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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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手首の角度

お二人の方から質問をいただきました。

フォアハンドの手首の角度のこと
ラケットヘッドの下げ方のことについてです。

長くなるのでコメントそのものはコピーしません。
全文を確認したい方は

『ぼの』 さんのコメントはこちらを

『makotasu』 さんのコメントはこちらをクリックしてください。




私の解説です。

スマイル 私はよく、手首の角度を固定するよう、保つように言っています。

固定する、保つというのは文字通りそのまんまで
ヘッドをあげるということとは違います。

もちろん下げるということとも違います。

トップスピンの時にはラケットヘッドを下げるという言い方をしますが

正確には、『手首を小指側に曲げるということです』 ナイス!

次の写真はフォアハンドで高めにラケットを出したところです。

ラケットはほぼ推定ですが、腕との相対位置で

「ラケットヘッドを下げている」 と表現している形です。 悪だくみ

インパクト前


さらに高い位置で、ワイパースウィングで捕らえるには

高い打点


上の写真と腕や手首の形はまるで同じです。  ナイス!

「ラケットヘッドを下げている」 のです。  

どちらの肘も軽く曲がっています
無理してラケットヘッドを下げるために、肘まで伸ばす必要はありません。 あれー?

特別に時間を掛けて用意する必要もありません。

お分かりいただけたでしょうか。



ついでに写真をもう一枚。

低い打点


低いボレーをアンダースピンで打つために、ラケットヘッドを上げた写真です。  ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 19:09 | コメント(3)| トラックバック(0)

ショットで声を出す

『時々左利きのO』 さんから質問をいただきました。
息の吸い方、声の出し方です。

以下がそのコメントの全文です。

マイク いつも楽しく拝見しています。声わずらいから復活されましたでしょうか。

ところで素朴な質問なのですが、シャラポアに代表されるインパクトの瞬間の『雄叫び』は、何の効果があり何のためにやっているのでしょうか?。

・潜在能力極限までのパワーを引き出そうとしているのか。
・自然と息を吐くことになり、力まないよう筋肉をリラックスさせているの か。
・単に対戦相手を威嚇しているのか。(シャラポアさんに限ってそんな事は ありませんよね。大変失礼ですが、あくまで事例ですので。)

上記に考えられることを書いてみましたが、よく分かりません。

ちなみに私の場合、インパクトの瞬間は無言で息を吐いていると思います。
これはこれで良いのでしょうか?。

また、ラリーが長く続くと、どこで息を吸ってどこで吐いたら良いのか分からなくなり、気が付けば無呼吸状態で酸欠に陥っていることがしばしばあります。

ラリー中の効果的な呼吸法があれば、合わせてご教授願えれば幸いです。

いつも取り留めもない質問でスミマセン。

投稿者 時々左利きのO 2011/01/27 21:32




私の答えです。

スマイル いつもコメントありがとうございます。
私自身、何年かぶりで風邪を引き、息も絶え絶え、こないだまでどうやって叫んでいたのか分からない状態でしたが
だいぶ復活してきて、現在70%くらいの元気指数です。
水曜日くらいから通常のテニスに戻れそうです。


さて、声を出す話
理由については、Oさんのおっしゃるとおりだと思います。 ナイス!
パワーを最大限まで出したい。
だけど、力みすぎずにスムーズに行きたい。
相手を威嚇する。 (シャラポワならありそうな気もしますが) びっくり

もう一つ、思い切りを良くしたい。 (これがアマチュアには大切な要素) うるせー


スムーズに振り出していって、インパクトで力を集中
その後もスムーズに力強く振り切る。

そのための声は、単発の「エイッ」 ではなく

「ウーウ、ウーッ」 だったり 「アーッ、アー」 なのではないでしょうか。  音符 ナイス!


私の場合は、興奮してくると
前半は心の中で、「ウーッ」 インパクトで 「エイッ」 です。

もしかしたら、興奮して、自分が知らないだけで
外の人には前半の声も聞かれているかもしれません。 冷や汗


振り切るショットの場合は、力を集中するわけですから
インパクトで瞬間的に息を止めるだろうと思います。

インパクト前から息を止めていると力みすぎになるので  筋肉
声を出すといいのかもしれません。



逆に、運ぶようなショットの時には、『ゆっくり吐きながら打つ』 のではないでしょうか。

この感じの分からない人は、、「ゆっくり吐きながら打つ」
と喋りながら打ってみるといいかもしれませんね。


ラリー中の効果的な呼吸法ですが
私の場合は打球時の止め方、吐き方だけです。
それ以外のときは常に吸ったり吐いたりの繰り返し
止まっていることのほうがないのではないでしょうか。

テニス中に、息をし忘れて死んじゃったと言う話は聞きませんので  悪だくみ
ほうっておけば、身体が勝手にやるのではないでしょうか。

「気が付けば無呼吸状態で酸欠」 というのはあくまでも気分の問題で
本当は、「呼吸していたのに息も絶え絶え」
という事ではないかと思いますが、どうでしょうか。 あれー?


技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 19:02 | コメント(5)| トラックバック(0)

ポーチに対して

『いわし頭』 さんから質問をいただきました。

ダブルス、雁行陣でどこまでネットマンを確認すべきかという問題です。

話を簡単にするために、レシーブに限定してお話します。
ストロークどうしの打ち合いも考え方は同じだと思います。

以下がそのコメントの全文です。


マイクこんにちは!
また、以下のことにご教授いただきたくよろしくお願いお願いします。

といいますのは、相手認知(把握)力とでも言うものです。
私の場合、雁行陣でネットにいるときは、盛んにポーチを狙います。しかし、少しでも動きが早い時は逆を突かれて抜かれてしまいます。
そんな時、「ああ~、皆、ちゃんと相手の動き(気配?)を把握して打っているんだな~」と思うのです。
それに対して、私と言えば、ほとんど相手の動きを見ないで、ストロークやボレーをしているようです。皆さん、例えば、ストロークを打つ時、いつ、相手の位置を確認しているのでしょうか?いつもながら、稚拙な質問ですが、よろしくお願いいたします。

投稿者 いわし頭 2011/01/27 12:20





私の答えです。

スマイル レシーブをポーチされる時って、どうゆう時でしょう?

ひとつは、サーブがよくて、リターンするのがやっとのとき。 冷や汗

これに対しては、ポーチに出られたからといってコースを変える余裕はありません。
あきらめるか
ロブで逃げるか  (スマッシュが下手なら最高の手)
何も考えないでストレートに打つかです。 (大事なポイントで打つと効きます)


もうひとつは、ネットマンを気にせずに打つとき。  ワハハ
これには2通りあって
1つ目は、単にぼおっとしている場合。
もう1つはフルスウィングする場合です。


つまり、ポーチされないためには
こちらの態勢に少しは余裕があることが前提で
打つ直前、振り出す寸前までネットマンの動きを気にし
フルスウィングしないで、いつでもコースを変えるようにすることです。  ナイス!

これ自体は状況を設定し
コースを変える素振りなんかをしっかりやっておけばすぐにできるのではないでしょうか。  ピース




ところで、ここで2通りの考え方があることに気がつきました。

1つ目は、サーブとリターンがいつも拮抗しているダブルスの場合。
またはむしろリターン側に余裕がある場合。

先ほどのコースを変えることによりポーチにやられないように考えます。


もう1つはサーブが強く、ブレークが難しい場合。

この場合はポーチのことは考えず、サーバーに集中  びっくり
なるべくいいリターンを叩き込みます。
コースを変える余裕は無いのです。

時々、ポーチに関係なく、捨て鉢のストレートを打っておきます。

うまくいったときに
「ネットマンの動きが見えたからね」 とつぶやきましょう。  悪だくみ



サーブ力で2つに分類してみましたが
同じ分類を心理学的に捕らえている人もいます。

1つ目は、相手ポーチを気にする、バランスの取れた協調型テニス。 ピース

もう1つは、相手の都合は考えずに
自分が一番いいショットを打てばいいと考える自分本位型テニス。  うるせー


ちなみに私は後者のタイプで
およそこの質問の回答者としてふさわしくない人間かもしれません。

わかりにくいようでしたらそのせいですのでご勘弁を。 あれー?


レシーブ | 投稿者 松原コーチ 21:41 | コメント(2)| トラックバック(0)

フォアの深さを安定させる

『40はスコアじゃなくて年齢』 さんから質問をいただきました。

よくあるケースですので、皆さんの参考になりそうです。
長いコメントなので全部読みたい人はこちらへ


質問の要旨は

トップスピンをかけると
深さがばらばらになって、安定しない。
どうしたら安定させることができるのか?
どうしたら思った深さに打てるのか?
というようなことです。




私の答えです。

スマイル トップスピンで当たりの安定しない人

一番考えられるのは、ラケット面の向きが不安定なことです。

トップスピンを打たない人は (打てない人も) たいてい、こう考えています。

「トップスピンは手首をやわらかく使う」

または、「トップスピンは面をかぶせていく」  


この考えを捨てない限り、いつまでたっても不安定だと思います。  悪だくみ

昨日の清水コーチの写真をもう一度使います。

インパクト前の写真。

最下点

そしてインパクト。

インパクト

面は垂直なままでしょう。

むしろ、インパクト前が少し下向きなのです。

手首は固定する、腕は捻らない
一切の余計な動きをやめるとこうなるのです。  ナイス!

一定のラケット面が、一定の角度で当たれば
何度打っても同じ方向にボールは飛び出していきます。

前後の写真を見たい人は昨日のブログを見てください。



面をかぶせるのはありですが、インパクト後です。
そうするとラケットヘッドが走り、振り抜きがよくなります
スピードアップのためです
回転を掛けるためにかぶすのではないのです。

ジャパンオープンのときにモンフィスのハイスピード撮影をしてみました。

あれだけ手首をぐにゃぐにゃにするのはどうなんだろう?
と思って再生したら
なんとインパクトまでは、まったくかぶせていませんでした。

その後はぐにゃぐにゃ。

本当は動画撮影禁止らしいのですが知ったのは後、後の祭り。 冷や汗


深さの打ち分けですが

フィニッシュを下に取るようにすると短めに打てます。
スウィング自体もインパクトで少し、アッパー具合が減るのです。
プロはみんなおなかの横にフィニッシュしているでしょう。      ピース


深く打ちたいときは上に向かって振り
高めのフィニッシュか、高いところを通過させれば
打球が上に上がり深くなります。



とにかく面を固定するため

手首はしっかり、腕は捻らない、姿勢はまっすぐ。

やわらかすぎより硬すぎが安全、しっかり力んでください。 筋肉
どうせなれて熟練してくれば余計な力は抜けてきます。

そして途中で動かさなくてもその面が出るように、打つ形で構え引くのです。 ナイス!


ついでに言いますと

ヘビートップスピンのハードヒッターはストリングも固い人が多いんですよ。 びっくり




フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 20:03 | コメント(2)| トラックバック(0)

トップスピンにするには

『ぼの』 さんからフォアハンドの質問をいただきました。
どうやったらトップスピンがかかるか?
ということです。

これ、結構悩んでいる人が多いような気がします。 あれー?

以下がそのコメントの全文です。


マイク 初歩の初歩のご相談です。
トップスピンが上手く打てません。
意識はトップスピンなのですが、打ったボールを見ると殆ど回転がかかっていません。
いろいろな雑誌やDVDを見てその通りに打った‘つもり’でも駄目なんです。
ボールをラケット面で擦り上げるという事は、ボールの飛球線とスウィングの方向は異なるという事ですよね?
もしそうなら、ボールとラケットが交わるのは点になってしまうので、怖がって無意識のうちに飛球線に振ってしまっているのかもしれません。
私のレベルが低いのが原因なのでしょうが、どうして良いのかわかりません。
お教えいただいた手打ちのサーブのように、一からやり直したいと思っています。
トップスピンを打つための超初歩的な練習方法をお教えいただければ幸いです。
レベルが低い質問ですみません。

投稿者 ぼの 2011/01/25 11:00





私の答えです。

スマイル まず、「ボールとラケットが交わるのは点になってしまうので・・・」
についてはあまり考える必要は無いと思います。
上下動のあるトップスピンのほうがごまかししろが多く
動かしようの無いフラットより当てやすいかもしれません。

  (どうしても心配なら、超デカラケを使えばいいのでは)


さて簡単にできるナチュラルトップスピンについて説明します。

スウィングというのは、基本的に、肩を中心とした弧を描くと考えてください。 叫び

『振り子の縦振り』 です。

インパクトの形に作ったラケットを、テイクバックで高く引き
振り下ろして、最下点に。
その後は上昇して高い位置にフィニッシュします。

最下点より早くインパクトを迎えれば、アンダースピン。
遅くインパクトを迎えれば、トップスピンになります。  悪だくみ

東戸塚松原テニススクール清水コーチにモデルをお願いしました。

これがテイクバック。

テイクバック

落ちてきて

ダウンスウィング

最下点

最下点

最下点から、上がりながらインパクト。  ピース

インパクト

高いフォロースルー。

フォロースルー


どうです、アッパースウィングでボールを捉える感じがわかったと思います。

『振り子の縦振り』 にすれば、自然にトップスピンになるのです。  ナイス!

どんなに力の無い女性でもできます。
振り遅れなければ大丈夫。
タイミングはボールの飛んでくる線を想像して素振りしてみればいいのです。  ピカ


清水コーチには手首や肘の角度を変えないことを意識して振ってもらいました。

この動かさない、何もしないのが安定してショットを打つコツなのです。 ナイス!



次に練習法。

自分でボールをトスして打ちます。

べースラインの後ろ60cmくらいに、打つ形で構え
   (ベースラインの代わりにシングルススティック)

べースライン内に山なりにトス。

こう構えて

ラケットを引きながら踏み込み。

踏み込んで打つ

打ちます。


振り子スウィングで追い越し禁止のルールさえ守れれば  うるせー

自然にトップスピンで打てます。


そうそう、もうひとつコツですが

『ラケットヘッドをちゃんと下げること』  ナイス!


フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 20:07 | コメント(3)| トラックバック(0)

勝つためにはどう考える?

『しろくま』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの質問部分です。


マイク 欲張りな質問を1つよろしいでしょうか?
週に1度しかテニスが出来ない(スクール)けれど、
試合には勝てるようになりたいなぁと思っています。
この週1のレッスン、どんな気持?!で練習を
すればいいのでしょう・・・。

追伸
ラケット振れない日は、その辺を走ってます。

投稿者 しろくま 2011/01/23 22:37






私の答えです。

スマイル 勝てるようになるためには、勝つことを前提とした練習をする必要があります。

ちゃんと努力する、真面目な人はこう考えがちです。   悪だくみ
一所懸命練習して上手くなる ⇒ 勝てるようになる

本当に勝つ人はこうです。
勝つのに足りない部分を練習する ⇒ 勝てるようになる

ちょっと見えてきたでしょうか。


短い時間であっても必要なことをちゃんとやれば、いいテニスができるようになると思います。  ナイス!


次に、90分のレッスンで、という事を考えて見ます。

球出し練習 ⇒  出来ない技術、欠点のある技術を直す。

           (直すポイントを大胆にトライする。)

ラリー  ⇒  エラーしないようにする。
           (相手にあわす、打ち合いの技術を徐々にレベルアップ)

試合、ポイントマッチなど。 ⇒ ゲームプランを大胆に実行する。

   大胆に実行するゲームプランですが、物に派手なヤツじゃなくてもいいのです。
   例) 相手がエラーするまで粘り抜く。


細かい点は、そのドリルを行う担当コーチじゃないと分かりませんが
こんなことを考えて練習すれば効果が上がりやすいのではないでしょうか。



それと、もう一つ考えておくこと。
テニスというのは相手があって行うことですから

「自分の思惑通り進まなくて当たり前」  不満

と思ってないとストレスが溜まりますのでご注意を。 ナイス!



練習法 | 投稿者 松原コーチ 17:28 | コメント(3)| トラックバック(0)

スライスの使い方

バックハンドスライスの球質について?
『いわし頭』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメント、全文です。


マイク おはようございます。
スライスについては私も兼ねてから疑問がありました。
私の打ち方は、それほどラケットを高く上げず、ボールを引き付け、ボールを引き付け、ガツンと厚くあてて、少しスライス気味といった感じです。(よくテニスの本にもこのように書いてあります。)

それに対して、松原コーチは、テイクで高く引き、落差をつけて(振り下ろす)薄く?ヒットするようにと仰られているように思うのですが、どちらも正解なのでしょうか?
他人の質問に便乗するようですが、よろしくお願いいたします。

投稿者 いわし頭 2011/01/24 07:02





私の答えです。

スマイル 日本では40年位前まで
世界では60年位前まではバックハンドといえばスライス。

ごく一部の選手を除いては、ほぼ全員がスライスのバックでした。  びっくり

ラケットもウッドでしたので軽く打つと飛びが悪く、面も小さかったのです。


つなぎも、攻撃も、アプローチも、パスもリターンもすべてスライスで
オールマイティーのショットとして、『フラット気味のスライス』 が使われていました。

レベルの高い人ほどパスの必要性からか回転が少なかったような気がします。  

もちろん、松原さんもスライスオンリーでした。


日本のテニススクールでトップの人たちはこのスライス世代か
その世代の人に直接、テニス理論を教わった人たちです。 

ですからそのままやっていれば
『ボールを引き付け、ガツンと厚くあてて、少しスライス気味・・・』
ということになると思います。  びっくり



一方、私の技術論は、現在の、世界のトッププロの技術をベースにしています。

そして現代のテニスではトップスピンが主流です。

トップスピンや両手打ちがあることを前提としたスライスなのです。
スライスは、よりスライスらしいショットが望まれます。
相手の打ってくるショットも強烈ですから
はっきり回転を掛けていなしたり
振り切って打ち負けないようにしたりするのです。


私のお話しているスライスはそうゆうスライスです。


プロになるつもりが無ければ昔の名前で出ていてもいいのです。  悪だくみ
市民大会レベルなら充分通用します。

ただ、将来のあるかもしれない若者やジュニアたちには

できるだけ、最新型にするほうを勧めます。  ナイス!


  (そのために古いコーチたちも変身してほしいのですが・・・) うるせー



私が、フォアハンドをトップスピンをベースにとか

フォアボレーをスライスでとか言うのもまったく同じ理由です。   ナイス!


バックハンド | 投稿者 松原コーチ 19:08 | コメント(3)| トラックバック(0)

浮かないスライスを打つには

『うそほんと』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメント、全文です。


マイク いつもお世話になっています。
バックハンドスライスの引き起こしの時の質問です。
スライスで高い所のボールを打つ時に、浮いてしまう時の注意点を教えて頂きたいのですが。
よろしくお願い致します。

投稿者 うそほんと 2011/01/22 18:18




私の答えです。

スマイル スライスを浮かさないで鋭く打つにはいくつかのポイントがあります。

まずはフェデラー動画と連続写真を見て、浮かないイメージを作っておいてください。


高い打点のスライス、オープンスタンスで
たぶんリターンでしょう。

カメラマンの都合として、サーブとリターンは一番撮りやすいのです。


さて模範的なこのショット、どこかを変えて浮かし気味に打つには

1、打点を前にする。

2、引き起こしを遅らせる。

3、上体を回転させる。

4、インサイドアウトのスウィングにする。


3番はこのショットに関する限り当てはまらないように見えます。
姿勢がよく、上体が垂直、両肩を結ぶ線は水平です。
だから、回しても面の向きには影響しないはずなのです。

だけど、回したら垂直を保てないかもしれませんね。
オープンスタンスでもあり
どこかを緩めたとたんに姿勢が崩れる可能性があるからです。  あれー?

回らないにこしたことはありません。  


1、の打点の位置ですが
腕は弧を描いて振るのが基本です。
前に行くほど面が上を向いていくのがその証拠。

実際、7コマ目ではかなり上向きです。

ですから、打点が前になると上を向くのです。
もちろん浮くことになります。

『しっかり引き付けて打ちましょう』 とよく言われるゆえんです。  ピース



2、の引き起こしですが
フェデラーはインパクトで垂直面になっています。
ここか、もう少し前かに引き起こしが終わっています。  

私の感覚ですと、『ピッタンコ、インパクトで引き起こし終了です』  ナイス!
高速度撮影で調べて、本当にそうかどうかはわかりません。
ただ、そうゆうつもりで打つと、スピードとコントロールが両立するのです。

4コマ目が一番ラケットが倒れて、面が上を向いた状態。

5コマ目で半分起き

6コマ目で起ききって、インパクトです。  ピース


ここまでに起ききらなければ、当然ボールは浮いていきます。

インパクトで垂直面をしっかり作り
その後、弧を描いたスウィングによる、徐々に上を向いていくことが重要です。  ナイス!

引き起こすときは上腕が、外旋していくのですが
インパクト後は一切外旋も内旋もしないのです。
面を保ったままです



4番、ですが、フェデラーま見事なアウトサイドインだと思います。
これをインサイドアウトにしたら
切れの無い、情けないショットになって
浮く、浮かないというレベルではないと思います。 うるせー



最後に
しっかり下に打つことです
打つほうにフォローなんて考えないほうがいいです。
しっかり下にスライス回転を掛ける
そのついでに、前にも飛べばいいくらいのイメージが必要です。  ナイス!




バックハンド | 投稿者 松原コーチ 18:41 | コメント(4)| トラックバック(0)

シングルスのコートカバー

『いわし頭』 さんから質問をいただきました。
シングルスでのコートカバーのことです。

以下がそのコメント、全文です。


マイク こんにちは!
いつも楽しく拝見させていただいています。

さて早速ですが、質問させていただきたく思います。
上手く言えないのですが、時々、若い連中とシングルスをした時、相手がガン打ちすると、全く、反応というか、追いつけないことが多いのです。そんなに、浅い球でもないのに。

こんなことが度々あると、本当に自信がなくなります。
基本的なポジショニングが悪いのでしょうか?相手と対角の三角形の底辺の真ん中にポジションと聞いたことがあるのですが・・・。それとも予測が悪いのでしょうか?
雲をつかむような話ですが、またお時間のある時に、お答えくださればあり難いです。

なお、私、テニス暦12年超の46歳男性です。(中高は軟式経験あり)

投稿者 いわし頭 2011/01/20 12:21




私の答えです。

スマイル ガン打ちというのはハードヒットのことだと思いますので、そのつもりでお話しします。

ポジションが正しいのに取れないことがあっても、別に不思議なことはありません。
「相手と対角の三角形の底辺の真ん中にポジション」 とありましたが
たぶん、相手の打つ範囲の真ん中に立つということだと思います。

細かいことを言えば、より時間のないほうに少し寄る。
たとえば、ストレートのショットのほうがクロスより速いなら
少しそちらよりのポジション、というようなことです。

それでも、最近の若いモンは球が速いので取れないこともよくあります。   悪だくみ
もし完璧なポジションにいれば、すべてのショットを取れるということなら
誰もハードヒットなんて、無駄なことはしません。


じゃあどうするか?
「反応しましょう」
反応するために集中しましょう。
相手の動作、雰囲気、ラケットの引き方を観察して
打球方向を予測します。
そしてそちらにダッシュです。  ナイス!

もう一つ予測に必要なのは、それまでの傾向や心理面。
大事なポイントだと必ずこうする、というくせがある場合もあります。


このように予測をしていくつかのポイントを拾う。
走ることにより、相手に今以上のボールを打たなければならないようにする  悪だくみ
というのはかなり重要なことです。


予測力をあげるためには?
いっぱいやるしかありません。
ラリー練習でも、相手の打球コースを予測する。
何度もやっているうちに
ぴんと来る比率が増え、予測力が上がってきます。 ピカ


次にちょっと深い話に入ります。

テニスはエースの数が多いほうが勝つわけではないという事。
もう一つは、4点取らないと1ゲームを取れないという事。

1ゲームに4点連続でエースを決められたら、もちろんどうにもなりません。  

1ゲームに1,2点ならどうにかなります。
予測して走り、1本でもいいから拾います。
5-0、40-15からなら出来るハードヒットも
3-2、40-30からならエラーが多くなるものです。


それと顔つきが大事です。
エースをとられて、がっくりや参った顔をしてはいけません。
ベテランは
「まあ、たまにはあるさ、君もなかなかやるじゃないか」
という顔つきが出来なければいけません。  ワハハ

それと相手のハードヒットを上手く拾えたとき。
これはどちらもあり。
「やったやった」 と叫び、それが何回か続くと、いらいらして相手がプッツンします。
「まあ、この程度はいつも取れるから」 という顔つきもありです。
もっといいボールを打たなければという思いから、いずれ崩れてきます。 ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 17:20 | コメント(3)| トラックバック(0)

卓球は小4で全日本なのに

先日、卓球の全日本で小学4年生が2人も2回戦に進出した。  びっくり

テニス界ではそこまで行っていない。
どうしてなのだろう?

テニスでは小さな芽が育っていないのか?
はたまた、われわれコーチやテニス協会が悪いのか? 冷や汗

もちろんそれもあるかもしれないが
それ以前に、根本的な理由で、テニスでは無理だと、私は考えている。

テニスでは小学校低学年には短いラケットとスポンジボールを使った
ショートテニスを勧めている。 
大人用のラケットでは長くて振りぬけないし
ボールも重すぎて、それを打つためのラケットも重くなりがちだからだ。
テニスコートも広い。

とても小4の体力で大人と互角の動きやスウィングをするのは無理。  うるせー

しかし、ショートテニスでなら大人と互角にプレーできる小学生はいると思う。  ピース


もともと、テニスと卓球の関係は、テニスとショートテニスの関係に似ているのだ。
テニスを短い板ラケットと、セルロイドの軽いボールに変え、テーブルの上に移動したのが卓球。
テニスを短いラケットと、スポンジの軽いボールに変え
同じコート上の狭い範囲や体育館の床上に移動したのがショートテニスなのだ。

子供は軽くて短いラケットなら大人と同じようなスウィングができるし
短い距離の動きなら小柄な分、大人より早いこともある。


まあそんなわけで、卓球の全日本ならありえてもテニスの全日本は難しいのではないだろうか。




それでも何とかしようとする親も多い
だから、早く大人と同じ道具を使わせたがるのだろう。 あれー?

もし才能に恵まれた子に、長いラケットと重いボールを与えたら
それにあわせた技をその子は生み出すだろう。  ナイス!

でもそれは、大きくなったときには役に立たない技なのかもしれない。

もしもその、プロとは似ても似つかない技を怒られたりしたら

「テニスなんかやめてやるっ」 て思うかもしれない。  ベー


ジュニア | 投稿者 松原コーチ 17:51 | コメント(0)| トラックバック(0)

幼稚園からテニスを始める

幼稚園の年代からテニスを始める。

うちで言うとキッズクラスだ。


こうお話すると、2つの気になる反応がある。

1つ目はそんな年代まで商売の種にするのかというもの。

2つ目は、今からテニス技術を学べば、プロになれるかも、というもの。


もちろん商売でやっているわけで、大赤字を出してまではやれない。

だから、うちでは年中さんからなのだ。

大赤字でよければ、2歳も3歳もありだが
その年代だと、子供一人にコーチも一人必要になる。
グループで何とか、というので年中からなのだ。   ナイス!


2つ目のプロになれるかも?

この歳からテニス技術を学べばプロになれるなら
世の中、プロだらけになってしまう。

私も実は、この歳の子にはテニスを教えなくてもいいと思っている。 悪だくみ

一番必要なのはいろいろな動きや協調動作。
平均台でバランスが取れたり
相手ボールがどこに来るかわかるためのサッカー。
相手との押し引きが必要な相撲。
投擲動作のある野球。

これらの身体を動かすためのスキルを身につけるための運動であればなんでもいい。
むしろ、できれば、何でもやってほしい。  叫び



身体の成長で、神経系の発達はかなり初期に偏っている。

生まれてすぐに?
いや、生まれる前から発達が始まり、12歳くらいで終わる。
それも、盛大に発達するのは、10歳くらいまでなのだ。

ここまでに、神経に刺激を与えないと、人畜無害の人間が育ってしまう。  うるせー

だからこの間いろいろな動作や情報処理を経験させなければならない。
情報処理というとなにやら大学レベルのようだがさにあらず
道路を渡るのに、今からスタートしたら死ぬ、という判断ができることなのだ。


われわれが子供のころは、川で魚を手づかみしたり
いのししの牙を避けたり
柿の木に登り、枝が折れたのに、着地を決めた、とか
いろいろな刺激がすぐそばにあった。

つまり生きていることが、運動神経を獲得した証だった。


今は違う

歩いていてつまずき、手をつくことを知らずに、顔面着地。  怖~い
小学校高学年でボール投げのできない男の子。
いくらでもいる。

だからスポーツでもして体を動かそうというわけだ。

そしてその中でも、スキルの要素が多く、最も効果的なのが、スポンジボールでのテニスなのだ。  ピース

昔は大人用のラケットで大人用のボール
小さい子は両手で持って、そうっと当てて返すしかできない。
これでは意味がない。

それからフォームにこだわりすぎるのも禁物。

せっかくのいいフォームもそこにボールが無ければ、ただの空振り。
ボールの来る場所、タイミングが把握でき
そこに力強いスウィングで当てることができれば一番だが
最初からそんなにできるわけが無い。
いずれできるようになる要素を作っておくほうが大事なのだ。

かっこ悪くても当てにいく子の方が偉いのだ。

だから、経験者のご両親にもお願い。

早く、大人と同じラケット、ボールを要求するのはご勘弁。

われわれは、いかにもテニスを習いましたという子を作るのが目的ではなく
運動ができる、テニスをするとしたらすばらしいプレーのできる素材を作っているのです。  ナイス!

早く大きなラケットにし
「お宅の息子さんはすばらしいフォームになりました」 と言って
お金稼ぎだけを目的にする。 冷や汗

それはいかん、そんな道には走りたくない、俺を誰だと思っている。 ガハハ



でもお金もほしいな。    悪だくみ


ジュニア | 投稿者 松原コーチ 22:26 | コメント(1)| トラックバック(0)

超ワイドTV

我が家のダイニングルーム、テレビが壊れた。
ブラウン管式、厚型地上波アナログテレビだ

最近は『地アナ』というらしい。

地面にアナを掘るような雰囲気で
弥生時代、竪穴式住居から使っていたテレビにふさわしい語感だ。  悪だくみ


とにかく、食事中にテレビがない
家族の会話が増えるという話もあったが、やはり不便。

休日を利用してヤマダ電機へ。  車

フレッツ光にすれば、31500円も安くなりますとのお誘いに心はグラッ
地デジ対策として、いずれそうするつもりだったので
テレビ購入、プラス光契約と相成った。         祝


光ファイバーの工事は来週なので、電波はとりあえずアナログのまま
地アナだ。


今までは通常ブラウン管サイズなのに
強引に上下が黒くちょん切れた、ワイド画面。

これからは、もともとワイドテレビのワイド画面と思ったら

超ワイド画面


やはり、上の黒抜きには、「アナログ」
下の黒抜きには、「地デジへの切り替えには設備回収や・・・」
なんて書いてある。

見事な超ワイド画面になってしまった。  あれー? 

そりゃあそうだ
相変わらず、アナログ放送を見ていて、画面だけがワイドになっただけなのだから。  うるせー

理屈はたしかにそうだが
高いお金を払ったのに、画面が狭くなるのはいかがな物か。 不満


しかしこの後が問題だ
うちのアンテナ屋内配線、来週、全部デジタルになっちゃう。 

居間のオーロラビジョン、横浜スタジアムのよりは少し小ぶりなやつだが  悪だくみ
アナログしか映らない。

ああ・・・・   怖~い


日記 | 投稿者 松原コーチ 22:37 | コメント(2)| トラックバック(0)

片手バックのパワーアップ

ラケットを重くしたら
バックハンドが打ちやすくなったというお話をした。

なんだか、ラケットの重みを感じると加速しやすいのだ。 ワハハ

以前、フィギアスケート、浅田真央さんの写真を使って
スピンのスピードを上げる方法を説明したことがあった。

浅田真央トリプルアクセル

  Photo by Peaceful Paradise Life


腕を伸ばしてスピンに入り、腕を縮めると回転が速くなり
止まるときは腕を伸ばす、という話。 

写真は、トリプルアクセル・ジャンプなのでスピンではないのだが、理屈は同じ。

少し見にくいのだが、空中では回転半径を小さくして、回転数を上げ
着氷では、腕を伸ばして回転数を下げているのがわかる。      ナイス!


同じことがテニスでも使える。

フォアハンドのハードヒットで腕を引っ張り込み
アウトサイドインのスウィングをするとラケットを加速することができる。

片手バックハンドでは、腕を引き込むのは肘の向きの関係で
ちょっと難しいのだが

いい写真を見つけたので紹介しよう。


これはエナン片手バックハンド、動画と連続写真だ


5コマ目から打点の6コマ目へ
肩全体を後ろに引いているのがわかるだろうか?  びっくり

むしろ動画のほうが感じ取りやすいかもしれない。

肩甲骨を後ろに移動させるような感じで、肩全体を後ろに引く。 パンチ 

ついでにラケットヘッドを少し立てていくようにすると、ますます加速する。 筋肉

これは昔、ボリス・ベッカーがよく使っていた方法だ。 
打点も高くできる。  


まあ、『肩全体を後ろに』 というのは結果なのであって
本人は手の位置を引っ張っているだけかもしれないし
もしかしたら、ただ強く振ろうと思っているだけかもしれない。 あれー?


天才プロは無意識にやっているのだろうが
われわれは意識してやればいい、そんなに難しくは無い。


できるようになってしまえば、それは自分の技術なのだ。  ナイス!



バックハンド | 投稿者 松原コーチ 18:41 | コメント(0)| トラックバック(0)

DRKさんやラケットや

『DRK』 さんがあちらの世界から帰ってきたらしい。

『DRKのテニス四方山話』 でお馴染み、われわれテニス業界の仲間だ。

この365ネットのブログランキングでも、私とSF、QFを争っていた。

とにかく365日、ブログを確実に更新し続けていた彼のブログがぴたっと止まって1ヶ月半。
突然の「くも膜下出血」で、ずうっと集中治療室だったようだ。


時々、彼のボスや 『ためブロ』 さんから近況を聞いていたので
まもなく、地球へ帰還するだろうとは思っていたのだが
今日、彼のブログが更新されていて、本当にホッとした。

これから、彼のブログが神がかってくるのか    あれー?
はたまた、プレーで地獄のショットを見せるのか?  うるせー

あちらの世界がどちら側だったのか?
によって、違うとは思うが、とにかく面白くなる事は間違いない。


まあとにかくめでたい、めでたい、『DRK』 さん良かったね。 祝

彼の斬新なヘアースタイルの写真も出ているので
『DRKのテニス四方山話』 ぜひ覗いてみて欲しい。 ワハハ





さて、話は変わってラケットの話。
私のラケットについて、『うそほんと』 さんから質問をいただいた。

以下がそのコメントの全文。


マイク 明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い致します。
早速質問お願い致します。

年末にラケットをRDTi-80のSLに変えた記事がありましたが、その後、使い心地はどうでしょうか?
私は現在RDS002TOURのULを使っています。(何も考えずUL)
良いラケットと思いますが、松原コーチの記事を見てRDTi-80またはSLに興味が湧いています。
よろしくお願い致します。

投稿者 うそほんと 2011/01/14 14:26




私の答えです。

スマイル 今年もよろしくお願いします。

『うそほんと』 さんは半月前の私と全く同じラケットを使っているんですね。
あの、オレンジ色のRDS002TOURのUL、私も大変に気に入って使っていたラケットです。

今回、RDTi-80のSLに変えて
色合いは少し地味になりましたが
ストリングが黄色で派手ですので、むしろマッチしているかなと思います。

RDTi-80


さて肝心な使い心地ですが
ちょっと、戸惑っています。

335gだったのを355gへ20gも重くなりましたので
とっさに腕だけで振るときに重さを感じています。

  (腕力も鍛えなきゃいけません)


ただ、自分では、会心でもないと思ったフォアハンドが
意外にボレーしにくいといわれたりして、これも逆に戸惑ったり。 冷や汗

まあ、フォアハンドについては慣れてくればOK
明らかにリターンでのバタバタ感もなくなりました。


バックについてはびっくりです。
私は片手打ちですが、トップスピンがとても打ちやすくなりました。 パンチ

これは、重さが、フォアに比べ明らかに腕力が足りない部分を補ってくれているようです。

クルム伊達公子さんのラケットは370gだそうですが
握力の少ないはずの女性がライジングを打つのに必要な重さ
というのが分かるような気がします。


実は一番戸惑っているのはボレー。

普通にスライスボレーを打つときはまるで同じなのですが
相手ネットマンのポーチをぶつけられる時に
今までよりもエラーが多くなったような気がしています。 うるせー

相手ボレーをブロックするわけですが
今までは適当に打ち負けて、相手コートに入ってしまい
「すいません」 と相手に言っていたのに
新しいラケットはボールに負けず、ちょっとだけアウトしてしまう。
「すいません」 とパートナーに言っているシーンが多くなったような気がするのです。

これはそのうちに慣れてくれば解決すると思います。


最後にサーブです。

昔、昔、肩を痛めたことがあるので心配していたのです。
ところが、重さがいいリズムを要求するせいか
むしろ、スムーズに振れるようです。


まあ、まだ完璧に信頼関係を作るまでは来ていませんが
おおむね、いい傾向にあるようです。

もう半月もすれば大丈夫だと思います。 ピース


重めのラケット、いいようですよ。  ナイス!


用具のはなし | 投稿者 松原コーチ 19:38 | コメント(3)| トラックバック(0)

フォア、左側の壁を作る

『時々左利きのO』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドの体重移動についてです。
以下がそのコメント、全文です。

マイク いつも楽しく拝見しています。今年もよろしくお願いします。

さて、先日印西の松本コーチからフォアハンドストロークについて左側の壁が出来ていないと指摘されました。

壁が出来ていないのに、ラケットを振り抜こうとするがあまり姿勢が崩れ、
ラケットヘッドが体の回転に比べ遅れて出ており、威力のある球が打てていないとのこと。さすがスペイン仕込み、イケメン松ちゃんありがとうグラシアス。

この左側の壁が松原コーチの言われるところの松井秀喜のホームランですよね。前の足で体重移動をしっかりブロックし、前に動いて行く身体を止めてブレーキをかけることによって、パワーが増すとともに垂直な姿勢を保てるということですよね。

矯正方法としては、ストロークの過程で上体が流れないように、一瞬左側の動きを止めるというイメージでよろしいでしょうか?。

makotasuさんの二つ目の質問と若干かぶっていると思いますが、よろしくお願いします。今年も松原コーチのBSの貸方に記帳が増えそうで、誠に恐縮です。

投稿者 時々左利きのO 2011/01/12 20:04





私の答えです。

スマイル 左側の壁ということで、スクエアーなスタンスを想定してのことと思います。

おっしゃるとおり、松井のホームランのように左足を突っ張ることによりパワーを上体に伝達
上体の回転を前向きでブロックすることにより腕にパワーを伝えるということだと思います。

そのときのコツですが、左側に壁を作るということがコツそのものなのです。
左側の壁に体当たりを食らわすというようなイメージです。

体当たりをするときは身体を硬くしますよね
この硬くすることがブロックであり、左側の壁なのです。 パンチ

ですから、本来の目的はすごいスウィング。
そのために、しっかり上体を固め、ブロックしたい。
そのコツが、『左側に壁を作る』 ことなのです。  ナイス!

このしっかりした、垂直姿勢がパワー、プラス安定度をもたらすのです。


もうひとつというか、その前にというか、重要なことですが
しっかり前向きでボールを捉えるというのがあります。

充分に前向きにならなければ左半身が邪魔になり、腕が振り切れません。 冷や汗

この前向きになることを壁が邪魔してしまったら本末転倒になります。

これをクリアーするコツですが、『下半身を斜め前に向けとく』 ことです。 ナイス!

これは昔に出した雑誌の切り抜き。

左足で突っ張る


左足が腰の左側を押し、自然に前向きを作ります。
これが体重移動、もうひとつの効用です。

腰が前を向けば、上体を前に向けるのは簡単になります。


次にオープンスタンスの場合ですが
まずは充分に前向きになる。
左側には左腕しかありませんので、まずはインパクトでこいつに力を入れる。 筋肉
もうひとつは背中をしっかり板にします。

上体を前向きにし、ウッと、力みながら背筋を固める
 (この反動が腕に伝わるのですが)
感覚的には腕打ちにするつもりで、そのまま一気に腕を振り切ります。  ナイス!





さて、話は変わりますが

東戸塚松原テニススクールでは風邪が猛威をふるい、馬込、田村、と順に倒れてきています。

実は私ののどにも異変が、ちょっと 『コエわずらい』  怖~い

明日はお休みをいただきますが

あさっての日曜日

松原テニスクラブ印西で、『Oさん』 に無事お目にかかることができますかどうか。  うるせー




フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 19:03 | コメント(1)| トラックバック(0)

フォアで軸をまっすぐに

昨日の続き、『makotasu』 さんからの2つ目の質問です。
以下がそのコメント、2つ目の質問部分です。


マイク トップスピンをかけたハードヒットをする際に、胸を反った後傾気味の姿勢になり、その後も体の軸はぶれたままヒットしているような感じになっております。上記の打点を前に取れていないことも一因かもしれないのですが、ここでは打点は前で取れていると言う前提で、コマのように軸をまっすぐに保つコツがございましたら、併せてお教え願えないでしょうか?

投稿者 makotasu 2011/01/11 20:15





私の答えです。

スマイル 身体を使ってフルスウィング、その反動で後傾する。
よくあることです。
プロにも見られることですが
そのプロはクレー専門、ヘビートップスピン専門の人です。  あれー?

ナダルも以前は多かったような気がしますが
最近は感じる場面が少なくなりました。
だからグランドスラマーなのでしょう。  ピース

上体が傾くと、当然ボールの打ち出し角度がぶれるわけで
安定性の面で問題が出やすくなります
もちろんフラット気味には怖くて打てません。


さて軸を垂直に保つコツですが、2つあります。

まずは、ナダルの動画と連続写真を見てください



1つ目はフィニッシュの位置です。

左利きのナダルは上体の右横にフィニッシュしています。
これにより縦振りではなく、横振りの要素が出て
上体が倒れにくくなります。

縦振りで、右肩の上、首に巻きつけるようなフィニッシュですと
上体がスウィングと反対方向に倒れやすくなります。
ゴルフのドライバーショットを思い浮かべるとわかりやすいでしょう。

『上体の横にフィニッシュしましょう』 ナイス!



2つ目は倒れそうな上体を筋肉で支えること。

おなかを引っ込めます。
もう一度、ナダルの動画と連続写真を見てください

インパクトの少し前からフィニッシュまで
腹筋に力を入れ、おなかを引っ込ましているのがわかると思います。

強烈なフォアハンド、強烈さの源は背筋力です。
ですからほうっておけば、必ず後ろに倒れます。

『おなかを引っ込めましょう』  ナイス!


お尻を突き出すようにイメージしてもいいですよ。

特に、下がりながら打つときは上体よりもお尻を先行させて後ろに飛びます。 

その場で打つときも同じように考えてもいいと思います。 ナイス!




ついでにもうひとつ、コツです。

美しい、垂直な姿勢を意識しましょう。

最後まで垂直、かっこいいフィニッシュで相手をまっすぐに見据え

「どうだ、俺って、なんてかっこいいんだろう」 と思えるようになったらばっちりです。 ナイス!


ここだけの話ですが、私はいつもそう思っています。

でも、もうひとつ忠告です。

ねたみを買わないよう、他の人には内緒にしておきましょう。  悪だくみ



  

フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 21:15 | コメント(2)| トラックバック(0)

振り遅れないためには

『Makotasu』 さんから質問をいただきました。
2つあるのですが、そのうちの1点目、以下がそのコメントの質問部分です。

マイク トップスピンをかけたハードヒットをする際に打点を前で取る重要性は分かるのですが、どうも打点が後ろで振り遅れがちになります。特に速い球、高い球、トップスピンのかかった球を返球する時に顕著です。テイクバックをできるだけ早く始める、細かく足を動かす等の注意点は過去にあったかと存じますが、その他、何でも結構なので、打点を前に取るコツがございましたら、お教え願えないでしょうか?

投稿者 makotasu 2011/01/11 20:15





私の答えです

スマイル 要は振り遅れているわけです。
タイミングが取れているかどうかということですね。 悪だくみ
もちろん早めに構え、足を動かすことは必要です。

ただ、ハードヒットするためには
細かい足でタイミングと位置を合わせ
最後は大きなステップで打たないと力が入りません。 あれー?

ダッ、ダ、ダ、ダ、ダッ、グウッ、バシッ フォアハンドb

前半の5つのダが細かい合わせ足、移動の足、
グウッ が大きな踏み込み。
バシッ はもちろんインパクトです。



さて、本論に入ります、タイミングの取り方。

もちろん、ボールをよく見ているでしょうね。
あんまり、よく見ていると、特にインパクトまで見ていると振り遅れます。
インパクトまで見て、後でそれに合わせたら、かならず遅れますよね。   うるせー

でもボールをぜんぜん見ないわけにもいきません。 あれー?
じゃあ、何を見るのでしょうか?

ボールの飛行線を見ます。
正確に言うと、『ボールの予定飛行線』 です。

この言葉は私が考えたので、たぶん辞書を引いても無駄だと思います。

プロはこの予定飛行線の予定インパクト位置と時刻に向かってラケットを振ります。  ナイス!

こんな話をすると、宇宙ステーションとスペースシャトルのドッキングのようですが
基本的には同じ考え方です。



実践編です。

ある程度のテニス経験者ならボールの飛んでくる軌跡
つまり 『ボールの予定飛行線』 を想像することができます。

そしたら、自分以外の選手が打っているとき
心の中でジャストタイミングで打つことができますよね。 ピース

それができるなら大丈夫。


次のステップは自分が想像した架空のボールに対して、ハードヒットの素振りをしてみます。 パンチ

早いボールでも高いボールでもトップスピンでもライジングでも
どれも想像できるし、ジャストミートできると思います。      ナイス!

成功したら、次に、実際のボールを打ってみる。

このときのコツですが
なるべく一流プロを気取ってみる、できれば心からなりきる。  うるせー

もうひとつは打点までのさいごの50cm位はボールを見ない。

リターンの素振りなら、最後の1mは見ない。


その部分は『ボールの予定飛行線』 を想像して、それをぶったたく。 パンチ


プロはボールなんて見なくても当たる、いや、見ないから当たる。 ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 19:22 | コメント(1)| トラックバック(0)

力を抜くには

『力んじゃだめ』、『余計な力を抜いて』。
よく言われるのですが、簡単にはできない。  うるせー

なぜこれができないのかというと基準の無い話だからだろう。


10kgの物を持ち上げるとする。
私の全力が20kgなので
20kgの力を入れたら、勢いあまって天井にぶつける。 ガハハ
だから、ちょうどよくなるように
だけど、途中で止まっても困るから
11kgの力を入れると、ゆっくり上がってくる。

これを計算すると
20kgの力から9kg分、『余計な力を抜いて』、持ち上げた。
ということになる。

つまり、力を入れた状態からそれなりの『余計な力を抜いて』ならできるのだ。  ナイス!

ぜんぜん力の入っていない無防備な状態で、コーチから
「はーい、余計な力を抜いてスウィングしてくださいね」 悪だくみ
と言われても困るのだ。

じゃあ、こんなアドバイスならどうだろう。
「ハーイ、がちがちに力を入れてくださいね、そこから半分力を抜きましょう」

半分が正しいかどうかはわからないが、抜き方はわかったような気がする。 


私はよく、「力みましょう」とか、「しっかり力を入れて」
というアドバイスをする。  びっくり
これだけ聞くと、およそ常識はずれだ。

まあ、変なコーチとして知られている私のことだからしょうがないのだが 悪だくみ
このアドバイスの理由のひとつは
面の安定、姿勢の安定のため
力は抜けすぎよりは入りすぎのほうがいいのだ。 筋肉  

それと、実はもうひとつ。
しっかり力を入れて打っていると
打っているうちにどれくらいまで抜いても大丈夫か
本人が感じ取って (適度にサボって)
そのうちに、いいところまで、だんだん落ち着いてくる。 ピース

適度に力を抜くといいのだ。



中には、私のアドバイスは間違っていたが
自分のセンスで、うまく打てるようになったと思う方もあるようで
そんな時は
「いやー、結果オーライですよ、さすが、さすが」 と言うことにしている。  冷や汗

もちろんその方のセンスで打てるようになったのだが
最初にしっかり力を入れさえすれば、適度に力を抜くセンスは誰にでもあるのだ。


コツは、私の話を真に受けて、まじめにやりすぎないこと、かな?  ワハハ




技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 19:28 | コメント(0)| トラックバック(0)

東戸塚オープン

今日は、東戸塚松原テニススクールで、『男子オープンシングルス大会』が行われた。  スマイル

東戸塚オープンなんて書くと、ナダルフェデラーが出ていそうだが
残念ながら、今回は出場していない。  ワハハ
もちろんこれからも・・・

スクール以外の方も出られるという意味でのオープンなのだ。
もちろんエントリーしてくれれば断らないのだが。   うるせー

コートが3面だけなので、定員は12名。
4人づつ分かれてのリーグ戦の後、上位6人、下位6人の各決勝トーナメント。

各コートで熱戦が展開された。

熱戦中


1セットマッチで一番多い人は6試合、最小でも4試合行った。

全勝で優勝した澤田さんの力強いバックハンド。

澤田選手


惜しくも2位、米田さんのスムーズなフォアハンド。

米田選手


表彰式後、参加者全員で集合写真。 (お一人先に帰られた)

全員集合


この後、松原コーチによるワンポイントレッスンの予定がツーポイントに

1つ目はフォアハンドを抑えきれない人が多いので力を抜かずに低いフィニッシュ。

  (フィニッシュを高めにとってホワッとういてしまう人が多いのだ)

2つ目は同じくサーブのフィニッシュ。



このブログを見てくれている人が多く

力を入れること、力むことの重要性と程度をわかってもらい

有意義なレッスンができたようだ、と本人は思っている。     ナイス!



イベント | 投稿者 松原コーチ 18:30 | コメント(2)| トラックバック(0)

両手打ちでの肘の使い方

『makotasu』 さんから質問をいただきました。

両手打ちでの、腕や手首の固め方についてです。

以下がそのコメントの質問部分です。



マイク  ・・前略・・   しかし、まだ「腕を固める」の部分に疑問を持っております。「手首を固める」と言う点では、別の記事にあったように、初級者は固め、アガシ位になると柔軟でも可とのことでしたが、「左右の肘」についてはいかがでしょうか?

プロの両手バックハンドを見ますと、少なくともテイクバックの時は左右の肘ともピンと伸ばしているように見えます。一方、当方のバックハンドは、テイクバック時に右肘は伸びているものの、左肘は若干、曲がっております。また、インパクトの前後、フィニッシュのタイミングでは、左右の肘とも軽く曲がっております。(いまのところ、当方にはそれが自然なスイングなのです。)

よろしければ、テイクバック、インパクトの前後、フィニッシュの3つのタイミングにおける、左と右それぞれの肘の曲げ方について、松原コーチのご考察をお聞かせ願えないでしょうか?

なにとぞ、よろしくお願いいたします。

投稿者 makotasu 2011/01/06 19:51




私の答えです。

スマイル アガシの手首の話ですが
緩めていいのは打球方向に対し垂直な方向に対してです。
つまり縦方向、それによりトップスピンを上手くかけます。

横方向、つまり打球方向には緩めるべきではないと思います。 ナイス!

これはアガシの動画と連続写真

ラケットヘッドがかなりしたから上に振れているのが分かると思いますが
前後方向には、ほとんど手首が動いていないことが分かると思います。 ナイス!

こうゆう意味で緩めてもOKといっているので
上手くなったら手首を緩めていいという事とは違います。 



次に両手打ちの加速メカニズムですが
私がよくたとえに使うのは短い棒です。
短い棒を振るのに全身をゆっくり振っていてはまだるっこしいのです。
急加速でビュッと振るのです。
これは2本も腕を使うので剛性が高い、つまりしっかり感が強く変形しないこと
両肩が拘束され、大きく振り難いことがその理由です。
ですから上体の回転量も90度くらいとかなり少ないのです。

腕も固めるというのはこれらの特徴を利用し、際立たせる為で
一言で言うと、「しっかりリキメ」 という事です。  叫び


このメカニズムの中で面を安定させる為
手首から先が遅れないように、左手の手首を固定します。 筋肉

引いていった時にこの手首の固定を保つと
右肘は伸びきり、左肘は曲がってきます。

スジガネ君RBのテイクバック


このテイクバックでは、ラケット面がこちらから見えます。
大抵の男子一流のプロ達もそうです。  

この後、インパクトに向かって振り出していくと、左肘は徐々に伸びていきます。

スジガネ君RB 参上


この後、両肘を一気にたたみみながら両手を右肩と頭の間の空間に引っ張りこみます。 

当然引っ張り込みますから肘は曲がります。  筋肉



これらの力感と腕の引っ張りこみ  パンチ

サフィンのリターン、動画と連続写真から感じてみてください


アガシもサフィンも、すごい筋力ですが生身です。

ですから手首をしっかり固定していても
振り出しの強烈な加速に負けて、一瞬、ラケットヘッドが遅れます。

これを私は手首の角度を保っていると解釈しています。  ナイス!

保っているからこそ、また予定のラケット面が帰ってくるのです。  ナイス!

うちの、『スジガネ君RB』 の場合はホントに遅れないのでより安定していますが
実はサフィンにスウィングスピードでは遅れをとっているのです。

だからといって、これを柔らかく使うべきと思うとボロボロになります。 悪だくみ



バックハンド | 投稿者 松原コーチ 19:34 | コメント(0)| トラックバック(0)

グリップの握り方

『テニヌの玉子様』 さんからグリップについて質問をいただいた。
以下がコメントの質問部分。 (2つあった質問の2つ目です)


マイク あと、グリップの握り方(ピストルグリップとハンマーグリップ)についてもお話を伺えませんでしょうか。プロの選手をみていると、割とピストルグリップで握る人が多い気がします。松原コーチのDVDでは、ボレーをするときにはピストルグリップで握るよりも、ハンマーグリップで握った方が、ラケットの角度を保ちやすいからオススメだとおっしゃっていましたが、サーブやストロークではハンマーグリップで握るメリットはあるのでしょうか?

投稿者 テニヌの玉子様 2011/01/03 22:57




私の考え

スマイル ある例外を除いて普通に、握りやすいように持てばいいと思う。手の形は人により少しづつ違っており
普通は、人差し指と中指の間が自然に、少しだけ開くと思う。

それがピストル型?なのか、ハンマー型なのか
その人により違ってくるでしょう。         あれー?


ボレーの場合で、ハンマーを強調したかもしれないが
むしろ、ハンマーでも構わないというのが本音のところ
あのころは世間一般が長く(ピストル型)持つのが良いような雰囲気が強いので
こうゆう言い方だったのだと思います。  悪だくみ


私の場合は手の形のせいか、普通に持つと若干ハンマーグリップに近くなる。

低い打点


自然に、握りやすいように持てば、前腕とラケットの間には角度ができる。
ボレーのコンチネンタルグリップで、ラケットを立てたといわれる状態だ。  ナイス!

特別に先をあげる必要もないし、がんばってハンマーグリップにする必要もないと思う。
自然にラケットは立つし、第一、この程度でいいのだ。

サーブも同様だと思う。



先ほどある例外と言った。
それは薄めのグリップでフォアハンドをウェスタン的に打つ場合。
この場合はラケットヘッドが立つと、振り出しのとき慣性力で面が上を向きやすくなる。
ラケットヘッドが下がるとそれがなくなるため面を安定させやすくなる。  ナイス!

薄目とは、イースタングリップくらいのことだ。

だから、ラケットヘッドを下げるため
人差し指と中指の間を開け、先を下げるように持つ。

また、こうするとトップスピンも打ちやすくなるので
このグリップを使う傾向があるようだ。         ナイス!


これに対し、ウェスタンの人は何も考えずに?
ギュウッと自然に握っていると思う。       あれー?



技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 22:59 | コメント(1)| トラックバック(0)

黄金のフォアハンド

全身をフルに使ったフォアハンドを打てれば世界を制することができる
と考えがちである。
確かにものすごいフォアハンドがあれば
フェデラーをも吹っ飛ばせることがナダルにより示されている。 ピース

ジュニアを指導しているコーチやご両親を見ていると
そんな黄金のフォアハンドを身に着けて世界に羽ばたかせるべく
盛んにアドバイスが飛んでいる。

「もっと、下半身を使うんだ」
「そんな手打ちじゃだめだ、全身で打て」  叫び


一方、10歳以下くらいの試合では
全身を使ったフルスウィングができる選手が勝っているわけではない。
ここでは、コーディネーションの能力が重要になっている。
ボールをコントロールでき、少しくらいの変化
速いボール、はじっこに来るボール、イレギュラーしたボール、・・・
いろいろなボールに対応ができ
できれば、相手のいやなところにボールを送れる柔軟さ
そして、「テニスではエラーするやつは損をする」
と、テニスゲームの本質を見抜いた頭のいい子が勝つ。  悪だくみ
   

もちろん、小手先だけで対応しているようだと
中学生になるころには
パワーの出てきたトップスピナーに勝てなくなるのだが。 あれー?


じゃあ、プロは大器晩成なのだろうか?

10歳以下のときは馬鹿打ちしかできないで、勝てなかったが
12歳のころから腕力がついて、勝てるようになったのだろうか?

実はプロになるような人は、子供のころから勝っている。
小さいころは、コーディネーションの能力と根性と足の速さで勝ち
大きくなってからはパワフルなショットも打てるようになってプロになったのだ。

コーディネーション能力が高い小さなチャンピオンたちの中で
パワフルな要素を秘めていた子が大きな大人のチャンピオンになるのだ。


われわれはプロの豪快なショットに目をひきつけられがちだが
また、目先の勝利を大事にするコーチはボールあしらいのうまさのみを大事にしがちだが
その両方の要素を小さなうちに教えていかなければならないのだ。

特にフォアハンドはその要素が大きい種目で
たとえば、ボレーを打たれ、余裕が無ければ腕のスウィングだけでコースをつく。
スピンをかけて足元へ
小さなスウィングでライジングのフラットを
一瞬の合間を見つけたときは全身フルスウィングで
と、いろいろと多様性のあるフォアハンドを打てることが必要なのだ。 ワハハ

手打ちも、全身で打つことも、そしてそれを使い分ける判断力も必要なのだ。

それを高いレベルで身につけた人がプロの中のプロ。


2つの例を見せよう。

1つ目はナダル、打点を後ろにした、『ナダルショット』 その動画と連続写真。

2つ目はエナン、短いチャンスボールに飛び込みざまの、すばらしい動的バランス、その動画と連続写真。


どちらからも、全身を使ったパワフルさと、すごいコーディネーション能力が感じられる。  ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 17:52 | コメント(2)| トラックバック(0)

手打ちでいいのか?

『テニヌの玉子様』 から2つの質問をいただきました。
今日はその1つ目、コメントの前半を以下にコピーします。


マイク 今回は、フォアハンドの動力源についておたずねしたいと思います。

松原コーチは、よく「手打ちでいい」とおっしゃりますが、それは、手の力で振ると、その結果として自然に体が回転する、というイメージをもてばよろしいでしょうか。じつは、昔から、「手打ちはダメだ」とか、「腰を回転することによってラケットをスイングしろ」とか言われたことがあり、どうしても、腰を回転させてその結果としてスイングするのが自然に思えてしまいます。その方が運動連鎖の観点からも力が出そうに思えるのですがいかがでしょうか。

・・・・・

投稿者 テニヌの玉子様 2011/01/03 22:57




私の答えです。

スマイル 手打ちはいけません、腕打ちにしましょう。

手首をあまり動かしたくないからなのですが
冗談はさておき、ほぼあなたのおっしゃるとおりです。

身体を動かしてパワーを得る
そのパワーを腕に伝えて
すごいボールを打つ。

それでいいのです。


問題は、それをプレー中にどうやって実現するのかということ。
それと、必要ないときにどうやって身体を使いすぎないのか?

その方便が、『腕打ちで充分』なのです。
腕をしっかり振る意識があれば、身体は必要に応じて動きます。 ナイス!
逆に、ゆるく打たなくてはならないときに、暇の無いときに
身体をあまり使わないで打つことができるのです。


身体を使わなければならないと考えるとちぐはぐになりがちです。  悪だくみ
うまいタイミング、適度な身体の動きは腕を加速しますが
ちょっとはずすと腕を減速させます。
だからこそ腕を振るという意識が必要なのです。

それと、実戦では余裕の無い状況がしょっちゅうですし
100%全身を使ったパフォーマンスを使えないときのほうがむしろ多いのです。
必要充分以内の身体の使い方が必要です。


それが難しいので、腕打ちのショットにはるかに及ばない
情けない全身ショットを打つ、基本重視おじさんがよくいるのです。 うるせー


プロの写真やビデオを見て
あの半分くらい身体を使うくらいのつもりでいいのではないでしょうか。


球出し基本ショット練習では
身体をしっかり動かして打ってみる。

ラリー練習では
身体を使いすぎないように心がける。

試合では
腕だけでいいと割り切る。

こうすれば、実戦的で
ケースによりちょうどよく身体を使える打ち方を身につけられるのではないでしょうか。



試合が終わって握手するとき、こう言いましょう。 悪だくみ

「あなたのすばらしいショットで、100%のショットを打つことができなかった、勝てたのは運のおかげです」


もちろん、運よく100%ショットを打てるときもあるのです。

そのときは相手をずたずたに切り裂いて、完勝です。 ナイス!


まったく、なぜかいつも運がいいのです。 びっくり



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 18:33 | コメント(3)| トラックバック(0)

頭の動き、目の動き

『makotasu』 さんから2つ目の質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ

新年さっそくのご回答、誠にありがとうございました。なるほど、当方週末プレーヤーでかつ若くもないので、大変、参考になりました。さて、当「上体の回転」に関連する質問がもう一点、あるのですが、よろしければお答え頂けないでしょうか?

それは「頭の動き」です。つまり、ラケットを振る時に頭を動かさないことが重要なことは十分、承知しているのですが、どうしても動いてしまうのです。体の開きについては、左腕(当方右利き)をギリギリまで伸ばしておきインパクトの瞬間に左脇を閉めて肘をたたむことにより、大分抑えることができるようになってきたのですが、「頭の動き」については、どうしても球から目が離れがちでインパクトの瞬間に球よりも相手コートの方を見てしまっています。これは、サーブ・ストロークに共通した悩みなのですが、特にサーブ時(スライスサーブ)に顕著な現象です。その結果として、良くて全く威力のないサーブか、かすれ当たりによるネットフォールトになることが多いです。

この「頭の動き」もしくは「目の動き」の重要度についての松原コーチのお考えをお聞かせ下さい。さらに矯正法やコツなども併せてご紹介頂ければ幸いに存じます。

なにとぞ、よろしくお願いいたします。

投稿者 makotasu 2011/01/03 18:2




私の答えです。

スマイル 身体を開かなくなったというところはちょっと気になります。

トップスピン系のフォアハンドについては
開いてだめな人より開かないでだめな人が多いと思います。
しっかり前を向かないと左半身がスウィングの邪魔になります。
充分前向きになって
それから、左腕をひきつけているのならいいのですが。



さて、目の話です。

ボールを打つまで見る必要は無いと思いますし
プロは見ていないと思います。
特にサーブについては
インパクトまでボールを見ていたら
それこそ、いい体勢もいいフォームも作れないと思います。

以前にも、何度もふれていることですが
われわれはボールを打つときに
ボールの飛んでくる、予定の場所を想像して打ちます。 ナイス!
本当にボールを最後まで見つづければ
つねに後追い情報で打つわけで、必ず振り遅れます
フィードバックではなくフィードフォワードなのです。


さて、打球時かその直後に行く先を見ちゃうのは普通のことで
プロもやっていると思います。
もちろん私もです。

インパクトかその直前まで見ていて
行く先を見ると頭が急激に動きますよね。  悪だくみ

逆に、インパクトまで、目と頭が追わなければ
最初から、ずうっと前を見ているわけで
急激に頭が前を向くということは無いはずです。  あれー?
もちろん私はそうしています。


ボールをインパクトまで見ることをやめれば
頭の動きも自然になるし、サーブのかすれあたりもなくなるのではないでしょうか。 ナイス!


具体的には
通常のストロークなら打点の50cm前くらいまで
サーブなら腕が垂れて、振り上げにかかるころまで
見ていれば充分ではないでしょうか。          ピース



プロでも、「ボールをよく見るように」 と言います。

これに対しては私は3通りの解釈をしています。

1、自分もコーチからそう言われて育ったので、常識としてそう言っている。

2、自分は見なくても当たるが、凡人は見ないと当たらないと思っている。

3、これは最も重要な話だと思うのですが
  ボールの道筋をインパクトまで想像する過程と
  ボールを見つめる動作とが頭の中で一体になっている。
  そのため、自分では見ていると錯覚している。


どれもありそうな話でしょう。  ナイス!


技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 18:35 | コメント(3)| トラックバック(0)

上体の回転は

今年初めてのテニス技術話しです。
こちらの方が写真技術などより得意な分野なので
今年も頑張って書き続けるつもりです。

時々、みなさんの何が分からないのかが分からず、考え込みます。
何か面白い話しや、疑問など有りましたら、コメントに入れてください。

匿名で構いませんので気軽にお願いします。

それと、公序良俗に反するコメントがたまにあります。
それをチェックするため、『私の了解がないと表示されない』
ような設定になっていますので悪しからず。



さて、『makotasu』 さんから質問をいただきました。
上体の回転量、そのイメージ、コツでしょうか
以下がそのコメントの全文です。

松原コーチ
いつも楽しく拝見させて頂いております。
さて、本日はフォアハンドと腰の回転についてお聞きしたいと思っております。テニス雑誌などでは、強いフォアハンドを打つには腰の回転(もしくは体幹)を使ったフォームが必要とありますが、松原コーチはこの点、どうお考えでしょうか?
実は当方、どうも腰の回転がぎこちないのです。もし必須とお考えでしたら、回転させるコツのようなものをご教示頂けないでしょうか?
また、腰の回転がバックハンド(両手)に占める重要度はいかがでしょうか?フォアと同様にお教え頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2010/12/28 15:58





私の答えです。

男子のトッププロの世界では面の保ち方、腕の使い方、上体の垂直、体重移動の方法など
基本的な打ち方はここ25年くらい変わっていないと思います。

しかし、違ってきているのはフォアハンドの上体の回す量。
以前は横向きから前向きになるだけだったのが
ここ10年くらいでしょうか、もっと大きな動きになっているのです。 びっくり

これはナルバンディアンフォアハンドの動画と連続写真です。

両肩を結んだ線が、横向きの構えから、反対側の横向きまでで180度
最初に横向きの構えから肩の線を30度くらい捻るので
最大、余裕のあるときはトータル210度くらい回すのです。 びっくり

  (最終コマのもう少し後まであります) 


でもこれはプロの世界、
運動神経に優れた若者が毎日練習して、極限を求めている世界です。

アマチュアレベルでは先ほどの15年前のプロレベル
横向きからしっかり前向きになって打てるで、充分ではないでしょうか。
むしろ、横向き以上になると前向きに戻れなくなり、パワーダウンになります。  うるせー

テイクバックで上体がちょっと前向き
むしろ横向きにならないようにするくらいでいいのです。
そのくらいで、腕を引くときの勢いで肩の線は横向きまで動いてしまいます。

上体が回ればいいので、腰が同じだけ廻らなくてもいいと思います。
上体が腰で捻れれば、捻り戻しは簡単です。

それが上体をしっかり前向きに回すコツです
具体的には下半身を斜め前向きにしておくことです。 ナイス!
そうすると脚の付け根から腰に捻りができ
脚を伸ばす力で上体が自然に前を向きます。




さて、両手バックはちょっと違います。
プロでも肩の線で横向きから前向きまで、90度くらいの動きです。  あれー?

フェレーロ動画と連続写真を参考に見てください。

インパクトは前向きになる少し前に迎えます。
両手打ちは腕からラケットまでの剛性が強いため 筋肉
これくらい小さな動きで打ったほうが
腕に急加速を与えられ、鋭いショットを打ちやすいのです。 ナイス!

コツとしては手首と腕をしっかり固めること
テイクバックでラケット面を相手に見せること
窮屈そうに横向きのまま打つこと。

打ち終わってから前向きになり、それで終わりです。

これくらいそっけない方が効率的にパワーが伝わるのです。 ナイス!



技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 21:13 | コメント(3)| トラックバック(0)

初詣

あけましておめでとうございます

ことしもよろしくおねがいします。


大晦日の夜は、NHKの定番『行く年来る年』の後
『今夜も生でさだまさし』 を2時45分まで見てしまった。

9時過ぎまで寝ていたのだが
それでも寝不足、あくびばかりしている。 ワハハ

午前中は、グダグダし、午後はオクサンと初詣。


正面右側、山の上。

神社はこの先


毎年恒例、家から10分の 『大神宮 猿田彦神社』

大神宮


この坂の上にある

この坂の上


道祖神のところを左に曲がって

道祖神の曲がり角


険しい山道を登ること30分

いや30秒後に最後の階段に到着。

最後の階段


無事、社殿に着くことができた。 冷や汗

社


お賽銭をあげ、型どおりに、二礼二拍手一礼の参拝。

山を登ってから降りるまで、今年は誰にも会わなかった。
地元の人のしかも一部の人しか知らない秘境なのかもしれない。 あれー?




帰り道は名瀬川沿いの道をゆっくりと

ハクセキレイが前を道案内して行く。 ひよこ2  はにわ


しばらく行くと、キセキレイに変わり、その後ろにおなかがオレンジ色の鳥が。

ジョウビタキのようだ。

ジョウビタキ



途中あちこちでもうスイセンが咲き始めている。

家に帰ると、1本だけだが春が来ていた。

水仙の花





日記 | 投稿者 松原コーチ 17:43 | コメント(0)| トラックバック(0)