンでフルスウィングを続けます。
この人のテニスこそ
ツアーレベルを前提とすると
日本人の体力ではまねが出来ないと思います。
もちろんアマチュアレベルで
町の大会や、市民大会レベルで上位進出するためには
われわれの体力でも大丈夫ですから
思い切って、ナダルショットを中心にしてもいいと思います。
しかし、もっとしっかり前向きになったほうが
いいショットが打てる可能性は高いと思います。
だから前向きが王道
あなたが錦織の次を狙っているようなら
特にジュニアであれば、そうすべきだと思います。
しかし、大人のアマチュアの場合
中途半端で、おっかなびっくりよりも
ロスがあっても
思い切って振り切れるテニスのほうが
試合では有利になるのではないでしょうか。
だから、最後は趣味の問題ですが
ナダル打ち、いや、シャラポワ打ちがメインも、ありでしょう。
ただ
試合で身体を回せないのは緊張感もあるでしょうが
それだけではありません。
今日は、もう1つのブログ、松原雄二のテニス技術解説で
「プロは動いて打つ」 という題で
そのことについて触れています。
ぜひ、そちらもご覧ください。
以下がそのコメントの全文です。
ご本人も言っていますがちょっと長い。
松原様
錦織選手は本当にすごいですね。大物喰いも続いていますし、全豪で台風の目になること
を期待してしまいます。ところで、毎度毎度長文で大変申し訳ありませんが、考え方についてのアドバイスをお願いいたします。
フォアハンドのハードヒット時インパクトで前向きになり(フィニッシュ時には横を向き)振りぬく件、私も練習中にはこの動画くらいに気持ち良く体を回せているのですが…。
ttp://www.youtube.com/watch?v=1s6o66M1Lsg&feature=related
いざ試合に臨むと、最も大きな原因は緊張感だと思いますが、インパクトで前向きにもなれず、思い切ってスイングができなくなってしまうことがあります。序盤でそうなってしまうと、そのまま不安を抱きながら試合を進めることもあります。動画等で確認したわけではありませんが、テイクバックで面が不安定になっていたりするわけではなく、体が硬くなっていることでスイングが遅くなり、トップスピンが減ってしまったり、といった部分だと思います。
対して、シャラポワ打ちの場合、体が緊張して回せない場合でも腕で引っ張り上げればおおよそ練習時と同じようなスイングができ、急角度な軌道上回転がかけやすいので、これ一辺倒で安定させてしまうこともあります。引き換えに相手へのプレッシャーは…。
コーチは一球目が重要だと、試合で使えない技術は意味がないと、以前書かれていたと思います。練習の時から試合で自信を持って一球目から打てるシャラポワ打ちをメインに使い、精度を高めていった方が良いのでしょうか。あるいは前向きスイングで打てるようにしていった方が…。
投稿者 左利きスピンサーバー 2012/01/15 17:43
私の答えです。
ちょっと話がずれてしまうようですが。
ナダルはあまり身体を回さない。
特にウォームアップや公開練習では
動いて打たないので余計そうなります。
ナダルは、プロの中ではあまり身体を回さないほうでしょう。
むしろ前向きで動きが終わってしまう。
そして、ナダル打ちが多い。
大抵のハードヒッターは
余裕があり、自分から打っていく場合
フォアハンドのインパクトでは上体が前向き
フィニッシュでは右肩が前に出ています。
ナダルは、ちょっと特殊な人です。
推測ですが
その理由として考えられるのは
ジュニアのころからしっかり横向きになり
いっぱい引いていたこと。
すごい、馬鹿でかスウィングだったのです。
プロになって、守備的なテニスが多かったこと。
ナダルの腕力がとてつもなくすごいこと。
プロになって初期のころは
粘って、勝っていたのですが
そのショットが年々勢いを増し
すさまじいショットで粘るようになったのです。
エースを取りながら粘っています。
相手がチャンスボールをくれるまで
トップスピンでフルスウィングを続けます。
この人のテニスこそ
ツアーレベルを前提とすると
日本人の体力ではまねが出来ないと思います。
もちろんアマチュアレベルで
町の大会や、市民大会レベルで上位進出するためには
われわれの体力でも大丈夫ですから
思い切って、ナダルショットを中心にしてもいいと思います。
しかし、もっとしっかり前向きになったほうが
いいショットが打てる可能性は高いと思います。
だから前向きが王道
あなたが錦織の次を狙っているようなら
特にジュニアであれば、そうすべきだと思います。
しかし、大人のアマチュアの場合
中途半端で、おっかなびっくりよりも
ロスがあっても
思い切って振り切れるテニスのほうが
試合では有利になるのではないでしょうか。
だから、最後は趣味の問題ですが
ナダル打ち、いや、シャラポワ打ちがメインも、ありでしょう。
ただ
試合で身体を回せないのは緊張感もあるでしょうが
それだけではありません。
今日は、もう1つのブログ、松原雄二のテニス技術解説で
「プロは動いて打つ」 という題で
そのことについて触れています。
ぜひ、そちらもご覧ください。
2012年01月10日
アングル・ナダル打ち
『左利きスピンサーバー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原様
明けましておめでとうございます。本年度もブログを楽しみに読ませていただきます。コーチの愛猫の件はお気の毒さまでした…。
何だか気がひけますが、質問よろしいでしょうか…。
攻めのバリエーションを増やすため、フォアハンドのショートクロスを取り入れ始めました。今回はその打ち方に関しての疑問です。
低くフィニッシュを取るワイパーが基本だと思うのですが、いわゆるナダル打ちはアングルに打つために有効でしょうか?こちらはフェデラー選手がベースラインから鋭く角度をつけてウィナーを取った動画です。
フェデラー選手はナダル選手ほどこの打ち方を多用しないイメージですが、この動画のようにアングルに打っていることを何度か見かけた記憶があります。動画の終盤にスロー映像が出ますが、ボールの外側をヒットし横回転をかけるために使っているようにも見えます。
あるいはナダル打ちとはまた違うショットなのでしょうか。お時間のある時にコメントをいただけますと有難いです。
投稿者 左利きスピンサーバー 2012/01/08 17:40
私の答えです。
うちのクーニャンのこと
ご心配いただき、ありがとうございます。
やれることはなんでもしてやったし
うんと長生きで、苦しみませんでしたので
私も家族もなんかほっとしているところです。
さて、テニスの話です。
アングルに打つためには回転が多いほうがよく
その点、ナダル打ちとの相性はよいのです。
それと、打つコースを隠すのにも、ナダル打ちは役立ちます。
通常、いい打点、前の打点で打てるなら
ワイパーで引っ張り込めばいいのですが
打点が遅れるようだと、ナダル打ちしかありません。
これは、アングルも普通のショットもトップスピンロブも
すべて共通の話です。
もちろんわざと打つコースを隠すために
ナダル打ちにする手もあり
フェデラーはこれかもしれませんね。
もちろんサイドスピンも
この方向に打つためにというより
低い打点の場合
ラケットヘッドが下がりますので、しっかりかけます。
ナダル打ちですが
フェデラーだけではなく
クレー育ちのトップスピナーは大抵やります。
ただナダルのやる頻度が特別に多いのです。
それと最後にもうひとつ。
ナダル打ちは上体の回転がなくても打てますので
ランニングショットとも相性がよく
フェデラーのアングルもそうですし
昔よくサンプラスのやっていた
ブーメランスネークにも使えるのです。
これは走り抜けながら
ダウンザラインにパスする方法です。
以下がそのコメントの全文です。
松原様
明けましておめでとうございます。本年度もブログを楽しみに読ませていただきます。コーチの愛猫の件はお気の毒さまでした…。
何だか気がひけますが、質問よろしいでしょうか…。
攻めのバリエーションを増やすため、フォアハンドのショートクロスを取り入れ始めました。今回はその打ち方に関しての疑問です。
低くフィニッシュを取るワイパーが基本だと思うのですが、いわゆるナダル打ちはアングルに打つために有効でしょうか?こちらはフェデラー選手がベースラインから鋭く角度をつけてウィナーを取った動画です。
フェデラー選手はナダル選手ほどこの打ち方を多用しないイメージですが、この動画のようにアングルに打っていることを何度か見かけた記憶があります。動画の終盤にスロー映像が出ますが、ボールの外側をヒットし横回転をかけるために使っているようにも見えます。
あるいはナダル打ちとはまた違うショットなのでしょうか。お時間のある時にコメントをいただけますと有難いです。
投稿者 左利きスピンサーバー 2012/01/08 17:40
私の答えです。
うちのクーニャンのこと
ご心配いただき、ありがとうございます。
やれることはなんでもしてやったし
うんと長生きで、苦しみませんでしたので
私も家族もなんかほっとしているところです。
さて、テニスの話です。
アングルに打つためには回転が多いほうがよく
その点、ナダル打ちとの相性はよいのです。
それと、打つコースを隠すのにも、ナダル打ちは役立ちます。
通常、いい打点、前の打点で打てるなら
ワイパーで引っ張り込めばいいのですが
打点が遅れるようだと、ナダル打ちしかありません。
これは、アングルも普通のショットもトップスピンロブも
すべて共通の話です。
もちろんわざと打つコースを隠すために
ナダル打ちにする手もあり
フェデラーはこれかもしれませんね。
もちろんサイドスピンも
この方向に打つためにというより
低い打点の場合
ラケットヘッドが下がりますので、しっかりかけます。
ナダル打ちですが
フェデラーだけではなく
クレー育ちのトップスピナーは大抵やります。
ただナダルのやる頻度が特別に多いのです。
それと最後にもうひとつ。
ナダル打ちは上体の回転がなくても打てますので
ランニングショットとも相性がよく
フェデラーのアングルもそうですし
昔よくサンプラスのやっていた
ブーメランスネークにも使えるのです。
これは走り抜けながら
ダウンザラインにパスする方法です。
2011年12月15日
波動砲のほうが強いか?
ナダルやジョコビッチがやるように
ラケットヘッドを遅らせて引き
ムチのようにしならせてヘッドスピードを上げる。
もちろん、ロディックもだ。
これを波動砲といったのだが
手首を固定気味に使う
ソデルリンクのフォアとどちらがすごいのだろう。
昨日はこちらを、カメハメ波と言った。
カメハメ波の場合、腕のスウィングは大きくなりがちで
なめらかに、スムーズに振った場合は
最初からラケットを振ることもあり
腕のスウィングスピードをかなり大きく出来そうな気がする。
それに対し、波動砲だが
ラケットヘッドが止まった状態で腕を振り始めるため
スウィング開始直後に急激にラケットの重さがかかってくる。
この重みが腕の負担になるようだと
腕のスウィングスピードは出しにくい。
ただし腕力があるなら
腕のスウィングスピードも充分に出せる。
ラケットヘッドの動きは
カメハメ波のほうは腕のスウィングの延長と考えていいのだが
波動砲のほうは
ラケットが遅れてスタートして
インパクトで追いつき、追い越していく。
つまりインパクトのラケットのヘッドスピードは
腕のスウィングスピード以上に早くなると考えられる。
そうするとやっぱり、波動砲か。 ?
じゃあ、どっちが早いのか、現実を見てみよう。
これは、ジョコビッチ波動砲と
ソデルリンク カメハメ波の戦い。
どちらも、すごいウィナーを放って
相手を圧倒している。
勢いを付けやすい波動砲か?
正確性に勝るので
フラットに近く、より思い切り打ちやすい、カメハメ波か?
小さめなテイクバックで
打球方向を悟らせない、波動砲か?
リターンなら正確なカメハメ波だろう?
いやいや、リターンは小さめテイクバックの波動砲?
ジョコビッチのランクのほうが高いし
ナダルもフェデラーもいて、波動砲が多数派だ。
いや、そう入っても
カメハメ派のソデルリンクのフォアは無視できない。
いやはや、わからない。
ラケットヘッドを遅らせて引き
ムチのようにしならせてヘッドスピードを上げる。
もちろん、ロディックもだ。
これを波動砲といったのだが
手首を固定気味に使う
ソデルリンクのフォアとどちらがすごいのだろう。
昨日はこちらを、カメハメ波と言った。
カメハメ波の場合、腕のスウィングは大きくなりがちで
なめらかに、スムーズに振った場合は
最初からラケットを振ることもあり
腕のスウィングスピードをかなり大きく出来そうな気がする。
それに対し、波動砲だが
ラケットヘッドが止まった状態で腕を振り始めるため
スウィング開始直後に急激にラケットの重さがかかってくる。
この重みが腕の負担になるようだと
腕のスウィングスピードは出しにくい。
ただし腕力があるなら
腕のスウィングスピードも充分に出せる。
ラケットヘッドの動きは
カメハメ波のほうは腕のスウィングの延長と考えていいのだが
波動砲のほうは
ラケットが遅れてスタートして
インパクトで追いつき、追い越していく。
つまりインパクトのラケットのヘッドスピードは
腕のスウィングスピード以上に早くなると考えられる。
そうするとやっぱり、波動砲か。 ?
じゃあ、どっちが早いのか、現実を見てみよう。
これは、ジョコビッチ波動砲と
ソデルリンク カメハメ波の戦い。
どちらも、すごいウィナーを放って
相手を圧倒している。
勢いを付けやすい波動砲か?
正確性に勝るので
フラットに近く、より思い切り打ちやすい、カメハメ波か?
小さめなテイクバックで
打球方向を悟らせない、波動砲か?
リターンなら正確なカメハメ波だろう?
いやいや、リターンは小さめテイクバックの波動砲?
ジョコビッチのランクのほうが高いし
ナダルもフェデラーもいて、波動砲が多数派だ。
いや、そう入っても
カメハメ派のソデルリンクのフォアは無視できない。
いやはや、わからない。
2011年12月14日
波動砲かカメハメ波か
ラケットヘッドをテイクバックで遅らせて
振り出すときに加速させる方法
私は自分の技として、積極的には使わない。
この技は、プラスアルファの技で
プロは自然に身につけるのだと思う。
ラケットヘッドが暴れている状態で
ラケット面を安定させるためには
それなりの技術と
それなりの腕力が必要にもなるだろう。
プロの中でもソデルリンクはほとんど使わない。
だから使わなければ
プロになれないというわけでもないのだと思う。
最初は、スピンの多い人だけが使うのかと思っていたが
小さめのテイクバックとセットで
フラットに打つ、錦織もいる。
選手の個性により使い分ければいいのだろう。
私の場合、かなり臆病なのと
コーチとしてベースの打ち方をしたい
ということもあり
手首の動きは最低限にしている。
きちっと狙いを決めて
寸分たがわず打てるはずの技術がほしい
ということもあり
波動砲よりも
こう狙いを決めて
打つ方向にしっかりとリリースする
カメハメ波のほうが好きなのだ。
話も、途中まできっちりした狙いだったが
たまにはいい加減もいいものだ。
そうそう、今日
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 では
波動砲の面の使い方を安定させる方法を解説。
カメハメ波でびっくりしなかった人はぜひ覗いてほしい。
振り出すときに加速させる方法
私は自分の技として、積極的には使わない。
この技は、プラスアルファの技で
プロは自然に身につけるのだと思う。
ラケットヘッドが暴れている状態で
ラケット面を安定させるためには
それなりの技術と
それなりの腕力が必要にもなるだろう。
プロの中でもソデルリンクはほとんど使わない。
だから使わなければ
プロになれないというわけでもないのだと思う。
最初は、スピンの多い人だけが使うのかと思っていたが
小さめのテイクバックとセットで
フラットに打つ、錦織もいる。
選手の個性により使い分ければいいのだろう。
私の場合、かなり臆病なのと
コーチとしてベースの打ち方をしたい
ということもあり
手首の動きは最低限にしている。
きちっと狙いを決めて
寸分たがわず打てるはずの技術がほしい
ということもあり
波動砲よりも
こう狙いを決めて
打つ方向にしっかりとリリースする
カメハメ波のほうが好きなのだ。
話も、途中まできっちりした狙いだったが
たまにはいい加減もいいものだ。
そうそう、今日
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 では
波動砲の面の使い方を安定させる方法を解説。
カメハメ波でびっくりしなかった人はぜひ覗いてほしい。
2011年12月13日
ナダルのフォアは
『左利きスピンサーバー』 さんからフォアハンドの質問をいただいた。
ナダルのフォアハンドでの
ラケットヘッドを遅らせて構え、後で加速する方法についてだ。
長いコメントなので、ここにはコピーしないが
興味のある方は、ここをクリックしてみてほしい。
この話
やらなければと思いつつ、写真を取るひまが無いという口実で
後回しにしてきたテーマだ。
私自身はあまり使わないのだが
中学生や高校生のジュニアの男の子たち
特に試合に出ているような子達は
教えなくても勝手にやる。
ナダルやフェデラーがやっているのをまねするからか
スウィングスピードが出るのを自然に感じて始めるのか
おそらく両方だと思うが
ホント、すごいスピードボールを打つ。
なぜこれが効果的なのかという話を
今日は、もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で取り上げた。
誰にでもわかる、テニス物理学の解説書にもなっている。
難しい数式なんて出てこないので
ぜひ読んでみてほしい。
そして、続編、ここに気をつけないと命取り、という内容を
いずれ、もしかしたら明日やろうと思う。
ナダルのフォアハンドでの
ラケットヘッドを遅らせて構え、後で加速する方法についてだ。
長いコメントなので、ここにはコピーしないが
興味のある方は、ここをクリックしてみてほしい。
この話
やらなければと思いつつ、写真を取るひまが無いという口実で
後回しにしてきたテーマだ。
私自身はあまり使わないのだが
中学生や高校生のジュニアの男の子たち
特に試合に出ているような子達は
教えなくても勝手にやる。
ナダルやフェデラーがやっているのをまねするからか
スウィングスピードが出るのを自然に感じて始めるのか
おそらく両方だと思うが
ホント、すごいスピードボールを打つ。
なぜこれが効果的なのかという話を
今日は、もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で取り上げた。
誰にでもわかる、テニス物理学の解説書にもなっている。
難しい数式なんて出てこないので
ぜひ読んでみてほしい。
そして、続編、ここに気をつけないと命取り、という内容を
いずれ、もしかしたら明日やろうと思う。
2011年12月03日
エッグボールとは
『左利きスピンサーバー』 さんからコメントをいただきました。
その中で、エッグボールについての質問がありましたので
今日はこの話。
以下がコメント中のエッグボール、質問部分です。
・・・ ところで、雑誌関連で思い出したのですが、コーチはエッグボールという言葉、勿論ご存じと思いますが、どう考えていらっしゃいますか?個人的には高速なトップスピンだと思っているのですが…。どこかのサイトで見かけた「ネットスレスレに飛び、トップスピン以上に高く跳ねる」というような軌道は物理的にあり得ないのではないかと…。跳ねさせるには高い所から落ちていく必要がありますよね?
雑文、申し訳ありませんが、ご一読いただけますと幸いです。
投稿者 左利きスピンサーバー 2011/12/03 00:02
私の答え。
エッグボールというのは
ゆで卵を長軸方向に切って、その輪郭のような弧を描いて
スピンなのに、超高速で飛ぶフォアハンドのボール
と理解しています。
ナダルのフォアのことですよね。
トップスピンのバウンドが高い理由ですが
そのスピンがコートを蹴って高く跳ね上がる
と思っている人も多いようです。
このコメントの通り
そんなことはありえません。
本当の理由は
トップスピンのボールは
コート面に落ちる時の入射角が小さいこと。
この入射角という物理の言葉も誤解が多くて
垂直に当たる場合に、入射角がゼロといいます。
つまり、コートすれすれに低空飛行してくるボールは
入射角が大きい、という言い方をします。
これは参考までに、ネットで見かけた
光の反射の絵です。
テニス用には逆立ちして見てください。
さてそんなわけで
トップスピンのボールはフラットやアンダースピンのボールに比べて
飛行中、急激にコート面の方向に曲がり、落下していきます。
つまり入射角が小さく、反射角も大きくなり
高く弾むことになるわけです。
もちろん曲がっても、落ちてもネットしないよう
充分、高い軌道に向かって打ち上げられるのです。
高いところを飛ぶので、エッグなのです。
低いところを飛んだら、ハムでしょうか?
ベースライン同士の打ち合いの場合
普通はネットすれすれには打ちません。
ナダルのエッグボールの場合
その高い、弧を描いた軌道に加えて
すごいスピードも乗っています。
バウンド後も再び、卵形の軌道を描いて
吹っ飛んでいくのです。
ヨーロッパや南米のクレーコートプレーヤーは
トップスピンの応酬になるため
お互いに、肩より上の打点で
平然と打ち合っています。
日本で低い打点でばかり打っていると
この対応が難しいのです。
砂入り人工芝コートが
選手育成の観点から反対される理由の一つです。
ところで高く弾むはずのボール
一人、伊達さんだけが
ライジングで涼しい顔をして打ち返しています。
昔、彼女がトップスピナーたちを
カモにしていたのを思い出しました。
伊達スタイルで行くか?
いっそ、グランドスマッシュで行くか?
ちょっと話が逸れました。
今日の話のような
物理的にはあり得ない、迷信のような話
結構ありますよね。
たまに取り上げると、面白いかもしれませんね。
その中で、エッグボールについての質問がありましたので
今日はこの話。
以下がコメント中のエッグボール、質問部分です。
・・・ ところで、雑誌関連で思い出したのですが、コーチはエッグボールという言葉、勿論ご存じと思いますが、どう考えていらっしゃいますか?個人的には高速なトップスピンだと思っているのですが…。どこかのサイトで見かけた「ネットスレスレに飛び、トップスピン以上に高く跳ねる」というような軌道は物理的にあり得ないのではないかと…。跳ねさせるには高い所から落ちていく必要がありますよね?
雑文、申し訳ありませんが、ご一読いただけますと幸いです。
投稿者 左利きスピンサーバー 2011/12/03 00:02
私の答え。
エッグボールというのは
ゆで卵を長軸方向に切って、その輪郭のような弧を描いて
スピンなのに、超高速で飛ぶフォアハンドのボール
と理解しています。
ナダルのフォアのことですよね。
トップスピンのバウンドが高い理由ですが
そのスピンがコートを蹴って高く跳ね上がる
と思っている人も多いようです。
このコメントの通り
そんなことはありえません。
本当の理由は
トップスピンのボールは
コート面に落ちる時の入射角が小さいこと。
この入射角という物理の言葉も誤解が多くて
垂直に当たる場合に、入射角がゼロといいます。
つまり、コートすれすれに低空飛行してくるボールは
入射角が大きい、という言い方をします。
これは参考までに、ネットで見かけた
光の反射の絵です。
テニス用には逆立ちして見てください。
さてそんなわけで
トップスピンのボールはフラットやアンダースピンのボールに比べて
飛行中、急激にコート面の方向に曲がり、落下していきます。
つまり入射角が小さく、反射角も大きくなり
高く弾むことになるわけです。
もちろん曲がっても、落ちてもネットしないよう
充分、高い軌道に向かって打ち上げられるのです。
高いところを飛ぶので、エッグなのです。
低いところを飛んだら、ハムでしょうか?
ベースライン同士の打ち合いの場合
普通はネットすれすれには打ちません。
ナダルのエッグボールの場合
その高い、弧を描いた軌道に加えて
すごいスピードも乗っています。
バウンド後も再び、卵形の軌道を描いて
吹っ飛んでいくのです。
ヨーロッパや南米のクレーコートプレーヤーは
トップスピンの応酬になるため
お互いに、肩より上の打点で
平然と打ち合っています。
日本で低い打点でばかり打っていると
この対応が難しいのです。
砂入り人工芝コートが
選手育成の観点から反対される理由の一つです。
ところで高く弾むはずのボール
一人、伊達さんだけが
ライジングで涼しい顔をして打ち返しています。
昔、彼女がトップスピナーたちを
カモにしていたのを思い出しました。
伊達スタイルで行くか?
いっそ、グランドスマッシュで行くか?
ちょっと話が逸れました。
今日の話のような
物理的にはあり得ない、迷信のような話
結構ありますよね。
たまに取り上げると、面白いかもしれませんね。
2011年11月30日
薄いグリップも面を後ろ向きに
『あがし』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
毎回、丁寧に質問にお答えいただき、ありがとうございます。
フォアが徐々に安定してきたかと思い、他の人にチェックしてもらいましたが、松原コーチの言われるような『ラケット面がはっきりと後ろを向いている』に、なっておらず、現状は、サイドラインと並行程度のようです。
私のグリップは、セミウェスタン程度(もう少し薄いかもしれません)ですが、もっとグリップを厚くしなければ、ラケット面は後ろを向かないのでしょうか?
冬の間、しっかり改造する覚悟でいます。ご教授よろしくお願いします。
投稿者 あがし 2011/11/28 23:47
私の答えです。
私はセミウェスタンですが
テイクバックで面が完全に後ろ向きです。
何のために後ろ向きかと言うと
インパクトで面を垂直にするために
何も腕を捻らないで打てばいいように引くためです。
インパクトのラケット面の垂直が
絶対的に必要なように
大きく引くとすれば
そこから、ほぼ180度ラケット面が動いた面の向き
つまり、後ろ向きてはならないのです。
腕を捻らないで
弧を描いて振り出していくときの面の変化量は
グリップによらず、絶対量はほぼ同じだからです。
ですから、薄めのグリップのフェデラーも
かなり厚いグリップの錦織も、同じように
面を後ろに向けてテイクバックするのです。
これはフェデラーの動画と連続写真。
私が後ろ向きと表現しているのは3コマ目
高く上げなければ、下向きかもしれません。
5コマ目が一番後ろでもいいわけです。
伊達さんだと、こんな向きのもう少し下でしょうか。
手首がこの程度、窮屈で苦労するか?
フォアハンドのエラーで苦労するか?
薄いグリップの人は選択するしかないと思います。
以下がそのコメントの全文です。
毎回、丁寧に質問にお答えいただき、ありがとうございます。
フォアが徐々に安定してきたかと思い、他の人にチェックしてもらいましたが、松原コーチの言われるような『ラケット面がはっきりと後ろを向いている』に、なっておらず、現状は、サイドラインと並行程度のようです。
私のグリップは、セミウェスタン程度(もう少し薄いかもしれません)ですが、もっとグリップを厚くしなければ、ラケット面は後ろを向かないのでしょうか?
冬の間、しっかり改造する覚悟でいます。ご教授よろしくお願いします。
投稿者 あがし 2011/11/28 23:47
私の答えです。
私はセミウェスタンですが
テイクバックで面が完全に後ろ向きです。
何のために後ろ向きかと言うと
インパクトで面を垂直にするために
何も腕を捻らないで打てばいいように引くためです。
インパクトのラケット面の垂直が
絶対的に必要なように
大きく引くとすれば
そこから、ほぼ180度ラケット面が動いた面の向き
つまり、後ろ向きてはならないのです。
腕を捻らないで
弧を描いて振り出していくときの面の変化量は
グリップによらず、絶対量はほぼ同じだからです。
ですから、薄めのグリップのフェデラーも
かなり厚いグリップの錦織も、同じように
面を後ろに向けてテイクバックするのです。
これはフェデラーの動画と連続写真。
私が後ろ向きと表現しているのは3コマ目
高く上げなければ、下向きかもしれません。
5コマ目が一番後ろでもいいわけです。
伊達さんだと、こんな向きのもう少し下でしょうか。
手首がこの程度、窮屈で苦労するか?
フォアハンドのエラーで苦労するか?
薄いグリップの人は選択するしかないと思います。
2011年11月26日
まだフォアの引きが甘い
今日は休日
久しぶりに時間が取れたので
日本の男子選手のビデオをチェックしてみた。
フォアハンドに振られてぎりぎりになると
ボールをふかしてアウトする選手が多い。
ネットでなく、アウトなのだ。
一般の皆さんと同じなので
厳しい状態になると押さえ込めずにアウトなんだ
と、思う人が多いかもしれない。
だけど、面をちゃんと作って打てば
押さえ込む必要はないのだ。
スローになったところで観察してみると
やはりラケット面が、完全には後ろを向いていない。
つまり、押さえ込まなければならないようだ。
ラケット面を被せながらインパクトを迎える。
フェデラーとジョコビッチの打ち合いでは
こんなことはない。
日本の男子選手といったが、彼は別。
ラケット面がはっきりと後ろを向いている。
先日、ジャパンオープンを見に行った時
錦織ではない別の選手を見て
なんか、怖いなあと思ったことを思い出した。
日本人選手のときは、入ってくれと、願ってしまうのだ。
外国選手の時は、どうせ入るだろうと
思いながら見ている。
最初は、自国の選手が打つのだから
心配が募るのかと思ったが
彼らの本当に自分のフォアを信じきっていない心が
雰囲気として、私に伝わってきたのかもしれない。
それはこの、後ろを向いたラケット面なのだ。
だから、錦織圭は世界的な選手なのだ。
彼が打つときは、彼も私も、心配していない。
だから
今日のもう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 はこれ
『フォアの面を後ろに向ける引き方』
何度もお話ししていることだし
たくさんの人に見てほしいこともあるので
今日は無料の設定。
ぜひそちらも覗いてみてほしい。
久しぶりに時間が取れたので
日本の男子選手のビデオをチェックしてみた。
フォアハンドに振られてぎりぎりになると
ボールをふかしてアウトする選手が多い。
ネットでなく、アウトなのだ。
一般の皆さんと同じなので
厳しい状態になると押さえ込めずにアウトなんだ
と、思う人が多いかもしれない。
だけど、面をちゃんと作って打てば
押さえ込む必要はないのだ。
スローになったところで観察してみると
やはりラケット面が、完全には後ろを向いていない。
つまり、押さえ込まなければならないようだ。
ラケット面を被せながらインパクトを迎える。
フェデラーとジョコビッチの打ち合いでは
こんなことはない。
日本の男子選手といったが、彼は別。
ラケット面がはっきりと後ろを向いている。
先日、ジャパンオープンを見に行った時
錦織ではない別の選手を見て
なんか、怖いなあと思ったことを思い出した。
日本人選手のときは、入ってくれと、願ってしまうのだ。
外国選手の時は、どうせ入るだろうと
思いながら見ている。
最初は、自国の選手が打つのだから
心配が募るのかと思ったが
彼らの本当に自分のフォアを信じきっていない心が
雰囲気として、私に伝わってきたのかもしれない。
それはこの、後ろを向いたラケット面なのだ。
だから、錦織圭は世界的な選手なのだ。
彼が打つときは、彼も私も、心配していない。
だから
今日のもう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 はこれ
『フォアの面を後ろに向ける引き方』
何度もお話ししていることだし
たくさんの人に見てほしいこともあるので
今日は無料の設定。
ぜひそちらも覗いてみてほしい。
2011年11月15日
研修会やフォアハンドや
12月2日金曜日にメガロス神奈川で行われる、私の講習会。
2011神奈川県テニスコーチ研修会が近づいてきた。
実はまだ充分に空きがある。
不人気なんだろうか?
ぜひ参加してほしいので、今日はこの宣伝。
こんなきれいなインドアコートで出来るので
プロのコーチも、一般プレーヤーの方も安心してきてほしい。
インドアなので雨の心配はないし、寒くない。
これは3年前、メガロス柏で行われた、JPTAの研修会。
絵としてはこんな感じなのだろうか。
みなさんのテニスを直接教えたり、矯正したりして
確実に上手くして見せます。
そしてそれを見ながら、コーチの人たちには
矯正法や私のアドバイスの言い方なども覚えてもらいたいのです。
テニスのレベルによらずどなたでもOKです。
さて、テニスの話です。
『フランカー』 さんからフォアハンドの質問をいただいていた。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは。いつも更新楽しみにしています。
フォアハンドについて解説お願いします。
私は以前からフォアハンドのバックスイングが大きすぎて時々指摘されるのですが、直すことが出来なくて困っています。
どれくらい大きいかというと、相手から背中ごしにラケットが見えるくらい。後ろで大きく回していて、パワーを無駄にしているのが分かります。
体を捻ったあとに手で引いてしまっているので、クロスに打つとき、巻き込んで打っていて窮屈な感じです。
また、顔がいつまでも打点に残っているのでさらに窮屈な感じが否めません。
何かいい解決策はありませんか?
投稿者 フランカー 2011/11/14 16:14
私の答えです。
小さく引くのを大きく直すのは難しい。
大きいなテイクバックを小さくするのは簡単では?
引きを途中で止めるか
意識して小さめのループにするか
それとも左手でグリップエンドを押さえておくか。
お話の様子では、問題の本質は
テイクバックの大きさではないような気がします。
私はフォアハンドがわりと得意なのですが
けっこうテイクバックは大きめで
当然のように、相手から背中越しにラケットが見えていると思います。
特に、それで困ってはいません。
今日はこのフォアハンドのテイクバック
大きくてもいいんじゃないの
本質はね ・・・ というお話を
ジョコビッチとソデルリンクに協力してもらい
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやります。
お暇な方は、もちろん『フランカー』 さんも
ぜひそちらも見てください。
2011神奈川県テニスコーチ研修会が近づいてきた。
実はまだ充分に空きがある。
不人気なんだろうか?
ぜひ参加してほしいので、今日はこの宣伝。
こんなきれいなインドアコートで出来るので
プロのコーチも、一般プレーヤーの方も安心してきてほしい。
インドアなので雨の心配はないし、寒くない。
これは3年前、メガロス柏で行われた、JPTAの研修会。
絵としてはこんな感じなのだろうか。
みなさんのテニスを直接教えたり、矯正したりして
確実に上手くして見せます。
そしてそれを見ながら、コーチの人たちには
矯正法や私のアドバイスの言い方なども覚えてもらいたいのです。
テニスのレベルによらずどなたでもOKです。
さて、テニスの話です。
『フランカー』 さんからフォアハンドの質問をいただいていた。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは。いつも更新楽しみにしています。
フォアハンドについて解説お願いします。
私は以前からフォアハンドのバックスイングが大きすぎて時々指摘されるのですが、直すことが出来なくて困っています。
どれくらい大きいかというと、相手から背中ごしにラケットが見えるくらい。後ろで大きく回していて、パワーを無駄にしているのが分かります。
体を捻ったあとに手で引いてしまっているので、クロスに打つとき、巻き込んで打っていて窮屈な感じです。
また、顔がいつまでも打点に残っているのでさらに窮屈な感じが否めません。
何かいい解決策はありませんか?
投稿者 フランカー 2011/11/14 16:14
私の答えです。
小さく引くのを大きく直すのは難しい。
大きいなテイクバックを小さくするのは簡単では?
引きを途中で止めるか
意識して小さめのループにするか
それとも左手でグリップエンドを押さえておくか。
お話の様子では、問題の本質は
テイクバックの大きさではないような気がします。
私はフォアハンドがわりと得意なのですが
けっこうテイクバックは大きめで
当然のように、相手から背中越しにラケットが見えていると思います。
特に、それで困ってはいません。
今日はこのフォアハンドのテイクバック
大きくてもいいんじゃないの
本質はね ・・・ というお話を
ジョコビッチとソデルリンクに協力してもらい
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやります。
お暇な方は、もちろん『フランカー』 さんも
ぜひそちらも見てください。
2011年11月06日
錦織やソーラーライトやフォアも
ねえ、ねえ、錦織圭、スイスインドア、また勝ちましたね。
ジョコビッチですよ、2-6 7-6 6-0
肩を痛めていたらしいけど
でも、ジョコビッチですよ。
今晩、決勝をフェデラーと
ここまでくると、特別なことではなく
普通にやって、フェデラーと渡り合ってほしいですね。
錦織圭にみんなで元気玉を送りましょう。
スイスは西方向ですからよろしく。
さて、今日は日曜日、印西のクラブで会員さんたちとプレー。
午後は雨の予報なので、皆さんスタートが早い。
コートを見て、最初に気になったのは、女性会員のWさん。
きれいなフォアハンドなのだが
ボレーされたボールなどで、時間的に余裕がないと
姿勢を崩してのエラーが出る。
「身体を使えなくてもかまわないから、腕をしっかり振りましょう」
腕に力を入れ、身体を使わないつもりで打ってもらうと
びしびしと、いいボールが安定して打てるようになった。
ご本人は手打ちになっちゃってと困惑気味だったが
隣で見ていた別の会員さんから
身体を使った、いいフォームだといわれびっくり。
実は腕を振ろうとすれば
身体も必要なだけ勝手に動くのだ。
足だけで歩こうと思っても
腕も振ってしまうし
腰も動いてしまうのと一緒なのだ。
身体をしっかり使おうと皆さんしすぎ
身体が動きすぎて、スウィングのじゃまをしている人のほうが多いのだ。
結局3時ころまでは天気がもって、プレーできた。
皆さん満足して帰ってもらったようだ。
その後、私はブログを書いている。
現在5時20分
昼間、土門支配人が付けてくれた
10個のソーラーガーデンライトをチェック。
大変明るくなったのがわかると思う。
古いカシオのデジカメだと、人魂の写真になっちゃった。
肉眼なら、暗かった通路の足元だけは見えるようになったかな?
ところで、『やまけん』 さんから、フォアハンドについて質問をいただいた。
昨日の前向いたら、という話の続きだ。
以下がそのコメントの、低い打点質問部分です。
二つ目は
厚いグリップでの低くすべってくるボールでの処理です。
僕より強い先輩には低いボールで打ち方が変わって、
しっかり打ててないって言われます。
腰を落とすなどはわかっているのですが、
しっかりした打ち方がわかっていないせいかと思っています。
威力のある低いフラット性のボールに滅法弱いです。
二つも質問してしまいましたがアドバイスお願います。。。
投稿者 やまけん 2011/11/05 11:38
私の答えです
フラット性の早いボールが来たとき
腰を落として構える。
しかもいい姿勢で、もちろんドンピシャの位置にいる。
そんなことできますか?
私には無理です。
昔は、低いボールは姿勢を低くし
腰の高さのボールを打つのと同じフォームで打て
と言われたものです。
でもそれでは、高いボールはアウトするし
低いボールはネットです。
ホントは低いボールは、上に打たなくてはいけませんし
高いボールは下に打つべきなのです。
それに、地面すれすれのボールをトップスピンできますか?
トップスピンはボールより下からこすり上げるわけで
地面すれすれのボールは
打点より手前に穴を掘らなければ打てません。
まあ、そんなわけで
低いボールに対し、腰を普通以上に下ろすのはよしましょう。
それと、低いボールを
普通のボールと同じに打たなくてはいけないと思わないでください。
実際の打法については
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
ぜひ、そちらも見てください。
ジョコビッチですよ、2-6 7-6 6-0
肩を痛めていたらしいけど
でも、ジョコビッチですよ。
今晩、決勝をフェデラーと
ここまでくると、特別なことではなく
普通にやって、フェデラーと渡り合ってほしいですね。
錦織圭にみんなで元気玉を送りましょう。
スイスは西方向ですからよろしく。
さて、今日は日曜日、印西のクラブで会員さんたちとプレー。
午後は雨の予報なので、皆さんスタートが早い。
コートを見て、最初に気になったのは、女性会員のWさん。
きれいなフォアハンドなのだが
ボレーされたボールなどで、時間的に余裕がないと
姿勢を崩してのエラーが出る。
「身体を使えなくてもかまわないから、腕をしっかり振りましょう」
腕に力を入れ、身体を使わないつもりで打ってもらうと
びしびしと、いいボールが安定して打てるようになった。
ご本人は手打ちになっちゃってと困惑気味だったが
隣で見ていた別の会員さんから
身体を使った、いいフォームだといわれびっくり。
実は腕を振ろうとすれば
身体も必要なだけ勝手に動くのだ。
足だけで歩こうと思っても
腕も振ってしまうし
腰も動いてしまうのと一緒なのだ。
身体をしっかり使おうと皆さんしすぎ
身体が動きすぎて、スウィングのじゃまをしている人のほうが多いのだ。
結局3時ころまでは天気がもって、プレーできた。
皆さん満足して帰ってもらったようだ。
その後、私はブログを書いている。
現在5時20分
昼間、土門支配人が付けてくれた
10個のソーラーガーデンライトをチェック。
大変明るくなったのがわかると思う。
古いカシオのデジカメだと、人魂の写真になっちゃった。
肉眼なら、暗かった通路の足元だけは見えるようになったかな?
ところで、『やまけん』 さんから、フォアハンドについて質問をいただいた。
昨日の前向いたら、という話の続きだ。
以下がそのコメントの、低い打点質問部分です。
二つ目は
厚いグリップでの低くすべってくるボールでの処理です。
僕より強い先輩には低いボールで打ち方が変わって、
しっかり打ててないって言われます。
腰を落とすなどはわかっているのですが、
しっかりした打ち方がわかっていないせいかと思っています。
威力のある低いフラット性のボールに滅法弱いです。
二つも質問してしまいましたがアドバイスお願います。。。
投稿者 やまけん 2011/11/05 11:38
私の答えです
フラット性の早いボールが来たとき
腰を落として構える。
しかもいい姿勢で、もちろんドンピシャの位置にいる。
そんなことできますか?
私には無理です。
昔は、低いボールは姿勢を低くし
腰の高さのボールを打つのと同じフォームで打て
と言われたものです。
でもそれでは、高いボールはアウトするし
低いボールはネットです。
ホントは低いボールは、上に打たなくてはいけませんし
高いボールは下に打つべきなのです。
それに、地面すれすれのボールをトップスピンできますか?
トップスピンはボールより下からこすり上げるわけで
地面すれすれのボールは
打点より手前に穴を掘らなければ打てません。
まあ、そんなわけで
低いボールに対し、腰を普通以上に下ろすのはよしましょう。
それと、低いボールを
普通のボールと同じに打たなくてはいけないと思わないでください。
実際の打法については
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
ぜひ、そちらも見てください。
2011年11月05日
錦織のフォアや
錦織、いよいよベスト4。
スイス インドア、QF
カザフスタンのククシュキンに、6-4 5-7 6-4
詳しい? ドローはこちら。
SFはあのジョコビッチだ。
大金星、期待してます。
ガンバレー
そうだ、錦織といえば
先ほど、『やまけん』 さんからコメントをいただきました。
彼のフォアが錦織のようにいかないとのこと。
あなたのフォアの身体、こんな向きになっていますか?
インパクト前に、しっかり前向き。
腕に力を入れて、インパクト後も振りぬけば
質問の前半はすぐに解消するのではないでしょうか。
視線の方向が前向きですから
フィニッシュで、左側を向いているのです。
さて、11月に入り秋もいよいよ深まってきた。
今日はお休みなので
たまっていたF1中継を、少し飛ばしながらビデオでチェック。
韓国GPからインドGPまでの大旅行を2時間で成し遂げた。
午後はうちの大庭園を散策。
今年はどうも柿の出来が良くないのだが
それも最後の8個になった。
全部収穫。
柿の木は葉っぱを2枚残すのみ。
いちばん熟していた2個は鳥さんに突っつかれたよう。
そのまま台の上に置いて
再度、鳥さんを誘うことにした。
スイス インドア、QF
カザフスタンのククシュキンに、6-4 5-7 6-4
詳しい? ドローはこちら。
SFはあのジョコビッチだ。
大金星、期待してます。
ガンバレー
そうだ、錦織といえば
先ほど、『やまけん』 さんからコメントをいただきました。
彼のフォアが錦織のようにいかないとのこと。
あなたのフォアの身体、こんな向きになっていますか?
インパクト前に、しっかり前向き。
腕に力を入れて、インパクト後も振りぬけば
質問の前半はすぐに解消するのではないでしょうか。
視線の方向が前向きですから
フィニッシュで、左側を向いているのです。
さて、11月に入り秋もいよいよ深まってきた。
今日はお休みなので
たまっていたF1中継を、少し飛ばしながらビデオでチェック。
韓国GPからインドGPまでの大旅行を2時間で成し遂げた。
午後はうちの大庭園を散策。
今年はどうも柿の出来が良くないのだが
それも最後の8個になった。
全部収穫。
柿の木は葉っぱを2枚残すのみ。
いちばん熟していた2個は鳥さんに突っつかれたよう。
そのまま台の上に置いて
再度、鳥さんを誘うことにした。
2011年10月30日
休日の柿やワイパーなど
今日はお休み、家でごろごろ。
柿がだいぶ色づいてきたので、収穫し食べてみた。
なぜか今年の柿は味が薄い感じがする。
欲張って枝が多すぎるからだろうか
昨日食べた、印西のクラブの柿も同じ傾向で
もう少し枝を選定し
実の数を減らさなくてはいけないのかもしれない。
さて、『 うそほんと』 さんから質問を2ついただいた。
こちらはそのコメント中の、1つ目質問部分。
フォアハンドで高い球をワイパーで打つ際に球速が安定しません。
打点の面で考察を伺いたいのですがよろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/10/27 11:48
私の答えです。
高い打点のワイパーで、球速が一定しないということは
あるときは厚いあたりをし
また、あるときは薄く当たるのでしょうね。
もちろん打点も打ちやすい場所に無ければなりません。
この打点の位置は上体の斜め前
30cmくらい前でしょうか。
ここは、普通のショットと同じだと思います。
それに対し、打点の横方向の距離は
腕を上に上げるわけだから
腰の高さのボールに比べ、かなり小さくなります。
高ければ高いほど近くなります。
力の入る打点の位置はここ以外には無く
ここ以外の打点で打てば
ワイパーそのものが成り立たないかもしれません。
だから、打点が理由で
球速が一定しないということは少ないと思いますが
もちろんないことではないと思います。
スウィングについては
ラケット面の使い方、身体の向き、力の入れ加減など
もう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやりますので
ぜひ、そちらも見てください。
柿がだいぶ色づいてきたので、収穫し食べてみた。
なぜか今年の柿は味が薄い感じがする。
欲張って枝が多すぎるからだろうか
昨日食べた、印西のクラブの柿も同じ傾向で
もう少し枝を選定し
実の数を減らさなくてはいけないのかもしれない。
さて、『 うそほんと』 さんから質問を2ついただいた。
こちらはそのコメント中の、1つ目質問部分。
フォアハンドで高い球をワイパーで打つ際に球速が安定しません。
打点の面で考察を伺いたいのですがよろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/10/27 11:48
私の答えです。
高い打点のワイパーで、球速が一定しないということは
あるときは厚いあたりをし
また、あるときは薄く当たるのでしょうね。
もちろん打点も打ちやすい場所に無ければなりません。
この打点の位置は上体の斜め前
30cmくらい前でしょうか。
ここは、普通のショットと同じだと思います。
それに対し、打点の横方向の距離は
腕を上に上げるわけだから
腰の高さのボールに比べ、かなり小さくなります。
高ければ高いほど近くなります。
力の入る打点の位置はここ以外には無く
ここ以外の打点で打てば
ワイパーそのものが成り立たないかもしれません。
だから、打点が理由で
球速が一定しないということは少ないと思いますが
もちろんないことではないと思います。
スウィングについては
ラケット面の使い方、身体の向き、力の入れ加減など
もう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやりますので
ぜひ、そちらも見てください。
2011年10月27日
フォアハンドの左手
『やまもと』 さんから、フォアハンドの反対の手について質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
はじめまして。ここ1年ほど拝見しています。ありがとうございます。初めてコメントいたします。
コーチがおっしゃるように、フォアハンドが不安定で苦手な人間のうちの一人です。当方左利きですので、相手の強烈なフォアハンドは私のバックハンドが相手をすることになり、そのせいで、私のフォアハンドは強いラリーを続ける機会が少なく、安定しないのかもしれません。
そこでひとつ質問なのですが、ラケットを持っていないほうの手の使い方を教えていただけませんか?フォアハンドを安定させるためには、コーチが言うようなテイクバック、スイングが必要なことは、実践しながら少しずつわかってきました。しかし、私は空いているほうの手の使い方がうまくないようで、いつも「手打ちになっている」「右手を前に出して肩越しにボールを見ろ」と言われます。それを改善しようとして、テイクバック時にラケットのブリッジを持ったままテイクバックするようにしました(ロディックのようなフォア、または、9月23日記事のナダルの写真の状態です)。しかし、そうすると、コーチの言うような、自然な下向きのふりこ型のテイクバックが難しくなります。
なんとか、右手(右利きの人は左手)をうまく使いながらふりこ型テイクバックをして、スイングすることはできませんでしょうか?お手すきの時、他にも同じような悩みの方がいらっしゃいましたら、ご回答いただければ嬉しいです。
投稿者 やまもと 2011/10/24 13:42
実は反対の腕の使い方に関しては
昨晩、『光太朗』 さんからもコメントをいただきました。
左右の手はお互いに連動するので
反対の手も振り子にしたらどうだろうか
という提案です。
そのコメントはこちらです。
松原さま
こんばんわ。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
ちょっと前に
左手が内向きになると
右手も内向き、つまり下向きになりやすいのです。
と書いてあった内容について質問があります。
ラケットを持っていない手につられて連動してしまいやすい。
といった事だと理解しています。
と言うことは振り子のテイクバックから素直に
スウィングを行いたい場合は
ラケットを持たない手の動きも同じように
振り子を意識したものにすれば良いのでは?
と考えました。
如何でしょうか?
といっても全て左右対称とはいかないでしょうし
あくまでも面の向きを確立する為のサポート程度になるのでしょうが
考え方としては合っていますか?
曖昧な質問ですみません。
お手すきな時にでもご回答いただければ幸いです。
お忙しい中とは存じますがよろしくお願い申し上げます。
投稿者 光太朗 2011/10/26 22:40
私の答えです。
『光太朗』 さんの提案はいいところをついていると思います。
ほぼそのまま使えます。
しかし、今日のお話はこれにしようというのは
昨晩考えていたこと。
今朝コメントを見て、一瞬、ギクッとしました。
私の頭の中を読んだとしか思えません。
さて、左利きなので相手の強いボールがフォアにこない
というのはあまり関係ないと思います。
左利きなのでフォアが有効になり
フォアが得意だという人のほうが多いと思います。
たとえば、ナダルさん。
そんなわけで、左利きを無視させてください。
私の頭もこんがらかるので
右利きだと思って話しますのでご容赦ください。
さて、左手の使い方ですが
この話は利き腕じゃないほうの手を語るということで
玄人好み、素人さんにはわからない
深い、お話がありそうな話題なのです。
「○○さん、利き腕ばかり気にしていますが、
実は反対の腕がですね、 ・・・・ 」
なんて言う人は、いかにも玄人、ちょっとしたコーチです。
けっこう引っかかりますので気をつけてください。
まず、「手打ちになっている」「右手を前に出して肩越しにボールを見ろ」
というのは無視したほうがいいです。
一見、ホントそうに聞こえますが
この逆をやったほうがテニスは簡単になります。
50年前の、引き付けろ、開くな、しっかり押せの理論です。
ここからが本論なのですが
技術解説は、もう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』
で、やりますので、ぜひそちらにおいでください。
以下がそのコメントの全文です。
はじめまして。ここ1年ほど拝見しています。ありがとうございます。初めてコメントいたします。
コーチがおっしゃるように、フォアハンドが不安定で苦手な人間のうちの一人です。当方左利きですので、相手の強烈なフォアハンドは私のバックハンドが相手をすることになり、そのせいで、私のフォアハンドは強いラリーを続ける機会が少なく、安定しないのかもしれません。
そこでひとつ質問なのですが、ラケットを持っていないほうの手の使い方を教えていただけませんか?フォアハンドを安定させるためには、コーチが言うようなテイクバック、スイングが必要なことは、実践しながら少しずつわかってきました。しかし、私は空いているほうの手の使い方がうまくないようで、いつも「手打ちになっている」「右手を前に出して肩越しにボールを見ろ」と言われます。それを改善しようとして、テイクバック時にラケットのブリッジを持ったままテイクバックするようにしました(ロディックのようなフォア、または、9月23日記事のナダルの写真の状態です)。しかし、そうすると、コーチの言うような、自然な下向きのふりこ型のテイクバックが難しくなります。
なんとか、右手(右利きの人は左手)をうまく使いながらふりこ型テイクバックをして、スイングすることはできませんでしょうか?お手すきの時、他にも同じような悩みの方がいらっしゃいましたら、ご回答いただければ嬉しいです。
投稿者 やまもと 2011/10/24 13:42
実は反対の腕の使い方に関しては
昨晩、『光太朗』 さんからもコメントをいただきました。
左右の手はお互いに連動するので
反対の手も振り子にしたらどうだろうか
という提案です。
そのコメントはこちらです。
松原さま
こんばんわ。
いつも楽しく拝見させて頂いています。
ちょっと前に
左手が内向きになると
右手も内向き、つまり下向きになりやすいのです。
と書いてあった内容について質問があります。
ラケットを持っていない手につられて連動してしまいやすい。
といった事だと理解しています。
と言うことは振り子のテイクバックから素直に
スウィングを行いたい場合は
ラケットを持たない手の動きも同じように
振り子を意識したものにすれば良いのでは?
と考えました。
如何でしょうか?
といっても全て左右対称とはいかないでしょうし
あくまでも面の向きを確立する為のサポート程度になるのでしょうが
考え方としては合っていますか?
曖昧な質問ですみません。
お手すきな時にでもご回答いただければ幸いです。
お忙しい中とは存じますがよろしくお願い申し上げます。
投稿者 光太朗 2011/10/26 22:40
私の答えです。
『光太朗』 さんの提案はいいところをついていると思います。
ほぼそのまま使えます。
しかし、今日のお話はこれにしようというのは
昨晩考えていたこと。
今朝コメントを見て、一瞬、ギクッとしました。
私の頭の中を読んだとしか思えません。
さて、左利きなので相手の強いボールがフォアにこない
というのはあまり関係ないと思います。
左利きなのでフォアが有効になり
フォアが得意だという人のほうが多いと思います。
たとえば、ナダルさん。
そんなわけで、左利きを無視させてください。
私の頭もこんがらかるので
右利きだと思って話しますのでご容赦ください。
さて、左手の使い方ですが
この話は利き腕じゃないほうの手を語るということで
玄人好み、素人さんにはわからない
深い、お話がありそうな話題なのです。
「○○さん、利き腕ばかり気にしていますが、
実は反対の腕がですね、 ・・・・ 」
なんて言う人は、いかにも玄人、ちょっとしたコーチです。
けっこう引っかかりますので気をつけてください。
まず、「手打ちになっている」「右手を前に出して肩越しにボールを見ろ」
というのは無視したほうがいいです。
一見、ホントそうに聞こえますが
この逆をやったほうがテニスは簡単になります。
50年前の、引き付けろ、開くな、しっかり押せの理論です。
ここからが本論なのですが
技術解説は、もう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』
で、やりますので、ぜひそちらにおいでください。
2011年10月25日
全日本ベテランやフォアや
先日、全日本ベテラン選手権が行われ
松原テニスクラブ印西の会員さんが優勝した。
女子ダブルス2連勝だ。
笠井和子さん、松尾智恵さんのペアー
明日、クラブに行くつもりなので
面白い話が聞けるかもしれない。
興味のある方は、ドローを見てほしい。
もうひとつ
女子テニス連盟のピンクリボン全国大会に千葉県代表で出場していた
やはり、うちのクラブの、水野理香さん。
千葉県チームのベテランの方が足を捻挫され
3回戦、ベスト16で北海道に敗れたとのこと。
ご本人は1勝していただけにちょっと残念。
まだ全国レディースの試合もあるのでがんばってほしい。
さて、『やまぼうし』 さんからサイドコメントをいただきました。
質問ではなかったのですが、なんか気になりましたので。
以下がそのコメントの全文です
早速、再び丁寧な説明を頂き有難うございます。ラケットを手に狭い部屋でそっとスイングしてみました。打点の位置で正しい形を作ったところから手首を固定し腕を「自然に」(意識的な捻りを加えずに)後ろに振って止まった時のラッケトは正しく後ろを向いていました。これを「自然に」元に戻せば当然正しい形が得られる。握りを厚くすると、引いた時のラケットはより後ろを向く、ということも観察できました。「後ろに向けたテイクバック」が必要条件の一つであることが実感できました。もうひとつの条件が「自然な」フォワードスイング。2つ目の条件が難題ですが、これらの条件をクリアするにはさらに具体的にはどうすればいいのか、また悩んでみようと思っています。有難うございました。
投稿者 やまぼうし 2011/10/22 23:07
私の感想です。
難しく考えすぎではないでしょうか。
あまり悩まないでください。
打つために引くのです。
引いてから、打つわけではないのです
言い換えると、
引いた面が後ろを向いていればいいというわけではないのです。
もう、『そのまんま振り出せばいい』
という状況を作るために引くのです。
ということで
引き方、引いたところの形、そこから一気に ・・・ 。
技術話はこちら。
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明する。
今日は分量も少ないので無料の設定です。
ぜひおいでください。
松原テニスクラブ印西の会員さんが優勝した。
女子ダブルス2連勝だ。
笠井和子さん、松尾智恵さんのペアー
明日、クラブに行くつもりなので
面白い話が聞けるかもしれない。
興味のある方は、ドローを見てほしい。
もうひとつ
女子テニス連盟のピンクリボン全国大会に千葉県代表で出場していた
やはり、うちのクラブの、水野理香さん。
千葉県チームのベテランの方が足を捻挫され
3回戦、ベスト16で北海道に敗れたとのこと。
ご本人は1勝していただけにちょっと残念。
まだ全国レディースの試合もあるのでがんばってほしい。
さて、『やまぼうし』 さんからサイドコメントをいただきました。
質問ではなかったのですが、なんか気になりましたので。
以下がそのコメントの全文です
早速、再び丁寧な説明を頂き有難うございます。ラケットを手に狭い部屋でそっとスイングしてみました。打点の位置で正しい形を作ったところから手首を固定し腕を「自然に」(意識的な捻りを加えずに)後ろに振って止まった時のラッケトは正しく後ろを向いていました。これを「自然に」元に戻せば当然正しい形が得られる。握りを厚くすると、引いた時のラケットはより後ろを向く、ということも観察できました。「後ろに向けたテイクバック」が必要条件の一つであることが実感できました。もうひとつの条件が「自然な」フォワードスイング。2つ目の条件が難題ですが、これらの条件をクリアするにはさらに具体的にはどうすればいいのか、また悩んでみようと思っています。有難うございました。
投稿者 やまぼうし 2011/10/22 23:07
私の感想です。
難しく考えすぎではないでしょうか。
あまり悩まないでください。
打つために引くのです。
引いてから、打つわけではないのです
言い換えると、
引いた面が後ろを向いていればいいというわけではないのです。
もう、『そのまんま振り出せばいい』
という状況を作るために引くのです。
ということで
引き方、引いたところの形、そこから一気に ・・・ 。
技術話はこちら。
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明する。
今日は分量も少ないので無料の設定です。
ぜひおいでください。
2011年10月22日
ジョコビッチのフォア続編
『やまぼうし』 さんから再度、質問の追加をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
丁寧な解説有難うございました。
この質問の背景は次の通りです。松原コーチの見事な手首固定のスイングがどうしても出来ません。振り子でバックスイングまでは出来ていると思っているのですが、フォワードスイングに移ると、ラケットヘッドの勢いに負けるのか、手首がスイング方向に折れてしまうのです。この解決方法として2つのことを考えました。
1.グリップを超厚めに、いわゆるフルウエスタンにする。
2.グリップエンドから引き出すようにする。
ジョコビッチの動画を仔細に観察した結果です。1.は手首の動きがスピン方向に限定されるのではないかと思います。2.はグリップがラケットヘッドより先行することに資する。つまり手首がスイング方向に折れることを防ぐ。
もちろん、「スイング中は手首をがちがちに固定する」というのが正解なのかとも思うのですがそれでは滑らかなスイングにはならないのではとも思い、加えてプロの動画を見たりすると、頭が混乱するばかりです。
お忙しいところ恐縮ですが、いつでも結構ですので、以上のような考え方についての松原コーチのお考えをお聞かせいただければ有難いのですが。よろしくお願いします。
投稿者 やまぼうし 2011/10/21 22:59
私の答えです。
私のがちがち手首ですが
あまり動かしていないだけで、それほどがちがちでもありません。
手首を固定するコツは、スウィングを滑らかにすること。
急加速、急減速が多いと手首にストレスがかかります。
私は、皆さんの手首
ラケット面の方向に影響がない方向なら
動いても一向に構わないと思います。
そして、私だけは動かすべきではないと思っているのです。
私はコーチですので
分かりやすい見本が出来る必要があります。
面の向きをしっかり固定する。
そして皆さんには
固定する意識でいたのに、受動的に動いてしまったのは
今日のところは見逃しましょう、いいですよ、とささやく。
私にはその、手首を固定する意識
固定した形をしっかり見せる必要があるんです。
そして、見本でミスるわけにはいかない。
だから私は動かさないんです。
プレーヤーとしては
フォアが苦手な人は本当にしっかり固定すれば良いし
錦織君みたいな、センスのある人は、ちょっとずるして手首を動かす。
でも、こうゆう、さじ加減っていうのは難しくて
コーチたちにも伝わりにくいんですよね。
はっきり、こうと決めてくれ、とよく言われます。
じつは今回、はっきり基準を示して、『こうと決めました』
この部分は、もう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』
で説明します。
今日も無料の設定ですので
どうぞ、気楽にお入り下さい。
ところで質問への直接の答えですが
グリップを超厚めに、いわゆるフルウエスタンにする。
グリップエンドから引き出すようにする。
こうまでしなくてもいいのですが
これはこれで、正解でもあります。
グリップが厚ければ、ラケットヘッドが寝て
グリップエンドから引き出せば
面の向きは動きにくくなります。
グリップが薄めでもヘッドを下げれば
同じ効果が期待できますよ。
以下がそのコメントの全文です。
丁寧な解説有難うございました。
この質問の背景は次の通りです。松原コーチの見事な手首固定のスイングがどうしても出来ません。振り子でバックスイングまでは出来ていると思っているのですが、フォワードスイングに移ると、ラケットヘッドの勢いに負けるのか、手首がスイング方向に折れてしまうのです。この解決方法として2つのことを考えました。
1.グリップを超厚めに、いわゆるフルウエスタンにする。
2.グリップエンドから引き出すようにする。
ジョコビッチの動画を仔細に観察した結果です。1.は手首の動きがスピン方向に限定されるのではないかと思います。2.はグリップがラケットヘッドより先行することに資する。つまり手首がスイング方向に折れることを防ぐ。
もちろん、「スイング中は手首をがちがちに固定する」というのが正解なのかとも思うのですがそれでは滑らかなスイングにはならないのではとも思い、加えてプロの動画を見たりすると、頭が混乱するばかりです。
お忙しいところ恐縮ですが、いつでも結構ですので、以上のような考え方についての松原コーチのお考えをお聞かせいただければ有難いのですが。よろしくお願いします。
投稿者 やまぼうし 2011/10/21 22:59
私の答えです。
私のがちがち手首ですが
あまり動かしていないだけで、それほどがちがちでもありません。
手首を固定するコツは、スウィングを滑らかにすること。
急加速、急減速が多いと手首にストレスがかかります。
私は、皆さんの手首
ラケット面の方向に影響がない方向なら
動いても一向に構わないと思います。
そして、私だけは動かすべきではないと思っているのです。
私はコーチですので
分かりやすい見本が出来る必要があります。
面の向きをしっかり固定する。
そして皆さんには
固定する意識でいたのに、受動的に動いてしまったのは
今日のところは見逃しましょう、いいですよ、とささやく。
私にはその、手首を固定する意識
固定した形をしっかり見せる必要があるんです。
そして、見本でミスるわけにはいかない。
だから私は動かさないんです。
プレーヤーとしては
フォアが苦手な人は本当にしっかり固定すれば良いし
錦織君みたいな、センスのある人は、ちょっとずるして手首を動かす。
でも、こうゆう、さじ加減っていうのは難しくて
コーチたちにも伝わりにくいんですよね。
はっきり、こうと決めてくれ、とよく言われます。
じつは今回、はっきり基準を示して、『こうと決めました』
この部分は、もう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』
で説明します。
今日も無料の設定ですので
どうぞ、気楽にお入り下さい。
ところで質問への直接の答えですが
グリップを超厚めに、いわゆるフルウエスタンにする。
グリップエンドから引き出すようにする。
こうまでしなくてもいいのですが
これはこれで、正解でもあります。
グリップが厚ければ、ラケットヘッドが寝て
グリップエンドから引き出せば
面の向きは動きにくくなります。
グリップが薄めでもヘッドを下げれば
同じ効果が期待できますよ。
2011年10月21日
ジョコビッチのフォア
『やまぼうし』 さんからジョコビッチのフォアハンドについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
今NO1のジョコビッチ、そのフォアハンドのすばらしさに魅せられています。
あらためてスロービデオで見てみると、
1.内旋しながら引き終わり、面は下向き。
2.フォワードスイングに移り、しばらくすると外旋動作が加わり面が起きてきて垂直に。
3.そのままボールをヒットし、
4.その後内旋しながらフィニッシュ、
と、一回のスイング中に複数回の回旋動作をしているように見ました。
こんな難しい回旋動作ができるのかな、と思いましたが、
ここがポイントではないかと思ったのが、2.から3.にかけてはラケットのグリップエンドを引っ張り出すようにしていることです。脇が絞られ、肘からでていくように見えます。こうすることで、結果的に外旋動作となる。外旋ではなく、グリップエンドからラケットを引っ張り出す感覚が大事なのかなと思いましたが、松原コーチのご意見をお伺いできいれば有難いのですが、よろしくお願いします。
投稿者 やまぼうし 2011/10/17 12:00
私の答えです。
ほとんどのプロが
特に男子のプロがジョコビッチと同じような使い方をします。
目的はより強く打つためと
トップスピンを強くかけるためです。
なぜ、女子は少ないのかというと、握力です。
握力がないと、ラケット面をやわらかく使いながら
しかも、しっかり面を保つということが難しいのでしょう。
内旋や外旋の動きも受動的にある程度ありますが
フェデラーなどはむしろ手首をうまく動かします。
これは彼の動画と連続写真。
ラケット面と平行な動きをすることにより
打球方向が狂わないように使っているようです。
グリップエンドから引き出していく件ですが
だからラケットヘッドが受動的に動くという発想は
ピンポーン、だと思います。
そのために、受動的に出来た腕の捻りも
元へ戻るのだと思います。
さて今日はこの続き
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやります。
ジョコビッチの動画と有名なコーチの動画とを比べてみます。
今日は無料の設定ですので、お気軽においでください。
以下がそのコメントの全文です。
今NO1のジョコビッチ、そのフォアハンドのすばらしさに魅せられています。
あらためてスロービデオで見てみると、
1.内旋しながら引き終わり、面は下向き。
2.フォワードスイングに移り、しばらくすると外旋動作が加わり面が起きてきて垂直に。
3.そのままボールをヒットし、
4.その後内旋しながらフィニッシュ、
と、一回のスイング中に複数回の回旋動作をしているように見ました。
こんな難しい回旋動作ができるのかな、と思いましたが、
ここがポイントではないかと思ったのが、2.から3.にかけてはラケットのグリップエンドを引っ張り出すようにしていることです。脇が絞られ、肘からでていくように見えます。こうすることで、結果的に外旋動作となる。外旋ではなく、グリップエンドからラケットを引っ張り出す感覚が大事なのかなと思いましたが、松原コーチのご意見をお伺いできいれば有難いのですが、よろしくお願いします。
投稿者 やまぼうし 2011/10/17 12:00
私の答えです。
ほとんどのプロが
特に男子のプロがジョコビッチと同じような使い方をします。
目的はより強く打つためと
トップスピンを強くかけるためです。
なぜ、女子は少ないのかというと、握力です。
握力がないと、ラケット面をやわらかく使いながら
しかも、しっかり面を保つということが難しいのでしょう。
内旋や外旋の動きも受動的にある程度ありますが
フェデラーなどはむしろ手首をうまく動かします。
これは彼の動画と連続写真。
ラケット面と平行な動きをすることにより
打球方向が狂わないように使っているようです。
グリップエンドから引き出していく件ですが
だからラケットヘッドが受動的に動くという発想は
ピンポーン、だと思います。
そのために、受動的に出来た腕の捻りも
元へ戻るのだと思います。
さて今日はこの続き
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやります。
ジョコビッチの動画と有名なコーチの動画とを比べてみます。
今日は無料の設定ですので、お気軽においでください。
2011年10月19日
フォアが苦手の人は
『脱中級』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドが苦手で困ってるという話です。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・ 前半省略 ・・・
具体的な症状なのですが、ネットやアウトなど様々です。緩い球が来るとネットが多く、速い球が来るといつも打点が差し込まれてしまいアウトが多くなります。しかし、あるコーチの方にテニスを見てもらう機会がありました。そのコーチに左手をポケットに入れて打ってみなさいと言われ、よくわからずその通りにすると、なんと安定して入るようになりました。足腰もしっかり回転している感覚もあります。ただ、パワーはあまり出ないため、左手を前に出すいつものフォームに戻すとまたフォームが壊れてしまい安定しません。
これは、一体どういうことなのでしょうか?言葉では伝わりにくいと思いますが、なんとか私の言いたいことを汲んでいただけると幸いです。
投稿者 脱中級 2011/10/16 21:32
私の答えです。
早いボールにはアウト、ゆるいボールはネットというと
面を徐々に被せながら打っているのでしょうね。
面の使い方を、私がいつも言っているように
下向きから徐々に上向きになっていく使い方にするべきです。
被せながら打っている限り
面を垂直に保つつもりでも同じですが
いつまでも安定しないと思います。
バックは面を一定にでいいので、バックは上手
同じ使い方をするフォアは ・・・ なのかも。
ポケットに入れる件は
普通、左手が邪魔になる人、横向きになりすぎる人に
やらせる場合が多いと思います。
左手を前に出すことにより
上体が前に向きにくくなるのを防ぐためです。
だから、左手は左に出してもいいのですが
前に出して
スウィングの邪魔者にしないように注意しましょう。
もう一つの見方ですが
ポケットの中で手のひらは身体のほうを向きますよね。
左手が内向きになると
右手も内向き、つまり下向きになりやすいのです。
だから私の言った、面が下向きの引き方になるかもしれませんね。
左手をポケットから出す場合も
手のひらを下向きにするといいです。
さて、今日のもう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 では
サーブ以外のショットの膝屈伸リズムについての解説です。
無料の設定ですので、覗いてみてください。
フォアハンドが苦手で困ってるという話です。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・ 前半省略 ・・・
具体的な症状なのですが、ネットやアウトなど様々です。緩い球が来るとネットが多く、速い球が来るといつも打点が差し込まれてしまいアウトが多くなります。しかし、あるコーチの方にテニスを見てもらう機会がありました。そのコーチに左手をポケットに入れて打ってみなさいと言われ、よくわからずその通りにすると、なんと安定して入るようになりました。足腰もしっかり回転している感覚もあります。ただ、パワーはあまり出ないため、左手を前に出すいつものフォームに戻すとまたフォームが壊れてしまい安定しません。
これは、一体どういうことなのでしょうか?言葉では伝わりにくいと思いますが、なんとか私の言いたいことを汲んでいただけると幸いです。
投稿者 脱中級 2011/10/16 21:32
私の答えです。
早いボールにはアウト、ゆるいボールはネットというと
面を徐々に被せながら打っているのでしょうね。
面の使い方を、私がいつも言っているように
下向きから徐々に上向きになっていく使い方にするべきです。
被せながら打っている限り
面を垂直に保つつもりでも同じですが
いつまでも安定しないと思います。
バックは面を一定にでいいので、バックは上手
同じ使い方をするフォアは ・・・ なのかも。
ポケットに入れる件は
普通、左手が邪魔になる人、横向きになりすぎる人に
やらせる場合が多いと思います。
左手を前に出すことにより
上体が前に向きにくくなるのを防ぐためです。
だから、左手は左に出してもいいのですが
前に出して
スウィングの邪魔者にしないように注意しましょう。
もう一つの見方ですが
ポケットの中で手のひらは身体のほうを向きますよね。
左手が内向きになると
右手も内向き、つまり下向きになりやすいのです。
だから私の言った、面が下向きの引き方になるかもしれませんね。
左手をポケットから出す場合も
手のひらを下向きにするといいです。
さて、今日のもう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 では
サーブ以外のショットの膝屈伸リズムについての解説です。
無料の設定ですので、覗いてみてください。
2011年10月17日
フォアが伸びない方へ
『いわし頭』 さんから、質問をいただきました。
以下が、そのコメントの質問部分です。
さて、質問を一つお願いします。
最近スランプなのか、フォアハンドが伸びなくなりました。手打ちになっているのか、膝が曲がってなくてタメがないのか、打点が遅いのか、ボールを置きにいっているのか、客観的に色々考えられる点はあります。しかし、本当のとこ理由は分かりません。ご見解、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/10/16 18:14
私の答えです。
一番大切なことは
腕の振りをじゃましないこと。
じゃまで考えられるのは、左半身と逆方向の運動連鎖です。
足し算で考えている人は大抵失敗します。
体重をしっかりかけてとか、全身をしっかり使ってとか。
何もしないで腕打ちだけの人が案外、球が早い。
まずは横を向かないで打ってみましょう。
それでOKなら、上体だけ横向きにする。
下半身は前向きで、腰に捻りを作るのです。
横向きというのはこの辺で充分。
これ以上やればやるほど、深みにはまっていきます。
体重の移動もいらない。
ひざの屈伸もとりあえずやめてみる
これらはタイミングを間違えると
逆方向の運動連鎖になってしまうほうが多いのです。
身体を使うことが、スウィングにブレーキを掛ける方向に ・・・
身体の使い方に関しては明日か明後日の
もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』で取り上げるつもり。
今日のそちらは、『ウェスタンバックその3』 ということで
リターンのグリップチェンジについて書いた。
お暇な方、片手バックの人、エナンのファンの方、どうぞこちらへ。
以下が、そのコメントの質問部分です。
さて、質問を一つお願いします。
最近スランプなのか、フォアハンドが伸びなくなりました。手打ちになっているのか、膝が曲がってなくてタメがないのか、打点が遅いのか、ボールを置きにいっているのか、客観的に色々考えられる点はあります。しかし、本当のとこ理由は分かりません。ご見解、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/10/16 18:14
私の答えです。
一番大切なことは
腕の振りをじゃましないこと。
じゃまで考えられるのは、左半身と逆方向の運動連鎖です。
足し算で考えている人は大抵失敗します。
体重をしっかりかけてとか、全身をしっかり使ってとか。
何もしないで腕打ちだけの人が案外、球が早い。
まずは横を向かないで打ってみましょう。
それでOKなら、上体だけ横向きにする。
下半身は前向きで、腰に捻りを作るのです。
横向きというのはこの辺で充分。
これ以上やればやるほど、深みにはまっていきます。
体重の移動もいらない。
ひざの屈伸もとりあえずやめてみる
これらはタイミングを間違えると
逆方向の運動連鎖になってしまうほうが多いのです。
身体を使うことが、スウィングにブレーキを掛ける方向に ・・・
身体の使い方に関しては明日か明後日の
もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』で取り上げるつもり。
今日のそちらは、『ウェスタンバックその3』 ということで
リターンのグリップチェンジについて書いた。
お暇な方、片手バックの人、エナンのファンの方、どうぞこちらへ。
2011年10月04日
フォアのショートクロス
『レフティスタイル』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、おはようございます。
先日シングルスの試合をしたのですが、相手がショートクロスの上手い選手で要所要所でそれを決められ、(それだけが原因でもありませんが)競り負けてしまいました。
そこで、質問なんですが、ショートクロスの打ち方、もしくは練習の仕方を教えていただけないでしょうか?
もし、「過去にここで解説してますよ」というお返事でも結構です。よろしくお願いいたします。
投稿者 レフティスタイル 2011/10/03 08:10
私の答えです。
フォアハンドの話として考えます。
トップスピンで
振り子をベースとしたショットをしていると思って話します。
まずはストロークの基本的な考え。
ストロークの打ち合いで思っていることなのですが
どれだけ浅く打てるかがテニスの基本的な考え方だと思います。
普通は、いかに深く打てるかだと思っている人が多いと思いますが
それは、浅くなら打てる人が考えればいいこと。
深さを自在にコントロールできるなら
言い換えれば、いつでも浅く打てるなら
深く打っても怖くありません。
松原さんという人は
フォアハンドを深く打ってくる人という評価があります。
(本人が言っているだけかもしれませんが)
私はベースラインより浅く打っているだけです。
もちろん、サービスラインより浅くにも打てます。
さて本論に入ります。
男子のプロ選手はフィニッシュを状態の左側に持っていきます。
もちろんアウトサイドインのスウィングで
力強く打つためでもありますが
深さ、ボールの飛距離を自在に調整するためでもあるのです。
これは、私のサービスラインからのショット。
上体の左にフィニッシュしていますよね。
えっ、ベースラインからショートクロスでしたっけ
でもサービスラインからベースラインに入れられれば
ベースラインからサービスラインでも打てますよね。
さて今日はもう少しこの話を深く
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやります。
とくに力の入れ具合については上手く説明柄来たので
面白いようにショートクロスが打てると思います。
まだひまな人、もう少し突っ込みたい人はぜひ、そちらにもお運びください。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、おはようございます。
先日シングルスの試合をしたのですが、相手がショートクロスの上手い選手で要所要所でそれを決められ、(それだけが原因でもありませんが)競り負けてしまいました。
そこで、質問なんですが、ショートクロスの打ち方、もしくは練習の仕方を教えていただけないでしょうか?
もし、「過去にここで解説してますよ」というお返事でも結構です。よろしくお願いいたします。
投稿者 レフティスタイル 2011/10/03 08:10
私の答えです。
フォアハンドの話として考えます。
トップスピンで
振り子をベースとしたショットをしていると思って話します。
まずはストロークの基本的な考え。
ストロークの打ち合いで思っていることなのですが
どれだけ浅く打てるかがテニスの基本的な考え方だと思います。
普通は、いかに深く打てるかだと思っている人が多いと思いますが
それは、浅くなら打てる人が考えればいいこと。
深さを自在にコントロールできるなら
言い換えれば、いつでも浅く打てるなら
深く打っても怖くありません。
松原さんという人は
フォアハンドを深く打ってくる人という評価があります。
(本人が言っているだけかもしれませんが)
私はベースラインより浅く打っているだけです。
もちろん、サービスラインより浅くにも打てます。
さて本論に入ります。
男子のプロ選手はフィニッシュを状態の左側に持っていきます。
もちろんアウトサイドインのスウィングで
力強く打つためでもありますが
深さ、ボールの飛距離を自在に調整するためでもあるのです。
これは、私のサービスラインからのショット。
上体の左にフィニッシュしていますよね。
えっ、ベースラインからショートクロスでしたっけ
でもサービスラインからベースラインに入れられれば
ベースラインからサービスラインでも打てますよね。
さて今日はもう少しこの話を深く
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやります。
とくに力の入れ具合については上手く説明柄来たので
面白いようにショートクロスが打てると思います。
まだひまな人、もう少し突っ込みたい人はぜひ、そちらにもお運びください。
2011年10月02日
フォアをふかさない
今日の松原テニスクラブ印西は
涼しくて、快適なテニス日和。
夏場のように、暑さと戦って疲れるというのが無くなり
ずいぶん楽になった。
さて今日は技術話。
会員のOさんとプレーしたときに
トップスピンで振り切ったときのアウトが多いので
私がしたアドバイスを紹介しよう。
フォアハンドのフォームを見ると
トップスピンをたくさんかけようとして上に振り切っている。
フィニッシュの位置が左肩の上になっている。
だからどうしても打球が上に飛び出してしまう。
上体の横にフィニッシュの位置を直すようにアドバイス。
本当はここに行くまでに
振り子がどうの
アウトサイドインが ・・・ とか
ワイパーは ・・・ とか
いろいろ薀蓄はあるのだが
時間も無かったので
また日ごろ、私のテニス話もよく聞いていた方だったので
みんな省略
フィニッシュの位置のみアドバイスした。
結果、フィニッシュの位置が横じゃないときもあったが
とにかくボールが浮かなくなった。
意識が、とにかくフィニッシュを下げるように働き
スウィング方向が少し下向きに変わったのだろう。
これは、上体の横にフィニッシュが決まる1つ前。
ここに、持って行きたければ、インパクト直後は
自然にこうゆう風にならざるを得ない。
自然にしっかり押さえ込むことができるようになってしまうのだ。
アウトサイドインのスウィングなども
フィニッシュの位置にあわせ、自然にそうなっていくだろう。
Oさん、フォアのフィニッシュの位置
しばらく意識して、上体の横に持っていくようにしてくださいね。
涼しくて、快適なテニス日和。
夏場のように、暑さと戦って疲れるというのが無くなり
ずいぶん楽になった。
さて今日は技術話。
会員のOさんとプレーしたときに
トップスピンで振り切ったときのアウトが多いので
私がしたアドバイスを紹介しよう。
フォアハンドのフォームを見ると
トップスピンをたくさんかけようとして上に振り切っている。
フィニッシュの位置が左肩の上になっている。
だからどうしても打球が上に飛び出してしまう。
上体の横にフィニッシュの位置を直すようにアドバイス。
本当はここに行くまでに
振り子がどうの
アウトサイドインが ・・・ とか
ワイパーは ・・・ とか
いろいろ薀蓄はあるのだが
時間も無かったので
また日ごろ、私のテニス話もよく聞いていた方だったので
みんな省略
フィニッシュの位置のみアドバイスした。
結果、フィニッシュの位置が横じゃないときもあったが
とにかくボールが浮かなくなった。
意識が、とにかくフィニッシュを下げるように働き
スウィング方向が少し下向きに変わったのだろう。
これは、上体の横にフィニッシュが決まる1つ前。
ここに、持って行きたければ、インパクト直後は
自然にこうゆう風にならざるを得ない。
自然にしっかり押さえ込むことができるようになってしまうのだ。
アウトサイドインのスウィングなども
フィニッシュの位置にあわせ、自然にそうなっていくだろう。
Oさん、フォアのフィニッシュの位置
しばらく意識して、上体の横に持っていくようにしてくださいね。
2011年09月23日
フォアをムチのように振る
『うそほんと』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつもお世話になっております。
フォアハンドの振り子の質問です。
錦織選手(肘をかなり曲げてテイクバックするプロ達)の動画を見て思ったのですが、振り子の最初の部分で肩を支点とした腕全体で感じている様に見えません。
振り子の最初の部分を肘を支点とした振り子で感じて体が正面に向くにつれて肩を支点にする様に感じているプロは居るのでしょうか?
やはり内部意識では肩を支点と感じているのでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/09/15 11:56
私の答えです。
最近のグリップの厚めのプロ
特に早いテンポで
高めの打点を取りたい選手はそうですね。
なるべく小さいテイクバックで、しかもスピードも出したい
ということです。
そのためには、腕をムチのように
しかも短いムチですばやく打つための技術が
この肘の引き方です。
ただ、特別に、基本的な打ち方が
大きく変わったと考える必要はないと思います。
基本的にはいつも言っている振り子ベースの考え方です。
今日は、実戦的な考え方、使い方ということで。
この先、詳しい話は、もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で説明しています。
プロの写真と私の写真を見比べながら、お見せします。
ぜひ、覗いてみてください。
以下がそのコメントの全文です。
いつもお世話になっております。
フォアハンドの振り子の質問です。
錦織選手(肘をかなり曲げてテイクバックするプロ達)の動画を見て思ったのですが、振り子の最初の部分で肩を支点とした腕全体で感じている様に見えません。
振り子の最初の部分を肘を支点とした振り子で感じて体が正面に向くにつれて肩を支点にする様に感じているプロは居るのでしょうか?
やはり内部意識では肩を支点と感じているのでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/09/15 11:56
私の答えです。
最近のグリップの厚めのプロ
特に早いテンポで
高めの打点を取りたい選手はそうですね。
なるべく小さいテイクバックで、しかもスピードも出したい
ということです。
そのためには、腕をムチのように
しかも短いムチですばやく打つための技術が
この肘の引き方です。
ただ、特別に、基本的な打ち方が
大きく変わったと考える必要はないと思います。
基本的にはいつも言っている振り子ベースの考え方です。
今日は、実戦的な考え方、使い方ということで。
この先、詳しい話は、もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で説明しています。
プロの写真と私の写真を見比べながら、お見せします。
ぜひ、覗いてみてください。
2011年09月02日
フォアで振り遅れない引き方
フォアハンドで振り遅れてしまうという質問を
『ぴょん吉』 さんからいただきました。
今日は、その答えの概要をここで
詳しい打ち方や薀蓄をもうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
以下が、『ぴょん吉』 さんからのコメント全文です。
いつもためになる投稿ありがとうございます。
フォアハンドについて質問です。
私はこれまでヒューイットに憧れていたこともあり、フォアのテイクバックをかなり大きくサーキュラー気味に引いていました。
上手く当たれば良い球が行くのですが、バックアウトも多く、悩んでいた時に松原コーチの振り子型のテイクバックに出会いました
その後テイクバックを振り子型に変えたところ明らかにフォアが安定したのですが、一つだけうまくいかないことがあります。
それはボレー対ストローク練習の際にストローク側になった時にどうしても振り遅れてしまうのです。
早く準備する、というのは当然だと思うのですが、それ以外に何か意識した方がよいことはありますか?
投稿者 ぴょん吉 2011/08/30 14:48
私の答えです。
まず、私のこだわりを先にお話しますと
プロのスウィングの基本はすべて振り子型だということ。
ただ純粋な振り子ですと、高い打点への対応が難しかったり
いろいろなスピンを打ち分けにくいなどで
プロはテイクバックに、その変形型を使っているのです。
ヒューイットは振り子を基本にした
高い位置からのテイクバックで安定したショットを打ちます。
高い位置から引くというのも、速いサーブなどに対し
時間が無くても、間に合わせる手段なのです。
ただ、きちっと面が下を向かないような形で
単純にサーキュラーテイクバックをすると面が上を向いて
アウト連発になりますので要注意です。
もちろん、高く構えたら滑ってくるボレーに対しては
ちょっと不利かもしれませんね。
相手がネットにいるときは
構えを下げるべきだと思います。
振り子だとボレーに対し、振り遅れるということですが
早く構えるというのはもちろん必要ですが
もうひとつテイクバックを小さくしたらどうでしょう。
そのいちばん極端な人が、クルム伊達公子さんです。
この人のスウィングも後半分がありませんが基本は振り子です。
さて、プロのスウィングは通常、ループスウィングと呼ばれますが
その中でも、スモールループと呼ばれる
小さめのテイクバックが主流だと思います。
このスモールループの考え方と状況による切り替え。
ヒューイットのような高い構えからの注意点、等々については
さらに詳しく、もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
ぜひそちらにもおいでください。
『ぴょん吉』 さんからいただきました。
今日は、その答えの概要をここで
詳しい打ち方や薀蓄をもうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
以下が、『ぴょん吉』 さんからのコメント全文です。
いつもためになる投稿ありがとうございます。
フォアハンドについて質問です。
私はこれまでヒューイットに憧れていたこともあり、フォアのテイクバックをかなり大きくサーキュラー気味に引いていました。
上手く当たれば良い球が行くのですが、バックアウトも多く、悩んでいた時に松原コーチの振り子型のテイクバックに出会いました
その後テイクバックを振り子型に変えたところ明らかにフォアが安定したのですが、一つだけうまくいかないことがあります。
それはボレー対ストローク練習の際にストローク側になった時にどうしても振り遅れてしまうのです。
早く準備する、というのは当然だと思うのですが、それ以外に何か意識した方がよいことはありますか?
投稿者 ぴょん吉 2011/08/30 14:48
私の答えです。
まず、私のこだわりを先にお話しますと
プロのスウィングの基本はすべて振り子型だということ。
ただ純粋な振り子ですと、高い打点への対応が難しかったり
いろいろなスピンを打ち分けにくいなどで
プロはテイクバックに、その変形型を使っているのです。
ヒューイットは振り子を基本にした
高い位置からのテイクバックで安定したショットを打ちます。
高い位置から引くというのも、速いサーブなどに対し
時間が無くても、間に合わせる手段なのです。
ただ、きちっと面が下を向かないような形で
単純にサーキュラーテイクバックをすると面が上を向いて
アウト連発になりますので要注意です。
もちろん、高く構えたら滑ってくるボレーに対しては
ちょっと不利かもしれませんね。
相手がネットにいるときは
構えを下げるべきだと思います。
振り子だとボレーに対し、振り遅れるということですが
早く構えるというのはもちろん必要ですが
もうひとつテイクバックを小さくしたらどうでしょう。
そのいちばん極端な人が、クルム伊達公子さんです。
この人のスウィングも後半分がありませんが基本は振り子です。
さて、プロのスウィングは通常、ループスウィングと呼ばれますが
その中でも、スモールループと呼ばれる
小さめのテイクバックが主流だと思います。
このスモールループの考え方と状況による切り替え。
ヒューイットのような高い構えからの注意点、等々については
さらに詳しく、もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
ぜひそちらにもおいでください。
2011年08月25日
クロスへ打つためのフットワーク
『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただいた。
フォアハンドの脇の開け具合の話なのだが
今日は、都合により、もうひとつのブログの方
『松原雄二のテニス技術解説』 に
書かせていただいたので、そちらもぜひ覗いてみてほしい。
さてその、もうひとつのブログの方、『松原雄二のテニス技術解説』 だが
昨日は
フォアハンドストローク、逆クロスは得意なのにクロスは苦手という
『十勝のヒグマ』 さんの質問への答えを書いた。
題目は、『フォアハンド、クロスに振りぬく』
ぜひ読んでほしい。
昨日の内容は
上体を前向きにするための練習法と
木の周りを回りながら
ボールに近づき、後ろに入り込むフットワークの2つを説明した。
そのフットワーク、『ちび黒サンボ作戦』 の中で
クローズドでもオープンでも、必ずステップしてと書いた。
このステップしてが
文章だけではわかりにくかったのでは、との反省で
今日は具体的なフットワークについて説明する。
まずは、オープンスタンス。
これは、アンチッチのフォアハンド、動画と連続写真だ。
オープンスタンスから右足で踏み切り、右足で着地。
クロスコートに振り抜いている。
もうひとつは、エナンのフォアハンド、動画と連続写真だ。
最後のコマの後、右足がオープンに着いて
アンチッチと同じ形で終わる。
右足の使い方が独特だが、基本的なことは、アンチッチと同じ。
アガシもよくこんな使い方をする。
アンチッチの例は厳しいボールに追いついたので
やや守備的な状態を攻守逆転
一気に攻撃的に持っていこうとしているところ。
そしてたぶん成功している。
このフットワークはぎりぎりを攻撃に転じられる方法なのだ。
エナンのほうは、明らかに攻撃的に打つための体重移動。
そのために、上体の捻りをうまく使い
だから脚が反動でこんなふうに動いているのだと思う。
十勝のヒグマさんには、ぜひこうなってほしいですね。
エナンの脚は、上体の動きなどで結果こうなるので
意識してあのしぐさをする必要はないと思います。
動き全体は、アンチッチのまねをするほうがわかりやすいでしょう。
どちらも、いったん右足を決め、踏ん張った後
ボールに近づきながら打っているのが
後の広告の文字との位置関係でわかります。
これがフォアハンドのクロス打ちです。
この反動でクロスに振り出すのです。
次は、クローズドスタンスからのクロス打ち。
実は、プロはほとんどがオープンスタンスなので、写真が少ない。
唯一、あるのが
いつもおなじみ、フェデラーのこの動画と連続写真。
ほぼ、スクエアーなスタンスですが (脚を前後にひらく普通の打ち方)
左足を軸にステップするところは
完全にクローズドスタンスと一緒です。
左足をボールとの位置関係により、どこに踏み込むかといったことだけが
スクエアーとクローズドの違いです。
フェデラーの右脚はインパクトの時に浮いていますよね
これが、私がステップしながら、動きながら打ちましょう
といっていることなのです。
そういえば、右足の後への跳ね上げ、エナンと一緒ですね。
身体の捻りと捻り戻し、その時のはじけ具合です。
オープンとクローズドとの使い分けですが
男子プロの場合は、右に動いて打つ場合、ほとんどオープンです。
正面にボールが来た場合はスクエアーになる人が半分
その時もオープンしかしない人が半分でしょうか。
ですからクローズドはいないと思います。
女子も力持ちの欧米人は男子と同じ傾向です。
日本人は小柄なので身体が回りやすいのでしょう。
クローズドの選手もいます。
最初は身体の使い方を覚えるためにクローズドで打ってみる。
だんだん、身体が大きくなり、腕の力もついてくれば
そして、テニスもレベルが上がって忙しくなると
上体を前向きにしやすいオープンが多くなるということだと思います。
フォアハンドの脇の開け具合の話なのだが
今日は、都合により、もうひとつのブログの方
『松原雄二のテニス技術解説』 に
書かせていただいたので、そちらもぜひ覗いてみてほしい。
さてその、もうひとつのブログの方、『松原雄二のテニス技術解説』 だが
昨日は
フォアハンドストローク、逆クロスは得意なのにクロスは苦手という
『十勝のヒグマ』 さんの質問への答えを書いた。
題目は、『フォアハンド、クロスに振りぬく』
ぜひ読んでほしい。
昨日の内容は
上体を前向きにするための練習法と
木の周りを回りながら
ボールに近づき、後ろに入り込むフットワークの2つを説明した。
そのフットワーク、『ちび黒サンボ作戦』 の中で
クローズドでもオープンでも、必ずステップしてと書いた。
このステップしてが
文章だけではわかりにくかったのでは、との反省で
今日は具体的なフットワークについて説明する。
まずは、オープンスタンス。
これは、アンチッチのフォアハンド、動画と連続写真だ。
オープンスタンスから右足で踏み切り、右足で着地。
クロスコートに振り抜いている。
もうひとつは、エナンのフォアハンド、動画と連続写真だ。
最後のコマの後、右足がオープンに着いて
アンチッチと同じ形で終わる。
右足の使い方が独特だが、基本的なことは、アンチッチと同じ。
アガシもよくこんな使い方をする。
アンチッチの例は厳しいボールに追いついたので
やや守備的な状態を攻守逆転
一気に攻撃的に持っていこうとしているところ。
そしてたぶん成功している。
このフットワークはぎりぎりを攻撃に転じられる方法なのだ。
エナンのほうは、明らかに攻撃的に打つための体重移動。
そのために、上体の捻りをうまく使い
だから脚が反動でこんなふうに動いているのだと思う。
十勝のヒグマさんには、ぜひこうなってほしいですね。
エナンの脚は、上体の動きなどで結果こうなるので
意識してあのしぐさをする必要はないと思います。
動き全体は、アンチッチのまねをするほうがわかりやすいでしょう。
どちらも、いったん右足を決め、踏ん張った後
ボールに近づきながら打っているのが
後の広告の文字との位置関係でわかります。
これがフォアハンドのクロス打ちです。
この反動でクロスに振り出すのです。
次は、クローズドスタンスからのクロス打ち。
実は、プロはほとんどがオープンスタンスなので、写真が少ない。
唯一、あるのが
いつもおなじみ、フェデラーのこの動画と連続写真。
ほぼ、スクエアーなスタンスですが (脚を前後にひらく普通の打ち方)
左足を軸にステップするところは
完全にクローズドスタンスと一緒です。
左足をボールとの位置関係により、どこに踏み込むかといったことだけが
スクエアーとクローズドの違いです。
フェデラーの右脚はインパクトの時に浮いていますよね
これが、私がステップしながら、動きながら打ちましょう
といっていることなのです。
そういえば、右足の後への跳ね上げ、エナンと一緒ですね。
身体の捻りと捻り戻し、その時のはじけ具合です。
オープンとクローズドとの使い分けですが
男子プロの場合は、右に動いて打つ場合、ほとんどオープンです。
正面にボールが来た場合はスクエアーになる人が半分
その時もオープンしかしない人が半分でしょうか。
ですからクローズドはいないと思います。
女子も力持ちの欧米人は男子と同じ傾向です。
日本人は小柄なので身体が回りやすいのでしょう。
クローズドの選手もいます。
最初は身体の使い方を覚えるためにクローズドで打ってみる。
だんだん、身体が大きくなり、腕の力もついてくれば
そして、テニスもレベルが上がって忙しくなると
上体を前向きにしやすいオープンが多くなるということだと思います。
2011年08月15日
次に必要な下向きのフォア
昨日の、前向きなフォアハンドの続き。
前向きに打つことが出来なければいい当たりが出来ない。
いいあたりが出来なければ武器になりにくい。
いい当たりが出来たら、次はどうなるかというと
参った相手のボールが浅くなる。
浅くなったボールを打ち込むには、飛距離を短くしなくてはならない。
短くなったボールを打ち込めなくては、やはり最終兵器にはなりにくい。
トップスピンをかなり打てる人の中にかなり多くある症状なのだ。
実は昨日、印西のうちのクラブで男性会員のNさんにアドバイスした内容なのだ。
Nさんにかぎらず、その人はたいてい、まっすぐ、打球方向上にトップスピンをかけている。
フィニッシュが左肩の上になっているのが特徴。
これは通常、インサイドアウトでも、アウトサイドインでもないのだが
本人はインサイドアウトを意識していることも多いようだ。
ここははっきりと、アウトサイドインと言い切っておく。
これは、ナダルの外から中へとしっかり引っ張り込んだ
必殺の逆クロス、動画と連続写真だ。
これは、ベースラインからのショットだが、それでさえ
これくらい引っ張り込んで、アウトサイドイン、上体の左下にフィニッシュするのだ。
(サウスポーのナダルは右下だが)
そして、引っ張り込み方向でボールの飛距離を自在にコントロールする。
もちろんラケット面は逆クロス方向を向いていて、ボールはそっちへ飛んでいく。
昨日の、前向きなフォアハンドはこれの大前提。
前向きでなければ、上体の左下へのフィニッシュは出来ない。
テイクバックからしっかり面が出来ていれば、初級は卒業。
昨日の前向きがしっかり出来れば、中級も卒業。
今日のアウトサイドイン、左下へのフィニッシュが出来れば、上級も卒業。
次は回転量も自在にコントロールしながら、一流選手への道をまっしぐらだ。
前向きに打つことが出来なければいい当たりが出来ない。
いいあたりが出来なければ武器になりにくい。
いい当たりが出来たら、次はどうなるかというと
参った相手のボールが浅くなる。
浅くなったボールを打ち込むには、飛距離を短くしなくてはならない。
短くなったボールを打ち込めなくては、やはり最終兵器にはなりにくい。
トップスピンをかなり打てる人の中にかなり多くある症状なのだ。
実は昨日、印西のうちのクラブで男性会員のNさんにアドバイスした内容なのだ。
Nさんにかぎらず、その人はたいてい、まっすぐ、打球方向上にトップスピンをかけている。
フィニッシュが左肩の上になっているのが特徴。
これは通常、インサイドアウトでも、アウトサイドインでもないのだが
本人はインサイドアウトを意識していることも多いようだ。
ここははっきりと、アウトサイドインと言い切っておく。
これは、ナダルの外から中へとしっかり引っ張り込んだ
必殺の逆クロス、動画と連続写真だ。
これは、ベースラインからのショットだが、それでさえ
これくらい引っ張り込んで、アウトサイドイン、上体の左下にフィニッシュするのだ。
(サウスポーのナダルは右下だが)
そして、引っ張り込み方向でボールの飛距離を自在にコントロールする。
もちろんラケット面は逆クロス方向を向いていて、ボールはそっちへ飛んでいく。
昨日の、前向きなフォアハンドはこれの大前提。
前向きでなければ、上体の左下へのフィニッシュは出来ない。
テイクバックからしっかり面が出来ていれば、初級は卒業。
昨日の前向きがしっかり出来れば、中級も卒業。
今日のアウトサイドイン、左下へのフィニッシュが出来れば、上級も卒業。
次は回転量も自在にコントロールしながら、一流選手への道をまっしぐらだ。
2011年08月14日
前向きなフォアハンド
今日は印西のうちのクラブで会員さん達とプレー。
暑さと、お墓参りだろうか
道路は渋滞していたが、クラブはずいぶん空いていた。
いつもは練習無しで、いきなり試合なのだが
ちょうど同じくらいに来場した女性会員のIさんのウォームアップに付き合った。
ショートラリーの後、ベースラインからのラリー。
Iさんのフォアハンドがなんか窮屈そう。
特にフォアハンド側に走って打つときに苦労している。
腰や、上体が少し前向きで追いつけば打ちやすいことを説明して、見本を見せる。
見本がオープンスタンスだったので彼女もオープンスタンス。
足はクローズドでも、腰や上体がオープンで近づけば打てることを説明。
クローズドでも、すぐに出来るようになった。
いいフォアハンドを打つためには、とにかく前向きが大切。
前を向かないと自分が邪魔になり、振りぬくことが出来ないのだ。
フェデラーの動画と連続写真で、そこんとこを確認しよう。
ちゃんと前を向いているでしょう。
特に踏み込んだ左足のつま先が、最初から前向きになっていること
インパクト前のコマで、上体がすでに前を向いていることに注目して欲しい。
フォアハンドは身も心も、前向きの必要があるのだ。
Iさんもこの前向きでかなり、いいフォアハンドを打てるようになった。
しかし、じつは正面に緩いボールを送ると、まだエラーが出る。
これは余裕がありすぎで、足が止まってしまい、しかも横向きが復活してしまう。
まあ理屈は簡単なので
最後まで足を動かし、最後の最後に止めるやいなや打つ。
余裕があっても下半身を前向きに構えること。
この二つをやってもらうことで、Iさんのフォアはまた1段階、上に上がった。
早くうちの看板選手になって欲しい。
2011年08月08日
フォア凹型のテイクバック
『Kohei』 さんからフォアハンドの質問をいただきました。
実はフォアとは書いていないのですが、たぶんフォアでしょう。
そしてたぶんトップスピンが打ちたいのだと解釈しました。
以下がそのコメントの全文です。
はじめてコメントします
僕は部活でテニスをやっているのですが、ショットが低い弾道ばかりで安定しません
高い弾道の安定したショットを打ちたいのですがなかなかできません
どうすればよいでしょうか?
あと 〈 凹型の弧を描いて、その形のまま引き、そのままの形で打つ。〉
の凹型の弧というのがどういうものなのでしょうか?
投稿者 Kohei 2011/08/06 21:07
私の答えです。
高い弾道の安定したショットというのはトップスピンでしょうね。
これは選手の必需品ですのでぜひマスターしてください。
さて、凹型の弧というのは肩を支点にした振り子型のスウィングのことです。
結論を出しちゃうと、こうゆうふうに振ることです。
以前に使った写真ですが、東戸塚松原テニススクールの清水コーチです。
12月なので寒くないウェアーです。
まず、インパクトの面を作り
その面のまま、弧を描いて後方に引いていきます。
弧を描くので、高いテイクバックになります。 (もっと高くてもかまいません)
下に向いて振りはじめます。
最下点。
インパクト。 (手首の形を固定、腕は捻らないので最初の面のまま出てきます)
そのまま振り上げていきます。
最下点より前の打点で捉えれば
アッパースウィング状態でインパクトし、自然にトップスピンになります。
最初はこの単純な振り子スウィングでトップスピンを覚えてください。
特にテイクバックでこの振り子がとっても重要なのです。
慣れてきたら、後を膨らませて、ループスウィングしていけばいいのです。
それはまたこの次に。
実はフォアとは書いていないのですが、たぶんフォアでしょう。
そしてたぶんトップスピンが打ちたいのだと解釈しました。
以下がそのコメントの全文です。
はじめてコメントします
僕は部活でテニスをやっているのですが、ショットが低い弾道ばかりで安定しません
高い弾道の安定したショットを打ちたいのですがなかなかできません
どうすればよいでしょうか?
あと 〈 凹型の弧を描いて、その形のまま引き、そのままの形で打つ。〉
の凹型の弧というのがどういうものなのでしょうか?
投稿者 Kohei 2011/08/06 21:07
私の答えです。
高い弾道の安定したショットというのはトップスピンでしょうね。
これは選手の必需品ですのでぜひマスターしてください。
さて、凹型の弧というのは肩を支点にした振り子型のスウィングのことです。
結論を出しちゃうと、こうゆうふうに振ることです。
以前に使った写真ですが、東戸塚松原テニススクールの清水コーチです。
12月なので寒くないウェアーです。
まず、インパクトの面を作り
その面のまま、弧を描いて後方に引いていきます。
弧を描くので、高いテイクバックになります。 (もっと高くてもかまいません)
下に向いて振りはじめます。
最下点。
インパクト。 (手首の形を固定、腕は捻らないので最初の面のまま出てきます)
そのまま振り上げていきます。
最下点より前の打点で捉えれば
アッパースウィング状態でインパクトし、自然にトップスピンになります。
最初はこの単純な振り子スウィングでトップスピンを覚えてください。
特にテイクバックでこの振り子がとっても重要なのです。
慣れてきたら、後を膨らませて、ループスウィングしていけばいいのです。
それはまたこの次に。
2011年08月06日
フォアの打点が遅れるが
打点が後ろ気味という、『ステニ』 さんからの質問です。
本当の質問はフォアハンドのテイクバックで外旋するというのはどうゆうこと?
という部分なのですが
サーキュラーな引き方、という事でそれに触れましたので
今日はそのコメントの後半部分についての解説です。
以下がそのコメントの後半部分です。
・・・ 前半部分は省略 ・・・
それと、フォアなんですけど、フェデラー選手みたいに、ボールを打点付近までに見るようにしたら、エラー減りました。もちろん当たってるときは絶対見てないと思うんですけど、だけど打点付近まで見るようにしたら、ボールをコントロールできる感覚が出てきたんです。
それでボールを見るようにしたら、結果的に打点が以前と比べて後ろになったというか。こんな感じなんです、不思議ですね・・・。
投稿者 ステニ 2011/08/01 08:48
私の解説です。
ボールをインパクトでしっかり捕らえるために
ボールの飛んでくる軌跡とタイミングを完璧に予想する必要があります。
そのためにボールを良く観ます。
ボールを良く観るという意識は、一流選手は必ず持っています。
良く観るという意識が、まだ見えていない、これから飛んでいくであろう軌跡まで見せるのです。
ボールの軌跡を想像しながら、実際の画像と比較し修正する
修正することで、飛行曲線の軌道計算式を常に書き直す。
最後の50cmくらいは、最新の軌道計算式のみで打点をイメージする。
見ることと、想像することが渾然一体になった状態。
これが、『ボールをよく観ている状態』 なのです。
「あなたはボールを最後まで見ていましたか?」 と聞かれたら
「もちろん見てます」 と答える。
でも良く考えたら、インパクトでボールがつぶれたところまで見た覚えはない。
でも、最後まで見ていたつもりはある。
実際、どんぴしゃのタイミングでボールを捕らえるには
予測したボールを打つしかない。
美味しい打点に来るまで確認して打ったら
当たるのはもう少し後ろになってしまうからだ。
したがって、結論は打点まではボールを見ないで、自分のイメージを信じて打つ。
という事なのですが。
『ステニ』 さんの場合は打点付近まで、ボールを見るという意識が
集中力を呼び、ボールの予測を助けているのではないでしょうか。
それがコントロールの良さにも影響を及ぼしている。
ですがあまりにも見すぎると、古いデータの後追い制御になって、打点が後ろになる。
もしも、打点を前に戻したいのであれば、対策ですが
意識的に最後の50cmくらいは見ないのだけれど、しっかりボールをイメージする。
それを実際に打つときにやることももちろんですが
ボールを想像して、何回か素振りしてみる。
しっかりボールを観るようにしましょう。
ところで、フェデラーは本当にボールを良く見ているのでしょうか?
それとも彼がそう言ったのでしょうか?
テニスのコーチや解説者でも、自分はボールをよく見ないのに
他人には、「ボールをよく見ましょう」 と言っている人が多いのですが。
私の知り合いの範囲ですが
最後までボールを見ている人の方が、芯を外す人が多いような気がします。
本当の質問はフォアハンドのテイクバックで外旋するというのはどうゆうこと?
という部分なのですが
サーキュラーな引き方、という事でそれに触れましたので
今日はそのコメントの後半部分についての解説です。
以下がそのコメントの後半部分です。
・・・ 前半部分は省略 ・・・
それと、フォアなんですけど、フェデラー選手みたいに、ボールを打点付近までに見るようにしたら、エラー減りました。もちろん当たってるときは絶対見てないと思うんですけど、だけど打点付近まで見るようにしたら、ボールをコントロールできる感覚が出てきたんです。
それでボールを見るようにしたら、結果的に打点が以前と比べて後ろになったというか。こんな感じなんです、不思議ですね・・・。
投稿者 ステニ 2011/08/01 08:48
私の解説です。
ボールをインパクトでしっかり捕らえるために
ボールの飛んでくる軌跡とタイミングを完璧に予想する必要があります。
そのためにボールを良く観ます。
ボールを良く観るという意識は、一流選手は必ず持っています。
良く観るという意識が、まだ見えていない、これから飛んでいくであろう軌跡まで見せるのです。
ボールの軌跡を想像しながら、実際の画像と比較し修正する
修正することで、飛行曲線の軌道計算式を常に書き直す。
最後の50cmくらいは、最新の軌道計算式のみで打点をイメージする。
見ることと、想像することが渾然一体になった状態。
これが、『ボールをよく観ている状態』 なのです。
「あなたはボールを最後まで見ていましたか?」 と聞かれたら
「もちろん見てます」 と答える。
でも良く考えたら、インパクトでボールがつぶれたところまで見た覚えはない。
でも、最後まで見ていたつもりはある。
実際、どんぴしゃのタイミングでボールを捕らえるには
予測したボールを打つしかない。
美味しい打点に来るまで確認して打ったら
当たるのはもう少し後ろになってしまうからだ。
したがって、結論は打点まではボールを見ないで、自分のイメージを信じて打つ。
という事なのですが。
『ステニ』 さんの場合は打点付近まで、ボールを見るという意識が
集中力を呼び、ボールの予測を助けているのではないでしょうか。
それがコントロールの良さにも影響を及ぼしている。
ですがあまりにも見すぎると、古いデータの後追い制御になって、打点が後ろになる。
もしも、打点を前に戻したいのであれば、対策ですが
意識的に最後の50cmくらいは見ないのだけれど、しっかりボールをイメージする。
それを実際に打つときにやることももちろんですが
ボールを想像して、何回か素振りしてみる。
しっかりボールを観るようにしましょう。
ところで、フェデラーは本当にボールを良く見ているのでしょうか?
それとも彼がそう言ったのでしょうか?
テニスのコーチや解説者でも、自分はボールをよく見ないのに
他人には、「ボールをよく見ましょう」 と言っている人が多いのですが。
私の知り合いの範囲ですが
最後までボールを見ている人の方が、芯を外す人が多いような気がします。
2011年08月04日
サーキュラーな引き方
『yanase』 さんからフォアハンドのテイクバックについて質問をいただきました。
『ステニ』 さんからも同様の質問をいただいています。
以下が『yanase』 さんのコメント、全文です。
いつも、ブログを興味深く拝見させていただいております。
ところでふと疑問に思ったことがあるのでコメントさせていただきました。
フォアハンドのテイクバックの話なのですが、いつも凹型で引くというお話をされいるかと思うのですが、スクールのコーチにはサーキュラースイングをするようにといつも言われます。
松原コーチはこの二つのスイングの違いをどのようにお考えでしょうか?
私はサーキュラースイングはイメージとしては円を描くように引くイメージで、どちらかといえば、松原コーチがしないようにと言われている凸型スイングに思えなくもないかと考えております。
ばかみたいな質問ですが、ずっと気になっていたので、質問させていただきました。
お忙しいと思いますが、答えていただけると幸いです。
投稿者 yanase 2011/07/31 22:32
私の答えです。
私は面を正確にインパクトに出すため、振り子型のスウィングを推奨しています。
振り子ですと腕を外旋、内旋せずに動かせるからです。
そして、プロが使っているサーキュラーのテイクバックもこれの応用と考えています。
まず、基本になる振り子ですが、これは往復運動です。
インパクトの形を作って
振り子でテイクバックしていくと
最高地点はこんな形になります。
これを逆方向に戻すと最初のインパクトの形に正確に戻るのです。
いつも一定の打点で、しかも低めで取れれば、これで充分なのですが
実戦ではいろいろな高さにボールが来るため、その調整が必要になります。
ここからはプロの打ち方、高い構えからのサーキュラーです。
プロの打ち合いは高い打点が多いので、構えを高めにし
振り子より早めに、上体の右側で、外旋しないように(凹型に)上げ始め
そのために、ラケット面は外を向いていきます。
(後半は少し凸型に)上体の右側でサークルを描いて、引いていくのです。
振り子とほぼ同じ形、同じ面の向きになったでしょう。
このいい例に対し、悪い例ですが
上体の左側に構え
安易に上げていくと、腕が外旋してしまい
面が上向きになって、テイクバックを終えるのです。
この面でそのまま振り出せば上向きの面でインパクトになり
当然アウトになります。
わかりやすくするため、外旋が極端になっていますが
この位置で面が上向きまでいかなくても
横向きくらいですと間違いなくトッチラカリマス。
サーキュラーのサークルは
身体の右側、打球方向の反対側でやるべきで
前から上げていくと面を下向きに引くつもりでも
予定より少し上向きになりますので要注意です。
『ステニ』 さんからも同様の質問をいただいています。
以下が『yanase』 さんのコメント、全文です。
いつも、ブログを興味深く拝見させていただいております。
ところでふと疑問に思ったことがあるのでコメントさせていただきました。
フォアハンドのテイクバックの話なのですが、いつも凹型で引くというお話をされいるかと思うのですが、スクールのコーチにはサーキュラースイングをするようにといつも言われます。
松原コーチはこの二つのスイングの違いをどのようにお考えでしょうか?
私はサーキュラースイングはイメージとしては円を描くように引くイメージで、どちらかといえば、松原コーチがしないようにと言われている凸型スイングに思えなくもないかと考えております。
ばかみたいな質問ですが、ずっと気になっていたので、質問させていただきました。
お忙しいと思いますが、答えていただけると幸いです。
投稿者 yanase 2011/07/31 22:32
私の答えです。
私は面を正確にインパクトに出すため、振り子型のスウィングを推奨しています。
振り子ですと腕を外旋、内旋せずに動かせるからです。
そして、プロが使っているサーキュラーのテイクバックもこれの応用と考えています。
まず、基本になる振り子ですが、これは往復運動です。
インパクトの形を作って
振り子でテイクバックしていくと
最高地点はこんな形になります。
これを逆方向に戻すと最初のインパクトの形に正確に戻るのです。
いつも一定の打点で、しかも低めで取れれば、これで充分なのですが
実戦ではいろいろな高さにボールが来るため、その調整が必要になります。
ここからはプロの打ち方、高い構えからのサーキュラーです。
プロの打ち合いは高い打点が多いので、構えを高めにし
振り子より早めに、上体の右側で、外旋しないように(凹型に)上げ始め
そのために、ラケット面は外を向いていきます。
(後半は少し凸型に)上体の右側でサークルを描いて、引いていくのです。
振り子とほぼ同じ形、同じ面の向きになったでしょう。
このいい例に対し、悪い例ですが
上体の左側に構え
安易に上げていくと、腕が外旋してしまい
面が上向きになって、テイクバックを終えるのです。
この面でそのまま振り出せば上向きの面でインパクトになり
当然アウトになります。
わかりやすくするため、外旋が極端になっていますが
この位置で面が上向きまでいかなくても
横向きくらいですと間違いなくトッチラカリマス。
サーキュラーのサークルは
身体の右側、打球方向の反対側でやるべきで
前から上げていくと面を下向きに引くつもりでも
予定より少し上向きになりますので要注意です。
2011年08月02日
ボールを押す感覚 続編
『いわし頭』 さんから、早速コメントをいただきました。
コメントで返すつもりで書き始めましたが自分でも内容が面白くなり
こちらに方針転換です。
以下がそのコメントの全文です。
いつも迅速なご回答有難うございます。
確かに私のパートナー(彼)はトップスピナーではありませんね。どちらかと言えばフラットドライバーです。
彼の打ち方は、こすると言うよりフラットで引っ張叩いているように見えます。
私は彼の打ち方はインパクトまでいい加減と言いました。これは本人の言葉を借りたのですが、私から見る限りテイクバックはかなり小さく、そこから急速加速し、スウィングスピードを上げてるように見えます。
この打ち方ですと、ブレは抑えられますが、彼のようにエッグボールに近い強打を打つためには、かなりの筋力が必要になるように思えるのです。それが私にはできそうにない所以です。
彼はこの打ち方を昔スクールで教わったと言っていますが!?
投稿者 いわし頭 2011/08/02 05:35
私の答えです。
パートナーさんはやはりフラット屋さんなのですね。
しかもお話だと、小さなテイクバックの錦織タイプのようです。
小さなテイクバックでも上体の開きからの腕のしなりで
充分スピードは出ます。
フォアハンドでパンチのあるボールを打つためには
大きなテイクバックよりしっかり前を向くことがより大切です。
そして、錦織を見れば筋力だけでないことがわかると思います。
普通の男の子以上のの筋力は必要ですが、技です。
これは同じようなタイプの、アンドレ・アガシの動画と連続写真です。
上体は腕が振り出される前に前向きになります。
肘が前に行き、ラケットが一瞬遅れて出てきて、パンチです。
私自身も、フラットにして叩き込む時は
テイクバックは相対的に小さめになり
しっかり前向きで打つようにしています。
これはフラットで打つ時には比較的高い打点の時が多いため
ということもあるようです。
高い打点ほど前向きにならないと
そして、アウトサイドインで振らなくてはならないからです。
そしてこの前向きの姿勢を保ったところから
打球方向へ押し込んでいく感覚になるのです。
(あくまでも感覚、実際は腕を引っ張るのだが、ラケット面は押し込んでいく)
そしてこの感覚
ドラゴンボールの孫悟空
そうですあの、カメハメ波を直線的に打ち出す感覚なのです。
「食らえ、ベジータ」 「ハッハッハ」
ところで、エッグボールというのは強烈なヘビートップスピン。
フラットボールとは少し球質が違うかもしれません。
それと、「彼はこの打ち方を昔スクールで教わった」 とのこと
なかなか、斬新なスクールなのか、変なコーチと会っちゃったんですね。
コメントで返すつもりで書き始めましたが自分でも内容が面白くなり
こちらに方針転換です。
以下がそのコメントの全文です。
いつも迅速なご回答有難うございます。
確かに私のパートナー(彼)はトップスピナーではありませんね。どちらかと言えばフラットドライバーです。
彼の打ち方は、こすると言うよりフラットで引っ張叩いているように見えます。
私は彼の打ち方はインパクトまでいい加減と言いました。これは本人の言葉を借りたのですが、私から見る限りテイクバックはかなり小さく、そこから急速加速し、スウィングスピードを上げてるように見えます。
この打ち方ですと、ブレは抑えられますが、彼のようにエッグボールに近い強打を打つためには、かなりの筋力が必要になるように思えるのです。それが私にはできそうにない所以です。
彼はこの打ち方を昔スクールで教わったと言っていますが!?
投稿者 いわし頭 2011/08/02 05:35
私の答えです。
パートナーさんはやはりフラット屋さんなのですね。
しかもお話だと、小さなテイクバックの錦織タイプのようです。
小さなテイクバックでも上体の開きからの腕のしなりで
充分スピードは出ます。
フォアハンドでパンチのあるボールを打つためには
大きなテイクバックよりしっかり前を向くことがより大切です。
そして、錦織を見れば筋力だけでないことがわかると思います。
普通の男の子以上のの筋力は必要ですが、技です。
これは同じようなタイプの、アンドレ・アガシの動画と連続写真です。
上体は腕が振り出される前に前向きになります。
肘が前に行き、ラケットが一瞬遅れて出てきて、パンチです。
私自身も、フラットにして叩き込む時は
テイクバックは相対的に小さめになり
しっかり前向きで打つようにしています。
これはフラットで打つ時には比較的高い打点の時が多いため
ということもあるようです。
高い打点ほど前向きにならないと
そして、アウトサイドインで振らなくてはならないからです。
そしてこの前向きの姿勢を保ったところから
打球方向へ押し込んでいく感覚になるのです。
(あくまでも感覚、実際は腕を引っ張るのだが、ラケット面は押し込んでいく)
そしてこの感覚
ドラゴンボールの孫悟空
そうですあの、カメハメ波を直線的に打ち出す感覚なのです。
「食らえ、ベジータ」 「ハッハッハ」
ところで、エッグボールというのは強烈なヘビートップスピン。
フラットボールとは少し球質が違うかもしれません。
それと、「彼はこの打ち方を昔スクールで教わった」 とのこと
なかなか、斬新なスクールなのか、変なコーチと会っちゃったんですね。
2011年08月01日
ボールを押す感覚
『いわし頭』 さんから質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは!
今日はボールを押すということについて教えていただきたく思います。
私のパートナー(16歳下)は豪打の持ち主ですが、どうも私と打ち方が根本的に違うようなのです。
具体的にフォアのことなのですが、私はスウィング自体でボールを飛ばす(素振りして、たまたまそこにボールがあるような)感覚なのですが、パートナーはインパクトまでは適当、しかしそこからグイ~ッとボールを押して飛ばしてんるんだそうです。
これは、前にコーチが言っていた、ボルグが大げさなほどのフォロースルーといってられたことと同じことなのでしょうか?
パートナーの打ち方は、ものすごく力が入りそうで、私にはとても真似できそうにないのですが。
投稿者 いわし頭 2011/07/30 13:24
適当という言葉は
イイカゲンにという意味と
良い加減でという意味と両方ある。
パートナーさんの才能は、前半をイイカゲンに振っているので
振り子のリズムを自然に掴んでいるのだろう。
つまりちょうどどんぴしゃのテンポで振っていっているのだと思う。
しかも、無意識に垂直なラケット面を感じながら。
そして、インパクト後は凄い勢いで振り切る。
これはおっしゃるとおり、私がボルグを例に挙げた
インパクト後のスピードアップに相当する振り切りを示しているのだと思う。
だけど、あくまでも推測、ボルグに取材したことはないが
ボルグには押していっている感覚はないと思う。
あくまでも凄い振り切り。
この理由はボルグがヘビートップスピナーだからなのだ。
トップスピン、それもヘビートップスピンともなると
打点でのスウィング方向とボールの飛んでいく方向は相当違う。
ボールの飛んでいかない方向に振り切る以上
押していく感覚はありえないのだ。
もしあるとすると、フラット性に打つ場合だろう。
その場合、インパクト付近では
スウィング方向と打球方向がほぼ一致するからなのだ。
私自身がそうなのだが
トップスピンでは、凄い振り切り意識しかないのだが
フラットでひっぱたく時は、打球方向へ押し込む意識が若干ある。
この若干あるというのは、私がトップスピンがメインで
フラットにも打つのだが、それがメインではないからなのだろう。
フラットがメインの人ならもっと明確にあるのではないだろうか。
『いわし頭』 さんのパートナーは、かなり厚い当たりの人なのではないですか?
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは!
今日はボールを押すということについて教えていただきたく思います。
私のパートナー(16歳下)は豪打の持ち主ですが、どうも私と打ち方が根本的に違うようなのです。
具体的にフォアのことなのですが、私はスウィング自体でボールを飛ばす(素振りして、たまたまそこにボールがあるような)感覚なのですが、パートナーはインパクトまでは適当、しかしそこからグイ~ッとボールを押して飛ばしてんるんだそうです。
これは、前にコーチが言っていた、ボルグが大げさなほどのフォロースルーといってられたことと同じことなのでしょうか?
パートナーの打ち方は、ものすごく力が入りそうで、私にはとても真似できそうにないのですが。
投稿者 いわし頭 2011/07/30 13:24
適当という言葉は
イイカゲンにという意味と
良い加減でという意味と両方ある。
パートナーさんの才能は、前半をイイカゲンに振っているので
振り子のリズムを自然に掴んでいるのだろう。
つまりちょうどどんぴしゃのテンポで振っていっているのだと思う。
しかも、無意識に垂直なラケット面を感じながら。
そして、インパクト後は凄い勢いで振り切る。
これはおっしゃるとおり、私がボルグを例に挙げた
インパクト後のスピードアップに相当する振り切りを示しているのだと思う。
だけど、あくまでも推測、ボルグに取材したことはないが
ボルグには押していっている感覚はないと思う。
あくまでも凄い振り切り。
この理由はボルグがヘビートップスピナーだからなのだ。
トップスピン、それもヘビートップスピンともなると
打点でのスウィング方向とボールの飛んでいく方向は相当違う。
ボールの飛んでいかない方向に振り切る以上
押していく感覚はありえないのだ。
もしあるとすると、フラット性に打つ場合だろう。
その場合、インパクト付近では
スウィング方向と打球方向がほぼ一致するからなのだ。
私自身がそうなのだが
トップスピンでは、凄い振り切り意識しかないのだが
フラットでひっぱたく時は、打球方向へ押し込む意識が若干ある。
この若干あるというのは、私がトップスピンがメインで
フラットにも打つのだが、それがメインではないからなのだろう。
フラットがメインの人ならもっと明確にあるのではないだろうか。
『いわし頭』 さんのパートナーは、かなり厚い当たりの人なのではないですか?
2011年07月31日
フォア後ろ目の打点
腕を伸ばして打つと打ちやすいということで
7月22日に「ストレートアームフォア」で取り上げさせていただいた
『ステニ』 さんから、再度質問をいただきました。
フォアハンドで打点が後ろ目の方がうちやすいが、というお話し。
以下がそのコメントの全文です
わかりやすい説明ありがとうございました。あの、なぜかわからないんですけど、フォアハンドで僕はどうやら打点がやや後ろ目のほうが打ちやすいようです。一般的には、グリップ厚いと前で打ちなさい、というじゃないですか。それにも関らずです・・。これってOKなんでしょうか?
具体的には、多分僕のグリップはセミウエスタンだと思います。そして、後ろ目というのは、体からほんの少し前程度です。体からほんの少し前だと、ラケットとボールの接触時間が長いように感じて、フラットにもスピンにも打ちやすい気がするんです。たいてい腰の高さ当たりで捉えるようにしています。コーチがもっと前で捕えろばっか言うんですけど、ここ最近は無視しています。
投稿者 ステニ 2011/07/27 09:58
私の答えです。
薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。
イースタンから見れば厚めのグリップであるセミウェスタンも
現代のプロの常識グリップ、ウェスタンから見れば、充分薄めです。
現代のプロのグリップを分類すれば
イースタン かなり薄めの人
セミウェスタン 普通の中のやや薄め
ウェスタン 普通か、普通の中のやや厚め
フルウェスタン かなり厚めの人
こんな感じでしょうか。
セミウェスタンはフェデラーがそうであるように
腕を伸ばし気味の打ち方にもあっています。
ここまでは先日の話の復習みたいなものですね。
さて打点の前後位置の話。
前提として、インパクトの面はほぼ垂直なはずです。
そうすると、どこで捕らえれば垂直になりやすいかという事ですね。
厚いグリップほど前になるというのは当然ですが
薄いグリップなら後ろであっても当然。
だから、「薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。」
と言ったのです。
そしてこの前後位置、その人の手の形、関節の可動域によって違うのです。
同じグリップなら同じ角度、というわけではないのです。
たとえば、フェデラーはかなり手首を折ることによって、打点を前にしています。
ですから、そこまで手首の角度を作れないなら
後ろ気味のほうが打ちやすい、という人がいてもおかしくないと思います。
ただ一つだけ気をつけなくてはいけないことですが
テイクバックで凸型に引いてしまう人
つまり、外旋しながら引いていく人です。
この人は打点を後ろ目にして打つと
面が被り気味になって、垂直面が作りやすいのです。
面がインパクトで上向きになるのをある程度キャンセルできるのですが
絶対的なパワーが落ちてしまいます。
もちろん正確なコントロールが得られにくいですし
腕の負担も大きくなり
肩の前部分や肘を痛めたりする原因になります。
じつは、このことがちょっと匂います。
本音を言いますと
同じ質問をしてきた人が10人いたら
たぶん8人はこちらの理由だと思います。
『ステニ』 さんが残りの2人の側であることを祈ります。
さて、これをチェックしてみて問題がないようでしたら
少しくらい後ろ目の打点でも構わないと思います。
7月22日に「ストレートアームフォア」で取り上げさせていただいた
『ステニ』 さんから、再度質問をいただきました。
フォアハンドで打点が後ろ目の方がうちやすいが、というお話し。
以下がそのコメントの全文です
わかりやすい説明ありがとうございました。あの、なぜかわからないんですけど、フォアハンドで僕はどうやら打点がやや後ろ目のほうが打ちやすいようです。一般的には、グリップ厚いと前で打ちなさい、というじゃないですか。それにも関らずです・・。これってOKなんでしょうか?
具体的には、多分僕のグリップはセミウエスタンだと思います。そして、後ろ目というのは、体からほんの少し前程度です。体からほんの少し前だと、ラケットとボールの接触時間が長いように感じて、フラットにもスピンにも打ちやすい気がするんです。たいてい腰の高さ当たりで捉えるようにしています。コーチがもっと前で捕えろばっか言うんですけど、ここ最近は無視しています。
投稿者 ステニ 2011/07/27 09:58
私の答えです。
薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。
イースタンから見れば厚めのグリップであるセミウェスタンも
現代のプロの常識グリップ、ウェスタンから見れば、充分薄めです。
現代のプロのグリップを分類すれば
イースタン かなり薄めの人
セミウェスタン 普通の中のやや薄め
ウェスタン 普通か、普通の中のやや厚め
フルウェスタン かなり厚めの人
こんな感じでしょうか。
セミウェスタンはフェデラーがそうであるように
腕を伸ばし気味の打ち方にもあっています。
ここまでは先日の話の復習みたいなものですね。
さて打点の前後位置の話。
前提として、インパクトの面はほぼ垂直なはずです。
そうすると、どこで捕らえれば垂直になりやすいかという事ですね。
厚いグリップほど前になるというのは当然ですが
薄いグリップなら後ろであっても当然。
だから、「薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。」
と言ったのです。
そしてこの前後位置、その人の手の形、関節の可動域によって違うのです。
同じグリップなら同じ角度、というわけではないのです。
たとえば、フェデラーはかなり手首を折ることによって、打点を前にしています。
ですから、そこまで手首の角度を作れないなら
後ろ気味のほうが打ちやすい、という人がいてもおかしくないと思います。
ただ一つだけ気をつけなくてはいけないことですが
テイクバックで凸型に引いてしまう人
つまり、外旋しながら引いていく人です。
この人は打点を後ろ目にして打つと
面が被り気味になって、垂直面が作りやすいのです。
面がインパクトで上向きになるのをある程度キャンセルできるのですが
絶対的なパワーが落ちてしまいます。
もちろん正確なコントロールが得られにくいですし
腕の負担も大きくなり
肩の前部分や肘を痛めたりする原因になります。
じつは、このことがちょっと匂います。
本音を言いますと
同じ質問をしてきた人が10人いたら
たぶん8人はこちらの理由だと思います。
『ステニ』 さんが残りの2人の側であることを祈ります。
さて、これをチェックしてみて問題がないようでしたら
少しくらい後ろ目の打点でも構わないと思います。
2011年07月29日
フォアハンド深さの打ち分け
『makotasu』 さんからフォアハンドの質問をいただきました。
以下がそのコメント全文です。
松原コーチ
いつも楽しく拝見させて頂いております。
さて、本日はフォアハンドのトップスピンストロークにおける短い球/深い球の打ち分け方について、ご教示頂ければと思っております。
相手から浅い球が返球され、それを短くコートに収める場合には、肘を支点としたコンパクトなワイパースイングを心がけております。一方、相手からの深い球を深く返す際には、肩を支点とした前方に大きく楕円を描くような大きなワイパースイングを心がけております。
フォアハンドのトップスピンストロークにおいて、短い球/深い球を打ち分ける方法として、上記のようなやり方は果たして適切でしょうか?(肘支点や肩支点の意識は果たして正しい意識でしょうか?)
また、他にも有効なやり方がありましたら、ぜひともご教示下さいませ。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/07/27 09:34
私の答えです。
Makotasu さんの打ち分け方、かなり、正しいのではないでしょうか。
これで打ち分けることが出来ると思います。
短く打つ時は肘を支点にするよう、小さく引き込んで、低くフィニッシュ。
深く打つ時は大き目のフォローになる。
しかし、あくまでも大きく遠くに引いて、フィニッシュで調節するのがいいと思います。
最初から肘中心のスウィングでは勢いがちょっと足りません。
やはり大きい、遠目のテイクバックから引っ張り込むことにより
すごい勢いと、短く打つのを両立できるのだと思います。
じゃあ、深く打つほうですが
やはり勢いと深さ両方ほしいですよね。
やはり大きく遠めに引いて、フィニッシュは引っ張り込むと、勢いが出ますよね。
でもこれじゃあ、短いのと一緒?
少し上に向かって打ちましょう。
ネットの上を高めに超えれば深く飛んでいきます。
インパクト付近でスウィングを上向きにし
短く打つ時よりも、インパクト後の最高位置をに高目にします。
そして左脇に一気に引っ張りこみます。
これで強いのと深いのが両立します。
プロは深く打つ時も腕を引っ張り込んで
左脇にフィニッシュしてますよね。
さてもうひとつ、深く打つ方法。
回転量を減らすのです。
フラットに打てば、ネットの少し上を鬼のようなボールが深く飛んでいきます。
この3種類、プラス、トップスピンロブ。
コースも深さもフルスウィングで自在に打ち分けたら、あなたもプロです。
以下がそのコメント全文です。
松原コーチ
いつも楽しく拝見させて頂いております。
さて、本日はフォアハンドのトップスピンストロークにおける短い球/深い球の打ち分け方について、ご教示頂ければと思っております。
相手から浅い球が返球され、それを短くコートに収める場合には、肘を支点としたコンパクトなワイパースイングを心がけております。一方、相手からの深い球を深く返す際には、肩を支点とした前方に大きく楕円を描くような大きなワイパースイングを心がけております。
フォアハンドのトップスピンストロークにおいて、短い球/深い球を打ち分ける方法として、上記のようなやり方は果たして適切でしょうか?(肘支点や肩支点の意識は果たして正しい意識でしょうか?)
また、他にも有効なやり方がありましたら、ぜひともご教示下さいませ。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/07/27 09:34
私の答えです。
Makotasu さんの打ち分け方、かなり、正しいのではないでしょうか。
これで打ち分けることが出来ると思います。
短く打つ時は肘を支点にするよう、小さく引き込んで、低くフィニッシュ。
深く打つ時は大き目のフォローになる。
しかし、あくまでも大きく遠くに引いて、フィニッシュで調節するのがいいと思います。
最初から肘中心のスウィングでは勢いがちょっと足りません。
やはり大きい、遠目のテイクバックから引っ張り込むことにより
すごい勢いと、短く打つのを両立できるのだと思います。
じゃあ、深く打つほうですが
やはり勢いと深さ両方ほしいですよね。
やはり大きく遠めに引いて、フィニッシュは引っ張り込むと、勢いが出ますよね。
でもこれじゃあ、短いのと一緒?
少し上に向かって打ちましょう。
ネットの上を高めに超えれば深く飛んでいきます。
インパクト付近でスウィングを上向きにし
短く打つ時よりも、インパクト後の最高位置をに高目にします。
そして左脇に一気に引っ張りこみます。
これで強いのと深いのが両立します。
プロは深く打つ時も腕を引っ張り込んで
左脇にフィニッシュしてますよね。
さてもうひとつ、深く打つ方法。
回転量を減らすのです。
フラットに打てば、ネットの少し上を鬼のようなボールが深く飛んでいきます。
この3種類、プラス、トップスピンロブ。
コースも深さもフルスウィングで自在に打ち分けたら、あなたもプロです。
2011年07月25日
腕を引っ張って加速するフォア
先日、私のレッスンに参加してくれた、Oさんから質問をいただいた。
バックハンドのテイクバックを高くしたことにより
トップスピンがよくかかるようになり、打球の勢いも増した方だ。
今日はその質問のうちのフォアハンドの話。
以下がそのコメントのフォアハンド部分です。
・・・ 前半省略 ・・・
2.フォアの正面を向くメリット
フォアで正面を向くのは力が入りやすいから。その「力が入りやすい」の「力」というのは「外から内に引っ張り込む力」だと感じています。
これは正しいでしょうか?
正面を向かなくても引っ張る力が得られるようなカラダの使い方を意識しています。
正面向いて振りぬこうとすると体軸を保つための筋力を使って疲れてしまうので(笑)
・・・ 後半もちょっと省略 ・・・
フォアの振りぬきは難しい。
あと何回か松原コーチのレッスンを受けたいです。
投稿者 参加者O 2011/07/21 16:24
私の答えです。
フォアハンドの状態をインパクトで前向きにすることには2つの意味があります。
1つはラケットの行き先を開けること。
バックハンドであれば
右肩が前にありますので、前方は開けている。
少しくらい、向きが違っていても振りぬくことができます。
フォアハンドの場合
横向きに構えますと右肩が後ろ側になり
インパクト後の振り抜きが難しくなります。
左半身がスウィングの行き先にあり、右腕の行き先がなくなってしまうのです。
しばらく前にした、インパクト後に最高速を持ってくる話を思い出してください。
横向きのまま打つとこの場所は、腕が左半身に当たって
速度がほぼ、ゼロになる場所なのです。
ですからトッププロはインパクトで前向きになり
フィニッシュはさらに90度、左を向いて終わるのです。
さて、前向きの2つ目の理由
これは、Oさんのおっしゃるとおりです。
伸ばし気味の腕を、引っ張って加速するのです。
ですからスウィングはアウトサイドインになり、ワイパーになるのです。
ただ、前向きにならなくても、腕の引張りを使う方法があります。
それがナダル打ちやシャラポワ打ちなのです。
打点を少し遅らせ
インパクト直前にうでをひっぱり上げ
フィニッシュを右肩の上に持って行きます。
短い距離で急加速し、思いがけない逆襲をするのです。
ただ、絶対的な速度は通常の前向きハードヒットには及びません。
1つ目にあげた理由もあり
前向きでしっかり打つのを基本にするのがいいと思います。
身体を使うのが大変であれば
構えで、あまり横向きにならなければいいと思います。
上体を垂直に保つ努力については
スウィングスピードがあるならどっち向きでもそれなりに大変だと思いますが
ナダル打ちのほうが軸が少しくらい曲がっても打てますので少し楽でしょうか。
だけど、前向きで打つのでも、やっているとなれちゃうと思います。
バックハンドのテイクバックを高くしたことにより
トップスピンがよくかかるようになり、打球の勢いも増した方だ。
今日はその質問のうちのフォアハンドの話。
以下がそのコメントのフォアハンド部分です。
・・・ 前半省略 ・・・
2.フォアの正面を向くメリット
フォアで正面を向くのは力が入りやすいから。その「力が入りやすい」の「力」というのは「外から内に引っ張り込む力」だと感じています。
これは正しいでしょうか?
正面を向かなくても引っ張る力が得られるようなカラダの使い方を意識しています。
正面向いて振りぬこうとすると体軸を保つための筋力を使って疲れてしまうので(笑)
・・・ 後半もちょっと省略 ・・・
フォアの振りぬきは難しい。
あと何回か松原コーチのレッスンを受けたいです。
投稿者 参加者O 2011/07/21 16:24
私の答えです。
フォアハンドの状態をインパクトで前向きにすることには2つの意味があります。
1つはラケットの行き先を開けること。
バックハンドであれば
右肩が前にありますので、前方は開けている。
少しくらい、向きが違っていても振りぬくことができます。
フォアハンドの場合
横向きに構えますと右肩が後ろ側になり
インパクト後の振り抜きが難しくなります。
左半身がスウィングの行き先にあり、右腕の行き先がなくなってしまうのです。
しばらく前にした、インパクト後に最高速を持ってくる話を思い出してください。
横向きのまま打つとこの場所は、腕が左半身に当たって
速度がほぼ、ゼロになる場所なのです。
ですからトッププロはインパクトで前向きになり
フィニッシュはさらに90度、左を向いて終わるのです。
さて、前向きの2つ目の理由
これは、Oさんのおっしゃるとおりです。
伸ばし気味の腕を、引っ張って加速するのです。
ですからスウィングはアウトサイドインになり、ワイパーになるのです。
ただ、前向きにならなくても、腕の引張りを使う方法があります。
それがナダル打ちやシャラポワ打ちなのです。
打点を少し遅らせ
インパクト直前にうでをひっぱり上げ
フィニッシュを右肩の上に持って行きます。
短い距離で急加速し、思いがけない逆襲をするのです。
ただ、絶対的な速度は通常の前向きハードヒットには及びません。
1つ目にあげた理由もあり
前向きでしっかり打つのを基本にするのがいいと思います。
身体を使うのが大変であれば
構えで、あまり横向きにならなければいいと思います。
上体を垂直に保つ努力については
スウィングスピードがあるならどっち向きでもそれなりに大変だと思いますが
ナダル打ちのほうが軸が少しくらい曲がっても打てますので少し楽でしょうか。
だけど、前向きで打つのでも、やっているとなれちゃうと思います。
2011年07月22日
ストレートアームフォア
『ステニ』 さんから、フォアハンドの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
自分もフォアハンドを安定しなかったんですが、先日あることを試したら安定しました。
それは、腕を伸ばして打つことです。雑誌で、ストレートアームフォアという特集を見ましたのでやってみました。腕伸ばすと、腕が余計な動きあまりしない気がするし、外から内に振れる気がします。
フェデラーやナダル選手がやっているストレートアームフォアについて、松原コーチのコメント聞いてみたいので、なにか検討加えてみてくれませんか?^^
投稿者 ステニ 2011/07/19 09:18
私の答えです。
こんなことをしてみてください。
ウェスタングリップでインパクトのところにフォアハンドの面を作ります。
そこから、ラケットを打球方向に向けたまま、徐々に腕を伸ばしていきます。
だんだん面が下を向いていくでしょう。
もちろん同じ向きのまま伸ばそうとすれば出来ますが
かなり伸ばしたところで、手首の角度が窮屈になっていきます。
だから、薄いグリップの人は腕を伸ばして打ちますし
グリップが厚めの人は、腕を寄り曲げて打つのです。
フォアハンドが安定しない人は、たいていアウトすることを悩んでいると思います。
たぶんネットではないと思います。
ですから、曲げていたときはアウトしないように面をかぶせたりする。
被せすぎるとネットする
ネットしないようにするとアウトする
トッチラカッテ不安定になるというストーリーです。
だから、腕が伸びて面が少し下向きになるのは
面を調整する必要性が下がり、安定方向だという事だと思います。
次にフェデラーやナダルのグリップはそれほど厚くないと思います。
特にフェデラーは薄めです。
当然、腕は伸ばし気味になります。
これはフェデラーのフォアハンド、動画と連続写真です。
薄ければ、伸ばし気味にしないと面が作れません。
じつは私もそう、セミウェスタンのグリップです。
それとパワーの話ですが
伸ばした腕を引っ張り込めば、曲げてくれば、スウィングスピードがアップします。
これはアウトサイドインのスウィングです。
プロはたいていそうだと思います。
グリップによって、かなり伸ばすか、そこそこ伸ばすかの違いです。
最後に気をつけなくてはいけないこと。
腕を伸ばしきらないようにしてください。
ほんのちょっとでもいいですから、肘は常に曲げておいてください。
伸びきった状態でインパクトすると肘に衝撃が来る可能性があります。
もう一つ、伸びきったところからはスムーズに曲げて行く事が出来にくいのです。
以下がそのコメントの全文です。
自分もフォアハンドを安定しなかったんですが、先日あることを試したら安定しました。
それは、腕を伸ばして打つことです。雑誌で、ストレートアームフォアという特集を見ましたのでやってみました。腕伸ばすと、腕が余計な動きあまりしない気がするし、外から内に振れる気がします。
フェデラーやナダル選手がやっているストレートアームフォアについて、松原コーチのコメント聞いてみたいので、なにか検討加えてみてくれませんか?^^
投稿者 ステニ 2011/07/19 09:18
私の答えです。
こんなことをしてみてください。
ウェスタングリップでインパクトのところにフォアハンドの面を作ります。
そこから、ラケットを打球方向に向けたまま、徐々に腕を伸ばしていきます。
だんだん面が下を向いていくでしょう。
もちろん同じ向きのまま伸ばそうとすれば出来ますが
かなり伸ばしたところで、手首の角度が窮屈になっていきます。
だから、薄いグリップの人は腕を伸ばして打ちますし
グリップが厚めの人は、腕を寄り曲げて打つのです。
フォアハンドが安定しない人は、たいていアウトすることを悩んでいると思います。
たぶんネットではないと思います。
ですから、曲げていたときはアウトしないように面をかぶせたりする。
被せすぎるとネットする
ネットしないようにするとアウトする
トッチラカッテ不安定になるというストーリーです。
だから、腕が伸びて面が少し下向きになるのは
面を調整する必要性が下がり、安定方向だという事だと思います。
次にフェデラーやナダルのグリップはそれほど厚くないと思います。
特にフェデラーは薄めです。
当然、腕は伸ばし気味になります。
これはフェデラーのフォアハンド、動画と連続写真です。
薄ければ、伸ばし気味にしないと面が作れません。
じつは私もそう、セミウェスタンのグリップです。
それとパワーの話ですが
伸ばした腕を引っ張り込めば、曲げてくれば、スウィングスピードがアップします。
これはアウトサイドインのスウィングです。
プロはたいていそうだと思います。
グリップによって、かなり伸ばすか、そこそこ伸ばすかの違いです。
最後に気をつけなくてはいけないこと。
腕を伸ばしきらないようにしてください。
ほんのちょっとでもいいですから、肘は常に曲げておいてください。
伸びきった状態でインパクトすると肘に衝撃が来る可能性があります。
もう一つ、伸びきったところからはスムーズに曲げて行く事が出来にくいのです。
2011年07月21日
短いフォアのワイパー
18日のレッスンに来てくれた、『tk23』 さんから、早速質問いただきました。
当日はワイパースウィングを感じてもらうため
肩より上の高い打点でのクロス打ちを、皆さんにやってもらいました。
それに対し、ストレートや逆クロスではどうかという質問です。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・ 前略 ・・・
質問
フォアサイドに短い球が来たときの決め方について
今日習った山なりの短い球の処理の様に、
前で高い打点でワイプする感じで打てばよいでしょうか?
特に逆クロスand/orストレートに打ち抜く際の注意点を教えてください。
投稿者 tk23 2011/07/18 19:40
私の答えです。
通常、フォアハンド、コースの打ち分けですと
逆クロスは身体の開きを腕のスウィングより先行させ
ラケットヘッドを遅らせて、逆クロス方向に向けます。
スウィング方向の説明のため、時計の絵を出します。
この時計の向こう側に向かって打つと思ってください。
時計が黄色い、ボールだと思ってもけっこうです。
逆クロスでは、ラケットヘッドを遅らせ
ボールをラケット面の先端に向かって転がしながら
3時から9時の方向にこすりながら打っていくイメージがあります。
トップスピン気味に打つには、4時から10時でしょうか。
ボールはサイドスピンがかかり、右に切れ込んでいきます。
つまり逆クロスは元々が、打球方向に対し、アウトサイドインのスウィングなのです。
ワイパースウィングにしても、この傾向は同じと考えていいでしょう。
ラケットヘッドを遅らせて、手首をコックさせれば、逆クロス。
ラケットヘッドを遅らせないよう、手首を固めて打てば、クロス。
ただし上体の向きはどちらに打つにもしっかり前を向かないと
アウトサイドインに振り抜けません。
次にワイパーの打点のとり方ですが、先ほどの時計の絵で
時計の後ろ側を打球方向に向ける。
(この場合は時計がボールだと思わないでください)
時計の外周に沿ってスウィングします。
つまり、4時、3時、2時、1時、12時、11時、10時、9時
8時でフィニッシュ。
そのスウィングの途中、肩口の高い打点なら1時の位置で捕らえる。
腰の高さの普通の打点なら、2時で
ひざ辺りの低い打点なら、3時で捕らえるイメージで打てばいいと思います。
そして、先日お話したように
スウィング最高速度はインパクト後、しかも斜め下向きで
11時か10時くらいで出します。
打点の高さですが
それは腰より少し上の美味しい位置が望ましいので
そこまで行ければ最高ですが、追いつかないときもある。
その時はひざの打点でも、ワイパーで、3時に捕らえて打てば
相当なボールを打ち込むことが出来ます。
ウィナーにすることも可能だと思います。
当日はワイパースウィングを感じてもらうため
肩より上の高い打点でのクロス打ちを、皆さんにやってもらいました。
それに対し、ストレートや逆クロスではどうかという質問です。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・ 前略 ・・・
質問
フォアサイドに短い球が来たときの決め方について
今日習った山なりの短い球の処理の様に、
前で高い打点でワイプする感じで打てばよいでしょうか?
特に逆クロスand/orストレートに打ち抜く際の注意点を教えてください。
投稿者 tk23 2011/07/18 19:40
私の答えです。
通常、フォアハンド、コースの打ち分けですと
逆クロスは身体の開きを腕のスウィングより先行させ
ラケットヘッドを遅らせて、逆クロス方向に向けます。
スウィング方向の説明のため、時計の絵を出します。
この時計の向こう側に向かって打つと思ってください。
時計が黄色い、ボールだと思ってもけっこうです。
逆クロスでは、ラケットヘッドを遅らせ
ボールをラケット面の先端に向かって転がしながら
3時から9時の方向にこすりながら打っていくイメージがあります。
トップスピン気味に打つには、4時から10時でしょうか。
ボールはサイドスピンがかかり、右に切れ込んでいきます。
つまり逆クロスは元々が、打球方向に対し、アウトサイドインのスウィングなのです。
ワイパースウィングにしても、この傾向は同じと考えていいでしょう。
ラケットヘッドを遅らせて、手首をコックさせれば、逆クロス。
ラケットヘッドを遅らせないよう、手首を固めて打てば、クロス。
ただし上体の向きはどちらに打つにもしっかり前を向かないと
アウトサイドインに振り抜けません。
次にワイパーの打点のとり方ですが、先ほどの時計の絵で
時計の後ろ側を打球方向に向ける。
(この場合は時計がボールだと思わないでください)
時計の外周に沿ってスウィングします。
つまり、4時、3時、2時、1時、12時、11時、10時、9時
8時でフィニッシュ。
そのスウィングの途中、肩口の高い打点なら1時の位置で捕らえる。
腰の高さの普通の打点なら、2時で
ひざ辺りの低い打点なら、3時で捕らえるイメージで打てばいいと思います。
そして、先日お話したように
スウィング最高速度はインパクト後、しかも斜め下向きで
11時か10時くらいで出します。
打点の高さですが
それは腰より少し上の美味しい位置が望ましいので
そこまで行ければ最高ですが、追いつかないときもある。
その時はひざの打点でも、ワイパーで、3時に捕らえて打てば
相当なボールを打ち込むことが出来ます。
ウィナーにすることも可能だと思います。
2011年07月17日
フォア基本中の基本
フェドカップ、ワールドグループ2のプレーオフ
日本対アルゼンチン(兵庫/ブルボンビーンズドーム、ハード)
本日、森田あゆみさんが勝ち、3勝目。
無事にワールドグループ2に復帰が決まりました。
男子のデビスカップに続き、おめでとうございます。
日本の若手プレーヤの頑張りに実績がついてきたようで
ぜひ、新たなテニスブームのさきがけになって欲しいと思います。
活躍の錦織、森田、土居の3選手は皆、素晴らしいフォアハンドの持ち主です。
一方、ヨーロッパのスウェーデンオープン
男子シングルスで地元のソデルリングが優勝しました。
ソデルリングといえばフォアハンドの強打。
錦織のコンパクトなパンチフォアとくらべて、大きな滑らかなフォームで
フォアハンド、対極の二人と言っていいと思います。
ソデルリングのフォアハンドは私が教科書と考えているような基本的なフォーム
面を作って、弧を描いて引き、そのまんま、味付け無しにぶん殴ります。
じつは私自身の打ち方もこの系統で
少し、古典的かなと思っていましたので
最新流行に復帰したようで、彼が活躍するととっても嬉しいのです。
私が説明しているフォアはこれだと思って、ぜひ観てください。
さて、フォアハンドに、『ゆっき』 さんから質問をいただいていました。
今日、以前のブログに同様の説明を見つけたので
取り消して欲しいと、再度コメントがはいったのですが
基本的なことは何度説明してもいいので、あえて、出させていただきました。
以下が、そのコメントの全文です。
フォアハンドのエラーが多くて困っております。どうかご教示願います。
「フォアの引きは脇を空けて」とありますが、スイングも脇は空けるでよろしいでしょうか?エラーを少なくする目的でスイングをコンパクトにしようと考え、テイクバックを小さく、スイングも脇を閉めて打っていたのですが、どうも、やはり試合になりとエラーが多くて、結局、ビビッてバックハンドに回り込んだりしています。よろしくお願いします。
投稿者 ゆっき 2011/07/15 22:41
私の答えです。
フォアハンドは腕のスウィングが大切で
うんと低い打点意外は、腕を持ち上げて
つまり脇を空けなくては打てません。
無理に脇を占めるとスウィングが不自然になり、エラーの原因になります。
打点が低くなれば、腕が下がりますので、自然に脇は閉まってきます。
さてフォアハンドを安定させるための基本中の基本ですが、2つです。
1、 インパクトの手首の形とラケット面をしっかり作り
凹型の弧を描いて、その形のまま引き、そのままの形で打つ。
2、上体を垂直にする。
ラケット面が正確に出来て、そのスウィングの軸がまっすぐなら
狂いようがないでしょ、ということです。
もう一つヒント。
3、インパクトで前向きになりましょう。
これは安定性にも少し関係しますが、むしろ、いい当たりのための基本です。
この3つがフォアハンドでいちばんの重要項目です。
ソデルリングをぜひ見てください。
日本対アルゼンチン(兵庫/ブルボンビーンズドーム、ハード)
本日、森田あゆみさんが勝ち、3勝目。
無事にワールドグループ2に復帰が決まりました。
男子のデビスカップに続き、おめでとうございます。
日本の若手プレーヤの頑張りに実績がついてきたようで
ぜひ、新たなテニスブームのさきがけになって欲しいと思います。
活躍の錦織、森田、土居の3選手は皆、素晴らしいフォアハンドの持ち主です。
一方、ヨーロッパのスウェーデンオープン
男子シングルスで地元のソデルリングが優勝しました。
ソデルリングといえばフォアハンドの強打。
錦織のコンパクトなパンチフォアとくらべて、大きな滑らかなフォームで
フォアハンド、対極の二人と言っていいと思います。
ソデルリングのフォアハンドは私が教科書と考えているような基本的なフォーム
面を作って、弧を描いて引き、そのまんま、味付け無しにぶん殴ります。
じつは私自身の打ち方もこの系統で
少し、古典的かなと思っていましたので
最新流行に復帰したようで、彼が活躍するととっても嬉しいのです。
私が説明しているフォアはこれだと思って、ぜひ観てください。
さて、フォアハンドに、『ゆっき』 さんから質問をいただいていました。
今日、以前のブログに同様の説明を見つけたので
取り消して欲しいと、再度コメントがはいったのですが
基本的なことは何度説明してもいいので、あえて、出させていただきました。
以下が、そのコメントの全文です。
フォアハンドのエラーが多くて困っております。どうかご教示願います。
「フォアの引きは脇を空けて」とありますが、スイングも脇は空けるでよろしいでしょうか?エラーを少なくする目的でスイングをコンパクトにしようと考え、テイクバックを小さく、スイングも脇を閉めて打っていたのですが、どうも、やはり試合になりとエラーが多くて、結局、ビビッてバックハンドに回り込んだりしています。よろしくお願いします。
投稿者 ゆっき 2011/07/15 22:41
私の答えです。
フォアハンドは腕のスウィングが大切で
うんと低い打点意外は、腕を持ち上げて
つまり脇を空けなくては打てません。
無理に脇を占めるとスウィングが不自然になり、エラーの原因になります。
打点が低くなれば、腕が下がりますので、自然に脇は閉まってきます。
さてフォアハンドを安定させるための基本中の基本ですが、2つです。
1、 インパクトの手首の形とラケット面をしっかり作り
凹型の弧を描いて、その形のまま引き、そのままの形で打つ。
2、上体を垂直にする。
ラケット面が正確に出来て、そのスウィングの軸がまっすぐなら
狂いようがないでしょ、ということです。
もう一つヒント。
3、インパクトで前向きになりましょう。
これは安定性にも少し関係しますが、むしろ、いい当たりのための基本です。
この3つがフォアハンドでいちばんの重要項目です。
ソデルリングをぜひ見てください。
2011年07月15日
フォアの引きは脇を空けて
最近、松原テニスクラブ印西で
会員さんのフォアハンド、特にそのテイクバックを直すことが多い。
フォアハンドは腕のスウィングが一番重要。
身体の回転や体重移動も出来ればそれに越したことはないが
暇がなければなくてもしょうがない。
一方、手打ちはいけないというが、それはその通り。
脇を閉めて打とうとすると、肘から先だけの手打ちになる。
いや、前腕打ちか?
結論を言ってしまうと、「腕全体を振れば脇が開く」 ということ。
ここのところ、これで苦戦している。
ラケット面をインパクトの形でつくり
そのまま腕全体で弧を描いて凹型に引く。
そのまま、振り出せば、バッチリのラケット面で、エラーするわけがない。
このアドバイスでスウィングを直し
「あ、分かりました、安心して打てますね、早くこうすればよかった」
1時間後にもう一度お会いすると
脇が閉まって、面が上に向きだし、アウト連発。
脇が閉まって、小手先で、外旋して引いていることを指摘し、なおす。
1週間後、また脇が閉まっている。
「脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける」 と強調し
やっと何とかなってきた。
じつは低いボールだと腕が下がるので、脇はそれほど開かなくても打てる。
コーチの球出しボールならいいのだけれど
ラリーや試合で、ロブなんか来ると、高い打点。
一瞬にして、上向き面の引きが登場してしまう。
そんな時はアガシの動画と連続写真を見て
肘の上がったテイクバックを思い出して欲しい。
もう一つの要因だが
いいフォームさえ覚えれば、フォアはうまく打てると思っている人が多い。
スウィングは高さによって、変えなけりゃならないことに気付く人は少ない。
身体の向きも、打点が高いほど、前向きにならなければならない。
そして、高いところほど、よりアウトサイドインに振る。
じつはフォアハンドはかなり多様なのだ。
さて、まあ、細かいことは別にして、今日はこれだけを叫ぶ
「脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける」
会員さんのフォアハンド、特にそのテイクバックを直すことが多い。
フォアハンドは腕のスウィングが一番重要。
身体の回転や体重移動も出来ればそれに越したことはないが
暇がなければなくてもしょうがない。
一方、手打ちはいけないというが、それはその通り。
脇を閉めて打とうとすると、肘から先だけの手打ちになる。
いや、前腕打ちか?
結論を言ってしまうと、「腕全体を振れば脇が開く」 ということ。
ここのところ、これで苦戦している。
ラケット面をインパクトの形でつくり
そのまま腕全体で弧を描いて凹型に引く。
そのまま、振り出せば、バッチリのラケット面で、エラーするわけがない。
このアドバイスでスウィングを直し
「あ、分かりました、安心して打てますね、早くこうすればよかった」
1時間後にもう一度お会いすると
脇が閉まって、面が上に向きだし、アウト連発。
脇が閉まって、小手先で、外旋して引いていることを指摘し、なおす。
1週間後、また脇が閉まっている。
「脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける」 と強調し
やっと何とかなってきた。
じつは低いボールだと腕が下がるので、脇はそれほど開かなくても打てる。
コーチの球出しボールならいいのだけれど
ラリーや試合で、ロブなんか来ると、高い打点。
一瞬にして、上向き面の引きが登場してしまう。
そんな時はアガシの動画と連続写真を見て
肘の上がったテイクバックを思い出して欲しい。
もう一つの要因だが
いいフォームさえ覚えれば、フォアはうまく打てると思っている人が多い。
スウィングは高さによって、変えなけりゃならないことに気付く人は少ない。
身体の向きも、打点が高いほど、前向きにならなければならない。
そして、高いところほど、よりアウトサイドインに振る。
じつはフォアハンドはかなり多様なのだ。
さて、まあ、細かいことは別にして、今日はこれだけを叫ぶ
「脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける」
2011年07月12日
フォアハンド打っちゃえ
『T2』 さんから、フォアハンドのイップスについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
初めてコメントさせていただきます。
「フォアハンドイップス」で検索してこちらのブログにたどり着きました。
私は高校、大学とテニス部に所属し、社会人になってからもテニスを続けています。テニス歴は20年くらいです。
社会人になって3年目くらいから、突然試合になるとフォアハンドが打てなくなりました。最初は「フォアで攻めることができない」というレベルだったのですが、段々エスカレートし、まさに「フォアハンドの打ち方がわからない」状態になりました。
信じられない話かもしれませんが、数分前の練習ではビシバシと打ちこんでいるフォアハンドが、試合が始まると、2m先でワンバウンドしたりします。面もフォームもあったものじゃありません。
練習では打てているので「試合で克服しないと意味がない」と思い、試合に出続けていますが、治るどころかどんどんひどくなります。
最近では練習前のショートストロークですらまともに打てないことがあります。頭の中に常に「フォアがまた駄目かもしれない」という不安があるのです。
テニスを辞めてしまえば楽なのですが、テニスが好きなので苦しいながらに続けています。いろんなメンタルタフネスの本も読みましたし、フォアハンドをコンパクトに、余計な動きをなくすことも試しましたが、なかなかうまく行きません。
松原コーチはイップスを克服されたようですが、より詳細な克服法など、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。
投稿者 T2 2011/07/10 20:26
私の答えです。
フォアハンドがビビリやすいのは、自由度が高いからです。
どのような方向にも、面も、腕のスウィングも動かせるからです。
そんな訳で、自由度の少ない、バックハンドではあまり見かけないのです。
もう一つの要素は精神的なもの。
自信があったり、うんと易しいと思ったら、なる必要がないのです。
ちゃんと出来ないといけない、きちっと調整しなければ、何て思うからです。
だから、イイカゲンな性格の人、テニスが大事じゃない人はなりません。
それと、打ち方でいえば、当てるだけか、フルスウィングがいちばん気が楽で
このどちらかなら、あまりビビラないで打てます。
まさか、フルスウィング中にビビッているわけにはいきませんよね。
さて、自由度を減らす方法について考えて見ます。
いつも私が推奨しているのは
手首を固定すること。
スウィング中、腕をロール(内旋、外旋)しないこと。
これで自由度は減るのですが、もっと減らすには
両手打ちにする。
バックハンドにする。
ランニングショットにする。
ちょっと毛色が違いますが、ウルトラスライスにする。
イップスでフォアを両手打ちにした人は、過去、現在ともいっぱいいます。
バックハンド、私は考えたことがありますが、やっている人を見た事はありません。
さあ、いよいよ、私のやった方法です。
コーチになった時に、グリップをイースタンからセミウェスタンに変え
球質も、フラットからヘビートップスピンに変えました。
これでだいぶ、安心して打てるようになりました。
ところがこれでも、大事な試合の大事なポイントになると腕がこわばります。
克服するために考えたのは次の方法です。
1、怖い時は、めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンのフルスウィングにする。
2、それを、動きながら、地面に脚をつけないようにして打ちます。
それ以来、難しいポイントになるとフルスウィングする私、大胆な男と思われています。
同じ理由で、フィニッシュを変えて、ナダル打ちにするのもいいですよ。
私の話の続きですが
ついでに、ある重要なポイントで自分に向かってこうささやいてみました。
「もしここでリターンを振りぬくことが出来たら、ミスっても、自分を褒めてあげよう」
そのポイントはリターンエースでした。
ついでに、マッチポイントでもささやいてみたら、それもリターンエースでした。
どうですか、あなたも、『めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンクラブ』 に入りませんか。
そうだ、思い出した。
昨日のボルグの打ち方
インパクト後にしっかり加速して振りぬく。
イヤでも面が安定します。
イップスの皆さん、ぜひもう一度読んでみてください。
以下がそのコメントの全文です。
初めてコメントさせていただきます。
「フォアハンドイップス」で検索してこちらのブログにたどり着きました。
私は高校、大学とテニス部に所属し、社会人になってからもテニスを続けています。テニス歴は20年くらいです。
社会人になって3年目くらいから、突然試合になるとフォアハンドが打てなくなりました。最初は「フォアで攻めることができない」というレベルだったのですが、段々エスカレートし、まさに「フォアハンドの打ち方がわからない」状態になりました。
信じられない話かもしれませんが、数分前の練習ではビシバシと打ちこんでいるフォアハンドが、試合が始まると、2m先でワンバウンドしたりします。面もフォームもあったものじゃありません。
練習では打てているので「試合で克服しないと意味がない」と思い、試合に出続けていますが、治るどころかどんどんひどくなります。
最近では練習前のショートストロークですらまともに打てないことがあります。頭の中に常に「フォアがまた駄目かもしれない」という不安があるのです。
テニスを辞めてしまえば楽なのですが、テニスが好きなので苦しいながらに続けています。いろんなメンタルタフネスの本も読みましたし、フォアハンドをコンパクトに、余計な動きをなくすことも試しましたが、なかなかうまく行きません。
松原コーチはイップスを克服されたようですが、より詳細な克服法など、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。
投稿者 T2 2011/07/10 20:26
私の答えです。
フォアハンドがビビリやすいのは、自由度が高いからです。
どのような方向にも、面も、腕のスウィングも動かせるからです。
そんな訳で、自由度の少ない、バックハンドではあまり見かけないのです。
もう一つの要素は精神的なもの。
自信があったり、うんと易しいと思ったら、なる必要がないのです。
ちゃんと出来ないといけない、きちっと調整しなければ、何て思うからです。
だから、イイカゲンな性格の人、テニスが大事じゃない人はなりません。
それと、打ち方でいえば、当てるだけか、フルスウィングがいちばん気が楽で
このどちらかなら、あまりビビラないで打てます。
まさか、フルスウィング中にビビッているわけにはいきませんよね。
さて、自由度を減らす方法について考えて見ます。
いつも私が推奨しているのは
手首を固定すること。
スウィング中、腕をロール(内旋、外旋)しないこと。
これで自由度は減るのですが、もっと減らすには
両手打ちにする。
バックハンドにする。
ランニングショットにする。
ちょっと毛色が違いますが、ウルトラスライスにする。
イップスでフォアを両手打ちにした人は、過去、現在ともいっぱいいます。
バックハンド、私は考えたことがありますが、やっている人を見た事はありません。
さあ、いよいよ、私のやった方法です。
コーチになった時に、グリップをイースタンからセミウェスタンに変え
球質も、フラットからヘビートップスピンに変えました。
これでだいぶ、安心して打てるようになりました。
ところがこれでも、大事な試合の大事なポイントになると腕がこわばります。
克服するために考えたのは次の方法です。
1、怖い時は、めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンのフルスウィングにする。
2、それを、動きながら、地面に脚をつけないようにして打ちます。
それ以来、難しいポイントになるとフルスウィングする私、大胆な男と思われています。
同じ理由で、フィニッシュを変えて、ナダル打ちにするのもいいですよ。
私の話の続きですが
ついでに、ある重要なポイントで自分に向かってこうささやいてみました。
「もしここでリターンを振りぬくことが出来たら、ミスっても、自分を褒めてあげよう」
そのポイントはリターンエースでした。
ついでに、マッチポイントでもささやいてみたら、それもリターンエースでした。
どうですか、あなたも、『めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンクラブ』 に入りませんか。
そうだ、思い出した。
昨日のボルグの打ち方
インパクト後にしっかり加速して振りぬく。
イヤでも面が安定します。
イップスの皆さん、ぜひもう一度読んでみてください。
2011年07月11日
強烈なフォアハンド続編
強烈なフォアハンドといえば、錦織。
デビスカップ、ウズベキスタンに勝ちましたね。
日本の男子テニスも上げ潮に乗ってきたようですね。
さて、先日の、『強烈なフォアハンド』について、『聖闘士』 さんからコメントをいただきました。
最初はコメントでお返ししようかと思ったのですが
コメントにしては長かったし
同じような疑問の方も多いかと思い、本文にしました。
以下がそのコメントの全文です。
>スウィングスピードのピークをインパクト後、1mくらいのところに持っていくこと。
失礼ながら私の勝手なイメージですが、松原コーチはこういうことを言うタイプではなかったような気がします。
むしろ「インパクト後に速くなろうが既に飛び出したボールには何も伝わらないし、
それにどう見てもインパクト後の前方に1mものスイング空間はありえません」くらい言いそうかなと(笑)
私の感覚では従来のイメージでインパクト後に最速にできたとしても、
それなら新しいイメージの最速部分でインパクトしたくなってしまうと思うんですよね。
インパクト後に最速というのは打球方向ではないということなら納得ですが。
実際に重さを無視できるボールで計測するとインパクト後が最速らしいですね。
ただ狙いの方向に対して最速になるのはやはりインパクトなのでは?と思います。
投稿者 聖闘士 2011/07/10 23:12
私の答えです。
「インパクト後に最速というのは打球方向ではないということなら納得」 だそうですので。
じゃあ、その線で納得してください。
もちろん、1m先は打球方向ではありませんし
ベクトルで考えれば、打球方向への最速でもありません。
あくまでも、スウィングスピードの最速と考えています。
その位置は打球方向に対し、曲線を描き、身体の左前です。
じゃあ、そこで打てばいいじゃんか、と思うかもしれませんが
その時点ではラケット面は下を向いていますし
打球方向も違います。
テニスでは、ここではフォアハンドですが
ボールが当たるはず、入るはずの打ち方をしなくてはなりません。
インパクトで最速になるように、身体の向きを変えてみたら出来るかもしれませんが
それが、正確に面をコントロールできる打ち方にはならない可能性が高いのです。
もしそれが出来るなら、誰か、トッププロがやっているでしょう。
繰り返しますが、インパクトで正確な面で捉え
なおかつ、インパクトスピードを最大にする打ち方がこれなのです。
インパクトがスウィング中の最大スピードでも、その絶対値が低ければ何にもなりません。
たとえば、インパクトが時速100km、1m後に110kmだとします。
確かに、インパクトが自分のスウィングのうちで最大ではないのですが
インパクトが時速80km、1m後に60kmよりいいでしょう。
本当に、インパクト後が最大速度かどうかは計測してみなければわかりませんが
感覚的には正しいと信じています。
自分の素振りで音を聞くと、明らかにそちらでビュウッと音がします。
そして、年をとるにつれ、その位置がインパクト方面に近づいています。
たぶん上体の切れが悪くなっているのでしょうね。
ところで、最初に私がこれに気づいたのは、ビヨン・ボルグのフォアを見た時です。
打つまではゆったり振っていたのに
インパクト後にわざとらしく、大きく、強く振るのです。
帰ってきてまねをしてみると
スピンはかかるは、スピードもでるは、それはそれはビックリでした。
デビスカップ、ウズベキスタンに勝ちましたね。
日本の男子テニスも上げ潮に乗ってきたようですね。
さて、先日の、『強烈なフォアハンド』について、『聖闘士』 さんからコメントをいただきました。
最初はコメントでお返ししようかと思ったのですが
コメントにしては長かったし
同じような疑問の方も多いかと思い、本文にしました。
以下がそのコメントの全文です。
>スウィングスピードのピークをインパクト後、1mくらいのところに持っていくこと。
失礼ながら私の勝手なイメージですが、松原コーチはこういうことを言うタイプではなかったような気がします。
むしろ「インパクト後に速くなろうが既に飛び出したボールには何も伝わらないし、
それにどう見てもインパクト後の前方に1mものスイング空間はありえません」くらい言いそうかなと(笑)
私の感覚では従来のイメージでインパクト後に最速にできたとしても、
それなら新しいイメージの最速部分でインパクトしたくなってしまうと思うんですよね。
インパクト後に最速というのは打球方向ではないということなら納得ですが。
実際に重さを無視できるボールで計測するとインパクト後が最速らしいですね。
ただ狙いの方向に対して最速になるのはやはりインパクトなのでは?と思います。
投稿者 聖闘士 2011/07/10 23:12
私の答えです。
「インパクト後に最速というのは打球方向ではないということなら納得」 だそうですので。
じゃあ、その線で納得してください。
もちろん、1m先は打球方向ではありませんし
ベクトルで考えれば、打球方向への最速でもありません。
あくまでも、スウィングスピードの最速と考えています。
その位置は打球方向に対し、曲線を描き、身体の左前です。
じゃあ、そこで打てばいいじゃんか、と思うかもしれませんが
その時点ではラケット面は下を向いていますし
打球方向も違います。
テニスでは、ここではフォアハンドですが
ボールが当たるはず、入るはずの打ち方をしなくてはなりません。
インパクトで最速になるように、身体の向きを変えてみたら出来るかもしれませんが
それが、正確に面をコントロールできる打ち方にはならない可能性が高いのです。
もしそれが出来るなら、誰か、トッププロがやっているでしょう。
繰り返しますが、インパクトで正確な面で捉え
なおかつ、インパクトスピードを最大にする打ち方がこれなのです。
インパクトがスウィング中の最大スピードでも、その絶対値が低ければ何にもなりません。
たとえば、インパクトが時速100km、1m後に110kmだとします。
確かに、インパクトが自分のスウィングのうちで最大ではないのですが
インパクトが時速80km、1m後に60kmよりいいでしょう。
本当に、インパクト後が最大速度かどうかは計測してみなければわかりませんが
感覚的には正しいと信じています。
自分の素振りで音を聞くと、明らかにそちらでビュウッと音がします。
そして、年をとるにつれ、その位置がインパクト方面に近づいています。
たぶん上体の切れが悪くなっているのでしょうね。
ところで、最初に私がこれに気づいたのは、ビヨン・ボルグのフォアを見た時です。
打つまではゆったり振っていたのに
インパクト後にわざとらしく、大きく、強く振るのです。
帰ってきてまねをしてみると
スピンはかかるは、スピードもでるは、それはそれはビックリでした。
2011年07月08日
強烈なフォアハンド
『ヒゲおやじ』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチさま
お世話になります。
先日、某区民大会で日本ランキング200位くらいの選手の
フォアハンドを見ましたが、打球音がまさに破裂音。
そして、フラットサーブかと思うようなスピードのボールが
飛び出していました。
一般プレーヤーレベルのボレーではラケットが
弾かれまくってました。
どちらかと言えば細マッチョ体型からあの強烈なインパクト音と
ボールスピードがどうしてでるのか?と疑問になってしまいます。
もちろん、筋力でボールを飛ばすものではないことは理解している
つもりですし、スピードボールを打つテニスを目指す年齢でもないの
ですが。。。ちょっと羨ましく思いました。
ラケットは松原コーチと同じヨネックスのVコアだったと思いますが
どフラットで叩けばあんな音がでるものなのでしょうか?
破裂音がでるようなフォアハンドを打つコツなどの
アドバイスいただけたらと思います。
投稿者 ヒゲおやじ 2011/07/04 17:09
私の答えです。
破裂音がするには、球質はフラットでしょうね。
スピンがいっぱいかかれば、音はかすれ気味になります。
当りをよくするというのは、つまり、スウィングスピードが速いということです。
スウィングスピードを速くするために必要なのは
1、インパクトでしっかり前を向くこと。
2、体重移動を前後方向にも回転方向にもインパクト時、しっかりブロックすること。
3、アウトサイドインのスウィングで利き腕を引っ張り込むこと。
この3つが基本技術として必要です。
これプラス、今日は隠し味をひとつ披露します。
スウィングスピードのピークをインパクト後、1mくらいのところに持っていくこと。
インパクトで最高速度に持っていくと考えるのが普通ですが
これだと、インパクトのスピードが速くならない。
インパクト後も加速し続けるつもりだと
結果的にインパクトスピードがさらに上がるのです。
インパクトまでは振り子に逆らわずにゆったり振って
インパクト後、フィニッシュまでを力を入れて振りぬくのです。
この感じで振りぬいた、フェデラーのスウィングを見てください。
これがその動画と連続写真。
インパクト後も上体の左腹横まで振り切るスウィングの大きさをよく観てください。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチさま
お世話になります。
先日、某区民大会で日本ランキング200位くらいの選手の
フォアハンドを見ましたが、打球音がまさに破裂音。
そして、フラットサーブかと思うようなスピードのボールが
飛び出していました。
一般プレーヤーレベルのボレーではラケットが
弾かれまくってました。
どちらかと言えば細マッチョ体型からあの強烈なインパクト音と
ボールスピードがどうしてでるのか?と疑問になってしまいます。
もちろん、筋力でボールを飛ばすものではないことは理解している
つもりですし、スピードボールを打つテニスを目指す年齢でもないの
ですが。。。ちょっと羨ましく思いました。
ラケットは松原コーチと同じヨネックスのVコアだったと思いますが
どフラットで叩けばあんな音がでるものなのでしょうか?
破裂音がでるようなフォアハンドを打つコツなどの
アドバイスいただけたらと思います。
投稿者 ヒゲおやじ 2011/07/04 17:09
私の答えです。
破裂音がするには、球質はフラットでしょうね。
スピンがいっぱいかかれば、音はかすれ気味になります。
当りをよくするというのは、つまり、スウィングスピードが速いということです。
スウィングスピードを速くするために必要なのは
1、インパクトでしっかり前を向くこと。
2、体重移動を前後方向にも回転方向にもインパクト時、しっかりブロックすること。
3、アウトサイドインのスウィングで利き腕を引っ張り込むこと。
この3つが基本技術として必要です。
これプラス、今日は隠し味をひとつ披露します。
スウィングスピードのピークをインパクト後、1mくらいのところに持っていくこと。
インパクトで最高速度に持っていくと考えるのが普通ですが
これだと、インパクトのスピードが速くならない。
インパクト後も加速し続けるつもりだと
結果的にインパクトスピードがさらに上がるのです。
インパクトまでは振り子に逆らわずにゆったり振って
インパクト後、フィニッシュまでを力を入れて振りぬくのです。
この感じで振りぬいた、フェデラーのスウィングを見てください。
これがその動画と連続写真。
インパクト後も上体の左腹横まで振り切るスウィングの大きさをよく観てください。
2011年07月03日
マレーのテイクバック
『やまぼうし』 さんから質問をいただきました。
マレーのフォアハンドについてです。
以下がそのコメントの全文です
昨日全英でナダルに負けたマレーの敗因の一つはフォアのように思いました。そしてそのフォアの不安定さの原因はまさしく松原コーチ提唱の、打点の形をキープしたままラケットを引く、ということをしていないマレーのスイングフォームにあるとにらんでいるのですが。
一方、ジョコビッチのフォアは、松原理論に忠実にラケットを引いているように思います。
松原コーチのお考えを聞かせていただければ有難いのですが。
投稿者 やまぼうし 2011/07/02 18:25
私の答えです。
マレーのフォアハンドは以前にも特集したことがあるのですが
確かに手首の形で言えば
打点の形よりもラケットヘッドが前に出た状態で引いていきます。
そして、振り出していくときに先が少し遅れて始動し
それをラケットヘッドのスウィングスピードにつなげているのです。
そしてかなりフラット性にボールをたたいていく。
私はこのフラット性と、手首の形、芝のコートの組み合わせが
悪いのではないかと思っているのです。
ピッタンコのタイミングで打てていれば真っ直ぐ垂直な面が出てくるのだが
バウンドの不安定な芝のコートではジャストタイミングがなかなか難しい。
しかも、レベルが上がるにつれ、動かされる量も増え、なかなか落ち着いて打てない。
そこで微妙なタイミングのずれが、微妙な面の狂いに結びついているのではないだろうか。
クレーやハードコートならそれほど問題にならなくても芝コートでは
それとトップスピンの量も多い人のほうが
悪い言い方をすれば、ごまかしが効いて何とかなる。
フラットではごまかせない。
ジョコビッチやナダルのほうが狂う要素も少ない上にスピン量も多いのではないでしょうか。
『打点の形をキープしたままラケットを引く』 ということに関しては
若干動いている選手も結構いる。
たとえば、これはフェデラーの動画と連続写真。
トップスピンをかける方向に
ラケットヘッドが引き遅れ、振り出しも遅れているが
インパクトで追いついてくることにより強烈なショットとなっている。
つまり、何がしか手首が動く程度であれば、プロは結構やっている。
問題はそれが面の向きを不安定にする要因になっているかどうかです。
面の向きを動かさない方向であれば、困らないのです。
もし大きな問題になっているようなら、その人はプロになっていないと思う。
マレーの問題はそこまで大きくはないのだが
それが芝コートで弱点になるようだと
イギリス人としては大問題かもしれませんね。
マレーのフォアハンドについてです。
以下がそのコメントの全文です
昨日全英でナダルに負けたマレーの敗因の一つはフォアのように思いました。そしてそのフォアの不安定さの原因はまさしく松原コーチ提唱の、打点の形をキープしたままラケットを引く、ということをしていないマレーのスイングフォームにあるとにらんでいるのですが。
一方、ジョコビッチのフォアは、松原理論に忠実にラケットを引いているように思います。
松原コーチのお考えを聞かせていただければ有難いのですが。
投稿者 やまぼうし 2011/07/02 18:25
私の答えです。
マレーのフォアハンドは以前にも特集したことがあるのですが
確かに手首の形で言えば
打点の形よりもラケットヘッドが前に出た状態で引いていきます。
そして、振り出していくときに先が少し遅れて始動し
それをラケットヘッドのスウィングスピードにつなげているのです。
そしてかなりフラット性にボールをたたいていく。
私はこのフラット性と、手首の形、芝のコートの組み合わせが
悪いのではないかと思っているのです。
ピッタンコのタイミングで打てていれば真っ直ぐ垂直な面が出てくるのだが
バウンドの不安定な芝のコートではジャストタイミングがなかなか難しい。
しかも、レベルが上がるにつれ、動かされる量も増え、なかなか落ち着いて打てない。
そこで微妙なタイミングのずれが、微妙な面の狂いに結びついているのではないだろうか。
クレーやハードコートならそれほど問題にならなくても芝コートでは
それとトップスピンの量も多い人のほうが
悪い言い方をすれば、ごまかしが効いて何とかなる。
フラットではごまかせない。
ジョコビッチやナダルのほうが狂う要素も少ない上にスピン量も多いのではないでしょうか。
『打点の形をキープしたままラケットを引く』 ということに関しては
若干動いている選手も結構いる。
たとえば、これはフェデラーの動画と連続写真。
トップスピンをかける方向に
ラケットヘッドが引き遅れ、振り出しも遅れているが
インパクトで追いついてくることにより強烈なショットとなっている。
つまり、何がしか手首が動く程度であれば、プロは結構やっている。
問題はそれが面の向きを不安定にする要因になっているかどうかです。
面の向きを動かさない方向であれば、困らないのです。
もし大きな問題になっているようなら、その人はプロになっていないと思う。
マレーの問題はそこまで大きくはないのだが
それが芝コートで弱点になるようだと
イギリス人としては大問題かもしれませんね。
2011年06月26日
フォアのイップス対策
『しろくま』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドでイップスだそうです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんは。梅雨だというのに30度超え、
白クマは夏バテ気味です。
東戸塚スクールのゴーヤも花を咲かし始めましたね。
第2の故郷が沖縄。ゴーヤチャンプルーはお任せください(笑)
ところで突然の質問で申し訳ありませんが、
フォアアンドストローク、イップスに悩む人にとって、
改善の糸口はどこから見出せばいいんでしょうね・・・。
投稿者 しろくま 2011/06/26 20:35
私の答えです。
季節柄、『しろくま』 さんには苦労が絶えないようですね。
イップスというのは、そのショットを打つのに自信がない為
極度に緊張して、腕がこわばったりする状態だと思います。
なぜこわばるのかというと
言い換えると、こわばっちゃいけないのかというと
微妙な調整があるからだと思います。
手首の力を抜いて、インパクトで力を入れる。
打点に向かって、微妙に被せる動きがある、等です。
乱暴な答えをいいます。
「こわばらしちゃいましょう」
力みを抜かなければという心が、筋肉を硬くし、悪循環に入ります。
最初から力みましょう。
ただし、調節するには微妙なリラックスが必要です。
だから、調節もやめましょう。
リラックスしなくても、一向にかまいません。
入るはずの面を作っておいて、そのまま出すだけの打ち方にしましょう。
スウィングもシンプルに、必要最小限の小さめにします。
そして力む。
いくらでも、ボールは入ります。
そしたら、自信が出てきて、リラックスできるようになります。
私自身も昔、フォアハンドは極度なイップスでした。
今の打ち方に変えてから直りました。
大丈夫、思い切ってやってみてください。
OKになったら、ご褒美に、ゴーヤを1山差し上げます。
どうしても出来ないようでしたら、最後の手段
その時は、お宅のスクールの校長に、プライベートレッスンの申し込みをしてください。
フォアハンドでイップスだそうです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんは。梅雨だというのに30度超え、
白クマは夏バテ気味です。
東戸塚スクールのゴーヤも花を咲かし始めましたね。
第2の故郷が沖縄。ゴーヤチャンプルーはお任せください(笑)
ところで突然の質問で申し訳ありませんが、
フォアアンドストローク、イップスに悩む人にとって、
改善の糸口はどこから見出せばいいんでしょうね・・・。
投稿者 しろくま 2011/06/26 20:35
私の答えです。
季節柄、『しろくま』 さんには苦労が絶えないようですね。
イップスというのは、そのショットを打つのに自信がない為
極度に緊張して、腕がこわばったりする状態だと思います。
なぜこわばるのかというと
言い換えると、こわばっちゃいけないのかというと
微妙な調整があるからだと思います。
手首の力を抜いて、インパクトで力を入れる。
打点に向かって、微妙に被せる動きがある、等です。
乱暴な答えをいいます。
「こわばらしちゃいましょう」
力みを抜かなければという心が、筋肉を硬くし、悪循環に入ります。
最初から力みましょう。
ただし、調節するには微妙なリラックスが必要です。
だから、調節もやめましょう。
リラックスしなくても、一向にかまいません。
入るはずの面を作っておいて、そのまま出すだけの打ち方にしましょう。
スウィングもシンプルに、必要最小限の小さめにします。
そして力む。
いくらでも、ボールは入ります。
そしたら、自信が出てきて、リラックスできるようになります。
私自身も昔、フォアハンドは極度なイップスでした。
今の打ち方に変えてから直りました。
大丈夫、思い切ってやってみてください。
OKになったら、ご褒美に、ゴーヤを1山差し上げます。
どうしても出来ないようでしたら、最後の手段
その時は、お宅のスクールの校長に、プライベートレッスンの申し込みをしてください。
2011年06月24日
スクエアーか? オープンか?
『翡翠』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、1つ目の質問部分です。
・・・・ 前半省略 ・・・・
フォアハンドストロークのスタンスについて質問です。
自分はいつもオープンスタンスで打ちます。無意識のうちに、トップスピンをかけるためにそうしているようなのですが・・・
先輩には、オープンスタンスだとボールにパワーが伝わりにくいので、クローズドスタンスに変えた方がいいと言われました。
確かに、他の女子の先輩を見ても、オープンスタンスで打っている人はいませんでした。
一度直そうと試みたのですが、うまくいきません。
クローズドスタンスに変えた方がいいでしょうか?
・・・・ 後半省略 ・・・・
投稿者 翡翠 2011/06/20 22:38
私の答えです。
「他の女子の先輩を見ても、オープンスタンスで打っている人がいない」 のは
皆さん、スクエアーでテニスをはじめ
その後、オープンスタンスを習ってないからでしょう。
さて、打球方向へ、前後の体重移動や
前後の位置あわせのためには
スクエアーなスタンスが便利です。
スクエアーというのは打球方向に踏み込んだ形。
クローズドというと、フォア側に走らされた時に右足をフォア側に踏み込んだ形を言います。
たぶん、『翡翠』 さんが聞きたいのはオープンとスクエアーの比較だと思います。
オープンスタンスを使わない人は走らされた場合
ステップしながら打つのに
通常、クローズドスタンスを使うと思います。
そんなわけでオープンとスクエアーの比較で行きます。
足の踏み込み方がどうであれ
腕のスウィングの基本は同じですし
打球時、上体は前向きになります。
その時に、スクエアーなスタンスだとこのように姿勢の作り方が簡単なのです。
(これは昔のテニスジャーナルの1ページです)
前後の踏ん張りで、自然に回転力が得られるのです。
その上、前後の位置調整もやりやすい。
ですから初心者はスクエアーなスタンスから始めるのです。
そして、オープンスタンスをやるとすると
スクエアーをあるていどマスターし、上体の動きなどを把握してから
オープンを始めるのです。
その時のオープンの問題点は
前後の位置調整がしにくいこと。
自分の力で上体のひねりを作り、捻り戻しで打つことになりますので
体幹の力が必要なことと
姿勢を保つのにもその力が少し余分に必要なことがあげられます。
そのかわり、前を向きやすいという利点があるのです。
男子の特にプロにとっては力関係の問題点はあまり困りませんし
オープンスタンスで前向きになりやすいのは
スウィングスピードの早い人にはものすごく大きなメリットなのです。
女子の場合は体幹部分が弱いこと、スウィングスピードが遅いことがあり
スクエアー・スタンスのほうにメリットを感じる人が多いのだと思います。
一般論を終わり、『翡翠』 さんに戻りますと
もっとスピードを出したいのであればスクエアー・スタンスを取り入れてもいいですし
現在、オープンで困っていないのであればそのままでもいいのではないでしょうか。
ちょっと無責任なようですが
最後は好き好き、自分の趣味で決めればいいのです。
以下がそのコメント、1つ目の質問部分です。
・・・・ 前半省略 ・・・・
フォアハンドストロークのスタンスについて質問です。
自分はいつもオープンスタンスで打ちます。無意識のうちに、トップスピンをかけるためにそうしているようなのですが・・・
先輩には、オープンスタンスだとボールにパワーが伝わりにくいので、クローズドスタンスに変えた方がいいと言われました。
確かに、他の女子の先輩を見ても、オープンスタンスで打っている人はいませんでした。
一度直そうと試みたのですが、うまくいきません。
クローズドスタンスに変えた方がいいでしょうか?
・・・・ 後半省略 ・・・・
投稿者 翡翠 2011/06/20 22:38
私の答えです。
「他の女子の先輩を見ても、オープンスタンスで打っている人がいない」 のは
皆さん、スクエアーでテニスをはじめ
その後、オープンスタンスを習ってないからでしょう。
さて、打球方向へ、前後の体重移動や
前後の位置あわせのためには
スクエアーなスタンスが便利です。
スクエアーというのは打球方向に踏み込んだ形。
クローズドというと、フォア側に走らされた時に右足をフォア側に踏み込んだ形を言います。
たぶん、『翡翠』 さんが聞きたいのはオープンとスクエアーの比較だと思います。
オープンスタンスを使わない人は走らされた場合
ステップしながら打つのに
通常、クローズドスタンスを使うと思います。
そんなわけでオープンとスクエアーの比較で行きます。
足の踏み込み方がどうであれ
腕のスウィングの基本は同じですし
打球時、上体は前向きになります。
その時に、スクエアーなスタンスだとこのように姿勢の作り方が簡単なのです。
(これは昔のテニスジャーナルの1ページです)
前後の踏ん張りで、自然に回転力が得られるのです。
その上、前後の位置調整もやりやすい。
ですから初心者はスクエアーなスタンスから始めるのです。
そして、オープンスタンスをやるとすると
スクエアーをあるていどマスターし、上体の動きなどを把握してから
オープンを始めるのです。
その時のオープンの問題点は
前後の位置調整がしにくいこと。
自分の力で上体のひねりを作り、捻り戻しで打つことになりますので
体幹の力が必要なことと
姿勢を保つのにもその力が少し余分に必要なことがあげられます。
そのかわり、前を向きやすいという利点があるのです。
男子の特にプロにとっては力関係の問題点はあまり困りませんし
オープンスタンスで前向きになりやすいのは
スウィングスピードの早い人にはものすごく大きなメリットなのです。
女子の場合は体幹部分が弱いこと、スウィングスピードが遅いことがあり
スクエアー・スタンスのほうにメリットを感じる人が多いのだと思います。
一般論を終わり、『翡翠』 さんに戻りますと
もっとスピードを出したいのであればスクエアー・スタンスを取り入れてもいいですし
現在、オープンで困っていないのであればそのままでもいいのではないでしょうか。
ちょっと無責任なようですが
最後は好き好き、自分の趣味で決めればいいのです。
2011年06月20日
ナダル打ちの腕
フォアハンドのナダル打ちについて、『makotasu』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
少し前のこの記事(ナダル打ちのコツ)について、簡単に質問させて下さい。
コーチの写真と説明では、ラケットを垂直にして垂直に引き上げるとありますが、腕の振りも真下から真上へ垂直に振り上げますでしょうか?それとも、やや前方に膨らんだ大きな弧を描くような感じになりますでしょうか?(それというのも、私は後者の感じにした方がフィーリングが良いのです。)
コーチが打っている時の感覚論で結構ですので、お教えいただけないでしょうか?本編で取り上げて頂かなくとも、コメントにて回答頂ければ幸いに存じます。
今回もどうぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/06/17 20:23
私の答えです。
ナダル打ちというのは、トップスピンを前提に
打点が遅れ気味になった時やスピン量を多くするためなどで
わざと打点を遅らせる時に使います。
打点が遅れたのに、ラケット面は打球方向に向けなければなりません。
だから、スウィング途中で肘を止めるように力を入れ
腕を縮めて、手とラケットを前に出します。
パワーとしてはこの肘のアクションにより
肘を支点にしたスウィングに移行して、回転半径を小さくします。
回転半径が小さくなれば、一気に加速します。
そしてインパクト辺りで、縮める動作を終え
手を右肩の上にフィニッシュします。
腕のアクションはインパクト後、上方向だと思います。
これは、クライシュテルスの動画と連続写真です。
腕を引っ張り、肘を止めるようにして、5コマ目で遅れ気味のインパクト。
その後、手の位置は、6コマ目で少し前に行っていますが、ほとんど上向きの動きです。
ラケットは前上に向かって、大きなスウィングになっていますが
手の位置はあまり前進していません。
必死に、手が前に行かないようにしながら、引っぱり上げているのです。
この引っぱりが加速の元です。
逆に、手の位置を前に大きく振り出していけば減速してしまうと思います。
コマ回しで、最後にギュンと手を引っ張るような感覚なのです。
私の手の動きの感覚は、むしろ、『後ろ上に引っ張り上げる』 意識です。
トッププロの動きを見ますとみんなそうだと思います。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
少し前のこの記事(ナダル打ちのコツ)について、簡単に質問させて下さい。
コーチの写真と説明では、ラケットを垂直にして垂直に引き上げるとありますが、腕の振りも真下から真上へ垂直に振り上げますでしょうか?それとも、やや前方に膨らんだ大きな弧を描くような感じになりますでしょうか?(それというのも、私は後者の感じにした方がフィーリングが良いのです。)
コーチが打っている時の感覚論で結構ですので、お教えいただけないでしょうか?本編で取り上げて頂かなくとも、コメントにて回答頂ければ幸いに存じます。
今回もどうぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/06/17 20:23
私の答えです。
ナダル打ちというのは、トップスピンを前提に
打点が遅れ気味になった時やスピン量を多くするためなどで
わざと打点を遅らせる時に使います。
打点が遅れたのに、ラケット面は打球方向に向けなければなりません。
だから、スウィング途中で肘を止めるように力を入れ
腕を縮めて、手とラケットを前に出します。
パワーとしてはこの肘のアクションにより
肘を支点にしたスウィングに移行して、回転半径を小さくします。
回転半径が小さくなれば、一気に加速します。
そしてインパクト辺りで、縮める動作を終え
手を右肩の上にフィニッシュします。
腕のアクションはインパクト後、上方向だと思います。
これは、クライシュテルスの動画と連続写真です。
腕を引っ張り、肘を止めるようにして、5コマ目で遅れ気味のインパクト。
その後、手の位置は、6コマ目で少し前に行っていますが、ほとんど上向きの動きです。
ラケットは前上に向かって、大きなスウィングになっていますが
手の位置はあまり前進していません。
必死に、手が前に行かないようにしながら、引っぱり上げているのです。
この引っぱりが加速の元です。
逆に、手の位置を前に大きく振り出していけば減速してしまうと思います。
コマ回しで、最後にギュンと手を引っ張るような感覚なのです。
私の手の動きの感覚は、むしろ、『後ろ上に引っ張り上げる』 意識です。
トッププロの動きを見ますとみんなそうだと思います。
2011年06月13日
フォアで振りぬくには
『ぼの』 さんから再度、コメントをいただきました。
多くの方と同じ症状ですので、再度、解説します。
以下がそのコメントの全文です。
解説、ありがとうございます。
私の場合、どうしても左に引っ張り込むのが苦手なようです。
胸が正面を向いたところで止まってしまいます。
フラットで打つことになることが多いので、ボールの飛距離は力加減になってしまいます。
途中でスイングを止めることも多いです。
今日のブログを参考にして、次回からの練習は左まで引き込むこと(右肩が正面まで回ること)を意識したいと思います。
投稿者 ぼの 2011/06/11 10:47
私の解説です。
お話を聞くと
構えでしっかり横向きにならなければいけない
というようなイメージが伝わってきます。
最初から、もっと前向きになったらどうですか。
インパクトで前向きになることが基本なので
それに都合のいい位置まで引けばいいのです。
つまり完全に横向きでなくてもかまいません。
一度、最初から前向きに構えて打ってみるといいと思います。
それでもラケットを引く動きで
下半身は前向きでも、上体はかなり横向きになると思います。
下半身を横向きにしない習慣をつけるといいと思います。
それとテイクバックの方向です。
左に振りたければ右に引きます。
テイクバックしたときに
手が相手から見えるように、真後ろより前に出した状態にし
一気に左側に引き込んで振りぬきます。
インパクトの前向きとフィニッシュだけを気にして
他はどうでもいいという割り切りで
一度、ふざけてやってみるといいですよ。
まじめにちゃんと横を向いちゃあいけません。
多くの方と同じ症状ですので、再度、解説します。
以下がそのコメントの全文です。
解説、ありがとうございます。
私の場合、どうしても左に引っ張り込むのが苦手なようです。
胸が正面を向いたところで止まってしまいます。
フラットで打つことになることが多いので、ボールの飛距離は力加減になってしまいます。
途中でスイングを止めることも多いです。
今日のブログを参考にして、次回からの練習は左まで引き込むこと(右肩が正面まで回ること)を意識したいと思います。
投稿者 ぼの 2011/06/11 10:47
私の解説です。
お話を聞くと
構えでしっかり横向きにならなければいけない
というようなイメージが伝わってきます。
最初から、もっと前向きになったらどうですか。
インパクトで前向きになることが基本なので
それに都合のいい位置まで引けばいいのです。
つまり完全に横向きでなくてもかまいません。
一度、最初から前向きに構えて打ってみるといいと思います。
それでもラケットを引く動きで
下半身は前向きでも、上体はかなり横向きになると思います。
下半身を横向きにしない習慣をつけるといいと思います。
それとテイクバックの方向です。
左に振りたければ右に引きます。
テイクバックしたときに
手が相手から見えるように、真後ろより前に出した状態にし
一気に左側に引き込んで振りぬきます。
インパクトの前向きとフィニッシュだけを気にして
他はどうでもいいという割り切りで
一度、ふざけてやってみるといいですよ。
まじめにちゃんと横を向いちゃあいけません。
2011年06月10日
フォア深い打点もワイパー
昨日も触れた、フォアハンドのワイパースウィングですが
『ぼの』 さんから質問をいただいていました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
トップスピンのスウィングについて質問させていただきます。
トップスピンを打つときに、よく下から上へと言われます。
また、ワイパースウィングとも言われますが、それぞれはグリップの握り方で違ってくるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿者 ぼの 2011/06/09 07:56
また、昨日いただいた、『光太朗』 さんのコメントにもこんな部分がありました。
・・・
ベースライン深くから打つショットは斜め上に振り上げて
ベースライン内にはいって打つショットは脇腹方向に振りぬく
感じになりそうですね。
チャンスボールの打ち込みのイメージでしょうか?
・・・
投稿者 光太朗 2011/06/09 23:36
あわせて、お話したいと思います。
私の答えです。
現代のプロはグリップによらず
基本的にトップスピンで打つときはワイパースウィングです。
それは、力を入れるために、腕を引っ張って回転半径を小さくするからです。
それと、打球の飛距離を自在に打ち分けるためです。
もちろんグリップにより
インパクト時の上体の向きや腕の伸ばし具合は微妙に異なります。
また、ほとんどフラットで打つときも
これを、極限までスピン量を減らした、トップスピンと考えます。
基本的なスウィングの形がトップスピンと変わらないからです。
これはそのような、ほとんどフラットに打ち込んだ
ナルバンディアンの動画と連続写真。
フィニッシュを上体の左に引っ張り込んでいるのがわかります。
ここまでを含めてワイパーといっていますのでご理解ください。
例外は地面すれすれやランニングショット、そしてナダル打ち。
そして、深く打つボールも、短く浅いボールも
基本的にすべて、ワイパーで打つのです。
ですからフィニッシュはどちらも上体の左側。
浅く打つときは、打点後急速に、脇腹方向に振りぬきますし
深く打つときは、いったん斜め上に振り上げていきますが
最終的に、フィニッシュは左胸の横あたりへ持っていくプロが多いと思います。
ワイパーで上に打ちだすか、下に打ちだすかで、打ち分けていくのです。
プロでも、上に、深く打つときに、フィニッシュ位置のたまたま一番上として
肩の上に振り抜くケースもありますが
これはむしろ例外的
ほとんどのショットは上体の左にフィニッシュします。
まあ、深いショットは肩の上にフィニッシュしても打てるが
浅いショットは左側に引っ張り込まなければとても打てないということです。
これは念のための、ナルバンディアンの深く打ったトップスピンショット。
動画と連続写真です。
やはりフィニッシュは左側。
プロはみんなそうです。
あっ、そうそう、ナルバンディアンの最終のコマ
上体が前向きで終わっているのですが
これはコマ数の関係での省略。
この先、さらに続くコマがあれば、右肩が前に出てくるまで回りますので、念のため。
『ぼの』 さんから質問をいただいていました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
トップスピンのスウィングについて質問させていただきます。
トップスピンを打つときに、よく下から上へと言われます。
また、ワイパースウィングとも言われますが、それぞれはグリップの握り方で違ってくるのでしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿者 ぼの 2011/06/09 07:56
また、昨日いただいた、『光太朗』 さんのコメントにもこんな部分がありました。
・・・
ベースライン深くから打つショットは斜め上に振り上げて
ベースライン内にはいって打つショットは脇腹方向に振りぬく
感じになりそうですね。
チャンスボールの打ち込みのイメージでしょうか?
・・・
投稿者 光太朗 2011/06/09 23:36
あわせて、お話したいと思います。
私の答えです。
現代のプロはグリップによらず
基本的にトップスピンで打つときはワイパースウィングです。
それは、力を入れるために、腕を引っ張って回転半径を小さくするからです。
それと、打球の飛距離を自在に打ち分けるためです。
もちろんグリップにより
インパクト時の上体の向きや腕の伸ばし具合は微妙に異なります。
また、ほとんどフラットで打つときも
これを、極限までスピン量を減らした、トップスピンと考えます。
基本的なスウィングの形がトップスピンと変わらないからです。
これはそのような、ほとんどフラットに打ち込んだ
ナルバンディアンの動画と連続写真。
フィニッシュを上体の左に引っ張り込んでいるのがわかります。
ここまでを含めてワイパーといっていますのでご理解ください。
例外は地面すれすれやランニングショット、そしてナダル打ち。
そして、深く打つボールも、短く浅いボールも
基本的にすべて、ワイパーで打つのです。
ですからフィニッシュはどちらも上体の左側。
浅く打つときは、打点後急速に、脇腹方向に振りぬきますし
深く打つときは、いったん斜め上に振り上げていきますが
最終的に、フィニッシュは左胸の横あたりへ持っていくプロが多いと思います。
ワイパーで上に打ちだすか、下に打ちだすかで、打ち分けていくのです。
プロでも、上に、深く打つときに、フィニッシュ位置のたまたま一番上として
肩の上に振り抜くケースもありますが
これはむしろ例外的
ほとんどのショットは上体の左にフィニッシュします。
まあ、深いショットは肩の上にフィニッシュしても打てるが
浅いショットは左側に引っ張り込まなければとても打てないということです。
これは念のための、ナルバンディアンの深く打ったトップスピンショット。
動画と連続写真です。
やはりフィニッシュは左側。
プロはみんなそうです。
あっ、そうそう、ナルバンディアンの最終のコマ
上体が前向きで終わっているのですが
これはコマ数の関係での省略。
この先、さらに続くコマがあれば、右肩が前に出てくるまで回りますので、念のため。
2011年06月09日
フォアは左にフィニッシュ
昨日は水曜日
午前中雨、午後からは曇りの予報だったので電車で印西のクラブへ
お昼ごろ、千葉ニュータウン中央駅に着くとけっこう降っている。 か?
でも、クラブに着くころには上がり始めていた。
まだ雨粒が見える中、みなさん練習している。
やる気の足りないのは私だけらしい。
もちろんやる気満々、明るく、元気に登場したことは言うまでも無い。
さて、会員さんとのプレーの中で、タイムリーなアドバイスができたので
今日はそれを紹介。
女性、ちゃくちゃく上達中会員のYさんとダブルスを組んだ。
以前、フォアハンドのテイクバックを私の説明どおりに変え
かなり強力なフォアハンドを打つようになった方。
はじめてお会いしたとき、彼女のラケットを借りてリターンの見本。
1本目でメインのストリング3本、いっぺんにぶちきったことはいまだ私のトラウマになっている。
そのYさん、セカンドサーブのリターンでビビッて途中でスウィングを止めている。
結果的にゆるいボールで入るか、中途半端なアウトになっている。
左肩の上にフィニッシュするようにしていたので
セカンドで、前気味のポジションで打つと飛距離が出すぎているようだった。
試合中に打ち方のアドバイスは本来するべきではないのだが
Yさんはすぐに対応してくれるだろう、という自信があったので
あえて、タブーのアドバイス。
「フィニッシュを引っ張り込んで、上体の左横にするといいですよ」
「松原と組んだのがまずったと思って
2,3本ミスってもいいですから、思い切ってどうぞ」
ホントに2,3本、ミスってもよかったのだが
次のポイントから、ビシバシと面白いように入る。
おかげでパートナーとしては楽をさせてもらった。
Yさんの場合は、以前にも左横にフィニッシュをして打ったもらったことがある。
私が打っているのも知っているし、私の理論も伝わっている。
しかもトップスピンで打っている人なのだ。
だから、試合中のアドバイスでもいいのだが、普通はこうはいかない。
練習で確認してから試合で打ったほうがいいだろう。
さて、このアドバイスの意味だが
ベースライン深くから打つショットに比べ、浅いところから打つショットは
飛距離を小さくしなくてはならない。
もしスピン量が同じなら
飛距離の大きいショットに比べ、少し下向きに打たなくてはならないはずだ。
ここが今日の肝で
皆さんよく思ってしまうのが
「短く打つのだから、スピンを多くして落とす」
スピンを多くするには、もっと下からこする。
下からこすると、スウィング方向にボールは引っ張られ
むしろ、ボールはさらに上に向かって飛び出すことになる。
いっぱいスピンをかけたのに惜しくもアウト。
もちろんこのときのフィニッシュは左肩の上だ。
ここで登場するのが、『ワイパースウィング』
そうすれば、フィニッシュは上体の左側になる。
そう、ワイパースウィングというのは
少し下向きにトップスピンを打つために使える方法なのだ。
もちろん、ワイパーのためには
しっかり前向きになり、アウトサイドインのスウィングができなくてはならない。
その素地が、Yさんにはしっかりとあったのだ。
さて、せっかくだからプロの技を紹介。
女性ということもあり、今日はモーリスモの、動画と連続写真。
ベースラインの中に入って打ち込んだショットだ。
ここで気にしてみてほしいのが
インパクト後、スウィングがあまり高く上がらず
一気に左に引っ張りこんでいること。
今日はワイパーにして短く打つという話と思われがちだが
実はトップスピンロブでもワイパーは使う。
このすぐに左に引っ張り込みスウィングをあまり上向きにしないのが
本当の技術の肝なのだ。
ただそれは、ワイパーを使えば勝手にマスターできること
実用上、短く打つにはワイパー、と思っても特には困らないのだ。
午前中雨、午後からは曇りの予報だったので電車で印西のクラブへ
お昼ごろ、千葉ニュータウン中央駅に着くとけっこう降っている。 か?
でも、クラブに着くころには上がり始めていた。
まだ雨粒が見える中、みなさん練習している。
やる気の足りないのは私だけらしい。
もちろんやる気満々、明るく、元気に登場したことは言うまでも無い。
さて、会員さんとのプレーの中で、タイムリーなアドバイスができたので
今日はそれを紹介。
女性、ちゃくちゃく上達中会員のYさんとダブルスを組んだ。
以前、フォアハンドのテイクバックを私の説明どおりに変え
かなり強力なフォアハンドを打つようになった方。
はじめてお会いしたとき、彼女のラケットを借りてリターンの見本。
1本目でメインのストリング3本、いっぺんにぶちきったことはいまだ私のトラウマになっている。
そのYさん、セカンドサーブのリターンでビビッて途中でスウィングを止めている。
結果的にゆるいボールで入るか、中途半端なアウトになっている。
左肩の上にフィニッシュするようにしていたので
セカンドで、前気味のポジションで打つと飛距離が出すぎているようだった。
試合中に打ち方のアドバイスは本来するべきではないのだが
Yさんはすぐに対応してくれるだろう、という自信があったので
あえて、タブーのアドバイス。
「フィニッシュを引っ張り込んで、上体の左横にするといいですよ」
「松原と組んだのがまずったと思って
2,3本ミスってもいいですから、思い切ってどうぞ」
ホントに2,3本、ミスってもよかったのだが
次のポイントから、ビシバシと面白いように入る。
おかげでパートナーとしては楽をさせてもらった。
Yさんの場合は、以前にも左横にフィニッシュをして打ったもらったことがある。
私が打っているのも知っているし、私の理論も伝わっている。
しかもトップスピンで打っている人なのだ。
だから、試合中のアドバイスでもいいのだが、普通はこうはいかない。
練習で確認してから試合で打ったほうがいいだろう。
さて、このアドバイスの意味だが
ベースライン深くから打つショットに比べ、浅いところから打つショットは
飛距離を小さくしなくてはならない。
もしスピン量が同じなら
飛距離の大きいショットに比べ、少し下向きに打たなくてはならないはずだ。
ここが今日の肝で
皆さんよく思ってしまうのが
「短く打つのだから、スピンを多くして落とす」
スピンを多くするには、もっと下からこする。
下からこすると、スウィング方向にボールは引っ張られ
むしろ、ボールはさらに上に向かって飛び出すことになる。
いっぱいスピンをかけたのに惜しくもアウト。
もちろんこのときのフィニッシュは左肩の上だ。
ここで登場するのが、『ワイパースウィング』
そうすれば、フィニッシュは上体の左側になる。
そう、ワイパースウィングというのは
少し下向きにトップスピンを打つために使える方法なのだ。
もちろん、ワイパーのためには
しっかり前向きになり、アウトサイドインのスウィングができなくてはならない。
その素地が、Yさんにはしっかりとあったのだ。
さて、せっかくだからプロの技を紹介。
女性ということもあり、今日はモーリスモの、動画と連続写真。
ベースラインの中に入って打ち込んだショットだ。
ここで気にしてみてほしいのが
インパクト後、スウィングがあまり高く上がらず
一気に左に引っ張りこんでいること。
今日はワイパーにして短く打つという話と思われがちだが
実はトップスピンロブでもワイパーは使う。
このすぐに左に引っ張り込みスウィングをあまり上向きにしないのが
本当の技術の肝なのだ。
ただそれは、ワイパーを使えば勝手にマスターできること
実用上、短く打つにはワイパー、と思っても特には困らないのだ。
2011年06月08日
フォアで食い込まれたら
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドの振り遅れについてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
標題の記事とは関係ない内容なのですが、フォアのトップスピンについて、またひとつ質問させて下さい。
フォアハンドでトップスピンを打つ際に打点を前の方にした方が良いのは十分、承知しているのですが、ボールが深く入って来ると打点が後ろになってしまい、エラーを頻発してしまいます。
打点を前にするには、打つ前の準備や足の運びが重要になるかとは思いますが、この当たりのコツを詳細に解説して頂けないでしょうか?また、前打点のみにこだわらず、深い球の対処法全般についても触れて頂ければ幸いです。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/06/05 19:41
私の答えです。
まず、スウィングを開始するタイミングについてですが
バウンドするより早くかまえているでしょうか?
バウンド後に、引いて、ヒット、とやっていたら
たまたま、浅めにゆるいショットが来たとき以外必ず振り遅れます。
バウンドしたときにはスウィングが始まっているのがふつうだとおもってください。
そうすれば大抵は打てるはずです。
もう一つは居直って、ショートバウンドで打っちゃうこと。
構える暇もなく、ベースラインぎりぎりに入ってきたらこれしかありません。
これも面が保てる人なら、結構安定して使えます。
次が今日の肝。
ボールとの位置合わせの方法です。
通常、打球方向に踏み込んでいき、さらに前の打点で位置を合わせるのですが
クレーコートプレーヤーは後ろに下がりながら位置合わせをすることがよくあります。
これはナダルの動画と連続写真。
ナダルが下がりながら、最後は左足を後ろに引きながら打つことにより
ポジションを後ろに下げて、位置を調整し
身体を前向きにすることに成功し
なおかつ、下がる反動を利用して腕を振りぬき
ハードヒットしたものです。
こうやって、下がりながら合わすと
ボールとの相対速度を減らすこともでき、一石二鳥なのです。
さて、これでも、ボールに食い込まれたら?
ナダルならこうします。
彼の動画と連続写真です。
例のナダルショット。
打点を後ろにし、トップスピンで振りぬきます。
打点が後ろなのに、ラケット面を打球方向を向けるため
肘の振りを途中で止め、上に引っ張り上げるのです。
その反動で、ラケット面は加速しながら、急激に前向きになります。
打点が後ろになったことを利用し
アッパースウィングを増やすことができるので
トップスピンの量を増やすことも容易で
思ったほど難しくないと思います。
さて、下がりながら打つ
それでも足りなければ、ナダル打ちという話でしたが
順番は別にこの通りじゃなくても構いません。
ナダルもシャラポワも
下がりながらじゃなくても、ナダル打ちやシャラポワ打ちをします。
横に走らされたり、場合によってはアプローチにも使うのです。
トップスピナーのたしなみとして
ちょっと振り遅れそうなときにも使えますので
ぜひ身に着けておきたい隠し味なのです。
フォアハンドの振り遅れについてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
標題の記事とは関係ない内容なのですが、フォアのトップスピンについて、またひとつ質問させて下さい。
フォアハンドでトップスピンを打つ際に打点を前の方にした方が良いのは十分、承知しているのですが、ボールが深く入って来ると打点が後ろになってしまい、エラーを頻発してしまいます。
打点を前にするには、打つ前の準備や足の運びが重要になるかとは思いますが、この当たりのコツを詳細に解説して頂けないでしょうか?また、前打点のみにこだわらず、深い球の対処法全般についても触れて頂ければ幸いです。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/06/05 19:41
私の答えです。
まず、スウィングを開始するタイミングについてですが
バウンドするより早くかまえているでしょうか?
バウンド後に、引いて、ヒット、とやっていたら
たまたま、浅めにゆるいショットが来たとき以外必ず振り遅れます。
バウンドしたときにはスウィングが始まっているのがふつうだとおもってください。
そうすれば大抵は打てるはずです。
もう一つは居直って、ショートバウンドで打っちゃうこと。
構える暇もなく、ベースラインぎりぎりに入ってきたらこれしかありません。
これも面が保てる人なら、結構安定して使えます。
次が今日の肝。
ボールとの位置合わせの方法です。
通常、打球方向に踏み込んでいき、さらに前の打点で位置を合わせるのですが
クレーコートプレーヤーは後ろに下がりながら位置合わせをすることがよくあります。
これはナダルの動画と連続写真。
ナダルが下がりながら、最後は左足を後ろに引きながら打つことにより
ポジションを後ろに下げて、位置を調整し
身体を前向きにすることに成功し
なおかつ、下がる反動を利用して腕を振りぬき
ハードヒットしたものです。
こうやって、下がりながら合わすと
ボールとの相対速度を減らすこともでき、一石二鳥なのです。
さて、これでも、ボールに食い込まれたら?
ナダルならこうします。
彼の動画と連続写真です。
例のナダルショット。
打点を後ろにし、トップスピンで振りぬきます。
打点が後ろなのに、ラケット面を打球方向を向けるため
肘の振りを途中で止め、上に引っ張り上げるのです。
その反動で、ラケット面は加速しながら、急激に前向きになります。
打点が後ろになったことを利用し
アッパースウィングを増やすことができるので
トップスピンの量を増やすことも容易で
思ったほど難しくないと思います。
さて、下がりながら打つ
それでも足りなければ、ナダル打ちという話でしたが
順番は別にこの通りじゃなくても構いません。
ナダルもシャラポワも
下がりながらじゃなくても、ナダル打ちやシャラポワ打ちをします。
横に走らされたり、場合によってはアプローチにも使うのです。
トップスピナーのたしなみとして
ちょっと振り遅れそうなときにも使えますので
ぜひ身に着けておきたい隠し味なのです。
2011年05月30日
スタンスと打球フォーム
『ぼの』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
どうしても気になっていることがあって質問させていただきます。
動画を見て、いつもこのような打ち方が出来ればと思っています。
スローモーション動画をさらにポーズしながら細かく見ていると、
テイクバックからフォロースルーまで脇が空いていることに気が付きました。
私が打つ場合、癖なのかどうしても脇を閉じて打ってしまいます。
(窮屈な打ち方になっているのは自覚しています)
脇が開いているのはオープンスタンスだからでしょうか?
脇の開きとスイングについて、教えていただけませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿者 ぼの 2011/05/30 13:17
私の答えです。
脇というのは通常、空いているのがふつうです。
くわしくは
脇が空く話を昨年の12月23日、24日のブログで
私の写真と動画も使って説明しているので、参考にしてほしい。
要約すると
腕の形を決めれば、低い打点なら脇が閉まるし
高い打点では当然、脇が空くという話だ。
さて、スタンスとスウィングの関係だが
結論を言ってしまうと
普通に打っている限り、基本的に関係ない。
ボールの側の言い分を聞いてみると
ボールにかかるスピンと飛んで行く方角、スピードとは
ラケット面の向きと当たる角度、そのスピードだけの問題なのだ。
更にさかのぼると
そのラケットの動きに影響を与えるのは
腕の使い方。
まあそんなふうに考えればいいのだが
自分でも疲れてきたので、省略すると
フォアハンドで、コントロールに関係ある要素は
入るはずの面で構え
腕を捻らずに引き
その間、上体を垂直に保つこと。
だけなので
下半身がどっちに向いていようと関係が無い。
下半身が関係するのはボールに対する位置取りと
パワーの問題だけなのだ。
したがって
クローズドでもスクエアーでも、オープンでも
ボールをコントロールできる打ち方であるとすると
どのスタンスで打っても、上半身の形や向き、スウィングは同じはずなのだ。
参考に、これはフェデラーがスクエアーで打った、動画と連続写真。
次は、同じくフェデラーがオープンで打った、動画と連続写真です。
上体だけを見て、スウィングを比べてみてください。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
どうしても気になっていることがあって質問させていただきます。
動画を見て、いつもこのような打ち方が出来ればと思っています。
スローモーション動画をさらにポーズしながら細かく見ていると、
テイクバックからフォロースルーまで脇が空いていることに気が付きました。
私が打つ場合、癖なのかどうしても脇を閉じて打ってしまいます。
(窮屈な打ち方になっているのは自覚しています)
脇が開いているのはオープンスタンスだからでしょうか?
脇の開きとスイングについて、教えていただけませんでしょうか?
よろしくお願いいたします。
投稿者 ぼの 2011/05/30 13:17
私の答えです。
脇というのは通常、空いているのがふつうです。
くわしくは
脇が空く話を昨年の12月23日、24日のブログで
私の写真と動画も使って説明しているので、参考にしてほしい。
要約すると
腕の形を決めれば、低い打点なら脇が閉まるし
高い打点では当然、脇が空くという話だ。
さて、スタンスとスウィングの関係だが
結論を言ってしまうと
普通に打っている限り、基本的に関係ない。
ボールの側の言い分を聞いてみると
ボールにかかるスピンと飛んで行く方角、スピードとは
ラケット面の向きと当たる角度、そのスピードだけの問題なのだ。
更にさかのぼると
そのラケットの動きに影響を与えるのは
腕の使い方。
まあそんなふうに考えればいいのだが
自分でも疲れてきたので、省略すると
フォアハンドで、コントロールに関係ある要素は
入るはずの面で構え
腕を捻らずに引き
その間、上体を垂直に保つこと。
だけなので
下半身がどっちに向いていようと関係が無い。
下半身が関係するのはボールに対する位置取りと
パワーの問題だけなのだ。
したがって
クローズドでもスクエアーでも、オープンでも
ボールをコントロールできる打ち方であるとすると
どのスタンスで打っても、上半身の形や向き、スウィングは同じはずなのだ。
参考に、これはフェデラーがスクエアーで打った、動画と連続写真。
次は、同じくフェデラーがオープンで打った、動画と連続写真です。
上体だけを見て、スウィングを比べてみてください。
2011年05月28日
オープン、スクエアー使い分け
今日もフォアハンド、スタンスについてのつづきです。
『すーさん』 から質問をいただきました。
いかがそのコメントの全文。
いつも、楽しみに読ませていただいてます。
「フォアは前向きに踏み込む」「フォアは前向きに踏み込む 続」を読ませていただいて、質問があります。
左足を踏み込むスクエアーなスタンスと右足を踏み込むオープンスタンスの使い分けについては、どのように考えればいいのでしょう。
両方こなせるのがいいとは思いますが、自分がやりやすい方を中心に考えておいていいのでしょうか?
投稿者 すーさん 2011/05/23 18:26
私の答えです。
「両方こなせるのがいいとは思いますが、自分がやりやすい方を中心に考える」
で大正解だと思います。
スクエアーなスタンスとオープンスタンスの使い方を比較してみます。
まず、テニスを始めたばかりの時は、スクエアーなスタンスじゃなければ打てないと思います。
そのほうが前後位置の調整がやりやすいことと
姿勢を保つこと
そして、上体の回転、つまり、横向きから前向きになる動きが自然なのです。
そして、そのときの腰の使い方、姿勢の保ち方が分かってきたら
オープンスタンスを採用することが出来るようになります。
オープンスタンスはこの技術的なハードルがやや高いこと
それと、体幹部や右足の筋力も、姿勢を保つためなどにかなり必要なのです。
ですから、男性にオープンが多く、女性には比較的少ないのです。
オープンスタンスは上体を前向きにしやすく、利き腕の自由度が高いため
スピン量の多いストローカーに多いと思います。
横方向に走らされた時にリーチが広いのも特徴です。
一方スクエアーなスタンスは打球方向に踏み込んでいきやすいため
オープンよりもハードヒットしやすいと思います。
また、前後方向にあわせやすいため
ライジングやアプローチに使いやすいことも特徴です。
プロではオープンスタンスは常識で
使わない人はいないと思います。
スクエアーの方は両方います。
スクエアーも使う選手と、オープンしか使わない選手です。
オープンだけの人はこれしかやらないわけで、プレーがシンプルになります。
プロにとってはこれがもっとも簡単なことなのです。
それに対し、スクエアーも使う選手は、よりバリエーションのあるプレーが期待できます。
私の印象ですと
ハードコート育ちにはスクエアーを使う攻撃型の人が多く
クレー育ちはオープンが多い、粘り型の人が多いように感じます。
これだけでもどんな選手が、という事がわかってもらえると思います。
さて、上級のプレーをするためには
ワイドに打たれたボールの処理やリターンにオープンは必修科目です。
そのオープンスタンスを必要な時だけ使うか
もっと積極的に使いまくるか
ご自分の好み、やりたいプレーぶりで決めればいいのだと思います。
『すーさん』 から質問をいただきました。
いかがそのコメントの全文。
いつも、楽しみに読ませていただいてます。
「フォアは前向きに踏み込む」「フォアは前向きに踏み込む 続」を読ませていただいて、質問があります。
左足を踏み込むスクエアーなスタンスと右足を踏み込むオープンスタンスの使い分けについては、どのように考えればいいのでしょう。
両方こなせるのがいいとは思いますが、自分がやりやすい方を中心に考えておいていいのでしょうか?
投稿者 すーさん 2011/05/23 18:26
私の答えです。
「両方こなせるのがいいとは思いますが、自分がやりやすい方を中心に考える」
で大正解だと思います。
スクエアーなスタンスとオープンスタンスの使い方を比較してみます。
まず、テニスを始めたばかりの時は、スクエアーなスタンスじゃなければ打てないと思います。
そのほうが前後位置の調整がやりやすいことと
姿勢を保つこと
そして、上体の回転、つまり、横向きから前向きになる動きが自然なのです。
そして、そのときの腰の使い方、姿勢の保ち方が分かってきたら
オープンスタンスを採用することが出来るようになります。
オープンスタンスはこの技術的なハードルがやや高いこと
それと、体幹部や右足の筋力も、姿勢を保つためなどにかなり必要なのです。
ですから、男性にオープンが多く、女性には比較的少ないのです。
オープンスタンスは上体を前向きにしやすく、利き腕の自由度が高いため
スピン量の多いストローカーに多いと思います。
横方向に走らされた時にリーチが広いのも特徴です。
一方スクエアーなスタンスは打球方向に踏み込んでいきやすいため
オープンよりもハードヒットしやすいと思います。
また、前後方向にあわせやすいため
ライジングやアプローチに使いやすいことも特徴です。
プロではオープンスタンスは常識で
使わない人はいないと思います。
スクエアーの方は両方います。
スクエアーも使う選手と、オープンしか使わない選手です。
オープンだけの人はこれしかやらないわけで、プレーがシンプルになります。
プロにとってはこれがもっとも簡単なことなのです。
それに対し、スクエアーも使う選手は、よりバリエーションのあるプレーが期待できます。
私の印象ですと
ハードコート育ちにはスクエアーを使う攻撃型の人が多く
クレー育ちはオープンが多い、粘り型の人が多いように感じます。
これだけでもどんな選手が、という事がわかってもらえると思います。
さて、上級のプレーをするためには
ワイドに打たれたボールの処理やリターンにオープンは必修科目です。
そのオープンスタンスを必要な時だけ使うか
もっと積極的に使いまくるか
ご自分の好み、やりたいプレーぶりで決めればいいのだと思います。
2011年05月27日
フォアの足を決めるのは
『makotasu』 さんからオープンスタンスの位置決めについての質問です。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
すみません、どうしてもこの記事が気になりましたので、連続で質問させて頂きます。
以前よりオープンスタンスについて、疑問を持っておりました。コーチのお話では、「オープンスタンスは右足を踏み込んで、踏ん張る」とありますが、私は、「1. 右足を踏み込んでから、2. 次に左足でポジションの微調整」をやっております。
オープンスタンスでは、この1. と2. を同時にする必要があるのでしょうか? 1. のタイミングで右足も左足も固定し、その場で踏ん張ると言う理解でよろしいでしょうか? ただし、それだと今の私の技量では、正しい打球ポジション取りが困難になる気がしております・・・
これら点につきまして、ぜひコメント頂けたら幸いです。
今回もどうぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/05/23 17:21
私の答えです。
足の位置を決めてから、更に腰の位置を調整するというようなイメージですが
プロはそうゆうやり方をしません。
足の位置を決めるのは最後の最後です。
ボールの位置に対し、腰から距離を適切にとり
右足を踏み込みます。
そしてそのまま右足を踏んばり、ヒットです。
これは、以前にも使った、『ためブロ』 さんがアップしてくれた私の動画です。
しばらくじたばたした後で、右足の位置を決め
その足の踏ん張りで打っているのがわかるでしょうか。
常に動きの中で打つのです
プロは、足の位置を決めてから、止まって、観察していることはありません。
このように最後に位置を決め打つことにより
上体をまっすぐにしたまま、最新情報の位置に行くことができるのです。
それともうひとつ
パワー的にも、動きの中で、踏み込み、踏ん張り、ヒット
というのを止まらずにやるのが、一番力のはいるやり方なのです
つまりコントロールにも、パワーにも
これ以外の選択肢はないのです。
もちろん初心者にはできないと思いますが
中級者くらいであれば
ちゃんと、ボールを想像した素振りを10回くらいやれば
できるようになると思います。
ぜひ、トライしてください。
そういえば、忘れていました。
タイトルで、オープンスタンスと書きませんでした。
プロはクローズドでもスクエアーでも
とにかく動いて最後に位置決め踏ん張りです。
左右の足は違っても考え方は一緒です。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
すみません、どうしてもこの記事が気になりましたので、連続で質問させて頂きます。
以前よりオープンスタンスについて、疑問を持っておりました。コーチのお話では、「オープンスタンスは右足を踏み込んで、踏ん張る」とありますが、私は、「1. 右足を踏み込んでから、2. 次に左足でポジションの微調整」をやっております。
オープンスタンスでは、この1. と2. を同時にする必要があるのでしょうか? 1. のタイミングで右足も左足も固定し、その場で踏ん張ると言う理解でよろしいでしょうか? ただし、それだと今の私の技量では、正しい打球ポジション取りが困難になる気がしております・・・
これら点につきまして、ぜひコメント頂けたら幸いです。
今回もどうぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/05/23 17:21
私の答えです。
足の位置を決めてから、更に腰の位置を調整するというようなイメージですが
プロはそうゆうやり方をしません。
足の位置を決めるのは最後の最後です。
ボールの位置に対し、腰から距離を適切にとり
右足を踏み込みます。
そしてそのまま右足を踏んばり、ヒットです。
これは、以前にも使った、『ためブロ』 さんがアップしてくれた私の動画です。
しばらくじたばたした後で、右足の位置を決め
その足の踏ん張りで打っているのがわかるでしょうか。
常に動きの中で打つのです
プロは、足の位置を決めてから、止まって、観察していることはありません。
このように最後に位置を決め打つことにより
上体をまっすぐにしたまま、最新情報の位置に行くことができるのです。
それともうひとつ
パワー的にも、動きの中で、踏み込み、踏ん張り、ヒット
というのを止まらずにやるのが、一番力のはいるやり方なのです
つまりコントロールにも、パワーにも
これ以外の選択肢はないのです。
もちろん初心者にはできないと思いますが
中級者くらいであれば
ちゃんと、ボールを想像した素振りを10回くらいやれば
できるようになると思います。
ぜひ、トライしてください。
そういえば、忘れていました。
タイトルで、オープンスタンスと書きませんでした。
プロはクローズドでもスクエアーでも
とにかく動いて最後に位置決め踏ん張りです。
左右の足は違っても考え方は一緒です。
2011年05月22日
フォアは前向きに踏み込む 続
先日、フォアハンドで左足を前向きに踏み込む話をした。
目的は、振り遅れず、なめらかに、パワフルにぶん殴るため。
下半身が斜め前向きになり
上半身がラケットの引きに合わせ、自然に横を向く。
踏み込んだ左足はつっかい棒で、突っ張ることにより
ブロックと同時に上体を前向きにしていく力が与えられる。
これは左足を踏み込むスクエアーなスタンスだった。
今日はそのオープンスタンス編。
オープンは踏み込まない構え方と思っている方も多いようだが、それは誤解。
オープンスタンスは右足を踏み込んで、踏ん張る、と考えてほしい。
先日に続き、モデルは私、松原コーチ。
右足をやや前に向け、ラケットを引きながら踏み込む。
この捻りを作りながら、引きながらを、同時に行い、踏み込むところが今回の肝。
だから、振り遅れず、なめらかに、パワフルに
同時に複数の要件を満たしながら、実戦的にぶん殴れるのだ。
ひざは斜め前向き、腰もやや前向きで、肩の線は横向き。
右足付け根と腰にひねりができていることを感じてほしい。
ひざを伸ばしていくことにより捻りがほどけていく。
上体はかなり前向きになっている。
完全に前向きでインパクト。
今回の主題ではないが、面がかぶっていないことに注目。
そして左下に引っ張り込んで、もう少しでフィニッシュ。
前向きで終わりではないのですよ。
スウィングの全体のリズムで言うと
『グウッ、グッ』 という2拍子。
はーい、『1、2、ポーン』 では実戦では間に合わないし、力もはいりにくい。
ぜひプロ風の捻りとヒット、2拍子を採用してほしい。
さて明日は、神奈川県テニス事業協会のコーチ研修会。
この見本を生でやって見せなければならない。
まだお暇のある方で申し込んでいない方、先着4名様まで空きがある。
コーチじゃなくていいので
予約無しで直接、会場の中央林間テニスクラブへおいでください。
明日お会いしましょう。
目的は、振り遅れず、なめらかに、パワフルにぶん殴るため。
下半身が斜め前向きになり
上半身がラケットの引きに合わせ、自然に横を向く。
踏み込んだ左足はつっかい棒で、突っ張ることにより
ブロックと同時に上体を前向きにしていく力が与えられる。
これは左足を踏み込むスクエアーなスタンスだった。
今日はそのオープンスタンス編。
オープンは踏み込まない構え方と思っている方も多いようだが、それは誤解。
オープンスタンスは右足を踏み込んで、踏ん張る、と考えてほしい。
先日に続き、モデルは私、松原コーチ。
右足をやや前に向け、ラケットを引きながら踏み込む。
この捻りを作りながら、引きながらを、同時に行い、踏み込むところが今回の肝。
だから、振り遅れず、なめらかに、パワフルに
同時に複数の要件を満たしながら、実戦的にぶん殴れるのだ。
ひざは斜め前向き、腰もやや前向きで、肩の線は横向き。
右足付け根と腰にひねりができていることを感じてほしい。
ひざを伸ばしていくことにより捻りがほどけていく。
上体はかなり前向きになっている。
完全に前向きでインパクト。
今回の主題ではないが、面がかぶっていないことに注目。
そして左下に引っ張り込んで、もう少しでフィニッシュ。
前向きで終わりではないのですよ。
スウィングの全体のリズムで言うと
『グウッ、グッ』 という2拍子。
はーい、『1、2、ポーン』 では実戦では間に合わないし、力もはいりにくい。
ぜひプロ風の捻りとヒット、2拍子を採用してほしい。
さて明日は、神奈川県テニス事業協会のコーチ研修会。
この見本を生でやって見せなければならない。
まだお暇のある方で申し込んでいない方、先着4名様まで空きがある。
コーチじゃなくていいので
予約無しで直接、会場の中央林間テニスクラブへおいでください。
明日お会いしましょう。
2011年05月20日
フォアは前向きに踏み込む
一昨日、松原テニスクラブ印西での会員Tさんへのアドバイス
じつはもう一つあったのを思い出した。
フォアハンドを見ていて、何かもたつきを感じたのだ。
通常、フォアハンドを打つ経過というのを
皆さんこう思っていないだろうか。
0、横を向く
1、踏み込む
2、前を向いて
3、打つ
一見ホントそうだが、実戦としてはテンポが速くなるとついていけない。
前を向いていくのが遅れがちになるのだ。
特に女性はこうなりがちで、こうなるとパワーが激減してしまう。
女性だから筋力が足りないせいだと思ってしまいがちだが
それは違う。
前向きを作ることが苦手なだけなのだ。
今回、それを解決する方法としてアドバイスしたのは
1の踏み込む足を前向きにして、下半身にひねりを作ること。
そして踏み込む足、左足を踏ん張ることにより、ひねり戻しを行い
自然に上体が前向きになるように仕込むのだ。
(クローズドスタンスの左足はつっかい棒でいいんです)
そうすれば、速いテンポにもついていきやすい上に
自然に前向き、自然にいい当たりを生みやすくなるのだ。
私のフォームで説明しよう。
構えはこう
左足を踏み込んでいく。
肩の線は横向きだが、腰は斜め前向き、膝とつま先はかなり前向きになっている。
この、ひねりを作った構えを見ると
自画自賛になってしまうが、アスリートを感じるだろう。
いつでも打ちにいく体制が出来上がっているのだ。
今回のアドバイス
フォアを滑らかに、力強く打つためのコツが
この、前向きに膝とつま先を踏み込んでいくことなのだ。
前でつっっぱっている左足に体重が乗り
突っ張っていることにより、上体が自然に、前に向いていく。
そして、インパクト直前には打点が高いせいもあり
上体が完全に前向きより少し超えている。
アウトサイドインでこの後、左下に振り切るためにも
最低でもこのくらいな前向きにならなければいけないのだ。
鬼のようなショットの前提は前を向くことだ。
そのために、もう一度叫ぶ。
「つま先を前向きに踏み込んでいこう」
じつはもう一つあったのを思い出した。
フォアハンドを見ていて、何かもたつきを感じたのだ。
通常、フォアハンドを打つ経過というのを
皆さんこう思っていないだろうか。
0、横を向く
1、踏み込む
2、前を向いて
3、打つ
一見ホントそうだが、実戦としてはテンポが速くなるとついていけない。
前を向いていくのが遅れがちになるのだ。
特に女性はこうなりがちで、こうなるとパワーが激減してしまう。
女性だから筋力が足りないせいだと思ってしまいがちだが
それは違う。
前向きを作ることが苦手なだけなのだ。
今回、それを解決する方法としてアドバイスしたのは
1の踏み込む足を前向きにして、下半身にひねりを作ること。
そして踏み込む足、左足を踏ん張ることにより、ひねり戻しを行い
自然に上体が前向きになるように仕込むのだ。
(クローズドスタンスの左足はつっかい棒でいいんです)
そうすれば、速いテンポにもついていきやすい上に
自然に前向き、自然にいい当たりを生みやすくなるのだ。
私のフォームで説明しよう。
構えはこう
左足を踏み込んでいく。
肩の線は横向きだが、腰は斜め前向き、膝とつま先はかなり前向きになっている。
この、ひねりを作った構えを見ると
自画自賛になってしまうが、アスリートを感じるだろう。
いつでも打ちにいく体制が出来上がっているのだ。
今回のアドバイス
フォアを滑らかに、力強く打つためのコツが
この、前向きに膝とつま先を踏み込んでいくことなのだ。
前でつっっぱっている左足に体重が乗り
突っ張っていることにより、上体が自然に、前に向いていく。
そして、インパクト直前には打点が高いせいもあり
上体が完全に前向きより少し超えている。
アウトサイドインでこの後、左下に振り切るためにも
最低でもこのくらいな前向きにならなければいけないのだ。
鬼のようなショットの前提は前を向くことだ。
そのために、もう一度叫ぶ。
「つま先を前向きに踏み込んでいこう」
2011年05月18日
フォアハンドの開き その2
今日は上体の開きの第2弾です。
『ぼこびっち』 さんからの質問、以下がそのコメントの全文です。
楽しく拝見してます。
フォアハンドの上体の回転とスイングのタイミングについて疑問があります。
フェデラーは上体の回転に遅れてラケットが出てくる様に見えますが、
アンディ・マリーはどちらかというと上体の回転とラケットの出方が同期しているように
見えます。
「体を開くな」という意見を良く聞きますが、フェデラーは言ってみれば
体を開いているようにも思います。
私の主観的な見え方の差でしょうか。また、やはり体は開かずにスイングするのが良いのででしょうか。
投稿者 ぼこびっち 2011/05/17 03:30
私の答えです。
フォアハンド、上体の開きについて
しっかり前を向けというコーチと、開くなというコーチがいます。
両方、同時にはできません。
実はこれ、技術論に、2系統あるためです。
1つ目は太古から、30年くらい前まで主流だった古典学派。
2つ目が、40年位前に出現したチャンピオン、ボルグ以来の現代プロ学派。
(松原さんが通常お話しているのはこちらです)
両者ではっきり違う、一番の根っこはテイクバック。
古典学派のフォアハンドの特徴は垂直な面で引くこと。
「垂直に引いた面をそのまま保てば、まっすぐに打てるはずだ」 という理論です。
ただ、腕を自由に振ると、肩の関節の構造上、
そして、スウィングを振り子のようにすると、面がだんだん上を向いていく。
これじゃあ、アウトする、ということで
腕を自由に振らないで、しっかり押していくように打つ。
上体を開かないことにより、かぶり気味の面を作って
面が上を向かないようにする。
というような指導論になったのです。
つまり、この学派のベテランやコーチは開くなというわけです。
それに対し、40年くらい前の若者たちは
「最初から面を下に向けとけば、そんな面倒なことしないで思い切りぶん殴れるじゃん」
と考えたか? 感じたか? したようなのです。
この代表格が、ボルグ、もう1人はビラスでしょうか
面を下向きに引いて、鬼のようなトップスピンで一気に世界を席捲しました。
もちろん、「思い切りぶち抜くには前向きになる」 こともやり始めました。
現代のプロは例外なくこのような打ち方です。
だからこの学派の人たちは前を向け、上体を開かなくちゃだめ、というのです。
さてここからは、現代プロ学派を前提としたお話。
フォアハンドのインパクト、基本的には開いていいのですが
グリップにより、スインパクトで面を垂直に作りやすい上体の向きがあるのです。
イースタングリップの人は完全前向きよりやや閉じ気味。
ウェスタングリップの人は完全前向き。
フルウェスタンならちょっと左向き、といったところでしょうか。
また、振りはじめるときに腕やラケットヘッドを遅らせるのも
厚めのグリップですと面が保ちやすいから使うのです。
薄めの人は面が上向きになりやすいので
腕と上体の動きが一体の人が多いのです。
マレーのグリップはウェスタンよりやや薄いのではないでしょうか
だから、あまり開かない。
それと、上体と腕が一緒に出てくる。
フェデラーも薄めなのですが、手首を折って面を下に向け
腕をウェスタンと同じような向きに使っているようです。
だから腕を遅らせて、上体の開きも大きいのです。
ウェスタンのほうが上体の回転を使いやすく
ラケットヘッドの返しも効かせやすいのです。
これはまったくの推測ですが
やんちゃだった、ロジャー君はでかい兄ちゃんたちに負けたくないので
ウェスタン気味に使うことにより、よりハードヒットを目指した。
一方、厳格なイギリス社会で育った、まじめなアンディー少年は
コーチに言われたように、あまり開き過ぎないようにしていたのかもしれません。
ところで、古典学派とか現代プロ学派とか
今日思いつきで作った名称ですので、世間では通用しません。
日本テニス学界などで間違って使わないように気をつけてください。
『ぼこびっち』 さんからの質問、以下がそのコメントの全文です。
楽しく拝見してます。
フォアハンドの上体の回転とスイングのタイミングについて疑問があります。
フェデラーは上体の回転に遅れてラケットが出てくる様に見えますが、
アンディ・マリーはどちらかというと上体の回転とラケットの出方が同期しているように
見えます。
「体を開くな」という意見を良く聞きますが、フェデラーは言ってみれば
体を開いているようにも思います。
私の主観的な見え方の差でしょうか。また、やはり体は開かずにスイングするのが良いのででしょうか。
投稿者 ぼこびっち 2011/05/17 03:30
私の答えです。
フォアハンド、上体の開きについて
しっかり前を向けというコーチと、開くなというコーチがいます。
両方、同時にはできません。
実はこれ、技術論に、2系統あるためです。
1つ目は太古から、30年くらい前まで主流だった古典学派。
2つ目が、40年位前に出現したチャンピオン、ボルグ以来の現代プロ学派。
(松原さんが通常お話しているのはこちらです)
両者ではっきり違う、一番の根っこはテイクバック。
古典学派のフォアハンドの特徴は垂直な面で引くこと。
「垂直に引いた面をそのまま保てば、まっすぐに打てるはずだ」 という理論です。
ただ、腕を自由に振ると、肩の関節の構造上、
そして、スウィングを振り子のようにすると、面がだんだん上を向いていく。
これじゃあ、アウトする、ということで
腕を自由に振らないで、しっかり押していくように打つ。
上体を開かないことにより、かぶり気味の面を作って
面が上を向かないようにする。
というような指導論になったのです。
つまり、この学派のベテランやコーチは開くなというわけです。
それに対し、40年くらい前の若者たちは
「最初から面を下に向けとけば、そんな面倒なことしないで思い切りぶん殴れるじゃん」
と考えたか? 感じたか? したようなのです。
この代表格が、ボルグ、もう1人はビラスでしょうか
面を下向きに引いて、鬼のようなトップスピンで一気に世界を席捲しました。
もちろん、「思い切りぶち抜くには前向きになる」 こともやり始めました。
現代のプロは例外なくこのような打ち方です。
だからこの学派の人たちは前を向け、上体を開かなくちゃだめ、というのです。
さてここからは、現代プロ学派を前提としたお話。
フォアハンドのインパクト、基本的には開いていいのですが
グリップにより、スインパクトで面を垂直に作りやすい上体の向きがあるのです。
イースタングリップの人は完全前向きよりやや閉じ気味。
ウェスタングリップの人は完全前向き。
フルウェスタンならちょっと左向き、といったところでしょうか。
また、振りはじめるときに腕やラケットヘッドを遅らせるのも
厚めのグリップですと面が保ちやすいから使うのです。
薄めの人は面が上向きになりやすいので
腕と上体の動きが一体の人が多いのです。
マレーのグリップはウェスタンよりやや薄いのではないでしょうか
だから、あまり開かない。
それと、上体と腕が一緒に出てくる。
フェデラーも薄めなのですが、手首を折って面を下に向け
腕をウェスタンと同じような向きに使っているようです。
だから腕を遅らせて、上体の開きも大きいのです。
ウェスタンのほうが上体の回転を使いやすく
ラケットヘッドの返しも効かせやすいのです。
これはまったくの推測ですが
やんちゃだった、ロジャー君はでかい兄ちゃんたちに負けたくないので
ウェスタン気味に使うことにより、よりハードヒットを目指した。
一方、厳格なイギリス社会で育った、まじめなアンディー少年は
コーチに言われたように、あまり開き過ぎないようにしていたのかもしれません。
ところで、古典学派とか現代プロ学派とか
今日思いつきで作った名称ですので、世間では通用しません。
日本テニス学界などで間違って使わないように気をつけてください。
2011年05月17日
フォアハンドの開き その1
フォアハンド、上体の開き方について、続けてお二人から質問をいただきました。
二人分、いっぺんに料理しちゃえと思ったのですが
文章が頭の中で絡みつき、自分でもわからなくなりました。
なので、今日はその1
『うそほんと』 さんの質問に答えます。
以下がそのコメントの全文です。
ご返答ありがとうございます。
サーブも含めたご回答大変ありがとうございました。
追っての質問で済みません。
「インパクト付近では肩の支点を安定させる為に上体の回転を(正面で)止める」で合っているでしょうか?
(正面で)は左下への振り抜きの為だと思いますが。
それとも肩の支点は腕と一体に動き続けて良いのでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/05/16 12:15
私の答えです。
まず、上体を前向きにする理由はパワーです。
しっかり振りぬくのに邪魔な左半身をどけることです。
コントロールだけなら横向きのままでもOK。
ランニングショットなどで、前向きになれないこともあります。
パワーは減りますが、それはそれでOKです。
その場合、小さめのフィニッシュで済ませたり
ナダルショットのように右肩の上にフィニッシュして済ませます。
もちろん体勢的、時間的に余裕があればしっかり前向きになって
1発かましてやる。
そのほうがすごいボールを打てる可能性があります。
そのときは左下にしっかりフィニッシュです。
プロのハードヒッターがそのとき、前向きで止まれない事をご存知でしょうか?
最高で打球方向から左に90度くらい横向きになってフィニッシュします。
そして、前向きでのインパクトで上体にしっかり力を入れてやる。
上体の回転にブレーキを掛けてやるようにします。
それにより、上体の運動量が腕に移動して鬼のようなスウィングになるのです。
ついでに、インパクトの衝撃に対し、上体の垂直を強固に保つという
コントロール上のご利益も生まれるのです。
コントロールについては
手首の形をしっかり保つ
腕をインパクトまで捻らないように振り出していく
上体を垂直に保つ。
これさえ守れば、いくらすごい勢いで振っても大丈夫です。
ただすごい勢いであればあるほど
保つのに、よりがんばらなければならなくなります。
さて、車は急に止まれない。
インパクト時、前向きでブレーキを掛けても
上体は前向きで止まれずに
左90度まで行ってしまうわけです。
そうそう、神奈川県のコーチ研修会まであと1週間です。
今度のメインテーマはフォアハンド
これをやって見せますので
珍しい物を見たい方、面白い話? を聞きたい方はぜひおいでください。
コーチじゃなくてもOKです。
まだ、数名分、空きがあります。
要項はこちらです。
メールで申し込んでください。
二人分、いっぺんに料理しちゃえと思ったのですが
文章が頭の中で絡みつき、自分でもわからなくなりました。
なので、今日はその1
『うそほんと』 さんの質問に答えます。
以下がそのコメントの全文です。
ご返答ありがとうございます。
サーブも含めたご回答大変ありがとうございました。
追っての質問で済みません。
「インパクト付近では肩の支点を安定させる為に上体の回転を(正面で)止める」で合っているでしょうか?
(正面で)は左下への振り抜きの為だと思いますが。
それとも肩の支点は腕と一体に動き続けて良いのでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/05/16 12:15
私の答えです。
まず、上体を前向きにする理由はパワーです。
しっかり振りぬくのに邪魔な左半身をどけることです。
コントロールだけなら横向きのままでもOK。
ランニングショットなどで、前向きになれないこともあります。
パワーは減りますが、それはそれでOKです。
その場合、小さめのフィニッシュで済ませたり
ナダルショットのように右肩の上にフィニッシュして済ませます。
もちろん体勢的、時間的に余裕があればしっかり前向きになって
1発かましてやる。
そのほうがすごいボールを打てる可能性があります。
そのときは左下にしっかりフィニッシュです。
プロのハードヒッターがそのとき、前向きで止まれない事をご存知でしょうか?
最高で打球方向から左に90度くらい横向きになってフィニッシュします。
そして、前向きでのインパクトで上体にしっかり力を入れてやる。
上体の回転にブレーキを掛けてやるようにします。
それにより、上体の運動量が腕に移動して鬼のようなスウィングになるのです。
ついでに、インパクトの衝撃に対し、上体の垂直を強固に保つという
コントロール上のご利益も生まれるのです。
コントロールについては
手首の形をしっかり保つ
腕をインパクトまで捻らないように振り出していく
上体を垂直に保つ。
これさえ守れば、いくらすごい勢いで振っても大丈夫です。
ただすごい勢いであればあるほど
保つのに、よりがんばらなければならなくなります。
さて、車は急に止まれない。
インパクト時、前向きでブレーキを掛けても
上体は前向きで止まれずに
左90度まで行ってしまうわけです。
そうそう、神奈川県のコーチ研修会まであと1週間です。
今度のメインテーマはフォアハンド
これをやって見せますので
珍しい物を見たい方、面白い話? を聞きたい方はぜひおいでください。
コーチじゃなくてもOKです。
まだ、数名分、空きがあります。
要項はこちらです。
メールで申し込んでください。
2011年05月15日
フォアハンドもゆうっくり
『うそほんと』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドの振り子スウィング、振り子の支点と加速具合です。
以下がそのコメント、全文です。
いつもお世話になっております。
振り子動作についての質問です。
フォアの振り子の中心を肩ではなく背骨辺りと考えても良いのでしょうか?
オーバーヘッドの振り子はどこを中心としているのでしょうか?
オーバーヘッドのタイミング「ゆうっくり」みたいな表現でフォアのタイミングを教えて頂けないでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/05/14 15:41
私の答えです。
フォアハンドの安定性を支えているのは
インパクトの形を保って、腕を内旋、外旋せずにスウィングすること
上体の軸が垂直なこと、の2つ。
そして、そのスウィングは振り子を使って滑らかに振ることです。
つまり上体をぐらつかせずに振る以上、支点は肩関節以外にはありえません。
そこ以外を支点にすれば、必ずスウィングの軸がぶれ、不安定なフォアになります。
そしてスウィングのタイミング、わたしは加速具合と表現しましたが
特にスウィングの前半で
振り子に逆らわない滑らかなスウィングが求められます。
振り子に逆らわなければ余計なストレスが腕の形にかからず
インパクトの形が崩れずにすむのです。
だから名人のスウィングは滑らかで、美しいのです。
つまり、『ゆうっくり』 です。
前半の振り子に逆らわない滑らかな、ゆったりしたスウィングから
後半、一気に力を入れて振りぬきます。
インパクトまでが、『ゆうっ・・・』
インパクトからが一気の、『・・くり』 です。
ただこれでは言葉遣いが穏やかで
ファイトが沸きにくいきらいがあります。
ですから、私は、「うーう、うー」 と、
あるときは心の中で、ときには口に出してぶん殴っています。
振り子から加速してハードヒットですから
上の振り子のスマッシュも下の振り子のフォアハンドも
リズムは、ほとんど同じと考えていいと思います。
そうそう、もう一つの質問です。
スマッシュの振り子ですが
外旋、内旋による動きですから肘を支点にしていると思います。
ただし、肘の屈伸もありますし上体も動きますので
フォアハンドほど厳密ではないかもしれませんね。
ところで、むかし、スマッシュのことをオーバーヘッドといっていた頃がありました。
『うそほんと』 さんはサーブも含めたいのでこの表現だったのかもしれません。
サーブの場合でも、先ほどの支点の考え方は同じだと思いますので念のため。
フォアハンドの振り子スウィング、振り子の支点と加速具合です。
以下がそのコメント、全文です。
いつもお世話になっております。
振り子動作についての質問です。
フォアの振り子の中心を肩ではなく背骨辺りと考えても良いのでしょうか?
オーバーヘッドの振り子はどこを中心としているのでしょうか?
オーバーヘッドのタイミング「ゆうっくり」みたいな表現でフォアのタイミングを教えて頂けないでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/05/14 15:41
私の答えです。
フォアハンドの安定性を支えているのは
インパクトの形を保って、腕を内旋、外旋せずにスウィングすること
上体の軸が垂直なこと、の2つ。
そして、そのスウィングは振り子を使って滑らかに振ることです。
つまり上体をぐらつかせずに振る以上、支点は肩関節以外にはありえません。
そこ以外を支点にすれば、必ずスウィングの軸がぶれ、不安定なフォアになります。
そしてスウィングのタイミング、わたしは加速具合と表現しましたが
特にスウィングの前半で
振り子に逆らわない滑らかなスウィングが求められます。
振り子に逆らわなければ余計なストレスが腕の形にかからず
インパクトの形が崩れずにすむのです。
だから名人のスウィングは滑らかで、美しいのです。
つまり、『ゆうっくり』 です。
前半の振り子に逆らわない滑らかな、ゆったりしたスウィングから
後半、一気に力を入れて振りぬきます。
インパクトまでが、『ゆうっ・・・』
インパクトからが一気の、『・・くり』 です。
ただこれでは言葉遣いが穏やかで
ファイトが沸きにくいきらいがあります。
ですから、私は、「うーう、うー」 と、
あるときは心の中で、ときには口に出してぶん殴っています。
振り子から加速してハードヒットですから
上の振り子のスマッシュも下の振り子のフォアハンドも
リズムは、ほとんど同じと考えていいと思います。
そうそう、もう一つの質問です。
スマッシュの振り子ですが
外旋、内旋による動きですから肘を支点にしていると思います。
ただし、肘の屈伸もありますし上体も動きますので
フォアハンドほど厳密ではないかもしれませんね。
ところで、むかし、スマッシュのことをオーバーヘッドといっていた頃がありました。
『うそほんと』 さんはサーブも含めたいのでこの表現だったのかもしれません。
サーブの場合でも、先ほどの支点の考え方は同じだと思いますので念のため。
2011年05月05日
フォアのフィニッシュ
『makotasu』 さんからフォアハンドの質問をいただきました。
「ちょっとしたタイミングのズレや少し緊張した場面で、ボールがオーバーすることが多い」
のだそうです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
今度は、フォアハンドのトップスピンについて質問させて頂きます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
コーチのご教示があって、気持ちよく振りぬけた時は速く、かつ、トップスピンのかかった良いボールが飛んでいくのですが、ちょっとしたタイミングのズレや少し緊張した場面で、ボールがオーバーすることが多いのです。
これでは、心穏やかに試合には臨めそうもないので、もう少し安全にボールがコートに収まるように以下の3点を考えております。
1.今よりも低い位置(左腕の横あたり)にフィニッシュする。
2.今よりもワイパースィングを意識しサイドスピンを効かせる。
3.今よりもグリップを厚く持ちトップスピンの要素を増やす。
私としましては、ボールのスピードが落ちるので、3.はあまりしたくないと思っています。そこで質問なのですが、上記の1.もしくは2.のどちらを採用するのが良いのか、または1.と2.を混ぜるのが良いのか、はたまた、どちらも間違いなのか、コーチの考えをお聞かせ願えれば幸いです。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/05/01 20:38
私の答えです。
フォアハンドの飛距離を短めにするにはフィニッシュの位置を低くします。
プロが強く打つ場合、基本的にアウトサイドインのスウィングです。
回転半径を小さくしていくことによりスピードアップするのです。
このアウトサイドインの方向を作るため
しかも面を安定させて使うために使うのがワイパースウィングです。
ですからプロは腰の少し下くらいの打点でもワイパーを使います。
ワイパーであれば、当然アウトサイドイン。
アウトサイドインですから身体に近い、小さなフィニッシュになります。
そして、フィニッシュは左わき腹の横辺り
短く打ちたいのであればもっと下にフィニッシュするのです。
ですから
1と2は、同じことなのです。
2はプロの普通のスウィングであり
1はそのときのフィニッシュの位置を言っているわけです。
混ぜるとか、どちらかを選ぶということではありません。
念のため、ナダルの動画と連続写真を見て、両方やっていることを確認してください。
そうそうコメントで、ワイパーのところ
サイドスピンを効かせるとありました。
このナダルのショットもそうですが
打点が低い場合はそれほどサイドスピンはかからないと思います。
でもサイドスピンをかけるつもりのほうが左にフィニッシュが取れて
鋭く振り切れるので、スウィングが上手く決まるかもしれませんね。
(ナダルはもちろん右にフィニッシュですが)
ワイパーで、腕を引っ張り込み、しっかり低いフィニッシュをしてみてください。
コントロールにスピードがセットメニューでついてきます。
「ちょっとしたタイミングのズレや少し緊張した場面で、ボールがオーバーすることが多い」
のだそうです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
今度は、フォアハンドのトップスピンについて質問させて頂きます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
コーチのご教示があって、気持ちよく振りぬけた時は速く、かつ、トップスピンのかかった良いボールが飛んでいくのですが、ちょっとしたタイミングのズレや少し緊張した場面で、ボールがオーバーすることが多いのです。
これでは、心穏やかに試合には臨めそうもないので、もう少し安全にボールがコートに収まるように以下の3点を考えております。
1.今よりも低い位置(左腕の横あたり)にフィニッシュする。
2.今よりもワイパースィングを意識しサイドスピンを効かせる。
3.今よりもグリップを厚く持ちトップスピンの要素を増やす。
私としましては、ボールのスピードが落ちるので、3.はあまりしたくないと思っています。そこで質問なのですが、上記の1.もしくは2.のどちらを採用するのが良いのか、または1.と2.を混ぜるのが良いのか、はたまた、どちらも間違いなのか、コーチの考えをお聞かせ願えれば幸いです。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/05/01 20:38
私の答えです。
フォアハンドの飛距離を短めにするにはフィニッシュの位置を低くします。
プロが強く打つ場合、基本的にアウトサイドインのスウィングです。
回転半径を小さくしていくことによりスピードアップするのです。
このアウトサイドインの方向を作るため
しかも面を安定させて使うために使うのがワイパースウィングです。
ですからプロは腰の少し下くらいの打点でもワイパーを使います。
ワイパーであれば、当然アウトサイドイン。
アウトサイドインですから身体に近い、小さなフィニッシュになります。
そして、フィニッシュは左わき腹の横辺り
短く打ちたいのであればもっと下にフィニッシュするのです。
ですから
1と2は、同じことなのです。
2はプロの普通のスウィングであり
1はそのときのフィニッシュの位置を言っているわけです。
混ぜるとか、どちらかを選ぶということではありません。
念のため、ナダルの動画と連続写真を見て、両方やっていることを確認してください。
そうそうコメントで、ワイパーのところ
サイドスピンを効かせるとありました。
このナダルのショットもそうですが
打点が低い場合はそれほどサイドスピンはかからないと思います。
でもサイドスピンをかけるつもりのほうが左にフィニッシュが取れて
鋭く振り切れるので、スウィングが上手く決まるかもしれませんね。
(ナダルはもちろん右にフィニッシュですが)
ワイパーで、腕を引っ張り込み、しっかり低いフィニッシュをしてみてください。
コントロールにスピードがセットメニューでついてきます。
2011年04月12日
ハードヒットのフィニッシュ
『うそほんと』 さんからフォアハンドの質問をいただきました。
フォアハンドの質問が多かったり
私の話でもフォアハンドが多かったりと
フォアの悩みの多さと、フォアの試合における重要度、比重の大きさは間違いありません。
フォアハンドと言えば錦織。
USクレーコート選手権準優勝で、ATPランク48位です。
フォアの強い選手は勝てるということだと思います。
5月23日の私の研修会も、テーマの第1は、フォアハンドです。
ぜひ皆さん、来てください。
さて、『うそほんと』 さんからフォアハンド、質問のコメント、以下が全文です。
いつもお世話になっております。
フォアハンドの質問です。
「加速しながらインパクトを迎えて大きく振り切る」
「肩の回転を止めて腕を走らせる」
踏み込んだ時、それ以外でも両方やっている様ですが、頭で考えると矛盾に思います。
(どちらか内部意識の話または松原コーチの教え方では無かったでしょうか?)
フェデラーやナダルの最速のフォアは普通よりフォロースルーが小さくなってないでしょうか?
上記の関連でご解説よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/04/10 03:03
私の答えです
「加速しながらインパクトを迎えて大きく振り切る」
のほうは私ではないんじゃないでしょうか。
私がハードヒットでよく言っているせりふは、『アウト・サイド・イン』
ただテニスジャーナルの解説を14年もやりましたので
なんかの時に、大きく振りきるというのもあったかもしれません。
「記憶にありません」 というせりふ、年寄りには便利な物です。
さて、強く振るためには、打点より外の軌道から、腕を引っ張り込みます。
だから、、『アウト・サイド・イン』
腕を引き込むことにより
回転半径が小さくなり
スウィングが加速します。
マニアックな言い方をしますと
運動量が一定なら
回転半径が小さくなることにより、角速度が速くなるのです。
よく例で挙げるのが、フィギアスケートのスピン。
大きく腕を広げて、ゆっくり回っているところから
腕を引き付けて、回転速度を上げていく、顔も力む。
最後に止まるところで
再度、一気に腕を広げ、美しい姿勢、満面の笑みでフィニッシュするのです。
まあそんなわけで、フルスウィングのハードヒットでは
フィニッシュは左のわき腹横当たりに引き付けます。
『うそほんと』 さんが
フェデラーやナダルの最速のフォアは普通よりフォロースルーが小さくなっている
というのはそのことなんでしょうね。
ちょっと、ナダルのフォアハンド、動画と連続写真で確認してください。
ただ、普通のフォアが大きなフォロースルーかどうかは不明です。
わざわざ、スピードを殺すときはそうなんでしょうか?
いつが普通なのかがわかりません。
たぶん打ち方は変えないでしょうから
スウィングの力を減らすのではないでしょうか。
思い切り打つときに、小さなフィニッシュと言うのは
ナダルもフェデラーも、われらが錦織のエアーケイもそうだと思います。
もうひとつの、「肩の回転を止めて腕を走らせる」 というのは、運動連鎖ですね。
上体の回転力を腕に伝えるために
上体がしっかり前向きになってから
インパクト付近で、ぐっと固める、ブレーキを掛ける。
運動量が腕に伝わっていきます。
ぐっと固めるという、そのときに必要なのが背筋力です。
昔から、フォアハンドのハードヒッター
野球のホームラン王、ヘビー級のチャンピオンは
背筋力がすごいと決まっているのです。
前向きの力より、後ろから引っ張る力が必要なのです。
ただしっかり前を向かないで、上体の回転を止めると
自分が邪魔になってスウィングが振りきれない
情けないショットになってしまうので要注意です。
フォアハンドの質問が多かったり
私の話でもフォアハンドが多かったりと
フォアの悩みの多さと、フォアの試合における重要度、比重の大きさは間違いありません。
フォアハンドと言えば錦織。
USクレーコート選手権準優勝で、ATPランク48位です。
フォアの強い選手は勝てるということだと思います。
5月23日の私の研修会も、テーマの第1は、フォアハンドです。
ぜひ皆さん、来てください。
さて、『うそほんと』 さんからフォアハンド、質問のコメント、以下が全文です。
いつもお世話になっております。
フォアハンドの質問です。
「加速しながらインパクトを迎えて大きく振り切る」
「肩の回転を止めて腕を走らせる」
踏み込んだ時、それ以外でも両方やっている様ですが、頭で考えると矛盾に思います。
(どちらか内部意識の話または松原コーチの教え方では無かったでしょうか?)
フェデラーやナダルの最速のフォアは普通よりフォロースルーが小さくなってないでしょうか?
上記の関連でご解説よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/04/10 03:03
私の答えです
「加速しながらインパクトを迎えて大きく振り切る」
のほうは私ではないんじゃないでしょうか。
私がハードヒットでよく言っているせりふは、『アウト・サイド・イン』
ただテニスジャーナルの解説を14年もやりましたので
なんかの時に、大きく振りきるというのもあったかもしれません。
「記憶にありません」 というせりふ、年寄りには便利な物です。
さて、強く振るためには、打点より外の軌道から、腕を引っ張り込みます。
だから、、『アウト・サイド・イン』
腕を引き込むことにより
回転半径が小さくなり
スウィングが加速します。
マニアックな言い方をしますと
運動量が一定なら
回転半径が小さくなることにより、角速度が速くなるのです。
よく例で挙げるのが、フィギアスケートのスピン。
大きく腕を広げて、ゆっくり回っているところから
腕を引き付けて、回転速度を上げていく、顔も力む。
最後に止まるところで
再度、一気に腕を広げ、美しい姿勢、満面の笑みでフィニッシュするのです。
まあそんなわけで、フルスウィングのハードヒットでは
フィニッシュは左のわき腹横当たりに引き付けます。
『うそほんと』 さんが
フェデラーやナダルの最速のフォアは普通よりフォロースルーが小さくなっている
というのはそのことなんでしょうね。
ちょっと、ナダルのフォアハンド、動画と連続写真で確認してください。
ただ、普通のフォアが大きなフォロースルーかどうかは不明です。
わざわざ、スピードを殺すときはそうなんでしょうか?
いつが普通なのかがわかりません。
たぶん打ち方は変えないでしょうから
スウィングの力を減らすのではないでしょうか。
思い切り打つときに、小さなフィニッシュと言うのは
ナダルもフェデラーも、われらが錦織のエアーケイもそうだと思います。
もうひとつの、「肩の回転を止めて腕を走らせる」 というのは、運動連鎖ですね。
上体の回転力を腕に伝えるために
上体がしっかり前向きになってから
インパクト付近で、ぐっと固める、ブレーキを掛ける。
運動量が腕に伝わっていきます。
ぐっと固めるという、そのときに必要なのが背筋力です。
昔から、フォアハンドのハードヒッター
野球のホームラン王、ヘビー級のチャンピオンは
背筋力がすごいと決まっているのです。
前向きの力より、後ろから引っ張る力が必要なのです。
ただしっかり前を向かないで、上体の回転を止めると
自分が邪魔になってスウィングが振りきれない
情けないショットになってしまうので要注意です。
2011年04月10日
フォアハンドのタイミング
『フォアハンド』さんからフォアの振り遅れについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつもブログ楽しく拝見しています。解説がわかりやすくとても参考になります。そこで、私も今回質問させていただきたいです。
松原コーチはよくフォアハンドについてブログでとりあげていますが、私もずいぶん長い期間フォアハンドに悩んでいます。グリップはセミウエスタン~ウエスタンです。
症状としては、簡単に言うと振り遅れです。しかし、それを直そうと思って構えを早く早くしようとしているのにです。ラリーになると特に…。そこで、知り合いのコーチにスイングを見てもらったら二度引きしていると言われました。テイクバックを早く、小さく心がけていたのに、結局ボールがバウンドするころにタイミングをとってテイクバックがさらに大きくなり振り遅れているということらしいです。どう直せばいいかと聞いたら、二度引きは女子プロでもそうしている人もいてなかなか直せないとのこと。意識して長い時間かけても直るかどうか…といわれてしまいました。
そこで、松原コーチにどうしたら二度引きが直るのか、男子プロのように小さいテイクバックからそのまま振りだせるようになるのか教えていただきたいと思います。稚拙な文章でわかりづらいとは思いますが、どうかご教授ください。
投稿者 フォアハンド 2011/04/09 13:45
私の答えです。
まず、2度引きの件ですが
基本的にはかまわないと思います。
一流のプロも
ボールがフォアに向かってくるとわかった瞬間に横向きになりながら
上体の右前にラケットをセットします。
これが一度目の引き。
そして、ボールのタイミングにあわせて、引いて、ヒットです。
これが2度目の引きです。
この引いて、ヒットというのは
タイミングよりもパワーのために必要なことなのです。
一番最後まで引いておいて、ボールに合わせて振り出したのでは
力が入りにくいのです。
だから、引く反動を利用して、強く打つのです。
問題がある人は
この引いて、という部分が、バウンドまで始まらないこと。
バウンドに合わせて、引いてだと、早いボール、深いボールには必ず振り遅れます。
この、引き始めるタイミング、プロがやっているのは
ボールがサービスラインを通過するころかその直後くらいなのです。
これさえ理解できれば
テイクバックが大きいか、小さいかは関係ありません。
自分のスウィングにかかる時間をよんで、早めに振りはじめればいいのです。
テイクバックの大きさは
ライジングがメインなのか、打点を遅らせても大振りがすきか?
ということで決めればいいと思います。
ちなみに、松原さんは大振り派です。
しかし、このタイミングのとり方を知っていますので
ライジングも苦手ではありません。
さて、実践編
マスターする方法ですが
いつもながらの説明で恐縮ですが、『素振り』 です。
ボールを想像して
ネットを越してくる前に構え始める。
サービスラインを超えるころテイクバックをはじめ
流れるような滑らかスウィングでヒットします。
このボールを想像した素振りを、10回やってから打ってみてください。
よっぽど変なスウィングでなければ
その日のうちに成果が見られると思います。
そしてそれを1週間。
できれば、他のどのショットでも
素振りはいつも、必ずボールを想像して行うこと。
ボールのタイミングと無関係なスウィングは何の役にも立たないのです。
以下がそのコメントの全文です。
いつもブログ楽しく拝見しています。解説がわかりやすくとても参考になります。そこで、私も今回質問させていただきたいです。
松原コーチはよくフォアハンドについてブログでとりあげていますが、私もずいぶん長い期間フォアハンドに悩んでいます。グリップはセミウエスタン~ウエスタンです。
症状としては、簡単に言うと振り遅れです。しかし、それを直そうと思って構えを早く早くしようとしているのにです。ラリーになると特に…。そこで、知り合いのコーチにスイングを見てもらったら二度引きしていると言われました。テイクバックを早く、小さく心がけていたのに、結局ボールがバウンドするころにタイミングをとってテイクバックがさらに大きくなり振り遅れているということらしいです。どう直せばいいかと聞いたら、二度引きは女子プロでもそうしている人もいてなかなか直せないとのこと。意識して長い時間かけても直るかどうか…といわれてしまいました。
そこで、松原コーチにどうしたら二度引きが直るのか、男子プロのように小さいテイクバックからそのまま振りだせるようになるのか教えていただきたいと思います。稚拙な文章でわかりづらいとは思いますが、どうかご教授ください。
投稿者 フォアハンド 2011/04/09 13:45
私の答えです。
まず、2度引きの件ですが
基本的にはかまわないと思います。
一流のプロも
ボールがフォアに向かってくるとわかった瞬間に横向きになりながら
上体の右前にラケットをセットします。
これが一度目の引き。
そして、ボールのタイミングにあわせて、引いて、ヒットです。
これが2度目の引きです。
この引いて、ヒットというのは
タイミングよりもパワーのために必要なことなのです。
一番最後まで引いておいて、ボールに合わせて振り出したのでは
力が入りにくいのです。
だから、引く反動を利用して、強く打つのです。
問題がある人は
この引いて、という部分が、バウンドまで始まらないこと。
バウンドに合わせて、引いてだと、早いボール、深いボールには必ず振り遅れます。
この、引き始めるタイミング、プロがやっているのは
ボールがサービスラインを通過するころかその直後くらいなのです。
これさえ理解できれば
テイクバックが大きいか、小さいかは関係ありません。
自分のスウィングにかかる時間をよんで、早めに振りはじめればいいのです。
テイクバックの大きさは
ライジングがメインなのか、打点を遅らせても大振りがすきか?
ということで決めればいいと思います。
ちなみに、松原さんは大振り派です。
しかし、このタイミングのとり方を知っていますので
ライジングも苦手ではありません。
さて、実践編
マスターする方法ですが
いつもながらの説明で恐縮ですが、『素振り』 です。
ボールを想像して
ネットを越してくる前に構え始める。
サービスラインを超えるころテイクバックをはじめ
流れるような滑らかスウィングでヒットします。
このボールを想像した素振りを、10回やってから打ってみてください。
よっぽど変なスウィングでなければ
その日のうちに成果が見られると思います。
そしてそれを1週間。
できれば、他のどのショットでも
素振りはいつも、必ずボールを想像して行うこと。
ボールのタイミングと無関係なスウィングは何の役にも立たないのです。
2011年04月09日
ブーメランスネーク
『龍之介』 さんから質問をいただきました。
サイドスピン気味のフォアハンドについてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
すいませんが、またご相談したいことがございます。
フォアハンドなのですが、私の球筋は、横回転(右打ちで、左に曲がっていきます。)になりがちです。
テニス仲間には、そんなにバウンドしてから跳ね上がってこないので、あまり怖さはないとも言われ、スイングを変えていったほうがいいのか悩んでおります。
自分では、一応打ち方はフェデラーをイメージしてフラットドライブを打っているつもりです。あくまでイメージです。グリップは、そんなに厚く握っていないです。
なんとなく、上から下に擦り上げれば、縦回転になるとは思っておりますが、今の形で自分としては、馴染んでしまっていますし、今の形でもウィナーを取ることもできます。
ただもう一つ自分の中で、レベルアップするためには改良した方が良いのか、正直わかりません。
変な質問で、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/04/06 18:31
私の答えです。
面白いショットが打ててイイのではないでしょうか。
私もよく使っています。
私の知っている選手の中でよく使っている人は
1、ナダル
2、海堂薫(かいどう かおる)
3、松原コーチ
の3人です。
海堂薫(かいどう かおる)は『テニス の王子様』で活躍している人。
『ブーメランスネーク』 がそのショットそのものです。
さて、左に曲がっていくサイドスピンは、低い打点の時に使います。
フォアハンドをトップスピンで打つ場合、
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
スウィングの支点である、肩の高さに対しての相対位置で自然にそうなります。
1つ目、普通の高さの場合はトップスピンです。
2つ目、高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
3つ目、低い場合は高い打点の逆、
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけます。
この低い打点ですが
イメージがわきにくいと思いますのでちょっと写真を見てください。
(モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかりましたでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですから腰は落とさずにサイドスピンです。
このショットは低めの打点に大変に有効なショットです。
捨ててはもったいないショットです。
低めの打点からサイドスピンですから、当然高いバウンドにはなりません。
その代わり、打たないだろうというところからの
奇襲攻撃で一瞬にしてエースをとることも可能です。
ダウンザラインに相手リーチの外を通るパスも打てます。
それもランニングショットから。
これの極端な回転が、ネットポストを迂回する 『ブーメランスネーク』 です。
『龍之介』 さんはもしかしたら低めの打点が多いのではないですか?
もしそうなら自然にこの回転方向になります。
上体もスウィング方向の関係で横向きの人が多いと思います。
薄いグリップで引っ掛け気味に打つ場合もそその傾向が強いです。
フランスのアンリ・ルコントさんなんて知ってますか?
古い人には馴染みなのですが。
とにかくどっちがいいという話ではありません。
どっちもいいし、有った方がいいのです。
プラス、高い打点をマスターしたらどうですか。
そのときは、上体を今よりしっかり前向きにし
右から左に振る、ワイパー気味のスウィングになります。
サイドスピン気味のフォアハンドについてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
すいませんが、またご相談したいことがございます。
フォアハンドなのですが、私の球筋は、横回転(右打ちで、左に曲がっていきます。)になりがちです。
テニス仲間には、そんなにバウンドしてから跳ね上がってこないので、あまり怖さはないとも言われ、スイングを変えていったほうがいいのか悩んでおります。
自分では、一応打ち方はフェデラーをイメージしてフラットドライブを打っているつもりです。あくまでイメージです。グリップは、そんなに厚く握っていないです。
なんとなく、上から下に擦り上げれば、縦回転になるとは思っておりますが、今の形で自分としては、馴染んでしまっていますし、今の形でもウィナーを取ることもできます。
ただもう一つ自分の中で、レベルアップするためには改良した方が良いのか、正直わかりません。
変な質問で、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/04/06 18:31
私の答えです。
面白いショットが打ててイイのではないでしょうか。
私もよく使っています。
私の知っている選手の中でよく使っている人は
1、ナダル
2、海堂薫(かいどう かおる)
3、松原コーチ
の3人です。
海堂薫(かいどう かおる)は『テニス の王子様』で活躍している人。
『ブーメランスネーク』 がそのショットそのものです。
さて、左に曲がっていくサイドスピンは、低い打点の時に使います。
フォアハンドをトップスピンで打つ場合、
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
スウィングの支点である、肩の高さに対しての相対位置で自然にそうなります。
1つ目、普通の高さの場合はトップスピンです。
2つ目、高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
3つ目、低い場合は高い打点の逆、
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけます。
この低い打点ですが
イメージがわきにくいと思いますのでちょっと写真を見てください。
(モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかりましたでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですから腰は落とさずにサイドスピンです。
このショットは低めの打点に大変に有効なショットです。
捨ててはもったいないショットです。
低めの打点からサイドスピンですから、当然高いバウンドにはなりません。
その代わり、打たないだろうというところからの
奇襲攻撃で一瞬にしてエースをとることも可能です。
ダウンザラインに相手リーチの外を通るパスも打てます。
それもランニングショットから。
これの極端な回転が、ネットポストを迂回する 『ブーメランスネーク』 です。
『龍之介』 さんはもしかしたら低めの打点が多いのではないですか?
もしそうなら自然にこの回転方向になります。
上体もスウィング方向の関係で横向きの人が多いと思います。
薄いグリップで引っ掛け気味に打つ場合もそその傾向が強いです。
フランスのアンリ・ルコントさんなんて知ってますか?
古い人には馴染みなのですが。
とにかくどっちがいいという話ではありません。
どっちもいいし、有った方がいいのです。
プラス、高い打点をマスターしたらどうですか。
そのときは、上体を今よりしっかり前向きにし
右から左に振る、ワイパー気味のスウィングになります。
2011年04月05日
フォアが時々かすれる場合
昨日のブログ、ちょっと極端だったと反省。
スピンがかかるのは面が斜めに当たるかどうかで
ラケットやストリングによってかかるかどうかは関係ないという話。
ラケットやストリングによらずと書いたが
相対的に、かかりやすいラケットや
かかりやすいストリングは存在するわけで
ちょっと言いすぎと反省している。
ただ斜めに当たったときに、どれくらいかかるかと言うことで
まっすぐ当たってもスピンのかかる道具は無い。
一番の主成分は、『斜め当たり』 ということを再度強調しておきます。
さて、今日はフォアハンド。
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
まことに奇怪至極、ご本人もおっしゃっているように、「想像するのが大変、難しい」
もし今回の解説が大当たりだったら
宗教法人設立、そろそろ考えてもいいのかもしれない。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
ご無沙汰しております。
先日はいろいろとご教示、ありがとうございました。
さて、本日も一点、お伺いしたいことがございます。
フォアハンドのトップスピンストロークなのですが、コーチのご助言もあってまずまずの向上を見せているのですが、4~5本に1本ぐらいの割合ですっぽ抜けたような、かすれた当たりのクロス方向へのスピンロブになってしまいます。(あきらかにミスショットなのですが、スピン過多のためコートには収まっています。)
実物をお見せできないので、想像するのが大変、難しいかと存じますが、もし原因 および 解決策に心当たりがありましたら、よろしくお教え下さい。(自分では体が開くのが早いのかなと思っておりますが、確信はありません。。。)
今回もどうぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/03/31 21:48
私の答えです。
犯人を見つけるための手がかりを探して、いつもは2回くらいしか読まない質問を
今回は5回も読んでしまいました。
その結果、得た手がかりは
1、4,5本に1回くらいかすれあたりになり、そのボールはスピン過多。
2、本人は「自分では体が開くのが早いのかなと思って・・・」 いる。
もし、手首が固定されていれば、1、の症状は考えにくい。
たぶん、面がかぶることにより当たりがかすれたり、スピン過多になったりするのではないだろうか。
と、考えたところで、気が変わった。
私の理屈で上達中の人の手首が緩むだろうか?
もしかしたら、かすれることにより、スピン過多になるのでは。
そうだ、京都へ行こう。 (宗教法人はやはり京都です、ちょっと意味不明か)
テニスのボールは、ジャストミートすると面の方向に飛ぶ性質があります。
これは、ボールとラケットとの接触時間が1千分の5秒ほどと短いためです。
もし真ん中をはずして、ミスショットになると
接触時間が長くなり、スウィング方向に引っ張られ
ボールの飛び出す方向がそちらにずれて行きます。
トップスピンですからアッパースウィングのはず
ですから、下から上に
そして左右の向きもクロス方向へずれていくと考えられます。
そして真ん中をはずすことによるスピードダウンのため
相対的に回転量が多めになります。
真ん中をはずすのは、ご本人が、「身体の開きが早すぎる」 と言っている。
もしかしたら、顔があさっての方を向いているのかもしれません。
なんとなく理屈が整ってきたようです。
もしかしたら当たりかもしれません。
さて、矯正法ですが
身体を充分に前向きにし
しかし、それ以上は身体を使わないつもりで、手打ちです。
手打ちという言い方、本当はいけなくて、腕打ちと言うべきでしょうか。
とにかくまずは、身体を使いすぎないように気をつけてください。
もし私の推理が当たって、フォアハンドがよくなるようですと
賽銭箱の発注をしなければなりませんので、ぜひ結果を教えてください。
お賽銭、お布施のことも眼前にちらつきますが
今はじっと我慢のとき。
今回の分はぜひ、東北方面に回してください。
スピンがかかるのは面が斜めに当たるかどうかで
ラケットやストリングによってかかるかどうかは関係ないという話。
ラケットやストリングによらずと書いたが
相対的に、かかりやすいラケットや
かかりやすいストリングは存在するわけで
ちょっと言いすぎと反省している。
ただ斜めに当たったときに、どれくらいかかるかと言うことで
まっすぐ当たってもスピンのかかる道具は無い。
一番の主成分は、『斜め当たり』 ということを再度強調しておきます。
さて、今日はフォアハンド。
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
まことに奇怪至極、ご本人もおっしゃっているように、「想像するのが大変、難しい」
もし今回の解説が大当たりだったら
宗教法人設立、そろそろ考えてもいいのかもしれない。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
ご無沙汰しております。
先日はいろいろとご教示、ありがとうございました。
さて、本日も一点、お伺いしたいことがございます。
フォアハンドのトップスピンストロークなのですが、コーチのご助言もあってまずまずの向上を見せているのですが、4~5本に1本ぐらいの割合ですっぽ抜けたような、かすれた当たりのクロス方向へのスピンロブになってしまいます。(あきらかにミスショットなのですが、スピン過多のためコートには収まっています。)
実物をお見せできないので、想像するのが大変、難しいかと存じますが、もし原因 および 解決策に心当たりがありましたら、よろしくお教え下さい。(自分では体が開くのが早いのかなと思っておりますが、確信はありません。。。)
今回もどうぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/03/31 21:48
私の答えです。
犯人を見つけるための手がかりを探して、いつもは2回くらいしか読まない質問を
今回は5回も読んでしまいました。
その結果、得た手がかりは
1、4,5本に1回くらいかすれあたりになり、そのボールはスピン過多。
2、本人は「自分では体が開くのが早いのかなと思って・・・」 いる。
もし、手首が固定されていれば、1、の症状は考えにくい。
たぶん、面がかぶることにより当たりがかすれたり、スピン過多になったりするのではないだろうか。
と、考えたところで、気が変わった。
私の理屈で上達中の人の手首が緩むだろうか?
もしかしたら、かすれることにより、スピン過多になるのでは。
そうだ、京都へ行こう。 (宗教法人はやはり京都です、ちょっと意味不明か)
テニスのボールは、ジャストミートすると面の方向に飛ぶ性質があります。
これは、ボールとラケットとの接触時間が1千分の5秒ほどと短いためです。
もし真ん中をはずして、ミスショットになると
接触時間が長くなり、スウィング方向に引っ張られ
ボールの飛び出す方向がそちらにずれて行きます。
トップスピンですからアッパースウィングのはず
ですから、下から上に
そして左右の向きもクロス方向へずれていくと考えられます。
そして真ん中をはずすことによるスピードダウンのため
相対的に回転量が多めになります。
真ん中をはずすのは、ご本人が、「身体の開きが早すぎる」 と言っている。
もしかしたら、顔があさっての方を向いているのかもしれません。
なんとなく理屈が整ってきたようです。
もしかしたら当たりかもしれません。
さて、矯正法ですが
身体を充分に前向きにし
しかし、それ以上は身体を使わないつもりで、手打ちです。
手打ちという言い方、本当はいけなくて、腕打ちと言うべきでしょうか。
とにかくまずは、身体を使いすぎないように気をつけてください。
もし私の推理が当たって、フォアハンドがよくなるようですと
賽銭箱の発注をしなければなりませんので、ぜひ結果を教えてください。
お賽銭、お布施のことも眼前にちらつきますが
今はじっと我慢のとき。
今回の分はぜひ、東北方面に回してください。
2011年03月31日
なめらかなフォア
『フランカー』 さんから、フォアハンドの質問をいただきました。
「思い切り振りぬいたときに大きくアウトする」症候群のようです。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは。
いつも更新を楽しみにしています。
今日はフォアハンドについてお聞きしたいと思います。
コーチが散々書いておられるように、インパクトの形のままテークバックして振りぬくようにしているのですが、時々ボールが吹っ飛ぶときがあります。思い切り振りぬいたとき顕著に現れます。
最近グリップを少し厚くしてセミウェスタンにしましたが、この問題は薄くても厚くても変わらない問題のようです。
あきらかにスピンがかかっておらず、相手には100%見送られてしまうような球です。
これがあるのでなかなか振りぬくことが難しいです。
映像を見てみないとはっきりとしたことが言えないとは思いますが、想像で構いませんので、こういった点に気を付けるべきことを松原コーチ 教えて下さい。
ラケット面が上向いてるのではと思うのですが・・・。
投稿者 フランカー 2011/03/28 21:41
私の答えです。
普通に打っているときはちゃんと入るし
テイクバックも手首の形を保っているということですと?
セミウェスタンのグリップということから
考えられるのはこれでしょうか。
振り出すときに、面が上を向いてしまう。
昨日、印西のクラブで会員のNさんにモデルをお願いして写真を撮ってきました。
Nさんはフォアハンドが入る人なので
無理にエラーする形を作ってもらったことを
先にお断りしておきます。
Nさんすいません。
さて、こうゆう風に構えているとき
セミウェスタンのグリップだと、ラケットヘッドが少し上がります。
このまま振り出せば面は垂直になっていきます。
ところがハードヒットするために、急激に振り出すと
ラケットヘッドの重みが動きについていけず出遅れます。
先が遅れるだけでしたら、後でヘッドが帰ってきて、パンチ力を生みます。
ところがラケットヘッドが少し上がっていると
ラケットヘッドの重みで出遅れたときに
腕が回外して、面が少し上を向きます。
このまま打てば、インパクトではもっと上を向き
らくらくと塀に当たってしまうことになります。
解決法としては、振りをなめらかにすることです。
以前の私の動画を見てくれたでしょうか。
テイクバックからフォワードスウィングまで
美しく、なめらかな振りだったことに気づかれたでしょうか。
この、「美しく、なめらかな振り」は
見栄っ張りな私が、女性ファンの視線を意識してやっているのではないのです。
なめらかにしないと、面が暴れるからなのです。
ラケットヘッドが立たない
ウェスタングリップのプレーヤーは
ラケットが寝た後は、もっと乱暴な振り方でも大丈夫です。
逆にラケットヘッドが立ちやすい私以上に薄いグリップの人は
もっとなめらかに、急加速の無いうち方をする必要があります。
また、同じ理由で特にラケットを立てて引く人は気をつけたほうがいいと思います。
ラケットヘッドが寝る前に急加速すると、塀が揺れます。
私のお勧めは、ソデルリンクのフォアハンド。
流れるようなテイクバックで、エラーするような気がしません。
「思い切り振りぬいたときに大きくアウトする」症候群のようです。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは。
いつも更新を楽しみにしています。
今日はフォアハンドについてお聞きしたいと思います。
コーチが散々書いておられるように、インパクトの形のままテークバックして振りぬくようにしているのですが、時々ボールが吹っ飛ぶときがあります。思い切り振りぬいたとき顕著に現れます。
最近グリップを少し厚くしてセミウェスタンにしましたが、この問題は薄くても厚くても変わらない問題のようです。
あきらかにスピンがかかっておらず、相手には100%見送られてしまうような球です。
これがあるのでなかなか振りぬくことが難しいです。
映像を見てみないとはっきりとしたことが言えないとは思いますが、想像で構いませんので、こういった点に気を付けるべきことを松原コーチ 教えて下さい。
ラケット面が上向いてるのではと思うのですが・・・。
投稿者 フランカー 2011/03/28 21:41
私の答えです。
普通に打っているときはちゃんと入るし
テイクバックも手首の形を保っているということですと?
セミウェスタンのグリップということから
考えられるのはこれでしょうか。
振り出すときに、面が上を向いてしまう。
昨日、印西のクラブで会員のNさんにモデルをお願いして写真を撮ってきました。
Nさんはフォアハンドが入る人なので
無理にエラーする形を作ってもらったことを
先にお断りしておきます。
Nさんすいません。
さて、こうゆう風に構えているとき
セミウェスタンのグリップだと、ラケットヘッドが少し上がります。
このまま振り出せば面は垂直になっていきます。
ところがハードヒットするために、急激に振り出すと
ラケットヘッドの重みが動きについていけず出遅れます。
先が遅れるだけでしたら、後でヘッドが帰ってきて、パンチ力を生みます。
ところがラケットヘッドが少し上がっていると
ラケットヘッドの重みで出遅れたときに
腕が回外して、面が少し上を向きます。
このまま打てば、インパクトではもっと上を向き
らくらくと塀に当たってしまうことになります。
解決法としては、振りをなめらかにすることです。
以前の私の動画を見てくれたでしょうか。
テイクバックからフォワードスウィングまで
美しく、なめらかな振りだったことに気づかれたでしょうか。
この、「美しく、なめらかな振り」は
見栄っ張りな私が、女性ファンの視線を意識してやっているのではないのです。
なめらかにしないと、面が暴れるからなのです。
ラケットヘッドが立たない
ウェスタングリップのプレーヤーは
ラケットが寝た後は、もっと乱暴な振り方でも大丈夫です。
逆にラケットヘッドが立ちやすい私以上に薄いグリップの人は
もっとなめらかに、急加速の無いうち方をする必要があります。
また、同じ理由で特にラケットを立てて引く人は気をつけたほうがいいと思います。
ラケットヘッドが寝る前に急加速すると、塀が揺れます。
私のお勧めは、ソデルリンクのフォアハンド。
流れるようなテイクバックで、エラーするような気がしません。
2011年03月24日
フォアの引きはみな同じか?
『テニスは楽しい』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドのテイクバック、その面の向きです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。
松原コーチの推奨する、フォアハンドのテイクバックについて質問があります。もしお時間があれば回答いただけると嬉しいです(>_<)
以下、質問です。
ラケットのテイクバックを完了したとき、実際にボールを打つ面が向く方向はグリップによって変わることはありますか?
松原コーチのフォアハンド動画を見たのですが、動画ではテイクバックを完了した時、ボールを打つ面は自分が前を向いている向きの反対方向、すなわち完全に後ろ向きでした。
しかし、僕が同じ引き方をやってみると、ボールを打つ面はやや後ろ+外側(右利きならば右方向)に向いてしまいます。これはグリップによる差でしょうか?
僕のグリップはセミウェスタンだと思います。松原コーチみたく、ボールを打つ面を完全に後ろ向きにするには、僕の場合、腕を親指から小指側に(=右利きならば反時計回りに)捻るという動作が必要になります。正しく引けているのか不安です。
投稿者 テニスは楽しい 2011/03/20 10:24
私の答えです。
グリップでも若干の差は出るかもしれませんが
むしろ、引く大きさとか高さによっての違いが大きいと思います。
まして、あなたも私もセミウェスタンのお友達同士
グリップはそんなに違わないはずです。
ちょっと気になるのは
「腕を親指から小指側に(=右利きならば反時計回りに)捻るという動作が必要」
という部分。
私はインパクトの形を最初から作るために最初からその方向に手首を捻ってあります。
ウェスタングリップですとこの形は必要ありません。
つまりこれはセミウェスタンでウェスタンと同じ腕使いをするためなのです。
それと、さらに気になるのが、その捻る方向というのが
肩関節を捻らないように引くためには必要なことなのです。
つまり弧を描いて引いていき
そのときに上腕を外旋させないためには(肩関節を捻らないためには)
一見、面を下向きにしていく動作が必要なのです。
この部分、『テニスは楽しい』 さんがどうされているかは
見てみないとなんともわかりません。
安定して打てているなら問題なしでしょうし
安定度で悩んでいるのなら、ここが問題なのかもしれません?
さて、一番引いた状態というのは、プレーヤーによってかなり違います。
男子プロの場合はわりあいみんな似ていますが
女子はかなり幅があります。
一番小さいほうに極端なのは、クルム伊達公子さん。
彼女も手首を固定し弧を描いて引いていますが
引きが小さいので面は後ろまでは向きません。
一番大きいほうのスタイル、見つけたのが、ハンチュコワ。
これが彼女の動画と連続写真です。
あんまり大きく引くと、後ろ向きを越えて上向きになっちゃうこともあるのです。
男子ではここまでは引きませんので見かけないと思います。
まあ、こんなことで
面の向きだけではまるっきり同じでなくてもいいと思います。
問題は手首の角度を保つ感じを持っていること。
それと腕を捻らずに引いていること。
この二つができているのかどうかということ。
じゃあどうだったらだめなのかというと、「エラーすること」
エラーしないで正確にコントロールできているなら問題はありません。
身体の軸が曲がって、姿勢が悪くてもコントロールは悪くなりますが
一番の悪玉は、テイクバックの悪さです。
もし、ご自身でコントロール感があり
自信を持ってハードヒットできているのなら、何も問題はありません。
フェデラーとナダルでも少し違いますよね。
フォアハンドのテイクバック、その面の向きです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。
松原コーチの推奨する、フォアハンドのテイクバックについて質問があります。もしお時間があれば回答いただけると嬉しいです(>_<)
以下、質問です。
ラケットのテイクバックを完了したとき、実際にボールを打つ面が向く方向はグリップによって変わることはありますか?
松原コーチのフォアハンド動画を見たのですが、動画ではテイクバックを完了した時、ボールを打つ面は自分が前を向いている向きの反対方向、すなわち完全に後ろ向きでした。
しかし、僕が同じ引き方をやってみると、ボールを打つ面はやや後ろ+外側(右利きならば右方向)に向いてしまいます。これはグリップによる差でしょうか?
僕のグリップはセミウェスタンだと思います。松原コーチみたく、ボールを打つ面を完全に後ろ向きにするには、僕の場合、腕を親指から小指側に(=右利きならば反時計回りに)捻るという動作が必要になります。正しく引けているのか不安です。
投稿者 テニスは楽しい 2011/03/20 10:24
私の答えです。
グリップでも若干の差は出るかもしれませんが
むしろ、引く大きさとか高さによっての違いが大きいと思います。
まして、あなたも私もセミウェスタンのお友達同士
グリップはそんなに違わないはずです。
ちょっと気になるのは
「腕を親指から小指側に(=右利きならば反時計回りに)捻るという動作が必要」
という部分。
私はインパクトの形を最初から作るために最初からその方向に手首を捻ってあります。
ウェスタングリップですとこの形は必要ありません。
つまりこれはセミウェスタンでウェスタンと同じ腕使いをするためなのです。
それと、さらに気になるのが、その捻る方向というのが
肩関節を捻らないように引くためには必要なことなのです。
つまり弧を描いて引いていき
そのときに上腕を外旋させないためには(肩関節を捻らないためには)
一見、面を下向きにしていく動作が必要なのです。
この部分、『テニスは楽しい』 さんがどうされているかは
見てみないとなんともわかりません。
安定して打てているなら問題なしでしょうし
安定度で悩んでいるのなら、ここが問題なのかもしれません?
さて、一番引いた状態というのは、プレーヤーによってかなり違います。
男子プロの場合はわりあいみんな似ていますが
女子はかなり幅があります。
一番小さいほうに極端なのは、クルム伊達公子さん。
彼女も手首を固定し弧を描いて引いていますが
引きが小さいので面は後ろまでは向きません。
一番大きいほうのスタイル、見つけたのが、ハンチュコワ。
これが彼女の動画と連続写真です。
あんまり大きく引くと、後ろ向きを越えて上向きになっちゃうこともあるのです。
男子ではここまでは引きませんので見かけないと思います。
まあ、こんなことで
面の向きだけではまるっきり同じでなくてもいいと思います。
問題は手首の角度を保つ感じを持っていること。
それと腕を捻らずに引いていること。
この二つができているのかどうかということ。
じゃあどうだったらだめなのかというと、「エラーすること」
エラーしないで正確にコントロールできているなら問題はありません。
身体の軸が曲がって、姿勢が悪くてもコントロールは悪くなりますが
一番の悪玉は、テイクバックの悪さです。
もし、ご自身でコントロール感があり
自信を持ってハードヒットできているのなら、何も問題はありません。
フェデラーとナダルでも少し違いますよね。
2011年03月09日
フォアでラケットを支える
先日、松原テニスクラブ印西で女性会員とラリーをした。
フォアハンドを時々、上にふかす。
よく見るとラケットヘッドがテイクバックから振り出すときに落っこちている。
手首がかなりやわらかくなっているようで
ラケットヘッドが垂れ下がってしまっているようだ。
いい形で打てているときのインパクトはこう。
その形で引いてくると後ろではこうなるが
振り出すときに腕の力が抜けすぎると
特に、ラケット面が少し上向きになってしまっているのが特に問題なのだが
これは、腕全体の脱力による前腕部の回外が自然に行われたため。
これも筋力で支えきれていないためなのだ。
手首の形が保てていても
このまま打てば面が上を向いてインパクト
当然すっぽ抜けのアウトになる。
もしちゃんと支えられ、形が保てれば
そのときの形はこうなるはず。
少なくとも、この形を保てるだけの力が筋肉に入っていなければならない。
先ほどの女性会員さんも、力を抜くように意識しているとのこと。
余計な力が抜けるのはいいことなのだが
最低限の形を保つ力は入っていなければならない。
力が抜けすぎて、エラーしたのでは本末転倒なのだ。
この説明をして、力を入れ気味でプレーしてもらったら
フォアハンドは格段に安定してきた。
余計な力を抜いてプレーできれば一流選手。
余計な力を入れてプレーすれば二流選手。
肝心な力まで抜いてプレーすると三流選手なのだ。
フォアハンドを時々、上にふかす。
よく見るとラケットヘッドがテイクバックから振り出すときに落っこちている。
手首がかなりやわらかくなっているようで
ラケットヘッドが垂れ下がってしまっているようだ。
いい形で打てているときのインパクトはこう。
その形で引いてくると後ろではこうなるが
振り出すときに腕の力が抜けすぎると
特に、ラケット面が少し上向きになってしまっているのが特に問題なのだが
これは、腕全体の脱力による前腕部の回外が自然に行われたため。
これも筋力で支えきれていないためなのだ。
手首の形が保てていても
このまま打てば面が上を向いてインパクト
当然すっぽ抜けのアウトになる。
もしちゃんと支えられ、形が保てれば
そのときの形はこうなるはず。
少なくとも、この形を保てるだけの力が筋肉に入っていなければならない。
先ほどの女性会員さんも、力を抜くように意識しているとのこと。
余計な力が抜けるのはいいことなのだが
最低限の形を保つ力は入っていなければならない。
力が抜けすぎて、エラーしたのでは本末転倒なのだ。
この説明をして、力を入れ気味でプレーしてもらったら
フォアハンドは格段に安定してきた。
余計な力を抜いてプレーできれば一流選手。
余計な力を入れてプレーすれば二流選手。
肝心な力まで抜いてプレーすると三流選手なのだ。
2011年03月09日
フォアでラケットを支える
先日、松原テニスクラブ印西で女性会員とラリーをした。
フォアハンドを時々、上にふかす。
よく見るとラケットヘッドがテイクバックから振り出すときに落っこちている。
手首がかなりやわらかくなっているようで
ラケットヘッドが垂れ下がってしまっているようだ。
いい形で打てているときのインパクトはこう。
その形で引いてくると後ろではこうなるが
振り出すときに腕の力が抜けすぎると
特に、ラケット面が少し上向きになってしまっているのが特に問題なのだが
これは、腕全体の脱力による前腕部の回外が自然に行われたため。
これも筋力で支えきれていないためなのだ。
手首の形が保てていても
このまま打てば面が上を向いてインパクト
当然すっぽ抜けのアウトになる。
もしちゃんと支えられ、形が保てれば
そのときの形はこうなるはず。
少なくとも、この形を保てるだけの力が筋肉に入っていなければならない。
先ほどの女性会員さんも、力を抜くように意識しているとのこと。
余計な力が抜けるのはいいことなのだが
最低限の形を保つ力は入っていなければならない。
力が抜けすぎて、エラーしたのでは本末転倒なのだ。
この説明をして、力を入れ気味でプレーしてもらったら
フォアハンドは格段に安定してきた。
余計な力を抜いてプレーできれば一流選手。
余計な力を入れてプレーすれば二流選手。
肝心な力まで抜いてプレーすると三流選手なのだ。
フォアハンドを時々、上にふかす。
よく見るとラケットヘッドがテイクバックから振り出すときに落っこちている。
手首がかなりやわらかくなっているようで
ラケットヘッドが垂れ下がってしまっているようだ。
いい形で打てているときのインパクトはこう。
その形で引いてくると後ろではこうなるが
振り出すときに腕の力が抜けすぎると
特に、ラケット面が少し上向きになってしまっているのが特に問題なのだが
これは、腕全体の脱力による前腕部の回外が自然に行われたため。
これも筋力で支えきれていないためなのだ。
手首の形が保てていても
このまま打てば面が上を向いてインパクト
当然すっぽ抜けのアウトになる。
もしちゃんと支えられ、形が保てれば
そのときの形はこうなるはず。
少なくとも、この形を保てるだけの力が筋肉に入っていなければならない。
先ほどの女性会員さんも、力を抜くように意識しているとのこと。
余計な力が抜けるのはいいことなのだが
最低限の形を保つ力は入っていなければならない。
力が抜けすぎて、エラーしたのでは本末転倒なのだ。
この説明をして、力を入れ気味でプレーしてもらったら
フォアハンドは格段に安定してきた。
余計な力を抜いてプレーできれば一流選手。
余計な力を入れてプレーすれば二流選手。
肝心な力まで抜いてプレーすると三流選手なのだ。
2011年03月01日
フォアハンドをトップスピンに
『光太朗』 さんから質問をいただきました。
たぶんフォアハンドの話だと思うのですが
トップスピンに変えるべきかどうか?
という話です。
以下がコメントの後半、質問部分です。
全部読みたい方はこちらへどうぞ。
ところでまたしてもご相談なのですが、
どうやら私はトップスピンをかけるのが下手な様です。
野球をやっていたせいなのか
どうしてもボールに対して水平スウィングになってしまい
フラット気味のボールになってしまいます。
下から上に擦り上げるアッパースウィングが苦手です。
グリップを少しかぶせ気味にしているので
若干のドライブはかかりますがフラット色の濃いボールとなります。
近代テニスはスピン系でフルスィングのイメージがありますが
フラットからトップスピンへ矯正すべきなのか
それとも一昔前のフラットに磨きをかけるのか悩んでおります。
お手すきな時でもご回答いただければ幸いです。
長文失礼しました。
投稿者 光太朗 2011/02/27 23:30
私の答えです
結論をさきに言っちゃうと、 「よくわかりません」
というか、どっちもありなんです。
今、アウトが多くて困っているのであれば
トップスピンにしてコート内に落ちるようにするのはいいと思います。
もし今、困っていないなら、わざわざ変える必要は無いというのが普通の結論です。
テニスは、4分間に5種類のジャンプを入れると点が高くなるという種目ではありません。
回転がかからないという理由で減点されることはありません。
トップスピンをかけること自体は簡単です。
肩を中心とした弧を描くスウィングで
スウィングの最下点より後
後半のアッパースウィングで打てば
自然にトップスピンがかかります。
もし困っているならぜひトライしてみてください。
さて、現代の特に男子のテニスはヘビートップスピンが基本になっています。
グリップもウェスタン系の厚めのものが主流です。
そのヘビートップスピンのフルスウィングからスピンを減らしたものが現代のフラットです。
その証拠に、プロではフラット気味と思われているプレーヤーでも
ぐりぐりのトップスピンが打てない人はいないのです。
どこまでぐりぐりか? フラットか?
それをどんな比率で使うかで違う個性になっているといってもいいくらいです。
これはここ30年くらい変わっていません。
しかしこのテニス、手間がかかるのです。
しっかり足を動かし、しっかり踏ん張って ・・・・
それ自体が身体に悪いわけではありませんが
エネルギーは要ります。
やせるにはもってこいです。
薄いグリップでフラットに打ち
チャンスにはすうっとネットにつく
グリップもあまり変わらない。
ストロークからボレーが流れるようにつながるテニスとは対極になります。
ここまではちょっとした薀蓄。
私はどっちもありだと思います。
どっちがすきなのかで決めたらどうでしょう。
でもアマチュアですから
もちろんそんな大げさなことは考えずに
軽くトップスピンをかけて、とりあえずフォアを安心して打てればいい
というのもありですから
簡単に考えたらいいかもしれません。
その場合はさっきの、弧を描いたスウィング、ぜひやってみてください。
いろいろ考えすぎて、余計ややこしくしちゃいました。
たぶんフォアハンドの話だと思うのですが
トップスピンに変えるべきかどうか?
という話です。
以下がコメントの後半、質問部分です。
全部読みたい方はこちらへどうぞ。
ところでまたしてもご相談なのですが、
どうやら私はトップスピンをかけるのが下手な様です。
野球をやっていたせいなのか
どうしてもボールに対して水平スウィングになってしまい
フラット気味のボールになってしまいます。
下から上に擦り上げるアッパースウィングが苦手です。
グリップを少しかぶせ気味にしているので
若干のドライブはかかりますがフラット色の濃いボールとなります。
近代テニスはスピン系でフルスィングのイメージがありますが
フラットからトップスピンへ矯正すべきなのか
それとも一昔前のフラットに磨きをかけるのか悩んでおります。
お手すきな時でもご回答いただければ幸いです。
長文失礼しました。
投稿者 光太朗 2011/02/27 23:30
私の答えです
結論をさきに言っちゃうと、 「よくわかりません」
というか、どっちもありなんです。
今、アウトが多くて困っているのであれば
トップスピンにしてコート内に落ちるようにするのはいいと思います。
もし今、困っていないなら、わざわざ変える必要は無いというのが普通の結論です。
テニスは、4分間に5種類のジャンプを入れると点が高くなるという種目ではありません。
回転がかからないという理由で減点されることはありません。
トップスピンをかけること自体は簡単です。
肩を中心とした弧を描くスウィングで
スウィングの最下点より後
後半のアッパースウィングで打てば
自然にトップスピンがかかります。
もし困っているならぜひトライしてみてください。
さて、現代の特に男子のテニスはヘビートップスピンが基本になっています。
グリップもウェスタン系の厚めのものが主流です。
そのヘビートップスピンのフルスウィングからスピンを減らしたものが現代のフラットです。
その証拠に、プロではフラット気味と思われているプレーヤーでも
ぐりぐりのトップスピンが打てない人はいないのです。
どこまでぐりぐりか? フラットか?
それをどんな比率で使うかで違う個性になっているといってもいいくらいです。
これはここ30年くらい変わっていません。
しかしこのテニス、手間がかかるのです。
しっかり足を動かし、しっかり踏ん張って ・・・・
それ自体が身体に悪いわけではありませんが
エネルギーは要ります。
やせるにはもってこいです。
薄いグリップでフラットに打ち
チャンスにはすうっとネットにつく
グリップもあまり変わらない。
ストロークからボレーが流れるようにつながるテニスとは対極になります。
ここまではちょっとした薀蓄。
私はどっちもありだと思います。
どっちがすきなのかで決めたらどうでしょう。
でもアマチュアですから
もちろんそんな大げさなことは考えずに
軽くトップスピンをかけて、とりあえずフォアを安心して打てればいい
というのもありですから
簡単に考えたらいいかもしれません。
その場合はさっきの、弧を描いたスウィング、ぜひやってみてください。
いろいろ考えすぎて、余計ややこしくしちゃいました。
2011年02月18日
短く低いフォアの処理
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつもご教示、ありがとうございます。
またまた、1点、よろしくお教え下さい。
私(右利き)は、ダブルスの試合でデュースコートからサーブ(スライスサーブ)をする際、図らずもワイド方向に行ってしまうことがよくあります。その時の相手の返球として、短めのアングルクロスがよく返ってきます。このアングルクロスの返球が苦手なのです。
相手のリターンはそれほど速くないのですが短いことが多いので、打ち方としては低い打点のフォアハンドトップスピンとして近づいています。しかしながら、打つ際になると打つ場所がないことに気付き、急にスライスロブにしたりスライスでアングルに返そうとして、球に勢いがなく相手に簡単にやられてしまいます。それではと、トップスピンでさらにアングルに強打するとネットかオーバーになってしまい、これもまた相手に楽をさせてしまっています。
この場合の対処について、松原コーチのお考えをお聞かせ願いないでしょうか?対処方法に何通りかのオプションをお持ちであれば、ぜひそれらをお聞かせ下さい。また、上記したフォアハンドトップスピンでのアングルクロスのコツ(できれば強打したい)についてもご教示頂けないでしょうか。
お時間のある時にご返答頂ければ幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/02/13 15:55
私の答えです。
短く低いボールについては優先順位としてこう考えています。
1、トップスピンでたたければ必ずそうする。 (ドロップショットは例外だが)
2、低すぎて無理そうなら、サイドスピンにする。
3、その態勢には入れそうも無ければ、スライスにする。
結局、どこまで追いつけるのか、間に合うのかで打つショットが決まります。
そして、早めにその決断をするべきです。
たとえば、スライスのつもりで準備して追いつけば簡単なはずです。
1のトップスピンですが
少しくらい低い打点でも、低い位置のワイパーにして
しっかり下に振りぬけば、短い距離でも打てます。
しかし今回の設定ではそれは難しそうなので
2のサイドスピンについて説明することにします。
これは、2009年の9月27日のブログの焼き直しです。
さて、フォアハンドをトップスピンで打つ場合
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
まず、普通の高さの場合はトップスピンです。
高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
低い場合は高い打点の逆になります。
ラケットと腕は下に下がるので
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけるのです。
イメージがわきにくいと思いますのでちょっと写真を見てください。
(モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかったでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
サイドスピン7割、トップスピン3割といった感じでしょうか。
コツですが、面の向きを保つこと
手首を伸ばし気味にし、コックしないで保つ。
通常のトップスピン以上に面を下向きというより後ろ向きくらいにする。
ラケットをたらして、完全に振り子スウィングにする。
腰を落とさず、上体を開かないようにする。 (横向きを保つ、残す)
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですからサイドスピンです。
横向きになり (そちらの方向に振るのです)
だらりとラケットを下げ
ラケット面を一定にし
振り子スウィングです。
ラケット面と身体の向きさえできれば、結構簡単にできますよ。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつもご教示、ありがとうございます。
またまた、1点、よろしくお教え下さい。
私(右利き)は、ダブルスの試合でデュースコートからサーブ(スライスサーブ)をする際、図らずもワイド方向に行ってしまうことがよくあります。その時の相手の返球として、短めのアングルクロスがよく返ってきます。このアングルクロスの返球が苦手なのです。
相手のリターンはそれほど速くないのですが短いことが多いので、打ち方としては低い打点のフォアハンドトップスピンとして近づいています。しかしながら、打つ際になると打つ場所がないことに気付き、急にスライスロブにしたりスライスでアングルに返そうとして、球に勢いがなく相手に簡単にやられてしまいます。それではと、トップスピンでさらにアングルに強打するとネットかオーバーになってしまい、これもまた相手に楽をさせてしまっています。
この場合の対処について、松原コーチのお考えをお聞かせ願いないでしょうか?対処方法に何通りかのオプションをお持ちであれば、ぜひそれらをお聞かせ下さい。また、上記したフォアハンドトップスピンでのアングルクロスのコツ(できれば強打したい)についてもご教示頂けないでしょうか。
お時間のある時にご返答頂ければ幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/02/13 15:55
私の答えです。
短く低いボールについては優先順位としてこう考えています。
1、トップスピンでたたければ必ずそうする。 (ドロップショットは例外だが)
2、低すぎて無理そうなら、サイドスピンにする。
3、その態勢には入れそうも無ければ、スライスにする。
結局、どこまで追いつけるのか、間に合うのかで打つショットが決まります。
そして、早めにその決断をするべきです。
たとえば、スライスのつもりで準備して追いつけば簡単なはずです。
1のトップスピンですが
少しくらい低い打点でも、低い位置のワイパーにして
しっかり下に振りぬけば、短い距離でも打てます。
しかし今回の設定ではそれは難しそうなので
2のサイドスピンについて説明することにします。
これは、2009年の9月27日のブログの焼き直しです。
さて、フォアハンドをトップスピンで打つ場合
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
まず、普通の高さの場合はトップスピンです。
高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
低い場合は高い打点の逆になります。
ラケットと腕は下に下がるので
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけるのです。
イメージがわきにくいと思いますのでちょっと写真を見てください。
(モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかったでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
サイドスピン7割、トップスピン3割といった感じでしょうか。
コツですが、面の向きを保つこと
手首を伸ばし気味にし、コックしないで保つ。
通常のトップスピン以上に面を下向きというより後ろ向きくらいにする。
ラケットをたらして、完全に振り子スウィングにする。
腰を落とさず、上体を開かないようにする。 (横向きを保つ、残す)
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですからサイドスピンです。
横向きになり (そちらの方向に振るのです)
だらりとラケットを下げ
ラケット面を一定にし
振り子スウィングです。
ラケット面と身体の向きさえできれば、結構簡単にできますよ。
2011年02月15日
ナダル打ちのコツ
『いわし頭』 さんからその後コメントを2通いただいた。
先日のナダル打ち、やってみたが壁を越えて
山のあなたの空遠く、消えて行ったらしい。
やはり、写真でも出してコツを説明しないと難しいのかもしれない。
コメントのほうは、2通ともここに張ると量が多くなるので
私の記事までたどり着けないかもしれない。
私の返事も含め3通、ここにあるので、全部確認したい人は見てほしい。
さて、打ち方の話。
通常の打点はここ。
これ以上にボールが食い込んできた状態で打つのがナダル打ち。
大きなテイクバックの絵は省略するが
ここがインパクトの少し前。
上にラケット全体を引っ張り上げるようにして、垂直面でインパクト。
面を垂直に保ったままの意識で、肘を引っ張り上げ
右肩の上にフィニッシュ。
かなりスウィングが上に向かっているのがわかるだろう。
コツは以下の3つ。
1、打点をはっきり遅らせる。
2、垂直面で垂直に振り上げるようなイメージ。
4枚目で、面がかぶっていいるが、本人の意識は面を保っている。
3、肘で引き上げること。
4枚目の写真の肘を見てほしい。 (これがふかさないコツ)
打ちやすい後ろの打点までボールをもってくればいいので
相手ボールのスピードは本来、関係ない。
それと、2と3だが
面を保つイメージなので肘が出るのか
肘が出るから面が保つのかはなぞだ。
あまり考えすぎると眠れなくなるので要注意。
3つのコツを頭の中にしっかりイメージして打ってみてください。
それから、ラケットの話。
写真のラケットはヨネックスの新製品、『VCORE 100』
ウォズニアッキの使用モデルだ。
面の大きさや硬さなどなかなかよさそうだ。
もちろん色合いも派手さのなかに品がある。
まだちゃんと試打していないのだが
95、98平方インチのも含め
試打のフィーリングをいずれレポートするつもりだ。
先日のナダル打ち、やってみたが壁を越えて
山のあなたの空遠く、消えて行ったらしい。
やはり、写真でも出してコツを説明しないと難しいのかもしれない。
コメントのほうは、2通ともここに張ると量が多くなるので
私の記事までたどり着けないかもしれない。
私の返事も含め3通、ここにあるので、全部確認したい人は見てほしい。
さて、打ち方の話。
通常の打点はここ。
これ以上にボールが食い込んできた状態で打つのがナダル打ち。
大きなテイクバックの絵は省略するが
ここがインパクトの少し前。
上にラケット全体を引っ張り上げるようにして、垂直面でインパクト。
面を垂直に保ったままの意識で、肘を引っ張り上げ
右肩の上にフィニッシュ。
かなりスウィングが上に向かっているのがわかるだろう。
コツは以下の3つ。
1、打点をはっきり遅らせる。
2、垂直面で垂直に振り上げるようなイメージ。
4枚目で、面がかぶっていいるが、本人の意識は面を保っている。
3、肘で引き上げること。
4枚目の写真の肘を見てほしい。 (これがふかさないコツ)
打ちやすい後ろの打点までボールをもってくればいいので
相手ボールのスピードは本来、関係ない。
それと、2と3だが
面を保つイメージなので肘が出るのか
肘が出るから面が保つのかはなぞだ。
あまり考えすぎると眠れなくなるので要注意。
3つのコツを頭の中にしっかりイメージして打ってみてください。
それから、ラケットの話。
写真のラケットはヨネックスの新製品、『VCORE 100』
ウォズニアッキの使用モデルだ。
面の大きさや硬さなどなかなかよさそうだ。
もちろん色合いも派手さのなかに品がある。
まだちゃんと試打していないのだが
95、98平方インチのも含め
試打のフィーリングをいずれレポートするつもりだ。
2011年02月10日
ナダル打ちの効用
『いわし頭』 さんから2つの質問をいただきました。
いっぺんに二つ考えて、頭がこんがらがるといけませんので
今日はその1
以下がコメント、1つ目の質問部分です。
・・・前略・・・
1つ目は、ナダルがフォアでやっている打ち方です。ラケットを頭の上に振り上げてスピンの量を増やしているように見えるのですが、ベクトル的?に言うと力が分散され非効率のように思うのですが、いかがでしょうか? 素人が真似する必要のない打ち方なのでしょうか?
(しかし、ほとんどの打ち方をこれでやっている小学生もいます。)
それと少し違うかもしれませんが、後輩が低い球をよくバギーホイップ的にラケットを振り上げる(ヒジの内側を顔の方に向ける?)ように打ってて、「これ、態勢を低くしなくてもいいんで、楽なんすよ。」なんて言ってるのを聞くとやってみたく思うんですが、さすがに簡単にはできません。やる価値のある打ち方なのか、特にする必要もないアクセサリー的ショットなのか教えていただきたく思います。
・・・2つ目も省略です・・・
投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32
私の答えです。
ご指摘のナダルの打ち方はこれだと思います。
彼の動画と連続写真を見てください。
シャラポワが得意でランニングショットによく使っていますので
私は 『シャラポワ打ち』 と呼んでいました。
コメントにありました、『バギーホイップ的』 という言い方
本当にそうゆう言い方があるのかはよくわかりませんが
以前、テニスの王子様で出てきたような気がします。
たぶん同じ物だと思います。
さてどうゆう時に使うのかというと
トップスピンのフォアハンドを打つのに
打点が遅れたとき
上体の回転が使えずに腕だけで打つ場合に登場します。
打点が後ろになったのに、普通のフィニッシュに行こうとすると
スピードが出せません。
そしてトップスピンをかけた先と上体の左側がスムーズにつながらなくなります。
遅れた打点から振り上げるには右肩の上に振り上げるのが
とても滑らかスウィングでいいのです。
パワーのメカニズムとしては
腕を下から引っ張り上げ
特に上腕二頭筋で引っ張り込みます。
この引っ張り込むことにより回転半径が減り
スウィングスピードが一気に増えるのです。
そしてフィニッシュで身体をひっぱたかないように
腕を伸ばして振り終わるのです。
確かに全身を使って、前気味の打点で捕らえ
上体左へ強烈にフィニッシュ下ショットに比べれば威力は劣ります。
ただし、後ろ目の打点を前提にすると
スライスで逃げる以外、トップスピンで打つには選択肢はこれしかありません。
だから、これができる人はトップスピンで打てる範囲が広がるわけです。
それと、手打ちで情けないショットを期待する相手に対し
期待を裏切る程度のパワーは結構出せるのです。
ウィンブルドンのシャラポワはダウンザラインにエースをとるために使っていました。
ナダル、シャラポワ、クライシュテルス
彼らはどんどん使います。
回転量を多めにするため、コースをばらさないため
本当なら間に合うときもわざと打点を後ろ気味にして
確信犯を演じているのもよく見かけます。
手首は固定し、上体の開きを抑え
肘を上げるように、腕を一気に引っ張り上げれば結構簡単です。
もちろん私もよく使います。
面白いですよ。
小学生のときからこればかりというのはちょっといただけませんが
これからのトップスピナーとしては普通のショットが打てる上に
さらに、これくらいのたしなみは身に着けてもらいたいと思います。
ボールが滑って、振り遅れやすく、しかも打点の低いコート。
そう、あのウィンブルドンです。
さっきの野獣たち、あそこの草原の上でめっぽう強いのです。
最後にキム・クライシュテルスの技を
彼女の動画と連続写真をぜひ堪能してください。
今年のウィンブルドン女子シングルス決勝
しばらくぶりのシャラポワと本命のクライシュテルスかも知れませんよ。
いっぺんに二つ考えて、頭がこんがらがるといけませんので
今日はその1
以下がコメント、1つ目の質問部分です。
・・・前略・・・
1つ目は、ナダルがフォアでやっている打ち方です。ラケットを頭の上に振り上げてスピンの量を増やしているように見えるのですが、ベクトル的?に言うと力が分散され非効率のように思うのですが、いかがでしょうか? 素人が真似する必要のない打ち方なのでしょうか?
(しかし、ほとんどの打ち方をこれでやっている小学生もいます。)
それと少し違うかもしれませんが、後輩が低い球をよくバギーホイップ的にラケットを振り上げる(ヒジの内側を顔の方に向ける?)ように打ってて、「これ、態勢を低くしなくてもいいんで、楽なんすよ。」なんて言ってるのを聞くとやってみたく思うんですが、さすがに簡単にはできません。やる価値のある打ち方なのか、特にする必要もないアクセサリー的ショットなのか教えていただきたく思います。
・・・2つ目も省略です・・・
投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32
私の答えです。
ご指摘のナダルの打ち方はこれだと思います。
彼の動画と連続写真を見てください。
シャラポワが得意でランニングショットによく使っていますので
私は 『シャラポワ打ち』 と呼んでいました。
コメントにありました、『バギーホイップ的』 という言い方
本当にそうゆう言い方があるのかはよくわかりませんが
以前、テニスの王子様で出てきたような気がします。
たぶん同じ物だと思います。
さてどうゆう時に使うのかというと
トップスピンのフォアハンドを打つのに
打点が遅れたとき
上体の回転が使えずに腕だけで打つ場合に登場します。
打点が後ろになったのに、普通のフィニッシュに行こうとすると
スピードが出せません。
そしてトップスピンをかけた先と上体の左側がスムーズにつながらなくなります。
遅れた打点から振り上げるには右肩の上に振り上げるのが
とても滑らかスウィングでいいのです。
パワーのメカニズムとしては
腕を下から引っ張り上げ
特に上腕二頭筋で引っ張り込みます。
この引っ張り込むことにより回転半径が減り
スウィングスピードが一気に増えるのです。
そしてフィニッシュで身体をひっぱたかないように
腕を伸ばして振り終わるのです。
確かに全身を使って、前気味の打点で捕らえ
上体左へ強烈にフィニッシュ下ショットに比べれば威力は劣ります。
ただし、後ろ目の打点を前提にすると
スライスで逃げる以外、トップスピンで打つには選択肢はこれしかありません。
だから、これができる人はトップスピンで打てる範囲が広がるわけです。
それと、手打ちで情けないショットを期待する相手に対し
期待を裏切る程度のパワーは結構出せるのです。
ウィンブルドンのシャラポワはダウンザラインにエースをとるために使っていました。
ナダル、シャラポワ、クライシュテルス
彼らはどんどん使います。
回転量を多めにするため、コースをばらさないため
本当なら間に合うときもわざと打点を後ろ気味にして
確信犯を演じているのもよく見かけます。
手首は固定し、上体の開きを抑え
肘を上げるように、腕を一気に引っ張り上げれば結構簡単です。
もちろん私もよく使います。
面白いですよ。
小学生のときからこればかりというのはちょっといただけませんが
これからのトップスピナーとしては普通のショットが打てる上に
さらに、これくらいのたしなみは身に着けてもらいたいと思います。
ボールが滑って、振り遅れやすく、しかも打点の低いコート。
そう、あのウィンブルドンです。
さっきの野獣たち、あそこの草原の上でめっぽう強いのです。
最後にキム・クライシュテルスの技を
彼女の動画と連続写真をぜひ堪能してください。
今年のウィンブルドン女子シングルス決勝
しばらくぶりのシャラポワと本命のクライシュテルスかも知れませんよ。
2011年02月03日
フォアフィニッシュの左手
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドフィニッシュのときの左手の位置、形についてです。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・・ 前略 ・・
フォアハンドのトップスピンストロークのフィニッシュ時の左腕(右利きとして)について、質問させてください。松原コーチの動画を拝見するに、最後のフィニッシュ時は左腕全体を下に降ろしているように思えます。一方、プロは左肘を畳み手のひらを上に向けているような形が見受けられます。
おそらくは右腕・上体の回転を邪魔しないようにするのが、ここでの左腕の役目だと思うのですが、一般プレーヤーにとっては上記のうち、どちらをマネするのが良いでしょうか?また、それはなぜでしょうか?
誠に恐縮ですが、お手すきの時に回答下さいませ。
よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/01/31 22:34
私の答えです。
プロのフィニッシュは右腕が上体の右横、かなり下側です。
ですからそれに対応する左手は左胸の前あたりになります。
左右の腕の動きは両方とも同じ方向に動くか (バンザイサーブのように)
まったく逆に動くのが自然な動きです。 (歩くときの腕の動きのように)
フォアハンドのフィニッシュ、上下動に関しては左右逆の動きになるようです。
ところで、2010年12月24日の私のブログでその動画がみられます。
よっぽど暇な人はもう一度覗いてみてください。
松原さんの動画の左手の位置は左腹の横辺りでかなり低めです。
しかも腕が伸び気味。
これは右腕のフィニッシュがやや高め、左肩の辺りだからということと
上体の開きの遅い、迫力不足によるフォームのせいでもあります。
これは、私の癖でもありますし
この動画の撮影がコーチ研修会でラケット面の動きを説明したときのものであり
少し軽く打っているせい、というのが言い訳です。
軽く打って、下にフィニッシュしすぎるとネットしちゃうわけです。
まあ、言い訳はこの辺にして、どちらを真似すべきといえば
もちろんプロのフォームです。
左半身がどき、しっかり前向きでヒットできれば
左手はひじが曲がり、手の位置は自然に少し上気味になるはずです。
ところで、右腕、ラケット面の使い方で言えば、プロにもかなり癖のある方もいますので
癖のない真っ正直な標準フォームということで
松原さんのフォームも見本にするといいかもしれません。
自分で言うのもなんですが
上体をもう少し前向きにすることができれば
(30年ほど時計を巻き戻し、トレーニングを積めば ・・・・ )
このフォームもなかなかなものです。
その形をとれば、左手の位置も自然に決まるのではないでしょうか。
いやいや、若いモンにはまだ負けられない
さてさて、ほんの30年でいいんだから、もう一度巻き戻してみましょうか。
フォアハンドフィニッシュのときの左手の位置、形についてです。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・・ 前略 ・・
フォアハンドのトップスピンストロークのフィニッシュ時の左腕(右利きとして)について、質問させてください。松原コーチの動画を拝見するに、最後のフィニッシュ時は左腕全体を下に降ろしているように思えます。一方、プロは左肘を畳み手のひらを上に向けているような形が見受けられます。
おそらくは右腕・上体の回転を邪魔しないようにするのが、ここでの左腕の役目だと思うのですが、一般プレーヤーにとっては上記のうち、どちらをマネするのが良いでしょうか?また、それはなぜでしょうか?
誠に恐縮ですが、お手すきの時に回答下さいませ。
よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/01/31 22:34
私の答えです。
プロのフィニッシュは右腕が上体の右横、かなり下側です。
ですからそれに対応する左手は左胸の前あたりになります。
左右の腕の動きは両方とも同じ方向に動くか (バンザイサーブのように)
まったく逆に動くのが自然な動きです。 (歩くときの腕の動きのように)
フォアハンドのフィニッシュ、上下動に関しては左右逆の動きになるようです。
ところで、2010年12月24日の私のブログでその動画がみられます。
よっぽど暇な人はもう一度覗いてみてください。
松原さんの動画の左手の位置は左腹の横辺りでかなり低めです。
しかも腕が伸び気味。
これは右腕のフィニッシュがやや高め、左肩の辺りだからということと
上体の開きの遅い、迫力不足によるフォームのせいでもあります。
これは、私の癖でもありますし
この動画の撮影がコーチ研修会でラケット面の動きを説明したときのものであり
少し軽く打っているせい、というのが言い訳です。
軽く打って、下にフィニッシュしすぎるとネットしちゃうわけです。
まあ、言い訳はこの辺にして、どちらを真似すべきといえば
もちろんプロのフォームです。
左半身がどき、しっかり前向きでヒットできれば
左手はひじが曲がり、手の位置は自然に少し上気味になるはずです。
ところで、右腕、ラケット面の使い方で言えば、プロにもかなり癖のある方もいますので
癖のない真っ正直な標準フォームということで
松原さんのフォームも見本にするといいかもしれません。
自分で言うのもなんですが
上体をもう少し前向きにすることができれば
(30年ほど時計を巻き戻し、トレーニングを積めば ・・・・ )
このフォームもなかなかなものです。
その形をとれば、左手の位置も自然に決まるのではないでしょうか。
いやいや、若いモンにはまだ負けられない
さてさて、ほんの30年でいいんだから、もう一度巻き戻してみましょうか。
2011年01月31日
手首の角度
お二人の方から質問をいただきました。
フォアハンドの手首の角度のこと
ラケットヘッドの下げ方のことについてです。
長くなるのでコメントそのものはコピーしません。
全文を確認したい方は
『ぼの』 さんのコメントはこちらを
『makotasu』 さんのコメントはこちらをクリックしてください。
私の解説です。
私はよく、手首の角度を固定するよう、保つように言っています。
固定する、保つというのは文字通りそのまんまで
ヘッドをあげるということとは違います。
もちろん下げるということとも違います。
トップスピンの時にはラケットヘッドを下げるという言い方をしますが
正確には、『手首を小指側に曲げるということです』
次の写真はフォアハンドで高めにラケットを出したところです。
ラケットはほぼ推定ですが、腕との相対位置で
「ラケットヘッドを下げている」 と表現している形です。
さらに高い位置で、ワイパースウィングで捕らえるには
上の写真と腕や手首の形はまるで同じです。
「ラケットヘッドを下げている」 のです。
どちらの肘も軽く曲がっています
無理してラケットヘッドを下げるために、肘まで伸ばす必要はありません。
特別に時間を掛けて用意する必要もありません。
お分かりいただけたでしょうか。
ついでに写真をもう一枚。
低いボレーをアンダースピンで打つために、ラケットヘッドを上げた写真です。
フォアハンドの手首の角度のこと
ラケットヘッドの下げ方のことについてです。
長くなるのでコメントそのものはコピーしません。
全文を確認したい方は
『ぼの』 さんのコメントはこちらを
『makotasu』 さんのコメントはこちらをクリックしてください。
私の解説です。
私はよく、手首の角度を固定するよう、保つように言っています。
固定する、保つというのは文字通りそのまんまで
ヘッドをあげるということとは違います。
もちろん下げるということとも違います。
トップスピンの時にはラケットヘッドを下げるという言い方をしますが
正確には、『手首を小指側に曲げるということです』
次の写真はフォアハンドで高めにラケットを出したところです。
ラケットはほぼ推定ですが、腕との相対位置で
「ラケットヘッドを下げている」 と表現している形です。
さらに高い位置で、ワイパースウィングで捕らえるには
上の写真と腕や手首の形はまるで同じです。
「ラケットヘッドを下げている」 のです。
どちらの肘も軽く曲がっています
無理してラケットヘッドを下げるために、肘まで伸ばす必要はありません。
特別に時間を掛けて用意する必要もありません。
お分かりいただけたでしょうか。
ついでに写真をもう一枚。
低いボレーをアンダースピンで打つために、ラケットヘッドを上げた写真です。
2011年01月27日
フォアの深さを安定させる
『40はスコアじゃなくて年齢』 さんから質問をいただきました。
よくあるケースですので、皆さんの参考になりそうです。
長いコメントなので全部読みたい人はこちらへ
質問の要旨は
トップスピンをかけると
深さがばらばらになって、安定しない。
どうしたら安定させることができるのか?
どうしたら思った深さに打てるのか?
というようなことです。
私の答えです。
トップスピンで当たりの安定しない人
一番考えられるのは、ラケット面の向きが不安定なことです。
トップスピンを打たない人は (打てない人も) たいてい、こう考えています。
「トップスピンは手首をやわらかく使う」
または、「トップスピンは面をかぶせていく」
この考えを捨てない限り、いつまでたっても不安定だと思います。
昨日の清水コーチの写真をもう一度使います。
インパクト前の写真。
そしてインパクト。
面は垂直なままでしょう。
むしろ、インパクト前が少し下向きなのです。
手首は固定する、腕は捻らない
一切の余計な動きをやめるとこうなるのです。
一定のラケット面が、一定の角度で当たれば
何度打っても同じ方向にボールは飛び出していきます。
前後の写真を見たい人は昨日のブログを見てください。
面をかぶせるのはありですが、インパクト後です。
そうするとラケットヘッドが走り、振り抜きがよくなります
スピードアップのためです
回転を掛けるためにかぶすのではないのです。
ジャパンオープンのときにモンフィスのハイスピード撮影をしてみました。
あれだけ手首をぐにゃぐにゃにするのはどうなんだろう?
と思って再生したら
なんとインパクトまでは、まったくかぶせていませんでした。
その後はぐにゃぐにゃ。
本当は動画撮影禁止らしいのですが知ったのは後、後の祭り。
深さの打ち分けですが
フィニッシュを下に取るようにすると短めに打てます。
スウィング自体もインパクトで少し、アッパー具合が減るのです。
プロはみんなおなかの横にフィニッシュしているでしょう。
深く打ちたいときは上に向かって振り
高めのフィニッシュか、高いところを通過させれば
打球が上に上がり深くなります。
とにかく面を固定するため
手首はしっかり、腕は捻らない、姿勢はまっすぐ。
やわらかすぎより硬すぎが安全、しっかり力んでください。
どうせなれて熟練してくれば余計な力は抜けてきます。
そして途中で動かさなくてもその面が出るように、打つ形で構え引くのです。
ついでに言いますと
ヘビートップスピンのハードヒッターはストリングも固い人が多いんですよ。
よくあるケースですので、皆さんの参考になりそうです。
長いコメントなので全部読みたい人はこちらへ
質問の要旨は
トップスピンをかけると
深さがばらばらになって、安定しない。
どうしたら安定させることができるのか?
どうしたら思った深さに打てるのか?
というようなことです。
私の答えです。
トップスピンで当たりの安定しない人
一番考えられるのは、ラケット面の向きが不安定なことです。
トップスピンを打たない人は (打てない人も) たいてい、こう考えています。
「トップスピンは手首をやわらかく使う」
または、「トップスピンは面をかぶせていく」
この考えを捨てない限り、いつまでたっても不安定だと思います。
昨日の清水コーチの写真をもう一度使います。
インパクト前の写真。
そしてインパクト。
面は垂直なままでしょう。
むしろ、インパクト前が少し下向きなのです。
手首は固定する、腕は捻らない
一切の余計な動きをやめるとこうなるのです。
一定のラケット面が、一定の角度で当たれば
何度打っても同じ方向にボールは飛び出していきます。
前後の写真を見たい人は昨日のブログを見てください。
面をかぶせるのはありですが、インパクト後です。
そうするとラケットヘッドが走り、振り抜きがよくなります
スピードアップのためです
回転を掛けるためにかぶすのではないのです。
ジャパンオープンのときにモンフィスのハイスピード撮影をしてみました。
あれだけ手首をぐにゃぐにゃにするのはどうなんだろう?
と思って再生したら
なんとインパクトまでは、まったくかぶせていませんでした。
その後はぐにゃぐにゃ。
本当は動画撮影禁止らしいのですが知ったのは後、後の祭り。
深さの打ち分けですが
フィニッシュを下に取るようにすると短めに打てます。
スウィング自体もインパクトで少し、アッパー具合が減るのです。
プロはみんなおなかの横にフィニッシュしているでしょう。
深く打ちたいときは上に向かって振り
高めのフィニッシュか、高いところを通過させれば
打球が上に上がり深くなります。
とにかく面を固定するため
手首はしっかり、腕は捻らない、姿勢はまっすぐ。
やわらかすぎより硬すぎが安全、しっかり力んでください。
どうせなれて熟練してくれば余計な力は抜けてきます。
そして途中で動かさなくてもその面が出るように、打つ形で構え引くのです。
ついでに言いますと
ヘビートップスピンのハードヒッターはストリングも固い人が多いんですよ。
2011年01月26日
トップスピンにするには
『ぼの』 さんからフォアハンドの質問をいただきました。
どうやったらトップスピンがかかるか?
ということです。
これ、結構悩んでいる人が多いような気がします。
以下がそのコメントの全文です。
初歩の初歩のご相談です。
トップスピンが上手く打てません。
意識はトップスピンなのですが、打ったボールを見ると殆ど回転がかかっていません。
いろいろな雑誌やDVDを見てその通りに打った‘つもり’でも駄目なんです。
ボールをラケット面で擦り上げるという事は、ボールの飛球線とスウィングの方向は異なるという事ですよね?
もしそうなら、ボールとラケットが交わるのは点になってしまうので、怖がって無意識のうちに飛球線に振ってしまっているのかもしれません。
私のレベルが低いのが原因なのでしょうが、どうして良いのかわかりません。
お教えいただいた手打ちのサーブのように、一からやり直したいと思っています。
トップスピンを打つための超初歩的な練習方法をお教えいただければ幸いです。
レベルが低い質問ですみません。
投稿者 ぼの 2011/01/25 11:00
私の答えです。
まず、「ボールとラケットが交わるのは点になってしまうので・・・」
についてはあまり考える必要は無いと思います。
上下動のあるトップスピンのほうがごまかししろが多く
動かしようの無いフラットより当てやすいかもしれません。
(どうしても心配なら、超デカラケを使えばいいのでは)
さて簡単にできるナチュラルトップスピンについて説明します。
スウィングというのは、基本的に、肩を中心とした弧を描くと考えてください。
『振り子の縦振り』 です。
インパクトの形に作ったラケットを、テイクバックで高く引き
振り下ろして、最下点に。
その後は上昇して高い位置にフィニッシュします。
最下点より早くインパクトを迎えれば、アンダースピン。
遅くインパクトを迎えれば、トップスピンになります。
東戸塚松原テニススクールの清水コーチにモデルをお願いしました。
これがテイクバック。
落ちてきて
最下点
最下点から、上がりながらインパクト。
高いフォロースルー。
どうです、アッパースウィングでボールを捉える感じがわかったと思います。
『振り子の縦振り』 にすれば、自然にトップスピンになるのです。
どんなに力の無い女性でもできます。
振り遅れなければ大丈夫。
タイミングはボールの飛んでくる線を想像して素振りしてみればいいのです。
清水コーチには手首や肘の角度を変えないことを意識して振ってもらいました。
この動かさない、何もしないのが安定してショットを打つコツなのです。
次に練習法。
自分でボールをトスして打ちます。
べースラインの後ろ60cmくらいに、打つ形で構え
(ベースラインの代わりにシングルススティック)
べースライン内に山なりにトス。
ラケットを引きながら踏み込み。
打ちます。
振り子スウィングで追い越し禁止のルールさえ守れれば
自然にトップスピンで打てます。
そうそう、もうひとつコツですが
『ラケットヘッドをちゃんと下げること』
どうやったらトップスピンがかかるか?
ということです。
これ、結構悩んでいる人が多いような気がします。
以下がそのコメントの全文です。
初歩の初歩のご相談です。
トップスピンが上手く打てません。
意識はトップスピンなのですが、打ったボールを見ると殆ど回転がかかっていません。
いろいろな雑誌やDVDを見てその通りに打った‘つもり’でも駄目なんです。
ボールをラケット面で擦り上げるという事は、ボールの飛球線とスウィングの方向は異なるという事ですよね?
もしそうなら、ボールとラケットが交わるのは点になってしまうので、怖がって無意識のうちに飛球線に振ってしまっているのかもしれません。
私のレベルが低いのが原因なのでしょうが、どうして良いのかわかりません。
お教えいただいた手打ちのサーブのように、一からやり直したいと思っています。
トップスピンを打つための超初歩的な練習方法をお教えいただければ幸いです。
レベルが低い質問ですみません。
投稿者 ぼの 2011/01/25 11:00
私の答えです。
まず、「ボールとラケットが交わるのは点になってしまうので・・・」
についてはあまり考える必要は無いと思います。
上下動のあるトップスピンのほうがごまかししろが多く
動かしようの無いフラットより当てやすいかもしれません。
(どうしても心配なら、超デカラケを使えばいいのでは)
さて簡単にできるナチュラルトップスピンについて説明します。
スウィングというのは、基本的に、肩を中心とした弧を描くと考えてください。
『振り子の縦振り』 です。
インパクトの形に作ったラケットを、テイクバックで高く引き
振り下ろして、最下点に。
その後は上昇して高い位置にフィニッシュします。
最下点より早くインパクトを迎えれば、アンダースピン。
遅くインパクトを迎えれば、トップスピンになります。
東戸塚松原テニススクールの清水コーチにモデルをお願いしました。
これがテイクバック。
落ちてきて
最下点
最下点から、上がりながらインパクト。
高いフォロースルー。
どうです、アッパースウィングでボールを捉える感じがわかったと思います。
『振り子の縦振り』 にすれば、自然にトップスピンになるのです。
どんなに力の無い女性でもできます。
振り遅れなければ大丈夫。
タイミングはボールの飛んでくる線を想像して素振りしてみればいいのです。
清水コーチには手首や肘の角度を変えないことを意識して振ってもらいました。
この動かさない、何もしないのが安定してショットを打つコツなのです。
次に練習法。
自分でボールをトスして打ちます。
べースラインの後ろ60cmくらいに、打つ形で構え
(ベースラインの代わりにシングルススティック)
べースライン内に山なりにトス。
ラケットを引きながら踏み込み。
打ちます。
振り子スウィングで追い越し禁止のルールさえ守れれば
自然にトップスピンで打てます。
そうそう、もうひとつコツですが
『ラケットヘッドをちゃんと下げること』
2011年01月14日
フォア、左側の壁を作る
『時々左利きのO』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドの体重移動についてです。
以下がそのコメント、全文です。
いつも楽しく拝見しています。今年もよろしくお願いします。
さて、先日印西の松本コーチからフォアハンドストロークについて左側の壁が出来ていないと指摘されました。
壁が出来ていないのに、ラケットを振り抜こうとするがあまり姿勢が崩れ、
ラケットヘッドが体の回転に比べ遅れて出ており、威力のある球が打てていないとのこと。さすがスペイン仕込み、イケメン松ちゃんありがとうグラシアス。
この左側の壁が松原コーチの言われるところの松井秀喜のホームランですよね。前の足で体重移動をしっかりブロックし、前に動いて行く身体を止めてブレーキをかけることによって、パワーが増すとともに垂直な姿勢を保てるということですよね。
矯正方法としては、ストロークの過程で上体が流れないように、一瞬左側の動きを止めるというイメージでよろしいでしょうか?。
makotasuさんの二つ目の質問と若干かぶっていると思いますが、よろしくお願いします。今年も松原コーチのBSの貸方に記帳が増えそうで、誠に恐縮です。
投稿者 時々左利きのO 2011/01/12 20:04
私の答えです。
左側の壁ということで、スクエアーなスタンスを想定してのことと思います。
おっしゃるとおり、松井のホームランのように左足を突っ張ることによりパワーを上体に伝達
上体の回転を前向きでブロックすることにより腕にパワーを伝えるということだと思います。
そのときのコツですが、左側に壁を作るということがコツそのものなのです。
左側の壁に体当たりを食らわすというようなイメージです。
体当たりをするときは身体を硬くしますよね
この硬くすることがブロックであり、左側の壁なのです。
ですから、本来の目的はすごいスウィング。
そのために、しっかり上体を固め、ブロックしたい。
そのコツが、『左側に壁を作る』 ことなのです。
このしっかりした、垂直姿勢がパワー、プラス安定度をもたらすのです。
もうひとつというか、その前にというか、重要なことですが
しっかり前向きでボールを捉えるというのがあります。
充分に前向きにならなければ左半身が邪魔になり、腕が振り切れません。
この前向きになることを壁が邪魔してしまったら本末転倒になります。
これをクリアーするコツですが、『下半身を斜め前に向けとく』 ことです。
これは昔に出した雑誌の切り抜き。
左足が腰の左側を押し、自然に前向きを作ります。
これが体重移動、もうひとつの効用です。
腰が前を向けば、上体を前に向けるのは簡単になります。
次にオープンスタンスの場合ですが
まずは充分に前向きになる。
左側には左腕しかありませんので、まずはインパクトでこいつに力を入れる。
もうひとつは背中をしっかり板にします。
上体を前向きにし、ウッと、力みながら背筋を固める
(この反動が腕に伝わるのですが)
感覚的には腕打ちにするつもりで、そのまま一気に腕を振り切ります。
さて、話は変わりますが
東戸塚松原テニススクールでは風邪が猛威をふるい、馬込、田村、と順に倒れてきています。
実は私ののどにも異変が、ちょっと 『コエわずらい』
明日はお休みをいただきますが
あさっての日曜日
松原テニスクラブ印西で、『Oさん』 に無事お目にかかることができますかどうか。
フォアハンドの体重移動についてです。
以下がそのコメント、全文です。
いつも楽しく拝見しています。今年もよろしくお願いします。
さて、先日印西の松本コーチからフォアハンドストロークについて左側の壁が出来ていないと指摘されました。
壁が出来ていないのに、ラケットを振り抜こうとするがあまり姿勢が崩れ、
ラケットヘッドが体の回転に比べ遅れて出ており、威力のある球が打てていないとのこと。さすがスペイン仕込み、イケメン松ちゃんありがとうグラシアス。
この左側の壁が松原コーチの言われるところの松井秀喜のホームランですよね。前の足で体重移動をしっかりブロックし、前に動いて行く身体を止めてブレーキをかけることによって、パワーが増すとともに垂直な姿勢を保てるということですよね。
矯正方法としては、ストロークの過程で上体が流れないように、一瞬左側の動きを止めるというイメージでよろしいでしょうか?。
makotasuさんの二つ目の質問と若干かぶっていると思いますが、よろしくお願いします。今年も松原コーチのBSの貸方に記帳が増えそうで、誠に恐縮です。
投稿者 時々左利きのO 2011/01/12 20:04
私の答えです。
左側の壁ということで、スクエアーなスタンスを想定してのことと思います。
おっしゃるとおり、松井のホームランのように左足を突っ張ることによりパワーを上体に伝達
上体の回転を前向きでブロックすることにより腕にパワーを伝えるということだと思います。
そのときのコツですが、左側に壁を作るということがコツそのものなのです。
左側の壁に体当たりを食らわすというようなイメージです。
体当たりをするときは身体を硬くしますよね
この硬くすることがブロックであり、左側の壁なのです。
ですから、本来の目的はすごいスウィング。
そのために、しっかり上体を固め、ブロックしたい。
そのコツが、『左側に壁を作る』 ことなのです。
このしっかりした、垂直姿勢がパワー、プラス安定度をもたらすのです。
もうひとつというか、その前にというか、重要なことですが
しっかり前向きでボールを捉えるというのがあります。
充分に前向きにならなければ左半身が邪魔になり、腕が振り切れません。
この前向きになることを壁が邪魔してしまったら本末転倒になります。
これをクリアーするコツですが、『下半身を斜め前に向けとく』 ことです。
これは昔に出した雑誌の切り抜き。
左足が腰の左側を押し、自然に前向きを作ります。
これが体重移動、もうひとつの効用です。
腰が前を向けば、上体を前に向けるのは簡単になります。
次にオープンスタンスの場合ですが
まずは充分に前向きになる。
左側には左腕しかありませんので、まずはインパクトでこいつに力を入れる。
もうひとつは背中をしっかり板にします。
上体を前向きにし、ウッと、力みながら背筋を固める
(この反動が腕に伝わるのですが)
感覚的には腕打ちにするつもりで、そのまま一気に腕を振り切ります。
さて、話は変わりますが
東戸塚松原テニススクールでは風邪が猛威をふるい、馬込、田村、と順に倒れてきています。
実は私ののどにも異変が、ちょっと 『コエわずらい』
明日はお休みをいただきますが
あさっての日曜日
松原テニスクラブ印西で、『Oさん』 に無事お目にかかることができますかどうか。
2011年01月13日
フォアで軸をまっすぐに
昨日の続き、『makotasu』 さんからの2つ目の質問です。
以下がそのコメント、2つ目の質問部分です。
トップスピンをかけたハードヒットをする際に、胸を反った後傾気味の姿勢になり、その後も体の軸はぶれたままヒットしているような感じになっております。上記の打点を前に取れていないことも一因かもしれないのですが、ここでは打点は前で取れていると言う前提で、コマのように軸をまっすぐに保つコツがございましたら、併せてお教え願えないでしょうか?
投稿者 makotasu 2011/01/11 20:15
私の答えです。
身体を使ってフルスウィング、その反動で後傾する。
よくあることです。
プロにも見られることですが
そのプロはクレー専門、ヘビートップスピン専門の人です。
ナダルも以前は多かったような気がしますが
最近は感じる場面が少なくなりました。
だからグランドスラマーなのでしょう。
上体が傾くと、当然ボールの打ち出し角度がぶれるわけで
安定性の面で問題が出やすくなります
もちろんフラット気味には怖くて打てません。
さて軸を垂直に保つコツですが、2つあります。
まずは、ナダルの動画と連続写真を見てください。
1つ目はフィニッシュの位置です。
左利きのナダルは上体の右横にフィニッシュしています。
これにより縦振りではなく、横振りの要素が出て
上体が倒れにくくなります。
縦振りで、右肩の上、首に巻きつけるようなフィニッシュですと
上体がスウィングと反対方向に倒れやすくなります。
ゴルフのドライバーショットを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
『上体の横にフィニッシュしましょう』
2つ目は倒れそうな上体を筋肉で支えること。
おなかを引っ込めます。
もう一度、ナダルの動画と連続写真を見てください。
インパクトの少し前からフィニッシュまで
腹筋に力を入れ、おなかを引っ込ましているのがわかると思います。
強烈なフォアハンド、強烈さの源は背筋力です。
ですからほうっておけば、必ず後ろに倒れます。
『おなかを引っ込めましょう』
お尻を突き出すようにイメージしてもいいですよ。
特に、下がりながら打つときは上体よりもお尻を先行させて後ろに飛びます。
その場で打つときも同じように考えてもいいと思います。
ついでにもうひとつ、コツです。
美しい、垂直な姿勢を意識しましょう。
最後まで垂直、かっこいいフィニッシュで相手をまっすぐに見据え
「どうだ、俺って、なんてかっこいいんだろう」 と思えるようになったらばっちりです。
ここだけの話ですが、私はいつもそう思っています。
でも、もうひとつ忠告です。
ねたみを買わないよう、他の人には内緒にしておきましょう。
以下がそのコメント、2つ目の質問部分です。
トップスピンをかけたハードヒットをする際に、胸を反った後傾気味の姿勢になり、その後も体の軸はぶれたままヒットしているような感じになっております。上記の打点を前に取れていないことも一因かもしれないのですが、ここでは打点は前で取れていると言う前提で、コマのように軸をまっすぐに保つコツがございましたら、併せてお教え願えないでしょうか?
投稿者 makotasu 2011/01/11 20:15
私の答えです。
身体を使ってフルスウィング、その反動で後傾する。
よくあることです。
プロにも見られることですが
そのプロはクレー専門、ヘビートップスピン専門の人です。
ナダルも以前は多かったような気がしますが
最近は感じる場面が少なくなりました。
だからグランドスラマーなのでしょう。
上体が傾くと、当然ボールの打ち出し角度がぶれるわけで
安定性の面で問題が出やすくなります
もちろんフラット気味には怖くて打てません。
さて軸を垂直に保つコツですが、2つあります。
まずは、ナダルの動画と連続写真を見てください。
1つ目はフィニッシュの位置です。
左利きのナダルは上体の右横にフィニッシュしています。
これにより縦振りではなく、横振りの要素が出て
上体が倒れにくくなります。
縦振りで、右肩の上、首に巻きつけるようなフィニッシュですと
上体がスウィングと反対方向に倒れやすくなります。
ゴルフのドライバーショットを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。
『上体の横にフィニッシュしましょう』
2つ目は倒れそうな上体を筋肉で支えること。
おなかを引っ込めます。
もう一度、ナダルの動画と連続写真を見てください。
インパクトの少し前からフィニッシュまで
腹筋に力を入れ、おなかを引っ込ましているのがわかると思います。
強烈なフォアハンド、強烈さの源は背筋力です。
ですからほうっておけば、必ず後ろに倒れます。
『おなかを引っ込めましょう』
お尻を突き出すようにイメージしてもいいですよ。
特に、下がりながら打つときは上体よりもお尻を先行させて後ろに飛びます。
その場で打つときも同じように考えてもいいと思います。
ついでにもうひとつ、コツです。
美しい、垂直な姿勢を意識しましょう。
最後まで垂直、かっこいいフィニッシュで相手をまっすぐに見据え
「どうだ、俺って、なんてかっこいいんだろう」 と思えるようになったらばっちりです。
ここだけの話ですが、私はいつもそう思っています。
でも、もうひとつ忠告です。
ねたみを買わないよう、他の人には内緒にしておきましょう。
2011年01月12日
振り遅れないためには
『Makotasu』 さんから質問をいただきました。
2つあるのですが、そのうちの1点目、以下がそのコメントの質問部分です。
トップスピンをかけたハードヒットをする際に打点を前で取る重要性は分かるのですが、どうも打点が後ろで振り遅れがちになります。特に速い球、高い球、トップスピンのかかった球を返球する時に顕著です。テイクバックをできるだけ早く始める、細かく足を動かす等の注意点は過去にあったかと存じますが、その他、何でも結構なので、打点を前に取るコツがございましたら、お教え願えないでしょうか?
投稿者 makotasu 2011/01/11 20:15
私の答えです
要は振り遅れているわけです。
タイミングが取れているかどうかということですね。
もちろん早めに構え、足を動かすことは必要です。
ただ、ハードヒットするためには
細かい足でタイミングと位置を合わせ
最後は大きなステップで打たないと力が入りません。
ダッ、ダ、ダ、ダ、ダッ、グウッ、バシッ
前半の5つのダが細かい合わせ足、移動の足、
グウッ が大きな踏み込み。
バシッ はもちろんインパクトです。
さて、本論に入ります、タイミングの取り方。
もちろん、ボールをよく見ているでしょうね。
あんまり、よく見ていると、特にインパクトまで見ていると振り遅れます。
インパクトまで見て、後でそれに合わせたら、かならず遅れますよね。
でもボールをぜんぜん見ないわけにもいきません。
じゃあ、何を見るのでしょうか?
ボールの飛行線を見ます。
正確に言うと、『ボールの予定飛行線』 です。
この言葉は私が考えたので、たぶん辞書を引いても無駄だと思います。
プロはこの予定飛行線の予定インパクト位置と時刻に向かってラケットを振ります。
こんな話をすると、宇宙ステーションとスペースシャトルのドッキングのようですが
基本的には同じ考え方です。
実践編です。
ある程度のテニス経験者ならボールの飛んでくる軌跡
つまり 『ボールの予定飛行線』 を想像することができます。
そしたら、自分以外の選手が打っているとき
心の中でジャストタイミングで打つことができますよね。
それができるなら大丈夫。
次のステップは自分が想像した架空のボールに対して、ハードヒットの素振りをしてみます。
早いボールでも高いボールでもトップスピンでもライジングでも
どれも想像できるし、ジャストミートできると思います。
成功したら、次に、実際のボールを打ってみる。
このときのコツですが
なるべく一流プロを気取ってみる、できれば心からなりきる。
もうひとつは打点までのさいごの50cm位はボールを見ない。
リターンの素振りなら、最後の1mは見ない。
その部分は『ボールの予定飛行線』 を想像して、それをぶったたく。
プロはボールなんて見なくても当たる、いや、見ないから当たる。
2つあるのですが、そのうちの1点目、以下がそのコメントの質問部分です。
トップスピンをかけたハードヒットをする際に打点を前で取る重要性は分かるのですが、どうも打点が後ろで振り遅れがちになります。特に速い球、高い球、トップスピンのかかった球を返球する時に顕著です。テイクバックをできるだけ早く始める、細かく足を動かす等の注意点は過去にあったかと存じますが、その他、何でも結構なので、打点を前に取るコツがございましたら、お教え願えないでしょうか?
投稿者 makotasu 2011/01/11 20:15
私の答えです
要は振り遅れているわけです。
タイミングが取れているかどうかということですね。
もちろん早めに構え、足を動かすことは必要です。
ただ、ハードヒットするためには
細かい足でタイミングと位置を合わせ
最後は大きなステップで打たないと力が入りません。
ダッ、ダ、ダ、ダ、ダッ、グウッ、バシッ
前半の5つのダが細かい合わせ足、移動の足、
グウッ が大きな踏み込み。
バシッ はもちろんインパクトです。
さて、本論に入ります、タイミングの取り方。
もちろん、ボールをよく見ているでしょうね。
あんまり、よく見ていると、特にインパクトまで見ていると振り遅れます。
インパクトまで見て、後でそれに合わせたら、かならず遅れますよね。
でもボールをぜんぜん見ないわけにもいきません。
じゃあ、何を見るのでしょうか?
ボールの飛行線を見ます。
正確に言うと、『ボールの予定飛行線』 です。
この言葉は私が考えたので、たぶん辞書を引いても無駄だと思います。
プロはこの予定飛行線の予定インパクト位置と時刻に向かってラケットを振ります。
こんな話をすると、宇宙ステーションとスペースシャトルのドッキングのようですが
基本的には同じ考え方です。
実践編です。
ある程度のテニス経験者ならボールの飛んでくる軌跡
つまり 『ボールの予定飛行線』 を想像することができます。
そしたら、自分以外の選手が打っているとき
心の中でジャストタイミングで打つことができますよね。
それができるなら大丈夫。
次のステップは自分が想像した架空のボールに対して、ハードヒットの素振りをしてみます。
早いボールでも高いボールでもトップスピンでもライジングでも
どれも想像できるし、ジャストミートできると思います。
成功したら、次に、実際のボールを打ってみる。
このときのコツですが
なるべく一流プロを気取ってみる、できれば心からなりきる。
もうひとつは打点までのさいごの50cm位はボールを見ない。
リターンの素振りなら、最後の1mは見ない。
その部分は『ボールの予定飛行線』 を想像して、それをぶったたく。
プロはボールなんて見なくても当たる、いや、見ないから当たる。
2011年01月06日
黄金のフォアハンド
全身をフルに使ったフォアハンドを打てれば世界を制することができる
と考えがちである。
確かにものすごいフォアハンドがあれば
フェデラーをも吹っ飛ばせることがナダルにより示されている。
ジュニアを指導しているコーチやご両親を見ていると
そんな黄金のフォアハンドを身に着けて世界に羽ばたかせるべく
盛んにアドバイスが飛んでいる。
「もっと、下半身を使うんだ」
「そんな手打ちじゃだめだ、全身で打て」
一方、10歳以下くらいの試合では
全身を使ったフルスウィングができる選手が勝っているわけではない。
ここでは、コーディネーションの能力が重要になっている。
ボールをコントロールでき、少しくらいの変化
速いボール、はじっこに来るボール、イレギュラーしたボール、・・・
いろいろなボールに対応ができ
できれば、相手のいやなところにボールを送れる柔軟さ
そして、「テニスではエラーするやつは損をする」
と、テニスゲームの本質を見抜いた頭のいい子が勝つ。
もちろん、小手先だけで対応しているようだと
中学生になるころには
パワーの出てきたトップスピナーに勝てなくなるのだが。
じゃあ、プロは大器晩成なのだろうか?
10歳以下のときは馬鹿打ちしかできないで、勝てなかったが
12歳のころから腕力がついて、勝てるようになったのだろうか?
実はプロになるような人は、子供のころから勝っている。
小さいころは、コーディネーションの能力と根性と足の速さで勝ち
大きくなってからはパワフルなショットも打てるようになってプロになったのだ。
コーディネーション能力が高い小さなチャンピオンたちの中で
パワフルな要素を秘めていた子が大きな大人のチャンピオンになるのだ。
われわれはプロの豪快なショットに目をひきつけられがちだが
また、目先の勝利を大事にするコーチはボールあしらいのうまさのみを大事にしがちだが
その両方の要素を小さなうちに教えていかなければならないのだ。
特にフォアハンドはその要素が大きい種目で
たとえば、ボレーを打たれ、余裕が無ければ腕のスウィングだけでコースをつく。
スピンをかけて足元へ
小さなスウィングでライジングのフラットを
一瞬の合間を見つけたときは全身フルスウィングで
と、いろいろと多様性のあるフォアハンドを打てることが必要なのだ。
手打ちも、全身で打つことも、そしてそれを使い分ける判断力も必要なのだ。
それを高いレベルで身につけた人がプロの中のプロ。
2つの例を見せよう。
1つ目はナダル、打点を後ろにした、『ナダルショット』 その動画と連続写真。
2つ目はエナン、短いチャンスボールに飛び込みざまの、すばらしい動的バランス、その動画と連続写真。
どちらからも、全身を使ったパワフルさと、すごいコーディネーション能力が感じられる。
と考えがちである。
確かにものすごいフォアハンドがあれば
フェデラーをも吹っ飛ばせることがナダルにより示されている。
ジュニアを指導しているコーチやご両親を見ていると
そんな黄金のフォアハンドを身に着けて世界に羽ばたかせるべく
盛んにアドバイスが飛んでいる。
「もっと、下半身を使うんだ」
「そんな手打ちじゃだめだ、全身で打て」
一方、10歳以下くらいの試合では
全身を使ったフルスウィングができる選手が勝っているわけではない。
ここでは、コーディネーションの能力が重要になっている。
ボールをコントロールでき、少しくらいの変化
速いボール、はじっこに来るボール、イレギュラーしたボール、・・・
いろいろなボールに対応ができ
できれば、相手のいやなところにボールを送れる柔軟さ
そして、「テニスではエラーするやつは損をする」
と、テニスゲームの本質を見抜いた頭のいい子が勝つ。
もちろん、小手先だけで対応しているようだと
中学生になるころには
パワーの出てきたトップスピナーに勝てなくなるのだが。
じゃあ、プロは大器晩成なのだろうか?
10歳以下のときは馬鹿打ちしかできないで、勝てなかったが
12歳のころから腕力がついて、勝てるようになったのだろうか?
実はプロになるような人は、子供のころから勝っている。
小さいころは、コーディネーションの能力と根性と足の速さで勝ち
大きくなってからはパワフルなショットも打てるようになってプロになったのだ。
コーディネーション能力が高い小さなチャンピオンたちの中で
パワフルな要素を秘めていた子が大きな大人のチャンピオンになるのだ。
われわれはプロの豪快なショットに目をひきつけられがちだが
また、目先の勝利を大事にするコーチはボールあしらいのうまさのみを大事にしがちだが
その両方の要素を小さなうちに教えていかなければならないのだ。
特にフォアハンドはその要素が大きい種目で
たとえば、ボレーを打たれ、余裕が無ければ腕のスウィングだけでコースをつく。
スピンをかけて足元へ
小さなスウィングでライジングのフラットを
一瞬の合間を見つけたときは全身フルスウィングで
と、いろいろと多様性のあるフォアハンドを打てることが必要なのだ。
手打ちも、全身で打つことも、そしてそれを使い分ける判断力も必要なのだ。
それを高いレベルで身につけた人がプロの中のプロ。
2つの例を見せよう。
1つ目はナダル、打点を後ろにした、『ナダルショット』 その動画と連続写真。
2つ目はエナン、短いチャンスボールに飛び込みざまの、すばらしい動的バランス、その動画と連続写真。
どちらからも、全身を使ったパワフルさと、すごいコーディネーション能力が感じられる。
2011年01月05日
手打ちでいいのか?
『テニヌの玉子様』 から2つの質問をいただきました。
今日はその1つ目、コメントの前半を以下にコピーします。
今回は、フォアハンドの動力源についておたずねしたいと思います。
松原コーチは、よく「手打ちでいい」とおっしゃりますが、それは、手の力で振ると、その結果として自然に体が回転する、というイメージをもてばよろしいでしょうか。じつは、昔から、「手打ちはダメだ」とか、「腰を回転することによってラケットをスイングしろ」とか言われたことがあり、どうしても、腰を回転させてその結果としてスイングするのが自然に思えてしまいます。その方が運動連鎖の観点からも力が出そうに思えるのですがいかがでしょうか。
・・・・・
投稿者 テニヌの玉子様 2011/01/03 22:57
私の答えです。
手打ちはいけません、腕打ちにしましょう。
手首をあまり動かしたくないからなのですが
冗談はさておき、ほぼあなたのおっしゃるとおりです。
身体を動かしてパワーを得る
そのパワーを腕に伝えて
すごいボールを打つ。
それでいいのです。
問題は、それをプレー中にどうやって実現するのかということ。
それと、必要ないときにどうやって身体を使いすぎないのか?
その方便が、『腕打ちで充分』なのです。
腕をしっかり振る意識があれば、身体は必要に応じて動きます。
逆に、ゆるく打たなくてはならないときに、暇の無いときに
身体をあまり使わないで打つことができるのです。
身体を使わなければならないと考えるとちぐはぐになりがちです。
うまいタイミング、適度な身体の動きは腕を加速しますが
ちょっとはずすと腕を減速させます。
だからこそ腕を振るという意識が必要なのです。
それと、実戦では余裕の無い状況がしょっちゅうですし
100%全身を使ったパフォーマンスを使えないときのほうがむしろ多いのです。
必要充分以内の身体の使い方が必要です。
それが難しいので、腕打ちのショットにはるかに及ばない
情けない全身ショットを打つ、基本重視おじさんがよくいるのです。
プロの写真やビデオを見て
あの半分くらい身体を使うくらいのつもりでいいのではないでしょうか。
球出し基本ショット練習では
身体をしっかり動かして打ってみる。
ラリー練習では
身体を使いすぎないように心がける。
試合では
腕だけでいいと割り切る。
こうすれば、実戦的で
ケースによりちょうどよく身体を使える打ち方を身につけられるのではないでしょうか。
試合が終わって握手するとき、こう言いましょう。
「あなたのすばらしいショットで、100%のショットを打つことができなかった、勝てたのは運のおかげです」
もちろん、運よく100%ショットを打てるときもあるのです。
そのときは相手をずたずたに切り裂いて、完勝です。
まったく、なぜかいつも運がいいのです。
今日はその1つ目、コメントの前半を以下にコピーします。
今回は、フォアハンドの動力源についておたずねしたいと思います。
松原コーチは、よく「手打ちでいい」とおっしゃりますが、それは、手の力で振ると、その結果として自然に体が回転する、というイメージをもてばよろしいでしょうか。じつは、昔から、「手打ちはダメだ」とか、「腰を回転することによってラケットをスイングしろ」とか言われたことがあり、どうしても、腰を回転させてその結果としてスイングするのが自然に思えてしまいます。その方が運動連鎖の観点からも力が出そうに思えるのですがいかがでしょうか。
・・・・・
投稿者 テニヌの玉子様 2011/01/03 22:57
私の答えです。
手打ちはいけません、腕打ちにしましょう。
手首をあまり動かしたくないからなのですが
冗談はさておき、ほぼあなたのおっしゃるとおりです。
身体を動かしてパワーを得る
そのパワーを腕に伝えて
すごいボールを打つ。
それでいいのです。
問題は、それをプレー中にどうやって実現するのかということ。
それと、必要ないときにどうやって身体を使いすぎないのか?
その方便が、『腕打ちで充分』なのです。
腕をしっかり振る意識があれば、身体は必要に応じて動きます。
逆に、ゆるく打たなくてはならないときに、暇の無いときに
身体をあまり使わないで打つことができるのです。
身体を使わなければならないと考えるとちぐはぐになりがちです。
うまいタイミング、適度な身体の動きは腕を加速しますが
ちょっとはずすと腕を減速させます。
だからこそ腕を振るという意識が必要なのです。
それと、実戦では余裕の無い状況がしょっちゅうですし
100%全身を使ったパフォーマンスを使えないときのほうがむしろ多いのです。
必要充分以内の身体の使い方が必要です。
それが難しいので、腕打ちのショットにはるかに及ばない
情けない全身ショットを打つ、基本重視おじさんがよくいるのです。
プロの写真やビデオを見て
あの半分くらい身体を使うくらいのつもりでいいのではないでしょうか。
球出し基本ショット練習では
身体をしっかり動かして打ってみる。
ラリー練習では
身体を使いすぎないように心がける。
試合では
腕だけでいいと割り切る。
こうすれば、実戦的で
ケースによりちょうどよく身体を使える打ち方を身につけられるのではないでしょうか。
試合が終わって握手するとき、こう言いましょう。
「あなたのすばらしいショットで、100%のショットを打つことができなかった、勝てたのは運のおかげです」
もちろん、運よく100%ショットを打てるときもあるのです。
そのときは相手をずたずたに切り裂いて、完勝です。
まったく、なぜかいつも運がいいのです。
2010年12月28日
高い打点はワイパーで
『翡翠』 さんから高い打点についての質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
こんにちは
チャンスボールについて質問です。
サービスライン辺りから高い打点で打つと、いつも強く打ちすぎて後ろのネットに突き刺さるか、スピンをかけすぎてネットするかのどちらかです…
高い打点で打つチャンスボールのコツがあればご教授いただければ幸いです。
出来れば左利き用で説明していただけると助かります。
よろしくお願いしますm(_ _)m
投稿者 翡翠 2010/12/26 22:16
私の答えです。
フォアハンドだとしてお話します。
トップスピンかトップスピン気味に打つのが簡単だと思います。
最初は回転を多めに、慣れてくれば、回転を減らせば良いと思います。
これは普通の高さの打点です。
この高さで打つと普通のトップスピンで
下から上にこすり上げるような打ち方です。
モデルは東戸塚松原テニススクールの清水コーチ、サウスポーです。
高い打点だとどうなるでしょうか?
これがその打点。
腕が上がりますから、肩を中心にスウィングすると
左から右にサイドスピンを掛けるように打つことになります。
これをワイパースウィングといいます。
車のワイパーのように腕を動かすからです。
ここがインパクトの少し前。
インパクト。
インパクト後。
ちょっとモミノキのせいで見にくいのですが
左下から右上へボールを捉える感じがわかっていただけると思います。
ここで注目すべきところですが
ラケット面がほぼ、垂直のまま動いていないことです。
つまり、ワイパースウィングをすることにより
ラケット面を安定させることに成功しているのです。
結果、エラーしにくいということです。
回転量を減らせばフラットに近くなりスピードが出ます。
それでもベースをトップスピンにしておけば面の安定性が得られるのです。
さて、もうひとつ、コツですが、『スウィングに対し前向きになること』 です。
何のために前向きになるのかというと、スウィングの邪魔をしないで振りぬくため。
だから打球方向ではなく、スウィング方向に対し前向きにならなければならないわけ。
この写真で言えば右斜め前に向けば良いということ。
後半2枚の写真で、インパクト時ちょっと前向きより右に回っている。
インパクト後はさらにはっきり右向きになっていることに注目してほしい。
もちろんテイクバックも右に振りたければ左に引く。
いっぱい後ろに持っていくと右にフィニッシュできないのでご注意を。
さて本日は左利きの 『翡翠』 さんの要望で左利き用の説明。
大多数の右利きの方は左右逆に読み替えていただくように念のため申し添えます。
以下がそのコメント、全文です。
こんにちは
チャンスボールについて質問です。
サービスライン辺りから高い打点で打つと、いつも強く打ちすぎて後ろのネットに突き刺さるか、スピンをかけすぎてネットするかのどちらかです…
高い打点で打つチャンスボールのコツがあればご教授いただければ幸いです。
出来れば左利き用で説明していただけると助かります。
よろしくお願いしますm(_ _)m
投稿者 翡翠 2010/12/26 22:16
私の答えです。
フォアハンドだとしてお話します。
トップスピンかトップスピン気味に打つのが簡単だと思います。
最初は回転を多めに、慣れてくれば、回転を減らせば良いと思います。
これは普通の高さの打点です。
この高さで打つと普通のトップスピンで
下から上にこすり上げるような打ち方です。
モデルは東戸塚松原テニススクールの清水コーチ、サウスポーです。
高い打点だとどうなるでしょうか?
これがその打点。
腕が上がりますから、肩を中心にスウィングすると
左から右にサイドスピンを掛けるように打つことになります。
これをワイパースウィングといいます。
車のワイパーのように腕を動かすからです。
ここがインパクトの少し前。
インパクト。
インパクト後。
ちょっとモミノキのせいで見にくいのですが
左下から右上へボールを捉える感じがわかっていただけると思います。
ここで注目すべきところですが
ラケット面がほぼ、垂直のまま動いていないことです。
つまり、ワイパースウィングをすることにより
ラケット面を安定させることに成功しているのです。
結果、エラーしにくいということです。
回転量を減らせばフラットに近くなりスピードが出ます。
それでもベースをトップスピンにしておけば面の安定性が得られるのです。
さて、もうひとつ、コツですが、『スウィングに対し前向きになること』 です。
何のために前向きになるのかというと、スウィングの邪魔をしないで振りぬくため。
だから打球方向ではなく、スウィング方向に対し前向きにならなければならないわけ。
この写真で言えば右斜め前に向けば良いということ。
後半2枚の写真で、インパクト時ちょっと前向きより右に回っている。
インパクト後はさらにはっきり右向きになっていることに注目してほしい。
もちろんテイクバックも右に振りたければ左に引く。
いっぱい後ろに持っていくと右にフィニッシュできないのでご注意を。
さて本日は左利きの 『翡翠』 さんの要望で左利き用の説明。
大多数の右利きの方は左右逆に読み替えていただくように念のため申し添えます。
2010年12月24日
高い打点なら脇が空く 続編
昨日のブログに対し、また以前の 『ためブロ』 さんの映してくれた私の動画に対し
『すーさん』 からお褒めのコメントをいただきました。
要旨は、私のフォームも脇が空いている。
しっかり身体の左まで振り切っている。
目からうろこの話で
そうゆう風にやってみたら、自分のフォアもすごくよくなった。
(コメント全文を読みたい方はこちらです)
ということなのですが
私としては、ほめられてとてもうれしい反面
私のショットが自分の理想に対し
トッププロのショットに対し、かなりの差を感じていたので
もしもこれが具体的な目標になったら
えらいこっちゃ、日本テニス界の老害になっちゃうと思っているのです。
だから今日は、私のフォームに足りないものを
もし私がこの人にアドバイスを送るとしたら、こう言う。
ということでお話します。
そこから、トッププロに近づく方角を探ってみてください。
さてこれが問題のおじさん? のフォーム。 再度登場。
基本的には、本人が言っているように
重要項目をしっかりクリアーしているいいフォームです。
面は安定しているし
スムーズな引きかただし
姿勢はいいし
ちゃんと前向きで打っている。
この歳の人にしてはたいしたモンです。 (じぶんでほめてりゃ世話は無いのですが)
じゃあ何が足りないのかというと、若さと迫力です。
具体的には
構えとテイクバックの位置が位置が低いので、高いボールに対応しにくい。
昨日の写真の高いほうの位置くらいだともう少しいいのですが
プロはもっと高く、ラケットがほぼ垂直くらいになっている人が多いのです。
(ソデルリンクは割合私に近いですが)
次に、身体が前に向いて打点を迎えているが
前向きになるのがぎりぎりで迫力がない。
前を向きながらではなく
前を完全に向いてから打ったほうが、しっかりぶん殴れるのです。
そして、インパクトでその前向きが速くできていれば
フィニッシュの上体の向きがもっと左向きで
フィニッシュの手の位置も、もっと下になると思います。
ちょうど、すーさんが指摘してくれた2点
脇が空いて高めに引けていること、高いところでも打てること。
しっかり左側に振り切れていること。
なんと、この2点において私自身は不足を感じているのです。
フェデラーはもっと脇が空いて高く引きますし
フィニッシュももっとしっかり左下なのです。
ですから今日のサンプルの松原さんとゆう人のフォアハンドは
まあまあだが、ちょっと物足りないと感じてほしいのです。
(まあ、結構いけてるとは思うんですよ)
じゃあ、おまえ、もうちょっと直せよということですが
その部分は筋力、瞬発力の問題なのでそう簡単にはクリアーできないのです。
まあ、おじさんテニスの目標はこんなもんでもいいけど
プロを目指す少年たちはこんなもんじゃあね、ということですね。
『すーさん』 からお褒めのコメントをいただきました。
要旨は、私のフォームも脇が空いている。
しっかり身体の左まで振り切っている。
目からうろこの話で
そうゆう風にやってみたら、自分のフォアもすごくよくなった。
(コメント全文を読みたい方はこちらです)
ということなのですが
私としては、ほめられてとてもうれしい反面
私のショットが自分の理想に対し
トッププロのショットに対し、かなりの差を感じていたので
もしもこれが具体的な目標になったら
えらいこっちゃ、日本テニス界の老害になっちゃうと思っているのです。
だから今日は、私のフォームに足りないものを
もし私がこの人にアドバイスを送るとしたら、こう言う。
ということでお話します。
そこから、トッププロに近づく方角を探ってみてください。
さてこれが問題のおじさん? のフォーム。 再度登場。
基本的には、本人が言っているように
重要項目をしっかりクリアーしているいいフォームです。
面は安定しているし
スムーズな引きかただし
姿勢はいいし
ちゃんと前向きで打っている。
この歳の人にしてはたいしたモンです。 (じぶんでほめてりゃ世話は無いのですが)
じゃあ何が足りないのかというと、若さと迫力です。
具体的には
構えとテイクバックの位置が位置が低いので、高いボールに対応しにくい。
昨日の写真の高いほうの位置くらいだともう少しいいのですが
プロはもっと高く、ラケットがほぼ垂直くらいになっている人が多いのです。
(ソデルリンクは割合私に近いですが)
次に、身体が前に向いて打点を迎えているが
前向きになるのがぎりぎりで迫力がない。
前を向きながらではなく
前を完全に向いてから打ったほうが、しっかりぶん殴れるのです。
そして、インパクトでその前向きが速くできていれば
フィニッシュの上体の向きがもっと左向きで
フィニッシュの手の位置も、もっと下になると思います。
ちょうど、すーさんが指摘してくれた2点
脇が空いて高めに引けていること、高いところでも打てること。
しっかり左側に振り切れていること。
なんと、この2点において私自身は不足を感じているのです。
フェデラーはもっと脇が空いて高く引きますし
フィニッシュももっとしっかり左下なのです。
ですから今日のサンプルの松原さんとゆう人のフォアハンドは
まあまあだが、ちょっと物足りないと感じてほしいのです。
(まあ、結構いけてるとは思うんですよ)
じゃあ、おまえ、もうちょっと直せよということですが
その部分は筋力、瞬発力の問題なのでそう簡単にはクリアーできないのです。
まあ、おじさんテニスの目標はこんなもんでもいいけど
プロを目指す少年たちはこんなもんじゃあね、ということですね。
2010年12月23日
高い打点なら脇が空く
親知らずを抜いた後、しっかり腫れた。
すでに5日たち、腫れは3分の1くらいになってきた。
腫れに悪い飲み物は取らないため
とても清い生活をしている。
さて、フォアハンドの話。
私が迷信と思う話のひとつに、脇を閉めたほうがいいというのがある。
あの男は脇が甘いなんていわれるくらいで
脇が空くのはとてもデメリットが多いような気がする。
相撲なら脇が甘いと下手まわしを取られたりする。
確かに腕を固定するのには、脇を閉めたほうがよりしっかりするので効果的だ。
テニスの場合、特にフォアハンドもそうだろうか?
打点が低ければ脇を閉めておいても打てる。
これは引くボールが予想されるときの引き始め。
ごらんのようにサービスラインの付近での絵。
短く来たので低い打点になりそうなフォアハンド。
そしてこれがその打点。
実は、立ち位置が前なので、トップスピンを多めにかけている
そのため、下からボールを迎えているのがわかるだろう。
じゃあ、高い打点ならどうなるだろう。
これはベースラインからの高い打点で
しかも、フラット気味にたたいた時のもの。
低い打点のものより肘の位置が上がっているので
当然こちらのほうが脇が空いている。
そうしなければ、腕の形を変えなくては対処できない。
腕の形を変えると面の向きも変わってしまう可能性が高く
当然エラーの確率が増すわけだ。
この高い打点のときの引き始めの形は
腕の形、手首の形は同じにしているので
1枚目の写真に比べ、腕全体が上がっている
当然、脇は空いているのだ。
このように打点が高くなるにつれて、脇の空きは大きくなっていく。
一番低い打点のときだけが脇が閉まっているときで
他のときはどれも脇は空いている。
脇をいつも閉めておくと高い打点で打てなくなるのでご注意を。
『フォアハンドの脇は基本的に空いているべき』 で
『脇が閉まった状態のほうが例外』 なのだ。
すでに5日たち、腫れは3分の1くらいになってきた。
腫れに悪い飲み物は取らないため
とても清い生活をしている。
さて、フォアハンドの話。
私が迷信と思う話のひとつに、脇を閉めたほうがいいというのがある。
あの男は脇が甘いなんていわれるくらいで
脇が空くのはとてもデメリットが多いような気がする。
相撲なら脇が甘いと下手まわしを取られたりする。
確かに腕を固定するのには、脇を閉めたほうがよりしっかりするので効果的だ。
テニスの場合、特にフォアハンドもそうだろうか?
打点が低ければ脇を閉めておいても打てる。
これは引くボールが予想されるときの引き始め。
ごらんのようにサービスラインの付近での絵。
短く来たので低い打点になりそうなフォアハンド。
そしてこれがその打点。
実は、立ち位置が前なので、トップスピンを多めにかけている
そのため、下からボールを迎えているのがわかるだろう。
じゃあ、高い打点ならどうなるだろう。
これはベースラインからの高い打点で
しかも、フラット気味にたたいた時のもの。
低い打点のものより肘の位置が上がっているので
当然こちらのほうが脇が空いている。
そうしなければ、腕の形を変えなくては対処できない。
腕の形を変えると面の向きも変わってしまう可能性が高く
当然エラーの確率が増すわけだ。
この高い打点のときの引き始めの形は
腕の形、手首の形は同じにしているので
1枚目の写真に比べ、腕全体が上がっている
当然、脇は空いているのだ。
このように打点が高くなるにつれて、脇の空きは大きくなっていく。
一番低い打点のときだけが脇が閉まっているときで
他のときはどれも脇は空いている。
脇をいつも閉めておくと高い打点で打てなくなるのでご注意を。
『フォアハンドの脇は基本的に空いているべき』 で
『脇が閉まった状態のほうが例外』 なのだ。
2010年12月14日
速いボールへの対応
『翡翠] さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは
カワセミ綺麗ですね(^o^)/
ところで速い球への対処法について質問です。
速い球を打つ時、どうしても打点が遅れてしまいます。
また、コースをつかれると追いつけない事も多々あります…
追いついたとしても、当てて返しているだけなので、いつもチャンスボールになってしまい、また速い球を打たれるという悪循環になってしまいます…
速い球への対処法が何かありましたらよろしくお願いしますm(_ _)m
投稿者 翡翠 2010/12/13 14:46
私の答えです。
左利きに対すること、なれないサーフェスでどう合わせるということと同じになります。
そのボールの弾道がイメージできるなら
そのイメージしたボールに対して素振りしておく
次に実際の打球に対すれば
すぐに打てるようになります。
という話です。
さて、なれないサーフェスでどうあわせるかという話で
その後に追加したのが
バウンドにあわせて、1,2、の3で打つのは無理という話。
特に速いボールに対してはバウンドしてから引き始めたのでは
スウィングがインパクトまでに間に合いません。
当然、振り遅れということになります。
私が若いころ、体育館のフローリングの上でボールがネットの上を通過したころ
1、と心で叫んで打った話もしました。
こうゆうやり方もできますが
いろいろなテンポに最終的には合わせられるようにならないといけません。
そこで今日は動画をひとつ借りてきました。
先日、『ためにならないブログ』で紹介していただいた私の動画。
『ためブロ』さん、他人の○○○○ですいません、お借りします。
私もなんせ、石器時代からのテニスですから
足利さんのころから徳川さんのころまでは六尺とか富山とか ・・・
まあ余計な話は後にして、私のフォアハンドを見てください。
どうですか、どこでバウンドがあったかわからないでしょう。
これは球出しのボールに対して打っていますので
ロブを除けば、一番ゆるいボールに対処しているわけです。
それでも、動画開始時、テイクバック開始時のタイミングで
ボールはサービスラインの上を通過して1mという辺りだと思います。
バウンドした時点で、テイクバックは半分近く終わっているわけです。
もっと速いボールに対しては、もっと速く引き始めなければ
同じスウィングはできないわけで
通常のラリーであっても
上級者のテニスではバウンドに合わせて引き始めるということはありえないのです。
このように、バウンドよりも早く引き始められるという前提で
速いボールや変化するボールをイメージできるなら
どんなボールにも対応できるということです。
さて、実際の対処の仕方です。
おおざっぱでいいですから、思い切って速めにテイクバックを始めてみます
細かいタイミングのずれは
引きながら調整することができます。
速すぎたら、途中をよりゆっくり引いていけば良いし
遅いようなら、ちょっと急げばいいのです。
そうやっているうちに、そんなに調整しなくても合うようになりますし
速いボールにも対応している自分を発見できると思います。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは
カワセミ綺麗ですね(^o^)/
ところで速い球への対処法について質問です。
速い球を打つ時、どうしても打点が遅れてしまいます。
また、コースをつかれると追いつけない事も多々あります…
追いついたとしても、当てて返しているだけなので、いつもチャンスボールになってしまい、また速い球を打たれるという悪循環になってしまいます…
速い球への対処法が何かありましたらよろしくお願いしますm(_ _)m
投稿者 翡翠 2010/12/13 14:46
私の答えです。
左利きに対すること、なれないサーフェスでどう合わせるということと同じになります。
そのボールの弾道がイメージできるなら
そのイメージしたボールに対して素振りしておく
次に実際の打球に対すれば
すぐに打てるようになります。
という話です。
さて、なれないサーフェスでどうあわせるかという話で
その後に追加したのが
バウンドにあわせて、1,2、の3で打つのは無理という話。
特に速いボールに対してはバウンドしてから引き始めたのでは
スウィングがインパクトまでに間に合いません。
当然、振り遅れということになります。
私が若いころ、体育館のフローリングの上でボールがネットの上を通過したころ
1、と心で叫んで打った話もしました。
こうゆうやり方もできますが
いろいろなテンポに最終的には合わせられるようにならないといけません。
そこで今日は動画をひとつ借りてきました。
先日、『ためにならないブログ』で紹介していただいた私の動画。
『ためブロ』さん、他人の○○○○ですいません、お借りします。
私もなんせ、石器時代からのテニスですから
足利さんのころから徳川さんのころまでは六尺とか富山とか ・・・
まあ余計な話は後にして、私のフォアハンドを見てください。
どうですか、どこでバウンドがあったかわからないでしょう。
これは球出しのボールに対して打っていますので
ロブを除けば、一番ゆるいボールに対処しているわけです。
それでも、動画開始時、テイクバック開始時のタイミングで
ボールはサービスラインの上を通過して1mという辺りだと思います。
バウンドした時点で、テイクバックは半分近く終わっているわけです。
もっと速いボールに対しては、もっと速く引き始めなければ
同じスウィングはできないわけで
通常のラリーであっても
上級者のテニスではバウンドに合わせて引き始めるということはありえないのです。
このように、バウンドよりも早く引き始められるという前提で
速いボールや変化するボールをイメージできるなら
どんなボールにも対応できるということです。
さて、実際の対処の仕方です。
おおざっぱでいいですから、思い切って速めにテイクバックを始めてみます
細かいタイミングのずれは
引きながら調整することができます。
速すぎたら、途中をよりゆっくり引いていけば良いし
遅いようなら、ちょっと急げばいいのです。
そうやっているうちに、そんなに調整しなくても合うようになりますし
速いボールにも対応している自分を発見できると思います。
2010年12月11日
ラケット走るべし
ビッグフォアハンドで一番大切なことはコントロール。
相手コートに入らなければ
飛距離だけがビッグではどうしようもない。
次に大切なのは、『ラケットが走ること』
ラケットが走るとは、スウィングスピードがすごいということ。
ボールにエネルギーを与えるのはスウィングスピード
しっかり押したら速いとか
腰が入ったら速いとか
全身で打てば速いとか、 そうゆうことではない。
とにかくスウィングスピードが速ければいいのだ。
ラケットは腕から繋がっているので
スウィングスピードが速い人は、腕の振りが速い。
だから腕を振りぬくことが大切。
全身を使って、腰が入って、すごいボールを打てたときに感じるのは
腕にしっかり力がみなぎり、腕をすごいスピードで振り切った感触なのだ。
だから私はスピードの出ていない選手にこうアドバイスすることが多い。
「もっと腕に力を入れて、身体じゃなく、腕を振り切ってごらん」
そして身体の左横まで一気に振り切った見本や素振りを見せる。
プレーヤーには簡単に伝わる。
やってみたら、すごい勢いでボールが飛んでいくからだ。
後で、そのプレーヤーに念のため、こうささやくことにしている。
「全身を使った、すごいショットだったね」
だがこれがコーチには伝わらない。
手打ちに見えるらしい。
(身体が動きすぎると腕の振りを邪魔するのだが・・・)
手打ちだと減点されるのだろうか。
私から見れば、身体を実にうまく使ったハードヒットなのだが。
皆さんはどちらのコーチを評価するだろう?
1、「しっかり下半身を使って、全身で打ちましょうね」 と言うコーチ。
2、「腕をもっと力んでね、手打ちでいいから一気、一気」 と言うコーチ。
そりゃあ、全身でしっかり打たすコーチですよね。
ああ、困った、こまった、コマッタ、困った。
相手コートに入らなければ
飛距離だけがビッグではどうしようもない。
次に大切なのは、『ラケットが走ること』
ラケットが走るとは、スウィングスピードがすごいということ。
ボールにエネルギーを与えるのはスウィングスピード
しっかり押したら速いとか
腰が入ったら速いとか
全身で打てば速いとか、 そうゆうことではない。
とにかくスウィングスピードが速ければいいのだ。
ラケットは腕から繋がっているので
スウィングスピードが速い人は、腕の振りが速い。
だから腕を振りぬくことが大切。
全身を使って、腰が入って、すごいボールを打てたときに感じるのは
腕にしっかり力がみなぎり、腕をすごいスピードで振り切った感触なのだ。
だから私はスピードの出ていない選手にこうアドバイスすることが多い。
「もっと腕に力を入れて、身体じゃなく、腕を振り切ってごらん」
そして身体の左横まで一気に振り切った見本や素振りを見せる。
プレーヤーには簡単に伝わる。
やってみたら、すごい勢いでボールが飛んでいくからだ。
後で、そのプレーヤーに念のため、こうささやくことにしている。
「全身を使った、すごいショットだったね」
だがこれがコーチには伝わらない。
手打ちに見えるらしい。
(身体が動きすぎると腕の振りを邪魔するのだが・・・)
手打ちだと減点されるのだろうか。
私から見れば、身体を実にうまく使ったハードヒットなのだが。
皆さんはどちらのコーチを評価するだろう?
1、「しっかり下半身を使って、全身で打ちましょうね」 と言うコーチ。
2、「腕をもっと力んでね、手打ちでいいから一気、一気」 と言うコーチ。
そりゃあ、全身でしっかり打たすコーチですよね。
ああ、困った、こまった、コマッタ、困った。
2010年11月15日
ボールの飛び出す方向
『フランカー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、枕の部分を省略しました。
・・・前略)・・・
以前
『トップスピンのストロークだと面が垂直な気がしています。
しかし、これも地面に対して垂直面なのであって
スウィング方向に対しては斜め下向きなのです。』
こう仰っていたのが大まかには分かるのですが、以下の質問と合わせてもう少し詳しくご説明いただけないでしょうか?
何故フラットを打とうとインパクトしたあと、ボールは上に向かわないのか。垂直面を用意するハーフボレーの感覚から行くと、上に行くはずだと考えたんですが・・・。
ただスピンがかかっていないから少し上に行った後(感覚ではまっすぐ行っているように見えるだけ)、重力と自重で落ちているだけなのですか?
これからテニスを何十年と続けていくはずなのに、分かっていないのでは恥ずかしいです。
投稿者 フランカー 2010/11/10 23:47
私の答えです。
もちろん、上向きにフラットで打てば上に跳びます。
肩より低いボールを、弧を描いて前の打点で打てば
スウィングが上向きに上がっていく状態でボールを捕らえますから
地面に垂直な面で捕らえれば軽いトップスピンになりますし
スウィング方向に対し直角な面で捕らえれば
ややアッパースウィングなので
確かに、少し上に向かって飛んでいくと思います。
ハーフボレーの場合は下から上がってくるボールを捕らえるので
地面に対し垂直な面で捕らえれば
自然にネットの上に向かって上がっていくのです。
これはビリヤードのように考え絵を描いてみればわかりやすいと思います。
ですからハーフボレーというのは
来た方に勝手に返っていくので
普通、皆さんが思っているより、はるかに簡単な技術なのです。
さてフラットのショットに戻りますが
フラットで打つということは
面がスウィング方向に対し垂直で
そのスウィング方向にボールが飛び出すはずです。
ですから水平か、少し下向きにスウィングしたのであれば
上向きに飛び出すことはないと思います。
参考に、実際のフラット気味のショットをお見せします。
私が胸の高さくらいから
本人の感じでは上から殴りつけたフォアハンドです。
そしてインパクト
インパクト直後のボールの飛び出し
その後の、ボールの軌跡を見てください
もちろんプロのショットに比ぶべくもないのですが
私にとっては全力のフルスウィングです。
若干、トップスピンがかかっていると思いますが
かなりフラット性のショットで
それは面の方向と角度を見ればわかると思います。
水平にボールを捕らえたつもりですので、少しびっくり
私自身もこんなに上に向かって飛び出しているとは思いませんでした。
もちろん、入ったボールですので
その分、重力で落ちたんですね。
実際に、アマチュアではこんなものではないでしょうか。
以下がそのコメント、枕の部分を省略しました。
・・・前略)・・・
以前
『トップスピンのストロークだと面が垂直な気がしています。
しかし、これも地面に対して垂直面なのであって
スウィング方向に対しては斜め下向きなのです。』
こう仰っていたのが大まかには分かるのですが、以下の質問と合わせてもう少し詳しくご説明いただけないでしょうか?
何故フラットを打とうとインパクトしたあと、ボールは上に向かわないのか。垂直面を用意するハーフボレーの感覚から行くと、上に行くはずだと考えたんですが・・・。
ただスピンがかかっていないから少し上に行った後(感覚ではまっすぐ行っているように見えるだけ)、重力と自重で落ちているだけなのですか?
これからテニスを何十年と続けていくはずなのに、分かっていないのでは恥ずかしいです。
投稿者 フランカー 2010/11/10 23:47
私の答えです。
もちろん、上向きにフラットで打てば上に跳びます。
肩より低いボールを、弧を描いて前の打点で打てば
スウィングが上向きに上がっていく状態でボールを捕らえますから
地面に垂直な面で捕らえれば軽いトップスピンになりますし
スウィング方向に対し直角な面で捕らえれば
ややアッパースウィングなので
確かに、少し上に向かって飛んでいくと思います。
ハーフボレーの場合は下から上がってくるボールを捕らえるので
地面に対し垂直な面で捕らえれば
自然にネットの上に向かって上がっていくのです。
これはビリヤードのように考え絵を描いてみればわかりやすいと思います。
ですからハーフボレーというのは
来た方に勝手に返っていくので
普通、皆さんが思っているより、はるかに簡単な技術なのです。
さてフラットのショットに戻りますが
フラットで打つということは
面がスウィング方向に対し垂直で
そのスウィング方向にボールが飛び出すはずです。
ですから水平か、少し下向きにスウィングしたのであれば
上向きに飛び出すことはないと思います。
参考に、実際のフラット気味のショットをお見せします。
私が胸の高さくらいから
本人の感じでは上から殴りつけたフォアハンドです。
そしてインパクト
インパクト直後のボールの飛び出し
その後の、ボールの軌跡を見てください
もちろんプロのショットに比ぶべくもないのですが
私にとっては全力のフルスウィングです。
若干、トップスピンがかかっていると思いますが
かなりフラット性のショットで
それは面の方向と角度を見ればわかると思います。
水平にボールを捕らえたつもりですので、少しびっくり
私自身もこんなに上に向かって飛び出しているとは思いませんでした。
もちろん、入ったボールですので
その分、重力で落ちたんですね。
実際に、アマチュアではこんなものではないでしょうか。
2010年11月11日
深いボールの対処法
『翡翠』 さんから質問をいただいています。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチこんばんは
シングルスで、深いボールが来た時、どうしても打点が後ろになってしまって、振り上げるような打ち方になってしまいます。
そうすると、回転量ばかりが多くなってしまい、相手のコートの浅い所に落ち、チャンスボールになってしまいます。
深いボールを打たれても相手のコートの深い所に落ちるボールを打ちたいと思っています。
何か改善策はあるでしょうか。
乱文、すごく初歩的な質問ですみませんm(_ _)m
投稿者 翡翠 2010/11/09 00:57
私の答えです。
質問の内容から、フォアハンドと判断し
そのつもりで解説します。
対処法は2通り考えられます。
1つ目は遅れた打点から何とか打つ方法。
2つ目は思い切って、ライジングかハーフボレーで打つ方法です。
その前に前提として、両方に共通することをひとつお話しておきます。
それはボールを心の目でしっかり捉えること。
最近何度も触れていますが
われわれがボールを打つとき
目で見たボールと、頭の中でイメージしたボールの軌跡とを
重ね合わせてみているのです。
そして実際に打つのは頭の中でイメージしたボールのほうです。
目で見たボールを打てば、必ず後追いになり振り遅れます。
さて、実際の打ち方に戻ります。
1つ目の遅れ気味の打点で打つのはナダル打ち、またはシャラポワ打ちです。
わざと少し遅らした打点から
ラケットを強く引っ張り上げ、右肩の上に振り切ります。
ここではクライシュテルスのフォームを動画と連続写真で見てください。
6コマ目で肘が上がっているのに注目
腕を引っぱり上げ、一気に振り抜きます。
前に押していくと情けないショットになります。
遅れ気味打点を、逆手にとって打ち込むのです。
ウィンブルドンのシャラポワはこれを使って
ダウンザラインにエースをとります。
ボールが滑ってくるローンコートは一見、ストローカーに不利ですが。
彼女やナダルはそれをしたたかに利用しているのです。
この方法は回転多目のトップスピナーが前提になります。
次に2つ目、ライジングやハーフボレーです。
伊達さんはわざと前に立ち、全部これ
すべて前に合わせていきます。
自分で基準を決めておき
ある程度以上のスピードで深くきたら
ライジングで打つのです。
それ以上に厳しくきたら、ハーフボレーです。
どちらも構えだけは早くして、前にあわせて行きます。
練習法としては、『素振り』 です。
(せめて、2分くらいは努力しましょう、あまり長くはだめ)
ボールを想像して、そのボールをジャストミート。
次に本物のボールをヒット。
先ほどの前提話
ボールを想像する習慣を作る練習にもなります。
こちらのやり方はすべての選手の必需品です。
誰にとっても退がれないときがあるからです。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチこんばんは
シングルスで、深いボールが来た時、どうしても打点が後ろになってしまって、振り上げるような打ち方になってしまいます。
そうすると、回転量ばかりが多くなってしまい、相手のコートの浅い所に落ち、チャンスボールになってしまいます。
深いボールを打たれても相手のコートの深い所に落ちるボールを打ちたいと思っています。
何か改善策はあるでしょうか。
乱文、すごく初歩的な質問ですみませんm(_ _)m
投稿者 翡翠 2010/11/09 00:57
私の答えです。
質問の内容から、フォアハンドと判断し
そのつもりで解説します。
対処法は2通り考えられます。
1つ目は遅れた打点から何とか打つ方法。
2つ目は思い切って、ライジングかハーフボレーで打つ方法です。
その前に前提として、両方に共通することをひとつお話しておきます。
それはボールを心の目でしっかり捉えること。
最近何度も触れていますが
われわれがボールを打つとき
目で見たボールと、頭の中でイメージしたボールの軌跡とを
重ね合わせてみているのです。
そして実際に打つのは頭の中でイメージしたボールのほうです。
目で見たボールを打てば、必ず後追いになり振り遅れます。
さて、実際の打ち方に戻ります。
1つ目の遅れ気味の打点で打つのはナダル打ち、またはシャラポワ打ちです。
わざと少し遅らした打点から
ラケットを強く引っ張り上げ、右肩の上に振り切ります。
ここではクライシュテルスのフォームを動画と連続写真で見てください。
6コマ目で肘が上がっているのに注目
腕を引っぱり上げ、一気に振り抜きます。
前に押していくと情けないショットになります。
遅れ気味打点を、逆手にとって打ち込むのです。
ウィンブルドンのシャラポワはこれを使って
ダウンザラインにエースをとります。
ボールが滑ってくるローンコートは一見、ストローカーに不利ですが。
彼女やナダルはそれをしたたかに利用しているのです。
この方法は回転多目のトップスピナーが前提になります。
次に2つ目、ライジングやハーフボレーです。
伊達さんはわざと前に立ち、全部これ
すべて前に合わせていきます。
自分で基準を決めておき
ある程度以上のスピードで深くきたら
ライジングで打つのです。
それ以上に厳しくきたら、ハーフボレーです。
どちらも構えだけは早くして、前にあわせて行きます。
練習法としては、『素振り』 です。
(せめて、2分くらいは努力しましょう、あまり長くはだめ)
ボールを想像して、そのボールをジャストミート。
次に本物のボールをヒット。
先ほどの前提話
ボールを想像する習慣を作る練習にもなります。
こちらのやり方はすべての選手の必需品です。
誰にとっても退がれないときがあるからです。
2010年11月06日
ゆるいボールにも力を入れる
『しゅう』 さんからストロークの質問をいただきました。
フォアとは限っていないのですが
フォアで一番ありそうな話しですので、フォアハンドの分類に入れました。
以下がコメントの、その部分です。
・・・ 前略 ・・・
今日は、シングルスのストロークについてのアドバイスをお願いできればとメールしました。
私の打つボールは早い方らしく人によく言われます。
自分では、意識はありませんが、相手のボールも早い方が対処がし易くカウンターも得意です。
ただし、相手のボールが遅いといろいろな事を考えてしまい、ミスが多くなります。
最近もボールは遅いけれどミスが少なく、こちらのボールによってフラット系とスライス系を打ち分けてくるような相手と練習試合をしましたが、最後にブレークされ負けてしまいました。
いつもの練習では、どうしても回転を強く、早いボールを打つことが多くなってしまいますが、どんなことを心がけ練習をすれば、早いボールは少ないがミスの少ない相手に対抗できるような試合が出来るようになるでしょうか。 アドバイスをお願いします。
投稿者 しゅう 2010/11/05 20:37
私の答えです。
通常、速いボールを打つ人は相手ボールも速いボールの方が打ちやすいものです。
速いボールを打つ人に限らず
お互いに同じテンポのほうが合わせやすいことは容易に想像がつきます。
さて、速いボールを打つ人ですが
相手ボールが速い時はどうしてうまくいくのでしょうか?
速いボールは重く感じます。
ですから、こちらもそれに負けぬよう、無意識のうちに手首を固め
グリップもしっかり握っているでしょう。
ですから、面もしっかりし、エラーも少ないのです。
ではゆるいボールが来たらどうしているのでしょう?
当たり負けすることはないでしょうから
手首の固め方は、グリップの握り方も甘くなっているのではないでしょうか。
もしそうであれば、ゆるいボールに対して打つほうがエラーの比率も当然多くなリます。
ゆるいボールに対しても、グリップをしっかり握り
手首も固めてラケット面をしっかりさせましょう。
インパクトの少し後まで、面を保ちましょう。
安定性を考えるなら力の抜けすぎよりは入りすぎのほうがいいのです。
しっかり力を入れ、力んじゃいましょう。
それともう一つはしっかり動くこと。
『ダッ、ダダダダッ、グウッ、バシッ』 です。
速いボールは向こうから飛び込んできてくれるので
いい打点で捕まえやすいのです。
『グウッ、バシッ』 だけでもいけます。
ところが、ゆるいボールは向こうからは来てくれません。
こちらからお迎えに行かなくてはならないのです。
そのために、最後までしっかり足を動かして
位置の調整、タイミングの調整をしなければならないのです。
『ダッ、ダダダダッ、グウッ、バシッ』 です。
それと、練習法ですが、ラリーだけではダメです。
ラリーは同じ方向、同じテンポになりやすいのです。
球出し練習でゆるいボールを出してもらい、コースにしっかり決める。
ということをやりましょう。
フォアとは限っていないのですが
フォアで一番ありそうな話しですので、フォアハンドの分類に入れました。
以下がコメントの、その部分です。
・・・ 前略 ・・・
今日は、シングルスのストロークについてのアドバイスをお願いできればとメールしました。
私の打つボールは早い方らしく人によく言われます。
自分では、意識はありませんが、相手のボールも早い方が対処がし易くカウンターも得意です。
ただし、相手のボールが遅いといろいろな事を考えてしまい、ミスが多くなります。
最近もボールは遅いけれどミスが少なく、こちらのボールによってフラット系とスライス系を打ち分けてくるような相手と練習試合をしましたが、最後にブレークされ負けてしまいました。
いつもの練習では、どうしても回転を強く、早いボールを打つことが多くなってしまいますが、どんなことを心がけ練習をすれば、早いボールは少ないがミスの少ない相手に対抗できるような試合が出来るようになるでしょうか。 アドバイスをお願いします。
投稿者 しゅう 2010/11/05 20:37
私の答えです。
通常、速いボールを打つ人は相手ボールも速いボールの方が打ちやすいものです。
速いボールを打つ人に限らず
お互いに同じテンポのほうが合わせやすいことは容易に想像がつきます。
さて、速いボールを打つ人ですが
相手ボールが速い時はどうしてうまくいくのでしょうか?
速いボールは重く感じます。
ですから、こちらもそれに負けぬよう、無意識のうちに手首を固め
グリップもしっかり握っているでしょう。
ですから、面もしっかりし、エラーも少ないのです。
ではゆるいボールが来たらどうしているのでしょう?
当たり負けすることはないでしょうから
手首の固め方は、グリップの握り方も甘くなっているのではないでしょうか。
もしそうであれば、ゆるいボールに対して打つほうがエラーの比率も当然多くなリます。
ゆるいボールに対しても、グリップをしっかり握り
手首も固めてラケット面をしっかりさせましょう。
インパクトの少し後まで、面を保ちましょう。
安定性を考えるなら力の抜けすぎよりは入りすぎのほうがいいのです。
しっかり力を入れ、力んじゃいましょう。
それともう一つはしっかり動くこと。
『ダッ、ダダダダッ、グウッ、バシッ』 です。
速いボールは向こうから飛び込んできてくれるので
いい打点で捕まえやすいのです。
『グウッ、バシッ』 だけでもいけます。
ところが、ゆるいボールは向こうからは来てくれません。
こちらからお迎えに行かなくてはならないのです。
そのために、最後までしっかり足を動かして
位置の調整、タイミングの調整をしなければならないのです。
『ダッ、ダダダダッ、グウッ、バシッ』 です。
それと、練習法ですが、ラリーだけではダメです。
ラリーは同じ方向、同じテンポになりやすいのです。
球出し練習でゆるいボールを出してもらい、コースにしっかり決める。
ということをやりましょう。
2010年10月26日
フラットフォアで浅いのをたたく
『ぼの』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドがフラット系で
短いチャンスボールが来てもたたけない
無理に打つとアウトする。
どうしたらいいのか?
というものです。
お聞きするのもお恥ずかしいのですが、・・・
で始まるのですが
たぶんこれは、もっとも多数派の悩みのひとつではないでしょうか。
よくぞ聞いてくれました。
コメントがかなり長かったのでここにはコピーしません。
全部見たい方はこちらをクリック。
私の答えです。
要は、短い飛距離で鋭いショットを打つには?
ということです。
ネットより上を通して、しかもベースライン内に打たなければなりません。
腰の高さくらいから打つには
トップスピンならフルスウィングですが
フラットの場合
べースライン内で収まる程度に、スピードも少し抑えなければなりません。
もちろんスピードを抑えすぎたら決まらなくなります。
それと、ネットのすぐ上に向かって打ち出すことも必要です。
ネットのすぐ上に向かって、というのは
通常のショットに比べて、少し下向きに打ち出すということです。
さて、少し下向きに打ち出し、スピードも制御する技。
こんなフィニッシュをすれば実現できます。
少し下に、最後まで振り切らない位置にフィニッシュです。
少し下にフィニッシュを取ることにより
スウィング方向が下向きになります。
そしてこのくらいで止めることにより、スピードも制限できるわけです。
この位置に向かってしっかり振り切り
そしてきっちり止めまましょう。
振り切るというと、この形を想像する人が多いと思いますが
このフィニッシュだとスウィングも上向きになり
スピードも必要以上に出るので
ベースラインからでもアウトするかもしれません。
プロはトップスピンをかけていてもこの位置にはフィニッシュしません。
フィニッシュの最適な位置ですが
アウトするようなら、下げ気味、短く止め気味へ
余裕があるなら、少し上に、少し長めに調節です。
自分でいろいろ打ってみて決めればいいと思います。
フォアハンドがフラット系で
短いチャンスボールが来てもたたけない
無理に打つとアウトする。
どうしたらいいのか?
というものです。
お聞きするのもお恥ずかしいのですが、・・・
で始まるのですが
たぶんこれは、もっとも多数派の悩みのひとつではないでしょうか。
よくぞ聞いてくれました。
コメントがかなり長かったのでここにはコピーしません。
全部見たい方はこちらをクリック。
私の答えです。
要は、短い飛距離で鋭いショットを打つには?
ということです。
ネットより上を通して、しかもベースライン内に打たなければなりません。
腰の高さくらいから打つには
トップスピンならフルスウィングですが
フラットの場合
べースライン内で収まる程度に、スピードも少し抑えなければなりません。
もちろんスピードを抑えすぎたら決まらなくなります。
それと、ネットのすぐ上に向かって打ち出すことも必要です。
ネットのすぐ上に向かって、というのは
通常のショットに比べて、少し下向きに打ち出すということです。
さて、少し下向きに打ち出し、スピードも制御する技。
こんなフィニッシュをすれば実現できます。
少し下に、最後まで振り切らない位置にフィニッシュです。
少し下にフィニッシュを取ることにより
スウィング方向が下向きになります。
そしてこのくらいで止めることにより、スピードも制限できるわけです。
この位置に向かってしっかり振り切り
そしてきっちり止めまましょう。
振り切るというと、この形を想像する人が多いと思いますが
このフィニッシュだとスウィングも上向きになり
スピードも必要以上に出るので
ベースラインからでもアウトするかもしれません。
プロはトップスピンをかけていてもこの位置にはフィニッシュしません。
フィニッシュの最適な位置ですが
アウトするようなら、下げ気味、短く止め気味へ
余裕があるなら、少し上に、少し長めに調節です。
自分でいろいろ打ってみて決めればいいと思います。
2010年10月05日
適度な手首のしなり 続き
『しろくま』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドの固い手首の話です。
以下がそのコメント全文です。
はじめまして。ブログをいつも楽しく拝読しています。
そして、「固い手首」を買い求めるべく、
松原テニススクールに大変大変お世話になっています)^o^(
今日は4日のブログの中で、
教えていただきたいことがありまして、メール致しました。
「固めの手首で面を動かさず」「手首を動かさない」を
意識すると、今度はテークバックからインパクトまでのスイングの中で
ヘッドが下がらなく(下げられなく)なってしまうのです。
テークバックから振りぬいていくときには、どんなイメージを持てば
いいのでしょうか。振り子?8の字?ボールを下からこすりあげる?
悩みだしたら眠れません・・・
抽象的な質問ですみません。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 しろくま 2010/10/04 23:22
私の答えです。
手首で下げないで、腕の動きで下げるのです。
手首で下げなければならない人は
最初に手首から先が上がっているので、下げなくてはならないのだと思います。
私はここから振り上げてトップスピンを打ちます。
ラケットヘッドが下がっていますが、手首の角度を変えて下げた覚えはありません。
テイクバック最上点はここですが
手首の角度でいえばすでに落ちているのです。
腕が上がり、腕が下がっているのです。
原則、インパクトの手首の形のまま引き始め
そのままの形でフォワードスウィング、インパクトを迎えるわけですから
手首の形はしなり以上の動きはしないのです。
最後の引き始めの写真
このラケットの向きをまねしてポーズをとってみれば
がんばってラケットヘッドを落としている、私の手首をわかってもらえると思います。
正確に打てるラケット面を維持したまま
これ以上、ラケットヘッドを下げるのは腕全体なのです。
「振り子? 8の字? ボールを下からこすりあげる?」 ですが
『8の字』 というのは、8を横に倒した形のことでしょうか?
だとすれば、この3つはすべて同じことを
スウィングの範囲を変えていっているのです。
1番大きな範囲が横8の字
2番目が振り子
3一番局所的なのが、下からのこすり上げです。
振り子の後ろをテイクバックで持ち上げ、フォローで下げれば横8の字です。
振り子の後半は、下からのこすり上げです。
3つともやるべきだと思います。
そして、すべては、振り子の形がベースだと思います。
『しろくま』 さんどうですか、納得いただけましたか?
こんばんはぜひ、ぐっすりとお休みください。
蛇足ですが、手首でラケットヘッドを落としてトップスピンを打つ打ち方もあります。
それは両手バックです。
これはアガシの動画と連続写真です。
これでも面の向きは変わっていません。
2本分の手首で支えられるからできることで
ファアハンドではやらないほうがいいと思います。
フォアハンドの固い手首の話です。
以下がそのコメント全文です。
はじめまして。ブログをいつも楽しく拝読しています。
そして、「固い手首」を買い求めるべく、
松原テニススクールに大変大変お世話になっています)^o^(
今日は4日のブログの中で、
教えていただきたいことがありまして、メール致しました。
「固めの手首で面を動かさず」「手首を動かさない」を
意識すると、今度はテークバックからインパクトまでのスイングの中で
ヘッドが下がらなく(下げられなく)なってしまうのです。
テークバックから振りぬいていくときには、どんなイメージを持てば
いいのでしょうか。振り子?8の字?ボールを下からこすりあげる?
悩みだしたら眠れません・・・
抽象的な質問ですみません。どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 しろくま 2010/10/04 23:22
私の答えです。
手首で下げないで、腕の動きで下げるのです。
手首で下げなければならない人は
最初に手首から先が上がっているので、下げなくてはならないのだと思います。
私はここから振り上げてトップスピンを打ちます。
ラケットヘッドが下がっていますが、手首の角度を変えて下げた覚えはありません。
テイクバック最上点はここですが
手首の角度でいえばすでに落ちているのです。
腕が上がり、腕が下がっているのです。
原則、インパクトの手首の形のまま引き始め
そのままの形でフォワードスウィング、インパクトを迎えるわけですから
手首の形はしなり以上の動きはしないのです。
最後の引き始めの写真
このラケットの向きをまねしてポーズをとってみれば
がんばってラケットヘッドを落としている、私の手首をわかってもらえると思います。
正確に打てるラケット面を維持したまま
これ以上、ラケットヘッドを下げるのは腕全体なのです。
「振り子? 8の字? ボールを下からこすりあげる?」 ですが
『8の字』 というのは、8を横に倒した形のことでしょうか?
だとすれば、この3つはすべて同じことを
スウィングの範囲を変えていっているのです。
1番大きな範囲が横8の字
2番目が振り子
3一番局所的なのが、下からのこすり上げです。
振り子の後ろをテイクバックで持ち上げ、フォローで下げれば横8の字です。
振り子の後半は、下からのこすり上げです。
3つともやるべきだと思います。
そして、すべては、振り子の形がベースだと思います。
『しろくま』 さんどうですか、納得いただけましたか?
こんばんはぜひ、ぐっすりとお休みください。
蛇足ですが、手首でラケットヘッドを落としてトップスピンを打つ打ち方もあります。
それは両手バックです。
これはアガシの動画と連続写真です。
これでも面の向きは変わっていません。
2本分の手首で支えられるからできることで
ファアハンドではやらないほうがいいと思います。
2010年10月04日
適度な手首のしなり
松原テニスクラブ印西、スイカ試食会の後の事。
女性会員のNさん、かなり手首を動かしてフォアハンドを打っていた。
手首の力がかなり抜けているのだ。
テイクバックからフォワードスウィングに移るところで
ラケットヘッドがだらんと落ちてしまう。
落ちてしまえば、上げなくては当たらない。
もちろんいいラケット面で上がってくれば、強烈なトップスピンになるが
グニャッとしたついでに面の向きもばたばたと動いてしまっている。
以前にも一度直したことがあるのだが、再び、柔らかすぎる手首に戻ってしまった。
ゴルフをする人はご存知だろうがゴルフのクラブはよくしなる。
振り出しでしなったクラブヘッドがインパクトでどんぴしゃりと戻ってくると
「ナイスショット」 となるわけだ。
スウィングスピードの速い男子プロは固いシャフトで急激なしなりと戻りを使う。
スウィングスピードの遅いおじさんは柔らかいシャフトでゆっくりなしなりと戻りを使う。
テニスラケットはドライバーからパターまで、これ1本。
だから、テニスではしなりを手首で行う。 (と考えるとわかりやすい)
柔らかければ柔らかいほど良いわけではない。
私の場合は、どんなショットもラケットヘッドが5~10cmくらいしならす感じ。
たぶん実際は私の柔らかな鋼鉄の手首は、もう少し、しなっているとは思うが
感覚としてはあくまでそんな程度。
だからハードヒットするときは手首はコチコチ状態。
さて、会員のNさんにアドバイス。
「手首をとりあえず一切動かさないようにしましょう」
「そのうち、慣れてきたら自然に力は抜けてきますが、硬め側にしといてくださいね」
「固めの手首で面が動かない状態で、ボールを想像して素振りしてみてください」
「じゃあ、試合しましょう」
その試合、フォアのリターン、びしびしと面白いように入っていた。
普通は球出しでの練習、ラリーで、とやってから試合なのだが
Nさんの場合は2度目の固定作業だったので今回の対応は早かったのだと思う。
シャフトの硬さでお悩みのゴルファーはショップでご相談を。
フォアハンドお悩みのテニスプレーヤーはぜひ、固めの手首をお買い求めください。
近くのショップで見つからない方はうちのスクールで売ってます。
お客さん、安くしときますよ。
女性会員のNさん、かなり手首を動かしてフォアハンドを打っていた。
手首の力がかなり抜けているのだ。
テイクバックからフォワードスウィングに移るところで
ラケットヘッドがだらんと落ちてしまう。
落ちてしまえば、上げなくては当たらない。
もちろんいいラケット面で上がってくれば、強烈なトップスピンになるが
グニャッとしたついでに面の向きもばたばたと動いてしまっている。
以前にも一度直したことがあるのだが、再び、柔らかすぎる手首に戻ってしまった。
ゴルフをする人はご存知だろうがゴルフのクラブはよくしなる。
振り出しでしなったクラブヘッドがインパクトでどんぴしゃりと戻ってくると
「ナイスショット」 となるわけだ。
スウィングスピードの速い男子プロは固いシャフトで急激なしなりと戻りを使う。
スウィングスピードの遅いおじさんは柔らかいシャフトでゆっくりなしなりと戻りを使う。
テニスラケットはドライバーからパターまで、これ1本。
だから、テニスではしなりを手首で行う。 (と考えるとわかりやすい)
柔らかければ柔らかいほど良いわけではない。
私の場合は、どんなショットもラケットヘッドが5~10cmくらいしならす感じ。
たぶん実際は私の柔らかな鋼鉄の手首は、もう少し、しなっているとは思うが
感覚としてはあくまでそんな程度。
だからハードヒットするときは手首はコチコチ状態。
さて、会員のNさんにアドバイス。
「手首をとりあえず一切動かさないようにしましょう」
「そのうち、慣れてきたら自然に力は抜けてきますが、硬め側にしといてくださいね」
「固めの手首で面が動かない状態で、ボールを想像して素振りしてみてください」
「じゃあ、試合しましょう」
その試合、フォアのリターン、びしびしと面白いように入っていた。
普通は球出しでの練習、ラリーで、とやってから試合なのだが
Nさんの場合は2度目の固定作業だったので今回の対応は早かったのだと思う。
シャフトの硬さでお悩みのゴルファーはショップでご相談を。
フォアハンドお悩みのテニスプレーヤーはぜひ、固めの手首をお買い求めください。
近くのショップで見つからない方はうちのスクールで売ってます。
お客さん、安くしときますよ。
2010年09月30日
アウトサイドインいつ教える?
YSさんからアウトサイドインのスイングについて質問をいただきました。
以下がコメントの後半、質問部分です。
全部読みたい人はこちらへどうぞ。
・・・ 前略 ・・・
そこで、アウトサイドインのスイングをすると
特に力を入れなくても、楽に振って、いいボールが打てるように
なりました。まだまだ精度は低いですが。
そこで、ひとつ疑問があります。
例えば、テニス初心者に教える場合、どの時点で
アウトサイドインのスイングを指導すれば
よいのでしょうか?
周りのベテランの人をみても、後ろから前にスイングをしている
人が多いように思えます。
ベテランと言っても、市民大会でB,Cクラスです。
投稿者 YS 2010/09/29 10:18
私の答えです。
アウトサイドインのスウィングをいつ使うのかというと
トップスピン系の打ち方を始めるときだと思います。
薄いグリップでフラットに打つには、まっすぐでいいと思います。
ですから大人の初心者が最初に教わるのはこれだと思います。
その後、1ヶ月から2年後くらい
一生使わない人もいるし、初日からこれの力持ちもいるでしょう。
トップスピンをかける必要が出てきたら (強く打ちたくなったら)
トップスピンとセットで教えればいいと思います。
ついでにワイパースウィングというのも出てきます。
これは間違いなくアウトサイドインです。
これもそのタイミングで、お試しでいいからやってみるといいでしょう。
ワイパーでしか打てない、高い打点で
ゆっくりしたスウィングで打つことを薦めます。
上体の左にフィニッシュ出来るようにするといいですね。
また、ジュニアの場合ですが
グリップを厚めに持つし
現代はスポンジボールで始めることが多いので
コーチとラリーが続くようになり次第
トップスピンを教えればいいでしょう。
したがってジュニアの場合
かなり最初から、アウトサイドインのスウィングです。
以下がコメントの後半、質問部分です。
全部読みたい人はこちらへどうぞ。
・・・ 前略 ・・・
そこで、アウトサイドインのスイングをすると
特に力を入れなくても、楽に振って、いいボールが打てるように
なりました。まだまだ精度は低いですが。
そこで、ひとつ疑問があります。
例えば、テニス初心者に教える場合、どの時点で
アウトサイドインのスイングを指導すれば
よいのでしょうか?
周りのベテランの人をみても、後ろから前にスイングをしている
人が多いように思えます。
ベテランと言っても、市民大会でB,Cクラスです。
投稿者 YS 2010/09/29 10:18
私の答えです。
アウトサイドインのスウィングをいつ使うのかというと
トップスピン系の打ち方を始めるときだと思います。
薄いグリップでフラットに打つには、まっすぐでいいと思います。
ですから大人の初心者が最初に教わるのはこれだと思います。
その後、1ヶ月から2年後くらい
一生使わない人もいるし、初日からこれの力持ちもいるでしょう。
トップスピンをかける必要が出てきたら (強く打ちたくなったら)
トップスピンとセットで教えればいいと思います。
ついでにワイパースウィングというのも出てきます。
これは間違いなくアウトサイドインです。
これもそのタイミングで、お試しでいいからやってみるといいでしょう。
ワイパーでしか打てない、高い打点で
ゆっくりしたスウィングで打つことを薦めます。
上体の左にフィニッシュ出来るようにするといいですね。
また、ジュニアの場合ですが
グリップを厚めに持つし
現代はスポンジボールで始めることが多いので
コーチとラリーが続くようになり次第
トップスピンを教えればいいでしょう。
したがってジュニアの場合
かなり最初から、アウトサイドインのスウィングです。
2010年09月29日
打点まで見るのか?
『てつ』 さんから質問をいただきました。
かなり長いので短くしちゃいました。
全部見たい人はこちら。
以下がコメントの抜粋です。
フォアハンドストロークについて一つ質問があります。既に雑誌等で紹介されている
通りフェデラーやナダルはフォア・バックともストロークの際には極端なまでに打点
に顔を残します。これを実際真似てみますとフォアストロークの場合ですがバックア
ウトが頻発します(不思議なほど同程度のアウトボールになります。)。
・・・・・・ 中略
ボールを最後まで凝視し、ヒット後も顔を残すようにすると確かに厚い当たりを得ることができ、ボールの質も上がるような気がします。なんとかものにしたいと思って
いるのですが上記の問題があり悩んでおります。アドバイスお願いいたします。
投稿者 てつ 2010/09/28 20:14
私の答えです。
ボールを最後まで凝視し、ヒット後も顔を残すことと
いい打点でジャストミートすることとは両立しないと思います。
インパクトで真ん中に当たるかどうか
完璧なタイミングでヒットできるかは
その前、たぶん打点の50cm前くらいには決まっています。
そのとき入るはずの面とスウィングをしていたのだとすると
インパクトまでに修正するとエラーになると思います。
まして打点にボールが来るまで心配を続けると
打点が遅れ
それをラケット面の真ん中で捕らえようとすると
トップスピンであれば、上に向かうスウィング角度が大きくなります。
だから、正確にアウトします。
そもそも、フェデラーは打点までボールを見ているのでしょうか?
フェデラーがそう言ったのでしょうか?
それとも雑誌の解説者が机の上で考えたのでしょうか?
私は雑誌で逆の事しか書いたことがありません。
それとも、もしかしたら
打点まで見ても狂わないのが一流なのかもしれません。
これは私の写真です。
もう少し、顔が美しく撮れているといいのですが
何となく、顔が打点の方に向いているような気がします。
もちろんジャストミートの
私にしてはフルスウィング、しっかりクロスに決めた写真です。
しかし、私は打点のボールを見た記憶がないのです。
やはり我々凡人は最後まで見ないほうがいいと思います。
そのほうが変なエラーをせずにすみます。
実は今日も印西のクラブで
女性会員さんに打点までは見ないよう
アドバイスをしてきたばかりです。
追伸) 先日、大きくなっていた松原テニスクラブ印西の根性スイカ
その後、大きくなっていませんでした。
小さな方の2個は少し大きくなったよう。
いよいよ、次の土曜日に試食でしょうか。
かなり長いので短くしちゃいました。
全部見たい人はこちら。
以下がコメントの抜粋です。
フォアハンドストロークについて一つ質問があります。既に雑誌等で紹介されている
通りフェデラーやナダルはフォア・バックともストロークの際には極端なまでに打点
に顔を残します。これを実際真似てみますとフォアストロークの場合ですがバックア
ウトが頻発します(不思議なほど同程度のアウトボールになります。)。
・・・・・・ 中略
ボールを最後まで凝視し、ヒット後も顔を残すようにすると確かに厚い当たりを得ることができ、ボールの質も上がるような気がします。なんとかものにしたいと思って
いるのですが上記の問題があり悩んでおります。アドバイスお願いいたします。
投稿者 てつ 2010/09/28 20:14
私の答えです。
ボールを最後まで凝視し、ヒット後も顔を残すことと
いい打点でジャストミートすることとは両立しないと思います。
インパクトで真ん中に当たるかどうか
完璧なタイミングでヒットできるかは
その前、たぶん打点の50cm前くらいには決まっています。
そのとき入るはずの面とスウィングをしていたのだとすると
インパクトまでに修正するとエラーになると思います。
まして打点にボールが来るまで心配を続けると
打点が遅れ
それをラケット面の真ん中で捕らえようとすると
トップスピンであれば、上に向かうスウィング角度が大きくなります。
だから、正確にアウトします。
そもそも、フェデラーは打点までボールを見ているのでしょうか?
フェデラーがそう言ったのでしょうか?
それとも雑誌の解説者が机の上で考えたのでしょうか?
私は雑誌で逆の事しか書いたことがありません。
それとも、もしかしたら
打点まで見ても狂わないのが一流なのかもしれません。
これは私の写真です。
もう少し、顔が美しく撮れているといいのですが
何となく、顔が打点の方に向いているような気がします。
もちろんジャストミートの
私にしてはフルスウィング、しっかりクロスに決めた写真です。
しかし、私は打点のボールを見た記憶がないのです。
やはり我々凡人は最後まで見ないほうがいいと思います。
そのほうが変なエラーをせずにすみます。
実は今日も印西のクラブで
女性会員さんに打点までは見ないよう
アドバイスをしてきたばかりです。
追伸) 先日、大きくなっていた松原テニスクラブ印西の根性スイカ
その後、大きくなっていませんでした。
小さな方の2個は少し大きくなったよう。
いよいよ、次の土曜日に試食でしょうか。
2010年09月23日
中高年のフォアハンド
9月23日、今日はテニスの日
関東はあいにくの雨模様。
私は千葉の松原テニスクラブ印西に行くはずでしたが
イベントが中止、10月23日に順延になりました。
そこでというわけでもないのですが
今日は一般の人達が歳をとってもテニスが出来るようにという話題。
『ヒロリン』 さんから久しぶり
年配者向けフォアハンドについて質問をいただいていたのです。
以下がそのコメント、全文です。
ご無沙汰しております。
昨日いつもの仲間とレンタルコートで練習したり試合をしたりしていたのですが、たまたま隣のコートで高校生の部活生がテニスをしていました。
私たちみんな唖然として眺めてしまいました、、、
テークバックはラケットをたて気味、面は外向き、まるで錦織圭!
スイングはインパクト直前まで面は下向き
フィニッシュは腰のあたりで、まるでフェデラー!
いい音を立ててバシバシ打ってました。
いつも、松原コーチが書かれている、プロの技術をお手本に、、、そのままのようでした。
そこでちょっと失礼な質問になってしまうかもしれませんが、私のような、50歳にもなる体力低下傾向のおじさんでも、真似をしたほうが良いのでしょうか?それとももっとほかに活路があるのでしょうか?
すみません、教えて頂ければ幸いです。
投稿者 ヒロリン 2010/09/22 11:26
私の答えです。
まずはご安心を
体力低下傾向のおじさんでも充分にやれます。
プロは一番やさしいからこそ、また効率がいいからこそ、あの打ち方なんです。
基本的には、プロの打ち方のエキスだけいただけばいいと思います。
フォアハンドの基本を復習してみます。
そこから、一般の体力低下傾向のおじさん向きのエキスを抽出しながらお話しましょう。
(おばさんでもほぼ同じことですよ)
基本その1 『インパクトで前向きになること』
構えで横になる事が基本ではなく、インパクトで前向きになるのがプロです。
よっぽど暇があれば、横向きになればいいのです。
50歳なら、ゆるいボールの打ち合いなら横向きになれるかもしれません。
早いボールに対してなら、上体を少しひねる程度でいいのです。
ちょっとプロの例を見てみましょう。
アガシのリターン、動画と連続写真です。
暇がなかったので横向きになっていないでしょう。
アガシなら180km/hのサーブをこうやって返します。
おじさんとしては、60km/hのボールをこの向きで打つのです。
もちろん、90歳になったら、20km/hのボールに対してでも前向きのままでどうぞ。
これで基本その1、はクリヤーです。
基本その2 『スウィング中、姿勢を垂直に』
これは、ある程度、上体を回す場合は必要になります。
頑張りましょう。
90歳になって、上体を回さなくなったら、少しくらい傾いても大丈夫です。
という事で、基本その2、もクリヤーです。
基本その3 『インパクトの面の形のまま引き、振る』
これは手首の形を、インパクトの時と同じように作り
凹型に肩を中心の孤を描いて引き
同様に振ると言う事です。
これは基本的にこの通りやればいいのです。
ただし、高校生の兄ちゃん達のようにラケットを立てて引かなくてもOK。
最近はオムにコートが主流でバウンドが低いし
相手のおじさんのボールも高校生の兄ちゃん達ほどは弾まないからです。
ですからラケットヘッドを寝かせ気味で、孤を描いて引けばいいのです。
これで、基本その3、もクリヤーです。
私自身も若い頃に比べ、上体を横向きにする度合いが小さくなっています。
それと、スウィングスピードが遅くなったので
スピン量を相当減らしています。
おかげでストリングス代がかからなくなりました。
どうですか、50はもちろん、90歳でも楽にやれそうでしょう。
関東はあいにくの雨模様。
私は千葉の松原テニスクラブ印西に行くはずでしたが
イベントが中止、10月23日に順延になりました。
そこでというわけでもないのですが
今日は一般の人達が歳をとってもテニスが出来るようにという話題。
『ヒロリン』 さんから久しぶり
年配者向けフォアハンドについて質問をいただいていたのです。
以下がそのコメント、全文です。
ご無沙汰しております。
昨日いつもの仲間とレンタルコートで練習したり試合をしたりしていたのですが、たまたま隣のコートで高校生の部活生がテニスをしていました。
私たちみんな唖然として眺めてしまいました、、、
テークバックはラケットをたて気味、面は外向き、まるで錦織圭!
スイングはインパクト直前まで面は下向き
フィニッシュは腰のあたりで、まるでフェデラー!
いい音を立ててバシバシ打ってました。
いつも、松原コーチが書かれている、プロの技術をお手本に、、、そのままのようでした。
そこでちょっと失礼な質問になってしまうかもしれませんが、私のような、50歳にもなる体力低下傾向のおじさんでも、真似をしたほうが良いのでしょうか?それとももっとほかに活路があるのでしょうか?
すみません、教えて頂ければ幸いです。
投稿者 ヒロリン 2010/09/22 11:26
私の答えです。
まずはご安心を
体力低下傾向のおじさんでも充分にやれます。
プロは一番やさしいからこそ、また効率がいいからこそ、あの打ち方なんです。
基本的には、プロの打ち方のエキスだけいただけばいいと思います。
フォアハンドの基本を復習してみます。
そこから、一般の体力低下傾向のおじさん向きのエキスを抽出しながらお話しましょう。
(おばさんでもほぼ同じことですよ)
基本その1 『インパクトで前向きになること』
構えで横になる事が基本ではなく、インパクトで前向きになるのがプロです。
よっぽど暇があれば、横向きになればいいのです。
50歳なら、ゆるいボールの打ち合いなら横向きになれるかもしれません。
早いボールに対してなら、上体を少しひねる程度でいいのです。
ちょっとプロの例を見てみましょう。
アガシのリターン、動画と連続写真です。
暇がなかったので横向きになっていないでしょう。
アガシなら180km/hのサーブをこうやって返します。
おじさんとしては、60km/hのボールをこの向きで打つのです。
もちろん、90歳になったら、20km/hのボールに対してでも前向きのままでどうぞ。
これで基本その1、はクリヤーです。
基本その2 『スウィング中、姿勢を垂直に』
これは、ある程度、上体を回す場合は必要になります。
頑張りましょう。
90歳になって、上体を回さなくなったら、少しくらい傾いても大丈夫です。
という事で、基本その2、もクリヤーです。
基本その3 『インパクトの面の形のまま引き、振る』
これは手首の形を、インパクトの時と同じように作り
凹型に肩を中心の孤を描いて引き
同様に振ると言う事です。
これは基本的にこの通りやればいいのです。
ただし、高校生の兄ちゃん達のようにラケットを立てて引かなくてもOK。
最近はオムにコートが主流でバウンドが低いし
相手のおじさんのボールも高校生の兄ちゃん達ほどは弾まないからです。
ですからラケットヘッドを寝かせ気味で、孤を描いて引けばいいのです。
これで、基本その3、もクリヤーです。
私自身も若い頃に比べ、上体を横向きにする度合いが小さくなっています。
それと、スウィングスピードが遅くなったので
スピン量を相当減らしています。
おかげでストリングス代がかからなくなりました。
どうですか、50はもちろん、90歳でも楽にやれそうでしょう。
2010年09月14日
フォアで積極的にリストを 続編
昨日の手首の使い方に対し、『k2』 さんから質問をいただきました。
昨日の話しを忘れないうちにやりましょう。
以下がそのコメント、全文です。
はじめまして!毎日楽しみの拝読しております。
弟子さんのコメントに、「掌屈」とありますが、私も特にその辺が気になっています。
トッププロはもちろん、都道府県レベルのジュニア(U12♂)でも、高い打点のフォアのフィニッシュが
手関節を「掌屈」するようなスウィングなってきています。(それ以上の年齢はもちろん)
今までは、手関節を背屈位で固定し、前腕回内・上腕内旋のスウィングでしたが、
今後は手関節「掌屈」動作を取り入れたスイングを身につけた方が良いのでしょうか?
また、掌屈による メリット・デメリットも教えてください。
投稿者 k2 2010/09/14 09:21
私の答えです。
まず、用語ですが
掌屈とは、手首の関節を手の平側に曲げる動き、のことです。
その反対に、手首の関節を手の甲側に反らせる動きを背屈といいます。
この二つを使う動作とは、平手打ちで相手のほっぺたをひっぱたくやり方です。
手首をやわらかく使えば、より威力を増します。
女性の平手打ちのほうが男性の拳骨よりも痛いという話もあります。
冗談はさておき
この動作は、受動的なものです。
腕が前に振りだされるときに、手のひらやラケットが遅れ
腕を止める動作で鋭く帰ってきて、バシッと行きます。
つまりムチの動きと考えてもいいと思います。
別に新しい技術でもなんでもなく
昔からフォアハンドのハードヒッターは使っています。
私が高校生のころ、 (縄文時代ですが)
日本のチャンピオンだった、渡辺康二さんは
日本人の中で、世界に通用するただひとつのショットといわれていました。
「今までは、手関節を背屈位で固定し、」 とありましたが
この動作は多かれ少なかれ必ずあります。
アメリカのハードコートテニスが主流になるにつれ
プロの中でシェアーが少なくなったようです。
(手首を硬めに使っていたということです)
その後、クレーコートテニスが主流になるにつれ
再び、プロの世界でも使用頻度が増しているようです。
(手首が少し柔らかになったということです)
次の3つの要素が大きいほど使いやすくなり、有効です。
1、遅いサーフェス。
2、暇があること。 (遅いサーフェスもそうでした)
3、腕力が弱いこと。
速いコートや、相手のスピードボールで、鋭く振りたいときは
遅れたラケットヘッドが戻ってこないためミスショットになるかもしれません。
逆にゆるいテンポのラリーでは使いやすくなります。
ですからクレーのプレーヤーはかなり使います。
使いすぎの人はレシーブがヘボです。
そんなわけで、プロよりも12歳以下のジュニアの方が使うと思います。
彼らは、自然にスピードを出るコツを体得します。
センスのある子は教えなくても勝手にやり始めます。
そして、プロになるころにはテンポが上がり、必要最小限になっていくのです。
それを感じ取れないような子はプロになれないんだと思います。
プロの中でも、フレンチには登場しても
USオープンでは見かけなかったりします。
錦織プロも、もちろんうまく使っていますが
それほど大げさではないのです。
固めの手首で鋭く使います。
そうゆう人がクレー育ちなのにハードでも一流の人なのです。
逆クロスの得意な人はこの技をしっかり使います。
使いすぎるとラケットヘッドが遅れ
クロスにラケット面を向けにくくなります。
以前、12歳以下の女の子の話で
クロスが苦手だけど逆クロスにはすごいボールを打つ子の話がありました。
私はそこに、センスを感じると書きました。
力もついてきて、次にクロスをしっかり打てるようになればいいのです。
そのときでも、ラケットヘッドを遅らせる逆クロスを捨てる必要はありません。
昨日の話しを忘れないうちにやりましょう。
以下がそのコメント、全文です。
はじめまして!毎日楽しみの拝読しております。
弟子さんのコメントに、「掌屈」とありますが、私も特にその辺が気になっています。
トッププロはもちろん、都道府県レベルのジュニア(U12♂)でも、高い打点のフォアのフィニッシュが
手関節を「掌屈」するようなスウィングなってきています。(それ以上の年齢はもちろん)
今までは、手関節を背屈位で固定し、前腕回内・上腕内旋のスウィングでしたが、
今後は手関節「掌屈」動作を取り入れたスイングを身につけた方が良いのでしょうか?
また、掌屈による メリット・デメリットも教えてください。
投稿者 k2 2010/09/14 09:21
私の答えです。
まず、用語ですが
掌屈とは、手首の関節を手の平側に曲げる動き、のことです。
その反対に、手首の関節を手の甲側に反らせる動きを背屈といいます。
この二つを使う動作とは、平手打ちで相手のほっぺたをひっぱたくやり方です。
手首をやわらかく使えば、より威力を増します。
女性の平手打ちのほうが男性の拳骨よりも痛いという話もあります。
冗談はさておき
この動作は、受動的なものです。
腕が前に振りだされるときに、手のひらやラケットが遅れ
腕を止める動作で鋭く帰ってきて、バシッと行きます。
つまりムチの動きと考えてもいいと思います。
別に新しい技術でもなんでもなく
昔からフォアハンドのハードヒッターは使っています。
私が高校生のころ、 (縄文時代ですが)
日本のチャンピオンだった、渡辺康二さんは
日本人の中で、世界に通用するただひとつのショットといわれていました。
「今までは、手関節を背屈位で固定し、」 とありましたが
この動作は多かれ少なかれ必ずあります。
アメリカのハードコートテニスが主流になるにつれ
プロの中でシェアーが少なくなったようです。
(手首を硬めに使っていたということです)
その後、クレーコートテニスが主流になるにつれ
再び、プロの世界でも使用頻度が増しているようです。
(手首が少し柔らかになったということです)
次の3つの要素が大きいほど使いやすくなり、有効です。
1、遅いサーフェス。
2、暇があること。 (遅いサーフェスもそうでした)
3、腕力が弱いこと。
速いコートや、相手のスピードボールで、鋭く振りたいときは
遅れたラケットヘッドが戻ってこないためミスショットになるかもしれません。
逆にゆるいテンポのラリーでは使いやすくなります。
ですからクレーのプレーヤーはかなり使います。
使いすぎの人はレシーブがヘボです。
そんなわけで、プロよりも12歳以下のジュニアの方が使うと思います。
彼らは、自然にスピードを出るコツを体得します。
センスのある子は教えなくても勝手にやり始めます。
そして、プロになるころにはテンポが上がり、必要最小限になっていくのです。
それを感じ取れないような子はプロになれないんだと思います。
プロの中でも、フレンチには登場しても
USオープンでは見かけなかったりします。
錦織プロも、もちろんうまく使っていますが
それほど大げさではないのです。
固めの手首で鋭く使います。
そうゆう人がクレー育ちなのにハードでも一流の人なのです。
逆クロスの得意な人はこの技をしっかり使います。
使いすぎるとラケットヘッドが遅れ
クロスにラケット面を向けにくくなります。
以前、12歳以下の女の子の話で
クロスが苦手だけど逆クロスにはすごいボールを打つ子の話がありました。
私はそこに、センスを感じると書きました。
力もついてきて、次にクロスをしっかり打てるようになればいいのです。
そのときでも、ラケットヘッドを遅らせる逆クロスを捨てる必要はありません。
2010年09月13日
フォアで積極的にリストなどを動かす?
『弟子』 さんからフォアハンドについて質問をいただきました。
かなり長かったので、質問部分だけをコピーしました。
以下がそのコメント、質問部分です。
さて、フォアハンドについて最近思うことなんですが、
「腕や手首をある程度固めて安定させるのは前提として、
その上で積極的にリストや回外・回内を使うのではないか」
ということです。テイクバックでヘッドを後ろまで引かず、体を回し腕を振ることによって
ヘッドが遅れ、回外と背屈を引き起こし(腕の遅れと外旋は起こさない)、その伸長反射で
回内と掌屈(こちらは微妙)を行い、腕の振りを追い越すくらい強烈にヘッドを返すのが
新しいフォアハンドではないかという気がしています。
特にフェデラー・ナダル・ベルダスコらは腕を伸ばしてスイングしますが、上記の動作を
積極的に使って効率よく強烈なヘッドスピードを得ていると思うんですが、どうでしょうか?
私がまだまだ未熟なものでそこまでの自信がありません。松原コーチのご意見をお願い
します。
投稿者 弟子 2010/09/13 09:57
私の考えです。
とても目の付け所がいいと思います。 (偉そうな言い方をしてみました)
90%、正しいのではないでしょうか。
腕や手首をがちがちに固めてぐらつかないようにして打っても
実は同じような現象が少しだけ起きます。
生身の腕や手首は、いくら力を入れても完全な剛体にはなりません。
ラケットの重みのせいで、ある程度のしなりは必ず起こります。
私はこのしなりを、安定性に対し無害な範囲で使っていると考えています。
つまり、がちがちに対し、どれくらい緩めるかです。
この緩める程度や緩める方向によって
しなりの程度やしなりの方向が決まってくるのではないでしょうか。
先ほど90%正しいのではと書きましたが
残りの10%とは何でしょう?
実はリストの動きや、回外、回内など積極的にに使うかどうかという点です。
この 『積極的』 かどうかです。
私は、大部分のプロは積極的ではなく、受動的に使っているのではないかと思うのです。
腕の強烈な振りにラケットヘッドが取り残されて受動的にしなる
ラケットヘッドがインパクトに戻ってきて、バシッ
というような具合です。
また、面を保つ、角度を固定するという意識があると
インパクトで、正確に戻ってくるという作用もあるのです。
まあ、積極的というのは気分の問題ですから
弟子さんももしかしたら
消極的な私と、まるっきり同じ意味で使っているのかもしれません。
さて、積極的とまではいわなくても
クレーのスペシャリストは手首をかなり動かします。
それとメンバー的にかぶりますがトップスピンの多い選手は
スウィングスピードが欲しいのでより手首を動かします。
それに対し、ハードコートの選手、フラット系の選手はあまり手首を動かしません。
安定性重視になるからです。
一番動かさないのは、ハードコートでのリターンです。
これは先日のアガシのリターンですね。
これを使い分けられる人が、グランドスラマーです。
さて今日、ナダルは・・・
まあ、日本人の腕力ではあまり使いすぎないようにしたほうがいいと思います。
手首を固めたつもりで打ってみる。
だんだん自然に、余計な力が抜けてきて
ある日、最適な量だけ使っている。
周りからはリストの使い方が天才的と言われ
本人はリストは使ってないと信じている
くらいでもいいのではないでしょうか。
この最後の部分は、解説者ではなく、コーチとしての私の意見です。
かなり長かったので、質問部分だけをコピーしました。
以下がそのコメント、質問部分です。
さて、フォアハンドについて最近思うことなんですが、
「腕や手首をある程度固めて安定させるのは前提として、
その上で積極的にリストや回外・回内を使うのではないか」
ということです。テイクバックでヘッドを後ろまで引かず、体を回し腕を振ることによって
ヘッドが遅れ、回外と背屈を引き起こし(腕の遅れと外旋は起こさない)、その伸長反射で
回内と掌屈(こちらは微妙)を行い、腕の振りを追い越すくらい強烈にヘッドを返すのが
新しいフォアハンドではないかという気がしています。
特にフェデラー・ナダル・ベルダスコらは腕を伸ばしてスイングしますが、上記の動作を
積極的に使って効率よく強烈なヘッドスピードを得ていると思うんですが、どうでしょうか?
私がまだまだ未熟なものでそこまでの自信がありません。松原コーチのご意見をお願い
します。
投稿者 弟子 2010/09/13 09:57
私の考えです。
とても目の付け所がいいと思います。 (偉そうな言い方をしてみました)
90%、正しいのではないでしょうか。
腕や手首をがちがちに固めてぐらつかないようにして打っても
実は同じような現象が少しだけ起きます。
生身の腕や手首は、いくら力を入れても完全な剛体にはなりません。
ラケットの重みのせいで、ある程度のしなりは必ず起こります。
私はこのしなりを、安定性に対し無害な範囲で使っていると考えています。
つまり、がちがちに対し、どれくらい緩めるかです。
この緩める程度や緩める方向によって
しなりの程度やしなりの方向が決まってくるのではないでしょうか。
先ほど90%正しいのではと書きましたが
残りの10%とは何でしょう?
実はリストの動きや、回外、回内など積極的にに使うかどうかという点です。
この 『積極的』 かどうかです。
私は、大部分のプロは積極的ではなく、受動的に使っているのではないかと思うのです。
腕の強烈な振りにラケットヘッドが取り残されて受動的にしなる
ラケットヘッドがインパクトに戻ってきて、バシッ
というような具合です。
また、面を保つ、角度を固定するという意識があると
インパクトで、正確に戻ってくるという作用もあるのです。
まあ、積極的というのは気分の問題ですから
弟子さんももしかしたら
消極的な私と、まるっきり同じ意味で使っているのかもしれません。
さて、積極的とまではいわなくても
クレーのスペシャリストは手首をかなり動かします。
それとメンバー的にかぶりますがトップスピンの多い選手は
スウィングスピードが欲しいのでより手首を動かします。
それに対し、ハードコートの選手、フラット系の選手はあまり手首を動かしません。
安定性重視になるからです。
一番動かさないのは、ハードコートでのリターンです。
これは先日のアガシのリターンですね。
これを使い分けられる人が、グランドスラマーです。
さて今日、ナダルは・・・
まあ、日本人の腕力ではあまり使いすぎないようにしたほうがいいと思います。
手首を固めたつもりで打ってみる。
だんだん自然に、余計な力が抜けてきて
ある日、最適な量だけ使っている。
周りからはリストの使い方が天才的と言われ
本人はリストは使ってないと信じている
くらいでもいいのではないでしょうか。
この最後の部分は、解説者ではなく、コーチとしての私の意見です。
2010年09月10日
振り子はラケット面を見る?
『ぼの』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
私、勘違いをしていたかもしれません。
振り子のスウィングですが、アガシの動画を見てもどうしても振り子に見えませんでした。
私、ラケットの面ばかり気にしていたようです。
グリップ部分を見ると確かに振り子になっていました。
気がつくのが遅かったです(恥)
手(グリップ部分)が凹になるようにスウィングするのが、振り子のスウィングなのでしょうか?
お恥ずかしい質問で申し訳ありません。
私の答えです。
お恥ずかしい質問ではなく大変重要なご指摘です。
勘違いではなく、私が明確にしていないのだと思います。
私がラケットか? 手か?
どちらを見ているのか、意識しているのかと考えてみましたら
たぶん、肩からラケットヘッドまで、全体のようです。
全体を見ながら
面はどうゆう方向を向いている?
手はどんな動きをしているのか?
とゆうふうにいったりきたりしながら見ています。
もちろん肘と手首を固定したとすると
手の動きとラケット面の動きは基本的に同じになるはずですが
実際には、少しは手首も動きますし、肘も同様です。
フォアハンドの実技でいいますと
ラケット面の動きを意識しながら
手の動きをコツとして取り入れる、というのはどうでしょう。
あのアガシ、振り子テイクバックの手の動きを取り入れることができれば
私がいつも言っているテイクバックの矯正がすんなりできそうです。
ちょっと取り留めのない話になってきましたが
手の動きを見るというのはとても良いことのようです。
『ぼの』さんありがとうございました。
以下がそのコメント、全文です。
私、勘違いをしていたかもしれません。
振り子のスウィングですが、アガシの動画を見てもどうしても振り子に見えませんでした。
私、ラケットの面ばかり気にしていたようです。
グリップ部分を見ると確かに振り子になっていました。
気がつくのが遅かったです(恥)
手(グリップ部分)が凹になるようにスウィングするのが、振り子のスウィングなのでしょうか?
お恥ずかしい質問で申し訳ありません。
私の答えです。
お恥ずかしい質問ではなく大変重要なご指摘です。
勘違いではなく、私が明確にしていないのだと思います。
私がラケットか? 手か?
どちらを見ているのか、意識しているのかと考えてみましたら
たぶん、肩からラケットヘッドまで、全体のようです。
全体を見ながら
面はどうゆう方向を向いている?
手はどんな動きをしているのか?
とゆうふうにいったりきたりしながら見ています。
もちろん肘と手首を固定したとすると
手の動きとラケット面の動きは基本的に同じになるはずですが
実際には、少しは手首も動きますし、肘も同様です。
フォアハンドの実技でいいますと
ラケット面の動きを意識しながら
手の動きをコツとして取り入れる、というのはどうでしょう。
あのアガシ、振り子テイクバックの手の動きを取り入れることができれば
私がいつも言っているテイクバックの矯正がすんなりできそうです。
ちょっと取り留めのない話になってきましたが
手の動きを見るというのはとても良いことのようです。
『ぼの』さんありがとうございました。
2010年09月09日
フェデラーと振り子のテイクバック
昨日は、『スマイリー』 さんからのコメントへの答えでした。
コメントの中でとても引っかかっていた部分を今日は解説します。
以下がコメントのその部分です。
フォアハンドがいつまでたっても安定せず悩みの種でした。フェデラーにあこがれていたため、地面と平行な横振りのスイングで、ボールのスピードは速いのですが、アウトやネットが多かったです。
ところが、松原コーチの振り子でのテイクバックを実践することで前よりも弾道も高くなり、安定して入るようになりました。
コーチから手打ちといわれるようになり・・・
ボールスピードも以前よりも落ちているような気がします・・・
私の解説です。
スマイリーさんはフェデラーの打ち方と振り子のテイクバックを別のものと捕らえているようですが
それは、大いなる誤解です。
フェデラーこそ、というかトッププロはほとんど全員
振り子方のテイクバックなのです。
スウィングが肩を中心とした振り子である以上
テイクバックもそれを逆転した振り子であるのが
面を安定させる秘訣、というのがその理屈です。
この理屈を言い出したのは私ですが
実行したのは私が言い出す前のトッププロたちです。
私は彼らがやっている技術に理屈を付けただけです。
これは、フェデラーの振り方です
この動画と連続写真のスウィング、凹型の弧を描いているでしょう。
これに至る前のテイクバックも、面をしっかり安定させるため
基本的に、凹型の弧を描いている振り子型なのです。
そうすれば自然に面が安定するのです。
私はテイクバックのことばかり言っているのですが
雑誌屋さんや、WEB屋さんは、振出しから後ばかり出す傾向があります。
ですからこの絵も、テイクバックなしです。
テイクバックを探して見つけました。
アガシです。
彼のテイクバックが凹型の弧を描いている動画と連続写真を見てください。
最初の4コマです。
現代のプロは最初の位置がもう少し高い人が多いのですが
みんな、面が引くにつれて後ろ向きになる、振り子型の引き方です。
もちろんフェデラーもそうです。
振り出し後のスウィングですが
凹型の弧の後半で打てばトップスピン
一番底で打てば、水平スウィング部分で打ちますからフラットです。
打点を変えるというよりはスウィングの上下動の位置を調整するのです。
もうひとつ
肩の高さの打点を想像してみてください。
肩を中心とした弧は、横から見たら水平スウィングですね。
(もちろん上下動を付けようと思えばできますが)
まあそんなわけで
水平に振るとすればフラットに打つしかない
そうすれば当然、スピードが出ます。
ですから、スマイリーさん
振り子のテイクバックを捨てないで
スウィングスピードを上げて威力を出してください。
打球の高さコントロールに自信ができてきたら
スウィングを水平にしていったらどうでしょう。
フォアハンドに関しては、実は一人
教科書のようなテイクバックの人がいます。
暇があったら見てください。
ソルデリンクです。
コメントの中でとても引っかかっていた部分を今日は解説します。
以下がコメントのその部分です。
フォアハンドがいつまでたっても安定せず悩みの種でした。フェデラーにあこがれていたため、地面と平行な横振りのスイングで、ボールのスピードは速いのですが、アウトやネットが多かったです。
ところが、松原コーチの振り子でのテイクバックを実践することで前よりも弾道も高くなり、安定して入るようになりました。
コーチから手打ちといわれるようになり・・・
ボールスピードも以前よりも落ちているような気がします・・・
私の解説です。
スマイリーさんはフェデラーの打ち方と振り子のテイクバックを別のものと捕らえているようですが
それは、大いなる誤解です。
フェデラーこそ、というかトッププロはほとんど全員
振り子方のテイクバックなのです。
スウィングが肩を中心とした振り子である以上
テイクバックもそれを逆転した振り子であるのが
面を安定させる秘訣、というのがその理屈です。
この理屈を言い出したのは私ですが
実行したのは私が言い出す前のトッププロたちです。
私は彼らがやっている技術に理屈を付けただけです。
これは、フェデラーの振り方です
この動画と連続写真のスウィング、凹型の弧を描いているでしょう。
これに至る前のテイクバックも、面をしっかり安定させるため
基本的に、凹型の弧を描いている振り子型なのです。
そうすれば自然に面が安定するのです。
私はテイクバックのことばかり言っているのですが
雑誌屋さんや、WEB屋さんは、振出しから後ばかり出す傾向があります。
ですからこの絵も、テイクバックなしです。
テイクバックを探して見つけました。
アガシです。
彼のテイクバックが凹型の弧を描いている動画と連続写真を見てください。
最初の4コマです。
現代のプロは最初の位置がもう少し高い人が多いのですが
みんな、面が引くにつれて後ろ向きになる、振り子型の引き方です。
もちろんフェデラーもそうです。
振り出し後のスウィングですが
凹型の弧の後半で打てばトップスピン
一番底で打てば、水平スウィング部分で打ちますからフラットです。
打点を変えるというよりはスウィングの上下動の位置を調整するのです。
もうひとつ
肩の高さの打点を想像してみてください。
肩を中心とした弧は、横から見たら水平スウィングですね。
(もちろん上下動を付けようと思えばできますが)
まあそんなわけで
水平に振るとすればフラットに打つしかない
そうすれば当然、スピードが出ます。
ですから、スマイリーさん
振り子のテイクバックを捨てないで
スウィングスピードを上げて威力を出してください。
打球の高さコントロールに自信ができてきたら
スウィングを水平にしていったらどうでしょう。
フォアハンドに関しては、実は一人
教科書のようなテイクバックの人がいます。
暇があったら見てください。
ソルデリンクです。
2010年09月08日
手打ちじゃいけませんか
『スマイリー』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドのスピードをアップしたいということだと思います。
以下がそのコメントの全文です。
いつもブログで有用な技術情報ありがとうございます。
私はテニス歴は5年になるのですが、フォアハンドがいつまでたっても安定せず悩みの種でした。フェデラーにあこがれていたため、地面と平行な横振りのスイングで、ボールのスピードは速いのですが、アウトやネットが多かったです。
ところが、松原コーチの振り子でのテイクバックを実践することで前よりも弾道も高くなり、安定して入るようになりました。
しかし、ボールは安定するようになったのですが、スクールのコーチからは「手打ちになってますよ」と言われれるようになってしまいました。自分としてはボールが安定して入るようになった今の状態が気に入っているのですが、手打ちと言われれば確かにそんな気もするし、ボールスピードも以前よりも落ちているような気がします。
そこで振り子のスイングとショルダーローテーションを合わせるように意識してみたのですが、どうもうまくいきません。
前置きが長くなってしまいましたが、振り子のスイングで手打ちにならないようにするコツはありますか?
投稿者 スマイリー 2010/09/06 14:50
私の答えです。
これは半分冗談、半分本音です。
手打ちはいけません。
腕打ちにしましょう。
スクールでは全身を使ったエースは2点、手打ちだと1点なのでしょうか?
国際テニスルールではどちらも1点です。
日本では (私も日本人で、日本にしか住んだことがないのですが)
全身を使うことが好まれます。
欧米人は結果がよければどちらでもOKのようです。
これは日本人が身体の小ささを補うために考えたことかもしれません。
そのために結果(スピードが出る)よりも過程(全身を使う)を重視するのではないでしょうか。
私は一般のみなさんも、全日本クラスの選手も
身体を使おうとしすぎるあまりにスピードを失っているような気がしています。
私自身は、小手先にならないようにしっかり手首を固定し
腕全体に力を入れて、しっかり振り切るようにしています。
自分では腕力で振ればいいと思うのですが
ほかの人からは全身を使ってうまく打ちますねと言われます。
生徒さんたちへのアドバイスでも
手首を硬く、腕に力を入れて、振ることを強調しているのですが。
その人たちは手首をムチのようにうまく使うようになったと評価されているようです。
逆に、手首をムチのように使うためやわらかくした人は
ラケットヘッドがムチのように走ってこないので困っています。
ムチにも適度な硬さが必要なのです。
さて、話がそれていくようですので
スマイリーさんに直接的なアドバイス。
少し膝を曲げましょう。
そして、『ウー ウーッ』
と叫びながら打ってみる。
ウーッ、がインパクトです。 (エイッ でもOK)
このとき、ウーッっと叫ぶと背筋に衝撃が走ります。
その背筋力がラケットを猛烈に走らせます。
見た目の話としては良くわからないような話ですが
まあ一度だまされてみてください。
振り子スウィングとフェデラーの直線的なスウィングの話は
別の方の質問にもありましたのでまた、次回に。
最後に、しっかり力の入ったこの人
ナダルのフォアハンド、動画と連続写真を味わってください。
幸い?
連続写真がうまく表示されていないので
細かいことは気にせず
動画のほうを、『ウー ウーッ』
と叫びながら見てください。
フォアハンドのスピードをアップしたいということだと思います。
以下がそのコメントの全文です。
いつもブログで有用な技術情報ありがとうございます。
私はテニス歴は5年になるのですが、フォアハンドがいつまでたっても安定せず悩みの種でした。フェデラーにあこがれていたため、地面と平行な横振りのスイングで、ボールのスピードは速いのですが、アウトやネットが多かったです。
ところが、松原コーチの振り子でのテイクバックを実践することで前よりも弾道も高くなり、安定して入るようになりました。
しかし、ボールは安定するようになったのですが、スクールのコーチからは「手打ちになってますよ」と言われれるようになってしまいました。自分としてはボールが安定して入るようになった今の状態が気に入っているのですが、手打ちと言われれば確かにそんな気もするし、ボールスピードも以前よりも落ちているような気がします。
そこで振り子のスイングとショルダーローテーションを合わせるように意識してみたのですが、どうもうまくいきません。
前置きが長くなってしまいましたが、振り子のスイングで手打ちにならないようにするコツはありますか?
投稿者 スマイリー 2010/09/06 14:50
私の答えです。
これは半分冗談、半分本音です。
手打ちはいけません。
腕打ちにしましょう。
スクールでは全身を使ったエースは2点、手打ちだと1点なのでしょうか?
国際テニスルールではどちらも1点です。
日本では (私も日本人で、日本にしか住んだことがないのですが)
全身を使うことが好まれます。
欧米人は結果がよければどちらでもOKのようです。
これは日本人が身体の小ささを補うために考えたことかもしれません。
そのために結果(スピードが出る)よりも過程(全身を使う)を重視するのではないでしょうか。
私は一般のみなさんも、全日本クラスの選手も
身体を使おうとしすぎるあまりにスピードを失っているような気がしています。
私自身は、小手先にならないようにしっかり手首を固定し
腕全体に力を入れて、しっかり振り切るようにしています。
自分では腕力で振ればいいと思うのですが
ほかの人からは全身を使ってうまく打ちますねと言われます。
生徒さんたちへのアドバイスでも
手首を硬く、腕に力を入れて、振ることを強調しているのですが。
その人たちは手首をムチのようにうまく使うようになったと評価されているようです。
逆に、手首をムチのように使うためやわらかくした人は
ラケットヘッドがムチのように走ってこないので困っています。
ムチにも適度な硬さが必要なのです。
さて、話がそれていくようですので
スマイリーさんに直接的なアドバイス。
少し膝を曲げましょう。
そして、『ウー ウーッ』
と叫びながら打ってみる。
ウーッ、がインパクトです。 (エイッ でもOK)
このとき、ウーッっと叫ぶと背筋に衝撃が走ります。
その背筋力がラケットを猛烈に走らせます。
見た目の話としては良くわからないような話ですが
まあ一度だまされてみてください。
振り子スウィングとフェデラーの直線的なスウィングの話は
別の方の質問にもありましたのでまた、次回に。
最後に、しっかり力の入ったこの人
ナダルのフォアハンド、動画と連続写真を味わってください。
幸い?
連続写真がうまく表示されていないので
細かいことは気にせず
動画のほうを、『ウー ウーッ』
と叫びながら見てください。
2010年09月05日
トップスピンロブ
『うそほんと』 さんから質問をいただきました。
トップスピンロブです。
以下がコメントの質問部分です。
フォアハンドスピンロブの質問です。
テイクバックで振り子させない方が打ちやすいでしょうか?
または、いつもと違う位置に振り子で引くか、肘から先だけで強く止めて打つイメージでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/09/02 14:06
私の答えです。
フォアハンドでのトップスピンロブは、ウルトラトップスピンストロークです。
トップスピンを強くかけたラリーで深く打つためには
ネットの上を少し高めに越します。
もう少し高めのボールを送って意地悪をするには
スピンを多めにして、ネットのかなり上に向かって打ち出します。
これがムーンボールです。
そして、このボールの下にネットマンがいる場合
『トップスピンロブ』 というのです。
ですから打ち方としてはスピンのウルトラ多い、フォアハンドストロークです。
基本的なスウィングは振り子型です。
そしてワイパースウィングの垂直成分を多くして
しっかり上体の左に振り切ります。
両手打ちのバックハンドで打つ場合は
ラケットヘッドを落として
下からボールにぶつけ
インパクトで止めるような打ち方をします。
『肘から先だけで強く止めて打つイメージ』 というのはそれかもしれませんね。
トップスピンロブです。
以下がコメントの質問部分です。
フォアハンドスピンロブの質問です。
テイクバックで振り子させない方が打ちやすいでしょうか?
または、いつもと違う位置に振り子で引くか、肘から先だけで強く止めて打つイメージでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/09/02 14:06
私の答えです。
フォアハンドでのトップスピンロブは、ウルトラトップスピンストロークです。
トップスピンを強くかけたラリーで深く打つためには
ネットの上を少し高めに越します。
もう少し高めのボールを送って意地悪をするには
スピンを多めにして、ネットのかなり上に向かって打ち出します。
これがムーンボールです。
そして、このボールの下にネットマンがいる場合
『トップスピンロブ』 というのです。
ですから打ち方としてはスピンのウルトラ多い、フォアハンドストロークです。
基本的なスウィングは振り子型です。
そしてワイパースウィングの垂直成分を多くして
しっかり上体の左に振り切ります。
両手打ちのバックハンドで打つ場合は
ラケットヘッドを落として
下からボールにぶつけ
インパクトで止めるような打ち方をします。
『肘から先だけで強く止めて打つイメージ』 というのはそれかもしれませんね。
2010年09月04日
フォアハンド、入るはずの面とは
『mt』 さんから質問を頂きました。
フォアハンドのテイクバックです。
以下がそのコメント、全文です。
初めまして。
いつも拝見させていただいています。
フォアハンド、入るはずの面でテイクバックしていた。
上記、ちょっと解説をいただければ幸いです。
宜しくお願い致します!
投稿者 mt 2010/09/02 12:14
私の答えです。
何度も取り上げていることですが
私がテニス技術の中でもっとも重要で
なおかつ、もっとも出来ていないと思っている技術です。
インカレクラスの女子でもできていない人がたくさんいるのです。
そのために、1週間に1度は取り上げなければならないと思っている話題です。
耳にタコという人も多いと思いますが
タコをよくもみほぐしてお聞き下さい。
さて、フォアハンドを安定させて打つためには
テイクバックの仕方とそのときの面が大変重要です。
構えの段階でインパクトと同様な面を作り
そのまま引いて、振り出せばインパクトで面が垂直になるような向きの面を作っておきます。
このとき面は下を向くはずです。
そこから、凹型に、肩を中心に孤を描いて、テイクバックします。
この引き方をすれば
腕をひねらないで振り出せば、自然にインパクトでの垂直面が作れます。
フォアハンド、エラーするわけがないのです。
これが入るはずの引き方、面なのです。
これを振り子型の基本形とすれば
テイクバックした後ろの方で、ループしたり
もう少し高い位置で(ラケットをたて気味で引いたり)というのは
応用形と考えればいいと思います。
それではその応用形の例
アガシのリターンでの引き方、動画と連続写真で確認してください。
面を変化させず、後ろで小さなループをしています。
もう少し大きなスウィング、高いスウィングの例。
やはりアガシの動画と連続写真を見てください。
この人がフォアハンドを 『入るはずの面で引く』 人です。
世界1のリターンの名手とも言われています。
現役生活中に4大大会すべてを制した、『生涯グランドスラマー』 でもあります。
フォアハンドのテイクバックです。
以下がそのコメント、全文です。
初めまして。
いつも拝見させていただいています。
フォアハンド、入るはずの面でテイクバックしていた。
上記、ちょっと解説をいただければ幸いです。
宜しくお願い致します!
投稿者 mt 2010/09/02 12:14
私の答えです。
何度も取り上げていることですが
私がテニス技術の中でもっとも重要で
なおかつ、もっとも出来ていないと思っている技術です。
インカレクラスの女子でもできていない人がたくさんいるのです。
そのために、1週間に1度は取り上げなければならないと思っている話題です。
耳にタコという人も多いと思いますが
タコをよくもみほぐしてお聞き下さい。
さて、フォアハンドを安定させて打つためには
テイクバックの仕方とそのときの面が大変重要です。
構えの段階でインパクトと同様な面を作り
そのまま引いて、振り出せばインパクトで面が垂直になるような向きの面を作っておきます。
このとき面は下を向くはずです。
そこから、凹型に、肩を中心に孤を描いて、テイクバックします。
この引き方をすれば
腕をひねらないで振り出せば、自然にインパクトでの垂直面が作れます。
フォアハンド、エラーするわけがないのです。
これが入るはずの引き方、面なのです。
これを振り子型の基本形とすれば
テイクバックした後ろの方で、ループしたり
もう少し高い位置で(ラケットをたて気味で引いたり)というのは
応用形と考えればいいと思います。
それではその応用形の例
アガシのリターンでの引き方、動画と連続写真で確認してください。
面を変化させず、後ろで小さなループをしています。
もう少し大きなスウィング、高いスウィングの例。
やはりアガシの動画と連続写真を見てください。
この人がフォアハンドを 『入るはずの面で引く』 人です。
世界1のリターンの名手とも言われています。
現役生活中に4大大会すべてを制した、『生涯グランドスラマー』 でもあります。
2010年08月27日
なぜ試合だとアウトするのか?
『翡翠』 さんから質問をいただきました。
『祐天』 さんからの質問も前の日に入っていましたが
それと関連するというか、前提になりますので
こちらを説明します。
以下が『翡翠』 さんからのコメント、全文です。
松原コーチこんにちは。
フォアハンドストロークについて質問です。
球出しの球はハードヒットしてもコートに入るのですが、ラリーやゲームになると、アウトしてしまいます。なのでラリーやゲームではつなぐ球を打つのですが、ほとんどロブになってしまい、打ち込まれる事が多いです。
ラリーやゲームでハードヒットしてもコートに入る様にするにはどうしたらいいでしょうか?
ちなみに、高3女子テニス暦3年左利きです。スクールでは中級レベルで試合などに出たことはありません。
どうぞよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/08/27 14:32
私の答えです。
ラリーや試合ではアウトするということは
アウトするラケット面で引いているということです。
最初から上向きで引いたか
引くときに上に向けていったか (たいていこれ)
のどちらかです。
ラケットを引くのに一番簡単なのは腕を外旋させることです。
これはラケットを立て、ひじを動かさないで凸型に
上に弧を描くように引いていくやり方です。
こうすれば引いたラケット面は上を向きます。
このまま打てばもちろんアウトですが
時間があって、振り出すときに面をかぶせていけばちょうどうまくいくこともあります。
一度、かぶせ具合をつかめば、何本も続けて打てることもあります。
球出しのボールなら入るというのはこの状態です。
ラリーになるとボールが早くなるので、かぶせがまにあわなくなります。
早いサーブに対するリターンだと、もっとまにあわなくなります。
ですからリターンの名手でこう引く人はいません。
いつも私が言っている、凹型のテイクバック
下に弧を描くように引いていく
振り子型のテイクバックが基礎になっていなければならないのです。
こんな形、面の向きで引き終わらなくてはならないのです。
ここからだと面をかぶせなくても、インパクトで面が垂直になるのです。
さてなぜ、テイクバックで上を向けていくとわかったのでしょうか?
それは、ラリーや試合ではアウトするということからです。
ネットする、ではないんです。
というのは理屈の話ですが
本当のところ、みんなどの人もほとんどそうだからなのです。
こうやって引くのが一番楽なんです。
昔、卓球の世界選手権に出たという人がいて
その人だけです。
初心者なのに面を下向きに引いた人。
だから下を向くラケット面、自然に垂直なインパクトが作れるテイクバックは
後付で作るしかないのです。
それとこれもいつも言っていることですが
試合でハードヒットするには、『1本目』 です。
1本目から入る正確なテイクバックを身に着けなくてはなりません。
1本目が失敗したら、2本目は無いのです。
翡翠さんは、球出しボールなら打てるのに、ということでしたが
それは1本目からですか?
たぶん何本目からではないでしょうか。
最後に初級者から中級者に、特に女性に多いのですが
バウンドがテイクバック開始の合図になっているケース。
これだと球出しのボールは打てますがラリーだと間に合いません。
女性同士ゆっくり打つと間に合うこともあるので、女性に多いのです。
ラリーで打つためにはバウンドしたときに
半分以上テイクバックが終わっていないといけないと思います。
こうしましょう。
手首の形をインパクトと同じにする。
バウンドより早めに
その形のまま凹型に面が下向きになるように引いていく。
がんばってください。
『祐天』 さんからの質問も前の日に入っていましたが
それと関連するというか、前提になりますので
こちらを説明します。
以下が『翡翠』 さんからのコメント、全文です。
松原コーチこんにちは。
フォアハンドストロークについて質問です。
球出しの球はハードヒットしてもコートに入るのですが、ラリーやゲームになると、アウトしてしまいます。なのでラリーやゲームではつなぐ球を打つのですが、ほとんどロブになってしまい、打ち込まれる事が多いです。
ラリーやゲームでハードヒットしてもコートに入る様にするにはどうしたらいいでしょうか?
ちなみに、高3女子テニス暦3年左利きです。スクールでは中級レベルで試合などに出たことはありません。
どうぞよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/08/27 14:32
私の答えです。
ラリーや試合ではアウトするということは
アウトするラケット面で引いているということです。
最初から上向きで引いたか
引くときに上に向けていったか (たいていこれ)
のどちらかです。
ラケットを引くのに一番簡単なのは腕を外旋させることです。
これはラケットを立て、ひじを動かさないで凸型に
上に弧を描くように引いていくやり方です。
こうすれば引いたラケット面は上を向きます。
このまま打てばもちろんアウトですが
時間があって、振り出すときに面をかぶせていけばちょうどうまくいくこともあります。
一度、かぶせ具合をつかめば、何本も続けて打てることもあります。
球出しのボールなら入るというのはこの状態です。
ラリーになるとボールが早くなるので、かぶせがまにあわなくなります。
早いサーブに対するリターンだと、もっとまにあわなくなります。
ですからリターンの名手でこう引く人はいません。
いつも私が言っている、凹型のテイクバック
下に弧を描くように引いていく
振り子型のテイクバックが基礎になっていなければならないのです。
こんな形、面の向きで引き終わらなくてはならないのです。
ここからだと面をかぶせなくても、インパクトで面が垂直になるのです。
さてなぜ、テイクバックで上を向けていくとわかったのでしょうか?
それは、ラリーや試合ではアウトするということからです。
ネットする、ではないんです。
というのは理屈の話ですが
本当のところ、みんなどの人もほとんどそうだからなのです。
こうやって引くのが一番楽なんです。
昔、卓球の世界選手権に出たという人がいて
その人だけです。
初心者なのに面を下向きに引いた人。
だから下を向くラケット面、自然に垂直なインパクトが作れるテイクバックは
後付で作るしかないのです。
それとこれもいつも言っていることですが
試合でハードヒットするには、『1本目』 です。
1本目から入る正確なテイクバックを身に着けなくてはなりません。
1本目が失敗したら、2本目は無いのです。
翡翠さんは、球出しボールなら打てるのに、ということでしたが
それは1本目からですか?
たぶん何本目からではないでしょうか。
最後に初級者から中級者に、特に女性に多いのですが
バウンドがテイクバック開始の合図になっているケース。
これだと球出しのボールは打てますがラリーだと間に合いません。
女性同士ゆっくり打つと間に合うこともあるので、女性に多いのです。
ラリーで打つためにはバウンドしたときに
半分以上テイクバックが終わっていないといけないと思います。
こうしましょう。
手首の形をインパクトと同じにする。
バウンドより早めに
その形のまま凹型に面が下向きになるように引いていく。
がんばってください。
2010年08月14日
クロス打ちのこつ
小5の女の子の 『ジュニアの父』 さんから質問を頂きました。
以下がその全文です。
小学5年生の女の子(右利き、フォア片手打ち)を指導しています。もうテニス歴2年以上練習していますが、フォアのストロークの壁にぶつかって悩んでいます。
クロスコースでのフォアのストロークは出来るのですが、ストレートに打ってきた相手ボールが、自分のフォア側に来た時、クロスに返球することが出来ないのです。(クロスに飛んだとしても、サイド(斜め)回転でボールが死んでいるのです)
悪い点と思われる個所 ① 打点が体から離れすぎ、体の真横でインパクトしているように思える。
また、フォアについて、体が早く開きすぎてヘッドが遅れてラケット面が開いているような気がします。
インパクト後にヘッドが前に走っていない感じのフォームです。
また、フォアの逆クロスが良く決まります。
なにか良い練習やアドバイス、よろしくお願いします。
投稿者 ジュニアの父 2010/08/13 21:31
私の答えです。
最初に目に付いたのは
「体が早く開きすぎてヘッドが遅れてラケット面が開いているよう」 というところ。
これまるっきり、逆クロスのコツですよね。
ですから当然、「フォアの逆クロスが良く決まります」
ジュニアの場合、特に女の子は腕力がないので
腕が遅れ、上体が開き加減になりがちです。
でも、こうやって振りぬけるのはセンスがある証拠でもあります。
(フォアのハードヒッターはたいてい一度はここを通過してくるのです。)
クロスのコツの1番目はこの逆
腕を頑張って遅れないようにする事ですね。
ラケットヘッドが遅れると当然面は逆クロス側を向きます。
次にクロスに飛ばすにはクロス方向に向かって振ることです。
引きすぎるとクロス方向に振れませんよね。
打球方向の反対側に引きます。
エナンのオープンスタンスでのクロス打ち、動画と連続写真です。
テイクバックの方角、位置を見てください。
クロス方向に振りやすい引き方ですよね。
次にフェデラーの左足を踏み込んだ動画と連続写真です。
どうですか、やはり引いた位置、クロスに打てそうですよね。
さて、この二人の打ち方にもう一つ共通点があるのに気がついているでしょうか?
それは体重の掛け方です。
左へ打つのに右に(ジュースコート側へ)動いています。
野球のホームランを打つときに前の足で突っ張る
その反動で鋭く振れるのと力学的には同じこと。
体重移動の反対方向に振りやすくなるのです。
ですから、「打球方向にしっかり押せ」 なんて言うと逆効果。
かえって打てなくなります。
最後に
「クロスコースでのフォアのストロークは出来るのですが・・」
という事ですが、これは参考になりません。
同じ方向のラリーはストレートでもクロスでも
二人だけの相対的位置関係は同じですから
二人が向かい合い、線と関係なく打ち合っているだけのことです。
練習法としては、先ほどの技術的なアドバイスの後
ストレート方向からの球出しをクロスに打ち込む練習をすべきです。
クロスに打てる体制を作ることが出来たら
そこから、上体の開きを早めにする。
ラケットヘッドを少し引きたし、ヘッドの引き出しを遅らせる。
体重移動をボールから離れる方向にする。
そうすれば逆クロスにも打てます。
クロスに打つ構えから、逆クロスは打てます。
逆は難しいですから、念のため。
以下がその全文です。
小学5年生の女の子(右利き、フォア片手打ち)を指導しています。もうテニス歴2年以上練習していますが、フォアのストロークの壁にぶつかって悩んでいます。
クロスコースでのフォアのストロークは出来るのですが、ストレートに打ってきた相手ボールが、自分のフォア側に来た時、クロスに返球することが出来ないのです。(クロスに飛んだとしても、サイド(斜め)回転でボールが死んでいるのです)
悪い点と思われる個所 ① 打点が体から離れすぎ、体の真横でインパクトしているように思える。
また、フォアについて、体が早く開きすぎてヘッドが遅れてラケット面が開いているような気がします。
インパクト後にヘッドが前に走っていない感じのフォームです。
また、フォアの逆クロスが良く決まります。
なにか良い練習やアドバイス、よろしくお願いします。
投稿者 ジュニアの父 2010/08/13 21:31
私の答えです。
最初に目に付いたのは
「体が早く開きすぎてヘッドが遅れてラケット面が開いているよう」 というところ。
これまるっきり、逆クロスのコツですよね。
ですから当然、「フォアの逆クロスが良く決まります」
ジュニアの場合、特に女の子は腕力がないので
腕が遅れ、上体が開き加減になりがちです。
でも、こうやって振りぬけるのはセンスがある証拠でもあります。
(フォアのハードヒッターはたいてい一度はここを通過してくるのです。)
クロスのコツの1番目はこの逆
腕を頑張って遅れないようにする事ですね。
ラケットヘッドが遅れると当然面は逆クロス側を向きます。
次にクロスに飛ばすにはクロス方向に向かって振ることです。
引きすぎるとクロス方向に振れませんよね。
打球方向の反対側に引きます。
エナンのオープンスタンスでのクロス打ち、動画と連続写真です。
テイクバックの方角、位置を見てください。
クロス方向に振りやすい引き方ですよね。
次にフェデラーの左足を踏み込んだ動画と連続写真です。
どうですか、やはり引いた位置、クロスに打てそうですよね。
さて、この二人の打ち方にもう一つ共通点があるのに気がついているでしょうか?
それは体重の掛け方です。
左へ打つのに右に(ジュースコート側へ)動いています。
野球のホームランを打つときに前の足で突っ張る
その反動で鋭く振れるのと力学的には同じこと。
体重移動の反対方向に振りやすくなるのです。
ですから、「打球方向にしっかり押せ」 なんて言うと逆効果。
かえって打てなくなります。
最後に
「クロスコースでのフォアのストロークは出来るのですが・・」
という事ですが、これは参考になりません。
同じ方向のラリーはストレートでもクロスでも
二人だけの相対的位置関係は同じですから
二人が向かい合い、線と関係なく打ち合っているだけのことです。
練習法としては、先ほどの技術的なアドバイスの後
ストレート方向からの球出しをクロスに打ち込む練習をすべきです。
クロスに打てる体制を作ることが出来たら
そこから、上体の開きを早めにする。
ラケットヘッドを少し引きたし、ヘッドの引き出しを遅らせる。
体重移動をボールから離れる方向にする。
そうすれば逆クロスにも打てます。
クロスに打つ構えから、逆クロスは打てます。
逆は難しいですから、念のため。
2010年08月13日
フォアで肘は伸びるか?
『ヌーン』 さんから質問をいただきました。
イップスで3回にわたった説明の続編になります。
ちょっと長いコメントですが
カットするとわかりにくくなってしまうので全文掲載です。
以下がそのコメント。
早速,今日の練習からラケットの動きに意識をおいて練習しました!まだ,筋肉のの動きが気になってしまうのでもっと練習します.
個人的な質問になってしまうのですが,ブログやDVDを見て下から引いて上にテイクバックを終了し,そこから下ループするフォアハンド(セミウエスタン)の練習をしています.
テイクバックまでは手首の形は上手くいくのですが,フォアードスイングに切り替わる瞬間に勝手に右ひじが伸びきってしまいます.そのためループが描けずに手が真下にきてしまいます.(テイクバック後にキューピーちゃんの手のようになってしまいます.)
急に下がったラケットを振るため,手首が余計変な動きをしてしまう気がします.ゆーっくり振ると割りと大丈夫なのですが,少し早く振るとひじが勝手に伸びます.
試しにネットの上をラケットが通過するように振ったり,左手で右手首を持って両手フォアハンドのようにスイングするとひじが勝手に伸びきらず,手首が動かないでにスイングできます.
体の筋肉を意識しないことが,やはり最優先なのでしょうか?意識していないつもりなのに,ひじが伸びて手首が変な動きをしてしまうので,もし,ひじが伸びきらないような練習方法やアドバイスがあればよろしくお願いします.
分かりにくくてすみません!!
投稿者 ヌーン 2010/08/11 23:00
私の答えです。
セミウェスタングリップでのトップスピンフォアハンド
私もそうなのですが
テイクバックからラケットが下がり、フォワードスウィングに移るところで
『肘はかなり伸びます。』
これはフェデラーの動画と連続写真。
肘はほぼ伸びていて、『キューピーさん』 ですよね。
伸びきってはいないかもしれませんがこんなもんです。
私も伸びきりはしませんがこんなもんです。
ウェスタンだと肘は曲がりますが
セミウェスタンだとかなり伸びます。
(フェデラーのグリップはもう少しイースタンに近いかもしれません)
ですからこの形から打っていって、問題はないように思えるのですが。
もちろん、本当に伸びきってしまい二度と曲がってこない場合は
振り抜くことができないかもしれません。
そうだと困ります。
ヌーンさんはそうなのかもしれません。
その場合は、ヌーンさんのように左手で手首を握るのはいい方法だと思います。
ただずうっと握りっぱなしでも困るでしょうから
次の段階で、左手の関与を弱めていきます。
最初は手首をしっかり握る。
次に、軽く握る。
次に指2本で握る。
次に、指先で触っている。
次に離す。
もうひとつの方法は、肘を筋肉で固定してしまうこと。
腕をがちがちに力んで、肘が少し曲がった状態のまま
動けないようにして打ってみる。
大丈夫ならすこしづつ力を抜いていく。
先ほどの第1の方法と併用してもいいと思います。
指2本で握るところからは、しっかり力む
指を離すところまで行ったら
徐々に力みをといていく。
しかし力みを完全にとくと形が保てません。
最低限、形を保つ程度には私は力んでいます。
フェデラーはスウィングスピードが速いので
少なくても私よりは力んでいるはずです。
まあこんな手はいろいろ考えられると思いますので
どんどん試してみればいいと思います。
ぜひ、結果を教えてください。
イップスで3回にわたった説明の続編になります。
ちょっと長いコメントですが
カットするとわかりにくくなってしまうので全文掲載です。
以下がそのコメント。
早速,今日の練習からラケットの動きに意識をおいて練習しました!まだ,筋肉のの動きが気になってしまうのでもっと練習します.
個人的な質問になってしまうのですが,ブログやDVDを見て下から引いて上にテイクバックを終了し,そこから下ループするフォアハンド(セミウエスタン)の練習をしています.
テイクバックまでは手首の形は上手くいくのですが,フォアードスイングに切り替わる瞬間に勝手に右ひじが伸びきってしまいます.そのためループが描けずに手が真下にきてしまいます.(テイクバック後にキューピーちゃんの手のようになってしまいます.)
急に下がったラケットを振るため,手首が余計変な動きをしてしまう気がします.ゆーっくり振ると割りと大丈夫なのですが,少し早く振るとひじが勝手に伸びます.
試しにネットの上をラケットが通過するように振ったり,左手で右手首を持って両手フォアハンドのようにスイングするとひじが勝手に伸びきらず,手首が動かないでにスイングできます.
体の筋肉を意識しないことが,やはり最優先なのでしょうか?意識していないつもりなのに,ひじが伸びて手首が変な動きをしてしまうので,もし,ひじが伸びきらないような練習方法やアドバイスがあればよろしくお願いします.
分かりにくくてすみません!!
投稿者 ヌーン 2010/08/11 23:00
私の答えです。
セミウェスタングリップでのトップスピンフォアハンド
私もそうなのですが
テイクバックからラケットが下がり、フォワードスウィングに移るところで
『肘はかなり伸びます。』
これはフェデラーの動画と連続写真。
肘はほぼ伸びていて、『キューピーさん』 ですよね。
伸びきってはいないかもしれませんがこんなもんです。
私も伸びきりはしませんがこんなもんです。
ウェスタンだと肘は曲がりますが
セミウェスタンだとかなり伸びます。
(フェデラーのグリップはもう少しイースタンに近いかもしれません)
ですからこの形から打っていって、問題はないように思えるのですが。
もちろん、本当に伸びきってしまい二度と曲がってこない場合は
振り抜くことができないかもしれません。
そうだと困ります。
ヌーンさんはそうなのかもしれません。
その場合は、ヌーンさんのように左手で手首を握るのはいい方法だと思います。
ただずうっと握りっぱなしでも困るでしょうから
次の段階で、左手の関与を弱めていきます。
最初は手首をしっかり握る。
次に、軽く握る。
次に指2本で握る。
次に、指先で触っている。
次に離す。
もうひとつの方法は、肘を筋肉で固定してしまうこと。
腕をがちがちに力んで、肘が少し曲がった状態のまま
動けないようにして打ってみる。
大丈夫ならすこしづつ力を抜いていく。
先ほどの第1の方法と併用してもいいと思います。
指2本で握るところからは、しっかり力む
指を離すところまで行ったら
徐々に力みをといていく。
しかし力みを完全にとくと形が保てません。
最低限、形を保つ程度には私は力んでいます。
フェデラーはスウィングスピードが速いので
少なくても私よりは力んでいるはずです。
まあこんな手はいろいろ考えられると思いますので
どんどん試してみればいいと思います。
ぜひ、結果を教えてください。
2010年08月05日
アウトするかもしれないフォア
先日行われた大会の試合中での
2ndサーブをリターンで打ち込むシーン。
うちのクラブ、松原テニスクラブ印西の会員、Kさん
昨日、ご了解をいただいたので掲載します。
彼女はかなり強力なショットを打つのでこれもリターンから攻撃したところ。
このショットは入ったのだが、時々すっぽ抜けることがある。
一見、問題なさそうなこの写真?
実はこの形からだと
前腕が回内して、被せていかないと、インパクトで面が垂直にならない。
(ラケットが下がり、面がすでに垂直に近くなっている)
「じゃあ、回内して打てばいいじゃないか」 ということなのですが
問題は緊張すると回内の微妙なコントロールができないこと。
だから、肝心なポイントになるとエラーが出る。
それ以外は何の問題もないのだが、大問題。
肝心なポイントだと、ということでメンタルのせいになることが多いのだが
この技術的課題を持っている人は程度の差こそあれ、メンタルが強くてもエラーが出る。
じゃあどうすればいいのか?
最初から、回内しなくていい形にセットしておけば良い。
そのための打ち方をはずかしながら私の写真で。
最初の3枚で、腕の捻り(回内)を一切使っていないことに注目してほしい。
もちろん手首も固定しているので
腕に対しラケットヘッドが垂れ下がっていない。
ラケット面が後ろを向いて裏面が見えている。
ここで面が上向きの人が苦労の多い人。
(実はKさんも、ここで上向きになっていたのです。)
ラケット面が斜め下を向いている。
面がほぼ垂直にあたっている。
上体の左側に振りぬくため内旋、回内を使い腕を捻っている。
最上点だが、短いショットを打つため低くなっている。
「どうだ」 と叫んでいる。
それはうそですが、そうゆう雰囲気で振りぬけるといいです。
内緒ですが、心の中ではいつも叫んでます。
「どうだ」 と叫んでいると、試合のときでも姿勢が決まってほとんどエラーしません。
そういわれてみると背中が叫んでいるでしょう。
コーチの研修会などで見本をやるときはいつも叫んでいます。
先日、一人だけを相手に、見本を見せようとして
気楽に、叫ばずにやったらミスしたのは内緒です。
叫びさえすれば、緊張したほうがいいということかもしれません。
それで、シャラポワさん、叫ぶんでしょうか?
ところで、会員のKさん
昨日これを説明し (本人も悩んでましたので)
このブログの趣旨どおりにテイクバックを直してもらいました。
昨日中に、かなり安定するようになりました。
後は直す作業をしばらく継続することです。
癖になるまで練習して、初めて試合で安心して使える技術になるのです。
それは本人にしかできません。
ところで私の写真ですが
東戸塚松原テニススクールで馬込コーチに球出ししてもらい
7倍の高速度撮影のスロー動画から静止画として切り出しました。
何とか説明に使う程度にはなるようです。
(女性ファンに顔をアピールするにはちょっと・・・)
プロの技術の中にこそ真実が・・・
といっている私の話なので、本当はフェデラーにやってもらいたかったのですが
ギャラと時間の都合がつかず断念しました。
2ndサーブをリターンで打ち込むシーン。
うちのクラブ、松原テニスクラブ印西の会員、Kさん
昨日、ご了解をいただいたので掲載します。
彼女はかなり強力なショットを打つのでこれもリターンから攻撃したところ。
このショットは入ったのだが、時々すっぽ抜けることがある。
一見、問題なさそうなこの写真?
実はこの形からだと
前腕が回内して、被せていかないと、インパクトで面が垂直にならない。
(ラケットが下がり、面がすでに垂直に近くなっている)
「じゃあ、回内して打てばいいじゃないか」 ということなのですが
問題は緊張すると回内の微妙なコントロールができないこと。
だから、肝心なポイントになるとエラーが出る。
それ以外は何の問題もないのだが、大問題。
肝心なポイントだと、ということでメンタルのせいになることが多いのだが
この技術的課題を持っている人は程度の差こそあれ、メンタルが強くてもエラーが出る。
じゃあどうすればいいのか?
最初から、回内しなくていい形にセットしておけば良い。
そのための打ち方をはずかしながら私の写真で。
最初の3枚で、腕の捻り(回内)を一切使っていないことに注目してほしい。
もちろん手首も固定しているので
腕に対しラケットヘッドが垂れ下がっていない。
ラケット面が後ろを向いて裏面が見えている。
ここで面が上向きの人が苦労の多い人。
(実はKさんも、ここで上向きになっていたのです。)
ラケット面が斜め下を向いている。
面がほぼ垂直にあたっている。
上体の左側に振りぬくため内旋、回内を使い腕を捻っている。
最上点だが、短いショットを打つため低くなっている。
「どうだ」 と叫んでいる。
それはうそですが、そうゆう雰囲気で振りぬけるといいです。
内緒ですが、心の中ではいつも叫んでます。
「どうだ」 と叫んでいると、試合のときでも姿勢が決まってほとんどエラーしません。
そういわれてみると背中が叫んでいるでしょう。
コーチの研修会などで見本をやるときはいつも叫んでいます。
先日、一人だけを相手に、見本を見せようとして
気楽に、叫ばずにやったらミスしたのは内緒です。
叫びさえすれば、緊張したほうがいいということかもしれません。
それで、シャラポワさん、叫ぶんでしょうか?
ところで、会員のKさん
昨日これを説明し (本人も悩んでましたので)
このブログの趣旨どおりにテイクバックを直してもらいました。
昨日中に、かなり安定するようになりました。
後は直す作業をしばらく継続することです。
癖になるまで練習して、初めて試合で安心して使える技術になるのです。
それは本人にしかできません。
ところで私の写真ですが
東戸塚松原テニススクールで馬込コーチに球出ししてもらい
7倍の高速度撮影のスロー動画から静止画として切り出しました。
何とか説明に使う程度にはなるようです。
(女性ファンに顔をアピールするにはちょっと・・・)
プロの技術の中にこそ真実が・・・
といっている私の話なので、本当はフェデラーにやってもらいたかったのですが
ギャラと時間の都合がつかず断念しました。
2010年07月23日
女の子のフォアハンド
昨日の続き、中学生の女の子、フォアハンド。
大切な試合の肝心なポイントになるとエラーが出て負けてしまう。
コーチからも言われ、自分でも 『メンタルが弱い』 と思いこみ
試合をたくさんやることにより克服しようと思っている。
さて、女の子の場合
そのテニスの成長過程をたどると
コーチの教えてくれたフォームで
ボールを打てるようになり、試合に出るようになる。
エラーしないで、続けられる子が、10歳以下のチャンピオン。
少し、相手を振り回せる子が12歳以下のチャンピオン。
この辺から速いボールの打てる子に問題が出てくる。
どんないい加減なテイクバックでも、スピードのない子はベースライン手前で落下する。
だからエラーになりにくい。
スウィングスピードの速い子は面が上向きだとアウトする。
これが男の子だとトップスピンをかけて強引に入れに行く。
また、フェデラーやナダルを真似て、面を下向きに引いたりして
コーチがどう教えても、勝手にプロのような格好で打つようになる。
女の子はスピンも少ないし、
コーチの教えたとおりの引き方で打つので
コーチが脇を締め、面が上を向いて引いていくような教え方をすると
そのままの格好が残ってしまう。
それでも面をかぶせながら打っていると
一定距離で何本も打つ、ショートラリーや、ラリーは
けっこういいボールで打ち続けられるようになる。
だから一見、打ち方に問題が無いように見える。
ところが試合で緊迫した場面。
チャンスボールが来たときに、その微妙にかぶせながらが難しい。
その直前に打ったショットとは明らかに違うショットなのだ。
一見、打ち方に問題が無いような子が、この1球しかないボールをミスると
「君はメンタルが弱い」 と言われるのだ。
本当のところは、「フォアが下手」 なだけ。
打ち方に問題があるのだ。
面をかぶせながら打つためのテイクバックではなく
かぶせる必要のないテイクバックを身に付け
「簡単なフォア」が打てるようになればいいだけなのだ。
おととい、彼女にはこのことを説明し
(実際に彼女は上を向くように引き、スウィングスピードも速かったので)
「簡単なフォア」、「簡単なテイクバック」 を説明して
トップスピンぎみに打ってもらった。
まだ、癖になるほど身に付いてはいないので、時々エラーはするが
ラケット面の安心感が感じ取れたようで
安定感のある打ち方になってきた。
もう少し練習すれば 『メンタルの弱い子』 を卒業することが出来るだろう。
大切な試合の肝心なポイントになるとエラーが出て負けてしまう。
コーチからも言われ、自分でも 『メンタルが弱い』 と思いこみ
試合をたくさんやることにより克服しようと思っている。
さて、女の子の場合
そのテニスの成長過程をたどると
コーチの教えてくれたフォームで
ボールを打てるようになり、試合に出るようになる。
エラーしないで、続けられる子が、10歳以下のチャンピオン。
少し、相手を振り回せる子が12歳以下のチャンピオン。
この辺から速いボールの打てる子に問題が出てくる。
どんないい加減なテイクバックでも、スピードのない子はベースライン手前で落下する。
だからエラーになりにくい。
スウィングスピードの速い子は面が上向きだとアウトする。
これが男の子だとトップスピンをかけて強引に入れに行く。
また、フェデラーやナダルを真似て、面を下向きに引いたりして
コーチがどう教えても、勝手にプロのような格好で打つようになる。
女の子はスピンも少ないし、
コーチの教えたとおりの引き方で打つので
コーチが脇を締め、面が上を向いて引いていくような教え方をすると
そのままの格好が残ってしまう。
それでも面をかぶせながら打っていると
一定距離で何本も打つ、ショートラリーや、ラリーは
けっこういいボールで打ち続けられるようになる。
だから一見、打ち方に問題が無いように見える。
ところが試合で緊迫した場面。
チャンスボールが来たときに、その微妙にかぶせながらが難しい。
その直前に打ったショットとは明らかに違うショットなのだ。
一見、打ち方に問題が無いような子が、この1球しかないボールをミスると
「君はメンタルが弱い」 と言われるのだ。
本当のところは、「フォアが下手」 なだけ。
打ち方に問題があるのだ。
面をかぶせながら打つためのテイクバックではなく
かぶせる必要のないテイクバックを身に付け
「簡単なフォア」が打てるようになればいいだけなのだ。
おととい、彼女にはこのことを説明し
(実際に彼女は上を向くように引き、スウィングスピードも速かったので)
「簡単なフォア」、「簡単なテイクバック」 を説明して
トップスピンぎみに打ってもらった。
まだ、癖になるほど身に付いてはいないので、時々エラーはするが
ラケット面の安心感が感じ取れたようで
安定感のある打ち方になってきた。
もう少し練習すれば 『メンタルの弱い子』 を卒業することが出来るだろう。
2010年07月21日
フォアハンドであごを引く
ボールとの距離をうまくとる話で『m』 さんの質問に答えました。
それに対し、再度コメントをいただき、重要なことに気がつきましたので
その秘密を公開。
『m』 さんのコメント全文は以下のとおりです。
コーチの感覚としては、スクールまで転ばずに歩く程度の話なのですね。すると秘訣は目の位置か?と思い頭の位置を確認すると首の後ろを引いた格好を取っていますね。そこで今日は首の後ろを引いてテニスをしてみましたがなかなか良い塩梅でした。
投稿者 m 2010/07/17 22:32
私の話です。
「頭の位置を確認すると首の後ろを引いた格好を取っています」 とのことで
その写真をもう一度出しますと
たしかにあごを引いた形で打っています。
実は私、あごを引かない人間なのです。
プロフィールのところにあるリラックス顔の写真を見てください。
少し? あごを突き出しています。
フォアハンドの場合、テイクバックのときはあまりあごを引きません。
前に向かって振りはじめるへんからあごを引いていきます。
インパクトの前後は完璧に引いています。
その状態はフィニッシュ直前まで続きます。
なぜ、あごを引くのでしょう?
ためしにやってみてください
フォアのインパクトの形を作って、あごをぐっと引きます。
すると両肩の後ろ、背中の上のほうがグウッと引き締まります。
その力みにより、フォアハンドの軸がインパクト付近でずれなくなるのです。
私の場合は、そこで軸をしっかりさせるために背中をしっかりさせたのです。
その結果、あごを引いた形で打つようになったようです。
逆でもいいのではないかと思い
先日、プライベートレッスンで使ってみました。
「インパクト前後であごをグウッと引きましょう」
大当たり。
見事に姿勢が決まりショットが安定してきました。
あごを引くといいみたい。
m さん、いいご指摘、ありがとうございます。
それに対し、再度コメントをいただき、重要なことに気がつきましたので
その秘密を公開。
『m』 さんのコメント全文は以下のとおりです。
コーチの感覚としては、スクールまで転ばずに歩く程度の話なのですね。すると秘訣は目の位置か?と思い頭の位置を確認すると首の後ろを引いた格好を取っていますね。そこで今日は首の後ろを引いてテニスをしてみましたがなかなか良い塩梅でした。
投稿者 m 2010/07/17 22:32
私の話です。
「頭の位置を確認すると首の後ろを引いた格好を取っています」 とのことで
その写真をもう一度出しますと
たしかにあごを引いた形で打っています。
実は私、あごを引かない人間なのです。
プロフィールのところにあるリラックス顔の写真を見てください。
少し? あごを突き出しています。
フォアハンドの場合、テイクバックのときはあまりあごを引きません。
前に向かって振りはじめるへんからあごを引いていきます。
インパクトの前後は完璧に引いています。
その状態はフィニッシュ直前まで続きます。
なぜ、あごを引くのでしょう?
ためしにやってみてください
フォアのインパクトの形を作って、あごをぐっと引きます。
すると両肩の後ろ、背中の上のほうがグウッと引き締まります。
その力みにより、フォアハンドの軸がインパクト付近でずれなくなるのです。
私の場合は、そこで軸をしっかりさせるために背中をしっかりさせたのです。
その結果、あごを引いた形で打つようになったようです。
逆でもいいのではないかと思い
先日、プライベートレッスンで使ってみました。
「インパクト前後であごをグウッと引きましょう」
大当たり。
見事に姿勢が決まりショットが安定してきました。
あごを引くといいみたい。
m さん、いいご指摘、ありがとうございます。
2010年07月16日
打点との距離
『m』 さんから質問をいただきました。
おとといの、『フォアハンド面をどこまで保つ?』 の高い打点についてです。
以下がそのコメント全文です。
この写真のように高い打点で軸がぶれずに振りぬくためには、通常の高さ(膝~腰)の打点に比べて、球からかなり離れる感覚なのでしょうか?
投稿者 m 2010/07/15 23:23
私の答えです。
質問の写真はこれです。
理屈で言えば、打点が一番遠いのは、肩の高さの打点です。
それより低くなれば、腕が下がり、斜めになりますので
下がるにつれて、打点は身体に近くなります。
もちろんさらに高い打点もそうです。
じゃあどれくらい違うのでしょうか?
ご自分の腕でやってみてください。
胸の高さで打つ場合と、腰の少し下で打つ場合
確かに違いますが、それほどの差でしょうか?
普段低い打点ばかり打っているときでも
それなりの打点の差はあります。
むしろ低いほうがその差は顕著です。
サイン、コサインを持ち出さなくても
腕を横に出して観察してみればすぐにわかります。
その打ち分けのとき、距離の変化を意識しますか?
もし腰の高さで振りぬいて打てるのだとしたら
胸の高さにすれば、ちょっと離れるかな?
とは思いますが
さっきの低い所よりうんと少ない、ちょっとの差です。
私自身は、ジャストミートでぶっ飛ばそうと思っているだけです。
後は、自動的に私の才能が合わせてくれる。
なんて書くと、才能を鼻にかけた、いやなやつになっちゃいますが
さっきの低いところで打ち分けられる人は誰でもこの程度の才能は持っています。
(うちのスクールまで転ばずに歩いてこれるという程度の才能です)
難しく考えすぎなければすぐできます。
まあ、初めて高い打点で打つときは
「ちょっと遠目かな」 と思う程度のことを思っても罰は当たりません。
技術的には
打点を離す以上に、より前向きになることのほうが重要かもしれません。
おとといの、『フォアハンド面をどこまで保つ?』 の高い打点についてです。
以下がそのコメント全文です。
この写真のように高い打点で軸がぶれずに振りぬくためには、通常の高さ(膝~腰)の打点に比べて、球からかなり離れる感覚なのでしょうか?
投稿者 m 2010/07/15 23:23
私の答えです。
質問の写真はこれです。
理屈で言えば、打点が一番遠いのは、肩の高さの打点です。
それより低くなれば、腕が下がり、斜めになりますので
下がるにつれて、打点は身体に近くなります。
もちろんさらに高い打点もそうです。
じゃあどれくらい違うのでしょうか?
ご自分の腕でやってみてください。
胸の高さで打つ場合と、腰の少し下で打つ場合
確かに違いますが、それほどの差でしょうか?
普段低い打点ばかり打っているときでも
それなりの打点の差はあります。
むしろ低いほうがその差は顕著です。
サイン、コサインを持ち出さなくても
腕を横に出して観察してみればすぐにわかります。
その打ち分けのとき、距離の変化を意識しますか?
もし腰の高さで振りぬいて打てるのだとしたら
胸の高さにすれば、ちょっと離れるかな?
とは思いますが
さっきの低い所よりうんと少ない、ちょっとの差です。
私自身は、ジャストミートでぶっ飛ばそうと思っているだけです。
後は、自動的に私の才能が合わせてくれる。
なんて書くと、才能を鼻にかけた、いやなやつになっちゃいますが
さっきの低いところで打ち分けられる人は誰でもこの程度の才能は持っています。
(うちのスクールまで転ばずに歩いてこれるという程度の才能です)
難しく考えすぎなければすぐできます。
まあ、初めて高い打点で打つときは
「ちょっと遠目かな」 と思う程度のことを思っても罰は当たりません。
技術的には
打点を離す以上に、より前向きになることのほうが重要かもしれません。
2010年07月14日
フォアハンド面をどこまで保つ?
テイクバックから面を作ること
インパクトで面を保つこと
フォアハンドを安定させるためにはこれが必要で
当然プロはみんなやっている。
ただ現実問題、どこまで保ち、どこでかぶすのか?
実際の例を示さなければ実用価値がない。
プロの絵で示せればいいのだが、試合のシーンがメインなのでなかなかいい例がない。
この際うそ臭くはあるが
私自身が日ごろ主張している打ち方を自分で見せるしかないと居直った。
7倍のハイスピード撮影から静止画に切り取ったサンプルを見せる。
被験者は松原というやつ、一応上級者、フォアハンドが得意、年はそこそこ ・・・・
本人はフルスウィングのつもり
場所は東戸塚松原テニススクール。
10ショットくらい撮影しそのうちの1ショットなのだが
ほかのショットもミスってはいないので
特別な例ではないということをアピールしておく。
まずはインパクト前の絵。 (やや下向きの面)
次はインパクト。 (ほぼ垂直な面)
インパクト直後」。 (少し上向きの面)
ここまでは面を完璧に保っている。
次はフォローに入ったところ。 (面をかぶせている)
(正直、この時点でかぶるとは思わなかったのだが)
(もう少し、長く面を保っていると思っていた)
それでも、かなり長いこと、面を保っていることがわかると思う。
そしてその後はかぶすことが大事ではないのだが
振りぬくために前腕を回内して、かぶせる形になっている。
じゃなければ、振り切れないのだ。
私はここまで(インパクト直後まで)面を保つ人が安定して打てる人だと信じている。
ぜひ参考にしてほしい。
惜しむらくは
高い打点から強烈なショットを下にたたきつけるつもりで打ったのだが
ボールは上に飛んでいる。
重力がそれほどきついのか? 松原がそれほど衰えてきたのか・・・
インパクトで面を保つこと
フォアハンドを安定させるためにはこれが必要で
当然プロはみんなやっている。
ただ現実問題、どこまで保ち、どこでかぶすのか?
実際の例を示さなければ実用価値がない。
プロの絵で示せればいいのだが、試合のシーンがメインなのでなかなかいい例がない。
この際うそ臭くはあるが
私自身が日ごろ主張している打ち方を自分で見せるしかないと居直った。
7倍のハイスピード撮影から静止画に切り取ったサンプルを見せる。
被験者は松原というやつ、一応上級者、フォアハンドが得意、年はそこそこ ・・・・
本人はフルスウィングのつもり
場所は東戸塚松原テニススクール。
10ショットくらい撮影しそのうちの1ショットなのだが
ほかのショットもミスってはいないので
特別な例ではないということをアピールしておく。
まずはインパクト前の絵。 (やや下向きの面)
次はインパクト。 (ほぼ垂直な面)
インパクト直後」。 (少し上向きの面)
ここまでは面を完璧に保っている。
次はフォローに入ったところ。 (面をかぶせている)
(正直、この時点でかぶるとは思わなかったのだが)
(もう少し、長く面を保っていると思っていた)
それでも、かなり長いこと、面を保っていることがわかると思う。
そしてその後はかぶすことが大事ではないのだが
振りぬくために前腕を回内して、かぶせる形になっている。
じゃなければ、振り切れないのだ。
私はここまで(インパクト直後まで)面を保つ人が安定して打てる人だと信じている。
ぜひ参考にしてほしい。
惜しむらくは
高い打点から強烈なショットを下にたたきつけるつもりで打ったのだが
ボールは上に飛んでいる。
重力がそれほどきついのか? 松原がそれほど衰えてきたのか・・・
2010年07月07日
面を感じることが大切
先日、プライベートレッスンでフォアハンドを教えていたとき感じたのだが
外面的な形をつかもうとするあまり
正しいラケット面を感じるということが忘れられている。
いったん、エラーが出ると面の角度の調整が始まり
(面をかぶせる作業にとりかかり)
どんどんとっちらかっていく
最後には何の練習をしているかわからなくなってしまう。
技術の基本は
インパクトの形を作り
そのままの形で引いていき
そのままの形で振る。
そのときに感じていてほしいのは
肩の中で、腕をひねらないこと
つまり、インパクトまでは内旋や外旋をしないこと。
外形として保つのでなく
肩の関節を感じ、腕をひねらないで保っていることを感じてほしいのだ。
手首の角度も保つ感じももちろん
最後に、ラケット面もしっかり感じてほしいのだ。
ラケット面が下向きから徐々に垂直になっていって、インパクト。
「捕まえた」 という感触がなくてはならない。
これらの感じや、感触がなければ
何流のフォームをまねしてもなかなか上達しない。
ここではフォアハンドの話としてやっているが
ボレーでも、バックでも
どの技術にもこの感じや、感触というものがある。
ためしにあなたの一番とくいな技で面を感じているか?
実験してみてほしい。
次に一番の苦手技術ではどうだろう?
何かを感じているだろうか。
外面的な形をつかもうとするあまり
正しいラケット面を感じるということが忘れられている。
いったん、エラーが出ると面の角度の調整が始まり
(面をかぶせる作業にとりかかり)
どんどんとっちらかっていく
最後には何の練習をしているかわからなくなってしまう。
技術の基本は
インパクトの形を作り
そのままの形で引いていき
そのままの形で振る。
そのときに感じていてほしいのは
肩の中で、腕をひねらないこと
つまり、インパクトまでは内旋や外旋をしないこと。
外形として保つのでなく
肩の関節を感じ、腕をひねらないで保っていることを感じてほしいのだ。
手首の角度も保つ感じももちろん
最後に、ラケット面もしっかり感じてほしいのだ。
ラケット面が下向きから徐々に垂直になっていって、インパクト。
「捕まえた」 という感触がなくてはならない。
これらの感じや、感触がなければ
何流のフォームをまねしてもなかなか上達しない。
ここではフォアハンドの話としてやっているが
ボレーでも、バックでも
どの技術にもこの感じや、感触というものがある。
ためしにあなたの一番とくいな技で面を感じているか?
実験してみてほしい。
次に一番の苦手技術ではどうだろう?
何かを感じているだろうか。
2010年07月05日
ムーンボール
6月18日に『継続は力なり』 さんから質問をいただいていました。
言葉で説明するのが難しく(これに限らないのですが)
方針が定まらないまま今日になってしまいました。
100%わかりやすく、までは行かなくても
一度、けりをつけておこうと思います。
想像力を駆使してお読みください。
以下が、『継続は力なり』さんのコメント、全文です。
たびたび、すいません。
ムーンボールの打ち方のコツを教えて下さい。
ダブルスをしている時に、ムーンボールの打ち合いになった時に
相手より先に、ボールが浅くなって前衛にスマッシュされる事が
多々あります。ボールのあたりが、薄くかすりあたりになる事が
多いので、ボールの下にもぐりこむ様にして面を上向きにしてあてればいいのでしょうか?
それと、甘いムーンボールは、横ぶりで打ち抜けるようになればいいのですが・・・。
投稿者 継続は力なり 2010/06/18 15:27
私の答えです。
まず、ムーンボールの定義をしっかりしておこうと思います。
ムーンボールというのは、基本的にトップスピンロブだと思います。
ただ、相手の頭を越してエースを狙うロブに比べ
もう少し弾道の低いものも含むと思います。
トップスピンロブの打ち方、その技術的な要件は
普通のトップスピンのストロークと変わりません。
つまり
凹型の弧を描いたスウィングの最下点の後
アッパースウィングでボールを捕らえ
垂直面でこすり上げてトップスピンをかけます。
トップスピンの量を増やしていくと
ボールが落ちて、浅いところに落下するようになります。
ボールを深くするためには、上に向かって打ち
ネットの上を高く越すようにします。
この回転量を増やし、上に向かって打つ比率を高くしたものがトップスピンロブです。
練習としても、今書いた順番でやっていくといいと思います。
そんな技術ですから、コツは面の向きをしっかり垂直に保ち続けること。
(面を上向きに当てる、はやめたほうがいいと思います)
そして、下から上に垂直に近く振り上げ、薄い当たりにすることです。
回転大目ですので、フィニッシュは強烈ワイパー後の上体の左。
ナダル打ち(シャラポワ打ち)の右肩の上もありでしょうか。
面を正確にするコツは構えからテイクバックで面を下向きにすることなど
普通のフォアハンドの技術と一緒です。
気をつけなくてはいけないのは、垂直に近いスウィングですので
低い打点はとても難しいことです。
基本がトップスピンの人は、高い打点なら振りやすいので
割合簡単に打てると思います。
最後の、「甘いムーンボールは、横ぶりで打ち抜けるようになればいいのですが・」
というのは、ハードヒットで決めちゃうということなのでしょうか。
言葉で説明するのが難しく(これに限らないのですが)
方針が定まらないまま今日になってしまいました。
100%わかりやすく、までは行かなくても
一度、けりをつけておこうと思います。
想像力を駆使してお読みください。
以下が、『継続は力なり』さんのコメント、全文です。
たびたび、すいません。
ムーンボールの打ち方のコツを教えて下さい。
ダブルスをしている時に、ムーンボールの打ち合いになった時に
相手より先に、ボールが浅くなって前衛にスマッシュされる事が
多々あります。ボールのあたりが、薄くかすりあたりになる事が
多いので、ボールの下にもぐりこむ様にして面を上向きにしてあてればいいのでしょうか?
それと、甘いムーンボールは、横ぶりで打ち抜けるようになればいいのですが・・・。
投稿者 継続は力なり 2010/06/18 15:27
私の答えです。
まず、ムーンボールの定義をしっかりしておこうと思います。
ムーンボールというのは、基本的にトップスピンロブだと思います。
ただ、相手の頭を越してエースを狙うロブに比べ
もう少し弾道の低いものも含むと思います。
トップスピンロブの打ち方、その技術的な要件は
普通のトップスピンのストロークと変わりません。
つまり
凹型の弧を描いたスウィングの最下点の後
アッパースウィングでボールを捕らえ
垂直面でこすり上げてトップスピンをかけます。
トップスピンの量を増やしていくと
ボールが落ちて、浅いところに落下するようになります。
ボールを深くするためには、上に向かって打ち
ネットの上を高く越すようにします。
この回転量を増やし、上に向かって打つ比率を高くしたものがトップスピンロブです。
練習としても、今書いた順番でやっていくといいと思います。
そんな技術ですから、コツは面の向きをしっかり垂直に保ち続けること。
(面を上向きに当てる、はやめたほうがいいと思います)
そして、下から上に垂直に近く振り上げ、薄い当たりにすることです。
回転大目ですので、フィニッシュは強烈ワイパー後の上体の左。
ナダル打ち(シャラポワ打ち)の右肩の上もありでしょうか。
面を正確にするコツは構えからテイクバックで面を下向きにすることなど
普通のフォアハンドの技術と一緒です。
気をつけなくてはいけないのは、垂直に近いスウィングですので
低い打点はとても難しいことです。
基本がトップスピンの人は、高い打点なら振りやすいので
割合簡単に打てると思います。
最後の、「甘いムーンボールは、横ぶりで打ち抜けるようになればいいのですが・」
というのは、ハードヒットで決めちゃうということなのでしょうか。
2010年07月02日
ナダル打ち? 続編
『うそほんと』 さんから再度コメントを頂きました。
以下がそのコメント全文です。
ご返答ありがとうございました。
言葉足りず済みませんでした。
シャラポワ打ちと同じ意味のナダル打ちです。
いろいろ確認する事が出来ました。ありがとうございます。
もうちょっと追加で質問させてください。
この打ち方を特に練習しても良いのでしょうか?
youtube等でナダルの練習を見ても標準の打ち方でだけ練習してる割に試合では意識的にこの打ち方で打っている様に思います。
練習する意味は無いのでしょうか?
また、スピードが必要なだけ出ていれば長所も多くアマチュアこそ使うべきではと思ったりしましたがどうでしょう?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/07/01 15:54
私の答えです。
まず、youtube等でナダルの練習、ですが
アレは練習ではないことが多いです。
どちらかというとウォームアップ。
余裕があれば当然、打点が遅れることもありませんので登場しないのです。
それともちろん、練習にしても
体の左にフィニッシュする打ち方の方がメインなのです。
このナダル打ち? ですが
もちろんトップスピナーならアマチュアでもやっていいと思います。
しかし、あくまでも補助兵器と考えた方がいいと思います。
ストローク戦でエースをとるための充分なスピードは出ません
(何せ手打ちですから、ナダルの手打ちは凄いですけど)
打点が遅れたにしてはそこそこのボールが打てるという事です。
ナダルもあの打ち方でエースを狙ってはいないと思います。
もちろんパスの時は別です。
それでも、守備範囲を広くしたり、わざと回転を多くして
ペースを変えるときはとても役に立ちますので
習得する価値はあると思います。
実は、私はよく使っています
相手が深いボールを打ってきたときに
安全にしかもフルスウィングし続けるために使います。
(当てて返すだけだと主導権を相手に渡してしまうのです)
ただこれがメインのショットになると
(かすれてきて)
攻撃的なテニスはできなくなるかもしれませんよ。
以下がそのコメント全文です。
ご返答ありがとうございました。
言葉足りず済みませんでした。
シャラポワ打ちと同じ意味のナダル打ちです。
いろいろ確認する事が出来ました。ありがとうございます。
もうちょっと追加で質問させてください。
この打ち方を特に練習しても良いのでしょうか?
youtube等でナダルの練習を見ても標準の打ち方でだけ練習してる割に試合では意識的にこの打ち方で打っている様に思います。
練習する意味は無いのでしょうか?
また、スピードが必要なだけ出ていれば長所も多くアマチュアこそ使うべきではと思ったりしましたがどうでしょう?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/07/01 15:54
私の答えです。
まず、youtube等でナダルの練習、ですが
アレは練習ではないことが多いです。
どちらかというとウォームアップ。
余裕があれば当然、打点が遅れることもありませんので登場しないのです。
それともちろん、練習にしても
体の左にフィニッシュする打ち方の方がメインなのです。
このナダル打ち? ですが
もちろんトップスピナーならアマチュアでもやっていいと思います。
しかし、あくまでも補助兵器と考えた方がいいと思います。
ストローク戦でエースをとるための充分なスピードは出ません
(何せ手打ちですから、ナダルの手打ちは凄いですけど)
打点が遅れたにしてはそこそこのボールが打てるという事です。
ナダルもあの打ち方でエースを狙ってはいないと思います。
もちろんパスの時は別です。
それでも、守備範囲を広くしたり、わざと回転を多くして
ペースを変えるときはとても役に立ちますので
習得する価値はあると思います。
実は、私はよく使っています
相手が深いボールを打ってきたときに
安全にしかもフルスウィングし続けるために使います。
(当てて返すだけだと主導権を相手に渡してしまうのです)
ただこれがメインのショットになると
(かすれてきて)
攻撃的なテニスはできなくなるかもしれませんよ。
2010年06月30日
ナダル打ち?
『うそほんと』 さんから質問をいただきました。
ナダルの打ち方についてです。
以下が、そのコメント全文です。
サッカーが残念な事になりウインブルドンに集中しようと思います。
通称ナダル打ちについて質問させてください。
最近トッププロがこの打ち方を多用して来ている様に思うのですが、数年後にはこの打ち方が基本になっている様な事があると思われますか?
ジュニアの選手達はこの打ち方を練習したりするんでしょうか?
またこの打ち方の弱点は何でしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/06/30 15:03
私の答えです。
通称ナダル打ちというのはたぶんフォアハンドで
フィニッシュを利き腕の肩上に持ってくる打ち方のことだと思います。
私が、シャラポワ打ちといっているものと同じだと思います。
シュテフィー・グラフは全部これでしたね。
もし、違っていたら教えてください。
これがナダルのその打ち方、動画と連続写真です。
基本的には、打点が遅れたときに使います。
打点が後ろになるため、フィニッシュも後ろになるのです。
打点が遅れると、身体の右側までスムーズに振り切れないので
左側の上にフィニッシュするのです。 (左利きの場合)
打点が遅れたときにこうすれば、無理に右側にフィニッシュするより
はるかに振りきりがよくなり、スピードアップします。
それと腕のスウィング自体はスムーズなので
肘、肩、手首を壊さずにすみます。
欠点は通常の(打点の)打ち方に比べ、スピードが出ないことです。
なぜかというとほとんど手打ちに近く、全身のパワーを使いきりにくいからです。
肩の線の回転量を先ほどの連続写真で見てください。
90度くらいしか回ってないでしょう。
次のナダルの普通の(打点の)打ち方と比べてみてください。
これがその動画と連続写真です。
この写真の範囲でも、180度くらいは回っています。
クレーのハードヒッターは、たいてい210度くらい回ります。
ナダルもこの後のコマがあればそのくらいまでいくと思います。
ですから、通称ナダル打ちやシャラポワ打ちは
標準的な打ち方にはならないと思います。
ただし、次の長所があるため
次善の策としてほとんどの選手が使うようになると思います。
その長所とは
遅れた打点でも取れるために守備範囲が広くなる。
回転量が多くなるのでムーンボールなどに便利。
腕だけで急激に打てるので打つ方向を隠した奇襲攻撃に使える。
この奇襲攻撃はウィンブルドンでシャラポワが
突然のダウンザラインエースを打つのに使います。
それ以外に男子ではパスのときに使ったりもします。
打点を低くしてサイドスピンを多くすれば
ブーメランスネークも打てるかもしれません。
ジュニアたちは練習しているのでしょうかということですが
日本では、たぶんほとんどしていないのではないでしょうか。
コーチでできる人が少ないのではないでしょうか。
日本のジュニアはまじめですから
コーチが教えなければやらないかもしれませんね。
ナダルの打ち方についてです。
以下が、そのコメント全文です。
サッカーが残念な事になりウインブルドンに集中しようと思います。
通称ナダル打ちについて質問させてください。
最近トッププロがこの打ち方を多用して来ている様に思うのですが、数年後にはこの打ち方が基本になっている様な事があると思われますか?
ジュニアの選手達はこの打ち方を練習したりするんでしょうか?
またこの打ち方の弱点は何でしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/06/30 15:03
私の答えです。
通称ナダル打ちというのはたぶんフォアハンドで
フィニッシュを利き腕の肩上に持ってくる打ち方のことだと思います。
私が、シャラポワ打ちといっているものと同じだと思います。
シュテフィー・グラフは全部これでしたね。
もし、違っていたら教えてください。
これがナダルのその打ち方、動画と連続写真です。
基本的には、打点が遅れたときに使います。
打点が後ろになるため、フィニッシュも後ろになるのです。
打点が遅れると、身体の右側までスムーズに振り切れないので
左側の上にフィニッシュするのです。 (左利きの場合)
打点が遅れたときにこうすれば、無理に右側にフィニッシュするより
はるかに振りきりがよくなり、スピードアップします。
それと腕のスウィング自体はスムーズなので
肘、肩、手首を壊さずにすみます。
欠点は通常の(打点の)打ち方に比べ、スピードが出ないことです。
なぜかというとほとんど手打ちに近く、全身のパワーを使いきりにくいからです。
肩の線の回転量を先ほどの連続写真で見てください。
90度くらいしか回ってないでしょう。
次のナダルの普通の(打点の)打ち方と比べてみてください。
これがその動画と連続写真です。
この写真の範囲でも、180度くらいは回っています。
クレーのハードヒッターは、たいてい210度くらい回ります。
ナダルもこの後のコマがあればそのくらいまでいくと思います。
ですから、通称ナダル打ちやシャラポワ打ちは
標準的な打ち方にはならないと思います。
ただし、次の長所があるため
次善の策としてほとんどの選手が使うようになると思います。
その長所とは
遅れた打点でも取れるために守備範囲が広くなる。
回転量が多くなるのでムーンボールなどに便利。
腕だけで急激に打てるので打つ方向を隠した奇襲攻撃に使える。
この奇襲攻撃はウィンブルドンでシャラポワが
突然のダウンザラインエースを打つのに使います。
それ以外に男子ではパスのときに使ったりもします。
打点を低くしてサイドスピンを多くすれば
ブーメランスネークも打てるかもしれません。
ジュニアたちは練習しているのでしょうかということですが
日本では、たぶんほとんどしていないのではないでしょうか。
コーチでできる人が少ないのではないでしょうか。
日本のジュニアはまじめですから
コーチが教えなければやらないかもしれませんね。
2010年06月21日
シャラポワ打ちは芝に強い
ウィンブルドンは芝コート
バウンドが低く、速いペースで滑って来るし、イレギュラーも多い。
そこで、有効なのがシャラポワ打ち。
頭の右側にフィニッシュする例のやつだ。
打点を遅らせて打てるし、短いスウィングの急加速なので
速いペースの打ち合いにも強い。
ここで、シャラポワ登場、といきたい所なのだが
365の連続写真にはシャラポワが不在。
それではと、お願いしたのが、エナン。
彼女の連続写真を見てください。
7コマ目くらいから、手前のほうに引っ張りながら
上にフィニッシュしているのがわかると思う。
実は、見た感じはそうなのだが
本当はもっと前に大事なポイントがある。
打点を遅らせて、少し後ろで取り
そのためにフィニッシュを上に抜けさせるのがこの打ち方なのだが
力としては、4コマ目くらいから、すでに腕で引っ張りにかかっている。
引っ張ることにより、ラケットヘッドを先行させ、面を打球方向に向ける。
又、引っ張ることにより、回転半径を小さくして、急加速。
5コマ目で一気にそこまで到達し、インパクト。
上に振り抜くことによるトップスピンと急加速による、思いがけないほどのスピード。
いきなりの抜き打ち的な奇襲効果もあり、有効なショットだ。
最後に腕を上に伸ばすことにより減速し、終了となる。
非常に腕の負担が大きいショットのように思いがちだが
実は、腕に関しては引っ張るだけの単純作業
それほど腕にきついショットではないのだ。
可憐な?、シャラポワやクライシュテルスが使っても
これを理由に、腕を壊したりはしていない。
引っ張り始めるタイミングを思い切って早めに取り
引っ張ることによる、加速を感じられるセンスの持ち主なら
そんなに難しくはない。
もうひとつのコツだが、上体を回転させて打つのではなく
むしろ回転を止めて腕打ちにすること。
ある程度横向きを残すことにより打点を後ろにできるわけで
回してしまったら右肩が前にでてきてかえって打ちにくくなる。
ナダルやクライシュテルスは上体を回しながら振り切ることもあるが
それには姿勢がまっすぐなことが条件だ。
コツをつかむまでは上体の回転は抑えたほうがいいと思う。
トップスピナーじゃないと使いにくいかもしれないが
深くすべるショットが来たり
ワイドに振られたときに役に立つ実用的なショットなのだ。
バウンドが低く、速いペースで滑って来るし、イレギュラーも多い。
そこで、有効なのがシャラポワ打ち。
頭の右側にフィニッシュする例のやつだ。
打点を遅らせて打てるし、短いスウィングの急加速なので
速いペースの打ち合いにも強い。
ここで、シャラポワ登場、といきたい所なのだが
365の連続写真にはシャラポワが不在。
それではと、お願いしたのが、エナン。
彼女の連続写真を見てください。
7コマ目くらいから、手前のほうに引っ張りながら
上にフィニッシュしているのがわかると思う。
実は、見た感じはそうなのだが
本当はもっと前に大事なポイントがある。
打点を遅らせて、少し後ろで取り
そのためにフィニッシュを上に抜けさせるのがこの打ち方なのだが
力としては、4コマ目くらいから、すでに腕で引っ張りにかかっている。
引っ張ることにより、ラケットヘッドを先行させ、面を打球方向に向ける。
又、引っ張ることにより、回転半径を小さくして、急加速。
5コマ目で一気にそこまで到達し、インパクト。
上に振り抜くことによるトップスピンと急加速による、思いがけないほどのスピード。
いきなりの抜き打ち的な奇襲効果もあり、有効なショットだ。
最後に腕を上に伸ばすことにより減速し、終了となる。
非常に腕の負担が大きいショットのように思いがちだが
実は、腕に関しては引っ張るだけの単純作業
それほど腕にきついショットではないのだ。
可憐な?、シャラポワやクライシュテルスが使っても
これを理由に、腕を壊したりはしていない。
引っ張り始めるタイミングを思い切って早めに取り
引っ張ることによる、加速を感じられるセンスの持ち主なら
そんなに難しくはない。
もうひとつのコツだが、上体を回転させて打つのではなく
むしろ回転を止めて腕打ちにすること。
ある程度横向きを残すことにより打点を後ろにできるわけで
回してしまったら右肩が前にでてきてかえって打ちにくくなる。
ナダルやクライシュテルスは上体を回しながら振り切ることもあるが
それには姿勢がまっすぐなことが条件だ。
コツをつかむまでは上体の回転は抑えたほうがいいと思う。
トップスピナーじゃないと使いにくいかもしれないが
深くすべるショットが来たり
ワイドに振られたときに役に立つ実用的なショットなのだ。
2010年06月18日
姿勢を保てないならランニングショット
昨日は伊豆高原の某所で
日本テニス事業協会の泊りがけイベントがあった。
無線LANでこの原稿をUPしようとしたが無い。
したがって、昨日のブログはお休みになってしまった。
さて、フォアハンド、クロスに打つにはのシリーズ
予定では最終だ。
ランニングショットの話だ。
まず比較にランニングショットじゃないやつ。
フォアにぎりぎりに走らされたがかろうじて姿勢が保てるときは
ありました、アンチッチの連続写真と動画。
これだけきつい状況なのに身体の軸をがんばって垂直に立てている。
ラケット面が正しくて、軸が垂直なら、空を飛びながらでも入るのだ。
右足で踏み切り、右足で着地することにより
上体をインパクト時、前向きにすることにも成功。
そしてネットに向かって右に飛ぶことの反動で、左(クロス)に振りぬく。
じゃあ、もう少し厳しいボールだとどうなるだろう。
身体の軸を垂直にしたままだったらとどかなくなる。
それでは、どんなに美しいフォームもただの空振り。
エナンの技を見せてもらおう。
これが彼女のランニングショット、連続写真と動画。
少し上体が打点のほうに傾いている
その甲斐あって、打点も少し遅れぎみだが何とか届いている。
この軸で上体を回転させたらアウトするだろう。
それを感知したエナンは、左足着地のランニングショットに切り替えた。
(本当は追いつく前に決めているのだが)
左足着地にすることにより上体が前向きに回転していくのを防いだのだ。
上体が回転しないのであれば軸は傾いていてもOK。
(回転がなければ軸とは言わないが)
腕のスウィングとラケット面だけがコントロールに利いてくる。
身体を使えない分、威力は少し落ちてしまうがコントロールには問題が残らないのだ。
打点が少し遅れ、後ろになった分は例のシャラポワ打ちで解消。
フィニッシュを頭の右に取っている。
右足踏み切り、左足着地。
だからランニングショットはこのフットワークを使うのだ。
日本テニス事業協会の泊りがけイベントがあった。
無線LANでこの原稿をUPしようとしたが無い。
したがって、昨日のブログはお休みになってしまった。
さて、フォアハンド、クロスに打つにはのシリーズ
予定では最終だ。
ランニングショットの話だ。
まず比較にランニングショットじゃないやつ。
フォアにぎりぎりに走らされたがかろうじて姿勢が保てるときは
ありました、アンチッチの連続写真と動画。
これだけきつい状況なのに身体の軸をがんばって垂直に立てている。
ラケット面が正しくて、軸が垂直なら、空を飛びながらでも入るのだ。
右足で踏み切り、右足で着地することにより
上体をインパクト時、前向きにすることにも成功。
そしてネットに向かって右に飛ぶことの反動で、左(クロス)に振りぬく。
じゃあ、もう少し厳しいボールだとどうなるだろう。
身体の軸を垂直にしたままだったらとどかなくなる。
それでは、どんなに美しいフォームもただの空振り。
エナンの技を見せてもらおう。
これが彼女のランニングショット、連続写真と動画。
少し上体が打点のほうに傾いている
その甲斐あって、打点も少し遅れぎみだが何とか届いている。
この軸で上体を回転させたらアウトするだろう。
それを感知したエナンは、左足着地のランニングショットに切り替えた。
(本当は追いつく前に決めているのだが)
左足着地にすることにより上体が前向きに回転していくのを防いだのだ。
上体が回転しないのであれば軸は傾いていてもOK。
(回転がなければ軸とは言わないが)
腕のスウィングとラケット面だけがコントロールに利いてくる。
身体を使えない分、威力は少し落ちてしまうがコントロールには問題が残らないのだ。
打点が少し遅れ、後ろになった分は例のシャラポワ打ちで解消。
フィニッシュを頭の右に取っている。
右足踏み切り、左足着地。
だからランニングショットはこのフットワークを使うのだ。
2010年06月16日
プロでは通常のクロス打ち
昨日は日本テニス事業協会主催のテニスプロデューサー限定研修会。
とてもいい話を聞くことができた。
どうゆう会社を作るかという話なのだが
私の心にすんなり収まり、いい予感が漂いだした。
懇親会では久しぶりに 『ためにならないブログ』 通称 『ためブロ』 さんとお会いし
テニス談義に花を咲かせた。
『ためブロ』 さんの今日のブログにその模様が書かれていたので
興味のある人はぜひ覗いてみてほしい。
さて、プロはどうやってクロスに打つかという本題。
ちなみにプロはほとんど動きながら打つ。
その動き方の話だ。
まずは体重移動の話から。
野球でホームランを打つとき体重移動を前の足で止め
その反動で強烈なスウィングをする。
前にも2度ほど使ったこの写真。
打球方向に押すのではなくむしろ逆というところに注目してほしい。
そこでフェデラー。
少し浅めのボールに対しベースライン内に踏み込んでのハードヒット。
その連続写真と動画を良く味わってほしい。
左足を踏み込んだところからだが
左、クロス方向に打つのに、身体は右側に動いていくのがわかる。
前方向への動きも止まっている。
つまりこの左足は乗っていく足ではなく、つっかい棒なのだ。
次に横に動く場合。
もっと激しく動いてほしいのだが写真が見つからない。
ただ、動かなくても打てそうな位置なのにあえて動きを使って打つことに注目。
再び、フェデラー。
オープンスタンスからのクロス打ち連続写真と動画。
やはり、体重を右に移動することにより
その反動で左に、クロス方向に打っている。
この余裕のある動きを見れば (どちらにでも動けそうなのに)
ほんのわずかだが、自然に右に動いていることが感じられるだろう。
実際、プロは余裕があるのにわざとぎりぎりに飛び込みざま
クロスに鋭角のショットを打ち込んだりする。
ヒューイットなどはほとんどこのフットワークで
左右対称、フォア、バックとも走りまくり、打ちまくりしている。
とてもいい話を聞くことができた。
どうゆう会社を作るかという話なのだが
私の心にすんなり収まり、いい予感が漂いだした。
懇親会では久しぶりに 『ためにならないブログ』 通称 『ためブロ』 さんとお会いし
テニス談義に花を咲かせた。
『ためブロ』 さんの今日のブログにその模様が書かれていたので
興味のある人はぜひ覗いてみてほしい。
さて、プロはどうやってクロスに打つかという本題。
ちなみにプロはほとんど動きながら打つ。
その動き方の話だ。
まずは体重移動の話から。
野球でホームランを打つとき体重移動を前の足で止め
その反動で強烈なスウィングをする。
前にも2度ほど使ったこの写真。
打球方向に押すのではなくむしろ逆というところに注目してほしい。
そこでフェデラー。
少し浅めのボールに対しベースライン内に踏み込んでのハードヒット。
その連続写真と動画を良く味わってほしい。
左足を踏み込んだところからだが
左、クロス方向に打つのに、身体は右側に動いていくのがわかる。
前方向への動きも止まっている。
つまりこの左足は乗っていく足ではなく、つっかい棒なのだ。
次に横に動く場合。
もっと激しく動いてほしいのだが写真が見つからない。
ただ、動かなくても打てそうな位置なのにあえて動きを使って打つことに注目。
再び、フェデラー。
オープンスタンスからのクロス打ち連続写真と動画。
やはり、体重を右に移動することにより
その反動で左に、クロス方向に打っている。
この余裕のある動きを見れば (どちらにでも動けそうなのに)
ほんのわずかだが、自然に右に動いていることが感じられるだろう。
実際、プロは余裕があるのにわざとぎりぎりに飛び込みざま
クロスに鋭角のショットを打ち込んだりする。
ヒューイットなどはほとんどこのフットワークで
左右対称、フォア、バックとも走りまくり、打ちまくりしている。
2010年06月15日
フォアハンドをクロスに続続編
今日はフォアハンドでクロス方向へ打つためのおせっかいなお話。
クロス方向へ振るためにはここへ引くはずだろ
というお話し。
ちゃんと絵で見せるべく、再度のトライ。
東戸塚松原テニススクールの藤田コーチに
フォアハンドのテイクバックをしてもらいました。
このテイクバックをネットから見たら
どっちへ打ってくると思いますか?
こちらから見て右側、クロスにパスが来そうですね。
そうです、クロスに打つ方角の反対側
この写真だと左奥にテイクバックしました。
そう 『犬が西向きゃ尾は東』
なんです。
クロスへ打つための構えなのですが
実は、もう少し引きたして、ラケットヘッドを遅らすと
逆クロスにも打てるのです。
この写真のタイミングで
最初からグリップが顔に隠れるくらいだったらどうでしょう?
クロスに打つのは苦しいのでダウンザラインにパスが来るでしょうね。
バックボレーに早く行きましょう。
いただきです。
クロスに打てるようにするにはさっきの構えです。
(引きすぎないこと)
しかも反対側にも変更可能。
(どちらにも打てると言う事です)
どちらのテイクバックが有効か言うまでもありません。
クロス方向へ振るためにはここへ引くはずだろ
というお話し。
ちゃんと絵で見せるべく、再度のトライ。
東戸塚松原テニススクールの藤田コーチに
フォアハンドのテイクバックをしてもらいました。
このテイクバックをネットから見たら
どっちへ打ってくると思いますか?
こちらから見て右側、クロスにパスが来そうですね。
そうです、クロスに打つ方角の反対側
この写真だと左奥にテイクバックしました。
そう 『犬が西向きゃ尾は東』
なんです。
クロスへ打つための構えなのですが
実は、もう少し引きたして、ラケットヘッドを遅らすと
逆クロスにも打てるのです。
この写真のタイミングで
最初からグリップが顔に隠れるくらいだったらどうでしょう?
クロスに打つのは苦しいのでダウンザラインにパスが来るでしょうね。
バックボレーに早く行きましょう。
いただきです。
クロスに打てるようにするにはさっきの構えです。
(引きすぎないこと)
しかも反対側にも変更可能。
(どちらにも打てると言う事です)
どちらのテイクバックが有効か言うまでもありません。
2010年06月13日
フォアハンドをクロスに続編
クロスに打つ方法について、『m』 さんから質問を頂きました。
以下がそのコメント全文です。
ちょっと長いなと思いましたが、切りにくいのでとりあえず全部コピー。
最近大盛況ですね。
質問する隙が無いほどです。
さてフォアのクロス打ちの話ですが
「レッスンでも、横向きすぎてクロスに打てない人、多いんですよね」
「大前提としてインパクトでクロス方向に向けること」
「自分が邪魔でクロス方向に振れない人がたくさんいます」
はい。そこなんです。そこを解説して欲しいんです。
良くスクールでセンターでレディし、フォア側遠めに球出しされてクロスに打たされるじゃないですか。
この状況はフォア側に走るから身体が横を向きます。
肩を入れて~とか言われるので余計にそうなります。
クロス方向はその向きに対して90度以上回転しないと身体がクロス方向を向きません。
この時のミソはどこにあるのかなと。
回り込むように走れとも言われますが、イマイチ実践的では無いような気がします。
「体重のかけ方の話もありますが今日のところは体重の移動方向の逆に飛びやすいとだけ言っておきます」
ここがミソではないですか?
後ろ足加重のまま、前足に体重を移動せず、一気に90度以上回転させる。場合によってはジャンプしても良い。
なんかそんな気がしていますがどうでしょうか?
投稿者 m 2010/06/13 01:23
私の答えです。
フォアハンドをクロスに打つ話を3つに分けたいと思います。
1つ目は、時間的に余裕がある、通常の状態からの打ち方。
2つ目は、右に走らされ、止まって打つ余裕はない場合。
プロの普通の打ち方 (退がりながら打つ場合もいっしょ、体重移動も重要)
3つ目は、右に走らされ、垂直な姿勢では届きそうにない場合。
(ランニングショット)
とりあえず今日は1つ目。
普通にクロスに打つにはどうするのか?
フォアハンド、基本的にインパクトで上体が前向きになります。
そしてクロス方向にラケットを振り出していきます。
ラケット面もクロス方向を向きます。
構えで横向きになりすぎ、インパクトで前を向くのに遅れるようですと
自分の左半身が邪魔になってクロス方向に振りぬきにくくなります。
ここで気にしておかなくてはいけないのですが
横向きが悪いというふうに思ってしまうと間違うかもしれないという事です。
実は、横向きになるのが遅いので
前に向いていくタイミングを逸してしまう人が圧倒的に多いのです。
ボールがバウンドするはるか前に横向きが終了して
前を向いていくタイミングを計っていなければなりません。
間に合いそうもないときは横を向かないことです。
もう一つは 『犬が西向きゃ尾は東』
力強いショットを打つためには
ワンピースのスウィングをクロス方向にする必要があります。
ワンピースといっているのは一つながりの滑らかなスウィングという意味です。
ですから、西に打ちたければ、東に引けという事です。
クロス方向に振り出せる位置にラケットを引かなければ一気のスウィングは出来ません。
充分なテイクバックをするべきですが
引きすぎるとクロスに振り出せなくなります。
どれくらいまで引くかは
クロスを意識しながら、ボールを想像し
テイクバックの大きさを変えて素振りしてみればすぐに分かると思います。
次に、『回り込むように走る』 入り方ですが
確かにベースライン近くでは実戦的ではないようですね。
浅いボールが来て、決めに行く時だけは意識すべきだと思います。
『エアーケイ』 をぶちかますには絶対に必要だと思います。
以下がそのコメント全文です。
ちょっと長いなと思いましたが、切りにくいのでとりあえず全部コピー。
最近大盛況ですね。
質問する隙が無いほどです。
さてフォアのクロス打ちの話ですが
「レッスンでも、横向きすぎてクロスに打てない人、多いんですよね」
「大前提としてインパクトでクロス方向に向けること」
「自分が邪魔でクロス方向に振れない人がたくさんいます」
はい。そこなんです。そこを解説して欲しいんです。
良くスクールでセンターでレディし、フォア側遠めに球出しされてクロスに打たされるじゃないですか。
この状況はフォア側に走るから身体が横を向きます。
肩を入れて~とか言われるので余計にそうなります。
クロス方向はその向きに対して90度以上回転しないと身体がクロス方向を向きません。
この時のミソはどこにあるのかなと。
回り込むように走れとも言われますが、イマイチ実践的では無いような気がします。
「体重のかけ方の話もありますが今日のところは体重の移動方向の逆に飛びやすいとだけ言っておきます」
ここがミソではないですか?
後ろ足加重のまま、前足に体重を移動せず、一気に90度以上回転させる。場合によってはジャンプしても良い。
なんかそんな気がしていますがどうでしょうか?
投稿者 m 2010/06/13 01:23
私の答えです。
フォアハンドをクロスに打つ話を3つに分けたいと思います。
1つ目は、時間的に余裕がある、通常の状態からの打ち方。
2つ目は、右に走らされ、止まって打つ余裕はない場合。
プロの普通の打ち方 (退がりながら打つ場合もいっしょ、体重移動も重要)
3つ目は、右に走らされ、垂直な姿勢では届きそうにない場合。
(ランニングショット)
とりあえず今日は1つ目。
普通にクロスに打つにはどうするのか?
フォアハンド、基本的にインパクトで上体が前向きになります。
そしてクロス方向にラケットを振り出していきます。
ラケット面もクロス方向を向きます。
構えで横向きになりすぎ、インパクトで前を向くのに遅れるようですと
自分の左半身が邪魔になってクロス方向に振りぬきにくくなります。
ここで気にしておかなくてはいけないのですが
横向きが悪いというふうに思ってしまうと間違うかもしれないという事です。
実は、横向きになるのが遅いので
前に向いていくタイミングを逸してしまう人が圧倒的に多いのです。
ボールがバウンドするはるか前に横向きが終了して
前を向いていくタイミングを計っていなければなりません。
間に合いそうもないときは横を向かないことです。
もう一つは 『犬が西向きゃ尾は東』
力強いショットを打つためには
ワンピースのスウィングをクロス方向にする必要があります。
ワンピースといっているのは一つながりの滑らかなスウィングという意味です。
ですから、西に打ちたければ、東に引けという事です。
クロス方向に振り出せる位置にラケットを引かなければ一気のスウィングは出来ません。
充分なテイクバックをするべきですが
引きすぎるとクロスに振り出せなくなります。
どれくらいまで引くかは
クロスを意識しながら、ボールを想像し
テイクバックの大きさを変えて素振りしてみればすぐに分かると思います。
次に、『回り込むように走る』 入り方ですが
確かにベースライン近くでは実戦的ではないようですね。
浅いボールが来て、決めに行く時だけは意識すべきだと思います。
『エアーケイ』 をぶちかますには絶対に必要だと思います。
2010年06月10日
つい深みにはまる
昨日、松原テニスクラブ印西でブログを書いていると
横の席から長迫マネージャーが声をかけてきた。
「ブログですか、よく続きますね」
「フォアをクロスに打てないという話なんだよ」
「レッスンでも、横向きすぎてクロスに打てない人、多いんですよね」
「ええっ、そういえばそうだよね」
クロス打ちということで、つい逆クロスとの対比で考えてしまう。
机の上で考えてしまうことの弊害が出てしまった。
急遽、UP直前に大前提というやつを追加。
『大前提としてインパクトでクロス方向に向けること (前向きになれること)』
『インパクトで前向きになる』
うちのスクールで当たり前の大原則
あまりにも当たり前で
話に出てこないという、『頭の大硬直化』
大いに反省させられた瞬間だった。
自分でも先日、プライベートレッスンでクロスに打てない人を矯正したばかり。
そのときはジュースコートのサイドライン外から球出しをした。
生徒さんはクロスにしか打ちようがなかった。
話も理屈もそれからだ。 (もちろんこれも理屈のひとつなのだが)
これからは、コートに立っているつもりでブログを書こう。
長迫君 ありがとう。
横の席から長迫マネージャーが声をかけてきた。
「ブログですか、よく続きますね」
「フォアをクロスに打てないという話なんだよ」
「レッスンでも、横向きすぎてクロスに打てない人、多いんですよね」
「ええっ、そういえばそうだよね」
クロス打ちということで、つい逆クロスとの対比で考えてしまう。
机の上で考えてしまうことの弊害が出てしまった。
急遽、UP直前に大前提というやつを追加。
『大前提としてインパクトでクロス方向に向けること (前向きになれること)』
『インパクトで前向きになる』
うちのスクールで当たり前の大原則
あまりにも当たり前で
話に出てこないという、『頭の大硬直化』
大いに反省させられた瞬間だった。
自分でも先日、プライベートレッスンでクロスに打てない人を矯正したばかり。
そのときはジュースコートのサイドライン外から球出しをした。
生徒さんはクロスにしか打ちようがなかった。
話も理屈もそれからだ。 (もちろんこれも理屈のひとつなのだが)
これからは、コートに立っているつもりでブログを書こう。
長迫君 ありがとう。
2010年06月09日
フォアをクロスに打つには
『継続は力なり』 さんから再度、質問をいただきました。
サーブをフォアのコーナーに打ち込むことに成功したようで何よりです。
コメントの全文はこちら
以下がクロス打ち質問の部分です。
それと、今までに何度か解説してもらっているのですが、
フォアハンド順クロスの打ち方のコツがあったら再度教えてもらえると
助かります。逆クロスは、簡単に打てるのですが順クロスは難しいです。
スピンがかけづらいです。ナダルやシャラポワのような、独楽回し打ち
をすればいいのでしょうか?
投稿者 継続は力なり 2010/06/08 15:03
私の答えです。
クロス、逆クロスの打ち分けですが
基本的な考え方は
まず、クロスに打てる人は逆クロスも打てる人です。
クロスに打てる面と、スウィング方向を作っておき。
そこから少しラケットヘッドを引き足し
上体もさらに開き気味にして逆クロスを打てるようにします。
ではクロスに戻ります。
大前提がひとつ。
大切なポイントは2つ。
大前提としてインパクトでクロス方向に向けること (前向きになれること)
自分が邪魔でクロス方向に振れない人がたくさんいます。
私の写真も前向きでしょう。
次に大切なポイントとして
まずは手首。
ラケットヘッドが遅れないように硬めます。
手首を緩め、先が遅れると、面が逆クロス方向を向きます。
これは逆クロスのコツです。
2つ目のポイントはスウィング方向。
クロス方向に振ること。
(そのためにはさっきの大前提、前向きになれること)
後ろに引きすぎるとクロス方向に振りにくくなります。
打球方向の反対側
横向きの構えの右前に引き、 (少し前向きのほうがいいが)
アウトサイドインを強調して、クロス方向に振り出します。
以上のクロスに打つ形を作れるなら
そこから逆クロスに変更することが可能
ということがわかるかと思います。
逆に、最初に逆クロスの形を作るとクロスに変更することは難しいのがわかると思います。
体重のかけ方の話もありますが
今日のところは
体重の移動方向の逆に飛びやすいとだけ言っておきます。
シャラポワやナダルの独楽回し打ちは
ウィンブルドンも近いので近日中にやりましょう。
ただこれはクロスに打つための技術ではありません。
シャラポワはこれでダウンザラインのエースを狙います。
サーブをフォアのコーナーに打ち込むことに成功したようで何よりです。
コメントの全文はこちら
以下がクロス打ち質問の部分です。
それと、今までに何度か解説してもらっているのですが、
フォアハンド順クロスの打ち方のコツがあったら再度教えてもらえると
助かります。逆クロスは、簡単に打てるのですが順クロスは難しいです。
スピンがかけづらいです。ナダルやシャラポワのような、独楽回し打ち
をすればいいのでしょうか?
投稿者 継続は力なり 2010/06/08 15:03
私の答えです。
クロス、逆クロスの打ち分けですが
基本的な考え方は
まず、クロスに打てる人は逆クロスも打てる人です。
クロスに打てる面と、スウィング方向を作っておき。
そこから少しラケットヘッドを引き足し
上体もさらに開き気味にして逆クロスを打てるようにします。
ではクロスに戻ります。
大前提がひとつ。
大切なポイントは2つ。
大前提としてインパクトでクロス方向に向けること (前向きになれること)
自分が邪魔でクロス方向に振れない人がたくさんいます。
私の写真も前向きでしょう。
次に大切なポイントとして
まずは手首。
ラケットヘッドが遅れないように硬めます。
手首を緩め、先が遅れると、面が逆クロス方向を向きます。
これは逆クロスのコツです。
2つ目のポイントはスウィング方向。
クロス方向に振ること。
(そのためにはさっきの大前提、前向きになれること)
後ろに引きすぎるとクロス方向に振りにくくなります。
打球方向の反対側
横向きの構えの右前に引き、 (少し前向きのほうがいいが)
アウトサイドインを強調して、クロス方向に振り出します。
以上のクロスに打つ形を作れるなら
そこから逆クロスに変更することが可能
ということがわかるかと思います。
逆に、最初に逆クロスの形を作るとクロスに変更することは難しいのがわかると思います。
体重のかけ方の話もありますが
今日のところは
体重の移動方向の逆に飛びやすいとだけ言っておきます。
シャラポワやナダルの独楽回し打ちは
ウィンブルドンも近いので近日中にやりましょう。
ただこれはクロスに打つための技術ではありません。
シャラポワはこれでダウンザラインのエースを狙います。
2010年06月08日
ナダルのフォアハンド
『ナダルの弟』 さんから質問をいただきました。
ちょっと長いコメントですが
削ってしまうとわからなくなりそうなのでそのままコピーしました。
以下がそのコメントです。
今回、ネットでテニスの情報を探していたらこのサイトに行き着きました。
内容の充実さがすごいと思いました。
これから、来ようと思います。
いきなりですが、個人的に思っている疑問があります。
それはナダルはウエスタン?のような厚い握りなのに
なぜ腕を棒のように伸ばして打つのか?です。
自分は中学の時軟式をやっていたのでウエスタングリップだったのですが、その時に脇はボール1個入るくらい開けるのがいいと言われたからです。(結果的に肘をたたんで?打つような打ち方をしていました。)
硬式に転向したのですが、ウエスタンで腕を伸ばすようなフォームに変えたほうがいいのか?と思っています。
腕を伸ばすメリットや特徴、など教えてほしいです。
もうひとつは説明しにくいのですが、ナダルのフォアを見ているとテークバックが終わってから手首を180度くらい回転させてそこからスイングをしているからです。
自分でやってみると確かにスピンはかかりやすいと思ったのですが
こういう打ち方もスピンをかけるためには取り入れた方がいいのでしょうか?軟式から転向したので打球がフラットドライブ?みたいな感じで
スピンの効いた球を打ちたいと思っています。
投稿者 ナダルの弟 2010/06/05 19:52
私の答えです。
昔は軟式のほうがトップスピンが多く、硬式はフラットでしたが
そういえば、現代のテニスは硬式のほうが圧倒的にスピン量が多いですね。
さてまずはナダルが腕を伸ばして打つ話。
これは私の仮説です。
通常ウェスタングリップで腕を曲げて打つ理由は
そのほうがスウィングスピードが速くなるためです。
回転半径を小さくしたほうが同じ運動量なら角速度は上がります。
以前、浅田真央さんのトリプルアクセルの写真で説明したことがありました。
腕を縮めるととスピンが早くなるのです。
ところが回転スピードをこれ以上あげられなければどうでしょう?
(しかも腕を伸ばしても同じスピードで振れるなら)
腕は伸ばしたほうがラケットヘッドのスピードは速くなりますよね。
腕力が無尽蔵にあるナダルはその領域に達しているのではないでしょうか。
普通の日本人男性ではご利益が薄いと思いますが
あなたがプロレスラー並みの腕力の持ち主ならお勧めです。
次に、脇にボール一個入れるようにというのは
脇を閉めて打てということだと思います。
こうすれば肘がたたまれ通常のスウィングの速いウェスタングリップになります。
低いボールに対しては、脇が閉まって、安定した面も作りやすくなるでしょう。
ただし、高い打点では打てません。
(腕を上げると脇が開いちゃいます)
軟式のボールは弾まないので、一般に打点は低めです。
硬式はバウンドしますので、プロは基本的に脇を空けます。
打点が低くなれば自然に脇が閉まります。
もしクラブレベルで、砂入り人工芝コートでしかプレーしないのであれば
基本的に脇が閉まっていても大きな欠点とはなりません。
最後にナダルが手首を180度も動かす話。
たぶんクレーコートでのプレーでテイクバック終了時
ラケット面を下に向けたまま前後にゆすっている状態を言っているのだと思います。
ラケットを振り出していくとき
ラケット面は下向きからだんだん起きていき
ほぼ垂直になってインパクトを迎えます。
トップスピンをかけるには、面がほぼ垂直の状態で下から上にこすり上げるわけです。
基本的にはアッパースウィングで打てばそうなるわけですが
そのスピン量をさらに増やすには、このラケット面を動きを大げさにすればいいわけです。
それの予行演習をテイクバックしたところでやっていると考えたらどうでしょう。
しかも面の向きに影響を与えないよう、ほぼ水平面でやっているわけです。
もちろんスウィングスピードを上げる効果もあると思います。
普通はちょっとためを作って勢いづけにするのですが
(フェデラーもやっています)
ナダルはやりすぎちゃったのでしょう。
ヒマのあるクレーコートではよくやるようですね。
ヒマのないハードコートでは少なくとも派手にはやらないと思います。
並みの腕力であれをやるとタイミングをはずすか、面の向きが変わるか、くらいが落ちです。
下手をすると肘をぶっ壊してしまうかもしれません。
フェデラーくらいで我慢したほうがいいと思います。
ちょっと長いコメントですが
削ってしまうとわからなくなりそうなのでそのままコピーしました。
以下がそのコメントです。
今回、ネットでテニスの情報を探していたらこのサイトに行き着きました。
内容の充実さがすごいと思いました。
これから、来ようと思います。
いきなりですが、個人的に思っている疑問があります。
それはナダルはウエスタン?のような厚い握りなのに
なぜ腕を棒のように伸ばして打つのか?です。
自分は中学の時軟式をやっていたのでウエスタングリップだったのですが、その時に脇はボール1個入るくらい開けるのがいいと言われたからです。(結果的に肘をたたんで?打つような打ち方をしていました。)
硬式に転向したのですが、ウエスタンで腕を伸ばすようなフォームに変えたほうがいいのか?と思っています。
腕を伸ばすメリットや特徴、など教えてほしいです。
もうひとつは説明しにくいのですが、ナダルのフォアを見ているとテークバックが終わってから手首を180度くらい回転させてそこからスイングをしているからです。
自分でやってみると確かにスピンはかかりやすいと思ったのですが
こういう打ち方もスピンをかけるためには取り入れた方がいいのでしょうか?軟式から転向したので打球がフラットドライブ?みたいな感じで
スピンの効いた球を打ちたいと思っています。
投稿者 ナダルの弟 2010/06/05 19:52
私の答えです。
昔は軟式のほうがトップスピンが多く、硬式はフラットでしたが
そういえば、現代のテニスは硬式のほうが圧倒的にスピン量が多いですね。
さてまずはナダルが腕を伸ばして打つ話。
これは私の仮説です。
通常ウェスタングリップで腕を曲げて打つ理由は
そのほうがスウィングスピードが速くなるためです。
回転半径を小さくしたほうが同じ運動量なら角速度は上がります。
以前、浅田真央さんのトリプルアクセルの写真で説明したことがありました。
腕を縮めるととスピンが早くなるのです。
ところが回転スピードをこれ以上あげられなければどうでしょう?
(しかも腕を伸ばしても同じスピードで振れるなら)
腕は伸ばしたほうがラケットヘッドのスピードは速くなりますよね。
腕力が無尽蔵にあるナダルはその領域に達しているのではないでしょうか。
普通の日本人男性ではご利益が薄いと思いますが
あなたがプロレスラー並みの腕力の持ち主ならお勧めです。
次に、脇にボール一個入れるようにというのは
脇を閉めて打てということだと思います。
こうすれば肘がたたまれ通常のスウィングの速いウェスタングリップになります。
低いボールに対しては、脇が閉まって、安定した面も作りやすくなるでしょう。
ただし、高い打点では打てません。
(腕を上げると脇が開いちゃいます)
軟式のボールは弾まないので、一般に打点は低めです。
硬式はバウンドしますので、プロは基本的に脇を空けます。
打点が低くなれば自然に脇が閉まります。
もしクラブレベルで、砂入り人工芝コートでしかプレーしないのであれば
基本的に脇が閉まっていても大きな欠点とはなりません。
最後にナダルが手首を180度も動かす話。
たぶんクレーコートでのプレーでテイクバック終了時
ラケット面を下に向けたまま前後にゆすっている状態を言っているのだと思います。
ラケットを振り出していくとき
ラケット面は下向きからだんだん起きていき
ほぼ垂直になってインパクトを迎えます。
トップスピンをかけるには、面がほぼ垂直の状態で下から上にこすり上げるわけです。
基本的にはアッパースウィングで打てばそうなるわけですが
そのスピン量をさらに増やすには、このラケット面を動きを大げさにすればいいわけです。
それの予行演習をテイクバックしたところでやっていると考えたらどうでしょう。
しかも面の向きに影響を与えないよう、ほぼ水平面でやっているわけです。
もちろんスウィングスピードを上げる効果もあると思います。
普通はちょっとためを作って勢いづけにするのですが
(フェデラーもやっています)
ナダルはやりすぎちゃったのでしょう。
ヒマのあるクレーコートではよくやるようですね。
ヒマのないハードコートでは少なくとも派手にはやらないと思います。
並みの腕力であれをやるとタイミングをはずすか、面の向きが変わるか、くらいが落ちです。
下手をすると肘をぶっ壊してしまうかもしれません。
フェデラーくらいで我慢したほうがいいと思います。
2010年06月04日
伊達さんのライジング
『時々左利きのO』 さんからコメントをいただきました。
時々左利きになるのは伊達さんと一緒ですね。
伊達さんはもともとが左利きなんだそうですが。
以下がそのコメント全文です。
いつもためになるブログ、楽しく拝見しています。
ところで全仏でのクルム伊達さん、惜しかったですね。ホント怪我さえなければ・・。しかしライジングショットは、益々磨きがかかっていましたね。
ライジングショットはより早いタイミングでボールを打ち返せて、相手に余裕を与えない等のメリットがあると思いますので、伊達さんのようにコンパクトなライジングを打ちたいのですが、何かコツがあればご教授願えないでしょうか?。
ボールがバウンドする瞬間を『パン』として、インパクトの瞬間を『パン』とすれば、『パパン』みたいなイメージで打つのでしょうか?。(なんのこっちゃ)
投稿者 時々左利きのO 2010/06/03 20:59
私の解説です。
足はほんとに残念でしたが、最高の活躍でしたね。
伊達さんが世界ランク4位に上がったころ
日本中の競技志向の女性が伊達さんしてました。
すばやく横向きになり、右斜め下にコンパクトに引いてのライジング。
ライジングというと早いテンポで打つため忙しいイメージがあります。
ですから、時々左利きのO さんのおっしゃるように
『ババン』 と忙しくなりがちです。
ところがそんなに急いではだめなのです。
私のリズム? に対するイメージは、『スー ウッ』
1,2の、3の大げさスウィングが3拍子
錦織君のような速いテンポの2拍子に対し
『スー ウッ』 の無拍子
とテニスジャーナルの解説では言っていました。
早めに構え
『スー』 とバウンド後の上がってくるボールに対し前進
その姿勢のまま、『ウッ』 とインパクト。
次の動画で感じてみてください。
2009年ウィンブルドン、ウォズニアッキとの対戦です。
最初のポイントはドライブボレーですが
まるっきり、ライジングと同じタイミングの取り方です。
ウィンブルドンで早めに構えるのは難しいので
その部分は私の話と少し合わないポイントが多いかもしれません。
おヒマな方は、ハードコートのものを探してみてください。
練習法ですが
まずは、ボールを想像して素振りです。
早く構え、『スー ウッ』 と言いながら振ってみてください。
このリズムに入り込めれば、案外簡単にできると思いますよ。
時々左利きになるのは伊達さんと一緒ですね。
伊達さんはもともとが左利きなんだそうですが。
以下がそのコメント全文です。
いつもためになるブログ、楽しく拝見しています。
ところで全仏でのクルム伊達さん、惜しかったですね。ホント怪我さえなければ・・。しかしライジングショットは、益々磨きがかかっていましたね。
ライジングショットはより早いタイミングでボールを打ち返せて、相手に余裕を与えない等のメリットがあると思いますので、伊達さんのようにコンパクトなライジングを打ちたいのですが、何かコツがあればご教授願えないでしょうか?。
ボールがバウンドする瞬間を『パン』として、インパクトの瞬間を『パン』とすれば、『パパン』みたいなイメージで打つのでしょうか?。(なんのこっちゃ)
投稿者 時々左利きのO 2010/06/03 20:59
私の解説です。
足はほんとに残念でしたが、最高の活躍でしたね。
伊達さんが世界ランク4位に上がったころ
日本中の競技志向の女性が伊達さんしてました。
すばやく横向きになり、右斜め下にコンパクトに引いてのライジング。
ライジングというと早いテンポで打つため忙しいイメージがあります。
ですから、時々左利きのO さんのおっしゃるように
『ババン』 と忙しくなりがちです。
ところがそんなに急いではだめなのです。
私のリズム? に対するイメージは、『スー ウッ』
1,2の、3の大げさスウィングが3拍子
錦織君のような速いテンポの2拍子に対し
『スー ウッ』 の無拍子
とテニスジャーナルの解説では言っていました。
早めに構え
『スー』 とバウンド後の上がってくるボールに対し前進
その姿勢のまま、『ウッ』 とインパクト。
次の動画で感じてみてください。
2009年ウィンブルドン、ウォズニアッキとの対戦です。
最初のポイントはドライブボレーですが
まるっきり、ライジングと同じタイミングの取り方です。
ウィンブルドンで早めに構えるのは難しいので
その部分は私の話と少し合わないポイントが多いかもしれません。
おヒマな方は、ハードコートのものを探してみてください。
練習法ですが
まずは、ボールを想像して素振りです。
早く構え、『スー ウッ』 と言いながら振ってみてください。
このリズムに入り込めれば、案外簡単にできると思いますよ。
2010年05月31日
フォアで回内、回外を使うか?
『ねこ』 さんからコメントをいただきました。
1つ目はフォアハンドの説明になぜ回内、回外が出てこないのか、というもの。
2つ目はバックハンドのリーチについてです。
2つはちょっと多いので今日はフォアハンドについて。
以下がそのコメントのフォアハンド部分です。
ところで、このブログを読ませて頂いて気になったのですが、サーブについては回内・回外などについて説明していらっしゃいます。ところが、フォアの回内・回外のさせ方などについて、あまり説明がないのは何故なのでしょうか。
標準的な引き方として示しておられるモデルでも、少なくとも回外を伴わないとボールは打てませんので、どこで回外させるかは割と大事な気がするのですが。
またロディックのように肘をあけてセットアップする打ち方については外旋も(セットアップ時に内旋しますので)説明に値すると思うのですが、いかがでしょう。
私の考えです。
サーブは外旋→内旋、回外→回内という動きが動作の中心であり
フォアハンドでは肩を中心とした腕全体の振り子スウィングと上体の回転が動作の中心だからです。
そして、その振り子スウィングで面を安定させるためには
外旋→内旋、回外→回内というような
ラケット面の向きを変化させる動作をなるべくしないというのが私の理屈の肝だからです。
フォアハンドではふかさないで試合で安定して打っていける
ということが重要でほとんどのアマチュアがこれで悩んでいます。
プロはこの面の変化をさせないので安心して打っているのです。
確かにロディックのように肘を上げて、テイクバックで内旋させるプロはいると思います。
この場合、振り出しのところで若干、外旋して、プラマイゼロになっていると思います。
ただ、それを実現する感覚としては、『面を保っている』ということだけだと思います。
それに対し、外旋させてテイクバックするプロは特に男子にはほとんどいません。
外旋させると面が上を向いてしまうからです。
先日デルポトロのフォアの話をしました。
彼が外旋して面を上向きになるように引くからです。
これは他のプロには見られないことだから話題になったのです。
私がレッスンで矯正する方の9割くらいがこの人たちです。
顔の前を横切って、外旋してのテイクバック
ネットで困る人はいません、どの人もアウト。
これは絶対にやめたほうがいいと思います。
また、「標準的な引き方として示しておられるモデルでも
少なくとも回外を伴わないとボールは打てませんので・・・」
とのことですが
私の標準的なモデルでは一切、回外しませんのでなにかの誤解ではないでしょうか。
プロはしません。
スジガネ君というのを製作したのも
そのような余計な動作をしなくてもプロのスウィングができる
ということを示すためです。
さて、内旋ですが、これは唯一、使います。
ワイパースウィングでフィニッシュするためには内旋します。
しなければワイパーになりません。
ワイパーの場合は面が変わりませんので安定度に影響しないわけです。
最後に、これはナイショですが、フェデラーやナダルなどのハードヒッターは
インパクト付近からフィニッシュにかけて回内させる場合があります。
徐々に面をかぶしていくわけです。
これはハードヒットするときだけで
ボールとラケットの相対速度が100Km/hくらいになると
面がかぶさっていっても安定度に与える影響が少ないからでしょう。
これは上達し、自分のフォアハンドに自信が出てくれば
モアパワーを求めて自然にやることだと思います。
わざわざはやらないほうがいいと思います。
1つ目はフォアハンドの説明になぜ回内、回外が出てこないのか、というもの。
2つ目はバックハンドのリーチについてです。
2つはちょっと多いので今日はフォアハンドについて。
以下がそのコメントのフォアハンド部分です。
ところで、このブログを読ませて頂いて気になったのですが、サーブについては回内・回外などについて説明していらっしゃいます。ところが、フォアの回内・回外のさせ方などについて、あまり説明がないのは何故なのでしょうか。
標準的な引き方として示しておられるモデルでも、少なくとも回外を伴わないとボールは打てませんので、どこで回外させるかは割と大事な気がするのですが。
またロディックのように肘をあけてセットアップする打ち方については外旋も(セットアップ時に内旋しますので)説明に値すると思うのですが、いかがでしょう。
私の考えです。
サーブは外旋→内旋、回外→回内という動きが動作の中心であり
フォアハンドでは肩を中心とした腕全体の振り子スウィングと上体の回転が動作の中心だからです。
そして、その振り子スウィングで面を安定させるためには
外旋→内旋、回外→回内というような
ラケット面の向きを変化させる動作をなるべくしないというのが私の理屈の肝だからです。
フォアハンドではふかさないで試合で安定して打っていける
ということが重要でほとんどのアマチュアがこれで悩んでいます。
プロはこの面の変化をさせないので安心して打っているのです。
確かにロディックのように肘を上げて、テイクバックで内旋させるプロはいると思います。
この場合、振り出しのところで若干、外旋して、プラマイゼロになっていると思います。
ただ、それを実現する感覚としては、『面を保っている』ということだけだと思います。
それに対し、外旋させてテイクバックするプロは特に男子にはほとんどいません。
外旋させると面が上を向いてしまうからです。
先日デルポトロのフォアの話をしました。
彼が外旋して面を上向きになるように引くからです。
これは他のプロには見られないことだから話題になったのです。
私がレッスンで矯正する方の9割くらいがこの人たちです。
顔の前を横切って、外旋してのテイクバック
ネットで困る人はいません、どの人もアウト。
これは絶対にやめたほうがいいと思います。
また、「標準的な引き方として示しておられるモデルでも
少なくとも回外を伴わないとボールは打てませんので・・・」
とのことですが
私の標準的なモデルでは一切、回外しませんのでなにかの誤解ではないでしょうか。
プロはしません。
スジガネ君というのを製作したのも
そのような余計な動作をしなくてもプロのスウィングができる
ということを示すためです。
さて、内旋ですが、これは唯一、使います。
ワイパースウィングでフィニッシュするためには内旋します。
しなければワイパーになりません。
ワイパーの場合は面が変わりませんので安定度に影響しないわけです。
最後に、これはナイショですが、フェデラーやナダルなどのハードヒッターは
インパクト付近からフィニッシュにかけて回内させる場合があります。
徐々に面をかぶしていくわけです。
これはハードヒットするときだけで
ボールとラケットの相対速度が100Km/hくらいになると
面がかぶさっていっても安定度に与える影響が少ないからでしょう。
これは上達し、自分のフォアハンドに自信が出てくれば
モアパワーを求めて自然にやることだと思います。
わざわざはやらないほうがいいと思います。
2010年05月21日
高めの打点を想定
今日は下川井テニスクラブでリトルクラスのレッスンの日。
レッスン後に若手女性会員のバリバリお姉さんとラリーした。
本格派フルスウィングなのでなかなか相手がいなかったようだ。
ところが
低めのボールはうまいのだが、打点が高くなるとアウトが多い。
高い打点のときに
腕を回外し面が少し上向きになるような引き方だったので
面が下向きになるような引き方をアドバイス。
まあ、これは定番のメニュー。
だいぶ入るようになってきたが
突然高い打点になるとやはりアウトする。
構え全体が低く、低いボールに合わせている。
高いボールがくるとスウィングが上向きになり
上に打ってしまうことになる。
そこで
高めのボールを想定して構え
低いときに修正するようにアドバイス。
だいぶ安定するようになった。
これはトップスピン系の人は大抵が経験有りだと思うが
ボールがイレギュラーし
打点が突然低くなったのは対処できる。
後ろでループするラケットの下げ方を多めにすればすんじゃう。
逆に、低めに構えておいて、上に修正するのは
少し難しいのだ。
だから打点は少し高めを想定しておくのだ。
その後、オーナーにタケノコをご馳走になった。
会員の皆さんとテニス談義に花を咲かせながらいただく。
今年最後のタケノコだそうだ。
しまった、食べ物の写真がブログの定番なのに
写真撮るの忘れた。
レッスン後に若手女性会員のバリバリお姉さんとラリーした。
本格派フルスウィングなのでなかなか相手がいなかったようだ。
ところが
低めのボールはうまいのだが、打点が高くなるとアウトが多い。
高い打点のときに
腕を回外し面が少し上向きになるような引き方だったので
面が下向きになるような引き方をアドバイス。
まあ、これは定番のメニュー。
だいぶ入るようになってきたが
突然高い打点になるとやはりアウトする。
構え全体が低く、低いボールに合わせている。
高いボールがくるとスウィングが上向きになり
上に打ってしまうことになる。
そこで
高めのボールを想定して構え
低いときに修正するようにアドバイス。
だいぶ安定するようになった。
これはトップスピン系の人は大抵が経験有りだと思うが
ボールがイレギュラーし
打点が突然低くなったのは対処できる。
後ろでループするラケットの下げ方を多めにすればすんじゃう。
逆に、低めに構えておいて、上に修正するのは
少し難しいのだ。
だから打点は少し高めを想定しておくのだ。
その後、オーナーにタケノコをご馳走になった。
会員の皆さんとテニス談義に花を咲かせながらいただく。
今年最後のタケノコだそうだ。
しまった、食べ物の写真がブログの定番なのに
写真撮るの忘れた。
2010年05月12日
風の日は得意だ その2
先日、風の日にエラーしないためには
アガシのように、最後まで足を動かし
最後の踏ん張り足を決める瞬間だけ止まるという話をした。
なるべく最後まで動かすというのは理屈でわかっても
現実の段取りがわからなければ実行できない。
今日はそれ、現実に段取りできるようにイメージを作ろう。
フォアハンドをオープンスタンスで打つ場合
軸足の右足をいつ決めて踏ん張るのかということがそのポイントになる。
実際のアガシのショットを見て,いただいちゃう。
これがアガシのフォアハンド連続写真。
3コマ目では構え終わり、振りはじめるところだが、まだ右足は浮いている。
4コマ目で着地。
5コマ目でひざが一番曲がっている。
6コマ目、7コマ目とひざが伸びていき
8コマ目の直後にインパクト。
9コマ目では右足がコート面から離れている。
8コマ目でもかかとは離れており、ほぼジャンプ状態になってインパクトを迎えている。
ダッ、ダ、ダ、ダ、ダ、グウッ、バシッ。
とゆうふうに、フットワークを表現したが
ダッ、ダ、ダ、ダ、は位置決めとタイミングあわせ。
アガシで言えば、1コマ目、2コマ目がそれ。
3コマ目から5コマ目が最後の、ダ、で軸足を決め
6コマ目から7コマ目まで、グウッ、と踏ん張ってひざを伸ばす。
そして、バシッ、というのが8コマ目、9コマ目のインパクトだ。
これくらい、足を動かし、ステップして打てば
かなりいろいろな変化に対応できるし
常に垂直な姿勢もキープしやすい。
ぜひアガシの連続写真と私の文章を並べて
比較しながら読んでみてほしい。
そしてその後で上の動画で動きを見ながら
頭の中で、ハードヒットして、アガシになりきる。
アガシはいつもこうしているので
風の日もイレギュラーバウンドも気にせずに打てるのだ。
しかし ダッ、だ、グウッ、だと
書く方も訳がわからなくなりそうだが
読むほうも大変。
アガシのように、最後まで足を動かし
最後の踏ん張り足を決める瞬間だけ止まるという話をした。
なるべく最後まで動かすというのは理屈でわかっても
現実の段取りがわからなければ実行できない。
今日はそれ、現実に段取りできるようにイメージを作ろう。
フォアハンドをオープンスタンスで打つ場合
軸足の右足をいつ決めて踏ん張るのかということがそのポイントになる。
実際のアガシのショットを見て,いただいちゃう。
これがアガシのフォアハンド連続写真。
3コマ目では構え終わり、振りはじめるところだが、まだ右足は浮いている。
4コマ目で着地。
5コマ目でひざが一番曲がっている。
6コマ目、7コマ目とひざが伸びていき
8コマ目の直後にインパクト。
9コマ目では右足がコート面から離れている。
8コマ目でもかかとは離れており、ほぼジャンプ状態になってインパクトを迎えている。
ダッ、ダ、ダ、ダ、ダ、グウッ、バシッ。
とゆうふうに、フットワークを表現したが
ダッ、ダ、ダ、ダ、は位置決めとタイミングあわせ。
アガシで言えば、1コマ目、2コマ目がそれ。
3コマ目から5コマ目が最後の、ダ、で軸足を決め
6コマ目から7コマ目まで、グウッ、と踏ん張ってひざを伸ばす。
そして、バシッ、というのが8コマ目、9コマ目のインパクトだ。
これくらい、足を動かし、ステップして打てば
かなりいろいろな変化に対応できるし
常に垂直な姿勢もキープしやすい。
ぜひアガシの連続写真と私の文章を並べて
比較しながら読んでみてほしい。
そしてその後で上の動画で動きを見ながら
頭の中で、ハードヒットして、アガシになりきる。
アガシはいつもこうしているので
風の日もイレギュラーバウンドも気にせずに打てるのだ。
しかし ダッ、だ、グウッ、だと
書く方も訳がわからなくなりそうだが
読むほうも大変。
2010年03月21日
手首は動かすのか?
『以前にエルボー』 さんから、質問のコメントを頂きました。
以下がそのコメントです。
手首を固定についてもう一度教えてください。
www.youtube.com/watch?v=4obcWquk3ok
(入力できなかったのではじめの部分を消しています)
この動画のはじめのフェデラーを見ると、
手首を意識的に動かしていないにしろ、かなり動いているように見えます。
これは上腕などの動きのために、このように見えるのでしょうか?
わたし自身はブログを参考に手首固定で現在やっており、上手くいっているのですが、やはり気になってしまいました。
投稿者 以前にエルボー 2010/03/20 17:57
私の答えです。
この動画を見ますと
手のひらを左右に動かす方向にかなり動いています。
フェデラーはラリーでは、いつもこうです。
ただし腕をひねる方向、回内や回外はしていませんね。
先日、1ヶ月くらい前でしょうか
マレーのラケットヘッドを意図的に引かないで打つテイクバックの時と同じ考え方だと思います。
2月16日と17日のブログでした。
参考に見てください。
ラケットヘッドの動きはじめを遅らせることにより
スウィングスピードを上げているのです。
2月16日に、『昔の鉄道加速説』 と命名した奴。
結論を言ってしまうと
「回内や回外をしなければ、動かしても大丈夫」 です。
使った方がスウィングスピードは上がります。
一般に、クレーコートプレーヤーの方が使います。
たぶんナダルの使い方が一番多いような気がします。
ハードコートプレーヤーは少し控えめな傾向があり
特にサービスリターンでは最小限になります。
ボールが重く、面がぶれる可能性の高い場合のショットの方が使いにくいのでしょう。
特に、ラケット面の中央を外してしまったとき、面がぶれやすくなります。
現象面はそうゆうことですが、実用面ではどうしましょう。
ラケットヘッドのの引きををどれくらい遅らすか?
どれくらい手首を緩めるか?
という事なのですが
1つ目の答えとしては
何もしない。
多かれ少なかれ、勝手にやることなので
意図的には何もしないというもの。
2つ目の答えとしては
意図的に少しやってみる。
ただし、面の向きを一定に保つことの方をより重要視しておくこと。
手首を緩めすぎると、前腕のひねりを誘発し
不安定になり、とっちらかりますので要注意。
手首を緩めるといっても、現実にはかなり固めていると思った方がいいと思います。
相当固めていると思っても
生身の腕はそれなりに動きます、しなります。
当然、1つ目のほうが安全策、2つ目のほうがリスキーです。
自分が 『危険な男』 でありたいのか、『安全運転の人』 なのか?
最後は趣味の問題ではないでしょうか。
もちろん、『危険な女』 もアリだと思います。
私自身は性格が控えめですので
フルスウィングの安全運転を常に心がけています。
以下がそのコメントです。
手首を固定についてもう一度教えてください。
www.youtube.com/watch?v=4obcWquk3ok
(入力できなかったのではじめの部分を消しています)
この動画のはじめのフェデラーを見ると、
手首を意識的に動かしていないにしろ、かなり動いているように見えます。
これは上腕などの動きのために、このように見えるのでしょうか?
わたし自身はブログを参考に手首固定で現在やっており、上手くいっているのですが、やはり気になってしまいました。
投稿者 以前にエルボー 2010/03/20 17:57
私の答えです。
この動画を見ますと
手のひらを左右に動かす方向にかなり動いています。
フェデラーはラリーでは、いつもこうです。
ただし腕をひねる方向、回内や回外はしていませんね。
先日、1ヶ月くらい前でしょうか
マレーのラケットヘッドを意図的に引かないで打つテイクバックの時と同じ考え方だと思います。
2月16日と17日のブログでした。
参考に見てください。
ラケットヘッドの動きはじめを遅らせることにより
スウィングスピードを上げているのです。
2月16日に、『昔の鉄道加速説』 と命名した奴。
結論を言ってしまうと
「回内や回外をしなければ、動かしても大丈夫」 です。
使った方がスウィングスピードは上がります。
一般に、クレーコートプレーヤーの方が使います。
たぶんナダルの使い方が一番多いような気がします。
ハードコートプレーヤーは少し控えめな傾向があり
特にサービスリターンでは最小限になります。
ボールが重く、面がぶれる可能性の高い場合のショットの方が使いにくいのでしょう。
特に、ラケット面の中央を外してしまったとき、面がぶれやすくなります。
現象面はそうゆうことですが、実用面ではどうしましょう。
ラケットヘッドのの引きををどれくらい遅らすか?
どれくらい手首を緩めるか?
という事なのですが
1つ目の答えとしては
何もしない。
多かれ少なかれ、勝手にやることなので
意図的には何もしないというもの。
2つ目の答えとしては
意図的に少しやってみる。
ただし、面の向きを一定に保つことの方をより重要視しておくこと。
手首を緩めすぎると、前腕のひねりを誘発し
不安定になり、とっちらかりますので要注意。
手首を緩めるといっても、現実にはかなり固めていると思った方がいいと思います。
相当固めていると思っても
生身の腕はそれなりに動きます、しなります。
当然、1つ目のほうが安全策、2つ目のほうがリスキーです。
自分が 『危険な男』 でありたいのか、『安全運転の人』 なのか?
最後は趣味の問題ではないでしょうか。
もちろん、『危険な女』 もアリだと思います。
私自身は性格が控えめですので
フルスウィングの安全運転を常に心がけています。
2010年03月15日
左に振るには右に引く
犬が西向きゃ尾は東
当然こうなるわけで
犬が無理な姿勢をしない限り、頭とシッポは逆向きになります。
フォアハンドもこんなふうに単純に考えたほうがいいと思います。
フォアハンドを打つときに
どうも、打球方向に向かってスウィングしなければいけないと思っている人が多いようです。
薄いグリップでフラットに打つことを前提とすれば、当然そのとおりなのですが
現代のトップスピン系の技術では
スウィングは右から左、アウトサイドインです。
昨日の松原テニスクラブ印西での会員のYさんへのアドバイスも
今日のジュニアレッスンの課題も
なんとなんと、こればかりが多いような気がしているのです。
当然、打球方向へのスウィングを前提にすると
このフィニッシュは腕に無理がかかると思ってしまう方も多いわけです。
でも私の腕はまだ大丈夫なようです。
それは途中からスウィングの向きを変えて打っているわけではないからです。
逆にこの位置にフィニッシュできているときが一番腕が楽なときなのです。
このフィニッシュに合うテイクバックはどこなんでしょう?
そう、身体の左にフィニッシュするのですから
右に引けばいいのです。
こうゆう方向のスウィングです。
何度も使った写真で恐縮ですが
わかりやすいのでご勘弁を。
当然右から左
モダンな言い方をするとアウトサイドインのスウィングをする訳ですが
もうひとつ追加すると
しっかり上体を前向きにしなくてはなりません。
そうしないと自分の左半身が邪魔で振りにくくなってしまうのです。
スウィング方向と打球方向が違うのは感覚的に難しいですし
全身を使ってハードヒットする人ばかりではありませんので
一般のアマチュアプレーヤーで
余裕を持ってゆっくりテニスをする人は
こうでなくてもいいと思います。
ただ、ジュニアや学生さん、自称ハードヒッターの皆さんにはぜひ
右から左に振りぬくテニスをベースにしてほしいと思います。
当然こうなるわけで
犬が無理な姿勢をしない限り、頭とシッポは逆向きになります。
フォアハンドもこんなふうに単純に考えたほうがいいと思います。
フォアハンドを打つときに
どうも、打球方向に向かってスウィングしなければいけないと思っている人が多いようです。
薄いグリップでフラットに打つことを前提とすれば、当然そのとおりなのですが
現代のトップスピン系の技術では
スウィングは右から左、アウトサイドインです。
昨日の松原テニスクラブ印西での会員のYさんへのアドバイスも
今日のジュニアレッスンの課題も
なんとなんと、こればかりが多いような気がしているのです。
当然、打球方向へのスウィングを前提にすると
このフィニッシュは腕に無理がかかると思ってしまう方も多いわけです。
でも私の腕はまだ大丈夫なようです。
それは途中からスウィングの向きを変えて打っているわけではないからです。
逆にこの位置にフィニッシュできているときが一番腕が楽なときなのです。
このフィニッシュに合うテイクバックはどこなんでしょう?
そう、身体の左にフィニッシュするのですから
右に引けばいいのです。
こうゆう方向のスウィングです。
何度も使った写真で恐縮ですが
わかりやすいのでご勘弁を。
当然右から左
モダンな言い方をするとアウトサイドインのスウィングをする訳ですが
もうひとつ追加すると
しっかり上体を前向きにしなくてはなりません。
そうしないと自分の左半身が邪魔で振りにくくなってしまうのです。
スウィング方向と打球方向が違うのは感覚的に難しいですし
全身を使ってハードヒットする人ばかりではありませんので
一般のアマチュアプレーヤーで
余裕を持ってゆっくりテニスをする人は
こうでなくてもいいと思います。
ただ、ジュニアや学生さん、自称ハードヒッターの皆さんにはぜひ
右から左に振りぬくテニスをベースにしてほしいと思います。
2010年03月10日
ボールをネットしないためには
『エアけい』 さんからフォアハンドの質問をいただきました。
以下がコメントの全文です。
追伸というのは、2通いただき、こちらのほうが2通目だからなのです。
追伸:少し前の話ですが、12月1日の講習会に参加させていただきました。あれからフォアがかなり安定するようになり、以前負けていた相手にもリベンジを果たすことができました。ありがとうございます。
ただ、安定感は増しましたが、なぜか以前よりも少し弾道が低くなったので(結構ネットスレスレ)、多少のブレでネットにかかることが最近の悩みです。
弾道を高くする(ナダルほどじゃないですよ)コツがあれば併せてご教示ください。
投稿者 エアけい 2010/03/07 13:17
私の返事です。
私の講習会に来たということは
「ラケット面が上に向くように引いていたのを、下向きに変えた」 のでしょうね。
この引き方は、ボールを安定した高さに打つのが目的です。
もちろん、そうすればボールは浮かなくなりますので
お悩みの症状はよく理解できます。
当然そうなるのです。
さて上に打つにはどうしたらいいでしょう?
そう、上に向かって振るのです。
振り出しでラケットヘッドを下げ(腕全体で)
下からボールを捕らえれば、ボールは上にあがります。
しかし、お名前が 『エアけい』 さんというくらいですから
あなたは、よっぽど上から叩くのが好きな人なんだと思います。
そこで、2種類のボールを打つようにしましょう。
1つ目は普段着用の 『ウルトラループトップスピン』
ワイパースウィングで回転をかけるといいのです。
もう少し、臨場感のある写真を見たい人は、この連続写真
フェデラーのいつものトップスピンショットです。
ラケットヘッドを下ろして
アッパースウィングで上に向かって捕らえているのがわかると思います。
もちろんフィニッシュは上体の左横です。
2つ目はいつもの 『エアけい』
別に高くは飛び上らなくていいですから
余裕のある、高い打点の時だけ、ラケットヘッドを落とさずにフラットショットです。
高い打点のフラット、今日のお勧めはこの連続写真
教科書のような高い打点のフラット打ち、アガシです。
垂直な姿勢から
ラケットヘッドを下げないで
上から叩き込んでいるのがよくわかると思います。
まあこちらはやっているのでしょうから
ぜひ、下から打つトップスピンの方もやってみてください。
以下がコメントの全文です。
追伸というのは、2通いただき、こちらのほうが2通目だからなのです。
追伸:少し前の話ですが、12月1日の講習会に参加させていただきました。あれからフォアがかなり安定するようになり、以前負けていた相手にもリベンジを果たすことができました。ありがとうございます。
ただ、安定感は増しましたが、なぜか以前よりも少し弾道が低くなったので(結構ネットスレスレ)、多少のブレでネットにかかることが最近の悩みです。
弾道を高くする(ナダルほどじゃないですよ)コツがあれば併せてご教示ください。
投稿者 エアけい 2010/03/07 13:17
私の返事です。
私の講習会に来たということは
「ラケット面が上に向くように引いていたのを、下向きに変えた」 のでしょうね。
この引き方は、ボールを安定した高さに打つのが目的です。
もちろん、そうすればボールは浮かなくなりますので
お悩みの症状はよく理解できます。
当然そうなるのです。
さて上に打つにはどうしたらいいでしょう?
そう、上に向かって振るのです。
振り出しでラケットヘッドを下げ(腕全体で)
下からボールを捕らえれば、ボールは上にあがります。
しかし、お名前が 『エアけい』 さんというくらいですから
あなたは、よっぽど上から叩くのが好きな人なんだと思います。
そこで、2種類のボールを打つようにしましょう。
1つ目は普段着用の 『ウルトラループトップスピン』
ワイパースウィングで回転をかけるといいのです。
もう少し、臨場感のある写真を見たい人は、この連続写真
フェデラーのいつものトップスピンショットです。
ラケットヘッドを下ろして
アッパースウィングで上に向かって捕らえているのがわかると思います。
もちろんフィニッシュは上体の左横です。
2つ目はいつもの 『エアけい』
別に高くは飛び上らなくていいですから
余裕のある、高い打点の時だけ、ラケットヘッドを落とさずにフラットショットです。
高い打点のフラット、今日のお勧めはこの連続写真
教科書のような高い打点のフラット打ち、アガシです。
垂直な姿勢から
ラケットヘッドを下げないで
上から叩き込んでいるのがよくわかると思います。
まあこちらはやっているのでしょうから
ぜひ、下から打つトップスピンの方もやってみてください。
2010年03月02日
ムチのように使うわけ
先日、ラケットをムチのように使う話をした。
真意が伝わっているか、ちょっと自信がないので
本日の追加版になった。
まず、なぜムチにするのかというと、『これしか方法がない』 から。
打点がうんと遠かったり、後ろになったりしたときの
緊急事態ショットなのだ。
先日の写真だが
向こうからカメラ側に振りはじめ
手が棒に当たって、止まった。
やわらかい手首から先は止まらないので
面がネット方向を向いて、インパクト。
ボールの後ろまで入れなくても、何とか返球できた。
というお話。
もちろんコート上に棒が生えているわけもなく
自分の筋力で、腕にブレーキをかける必要がある。
この腕を止めることにより先を走らせるというのが
いわゆる、『ムチのような使い方』
実際、回転半径を小さくすることにより加速もすると思う。
だから、非力な方でも充分にできる打ち方なのだ。
一方、普通のショットだが (プロの強烈ワイパースウィングをそう呼ぶなら)
アウトサイドインのスウィングだが
手は途中、どこにもぶつからずにここにフィニッシュする。
腕は内側の軌道に引っ張ろうとするが
遠心力が働くために、簡単には入ってこない。
ほとんど肘も手首も固定状態でフィニッシュを迎える。
腕相撲で勝ったような動きだ。
このとき、肘の位置をインパクト直前に止めるようにすると
回転半径が小さくなるため
前腕が内旋方向に走り、ラケットヘッドが加速する。
(ここに棒を立てておくと説明しやすいかも)
これも肘を止めることにより前腕を加速するわけで
メカニズムとしては、こちらも 『ムチの使い方』 なんですね。
さっきのより、先端が少し太い(重い)ムチかも。
(ムチの先端が、ラケットだけなのか、前腕から先、全部なのか?)
先の太いムチというのはぴんとこないので
こちらはこん棒の使い方かもしれませんね。
この辺の加速メカニズムはサーブとよく似ている。
真意が伝わっているか、ちょっと自信がないので
本日の追加版になった。
まず、なぜムチにするのかというと、『これしか方法がない』 から。
打点がうんと遠かったり、後ろになったりしたときの
緊急事態ショットなのだ。
先日の写真だが
向こうからカメラ側に振りはじめ
手が棒に当たって、止まった。
やわらかい手首から先は止まらないので
面がネット方向を向いて、インパクト。
ボールの後ろまで入れなくても、何とか返球できた。
というお話。
もちろんコート上に棒が生えているわけもなく
自分の筋力で、腕にブレーキをかける必要がある。
この腕を止めることにより先を走らせるというのが
いわゆる、『ムチのような使い方』
実際、回転半径を小さくすることにより加速もすると思う。
だから、非力な方でも充分にできる打ち方なのだ。
一方、普通のショットだが (プロの強烈ワイパースウィングをそう呼ぶなら)
アウトサイドインのスウィングだが
手は途中、どこにもぶつからずにここにフィニッシュする。
腕は内側の軌道に引っ張ろうとするが
遠心力が働くために、簡単には入ってこない。
ほとんど肘も手首も固定状態でフィニッシュを迎える。
腕相撲で勝ったような動きだ。
このとき、肘の位置をインパクト直前に止めるようにすると
回転半径が小さくなるため
前腕が内旋方向に走り、ラケットヘッドが加速する。
(ここに棒を立てておくと説明しやすいかも)
これも肘を止めることにより前腕を加速するわけで
メカニズムとしては、こちらも 『ムチの使い方』 なんですね。
さっきのより、先端が少し太い(重い)ムチかも。
(ムチの先端が、ラケットだけなのか、前腕から先、全部なのか?)
先の太いムチというのはぴんとこないので
こちらはこん棒の使い方かもしれませんね。
この辺の加速メカニズムはサーブとよく似ている。
2010年03月01日
プロのショットは腕にきつい?
北海道に行ってきました。
土日の2日間に夕張で
北海道テニス協会のジュニア強化合宿に呼んでもらいました。
2日目は、終了後に札幌テニス協会のジュニアの練習も行い。
いっぱい働いてきました。
子供たちに囲まれ、とっても楽しい2日間でした。
さて、夕べは札幌で一泊。
雪の降る中を帰ってきました。
午前7時過ぎ、静かな雪の中です
車はヘッドライトをつけて走っていました。
ホテルから中島公園駅まで歩いて3分。
羽田空港に着いたら、ぽかぽか陽気の中、又、ピカチュウに会いました。
さて、テニスです。
フォアハンドの上体の左側下へフィニッシュ、について
『bowl』 さんからコメントをいただきました。
以下がコメントの後半部分です。
全部読みたい方はこちらを覗いてください。
コートが空いている時に、ワイパースィングを練習しています。
サービスライン、ベースラインに回転の掛かった、ストンと落ちる
ショットは、身に付いたら便利です。色々試しています。
身体の左側低くにフィニッシュ>・・・を左肩上にすると、スピンがかかり難い
と感じます。左側下へフィニッシュのワイパースィングをしている複数の
方を見て、肘か手首に負担が掛かっている様に見えるからです。
同じくバックは両手で持ち、左手に意識あり(左手中心)になっている様な
気がします。腕に負担が無い、正しいスィングを記事にして頂けると嬉しい
です。基本のストロークも不安定ですが、山なりストロークを練習している中で、スピンの調整加減で落ちる点や、力加減で回転数も変わる。
覚えたいショットです。宜しくお願い致します。
投稿者 bowl 2010/02/28 00:54
私の答えです。
『腕に負担が無い、正しいスィング』 なんですが
ずばり言いますと、フェデラーのまねをすることです。
そしてもうひとつ、私のいつも言っているプロの技術です。
なぜ私が、『プロの技術の中にこそ、基本がある』
と考えているのかというと
彼らは単純なやさしいことをやっているからです。
やさしいことをやっているから確実にコントロールができる。
そしてスピードもです。
スピードが出るということは効率がいいということです。
その分も身体に負担が少ないのです。
それともうひとつ、身体に優しいということ。
身体に優しくなければあそこに、テニスのあの場所にいないのです。
どこに行くかというと病院その他のテニスコート以外の場所です。
我々には想像もできないほどハードに、ものすごい量のボールを打っているのです。
身体に無理な打ち方ならすぐ壊れます。
ご指摘の、左下にフィニッシュするうち方ですが。
上体をしっかり前向きにして打つなら
上腕二頭筋でしっかり引っ張りながら
上腕を内旋するだけです。 (腕相撲の使い方ですね)
この打ち方は、手首、肘をほとんど動かしません。
一定角度に保つだけです。 (典型的なワイパーです)
使うのは肩の中のインナーマッスル。
もしも、打点が遅れ上体も前に向けきれないのなら
『シャラポワ打ち』 です。
どちらも肘や手首は角度固定、ほとんど負担はありません。
先ほど上体が前向きならという条件をつけましたが
横向きであれば、手首や肘に対し、難しい使い方を要求するかもしれません。
ご自分で、上体の向きをいろいろ変え
各々の状態で、ラケットを動かしてみて
自分を観察してみてください。
我々は、プロがやっていることはすごいので、つい身体に無理がかかるのでは
と思ってしまいがちです。
実際に故障を抱えたプロもたくさんいます。
ただ、それは我々の相手と比べ物にならないプロを相手に
ものすごい量のテニスをしているからなのです。
しかも試合になれば
少し遅れた打点でも打たなければならなかったり
伸びきってやっと届いたり
バランスを崩しても打たねばならなかったり
自身の肉体の限界で勝負しているのです。
にもかかわらず、フェデラーはコートに立ち続けています。
(ナダルのボールを打ち返すんですよ)
彼のテニスは身体に優しいテニスなんです。
私が紹介している技術もうまく打てるからだけでやっているわけではないのです。
もちろん身体にもいいからやっています。
基本的には、パフォーマンスを上げるテニス技術と
身体に無理のないテニス技術が別にあるわけではないのです。
まあ、ところどころにプロはやらないけど
アマチュアには役立つショットの打ち方もありますので
それにも随時、触れていきたいと思っています。
土日の2日間に夕張で
北海道テニス協会のジュニア強化合宿に呼んでもらいました。
2日目は、終了後に札幌テニス協会のジュニアの練習も行い。
いっぱい働いてきました。
子供たちに囲まれ、とっても楽しい2日間でした。
さて、夕べは札幌で一泊。
雪の降る中を帰ってきました。
午前7時過ぎ、静かな雪の中です
車はヘッドライトをつけて走っていました。
ホテルから中島公園駅まで歩いて3分。
羽田空港に着いたら、ぽかぽか陽気の中、又、ピカチュウに会いました。
さて、テニスです。
フォアハンドの上体の左側下へフィニッシュ、について
『bowl』 さんからコメントをいただきました。
以下がコメントの後半部分です。
全部読みたい方はこちらを覗いてください。
コートが空いている時に、ワイパースィングを練習しています。
サービスライン、ベースラインに回転の掛かった、ストンと落ちる
ショットは、身に付いたら便利です。色々試しています。
身体の左側低くにフィニッシュ>・・・を左肩上にすると、スピンがかかり難い
と感じます。左側下へフィニッシュのワイパースィングをしている複数の
方を見て、肘か手首に負担が掛かっている様に見えるからです。
同じくバックは両手で持ち、左手に意識あり(左手中心)になっている様な
気がします。腕に負担が無い、正しいスィングを記事にして頂けると嬉しい
です。基本のストロークも不安定ですが、山なりストロークを練習している中で、スピンの調整加減で落ちる点や、力加減で回転数も変わる。
覚えたいショットです。宜しくお願い致します。
投稿者 bowl 2010/02/28 00:54
私の答えです。
『腕に負担が無い、正しいスィング』 なんですが
ずばり言いますと、フェデラーのまねをすることです。
そしてもうひとつ、私のいつも言っているプロの技術です。
なぜ私が、『プロの技術の中にこそ、基本がある』
と考えているのかというと
彼らは単純なやさしいことをやっているからです。
やさしいことをやっているから確実にコントロールができる。
そしてスピードもです。
スピードが出るということは効率がいいということです。
その分も身体に負担が少ないのです。
それともうひとつ、身体に優しいということ。
身体に優しくなければあそこに、テニスのあの場所にいないのです。
どこに行くかというと病院その他のテニスコート以外の場所です。
我々には想像もできないほどハードに、ものすごい量のボールを打っているのです。
身体に無理な打ち方ならすぐ壊れます。
ご指摘の、左下にフィニッシュするうち方ですが。
上体をしっかり前向きにして打つなら
上腕二頭筋でしっかり引っ張りながら
上腕を内旋するだけです。 (腕相撲の使い方ですね)
この打ち方は、手首、肘をほとんど動かしません。
一定角度に保つだけです。 (典型的なワイパーです)
使うのは肩の中のインナーマッスル。
もしも、打点が遅れ上体も前に向けきれないのなら
『シャラポワ打ち』 です。
どちらも肘や手首は角度固定、ほとんど負担はありません。
先ほど上体が前向きならという条件をつけましたが
横向きであれば、手首や肘に対し、難しい使い方を要求するかもしれません。
ご自分で、上体の向きをいろいろ変え
各々の状態で、ラケットを動かしてみて
自分を観察してみてください。
我々は、プロがやっていることはすごいので、つい身体に無理がかかるのでは
と思ってしまいがちです。
実際に故障を抱えたプロもたくさんいます。
ただ、それは我々の相手と比べ物にならないプロを相手に
ものすごい量のテニスをしているからなのです。
しかも試合になれば
少し遅れた打点でも打たなければならなかったり
伸びきってやっと届いたり
バランスを崩しても打たねばならなかったり
自身の肉体の限界で勝負しているのです。
にもかかわらず、フェデラーはコートに立ち続けています。
(ナダルのボールを打ち返すんですよ)
彼のテニスは身体に優しいテニスなんです。
私が紹介している技術もうまく打てるからだけでやっているわけではないのです。
もちろん身体にもいいからやっています。
基本的には、パフォーマンスを上げるテニス技術と
身体に無理のないテニス技術が別にあるわけではないのです。
まあ、ところどころにプロはやらないけど
アマチュアには役立つショットの打ち方もありますので
それにも随時、触れていきたいと思っています。
2010年02月27日
フォアハンドは深いといい?
私のボール、特にフォアハンドは深い。
試合中によくこういわれる。
「松原さんのボールは深いんだよな、これだと返しにくいよね」
こう答える。
「ハッハッハッ、やはり深いと効果的ですね」
実は心の中では、こう思っている。
「よかった、アウトしないで、だまってりゃばれないよな、深く狙っていると言っとこう」
相手がベースラインにいるとき、結果的に深く入れば有効である。
だからといって深く打てるだろうか?
スクールでもコーチは
「ボールを深く打ってくださいね」 とやっている。
これテニスの常識、だから誰も反論しない。
ならなんで深く打たないの?
「誰でも深く打てますよね、アウトしても構わないなら・・・」
単にアウトが怖いだけなんです。
この人に無理に深く打たせば、そう、単に、勝てないだけです。
私は、浅く打てる人が深く打てる人だと思っています。
ベースラインより確実に浅く打てる人。
ショートクロスがうまい人がいます。
ボールをアウトサイドイン、右から左に捕らえ
ワイパーショットで、身体の左側低くにフィニッシュ。
トップスピンのテニスがベースになりますが
この人はたいてい深くにも打てる人です。
ネットのすぐ上に打てばショートクロス。
もう少し上に向かって打ち出し、ネットの1.5m上を通せば
ベースラインのすぐ内側に突き刺さる。
急がばまわれ、こんなストーリーはどうですか?
試合中によくこういわれる。
「松原さんのボールは深いんだよな、これだと返しにくいよね」
こう答える。
「ハッハッハッ、やはり深いと効果的ですね」
実は心の中では、こう思っている。
「よかった、アウトしないで、だまってりゃばれないよな、深く狙っていると言っとこう」
相手がベースラインにいるとき、結果的に深く入れば有効である。
だからといって深く打てるだろうか?
スクールでもコーチは
「ボールを深く打ってくださいね」 とやっている。
これテニスの常識、だから誰も反論しない。
ならなんで深く打たないの?
「誰でも深く打てますよね、アウトしても構わないなら・・・」
単にアウトが怖いだけなんです。
この人に無理に深く打たせば、そう、単に、勝てないだけです。
私は、浅く打てる人が深く打てる人だと思っています。
ベースラインより確実に浅く打てる人。
ショートクロスがうまい人がいます。
ボールをアウトサイドイン、右から左に捕らえ
ワイパーショットで、身体の左側低くにフィニッシュ。
トップスピンのテニスがベースになりますが
この人はたいてい深くにも打てる人です。
ネットのすぐ上に打てばショートクロス。
もう少し上に向かって打ち出し、ネットの1.5m上を通せば
ベースラインのすぐ内側に突き刺さる。
急がばまわれ、こんなストーリーはどうですか?
2010年02月25日
シャラポワ打ちと独楽回し
先日予告した、独楽回しの話。
独楽回しには力の入れ加減、その方向性と、けっこうコツがいる。
イメージが大切
まずはこの動画で独楽回し芸人になりきってほしい。
リンクを開き、動画を再生してみてください。
これは、独楽回しのうち、『ひばり返し』 の技。
左手でキャッチするのだが
やはり正統派は、右手キャッチ。
こちらの動画も見てください。
これは、『つばめ返し』 と呼ばれるらしい。
私のイメージとしては、『つばめ返し』 だけでよかったのだが
ここはやっぱり、遊びということで
子供の絵を出したかったのだ。
さて、独楽回しを何回か見てくれれば、わかったと思うのだが
前に振り出していった手を
最後の段階で引っ張って加速する。
ここが、独楽のコツでもあるし、シャラポワのコツでもあるので
うんと、感じてほしいところ。
ここで、シャラポワ登場、といきたい所なのだが
365の連続写真にはシャラポワが不在。
それではと、お願いしたのが、キム・クライシュテルス。
私はクライシュテルスのテニスが大好きなのだ。
彼女の連続写真を見てください。
6コマ目くらいから、手前のほうに引っ張りながら
上にフィニッシュしているのがわかると思う。
実は、見た感じはそうなのだが
本当はもっと前に大事なポイントがある。
打点を遅らせて、少し後ろで取り
そのためにフィニッシュを上に抜けさせるのがこの打ち方なのだが
力としては、4コマ目くらいから、すでに引っ張りにかかっている。
引っ張ることにより、ラケットヘッドを先行させ、面を打球方向に向ける。
又、引っ張ることにより、回転半径を小さくして、急加速。
5コマ目で一気にそこまで到達し、インパクト。
上に振り抜くことによるトップスピンと急加速による、思いがけないほどのスピード。
いきなりの抜き打ち的な奇襲効果もあり、有効なショットだ。
最後に腕を上に伸ばすことにより減速し、終了となる。
非常に腕の負担が大きいショットのように思いがちだが
実は、腕に関しては引っ張るだけ
それほどきついショットではないのだ。
可憐な、シャラポワやクライシュテルスが使っても
これを理由に、腕を壊したりはしていない。
引っ張り始めるタイミングを思い切って早めに取り
引っ張ることによる、加速を感じられるセンスの持ち主なら
(独楽回しができるなら)
そんなに難しくはない。
トップスピナーじゃないと使いにくいかもしれないが
深くすべるショットが来たり
ワイドに振られたときに役に立つ実用的なショットだ。
(だからSさんはウィンブルドンに強いのですが)
だまされたと思って一度お試しを。
独楽回しには力の入れ加減、その方向性と、けっこうコツがいる。
イメージが大切
まずはこの動画で独楽回し芸人になりきってほしい。
リンクを開き、動画を再生してみてください。
これは、独楽回しのうち、『ひばり返し』 の技。
左手でキャッチするのだが
やはり正統派は、右手キャッチ。
こちらの動画も見てください。
これは、『つばめ返し』 と呼ばれるらしい。
私のイメージとしては、『つばめ返し』 だけでよかったのだが
ここはやっぱり、遊びということで
子供の絵を出したかったのだ。
さて、独楽回しを何回か見てくれれば、わかったと思うのだが
前に振り出していった手を
最後の段階で引っ張って加速する。
ここが、独楽のコツでもあるし、シャラポワのコツでもあるので
うんと、感じてほしいところ。
ここで、シャラポワ登場、といきたい所なのだが
365の連続写真にはシャラポワが不在。
それではと、お願いしたのが、キム・クライシュテルス。
私はクライシュテルスのテニスが大好きなのだ。
彼女の連続写真を見てください。
6コマ目くらいから、手前のほうに引っ張りながら
上にフィニッシュしているのがわかると思う。
実は、見た感じはそうなのだが
本当はもっと前に大事なポイントがある。
打点を遅らせて、少し後ろで取り
そのためにフィニッシュを上に抜けさせるのがこの打ち方なのだが
力としては、4コマ目くらいから、すでに引っ張りにかかっている。
引っ張ることにより、ラケットヘッドを先行させ、面を打球方向に向ける。
又、引っ張ることにより、回転半径を小さくして、急加速。
5コマ目で一気にそこまで到達し、インパクト。
上に振り抜くことによるトップスピンと急加速による、思いがけないほどのスピード。
いきなりの抜き打ち的な奇襲効果もあり、有効なショットだ。
最後に腕を上に伸ばすことにより減速し、終了となる。
非常に腕の負担が大きいショットのように思いがちだが
実は、腕に関しては引っ張るだけ
それほどきついショットではないのだ。
可憐な、シャラポワやクライシュテルスが使っても
これを理由に、腕を壊したりはしていない。
引っ張り始めるタイミングを思い切って早めに取り
引っ張ることによる、加速を感じられるセンスの持ち主なら
(独楽回しができるなら)
そんなに難しくはない。
トップスピナーじゃないと使いにくいかもしれないが
深くすべるショットが来たり
ワイドに振られたときに役に立つ実用的なショットだ。
(だからSさんはウィンブルドンに強いのですが)
だまされたと思って一度お試しを。
2010年02月18日
デルポトロのフォア決着編
デルポトロのフォアハンドについては
決着したつもりでいた。
反発係数まで持ち出して説明することができ
私の解説者心としてはとりあえずの落ち着きを得た。
ところが、昨日、松原テニスクラブ印西で長迫コーチと話していて
(技術話のときは総支配人じゃなくてコーチになる)
こんなことを言われた。
「で、松原さん、あのデルポトロの反発係数の話、結論はどうなるんです?」
自分としては現象を説明してすっかり終わった気でいたが
よく考えてみると
実際の打ち方を教えている松原コーチとしては
じゃあ、どうすればいいのだと、言っていないことに気づかされた。
こりゃ、たいへんだ。
そこで今日の決着編。
先日のデルポトロのフォアハンド、彼の技術のまとめはこう
1、速いボールに対し、暇がないと、上向きに引いていき、かぶせながらインパクト。
2、中くらいのボールに対し、面を外に向いていくように引く。
3、ゆるいボールに対し、もう一度面を下向きに作り直す。
要は、この1番、普通の人が使っても大丈夫か?
ということ。
私の考えを言っちゃうと
『やるべきじゃない』 ということ。
『かぶせてインパクト』 が成り立つための条件として
相手のボールが早くて、それをこちらもプロ並みにたたいた場合ということ。
こんなことは普通、めったにない。
つまりめったにないことのために別の技を用意するご利益はない。
フェデラーやナダルのように面を下向きや外向きに引いておけば
1種類の引き方で、ゆるいボールにも、早いボールにも対応できる。
一般の方も、ジュニアの選手もナダルやフェデラーで行くべきだと思う。
これはまったくの推測だが
デルポトロは子供のころは上向きに引いても
当時はボールが遅いので、ベースラインに入ったのだろう。
だんだんスピードが出てきてアウトするようになり
特にアウトしやすい相手のゆるいボールに対して
下向きに引くようになった。
ただ相手のボールが早いと
かぶせて打っても入るので
それが残っている。
ただこれはデルポトロが天才だからできること。
普通のセンスの人であれば
上向きに引いていて、アウトするようになったら
1、そのままとっちらかって、相手ボールがフォアにくるとジンマシンが出るようになる。
2、テイクバックを下向きに引くようにして解決する。
のどちらかだと思う。
もちろん、ハードヒットなんか考えないようにするという選択肢もあるが ・・・
相手ボールにより引き方が複数あるなんて事は
通常の人にはとてもできないことだし
第一、ほとんどメリットもないと思う。
ぜひ、一番簡単な、下向きか外向きのテイクバックを身につけましょう。
テニスはフィギアスケートと違い
難度の高い業を使っても、1ポイントしかくれないのです。
決着したつもりでいた。
反発係数まで持ち出して説明することができ
私の解説者心としてはとりあえずの落ち着きを得た。
ところが、昨日、松原テニスクラブ印西で長迫コーチと話していて
(技術話のときは総支配人じゃなくてコーチになる)
こんなことを言われた。
「で、松原さん、あのデルポトロの反発係数の話、結論はどうなるんです?」
自分としては現象を説明してすっかり終わった気でいたが
よく考えてみると
実際の打ち方を教えている松原コーチとしては
じゃあ、どうすればいいのだと、言っていないことに気づかされた。
こりゃ、たいへんだ。
そこで今日の決着編。
先日のデルポトロのフォアハンド、彼の技術のまとめはこう
1、速いボールに対し、暇がないと、上向きに引いていき、かぶせながらインパクト。
2、中くらいのボールに対し、面を外に向いていくように引く。
3、ゆるいボールに対し、もう一度面を下向きに作り直す。
要は、この1番、普通の人が使っても大丈夫か?
ということ。
私の考えを言っちゃうと
『やるべきじゃない』 ということ。
『かぶせてインパクト』 が成り立つための条件として
相手のボールが早くて、それをこちらもプロ並みにたたいた場合ということ。
こんなことは普通、めったにない。
つまりめったにないことのために別の技を用意するご利益はない。
フェデラーやナダルのように面を下向きや外向きに引いておけば
1種類の引き方で、ゆるいボールにも、早いボールにも対応できる。
一般の方も、ジュニアの選手もナダルやフェデラーで行くべきだと思う。
これはまったくの推測だが
デルポトロは子供のころは上向きに引いても
当時はボールが遅いので、ベースラインに入ったのだろう。
だんだんスピードが出てきてアウトするようになり
特にアウトしやすい相手のゆるいボールに対して
下向きに引くようになった。
ただ相手のボールが早いと
かぶせて打っても入るので
それが残っている。
ただこれはデルポトロが天才だからできること。
普通のセンスの人であれば
上向きに引いていて、アウトするようになったら
1、そのままとっちらかって、相手ボールがフォアにくるとジンマシンが出るようになる。
2、テイクバックを下向きに引くようにして解決する。
のどちらかだと思う。
もちろん、ハードヒットなんか考えないようにするという選択肢もあるが ・・・
相手ボールにより引き方が複数あるなんて事は
通常の人にはとてもできないことだし
第一、ほとんどメリットもないと思う。
ぜひ、一番簡単な、下向きか外向きのテイクバックを身につけましょう。
テニスはフィギアスケートと違い
難度の高い業を使っても、1ポイントしかくれないのです。
2010年02月17日
マレーみたいなフォア
マレーのように引いたら(振り出したら)
勢いよく振れることは昨日の説明でわかった。 (ような気がする)
それでは、ほかの人たちはどうしているのだろう。
よくよく見てみるとたいていの人がやってる。
これはゴンザレスの連続写真。
この365ネットのトッププロの技術研究というところの1ページだ。
連続写真のところにないのでも、説明つきでいいのがあったりする。
その説明というやつもテニスジャーナルの解説で
昔の私のページそのままというのが多いようだ。
ところでゴンザレス。
4コマ目で先が引けていない
5コマ目で先が遅れ
6コマ目でそのまま角度でインパクト。
まるっきりそのとおりやってる。
じゃあ、フェデラーは?
これが彼の連続写真。
4~6コマ目までラケットヘッドの位置はあまり動かないうちに
手の位置だけは先行して走っている。
ただフラットの面に垂直な動きではなく
面と平行に近い角度での動きだ。
ナダルだともっと激しい。
プロは多かれ少なかれ、みんなやってるみたいです。
とくにクレー系の人は多いみたい。
暇な人は自分でいろいろ探してみてください。
ちなみにこんなのも見つけたがここでは
手の動きはわかりづらい。
トッププロの技術研究ナダルの4番です。
ただこの間私の出した、上体の回転で使った絵が出ていたので
ひまな方のみ見てください。
勢いよく振れることは昨日の説明でわかった。 (ような気がする)
それでは、ほかの人たちはどうしているのだろう。
よくよく見てみるとたいていの人がやってる。
これはゴンザレスの連続写真。
この365ネットのトッププロの技術研究というところの1ページだ。
連続写真のところにないのでも、説明つきでいいのがあったりする。
その説明というやつもテニスジャーナルの解説で
昔の私のページそのままというのが多いようだ。
ところでゴンザレス。
4コマ目で先が引けていない
5コマ目で先が遅れ
6コマ目でそのまま角度でインパクト。
まるっきりそのとおりやってる。
じゃあ、フェデラーは?
これが彼の連続写真。
4~6コマ目までラケットヘッドの位置はあまり動かないうちに
手の位置だけは先行して走っている。
ただフラットの面に垂直な動きではなく
面と平行に近い角度での動きだ。
ナダルだともっと激しい。
プロは多かれ少なかれ、みんなやってるみたいです。
とくにクレー系の人は多いみたい。
暇な人は自分でいろいろ探してみてください。
ちなみにこんなのも見つけたがここでは
手の動きはわかりづらい。
トッププロの技術研究ナダルの4番です。
ただこの間私の出した、上体の回転で使った絵が出ていたので
ひまな方のみ見てください。
2010年02月16日
マレーのフォア
先日、川越で 『ためにならないブログ』 さんから質問された話。
マレーのフォアハンド手首から先をテイクバックで引いていない
インパクトでは先が遅れて手首に角度が付いている。
これではスピードも出ないような気がするし
コントロールにもマイナスではないか?
何のためにしているんだろう?
というお話。
松原がいつもいっている話だと
インパクトの形を保って引き
そのまま振り出すので
安定性もあるし、ラケットヘッドも
いっぱい引いといて振り出すのだから
そのほうがスピードが出そうな気がする。
さて、よく考えてみたら、2つの理由に思い当たった。
1つ目は、『昔の鉄道加速説』 (名称は今考えた)
機関車と後ろの客車の連結に遊びがあるので
機関車が動き始めて、ちょっとの間をおいて貨車が動き始める。
たくさんの車両が連結していると
ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン
と次々に大騒ぎ。
近頃の若いもんにはわからないか?
じゃあテニスだ。
モデルは東戸塚松原テニススクールの田村コーチだ。
こんなふうに構えると
手首を少しやわらかくしておくと
振り出したときに先が遅れ
腕はラケットの重みに関係なく振れるので、速い加速が可能。
遅れてスタートしたラケットが速い腕に突然引かれて (鉄道ならガチャン)
自分も速いスピードになってからインパクト。
最初から先が引いておけば、最初の急加速がないわけで
だから、手首の角度を保って引くよりもスピードは速くなるのだろう。
腕はさらに加速していくので
ラケットに追い越されず
2枚目と3枚目の手首の角度はほぼ同じ。
2つ目の説は、『フィギアスケートスピン加速説』 (これも今考えた)
これは2009年6月7日のブログで取り上げたこと。
要は回転半径が小さくなると加速するというお話。
1枚目の写真より2枚目のほうが
肩からラケット面までの距離が短い。
つまり回転半径が小さくなっているので腕の振りが速くなるのだ。
スケートではジャンプやスピンに入るとき腕を縮め
着氷やスピンを止める時には腕を大きく開く。
6月7日のブログではフィギアスケートの浅田真央さんの写真を使って説明している。
『トリプルアクセルの腕使い』 をヒマな人はぜひ見てください。
まあ、この二つの理屈が加速のメカニズムだと思う。
だからマレーはやっているのだろう。
マレーのフォアハンド手首から先をテイクバックで引いていない
インパクトでは先が遅れて手首に角度が付いている。
これではスピードも出ないような気がするし
コントロールにもマイナスではないか?
何のためにしているんだろう?
というお話。
松原がいつもいっている話だと
インパクトの形を保って引き
そのまま振り出すので
安定性もあるし、ラケットヘッドも
いっぱい引いといて振り出すのだから
そのほうがスピードが出そうな気がする。
さて、よく考えてみたら、2つの理由に思い当たった。
1つ目は、『昔の鉄道加速説』 (名称は今考えた)
機関車と後ろの客車の連結に遊びがあるので
機関車が動き始めて、ちょっとの間をおいて貨車が動き始める。
たくさんの車両が連結していると
ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン、ガチャン
と次々に大騒ぎ。
近頃の若いもんにはわからないか?
じゃあテニスだ。
モデルは東戸塚松原テニススクールの田村コーチだ。
こんなふうに構えると
手首を少しやわらかくしておくと
振り出したときに先が遅れ
腕はラケットの重みに関係なく振れるので、速い加速が可能。
遅れてスタートしたラケットが速い腕に突然引かれて (鉄道ならガチャン)
自分も速いスピードになってからインパクト。
最初から先が引いておけば、最初の急加速がないわけで
だから、手首の角度を保って引くよりもスピードは速くなるのだろう。
腕はさらに加速していくので
ラケットに追い越されず
2枚目と3枚目の手首の角度はほぼ同じ。
2つ目の説は、『フィギアスケートスピン加速説』 (これも今考えた)
これは2009年6月7日のブログで取り上げたこと。
要は回転半径が小さくなると加速するというお話。
1枚目の写真より2枚目のほうが
肩からラケット面までの距離が短い。
つまり回転半径が小さくなっているので腕の振りが速くなるのだ。
スケートではジャンプやスピンに入るとき腕を縮め
着氷やスピンを止める時には腕を大きく開く。
6月7日のブログではフィギアスケートの浅田真央さんの写真を使って説明している。
『トリプルアクセルの腕使い』 をヒマな人はぜひ見てください。
まあ、この二つの理屈が加速のメカニズムだと思う。
だからマレーはやっているのだろう。
2010年02月11日
ゆるいボールを打ち込むのは・・・
『たまには勝ちたい』さんから質問をいただきました。
相手が強いボールを打ってくればいいのだが
ゆるいボールだと・・・・
というやつです。
コメントを全部見たい方はこちらを参照。
大多数の方がそうかもしれませんね。
そうじゃなければ、世の中にシコラーがいなくなるはずです。
強いボールがくれば前後の位置あわせをボールがやってくれます。
それと、ボールがラケット面にくっついてくれるので
自然に打球法買うが安定しやすいということもあります。
これは先日来の、デルポトロの話でやったやつです。
特に1月30日のブログ、デルポトロのフォア続続編を読み直してください。
理屈っぽい人に対しては、自信の内容です。
理屈嫌いの人は読めば今夜必ず熟睡できます。
さて、強いボールで、向こうから迫ってくれば自然に合うわけです。
(たとえば、壁打ちだと、こうなりませんか?)
向こうからこないなら、こちらから行くしかありません。
動いて待ちます。
そして、止まるやいなや、バシッ、と打ちます。
この辺は、ここ2,3日の前後に動いて上体を前向きにすることも参考にしてください。
ゆるいボールに対してはこんなにすべてのことが必要になるのです。
その上すでに相手は真ん中に帰って、しっかり備えているのです。
ここからは、11月1日のブログから抜粋。
チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ。
これ、フットワークです。
チャッ、チャカチャカ、は細かい位置合わせ、兼タイミング合わせ。
グウッ、は最後の踏み込み足を踏ん張って、踏み切ったところ。
バシッ、はインパクトの凄い音。
まあ、要は、細かい足を動かして、位置とタイミングを合わせ、
最後の踏み切り足で踏ん張ってラケットを振り、ヒット。
という事です。
プロはこうゆうフットワークで
最後まで足を動かし
最後の最後で、位置を決め、
しっかり踏ん張り、 (跳び上がって)
ボールをひっぱたきます。
少しはなれたところにボールが来た場合
われわれでもその様にします。
ボールが近くに来ると、
動かないで打てる場合、われわれは足を止めて待ちます。
プロはやさしいボールでも、
チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ。
だからやさしいボールもむらなく打てるのです。
われわれはボールに追いつく為に動きます。
プロは打つために動きます。 (追いつく為にも動きますが)
それはタイミングのため、位置あわせのため、力を結集する為。
一石三鳥なのです。
ゆるいボール、イコール、やさしいボールです。
動かなくても打てるのですが、
『動いて待ったらどうでしょう』
最後に位置を決めて、体を固め、手首も固めて、バシッ!!
相手が強いボールを打ってくればいいのだが
ゆるいボールだと・・・・
というやつです。
コメントを全部見たい方はこちらを参照。
大多数の方がそうかもしれませんね。
そうじゃなければ、世の中にシコラーがいなくなるはずです。
強いボールがくれば前後の位置あわせをボールがやってくれます。
それと、ボールがラケット面にくっついてくれるので
自然に打球法買うが安定しやすいということもあります。
これは先日来の、デルポトロの話でやったやつです。
特に1月30日のブログ、デルポトロのフォア続続編を読み直してください。
理屈っぽい人に対しては、自信の内容です。
理屈嫌いの人は読めば今夜必ず熟睡できます。
さて、強いボールで、向こうから迫ってくれば自然に合うわけです。
(たとえば、壁打ちだと、こうなりませんか?)
向こうからこないなら、こちらから行くしかありません。
動いて待ちます。
そして、止まるやいなや、バシッ、と打ちます。
この辺は、ここ2,3日の前後に動いて上体を前向きにすることも参考にしてください。
ゆるいボールに対してはこんなにすべてのことが必要になるのです。
その上すでに相手は真ん中に帰って、しっかり備えているのです。
ここからは、11月1日のブログから抜粋。
チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ。
これ、フットワークです。
チャッ、チャカチャカ、は細かい位置合わせ、兼タイミング合わせ。
グウッ、は最後の踏み込み足を踏ん張って、踏み切ったところ。
バシッ、はインパクトの凄い音。
まあ、要は、細かい足を動かして、位置とタイミングを合わせ、
最後の踏み切り足で踏ん張ってラケットを振り、ヒット。
という事です。
プロはこうゆうフットワークで
最後まで足を動かし
最後の最後で、位置を決め、
しっかり踏ん張り、 (跳び上がって)
ボールをひっぱたきます。
少しはなれたところにボールが来た場合
われわれでもその様にします。
ボールが近くに来ると、
動かないで打てる場合、われわれは足を止めて待ちます。
プロはやさしいボールでも、
チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ。
だからやさしいボールもむらなく打てるのです。
われわれはボールに追いつく為に動きます。
プロは打つために動きます。 (追いつく為にも動きますが)
それはタイミングのため、位置あわせのため、力を結集する為。
一石三鳥なのです。
ゆるいボール、イコール、やさしいボールです。
動かなくても打てるのですが、
『動いて待ったらどうでしょう』
最後に位置を決めて、体を固め、手首も固めて、バシッ!!
2010年02月10日
後退して前を向く
身体を回転させるコツについて、先日お話した。
左足にブレーキをかけることにより
右側が前に出る
上体は前向きになり、強力で安定したショットが打てる。
これは先日やった。
今日はその反対。
相手ボールが深かった時に
右足、右肩を後ろにどけて
上体を前に向ける方法。
これは先日に続き、テニスジャーナルに出した解説。
赤い矢印は左図から右図への移動ではなく
左肩を矢印の方向に動かせというしるし。
右の絵が先で2番目が左の絵。
左右逆に出せばよかったんですが。
こうすれば、容易に上体が前向きになる。
ついでにというか
こちらの方がタイミング的には先だが
左足を大胆に後ろに引きながら打つことをプロは良くやる。
前回も話したように
前方向の移動によるパワーより、上体が回転するご利益のほうが大きい。
仮に前に移動したときのスピードが打球速度に加算されても
時速?kmになるだろう。
微々たる物だ。
さて、これはナダルが後ろに下がりながらぶん殴った、連続写真。
左足も左肩も引くことによりインパクト時に前を向いている。
下がりながら打つのは一見難しいのだが
相手ボールの速度が相対的に遅くなり
その分、余裕の時間が生まれる。
少し慣れるとこちらのほうがはるかにやさしいのだ。
ボールを想像して、左足を後ろに飛ばし
下がりながら、想像したボールをジャストミート。
という素振りを何回かやってみると
案外簡単にマスターできますよ。
左足にブレーキをかけることにより
右側が前に出る
上体は前向きになり、強力で安定したショットが打てる。
これは先日やった。
今日はその反対。
相手ボールが深かった時に
右足、右肩を後ろにどけて
上体を前に向ける方法。
これは先日に続き、テニスジャーナルに出した解説。
赤い矢印は左図から右図への移動ではなく
左肩を矢印の方向に動かせというしるし。
右の絵が先で2番目が左の絵。
左右逆に出せばよかったんですが。
こうすれば、容易に上体が前向きになる。
ついでにというか
こちらの方がタイミング的には先だが
左足を大胆に後ろに引きながら打つことをプロは良くやる。
前回も話したように
前方向の移動によるパワーより、上体が回転するご利益のほうが大きい。
仮に前に移動したときのスピードが打球速度に加算されても
時速?kmになるだろう。
微々たる物だ。
さて、これはナダルが後ろに下がりながらぶん殴った、連続写真。
左足も左肩も引くことによりインパクト時に前を向いている。
下がりながら打つのは一見難しいのだが
相手ボールの速度が相対的に遅くなり
その分、余裕の時間が生まれる。
少し慣れるとこちらのほうがはるかにやさしいのだ。
ボールを想像して、左足を後ろに飛ばし
下がりながら、想像したボールをジャストミート。
という素振りを何回かやってみると
案外簡単にマスターできますよ。
2010年02月08日
上体を前に向けるには
フォアハンドを打つとき
インパクトで前向きになるといい。
強力なショットが打てるし
身体の左側への振り抜きもやりやすくなる。
だが、現実には前に向けられないで苦労している人が多いようだ。
今日は体重の移動を使って前向きになる要領を説明する。
体重の移動というと前後方向だけをイメージしがちだが
実際の打球では回転方向の動きもある。
単純に前後に移動するだけでは、パワーへの寄与はたいしたことはない。
むしろ体重の移動を身体の回転力に変えることのご利益のほうが大きいかもしれない。
昔、解説していたテニスジャーナルが見つかったので
そのことを説明した絵をお見せしよう。
体重の移動で打球方向へ動いていくだけでなく
前に動いた身体を止める方向に左足でブレーキをかける。
このブレーキが重心より少し左にかかることにより
回転方向へのトルクが生み出されるわけだ。
ちょっとしたコツだが
ブレーキの力がが重心より少し左にかけるために
腰を少し開き気味にして踏み込んでいくといい。
そうすれば
左足の付け根は自然に重心より少し左になる。
このように前後の動きを入れるほうが
単純にオープンスタンスで上体を回転させるだけよりも
より簡単に、大きなパワーを得やすい。
そして、ボールとの前後位置を合わせることもやりやすいので
フォアハンドの質を上げることにもつながるだろう。
インパクトで前向きになるといい。
強力なショットが打てるし
身体の左側への振り抜きもやりやすくなる。
だが、現実には前に向けられないで苦労している人が多いようだ。
今日は体重の移動を使って前向きになる要領を説明する。
体重の移動というと前後方向だけをイメージしがちだが
実際の打球では回転方向の動きもある。
単純に前後に移動するだけでは、パワーへの寄与はたいしたことはない。
むしろ体重の移動を身体の回転力に変えることのご利益のほうが大きいかもしれない。
昔、解説していたテニスジャーナルが見つかったので
そのことを説明した絵をお見せしよう。
体重の移動で打球方向へ動いていくだけでなく
前に動いた身体を止める方向に左足でブレーキをかける。
このブレーキが重心より少し左にかかることにより
回転方向へのトルクが生み出されるわけだ。
ちょっとしたコツだが
ブレーキの力がが重心より少し左にかけるために
腰を少し開き気味にして踏み込んでいくといい。
そうすれば
左足の付け根は自然に重心より少し左になる。
このように前後の動きを入れるほうが
単純にオープンスタンスで上体を回転させるだけよりも
より簡単に、大きなパワーを得やすい。
そして、ボールとの前後位置を合わせることもやりやすいので
フォアハンドの質を上げることにもつながるだろう。
2010年02月06日
なぜスウィングスピードは速くなったのか
昨日からの続き
またまた、役に立たないお話し。 かな?
男子プロのスウィングスピードが限界まで上がっている。
昔はコントロールを考え、スウィングを力の限界まで振ることが出来なかった。
1970年代
男子のテニス界はトップスピン時代を迎えた。
ギレルモ・ビラス、ビヨン・ボルグがその代表格。
木のラケット最後の時代だ。
フラットと同じスウィングスピードなら
トップスピンは当然ながらボールが遅くなる。
スピードとスピンを両立させるには
猛烈なスウィングスピードが必要になり
ウェスタングリップとフルスウィングの時代になった。
この頃、スウィングスピードは
ほぼ人間の出せる速度の限界に近づいていたと思う。
1980年代になると、イワン・レンドルの時代。
彼はトップスピンをベースの技術としつつ
そのスウィングスピードを保ったまま
高い打点からのフラット性のフォアハンドを実現。
圧倒的な攻撃テニスを展開した。
トップスピンをベースの技術としながら
フラットにも叩ける、というのは
現代の技術といっていいと思う。
ここまでが
どのようにして、男子プロのスウィングスピードが
限界近くまで速くなっていったのかについての薀蓄である。
次に、なぜ私がトップスピンをベースの技術としながら
という部分にこだわるのかというと
現代テニスのフラット打ちの基本は
『フルタイム・トップスピン』 だと思うからだ。
フルスウィング・トップスピンをマスターした選手が
垂直な姿勢、完璧なラケット面でフォアハンドを打つことが出来れば
コントロールのいいトップスピンを打つことが出来る。
その域に達すれば、余裕があって姿勢が保ったときには
スピンを減らしても打球をコントロールすることが出来る。
ネット上をどの高さを飛ぶかの違いがあるだけだ。
スピンを減らして打つ状況の方が多くなれば
その選手は、フラットの人に見えてくる。
ただ、厳しい状況に追い込まれた時は
いつでも、ヘビートップスピンで対処することが出来る。
この人のテニスを私は、基本的に『フルタイム・トップスピン』 だと考えているのだ。
現代の男子プロはほぼ全員が、『フルタイム・トップスピンナー』
その中で、どれだけスピンを減らすかが個性。
トップスピンの下手なプロはいません。
ナダルからフェデラーまで
あなたはどれくらいがお好みですか。
またまた、役に立たないお話し。 かな?
男子プロのスウィングスピードが限界まで上がっている。
昔はコントロールを考え、スウィングを力の限界まで振ることが出来なかった。
1970年代
男子のテニス界はトップスピン時代を迎えた。
ギレルモ・ビラス、ビヨン・ボルグがその代表格。
木のラケット最後の時代だ。
フラットと同じスウィングスピードなら
トップスピンは当然ながらボールが遅くなる。
スピードとスピンを両立させるには
猛烈なスウィングスピードが必要になり
ウェスタングリップとフルスウィングの時代になった。
この頃、スウィングスピードは
ほぼ人間の出せる速度の限界に近づいていたと思う。
1980年代になると、イワン・レンドルの時代。
彼はトップスピンをベースの技術としつつ
そのスウィングスピードを保ったまま
高い打点からのフラット性のフォアハンドを実現。
圧倒的な攻撃テニスを展開した。
トップスピンをベースの技術としながら
フラットにも叩ける、というのは
現代の技術といっていいと思う。
ここまでが
どのようにして、男子プロのスウィングスピードが
限界近くまで速くなっていったのかについての薀蓄である。
次に、なぜ私がトップスピンをベースの技術としながら
という部分にこだわるのかというと
現代テニスのフラット打ちの基本は
『フルタイム・トップスピン』 だと思うからだ。
フルスウィング・トップスピンをマスターした選手が
垂直な姿勢、完璧なラケット面でフォアハンドを打つことが出来れば
コントロールのいいトップスピンを打つことが出来る。
その域に達すれば、余裕があって姿勢が保ったときには
スピンを減らしても打球をコントロールすることが出来る。
ネット上をどの高さを飛ぶかの違いがあるだけだ。
スピンを減らして打つ状況の方が多くなれば
その選手は、フラットの人に見えてくる。
ただ、厳しい状況に追い込まれた時は
いつでも、ヘビートップスピンで対処することが出来る。
この人のテニスを私は、基本的に『フルタイム・トップスピン』 だと考えているのだ。
現代の男子プロはほぼ全員が、『フルタイム・トップスピンナー』
その中で、どれだけスピンを減らすかが個性。
トップスピンの下手なプロはいません。
ナダルからフェデラーまで
あなたはどれくらいがお好みですか。
2010年02月04日
感覚としては腕だけ
昨日の松原テニスクラブ印西での続き
若手会員、Kさんとラリーをし、その後ダブルスをした。
いつも、まじめに練習している好感の持てる男性。
全身を使ってフォアを打っているのだが
やや迫力不足
ボールも浮き気味で山なりに飛んでくる。
ちょっとアドバイス。
「身体使わないで、腕力で打っちゃってください」
一気に、スピードアップ。
ボールも浮かない。
実はKさん、それまでは身体が前後に傾く方向にも使っていたので
インパクトで上体がかなり後傾、つまり上向きに打っていたのだ。
当然上向きに飛ぶ。
これはナダルもやるのだが
ナダルの場合はこの後傾度合いがもうちょっと少なめで
しかも強烈なトップスピンで押さえ込んでいるのだ。
それと、スピードアップの種明かしなのだが
Kさんは腕だけで打ったと思っているが
少し離れて見ていて、私のアドバイスが聞こえなかった人は
私がすばらしい体の使い方を教えたと思ったはずだ。
それほど見事な身体の使い方だった。
人間、腕を強く振ろうと思えば
そのための身体の使い方を勝手にやってしまうものなのだ。
もちろん、Kさんにそれなりのセンスがあるからできることなので
それを見通して、アドバイスした私のセンスについても自慢しておく。
でも、かなり大多数の、特に男性はそうだと思う。
一所懸命、身体を使っているのに飛ばないと思っている人は
一度、試してみる価値はあると思います。
ここでカプリアティー登場。
彼女の上体の向き、その変化を連続写真で見てください。
インパクト直前の、4コマ目から
ほぼ振り終わっている、7コマ目まで
上体の向き、ほとんど一緒でしょ。
彼女の感覚としては
前向きになって、腕を思い切って振った感覚だと思いますよ。
技術解説者としては
上体の回転を前向きで止め、しっかりブロックして振り切っっている。
身体のパワーをうまく使った、すばらしいショットですね。
ということになります。
コーチとしての具体的アドバイスとしては
「身体使わないで、腕力で打っちゃってください」
でした。
若手会員、Kさんとラリーをし、その後ダブルスをした。
いつも、まじめに練習している好感の持てる男性。
全身を使ってフォアを打っているのだが
やや迫力不足
ボールも浮き気味で山なりに飛んでくる。
ちょっとアドバイス。
「身体使わないで、腕力で打っちゃってください」
一気に、スピードアップ。
ボールも浮かない。
実はKさん、それまでは身体が前後に傾く方向にも使っていたので
インパクトで上体がかなり後傾、つまり上向きに打っていたのだ。
当然上向きに飛ぶ。
これはナダルもやるのだが
ナダルの場合はこの後傾度合いがもうちょっと少なめで
しかも強烈なトップスピンで押さえ込んでいるのだ。
それと、スピードアップの種明かしなのだが
Kさんは腕だけで打ったと思っているが
少し離れて見ていて、私のアドバイスが聞こえなかった人は
私がすばらしい体の使い方を教えたと思ったはずだ。
それほど見事な身体の使い方だった。
人間、腕を強く振ろうと思えば
そのための身体の使い方を勝手にやってしまうものなのだ。
もちろん、Kさんにそれなりのセンスがあるからできることなので
それを見通して、アドバイスした私のセンスについても自慢しておく。
でも、かなり大多数の、特に男性はそうだと思う。
一所懸命、身体を使っているのに飛ばないと思っている人は
一度、試してみる価値はあると思います。
ここでカプリアティー登場。
彼女の上体の向き、その変化を連続写真で見てください。
インパクト直前の、4コマ目から
ほぼ振り終わっている、7コマ目まで
上体の向き、ほとんど一緒でしょ。
彼女の感覚としては
前向きになって、腕を思い切って振った感覚だと思いますよ。
技術解説者としては
上体の回転を前向きで止め、しっかりブロックして振り切っっている。
身体のパワーをうまく使った、すばらしいショットですね。
ということになります。
コーチとしての具体的アドバイスとしては
「身体使わないで、腕力で打っちゃってください」
でした。
2010年01月30日
デルポトロのフォア続続編
デルポトロのフォアハンド
相手のゆるいボールに対しては面を外向きとか下向きに引く。
それが相手の速いボールに対しては
上向きに引いた面をかぶせるようにして打っちゃう。
でも入っちゃう。
何でだ? というお話。
今日こそ決着をつけるぞ。
実は簡単に書こうと思ったら結構な大作になってしまった。
よっぽど理屈好きの方か本当に暇な方以外は
今日は見なかったことにしてください。
さて、デルポトロ
このことについては、2つのことが考えられる。
1、 精神的に楽だから。
2、 技術的、物理的にも入る理屈がある。
1についてはわかりやすい。
速いボールが来ちゃったら、ビビってる暇もない。
硬くなってるまもなく打ってしまえば
気が楽で難しい技も見事に決まる。
2の技術的、物理的な理屈があるのでは、ということについて考えてみる。
こっちのほうが本論だ。
実は以前に一度、このことについて考えたことがある。
15年くらい前だろうか。
ヨネックスのポスターを見て考え込んだことがある。
そこにマルセオ・リオスの写真が載っていた。
フォアハンドのインパクト
ラケット面が45度くらい下を向いている。
これは私にとって大変困った事態だ。
面を正確に作らなければフォアハンドは絶対に正確に打てない
だからテイクバックの面をしっかり作れ
とばかり言っているからなのだ。
しかも、リオスというのは当時ATPランク1位の選手
しかもフォアハンド自慢の人なのだ。
この人が違ったら、これはえらいことなのだ。
さて、テニスではボールが当たって離れるまでの接触時間は
約、1000分の5秒といわれている。
これはわれわれ凡人にとってはゼロに等しい時間。
だからテニスではラケット面の向いた方角にボールが飛ぶ。
それに対し、ちょうどいい比較対象のソフトテニスでは
接触時間が長いため、スウィングの方向に飛ぶ。
もちろん100%そうではないが、そんな傾向にあるということ。
そのときはこんなことが頭にひらめいた。
リオスはソフトテニスやってるんじゃないか。
もちろん、ボールをすり替えちゃったなんてことではなく
彼にとっては接触時間というより、接触距離が長いんじゃないかということ。
1000分の5秒はわれわれには一瞬だが
リオスのスウィングスピードには充分な時間、距離なんじゃないか?
彼が、80km/hでラケットを振ったとしたら。
3600秒で割って、1秒に約22m走る。
その1000分の5だから、その間に11cmラケット面が走る計算だ。
11cmなら充分に感じられる長さだし
しかも、それだけボールを引きずれば充分に方向性に影響を与えられるのでは。
今回、もうひとつ考えたことがある。
ラケットの反発係数のことだ。
反発係数というのはラケット面に衝突したボールがどれだけの勢いで跳ね返るかということ。
たとえば止まったラケットにボールが当たり
100%同じスピードで跳ね返っていったら、反発係数が1ということになる。
当たったとたんに止まっちゃったら、反発係数はゼロということになる。
(こんなことは覚えなくていいですよ)
実はラケットとボールの衝突速度が低いときは反発係数は1に近く
ほとんど同じスピードで跳ね返るのだが
速度が上がるにつれて反発しなくなって行き
衝突速度が100km/hに近づくと反発係数はゼロに近くなってしまう
という現象がある。
この状態になると
どんなラケットを使っても打つスピードは同じということになる
私が石器時代に使っていた石のラケットでも
ボルグ愛用の木のラケットでも
現代のカーボンファイバーのラケットでも
スウィングスピードが同じなら打球速度はほぼ同じになるのだ。
この状態はラケットがはじいているのではなく
飛ばない、まとわりついたボールを無理やりねじ伏せているような状態なのだ。
男子プロのフォアやサーブのスウィングスピードはこのゾーンに入っている。
70km/hでラケットを振ったとして
10km/hのボールを打つと、衝突速度は 80km/h
40km/hのボールを打つと、衝突速度は 110km/h
相手のゆるいボールを打つとはじきがよく、面の向きに飛び
相手の速いボールを打つとスウィングの方向に飛ぶ (傾向がある)
だからデルポトロはゆるいボールに対しては下向き外向きの面で引くから、入る。
速いボールに対しては面をかぶせるようにするのだが、入る。
うん、なんか説明できたような気がするぞ。
ここで、じゃあ上向きに引いてかぶせて打ってもいいんだと思ったあなた
デルポトロはゆるいボールに対しては外側か下に面を向けて引いているのですよ。
そんな使い分けできます?
リオスはいつも下向きに引いていましたよ。
ここで誰か実験をお願いできないかなあ。
めちゃめちゃスウィングの速いおにいちゃんを探す。
ホームビデオでフォアハンドの打球シーンを撮る。
フラットで打ち
飛んできたボールの速度、面の向き、スウィング速度、
打球の速度、打球角度の関係をグラフにして
上の理論を確かめてみる。
修士論文くらいにならないかしら?
相手のゆるいボールに対しては面を外向きとか下向きに引く。
それが相手の速いボールに対しては
上向きに引いた面をかぶせるようにして打っちゃう。
でも入っちゃう。
何でだ? というお話。
今日こそ決着をつけるぞ。
実は簡単に書こうと思ったら結構な大作になってしまった。
よっぽど理屈好きの方か本当に暇な方以外は
今日は見なかったことにしてください。
さて、デルポトロ
このことについては、2つのことが考えられる。
1、 精神的に楽だから。
2、 技術的、物理的にも入る理屈がある。
1についてはわかりやすい。
速いボールが来ちゃったら、ビビってる暇もない。
硬くなってるまもなく打ってしまえば
気が楽で難しい技も見事に決まる。
2の技術的、物理的な理屈があるのでは、ということについて考えてみる。
こっちのほうが本論だ。
実は以前に一度、このことについて考えたことがある。
15年くらい前だろうか。
ヨネックスのポスターを見て考え込んだことがある。
そこにマルセオ・リオスの写真が載っていた。
フォアハンドのインパクト
ラケット面が45度くらい下を向いている。
これは私にとって大変困った事態だ。
面を正確に作らなければフォアハンドは絶対に正確に打てない
だからテイクバックの面をしっかり作れ
とばかり言っているからなのだ。
しかも、リオスというのは当時ATPランク1位の選手
しかもフォアハンド自慢の人なのだ。
この人が違ったら、これはえらいことなのだ。
さて、テニスではボールが当たって離れるまでの接触時間は
約、1000分の5秒といわれている。
これはわれわれ凡人にとってはゼロに等しい時間。
だからテニスではラケット面の向いた方角にボールが飛ぶ。
それに対し、ちょうどいい比較対象のソフトテニスでは
接触時間が長いため、スウィングの方向に飛ぶ。
もちろん100%そうではないが、そんな傾向にあるということ。
そのときはこんなことが頭にひらめいた。
リオスはソフトテニスやってるんじゃないか。
もちろん、ボールをすり替えちゃったなんてことではなく
彼にとっては接触時間というより、接触距離が長いんじゃないかということ。
1000分の5秒はわれわれには一瞬だが
リオスのスウィングスピードには充分な時間、距離なんじゃないか?
彼が、80km/hでラケットを振ったとしたら。
3600秒で割って、1秒に約22m走る。
その1000分の5だから、その間に11cmラケット面が走る計算だ。
11cmなら充分に感じられる長さだし
しかも、それだけボールを引きずれば充分に方向性に影響を与えられるのでは。
今回、もうひとつ考えたことがある。
ラケットの反発係数のことだ。
反発係数というのはラケット面に衝突したボールがどれだけの勢いで跳ね返るかということ。
たとえば止まったラケットにボールが当たり
100%同じスピードで跳ね返っていったら、反発係数が1ということになる。
当たったとたんに止まっちゃったら、反発係数はゼロということになる。
(こんなことは覚えなくていいですよ)
実はラケットとボールの衝突速度が低いときは反発係数は1に近く
ほとんど同じスピードで跳ね返るのだが
速度が上がるにつれて反発しなくなって行き
衝突速度が100km/hに近づくと反発係数はゼロに近くなってしまう
という現象がある。
この状態になると
どんなラケットを使っても打つスピードは同じということになる
私が石器時代に使っていた石のラケットでも
ボルグ愛用の木のラケットでも
現代のカーボンファイバーのラケットでも
スウィングスピードが同じなら打球速度はほぼ同じになるのだ。
この状態はラケットがはじいているのではなく
飛ばない、まとわりついたボールを無理やりねじ伏せているような状態なのだ。
男子プロのフォアやサーブのスウィングスピードはこのゾーンに入っている。
70km/hでラケットを振ったとして
10km/hのボールを打つと、衝突速度は 80km/h
40km/hのボールを打つと、衝突速度は 110km/h
相手のゆるいボールを打つとはじきがよく、面の向きに飛び
相手の速いボールを打つとスウィングの方向に飛ぶ (傾向がある)
だからデルポトロはゆるいボールに対しては下向き外向きの面で引くから、入る。
速いボールに対しては面をかぶせるようにするのだが、入る。
うん、なんか説明できたような気がするぞ。
ここで、じゃあ上向きに引いてかぶせて打ってもいいんだと思ったあなた
デルポトロはゆるいボールに対しては外側か下に面を向けて引いているのですよ。
そんな使い分けできます?
リオスはいつも下向きに引いていましたよ。
ここで誰か実験をお願いできないかなあ。
めちゃめちゃスウィングの速いおにいちゃんを探す。
ホームビデオでフォアハンドの打球シーンを撮る。
フラットで打ち
飛んできたボールの速度、面の向き、スウィング速度、
打球の速度、打球角度の関係をグラフにして
上の理論を確かめてみる。
修士論文くらいにならないかしら?
2010年01月27日
デルポトロ続編
あれから、デルポトロのフォアハンドが頭から離れない。
TOP100人のうち
ラケット面を下向きに引かないのはたぶん彼一人だろう。
1年半前のUSオープンの3回戦
錦織との試合を見直してみた。
1セット目、0-3になるまで
フォアにいいボールを打たれると
面がかぶりきれないようでアウトが多い。
その辺から、面が合いだしてきた。
エラーが極端に減り、鬼のようなクロスのショットが決まる。
観察していると、彼には3種類の引き方があるようだ。
1、暇がないと、上向きに引いていき、かぶせて合わす。
2、中くらいのボールに対して、面を外に向いていくように引く。
3、ゆるいボールに対し、もう一度面を下向きに作り直す。
1、について、『場末のテニスコーチ』 さんからコメントをいただきました。
デルポトロのバックスイング → 上腕の外旋運動
フォワードスイング → 上腕の内旋運動
このメカニズムによってスイングスピードをより速く加速しているようにも見えます。
投稿者 場末のテニスコーチ 2010/01/27 04:26
ということで
スピードアップのメカニズムについてはまったくそのとおりだと思います。
だけど問題は、そうすると面が変化してエラーが多くなる。
(だから他のみんなは使えない)
最もパワーがほしい、ゆるいボールに対して使っていない。
ということだと思います。
実は、顔の前を横切って面を上向きに引いてしまう人。
こんな傾向があります。
お互いに速いボールの打ち合いのときはけっこう入る。
相手がしこってつないでくると、ふかす。
なんか覚えがありませんか。
ちょっとひらめきました。
ボールとラケットの相対速度により、
ラケット面の向きとスウィング方向、
双方の打球方向への影響度は変わるのかもしれない。 ?
詳しいことはまた明日。
ちょっと面白い論理を展開します。
出かける時間が近づいてしまいました。
TOP100人のうち
ラケット面を下向きに引かないのはたぶん彼一人だろう。
1年半前のUSオープンの3回戦
錦織との試合を見直してみた。
1セット目、0-3になるまで
フォアにいいボールを打たれると
面がかぶりきれないようでアウトが多い。
その辺から、面が合いだしてきた。
エラーが極端に減り、鬼のようなクロスのショットが決まる。
観察していると、彼には3種類の引き方があるようだ。
1、暇がないと、上向きに引いていき、かぶせて合わす。
2、中くらいのボールに対して、面を外に向いていくように引く。
3、ゆるいボールに対し、もう一度面を下向きに作り直す。
1、について、『場末のテニスコーチ』 さんからコメントをいただきました。
デルポトロのバックスイング → 上腕の外旋運動
フォワードスイング → 上腕の内旋運動
このメカニズムによってスイングスピードをより速く加速しているようにも見えます。
投稿者 場末のテニスコーチ 2010/01/27 04:26
ということで
スピードアップのメカニズムについてはまったくそのとおりだと思います。
だけど問題は、そうすると面が変化してエラーが多くなる。
(だから他のみんなは使えない)
最もパワーがほしい、ゆるいボールに対して使っていない。
ということだと思います。
実は、顔の前を横切って面を上向きに引いてしまう人。
こんな傾向があります。
お互いに速いボールの打ち合いのときはけっこう入る。
相手がしこってつないでくると、ふかす。
なんか覚えがありませんか。
ちょっとひらめきました。
ボールとラケットの相対速度により、
ラケット面の向きとスウィング方向、
双方の打球方向への影響度は変わるのかもしれない。 ?
詳しいことはまた明日。
ちょっと面白い論理を展開します。
出かける時間が近づいてしまいました。
2010年01月25日
ためブロさんに聞かれたデルポトロ
今朝、『ためにならないブログ』 『立ちなさい』 を読んでいて感心した。
本屋で床に寝そべっている子供たち
商品を傷つけ、他のお客さんの迷惑になっているのに
店員、店長すら見ないふり。
それを『ためブロ』さん、一喝したとのこと。
近頃なかなか見かけない、『痛快親父』である。
我々も、他のお客さんに迷惑をかけている人を見ても
なかなか注意できない。
それができないために
スクールやクラブからいいお客さんをなくしているのかもしれない。
自分の住んでいる地域を守れないのかもしれない。
事なかれ主義ではいけない。
『ためブロ』さん、あなたは偉い。
私も、「世間が許してもわしが許さん」 頑固じじいになる。
さて、そのブログに
デルポトロのテイクバックの疑問が出ていた。
デルポトロのフォアハンド、テイクバックで
ラケットフェイスが若干上に向く。
ワタクシ的にはテイクバックでフェイスは下向きだと思っているので、
いまひとつフィーングが理解できない。
フラットに打つからかなぁ。
松原コーチ、解説お願いします。
ということで
私の解説です。
確かにデルポトロは顔の前を面を上に向くように引いていくのです。
私も一昨年のジャパンオープンのとき
えっと思ったことが記憶にあります。
このなぞを解くべく、いくつかビデオを調べてみました。
面白いのを発見。
ユーチューブの練習風景のやつです。
素直に上向きかげんで引いている。
ほんとにこれで安定するの?
ところが次のやつがまた面白い。 (リンクがロディックに行っちゃてたので直しました)
ユーチューブの試合中のやつです。
ロディックと対戦中
手前、リターンがデルポトロ
リターン後、最後のフォアハンドに注目してください。
練習と同じように上向き方向に引き始め
途中から、面が下向きになるように
引きなおすのです。
試合中はいつもそうなのか
まだまだ、研究不足なのですが。
(私が見たときは直していなかったと思うのだが)
私の解釈は
両手バックのグリップで待っているプレーヤーが
フォアに来たのでグリップを持ち直して
フォアハンドのテイクバックをする。
というのと同じことでは、というものです。
実戦では実用的に (本人の野生のカンで)
練習では楽に (コーチとやっているときは)
というのは、USオープンチャンピオンに対し、失礼でしょうか。
しかし、これでは
はなから安定した面でテイクバックする
フェデラーやナダルに対し不利ではないでしょうか?
それとも、今までのプロたちのできなかった
革新的な新技術なのか?
調子のいいときに強い人といつでも強い人との差
その原因になっているかもしれませんね。
本屋で床に寝そべっている子供たち
商品を傷つけ、他のお客さんの迷惑になっているのに
店員、店長すら見ないふり。
それを『ためブロ』さん、一喝したとのこと。
近頃なかなか見かけない、『痛快親父』である。
我々も、他のお客さんに迷惑をかけている人を見ても
なかなか注意できない。
それができないために
スクールやクラブからいいお客さんをなくしているのかもしれない。
自分の住んでいる地域を守れないのかもしれない。
事なかれ主義ではいけない。
『ためブロ』さん、あなたは偉い。
私も、「世間が許してもわしが許さん」 頑固じじいになる。
さて、そのブログに
デルポトロのテイクバックの疑問が出ていた。
デルポトロのフォアハンド、テイクバックで
ラケットフェイスが若干上に向く。
ワタクシ的にはテイクバックでフェイスは下向きだと思っているので、
いまひとつフィーングが理解できない。
フラットに打つからかなぁ。
松原コーチ、解説お願いします。
ということで
私の解説です。
確かにデルポトロは顔の前を面を上に向くように引いていくのです。
私も一昨年のジャパンオープンのとき
えっと思ったことが記憶にあります。
このなぞを解くべく、いくつかビデオを調べてみました。
面白いのを発見。
ユーチューブの練習風景のやつです。
素直に上向きかげんで引いている。
ほんとにこれで安定するの?
ところが次のやつがまた面白い。 (リンクがロディックに行っちゃてたので直しました)
ユーチューブの試合中のやつです。
ロディックと対戦中
手前、リターンがデルポトロ
リターン後、最後のフォアハンドに注目してください。
練習と同じように上向き方向に引き始め
途中から、面が下向きになるように
引きなおすのです。
試合中はいつもそうなのか
まだまだ、研究不足なのですが。
(私が見たときは直していなかったと思うのだが)
私の解釈は
両手バックのグリップで待っているプレーヤーが
フォアに来たのでグリップを持ち直して
フォアハンドのテイクバックをする。
というのと同じことでは、というものです。
実戦では実用的に (本人の野生のカンで)
練習では楽に (コーチとやっているときは)
というのは、USオープンチャンピオンに対し、失礼でしょうか。
しかし、これでは
はなから安定した面でテイクバックする
フェデラーやナダルに対し不利ではないでしょうか?
それとも、今までのプロたちのできなかった
革新的な新技術なのか?
調子のいいときに強い人といつでも強い人との差
その原因になっているかもしれませんね。
2010年01月23日
mさんへおせっかい
『m』 さんからもう一度コメントをもらいました。
なんだか、心配が私の心にきざしてしまいましたので
今日はおせっかいブログです。
以下が、『m』 さんからのコメント全文です。
ご回答ありがとうございました。
私のラケットは総重量で350g有り、グリップ2+グリップテープで握っていたら手首が痛くなってきたので太くしようと思います。
いつもシングルスをやってるのでコーチの持論の「浅い球をねじ込めるようになれ。さすれば深く打てるであろう。」は全くその通りだと思います。なので浅い球のねじ込み練習はいつもやっています。
最近ポリガットに変えたらねじ込みがいい感じで入るようになってきたのですが、やっぱり強打するならポリですかね?
それまではナイロンガットを使っていて良くアウトしてました。
投稿者 m 2010/01/22 23:09
私の考えです。
他の理由で手首を傷められたのならしょうがないのですが。
もしも、ショートフォアのねじ込みでいたくなったのであれば、大問題だと感じています。
テイクバックで、しっかり面が下向きになるように引き
自然にインパクトで垂直面
しっかり低い位置にフィニッシュ
こうしていれば、この打法による手首の負担はないはずです。
もしもそうじゃなくて
かぶせるようにして入れているなら
手首や肘にくる可能性があります。
というのは、
ジュニアを教えていて
これが一番の問題だからなのです。
ショートラリーをやっていると
テイクバックの時間が少ないため (すぐ帰ってくるので)
顔の前から面を上向きに引くようになるのです。
そして面をかぶせながらスウィングする。
一定の距離のラリーでは
同じことの反復ですので
修正(かぶせ具合)も完璧。
その時は、何球でも続けて入るのです。
本人は、そうしているつもりはないのです。
いいボールが入るので
本人もコーチも満足してしまうのです。
一見、いいようですが、
問題が3つ
1、いろいろな深さに打ち分けられない。
2、次のラリーや試合で、1球目からはコントロールできない。
3、手首や肘を痛める。
ですから、うちではショートラリーをあまり長くしないように
コーチを指導しています。
なぜこんなことを気にしたのかといいますと
「ナイロンガットを使っていて良くアウトしてました」
というところ。
私は、通常ポリですが
どちらを使っても、ほぼ同じところに落ちます。 (落とします)
テンションも少しくらい違っていても平気です。
ストリングによって極端に変わるというのであれば
ちょっと、気になるところです。 (ほんとはかなり)
ナダルの連続写真でテイクバックの面を見てください。
ご自分のと比べてみてください。
それと、短く打つのならもっと下にフィニッシュかもしれませんね。
私の杞憂に終わればいいのですが
mさんに私の推測が当たる確立が、
70%くらいはあるのではないかと思っています。
残り30%であるといいのですが。
でもmさんじゃなくて普通の人だと
90%以上の人が・・・・・・・・・・
なんだか、心配が私の心にきざしてしまいましたので
今日はおせっかいブログです。
以下が、『m』 さんからのコメント全文です。
ご回答ありがとうございました。
私のラケットは総重量で350g有り、グリップ2+グリップテープで握っていたら手首が痛くなってきたので太くしようと思います。
いつもシングルスをやってるのでコーチの持論の「浅い球をねじ込めるようになれ。さすれば深く打てるであろう。」は全くその通りだと思います。なので浅い球のねじ込み練習はいつもやっています。
最近ポリガットに変えたらねじ込みがいい感じで入るようになってきたのですが、やっぱり強打するならポリですかね?
それまではナイロンガットを使っていて良くアウトしてました。
投稿者 m 2010/01/22 23:09
私の考えです。
他の理由で手首を傷められたのならしょうがないのですが。
もしも、ショートフォアのねじ込みでいたくなったのであれば、大問題だと感じています。
テイクバックで、しっかり面が下向きになるように引き
自然にインパクトで垂直面
しっかり低い位置にフィニッシュ
こうしていれば、この打法による手首の負担はないはずです。
もしもそうじゃなくて
かぶせるようにして入れているなら
手首や肘にくる可能性があります。
というのは、
ジュニアを教えていて
これが一番の問題だからなのです。
ショートラリーをやっていると
テイクバックの時間が少ないため (すぐ帰ってくるので)
顔の前から面を上向きに引くようになるのです。
そして面をかぶせながらスウィングする。
一定の距離のラリーでは
同じことの反復ですので
修正(かぶせ具合)も完璧。
その時は、何球でも続けて入るのです。
本人は、そうしているつもりはないのです。
いいボールが入るので
本人もコーチも満足してしまうのです。
一見、いいようですが、
問題が3つ
1、いろいろな深さに打ち分けられない。
2、次のラリーや試合で、1球目からはコントロールできない。
3、手首や肘を痛める。
ですから、うちではショートラリーをあまり長くしないように
コーチを指導しています。
なぜこんなことを気にしたのかといいますと
「ナイロンガットを使っていて良くアウトしてました」
というところ。
私は、通常ポリですが
どちらを使っても、ほぼ同じところに落ちます。 (落とします)
テンションも少しくらい違っていても平気です。
ストリングによって極端に変わるというのであれば
ちょっと、気になるところです。 (ほんとはかなり)
ナダルの連続写真でテイクバックの面を見てください。
ご自分のと比べてみてください。
それと、短く打つのならもっと下にフィニッシュかもしれませんね。
私の杞憂に終わればいいのですが
mさんに私の推測が当たる確立が、
70%くらいはあるのではないかと思っています。
残り30%であるといいのですが。
でもmさんじゃなくて普通の人だと
90%以上の人が・・・・・・・・・・
2010年01月18日
フォアハンドもジャンプ その2
『AKKO』 さんからフォアハンドのジャンプにつきコメントをいただきました。
以下がそのコメントです。
松原コーチ様
いつも ためになる内容で参考にさせていただいています。
ジャンプするフォアハンド ですが・・・・
実は今通っているスクールのレッスンで ボールへの入り方がサイドステップをたてにしたように入り 打つ前に一旦沈んで そこから飛びながら打つ。というリズム重視な打ち方を習っています。 飛んで打つことに抵抗を感じるのですが まず コーチの言うとおりにやってみて 自分に合っていれば取り入れる 合わなければ やめれば?というスタンスのコーチなので まずはやってはいるのですが・・・・・。
こんな打ち方もあるよ~。 で私的には なんで飛ばなきゃいけないの?っていう気が最初はしてましたが 沈めば飛ぼうと思わなくても飛んでしまうのかな??と。
高い打点で ボールを捕らえることができるから 相手にしてみれば時間を奪われたことになる? こちら側は 少ない力で大きな力に変えられる?そんな利点があるのかな?とも思うようになりました。
コーチは一切の説明なく こう打ってみてというので どういうときに使ったらいいのかは自分で考えよということらしいです。 あっているのかどうかわかりませんが、打つときに飛ばないようにという常識は 松原コーチの説明を読んで ないことがわかりました。
投稿者 AKKO 2010/01/17 16:32
私の考えです。
前後に動いてしっかり打ち抜くというのが
スペインから始まった、現代テニスの流行です。
まずは、エナンが
短いボールに飛び込みざま、
ジャンプして打った連続写真と動画を鑑賞してください。
サイドステップで最後の1歩が終わるところからの写真です。
左足でブレーキをかけ、ジャンプです。
これがブレーキであることは
②コマ目の姿勢からよくわかると思います。
このブレーキの反動で、身体は上に飛びます。
そしてその反動で腕とラケットが前に振り出されます。
ブレーキを強烈にかけたものの
車は急には止まれない。
跳び上がった先は、まだネット方向に飛んでいます。
何でこのような打ち方をするのかというと
ぎりぎりに追いついたけど強打したいからです。
ちゃんと止まって打つには
ほんの1歩分ですが時間が必要です。
その間に打点が低くなりチャンスが逃げていきます。
前に動いて行く身体を止めたほうがパワーが出るのは
この写真を見れば明らかです。
松井のホームランです。
前の足で体重移動をしっかりブロックします。
このように、しっかりブレーキをかけるとパワーが増します。
ところで
ブレーキのことを私は後ろ向きの加速というふうに考えています。
そうすると、この打ち方も同じ意味ではないでしょうか。
ジェニファー・カプリアティーの
下がりながら打った見事な連続写真と動画です。
大胆に身体を後ろに飛ばして、ハードヒットです。
後ろに行く反動で腕を前にふっ飛ばします。
この反動がどれほどのものか定量的な数字はわかりませんが
少なくても身体が下がらないようにして打ったときの
振りにくさからは脱することができます。
だからプロはわざと後ろに飛びながら打つのです。
これも入っていくときはサイドステップの動きですね。
こうやってプロは、前後に動きながら打つのです。
それにしても
カプリアティー、垂直な姿勢を見事に保っています。
これならショットも安定するはずです。
ところで
コーチは一切の説明なく、というところは
ドキッとしました
私もレッスンで、早くたくさん皆さんに打ってもらいたいので
説明をなるべく短くしています。 (うまいいいわけだ)
コーチの皆さん、説明はちゃんとしましょうね。
以下がそのコメントです。
松原コーチ様
いつも ためになる内容で参考にさせていただいています。
ジャンプするフォアハンド ですが・・・・
実は今通っているスクールのレッスンで ボールへの入り方がサイドステップをたてにしたように入り 打つ前に一旦沈んで そこから飛びながら打つ。というリズム重視な打ち方を習っています。 飛んで打つことに抵抗を感じるのですが まず コーチの言うとおりにやってみて 自分に合っていれば取り入れる 合わなければ やめれば?というスタンスのコーチなので まずはやってはいるのですが・・・・・。
こんな打ち方もあるよ~。 で私的には なんで飛ばなきゃいけないの?っていう気が最初はしてましたが 沈めば飛ぼうと思わなくても飛んでしまうのかな??と。
高い打点で ボールを捕らえることができるから 相手にしてみれば時間を奪われたことになる? こちら側は 少ない力で大きな力に変えられる?そんな利点があるのかな?とも思うようになりました。
コーチは一切の説明なく こう打ってみてというので どういうときに使ったらいいのかは自分で考えよということらしいです。 あっているのかどうかわかりませんが、打つときに飛ばないようにという常識は 松原コーチの説明を読んで ないことがわかりました。
投稿者 AKKO 2010/01/17 16:32
私の考えです。
前後に動いてしっかり打ち抜くというのが
スペインから始まった、現代テニスの流行です。
まずは、エナンが
短いボールに飛び込みざま、
ジャンプして打った連続写真と動画を鑑賞してください。
サイドステップで最後の1歩が終わるところからの写真です。
左足でブレーキをかけ、ジャンプです。
これがブレーキであることは
②コマ目の姿勢からよくわかると思います。
このブレーキの反動で、身体は上に飛びます。
そしてその反動で腕とラケットが前に振り出されます。
ブレーキを強烈にかけたものの
車は急には止まれない。
跳び上がった先は、まだネット方向に飛んでいます。
何でこのような打ち方をするのかというと
ぎりぎりに追いついたけど強打したいからです。
ちゃんと止まって打つには
ほんの1歩分ですが時間が必要です。
その間に打点が低くなりチャンスが逃げていきます。
前に動いて行く身体を止めたほうがパワーが出るのは
この写真を見れば明らかです。
松井のホームランです。
前の足で体重移動をしっかりブロックします。
このように、しっかりブレーキをかけるとパワーが増します。
ところで
ブレーキのことを私は後ろ向きの加速というふうに考えています。
そうすると、この打ち方も同じ意味ではないでしょうか。
ジェニファー・カプリアティーの
下がりながら打った見事な連続写真と動画です。
大胆に身体を後ろに飛ばして、ハードヒットです。
後ろに行く反動で腕を前にふっ飛ばします。
この反動がどれほどのものか定量的な数字はわかりませんが
少なくても身体が下がらないようにして打ったときの
振りにくさからは脱することができます。
だからプロはわざと後ろに飛びながら打つのです。
これも入っていくときはサイドステップの動きですね。
こうやってプロは、前後に動きながら打つのです。
それにしても
カプリアティー、垂直な姿勢を見事に保っています。
これならショットも安定するはずです。
ところで
コーチは一切の説明なく、というところは
ドキッとしました
私もレッスンで、早くたくさん皆さんに打ってもらいたいので
説明をなるべく短くしています。 (うまいいいわけだ)
コーチの皆さん、説明はちゃんとしましょうね。
2010年01月17日
フォアハンドもジャンプ
『中級クラスを目指す男』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドストロークでジャンプする件です。
以下がそのコメントです。
サーブではないのですが、ジャンプに関してお聞きしたいです。
私はテニススクールでも初中級レベルなのですが、フォアハンドストロークを打つ際にジャンプして打つ方がジャンプしない時よりも安定したストロークが打てているような気がします。
スクールのコーチにはわざわざ跳ぶ必要はないと言われますが、試合などで緊張した場面などでも跳んで打つと不思議とアウトにもネットにもならない良い球が打ててしまいます。
これは松原コーチのおっしゃる「いつも同じ姿勢、いつもいい姿勢で打つことができている」ということなのでしょうか?それともストロークの場合はジャンプは不要でしょうか?ジャンプし始めたのがプロ選手の真似というミーハーな理由だったのと、初中級でフォームが安定していないのにジャンプなんてしてていいのだろうか?とイマイチ自信が持てません。ぜひご意見をお伺いしたいです。よろしくお願いいたします。
投稿者 中級クラスを目指す男 2010/01/16 00:43
私の答えです。
おっしゃるとおり、プロは余裕のある体勢では
たいていジャンプして打ちます。
ハードコートでは踏ん張るひまが足りず
足をつけて打つ場合が多いのですが
クレーコートではほとんど跳び上がって打ちます。
跳び上がる理由はサーブとほぼ同じです。
脚の力を使って打つと、ひざの屈伸によりジャンプしてしまうのです。
テンポが速いハードコートの場合跳び上がらないことが多いのは
スウィングするのに
下半身の力を充分に使って打つほどひまがないことが多いためです。
それと跳び上がる理由として考えられることがもうひとつあります。
それは、位置の調整です。
動きの中でボールとの位置を決めるわけですが
最後に打点のところに向かって跳び上がることにより
ドンぴしゃりの位置で打つことが可能になるのです
特に、イレギュラーバウンドもあるクレーコートの場合に
その後利益がとても大きいのです。
ですから
バウンドが早く正確なハードでは跳ばず
バウンドが遅く、しかも高く、イレギュラーの多いクレーでは跳ぶのです。
腕のスウィングが完璧で
体幹部がしっかりして、垂直な姿勢がぶれない人であれば
完璧な位置取りが可能になるので
ジャンプして打ったほうが安定します。
ですから、世界的なプロは跳びます。
(だから、初級者は跳びません)
特に、クレーの多いヨーロッパの選手は跳びます。
最近はハードコートもスローなコートが多くなっているので
クレーのやり方が世界標準になっていくかもしれません。
日本のプロは跳ばない人も結構いると思います。
それはスクールや学校の部活でジャンプしないように指導されるためかもしれません。
もしかしたら、バウンドの低い、砂入り人工芝のコートが多くなり
跳ぶ必要が少ない、ということもあるのかもしれません。
ところで
『中級クラスを目指す男』 さんも、ジャンプして打つと安定するということは
相当な選手かもしれません。
失礼ですが
それほどのつわものが、現在、スクールで初中級というのが、どうにも解せないのですが
フォアハンド以外のショットのせいなのか?
コーチの教えたとおりにやらないからなのか?
そのスクールのレベルが異常に高いからなのか?
大いなるなぞです。
フォアハンドストロークでジャンプする件です。
以下がそのコメントです。
サーブではないのですが、ジャンプに関してお聞きしたいです。
私はテニススクールでも初中級レベルなのですが、フォアハンドストロークを打つ際にジャンプして打つ方がジャンプしない時よりも安定したストロークが打てているような気がします。
スクールのコーチにはわざわざ跳ぶ必要はないと言われますが、試合などで緊張した場面などでも跳んで打つと不思議とアウトにもネットにもならない良い球が打ててしまいます。
これは松原コーチのおっしゃる「いつも同じ姿勢、いつもいい姿勢で打つことができている」ということなのでしょうか?それともストロークの場合はジャンプは不要でしょうか?ジャンプし始めたのがプロ選手の真似というミーハーな理由だったのと、初中級でフォームが安定していないのにジャンプなんてしてていいのだろうか?とイマイチ自信が持てません。ぜひご意見をお伺いしたいです。よろしくお願いいたします。
投稿者 中級クラスを目指す男 2010/01/16 00:43
私の答えです。
おっしゃるとおり、プロは余裕のある体勢では
たいていジャンプして打ちます。
ハードコートでは踏ん張るひまが足りず
足をつけて打つ場合が多いのですが
クレーコートではほとんど跳び上がって打ちます。
跳び上がる理由はサーブとほぼ同じです。
脚の力を使って打つと、ひざの屈伸によりジャンプしてしまうのです。
テンポが速いハードコートの場合跳び上がらないことが多いのは
スウィングするのに
下半身の力を充分に使って打つほどひまがないことが多いためです。
それと跳び上がる理由として考えられることがもうひとつあります。
それは、位置の調整です。
動きの中でボールとの位置を決めるわけですが
最後に打点のところに向かって跳び上がることにより
ドンぴしゃりの位置で打つことが可能になるのです
特に、イレギュラーバウンドもあるクレーコートの場合に
その後利益がとても大きいのです。
ですから
バウンドが早く正確なハードでは跳ばず
バウンドが遅く、しかも高く、イレギュラーの多いクレーでは跳ぶのです。
腕のスウィングが完璧で
体幹部がしっかりして、垂直な姿勢がぶれない人であれば
完璧な位置取りが可能になるので
ジャンプして打ったほうが安定します。
ですから、世界的なプロは跳びます。
(だから、初級者は跳びません)
特に、クレーの多いヨーロッパの選手は跳びます。
最近はハードコートもスローなコートが多くなっているので
クレーのやり方が世界標準になっていくかもしれません。
日本のプロは跳ばない人も結構いると思います。
それはスクールや学校の部活でジャンプしないように指導されるためかもしれません。
もしかしたら、バウンドの低い、砂入り人工芝のコートが多くなり
跳ぶ必要が少ない、ということもあるのかもしれません。
ところで
『中級クラスを目指す男』 さんも、ジャンプして打つと安定するということは
相当な選手かもしれません。
失礼ですが
それほどのつわものが、現在、スクールで初中級というのが、どうにも解せないのですが
フォアハンド以外のショットのせいなのか?
コーチの教えたとおりにやらないからなのか?
そのスクールのレベルが異常に高いからなのか?
大いなるなぞです。
2010年01月10日
深さをコントロールする
今日は薄めのグリップでフラットにコントロール
と言うのをイメージして、お話します。
一般レベルでは、
厚めグリップのトップスピンよりも
この打ち方の人の方が多いと思います。
トップスピン系の人は
ボレーや短いボールの処理などに使うと、便利な打ち方です。
テニスコーチは
当然のように出来なくてはなりません。
結論を言っちゃうと
1、面を一定に保ちながら
2、イメージした飛行線に沿って運んでやる。
といった感じでしょうか。
表題には 『深さをコントロール』 と書きましたが
深さだけではないと思います。
左右の方向も考えて、ボールの飛行線をイメージし
その飛行線に沿って、ボールを打ち込んでやればいいわけです。
ここで飛行線といっているのは
ボールが自分のラケットから飛び出して
相手コートの着地点までのボールの軌跡の事です。
この飛行線を速度も含めて、正確にイメージすることが出来れば
実際に打つことは
案外簡単だと思います。
私自身も女性の中級者クラスなどでは
このようにイメージし、薄いグリップで打っていますので
最近は結構上手いもんです。
さて打ち方そのものですが
薄いグリップでのフラット打ちの要点を示すため
10月23日のブログで使った写真の再使用しました。
東戸塚校の駐車場で、藤田コーチにモデルになってもらったやつです。
これはインパクトですが
この形から引いていけば、この形に戻ってきます。
と言う事で余分に入れた写真です。
次は、ラケットを引いた形。
もちろんインパクトの手首と同じ形で
腕を外旋しないようにして引いたところです。
面を上を向かないように引いていけばそうなります。
そして再び、インパクトの形。
腰の高さが変わらないよう
打球方向に体重移動をしていってインパクトです。
手首や腕の形を保ち、姿勢も保ったまま
もう少し体重移動をつづけて、フィニッシュです。
グリップが薄いので
上体の向きも完全には前向きにしていません。
体重移動ですが
絶対的に必要なわけではありません。
手首や腕の形を保ち、姿勢も保ったまま、打つために
その形を覚える為に使うと便利なのです。
その形のまま、押し出すといったイメージです。
一旦マスターした後ならば
オープンスタンスを使ったり、余裕のない場合などには
当然体重移動がなくても
形を保って打球方向への押し出しが出来るように
なっていくと思います。
なるべく打球方向への直線的なスウィングをイメージしましょう。
だから、フィニッシュも左肩の上に行かないよう
この辺でやめときます。
手首の角度を残しているところに注目してください。
スウィングの仕方腕の使い方に関しては
ボレーの使い方に似ているな
と思った人もいるかもしれませんね。
アンダースピンを減らしていけばフラットになるわけですから
そうゆう解釈も成り立つと思います。
私自身、スライスボレーが出来るようになったら
この薄いグリップのフォアハンドが
自然に出来るようになっていました。
まあこれはついでの話。
飛行線ですが常にイメージする習慣をつけるといいですよ。
と言うのをイメージして、お話します。
一般レベルでは、
厚めグリップのトップスピンよりも
この打ち方の人の方が多いと思います。
トップスピン系の人は
ボレーや短いボールの処理などに使うと、便利な打ち方です。
テニスコーチは
当然のように出来なくてはなりません。
結論を言っちゃうと
1、面を一定に保ちながら
2、イメージした飛行線に沿って運んでやる。
といった感じでしょうか。
表題には 『深さをコントロール』 と書きましたが
深さだけではないと思います。
左右の方向も考えて、ボールの飛行線をイメージし
その飛行線に沿って、ボールを打ち込んでやればいいわけです。
ここで飛行線といっているのは
ボールが自分のラケットから飛び出して
相手コートの着地点までのボールの軌跡の事です。
この飛行線を速度も含めて、正確にイメージすることが出来れば
実際に打つことは
案外簡単だと思います。
私自身も女性の中級者クラスなどでは
このようにイメージし、薄いグリップで打っていますので
最近は結構上手いもんです。
さて打ち方そのものですが
薄いグリップでのフラット打ちの要点を示すため
10月23日のブログで使った写真の再使用しました。
東戸塚校の駐車場で、藤田コーチにモデルになってもらったやつです。
これはインパクトですが
この形から引いていけば、この形に戻ってきます。
と言う事で余分に入れた写真です。
次は、ラケットを引いた形。
もちろんインパクトの手首と同じ形で
腕を外旋しないようにして引いたところです。
面を上を向かないように引いていけばそうなります。
そして再び、インパクトの形。
腰の高さが変わらないよう
打球方向に体重移動をしていってインパクトです。
手首や腕の形を保ち、姿勢も保ったまま
もう少し体重移動をつづけて、フィニッシュです。
グリップが薄いので
上体の向きも完全には前向きにしていません。
体重移動ですが
絶対的に必要なわけではありません。
手首や腕の形を保ち、姿勢も保ったまま、打つために
その形を覚える為に使うと便利なのです。
その形のまま、押し出すといったイメージです。
一旦マスターした後ならば
オープンスタンスを使ったり、余裕のない場合などには
当然体重移動がなくても
形を保って打球方向への押し出しが出来るように
なっていくと思います。
なるべく打球方向への直線的なスウィングをイメージしましょう。
だから、フィニッシュも左肩の上に行かないよう
この辺でやめときます。
手首の角度を残しているところに注目してください。
スウィングの仕方腕の使い方に関しては
ボレーの使い方に似ているな
と思った人もいるかもしれませんね。
アンダースピンを減らしていけばフラットになるわけですから
そうゆう解釈も成り立つと思います。
私自身、スライスボレーが出来るようになったら
この薄いグリップのフォアハンドが
自然に出来るようになっていました。
まあこれはついでの話。
飛行線ですが常にイメージする習慣をつけるといいですよ。
2010年01月08日
深く打つために
ボールが浮かないよう
しっかりと下向きの面で引き
低い位置にしっかりフィニッシュすることが大切で
それを確認するために
ショートラリーをしたり
短いボールを球出しして打ってもらったりする。
サービスライン近くから打つため
少しでも面の下向きが甘くなるとアウトする。
もうひとつ、
フィニッシュが左肩の上に来ると、当然アウトする。
この2点
下向きの面で引いた形と、低い位置のフィニッシュを
実感してもらうための練習なのだ。
いつもの担当レッスンでは、面があいまいでも、
たまたま当りが悪かったり、ちょっと面がかぶったりすると入っちゃうので
私としては少し物足りなさを感じていた。
今日はレッスン中、ぱっと、ひらめき
もっと、極端にやってみることにした。
なるべく球出しを短くして
サービスボックスの真ん中くらいから打つようにした。
これは成功だったようだ。
みんな、面はもちろんだが
それ以上に、フィニッシュの位置が低くなってきた。
極端に短く打たなければならない
という状況を設定したのは正解だったようだ。
フィニッシュの位置を低くするためには
引っ張り込む力を使うようになるので
スウィング自体も勢いを増すという副産物も出てくる。
(当然アウトサイドインに振る)
さてどんなショットをイメージしながらこんな話をしているのかというと。
これ、このエナンの連続写真を見てください。
短いボールに対し、前進していって
ねじ伏せるように打ち込んだところです。
フィニッシュのころにサービスラインが写っているので
大体の位置もイメージできると思います。
少し打点が高いので難しそうに見えますが
腰の高さの打点でも同じように打てます。
引いたときのラケット面が下向きなこと。
しっかり前向きになり、フィニッシュが低いこと。
よく味わってください。
ところで表題は、『深く打つために』 でした。
浅く打つために、ではありません。
なのに浅く打つ方法ばかり話しています。
あっちゃー、間違えた!!!
のではないのです。
実は私はこんな風に考えています。
「短く打つ技術のある人が深く打つのは簡単
短く打てない人は、怖くて深くにも打てない」
自分が、エナンのように短いところから
しっかり決め球を打てるような人だったら
と想像してみてください。
ベースラインから打つのに
トップスピンの多い人なら
ネットの上、2mくらいに向けて先ほどのショットを
ぶっ放せば、深いところに炸裂しますよね。
スウィング方向をちょっと変えればできます。
回転を減らし、フラット気味にも打てる人なら
回転を減らすだけで、より深く飛んでいきますよね。
短いボールを決めることがうまいエナンは
深く打てる人なのです。
逆に、深くにしか打てないとどうなると思いますか?
こちらが深くに打つと相手は参ってきます。
そしてついに短いボールを打ってしまいます。
そのボールをあなたは ・・・・・
急がば回れじゃないですけど
短く打てるほうからいきましょう。
しっかりと下向きの面で引き
低い位置にしっかりフィニッシュすることが大切で
それを確認するために
ショートラリーをしたり
短いボールを球出しして打ってもらったりする。
サービスライン近くから打つため
少しでも面の下向きが甘くなるとアウトする。
もうひとつ、
フィニッシュが左肩の上に来ると、当然アウトする。
この2点
下向きの面で引いた形と、低い位置のフィニッシュを
実感してもらうための練習なのだ。
いつもの担当レッスンでは、面があいまいでも、
たまたま当りが悪かったり、ちょっと面がかぶったりすると入っちゃうので
私としては少し物足りなさを感じていた。
今日はレッスン中、ぱっと、ひらめき
もっと、極端にやってみることにした。
なるべく球出しを短くして
サービスボックスの真ん中くらいから打つようにした。
これは成功だったようだ。
みんな、面はもちろんだが
それ以上に、フィニッシュの位置が低くなってきた。
極端に短く打たなければならない
という状況を設定したのは正解だったようだ。
フィニッシュの位置を低くするためには
引っ張り込む力を使うようになるので
スウィング自体も勢いを増すという副産物も出てくる。
(当然アウトサイドインに振る)
さてどんなショットをイメージしながらこんな話をしているのかというと。
これ、このエナンの連続写真を見てください。
短いボールに対し、前進していって
ねじ伏せるように打ち込んだところです。
フィニッシュのころにサービスラインが写っているので
大体の位置もイメージできると思います。
少し打点が高いので難しそうに見えますが
腰の高さの打点でも同じように打てます。
引いたときのラケット面が下向きなこと。
しっかり前向きになり、フィニッシュが低いこと。
よく味わってください。
ところで表題は、『深く打つために』 でした。
浅く打つために、ではありません。
なのに浅く打つ方法ばかり話しています。
あっちゃー、間違えた!!!
のではないのです。
実は私はこんな風に考えています。
「短く打つ技術のある人が深く打つのは簡単
短く打てない人は、怖くて深くにも打てない」
自分が、エナンのように短いところから
しっかり決め球を打てるような人だったら
と想像してみてください。
ベースラインから打つのに
トップスピンの多い人なら
ネットの上、2mくらいに向けて先ほどのショットを
ぶっ放せば、深いところに炸裂しますよね。
スウィング方向をちょっと変えればできます。
回転を減らし、フラット気味にも打てる人なら
回転を減らすだけで、より深く飛んでいきますよね。
短いボールを決めることがうまいエナンは
深く打てる人なのです。
逆に、深くにしか打てないとどうなると思いますか?
こちらが深くに打つと相手は参ってきます。
そしてついに短いボールを打ってしまいます。
そのボールをあなたは ・・・・・
急がば回れじゃないですけど
短く打てるほうからいきましょう。
2009年12月24日
腕打ちでどうですか?
『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。
一見、とらえどころのない質問なのですが
一番ありそうな疑問でもあります。
以下が、そのコメントの全文です。
こんにちは。初めて質問させていただきます。
フォアハンドストロークがなかなか威力が出ません。通っているスクールのコーチからは、前方向への押しが足りないから、伸びが出ていないのではないかといわれました。ボール2個分くらい押し出した方がいいといわれましたが、そうするとフラットにあたりすぎてアウトしたり、スピンをかけようとするととたんに弱々しいボールになってしまいます。シングルスにしぼって試合に出ているのですが、ストロークで打ち負けてしまうために、なかなか格上の人に勝てません。解決法はありますか?
それから、サーブを打った後にボールの行方を見てしまい、準備が遅れ、ミスすることがかなり多いです。特にテイクバックをするまでが遅いといわれました。相手がリターンを打って、ネットを越える前には、フォアかバックを判断してテイクバックを終わらせた方がよいのでしょうか?
長くなってしまい、申し訳ありませんが、ご回答いただけると幸いです。
投稿者 たまには勝ちたい 2009/12/24 14:28
さて、私の答えです。
『ボール2個分くらい押し出した方がいい』 という話ですが、
こう解釈してみたらどうでしょう。
インパクト後を、しっかり振る。
別に身体に巻きつくほど振り切る必要はありません。
身体の前方で止める、がフィニッシュ位置でもいいのですが。
振り終わるところ、フィニッシュまでしっかり力を入れ、振り続ける。
これは特にトップスピンをかけたときに
スピードアップにご利益があると思います。
もちろん力が入っていれば面の安定にも役立ちます。
それと次が特に重要だと思っています。
『スウィングを腕力で振る。』
手打ちではありません、腕打ちです。
肩を中心にしっかり振るということです。
ボールに勢いが足りないと思っている人は
「身体の使い方で、どうやって補おうか?」 と思っています。
実はたいていの場合、逆なのです。
腕力だけでボールは勢いよく飛びます。
身体を使いすぎることにより帰ってスピードダウンになる人が多いのです。
この話は、的中率が85%くらいはあると思います。
本当を言うと、腕だけではだめなのですが
腕だけでと思って振ると、『身体は必要な分だけ動く』 のです。
歩くことを例にしましょう。
我々は、脚だけで歩いているように思っていますが
腕はもちろん、体幹部もかなり使っているのです。
腰痛のときに歩けなくなりますし、
腹筋をいためていてもだめですよね。
特に障害がないときは使っていないつもりなのですが
本当は、かなり全身で歩いているのです。
才能のない人、センスのない人はうまく歩けません。
うまく歩けない人があまり多くないところを見ると
たいていの人は、身のこなしにおいて
『才能のある人、センスのある人』 なんではないでしょうか。
て、ことは、
腕だけで打つつもりで振れば、身体は自然に動く。
というつもりで、「腕だけでどうぞ」 といっているのです。
身体をうんと使い、美しいフォームだと芸術点が加算され、
2点というルールがあれば別ですが、
そうじゃなければ身体は最小限の動きのほうがうまくいくと思います。
次に、『サーブを打った後にボールの行方を見てしまい』 ですが。
ここだけの話ですが、実は私もそうです。
たぶんみんなそうですよ。 ロジャーもラファも。
ボールが相手コートに落ちるまでは
相手は絶対に打ってきませんからご安心を。
(ルールでそう決まっています)
サーブアンドボレーじゃなければ
次にいればいい、都合のいい位置からサーブすればいいのです。
どこに落ちそうかわかったら、急いで構えれば大丈夫。
そして相手が打つのにあわせ、スプリットステップです。
テイクバックも、相手ボールの方角がわかり次第
ボールがネットを越えてくる前に
フォアなら、肩の線が少し横を向き、腕が右半身の前に来る。
バックなら、肩の線が少し横を向き、持ち替えが終わる。
くらいの話です。
テイクバックは、滑らかに、最後に、
『引いて、ヒット!!』 と行きたいので。
一番引けるのは、こちらにバウンドしたときかその後だと思います。
そんなに忙しくはないと思いますよ。
一見、とらえどころのない質問なのですが
一番ありそうな疑問でもあります。
以下が、そのコメントの全文です。
こんにちは。初めて質問させていただきます。
フォアハンドストロークがなかなか威力が出ません。通っているスクールのコーチからは、前方向への押しが足りないから、伸びが出ていないのではないかといわれました。ボール2個分くらい押し出した方がいいといわれましたが、そうするとフラットにあたりすぎてアウトしたり、スピンをかけようとするととたんに弱々しいボールになってしまいます。シングルスにしぼって試合に出ているのですが、ストロークで打ち負けてしまうために、なかなか格上の人に勝てません。解決法はありますか?
それから、サーブを打った後にボールの行方を見てしまい、準備が遅れ、ミスすることがかなり多いです。特にテイクバックをするまでが遅いといわれました。相手がリターンを打って、ネットを越える前には、フォアかバックを判断してテイクバックを終わらせた方がよいのでしょうか?
長くなってしまい、申し訳ありませんが、ご回答いただけると幸いです。
投稿者 たまには勝ちたい 2009/12/24 14:28
さて、私の答えです。
『ボール2個分くらい押し出した方がいい』 という話ですが、
こう解釈してみたらどうでしょう。
インパクト後を、しっかり振る。
別に身体に巻きつくほど振り切る必要はありません。
身体の前方で止める、がフィニッシュ位置でもいいのですが。
振り終わるところ、フィニッシュまでしっかり力を入れ、振り続ける。
これは特にトップスピンをかけたときに
スピードアップにご利益があると思います。
もちろん力が入っていれば面の安定にも役立ちます。
それと次が特に重要だと思っています。
『スウィングを腕力で振る。』
手打ちではありません、腕打ちです。
肩を中心にしっかり振るということです。
ボールに勢いが足りないと思っている人は
「身体の使い方で、どうやって補おうか?」 と思っています。
実はたいていの場合、逆なのです。
腕力だけでボールは勢いよく飛びます。
身体を使いすぎることにより帰ってスピードダウンになる人が多いのです。
この話は、的中率が85%くらいはあると思います。
本当を言うと、腕だけではだめなのですが
腕だけでと思って振ると、『身体は必要な分だけ動く』 のです。
歩くことを例にしましょう。
我々は、脚だけで歩いているように思っていますが
腕はもちろん、体幹部もかなり使っているのです。
腰痛のときに歩けなくなりますし、
腹筋をいためていてもだめですよね。
特に障害がないときは使っていないつもりなのですが
本当は、かなり全身で歩いているのです。
才能のない人、センスのない人はうまく歩けません。
うまく歩けない人があまり多くないところを見ると
たいていの人は、身のこなしにおいて
『才能のある人、センスのある人』 なんではないでしょうか。
て、ことは、
腕だけで打つつもりで振れば、身体は自然に動く。
というつもりで、「腕だけでどうぞ」 といっているのです。
身体をうんと使い、美しいフォームだと芸術点が加算され、
2点というルールがあれば別ですが、
そうじゃなければ身体は最小限の動きのほうがうまくいくと思います。
次に、『サーブを打った後にボールの行方を見てしまい』 ですが。
ここだけの話ですが、実は私もそうです。
たぶんみんなそうですよ。 ロジャーもラファも。
ボールが相手コートに落ちるまでは
相手は絶対に打ってきませんからご安心を。
(ルールでそう決まっています)
サーブアンドボレーじゃなければ
次にいればいい、都合のいい位置からサーブすればいいのです。
どこに落ちそうかわかったら、急いで構えれば大丈夫。
そして相手が打つのにあわせ、スプリットステップです。
テイクバックも、相手ボールの方角がわかり次第
ボールがネットを越えてくる前に
フォアなら、肩の線が少し横を向き、腕が右半身の前に来る。
バックなら、肩の線が少し横を向き、持ち替えが終わる。
くらいの話です。
テイクバックは、滑らかに、最後に、
『引いて、ヒット!!』 と行きたいので。
一番引けるのは、こちらにバウンドしたときかその後だと思います。
そんなに忙しくはないと思いますよ。
2009年12月21日
クロスの打つコツ
『Panda』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント全文です。
いつもわかりやすい解説で、毎日楽しみにしています。
フォアハンドで質問があるのですが、クロスのラリーになった場合、ボールがどうしてもセンターよりになってしまいます。クロス側コートでサービスをリターンする場合も同じです。速いボールを打ち返したときにセンターよりになる傾向が顕著なので、それはただの振り遅れだと思うのですが、普通のボールの時にもクロスに打つのが苦手です。
逆クロスの場合は、比較的楽にコースをコントロールすることはできます。
スクールのコーチからは、肩が開いてしまうからと言われていて、それを意識するとうまくクロスに打てるケースもあるのですが、いまいちショットが安定しません。
やはりフォロースルーの問題でしょうか?
また何か良い克服法、練習法はありますでしょうか?
よろしくお願いします。
投稿者 Panda 2009/12/19 11:28
私の答えです。
フォアハンドをクロスに打つには、
1、打つ方向の反対側に引く。 (引きすぎない)
2、打点を前にとる。
3、ラケットヘッドが遅れないよう、手首を固める。
4、打点の後ろに入り込むように体重移動。
1、2、はわかりやすい話ですね。
3、4、は逆クロスの反対だと思えばわかりやすいかもしれません。
手首の柔らかい人は、先が遅れて振り出すと面が逆クロス方向を向きます。
この理由でクロスに打てない人には
私は、「手打ちでいいですよ、しっかり力みましょう」
とアドバイスします。
今日は、4、について考えたいと思います。
クロス方向に体重移動で持っていこうとすると
腕がその反動で遅れ気味になり、逆クロス方向に振り出しやすくなります。
ですから逆クロスは、打点から離れながら打つとうまく打てるのです。
その逆に、打点に近づきながら、
打点の後ろに入り込みながら打つような動きをすると
クロス方向に打ちやすくなるのです。
わざとボールから遠めの位置に最後の足を決め、
打点の後ろに飛び込みながら打つと自然にクロスに行きます。
百聞は一見にしかず。
エナンの打ち方を連続写真で見てください。
ボールに近づく動きを2、3、あたりで、いったんブレーキをかけ、
4、5、6、でブレーキを抜いて、打点の後ろに飛び込んでいきます。
その反動でクロスに打つのです。
横方向の位置や動きは、後ろのKIAのマークと比べればわかると思います。
この打ち方ですと自然に、スウィングがクロス方向に加速されますので
なれないと、サイドにアウトしやすくなるくらいです。
この技が、プロの右端処理のふつうの打法といってもいいと思います。
ちょっと力み気味に手首を固め、
遠目から近寄りながら打つ。
動きの方向が大事なので、プロほど大胆な動きじゃなくてもOK。
思い切ってやってみればそんなに難しくないと思いますよ。
以下がそのコメント全文です。
いつもわかりやすい解説で、毎日楽しみにしています。
フォアハンドで質問があるのですが、クロスのラリーになった場合、ボールがどうしてもセンターよりになってしまいます。クロス側コートでサービスをリターンする場合も同じです。速いボールを打ち返したときにセンターよりになる傾向が顕著なので、それはただの振り遅れだと思うのですが、普通のボールの時にもクロスに打つのが苦手です。
逆クロスの場合は、比較的楽にコースをコントロールすることはできます。
スクールのコーチからは、肩が開いてしまうからと言われていて、それを意識するとうまくクロスに打てるケースもあるのですが、いまいちショットが安定しません。
やはりフォロースルーの問題でしょうか?
また何か良い克服法、練習法はありますでしょうか?
よろしくお願いします。
投稿者 Panda 2009/12/19 11:28
私の答えです。
フォアハンドをクロスに打つには、
1、打つ方向の反対側に引く。 (引きすぎない)
2、打点を前にとる。
3、ラケットヘッドが遅れないよう、手首を固める。
4、打点の後ろに入り込むように体重移動。
1、2、はわかりやすい話ですね。
3、4、は逆クロスの反対だと思えばわかりやすいかもしれません。
手首の柔らかい人は、先が遅れて振り出すと面が逆クロス方向を向きます。
この理由でクロスに打てない人には
私は、「手打ちでいいですよ、しっかり力みましょう」
とアドバイスします。
今日は、4、について考えたいと思います。
クロス方向に体重移動で持っていこうとすると
腕がその反動で遅れ気味になり、逆クロス方向に振り出しやすくなります。
ですから逆クロスは、打点から離れながら打つとうまく打てるのです。
その逆に、打点に近づきながら、
打点の後ろに入り込みながら打つような動きをすると
クロス方向に打ちやすくなるのです。
わざとボールから遠めの位置に最後の足を決め、
打点の後ろに飛び込みながら打つと自然にクロスに行きます。
百聞は一見にしかず。
エナンの打ち方を連続写真で見てください。
ボールに近づく動きを2、3、あたりで、いったんブレーキをかけ、
4、5、6、でブレーキを抜いて、打点の後ろに飛び込んでいきます。
その反動でクロスに打つのです。
横方向の位置や動きは、後ろのKIAのマークと比べればわかると思います。
この打ち方ですと自然に、スウィングがクロス方向に加速されますので
なれないと、サイドにアウトしやすくなるくらいです。
この技が、プロの右端処理のふつうの打法といってもいいと思います。
ちょっと力み気味に手首を固め、
遠目から近寄りながら打つ。
動きの方向が大事なので、プロほど大胆な動きじゃなくてもOK。
思い切ってやってみればそんなに難しくないと思いますよ。
2009年12月19日
プロのフォアはアウトサイドイン 続編
きのうのブログについて
再度、『momotaro』 さんにコメントをいただきました。
以下がその全文です。
松原コーチ、早速のご回答ありがとうございました。
「アウトサイドイン」のスウィングとは、厚めのグリップでボールを前で捉えてワイパースウィングという理解でよろしいでしょうか。私の場合、ワイパースウィングは「インサイドアウトイン」というイメージです。ところで、バックハンドも「アウトサイドイン」で良いのでしょうか?
私はシングルハンドですが、プロのダブルハンドのテイクバックは、インに引き込んで構えているようなイメージがあります。シングルハンドでの「アウトサイドイン」は、かなり難しいように思えるのですが如何ですか。
ところで、「見本」のコーチが使っていらっしゃるラケットは、S-FIT3ですね。このラケットかなり興味があります。評判は如何ですか。私が使っているのは、YOUTEK SPEED 16x19ですが、だんだんキツくなってきたので、伊達さんみたいに合わせて打つやり方に変えようかなと思っています。なにせ、来年還暦ですから。
投稿者 momotaro 2009/12/18 23:24
私の答えです。
フォアハンドは低いボールを手前から向こう側にサイドスピンをかけて打つ以外は
ほとんど、アウトサイドインのスウィングだと思います。
ただ、一番極端なアウトサイドインがワイパーなので
一番わかりやすい例として出したわけです。
私が、インとかアウトとか呼んでいるのは
ボールの飛んでいく方向に対して
ラケット面が、インパクト付近で
インからアウト、または、アウトからイン、
どちらに向かって動いていくかを言っています。
腕やラケットは、肩を中心とした円運動ですから
スウィングのすべてを見れば必ず
イン → アウト → インへとなりますので
『momotaro』さんのコメントにありました
ワイパースウィングは「インサイドアウトイン」というイメージ。
ということにもなると思います。
私の言っているのはインパクト付近のみと考えてください。
ところでトップスピンのバックですが
ほとんど打球方向に振ると思っていればいいと思います。
『スジガネ君』で、実験したり、自分の腕を動かしても
物理的には、アウトサイドインですが。
回転運動で、打点が前とくれば
コンパスで、絵を描いてみればわかりますよね。
打点を真横まで遅らせない限り、アウトサイドインですよね。
ただ感覚的には押すわけでも引っ張るわけでもありませんから
特にどうと意識する必要はないと思います。
ただフォアの場合は、同じアウトサイドインでも
思い切って外から引っ張るようにしたほうが力も入り
コントロールもよくなるので
意識的にやってほしいのです。
バックのほうはそんなふうにまで思う必要はないと思います。
次に、ラケットの話ですが、
ヨネックスのS-FIT3
結構いいと思いますよ。
よく飛びますし、スピンもかかる。
特にスピンについては
私は何を使ってもかかるので
そのための性能を考えたことはないのですが
このラケットはなぜか、ものすごくスピンがかかります。
いい評判が多いようですので
試す価値があると思います。
ナンでしたら、東戸塚でも印西でも
うちに試し打ち用がありますので
遊びに来てください。
再度、『momotaro』 さんにコメントをいただきました。
以下がその全文です。
松原コーチ、早速のご回答ありがとうございました。
「アウトサイドイン」のスウィングとは、厚めのグリップでボールを前で捉えてワイパースウィングという理解でよろしいでしょうか。私の場合、ワイパースウィングは「インサイドアウトイン」というイメージです。ところで、バックハンドも「アウトサイドイン」で良いのでしょうか?
私はシングルハンドですが、プロのダブルハンドのテイクバックは、インに引き込んで構えているようなイメージがあります。シングルハンドでの「アウトサイドイン」は、かなり難しいように思えるのですが如何ですか。
ところで、「見本」のコーチが使っていらっしゃるラケットは、S-FIT3ですね。このラケットかなり興味があります。評判は如何ですか。私が使っているのは、YOUTEK SPEED 16x19ですが、だんだんキツくなってきたので、伊達さんみたいに合わせて打つやり方に変えようかなと思っています。なにせ、来年還暦ですから。
投稿者 momotaro 2009/12/18 23:24
私の答えです。
フォアハンドは低いボールを手前から向こう側にサイドスピンをかけて打つ以外は
ほとんど、アウトサイドインのスウィングだと思います。
ただ、一番極端なアウトサイドインがワイパーなので
一番わかりやすい例として出したわけです。
私が、インとかアウトとか呼んでいるのは
ボールの飛んでいく方向に対して
ラケット面が、インパクト付近で
インからアウト、または、アウトからイン、
どちらに向かって動いていくかを言っています。
腕やラケットは、肩を中心とした円運動ですから
スウィングのすべてを見れば必ず
イン → アウト → インへとなりますので
『momotaro』さんのコメントにありました
ワイパースウィングは「インサイドアウトイン」というイメージ。
ということにもなると思います。
私の言っているのはインパクト付近のみと考えてください。
ところでトップスピンのバックですが
ほとんど打球方向に振ると思っていればいいと思います。
『スジガネ君』で、実験したり、自分の腕を動かしても
物理的には、アウトサイドインですが。
回転運動で、打点が前とくれば
コンパスで、絵を描いてみればわかりますよね。
打点を真横まで遅らせない限り、アウトサイドインですよね。
ただ感覚的には押すわけでも引っ張るわけでもありませんから
特にどうと意識する必要はないと思います。
ただフォアの場合は、同じアウトサイドインでも
思い切って外から引っ張るようにしたほうが力も入り
コントロールもよくなるので
意識的にやってほしいのです。
バックのほうはそんなふうにまで思う必要はないと思います。
次に、ラケットの話ですが、
ヨネックスのS-FIT3
結構いいと思いますよ。
よく飛びますし、スピンもかかる。
特にスピンについては
私は何を使ってもかかるので
そのための性能を考えたことはないのですが
このラケットはなぜか、ものすごくスピンがかかります。
いい評判が多いようですので
試す価値があると思います。
ナンでしたら、東戸塚でも印西でも
うちに試し打ち用がありますので
遊びに来てください。
2009年12月18日
プロのフォアはアウトサイドイン
『momotaro』 さんから質問をいただきました。
コメント後半の質問部分を以下に。
ところで、ストロークのスイングについて質問があります。以前のブログで女子のジュニアにストロークをアドバイスする際、「アウトサイドイン」と教えられていましたが、私のテニススクールのコーチにはインサイドアウトと教わりました。アウトサイドインの軌道だと、ボレーと同じようにスライスの回転がかかるのではないでしょうか。
投稿者 momotaro@テニス歴だけは長い
2009/12/18 01:12
私のお答え。
スクールではインサイドアウトとよく教えます。
打つ方向に直線部分を長くするように考えると
当然そうなります。
なんとなく説得力のある話です。
でも、方向性はいいとしても
それでぶったたけますか。
プロのスウィングを見ればそうしていないのは
わき腹左側の、フィニッシュの場所を見れば明らかだと思います。
もし、momotaro さんが丁寧に続ければいいということでしたら
薄いグリップでインサイドアウト。
ぶん殴りたいなら、
プロと同じ、厚めのグリップでアウトサイドインだと思います。
フォアハンドでアウトサイドインで振れるかどうかということですが。
以前に使った写真で見せましょう。
打球方向から見たワイパースウィングです。
まず、ボールの外に引きます。 (アウトサイド)
内側に引っ張り込んでのインパクトです。 (インに)
さらにフィニッシュに向けて引っ張ります。 (さらにイン、イン、イン)
これがトップスピン系、現在のプロの基本です。
ねえ、ストロークでもアウトサイドインできるでしょう。
このほうが、はるかに強力なボールが打てます。
だからプロはこうするのです。
パワーだけの話のようですが、
プロはこの使い方でコントロールもいいでしょう。
私はむしろこの方がコントロール感があって
しっかりコントロールできるのだと思っています。
ここだけの話
うつ方向にボール7個分押していくみたいな話。
私は誰かが、机の上で・・・・・・・
と思っています。
コメント後半の質問部分を以下に。
ところで、ストロークのスイングについて質問があります。以前のブログで女子のジュニアにストロークをアドバイスする際、「アウトサイドイン」と教えられていましたが、私のテニススクールのコーチにはインサイドアウトと教わりました。アウトサイドインの軌道だと、ボレーと同じようにスライスの回転がかかるのではないでしょうか。
投稿者 momotaro@テニス歴だけは長い
2009/12/18 01:12
私のお答え。
スクールではインサイドアウトとよく教えます。
打つ方向に直線部分を長くするように考えると
当然そうなります。
なんとなく説得力のある話です。
でも、方向性はいいとしても
それでぶったたけますか。
プロのスウィングを見ればそうしていないのは
わき腹左側の、フィニッシュの場所を見れば明らかだと思います。
もし、momotaro さんが丁寧に続ければいいということでしたら
薄いグリップでインサイドアウト。
ぶん殴りたいなら、
プロと同じ、厚めのグリップでアウトサイドインだと思います。
フォアハンドでアウトサイドインで振れるかどうかということですが。
以前に使った写真で見せましょう。
打球方向から見たワイパースウィングです。
まず、ボールの外に引きます。 (アウトサイド)
内側に引っ張り込んでのインパクトです。 (インに)
さらにフィニッシュに向けて引っ張ります。 (さらにイン、イン、イン)
これがトップスピン系、現在のプロの基本です。
ねえ、ストロークでもアウトサイドインできるでしょう。
このほうが、はるかに強力なボールが打てます。
だからプロはこうするのです。
パワーだけの話のようですが、
プロはこの使い方でコントロールもいいでしょう。
私はむしろこの方がコントロール感があって
しっかりコントロールできるのだと思っています。
ここだけの話
うつ方向にボール7個分押していくみたいな話。
私は誰かが、机の上で・・・・・・・
と思っています。
2009年12月03日
再びのテイクバック
フォアハンドのテイクバックについては何度も取り上げています。
これがフォアの安定性を決める最重要な部分だからなのです。
先日の神奈川県テニスコーチ研修会でも
このことに一番時間をかけてしまいました。
『ヌーン』 さんから要望をコメントに入れていただき
それも頭の隅に引っかかっていましたので
またまた一発やります。
記事カテゴリにフォアハンドがあるのですが
7月ころまでは
技術ものはすべて『技術のお話』に入っていました。
最初のころを探ってみますと
ありました。
5月6日、ブログ開設第2日です。
5月5日はブログ開設のご挨拶ですので
実質の1発目がフォアのテイクバックです。
私がどれくらいテイクバックを気にしているかわかるでしょう。
今日はこの最初のやつの焼き直しです。
何度もやったので同じことが書けなかったので、
ここまで素朴なやつが、それ以後なかったと考えたからなのです。
さて、テイクバックの話ですが。
私自身も18歳まで、フォアには自信を持っていたのに
19歳の春おかしなテイクバックの病に取り付かれ
以後10年間
強力なフォアハンドと別れて暮らしました。
さて、コーチになりトッププロのフォアハンドを研究してみると
みんな、面を下に向けて引いていることに気づきました。
インパクトの手首の形で構え、そのまま振り切ります。
小理屈はともかくとして、次がフォアの構え方、引き方の要点です。
1、手首の形を打点と同じにして、面を下向きに構える。
2、上腕をひねらないように凹型に弧を描いて引いていく。
(手首の形を保ちながら、面が上を向かないように)
3、そのままの面で凹型に弧を描いて打つ。
写真で説明しましょう。
東戸塚松原テニススクールの田村コーチにモデルになってもらいました。
やや迫力不足ですが、他に目が行かぬよう
腕以外は身体を回すことのみにしてもらったためです。
本当は 『脱ぐとすごいんです』
まずは正しい構え方。
手首の形をインパクトと同じにして
そのまんま下に弧を描いて、凹型に引いていきます。
この時、上腕は外旋も内旋もしない。
腕を(型関節を)ひねらないようにするのです。
面が上を向くように引くと、とっちらかります
この引きかたは時間がいらず、楽なので
何も考えないで引くとたいていこうなります
この形だけならおかしくないのですが
1枚目の写真の構えと組み合わせると、ブッブーです。
この先、完全に面が上を向きます。
上向きの面をもう一度下向きに直す動作が必要になります。
そしてこの直す動作があることがフォアを難しくするのです。
最初から立ち気味のラケットで構え
面を外に向けるように引いて行ったのがこれなら、OKです。
(このやり方なら、上腕は外旋も内旋もしないですよね)
ショートラリーで特に気をつけたいのですが
ショートラリーをあまり長くやると
忙しさのあまりだんだんこれになっていくのです。
当然、打つときにはかぶしていくのですが
毎回同じ距離に打つのでいけないことだと思わずに続けてしまうのです。
次は横から見た絵です。
いい構え方
手首の角度がインパクトと同じになっています。
いい引き方
凹型に、下に弧を描くような感じがわかるでしょう。
たぶんダメな引き方
上腕が外旋し、手が上に凸型に弧を描いています
特に脇が空かないようにしすぎてもこうなりますね。
この辺では、脇はあけていいんですよ。
自分のフォアもこう治したおかげで
以後30年間、一応の安定を保っています。
そこでふと気づいたんです
「おれ、18のときこうゆう風に引いてた!!」
フォアは難しいもんですね
追伸) 今回の探索で、最初にコメントをいただいた
『モモビラス』 さんのご要望にお答えしていなかったことを見つけました。
それは、最近のプロのフィニッシュが変わってきたのでは?
というお話なのですが。
何度もフォアハンドを特集し
ワイパーや短く打つ技術等々取り上げているというのが私のいいわけですが
ご質問への答えとしてまとまっていませんでした。
ほんとにすいません。
もしかしたら、他にもそんなことがいくつもあるかもしれません。
『モモビラス』 さんも他の皆様も
これにこりず、ご質問を入れてください。
よろしくお願いします。
これがフォアの安定性を決める最重要な部分だからなのです。
先日の神奈川県テニスコーチ研修会でも
このことに一番時間をかけてしまいました。
『ヌーン』 さんから要望をコメントに入れていただき
それも頭の隅に引っかかっていましたので
またまた一発やります。
記事カテゴリにフォアハンドがあるのですが
7月ころまでは
技術ものはすべて『技術のお話』に入っていました。
最初のころを探ってみますと
ありました。
5月6日、ブログ開設第2日です。
5月5日はブログ開設のご挨拶ですので
実質の1発目がフォアのテイクバックです。
私がどれくらいテイクバックを気にしているかわかるでしょう。
今日はこの最初のやつの焼き直しです。
何度もやったので同じことが書けなかったので、
ここまで素朴なやつが、それ以後なかったと考えたからなのです。
さて、テイクバックの話ですが。
私自身も18歳まで、フォアには自信を持っていたのに
19歳の春おかしなテイクバックの病に取り付かれ
以後10年間
強力なフォアハンドと別れて暮らしました。
さて、コーチになりトッププロのフォアハンドを研究してみると
みんな、面を下に向けて引いていることに気づきました。
インパクトの手首の形で構え、そのまま振り切ります。
小理屈はともかくとして、次がフォアの構え方、引き方の要点です。
1、手首の形を打点と同じにして、面を下向きに構える。
2、上腕をひねらないように凹型に弧を描いて引いていく。
(手首の形を保ちながら、面が上を向かないように)
3、そのままの面で凹型に弧を描いて打つ。
写真で説明しましょう。
東戸塚松原テニススクールの田村コーチにモデルになってもらいました。
やや迫力不足ですが、他に目が行かぬよう
腕以外は身体を回すことのみにしてもらったためです。
本当は 『脱ぐとすごいんです』
まずは正しい構え方。
手首の形をインパクトと同じにして
そのまんま下に弧を描いて、凹型に引いていきます。
この時、上腕は外旋も内旋もしない。
腕を(型関節を)ひねらないようにするのです。
面が上を向くように引くと、とっちらかります
この引きかたは時間がいらず、楽なので
何も考えないで引くとたいていこうなります
この形だけならおかしくないのですが
1枚目の写真の構えと組み合わせると、ブッブーです。
この先、完全に面が上を向きます。
上向きの面をもう一度下向きに直す動作が必要になります。
そしてこの直す動作があることがフォアを難しくするのです。
最初から立ち気味のラケットで構え
面を外に向けるように引いて行ったのがこれなら、OKです。
(このやり方なら、上腕は外旋も内旋もしないですよね)
ショートラリーで特に気をつけたいのですが
ショートラリーをあまり長くやると
忙しさのあまりだんだんこれになっていくのです。
当然、打つときにはかぶしていくのですが
毎回同じ距離に打つのでいけないことだと思わずに続けてしまうのです。
次は横から見た絵です。
いい構え方
手首の角度がインパクトと同じになっています。
いい引き方
凹型に、下に弧を描くような感じがわかるでしょう。
たぶんダメな引き方
上腕が外旋し、手が上に凸型に弧を描いています
特に脇が空かないようにしすぎてもこうなりますね。
この辺では、脇はあけていいんですよ。
自分のフォアもこう治したおかげで
以後30年間、一応の安定を保っています。
そこでふと気づいたんです
「おれ、18のときこうゆう風に引いてた!!」
フォアは難しいもんですね
追伸) 今回の探索で、最初にコメントをいただいた
『モモビラス』 さんのご要望にお答えしていなかったことを見つけました。
それは、最近のプロのフィニッシュが変わってきたのでは?
というお話なのですが。
何度もフォアハンドを特集し
ワイパーや短く打つ技術等々取り上げているというのが私のいいわけですが
ご質問への答えとしてまとまっていませんでした。
ほんとにすいません。
もしかしたら、他にもそんなことがいくつもあるかもしれません。
『モモビラス』 さんも他の皆様も
これにこりず、ご質問を入れてください。
よろしくお願いします。
2009年11月26日
クロスに打つコツ
先日、『stone』 さんからも質問をもらっていました。
「フォアハンドのクロスが苦手だからと分析しています。ストレートや逆クロスはまだましです。クロス、特にショートクロスの何か良いアドバイスがあればお願いします。」
とのことです。
一度お答えしたのですが、
短いショットを打つ重要性ばかり強調し
打球の方向に関してはまとまってなかったと反省していました。
そこで再度、方向性に関する解説を・・・
まずは、フォアといえばエナン、この人のクロスを連続写真で味わってください。
いくつかの重要ポイントがあるのですが
もちろん、彼女はすべて完璧です。
それを、5つの項目に整理してみました。
1、打点を前で捕らえている。
これは説明、要りませんね。
2、後ろに引きすぎないこと。
クロスの打球方向の反対側に
打球方向から見て、引いたラケットが身体の左側に見えるようなイメージで引きます。
(実際はもう少し後ろまで行くことが多いのですが)
こんな感じ。
ここからならクロスに向かって、一気に振りぬけられますよね。
3、手首を固めて振り出す
エナンの連続写真で、4コマ目から7コマ目までほとんど手首の角度が変わっていませんよね。
もし逆クロスに打つのなら、
4コマ目から5コマ目で手首を緩めて、
ラケットヘッドを遅らせ、面の向きを変えるのです。
次の写真は、逆クロスの打点です。
手首の角度に注目してください。 (手首を緩め、先を遅らせます)
同じく、クロスの打点です。 (手首を緩めません)
手首の角度はちょっと見にくいかもしれません。
身体と打点との距離が逆クロスの方が近いですよね。
これが手首の角度の違いによるものです。
4、インパクトで上体を前向きにする。 (ハードヒットのためには)
そうすればクロス方向に降りぬけるスペースを作ることができ
ラケットをクロス方向に向かってしっかり走らすことができます。
上体を横向きのまま止めれば、腕の振りが身体に当たり
ラケットはクロス方向を向きますから
クロスにボールが飛ぶことは間違いありません。
ただしハードヒットにはなりません。
5、体重をボールの後ろに入れる。
逆クロスが得意な方は、
打点から離れながら打つと
スピードアップすることを知っていると思います。
先ほどの私の逆クロスの打点写真も実はその説明のために撮ったものなのです。
逆に、打点に近づきながら、
ボールの後ろに入り込みながら打つと
クロス方向に打つパワーが生まれるのです。
ですからプロは、わざとぎりぎり最後にボールに跳び込んで
クロスにハードヒットするのです。
エナンの連続写真、そこを再度、見てください。
上についている動画を見れば一目両全ですね。
エナンさん、何度も御登場いただきありがとうございました。
「フォアハンドのクロスが苦手だからと分析しています。ストレートや逆クロスはまだましです。クロス、特にショートクロスの何か良いアドバイスがあればお願いします。」
とのことです。
一度お答えしたのですが、
短いショットを打つ重要性ばかり強調し
打球の方向に関してはまとまってなかったと反省していました。
そこで再度、方向性に関する解説を・・・
まずは、フォアといえばエナン、この人のクロスを連続写真で味わってください。
いくつかの重要ポイントがあるのですが
もちろん、彼女はすべて完璧です。
それを、5つの項目に整理してみました。
1、打点を前で捕らえている。
これは説明、要りませんね。
2、後ろに引きすぎないこと。
クロスの打球方向の反対側に
打球方向から見て、引いたラケットが身体の左側に見えるようなイメージで引きます。
(実際はもう少し後ろまで行くことが多いのですが)
こんな感じ。
ここからならクロスに向かって、一気に振りぬけられますよね。
3、手首を固めて振り出す
エナンの連続写真で、4コマ目から7コマ目までほとんど手首の角度が変わっていませんよね。
もし逆クロスに打つのなら、
4コマ目から5コマ目で手首を緩めて、
ラケットヘッドを遅らせ、面の向きを変えるのです。
次の写真は、逆クロスの打点です。
手首の角度に注目してください。 (手首を緩め、先を遅らせます)
同じく、クロスの打点です。 (手首を緩めません)
手首の角度はちょっと見にくいかもしれません。
身体と打点との距離が逆クロスの方が近いですよね。
これが手首の角度の違いによるものです。
4、インパクトで上体を前向きにする。 (ハードヒットのためには)
そうすればクロス方向に降りぬけるスペースを作ることができ
ラケットをクロス方向に向かってしっかり走らすことができます。
上体を横向きのまま止めれば、腕の振りが身体に当たり
ラケットはクロス方向を向きますから
クロスにボールが飛ぶことは間違いありません。
ただしハードヒットにはなりません。
5、体重をボールの後ろに入れる。
逆クロスが得意な方は、
打点から離れながら打つと
スピードアップすることを知っていると思います。
先ほどの私の逆クロスの打点写真も実はその説明のために撮ったものなのです。
逆に、打点に近づきながら、
ボールの後ろに入り込みながら打つと
クロス方向に打つパワーが生まれるのです。
ですからプロは、わざとぎりぎり最後にボールに跳び込んで
クロスにハードヒットするのです。
エナンの連続写真、そこを再度、見てください。
上についている動画を見れば一目両全ですね。
エナンさん、何度も御登場いただきありがとうございました。
2009年11月24日
薄いグリップでのフィニッシュ
フォアハンドの話というと
ウェスタングリップのトップスピンベース
ぐりぐり、エイッ
という話が多いのだが
今日は、薄いグリップ、フラット気味の落ち着いた大人の味。
さて、本日、火曜日
私は自分の本拠地、東戸塚松原TSでのレッスン日
1時間目は上級クラスのレッスン。
いつもきれのいいテニスをする女性のFさんだが
今日はボールが浮き気味
イースタングリップでフラット系のボールが持ち味なのだが
少し不安そうに打っている。
そこで、自信を持って打てるよう
フィニッシュを少し低めにし
しっかり止めるようにアドバイス。
糸を引くようなボールが決まり始めた。
アドバイスしたのはこんなフィニッシュ。
インパクト時の手首の角度を維持したまま
少し低めに、ピッと、止める。
私は自分の意思で打ち終わりの場所を決めたい
という意識が強いので
フィニッシュという言葉が好きだ。
フォロースルーというとなんか、なりゆきまかせという感じがするのだ。
ところで、どうしてこれじゃだめなんだろう?
振り子のきれいな行き先なのに?
ちょっと考えれば当たり前なのだが
スウィングは無意識に振ると肩を中心とした振り子になる。
1枚目の写真の手首を見てほしいのだが
この手首の形でインパクトを迎えるとすると
打点は左の腰よりも少し、ネット側
つまり、振り子の最下点より少し後
アッパースウィング状態で打点を迎えることになる。
トップスピンだとこれでOKなのだが
フラットだと、インパクト後、上に飛び出していく。
ゆるければベースライン内に落ちるのだが
ハードヒットすると塀まで飛んでっちゃう。
意地悪な言い方をすると
完璧な面、見事なフォームで
すべてベースラインの後ろに突き刺さる
ということになる。
これを避けるために
上に上がろうというラケットを押さえつけ
スウィング方向を水平に近くし
『振り子の行き先よりも下にフィニッシュの場所を定める』
というわけだ。
そこが1枚目の写真のフィニッシュ。
フィニッシュの形を決めるだけなので簡単にできますよ。
ウェスタングリップのトップスピンベース
ぐりぐり、エイッ
という話が多いのだが
今日は、薄いグリップ、フラット気味の落ち着いた大人の味。
さて、本日、火曜日
私は自分の本拠地、東戸塚松原TSでのレッスン日
1時間目は上級クラスのレッスン。
いつもきれのいいテニスをする女性のFさんだが
今日はボールが浮き気味
イースタングリップでフラット系のボールが持ち味なのだが
少し不安そうに打っている。
そこで、自信を持って打てるよう
フィニッシュを少し低めにし
しっかり止めるようにアドバイス。
糸を引くようなボールが決まり始めた。
アドバイスしたのはこんなフィニッシュ。
インパクト時の手首の角度を維持したまま
少し低めに、ピッと、止める。
私は自分の意思で打ち終わりの場所を決めたい
という意識が強いので
フィニッシュという言葉が好きだ。
フォロースルーというとなんか、なりゆきまかせという感じがするのだ。
ところで、どうしてこれじゃだめなんだろう?
振り子のきれいな行き先なのに?
ちょっと考えれば当たり前なのだが
スウィングは無意識に振ると肩を中心とした振り子になる。
1枚目の写真の手首を見てほしいのだが
この手首の形でインパクトを迎えるとすると
打点は左の腰よりも少し、ネット側
つまり、振り子の最下点より少し後
アッパースウィング状態で打点を迎えることになる。
トップスピンだとこれでOKなのだが
フラットだと、インパクト後、上に飛び出していく。
ゆるければベースライン内に落ちるのだが
ハードヒットすると塀まで飛んでっちゃう。
意地悪な言い方をすると
完璧な面、見事なフォームで
すべてベースラインの後ろに突き刺さる
ということになる。
これを避けるために
上に上がろうというラケットを押さえつけ
スウィング方向を水平に近くし
『振り子の行き先よりも下にフィニッシュの場所を定める』
というわけだ。
そこが1枚目の写真のフィニッシュ。
フィニッシュの形を決めるだけなので簡単にできますよ。
2009年11月23日
フォアを短くクロスにねじ込む
フォアを短くクロスに打って決めることができるというのは
大変に重要なことです。
(打つ位置がネットに近ければ、ベースライン深く打つのもショートクロスです)
これがあれば相手をしっかり威圧できます。
ついさっきも、ジュニアのレッスンで練習したのですが
手首が緩んでしまう傾向の子はとても苦戦していました。
『stone』 さんからも質問をもらっていました。
「フォアハンドのクロスが苦手だからと分析しています。ストレートや逆クロスはまだましです。クロス、特にショートクロスの何か良いアドバイスがあればお願いします。」
とのことです。
私の説明ですが
ふつうは、深く打てるということのほうが重要視されていると思います。
私も以前はそう思っていました。
しかし今は逆の考え方をしています。
私はしっかり深く打つことができます。
それはボールの 『浅さ』 を調節できるので
アウトしないで打つ自信があるからです。
昔は浅くすることができなかったので
アウトが怖くてしょうがなく、アウトしなければいいということで
結果的に浅くなっていました。
考えてみれば、ベースラインから、トップスピンで、
ネットすれすれを打って、浅くできるならば
同じ球質で少し上に向かって打てば、深く打てるはずですよね。
決め球に使うときの感覚は (浅いところから打つので)
ベースラインの少し内側にねじ込んでやるような感触です。
技術的にはワイパースウィングです。
これは8月のブログで使ったフィニッシュの写真。
このときのお題はフィニッシュの上体の向きですが
インパクトでしっかり前向きになれたため
ワイパーの形で振れること
低いフィニッシュで、短くも打てること、等々
今回も同じフォームが使えます。
腕とラケットはアウトサイドインのスウィングで
しっかり引っ張り込んでいきます。
ただ写真ですが、今回のお題は短くなったボールをねじ込むわけですから
ショットの打つ位置はもっとネットよりになるはずです。
この下に向かってトップスピンを打つような感覚を
ぜひ、身につけるようお勧めします。
あっ、忘れていました
クロスのコツでしたね。
8月30日のブログで逆クロスのコツをやりました。
その話を逆に読んでみてください。
ちょっと手抜きですがご勘弁。
ひとつだけ追加
先が遅れないよう、最初から『手首をしっかり固めて』、アウトサイドインです。
大変に重要なことです。
(打つ位置がネットに近ければ、ベースライン深く打つのもショートクロスです)
これがあれば相手をしっかり威圧できます。
ついさっきも、ジュニアのレッスンで練習したのですが
手首が緩んでしまう傾向の子はとても苦戦していました。
『stone』 さんからも質問をもらっていました。
「フォアハンドのクロスが苦手だからと分析しています。ストレートや逆クロスはまだましです。クロス、特にショートクロスの何か良いアドバイスがあればお願いします。」
とのことです。
私の説明ですが
ふつうは、深く打てるということのほうが重要視されていると思います。
私も以前はそう思っていました。
しかし今は逆の考え方をしています。
私はしっかり深く打つことができます。
それはボールの 『浅さ』 を調節できるので
アウトしないで打つ自信があるからです。
昔は浅くすることができなかったので
アウトが怖くてしょうがなく、アウトしなければいいということで
結果的に浅くなっていました。
考えてみれば、ベースラインから、トップスピンで、
ネットすれすれを打って、浅くできるならば
同じ球質で少し上に向かって打てば、深く打てるはずですよね。
決め球に使うときの感覚は (浅いところから打つので)
ベースラインの少し内側にねじ込んでやるような感触です。
技術的にはワイパースウィングです。
これは8月のブログで使ったフィニッシュの写真。
このときのお題はフィニッシュの上体の向きですが
インパクトでしっかり前向きになれたため
ワイパーの形で振れること
低いフィニッシュで、短くも打てること、等々
今回も同じフォームが使えます。
腕とラケットはアウトサイドインのスウィングで
しっかり引っ張り込んでいきます。
ただ写真ですが、今回のお題は短くなったボールをねじ込むわけですから
ショットの打つ位置はもっとネットよりになるはずです。
この下に向かってトップスピンを打つような感覚を
ぜひ、身につけるようお勧めします。
あっ、忘れていました
クロスのコツでしたね。
8月30日のブログで逆クロスのコツをやりました。
その話を逆に読んでみてください。
ちょっと手抜きですがご勘弁。
ひとつだけ追加
先が遅れないよう、最初から『手首をしっかり固めて』、アウトサイドインです。
2009年11月05日
フォアの普通の打ち方
フォアハンドが重要で、
しかも、皆さん悩みが多いことはびっくりするほどです。
『ヒロリン』 さんから、次のようなコメントをいただきました。
一つ一つは、最近まで何度も取り上げたことなのですが
まとめておけばわかりやすそうなので
今日は、そのまとめ作業を見てください。
それと、いつごろからこうなったのか
ちょっとだけフォアハンドの歴史も振り返ってみました。
さて、以下が『ヒロリン』 さんのコメント全文です。
本当にいつも丁寧な回答ありがとうございます!!
本日、私の通う近くのテニススクールに松岡修造が来ていまして、修造チャレンジと言うジュニアへのレッスンをやっていましたが、見ていてもうカルチャーショックでした。あんな小さい体でナイスショットの連続で、速い球、、でももうすぐ50歳のおじさんだって何か一つでも学んでいこうと一生懸命見学していて気づいた事がありました、フォアハンドストロークの時ですが、球出しされた瞬間にテークバックしていたこと、それとラケットヘッドを立て気味で引いていたこと、
それと松原コーチにお聞きしたいのですが、フォロースルーの時、私は比較的頭の上あたりに自然にフォロースルーしていたのですが、ジュニアたちはインパクト後は面を下向きぎみにして首というか肩辺りに巻き付けていたように見えました。。これも現在の主流なのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2009/11/03 21:45
私のまとめ解説です。
『球出しされた瞬間にテークバック』 というのはそのとおり。
実戦の打ち合いでは、次の対処が決まった瞬間に構え始めます。
相手ボールがフォアに来るとわかった瞬間には動き出し
テイクバックも始まります。
それを球出しのときは、出した瞬間に・・・ ということなのでしょう。
こんな風に方の線が少し横を向き、
手首を打つ形にして、少し引き始めたところです。
ラケットを立てて引き始めるのと、フィニッシュの位置は
まず、プロの連続写真を見てください。
1人目は、アンチッチの連続写真です。
左のお腹の横にフィニッシュします。
ジュニアたちが肩の横辺りなのは
まだパワーが足りないせいでしょう。
それとワイパースウィングがまだ身についていないのかもしれません。
パワーが増すにつれ、フィニッシュが低くなります。
次は、ナルバンディアンの連続写真です。
アンチッチほどは立てて引きませんが充分高く引き
フィニッシュはやはり低いでしょう。
彼のフォームはフォアハンドの教科書といってもいいと思います。
ラケットの引き方は、私のブログ、10月18日、『フォアの構え方』 を見てください。
ここではラケットを立てていませんが
インパクトの形で引き、そのまま、振り切れる
プロの面の使い方の基本を解説しています。
最新技術のように感じる方もいると思いますが
私が、30年前にコーチになり、今の基本理論を作り始めたころ
世界のトッププロはすでに半分くらい、こうなりかけていました。
イワン・レンドル、当りまではラケットを寝かせて引いていましたが
1990年代に高い打点と速めのテンポを求めるため
ジム・クーリエやカルロス・モヤがラケットを立てて引き始めました。
(これも、そんなに最近の技術ではありませんね)
ラケットを立てての引き方は、私のブログ、
10月8日、『フォアハンド、プロ風の引き方』を見てください。
また、高い打点でとるためには(低めでも使いますが)
ワイパースウィングが不可欠です。
それは、私のブログ、10月22日、『高い打点のフォアハンド』を見てください。
ワイパーで打てば当然フィニッシュは下になりますよね。
フォアハンドはたいへん重要な必修科目ですので
ぜひ復習してみてください。
しかも、皆さん悩みが多いことはびっくりするほどです。
『ヒロリン』 さんから、次のようなコメントをいただきました。
一つ一つは、最近まで何度も取り上げたことなのですが
まとめておけばわかりやすそうなので
今日は、そのまとめ作業を見てください。
それと、いつごろからこうなったのか
ちょっとだけフォアハンドの歴史も振り返ってみました。
さて、以下が『ヒロリン』 さんのコメント全文です。
本当にいつも丁寧な回答ありがとうございます!!
本日、私の通う近くのテニススクールに松岡修造が来ていまして、修造チャレンジと言うジュニアへのレッスンをやっていましたが、見ていてもうカルチャーショックでした。あんな小さい体でナイスショットの連続で、速い球、、でももうすぐ50歳のおじさんだって何か一つでも学んでいこうと一生懸命見学していて気づいた事がありました、フォアハンドストロークの時ですが、球出しされた瞬間にテークバックしていたこと、それとラケットヘッドを立て気味で引いていたこと、
それと松原コーチにお聞きしたいのですが、フォロースルーの時、私は比較的頭の上あたりに自然にフォロースルーしていたのですが、ジュニアたちはインパクト後は面を下向きぎみにして首というか肩辺りに巻き付けていたように見えました。。これも現在の主流なのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2009/11/03 21:45
私のまとめ解説です。
『球出しされた瞬間にテークバック』 というのはそのとおり。
実戦の打ち合いでは、次の対処が決まった瞬間に構え始めます。
相手ボールがフォアに来るとわかった瞬間には動き出し
テイクバックも始まります。
それを球出しのときは、出した瞬間に・・・ ということなのでしょう。
こんな風に方の線が少し横を向き、
手首を打つ形にして、少し引き始めたところです。
ラケットを立てて引き始めるのと、フィニッシュの位置は
まず、プロの連続写真を見てください。
1人目は、アンチッチの連続写真です。
左のお腹の横にフィニッシュします。
ジュニアたちが肩の横辺りなのは
まだパワーが足りないせいでしょう。
それとワイパースウィングがまだ身についていないのかもしれません。
パワーが増すにつれ、フィニッシュが低くなります。
次は、ナルバンディアンの連続写真です。
アンチッチほどは立てて引きませんが充分高く引き
フィニッシュはやはり低いでしょう。
彼のフォームはフォアハンドの教科書といってもいいと思います。
ラケットの引き方は、私のブログ、10月18日、『フォアの構え方』 を見てください。
ここではラケットを立てていませんが
インパクトの形で引き、そのまま、振り切れる
プロの面の使い方の基本を解説しています。
最新技術のように感じる方もいると思いますが
私が、30年前にコーチになり、今の基本理論を作り始めたころ
世界のトッププロはすでに半分くらい、こうなりかけていました。
イワン・レンドル、当りまではラケットを寝かせて引いていましたが
1990年代に高い打点と速めのテンポを求めるため
ジム・クーリエやカルロス・モヤがラケットを立てて引き始めました。
(これも、そんなに最近の技術ではありませんね)
ラケットを立てての引き方は、私のブログ、
10月8日、『フォアハンド、プロ風の引き方』を見てください。
また、高い打点でとるためには(低めでも使いますが)
ワイパースウィングが不可欠です。
それは、私のブログ、10月22日、『高い打点のフォアハンド』を見てください。
ワイパーで打てば当然フィニッシュは下になりますよね。
フォアハンドはたいへん重要な必修科目ですので
ぜひ復習してみてください。
2009年11月02日
手首を固める話
『ヒロリン』 さんから質問をいただきました。
かなり長かったので前半をカットしました。
他の人のHPよりの引用、 から始まりました。
握力の入った手首の硬いグリップで速いスイングをしようとすると、打球面が上を向いてボールは当然アウトしてしまうことが理解できると思います。上向きの面でコート内にボールを納めるためには、スイングスピードを遅め、万有引力でコートに収めるより仕方ないわけです。つまり手首が硬いと速いボールは打てないのです。
速いボールを打つために必要なトップスピンをかけるために、面を平ら(正確には微妙に上向き)に保ちながら下から上まで振り抜くには、手首の角度を柔らかく徐々に変えてやらなくてはならないのです。先に述べましたように手首を柔らかくするためには、握力を抜く必要があります。ところが握力を抜くと面ぶれが起こりやすくなります。握力を抜いても面ぶれを防ぎたい場合どうすればよいでしょう? 答は簡単、グリップサイズを太くすればよいのです。
と言う解説がありましてグリップも改造して7~8位にして使用していました。
私の感想はグリップを改造したらストロークは、そこそこ打てますが、サーブ、スマッシュは非常に打ちにくくなってしまったかな、
といった感じです。
真実はどうなんでしょうか?
またプロの人は幾つくらいのグリップサイズなのでしょうか?
他のホームページの文章をそのまま書いてしまいました、その部分はカットしていただいてかまいませんので、お答えだけ頂ければ幸いです。
投稿者 ヒロリン 2009/10/31 11:16
私の答えです。
最初、手首を硬くするとなぜ面が上を向くのかというのがわかりませんでした。
面の向きと手首の硬さとは何の関係もないからです。
「面を平ら(正確には微妙に上向き)に保ちながら下から上まで振り抜くには、
手首の角度を柔らかく徐々に変えてやらなくてはならないのです。」
というところで納得がいきました。
つまり、このHPの方は、垂直の面を作って引いておき、
垂直な面を保つように、徐々に手首をかぶせながら
スウィングするということを前提で書いているようですね。
プロは垂直な面では引きません。
インパクトの形の手首で構えておき、
面が下を向くように引きます。
そこから腕をひねらないで振っていき
インパクトで自然に垂直面になるのです。
ですから、面をかぶせていくという操作はいらないのです。
調整なしで一気に振り切ります。
徐々にかぶせながら調整しているような面ではハードヒットは無理です。
向こうからナダルがハードヒットしてくる。
それを打ち返すのに、徐々に面を変えながらなんて
フェデラーがやっているでしょうか。
そんな暇があるんでしょうか。 (あるわけないと思います)
フェデラーの面の使い方はこの連続写真で確認してください。
そのHPの理屈、話が、『垂直面で引くのが常識』
というところから始まっているのが間違いだと思います。
私の理論は、プロがやっている技術というのを前提としています。
プロはそれがやさしいからやっている。
そしてその技は、世界のグランプリシーンで検証されているのです。
もし、そのプロが、そうじゃない技の持ち主ならそこにいないはずなのです。
そして私が、そこから得た理屈が、 『手首は固めたほうが・・・』
という話なのです。
プロのまねをしたほうが簡単だと思います。
それと、グリップのサイズですが
以前に、サンプラスのグリップというのを見せてもらったことがありますが
特別に太くはありませんでした。
私とおんなじくらいだなと思ったことを覚えています。
ちなみに、私のグリップは3です。
それに滑り止めを1枚まいています。
どちらも銘柄はヨネックスです。
かなり長かったので前半をカットしました。
他の人のHPよりの引用、 から始まりました。
握力の入った手首の硬いグリップで速いスイングをしようとすると、打球面が上を向いてボールは当然アウトしてしまうことが理解できると思います。上向きの面でコート内にボールを納めるためには、スイングスピードを遅め、万有引力でコートに収めるより仕方ないわけです。つまり手首が硬いと速いボールは打てないのです。
速いボールを打つために必要なトップスピンをかけるために、面を平ら(正確には微妙に上向き)に保ちながら下から上まで振り抜くには、手首の角度を柔らかく徐々に変えてやらなくてはならないのです。先に述べましたように手首を柔らかくするためには、握力を抜く必要があります。ところが握力を抜くと面ぶれが起こりやすくなります。握力を抜いても面ぶれを防ぎたい場合どうすればよいでしょう? 答は簡単、グリップサイズを太くすればよいのです。
と言う解説がありましてグリップも改造して7~8位にして使用していました。
私の感想はグリップを改造したらストロークは、そこそこ打てますが、サーブ、スマッシュは非常に打ちにくくなってしまったかな、
といった感じです。
真実はどうなんでしょうか?
またプロの人は幾つくらいのグリップサイズなのでしょうか?
他のホームページの文章をそのまま書いてしまいました、その部分はカットしていただいてかまいませんので、お答えだけ頂ければ幸いです。
投稿者 ヒロリン 2009/10/31 11:16
私の答えです。
最初、手首を硬くするとなぜ面が上を向くのかというのがわかりませんでした。
面の向きと手首の硬さとは何の関係もないからです。
「面を平ら(正確には微妙に上向き)に保ちながら下から上まで振り抜くには、
手首の角度を柔らかく徐々に変えてやらなくてはならないのです。」
というところで納得がいきました。
つまり、このHPの方は、垂直の面を作って引いておき、
垂直な面を保つように、徐々に手首をかぶせながら
スウィングするということを前提で書いているようですね。
プロは垂直な面では引きません。
インパクトの形の手首で構えておき、
面が下を向くように引きます。
そこから腕をひねらないで振っていき
インパクトで自然に垂直面になるのです。
ですから、面をかぶせていくという操作はいらないのです。
調整なしで一気に振り切ります。
徐々にかぶせながら調整しているような面ではハードヒットは無理です。
向こうからナダルがハードヒットしてくる。
それを打ち返すのに、徐々に面を変えながらなんて
フェデラーがやっているでしょうか。
そんな暇があるんでしょうか。 (あるわけないと思います)
フェデラーの面の使い方はこの連続写真で確認してください。
そのHPの理屈、話が、『垂直面で引くのが常識』
というところから始まっているのが間違いだと思います。
私の理論は、プロがやっている技術というのを前提としています。
プロはそれがやさしいからやっている。
そしてその技は、世界のグランプリシーンで検証されているのです。
もし、そのプロが、そうじゃない技の持ち主ならそこにいないはずなのです。
そして私が、そこから得た理屈が、 『手首は固めたほうが・・・』
という話なのです。
プロのまねをしたほうが簡単だと思います。
それと、グリップのサイズですが
以前に、サンプラスのグリップというのを見せてもらったことがありますが
特別に太くはありませんでした。
私とおんなじくらいだなと思ったことを覚えています。
ちなみに、私のグリップは3です。
それに滑り止めを1枚まいています。
どちらも銘柄はヨネックスです。
2009年11月01日
遅いボールをたたくのはやさしい
チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ。
これ、フットワークです。
チャッ、チャカチャカ、は細かい位置合わせ、兼タイミング合わせ。
グウッ、は最後の踏み込み足を踏ん張って、踏み切ったところ。
バシッ、はインパクトの凄い音。
まあ、要は、細かい足を動かして、位置とタイミングを合わせ、
最後の踏み切り足で踏ん張ってラケットを振り、ヒット。
という事です。
プロはこうゆうフットワークで
最後まで足を動かし
最後の最後で、位置を決め、
しっかり踏ん張り、 (跳び上がって)
ボールをひっぱたきます。
少しはなれたところにボールが来た場合
われわれでもその様にします。
ボールが近くに来ると、
動かないで打てる場合、われわれは足を止めて待ちます。
プロはやさしいボールでも、
チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ。
だからやさしいボールもむらなく打てるのです。
われわれはボールに追いつく為に動きます。
プロは打つために動きます。 (追いつく為にも動きますが)
それはタイミングのため、位置あわせのため、力を結集する為。
一石三鳥なのです。
ゆるいボール、イコール、やさしいボールです。
動かなくても打てるのですが、
『動いて待ったらどうでしょう』
最後に位置を決めて、体を固め、手首も固めて、バシッ!!
世界最高のフォアハンドを連続写真で堪能しましょう。
これはアガシが跳び上がって、
わざと回りこみながら打った必殺の逆クロスの連続写真。
次はエナンが跳び上がって、
ボールに近づきながら打った強烈なクロスの連続写真。
こうやってプロはわざと動きながらハードヒットします。
これ、フットワークです。
チャッ、チャカチャカ、は細かい位置合わせ、兼タイミング合わせ。
グウッ、は最後の踏み込み足を踏ん張って、踏み切ったところ。
バシッ、はインパクトの凄い音。
まあ、要は、細かい足を動かして、位置とタイミングを合わせ、
最後の踏み切り足で踏ん張ってラケットを振り、ヒット。
という事です。
プロはこうゆうフットワークで
最後まで足を動かし
最後の最後で、位置を決め、
しっかり踏ん張り、 (跳び上がって)
ボールをひっぱたきます。
少しはなれたところにボールが来た場合
われわれでもその様にします。
ボールが近くに来ると、
動かないで打てる場合、われわれは足を止めて待ちます。
プロはやさしいボールでも、
チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ。
だからやさしいボールもむらなく打てるのです。
われわれはボールに追いつく為に動きます。
プロは打つために動きます。 (追いつく為にも動きますが)
それはタイミングのため、位置あわせのため、力を結集する為。
一石三鳥なのです。
ゆるいボール、イコール、やさしいボールです。
動かなくても打てるのですが、
『動いて待ったらどうでしょう』
最後に位置を決めて、体を固め、手首も固めて、バシッ!!
世界最高のフォアハンドを連続写真で堪能しましょう。
これはアガシが跳び上がって、
わざと回りこみながら打った必殺の逆クロスの連続写真。
次はエナンが跳び上がって、
ボールに近づきながら打った強烈なクロスの連続写真。
こうやってプロはわざと動きながらハードヒットします。
2009年10月31日
遅いボールをたたくのは難しい?
相手のボールが速い時はこちらもいいボールが打てるのに
ゆるいボールが来るといいボールが打てない。
よくある話です。
先日の 『以前にエルボー 』さんのコメントにも
「どうして速いボールを打つのは簡単なのか?
遅いボールも簡単にするには?
これも長年の悩みです」
というのが入っていました。
時間的に余裕があり、ちゃんと構えられ、
全身どのようにも使えるゆるいほうがやさしいはずなのに
誰に聞いても答えは逆のようです。
さて、速いボールがきたら打てるということは
ゆるいボールがきても、同じことをすれば打てるということではないでしょうか。
じゃあ、速いボールが来たらやっていることとは何でしょう。
羅列してみます。
1、急いで構える。
2、身体をあまり使わない。
3、しっかり上体をブロック。
4、速いボールに負けぬようしっかり握る。
じゃあ、ゆるいボールが来たらやっていることは?
1、構えをゆっくり。
2、身体をしっかり使う。
3、しっかり押す。
4、手首をやわらかく使う。
5、腰を落とす。
なんか見えてきませんか。
『上体をしっかりブロック』 、 『グリップをしっかり握る』 以外は
ゆるいボールが来ると
余計なことばかりしているような気がしませんか。
細かいことを言うと
姿勢がどうとか、ラケットの引き方はとか、いろいろあるのですが
相手ボールが速い時はOKだということは
それらはほとんどクリアーできている
ということではないでしょうか。
まとめると
余計なことはせず、
『上体をしっかりブロック』
『グリップをしっかり握る』 ということでしょうか。
上体をブロックすると
パワーの伝達にも役立ちますが
姿勢が決まって、身体の軸が安定するということでもあります。
グリップをしっかり握る、握り方ですが
はやいボールを打ち返すとき、いつ握っているか自分を観察してみてください。
たぶん、インパクトの瞬間だけではないですよね。
スウィングのかなりの期間でしっかり握っていませんか?
だから面が安定するのです。
姿勢が決まって、面が決まれば、そりゃあ入りますよね。
追伸) 身体が硬くなり、手首も硬くしてしまったら
スピードが出ませんよね、と思った人
相手ボールが速いとき、スピード出てませんか?
だまされたと思って、一度ゆるいボールを
上体と手首、固めて打ってみてください。
さらに追伸) スピンサーブ、スライスサーブ、プロネーション(回内)の使い方、のお話。
本日、写真撮影に失敗 (本当はわすれた)
明日以降に延期です。
ゆるいボールが来るといいボールが打てない。
よくある話です。
先日の 『以前にエルボー 』さんのコメントにも
「どうして速いボールを打つのは簡単なのか?
遅いボールも簡単にするには?
これも長年の悩みです」
というのが入っていました。
時間的に余裕があり、ちゃんと構えられ、
全身どのようにも使えるゆるいほうがやさしいはずなのに
誰に聞いても答えは逆のようです。
さて、速いボールがきたら打てるということは
ゆるいボールがきても、同じことをすれば打てるということではないでしょうか。
じゃあ、速いボールが来たらやっていることとは何でしょう。
羅列してみます。
1、急いで構える。
2、身体をあまり使わない。
3、しっかり上体をブロック。
4、速いボールに負けぬようしっかり握る。
じゃあ、ゆるいボールが来たらやっていることは?
1、構えをゆっくり。
2、身体をしっかり使う。
3、しっかり押す。
4、手首をやわらかく使う。
5、腰を落とす。
なんか見えてきませんか。
『上体をしっかりブロック』 、 『グリップをしっかり握る』 以外は
ゆるいボールが来ると
余計なことばかりしているような気がしませんか。
細かいことを言うと
姿勢がどうとか、ラケットの引き方はとか、いろいろあるのですが
相手ボールが速い時はOKだということは
それらはほとんどクリアーできている
ということではないでしょうか。
まとめると
余計なことはせず、
『上体をしっかりブロック』
『グリップをしっかり握る』 ということでしょうか。
上体をブロックすると
パワーの伝達にも役立ちますが
姿勢が決まって、身体の軸が安定するということでもあります。
グリップをしっかり握る、握り方ですが
はやいボールを打ち返すとき、いつ握っているか自分を観察してみてください。
たぶん、インパクトの瞬間だけではないですよね。
スウィングのかなりの期間でしっかり握っていませんか?
だから面が安定するのです。
姿勢が決まって、面が決まれば、そりゃあ入りますよね。
追伸) 身体が硬くなり、手首も硬くしてしまったら
スピードが出ませんよね、と思った人
相手ボールが速いとき、スピード出てませんか?
だまされたと思って、一度ゆるいボールを
上体と手首、固めて打ってみてください。
さらに追伸) スピンサーブ、スライスサーブ、プロネーション(回内)の使い方、のお話。
本日、写真撮影に失敗 (本当はわすれた)
明日以降に延期です。
2009年10月29日
後退しながらのハードヒット
『以前にエルボー』 さんからコメントをいただきました。
その中に後退しながら打つコツについてありましたので
今日はこれ。
以下がコメントのその部分です。
下がりながらの打ち方は習った事があり、できるのですが、もっと積極的に活用していきたいと思いました。
パワーも入れやすいということですが、わたしはどうも力強く打てない場合が多いのでコツを教えていただけますか?
投稿者 以前にエルボー 2009/10/28 20:51
私の説明。
通常、パワーが一番入るのは
打球方向に移動し、
インパクト前に体重移動をブロックすることにより
加速するというメカニズムだと思います。
次の写真がその好例。
そう、野球のホームラン、ヤンキースの松井です。
右足で体重の移動を止め、両手打ちフォアハンドでフルスウィングです。
物理的になにが起きたかというと、
1、体重が前に移動した。
2、右足で体重移動にブレーキをかけた。 (マイナス方向の加速をした)
3、体重の運動量が腕のほうに移動した。 (プラス方向の加速)
4、腕とラケット(バット)がすごいスピードで振れた。
この2、3、の連鎖が重要なのです。
ホームランの場合、ブレーキで、体重移動を後ろ向きに加速させました。
止まっている状態から、同じような加速をするには
身体を後ろに下げることです。
もし下がっている途中なら、最後の1歩、
少しだけスピードを上げて、後ろに跳ぶのです。
下がるのを止めようとすると逆効果になります。
たぶん、普通に考えれば、下がるのは損。
なるべく下がらないようにしたほうがパワーがロスしないと考えると思います。
そうすればするほど、ハードヒットからは遠くなります。
これはナダルの下がりながら打ったところ。
少なくとも、下がるのをやめようと思ってはいないようでしょう。
それと、もひとつ大切なのはナダルが右足(左利き)をどけ、
しっかり前向きを作っていることです。
これで振りぬきやすくなるのです。
前の足を思い切って下げるのは一石二鳥なのです。
次は、エナンの下がりながらのハードヒット。
下がらなくてよさそうな体勢なのに、
最後の1歩、わざわざ少し下がっているのです。
「インパクトの寸前、すうっと下がるのです」
すごい加速をする必要はありません。
同じような話が、クロス、逆クロスの打ち分けでの体重のかけ方でもあります。
それはまた、機会を改めて。
追伸) ここだけの話ですが、本当はこれ (秘密のコツを教えます)
私が下がりながらのハードヒットを放つとき
イメージしているのは 『ドラゴンボール』
悟空が、苦しい体勢から放つ、逆転の 『カメハメ波』
「ベジータ、これでも食らえ」
その中に後退しながら打つコツについてありましたので
今日はこれ。
以下がコメントのその部分です。
下がりながらの打ち方は習った事があり、できるのですが、もっと積極的に活用していきたいと思いました。
パワーも入れやすいということですが、わたしはどうも力強く打てない場合が多いのでコツを教えていただけますか?
投稿者 以前にエルボー 2009/10/28 20:51
私の説明。
通常、パワーが一番入るのは
打球方向に移動し、
インパクト前に体重移動をブロックすることにより
加速するというメカニズムだと思います。
次の写真がその好例。
そう、野球のホームラン、ヤンキースの松井です。
右足で体重の移動を止め、両手打ちフォアハンドでフルスウィングです。
物理的になにが起きたかというと、
1、体重が前に移動した。
2、右足で体重移動にブレーキをかけた。 (マイナス方向の加速をした)
3、体重の運動量が腕のほうに移動した。 (プラス方向の加速)
4、腕とラケット(バット)がすごいスピードで振れた。
この2、3、の連鎖が重要なのです。
ホームランの場合、ブレーキで、体重移動を後ろ向きに加速させました。
止まっている状態から、同じような加速をするには
身体を後ろに下げることです。
もし下がっている途中なら、最後の1歩、
少しだけスピードを上げて、後ろに跳ぶのです。
下がるのを止めようとすると逆効果になります。
たぶん、普通に考えれば、下がるのは損。
なるべく下がらないようにしたほうがパワーがロスしないと考えると思います。
そうすればするほど、ハードヒットからは遠くなります。
これはナダルの下がりながら打ったところ。
少なくとも、下がるのをやめようと思ってはいないようでしょう。
それと、もひとつ大切なのはナダルが右足(左利き)をどけ、
しっかり前向きを作っていることです。
これで振りぬきやすくなるのです。
前の足を思い切って下げるのは一石二鳥なのです。
次は、エナンの下がりながらのハードヒット。
下がらなくてよさそうな体勢なのに、
最後の1歩、わざわざ少し下がっているのです。
「インパクトの寸前、すうっと下がるのです」
すごい加速をする必要はありません。
同じような話が、クロス、逆クロスの打ち分けでの体重のかけ方でもあります。
それはまた、機会を改めて。
追伸) ここだけの話ですが、本当はこれ (秘密のコツを教えます)
私が下がりながらのハードヒットを放つとき
イメージしているのは 『ドラゴンボール』
悟空が、苦しい体勢から放つ、逆転の 『カメハメ波』
「ベジータ、これでも食らえ」
2009年10月23日
薄いグリップでの手首
10月18日のブログ、『フォアの構え方』について
『オーシャンサイド』 さんから コメントに質問を入れていただきました。
以下がコメントの後半、質問部分です。
ところで,自分は30年前にテニスを始め,いまでもコンチワングリップですべてのショットを処理しています。テイクバックはインパクトの形で・・・とありますが,やっぱりコンチのフォアハンドでも,手首の形はキープした方がいい(安定)するのでしょうか?
コンチの場合,打点があまり前ではないので,それほど意識しない程度の方がいいように感じましたが,いかがでしょうか?
投稿者 オーシャンサイド 2009/10/19 14:33
私の答えです。
フォアハンドの腕使いはたいへん、自由度が高く、
面の向きは油断すると、すぐにとっちらかっちゃいます。
ですから、手首の角度の安定は厚いグリップと同様に大切だと思います。
薄いグリップはラケットヘッドが立ち気味になりますので
振るときに、ラケットヘッドが自身の重みの慣性力で後ろに取り残され
面が上を向いてしまいがちです。
そのため、薄いグリップの人は面を安定させるため
手首を無意識に固めていると思います。
そうゆう人は、意識して固めなくていいと思います。
それともうひとつ、
薄いグリップの人は厚いグリップの人に比べ、
ハードヒットするケースが少ないと思います。
ハードヒットしなければ、エラーしにくいため
手首を固めることの必要度が低いということも考えられます。
まあ、ハードヒットじゃなくてもコントロールを良くするには、
手首を使わないにこしたことは無いと思います。
手首を使わないフォームを参考までに示します。
東戸塚校の藤田コーチにモデルになってもらいました。
場所はコートが空いていなかったので、東戸塚校の駐車場です。
こんな風にラケットを引きます。
面は少し下を向き、手首の角度はインパクトと同じです。
体重を前にかけていき、上体が横向きを残したところでインパクト。
手首の角度は一定、ひきつけ気味の打点です。
そしてフィニッシュ。 (もう少し前まで振ってもOKですよ)
ここでも、まだ手首の角度を保っています。
面は少し上向きです。 (腕をひねらなければそうなります)
どうですか、
手首を固定した薄いグリップでのフォアハンド。
安定して、打てそうでしょう。
実はこの打ち方 (技術論の分類では)
私はスライスだと思っているのです。
スライスショットの極限まで回転を減らしたショット。 (フラットです)
昔から、基本として先輩からうるさく言われたこと。
1、ラケットヘッドを高めに保持しろ。
2、しっかりひきつけろ。
3、押せ。
4、身体を開くな。
結構当てはまっているでしょう。
見事なボレーが打てそうなアドバイスです。
一見、昔風な技術みたいですが
さにあらず、非常に重要なアドバンテージがあるのです。
このフォアの持ち主はネットプレーとの親和性がいいのです。
ストロークからさりげなくネットに付き、ボレーを打つ。
難しいボールはスライスで、
甘いボールはフラットでしっかりたたく。
ライジングを使う。
サーブアンドボレーをする。
ダブルスが得意。 等々
なかなか、侮れないテニスなんです。
ただ、ストロークのパワーやコントロールが極限に来ている
現代のプロテニスでは生きていくのが難しいようです。
追伸) 薄いグリップでもラケットヘッドを下げると
トップスピンが打ちやすくなり
厚いグリップと同様な
トップスピン系の使い方ができます。
『オーシャンサイド』 さんから コメントに質問を入れていただきました。
以下がコメントの後半、質問部分です。
ところで,自分は30年前にテニスを始め,いまでもコンチワングリップですべてのショットを処理しています。テイクバックはインパクトの形で・・・とありますが,やっぱりコンチのフォアハンドでも,手首の形はキープした方がいい(安定)するのでしょうか?
コンチの場合,打点があまり前ではないので,それほど意識しない程度の方がいいように感じましたが,いかがでしょうか?
投稿者 オーシャンサイド 2009/10/19 14:33
私の答えです。
フォアハンドの腕使いはたいへん、自由度が高く、
面の向きは油断すると、すぐにとっちらかっちゃいます。
ですから、手首の角度の安定は厚いグリップと同様に大切だと思います。
薄いグリップはラケットヘッドが立ち気味になりますので
振るときに、ラケットヘッドが自身の重みの慣性力で後ろに取り残され
面が上を向いてしまいがちです。
そのため、薄いグリップの人は面を安定させるため
手首を無意識に固めていると思います。
そうゆう人は、意識して固めなくていいと思います。
それともうひとつ、
薄いグリップの人は厚いグリップの人に比べ、
ハードヒットするケースが少ないと思います。
ハードヒットしなければ、エラーしにくいため
手首を固めることの必要度が低いということも考えられます。
まあ、ハードヒットじゃなくてもコントロールを良くするには、
手首を使わないにこしたことは無いと思います。
手首を使わないフォームを参考までに示します。
東戸塚校の藤田コーチにモデルになってもらいました。
場所はコートが空いていなかったので、東戸塚校の駐車場です。
こんな風にラケットを引きます。
面は少し下を向き、手首の角度はインパクトと同じです。
体重を前にかけていき、上体が横向きを残したところでインパクト。
手首の角度は一定、ひきつけ気味の打点です。
そしてフィニッシュ。 (もう少し前まで振ってもOKですよ)
ここでも、まだ手首の角度を保っています。
面は少し上向きです。 (腕をひねらなければそうなります)
どうですか、
手首を固定した薄いグリップでのフォアハンド。
安定して、打てそうでしょう。
実はこの打ち方 (技術論の分類では)
私はスライスだと思っているのです。
スライスショットの極限まで回転を減らしたショット。 (フラットです)
昔から、基本として先輩からうるさく言われたこと。
1、ラケットヘッドを高めに保持しろ。
2、しっかりひきつけろ。
3、押せ。
4、身体を開くな。
結構当てはまっているでしょう。
見事なボレーが打てそうなアドバイスです。
一見、昔風な技術みたいですが
さにあらず、非常に重要なアドバンテージがあるのです。
このフォアの持ち主はネットプレーとの親和性がいいのです。
ストロークからさりげなくネットに付き、ボレーを打つ。
難しいボールはスライスで、
甘いボールはフラットでしっかりたたく。
ライジングを使う。
サーブアンドボレーをする。
ダブルスが得意。 等々
なかなか、侮れないテニスなんです。
ただ、ストロークのパワーやコントロールが極限に来ている
現代のプロテニスでは生きていくのが難しいようです。
追伸) 薄いグリップでもラケットヘッドを下げると
トップスピンが打ちやすくなり
厚いグリップと同様な
トップスピン系の使い方ができます。
2009年10月22日
高い打点のフォアハンド
『kaufman』 さんから質問をいただきました。
質問は二つ、フォアの高いボールの打ち方とフォアのハイボレーです。
今日はそのうちの高いフォアハンドストロークが題材です。
以下がそのコメントの前半部分です。
いつも楽しく拝見させていただいております。
(テニスジャーナル連載時代から愛読者&テニスの極意購入者です)
さて、先日低い打点のフォアハンドについて質問がありましたが、
私は逆に高い打点のフォアハンドに悩んでおります。
比較的トップスピンを強くかけて打つタイプなのですが、低い打点は
得意で、腰ぐらいまでの高さのボールをフラットドライブでラインギリギリ
にストンと落とすボールを得意ショットとしております。
しかし、高い軌道のボールが深く入ってくると、グリップがセミウェスタン程度で
そこまで厚くないせいか、ふかしてしまいそうで振り切れず、合わせてしまうだけ
になり浅くなって相手に攻められるというケースが多くなります。
以前の記事にスライスで返球することが書かれていましたが、なんとか
ここをしっかり打って攻めていくテニスがしたいのですが、
打点(前後、高さ)や、スイング方向、ボールのどのあたりを叩くか、ボールの軌道
等についてご解説いただけませんでしょうか。
また、ボレーの記事につきましても質問です。 ・・・
投稿者 kaufman 2009/10/19 13:22
私の答えです。
比較的トップスピンを強くかけて打つタイプ、ということですので
トップスピナーを前提の説明にします。
打点が腰の辺りなら、トップスピンで打ちます。
地面すれすれの低いときは手前から向こうにサイドスピンをかけるというのを
9月27日のブログに書きました。
要はそれと逆です。
胸より高い打点では、さらに上に向かっては振り切れないので
右から左に向けてサイドスピンをかけて打ちます。
これをラケットの動く形が自動車のワイパーに似ているので
『ワイパースウィング』 といいます。
東戸塚松原テニススクールの藤田コーチにモデルになってもらいました。
まず打点より右側から振りはじめます。
この時上体の向きはほとんど前向きです。
次が打点、身体の前で捕らえます。 (打球方向からの写真です)
上体は前向きよりさらに回っています。
そして、身体の左下にフィニッシュ。
右肩が前に出ています。
この打ち方で頭の高さくらいまでは打てると思います。
もっと上でも、打てないわけではありませんが
力が入りにくく、威力がなくなるので
頭より下に落として打つほうが現実的です。
コツですが
どんな高さで打つにしても振りぬく方角にしっかり上体を向けること。
これはインパクト前に向いている必要があります。
今回の、高いボールに対しては右から左
アウトサイドインのスウィングになりますので (前向きでは足らず)
打球方向よりかなり左側を向く必要があります。
ですから打ち終わったとき、右肩が前に出てきているのです。
同じ理由で、低い打点のときは逆に、しっかり横向きを作るのです。
もうひとつのコツですが
高いところにセットし
下にフィニッシュするイメージを持つといいです。
そしてインパクト後に最大スピードにするつもりで振ると
インパクトのスピードがしっかり出せます。
高い打点では低い打点のとき以上にこのことが効いてきます。
練習法ですが
ネット近くにロブで球出ししてもらい
それをゆっくりスウィングで、
頭より高い、正面の打点で
右から左にサイドスピンをかける。 (サイドスピン感覚を作る)
構えの時からボールを正面に見て
横向きを作らないことも重要です。
慣れてきたら、打点を頭の高さにして
だんだんスピードアップしていきます。
球質ですが、
少し落ちながら右に曲がっていきます。
それとグリップですが
セミウェスタンなら何の問題も無いと思います。
私もセミウェスタンです。
この打ち方のポイントはボールに対してスウィングする方角ですので
イースタンくらいのグリップでも可能。
少し威力は落ちますが、コンチネンタルでも打てますよ。
他の高さと同じように
スピン量を減らしていけばフラットのショットになります。
ですが、最初はヘビートップスピンで始めることをすすめます。
その後、面をしっかり保ち、姿勢も保て、しかも大胆な人は
回転を減らしていけばいいと思います。
オーシャンサイドさんからも質問をいただきましたが
早い者勝ちで (1時間早かった)
kaufman さんを先にさせていただきました。
そうだ、
以前、6月4日のブログでスピンをかければかけるほどアウトするというお話を書いたことがありました。
これもワイパーにふれていたと思います。
「ふかしてしまいそうで振り切れず」
という、『kaufman』 さんはぜひ見てください。
暇な人も開けてみてくださいね。
質問は二つ、フォアの高いボールの打ち方とフォアのハイボレーです。
今日はそのうちの高いフォアハンドストロークが題材です。
以下がそのコメントの前半部分です。
いつも楽しく拝見させていただいております。
(テニスジャーナル連載時代から愛読者&テニスの極意購入者です)
さて、先日低い打点のフォアハンドについて質問がありましたが、
私は逆に高い打点のフォアハンドに悩んでおります。
比較的トップスピンを強くかけて打つタイプなのですが、低い打点は
得意で、腰ぐらいまでの高さのボールをフラットドライブでラインギリギリ
にストンと落とすボールを得意ショットとしております。
しかし、高い軌道のボールが深く入ってくると、グリップがセミウェスタン程度で
そこまで厚くないせいか、ふかしてしまいそうで振り切れず、合わせてしまうだけ
になり浅くなって相手に攻められるというケースが多くなります。
以前の記事にスライスで返球することが書かれていましたが、なんとか
ここをしっかり打って攻めていくテニスがしたいのですが、
打点(前後、高さ)や、スイング方向、ボールのどのあたりを叩くか、ボールの軌道
等についてご解説いただけませんでしょうか。
また、ボレーの記事につきましても質問です。 ・・・
投稿者 kaufman 2009/10/19 13:22
私の答えです。
比較的トップスピンを強くかけて打つタイプ、ということですので
トップスピナーを前提の説明にします。
打点が腰の辺りなら、トップスピンで打ちます。
地面すれすれの低いときは手前から向こうにサイドスピンをかけるというのを
9月27日のブログに書きました。
要はそれと逆です。
胸より高い打点では、さらに上に向かっては振り切れないので
右から左に向けてサイドスピンをかけて打ちます。
これをラケットの動く形が自動車のワイパーに似ているので
『ワイパースウィング』 といいます。
東戸塚松原テニススクールの藤田コーチにモデルになってもらいました。
まず打点より右側から振りはじめます。
この時上体の向きはほとんど前向きです。
次が打点、身体の前で捕らえます。 (打球方向からの写真です)
上体は前向きよりさらに回っています。
そして、身体の左下にフィニッシュ。
右肩が前に出ています。
この打ち方で頭の高さくらいまでは打てると思います。
もっと上でも、打てないわけではありませんが
力が入りにくく、威力がなくなるので
頭より下に落として打つほうが現実的です。
コツですが
どんな高さで打つにしても振りぬく方角にしっかり上体を向けること。
これはインパクト前に向いている必要があります。
今回の、高いボールに対しては右から左
アウトサイドインのスウィングになりますので (前向きでは足らず)
打球方向よりかなり左側を向く必要があります。
ですから打ち終わったとき、右肩が前に出てきているのです。
同じ理由で、低い打点のときは逆に、しっかり横向きを作るのです。
もうひとつのコツですが
高いところにセットし
下にフィニッシュするイメージを持つといいです。
そしてインパクト後に最大スピードにするつもりで振ると
インパクトのスピードがしっかり出せます。
高い打点では低い打点のとき以上にこのことが効いてきます。
練習法ですが
ネット近くにロブで球出ししてもらい
それをゆっくりスウィングで、
頭より高い、正面の打点で
右から左にサイドスピンをかける。 (サイドスピン感覚を作る)
構えの時からボールを正面に見て
横向きを作らないことも重要です。
慣れてきたら、打点を頭の高さにして
だんだんスピードアップしていきます。
球質ですが、
少し落ちながら右に曲がっていきます。
それとグリップですが
セミウェスタンなら何の問題も無いと思います。
私もセミウェスタンです。
この打ち方のポイントはボールに対してスウィングする方角ですので
イースタンくらいのグリップでも可能。
少し威力は落ちますが、コンチネンタルでも打てますよ。
他の高さと同じように
スピン量を減らしていけばフラットのショットになります。
ですが、最初はヘビートップスピンで始めることをすすめます。
その後、面をしっかり保ち、姿勢も保て、しかも大胆な人は
回転を減らしていけばいいと思います。
オーシャンサイドさんからも質問をいただきましたが
早い者勝ちで (1時間早かった)
kaufman さんを先にさせていただきました。
そうだ、
以前、6月4日のブログでスピンをかければかけるほどアウトするというお話を書いたことがありました。
これもワイパーにふれていたと思います。
「ふかしてしまいそうで振り切れず」
という、『kaufman』 さんはぜひ見てください。
暇な人も開けてみてくださいね。
2009年10月18日
フォアの構え方
今日は印西のクラブで会員さんとプレーした。
女性3人とダブルスをしたが
フォアハンドのエラーが多い。
1人が構えで、ラケットが立っていて、
手首に角度がつきすぎている。 (ほぼ、ボレーの形)
もう1人は、待っているときの形は打つ形になっているのだが
手首の力が抜けているため
引くときにラケットヘッドが遅れ
手首の形が変わってしまう。
試合後にインパクトの形で待ってもらい
そのまま、引いて、打ってもらった。
1本目から当然のように入るのですぐ納得してくれた。
これが打つ形での引き始め。 (10月8日、藤田コーチの写真、再登場)
そして半分くらい引けたところ。
フォアハンドというと構え方引き方。
「松原というやつは何でそればかりなんだ」
という人も多いと思う。
私もそう思う。
実は、クラブプレーヤーの9割以上がこの問題を抱えていると思う。
そしてこれをクリアーしなければ
安定したフォアハンドのハードヒットはまず無理。
逆に、これをしているのにフォアが打てないなんて人はまずいない。
というほどの、基本中の基本だからだ。
うちのスクールでも
初級のクラスではコーチが強調するので、結構みんなちゃんとできている。
うちが上達が早いのは、これがだいぶ寄与していると思う。
中級上級と進むにつれ、ボレーの構えに引っ張られるのか
ラケットを立てて構える人が普通になり。
かなりの確率でフォアが打てなくなってしまう。
ストロークとボレーで違う構えをすると違反だと思っているのかもしれない。
ぜひボレーとストロークは構えを分けましょう。
ストロークはラケットヘッドを下げて構えましょう。
『インパクトの形の構えをし』
『そのまま引いていくこと』
たったそれだけで、フォアハンドの名手間違いなし。
やってみませんか。
女性3人とダブルスをしたが
フォアハンドのエラーが多い。
1人が構えで、ラケットが立っていて、
手首に角度がつきすぎている。 (ほぼ、ボレーの形)
もう1人は、待っているときの形は打つ形になっているのだが
手首の力が抜けているため
引くときにラケットヘッドが遅れ
手首の形が変わってしまう。
試合後にインパクトの形で待ってもらい
そのまま、引いて、打ってもらった。
1本目から当然のように入るのですぐ納得してくれた。
これが打つ形での引き始め。 (10月8日、藤田コーチの写真、再登場)
そして半分くらい引けたところ。
フォアハンドというと構え方引き方。
「松原というやつは何でそればかりなんだ」
という人も多いと思う。
私もそう思う。
実は、クラブプレーヤーの9割以上がこの問題を抱えていると思う。
そしてこれをクリアーしなければ
安定したフォアハンドのハードヒットはまず無理。
逆に、これをしているのにフォアが打てないなんて人はまずいない。
というほどの、基本中の基本だからだ。
うちのスクールでも
初級のクラスではコーチが強調するので、結構みんなちゃんとできている。
うちが上達が早いのは、これがだいぶ寄与していると思う。
中級上級と進むにつれ、ボレーの構えに引っ張られるのか
ラケットを立てて構える人が普通になり。
かなりの確率でフォアが打てなくなってしまう。
ストロークとボレーで違う構えをすると違反だと思っているのかもしれない。
ぜひボレーとストロークは構えを分けましょう。
ストロークはラケットヘッドを下げて構えましょう。
『インパクトの形の構えをし』
『そのまま引いていくこと』
たったそれだけで、フォアハンドの名手間違いなし。
やってみませんか。
2009年10月09日
トップスピン屋さんの独り言
今日、フォアハンドでトップスピンを打つのに
別のスクールで、手首をやわらかく使ってスピンをかけるように
というアドバイスを受けている、という話を聞いた。
確かに昔、私もそうゆうアドバイスを聞いたことがある。
しかし私は、手首を使わない方向でアドバイスすることが多い。
プロのまねをしてトップスピンを始めたころ
できるようになるにつれ、ストリングのテンションが上がり。
手首は硬くなっていった。
最後は木のラケットに70ポンドというところまでいった。
(いかに大昔かがわかってしまいますね)
ラケット面を斜め方向にボールにたたきつければ (もちろんゆるくても)
スピンはしっかりかかる。
ストリングは硬ければ硬いほど、スピードよりスピンの比率が増すのだ。
短く打ちたければワイパースウィングで低い位置にフィニッシュすればいい。
こうゆう状態では、手首をゆるく使うことは固めるより難しい。
もちろん面が変わらない方向なら、手首が動いてしまってもかまわない。
ただトップスピンの上手な人の中には
少しくらいコントロールが狂っても、アウトになりにくいため
フラットの人に比べれば手首をゆるくしている人も多い。
それとクラブの中には、小手先引っ掛けスピンおじさんもいて
やわらかいストリング・テンションとやわらかい手首が
トップスピンの秘訣という雰囲気を発散している。
トップスピンを自分では打たない人のトップスピナーに対するイメージは
この二つのうちのどちらかから来ているのかもしれない。
別のスクールで、手首をやわらかく使ってスピンをかけるように
というアドバイスを受けている、という話を聞いた。
確かに昔、私もそうゆうアドバイスを聞いたことがある。
しかし私は、手首を使わない方向でアドバイスすることが多い。
プロのまねをしてトップスピンを始めたころ
できるようになるにつれ、ストリングのテンションが上がり。
手首は硬くなっていった。
最後は木のラケットに70ポンドというところまでいった。
(いかに大昔かがわかってしまいますね)
ラケット面を斜め方向にボールにたたきつければ (もちろんゆるくても)
スピンはしっかりかかる。
ストリングは硬ければ硬いほど、スピードよりスピンの比率が増すのだ。
短く打ちたければワイパースウィングで低い位置にフィニッシュすればいい。
こうゆう状態では、手首をゆるく使うことは固めるより難しい。
もちろん面が変わらない方向なら、手首が動いてしまってもかまわない。
ただトップスピンの上手な人の中には
少しくらいコントロールが狂っても、アウトになりにくいため
フラットの人に比べれば手首をゆるくしている人も多い。
それとクラブの中には、小手先引っ掛けスピンおじさんもいて
やわらかいストリング・テンションとやわらかい手首が
トップスピンの秘訣という雰囲気を発散している。
トップスピンを自分では打たない人のトップスピナーに対するイメージは
この二つのうちのどちらかから来ているのかもしれない。
2009年10月08日
フォアハンド プロ風の引き方
フォアハンドの引き方ですが
手首の形をインパクトと同じにし、凹型に引いていく。
耳にたこができるくらい毎回私の言っているせりふです。
「でも、プロは違うんじゃない」 と思っている方も多いと思います。
そうです、最近のプロはラケットを立てて引く人が多いんです。
で、そのことの解説です。
私の耳たこ解説の写真、まずは引き始めです。
今日は東戸塚松原テニススクールの若者コーチ、藤田君にモデルをお願いしました。
もちろんインパクトと同じ手首の形です。
そして、凹型に引いていく。
面は下を向いています。 (顔から見たら向こうを向いています)
さて、次はプロ風の立てた引き方。
まずは、引き始め。 (肘から先を上げた)
もちろん、手首の形はインパクトと同じ。
そして、面が向こう向きになるように引いていく。
顔から見たら、上の二つの引き方は同じだということがわかるだろうか。
そして、肩関節の動きも同じで
腕をひねらないように引いていっているということです。
これは次の悪い例と比べるとわかりやすいと思う。
拍手した手の平を開いていくような動きです。
凸型の引き方です。
この腕の使い方を外旋といいます。
この状態から打つには、上を向いてしまった面を戻すために、
前に振り出す前に、内旋して面の向きを戻さなければなりません。
正確に戻すのは至難の業です。
緊迫した状態では当然、エラーが多くなります。
この引き方のほうが楽な引き方なので
何も考えずにやるとたいていこうなります。
ショートラリーなどで忙しいと特にそうです。
それと、脇を閉めるという意識があるとこうなります。
面を外向きに引いていくと脇は開きます。
(テニスは脇が開いても、相撲と違い、下手まわしをとられたりしないので大丈夫です)
それともうひとつ悪い例。
手首から先を立てることにより、手首の角度をきつくした例です。
ただこれは、引いたところで戻すのはそれほど難しくはないので、
プロでも時々見かけます。
ただやりすぎると、面の向きが不安定になります。
すごいメリットがあるわけでは無いので、やらないほうがいいと思います。
マスターするための手順ですが。
低い位置から引いて、凹型の引き方をまず最初に覚えるべきです。
次に、高い位置からも打てるよう、手の位置を上げラケットを立てます。
手首を立てるのは特に最初はするべきではないと思います。
『筋肉の記憶』 みたいなのがあって、
最初に作った形が、勢いなどで動いても
形を守ろうという意識があると
最初の急加速が収まった後などに
最終的にその形に戻ってくるのです。
ですから最初の形というのは特に大切なのです。
これはサービス、ボレーなどほとんどすべてのショットに言えることです。
手首の形をインパクトと同じにし、凹型に引いていく。
耳にたこができるくらい毎回私の言っているせりふです。
「でも、プロは違うんじゃない」 と思っている方も多いと思います。
そうです、最近のプロはラケットを立てて引く人が多いんです。
で、そのことの解説です。
私の耳たこ解説の写真、まずは引き始めです。
今日は東戸塚松原テニススクールの若者コーチ、藤田君にモデルをお願いしました。
もちろんインパクトと同じ手首の形です。
そして、凹型に引いていく。
面は下を向いています。 (顔から見たら向こうを向いています)
さて、次はプロ風の立てた引き方。
まずは、引き始め。 (肘から先を上げた)
もちろん、手首の形はインパクトと同じ。
そして、面が向こう向きになるように引いていく。
顔から見たら、上の二つの引き方は同じだということがわかるだろうか。
そして、肩関節の動きも同じで
腕をひねらないように引いていっているということです。
これは次の悪い例と比べるとわかりやすいと思う。
拍手した手の平を開いていくような動きです。
凸型の引き方です。
この腕の使い方を外旋といいます。
この状態から打つには、上を向いてしまった面を戻すために、
前に振り出す前に、内旋して面の向きを戻さなければなりません。
正確に戻すのは至難の業です。
緊迫した状態では当然、エラーが多くなります。
この引き方のほうが楽な引き方なので
何も考えずにやるとたいていこうなります。
ショートラリーなどで忙しいと特にそうです。
それと、脇を閉めるという意識があるとこうなります。
面を外向きに引いていくと脇は開きます。
(テニスは脇が開いても、相撲と違い、下手まわしをとられたりしないので大丈夫です)
それともうひとつ悪い例。
手首から先を立てることにより、手首の角度をきつくした例です。
ただこれは、引いたところで戻すのはそれほど難しくはないので、
プロでも時々見かけます。
ただやりすぎると、面の向きが不安定になります。
すごいメリットがあるわけでは無いので、やらないほうがいいと思います。
マスターするための手順ですが。
低い位置から引いて、凹型の引き方をまず最初に覚えるべきです。
次に、高い位置からも打てるよう、手の位置を上げラケットを立てます。
手首を立てるのは特に最初はするべきではないと思います。
『筋肉の記憶』 みたいなのがあって、
最初に作った形が、勢いなどで動いても
形を守ろうという意識があると
最初の急加速が収まった後などに
最終的にその形に戻ってくるのです。
ですから最初の形というのは特に大切なのです。
これはサービス、ボレーなどほとんどすべてのショットに言えることです。
2009年10月06日
脱力のこと
『以前にエルボー』 さんから、再度コメントをいただきました。
ここは、イメージをはっきりさせときたいところですので。
しつこく続けます。
以下がコメントの全文です。
今回も詳しく教えていただき、ありがとうございます。
大変参考になりました。
ところで、テニス雑誌などでは脱力の第一人者はフェデラーとなっています。
手首はゆるすぎではなく、腕の力は抜けている、ということでしょうか?
松原コーチはどんな風に見ていらっしゃいますか?
投稿者 以前にエルボー 2009/10/05 22:53
私の考え。
手首というのはいろいろな方向に動かせる関節です。
そのいろいろな方向のうち、どの方向を固め、どの方向をどれだけ緩めるか?
ということができる部分なのです。
それを、打つ打球の強さ、回転、相手ボールの勢い、により、
瞬時の判断で固めたり、緩めたりします。 (試合では無意識に)
しかもそれを、エラーにならない範囲で
最適に使い分ける能力が必要だということだと思います。
その能力の最も高い人が、フェデラーなのでしょう。
これを内側の方向、安定サイドで使わなければ試合に勝てません。
やりすぎれば、エラーになってしまいます。
効率のいい打ち方をしているという理由で点をくれるわけではないのです。
フェデラーほどのセンスがないと思う人は、
少し固めの側にいたほうがいいと思います。
もしかしたらフェデラーも、緩めているという意識は持ってないかもしれませんよ。
前にも言いましたが
熟練してくれば、要らない力は抜けてきます。
老婆心ながら
要らない力を抜けば、熟練するわけではありませんよ。
もうひとつ
手首ですが、主に前腕の筋肉で動かします。
前腕は上腕で
上腕は肩や胸の筋肉に動かされます。
ですから、すべてが影響して
たとえば、手のひらが左右に動いたとき
手首だけが動いたのか? 前腕が回外、回内したのか?
わかりにくいのです。
実戦的には、
プレーヤの感覚としては (テイクバックからインパクトまで)
面が変化しないというイメージを保つということが大切なのです。
しかもびゅうっと振れたスピード感。 (これも感覚)
それを最初は固めた手首で行い、
だんだん、要らない部分の力を抜いていく。
でも、面が変化しないというイメージは保っている。
何度も言います。
固めることが大切です。
これは手首だけでなく、腕全体です。
上体全体かもしれません。
『熟練すれば、要らない力は抜けてきます』
追伸)
書くことで、私の理屈もまとまってきます。
文章は厳密で、口先のようにはごまかせません。
それにしても、技術論を文章でやるのは難しいです。
書けば書くほど、書き足りない部分が出てきます。
読む人はもっと難しいんでしょうね。
懲りずに読んでくれて、ありがとうございます。
ここは、イメージをはっきりさせときたいところですので。
しつこく続けます。
以下がコメントの全文です。
今回も詳しく教えていただき、ありがとうございます。
大変参考になりました。
ところで、テニス雑誌などでは脱力の第一人者はフェデラーとなっています。
手首はゆるすぎではなく、腕の力は抜けている、ということでしょうか?
松原コーチはどんな風に見ていらっしゃいますか?
投稿者 以前にエルボー 2009/10/05 22:53
私の考え。
手首というのはいろいろな方向に動かせる関節です。
そのいろいろな方向のうち、どの方向を固め、どの方向をどれだけ緩めるか?
ということができる部分なのです。
それを、打つ打球の強さ、回転、相手ボールの勢い、により、
瞬時の判断で固めたり、緩めたりします。 (試合では無意識に)
しかもそれを、エラーにならない範囲で
最適に使い分ける能力が必要だということだと思います。
その能力の最も高い人が、フェデラーなのでしょう。
これを内側の方向、安定サイドで使わなければ試合に勝てません。
やりすぎれば、エラーになってしまいます。
効率のいい打ち方をしているという理由で点をくれるわけではないのです。
フェデラーほどのセンスがないと思う人は、
少し固めの側にいたほうがいいと思います。
もしかしたらフェデラーも、緩めているという意識は持ってないかもしれませんよ。
前にも言いましたが
熟練してくれば、要らない力は抜けてきます。
老婆心ながら
要らない力を抜けば、熟練するわけではありませんよ。
もうひとつ
手首ですが、主に前腕の筋肉で動かします。
前腕は上腕で
上腕は肩や胸の筋肉に動かされます。
ですから、すべてが影響して
たとえば、手のひらが左右に動いたとき
手首だけが動いたのか? 前腕が回外、回内したのか?
わかりにくいのです。
実戦的には、
プレーヤの感覚としては (テイクバックからインパクトまで)
面が変化しないというイメージを保つということが大切なのです。
しかもびゅうっと振れたスピード感。 (これも感覚)
それを最初は固めた手首で行い、
だんだん、要らない部分の力を抜いていく。
でも、面が変化しないというイメージは保っている。
何度も言います。
固めることが大切です。
これは手首だけでなく、腕全体です。
上体全体かもしれません。
『熟練すれば、要らない力は抜けてきます』
追伸)
書くことで、私の理屈もまとまってきます。
文章は厳密で、口先のようにはごまかせません。
それにしても、技術論を文章でやるのは難しいです。
書けば書くほど、書き足りない部分が出てきます。
読む人はもっと難しいんでしょうね。
懲りずに読んでくれて、ありがとうございます。
2009年10月05日
なぜ手首を固めるのか
『以前にエルボー』 さんから、きのうのフォアハンドを安定させる話にコメントをいただきました。
以下がその全文です。
今回の記事についてもう少し質問させていただいて良いでしょうか?
フェデラーはテイクバック直後、スイング開始と同時に急激に手首というか、腕から力が抜けているように見えます。
このブログの5月のフォアに関する記事で、フォアで力を抜くのはすすめない、手首は固めたままが良いという事でしたが、最初の構えと引き始めをしっかり決めることがきっちりできていれば、力を抜くのも良いと思われますか?
私の答えです。
まったくそのとおりです。
なぜ、力を入れて、手首を固めるかというと
『ラケット面を狂わせたくない』 からです。
いつが一番狂いやすいタイミングかといいますと、テイクバック時です。
(その次はインパクト時でしょうか)
この時、ラケットは腕に引っ張られている状態ではなく
押されている形なので、力を抜くと、
ラケットの慣性力で (重さが残ろうとする)
手首の形が変わってしまいます。
前に向かって、振り始めた後はラケットが腕に引っ張られている状態なので
少しくらい緩めても面の向きは大きくは変わりません。
フェデラーは振り始める時に面の横方向が動くように手首を緩め
パンチ力を増しているようですね。
これがその連続写真です。
『以前にエルボー』 さんが
「スイング開始と同時に急激に手首というか、腕から力が抜けているように見えます」
と指摘しているところですね。
いい目の付け所、さすがです。
ただこの緩め方というのが問題で、
緩めすぎると、不安定につながる恐れもあるので要注意です。
一般的に、クレーコートプレーヤーは緩め気味。
ハードコートプレーヤーは固め気味です。
ゆるすぎの人は、フレンチには出ても、USオープンには入れてもらえないことが多いようです。
また、同じプレーヤーでも、サービスリターンのときは
かなり固めるようですよ。
これは、アガシ、リターンの連続写真です。
6コマ目、インパクト後も手首の角度を保っていますよね。
世界一リターンのコツでしょうか。
私はこう考えています。
力みすぎくらいでいい。
うまくなれば、自然に力は抜けてくる。
『抜けすぎよりは力みすぎのほうが事故は少ない』
以下がその全文です。
今回の記事についてもう少し質問させていただいて良いでしょうか?
フェデラーはテイクバック直後、スイング開始と同時に急激に手首というか、腕から力が抜けているように見えます。
このブログの5月のフォアに関する記事で、フォアで力を抜くのはすすめない、手首は固めたままが良いという事でしたが、最初の構えと引き始めをしっかり決めることがきっちりできていれば、力を抜くのも良いと思われますか?
私の答えです。
まったくそのとおりです。
なぜ、力を入れて、手首を固めるかというと
『ラケット面を狂わせたくない』 からです。
いつが一番狂いやすいタイミングかといいますと、テイクバック時です。
(その次はインパクト時でしょうか)
この時、ラケットは腕に引っ張られている状態ではなく
押されている形なので、力を抜くと、
ラケットの慣性力で (重さが残ろうとする)
手首の形が変わってしまいます。
前に向かって、振り始めた後はラケットが腕に引っ張られている状態なので
少しくらい緩めても面の向きは大きくは変わりません。
フェデラーは振り始める時に面の横方向が動くように手首を緩め
パンチ力を増しているようですね。
これがその連続写真です。
『以前にエルボー』 さんが
「スイング開始と同時に急激に手首というか、腕から力が抜けているように見えます」
と指摘しているところですね。
いい目の付け所、さすがです。
ただこの緩め方というのが問題で、
緩めすぎると、不安定につながる恐れもあるので要注意です。
一般的に、クレーコートプレーヤーは緩め気味。
ハードコートプレーヤーは固め気味です。
ゆるすぎの人は、フレンチには出ても、USオープンには入れてもらえないことが多いようです。
また、同じプレーヤーでも、サービスリターンのときは
かなり固めるようですよ。
これは、アガシ、リターンの連続写真です。
6コマ目、インパクト後も手首の角度を保っていますよね。
世界一リターンのコツでしょうか。
私はこう考えています。
力みすぎくらいでいい。
うまくなれば、自然に力は抜けてくる。
『抜けすぎよりは力みすぎのほうが事故は少ない』
2009年10月04日
フォアを安定させるには
『スプーン』 さんからきのうのブログに質問コメントをいただきました。
この悩みはお仲間がたくさんいそうですので
今日のブログのお題に採用です。
以下が『スプーン』 さんからのコメント全文です。
いつも楽しく読ませていただいてます。
私の長年の悩みを聞いていただけないでしょうか?
テニス暦は10年以上になりますが、フォアハンドのフォームが安定しません・・・
しっくりきてガツンとバコれるフォームにであったことがありません
しっくりきている時期もあるにはあるのですが、数ヶ月でおかしくなって試行錯誤して
ちょっとずつフォームが変わっていくの繰り返しです。
最近では、フェデラーの打ち方にあこがれてドツボにはまっている感じです。
自分の打ち方を見つける上でのアドバイスをいただけないでしょうか?
次が私の答え。
フォアハンドで悩む人が一番多いと思います。
それはフォアハンドの打ち方に自由度が多いからです。
バックは打点や腕の使い方に制約が多く、うまく打つとしたらこれしかないという形に落ち着きます。
両手にするともっとです。
さて、このフォアハンドを安定させるには
なにか基準を決めなければなりません。
それが、プロの共通して行っているやり方で一番大切な肝です。
私が基本といっているものの中で最初に出てくるものです。
1、引き始めるときに手首の形をインパクトと同じにする。
2、その形を保ったまま、凹型に引く。 (腕を外旋させない)
これが引き始めるときの面と手首。 (5月14日ブログの長迫コーチの写真)
手首に力が入り、ラケットヘッドが右側に遅れないように保っている。
ここから腕を外旋させないよう、凹型に引いていく。
(外旋とは合掌した手のひらを開いていく方向の上腕の動き)
それと、インパクトで面が垂直になるためには、このとき面は下を向いている。
これがインパクトの面と手首。
この引き始めのことさえちゃんとやれば。 (ちゃんと保てば)
(しっかり力を入れておかないと手首の形が崩れます)
フェデラーでもナダルでもゴンザレスでもどうぞ。
どこへ行くにも始発駅が一番大切です。 (最初の構え方)
次に大切なのは経由する路線名。 (凹型の引き方)
次に終着駅を決めたら (打点とフィニッシュ)
乗る電車は、快速フェデラー号もよし、装甲列車ナダル号でもOKです。
私は高速貨物列車ゴンザレス号が好みです。
何度も言いますが、最初の構えと引き初めをしっかり決めることです。
もちろんフェデラーはそうしていますし、
それも含めてフェデラーのまねをしているなら
あなたはエラーするはずありませんよ。
この悩みはお仲間がたくさんいそうですので
今日のブログのお題に採用です。
以下が『スプーン』 さんからのコメント全文です。
いつも楽しく読ませていただいてます。
私の長年の悩みを聞いていただけないでしょうか?
テニス暦は10年以上になりますが、フォアハンドのフォームが安定しません・・・
しっくりきてガツンとバコれるフォームにであったことがありません
しっくりきている時期もあるにはあるのですが、数ヶ月でおかしくなって試行錯誤して
ちょっとずつフォームが変わっていくの繰り返しです。
最近では、フェデラーの打ち方にあこがれてドツボにはまっている感じです。
自分の打ち方を見つける上でのアドバイスをいただけないでしょうか?
次が私の答え。
フォアハンドで悩む人が一番多いと思います。
それはフォアハンドの打ち方に自由度が多いからです。
バックは打点や腕の使い方に制約が多く、うまく打つとしたらこれしかないという形に落ち着きます。
両手にするともっとです。
さて、このフォアハンドを安定させるには
なにか基準を決めなければなりません。
それが、プロの共通して行っているやり方で一番大切な肝です。
私が基本といっているものの中で最初に出てくるものです。
1、引き始めるときに手首の形をインパクトと同じにする。
2、その形を保ったまま、凹型に引く。 (腕を外旋させない)
これが引き始めるときの面と手首。 (5月14日ブログの長迫コーチの写真)
手首に力が入り、ラケットヘッドが右側に遅れないように保っている。
ここから腕を外旋させないよう、凹型に引いていく。
(外旋とは合掌した手のひらを開いていく方向の上腕の動き)
それと、インパクトで面が垂直になるためには、このとき面は下を向いている。
これがインパクトの面と手首。
この引き始めのことさえちゃんとやれば。 (ちゃんと保てば)
(しっかり力を入れておかないと手首の形が崩れます)
フェデラーでもナダルでもゴンザレスでもどうぞ。
どこへ行くにも始発駅が一番大切です。 (最初の構え方)
次に大切なのは経由する路線名。 (凹型の引き方)
次に終着駅を決めたら (打点とフィニッシュ)
乗る電車は、快速フェデラー号もよし、装甲列車ナダル号でもOKです。
私は高速貨物列車ゴンザレス号が好みです。
何度も言いますが、最初の構えと引き初めをしっかり決めることです。
もちろんフェデラーはそうしていますし、
それも含めてフェデラーのまねをしているなら
あなたはエラーするはずありませんよ。
2009年09月28日
ライジングの打ち方
今日、『ワカ』 さんからコメントに質問を入れていただきました。
フォアハンドのライジングの話です。
初めまして、最近このプログを発見しまして毎日アクセスしています。
小学4年の娘をもつ父親です。強い選手になるため日々親子で練習に励んでいますが、ジュニアのテニスを育てるのはとても難しいものです。そこで、アドバイスを頂けたらと思いコメントしました。
娘は小学3年生からテニスを始め、今では地方大会へ出場するレベルですが、そろそろライジングを教えていこうと考えています。遊び感覚で教えた両手打ちのジャックナイフ(ライジング)はいとも簡単にやってしまったのですが、フォアハンド(片手)は全くダメです。(当たり前ですが)
まずは、どんな練習の仕方から始めれば良いか、また、どれくらいの高さ(打点)のライジングをすれば良いのか、などなどご指導いただきたく、お願いいたします。
私の答えです。
上級者がボールを打つとき、インパクトまでボールを見る人は少ないと思います。
じゃあ、なにを見ているのでしょうか?
インパクトまでボールを見て、それにあわせていたら振り遅れますよね。
でも、うまい人はピタリとあわせます。
実は、上級者はボールの軌跡を想像し、 (予測し)
その想像上のボールを打っているのです。
ですから、相当先まで予測しなくてはならないショットは
習得に時間がかかるのです。
あまり先まで予測しなくていいショットの代表が両手打ちのバックです。
相当先まで予測で打っているのが
スマッシュ、片手のトップスピンバックハンド、次がフォアハンドだと思います。
ですからバックのジャックナイフはできたのに
という話は納得がいきますよね。
フォアハンドの場合、バウンドしてから振り始めるとか
バウンドにあわせて引くとかではライジングは無理です。
特に力のない子供の場合はそうですよね。
フォアハンドのライジングですが
いつ振り始めればいいかというと
バウンドの2mくらい前でしょうか? (ちょっといいかげんですが)
ですからその時点でインパクトの位置、タイミングが
想像できている必要があります。
と、まあ、これが理屈ですが、実はこれが理解できれば簡単。
ここからが実践編ですが、
サービスラインの少し後ろに立ち、ショートラリー位のボールを球出ししてもらいます。
次にバウンドの2m前くらいから滑らかにテイクバックを開始し。
ライジングで打つ想像をします。 (5球位)
次にボールを想像して、素振りで打ちます。 (5球位)
(明らかにジャストミートしたら)
次に本当に打ちます。
まず、お父さんが自分でなりきってやってみてください。
それで理解できたら、 (想像でいいのでPCの前でもできます)
その後、5分もすれば彼女は打てると思いますよ。
打点ですが普通の腰の高さ辺りでいいと思います。
想像したボールを打てる人は、本物のボールも打てます。
スマッシュもそうですよ。
だまされたと思ってやってみてください。
フォアハンドのライジングの話です。
初めまして、最近このプログを発見しまして毎日アクセスしています。
小学4年の娘をもつ父親です。強い選手になるため日々親子で練習に励んでいますが、ジュニアのテニスを育てるのはとても難しいものです。そこで、アドバイスを頂けたらと思いコメントしました。
娘は小学3年生からテニスを始め、今では地方大会へ出場するレベルですが、そろそろライジングを教えていこうと考えています。遊び感覚で教えた両手打ちのジャックナイフ(ライジング)はいとも簡単にやってしまったのですが、フォアハンド(片手)は全くダメです。(当たり前ですが)
まずは、どんな練習の仕方から始めれば良いか、また、どれくらいの高さ(打点)のライジングをすれば良いのか、などなどご指導いただきたく、お願いいたします。
私の答えです。
上級者がボールを打つとき、インパクトまでボールを見る人は少ないと思います。
じゃあ、なにを見ているのでしょうか?
インパクトまでボールを見て、それにあわせていたら振り遅れますよね。
でも、うまい人はピタリとあわせます。
実は、上級者はボールの軌跡を想像し、 (予測し)
その想像上のボールを打っているのです。
ですから、相当先まで予測しなくてはならないショットは
習得に時間がかかるのです。
あまり先まで予測しなくていいショットの代表が両手打ちのバックです。
相当先まで予測で打っているのが
スマッシュ、片手のトップスピンバックハンド、次がフォアハンドだと思います。
ですからバックのジャックナイフはできたのに
という話は納得がいきますよね。
フォアハンドの場合、バウンドしてから振り始めるとか
バウンドにあわせて引くとかではライジングは無理です。
特に力のない子供の場合はそうですよね。
フォアハンドのライジングですが
いつ振り始めればいいかというと
バウンドの2mくらい前でしょうか? (ちょっといいかげんですが)
ですからその時点でインパクトの位置、タイミングが
想像できている必要があります。
と、まあ、これが理屈ですが、実はこれが理解できれば簡単。
ここからが実践編ですが、
サービスラインの少し後ろに立ち、ショートラリー位のボールを球出ししてもらいます。
次にバウンドの2m前くらいから滑らかにテイクバックを開始し。
ライジングで打つ想像をします。 (5球位)
次にボールを想像して、素振りで打ちます。 (5球位)
(明らかにジャストミートしたら)
次に本当に打ちます。
まず、お父さんが自分でなりきってやってみてください。
それで理解できたら、 (想像でいいのでPCの前でもできます)
その後、5分もすれば彼女は打てると思いますよ。
打点ですが普通の腰の高さ辺りでいいと思います。
想像したボールを打てる人は、本物のボールも打てます。
スマッシュもそうですよ。
だまされたと思ってやってみてください。
2009年09月27日
低いフォアハンド
動いて打つとうまいのにイージーボールは・・・・・
という質問にお答えした、
『以前にエルボー』 さんからの再度の質問です。
先日はイージーボールへの対処法を詳しく教えていただき、ありがとうございました。
実はかなり前からずっと悩んでいることがありまして、先日の説明が、あまりにも自分にぴったりなアドバイスでしたので、もう一つ質問させていただいて良いでしょうか。
わたしは、肩の辺りの高めの打点が好きなのですが、対戦相手がベテランの人だったりしますと、すぐに見抜かれて、徹底して浅い低いボールばかりを打たされます。
特にフォアハンドの低く浅いボールが苦手で、ネットが多くなってしまいます。
コースもセンターに沈めても、体勢が崩れているためコースを見抜かれてポーチに出られてしまうことも多く、苦しまぎれにストレートロブを多発して、そちらも相手に読まれてスマッシュをくらい、とどつぼにはまって行きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 以前にエルボー 2009/09/22 22:24
私の答え。
以前にエルボー さんのフォアハンドを見たことがないので、
グリップも球質もわかりません。
ですから一般的な、トップスピン系の人だと思ってお話しますので、
その点、おおはずれでもごかんべんください。
フォアハンドで、打点がかなり低い場合の処理の仕方には2種類あると思います。
1つ目はスライスにすることです。
もうひとつはサイドスピンを使うことです。
スライスについてはあまり説明する必要はないと思いますので、
今回はサイドスピンについての説明です。
フォアハンドをトップスピンで打つ場合、
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
まず、普通の高さの場合はトップスピンです。
高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
低い場合は高い打点の逆、
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけます。
イメージがわきにくいと思いますので
ちょっと写真を見てください。 (モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかりましたでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
コツですが、
面の向きを保つこと
手首を伸ばし、コックしないで保つ。
腰を落とさず
上体を開かないようにする。 (横向きを保つ、残す)
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですからサイドスピンです。
横向きになり
だらりとラケットを下げ
ラケット面を一定にし
振り子スウィングです。
結構簡単にできます。
お試しください。
という質問にお答えした、
『以前にエルボー』 さんからの再度の質問です。
先日はイージーボールへの対処法を詳しく教えていただき、ありがとうございました。
実はかなり前からずっと悩んでいることがありまして、先日の説明が、あまりにも自分にぴったりなアドバイスでしたので、もう一つ質問させていただいて良いでしょうか。
わたしは、肩の辺りの高めの打点が好きなのですが、対戦相手がベテランの人だったりしますと、すぐに見抜かれて、徹底して浅い低いボールばかりを打たされます。
特にフォアハンドの低く浅いボールが苦手で、ネットが多くなってしまいます。
コースもセンターに沈めても、体勢が崩れているためコースを見抜かれてポーチに出られてしまうことも多く、苦しまぎれにストレートロブを多発して、そちらも相手に読まれてスマッシュをくらい、とどつぼにはまって行きます。
どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 以前にエルボー 2009/09/22 22:24
私の答え。
以前にエルボー さんのフォアハンドを見たことがないので、
グリップも球質もわかりません。
ですから一般的な、トップスピン系の人だと思ってお話しますので、
その点、おおはずれでもごかんべんください。
フォアハンドで、打点がかなり低い場合の処理の仕方には2種類あると思います。
1つ目はスライスにすることです。
もうひとつはサイドスピンを使うことです。
スライスについてはあまり説明する必要はないと思いますので、
今回はサイドスピンについての説明です。
フォアハンドをトップスピンで打つ場合、
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
まず、普通の高さの場合はトップスピンです。
高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
低い場合は高い打点の逆、
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけます。
イメージがわきにくいと思いますので
ちょっと写真を見てください。 (モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかりましたでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
コツですが、
面の向きを保つこと
手首を伸ばし、コックしないで保つ。
腰を落とさず
上体を開かないようにする。 (横向きを保つ、残す)
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですからサイドスピンです。
横向きになり
だらりとラケットを下げ
ラケット面を一定にし
振り子スウィングです。
結構簡単にできます。
お試しください。
2009年09月19日
やさしいはずのボール その2
以前にエルボーさんと、スプーンさんのお二人からコメントをいただきました。
いつもごらんいただきありがとうございます。
特に、以前にエルボーさんからは、足を動かして待つということについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
という質問をいただきましたので
調子に乗ってもう一発。
足を動かして打つというときにポイントが2つ出てきます。
1つ目は純粋にぴったりと位置とタイミングを合わす方法。
講習会などで、この方法を知ってもらうために
私はよく、川の跳び越しをしてもらいます。
アレーを小川に見立て、助走して飛び越します。
川に落ちないでうまく飛ぶためにはこちらの岸ぎりぎりで踏み切る必要があります。
それともうひとつ、踏切が力強い必要があります。
この二つを両立することがフォアハンドをジャンプして打つときと同じ技術なのです。
さて小川です。
パソコンの上で飛んでもらうわけにいきませんので
あとで外に行って飛んでみてください。
結論を言っちゃいますと、
こちら岸の少し前に歩幅調整のため、少し細かい歩幅での走り方をし
踏み切りの足とその前の足はかなり大またで
勢いをつけ力強く踏み切ります。
こうすれば川に落ちないですむのです。
さて、フォアハンドですが
まず、じたばたと細かい足踏みをしながら
最後の踏み切り足のためのタイミングあわせをします。
最後にしっかり右足で踏み切って
飛び上がるのです
そしてバシッと一発。
そしてガッツポーズ。
1つ目の純粋な位置とタイミング合わせはこれで解決。
これはフェデラー、普通のときの飛び上がった連続写真。
あわせ足部分の写真はないのですが
こうやって飛ぶためにその前どうしたらいいかは想像してください。
想像のつかない人はすぐに外に出て小川を跳び越してきてください。
2つ目の話。
なのにアウトしちゃいませんか?
そんな人は姿勢とフィニッシュ。
今日クラブに遊びに来てくれた学生さんがそうでした。
打つ反動で体が後傾しアウト (軸が上を向いちゃいます)
フィニッシュが左肩の上でアウト。
打つ反動の後傾はおなかに力をいれ、引っ込める感じを作れば直ります。
えいっと叫ぶのもひとつの方法。
フィニッシュについては
左脇か左のおなかの横辺りに取るようにすれば
ボールが浮かなくなります。
特に短いボールに対してはそうです。
今日の学生さんも見事に抑えられるようになりました。
これはアガシの飛び上がったハードヒットの連続写真。
おなかの引っ込めとフィニッシュのラケット位置を味わってください。
さらに、短いボールに対してはこちらも短く打たなければならないわけです。
エナンの叩き込みの短く打つためのフィニッシュでとどめです。
いつもごらんいただきありがとうございます。
特に、以前にエルボーさんからは、足を動かして待つということについて、もう少し詳しく教えていただけますか?
という質問をいただきましたので
調子に乗ってもう一発。
足を動かして打つというときにポイントが2つ出てきます。
1つ目は純粋にぴったりと位置とタイミングを合わす方法。
講習会などで、この方法を知ってもらうために
私はよく、川の跳び越しをしてもらいます。
アレーを小川に見立て、助走して飛び越します。
川に落ちないでうまく飛ぶためにはこちらの岸ぎりぎりで踏み切る必要があります。
それともうひとつ、踏切が力強い必要があります。
この二つを両立することがフォアハンドをジャンプして打つときと同じ技術なのです。
さて小川です。
パソコンの上で飛んでもらうわけにいきませんので
あとで外に行って飛んでみてください。
結論を言っちゃいますと、
こちら岸の少し前に歩幅調整のため、少し細かい歩幅での走り方をし
踏み切りの足とその前の足はかなり大またで
勢いをつけ力強く踏み切ります。
こうすれば川に落ちないですむのです。
さて、フォアハンドですが
まず、じたばたと細かい足踏みをしながら
最後の踏み切り足のためのタイミングあわせをします。
最後にしっかり右足で踏み切って
飛び上がるのです
そしてバシッと一発。
そしてガッツポーズ。
1つ目の純粋な位置とタイミング合わせはこれで解決。
これはフェデラー、普通のときの飛び上がった連続写真。
あわせ足部分の写真はないのですが
こうやって飛ぶためにその前どうしたらいいかは想像してください。
想像のつかない人はすぐに外に出て小川を跳び越してきてください。
2つ目の話。
なのにアウトしちゃいませんか?
そんな人は姿勢とフィニッシュ。
今日クラブに遊びに来てくれた学生さんがそうでした。
打つ反動で体が後傾しアウト (軸が上を向いちゃいます)
フィニッシュが左肩の上でアウト。
打つ反動の後傾はおなかに力をいれ、引っ込める感じを作れば直ります。
えいっと叫ぶのもひとつの方法。
フィニッシュについては
左脇か左のおなかの横辺りに取るようにすれば
ボールが浮かなくなります。
特に短いボールに対してはそうです。
今日の学生さんも見事に抑えられるようになりました。
これはアガシの飛び上がったハードヒットの連続写真。
おなかの引っ込めとフィニッシュのラケット位置を味わってください。
さらに、短いボールに対してはこちらも短く打たなければならないわけです。
エナンの叩き込みの短く打つためのフィニッシュでとどめです。
2009年09月18日
やさしいはずのボールを打つ
昨日、印西のクラブで、
トップクラスの女子選手の実戦形式練習を見ていたときのこと。
フォアの遠いボールに走りこんでのハードヒットはエラーしない。
ところが自分の正面にイージーボールが来ると当りが悪く、ネットが多い。
よく見ると打点が不安定でスウィングにも力強さが足りない。
明らかに足が止まって、ボールが来るのを待っている。
状況は違うが、今日の下川井テニスクラブでのリトルのレッスン。
一番キャリアの少ない1年生の男の子。
ボレー練習で走っていってボレー。
見事? に打つ。 (ちゃんと当たるという程度だが)
ところが、止まっているところに出すとこれがひどい。
めったに当たらない。
ぜんぜんタイミングも合わない。 (合わそうともしない)
たぶん、どのレベルでもテニスのボールは動いているのであり、
自分自身も動いているほうが当たりやすいし
タイミングもとりやすいのだと思う。
では、プロはどうやって打つのだろう。
これは、私がやさしいボールに対しても
もっとも動きながら打ちまくる選手だ、と思っている、
エナンのやさしいボールをぶち込む連続写真。
クロスに飛び上がりながらたたいたところのようだ。
飛び上がることにより、下半身のパワーを使えると同時に、
ボールとの位置あわせ、タイミングあわせも完璧になっている。
完璧な位置あわせ、タイミングあわせができているということは、
このショットは彼女にとってのイージーショット。
彼女が、「エラーするわけないじゃない」 と思っていることは間違いない。
もちろん余計な修正の必要がない腕のスウィングがあっての話。
もし修正が必要なら、飛び上がると、もっととっちらかるから要注意。
次は、私が、やさしいボールに対してあまり動かないで打つ選手だ、と思っている。
ナダルのイージーショットの連続写真。
連続写真を見るとただ踏み込んで打っただけのように見える。
ところが、動画のほうで確認してほしいのだが
右足に注目。
インパクト前にコート面を離れ左足と位置を入れ替えるように動いている。
右足の踏み込んだ位置と打ち終わった位置は
明らかに違っているのだ。
たぶんナダルのほうが腕力や体幹部が強いので
エナンほど下半身を使わなくてもすごいハードヒットができるのだと思う。
この写真の足さばきでは、むしろ、タイミングや位置あわせのほうに
ご利益を感じているのではないだろうか。
彼も、「エラーするわけないじゃない」 と思っていることは間違いない。
なんせ、完璧な位置あわせ、完璧なタイミングあわせなのだ。
近いところに来たイージーボールも
足を動かして待ち、『動きの中で打つ』。
トッププロは足をコートにつけたまま打つことはめったにない。
トップクラスの女子選手の実戦形式練習を見ていたときのこと。
フォアの遠いボールに走りこんでのハードヒットはエラーしない。
ところが自分の正面にイージーボールが来ると当りが悪く、ネットが多い。
よく見ると打点が不安定でスウィングにも力強さが足りない。
明らかに足が止まって、ボールが来るのを待っている。
状況は違うが、今日の下川井テニスクラブでのリトルのレッスン。
一番キャリアの少ない1年生の男の子。
ボレー練習で走っていってボレー。
見事? に打つ。 (ちゃんと当たるという程度だが)
ところが、止まっているところに出すとこれがひどい。
めったに当たらない。
ぜんぜんタイミングも合わない。 (合わそうともしない)
たぶん、どのレベルでもテニスのボールは動いているのであり、
自分自身も動いているほうが当たりやすいし
タイミングもとりやすいのだと思う。
では、プロはどうやって打つのだろう。
これは、私がやさしいボールに対しても
もっとも動きながら打ちまくる選手だ、と思っている、
エナンのやさしいボールをぶち込む連続写真。
クロスに飛び上がりながらたたいたところのようだ。
飛び上がることにより、下半身のパワーを使えると同時に、
ボールとの位置あわせ、タイミングあわせも完璧になっている。
完璧な位置あわせ、タイミングあわせができているということは、
このショットは彼女にとってのイージーショット。
彼女が、「エラーするわけないじゃない」 と思っていることは間違いない。
もちろん余計な修正の必要がない腕のスウィングがあっての話。
もし修正が必要なら、飛び上がると、もっととっちらかるから要注意。
次は、私が、やさしいボールに対してあまり動かないで打つ選手だ、と思っている。
ナダルのイージーショットの連続写真。
連続写真を見るとただ踏み込んで打っただけのように見える。
ところが、動画のほうで確認してほしいのだが
右足に注目。
インパクト前にコート面を離れ左足と位置を入れ替えるように動いている。
右足の踏み込んだ位置と打ち終わった位置は
明らかに違っているのだ。
たぶんナダルのほうが腕力や体幹部が強いので
エナンほど下半身を使わなくてもすごいハードヒットができるのだと思う。
この写真の足さばきでは、むしろ、タイミングや位置あわせのほうに
ご利益を感じているのではないだろうか。
彼も、「エラーするわけないじゃない」 と思っていることは間違いない。
なんせ、完璧な位置あわせ、完璧なタイミングあわせなのだ。
近いところに来たイージーボールも
足を動かして待ち、『動きの中で打つ』。
トッププロは足をコートにつけたまま打つことはめったにない。
2009年09月01日
逆クロスのつづき
逆クロスのプロの連続写真が見たい。
逆クロスのプロの連続写真を見せたい。
なかなか見つからない。
365の連続写真を全部見た。
普段のプレーぶりからしてフェデラーなら?
ゴンザレスは? エナンならあるだろう?
やっぱりない。
いちどは見逃したのだが、もう他にはない。
これで行こう。
やっと見つけたこの写真、あの危険な男 サフィン
もしかしたら、逆クロスっぽく打ったストレートかもしれない。
まあ技術解説の種としては充分だと思う。
鬼の逆クロスの要件を振り返ってみると、
1、ボールから離れながら打っている。 (Heinekenのkenが見えてきたでしょう)
2、手首の角度が大きく、ラケットヘッドが後れて出てきている。
3、インパクトで、上体の向きがかなり開いている。
この3つを連続写真で検証し、 (すべてクリヤーしてるでしょ)
この3つを頭に入れて、動画を見る。
だいぶ、逆クロスのイメージができてきたでしょう。
逆クロスのプロの連続写真を見せたい。
なかなか見つからない。
365の連続写真を全部見た。
普段のプレーぶりからしてフェデラーなら?
ゴンザレスは? エナンならあるだろう?
やっぱりない。
いちどは見逃したのだが、もう他にはない。
これで行こう。
やっと見つけたこの写真、あの危険な男 サフィン
もしかしたら、逆クロスっぽく打ったストレートかもしれない。
まあ技術解説の種としては充分だと思う。
鬼の逆クロスの要件を振り返ってみると、
1、ボールから離れながら打っている。 (Heinekenのkenが見えてきたでしょう)
2、手首の角度が大きく、ラケットヘッドが後れて出てきている。
3、インパクトで、上体の向きがかなり開いている。
この3つを連続写真で検証し、 (すべてクリヤーしてるでしょ)
この3つを頭に入れて、動画を見る。
だいぶ、逆クロスのイメージができてきたでしょう。
2009年08月30日
逆クロスのこつ
フォアハンドの逆クロスというのはちょっとしたコツがいる。
先日もうちのクラブのジュニア会員に教えたら、
とたんにスピードがアップした。
時々、気になっていたことなので、ここでまとめておきます。
そのコツというのは
『打球方向に押す』 のではなく
『打球方向から離れるようにしながら打つ』 というもの。
次の写真はクロスに打つときの打点。
赤いコーンのところに構え、そこへ来たボールを自然にクロスに打った。
といった場面。
そしてこれは逆クロスの打点。
前と同じところで構えていたら、
身体に近いところにボールが来たので
左足を引き、ボールから離れながら打ったら、
(ついでに、振り出すとき手首から先を遅らせて)
『逆クロスに行っちゃった』 場面。
クロスに打つときより上体を開いている。
手首を突き出し、打点が少し近くなっている。
の2点を見てください。
逆クロスのコツを、ちゃんとまとめますと、
1、ラケットの振り出しで、手首の力を抜き、ラケットヘッドを遅らせる。
2、上体を開く。
3、ボールに近い位置から離れながら打つ。
打点の位置は、手首の角度分、近くなりますが
後ろに遅れないようにする必要があります。
打点を遅らせると、
もちろん逆クロスに行きますが、
情けないボールになっちゃいます。
鬼のような逆クロスは一流のストローカー仲間入りの必須条件です。
先日もうちのクラブのジュニア会員に教えたら、
とたんにスピードがアップした。
時々、気になっていたことなので、ここでまとめておきます。
そのコツというのは
『打球方向に押す』 のではなく
『打球方向から離れるようにしながら打つ』 というもの。
次の写真はクロスに打つときの打点。
赤いコーンのところに構え、そこへ来たボールを自然にクロスに打った。
といった場面。
そしてこれは逆クロスの打点。
前と同じところで構えていたら、
身体に近いところにボールが来たので
左足を引き、ボールから離れながら打ったら、
(ついでに、振り出すとき手首から先を遅らせて)
『逆クロスに行っちゃった』 場面。
クロスに打つときより上体を開いている。
手首を突き出し、打点が少し近くなっている。
の2点を見てください。
逆クロスのコツを、ちゃんとまとめますと、
1、ラケットの振り出しで、手首の力を抜き、ラケットヘッドを遅らせる。
2、上体を開く。
3、ボールに近い位置から離れながら打つ。
打点の位置は、手首の角度分、近くなりますが
後ろに遅れないようにする必要があります。
打点を遅らせると、
もちろん逆クロスに行きますが、
情けないボールになっちゃいます。
鬼のような逆クロスは一流のストローカー仲間入りの必須条件です。
2009年08月21日
フォアで前を向くとはこの程度
先日、ジュニア指導のとき
フォアが前向きにならないことについて書きました。
そのときは、一般の方のサーブの打点と肩の向きをメインテーマにしたので、
詳しくは書けず、ちょっとふれただけで終わっちゃいました。
その後、東戸塚校でジュニアのレッスンを見ていてふと思いついたんです。
「この子たち、打ち終わりを前向きにしてるんだ」
もしかしたら、コーチたちもそう思っているかもしれない。
強打するときに、インパクトで前向きだとフィニッシュはこれくらい。 (打球方向から見ています)
他にいい写真がなかったのでこの程度のを採用しましたが、
私は、まだ回り方が足りないと思っています。
(なんせ、モデルがそれなりの・・・・・・・)
足らすには、エナンの連続写真を見てください。
もう一発、フェデラーの連続写真を見てください。
この2つは、これでも相当回って、右肩が打球方向にとび出していますが
実は本当のフィニッシュのシーンはこの後なのです。
連続写真のコマ数の都合でここで終わっていますが、
あと4コマくらいあればもう少し回っているはずです。
大昔の、『ジミー・アリアス』 のフィニッシュをもう一度。
現代のトッププロもクレーコートではこれくらいです。
フォアが前向きにならないことについて書きました。
そのときは、一般の方のサーブの打点と肩の向きをメインテーマにしたので、
詳しくは書けず、ちょっとふれただけで終わっちゃいました。
その後、東戸塚校でジュニアのレッスンを見ていてふと思いついたんです。
「この子たち、打ち終わりを前向きにしてるんだ」
もしかしたら、コーチたちもそう思っているかもしれない。
強打するときに、インパクトで前向きだとフィニッシュはこれくらい。 (打球方向から見ています)
他にいい写真がなかったのでこの程度のを採用しましたが、
私は、まだ回り方が足りないと思っています。
(なんせ、モデルがそれなりの・・・・・・・)
足らすには、エナンの連続写真を見てください。
もう一発、フェデラーの連続写真を見てください。
この2つは、これでも相当回って、右肩が打球方向にとび出していますが
実は本当のフィニッシュのシーンはこの後なのです。
連続写真のコマ数の都合でここで終わっていますが、
あと4コマくらいあればもう少し回っているはずです。
大昔の、『ジミー・アリアス』 のフィニッシュをもう一度。
現代のトッププロもクレーコートではこれくらいです。
2009年08月06日
フォアのフィニッシュ
これは火曜日のお話。
水曜日、1日中ログインできず、ついに木曜日、もうじき夕方、つながった。
365さんのネットの管理も大変、お疲れさんでした。
さて、東戸塚松原テニススクールでのレッスン
小柄な女性、Sさんのフォアハンド。
低い弾道の鋭いショットが打ちたいとのこと。
だが、実際にはネットの上2mほどを山なりのショットが飛んでいる。
しかも、「力がないので振り切らなきゃ」 ということで
左肩の上にフォロースルーしている。
フラット打ちで上に向かって打てば、ボールは上に飛んでゆく。
こんな感じ。 (モデルは大柄な男性、私です)
低く打つにはこれ、と言って、やって見せたフィニッシュ。
このフィニッシュで、手首の形を保ったまま、力強く、止めてもらった。
3本目くらいからは、突き刺すようなショットが決まり始めた。
ここにフィニッシュするとスウィング方向の上向き度合いも減るのです。
(低めのフィニッシュをイメージしてもよい)
最初の、『ネットの上2mを飛ぶショット』、でなにが悪い?
と思った方も多いと思います。
でもこう考えてほしい。
相手ボールが短くなって、こちらも低く打たないと、アウトするということもある。
チャンスボールを決めに行くときはさらに・・・。
それに、実戦になると、山なりの大きいショットしか打てない人は
エラーしないように、続けるだけになりがち。
振り切ったほうがスピードボールが打てるは、机の上で考えれば確かにそう。
実際にはエラーが怖いので、こわごわ、そおっと振りぬくと言うことになってしまいがちなのです。
それなら、実戦では小さめに、止めるフィニッシュで、安心してしっかり打つほうが
結果として、速いボールを打てるということだと思います。
(トップスピンをうんとかける人は別ですよ)
文章の中では、『フィニッシュ』という言葉を多く使っています。
私は 『フォロースルー』 というと、なんか、成り行き任せな気がして、
自分で結末を決める、『フィニッシュ』 が好きなのです。
水曜日、1日中ログインできず、ついに木曜日、もうじき夕方、つながった。
365さんのネットの管理も大変、お疲れさんでした。
さて、東戸塚松原テニススクールでのレッスン
小柄な女性、Sさんのフォアハンド。
低い弾道の鋭いショットが打ちたいとのこと。
だが、実際にはネットの上2mほどを山なりのショットが飛んでいる。
しかも、「力がないので振り切らなきゃ」 ということで
左肩の上にフォロースルーしている。
フラット打ちで上に向かって打てば、ボールは上に飛んでゆく。
こんな感じ。 (モデルは大柄な男性、私です)
低く打つにはこれ、と言って、やって見せたフィニッシュ。
このフィニッシュで、手首の形を保ったまま、力強く、止めてもらった。
3本目くらいからは、突き刺すようなショットが決まり始めた。
ここにフィニッシュするとスウィング方向の上向き度合いも減るのです。
(低めのフィニッシュをイメージしてもよい)
最初の、『ネットの上2mを飛ぶショット』、でなにが悪い?
と思った方も多いと思います。
でもこう考えてほしい。
相手ボールが短くなって、こちらも低く打たないと、アウトするということもある。
チャンスボールを決めに行くときはさらに・・・。
それに、実戦になると、山なりの大きいショットしか打てない人は
エラーしないように、続けるだけになりがち。
振り切ったほうがスピードボールが打てるは、机の上で考えれば確かにそう。
実際にはエラーが怖いので、こわごわ、そおっと振りぬくと言うことになってしまいがちなのです。
それなら、実戦では小さめに、止めるフィニッシュで、安心してしっかり打つほうが
結果として、速いボールを打てるということだと思います。
(トップスピンをうんとかける人は別ですよ)
文章の中では、『フィニッシュ』という言葉を多く使っています。
私は 『フォロースルー』 というと、なんか、成り行き任せな気がして、
自分で結末を決める、『フィニッシュ』 が好きなのです。