2011年02月28日
そんなに厳密に教えなくても
『なのはテニス』 さんからコメントを2ついただきました。
以下が、2つ目のコメントの後半部分です。
2つのコメントの全文はこちらを見てください。
・・・前半略・・・
プロのように、滑るスライスと早いスライス(スピン)サーブ、縦回転の少し入った確率の高いフラットサーブ、バック側にキックするようなスピンサーブを打ち分けるような技術、もしくは、技術の元になるような、ラケットと面の使い方までは指導されていない場合がほとんどです。
息子には、すぐにどれだけ出来るかは別として、プロと同じ?正しい技術を指導してもらいたいと思っています。
松原コーチにも、機会を見つけ、直接指導を請いたいと思っています(もちろん、松原コーチがOKならですが・・・)。
その節はよろしくお願いします。
投稿者 なのはテニス 2011/02/28 10:09
私の考えです。
基本的な考え方としてはそのとおりだと思います。
ただ大変気になっている点につきお話します。
欧米のコーチは細かい打ち方についてはあまり触れないようです。
ただいろいろなことはやらすようです。
たとえば、スペインでは (もちろんクラブによって違うでしょうが)
レッスンの最初にスライスのショートラリーをやるようです。
みんないろいろなコースにいたずら心で、キャッキャ言いながら打っているそうです。
そんなことをしているうちに、スライス感覚を身に着ける。
スライスボレーに使う。
最初は小手先を使って打っている選手も
厳密なコントロールが必要になると
手首を使わなくなる。
しかしワイドに振られたときの緊急ショットとして
ムチのようにラケットヘッドを振り出す
手首利かせスライスを繰り出す。
正しい技術を身につけるためには
上手くいった体験と
コーチや先輩の打ち方、憧れのトッププロの技を目で見て
それを真似るのではないでしょうか。
アドバイスというのはそれでも上手くいかない場合に
仕方なくする。
いろいろなことをさせる、できるようにするのはいい事なのですが
すべてを教える必要はないと思います。
いい見本と、上手い扇動があれば勝手に上手くなります。
特に男の子はそうです。
あまりに厳密に教えると、その枠から抜けられなくなる。
錦織くんのようなテニスは教えすぎたら出てこないと思います。
コーチが、親が、松原コーチレベルのことを知っていて
しかも、フェデラー、ナダルクラスの見本をいつでも見せられる。
としてもやめたほうがいいと思います。
細かい理屈や指導は、上手くできないときにチョロット使うといいのです。
すぐ理屈を言いたがる、教えたがり
技術オタクの松原コーチが言うのだから間違いありません。
そうそうサーブの話。
スピンサーブを少し教えてできるようになったら
腕に負担のかかるところがあれば直す。
次に、バックのコーナーをしっかり狙わせる。
次に、反対側にも的をおいて狙わせる。
上手くできなかったら、腕の使い方、フィニッシュの位置などを
ちょっと、手直ししてあげる。
もちろんいい見本はいっぱい見せておく必要があります。
テニススクールまで、無事に転びもせずに歩いてくる子に育っていれば
何とかなるモンです。
歩き方、特に教えなかったでしょう。
2足歩行って、ものすごく難しいんですよ。
それと、私のレッスン受けたければ
これが本業ですので、いつでもどうぞ。
上手くできていないことであれば、即座に直して見せます。
ご希望の方はコメントに入れてください。
メールアドレスを記入してくれればこちらからメールします。
私だけが見るようにと書いてくれれば
外には表示しないようにしますのでご安心を。
以下が、2つ目のコメントの後半部分です。
2つのコメントの全文はこちらを見てください。
・・・前半略・・・
プロのように、滑るスライスと早いスライス(スピン)サーブ、縦回転の少し入った確率の高いフラットサーブ、バック側にキックするようなスピンサーブを打ち分けるような技術、もしくは、技術の元になるような、ラケットと面の使い方までは指導されていない場合がほとんどです。
息子には、すぐにどれだけ出来るかは別として、プロと同じ?正しい技術を指導してもらいたいと思っています。
松原コーチにも、機会を見つけ、直接指導を請いたいと思っています(もちろん、松原コーチがOKならですが・・・)。
その節はよろしくお願いします。
投稿者 なのはテニス 2011/02/28 10:09
私の考えです。
基本的な考え方としてはそのとおりだと思います。
ただ大変気になっている点につきお話します。
欧米のコーチは細かい打ち方についてはあまり触れないようです。
ただいろいろなことはやらすようです。
たとえば、スペインでは (もちろんクラブによって違うでしょうが)
レッスンの最初にスライスのショートラリーをやるようです。
みんないろいろなコースにいたずら心で、キャッキャ言いながら打っているそうです。
そんなことをしているうちに、スライス感覚を身に着ける。
スライスボレーに使う。
最初は小手先を使って打っている選手も
厳密なコントロールが必要になると
手首を使わなくなる。
しかしワイドに振られたときの緊急ショットとして
ムチのようにラケットヘッドを振り出す
手首利かせスライスを繰り出す。
正しい技術を身につけるためには
上手くいった体験と
コーチや先輩の打ち方、憧れのトッププロの技を目で見て
それを真似るのではないでしょうか。
アドバイスというのはそれでも上手くいかない場合に
仕方なくする。
いろいろなことをさせる、できるようにするのはいい事なのですが
すべてを教える必要はないと思います。
いい見本と、上手い扇動があれば勝手に上手くなります。
特に男の子はそうです。
あまりに厳密に教えると、その枠から抜けられなくなる。
錦織くんのようなテニスは教えすぎたら出てこないと思います。
コーチが、親が、松原コーチレベルのことを知っていて
しかも、フェデラー、ナダルクラスの見本をいつでも見せられる。
としてもやめたほうがいいと思います。
細かい理屈や指導は、上手くできないときにチョロット使うといいのです。
すぐ理屈を言いたがる、教えたがり
技術オタクの松原コーチが言うのだから間違いありません。
そうそうサーブの話。
スピンサーブを少し教えてできるようになったら
腕に負担のかかるところがあれば直す。
次に、バックのコーナーをしっかり狙わせる。
次に、反対側にも的をおいて狙わせる。
上手くできなかったら、腕の使い方、フィニッシュの位置などを
ちょっと、手直ししてあげる。
もちろんいい見本はいっぱい見せておく必要があります。
テニススクールまで、無事に転びもせずに歩いてくる子に育っていれば
何とかなるモンです。
歩き方、特に教えなかったでしょう。
2足歩行って、ものすごく難しいんですよ。
それと、私のレッスン受けたければ
これが本業ですので、いつでもどうぞ。
上手くできていないことであれば、即座に直して見せます。
ご希望の方はコメントに入れてください。
メールアドレスを記入してくれればこちらからメールします。
私だけが見るようにと書いてくれれば
外には表示しないようにしますのでご安心を。
2011年02月27日
小学生の内にすべての技術2
『なのはテニス』 さんから小学生でマスターする話に対し
もう一度コメントをいただきました。
以下がその全文です。
松原コーチ、丁寧な説明ありがとうございます(^^♪
おかげで、よくわかりました。
松原コーチが言われるようなことは、育成系?で最近、急に猫も杓子もやらせているという状況です。コーチたちが最近、急に『本当に大事なのは、打ち方ではなくて、コーディネーションなのだ』といい始めたのも、松原コーチの説明でうなずけます。
最近、急に、プレー&ステイというフェルトボールと小さくコートを分けて試合をさせたり、アップにはサッカーや鬼ごっこをやらせて、『コーディネーション能力を発達させるのが世界基準だ』と親たちにも説明しています。
僕的には、『12歳までに全てのテクニックをマスターする』というのは、『12歳くらいまでに松原コーチのブログに書いてあるような技術を(完璧でなくても)マスターすること』だと思っていますが、どうなのでしょうね?
お時間のあるときで結構ですので、コメントいただけたら嬉しいです。
また、僕もなんちゃって技術オタクなので、これからも色々と質問させていただきたいと思っています。
よろしく、お願いします。
投稿者 なのはテニス 2011/02/26 09:55
私の答えです。
『12歳くらいまでに松原コーチのブログに書いてあるような技術を(完璧でなくても)マスターすること』
それでいいのではないでしょうか。
じつは私の知っていた、最近よく言われていることは
「14才までにすべて出来るようにする」 というものです。
14才ではすべての技術を試合で出来るようにするのです。
そのためには、12才までにすべての技術を練習し
練習では出来るようにしておくことが必要だと思います。
14才になれば、体力も付いてきますので
試合で使うことも可能だと思います。
女子の例ですが
日本のトップクラスですと
14才以下と、16、18才以下、インカレ
お互いにそれほどは違わないレベルだと思います。
これは、女子の身体の成長がこの辺で止まるからです。
そして技術が14才ですべて出来ていると ・・・
男子はこの年齢の間にかなり身体が成長しますので
14才と18才はかなり違います。
ですが技術レベルはそんなに違わないと思います。
まあ、とにかく、トップになりたければ、14才ですべて出来る。
12才でかなり出来ている必要があると思います。
もう一度コメントをいただきました。
以下がその全文です。
松原コーチ、丁寧な説明ありがとうございます(^^♪
おかげで、よくわかりました。
松原コーチが言われるようなことは、育成系?で最近、急に猫も杓子もやらせているという状況です。コーチたちが最近、急に『本当に大事なのは、打ち方ではなくて、コーディネーションなのだ』といい始めたのも、松原コーチの説明でうなずけます。
最近、急に、プレー&ステイというフェルトボールと小さくコートを分けて試合をさせたり、アップにはサッカーや鬼ごっこをやらせて、『コーディネーション能力を発達させるのが世界基準だ』と親たちにも説明しています。
僕的には、『12歳までに全てのテクニックをマスターする』というのは、『12歳くらいまでに松原コーチのブログに書いてあるような技術を(完璧でなくても)マスターすること』だと思っていますが、どうなのでしょうね?
お時間のあるときで結構ですので、コメントいただけたら嬉しいです。
また、僕もなんちゃって技術オタクなので、これからも色々と質問させていただきたいと思っています。
よろしく、お願いします。
投稿者 なのはテニス 2011/02/26 09:55
私の答えです。
『12歳くらいまでに松原コーチのブログに書いてあるような技術を(完璧でなくても)マスターすること』
それでいいのではないでしょうか。
じつは私の知っていた、最近よく言われていることは
「14才までにすべて出来るようにする」 というものです。
14才ではすべての技術を試合で出来るようにするのです。
そのためには、12才までにすべての技術を練習し
練習では出来るようにしておくことが必要だと思います。
14才になれば、体力も付いてきますので
試合で使うことも可能だと思います。
女子の例ですが
日本のトップクラスですと
14才以下と、16、18才以下、インカレ
お互いにそれほどは違わないレベルだと思います。
これは、女子の身体の成長がこの辺で止まるからです。
そして技術が14才ですべて出来ていると ・・・
男子はこの年齢の間にかなり身体が成長しますので
14才と18才はかなり違います。
ですが技術レベルはそんなに違わないと思います。
まあ、とにかく、トップになりたければ、14才ですべて出来る。
12才でかなり出来ている必要があると思います。
2011年02月26日
梅の花祭りや鳥たちや
今日は良いお天気、体調も万全。
オクサンとイザ、今年初めて、我が邸宅の裏庭、大池公園へ。
今年初めてなのは、1月に風邪を引き
休みの日はひたすら冬眠していたからなのだ。
大池公園では、『梅の花祭り』 の最中。
甘酒でもただで飲ませてくれるかと思ったが
のぼりが出ているばかりで何の気配もない。
紅梅はそろそろ終了、白梅が満開を迎えていた。
大池に行くと
池のほとりに今日もいました、『カワセミ』 くん。
写真が薄くなるのを言い訳をすると
彼はいつも池の向こう側、遠くてしかも薄暗いところに居るから。
ホント難しい。
他の人達に聞くと、めったに会えないらしいのだが、われわれはほぼ毎回、ここで逢っている。
今日は、3,4羽はいるようで、向こうも一家で来ているらしい。
まとまったところを取ろうと思うが、子供達は飛び回っているらしく
おとなしく捕まるのは、このお父さんのみ。
池の中ではなぜか1羽だけの 『カイツブリ』
『大池の主』 とのご対面。
うちのごひいき、『キンクロハジロ』 の夫婦とも遭遇。
キンクロハジロはハトくらいの大きさなので
カイツブリの小ささがよく分かる。
横の岩の上では、亀さんたちが甲羅干しで、ひねもすのたりのたり。
池のほとりには、こちらも春の気配、『ネコヤナギ』 だろうか。
わが屋敷に帰る途中、小さな池の向こうに、『ルリビタキ』 の女の子を発見。
可愛い声で鳴きながら、枝の間を飛び回っていた。
『ルリビタキ』 は噂には聞いていたがはじめて見ることができた。
そのほか、今日は、『コジュケイ』や『タイワンリス』 、『イケノコイ』 、『ヒヨドリ』や『セキレイ』
『カラス』や『スズメ』 、『カルガモ』や『マガモ』 、『メジロ』 に至るまで。
たくさんの鳥達? に会う事が出来た。
しかし今日最初に会った小鳥、スズメより少し小さな・・・
オクサンに何度も聞いたのに名前が思い出せない。
まあ、バードウォッチング、初級者としてはこんなものだろう。
うちの庭にはたくさんの鳥達がいるのだ。
オクサンとイザ、今年初めて、我が邸宅の裏庭、大池公園へ。
今年初めてなのは、1月に風邪を引き
休みの日はひたすら冬眠していたからなのだ。
大池公園では、『梅の花祭り』 の最中。
甘酒でもただで飲ませてくれるかと思ったが
のぼりが出ているばかりで何の気配もない。
紅梅はそろそろ終了、白梅が満開を迎えていた。
大池に行くと
池のほとりに今日もいました、『カワセミ』 くん。
写真が薄くなるのを言い訳をすると
彼はいつも池の向こう側、遠くてしかも薄暗いところに居るから。
ホント難しい。
他の人達に聞くと、めったに会えないらしいのだが、われわれはほぼ毎回、ここで逢っている。
今日は、3,4羽はいるようで、向こうも一家で来ているらしい。
まとまったところを取ろうと思うが、子供達は飛び回っているらしく
おとなしく捕まるのは、このお父さんのみ。
池の中ではなぜか1羽だけの 『カイツブリ』
『大池の主』 とのご対面。
うちのごひいき、『キンクロハジロ』 の夫婦とも遭遇。
キンクロハジロはハトくらいの大きさなので
カイツブリの小ささがよく分かる。
横の岩の上では、亀さんたちが甲羅干しで、ひねもすのたりのたり。
池のほとりには、こちらも春の気配、『ネコヤナギ』 だろうか。
わが屋敷に帰る途中、小さな池の向こうに、『ルリビタキ』 の女の子を発見。
可愛い声で鳴きながら、枝の間を飛び回っていた。
『ルリビタキ』 は噂には聞いていたがはじめて見ることができた。
そのほか、今日は、『コジュケイ』や『タイワンリス』 、『イケノコイ』 、『ヒヨドリ』や『セキレイ』
『カラス』や『スズメ』 、『カルガモ』や『マガモ』 、『メジロ』 に至るまで。
たくさんの鳥達? に会う事が出来た。
しかし今日最初に会った小鳥、スズメより少し小さな・・・
オクサンに何度も聞いたのに名前が思い出せない。
まあ、バードウォッチング、初級者としてはこんなものだろう。
うちの庭にはたくさんの鳥達がいるのだ。
2011年02月25日
プロのスライスサーブ
『テニス上手くなりたい』 さんの質問に一部答えていませんでした。
以下がコメントの後半、その部分です。
それと、よく雑誌などでプロのスライスと一般のスライスは打ち方が違う、と書かれているのですが、具体的に松原コーチの解説を聞きたいです!
寒さ続きますがご自愛ください。それでは!
私の答えです。
サーバーに4通りあります。
1、 フラットサーブを基調とする人。
2、 スピンサーブを基調とする人。
3、 スライスサーブを基調とする人。
4、 ミラクルサーブを基調とする人。 (前3つに入らない人)
ミラクルにはアンダーサーブから消える魔球までありとあらゆる球種があります。
これはアマチュアの場合です。
男子プロの場合はほぼすべての人が
2番のスピンサーブを基調とする人です。
それは、2ndサーブも強く打ちたいからです。
コースの打ち分けですが (2人とも右利きとして)
バックの側にはスピンサーブとフラットサーブ。
フォアの側にはスライスサーブを使います。
このときに3種類のサーブで構えやトスを変えれば
たちどころに相手に球種がばれます。
球種でコースを変えるので、コースもバレバレになります。
これはプロとしては致命的です。
ですから、構えやトスは原則、変えません。
それで、左右に打ち分けるためには
スピンサーブを基軸にし、通常はこれでバックに入れる。
バックにエース狙いのときは
回転を減らしてスピードに振ったフラットを使う。
フォア側にエース狙いや、ライン外に追い出すときには
スライス風の腕の使い方をして、スピンぽいスライスサーブを使うのです。
それはスライスぽいスピンサーブかも知れず
その区別は特に必要ないのです。
要は、エースになればいいので、勝てばいいのです。
スライス風の腕の使い方、というのは前腕の回内を減らし
ラケットを少し立てて、ボールの右側少し上をヒット
身体の左側にフィニッシュするような使い方です。
参考になる絵がなかなか無いのですが
これはエナンのスライス気味にしたスピンサーブ、動画と連続写真です。
絵に画いたようなスライスサーブではないのですが
腕の使い方が、スピンほどは回内していないのがわかると思います。
以下がコメントの後半、その部分です。
それと、よく雑誌などでプロのスライスと一般のスライスは打ち方が違う、と書かれているのですが、具体的に松原コーチの解説を聞きたいです!
寒さ続きますがご自愛ください。それでは!
私の答えです。
サーバーに4通りあります。
1、 フラットサーブを基調とする人。
2、 スピンサーブを基調とする人。
3、 スライスサーブを基調とする人。
4、 ミラクルサーブを基調とする人。 (前3つに入らない人)
ミラクルにはアンダーサーブから消える魔球までありとあらゆる球種があります。
これはアマチュアの場合です。
男子プロの場合はほぼすべての人が
2番のスピンサーブを基調とする人です。
それは、2ndサーブも強く打ちたいからです。
コースの打ち分けですが (2人とも右利きとして)
バックの側にはスピンサーブとフラットサーブ。
フォアの側にはスライスサーブを使います。
このときに3種類のサーブで構えやトスを変えれば
たちどころに相手に球種がばれます。
球種でコースを変えるので、コースもバレバレになります。
これはプロとしては致命的です。
ですから、構えやトスは原則、変えません。
それで、左右に打ち分けるためには
スピンサーブを基軸にし、通常はこれでバックに入れる。
バックにエース狙いのときは
回転を減らしてスピードに振ったフラットを使う。
フォア側にエース狙いや、ライン外に追い出すときには
スライス風の腕の使い方をして、スピンぽいスライスサーブを使うのです。
それはスライスぽいスピンサーブかも知れず
その区別は特に必要ないのです。
要は、エースになればいいので、勝てばいいのです。
スライス風の腕の使い方、というのは前腕の回内を減らし
ラケットを少し立てて、ボールの右側少し上をヒット
身体の左側にフィニッシュするような使い方です。
参考になる絵がなかなか無いのですが
これはエナンのスライス気味にしたスピンサーブ、動画と連続写真です。
絵に画いたようなスライスサーブではないのですが
腕の使い方が、スピンほどは回内していないのがわかると思います。
2011年02月24日
小学生のうちにすべての技術を
『なのはテニス』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは、いつも楽しく読ませてもらっています。
13歳の男子ジュニアの父親です。
どこのジュニアのアカデミーのコーチも、また、ネットでのジュニア育成コーチのブログでも、『12歳まで、全てのショットを身に付けることが大事』と主張されています。元をたどると、JTAのS級エリートコーチ講習会での講習内容らしいのですが・・・
これは、具体的にはどういう意味でしょう?
うちの子もそうですが、スクールでは、全てのショットを練習させられるのは以前も今も同じだと思いますが、それとは違ったことでしょうか?
もし、そうなら、具体的にどうすれば、そう(=12歳までに全てのショットを身に付ける)なりますか?
投稿者 なのはテニス 2011/02/21 13:05
私の答えです。
ヨーロッパ流のジュニア育成の理論で
現在中心になっているのが、『コーディネーション』です。
『コーディネーション』 というのはボールと自分の位置を合わせたり
ラケットをどんぴしゃり打点に持っていったり
目から入った情報を処理して腕や身体の動きに反映させる
というようなことです。
この理論の中心人物が、リチャード・ショーンボーン、という人で
エナンやクライシュテルスはこのジュニア育成システムから出てきた人たちです。
このショーンボーンさんが
JTAのS級エリートコーチ養成システムにもかかわっているのです。
さて、子供の年齢とともに、身体が成長していきます。
身体の中で、神経系の成長は一番早く始まり、一番早く終わります。
著しく発達する時期は10才くらいまでで
12才くらいまでにほぼ終わります。
簡単に言えば、小学生までに運動神経を発達させること
いろいろな技術を一通りできるようにする必要があるわけです。
テニスでなくともその神経を刺激するような動作を行っていればいいのですが
それも無いとすると
ある特定の動作や、バランスや、スピードを出すコツなど
何らかの動作が苦手な子ができる可能性が高くなるのです。
だから小学生のうちにストロークもボレーも
スライスもトップスピンも
ロブもドロップショットも
サーブでスピンをかけることもジャンピングスマッシュも
あらゆることができるようになっているといいのです。
もちろん、ある程度、できるようになればいいのであって
そのショットが完成している必要はありません。
ついでに言うと、ゲーム性を感じる楽しむ
勝負勘を養う
こんなことも神経系のうちでしょうか。
ですから、どこのコーチもスクールも
子供たちにあらゆるショットや動き方を教えていればいいのですが
意外にそうでもないのです。
なぜかというと、小学生のうちに勝つためには
特に多様な技を必要としないからです。
では、10才くらいで勝ちたかったらどんなプレーをすればいいでしょうか?
ファーストサーブを丁寧に入れ
もちろんスピンなんて要らない
ストロークを上手に続ける
無理なハードヒットはしない
ネットへはいかない
もし、成り行きでいっても、ロブがあがったら落として続ける
絶対、ジャンピングスマッシュなんかしない。
こうすれば一番勝ちに近いわけで
試合では、余計なことはしないほうがいいのです。
練習と試合で使うショットが違っていることはかまわないのです。
ところが、レッスンでも無駄なことはしない。
トップスピンのストロークとサーブ以外やらない
こんなスクールもここだけの話ですが、時々見かけます。
こうゆうふうに育ててしまっても
12才以下のトーナメントまではそれなりの成績を上げられます。
じゃあ、その後、全国レベルの高校生になったりプロになりたくなったら?
その歳になってから
トップレベルでの新規の技の習得や
斬新な動き方を身につけるというわけにはいかないのです。
まあこれは、トップレベルの技という意味で
もちろん、40才から始めたテニスでも
トップスピンを打てるようになるということは充分に可能ですが。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは、いつも楽しく読ませてもらっています。
13歳の男子ジュニアの父親です。
どこのジュニアのアカデミーのコーチも、また、ネットでのジュニア育成コーチのブログでも、『12歳まで、全てのショットを身に付けることが大事』と主張されています。元をたどると、JTAのS級エリートコーチ講習会での講習内容らしいのですが・・・
これは、具体的にはどういう意味でしょう?
うちの子もそうですが、スクールでは、全てのショットを練習させられるのは以前も今も同じだと思いますが、それとは違ったことでしょうか?
もし、そうなら、具体的にどうすれば、そう(=12歳までに全てのショットを身に付ける)なりますか?
投稿者 なのはテニス 2011/02/21 13:05
私の答えです。
ヨーロッパ流のジュニア育成の理論で
現在中心になっているのが、『コーディネーション』です。
『コーディネーション』 というのはボールと自分の位置を合わせたり
ラケットをどんぴしゃり打点に持っていったり
目から入った情報を処理して腕や身体の動きに反映させる
というようなことです。
この理論の中心人物が、リチャード・ショーンボーン、という人で
エナンやクライシュテルスはこのジュニア育成システムから出てきた人たちです。
このショーンボーンさんが
JTAのS級エリートコーチ養成システムにもかかわっているのです。
さて、子供の年齢とともに、身体が成長していきます。
身体の中で、神経系の成長は一番早く始まり、一番早く終わります。
著しく発達する時期は10才くらいまでで
12才くらいまでにほぼ終わります。
簡単に言えば、小学生までに運動神経を発達させること
いろいろな技術を一通りできるようにする必要があるわけです。
テニスでなくともその神経を刺激するような動作を行っていればいいのですが
それも無いとすると
ある特定の動作や、バランスや、スピードを出すコツなど
何らかの動作が苦手な子ができる可能性が高くなるのです。
だから小学生のうちにストロークもボレーも
スライスもトップスピンも
ロブもドロップショットも
サーブでスピンをかけることもジャンピングスマッシュも
あらゆることができるようになっているといいのです。
もちろん、ある程度、できるようになればいいのであって
そのショットが完成している必要はありません。
ついでに言うと、ゲーム性を感じる楽しむ
勝負勘を養う
こんなことも神経系のうちでしょうか。
ですから、どこのコーチもスクールも
子供たちにあらゆるショットや動き方を教えていればいいのですが
意外にそうでもないのです。
なぜかというと、小学生のうちに勝つためには
特に多様な技を必要としないからです。
では、10才くらいで勝ちたかったらどんなプレーをすればいいでしょうか?
ファーストサーブを丁寧に入れ
もちろんスピンなんて要らない
ストロークを上手に続ける
無理なハードヒットはしない
ネットへはいかない
もし、成り行きでいっても、ロブがあがったら落として続ける
絶対、ジャンピングスマッシュなんかしない。
こうすれば一番勝ちに近いわけで
試合では、余計なことはしないほうがいいのです。
練習と試合で使うショットが違っていることはかまわないのです。
ところが、レッスンでも無駄なことはしない。
トップスピンのストロークとサーブ以外やらない
こんなスクールもここだけの話ですが、時々見かけます。
こうゆうふうに育ててしまっても
12才以下のトーナメントまではそれなりの成績を上げられます。
じゃあ、その後、全国レベルの高校生になったりプロになりたくなったら?
その歳になってから
トップレベルでの新規の技の習得や
斬新な動き方を身につけるというわけにはいかないのです。
まあこれは、トップレベルの技という意味で
もちろん、40才から始めたテニスでも
トップスピンを打てるようになるということは充分に可能ですが。
2011年02月22日
私の両手ボレー
昨日に続き、『ためブロ』 さんに取り上げていただいた
私の動画の解説をしよう。
昨日は片手打ちだったので、今日は両手打ち。
まずは、ミドルボレーだ。
1、打点での手首の形を上体の少し前に作り
2、凹型の弧を描いて、えぐるようにテイクバック。
3、その形のまま、やはり凹型の弧を描いて、インパクトまで振っていく。
この解説を読むと昨日と同じということになるが
違うのは左手の形をキープすること。
これは、『ためブロ』 さんも指摘していたとおりだ。
つまり、技術的には、バックボレーというより
『厚めグリップでの左手フォアボレー』
ここで問題になるのは、両手がつながっているので
上体の向きを一定に保つのが難しいこと。
リーチを広くするためには上体は打点方向に傾けたい。
ただでさえ両手にして、リーチが狭くなっているのだ。
そこで、上体を回さないコツがこれ。
『箱ブランコ』 というのだが、最近はほとんど見かけない。
両側が関節のように、前後方向に自在に動く4本の棒で枠からぶら下がっている。
そのために、床が地面と平行のまま、凹型に弧を描いて動く。
この床板部分を肘関節のところと考えてほしい。
両肘関節を結んだ線が弧を描いて動く。
これにより、上体を回さなくても
両手で弧を描いたスウィングが可能になるのだ。
ついでに上体の開きを斜め45度くらいにして
その方向に肘を送る
つまり、アウトサイドインのスウィング。
私の動画を見ると肘を送ることにより見事に上体は回らずにすんでいる。
といいたいところだが、実際は回っている。
ただインパクトまでの回りは比較的に少ないことと
インパクト後は打球方向に関係がないので助かっているといったところ。
実際、昨日の片手は相当鋭く打っても大丈夫だが
この両手打ちは少し精度が悪い。
といっても見本をやっているときにノーミスで見せられる程度の精度は保っている。
動き方については片手と同様、もう少し滑らかに動いてほしいところ。
打点の高さによる前後位置だが
打点が低ければ前にして面を上向きにするはず。
さてどうだろう。
確かに、打点は少し前になっている。
右肘をもう少し曲げて、フィニッシュで突き出すようにしてやれば
もう少しそれらしくなるかもしれない。
大学の成績風で行くと
昨日の片手打ちは、『優』
今日の両手打ちは、『良』 がもらえるかどうか?
まあ、動きはぎこちないが、要点は押さえ、とりあえずエラーはしていない。
ちょっと甘いか。
私の動画の解説をしよう。
昨日は片手打ちだったので、今日は両手打ち。
まずは、ミドルボレーだ。
1、打点での手首の形を上体の少し前に作り
2、凹型の弧を描いて、えぐるようにテイクバック。
3、その形のまま、やはり凹型の弧を描いて、インパクトまで振っていく。
この解説を読むと昨日と同じということになるが
違うのは左手の形をキープすること。
これは、『ためブロ』 さんも指摘していたとおりだ。
つまり、技術的には、バックボレーというより
『厚めグリップでの左手フォアボレー』
ここで問題になるのは、両手がつながっているので
上体の向きを一定に保つのが難しいこと。
リーチを広くするためには上体は打点方向に傾けたい。
ただでさえ両手にして、リーチが狭くなっているのだ。
そこで、上体を回さないコツがこれ。
『箱ブランコ』 というのだが、最近はほとんど見かけない。
両側が関節のように、前後方向に自在に動く4本の棒で枠からぶら下がっている。
そのために、床が地面と平行のまま、凹型に弧を描いて動く。
この床板部分を肘関節のところと考えてほしい。
両肘関節を結んだ線が弧を描いて動く。
これにより、上体を回さなくても
両手で弧を描いたスウィングが可能になるのだ。
ついでに上体の開きを斜め45度くらいにして
その方向に肘を送る
つまり、アウトサイドインのスウィング。
私の動画を見ると肘を送ることにより見事に上体は回らずにすんでいる。
といいたいところだが、実際は回っている。
ただインパクトまでの回りは比較的に少ないことと
インパクト後は打球方向に関係がないので助かっているといったところ。
実際、昨日の片手は相当鋭く打っても大丈夫だが
この両手打ちは少し精度が悪い。
といっても見本をやっているときにノーミスで見せられる程度の精度は保っている。
動き方については片手と同様、もう少し滑らかに動いてほしいところ。
打点の高さによる前後位置だが
打点が低ければ前にして面を上向きにするはず。
さてどうだろう。
確かに、打点は少し前になっている。
右肘をもう少し曲げて、フィニッシュで突き出すようにしてやれば
もう少しそれらしくなるかもしれない。
大学の成績風で行くと
昨日の片手打ちは、『優』
今日の両手打ちは、『良』 がもらえるかどうか?
まあ、動きはぎこちないが、要点は押さえ、とりあえずエラーはしていない。
ちょっと甘いか。
2011年02月21日
私のバックボレー
先日、『ためブロ』 さんが私のバックボレーの動画をアップしてくれた。
それを拝借して解説しよう。
昨年11月末の神奈川県テニスコーチ研修会での
打球フォーム、特にスウィングの説明のための見本ショットだ。
スウィングの基本は振り子だ。
引いていくときも振り出していくときも振り子で
下に弧を画いたスウィングになっているのがよくわかるだろう。
まず、上体からすこし前に離したところにバックボレーの面を作る。
そこから、弧を描いて引いていく。
手首の角度を固定し
腕を捻らなければ、硬い言い方だと、内旋も外旋もしないと
ラケット面は、引いていくときにはだんだん下を向いていく。
逆に、振り出していくほうは、だんだん上を向いていく。
だから、いっぱいに引いたときは面がほぼ垂直
プロによっては打球方向に対し下向きになることすらある。
そこから下に膨らんだ弧を画いて切り下ろしていく。
スウィングの最下点より少し手前、面が少し上向きになったところでヒット。
ちなみに、打点がもっと低ければもっと前で取る。
そうすればさらに面が上を向くからだ。
もちろんもっと高ければ、逆に引き付けることになる。
高かろうと低かろうといっぱい高く引き
大きくスウィングする。
打点の位置と、スウィングの強さで高さに対応するし
少しくらいの誤差は、アンダースピンをかけることにより
悪い言い方をすれば
ごまかせてしまえる、というのがこのボレーの考え方だ。
だからこそどんなボールが飛んでくるかわからない
実戦でのボレーとして使えるのだ。
次に身体の向きの話。
引きながら上体を横に向けていく。
斜め45度くらいが標準的な向きだろう。
打点が遠いときはもっと横向きになるから
打点方向を向くというのが正解かもしれない。
そして、その角度を振り出していくときに動かしていないことに注目してほしい。
上体が回転しないわけだから
その上体自体は垂直でなくても一向に構わないわけだ。
その分、リーチが広くなる。
次にスウィングの左右方向。
完全にアウトサイドインのスウィングだ。
実は私自身、この人がこんなにアウトサイドインだと思っていなかった。
もう少し、控えめかと思っていたらかなり強烈なアウトサイドイン。
だから、結構切れのいいバックボレーになるし
スライスもかかって、エラーしないのだと思う。
この人、結構上手かもしれない。
最後にフットワーク。
右足を踏み込み、左足を寄せながら滑らかに前進している。
このとき、右足を踏み込み
ゴツンと止めながらヒットしているのではないことに注目してほしい。
左足が追いつくと、右足は再び浮いて、前進している。
アプローチショットみたいだと思ったあなたは鋭い。
基本的にどちらも変わらないのだ。
一度弾んだボールなのか
ノーバウンドのボールなのかという違いだけ
技術的にはバック側のスライスというだけ。
スライスは全力で振り切るわけではないから
踏ん張る足は要らない。
ボールとの位置関係がピッタンコで方向性も安定させるには
動きながらボールを捕らえるし
できれば頭や肩の高さも、ピョコタン、ピョコタンしないほうがいい。
インパクトと同時に面が上向きに動いているが
これはぶつかった衝撃で上を向いているだけで
本人も一定に面を保って打っていたと証言している。
そうそう、そういえば、引き起こしの勢いづけをしていない。
最近の男子プロはラケットがいいせいか
相手ボールが強烈なせいか
引き起こしはハイバックなどのよっぽど必要なときにしか使わない。
もちろんこの高さのボレーでは必要が無い。
さて、カメラをセットした位置が山側で逆光状態。
(この方向でやることに決めたのは私だから、ためブロさんのせいではないが)
色白のお肌が真っ黒に映っている以外はなかなかのフォームのようだ。
それを拝借して解説しよう。
昨年11月末の神奈川県テニスコーチ研修会での
打球フォーム、特にスウィングの説明のための見本ショットだ。
スウィングの基本は振り子だ。
引いていくときも振り出していくときも振り子で
下に弧を画いたスウィングになっているのがよくわかるだろう。
まず、上体からすこし前に離したところにバックボレーの面を作る。
そこから、弧を描いて引いていく。
手首の角度を固定し
腕を捻らなければ、硬い言い方だと、内旋も外旋もしないと
ラケット面は、引いていくときにはだんだん下を向いていく。
逆に、振り出していくほうは、だんだん上を向いていく。
だから、いっぱいに引いたときは面がほぼ垂直
プロによっては打球方向に対し下向きになることすらある。
そこから下に膨らんだ弧を画いて切り下ろしていく。
スウィングの最下点より少し手前、面が少し上向きになったところでヒット。
ちなみに、打点がもっと低ければもっと前で取る。
そうすればさらに面が上を向くからだ。
もちろんもっと高ければ、逆に引き付けることになる。
高かろうと低かろうといっぱい高く引き
大きくスウィングする。
打点の位置と、スウィングの強さで高さに対応するし
少しくらいの誤差は、アンダースピンをかけることにより
悪い言い方をすれば
ごまかせてしまえる、というのがこのボレーの考え方だ。
だからこそどんなボールが飛んでくるかわからない
実戦でのボレーとして使えるのだ。
次に身体の向きの話。
引きながら上体を横に向けていく。
斜め45度くらいが標準的な向きだろう。
打点が遠いときはもっと横向きになるから
打点方向を向くというのが正解かもしれない。
そして、その角度を振り出していくときに動かしていないことに注目してほしい。
上体が回転しないわけだから
その上体自体は垂直でなくても一向に構わないわけだ。
その分、リーチが広くなる。
次にスウィングの左右方向。
完全にアウトサイドインのスウィングだ。
実は私自身、この人がこんなにアウトサイドインだと思っていなかった。
もう少し、控えめかと思っていたらかなり強烈なアウトサイドイン。
だから、結構切れのいいバックボレーになるし
スライスもかかって、エラーしないのだと思う。
この人、結構上手かもしれない。
最後にフットワーク。
右足を踏み込み、左足を寄せながら滑らかに前進している。
このとき、右足を踏み込み
ゴツンと止めながらヒットしているのではないことに注目してほしい。
左足が追いつくと、右足は再び浮いて、前進している。
アプローチショットみたいだと思ったあなたは鋭い。
基本的にどちらも変わらないのだ。
一度弾んだボールなのか
ノーバウンドのボールなのかという違いだけ
技術的にはバック側のスライスというだけ。
スライスは全力で振り切るわけではないから
踏ん張る足は要らない。
ボールとの位置関係がピッタンコで方向性も安定させるには
動きながらボールを捕らえるし
できれば頭や肩の高さも、ピョコタン、ピョコタンしないほうがいい。
インパクトと同時に面が上向きに動いているが
これはぶつかった衝撃で上を向いているだけで
本人も一定に面を保って打っていたと証言している。
そうそう、そういえば、引き起こしの勢いづけをしていない。
最近の男子プロはラケットがいいせいか
相手ボールが強烈なせいか
引き起こしはハイバックなどのよっぽど必要なときにしか使わない。
もちろんこの高さのボレーでは必要が無い。
さて、カメラをセットした位置が山側で逆光状態。
(この方向でやることに決めたのは私だから、ためブロさんのせいではないが)
色白のお肌が真っ黒に映っている以外はなかなかのフォームのようだ。
2011年02月20日
少し高めのバックハンド
『龍之介』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
また、一つお聞きしたいのですが、
バックハンド(シングル)のフラットもしくはドライブで打つ場合なのですが、
私は、ひざ下位の高さが一番安定して打つことができます。
ただ、通常の人が打ちやすいとされる腰の高さ位のボールが、結構苦手なのです。
ボールの高さによって、打ち方のコツなどがあれば、教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/02/17 16:41
私の答えです。
「通常の人が打ちやすいとされる腰の高さ位のボール」 というのは誤解だと思います。
たいていの人はあなたと同じ、低めのボールの方が打ちやすいと思っています。
まあ、膝下というのはちょっと低いかもしれませんが。
腰の高さでらくらく打っている人はかなりのレベルの人です。
片手バックのスウィングは、基本的に縦振り
つまりゴルフのようなスウィングだと思えば分かりやすいと思います。
ですから、低い打点で打つのが楽なのです。
進歩していく過程としては
まず低くてもいいからしっかり触れるようにする。
ここでバックをしっかり、力強く振る感覚を見につけます。
次に少しづつ、打点を上げていきます。
つまり少し横降りの要素を付け加えていくのです。
横振りのうまい人の例を出しましょう。
エナンの動画と連続写真です。
最初にラケットを立てて、縦振りで始まるところに注目。
次に、4コマ目から6コマ目まで肩を回しています。
これにより、右肩をひきつけて回転半径を小さくし
スウィングスピードをあげると同時に
ラケットヘッドを高く持ち上げているのです。
つまり高めの打点と速いスウィングとを同時に獲得しているのです。
(これってもしかしたら未発表の最新理論かもしれません)
まあいいか
男子プロとエナンはこれにより胸の高さくらいまで打ちます。
一般の人でも、ちょっとうまく使えば、腰の少し上まで打てると思います。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
また、一つお聞きしたいのですが、
バックハンド(シングル)のフラットもしくはドライブで打つ場合なのですが、
私は、ひざ下位の高さが一番安定して打つことができます。
ただ、通常の人が打ちやすいとされる腰の高さ位のボールが、結構苦手なのです。
ボールの高さによって、打ち方のコツなどがあれば、教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/02/17 16:41
私の答えです。
「通常の人が打ちやすいとされる腰の高さ位のボール」 というのは誤解だと思います。
たいていの人はあなたと同じ、低めのボールの方が打ちやすいと思っています。
まあ、膝下というのはちょっと低いかもしれませんが。
腰の高さでらくらく打っている人はかなりのレベルの人です。
片手バックのスウィングは、基本的に縦振り
つまりゴルフのようなスウィングだと思えば分かりやすいと思います。
ですから、低い打点で打つのが楽なのです。
進歩していく過程としては
まず低くてもいいからしっかり触れるようにする。
ここでバックをしっかり、力強く振る感覚を見につけます。
次に少しづつ、打点を上げていきます。
つまり少し横降りの要素を付け加えていくのです。
横振りのうまい人の例を出しましょう。
エナンの動画と連続写真です。
最初にラケットを立てて、縦振りで始まるところに注目。
次に、4コマ目から6コマ目まで肩を回しています。
これにより、右肩をひきつけて回転半径を小さくし
スウィングスピードをあげると同時に
ラケットヘッドを高く持ち上げているのです。
つまり高めの打点と速いスウィングとを同時に獲得しているのです。
(これってもしかしたら未発表の最新理論かもしれません)
まあいいか
男子プロとエナンはこれにより胸の高さくらいまで打ちます。
一般の人でも、ちょっとうまく使えば、腰の少し上まで打てると思います。
2011年02月18日
短く低いフォアの処理
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつもご教示、ありがとうございます。
またまた、1点、よろしくお教え下さい。
私(右利き)は、ダブルスの試合でデュースコートからサーブ(スライスサーブ)をする際、図らずもワイド方向に行ってしまうことがよくあります。その時の相手の返球として、短めのアングルクロスがよく返ってきます。このアングルクロスの返球が苦手なのです。
相手のリターンはそれほど速くないのですが短いことが多いので、打ち方としては低い打点のフォアハンドトップスピンとして近づいています。しかしながら、打つ際になると打つ場所がないことに気付き、急にスライスロブにしたりスライスでアングルに返そうとして、球に勢いがなく相手に簡単にやられてしまいます。それではと、トップスピンでさらにアングルに強打するとネットかオーバーになってしまい、これもまた相手に楽をさせてしまっています。
この場合の対処について、松原コーチのお考えをお聞かせ願いないでしょうか?対処方法に何通りかのオプションをお持ちであれば、ぜひそれらをお聞かせ下さい。また、上記したフォアハンドトップスピンでのアングルクロスのコツ(できれば強打したい)についてもご教示頂けないでしょうか。
お時間のある時にご返答頂ければ幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/02/13 15:55
私の答えです。
短く低いボールについては優先順位としてこう考えています。
1、トップスピンでたたければ必ずそうする。 (ドロップショットは例外だが)
2、低すぎて無理そうなら、サイドスピンにする。
3、その態勢には入れそうも無ければ、スライスにする。
結局、どこまで追いつけるのか、間に合うのかで打つショットが決まります。
そして、早めにその決断をするべきです。
たとえば、スライスのつもりで準備して追いつけば簡単なはずです。
1のトップスピンですが
少しくらい低い打点でも、低い位置のワイパーにして
しっかり下に振りぬけば、短い距離でも打てます。
しかし今回の設定ではそれは難しそうなので
2のサイドスピンについて説明することにします。
これは、2009年の9月27日のブログの焼き直しです。
さて、フォアハンドをトップスピンで打つ場合
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
まず、普通の高さの場合はトップスピンです。
高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
低い場合は高い打点の逆になります。
ラケットと腕は下に下がるので
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけるのです。
イメージがわきにくいと思いますのでちょっと写真を見てください。
(モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかったでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
サイドスピン7割、トップスピン3割といった感じでしょうか。
コツですが、面の向きを保つこと
手首を伸ばし気味にし、コックしないで保つ。
通常のトップスピン以上に面を下向きというより後ろ向きくらいにする。
ラケットをたらして、完全に振り子スウィングにする。
腰を落とさず、上体を開かないようにする。 (横向きを保つ、残す)
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですからサイドスピンです。
横向きになり (そちらの方向に振るのです)
だらりとラケットを下げ
ラケット面を一定にし
振り子スウィングです。
ラケット面と身体の向きさえできれば、結構簡単にできますよ。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつもご教示、ありがとうございます。
またまた、1点、よろしくお教え下さい。
私(右利き)は、ダブルスの試合でデュースコートからサーブ(スライスサーブ)をする際、図らずもワイド方向に行ってしまうことがよくあります。その時の相手の返球として、短めのアングルクロスがよく返ってきます。このアングルクロスの返球が苦手なのです。
相手のリターンはそれほど速くないのですが短いことが多いので、打ち方としては低い打点のフォアハンドトップスピンとして近づいています。しかしながら、打つ際になると打つ場所がないことに気付き、急にスライスロブにしたりスライスでアングルに返そうとして、球に勢いがなく相手に簡単にやられてしまいます。それではと、トップスピンでさらにアングルに強打するとネットかオーバーになってしまい、これもまた相手に楽をさせてしまっています。
この場合の対処について、松原コーチのお考えをお聞かせ願いないでしょうか?対処方法に何通りかのオプションをお持ちであれば、ぜひそれらをお聞かせ下さい。また、上記したフォアハンドトップスピンでのアングルクロスのコツ(できれば強打したい)についてもご教示頂けないでしょうか。
お時間のある時にご返答頂ければ幸いです。
以上、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/02/13 15:55
私の答えです。
短く低いボールについては優先順位としてこう考えています。
1、トップスピンでたたければ必ずそうする。 (ドロップショットは例外だが)
2、低すぎて無理そうなら、サイドスピンにする。
3、その態勢には入れそうも無ければ、スライスにする。
結局、どこまで追いつけるのか、間に合うのかで打つショットが決まります。
そして、早めにその決断をするべきです。
たとえば、スライスのつもりで準備して追いつけば簡単なはずです。
1のトップスピンですが
少しくらい低い打点でも、低い位置のワイパーにして
しっかり下に振りぬけば、短い距離でも打てます。
しかし今回の設定ではそれは難しそうなので
2のサイドスピンについて説明することにします。
これは、2009年の9月27日のブログの焼き直しです。
さて、フォアハンドをトップスピンで打つ場合
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
まず、普通の高さの場合はトップスピンです。
高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
低い場合は高い打点の逆になります。
ラケットと腕は下に下がるので
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけるのです。
イメージがわきにくいと思いますのでちょっと写真を見てください。
(モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかったでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
サイドスピン7割、トップスピン3割といった感じでしょうか。
コツですが、面の向きを保つこと
手首を伸ばし気味にし、コックしないで保つ。
通常のトップスピン以上に面を下向きというより後ろ向きくらいにする。
ラケットをたらして、完全に振り子スウィングにする。
腰を落とさず、上体を開かないようにする。 (横向きを保つ、残す)
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですからサイドスピンです。
横向きになり (そちらの方向に振るのです)
だらりとラケットを下げ
ラケット面を一定にし
振り子スウィングです。
ラケット面と身体の向きさえできれば、結構簡単にできますよ。
2011年02月17日
スライスサーブのコース打ち分け
今朝、『ためブロさん』 のブログで私のボレーの動画を紹介していただいた。
11月末に、テニスガーデンレニックスで行った
テニスコーチ研修会での私のデモだ。
片手バックのスライスボレー
両手バックのスライスボレー
両手バックの低い打点でのスライスボレー の3本。
私に解説しろとのことなので、近いうちにやるつもりだ。
今日の彼のブログ、前半がワインの話なので
間違ったと思わずに、少し下まで覗いてみてほしい。
さて今日の本題、スライスサーブ。
先日、『テニス上手くなりたい』さん、『翡翠』さんのお二人から
スライスサーブの質問をいただきました。
『翡翠』さんからは純粋に左右に打ち分ける方法について。
『テニス上手くなりたい』さんからは、アドコートで上手く打てないという相談です。
お二人とも、右に、左に、どの方向にも自在に打てるようになれば良いわけで
技術的な考え方は一緒です。
お二人とも左利きのようで、スライスサーブが上手ければ
相当有利になるはずです。
そんなわけで今日は写真も左利き用です。
私の答えです。
左右打ち分けの方法ですが、単純に言うと向きを変えればいいのです。
これは通常のジュースコートからの構え。
カメラはレシーバー側から見ています。
この構えで打てば、ジュースコートにアレーのほうから曲がりながら入ってきます。
じゃあこう構えたら。
たぶん、アドコートのサービスボックスのほうに飛んでいきます。
ここまで極端にやる必要は無いのですが
こうすれば、飛んでいく方向を変えられるのはわかっていただけたと思います。
少しだけ構える向き、当然トスも、スウィングの方向もすべてセットで変えるのです。
デモちょっと問題が。
狙う方向がバレバレ。
足の構え、スタンスの向きまでそうするからばれるわけです。
足はどちらも同じにして、腰より上だけを変えたらどうでしょう。
『翡翠』さんにはこれがお勧め。
理由は女性で腕力がないので振りやすい形にしておいたほうがいいこと。
(握力が弱いことも調べがついています)
もうひとつは、あなたと同レベルの人が相手ならしばらくはばれません。
(もしかしたら、足の向きまで変えても大丈夫かもしれません。
そこから始めるのが最初かも知れませんね。)
足の構えを同じにしても、ばれるようになったら。
(プロになるころにはばれます)
構えのときの身体の向きは同じにして
トスの上げる場所だけを変えて打ち分けるのです。
さて、『テニス上手くなりたい』さんの問題。
アドコートに上手く打てないとのこと。
こう構えればいいはずなのですが
すでにやっているとのことですが。
じゃあ、もう少し、トスの上げる腕の向きもセットにして
向きをいろいろ変えてみたらどうですか。
5分くらいトライしてみれば、どっかにきっといい向きがあるはずです。
11月末に、テニスガーデンレニックスで行った
テニスコーチ研修会での私のデモだ。
片手バックのスライスボレー
両手バックのスライスボレー
両手バックの低い打点でのスライスボレー の3本。
私に解説しろとのことなので、近いうちにやるつもりだ。
今日の彼のブログ、前半がワインの話なので
間違ったと思わずに、少し下まで覗いてみてほしい。
さて今日の本題、スライスサーブ。
先日、『テニス上手くなりたい』さん、『翡翠』さんのお二人から
スライスサーブの質問をいただきました。
『翡翠』さんからは純粋に左右に打ち分ける方法について。
『テニス上手くなりたい』さんからは、アドコートで上手く打てないという相談です。
お二人とも、右に、左に、どの方向にも自在に打てるようになれば良いわけで
技術的な考え方は一緒です。
お二人とも左利きのようで、スライスサーブが上手ければ
相当有利になるはずです。
そんなわけで今日は写真も左利き用です。
私の答えです。
左右打ち分けの方法ですが、単純に言うと向きを変えればいいのです。
これは通常のジュースコートからの構え。
カメラはレシーバー側から見ています。
この構えで打てば、ジュースコートにアレーのほうから曲がりながら入ってきます。
じゃあこう構えたら。
たぶん、アドコートのサービスボックスのほうに飛んでいきます。
ここまで極端にやる必要は無いのですが
こうすれば、飛んでいく方向を変えられるのはわかっていただけたと思います。
少しだけ構える向き、当然トスも、スウィングの方向もすべてセットで変えるのです。
デモちょっと問題が。
狙う方向がバレバレ。
足の構え、スタンスの向きまでそうするからばれるわけです。
足はどちらも同じにして、腰より上だけを変えたらどうでしょう。
『翡翠』さんにはこれがお勧め。
理由は女性で腕力がないので振りやすい形にしておいたほうがいいこと。
(握力が弱いことも調べがついています)
もうひとつは、あなたと同レベルの人が相手ならしばらくはばれません。
(もしかしたら、足の向きまで変えても大丈夫かもしれません。
そこから始めるのが最初かも知れませんね。)
足の構えを同じにしても、ばれるようになったら。
(プロになるころにはばれます)
構えのときの身体の向きは同じにして
トスの上げる場所だけを変えて打ち分けるのです。
さて、『テニス上手くなりたい』さんの問題。
アドコートに上手く打てないとのこと。
こう構えればいいはずなのですが
すでにやっているとのことですが。
じゃあ、もう少し、トスの上げる腕の向きもセットにして
向きをいろいろ変えてみたらどうですか。
5分くらいトライしてみれば、どっかにきっといい向きがあるはずです。
2011年02月16日
雪の翌日
今日は松原テニスクラブ印西で社員研修会。
今日はテニスの実技研修がメイン
ナダル打ちもやるつもりだ。
クラブにつくとお迎えが
横浜では雪だるまを作るほどまとまった雪ではなかったが
さすがは印西
やはり内陸部は冷えるし、雪の量も多かったようだ。
コートもだいぶ解けたものの、防風ネットの手前は日陰なので
一度表面が解けた雪が氷になっている。
夕方にはほぼ雪はなくなり
雪だるまは少しやせたようだった。
ところで、クラブハウスに入るとに大きなカップが。
先日の全国レディースでの準優勝カップだ。
うちの会員さんと、くぬぎ山のトミーフットサル松戸スクール生の3人
谷さん、嶋田さん、中里さんがメンバーだったこと
松原テニスクラブ印西が練習会場だったこともあって
選手団からのお礼状とともに廻ってきたのだ。
3人の活躍で、うちとしても面目新たというところ。
ありがとうございました。
さあ、横浜に帰ろう。
今日はテニスの実技研修がメイン
ナダル打ちもやるつもりだ。
クラブにつくとお迎えが
横浜では雪だるまを作るほどまとまった雪ではなかったが
さすがは印西
やはり内陸部は冷えるし、雪の量も多かったようだ。
コートもだいぶ解けたものの、防風ネットの手前は日陰なので
一度表面が解けた雪が氷になっている。
夕方にはほぼ雪はなくなり
雪だるまは少しやせたようだった。
ところで、クラブハウスに入るとに大きなカップが。
先日の全国レディースでの準優勝カップだ。
うちの会員さんと、くぬぎ山のトミーフットサル松戸スクール生の3人
谷さん、嶋田さん、中里さんがメンバーだったこと
松原テニスクラブ印西が練習会場だったこともあって
選手団からのお礼状とともに廻ってきたのだ。
3人の活躍で、うちとしても面目新たというところ。
ありがとうございました。
さあ、横浜に帰ろう。
2011年02月15日
ナダル打ちのコツ
『いわし頭』 さんからその後コメントを2通いただいた。
先日のナダル打ち、やってみたが壁を越えて
山のあなたの空遠く、消えて行ったらしい。
やはり、写真でも出してコツを説明しないと難しいのかもしれない。
コメントのほうは、2通ともここに張ると量が多くなるので
私の記事までたどり着けないかもしれない。
私の返事も含め3通、ここにあるので、全部確認したい人は見てほしい。
さて、打ち方の話。
通常の打点はここ。
これ以上にボールが食い込んできた状態で打つのがナダル打ち。
大きなテイクバックの絵は省略するが
ここがインパクトの少し前。
上にラケット全体を引っ張り上げるようにして、垂直面でインパクト。
面を垂直に保ったままの意識で、肘を引っ張り上げ
右肩の上にフィニッシュ。
かなりスウィングが上に向かっているのがわかるだろう。
コツは以下の3つ。
1、打点をはっきり遅らせる。
2、垂直面で垂直に振り上げるようなイメージ。
4枚目で、面がかぶっていいるが、本人の意識は面を保っている。
3、肘で引き上げること。
4枚目の写真の肘を見てほしい。 (これがふかさないコツ)
打ちやすい後ろの打点までボールをもってくればいいので
相手ボールのスピードは本来、関係ない。
それと、2と3だが
面を保つイメージなので肘が出るのか
肘が出るから面が保つのかはなぞだ。
あまり考えすぎると眠れなくなるので要注意。
3つのコツを頭の中にしっかりイメージして打ってみてください。
それから、ラケットの話。
写真のラケットはヨネックスの新製品、『VCORE 100』
ウォズニアッキの使用モデルだ。
面の大きさや硬さなどなかなかよさそうだ。
もちろん色合いも派手さのなかに品がある。
まだちゃんと試打していないのだが
95、98平方インチのも含め
試打のフィーリングをいずれレポートするつもりだ。
先日のナダル打ち、やってみたが壁を越えて
山のあなたの空遠く、消えて行ったらしい。
やはり、写真でも出してコツを説明しないと難しいのかもしれない。
コメントのほうは、2通ともここに張ると量が多くなるので
私の記事までたどり着けないかもしれない。
私の返事も含め3通、ここにあるので、全部確認したい人は見てほしい。
さて、打ち方の話。
通常の打点はここ。
これ以上にボールが食い込んできた状態で打つのがナダル打ち。
大きなテイクバックの絵は省略するが
ここがインパクトの少し前。
上にラケット全体を引っ張り上げるようにして、垂直面でインパクト。
面を垂直に保ったままの意識で、肘を引っ張り上げ
右肩の上にフィニッシュ。
かなりスウィングが上に向かっているのがわかるだろう。
コツは以下の3つ。
1、打点をはっきり遅らせる。
2、垂直面で垂直に振り上げるようなイメージ。
4枚目で、面がかぶっていいるが、本人の意識は面を保っている。
3、肘で引き上げること。
4枚目の写真の肘を見てほしい。 (これがふかさないコツ)
打ちやすい後ろの打点までボールをもってくればいいので
相手ボールのスピードは本来、関係ない。
それと、2と3だが
面を保つイメージなので肘が出るのか
肘が出るから面が保つのかはなぞだ。
あまり考えすぎると眠れなくなるので要注意。
3つのコツを頭の中にしっかりイメージして打ってみてください。
それから、ラケットの話。
写真のラケットはヨネックスの新製品、『VCORE 100』
ウォズニアッキの使用モデルだ。
面の大きさや硬さなどなかなかよさそうだ。
もちろん色合いも派手さのなかに品がある。
まだちゃんと試打していないのだが
95、98平方インチのも含め
試打のフィーリングをいずれレポートするつもりだ。
2011年02月14日
ファアの緊急スライス
『キャプ』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんわ。
いつもブログを楽しく拝見しております。
ひとつお尋ねしたいことがあります。
プロの選手が、フォア側遠くに追い出されたときに、ラケットをかなり振ってスライス回転をかけて返球している場面を良く見ます。
この打ち方はアマチュアでも出来るものなのでしょうか? またそのコツなどあったら教えていただけないでしょうか?
お時間があるときに回答お願いします!!
投稿者 キャプ 2011/02/11 22:04
私の答えです。
確かによく見かけますね。
まず、前提として、どうゆう時に使うのかというと
遠くに振られて、ぎりぎりで追いついた場合
あまりにもぎりぎりすぎて
厚めのグリップでは打てそうも無い
コンチかもっと薄い、バックハンドイースタンくらいのグリップなら何とか届く
という場合に使います。
この場合、なんとしてもネットを越すというのが一番の目標になります。
つまり、飛びすぎたらどうしようという発想は無いのです。
これっきゃないので、やるっきゃない。
技術的には
ヘッドスピードを確保するために
スライスサーブのような腕使い、面使いをするのです。
それでもたりなそうなときは
通常タブーとされる、手首の固定もやめます。
ラケットヘッドをムチのように使います。
上から切り下ろし
インパクト前に腕の動きを止めます
この止まった勢いでラケットヘッドを走らせるのです。
「ジョリ」 っと当たったボールは勢いよく飛んでいくはずです。
ぎりぎりの遠くで打つこと。
グリップを薄くして、うんと右打点のスライスサーブ感覚で打つ。
この二つをヒントにすれば結構、コントロールもできますよ。
連続写真のいいのがあればわかりやすいのですが
ちょっと見当たらないのでうんと想像力を利かせて読んでください。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんわ。
いつもブログを楽しく拝見しております。
ひとつお尋ねしたいことがあります。
プロの選手が、フォア側遠くに追い出されたときに、ラケットをかなり振ってスライス回転をかけて返球している場面を良く見ます。
この打ち方はアマチュアでも出来るものなのでしょうか? またそのコツなどあったら教えていただけないでしょうか?
お時間があるときに回答お願いします!!
投稿者 キャプ 2011/02/11 22:04
私の答えです。
確かによく見かけますね。
まず、前提として、どうゆう時に使うのかというと
遠くに振られて、ぎりぎりで追いついた場合
あまりにもぎりぎりすぎて
厚めのグリップでは打てそうも無い
コンチかもっと薄い、バックハンドイースタンくらいのグリップなら何とか届く
という場合に使います。
この場合、なんとしてもネットを越すというのが一番の目標になります。
つまり、飛びすぎたらどうしようという発想は無いのです。
これっきゃないので、やるっきゃない。
技術的には
ヘッドスピードを確保するために
スライスサーブのような腕使い、面使いをするのです。
それでもたりなそうなときは
通常タブーとされる、手首の固定もやめます。
ラケットヘッドをムチのように使います。
上から切り下ろし
インパクト前に腕の動きを止めます
この止まった勢いでラケットヘッドを走らせるのです。
「ジョリ」 っと当たったボールは勢いよく飛んでいくはずです。
ぎりぎりの遠くで打つこと。
グリップを薄くして、うんと右打点のスライスサーブ感覚で打つ。
この二つをヒントにすれば結構、コントロールもできますよ。
連続写真のいいのがあればわかりやすいのですが
ちょっと見当たらないのでうんと想像力を利かせて読んでください。
2011年02月13日
跳び上がって打つこと
『いわし頭』 さんからの質問、もう一つありました。
以下がそのコメントの後半部分です。
2つ目は、ジャックナイフです。エアーK旋風が吹きあれた頃、どこでもやってるのを見かけましたが、同じサークルの同世代のメンバーが(頻繁に)真似しているのを見た時、唖然としてしまいました。「目線がズレる。足腰への負担が大きい。」とデメリットしか思いつかなかったから????でした。しかし、勿論メリットもあってのショットかと思います。
誠に面倒かとは存じますが、また時間のある時に、解説いただければ有難いです。よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32
私の答えです。
最初に結論を言っちゃうと
「あんまり問題はないのではないでしょうか」
なんて思っています。
目線がずれるかも? という部分ですが
跳び上がること自体はプロのショット
特にフォアハンドでは当たり前のことで
クレーコートで余裕のあるときは
ほとんどすべてのショットが飛び上がって打たれています。
跳びあがることにより、下半身のパワーが使えている
そして、ベストの位置めがけて跳びあがることにより
位置がピッタンコになっている。
位置がピッタンコであれば顔は垂直、目線もバッチリ決まります。
これは、エアーケイほど高くないのですが
アガシが飛び上がってハードヒットした、普通の動画と連続写真です。
このように跳び上がること自体はプロにとってごく普通のことなんです。
跳びあがった方がやさしいんです。
次に、足腰への負担ですが
1試合に何本これで打つでしょう?
1ポイントで6本もエアーケイで打てばさすがに疲れますが
何ポイントかに1回くらいの場合
ほとんど関係ないと思います。
1つ考えられるデメリットは動作が大きいのでコースがばれやすいこと。
これも、ばれてもエースになる状況なら問題なしです。
じゃあ、メリットは
高いところで打てる、思い切りが良くなる。
もう一つ、かっこいいことです。
プロには大切です。
エアーケイが話題になって、子供達がテニスを始めてくれれば大成功。
錦織君の次のスターにはぜひ、『消える魔球』 をお願いしたい。
以下がそのコメントの後半部分です。
2つ目は、ジャックナイフです。エアーK旋風が吹きあれた頃、どこでもやってるのを見かけましたが、同じサークルの同世代のメンバーが(頻繁に)真似しているのを見た時、唖然としてしまいました。「目線がズレる。足腰への負担が大きい。」とデメリットしか思いつかなかったから????でした。しかし、勿論メリットもあってのショットかと思います。
誠に面倒かとは存じますが、また時間のある時に、解説いただければ有難いです。よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32
私の答えです。
最初に結論を言っちゃうと
「あんまり問題はないのではないでしょうか」
なんて思っています。
目線がずれるかも? という部分ですが
跳び上がること自体はプロのショット
特にフォアハンドでは当たり前のことで
クレーコートで余裕のあるときは
ほとんどすべてのショットが飛び上がって打たれています。
跳びあがることにより、下半身のパワーが使えている
そして、ベストの位置めがけて跳びあがることにより
位置がピッタンコになっている。
位置がピッタンコであれば顔は垂直、目線もバッチリ決まります。
これは、エアーケイほど高くないのですが
アガシが飛び上がってハードヒットした、普通の動画と連続写真です。
このように跳び上がること自体はプロにとってごく普通のことなんです。
跳びあがった方がやさしいんです。
次に、足腰への負担ですが
1試合に何本これで打つでしょう?
1ポイントで6本もエアーケイで打てばさすがに疲れますが
何ポイントかに1回くらいの場合
ほとんど関係ないと思います。
1つ考えられるデメリットは動作が大きいのでコースがばれやすいこと。
これも、ばれてもエースになる状況なら問題なしです。
じゃあ、メリットは
高いところで打てる、思い切りが良くなる。
もう一つ、かっこいいことです。
プロには大切です。
エアーケイが話題になって、子供達がテニスを始めてくれれば大成功。
錦織君の次のスターにはぜひ、『消える魔球』 をお願いしたい。
2011年02月12日
ひまつぶし
先日の名古屋での日本テニス産業セミナー
2日目のメニューは
地元名古屋の施設見学バスツアーだ。
朝、8時にホテルを出発し
3ヶ所のテニスクラブとスクールと2ヶ所の名所を巡り
4時過ぎに名古屋駅で解散という強行スケジュールだ。
地元の愛知県テニスクラブ連盟の皆さんのご好意で
大変勉強になり、大変に楽しく、大変に美味しい1日だった。
最初に、『森林ロングウッドテニスクラブ』 さんを見学し
次に向かったのは 『熱田神宮』
桶狭間へ向かう織田信長が途中、戦勝を祈願したところ。
勝ち戦の後、信長がお礼に寄進したといわれる、『信長塀』 も残っている。
石器時代からテニスをしている私から見れば、つい最近のことではあるが
蝦夷地で育ち、現在も坂東の草莽の地で暮らす私から見ると
いかにも、日本の歴史を感じさせる場所である。
さて、ひまつぶし、じゃなくて 『ひつまぶし』
お昼は熱田神宮近くの 『蓬莱軒』 さん。
名古屋名物の『ひつまぶし』 をいただいた。
『ひつまぶし』 というのはここの登録商標なんだそうだ。
中国風の作務衣のような衣装を身にまとった、天女お姉さん達が運んでくれる。
これが初めて見る 『ひつまぶし』
関東ならうなぎは、『うな重』 だが
こちらのはボリュームが違う。
木をくりぬいたお櫃にぎっしりと入っている。
じつは、昨年の会が、埼玉の川越
昼食がご当地の名物、『うな重』 だったのだ。
それを食べた愛知県のK会長が対抗心を燃やし
今回の仕掛けをした、との噂が事業協会内に漂っているのだ。
そんなことはともかく
右側の茶碗にまず4分の1をよそい、かき混ぜてそのまま食べる。
「美味い」
次の4分の1は、わさびやネギの薬味をかけ、かき混ぜて食べる。
「美味い」
3つ目の4分の1は、薬味をいれ、だし汁をかけて、お茶漬けにする。
「美味い」
最後の4分の1は、3つの中でいちばん美味しかったので食べるのだそうだ。
私は、『お茶漬け』
「美味い」 「おなかいっぱいだ」
午後は2ヶ所のスクールを見学させていただき
最後の名所、『名古屋城』 へ。
団体写真撮影用の看板のところで日付が入っていたので場所を拝借。
小さすぎてわからないが、2月9日
私の誕生日なのだ。
石器時代より歳も経り、めでたくも、60.000歳、記念すべき日だった。
ところで、名古屋城といえば、『金のシャチホコ』
ホント、ピッカピカだった。
お堀にはなぜか水がなく、鹿が。
帰ろうとする私をじいっと熱い視線で見つめてくる。
「しかとみつめあった」 のである。
2日目のメニューは
地元名古屋の施設見学バスツアーだ。
朝、8時にホテルを出発し
3ヶ所のテニスクラブとスクールと2ヶ所の名所を巡り
4時過ぎに名古屋駅で解散という強行スケジュールだ。
地元の愛知県テニスクラブ連盟の皆さんのご好意で
大変勉強になり、大変に楽しく、大変に美味しい1日だった。
最初に、『森林ロングウッドテニスクラブ』 さんを見学し
次に向かったのは 『熱田神宮』
桶狭間へ向かう織田信長が途中、戦勝を祈願したところ。
勝ち戦の後、信長がお礼に寄進したといわれる、『信長塀』 も残っている。
石器時代からテニスをしている私から見れば、つい最近のことではあるが
蝦夷地で育ち、現在も坂東の草莽の地で暮らす私から見ると
いかにも、日本の歴史を感じさせる場所である。
さて、ひまつぶし、じゃなくて 『ひつまぶし』
お昼は熱田神宮近くの 『蓬莱軒』 さん。
名古屋名物の『ひつまぶし』 をいただいた。
『ひつまぶし』 というのはここの登録商標なんだそうだ。
中国風の作務衣のような衣装を身にまとった、天女お姉さん達が運んでくれる。
これが初めて見る 『ひつまぶし』
関東ならうなぎは、『うな重』 だが
こちらのはボリュームが違う。
木をくりぬいたお櫃にぎっしりと入っている。
じつは、昨年の会が、埼玉の川越
昼食がご当地の名物、『うな重』 だったのだ。
それを食べた愛知県のK会長が対抗心を燃やし
今回の仕掛けをした、との噂が事業協会内に漂っているのだ。
そんなことはともかく
右側の茶碗にまず4分の1をよそい、かき混ぜてそのまま食べる。
「美味い」
次の4分の1は、わさびやネギの薬味をかけ、かき混ぜて食べる。
「美味い」
3つ目の4分の1は、薬味をいれ、だし汁をかけて、お茶漬けにする。
「美味い」
最後の4分の1は、3つの中でいちばん美味しかったので食べるのだそうだ。
私は、『お茶漬け』
「美味い」 「おなかいっぱいだ」
午後は2ヶ所のスクールを見学させていただき
最後の名所、『名古屋城』 へ。
団体写真撮影用の看板のところで日付が入っていたので場所を拝借。
小さすぎてわからないが、2月9日
私の誕生日なのだ。
石器時代より歳も経り、めでたくも、60.000歳、記念すべき日だった。
ところで、名古屋城といえば、『金のシャチホコ』
ホント、ピッカピカだった。
お堀にはなぜか水がなく、鹿が。
帰ろうとする私をじいっと熱い視線で見つめてくる。
「しかとみつめあった」 のである。
2011年02月11日
握力の話
しばらくぶりに、『翡翠』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチお久しぶりです。
受験戦争から無事帰還致しました(笑)
早速ですが、質問です。
握力を鍛えると、テニスをする上で何か良いことはありますか?
また、握力を鍛えるトレーニング方法等あれば教えていただけないでしょうか?
自分握力が弱い(右手:9kg、左手:12kg)ので…
投稿者 翡翠 2011/02/09 20:21
私の答えです。
受験戦争から無事帰還されたとのこと、なによりです。
特に、帰ってきただけでなく、無事だったというところが何よりです。
おつかれさまでした。
さて、握力の話です。
テニスでは予定通りスウィングすることが出来れば
そんなに握力がなくても大丈夫です。
ただ、この予定通りというのが問題なのです。
予定通りというのが案外難しい。
フォアハンドでも、ボレーでも、スマッシュや片手バックですら
予定通り、早めにスウィングを開始できれば
そんなにグリップを強く握らなくてもいいボールが打てます。
ラケットが走りたいテンポに付き合ってやればいいのです。
ですが、テニスの相手は大体が意地悪なヤツで
突然速いボールを打ってきたり
届くかどうかギリギリのボールを打ってきたりします。
また、風で予定が変わったり、イレギュラーバウンドというのもあります。
こうゆう時にスウィングを急いだり、スウィング方向を調整しなければいけないときに
予定していたスウィングを変えなければなりません。
そのとき、握力が足りないと
突然の動きに負けて面の向きが変わったりして
エラーになったり、タイミングを外して情けないあたりになったりするのです。
それと、筋力が弱いとテニスエルボーなどの肘の障害を起こしたり
手首を傷めたりといった可能性も高いのです。
また、短いスウィングで早めに捕らえたり
打球の意図を隠すために、最初から握力が必要な場合もあります。
握力はいっぱいあるにこしたことはないのです。
さて、翡翠さんは利き腕の握力が12kgとのこと
これはちょっと、少なすぎ
箸より重いものは持てないかもしれません。
もしかしたら、計り方のミスかもしれません。
何とかテニスをするのには、20kg台
いいテニスを求めるなら、30kg台
プロになるのなら、40kg台は欲しいところです。
じゃあ、トレーニング。
こんなものはどうでしょう。
たしか、ハンドグリップという名前だったと思います。
スポーツ用品店に行けば高級品がありますし
ダイソーとかキャンデドウとかいうお店でも売っています。
こんなかっこで
ギュウッ、ギュウッ、と5回から50回くらい
毎日やれば、3ヶ月もすれば男の子みたいにラケットを扱えるようになりますよ。
そう、握力が筋力の男女差で一番大きく違うものでしょうね。
そうそう、ばねの強さ、何種類か違う硬さのがありますので
最初はいちばん柔らかいのを選択しましょう。
頑張ってくださいね。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチお久しぶりです。
受験戦争から無事帰還致しました(笑)
早速ですが、質問です。
握力を鍛えると、テニスをする上で何か良いことはありますか?
また、握力を鍛えるトレーニング方法等あれば教えていただけないでしょうか?
自分握力が弱い(右手:9kg、左手:12kg)ので…
投稿者 翡翠 2011/02/09 20:21
私の答えです。
受験戦争から無事帰還されたとのこと、なによりです。
特に、帰ってきただけでなく、無事だったというところが何よりです。
おつかれさまでした。
さて、握力の話です。
テニスでは予定通りスウィングすることが出来れば
そんなに握力がなくても大丈夫です。
ただ、この予定通りというのが問題なのです。
予定通りというのが案外難しい。
フォアハンドでも、ボレーでも、スマッシュや片手バックですら
予定通り、早めにスウィングを開始できれば
そんなにグリップを強く握らなくてもいいボールが打てます。
ラケットが走りたいテンポに付き合ってやればいいのです。
ですが、テニスの相手は大体が意地悪なヤツで
突然速いボールを打ってきたり
届くかどうかギリギリのボールを打ってきたりします。
また、風で予定が変わったり、イレギュラーバウンドというのもあります。
こうゆう時にスウィングを急いだり、スウィング方向を調整しなければいけないときに
予定していたスウィングを変えなければなりません。
そのとき、握力が足りないと
突然の動きに負けて面の向きが変わったりして
エラーになったり、タイミングを外して情けないあたりになったりするのです。
それと、筋力が弱いとテニスエルボーなどの肘の障害を起こしたり
手首を傷めたりといった可能性も高いのです。
また、短いスウィングで早めに捕らえたり
打球の意図を隠すために、最初から握力が必要な場合もあります。
握力はいっぱいあるにこしたことはないのです。
さて、翡翠さんは利き腕の握力が12kgとのこと
これはちょっと、少なすぎ
箸より重いものは持てないかもしれません。
もしかしたら、計り方のミスかもしれません。
何とかテニスをするのには、20kg台
いいテニスを求めるなら、30kg台
プロになるのなら、40kg台は欲しいところです。
じゃあ、トレーニング。
こんなものはどうでしょう。
たしか、ハンドグリップという名前だったと思います。
スポーツ用品店に行けば高級品がありますし
ダイソーとかキャンデドウとかいうお店でも売っています。
こんなかっこで
ギュウッ、ギュウッ、と5回から50回くらい
毎日やれば、3ヶ月もすれば男の子みたいにラケットを扱えるようになりますよ。
そう、握力が筋力の男女差で一番大きく違うものでしょうね。
そうそう、ばねの強さ、何種類か違う硬さのがありますので
最初はいちばん柔らかいのを選択しましょう。
頑張ってくださいね。
2011年02月10日
ナダル打ちの効用
『いわし頭』 さんから2つの質問をいただきました。
いっぺんに二つ考えて、頭がこんがらがるといけませんので
今日はその1
以下がコメント、1つ目の質問部分です。
・・・前略・・・
1つ目は、ナダルがフォアでやっている打ち方です。ラケットを頭の上に振り上げてスピンの量を増やしているように見えるのですが、ベクトル的?に言うと力が分散され非効率のように思うのですが、いかがでしょうか? 素人が真似する必要のない打ち方なのでしょうか?
(しかし、ほとんどの打ち方をこれでやっている小学生もいます。)
それと少し違うかもしれませんが、後輩が低い球をよくバギーホイップ的にラケットを振り上げる(ヒジの内側を顔の方に向ける?)ように打ってて、「これ、態勢を低くしなくてもいいんで、楽なんすよ。」なんて言ってるのを聞くとやってみたく思うんですが、さすがに簡単にはできません。やる価値のある打ち方なのか、特にする必要もないアクセサリー的ショットなのか教えていただきたく思います。
・・・2つ目も省略です・・・
投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32
私の答えです。
ご指摘のナダルの打ち方はこれだと思います。
彼の動画と連続写真を見てください。
シャラポワが得意でランニングショットによく使っていますので
私は 『シャラポワ打ち』 と呼んでいました。
コメントにありました、『バギーホイップ的』 という言い方
本当にそうゆう言い方があるのかはよくわかりませんが
以前、テニスの王子様で出てきたような気がします。
たぶん同じ物だと思います。
さてどうゆう時に使うのかというと
トップスピンのフォアハンドを打つのに
打点が遅れたとき
上体の回転が使えずに腕だけで打つ場合に登場します。
打点が後ろになったのに、普通のフィニッシュに行こうとすると
スピードが出せません。
そしてトップスピンをかけた先と上体の左側がスムーズにつながらなくなります。
遅れた打点から振り上げるには右肩の上に振り上げるのが
とても滑らかスウィングでいいのです。
パワーのメカニズムとしては
腕を下から引っ張り上げ
特に上腕二頭筋で引っ張り込みます。
この引っ張り込むことにより回転半径が減り
スウィングスピードが一気に増えるのです。
そしてフィニッシュで身体をひっぱたかないように
腕を伸ばして振り終わるのです。
確かに全身を使って、前気味の打点で捕らえ
上体左へ強烈にフィニッシュ下ショットに比べれば威力は劣ります。
ただし、後ろ目の打点を前提にすると
スライスで逃げる以外、トップスピンで打つには選択肢はこれしかありません。
だから、これができる人はトップスピンで打てる範囲が広がるわけです。
それと、手打ちで情けないショットを期待する相手に対し
期待を裏切る程度のパワーは結構出せるのです。
ウィンブルドンのシャラポワはダウンザラインにエースをとるために使っていました。
ナダル、シャラポワ、クライシュテルス
彼らはどんどん使います。
回転量を多めにするため、コースをばらさないため
本当なら間に合うときもわざと打点を後ろ気味にして
確信犯を演じているのもよく見かけます。
手首は固定し、上体の開きを抑え
肘を上げるように、腕を一気に引っ張り上げれば結構簡単です。
もちろん私もよく使います。
面白いですよ。
小学生のときからこればかりというのはちょっといただけませんが
これからのトップスピナーとしては普通のショットが打てる上に
さらに、これくらいのたしなみは身に着けてもらいたいと思います。
ボールが滑って、振り遅れやすく、しかも打点の低いコート。
そう、あのウィンブルドンです。
さっきの野獣たち、あそこの草原の上でめっぽう強いのです。
最後にキム・クライシュテルスの技を
彼女の動画と連続写真をぜひ堪能してください。
今年のウィンブルドン女子シングルス決勝
しばらくぶりのシャラポワと本命のクライシュテルスかも知れませんよ。
いっぺんに二つ考えて、頭がこんがらがるといけませんので
今日はその1
以下がコメント、1つ目の質問部分です。
・・・前略・・・
1つ目は、ナダルがフォアでやっている打ち方です。ラケットを頭の上に振り上げてスピンの量を増やしているように見えるのですが、ベクトル的?に言うと力が分散され非効率のように思うのですが、いかがでしょうか? 素人が真似する必要のない打ち方なのでしょうか?
(しかし、ほとんどの打ち方をこれでやっている小学生もいます。)
それと少し違うかもしれませんが、後輩が低い球をよくバギーホイップ的にラケットを振り上げる(ヒジの内側を顔の方に向ける?)ように打ってて、「これ、態勢を低くしなくてもいいんで、楽なんすよ。」なんて言ってるのを聞くとやってみたく思うんですが、さすがに簡単にはできません。やる価値のある打ち方なのか、特にする必要もないアクセサリー的ショットなのか教えていただきたく思います。
・・・2つ目も省略です・・・
投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32
私の答えです。
ご指摘のナダルの打ち方はこれだと思います。
彼の動画と連続写真を見てください。
シャラポワが得意でランニングショットによく使っていますので
私は 『シャラポワ打ち』 と呼んでいました。
コメントにありました、『バギーホイップ的』 という言い方
本当にそうゆう言い方があるのかはよくわかりませんが
以前、テニスの王子様で出てきたような気がします。
たぶん同じ物だと思います。
さてどうゆう時に使うのかというと
トップスピンのフォアハンドを打つのに
打点が遅れたとき
上体の回転が使えずに腕だけで打つ場合に登場します。
打点が後ろになったのに、普通のフィニッシュに行こうとすると
スピードが出せません。
そしてトップスピンをかけた先と上体の左側がスムーズにつながらなくなります。
遅れた打点から振り上げるには右肩の上に振り上げるのが
とても滑らかスウィングでいいのです。
パワーのメカニズムとしては
腕を下から引っ張り上げ
特に上腕二頭筋で引っ張り込みます。
この引っ張り込むことにより回転半径が減り
スウィングスピードが一気に増えるのです。
そしてフィニッシュで身体をひっぱたかないように
腕を伸ばして振り終わるのです。
確かに全身を使って、前気味の打点で捕らえ
上体左へ強烈にフィニッシュ下ショットに比べれば威力は劣ります。
ただし、後ろ目の打点を前提にすると
スライスで逃げる以外、トップスピンで打つには選択肢はこれしかありません。
だから、これができる人はトップスピンで打てる範囲が広がるわけです。
それと、手打ちで情けないショットを期待する相手に対し
期待を裏切る程度のパワーは結構出せるのです。
ウィンブルドンのシャラポワはダウンザラインにエースをとるために使っていました。
ナダル、シャラポワ、クライシュテルス
彼らはどんどん使います。
回転量を多めにするため、コースをばらさないため
本当なら間に合うときもわざと打点を後ろ気味にして
確信犯を演じているのもよく見かけます。
手首は固定し、上体の開きを抑え
肘を上げるように、腕を一気に引っ張り上げれば結構簡単です。
もちろん私もよく使います。
面白いですよ。
小学生のときからこればかりというのはちょっといただけませんが
これからのトップスピナーとしては普通のショットが打てる上に
さらに、これくらいのたしなみは身に着けてもらいたいと思います。
ボールが滑って、振り遅れやすく、しかも打点の低いコート。
そう、あのウィンブルドンです。
さっきの野獣たち、あそこの草原の上でめっぽう強いのです。
最後にキム・クライシュテルスの技を
彼女の動画と連続写真をぜひ堪能してください。
今年のウィンブルドン女子シングルス決勝
しばらくぶりのシャラポワと本命のクライシュテルスかも知れませんよ。
2011年02月09日
テニス産業セミナー
今日、名古屋から帰ってきた。
(社)日本テニス事業協会の主要行事、『日本テニス産業セミナー』に参加していた。
最初の基調講演は、㈱タニサケの会長、松岡浩氏
ゴキブリだんごを作っている、名古屋の長優良中小企業のトップだ。
すぐに使える、役に立つ話、涙の溢れてくる話
この話だけでも今回参加してよかった
いやらしい言い方だが、「元を取って、お釣りまできた」
松岡会長は午前の講演から、夜の懇親パーティーまで参加してくれ
得意の指圧で参加者の首や腰まで直していた。
これは懇親パーティーで
なにかで、首の廻らなくなっていた、SK社のK社長の首を一瞬にして直してしまったところ。
世の中にはほんとすごいひとがいるもんだ。
午後の講演は
日本テニス協会、強化本部長の福井烈氏
現役プロの頃から、日本テニス界を引っ張ってきたすごい人だ。
お話しも全力、用意も全力でやりましたという相変わらずの熱血ぶり
ジュニア時代の話から、現在の日本のトップの話まで
大変に聴き応えがあった。
私の技術解説などもよく読んでくれていて
新しい技術にも目を開いてくれている人だ。
パーティーで久しぶりにお話しして
このブログの宣伝もしたので、見てくれるかもしれない。
福井さんの次は森上亜希子プロのお話し
どうやってプロに育っていったのかというのがとても面白かった。
子供の頃、小学生まではいろいろなことをやるべき
そして、あまりにもテニスだけに入れ込みすぎないほうがいいこと
コーチはテニスを好きにさせなくてはならないこと、等々。
ホントに勉強になった。
懇親パーティーでは人気殺到でなかなか近づけない
写真がないのがさびしいが、とても素敵な女性だった。
ところで、講演会場では斜め前の席を見ると、なんと 『ためブロ』 さん。
あちらの世界から帰ってきた、『DRK』 さんの話
新しい、ヨネックスのラケットの話などで盛り上がった。
そういえば 『DRK』 さんのブログも更新が始まったよう
彼の関心も徐々にこちらの世界に戻ってきたようでなにより。
(社)日本テニス事業協会の主要行事、『日本テニス産業セミナー』に参加していた。
最初の基調講演は、㈱タニサケの会長、松岡浩氏
ゴキブリだんごを作っている、名古屋の長優良中小企業のトップだ。
すぐに使える、役に立つ話、涙の溢れてくる話
この話だけでも今回参加してよかった
いやらしい言い方だが、「元を取って、お釣りまできた」
松岡会長は午前の講演から、夜の懇親パーティーまで参加してくれ
得意の指圧で参加者の首や腰まで直していた。
これは懇親パーティーで
なにかで、首の廻らなくなっていた、SK社のK社長の首を一瞬にして直してしまったところ。
世の中にはほんとすごいひとがいるもんだ。
午後の講演は
日本テニス協会、強化本部長の福井烈氏
現役プロの頃から、日本テニス界を引っ張ってきたすごい人だ。
お話しも全力、用意も全力でやりましたという相変わらずの熱血ぶり
ジュニア時代の話から、現在の日本のトップの話まで
大変に聴き応えがあった。
私の技術解説などもよく読んでくれていて
新しい技術にも目を開いてくれている人だ。
パーティーで久しぶりにお話しして
このブログの宣伝もしたので、見てくれるかもしれない。
福井さんの次は森上亜希子プロのお話し
どうやってプロに育っていったのかというのがとても面白かった。
子供の頃、小学生まではいろいろなことをやるべき
そして、あまりにもテニスだけに入れ込みすぎないほうがいいこと
コーチはテニスを好きにさせなくてはならないこと、等々。
ホントに勉強になった。
懇親パーティーでは人気殺到でなかなか近づけない
写真がないのがさびしいが、とても素敵な女性だった。
ところで、講演会場では斜め前の席を見ると、なんと 『ためブロ』 さん。
あちらの世界から帰ってきた、『DRK』 さんの話
新しい、ヨネックスのラケットの話などで盛り上がった。
そういえば 『DRK』 さんのブログも更新が始まったよう
彼の関心も徐々にこちらの世界に戻ってきたようでなにより。
2011年02月07日
シングルスのサーブアンドボレー
シングルスのネットプレーについてはかなり誤解している方が多いように思います。
ネットへ出たらボレーヤーが有利
または、ボレーが上手ければ五分の勝負ができるという誤解です。
私の若いころには、誤解ではなかったのですが・・・・
最近、若者たちの練習を見ていて気になったので今日はこの話です。
最近はプロの世界も、アマチュアの若者たちの世界でも
ストローク力が非常に強くなりました。
相手がストロークで余裕を持って打てるときにネットへ出ると
1発で抜かれます。
ボレーが上手いか下手かという話以前に、ボールに触れないのです。
だから、ネットへ出るときはストローカーをやっつけてから出ないといけません。
甘いボールが返ってきますので
ボレー自体は確実に角度を取って決めればいいのです。
つなぎのボレーは通常、ありえません。
つないだら抜かれます。
さて、それを踏まえて、サーブアンドボレーです。
リターンを余裕で打たしたら、リターンエースです。
だから、サーブでやっつけてからネットへ出なければなりません。
1stボレーをつなぎで深く入れたら、抜かれます。
だから、基本的には、1stボレーでエースをとらなくてはなりません。
ピート・サンプラスがいつもやっていた、あれです。
じゃあ、攻撃のパターンに行きましょう。
ジュースコートでは
スライス気味のサーブでフォア側にレシーバーを追い出し
オープンコートに強めのフォアボレーかバックのアングルボレーでエース。
フォアボレーならドロップも。
アドコートでは
フラットかスピン気味のサーブでバック側にレシーバーを追い出し
オープンコートに強めのバックボレーかフォアのアングルボレーでエース。
バックボレーならドロップも。
もちろん、ワイドではなくセンターのサーブを使う手もありますが
ボレーを決める角度が少なくなり、難しくなります。
鈴木貴男級のボレーが必要です。
通常のボレーレベルでは
ワイドのサーブと組み合わせないとかなり分が悪いような気がします。
後はサーブの問題。
自由にリターンさせないレベルのサーブを常時打てるなら
常にサーブアンドボレーでもOK。
もし、ばれたらやばいなら。
奇襲攻撃にしかサーブアンドボレーは使えません。
なんだか、夢の無い話ばかりしているようですが、現実なのです。
だから最近のプロはあまりサーブアンドボレーをしないのです。
ここだけの内緒ですが、一手披露します。
私のブログを見ていない人に教えちゃいけませんよ。
30-40のセカンドサーブ
特にゲーム5-6の時なら完璧。
そこそこのスピンサーブに自信があれば
サーブアンドボレー、一瞬にして決まります。
毎回やっちゃだめですよ。 シーッ
ネットへ出たらボレーヤーが有利
または、ボレーが上手ければ五分の勝負ができるという誤解です。
私の若いころには、誤解ではなかったのですが・・・・
最近、若者たちの練習を見ていて気になったので今日はこの話です。
最近はプロの世界も、アマチュアの若者たちの世界でも
ストローク力が非常に強くなりました。
相手がストロークで余裕を持って打てるときにネットへ出ると
1発で抜かれます。
ボレーが上手いか下手かという話以前に、ボールに触れないのです。
だから、ネットへ出るときはストローカーをやっつけてから出ないといけません。
甘いボールが返ってきますので
ボレー自体は確実に角度を取って決めればいいのです。
つなぎのボレーは通常、ありえません。
つないだら抜かれます。
さて、それを踏まえて、サーブアンドボレーです。
リターンを余裕で打たしたら、リターンエースです。
だから、サーブでやっつけてからネットへ出なければなりません。
1stボレーをつなぎで深く入れたら、抜かれます。
だから、基本的には、1stボレーでエースをとらなくてはなりません。
ピート・サンプラスがいつもやっていた、あれです。
じゃあ、攻撃のパターンに行きましょう。
ジュースコートでは
スライス気味のサーブでフォア側にレシーバーを追い出し
オープンコートに強めのフォアボレーかバックのアングルボレーでエース。
フォアボレーならドロップも。
アドコートでは
フラットかスピン気味のサーブでバック側にレシーバーを追い出し
オープンコートに強めのバックボレーかフォアのアングルボレーでエース。
バックボレーならドロップも。
もちろん、ワイドではなくセンターのサーブを使う手もありますが
ボレーを決める角度が少なくなり、難しくなります。
鈴木貴男級のボレーが必要です。
通常のボレーレベルでは
ワイドのサーブと組み合わせないとかなり分が悪いような気がします。
後はサーブの問題。
自由にリターンさせないレベルのサーブを常時打てるなら
常にサーブアンドボレーでもOK。
もし、ばれたらやばいなら。
奇襲攻撃にしかサーブアンドボレーは使えません。
なんだか、夢の無い話ばかりしているようですが、現実なのです。
だから最近のプロはあまりサーブアンドボレーをしないのです。
ここだけの内緒ですが、一手披露します。
私のブログを見ていない人に教えちゃいけませんよ。
30-40のセカンドサーブ
特にゲーム5-6の時なら完璧。
そこそこのスピンサーブに自信があれば
サーブアンドボレー、一瞬にして決まります。
毎回やっちゃだめですよ。 シーッ
2011年02月06日
シングルスの話の続き
昨日のブログを読み返してみると
一般的な話としながら、もっぱら私の個人的な話だった。
実はここで一般的というのは
全体を通した流れというような意味。
私について言えば
「逆クロスでやっつけて、短くなったところをいただき」 ということ。
これを軸に全体を組み立てていく。
これをもって、一般的というのは、語句として無理があるが
私の心の中では実に整合性が取れている。
私の中での一般論なのだ。
では一般論から具体論に入ろう。
シングルスの試合を始める時に、その始め方を決めていますか?
まずトスをする。
トスに勝ったらどうします?
サーブですか? それともリターンを取りますか?
どっちでもいいんですけど決めておくべきです。
私なら、リターン。
第1ポイント
なるべくフォアで、力強いトップスピンでクロスにリターン。
甘いコースに返ってきたら、逆クロスで勝負。
短くなったら、クロスに決める。
もちろんバックでリターンのケースもありますし
フォアのクロスの後、フォアのコーナーにいいボールが返ってくることもあります。
その場合もすべて対処法が決まっています。
第2ポイント
なるべくフォアで、・・・・
すべて私の心の中の台本に書いてあります。
最初のゲームをブレークしたら、落ち着いてサーブの第2ゲームです。
第1ポイント
私のファーストサーブがどこに来るか
私と付き合いの一番長い、東戸塚校の馬込支配人はちゃんと知っています。
それどころか、彼は私のファーストサーブ
第5ポイントのコースまで知っているらしいのです。
私は基本的な玉運びはばれていてもいいと思っています。
基本があるから、その反対もあるのです。
ばれていても、落ち着いて試合に入ることが出来
結果として調子を上げて、リードしていければいいのです。
そして勝てばいいのです。
ところで、ポイントのパターンという事で言うと
とても具体的であるべきだと思います。
たとえば
バックのクロスでアプローチ(ほとんど決め球)の後
フォアのクロスへのアングルボレー、またはバックのドロップボレー。
というようなことです。
フェンスの外からこんな会話が聞こえてくる人
たぶん、時々は優勝している人です。
「あいつボレーはいつもあそこなんだよな
分かっているんだけど、取れないんだよ」
サーブアンドボレーについても、もう一つ話がありました。
あ、晩御飯のようです。
じゃあまた次に ・・・・・・
一般的な話としながら、もっぱら私の個人的な話だった。
実はここで一般的というのは
全体を通した流れというような意味。
私について言えば
「逆クロスでやっつけて、短くなったところをいただき」 ということ。
これを軸に全体を組み立てていく。
これをもって、一般的というのは、語句として無理があるが
私の心の中では実に整合性が取れている。
私の中での一般論なのだ。
では一般論から具体論に入ろう。
シングルスの試合を始める時に、その始め方を決めていますか?
まずトスをする。
トスに勝ったらどうします?
サーブですか? それともリターンを取りますか?
どっちでもいいんですけど決めておくべきです。
私なら、リターン。
第1ポイント
なるべくフォアで、力強いトップスピンでクロスにリターン。
甘いコースに返ってきたら、逆クロスで勝負。
短くなったら、クロスに決める。
もちろんバックでリターンのケースもありますし
フォアのクロスの後、フォアのコーナーにいいボールが返ってくることもあります。
その場合もすべて対処法が決まっています。
第2ポイント
なるべくフォアで、・・・・
すべて私の心の中の台本に書いてあります。
最初のゲームをブレークしたら、落ち着いてサーブの第2ゲームです。
第1ポイント
私のファーストサーブがどこに来るか
私と付き合いの一番長い、東戸塚校の馬込支配人はちゃんと知っています。
それどころか、彼は私のファーストサーブ
第5ポイントのコースまで知っているらしいのです。
私は基本的な玉運びはばれていてもいいと思っています。
基本があるから、その反対もあるのです。
ばれていても、落ち着いて試合に入ることが出来
結果として調子を上げて、リードしていければいいのです。
そして勝てばいいのです。
ところで、ポイントのパターンという事で言うと
とても具体的であるべきだと思います。
たとえば
バックのクロスでアプローチ(ほとんど決め球)の後
フォアのクロスへのアングルボレー、またはバックのドロップボレー。
というようなことです。
フェンスの外からこんな会話が聞こえてくる人
たぶん、時々は優勝している人です。
「あいつボレーはいつもあそこなんだよな
分かっているんだけど、取れないんだよ」
サーブアンドボレーについても、もう一つ話がありました。
あ、晩御飯のようです。
じゃあまた次に ・・・・・・
2011年02月05日
シングルスの攻撃パターン
『龍之介』 さんからシングルスの攻撃パターンについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ いつもブログ楽しく参考にさせていただいてます。DVDも2枚持ってます。
ものすごく、アバウトな質問をさせていただいてもよろしいでしょうか。
試合(シングルス)において、戦術は人それぞれだと思うのですが、松原コーチは、ポイント(攻め)のパターンをどのくらい考えて試合に臨まれるものなんでしょうか。
ちなみに私は、ボレーでフィニッシュしたいタイプなので、サーブ&ボレー(サーブはそのとき基本ワイド)、もしくはストロークで左右に振ってボレーくらいの2パターンです。
最近勝ち星にめぐまれていなくて、悩んでおりますので、お忙しいところ恐縮ですが
よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/02/03 16:40
私の答えです。
私のシングルスでの攻撃パターンですが
一般的なストローク打ち分けの話と
実際の試合でのポイントを考えた段取りの話とで、二通りあります。
まず今日は、一般的な話。
チャンスを作るショットと決め球の2球でのパターンです。
私の場合、ほとんどフォアハンドでポイントをとりにいきます。
第1のパターンは
逆クロスのハードヒットで短くさせて、クロスにウィナーを打つ。
これがすべての軸になるパターンです。
次が第1パターンの変形
回り込んで逆クロスと思わせて、クロスに引っ張ってウィナー。
3つめは
クロスのハードヒットで短くさせて、ストレートまたはクロスにウィナー。
このクロスで短くならなかったときは自動的に第1パターンにつなげます。
また、クロスの後でバックに短く返ってきたときは
バックのクロスのウィナーか、ドロップショットです。
まあ、大体このようにウィナーを打つつもりでいるわけですが
ウィナーのつもりが決め切れないときもあるわけで
そのときにはボレーを追加したり、
フォアハンドの追加ウィナーが入ったりします。
また攻撃パターンに入るためには
相手の方がどうぞといってくれれば、お言葉に甘えるわけですが
相手有利の打ち合いから始まることもあるわけですから
そのときのしのぎ方やボールの運びが攻撃パターンの中に入ってきます。
考え出すときりがなくなるみたいですが
実際の試合は必ずサーブとリターンから始まるわけで
そこへ持っていくためのサーブからの段取りや
レシーブの打ち方などがあるわけです。
このサーブからの話、リターンからの話に持っていくと案外単純になります。
この話は次回のお楽しみということで。
次回は具体的な1本目からの話をします。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ いつもブログ楽しく参考にさせていただいてます。DVDも2枚持ってます。
ものすごく、アバウトな質問をさせていただいてもよろしいでしょうか。
試合(シングルス)において、戦術は人それぞれだと思うのですが、松原コーチは、ポイント(攻め)のパターンをどのくらい考えて試合に臨まれるものなんでしょうか。
ちなみに私は、ボレーでフィニッシュしたいタイプなので、サーブ&ボレー(サーブはそのとき基本ワイド)、もしくはストロークで左右に振ってボレーくらいの2パターンです。
最近勝ち星にめぐまれていなくて、悩んでおりますので、お忙しいところ恐縮ですが
よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/02/03 16:40
私の答えです。
私のシングルスでの攻撃パターンですが
一般的なストローク打ち分けの話と
実際の試合でのポイントを考えた段取りの話とで、二通りあります。
まず今日は、一般的な話。
チャンスを作るショットと決め球の2球でのパターンです。
私の場合、ほとんどフォアハンドでポイントをとりにいきます。
第1のパターンは
逆クロスのハードヒットで短くさせて、クロスにウィナーを打つ。
これがすべての軸になるパターンです。
次が第1パターンの変形
回り込んで逆クロスと思わせて、クロスに引っ張ってウィナー。
3つめは
クロスのハードヒットで短くさせて、ストレートまたはクロスにウィナー。
このクロスで短くならなかったときは自動的に第1パターンにつなげます。
また、クロスの後でバックに短く返ってきたときは
バックのクロスのウィナーか、ドロップショットです。
まあ、大体このようにウィナーを打つつもりでいるわけですが
ウィナーのつもりが決め切れないときもあるわけで
そのときにはボレーを追加したり、
フォアハンドの追加ウィナーが入ったりします。
また攻撃パターンに入るためには
相手の方がどうぞといってくれれば、お言葉に甘えるわけですが
相手有利の打ち合いから始まることもあるわけですから
そのときのしのぎ方やボールの運びが攻撃パターンの中に入ってきます。
考え出すときりがなくなるみたいですが
実際の試合は必ずサーブとリターンから始まるわけで
そこへ持っていくためのサーブからの段取りや
レシーブの打ち方などがあるわけです。
このサーブからの話、リターンからの話に持っていくと案外単純になります。
この話は次回のお楽しみということで。
次回は具体的な1本目からの話をします。
2011年02月04日
ハイバックは片手で
『光太朗』 さんから質問をいただきました。
高いバックハンドの処理についてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原 様
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ちょうどバックハンドの話題ですので
ご相談させて頂きたく書き込みをします。
私は片手バックハンドです。
実は右半身に軽い障害があり両手バックだと逆に右手が邪魔して
具合がよくないので片手なのですが。
しかし、片手バックだと高目のボールが処理し難い気がします。
やはり両手バックなのかなぁと思案しております。
両手バックに挑戦すべきか、片手バックで高みを目指すか
ちょっと悩んでおります。
ちなみにバックハンドはスライスが主で
高いボールはトップスピンで叩く。といった感じです。
お手すきな時にでもアドバイス頂ければ幸いです。
お忙しい中とは存じますが、よろしくお願いします。
投稿者 光太朗 2011/02/01 23:43
私の答えです。
結論を先に言いますと片手で処理するのがいいと思います。
肩より上の高いボールの処理は、両手打ちの選手でも片手でスライスを使うことが多いのです。
ラケットヘッドの引き起こしを使って打ちます。
なかなか、参考になる写真がないのですが
唯一、フェデラーのハイバックの動画と連続写真です。
この引き起こしをもっと大げさにゆっくりやればアマチュアにも使えると思います。
身体の向きももっと前向きでかまいません。
ちょうど、ハイバックのボレーを山なりに返球するようなイメージで打ってみたらどうでしょうか。
ポイントは、構えで面が少し上向きになる。
インパクトへ面を引き起こして垂直にする。
徐々に面を上向きにしていき、スライスのスウィングにする。
といったところでしょうか。
この高さになるとアマチュアにはハードヒットするのは難しいと思います。
スライスで、相手にやられないところにコントロールできれば充分ではないでしょうか。
そうゆう時の面の作り方は
片手打ちのほうがはるかに自由度が高いのです。
特に、もともとが片手打ちであるならなおさらです。
それなりのコントロール感がすでにあるはずです。
両手打ちにするご利益は特に無いのではないでしょうか。
高いバックハンドの処理についてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原 様
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ちょうどバックハンドの話題ですので
ご相談させて頂きたく書き込みをします。
私は片手バックハンドです。
実は右半身に軽い障害があり両手バックだと逆に右手が邪魔して
具合がよくないので片手なのですが。
しかし、片手バックだと高目のボールが処理し難い気がします。
やはり両手バックなのかなぁと思案しております。
両手バックに挑戦すべきか、片手バックで高みを目指すか
ちょっと悩んでおります。
ちなみにバックハンドはスライスが主で
高いボールはトップスピンで叩く。といった感じです。
お手すきな時にでもアドバイス頂ければ幸いです。
お忙しい中とは存じますが、よろしくお願いします。
投稿者 光太朗 2011/02/01 23:43
私の答えです。
結論を先に言いますと片手で処理するのがいいと思います。
肩より上の高いボールの処理は、両手打ちの選手でも片手でスライスを使うことが多いのです。
ラケットヘッドの引き起こしを使って打ちます。
なかなか、参考になる写真がないのですが
唯一、フェデラーのハイバックの動画と連続写真です。
この引き起こしをもっと大げさにゆっくりやればアマチュアにも使えると思います。
身体の向きももっと前向きでかまいません。
ちょうど、ハイバックのボレーを山なりに返球するようなイメージで打ってみたらどうでしょうか。
ポイントは、構えで面が少し上向きになる。
インパクトへ面を引き起こして垂直にする。
徐々に面を上向きにしていき、スライスのスウィングにする。
といったところでしょうか。
この高さになるとアマチュアにはハードヒットするのは難しいと思います。
スライスで、相手にやられないところにコントロールできれば充分ではないでしょうか。
そうゆう時の面の作り方は
片手打ちのほうがはるかに自由度が高いのです。
特に、もともとが片手打ちであるならなおさらです。
それなりのコントロール感がすでにあるはずです。
両手打ちにするご利益は特に無いのではないでしょうか。
2011年02月03日
フォアフィニッシュの左手
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドフィニッシュのときの左手の位置、形についてです。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・・ 前略 ・・
フォアハンドのトップスピンストロークのフィニッシュ時の左腕(右利きとして)について、質問させてください。松原コーチの動画を拝見するに、最後のフィニッシュ時は左腕全体を下に降ろしているように思えます。一方、プロは左肘を畳み手のひらを上に向けているような形が見受けられます。
おそらくは右腕・上体の回転を邪魔しないようにするのが、ここでの左腕の役目だと思うのですが、一般プレーヤーにとっては上記のうち、どちらをマネするのが良いでしょうか?また、それはなぜでしょうか?
誠に恐縮ですが、お手すきの時に回答下さいませ。
よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/01/31 22:34
私の答えです。
プロのフィニッシュは右腕が上体の右横、かなり下側です。
ですからそれに対応する左手は左胸の前あたりになります。
左右の腕の動きは両方とも同じ方向に動くか (バンザイサーブのように)
まったく逆に動くのが自然な動きです。 (歩くときの腕の動きのように)
フォアハンドのフィニッシュ、上下動に関しては左右逆の動きになるようです。
ところで、2010年12月24日の私のブログでその動画がみられます。
よっぽど暇な人はもう一度覗いてみてください。
松原さんの動画の左手の位置は左腹の横辺りでかなり低めです。
しかも腕が伸び気味。
これは右腕のフィニッシュがやや高め、左肩の辺りだからということと
上体の開きの遅い、迫力不足によるフォームのせいでもあります。
これは、私の癖でもありますし
この動画の撮影がコーチ研修会でラケット面の動きを説明したときのものであり
少し軽く打っているせい、というのが言い訳です。
軽く打って、下にフィニッシュしすぎるとネットしちゃうわけです。
まあ、言い訳はこの辺にして、どちらを真似すべきといえば
もちろんプロのフォームです。
左半身がどき、しっかり前向きでヒットできれば
左手はひじが曲がり、手の位置は自然に少し上気味になるはずです。
ところで、右腕、ラケット面の使い方で言えば、プロにもかなり癖のある方もいますので
癖のない真っ正直な標準フォームということで
松原さんのフォームも見本にするといいかもしれません。
自分で言うのもなんですが
上体をもう少し前向きにすることができれば
(30年ほど時計を巻き戻し、トレーニングを積めば ・・・・ )
このフォームもなかなかなものです。
その形をとれば、左手の位置も自然に決まるのではないでしょうか。
いやいや、若いモンにはまだ負けられない
さてさて、ほんの30年でいいんだから、もう一度巻き戻してみましょうか。
フォアハンドフィニッシュのときの左手の位置、形についてです。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・・ 前略 ・・
フォアハンドのトップスピンストロークのフィニッシュ時の左腕(右利きとして)について、質問させてください。松原コーチの動画を拝見するに、最後のフィニッシュ時は左腕全体を下に降ろしているように思えます。一方、プロは左肘を畳み手のひらを上に向けているような形が見受けられます。
おそらくは右腕・上体の回転を邪魔しないようにするのが、ここでの左腕の役目だと思うのですが、一般プレーヤーにとっては上記のうち、どちらをマネするのが良いでしょうか?また、それはなぜでしょうか?
誠に恐縮ですが、お手すきの時に回答下さいませ。
よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/01/31 22:34
私の答えです。
プロのフィニッシュは右腕が上体の右横、かなり下側です。
ですからそれに対応する左手は左胸の前あたりになります。
左右の腕の動きは両方とも同じ方向に動くか (バンザイサーブのように)
まったく逆に動くのが自然な動きです。 (歩くときの腕の動きのように)
フォアハンドのフィニッシュ、上下動に関しては左右逆の動きになるようです。
ところで、2010年12月24日の私のブログでその動画がみられます。
よっぽど暇な人はもう一度覗いてみてください。
松原さんの動画の左手の位置は左腹の横辺りでかなり低めです。
しかも腕が伸び気味。
これは右腕のフィニッシュがやや高め、左肩の辺りだからということと
上体の開きの遅い、迫力不足によるフォームのせいでもあります。
これは、私の癖でもありますし
この動画の撮影がコーチ研修会でラケット面の動きを説明したときのものであり
少し軽く打っているせい、というのが言い訳です。
軽く打って、下にフィニッシュしすぎるとネットしちゃうわけです。
まあ、言い訳はこの辺にして、どちらを真似すべきといえば
もちろんプロのフォームです。
左半身がどき、しっかり前向きでヒットできれば
左手はひじが曲がり、手の位置は自然に少し上気味になるはずです。
ところで、右腕、ラケット面の使い方で言えば、プロにもかなり癖のある方もいますので
癖のない真っ正直な標準フォームということで
松原さんのフォームも見本にするといいかもしれません。
自分で言うのもなんですが
上体をもう少し前向きにすることができれば
(30年ほど時計を巻き戻し、トレーニングを積めば ・・・・ )
このフォームもなかなかなものです。
その形をとれば、左手の位置も自然に決まるのではないでしょうか。
いやいや、若いモンにはまだ負けられない
さてさて、ほんの30年でいいんだから、もう一度巻き戻してみましょうか。
2011年02月02日
顔を真っ直ぐにし残す
昨日のブログで、サフィンの高い打点の動画と連続写真のリンク先が間違っていました。
普通の打点へのリンクと共通になっていました。
直しましたのでお暇な方は昨日のもぜひもう一度みてください。
高さの違うボールに対する引き方の違いです。
ぼのさんご指摘、ありがとうございます。
さて、 『いわし頭』 さんから、打球時に顔を残すことについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんは!
いつも質問にお答えいただき有難うございます。
さて、また一つ、兼ねてからの疑問をお願いいたしたく思います。
それは、「インパクトに顔を残す」ということです。
私がテニスを始めた頃、先輩が教えてくれたことですが、私はフォアハンドストローク、ボレー等の調子が悪くなると、「足が止まってないか」「顔を残して、しっかりスウィングしてるか」をチェックしています。
「足を止めない」ということに気がついたのは、このブログで教えていただいた効果の一つだと思っています。(特に風の強いとき、スマッシュを打つ時など)
しかし、「顔を残す」というのは、感覚的にやっていることで、なぜそうするのか、どこの本にも定かには書いていないように思います。
フェデラーがインパクト時にラケット面の後方からインパクトを見ている写真はよく見ますが・・・。
しかし、(ストロークにしろボレーにしろ)効果は確かにあるのです。素人考えながら、「体に開き、軸のブレ等の関係かな?」くらいは思いますが・・・。
(兼ねてからの疑問)攻めで恐縮ですが、お時間のある時、また、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/01/30 01:10
わたしの答えです。
これまでにも何度かお話しましたが
ボールを打つときに、インパクトまでは見ません。
顔はそちらを向きますが、眼は当たる前に自分の打球方向を向いていると思います。
これはプロの選手もみな同じだと思います。
インパクトまで見ようとすると
かえって振り遅れたり、真ん中をはずすことになったりするのです。
ですからボールを見るためという理由で顔を残す必要はないと思います。
ただ、顔が動くと自分にとっては地球が全部動くことになるかもしれません。
テニスコートの座標の中心に自分が居り
それは頭の位置であり、目の位置なのです。
顔の向きを変えたり、目の位置が動いたりすると
相対的にテニスコートや地球が動き
『ここはどこ、私は誰?』 ということになります。
そうゆう意味で、インパクト後も顔を残すということは大切なことだと思います。
また、目だけでボールを追えるように
顔を横向きにしすぎないことも大切ですので、そちらもあわせて注意しておくといいと思います。
横を向きすぎれば、顔がボールを追って動いちゃうわけです。
それと頭が動くことにより上体の向きが影響を受けることも考えられます。
かなり縦方向のスウィング要素の強いゴルフでヘッドアップしないようにというのは
この理由かもしれません。
テニスでもありうることですね。
それともうひとつ、顔の向きについては特に気にしてほしいことがあります。
頭をまっすぐに立てることです。
頭を曲げると方向感覚や距離感などが取れなくなります。
一度実験してみてください。
サービスラインの少し内側に立ち、ロ-ボレーを打つつもりになってみてください
インパクトで止まり、そこから頭の向きを変えて、景色を見てみます。
頭をまっすぐにすると、ネットを越して打ち込むボレーの高さや距離感などが感じ取れると思います。
次に、頭を傾けて同じことをしてみてください。
ボレーの打ち出す高さも距離感も感じ取れない自分に気がつくと思います。
頭はしっかり立てましょう。
これはボレーのみならず、ストロークでのランニングショットやスマッシュなどでも同じです。
普通の打点へのリンクと共通になっていました。
直しましたのでお暇な方は昨日のもぜひもう一度みてください。
高さの違うボールに対する引き方の違いです。
ぼのさんご指摘、ありがとうございます。
さて、 『いわし頭』 さんから、打球時に顔を残すことについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんは!
いつも質問にお答えいただき有難うございます。
さて、また一つ、兼ねてからの疑問をお願いいたしたく思います。
それは、「インパクトに顔を残す」ということです。
私がテニスを始めた頃、先輩が教えてくれたことですが、私はフォアハンドストローク、ボレー等の調子が悪くなると、「足が止まってないか」「顔を残して、しっかりスウィングしてるか」をチェックしています。
「足を止めない」ということに気がついたのは、このブログで教えていただいた効果の一つだと思っています。(特に風の強いとき、スマッシュを打つ時など)
しかし、「顔を残す」というのは、感覚的にやっていることで、なぜそうするのか、どこの本にも定かには書いていないように思います。
フェデラーがインパクト時にラケット面の後方からインパクトを見ている写真はよく見ますが・・・。
しかし、(ストロークにしろボレーにしろ)効果は確かにあるのです。素人考えながら、「体に開き、軸のブレ等の関係かな?」くらいは思いますが・・・。
(兼ねてからの疑問)攻めで恐縮ですが、お時間のある時、また、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/01/30 01:10
わたしの答えです。
これまでにも何度かお話しましたが
ボールを打つときに、インパクトまでは見ません。
顔はそちらを向きますが、眼は当たる前に自分の打球方向を向いていると思います。
これはプロの選手もみな同じだと思います。
インパクトまで見ようとすると
かえって振り遅れたり、真ん中をはずすことになったりするのです。
ですからボールを見るためという理由で顔を残す必要はないと思います。
ただ、顔が動くと自分にとっては地球が全部動くことになるかもしれません。
テニスコートの座標の中心に自分が居り
それは頭の位置であり、目の位置なのです。
顔の向きを変えたり、目の位置が動いたりすると
相対的にテニスコートや地球が動き
『ここはどこ、私は誰?』 ということになります。
そうゆう意味で、インパクト後も顔を残すということは大切なことだと思います。
また、目だけでボールを追えるように
顔を横向きにしすぎないことも大切ですので、そちらもあわせて注意しておくといいと思います。
横を向きすぎれば、顔がボールを追って動いちゃうわけです。
それと頭が動くことにより上体の向きが影響を受けることも考えられます。
かなり縦方向のスウィング要素の強いゴルフでヘッドアップしないようにというのは
この理由かもしれません。
テニスでもありうることですね。
それともうひとつ、顔の向きについては特に気にしてほしいことがあります。
頭をまっすぐに立てることです。
頭を曲げると方向感覚や距離感などが取れなくなります。
一度実験してみてください。
サービスラインの少し内側に立ち、ロ-ボレーを打つつもりになってみてください
インパクトで止まり、そこから頭の向きを変えて、景色を見てみます。
頭をまっすぐにすると、ネットを越して打ち込むボレーの高さや距離感などが感じ取れると思います。
次に、頭を傾けて同じことをしてみてください。
ボレーの打ち出す高さも距離感も感じ取れない自分に気がつくと思います。
頭はしっかり立てましょう。
これはボレーのみならず、ストロークでのランニングショットやスマッシュなどでも同じです。
2011年02月01日
高い打点の両手バック
『高校一年』 さんから質問をいただきました。
バックに深く来るロブに対しうまく返球できないとのことです。
コメントの全文を見たい方はこちらへ。
私の答えです。
まずここが苦手というのは珍しいわけではありません。
誰だって、普通の高さが一番打ちやすいので
低いのも打ちにくいですし、高いのも打ちにくいです。
難しいい理由として2つのことが考えられます。
1つ目は単純に高いこと、力も入りにくいし窮屈でもあります。
2つ目は深いロブだったので弾んでから時間がないこと。
まずは高さ対策です。
高くきたら高く構えましょう。
これは普通の高さに対するサフィンの動画と連続写真。
こちらは高いボールに対するサフィンの動画と連続写真です。
左足に目が行きがちですが、テイクバックの高さに注目してください。
高く構えてますよね。
脇も空いていいのです。
いや、空けなくては打ちようがないのです。
ハードヒットでなければ飛び上がる必要もありません。
とにかく高いところに引きましょう。
それと、どうしても窮屈だったら、少し前向きになるといいです。
もうひとつの深いボールに対して忙しい話。
バックで打つ決断ができなくて後手に回る人が多いのです。
早くバックの構えを作り、待ち構えることです。
ボールが弾んだときには構え終わるようにしてみてください。
それで自信がついたら、少しずつ遅くしても大丈夫です。
それと最後に
高いところで取るといっても限度があります、頭より上は無理。
それならば、下がるか、前に行くか?
普通は下がって対処しますが
塀ぎわまで追い込まれると厄介ですので
うんと深いロブに対しては思い切って前に出てライジングです。
クルム伊達公子さんはこれがうまい
ムーンボールのトップスピナーはみんな彼女の好物になっちゃいます。
早く構えることができれば可能だと思います。
やり方がわかったらとにかく練習です。
高いところがもともとうまかった人なんていません。
慣れるしかないんです。
がんばってください。
バックに深く来るロブに対しうまく返球できないとのことです。
コメントの全文を見たい方はこちらへ。
私の答えです。
まずここが苦手というのは珍しいわけではありません。
誰だって、普通の高さが一番打ちやすいので
低いのも打ちにくいですし、高いのも打ちにくいです。
難しいい理由として2つのことが考えられます。
1つ目は単純に高いこと、力も入りにくいし窮屈でもあります。
2つ目は深いロブだったので弾んでから時間がないこと。
まずは高さ対策です。
高くきたら高く構えましょう。
これは普通の高さに対するサフィンの動画と連続写真。
こちらは高いボールに対するサフィンの動画と連続写真です。
左足に目が行きがちですが、テイクバックの高さに注目してください。
高く構えてますよね。
脇も空いていいのです。
いや、空けなくては打ちようがないのです。
ハードヒットでなければ飛び上がる必要もありません。
とにかく高いところに引きましょう。
それと、どうしても窮屈だったら、少し前向きになるといいです。
もうひとつの深いボールに対して忙しい話。
バックで打つ決断ができなくて後手に回る人が多いのです。
早くバックの構えを作り、待ち構えることです。
ボールが弾んだときには構え終わるようにしてみてください。
それで自信がついたら、少しずつ遅くしても大丈夫です。
それと最後に
高いところで取るといっても限度があります、頭より上は無理。
それならば、下がるか、前に行くか?
普通は下がって対処しますが
塀ぎわまで追い込まれると厄介ですので
うんと深いロブに対しては思い切って前に出てライジングです。
クルム伊達公子さんはこれがうまい
ムーンボールのトップスピナーはみんな彼女の好物になっちゃいます。
早く構えることができれば可能だと思います。
やり方がわかったらとにかく練習です。
高いところがもともとうまかった人なんていません。
慣れるしかないんです。
がんばってください。