2013年10月13日
フットワークは直線的?
『フランカー』 さんから、フットワークの質問。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは。
ストロークのフットワークについて質問させて下さい。
飛んでくるボールへは直線的に入るべきか円を描くように入るべきか、どちらでしょうか?
投稿者 フランカー 2013/10/12 22:29
私の答えです。
ほとんどが直線的だろうと思います。
打球方向へ踏み込むために
後ろから大回りに回って行くようにという人もいますが
実戦で、プロの試合で
ほとんど見た記憶がありません。
もしあるとすれば
相手がロブを上げてきた。
助走をつけるために打点の後ろに回りこむ
格好よく飛び上がって
エアーケイでぶん殴る。
こんな時でしょうか。
もちろん、ここまで行かなくても
浅くなったショットに対しての決め球やアプローチの時に
体制が取りやすいように
少し動きがネット方向に向かうよう、曲がって走る事はあります。
しかし、ベースラインを左右に動いているような時は
ほとんど直線的だと思います。
実践的なテニス、動きながらプレーできるためには
ボールとの距離や
踏み込んで行く位置
体重のかけ方などのほうが重要だと思います。
たとえば、コーナーへ走りこみ、片手バックでクロスにひっぱたく。
右足を少しネット側に踏み込み、体重を後ろへ飛ばせるようにする。
その右足の踏み込みを打点より少しはなれたところにして
ボールの後ろに入り込みながら打てるようにする。
アルマグロも、もちろんここへは直線的に迫ってきました。
コースの打ち分けですが
逆に、もう少し近くに踏み込み
ボールの後ろに入り込まないよう、ブレーキをかけて打つと
ストレートか逆クロスに打てます。
凄く余裕があれば
ボールの後ろに回りこみ
しっかり打ちやすい形を作ればいちばんよさそうです。
そして、常にそうしろ、なんていう人もいますが
そんな事してる暇、実戦ではめったにありませんし
ほとんど、ご利益もありません。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは。
ストロークのフットワークについて質問させて下さい。
飛んでくるボールへは直線的に入るべきか円を描くように入るべきか、どちらでしょうか?
投稿者 フランカー 2013/10/12 22:29
私の答えです。
ほとんどが直線的だろうと思います。
打球方向へ踏み込むために
後ろから大回りに回って行くようにという人もいますが
実戦で、プロの試合で
ほとんど見た記憶がありません。
もしあるとすれば
相手がロブを上げてきた。
助走をつけるために打点の後ろに回りこむ
格好よく飛び上がって
エアーケイでぶん殴る。
こんな時でしょうか。
もちろん、ここまで行かなくても
浅くなったショットに対しての決め球やアプローチの時に
体制が取りやすいように
少し動きがネット方向に向かうよう、曲がって走る事はあります。
しかし、ベースラインを左右に動いているような時は
ほとんど直線的だと思います。
実践的なテニス、動きながらプレーできるためには
ボールとの距離や
踏み込んで行く位置
体重のかけ方などのほうが重要だと思います。
たとえば、コーナーへ走りこみ、片手バックでクロスにひっぱたく。
右足を少しネット側に踏み込み、体重を後ろへ飛ばせるようにする。
その右足の踏み込みを打点より少しはなれたところにして
ボールの後ろに入り込みながら打てるようにする。
アルマグロも、もちろんここへは直線的に迫ってきました。
コースの打ち分けですが
逆に、もう少し近くに踏み込み
ボールの後ろに入り込まないよう、ブレーキをかけて打つと
ストレートか逆クロスに打てます。
凄く余裕があれば
ボールの後ろに回りこみ
しっかり打ちやすい形を作ればいちばんよさそうです。
そして、常にそうしろ、なんていう人もいますが
そんな事してる暇、実戦ではめったにありませんし
ほとんど、ご利益もありません。
2013年10月04日
重いボールとは?
『オレンジ』 さんから、ボールの重さに関する質問です。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。
先日テニスをしているときに、やや太り気味のかたとラリーをする機会があったのですが、ボールがとてもが重く感じました。
素朴な疑問ですが人の体重とボールの重さって関係あるんでしょうか?
ただ単に体重の大きい人が腕力がある人が多いということなのでしょうか?
気になったので質問させていただきます。よろしくお願いします。
投稿者 オレンジ 2013/10/03 13:57
私の答えです。
ボールの状態には、スピードとスピンしかありません。
誰が打っても
同じスピード、同じスピンなら、運動量は一緒。
ラケットに当たった時に感じる強さは同じはずです。
これを否定するには
ニュートンさんもアインシュタインさんもびっくりの
新物理学の法則が必要になります。
とは言いつつ
われわれの感覚として、重いボールは確かに存在します。
どんな時に重いかというと、振り遅れて打点が後気味になった時。
振り遅れが生じるのは
単純に相手ボールが速いか
相手ボールがベースライン深くにバウンドする時です。
昔よく聞かされたのは、「しっかり押せば重いボールになる」
というもの。
これは、しっかり押し込んで打ったので
ボールが速い、しかも深く入る。
だから、相手が振り遅れ気味になり、重い。
というふうに私は理解しています。
しっかり押したので、ボールに念力が乗ったのではないと思います。
さて、太った人が打った場合、そのボールの重さ。
1つは単純に、腕力が強いのでしょう。
だから普通より強いボールが来る。
もう1つ、考えられるのは
腕力が強い人が打つときはがんばっているように見えない。
だから、つい普通のボールが来ると思う。
ところが、思ったよりもスピードがあり
しかもそのスピードのせいでより深くへ飛んできてしまう。
思ったよりも深い。
だから振り遅れやすい。
われわれはボールの飛んでくる位置やスピードを
ボールそのものを見るだけでなく
相手のフォームや力感、打球音なども使って判断しているからです。
「単なるデブと、侮ることなかれ」
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。
先日テニスをしているときに、やや太り気味のかたとラリーをする機会があったのですが、ボールがとてもが重く感じました。
素朴な疑問ですが人の体重とボールの重さって関係あるんでしょうか?
ただ単に体重の大きい人が腕力がある人が多いということなのでしょうか?
気になったので質問させていただきます。よろしくお願いします。
投稿者 オレンジ 2013/10/03 13:57
私の答えです。
ボールの状態には、スピードとスピンしかありません。
誰が打っても
同じスピード、同じスピンなら、運動量は一緒。
ラケットに当たった時に感じる強さは同じはずです。
これを否定するには
ニュートンさんもアインシュタインさんもびっくりの
新物理学の法則が必要になります。
とは言いつつ
われわれの感覚として、重いボールは確かに存在します。
どんな時に重いかというと、振り遅れて打点が後気味になった時。
振り遅れが生じるのは
単純に相手ボールが速いか
相手ボールがベースライン深くにバウンドする時です。
昔よく聞かされたのは、「しっかり押せば重いボールになる」
というもの。
これは、しっかり押し込んで打ったので
ボールが速い、しかも深く入る。
だから、相手が振り遅れ気味になり、重い。
というふうに私は理解しています。
しっかり押したので、ボールに念力が乗ったのではないと思います。
さて、太った人が打った場合、そのボールの重さ。
1つは単純に、腕力が強いのでしょう。
だから普通より強いボールが来る。
もう1つ、考えられるのは
腕力が強い人が打つときはがんばっているように見えない。
だから、つい普通のボールが来ると思う。
ところが、思ったよりもスピードがあり
しかもそのスピードのせいでより深くへ飛んできてしまう。
思ったよりも深い。
だから振り遅れやすい。
われわれはボールの飛んでくる位置やスピードを
ボールそのものを見るだけでなく
相手のフォームや力感、打球音なども使って判断しているからです。
「単なるデブと、侮ることなかれ」
2013年09月15日
昨夜のプライベートレッスン
鳥取県から、Yさんがプライベートレッスンに来られた。
今、有明で開催している
デビスカップの試合を観戦にきているのだそうだ。
そして、関東まで来たついで
このブログの熱心な読者ということで
生マツバラを見に、東戸塚校まで足を伸ばしたというわけ。
さて、このブログの私の説明を
私が忘れていたことまで覚えているほどのYさん。
ストロークを中心にレッスンしたのだが
やはり問題だったのは
フォアハンドの最初の構えと引き方、そして前向き。
バックハンドでは、面を垂直に保つこと。
今日は、Yさんがせっかくのレッスンを忘れないよう
そのことを説明しておく。
最初のフォアハンドの構えだが、これ。
先日の、奈良くるみさんの
打つときの手首の角度を最初に作り
そのまま腕をひねらないように引くためには当然の構え。
面を斜め下に向けている。
ここから振り子
弧を描くように、凹型に引いていけば、当然のように入る。
Yさんも、当然入るようになった。
そして、いい当たり、鋭いスウィングのためには
インパクトで上体が前向き。
次は片手のバックハンド。
腕をひねらずに、フォアハンドのように引いていた。
当然面が下向きに引かれる。
アウトはしないが飛んでいかない。
バックの構えはこう。
少し面が上向きに構え
振りはじめたら、垂直面を保ち、その面を感じていなければならない。
これでYさん、安定したボールを打つことができるようになった。
さて今日お話したのは、ごくごく普通のお話。
だけど、実際に一緒にテニスしてみると、めったにできている人はいない。
かなり厳密に自分のテニスをチェックしてみるといいだろう。
自分でチェックできない人は、生のマツバラに会いに
うちのスクールにぜひ来てください。
今、有明で開催している
デビスカップの試合を観戦にきているのだそうだ。
そして、関東まで来たついで
このブログの熱心な読者ということで
生マツバラを見に、東戸塚校まで足を伸ばしたというわけ。
さて、このブログの私の説明を
私が忘れていたことまで覚えているほどのYさん。
ストロークを中心にレッスンしたのだが
やはり問題だったのは
フォアハンドの最初の構えと引き方、そして前向き。
バックハンドでは、面を垂直に保つこと。
今日は、Yさんがせっかくのレッスンを忘れないよう
そのことを説明しておく。
最初のフォアハンドの構えだが、これ。
先日の、奈良くるみさんの
打つときの手首の角度を最初に作り
そのまま腕をひねらないように引くためには当然の構え。
面を斜め下に向けている。
ここから振り子
弧を描くように、凹型に引いていけば、当然のように入る。
Yさんも、当然入るようになった。
そして、いい当たり、鋭いスウィングのためには
インパクトで上体が前向き。
次は片手のバックハンド。
腕をひねらずに、フォアハンドのように引いていた。
当然面が下向きに引かれる。
アウトはしないが飛んでいかない。
バックの構えはこう。
少し面が上向きに構え
振りはじめたら、垂直面を保ち、その面を感じていなければならない。
これでYさん、安定したボールを打つことができるようになった。
さて今日お話したのは、ごくごく普通のお話。
だけど、実際に一緒にテニスしてみると、めったにできている人はいない。
かなり厳密に自分のテニスをチェックしてみるといいだろう。
自分でチェックできない人は、生のマツバラに会いに
うちのスクールにぜひ来てください。
2013年07月23日
フォア、バックのグリップ
『オレンジ』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは、いつも勉強させていただいてます。
私が教えているジュニアの件で質問させて下さい。
テニス歴約2年の中一男子ですが、グリップの握りが極端です。
フォアはフルウエスタンでバックも右手左手ともほぼウエスタンの両手です。
バックは昔のクーリエみたいな握りです。
基本的には上手く打てていればノーグリップノーフォームでいいと思っている
のですが、彼の場合はスピンはかかるのですが、面が不安定でたまにはネット前に
バウンドしたりします。
部活でソフトテニスもやっているのでその影響もあるかもしれません。
今時間をかけてグリップから治したほうがいいのか、もう少しこのまま見守って
いくべきか考えています。何かいい方法があったらお聞きしたいです。
投稿者 オレンジ 2013/07/14 13:40
私の答えです。
単純に持ち替えさせても
特にフォアは、すぐに戻っちゃうと思います。
バックのウェスタングリップはソフトテニスの影響でしょうか。
さて、お話をきいて
感じたのは面感覚がないこと。
ネットの手前に打っちゃうなんていうのはその典型だと思います。
フォーム全体を考えるよりも
面感覚を意識させて打たす練習が大事だと思います。
振り切ることではなく、そっと打つ。
ショートラリーをゆるいボールで打てるようにすることです。
それができたら
その面を使って大きく振る。
グリップですが基本的に何でもいいと思います。
先ほどの面感覚が作れるなら。
フルウェスタンでできないなら勝手に変えるでしょう。
とはいいつつ、提案ですが
バックはソフトと同じウェスタンでどうでしょう
もちろん片手打ちで。
右手を両手でもそうしてしまうのは
その感覚
右手のウェスタン片手感覚があるのではないでしょうか。
もう1つの方法は
両手打ちで、右を薄くする。
その方法ですが
ウェスタンの裏で打つ。
グリップの両側から
両手でウェスタンに握る。
それでショートラリーなどをしているうちに
少しずつ、打ちやすいように変化します。
厚い握りを薄くするのは難しいのですが
180度も変えるとまったくの別物ですし
薄くから厚くの方向は案外できちゃうものです。
ちょっと試して、首尾のほうを教えてください。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは、いつも勉強させていただいてます。
私が教えているジュニアの件で質問させて下さい。
テニス歴約2年の中一男子ですが、グリップの握りが極端です。
フォアはフルウエスタンでバックも右手左手ともほぼウエスタンの両手です。
バックは昔のクーリエみたいな握りです。
基本的には上手く打てていればノーグリップノーフォームでいいと思っている
のですが、彼の場合はスピンはかかるのですが、面が不安定でたまにはネット前に
バウンドしたりします。
部活でソフトテニスもやっているのでその影響もあるかもしれません。
今時間をかけてグリップから治したほうがいいのか、もう少しこのまま見守って
いくべきか考えています。何かいい方法があったらお聞きしたいです。
投稿者 オレンジ 2013/07/14 13:40
私の答えです。
単純に持ち替えさせても
特にフォアは、すぐに戻っちゃうと思います。
バックのウェスタングリップはソフトテニスの影響でしょうか。
さて、お話をきいて
感じたのは面感覚がないこと。
ネットの手前に打っちゃうなんていうのはその典型だと思います。
フォーム全体を考えるよりも
面感覚を意識させて打たす練習が大事だと思います。
振り切ることではなく、そっと打つ。
ショートラリーをゆるいボールで打てるようにすることです。
それができたら
その面を使って大きく振る。
グリップですが基本的に何でもいいと思います。
先ほどの面感覚が作れるなら。
フルウェスタンでできないなら勝手に変えるでしょう。
とはいいつつ、提案ですが
バックはソフトと同じウェスタンでどうでしょう
もちろん片手打ちで。
右手を両手でもそうしてしまうのは
その感覚
右手のウェスタン片手感覚があるのではないでしょうか。
もう1つの方法は
両手打ちで、右を薄くする。
その方法ですが
ウェスタンの裏で打つ。
グリップの両側から
両手でウェスタンに握る。
それでショートラリーなどをしているうちに
少しずつ、打ちやすいように変化します。
厚い握りを薄くするのは難しいのですが
180度も変えるとまったくの別物ですし
薄くから厚くの方向は案外できちゃうものです。
ちょっと試して、首尾のほうを教えてください。
2013年04月30日
負荷を感じる能力
腕を勝手に振ればラケットがついてくるわけではない
なにか、最適なテンポ、最適な力加減があるのだ。
ラケット分をプラスした長さを感じ
それを最適の加速
最適の力加減で加速させる
振り子の話がその典型だけどだけど
振り子だけじゃない。
手首がしなり
ラケットヘッドが遅れ
インパクトで見事に加速して復帰。
これは、フォアハンドだと
支えにくい、薄いグリップほど、より必要、重要になる。
腕力の弱い女性ほどとくに必要な技
急激な加速はラケット面の向きを変え
フェンスのかなたにボールを飛ばしてしまう。
実はコントロールだけではない
パワー的にも
滑らかなリニヤモータカーの加速で
インパクトに向かっていかなければならない。
そんなスウィングができたとき
手は重さを感じる
ラケットの先が走ることを感じ
自分の腕がそれを加速していると感じる時
手は重さ、動きに対する負荷を感じるのだ。
ちょうどいい力の入れ具合が
相手を加速させ
それを手に感じる。
「手ごたえ」 があったのだ。
それができる能力を身につけなくてはならない。
ノレンに腕押しではだめ
とにかくがんばればいいというものではない。
昔は生活の中にこの能力を養う機会がたくさんあった。
そばの脱穀
布団たたき
もちろんバックハンドも。
生地やワタを傷めないためには、面の向きも正確でなくてはいけない。
掃除機をどんなにうまく使ってもこの感覚は育たない。
現代は生きていくのにはそれほど必要ではない能力だが。
さて、テニスと似たスポーツに野球やゴルフがある。
それぞれ棒の重さや長さが違うので
最適なテンポや力の加減がある。
野球だ
テニスのフォアハンドと同じようなテンポ、力加減だが
ゴルフだともう少し、ゆっくりな加減になる。
同じテニスの中でも
相対的に、腕力に対し長さや重さの違うのもある。
典型的なのが片手バックと両手バック
それらの違いを感じ取れる能力を養うことがとても重要なのだ。
なにか、最適なテンポ、最適な力加減があるのだ。
ラケット分をプラスした長さを感じ
それを最適の加速
最適の力加減で加速させる
振り子の話がその典型だけどだけど
振り子だけじゃない。
手首がしなり
ラケットヘッドが遅れ
インパクトで見事に加速して復帰。
これは、フォアハンドだと
支えにくい、薄いグリップほど、より必要、重要になる。
腕力の弱い女性ほどとくに必要な技
急激な加速はラケット面の向きを変え
フェンスのかなたにボールを飛ばしてしまう。
実はコントロールだけではない
パワー的にも
滑らかなリニヤモータカーの加速で
インパクトに向かっていかなければならない。
そんなスウィングができたとき
手は重さを感じる
ラケットの先が走ることを感じ
自分の腕がそれを加速していると感じる時
手は重さ、動きに対する負荷を感じるのだ。
ちょうどいい力の入れ具合が
相手を加速させ
それを手に感じる。
「手ごたえ」 があったのだ。
それができる能力を身につけなくてはならない。
ノレンに腕押しではだめ
とにかくがんばればいいというものではない。
昔は生活の中にこの能力を養う機会がたくさんあった。
そばの脱穀
布団たたき
もちろんバックハンドも。
生地やワタを傷めないためには、面の向きも正確でなくてはいけない。
掃除機をどんなにうまく使ってもこの感覚は育たない。
現代は生きていくのにはそれほど必要ではない能力だが。
さて、テニスと似たスポーツに野球やゴルフがある。
それぞれ棒の重さや長さが違うので
最適なテンポや力の加減がある。
野球だ
テニスのフォアハンドと同じようなテンポ、力加減だが
ゴルフだともう少し、ゆっくりな加減になる。
同じテニスの中でも
相対的に、腕力に対し長さや重さの違うのもある。
典型的なのが片手バックと両手バック
それらの違いを感じ取れる能力を養うことがとても重要なのだ。
2013年01月18日
ボールの真後ろを叩く?
『オーシャンサイド』 さんから質問をいただきました。
ボールの「ボールの真後ろを叩く」ということが原則では?
という質問です。
ちょっと長いコメントでしたので
その肝の部分のみ、以下にコピーしました。
全部読みたい方はこちらをクリックしてください。
今年の初打ちでふと思ったのですが、ストロークで最初の球出しの時は間違いなくスイートスポットに当たり、いい感触を得られますが、実際のストロークになるといい時と悪い時があります。
そこで思ったのは球出しの時はボールの真後ろをキチンとヒットしていますが、ストロークでは回転を掛けようとボールの上部を撫でたり、ボレーに至ってはスライスボレーが頭にあって、ボールの下部をえぐってしまっているのでは…と思いました。
要するにボールの真後ろをしっかりヒットしていない状態です。
やはり、ボールの後ろを叩くのが基本であって、スピンであれば下から上へ軌道中にボールの真後ろを叩き、スライスボレーであれば上から下への軌道中にボールの真後ろを叩くという組み合わせだと思いました。
原則として「ボールの真後ろを叩く」という考え方はいかがでしょうか。
投稿者 オーシャンサイド 2013/01/05 20:07
私の答えです。
フラットであれば、スピンをかけないならば。
原則として「ボールの真後ろを叩く」 でいいと思います。
スピンをかける場合ラケット面と飛んでいく方向はずれます。
たとえば、アンダースピンでしたら
少し上向きの面で、少し下側をたたきます。
ただ、どんな回転であっても
正確なラケット面を保ちつつ
ヒットすることが必要です。
(もちろん、スウィング中に徐々に面が変わって行きますが)
コメントの文章から伝わってくるのは
トップスピンで面を被せたり
スライスで下をえぐったりといった雰囲気です。
むしろ、この手首をこねるような感じが
打球を不安定にしているのではないでしょうか。
手首を固めて
一定のラケット面をキープするつもりで打てば
スピンの方向や程度によらず、安定して打てると思います。
ぜひ、そちらのほうを意識してやってみてください。
ボールの「ボールの真後ろを叩く」ということが原則では?
という質問です。
ちょっと長いコメントでしたので
その肝の部分のみ、以下にコピーしました。
全部読みたい方はこちらをクリックしてください。
今年の初打ちでふと思ったのですが、ストロークで最初の球出しの時は間違いなくスイートスポットに当たり、いい感触を得られますが、実際のストロークになるといい時と悪い時があります。
そこで思ったのは球出しの時はボールの真後ろをキチンとヒットしていますが、ストロークでは回転を掛けようとボールの上部を撫でたり、ボレーに至ってはスライスボレーが頭にあって、ボールの下部をえぐってしまっているのでは…と思いました。
要するにボールの真後ろをしっかりヒットしていない状態です。
やはり、ボールの後ろを叩くのが基本であって、スピンであれば下から上へ軌道中にボールの真後ろを叩き、スライスボレーであれば上から下への軌道中にボールの真後ろを叩くという組み合わせだと思いました。
原則として「ボールの真後ろを叩く」という考え方はいかがでしょうか。
投稿者 オーシャンサイド 2013/01/05 20:07
私の答えです。
フラットであれば、スピンをかけないならば。
原則として「ボールの真後ろを叩く」 でいいと思います。
スピンをかける場合ラケット面と飛んでいく方向はずれます。
たとえば、アンダースピンでしたら
少し上向きの面で、少し下側をたたきます。
ただ、どんな回転であっても
正確なラケット面を保ちつつ
ヒットすることが必要です。
(もちろん、スウィング中に徐々に面が変わって行きますが)
コメントの文章から伝わってくるのは
トップスピンで面を被せたり
スライスで下をえぐったりといった雰囲気です。
むしろ、この手首をこねるような感じが
打球を不安定にしているのではないでしょうか。
手首を固めて
一定のラケット面をキープするつもりで打てば
スピンの方向や程度によらず、安定して打てると思います。
ぜひ、そちらのほうを意識してやってみてください。
2012年12月31日
私の技術論の建て方
『通りすがり』 さんからコメントを頂きました。
ある人のブログに片手バックハンドの技術について
私の批判があるというお話です。
この機会に
私の技術論の建て方についてお話して
今年の最後にしようと思います。
以下がそのコメントの全文です。
大変失礼な内容なので黙殺して頂いても結構です。
以下サイトにて一方的に批判が有りますが、松原コーチはこの内容についてどのように思われますでしょうか。
hを加えて下さい。
ttp://blog.livedoor.jp/newpowertennis/archives/21262347.html
投稿者 通りすがり 2012/12/29 13:40
私の答えです。
私のDVD、『テニスの極意』 バックハンド編
私の動画までフェデラーとの比較で出していただきました。
出来れば
もっと後の方に
胸あたりの高い打点を
かなり横振りに振っている動画もあります。
それだといくらかフェデラーに近いのですが
ちょっと残念。
私の DVD、全部見てくれたんでしょうか?
私だって、プロのバックハンドが
すべて縦振りだなんて思っていません。
自分でも高い打点やスピンをうんとかけるときに
スウィングを横に使いますし
ブログの写真にガスケやワイントラウブを
使っている事をご存知の読者の方も多いと思います。
さて、私の技術論の立て方ですが
いちばん普通の打点で打っているプロの打法をもとに
その技術を可能にしている
いちばんの骨格は何かという事を探り出しているのです。
特殊な打点やモアパワーを出すためのコツは
あえて、取り除きます。
たとえばフォアハンドでは
手首は固定して振ると言っていますが
人間の手首はそれなりの柔らかさがあって
自然にラケットの重みでしなり、ラケットヘッドを加速します。
いちばん重要な骨格が、「手首を固定する」
枝葉の小骨が、「余計な力を抜いてしならせる」 です。
この枝葉に注目すると
松原さんの技術論は穴だらけになり
鬼の首を取ったように思う人がたくさん出てきます。
時々はそうゆう話があります
揚げ足取りには
それなりに慣れていますので、大丈夫。
バックハンドに戻りますが
振り子を使って、位置エネルギーを運動エネルギーに換え
ついでにアッパースウィングでトップスピンをかける。
これが、いちばんの重要骨格です。
腰より
低い打点だと、これだけでもそれなりのショットが打てます。
モアパワーを出すためには
高いテイクバックから後ろにループさせ
腰や肩の線を回転させ
腕の引き込みも添えてぶっ叩くのです。
この部分は、枝葉の小骨部分です。
打点が高くなると、(細かい事をぬかすと)
スウィング平面が水平に近くなり
振り子の位置エネルギーが使えなくなります。
だから、枝葉の小骨もたくさん必要になります。
高い打点はアマチュアならスライスでいいでしょうが
プロはこれも出来なくては
片手打ちのご利益がありません。
さてご紹介いただいたブログでは
私だけでなく
私の前にテニスジャーナルの解説をしていた
平野さんのことも批判されているようですが
ちょっと当っていないと思います。
先ほど重要骨格と、枝葉の小骨について書きましたが
たぶん
日本で一番初めにこれに基づいて理論を作ったのが平野さんだと思います。
テニス界にとって、大変な功績のある方です。
平野さん以前の解説者は
(今の解説者にも ・・・ )
枝葉の部分を示す事で、改良法の提案をしていたのです。
じゃあ、松原さんは何をしたのかというと
重要骨格をさらに明確にした事と
技術のベースをすべて、トッププロの打法においた事です。
批判の記事では
私は世界に目を向けない、ガラパゴス進化だそうですが
自分では
そこからいちばん遠くにいるべきと思っています。
だから、「ベースはすべて、トッププロの打法」 なのです。
ところで
バックの縦振りですが
記事では、平野さんの説で
それを教わった、ろくでもないコーチの一人
松原が使っているようなイメージですが。
平野さんの教えは
身体に巻きつけた腕の振りほどきですから
かなり違っていて
むしろ、批判ブログさんの説に近い。
縦振りを言い出したのは私です。
さてさて、いいたいことを言ったので
すっきりして年が越せそうです。
今年はたくさんの人達にこのブログを読んでいただき
コメントもたくさんいただき
ありがとうございました。
コメントのお礼を時々忘れていると思います
ここで、改めてお礼申し上げます。
来年も頑張って発信し続けます。
テニス好きな皆さんと私に、良い年が訪れますように。
ある人のブログに片手バックハンドの技術について
私の批判があるというお話です。
この機会に
私の技術論の建て方についてお話して
今年の最後にしようと思います。
以下がそのコメントの全文です。
大変失礼な内容なので黙殺して頂いても結構です。
以下サイトにて一方的に批判が有りますが、松原コーチはこの内容についてどのように思われますでしょうか。
hを加えて下さい。
ttp://blog.livedoor.jp/newpowertennis/archives/21262347.html
投稿者 通りすがり 2012/12/29 13:40
私の答えです。
私のDVD、『テニスの極意』 バックハンド編
私の動画までフェデラーとの比較で出していただきました。
出来れば
もっと後の方に
胸あたりの高い打点を
かなり横振りに振っている動画もあります。
それだといくらかフェデラーに近いのですが
ちょっと残念。
私の DVD、全部見てくれたんでしょうか?
私だって、プロのバックハンドが
すべて縦振りだなんて思っていません。
自分でも高い打点やスピンをうんとかけるときに
スウィングを横に使いますし
ブログの写真にガスケやワイントラウブを
使っている事をご存知の読者の方も多いと思います。
さて、私の技術論の立て方ですが
いちばん普通の打点で打っているプロの打法をもとに
その技術を可能にしている
いちばんの骨格は何かという事を探り出しているのです。
特殊な打点やモアパワーを出すためのコツは
あえて、取り除きます。
たとえばフォアハンドでは
手首は固定して振ると言っていますが
人間の手首はそれなりの柔らかさがあって
自然にラケットの重みでしなり、ラケットヘッドを加速します。
いちばん重要な骨格が、「手首を固定する」
枝葉の小骨が、「余計な力を抜いてしならせる」 です。
この枝葉に注目すると
松原さんの技術論は穴だらけになり
鬼の首を取ったように思う人がたくさん出てきます。
時々はそうゆう話があります
揚げ足取りには
それなりに慣れていますので、大丈夫。
バックハンドに戻りますが
振り子を使って、位置エネルギーを運動エネルギーに換え
ついでにアッパースウィングでトップスピンをかける。
これが、いちばんの重要骨格です。
腰より
低い打点だと、これだけでもそれなりのショットが打てます。
モアパワーを出すためには
高いテイクバックから後ろにループさせ
腰や肩の線を回転させ
腕の引き込みも添えてぶっ叩くのです。
この部分は、枝葉の小骨部分です。
打点が高くなると、(細かい事をぬかすと)
スウィング平面が水平に近くなり
振り子の位置エネルギーが使えなくなります。
だから、枝葉の小骨もたくさん必要になります。
高い打点はアマチュアならスライスでいいでしょうが
プロはこれも出来なくては
片手打ちのご利益がありません。
さてご紹介いただいたブログでは
私だけでなく
私の前にテニスジャーナルの解説をしていた
平野さんのことも批判されているようですが
ちょっと当っていないと思います。
先ほど重要骨格と、枝葉の小骨について書きましたが
たぶん
日本で一番初めにこれに基づいて理論を作ったのが平野さんだと思います。
テニス界にとって、大変な功績のある方です。
平野さん以前の解説者は
(今の解説者にも ・・・ )
枝葉の部分を示す事で、改良法の提案をしていたのです。
じゃあ、松原さんは何をしたのかというと
重要骨格をさらに明確にした事と
技術のベースをすべて、トッププロの打法においた事です。
批判の記事では
私は世界に目を向けない、ガラパゴス進化だそうですが
自分では
そこからいちばん遠くにいるべきと思っています。
だから、「ベースはすべて、トッププロの打法」 なのです。
ところで
バックの縦振りですが
記事では、平野さんの説で
それを教わった、ろくでもないコーチの一人
松原が使っているようなイメージですが。
平野さんの教えは
身体に巻きつけた腕の振りほどきですから
かなり違っていて
むしろ、批判ブログさんの説に近い。
縦振りを言い出したのは私です。
さてさて、いいたいことを言ったので
すっきりして年が越せそうです。
今年はたくさんの人達にこのブログを読んでいただき
コメントもたくさんいただき
ありがとうございました。
コメントのお礼を時々忘れていると思います
ここで、改めてお礼申し上げます。
来年も頑張って発信し続けます。
テニス好きな皆さんと私に、良い年が訪れますように。
2012年12月18日
ムチのようなしなり
O山さんから、フォアハンドリターンについてコメントをいただきました。
以下がその2つある全文です。
松原コーチ
ご回答ありがとうございます。
人間の身体は完全剛性の機械ではないということで、本人のスイング時の意識・感覚と実際の動作のとの間には差異がでるようですね。
なので程度の問題だと思いますが、
リターンのテークバックをラケットヘッドがバックフェンス側に向ききらないところで完了さたあと、フォワードスイングのときにグリップエンドがサーバー側を向くというのは、意識のうえではムチのスイングにはならないようにしていても、実際の動作としてはムチのスイングに多少なっているんでしょうね。
間違った解釈になっていたらすみません。
投稿者 質問をした本人2012/12/12 23:33
先ほどの投稿の補足です。
なぜ先ほどの投稿のようにムチのスイングになっていると思ったかと言うと、記載したURLのページにある「後ろから見たフォアハンド・リターン」の連続写真では、テークバックは(3)で完了していて、(4)からはフォワードスイングになっていますが、そのときにグリップエンドがサーバー側に向いているようだからです。
同様に同じページにある「遠いボールに対するフォアハンド・リターン」もムチのスイングになっているように見えます。
投稿者 質問をした本人2012/12/12 23:52
私の答えです。
全くその通りで
人間は木石にあらず、しなるのです。
ただ、しなるのは結果であって
本人はしならすつもりでいる必要はありません。
しっかりと面を保つ意識で
固める方を大切にすべきです。
しっかり固めてひっぱたく。
ひっぱたきを試行錯誤しているうちに
ラケットヘッドの走りを体得し
ちょうどいい、力の抜け具合がわかってくる。
コントロールが狂わない範囲で
スピードも得られる打ち方を身につけていく。
それを、力の程度も
無意識で繰り返せるようになる。
次いで、体勢の苦しさや相手ボールの勢いなどによる
必要な対応
スウィングの大きさだったり
力のいれ具合。
そんなことの対応幅が広がって、一流の技になっていく。
どんなショットにも対応する
クロヒョウのような身のこなしとムチのようなしなやかなスウィング。
ただ、ここで大切なことは
余計な力を抜かすことでなく
必要な最低限の力を入れさせること。
ある力具合に、損益分岐点があり
それ以上の力であれば安定するが
それ未満だと、エラーが急増する。
力を抜かすのは
本人の経験や練習から得ること。
周囲がお節介に
余計な力を抜いて、と指導するべきではない。
ムチのようにと言って
できることではないのだ。
人間は怠け者だから
抜けと言わなくても
そのうちに、どうせ力を抜いて楽をする。
余談だが
私のコーチ研修会で、年に1回くらいお会いするあるコーチ
毎回、テイクバックの固め具合
そのたりなさをを私から指摘される。
ほぼ、ちゃんとしたフォームなので
本人やほかのコーチからは違いがわからないのかもしれない。
もちろん彼はコーチなので
本人の技術練習のみに日々専念しているわけではないので
普通のウィークエンドプレーヤーよりも
練習や試合からのフィードバックから修正できていないので
やや、不利なのかもしれない。
我々コーチはこれほど苦労しているのだ。
さてさて、本題に戻る。
打球方向へのしなりもあるが
当然、スピン方向へのしなりもある。
特に両手打ちのバックハンド・トップスピン。
アガシなどは相当、強烈に手首のしなりを使う。
これも
こうなることは、当然結構なことなのだが
あまり意識して使わない方がいい。
腕全体で上下動をつけてこすりあげれば
それを練習や試合で打ち続けていれば
いつか自然に実行していることなのだ。
ところで、練習論になるが
コーチの指導通りにいいフォームを作ればOK
と思っている人も多いのだが
さらにその先
今日ここまでに述べた、熟成をはかることがとても大切。
その熟成方向が
その人のセンスだったり、個性であったりする。
同じフォームに指導しても
ある人はナダルだったりフェデラーだったり
違ったプレーヤーになるのだ。
最後にちょっと確認
余計な力を抜いて、ムチのようにさせることより
余計でもいいから、力を入れて
少なくとも、コート内に入るようなショットを教える方が大切。
熟成したワインは本人が作るのだ。
以下がその2つある全文です。
松原コーチ
ご回答ありがとうございます。
人間の身体は完全剛性の機械ではないということで、本人のスイング時の意識・感覚と実際の動作のとの間には差異がでるようですね。
なので程度の問題だと思いますが、
リターンのテークバックをラケットヘッドがバックフェンス側に向ききらないところで完了さたあと、フォワードスイングのときにグリップエンドがサーバー側を向くというのは、意識のうえではムチのスイングにはならないようにしていても、実際の動作としてはムチのスイングに多少なっているんでしょうね。
間違った解釈になっていたらすみません。
投稿者 質問をした本人2012/12/12 23:33
先ほどの投稿の補足です。
なぜ先ほどの投稿のようにムチのスイングになっていると思ったかと言うと、記載したURLのページにある「後ろから見たフォアハンド・リターン」の連続写真では、テークバックは(3)で完了していて、(4)からはフォワードスイングになっていますが、そのときにグリップエンドがサーバー側に向いているようだからです。
同様に同じページにある「遠いボールに対するフォアハンド・リターン」もムチのスイングになっているように見えます。
投稿者 質問をした本人2012/12/12 23:52
私の答えです。
全くその通りで
人間は木石にあらず、しなるのです。
ただ、しなるのは結果であって
本人はしならすつもりでいる必要はありません。
しっかりと面を保つ意識で
固める方を大切にすべきです。
しっかり固めてひっぱたく。
ひっぱたきを試行錯誤しているうちに
ラケットヘッドの走りを体得し
ちょうどいい、力の抜け具合がわかってくる。
コントロールが狂わない範囲で
スピードも得られる打ち方を身につけていく。
それを、力の程度も
無意識で繰り返せるようになる。
次いで、体勢の苦しさや相手ボールの勢いなどによる
必要な対応
スウィングの大きさだったり
力のいれ具合。
そんなことの対応幅が広がって、一流の技になっていく。
どんなショットにも対応する
クロヒョウのような身のこなしとムチのようなしなやかなスウィング。
ただ、ここで大切なことは
余計な力を抜かすことでなく
必要な最低限の力を入れさせること。
ある力具合に、損益分岐点があり
それ以上の力であれば安定するが
それ未満だと、エラーが急増する。
力を抜かすのは
本人の経験や練習から得ること。
周囲がお節介に
余計な力を抜いて、と指導するべきではない。
ムチのようにと言って
できることではないのだ。
人間は怠け者だから
抜けと言わなくても
そのうちに、どうせ力を抜いて楽をする。
余談だが
私のコーチ研修会で、年に1回くらいお会いするあるコーチ
毎回、テイクバックの固め具合
そのたりなさをを私から指摘される。
ほぼ、ちゃんとしたフォームなので
本人やほかのコーチからは違いがわからないのかもしれない。
もちろん彼はコーチなので
本人の技術練習のみに日々専念しているわけではないので
普通のウィークエンドプレーヤーよりも
練習や試合からのフィードバックから修正できていないので
やや、不利なのかもしれない。
我々コーチはこれほど苦労しているのだ。
さてさて、本題に戻る。
打球方向へのしなりもあるが
当然、スピン方向へのしなりもある。
特に両手打ちのバックハンド・トップスピン。
アガシなどは相当、強烈に手首のしなりを使う。
これも
こうなることは、当然結構なことなのだが
あまり意識して使わない方がいい。
腕全体で上下動をつけてこすりあげれば
それを練習や試合で打ち続けていれば
いつか自然に実行していることなのだ。
ところで、練習論になるが
コーチの指導通りにいいフォームを作ればOK
と思っている人も多いのだが
さらにその先
今日ここまでに述べた、熟成をはかることがとても大切。
その熟成方向が
その人のセンスだったり、個性であったりする。
同じフォームに指導しても
ある人はナダルだったりフェデラーだったり
違ったプレーヤーになるのだ。
最後にちょっと確認
余計な力を抜いて、ムチのようにさせることより
余計でもいいから、力を入れて
少なくとも、コート内に入るようなショットを教える方が大切。
熟成したワインは本人が作るのだ。
2012年11月15日
フットワークが落ちてきたら
『レフティ』 さんからいくつかの質問をいただきました。
今日はその1つについてお答えします。
以下がコメントのその部分です。
足が動かなくなった場合のプレーについてです。テニスからフットワークをとったら「羽根をもがれた鳥」のようなものと認識していますが、足が動かなくても、上体だけでショットをコントロールしているように見える年配の方もおられます。私ももう後、何年、自由に動けるかと考えると少しでもお考えを聞きできれば幸いです。
私の答えです。
どんなレベル、どんな年齢でもある話です。
というのは
動く、動かない
間に合う、間に合わない
位置あわせができる、できない
これらは常にある話だからです。
常に、相対的な話なのです。
ジョコビッチとフェデラーの試合でもあるのです。
ジョコビッチと私がやったら
私のほうにだけ、問題があるでしょうね。
彼はいつもいい形で打つ
私はいつも崩される。
それとも取れないか、いっそそれなら問題はない。
打ち負けているというのは
この
動けない、間に合わない、位置あわせができない、ということ
逆に
相手をどうやってその状態にするかということを
お互いに競っているわけです。
テニスはバランス崩しゲームなのです。
間に合わなくなったほうが
エラーしたり
チャンスボールを提供したりして
ポイントを失うのです。
動けなくなるというのは
この、崩される、負ける頻度が高くなることです。
ジョコビッチほど動けないのはしょうがない。
でもその中でできる限り
ボールとの位置あわせをできるようにする。
できるだけ動くのです。
そして、動きの中でこなしていく。
同じボールを
ジョコビッチなら足を踏ん張って、フルスウィング
若いお兄ちゃんなら、ステップして、動きながら。
私なら、ランニングショットで
こなすのです。
ランニングショットも
20年後の私は、ウォーキングショットにナル予定です。
ずいぶん差があると思うかもしれませんが
全員、20年後の私も含め、4人ですが
動きながら打っているという共通点があるのです。
技術的にはプロと同じ。
ただ、フェデラーが7m先のショットに対し使う業を
20年後の私は、1m先のショットに対し使うだけ。
まったく一緒です。
動きながら打つことにより
打てる範囲を広げ
合わせられる確率を上げるのです。
そして割り切りも必要です。
今の私は、クラブの会員さんやスクール生からは
時には、動きが速いですねと言われ
いい気になっていますが
すでに
ジュニアの上手い子や学生とやると
自分がコート上を歩いているかのように感じ
なかなか、いい態勢で打てません。
だから、動きながら打つこと
横向きになりすぎて
振りが間に合わなくならないように気をつけています。
上体の回転も、歳をとると遅くなるのです。
そして
それでも返せない時は
「ナイスショット」 と言えばいいのです。
1ゲームに2本くらいは、やられてもいいのです。
もうあと何年動けるかではないのです
どっちみち、すでにそれなりに落ちています。
コートの上で歩ける限りテニスは出来ます。
今日はその1つについてお答えします。
以下がコメントのその部分です。
足が動かなくなった場合のプレーについてです。テニスからフットワークをとったら「羽根をもがれた鳥」のようなものと認識していますが、足が動かなくても、上体だけでショットをコントロールしているように見える年配の方もおられます。私ももう後、何年、自由に動けるかと考えると少しでもお考えを聞きできれば幸いです。
私の答えです。
どんなレベル、どんな年齢でもある話です。
というのは
動く、動かない
間に合う、間に合わない
位置あわせができる、できない
これらは常にある話だからです。
常に、相対的な話なのです。
ジョコビッチとフェデラーの試合でもあるのです。
ジョコビッチと私がやったら
私のほうにだけ、問題があるでしょうね。
彼はいつもいい形で打つ
私はいつも崩される。
それとも取れないか、いっそそれなら問題はない。
打ち負けているというのは
この
動けない、間に合わない、位置あわせができない、ということ
逆に
相手をどうやってその状態にするかということを
お互いに競っているわけです。
テニスはバランス崩しゲームなのです。
間に合わなくなったほうが
エラーしたり
チャンスボールを提供したりして
ポイントを失うのです。
動けなくなるというのは
この、崩される、負ける頻度が高くなることです。
ジョコビッチほど動けないのはしょうがない。
でもその中でできる限り
ボールとの位置あわせをできるようにする。
できるだけ動くのです。
そして、動きの中でこなしていく。
同じボールを
ジョコビッチなら足を踏ん張って、フルスウィング
若いお兄ちゃんなら、ステップして、動きながら。
私なら、ランニングショットで
こなすのです。
ランニングショットも
20年後の私は、ウォーキングショットにナル予定です。
ずいぶん差があると思うかもしれませんが
全員、20年後の私も含め、4人ですが
動きながら打っているという共通点があるのです。
技術的にはプロと同じ。
ただ、フェデラーが7m先のショットに対し使う業を
20年後の私は、1m先のショットに対し使うだけ。
まったく一緒です。
動きながら打つことにより
打てる範囲を広げ
合わせられる確率を上げるのです。
そして割り切りも必要です。
今の私は、クラブの会員さんやスクール生からは
時には、動きが速いですねと言われ
いい気になっていますが
すでに
ジュニアの上手い子や学生とやると
自分がコート上を歩いているかのように感じ
なかなか、いい態勢で打てません。
だから、動きながら打つこと
横向きになりすぎて
振りが間に合わなくならないように気をつけています。
上体の回転も、歳をとると遅くなるのです。
そして
それでも返せない時は
「ナイスショット」 と言えばいいのです。
1ゲームに2本くらいは、やられてもいいのです。
もうあと何年動けるかではないのです
どっちみち、すでにそれなりに落ちています。
コートの上で歩ける限りテニスは出来ます。
2012年11月03日
テニスに力は必要か?
『レフティ』 さんからの最後の質問です。
以下がその部分のコピーです。
・・・
5つ目、スマッシュです。これは質問ではないのですが、私もアドバイスいただいたように、普通のスマッシュでもオーバーヘッドで打つように心掛けているのですが、しばらく腹筋や背筋のトレーニングをしていたら、確率が断然よくなりました。何でもないことのようですが、これは発見でした。
最後に、女性からよく聞かれる質問です。
テニスには力がいるのでしょうか?私はあるに越したことはないと答えていますが、本当のところ、どうなんでしょうか?ジュニアクラスの子なんかより、私はずっと筋力はあるように思っているのですが、彼らのような剛球を私は打てません。多分何らかのコツがあるんですよね?少し教えていただければと思います。 ・・・・
投稿者 レフティ 2012/10/16 20:33
私の答えです。
力はあったほうが有利ですよね。
質問者自身がスマッシュについて書いています。
「腹筋や背筋のトレーニングをしていたら、確率が断然よくなりました」
姿勢を保つ、苦しい態勢でも何とかなる
そうゆうのは筋力がないと出来ません。
普通の女性だと
いいショットを打つにはすばらしいフォームが必要です。
そのためには流れるような動きと
ボールに対して、完璧なタイミングが必要になります。
イレギュラーバウンドなどで
タイミングを崩されると
フォームを崩して、アラーになったり
スピードが出なかったりします。
力があればそんな時も何とかなります。
もちろんすばらしいフォーム同士で打ち合えば
パワーがあるほうが有利に決まっています。
1つの技術を習得する時も
男性なら、変なフォームでも何とか打ちます。
そしてやっているうちに
打ち方が洗練してくるので
最初から何とか打つ男性のほうが有利です。
片手バックや
薄いグリップでのボレーやスライスなどに
特にその差が出やすいのです。
スピンサーブもそうですね。
そうそう
リターンも筋力のある人が有利です。
強烈なフォアハンドを打つ人は
大抵、すごい背筋力を持っています。
もう1つ
筋力があったほうがいいのが
傷害に対する抵抗力です。
握力が60kgあるほうが
25kgの人より
肘を痛めにくいのは当然なのです。
ジュニアの子の方が剛球を打つ理由
たぶん、インパクトでちゃんと前を向いて
バッチリのタイミングで打つからでしょうね。
同じようにすれば
筋力のあるほうがもちろんすごいはずです。
以下がその部分のコピーです。
・・・
5つ目、スマッシュです。これは質問ではないのですが、私もアドバイスいただいたように、普通のスマッシュでもオーバーヘッドで打つように心掛けているのですが、しばらく腹筋や背筋のトレーニングをしていたら、確率が断然よくなりました。何でもないことのようですが、これは発見でした。
最後に、女性からよく聞かれる質問です。
テニスには力がいるのでしょうか?私はあるに越したことはないと答えていますが、本当のところ、どうなんでしょうか?ジュニアクラスの子なんかより、私はずっと筋力はあるように思っているのですが、彼らのような剛球を私は打てません。多分何らかのコツがあるんですよね?少し教えていただければと思います。 ・・・・
投稿者 レフティ 2012/10/16 20:33
私の答えです。
力はあったほうが有利ですよね。
質問者自身がスマッシュについて書いています。
「腹筋や背筋のトレーニングをしていたら、確率が断然よくなりました」
姿勢を保つ、苦しい態勢でも何とかなる
そうゆうのは筋力がないと出来ません。
普通の女性だと
いいショットを打つにはすばらしいフォームが必要です。
そのためには流れるような動きと
ボールに対して、完璧なタイミングが必要になります。
イレギュラーバウンドなどで
タイミングを崩されると
フォームを崩して、アラーになったり
スピードが出なかったりします。
力があればそんな時も何とかなります。
もちろんすばらしいフォーム同士で打ち合えば
パワーがあるほうが有利に決まっています。
1つの技術を習得する時も
男性なら、変なフォームでも何とか打ちます。
そしてやっているうちに
打ち方が洗練してくるので
最初から何とか打つ男性のほうが有利です。
片手バックや
薄いグリップでのボレーやスライスなどに
特にその差が出やすいのです。
スピンサーブもそうですね。
そうそう
リターンも筋力のある人が有利です。
強烈なフォアハンドを打つ人は
大抵、すごい背筋力を持っています。
もう1つ
筋力があったほうがいいのが
傷害に対する抵抗力です。
握力が60kgあるほうが
25kgの人より
肘を痛めにくいのは当然なのです。
ジュニアの子の方が剛球を打つ理由
たぶん、インパクトでちゃんと前を向いて
バッチリのタイミングで打つからでしょうね。
同じようにすれば
筋力のあるほうがもちろんすごいはずです。
2012年08月28日
スピンとスピードの関係
『れねしす』 さんから質問をいただきました。
トップスピンの回転とパワーの話です。
以下がそのコメントの
私の文章の引用から始まる、全文です。
>かすれる分、さらにスウィングスピードを上げれば
>ガツンという、強烈なショットになるのです。
>斜め上に向かって、強烈にぶち当てるのです。
スイングスピードを上げれば、前後方向にもパワーが加わるという意味ですか、
それとも、かすれ具合が更にパワーアップするという意味ですか。
よく、潰して打つスピンとか擦るスピンとか言われますが、いまいち意味(違い)が
よく分からないんですよね。
投稿者 れねしす 2012/08/28 10:05
私の答えです。
まず、用語ですが
特に、潰して打つスピンは
基本的に私は使わないと思います。
トップスピンにあるものは
振り上げて、当たる角度と
スウィングスピード
その組み合わせだけです。
ゆるいスウィングと振り上げ角度の大きな組み合わせは
「擦る」 ということでしょうし
その結果打たれた打球
それの馬鹿にした表現が、「かすれる」 でしょう。
「潰して打つ」 というのはスウィングスピードの
打球方向の成分が大きければボールが潰れるわけで
スピンの量は関係ないと思います。
つまり打球のスピードということになるでしょう。
強烈なトップスピンボールということになるのでしょうね。
さて、次の絵を見てください
直角三角形の斜辺Aが打点における
ラケットのスウィング方向です。
そして、Aの長さがスウィングのスピード。
Cはそれから打球方向へのスピード成分を抽出したもの。
Bがトップスピンをかけるスピード成分を抽出したもの。
と考えられます。
左下から右上方向にスウィングしています。
Aのスウィングスピードを上げていけば
B,Cも、それに比例してスピードが上がっていきます。
この絵の場合
水平に対し30度くらいの角度で振り上げていますので
仮に、時速100kmでスウィングした場合
Cは、時速87km、Bは時速50km、となり
水平に時速100kmでスウィングしたのに比べ
打球速度Cは時速13kmだけ遅くなります。
もし、Cを時速100kmにしたければ
スウィングスピードAは時速115km必要になりますが
時速100kmで水平に叩いたフラットと
ほぼ同様なスピードのトップスピンショットが得られるわけです。
私の書いた
「かすれる分、さらにスウィングスピードを上げれば
ガツンという、強烈なショットになるのです。
斜め上に向かって、強烈にぶち当てるのです。」
というのは、そうゆう意味です。
かすれるというのは
軽く打ったときの話でしょうから
斜め上に向かって、強烈にぶち当てれば
誰もかすれるという表現は使わないと思いますが。
こんな話は机上の空論と思うかもしれません。
しかし、実戦では
安心して打てるトップスピンはフルスウィングが可能。
それに対しフラットではエラーを恐れて
強さを抑えなくてはならないというのはよくある話し。
トップスピンがフラットより速いのはよくあることなのです。
そんなトップスピンは
潰して打つスピンなんでしょうね。
そうそうもう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 ですが
今日もフォアハンドの耳タコ基本話
無料ですので
ぜひ覗いてみてください。
トップスピンの回転とパワーの話です。
以下がそのコメントの
私の文章の引用から始まる、全文です。
>かすれる分、さらにスウィングスピードを上げれば
>ガツンという、強烈なショットになるのです。
>斜め上に向かって、強烈にぶち当てるのです。
スイングスピードを上げれば、前後方向にもパワーが加わるという意味ですか、
それとも、かすれ具合が更にパワーアップするという意味ですか。
よく、潰して打つスピンとか擦るスピンとか言われますが、いまいち意味(違い)が
よく分からないんですよね。
投稿者 れねしす 2012/08/28 10:05
私の答えです。
まず、用語ですが
特に、潰して打つスピンは
基本的に私は使わないと思います。
トップスピンにあるものは
振り上げて、当たる角度と
スウィングスピード
その組み合わせだけです。
ゆるいスウィングと振り上げ角度の大きな組み合わせは
「擦る」 ということでしょうし
その結果打たれた打球
それの馬鹿にした表現が、「かすれる」 でしょう。
「潰して打つ」 というのはスウィングスピードの
打球方向の成分が大きければボールが潰れるわけで
スピンの量は関係ないと思います。
つまり打球のスピードということになるでしょう。
強烈なトップスピンボールということになるのでしょうね。
さて、次の絵を見てください
直角三角形の斜辺Aが打点における
ラケットのスウィング方向です。
そして、Aの長さがスウィングのスピード。
Cはそれから打球方向へのスピード成分を抽出したもの。
Bがトップスピンをかけるスピード成分を抽出したもの。
と考えられます。
左下から右上方向にスウィングしています。
Aのスウィングスピードを上げていけば
B,Cも、それに比例してスピードが上がっていきます。
この絵の場合
水平に対し30度くらいの角度で振り上げていますので
仮に、時速100kmでスウィングした場合
Cは、時速87km、Bは時速50km、となり
水平に時速100kmでスウィングしたのに比べ
打球速度Cは時速13kmだけ遅くなります。
もし、Cを時速100kmにしたければ
スウィングスピードAは時速115km必要になりますが
時速100kmで水平に叩いたフラットと
ほぼ同様なスピードのトップスピンショットが得られるわけです。
私の書いた
「かすれる分、さらにスウィングスピードを上げれば
ガツンという、強烈なショットになるのです。
斜め上に向かって、強烈にぶち当てるのです。」
というのは、そうゆう意味です。
かすれるというのは
軽く打ったときの話でしょうから
斜め上に向かって、強烈にぶち当てれば
誰もかすれるという表現は使わないと思いますが。
こんな話は机上の空論と思うかもしれません。
しかし、実戦では
安心して打てるトップスピンはフルスウィングが可能。
それに対しフラットではエラーを恐れて
強さを抑えなくてはならないというのはよくある話し。
トップスピンがフラットより速いのはよくあることなのです。
そんなトップスピンは
潰して打つスピンなんでしょうね。
そうそうもう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 ですが
今日もフォアハンドの耳タコ基本話
無料ですので
ぜひ覗いてみてください。
2012年08月20日
ハードヒッターはしゃがむ
昨日の写真に続き
こんな写真を見つけた。
両手打ちのチャンピオン、モニカ・セレスだ。
で、何が言いたいのかというと
ハードヒッターは腕を引っ張るということ。
ちなみに、こちらは彼女のフォアハンド。
身体の前を小さくする
最後はしゃがむ!!!
腕を引っ張るというのは
手の位置を回転の中心に引き込むということなのだ。
もちろん、腕力で手を引っ張ればいいのだが
強烈スウィング中に
遠心力に逆らって引っ張り込むのは
相当な腕力。
とっても男らしい人ならできるが
女性ではちょっと無理。
だからしゃがむ。
うでを引っ張り込めないが固定は出来るので
腕を固めて、フィニッシュでしゃがむ。
綱引きを想像すればいい。
私の知っている人では
モニカ・セレスさんに
長塚京子さん、などなど
ハードヒットで知られている人たち。
セレスはフォアもバックもそう。
だからなんだって?
「センスのある人は引っ張るの」
こんな写真を見つけた。
両手打ちのチャンピオン、モニカ・セレスだ。
で、何が言いたいのかというと
ハードヒッターは腕を引っ張るということ。
ちなみに、こちらは彼女のフォアハンド。
身体の前を小さくする
最後はしゃがむ!!!
腕を引っ張るというのは
手の位置を回転の中心に引き込むということなのだ。
もちろん、腕力で手を引っ張ればいいのだが
強烈スウィング中に
遠心力に逆らって引っ張り込むのは
相当な腕力。
とっても男らしい人ならできるが
女性ではちょっと無理。
だからしゃがむ。
うでを引っ張り込めないが固定は出来るので
腕を固めて、フィニッシュでしゃがむ。
綱引きを想像すればいい。
私の知っている人では
モニカ・セレスさんに
長塚京子さん、などなど
ハードヒットで知られている人たち。
セレスはフォアもバックもそう。
だからなんだって?
「センスのある人は引っ張るの」
2012年08月19日
フットワーク
ジョコビッチの写真を探していて
こんなのを見つけた。
バックのローボレー?
短いショットの2バウンド寸前のスライス?
コートでの位置を見ると
ストロークの可能性が高い。
姿勢に無理がないところをみると
打点は低いが
ぎりぎりいっぱいの追いつきというわけではないようだ。
姿勢やスウィング
ボールへの向きなど、文句なしのフォーム。
ただ、足の方を見ると
われわれがやっているのと反対
オープンスタンスなのだ。
スクールのレッスンだと
コーチから、こう言われるかも。
1、横着しないで、右足をしっかり踏み込め。
2、右足を踏み込めば、もっといいボールが打てるのに。
3、右足を踏み込めば、ちゃんと横向きになれるのに。
松原コーチはこんな風に思った。
1、上体の向きやボールへの距離が理想的だ。
2、オープンだと次の動きがよくなるだろうな。
3、オープンだと横を向き過ぎなくていいな。 矯正法に使えるな。
やってみるとわかるが
オープンのほうがいい姿勢を作りやすい。
それに、相手に背中を向けるほど身体を回す必要はない。
むしろ逆。
ヨーロッパやアメリカの選手では
このフットワーク、よく見かける。
日本では1種類のフットワークを押し付けているような気がする。
フットワークは色々あり。
ボールとちょうど良く会う事が出来
バランスがとれ
パワー的にも充分。
次の動きにもつながり
転ばなければ、いいフットワークなのだ。
今日の例はボレーかバックのスライスだが
他のショットでもあるような話だ。
さてさて、話は変わって
今日のもう一つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 の宣伝。
「安心して打てるフォアハンド」 という題で
以前、定期購読だった記事だが
たくさんの人に読んでもらいたいので
今日は無料設定に変更、ぜひ、是非、ゼヒ。
こんなのを見つけた。
バックのローボレー?
短いショットの2バウンド寸前のスライス?
コートでの位置を見ると
ストロークの可能性が高い。
姿勢に無理がないところをみると
打点は低いが
ぎりぎりいっぱいの追いつきというわけではないようだ。
姿勢やスウィング
ボールへの向きなど、文句なしのフォーム。
ただ、足の方を見ると
われわれがやっているのと反対
オープンスタンスなのだ。
スクールのレッスンだと
コーチから、こう言われるかも。
1、横着しないで、右足をしっかり踏み込め。
2、右足を踏み込めば、もっといいボールが打てるのに。
3、右足を踏み込めば、ちゃんと横向きになれるのに。
松原コーチはこんな風に思った。
1、上体の向きやボールへの距離が理想的だ。
2、オープンだと次の動きがよくなるだろうな。
3、オープンだと横を向き過ぎなくていいな。 矯正法に使えるな。
やってみるとわかるが
オープンのほうがいい姿勢を作りやすい。
それに、相手に背中を向けるほど身体を回す必要はない。
むしろ逆。
ヨーロッパやアメリカの選手では
このフットワーク、よく見かける。
日本では1種類のフットワークを押し付けているような気がする。
フットワークは色々あり。
ボールとちょうど良く会う事が出来
バランスがとれ
パワー的にも充分。
次の動きにもつながり
転ばなければ、いいフットワークなのだ。
今日の例はボレーかバックのスライスだが
他のショットでもあるような話だ。
さてさて、話は変わって
今日のもう一つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 の宣伝。
「安心して打てるフォアハンド」 という題で
以前、定期購読だった記事だが
たくさんの人に読んでもらいたいので
今日は無料設定に変更、ぜひ、是非、ゼヒ。
2012年07月19日
20年ぶりのテニスは
『れねしす』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
今のテニスってこんなスイングをしていたのですね。テレビで見ながら変な(←失礼)打ち方だなと思っていました。
約20年ぶりにテニスを再開したのですが、今時のテニスについておしえて欲しくコメントしました。
学生時代はアウトしないくらいのスピン(ドライブ?)をかけながら、常に高い打点で、フラット系のショットをネットすれすれを通しガンガンハードヒットしていました。
最近、ラケットも新しく購入し、久しぶりにうってみるとアウトの連発。ネットをすれすれまでは、昔のイメージどおりなのですが、ネット越えてもボールは落ちずコートと水平を保ったまま、フェンス直撃。今のラケットってよく飛ぶんですね。下から上のスイングを意識すると、スピンはかかって高い弾道を描いてコートにおさまるものの、かるーい球になり見事に打ち返されます。
今の若い子の打つような、高めの弾道でかつスピード・威力をもったボールをうつために、昔の打ち癖がなかなか抜けないおっさんにもできるようなコツがあったら教えていただけませんか。
投稿者 れねしす 2012/07/18 14:40
私の答えです。
20年前、というと私がテニスジャーナルの解説を始めるちょっと前
すでに、世界のテニスは今と同じスタイル
トップスピン主体、グランドストローク優位
今よりは全身の使い方が少し少なめといったところ。
このスタイルになって10年くらいのころ。
私のテニス理論はこのころと基本は変わっていません。
選手はビランデル、レンドル、ベッカー、エドバーグでしょうか。
日本ではまだ古いスタイルが残っていたころ。
コーチは、腰を落としてしっかり押せ、なんてやっていたころでしょうね。
バックではすでに両手打ちが珍しくないころですよね。
さて、『れねしす』 さんは、トップスピンがかけられるようですので
このコメントをいただいた記事
「フォロースルー」 を参考にしてみるといいと思います。
アウトサイド気味のスウィングから
成り行きではなく
しっかり、上体の左側にフィニッシュする。
安全なトップスピンと
強烈な勢いが両立できるための技術です。
次にラケットです。
ハードヒッターにとって
ラケットはよりスピードが出るようにはなっていません。
男子プロ級のスウィングスピードですと
反発係数が最小になり
20年前のラケットも最新のラケットも
ほぼ同じスピードしか出ません。
ところが
スウィングスピードの小さな女性の一般プレーヤーなどにとっては
そうではなく
今のラケットはものすごく飛びます。
そのため、男子のプレーヤーレベルの人たちは
飛びよりも安定性を求め
重めの硬いラケットを使います。
軽く打つとそれほど飛ばず
強く打つとそれなりのスピードが出るラケットです。
たとえば私の使っている、ヨネックス VCORE98D
どこのメーカーでも
男子プロが使っているモデルを選べばいいと思います。
ちょっと簡単な説明でしたが
ちゃんとやると、1冊の本が出来ますので
とりあえずこの辺で
まずは、やってみてください。
細かい、各論については
困ったら、具体的に質問してください。
あまり久しぶりなので、感覚が違っているだけかもしれませんよ。
20年ぶりの人が、がんがん入ったら?
20年間練習していた人に悪いでしょ。
以下がそのコメントの全文です。
今のテニスってこんなスイングをしていたのですね。テレビで見ながら変な(←失礼)打ち方だなと思っていました。
約20年ぶりにテニスを再開したのですが、今時のテニスについておしえて欲しくコメントしました。
学生時代はアウトしないくらいのスピン(ドライブ?)をかけながら、常に高い打点で、フラット系のショットをネットすれすれを通しガンガンハードヒットしていました。
最近、ラケットも新しく購入し、久しぶりにうってみるとアウトの連発。ネットをすれすれまでは、昔のイメージどおりなのですが、ネット越えてもボールは落ちずコートと水平を保ったまま、フェンス直撃。今のラケットってよく飛ぶんですね。下から上のスイングを意識すると、スピンはかかって高い弾道を描いてコートにおさまるものの、かるーい球になり見事に打ち返されます。
今の若い子の打つような、高めの弾道でかつスピード・威力をもったボールをうつために、昔の打ち癖がなかなか抜けないおっさんにもできるようなコツがあったら教えていただけませんか。
投稿者 れねしす 2012/07/18 14:40
私の答えです。
20年前、というと私がテニスジャーナルの解説を始めるちょっと前
すでに、世界のテニスは今と同じスタイル
トップスピン主体、グランドストローク優位
今よりは全身の使い方が少し少なめといったところ。
このスタイルになって10年くらいのころ。
私のテニス理論はこのころと基本は変わっていません。
選手はビランデル、レンドル、ベッカー、エドバーグでしょうか。
日本ではまだ古いスタイルが残っていたころ。
コーチは、腰を落としてしっかり押せ、なんてやっていたころでしょうね。
バックではすでに両手打ちが珍しくないころですよね。
さて、『れねしす』 さんは、トップスピンがかけられるようですので
このコメントをいただいた記事
「フォロースルー」 を参考にしてみるといいと思います。
アウトサイド気味のスウィングから
成り行きではなく
しっかり、上体の左側にフィニッシュする。
安全なトップスピンと
強烈な勢いが両立できるための技術です。
次にラケットです。
ハードヒッターにとって
ラケットはよりスピードが出るようにはなっていません。
男子プロ級のスウィングスピードですと
反発係数が最小になり
20年前のラケットも最新のラケットも
ほぼ同じスピードしか出ません。
ところが
スウィングスピードの小さな女性の一般プレーヤーなどにとっては
そうではなく
今のラケットはものすごく飛びます。
そのため、男子のプレーヤーレベルの人たちは
飛びよりも安定性を求め
重めの硬いラケットを使います。
軽く打つとそれほど飛ばず
強く打つとそれなりのスピードが出るラケットです。
たとえば私の使っている、ヨネックス VCORE98D
どこのメーカーでも
男子プロが使っているモデルを選べばいいと思います。
ちょっと簡単な説明でしたが
ちゃんとやると、1冊の本が出来ますので
とりあえずこの辺で
まずは、やってみてください。
細かい、各論については
困ったら、具体的に質問してください。
あまり久しぶりなので、感覚が違っているだけかもしれませんよ。
20年ぶりの人が、がんがん入ったら?
20年間練習していた人に悪いでしょ。
2012年06月22日
アウトサイドイン
『レフティ』 さんからアウトサイド・インのスウィングについて
質問をいただきました。
実はこれ、かなり松原語でして
一般的に理解してもらうのはかなり難しいようです。
質問のコメントはかなり長いので
ここにはコピーしませんでした。
ごらんになる方はここをクリックしてください。
さて、私の説明ですが
ゴルフであれば
スウィングがかなり縦振りですのでわかりやすいと思います。
上から見て、まっすぐに当たるスウィングに対し
手前から向こう側に横切っていけば、インサイド・アウト
ボールはフック気味に左へ曲がって飛んでいくでしょう。
逆に、向こう側から手前に振ってくれば、アウトサイド・イン
ボールはスライス気味に右へ曲がって飛んでいくでしょう。
テニスの場合
横方向のスウィングが多く
ストロークなどでは、身体を中心に回転運動です。
そこで
この回転運動の円に対し
内側から外側に、回転半径が大きくなる方向を
インサイド・アウト
外側から内側に、回転半径が小さくなる方向を
アウトサイド・イン
と呼んでいます。
ですから打球方向に対してのスウィング方向で言えば
ゴルフと同じ見方をしちゃうと
スウィング前半はほとんど、インサイド・アウト
インパクト手前からスウィング後半は
アウトサイド・インということになります。
ここのインパクト少し前からというのがキーワードです。
全体的にアウトサイド・イン傾向
そしてインパクトがアウトサイド・インなのです。
これがサーブやスマッシュになるともっと極端です。
構えたときは腕が曲がっているわけで
どんどん伸びていく。
回転半径は広がっていきます。
しかし打点を後気味に取り
インパクト少し手前から引っ張り込んでいくと
インパクト付近はアウトサイドイン
そしてその後はどんどん回転半径が小さくなっていきます。
最後にボレーですが
これはゴルフと同じように上から見て
間違いなくアウトサイドインではないでしょうか。
極端にアウトサイドインにして
インパクト後止めるような感覚で打つと
いいボレーが打てます。
まるっきり先入観なしで話せればいいのですが
日本のテニス界では
インサイドアウトがコントロール性に優れるという
観念がしっかり固まっている人がたくさんいます。
そうゆう人は
インサイドアウトを前提に話しますので
そうなると
どうしようもありませんね。
プロのプレーを一目見れば ・・・・
質問をいただきました。
実はこれ、かなり松原語でして
一般的に理解してもらうのはかなり難しいようです。
質問のコメントはかなり長いので
ここにはコピーしませんでした。
ごらんになる方はここをクリックしてください。
さて、私の説明ですが
ゴルフであれば
スウィングがかなり縦振りですのでわかりやすいと思います。
上から見て、まっすぐに当たるスウィングに対し
手前から向こう側に横切っていけば、インサイド・アウト
ボールはフック気味に左へ曲がって飛んでいくでしょう。
逆に、向こう側から手前に振ってくれば、アウトサイド・イン
ボールはスライス気味に右へ曲がって飛んでいくでしょう。
テニスの場合
横方向のスウィングが多く
ストロークなどでは、身体を中心に回転運動です。
そこで
この回転運動の円に対し
内側から外側に、回転半径が大きくなる方向を
インサイド・アウト
外側から内側に、回転半径が小さくなる方向を
アウトサイド・イン
と呼んでいます。
ですから打球方向に対してのスウィング方向で言えば
ゴルフと同じ見方をしちゃうと
スウィング前半はほとんど、インサイド・アウト
インパクト手前からスウィング後半は
アウトサイド・インということになります。
ここのインパクト少し前からというのがキーワードです。
全体的にアウトサイド・イン傾向
そしてインパクトがアウトサイド・インなのです。
これがサーブやスマッシュになるともっと極端です。
構えたときは腕が曲がっているわけで
どんどん伸びていく。
回転半径は広がっていきます。
しかし打点を後気味に取り
インパクト少し手前から引っ張り込んでいくと
インパクト付近はアウトサイドイン
そしてその後はどんどん回転半径が小さくなっていきます。
最後にボレーですが
これはゴルフと同じように上から見て
間違いなくアウトサイドインではないでしょうか。
極端にアウトサイドインにして
インパクト後止めるような感覚で打つと
いいボレーが打てます。
まるっきり先入観なしで話せればいいのですが
日本のテニス界では
インサイドアウトがコントロール性に優れるという
観念がしっかり固まっている人がたくさんいます。
そうゆう人は
インサイドアウトを前提に話しますので
そうなると
どうしようもありませんね。
プロのプレーを一目見れば ・・・・
2012年06月11日
無ぴょんフットワーク
東戸塚松原テニススクールのアジサイも咲いてきて
空気も湿っぽくなってきました。
いよいよ梅雨に入ったようですね。
さて、『えむ』 さんから、フットワークの質問をいただきました。
なかなかの難題です。
以下が、そのコメントの全文です。
初めまして。
いつも拝見しております。
松原コーチのおかげで握りを少し厚く変えワイパーで打つようになりました。前向きのまま打つことができ(コーチには「横向け」と叱られますが)逆クロスが得意になりました。
本当にありがとうございます。
ところでひとつ悩みがあります。
フットワークのことです。相手からのボールが飛んできている間は細かくステップして打点を探すのがうまく打てるコツだと思い努力しているのですが、50歳もすぎたおばさんが若い人のようにぴょんぴょんしているのはみっともないのではないかということです。あまり周りには見かけないですし。
もしよろしければアドバイスをお願いいたします。
投稿者 えむ 2012/06/07 00:02
私の答えです。
ちょうど、松原さんもそんな時期になっているようです。
(えむさんよりもだいぶ上ですが)
最近、前ほどは
あまりぴょんぴょんしていません。
必要な脚合わせが前よりはぴょんぴょんしなくても
いいようになっているようです。
でもジュニアの子とトップスピンの打ち合いをすると
ずうっと、ぴょんぴょん、ですので
相手次第かもしれません。
まあ、通常、余裕があるなら
打ち返した後
ぶらぶらしていればいいのではないでしょうか。
そして、ボールのところにのしのしと行って
タイミング合わせで、2,3歩だけチャカチャカ。
最低限、タイミング合わせのチャカチャカと
最後のしっかりした踏み込み(踏み切り)だけは必要なのです。
のっしのっし、 チャカチャカ、 グウッ、 バシ。
なれて、熟練してくればどうにかなるものですよ。
熟練して、その後も
すごい人と打つときは、ずうっと、ぴょんぴょん。
テンポが速いとしょうがないですね。
それに、どうせ動かなきゃいけないわけで
走っていれば
ぴょんぴょんと一緒です。
そして、すごいやつとやる時のぴょんぴょんは
それほど、目立たないもんですよ。
なかなかな、難問なので
判ったようなわかんないような ・・・
空気も湿っぽくなってきました。
いよいよ梅雨に入ったようですね。
さて、『えむ』 さんから、フットワークの質問をいただきました。
なかなかの難題です。
以下が、そのコメントの全文です。
初めまして。
いつも拝見しております。
松原コーチのおかげで握りを少し厚く変えワイパーで打つようになりました。前向きのまま打つことができ(コーチには「横向け」と叱られますが)逆クロスが得意になりました。
本当にありがとうございます。
ところでひとつ悩みがあります。
フットワークのことです。相手からのボールが飛んできている間は細かくステップして打点を探すのがうまく打てるコツだと思い努力しているのですが、50歳もすぎたおばさんが若い人のようにぴょんぴょんしているのはみっともないのではないかということです。あまり周りには見かけないですし。
もしよろしければアドバイスをお願いいたします。
投稿者 えむ 2012/06/07 00:02
私の答えです。
ちょうど、松原さんもそんな時期になっているようです。
(えむさんよりもだいぶ上ですが)
最近、前ほどは
あまりぴょんぴょんしていません。
必要な脚合わせが前よりはぴょんぴょんしなくても
いいようになっているようです。
でもジュニアの子とトップスピンの打ち合いをすると
ずうっと、ぴょんぴょん、ですので
相手次第かもしれません。
まあ、通常、余裕があるなら
打ち返した後
ぶらぶらしていればいいのではないでしょうか。
そして、ボールのところにのしのしと行って
タイミング合わせで、2,3歩だけチャカチャカ。
最低限、タイミング合わせのチャカチャカと
最後のしっかりした踏み込み(踏み切り)だけは必要なのです。
のっしのっし、 チャカチャカ、 グウッ、 バシ。
なれて、熟練してくればどうにかなるものですよ。
熟練して、その後も
すごい人と打つときは、ずうっと、ぴょんぴょん。
テンポが速いとしょうがないですね。
それに、どうせ動かなきゃいけないわけで
走っていれば
ぴょんぴょんと一緒です。
そして、すごいやつとやる時のぴょんぴょんは
それほど、目立たないもんですよ。
なかなかな、難問なので
判ったようなわかんないような ・・・
2012年06月02日
脚で走り、腕で打つ
脚で走り、腕で打つ
ちょっと物騒だが、こんなイメージ。
足回りは機敏に動くことだけに
性能が特化されている。
脚の勢いで弾を飛ばしたりはしない。
大砲は撃つことに特化して
最近のというより、ずいぶん前から
コンピューターの制御で
でこぼこの原野を走りながらでも
マトを狙い続ける。
最近では2万円もしないデジカメでも
顔認識や手振れ自動補正
スポーツモードなら
最初にあわせたプレーヤーにピントを合わせ続ける
こんな技術はごくごく当たり前なのだ。
金に糸目をつけない軍事技術なら
マトを狙い続けるなんて当たり前。
さてさてテニスだった。
私は技術屋出身のせいか
すぐ、打球技術もメカニカルに考える。
脚の役目は、腕は、そのとき手首は、 ・・・
逆にみなさんは
全体で、いいフォームを考えすぎではないだろうか
もっと単純でいいと思う。
ボールに近づく、距離を適正に保ち続ける。
手はラケット面を保ちながら
腕をラケットを、ビュウッと振る。
足について言えば
右が出ても左が出ても
ちゃんと距離を保って
しかも、上体をぐらつかせなければいい。
地面に足がついていなくても一向に構わない。
安定するなら
戦車からではなく
飛行機からぶっ放してもいいのだ。
腕を振ろうと思えば
上体は自然に動く。
それは、そんなに詳しく教えなくても
身体が、勝手にやってしまうこと。
教えたがり、教わりたがりが多すぎると思う。
自身の才能を信じよう。
自宅からテニスコートまで
間違えずに腕を振り
転ばないで無事到着するような人なら
大抵の身のこなしは自然に出来る。
後はちょっとしたテニス独特のこつやノウハウを
コーチから習えばいいのだ。
だから、コーチは自然に覚えるはずのことは教えない
テニスで特に問題になる部分だけを
厳選して教えることが出来ないといけないのだ。
手取り足取り
すべて習おうとすると、かえって泥沼に入るので
お気をつけて。
脚で近づき、腕で打つのだ。
ちょっと物騒だが、こんなイメージ。
足回りは機敏に動くことだけに
性能が特化されている。
脚の勢いで弾を飛ばしたりはしない。
大砲は撃つことに特化して
最近のというより、ずいぶん前から
コンピューターの制御で
でこぼこの原野を走りながらでも
マトを狙い続ける。
最近では2万円もしないデジカメでも
顔認識や手振れ自動補正
スポーツモードなら
最初にあわせたプレーヤーにピントを合わせ続ける
こんな技術はごくごく当たり前なのだ。
金に糸目をつけない軍事技術なら
マトを狙い続けるなんて当たり前。
さてさてテニスだった。
私は技術屋出身のせいか
すぐ、打球技術もメカニカルに考える。
脚の役目は、腕は、そのとき手首は、 ・・・
逆にみなさんは
全体で、いいフォームを考えすぎではないだろうか
もっと単純でいいと思う。
ボールに近づく、距離を適正に保ち続ける。
手はラケット面を保ちながら
腕をラケットを、ビュウッと振る。
足について言えば
右が出ても左が出ても
ちゃんと距離を保って
しかも、上体をぐらつかせなければいい。
地面に足がついていなくても一向に構わない。
安定するなら
戦車からではなく
飛行機からぶっ放してもいいのだ。
腕を振ろうと思えば
上体は自然に動く。
それは、そんなに詳しく教えなくても
身体が、勝手にやってしまうこと。
教えたがり、教わりたがりが多すぎると思う。
自身の才能を信じよう。
自宅からテニスコートまで
間違えずに腕を振り
転ばないで無事到着するような人なら
大抵の身のこなしは自然に出来る。
後はちょっとしたテニス独特のこつやノウハウを
コーチから習えばいいのだ。
だから、コーチは自然に覚えるはずのことは教えない
テニスで特に問題になる部分だけを
厳選して教えることが出来ないといけないのだ。
手取り足取り
すべて習おうとすると、かえって泥沼に入るので
お気をつけて。
脚で近づき、腕で打つのだ。
2012年04月27日
ドロップショットのグリップ
『ティプネス鴨居』 さんから質問をいただきました。
なんと2009年10月14日のブログに対してでした。
よく見つけましたね。
そう、鴨居といえば、横浜線のあそこですよね
縄文時代よりだいぶこっち、コーチになりたてのころ
昭和時代末期に住んでいました。
駅前の大衆娯楽、鉄玉はじき場、よく出ましたね。
向かいの中華屋さん安くておいしかった。
まだあるのかな?
そうそう、テニスの話でした。
以下がそのコメントです。
バックハンド両手打ちでもドロップショットは打てるのでしょうか?
投稿者 ティプネス鴨居 2012/04/27 07:40
私の答えです。
打てますよ。
ようはスライス気味にちっちゃなロブで
ネットをわずかに越せばいいだけです。
落ちて戻ってこないからといって点が減るわけではない。
すごい逆回転がかかる必要は無いのです。
相手が打つ前に2回以上弾めばいいだけ。
もしかしたら、厚いグリップで打てますか?
という質問かもしれませんね。
厚めのグリップでもボレーは出来ますし
ロブも上げられます。
私もフォアハンドでは
セミウェスタンのまま、ドロップショットを打つことがあります。
これは熊谷一弥大先輩のボレー。
わが国最初のオリンピックメダルを獲得した人です。
問題なく、ウェスタングリップでボレーをしています。
まして両手打ちでスライスを打つなんぞは
女子選手では結構普通のこと。
ちょっと当ててネットを越せばいいのです。
スライスじゃなきゃあ、と思っていましたが
そういえば、私の鴨居時代ごろ
インドネシア? の女子選手だったと思います
名前は忘れましたが
トップスピンでドロップショットを打っていたと思います。
トップスピンで打っても1点くれますよ。
なんと2009年10月14日のブログに対してでした。
よく見つけましたね。
そう、鴨居といえば、横浜線のあそこですよね
縄文時代よりだいぶこっち、コーチになりたてのころ
昭和時代末期に住んでいました。
駅前の大衆娯楽、鉄玉はじき場、よく出ましたね。
向かいの中華屋さん安くておいしかった。
まだあるのかな?
そうそう、テニスの話でした。
以下がそのコメントです。
バックハンド両手打ちでもドロップショットは打てるのでしょうか?
投稿者 ティプネス鴨居 2012/04/27 07:40
私の答えです。
打てますよ。
ようはスライス気味にちっちゃなロブで
ネットをわずかに越せばいいだけです。
落ちて戻ってこないからといって点が減るわけではない。
すごい逆回転がかかる必要は無いのです。
相手が打つ前に2回以上弾めばいいだけ。
もしかしたら、厚いグリップで打てますか?
という質問かもしれませんね。
厚めのグリップでもボレーは出来ますし
ロブも上げられます。
私もフォアハンドでは
セミウェスタンのまま、ドロップショットを打つことがあります。
これは熊谷一弥大先輩のボレー。
わが国最初のオリンピックメダルを獲得した人です。
問題なく、ウェスタングリップでボレーをしています。
まして両手打ちでスライスを打つなんぞは
女子選手では結構普通のこと。
ちょっと当ててネットを越せばいいのです。
スライスじゃなきゃあ、と思っていましたが
そういえば、私の鴨居時代ごろ
インドネシア? の女子選手だったと思います
名前は忘れましたが
トップスピンでドロップショットを打っていたと思います。
トップスピンで打っても1点くれますよ。
2012年04月26日
いいフォームといい動きと
東戸塚校の若手コーチたちと
試合のビデオを見ながら技術論になった。
日本人と世界のトッププロとのダブルス。
あちらの人たちのほうが楽に動きながら
リターンやボレーをこなしているように見える。
日本人のほうが脚を止めて打つことが多いようにも見える。
「いいフォームじゃなけりゃ、入らないよね」
「でも、そこにボールが無かったら空振りだよ」
「当たるほうが先だから、まずは動きじゃない」
「初心者に、動きから教えるというのも無理だよね」
「初心者には止まって、打ち方を教えるんだけど
後で、上手くなってから、動いても大丈夫なように
今は、コーチが理解していればいいんじゃない」
おっと、サーブで態勢を崩されて、リターンミスが。
「あの厳しいサーブで態勢を保つのは大変だね」
「かなり、体幹に力が無いと我慢できないんじゃないの」
「でもジャストミートしてはいるよ」
「ジャストミートするためにわざと姿勢を傾けたんじゃないの」
「動きながら打てば、姿勢をキープしたまま打てるんじゃないかな」
「腕からじゃなく、腰から寄せていけばいいんだろう」
「それなら、自分のスウィングに耐えるだけの筋力があればいいのかな」
「サーブの重さで姿勢を崩されたわけじゃないんだ」
「やっぱり最初から、動いて打つ習慣が無いとだめかもね」
「コーチがよく理解していなきゃね」
試合のビデオを見ながら技術論になった。
日本人と世界のトッププロとのダブルス。
あちらの人たちのほうが楽に動きながら
リターンやボレーをこなしているように見える。
日本人のほうが脚を止めて打つことが多いようにも見える。
「いいフォームじゃなけりゃ、入らないよね」
「でも、そこにボールが無かったら空振りだよ」
「当たるほうが先だから、まずは動きじゃない」
「初心者に、動きから教えるというのも無理だよね」
「初心者には止まって、打ち方を教えるんだけど
後で、上手くなってから、動いても大丈夫なように
今は、コーチが理解していればいいんじゃない」
おっと、サーブで態勢を崩されて、リターンミスが。
「あの厳しいサーブで態勢を保つのは大変だね」
「かなり、体幹に力が無いと我慢できないんじゃないの」
「でもジャストミートしてはいるよ」
「ジャストミートするためにわざと姿勢を傾けたんじゃないの」
「動きながら打てば、姿勢をキープしたまま打てるんじゃないかな」
「腕からじゃなく、腰から寄せていけばいいんだろう」
「それなら、自分のスウィングに耐えるだけの筋力があればいいのかな」
「サーブの重さで姿勢を崩されたわけじゃないんだ」
「やっぱり最初から、動いて打つ習慣が無いとだめかもね」
「コーチがよく理解していなきゃね」
2012年04月16日
面の保ち方
『カランコエ』 さんからコメントをいただきました。
特に質問というわけではなかったのですが
ラケット面を保つということに対する
考え方をアピールしておきたくなったので
今日はこの話題です。
以下がいただいたコメントの全文です。
フォアハンドが安定せず苦戦しているので、大変参考になりました。
ボレーやバックは面を作るという事が分かりますが、フォアはテイクバックすると面を一定に保てず曖昧になって、カスッというあたりか、打ち上げてしまいます。また面を意識すると手や腕に力がはいってしまいます。スイングの意識が強く、面を作って打つ事が難しく感じます。
投稿者 カランコエ 2012/04/16 01:39
私のお話です。
バックハンドは
片手打ちでも、両手打ちでも、ラケット面を、ほぼ垂直に保ちます。
ですから、テイクバックで面が垂直。
もちろんインパクトもほぼ垂直面です。
ずうっと、垂直面を意識し続けるのです。
ですから細かいことを言うと
腕は徐々に被せていく方向に捻って行くのです。
それに対しフォアハンドは
インパクトでは垂直面をしっかりイメージをするのですが
スウィング中は
むしろ、腕の向きを安定させることが重要。
だから、腕を捻らないで振れるよう
プロもこんなテイクバックです。
ラケット面は高く引けば後ろ向き。
この後、さらに後ろを向き
下に降りていくにつれて、完全に下向きになります。
そして、腕を捻らないで
一気にスウィングをするのです。
だから垂直面が
もちろんインパクトは垂直ですし
その面を意識するといいでしょう。
面を保つということはフォアとバックでこんなに違うのです。
ボレーですが
明らかに、徐々に面を上向きに動かしていきます
そしてその面をイメージするのです。
フォアハンドと似た話ですね。
特に質問というわけではなかったのですが
ラケット面を保つということに対する
考え方をアピールしておきたくなったので
今日はこの話題です。
以下がいただいたコメントの全文です。
フォアハンドが安定せず苦戦しているので、大変参考になりました。
ボレーやバックは面を作るという事が分かりますが、フォアはテイクバックすると面を一定に保てず曖昧になって、カスッというあたりか、打ち上げてしまいます。また面を意識すると手や腕に力がはいってしまいます。スイングの意識が強く、面を作って打つ事が難しく感じます。
投稿者 カランコエ 2012/04/16 01:39
私のお話です。
バックハンドは
片手打ちでも、両手打ちでも、ラケット面を、ほぼ垂直に保ちます。
ですから、テイクバックで面が垂直。
もちろんインパクトもほぼ垂直面です。
ずうっと、垂直面を意識し続けるのです。
ですから細かいことを言うと
腕は徐々に被せていく方向に捻って行くのです。
それに対しフォアハンドは
インパクトでは垂直面をしっかりイメージをするのですが
スウィング中は
むしろ、腕の向きを安定させることが重要。
だから、腕を捻らないで振れるよう
プロもこんなテイクバックです。
ラケット面は高く引けば後ろ向き。
この後、さらに後ろを向き
下に降りていくにつれて、完全に下向きになります。
そして、腕を捻らないで
一気にスウィングをするのです。
だから垂直面が
もちろんインパクトは垂直ですし
その面を意識するといいでしょう。
面を保つということはフォアとバックでこんなに違うのです。
ボレーですが
明らかに、徐々に面を上向きに動かしていきます
そしてその面をイメージするのです。
フォアハンドと似た話ですね。
2012年03月24日
どんなグリップでもスピンは
『左利きスピンサーバー』 さんから質問をいただいていました。
以下がそのコメントの質問部分です。
ところで、大変初歩的な疑問があります。ストロークのグリップの厚さとトップスピン量の関係性についてです。一般的にグリップの厚さ=トップスピン量というイメージがありますが、これはグリップが厚いほど下から上に振りやすくスイング角度が垂直に近くなるから、という理解でよろしいのでしょうか?
逆に捉えると、スイング角度を同じように取れるのであれば、グリップの厚さ自体は生み出されるスピン量には影響しないのでしょうか?(スイングスピードは同じとして)
あまりこういった基礎原理的(?)な部分を教わった記憶がなく…。言うまでもないということなのかもしれませんが。お時間のある時にコメントをいただけますと幸いです。
投稿者 左利きスピンサーバー 2012/03/18 00:36
私の答えです。
基本的におっしゃるとおり
下から上に振り上げる角度とスウィングスピードが同じなら
どんなグリップで打っても
同じ球質のボールが飛び出して行くと思います。
ボールはぶつけられたラケットにくっついている
手の向きまでは気がつかないと思います。
ただ、グリップによって
地面に対し、垂直にしたラケットを
斜め上に振りぬくための力を
入れやすいかどうかの違いはあると思います。
また、逆にフラットに打つとして
水平に振りやすいかどうか
という事はあるでしょうね。
さて今日のもう一つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 ですが
『自分のイメージを打つ』 と題して
テニスでは
常に想像したボールを打つのだという話をしています。
これが有る無しで
上達スピードも違ってくるし
実戦での対応力も変わってくると思います。
今日は無料の設定です。
ぜひ読んでみてください。
観ると、見るの使い分けをしっかり感じてください。
以下がそのコメントの質問部分です。
ところで、大変初歩的な疑問があります。ストロークのグリップの厚さとトップスピン量の関係性についてです。一般的にグリップの厚さ=トップスピン量というイメージがありますが、これはグリップが厚いほど下から上に振りやすくスイング角度が垂直に近くなるから、という理解でよろしいのでしょうか?
逆に捉えると、スイング角度を同じように取れるのであれば、グリップの厚さ自体は生み出されるスピン量には影響しないのでしょうか?(スイングスピードは同じとして)
あまりこういった基礎原理的(?)な部分を教わった記憶がなく…。言うまでもないということなのかもしれませんが。お時間のある時にコメントをいただけますと幸いです。
投稿者 左利きスピンサーバー 2012/03/18 00:36
私の答えです。
基本的におっしゃるとおり
下から上に振り上げる角度とスウィングスピードが同じなら
どんなグリップで打っても
同じ球質のボールが飛び出して行くと思います。
ボールはぶつけられたラケットにくっついている
手の向きまでは気がつかないと思います。
ただ、グリップによって
地面に対し、垂直にしたラケットを
斜め上に振りぬくための力を
入れやすいかどうかの違いはあると思います。
また、逆にフラットに打つとして
水平に振りやすいかどうか
という事はあるでしょうね。
さて今日のもう一つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 ですが
『自分のイメージを打つ』 と題して
テニスでは
常に想像したボールを打つのだという話をしています。
これが有る無しで
上達スピードも違ってくるし
実戦での対応力も変わってくると思います。
今日は無料の設定です。
ぜひ読んでみてください。
観ると、見るの使い分けをしっかり感じてください。
2012年02月24日
フォアハンド、バック?
『時々左利きのO』 さんから質問をいただきました。
私の答えによっては
『いつも両利きのOさん』 に変わるかもしれませんね。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見しています。漫画の世界のような、突飛な質問で恐縮です。
トッププロでは、ラケットを持ち替えて左右両方とも強烈な片手フォアハンドを打つ人が何故いないのでしょうか? 元々左利きのクルム伊達さんやシャラポワは、追い込まれた時に緊急避難的に左手1本で返球する映像を見たことはありますが、積極的に左手フォアを使うのを見たことがありません。
例外的には、かつて左右両方でサーブが出来て、全てのショットが左右で出来るルーク・ジェンセンという強者もいたそうですが・・?
左右両方とも片手フォアだと、リーチが長くなり有利になるような気がしますが、何故テニス界で大成する人は少ないのでしょうか?
普段はグリップエンドを利き手で握っているので、ラケットを持ち替えて利き手でない側のフォアを打つ場合、ラケットの到達範囲が握り拳1個分短くなることから、実質的にリーチは長くなっていないのでしょうか?
また、持ち替えに多少時間がかかることから、実戦向きではないのでしょうか?
私のテニスがこれから大成するとは露ほども思いませんが、時々左手を使う身として前々から興味のあった素朴な疑問です。長文なのに中身のない質問なので、超お暇なときで結構ですのでよろしくお願いします。それからR34で颯爽と現れる松原コーチを楽しみにしています。
投稿者 時々左利きのO 2012/02/23 19:42
私の答えです。
両方フォア、めったに見ないのは、単にやらないからだと思います。
私は人間に4種類いると思っています。
純粋な右利き。
不純な右利き
純粋な左利き
不純な左利き
純粋な、というのは利き腕以外がまったく不器用な人です。
この人には、片手フォアと片手バックのセットを奨めます。
不純なというのは
利き腕以外もそこそこ使える人です。
この人は両手打ちでも、片手打ちでも
もちろん両方フォアでもありでしょう。
たぶん、私や、Oさんは、不純な右利きです。
左利きの伊達さんなどは
右手で世界レベル。
そこそこの域をはるかに超えていますが。
そうしてみるとあの人は、両方フォアなのかもしれません。
左の両手フォアに、バック側は右腕1本で。
森田あゆみ、という選手がいます。
両方両手打ち。
両方フォアかと思うとちょっと違う。
見るからに右利きで
右側は両手打ちのフォアハンド。
左側は両手打ちのバックハンドです。
フォアは全身の回転を使ってのびのび打ちますし
バックはちょっと窮屈そうです。
この人のテニスが参考になると思います。
左右同じに見えても
どちらかが主、どちらかが従なのです。
大抵の選手が心の中では
フォアを中心に試合を組み立てていると思います。
そして、バックでどう守るか。
あのナダルやフェデラーでも
バックのボールに回り込んでフォアを使います。
フォアハンドのほうが、威力があるためなのですが
たぶん頭の中もフォアハンド人間になっていると思います。
右側がフォアで
バック側を片手打ちの人も、両手打ちの人も
左打ちの人も、いていいのではないでしょうか。
両方フォアでもいいのですが
真ん中に来た時に
両手がけんかしたらどうします?
判ったようなことを書きましたが
4種類の人間、いやもっと色々な人がいるわけですので
何でもありというのがほんとかもしれませんね。
左側のフォア、大いにありだと思います。
そうそう、持ち替えですが
両方両手の選手は平気で両手を入れ替えます。
もちろん長く持てます。
どうやってやるか本人も知らない場合が多いのですが。
こんど内緒で教えますね。
車のお話もありがとうございます。
来ないんですよね
あの、R246沿いのお店
売る時には、うちは2週間で納車です
と言っていたんですけど。
古い車なんですが
3週間も磨いたら
ピッカピカになっているかもしれません。
早く颯爽と登場したいものです。
私の答えによっては
『いつも両利きのOさん』 に変わるかもしれませんね。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見しています。漫画の世界のような、突飛な質問で恐縮です。
トッププロでは、ラケットを持ち替えて左右両方とも強烈な片手フォアハンドを打つ人が何故いないのでしょうか? 元々左利きのクルム伊達さんやシャラポワは、追い込まれた時に緊急避難的に左手1本で返球する映像を見たことはありますが、積極的に左手フォアを使うのを見たことがありません。
例外的には、かつて左右両方でサーブが出来て、全てのショットが左右で出来るルーク・ジェンセンという強者もいたそうですが・・?
左右両方とも片手フォアだと、リーチが長くなり有利になるような気がしますが、何故テニス界で大成する人は少ないのでしょうか?
普段はグリップエンドを利き手で握っているので、ラケットを持ち替えて利き手でない側のフォアを打つ場合、ラケットの到達範囲が握り拳1個分短くなることから、実質的にリーチは長くなっていないのでしょうか?
また、持ち替えに多少時間がかかることから、実戦向きではないのでしょうか?
私のテニスがこれから大成するとは露ほども思いませんが、時々左手を使う身として前々から興味のあった素朴な疑問です。長文なのに中身のない質問なので、超お暇なときで結構ですのでよろしくお願いします。それからR34で颯爽と現れる松原コーチを楽しみにしています。
投稿者 時々左利きのO 2012/02/23 19:42
私の答えです。
両方フォア、めったに見ないのは、単にやらないからだと思います。
私は人間に4種類いると思っています。
純粋な右利き。
不純な右利き
純粋な左利き
不純な左利き
純粋な、というのは利き腕以外がまったく不器用な人です。
この人には、片手フォアと片手バックのセットを奨めます。
不純なというのは
利き腕以外もそこそこ使える人です。
この人は両手打ちでも、片手打ちでも
もちろん両方フォアでもありでしょう。
たぶん、私や、Oさんは、不純な右利きです。
左利きの伊達さんなどは
右手で世界レベル。
そこそこの域をはるかに超えていますが。
そうしてみるとあの人は、両方フォアなのかもしれません。
左の両手フォアに、バック側は右腕1本で。
森田あゆみ、という選手がいます。
両方両手打ち。
両方フォアかと思うとちょっと違う。
見るからに右利きで
右側は両手打ちのフォアハンド。
左側は両手打ちのバックハンドです。
フォアは全身の回転を使ってのびのび打ちますし
バックはちょっと窮屈そうです。
この人のテニスが参考になると思います。
左右同じに見えても
どちらかが主、どちらかが従なのです。
大抵の選手が心の中では
フォアを中心に試合を組み立てていると思います。
そして、バックでどう守るか。
あのナダルやフェデラーでも
バックのボールに回り込んでフォアを使います。
フォアハンドのほうが、威力があるためなのですが
たぶん頭の中もフォアハンド人間になっていると思います。
右側がフォアで
バック側を片手打ちの人も、両手打ちの人も
左打ちの人も、いていいのではないでしょうか。
両方フォアでもいいのですが
真ん中に来た時に
両手がけんかしたらどうします?
判ったようなことを書きましたが
4種類の人間、いやもっと色々な人がいるわけですので
何でもありというのがほんとかもしれませんね。
左側のフォア、大いにありだと思います。
そうそう、持ち替えですが
両方両手の選手は平気で両手を入れ替えます。
もちろん長く持てます。
どうやってやるか本人も知らない場合が多いのですが。
こんど内緒で教えますね。
車のお話もありがとうございます。
来ないんですよね
あの、R246沿いのお店
売る時には、うちは2週間で納車です
と言っていたんですけど。
古い車なんですが
3週間も磨いたら
ピッカピカになっているかもしれません。
早く颯爽と登場したいものです。
2012年02月20日
カウンターショット
『kokokon』 さんから質問をいただきました。
以下がその全文です。
松原コーチ、初めまして。
いつも大変参考にさせて頂いています。
ところで、1つ質問があります。カウンターショットは相手の打球の力やスピードを利用して返すということかなと思いますが、ストロークだと具体的にどんな打ち方のことを言うのでしょうか?ボレーならなんとなくイメージが湧くのですが…。また、カウンターが上手い人はどんなタイプなのでしょうか?
カウンターが上手い選手についての記事を見て気になったので、もしよければ教えて下さい。
投稿者 kokokon 2012/02/19 21:16
私の答えです。
男子でよくあるのがリターンエースですね。
面を合わせただけで、決まってしまう。
サーブが速くて、打った人は前のめり。
深く帰ってきたボールに反応できない。
ラリー中に粘った後、一瞬の隙を見つけて
コースを変えてエースを取る。
バグダティスなんかよくカウンターといわれていました。
技術的には
この人が間違いなくカウンターです。
クルム伊達公子さん。
すべてのショットをライジングで
すべてのショットがカウンターだと思います。
この写真では判りにくいかもしれませんが
腕を引きながら
すでに体重を前にかけて行っている。
カウンターという言葉の定義が問題ですが
先ほどのバグダティスのように
苦しい、負けそうなところから
突然、攻勢に転じるのがカウンターだとすれば
いつも平然とライジングでエースを取る伊達さんは?
しかし技術的には
相手に力を利用し
速いテンポで相手を追い詰める。
間違いなくカウンターパンチ。
先行逃げ切りなので
逆転して取る感じが薄いのかもしれませんね。
技術として、カウンターという打ち方はないと思いますが
しいて言えばライジング。
大振りしないで
面をしっかり固めて
ぶつかっていけばいいのではないでしょうか。
以下がその全文です。
松原コーチ、初めまして。
いつも大変参考にさせて頂いています。
ところで、1つ質問があります。カウンターショットは相手の打球の力やスピードを利用して返すということかなと思いますが、ストロークだと具体的にどんな打ち方のことを言うのでしょうか?ボレーならなんとなくイメージが湧くのですが…。また、カウンターが上手い人はどんなタイプなのでしょうか?
カウンターが上手い選手についての記事を見て気になったので、もしよければ教えて下さい。
投稿者 kokokon 2012/02/19 21:16
私の答えです。
男子でよくあるのがリターンエースですね。
面を合わせただけで、決まってしまう。
サーブが速くて、打った人は前のめり。
深く帰ってきたボールに反応できない。
ラリー中に粘った後、一瞬の隙を見つけて
コースを変えてエースを取る。
バグダティスなんかよくカウンターといわれていました。
技術的には
この人が間違いなくカウンターです。
クルム伊達公子さん。
すべてのショットをライジングで
すべてのショットがカウンターだと思います。
この写真では判りにくいかもしれませんが
腕を引きながら
すでに体重を前にかけて行っている。
カウンターという言葉の定義が問題ですが
先ほどのバグダティスのように
苦しい、負けそうなところから
突然、攻勢に転じるのがカウンターだとすれば
いつも平然とライジングでエースを取る伊達さんは?
しかし技術的には
相手に力を利用し
速いテンポで相手を追い詰める。
間違いなくカウンターパンチ。
先行逃げ切りなので
逆転して取る感じが薄いのかもしれませんね。
技術として、カウンターという打ち方はないと思いますが
しいて言えばライジング。
大振りしないで
面をしっかり固めて
ぶつかっていけばいいのではないでしょうか。
2012年02月19日
前の足でブロック
先日、スポーツニュースで見た話題。
プロ野球、ロッテの新人ピッチャー、藤岡の話。
153Km/hの剛速球を投げるのだそうで
踏み込む、右足のスパイクを壊してしまう。
東洋大学の頃
スパイクのいちばん前の爪が曲がってしまい
毎試合、終わるごとに修理に出していたとのこと。
これは、前に出て行く身体を右足がブロックするため。
この強烈なブロックが、腕の振りを加速するのだ。
もちろんバッティングも同じ。
パリーグ、西部のホームラン王、中村、おかわり君。
テニスでも
前進を止める力と踏ん張りが利いて
高い打点でのハードヒットができたりする。
前に押せば、スピードが出ると
机の上で考えてもダメなのだ。
プロ野球、ロッテの新人ピッチャー、藤岡の話。
153Km/hの剛速球を投げるのだそうで
踏み込む、右足のスパイクを壊してしまう。
東洋大学の頃
スパイクのいちばん前の爪が曲がってしまい
毎試合、終わるごとに修理に出していたとのこと。
これは、前に出て行く身体を右足がブロックするため。
この強烈なブロックが、腕の振りを加速するのだ。
もちろんバッティングも同じ。
パリーグ、西部のホームラン王、中村、おかわり君。
テニスでも
前進を止める力と踏ん張りが利いて
高い打点でのハードヒットができたりする。
前に押せば、スピードが出ると
机の上で考えてもダメなのだ。
2012年02月11日
ボールを見ない話の続編
昨日は、添田 豪 が勝ちましたね。
2セットダウンから、すごい。
錦織はカルロビッチのペースでやられてしまいましたね。
フェデラーでさえなかなかブレーク出来ない人。
どっかできっかけを見つけないと。
それが
3つ目のセットが終わるまで来なかったのでしょう。
今日のダブルスも惜しかった。
3セット目で流れを掴み
トイレがちょっと余計だったか。
まあ結果ですから。
明日は二人とも勝たなければならないけど
向こうの調子も相手が変われば、また変わる。
今日のダブルスで疲れた、カルロビッチ
4セット目に、足を気にしていたのが見られた。
怪我をして欲しくはないけど
疲れていることは間違いない。
その分、日本に風が吹くかもしれない。
期待して応援しよう。
さて、『すーさん』 から質問をいただいていた。
ボールを見ないで打つ話しへの質問。
以下がそのコメントの全文です。
ボールを見ないで打つのを実践してみました。確かに、見なくてもちゃんと打てるのですが、この「見ない」というところをどう考えるのか教えていただければと思います。
ラケットにボールが当たる直前にボールから目を切ってしまい、本当に見ない(打球方向に目線をもっていく)ようにするのか、それとも何となく見て打つのか、意識としてはどちらがいいのでしょうか。実際はそれほど違わないのかもしれませんが、どうも目を切るつもりで打った方が上手く当るように思えるのですが思い違いでしょうか?
投稿者 すーさん 2012/02/09 23:30
私の答えです。
なんとなく見ちゃうと
へんに、ボールに合わそうとしちゃうのでしょうね。
そうするとかえって振り遅れたり、センターをはずしたり。
ふつう、何も考えないで打てば
目は、インパクト前に、打球方向を向くと思います。
ですから
目を切るつもりで打つ、というほうが
当たっているようですね。
でも、目を切るつもりで打つわけではありませんけど。
あまり、意識して目をそらすと
頭が動いてしまい、不安定の原因を作るかもしれません。
自然に、目が離れるといいのですけど
一度、意識してしまうと
簡単には、無意識になれません。
そのための方法が、別のことを意識的に思うことです。
普通、「入ったかな?」 と思うのですが。
そうすれば自然に向こうに目が行きます。
で、もうちょっと積極志向で
「どうだ!!」 なんかどうでしょう。
そして相手をにらみつけちゃう。
2セットダウンから、すごい。
錦織はカルロビッチのペースでやられてしまいましたね。
フェデラーでさえなかなかブレーク出来ない人。
どっかできっかけを見つけないと。
それが
3つ目のセットが終わるまで来なかったのでしょう。
今日のダブルスも惜しかった。
3セット目で流れを掴み
トイレがちょっと余計だったか。
まあ結果ですから。
明日は二人とも勝たなければならないけど
向こうの調子も相手が変われば、また変わる。
今日のダブルスで疲れた、カルロビッチ
4セット目に、足を気にしていたのが見られた。
怪我をして欲しくはないけど
疲れていることは間違いない。
その分、日本に風が吹くかもしれない。
期待して応援しよう。
さて、『すーさん』 から質問をいただいていた。
ボールを見ないで打つ話しへの質問。
以下がそのコメントの全文です。
ボールを見ないで打つのを実践してみました。確かに、見なくてもちゃんと打てるのですが、この「見ない」というところをどう考えるのか教えていただければと思います。
ラケットにボールが当たる直前にボールから目を切ってしまい、本当に見ない(打球方向に目線をもっていく)ようにするのか、それとも何となく見て打つのか、意識としてはどちらがいいのでしょうか。実際はそれほど違わないのかもしれませんが、どうも目を切るつもりで打った方が上手く当るように思えるのですが思い違いでしょうか?
投稿者 すーさん 2012/02/09 23:30
私の答えです。
なんとなく見ちゃうと
へんに、ボールに合わそうとしちゃうのでしょうね。
そうするとかえって振り遅れたり、センターをはずしたり。
ふつう、何も考えないで打てば
目は、インパクト前に、打球方向を向くと思います。
ですから
目を切るつもりで打つ、というほうが
当たっているようですね。
でも、目を切るつもりで打つわけではありませんけど。
あまり、意識して目をそらすと
頭が動いてしまい、不安定の原因を作るかもしれません。
自然に、目が離れるといいのですけど
一度、意識してしまうと
簡単には、無意識になれません。
そのための方法が、別のことを意識的に思うことです。
普通、「入ったかな?」 と思うのですが。
そうすれば自然に向こうに目が行きます。
で、もうちょっと積極志向で
「どうだ!!」 なんかどうでしょう。
そして相手をにらみつけちゃう。
2012年02月06日
面の引き起こしは
『れねしす』 さんから車のアドバイスをいただいた。
スカイラインはあごをすりやすいとのこと。
クーペなのでリヤはオーバーハングが少なく、大丈夫そうだが
確かにフロントは危ないかも。
実はよく行く近所のスーパー。
車止めが以上に高くて
フロントバンパーやマフラーを擦ったことがある。
あそこはとくに気をつけよう。
『れねしす』 さん、ありがとうございます。
さて、テニスの話し。
『makotasu』 さんから質問をいただいていた。
イベントや休みがあったり、車探しなどで
少し後にずらしてもらった。
ご心配かけてすいません。
以下がそのコメントの全文。
松原コーチ
少々、古い記事を蒸し返すようなのですが、ボレーとスライスにおける「ラケット面の引き起こし」について、再度、確認させて頂けませんでしょうか?ダブルス前衛のシチュエーションで、以前、遠めのバックポーチは「ラケット面の引き起こし」をすれば良いよ。とコーチにご教授頂きました。
この「ラケット面の引き起こし」は、その他の、1.フォアボレー時、2.フォアハンドスライス時、3.バックハンドスライス時にはしない方がよろしいのでしょうか?過去のコーチの記事には、フォアボレー時には「ラケット面の引き起こし」しない方が良い旨の記事がありましたが、ここで上記1.~3.について再度、コーチの解説(引き起こしは不要なのかどうか、また不要であればなぜなのか)を頂ければ幸甚に存じます。
お時間のある時にでも、なにとぞよろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2012/01/31 14:36
私の答えです。
引き起こしはバックではやりますが
フォアではほとんどやりません。
バックのスライス・ストロークでは
昔は使うのが常識で
グラフなどは、波打つように、盛大にやっていました。
現代でもハイバックなどで使う人がいますが
使う頻度はだいぶ少なくなっているようです。
余裕がある場合に、トップスピン系で打つことが多くなり
スライスは余裕がないときや、ペースを変えるためという
使い方になったことが大きいのでしょう。
もちろん、ラケットが飛ぶようになり
そこまでしなくてもそこそこ飛びますので
安定性のほうを取っていることもあるのでしょう。
もちろんハイバックのボレーでは
男子プロはほとんど、全員がやると思います。
女子は、片手打ちの人は当然やりますが
両手打ちの人は、ドライブボレーを使う人が多いですね。
さて本題のフォアハンドですが。
使いません。
使わないほうがいいです。
フォアのラケット面のコントロールはとてもデリケートなので
とても使いこなせないと思います。
フォアのストロークでもそうでしたよね。
プロの連続写真を見ると
ラケットヘッドが振り出しで遅れて、やや上を向き
その後で、面を返して打っていることがあります。
これも、普通はラケットの慣性力で、ヘッドが遅れるので
本人は面を保っているだけ、という意識の場合が多いと思います。
もちろん、ものすごく余裕のあるネット際などでは
何でもありですが。
スカイラインはあごをすりやすいとのこと。
クーペなのでリヤはオーバーハングが少なく、大丈夫そうだが
確かにフロントは危ないかも。
実はよく行く近所のスーパー。
車止めが以上に高くて
フロントバンパーやマフラーを擦ったことがある。
あそこはとくに気をつけよう。
『れねしす』 さん、ありがとうございます。
さて、テニスの話し。
『makotasu』 さんから質問をいただいていた。
イベントや休みがあったり、車探しなどで
少し後にずらしてもらった。
ご心配かけてすいません。
以下がそのコメントの全文。
松原コーチ
少々、古い記事を蒸し返すようなのですが、ボレーとスライスにおける「ラケット面の引き起こし」について、再度、確認させて頂けませんでしょうか?ダブルス前衛のシチュエーションで、以前、遠めのバックポーチは「ラケット面の引き起こし」をすれば良いよ。とコーチにご教授頂きました。
この「ラケット面の引き起こし」は、その他の、1.フォアボレー時、2.フォアハンドスライス時、3.バックハンドスライス時にはしない方がよろしいのでしょうか?過去のコーチの記事には、フォアボレー時には「ラケット面の引き起こし」しない方が良い旨の記事がありましたが、ここで上記1.~3.について再度、コーチの解説(引き起こしは不要なのかどうか、また不要であればなぜなのか)を頂ければ幸甚に存じます。
お時間のある時にでも、なにとぞよろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2012/01/31 14:36
私の答えです。
引き起こしはバックではやりますが
フォアではほとんどやりません。
バックのスライス・ストロークでは
昔は使うのが常識で
グラフなどは、波打つように、盛大にやっていました。
現代でもハイバックなどで使う人がいますが
使う頻度はだいぶ少なくなっているようです。
余裕がある場合に、トップスピン系で打つことが多くなり
スライスは余裕がないときや、ペースを変えるためという
使い方になったことが大きいのでしょう。
もちろん、ラケットが飛ぶようになり
そこまでしなくてもそこそこ飛びますので
安定性のほうを取っていることもあるのでしょう。
もちろんハイバックのボレーでは
男子プロはほとんど、全員がやると思います。
女子は、片手打ちの人は当然やりますが
両手打ちの人は、ドライブボレーを使う人が多いですね。
さて本題のフォアハンドですが。
使いません。
使わないほうがいいです。
フォアのラケット面のコントロールはとてもデリケートなので
とても使いこなせないと思います。
フォアのストロークでもそうでしたよね。
プロの連続写真を見ると
ラケットヘッドが振り出しで遅れて、やや上を向き
その後で、面を返して打っていることがあります。
これも、普通はラケットの慣性力で、ヘッドが遅れるので
本人は面を保っているだけ、という意識の場合が多いと思います。
もちろん、ものすごく余裕のあるネット際などでは
何でもありですが。
2012年02月02日
ボールを見ない話
『疑問です』 さんから、ボールをインパクトまで見ないという
私の説明について、ご意見をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
実際にはインパクトまで追えるわけないことは
当人達も分かった上でそれでも打点に集中する
意識付け・意識の定着を優先させているのでしょう?
無理と無意味とは違うと思います!
私の答えです。
ほぼそのとおりです。
ボールをよく見ることにより、集中し
ボールの飛行線を想像します。
しかしそれは、コーチがわざわざ言わなくても
やる気のある選手は勝手にやります。
それで上手くいっているならOKです。
問題が生じるのは
初心者が、ラケットの真ん中をはずしたときに
コーチが、安易に
「ボールをよく見ましょう」 と言うこと。
生徒さんもそう思っていますから
いいコーチだと思い、納得します。
その結果、意識してよく見ることで
振り遅れたり、ますます真ん中をはずしたりして
深みにはまることです。
「ボールをよく見ましょう」 というアドバイス
上手くいったのを見たことがありません。
「ラケットの真ん中で打ちましょう」 というアドバイスと
甲乙付けがたい、迷アドバイスだと思います。
そんな時私は、
「ボールを見ないようにしましょう」 というアドバイスをするのです。
たいてい上手く打つようになりますよ。
生徒さんにいいコーチと思われたかったら
「ボールをよく見ましょう」 というアドバイスをしましょう。
生徒さんも知っているくらいのアドバイスですから
このコーチは正しい、まともなコーチと思ってくれます。
もちろんあの松原コーチというやつは
まともなコーチのわけはありません。
そうそう、ひとつだけ、早いサーブのリターンですが
最後のほうは見ないほうが上手くいきますので、お試しを。
私の説明について、ご意見をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
実際にはインパクトまで追えるわけないことは
当人達も分かった上でそれでも打点に集中する
意識付け・意識の定着を優先させているのでしょう?
無理と無意味とは違うと思います!
私の答えです。
ほぼそのとおりです。
ボールをよく見ることにより、集中し
ボールの飛行線を想像します。
しかしそれは、コーチがわざわざ言わなくても
やる気のある選手は勝手にやります。
それで上手くいっているならOKです。
問題が生じるのは
初心者が、ラケットの真ん中をはずしたときに
コーチが、安易に
「ボールをよく見ましょう」 と言うこと。
生徒さんもそう思っていますから
いいコーチだと思い、納得します。
その結果、意識してよく見ることで
振り遅れたり、ますます真ん中をはずしたりして
深みにはまることです。
「ボールをよく見ましょう」 というアドバイス
上手くいったのを見たことがありません。
「ラケットの真ん中で打ちましょう」 というアドバイスと
甲乙付けがたい、迷アドバイスだと思います。
そんな時私は、
「ボールを見ないようにしましょう」 というアドバイスをするのです。
たいてい上手く打つようになりますよ。
生徒さんにいいコーチと思われたかったら
「ボールをよく見ましょう」 というアドバイスをしましょう。
生徒さんも知っているくらいのアドバイスですから
このコーチは正しい、まともなコーチと思ってくれます。
もちろんあの松原コーチというやつは
まともなコーチのわけはありません。
そうそう、ひとつだけ、早いサーブのリターンですが
最後のほうは見ないほうが上手くいきますので、お試しを。
2012年02月01日
スライドフットワーク
『オレンジ』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは、気になっていることがあるので質問させてください。
オム二コートやクレーコートでうまくスライドフットワークが使えない人は何が原因なのでしょうか?
以前はハードコート育ちとか、足の筋力の問題なのかなと思っていましたが、ハードコート経験のない選手レベルの男性でもスライドができない人がいてなぜだろうと疑問がわきました。
お忙しい中すみませんが回答よろしくお願いします!
投稿者 オレンジ 2012/01/29 13:58
私の答えです。
今、私はスライドできません。
内転筋をいためて、脚を開くことが出来ず
もちろんある一定角度で
開いたまま固定ということが出来ないからです。
痛めてみると、筋力が必要だったことがよくわかります。
すべる以上、狭いスタンスではムリで
かなり脚を開く必要があります。
つまり最低限の筋力が必要だということでしょう。
フランスのプロ、モンフィスはハードコートでも1mくらいスライドします。
すごい走行スピードと筋力だからできるのです。
どちらの写真も
踏み込む足をつま先から入れて
最後に横向きにしたところですね。
これなんか、自然に身につける動作ですが。
さて、筋力の次の要素
ホントはこれが1番だと思いますが
スキル、技の問題です。
すべることを練習しているか?
テニスでスライドを練習したか?
より、子供のころから
すべり遊びをしていたかということのほうが大きいと思います。
土や雪の上で鬼ごっこをしたことのない人が
スライドをといわれても感覚がないと思います。
そういえば小学生のころ
掃除当番で、床にバケツの水をぶちまけ
滑って遊んだ思い出があります。
今の子はこんな馬鹿なことはしないんでしょうね。
どれくらい滑るから、どこから滑って、どこで止まる
と、書くとすごいスキルですが
子供たちは当たり前のようにやります。
だから、大人になってから覚えるのは大変ですが
滑ることをやってみればいいだけだとも言えます。
滑り止めのお守りを持って
そおっと、歩いているだけではだめです。
ちょっと脱線しますが
今日、近所の女子大の前、車で止まった時に見た絵です。
今日は入学試験だそうで
風も強いのでみな、そおっと歩いていました。
滑ったら大変。
さてさて、最後は度胸です。
思い切っていけるか?
滑ると思って滑らなかったときが一番危険。
砂のあるところは滑るが、無いところは、ごりっ、ぎゅう。
捻挫の経験があったりすると怖くていけないかもしれませんね。
いずれにしても、慣れるか慣れないか?
やってみるかやらないか?
クレー系のコートで早く動くには絶対に必要だと思います。
プロはハードでも絶対に必要でしょう。
選手レベルでスライドできない人がいるというのはちょっと。
最後に滑るほど、勢いよく走るかどうか?
そして、急に止まるのか?
そおっと止まるのか?
そおっと止まるのにはスライドはいりません。
思い切ってやれば、練習すれば
人間の足には
コンピュータ制御のアクティブサスペンションが付いているので大丈夫です。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは、気になっていることがあるので質問させてください。
オム二コートやクレーコートでうまくスライドフットワークが使えない人は何が原因なのでしょうか?
以前はハードコート育ちとか、足の筋力の問題なのかなと思っていましたが、ハードコート経験のない選手レベルの男性でもスライドができない人がいてなぜだろうと疑問がわきました。
お忙しい中すみませんが回答よろしくお願いします!
投稿者 オレンジ 2012/01/29 13:58
私の答えです。
今、私はスライドできません。
内転筋をいためて、脚を開くことが出来ず
もちろんある一定角度で
開いたまま固定ということが出来ないからです。
痛めてみると、筋力が必要だったことがよくわかります。
すべる以上、狭いスタンスではムリで
かなり脚を開く必要があります。
つまり最低限の筋力が必要だということでしょう。
フランスのプロ、モンフィスはハードコートでも1mくらいスライドします。
すごい走行スピードと筋力だからできるのです。
どちらの写真も
踏み込む足をつま先から入れて
最後に横向きにしたところですね。
これなんか、自然に身につける動作ですが。
さて、筋力の次の要素
ホントはこれが1番だと思いますが
スキル、技の問題です。
すべることを練習しているか?
テニスでスライドを練習したか?
より、子供のころから
すべり遊びをしていたかということのほうが大きいと思います。
土や雪の上で鬼ごっこをしたことのない人が
スライドをといわれても感覚がないと思います。
そういえば小学生のころ
掃除当番で、床にバケツの水をぶちまけ
滑って遊んだ思い出があります。
今の子はこんな馬鹿なことはしないんでしょうね。
どれくらい滑るから、どこから滑って、どこで止まる
と、書くとすごいスキルですが
子供たちは当たり前のようにやります。
だから、大人になってから覚えるのは大変ですが
滑ることをやってみればいいだけだとも言えます。
滑り止めのお守りを持って
そおっと、歩いているだけではだめです。
ちょっと脱線しますが
今日、近所の女子大の前、車で止まった時に見た絵です。
今日は入学試験だそうで
風も強いのでみな、そおっと歩いていました。
滑ったら大変。
さてさて、最後は度胸です。
思い切っていけるか?
滑ると思って滑らなかったときが一番危険。
砂のあるところは滑るが、無いところは、ごりっ、ぎゅう。
捻挫の経験があったりすると怖くていけないかもしれませんね。
いずれにしても、慣れるか慣れないか?
やってみるかやらないか?
クレー系のコートで早く動くには絶対に必要だと思います。
プロはハードでも絶対に必要でしょう。
選手レベルでスライドできない人がいるというのはちょっと。
最後に滑るほど、勢いよく走るかどうか?
そして、急に止まるのか?
そおっと止まるのか?
そおっと止まるのにはスライドはいりません。
思い切ってやれば、練習すれば
人間の足には
コンピュータ制御のアクティブサスペンションが付いているので大丈夫です。
2012年01月14日
錦織は絶好調?
錦織がまたやった。
ロディックに、6-3、6-3 のストレート勝ち。
パワーヒッターをカモにしているのか。
さて、けちを付けたいのではないが、ちょっと意地悪な話。
ピリオダイゼーションという言葉を知っているだろうか。
体調にはどうしても波がある。
1年間に3回か4回それをピークにもっていくことができるのだそうだ。
絶好調だったのに崩れてくる。
よくある話し。
逆に上手く落とさないと
次のピークに持っていけないので
辺にあがくと、長いスランプの原因になったりする。
だから、絶好調の時期が終わったら
基礎体力をつけるトレーニングなどを多くして
わざと調子を落とし、下降期にもって行く。
身体のメンテナンスのためにもいいのだ。
フォームを変えるようなこともこの時期にやる。
1ヶ月位したら、スピードアップのトレーニングを多くし
競技のパフォーマンスを上げていく。
最後の2週間くらいは練習マッチを多くするなどして
競技力を向上し
絶好調の時期、競技期に入っていく。
絶好調の期間はせいぜい2週間くらいだろう。
一流アスリートはこれを重要な試合の時期に合わせていく。
たとえばオリンピックだと
選手選考の予選と、本大会にピークを合わせていくなどだ。
時々、とんちんかんな時期に予選をやって
本大会で勝たないように仕向ける競技団体もある。
要は、ピークの間を3,4ヶ月離せばいいのだ。
テニスの場合、一流選手は、このピークをグランドスラムへ持っていく。
ここで一番難しいのは、フレンチとウィンブルドン。
近すぎて、両方をピークに持っていくのは難しい。
しかも、サーフェスまで極端に違う。
ナダルなら、フレンチは上昇期になんとなく勝って
ウィンブルドンでピークに。
フェデラーなら、フレンチは絶好調
ウィンブルドンは調子を落としながらでも
余力で勝たなくてはならない。
ジョコビッチも絡んだら
うーん、 ・・・・
さて、オーストラリアン・オープンの場合。
普通の選手は来週にピークを持ってくる。
上の3人やマレーは、2週目に合わせてくる。
さて、われらの錦織。
今週と来週が絶好調なのか?
ロディックもやっつけた。
今が上昇期の最後ならいいのだ。
競技期が、勝負の時が ・・・
来週後半以降までピークが続くように祈る。
がんばれ、錦織。
ロディックに、6-3、6-3 のストレート勝ち。
パワーヒッターをカモにしているのか。
さて、けちを付けたいのではないが、ちょっと意地悪な話。
ピリオダイゼーションという言葉を知っているだろうか。
体調にはどうしても波がある。
1年間に3回か4回それをピークにもっていくことができるのだそうだ。
絶好調だったのに崩れてくる。
よくある話し。
逆に上手く落とさないと
次のピークに持っていけないので
辺にあがくと、長いスランプの原因になったりする。
だから、絶好調の時期が終わったら
基礎体力をつけるトレーニングなどを多くして
わざと調子を落とし、下降期にもって行く。
身体のメンテナンスのためにもいいのだ。
フォームを変えるようなこともこの時期にやる。
1ヶ月位したら、スピードアップのトレーニングを多くし
競技のパフォーマンスを上げていく。
最後の2週間くらいは練習マッチを多くするなどして
競技力を向上し
絶好調の時期、競技期に入っていく。
絶好調の期間はせいぜい2週間くらいだろう。
一流アスリートはこれを重要な試合の時期に合わせていく。
たとえばオリンピックだと
選手選考の予選と、本大会にピークを合わせていくなどだ。
時々、とんちんかんな時期に予選をやって
本大会で勝たないように仕向ける競技団体もある。
要は、ピークの間を3,4ヶ月離せばいいのだ。
テニスの場合、一流選手は、このピークをグランドスラムへ持っていく。
ここで一番難しいのは、フレンチとウィンブルドン。
近すぎて、両方をピークに持っていくのは難しい。
しかも、サーフェスまで極端に違う。
ナダルなら、フレンチは上昇期になんとなく勝って
ウィンブルドンでピークに。
フェデラーなら、フレンチは絶好調
ウィンブルドンは調子を落としながらでも
余力で勝たなくてはならない。
ジョコビッチも絡んだら
うーん、 ・・・・
さて、オーストラリアン・オープンの場合。
普通の選手は来週にピークを持ってくる。
上の3人やマレーは、2週目に合わせてくる。
さて、われらの錦織。
今週と来週が絶好調なのか?
ロディックもやっつけた。
今が上昇期の最後ならいいのだ。
競技期が、勝負の時が ・・・
来週後半以降までピークが続くように祈る。
がんばれ、錦織。
2012年01月08日
手塚ゾーン
『レフティスライス』 さんから年末に質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんは!
今年最後に少しおバカな質問をさせてください。
それは、テニスの王子様の「手塚ゾーン」「手塚フォントム」って本当にできるの?ってことです。
昔、似たような話を聞いたことがあるのです。
遡ること、20数年前、ある道場で合気道を習っていました。
そこの師範が、ラケットのガットを一部を削って、微妙な回転を掛け、相手のボールを思い通りに操れると言ってられたのです。
その時は、テニスを始めたばかりで「すげぇな~!」と思ってましたが、歴を重ねるにつれ、「そんなプロでも見たことない技は無理」と思うようになりました。
多分、無理とは思うのですが、ご意見をお願いします。
投稿者 レフティスライス 2011/12/31 22:22
私の答えです。
手塚ゾーンと言うのは
相手ボールを自分のいるところに打たすという技で
以前、越前南次郎さんも同じようなことをしていたと思う。
できるか?
と言われれば
できません。
相手は面の向きを変えるだけで
打球方向を変えられるわけで
それをコントロールするためには
魔術か催眠術が必要になると思います。
さて、現実のテニスの世界では
にたようなことは起こります。
相手の打ちやすいところに打ち込んでしまうのはよくあることです。
これを仕組むことはできます。
相手を難しい位置に追い込むことにより
打てないコースを作るのです。
そして、相手の選択肢を絞る。
得意ショットとくせと心理状態で
かなりコースを絞ることが出来ます。
絞った選択肢の場所で待ち構える。
ポコンと決める。
ラリーで打ち勝ったり
サーブで圧倒したりすると
この状態になります。
特に強く打とうとするとはまりやすいのです。
当てるだけだと
面の自由度が高くなり難しいでしょうね。
ただ、合気道の先生だと
私ごときの及ばない技を持っているかもしれませんね。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんは!
今年最後に少しおバカな質問をさせてください。
それは、テニスの王子様の「手塚ゾーン」「手塚フォントム」って本当にできるの?ってことです。
昔、似たような話を聞いたことがあるのです。
遡ること、20数年前、ある道場で合気道を習っていました。
そこの師範が、ラケットのガットを一部を削って、微妙な回転を掛け、相手のボールを思い通りに操れると言ってられたのです。
その時は、テニスを始めたばかりで「すげぇな~!」と思ってましたが、歴を重ねるにつれ、「そんなプロでも見たことない技は無理」と思うようになりました。
多分、無理とは思うのですが、ご意見をお願いします。
投稿者 レフティスライス 2011/12/31 22:22
私の答えです。
手塚ゾーンと言うのは
相手ボールを自分のいるところに打たすという技で
以前、越前南次郎さんも同じようなことをしていたと思う。
できるか?
と言われれば
できません。
相手は面の向きを変えるだけで
打球方向を変えられるわけで
それをコントロールするためには
魔術か催眠術が必要になると思います。
さて、現実のテニスの世界では
にたようなことは起こります。
相手の打ちやすいところに打ち込んでしまうのはよくあることです。
これを仕組むことはできます。
相手を難しい位置に追い込むことにより
打てないコースを作るのです。
そして、相手の選択肢を絞る。
得意ショットとくせと心理状態で
かなりコースを絞ることが出来ます。
絞った選択肢の場所で待ち構える。
ポコンと決める。
ラリーで打ち勝ったり
サーブで圧倒したりすると
この状態になります。
特に強く打とうとするとはまりやすいのです。
当てるだけだと
面の自由度が高くなり難しいでしょうね。
ただ、合気道の先生だと
私ごときの及ばない技を持っているかもしれませんね。
2011年12月24日
面を固める
今日は印西のクラブで会員さんたちとプレー
久しぶりの土曜日なので
日曜日とは違うメンバーともお会いできる。
最後の試合で、男性会員のNさんと組んだときのこと
時々、彼の反省のつぶやきが聞こえる。
「余計な力を抜かなくちゃあ」
そういえば最近、フォアハンドのエラーが多くなっている。
つぶやきと同時の素振りを見ると
テイクバックから振り出すときに
ラケットヘッドがふにゃっと垂れて、面が上を向く。
その面をインパクトにかけてかぶせていくわけで
どうりでエラーが増えていくわけだ。
試合中に技術的なアドバイスをしているわけにはいかないので
試合後に、面を、腕を固めるようにアドバイスした。
余計な力を抜くと言うのは悪いことではない。
必要な力を抜いてしまうことが問題なのだ。
ラケット面を保てなければ、何にもならない。
姿勢を崩したら、何にもならない。
どこまでが必要な力で
どこからが余計な力なのか?
わからないときはどうしたらいいか?
力が入りすぎているほうが抜けすぎよりも安全なのだ。
Nさんは私のフォアハンドは余計な力が抜けていると言っていた。
私自身は、力を抜いているつもりもないし
技術を習得する過程で余計な力を抜いていったことはない。
むしろどうやって、力を入れるか
どうやって、スウィングスピードを上げるか?
どうやって、相手に打ち負けないようにするか?
そんなことのほうが頭にある。
フェデラーはどうだろう?
ナダルと対戦したときに、余計な力を抜いているのだろうか。
われわれ、テニスコーチのレベルになれば
中級の生徒さんや、球出しのボール相手に
相当に力を抜いて
インパクトだけしっかり握り
なんてしていてもプレーすることはできる。
「ね、こんなに力を抜いても打てるんですよ」
なんていうことももちろんできる。
しかし、同じレベルの相手とラリーをするときに
そんなに力を抜いてこなせるのだろうか?
私にはできない。
私には、余計な力とは
熟練してくれば、自然に抜けてくるものだと思う。
「余計な力を抜きましょう」 というアドバイス
とっても危険だと思う。
テニスのショットを試合で使えない
レッスンでの評価を上げるためのものにしてしまうような気がする。
そして、一番危険なのは
このアドバイスが、本当のことだと思われてしまうこと。
あまりにも当然のように聞こえることだ。
言っているほうは、当然の事を
「私だけが知っている秘密ですよ」、とささやく。
聞くほうも
「やはりな、だけど私にはまだ出来ない」、なんて反省。
下手をすると
力は抜ければ抜けるほどいいというふうに
拡大解釈されているようにも思える。
何度もいいます。
私は、「余計な力を抜きましょう」 というアドバイス
したことがありません。
久しぶりの土曜日なので
日曜日とは違うメンバーともお会いできる。
最後の試合で、男性会員のNさんと組んだときのこと
時々、彼の反省のつぶやきが聞こえる。
「余計な力を抜かなくちゃあ」
そういえば最近、フォアハンドのエラーが多くなっている。
つぶやきと同時の素振りを見ると
テイクバックから振り出すときに
ラケットヘッドがふにゃっと垂れて、面が上を向く。
その面をインパクトにかけてかぶせていくわけで
どうりでエラーが増えていくわけだ。
試合中に技術的なアドバイスをしているわけにはいかないので
試合後に、面を、腕を固めるようにアドバイスした。
余計な力を抜くと言うのは悪いことではない。
必要な力を抜いてしまうことが問題なのだ。
ラケット面を保てなければ、何にもならない。
姿勢を崩したら、何にもならない。
どこまでが必要な力で
どこからが余計な力なのか?
わからないときはどうしたらいいか?
力が入りすぎているほうが抜けすぎよりも安全なのだ。
Nさんは私のフォアハンドは余計な力が抜けていると言っていた。
私自身は、力を抜いているつもりもないし
技術を習得する過程で余計な力を抜いていったことはない。
むしろどうやって、力を入れるか
どうやって、スウィングスピードを上げるか?
どうやって、相手に打ち負けないようにするか?
そんなことのほうが頭にある。
フェデラーはどうだろう?
ナダルと対戦したときに、余計な力を抜いているのだろうか。
われわれ、テニスコーチのレベルになれば
中級の生徒さんや、球出しのボール相手に
相当に力を抜いて
インパクトだけしっかり握り
なんてしていてもプレーすることはできる。
「ね、こんなに力を抜いても打てるんですよ」
なんていうことももちろんできる。
しかし、同じレベルの相手とラリーをするときに
そんなに力を抜いてこなせるのだろうか?
私にはできない。
私には、余計な力とは
熟練してくれば、自然に抜けてくるものだと思う。
「余計な力を抜きましょう」 というアドバイス
とっても危険だと思う。
テニスのショットを試合で使えない
レッスンでの評価を上げるためのものにしてしまうような気がする。
そして、一番危険なのは
このアドバイスが、本当のことだと思われてしまうこと。
あまりにも当然のように聞こえることだ。
言っているほうは、当然の事を
「私だけが知っている秘密ですよ」、とささやく。
聞くほうも
「やはりな、だけど私にはまだ出来ない」、なんて反省。
下手をすると
力は抜ければ抜けるほどいいというふうに
拡大解釈されているようにも思える。
何度もいいます。
私は、「余計な力を抜きましょう」 というアドバイス
したことがありません。
2011年12月23日
技術論はどうやって考えるのか
今日は私がどうやって、技術論を考えているかをお話しよう。
ちょっと硬い言い方をするが
自然科学で現象を解明する時には次の段取りで行う。
1、 その現象をいく例も観察し、どの例でも共通に起こっていることを探し出す。
2、 その、『共通に起こっていること』 の意味、理由を考え、仮説を立てる。
3、 1で観察した以外の例に当たってみる。
4、 自分でやってみる。
他の例にも当てはまったり、自分で実験して上手く行くようなら。
5、2、で立てた仮説は、定説になる。
トッププレーヤーのフォアハンドに当てはめて説明しよう。
そのトッププレーヤーたちは全身を使い、ラケットを振り抜いていた。
1、 最初に気がついた共通点は、背筋が垂直に立っていること。
2、上体が回転しても、上体が垂直なら
スウィングの向きに影響しないことに気がついた。
仮説、「上体を回転して打つには、背筋を垂直に立てること」
3、他のプロや、その後に出てきたプロも、背筋が垂直に立っていた。
4、自分でやってみると、簡単だし安定する。
5、 この説に自信を持った。
次に、インパクトで上体が前向きになることを発見。
同じような段取りで、これも定説に。
さて、ここで問題なのは、『観察対象をどこに絞り込むのか』
ということ。
みなさんここを間違う。
たいていの人は、観察対象に自分を選ぶ。
たぶん、観察対象とは思っていないのだろうが
いきなり実験を始めてしまう。
こう持ったら上手く打てた。
こうやったらスピードが出る。
新発見だ。
でも大抵が違う。
テニスというものが昨日始まった物であればこれでいい
他に観察対象が無いからだ。
でもそんなレベルは、90年前
熊谷大先輩がアントワープオリンピックで
銀メダルを獲得したころには終わっている。
だから、トップクラスには90年分の蓄積がある。
なのに、1からスタートしたら、まず、追いつくことは不可能。
私は観察対象をトッププロのみに絞っている。
勝っているからトッププロなので
勝っているからには、
そのショットは勝てる理由のあるショットなのだ。
トッププロは運動神経やテニスセンスに優れているはずで
そのトッププロが出来ないことは、私にはムリ。
時々新しいことを思いついて提案する人がいるが
99.999%、90年のうちに誰かがやっている。
このままだと暗くなってしまうから言うが
錦織君が新しく思いついたことなら、10%くらい上手くいくかもしれない。
極限でのテニスの試合がわかっていて
そのレベルで対応できる上でのアイデアだからだ。
新しい技術、新しいアイデアはトッププロのみが生み出せるのだ。
もちろん、アマチュアがやって悪いわけではないけれど
自己責任でやるべきで
それを他の人に ・・・・
ちょっと硬い言い方をするが
自然科学で現象を解明する時には次の段取りで行う。
1、 その現象をいく例も観察し、どの例でも共通に起こっていることを探し出す。
2、 その、『共通に起こっていること』 の意味、理由を考え、仮説を立てる。
3、 1で観察した以外の例に当たってみる。
4、 自分でやってみる。
他の例にも当てはまったり、自分で実験して上手く行くようなら。
5、2、で立てた仮説は、定説になる。
トッププレーヤーのフォアハンドに当てはめて説明しよう。
そのトッププレーヤーたちは全身を使い、ラケットを振り抜いていた。
1、 最初に気がついた共通点は、背筋が垂直に立っていること。
2、上体が回転しても、上体が垂直なら
スウィングの向きに影響しないことに気がついた。
仮説、「上体を回転して打つには、背筋を垂直に立てること」
3、他のプロや、その後に出てきたプロも、背筋が垂直に立っていた。
4、自分でやってみると、簡単だし安定する。
5、 この説に自信を持った。
次に、インパクトで上体が前向きになることを発見。
同じような段取りで、これも定説に。
さて、ここで問題なのは、『観察対象をどこに絞り込むのか』
ということ。
みなさんここを間違う。
たいていの人は、観察対象に自分を選ぶ。
たぶん、観察対象とは思っていないのだろうが
いきなり実験を始めてしまう。
こう持ったら上手く打てた。
こうやったらスピードが出る。
新発見だ。
でも大抵が違う。
テニスというものが昨日始まった物であればこれでいい
他に観察対象が無いからだ。
でもそんなレベルは、90年前
熊谷大先輩がアントワープオリンピックで
銀メダルを獲得したころには終わっている。
だから、トップクラスには90年分の蓄積がある。
なのに、1からスタートしたら、まず、追いつくことは不可能。
私は観察対象をトッププロのみに絞っている。
勝っているからトッププロなので
勝っているからには、
そのショットは勝てる理由のあるショットなのだ。
トッププロは運動神経やテニスセンスに優れているはずで
そのトッププロが出来ないことは、私にはムリ。
時々新しいことを思いついて提案する人がいるが
99.999%、90年のうちに誰かがやっている。
このままだと暗くなってしまうから言うが
錦織君が新しく思いついたことなら、10%くらい上手くいくかもしれない。
極限でのテニスの試合がわかっていて
そのレベルで対応できる上でのアイデアだからだ。
新しい技術、新しいアイデアはトッププロのみが生み出せるのだ。
もちろん、アマチュアがやって悪いわけではないけれど
自己責任でやるべきで
それを他の人に ・・・・
2011年11月19日
スピンはスウィングでかける
『うそほんと』 さんから質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
いつもお世話になっております。
スイングの方向で回転をかけるという意識が必要なショットは何でしょうか?
一言で終わってしまいそうな質問ですがよろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/11/19 12:05
私の答えです。
回転をかけるのは通常は
斜めにボールを当てるラケット面とスウィングです。
ですからほとんどの回転をかけるショットは
スウィングの方向で回転をかけると言っていいのではないでしょうか。
ボールは1000分の5秒くらいで
ラケット面を離れます。
その間に、何らかの細工を施すことはムリ。
だから、ほとんどすべてのショットに
スイングの方向で回転をかけるという意識が必要です。
こんな面を保ったまま
こんな風に
面はインパクトのところではほとんど変えない
この後、急激にかぶさっていくのです。
スウィングでかけない数少ない例は
スマッシュ
これは普通、回転をかけませんから。
ブロックボレー
あんまりスウィングせずに当てるだけなので。
(でも小さなスウィングはありますよ)
そして、ハーフボレーです。
これはボールが自然に斜めに当たります
それで、アンダースピンが勝手にかかります。
スウィングでかける意識は必要ないでしょう。
ところで、ハーフボレーというのは
古来、もっとも軽視されていたショットで
名人は上手く打つが
未熟者は触っちゃイカンというふうに言われたショット。
(使わなければいつまでたっても名人になれないはずだが)
実は理屈で考えると、ハーフボレーはもっとも易しいショット。
ダブルスに強い人は平気で使う。
今日はこの理屈と実戦のノウハウを
もうひとつのブログ、松原雄二のテニス技術解説で取り上げる。
ダブルスに強い人になりたい人はぜひ読んでください。
以下がそのコメントの全文。
いつもお世話になっております。
スイングの方向で回転をかけるという意識が必要なショットは何でしょうか?
一言で終わってしまいそうな質問ですがよろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/11/19 12:05
私の答えです。
回転をかけるのは通常は
斜めにボールを当てるラケット面とスウィングです。
ですからほとんどの回転をかけるショットは
スウィングの方向で回転をかけると言っていいのではないでしょうか。
ボールは1000分の5秒くらいで
ラケット面を離れます。
その間に、何らかの細工を施すことはムリ。
だから、ほとんどすべてのショットに
スイングの方向で回転をかけるという意識が必要です。
こんな面を保ったまま
こんな風に
面はインパクトのところではほとんど変えない
この後、急激にかぶさっていくのです。
スウィングでかけない数少ない例は
スマッシュ
これは普通、回転をかけませんから。
ブロックボレー
あんまりスウィングせずに当てるだけなので。
(でも小さなスウィングはありますよ)
そして、ハーフボレーです。
これはボールが自然に斜めに当たります
それで、アンダースピンが勝手にかかります。
スウィングでかける意識は必要ないでしょう。
ところで、ハーフボレーというのは
古来、もっとも軽視されていたショットで
名人は上手く打つが
未熟者は触っちゃイカンというふうに言われたショット。
(使わなければいつまでたっても名人になれないはずだが)
実は理屈で考えると、ハーフボレーはもっとも易しいショット。
ダブルスに強い人は平気で使う。
今日はこの理屈と実戦のノウハウを
もうひとつのブログ、松原雄二のテニス技術解説で取り上げる。
ダブルスに強い人になりたい人はぜひ読んでください。
2011年11月14日
ハンマーグリップ
『聖闘士』 さんからグリップについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつもこちらのブログにお世話になっております。早速ですが思うことがあります。一般的にはピストルグリップが推奨されていますが、実はピストルグリップで持っているプロってむしろ少ないんじゃないかと思うのです。
例えばピストルグリップの典型のように言われるフェデラーのフォアですが、手に対してグリップが凄く細いから人差し指が余っているだけで、小指あたりを見ると手とラケットに角度をつけるハンマー的な持ち方をしていませんか?(参考にfederer gripやnadal gripで画像検索していただければ)
私も試しに手より凄く細いジュニア用のラケットをハンマー的に握ってみたら人差し指を離すことができました。他の男子プロを何人かみてもみんな手が大きくて同じような感じに見えます。
松原コーチは好きなように握ればハンマーでもいいと書かれておりましたが、むしろハンマーが主流なんじゃないかと感じています。さてどうなんでしょうか?
投稿者 聖闘士 2011/11/12 21:36
私の答えです。
そのとおりでしょうね。
私自身が大昔からハンマーグリップです。
ピストルグリップという言葉があるのかどうか知りませんが
なんとなく意味はわかります。
人差し指と中指の間を空けるということでしょうね。
ラケットのグリップはまっすぐですから
それに近い形と考えれば
火縄式の短筒グリップでしょうか。
話をはずしてしまいましたが
ようは、そのままギュウッと握ればいいのではないでしょうか。
確かに最近は
わざわざ、指を離して長めにもっている人は少ないでしょうね。
ましてウェスタン系の人は
元々、使い方そのものがハンマーです。
昔ハンマーショットと呼ばれている人もいましたね。
ジム・クーリエです。
ギュウット持つのが普通になったので
というか、かなり昔から普通なので
どっかで、ピストルグリップが推奨されているとは知りませんでした。
グリップを長めに持つと、手首の角度
前腕とラケットのシャフトとが直線的になり
フォアハンドで振り出すときに
ラケットヘッドが遅れても面の上下方向の向きが
影響を受けにくくなります。
薄いグリップで
トップスピンぽく打つためには、便利な方法です。
逆に、ラケットヘッドを立てたいスライス系のショットや
サービスなどは打ちにくくなります。
だからボレーはこうですよね。
そしてフォアは
ハンマーといっても、人差し指ちょっと離れていますよね。
こんなのが普通ではないでしょうか。
また、ハンマーっぽく持っていても
手首から先を下げて使うと
長く持ったのと同じ形になりますので
ちょっと見たところでは違いがわからないかもしれませんね。
色々なショットを打つためには
むしろ、ハンマーっぽい方が対応しやすいと思います。
だからプロはほとんどハンマーっぽいのではないでしょうか。
以下がそのコメントの全文です。
いつもこちらのブログにお世話になっております。早速ですが思うことがあります。一般的にはピストルグリップが推奨されていますが、実はピストルグリップで持っているプロってむしろ少ないんじゃないかと思うのです。
例えばピストルグリップの典型のように言われるフェデラーのフォアですが、手に対してグリップが凄く細いから人差し指が余っているだけで、小指あたりを見ると手とラケットに角度をつけるハンマー的な持ち方をしていませんか?(参考にfederer gripやnadal gripで画像検索していただければ)
私も試しに手より凄く細いジュニア用のラケットをハンマー的に握ってみたら人差し指を離すことができました。他の男子プロを何人かみてもみんな手が大きくて同じような感じに見えます。
松原コーチは好きなように握ればハンマーでもいいと書かれておりましたが、むしろハンマーが主流なんじゃないかと感じています。さてどうなんでしょうか?
投稿者 聖闘士 2011/11/12 21:36
私の答えです。
そのとおりでしょうね。
私自身が大昔からハンマーグリップです。
ピストルグリップという言葉があるのかどうか知りませんが
なんとなく意味はわかります。
人差し指と中指の間を空けるということでしょうね。
ラケットのグリップはまっすぐですから
それに近い形と考えれば
火縄式の短筒グリップでしょうか。
話をはずしてしまいましたが
ようは、そのままギュウッと握ればいいのではないでしょうか。
確かに最近は
わざわざ、指を離して長めにもっている人は少ないでしょうね。
ましてウェスタン系の人は
元々、使い方そのものがハンマーです。
昔ハンマーショットと呼ばれている人もいましたね。
ジム・クーリエです。
ギュウット持つのが普通になったので
というか、かなり昔から普通なので
どっかで、ピストルグリップが推奨されているとは知りませんでした。
グリップを長めに持つと、手首の角度
前腕とラケットのシャフトとが直線的になり
フォアハンドで振り出すときに
ラケットヘッドが遅れても面の上下方向の向きが
影響を受けにくくなります。
薄いグリップで
トップスピンぽく打つためには、便利な方法です。
逆に、ラケットヘッドを立てたいスライス系のショットや
サービスなどは打ちにくくなります。
だからボレーはこうですよね。
そしてフォアは
ハンマーといっても、人差し指ちょっと離れていますよね。
こんなのが普通ではないでしょうか。
また、ハンマーっぽく持っていても
手首から先を下げて使うと
長く持ったのと同じ形になりますので
ちょっと見たところでは違いがわからないかもしれませんね。
色々なショットを打つためには
むしろ、ハンマーっぽい方が対応しやすいと思います。
だからプロはほとんどハンマーっぽいのではないでしょうか。
2011年11月10日
貴男サーブやイメージや
昨日は印西のクラブで
会員さんとプレーしたり、ちょっとアドバイスしたりしていた。
特にサーブでひざをゆっくり使う、リズムの話が多く
何人もの方のサーブを安定させることが出来た。
女性会員のNさんには
鈴木貴男風ステップをやってもらったがこれが大当たり
流れがとてもよくなり
ボールのひっぱたき感が増したようだ。
鈴木貴男サーブはたぶん世界で一番効率のいいサーブだろう。
これはユーチューブで見つけた彼のサーブ。
全身の運動能力の高い人にはとても似合う。
いつかこのステップのお話をしようと思う。
さて、『うそほんと』 さんから質問をいただいていた。
以下が、そのコメントの質問部分です。
いつもお世話になっております。
イメージ?の質問です。
「インパクト後の球が飛んでいくラインを打つ前にイメージする」
は正しいでしょうか?
ショットの種類や状況によってはどうでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/11/07 11:01
私の答えです。
まずは、そのとおりです。
飛んでいくボールの軌跡、回転など
しっかりイメージしてから打つといいです。
これはショットの種類によらず、重要ですが
特に、ドロップショットやロブには絶対に必要です。
これらのショットには強さ加減
タッチと呼ばれますが、これが必要。
打つときにはタッチをイメージするのではなく
ボールの軌跡やスピード、回転をイメージするのです。
そのイメージに合わせて、手が、筋肉が、頭が、表情が、ため息が
自動的に、ラケットのスピードや止め具合などを制御。
見事なタッチになるのです。
さて今日は
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でも
イメージの特集。
相手ボールのイメージを打つこと
自打球の選択のことなども含めて解説した。
けっこう役に立つと思うので、ぜひ覗いてください。
会員さんとプレーしたり、ちょっとアドバイスしたりしていた。
特にサーブでひざをゆっくり使う、リズムの話が多く
何人もの方のサーブを安定させることが出来た。
女性会員のNさんには
鈴木貴男風ステップをやってもらったがこれが大当たり
流れがとてもよくなり
ボールのひっぱたき感が増したようだ。
鈴木貴男サーブはたぶん世界で一番効率のいいサーブだろう。
これはユーチューブで見つけた彼のサーブ。
全身の運動能力の高い人にはとても似合う。
いつかこのステップのお話をしようと思う。
さて、『うそほんと』 さんから質問をいただいていた。
以下が、そのコメントの質問部分です。
いつもお世話になっております。
イメージ?の質問です。
「インパクト後の球が飛んでいくラインを打つ前にイメージする」
は正しいでしょうか?
ショットの種類や状況によってはどうでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/11/07 11:01
私の答えです。
まずは、そのとおりです。
飛んでいくボールの軌跡、回転など
しっかりイメージしてから打つといいです。
これはショットの種類によらず、重要ですが
特に、ドロップショットやロブには絶対に必要です。
これらのショットには強さ加減
タッチと呼ばれますが、これが必要。
打つときにはタッチをイメージするのではなく
ボールの軌跡やスピード、回転をイメージするのです。
そのイメージに合わせて、手が、筋肉が、頭が、表情が、ため息が
自動的に、ラケットのスピードや止め具合などを制御。
見事なタッチになるのです。
さて今日は
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でも
イメージの特集。
相手ボールのイメージを打つこと
自打球の選択のことなども含めて解説した。
けっこう役に立つと思うので、ぜひ覗いてください。
2011年09月25日
テニスは面が大切
先日、プライベートレッスンした若い女子選手。
フォアハンドはかなり強力だが
バックやボレーをコントロールできない。
話を聞くと、ソフトテニス出身で、テニスはまだ半年にならない。
フォアハンドもよく見てみると
微妙なコントロールができていない。
実は、軽く打つことが出来ないのだ。
こうゆう選手が、実はたくさんいて
凄いボールが打てるので
大抵、『未完の大器』 と呼ばれている。
彼女が完成した、大器になるには何が必要なのだろうか?
これは、薀蓄だが
テニスのボールは硬いので、ラケット面に当たってすぐ離れる。
接触時間は1000分の5~6秒といったところ。
そのために、ボールはラケット面の向いた方向に飛んでいく。
それに対しソフトテニスのボールはやわらかいので
接触時間がかなり長い。
したがって、ソフトのボールはスウィング方向に飛んでいく。
そのために、非常に大雑把な言い方をすると
テニスの打球方向は面の向きで操作するが
ソフトはスウィング方向でそれをすることになる。
フォアハンドでハードヒットすると
スウィングスピードが速いので
接触時間は短いが、接触距離はある程度取れるため
少しだけ、ソフトと同じ感覚になる。
だから一見、上手そうに見えるのだが
試合やラリーで、すべてフルスウィングしているわけには行かないから
じきに破綻することになる。
テニスは面を作る、そして、それを保つことがとても大切。
これは必要な時にしっかり面を保つ例。
アガシのリターン、その動画と連続写真を見てほしい。
連続写真の6コマ目のラケットの向き
手首の角度と面がまだ、保たれたままなのだ。
この、インパクト後まで手首の角度を変えないで
面をしっかり保っているのを見習ってほしい。
だからアガシはリターンの名手で、グランドスラマーなのだ。
もちろん、普通のストロークなら
インパクト直後から面がかぶっていくことが多い。
これは私の、高い打点でのフラットぎみフォアハンド。
インパクト直後の写真。
私の場合、これは相当にハードヒットした場合だが
大抵インパクト直後まで面を保っている。
だから安心して打てるのだ。
ただし、男子プロが振りぬいたときは
私より少しだけスウィングスピードが速いので
インパクト直前から、面がかぶって行く事がよくありますので
念のため。
さて、先ほどの女子選手のプライベートレッスン。
まずは、面の感覚がとても大切だ
ということを説明し、フォアハンドの練習。
面を一定に保ったまま
その面を意識してゆるく打たせた。
ゆるい、中ロブのようなショットで返球できるようにしたところで
強く打たせる
(面があいまいになってくるのが見える)
またゆるい打球に、また強く、と交互に行ったり来たり。
だんだん、どちらも安定してきて
こちらから観ても面を保っていることが分かる。
つまり面を保つことが出来るようになってきた。
そこでバックの面を教え、すぐできるようになった。
次に、ボレーも教え、すぐにOK。
ここで一番大事なのは、面を感じること
早いスウィングスピードを出せる素地を保ちながら
面を保つ感覚も身につけさせる。
そうじゃないと、一生、未完の大器、なのだ。
逆に、それさえ、ちゃんと伝えられたら
あとは勝手に上手くなっていくことだろう。
フォアハンドはかなり強力だが
バックやボレーをコントロールできない。
話を聞くと、ソフトテニス出身で、テニスはまだ半年にならない。
フォアハンドもよく見てみると
微妙なコントロールができていない。
実は、軽く打つことが出来ないのだ。
こうゆう選手が、実はたくさんいて
凄いボールが打てるので
大抵、『未完の大器』 と呼ばれている。
彼女が完成した、大器になるには何が必要なのだろうか?
これは、薀蓄だが
テニスのボールは硬いので、ラケット面に当たってすぐ離れる。
接触時間は1000分の5~6秒といったところ。
そのために、ボールはラケット面の向いた方向に飛んでいく。
それに対しソフトテニスのボールはやわらかいので
接触時間がかなり長い。
したがって、ソフトのボールはスウィング方向に飛んでいく。
そのために、非常に大雑把な言い方をすると
テニスの打球方向は面の向きで操作するが
ソフトはスウィング方向でそれをすることになる。
フォアハンドでハードヒットすると
スウィングスピードが速いので
接触時間は短いが、接触距離はある程度取れるため
少しだけ、ソフトと同じ感覚になる。
だから一見、上手そうに見えるのだが
試合やラリーで、すべてフルスウィングしているわけには行かないから
じきに破綻することになる。
テニスは面を作る、そして、それを保つことがとても大切。
これは必要な時にしっかり面を保つ例。
アガシのリターン、その動画と連続写真を見てほしい。
連続写真の6コマ目のラケットの向き
手首の角度と面がまだ、保たれたままなのだ。
この、インパクト後まで手首の角度を変えないで
面をしっかり保っているのを見習ってほしい。
だからアガシはリターンの名手で、グランドスラマーなのだ。
もちろん、普通のストロークなら
インパクト直後から面がかぶっていくことが多い。
これは私の、高い打点でのフラットぎみフォアハンド。
インパクト直後の写真。
私の場合、これは相当にハードヒットした場合だが
大抵インパクト直後まで面を保っている。
だから安心して打てるのだ。
ただし、男子プロが振りぬいたときは
私より少しだけスウィングスピードが速いので
インパクト直前から、面がかぶって行く事がよくありますので
念のため。
さて、先ほどの女子選手のプライベートレッスン。
まずは、面の感覚がとても大切だ
ということを説明し、フォアハンドの練習。
面を一定に保ったまま
その面を意識してゆるく打たせた。
ゆるい、中ロブのようなショットで返球できるようにしたところで
強く打たせる
(面があいまいになってくるのが見える)
またゆるい打球に、また強く、と交互に行ったり来たり。
だんだん、どちらも安定してきて
こちらから観ても面を保っていることが分かる。
つまり面を保つことが出来るようになってきた。
そこでバックの面を教え、すぐできるようになった。
次に、ボレーも教え、すぐにOK。
ここで一番大事なのは、面を感じること
早いスウィングスピードを出せる素地を保ちながら
面を保つ感覚も身につけさせる。
そうじゃないと、一生、未完の大器、なのだ。
逆に、それさえ、ちゃんと伝えられたら
あとは勝手に上手くなっていくことだろう。
2011年06月27日
伊達さんのすごいところ
『光太朗』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原さま
いつもお世話になっております。
お蔭様で私のなんちゃってスライスサーブは
ファーストにセカンドにと重宝しております。
昨日の伊達さんの試合凄かったですね!
私は伊達さんと同じ歳(知り合いではありませんが)なので
すばらしい事だと思います。
しかし、その結果を満足とせず悔しい顔をして去る姿が
またまた痺れました。
そこで質問です。
伊達さんのプレーの何処が一番すばらしいと思われますか?
当然全てと言う答えがベストなのでしょうが
その中でも特筆すべき点などありましたら
教えて頂けないでしょうか?
お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。
素人目には、やはりライジングショットなのかなぁと思ってます。
投稿者 光太朗 2011/06/23 23:12
私の答えです。
ライジングショットです。
そして、40歳にしてあの元気。
もちろんそうなのですが、それくらいなら誰でも思いますし
やろうとはしてるんです。
40歳はともかくとして、伊達さんの何がすごいのかというと
「相手より速いテンポで返球して、追い詰める」
という主題を、一切妥協することなく追い求め
技術面でも戦術面でも、練習でも試合でも、徹底して実行していることです。
誰にこうしろと言われたわけでもないやり方で自分流を貫いている。
技術的にはフォアハンドもバックハンドも
ライジングを打つ打ち方に完璧に特化しています。
普通のプロより早目というのではなく、極端に早い、まったく別物なのです。
たぶんどんなコーチも教えなかった打ち方だし、通常はありえない。
普通と違うやり方をするのは勇気のいることで
たいていは、コーチの言うことを聞いて、標準的なフォームになりがちなのです。
実は変わったことや、自己流のへんなことをやって道を切り開くのは
たいていが男の役目。
スクールでもコーチの言うことを聞かないで変なショットを打つのは男の子。
女の子はいい子が多くて、コーチの教えたとおりのテニスをするのが普通。
女性を蔑視するつもりは無いのですが、これが一般的な傾向。
伊達さんて、女の子でしたよね。
あのライジング・テニス、ボルグのトップスピン革命と同じくらいすごいと思います。
そして何度も言うけれど、それに特化し、貫き通していること。
以下がそのコメントの全文です。
松原さま
いつもお世話になっております。
お蔭様で私のなんちゃってスライスサーブは
ファーストにセカンドにと重宝しております。
昨日の伊達さんの試合凄かったですね!
私は伊達さんと同じ歳(知り合いではありませんが)なので
すばらしい事だと思います。
しかし、その結果を満足とせず悔しい顔をして去る姿が
またまた痺れました。
そこで質問です。
伊達さんのプレーの何処が一番すばらしいと思われますか?
当然全てと言う答えがベストなのでしょうが
その中でも特筆すべき点などありましたら
教えて頂けないでしょうか?
お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。
素人目には、やはりライジングショットなのかなぁと思ってます。
投稿者 光太朗 2011/06/23 23:12
私の答えです。
ライジングショットです。
そして、40歳にしてあの元気。
もちろんそうなのですが、それくらいなら誰でも思いますし
やろうとはしてるんです。
40歳はともかくとして、伊達さんの何がすごいのかというと
「相手より速いテンポで返球して、追い詰める」
という主題を、一切妥協することなく追い求め
技術面でも戦術面でも、練習でも試合でも、徹底して実行していることです。
誰にこうしろと言われたわけでもないやり方で自分流を貫いている。
技術的にはフォアハンドもバックハンドも
ライジングを打つ打ち方に完璧に特化しています。
普通のプロより早目というのではなく、極端に早い、まったく別物なのです。
たぶんどんなコーチも教えなかった打ち方だし、通常はありえない。
普通と違うやり方をするのは勇気のいることで
たいていは、コーチの言うことを聞いて、標準的なフォームになりがちなのです。
実は変わったことや、自己流のへんなことをやって道を切り開くのは
たいていが男の役目。
スクールでもコーチの言うことを聞かないで変なショットを打つのは男の子。
女の子はいい子が多くて、コーチの教えたとおりのテニスをするのが普通。
女性を蔑視するつもりは無いのですが、これが一般的な傾向。
伊達さんて、女の子でしたよね。
あのライジング・テニス、ボルグのトップスピン革命と同じくらいすごいと思います。
そして何度も言うけれど、それに特化し、貫き通していること。
2011年06月19日
振り子を振り回す極意
一昨日のブログのため
振り子というものをどうやって説明しようかと考えていたら
子供のころ学校でやっていた遊びを思い出した。
振り子を加速するコツを会得するのにちょうどいいと気がついた。
さてその遊びだが
鉛筆の上に定規を乗せ振り回すのだ。
また、ちょうどいいところに穴が開いていて、鉛筆の先にうまくはまる。
問題は
私のように熟練していればいいのだが
ちょっとでも鉛筆の先が外を向くと
定規が衛星軌道を外れて宇宙空間に飛び出し行方不明になったり
近隣にミサイルを打ち込み、友達をなくすこと。
そこで心置きなく実験に集中するため
こんなものを考えた。
釘やドライバー等を使い
絶対にすっぽ抜けないようにするのだ。
さてこれで動かしてみよう。
実験の結果わかったことは
1、 いきなり急加速しようとしても、定規がうまくついてこない。
滑らかな動き出しと加速が必要なのだ。
2、 手を小さく円運動させ、それに定規全体がついてくるようにするといい。
3、 その後、遠心力に逆らって中心に引っ張る力でどんどん加速する。
私の言葉だけではちゃんと理解するのは難しいかもしれない。
私も、いつもに比べればいい加減な説明をしている。
でも、かんな簡単な実験なのだから、ぜひやってみてほしい。
片手バックで、鬼のようなショットのスウィング。
そのスウィングの力を入れる方向やコツが
あっという間につかめるかもしれない。
この実験で手の位置、肩の位置をどう動かすかが会得できたら
フォアハンドやバックハンドで
肩の位置、動きに当てはめて、やってみればいい。
振り子というものをどうやって説明しようかと考えていたら
子供のころ学校でやっていた遊びを思い出した。
振り子を加速するコツを会得するのにちょうどいいと気がついた。
さてその遊びだが
鉛筆の上に定規を乗せ振り回すのだ。
また、ちょうどいいところに穴が開いていて、鉛筆の先にうまくはまる。
問題は
私のように熟練していればいいのだが
ちょっとでも鉛筆の先が外を向くと
定規が衛星軌道を外れて宇宙空間に飛び出し行方不明になったり
近隣にミサイルを打ち込み、友達をなくすこと。
そこで心置きなく実験に集中するため
こんなものを考えた。
釘やドライバー等を使い
絶対にすっぽ抜けないようにするのだ。
さてこれで動かしてみよう。
実験の結果わかったことは
1、 いきなり急加速しようとしても、定規がうまくついてこない。
滑らかな動き出しと加速が必要なのだ。
2、 手を小さく円運動させ、それに定規全体がついてくるようにするといい。
3、 その後、遠心力に逆らって中心に引っ張る力でどんどん加速する。
私の言葉だけではちゃんと理解するのは難しいかもしれない。
私も、いつもに比べればいい加減な説明をしている。
でも、かんな簡単な実験なのだから、ぜひやってみてほしい。
片手バックで、鬼のようなショットのスウィング。
そのスウィングの力を入れる方向やコツが
あっという間につかめるかもしれない。
この実験で手の位置、肩の位置をどう動かすかが会得できたら
フォアハンドやバックハンドで
肩の位置、動きに当てはめて、やってみればいい。
2011年06月17日
振り子について
『ぼの』 さんからコメントをいただきました。
振り子でスウィングという表現、特に振り子そのものについて
ひもと重り以外の組み合わせや向きについて説明したかったので
それを取り上げました。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは。
振り子のスイング、私はどうしてもイメージが掴めませんでした。
振り子といえば錘に糸がついているものをイメージします。
その振り子を振れば支点は動かず錘が揺れます。
肩を支点に腕が糸、ラケットが錘の感覚で振るものだと思ったのですが、
それだと(縦に振ると)腕は身体の横を通るので脇は閉まってしまいます。
ふと、振り子のスイングとは振り子のような軌道のスイングことではなく、振り子のタイミング(テンポ)のことだと思ったしだいです。
これで合っていますでしょうか?
投稿者 ぼの 2011/06/15 20:32
私の答えです。
振り子の説明をするのにひもと重りをつかうのは
重心の位置や、距離がわかりやすくなるからです。
別にひもじゃなくてもいいわけで
昔、家庭にあった振り子の柱時計は
ひもじゃなくて、棒でつながっていました。
「棒であるからこそ、形がスウィング中も保たれるのです」
また、支点の支持の仕方も
ひもであれば完全に垂れ下がるのですが
軸と軸受けの組合わせであれば
たとえばこんな形で
斜め下に向かって垂れ下がってもいいわけです。
これは、うちのスジガネBV君の肩関節です。
スジガネ君の肩関節の軸は止まって説明するためや
撮影のため、軸と腕に相当する軸受けがねじを締めて、固定してありますので
スムーズには動きませんが
ねじを緩めれば、振り子運動をします。
スジガネ君は
プロの腕の動きが肩関節を支点にした単純な振り子なのだ、という
私の説明を視覚化するために誕生したのです。
さて、振り子であれば
その、手の動きは平面上に乗るはずと考え
私と私のテニスジャーナル解説記事を書いてくれていた前島さんは
2人でスウィング平面というものを考え出しました。
これがバックハンドのスウィングを説明した絵です。
手はスウィング平面上を動き、この平面に絵では幅を持たせて
水車のような形に描いていました。
時には、ねずみ車という呼び方もしていたことを思い出します。
さて、先ほどのスジガネ君の肩関節の軸ですが
このバックハンドの絵だったらどの方向にあればいいでしょうか?
そう、スウィング平面に対し、垂直に入れればいいのです。
自分の肩に、この軸が入っているようにイメージしてみると
わりあい、簡単にスウィングできると思いますよ。
それと、テンポの話はもちろんその通りで
もっとも大切な部分の1つです。
しかし、私が強調したいのは
形を守ったまま振り子に振ることで
安定度も得ようとする、欲張った考えなのです。
2011年06月14日
振り子のご利益
私のスウィング話というと、すぐ出てくるのが振り子。
今日はこの振り子のコントロールに対するご利益についてお話しよう。
振り子の原理というのは、支点から重心までの距離が同じなら
動きの周期も同じというもの。
もっとくだいていうと、どの人も振り子で振るなら
スウィングのテンポは同じだ、ということなのだ。
まあ、元の原理に精通している必要はないのだが
この理屈話の最終成果だけは頭の隅にとどめておいて損はないと思う。
『どの人のスウィングも、最適のテンポは同じでゆっくりなのだ』
この振り子に逆らわないで振るとコントロールがよくなる。
振り子に逆らわないでスウィングすることにより、ラケット面が安定するのだ。
ラケットの振り始めを考えてみよう。
ラケットを強引に、急激に振ろうとすると、ラケットの重みにより
ラケットヘッドの動きが1拍後れて始まる。
その後、ラケットヘッドの動きが追いついてくるのだが
腕とラケットで作っている形が波打ち
ラケット面がプレーヤーの意図しない方角を向く可能性が高くなる。
特に薄いグリップの場合は
ラケットヘッドが打球方向に対し立ち気味であることが多いので
面の遅れは向きの変化につながってしまうことが多くなる。
それに対し、振り子に逆らわない振り出しでは
ほとんど自由落下状態になり
腕もラケットも一緒になめらかに降り(振り)始めることになる。
そうなると、ラケット面の向きに関する影響は無くなり
面が安定するし、それを保つための余計な力も必要が無くなる。
もしかしたら、薄いグリップのプロのほうが
よりなめらかなスウィングをすることに気がついている人もいるかもしれない。
逆に厚めのグリップでは、あのエアーケイの時の急激な振り出しも
ラケット面が手の真後ろに来るので
コントロールに対して悪さをしにくい。
パワーがあるならアリなのである。
ここまでの話はたぶん皆さん、ストロークのイメージで聞いてくれたのだと思う。
しかし当然、この話はボレーでも同じ。
そして、サーブでも。
ボレーは特に薄いグリップで打つことが多いわけだから
ストローク以上に大事な話かもしれない。
ゆっくりと振り始めることにより
ラケットと腕が一体になって、ヘッドを遅らせずに振り出すことができるのだ。
そんなわけで、振り子に逆らわない一流選手のフォームはなめらかで美しいのだ。
今日はこの振り子のコントロールに対するご利益についてお話しよう。
振り子の原理というのは、支点から重心までの距離が同じなら
動きの周期も同じというもの。
もっとくだいていうと、どの人も振り子で振るなら
スウィングのテンポは同じだ、ということなのだ。
まあ、元の原理に精通している必要はないのだが
この理屈話の最終成果だけは頭の隅にとどめておいて損はないと思う。
『どの人のスウィングも、最適のテンポは同じでゆっくりなのだ』
この振り子に逆らわないで振るとコントロールがよくなる。
振り子に逆らわないでスウィングすることにより、ラケット面が安定するのだ。
ラケットの振り始めを考えてみよう。
ラケットを強引に、急激に振ろうとすると、ラケットの重みにより
ラケットヘッドの動きが1拍後れて始まる。
その後、ラケットヘッドの動きが追いついてくるのだが
腕とラケットで作っている形が波打ち
ラケット面がプレーヤーの意図しない方角を向く可能性が高くなる。
特に薄いグリップの場合は
ラケットヘッドが打球方向に対し立ち気味であることが多いので
面の遅れは向きの変化につながってしまうことが多くなる。
それに対し、振り子に逆らわない振り出しでは
ほとんど自由落下状態になり
腕もラケットも一緒になめらかに降り(振り)始めることになる。
そうなると、ラケット面の向きに関する影響は無くなり
面が安定するし、それを保つための余計な力も必要が無くなる。
もしかしたら、薄いグリップのプロのほうが
よりなめらかなスウィングをすることに気がついている人もいるかもしれない。
逆に厚めのグリップでは、あのエアーケイの時の急激な振り出しも
ラケット面が手の真後ろに来るので
コントロールに対して悪さをしにくい。
パワーがあるならアリなのである。
ここまでの話はたぶん皆さん、ストロークのイメージで聞いてくれたのだと思う。
しかし当然、この話はボレーでも同じ。
そして、サーブでも。
ボレーは特に薄いグリップで打つことが多いわけだから
ストローク以上に大事な話かもしれない。
ゆっくりと振り始めることにより
ラケットと腕が一体になって、ヘッドを遅らせずに振り出すことができるのだ。
そんなわけで、振り子に逆らわない一流選手のフォームはなめらかで美しいのだ。
2011年05月12日
スプリットステップ
『光太朗』 さんと、『いわし頭』 さんからスプリットステップについて質問をいただきました。
以下がお二人のコメントの抜粋です。
・・・初心者の私には基本のスプリットステップ自体が
よくわかっていません。なにか特殊なステップ?
みなさんのコメントを読んで自分なりに出した結論は。。。
止まって相手を見る!って事で良いんでしょうか??
相手がモーションに入ったら足を止めて見る!
要するにだるまさんが転んだ状態??
私はネットプレイが大好きです。
シングルス、ダブルス共に自分のショットが深く入れば
その分前に行って、浅ければベースラインより少し前で
ハーフボレー?(ショートバウンドで処理)
ローボレーだと技術がないのでなるべくショートバウンドで
処理しています。
これで良いのでしょうか??
投稿者 光太朗 2011/05/10 22:47
・・・この基本となるステップを、今から身に付ける練習方法はあるでしょうか?
また、ファーストボレーにおけるスプリットステップと、全ての動作前に行われるスプリットステップとは違いがあるのでしょうか。根本では同じというお答えかとは思うのですが・・・。
投稿者 いわし頭 2011/05/11 12:39
私の答えです。
スプリットステップとは、相手のボールのコースなどを判断し、即座にスタートできるよう
両足を横に開いて着地することです。
そして着地するや否や打球方向にスタートします。
通常は相手打球直後に着地(ステップ)すれば
打球方向にすばやく動き始めることができるのではないでしょうか。
両足を横に開いて着地することによりどちらの方向にもスタートできます。
また、ステップすることで勢いをつけることもできるわけです。
ステップというくらいですから
達磨さんが転んだ状態で止まっているのは、たとえ形が同じであっても
スプリットステップとは言いません。
また、ラリー中などでは
戻ってきて、動きがまだ続いている
そのときに相手が打つ
それにあわせて身体を前向きにし、両足を横に開いた姿勢をとるためには
動きが連続するので、必然的にステップになるわけです。
もし時間があるなら、達磨さんが転んだ状態も有りかもしれませんね。
さて、ファーストボレーのときのスプリットも他のときのスプリットも
基本的に同じ物です。
相手が打つときにあわせてステップか、止まるかでしょう。
ファーストボレーのときのスプリットだけを違うように考えるのは
ほとんどの人がそのときだけ、スプリットするタイミングが遅いからです。
私が、早い段階、ベースラインとサービスラインの中間でOKというのは
これだけを特殊にしないで
このときも、相手プレーにあわせてスプリットステップし
『単なる簡単なボレー』 にしてほしいからです。
スプリットステップの習得法ですが
ピョンピョン、動きながらボレーボレーをする。
打ち合っているうちに勝手にやるようになると思います。
最後に、『光太朗』 さんのハーフボレーでのこなし
これでいいのか?
完成品としてみたらなんか変です。
ですが、別に我々や、わが国を代表しているわけではないので
何でもありです。
お好きなようにやればいいのです。
勝っても負けてもあなたの勝手。
でも、そうゆうプレーでのこなしはもっと上手くなってからも役立つと思います。
とりあえずのプレーと平行して、ストロークでも勝負できるように
ボレーでも勝負できるように練習すればいいと思います。
なんか、けなしているようですが、さにあらず
ここで大いに買いたいのは
とりあえず、今できることで、一番有効なことは何?
という考え方
これは、上級者になっても、プロでも必要なことなのです。
以下がお二人のコメントの抜粋です。
・・・初心者の私には基本のスプリットステップ自体が
よくわかっていません。なにか特殊なステップ?
みなさんのコメントを読んで自分なりに出した結論は。。。
止まって相手を見る!って事で良いんでしょうか??
相手がモーションに入ったら足を止めて見る!
要するにだるまさんが転んだ状態??
私はネットプレイが大好きです。
シングルス、ダブルス共に自分のショットが深く入れば
その分前に行って、浅ければベースラインより少し前で
ハーフボレー?(ショートバウンドで処理)
ローボレーだと技術がないのでなるべくショートバウンドで
処理しています。
これで良いのでしょうか??
投稿者 光太朗 2011/05/10 22:47
・・・この基本となるステップを、今から身に付ける練習方法はあるでしょうか?
また、ファーストボレーにおけるスプリットステップと、全ての動作前に行われるスプリットステップとは違いがあるのでしょうか。根本では同じというお答えかとは思うのですが・・・。
投稿者 いわし頭 2011/05/11 12:39
私の答えです。
スプリットステップとは、相手のボールのコースなどを判断し、即座にスタートできるよう
両足を横に開いて着地することです。
そして着地するや否や打球方向にスタートします。
通常は相手打球直後に着地(ステップ)すれば
打球方向にすばやく動き始めることができるのではないでしょうか。
両足を横に開いて着地することによりどちらの方向にもスタートできます。
また、ステップすることで勢いをつけることもできるわけです。
ステップというくらいですから
達磨さんが転んだ状態で止まっているのは、たとえ形が同じであっても
スプリットステップとは言いません。
また、ラリー中などでは
戻ってきて、動きがまだ続いている
そのときに相手が打つ
それにあわせて身体を前向きにし、両足を横に開いた姿勢をとるためには
動きが連続するので、必然的にステップになるわけです。
もし時間があるなら、達磨さんが転んだ状態も有りかもしれませんね。
さて、ファーストボレーのときのスプリットも他のときのスプリットも
基本的に同じ物です。
相手が打つときにあわせてステップか、止まるかでしょう。
ファーストボレーのときのスプリットだけを違うように考えるのは
ほとんどの人がそのときだけ、スプリットするタイミングが遅いからです。
私が、早い段階、ベースラインとサービスラインの中間でOKというのは
これだけを特殊にしないで
このときも、相手プレーにあわせてスプリットステップし
『単なる簡単なボレー』 にしてほしいからです。
スプリットステップの習得法ですが
ピョンピョン、動きながらボレーボレーをする。
打ち合っているうちに勝手にやるようになると思います。
最後に、『光太朗』 さんのハーフボレーでのこなし
これでいいのか?
完成品としてみたらなんか変です。
ですが、別に我々や、わが国を代表しているわけではないので
何でもありです。
お好きなようにやればいいのです。
勝っても負けてもあなたの勝手。
でも、そうゆうプレーでのこなしはもっと上手くなってからも役立つと思います。
とりあえずのプレーと平行して、ストロークでも勝負できるように
ボレーでも勝負できるように練習すればいいと思います。
なんか、けなしているようですが、さにあらず
ここで大いに買いたいのは
とりあえず、今できることで、一番有効なことは何?
という考え方
これは、上級者になっても、プロでも必要なことなのです。
2011年05月10日
スウィング中の最速点はどこ?
『うそほんと』 さんから質問をいただきました。
答えは簡単、一言で終わりかなと思ったのですが
以外に、深みにはまっちゃったかもしれません。
以下がそのコメントの全文です。
いつもお世話になっております。
サーブ(スピン・スライス・フラット)とストローク(スピン・スライス)各ショットでラケットの動きが最速になるのはインパクトの瞬間でしょうか?
松原コーチの感覚ではどうでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/05/06 23:43
私の答えです。
たぶんハイスピードカメラか何かで計測すれば
ほとんどのショットはインパクト時に最速になっているのではないでしょうか。
ですが感覚的にはかなり違います。
プロが振っている感じを真似するために私がやっていることは
その感じに一番近い、つまりコツと言えるかもしれません。
もちろんレッスンでも、うそも方便のような顔をして使っている方法です。
あくまでも私の感覚ですので
ナダルさんに取材したわけではありませんので念のため。
インパクト付近で一番速い感覚なのは
スピンサーブ、フラットサーブ、スマッシュです。
私の感覚ではインパクト直後に最速になります。
似たような感覚なのが両手打ちバック。
理屈を言うと一番力を入れて打つ種目だからでしょうか。
内旋で力強く、ねじ伏せる、最初のサーブ系3つ。
両手を硬めにして、小さなスウィングでトップスピードにもって行く両手打ち。
インパクトのはるか後で最速を感じるのが
フォアハンド、片手バックハンド、スライスサーブです。
特にフォアハンドは、インパクト後、かなり行ってから
1m近く行ってから加速すると猛烈な当たりを得ることができます。
これは昔、ビヨン・ボルグのフォアハンドを見ていて感じたのが最初です。
彼のフォアは、打ち終わってからがんばっているように見えたものです。
ためしに、打球方向をラケットが向いたころから加速するつもりで振ってみると実感できます。
振り子の動きに逆らわずにゆったり振る種目だからでしょう。
サーブの中でもスライスは回内をあまり使わず
内旋も他の2つに比べると少ないと思います。
肘から先を振るよりも腕全体を振る。
だから、片手ストローク並みの感じがするのだと思います。
最後にストロークやボレーのスライスです。
これはインパクト直前にトップスピードを感じています。
そしてブレーキを掛けながらインパクト。
その止め具合で飛距離を調節します。
この種目は最大速度を狙っていません。
最適速度に調整できるかが重要ポイントなのです。
私は他の種目はフィニッシュという言葉を使うことが多いのですが
インパクト後、私がフォロースルーという言葉を感じる唯一の種目です。
答えは簡単、一言で終わりかなと思ったのですが
以外に、深みにはまっちゃったかもしれません。
以下がそのコメントの全文です。
いつもお世話になっております。
サーブ(スピン・スライス・フラット)とストローク(スピン・スライス)各ショットでラケットの動きが最速になるのはインパクトの瞬間でしょうか?
松原コーチの感覚ではどうでしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/05/06 23:43
私の答えです。
たぶんハイスピードカメラか何かで計測すれば
ほとんどのショットはインパクト時に最速になっているのではないでしょうか。
ですが感覚的にはかなり違います。
プロが振っている感じを真似するために私がやっていることは
その感じに一番近い、つまりコツと言えるかもしれません。
もちろんレッスンでも、うそも方便のような顔をして使っている方法です。
あくまでも私の感覚ですので
ナダルさんに取材したわけではありませんので念のため。
インパクト付近で一番速い感覚なのは
スピンサーブ、フラットサーブ、スマッシュです。
私の感覚ではインパクト直後に最速になります。
似たような感覚なのが両手打ちバック。
理屈を言うと一番力を入れて打つ種目だからでしょうか。
内旋で力強く、ねじ伏せる、最初のサーブ系3つ。
両手を硬めにして、小さなスウィングでトップスピードにもって行く両手打ち。
インパクトのはるか後で最速を感じるのが
フォアハンド、片手バックハンド、スライスサーブです。
特にフォアハンドは、インパクト後、かなり行ってから
1m近く行ってから加速すると猛烈な当たりを得ることができます。
これは昔、ビヨン・ボルグのフォアハンドを見ていて感じたのが最初です。
彼のフォアは、打ち終わってからがんばっているように見えたものです。
ためしに、打球方向をラケットが向いたころから加速するつもりで振ってみると実感できます。
振り子の動きに逆らわずにゆったり振る種目だからでしょう。
サーブの中でもスライスは回内をあまり使わず
内旋も他の2つに比べると少ないと思います。
肘から先を振るよりも腕全体を振る。
だから、片手ストローク並みの感じがするのだと思います。
最後にストロークやボレーのスライスです。
これはインパクト直前にトップスピードを感じています。
そしてブレーキを掛けながらインパクト。
その止め具合で飛距離を調節します。
この種目は最大速度を狙っていません。
最適速度に調整できるかが重要ポイントなのです。
私は他の種目はフィニッシュという言葉を使うことが多いのですが
インパクト後、私がフォロースルーという言葉を感じる唯一の種目です。
2011年04月13日
球出しが得意になる
『Gecky』 さんから質問をいただきました。
球出しが苦手だそうです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見させていただき、色々と参考にさせていただいています。
今回初めて質問させていただきます。
ずばり、球出し?が苦手です。ストローク練習、ショートストローク練習などで、手に持っているボールから打ち始める際、よくネットしたり、それを嫌って変に手首を使ってロブのような球になったりしてしまいます。
ところが、一度地面に落とし、ワンバウンドさせてから打つとあまり違和感なく打てます。じゃあワンバウンドさせて打てばいいじゃん・・・という話もありますが、周りを見ても同じ様にワンバウンドさせてから打つ人や、球出しが苦手そうに見える人を良く見かけます(上手な人ではいませんが・・・)ので何か典型的な現象ではないかと思い、質問させていただきました。また緩いボールやロブへの対処にも通じるものがあるのでは?と勝手に想像しています。私はテニス歴8年程(週一ペース)、ストロークはセミウエスタングリップでトップスピンがやや多めだと思います。
上級者のように格好良く球出しをする何かコツのようなものはありますでしょうか。
投稿者 Gecky 2011/04/11 12:38
私の答えです。
球出しの苦手な人、時々見かけますよね。
コンチネンタルなら出せるのに、自分のウェスタングリップだとだめな人もいます。
ポイントは2つ
タイミングと打点です。
ワンバウンドだとOKというのが重要手がかりです。
弾ませれば、タイミングが普通のストロークと同じでできますね。
タイミングというのはそうゆうことで
同じタイミングで打てるように
ドライブボレーでもいいわけですから
少し、トスを高めにして、間をおいたらどうでしょう。
トスするまねをして、素振りしてみるといいでしょう。
もうひとつは打点です。
球出しが下手な人を見ていると、たいてい打点が後ろです。
前過ぎの人は見たことがありません。
後ろの打点で打つためにはラケットヘッドを小手先で
前向きに変えなければならないのです。
普段のストロークより打点を少し前にしてみましょう。
前過ぎのやつを少し踏み込んで打つ。
後ろにではなく、前方向に調節するのです。
これも素振りでジャストミートを確認しましょう。
さっきのと合わせ、山なりに前にトスしてそれを打つ。
素振りで上手くいったら、実際に打ちます。
そのとき、まずやってほしいのは、ハードヒットです。
よけいな小手先操作をしないため、思い切りよくやるため、まずは強く打ちます。
それから、徐々にスピードを下げていきます。
ショートラリー用の球出しが最後です。
コンチなら出せてもウェスタンでだめという人も打点でしょうね。
コンチのほうが打点を後ろにできるのです。
それと、これはプロコーチ用のアドバイスですが
コンチネンタルでボレーのようにスウィング
できればいつもボレーで言っているスライスではなく
フラット気味で出せるといいと思います。
スライスボレーのアンダースピンをうんと減らしたスウィングです。
これができれば
2点出し、3点出し、スマッシュのためのロブや
直後に、そのままボレーで返球することもできます。
だいいち、上手そうに見えます。
球出しが苦手だそうです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見させていただき、色々と参考にさせていただいています。
今回初めて質問させていただきます。
ずばり、球出し?が苦手です。ストローク練習、ショートストローク練習などで、手に持っているボールから打ち始める際、よくネットしたり、それを嫌って変に手首を使ってロブのような球になったりしてしまいます。
ところが、一度地面に落とし、ワンバウンドさせてから打つとあまり違和感なく打てます。じゃあワンバウンドさせて打てばいいじゃん・・・という話もありますが、周りを見ても同じ様にワンバウンドさせてから打つ人や、球出しが苦手そうに見える人を良く見かけます(上手な人ではいませんが・・・)ので何か典型的な現象ではないかと思い、質問させていただきました。また緩いボールやロブへの対処にも通じるものがあるのでは?と勝手に想像しています。私はテニス歴8年程(週一ペース)、ストロークはセミウエスタングリップでトップスピンがやや多めだと思います。
上級者のように格好良く球出しをする何かコツのようなものはありますでしょうか。
投稿者 Gecky 2011/04/11 12:38
私の答えです。
球出しの苦手な人、時々見かけますよね。
コンチネンタルなら出せるのに、自分のウェスタングリップだとだめな人もいます。
ポイントは2つ
タイミングと打点です。
ワンバウンドだとOKというのが重要手がかりです。
弾ませれば、タイミングが普通のストロークと同じでできますね。
タイミングというのはそうゆうことで
同じタイミングで打てるように
ドライブボレーでもいいわけですから
少し、トスを高めにして、間をおいたらどうでしょう。
トスするまねをして、素振りしてみるといいでしょう。
もうひとつは打点です。
球出しが下手な人を見ていると、たいてい打点が後ろです。
前過ぎの人は見たことがありません。
後ろの打点で打つためにはラケットヘッドを小手先で
前向きに変えなければならないのです。
普段のストロークより打点を少し前にしてみましょう。
前過ぎのやつを少し踏み込んで打つ。
後ろにではなく、前方向に調節するのです。
これも素振りでジャストミートを確認しましょう。
さっきのと合わせ、山なりに前にトスしてそれを打つ。
素振りで上手くいったら、実際に打ちます。
そのとき、まずやってほしいのは、ハードヒットです。
よけいな小手先操作をしないため、思い切りよくやるため、まずは強く打ちます。
それから、徐々にスピードを下げていきます。
ショートラリー用の球出しが最後です。
コンチなら出せてもウェスタンでだめという人も打点でしょうね。
コンチのほうが打点を後ろにできるのです。
それと、これはプロコーチ用のアドバイスですが
コンチネンタルでボレーのようにスウィング
できればいつもボレーで言っているスライスではなく
フラット気味で出せるといいと思います。
スライスボレーのアンダースピンをうんと減らしたスウィングです。
これができれば
2点出し、3点出し、スマッシュのためのロブや
直後に、そのままボレーで返球することもできます。
だいいち、上手そうに見えます。
2011年02月13日
跳び上がって打つこと
『いわし頭』 さんからの質問、もう一つありました。
以下がそのコメントの後半部分です。
2つ目は、ジャックナイフです。エアーK旋風が吹きあれた頃、どこでもやってるのを見かけましたが、同じサークルの同世代のメンバーが(頻繁に)真似しているのを見た時、唖然としてしまいました。「目線がズレる。足腰への負担が大きい。」とデメリットしか思いつかなかったから????でした。しかし、勿論メリットもあってのショットかと思います。
誠に面倒かとは存じますが、また時間のある時に、解説いただければ有難いです。よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32
私の答えです。
最初に結論を言っちゃうと
「あんまり問題はないのではないでしょうか」
なんて思っています。
目線がずれるかも? という部分ですが
跳び上がること自体はプロのショット
特にフォアハンドでは当たり前のことで
クレーコートで余裕のあるときは
ほとんどすべてのショットが飛び上がって打たれています。
跳びあがることにより、下半身のパワーが使えている
そして、ベストの位置めがけて跳びあがることにより
位置がピッタンコになっている。
位置がピッタンコであれば顔は垂直、目線もバッチリ決まります。
これは、エアーケイほど高くないのですが
アガシが飛び上がってハードヒットした、普通の動画と連続写真です。
このように跳び上がること自体はプロにとってごく普通のことなんです。
跳びあがった方がやさしいんです。
次に、足腰への負担ですが
1試合に何本これで打つでしょう?
1ポイントで6本もエアーケイで打てばさすがに疲れますが
何ポイントかに1回くらいの場合
ほとんど関係ないと思います。
1つ考えられるデメリットは動作が大きいのでコースがばれやすいこと。
これも、ばれてもエースになる状況なら問題なしです。
じゃあ、メリットは
高いところで打てる、思い切りが良くなる。
もう一つ、かっこいいことです。
プロには大切です。
エアーケイが話題になって、子供達がテニスを始めてくれれば大成功。
錦織君の次のスターにはぜひ、『消える魔球』 をお願いしたい。
以下がそのコメントの後半部分です。
2つ目は、ジャックナイフです。エアーK旋風が吹きあれた頃、どこでもやってるのを見かけましたが、同じサークルの同世代のメンバーが(頻繁に)真似しているのを見た時、唖然としてしまいました。「目線がズレる。足腰への負担が大きい。」とデメリットしか思いつかなかったから????でした。しかし、勿論メリットもあってのショットかと思います。
誠に面倒かとは存じますが、また時間のある時に、解説いただければ有難いです。よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32
私の答えです。
最初に結論を言っちゃうと
「あんまり問題はないのではないでしょうか」
なんて思っています。
目線がずれるかも? という部分ですが
跳び上がること自体はプロのショット
特にフォアハンドでは当たり前のことで
クレーコートで余裕のあるときは
ほとんどすべてのショットが飛び上がって打たれています。
跳びあがることにより、下半身のパワーが使えている
そして、ベストの位置めがけて跳びあがることにより
位置がピッタンコになっている。
位置がピッタンコであれば顔は垂直、目線もバッチリ決まります。
これは、エアーケイほど高くないのですが
アガシが飛び上がってハードヒットした、普通の動画と連続写真です。
このように跳び上がること自体はプロにとってごく普通のことなんです。
跳びあがった方がやさしいんです。
次に、足腰への負担ですが
1試合に何本これで打つでしょう?
1ポイントで6本もエアーケイで打てばさすがに疲れますが
何ポイントかに1回くらいの場合
ほとんど関係ないと思います。
1つ考えられるデメリットは動作が大きいのでコースがばれやすいこと。
これも、ばれてもエースになる状況なら問題なしです。
じゃあ、メリットは
高いところで打てる、思い切りが良くなる。
もう一つ、かっこいいことです。
プロには大切です。
エアーケイが話題になって、子供達がテニスを始めてくれれば大成功。
錦織君の次のスターにはぜひ、『消える魔球』 をお願いしたい。
2011年02月02日
顔を真っ直ぐにし残す
昨日のブログで、サフィンの高い打点の動画と連続写真のリンク先が間違っていました。
普通の打点へのリンクと共通になっていました。
直しましたのでお暇な方は昨日のもぜひもう一度みてください。
高さの違うボールに対する引き方の違いです。
ぼのさんご指摘、ありがとうございます。
さて、 『いわし頭』 さんから、打球時に顔を残すことについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんは!
いつも質問にお答えいただき有難うございます。
さて、また一つ、兼ねてからの疑問をお願いいたしたく思います。
それは、「インパクトに顔を残す」ということです。
私がテニスを始めた頃、先輩が教えてくれたことですが、私はフォアハンドストローク、ボレー等の調子が悪くなると、「足が止まってないか」「顔を残して、しっかりスウィングしてるか」をチェックしています。
「足を止めない」ということに気がついたのは、このブログで教えていただいた効果の一つだと思っています。(特に風の強いとき、スマッシュを打つ時など)
しかし、「顔を残す」というのは、感覚的にやっていることで、なぜそうするのか、どこの本にも定かには書いていないように思います。
フェデラーがインパクト時にラケット面の後方からインパクトを見ている写真はよく見ますが・・・。
しかし、(ストロークにしろボレーにしろ)効果は確かにあるのです。素人考えながら、「体に開き、軸のブレ等の関係かな?」くらいは思いますが・・・。
(兼ねてからの疑問)攻めで恐縮ですが、お時間のある時、また、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/01/30 01:10
わたしの答えです。
これまでにも何度かお話しましたが
ボールを打つときに、インパクトまでは見ません。
顔はそちらを向きますが、眼は当たる前に自分の打球方向を向いていると思います。
これはプロの選手もみな同じだと思います。
インパクトまで見ようとすると
かえって振り遅れたり、真ん中をはずすことになったりするのです。
ですからボールを見るためという理由で顔を残す必要はないと思います。
ただ、顔が動くと自分にとっては地球が全部動くことになるかもしれません。
テニスコートの座標の中心に自分が居り
それは頭の位置であり、目の位置なのです。
顔の向きを変えたり、目の位置が動いたりすると
相対的にテニスコートや地球が動き
『ここはどこ、私は誰?』 ということになります。
そうゆう意味で、インパクト後も顔を残すということは大切なことだと思います。
また、目だけでボールを追えるように
顔を横向きにしすぎないことも大切ですので、そちらもあわせて注意しておくといいと思います。
横を向きすぎれば、顔がボールを追って動いちゃうわけです。
それと頭が動くことにより上体の向きが影響を受けることも考えられます。
かなり縦方向のスウィング要素の強いゴルフでヘッドアップしないようにというのは
この理由かもしれません。
テニスでもありうることですね。
それともうひとつ、顔の向きについては特に気にしてほしいことがあります。
頭をまっすぐに立てることです。
頭を曲げると方向感覚や距離感などが取れなくなります。
一度実験してみてください。
サービスラインの少し内側に立ち、ロ-ボレーを打つつもりになってみてください
インパクトで止まり、そこから頭の向きを変えて、景色を見てみます。
頭をまっすぐにすると、ネットを越して打ち込むボレーの高さや距離感などが感じ取れると思います。
次に、頭を傾けて同じことをしてみてください。
ボレーの打ち出す高さも距離感も感じ取れない自分に気がつくと思います。
頭はしっかり立てましょう。
これはボレーのみならず、ストロークでのランニングショットやスマッシュなどでも同じです。
普通の打点へのリンクと共通になっていました。
直しましたのでお暇な方は昨日のもぜひもう一度みてください。
高さの違うボールに対する引き方の違いです。
ぼのさんご指摘、ありがとうございます。
さて、 『いわし頭』 さんから、打球時に顔を残すことについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんばんは!
いつも質問にお答えいただき有難うございます。
さて、また一つ、兼ねてからの疑問をお願いいたしたく思います。
それは、「インパクトに顔を残す」ということです。
私がテニスを始めた頃、先輩が教えてくれたことですが、私はフォアハンドストローク、ボレー等の調子が悪くなると、「足が止まってないか」「顔を残して、しっかりスウィングしてるか」をチェックしています。
「足を止めない」ということに気がついたのは、このブログで教えていただいた効果の一つだと思っています。(特に風の強いとき、スマッシュを打つ時など)
しかし、「顔を残す」というのは、感覚的にやっていることで、なぜそうするのか、どこの本にも定かには書いていないように思います。
フェデラーがインパクト時にラケット面の後方からインパクトを見ている写真はよく見ますが・・・。
しかし、(ストロークにしろボレーにしろ)効果は確かにあるのです。素人考えながら、「体に開き、軸のブレ等の関係かな?」くらいは思いますが・・・。
(兼ねてからの疑問)攻めで恐縮ですが、お時間のある時、また、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/01/30 01:10
わたしの答えです。
これまでにも何度かお話しましたが
ボールを打つときに、インパクトまでは見ません。
顔はそちらを向きますが、眼は当たる前に自分の打球方向を向いていると思います。
これはプロの選手もみな同じだと思います。
インパクトまで見ようとすると
かえって振り遅れたり、真ん中をはずすことになったりするのです。
ですからボールを見るためという理由で顔を残す必要はないと思います。
ただ、顔が動くと自分にとっては地球が全部動くことになるかもしれません。
テニスコートの座標の中心に自分が居り
それは頭の位置であり、目の位置なのです。
顔の向きを変えたり、目の位置が動いたりすると
相対的にテニスコートや地球が動き
『ここはどこ、私は誰?』 ということになります。
そうゆう意味で、インパクト後も顔を残すということは大切なことだと思います。
また、目だけでボールを追えるように
顔を横向きにしすぎないことも大切ですので、そちらもあわせて注意しておくといいと思います。
横を向きすぎれば、顔がボールを追って動いちゃうわけです。
それと頭が動くことにより上体の向きが影響を受けることも考えられます。
かなり縦方向のスウィング要素の強いゴルフでヘッドアップしないようにというのは
この理由かもしれません。
テニスでもありうることですね。
それともうひとつ、顔の向きについては特に気にしてほしいことがあります。
頭をまっすぐに立てることです。
頭を曲げると方向感覚や距離感などが取れなくなります。
一度実験してみてください。
サービスラインの少し内側に立ち、ロ-ボレーを打つつもりになってみてください
インパクトで止まり、そこから頭の向きを変えて、景色を見てみます。
頭をまっすぐにすると、ネットを越して打ち込むボレーの高さや距離感などが感じ取れると思います。
次に、頭を傾けて同じことをしてみてください。
ボレーの打ち出す高さも距離感も感じ取れない自分に気がつくと思います。
頭はしっかり立てましょう。
これはボレーのみならず、ストロークでのランニングショットやスマッシュなどでも同じです。
2011年01月29日
ショットで声を出す
『時々左利きのO』 さんから質問をいただきました。
息の吸い方、声の出し方です。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見しています。声わずらいから復活されましたでしょうか。
ところで素朴な質問なのですが、シャラポアに代表されるインパクトの瞬間の『雄叫び』は、何の効果があり何のためにやっているのでしょうか?。
・潜在能力極限までのパワーを引き出そうとしているのか。
・自然と息を吐くことになり、力まないよう筋肉をリラックスさせているの か。
・単に対戦相手を威嚇しているのか。(シャラポアさんに限ってそんな事は ありませんよね。大変失礼ですが、あくまで事例ですので。)
上記に考えられることを書いてみましたが、よく分かりません。
ちなみに私の場合、インパクトの瞬間は無言で息を吐いていると思います。
これはこれで良いのでしょうか?。
また、ラリーが長く続くと、どこで息を吸ってどこで吐いたら良いのか分からなくなり、気が付けば無呼吸状態で酸欠に陥っていることがしばしばあります。
ラリー中の効果的な呼吸法があれば、合わせてご教授願えれば幸いです。
いつも取り留めもない質問でスミマセン。
投稿者 時々左利きのO 2011/01/27 21:32
私の答えです。
いつもコメントありがとうございます。
私自身、何年かぶりで風邪を引き、息も絶え絶え、こないだまでどうやって叫んでいたのか分からない状態でしたが
だいぶ復活してきて、現在70%くらいの元気指数です。
水曜日くらいから通常のテニスに戻れそうです。
さて、声を出す話
理由については、Oさんのおっしゃるとおりだと思います。
パワーを最大限まで出したい。
だけど、力みすぎずにスムーズに行きたい。
相手を威嚇する。 (シャラポワならありそうな気もしますが)
もう一つ、思い切りを良くしたい。 (これがアマチュアには大切な要素)
スムーズに振り出していって、インパクトで力を集中
その後もスムーズに力強く振り切る。
そのための声は、単発の「エイッ」 ではなく
「ウーウ、ウーッ」 だったり 「アーッ、アー」 なのではないでしょうか。
私の場合は、興奮してくると
前半は心の中で、「ウーッ」 インパクトで 「エイッ」 です。
もしかしたら、興奮して、自分が知らないだけで
外の人には前半の声も聞かれているかもしれません。
振り切るショットの場合は、力を集中するわけですから
インパクトで瞬間的に息を止めるだろうと思います。
インパクト前から息を止めていると力みすぎになるので
声を出すといいのかもしれません。
逆に、運ぶようなショットの時には、『ゆっくり吐きながら打つ』 のではないでしょうか。
この感じの分からない人は、、「ゆっくり吐きながら打つ」
と喋りながら打ってみるといいかもしれませんね。
ラリー中の効果的な呼吸法ですが
私の場合は打球時の止め方、吐き方だけです。
それ以外のときは常に吸ったり吐いたりの繰り返し
止まっていることのほうがないのではないでしょうか。
テニス中に、息をし忘れて死んじゃったと言う話は聞きませんので
ほうっておけば、身体が勝手にやるのではないでしょうか。
「気が付けば無呼吸状態で酸欠」 というのはあくまでも気分の問題で
本当は、「呼吸していたのに息も絶え絶え」
という事ではないかと思いますが、どうでしょうか。
息の吸い方、声の出し方です。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見しています。声わずらいから復活されましたでしょうか。
ところで素朴な質問なのですが、シャラポアに代表されるインパクトの瞬間の『雄叫び』は、何の効果があり何のためにやっているのでしょうか?。
・潜在能力極限までのパワーを引き出そうとしているのか。
・自然と息を吐くことになり、力まないよう筋肉をリラックスさせているの か。
・単に対戦相手を威嚇しているのか。(シャラポアさんに限ってそんな事は ありませんよね。大変失礼ですが、あくまで事例ですので。)
上記に考えられることを書いてみましたが、よく分かりません。
ちなみに私の場合、インパクトの瞬間は無言で息を吐いていると思います。
これはこれで良いのでしょうか?。
また、ラリーが長く続くと、どこで息を吸ってどこで吐いたら良いのか分からなくなり、気が付けば無呼吸状態で酸欠に陥っていることがしばしばあります。
ラリー中の効果的な呼吸法があれば、合わせてご教授願えれば幸いです。
いつも取り留めもない質問でスミマセン。
投稿者 時々左利きのO 2011/01/27 21:32
私の答えです。
いつもコメントありがとうございます。
私自身、何年かぶりで風邪を引き、息も絶え絶え、こないだまでどうやって叫んでいたのか分からない状態でしたが
だいぶ復活してきて、現在70%くらいの元気指数です。
水曜日くらいから通常のテニスに戻れそうです。
さて、声を出す話
理由については、Oさんのおっしゃるとおりだと思います。
パワーを最大限まで出したい。
だけど、力みすぎずにスムーズに行きたい。
相手を威嚇する。 (シャラポワならありそうな気もしますが)
もう一つ、思い切りを良くしたい。 (これがアマチュアには大切な要素)
スムーズに振り出していって、インパクトで力を集中
その後もスムーズに力強く振り切る。
そのための声は、単発の「エイッ」 ではなく
「ウーウ、ウーッ」 だったり 「アーッ、アー」 なのではないでしょうか。
私の場合は、興奮してくると
前半は心の中で、「ウーッ」 インパクトで 「エイッ」 です。
もしかしたら、興奮して、自分が知らないだけで
外の人には前半の声も聞かれているかもしれません。
振り切るショットの場合は、力を集中するわけですから
インパクトで瞬間的に息を止めるだろうと思います。
インパクト前から息を止めていると力みすぎになるので
声を出すといいのかもしれません。
逆に、運ぶようなショットの時には、『ゆっくり吐きながら打つ』 のではないでしょうか。
この感じの分からない人は、、「ゆっくり吐きながら打つ」
と喋りながら打ってみるといいかもしれませんね。
ラリー中の効果的な呼吸法ですが
私の場合は打球時の止め方、吐き方だけです。
それ以外のときは常に吸ったり吐いたりの繰り返し
止まっていることのほうがないのではないでしょうか。
テニス中に、息をし忘れて死んじゃったと言う話は聞きませんので
ほうっておけば、身体が勝手にやるのではないでしょうか。
「気が付けば無呼吸状態で酸欠」 というのはあくまでも気分の問題で
本当は、「呼吸していたのに息も絶え絶え」
という事ではないかと思いますが、どうでしょうか。
2011年01月11日
力を抜くには
『力んじゃだめ』、『余計な力を抜いて』。
よく言われるのですが、簡単にはできない。
なぜこれができないのかというと基準の無い話だからだろう。
10kgの物を持ち上げるとする。
私の全力が20kgなので
20kgの力を入れたら、勢いあまって天井にぶつける。
だから、ちょうどよくなるように
だけど、途中で止まっても困るから
11kgの力を入れると、ゆっくり上がってくる。
これを計算すると
20kgの力から9kg分、『余計な力を抜いて』、持ち上げた。
ということになる。
つまり、力を入れた状態からそれなりの『余計な力を抜いて』ならできるのだ。
ぜんぜん力の入っていない無防備な状態で、コーチから
「はーい、余計な力を抜いてスウィングしてくださいね」
と言われても困るのだ。
じゃあ、こんなアドバイスならどうだろう。
「ハーイ、がちがちに力を入れてくださいね、そこから半分力を抜きましょう」
半分が正しいかどうかはわからないが、抜き方はわかったような気がする。
私はよく、「力みましょう」とか、「しっかり力を入れて」
というアドバイスをする。
これだけ聞くと、およそ常識はずれだ。
まあ、変なコーチとして知られている私のことだからしょうがないのだが
このアドバイスの理由のひとつは
面の安定、姿勢の安定のため
力は抜けすぎよりは入りすぎのほうがいいのだ。
それと、実はもうひとつ。
しっかり力を入れて打っていると
打っているうちにどれくらいまで抜いても大丈夫か
本人が感じ取って (適度にサボって)
そのうちに、いいところまで、だんだん落ち着いてくる。
適度に力を抜くといいのだ。
中には、私のアドバイスは間違っていたが
自分のセンスで、うまく打てるようになったと思う方もあるようで
そんな時は
「いやー、結果オーライですよ、さすが、さすが」 と言うことにしている。
もちろんその方のセンスで打てるようになったのだが
最初にしっかり力を入れさえすれば、適度に力を抜くセンスは誰にでもあるのだ。
コツは、私の話を真に受けて、まじめにやりすぎないこと、かな?
よく言われるのですが、簡単にはできない。
なぜこれができないのかというと基準の無い話だからだろう。
10kgの物を持ち上げるとする。
私の全力が20kgなので
20kgの力を入れたら、勢いあまって天井にぶつける。
だから、ちょうどよくなるように
だけど、途中で止まっても困るから
11kgの力を入れると、ゆっくり上がってくる。
これを計算すると
20kgの力から9kg分、『余計な力を抜いて』、持ち上げた。
ということになる。
つまり、力を入れた状態からそれなりの『余計な力を抜いて』ならできるのだ。
ぜんぜん力の入っていない無防備な状態で、コーチから
「はーい、余計な力を抜いてスウィングしてくださいね」
と言われても困るのだ。
じゃあ、こんなアドバイスならどうだろう。
「ハーイ、がちがちに力を入れてくださいね、そこから半分力を抜きましょう」
半分が正しいかどうかはわからないが、抜き方はわかったような気がする。
私はよく、「力みましょう」とか、「しっかり力を入れて」
というアドバイスをする。
これだけ聞くと、およそ常識はずれだ。
まあ、変なコーチとして知られている私のことだからしょうがないのだが
このアドバイスの理由のひとつは
面の安定、姿勢の安定のため
力は抜けすぎよりは入りすぎのほうがいいのだ。
それと、実はもうひとつ。
しっかり力を入れて打っていると
打っているうちにどれくらいまで抜いても大丈夫か
本人が感じ取って (適度にサボって)
そのうちに、いいところまで、だんだん落ち着いてくる。
適度に力を抜くといいのだ。
中には、私のアドバイスは間違っていたが
自分のセンスで、うまく打てるようになったと思う方もあるようで
そんな時は
「いやー、結果オーライですよ、さすが、さすが」 と言うことにしている。
もちろんその方のセンスで打てるようになったのだが
最初にしっかり力を入れさえすれば、適度に力を抜くセンスは誰にでもあるのだ。
コツは、私の話を真に受けて、まじめにやりすぎないこと、かな?
2011年01月08日
グリップの握り方
『テニヌの玉子様』 さんからグリップについて質問をいただいた。
以下がコメントの質問部分。 (2つあった質問の2つ目です)
あと、グリップの握り方(ピストルグリップとハンマーグリップ)についてもお話を伺えませんでしょうか。プロの選手をみていると、割とピストルグリップで握る人が多い気がします。松原コーチのDVDでは、ボレーをするときにはピストルグリップで握るよりも、ハンマーグリップで握った方が、ラケットの角度を保ちやすいからオススメだとおっしゃっていましたが、サーブやストロークではハンマーグリップで握るメリットはあるのでしょうか?
投稿者 テニヌの玉子様 2011/01/03 22:57
私の考え
ある例外を除いて普通に、握りやすいように持てばいいと思う。手の形は人により少しづつ違っており
普通は、人差し指と中指の間が自然に、少しだけ開くと思う。
それがピストル型?なのか、ハンマー型なのか
その人により違ってくるでしょう。
ボレーの場合で、ハンマーを強調したかもしれないが
むしろ、ハンマーでも構わないというのが本音のところ
あのころは世間一般が長く(ピストル型)持つのが良いような雰囲気が強いので
こうゆう言い方だったのだと思います。
私の場合は手の形のせいか、普通に持つと若干ハンマーグリップに近くなる。
自然に、握りやすいように持てば、前腕とラケットの間には角度ができる。
ボレーのコンチネンタルグリップで、ラケットを立てたといわれる状態だ。
特別に先をあげる必要もないし、がんばってハンマーグリップにする必要もないと思う。
自然にラケットは立つし、第一、この程度でいいのだ。
サーブも同様だと思う。
先ほどある例外と言った。
それは薄めのグリップでフォアハンドをウェスタン的に打つ場合。
この場合はラケットヘッドが立つと、振り出しのとき慣性力で面が上を向きやすくなる。
ラケットヘッドが下がるとそれがなくなるため面を安定させやすくなる。
薄目とは、イースタングリップくらいのことだ。
だから、ラケットヘッドを下げるため
人差し指と中指の間を開け、先を下げるように持つ。
また、こうするとトップスピンも打ちやすくなるので
このグリップを使う傾向があるようだ。
これに対し、ウェスタンの人は何も考えずに?
ギュウッと自然に握っていると思う。
以下がコメントの質問部分。 (2つあった質問の2つ目です)
あと、グリップの握り方(ピストルグリップとハンマーグリップ)についてもお話を伺えませんでしょうか。プロの選手をみていると、割とピストルグリップで握る人が多い気がします。松原コーチのDVDでは、ボレーをするときにはピストルグリップで握るよりも、ハンマーグリップで握った方が、ラケットの角度を保ちやすいからオススメだとおっしゃっていましたが、サーブやストロークではハンマーグリップで握るメリットはあるのでしょうか?
投稿者 テニヌの玉子様 2011/01/03 22:57
私の考え
ある例外を除いて普通に、握りやすいように持てばいいと思う。手の形は人により少しづつ違っており
普通は、人差し指と中指の間が自然に、少しだけ開くと思う。
それがピストル型?なのか、ハンマー型なのか
その人により違ってくるでしょう。
ボレーの場合で、ハンマーを強調したかもしれないが
むしろ、ハンマーでも構わないというのが本音のところ
あのころは世間一般が長く(ピストル型)持つのが良いような雰囲気が強いので
こうゆう言い方だったのだと思います。
私の場合は手の形のせいか、普通に持つと若干ハンマーグリップに近くなる。
自然に、握りやすいように持てば、前腕とラケットの間には角度ができる。
ボレーのコンチネンタルグリップで、ラケットを立てたといわれる状態だ。
特別に先をあげる必要もないし、がんばってハンマーグリップにする必要もないと思う。
自然にラケットは立つし、第一、この程度でいいのだ。
サーブも同様だと思う。
先ほどある例外と言った。
それは薄めのグリップでフォアハンドをウェスタン的に打つ場合。
この場合はラケットヘッドが立つと、振り出しのとき慣性力で面が上を向きやすくなる。
ラケットヘッドが下がるとそれがなくなるため面を安定させやすくなる。
薄目とは、イースタングリップくらいのことだ。
だから、ラケットヘッドを下げるため
人差し指と中指の間を開け、先を下げるように持つ。
また、こうするとトップスピンも打ちやすくなるので
このグリップを使う傾向があるようだ。
これに対し、ウェスタンの人は何も考えずに?
ギュウッと自然に握っていると思う。
2011年01月04日
頭の動き、目の動き
『makotasu』 さんから2つ目の質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
新年さっそくのご回答、誠にありがとうございました。なるほど、当方週末プレーヤーでかつ若くもないので、大変、参考になりました。さて、当「上体の回転」に関連する質問がもう一点、あるのですが、よろしければお答え頂けないでしょうか?
それは「頭の動き」です。つまり、ラケットを振る時に頭を動かさないことが重要なことは十分、承知しているのですが、どうしても動いてしまうのです。体の開きについては、左腕(当方右利き)をギリギリまで伸ばしておきインパクトの瞬間に左脇を閉めて肘をたたむことにより、大分抑えることができるようになってきたのですが、「頭の動き」については、どうしても球から目が離れがちでインパクトの瞬間に球よりも相手コートの方を見てしまっています。これは、サーブ・ストロークに共通した悩みなのですが、特にサーブ時(スライスサーブ)に顕著な現象です。その結果として、良くて全く威力のないサーブか、かすれ当たりによるネットフォールトになることが多いです。
この「頭の動き」もしくは「目の動き」の重要度についての松原コーチのお考えをお聞かせ下さい。さらに矯正法やコツなども併せてご紹介頂ければ幸いに存じます。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/01/03 18:2
私の答えです。
身体を開かなくなったというところはちょっと気になります。
トップスピン系のフォアハンドについては
開いてだめな人より開かないでだめな人が多いと思います。
しっかり前を向かないと左半身がスウィングの邪魔になります。
充分前向きになって
それから、左腕をひきつけているのならいいのですが。
さて、目の話です。
ボールを打つまで見る必要は無いと思いますし
プロは見ていないと思います。
特にサーブについては
インパクトまでボールを見ていたら
それこそ、いい体勢もいいフォームも作れないと思います。
以前にも、何度もふれていることですが
われわれはボールを打つときに
ボールの飛んでくる、予定の場所を想像して打ちます。
本当にボールを最後まで見つづければ
つねに後追い情報で打つわけで、必ず振り遅れます
フィードバックではなくフィードフォワードなのです。
さて、打球時かその直後に行く先を見ちゃうのは普通のことで
プロもやっていると思います。
もちろん私もです。
インパクトかその直前まで見ていて
行く先を見ると頭が急激に動きますよね。
逆に、インパクトまで、目と頭が追わなければ
最初から、ずうっと前を見ているわけで
急激に頭が前を向くということは無いはずです。
もちろん私はそうしています。
ボールをインパクトまで見ることをやめれば
頭の動きも自然になるし、サーブのかすれあたりもなくなるのではないでしょうか。
具体的には
通常のストロークなら打点の50cm前くらいまで
サーブなら腕が垂れて、振り上げにかかるころまで
見ていれば充分ではないでしょうか。
プロでも、「ボールをよく見るように」 と言います。
これに対しては私は3通りの解釈をしています。
1、自分もコーチからそう言われて育ったので、常識としてそう言っている。
2、自分は見なくても当たるが、凡人は見ないと当たらないと思っている。
3、これは最も重要な話だと思うのですが
ボールの道筋をインパクトまで想像する過程と
ボールを見つめる動作とが頭の中で一体になっている。
そのため、自分では見ていると錯覚している。
どれもありそうな話でしょう。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
新年さっそくのご回答、誠にありがとうございました。なるほど、当方週末プレーヤーでかつ若くもないので、大変、参考になりました。さて、当「上体の回転」に関連する質問がもう一点、あるのですが、よろしければお答え頂けないでしょうか?
それは「頭の動き」です。つまり、ラケットを振る時に頭を動かさないことが重要なことは十分、承知しているのですが、どうしても動いてしまうのです。体の開きについては、左腕(当方右利き)をギリギリまで伸ばしておきインパクトの瞬間に左脇を閉めて肘をたたむことにより、大分抑えることができるようになってきたのですが、「頭の動き」については、どうしても球から目が離れがちでインパクトの瞬間に球よりも相手コートの方を見てしまっています。これは、サーブ・ストロークに共通した悩みなのですが、特にサーブ時(スライスサーブ)に顕著な現象です。その結果として、良くて全く威力のないサーブか、かすれ当たりによるネットフォールトになることが多いです。
この「頭の動き」もしくは「目の動き」の重要度についての松原コーチのお考えをお聞かせ下さい。さらに矯正法やコツなども併せてご紹介頂ければ幸いに存じます。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/01/03 18:2
私の答えです。
身体を開かなくなったというところはちょっと気になります。
トップスピン系のフォアハンドについては
開いてだめな人より開かないでだめな人が多いと思います。
しっかり前を向かないと左半身がスウィングの邪魔になります。
充分前向きになって
それから、左腕をひきつけているのならいいのですが。
さて、目の話です。
ボールを打つまで見る必要は無いと思いますし
プロは見ていないと思います。
特にサーブについては
インパクトまでボールを見ていたら
それこそ、いい体勢もいいフォームも作れないと思います。
以前にも、何度もふれていることですが
われわれはボールを打つときに
ボールの飛んでくる、予定の場所を想像して打ちます。
本当にボールを最後まで見つづければ
つねに後追い情報で打つわけで、必ず振り遅れます
フィードバックではなくフィードフォワードなのです。
さて、打球時かその直後に行く先を見ちゃうのは普通のことで
プロもやっていると思います。
もちろん私もです。
インパクトかその直前まで見ていて
行く先を見ると頭が急激に動きますよね。
逆に、インパクトまで、目と頭が追わなければ
最初から、ずうっと前を見ているわけで
急激に頭が前を向くということは無いはずです。
もちろん私はそうしています。
ボールをインパクトまで見ることをやめれば
頭の動きも自然になるし、サーブのかすれあたりもなくなるのではないでしょうか。
具体的には
通常のストロークなら打点の50cm前くらいまで
サーブなら腕が垂れて、振り上げにかかるころまで
見ていれば充分ではないでしょうか。
プロでも、「ボールをよく見るように」 と言います。
これに対しては私は3通りの解釈をしています。
1、自分もコーチからそう言われて育ったので、常識としてそう言っている。
2、自分は見なくても当たるが、凡人は見ないと当たらないと思っている。
3、これは最も重要な話だと思うのですが
ボールの道筋をインパクトまで想像する過程と
ボールを見つめる動作とが頭の中で一体になっている。
そのため、自分では見ていると錯覚している。
どれもありそうな話でしょう。
2011年01月02日
上体の回転は
今年初めてのテニス技術話しです。
こちらの方が写真技術などより得意な分野なので
今年も頑張って書き続けるつもりです。
時々、みなさんの何が分からないのかが分からず、考え込みます。
何か面白い話しや、疑問など有りましたら、コメントに入れてください。
匿名で構いませんので気軽にお願いします。
それと、公序良俗に反するコメントがたまにあります。
それをチェックするため、『私の了解がないと表示されない』
ような設定になっていますので悪しからず。
さて、『makotasu』 さんから質問をいただきました。
上体の回転量、そのイメージ、コツでしょうか
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつも楽しく拝見させて頂いております。
さて、本日はフォアハンドと腰の回転についてお聞きしたいと思っております。テニス雑誌などでは、強いフォアハンドを打つには腰の回転(もしくは体幹)を使ったフォームが必要とありますが、松原コーチはこの点、どうお考えでしょうか?
実は当方、どうも腰の回転がぎこちないのです。もし必須とお考えでしたら、回転させるコツのようなものをご教示頂けないでしょうか?
また、腰の回転がバックハンド(両手)に占める重要度はいかがでしょうか?フォアと同様にお教え頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2010/12/28 15:58
私の答えです。
男子のトッププロの世界では面の保ち方、腕の使い方、上体の垂直、体重移動の方法など
基本的な打ち方はここ25年くらい変わっていないと思います。
しかし、違ってきているのはフォアハンドの上体の回す量。
以前は横向きから前向きになるだけだったのが
ここ10年くらいでしょうか、もっと大きな動きになっているのです。
これはナルバンディアンのフォアハンドの動画と連続写真です。
両肩を結んだ線が、横向きの構えから、反対側の横向きまでで180度
最初に横向きの構えから肩の線を30度くらい捻るので
最大、余裕のあるときはトータル210度くらい回すのです。
(最終コマのもう少し後まであります)
でもこれはプロの世界、
運動神経に優れた若者が毎日練習して、極限を求めている世界です。
アマチュアレベルでは先ほどの15年前のプロレベル
横向きからしっかり前向きになって打てるで、充分ではないでしょうか。
むしろ、横向き以上になると前向きに戻れなくなり、パワーダウンになります。
テイクバックで上体がちょっと前向き
むしろ横向きにならないようにするくらいでいいのです。
そのくらいで、腕を引くときの勢いで肩の線は横向きまで動いてしまいます。
上体が回ればいいので、腰が同じだけ廻らなくてもいいと思います。
上体が腰で捻れれば、捻り戻しは簡単です。
それが上体をしっかり前向きに回すコツです
具体的には下半身を斜め前向きにしておくことです。
そうすると脚の付け根から腰に捻りができ
脚を伸ばす力で上体が自然に前を向きます。
さて、両手バックはちょっと違います。
プロでも肩の線で横向きから前向きまで、90度くらいの動きです。
フェレーロの動画と連続写真を参考に見てください。
インパクトは前向きになる少し前に迎えます。
両手打ちは腕からラケットまでの剛性が強いため
これくらい小さな動きで打ったほうが
腕に急加速を与えられ、鋭いショットを打ちやすいのです。
コツとしては手首と腕をしっかり固めること
テイクバックでラケット面を相手に見せること
窮屈そうに横向きのまま打つこと。
打ち終わってから前向きになり、それで終わりです。
これくらいそっけない方が効率的にパワーが伝わるのです。
こちらの方が写真技術などより得意な分野なので
今年も頑張って書き続けるつもりです。
時々、みなさんの何が分からないのかが分からず、考え込みます。
何か面白い話しや、疑問など有りましたら、コメントに入れてください。
匿名で構いませんので気軽にお願いします。
それと、公序良俗に反するコメントがたまにあります。
それをチェックするため、『私の了解がないと表示されない』
ような設定になっていますので悪しからず。
さて、『makotasu』 さんから質問をいただきました。
上体の回転量、そのイメージ、コツでしょうか
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
いつも楽しく拝見させて頂いております。
さて、本日はフォアハンドと腰の回転についてお聞きしたいと思っております。テニス雑誌などでは、強いフォアハンドを打つには腰の回転(もしくは体幹)を使ったフォームが必要とありますが、松原コーチはこの点、どうお考えでしょうか?
実は当方、どうも腰の回転がぎこちないのです。もし必須とお考えでしたら、回転させるコツのようなものをご教示頂けないでしょうか?
また、腰の回転がバックハンド(両手)に占める重要度はいかがでしょうか?フォアと同様にお教え頂ければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2010/12/28 15:58
私の答えです。
男子のトッププロの世界では面の保ち方、腕の使い方、上体の垂直、体重移動の方法など
基本的な打ち方はここ25年くらい変わっていないと思います。
しかし、違ってきているのはフォアハンドの上体の回す量。
以前は横向きから前向きになるだけだったのが
ここ10年くらいでしょうか、もっと大きな動きになっているのです。
これはナルバンディアンのフォアハンドの動画と連続写真です。
両肩を結んだ線が、横向きの構えから、反対側の横向きまでで180度
最初に横向きの構えから肩の線を30度くらい捻るので
最大、余裕のあるときはトータル210度くらい回すのです。
(最終コマのもう少し後まであります)
でもこれはプロの世界、
運動神経に優れた若者が毎日練習して、極限を求めている世界です。
アマチュアレベルでは先ほどの15年前のプロレベル
横向きからしっかり前向きになって打てるで、充分ではないでしょうか。
むしろ、横向き以上になると前向きに戻れなくなり、パワーダウンになります。
テイクバックで上体がちょっと前向き
むしろ横向きにならないようにするくらいでいいのです。
そのくらいで、腕を引くときの勢いで肩の線は横向きまで動いてしまいます。
上体が回ればいいので、腰が同じだけ廻らなくてもいいと思います。
上体が腰で捻れれば、捻り戻しは簡単です。
それが上体をしっかり前向きに回すコツです
具体的には下半身を斜め前向きにしておくことです。
そうすると脚の付け根から腰に捻りができ
脚を伸ばす力で上体が自然に前を向きます。
さて、両手バックはちょっと違います。
プロでも肩の線で横向きから前向きまで、90度くらいの動きです。
フェレーロの動画と連続写真を参考に見てください。
インパクトは前向きになる少し前に迎えます。
両手打ちは腕からラケットまでの剛性が強いため
これくらい小さな動きで打ったほうが
腕に急加速を与えられ、鋭いショットを打ちやすいのです。
コツとしては手首と腕をしっかり固めること
テイクバックでラケット面を相手に見せること
窮屈そうに横向きのまま打つこと。
打ち終わってから前向きになり、それで終わりです。
これくらいそっけない方が効率的にパワーが伝わるのです。
2010年12月15日
スマッシュの回内は
『祐天』さんから前腕の回内について質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
私も常識外れ(?)のようなことを最近やっています。
それはフラットサーブ、スマッシュで回内が完全にできないので最初からコンチのグリップで回内させた形を手首でつくり、その形を保ったままサーブ、スマッシュをするというもです。
サーブ、前方のスマッシュはうまくいってますが、後方のスマッシュはイマイチな感じです。
きっかけは上級者の意見と松原コーチが言われるストロークは”手首の形をインパクトの時と同じように作り・・・、”スライスサーブは”斜め面を作り、手首を固め・・・”からです。
同様にボレー(ハーフボレーを含む)にも応用できないかとも考えています。
松原コーチのご意見、アドバイスをよろしくお願いします。
投稿者 祐天 2010/12/14 16:47
私の答えです。
最初から回内したような形で手首を作るということは
厚めのグリップで持ったのと同じということですね。
ですから回内がやりづらいなら、厚めのグリップで
たとえばスマッシュをイースタングリップでやったらどうでしょう。
手首を曲げて不自由な形より力も入るし手首も傷めにくいような気がします。
最初から厚めの形を作れば打点が前のときはたたけますが
打点が後ろだと面が上を向いてしまうと思います。
うすく持っておいて、回内し、面をかぶせ気味にしなければ
後ろの打点では打てません。
そしてそのときが一番ラケットが走り、しかも安定するので
後ろの打点、回内の組み合わせをプロは選択しているのです。
ですが、回内がうまくできないのであれば
スマッシュはイースタンで前目の打点
後ろだったら、ハイボレーで返しておく。
たいていこれでクラブレベルの試合は何とかなるでしょう。
サーブはコンチネンタルでスライスサーブを打てばいいのです。
もちろん回内しません。
次にボレーですが
鈴木貴男はすでにやっています。
手首を曲げて、厚いグリップで持つような形を作り
打点を前気味にとって返球タイミングを速くしています。
これは彼のフォアボレー、動画と連続写真です。
手首を前に出し、厚めの形を作っているのをよく味わってください。
しかし、これも厚めのグリップの人はそのままやればいいことで
うすいグリップでここまでがんばらなくても良いと思います。
ただ、プロの場合はより遠い打点や
持ち替えなくてもバックが打てるなどのメリットで
コンチネンタルを採用しているのです。
アマチュアの場合はそれほどコンチネンタルにこだわらなくても良いのではないでしょうか。
サーブでもボレーでもコンチで打ったらえらいようですが
サービスエースが2点になるわけでもありません。
打ちやすい、力の入りやすいグリップで
ややリーチが狭くてもそれほど不利ではないと思います。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
私も常識外れ(?)のようなことを最近やっています。
それはフラットサーブ、スマッシュで回内が完全にできないので最初からコンチのグリップで回内させた形を手首でつくり、その形を保ったままサーブ、スマッシュをするというもです。
サーブ、前方のスマッシュはうまくいってますが、後方のスマッシュはイマイチな感じです。
きっかけは上級者の意見と松原コーチが言われるストロークは”手首の形をインパクトの時と同じように作り・・・、”スライスサーブは”斜め面を作り、手首を固め・・・”からです。
同様にボレー(ハーフボレーを含む)にも応用できないかとも考えています。
松原コーチのご意見、アドバイスをよろしくお願いします。
投稿者 祐天 2010/12/14 16:47
私の答えです。
最初から回内したような形で手首を作るということは
厚めのグリップで持ったのと同じということですね。
ですから回内がやりづらいなら、厚めのグリップで
たとえばスマッシュをイースタングリップでやったらどうでしょう。
手首を曲げて不自由な形より力も入るし手首も傷めにくいような気がします。
最初から厚めの形を作れば打点が前のときはたたけますが
打点が後ろだと面が上を向いてしまうと思います。
うすく持っておいて、回内し、面をかぶせ気味にしなければ
後ろの打点では打てません。
そしてそのときが一番ラケットが走り、しかも安定するので
後ろの打点、回内の組み合わせをプロは選択しているのです。
ですが、回内がうまくできないのであれば
スマッシュはイースタンで前目の打点
後ろだったら、ハイボレーで返しておく。
たいていこれでクラブレベルの試合は何とかなるでしょう。
サーブはコンチネンタルでスライスサーブを打てばいいのです。
もちろん回内しません。
次にボレーですが
鈴木貴男はすでにやっています。
手首を曲げて、厚いグリップで持つような形を作り
打点を前気味にとって返球タイミングを速くしています。
これは彼のフォアボレー、動画と連続写真です。
手首を前に出し、厚めの形を作っているのをよく味わってください。
しかし、これも厚めのグリップの人はそのままやればいいことで
うすいグリップでここまでがんばらなくても良いと思います。
ただ、プロの場合はより遠い打点や
持ち替えなくてもバックが打てるなどのメリットで
コンチネンタルを採用しているのです。
アマチュアの場合はそれほどコンチネンタルにこだわらなくても良いのではないでしょうか。
サーブでもボレーでもコンチで打ったらえらいようですが
サービスエースが2点になるわけでもありません。
打ちやすい、力の入りやすいグリップで
ややリーチが狭くてもそれほど不利ではないと思います。
2010年12月08日
スピンの話し
『翡翠』 さんから質問をいただきました。
スピンの特徴を知りたいという事です。
スピンの特徴は単純ですが
その選択法については上級者の方にも知っておいてほしいことに気付きました。
そんなこんなで今日はこれ。
以下がそのコメント、全文です。
いつも拝見しております。
球種について質問なのですが、フラット、トップスピン、バックスピン等テニスには色々な球種がありますよね。
そこで質問なのですが、それぞれの球種の違いは何かありますか?
また、それぞれの球種の長所、短所はどういった所でしょうか?
すごく初歩的な質問だと思いますが、お時間がありましたらよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/12/04 11:59
私の答えです。
フラットは何も回転がかかっていませんのでスピードが出ます。
もちろん、落ちにくいので、強く打つと深く行きます。
スライスはストロークの場合、正確にはアンダースピンといいます。
サーブの場合はサイドスピンです。
薄く切るようにするのでスライスというのです。
アンダースピンは浮き気味のボールになり
速めのボールだと、コート面に対し、入射角が大きいので滑っていきます。
遅めのボールは途中で失速して入射角が小さく、止まります。
これはドロップショットそのものですね。
スライスは上から下に振り子スウィングの前半で打ちますから
ひきつけて、重力に逆らわない楽なスウィングが出来ます。
ですから腕だけで、余裕がない場合でも打てるのです。
トップスピンは落ちて行くボールです。
落ちますのでアウトしにくい。
入射角が小さくなるので、バウンド後高く弾みます。
アウトしにくいボールですから全力でハードヒットするのに向いています。
そのため、現在のテニスの主流になっています。
これら、3種類の回転をどう使うかを一般的に解説するのは難しいので
単純に、私、松原コーチがどう使うのかをお話しします。
普通の場合、私はすべてのボールをトップスピンで打ちます。
それにより強く打て、主導権を相手に渡さないで済むからです。
そしてアウトしにくいので心が平安になるからです。
バックの場合、トップスピンを打つのは打点が前でリーチが狭くなるので
遠いボール、深く打たれて対応が難しいボールはスライスにします。
フォアの場合もほぼ同じですが、深いボールに対してはナダル打ちのトップスピンです。
片手バックでスライスにするのは、肘関節の向きでナダル打ちが不可能だからです。
ちょっと速いサーブや遠いボールにスライスで返球する人もよく見かけますが
相手がストローク力のある選手だとそれだけで主導権を渡してしまうことがよくあります。
だからトップスピンなのです。
次にフラットです。
フォアのフラットは強引な逆クロスのウィナーや
ダブルスの雁行陣での深くするためのショット
平行陣のボレーヤーに対し、一か八かで使います。
どれも、速い、深いが有効な場合です。
それとトップスピンをかける余裕が取れない場合でもあるのです。
バックでは怖いのでフラットには打ちません。
例が私でプロではありませんが
プロと同じ考え方でやるように心がけていますので考え方はそんなに違わないと思います。
スピンの特徴を知りたいという事です。
スピンの特徴は単純ですが
その選択法については上級者の方にも知っておいてほしいことに気付きました。
そんなこんなで今日はこれ。
以下がそのコメント、全文です。
いつも拝見しております。
球種について質問なのですが、フラット、トップスピン、バックスピン等テニスには色々な球種がありますよね。
そこで質問なのですが、それぞれの球種の違いは何かありますか?
また、それぞれの球種の長所、短所はどういった所でしょうか?
すごく初歩的な質問だと思いますが、お時間がありましたらよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/12/04 11:59
私の答えです。
フラットは何も回転がかかっていませんのでスピードが出ます。
もちろん、落ちにくいので、強く打つと深く行きます。
スライスはストロークの場合、正確にはアンダースピンといいます。
サーブの場合はサイドスピンです。
薄く切るようにするのでスライスというのです。
アンダースピンは浮き気味のボールになり
速めのボールだと、コート面に対し、入射角が大きいので滑っていきます。
遅めのボールは途中で失速して入射角が小さく、止まります。
これはドロップショットそのものですね。
スライスは上から下に振り子スウィングの前半で打ちますから
ひきつけて、重力に逆らわない楽なスウィングが出来ます。
ですから腕だけで、余裕がない場合でも打てるのです。
トップスピンは落ちて行くボールです。
落ちますのでアウトしにくい。
入射角が小さくなるので、バウンド後高く弾みます。
アウトしにくいボールですから全力でハードヒットするのに向いています。
そのため、現在のテニスの主流になっています。
これら、3種類の回転をどう使うかを一般的に解説するのは難しいので
単純に、私、松原コーチがどう使うのかをお話しします。
普通の場合、私はすべてのボールをトップスピンで打ちます。
それにより強く打て、主導権を相手に渡さないで済むからです。
そしてアウトしにくいので心が平安になるからです。
バックの場合、トップスピンを打つのは打点が前でリーチが狭くなるので
遠いボール、深く打たれて対応が難しいボールはスライスにします。
フォアの場合もほぼ同じですが、深いボールに対してはナダル打ちのトップスピンです。
片手バックでスライスにするのは、肘関節の向きでナダル打ちが不可能だからです。
ちょっと速いサーブや遠いボールにスライスで返球する人もよく見かけますが
相手がストローク力のある選手だとそれだけで主導権を渡してしまうことがよくあります。
だからトップスピンなのです。
次にフラットです。
フォアのフラットは強引な逆クロスのウィナーや
ダブルスの雁行陣での深くするためのショット
平行陣のボレーヤーに対し、一か八かで使います。
どれも、速い、深いが有効な場合です。
それとトップスピンをかける余裕が取れない場合でもあるのです。
バックでは怖いのでフラットには打ちません。
例が私でプロではありませんが
プロと同じ考え方でやるように心がけていますので考え方はそんなに違わないと思います。
2010年12月02日
サーフェースへの対応
『すーさん』 から質問をいただきました。
サーフェスや環境の違いにどう対応するかという問題です。
以下がそのコメントの後半、質問部分です。
・・・前略・・・
私は、インドアカーペットコートのスクールがメインのため、たまに、サーフェースの違うコートに行くと戸惑ってしまいます。慣れることが一番なのでしょうが、コートの速さの違いへの対応のコツなどはあるのでしょうか。
また、アウトドアのコートでは、風や太陽の影響にも戸惑ってしまいます。テニス歴の長い方ならなんということはないのかもしれませんが、なんせ本格的に始めて2年ほどなので
なにか心掛けること等ありましたら、ご紹介いいただけたら幸いです。
投稿者 すーさん 2010/11/26 16:38
私の答えです。
基本的には、先日の左利きにどう対応するのかと同じ答えになります。
サーフェスの違いにより、バウンド後のボールが高くなったり、速くなったりします。
それをイメージし、ボールの動きが完全に把握できれば、
目で見たボールと頭の中のボールの軌跡がぴったり一致すればいいのです。
その頭の中のボールを打てれば、本物も打てるということです。
世の中にはこのイメージチェンジをやらないで
いきなり打ってみて、嘆いている人の多いこと。
何も考えないで、無意識に打てるまで慣れるにはしばらくかかりますが
ちゃんとプロセスを踏めば
普通に打つだけでしたら2,3球で打てるようになると思います。
具体的な方法は
誰かが打っているのを見る。
そのボールを頭の中で打ちながらさらに見る。
ボールを想像しながら素振りをする。
実際に打つ。
私自身はこの方法を信じ込んでいますので
素振りを省略しても、たいてい1球目から大丈夫です。
ただ、前提として、滑らかなスウィングをすることでしょうか。
バウンドにあわせて、1、2の3、で打つような人はリズムを帰るのに一苦労するかもしれませんね。
その場合でもボールを想像し
違うタイミングで、1、と言うようにずらせばいいかもしれません。
私もジュニアのころフローリングの体育館で合わせるのにそうしていました。
氷の上で打つように速いので
ボールがネットを越えたらすぐに、1、とカウントするのです。
でもなるべく滑らかスウィングがいいです
サーフェスが変わらなくても速いボールも遅いボールも
すべるボールさえあるわけですから
テンポをいつでも変化に合わせられるほうがいいはずです。
さて、太陽はどうする?
見つめないようにするしかありません。
後は慣れですね。
風は?
これも予測してイメージを作っておくのですが
風の向きや強さが変わることがあります。
そんな日はなるべく動いて打つようにすればいいのです。
最後まで動いて足が決まると同時に振りはじめる。
プロはすべてのコートで、これが普通ですが。
もうひとつ、足の運び方。
クレーのようにすべるサーフェスと
滑らないはどのようなサーフェスがあります。
これも事前にイメージを作っておいて
自分のなれていないほうでプレーする場合
動きながらの素振りしておくといいと思います。
最後にひとつ、 『文句を言わないこと』
うまく打てない言い訳を試合前に列挙している人がよくいます。
自分が勝たないように自己暗示をかけているとしか思えません。
くれぐれも、 「言い訳は試合が終わってから考えましょう。」
サーフェスや環境の違いにどう対応するかという問題です。
以下がそのコメントの後半、質問部分です。
・・・前略・・・
私は、インドアカーペットコートのスクールがメインのため、たまに、サーフェースの違うコートに行くと戸惑ってしまいます。慣れることが一番なのでしょうが、コートの速さの違いへの対応のコツなどはあるのでしょうか。
また、アウトドアのコートでは、風や太陽の影響にも戸惑ってしまいます。テニス歴の長い方ならなんということはないのかもしれませんが、なんせ本格的に始めて2年ほどなので
なにか心掛けること等ありましたら、ご紹介いいただけたら幸いです。
投稿者 すーさん 2010/11/26 16:38
私の答えです。
基本的には、先日の左利きにどう対応するのかと同じ答えになります。
サーフェスの違いにより、バウンド後のボールが高くなったり、速くなったりします。
それをイメージし、ボールの動きが完全に把握できれば、
目で見たボールと頭の中のボールの軌跡がぴったり一致すればいいのです。
その頭の中のボールを打てれば、本物も打てるということです。
世の中にはこのイメージチェンジをやらないで
いきなり打ってみて、嘆いている人の多いこと。
何も考えないで、無意識に打てるまで慣れるにはしばらくかかりますが
ちゃんとプロセスを踏めば
普通に打つだけでしたら2,3球で打てるようになると思います。
具体的な方法は
誰かが打っているのを見る。
そのボールを頭の中で打ちながらさらに見る。
ボールを想像しながら素振りをする。
実際に打つ。
私自身はこの方法を信じ込んでいますので
素振りを省略しても、たいてい1球目から大丈夫です。
ただ、前提として、滑らかなスウィングをすることでしょうか。
バウンドにあわせて、1、2の3、で打つような人はリズムを帰るのに一苦労するかもしれませんね。
その場合でもボールを想像し
違うタイミングで、1、と言うようにずらせばいいかもしれません。
私もジュニアのころフローリングの体育館で合わせるのにそうしていました。
氷の上で打つように速いので
ボールがネットを越えたらすぐに、1、とカウントするのです。
でもなるべく滑らかスウィングがいいです
サーフェスが変わらなくても速いボールも遅いボールも
すべるボールさえあるわけですから
テンポをいつでも変化に合わせられるほうがいいはずです。
さて、太陽はどうする?
見つめないようにするしかありません。
後は慣れですね。
風は?
これも予測してイメージを作っておくのですが
風の向きや強さが変わることがあります。
そんな日はなるべく動いて打つようにすればいいのです。
最後まで動いて足が決まると同時に振りはじめる。
プロはすべてのコートで、これが普通ですが。
もうひとつ、足の運び方。
クレーのようにすべるサーフェスと
滑らないはどのようなサーフェスがあります。
これも事前にイメージを作っておいて
自分のなれていないほうでプレーする場合
動きながらの素振りしておくといいと思います。
最後にひとつ、 『文句を言わないこと』
うまく打てない言い訳を試合前に列挙している人がよくいます。
自分が勝たないように自己暗示をかけているとしか思えません。
くれぐれも、 「言い訳は試合が終わってから考えましょう。」
2010年11月19日
体重移動のお話
『うそほんと』 さんから体重移動について質問をいただきました。
ちょっとマニアックな内容ですが今日はこれ。
実用的な要素を重視して考えてみます。
以下がそのコメント、全文です。
いつもお世話になっています。
各ショット体重移動の質問です。
(ちょっとまとまっていなくて長文になりそうです)
フォアハンド右利きの場合ですが、クロスに打つ時右後ろに、逆クロスに打つ時左後ろに体重移動というか鋭く飛ぶとスイングが走ると思うのですが。
これは上下(上に跳べば下向きのスイング・沈み込む様にトップスピン)にも言えますか?
打ち込みやスライスは飛んだ方が振りやすく、もちろん飛んでトップスピンをかける事等も良く有りますが沈み込んだ方が目線の安定以外にスイングが邪魔されず安定する様な気がします。
それとも、特に気にしなくても良いでしょうか?
全体のショットの話に戻りますが、スイングと逆方向に体重移動するのはスイングを走らせたい全てのショットに有効でしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/11/15 15:46
私の答えです。
反対方向に体重移動をすると鋭く振れるというのにはちょっと誤解があります。
俗に運動連鎖と呼ばれるのですが
動きが止まったり、加速したりするときに力の伝達が起きるのです。
方角的には加速する方向の反対側です。
ですからご質問にある、「逆クロスに打つ時左後ろに体重移動」 という使い方をするわけです。
また、ブレーキを掛けて動きが止まるのは、動きに対しマイナス方向の加速度を掛けたわけです。
これは野球でホームランを打つときの体重移動のやり方です。
さて、横方向はクロス、逆クロスの打ち分けやハードヒットにも有効です。
ご質問の上下方向にはどうでしょうか?
バックのスライスを打つときに伸び上がりながら打つようにするとラケットが走ります。
押していくとドロンとしたボールになりますね。
トップスピンはどうでしょう?
プロは余裕がある場合、跳びあがって打ちます。
ひざを伸ばしていき、伸びきって止まったところで(空中ですが)
腕を振り切ります。
天井に左手を掛けて止めるといいのですが、天井が無い。
ですからできるのはこの程度。
それと試合では高い打点で打ちたいので、しゃがんだら損です。
それにもともと低い打点は力が入りやすいのでしゃがむ必要はないと思います。
軸を垂直に保つという安定度の要求からもしゃがまないほうがいいと思います。
もししゃがむのが有効なら、プロはみんなそうしているでしょう。
ラケットを走らすショット全体でいえば
上体の回転を止めるなどの、スイングと逆方向に(体重移動ではなく)加速するのは
すでに、すべてのショットでやっているのではないでしょうか。
最後に、技術の要素を考えるときに
テニスのおかれている条件 (ラケットやボールの重さなど)
実戦での要求 (時間や打点の高さなど)
を考えてみればおのずと結論がでる場合が多いと思います。
それと、それを一番厳しい条件でクリアーしているのがプロのテニスなので
プロがやらないことはたいてい、無理か無駄な場合が多いと思います。
ちょっとマニアックな内容ですが今日はこれ。
実用的な要素を重視して考えてみます。
以下がそのコメント、全文です。
いつもお世話になっています。
各ショット体重移動の質問です。
(ちょっとまとまっていなくて長文になりそうです)
フォアハンド右利きの場合ですが、クロスに打つ時右後ろに、逆クロスに打つ時左後ろに体重移動というか鋭く飛ぶとスイングが走ると思うのですが。
これは上下(上に跳べば下向きのスイング・沈み込む様にトップスピン)にも言えますか?
打ち込みやスライスは飛んだ方が振りやすく、もちろん飛んでトップスピンをかける事等も良く有りますが沈み込んだ方が目線の安定以外にスイングが邪魔されず安定する様な気がします。
それとも、特に気にしなくても良いでしょうか?
全体のショットの話に戻りますが、スイングと逆方向に体重移動するのはスイングを走らせたい全てのショットに有効でしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/11/15 15:46
私の答えです。
反対方向に体重移動をすると鋭く振れるというのにはちょっと誤解があります。
俗に運動連鎖と呼ばれるのですが
動きが止まったり、加速したりするときに力の伝達が起きるのです。
方角的には加速する方向の反対側です。
ですからご質問にある、「逆クロスに打つ時左後ろに体重移動」 という使い方をするわけです。
また、ブレーキを掛けて動きが止まるのは、動きに対しマイナス方向の加速度を掛けたわけです。
これは野球でホームランを打つときの体重移動のやり方です。
さて、横方向はクロス、逆クロスの打ち分けやハードヒットにも有効です。
ご質問の上下方向にはどうでしょうか?
バックのスライスを打つときに伸び上がりながら打つようにするとラケットが走ります。
押していくとドロンとしたボールになりますね。
トップスピンはどうでしょう?
プロは余裕がある場合、跳びあがって打ちます。
ひざを伸ばしていき、伸びきって止まったところで(空中ですが)
腕を振り切ります。
天井に左手を掛けて止めるといいのですが、天井が無い。
ですからできるのはこの程度。
それと試合では高い打点で打ちたいので、しゃがんだら損です。
それにもともと低い打点は力が入りやすいのでしゃがむ必要はないと思います。
軸を垂直に保つという安定度の要求からもしゃがまないほうがいいと思います。
もししゃがむのが有効なら、プロはみんなそうしているでしょう。
ラケットを走らすショット全体でいえば
上体の回転を止めるなどの、スイングと逆方向に(体重移動ではなく)加速するのは
すでに、すべてのショットでやっているのではないでしょうか。
最後に、技術の要素を考えるときに
テニスのおかれている条件 (ラケットやボールの重さなど)
実戦での要求 (時間や打点の高さなど)
を考えてみればおのずと結論がでる場合が多いと思います。
それと、それを一番厳しい条件でクリアーしているのがプロのテニスなので
プロがやらないことはたいてい、無理か無駄な場合が多いと思います。
2010年11月12日
ラケットも足も追いつく
きょうは金曜日
午前中は横浜ガーデンテニスクラブでレッスンの日。
2時間目のNお姉さまが上級者っぽく見えていた。
何が違うのかと見てみると
ぎりぎりで追いついたボールをうまく返球できている。
以前は、小柄で腕の力に自信がないため
ぎりぎりのボールは追いついても、はなからあきらめていた。
何度も一緒に練習しているうちに
もちろん私のアドバイスもあったと思うが
ぎりぎりの返球ができるようになっている。
これは重要な話だと思ったので、今日はこれを取り上げることにした。
さて、こうすれば玄人っぽく見えるのだ。
これはバックのスライス、あと1歩で追いつくところ。
そう、ラケットを引いているのです。 (構えている)
次の右足の踏み込みが、最後の1歩。
踏み込みながらスウィング
追いつくのと、ヒットが同時。
これが玄人の(らしい)技、というと、すごい技術のようだが、
実際は、追いつくことと、スウィングを同時にしただけ。
最後の1歩より前に、構えていれば誰でもできる。
(ボールを想像しながら、5回も素振りすればできるようになります)
もうひとつの技としては、 『スライス』 を使ったこと。
スライスは腕だけで振れるので、余裕のないときは特におすすめです。
もちろんトップスピンでもリーチが少し短くなるだけ
構えておいて、飛び込みながら振ればぎりぎりでも打てる。
「アッ、ラケット忘れた、試打用でいいか。」
「YYのステンシル、何でヒューイット用なんだ?」
午前中は横浜ガーデンテニスクラブでレッスンの日。
2時間目のNお姉さまが上級者っぽく見えていた。
何が違うのかと見てみると
ぎりぎりで追いついたボールをうまく返球できている。
以前は、小柄で腕の力に自信がないため
ぎりぎりのボールは追いついても、はなからあきらめていた。
何度も一緒に練習しているうちに
もちろん私のアドバイスもあったと思うが
ぎりぎりの返球ができるようになっている。
これは重要な話だと思ったので、今日はこれを取り上げることにした。
さて、こうすれば玄人っぽく見えるのだ。
これはバックのスライス、あと1歩で追いつくところ。
そう、ラケットを引いているのです。 (構えている)
次の右足の踏み込みが、最後の1歩。
踏み込みながらスウィング
追いつくのと、ヒットが同時。
これが玄人の(らしい)技、というと、すごい技術のようだが、
実際は、追いつくことと、スウィングを同時にしただけ。
最後の1歩より前に、構えていれば誰でもできる。
(ボールを想像しながら、5回も素振りすればできるようになります)
もうひとつの技としては、 『スライス』 を使ったこと。
スライスは腕だけで振れるので、余裕のないときは特におすすめです。
もちろんトップスピンでもリーチが少し短くなるだけ
構えておいて、飛び込みながら振ればぎりぎりでも打てる。
「アッ、ラケット忘れた、試打用でいいか。」
「YYのステンシル、何でヒューイット用なんだ?」
2010年11月04日
フットワークは最後が大また
『肉屋のおやじ』 さんから質問をいただきました。
フットワークについてです。
以下がそのコメント全文です。
いつも為になるお話ありがとうございます。
大変参考になり、自分のテニスに対するモチベーションもあがるというものです。お世話になります。
さて、息子のテニスについてアドバイスいただけたらと思い、コメントさせていただきます。
どうもフットワークが良くなく、ドタドタ走りになってしまい、ボールに近づくにつれ小走りになるということができないようです。
大またでボールに近づき、タイミングが取れず、大またのまま打点に入ってしまいます。
打点に近づくとき、無理に小走りにさせても、なんか変なのです。
何か良いアドバイスがいただけたら幸いです。
どうかよろしくお願いいたします。
投稿者 肉屋のおやじ 2010/11/04 01:15
私の答えです。
大またで走っていって、打点の近くで小またにして合わす
という考えが間違っているのです。
ストロークですと最後の踏ん張りがほしいところです。
ですから最後は大またです。
ボレーも大きく前進しながら流れるようにボールを捕らえたいのです。
ですから余裕があれば、最後は大またです。
途中で少し小またにして、足の位置とリズムを合わせて
最後の大また踏み切りにマッチするように調節します。
文章にするとすごい技術で、人間業でできるのかと思っちゃいます。
ですが実は簡単で、誰でもやっていることです。
ためしに小川を飛び越えてみてください。
近所に小川の無い方は道路に小川を仮設してください。
テニスコートなら、アレーに水が流れていることにしましょう。
これを走っていって飛び越します。
こちら側の岸、小川の手前側ぎりぎりで踏み切ります。
もちろんちゃんと飛び越してください。
たぶん簡単にできたでしょう。
どっかで歩幅を調節し (たぶん踏み切りの2~4歩くらい前)
最後は大またで
こちらの川岸、ぎりぎりで踏み切ったでしょう。
もしもそうしていなければびしょぬれですね。
以前、フォアハンドでイージーショットを決めるときの話で
『ダッ、ダダダダッ、グウッ、バシッ』
とやったことがありました。
普通のショットや遠いボールでも同じ
ダダダダッ で移動と同時に調節の足を使い
大またで、グウッ、と踏み込み
バシッ、と打つのです。
ボレーなら、グウッ、の変わりに、スウッ、でしょうか。
じゃあ、どうやってマスターするかですが
素振りです。
遠くに来たボールをイメージし
『ダッ、ダダダダッ、グウッ、バシッ』 と動いて打つことを想像します。
次に同じやり方で、素振りで打ってみる。
素振りは必ずジャストミートさせてください。
カップラーメンができるのを待つ時間くらい、みっちり練習します。
ラーメンができたらいただきます。
じゃなくて、実際に動いてボールを打ってみます。
このときに気持ちをナダルかフェデラーになりきって行うと
さらに効果的です。
モンフィスだと、最後の1歩がグウッ、ではなく、ザアー、とすべるようです。
その辺はお好みでどうぞ。
ぜひ、3分間の努力をつぎ込んでみてください。
想像したボールに合わせられる人は本物のボールにもすぐ合わせられます。
フットワークについてです。
以下がそのコメント全文です。
いつも為になるお話ありがとうございます。
大変参考になり、自分のテニスに対するモチベーションもあがるというものです。お世話になります。
さて、息子のテニスについてアドバイスいただけたらと思い、コメントさせていただきます。
どうもフットワークが良くなく、ドタドタ走りになってしまい、ボールに近づくにつれ小走りになるということができないようです。
大またでボールに近づき、タイミングが取れず、大またのまま打点に入ってしまいます。
打点に近づくとき、無理に小走りにさせても、なんか変なのです。
何か良いアドバイスがいただけたら幸いです。
どうかよろしくお願いいたします。
投稿者 肉屋のおやじ 2010/11/04 01:15
私の答えです。
大またで走っていって、打点の近くで小またにして合わす
という考えが間違っているのです。
ストロークですと最後の踏ん張りがほしいところです。
ですから最後は大またです。
ボレーも大きく前進しながら流れるようにボールを捕らえたいのです。
ですから余裕があれば、最後は大またです。
途中で少し小またにして、足の位置とリズムを合わせて
最後の大また踏み切りにマッチするように調節します。
文章にするとすごい技術で、人間業でできるのかと思っちゃいます。
ですが実は簡単で、誰でもやっていることです。
ためしに小川を飛び越えてみてください。
近所に小川の無い方は道路に小川を仮設してください。
テニスコートなら、アレーに水が流れていることにしましょう。
これを走っていって飛び越します。
こちら側の岸、小川の手前側ぎりぎりで踏み切ります。
もちろんちゃんと飛び越してください。
たぶん簡単にできたでしょう。
どっかで歩幅を調節し (たぶん踏み切りの2~4歩くらい前)
最後は大またで
こちらの川岸、ぎりぎりで踏み切ったでしょう。
もしもそうしていなければびしょぬれですね。
以前、フォアハンドでイージーショットを決めるときの話で
『ダッ、ダダダダッ、グウッ、バシッ』
とやったことがありました。
普通のショットや遠いボールでも同じ
ダダダダッ で移動と同時に調節の足を使い
大またで、グウッ、と踏み込み
バシッ、と打つのです。
ボレーなら、グウッ、の変わりに、スウッ、でしょうか。
じゃあ、どうやってマスターするかですが
素振りです。
遠くに来たボールをイメージし
『ダッ、ダダダダッ、グウッ、バシッ』 と動いて打つことを想像します。
次に同じやり方で、素振りで打ってみる。
素振りは必ずジャストミートさせてください。
カップラーメンができるのを待つ時間くらい、みっちり練習します。
ラーメンができたらいただきます。
じゃなくて、実際に動いてボールを打ってみます。
このときに気持ちをナダルかフェデラーになりきって行うと
さらに効果的です。
モンフィスだと、最後の1歩がグウッ、ではなく、ザアー、とすべるようです。
その辺はお好みでどうぞ。
ぜひ、3分間の努力をつぎ込んでみてください。
想像したボールに合わせられる人は本物のボールにもすぐ合わせられます。
2010年10月11日
球出しのサイドスピン対策
『うそほんと』 さんから質問をいただきました
以下がそのコメントの質問部分です。
また質問させてください。
ストロークの球出しの時にボレーと同じように少しサイドスピンが掛かってしまうのですがどうすれば治るでしょうか?
フラットに速い球が打ちたいのですが・・・。
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/10/08 22:44
私の答えです。
球出しのボールがサイドスピンになるのか?
それを打った、ストロークがサイドスピンなのか?
悩ましいところですが
球出しのほうとして答えます。
違っていたら教えてください。
ボレーもラケットヘッドを遅らすとサイドスピンがかかります。
それはラケットを引っ張り出していく上体で打つとなります。
プロはラケットヘッドを遅らせない形で
腕からラケットヘッドまでを固定したままでボレーを打ちます。
これはルゼドスキーのフォアボレーです。
動画と連続写真を見てください。
こうゆう使い方をすれば外側に切れていくようなサイドスピンはかかりません。
逆に、わざとラケットヘッドを遅らせば
逆クロスに、外にすべっていくようなサイドスピンも打てるわけです。
さて、球出しですがルゼドスキーのフォアボレーと同様な使い方をすればいいのです。
ボレーと違い、アンダースピンがかかる必要もありませんので
ラケットヘッドも少しだけ上がっていればいいと思います。
その形で、腕とラケット一体で振ります。
それと打点ですが、少し後ろ気味
前過ぎると、ラケットヘッドのほうが遅れて振れるので
サイドスピン気味になります。
どれくらい後ろかというと
肩の位置よりも30cmくらい前だと思います。
位置を少しづつ変えてみて
出しやすい位置をつかめばいいでしょう。
そしてスピードを出したければスウィング幅を大きくすればいいと思います。
以下がそのコメントの質問部分です。
また質問させてください。
ストロークの球出しの時にボレーと同じように少しサイドスピンが掛かってしまうのですがどうすれば治るでしょうか?
フラットに速い球が打ちたいのですが・・・。
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/10/08 22:44
私の答えです。
球出しのボールがサイドスピンになるのか?
それを打った、ストロークがサイドスピンなのか?
悩ましいところですが
球出しのほうとして答えます。
違っていたら教えてください。
ボレーもラケットヘッドを遅らすとサイドスピンがかかります。
それはラケットを引っ張り出していく上体で打つとなります。
プロはラケットヘッドを遅らせない形で
腕からラケットヘッドまでを固定したままでボレーを打ちます。
これはルゼドスキーのフォアボレーです。
動画と連続写真を見てください。
こうゆう使い方をすれば外側に切れていくようなサイドスピンはかかりません。
逆に、わざとラケットヘッドを遅らせば
逆クロスに、外にすべっていくようなサイドスピンも打てるわけです。
さて、球出しですがルゼドスキーのフォアボレーと同様な使い方をすればいいのです。
ボレーと違い、アンダースピンがかかる必要もありませんので
ラケットヘッドも少しだけ上がっていればいいと思います。
その形で、腕とラケット一体で振ります。
それと打点ですが、少し後ろ気味
前過ぎると、ラケットヘッドのほうが遅れて振れるので
サイドスピン気味になります。
どれくらい後ろかというと
肩の位置よりも30cmくらい前だと思います。
位置を少しづつ変えてみて
出しやすい位置をつかめばいいでしょう。
そしてスピードを出したければスウィング幅を大きくすればいいと思います。
2010年09月06日
コンチネンタルグリップ
『リスペクトロジャー』 さんからグリップについての質問がありました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチのブログは楽しく、斬新だなと思いながら拝見しています。私は今大学のサークルでプレーしているものです。
今回初めてですが、私も質問させてください。
松原コーチに伺いたいのはグリップについてです。最近僕はあるコーチにサーブのグリップを直されました。今まで僕が高校時代からコンチネンタルグリップだと思っていたものがイースタンであると言われてしまったのです。すると確かにサーブは良くなりました。しかしここで疑問に思ったのですた、じゃあボレーのグリップも直したほうがいいのか、ということです。プロはどのグリップなのか調べようと写真からいろいろ勉強しようと思ったのですが、なにせ違いが微妙なのでよくわかりませんでした。できれば、プロのグリップやその長所、短所を教えていただけないでしょうか?
長文失礼しました。返事をいただけたら幸いです。
投稿者 リスペクトロジャー 2010/09/01 23:42
私の答えです。
コンチネンタルグリップと呼ばれているのはこんなもんでしょうか。
ラケット面を垂直にして撮影したものです。
目安としては親指と人差し指で作るV字の頂点が
この状態のラケットのグリップで上になる平面の左側の角に来ます。
ただ、人間の手の話ですから結構幅があって
この辺りのグリップがコンチネンタルだと思えばいいのではないでしょうか。
サーブでグリップを薄くすると、前腕を回内させなくては
面がボールにあたらなくなります。
その代わり回内によりラケットヘッドを走らすことができます。
それが効いたのかもしれませんね。
ですからこうゆうふうに薄めに握る人もいます。
ただしここまですると、面が垂直までは向きにくいので
スピンサーブ用のグリップということになるかもしれません。
私が時々困るのは
これが正統派コンチネンタルだと思って
ボレーをこのグリップで教えるコーチがいることです。
このグリップにした人はフォアボレーが強く打てないのです。
「今はやりにくいけど、いつかは打てるようになる」 と
ずうっと思い続ける可能性もあります。
さて、3枚目の写真は、私自身のグリップです。
お気づきのようにコンチにしてはやや厚めのグリップです。
私はこのグリップでサーブ、スマッシュ、ボレー、バックハンドスライスを打ちます。
ボレーはフォア、バックともこのままです。
私は、バックボレーは得意で
バックハンドセミウェスタンからフォアハンドイースタンの範囲なら
どのグリップでも大丈夫です。
その反対に、フォアボレーはへたくそで
このグリップより薄くなるとからきし打てません。
ですから、リーチのことも考え、スマッシュも考えて
持ち替えの必要ない
フォアが打てる範囲で一番薄いグリップを選択しているのです。
1例として松原さんを出しましたが
もちろんこの人と少し違っていても何の問題もないと思います。
ボレーとサーブとでグリップの違う人はごく普通にいますし
フォアとバックで微妙にずらして打っている人もいます。
プロも基本的に同じだと思います。
ショットごとに自分にぴったりのものを見つけるべきだと思います。
しばらく前、世界1のサーバーといわれた
ボリス・ベッカーはこんなグリップでサーブしていました。
そう、イースタングリップです。
ベッカーはこのグリップと内側に折った手首とのセットで
コンチネンタルグリップ的に腕を使っていたようです。
はたして彼のグリップをコンチに直したら?
あの、『ぶんぶんサーブ』 はもっとすごかったのでしょうか?
世界1ではなく、世界0だったのかもしれません。
プロの写真を見てもわからないくらいの違いは
あまり気にせず
どっかその辺りで
じぶんでしっくり来るグリップを見つければいいのではないでしょうか。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチのブログは楽しく、斬新だなと思いながら拝見しています。私は今大学のサークルでプレーしているものです。
今回初めてですが、私も質問させてください。
松原コーチに伺いたいのはグリップについてです。最近僕はあるコーチにサーブのグリップを直されました。今まで僕が高校時代からコンチネンタルグリップだと思っていたものがイースタンであると言われてしまったのです。すると確かにサーブは良くなりました。しかしここで疑問に思ったのですた、じゃあボレーのグリップも直したほうがいいのか、ということです。プロはどのグリップなのか調べようと写真からいろいろ勉強しようと思ったのですが、なにせ違いが微妙なのでよくわかりませんでした。できれば、プロのグリップやその長所、短所を教えていただけないでしょうか?
長文失礼しました。返事をいただけたら幸いです。
投稿者 リスペクトロジャー 2010/09/01 23:42
私の答えです。
コンチネンタルグリップと呼ばれているのはこんなもんでしょうか。
ラケット面を垂直にして撮影したものです。
目安としては親指と人差し指で作るV字の頂点が
この状態のラケットのグリップで上になる平面の左側の角に来ます。
ただ、人間の手の話ですから結構幅があって
この辺りのグリップがコンチネンタルだと思えばいいのではないでしょうか。
サーブでグリップを薄くすると、前腕を回内させなくては
面がボールにあたらなくなります。
その代わり回内によりラケットヘッドを走らすことができます。
それが効いたのかもしれませんね。
ですからこうゆうふうに薄めに握る人もいます。
ただしここまですると、面が垂直までは向きにくいので
スピンサーブ用のグリップということになるかもしれません。
私が時々困るのは
これが正統派コンチネンタルだと思って
ボレーをこのグリップで教えるコーチがいることです。
このグリップにした人はフォアボレーが強く打てないのです。
「今はやりにくいけど、いつかは打てるようになる」 と
ずうっと思い続ける可能性もあります。
さて、3枚目の写真は、私自身のグリップです。
お気づきのようにコンチにしてはやや厚めのグリップです。
私はこのグリップでサーブ、スマッシュ、ボレー、バックハンドスライスを打ちます。
ボレーはフォア、バックともこのままです。
私は、バックボレーは得意で
バックハンドセミウェスタンからフォアハンドイースタンの範囲なら
どのグリップでも大丈夫です。
その反対に、フォアボレーはへたくそで
このグリップより薄くなるとからきし打てません。
ですから、リーチのことも考え、スマッシュも考えて
持ち替えの必要ない
フォアが打てる範囲で一番薄いグリップを選択しているのです。
1例として松原さんを出しましたが
もちろんこの人と少し違っていても何の問題もないと思います。
ボレーとサーブとでグリップの違う人はごく普通にいますし
フォアとバックで微妙にずらして打っている人もいます。
プロも基本的に同じだと思います。
ショットごとに自分にぴったりのものを見つけるべきだと思います。
しばらく前、世界1のサーバーといわれた
ボリス・ベッカーはこんなグリップでサーブしていました。
そう、イースタングリップです。
ベッカーはこのグリップと内側に折った手首とのセットで
コンチネンタルグリップ的に腕を使っていたようです。
はたして彼のグリップをコンチに直したら?
あの、『ぶんぶんサーブ』 はもっとすごかったのでしょうか?
世界1ではなく、世界0だったのかもしれません。
プロの写真を見てもわからないくらいの違いは
あまり気にせず
どっかその辺りで
じぶんでしっくり来るグリップを見つければいいのではないでしょうか。
2010年09月03日
スウィングスピードへの追加編
ボールを押すということがよく言われますが
それを意識するとむしろスピードが出なくなることのほうが多いと思います。
トッププロは逆にしっかり引っ張ります。
これは鈴木貴男のサーブ、動画と連続写真です。
6コマ目のインパクトから8コマ目までしっかりと腕を引っ張り込んでいるのが分かると思います。
この形で有名なのがサンプラスです。
インパクト後、胸の前に腕とラケットを引っ張り込んで、たたむようでした。
これがその動画と連続写真です。
少し見にくいのですが、彼の昔のプレーを思い出しながら味わってください。
同様なことがフォアハンドでもあります。
方向性を意識するあまり
インサイドアウトのスウィングがいいように見られがちですが
プロはむしろアウトサイドイン。
腕を引っ張り込んでフィニッシュします。
これはフェデラーのフォアハンド、動画と連続写真です。
しっかり引っ張り込んでフィニッシュしたのが分かると思います。
それと、インパクト後にスピードを出す振り切りのイメージどおりです。
両手バックのハードヒットもそうです、引っ張り込みですよ。
人間、引っ張り込む腕力の方が強いのです。
ただ、サーブの場合気をつけたほうがいいのは
打点を少し後ろにすることです
内旋を効かせ、腕を引っ張り込んでくると面が下向きになりがちですので
打点が前だとネットしやすくなるのでご注意を。
それを意識するとむしろスピードが出なくなることのほうが多いと思います。
トッププロは逆にしっかり引っ張ります。
これは鈴木貴男のサーブ、動画と連続写真です。
6コマ目のインパクトから8コマ目までしっかりと腕を引っ張り込んでいるのが分かると思います。
この形で有名なのがサンプラスです。
インパクト後、胸の前に腕とラケットを引っ張り込んで、たたむようでした。
これがその動画と連続写真です。
少し見にくいのですが、彼の昔のプレーを思い出しながら味わってください。
同様なことがフォアハンドでもあります。
方向性を意識するあまり
インサイドアウトのスウィングがいいように見られがちですが
プロはむしろアウトサイドイン。
腕を引っ張り込んでフィニッシュします。
これはフェデラーのフォアハンド、動画と連続写真です。
しっかり引っ張り込んでフィニッシュしたのが分かると思います。
それと、インパクト後にスピードを出す振り切りのイメージどおりです。
両手バックのハードヒットもそうです、引っ張り込みですよ。
人間、引っ張り込む腕力の方が強いのです。
ただ、サーブの場合気をつけたほうがいいのは
打点を少し後ろにすることです
内旋を効かせ、腕を引っ張り込んでくると面が下向きになりがちですので
打点が前だとネットしやすくなるのでご注意を。
2010年09月02日
スウィングスピードを上げる
『キャプ』 さんから質問をいただいていました。
ちょっと長いのでカットさせていただきました。
以下がそのコメントの質問部分です。
現在よりも、スピンが多い球、スピードのある球を打ちたいと思っています (特にサーブ) 。そのためにもスイングスピードを上げたいのですが、普段の練習で意識すればいいことなどありますでしょうか?
投稿者 キャプ 2010/08/26 00:28
私の答えです。
サーブ、フォアハンドのスウィングスピードを上げるコツとして
3つのことを挙げます。
1、腕にしっかり力を入れること。
2、振り子に逆らわないこと。
3、インパクト後の振り抜きをよくすること。
1番ですが、よく見かける欠点として
腕やラケットをムチのように使うために脱力します。
脱力しすぎるために力が抜け、パワーが伝わらなくなってしまう。
釣竿を考えてみてください。
適度な硬さを持っています。
柔らかく使うために、縄で作ったらどうなるでしょう。
少し(かなり)、腕に力を入れてみませんかみませんか。
抜きすぎよりは入りすぎのほうがいいです。
2番です。
腕とラケットを垂らして前後に振ったら、振り子です。
振り子には固有の周期があります。
小学校の高学年で理科の授業でやります。
重心までの距離が決まればその周期が決まります。
ためしにぶらぶらやってみてください。
誰がやっても無理をしなければほぼ同じ周期です。
これがフォアハンドのスウィングの基本周期になります。
ゆったりとラケットが行きたい周期で振るのです。
一流選手ががゆっくり振り始めるのはこのためです。
サーブですとこの振り子が上側になります。
ラケットを上に上げ、外旋、内旋を繰り返してみてください。
メトロノームがなぜ一定のテンポを刻むのかわかると思います。
ラケットを立てた状態から
このテンポに逆らわないでゆっくりと振り始めることです。
フェデラーもゆっくりとラケットを垂らしていきますよね。
これに逆らうと、腕は振り出してもラケットが来ないということが起きます。
3番目はインパクト後の振りぬき。
(本当はインパクト前からですが)
振り子に逆らわないだけなら
小学生の女の子もフェデラーもサーブスピードは同じです。
フェデラーはラケットが垂れた所から
フィニッシュまで一気に加速します。
これは筋力です。
もちろんフェデラーは小学生より筋力があります。
垂れたところからといいましたが
コツとしては
インパクト後にスピードを上げること。
そうすると結果的にインパクトのスピードが上がります。
4つ目に内緒のコツを教えます。
インパクトからフィニッシュにかけ
「えいっ」 と叫びます。
これは意外と効果的です。
ちょっと長いのでカットさせていただきました。
以下がそのコメントの質問部分です。
現在よりも、スピンが多い球、スピードのある球を打ちたいと思っています (特にサーブ) 。そのためにもスイングスピードを上げたいのですが、普段の練習で意識すればいいことなどありますでしょうか?
投稿者 キャプ 2010/08/26 00:28
私の答えです。
サーブ、フォアハンドのスウィングスピードを上げるコツとして
3つのことを挙げます。
1、腕にしっかり力を入れること。
2、振り子に逆らわないこと。
3、インパクト後の振り抜きをよくすること。
1番ですが、よく見かける欠点として
腕やラケットをムチのように使うために脱力します。
脱力しすぎるために力が抜け、パワーが伝わらなくなってしまう。
釣竿を考えてみてください。
適度な硬さを持っています。
柔らかく使うために、縄で作ったらどうなるでしょう。
少し(かなり)、腕に力を入れてみませんかみませんか。
抜きすぎよりは入りすぎのほうがいいです。
2番です。
腕とラケットを垂らして前後に振ったら、振り子です。
振り子には固有の周期があります。
小学校の高学年で理科の授業でやります。
重心までの距離が決まればその周期が決まります。
ためしにぶらぶらやってみてください。
誰がやっても無理をしなければほぼ同じ周期です。
これがフォアハンドのスウィングの基本周期になります。
ゆったりとラケットが行きたい周期で振るのです。
一流選手ががゆっくり振り始めるのはこのためです。
サーブですとこの振り子が上側になります。
ラケットを上に上げ、外旋、内旋を繰り返してみてください。
メトロノームがなぜ一定のテンポを刻むのかわかると思います。
ラケットを立てた状態から
このテンポに逆らわないでゆっくりと振り始めることです。
フェデラーもゆっくりとラケットを垂らしていきますよね。
これに逆らうと、腕は振り出してもラケットが来ないということが起きます。
3番目はインパクト後の振りぬき。
(本当はインパクト前からですが)
振り子に逆らわないだけなら
小学生の女の子もフェデラーもサーブスピードは同じです。
フェデラーはラケットが垂れた所から
フィニッシュまで一気に加速します。
これは筋力です。
もちろんフェデラーは小学生より筋力があります。
垂れたところからといいましたが
コツとしては
インパクト後にスピードを上げること。
そうすると結果的にインパクトのスピードが上がります。
4つ目に内緒のコツを教えます。
インパクトからフィニッシュにかけ
「えいっ」 と叫びます。
これは意外と効果的です。
2010年08月11日
イップスを克服する その3
イップス対策もいよいよ最終回です。
前2回は
1、単純な打ち方を採用し技術の負担も心の負担もなくす。
2、動きながら打つことにより筋肉をリラックスさせる。
というような事です。
さて今日は
『ラケットの動きをイメージする』 ことです。
ラケットの動き面の向きなどをしっかり作るわけですが
そのときに、「どの筋肉をどう動かす」 とゆうふうに考えると
筋肉がこりっときます。
形は単純な動き、使う筋肉も単純な動きであっても
考えることは
「ラケットがこう動く」
「ラケット面がボールをこう捕らえる」 ということです。
フォアボレーを例に出します。
こう構え
こう打ちます
このフォアボレーの動きは
ラケットヘッドを振り回す動きとしてはやや不自然な形です
何も考えないでやればラケットヘッドが遅れ
最後にすごい勢いで飛び出して面が狂います。
うまく打つためには先が遅れないように形を保って
振り出していかなくてはなりません。
関係する筋肉も1つだけではないので
このときに力をいれる筋肉をイメージするととっ散らかります。
ところが全体の動きをイメージすると
なぜか、身体が自然にその形をなぞるのです。
すごい人間の能力で、凡人にはできないような気がしますが
そんなことはありません。
ご飯を食べるときに日本人なら誰でもやっています。
はしでご飯をつまむ、口へ持っていく。
はしの先がどう動くかしか考えませんよね
それで手の筋肉が最適な動きをするのです。
まちがって、時々鼻の穴に入れてしまう人
あなたにはテニスは無理ですからあきらめてください。
この件は、実は 09年12月7日のブログ
『ラケットの動きをイメージする』 で一度紹介した話です。
はしでつまむ写真も出てますので、暇な人はもう一度見てください。
この話はフォアボレーの話で出た話なのですが
フォアハンドにも、球出しにも、サーブにも
あらゆるショットに応用可能ですので
イップス関係者はもちろん
イップス関係者以外にも使えますので、ぜひ利用してください。
ところでこれ、自分の一番得意ショットで試してみてください
多分すでにやっています。
この感覚、特に面をしっかり感じているショットが得意ショットです。
『意識してイメージする』 ことをすれば
苦手ショットも得意ショットになるかもしれません。
イップス・ショットを超得意ショットに変換してしまいましょう。
前2回は
1、単純な打ち方を採用し技術の負担も心の負担もなくす。
2、動きながら打つことにより筋肉をリラックスさせる。
というような事です。
さて今日は
『ラケットの動きをイメージする』 ことです。
ラケットの動き面の向きなどをしっかり作るわけですが
そのときに、「どの筋肉をどう動かす」 とゆうふうに考えると
筋肉がこりっときます。
形は単純な動き、使う筋肉も単純な動きであっても
考えることは
「ラケットがこう動く」
「ラケット面がボールをこう捕らえる」 ということです。
フォアボレーを例に出します。
こう構え
こう打ちます
このフォアボレーの動きは
ラケットヘッドを振り回す動きとしてはやや不自然な形です
何も考えないでやればラケットヘッドが遅れ
最後にすごい勢いで飛び出して面が狂います。
うまく打つためには先が遅れないように形を保って
振り出していかなくてはなりません。
関係する筋肉も1つだけではないので
このときに力をいれる筋肉をイメージするととっ散らかります。
ところが全体の動きをイメージすると
なぜか、身体が自然にその形をなぞるのです。
すごい人間の能力で、凡人にはできないような気がしますが
そんなことはありません。
ご飯を食べるときに日本人なら誰でもやっています。
はしでご飯をつまむ、口へ持っていく。
はしの先がどう動くかしか考えませんよね
それで手の筋肉が最適な動きをするのです。
まちがって、時々鼻の穴に入れてしまう人
あなたにはテニスは無理ですからあきらめてください。
この件は、実は 09年12月7日のブログ
『ラケットの動きをイメージする』 で一度紹介した話です。
はしでつまむ写真も出てますので、暇な人はもう一度見てください。
この話はフォアボレーの話で出た話なのですが
フォアハンドにも、球出しにも、サーブにも
あらゆるショットに応用可能ですので
イップス関係者はもちろん
イップス関係者以外にも使えますので、ぜひ利用してください。
ところでこれ、自分の一番得意ショットで試してみてください
多分すでにやっています。
この感覚、特に面をしっかり感じているショットが得意ショットです。
『意識してイメージする』 ことをすれば
苦手ショットも得意ショットになるかもしれません。
イップス・ショットを超得意ショットに変換してしまいましょう。
2010年08月10日
イップスを克服する その2
今回、イップスの克服法で、順番として考えているのは
まず、フォームを簡単にし、心の負担をなくす。
ここまでは昨日の話し。
もし暇な人がいたら、参考までに私のブログの一番最初の解説記事
09年5月6日のブログ、『フォアの引き方』 を見てください。
なにせ、ブログの1回目がフォアの引き方
私がいかにこのことにこだわっているかがわかると思います。
さらに暇な方は09年6月24日のブログ、『技術とメンタル』 も見ておいてください。
さて、つぎのステップです。
フォアハンドをやりやすい状況に持っていく。
具体的に言うと、ランニングショットから始めましょうということ。
(別にフォアじゃなくても同じ考えでやれると思います)
昨日の、その1でも、ゴルフは止まって打つから難しいですよね
なんて書きました。
足を止めてボールを待っていると
胸はどきどき、頭は余計なことを考える、筋肉はゴリゴリ・・・
足が動いている状態、もしかしたら空を飛んでいる状態なら
筋肉が躍動していて、強張りようがない。
いったん空を飛ぶと思い切りが良くなる。
ついでに、一見難しいショットだから、ミスしても言い訳しやすい。
一見難しい、と書いたのは真っ赤なうそ
最後まで動くことにより完璧な位置決めができ
動くことによりタイミングも取りやすい
ランニングショットは上級者にとってもっとも楽なショットなんです。
これができたら、もっと近いショットも
ステップしながらか、ジャンプしながら打つようにする。
そこまで来たら、次はたぶん足を止めても打てると思います。
めでたしめでたし、なんですが
じつは、もうひとつ触れておきたいことがあるんです。
もう一度、 『イップスを克服する その3』 をやりますね。
まず、フォームを簡単にし、心の負担をなくす。
ここまでは昨日の話し。
もし暇な人がいたら、参考までに私のブログの一番最初の解説記事
09年5月6日のブログ、『フォアの引き方』 を見てください。
なにせ、ブログの1回目がフォアの引き方
私がいかにこのことにこだわっているかがわかると思います。
さらに暇な方は09年6月24日のブログ、『技術とメンタル』 も見ておいてください。
さて、つぎのステップです。
フォアハンドをやりやすい状況に持っていく。
具体的に言うと、ランニングショットから始めましょうということ。
(別にフォアじゃなくても同じ考えでやれると思います)
昨日の、その1でも、ゴルフは止まって打つから難しいですよね
なんて書きました。
足を止めてボールを待っていると
胸はどきどき、頭は余計なことを考える、筋肉はゴリゴリ・・・
足が動いている状態、もしかしたら空を飛んでいる状態なら
筋肉が躍動していて、強張りようがない。
いったん空を飛ぶと思い切りが良くなる。
ついでに、一見難しいショットだから、ミスしても言い訳しやすい。
一見難しい、と書いたのは真っ赤なうそ
最後まで動くことにより完璧な位置決めができ
動くことによりタイミングも取りやすい
ランニングショットは上級者にとってもっとも楽なショットなんです。
これができたら、もっと近いショットも
ステップしながらか、ジャンプしながら打つようにする。
そこまで来たら、次はたぶん足を止めても打てると思います。
めでたしめでたし、なんですが
じつは、もうひとつ触れておきたいことがあるんです。
もう一度、 『イップスを克服する その3』 をやりますね。
2010年08月09日
イップスを克服する その1
ヌーンさんから質問をいただきました。
コメントが長かったので少し削りました。
全部読みたい人はこちらへ。
松原コーチはテニスでイップスの方と会われたことがありますか?克服体験などを知っていたら教えていただきたいです!
ここ何年かフォアストロークやファアボレー,更には球出しすら練習のときから常にままならない状態になっています.
技術の問題と言われたらそれまでなのですが,以前はできていたことが急にできなくなってしまいました.練習や素振りで直そうにも体が意図しない動きをしてしまいどうにもなりません.
ネットでテニスのイップスについて調べていたら,アマチュアの方でも悩んでいる方がけっこういるようで,悩みを打ち明けていました.しかし,回答は良心的なものもあるのですが,ただ技術不足だとばっさり切り捨てられてしまっていることも多々あります.
テニスイップスについて知っていることがあれば教えてください.
よろしくお願いします.
投稿者 ヌーン 2010/08/08 15:37
私の答えです。
イップスというのはゴルフでよく聞きますよね。
ゴルフはボールが止まっているので反射的に打つわけにいかず
大変かもしれませんね。
テニスでは、昔はビビルといっていました。
ビビルは心の問題で、手まで症状が進めばイップスでしょうか?
さて、知り合いに、イップスの経験者がいるか?
それを克服した人がいるか? ですが
います。 私です。
19才のときから10年ほどその病気にかかっていました。
フォアにボールが来たとたんに、腕がゴリゴリ、がくがく
面の操作もままならずということもありましたから、イップスでしょうか?
10年後、コーチになったときに
フォアハンドグリップをセミウェスタンに
プロのようにインパクトの面を作ってそのまま引き・・・
とゆうふうに直し
安心して打てるようになったので
普段用にはほぼ克服しました。
試合ではまだ、大事なポイントになるとビビッて、というのを繰り返していたのですが
打ち方を直して1年くらいでしょうか、転機が訪れました。
大事な試合、大激戦の末に1stセット、セットポイントが来ました。
相手サーブで、30-40
後1点で取れる、とりあえずリターンを返して・・・
で、いつも取れないのがいつものパターン。
まてよ、自分のテニスを試してみよう。
自分のテニスは本物なのか?
このリターン、振り切ることができれば
もしもエラーしても、自分をほめてやろう、と考えたのです。
自分をほめることができ、ついでに1stセットもいただきました。
次のセットでも同じことがあり
2本のリターンエースで私の『フォアハンドビビリ人生』 は終わりを告げました。
目標をポイントを取ることではなく振り切るということにすりかえたのですが
このやり方は技術というよりメンタルのコントロールでしょうか。
さて、元に戻りますが
フォアハンドの場合、手の動きに自由度がありすぎ
その分、エラーの原因になります。
ヌーンさんもイップスになるショットに
フォアハンド側の技術ばかりあげていたと思います。
単に練習しろということではないのです。
なるべく、余計な操作をなくし
フォアを打つことによる心の負担を減らすべきだと思います。
これを直さない限りいくらメンタルトレーニングをしても無駄です。
そのため、打つ形で構え、引き
手首の操作、腕の捻りをしないで打つということを推奨しているのです。
まず、技術的な障害を取り除いてから
次の段階に進むべきだと思います。
そうすればゴリゴリ、がくがくでもそれなりのショットが打てます。
自信が出てくれば徐々に力みは抜けていくと思います。
まだお話しすることがあるのですが
とりあえず今日は私の体験談で終わることにして
のこりは次回に
『イップスを克服する その2』 をやろうと思います。
コメントが長かったので少し削りました。
全部読みたい人はこちらへ。
松原コーチはテニスでイップスの方と会われたことがありますか?克服体験などを知っていたら教えていただきたいです!
ここ何年かフォアストロークやファアボレー,更には球出しすら練習のときから常にままならない状態になっています.
技術の問題と言われたらそれまでなのですが,以前はできていたことが急にできなくなってしまいました.練習や素振りで直そうにも体が意図しない動きをしてしまいどうにもなりません.
ネットでテニスのイップスについて調べていたら,アマチュアの方でも悩んでいる方がけっこういるようで,悩みを打ち明けていました.しかし,回答は良心的なものもあるのですが,ただ技術不足だとばっさり切り捨てられてしまっていることも多々あります.
テニスイップスについて知っていることがあれば教えてください.
よろしくお願いします.
投稿者 ヌーン 2010/08/08 15:37
私の答えです。
イップスというのはゴルフでよく聞きますよね。
ゴルフはボールが止まっているので反射的に打つわけにいかず
大変かもしれませんね。
テニスでは、昔はビビルといっていました。
ビビルは心の問題で、手まで症状が進めばイップスでしょうか?
さて、知り合いに、イップスの経験者がいるか?
それを克服した人がいるか? ですが
います。 私です。
19才のときから10年ほどその病気にかかっていました。
フォアにボールが来たとたんに、腕がゴリゴリ、がくがく
面の操作もままならずということもありましたから、イップスでしょうか?
10年後、コーチになったときに
フォアハンドグリップをセミウェスタンに
プロのようにインパクトの面を作ってそのまま引き・・・
とゆうふうに直し
安心して打てるようになったので
普段用にはほぼ克服しました。
試合ではまだ、大事なポイントになるとビビッて、というのを繰り返していたのですが
打ち方を直して1年くらいでしょうか、転機が訪れました。
大事な試合、大激戦の末に1stセット、セットポイントが来ました。
相手サーブで、30-40
後1点で取れる、とりあえずリターンを返して・・・
で、いつも取れないのがいつものパターン。
まてよ、自分のテニスを試してみよう。
自分のテニスは本物なのか?
このリターン、振り切ることができれば
もしもエラーしても、自分をほめてやろう、と考えたのです。
自分をほめることができ、ついでに1stセットもいただきました。
次のセットでも同じことがあり
2本のリターンエースで私の『フォアハンドビビリ人生』 は終わりを告げました。
目標をポイントを取ることではなく振り切るということにすりかえたのですが
このやり方は技術というよりメンタルのコントロールでしょうか。
さて、元に戻りますが
フォアハンドの場合、手の動きに自由度がありすぎ
その分、エラーの原因になります。
ヌーンさんもイップスになるショットに
フォアハンド側の技術ばかりあげていたと思います。
単に練習しろということではないのです。
なるべく、余計な操作をなくし
フォアを打つことによる心の負担を減らすべきだと思います。
これを直さない限りいくらメンタルトレーニングをしても無駄です。
そのため、打つ形で構え、引き
手首の操作、腕の捻りをしないで打つということを推奨しているのです。
まず、技術的な障害を取り除いてから
次の段階に進むべきだと思います。
そうすればゴリゴリ、がくがくでもそれなりのショットが打てます。
自信が出てくれば徐々に力みは抜けていくと思います。
まだお話しすることがあるのですが
とりあえず今日は私の体験談で終わることにして
のこりは次回に
『イップスを克服する その2』 をやろうと思います。
2010年07月30日
ショット間の休憩
最近、スマッシュのエラーが多くなった。
スマッシュの技術が下手になったというより
スマッシュの体勢に入れていないことが多い。
体勢に入れないときは小手先でごまかして入れておくのだが
ボールとの位置が悪く、それすらもエラーしてしまうことがある。
コーチとしての見本を打つときはほとんどOK。
シングルスの場合も大丈夫のようだ。
問題はダブルス
自分より下のレベルの人と組むと
パートナーのプレーを休憩しながら見ているようだ。
突然のスマッシュチャンスやボレーを打つのに反応できていない。
年齢の事もあるし体重も・・・
そろそろ鈍くなってきたのでしょうがないかなあと思っていた。
ところが先日、ダブルスの試合中
ボレーを打った後にぱっと構えてみた (なぜそうしたのかは覚えていない)
その後ロブが来て
すばやく反応してジャンピングスマッシュ
『捕まえた』 と感じながら
ジャスとミートでびしっと決めた。
「あっ、昔はこうやっていた」
よし、これからこうしよう。
忘れないうちにブログに書いて、ちゃんとやると宣言する。
なので今日のこのブログ。
さて、ちゃんと構えるってどういうかっこなのか? というと
次のクルニコワの動画と連続写真を見て欲しい。
サーブ後、6コマ目で構えている。
その後、フォアハンドを打ち
17コマ目でまた構えている。
これは通常、スプリットステップとして説明されるものなのだが
ステップでリズムを取るのは大事なのだが
今日は、この構えの形に注目して欲しい。
膝を軽く曲げ、上体を少し前傾させた形。
もう1つの例を見てみよう。
ルゼッドスキのボレー後の動き、その動画と連続写真。
フォアボレー後の12コマ目の構え。
やはり、膝を軽く曲げ、上体を少し前傾させている。
この後バックよりに前進するため、バック側に身体が傾いているが
形は一緒だ。
この形を作れば次の動きが自然にすばやくなり
たとえば、ジャンピングスマッシュにもすばやく入れるのだ。
気分的にもこの形になれるときは臨戦態勢、実戦モード。
戦う男の雰囲気になっているのだ。
さて、この形になるから実戦モード?
それとも、戦う男の雰囲気になるからこの形?
どっちだろう?
スマッシュの技術が下手になったというより
スマッシュの体勢に入れていないことが多い。
体勢に入れないときは小手先でごまかして入れておくのだが
ボールとの位置が悪く、それすらもエラーしてしまうことがある。
コーチとしての見本を打つときはほとんどOK。
シングルスの場合も大丈夫のようだ。
問題はダブルス
自分より下のレベルの人と組むと
パートナーのプレーを休憩しながら見ているようだ。
突然のスマッシュチャンスやボレーを打つのに反応できていない。
年齢の事もあるし体重も・・・
そろそろ鈍くなってきたのでしょうがないかなあと思っていた。
ところが先日、ダブルスの試合中
ボレーを打った後にぱっと構えてみた (なぜそうしたのかは覚えていない)
その後ロブが来て
すばやく反応してジャンピングスマッシュ
『捕まえた』 と感じながら
ジャスとミートでびしっと決めた。
「あっ、昔はこうやっていた」
よし、これからこうしよう。
忘れないうちにブログに書いて、ちゃんとやると宣言する。
なので今日のこのブログ。
さて、ちゃんと構えるってどういうかっこなのか? というと
次のクルニコワの動画と連続写真を見て欲しい。
サーブ後、6コマ目で構えている。
その後、フォアハンドを打ち
17コマ目でまた構えている。
これは通常、スプリットステップとして説明されるものなのだが
ステップでリズムを取るのは大事なのだが
今日は、この構えの形に注目して欲しい。
膝を軽く曲げ、上体を少し前傾させた形。
もう1つの例を見てみよう。
ルゼッドスキのボレー後の動き、その動画と連続写真。
フォアボレー後の12コマ目の構え。
やはり、膝を軽く曲げ、上体を少し前傾させている。
この後バックよりに前進するため、バック側に身体が傾いているが
形は一緒だ。
この形を作れば次の動きが自然にすばやくなり
たとえば、ジャンピングスマッシュにもすばやく入れるのだ。
気分的にもこの形になれるときは臨戦態勢、実戦モード。
戦う男の雰囲気になっているのだ。
さて、この形になるから実戦モード?
それとも、戦う男の雰囲気になるからこの形?
どっちだろう?
2010年05月11日
私の技術論とは
最近、アクセス数が非常に増えている。
最初のうちは私を知っている人たちが見てくれていたので
なにを根拠に話しているのか説明する必要を感じなかった。
そして、ちゃんと説明しないでいるうちに1年が経ってしまった。
だんだん、読んでくれる人が多くなるにつれ
技術論のよって立つ所をちゃんと説明しておいたほうがいいと思い始めた。
そこで今日のお話。
打ち方などの結果だけわかればいいという人は
読み飛ばしても実害はないし、特別恨みにも思わない。
さて、私の技術論のベースはトッププロのテニスにある。
普通考えるのは、素人はやさしいことしかできない。
プロは難しいことができる。
確かにプロは難しいボールを処理することができる。
しかし技術論としては?
私は反対向きに考えてみた。
プロはやさしいことをやっているんじゃないか?
我々は難しいことをやっているからボールをコントロールするのに苦労している。
プロはやさしいことをしているから、成功しているんじゃないか。
ナダルがハードヒットしてきたボールを
フェデラーが走りざま、こともなげに打ち返す。
しかもすばらしいショットで。
いくら私より若く、テニスセンスにあふれているからといって
ここまで差があるのはおかしい。
絶対あいつはずるいことをやっている。
あのずるい手を知ることができれば
ナダルは無理としても
そこらの腕自慢をひねりつぶすのはきっと簡単に違いない。
ずるい手というのはちょっと語弊があるが
ようは簡単、もっと砕いてみれば、単純な打ち方をしているのではないか?
この単純な打ち方というのが私の技術論であり、指導法なのです。
そしてその単純な打ち方こそが基本だ、というふうに考えているのです。
たとえば、フォアハンドを打つのに
インパクトまで手首を固定し、面を動かさないようにする。
最初から入るはずの面を作っておいて
面を動かさないから狂わない。
狂わなければ、エラーのしようがない、というようなことです。
もちろん技術そのものは私が思いついたのではなく
プロがやっていたのを、私が発見しただけです。
プロの技術というのは検証された技術です。
もしも、パフォーマンスを発揮しにくい技術であれば
その人は世界のトップ100には入ってこない。
腕や身体に無理のある技術であれば
その人は世界のトップ100には入る前に引退している。
だから生き残って上位にいるプロの技術は正しいのです。
逆にプロの採用しない技術はよくない可能性が高いのです。
私の技術論はトッププロの技術がベースです。
だから、正しい技術論である可能性が高いだろうと思っているのです。
松原流の打ち方というのはありません。
あるのはプロ流です。
もちろん私がプロの技術を読み違いしなければですが・・・
最初のうちは私を知っている人たちが見てくれていたので
なにを根拠に話しているのか説明する必要を感じなかった。
そして、ちゃんと説明しないでいるうちに1年が経ってしまった。
だんだん、読んでくれる人が多くなるにつれ
技術論のよって立つ所をちゃんと説明しておいたほうがいいと思い始めた。
そこで今日のお話。
打ち方などの結果だけわかればいいという人は
読み飛ばしても実害はないし、特別恨みにも思わない。
さて、私の技術論のベースはトッププロのテニスにある。
普通考えるのは、素人はやさしいことしかできない。
プロは難しいことができる。
確かにプロは難しいボールを処理することができる。
しかし技術論としては?
私は反対向きに考えてみた。
プロはやさしいことをやっているんじゃないか?
我々は難しいことをやっているからボールをコントロールするのに苦労している。
プロはやさしいことをしているから、成功しているんじゃないか。
ナダルがハードヒットしてきたボールを
フェデラーが走りざま、こともなげに打ち返す。
しかもすばらしいショットで。
いくら私より若く、テニスセンスにあふれているからといって
ここまで差があるのはおかしい。
絶対あいつはずるいことをやっている。
あのずるい手を知ることができれば
ナダルは無理としても
そこらの腕自慢をひねりつぶすのはきっと簡単に違いない。
ずるい手というのはちょっと語弊があるが
ようは簡単、もっと砕いてみれば、単純な打ち方をしているのではないか?
この単純な打ち方というのが私の技術論であり、指導法なのです。
そしてその単純な打ち方こそが基本だ、というふうに考えているのです。
たとえば、フォアハンドを打つのに
インパクトまで手首を固定し、面を動かさないようにする。
最初から入るはずの面を作っておいて
面を動かさないから狂わない。
狂わなければ、エラーのしようがない、というようなことです。
もちろん技術そのものは私が思いついたのではなく
プロがやっていたのを、私が発見しただけです。
プロの技術というのは検証された技術です。
もしも、パフォーマンスを発揮しにくい技術であれば
その人は世界のトップ100には入ってこない。
腕や身体に無理のある技術であれば
その人は世界のトップ100には入る前に引退している。
だから生き残って上位にいるプロの技術は正しいのです。
逆にプロの採用しない技術はよくない可能性が高いのです。
私の技術論はトッププロの技術がベースです。
だから、正しい技術論である可能性が高いだろうと思っているのです。
松原流の打ち方というのはありません。
あるのはプロ流です。
もちろん私がプロの技術を読み違いしなければですが・・・
2010年05月07日
風の日は得意だ
風の強い日はどうプレーしたらいいのか?
ということを、『ぼこびっち』 さんから聞かれました。
コメントをいただいたのですが、ちょっと長いので
全文はこちらを見てください。
私の考えです。
風に対しての対策として3つ考えています。
1、ボールがどうなるのかの予測。
2、技術的な対応。
3、精神的な話。
まずは、1番、予測の話です。
どう風が吹いているから、どこにボールが来るか?
追い風なのか、向かい風なのか、横からなのか
それによって、どこにボールが来るか、だいたい決まるはずです。
左利きのスライスサーブを取るのと一緒です。
イメージしておけば曲がって飛んできても、そんなものかなと思えます。
それと大事なことは、どれぐらいぶれるかということです。
一定の風ならいいのですが
不安定な風の場合、予想にどれだけの誤差を見込むかということです。
次に、自分のボールがどこに飛ぶかという予測。
風で短くなったり、横にそれたり
それを予定しておくことによりエラーを減らします。
風の不安定さもイメージしておくといいでしょう。
不安定な風に対してはコースを安全サイドに2メモリ振っておきます。
2番目です、技術的な対応。
昔、イレギュラーバウンドの多い、ウィンブルドンで
アガシのエンドだけはイレギュラーしていなかったそうです。
そんなわけはないんで
真相は、アガシがフットワークでイレギュラーバウンドに
ピッタンコ、足を合わせていたということです。
だから彼だけが完璧な姿勢でボールを打つ。
これをいただきます。
足を止めるのは最後の踏み切り足を決める瞬間だけ。
風が不安定でボールがイレギュラーしても
最後まで足を止めなければOK。
ダッ、ダ、ダ、ダ、ダ、グウッ、バシッ。
これストロークのフットワークです。
細かい合わせ足の ダ、ダ、ダ、 で位置を完璧に決めた後
グウッ、と踏み切り足を決める。
(その瞬間だけ足が止まります)
当然のようにバシッ。
これであなたも明日からアガシです。
それと、アガシでも対応できそうもない強風のときは?
すべて、ランニングショットの技術で対応します。
動きながら、身体を使わず、最低限のスウィングです。
たぶんアガシもそうするでしょう。
3番目は精神的な話です。
試合会場でこんな会話をよく聞きます。
「おれ、風、苦手なんだよなあ、 今日は勝てないよ」
それを聞いて私はこう思います。
「今日は風が強いから面白くないけど、俺には有利だな」
風が吹いたので、打ちやすいという人はいません。
どれだけやりにくさを減らせるかです。
1番と2番をちゃんとやっておけば
風の日でも、やりにくさは最小限なはずです。
相手に比べ、俺には有利だな、となるはずです。
そして、「俺には有利だな」 と宣言することにより
自信と心の安定が得られます。
(自分の心の中だけの宣言でもいいんですよ)
どうですか
「今日は風が強いから面白くないけど、私には有利だ」
(女性を意識し、言い方を変えました)
と思えてきましたか。
ということを、『ぼこびっち』 さんから聞かれました。
コメントをいただいたのですが、ちょっと長いので
全文はこちらを見てください。
私の考えです。
風に対しての対策として3つ考えています。
1、ボールがどうなるのかの予測。
2、技術的な対応。
3、精神的な話。
まずは、1番、予測の話です。
どう風が吹いているから、どこにボールが来るか?
追い風なのか、向かい風なのか、横からなのか
それによって、どこにボールが来るか、だいたい決まるはずです。
左利きのスライスサーブを取るのと一緒です。
イメージしておけば曲がって飛んできても、そんなものかなと思えます。
それと大事なことは、どれぐらいぶれるかということです。
一定の風ならいいのですが
不安定な風の場合、予想にどれだけの誤差を見込むかということです。
次に、自分のボールがどこに飛ぶかという予測。
風で短くなったり、横にそれたり
それを予定しておくことによりエラーを減らします。
風の不安定さもイメージしておくといいでしょう。
不安定な風に対してはコースを安全サイドに2メモリ振っておきます。
2番目です、技術的な対応。
昔、イレギュラーバウンドの多い、ウィンブルドンで
アガシのエンドだけはイレギュラーしていなかったそうです。
そんなわけはないんで
真相は、アガシがフットワークでイレギュラーバウンドに
ピッタンコ、足を合わせていたということです。
だから彼だけが完璧な姿勢でボールを打つ。
これをいただきます。
足を止めるのは最後の踏み切り足を決める瞬間だけ。
風が不安定でボールがイレギュラーしても
最後まで足を止めなければOK。
ダッ、ダ、ダ、ダ、ダ、グウッ、バシッ。
これストロークのフットワークです。
細かい合わせ足の ダ、ダ、ダ、 で位置を完璧に決めた後
グウッ、と踏み切り足を決める。
(その瞬間だけ足が止まります)
当然のようにバシッ。
これであなたも明日からアガシです。
それと、アガシでも対応できそうもない強風のときは?
すべて、ランニングショットの技術で対応します。
動きながら、身体を使わず、最低限のスウィングです。
たぶんアガシもそうするでしょう。
3番目は精神的な話です。
試合会場でこんな会話をよく聞きます。
「おれ、風、苦手なんだよなあ、 今日は勝てないよ」
それを聞いて私はこう思います。
「今日は風が強いから面白くないけど、俺には有利だな」
風が吹いたので、打ちやすいという人はいません。
どれだけやりにくさを減らせるかです。
1番と2番をちゃんとやっておけば
風の日でも、やりにくさは最小限なはずです。
相手に比べ、俺には有利だな、となるはずです。
そして、「俺には有利だな」 と宣言することにより
自信と心の安定が得られます。
(自分の心の中だけの宣言でもいいんですよ)
どうですか
「今日は風が強いから面白くないけど、私には有利だ」
(女性を意識し、言い方を変えました)
と思えてきましたか。
2010年03月31日
リモコンを振ったらうまくなるか?
『m』 さんからのコメントを読んでいてふと思った。
Wii のリモコンでテニスをするのと本物のテニスとは何が違うのだろうか?
本物のボールが無いことが一番の違いであることは間違いない。
それ以上にシュミレーターとして根本的に違うのが
リモコンの長さがラケットと比べ著しく短いこと。
テニスのスウィングは腕とラケットの長さにより固有の周期を持っている。
この周期に逆らうとスムーズなスウィングができないばかりか
強力なショットも望めない。
もちろん、スウィング中にラケットヘッドが遅れるなどして
ラケット面の方向まで変わってしまうかもしれない。
もし、この周期を感じ取って、すでに身につけている人は
リモコンでも現実のテニスと同じように振ることができるかもしれない。
大昔、高校生のころ
卓球をすると、その後テニスの調子がぼろぼろになったのを覚えている。
でも最近では、ショートテニスのラケットでスポンジボールを打っても
その後で、テニスの調子が大きく変わってしまうということは無いようだ。
テニスでのスウィング固有周期が身についているからなのか?
違う長さのラケットや違う重さのボールを打つ頻度が上がったからなのか?
ただ、あまり長いこと熱中して短いラケットを振り続けていると
その周期に順応してきて、それようのフォームになってしまうかもしれない。
人間、特に男の子はそのゲームをうまくプレーすることに順応しやすいから
やりすぎないよう、気をつけないといけないかもしれない。
そういえば
ベルギーなどヨーロッパの教え方の中心になっているものに
コーディネーションというのがある。
ボールとの位置あわせや、ラケットの長さへの対応。
これを子供のころからみっちりやる。
ベルギーの選手、特にあそこのお姉さんたちの身のこなし
ラケットの扱いのうまさは、皆さんよくご存知のことと思う。
その、コーディネーション能力アップの練習の中に
いろいろな長さのラケットを持ち替えながら次々に打つというのがあった。
いろいろな長さの変化に即座に対応することにより
テニスラケットの長さを感じ取り、有利に使う能力をアップするのかもしれない。
でも、まあ、あまりにも短すぎるラケットとかリモコンにはご注意を。
Wii のリモコンでテニスをするのと本物のテニスとは何が違うのだろうか?
本物のボールが無いことが一番の違いであることは間違いない。
それ以上にシュミレーターとして根本的に違うのが
リモコンの長さがラケットと比べ著しく短いこと。
テニスのスウィングは腕とラケットの長さにより固有の周期を持っている。
この周期に逆らうとスムーズなスウィングができないばかりか
強力なショットも望めない。
もちろん、スウィング中にラケットヘッドが遅れるなどして
ラケット面の方向まで変わってしまうかもしれない。
もし、この周期を感じ取って、すでに身につけている人は
リモコンでも現実のテニスと同じように振ることができるかもしれない。
大昔、高校生のころ
卓球をすると、その後テニスの調子がぼろぼろになったのを覚えている。
でも最近では、ショートテニスのラケットでスポンジボールを打っても
その後で、テニスの調子が大きく変わってしまうということは無いようだ。
テニスでのスウィング固有周期が身についているからなのか?
違う長さのラケットや違う重さのボールを打つ頻度が上がったからなのか?
ただ、あまり長いこと熱中して短いラケットを振り続けていると
その周期に順応してきて、それようのフォームになってしまうかもしれない。
人間、特に男の子はそのゲームをうまくプレーすることに順応しやすいから
やりすぎないよう、気をつけないといけないかもしれない。
そういえば
ベルギーなどヨーロッパの教え方の中心になっているものに
コーディネーションというのがある。
ボールとの位置あわせや、ラケットの長さへの対応。
これを子供のころからみっちりやる。
ベルギーの選手、特にあそこのお姉さんたちの身のこなし
ラケットの扱いのうまさは、皆さんよくご存知のことと思う。
その、コーディネーション能力アップの練習の中に
いろいろな長さのラケットを持ち替えながら次々に打つというのがあった。
いろいろな長さの変化に即座に対応することにより
テニスラケットの長さを感じ取り、有利に使う能力をアップするのかもしれない。
でも、まあ、あまりにも短すぎるラケットとかリモコンにはご注意を。
2010年03月30日
最適な打点に入るために素振りする
『m』 さんからコメントをいただきました。
一ひねりすればいいなと思ったので
本日の題材にいただきました。
以下がそのコメント全文。
私も毎日素振りをしています。窓に映った自分を見てフェデラーっぽくなってきたぞなんて思いつつ、フォームを意識して試合するとさっぱりダメ。
素振りでは無意識に、自分の最適な打点、最適なタイミングをイメージしちゃってますが、現実のボールはそんなに甘く無い。
オンコートでは、最適な打点に入ろうとすること、現実に入れた打点に対してスイングを調整することに、注力すべきかなあと感じておりました。
本日のブログも参考にさせて戴きます。
投稿者 m 2010/03/30 16:5
次がわたしの追加部分。
いいフォームが完成したとすると
そこに、ジャストタイミングでボールが来さえすれば完璧ということですよね。
そこに、ボールが来なければ
そのままのフォームで振って、空振り、ミスヒット。
それとも、スウィングを調整すれば、変なフォームになるわけです。
「現実に入れた打点に対してスイングを調整すること」 というのはそうゆうことですね。
でもこれでは、スウィングが変わってしまうため
エラーしたり威力がなくなったりします。
ですからもうひとつのほうに努力しましょう。
「オンコートでは、最適な打点に入ろうとすること」
実はそのために素振りをしてほしいのです。
ボールを想像してボールとの距離をとる。
その想像したボールに対し、理想的なフェデラーのスウィングをぶつける。
いろいろなボールを想像して素振りしておけばいいのです。
高いの低いの、速いの遅いの、遠いの近いの、クロスへ逆クロスへ、等々。
動きながら動きの中でボールを捉える。
その後実際にラリーして試してみる、微調整する。
実際に一番役に立つのは、左利きのサーブに対するリターンでしょう。
もちろんいつもの練習相手が左利きの人は別でしょうが。
ライジングでもジャンピングスマッシュでも
ボールを想像することができるなら
いますぐ始められると思います。
うまい人がいつも安定したフォームで打つということは
うまい人はいつもいい位置に入っているということ。
この素振りさえやればそうなれるということだと思います。
ぜひ、お試しください。
『最適な打点に入るために素振りするのです』
一ひねりすればいいなと思ったので
本日の題材にいただきました。
以下がそのコメント全文。
私も毎日素振りをしています。窓に映った自分を見てフェデラーっぽくなってきたぞなんて思いつつ、フォームを意識して試合するとさっぱりダメ。
素振りでは無意識に、自分の最適な打点、最適なタイミングをイメージしちゃってますが、現実のボールはそんなに甘く無い。
オンコートでは、最適な打点に入ろうとすること、現実に入れた打点に対してスイングを調整することに、注力すべきかなあと感じておりました。
本日のブログも参考にさせて戴きます。
投稿者 m 2010/03/30 16:5
次がわたしの追加部分。
いいフォームが完成したとすると
そこに、ジャストタイミングでボールが来さえすれば完璧ということですよね。
そこに、ボールが来なければ
そのままのフォームで振って、空振り、ミスヒット。
それとも、スウィングを調整すれば、変なフォームになるわけです。
「現実に入れた打点に対してスイングを調整すること」 というのはそうゆうことですね。
でもこれでは、スウィングが変わってしまうため
エラーしたり威力がなくなったりします。
ですからもうひとつのほうに努力しましょう。
「オンコートでは、最適な打点に入ろうとすること」
実はそのために素振りをしてほしいのです。
ボールを想像してボールとの距離をとる。
その想像したボールに対し、理想的なフェデラーのスウィングをぶつける。
いろいろなボールを想像して素振りしておけばいいのです。
高いの低いの、速いの遅いの、遠いの近いの、クロスへ逆クロスへ、等々。
動きながら動きの中でボールを捉える。
その後実際にラリーして試してみる、微調整する。
実際に一番役に立つのは、左利きのサーブに対するリターンでしょう。
もちろんいつもの練習相手が左利きの人は別でしょうが。
ライジングでもジャンピングスマッシュでも
ボールを想像することができるなら
いますぐ始められると思います。
うまい人がいつも安定したフォームで打つということは
うまい人はいつもいい位置に入っているということ。
この素振りさえやればそうなれるということだと思います。
ぜひ、お試しください。
『最適な打点に入るために素振りするのです』
2010年03月29日
3000回素振りをすれば
先日、プロ野球西部の工藤ベテランから菊地雄星新人へのアドバイスの話しをした。
身体に覚えこますには3000回の動作が必要という話だ。
早速、テニスに応用という話が来た。
「松原コーチ、1日に1000回素振りすれば3日でいけますね」 というもの。
さて、どうだろう?
3000回繰り返せば、身体にしみこんで自然に動けるということはたぶん正しい。
問題はなにがしみこむのか?
ということ。
相手コートに突き刺さるフォアのクロス?
それともネットの下のほうに正確に当たるハードヒット?
ボールを打たないということは
その打ち方ををチェックするすべがないということ。
このことから、素振りの危険性に気がついてほしいのです。
ジュニアのレッスンでも
部活でテニスを始めた子で、2m先にボールを打てない子がいた。
みっちり素振りで鍛えられており
テイクバックからフィニッシュ位置まで完璧に身についている。
面を上に向けることもできないし、軽く当てることもできない
もちろん、トップスピンもアンダースピンもできない。
腕もこわばってしまっており、とても苦労したことを覚えている。
それとテニスのショットは同じ動作を繰り返せればいいのではないということ。
打つ位置も、高さも、打つコースも、スピンもいろいろ。
それに対し対応ができることが求められるので
何かを固定しながら(基本的なフォームはあるが)
何かを常に変化させて対応しなくてはならないのです。
ただひとつ、サーブだけは菊地雄星君のピッチングのように
自分で勝手にやれるショットなのですが
これですら、トスにあわせなくてはいけないという事がある。
ピッチングよりは少し面倒くさいのです。
こう話してくると
松原コーチというのは、素振り否定派と思われるでしょうが
そんなことはありません。
いつも皆さんに素振りを推奨しています。
ただし
そのやり方ですが
まず、やることをしっかり限定すること。
たとえば、逆クロスを打つためにラケットヘッドを遅らせて振り出す、とか。
回内を使うスピンサーブのために手首を固定して、面が狂わないようにし
前腕の動作だけを繰り返す、とか。
それとも
ボールにあわすために行うこと。
たとえば、200キロサーブをイメージしてレシーブの素振りをする。
こんなふうに、素振りを使ったほうが効率のいい場合にはどんどんやるべきだと思っているのです。
(200キロのサーバーをつれてくるのはたいへんでしょう)
それと、変な癖(ボールが入らない打ち方)にならないよう
本数に制限をつけること。
ボールを想像し、完璧に集中し、10回くらいやればいいのです。
ぜひ、素振りしましょう。
身体に覚えこますには3000回の動作が必要という話だ。
早速、テニスに応用という話が来た。
「松原コーチ、1日に1000回素振りすれば3日でいけますね」 というもの。
さて、どうだろう?
3000回繰り返せば、身体にしみこんで自然に動けるということはたぶん正しい。
問題はなにがしみこむのか?
ということ。
相手コートに突き刺さるフォアのクロス?
それともネットの下のほうに正確に当たるハードヒット?
ボールを打たないということは
その打ち方ををチェックするすべがないということ。
このことから、素振りの危険性に気がついてほしいのです。
ジュニアのレッスンでも
部活でテニスを始めた子で、2m先にボールを打てない子がいた。
みっちり素振りで鍛えられており
テイクバックからフィニッシュ位置まで完璧に身についている。
面を上に向けることもできないし、軽く当てることもできない
もちろん、トップスピンもアンダースピンもできない。
腕もこわばってしまっており、とても苦労したことを覚えている。
それとテニスのショットは同じ動作を繰り返せればいいのではないということ。
打つ位置も、高さも、打つコースも、スピンもいろいろ。
それに対し対応ができることが求められるので
何かを固定しながら(基本的なフォームはあるが)
何かを常に変化させて対応しなくてはならないのです。
ただひとつ、サーブだけは菊地雄星君のピッチングのように
自分で勝手にやれるショットなのですが
これですら、トスにあわせなくてはいけないという事がある。
ピッチングよりは少し面倒くさいのです。
こう話してくると
松原コーチというのは、素振り否定派と思われるでしょうが
そんなことはありません。
いつも皆さんに素振りを推奨しています。
ただし
そのやり方ですが
まず、やることをしっかり限定すること。
たとえば、逆クロスを打つためにラケットヘッドを遅らせて振り出す、とか。
回内を使うスピンサーブのために手首を固定して、面が狂わないようにし
前腕の動作だけを繰り返す、とか。
それとも
ボールにあわすために行うこと。
たとえば、200キロサーブをイメージしてレシーブの素振りをする。
こんなふうに、素振りを使ったほうが効率のいい場合にはどんどんやるべきだと思っているのです。
(200キロのサーバーをつれてくるのはたいへんでしょう)
それと、変な癖(ボールが入らない打ち方)にならないよう
本数に制限をつけること。
ボールを想像し、完璧に集中し、10回くらいやればいいのです。
ぜひ、素振りしましょう。
2010年03月24日
理論的に正しいことと現実と
『ヒロリン』 さんから、再度、コメントをいただきました。
早速の解説ありがとうございます。。
あの動画、特に第一打目はこの人フレームで打つんじゃないの??って
思うくらい面を下に向けて引いて、インパクト寸前まで振っていってますね。凄すぎます、、、あとバックハンドの比較的浮いた球はボレーを打つような感じでスライスで打っているように見えるのですが、バックハンド両手打ちの人もスライスの時はインパクト直前に左手を離して片手打ちにした方が良いのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2010/03/24 17:50
私の考えです。
まず、フェデラーの面がテイクバックで下向きの話ですが
あのくらいが普通だと思います。
振りぬく選手(男子プロはほぼ全員ですが)は、面をほぼ完全に下向き以上に引きます。
以上といったのは、もっと後ろにむくくらい引く選手もいるからです。
ウェスタン系のグリップで振りぬくのが目標なら
思い切ってやってみれば
フェデラーがいかに簡単なことをしているのかがわかると思います。
さて、次のスライスの話です。
片手で打ったほうが切れのいいスライスが打ちやすいと思います。
しかもリーチが広くなります。
これが理論的に100%正しいことだと思います。
それに対し現実です。
男性の場合は腕力、特に握力がありますので
片手でやることに抵抗がないと思います。
何度もトライしているうちに、力を入れる要領もよくなり
上達した後は、力を入れなくても打てるようになると思います。
この上達した後は、というのが問題なのです。
女性の力でも充分可能なのですが、上達する前はかなり苦労するのです。
このとき問題になるのは心です。
「そのうち何とかなるわ」 という性格の方は大丈夫だろうと思います。
「うまくできないと責任を感じちゃう」 という方はストレスがたまってつらくなります。
そうゆう方には、両手で打つことがお勧めです。
両手で打って、スライスのこつをつかむ
その後で、片手でもある程度打てるようにして
遠いボールや体勢の悪いときに対処する。
こんな考えでどうですか。
フェデラーのスライスを100点として
両手で打って、70点。
自信のない片手で打って、30点よりはだいぶいいですよね。
女子のプロ選手には、両手でバックのスライスやボレーを打つ人がたくさんいます。
そういえば、男の一流でも、ジミー・コナーズのバックボレーは両手でした。
彼のリーチは90点、ハイボレーのパンチ力は120点でしょうか。
つなぎには片手が有利、パンチには両手有利でしょうか。
それとインパクト直前に片手を離すことについてですが
そこまで両手なら、最後まで両手でもいいと思います。
ちょっと届かないとか、体勢が苦しい時などに離せばいいのではないでしょうか
もちろん、最終的に片手にしたいためであれば
その過渡期としては、アリだと思います。
こんなふうにいろいろお話していくと結論が出しにくいのですが
最後はどんな風に打ちたいのか、ということでエイヤアと決めます。
やはり最後も心です。
早速の解説ありがとうございます。。
あの動画、特に第一打目はこの人フレームで打つんじゃないの??って
思うくらい面を下に向けて引いて、インパクト寸前まで振っていってますね。凄すぎます、、、あとバックハンドの比較的浮いた球はボレーを打つような感じでスライスで打っているように見えるのですが、バックハンド両手打ちの人もスライスの時はインパクト直前に左手を離して片手打ちにした方が良いのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2010/03/24 17:50
私の考えです。
まず、フェデラーの面がテイクバックで下向きの話ですが
あのくらいが普通だと思います。
振りぬく選手(男子プロはほぼ全員ですが)は、面をほぼ完全に下向き以上に引きます。
以上といったのは、もっと後ろにむくくらい引く選手もいるからです。
ウェスタン系のグリップで振りぬくのが目標なら
思い切ってやってみれば
フェデラーがいかに簡単なことをしているのかがわかると思います。
さて、次のスライスの話です。
片手で打ったほうが切れのいいスライスが打ちやすいと思います。
しかもリーチが広くなります。
これが理論的に100%正しいことだと思います。
それに対し現実です。
男性の場合は腕力、特に握力がありますので
片手でやることに抵抗がないと思います。
何度もトライしているうちに、力を入れる要領もよくなり
上達した後は、力を入れなくても打てるようになると思います。
この上達した後は、というのが問題なのです。
女性の力でも充分可能なのですが、上達する前はかなり苦労するのです。
このとき問題になるのは心です。
「そのうち何とかなるわ」 という性格の方は大丈夫だろうと思います。
「うまくできないと責任を感じちゃう」 という方はストレスがたまってつらくなります。
そうゆう方には、両手で打つことがお勧めです。
両手で打って、スライスのこつをつかむ
その後で、片手でもある程度打てるようにして
遠いボールや体勢の悪いときに対処する。
こんな考えでどうですか。
フェデラーのスライスを100点として
両手で打って、70点。
自信のない片手で打って、30点よりはだいぶいいですよね。
女子のプロ選手には、両手でバックのスライスやボレーを打つ人がたくさんいます。
そういえば、男の一流でも、ジミー・コナーズのバックボレーは両手でした。
彼のリーチは90点、ハイボレーのパンチ力は120点でしょうか。
つなぎには片手が有利、パンチには両手有利でしょうか。
それとインパクト直前に片手を離すことについてですが
そこまで両手なら、最後まで両手でもいいと思います。
ちょっと届かないとか、体勢が苦しい時などに離せばいいのではないでしょうか
もちろん、最終的に片手にしたいためであれば
その過渡期としては、アリだと思います。
こんなふうにいろいろお話していくと結論が出しにくいのですが
最後はどんな風に打ちたいのか、ということでエイヤアと決めます。
やはり最後も心です。
2010年03月23日
フェデラーになりきる
『ヒロリン』 さんからこんなコメントをいただきました。
大切なことを含んでいますので、今日はこの話題。
フェデラーの動画拝見しました。。
あまりにも簡単そうにバシバシ決めているのを見て
自分もフェデラーになったような気がしてきて
自分にも出来るんじゃないか?なんて、とんでもないことを
考えたりしてしまいます、、、それにしてもカッコイイですね!!
投稿者 ヒロリン 2010/03/22 16:41
私の考えです。
自分もフェデラーになったような気がしてきて
自分にも出来るんじゃないか?
なんて、とんでもないことを
ぜひ、考えてください。
こんなふうに、本当に思っちゃう人がいて
そうゆう人が本当にうまくなっちゃったりするのです。
プロの動きには独特のリズムや流れといったものがあります。
それはボールとのリズムを合わせるためだったり
打点との位置関係を作るためだったりします。
それと力の入れ具合というのもあるのです。
ですからプロのような動き方や顔つきができると
プロのようなリズムや力の入れ具合が自然に生まれてくるのです。
プロはボールを打つために動いていきます。
しろうとはボールに追いつくために動きます。
似ているようですが違うのです。
プロは単に、ボールに追いついて、ラケットを引いてバン、ではないのです。
動きの全体がボールを打つこと、打つために流れているのです。
動き方のリズムを変えたり、ボールに入っていく方向を合わせたりしながら
ラケットを引き、グウと力んで、バシッとヒットするのです。
それが、流れるような動きであり、鋭いスウィングであったりしてすごいショットを呼ぶのです。
ちょっと、見方を変えます。
すばらしいスウィング、フォームの持ち主がいます。
その人の打点にボールが来なかったらどうなるでしょうか?
答え1、空振り、またはセンターをはずして打つ。
答え2、スウィングや姿勢を変えて真ん中で打つ。
1番は単なるへぼです。
2番は変なフォームの人です。
もちろんフェデラーはどちらでもないのです。
フェデラーは全身の位置とタイミングをあの打点にきっちりと合わせられる人です。
小手先ではなく、腕全体や全身でスウィングしてボールにビッタンコあわせられる人なのです。
それをどう自分の身体で実現するかが問題なのですが
あの雰囲気や動画からそのイメージをつかめるならやってしまえばいいのです。
フェデラーを演じましょう。
細かいことを考えずに自分でイメージしたとおりに演じましょう。
案外簡単にうまくなれますよ。
できると信じて、なりきってみる。
もしも空振りしたって、他の人には黙っていればいいのです。
自分にはできると信じるのも、他の人には内緒にしておけばいいのです。
たまのミスくらい、フェデラーでもあります。
私も昔、大きな大会に参加したりして、一流選手のプレーを見た後は興奮して
その人になりきって演じたものです。
イメージが残っている間に演じるとけっこううまくできるものです。
ラケット面を引くときはどうの・・
内旋するとどうだの・・・・
と、細かいことばかりいっている私が言うのだから、間違いありません。
大切なことを含んでいますので、今日はこの話題。
フェデラーの動画拝見しました。。
あまりにも簡単そうにバシバシ決めているのを見て
自分もフェデラーになったような気がしてきて
自分にも出来るんじゃないか?なんて、とんでもないことを
考えたりしてしまいます、、、それにしてもカッコイイですね!!
投稿者 ヒロリン 2010/03/22 16:41
私の考えです。
自分もフェデラーになったような気がしてきて
自分にも出来るんじゃないか?
なんて、とんでもないことを
ぜひ、考えてください。
こんなふうに、本当に思っちゃう人がいて
そうゆう人が本当にうまくなっちゃったりするのです。
プロの動きには独特のリズムや流れといったものがあります。
それはボールとのリズムを合わせるためだったり
打点との位置関係を作るためだったりします。
それと力の入れ具合というのもあるのです。
ですからプロのような動き方や顔つきができると
プロのようなリズムや力の入れ具合が自然に生まれてくるのです。
プロはボールを打つために動いていきます。
しろうとはボールに追いつくために動きます。
似ているようですが違うのです。
プロは単に、ボールに追いついて、ラケットを引いてバン、ではないのです。
動きの全体がボールを打つこと、打つために流れているのです。
動き方のリズムを変えたり、ボールに入っていく方向を合わせたりしながら
ラケットを引き、グウと力んで、バシッとヒットするのです。
それが、流れるような動きであり、鋭いスウィングであったりしてすごいショットを呼ぶのです。
ちょっと、見方を変えます。
すばらしいスウィング、フォームの持ち主がいます。
その人の打点にボールが来なかったらどうなるでしょうか?
答え1、空振り、またはセンターをはずして打つ。
答え2、スウィングや姿勢を変えて真ん中で打つ。
1番は単なるへぼです。
2番は変なフォームの人です。
もちろんフェデラーはどちらでもないのです。
フェデラーは全身の位置とタイミングをあの打点にきっちりと合わせられる人です。
小手先ではなく、腕全体や全身でスウィングしてボールにビッタンコあわせられる人なのです。
それをどう自分の身体で実現するかが問題なのですが
あの雰囲気や動画からそのイメージをつかめるならやってしまえばいいのです。
フェデラーを演じましょう。
細かいことを考えずに自分でイメージしたとおりに演じましょう。
案外簡単にうまくなれますよ。
できると信じて、なりきってみる。
もしも空振りしたって、他の人には黙っていればいいのです。
自分にはできると信じるのも、他の人には内緒にしておけばいいのです。
たまのミスくらい、フェデラーでもあります。
私も昔、大きな大会に参加したりして、一流選手のプレーを見た後は興奮して
その人になりきって演じたものです。
イメージが残っている間に演じるとけっこううまくできるものです。
ラケット面を引くときはどうの・・
内旋するとどうだの・・・・
と、細かいことばかりいっている私が言うのだから、間違いありません。
2010年03月17日
3000回繰り返せば身につく
昨日のブログで
「何10球か打って、なれてくれば感じがわかってきますよ」 と言いました。
本当に身体が覚え、意識しないでもできるようになるためには
どれくらい練習すればいいのでしょうか?
先日、面白い記事が新聞に出ていました。
プロ野球
西武のドラフト1位、雄星投手(18)=菊池雄星くんが
調子を崩してスピードが出ないので岩手・花巻東高時代のフォームに直すのだそうです。
それに対して、先輩の工藤公康投手(46)がアドバイス。
「3000回くらい繰り返せば身体が覚える」のだそうです。
雄星くんは合宿の自室でこれから毎日、
300回のシャドウピッチングをするそうで
この計算によると10日でマスターするそうです。
さてさて、どうなりますか?
これでうまくいくと、3000回がスポーツ界のスタンダードになるのでしょうか。
10日後の菊池雄星に注目です。
「何10球か打って、なれてくれば感じがわかってきますよ」 と言いました。
本当に身体が覚え、意識しないでもできるようになるためには
どれくらい練習すればいいのでしょうか?
先日、面白い記事が新聞に出ていました。
プロ野球
西武のドラフト1位、雄星投手(18)=菊池雄星くんが
調子を崩してスピードが出ないので岩手・花巻東高時代のフォームに直すのだそうです。
それに対して、先輩の工藤公康投手(46)がアドバイス。
「3000回くらい繰り返せば身体が覚える」のだそうです。
雄星くんは合宿の自室でこれから毎日、
300回のシャドウピッチングをするそうで
この計算によると10日でマスターするそうです。
さてさて、どうなりますか?
これでうまくいくと、3000回がスポーツ界のスタンダードになるのでしょうか。
10日後の菊池雄星に注目です。
2010年03月16日
スウィング方向を打球方向と変える話
『ぼの』 さんからコメントをいただきました。
スウィング方向を打球方向と変えるのは難しいという
昨日、私が書いた話についてです。
コメント全文はこちらを見てください。
もうひとつ
クローズドスタンスなら横向きの構え。
オープンスタンスなら前向きの構えという先入観もあるなあと気が付きました。
足の向きに対しての上体の向きは、絶対的な拘束範囲はあるでしょうが
膝や腰をどちらに向けるかでどうにでもなるものです。
クローズドでは無理ですが
スクエアーなスタンスでも膝や腰を前に向ければ、上体は前向きになりますし
オープンスタンスでも腰を横に向ければ上体は横向きです。
スクエアースタンスでもワイパーに振ることは
プロにとってはごく普通のことなのです。
さてスウィングと打球方向の違うケースですが。
私も難しいですねといったのですが
考えてみれば
ごく普通にいっぱいやっていますよね。
極端に言えば、無回転で打つショット以外全部そうですよね。
スライスサーブ、スピンサーブ、トップスピン、スライス・・・・
どれも、一切やっていないという人のほうが少ないのでしょうか。
自分でできるショットをイメージしてみてください。
たとえばトップスピンで上に振りぬくのにボールは前に飛ぶ。
その差をいちいち気にして調節しながら打ちますか?
たぶん、そんなことはしません。
振りぬき方向と打球方向の誤差はすでに頭の中で調節済みで打っているはずです。
とすると、できないショットに対しても
単に慣れの問題なのではないでしょうか。
何10球も打って少しなれてくればその誤差が普通に感じられるようになるのではないでしょうか。
テニスコーチとしていつも考えているのは
このなれないことを抵抗感なく取り組んでもらえる方法です。
ネット際から打って、向こうのコートまで飛ばないことや
打球方向を間違うことへの恐怖感をなくす
ワイパーの練習にリバースサーブをやってみて
回転競争で面白がったりとか
なるべくとっつきやすい方法を考えるようにしているのです。
まあ、思い切ってやってみれば案外簡単なこともありますし
なによりスピンをかけるとテニスがとても簡単になるのです。
ぜひ、食わず嫌いで損しないよう、思い切ってトライしていきましょう。
スウィング方向を打球方向と変えるのは難しいという
昨日、私が書いた話についてです。
コメント全文はこちらを見てください。
もうひとつ
クローズドスタンスなら横向きの構え。
オープンスタンスなら前向きの構えという先入観もあるなあと気が付きました。
足の向きに対しての上体の向きは、絶対的な拘束範囲はあるでしょうが
膝や腰をどちらに向けるかでどうにでもなるものです。
クローズドでは無理ですが
スクエアーなスタンスでも膝や腰を前に向ければ、上体は前向きになりますし
オープンスタンスでも腰を横に向ければ上体は横向きです。
スクエアースタンスでもワイパーに振ることは
プロにとってはごく普通のことなのです。
さてスウィングと打球方向の違うケースですが。
私も難しいですねといったのですが
考えてみれば
ごく普通にいっぱいやっていますよね。
極端に言えば、無回転で打つショット以外全部そうですよね。
スライスサーブ、スピンサーブ、トップスピン、スライス・・・・
どれも、一切やっていないという人のほうが少ないのでしょうか。
自分でできるショットをイメージしてみてください。
たとえばトップスピンで上に振りぬくのにボールは前に飛ぶ。
その差をいちいち気にして調節しながら打ちますか?
たぶん、そんなことはしません。
振りぬき方向と打球方向の誤差はすでに頭の中で調節済みで打っているはずです。
とすると、できないショットに対しても
単に慣れの問題なのではないでしょうか。
何10球も打って少しなれてくればその誤差が普通に感じられるようになるのではないでしょうか。
テニスコーチとしていつも考えているのは
このなれないことを抵抗感なく取り組んでもらえる方法です。
ネット際から打って、向こうのコートまで飛ばないことや
打球方向を間違うことへの恐怖感をなくす
ワイパーの練習にリバースサーブをやってみて
回転競争で面白がったりとか
なるべくとっつきやすい方法を考えるようにしているのです。
まあ、思い切ってやってみれば案外簡単なこともありますし
なによりスピンをかけるとテニスがとても簡単になるのです。
ぜひ、食わず嫌いで損しないよう、思い切ってトライしていきましょう。
2010年03月04日
サーブアンドボレー
先日、当社の社員研修会でサーブアンドボレーのドリルをやった。
あれはいい。
ちゃんとスプリットステップをしている人は
ファーストボレーに、しっかりと入り込めている。
そして動きの中でボレーをしているので
美しいし、エラーがない。
最近はシングルスでサーブアンドボレーをすることが少ないので
この、正確なスプリットの必要性が少なくなっているのだ。
本当はちゃんとやらなくてはいけないのだが
本当にきわどいタイミングのときしか、欠点が表に出てこないので
本人も、コーチもその必要性に気が付かないのかもしれない。
ダブルスの時は、サーブアンドボレーをやってはいるのだが
シングルスに比べ、守備範囲が狭いため
スプリットが正確でなくても
何なら、しなくても何とかなってしまうことが多い。
相手に合わせて正確にスプリットをできる人は
ロブに対しスマッシュにいくときもうまいし
たとえ、ストローク戦でのプレーの時も、対応能力が高い。
ムラなくいつでも、正確なプレーができる
それと、1本くらいミスをしてもすぐに元に戻せる
常に高いパフォーマンスを保ち、大崩れしないのだ。
そのスプリットの能力を高めるために
サーブアンドボレーの練習をしようというのが今日の提案なのだ
さてシングルスでサーブアンドボレー
ちゃんとしたスプリットステップというのはどこでやるのだろう。
この場所の誤解がすごく多い。
この人がサーブアンドボレーの世界1と言っていいと思う。
ピート・サンプラス、彼に教えてもらおう。
これが彼のシングルスでサーブアンドボレーをする連続写真。
サーブして、わずか3歩目。
着地の足をぬけば、2歩しか行かない。
サービスラインまでまだ半分いくかいかないか、という場所。
しかしこの後、彼の前進する距離がすごいのだ。
チャンスボールの時はネット際までつめることもある。
さて、3歩目、レシーブにあわせてスプリットし
ここでボレーの場所の正確な位置取りができる。
そこからボールが飛んでいる間に前進。
なるべく前でボレーするのだ。
世間では、スプリットをサービスライン近くにして
いい位置取りをしようとする人が多い。
しかし、その位置ではレシーブのボールはすでに飛んでいる。
結局、その位置でボレー
ボールとの距離あわせの余裕がないため、いろんな格好でボレー。
えらく苦労して、しかもいいボレーを打てない人が多い。
ここの発想は変えた方がいい。
早く、スプリットして、ボレーは動きながらするべき。
練習では、3歩前進したら
レシーブ前に止まってしまい (しばらく止まっている)
レシーブのボールを見終わってから走り出し
しっかり、打ちやすい距離をとって
動きながら、美しいボレーをすることを心がけよう。
上達するにつれ、止まっている時間を短くしていけばいい。
(最後はちょんと、ステップに)
実は先日、夕張の12才以下の合宿でもこの練習を採用した。
きちっと早めに足を止めると、小学生の女の子たちも
ちゃんとボレーの位置に入ることができていた。
まだ動きながらのボレーになれないため、ぎこちないところもあったが
このちゃんと止まる、ちゃんと動きながらボレーするを
セットでどんどん練習するべきだとその時も感じた。
ぜひ、サンプラスの連続写真をプリントアウトし
それをよく味わう。
食べちゃうくらいになればOKでしょう。
健闘を祈ります。
ただし、おなかを壊しても当局は一切関知しないのでそのつもりで。
そんなわけで、サーブアンドボレーの練習
動きをきちんとできるようにするためにはとってもグッドなのです。
あれはいい。
ちゃんとスプリットステップをしている人は
ファーストボレーに、しっかりと入り込めている。
そして動きの中でボレーをしているので
美しいし、エラーがない。
最近はシングルスでサーブアンドボレーをすることが少ないので
この、正確なスプリットの必要性が少なくなっているのだ。
本当はちゃんとやらなくてはいけないのだが
本当にきわどいタイミングのときしか、欠点が表に出てこないので
本人も、コーチもその必要性に気が付かないのかもしれない。
ダブルスの時は、サーブアンドボレーをやってはいるのだが
シングルスに比べ、守備範囲が狭いため
スプリットが正確でなくても
何なら、しなくても何とかなってしまうことが多い。
相手に合わせて正確にスプリットをできる人は
ロブに対しスマッシュにいくときもうまいし
たとえ、ストローク戦でのプレーの時も、対応能力が高い。
ムラなくいつでも、正確なプレーができる
それと、1本くらいミスをしてもすぐに元に戻せる
常に高いパフォーマンスを保ち、大崩れしないのだ。
そのスプリットの能力を高めるために
サーブアンドボレーの練習をしようというのが今日の提案なのだ
さてシングルスでサーブアンドボレー
ちゃんとしたスプリットステップというのはどこでやるのだろう。
この場所の誤解がすごく多い。
この人がサーブアンドボレーの世界1と言っていいと思う。
ピート・サンプラス、彼に教えてもらおう。
これが彼のシングルスでサーブアンドボレーをする連続写真。
サーブして、わずか3歩目。
着地の足をぬけば、2歩しか行かない。
サービスラインまでまだ半分いくかいかないか、という場所。
しかしこの後、彼の前進する距離がすごいのだ。
チャンスボールの時はネット際までつめることもある。
さて、3歩目、レシーブにあわせてスプリットし
ここでボレーの場所の正確な位置取りができる。
そこからボールが飛んでいる間に前進。
なるべく前でボレーするのだ。
世間では、スプリットをサービスライン近くにして
いい位置取りをしようとする人が多い。
しかし、その位置ではレシーブのボールはすでに飛んでいる。
結局、その位置でボレー
ボールとの距離あわせの余裕がないため、いろんな格好でボレー。
えらく苦労して、しかもいいボレーを打てない人が多い。
ここの発想は変えた方がいい。
早く、スプリットして、ボレーは動きながらするべき。
練習では、3歩前進したら
レシーブ前に止まってしまい (しばらく止まっている)
レシーブのボールを見終わってから走り出し
しっかり、打ちやすい距離をとって
動きながら、美しいボレーをすることを心がけよう。
上達するにつれ、止まっている時間を短くしていけばいい。
(最後はちょんと、ステップに)
実は先日、夕張の12才以下の合宿でもこの練習を採用した。
きちっと早めに足を止めると、小学生の女の子たちも
ちゃんとボレーの位置に入ることができていた。
まだ動きながらのボレーになれないため、ぎこちないところもあったが
このちゃんと止まる、ちゃんと動きながらボレーするを
セットでどんどん練習するべきだとその時も感じた。
ぜひ、サンプラスの連続写真をプリントアウトし
それをよく味わう。
食べちゃうくらいになればOKでしょう。
健闘を祈ります。
ただし、おなかを壊しても当局は一切関知しないのでそのつもりで。
そんなわけで、サーブアンドボレーの練習
動きをきちんとできるようにするためにはとってもグッドなのです。
2010年02月23日
ラケットをムチに その2
昨日はラケットをムチのように使い、返球する技を
フォアハンドで説明した。
あの場合
グリップをコンチネンタルかバックハンドイースタンくらいに
うすく、持ち替えることが必要になる。
もちろん、ボレーのポジションにいて後退した場合には
そのままのグリップということでもいい。
(ボレーのグリップがコンチなら)
さて、バックハンドでもフォアと同様なうち方ができる。
この場合、グリップは
コンチネンタルかフォアハンドイースタンくらいが使いやすい。
フォアと同様、スウィング途中で、腕の動きにブレーキをかけます。
止まりかけた手首を中心にラケットヘッドが回り
相手コートの方向に向きます。
イメージとしてはこんな感じ。 (この写真の左側に打ちます)
腕を振ったら、棒に当たって止まった。
ラケットヘッドが走って後ろを向いた。
手の動きにブレーキをかけることにより、先を走らせます。
もちろんスライスです。
今回、撮影は田村コーチにコンチネンタルと言って持ってもらいました。
フォアハンドイースタンのほうが楽に打てるかもしれませんね。
写真の方は、日光の関係で打つ方向がめちゃめちゃですが
この写真の右から左に打ちます。
スウィングはこの写真の向こう側からこちら側に向けて行います。
途中から棒にあたって向きが左に変わるのです。
反対のエンドから打てばいいのですが
雨で泥沼湿原状態。
鰐(ワニ)が出るといけないというので、こちら側にしたのです。
もちろんコートに棒は立っていませんので
棒にぶつかったつもりで腕の振りを自分で止めてください。
練習法ですが
振り自体は、腕を止めるだけですから簡単。
後はボールを想像してそれにジャストミートするよう素振りすればいいと思います。
その後自分で落としたボールを身体の後ろに向かって打ってみましょう。
フォアハンドで説明した。
あの場合
グリップをコンチネンタルかバックハンドイースタンくらいに
うすく、持ち替えることが必要になる。
もちろん、ボレーのポジションにいて後退した場合には
そのままのグリップということでもいい。
(ボレーのグリップがコンチなら)
さて、バックハンドでもフォアと同様なうち方ができる。
この場合、グリップは
コンチネンタルかフォアハンドイースタンくらいが使いやすい。
フォアと同様、スウィング途中で、腕の動きにブレーキをかけます。
止まりかけた手首を中心にラケットヘッドが回り
相手コートの方向に向きます。
イメージとしてはこんな感じ。 (この写真の左側に打ちます)
腕を振ったら、棒に当たって止まった。
ラケットヘッドが走って後ろを向いた。
手の動きにブレーキをかけることにより、先を走らせます。
もちろんスライスです。
今回、撮影は田村コーチにコンチネンタルと言って持ってもらいました。
フォアハンドイースタンのほうが楽に打てるかもしれませんね。
写真の方は、日光の関係で打つ方向がめちゃめちゃですが
この写真の右から左に打ちます。
スウィングはこの写真の向こう側からこちら側に向けて行います。
途中から棒にあたって向きが左に変わるのです。
反対のエンドから打てばいいのですが
雨で泥沼湿原状態。
鰐(ワニ)が出るといけないというので、こちら側にしたのです。
もちろんコートに棒は立っていませんので
棒にぶつかったつもりで腕の振りを自分で止めてください。
練習法ですが
振り自体は、腕を止めるだけですから簡単。
後はボールを想像してそれにジャストミートするよう素振りすればいいと思います。
その後自分で落としたボールを身体の後ろに向かって打ってみましょう。
2010年02月22日
ラケットをムチに
先日の川越のお寺
紐でボーンと鳴らすやつです
『鰐口』 と言うのですね。
『ねこ』 さんがコメントを入れてくれました。
長岡市の観光ページに絵が出ていましたので
おヒマな方は見といてください。
さて、紐の振り方のようなショットです。
頭を越されたときや、ぎりぎりに追いついて
どうしても相手コート方向に返球できそうもないときに使います。
グリップを薄くし
スウィング途中で、腕の動きにブレーキをかけます。
止まりかけた手首を中心にラケットヘッドが回り
相手コートの方向に向きます。
イメージとしてはこんな感じ。
腕を振ったら、棒に当たって止まった。
ラケットヘッドが走って後ろを向いた。
手の動きにブレーキをかけることにより、先を走らせます。
といってもトップスピンというわけにはいかないのでスライスです。
でも、返りますよ。
この、ブレーキで先を走らすのはサーブでも使いますし
けっこう役に立つ感覚ですので
ぜひお試しください。
田村コーチ、ありがとう、 おつかれさま。
紐でボーンと鳴らすやつです
『鰐口』 と言うのですね。
『ねこ』 さんがコメントを入れてくれました。
長岡市の観光ページに絵が出ていましたので
おヒマな方は見といてください。
さて、紐の振り方のようなショットです。
頭を越されたときや、ぎりぎりに追いついて
どうしても相手コート方向に返球できそうもないときに使います。
グリップを薄くし
スウィング途中で、腕の動きにブレーキをかけます。
止まりかけた手首を中心にラケットヘッドが回り
相手コートの方向に向きます。
イメージとしてはこんな感じ。
腕を振ったら、棒に当たって止まった。
ラケットヘッドが走って後ろを向いた。
手の動きにブレーキをかけることにより、先を走らせます。
といってもトップスピンというわけにはいかないのでスライスです。
でも、返りますよ。
この、ブレーキで先を走らすのはサーブでも使いますし
けっこう役に立つ感覚ですので
ぜひお試しください。
田村コーチ、ありがとう、 おつかれさま。
2010年02月19日
お寺の紐は役に立つ
先日、(社)日本テニス事業協会主催のテニス産業セミナーで
川越の町を歩いたとき
たまたま浄土宗のお寺、蓮馨寺(れんけいじ)に行った。
ここにあったのが
賽銭箱の上にあり、銅鑼のようなもの。
鋳物で作った鈴といったらいいのだろうか?
右側に縄がぶら下がり、硬い結び目のところが
この鈴を叩くようになっている。
ところがこれを面白いほど、皆さん叩けない。
特に若い人はだめ。
もちろん紐を引いて戻せば
結び目は鈴に当たるから音はするのだが
かすかに聞こえる程度。
ぼーん、とひびくいうわけには行かない。
もちろん私はこうゆうのは得意
えらそうに講釈つきで鳴らしてきた。
私の撮影のため、講釈を聞きながら
紐を引いていてくれたJITCのHさん
ありがとうございました。
もちろん少しだが、お賽銭も奮発した。 (お寺のわなにはまったのかもしれない)
いったん手前に引いてしならせ
戻り始めるタイミングに先行して引っ張るだけなのだが。
そうすればムチのようにしなって、ボーンと決まる。
テニスと関係のない話のように聞こえるかもしれませんが
こうゆう、長さのあるものを自由に扱える、という技は
テニスにとても役立つのです。
そしてこうゆう技が、子供の遊びからどんどん消えていっているのです。
一番わかりやすい例が、『ベイブレード』
私の子供のころには、ベイゴマだったが
小3の私にはマスターできず
兄貴がやっているのを指をくわえてみていたのを覚えている。
ベイブレードなら、技がなくても誰でもできる。
ゲーム機になるともっとはっきりする
ボタンさえ押せるならすごいドラマを展開することができる。
テニスゲームでフェデラーにも勝てるのだ。
まったく近頃の若いもんは・・・
まあ、年寄りの愚痴話はこの辺でやめておこう。
実は、何でお寺の話になったのかというと
先ほどの紐を動かしたときに
テニスで使う緊急事態のミラクルショットを思い出したからなのだ。
明日はテニスのショットに応用する話をしよう。
それといつかやりたいのは、『独楽回しとシャラポワ』
これはどんなことか想像してみて下さい。
川越の町を歩いたとき
たまたま浄土宗のお寺、蓮馨寺(れんけいじ)に行った。
ここにあったのが
賽銭箱の上にあり、銅鑼のようなもの。
鋳物で作った鈴といったらいいのだろうか?
右側に縄がぶら下がり、硬い結び目のところが
この鈴を叩くようになっている。
ところがこれを面白いほど、皆さん叩けない。
特に若い人はだめ。
もちろん紐を引いて戻せば
結び目は鈴に当たるから音はするのだが
かすかに聞こえる程度。
ぼーん、とひびくいうわけには行かない。
もちろん私はこうゆうのは得意
えらそうに講釈つきで鳴らしてきた。
私の撮影のため、講釈を聞きながら
紐を引いていてくれたJITCのHさん
ありがとうございました。
もちろん少しだが、お賽銭も奮発した。 (お寺のわなにはまったのかもしれない)
いったん手前に引いてしならせ
戻り始めるタイミングに先行して引っ張るだけなのだが。
そうすればムチのようにしなって、ボーンと決まる。
テニスと関係のない話のように聞こえるかもしれませんが
こうゆう、長さのあるものを自由に扱える、という技は
テニスにとても役立つのです。
そしてこうゆう技が、子供の遊びからどんどん消えていっているのです。
一番わかりやすい例が、『ベイブレード』
私の子供のころには、ベイゴマだったが
小3の私にはマスターできず
兄貴がやっているのを指をくわえてみていたのを覚えている。
ベイブレードなら、技がなくても誰でもできる。
ゲーム機になるともっとはっきりする
ボタンさえ押せるならすごいドラマを展開することができる。
テニスゲームでフェデラーにも勝てるのだ。
まったく近頃の若いもんは・・・
まあ、年寄りの愚痴話はこの辺でやめておこう。
実は、何でお寺の話になったのかというと
先ほどの紐を動かしたときに
テニスで使う緊急事態のミラクルショットを思い出したからなのだ。
明日はテニスのショットに応用する話をしよう。
それといつかやりたいのは、『独楽回しとシャラポワ』
これはどんなことか想像してみて下さい。
2010年02月05日
ラケットとボールスピード
今日はラケットに関するお話
たぶんプレーの役には立たないだろう。
単なる薀蓄である。
ラケットの関してよく聞く話に
「ラケットの反発がよくなってプロのテニスの高速化が進んだ」
ということ。
これは誤解です。
先日、デルポトロのフォア続続編で書いたように
男子プロのフォアハンドは
ラケットの反発する範囲を超え
なにを使っても飛ばないスピードで打っている。
(ラケットの反発係数は衝突速度が上がるにつれて小さくなるので)
だから、木のラケットを使っても同じくらいのスピードで打つと思う。
サービスにいたってはとうの昔 (第2次大戦の前です)
チルデンの時代に200km/hの世界に入っている。
男子のプロが反発の大きなラケットを使わず
フレームが硬くてしならないラケットを使っていることは
よく知られていると思う。
もう少しスピードアップしたいからと、飛び系のラケットに変えたりはしないのだ。
彼らはラケットがスピードを出してくれてると思っていない。
現代のラケットが彼らにもたらしているご利益は
一番は変形しないことによるコントロールのよさ。
次は曲がらない、折れない。
もし、プロのツアーが木のラケットと決められたら
ウィンブルドンはたきぎの山になるだろう。
曲がらないというのは今の人にはぴんと来ないかもしれない。
昔の木のラケットは放っておくと湿気を吸って曲がったり
同じ面で打ち続けると反対方向に曲がってきたりしたものだ。
ここまで書いてきたのは男子プロの世界。
私も現代のラケットを否定しているわけではないのだ。
女子や一般、子供たちの話になるとかなり違う。
楽に飛ぶようになったり、年齢がそうとういっても続けられたりとか
ご利益はいっぱいあると思う。
実は男子プロもその恩恵にあずかっているショットがないわけではない。
それは、バックハンドスライス。
昔は面の引き起こしでスウィングスピードを出していたのだが
最近はほとんどやらない
面を作って、えぐるように引き、打つだけ。
面の変化がないため、精度がかなり上がっていると思う。
今日は役に立たない記事を書くことができて
なんだかとても気持ちがいい。
まあ、こんなに俺は物を知っているぞと
出してみたいときがあるのです。
たぶんプレーの役には立たないだろう。
単なる薀蓄である。
ラケットの関してよく聞く話に
「ラケットの反発がよくなってプロのテニスの高速化が進んだ」
ということ。
これは誤解です。
先日、デルポトロのフォア続続編で書いたように
男子プロのフォアハンドは
ラケットの反発する範囲を超え
なにを使っても飛ばないスピードで打っている。
(ラケットの反発係数は衝突速度が上がるにつれて小さくなるので)
だから、木のラケットを使っても同じくらいのスピードで打つと思う。
サービスにいたってはとうの昔 (第2次大戦の前です)
チルデンの時代に200km/hの世界に入っている。
男子のプロが反発の大きなラケットを使わず
フレームが硬くてしならないラケットを使っていることは
よく知られていると思う。
もう少しスピードアップしたいからと、飛び系のラケットに変えたりはしないのだ。
彼らはラケットがスピードを出してくれてると思っていない。
現代のラケットが彼らにもたらしているご利益は
一番は変形しないことによるコントロールのよさ。
次は曲がらない、折れない。
もし、プロのツアーが木のラケットと決められたら
ウィンブルドンはたきぎの山になるだろう。
曲がらないというのは今の人にはぴんと来ないかもしれない。
昔の木のラケットは放っておくと湿気を吸って曲がったり
同じ面で打ち続けると反対方向に曲がってきたりしたものだ。
ここまで書いてきたのは男子プロの世界。
私も現代のラケットを否定しているわけではないのだ。
女子や一般、子供たちの話になるとかなり違う。
楽に飛ぶようになったり、年齢がそうとういっても続けられたりとか
ご利益はいっぱいあると思う。
実は男子プロもその恩恵にあずかっているショットがないわけではない。
それは、バックハンドスライス。
昔は面の引き起こしでスウィングスピードを出していたのだが
最近はほとんどやらない
面を作って、えぐるように引き、打つだけ。
面の変化がないため、精度がかなり上がっていると思う。
今日は役に立たない記事を書くことができて
なんだかとても気持ちがいい。
まあ、こんなに俺は物を知っているぞと
出してみたいときがあるのです。
2010年01月22日
グリップの太さ
きのうのブログに
『m』 さんからコメントをいただきました。
以下がコメントの全文です。
いつも参考にさせてもらっています。
さてグリップの強さに話題が及んだので、ついでにグリップの太さについて質問します。先日太くしろというページを見たんですが、コーチのお考えはいかがでしょうか?
投稿者 m 2010/01/22 00:30
ということで、私の答えです。
グリップを太くということについて
しばらく前にも聞いた事があります。
そのときのお話ですが
なぜ太いほうがいいのかというと
フォアハンドを打つのに垂直面を作って引き
その垂直面を保つためには
スウィングにつれて、少しずつ面をかぶせていかなくてはいけない。
だから、グリップが太くないと力が入りにくく操作できない。
グリップは6か7くらいがいい。
という理論だったと思います。
この理論では、かぶせていく、ということが問題なんだと思います。
私がいつも話しているフォアハンドの理屈ですが
肩を中心に、弧を描いてスウィングすると
面はだんだん上を向いていきます。
ですから、プロは
インパクトで垂直面を作れるように
下向きの面になるように引くのです。
わざわざ、かぶせていく必要はありません。
だから、メーカーもそんなに太いグリップは売っていないのです。
特殊な打ち方のためには、特殊なグリップが必要だと思います。
普通の打ち方なら普通のグリップで大丈夫。
(私が普通といっているのは、プロと同じという意味です)
しっかり握れる範囲で
センターを少しはずしても大丈夫なようにやや太め?
私は手首を固めろ、ばかり言っているので
意外かもしれませんが
手首が少しは自由に動く必要があると思います。
フォアハンドでもフィニッシュに持っていくのに
手首を動かしますよね。
『固定しようと思っていたが、自然に動いちゃった』 くらいの操作性です。
もちろん、プロは相手のボールがすごいので
面を保つため、少し太めを使っているようですが
せいぜい、1サイズ大きいくらいです。
(もちろん、2mもある大男は別ですよ)
あまり太いと操作性が悪くなるので
通常、男性で、2か3
女性で1か2、ではないでしょうか。
ちなみに私のラケットは
ヨネックス RDS-002-TOUR
UL-3 です。
それに、ウェットタイプの滑り止めを1まい巻いています。
私は、身長181cmと、大きめサイズですので
グリップサイズ、3とやや太めです。
これ以上太いと、フォアハンドが振りにくくなります。
東戸塚のスクールには
私より太い、4のグリップを使っている
馬込、田村の両コーチがいます。
馬込コーチは明らかに、私に比べ手がでかい。
田村コーチも大きい上にインパクトのしっかり感を
私よりも欲しているようです。
太いといってもこんなもんですよ。
そうそう、何年か前、
ジャパンオープンの会場のブースで
サンプラスのラケットを持たしてくれました
正確には、グリップ部分だけのレプリカでしたが
私とほとんど一緒くらい、細いんだと思った記憶があります。
もちろん、サンプラスも面を伏せて引きますよ。
サンプラスのフォアハンド連続写真です。
と思ったけどなかった。
『m』 さんからコメントをいただきました。
以下がコメントの全文です。
いつも参考にさせてもらっています。
さてグリップの強さに話題が及んだので、ついでにグリップの太さについて質問します。先日太くしろというページを見たんですが、コーチのお考えはいかがでしょうか?
投稿者 m 2010/01/22 00:30
ということで、私の答えです。
グリップを太くということについて
しばらく前にも聞いた事があります。
そのときのお話ですが
なぜ太いほうがいいのかというと
フォアハンドを打つのに垂直面を作って引き
その垂直面を保つためには
スウィングにつれて、少しずつ面をかぶせていかなくてはいけない。
だから、グリップが太くないと力が入りにくく操作できない。
グリップは6か7くらいがいい。
という理論だったと思います。
この理論では、かぶせていく、ということが問題なんだと思います。
私がいつも話しているフォアハンドの理屈ですが
肩を中心に、弧を描いてスウィングすると
面はだんだん上を向いていきます。
ですから、プロは
インパクトで垂直面を作れるように
下向きの面になるように引くのです。
わざわざ、かぶせていく必要はありません。
だから、メーカーもそんなに太いグリップは売っていないのです。
特殊な打ち方のためには、特殊なグリップが必要だと思います。
普通の打ち方なら普通のグリップで大丈夫。
(私が普通といっているのは、プロと同じという意味です)
しっかり握れる範囲で
センターを少しはずしても大丈夫なようにやや太め?
私は手首を固めろ、ばかり言っているので
意外かもしれませんが
手首が少しは自由に動く必要があると思います。
フォアハンドでもフィニッシュに持っていくのに
手首を動かしますよね。
『固定しようと思っていたが、自然に動いちゃった』 くらいの操作性です。
もちろん、プロは相手のボールがすごいので
面を保つため、少し太めを使っているようですが
せいぜい、1サイズ大きいくらいです。
(もちろん、2mもある大男は別ですよ)
あまり太いと操作性が悪くなるので
通常、男性で、2か3
女性で1か2、ではないでしょうか。
ちなみに私のラケットは
ヨネックス RDS-002-TOUR
UL-3 です。
それに、ウェットタイプの滑り止めを1まい巻いています。
私は、身長181cmと、大きめサイズですので
グリップサイズ、3とやや太めです。
これ以上太いと、フォアハンドが振りにくくなります。
東戸塚のスクールには
私より太い、4のグリップを使っている
馬込、田村の両コーチがいます。
馬込コーチは明らかに、私に比べ手がでかい。
田村コーチも大きい上にインパクトのしっかり感を
私よりも欲しているようです。
太いといってもこんなもんですよ。
そうそう、何年か前、
ジャパンオープンの会場のブースで
サンプラスのラケットを持たしてくれました
正確には、グリップ部分だけのレプリカでしたが
私とほとんど一緒くらい、細いんだと思った記憶があります。
もちろん、サンプラスも面を伏せて引きますよ。
サンプラスのフォアハンド連続写真です。
と思ったけどなかった。
2010年01月21日
グリップの握る強さ、フォアハンド編
きのうはボレーの握る強さの話でした。
フォアを例に話しましたが、バックもほとんど同じです。
さてストロークはどうでしょうか?
ファアハンドですが
最初に、ハンチュコワの連続写真を見てください。
ほとんど手首の角度動いてないでしょう。
手首の角度が動いていないということは
腕のスピードで打球のスピードが決まります。
動いていない手首が硬かろうと、柔らかろうと
スピードに関しては
結果はほとんど変わらないはずです。
後はどれだけ安定して打てるかということ。
ところで、ここまでの話は手首の堅さの話なんで
ほんとはグリップを握る強さの話じゃなかったっけ?
と思ったあなたは鋭い。
ちょっと理屈っぽくなりますが
実は、グリップを緩めるとなにがいいのかというと
緩めることにより手首がフリーに動く
だから、ラケットヘッドをより勢いよく走らせることができる。
ということだと思います。
そうしてみると
手首をフリーにしないのなら
グリップを緩める必要はない、 ですよね。
じゃあ、具体的にどれくらいの強さで握るのかというと
手首の角度が動いてしまわない程度、以上の力です。
もっと実務的にいきますと
まずはちょっと強すぎるくらいに握りましょう。
何本か打ってみて
だんだん、緩めてみてください
そしたら・・・ と思ったのですが
どうせ何本か打っているうちに
緩んで、いいところに落ち着いてきます。
乱れてきたなと思ったら、力をたして握り締めてください。
また、いい加減になってしまった。
ああ、そうそう
昔は、小指と薬指だけで握れ、なんて教わりました。
そしてインパクトの瞬間だけ強く握る。
でも本当にそうやると、面が保てません。
(お互いにゆるいボールしか打たない約束なら別)
指全部しっかり、と思ったほうが実用的だと思いますよ。
追伸) 手首、グリップの握る力、
若干緩めて、ラケットヘッドを走らせるということを
特にクレーコート屋さんはやります。
でも人間、生身の身体ですから
どっちみち、コチコチに固定はできませんし
保とうと思っていても、練習しているうちに
無意識にいい加減をつかみますよ。
フォアを例に話しましたが、バックもほとんど同じです。
さてストロークはどうでしょうか?
ファアハンドですが
最初に、ハンチュコワの連続写真を見てください。
ほとんど手首の角度動いてないでしょう。
手首の角度が動いていないということは
腕のスピードで打球のスピードが決まります。
動いていない手首が硬かろうと、柔らかろうと
スピードに関しては
結果はほとんど変わらないはずです。
後はどれだけ安定して打てるかということ。
ところで、ここまでの話は手首の堅さの話なんで
ほんとはグリップを握る強さの話じゃなかったっけ?
と思ったあなたは鋭い。
ちょっと理屈っぽくなりますが
実は、グリップを緩めるとなにがいいのかというと
緩めることにより手首がフリーに動く
だから、ラケットヘッドをより勢いよく走らせることができる。
ということだと思います。
そうしてみると
手首をフリーにしないのなら
グリップを緩める必要はない、 ですよね。
じゃあ、具体的にどれくらいの強さで握るのかというと
手首の角度が動いてしまわない程度、以上の力です。
もっと実務的にいきますと
まずはちょっと強すぎるくらいに握りましょう。
何本か打ってみて
だんだん、緩めてみてください
そしたら・・・ と思ったのですが
どうせ何本か打っているうちに
緩んで、いいところに落ち着いてきます。
乱れてきたなと思ったら、力をたして握り締めてください。
また、いい加減になってしまった。
ああ、そうそう
昔は、小指と薬指だけで握れ、なんて教わりました。
そしてインパクトの瞬間だけ強く握る。
でも本当にそうやると、面が保てません。
(お互いにゆるいボールしか打たない約束なら別)
指全部しっかり、と思ったほうが実用的だと思いますよ。
追伸) 手首、グリップの握る力、
若干緩めて、ラケットヘッドを走らせるということを
特にクレーコート屋さんはやります。
でも人間、生身の身体ですから
どっちみち、コチコチに固定はできませんし
保とうと思っていても、練習しているうちに
無意識にいい加減をつかみますよ。
2010年01月20日
グリップの握る強さ、ボレー編
1月15日のブログに、『ぼの』 さんからご質問を頂き
コメントで簡単にお答えしたのですが
少々気になっていました。
こんなコメントでした。
いつも拝見しています。
わかりやすい説明で感心するばかりです。
ボルグ・コナーズ時代に数年間週一のレッスンに通ったのですが、その後テニスから遠ざかり、約一年前から地元サークルにて練習を始めました。
よろしければお教え頂きたいのですが、サーブやボレー、ストロークなどで、グリップはどのくらいの強さで握っているのでしょうか?また、どの指に力を入れているのでしょうか?ボールの当たり所がいろいろで、軽く握っていると面ぶれが起きてしまいますし、強く握ってもぎこちなくなってしまいます。初歩の質問でお恥ずかしいのですが、なにとぞよろしくお願い致します。
投稿者 ぼの 2010/01/15 23:53
私の説明です。
大雑把な私としては
手首の形を保つことが重要なので
うんと力んじゃったら、と答えることが多いのですが
これだけではわかりにくいよなあ
と反省しています。
何でこう答えちゃうのかというと
ひとつは、世間の常識に関する反発。
力が抜けてくると一流という考え方
そのために皆さん必要以上に力を抜いちゃう。
(力が抜けてたら、点が多くなるなら、それでいいんだけど)
うまくなるためにしたことで、下手になる。
コーチやテニスの上手な先輩がよってたかって
初心者や中級者が上達しないようにしている。
コーチもテニスの上手な先輩も、自分が同じくらいうまい人とやるとき
どれだけしっかり握っているか観察してみてください。
このこと以外にもいっぱいありますよね。
ちょっと口が滑ってしまった。
うまくさせないための常識が多すぎる。
「世間が許してもわしが・・・・」
(このシリーズではなかった)
そうだ、グリップの話だった。
弱すぎるよりは強すぎるほうが安全、は先ほど言いました。
全般的な話、
必要のない力を抜くには、一度、思いっきり握ってください。
それから抜いてみる。
そうすると抜き加減がけっこうわかります。
次は個別のお話。
まずは、ボレーです。
ボレーの場合は、ラケットヘッドが遅れないようにして振ることが重要なので
腕とラケットが一体になるよう、保てるよう
最低限の力が必要です。
こんなふうに引いて、
こんなふうにインパクト。
この間、先が遅れないようにするわけですから
すべての指に力が必要です。
特に人差し指のほうがしっかりしなくてはなりません。
そして、インパクトでは少しだけ固めます。
(もちろん、ブロックボレーの場合は、しっかり固めます)
でも、グリップを固めるより手首の角度を固めるほうが主ですよ。
ところで、この説明で、理屈は納得できるでしょうが
実際にどのくらいの強さかはわかりませんよね。
(前にもこの写真、見たことがあると思った、あなた
そんなわけはありません、気のせいですよ)
ちょっとコツっぽい話ですが
こんなことをやってみましょう。
全力から、半分くらい力を抜いて持ち
『腕とラケットの角度を固定してスウィングする』
ことをイメージしながら
腕全体で振ってみてください。
文章ではぴんとこないと思いますが
だまされたと思ってやってみてください。
けっこう何とかなると思いますよ。
そしてインパクトのところだけをしっかり握るのではなく
しっかりと、形を保って
インパクト前後も力を入れておくといいですよ。
かなり力が入りすぎでも打てます。
ドロップボレーでも、そんなに抜かなくてもOKです。
何度も言いますが
うまく打てたら、だんだん余計な力は抜けるようになります。
それまでは、少し力みすぎで大丈夫です。
コメントで簡単にお答えしたのですが
少々気になっていました。
こんなコメントでした。
いつも拝見しています。
わかりやすい説明で感心するばかりです。
ボルグ・コナーズ時代に数年間週一のレッスンに通ったのですが、その後テニスから遠ざかり、約一年前から地元サークルにて練習を始めました。
よろしければお教え頂きたいのですが、サーブやボレー、ストロークなどで、グリップはどのくらいの強さで握っているのでしょうか?また、どの指に力を入れているのでしょうか?ボールの当たり所がいろいろで、軽く握っていると面ぶれが起きてしまいますし、強く握ってもぎこちなくなってしまいます。初歩の質問でお恥ずかしいのですが、なにとぞよろしくお願い致します。
投稿者 ぼの 2010/01/15 23:53
私の説明です。
大雑把な私としては
手首の形を保つことが重要なので
うんと力んじゃったら、と答えることが多いのですが
これだけではわかりにくいよなあ
と反省しています。
何でこう答えちゃうのかというと
ひとつは、世間の常識に関する反発。
力が抜けてくると一流という考え方
そのために皆さん必要以上に力を抜いちゃう。
(力が抜けてたら、点が多くなるなら、それでいいんだけど)
うまくなるためにしたことで、下手になる。
コーチやテニスの上手な先輩がよってたかって
初心者や中級者が上達しないようにしている。
コーチもテニスの上手な先輩も、自分が同じくらいうまい人とやるとき
どれだけしっかり握っているか観察してみてください。
このこと以外にもいっぱいありますよね。
ちょっと口が滑ってしまった。
うまくさせないための常識が多すぎる。
「世間が許してもわしが・・・・」
(このシリーズではなかった)
そうだ、グリップの話だった。
弱すぎるよりは強すぎるほうが安全、は先ほど言いました。
全般的な話、
必要のない力を抜くには、一度、思いっきり握ってください。
それから抜いてみる。
そうすると抜き加減がけっこうわかります。
次は個別のお話。
まずは、ボレーです。
ボレーの場合は、ラケットヘッドが遅れないようにして振ることが重要なので
腕とラケットが一体になるよう、保てるよう
最低限の力が必要です。
こんなふうに引いて、
こんなふうにインパクト。
この間、先が遅れないようにするわけですから
すべての指に力が必要です。
特に人差し指のほうがしっかりしなくてはなりません。
そして、インパクトでは少しだけ固めます。
(もちろん、ブロックボレーの場合は、しっかり固めます)
でも、グリップを固めるより手首の角度を固めるほうが主ですよ。
ところで、この説明で、理屈は納得できるでしょうが
実際にどのくらいの強さかはわかりませんよね。
(前にもこの写真、見たことがあると思った、あなた
そんなわけはありません、気のせいですよ)
ちょっとコツっぽい話ですが
こんなことをやってみましょう。
全力から、半分くらい力を抜いて持ち
『腕とラケットの角度を固定してスウィングする』
ことをイメージしながら
腕全体で振ってみてください。
文章ではぴんとこないと思いますが
だまされたと思ってやってみてください。
けっこう何とかなると思いますよ。
そしてインパクトのところだけをしっかり握るのではなく
しっかりと、形を保って
インパクト前後も力を入れておくといいですよ。
かなり力が入りすぎでも打てます。
ドロップボレーでも、そんなに抜かなくてもOKです。
何度も言いますが
うまく打てたら、だんだん余計な力は抜けるようになります。
それまでは、少し力みすぎで大丈夫です。
2010年01月07日
日本人でも一流に成れるのか?
『ヒロリン』 さんからコメントをいただきました。
とても大きな課題です。
これに答えないと先へ進めないような気になりました。
さてそのコメントの全文です。
あけましておめでとうございます!!
いきなり、質問で済みませんm(_ _)m
ある、ブログで、ラケットという体力差を増幅させる道具を使うスポーツ(テニス)などは、基本的体力で勝る欧米人には日本人は、かなわない、、、というのは本当でしょうか?
もう一つスイングスピードは速ければ速いほど良いのでしょうか?それともガットとの接触時間がある程度長い(乗せる感じ)の方でも宜しいのでしょうか?今悩んでいます松原コーチのご意見をお聞かせ下さい。。。
投稿者 ヒロリン 2010/01/05 20:54
私の考えです。
基本的体力で勝る欧米人には日本人は、かなわない、のでは?
ということについてですが。
そんなことはないと思います。
テニスはとても複雑で難しいスポーツですから
馬力のみで決まるということはないと思います。
ゴルフのドライビングコンテストのように
テニスのサービススピードコンテストがあれば
馬力の話になっちゃうかもしれません。
ですが、サービスでも、どれだけ速いのか?
ではなく、
そのサービスを使って、試合で点が取れるのか
というのが問題なのです。
先日、ビデオでロディックの試合を見ていました。
すごいサーブが次々に入るのですが
フェデラーからなかなかエースがとれないのです。
それと比べてという話ですが、
しばらく前にジャパンオープンで
鈴木貴男がフェデラーと対戦したことがありました。
彼はかなりサービスエースもとりましたし
サーブゲームをしっかりキープしていました。
惜しくも敗れましたが
可能性を感じさせてくれた試合でした。
もし彼にストローク力があれば・・・・
240km/hで相手のラケットをへし折っても
190km/hでぎりぎりいっぱいのエースでも
どちらも、1ポイントです。
もちろん、ぎりぎりでエースにならなくても
簡単なボレーをプラスすれば1ポイントです。
ロディックが鈴木よりランクが上なのも
サーブ力の差よりも
ストローク力の差がその理由だと思います。
アガシもストローク力はすごいのですが
サーブは鈴木貴男にはかなわないと思います。
どうです、日本人でもいけそうでしょう。
でもここでちょっと気にしておかなければならないこと。
サーブが弱くてもいいんだ、というのではないこと。
プロレベルではたいしたことがないアガシのサーブ。
少なくとも、レシーブで先手を取られない程度のレベルではあるのです。
だからいつも、先にストロークをぶっ放せるのです。
そして確実にサービスキープします。
錦織圭がツアーで優勝できるのも同じ理由だと思います。
テニスは最低限のサーブ力(190km/h以上は出る)と
最低限のフォアハンド(錦織圭くらい)があれば
あとはどれくらい動けるのか?
戦術、戦略能力は?
ということではないでしょうか。
女子でもエナンはすごいですよね。
次に、
「もう一つスイングスピードは速ければ速いほど良いのでしょうか?
それともガットとの接触時間がある程度長い(乗せる感じ)の方でも宜しいのでしょうか?」
ということですが。
トップスピナーであれば、(面や姿勢を保てるなら)
スイングスピードは速ければ速いほど良いのです。
あまったスウィングスピードは回転にまわせばいいのです。
(私は最近、あまらなくなって、回転を減らしていますが)
とは言うものの、振り切れているという程度ならいいと思います。
それより、自信を持ってコントロールできることのほうがもっと重要です。
もともと、薄めグリップのフラットの方は
少し、運ぶようなイメージでフォロースルーを小さめにして
速いテンポと、コースで勝負してもいいのではないでしょうか。
いろいろなタイプの方がいますし、いていいのではないでしょうか。
自分がどちらのタイプなのかで選べばいいのでは。
(もちろん、中間の人もいると思いますし)
マッケンローは今でも、ものすごく強いらしいですよ。
ただプロでやるなら、
スイングスピードは速ければ速いほど良いでしょうし
高い打点からたたけないとだめでしょうね。
それとリターンです。
アマチュアの場合はどれがすきかということで決めればいいのではないでしょうか。
とても大きな課題です。
これに答えないと先へ進めないような気になりました。
さてそのコメントの全文です。
あけましておめでとうございます!!
いきなり、質問で済みませんm(_ _)m
ある、ブログで、ラケットという体力差を増幅させる道具を使うスポーツ(テニス)などは、基本的体力で勝る欧米人には日本人は、かなわない、、、というのは本当でしょうか?
もう一つスイングスピードは速ければ速いほど良いのでしょうか?それともガットとの接触時間がある程度長い(乗せる感じ)の方でも宜しいのでしょうか?今悩んでいます松原コーチのご意見をお聞かせ下さい。。。
投稿者 ヒロリン 2010/01/05 20:54
私の考えです。
基本的体力で勝る欧米人には日本人は、かなわない、のでは?
ということについてですが。
そんなことはないと思います。
テニスはとても複雑で難しいスポーツですから
馬力のみで決まるということはないと思います。
ゴルフのドライビングコンテストのように
テニスのサービススピードコンテストがあれば
馬力の話になっちゃうかもしれません。
ですが、サービスでも、どれだけ速いのか?
ではなく、
そのサービスを使って、試合で点が取れるのか
というのが問題なのです。
先日、ビデオでロディックの試合を見ていました。
すごいサーブが次々に入るのですが
フェデラーからなかなかエースがとれないのです。
それと比べてという話ですが、
しばらく前にジャパンオープンで
鈴木貴男がフェデラーと対戦したことがありました。
彼はかなりサービスエースもとりましたし
サーブゲームをしっかりキープしていました。
惜しくも敗れましたが
可能性を感じさせてくれた試合でした。
もし彼にストローク力があれば・・・・
240km/hで相手のラケットをへし折っても
190km/hでぎりぎりいっぱいのエースでも
どちらも、1ポイントです。
もちろん、ぎりぎりでエースにならなくても
簡単なボレーをプラスすれば1ポイントです。
ロディックが鈴木よりランクが上なのも
サーブ力の差よりも
ストローク力の差がその理由だと思います。
アガシもストローク力はすごいのですが
サーブは鈴木貴男にはかなわないと思います。
どうです、日本人でもいけそうでしょう。
でもここでちょっと気にしておかなければならないこと。
サーブが弱くてもいいんだ、というのではないこと。
プロレベルではたいしたことがないアガシのサーブ。
少なくとも、レシーブで先手を取られない程度のレベルではあるのです。
だからいつも、先にストロークをぶっ放せるのです。
そして確実にサービスキープします。
錦織圭がツアーで優勝できるのも同じ理由だと思います。
テニスは最低限のサーブ力(190km/h以上は出る)と
最低限のフォアハンド(錦織圭くらい)があれば
あとはどれくらい動けるのか?
戦術、戦略能力は?
ということではないでしょうか。
女子でもエナンはすごいですよね。
次に、
「もう一つスイングスピードは速ければ速いほど良いのでしょうか?
それともガットとの接触時間がある程度長い(乗せる感じ)の方でも宜しいのでしょうか?」
ということですが。
トップスピナーであれば、(面や姿勢を保てるなら)
スイングスピードは速ければ速いほど良いのです。
あまったスウィングスピードは回転にまわせばいいのです。
(私は最近、あまらなくなって、回転を減らしていますが)
とは言うものの、振り切れているという程度ならいいと思います。
それより、自信を持ってコントロールできることのほうがもっと重要です。
もともと、薄めグリップのフラットの方は
少し、運ぶようなイメージでフォロースルーを小さめにして
速いテンポと、コースで勝負してもいいのではないでしょうか。
いろいろなタイプの方がいますし、いていいのではないでしょうか。
自分がどちらのタイプなのかで選べばいいのでは。
(もちろん、中間の人もいると思いますし)
マッケンローは今でも、ものすごく強いらしいですよ。
ただプロでやるなら、
スイングスピードは速ければ速いほど良いでしょうし
高い打点からたたけないとだめでしょうね。
それとリターンです。
アマチュアの場合はどれがすきかということで決めればいいのではないでしょうか。
2010年01月05日
ラケットの重さ
『momotaro』さんから、きのうのブログにコメントをいただきました。
ラケットの重さについて、私の考えは? という内容です。
コメントをくわしく見たい方は昨日のを見てください。
『momotaro』さんは
「普段はガット無しで300~315gのラケットを使っています。」
とのことで、私とほぼ同じか少し軽いくらいでしょうか。
私のラケットは、YONEX RDS002-TOUR UL-3 です。
YONEXで、ULというのは、フレームのみで300~320gです。
私のはさっき計ってみましたらフル装備で、335gでした。
フル装備というのは、ストリングを張り、グリップにウェットタイプの滑り止めを巻いた状態です。
振動がこないと寂しいので、振動止めは使いません。
私がテニスを始めたころは (石器時代でしたが)
振動止めはまだ発明されてなかったのです。
これがその現物。 (石器時代のほうではありません)
プロでは、マリオ・アンチッチ が使っています。
スイートスポットで、一瞬捕まえたと思ったら、
グーンっと吹っ飛んでいくラケットが好きです。
鈍い感じのラケットは嫌いです。
ヨネックスでは、選手仕様の中で、
ヒューイットやナルバンディアンが使っていないのを選ぶと
大体、私の好みになるようです。
重さの話ですが、
335g、このくらいがいいところかなと思っています。
もっと重いと、サーブがつらくなります。
もっと軽いと、ストロークで最近の若い者に打たれるとつらい。
その辺の妥協点がこのあたり。
最近、スイングスピードが落ちてきたので
一時、ラケット頼みに走りました。
昨年の春ですが
ヨネックスの RQiS5 POWER という、112平方インチのデカブツを試しました。
以外にフォアハンドのコントロールが困らないので選んだのです。
それがこれ。
最近の流行、伊達さんの、S-FIT3 と同じ4本シャフトです。
最初から、鉛を張るつもりでしたので、軽いのは気にしませんでした。
4本シャフトの隙間に白いものが見えます。
これが鉛のテープです。
張ってある方が、フル装備で310g
ない方が300gです。
実は軽いラケットというのは、手前を軽く作ってあるのです。
軽くしすぎると、相手の強い打球に負けるので
先のほうはそんなに軽くするわけにいかないのです。
ですから、軽いラケットとは、一般に手前を軽くしているのです。
ちょっと前の超軽量ラケットは、もっとすごかったのです。
ですから、生のままだと(刺身じゃありませんが)
面の手前のほうの押しが利かず
ボレーが打ちにくいのです。
なんか、捉えた感じがないのです。
そこで手前のシャフトのところに鉛ということになるのですが
シャフトが4本で、普通の内側になるところは狭くて
鉛のテープを張れないのです。
そこでこんな隙間に入れるのを考えたのです。
人目につかず、手にも当たりません。
重さも10g以上入れるためにはテニス用じゃだめ。
ゴルフショップで仕入れてきました。
さてストロークをたたけるように、
さらに、ラケット面のフレーム両側に10gづつ張ってと
考えていて、ふっと思った。
「そうまでして、何のご利益が?」
重くて厚いデカラケは、振りにくくなってしまうのです。
結局、元のオレンジ色に戻した。
このラケット、もともと何の不満もなかったので
それを超えることは難しいのです。
結局、ストロークもボレーも打てるためには
それなりの重さが必要だということ。
それがとりあえずの結論です。
まあ、S-FIT3 は私の RQiS5 POWER より元々10g重いですから
しかも少し小さいし、何とかなるとは思います。
あとは好みの問題ですね。
S-FIT3 よく飛ぶし、コントロール感もある
色もきれい。
いいラケットですよ。
ちょっと昔になりますが
私はいつも、なんかずるい手を見つけて
他の人より楽にいいボールを打ってやりたいと思ってはいるのです。
ちょっとそんな思い出。
10年以上前でしょうか
長ラケというのがブームになったことがあります。
1インチロングで、ちょっと軽い。
ここに解決を見つけたことがありました。
これです。
ふと見ると、そこに落ちていた。
ヨネックスが世界最軽量という触れ込みで出したやつ。
RQTi 800 long というやつです。
700 がヒンギスのモデルで、
面を大きく、長く、軽くしたのが、800です。
これを理想のラケットに仕上げるべく
フレーム両脇、シャフトの内側、グリップの中に
30g以上の鉛を叩き込み
長いラケットに合わして練習したこともあり、
「本当に使いやすいラケットになったのです。」
フル装備、300gくらいです。
そしたらじきに廃番になっちゃった。
長いのもはやらなくなっちゃった。
長いのに合わした、あの努力は、どこに消えちゃったのだろう。
結局普通のラケットに戻った。
ラケットの重さについて、私の考えは? という内容です。
コメントをくわしく見たい方は昨日のを見てください。
『momotaro』さんは
「普段はガット無しで300~315gのラケットを使っています。」
とのことで、私とほぼ同じか少し軽いくらいでしょうか。
私のラケットは、YONEX RDS002-TOUR UL-3 です。
YONEXで、ULというのは、フレームのみで300~320gです。
私のはさっき計ってみましたらフル装備で、335gでした。
フル装備というのは、ストリングを張り、グリップにウェットタイプの滑り止めを巻いた状態です。
振動がこないと寂しいので、振動止めは使いません。
私がテニスを始めたころは (石器時代でしたが)
振動止めはまだ発明されてなかったのです。
これがその現物。 (石器時代のほうではありません)
プロでは、マリオ・アンチッチ が使っています。
スイートスポットで、一瞬捕まえたと思ったら、
グーンっと吹っ飛んでいくラケットが好きです。
鈍い感じのラケットは嫌いです。
ヨネックスでは、選手仕様の中で、
ヒューイットやナルバンディアンが使っていないのを選ぶと
大体、私の好みになるようです。
重さの話ですが、
335g、このくらいがいいところかなと思っています。
もっと重いと、サーブがつらくなります。
もっと軽いと、ストロークで最近の若い者に打たれるとつらい。
その辺の妥協点がこのあたり。
最近、スイングスピードが落ちてきたので
一時、ラケット頼みに走りました。
昨年の春ですが
ヨネックスの RQiS5 POWER という、112平方インチのデカブツを試しました。
以外にフォアハンドのコントロールが困らないので選んだのです。
それがこれ。
最近の流行、伊達さんの、S-FIT3 と同じ4本シャフトです。
最初から、鉛を張るつもりでしたので、軽いのは気にしませんでした。
4本シャフトの隙間に白いものが見えます。
これが鉛のテープです。
張ってある方が、フル装備で310g
ない方が300gです。
実は軽いラケットというのは、手前を軽く作ってあるのです。
軽くしすぎると、相手の強い打球に負けるので
先のほうはそんなに軽くするわけにいかないのです。
ですから、軽いラケットとは、一般に手前を軽くしているのです。
ちょっと前の超軽量ラケットは、もっとすごかったのです。
ですから、生のままだと(刺身じゃありませんが)
面の手前のほうの押しが利かず
ボレーが打ちにくいのです。
なんか、捉えた感じがないのです。
そこで手前のシャフトのところに鉛ということになるのですが
シャフトが4本で、普通の内側になるところは狭くて
鉛のテープを張れないのです。
そこでこんな隙間に入れるのを考えたのです。
人目につかず、手にも当たりません。
重さも10g以上入れるためにはテニス用じゃだめ。
ゴルフショップで仕入れてきました。
さてストロークをたたけるように、
さらに、ラケット面のフレーム両側に10gづつ張ってと
考えていて、ふっと思った。
「そうまでして、何のご利益が?」
重くて厚いデカラケは、振りにくくなってしまうのです。
結局、元のオレンジ色に戻した。
このラケット、もともと何の不満もなかったので
それを超えることは難しいのです。
結局、ストロークもボレーも打てるためには
それなりの重さが必要だということ。
それがとりあえずの結論です。
まあ、S-FIT3 は私の RQiS5 POWER より元々10g重いですから
しかも少し小さいし、何とかなるとは思います。
あとは好みの問題ですね。
S-FIT3 よく飛ぶし、コントロール感もある
色もきれい。
いいラケットですよ。
ちょっと昔になりますが
私はいつも、なんかずるい手を見つけて
他の人より楽にいいボールを打ってやりたいと思ってはいるのです。
ちょっとそんな思い出。
10年以上前でしょうか
長ラケというのがブームになったことがあります。
1インチロングで、ちょっと軽い。
ここに解決を見つけたことがありました。
これです。
ふと見ると、そこに落ちていた。
ヨネックスが世界最軽量という触れ込みで出したやつ。
RQTi 800 long というやつです。
700 がヒンギスのモデルで、
面を大きく、長く、軽くしたのが、800です。
これを理想のラケットに仕上げるべく
フレーム両脇、シャフトの内側、グリップの中に
30g以上の鉛を叩き込み
長いラケットに合わして練習したこともあり、
「本当に使いやすいラケットになったのです。」
フル装備、300gくらいです。
そしたらじきに廃番になっちゃった。
長いのもはやらなくなっちゃった。
長いのに合わした、あの努力は、どこに消えちゃったのだろう。
結局普通のラケットに戻った。
2009年12月30日
力んじゃだめか?
『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。
スウィング中の脱力についてです。
以下がそのコメントの全文です。
度々の質問、失礼いたします。
松原コーチのブログを拝見していると、打つときに力んでもかまわないとのアドバイスを目にします。しかし、インターネットやテニス情報誌では、できる限り脱力した方がいいと書かれています。スイングスピードを上げるという点では脱力した方がスパッと振れる気がしますが、強いボールに打ち負けない面の安定を考えると、脱力したままでははじかれてしまうと思います。力を入れた中でスイングスピードをあげるにはどうしたらよいのでしょうか?
投稿者 たまには勝ちたい 2009/12/28 09:34
私の答えです。
フォアハンドを例にとり、ちょっと復習です。
力を入れなければいけないところ
言い換えると、動きを規制するために固めなければいけないところと
自由に動かせなければならないところがあります。
ラケット面の向きは保たなければいけないので
腕をねじるような動作は規制されなければならない。
一方、スウィング方向の動きは自在でなければならない。
大雑把に言うとそんなところです。
テニスでは、コントロールがあって、初めてスピードが生きてくる。
どちらが優先するかは明らかですよね。
したがって、ラケット面を保つ力は
必要以上あるべきで
少なすぎは問題外、
多すぎのほうがまだましということです。
次にどうやって不必要な力を抜くのかということですが
結論を言うと、バーンと一発、まずはうんと力んじゃうこと。
思い切り力んじゃえば、いっそ力を抜く加減がわかるというものです。
一度、死ぬほど力みかえってテニスをしてみるといいと思います。
そうしてから少しづつ、力みをとっていったらいいのではないでしょうか。
案外簡単に、力みをとることができると思います。
次に、力まないほうが良いということの思想的背景
なんてことを考えた。
力まないほうがいいという人は多いのだが
いろいろ考えたり、試したりして、そこにたどり着いたのだろうか?
コートの上で考えたのか?
机の上でか?
それともそうゆう風に誰かに聞いた?
もしかしたら、力まないほうがいいに決まっているということが
話の前提になっていないだろうか。
脇を閉めたほうがいいとか
腰を落としたほうがいいとか
止まって打ったほうがやさしいとか
みんな・・・
ちょっと話がそれちゃった。
元へ戻して
同じショットを打つのに
力をいれずにできる人は、力みかえって打つ人よりえらいという考え方の是非?
テニスではどちらでも、決まったら1点ですよね。
力を入れずに出来たら2点というわけではないですよね。
まあ、そんなこんなで、『力んじゃったら』 というわけ。
それで、力んじゃっても、スピードを出すコツですが。
あります。
『インパクト少し前までをゆっくり持っていって
インパクト前後から、後半を鋭く振り切る。』
フォアもバックもサーブもスマッシュも
ラケットのスウィングスピードのピークをインパクト後に持っていく。
一流プロのスウィングを見ていると、それを感じませんか?
へぼな人を見ていると、インパクト前ばっかり、がんばっている。
そうゆう人を見ていると、「力まないほうがいいよ」といいたくなってしまう。
逆に、すごく力をいれているのに
先ほどの、『インパクト後のすごい振り』 の人は
力んでいるように見えない。
ということです。
ぜひ、お試しください。
スウィング中の脱力についてです。
以下がそのコメントの全文です。
度々の質問、失礼いたします。
松原コーチのブログを拝見していると、打つときに力んでもかまわないとのアドバイスを目にします。しかし、インターネットやテニス情報誌では、できる限り脱力した方がいいと書かれています。スイングスピードを上げるという点では脱力した方がスパッと振れる気がしますが、強いボールに打ち負けない面の安定を考えると、脱力したままでははじかれてしまうと思います。力を入れた中でスイングスピードをあげるにはどうしたらよいのでしょうか?
投稿者 たまには勝ちたい 2009/12/28 09:34
私の答えです。
フォアハンドを例にとり、ちょっと復習です。
力を入れなければいけないところ
言い換えると、動きを規制するために固めなければいけないところと
自由に動かせなければならないところがあります。
ラケット面の向きは保たなければいけないので
腕をねじるような動作は規制されなければならない。
一方、スウィング方向の動きは自在でなければならない。
大雑把に言うとそんなところです。
テニスでは、コントロールがあって、初めてスピードが生きてくる。
どちらが優先するかは明らかですよね。
したがって、ラケット面を保つ力は
必要以上あるべきで
少なすぎは問題外、
多すぎのほうがまだましということです。
次にどうやって不必要な力を抜くのかということですが
結論を言うと、バーンと一発、まずはうんと力んじゃうこと。
思い切り力んじゃえば、いっそ力を抜く加減がわかるというものです。
一度、死ぬほど力みかえってテニスをしてみるといいと思います。
そうしてから少しづつ、力みをとっていったらいいのではないでしょうか。
案外簡単に、力みをとることができると思います。
次に、力まないほうが良いということの思想的背景
なんてことを考えた。
力まないほうがいいという人は多いのだが
いろいろ考えたり、試したりして、そこにたどり着いたのだろうか?
コートの上で考えたのか?
机の上でか?
それともそうゆう風に誰かに聞いた?
もしかしたら、力まないほうがいいに決まっているということが
話の前提になっていないだろうか。
脇を閉めたほうがいいとか
腰を落としたほうがいいとか
止まって打ったほうがやさしいとか
みんな・・・
ちょっと話がそれちゃった。
元へ戻して
同じショットを打つのに
力をいれずにできる人は、力みかえって打つ人よりえらいという考え方の是非?
テニスではどちらでも、決まったら1点ですよね。
力を入れずに出来たら2点というわけではないですよね。
まあ、そんなこんなで、『力んじゃったら』 というわけ。
それで、力んじゃっても、スピードを出すコツですが。
あります。
『インパクト少し前までをゆっくり持っていって
インパクト前後から、後半を鋭く振り切る。』
フォアもバックもサーブもスマッシュも
ラケットのスウィングスピードのピークをインパクト後に持っていく。
一流プロのスウィングを見ていると、それを感じませんか?
へぼな人を見ていると、インパクト前ばっかり、がんばっている。
そうゆう人を見ていると、「力まないほうがいいよ」といいたくなってしまう。
逆に、すごく力をいれているのに
先ほどの、『インパクト後のすごい振り』 の人は
力んでいるように見えない。
ということです。
ぜひ、お試しください。
2009年12月13日
相手のコースを予測する
昨日のブログへの『以前にエルボー』さんのコメントに
うまい人は予測がいいんでしょうが
というような話があり
ちょっと気になったので
今日のお題は、予測。
相手のコースを予測して動けるというと
何か、超能力があるような印象があります。
実際はどうなのでしょう?
その場の話だけすれば
とっさにひらめいたコースに飛び込み
とっさにひらめいたコースに打ち込む
ということになります。
じゃあ、なぜひらめくのか?
何がひらめくのか?
ということが解明されればいいわけです。
ダブルスの例でお話しましょう。
私がレシーブを打ちました。 (パートナーはサービスラインのところにいます)
サーバーはファーストボレーを打ちにきます。
コースは3通り、考えられます。
1、私のところに深く帰ってくる。
2、アングルに短いボレー。
3、パートナーのサイド。 (これは私は参加できない)
私としては1か2に対し対応できればいいわけです。
特に、アングルに関して指名手配されている人が相手だったら要注意。
やられたらすぐに反応するように警戒警報を出しておきます。
この状態でアングルに来たら、すばやく反応できます。
「松原君、さすがに予測がよかったね」 というわけです。
次は、レシーブに角度がつかず、相手ネットマンに打たれる場合です。
相手のボレーはわれわれ2人の間か、 (この確率が一番高い)
私の側に小さめにクロスに来るかどちらかでしょう。
私は、当然パートナーの後ろめがけてスタートします。
「松原さん、何でそんなに足が速いの?」 といわれます。
「いやー、たまたまヤマが当たっただけですよ」
こんな風に、
自分の打ったショットに対し、相手の選択肢がすっかりわかっていれば
自分のボールが相手に飛んで行ってすぐに
(自分が打つコースはわかっているわけだから、場合によったら、自分が打つ前に)
相手のコースがかなり高い確率でわかるはずなんです。
これが予測です。 (違ってたらパートナーにごめんと言って、笑ってごまかしときます)
自分が試合で遭遇する状況をいろいろ考えて
ケーススタディーをやってみてください。
上の例みたいなことはたくさん浮かぶはずです。
それを頭の中の引き出しに整理して入れておきます。
少し注意深くやっていれば、少し考えれば、少し相手の情報を知っていれば
相手がボールを打つコースの選択肢がわかります。
それに対し大胆に行動することです。
このことをいつも気にしながら経験をつめば
必ず、予測のいいプレーヤーになれると思います。
うまい人は予測がいいんでしょうが
というような話があり
ちょっと気になったので
今日のお題は、予測。
相手のコースを予測して動けるというと
何か、超能力があるような印象があります。
実際はどうなのでしょう?
その場の話だけすれば
とっさにひらめいたコースに飛び込み
とっさにひらめいたコースに打ち込む
ということになります。
じゃあ、なぜひらめくのか?
何がひらめくのか?
ということが解明されればいいわけです。
ダブルスの例でお話しましょう。
私がレシーブを打ちました。 (パートナーはサービスラインのところにいます)
サーバーはファーストボレーを打ちにきます。
コースは3通り、考えられます。
1、私のところに深く帰ってくる。
2、アングルに短いボレー。
3、パートナーのサイド。 (これは私は参加できない)
私としては1か2に対し対応できればいいわけです。
特に、アングルに関して指名手配されている人が相手だったら要注意。
やられたらすぐに反応するように警戒警報を出しておきます。
この状態でアングルに来たら、すばやく反応できます。
「松原君、さすがに予測がよかったね」 というわけです。
次は、レシーブに角度がつかず、相手ネットマンに打たれる場合です。
相手のボレーはわれわれ2人の間か、 (この確率が一番高い)
私の側に小さめにクロスに来るかどちらかでしょう。
私は、当然パートナーの後ろめがけてスタートします。
「松原さん、何でそんなに足が速いの?」 といわれます。
「いやー、たまたまヤマが当たっただけですよ」
こんな風に、
自分の打ったショットに対し、相手の選択肢がすっかりわかっていれば
自分のボールが相手に飛んで行ってすぐに
(自分が打つコースはわかっているわけだから、場合によったら、自分が打つ前に)
相手のコースがかなり高い確率でわかるはずなんです。
これが予測です。 (違ってたらパートナーにごめんと言って、笑ってごまかしときます)
自分が試合で遭遇する状況をいろいろ考えて
ケーススタディーをやってみてください。
上の例みたいなことはたくさん浮かぶはずです。
それを頭の中の引き出しに整理して入れておきます。
少し注意深くやっていれば、少し考えれば、少し相手の情報を知っていれば
相手がボールを打つコースの選択肢がわかります。
それに対し大胆に行動することです。
このことをいつも気にしながら経験をつめば
必ず、予測のいいプレーヤーになれると思います。
2009年12月12日
いつ構える? いつ引き始める?
いつ構える? いつ引き始める?
というのは、よく質問されることですし
われわれがレッスンでもよく指摘している項目です。
今日も 『以前にエルボー』さんのコメントに
そのようなニュアンスを感じましたので
そのお話しをしましょう。
いつ構えるという事に関しては
11月6日のブログ『打ち終わった後の構えを早くする』 で触れています。
ぜひ、こちらも覗いてみてください。
さて、次のいつ引き始めるのかについてはどうだったろう?
どっかで一度くらいは書いているかもしれない。
まあ、初めてのつもりでお話ししよう。
たとえばバックにボールが飛んでくるとする。
いつ、グリップの持ち替えを始め、横向きを作り始め、テイクバックを開始するだろうか?
結論を先に言っちゃうと、 『すぐに』 です。
自分自身の事を実況風にお話します。
シングルスの通常のラリー中、
相手がバック側にやや早いボールを打ってきたとします。
相手ラケット面を見つめていると、バック側にボールが飛び出しました。
〈直後〉
相手の位置、スイングの勢い、打球音、飛び出しの方向、等から
バックハンド・トップスピンで打つことが私の頭にひらめく。
〈ボールが相手側サービスラインに達した頃〉
バックにグリップを持ち替えながら (いつもフォアで持っている)
肩の線を横向きにしながら
右手を左肩の30cm前方への移動を開始。
〈ボールがネットを越えて、2m位来た頃〉
先ほどの、持ち替え、横向き、右手の移動が終了。
というくらいのタイミングです。
ここで1段目のテイクバックが終了します。
この後、再度、2段目のテイクバックで
引いて、ヒットと、ぶん殴るのです。
これを2度引きというのなら
必ず2度引きにすべきです。
上の話は、私の頭の中での感覚ですので
実際のボールの速度や、その日の調子
もちろん、腕前によって違うと思います。
初心者ならバウンドからですが
ラリーだと間に合わなくなります。
よく聞かれる質問が
「ボールの弾む、何mくらい前で引き始めればいいですか?」
というものですが
そんなものでは到底実戦的にはなりません。
結論を先に言っちゃうと、 『すぐに』 です。
というのは、よく質問されることですし
われわれがレッスンでもよく指摘している項目です。
今日も 『以前にエルボー』さんのコメントに
そのようなニュアンスを感じましたので
そのお話しをしましょう。
いつ構えるという事に関しては
11月6日のブログ『打ち終わった後の構えを早くする』 で触れています。
ぜひ、こちらも覗いてみてください。
さて、次のいつ引き始めるのかについてはどうだったろう?
どっかで一度くらいは書いているかもしれない。
まあ、初めてのつもりでお話ししよう。
たとえばバックにボールが飛んでくるとする。
いつ、グリップの持ち替えを始め、横向きを作り始め、テイクバックを開始するだろうか?
結論を先に言っちゃうと、 『すぐに』 です。
自分自身の事を実況風にお話します。
シングルスの通常のラリー中、
相手がバック側にやや早いボールを打ってきたとします。
相手ラケット面を見つめていると、バック側にボールが飛び出しました。
〈直後〉
相手の位置、スイングの勢い、打球音、飛び出しの方向、等から
バックハンド・トップスピンで打つことが私の頭にひらめく。
〈ボールが相手側サービスラインに達した頃〉
バックにグリップを持ち替えながら (いつもフォアで持っている)
肩の線を横向きにしながら
右手を左肩の30cm前方への移動を開始。
〈ボールがネットを越えて、2m位来た頃〉
先ほどの、持ち替え、横向き、右手の移動が終了。
というくらいのタイミングです。
ここで1段目のテイクバックが終了します。
この後、再度、2段目のテイクバックで
引いて、ヒットと、ぶん殴るのです。
これを2度引きというのなら
必ず2度引きにすべきです。
上の話は、私の頭の中での感覚ですので
実際のボールの速度や、その日の調子
もちろん、腕前によって違うと思います。
初心者ならバウンドからですが
ラリーだと間に合わなくなります。
よく聞かれる質問が
「ボールの弾む、何mくらい前で引き始めればいいですか?」
というものですが
そんなものでは到底実戦的にはなりません。
結論を先に言っちゃうと、 『すぐに』 です。
2009年12月09日
待機姿勢のグリップ
主に、リターンの時、ラケットをどう持っていればいいのか?
これって結構大事な話ですよね。
『ヒロリン』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは、又々質問で済みません、、ストロークたとえば相手のサービスを待っているときラケットのポジション、グリップはどんな感じで待っているのが理想でしょうか?軽く持っていて手の中で遊ばせている感じでしょうか?それともフォア気味に準備しているほうが良いでしょうか?残念ながら私は反射神経がそれほど良いわけではなく、相手がサーブを打った瞬間にフォアかバックか判断しグリップチェンジをし手首を固め、テークバックをし、そして球を追い、打ち返す。。その一連の動作が間に合いそうもありません。何かコツのようなものはあるのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2009/12/09 12:55
私の答えです。
リターンの待ち方はバックハンドの打ち方で分かれます。
バックが両手打ちの場合 (これが最大多数派だと思いますが)
右手のグリップをフォアハンドで、左手のグリップをバックハンドで握ります。
フォアにボールが来たら
左手を離しながら、右手の手首の形をフォアハンドのインパクトの形にし
フォアハンドのテイクバックをします。
バックにボールが来たら
左手の手首の形を両手バックのインパクトの形にしながら
右手のグリップをバック用に変えます。
両手打ちのテイクバックをします。
そのときラケットヘッドを立てないで
先を下げておくとインパクトの形がすぐに作れます。
昔、ジミー・コナーズという人は (彼はサウスポー)
両手ともフォアハンドのセミウェスタングリップで持ち、
最初から打つ形を作っておき
そのまま来た方に引いて打っていました。
(左に来たら片手で、右に来たら両手で)
だからリターンが抜群にうまかったのを覚えています。
およそ無造作に
引いて、ひっぱたくだけです。
利き腕のグリップを変えなければこうゆう事も可能です。
(もしかしたら少しは変えていたかもしれませんが)
さて、バックハンドが片手うちの人の場合です。
3通りあります。
1つ目は私のやり方。
フォアハンドのグリップ、打つ形で待ちます。
サーブがフォアに来たら
そのままテイクバックして打ちます。
バックに来たら
すばやくバックに持ち替え
バックの形を作ってテイクバック。
2つ目はバックのグリップ、打つ形で待ちます。
バックに来たら
そのままテイクバックして打ちます。
フォアに来たら
すばやくフォアに持ち替え
フォアの形を作ってテイクバック。
3つ目は
コンチネンタルに持って待ちます。
いいサーブが来たら
フォア、バック共、スライスで返します。
暇だったら
そちらのグリップに持ち替えて打ちます。
3つ目はプロの世界では最近、はやっていないようです。
とりあえず返しただけでは
次にぶん殴られるせいだと思います。
1つ目のフォアで構えておいてというのが主流だと思いますが
(当然自分のことは主流だと思っている)
相手のサーブの予測によって、1,2を変える選手もいます。
(たとえば、バックにしか入れてこない人もいるのです)
どれかを決めて、
その動きを(持ち替えを)素振りで何度もやれば必ず上達します。
私はフォアに構えておいて
バックは持ち替えるというのをやっているので
これはあっという間にできます。
一度、バックで待ってみたことがあるのですが
バックをうまく打てなかった思い出があります。
バックは持ち替えて打つ
というのが癖になっているのです。
もちろんそのときのフォアは散々でした。
これって結構大事な話ですよね。
『ヒロリン』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは、又々質問で済みません、、ストロークたとえば相手のサービスを待っているときラケットのポジション、グリップはどんな感じで待っているのが理想でしょうか?軽く持っていて手の中で遊ばせている感じでしょうか?それともフォア気味に準備しているほうが良いでしょうか?残念ながら私は反射神経がそれほど良いわけではなく、相手がサーブを打った瞬間にフォアかバックか判断しグリップチェンジをし手首を固め、テークバックをし、そして球を追い、打ち返す。。その一連の動作が間に合いそうもありません。何かコツのようなものはあるのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2009/12/09 12:55
私の答えです。
リターンの待ち方はバックハンドの打ち方で分かれます。
バックが両手打ちの場合 (これが最大多数派だと思いますが)
右手のグリップをフォアハンドで、左手のグリップをバックハンドで握ります。
フォアにボールが来たら
左手を離しながら、右手の手首の形をフォアハンドのインパクトの形にし
フォアハンドのテイクバックをします。
バックにボールが来たら
左手の手首の形を両手バックのインパクトの形にしながら
右手のグリップをバック用に変えます。
両手打ちのテイクバックをします。
そのときラケットヘッドを立てないで
先を下げておくとインパクトの形がすぐに作れます。
昔、ジミー・コナーズという人は (彼はサウスポー)
両手ともフォアハンドのセミウェスタングリップで持ち、
最初から打つ形を作っておき
そのまま来た方に引いて打っていました。
(左に来たら片手で、右に来たら両手で)
だからリターンが抜群にうまかったのを覚えています。
およそ無造作に
引いて、ひっぱたくだけです。
利き腕のグリップを変えなければこうゆう事も可能です。
(もしかしたら少しは変えていたかもしれませんが)
さて、バックハンドが片手うちの人の場合です。
3通りあります。
1つ目は私のやり方。
フォアハンドのグリップ、打つ形で待ちます。
サーブがフォアに来たら
そのままテイクバックして打ちます。
バックに来たら
すばやくバックに持ち替え
バックの形を作ってテイクバック。
2つ目はバックのグリップ、打つ形で待ちます。
バックに来たら
そのままテイクバックして打ちます。
フォアに来たら
すばやくフォアに持ち替え
フォアの形を作ってテイクバック。
3つ目は
コンチネンタルに持って待ちます。
いいサーブが来たら
フォア、バック共、スライスで返します。
暇だったら
そちらのグリップに持ち替えて打ちます。
3つ目はプロの世界では最近、はやっていないようです。
とりあえず返しただけでは
次にぶん殴られるせいだと思います。
1つ目のフォアで構えておいてというのが主流だと思いますが
(当然自分のことは主流だと思っている)
相手のサーブの予測によって、1,2を変える選手もいます。
(たとえば、バックにしか入れてこない人もいるのです)
どれかを決めて、
その動きを(持ち替えを)素振りで何度もやれば必ず上達します。
私はフォアに構えておいて
バックは持ち替えるというのをやっているので
これはあっという間にできます。
一度、バックで待ってみたことがあるのですが
バックをうまく打てなかった思い出があります。
バックは持ち替えて打つ
というのが癖になっているのです。
もちろんそのときのフォアは散々でした。
2009年12月05日
内旋、外旋、回内、回外
内旋、外旋、回内、回外、という言葉を技術解説によく使います。
これらは解剖学の用語です。
腕をひねるとか、手の平を下向きになるように動かす、なんてやると
厳密に意味を伝えるのが難しいので
このような解剖学できっちり定義された用語を使うのです。
ただし、これらの用語を理解していない人が読んだら
およそ味わいのある文章とは見えませんし
もちろん、意味はまったく通じません。
おとといのブログ、『再びのテイクバック』 に、
『ヌーン』 さんがコメントを入れてくれたのですが
「外旋は今までのブログに載っていますか?!」 とありました。
外旋を説明したブログ?
当然あるはずと思ったらこれがないんですね。
どーも失礼しました。
そんなわけで今日は解剖学のお勉強。 ( ってほど難しくない)
東戸塚校から帰宅しようとした安久津コーチを拉致。
「兄さん、ちょっとそこまで、腕を貸してくれねーか」
「こんな寒い夜、凍死したらどうします」
と言う安久津コーチのトレーナーをはいで撮影。
やはり生の腕がわかりやすい。
次の写真は上腕(肩から肘まで)の動き。
肩関節部のひねりですね。
左の写真の方向に動かすのを、『上腕を外旋する』、といいます。
右の写真の方向に動かすのを、『上腕を内旋する』、といいます。
外旋 ← → 内旋
この外旋から内旋の動きはサービスで強く使いますね。
また、フォアハンドのテイクバックで外旋していくと
面が上を向いて不安定なショットになります。
次の写真は前腕(肘から手首まで)の動き。
小手先のひねりですね。
手首を動かしていると思う人も多いと思います。
手首はこの方向には動きません。
前腕部の2本の骨の角度が変化しているのです。
自分の腕を動かして観察してみてください。
左の写真の方向に動かすのを、『前腕を回外する』、といいます。
右の写真の方向に動かすのを、『前腕を回内する』、といいます。
回外 ← → 回内
回外から回内の動きは特にスピンサーブで強く使います。
フォアハンドではワイパーショットの最終段階で使うと振りきりがよくなります。
ただし、インパクト前に使いすぎると面を不安定にする原因になることもあります。
フォアハンドのテイクバックについて言えば
回外して引くと面が上を向いていくので
振り出していくラケット面のコントロールがとても難しくなるのは
先ほどの、外旋しながらテイクバックするのと同様です。
この、ラケット面を上に向けながら引いていくときに
原因が、外旋しながらなのか? 回外しながらなのか?
たいへんわかりにくいのです。
まあ、どっちでもエラーが多くなるだけのことですので
どっちでもいいのですが (どっちも悪いのですが)
手の平を上向きに動かさないようにして引いていけばいいということです。
「さあさあ、勉強、勉強」
「誰だ、こんなところで寝てるやつは」
「寝るな、寝ると死んでしまうぞ」
だんだん解説しながら自分でも ・・・・・・
これらは解剖学の用語です。
腕をひねるとか、手の平を下向きになるように動かす、なんてやると
厳密に意味を伝えるのが難しいので
このような解剖学できっちり定義された用語を使うのです。
ただし、これらの用語を理解していない人が読んだら
およそ味わいのある文章とは見えませんし
もちろん、意味はまったく通じません。
おとといのブログ、『再びのテイクバック』 に、
『ヌーン』 さんがコメントを入れてくれたのですが
「外旋は今までのブログに載っていますか?!」 とありました。
外旋を説明したブログ?
当然あるはずと思ったらこれがないんですね。
どーも失礼しました。
そんなわけで今日は解剖学のお勉強。 ( ってほど難しくない)
東戸塚校から帰宅しようとした安久津コーチを拉致。
「兄さん、ちょっとそこまで、腕を貸してくれねーか」
「こんな寒い夜、凍死したらどうします」
と言う安久津コーチのトレーナーをはいで撮影。
やはり生の腕がわかりやすい。
次の写真は上腕(肩から肘まで)の動き。
肩関節部のひねりですね。
左の写真の方向に動かすのを、『上腕を外旋する』、といいます。
右の写真の方向に動かすのを、『上腕を内旋する』、といいます。
外旋 ← → 内旋
この外旋から内旋の動きはサービスで強く使いますね。
また、フォアハンドのテイクバックで外旋していくと
面が上を向いて不安定なショットになります。
次の写真は前腕(肘から手首まで)の動き。
小手先のひねりですね。
手首を動かしていると思う人も多いと思います。
手首はこの方向には動きません。
前腕部の2本の骨の角度が変化しているのです。
自分の腕を動かして観察してみてください。
左の写真の方向に動かすのを、『前腕を回外する』、といいます。
右の写真の方向に動かすのを、『前腕を回内する』、といいます。
回外 ← → 回内
回外から回内の動きは特にスピンサーブで強く使います。
フォアハンドではワイパーショットの最終段階で使うと振りきりがよくなります。
ただし、インパクト前に使いすぎると面を不安定にする原因になることもあります。
フォアハンドのテイクバックについて言えば
回外して引くと面が上を向いていくので
振り出していくラケット面のコントロールがとても難しくなるのは
先ほどの、外旋しながらテイクバックするのと同様です。
この、ラケット面を上に向けながら引いていくときに
原因が、外旋しながらなのか? 回外しながらなのか?
たいへんわかりにくいのです。
まあ、どっちでもエラーが多くなるだけのことですので
どっちでもいいのですが (どっちも悪いのですが)
手の平を上向きに動かさないようにして引いていけばいいということです。
「さあさあ、勉強、勉強」
「誰だ、こんなところで寝てるやつは」
「寝るな、寝ると死んでしまうぞ」
だんだん解説しながら自分でも ・・・・・・
2009年11月27日
ハーフボレーでいいんじゃない
今日は横浜ガーデンテニスクラブで
女性会員対象のレッスンをする日。
2時間目はお姉さまたちのクラス
いかにしてむりをせず、楽な姿勢で最大パフォーマンスを出すか
というのがテーマのクラスだ。
「ボールを見ない、腰を落とさない。」
こんなことを就任当初、のっけから言ったものだから
最初はみんな戸惑うことしきり。
でも皆さん、信じてやってくれたので
最近はハーフボレーのラリーは当たり前と思ってやっているし
そのラリーに背面打ちを入れて遊んでいる人もいる。
皆さんいいボールを打つようになったし
なにより、テニスをするときの表情が明るくなったと思う。
さてそんな、楽しいクラスなのだが
ダブルスの実戦形式の練習中の出来事
ちょうど足元に来るくらいのボールを
ボレーか? ハーフボレーか? で悩んでいるうちに時間切れ。
ぴったりフレームに当たって返球不能
というミスがあった。
その方はまじめな方なので
「もっと足を動かして、ボレーで取らないといけないんですよね」
と言っていた。
ここはまともなコーチなら、当然
「そのとおりです、次はがんばって前でボレーしましょう」
と言うべきところ。
なのにまたやってしまった。
「いやー、そんなにがんばらないで、わざとハーフボレーにしましょう」 だって。
私には彼女のローボレーでこなす絵が想像できなかったのだ。
それだけ打点が低いと
ボレーでネットを越すためには、打点自体を前に、ネットに近いところにしないといけない
そうしないと面が上を向かないのだ。
つまりローボレーにしただけではだめなのだ。
かなり早い動きで
姿勢を低くし
打点を前のほうでとる。 (そんなヒマある?)
時間的な見方をしても
ハーフボレーならバウンド後まで待てる。
ゆっくりそこに垂直面を作るだけでいい。
バウンド後、下から上がってくるわけだから
当てるだけでボールはネットを越えていく。
姿勢も時間も、ローボレーとはかなりのギャップがある。
まして、毎週、ハーフボレーのラリーを
腰を落とさずに平気でやっている人なのだ。
(ほんとは、腰を落とさないからできるのだが)
ここはひとつ提案だが
ローボレーかハーフボレーか
迷ったら、ハーフボレー と考えてみませんか。
迷わずにローボレー、という時しか、ローボレーは間にあわないでしょう。
女性会員対象のレッスンをする日。
2時間目はお姉さまたちのクラス
いかにしてむりをせず、楽な姿勢で最大パフォーマンスを出すか
というのがテーマのクラスだ。
「ボールを見ない、腰を落とさない。」
こんなことを就任当初、のっけから言ったものだから
最初はみんな戸惑うことしきり。
でも皆さん、信じてやってくれたので
最近はハーフボレーのラリーは当たり前と思ってやっているし
そのラリーに背面打ちを入れて遊んでいる人もいる。
皆さんいいボールを打つようになったし
なにより、テニスをするときの表情が明るくなったと思う。
さてそんな、楽しいクラスなのだが
ダブルスの実戦形式の練習中の出来事
ちょうど足元に来るくらいのボールを
ボレーか? ハーフボレーか? で悩んでいるうちに時間切れ。
ぴったりフレームに当たって返球不能
というミスがあった。
その方はまじめな方なので
「もっと足を動かして、ボレーで取らないといけないんですよね」
と言っていた。
ここはまともなコーチなら、当然
「そのとおりです、次はがんばって前でボレーしましょう」
と言うべきところ。
なのにまたやってしまった。
「いやー、そんなにがんばらないで、わざとハーフボレーにしましょう」 だって。
私には彼女のローボレーでこなす絵が想像できなかったのだ。
それだけ打点が低いと
ボレーでネットを越すためには、打点自体を前に、ネットに近いところにしないといけない
そうしないと面が上を向かないのだ。
つまりローボレーにしただけではだめなのだ。
かなり早い動きで
姿勢を低くし
打点を前のほうでとる。 (そんなヒマある?)
時間的な見方をしても
ハーフボレーならバウンド後まで待てる。
ゆっくりそこに垂直面を作るだけでいい。
バウンド後、下から上がってくるわけだから
当てるだけでボールはネットを越えていく。
姿勢も時間も、ローボレーとはかなりのギャップがある。
まして、毎週、ハーフボレーのラリーを
腰を落とさずに平気でやっている人なのだ。
(ほんとは、腰を落とさないからできるのだが)
ここはひとつ提案だが
ローボレーかハーフボレーか
迷ったら、ハーフボレー と考えてみませんか。
迷わずにローボレー、という時しか、ローボレーは間にあわないでしょう。
2009年11月16日
打ち終わった後の構えを早くする
きのうは印西のクラブに午前中からいた。
会員の皆さんのリクエストにお答えして
ダブルスの相手を次々としていたら、10セット位してしまった。
会員さんを押しのけてやっているようで
申し訳ないのだが
是非にとおだてられると、ついその気になってしまう。
特に上手な会員さんには満足感を感じてもらうよう
こちらも全力で望む。
きのうは特にそうゆう人が多かったので
自分のすべてを出すような試合も
5セットやってしまった。
さすがに疲れた。
これだけ身体を張ってやっていたら
体が持ちそうもないが
たまたまの一日だけ。
気合だっ
まあ、「あれが全力だったの?」と言われてしまえばそれまでだが。
そうそう技術の話だった。
夕方になり、一般の会員さんたちが家路に着き。
コートはジュニアが中心の時間帯。
ジュニア会員の女の子がお父さんと練習していた。
お父さんのボレーをストロークで打ち返している。
なんか動きが遅い。
後手後手になり、一生懸命動こうとしているのだが
しっかり踏ん張ったショットに結びつかない。
打つ直前の踏み切り足の前のチョコチョコと合わす足。
先日のブログで書いた、『チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ』 と行きたい所だが
チャッ、チャカチャカと、やろうとしているうちにボールが来る。
『チャッ、チャ、クウッ、ポロッ』
これはもう1レベル上げなくてはいけない。
そこでアドバイス。
『打ち終わったとたんに、ぱっと構えてごらん』
まずやることを説明し、ボールなしでやってみせる。
もちろんここで、模範プレー。
たいていはうまくいくが、時々は間に合わない。
やばいこれが限界か。
がんばるんだ。
さすがに疲れて動きも鈍い。 (最近いいわけが多くなった)
これだけ身体を張ってやっていたら
体が持ちそうもないが
たまたまの一日だけ。
気合だっ
まあ、「あれが全力だったの?」と言われてしまえばそれまでだが。
模範プレーが良かったのか?
話術で伝わったのか?
さだかではないが、
彼女のショットはリズミカルになり
しっかりヒットできるようになった。
本人にも楽しそうな雰囲気が戻ってきた。
さてこれは、アンナ・クルニコワの動きをメインにした連続写真
サーブが終わった直後、フォアが終わった直後、
ぱっと、スプリットステップの形を作っている。
これを無意識にやるようになったら、ちょっとしたプレーヤー。
隙がなくなるのです。
技術的に難しいわけじゃないので
がんばりさえすれば、必ずできるようになる。
がんばれ
気合だっ
会員の皆さんのリクエストにお答えして
ダブルスの相手を次々としていたら、10セット位してしまった。
会員さんを押しのけてやっているようで
申し訳ないのだが
是非にとおだてられると、ついその気になってしまう。
特に上手な会員さんには満足感を感じてもらうよう
こちらも全力で望む。
きのうは特にそうゆう人が多かったので
自分のすべてを出すような試合も
5セットやってしまった。
さすがに疲れた。
これだけ身体を張ってやっていたら
体が持ちそうもないが
たまたまの一日だけ。
気合だっ
まあ、「あれが全力だったの?」と言われてしまえばそれまでだが。
そうそう技術の話だった。
夕方になり、一般の会員さんたちが家路に着き。
コートはジュニアが中心の時間帯。
ジュニア会員の女の子がお父さんと練習していた。
お父さんのボレーをストロークで打ち返している。
なんか動きが遅い。
後手後手になり、一生懸命動こうとしているのだが
しっかり踏ん張ったショットに結びつかない。
打つ直前の踏み切り足の前のチョコチョコと合わす足。
先日のブログで書いた、『チャッ、チャカチャカ、グウッ、バシッ』 と行きたい所だが
チャッ、チャカチャカと、やろうとしているうちにボールが来る。
『チャッ、チャ、クウッ、ポロッ』
これはもう1レベル上げなくてはいけない。
そこでアドバイス。
『打ち終わったとたんに、ぱっと構えてごらん』
まずやることを説明し、ボールなしでやってみせる。
もちろんここで、模範プレー。
たいていはうまくいくが、時々は間に合わない。
やばいこれが限界か。
がんばるんだ。
さすがに疲れて動きも鈍い。 (最近いいわけが多くなった)
これだけ身体を張ってやっていたら
体が持ちそうもないが
たまたまの一日だけ。
気合だっ
まあ、「あれが全力だったの?」と言われてしまえばそれまでだが。
模範プレーが良かったのか?
話術で伝わったのか?
さだかではないが、
彼女のショットはリズミカルになり
しっかりヒットできるようになった。
本人にも楽しそうな雰囲気が戻ってきた。
さてこれは、アンナ・クルニコワの動きをメインにした連続写真
サーブが終わった直後、フォアが終わった直後、
ぱっと、スプリットステップの形を作っている。
これを無意識にやるようになったら、ちょっとしたプレーヤー。
隙がなくなるのです。
技術的に難しいわけじゃないので
がんばりさえすれば、必ずできるようになる。
がんばれ
気合だっ
2009年11月04日
見ないで当たるか?
『bowlーtennis』さんからコメントをいただきました。
以下がその全文です。
初めまして。
松原コーチ、ご質問を致します。
インパクトの瞬間ボールを見ないで予測して打つ・・・かなり熟練された方しか
出来ないと思います。
テニスまだまだ未熟で中々理解に苦しむことが多々あります。
ご足労をお掛け致しますが、2009.10.26 19:40 タイトル 視線をのこす を
お読みなっていただけませんでしょうか?
相反することを覚えようとしているのでしょうか?
フォアハンドストロークはティクバックが間に合わない場合に自然に右足が
後ろに下がりながら打っています。それを気が付かせて下さいました。
大変厚かましいお願いと知りながら、宜しくアドバイスをお願い致します。
投稿者 bowlーtennis 2009/11/01 00:15
私の解説です。
今出来上がって、アップしたら、消えちゃった。
私の原稿、どこへ行ったんでしょう。
(消えたやつに限っていい文章なんですよね)
悔やんでもしょうがないので、再度、チャレンジ。
また消えちゃって、昨日はあきらめ。
改めて、本日3度目のトライ。
さて、まず、右足を引いて打つ話ですが
ナダルは左利きなので、下がりながらということと、前を向くということを
これで、二つ同時、一気に行います。
これは彼の連続写真です。 確認してみてください。
右利きだと、左足を引きます。
次に、「インパクトの瞬間ボールを見ないで予測して打つ・・・
かなり熟練された方しか出来ないと思います。」
ということですが。
そんなに難しく思わないほうがいいと思います。
実は初級者の方でもやっていることなんです。
こうゆう、フィード・フォワードの技は人間の得意技なんです。
フィード・バックでは必ず後追いになり、振り遅れたりします。
ラケットで、リフティングをしたり
まりつきをしたりしてみてください。
もちろんボールを見ているでしょうけど
ボールの来る位置、タイミングを予測して(予定して)
ラケットを出しているでしょう。
インパクトの位置のボールが見えたときは
ラケットを出すには、すでに手遅れなのです。
普段の生活でも、
エスカレーターに足を合わすにも
向こうから来る人をよけるにも
ブレーキで、車を停止線に止めるにも
普通に、普通の人がやっていることです。
思い切って、楽観的になれば、結構あっけなくできますよ。
5歳の子にテニスを教えるとき
最初に転がし合いのラリーをします。
コーチがその子のラケットめがけて転がせば
タイミングだけの勝負になります。
キャッキャいって、しばらくやっていると、結構できちゃうもんです。
もちろん実際のテニスになれば、
プラス3次元の空間の位置予測になりますのでもう少し難しいのですが。
要は、ボールがどう飛んでくるかということがわかっている人なら
簡単に予測できるはずです。
そこに、そのタイミングでラケットを振り込む。
だからテニスって、ラリーだけしていても面白いのですよね。
『bowlーtennis』 さんのブログ、『視線をのこす』 を読ませてもらいました。
ちょっと気になるのは、2点。
1つ目は、ボールを見ているほうが当然当てやすいはずだ
ということを前提としていること。
2つ目は、自分のラケット面の向きを見なければ認識できないと思っていること。
1つ目の話は、上に書いたことを参考にしてほしいのですが
私自身は、予測して打っているからこそ当たると思っています。
2つ目の話ですが、
ラケットを持って、一度やってみてください。
面を、インパクトのところに垂直に作ってみる。
その面から目を離して、
面の向きや、位置を動かして、それを感じてみてください。
どうですか、ちゃんと、向きも位置も、わかるでしょう。
ご飯を食べるときに
テレビを見ながら、はしを口に運ぶ。
スープなら、こぼさないよう、スプーンの面の向きも保ちながら
時々、鼻で食べちゃうなんて、ないですよね。
人間の能力はこのくらいすごいんです。
見ないで、面を保つなんて当たり前です。
特別の才能なんて必要ありません
逆に、過保護にしすぎたほうが
能力を発揮できないようにしているのではないでしょうか。
インパクトまで見ちゃうと、
かえって視覚の情報を頼って、予測コンピューターが停止し
場合によると、変な修正も入り
かえって真ん中をはずしてしまう
タイミングが遅れてしまうということになりがち
だと思います。
私がフォアで逆クロスにハードヒットするときのことを実況解説してみます。
ボールがバウンドします。
ボールを見ています。 (ゆるいボールなので50cm前まで見ています)
打点のところまで見ているつもり (本当は目が離れている)
バシッという音とともに、ラケット面がボールを捕らえる映像が瞬間、頭に光ります。
そのときにはインパクトのところ気来たボールにラケットをたたきつけています。
直後、映像は相手サイドラインの20cm内側に向かって
飛び出していくボールをややスローに映し出します。
本物のボールが飛んで行く絵が目に映ります。
ガッツポーズの用意。
これが私の精神分析の結果です。
こうゆう風に思い込んでやってみると案外簡単にできますよ。
ボールを予測で打つ練習として次の二つをお勧めします。
1、互いにネットから2mづつ離れ、ハーフボレーで続けあう。
2、背面打ちの練習。
この二つはインパクトのボールを見るわけに行きません。
お試しください。
以下がその全文です。
初めまして。
松原コーチ、ご質問を致します。
インパクトの瞬間ボールを見ないで予測して打つ・・・かなり熟練された方しか
出来ないと思います。
テニスまだまだ未熟で中々理解に苦しむことが多々あります。
ご足労をお掛け致しますが、2009.10.26 19:40 タイトル 視線をのこす を
お読みなっていただけませんでしょうか?
相反することを覚えようとしているのでしょうか?
フォアハンドストロークはティクバックが間に合わない場合に自然に右足が
後ろに下がりながら打っています。それを気が付かせて下さいました。
大変厚かましいお願いと知りながら、宜しくアドバイスをお願い致します。
投稿者 bowlーtennis 2009/11/01 00:15
私の解説です。
今出来上がって、アップしたら、消えちゃった。
私の原稿、どこへ行ったんでしょう。
(消えたやつに限っていい文章なんですよね)
悔やんでもしょうがないので、再度、チャレンジ。
また消えちゃって、昨日はあきらめ。
改めて、本日3度目のトライ。
さて、まず、右足を引いて打つ話ですが
ナダルは左利きなので、下がりながらということと、前を向くということを
これで、二つ同時、一気に行います。
これは彼の連続写真です。 確認してみてください。
右利きだと、左足を引きます。
次に、「インパクトの瞬間ボールを見ないで予測して打つ・・・
かなり熟練された方しか出来ないと思います。」
ということですが。
そんなに難しく思わないほうがいいと思います。
実は初級者の方でもやっていることなんです。
こうゆう、フィード・フォワードの技は人間の得意技なんです。
フィード・バックでは必ず後追いになり、振り遅れたりします。
ラケットで、リフティングをしたり
まりつきをしたりしてみてください。
もちろんボールを見ているでしょうけど
ボールの来る位置、タイミングを予測して(予定して)
ラケットを出しているでしょう。
インパクトの位置のボールが見えたときは
ラケットを出すには、すでに手遅れなのです。
普段の生活でも、
エスカレーターに足を合わすにも
向こうから来る人をよけるにも
ブレーキで、車を停止線に止めるにも
普通に、普通の人がやっていることです。
思い切って、楽観的になれば、結構あっけなくできますよ。
5歳の子にテニスを教えるとき
最初に転がし合いのラリーをします。
コーチがその子のラケットめがけて転がせば
タイミングだけの勝負になります。
キャッキャいって、しばらくやっていると、結構できちゃうもんです。
もちろん実際のテニスになれば、
プラス3次元の空間の位置予測になりますのでもう少し難しいのですが。
要は、ボールがどう飛んでくるかということがわかっている人なら
簡単に予測できるはずです。
そこに、そのタイミングでラケットを振り込む。
だからテニスって、ラリーだけしていても面白いのですよね。
『bowlーtennis』 さんのブログ、『視線をのこす』 を読ませてもらいました。
ちょっと気になるのは、2点。
1つ目は、ボールを見ているほうが当然当てやすいはずだ
ということを前提としていること。
2つ目は、自分のラケット面の向きを見なければ認識できないと思っていること。
1つ目の話は、上に書いたことを参考にしてほしいのですが
私自身は、予測して打っているからこそ当たると思っています。
2つ目の話ですが、
ラケットを持って、一度やってみてください。
面を、インパクトのところに垂直に作ってみる。
その面から目を離して、
面の向きや、位置を動かして、それを感じてみてください。
どうですか、ちゃんと、向きも位置も、わかるでしょう。
ご飯を食べるときに
テレビを見ながら、はしを口に運ぶ。
スープなら、こぼさないよう、スプーンの面の向きも保ちながら
時々、鼻で食べちゃうなんて、ないですよね。
人間の能力はこのくらいすごいんです。
見ないで、面を保つなんて当たり前です。
特別の才能なんて必要ありません
逆に、過保護にしすぎたほうが
能力を発揮できないようにしているのではないでしょうか。
インパクトまで見ちゃうと、
かえって視覚の情報を頼って、予測コンピューターが停止し
場合によると、変な修正も入り
かえって真ん中をはずしてしまう
タイミングが遅れてしまうということになりがち
だと思います。
私がフォアで逆クロスにハードヒットするときのことを実況解説してみます。
ボールがバウンドします。
ボールを見ています。 (ゆるいボールなので50cm前まで見ています)
打点のところまで見ているつもり (本当は目が離れている)
バシッという音とともに、ラケット面がボールを捕らえる映像が瞬間、頭に光ります。
そのときにはインパクトのところ気来たボールにラケットをたたきつけています。
直後、映像は相手サイドラインの20cm内側に向かって
飛び出していくボールをややスローに映し出します。
本物のボールが飛んで行く絵が目に映ります。
ガッツポーズの用意。
これが私の精神分析の結果です。
こうゆう風に思い込んでやってみると案外簡単にできますよ。
ボールを予測で打つ練習として次の二つをお勧めします。
1、互いにネットから2mづつ離れ、ハーフボレーで続けあう。
2、背面打ちの練習。
この二つはインパクトのボールを見るわけに行きません。
お試しください。
2009年10月30日
追い出されたらロブは?
『フランカー』 さんから質問をいただきました。
以下がコメント中のその部分です。
今回松原コーチにお聞きしたいのは大きくコート外に振られた際にうまくロブを上げられず浅くなり(両サイドともに)次で決められてしまうという場面が多いのですが
振られた際に上手くロブを上げるという技術を教えていただけたらと思います
それから以前書かれていましたスライスサービスはプロネーションを控えめにして打つについては分かるのですがスピンサービスはプロネーションを使って体の右側に振りぬくという記載があり 何故プロネーションを使わなければいけないのかよく分かりませんでした
現在基礎からスピンサービスの2ndを練習していることもあり良ければそのあたりも解説をしていただければと思います
投稿者 フランカー 2009/10/30 01:38
私の答えです。
サーブのプロネーションについてはたいへんいい質問だと思います。
写真があると説明しやすいので
明日、印西で写真が撮れましたら、やりたいと思います。
そこで、ロブの話です。
スライス系のロブを前提として話します。
というのは、状況から見て攻められているわけで
もし、トップスピンロブを考えているのであれば
それは、ショットの選択ミスと考えたからです。
もちろん、質問者が、『ナダル』 さんであれば
必ずしもそうではありません。
さてスライス系のロブです。
スライス系のロブならどこから打ったからとびが悪いということはないと思います。
打ち方の問題でしょうか?
しっかり引いて、スウィングし、
インパクトでスウィングを止めるような感覚で打ちます。
(この止め加減がタッチです、強さ、飛距離を決めます)
もちろん手打ちでいいんです。 (正確には腕打ちです)
そうすれば、余裕のあるときでも、ぎりぎりで追いついたときでも
同じようなスウィングができるし、同じ当りが出せると思います。
もし運ぶような感覚で打っているなら
それとも、全身で打つようなイメージがあるなら
体勢が悪いとき、やっと追いついたときなどに
飛距離が出ないといったことがあるかもしれませんね。
もうひとつ
ロケーションとして考えられるのは
横に追い出されると、サイドラインに対し斜めに打つわけで
普通にストレートに上げる場合と比べ
ベースライン深く打つにはかなり飛距離を大きくしなくてはいけません。
「その分も考え、思い切って深く打ったら」 ということです。
それとそのときは、クロスにしっかり深く上げると、
ロブ自体もエラーしにくく、
スマッシュされたボールにも、少しは追いつきやすくなります。
先ほどの打ち方の練習法ですが
『ロブとジャンピングスマッシュのラリー』 はどうでしょうか。
インパクトのタッチを磨くのによい練習だと思います。
それと、暇がないので、運ぶようなロブですと、
対応できないような状況を作れます。
おせっかいに、もうひとつ付け加えますと、『早く引くこと』 です。
足が追いついたときにラケットも間に合うように
早めに引いておき、ぎりぎり追いつきながらスウィングを始めます。
そしてぎりぎり追いついたところでジャストミート。
以下がコメント中のその部分です。
今回松原コーチにお聞きしたいのは大きくコート外に振られた際にうまくロブを上げられず浅くなり(両サイドともに)次で決められてしまうという場面が多いのですが
振られた際に上手くロブを上げるという技術を教えていただけたらと思います
それから以前書かれていましたスライスサービスはプロネーションを控えめにして打つについては分かるのですがスピンサービスはプロネーションを使って体の右側に振りぬくという記載があり 何故プロネーションを使わなければいけないのかよく分かりませんでした
現在基礎からスピンサービスの2ndを練習していることもあり良ければそのあたりも解説をしていただければと思います
投稿者 フランカー 2009/10/30 01:38
私の答えです。
サーブのプロネーションについてはたいへんいい質問だと思います。
写真があると説明しやすいので
明日、印西で写真が撮れましたら、やりたいと思います。
そこで、ロブの話です。
スライス系のロブを前提として話します。
というのは、状況から見て攻められているわけで
もし、トップスピンロブを考えているのであれば
それは、ショットの選択ミスと考えたからです。
もちろん、質問者が、『ナダル』 さんであれば
必ずしもそうではありません。
さてスライス系のロブです。
スライス系のロブならどこから打ったからとびが悪いということはないと思います。
打ち方の問題でしょうか?
しっかり引いて、スウィングし、
インパクトでスウィングを止めるような感覚で打ちます。
(この止め加減がタッチです、強さ、飛距離を決めます)
もちろん手打ちでいいんです。 (正確には腕打ちです)
そうすれば、余裕のあるときでも、ぎりぎりで追いついたときでも
同じようなスウィングができるし、同じ当りが出せると思います。
もし運ぶような感覚で打っているなら
それとも、全身で打つようなイメージがあるなら
体勢が悪いとき、やっと追いついたときなどに
飛距離が出ないといったことがあるかもしれませんね。
もうひとつ
ロケーションとして考えられるのは
横に追い出されると、サイドラインに対し斜めに打つわけで
普通にストレートに上げる場合と比べ
ベースライン深く打つにはかなり飛距離を大きくしなくてはいけません。
「その分も考え、思い切って深く打ったら」 ということです。
それとそのときは、クロスにしっかり深く上げると、
ロブ自体もエラーしにくく、
スマッシュされたボールにも、少しは追いつきやすくなります。
先ほどの打ち方の練習法ですが
『ロブとジャンピングスマッシュのラリー』 はどうでしょうか。
インパクトのタッチを磨くのによい練習だと思います。
それと、暇がないので、運ぶようなロブですと、
対応できないような状況を作れます。
おせっかいに、もうひとつ付け加えますと、『早く引くこと』 です。
足が追いついたときにラケットも間に合うように
早めに引いておき、ぎりぎり追いつきながらスウィングを始めます。
そしてぎりぎり追いついたところでジャストミート。
2009年10月28日
打点をぴったりにするには
『以前にエルボー』 さんから質問を入れていただきました。
以下がコメントの全文です。
お褒めの言葉もあったので、質問以外も入れちゃいました。
わたしばかりが連続で質問しているようですみません。
いつも回答がとても素晴らしいので、聞きたい事が次から次へと出てきてしまいます。
こうしてみると、自分はこんなにテニスに悩みを抱えていたのかと改めて思ってしまいます。
今回お聞きしたいのは、打点をどうしたらもっと前にできるかということです。
ストロークもボレーも、もっと打点が前と言われます。
言われて簡単にできればいいのですが、なかなかできません。
打点のイメージをもっと前にすれば、、、もっと脱力できるようになると自然と打点は前になる、、、、etc.いろいろとアドバイスをもらってきましたが、何故かできません。
よろしくお願いいたします。
くすのき大きく育つといいですね。
投稿者 以前にエルボー 2009/10/27 16:44
私のお答え。
まず、私ばかりが質問をと書いてありましたが、
どうぞ遠慮なしに質問を入れてください。
多分同じ疑問や、症状の方がたくさんいると思います。
私としては、皆さんが何で困っているかまで
考えなくていいので、大変助かっています。
さて、打点の話。
ボールをしっかり見ていますか?
しっかり見ていると、たいてい、振り遅れます。
極端なことをいうと、インパクトまでボールを見て
それから振れば、必ず遅れます。
(そこまでは当然してないでしょうが)
打点が狂って早すぎるという人はあまりいないので
たいていの人が遅れる方向なのはそのためです。
ボールはもちろん見なければいけないのですが
ボールそのものより、ボールの動く黄色い線をしっかり見る。
というのはどうでしょう。
前にもこのブログで書いたことがあるのですが
われわれは、ボールを見て打っているのではなく
頭の中で想像した(予測した)ボールを打っているのです。
確かに途中までは本物のボールを目で追っていますが
バウンドして軌道が定まれば
それから先は想像したボールをインパクトぴったりタイミングで打つわけです。
ですから、打点まで見るのをやめる。
自分から2m以内に入ったら、ボールは見ない。
(2mというのはたとえばで、いい加減な数字ですが)
練習法ですが
頭の中にしっかりボールの動きのイメージができるようになればいいのです。
具体的には、ボールを想像して
そのボールをジャストミートする素振りをする。
その後で、実際のボールをインパクトまでは見ずに打ってみる。
たったこれだけのことなんですが
ライジングも普通のフォアも、ボレーもスマッシュも
打点を遅れずに捕らえられると思います。
それとストロークの場合ですが
大きく振る場合はどうしても間に合わないこともあります。
その場合には、下がりながら打ったらどうですか。
これは、ナダルの下がりながら打ったフォアハンドの連続写真です。
これは、トップスピナーの普通の打ち方です。
打点の位置は自分から見て前だったり後ろだったり
常に変化しています。
必ず、どちらかに動いて合わすとすれば
半分は下がって合わしても不思議はないと思います。
しかも、下がって合わすのはボールとの相対速度を下げるので
慣れるとむしろこちらのほうが簡単なのです。
そして結構、パワーも入れやすいですよ。
『以前にエルボー』 さん、ぜひ、質問を入れてくださいね。
それと結果も出ましたら教えてくださいね。
以下がコメントの全文です。
お褒めの言葉もあったので、質問以外も入れちゃいました。
わたしばかりが連続で質問しているようですみません。
いつも回答がとても素晴らしいので、聞きたい事が次から次へと出てきてしまいます。
こうしてみると、自分はこんなにテニスに悩みを抱えていたのかと改めて思ってしまいます。
今回お聞きしたいのは、打点をどうしたらもっと前にできるかということです。
ストロークもボレーも、もっと打点が前と言われます。
言われて簡単にできればいいのですが、なかなかできません。
打点のイメージをもっと前にすれば、、、もっと脱力できるようになると自然と打点は前になる、、、、etc.いろいろとアドバイスをもらってきましたが、何故かできません。
よろしくお願いいたします。
くすのき大きく育つといいですね。
投稿者 以前にエルボー 2009/10/27 16:44
私のお答え。
まず、私ばかりが質問をと書いてありましたが、
どうぞ遠慮なしに質問を入れてください。
多分同じ疑問や、症状の方がたくさんいると思います。
私としては、皆さんが何で困っているかまで
考えなくていいので、大変助かっています。
さて、打点の話。
ボールをしっかり見ていますか?
しっかり見ていると、たいてい、振り遅れます。
極端なことをいうと、インパクトまでボールを見て
それから振れば、必ず遅れます。
(そこまでは当然してないでしょうが)
打点が狂って早すぎるという人はあまりいないので
たいていの人が遅れる方向なのはそのためです。
ボールはもちろん見なければいけないのですが
ボールそのものより、ボールの動く黄色い線をしっかり見る。
というのはどうでしょう。
前にもこのブログで書いたことがあるのですが
われわれは、ボールを見て打っているのではなく
頭の中で想像した(予測した)ボールを打っているのです。
確かに途中までは本物のボールを目で追っていますが
バウンドして軌道が定まれば
それから先は想像したボールをインパクトぴったりタイミングで打つわけです。
ですから、打点まで見るのをやめる。
自分から2m以内に入ったら、ボールは見ない。
(2mというのはたとえばで、いい加減な数字ですが)
練習法ですが
頭の中にしっかりボールの動きのイメージができるようになればいいのです。
具体的には、ボールを想像して
そのボールをジャストミートする素振りをする。
その後で、実際のボールをインパクトまでは見ずに打ってみる。
たったこれだけのことなんですが
ライジングも普通のフォアも、ボレーもスマッシュも
打点を遅れずに捕らえられると思います。
それとストロークの場合ですが
大きく振る場合はどうしても間に合わないこともあります。
その場合には、下がりながら打ったらどうですか。
これは、ナダルの下がりながら打ったフォアハンドの連続写真です。
これは、トップスピナーの普通の打ち方です。
打点の位置は自分から見て前だったり後ろだったり
常に変化しています。
必ず、どちらかに動いて合わすとすれば
半分は下がって合わしても不思議はないと思います。
しかも、下がって合わすのはボールとの相対速度を下げるので
慣れるとむしろこちらのほうが簡単なのです。
そして結構、パワーも入れやすいですよ。
『以前にエルボー』 さん、ぜひ、質問を入れてくださいね。
それと結果も出ましたら教えてくださいね。
2009年10月14日
ドロップショットの打ち方
『継続は力なり』 さん、コメントありがとうございます。
『以前にエルボー』 さんには質問を入れていただきましたので
今日はそれ、『ドロップショット』
以下がその質問部分です。
ドロップショットが苦手なので、コツを教えて下さい。
包むようにして勢いを殺す。
打ち負けるようにする。
ボールの背中を押すように打つ。
など様々に習ってきましたが、不器用なのか中途半端なドロップショットになってしまいます。
同様にドロップボレー、アングルボレーも、飛びすぎの傾向です。
私の答えです。
ドロップショットですが
『低めのスライスロブ』 だと思って打ってみてはいかがでしょう。
それをネットのすぐ向こう側に打つ。
もっと短く、ノーバウンドで打ったら、ドロップボレー。
低めで、斜めに打ったら、アングルボレー です。
『低めのスライスロブ』 を打つコツですが
ボールの斜め下側を、スライスで 『ゆっくりスウィング』 して打つことです。
スライスでゆっくりスウィングし、必要な高さと距離感を作る、ということです。
手首やグリップの強さを緩める必要はありません。
どのショットも特殊な打ち方やタッチが必要なわけではありません。
スライスでショートラリーをしたりしながらこの感覚を養ってみてはどうでしょう。
サービスラインからサービスラインまで打てるなら
ベースラインの内側からネットのすぐ向こうくらいまでは同じくらいの距離でしょう。
ずいぶん簡単に答えちゃったかな、と思いますが。
思い切って、気楽にやってみてください。
結構、簡単にできると思いますよ。
『以前にエルボー』 さんには質問を入れていただきましたので
今日はそれ、『ドロップショット』
以下がその質問部分です。
ドロップショットが苦手なので、コツを教えて下さい。
包むようにして勢いを殺す。
打ち負けるようにする。
ボールの背中を押すように打つ。
など様々に習ってきましたが、不器用なのか中途半端なドロップショットになってしまいます。
同様にドロップボレー、アングルボレーも、飛びすぎの傾向です。
私の答えです。
ドロップショットですが
『低めのスライスロブ』 だと思って打ってみてはいかがでしょう。
それをネットのすぐ向こう側に打つ。
もっと短く、ノーバウンドで打ったら、ドロップボレー。
低めで、斜めに打ったら、アングルボレー です。
『低めのスライスロブ』 を打つコツですが
ボールの斜め下側を、スライスで 『ゆっくりスウィング』 して打つことです。
スライスでゆっくりスウィングし、必要な高さと距離感を作る、ということです。
手首やグリップの強さを緩める必要はありません。
どのショットも特殊な打ち方やタッチが必要なわけではありません。
スライスでショートラリーをしたりしながらこの感覚を養ってみてはどうでしょう。
サービスラインからサービスラインまで打てるなら
ベースラインの内側からネットのすぐ向こうくらいまでは同じくらいの距離でしょう。
ずいぶん簡単に答えちゃったかな、と思いますが。
思い切って、気楽にやってみてください。
結構、簡単にできると思いますよ。
2009年09月30日
振り子のお話
本日は、技術お宅系、理屈っぽい話。
サーブや、フォアハンド、片手バックハンド等の話だが
最初はゆっくり振り始める、そのほうが結果的に最後はスウィングスピードが上がる。
常識的に考えれば、速い速度で振り始めれば、最終速度も早いような気がする。
しかしそれでは、後半の加速ができず、最終速度も上がらないのだ。
フェデラーのフォアハンドやサーブ、片手バックハンドを見ると、
がんばっていないようなゆったりした振りから始め、インパクトから後半は鋭く降り終わる。
私はショットに2つの方法があると考えている。
1つは、力任せにビュウッと振るショット。
これには両手打ちのバックが入る。
どんなイメージかというと、ピンポンのようにというとわかってもらえるかもしれない。
腕が強ければ、ラケットヘッドは身体の急速な動きに遅れずに付いていける。
身体の小さな、強烈な急加速に逆らっても腕力が勝り、腕がさらに振れるというイメージだ。
もう1つは振り子型のスウィングをするショットである。
男子選手の両手打ちを除くほぼすべてのショットがこれにあたるかもしれない。
この考え方はゴルフのクラブを振る方法に似ている。
身体が急に動いても腕とラケットが付いていけないのだ。
身体もゆっくり動き始め、その運動量が徐々に腕やラケットの動きにつながっていくというような、
ゆったりした動きが最終速度を早くする。
長い棒を少ない力で効果的に動かすにはこの方法が最も適しているだろう。
振り子の原理で自然に振れてしまう動きについていき、
そこから自分の力を足して加速するという風に考えればいいだろう。
この2つのやり方の境界に位置するのが、
両手バックと厚いグリップの片手フォアハンド、男子のスマッシュだろう。
その人のパワーと趣味によりどちらにもなりうる。
両手バックでは、男子の大部分と女子の一部が急加速派。
片手フォアとスマッシュではマッチョな男子は急加速派だろう。
片手フォアでは、ラケットを短く持ちたがる人は急加速派。
長く持ちたがる人は振り子派という言い方もできる。
また、薄いグリップで急加速すると、先が遅れ面が上を向いてしまいがちになる。
スマッシュでは低い突然のロブに対し男子はスマッシュで反応するが、
女子は反応できないことが多い。
これは、反射神経の問題よりも、スウィングの仕方の問題で
振り子に依存している限り急加速は難しいのだ。
両手打ちで面白いのは女子の両側共に両手打ちの人。
フォア側が振り子型派、バックは急加速派という人もいる。
大きく身体を使うとフォアに見えるし、小さくするどく使うとバックに見える。
と言うとピンと来る人もいると思う。
だからなんだといわれると、「ごめんなさい」 だが。
うまくいっていないショットをこれらに当てはめてみると
正しいスウィングのイメージができてくるかもしれません。
サーブや、フォアハンド、片手バックハンド等の話だが
最初はゆっくり振り始める、そのほうが結果的に最後はスウィングスピードが上がる。
常識的に考えれば、速い速度で振り始めれば、最終速度も早いような気がする。
しかしそれでは、後半の加速ができず、最終速度も上がらないのだ。
フェデラーのフォアハンドやサーブ、片手バックハンドを見ると、
がんばっていないようなゆったりした振りから始め、インパクトから後半は鋭く降り終わる。
私はショットに2つの方法があると考えている。
1つは、力任せにビュウッと振るショット。
これには両手打ちのバックが入る。
どんなイメージかというと、ピンポンのようにというとわかってもらえるかもしれない。
腕が強ければ、ラケットヘッドは身体の急速な動きに遅れずに付いていける。
身体の小さな、強烈な急加速に逆らっても腕力が勝り、腕がさらに振れるというイメージだ。
もう1つは振り子型のスウィングをするショットである。
男子選手の両手打ちを除くほぼすべてのショットがこれにあたるかもしれない。
この考え方はゴルフのクラブを振る方法に似ている。
身体が急に動いても腕とラケットが付いていけないのだ。
身体もゆっくり動き始め、その運動量が徐々に腕やラケットの動きにつながっていくというような、
ゆったりした動きが最終速度を早くする。
長い棒を少ない力で効果的に動かすにはこの方法が最も適しているだろう。
振り子の原理で自然に振れてしまう動きについていき、
そこから自分の力を足して加速するという風に考えればいいだろう。
この2つのやり方の境界に位置するのが、
両手バックと厚いグリップの片手フォアハンド、男子のスマッシュだろう。
その人のパワーと趣味によりどちらにもなりうる。
両手バックでは、男子の大部分と女子の一部が急加速派。
片手フォアとスマッシュではマッチョな男子は急加速派だろう。
片手フォアでは、ラケットを短く持ちたがる人は急加速派。
長く持ちたがる人は振り子派という言い方もできる。
また、薄いグリップで急加速すると、先が遅れ面が上を向いてしまいがちになる。
スマッシュでは低い突然のロブに対し男子はスマッシュで反応するが、
女子は反応できないことが多い。
これは、反射神経の問題よりも、スウィングの仕方の問題で
振り子に依存している限り急加速は難しいのだ。
両手打ちで面白いのは女子の両側共に両手打ちの人。
フォア側が振り子型派、バックは急加速派という人もいる。
大きく身体を使うとフォアに見えるし、小さくするどく使うとバックに見える。
と言うとピンと来る人もいると思う。
だからなんだといわれると、「ごめんなさい」 だが。
うまくいっていないショットをこれらに当てはめてみると
正しいスウィングのイメージができてくるかもしれません。
2009年09月05日
ラインの内側に打つ
今日はお休み、家でごろごろ。
昼過ぎ、NHKでプロ野球、巨人VSヤクルト戦をやっていた。
うちは基本的に巨人びいき、今日は内海哲也投手の先発。
うちの奥さんは結構、内海がお気に入り。
解説も入る。
「内海君てさ、ぱっと担いで、ひょいって足上げて、びゅーって、投げるだけなんだよね」
なんて言ってる。
「ほんと」 と言って、画面を見ると、その通り。
そっけない投げ方。
だけど、速いしコントロールもいい。
女の直感はなかなか凄い。
どっかで聞いたような話だな、と思ったら
昨日の自分のブログ。
余計なことはいらない、という話。
実際、内海、最近はいい成績なのだ。
結局今日も完封した。
そうそう、ラインの内側に打つ、お話し。
これは必要以上の事をすると、ろくなことがないよという
年寄りの説教臭い話なのだ。
昨日のサーブの体使いすぎ話はその代表的なもの。
次の代表は、フォアハンドの構え。
『しっかり横向きに構える』 事をやりすぎた時のむなしさ。
フォアハンドで強打する時はインパクトで前向きになることが必要。
横向きから前を向いていき、前向きになったところでヒット、という筋書き。
横向きの度合いが大きすぎると、
前向きになれないうちにインパクトを迎えてしまう。
当然なさけないショットになる。
いっそのこと前向きのまま打った方がはるかに凄いショットが打てる。
他にもこんな話はいっぱいある。
「私はプロに比べパワーがないから身体で補って」
という事をよく聞くが、
そもそもその発想に無理がある。
とんでもない運動神経とテニスセンスに恵まれ
毎日、練習できる環境にあるプロでさえ出来ないことを。
・・・・と・・・・・・に恵まれず
週に2回しかテニスを出来ないアマチュアプレーヤーが
それをやろうとすることに無理があるのではないだろうか。
もう少し横向きからもっと身体を使えばもっとスピードが出るなら、
当然プロがやっているはずだし。
テニスって、
ラインの少し手前に打てれば、90点。
ラインの上なら、100点。
もう少し向こうに打てば、110点 ?
テニス技術にも同じようなことがいえるのでは。
昼過ぎ、NHKでプロ野球、巨人VSヤクルト戦をやっていた。
うちは基本的に巨人びいき、今日は内海哲也投手の先発。
うちの奥さんは結構、内海がお気に入り。
解説も入る。
「内海君てさ、ぱっと担いで、ひょいって足上げて、びゅーって、投げるだけなんだよね」
なんて言ってる。
「ほんと」 と言って、画面を見ると、その通り。
そっけない投げ方。
だけど、速いしコントロールもいい。
女の直感はなかなか凄い。
どっかで聞いたような話だな、と思ったら
昨日の自分のブログ。
余計なことはいらない、という話。
実際、内海、最近はいい成績なのだ。
結局今日も完封した。
そうそう、ラインの内側に打つ、お話し。
これは必要以上の事をすると、ろくなことがないよという
年寄りの説教臭い話なのだ。
昨日のサーブの体使いすぎ話はその代表的なもの。
次の代表は、フォアハンドの構え。
『しっかり横向きに構える』 事をやりすぎた時のむなしさ。
フォアハンドで強打する時はインパクトで前向きになることが必要。
横向きから前を向いていき、前向きになったところでヒット、という筋書き。
横向きの度合いが大きすぎると、
前向きになれないうちにインパクトを迎えてしまう。
当然なさけないショットになる。
いっそのこと前向きのまま打った方がはるかに凄いショットが打てる。
他にもこんな話はいっぱいある。
「私はプロに比べパワーがないから身体で補って」
という事をよく聞くが、
そもそもその発想に無理がある。
とんでもない運動神経とテニスセンスに恵まれ
毎日、練習できる環境にあるプロでさえ出来ないことを。
・・・・と・・・・・・に恵まれず
週に2回しかテニスを出来ないアマチュアプレーヤーが
それをやろうとすることに無理があるのではないだろうか。
もう少し横向きからもっと身体を使えばもっとスピードが出るなら、
当然プロがやっているはずだし。
テニスって、
ラインの少し手前に打てれば、90点。
ラインの上なら、100点。
もう少し向こうに打てば、110点 ?
テニス技術にも同じようなことがいえるのでは。
2009年08月11日
やっと追いついたら
きょうは、技術のお話。
こうすれば玄人っぽく見えるという方法。 (先日、レッスンで妙に感心された話)
ストロークやボレーで、ぎりぎりいっぱいで追いついたとき、
上級者(玄人)はこう思う
「とりあえず攻められないところに返球しておこう」
初級者や中級者はこう思うようだ
「ぎりぎりだから返せそうもないな」
特に女性は力が弱いので、はなから無理と思い込んでいる方が多いようだ。
どこが違うのか?
これはバックのスライス、あと1歩で追いつくところ。
そう、ラケットを引いているのです。(構えている)
次の右足の踏み込みが、最後の1歩。
踏み込みながらスウィング。
追いつくのと、ヒットが同時。
これが玄人の(らしい)技。
というと、すごい技術のようだが、
実際は、追いつくことと、スウィングを同時にしただけ。
最後の1歩より前に、構え始めていれば誰でもできる。
(ボールを想像しながら、5回も素振りすればできるようになります)
もうひとつの技としては、 『スライス』 を使ったこと。
スライスは腕だけで振れるので、余裕のないときは特におすすめです。
「アッ、ラケット忘れた、試打用でいいか。」
「YYのステンシル、何でヒューイット用なんだ?」
「アッ、帽子も忘れた」
こうすれば玄人っぽく見えるという方法。 (先日、レッスンで妙に感心された話)
ストロークやボレーで、ぎりぎりいっぱいで追いついたとき、
上級者(玄人)はこう思う
「とりあえず攻められないところに返球しておこう」
初級者や中級者はこう思うようだ
「ぎりぎりだから返せそうもないな」
特に女性は力が弱いので、はなから無理と思い込んでいる方が多いようだ。
どこが違うのか?
これはバックのスライス、あと1歩で追いつくところ。
そう、ラケットを引いているのです。(構えている)
次の右足の踏み込みが、最後の1歩。
踏み込みながらスウィング。
追いつくのと、ヒットが同時。
これが玄人の(らしい)技。
というと、すごい技術のようだが、
実際は、追いつくことと、スウィングを同時にしただけ。
最後の1歩より前に、構え始めていれば誰でもできる。
(ボールを想像しながら、5回も素振りすればできるようになります)
もうひとつの技としては、 『スライス』 を使ったこと。
スライスは腕だけで振れるので、余裕のないときは特におすすめです。
「アッ、ラケット忘れた、試打用でいいか。」
「YYのステンシル、何でヒューイット用なんだ?」
「アッ、帽子も忘れた」
2009年07月29日
スタンスは狭くても安定
今日は午後、うちのクラブで会員さんとプレーすることができた。
最初のダブルスは女性と組んで男性2人と対決。
途中からまくられたが何とか逃げ切って、6-4で勝利。
私のパートナーはサウスポーの女性 Nさん。
切れ味のいいテニスでとても上手な人だ。
ただ時々、フォアハンドのイージーショットをエラーしていた。
どうもやさしいボールのほうがスタンスが広くなり、
止まって、安全に打とうとして、かえってエラーするようだ。
逆に、難しいボールのときはステップして打つ為、姿勢が美しく、エラーしない。
試合後、少し球出しで練習してもらった。
これはスタンスが広く足が止まったところ。
足が止まっている為、ボールとの距離を上体を倒してとっている。
軸が曲がりエラーしやすい形だ。
これはスタンスが狭いので、ステップしやすい形。
ステップしながら、腰からボールとの距離をとる。
軸が曲がらないのでエラーしにくい打ち方だ。
こんなことを説明し、やさしいボールでも
ステップしながら打ってもらった。
ほとんど安定していたボールがさらにしっかり安定した。
Nさんに写真のモデルをお願いしたのだが、
ファンが押し寄せるとまずいということで今回は中止。
私がモデルで、Nさんが写真を撮ってくれた。
私のはかなりわざとらしい写真なので、わかりやすいとは思う。
もちろん彼女のはこんなにひどく軸が曲がっていたわけではありません。
その後若手女ダブの、サービスリターンの過激指導。
夕方のジュニアとの練習。
今日も平和なクラブの一日は暮れていくのだ。
最初のダブルスは女性と組んで男性2人と対決。
途中からまくられたが何とか逃げ切って、6-4で勝利。
私のパートナーはサウスポーの女性 Nさん。
切れ味のいいテニスでとても上手な人だ。
ただ時々、フォアハンドのイージーショットをエラーしていた。
どうもやさしいボールのほうがスタンスが広くなり、
止まって、安全に打とうとして、かえってエラーするようだ。
逆に、難しいボールのときはステップして打つ為、姿勢が美しく、エラーしない。
試合後、少し球出しで練習してもらった。
これはスタンスが広く足が止まったところ。
足が止まっている為、ボールとの距離を上体を倒してとっている。
軸が曲がりエラーしやすい形だ。
これはスタンスが狭いので、ステップしやすい形。
ステップしながら、腰からボールとの距離をとる。
軸が曲がらないのでエラーしにくい打ち方だ。
こんなことを説明し、やさしいボールでも
ステップしながら打ってもらった。
ほとんど安定していたボールがさらにしっかり安定した。
Nさんに写真のモデルをお願いしたのだが、
ファンが押し寄せるとまずいということで今回は中止。
私がモデルで、Nさんが写真を撮ってくれた。
私のはかなりわざとらしい写真なので、わかりやすいとは思う。
もちろん彼女のはこんなにひどく軸が曲がっていたわけではありません。
その後若手女ダブの、サービスリターンの過激指導。
夕方のジュニアとの練習。
今日も平和なクラブの一日は暮れていくのだ。
2009年07月27日
フォアハンドの人差し指
きょうは先週、何度も話題にさせてもらった
私の後輩君が練習に来る日。
午後遅くから雷雨。
机が振動するほどの雷。そして土砂降り。
東戸塚はクレーコートなので練習できるわけがない。
でも彼は来た。
フォアの引き方の話をしている時、彼が言った。
「人差し指もしっかりするんですか?」
「そうだよ、そうしないとラケットヘッドがひっくり返ってしまって、面が不安定になるだろ」
「ちょっとやらせてください・・・・・・・ これだ 」
「小指と薬指だけしっかりするもんだと思っていました」
これが彼の指と薬指だけしっかりグリップ。 (左ききでしょ)
ここから先が上がって、面が上を向きやすい。
次は親指と人差し指をしっかりさせたグリップ。
このままの形で当然のように引ける。
私自身は30年前から人差し指に力を入れていたので、
だいぶ、『当たり前』 になっていた。
そう言われてみると、フォアハンドが引き方のせいで不安定になる人の理由、
かなりこれかもしれない。
そういえば、昔はインパクト以外は、
小指と薬指だけで持つつもりでとか、よく言われていた。
せっかく来たのにテニスもできず
手の写真のモデルにさせられた、後輩君。
がっかりするかと思ったら
「本日は成果あり」 とかいって、意気揚々と帰って行った。
彼のテニスに幸多からんことを祈る。
私の後輩君が練習に来る日。
午後遅くから雷雨。
机が振動するほどの雷。そして土砂降り。
東戸塚はクレーコートなので練習できるわけがない。
でも彼は来た。
フォアの引き方の話をしている時、彼が言った。
「人差し指もしっかりするんですか?」
「そうだよ、そうしないとラケットヘッドがひっくり返ってしまって、面が不安定になるだろ」
「ちょっとやらせてください・・・・・・・ これだ 」
「小指と薬指だけしっかりするもんだと思っていました」
これが彼の指と薬指だけしっかりグリップ。 (左ききでしょ)
ここから先が上がって、面が上を向きやすい。
次は親指と人差し指をしっかりさせたグリップ。
このままの形で当然のように引ける。
私自身は30年前から人差し指に力を入れていたので、
だいぶ、『当たり前』 になっていた。
そう言われてみると、フォアハンドが引き方のせいで不安定になる人の理由、
かなりこれかもしれない。
そういえば、昔はインパクト以外は、
小指と薬指だけで持つつもりでとか、よく言われていた。
せっかく来たのにテニスもできず
手の写真のモデルにさせられた、後輩君。
がっかりするかと思ったら
「本日は成果あり」 とかいって、意気揚々と帰って行った。
彼のテニスに幸多からんことを祈る。
2009年07月25日
両手バックで面を保つということ
両手打ちのバックハンドで気になっていることがあります。
それはラケットヘッドを立てて、『回内、回外』を使って打つ、打ち方です。
一番わかりやすい人、サフィンの連続写真を見てください。
かなり、『回内、回外』 を使っているのがわかると思います。
これによりかなりのパンチ力をボールにぶつけていると思います。
問題はこれが意識して使っているのか、無意識かということです。
実は、私はこう考えています。
垂直なラケット面を作って、ラケットをテイクバックして行く。
ラケットヘッドが立っていることにより、
引いていったときの惰性と、振り出したときの慣性力が効いて、
ラケットヘッドは打球方向の反対側に倒れます。
面を保つ力が働いていれば
振り出しの急加速が終わると、面は垂直に戻ります。
ただ、意識としてはなるべく使わないつもり
しっかり面を保っている、としか思っていない、という状態でないと
インパクトで正確な面が帰ってこないものです。
(もちろん最初からいいラケット面がなかった人は、この話とは無関係です)
サフィンは極端に使います。
インパクト後も面がかぶって行きます。
彼は無意識ではなく確信犯かもしれません。
これは本人でなければわからない話です。
サフィンが危険な男といわれているのは (相手にとってなのか、自分にとってなのか?)
こうゆうショットを打つからかもしれません。
この保つ意識でいると、面が自然に元の形に戻ってくるというのは
フォアハンドやサーブなど、ほかのショットでもよくある話です。
ただ、やりすぎるとどのショットでも不安定になるため
注意が必要です。
あなたは危険な男ですか? ( 危険な女? )
それはラケットヘッドを立てて、『回内、回外』を使って打つ、打ち方です。
一番わかりやすい人、サフィンの連続写真を見てください。
かなり、『回内、回外』 を使っているのがわかると思います。
これによりかなりのパンチ力をボールにぶつけていると思います。
問題はこれが意識して使っているのか、無意識かということです。
実は、私はこう考えています。
垂直なラケット面を作って、ラケットをテイクバックして行く。
ラケットヘッドが立っていることにより、
引いていったときの惰性と、振り出したときの慣性力が効いて、
ラケットヘッドは打球方向の反対側に倒れます。
面を保つ力が働いていれば
振り出しの急加速が終わると、面は垂直に戻ります。
ただ、意識としてはなるべく使わないつもり
しっかり面を保っている、としか思っていない、という状態でないと
インパクトで正確な面が帰ってこないものです。
(もちろん最初からいいラケット面がなかった人は、この話とは無関係です)
サフィンは極端に使います。
インパクト後も面がかぶって行きます。
彼は無意識ではなく確信犯かもしれません。
これは本人でなければわからない話です。
サフィンが危険な男といわれているのは (相手にとってなのか、自分にとってなのか?)
こうゆうショットを打つからかもしれません。
この保つ意識でいると、面が自然に元の形に戻ってくるというのは
フォアハンドやサーブなど、ほかのショットでもよくある話です。
ただ、やりすぎるとどのショットでも不安定になるため
注意が必要です。
あなたは危険な男ですか? ( 危険な女? )
2009年07月24日
後輩君からの便り その3
次はバック、両手打ちの質問です。
『スジガネ君RB』 が後ろの手首の角度を固定すると教えたことに対する質問です。
後ろの手首固定で行くと、
テイクバックで前の手首は確実にインパンクの時の形からずれてくると思いますが、
それはそれでよろしいのでしょうか?
また、この打ち方の場合、右手主導(彼は左利き)という感覚ですが、
それも正しいのでしょうか?
そのとおりですね。
身体の回転のみで打つのではない限り、
どちらかの手首の形は動かないとスウィングできません。
もちろんその場合、
上体の回転運動とラケットのスイングはずれてきますね。
(腕を振るわけですから)
だから 『スジガネ君RB』 の右腕はぐにゃぐにゃに作ったのです。
(右腕の3ヶ所の関節は鎖のようにつないであるだけです)
ちょっと参考に、チェラのバックを見てください。
次の質問です。
特にテイクバックからインパクトまでの流れの中で、脇があいていると体の
ひねり戻しの時にうまく力が伝わらない感覚がありました。
プロを見ていても、脇があいている選手はあまりいないように感じますが、
それは見方が甘いのでしょうか?
ラケットを鞭のようにしならせるという感覚ではまずいのでしょうか??
脇は打点が低ければ自然に閉まりますし、
トップスピンをかけようとして下げても閉まりますよね。
また腕を伸ばして使う人はしまり気味だし、
曲げて使うと開きます。
チェラのように、引きが小さい人もしまり気味です。 (もっと引くと開いてくる)
もちろん高い打点だと開きます。
一般的に言えば、それなりに開いているのではないでしょうか。
またラケットを鞭のようにということですが。
両手打ちは、かなり 『固めの短い鞭』 だと思ってください。
本人は固めたつもりでも、生身の身体はしなってしまいますので、
外から見ている人は、しならせている、と思うかもしれませんよ。
意識してしならせると、グニャグニャメロメロになっちゃいますよ。
ところで 『スジガネ君RB』 のテイクバックの雰囲気ですが、
本人は先日、ファンの方からロディックに似ていると言われ、
えらくご満悦でした。
一度、そうゆう目で見てあげてください。
『スジガネ君RB』 が後ろの手首の角度を固定すると教えたことに対する質問です。
後ろの手首固定で行くと、
テイクバックで前の手首は確実にインパンクの時の形からずれてくると思いますが、
それはそれでよろしいのでしょうか?
また、この打ち方の場合、右手主導(彼は左利き)という感覚ですが、
それも正しいのでしょうか?
そのとおりですね。
身体の回転のみで打つのではない限り、
どちらかの手首の形は動かないとスウィングできません。
もちろんその場合、
上体の回転運動とラケットのスイングはずれてきますね。
(腕を振るわけですから)
だから 『スジガネ君RB』 の右腕はぐにゃぐにゃに作ったのです。
(右腕の3ヶ所の関節は鎖のようにつないであるだけです)
ちょっと参考に、チェラのバックを見てください。
次の質問です。
特にテイクバックからインパクトまでの流れの中で、脇があいていると体の
ひねり戻しの時にうまく力が伝わらない感覚がありました。
プロを見ていても、脇があいている選手はあまりいないように感じますが、
それは見方が甘いのでしょうか?
ラケットを鞭のようにしならせるという感覚ではまずいのでしょうか??
脇は打点が低ければ自然に閉まりますし、
トップスピンをかけようとして下げても閉まりますよね。
また腕を伸ばして使う人はしまり気味だし、
曲げて使うと開きます。
チェラのように、引きが小さい人もしまり気味です。 (もっと引くと開いてくる)
もちろん高い打点だと開きます。
一般的に言えば、それなりに開いているのではないでしょうか。
またラケットを鞭のようにということですが。
両手打ちは、かなり 『固めの短い鞭』 だと思ってください。
本人は固めたつもりでも、生身の身体はしなってしまいますので、
外から見ている人は、しならせている、と思うかもしれませんよ。
意識してしならせると、グニャグニャメロメロになっちゃいますよ。
ところで 『スジガネ君RB』 のテイクバックの雰囲気ですが、
本人は先日、ファンの方からロディックに似ていると言われ、
えらくご満悦でした。
一度、そうゆう目で見てあげてください。
2009年07月23日
後輩君からの便り その2
さて、昨日の続き。
後輩君からの質問の中に、
1、腕だけで打って身体に無理が来ないのか?
2、手首の形を保つため、ずうっと力んでいては、早いスウィングができないのでは?
というのがありました。 (なにせ、全部コピーするとさすがは私の後輩、文章が長い)
1、の腕だけだとという話ですが、
身体を使っても使わなくても、ハードヒットするなら、腕はフルに使います。
身体や腕に無理がくるということはないと思います。
それと、私が「腕だけで打て」 と言ったときに
私は心の中で、こう言っています。
「そう言っとけばちょうどいい程度に身体は動くだろう」
つまり、絶対的な表現ではなく、対症療法なんです。
ですから、身体が少しでも動いたら、先輩からパンチが跳んでくると思わないでください。
2、についても同じような話になりますが、
形が保てれば、すこしずつ緩んできていいと思います。
それと、スウィングスピードの話ですが、
手首を自在に振り回せば、確かにスウィングスピードは上がると思います。
ただし、コントロールが悪くなり、強く打てなくなるため、実戦では遅くなると思います。
みんなそれで苦労しているのです。
手首がぐらつかず、しかもスウィングスピードを上げるということを考えなくてはいけません。
ナルバンディアン、フォアハンドのスウィングを見てください。
強力なショットですがエラーしそうもないでしょう。
最後にふと思いついた小話。
コーチがフォアフォアハンドについて、次のように言いました。
「上体の動きを使って、前向きになったところで打つと、いいボールが打てますよ」
それを聞いて、アメリカ人はこう思いました。
「腕だけでそこそこいいボールが打てるんだから、身体使わなくてもいいじゃん」
日本人の生徒はこう思います。
「身体の動きをしっかり使えば、もっといいボールが打てるはずだ、がんばろう」
後輩君からの質問の中に、
1、腕だけで打って身体に無理が来ないのか?
2、手首の形を保つため、ずうっと力んでいては、早いスウィングができないのでは?
というのがありました。 (なにせ、全部コピーするとさすがは私の後輩、文章が長い)
1、の腕だけだとという話ですが、
身体を使っても使わなくても、ハードヒットするなら、腕はフルに使います。
身体や腕に無理がくるということはないと思います。
それと、私が「腕だけで打て」 と言ったときに
私は心の中で、こう言っています。
「そう言っとけばちょうどいい程度に身体は動くだろう」
つまり、絶対的な表現ではなく、対症療法なんです。
ですから、身体が少しでも動いたら、先輩からパンチが跳んでくると思わないでください。
2、についても同じような話になりますが、
形が保てれば、すこしずつ緩んできていいと思います。
それと、スウィングスピードの話ですが、
手首を自在に振り回せば、確かにスウィングスピードは上がると思います。
ただし、コントロールが悪くなり、強く打てなくなるため、実戦では遅くなると思います。
みんなそれで苦労しているのです。
手首がぐらつかず、しかもスウィングスピードを上げるということを考えなくてはいけません。
ナルバンディアン、フォアハンドのスウィングを見てください。
強力なショットですがエラーしそうもないでしょう。
最後にふと思いついた小話。
コーチがフォアフォアハンドについて、次のように言いました。
「上体の動きを使って、前向きになったところで打つと、いいボールが打てますよ」
それを聞いて、アメリカ人はこう思いました。
「腕だけでそこそこいいボールが打てるんだから、身体使わなくてもいいじゃん」
日本人の生徒はこう思います。
「身体の動きをしっかり使えば、もっといいボールが打てるはずだ、がんばろう」
2009年07月22日
後輩君からの便り その1
先日東戸塚松原テニススクールに練習に来てくれた
後輩君から便りが届いた。
あの日は私からはフォアハンドの引き方を、
『スジガネ君RB』 からは両手バックを教わり。
いいショット連発で、帰ったのだが、その後、トラブルのようだ。
彼の便りのさわり。
その後の実戦でストロークの打ち合いをしていると、
力みからか相手の球に追いつけずにフォア・両手バックのミスを連発しました。
(球出しとタイミングが違うので致し方なしとも言えますが。)
ということで、私の感想。
よくあることです。 (ちょっと冷たかったかな)
面をちゃんと作って引くにはそれなりの時間がかかります。
ところが自分の習慣の中にその時間がないのです。
時間がないので元の打ち方に戻ります。
でも直した打ち方と混じって、さらにボロボロに・・・
なんていう、ストーリー。
2度引きにして、一度止め、
さらに引き足してヒット、というタイミングを覚えなくてはなりません。
ナダルの構えの早さを見てください。
3コマ目くらいまでラケットの位置が一緒でしょ。
しかも前腕の向きとラケットの向きを比べてみると、
手首の角度もインパクトとそんなに違わないでしょ。
これもナダル、構えてから2歩は動いていますよね。
こんなことに気をつけて打てば実戦的になるのでは。
実は彼の質問はこの後なのですが、
とりあえず今日はここまで。
後輩君から便りが届いた。
あの日は私からはフォアハンドの引き方を、
『スジガネ君RB』 からは両手バックを教わり。
いいショット連発で、帰ったのだが、その後、トラブルのようだ。
彼の便りのさわり。
その後の実戦でストロークの打ち合いをしていると、
力みからか相手の球に追いつけずにフォア・両手バックのミスを連発しました。
(球出しとタイミングが違うので致し方なしとも言えますが。)
ということで、私の感想。
よくあることです。 (ちょっと冷たかったかな)
面をちゃんと作って引くにはそれなりの時間がかかります。
ところが自分の習慣の中にその時間がないのです。
時間がないので元の打ち方に戻ります。
でも直した打ち方と混じって、さらにボロボロに・・・
なんていう、ストーリー。
2度引きにして、一度止め、
さらに引き足してヒット、というタイミングを覚えなくてはなりません。
ナダルの構えの早さを見てください。
3コマ目くらいまでラケットの位置が一緒でしょ。
しかも前腕の向きとラケットの向きを比べてみると、
手首の角度もインパクトとそんなに違わないでしょ。
これもナダル、構えてから2歩は動いていますよね。
こんなことに気をつけて打てば実戦的になるのでは。
実は彼の質問はこの後なのですが、
とりあえず今日はここまで。
2009年07月17日
『スジガネ君』 兄弟の物語
『スジガネ君』 は正確には8人兄弟。
年の離れた兄が一人いて
彼だけが名前が違う
彼の名は 『イタバネ君』
『イタバネ君』 は恥ずかしがり屋なので
正直、表に出すのに苦労している。
兄弟に比べ、足が短いことをいつも気にしているのだ。
しかし、雑誌に出演を決断させたのは彼、
実力は折り紙つきなのだ。
またいつか登場してもらおう。
さて、のこりの7人兄弟。
テニスジャーナルの2004年10月号でデビューした。
テニスジャーナルをめくってみると
ブログに登場済みの3人が前列に並んでいる。
でしゃばりの順に出てくるということかもしれない。 (これはホント、偶然なのだ)
しかし、数えてみると、6人、1人足りない。
実は彼は失踪してしまったのだ。
彼の専門は 『右手主導の両手打ちバックハンド』
左手が邪魔になり、フォロースルーが取れない。
ビヨン・ボルグ のようにインパクト後に左手を離せばいいのだが、
それでは片手打ちのバックと同じじゃないかといって悩んでいた。
プロの世界では生きていけないことに気づいた彼は失踪。
うわさによると、テニス界からは足を洗ったようだ。
七五三の写真も撮っていないことに気づいた私は
最近、自責の念に駆られている。
罪なことをしてしまった。
年の離れた兄が一人いて
彼だけが名前が違う
彼の名は 『イタバネ君』
『イタバネ君』 は恥ずかしがり屋なので
正直、表に出すのに苦労している。
兄弟に比べ、足が短いことをいつも気にしているのだ。
しかし、雑誌に出演を決断させたのは彼、
実力は折り紙つきなのだ。
またいつか登場してもらおう。
さて、のこりの7人兄弟。
テニスジャーナルの2004年10月号でデビューした。
テニスジャーナルをめくってみると
ブログに登場済みの3人が前列に並んでいる。
でしゃばりの順に出てくるということかもしれない。 (これはホント、偶然なのだ)
しかし、数えてみると、6人、1人足りない。
実は彼は失踪してしまったのだ。
彼の専門は 『右手主導の両手打ちバックハンド』
左手が邪魔になり、フォロースルーが取れない。
ビヨン・ボルグ のようにインパクト後に左手を離せばいいのだが、
それでは片手打ちのバックと同じじゃないかといって悩んでいた。
プロの世界では生きていけないことに気づいた彼は失踪。
うわさによると、テニス界からは足を洗ったようだ。
七五三の写真も撮っていないことに気づいた私は
最近、自責の念に駆られている。
罪なことをしてしまった。
2009年07月15日
スジガネ君の両手バックは
昨日、私の本拠、東戸塚松原テニススクールに
大学の後輩が練習に来た。
フォアハンドの引き方に問題があり、
例によって、手首の角度が
引くときと、インパクトで違っていた。
すぐに修正でき、安定度が格段に上がった。
クラブハウスで、
「バックはまずまずだったのでいいんじゃないの」
と言っていたら
この子が出てきた。
やつの名前は 『スジガネ君RB』
スジガネ君兄弟の末っ子にして
両手バックのスペシャリスト。
生意気なやつだ。
やつが我が後輩君のバックで
テイクバックで手首から先が後ろに引きすぎているのを指摘して、
こう言った。
「後ろの手首の角度を固定したら、
こうゆう風に引くはずだろう。」
なんと打球方向から打球側の面が見えるではないか。
専門家が言うんだからと、
後ろの手首をしっかり固めて打ってみた。
なんと、切れのいいボールが連続して決まるではないか !!
「いつでも教えてあげるから、次は後輩N君も連れてらっしゃい。」
という、『スジガネ君RB』 の声を聞きながら
我が後輩君は満足げに帰っていった。
ここだけの話だが、
『スジガネ君RB』 は、左手の手首が固定されているので
テイクバックで右手が伸びきると
左のひじが自然に曲がり
あの形しか取れないらしい。
大学の後輩が練習に来た。
フォアハンドの引き方に問題があり、
例によって、手首の角度が
引くときと、インパクトで違っていた。
すぐに修正でき、安定度が格段に上がった。
クラブハウスで、
「バックはまずまずだったのでいいんじゃないの」
と言っていたら
この子が出てきた。
やつの名前は 『スジガネ君RB』
スジガネ君兄弟の末っ子にして
両手バックのスペシャリスト。
生意気なやつだ。
やつが我が後輩君のバックで
テイクバックで手首から先が後ろに引きすぎているのを指摘して、
こう言った。
「後ろの手首の角度を固定したら、
こうゆう風に引くはずだろう。」
なんと打球方向から打球側の面が見えるではないか。
専門家が言うんだからと、
後ろの手首をしっかり固めて打ってみた。
なんと、切れのいいボールが連続して決まるではないか !!
「いつでも教えてあげるから、次は後輩N君も連れてらっしゃい。」
という、『スジガネ君RB』 の声を聞きながら
我が後輩君は満足げに帰っていった。
ここだけの話だが、
『スジガネ君RB』 は、左手の手首が固定されているので
テイクバックで右手が伸びきると
左のひじが自然に曲がり
あの形しか取れないらしい。
2009年07月13日
サーブの着地
『stone』 さんから、サーブの踏み込み足についての質問をコメントにいただきました。
以下が、ご質問の抜粋です。
インパクト後の第一歩
サーブ後の第一歩は、右利きの場合、左右のどちらの足が正解でしょうか。あるいはどちらでもOKなのでしょうか。私は今までインパクト前に右足を引きつけないスタイルで、インパクト後、右足が一歩でていました。現在、右足を引きつける方法を試しているのですが、インパクト後の一歩目が右足だったり、左足だったりしています。右足を引きつける場合と引きつけないとでは、一歩目は変わるのでしょうか。
私の答え。
サーブをジャンプして打つとき
左足で踏み切るのが普通ですが
着地もまた、左足でするのが一般的です。
(ジャンプしなければ、右足以外に出しようがないと思います。)
いまどきのプロは、99%そうだといってもいいくらいだと思います。
右足着地の人はとりあえず思い当たりません。
左足を踏み込んで、着地すると姿勢が安定します。
当然、コントロールも安定しますし。
次の動きに早く移ることもできます。
右足はいったん後ろに蹴り上げた形になります。
30年以上前は右足着地にするもんだと思っていたようです。
私も高校生のころ、右足着地のジョン・ニューカムにあこがれて
右足着地をしていたことがありますが
着地後、前に向いていく身体の回転が止まらず、毎回、転びそうになっていました。
そのころ、アーサー・アッシュという人が現れ、
この人が左足着地できれいなバランス、
しかも流れるように、ネットプレーにつなげていました。
もちろん、新しいもの好きの私は左足着地に変え。
安定性とスムーズ?なネットダッシュを得ることができました。
そのころから、世界中、みんなが左足着地になっていったように思います。
世界最高のサーブアンドボレーヤー
マルチナ・ナブラチロワ(サウスポー)もデビューしたころは左足着地でしたが
ある年、右足着地に変わっていました。
そして、不動の世界チャンピオンになりました。
例外はただ一人、ボリス・ベッカーです。
彼のようにインパクト時、かなりクローズド気味の人は
右足着地でも姿勢が乱れないようです。
そういえば、ニューカムも上体の向きはクローズドでした。
余談ですが、ベッカーのサーブは返ってこないので
ネットダッシュが遅くてもいいのです。
もうひとつの、構えで右足をひきつけるかどうかは
着地足とはあまり関係がありません。
アンドレ・アガシはひきつけない人ですが左足で着地します。
ひきつける人たちもほとんど左足着地です。
テニス365のトップページには連続写真にいくリンクがあります。
ぜひこれで、トッププロのフォームを確認してみてください。
たとえば、アガシのサービスフォーム。
たとえば、鈴木貴男のサービスフォーム。
みんな、左足着地でしょ。
以下が、ご質問の抜粋です。
インパクト後の第一歩
サーブ後の第一歩は、右利きの場合、左右のどちらの足が正解でしょうか。あるいはどちらでもOKなのでしょうか。私は今までインパクト前に右足を引きつけないスタイルで、インパクト後、右足が一歩でていました。現在、右足を引きつける方法を試しているのですが、インパクト後の一歩目が右足だったり、左足だったりしています。右足を引きつける場合と引きつけないとでは、一歩目は変わるのでしょうか。
私の答え。
サーブをジャンプして打つとき
左足で踏み切るのが普通ですが
着地もまた、左足でするのが一般的です。
(ジャンプしなければ、右足以外に出しようがないと思います。)
いまどきのプロは、99%そうだといってもいいくらいだと思います。
右足着地の人はとりあえず思い当たりません。
左足を踏み込んで、着地すると姿勢が安定します。
当然、コントロールも安定しますし。
次の動きに早く移ることもできます。
右足はいったん後ろに蹴り上げた形になります。
30年以上前は右足着地にするもんだと思っていたようです。
私も高校生のころ、右足着地のジョン・ニューカムにあこがれて
右足着地をしていたことがありますが
着地後、前に向いていく身体の回転が止まらず、毎回、転びそうになっていました。
そのころ、アーサー・アッシュという人が現れ、
この人が左足着地できれいなバランス、
しかも流れるように、ネットプレーにつなげていました。
もちろん、新しいもの好きの私は左足着地に変え。
安定性とスムーズ?なネットダッシュを得ることができました。
そのころから、世界中、みんなが左足着地になっていったように思います。
世界最高のサーブアンドボレーヤー
マルチナ・ナブラチロワ(サウスポー)もデビューしたころは左足着地でしたが
ある年、右足着地に変わっていました。
そして、不動の世界チャンピオンになりました。
例外はただ一人、ボリス・ベッカーです。
彼のようにインパクト時、かなりクローズド気味の人は
右足着地でも姿勢が乱れないようです。
そういえば、ニューカムも上体の向きはクローズドでした。
余談ですが、ベッカーのサーブは返ってこないので
ネットダッシュが遅くてもいいのです。
もうひとつの、構えで右足をひきつけるかどうかは
着地足とはあまり関係がありません。
アンドレ・アガシはひきつけない人ですが左足で着地します。
ひきつける人たちもほとんど左足着地です。
テニス365のトップページには連続写真にいくリンクがあります。
ぜひこれで、トッププロのフォームを確認してみてください。
たとえば、アガシのサービスフォーム。
たとえば、鈴木貴男のサービスフォーム。
みんな、左足着地でしょ。
2009年07月08日
フォアハンドも手打ちで充分
『時々左利きのO さん』 からコメントをいただきました。
以下にその前半部分のみを抜粋します。
何時も楽しく拝見させて頂いています。私は、最近フォアハンドについて、いろいろ悩み自信がないので、体の正面に来たボールもわざわざバックハンドに回り込んで打つこともあったくらいです。練習中、左肩をいれて、腰の捻りを使っているか等をチェックし過ぎ、益々打ち方が分からなくなっていました。ところが、コーチの『基本的にテニスは腕うちで充分では?』の記事を読んで、まさに目から鱗でした。コーチは、腕打ちをサーブを例に解説されていましたが、私は、勝手にフォアハンドの打ち方として捉え、読ませて頂きました。拝読以降、「腕打ちOK」と念じてフォアハンドを打ってみると、技術的な悩みというか雑念は消え、ストロークも安定したように思います。
とのことで、
『サーブは手打ちで充分』 をフォアハンドに応用して
成功したという話です。
コメント全文を見たい方はこちらをクリックして、見てください。
『時々左利きのO さん』 のおっしゃるとおり、
腕だけで充分というのは、フォアハンドでも同じです。
むしろフォアハンドのほうが、というくらいかもしれません。
フォアハンドに応用してみて、安定度が増し、
安心して打てるようになった、とのこと
何よりだと思います。
この方向の考え方ができる人が勝てる人だと思います。
腰がはいっている、とか、
全身を使っている、とか、
しっかり押している、とかを
基準にすると、テニスでは間違いやすくなりがちです。
実は、『手だけで充分』 という原稿を書くとき
対象をサーブにするか、フォアハンドにするか、
結構悩んだんです。
その次に、スジガネ君FTのフォアハンドの説明で
腕だけで打つのが、まずは基本だと書くつもりだったので
そのときはサーブを選びました。
サーブの話から、
これはフォアハンドに応用できるという発想はさすがです。
恐れ入りました。
コメントの後半に面白い話が後2つも出てきますが
またまた、長くなりますので
今夜はこの辺で ・・・・・・・・・・・
以下にその前半部分のみを抜粋します。
何時も楽しく拝見させて頂いています。私は、最近フォアハンドについて、いろいろ悩み自信がないので、体の正面に来たボールもわざわざバックハンドに回り込んで打つこともあったくらいです。練習中、左肩をいれて、腰の捻りを使っているか等をチェックし過ぎ、益々打ち方が分からなくなっていました。ところが、コーチの『基本的にテニスは腕うちで充分では?』の記事を読んで、まさに目から鱗でした。コーチは、腕打ちをサーブを例に解説されていましたが、私は、勝手にフォアハンドの打ち方として捉え、読ませて頂きました。拝読以降、「腕打ちOK」と念じてフォアハンドを打ってみると、技術的な悩みというか雑念は消え、ストロークも安定したように思います。
とのことで、
『サーブは手打ちで充分』 をフォアハンドに応用して
成功したという話です。
コメント全文を見たい方はこちらをクリックして、見てください。
『時々左利きのO さん』 のおっしゃるとおり、
腕だけで充分というのは、フォアハンドでも同じです。
むしろフォアハンドのほうが、というくらいかもしれません。
フォアハンドに応用してみて、安定度が増し、
安心して打てるようになった、とのこと
何よりだと思います。
この方向の考え方ができる人が勝てる人だと思います。
腰がはいっている、とか、
全身を使っている、とか、
しっかり押している、とかを
基準にすると、テニスでは間違いやすくなりがちです。
実は、『手だけで充分』 という原稿を書くとき
対象をサーブにするか、フォアハンドにするか、
結構悩んだんです。
その次に、スジガネ君FTのフォアハンドの説明で
腕だけで打つのが、まずは基本だと書くつもりだったので
そのときはサーブを選びました。
サーブの話から、
これはフォアハンドに応用できるという発想はさすがです。
恐れ入りました。
コメントの後半に面白い話が後2つも出てきますが
またまた、長くなりますので
今夜はこの辺で ・・・・・・・・・・・
2009年07月07日
スジガネ君FT 参上
いよいよ、フォアハンドの名手、
『スジガネ君FT』の登場です。
さすがトップスピナー
どうしても、クレーじゃなきゃいやだというので。
東戸塚松原テニススクールに登場です。
その上、アップが足りないから、今日は腕だけで打つと言うのです。
彼に言わせると、腕だけでもかなりのが打てるし、
最初の説明のためには、むしろわかりやすいというのです。
これには私も納得させられてしまいました。
さてさて、やっと出てきてくれました。
彼にできるのは、
上体を回すこと。
肩を中心に振り子スウィングをする。
前腕の回内、回外。
腕の屈伸もできますが、これはフォロースルーの最後以外は動かさないそうです。
上腕を内旋、外旋することはできません。
これはフォロースルー以外固定したいのであえて動かせないようにしてあります。
そうそう、ボールがよく見えるように、首も回りますよ。
これは、肩関節のアップ。
上腕が肩関節のビスを中心に、振り子運動できるようになっています。
それと、腕を固定できるよう、ナットとゴムのブッシュが入っています。
それでは、得意のフォアハンドトップスピンを打ってもらいましょう。
まずは構え。 (インパクトと同じ写真です。)
テイクバック。 (フォワードスウィングと同じ写真です。)
引き終わり。
フォワードスウィング。
インパクト直前。
フォロースルー。
腕だけのスウィングですから、テイクバックでループできません。
打点の高さやスピン量は調整できません。
ただこの打点の高さなら、絶対にエラーしません。
上腕を内旋できないので、フォロースルーで力強く振り切れません。
そのためにエラーをしないわけですから、これはご勘弁。
この上腕を外旋、内旋しないからエラーしないですむというのが、
フォアハンドの一番の肝です。
テイクバックで外旋、振り出しで内旋というのがエラーの一番の原因です。
手首も固定したまま、
そういえばアガシもリターンのときなどはそうしていました。
次回、アップが終わりましたら上体の回転や回内によるフォローもつけて、
フルショットを見せてくれるそうです。
『スジガネ君FT』の登場です。
さすがトップスピナー
どうしても、クレーじゃなきゃいやだというので。
東戸塚松原テニススクールに登場です。
その上、アップが足りないから、今日は腕だけで打つと言うのです。
彼に言わせると、腕だけでもかなりのが打てるし、
最初の説明のためには、むしろわかりやすいというのです。
これには私も納得させられてしまいました。
さてさて、やっと出てきてくれました。
彼にできるのは、
上体を回すこと。
肩を中心に振り子スウィングをする。
前腕の回内、回外。
腕の屈伸もできますが、これはフォロースルーの最後以外は動かさないそうです。
上腕を内旋、外旋することはできません。
これはフォロースルー以外固定したいのであえて動かせないようにしてあります。
そうそう、ボールがよく見えるように、首も回りますよ。
これは、肩関節のアップ。
上腕が肩関節のビスを中心に、振り子運動できるようになっています。
それと、腕を固定できるよう、ナットとゴムのブッシュが入っています。
それでは、得意のフォアハンドトップスピンを打ってもらいましょう。
まずは構え。 (インパクトと同じ写真です。)
テイクバック。 (フォワードスウィングと同じ写真です。)
引き終わり。
フォワードスウィング。
インパクト直前。
フォロースルー。
腕だけのスウィングですから、テイクバックでループできません。
打点の高さやスピン量は調整できません。
ただこの打点の高さなら、絶対にエラーしません。
上腕を内旋できないので、フォロースルーで力強く振り切れません。
そのためにエラーをしないわけですから、これはご勘弁。
この上腕を外旋、内旋しないからエラーしないですむというのが、
フォアハンドの一番の肝です。
テイクバックで外旋、振り出しで内旋というのがエラーの一番の原因です。
手首も固定したまま、
そういえばアガシもリターンのときなどはそうしていました。
次回、アップが終わりましたら上体の回転や回内によるフォローもつけて、
フルショットを見せてくれるそうです。
2009年07月01日
フォアハンドの構えはつま先を前向きに その2
フォアの踏み込み足
つま先やひざを前向きにするというお話の続き。
プロは充分に時間的余裕があるときは
つま先を前向きにせず、脚からまわし始める動きもよく使う。
逆に時間のないときのハードヒットなどに
最初から前向きのつま先を使っているケースが多い。
365さんの連続写真(動画つき)にリンクを張ったので、
プロのつま先を見て感じてください。
これは、アガシのハードコートでのハードヒット。
次は、アンチッチのハードコートでのフォアハンド。
そして、エナンの猛烈な叩き込み。
ほとんど両足で踏み切り上体を回している。
1コマ目と2コマ目は一見同じ位置に見えるが、
背景と比べてみて、この間にジャンプして移動していることがわかる。
2コマ目の脚から腰にかけてのひねりがすごいですね。
最後はナダル。
これはオープンでなく、右足を前に踏み込んでいる。
余裕があるのに、前向きに踏み込んだハードヒット。
この踏み込み方、ほとんど教科書。
ぜひ、まねをしてみてくださいね。
つま先やひざを前向きにするというお話の続き。
プロは充分に時間的余裕があるときは
つま先を前向きにせず、脚からまわし始める動きもよく使う。
逆に時間のないときのハードヒットなどに
最初から前向きのつま先を使っているケースが多い。
365さんの連続写真(動画つき)にリンクを張ったので、
プロのつま先を見て感じてください。
これは、アガシのハードコートでのハードヒット。
次は、アンチッチのハードコートでのフォアハンド。
そして、エナンの猛烈な叩き込み。
ほとんど両足で踏み切り上体を回している。
1コマ目と2コマ目は一見同じ位置に見えるが、
背景と比べてみて、この間にジャンプして移動していることがわかる。
2コマ目の脚から腰にかけてのひねりがすごいですね。
最後はナダル。
これはオープンでなく、右足を前に踏み込んでいる。
余裕があるのに、前向きに踏み込んだハードヒット。
この踏み込み方、ほとんど教科書。
ぜひ、まねをしてみてくださいね。
2009年06月30日
フォアハンドの構えはつま先を前向きに
小学生の女の子が入会した。
スクールではしばらく前から受講していたのだが
改めて、うちのクラブのジュニア会員になったとのこと、
お父さんと練習し、その後わざわざ挨拶に来てくれた。
まだ小さいのだけれど
テニスセンスもやる気もある、一所懸命に練習するいい子だ。
彼女がフォアハンドを打っているのを見て気がついた。
インパクトで前を向けないため、窮屈な打ち方になっている。
よく見ると、踏み込んだ足のつま先が打球方向に対し、横向きになっている。
上体が横向きになるのは当たり前のことなのだが、
下半身まで完全に横向きになってしまうと
インパクトで前を向くのが遅れてしまうことが多く
振り切ることができずに困るケースが多い。
ひざか、つま先をちょっと前に向けるだけでいいのだが。
今度、おせっかいして教えてみようと思う。
ちょっと説明すると、
インパクトはしっかり前向きになりたい。
再び 東戸塚松原テニススクール 田村コーチの登場。
インパクトはしっかり前向き。
これが振り切りやすい構え方。
脚の付け根にひねりができているので、
ひざを伸ばせば、上体が自然に前向きになります。
これが振り切りにくい構え方。
脚の付け根にひねりがなく、前向きになりにくいので、人畜無害の構え方です。
左足を踏み込んだスタンスでも、踏み込み足を前に向けます。
つま先が横向きの迫力不足の構え。
こんな簡単なことで
ボールの威力が一気に増します。
スクールではしばらく前から受講していたのだが
改めて、うちのクラブのジュニア会員になったとのこと、
お父さんと練習し、その後わざわざ挨拶に来てくれた。
まだ小さいのだけれど
テニスセンスもやる気もある、一所懸命に練習するいい子だ。
彼女がフォアハンドを打っているのを見て気がついた。
インパクトで前を向けないため、窮屈な打ち方になっている。
よく見ると、踏み込んだ足のつま先が打球方向に対し、横向きになっている。
上体が横向きになるのは当たり前のことなのだが、
下半身まで完全に横向きになってしまうと
インパクトで前を向くのが遅れてしまうことが多く
振り切ることができずに困るケースが多い。
ひざか、つま先をちょっと前に向けるだけでいいのだが。
今度、おせっかいして教えてみようと思う。
ちょっと説明すると、
インパクトはしっかり前向きになりたい。
再び 東戸塚松原テニススクール 田村コーチの登場。
インパクトはしっかり前向き。
これが振り切りやすい構え方。
脚の付け根にひねりができているので、
ひざを伸ばせば、上体が自然に前向きになります。
これが振り切りにくい構え方。
脚の付け根にひねりがなく、前向きになりにくいので、人畜無害の構え方です。
左足を踏み込んだスタンスでも、踏み込み足を前に向けます。
つま先が横向きの迫力不足の構え。
こんな簡単なことで
ボールの威力が一気に増します。
2009年06月27日
手打ちでもいいんじゃないかな
手打ちというと小手先といったイメージがあると思います。
正確に言うと 『腕うち』でしょうか。
基本的にテニスは、この 『腕うちで充分』 では ?
かなりイイカゲンに聞こえるかもしれませんが、
ほとんどのショットは腕を上手く使うのがメイン。
その時に、腕を補助するように、邪魔にならないように、身体が動く。
という風に考えています。
この人、マルセオ・リオス、ちょと前の世界No1。
サーブの連続写真と動画を見てください。
身長は175cmくらいだったと思いますが、
200キロのサーブを打ちます。
腕と全身のどちらがメインに見えるでしょうか ?
もちろん上体を横向きから前向きにするとか、
ヒザがゆっくり屈伸しているという程度のうごきはあります。
ボール投げをするとき、手投げで投げてくださいというと、
本人は、手投げのつもりですが、
たいていの人は身体を上手く使って投げます。
身体をしっかり使ってくださいというと、
身体が動きすぎで腕の振りが鈍くなります。
ちょうどいい身体の使い方の目安ですが、
腕にしっかり力が入る感触、
重みを感じてそれに対して力を入れている感じがあるときです。
その反対は、全身くまなく動員したのに、
腕は、『ノレンに腕押し』 状態のときです。
ですから、気分的には 『腕うち』 でいいのではないでしょうか。
テニスという競技では、腰がよく入ったという理由で、
神様が芸術点を加算してくれるという事はありません。
物理的にはラケットヘッドの速度と向きがすべてです。
ついでに、ファン・カルロス・フェレーロの
サーブの連続写真と動画を見てください。
私には腕がメインに見えるんですが、どうですか
正確に言うと 『腕うち』でしょうか。
基本的にテニスは、この 『腕うちで充分』 では ?
かなりイイカゲンに聞こえるかもしれませんが、
ほとんどのショットは腕を上手く使うのがメイン。
その時に、腕を補助するように、邪魔にならないように、身体が動く。
という風に考えています。
この人、マルセオ・リオス、ちょと前の世界No1。
サーブの連続写真と動画を見てください。
身長は175cmくらいだったと思いますが、
200キロのサーブを打ちます。
腕と全身のどちらがメインに見えるでしょうか ?
もちろん上体を横向きから前向きにするとか、
ヒザがゆっくり屈伸しているという程度のうごきはあります。
ボール投げをするとき、手投げで投げてくださいというと、
本人は、手投げのつもりですが、
たいていの人は身体を上手く使って投げます。
身体をしっかり使ってくださいというと、
身体が動きすぎで腕の振りが鈍くなります。
ちょうどいい身体の使い方の目安ですが、
腕にしっかり力が入る感触、
重みを感じてそれに対して力を入れている感じがあるときです。
その反対は、全身くまなく動員したのに、
腕は、『ノレンに腕押し』 状態のときです。
ですから、気分的には 『腕うち』 でいいのではないでしょうか。
テニスという競技では、腰がよく入ったという理由で、
神様が芸術点を加算してくれるという事はありません。
物理的にはラケットヘッドの速度と向きがすべてです。
ついでに、ファン・カルロス・フェレーロの
サーブの連続写真と動画を見てください。
私には腕がメインに見えるんですが、どうですか
2009年06月26日
サーブは左足に乗る
yasumaro さんから、サーブの質問コメントを頂きました。
松原コーチさま いつもいろいろなヒント満載のブログを楽しく拝見させていただいています。なかなか、サービスが安定しない自称中級レベルのプレーヤーですが、そのサービスでお教えいただきたいことがあります。トスアップし、体のひねりをきかして、足腰をちゃんと使って打つという大まかな流れのなかで、(私は右利きです)「左足加重を行う」という解説を見かけたのですが、私の今の感覚ですと、右足加重ではないのか??右足でコートを蹴る感覚が大事なのかな?と思いながら、サービスの練習をしておりましたので、この点がずっともやもやしたままです。なんだか、言葉足らずですみませんが、お教えいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 yasumaro 2009/06/26 12:52
とのことで、
私のお答え。
左足加重という言い方、意味ですが、多分、左足に体重を乗せるという意味だと思います。
もしそうだとすると、その解説は正しいと思います。
よくある形として、トスをあげて、右足を左足のそばか横にひきつけて行きます。
そのとき、当然、体重は左足に乗っています。
ひきつけ終わった後、右足に乗るか? 乗らないか? という設問だと思います。
私の答えは右足には、『ほとんど乗らない』 というものです。
ここで、ほとんど左足一本に載ったまま、
下半身はやや前向き、上半身は横向きという体制が出来ています。
左足を伸ばして、ジャンプしながら、上体を前に向けて行きます。
パラドン・スリチャパンの連続写真を見てください。
これを左足に乗っていると思って見てみて下さい。
そしてまねをしてみてください。
右足に体重を乗せたらこの形は取れません。
右足に乗るプロも少数ですがいます。
アガシ、ベッカー等、私は両足踏切と呼んでいます。
この人たちは両足のける力で身体を回転させます。
長所は膝を痛めないこと、短所はネットダッシュが遅くなることです。
まるっきりの、私見ですが、私はこの両足踏み切り、
将来の主流かも、と思っています。
松原コーチさま いつもいろいろなヒント満載のブログを楽しく拝見させていただいています。なかなか、サービスが安定しない自称中級レベルのプレーヤーですが、そのサービスでお教えいただきたいことがあります。トスアップし、体のひねりをきかして、足腰をちゃんと使って打つという大まかな流れのなかで、(私は右利きです)「左足加重を行う」という解説を見かけたのですが、私の今の感覚ですと、右足加重ではないのか??右足でコートを蹴る感覚が大事なのかな?と思いながら、サービスの練習をしておりましたので、この点がずっともやもやしたままです。なんだか、言葉足らずですみませんが、お教えいただきたく、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 yasumaro 2009/06/26 12:52
とのことで、
私のお答え。
左足加重という言い方、意味ですが、多分、左足に体重を乗せるという意味だと思います。
もしそうだとすると、その解説は正しいと思います。
よくある形として、トスをあげて、右足を左足のそばか横にひきつけて行きます。
そのとき、当然、体重は左足に乗っています。
ひきつけ終わった後、右足に乗るか? 乗らないか? という設問だと思います。
私の答えは右足には、『ほとんど乗らない』 というものです。
ここで、ほとんど左足一本に載ったまま、
下半身はやや前向き、上半身は横向きという体制が出来ています。
左足を伸ばして、ジャンプしながら、上体を前に向けて行きます。
パラドン・スリチャパンの連続写真を見てください。
これを左足に乗っていると思って見てみて下さい。
そしてまねをしてみてください。
右足に体重を乗せたらこの形は取れません。
右足に乗るプロも少数ですがいます。
アガシ、ベッカー等、私は両足踏切と呼んでいます。
この人たちは両足のける力で身体を回転させます。
長所は膝を痛めないこと、短所はネットダッシュが遅くなることです。
まるっきりの、私見ですが、私はこの両足踏み切り、
将来の主流かも、と思っています。
2009年06月25日
今日はスジガネ君の紹介
今日は、最近人気が出てきた 『スジガネ君 1号』 を紹介します。
最近、心無いファンの殺到に巻き込まれ、ひじを骨折しましたが
私の応急治療により、現役に復帰したばかりです。
無理を承知で、『松原テニスクラブ印西』 コート横の芝生に出てきてくれました。
彼はサーブの名人です。
もう少しはっきり言うと、サーブしかできません。
スマッシュも練習中ですので、そのうちに披露できるかもしれません。
スジガネ君 1号 のできる動きは、わずかに、3つだけ。
1、 上体の向きを変える。
2、 上腕を内旋、外旋する。
3、 前腕を回内、回外する。
これだけの動きでプロと同じサーブの動作ができることを証明するために誕生したのです。
実技の披露は、5月21日の私のブログで紹介したので、
ぜひ、もう一度ご覧ください。
これは、正面からのりりしい姿。
肩関節が内旋、外旋できるよう
ステンレスパイプの上腕がひじから一直線に両肩を突き通っています。
ひじ関節の角度は、90度固定です。
かたくなに一番力の入る角度を保っています。
次は、横からの姿。
前腕が回内、回外できるように、ひじ部と手首部を分け、太目の菜ばしでつないであります。
これは後姿、後姿にこそ男の実力と哀愁が漂うのです。
肩関節の内旋、外旋を止めるためのネジが見えます。
下半身のパイプにより上体が横向きから前向きへと廻せるのですが
その動きを止めるためのネジもあります。
1枚目はフラットサーブを打つため、上体は垂直仕様(それようの穴にパイプが通っている)ですが、
3枚目はスピンサーブ用に上体を傾けた姿勢です。
傾けて、止めるときに固定ネジが必要なんです。
これだけの動きでプロのサーブを再現するのです。
彼には弟たちがいて、
それぞれがバックハンドのスライスの専門家だったり、
フォアのトップスピナーだったり、
みんな一流の人たちです。
また機会を作って、登場してもらおうと思っています。
最近、心無いファンの殺到に巻き込まれ、ひじを骨折しましたが
私の応急治療により、現役に復帰したばかりです。
無理を承知で、『松原テニスクラブ印西』 コート横の芝生に出てきてくれました。
彼はサーブの名人です。
もう少しはっきり言うと、サーブしかできません。
スマッシュも練習中ですので、そのうちに披露できるかもしれません。
スジガネ君 1号 のできる動きは、わずかに、3つだけ。
1、 上体の向きを変える。
2、 上腕を内旋、外旋する。
3、 前腕を回内、回外する。
これだけの動きでプロと同じサーブの動作ができることを証明するために誕生したのです。
実技の披露は、5月21日の私のブログで紹介したので、
ぜひ、もう一度ご覧ください。
これは、正面からのりりしい姿。
肩関節が内旋、外旋できるよう
ステンレスパイプの上腕がひじから一直線に両肩を突き通っています。
ひじ関節の角度は、90度固定です。
かたくなに一番力の入る角度を保っています。
次は、横からの姿。
前腕が回内、回外できるように、ひじ部と手首部を分け、太目の菜ばしでつないであります。
これは後姿、後姿にこそ男の実力と哀愁が漂うのです。
肩関節の内旋、外旋を止めるためのネジが見えます。
下半身のパイプにより上体が横向きから前向きへと廻せるのですが
その動きを止めるためのネジもあります。
1枚目はフラットサーブを打つため、上体は垂直仕様(それようの穴にパイプが通っている)ですが、
3枚目はスピンサーブ用に上体を傾けた姿勢です。
傾けて、止めるときに固定ネジが必要なんです。
これだけの動きでプロのサーブを再現するのです。
彼には弟たちがいて、
それぞれがバックハンドのスライスの専門家だったり、
フォアのトップスピナーだったり、
みんな一流の人たちです。
また機会を作って、登場してもらおうと思っています。
2009年06月24日
技術とメンタル
皆さんの質問や、疑問にお答えしていると、
テニスを難しく、しよう、しよう、としているように感じることがあります。
私は、トッププロは単純で易しいことをしているからエラーしない。
われわれは、難しいことをするからエラーする、というふうに考えています。
練習中だと、繰り返しの中でならできる技術でも、
複雑で難しい技だと、試合中、突然現れる一発勝負では使えません。
わざわざ、テニスを難しくする必要はないと思います。
難しいことをしても、1点しかくれないのがテニスです。
よく 『メンタル』 のせいにする人がいます。
テニスは80%以上がメンタルだ、なんて言うプロやコーチもいます。
本当でしょうか?
あなたがネットから1mのところにいて、
肩の高さに、ゆるいボールが来たら、
叩き込むとき、あなたはビビリますか?
もしビビルなら、あなたは本当の初心者か
本当にメンタルの弱い人です。
フェデラーがイージーボールに対し、フォアのハードヒットをするとき、
彼のすごいメンタルを感じますか? (連続写真を見てくださいね)
私には、平然と、躊躇なく、ぶん殴っているだけのように見えますが ・・・
入るはずの面と入るはずの姿勢、
エラーするはずがない、と思っているんでしょうね。
単純で易しい技を身につけているというわけです。
たぶん、彼はこんなところで大切な 『メンタル資産』 を浪費していないのだと思います。
もし、われわれが、入るかどうかわからないショットで、1時間試合したら、
精神的にボロボロになるのではないでしょうか?
強烈な 『メンタル』 に頼らなくてすむ
単純で、やさしいテニス技術を採用しませんか。
テニスを難しく、しよう、しよう、としているように感じることがあります。
私は、トッププロは単純で易しいことをしているからエラーしない。
われわれは、難しいことをするからエラーする、というふうに考えています。
練習中だと、繰り返しの中でならできる技術でも、
複雑で難しい技だと、試合中、突然現れる一発勝負では使えません。
わざわざ、テニスを難しくする必要はないと思います。
難しいことをしても、1点しかくれないのがテニスです。
よく 『メンタル』 のせいにする人がいます。
テニスは80%以上がメンタルだ、なんて言うプロやコーチもいます。
本当でしょうか?
あなたがネットから1mのところにいて、
肩の高さに、ゆるいボールが来たら、
叩き込むとき、あなたはビビリますか?
もしビビルなら、あなたは本当の初心者か
本当にメンタルの弱い人です。
フェデラーがイージーボールに対し、フォアのハードヒットをするとき、
彼のすごいメンタルを感じますか? (連続写真を見てくださいね)
私には、平然と、躊躇なく、ぶん殴っているだけのように見えますが ・・・
入るはずの面と入るはずの姿勢、
エラーするはずがない、と思っているんでしょうね。
単純で易しい技を身につけているというわけです。
たぶん、彼はこんなところで大切な 『メンタル資産』 を浪費していないのだと思います。
もし、われわれが、入るかどうかわからないショットで、1時間試合したら、
精神的にボロボロになるのではないでしょうか?
強烈な 『メンタル』 に頼らなくてすむ
単純で、やさしいテニス技術を採用しませんか。
2009年06月23日
ゆるいボールをフォアで打ち込む その2
OGさんから再度コメントをいただきました。
私の説明がわかりにくかったようなので、補足します。
OGさんのコメント
有難うございます。
練習では全くミスしないような簡単な球が、試合になると全く
打てなくなってゲンナリします。
練習 → リラックスしているので足が動いている。
試合 → 緊張で足が止まっている。
こんな感じでしょうか?
この状態になった時は、腕が全然振れてないのが自分でも分かります。それでも修正できないのが悲しいところで(悲)
まずは自分から打ちに行く意識でがんばってみます。
投稿者 OG 2009/06/23 11:41
私の答え。
足を動かすことについて、考え方を少し。
私はこう考えています。
難しいボール → 止まるヒマがない。 (エラーしない)
やさしいボール → ヒマがあるので足が止まる。 (エラーする)
もうひとつ。
足が止まる → 緊張する。 (筋肉がこわばる)
足を動かす → リラックスする。 (少なくとも筋肉は柔らかい)
ですから足を動かし続ければ、 (足踏みしてるでもいい)
筋肉が固まらず(リラックス)。
ボールとの位置あわせも完璧にできる。
そしてフォームができているなら、
エラーするわけがないではないですか。
ところでこの子、足止まってるね!!
私の説明がわかりにくかったようなので、補足します。
OGさんのコメント
有難うございます。
練習では全くミスしないような簡単な球が、試合になると全く
打てなくなってゲンナリします。
練習 → リラックスしているので足が動いている。
試合 → 緊張で足が止まっている。
こんな感じでしょうか?
この状態になった時は、腕が全然振れてないのが自分でも分かります。それでも修正できないのが悲しいところで(悲)
まずは自分から打ちに行く意識でがんばってみます。
投稿者 OG 2009/06/23 11:41
私の答え。
足を動かすことについて、考え方を少し。
私はこう考えています。
難しいボール → 止まるヒマがない。 (エラーしない)
やさしいボール → ヒマがあるので足が止まる。 (エラーする)
もうひとつ。
足が止まる → 緊張する。 (筋肉がこわばる)
足を動かす → リラックスする。 (少なくとも筋肉は柔らかい)
ですから足を動かし続ければ、 (足踏みしてるでもいい)
筋肉が固まらず(リラックス)。
ボールとの位置あわせも完璧にできる。
そしてフォームができているなら、
エラーするわけがないではないですか。
ところでこの子、足止まってるね!!
2009年06月22日
ゆるいボールをフォアで打ち込む
OG さんからご質問のコメントをいただきました。
コメント文です
松原コーチ、いつもヒントを頂いています。
私、今年から10年ぶり位に試合に出始めたのですが、練習ではどうにでも打てるゆるい球がフォアで打てないんです。
速い球は体が勝手に反応するので大丈夫なんですが、遅い球がフォア側に来ると、打つ前から「ああ入らないかも」と考えてしまって、その通りミスります(笑)
フォアをスピンで強打することは私のテニスの生命線なので、この状態になると試合になりません。勝手なお願いですが、何かアドバイスをいただけますでしょうか。
投稿者 OG 2009/06/22 08:47
とのことで、わたしのお答え。
速いボールが打ちやすいのは、ボールが勝手に迫ってきてくれるためです。
そのため、ボールとの前後の位置関係が決まりやすくなります。
これが最大の理由です。
さて、ゆるいボールです。
勝手に迫ってきてくれないのであれば、
こちらから迫るしかありません。
前後の位置関係を自分の動きで作るのです。
待っている間、足を動かし続ける。
タイミングあわせの細かい足を入れる。
ジャストタイミングで大きく踏み込む。
しっかり踏ん張って、
跳び上がりながら、ワイパー気味に振りぬく!!
踏み込む足はクローズドでもオープンでも構いません。
踏み込むやいなや、踏ん張って跳びます。
足を止めるのは、踏ん張った、その一瞬のみです。
これはナダルの前に踏み込んで打つ連続写真。
(365さん、いつも使わせていただきありがとうございます)
踏み込む前のあわせ足は入っていませんが、
動画のほうで見ると、
踏ん張った右足が、軽く浮いて動きが継続しているのがわかると思います。
スペインの人は前後の位置あわせを重視して、
前後の動きのドリルをたくさんやるそうです。
ついでですが、
動き続けていると余計なことも考えなくなりますよ。
コメント文です
松原コーチ、いつもヒントを頂いています。
私、今年から10年ぶり位に試合に出始めたのですが、練習ではどうにでも打てるゆるい球がフォアで打てないんです。
速い球は体が勝手に反応するので大丈夫なんですが、遅い球がフォア側に来ると、打つ前から「ああ入らないかも」と考えてしまって、その通りミスります(笑)
フォアをスピンで強打することは私のテニスの生命線なので、この状態になると試合になりません。勝手なお願いですが、何かアドバイスをいただけますでしょうか。
投稿者 OG 2009/06/22 08:47
とのことで、わたしのお答え。
速いボールが打ちやすいのは、ボールが勝手に迫ってきてくれるためです。
そのため、ボールとの前後の位置関係が決まりやすくなります。
これが最大の理由です。
さて、ゆるいボールです。
勝手に迫ってきてくれないのであれば、
こちらから迫るしかありません。
前後の位置関係を自分の動きで作るのです。
待っている間、足を動かし続ける。
タイミングあわせの細かい足を入れる。
ジャストタイミングで大きく踏み込む。
しっかり踏ん張って、
跳び上がりながら、ワイパー気味に振りぬく!!
踏み込む足はクローズドでもオープンでも構いません。
踏み込むやいなや、踏ん張って跳びます。
足を止めるのは、踏ん張った、その一瞬のみです。
これはナダルの前に踏み込んで打つ連続写真。
(365さん、いつも使わせていただきありがとうございます)
踏み込む前のあわせ足は入っていませんが、
動画のほうで見ると、
踏ん張った右足が、軽く浮いて動きが継続しているのがわかると思います。
スペインの人は前後の位置あわせを重視して、
前後の動きのドリルをたくさんやるそうです。
ついでですが、
動き続けていると余計なことも考えなくなりますよ。
2009年06月19日
ダルタニャン さんのサーブについて
ダルタニャン さんから以下のコメントをいただきました。
ごあいさつ文を省略しました。
ご多分に漏れず自分もサーブに悩んでいてなかなか安定しません。
文章よりも実際に見ていただいたほうが良いかと思い動画をアップしてみました。
http://ameblo.jp/dartanyan/entry-10282990776.html
ぜひぜひアドバイスをよろしくお願いいたします。
投稿者 ダルタニャン 2009/06/18 19:51
ということで、動画を見ての、私のアドバイス。
2つの問題点を感じました。
1、りんごの皮むきサーブになっています。
振り上げていくラケット面が打球方向に対し、右向きから左向きに変化しています。
フェデラーの連続写真で面の動きを見てください。
振り上げていくラケット面が打球方向に対し、左向きから右向きに変化しています。
まるで逆でしょう。
ダルタニャンさんはもう少しスライスっぽいので
フェデラーほどの面変化はいりませんが、方角的には同じはずです。
それで、ひじは大丈夫ですか?
手のひらを上に向けた状態で、右ひじを見て左端のところ。
野球少年がカーブを投げて傷めるところです。
りんごの皮むきはたいていここを傷めます。
早く修正したほうがいいです。
ラケットをたらしていくときに、回外していき、面を閉じる。
振り上げていくとき、フラットやスピンは回内しながら面を起こしていく。
スライスはほぼ面を保って (少しだけ回内しながら) 振り上げていきます。
2、身体の使いすぎです。
インパクトで身体の動きが止まって、腕打ちくらいのつもりでいいです。
もしかしたらインパクト以前も身体は使わないつもりで打ったらいいと思います。
何も使わないつもりで打っても、ちょうどいいだけ身体は動いちゃうもんですよ。
ご自身のブログに書いてあった問題点はあまり関係ないと思います。
それと余計なお世話ですが、
マレーの後ろから回していくテイクバックは、その後の腕の使い方を難かしくするので、
最近のプロはほとんどやりません。
それで、あのレベルにいる彼は、それはそれですごいと思います。
ごあいさつ文を省略しました。
ご多分に漏れず自分もサーブに悩んでいてなかなか安定しません。
文章よりも実際に見ていただいたほうが良いかと思い動画をアップしてみました。
http://ameblo.jp/dartanyan/entry-10282990776.html
ぜひぜひアドバイスをよろしくお願いいたします。
投稿者 ダルタニャン 2009/06/18 19:51
ということで、動画を見ての、私のアドバイス。
2つの問題点を感じました。
1、りんごの皮むきサーブになっています。
振り上げていくラケット面が打球方向に対し、右向きから左向きに変化しています。
フェデラーの連続写真で面の動きを見てください。
振り上げていくラケット面が打球方向に対し、左向きから右向きに変化しています。
まるで逆でしょう。
ダルタニャンさんはもう少しスライスっぽいので
フェデラーほどの面変化はいりませんが、方角的には同じはずです。
それで、ひじは大丈夫ですか?
手のひらを上に向けた状態で、右ひじを見て左端のところ。
野球少年がカーブを投げて傷めるところです。
りんごの皮むきはたいていここを傷めます。
早く修正したほうがいいです。
ラケットをたらしていくときに、回外していき、面を閉じる。
振り上げていくとき、フラットやスピンは回内しながら面を起こしていく。
スライスはほぼ面を保って (少しだけ回内しながら) 振り上げていきます。
2、身体の使いすぎです。
インパクトで身体の動きが止まって、腕打ちくらいのつもりでいいです。
もしかしたらインパクト以前も身体は使わないつもりで打ったらいいと思います。
何も使わないつもりで打っても、ちょうどいいだけ身体は動いちゃうもんですよ。
ご自身のブログに書いてあった問題点はあまり関係ないと思います。
それと余計なお世話ですが、
マレーの後ろから回していくテイクバックは、その後の腕の使い方を難かしくするので、
最近のプロはほとんどやりません。
それで、あのレベルにいる彼は、それはそれですごいと思います。
2009年06月17日
スピンサーブの構え その3
海が好きな男 さんから再度、コメントをいただきました。
前略
やはり手首の固定は必須なのでしょうか?
プロ含め色んな方を見ますがそれほど固定しているイメージがないのです・・・。
エドバーグなどは固定のイメージしかないのですが。
それとボールのどの位置を打ち抜くイメージですればいいでしょうか?
よく聞くのが、7時から2時の方向に振りぬくというのがありますが・・・。
投稿者 海が好きな男 2009/06/16 23:47
私の解説。
手首の固定ですが、
ご近所で、できている人はめったにいないと思います。
シロウトではなかなかいませんし、
もし、みんなが理解してくれたら
全日本選手権は180~200Km/hクラスのサーバーであふれると思います。
(もちろん手首のことだけではないですが)
見るのは、ほんとに強力な、しかも安定している人だけに限定するべきです。
まずは、固定してやってみてください。
ご利益は、すぐわかると思いますよ。
これは余談ですが、
プロのコーチで、手首を固定して使っているのに
それに気づいていないという人も結構いて、
私が自分の手首を観察しながら打ってみてくださいというと、
「アッ 固めてましたね」 という答えが返ってきます。
もちろんこのコーチは手首は柔らかく、と教えているわけです。
私が 『スジガネ君』 を製作したのはこのためで
余計な動きのできないロボットでも一流選手の動きを再現できる
というのを示すためです。
また、固定といっても人間の生身ですから、完璧に固定はできません。
固定するという意識が大切なのです。
その意識があると、ずれても、後で元の角度に戻ってきます。
それとボールを打ち抜く方向ですが、
私は、ボールの右斜め上を打て、といいます。
方向で言うと、
現実は、針の中心から1時半 (45度) くらい。
気分的には、針の中心から1時にしておくといいかもしれません。
7時からとか8時からというと
りんごの皮むきサーブ (面を徐々にかぶせていく)
になりそうで、抵抗感があるのです。 (ひじを壊しますよ)
面は (回内により) 最初下を向いていたのが、徐々に上を向いていきます。
前略
やはり手首の固定は必須なのでしょうか?
プロ含め色んな方を見ますがそれほど固定しているイメージがないのです・・・。
エドバーグなどは固定のイメージしかないのですが。
それとボールのどの位置を打ち抜くイメージですればいいでしょうか?
よく聞くのが、7時から2時の方向に振りぬくというのがありますが・・・。
投稿者 海が好きな男 2009/06/16 23:47
私の解説。
手首の固定ですが、
ご近所で、できている人はめったにいないと思います。
シロウトではなかなかいませんし、
もし、みんなが理解してくれたら
全日本選手権は180~200Km/hクラスのサーバーであふれると思います。
(もちろん手首のことだけではないですが)
見るのは、ほんとに強力な、しかも安定している人だけに限定するべきです。
まずは、固定してやってみてください。
ご利益は、すぐわかると思いますよ。
これは余談ですが、
プロのコーチで、手首を固定して使っているのに
それに気づいていないという人も結構いて、
私が自分の手首を観察しながら打ってみてくださいというと、
「アッ 固めてましたね」 という答えが返ってきます。
もちろんこのコーチは手首は柔らかく、と教えているわけです。
私が 『スジガネ君』 を製作したのはこのためで
余計な動きのできないロボットでも一流選手の動きを再現できる
というのを示すためです。
また、固定といっても人間の生身ですから、完璧に固定はできません。
固定するという意識が大切なのです。
その意識があると、ずれても、後で元の角度に戻ってきます。
それとボールを打ち抜く方向ですが、
私は、ボールの右斜め上を打て、といいます。
方向で言うと、
現実は、針の中心から1時半 (45度) くらい。
気分的には、針の中心から1時にしておくといいかもしれません。
7時からとか8時からというと
りんごの皮むきサーブ (面を徐々にかぶせていく)
になりそうで、抵抗感があるのです。 (ひじを壊しますよ)
面は (回内により) 最初下を向いていたのが、徐々に上を向いていきます。
2009年06月16日
スピンサーブの構え その2
海が好きな男 さんからコメントをいただきました。
ありがとうございます!
なんとなく感覚はわかるような気がします。
確かにジュースコートでは打ちにくいと思っていました。
あと打点ですが、頭の後ろというのをよく聞きますが、実際どういう打点がいいのでしょうか? 私は打点はラインよりも相手よりに上げないとサービスが入らないのですが、そのままでもスピンサーブは打てるのでしょうか?
投稿者 海が好きな男 2009/06/15 23:03
私のお答え。
スピンサーブの打点は、頭の上か、やや前(打球方向)辺りだと思います。
インパクト時、手の位置が上体の中心軸の延長線より右にあれば、
肩を痛めずに、力強いサーブが打てると思います。
その場合、打点は頭の辺りというのがいい位置になると思います。
とりあえず、こちらにフェデラーのいい連続写真がありましたので、見てください。
表題が内旋ですので、そちらもわかりやすいです。
ご質問の中で、後ろの方というのがありましたが
それが打球方向に対し左という意味であれば
やめたほうがいいと思います。
肩に無理がかかるし、パワーも損しちゃいます。
打球方向に対し、後ろというのであれば
イメージ的には正しいと思います。
敬礼するような手首の角度で固定し、面を少し下に向け、
内旋を意識して打てば
強力かつ安定したスピンサーブが打てます。
ただし、上体の軸に対して後ろというイメージであっても
実際には、身体が打球方向に対し、前傾するでしょうから
打点はほぼ頭の上、または少し前方、コートの中ということになると思います。
ここまで読んだところで、もう一度、
フェデラーさんに教わってください。
連続写真と動画を見てください。
ありがとうございます!
なんとなく感覚はわかるような気がします。
確かにジュースコートでは打ちにくいと思っていました。
あと打点ですが、頭の後ろというのをよく聞きますが、実際どういう打点がいいのでしょうか? 私は打点はラインよりも相手よりに上げないとサービスが入らないのですが、そのままでもスピンサーブは打てるのでしょうか?
投稿者 海が好きな男 2009/06/15 23:03
私のお答え。
スピンサーブの打点は、頭の上か、やや前(打球方向)辺りだと思います。
インパクト時、手の位置が上体の中心軸の延長線より右にあれば、
肩を痛めずに、力強いサーブが打てると思います。
その場合、打点は頭の辺りというのがいい位置になると思います。
とりあえず、こちらにフェデラーのいい連続写真がありましたので、見てください。
表題が内旋ですので、そちらもわかりやすいです。
ご質問の中で、後ろの方というのがありましたが
それが打球方向に対し左という意味であれば
やめたほうがいいと思います。
肩に無理がかかるし、パワーも損しちゃいます。
打球方向に対し、後ろというのであれば
イメージ的には正しいと思います。
敬礼するような手首の角度で固定し、面を少し下に向け、
内旋を意識して打てば
強力かつ安定したスピンサーブが打てます。
ただし、上体の軸に対して後ろというイメージであっても
実際には、身体が打球方向に対し、前傾するでしょうから
打点はほぼ頭の上、または少し前方、コートの中ということになると思います。
ここまで読んだところで、もう一度、
フェデラーさんに教わってください。
連続写真と動画を見てください。
2009年06月15日
スピンサーブの構え方
『海の好きな男』 さんから、スライスサーブの構えのとき、
私はスピンサーブがわかりません。
というコメントをいただいていました。
それに対する、解説。
スピンサーブは相手バック側に押し込むように打つことが多いため
アドコートではうまく打てるのにジュースコートは苦手
というのがよくあるケースです。
ですからスライスサーブとは逆で
アドコートの打球に対する角度をジュースコートに移植します。
1、スタンスの向き。 (つま先の向きも)
2、構えの上体の向き。
3、トスを上げる腕の向き。
4、打ち終わりの上体の向き。 (打球方向に向く)
5、スウィング方向のイメージ。 (打球方向に向く)
これはテニスジャーナル 2002年の3月号です。
テニスコートの図解を見て向きのことを確認してください。
かなり前向きにしなくてはいけないのがわかると思います。
ついでにフォームのほうも見といてください。
かなり開いて、打球方向に向いたほうに ○ がついています。
身体の横向きを残すと、かえってバックに行かない。
なんて事も出ています。
横向きを残すとスライス気味にしないと、ジュースコート方向に飛ばないのです。
これはコツですが、
ジュースコートで少し、前向きすぎくらいで打ち、フォア側に行っちゃうサーブを
がんばってバック側に押し込む。
次にちょうどバックのコーナーに行くように
少しづつクローズドにしていく。
という考え方がいいと思います。
スライスサーブで、バック側にフォールとしてみるというのとちょうど反対の方法です。
これはもうひとつのコツ。
私が高校生のときやったこと。
ジュースコートのバックのコーナーが
別のコートのアドコートのバックのコーナーになるように
もう1本、ベースラインを引きます。 (私はアンツーカに足で書きました)
新しいコートのベースラインに対しアドコートのスタンスを取り、
自分は今、アドコートでバックに打つと暗示をかけて、打つ。
私は乗りやすいタイプなので、これですぐ打てるようになりました。
一度、ジャーナルでこの絵を出したはずなんですが、
今日、探した範囲では出てきません。
『海の好きな男』 さん、どうですか?
一度やってみてまた、結果を教えてください。
私はスピンサーブがわかりません。
というコメントをいただいていました。
それに対する、解説。
スピンサーブは相手バック側に押し込むように打つことが多いため
アドコートではうまく打てるのにジュースコートは苦手
というのがよくあるケースです。
ですからスライスサーブとは逆で
アドコートの打球に対する角度をジュースコートに移植します。
1、スタンスの向き。 (つま先の向きも)
2、構えの上体の向き。
3、トスを上げる腕の向き。
4、打ち終わりの上体の向き。 (打球方向に向く)
5、スウィング方向のイメージ。 (打球方向に向く)
これはテニスジャーナル 2002年の3月号です。
テニスコートの図解を見て向きのことを確認してください。
かなり前向きにしなくてはいけないのがわかると思います。
ついでにフォームのほうも見といてください。
かなり開いて、打球方向に向いたほうに ○ がついています。
身体の横向きを残すと、かえってバックに行かない。
なんて事も出ています。
横向きを残すとスライス気味にしないと、ジュースコート方向に飛ばないのです。
これはコツですが、
ジュースコートで少し、前向きすぎくらいで打ち、フォア側に行っちゃうサーブを
がんばってバック側に押し込む。
次にちょうどバックのコーナーに行くように
少しづつクローズドにしていく。
という考え方がいいと思います。
スライスサーブで、バック側にフォールとしてみるというのとちょうど反対の方法です。
これはもうひとつのコツ。
私が高校生のときやったこと。
ジュースコートのバックのコーナーが
別のコートのアドコートのバックのコーナーになるように
もう1本、ベースラインを引きます。 (私はアンツーカに足で書きました)
新しいコートのベースラインに対しアドコートのスタンスを取り、
自分は今、アドコートでバックに打つと暗示をかけて、打つ。
私は乗りやすいタイプなので、これですぐ打てるようになりました。
一度、ジャーナルでこの絵を出したはずなんですが、
今日、探した範囲では出てきません。
『海の好きな男』 さん、どうですか?
一度やってみてまた、結果を教えてください。
2009年06月14日
スライスサーブ アドコートの構え その3
フランカー さんから、返事のコメントを頂きました。
上手く打てたとの事、何よりです。
以下のコメントを頂きましたので(要点のみ)
再度のおせっかいアドバイス。
フランカーさんより
罪悪感について感じたのは
最近シングルスをメインでやってるので気付きにくいのですがこのスイング(ボールはサービスボックス右側に行く)だとダブルスの時前衛に当たりそうだと感じました 特に前衛がネットにべた詰めしていると・・・・
最近ダブルスでもセンターマーク付近から打つようにしているので特にアドサイドは怖いです
となるとセンターに打たざるを得なくなりワイドへのスイングが身に付きにくくなる・・・
これも意外に原因のひとつなのかもと思いました
との事。
私のアドバイス。
パートナーがいるから危ないんで、どいてもらいましょう。
私も若い頃は、前の方にいたので、パートナーが打ちにくそうにしていました。
そこで、ひざを曲げ、上体も前に倒し
サーブの打点から見て、ネットに隠れるようにしていました。
サーブが通り過ぎたら起きるわけです。
もう一つのやり方は
ネットマンが少し後ろにいて
サーブが通り過ぎたら、1,2歩前進して、スプリット、というものです。
これは動きが継続して、次の打球のためにいい動きが作れます。
ちょっと前に、世界1のペアー、エドバーグ ヤーリッド組がやっていました。
(ダイブ昔かな?)
フランカーさんの場合は
センターマーク付近から打つという事ですので
最初の案しか使えないかもしれませんね。
これは、I-フォーメーションと同じです。
お試し下さい。
それと 『海が好きな男』 さんからスピンサーブの場合のご質問を頂きました
これについては、必ず、近日中にUPしますので
少しだけ待って下さい。
追伸
サーブを打つポジションですが、
アドコートでサイドから打つと
相手バックにしっかり打てます。
もしかして、今まではセンターから打たないと
アドコートに打てなかった、という理由なのであれば
今は打てるわけだから
こうゆう考え方もありだと思いますよ。
またまたのおせっかいでした!!
上手く打てたとの事、何よりです。
以下のコメントを頂きましたので(要点のみ)
再度のおせっかいアドバイス。
フランカーさんより
罪悪感について感じたのは
最近シングルスをメインでやってるので気付きにくいのですがこのスイング(ボールはサービスボックス右側に行く)だとダブルスの時前衛に当たりそうだと感じました 特に前衛がネットにべた詰めしていると・・・・
最近ダブルスでもセンターマーク付近から打つようにしているので特にアドサイドは怖いです
となるとセンターに打たざるを得なくなりワイドへのスイングが身に付きにくくなる・・・
これも意外に原因のひとつなのかもと思いました
との事。
私のアドバイス。
パートナーがいるから危ないんで、どいてもらいましょう。
私も若い頃は、前の方にいたので、パートナーが打ちにくそうにしていました。
そこで、ひざを曲げ、上体も前に倒し
サーブの打点から見て、ネットに隠れるようにしていました。
サーブが通り過ぎたら起きるわけです。
もう一つのやり方は
ネットマンが少し後ろにいて
サーブが通り過ぎたら、1,2歩前進して、スプリット、というものです。
これは動きが継続して、次の打球のためにいい動きが作れます。
ちょっと前に、世界1のペアー、エドバーグ ヤーリッド組がやっていました。
(ダイブ昔かな?)
フランカーさんの場合は
センターマーク付近から打つという事ですので
最初の案しか使えないかもしれませんね。
これは、I-フォーメーションと同じです。
お試し下さい。
それと 『海が好きな男』 さんからスピンサーブの場合のご質問を頂きました
これについては、必ず、近日中にUPしますので
少しだけ待って下さい。
追伸
サーブを打つポジションですが、
アドコートでサイドから打つと
相手バックにしっかり打てます。
もしかして、今まではセンターから打たないと
アドコートに打てなかった、という理由なのであれば
今は打てるわけだから
こうゆう考え方もありだと思いますよ。
またまたのおせっかいでした!!
2009年06月13日
スライスサーブ アドコートの構え その2
フランカー さんから、ご質問をいただきました。
要点のみ
私もスライスサーバーでアドコートが苦手です
しかしスタンスは上の記事と同じなのです(スタンスは両サイドクローズドです)
悩みはアドサイドのほうが回転が足りずオーバーしてしまいます フラットサービスならアドサイドのほうが打ちやすいんですが・・・
デュースサイドではボールを叩く位置が分かるのですがアドサイドではどこを叩けばいいか練習してて悩んでしまいます
スタンスが間違えていないとなればよくある問題は何があげられるでしょうか?
というわけです。
私のお話
ジュースコートとアドコートで同じサーブを打つためのポイントは、
おなじフォームでスウィングするとして。
1、スタンスを同じにする。
2、つま先の向きを同じにする。
3、トスを同じ方向からあげる。
4、同じ方向に向かってスウィングする。
ここで同じ、というのは打つ方向に対して同じという意味です。
もちろんベースラインに対してではありません。
フランカー さんのお話から感じた私のアドバイスは、
3、の、トスを上げる左腕の方向を打球方向に対し、どれだけの角度、右側にするか、
ジュースコートで観察し、それをアドコートに移植すること。
もうひとつは、4、のこと。
たぶん、ジュースコートでは相手のアドコートに向かって、スウィングしていると思います。
それが切れて、ジュースコートに入ります
同じにするためには、右側のネットポストかもう少し右に向かって、スウィングすればいいと思います。
そのとき、どちらのサイドでも、
打球方向に対し、ボールの真後ろの少し右を打てばいいわけです。
右のネットポストや、コート脇のベンチに向かって打てばいいのですが
それは精神的になかなか難しいのです。
ジュースコートでアドコートに向かってというのは
コート内の話なので、罪悪感がありません。
コートの外に向かって振るのはかなり罪悪感が伴います。
ですから、思い切って右にフォールトするつもりで打たなければいけません。
この罪悪感を吹っ切るため、先日の東戸塚校のレッスンでは
隣コートでレッスンしていた、最近人気の出てきた若手
『田村コーチのお尻』 を狙うよう指示しました。
生徒さんは何か思うところがあるらしく
見事なスライスサーブをアドコートに決めました。
田村君 ありがとう。
罪悪感というのは冗談のようで、結構当たっていると思っています、
スライスサーバーの方は思い切って右側めがけて打てば、すぐ解決すると思いますよ。
あまりまじめにコートに入れる練習をしないで
えいやっと、思い切って
右に大胆なフォールトしてみる。
それを少しづつ、左にずらしていく。
そうすれば、バックのコーナーでも狙えますよ!!
要点のみ
私もスライスサーバーでアドコートが苦手です
しかしスタンスは上の記事と同じなのです(スタンスは両サイドクローズドです)
悩みはアドサイドのほうが回転が足りずオーバーしてしまいます フラットサービスならアドサイドのほうが打ちやすいんですが・・・
デュースサイドではボールを叩く位置が分かるのですがアドサイドではどこを叩けばいいか練習してて悩んでしまいます
スタンスが間違えていないとなればよくある問題は何があげられるでしょうか?
というわけです。
私のお話
ジュースコートとアドコートで同じサーブを打つためのポイントは、
おなじフォームでスウィングするとして。
1、スタンスを同じにする。
2、つま先の向きを同じにする。
3、トスを同じ方向からあげる。
4、同じ方向に向かってスウィングする。
ここで同じ、というのは打つ方向に対して同じという意味です。
もちろんベースラインに対してではありません。
フランカー さんのお話から感じた私のアドバイスは、
3、の、トスを上げる左腕の方向を打球方向に対し、どれだけの角度、右側にするか、
ジュースコートで観察し、それをアドコートに移植すること。
もうひとつは、4、のこと。
たぶん、ジュースコートでは相手のアドコートに向かって、スウィングしていると思います。
それが切れて、ジュースコートに入ります
同じにするためには、右側のネットポストかもう少し右に向かって、スウィングすればいいと思います。
そのとき、どちらのサイドでも、
打球方向に対し、ボールの真後ろの少し右を打てばいいわけです。
右のネットポストや、コート脇のベンチに向かって打てばいいのですが
それは精神的になかなか難しいのです。
ジュースコートでアドコートに向かってというのは
コート内の話なので、罪悪感がありません。
コートの外に向かって振るのはかなり罪悪感が伴います。
ですから、思い切って右にフォールトするつもりで打たなければいけません。
この罪悪感を吹っ切るため、先日の東戸塚校のレッスンでは
隣コートでレッスンしていた、最近人気の出てきた若手
『田村コーチのお尻』 を狙うよう指示しました。
生徒さんは何か思うところがあるらしく
見事なスライスサーブをアドコートに決めました。
田村君 ありがとう。
罪悪感というのは冗談のようで、結構当たっていると思っています、
スライスサーバーの方は思い切って右側めがけて打てば、すぐ解決すると思いますよ。
あまりまじめにコートに入れる練習をしないで
えいやっと、思い切って
右に大胆なフォールトしてみる。
それを少しづつ、左にずらしていく。
そうすれば、バックのコーナーでも狙えますよ!!
2009年06月12日
バックの構え方
週1テニスおじさん から、コメントに質問を入れていただきました。
要点のみコピーします。
わたしは、もう、20年以上もテニスをしているのですが、なかなか上達しないおじさんアマチュアプレイヤーです。
ところで、バックハンドストロークの構えについてお教え願えませんでしょうか。
わたしの場合、片手バックハンドなのですが、フォアの場合、横向きを作る、ラケットを右肩の前にセットとのことですが、バックの場合は、横向きを作る、ラケットを左腰の下にセットするでしょうか。
私の答え。
バックの構えですが
トップスピン系ですと左腰の下ではなく、
左腰の少し上、身体から離して、といったところ辺りです。
フェデラーのバックのの連続写真を見てください。 動画もついてます。
構えは1枚目がわかりやすいと思います。
下の写真にもかすれていますが、ヘンマンの構えが写っています。
左腰の下にセットすると思いがちな方が多いのは
トップスピンのスイングを誤解しているからかも知れません。
スウィングの基本は縦ぶりの振り子だと考えてください。
これはテニスジャーナル、2003年6月号の説明図。 左の図を見てください。
われわれはこの水車みたいな絵を 『スウィング平面』 と呼んでいました。
こうすれば、前ぎみの打点にすれば、自然にトップスピンになっちゃうでしょう。
それと、この構えから、2度引き目を高く持っていくことにより、勢いも出ます。
さきほどのフェデラー、ここから上げながらループするのを確認してください。
動画だとさらにわかりやすいです。
テイクバックで少し後ろにループすれば、フェデラーになります。
うんとループすれば、エナンになります。
『身体に巻きつけた腕をほどく』 と思わないほうが理解しやすいと思います。
週1テニスおじさん さん、質問ありがとうございます。
皆さんが思っている疑問と、私が想像している皆さんの疑問とが一致しないことが多いので
質問していただくと本当に助かります。
要点のみコピーします。
わたしは、もう、20年以上もテニスをしているのですが、なかなか上達しないおじさんアマチュアプレイヤーです。
ところで、バックハンドストロークの構えについてお教え願えませんでしょうか。
わたしの場合、片手バックハンドなのですが、フォアの場合、横向きを作る、ラケットを右肩の前にセットとのことですが、バックの場合は、横向きを作る、ラケットを左腰の下にセットするでしょうか。
私の答え。
バックの構えですが
トップスピン系ですと左腰の下ではなく、
左腰の少し上、身体から離して、といったところ辺りです。
フェデラーのバックのの連続写真を見てください。 動画もついてます。
構えは1枚目がわかりやすいと思います。
下の写真にもかすれていますが、ヘンマンの構えが写っています。
左腰の下にセットすると思いがちな方が多いのは
トップスピンのスイングを誤解しているからかも知れません。
スウィングの基本は縦ぶりの振り子だと考えてください。
これはテニスジャーナル、2003年6月号の説明図。 左の図を見てください。
われわれはこの水車みたいな絵を 『スウィング平面』 と呼んでいました。
こうすれば、前ぎみの打点にすれば、自然にトップスピンになっちゃうでしょう。
それと、この構えから、2度引き目を高く持っていくことにより、勢いも出ます。
さきほどのフェデラー、ここから上げながらループするのを確認してください。
動画だとさらにわかりやすいです。
テイクバックで少し後ろにループすれば、フェデラーになります。
うんとループすれば、エナンになります。
『身体に巻きつけた腕をほどく』 と思わないほうが理解しやすいと思います。
週1テニスおじさん さん、質問ありがとうございます。
皆さんが思っている疑問と、私が想像している皆さんの疑問とが一致しないことが多いので
質問していただくと本当に助かります。
2009年06月11日
スライスサーブ アドコートの構え方
会員さんとダブルスをした。
なぜか私のパートナー T さんのサーブが、アドコートだけ入らない。
スライスサーブだったので
あてずっぽうに
「少し横向きになってトスも横のほうから上げると入りますよ」 といったら
すぐ入った。
実はこれ、スライスサーブの人によくある話。
スライスサーバーの70%くらいの人に少しはある症状。
アドコートのサーブが苦手な人は、100%そう・・・
これは、自然なスライスサーブの構え。
ここからクロスに打てばいいわけだ。
これは、ベースラインに対し同じ向きのままの、アドコートでの構え。
よく陥りやすい間違い。
ベースラインに対してジュースコートと同じ向きなので
打球方向に対しては極端に左向き。(開いている)
スライス回転をかけたら、アドコートには行かない。
ここまでの人は少ないが、足だけこう、という人もいる。
打つ方向に対し、ジュースコートと同じ向きにした正しい構え。
この向きで打てば
ジュースコートと同じサーブが打てる。
気分的には、右側のアレーか、隣のコートとの間に向かってスウィングする。
スピンサーバーはこの反対のことがよくある・・・
なぜか私のパートナー T さんのサーブが、アドコートだけ入らない。
スライスサーブだったので
あてずっぽうに
「少し横向きになってトスも横のほうから上げると入りますよ」 といったら
すぐ入った。
実はこれ、スライスサーブの人によくある話。
スライスサーバーの70%くらいの人に少しはある症状。
アドコートのサーブが苦手な人は、100%そう・・・
これは、自然なスライスサーブの構え。
ここからクロスに打てばいいわけだ。
これは、ベースラインに対し同じ向きのままの、アドコートでの構え。
よく陥りやすい間違い。
ベースラインに対してジュースコートと同じ向きなので
打球方向に対しては極端に左向き。(開いている)
スライス回転をかけたら、アドコートには行かない。
ここまでの人は少ないが、足だけこう、という人もいる。
打つ方向に対し、ジュースコートと同じ向きにした正しい構え。
この向きで打てば
ジュースコートと同じサーブが打てる。
気分的には、右側のアレーか、隣のコートとの間に向かってスウィングする。
スピンサーバーはこの反対のことがよくある・・・
2009年06月10日
捕まった
ラリーや試合をしていて、『捕まった』 と思う瞬間がある。
ネットへ出たときなど、『アッ 抜かれる』 と感じる、あの一瞬。
松原TC印西で、ジュニア会員の子達とラリーをしていて
フォアでは時々、それを感じるのに
バックでは感じないということに気がついた。
よく観察してみると、ボールに追いついたとき、フォアだと構え終わっている。
バックは追いつくと同時か、追いついた後に構え終わっている。
早速、追いつく前に構え終わることを説明し
手本を見せ、彼ら自身を観察してもらい、納得。
球出しで練習して、だいぶ安定感が出てきた。
まだ、『捕まえた』 まではいかないけど
それも、もう少しなれて、意識しないでできるようになれば大丈夫。
ここで構えるというのは、フォアの場合、
横向きを作る。
ラケットを右肩の前にセット。
2度引きはいけないのでは、と思う人もいるが
プロはみんな、こうゆう風にやっている。
これはナダルの下がりながら打ったフォア。
もう1歩、下がるのだが、すでに構え終わっている。
フォアだと決まったら、すぐに構える。
もちろんバックも ・・・ といったところでしょうか。
そういえば半年前
首都高湾岸線、つるみツバサ橋
地味なクラウン
私の後ろに、すうっと入った
『 ・ ・ ・ った 』
オヌシ、プロだな !!!
ネットへ出たときなど、『アッ 抜かれる』 と感じる、あの一瞬。
松原TC印西で、ジュニア会員の子達とラリーをしていて
フォアでは時々、それを感じるのに
バックでは感じないということに気がついた。
よく観察してみると、ボールに追いついたとき、フォアだと構え終わっている。
バックは追いつくと同時か、追いついた後に構え終わっている。
早速、追いつく前に構え終わることを説明し
手本を見せ、彼ら自身を観察してもらい、納得。
球出しで練習して、だいぶ安定感が出てきた。
まだ、『捕まえた』 まではいかないけど
それも、もう少しなれて、意識しないでできるようになれば大丈夫。
ここで構えるというのは、フォアの場合、
横向きを作る。
ラケットを右肩の前にセット。
2度引きはいけないのでは、と思う人もいるが
プロはみんな、こうゆう風にやっている。
これはナダルの下がりながら打ったフォア。
もう1歩、下がるのだが、すでに構え終わっている。
フォアだと決まったら、すぐに構える。
もちろんバックも ・・・ といったところでしょうか。
そういえば半年前
首都高湾岸線、つるみツバサ橋
地味なクラウン
私の後ろに、すうっと入った
『 ・ ・ ・ った 』
オヌシ、プロだな !!!
2009年06月07日
フォアのワイパー、支点を下げる
フォアハンドで、スピンをかければかけるほどアウトすると書いた日、
フォアハンドの飛距離を短くするため、低いボールもワイパーで打つ。
それにはワイパーの支点を下げ、身体の左にフィニッシュする、と説明した。
ワイパーの支点を下げればいいといっては見たものの
それが具体的にどういうことなのか、何をすればいいのか
何も言っていないことに気がついた。
単純に考えれば、肩を中心に振っているワイパーの支点を下げるだけなら
しゃがんじゃえばいいということになる。
そうすれば肩の位置が下がり、肩が支点だから、支点が下がる。
しかしそれでは、腰の高さのボールを打つには
コートに穴を掘って地面よりも低いところに立たなければならない。
話が少しばかげたほうに行ってしまった。
反省・・・反省・・・
本当は支点を下げるとは腕の中で
肩を支点にしていたのを、肘を支点に
肘を支点にしていたのを、手首を支点にと変えていくこと。
次の4枚の写真を見てほしい。
2枚目まで肩を支点としていたものを、肘を支点にと変化させている。
実際には、前腕を回内(肘から先を左にひねる)させることにより、
手首を支点にすることまで含めてしまっている。
ついでに副産物というべきか、
回転半径を小さくするとスイングスピードが飛躍的に上がるということも利用している。
ほかの競技だが、フィギアスケートでスピンするとき、腕を縮めるのを知っているだろうか。
そしてスピンを止めるときには手を広げ、回転半径を大きくする。
これはジャンプして回転するときも同じ。
次の写真は、浅田真央さんのトリプルアクセル成功の合成写真。
Photo by Peaceful Paradise Life
ジャンプ中の腕の形はわかりにくいが
ジャンプ前は腕を伸ばし、空中姿勢では縮め、着氷後は伸ばしと、
回転半径が変化しているのがわかる。
もちろん空中では回転半径を小さくすることにより回転速度を上げている。
ついでに言うと、回転半径を少しでも小さくするため
姿勢をまっすぐにして軸を一直線にしている。
んーん ・・・ すばらしい !!
テニスに話を戻すと、
ワイパースウィングの支点位置を、肘から前腕部に移すことにより
ボールの飛距離を調整することと
スピードアップをすることができる。
一石二鳥の大もうけということである !!
フォアハンドの飛距離を短くするため、低いボールもワイパーで打つ。
それにはワイパーの支点を下げ、身体の左にフィニッシュする、と説明した。
ワイパーの支点を下げればいいといっては見たものの
それが具体的にどういうことなのか、何をすればいいのか
何も言っていないことに気がついた。
単純に考えれば、肩を中心に振っているワイパーの支点を下げるだけなら
しゃがんじゃえばいいということになる。
そうすれば肩の位置が下がり、肩が支点だから、支点が下がる。
しかしそれでは、腰の高さのボールを打つには
コートに穴を掘って地面よりも低いところに立たなければならない。
話が少しばかげたほうに行ってしまった。
反省・・・反省・・・
本当は支点を下げるとは腕の中で
肩を支点にしていたのを、肘を支点に
肘を支点にしていたのを、手首を支点にと変えていくこと。
次の4枚の写真を見てほしい。
2枚目まで肩を支点としていたものを、肘を支点にと変化させている。
実際には、前腕を回内(肘から先を左にひねる)させることにより、
手首を支点にすることまで含めてしまっている。
ついでに副産物というべきか、
回転半径を小さくするとスイングスピードが飛躍的に上がるということも利用している。
ほかの競技だが、フィギアスケートでスピンするとき、腕を縮めるのを知っているだろうか。
そしてスピンを止めるときには手を広げ、回転半径を大きくする。
これはジャンプして回転するときも同じ。
次の写真は、浅田真央さんのトリプルアクセル成功の合成写真。
Photo by Peaceful Paradise Life
ジャンプ中の腕の形はわかりにくいが
ジャンプ前は腕を伸ばし、空中姿勢では縮め、着氷後は伸ばしと、
回転半径が変化しているのがわかる。
もちろん空中では回転半径を小さくすることにより回転速度を上げている。
ついでに言うと、回転半径を少しでも小さくするため
姿勢をまっすぐにして軸を一直線にしている。
んーん ・・・ すばらしい !!
テニスに話を戻すと、
ワイパースウィングの支点位置を、肘から前腕部に移すことにより
ボールの飛距離を調整することと
スピードアップをすることができる。
一石二鳥の大もうけということである !!
2009年06月04日
トップスピンをかけるほどアウトする
トップスピンをかければかけるほどアウトする。
そんなわけないだろうと思うあなたはまともな神経の持ち主です。
そういえばそうだなと思い当たる節のあるあなた
あなたはまじめなトップスピナーです。
またまた、2人見つけてしまいました。
1人はジュニア、中学1年の男の子。
1年前は入っていたのが、少しアウトするようになってきたのです。
2人目はクラブの会員さん、かなりスピン量の多い人です。
トップスピンをかけて振り切ったのにアウトする。
どうします?
もっとスピンをかけて打つ (もうちょっと下から打つわけです)
ラケット面は垂直。
今度こそ入るはず。
「 アウト !! 」
同じ打ち上げ角度なら今度こそ入ったはずです。
実は、この 『同じ打ち上げ角度』 なら、というのがくせものなのです。
そうなんです、同じ打ち上げ角度ではなかったのです。
前回より下から打つことにより、上へ飛んじゃったというのが真相です。
上への角度と、スピン量のいたちごっこ!!
最後に、かすれきると、前に飛ぶ力が足りなくなって入ります。
でも、そればかりでは何のためのトップスピンかわからなくなっちゃいます。
威力と安全の両立には、『もっと下に打ちましょう。』
もしかしたら左肩の上にフィニッシュしていませんか?
プロの写真を見ますと、フィニッシュは左の腰から胸の横の間あたりになっていますよね。
ここへ振り切ることによりスウィングが少し下向きになり
上にふっ飛ばなくなるということです。
もう少したどって、このフィニッシュを実現させるコツを考えて見ますと
ワイパースウィングにたどり着きます。
つまり、右下から上に上がってボールを捉え、左下にラケットを振りきるということです。
たとえ低い打点であっても有効です。ワイパーの支点を下げればいいのです。
コツを追加すると
右から左に、遠目から近めに、インサイドアウトじゃなく、アウトサイドイン。
ラケットと腕を引っ張り込んじゃうといいです。
ところでこの写真、誰だ?
30年近く前、私がコーチ駆け出しのころ、雑誌スマッシュの切り抜き。
1982年、ジャパンオープンの優勝者、『ジミー アリアス』 です。
当時18歳、私の一番好きなプレーヤーです。
世界のトッププロはこんなころから、やってたんです。
身体の向きは足元のベースラインを見ればわかりますよね。
ラケットはウィルソンのジャック クレーマー プロ・・・
・・・が思い出せない。
もちろん木です。
そんなわけないだろうと思うあなたはまともな神経の持ち主です。
そういえばそうだなと思い当たる節のあるあなた
あなたはまじめなトップスピナーです。
またまた、2人見つけてしまいました。
1人はジュニア、中学1年の男の子。
1年前は入っていたのが、少しアウトするようになってきたのです。
2人目はクラブの会員さん、かなりスピン量の多い人です。
トップスピンをかけて振り切ったのにアウトする。
どうします?
もっとスピンをかけて打つ (もうちょっと下から打つわけです)
ラケット面は垂直。
今度こそ入るはず。
「 アウト !! 」
同じ打ち上げ角度なら今度こそ入ったはずです。
実は、この 『同じ打ち上げ角度』 なら、というのがくせものなのです。
そうなんです、同じ打ち上げ角度ではなかったのです。
前回より下から打つことにより、上へ飛んじゃったというのが真相です。
上への角度と、スピン量のいたちごっこ!!
最後に、かすれきると、前に飛ぶ力が足りなくなって入ります。
でも、そればかりでは何のためのトップスピンかわからなくなっちゃいます。
威力と安全の両立には、『もっと下に打ちましょう。』
もしかしたら左肩の上にフィニッシュしていませんか?
プロの写真を見ますと、フィニッシュは左の腰から胸の横の間あたりになっていますよね。
ここへ振り切ることによりスウィングが少し下向きになり
上にふっ飛ばなくなるということです。
もう少したどって、このフィニッシュを実現させるコツを考えて見ますと
ワイパースウィングにたどり着きます。
つまり、右下から上に上がってボールを捉え、左下にラケットを振りきるということです。
たとえ低い打点であっても有効です。ワイパーの支点を下げればいいのです。
コツを追加すると
右から左に、遠目から近めに、インサイドアウトじゃなく、アウトサイドイン。
ラケットと腕を引っ張り込んじゃうといいです。
ところでこの写真、誰だ?
30年近く前、私がコーチ駆け出しのころ、雑誌スマッシュの切り抜き。
1982年、ジャパンオープンの優勝者、『ジミー アリアス』 です。
当時18歳、私の一番好きなプレーヤーです。
世界のトッププロはこんなころから、やってたんです。
身体の向きは足元のベースラインを見ればわかりますよね。
ラケットはウィルソンのジャック クレーマー プロ・・・
・・・が思い出せない。
もちろん木です。
2009年06月03日
両手バックでストレートに打つには-2
sk さんから癖球につきコメントしてもらいました。
クロスはコートの外に曲がっていくのに
ストレートは癖玉になるという話についてです。
sk さんのコメントより
説明不足ですみません。
癖球というのは、右に回転がかかったような球で、
バウンドが少し右に曲がり、コートの内側に行くので、
ストレートで逆を突いたつもりでも、相手の拾いやすい方に行ってしまいます。
クロスだとそのまま外に行くので強いのですが、両手バックはこういうものでしょうか?
私の説明
私のアドバイス、ラケットヘッドを落とし、身体を横向き、引きつけて打つ。
というのを実行したわけですから、打点が低ければ当然そうなります。
ラケットヘッドが落ちることにより、ボールの左寄りを捕らえ、サイドスピンがかかります。
ですから、右に食い込んでいくわけです。
その理屈でいくと、高い打点ならラケットヘッドが上がり
ボールの右側を捉えることになります。
もちろん、ラケットヘッドだけを上げても同じことです。
そうすれば、右に曲がらないボールになると思います。
ダウンザラインにエース狙いをするのはチャンスボール(少しは高い打点)でしょうし
低い打点のパスの場合は右に曲がるほうがブーメランスネークになり有利です。
クロスとの見分けがつきにくいというメリットもあります。
高い打点のパスは、球質がどうでも抜けます。
低い打点からのストレートですが
少しくらい右に曲がっても入らないよりはましです。
また、クロスと同じ形で打つことで、不意をつくことができます。
ひょろっと左に曲がるより、右に曲がるボールでも、思い切って鋭く打てたほうが
かえって有利かも知れませんよ。
また文章が長くなってしまった!! 反省
クロスはコートの外に曲がっていくのに
ストレートは癖玉になるという話についてです。
sk さんのコメントより
説明不足ですみません。
癖球というのは、右に回転がかかったような球で、
バウンドが少し右に曲がり、コートの内側に行くので、
ストレートで逆を突いたつもりでも、相手の拾いやすい方に行ってしまいます。
クロスだとそのまま外に行くので強いのですが、両手バックはこういうものでしょうか?
私の説明
私のアドバイス、ラケットヘッドを落とし、身体を横向き、引きつけて打つ。
というのを実行したわけですから、打点が低ければ当然そうなります。
ラケットヘッドが落ちることにより、ボールの左寄りを捕らえ、サイドスピンがかかります。
ですから、右に食い込んでいくわけです。
その理屈でいくと、高い打点ならラケットヘッドが上がり
ボールの右側を捉えることになります。
もちろん、ラケットヘッドだけを上げても同じことです。
そうすれば、右に曲がらないボールになると思います。
ダウンザラインにエース狙いをするのはチャンスボール(少しは高い打点)でしょうし
低い打点のパスの場合は右に曲がるほうがブーメランスネークになり有利です。
クロスとの見分けがつきにくいというメリットもあります。
高い打点のパスは、球質がどうでも抜けます。
低い打点からのストレートですが
少しくらい右に曲がっても入らないよりはましです。
また、クロスと同じ形で打つことで、不意をつくことができます。
ひょろっと左に曲がるより、右に曲がるボールでも、思い切って鋭く打てたほうが
かえって有利かも知れませんよ。
また文章が長くなってしまった!! 反省
2009年06月02日
サーブのテイクバック
ためにならないブログ さんで私の事を紹介していただいた。
サーブのテイクバックについてだ。
世話になっている人に紹介された以上、少しは ためになるブログ を書かねばならない。
さて、サーブのテイクバックは
昔は後ろから、大きくワインドアップして行っていた。
サンプラスの頃は、身体の前のほうから挙げていた。
最近のプロは、最初から高めにセットするようになった。
ためブロさんが印西のクラブに遊びに来た時に
その話しをして、一緒に練習した。
プロのサーブの腕使いは、上腕をひねる、内旋、外旋の動きがメインですよ。
だから最近のプロは、前にセットするだけなんですという話。
ここで内旋というのは、腕相撲で相手をねじ伏せる時の
腕の使い方と考えてもらうといいかもしれません。
5月21日に出した写真ですがもう一度、スジガネ君に登場してもらいます。
彼のテイクバック。
ここからトスを上げながら腕が後ろに落ちていきます。 (この落ちる動作が外旋)
この動作を正確にやるには、テイクバックを前から行った方がよく。
勢いよくする必要はないので、テイクバックは単純に手を胸の辺りセットするだけ。
というのが、現在のプロの主流だという事です。
スジガネ君は肩を少し痛めたため
もう少し前のセットポジションで腕を止めていられなかったんです。
現在治療法につき、彼と相談中です。
生身の人間はもう少し前にセットします。
いま、全仏をやっていますから、プロの構え方をテレビで見てください。
勢いよくする必要はない (勢いよくしちゃいけない) 話しはまたいずれ。
サーブのテイクバックについてだ。
世話になっている人に紹介された以上、少しは ためになるブログ を書かねばならない。
さて、サーブのテイクバックは
昔は後ろから、大きくワインドアップして行っていた。
サンプラスの頃は、身体の前のほうから挙げていた。
最近のプロは、最初から高めにセットするようになった。
ためブロさんが印西のクラブに遊びに来た時に
その話しをして、一緒に練習した。
プロのサーブの腕使いは、上腕をひねる、内旋、外旋の動きがメインですよ。
だから最近のプロは、前にセットするだけなんですという話。
ここで内旋というのは、腕相撲で相手をねじ伏せる時の
腕の使い方と考えてもらうといいかもしれません。
5月21日に出した写真ですがもう一度、スジガネ君に登場してもらいます。
彼のテイクバック。
ここからトスを上げながら腕が後ろに落ちていきます。 (この落ちる動作が外旋)
この動作を正確にやるには、テイクバックを前から行った方がよく。
勢いよくする必要はないので、テイクバックは単純に手を胸の辺りセットするだけ。
というのが、現在のプロの主流だという事です。
スジガネ君は肩を少し痛めたため
もう少し前のセットポジションで腕を止めていられなかったんです。
現在治療法につき、彼と相談中です。
生身の人間はもう少し前にセットします。
いま、全仏をやっていますから、プロの構え方をテレビで見てください。
勢いよくする必要はない (勢いよくしちゃいけない) 話しはまたいずれ。
2009年06月01日
両手バックでストレートに打つには
sk さんからコメントをいただいた。
その中で (前半、省略)
しかしクロスに打つ分には(外側にきれて)良いのですが、
ストレートに打つときはどうもボールが順回転ではなく、
癖球のようなバウンドになってしまい
回転でプレッシャーをかけれてない気がするのが今の自分の問題点です・・・。
それに対して、松原が思ったのは
癖玉というのがどんなものなのか、はっきりしないので
答えになっていないかもしれませんが。
男子トッププロの打ち方を観察しますと
プロはストレートを打つのに、しっかり横向きを作って
クロスに打つのと同様に打ちます。
フォアハンドにおいて、まず、クロスをしっかり打てるようにしておいて
そこから、ラケットヘッドを遅らせ、上体の向きを開いて、逆クロス!!
というのと逆です。
むしろ、ストレートに打てるように
しっかり横向きに構えておいて、ストレートにはそのまま打ち
クロスに打つ時は、そこから、横向きの窮屈さを我慢しながら
小さく、鋭く、というような感じです。
かっこいいい方をしますと。
『フォアハンドはクロスが基軸ショット』
『バックの両手打ちはストレートが基軸ショット』
という風になりますか。
例の癖玉というのが気になってます。
skさん、ぜひ、具体的に教えてください。
その中で (前半、省略)
しかしクロスに打つ分には(外側にきれて)良いのですが、
ストレートに打つときはどうもボールが順回転ではなく、
癖球のようなバウンドになってしまい
回転でプレッシャーをかけれてない気がするのが今の自分の問題点です・・・。
それに対して、松原が思ったのは
癖玉というのがどんなものなのか、はっきりしないので
答えになっていないかもしれませんが。
男子トッププロの打ち方を観察しますと
プロはストレートを打つのに、しっかり横向きを作って
クロスに打つのと同様に打ちます。
フォアハンドにおいて、まず、クロスをしっかり打てるようにしておいて
そこから、ラケットヘッドを遅らせ、上体の向きを開いて、逆クロス!!
というのと逆です。
むしろ、ストレートに打てるように
しっかり横向きに構えておいて、ストレートにはそのまま打ち
クロスに打つ時は、そこから、横向きの窮屈さを我慢しながら
小さく、鋭く、というような感じです。
かっこいいい方をしますと。
『フォアハンドはクロスが基軸ショット』
『バックの両手打ちはストレートが基軸ショット』
という風になりますか。
例の癖玉というのが気になってます。
skさん、ぜひ、具体的に教えてください。
2009年05月31日
打点を遅らすと両手はスピンがかかる
先日、両手バックの見本を打っていて、はたと気づいた。
引きつけて、打点を遅らせて打つとトップスピンがよくかかる。
それは理屈としては
前後に動く距離に比べ上下の距離のほうが大きくなる為、当たり前の話。
だが、感覚としては、こんな楽にかかるスピンは初めてのこと。
自分本来の片手打ちでは、打点を後ろにしてしまうと力が入らないため根本的に無理だ。
そういえばフォアでは打点を遅らせて、右肩の上にフィニッシュする打ち方があり
シャラポワやナダルはよくやる。
別の世界では、越前リョーマ君や海堂薫君もよく使っている。
あっ、そういえば自分でもそうしていた。
しかしバックにおいては、片手打ちの松原さんである。
もちろん、理屈の上ではよく知っていたつもりだが
現実体験として、その感覚まで識っていたわけではない。
「エーっ、こっ、こっ、こんなに自然にかかるんだ!!!」
といった感じ。
後ろを向いて、つい一言。
「ね、見ました、なんてうまいんでしょ!!」
両手バックでは、とても素直な気持ちになる私だった。
とにかく、知ると識るでは大きな違いがあるということ。
こうして、松原コーチも日々、進歩しているのです!!!
さて、写真です。
雨に追われて印西のクラブハウスに逃げ込むと
ガット張をしている、勝間田コーチを発見
ガット張している場合じゃないと説得、出演決定!!
どんな人か、彼のブログも見てやってください。
最初の写真は、引きつけた打点で打つ為のの引き方。
プロや上級男子の当たり前の形ですが
ラケットヘッドをダウンさせた後か、最初から下げて引いたかどちらかですが
スピンを多くするときは、どちらもここを通るわけです。
顔はほんとは、ボールのほうを向きます。
次の写真は引きつけた打点。
今度の顔は本物っぽい。
次はフォロスルーで前腕ひっぱり込んでいるところ。
顔が消えた。 勝間田ファンの皆様ごめんなさい。
どうです、打点を遅らせて、これだけ上下動をつけると、いかにも回転がかかりそうでしょう。
引きつけて、打点を遅らせて打つとトップスピンがよくかかる。
それは理屈としては
前後に動く距離に比べ上下の距離のほうが大きくなる為、当たり前の話。
だが、感覚としては、こんな楽にかかるスピンは初めてのこと。
自分本来の片手打ちでは、打点を後ろにしてしまうと力が入らないため根本的に無理だ。
そういえばフォアでは打点を遅らせて、右肩の上にフィニッシュする打ち方があり
シャラポワやナダルはよくやる。
別の世界では、越前リョーマ君や海堂薫君もよく使っている。
あっ、そういえば自分でもそうしていた。
しかしバックにおいては、片手打ちの松原さんである。
もちろん、理屈の上ではよく知っていたつもりだが
現実体験として、その感覚まで識っていたわけではない。
「エーっ、こっ、こっ、こんなに自然にかかるんだ!!!」
といった感じ。
後ろを向いて、つい一言。
「ね、見ました、なんてうまいんでしょ!!」
両手バックでは、とても素直な気持ちになる私だった。
とにかく、知ると識るでは大きな違いがあるということ。
こうして、松原コーチも日々、進歩しているのです!!!
さて、写真です。
雨に追われて印西のクラブハウスに逃げ込むと
ガット張をしている、勝間田コーチを発見
ガット張している場合じゃないと説得、出演決定!!
どんな人か、彼のブログも見てやってください。
最初の写真は、引きつけた打点で打つ為のの引き方。
プロや上級男子の当たり前の形ですが
ラケットヘッドをダウンさせた後か、最初から下げて引いたかどちらかですが
スピンを多くするときは、どちらもここを通るわけです。
顔はほんとは、ボールのほうを向きます。
次の写真は引きつけた打点。
今度の顔は本物っぽい。
次はフォロスルーで前腕ひっぱり込んでいるところ。
顔が消えた。 勝間田ファンの皆様ごめんなさい。
どうです、打点を遅らせて、これだけ上下動をつけると、いかにも回転がかかりそうでしょう。
2009年05月30日
薄いグリップでの高いボールの処理
Timo さんから、こんな質問をいただきました
松原コーチ
ブログの更新楽しみにしています。 ありがとうございます!!
私も相談させてください。
当方の永年の悩みは、高い球の処理です。
グリップが薄めなために、どうしても高い球が苦手です。
ライジングで処理?グリップを厚めに握りかえて処理?下がって処理?
いずれも「これ!」という解決もないまま現在に至っております。
何かよいアドバイスがあればお願いします。
投稿者 timo 2009/05/29 13:27
3通りの対処法を示されましたがいずれも難しいと思います。
1番目の、ライジングですが、伊達さんのようにすべてライジングならいいですが
高いときだけに使うのは大変難しいです。
時々、空振りする人もいるくらいです。
2番目の、厚く持って、高いところでバシッ!!
これが実用になるくらいの人は、現在、パリにいるはずです。
冗談はさておき、
少なくとも、常に厚いグリップでプレーしている人でないと無理だと思います。
3番目の、下がるは、結構現実味がありますが・・・
薄いグリップの方へ、私のお勧めは、『スライス風グランドスマッシュ』
頭の高さくらいの打点で切り下ろします。
松原テニスクラブ印西には斉藤さんというこの道の大家がいらっしゃいます。
私のものすごいトップスピンを (本人はそう思っている)
平然と、いや、これ幸いと打ち返してきます。
斉藤さんといっても先日の方とは別人。
うちのクラブには凄い人がたくさんいるのです。
実技を披露してもらおうと思ったのですが、今日私は東戸塚
いつか、出演交渉がまとまりましたら実写版をお見せします。
そこで私の本拠、東戸塚松原テニススクールの
安久津ヘッドコーチに急遽モデルになってもらいました。
後ろに見えるのは雨にぬれた3面のクレーコート。
まずは構え ここからはかなり手首を利かせ、ラケットヘッドを走らせます。
手首を固めるようにしてインパクト
手首をあまり使わないでフォロースルー (もっと振り切っちゃって大丈夫)
面を変化させないようにすれば、少しくらい手首を使っても大丈夫です。
野球のスリークォーターの投球のようなイメージで振ればいいです。
打点はもっと高くても低くても大丈夫、思い切って切り下ろし、回転を多めにすれば結構いけますよ。
松原コーチ
ブログの更新楽しみにしています。 ありがとうございます!!
私も相談させてください。
当方の永年の悩みは、高い球の処理です。
グリップが薄めなために、どうしても高い球が苦手です。
ライジングで処理?グリップを厚めに握りかえて処理?下がって処理?
いずれも「これ!」という解決もないまま現在に至っております。
何かよいアドバイスがあればお願いします。
投稿者 timo 2009/05/29 13:27
3通りの対処法を示されましたがいずれも難しいと思います。
1番目の、ライジングですが、伊達さんのようにすべてライジングならいいですが
高いときだけに使うのは大変難しいです。
時々、空振りする人もいるくらいです。
2番目の、厚く持って、高いところでバシッ!!
これが実用になるくらいの人は、現在、パリにいるはずです。
冗談はさておき、
少なくとも、常に厚いグリップでプレーしている人でないと無理だと思います。
3番目の、下がるは、結構現実味がありますが・・・
薄いグリップの方へ、私のお勧めは、『スライス風グランドスマッシュ』
頭の高さくらいの打点で切り下ろします。
松原テニスクラブ印西には斉藤さんというこの道の大家がいらっしゃいます。
私のものすごいトップスピンを (本人はそう思っている)
平然と、いや、これ幸いと打ち返してきます。
斉藤さんといっても先日の方とは別人。
うちのクラブには凄い人がたくさんいるのです。
実技を披露してもらおうと思ったのですが、今日私は東戸塚
いつか、出演交渉がまとまりましたら実写版をお見せします。
そこで私の本拠、東戸塚松原テニススクールの
安久津ヘッドコーチに急遽モデルになってもらいました。
後ろに見えるのは雨にぬれた3面のクレーコート。
まずは構え ここからはかなり手首を利かせ、ラケットヘッドを走らせます。
手首を固めるようにしてインパクト
手首をあまり使わないでフォロースルー (もっと振り切っちゃって大丈夫)
面を変化させないようにすれば、少しくらい手首を使っても大丈夫です。
野球のスリークォーターの投球のようなイメージで振ればいいです。
打点はもっと高くても低くても大丈夫、思い切って切り下ろし、回転を多めにすれば結構いけますよ。
2009年05月27日
フォアでラケットヘッドを落としてスピンをかける
松原コーチ おはようございます。便乗質問させて下さい。
というコメントを STONE さんからいただきました。
両手バックでラケットヘッドを落とすやり方についてのコメントで、話の内容はフォアです。
ご質問
私の場合は、フォアハンドストロークでラケットヘッドが落ちていないと指摘されていました(います)。リラックスしていればラケットの重さでヘッドは落ちるはずなのに力が入りすぎているのでラケットダウンできていない、とのことです。自分ではそんなに力んでいるつもりはないのですが、多分そうなっているのだと思います。
私の答え
力が抜けることにより、手首が緩んで、先が落ちるということでしたら
フォアの場合はやめたほうがいいです。
コントロール不能で、とっちらかっちゃいます。 (手首は固定したほうがいいです)
両手打ちバックですと、アガシは積極的にやっています。
どれくらい力を抜いて落としているかは不明ですが
そんなに柔らかくはないと思います。
面を保つという方角には力を入れたまま落としているかもしれません。
しかし、ゲーム練習などではどうしても緊張して力が入ります。以前はリラックスせねばと思いましたが、却って力が入るようです。むしろ、力むことを前提にしてそれでも上手く打てるフォームや方法を見につける必要があると思うようになりました。
そのとおりだと思います!
手首から先だけ動かさず、腕全体でラケットヘッドを落として振り上げれば
手首はこりこりでもトップスピンはかかりますよ。
力んじゃってかまいませんよ。
また、手首を固定して打つ方が安定するとも言われます。固定しようとすることと、リラックスすることを両立させるのは、少なくとも私にとって困難です。リラックスして打てるのは、フォームに自身がついて、安心して打てるようになった結果だと思います。
よろしいのではないでしょうか!!
以上から、私なりに考えて、最近はどうせ緊張するのだから、手首を固定することを優先的に意識して(つい忘れてできないことも多いのですが・・・)、自然にラケットダウンというより、意識的に振り子をイメージしてラケットを下げてから振り上げるようなつもりで打っています。このような考え方でよいのでしょうか。
まさしくそのとおり!!!
また、コーチご提案の「最初からラケットヘッドを落としておいて下から直線的にトップスピンをかけてみる」のは、フォアハンドの練習方法にも当てはまるでしょうか。
これは一般的にはぶっぶっーです。
小さなスウィングで鋭く打つ、両手バック専門の解説だと思ってください。
マイケル チャン を覚えていますか?
だけど、短期間に限定し、こすり上げる感触を知るためにはなかなかいい手かもしれませんね。
ん、ありですね!!
たぶん世界でただ一人、この方法のトッププロがいます。
クルム 伊達公子 さんです。
ただし、ライジングとのセットで買わないと威力不足で返品になるかもしれませんね。
というコメントを STONE さんからいただきました。
両手バックでラケットヘッドを落とすやり方についてのコメントで、話の内容はフォアです。
ご質問
私の場合は、フォアハンドストロークでラケットヘッドが落ちていないと指摘されていました(います)。リラックスしていればラケットの重さでヘッドは落ちるはずなのに力が入りすぎているのでラケットダウンできていない、とのことです。自分ではそんなに力んでいるつもりはないのですが、多分そうなっているのだと思います。
私の答え
力が抜けることにより、手首が緩んで、先が落ちるということでしたら
フォアの場合はやめたほうがいいです。
コントロール不能で、とっちらかっちゃいます。 (手首は固定したほうがいいです)
両手打ちバックですと、アガシは積極的にやっています。
どれくらい力を抜いて落としているかは不明ですが
そんなに柔らかくはないと思います。
面を保つという方角には力を入れたまま落としているかもしれません。
しかし、ゲーム練習などではどうしても緊張して力が入ります。以前はリラックスせねばと思いましたが、却って力が入るようです。むしろ、力むことを前提にしてそれでも上手く打てるフォームや方法を見につける必要があると思うようになりました。
そのとおりだと思います!
手首から先だけ動かさず、腕全体でラケットヘッドを落として振り上げれば
手首はこりこりでもトップスピンはかかりますよ。
力んじゃってかまいませんよ。
また、手首を固定して打つ方が安定するとも言われます。固定しようとすることと、リラックスすることを両立させるのは、少なくとも私にとって困難です。リラックスして打てるのは、フォームに自身がついて、安心して打てるようになった結果だと思います。
よろしいのではないでしょうか!!
以上から、私なりに考えて、最近はどうせ緊張するのだから、手首を固定することを優先的に意識して(つい忘れてできないことも多いのですが・・・)、自然にラケットダウンというより、意識的に振り子をイメージしてラケットを下げてから振り上げるようなつもりで打っています。このような考え方でよいのでしょうか。
まさしくそのとおり!!!
また、コーチご提案の「最初からラケットヘッドを落としておいて下から直線的にトップスピンをかけてみる」のは、フォアハンドの練習方法にも当てはまるでしょうか。
これは一般的にはぶっぶっーです。
小さなスウィングで鋭く打つ、両手バック専門の解説だと思ってください。
マイケル チャン を覚えていますか?
だけど、短期間に限定し、こすり上げる感触を知るためにはなかなかいい手かもしれませんね。
ん、ありですね!!
たぶん世界でただ一人、この方法のトッププロがいます。
クルム 伊達公子 さんです。
ただし、ライジングとのセットで買わないと威力不足で返品になるかもしれませんね。
2009年05月25日
両手バックのラケットヘッドを落とす
yohkun サンから質問をいただきました。
松原コーチ、こんばんは。
当方43歳男性、両手打ちバックハンドに関しての質問です。
両手バックハンドの「肝」とも言える、ラケットを引いた際に一瞬ラケットヘッドを「落とす」という感覚がなかなか掴めません(当方右利きで握りは右手、左手ともコンチネンタルです)
結果、下から上への軌道が作れず、スイングはどうしても内から外への横振りとなりシュート回転のフラット系のボールになってしまいます。ダブルスで必達の強めのスピンをかけ相手の足下に落とすボールも上手く打てません。
松原コーチの回答
最初からラケットヘッドを落としておいて
下から直線的にトップスピンをかけてみたらどうですか。
スピンをかける感覚を身につけてから
再度、(必要があれば)
ヘッドを上げるテイクバックから落とすことを覚えればいいと思います。
たぶん、すぐできますよ。
そのときに、コツですが
両方の前腕を一気に手前に折りたたむといいです。
右肩を下げ、その右肩の上に一気にラケットを引っ張りこみます。
ぜひ、結果を教えてください。 松原コーチより
松原コーチ、こんばんは。
当方43歳男性、両手打ちバックハンドに関しての質問です。
両手バックハンドの「肝」とも言える、ラケットを引いた際に一瞬ラケットヘッドを「落とす」という感覚がなかなか掴めません(当方右利きで握りは右手、左手ともコンチネンタルです)
結果、下から上への軌道が作れず、スイングはどうしても内から外への横振りとなりシュート回転のフラット系のボールになってしまいます。ダブルスで必達の強めのスピンをかけ相手の足下に落とすボールも上手く打てません。
松原コーチの回答
最初からラケットヘッドを落としておいて
下から直線的にトップスピンをかけてみたらどうですか。
スピンをかける感覚を身につけてから
再度、(必要があれば)
ヘッドを上げるテイクバックから落とすことを覚えればいいと思います。
たぶん、すぐできますよ。
そのときに、コツですが
両方の前腕を一気に手前に折りたたむといいです。
右肩を下げ、その右肩の上に一気にラケットを引っ張りこみます。
ぜひ、結果を教えてください。 松原コーチより
2009年05月22日
早く構えて2度引きすればいいのに
昨日はジュニア会員の子たち3人とハードコートで練習をした。
みんな中学生、いつもがんばって練習しているとってもいい連中。
ラリーの相手をし、たくさん打った。
こうゆう練習をたくさんしたいですね。
その前にも新入女性会員の方ともラリーをしたので
ひたすら、ラリーデイだった。
あとで、4人中3人にに同じアドバイスをしていたことに気づいた。
それは、苦手な側、みんなバックなのですが構えが遅い。
全員、試合に出ている人たちなので相当、猛烈ラリーなのですが
バックの場合、ボールがバウンドするときに完全に横向きになっていない。
フォアの場合はこちらのボールがネットを越すころには
ラケットをセットし始めながら、上体が少し横向きになり始めている。
バックの場合には、振り始めるぎりぎりに横向きが完成し、引き終わるという状態。
だから、うまくあっているときは打てているが
ちょっと、こちらのボールが速かったり、ふかかったりすると対応できなかったりする。
フォアでできるのだからテニスセンスがどうという問題ではなく
バックだと思ったとたんに構え始めるということを意識すればなおる問題だと思う。
それと、こういうアドバイスの後で、一般プレーヤーの皆さん特に女性によく聞かれることは
「2度引きしてもいいんですか」 という質問
もちろんいいんです。
いったん途中まで構え、そこから、引いてヒット
そうすれば振り遅れやミスショットが減りますし
引いてヒットなので、スウィングの勢いも増します。
ぜひ、2度引きしましょう。
みんな中学生、いつもがんばって練習しているとってもいい連中。
ラリーの相手をし、たくさん打った。
こうゆう練習をたくさんしたいですね。
その前にも新入女性会員の方ともラリーをしたので
ひたすら、ラリーデイだった。
あとで、4人中3人にに同じアドバイスをしていたことに気づいた。
それは、苦手な側、みんなバックなのですが構えが遅い。
全員、試合に出ている人たちなので相当、猛烈ラリーなのですが
バックの場合、ボールがバウンドするときに完全に横向きになっていない。
フォアの場合はこちらのボールがネットを越すころには
ラケットをセットし始めながら、上体が少し横向きになり始めている。
バックの場合には、振り始めるぎりぎりに横向きが完成し、引き終わるという状態。
だから、うまくあっているときは打てているが
ちょっと、こちらのボールが速かったり、ふかかったりすると対応できなかったりする。
フォアでできるのだからテニスセンスがどうという問題ではなく
バックだと思ったとたんに構え始めるということを意識すればなおる問題だと思う。
それと、こういうアドバイスの後で、一般プレーヤーの皆さん特に女性によく聞かれることは
「2度引きしてもいいんですか」 という質問
もちろんいいんです。
いったん途中まで構え、そこから、引いてヒット
そうすれば振り遅れやミスショットが減りますし
引いてヒットなので、スウィングの勢いも増します。
ぜひ、2度引きしましょう。
2009年05月21日
すじがね君に教わるスピンサーブ
今日は私の弟子、サービス打法の見本を見せることについては達人?
の域にある 『すじがね君』 を紹介します。
私は常々、トッププロは単純な動作をしており、余計なことはしない
だからエラーが少ないし、強くも打てる、と主張してきました。
見本を見せる前にそれを強調し、自分でもそれを意識して演じるのですが
自分が生身であるゆえに、微妙間動きをしてしまう。
もちろん自分の癖やら、未熟さもあり、他人を納得させるのはとても難しい。
ある日、私の言っている動きのみしかしない(できない)ロボットを作り
その子が見事にサーブを打てば私の理論は納得してもらえるし
製作者としての私もすごいといってもらえるのではないかと考え、その気になった。
物置を探し、見つけ出したのがベニヤ板のあまりと台に使う木切れ
ハンガーをぶら下げるのに使っていたステンレスのパイプ
前腕を回内、回外させるのは台所からもらってきた菜ばし
紹介します、 『すじがね君』 です。
早速、クラブのハードコートに来てもらいスピンサーブをしてもらいます。
まずは構え(手首をすでにスピンサーブ型に固定していることに注目)
横向きから前に向いていきながら、上腕を外旋して、ラケットをたらす。
どんどん前腕が回外し、ピークではここまで引く
前向きで上体をブロックしながら、上腕を内旋していく、前腕は回内していく。
インパクト(少し下向きの面、手首は硬く)
強烈に内旋、回内しながら、フィニッシュ
どうです一流プロのスピンサーブと同じでしょ。
上体を回すことと、肩関節を内外旋、前腕を回内しただけです。
もちろん腕はインパクトではもう少し伸びていきます
これだけはご勘弁
彼のひじは90度の固定なんです
最初の構想では、上体をまわし、そして、止めることにより
ばねの力で自動的にスウィングするようにと考えましたが
ラケットが重すぎ、とても無理。
ロボット製作の難しさを痛感しました。
すじがね君にはウルトラマンと同様、7人の兄弟がいます。
いつか登場してくれるかもしれません。
の域にある 『すじがね君』 を紹介します。
私は常々、トッププロは単純な動作をしており、余計なことはしない
だからエラーが少ないし、強くも打てる、と主張してきました。
見本を見せる前にそれを強調し、自分でもそれを意識して演じるのですが
自分が生身であるゆえに、微妙間動きをしてしまう。
もちろん自分の癖やら、未熟さもあり、他人を納得させるのはとても難しい。
ある日、私の言っている動きのみしかしない(できない)ロボットを作り
その子が見事にサーブを打てば私の理論は納得してもらえるし
製作者としての私もすごいといってもらえるのではないかと考え、その気になった。
物置を探し、見つけ出したのがベニヤ板のあまりと台に使う木切れ
ハンガーをぶら下げるのに使っていたステンレスのパイプ
前腕を回内、回外させるのは台所からもらってきた菜ばし
紹介します、 『すじがね君』 です。
早速、クラブのハードコートに来てもらいスピンサーブをしてもらいます。
まずは構え(手首をすでにスピンサーブ型に固定していることに注目)
横向きから前に向いていきながら、上腕を外旋して、ラケットをたらす。
どんどん前腕が回外し、ピークではここまで引く
前向きで上体をブロックしながら、上腕を内旋していく、前腕は回内していく。
インパクト(少し下向きの面、手首は硬く)
強烈に内旋、回内しながら、フィニッシュ
どうです一流プロのスピンサーブと同じでしょ。
上体を回すことと、肩関節を内外旋、前腕を回内しただけです。
もちろん腕はインパクトではもう少し伸びていきます
これだけはご勘弁
彼のひじは90度の固定なんです
最初の構想では、上体をまわし、そして、止めることにより
ばねの力で自動的にスウィングするようにと考えましたが
ラケットが重すぎ、とても無理。
ロボット製作の難しさを痛感しました。
すじがね君にはウルトラマンと同様、7人の兄弟がいます。
いつか登場してくれるかもしれません。
2009年05月20日
コメントに質問を入れてください
テニスの技術についてたくさんの人たちの疑問に答えたいと思っています
それで、みんなのテニスレベルが上がればいいですし
腕を痛めたりしないで、テニスを続ける人が多くなることを願っています
最初に出したフォアハンドの引き方の技術解説については
もともとがモモビラスさんがフォアに悩んでいることを知り書きました
またさらにstoneさんのご質問に答える形もとりました
もしほかの皆さんも疑問に思っていること、うまく打てなくて困っていることがありましたら
最新のページにコメントを入れてください
私の能力の範囲内ですが、できるだけお答えします
クエン酸のページにバックハンドの質問のコメントがあっても結構です
以前、テニスジャーナルで解説していたときには
雑誌ですので、一方的に出すしかありませんでした
それはそれでしょうがないとあきらめていたのですが
ネットの場合は双方向に情報を伝え合えます
ぜひ利用してください
それで、みんなのテニスレベルが上がればいいですし
腕を痛めたりしないで、テニスを続ける人が多くなることを願っています
最初に出したフォアハンドの引き方の技術解説については
もともとがモモビラスさんがフォアに悩んでいることを知り書きました
またさらにstoneさんのご質問に答える形もとりました
もしほかの皆さんも疑問に思っていること、うまく打てなくて困っていることがありましたら
最新のページにコメントを入れてください
私の能力の範囲内ですが、できるだけお答えします
クエン酸のページにバックハンドの質問のコメントがあっても結構です
以前、テニスジャーナルで解説していたときには
雑誌ですので、一方的に出すしかありませんでした
それはそれでしょうがないとあきらめていたのですが
ネットの場合は双方向に情報を伝え合えます
ぜひ利用してください
2009年05月16日
サーブの手首は硬いんです
斉藤さんとサービスの練習をした
手首をやわらかく使って、少し不安定な感じがしたので
「そんなにやわらかい必要はないですよ、特に手首を固定すると
パワーにも、安定性にもいいですよ」 とアドバイスした
見本をやって見せた
手首に力を入れ
手首の固定や力んだ感じをを誇張して打ってみせ
感じをつかんでもらう
実は、私はこのときのサーブが自分の一番いいサーブ
試合をしているときよりいいのが、しかも安定して入る
試合でもそうすればいいんだけど
さて、斉藤さんにもやってもらう
安定した、威力も増した
ただ、スピンサーブが相手コートのバックのコーナーよりも少し内側に入ってしまう
その時のフィニッシュは左腰の前側になっている
次のアドバイスは
「インパクト付近で、上腕の動きが止まるようにすると前腕部が前に振り出されますよ
だからフィニッシュはここ」 とやると
次から、きちっとバックのコーナーに突き刺さった
手首を硬くするのはスピンサーブでも必要です
フィニッシュはここ、というのは右腰の少し前の方
手首を固定することについては
次の写真を見てほしい
3枚の間、手首の形は変化しているだろうか?
モデルは山?サンにお願いしました
遠目に見るとすごいリストスナップに見えますけど
実は、前腕をひねっただけなんです(この動作を回内といいます)
手首の形は変化してないでしょう
山?サンありがとうございます
3枚の写真はラケットヘッドの走りを感じやすいようフラットサーブのイメージです
手首をやわらかく使って、少し不安定な感じがしたので
「そんなにやわらかい必要はないですよ、特に手首を固定すると
パワーにも、安定性にもいいですよ」 とアドバイスした
見本をやって見せた
手首に力を入れ
手首の固定や力んだ感じをを誇張して打ってみせ
感じをつかんでもらう
実は、私はこのときのサーブが自分の一番いいサーブ
試合をしているときよりいいのが、しかも安定して入る
試合でもそうすればいいんだけど
さて、斉藤さんにもやってもらう
安定した、威力も増した
ただ、スピンサーブが相手コートのバックのコーナーよりも少し内側に入ってしまう
その時のフィニッシュは左腰の前側になっている
次のアドバイスは
「インパクト付近で、上腕の動きが止まるようにすると前腕部が前に振り出されますよ
だからフィニッシュはここ」 とやると
次から、きちっとバックのコーナーに突き刺さった
手首を硬くするのはスピンサーブでも必要です
フィニッシュはここ、というのは右腰の少し前の方
手首を固定することについては
次の写真を見てほしい
3枚の間、手首の形は変化しているだろうか?
モデルは山?サンにお願いしました
遠目に見るとすごいリストスナップに見えますけど
実は、前腕をひねっただけなんです(この動作を回内といいます)
手首の形は変化してないでしょう
山?サンありがとうございます
3枚の写真はラケットヘッドの走りを感じやすいようフラットサーブのイメージです
2009年05月14日
史上最高の両手バックを打った
史上最高の両手バックを打った
史上というのはもちろん自分の中でのこと
私は片手打ちのバックなのでもちろん両手はへぼ
ジュニアの指導中のこと
彼女のグリップがとても厚いので
フォアハンドっぽく打ったほうがいいと前から考えていた
たいていの男子プロの打ち方は
グリップが右手がコンチネンタル
左手がイースタンフォアでにぎっていることが多い
これはリーチが広く、高い打点にも対応しやすい打ち方だ
これが男子のプロっぽいバックの構え
面がこちらを向いていることに注目(手首がしっかりしている)
近くにプロがいなかったのでジュニアのO君に頼んだ
でも実際、彼はこうゆう打ち方で、ラケットヘッドだけ少し下げてもらった
この場合、引きつけて後ろの打点で打つため
腕の力や姿勢を保つため、体幹のパワーがあってこその打ち方となる
男子に多い打ち方だ
女子のバックは先がもう少し後ろに引いた形になることが多く、フォアに似ているのはそのためだ
さて、史上最高のバック(女子用のフォア風バック)
マッツ ビランデル という選手を知っているだろうか
スウェーデンの選手でウェスタンの粘り強いフォアと
両手打ちのトップスピンで知られた選手
20年以上前だから、若い人は知らないかな
じゃあ、イワンレンドルって知ってる?
レンドルのフォアとビランデルのバックに共通点がある
手首の形はインパクト時と同じにしたまま
肘からテイクバック
フォワードスウィングは肘から振り出して
遅れて出て行くラケットヘッドを加速する
まるでツバメ返しのようなショットです
フォアのテイクバックはこうゆう形
インパクトはこうなる(上の写真と手首の形は共通)
じゃあこれのバックハンド版
肘から引いたテイクバック
インパクト(手首の形が同じことに注目)
ジュニアのIさんに見本を見せるべく
これで一発打ってみた
バキューンと火を噴くようなショットが向こうのコートに突き刺さった
これは私のテニス史上、最速の両手バックハンドとなった
もちろん彼女のバックもスピードアップしましたよ
史上というのはもちろん自分の中でのこと
私は片手打ちのバックなのでもちろん両手はへぼ
ジュニアの指導中のこと
彼女のグリップがとても厚いので
フォアハンドっぽく打ったほうがいいと前から考えていた
たいていの男子プロの打ち方は
グリップが右手がコンチネンタル
左手がイースタンフォアでにぎっていることが多い
これはリーチが広く、高い打点にも対応しやすい打ち方だ
これが男子のプロっぽいバックの構え
面がこちらを向いていることに注目(手首がしっかりしている)
近くにプロがいなかったのでジュニアのO君に頼んだ
でも実際、彼はこうゆう打ち方で、ラケットヘッドだけ少し下げてもらった
この場合、引きつけて後ろの打点で打つため
腕の力や姿勢を保つため、体幹のパワーがあってこその打ち方となる
男子に多い打ち方だ
女子のバックは先がもう少し後ろに引いた形になることが多く、フォアに似ているのはそのためだ
さて、史上最高のバック(女子用のフォア風バック)
マッツ ビランデル という選手を知っているだろうか
スウェーデンの選手でウェスタンの粘り強いフォアと
両手打ちのトップスピンで知られた選手
20年以上前だから、若い人は知らないかな
じゃあ、イワンレンドルって知ってる?
レンドルのフォアとビランデルのバックに共通点がある
手首の形はインパクト時と同じにしたまま
肘からテイクバック
フォワードスウィングは肘から振り出して
遅れて出て行くラケットヘッドを加速する
まるでツバメ返しのようなショットです
フォアのテイクバックはこうゆう形
インパクトはこうなる(上の写真と手首の形は共通)
じゃあこれのバックハンド版
肘から引いたテイクバック
インパクト(手首の形が同じことに注目)
ジュニアのIさんに見本を見せるべく
これで一発打ってみた
バキューンと火を噴くようなショットが向こうのコートに突き刺さった
これは私のテニス史上、最速の両手バックハンドとなった
もちろん彼女のバックもスピードアップしましたよ
2009年05月11日
フォアハンド、クロスに打つには
土曜日に、印西のクラブへ行くと、Iさんと新入会員のOさんがショートクロスの練習をしていた
Iさんがちょっと不安定
よく見ると、手首を柔らかく使っている
手首を柔らかくすると、振り出すときにラケットヘッドが遅れて出てくる
そのため、そのまま振ると逆クロスに行っちゃう
それをもう一度、前に出してというのはとても難しい
Iさんには
「手首を固めて、ラケットヘッドが遅れないようにして、面を保ってくださいね」 とアドバイス
もともとフォアはかなり打てる人なので、すぐに安定してきた
次の写真を見てください
クロスへ打つつもりの手首です
これには、ラケットヘッドが送れぬよう手首を硬くする必要があります
次のは
振り出しで手首を柔らかくし、ラケットヘッドを遅らせ
逆クロスに打つ手首です
これは、クロスに打つつもりの面で振り出し
そのときに手首が柔らかければ
ラケットヘッドが遅れて出てきて自然にできます
これはクロス逆クロスの打ち分け法の説明でもあります
打点もほとんど変りません
打つ方向を変えるのに
打点を遅らして逆クロスとか
打つほうに身体を向けるという必要はありません
Iさんがちょっと不安定
よく見ると、手首を柔らかく使っている
手首を柔らかくすると、振り出すときにラケットヘッドが遅れて出てくる
そのため、そのまま振ると逆クロスに行っちゃう
それをもう一度、前に出してというのはとても難しい
Iさんには
「手首を固めて、ラケットヘッドが遅れないようにして、面を保ってくださいね」 とアドバイス
もともとフォアはかなり打てる人なので、すぐに安定してきた
次の写真を見てください
クロスへ打つつもりの手首です
これには、ラケットヘッドが送れぬよう手首を硬くする必要があります
次のは
振り出しで手首を柔らかくし、ラケットヘッドを遅らせ
逆クロスに打つ手首です
これは、クロスに打つつもりの面で振り出し
そのときに手首が柔らかければ
ラケットヘッドが遅れて出てきて自然にできます
これはクロス逆クロスの打ち分け法の説明でもあります
打点もほとんど変りません
打つ方向を変えるのに
打点を遅らして逆クロスとか
打つほうに身体を向けるという必要はありません
2009年05月08日
フォアの引き方 その3
雨です
本当は、この時間、市ヶ尾にある横浜ガーデンテニスクラブさんで
女性会員さん対象のレッスンをしている時間なんです
私はここを日本一素敵なテニスクラブだと思います
植え込みの美しいこと
コートのきれいなこと
もちろん、私のクラスの女性たちのきれいなこと
男性会員のレベルも非常に高く
え! あの人がというような
お名前を聞けばテニス通の皆さんなら知っている方がたくさんいらっしゃいます
もうひとつ
テニスジャーナルから発売している私のDVD、『テニスの極意 ボレー編』の撮影場所でもあります
雨です
そんなわけで今、東戸塚の自分のデスクです
そうだ、フォアハンドでした
関西在住の40代男性、stone さんからフォアの引き方についてコメントをいただきました
疑問に答える形で、少し解説したいと思います
まず、ご質問は
「フォアの引き方」とは、「上にループ状に回す」テイクバックではなく
「下に振り子の様に引く」のが良いとの理解で良いでしょうか。
とのこと
基本的な考えはそうなんですが
「ループ状に回すテイクバック」について誤解があるようです
プロはほぼみんな、ループして引きます
それを、振り子の後ろのほうで膨らませることによりループすると考えてみてほしいのです
基本的には振り子で、肩関節が外旋(上腕が上向きに廻ってしまう)しないように引きます
それにより、ラケット面を(厳密には腕の向きを、ですが)
テイクバックの間、ずうっと安定させておくわけです
以上のことを頭に入れてからプロの打ち方を見ます
かなり上でループしてるじゃないか!!
と思うでしょ
ここで、先ほどの引き方を腕全体を高めにして
しかも肩関節が外旋(上腕が上向きに廻ってしまう)しないようにやってみると
あ! おれプロかもしれない、と思いますよ
もうひとつ、「スピンがかかったり、かからなかったりする」
というお話ですが
トップスピンの原理を誤解されているかもしれません
垂直なラケット面が斜め下からボールに当たれば必ずトップスピンがかかります
そのとき、面をかぶす必要も無いし、特別に引っかかるストリングスでなくてもかまいません
当たる瞬間の面の向きと方向のみが関係していると考えていいと思います
まっすぐに当てれば、何をやってもフラットになっちゃいます
それと、振り子のラケットの軌跡を思い描いてみてください
テイクバックが高く、一番下まで落ちてから、上に上がっていきます
ですから普通の打ち方の場合、打点を前にすれば必ず、トップスピンになりますよね
逆に振り遅れるとスライス(アンダースピン)になっちゃうってこともありますよね
本当は、この時間、市ヶ尾にある横浜ガーデンテニスクラブさんで
女性会員さん対象のレッスンをしている時間なんです
私はここを日本一素敵なテニスクラブだと思います
植え込みの美しいこと
コートのきれいなこと
もちろん、私のクラスの女性たちのきれいなこと
男性会員のレベルも非常に高く
え! あの人がというような
お名前を聞けばテニス通の皆さんなら知っている方がたくさんいらっしゃいます
もうひとつ
テニスジャーナルから発売している私のDVD、『テニスの極意 ボレー編』の撮影場所でもあります
雨です
そんなわけで今、東戸塚の自分のデスクです
そうだ、フォアハンドでした
関西在住の40代男性、stone さんからフォアの引き方についてコメントをいただきました
疑問に答える形で、少し解説したいと思います
まず、ご質問は
「フォアの引き方」とは、「上にループ状に回す」テイクバックではなく
「下に振り子の様に引く」のが良いとの理解で良いでしょうか。
とのこと
基本的な考えはそうなんですが
「ループ状に回すテイクバック」について誤解があるようです
プロはほぼみんな、ループして引きます
それを、振り子の後ろのほうで膨らませることによりループすると考えてみてほしいのです
基本的には振り子で、肩関節が外旋(上腕が上向きに廻ってしまう)しないように引きます
それにより、ラケット面を(厳密には腕の向きを、ですが)
テイクバックの間、ずうっと安定させておくわけです
以上のことを頭に入れてからプロの打ち方を見ます
かなり上でループしてるじゃないか!!
と思うでしょ
ここで、先ほどの引き方を腕全体を高めにして
しかも肩関節が外旋(上腕が上向きに廻ってしまう)しないようにやってみると
あ! おれプロかもしれない、と思いますよ
もうひとつ、「スピンがかかったり、かからなかったりする」
というお話ですが
トップスピンの原理を誤解されているかもしれません
垂直なラケット面が斜め下からボールに当たれば必ずトップスピンがかかります
そのとき、面をかぶす必要も無いし、特別に引っかかるストリングスでなくてもかまいません
当たる瞬間の面の向きと方向のみが関係していると考えていいと思います
まっすぐに当てれば、何をやってもフラットになっちゃいます
それと、振り子のラケットの軌跡を思い描いてみてください
テイクバックが高く、一番下まで落ちてから、上に上がっていきます
ですから普通の打ち方の場合、打点を前にすれば必ず、トップスピンになりますよね
逆に振り遅れるとスライス(アンダースピン)になっちゃうってこともありますよね
2009年05月06日
フォアの引き方その2
モモビラスさんからのコメントへの返信です
ビデオで見ると下向きの面で引いているのだが
不安定というお話でした
また、フォワードスウィングから後の問題では?
というようなこともでていました
もしフォワードスウィングから後の問題だとすると
正確にアウトするとか、正確にネットするとかなるでしょう
不安定は、ほとんどテイクバックです
面が安定するかどうかで全て決まると言い切っておきます
インパクトまでに、面が不安定になっているわけです
もうひとつあるとすれば姿勢の変化ですが
でもこの場合は軸が曲がった分だけの少しの不安定です
引くときに、手首の形が動いていませんか?
ラケットヘッドを遅らせて引くと(手首の形が違うので)
フォワードスウィングに移るときに
手首から先が上向きにひっくり返ります
これはグリップが薄いほど激しくなります
田村君の写真の横から見た引いた写真の手首を参照してください
先がほとんど遅れていないのがわかると思います
それと、ウェスタングリップです
(遅れるとラケットヘッドがもっと右を向きます)
この可能性はかなり高いと思いますのでぜひ調べてみてください
ついでに
ラケットを持った手にしっかり力を入れびくともしないようにするといいです
(ただしインパクトの形で)
インパクト付近でも手首を開放しなくても充分にスピードは出ます
うんと力んでください
それと、ワイパーですが
昔も今も基本的には変わっていないと思います
違いはスピン量、打点の高さだと思います
ラケットとストリングですが
一番昔と違うのは、女性、子供、年配者に対してだと思います
プロは木のラケットでも、今の技術、パワーで打てると思います
ただ、ナダルが打った場合、何本目までもつか?
という問題だと思います
うろ覚えで恐縮ですが
昔、ボルグがフレンチオープンで優勝するまでに
ストリングスも含め21本壊したということを読んだ記憶があります
ビデオで見ると下向きの面で引いているのだが
不安定というお話でした
また、フォワードスウィングから後の問題では?
というようなこともでていました
もしフォワードスウィングから後の問題だとすると
正確にアウトするとか、正確にネットするとかなるでしょう
不安定は、ほとんどテイクバックです
面が安定するかどうかで全て決まると言い切っておきます
インパクトまでに、面が不安定になっているわけです
もうひとつあるとすれば姿勢の変化ですが
でもこの場合は軸が曲がった分だけの少しの不安定です
引くときに、手首の形が動いていませんか?
ラケットヘッドを遅らせて引くと(手首の形が違うので)
フォワードスウィングに移るときに
手首から先が上向きにひっくり返ります
これはグリップが薄いほど激しくなります
田村君の写真の横から見た引いた写真の手首を参照してください
先がほとんど遅れていないのがわかると思います
それと、ウェスタングリップです
(遅れるとラケットヘッドがもっと右を向きます)
この可能性はかなり高いと思いますのでぜひ調べてみてください
ついでに
ラケットを持った手にしっかり力を入れびくともしないようにするといいです
(ただしインパクトの形で)
インパクト付近でも手首を開放しなくても充分にスピードは出ます
うんと力んでください
それと、ワイパーですが
昔も今も基本的には変わっていないと思います
違いはスピン量、打点の高さだと思います
ラケットとストリングですが
一番昔と違うのは、女性、子供、年配者に対してだと思います
プロは木のラケットでも、今の技術、パワーで打てると思います
ただ、ナダルが打った場合、何本目までもつか?
という問題だと思います
うろ覚えで恐縮ですが
昔、ボルグがフレンチオープンで優勝するまでに
ストリングスも含め21本壊したということを読んだ記憶があります
2009年05月06日
フォアの引き方
こんなことをいうと嫌われちゃいそうですが
一般プレーヤーの中で
フォアハンドを安心して打っている人は
10人の中に2人いればいいほうかもしれません
もちろん安心してゆるく打っている人は別ですよ
最初は1人と書いたんだけれど
傲慢なコーチと思われたくない私は
つい他人の目を意識して2人と直しちゃいました
冗談はさておき、フォアハンドほど
クラブプレーヤーを悩ましているものは
ほかにはないと思います
しかも、それなりのレベルに達してからの悩みなので
根が深いのです
クラブで初めての会員さんとプレーした時に
フォアハンド、特に構えと引き方について
ついアドバイスをする衝動に駆られるのはしょっちゅうです
私自身も18歳まで、フォアには自信を持っていたのに
19歳の春この病に取り付かれ
以後10年間
強力なフォアハンドと別れて暮らしました
さて、コーチになりトッププロのフォアハンドを研究してみると
みんな、面を下に向けて引いていることに気づきました
小理屈はともかくとして
次がフォアの構え方、引き方の要点です
1、手首の形を打点と同じにして、面を下向きに構える
2、上腕をひねらないようにして引いていく
(手首の形を保ちながら、面が上を向かないように)
3、そのまま、一気、一気、で打つ
写真で説明しましょう
昨日、東戸塚校の田村コーチにモデルになってもらいました
やや迫力不足ですが
他に目が行かぬよう
腕以外は身体を回すことのみにしてもらったためです
本当は 『脱ぐとすごいんですよ』
まずは正しい構え方
手首の形をインパクトと同じにして
そのまんま下に弧を描いて、引いていきます
面が上を向くように引くと、とっちらかります
この引きかたは時間がいらず、楽なので
何も考えないで引くとたいていこうなります
次は横から見た絵です
いい構え方
いい引き方
下に弧を描くような感じがわかりますか
たぶんダメな引き方
上腕が外旋し、手が上に弧を描いています
脇が空かない人もこうなりますね
おかげさまで
自分のフォアもこう治したおかげで
以後30年間、一応の安定を保っています
そこでふと気づいたんです
「おれ、18のときこうゆう風に引いてた!!」
フォアは難しいもんですね
一般プレーヤーの中で
フォアハンドを安心して打っている人は
10人の中に2人いればいいほうかもしれません
もちろん安心してゆるく打っている人は別ですよ
最初は1人と書いたんだけれど
傲慢なコーチと思われたくない私は
つい他人の目を意識して2人と直しちゃいました
冗談はさておき、フォアハンドほど
クラブプレーヤーを悩ましているものは
ほかにはないと思います
しかも、それなりのレベルに達してからの悩みなので
根が深いのです
クラブで初めての会員さんとプレーした時に
フォアハンド、特に構えと引き方について
ついアドバイスをする衝動に駆られるのはしょっちゅうです
私自身も18歳まで、フォアには自信を持っていたのに
19歳の春この病に取り付かれ
以後10年間
強力なフォアハンドと別れて暮らしました
さて、コーチになりトッププロのフォアハンドを研究してみると
みんな、面を下に向けて引いていることに気づきました
小理屈はともかくとして
次がフォアの構え方、引き方の要点です
1、手首の形を打点と同じにして、面を下向きに構える
2、上腕をひねらないようにして引いていく
(手首の形を保ちながら、面が上を向かないように)
3、そのまま、一気、一気、で打つ
写真で説明しましょう
昨日、東戸塚校の田村コーチにモデルになってもらいました
やや迫力不足ですが
他に目が行かぬよう
腕以外は身体を回すことのみにしてもらったためです
本当は 『脱ぐとすごいんですよ』
まずは正しい構え方
手首の形をインパクトと同じにして
そのまんま下に弧を描いて、引いていきます
面が上を向くように引くと、とっちらかります
この引きかたは時間がいらず、楽なので
何も考えないで引くとたいていこうなります
次は横から見た絵です
いい構え方
いい引き方
下に弧を描くような感じがわかりますか
たぶんダメな引き方
上腕が外旋し、手が上に弧を描いています
脇が空かない人もこうなりますね
おかげさまで
自分のフォアもこう治したおかげで
以後30年間、一応の安定を保っています
そこでふと気づいたんです
「おれ、18のときこうゆう風に引いてた!!」
フォアは難しいもんですね