2013年10月11日
ボールの後へ入りながら
『れねしす』 さんからアルマグロのバックハンド
「前足はツッカイ棒」 への質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
解説のとおりとすると、バックハンドの場合、常にクローズドで打った方が、効率がいいということでしょうか。しかしながら、クロスに打つ場合、多少打ちにくいですよね。
なんかの雑誌で、錦織さんが身体の回転を使うために、踏み込んだ右足をの踵を中心に回転して打つ的なことが書いてあったのですが、多少の工夫は必要なのでしょうか。
私はクローズドスタンスでしか打てず、クロスに打つと、ボールに斜めの回転がかかりながら飛んでいき悪いボールではないのですが、なんか薄っぺらいあたりな気がして気持ちよくないのです。
ところで、今回の解説はダブルハンドでも同じ話ですか?(私はシングルハンドですが)
投稿者 れねしす 2013/10/09 11:49
片手バックハンドの場合
クローズドかスクエアー気味のスタンスだと
足のツッパリや上体の回転から腕の振りへ、運動をつなげやすく
全身パワーで打つことがやりやすくなります。
これは片手バックが横向きを中心とした動きなので
この足がもっともそれにマッチするからです。
フォアハンドだと前向きメインなので
オープンスタンスが打ちやくなります。
両手打ちの場合は
元々、スウィングが忙しいので下半身パワーが使いにくい。
上体の動きから腕にという限定パワーが主流になりますので
片手に比べればクローズドにこだわる必要は無いと思います。
ただ、打つのが基本的に横向きなので
特に初級者、中級者にとっては
クローズドのほうが横向き姿勢を作りやすいと思います。
バックはどちらもクローズドが多いのですが
リターンなどで、ひまがない時は
オープンで打ったほうがいい時もあります。
常に、というのは試合では難しいのです。
質問中の「薄っぺらい当たり」 ですが
足が止まっていませんか?
アルマグロのように
腰をボールの後に入れるように
そして、右足をツッカイ棒にして
左足を動かしながら打てば厚い当たりができると思います。
腰を、お尻をボールの後へ入れていくのです。
こうすればむしろクロスのほうが打ちやすいと思います。
「なんかの雑誌で、錦織さんが ・・・ 」 ですが
たまたま下がりながら打ったので、かかとに乗って打ったのでは?
「前足はツッカイ棒」 への質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
解説のとおりとすると、バックハンドの場合、常にクローズドで打った方が、効率がいいということでしょうか。しかしながら、クロスに打つ場合、多少打ちにくいですよね。
なんかの雑誌で、錦織さんが身体の回転を使うために、踏み込んだ右足をの踵を中心に回転して打つ的なことが書いてあったのですが、多少の工夫は必要なのでしょうか。
私はクローズドスタンスでしか打てず、クロスに打つと、ボールに斜めの回転がかかりながら飛んでいき悪いボールではないのですが、なんか薄っぺらいあたりな気がして気持ちよくないのです。
ところで、今回の解説はダブルハンドでも同じ話ですか?(私はシングルハンドですが)
投稿者 れねしす 2013/10/09 11:49
片手バックハンドの場合
クローズドかスクエアー気味のスタンスだと
足のツッパリや上体の回転から腕の振りへ、運動をつなげやすく
全身パワーで打つことがやりやすくなります。
これは片手バックが横向きを中心とした動きなので
この足がもっともそれにマッチするからです。
フォアハンドだと前向きメインなので
オープンスタンスが打ちやくなります。
両手打ちの場合は
元々、スウィングが忙しいので下半身パワーが使いにくい。
上体の動きから腕にという限定パワーが主流になりますので
片手に比べればクローズドにこだわる必要は無いと思います。
ただ、打つのが基本的に横向きなので
特に初級者、中級者にとっては
クローズドのほうが横向き姿勢を作りやすいと思います。
バックはどちらもクローズドが多いのですが
リターンなどで、ひまがない時は
オープンで打ったほうがいい時もあります。
常に、というのは試合では難しいのです。
質問中の「薄っぺらい当たり」 ですが
足が止まっていませんか?
アルマグロのように
腰をボールの後に入れるように
そして、右足をツッカイ棒にして
左足を動かしながら打てば厚い当たりができると思います。
腰を、お尻をボールの後へ入れていくのです。
こうすればむしろクロスのほうが打ちやすいと思います。
「なんかの雑誌で、錦織さんが ・・・ 」 ですが
たまたま下がりながら打ったので、かかとに乗って打ったのでは?
2013年10月08日
前足はツッカイ棒
引き続き、アルマグロ
今日は片手バックハンドのトップスピン。
少し横に振られ、クローズドスタンスで、動きながらひっぱたいたところ。
こんな状態で
1、こんなに早く構えること
2、踏み込んだ右足はツッカイ棒
3、ラケット面は垂直
これらを写真で確認しよう。
これはインパクトの0.5秒前
右足はまだ踏み込んでいない時点で
上体の横向きや、ラケットのセットはほぼ終わっている。
0.3秒前、ループスウィングの最高点。
右足を踏み込んでいく。
0.2秒前、ループスウィングの一番大きく引いたところ。
体重は右足より、バックフェンス側にオフセット。
0.1秒前、腕とラケットが落ちて、面は垂直。
インパクト
この前後で、体重は右足より、バックフェンス側に移動。
0.1秒後、まだ面は垂直。
0.2秒後
0.3秒後
0.5秒後、右足を下げ、しっかり後で打ち終わり。
こんなふうに、右足は体重が前に行かないよう
ツッカイ棒になっているのだ。
体重は打球のかなり前、前に踏み込み始める。
その動きを踏み込んだ足でブロックすることで、上体から腕に運動量を伝え
腕の振りを加速する。
ブロックが強ければ、体重は後ろに移動することになるのだ。
今日は片手バックハンドのトップスピン。
少し横に振られ、クローズドスタンスで、動きながらひっぱたいたところ。
こんな状態で
1、こんなに早く構えること
2、踏み込んだ右足はツッカイ棒
3、ラケット面は垂直
これらを写真で確認しよう。
これはインパクトの0.5秒前
右足はまだ踏み込んでいない時点で
上体の横向きや、ラケットのセットはほぼ終わっている。
0.3秒前、ループスウィングの最高点。
右足を踏み込んでいく。
0.2秒前、ループスウィングの一番大きく引いたところ。
体重は右足より、バックフェンス側にオフセット。
0.1秒前、腕とラケットが落ちて、面は垂直。
インパクト
この前後で、体重は右足より、バックフェンス側に移動。
0.1秒後、まだ面は垂直。
0.2秒後
0.3秒後
0.5秒後、右足を下げ、しっかり後で打ち終わり。
こんなふうに、右足は体重が前に行かないよう
ツッカイ棒になっているのだ。
体重は打球のかなり前、前に踏み込み始める。
その動きを踏み込んだ足でブロックすることで、上体から腕に運動量を伝え
腕の振りを加速する。
ブロックが強ければ、体重は後ろに移動することになるのだ。
2013年09月22日
フォア型の両手打ち
『ワカ』 さんから、女の子のバックについての質問です。
ちょっと長いのですがコメントを全部コピーしました。
松原コーチよろしくお願いします。
中学2年の娘(テニス歴5年)をもつ父親コーチです。(何年か前に「肘の怪我」などでコメントさせてもらっています、お陰さまでフォアハンドは武器になっています)
今回、両手バックハンドで困っています。とにかくボールの軌道がネットすれすれでミスが多いのです。ネットミスとネット越えたと思うとボールが落ちずアウトです。フラット系の球筋です。
フォームですがインパクト時は体が正面向きです。踏み込んだ右足の位置はクローズ側ではなく限りなく前側寄りです。左手のグリップは少し厚いかもしれません。
気になるのがラケットスイングの軌道です。ほぼ平行でインパクトし、フィニッシュは首の位置には来ているのですが少し低い感じがします。インパクトの後の軌道がとても大きく感じます。ただ、手出しのボール出しで回り込みで逆クロス(ジュースサイド方向)を打たせたら、最高の球(インパクト直後から球の軌道がやや上向きで自然な回転がかかりコートに落ちる)が飛び、フィニッシュの形も良いです。(インパクトの後もすぐに首にフィニッシュできています) その時のスタンスは踏み込んだ右足はクローズに入ってるし、体の回転も抑えられています。
ストレートやクロスにきたボールに対し、どうアドバイスすれば良くなるでしょうか。
忙しいかと思いますが、よろしくお願いします。
(一般選手の方のアドバイスに、ラケット面の下側にボールを当てにいくように言われたのですが、これはどうなのでしょうか?)
投稿者 ワカ 2013/09/21 11:30
私の答えです。
典型的なフォアハンド型の両手バックだと推測します。
フォアハンドだと思って指導すればいいと思います。
ただし、テイクバックが下向きじゃなくても気にしない。
振り子スウィングで
ラケット面を下から上にこすり上げてインパクト。
インパクトで上体がしっかり前向き。
逆クロスが上手く打てるというのは
上体が開いて
ラケットヘッドが遅れている証拠。
「体の回転も抑えられています。」 とありますが
打球方向に対し、開きが押さえられているでしょうか?
ラインに対し、開いていないということのような気がします。
開かなければ、逆クロスは打てないはずだからです。
だから
逆クロスもクロスもしっかりと打球方向に向いてインパクトすべきです。
ラインに対して言えば
むしろ、クロスのほうがしっかり前向きになるべきです。
そうすれば、クロスに振りぬける。
手首については、ちょっと一言。
クロスに打つためには
ラケットヘッドが遅れないよう、手首を固めること。
足の踏み込む方角ですが
基本的に一切関係ありません。
オープンでもクローズドでも打てるわけで
その前にどこからボールが来たか
どっちに走って打ったかという問題です。
上体がどっちを向いているかが問題で
そのときのクローズド具合を気にする必要は無いと思います。
クロスに振り切る向きが作りにくいようなら
こうしてみたらどうですか。
クロス側のサイドラインの外から球出しして打たせる。
上手く振りぬけたら、徐々に普通の位置に戻していく。
すぐできますよ。
逆クロスの打ち方で
クロスコートにボールをぶち込んでもいいのです。
念のため、もう一言、二言。
「開かないほうがいい」、なんて思わないこと。
いかに前向きになるかがポイント。
何ならオープンスタンスで打てば簡単ですよ。
上体の向きをそのままに、それから足の位置を変える。
その後で、クローズドでもかまいません。
そうそう、ラケットの下のほうに当てる話し。
そこに当てれば
ラケット面がかぶり、トップスピンになるということなんでしょうね。
そうすればトップスピン気味に飛んで
ネットの下のほうに当たると思います。
上手い人で、そんなことする人、見たことありません。
プロはむしろ、面のやや上側に当てて強烈なトップスピンにします。
そこがトップスピンのスウィートスポットです。
ちょっと長いのですがコメントを全部コピーしました。
松原コーチよろしくお願いします。
中学2年の娘(テニス歴5年)をもつ父親コーチです。(何年か前に「肘の怪我」などでコメントさせてもらっています、お陰さまでフォアハンドは武器になっています)
今回、両手バックハンドで困っています。とにかくボールの軌道がネットすれすれでミスが多いのです。ネットミスとネット越えたと思うとボールが落ちずアウトです。フラット系の球筋です。
フォームですがインパクト時は体が正面向きです。踏み込んだ右足の位置はクローズ側ではなく限りなく前側寄りです。左手のグリップは少し厚いかもしれません。
気になるのがラケットスイングの軌道です。ほぼ平行でインパクトし、フィニッシュは首の位置には来ているのですが少し低い感じがします。インパクトの後の軌道がとても大きく感じます。ただ、手出しのボール出しで回り込みで逆クロス(ジュースサイド方向)を打たせたら、最高の球(インパクト直後から球の軌道がやや上向きで自然な回転がかかりコートに落ちる)が飛び、フィニッシュの形も良いです。(インパクトの後もすぐに首にフィニッシュできています) その時のスタンスは踏み込んだ右足はクローズに入ってるし、体の回転も抑えられています。
ストレートやクロスにきたボールに対し、どうアドバイスすれば良くなるでしょうか。
忙しいかと思いますが、よろしくお願いします。
(一般選手の方のアドバイスに、ラケット面の下側にボールを当てにいくように言われたのですが、これはどうなのでしょうか?)
投稿者 ワカ 2013/09/21 11:30
私の答えです。
典型的なフォアハンド型の両手バックだと推測します。
フォアハンドだと思って指導すればいいと思います。
ただし、テイクバックが下向きじゃなくても気にしない。
振り子スウィングで
ラケット面を下から上にこすり上げてインパクト。
インパクトで上体がしっかり前向き。
逆クロスが上手く打てるというのは
上体が開いて
ラケットヘッドが遅れている証拠。
「体の回転も抑えられています。」 とありますが
打球方向に対し、開きが押さえられているでしょうか?
ラインに対し、開いていないということのような気がします。
開かなければ、逆クロスは打てないはずだからです。
だから
逆クロスもクロスもしっかりと打球方向に向いてインパクトすべきです。
ラインに対して言えば
むしろ、クロスのほうがしっかり前向きになるべきです。
そうすれば、クロスに振りぬける。
手首については、ちょっと一言。
クロスに打つためには
ラケットヘッドが遅れないよう、手首を固めること。
足の踏み込む方角ですが
基本的に一切関係ありません。
オープンでもクローズドでも打てるわけで
その前にどこからボールが来たか
どっちに走って打ったかという問題です。
上体がどっちを向いているかが問題で
そのときのクローズド具合を気にする必要は無いと思います。
クロスに振り切る向きが作りにくいようなら
こうしてみたらどうですか。
クロス側のサイドラインの外から球出しして打たせる。
上手く振りぬけたら、徐々に普通の位置に戻していく。
すぐできますよ。
逆クロスの打ち方で
クロスコートにボールをぶち込んでもいいのです。
念のため、もう一言、二言。
「開かないほうがいい」、なんて思わないこと。
いかに前向きになるかがポイント。
何ならオープンスタンスで打てば簡単ですよ。
上体の向きをそのままに、それから足の位置を変える。
その後で、クローズドでもかまいません。
そうそう、ラケットの下のほうに当てる話し。
そこに当てれば
ラケット面がかぶり、トップスピンになるということなんでしょうね。
そうすればトップスピン気味に飛んで
ネットの下のほうに当たると思います。
上手い人で、そんなことする人、見たことありません。
プロはむしろ、面のやや上側に当てて強烈なトップスピンにします。
そこがトップスピンのスウィートスポットです。
2013年09月18日
両手が厚くなる理由
こんな理由もあるからコーチは気をつけなければならない。
両手打ちのグリップが厚くなる話の続きだ。
もちろんフォアハンド風に振りぬきたくて
確信犯で厚くなる分にはかまわないのだが
間違って厚くなるのはこまることもある。
1つ目は
片手打ちのコーチが教えて
右手のグリップをバック側に厚く教えてしまうため。
片手打ちのセミウェスタンバックハンドにしたりするのだ。
片手だから、打点がうんと前になり
力を入れるために
右手がセミウェスタンやウェスタンになる。
それに左手を合わせると
難しいことになる。
通常の片手バックの打点には左手が届かない。
結局しっかり前向きになって、左手を届かせ
左手もウェスタンになる。
2つ目の理由。
小さい子に普通の打点で教えた場合。
コーチの腰の高さの打点は、8歳の子の胸の高さ。
こんなふうになってしまうのだ。
実際に打っている状態で教えるとこうはならないのだが
整列させて
打点にラケットを出させる。
その打点が高いとこうなってしまうのだ。
8歳の子の腰の高さで面を作らせればいいのだが ・・・
両手打ちのグリップが厚くなる話の続きだ。
もちろんフォアハンド風に振りぬきたくて
確信犯で厚くなる分にはかまわないのだが
間違って厚くなるのはこまることもある。
1つ目は
片手打ちのコーチが教えて
右手のグリップをバック側に厚く教えてしまうため。
片手打ちのセミウェスタンバックハンドにしたりするのだ。
片手だから、打点がうんと前になり
力を入れるために
右手がセミウェスタンやウェスタンになる。
それに左手を合わせると
難しいことになる。
通常の片手バックの打点には左手が届かない。
結局しっかり前向きになって、左手を届かせ
左手もウェスタンになる。
2つ目の理由。
小さい子に普通の打点で教えた場合。
コーチの腰の高さの打点は、8歳の子の胸の高さ。
こんなふうになってしまうのだ。
実際に打っている状態で教えるとこうはならないのだが
整列させて
打点にラケットを出させる。
その打点が高いとこうなってしまうのだ。
8歳の子の腰の高さで面を作らせればいいのだが ・・・
2013年09月17日
厚めの両手バックハンド
ジュニアに両手打ちバックを教えていると
かなり厚めのグリップを使う子が見受けられる。
こんな感じ
左手がセミウェスタンかウェスタン
右手がバックハンドのイースタンかセミウェスタン。
打点は当然かなり前になる。
インパクト後も
スウィングがなければいい当たりは望めないわけだから
インパクトで上体の横向きを残しては、いいボールを打てない。
かなり前向きにならなければならないのだ。
ウェスタンのフォアハンドと考えたほうがいいかも。
フォアハンドだと面を下向きになるように引くのだが
そうするとスウィングがとても窮屈になり振りにくい。
テイクバックでは面が少しくらい上を向いても大丈夫。
この辺は両手打ちバックの、面垂直保ち理論でもOK。
森田あゆみさんは
面がかなり上を向いている。
ここから、かなりスウィングに振り子上下動もつけて
ここからインパクトに向かっていくのだ。
女子選手によくあるフォアハンドっぽい両手バックだ。
フォアハンドと両手バックのいいとこ取りなのか
両方の悪いとこ消し、なのか。
どちらに考えてもいいだろう。
とにかくいいショットを打つのだ。
ところで、彼女のフォアハンド両手打ちは、もっとフォアハンドっぽい。
だけどテイクバックは
しっかり面が上を向いている。
これで両手の振りにくさ、じゃまくささを消しているのだ。
さて、実は森田さんの場合、それほどグリップ自体は厚くないのだが
身体やスウィングの使い方が、厚めグリップっぽい。
そんなわけで、モデルとして使わせていただいた。
細かいところは見なかったことにしてほしい。
かなり厚めのグリップを使う子が見受けられる。
こんな感じ
左手がセミウェスタンかウェスタン
右手がバックハンドのイースタンかセミウェスタン。
打点は当然かなり前になる。
インパクト後も
スウィングがなければいい当たりは望めないわけだから
インパクトで上体の横向きを残しては、いいボールを打てない。
かなり前向きにならなければならないのだ。
ウェスタンのフォアハンドと考えたほうがいいかも。
フォアハンドだと面を下向きになるように引くのだが
そうするとスウィングがとても窮屈になり振りにくい。
テイクバックでは面が少しくらい上を向いても大丈夫。
この辺は両手打ちバックの、面垂直保ち理論でもOK。
森田あゆみさんは
面がかなり上を向いている。
ここから、かなりスウィングに振り子上下動もつけて
ここからインパクトに向かっていくのだ。
女子選手によくあるフォアハンドっぽい両手バックだ。
フォアハンドと両手バックのいいとこ取りなのか
両方の悪いとこ消し、なのか。
どちらに考えてもいいだろう。
とにかくいいショットを打つのだ。
ところで、彼女のフォアハンド両手打ちは、もっとフォアハンドっぽい。
だけどテイクバックは
しっかり面が上を向いている。
これで両手の振りにくさ、じゃまくささを消しているのだ。
さて、実は森田さんの場合、それほどグリップ自体は厚くないのだが
身体やスウィングの使い方が、厚めグリップっぽい。
そんなわけで、モデルとして使わせていただいた。
細かいところは見なかったことにしてほしい。
2013年08月03日
ジャックナイフの脚は
ジャックナイフやエアーケイ
空中で後ろ脚を曲げて少し上げます。
それをインパクトタイミングに向かって
ひざが前向きになるように蹴りだしていきます。
この反動で上体が前に回転し
脚が伸びて止まることにより
上体の回転がブロックされ
(もちろん腕の振りの反動も有って)
強烈な打球を打つためには
しかもコントロールするためには
上体の姿勢が原則、垂直で
横向きの上体が前に回転してゆき
インパクトでその動きをブロックすることが大切です。
足が地面についているときは地球と足がそれをしてくれますが
上空では難しい。
その力を身体に伝えるためのアクションがあの脚、ひざ、なのです。
特に振り出していくときの
上体が前を向いて動き始める時の反動なのです。
別にカッコづけで足を振り廻しているわけではないのです。
空中で後ろ脚を曲げて少し上げます。
それをインパクトタイミングに向かって
ひざが前向きになるように蹴りだしていきます。
この反動で上体が前に回転し
脚が伸びて止まることにより
上体の回転がブロックされ
(もちろん腕の振りの反動も有って)
強烈な打球を打つためには
しかもコントロールするためには
上体の姿勢が原則、垂直で
横向きの上体が前に回転してゆき
インパクトでその動きをブロックすることが大切です。
足が地面についているときは地球と足がそれをしてくれますが
上空では難しい。
その力を身体に伝えるためのアクションがあの脚、ひざ、なのです。
特に振り出していくときの
上体が前を向いて動き始める時の反動なのです。
別にカッコづけで足を振り廻しているわけではないのです。
2013年07月17日
還暦過ぎの両手バック
『momotaro』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、いつも参考にさせていただいております。
テニス歴25年の還暦過ぎの、サウスポー♂です。
バックハンドは片手スライスメインですが、もう少し攻撃性を持たせるために、両手バックハンドにしたいと思っています。
プロは、ほとんどが両手バックハンドで、”プロの技術こそがシンプルで確実性が高い”との松原コーチに意見に賛同し、両手打ちに挑戦しています。
しかし、なかなかスポットにヒットしません。片手なら簡単にスポットで打てるのですが、両手になるとダメです。
片手バックハンドが身に染みついているから変えるのは難しいよと言われるのですが、何か気をつけるポイント、押さえておかなければならないポイントなどありますでしょうか。
よろしく、ご指導下さい。
投稿者 momotaro 2013/07/12 12:19
私の答えです。
テニス歴25年の還暦過ぎの、サウスポー、を考え
バックはスライスオンリーで行くことをお勧めします。
両手打ちをある程度マスターしても
動かされてのバックハンドはスライスになると思います。
使うチャンスは少ないと思います。
それと身体に無理がかかるかもしれません。
「なかなかスポットにヒットしません」 というところも
失礼ですが
両手打ちの適性のなさを示していると思います。
左手に自信のない方は
片手バックのほうがいいです。
でも片手のトップスピンは
今からでは無理です。
プロはみんなが両手ではないです。
ロジャー・フェデラーは片手打ちですし
私自身もそうです。
打ち方がシンプルなのであって
両手が多数派だからといって
両手のほうがシンプルなわけではないのです。
プロにはどちらもいます。
むしろ強烈なバックは、片手打ちの選手に多いのです。
確かに、上手く行けば
両手打ちにして攻撃性が少し増すかもしれませんが
片手バックの精度が落ちたりして
試合全体で得るところはあまりないと思います。
攻撃できるフォアハンドと堅実なバックハンドの組み合わせが
もっともバランスよく試合に使えるコンビです。
ナダルは世界最高レベルのバックを持っていますが
間に合う時はフォアハンドに回り込みます。
ナダルでさえそうですから
生半可なバックでは攻撃にならない可能性のほうが高いのです。
それでも両手にトライしたければ
先日も
「ライト君のバックハンド」 をやったばっかり。
そちらやバックハンドカテゴリーにたくさんありますので見てください。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、いつも参考にさせていただいております。
テニス歴25年の還暦過ぎの、サウスポー♂です。
バックハンドは片手スライスメインですが、もう少し攻撃性を持たせるために、両手バックハンドにしたいと思っています。
プロは、ほとんどが両手バックハンドで、”プロの技術こそがシンプルで確実性が高い”との松原コーチに意見に賛同し、両手打ちに挑戦しています。
しかし、なかなかスポットにヒットしません。片手なら簡単にスポットで打てるのですが、両手になるとダメです。
片手バックハンドが身に染みついているから変えるのは難しいよと言われるのですが、何か気をつけるポイント、押さえておかなければならないポイントなどありますでしょうか。
よろしく、ご指導下さい。
投稿者 momotaro 2013/07/12 12:19
私の答えです。
テニス歴25年の還暦過ぎの、サウスポー、を考え
バックはスライスオンリーで行くことをお勧めします。
両手打ちをある程度マスターしても
動かされてのバックハンドはスライスになると思います。
使うチャンスは少ないと思います。
それと身体に無理がかかるかもしれません。
「なかなかスポットにヒットしません」 というところも
失礼ですが
両手打ちの適性のなさを示していると思います。
左手に自信のない方は
片手バックのほうがいいです。
でも片手のトップスピンは
今からでは無理です。
プロはみんなが両手ではないです。
ロジャー・フェデラーは片手打ちですし
私自身もそうです。
打ち方がシンプルなのであって
両手が多数派だからといって
両手のほうがシンプルなわけではないのです。
プロにはどちらもいます。
むしろ強烈なバックは、片手打ちの選手に多いのです。
確かに、上手く行けば
両手打ちにして攻撃性が少し増すかもしれませんが
片手バックの精度が落ちたりして
試合全体で得るところはあまりないと思います。
攻撃できるフォアハンドと堅実なバックハンドの組み合わせが
もっともバランスよく試合に使えるコンビです。
ナダルは世界最高レベルのバックを持っていますが
間に合う時はフォアハンドに回り込みます。
ナダルでさえそうですから
生半可なバックでは攻撃にならない可能性のほうが高いのです。
それでも両手にトライしたければ
先日も
「ライト君のバックハンド」 をやったばっかり。
そちらやバックハンドカテゴリーにたくさんありますので見てください。
2013年07月11日
ライト君の両手バック
昨日もちょっと触れましたが
メルボルンからライト君が来てくれました。
目的は
バックハンドとサーブのプライベートレッスン。
真冬のメルボルンから梅雨明けの横浜へ
35度くらいあったのではないでしょうか
ボールを打つのと水飲みと
半分ずつやっているような、酷暑のコート上でした。
さてバックハンド
両手打ち
腕の固め方がよくわからないということで
打ってみると手首から先が動いているような状態でした。
まずはしっかり横向きから
打球面を相手に見せ
腕を、もちろん手首もコチコチに固めて打ってもらう。
次に、手首は固めたまま
腕全体をしならせるように
ややラケットヘッドを遅らせる。
これで鬼のようなフラットショットがクロスに突き刺さった。
次に縦方向のみに手首を少しだけしならせトップスピン。
ラケットヘッドが落ちて
アッパースウィングでインパクト
次に腕全体のしなりをくわえて
マレーのようなきれいなループスウィング。
見事なトップスピンハードヒットが炸裂した。
そういえばマレー
ライト君によると英語での発音はマリーのほうが近いよう。
英語圏に行ったら
ベルディッチもベルディハもどっちも伝わらないようで
オープンスタンスから
さりげなく無造作な両手バックを打った後
○○○○○のようですねと本人から言われて
誰のことかわからず
休憩中、この話でかなり盛り上がってしまった。
実はいまだに、○○○○○ が思い出せない。
追伸 : すべての写真で右肩が下がっていることに注目
しっかりイメージしておいてほしい。
メルボルンからライト君が来てくれました。
目的は
バックハンドとサーブのプライベートレッスン。
真冬のメルボルンから梅雨明けの横浜へ
35度くらいあったのではないでしょうか
ボールを打つのと水飲みと
半分ずつやっているような、酷暑のコート上でした。
さてバックハンド
両手打ち
腕の固め方がよくわからないということで
打ってみると手首から先が動いているような状態でした。
まずはしっかり横向きから
打球面を相手に見せ
腕を、もちろん手首もコチコチに固めて打ってもらう。
次に、手首は固めたまま
腕全体をしならせるように
ややラケットヘッドを遅らせる。
これで鬼のようなフラットショットがクロスに突き刺さった。
次に縦方向のみに手首を少しだけしならせトップスピン。
ラケットヘッドが落ちて
アッパースウィングでインパクト
次に腕全体のしなりをくわえて
マレーのようなきれいなループスウィング。
見事なトップスピンハードヒットが炸裂した。
そういえばマレー
ライト君によると英語での発音はマリーのほうが近いよう。
英語圏に行ったら
ベルディッチもベルディハもどっちも伝わらないようで
オープンスタンスから
さりげなく無造作な両手バックを打った後
○○○○○のようですねと本人から言われて
誰のことかわからず
休憩中、この話でかなり盛り上がってしまった。
実はいまだに、○○○○○ が思い出せない。
追伸 : すべての写真で右肩が下がっていることに注目
しっかりイメージしておいてほしい。
2013年07月02日
両手でブロックどうですか
『北国の親爺』 さんの質問後半です。
以下がコメントのその部分
もう一人のお嬢さん(還暦カウントダウン)はバックハンドの悩み、余裕がある時は良いのですが食い込まれた時、打点が高い時、昔々の漫画「がきデカ」のこまわり君の死刑の振りになります。つまり体の近くでブルーンと独楽のように力任せに振りぬきます。(顔は右を向いてしまいます)タイミングが合うと低くて鋭く滑る打球になりますがそれは1割以下、大抵はネットの餌食。公共の(札幌市の区)の教室ですので高額なクラブの個別指導は期待出来ないとは思いますが生徒6人程コーチ一人ならもう少し教えてくれても良いかなと!?二人の力量、間も無く中級!ほんと?
投稿者 北国の親爺 2013/06/28 19:16
私の答えです。
こまわり君の死刑の振り?
「がきデカ」はそれほど見ていないので
アフリカ象が好き、くらいしか覚えていませんので推測で。
片手打ちのバックハンドは
スウィングに時間がかかるので
「体の近くでブルーンと独楽のように力任せ」 はマッチしません。
だからなるべく早く引き
スウィング開始を早める。
上手い選手は、それで間に合わないならスライスにします。
スライスにすれば上から下に振るのでスウィングが楽。
打点も引き付けられるので間に合う確率が増える。
これが100点満点の模範解答です。
でも、早く引いて余裕を作るのに10年かかったら?
スライスをマスターするのにもう10年 ・・・
ここからは100点をあきらめた、私なりの回答。
80点でいい、もしかしたら30点でも0点よりまし。
答えは2つ。
1つ目は、「ナイスショット」 と叫ぶ。
どっちにしても返せないショットはあるのです。
ホントにいいショットだったら
たまには点をあげないと悪いでしょ。
2つ目は、「両手でブロックボレー」 です。
やや上向きの面で、30cmのスウィング
インパクトで固める。
これで返ります。
返らないならラケットが悪い。
Y社のいいのを紹介しますよ。
向こうのネット際にセレナが立っていたら?
テニスの神様に祈り
それでもだめだったら、サインをもらいにネットへ走ってください。
多分、セレナとは当たらないから大丈夫。
セレナ、負けちゃいましたね。
以下がコメントのその部分
もう一人のお嬢さん(還暦カウントダウン)はバックハンドの悩み、余裕がある時は良いのですが食い込まれた時、打点が高い時、昔々の漫画「がきデカ」のこまわり君の死刑の振りになります。つまり体の近くでブルーンと独楽のように力任せに振りぬきます。(顔は右を向いてしまいます)タイミングが合うと低くて鋭く滑る打球になりますがそれは1割以下、大抵はネットの餌食。公共の(札幌市の区)の教室ですので高額なクラブの個別指導は期待出来ないとは思いますが生徒6人程コーチ一人ならもう少し教えてくれても良いかなと!?二人の力量、間も無く中級!ほんと?
投稿者 北国の親爺 2013/06/28 19:16
私の答えです。
こまわり君の死刑の振り?
「がきデカ」はそれほど見ていないので
アフリカ象が好き、くらいしか覚えていませんので推測で。
片手打ちのバックハンドは
スウィングに時間がかかるので
「体の近くでブルーンと独楽のように力任せ」 はマッチしません。
だからなるべく早く引き
スウィング開始を早める。
上手い選手は、それで間に合わないならスライスにします。
スライスにすれば上から下に振るのでスウィングが楽。
打点も引き付けられるので間に合う確率が増える。
これが100点満点の模範解答です。
でも、早く引いて余裕を作るのに10年かかったら?
スライスをマスターするのにもう10年 ・・・
ここからは100点をあきらめた、私なりの回答。
80点でいい、もしかしたら30点でも0点よりまし。
答えは2つ。
1つ目は、「ナイスショット」 と叫ぶ。
どっちにしても返せないショットはあるのです。
ホントにいいショットだったら
たまには点をあげないと悪いでしょ。
2つ目は、「両手でブロックボレー」 です。
やや上向きの面で、30cmのスウィング
インパクトで固める。
これで返ります。
返らないならラケットが悪い。
Y社のいいのを紹介しますよ。
向こうのネット際にセレナが立っていたら?
テニスの神様に祈り
それでもだめだったら、サインをもらいにネットへ走ってください。
多分、セレナとは当たらないから大丈夫。
セレナ、負けちゃいましたね。
2013年06月23日
片手バックはグリップによらない
片手バックハンドのインパクトの形は
グリップが変わってもほとんど変わらない。
前腕の捻り具合、手首の折れ具合が変わるだけだ。
薄いグリップだとラケットヘッドが上がるとか
厚いグリップは下がる、と考えがちだが
実は、そういうわけではないのだ。
手首の形と前腕の捻り具合が変わるだけで
腕とラケットの位置関係はほぼ同じなのだ。
したがってテイクバックの形も
インパクトの形のまま引けば
グリップによって大きく変わることはない。
高く引けば立ち気味になるし、低く引けばねる。
もちろん人間の腕や手は生身
若干のしなりや緩みはあるので
薄いグリップのほうが少しだけ立ち気味になるかもしれない。
しかし、意識して立てたら、ラケット面は不安定になるだろう。
手首の角度は原則動かさないことが大切なのだ。
グリップが変わってもほとんど変わらない。
前腕の捻り具合、手首の折れ具合が変わるだけだ。
薄いグリップだとラケットヘッドが上がるとか
厚いグリップは下がる、と考えがちだが
実は、そういうわけではないのだ。
手首の形と前腕の捻り具合が変わるだけで
腕とラケットの位置関係はほぼ同じなのだ。
したがってテイクバックの形も
インパクトの形のまま引けば
グリップによって大きく変わることはない。
高く引けば立ち気味になるし、低く引けばねる。
もちろん人間の腕や手は生身
若干のしなりや緩みはあるので
薄いグリップのほうが少しだけ立ち気味になるかもしれない。
しかし、意識して立てたら、ラケット面は不安定になるだろう。
手首の角度は原則動かさないことが大切なのだ。
2013年06月19日
両手バックの横向きは
『レフティ』 さんからの追加質問です。
以下がコメントのその質問部分です。
「両手バックのリターンについて」ですが、
>上体が簡単に前を向いていかないように回転もブロック
とありますが、腰は回転しているので、最後には回転してしまうように思うのですが、インパクトまでは、横向きキープで、最後には完全に前を向くという解釈でよいでしょうか?
スライスの場合は、横向きをキープするために、ラケットを持たない手で引っ張りますよね?それで比較的分かりやすいのですが、両手バックの時は、オープンスタンスでも横向きをキープするのですね?
投稿者 レフティ 2013/06/12 19:20
私の答えです。
横向きキープですが
大事なことは
横向きではなく
上体の回転を最低限にすることなのです。
小さな動き、鋭い動きではじき返すような使い方がほしいのです。
手首の柔らかさも上体の滑らかな回転も使わない。 つもり
だから、腰も回転しないつもりで
横向きを保って固める。
腕も硬くして、腕全体を硬いバネのようにしてはじくのです。
だから
オープンスタンスで横向きになれたら、その向きのまま
横向きにまでなれなければその向きを保ったまま打つように
感じてほしいのです。
イメージは回転無しですが
現実の身体はある程度回ってしまいますし
腕や手首も固めるつもりでいても
自然に必要なだけしなります。
インパクトはやや横向きを残し
打ち終わって前向きになるくらいが標準でしょうね。
どれくらい固めるか? しなるか?
実際のフィニッシュの向きは?
プロのビデオでも見て感じてください。
以下がコメントのその質問部分です。
「両手バックのリターンについて」ですが、
>上体が簡単に前を向いていかないように回転もブロック
とありますが、腰は回転しているので、最後には回転してしまうように思うのですが、インパクトまでは、横向きキープで、最後には完全に前を向くという解釈でよいでしょうか?
スライスの場合は、横向きをキープするために、ラケットを持たない手で引っ張りますよね?それで比較的分かりやすいのですが、両手バックの時は、オープンスタンスでも横向きをキープするのですね?
投稿者 レフティ 2013/06/12 19:20
私の答えです。
横向きキープですが
大事なことは
横向きではなく
上体の回転を最低限にすることなのです。
小さな動き、鋭い動きではじき返すような使い方がほしいのです。
手首の柔らかさも上体の滑らかな回転も使わない。 つもり
だから、腰も回転しないつもりで
横向きを保って固める。
腕も硬くして、腕全体を硬いバネのようにしてはじくのです。
だから
オープンスタンスで横向きになれたら、その向きのまま
横向きにまでなれなければその向きを保ったまま打つように
感じてほしいのです。
イメージは回転無しですが
現実の身体はある程度回ってしまいますし
腕や手首も固めるつもりでいても
自然に必要なだけしなります。
インパクトはやや横向きを残し
打ち終わって前向きになるくらいが標準でしょうね。
どれくらい固めるか? しなるか?
実際のフィニッシュの向きは?
プロのビデオでも見て感じてください。
2013年06月14日
両手バックの高い打点
『ヒゲおやじ』 さんから両手ハイバックの質問をいただいていました。
以下がそのコメント全文です。
松原コーチ
ご無沙汰しております。
両手バックの記事がありましたので
併せてご質問させてください。
自分のバック側に跳ねる遅めのスピンサーブを
弾ませてしまったリターンの時や
デュースコートのサーブに対して、ストレートにロブリターンを
返された時に
どうしても高い打点(肩から頭くらいの位置)で両手バックを
打たされると、どうしても力が入らず、浅いボールを返球して
ポーチの餌食になってしまいます。
ロブで逃げるのもひとつの方法とは思いますが、
上手な人を見ると、その位置からでもパチンと強烈なショットを
放っています。
厚い当たりで、高い打点を両手バックで返球するコツを
ご教示ください。
投稿者 ヒゲおやじ 2013/06/10 10:02
私の答えです。
先日、やはり別の方の質問に答えて
両手バックリターンの話しをしました。
力を入れるコツ
特に、上体を固めることについてはそちらを参照してください。
今日は高いところという位置的な条件の話しをします。
通常、腰の高さくらいまでのボールを打つことが多いので
両手バックもそのあたりの高さに引くことが多いと思います。
つまり高い打点なら、高くテイクバックすればいいのです。
この後、手の位置が肩の高さくらいまで上がり
高い打点より、さらに上から、叩き落す。
力のコツですが
下から上なら、地面を蹴っ飛ばす。
上から下に蹴っ飛ばすなら、空中に向かってけりを入れるしかありません。
それが通称、ジャックナイフです。
前の足、右足で踏み切って、左足を後にける。
もちろんこれでハードヒットできればいいのですが
普通のおじさんには無理です。
だけど、力の方向は同じこと。
素振りでいいです。
真似事だけでもいいから、何本かやってみてください。
現実ショットとしては
地上に右足をつけたままで、後ろ足を蹴っ飛ばしてもいいですし。
両足を地球に着けたまま
上体を固めて、叫びながら打つのでもいいです。
力の入れどころを感じられればいいと思います。
高いところに引き、上体を固めてパンチ、です。
高さの話でしたが
高いところは力が入れにくい
ということで
結局、力の話になってしまいました。
以下がそのコメント全文です。
松原コーチ
ご無沙汰しております。
両手バックの記事がありましたので
併せてご質問させてください。
自分のバック側に跳ねる遅めのスピンサーブを
弾ませてしまったリターンの時や
デュースコートのサーブに対して、ストレートにロブリターンを
返された時に
どうしても高い打点(肩から頭くらいの位置)で両手バックを
打たされると、どうしても力が入らず、浅いボールを返球して
ポーチの餌食になってしまいます。
ロブで逃げるのもひとつの方法とは思いますが、
上手な人を見ると、その位置からでもパチンと強烈なショットを
放っています。
厚い当たりで、高い打点を両手バックで返球するコツを
ご教示ください。
投稿者 ヒゲおやじ 2013/06/10 10:02
私の答えです。
先日、やはり別の方の質問に答えて
両手バックリターンの話しをしました。
力を入れるコツ
特に、上体を固めることについてはそちらを参照してください。
今日は高いところという位置的な条件の話しをします。
通常、腰の高さくらいまでのボールを打つことが多いので
両手バックもそのあたりの高さに引くことが多いと思います。
つまり高い打点なら、高くテイクバックすればいいのです。
この後、手の位置が肩の高さくらいまで上がり
高い打点より、さらに上から、叩き落す。
力のコツですが
下から上なら、地面を蹴っ飛ばす。
上から下に蹴っ飛ばすなら、空中に向かってけりを入れるしかありません。
それが通称、ジャックナイフです。
前の足、右足で踏み切って、左足を後にける。
もちろんこれでハードヒットできればいいのですが
普通のおじさんには無理です。
だけど、力の方向は同じこと。
素振りでいいです。
真似事だけでもいいから、何本かやってみてください。
現実ショットとしては
地上に右足をつけたままで、後ろ足を蹴っ飛ばしてもいいですし。
両足を地球に着けたまま
上体を固めて、叫びながら打つのでもいいです。
力の入れどころを感じられればいいと思います。
高いところに引き、上体を固めてパンチ、です。
高さの話でしたが
高いところは力が入れにくい
ということで
結局、力の話になってしまいました。
2013年06月13日
片手バック引きの高さ
『松原コーチファン』 さんから、片手バックハンドの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
いつも参考にさせていただいています。
片手バックハンドを強化したいと考えており、以前の記事を読ませていただいて、質問させていただきたいと思いました。
以前の記事に片手バックの構えで男子のラケットを立てて構えるタイプと女子のエナンのようにあまり立てないタイプがあるとのことでしたが、私は男性ですが、力がないほうなので、後者のタイプで練習しています。このタイプの場合の構え方も振り子になるのでしょうか。また、スイングでの注意点などありましたら教えていただけませんか。
投稿者 松原コーチファン 2013/06/12 16:12
私の答えです。
まず、テイクバックについては高さを考えるべきで
立てる、立てないと考えないほうがいいと思います。
(もしかしたら、私がそう言ったのかもしれませんが)
腕やラケットヘッドが高いか、低いかです。
もちろん、それは
手首の角度をインパクト時のそれに比べて大きく変えないためです。
縦方向に大きく動かしたければ高く引くことで
スウィングの上下動が多くなり、スピン量を増やすことができるのです。
それと高い打点にも対応しやすくなります。
逆にテイクバックを低くすれば平面的なスウィングになります。
フェデラーはスピン量が多く、バウンドも高くなりがちな
男子シングルスにエントリーしているし
エナンは、バウンド低めでスピン量も少なめ傾向の
女子シングルスにエントリーしていたのが一番大きな理由だと思います。
基本的な考え方として、構えの高低に若干の差がありますが
どちらも振り子+上体回転の加速効果が、スウィングの基本原理です。
いろいろな高さに構えて振ってみて
ご自分のテニス環境で
一番しっくり来る高さにしたらどうでしょう。
非力なので低めで、という話でしたが
いちど、思い切って高く構えて、試してみてください。
地球の引力と振り子のおかげで
高いところから勢いよく落ちて行き
勢いよく、振り上がって行きます。
リターンでも、振り遅れなくなったりします。
むしろ、非力な人向きかもしれませんよ。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。
いつも参考にさせていただいています。
片手バックハンドを強化したいと考えており、以前の記事を読ませていただいて、質問させていただきたいと思いました。
以前の記事に片手バックの構えで男子のラケットを立てて構えるタイプと女子のエナンのようにあまり立てないタイプがあるとのことでしたが、私は男性ですが、力がないほうなので、後者のタイプで練習しています。このタイプの場合の構え方も振り子になるのでしょうか。また、スイングでの注意点などありましたら教えていただけませんか。
投稿者 松原コーチファン 2013/06/12 16:12
私の答えです。
まず、テイクバックについては高さを考えるべきで
立てる、立てないと考えないほうがいいと思います。
(もしかしたら、私がそう言ったのかもしれませんが)
腕やラケットヘッドが高いか、低いかです。
もちろん、それは
手首の角度をインパクト時のそれに比べて大きく変えないためです。
縦方向に大きく動かしたければ高く引くことで
スウィングの上下動が多くなり、スピン量を増やすことができるのです。
それと高い打点にも対応しやすくなります。
逆にテイクバックを低くすれば平面的なスウィングになります。
フェデラーはスピン量が多く、バウンドも高くなりがちな
男子シングルスにエントリーしているし
エナンは、バウンド低めでスピン量も少なめ傾向の
女子シングルスにエントリーしていたのが一番大きな理由だと思います。
基本的な考え方として、構えの高低に若干の差がありますが
どちらも振り子+上体回転の加速効果が、スウィングの基本原理です。
いろいろな高さに構えて振ってみて
ご自分のテニス環境で
一番しっくり来る高さにしたらどうでしょう。
非力なので低めで、という話でしたが
いちど、思い切って高く構えて、試してみてください。
地球の引力と振り子のおかげで
高いところから勢いよく落ちて行き
勢いよく、振り上がって行きます。
リターンでも、振り遅れなくなったりします。
むしろ、非力な人向きかもしれませんよ。
2013年04月26日
振り子スウィングの考察
相手ボールが速いとき
こちらも振り遅れないよう、小さく引くのは常識。
でも、今日は常識はずれの考察。
先日、朝の新聞を見たら、小学生の全国学力テスト問題が出ていた。
算数には私の大好物、振り子の問題が
要は、振り子の支点からオモリまでの距離が一定なら
その振幅によらず、周期は一定になることの理解度を聞いている。
そりゃあ常識だ
俺がいつも言っているとおりだ、なんて思いながら、ふと ・・・
バックで、振幅が小さいと振り遅れないか?
バックハンドトップスピンで打点はかなり前
振り子の最下点より、時間的に後で打てば
どんな非力な人でも、アッパースウィングになる理屈。
もしもスウィングが小さめで
振幅がここまでいっていなければ
えっ、永久に届かない。
まあそこまで行かなくても
打点にやっと届くほどの振り子なら
最下点から打点までは
周期全体の4分の1の時間がかかる。
逆に振り幅を大きくすれば
全体の周期、端から端までの時間が一定なのだから
最下点から打点まではあっという間に到達する。
ここまでは小学生の算数、理科のレベルで理解できるのだ。
小学生レベルの結論は
構えが間に合うなら
大きく高いテイクバックのほうが
インパクトまでの時間が短く、間に合いやすいということ。
もちろんそのときのスウィング速度は
小さく引いた時よりもはるかに大きい。
定性的な考察なら小学生レベルで充分。
どうせ振り子以外の成分も入ってくるし ・・・
もしも、まじめな性格で、定量的に考えるなら?
ある大きさのスウィングで
インパクトまでの正確な時間と
そこでの速度を出すには
エネルギー保存の法則で
位置エネルギーを運動エネルギーに変換して ・・・
これは高校生レベルの力学で解けそう
微分、積分はいらない。
算数好き、物理好きの
ひまな人はチャレンジしてみてください。
もう一度、結論を。
振り子スウィングなら、大きく引いたほうが振り遅れない。
こちらも振り遅れないよう、小さく引くのは常識。
でも、今日は常識はずれの考察。
先日、朝の新聞を見たら、小学生の全国学力テスト問題が出ていた。
算数には私の大好物、振り子の問題が
要は、振り子の支点からオモリまでの距離が一定なら
その振幅によらず、周期は一定になることの理解度を聞いている。
そりゃあ常識だ
俺がいつも言っているとおりだ、なんて思いながら、ふと ・・・
バックで、振幅が小さいと振り遅れないか?
バックハンドトップスピンで打点はかなり前
振り子の最下点より、時間的に後で打てば
どんな非力な人でも、アッパースウィングになる理屈。
もしもスウィングが小さめで
振幅がここまでいっていなければ
えっ、永久に届かない。
まあそこまで行かなくても
打点にやっと届くほどの振り子なら
最下点から打点までは
周期全体の4分の1の時間がかかる。
逆に振り幅を大きくすれば
全体の周期、端から端までの時間が一定なのだから
最下点から打点まではあっという間に到達する。
ここまでは小学生の算数、理科のレベルで理解できるのだ。
小学生レベルの結論は
構えが間に合うなら
大きく高いテイクバックのほうが
インパクトまでの時間が短く、間に合いやすいということ。
もちろんそのときのスウィング速度は
小さく引いた時よりもはるかに大きい。
定性的な考察なら小学生レベルで充分。
どうせ振り子以外の成分も入ってくるし ・・・
もしも、まじめな性格で、定量的に考えるなら?
ある大きさのスウィングで
インパクトまでの正確な時間と
そこでの速度を出すには
エネルギー保存の法則で
位置エネルギーを運動エネルギーに変換して ・・・
これは高校生レベルの力学で解けそう
微分、積分はいらない。
算数好き、物理好きの
ひまな人はチャレンジしてみてください。
もう一度、結論を。
振り子スウィングなら、大きく引いたほうが振り遅れない。
2013年03月11日
バックも振り子?
フォアハンドの振り子スウィングについて
『レフティ』 さんからコメントをいただきました。
以下がそのコメントの全文。
松原コーチ、こんばんは。
この振り方、最近、両手バックの時にかなり意識しています。
コーチ曰く「短い棒を(あまりしならせずに)ぶん殴る。」のです。この振り方で。
2人の後輩が、両手バックで打ちますが、サイドアウトなどが多いように思えます。それは、スピンをかけようとするあまり、手首を使い過ぎているためのように思えるのです。
この振り方は、ある程度リストを固定し、縦振りに近いようなイメージで、短く振り抜いているように思うのですが、その理解は正しいでしょうか?
勿論、フォアとバックの違いはあると思いますが。
投稿者 レフティ 2013/03/06 18:37
私の答えです。
「短い棒を(あまりしならせずに)ぶん殴る。」 のはとてもいいと思います。
それを振り子なのかどうかということですが
プロは違います。
凹型ではなく、もっと直線的です。
実際にプロのプレーを観察すればすぐにわかります。
もちろん、立てたテイクバックから
ラケットヘッドを落として下からこすり上げたり
必要に応じて、手首を緩めたりしますので
かならず、振り子の要素が少しはあります。
レフティさんの言っている縦振りがそうなのかどうか
この文章からだけではよくわかりません。
さて、フォアバックで一番違うのはラケット面の向き。
フォアハンドは弧を描いて凹型に振るうちに
腕を捻らないので
下向きに引いた面を
徐々に上を向いていくようにスウィングして行き
垂直面でインパクトします。
バックはほんの少し、上向きにひいた面を
ほぼ垂直を保って振り続け
垂直面でインパクトします。
基本的に、振り子スウィングに頼らないのです。
しかしこれは薄いグリップを使ったプロの打ち方。
もしも
左手をセミウェスタン以上に厚くすれば
フォアハンドのように使い
弧を描いてスウィングし
面が下向きから
徐々に上向きになるような打ち方が向いているかもしれません。
この打ち方は両手打ちのフォアハンドです。
面が上向きですがこの後、下がってきて下向きになります。
この人はフォアもそうなのです。
ところで、なぜ男子のプロはやらないのか?
フォアが2つあっても、忙しいので使いにくいんでしょうね。
女子のプロにはありそうですね。
男子のアマチュアにもアリじゃないですか。
『レフティ』 さんからコメントをいただきました。
以下がそのコメントの全文。
松原コーチ、こんばんは。
この振り方、最近、両手バックの時にかなり意識しています。
コーチ曰く「短い棒を(あまりしならせずに)ぶん殴る。」のです。この振り方で。
2人の後輩が、両手バックで打ちますが、サイドアウトなどが多いように思えます。それは、スピンをかけようとするあまり、手首を使い過ぎているためのように思えるのです。
この振り方は、ある程度リストを固定し、縦振りに近いようなイメージで、短く振り抜いているように思うのですが、その理解は正しいでしょうか?
勿論、フォアとバックの違いはあると思いますが。
投稿者 レフティ 2013/03/06 18:37
私の答えです。
「短い棒を(あまりしならせずに)ぶん殴る。」 のはとてもいいと思います。
それを振り子なのかどうかということですが
プロは違います。
凹型ではなく、もっと直線的です。
実際にプロのプレーを観察すればすぐにわかります。
もちろん、立てたテイクバックから
ラケットヘッドを落として下からこすり上げたり
必要に応じて、手首を緩めたりしますので
かならず、振り子の要素が少しはあります。
レフティさんの言っている縦振りがそうなのかどうか
この文章からだけではよくわかりません。
さて、フォアバックで一番違うのはラケット面の向き。
フォアハンドは弧を描いて凹型に振るうちに
腕を捻らないので
下向きに引いた面を
徐々に上を向いていくようにスウィングして行き
垂直面でインパクトします。
バックはほんの少し、上向きにひいた面を
ほぼ垂直を保って振り続け
垂直面でインパクトします。
基本的に、振り子スウィングに頼らないのです。
しかしこれは薄いグリップを使ったプロの打ち方。
もしも
左手をセミウェスタン以上に厚くすれば
フォアハンドのように使い
弧を描いてスウィングし
面が下向きから
徐々に上向きになるような打ち方が向いているかもしれません。
この打ち方は両手打ちのフォアハンドです。
面が上向きですがこの後、下がってきて下向きになります。
この人はフォアもそうなのです。
ところで、なぜ男子のプロはやらないのか?
フォアが2つあっても、忙しいので使いにくいんでしょうね。
女子のプロにはありそうですね。
男子のアマチュアにもアリじゃないですか。
2013年02月08日
バックは腕を外旋させる
『ムーディー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。初めまして。
テニスジャーナルの記事が好きでいつも読んでいました。
この度はblogを発見して是非質問させていただきたいと思います。
片手バックハンドのトップスピンなのですが少し前の記事に 腕を外旋させて叩くとありましたが、腕を外旋させるのはインパクト後ということですか。また、それ以外はとくに腕に動きはありますか。
よろしくお願いします。
投稿者 ムーディー 2013/02/07 13:09
私の答えです。
バックハンドの面の作り方ですが
垂直な面を
引いたところから、フィニッシュまで
保ち続けることが大切です。
ところで
片手バックのトップスピンは
肩を支点に振り子のように弧を描いて振ります。
腕を捻らないように
つまり、内旋も外旋もしないで振るとすれば
フォアハンドと同じで
引いたところで面は下を向き
インパクトで垂直、直後に少し上向きになります。
こうすれば、確かに安定しますが
スウィングスピードが上がらず
情けないショットになります。
だからバックは腕を捻ります。
外旋する事により、加速して鋭く振り切るのです。
やりすぎても
面が作れなくなり、使えなくなります。
面が垂直を保つ程度に徐々に外旋するのです。
こんなふうに引き (面がやや上を向いている)
少しずつ外旋し
ほぼ垂直なラケット面でボールを捉え。
ほぼ垂直面を保ったまま
フィニッシュします。
フォアハンドだと
これでは安定しないのですが
バックハンドは
この、面を保つ意識があれば
外旋しても、安定したショットを打つことができます。
いつ外旋するかの答えですが
スウィング全域にわたって、少しづつ外旋し続けるのです。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。初めまして。
テニスジャーナルの記事が好きでいつも読んでいました。
この度はblogを発見して是非質問させていただきたいと思います。
片手バックハンドのトップスピンなのですが少し前の記事に 腕を外旋させて叩くとありましたが、腕を外旋させるのはインパクト後ということですか。また、それ以外はとくに腕に動きはありますか。
よろしくお願いします。
投稿者 ムーディー 2013/02/07 13:09
私の答えです。
バックハンドの面の作り方ですが
垂直な面を
引いたところから、フィニッシュまで
保ち続けることが大切です。
ところで
片手バックのトップスピンは
肩を支点に振り子のように弧を描いて振ります。
腕を捻らないように
つまり、内旋も外旋もしないで振るとすれば
フォアハンドと同じで
引いたところで面は下を向き
インパクトで垂直、直後に少し上向きになります。
こうすれば、確かに安定しますが
スウィングスピードが上がらず
情けないショットになります。
だからバックは腕を捻ります。
外旋する事により、加速して鋭く振り切るのです。
やりすぎても
面が作れなくなり、使えなくなります。
面が垂直を保つ程度に徐々に外旋するのです。
こんなふうに引き (面がやや上を向いている)
少しずつ外旋し
ほぼ垂直なラケット面でボールを捉え。
ほぼ垂直面を保ったまま
フィニッシュします。
フォアハンドだと
これでは安定しないのですが
バックハンドは
この、面を保つ意識があれば
外旋しても、安定したショットを打つことができます。
いつ外旋するかの答えですが
スウィング全域にわたって、少しづつ外旋し続けるのです。
2013年01月24日
腰の引けた片手バック
腰の入った片手バックハンドはすばらしい。
昨日、トミーインドアスクールでのテニス塾でのこと。
いつも参加してくれる、体育会出身のKさん。
フォアバックともにすばらしいスピードで打つのだが
バックでボールに食い込まれることがある。
ガスケやフェデラーのバックハンド
彼らの腰の入れ方を説明し、打ってもらった。
ポイントはここ
腰の引けた片手バックなのだ。
前の足に乗らず、足の付け根を曲げ、ひざを前に出す。
オシリを後ろに引いた形を作るのだ。
これで前後方向の位置に自由度ができ
体重移動と体重のブロックがしやすくなる。
当然、姿勢も垂直になる。
前の足、右足は乗るためにあるのではない
むしろつっかえ棒なのだ。
考えてみれば、フォアハンドでは当たり前のこと。
打点の向こう側、後に飛びこむようにすれば、クロスへ。
前の足でブロックして突っ張れば、ストレートに。
こないだのデビスカップ
何十発これにやられたか ・・・
Kさんも面白いように打ち込んでいた。
特にクロスはもともと上手かったのだが
今回はストレート。
見事にサイドライン際にハードヒットを収束させていた。
片手バックも腰を引いて打つのだ。
昨日、トミーインドアスクールでのテニス塾でのこと。
いつも参加してくれる、体育会出身のKさん。
フォアバックともにすばらしいスピードで打つのだが
バックでボールに食い込まれることがある。
ガスケやフェデラーのバックハンド
彼らの腰の入れ方を説明し、打ってもらった。
ポイントはここ
腰の引けた片手バックなのだ。
前の足に乗らず、足の付け根を曲げ、ひざを前に出す。
オシリを後ろに引いた形を作るのだ。
これで前後方向の位置に自由度ができ
体重移動と体重のブロックがしやすくなる。
当然、姿勢も垂直になる。
前の足、右足は乗るためにあるのではない
むしろつっかえ棒なのだ。
考えてみれば、フォアハンドでは当たり前のこと。
打点の向こう側、後に飛びこむようにすれば、クロスへ。
前の足でブロックして突っ張れば、ストレートに。
こないだのデビスカップ
何十発これにやられたか ・・・
Kさんも面白いように打ち込んでいた。
特にクロスはもともと上手かったのだが
今回はストレート。
見事にサイドライン際にハードヒットを収束させていた。
片手バックも腰を引いて打つのだ。
2013年01月15日
高い打点の両手打ち
『レフティ』さんから両手バックについて2つの質問をいただきました。
今日は1つ目
以下がコメント中の、その部分です。
両手バックの高い打点の打ち方です。フォアハンドは、ワイパースイングがあり、肩の下あたりでフィニッシュで上手く行くのですが、両手バックの場合も同じようにワイパーで打っていいのでしょうか。何かボールに被せながら打っているようで、違和感があります。
投稿者 レフティ 2013/01/02 10:09
私の答えです。
フォアハンドでは
肩を支点にした振り子
つまり、凹型の弧を描いたスウィングをいつも強調しています。
それとワイパー。
だからフォアハンドは
面を下向きに引き
垂直面で捉え
左脇にフィニッシュします。
それに対し両手打ちのバックハンドは
かなり直線的です。
左横から、右肩の上に向かって
斜め上にこすり上げる。
右肩に巻きつくようにフィニッシュします。
そのために、右肩を少し下げて構え
フィニッシュまでそれを保つのです。
そして面は、いつもほぼ垂直を保つ。
じゃあ高い打点なら
回転を減らして強打するなら、ジャックナイフです。
直線スウィングを高めの場所に作り
高めのテイクバックから
直線的に打ち落とします。
肩の高さから打つには
跳び上がらなければいけないでしょうが
(もちろんあなたがプロならやってほしい。)
でも、胸くらいなら
突っ立ったまま
体当たりするようにぶつかっていけば打てるでしょう。
飛び上がろうと思ったが
テイクオフにわずかに至らなかった
ジャックナイフと思えばわかりやすいかもしれませんね。
それ以上高かったら
スライスにするか、低く落とすか
当ててロブか
前進してライジングか
ですね。
これ以上の高さは無理という、どっかで妥協は必要です。
今日は1つ目
以下がコメント中の、その部分です。
両手バックの高い打点の打ち方です。フォアハンドは、ワイパースイングがあり、肩の下あたりでフィニッシュで上手く行くのですが、両手バックの場合も同じようにワイパーで打っていいのでしょうか。何かボールに被せながら打っているようで、違和感があります。
投稿者 レフティ 2013/01/02 10:09
私の答えです。
フォアハンドでは
肩を支点にした振り子
つまり、凹型の弧を描いたスウィングをいつも強調しています。
それとワイパー。
だからフォアハンドは
面を下向きに引き
垂直面で捉え
左脇にフィニッシュします。
それに対し両手打ちのバックハンドは
かなり直線的です。
左横から、右肩の上に向かって
斜め上にこすり上げる。
右肩に巻きつくようにフィニッシュします。
そのために、右肩を少し下げて構え
フィニッシュまでそれを保つのです。
そして面は、いつもほぼ垂直を保つ。
じゃあ高い打点なら
回転を減らして強打するなら、ジャックナイフです。
直線スウィングを高めの場所に作り
高めのテイクバックから
直線的に打ち落とします。
肩の高さから打つには
跳び上がらなければいけないでしょうが
(もちろんあなたがプロならやってほしい。)
でも、胸くらいなら
突っ立ったまま
体当たりするようにぶつかっていけば打てるでしょう。
飛び上がろうと思ったが
テイクオフにわずかに至らなかった
ジャックナイフと思えばわかりやすいかもしれませんね。
それ以上高かったら
スライスにするか、低く落とすか
当ててロブか
前進してライジングか
ですね。
これ以上の高さは無理という、どっかで妥協は必要です。
2013年01月14日
両手バックの続き
O山さんから再度、質問を頂きました。
以下がその、コメントの全文です。
松原コーチ
ご回答ありがとうございます。
両手打ちバックハンドの際に、右肩があごの下に入るようにというのは、私がプロの連続写真を見たときに感じたまでのことです。
今回いただいたアドバイスのように、テークバックのときの向きは「両肩を結んだ線が打球方向に向くくらいの横向き」を意識して練習しようと思います。
なお、ずっと疑問に思っていたのですが、過去にも掲載され、今回も掲載されているジョコビッチ選手の写真や以下のURLの錦織選手の写真で、彼らの目線から考慮すると相手には面は見えずに背中が見えるのではないかと思います。(撮影者には面が見えていますが。)
熟成するまで練習すればこんな疑問はそもそもわかないのかもしれませんが、この件も教えていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿者 質問をした本人 2013/01/14 00:18
私の答えです。
確かに身体能力に優れたプロの場合
相手から面が見えないほど肩を回したり
一瞬の振り出しのときに引き足したりしますので
見えない場合が多いと思います。
ところで
次のジョコビッチの写真も
上の錦織の写真も
肩の線とラケット面の向きに注目してみてください。
肩の線の延長上からは見えているでしょう。
私は、自分の身体と自分のラケットの関係を説明するために
横向きを前提で、面の向きをお話しているわけです。
明らかにフォアハンドの位置関係、向き関係と
違うのがわかると思います。
左手の手首を固定していれば自然にこうなります。
もちろんその手首も、木石ではありえませんのでご注意を。
以下がその、コメントの全文です。
松原コーチ
ご回答ありがとうございます。
両手打ちバックハンドの際に、右肩があごの下に入るようにというのは、私がプロの連続写真を見たときに感じたまでのことです。
今回いただいたアドバイスのように、テークバックのときの向きは「両肩を結んだ線が打球方向に向くくらいの横向き」を意識して練習しようと思います。
なお、ずっと疑問に思っていたのですが、過去にも掲載され、今回も掲載されているジョコビッチ選手の写真や以下のURLの錦織選手の写真で、彼らの目線から考慮すると相手には面は見えずに背中が見えるのではないかと思います。(撮影者には面が見えていますが。)
熟成するまで練習すればこんな疑問はそもそもわかないのかもしれませんが、この件も教えていただけると幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿者 質問をした本人 2013/01/14 00:18
私の答えです。
確かに身体能力に優れたプロの場合
相手から面が見えないほど肩を回したり
一瞬の振り出しのときに引き足したりしますので
見えない場合が多いと思います。
ところで
次のジョコビッチの写真も
上の錦織の写真も
肩の線とラケット面の向きに注目してみてください。
肩の線の延長上からは見えているでしょう。
私は、自分の身体と自分のラケットの関係を説明するために
横向きを前提で、面の向きをお話しているわけです。
明らかにフォアハンドの位置関係、向き関係と
違うのがわかると思います。
左手の手首を固定していれば自然にこうなります。
もちろんその手首も、木石ではありえませんのでご注意を。
2013年01月13日
両手バックハンドは
『O山さん』 にいただいていた質問です。
両手バック、以下がその部分です。
相手に面を見せるようにテークバックすると、プロの選手のよ
うに右肩があごに下に入るような形になりません。妥協して、
相手に面が多少見えなくなったとしても右肩があごの下に入るとこ
ろまでテークバックすると面が多少伏せた状態になってしまい、
垂直面が保てません。松原コーチのアドバイスどおりにやろうと
思っているのですがどうもしっくりきません。ぜひアドバイスを
お願いします。
このページのアガシのBACKHANSの動画を参考にしています。
この動画を見るとアガシは相手に面を見せていたあとインパクト
直前でグリップエンドを相手に見せるつつ、ラケットを自分の体
側に引き寄せていますが、これは真似をしてもよいですか。それ
ともアガシの独特のもので真似はしないほうがよいですか。あと
アガシはインパクトのときに右肩下がり/左肩上がりになってい
ないようです。ぜひアドバイスをお願いします。
今後もまた機会がありましたら松原コーチのレッスンに参加できた
らと思っています。
以上、よろしくお願いいたします。
私の答えです。
両肩を結んだ線が打球方向に向くくらいの横向きになればいいので
そのときに
右肩は左肩よりも下がるのが普通です。
そのときに、右肩があごの下に入るほどになると
とっても苦しいのではないでしょうか
プロでもそんなに行きますかね?
片手なら行く人もいるかも。
上の写真の程度で充分だと思います。
この写真の人も充分に上手な人です。
もちろんジョコビッチ、下はガスケです。
片手は肩の線を動かしますが
両手はこの肩の線、角度をキープします。
(片手も両手も、あごの下へ ・・
というアドバイス
私は、したことがないと思いますが?)
アガシのフォームですが
振り出しのときに手首をしならせるとこうなります。
アガシはけっこう多目です。
やりすぎれば不安定になります。
アガシはしならすだけでなくラケットヘッドを落として
トップスピン量を増やすためにも使います。
人間の手は完全剛体ではないので
ダレでも、ある程度はしなります。
バックが得意な人は
意図的にしならせて
いやちょっと余分に引いて
モアパワー、モアスピンを狙ってもいいと思います。
ハイリスク、ハイリターンです。
得意じゃない人は
一切しならせないつもりで打ったほうが安全です。
アガシもリターンでは少なめになります。
次にアガシは先ほどの使い方もあって
トップスピン量が多めなので
少し上に向かって振る傾向が強いと思います。
アガシじゃなくてもムーンボールなどで
上に打つときは右肩を上げるプロもたくさんいます。
どれくらい下げるかは
ボールの行方を見て訂正するといいと思います。
グリップによっても変わります。
厚いグリップだと、下げたらネットを越えません。
ボールが入る向きが、安定する向きが、正しい向きです。
私の説明の基準は
右手がコンチネンタル、左手がイースタンです。
両手バック、以下がその部分です。
相手に面を見せるようにテークバックすると、プロの選手のよ
うに右肩があごに下に入るような形になりません。妥協して、
相手に面が多少見えなくなったとしても右肩があごの下に入るとこ
ろまでテークバックすると面が多少伏せた状態になってしまい、
垂直面が保てません。松原コーチのアドバイスどおりにやろうと
思っているのですがどうもしっくりきません。ぜひアドバイスを
お願いします。
このページのアガシのBACKHANSの動画を参考にしています。
この動画を見るとアガシは相手に面を見せていたあとインパクト
直前でグリップエンドを相手に見せるつつ、ラケットを自分の体
側に引き寄せていますが、これは真似をしてもよいですか。それ
ともアガシの独特のもので真似はしないほうがよいですか。あと
アガシはインパクトのときに右肩下がり/左肩上がりになってい
ないようです。ぜひアドバイスをお願いします。
今後もまた機会がありましたら松原コーチのレッスンに参加できた
らと思っています。
以上、よろしくお願いいたします。
私の答えです。
両肩を結んだ線が打球方向に向くくらいの横向きになればいいので
そのときに
右肩は左肩よりも下がるのが普通です。
そのときに、右肩があごの下に入るほどになると
とっても苦しいのではないでしょうか
プロでもそんなに行きますかね?
片手なら行く人もいるかも。
上の写真の程度で充分だと思います。
この写真の人も充分に上手な人です。
もちろんジョコビッチ、下はガスケです。
片手は肩の線を動かしますが
両手はこの肩の線、角度をキープします。
(片手も両手も、あごの下へ ・・
というアドバイス
私は、したことがないと思いますが?)
アガシのフォームですが
振り出しのときに手首をしならせるとこうなります。
アガシはけっこう多目です。
やりすぎれば不安定になります。
アガシはしならすだけでなくラケットヘッドを落として
トップスピン量を増やすためにも使います。
人間の手は完全剛体ではないので
ダレでも、ある程度はしなります。
バックが得意な人は
意図的にしならせて
いやちょっと余分に引いて
モアパワー、モアスピンを狙ってもいいと思います。
ハイリスク、ハイリターンです。
得意じゃない人は
一切しならせないつもりで打ったほうが安全です。
アガシもリターンでは少なめになります。
次にアガシは先ほどの使い方もあって
トップスピン量が多めなので
少し上に向かって振る傾向が強いと思います。
アガシじゃなくてもムーンボールなどで
上に打つときは右肩を上げるプロもたくさんいます。
どれくらい下げるかは
ボールの行方を見て訂正するといいと思います。
グリップによっても変わります。
厚いグリップだと、下げたらネットを越えません。
ボールが入る向きが、安定する向きが、正しい向きです。
私の説明の基準は
右手がコンチネンタル、左手がイースタンです。
2012年12月27日
片手バックも面を見せる
『うそほんと』 さんから、どうやら2度目のコメントをいただきました。
以前いただいていたコメントを
どっかに置き忘れたようです。
すいません。
コメントは、両手バックは引いた時に、相手に面を見せる。
という話に対してです。
以下がそのコメントの全文です。
もしかすると忘れられているのかなと思い再度同じ質問です(^^;
片手バックハンドも面を相手に見せて引くのはなぜでしょう?
振り子で打っていて?面を垂直に近く保って振っている?と思いました。
フォアハンドと同様に面を変えても打てなくはないなと思いました。
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2012/12/26 10:35
私の答えです
相手に面を見せるというのはこんな感じです。
片手バックは打点がかなり前なので
ここからでもかなりスウィングの距離を取れるのです。
そして、スウィングがシンプルにつながりやすい。
リターンダッシュの時などは
ここから前だけでいい。
逆に、最初にうんと引いてしまうと
振り遅れになることも増えます。
面を垂直に保ち
(引いたところではでは少し上向きですが)
保つということは腕を外旋させていくことで加速できるし
けっこう叩けるのです。
もちろん、単に叩く以上にぶっ叩くなら
ここから後にループさせ
勢いをつけて
さらにスウィングを大きくさせて打つのです。
垂直面を保つを超えて
インパクト後さらに腕を外旋させています。
そのときでも
最初に引いたところは先ほどの写真のところです。
そして、垂直な面を保つ感覚が必要なのです。
さて、フォアハンドと同じように
腕の内旋、外旋をしないようにして打つこともできます。
面の安定は理論上、こちらのほうが上かもしれませんが
なんせ、スピードが出ない。
スピードを殺したスライスより遅いトップスピン?
さて、なんに使いましょうか?
以前いただいていたコメントを
どっかに置き忘れたようです。
すいません。
コメントは、両手バックは引いた時に、相手に面を見せる。
という話に対してです。
以下がそのコメントの全文です。
もしかすると忘れられているのかなと思い再度同じ質問です(^^;
片手バックハンドも面を相手に見せて引くのはなぜでしょう?
振り子で打っていて?面を垂直に近く保って振っている?と思いました。
フォアハンドと同様に面を変えても打てなくはないなと思いました。
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2012/12/26 10:35
私の答えです
相手に面を見せるというのはこんな感じです。
片手バックは打点がかなり前なので
ここからでもかなりスウィングの距離を取れるのです。
そして、スウィングがシンプルにつながりやすい。
リターンダッシュの時などは
ここから前だけでいい。
逆に、最初にうんと引いてしまうと
振り遅れになることも増えます。
面を垂直に保ち
(引いたところではでは少し上向きですが)
保つということは腕を外旋させていくことで加速できるし
けっこう叩けるのです。
もちろん、単に叩く以上にぶっ叩くなら
ここから後にループさせ
勢いをつけて
さらにスウィングを大きくさせて打つのです。
垂直面を保つを超えて
インパクト後さらに腕を外旋させています。
そのときでも
最初に引いたところは先ほどの写真のところです。
そして、垂直な面を保つ感覚が必要なのです。
さて、フォアハンドと同じように
腕の内旋、外旋をしないようにして打つこともできます。
面の安定は理論上、こちらのほうが上かもしれませんが
なんせ、スピードが出ない。
スピードを殺したスライスより遅いトップスピン?
さて、なんに使いましょうか?
2012年12月17日
時間が無かったら
機能の記事に
『スーさん』からコメントをいただいた。
回答ありがとうございます。
十分に横向きにならないで、オープンスタンスで無理矢理ストレートに打とうとして真っすぐというか、インサイドアウトに振っていたように思います。力のあるボールが打てないはずです。
しっかり横を向けるよう練習します。
ただ、横を向く時間がない場合は、オープンスタンスのまま打つことになりそうですが、この場合は腕だけでうちかえすことになるのでしょうか。
私の答えです。
時間が無ければなんでもありです。
それとも何でもなしにするか?
オープンスタンスもちろんOK
しかし上体が横を向くひまがあれば、向ける。
腕しか振れないならそれだけもOK。
できればラケット面を保てるだけの打ち方で
それも無理なら、面を被せながらでもOK
返球の可能性が10%でもあれば
ゼロよりははるかにいいのです。
『スーさん』からコメントをいただいた。
回答ありがとうございます。
十分に横向きにならないで、オープンスタンスで無理矢理ストレートに打とうとして真っすぐというか、インサイドアウトに振っていたように思います。力のあるボールが打てないはずです。
しっかり横を向けるよう練習します。
ただ、横を向く時間がない場合は、オープンスタンスのまま打つことになりそうですが、この場合は腕だけでうちかえすことになるのでしょうか。
私の答えです。
時間が無ければなんでもありです。
それとも何でもなしにするか?
オープンスタンスもちろんOK
しかし上体が横を向くひまがあれば、向ける。
腕しか振れないならそれだけもOK。
できればラケット面を保てるだけの打ち方で
それも無理なら、面を被せながらでもOK
返球の可能性が10%でもあれば
ゼロよりははるかにいいのです。
2012年12月16日
両手のコース打ち分け
『すーさん』 さんから、両手バックの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは、いつも参考にさせていただいてます。
両手バックハンドについてですが、
「腕を硬い棒のように使った直線的な短めのスウィングです。」
「肘から先を右肩の上に引っ張り込めれば」
など、なるほどと思いながら読ませていただいておりますが、フッと自分のスイングを考えたときに、(特にストレートに打つ場合ですが)ラケットの面をネット方向にまっすぐ後ろから前に出そうと意識していることに気づきました。
コーチの解説を読んでみると、ボールを左外側から斜め右方向に引っ叩くことが正しいのかなと思いましたが、この理解でよいのでしょうか。ただ、この場合ボールのコースは何を持って決まるのでしょうか。
判りにくい質問ですみませんが、よろしくお願いします。
投稿者 すーさん 2012/12/12 23:19
私の答えです
打球方向に対し
「ボールを左外側から斜め右方向に引っ叩くこと」 ができて
飛び出すボールの方向が
打ちたい方角を向いていればいいのです。
まあ、気分としては
ラケットを左から右に、引っ張りこみギミに叩いて
ボールを右肩のかなたに打ち込むつもり。
つまりストレートに打ちたかったら
その分、しっかり肩の線を横向きにすることです。
肩をしっかり入れればストレート
あまり肩を入れなければ
それとも、思い切ってラケットへッドを走らせればクロスです。
フォアハンドと違い
ラケットヘッドを遅らせたりしない。
こんなやり方で打ち分けるのが
両手バックの場合、プロの選手に多いようです。
ところで
アウトサイドインと私はよく言いますが
まっすぐ叩くという
あなたの感覚とほとんど変わらないと思います。
まっすぐ叩くつもりでいれば
自然にアウトサイドインになるからです。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは、いつも参考にさせていただいてます。
両手バックハンドについてですが、
「腕を硬い棒のように使った直線的な短めのスウィングです。」
「肘から先を右肩の上に引っ張り込めれば」
など、なるほどと思いながら読ませていただいておりますが、フッと自分のスイングを考えたときに、(特にストレートに打つ場合ですが)ラケットの面をネット方向にまっすぐ後ろから前に出そうと意識していることに気づきました。
コーチの解説を読んでみると、ボールを左外側から斜め右方向に引っ叩くことが正しいのかなと思いましたが、この理解でよいのでしょうか。ただ、この場合ボールのコースは何を持って決まるのでしょうか。
判りにくい質問ですみませんが、よろしくお願いします。
投稿者 すーさん 2012/12/12 23:19
私の答えです
打球方向に対し
「ボールを左外側から斜め右方向に引っ叩くこと」 ができて
飛び出すボールの方向が
打ちたい方角を向いていればいいのです。
まあ、気分としては
ラケットを左から右に、引っ張りこみギミに叩いて
ボールを右肩のかなたに打ち込むつもり。
つまりストレートに打ちたかったら
その分、しっかり肩の線を横向きにすることです。
肩をしっかり入れればストレート
あまり肩を入れなければ
それとも、思い切ってラケットへッドを走らせればクロスです。
フォアハンドと違い
ラケットヘッドを遅らせたりしない。
こんなやり方で打ち分けるのが
両手バックの場合、プロの選手に多いようです。
ところで
アウトサイドインと私はよく言いますが
まっすぐ叩くという
あなたの感覚とほとんど変わらないと思います。
まっすぐ叩くつもりでいれば
自然にアウトサイドインになるからです。
2012年12月03日
両手バックのコツ
『あがし』さん、『継続は力なり』さん
お2人から両手バックハンドの質問をいただいていました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、いつも分かりやすいアドバイスありがとうございます。
フォアハンドの振り子打法は、少しずつ身に付き、安定してきました。
あとは、いかに腰から胸あたりに、打点を合わせて打てるか否かになってきました。
本当にありがとうございます。
フォアハンドを集中して練習していたためではないと思いますが、バックハンドが打てなくなりました。
スピンがかからず、フラットで飛んでいき、アウトになります。
スピンをかけようとすれば、下から上のスイングになり、推進力の無いボールになります。
フォアの振り子打法のように厚く当てる方法があるのでしょうか?
お手数をおかけしますが、ご教授願います。
投稿者 あがし 2012/11/19 20:23
松原コーチいつもお世話になってます。
右利きの両手バックについて質問です。
テイクバックからスイングまで、左肩が上がる癖があるので
ボールにスピンがかからず少しアウトすることが多いです。
一緒にテニスをやっている仲間に指摘を受けたのですが、この癖を
直す方法はありますか?
投稿者 継続は力なり 2012/11/20 14:57
私の答えです
パワーの話で言うと
大きな振り子ではなく
腕を硬い棒のように使った
直線的な短めのスウィングです。
手首の柔らか味を使わず
フォアハンドよりも引き付け気味に捉え
手首から先、ラケットヘッドを引かないで弾き飛ばします。
いっぱい、力んでください。
トップスピンで言えば
テイクバックまたは振り出す直前にラケットヘッドを下げ
上腕二頭筋を使って
肘から先を右肩の上に引っ張り込めれば
トップスピンがかかります。
そのとき
右肩を下げ (左肩を上げて)
右肩の上に引っ張り込むのですが
左肩を上げるのが悪い癖であるなら
フェデラー以外の大多数のプロは失業してしまうでしょう。
ボールは打点を前にして押すものだという
先入観のある人にとっては
右肩を上げて、アッパースウィングにしようとする人もいるようですが
これは、ほとんど安定しないと思います。
(片手打ちは別ですよ。)
プロはラケットを押すのではなく
引っ張るように使うのです。
それと、これに限らず、癖の直し方ですが
直すことはできません。
新しいクセをつけるのです。
お2人から両手バックハンドの質問をいただいていました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、いつも分かりやすいアドバイスありがとうございます。
フォアハンドの振り子打法は、少しずつ身に付き、安定してきました。
あとは、いかに腰から胸あたりに、打点を合わせて打てるか否かになってきました。
本当にありがとうございます。
フォアハンドを集中して練習していたためではないと思いますが、バックハンドが打てなくなりました。
スピンがかからず、フラットで飛んでいき、アウトになります。
スピンをかけようとすれば、下から上のスイングになり、推進力の無いボールになります。
フォアの振り子打法のように厚く当てる方法があるのでしょうか?
お手数をおかけしますが、ご教授願います。
投稿者 あがし 2012/11/19 20:23
松原コーチいつもお世話になってます。
右利きの両手バックについて質問です。
テイクバックからスイングまで、左肩が上がる癖があるので
ボールにスピンがかからず少しアウトすることが多いです。
一緒にテニスをやっている仲間に指摘を受けたのですが、この癖を
直す方法はありますか?
投稿者 継続は力なり 2012/11/20 14:57
私の答えです
パワーの話で言うと
大きな振り子ではなく
腕を硬い棒のように使った
直線的な短めのスウィングです。
手首の柔らか味を使わず
フォアハンドよりも引き付け気味に捉え
手首から先、ラケットヘッドを引かないで弾き飛ばします。
いっぱい、力んでください。
トップスピンで言えば
テイクバックまたは振り出す直前にラケットヘッドを下げ
上腕二頭筋を使って
肘から先を右肩の上に引っ張り込めれば
トップスピンがかかります。
そのとき
右肩を下げ (左肩を上げて)
右肩の上に引っ張り込むのですが
左肩を上げるのが悪い癖であるなら
フェデラー以外の大多数のプロは失業してしまうでしょう。
ボールは打点を前にして押すものだという
先入観のある人にとっては
右肩を上げて、アッパースウィングにしようとする人もいるようですが
これは、ほとんど安定しないと思います。
(片手打ちは別ですよ。)
プロはラケットを押すのではなく
引っ張るように使うのです。
それと、これに限らず、癖の直し方ですが
直すことはできません。
新しいクセをつけるのです。
2012年11月25日
バックが上がってきた
しばらく前のこと
ラケットを変えてから
バックがぶん殴れなくなった。
あの頃はフォアよりもバックのほうが打てていた。
ラケットを変えたのは
ほんの30年ほど前
ヨネックスのミンゴウという木のラケットから
最新型のR10という
グラファイト製のデカラケに変えたのだ。
フォームが変わったのは
シャフトが短くなり
構えた時、左手の置き場がなくなったのだ。
それに、独立し最初のスクールを
東戸塚にスクールをオープンした時で
自分のテニスどころではなかったのもある。
なんせ、オープンの日に
2ヶ月間、テニスをしていなかった事に気がついたくらい。
それとも、単純に練習していなかったので
技術が腐っていただけなのかもしれないが。
そのうちにまた復活させよう
と思いつつ,ほんの30年が過ぎた。
先日、いつもメンテナンスでお世話になっている
緑園太陽整骨院の田中先生に
腰を見てもらっていたときの事。
膝を立てて、仰向けに寝て
膝を左右に倒し、腰の回り具合をチェック。
左に倒れにくい。
つまり、上体を右に回しにくい。
エナンのように、上体を右に回し
右肩でラケットを引っ張り込むと急加速なのだが
なぜか、これが効かなかった。
上体を右にひねる事が出来にくい
どうしても振り抜きが窮屈。
腰の向きかあ
ウーン、これかも ・・・
左の腰をギュウっと、押され、グリグリ
拳骨なのか、肘なのか、もしかしたらスリコギか?
次は、正座して、田中先生に背中から寄りかかり
息を吐きながら、背骨をゴリゴリ、真っ直ぐに矯正。
うーっ、ウーっ、うーっ
真っ直ぐになった。
腰も両側ほぼ同じくらい回る。
早く横向きになり
腰を開いていき、上体のひねりを作る。
ループしたテイクバックから
上体を回転させ
右肩で一気に引っ張り込む。
よーく、イメージトレーニングをして
心うきうき、打ってみる。
いきなり、会員さんとのダブルス途中なので
スピードが出すぎても困る
ちょっと控えめだが
そういえば、この感触かも ・・・
かなりいけそうな予感が。
腰を治してくれた田中先生のおかげと
ついつい、その気になりやすい、素直な性格と
イメージトレーニングのおかげ。
さあ、見ていなさい。
これで、美しい結果が出たら、ご報告しよう。
ラケットを変えてから
バックがぶん殴れなくなった。
あの頃はフォアよりもバックのほうが打てていた。
ラケットを変えたのは
ほんの30年ほど前
ヨネックスのミンゴウという木のラケットから
最新型のR10という
グラファイト製のデカラケに変えたのだ。
フォームが変わったのは
シャフトが短くなり
構えた時、左手の置き場がなくなったのだ。
それに、独立し最初のスクールを
東戸塚にスクールをオープンした時で
自分のテニスどころではなかったのもある。
なんせ、オープンの日に
2ヶ月間、テニスをしていなかった事に気がついたくらい。
それとも、単純に練習していなかったので
技術が腐っていただけなのかもしれないが。
そのうちにまた復活させよう
と思いつつ,ほんの30年が過ぎた。
先日、いつもメンテナンスでお世話になっている
緑園太陽整骨院の田中先生に
腰を見てもらっていたときの事。
膝を立てて、仰向けに寝て
膝を左右に倒し、腰の回り具合をチェック。
左に倒れにくい。
つまり、上体を右に回しにくい。
エナンのように、上体を右に回し
右肩でラケットを引っ張り込むと急加速なのだが
なぜか、これが効かなかった。
上体を右にひねる事が出来にくい
どうしても振り抜きが窮屈。
腰の向きかあ
ウーン、これかも ・・・
左の腰をギュウっと、押され、グリグリ
拳骨なのか、肘なのか、もしかしたらスリコギか?
次は、正座して、田中先生に背中から寄りかかり
息を吐きながら、背骨をゴリゴリ、真っ直ぐに矯正。
うーっ、ウーっ、うーっ
真っ直ぐになった。
腰も両側ほぼ同じくらい回る。
早く横向きになり
腰を開いていき、上体のひねりを作る。
ループしたテイクバックから
上体を回転させ
右肩で一気に引っ張り込む。
よーく、イメージトレーニングをして
心うきうき、打ってみる。
いきなり、会員さんとのダブルス途中なので
スピードが出すぎても困る
ちょっと控えめだが
そういえば、この感触かも ・・・
かなりいけそうな予感が。
腰を治してくれた田中先生のおかげと
ついつい、その気になりやすい、素直な性格と
イメージトレーニングのおかげ。
さあ、見ていなさい。
これで、美しい結果が出たら、ご報告しよう。
2012年10月21日
相手に面を見せる 続編
両手打ちの体や腕の使い方の話で
『レフティ』さんから、再度、質問コメントをいただきました。
以下がそのコメントの後半、質問部分です。
・・・ ふつうに打つ時は、腰が先に入って、後から腕がついてくるという感覚で。
ただ、周りに両手打ちの上手な女性がいるんですけど、その方は、腰の回転がすごい、スコートが巻き上がる感じです。
私の場合は、そこまで腰の回転を使わず腕の力をかなり使っているようです。
松原コーチの
>両手打ちの場合、腕の剛性が強いため
それ程、腰の回転をつかわなくても、腕の力だけで、
>急加速をするのが適している。
と読ませていただいて、良かったでしょうか。
重ねての質問となりました。またまた、よろしくお願いいたします。
投稿者 レフティ 2012/10/20 12:05
私の答えです
最後の部分、その通りです。
しかし、両手打ちの場合、腕の剛性が強いため
というのは、主に男の場合、もちろん大人の場合です。
子供や女性の場合
腕力が弱い人もいて
腕の剛性が強くないかもしれません。
ですから
女子プロは身体の回転を男子より多く使います。
フォアハンドの感覚に近いかもしれません。
腕が勝手にしなるのは構わない
というような話もしましたが
女性の方が当然しなります。
それから腕で打つというと
身体を使わないみたいですが
両手打ちで
身体とラケットが2本の腕で繋がっていると
腕だけ振るというわけにも行きません。
腕を振るために、上体も回転します。
上体の回転はおよそ90度くらい
横向きが前向きになって終了です。
先日の岩淵プロの写真も見てください。
ほぼ横向きで引き終わり。
斜め前向き位で、インパクト。 (女性は前向きかも)
まだ、完全には前向きにならず。
この後、腕が左肩の上に行って、前向きで終了です。
そんなモンでしょう
腕と身体がほぼ一緒に廻っているのも観てください。
腕が身体よりそんなに遅れるわけではありません。
腕を固めた、男性の場合は
むしろ、一緒に廻すくらいのつもりでいいと思います。
マイケル・チャンは
腕が少し遅れて振り出されますが
ほんのちょっとの遅れだと思います。
上体が回れば
2本の腕で繋がっている腕も回ります。
ただ廻している意識は無い。
(上体に対し回っていない)
あの体当たりっぽい動きで
上体の回転が止まると
腕が加速され、強く振り出されるのです。
『レフティ』さんから、再度、質問コメントをいただきました。
以下がそのコメントの後半、質問部分です。
・・・ ふつうに打つ時は、腰が先に入って、後から腕がついてくるという感覚で。
ただ、周りに両手打ちの上手な女性がいるんですけど、その方は、腰の回転がすごい、スコートが巻き上がる感じです。
私の場合は、そこまで腰の回転を使わず腕の力をかなり使っているようです。
松原コーチの
>両手打ちの場合、腕の剛性が強いため
それ程、腰の回転をつかわなくても、腕の力だけで、
>急加速をするのが適している。
と読ませていただいて、良かったでしょうか。
重ねての質問となりました。またまた、よろしくお願いいたします。
投稿者 レフティ 2012/10/20 12:05
私の答えです
最後の部分、その通りです。
しかし、両手打ちの場合、腕の剛性が強いため
というのは、主に男の場合、もちろん大人の場合です。
子供や女性の場合
腕力が弱い人もいて
腕の剛性が強くないかもしれません。
ですから
女子プロは身体の回転を男子より多く使います。
フォアハンドの感覚に近いかもしれません。
腕が勝手にしなるのは構わない
というような話もしましたが
女性の方が当然しなります。
それから腕で打つというと
身体を使わないみたいですが
両手打ちで
身体とラケットが2本の腕で繋がっていると
腕だけ振るというわけにも行きません。
腕を振るために、上体も回転します。
上体の回転はおよそ90度くらい
横向きが前向きになって終了です。
先日の岩淵プロの写真も見てください。
ほぼ横向きで引き終わり。
斜め前向き位で、インパクト。 (女性は前向きかも)
まだ、完全には前向きにならず。
この後、腕が左肩の上に行って、前向きで終了です。
そんなモンでしょう
腕と身体がほぼ一緒に廻っているのも観てください。
腕が身体よりそんなに遅れるわけではありません。
腕を固めた、男性の場合は
むしろ、一緒に廻すくらいのつもりでいいと思います。
マイケル・チャンは
腕が少し遅れて振り出されますが
ほんのちょっとの遅れだと思います。
上体が回れば
2本の腕で繋がっている腕も回ります。
ただ廻している意識は無い。
(上体に対し回っていない)
あの体当たりっぽい動きで
上体の回転が止まると
腕が加速され、強く振り出されるのです。
2012年10月19日
相手に面を見せる
『レフティー』さんからいくつかの質問をいただきました。
今日は1つ目、両手バックハンドの面についてです。
以下がそのコメントの質問部分です。
両手バックハンドについて
最近、よく相手に打つ面を見せてと仰いますが、これは、第1段階の浅いテイクバックを完了(相手に打つ面を見せる)させ、そこから、ラケットを回して(再度引いて)打つという理解でよろしいでしょうか?
私の答えです。
2つの意味があり、1つ目は質問のとおりです。
ただ背景として、両手打ちの場合
腕の剛性が強いため
急加速をするのが適しているからということがあります。
面を見せといて
ちょっと引いて
鋭くパンチです。
もう1つの話は
両手バックの面感覚は左手で作ることが多いこと。
このような構えから
左手の角度を固定してテイクバックすると
左肘を曲げて、こうゆう風に
引き終わりも相手に当たる側の面を見せることになるからです。
写真の、『スジガネ君RB』 はホントに硬く、筋金入りなので
面が相手から見えるようにしか引けませんが
生身の人間の場合は
手首が少しはしなるので
ラケットヘッドが見えなくなるくらいに
先を引く人もいます。
もちろんそれでかまわないのです。
岩淵プロもそうです。
欧米の腕力強力男子プロの場合は
ほとんどしならずに
面を相手に見せたまま、振る選手も多いようです。
また、上下に高さを合わすため
ラケットを立てて構える選手も多いのですが
前後方向の手首の角度の固定については
スジガネ君と考え方は一緒です。
指導論としてですが
左手首を固定して
相手に打球面をずうっと見せ続けるようにと教えています。
そうすれば、少ししなっても
インパクト前に、正確な面が再び、戻って
正確な面が作れるのです。
もちろん、しなってもかまわない
左手で面を保つ意識があればいいのです。
今日は1つ目、両手バックハンドの面についてです。
以下がそのコメントの質問部分です。
両手バックハンドについて
最近、よく相手に打つ面を見せてと仰いますが、これは、第1段階の浅いテイクバックを完了(相手に打つ面を見せる)させ、そこから、ラケットを回して(再度引いて)打つという理解でよろしいでしょうか?
私の答えです。
2つの意味があり、1つ目は質問のとおりです。
ただ背景として、両手打ちの場合
腕の剛性が強いため
急加速をするのが適しているからということがあります。
面を見せといて
ちょっと引いて
鋭くパンチです。
もう1つの話は
両手バックの面感覚は左手で作ることが多いこと。
このような構えから
左手の角度を固定してテイクバックすると
左肘を曲げて、こうゆう風に
引き終わりも相手に当たる側の面を見せることになるからです。
写真の、『スジガネ君RB』 はホントに硬く、筋金入りなので
面が相手から見えるようにしか引けませんが
生身の人間の場合は
手首が少しはしなるので
ラケットヘッドが見えなくなるくらいに
先を引く人もいます。
もちろんそれでかまわないのです。
岩淵プロもそうです。
欧米の腕力強力男子プロの場合は
ほとんどしならずに
面を相手に見せたまま、振る選手も多いようです。
また、上下に高さを合わすため
ラケットを立てて構える選手も多いのですが
前後方向の手首の角度の固定については
スジガネ君と考え方は一緒です。
指導論としてですが
左手首を固定して
相手に打球面をずうっと見せ続けるようにと教えています。
そうすれば、少ししなっても
インパクト前に、正確な面が再び、戻って
正確な面が作れるのです。
もちろん、しなってもかまわない
左手で面を保つ意識があればいいのです。
2012年10月15日
プロのバックハンド
先日の下川井テニスクラブ
新装コートお披露目イベントに岩淵プロが来場されたおり
模範試合をしてもらい
感心したのがボレーの安定性と両手バックのリターン。
彼のショットは見ていて、エラーする気がしない。
ボレーの話はまた機会を見てすることにして
今日はそのうちの両手バックのリターンについてお話しよう。
トッププロの両手バックは
ラケット面を垂直に保つこと
手首や腕全体をかなり固めてスウィングすることに特徴がある。
素人は打点を前にするために、手首を折ったり
ムチのように使って加速するために
手首を柔らかく使おうとしすぎることが多い。
それに対し
プロは腕をムチではなく
鋼鉄のイタバネのように使って、ボールをパンチする。
だから手首も、使うより形を固定する意識のほうが強いのだ。
岩淵プロの場合だが
ボールが重いサーブの時の手首は
もちろん微動だにしない感じなのだが
それ以外のショットの時も、しっかり固定されている。
これ、実はウォームアップの時のゆるいボールの打ち合い。
およそ、相手ボールの重さを感じない場面。
動画を撮ってそれを切り取った画像だ。
腕の形や手首をいかに動かしていないかを感じ取ってほしい。
こんな構えから
バックに来たので引き始める
すでに腕の形、手首の形が出来ている。
(高めに引くために前腕は少し上がっているが)
ラケット面がこちらから見えるように
腕からラケットまで一直線のように、もう少し引いて
振り出しの直前、ラケットが身体に隠れる。
少し高めに引き、トップスピンなので
ループ状に下げてから振り出し
(肘を少し伸ばし、前腕を下げるようにしている)
ここからは腕の形をほとんど変えない。
そして、インパクト直前
面がぶれないまま、インパクト直後
ここまで腕も、手首も、しっかりしたまま。
その後少し被せ気味になり
腕の形を保ったまま
前側の左肩も、上がらないようにしたまま
この後、前腕を引き込み左肩の上にフィニッシュとなる。
全体を一見すると
手首と腕を固定して
面を垂直にしたまま
上体を回転させたら、打てちゃった、安定していた
といった感じ
それほど固めなくても打てそうな
ウォームアップでのバックハンド
それですら、固めている。
リターンの時はもちろん固めていて、エラーなんかしない。
この固定した感じ
余計な動作は何もしなかったという感じを
プロの技から読み取ってほしいのだ。
岩淵プロ、人柄も弁舌もさわやかだったが
腕前のほうも、さすがだった。
関心の仕方が逆かな?
そうそう、背景に写っている下川井TCの練習ボード
ハードコートも塗りなおし、とてもきれいになった。
私と御子柴コーチのスクールにも
(無料体験も出来ますよ)
会員さんたちが楽しくプレーしているクラブにも
ぜひ一度遊びに来てほしい。
新装コートお披露目イベントに岩淵プロが来場されたおり
模範試合をしてもらい
感心したのがボレーの安定性と両手バックのリターン。
彼のショットは見ていて、エラーする気がしない。
ボレーの話はまた機会を見てすることにして
今日はそのうちの両手バックのリターンについてお話しよう。
トッププロの両手バックは
ラケット面を垂直に保つこと
手首や腕全体をかなり固めてスウィングすることに特徴がある。
素人は打点を前にするために、手首を折ったり
ムチのように使って加速するために
手首を柔らかく使おうとしすぎることが多い。
それに対し
プロは腕をムチではなく
鋼鉄のイタバネのように使って、ボールをパンチする。
だから手首も、使うより形を固定する意識のほうが強いのだ。
岩淵プロの場合だが
ボールが重いサーブの時の手首は
もちろん微動だにしない感じなのだが
それ以外のショットの時も、しっかり固定されている。
これ、実はウォームアップの時のゆるいボールの打ち合い。
およそ、相手ボールの重さを感じない場面。
動画を撮ってそれを切り取った画像だ。
腕の形や手首をいかに動かしていないかを感じ取ってほしい。
こんな構えから
バックに来たので引き始める
すでに腕の形、手首の形が出来ている。
(高めに引くために前腕は少し上がっているが)
ラケット面がこちらから見えるように
腕からラケットまで一直線のように、もう少し引いて
振り出しの直前、ラケットが身体に隠れる。
少し高めに引き、トップスピンなので
ループ状に下げてから振り出し
(肘を少し伸ばし、前腕を下げるようにしている)
ここからは腕の形をほとんど変えない。
そして、インパクト直前
面がぶれないまま、インパクト直後
ここまで腕も、手首も、しっかりしたまま。
その後少し被せ気味になり
腕の形を保ったまま
前側の左肩も、上がらないようにしたまま
この後、前腕を引き込み左肩の上にフィニッシュとなる。
全体を一見すると
手首と腕を固定して
面を垂直にしたまま
上体を回転させたら、打てちゃった、安定していた
といった感じ
それほど固めなくても打てそうな
ウォームアップでのバックハンド
それですら、固めている。
リターンの時はもちろん固めていて、エラーなんかしない。
この固定した感じ
余計な動作は何もしなかったという感じを
プロの技から読み取ってほしいのだ。
岩淵プロ、人柄も弁舌もさわやかだったが
腕前のほうも、さすがだった。
関心の仕方が逆かな?
そうそう、背景に写っている下川井TCの練習ボード
ハードコートも塗りなおし、とてもきれいになった。
私と御子柴コーチのスクールにも
(無料体験も出来ますよ)
会員さんたちが楽しくプレーしているクラブにも
ぜひ一度遊びに来てほしい。
2012年09月25日
バックの面つくり
昨日、イベントで印西に行ったら
お昼休みに会員のKさんにお会いした。
いつも私のブログを見てくれるのだが
最近、テニス以外の記事が少ないと言われてしまった。
車の記事も見ないし ・・・
そういえば車もいじるところはほぼ終わり
すでに、13年目の新車同然。
ユーミンの変な声も見事に響いている。
後は故障でもしないと話題が出来そうもない。
それとも、湾岸で覆面を振り切った話とか。
さすがにそこまでの蛮勇は出そうにない。
そういえば
ポジションを前にずらして
シートの前側を上げ、膝を曲げた。
クラッチが楽に踏めるようになり、左ひざが痛まなくなった。
ついでにアクセルの位置もよくなり
運転が楽になった。
でもこれって、写真で判るほどの曲がりじゃないし
クラッチついてない人にはわからないだろうな ・・・
そうそう、印西のクラブで
別のイベントに来ていた女性からも声をかけていただいた。
「いつも見てます」、とのことで
技術話しを参考にしてくれているようだ。
ありがとうございます。
さてさて結局テニスの話し。
『匿名希望』 さんから質問をいただいた。
片手バックの面について
以下がそのコメントの全文です
松原コーチ
いつも参考になるブログをありがとうございます。片手バックハンドについての質問です。フォアハンドの場合、面を伏せてテイクバック、アウト→インのスイング軌道、左脇腹あたりにラケットを引っ張り込むなどのポイントをご教示いただきました。片手バックハンドもやはりアウト→インのスイング軌道(あるいは横振りのイメージ?)でしょうか。また、ラケットを引っ張り込むフィニッシュの位置は、右脇腹(右腰?)になるのでしょうか。そのあたり、特にラケットの引っ張り込みとフィニッシュの位置や注意点など、ご教示いただれけば嬉しいです!
投稿者 匿名希望 2012/09/19 16:25
私の答えです。
まずは、私と同じように
プロの打ち方を参考にすることをお勧めする。
プロの打ち方以外に、私の秘伝の話があるわけではないのだ。
テイクバック、明らかに面は少し上向き。
インパクト、面はほぼ垂直。
フィニッシュ、やはり面はほぼ垂直か、少しかぶる。
フォアハンドが
腕を捻らない、内旋、外旋をしないことにより
面を保っているのに対し
つまりテイクバック最後で面が下向きか後ろ向き。
インパクトまで、徐々に上向きになっていき、
インパクトで垂直に。
と比べ
バックはほぼ垂直面を終始しっかり保つのです。
これは、両手打ちもほぼ同じなのです。
フィニッシュの持って行き方も
インパクト直前の加速のためと
もう1つは短く打つために
手の位置を引っ張り込んだりします。
だから、フィニッシュの位置が若干低めになりますが
それでも
腕が曲がって、上体の右脇に来るほどではありません。
バックは垂直面を保つのです。
お昼休みに会員のKさんにお会いした。
いつも私のブログを見てくれるのだが
最近、テニス以外の記事が少ないと言われてしまった。
車の記事も見ないし ・・・
そういえば車もいじるところはほぼ終わり
すでに、13年目の新車同然。
ユーミンの変な声も見事に響いている。
後は故障でもしないと話題が出来そうもない。
それとも、湾岸で覆面を振り切った話とか。
さすがにそこまでの蛮勇は出そうにない。
そういえば
ポジションを前にずらして
シートの前側を上げ、膝を曲げた。
クラッチが楽に踏めるようになり、左ひざが痛まなくなった。
ついでにアクセルの位置もよくなり
運転が楽になった。
でもこれって、写真で判るほどの曲がりじゃないし
クラッチついてない人にはわからないだろうな ・・・
そうそう、印西のクラブで
別のイベントに来ていた女性からも声をかけていただいた。
「いつも見てます」、とのことで
技術話しを参考にしてくれているようだ。
ありがとうございます。
さてさて結局テニスの話し。
『匿名希望』 さんから質問をいただいた。
片手バックの面について
以下がそのコメントの全文です
松原コーチ
いつも参考になるブログをありがとうございます。片手バックハンドについての質問です。フォアハンドの場合、面を伏せてテイクバック、アウト→インのスイング軌道、左脇腹あたりにラケットを引っ張り込むなどのポイントをご教示いただきました。片手バックハンドもやはりアウト→インのスイング軌道(あるいは横振りのイメージ?)でしょうか。また、ラケットを引っ張り込むフィニッシュの位置は、右脇腹(右腰?)になるのでしょうか。そのあたり、特にラケットの引っ張り込みとフィニッシュの位置や注意点など、ご教示いただれけば嬉しいです!
投稿者 匿名希望 2012/09/19 16:25
私の答えです。
まずは、私と同じように
プロの打ち方を参考にすることをお勧めする。
プロの打ち方以外に、私の秘伝の話があるわけではないのだ。
テイクバック、明らかに面は少し上向き。
インパクト、面はほぼ垂直。
フィニッシュ、やはり面はほぼ垂直か、少しかぶる。
フォアハンドが
腕を捻らない、内旋、外旋をしないことにより
面を保っているのに対し
つまりテイクバック最後で面が下向きか後ろ向き。
インパクトまで、徐々に上向きになっていき、
インパクトで垂直に。
と比べ
バックはほぼ垂直面を終始しっかり保つのです。
これは、両手打ちもほぼ同じなのです。
フィニッシュの持って行き方も
インパクト直前の加速のためと
もう1つは短く打つために
手の位置を引っ張り込んだりします。
だから、フィニッシュの位置が若干低めになりますが
それでも
腕が曲がって、上体の右脇に来るほどではありません。
バックは垂直面を保つのです。
2012年09月17日
片手バックのハードヒット
イスラエルのワイントラウブとセラ
2人とも片手バックの強打がすごかった。
特にワイントラウブは188cmと身体もでかく
当然腕も長いため
スウィングが大きく強烈だった。
片手バックは打点に融通性がないため
特に引き遅れると
関節の向きの関係上、打点を後に持って行きようがない。
だからそれなりのレベルに達するまで
使えない。
しかしマスターしたらすごい。
なぜ片手打ちバックがあんなに強打できるのかというと
腕が大きく、自由に振れる
上体の回転、つまり肩の回転で引っ張り出せる。
スウィングが大きいので
振り子で落下速度を使って、大きく振り切ることが出来る。
肩の回転により回転半計を小さくして加速できる。
体重移動、前足のツッパリを使った加速も出来る。
まあそんなことで
片手バックは
打てる人にとっては、自在なスピードでハードヒットでき
打てない人には、なんとも欠陥だらけの側となる。
ワイントラウブ、なんで22?位なんだ?
2人とも片手バックの強打がすごかった。
特にワイントラウブは188cmと身体もでかく
当然腕も長いため
スウィングが大きく強烈だった。
片手バックは打点に融通性がないため
特に引き遅れると
関節の向きの関係上、打点を後に持って行きようがない。
だからそれなりのレベルに達するまで
使えない。
しかしマスターしたらすごい。
なぜ片手打ちバックがあんなに強打できるのかというと
腕が大きく、自由に振れる
上体の回転、つまり肩の回転で引っ張り出せる。
スウィングが大きいので
振り子で落下速度を使って、大きく振り切ることが出来る。
肩の回転により回転半計を小さくして加速できる。
体重移動、前足のツッパリを使った加速も出来る。
まあそんなことで
片手バックは
打てる人にとっては、自在なスピードでハードヒットでき
打てない人には、なんとも欠陥だらけの側となる。
ワイントラウブ、なんで22?位なんだ?
2012年09月05日
ラケット面を相手に見せる
最近、両手バックハンドで
テイクバックしたときに
打球面を相手に見せるようにというアドバイスをよくしている。
もちろん
両腕、特に左腕をしっかりさせ
ラケットを持つ両腕が
あまりしならないようにするという前提つきだ。
実は、先日のレッスンで見本を見せた時に
そう説明しながら
当然、自分でもそれを意識しながらやってみせた。
自分でもびっくりするぐらいのショットがビシッ !!!
もう、自分が天才だと思ったくらい
ちゃくちゃくと上達している。
それからというもの
ますますこの説明が多くなっている。
今日はプロたちの写真を見せて
イメージをみなさんにおすそ分けしよう。
もちろん、私の写真はない。
ジョコビッチは
錦織は
うちのスジガネ君RBです。
左手の手首を固定すると
右手首を手の甲側に折って
左肘を突き出すように引き
この形にしか引きようがないという説明のための
両手バック専門のスジガネ君です。
生身の人間は固めても限度があるので
この子のラケット面が
一番、相手のほうを向いている。
手首は必ず緩むので
これくらいのイメージで打つといい。
テイクバックしたときに
打球面を相手に見せるようにというアドバイスをよくしている。
もちろん
両腕、特に左腕をしっかりさせ
ラケットを持つ両腕が
あまりしならないようにするという前提つきだ。
実は、先日のレッスンで見本を見せた時に
そう説明しながら
当然、自分でもそれを意識しながらやってみせた。
自分でもびっくりするぐらいのショットがビシッ !!!
もう、自分が天才だと思ったくらい
ちゃくちゃくと上達している。
それからというもの
ますますこの説明が多くなっている。
今日はプロたちの写真を見せて
イメージをみなさんにおすそ分けしよう。
もちろん、私の写真はない。
ジョコビッチは
錦織は
うちのスジガネ君RBです。
左手の手首を固定すると
右手首を手の甲側に折って
左肘を突き出すように引き
この形にしか引きようがないという説明のための
両手バック専門のスジガネ君です。
生身の人間は固めても限度があるので
この子のラケット面が
一番、相手のほうを向いている。
手首は必ず緩むので
これくらいのイメージで打つといい。
2012年08月27日
スピンをかければかすれる
『あがし』 さんから質問をいただきました。
スピンのかけ方についてです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも大変、参考になります。ありがとうございます。
私は、両手バックハンドですが、ラケット面を相手に見せながら体をターンするところまでは、理解出来ました。
ですが、フラットで当たりすぎて、スピンがかかりません。
フォアのように体の左側にフィニッシュする等、何か良い方法がございますか?
プロの写真を見るとヘッドダウンし、手首を曲げているように見えますが、それでは薄い当たりになるような気がしてなりません。
投稿者 あがし 2012/08/26 23:27
私の答えです。
スピンをかければ、当然その分かすれます。
「プロの写真を見るとヘッドダウンし、手首を曲げているように見えますが、それでは薄い当たりになるような気がしてなりません」
とのことですが、もちろんそのとおりです。
薄く当てるからスピンがかかるのです。
スピンをかければ、その分スピードはダウンします。
プロでも、アガシのように手首を曲げてヘッドを落とす人もいますし
腕全体を下げる人もいます。
これは、アガシのバックハンド動画と連続写真です。
下からこすりあげるからトップスピンがかかるので
真っ直ぐ打ったのに
トップスピンがかかるラケットとか、ストリングとか
もちろん打ち方も有り得ません。
その代わり
かすれる分、さらにスウィングスピードを上げれば
ガツンという、強烈なショットになるのです。
斜め上に向かって、強烈にぶち当てるのです。
プロはそうしています。
もちろん、手首を柔らかくして
しゅるっと打つのではありません。
そのスウィングスピードを出すため
プロは上体の回転を90度程度に抑え
腕を固め
少し窮屈そうに
しっかり力んで
右肩の上に引っ張り込むのです。
アガシもそうしています。
もしも私が
アガシ以上の技を知っていたら?
生涯グランドスラムを取っていたのは私です。
アガシ程度のスピードで我慢してください。
アガシのまねをするのが一番。
ものすごいスピードですよ。
全日本で大活躍くらいはいけるかも。
ところで
もう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』
今日から3回、フォアの基本中の基本話し。
無料の設定なのでぜひ見てほしい。
スピンのかけ方についてです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも大変、参考になります。ありがとうございます。
私は、両手バックハンドですが、ラケット面を相手に見せながら体をターンするところまでは、理解出来ました。
ですが、フラットで当たりすぎて、スピンがかかりません。
フォアのように体の左側にフィニッシュする等、何か良い方法がございますか?
プロの写真を見るとヘッドダウンし、手首を曲げているように見えますが、それでは薄い当たりになるような気がしてなりません。
投稿者 あがし 2012/08/26 23:27
私の答えです。
スピンをかければ、当然その分かすれます。
「プロの写真を見るとヘッドダウンし、手首を曲げているように見えますが、それでは薄い当たりになるような気がしてなりません」
とのことですが、もちろんそのとおりです。
薄く当てるからスピンがかかるのです。
スピンをかければ、その分スピードはダウンします。
プロでも、アガシのように手首を曲げてヘッドを落とす人もいますし
腕全体を下げる人もいます。
これは、アガシのバックハンド動画と連続写真です。
下からこすりあげるからトップスピンがかかるので
真っ直ぐ打ったのに
トップスピンがかかるラケットとか、ストリングとか
もちろん打ち方も有り得ません。
その代わり
かすれる分、さらにスウィングスピードを上げれば
ガツンという、強烈なショットになるのです。
斜め上に向かって、強烈にぶち当てるのです。
プロはそうしています。
もちろん、手首を柔らかくして
しゅるっと打つのではありません。
そのスウィングスピードを出すため
プロは上体の回転を90度程度に抑え
腕を固め
少し窮屈そうに
しっかり力んで
右肩の上に引っ張り込むのです。
アガシもそうしています。
もしも私が
アガシ以上の技を知っていたら?
生涯グランドスラムを取っていたのは私です。
アガシ程度のスピードで我慢してください。
アガシのまねをするのが一番。
ものすごいスピードですよ。
全日本で大活躍くらいはいけるかも。
ところで
もう1つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』
今日から3回、フォアの基本中の基本話し。
無料の設定なのでぜひ見てほしい。
2012年08月14日
両手打ちは面を引かない
東戸塚松原テニススクールでのワンデイテニスクラブ
いっしょに組んだ方へのアドバイスを紹介。
技術的なアドバイスなので
試合終了後にちょっと内緒で
両手打ちバックハンドの
グリップと手首の使い方だ。
右手のグリップを、バックハンドセミウェスタンから
コンチネンタルかフォアのイースタンに
手首を固めて
ラケットヘッドを引かないようにする
というもの。
試合後に3本くらい打ってもらったら
すぐに出来るようになった。
ちょっと説明しよう。
少なくともプロはやらないという意味で
これは間違いなのだが
こんな考え方をする人が多い。
ラケットヘッドを運動連鎖を使って上手く振るために
肘や手首を柔らかくする。
もう一つは
強く打つためには
ラケットヘッドを後ろに引く。
つまり手首に角度がつく。
こうすると
打点が近くなり、リーチが狭くなる。
その上、スピードが出ない。
プロはどうしているかというと
これはジョコビッチのテイクバック。
ラケットの打球面が見えている。
腕からラケットヘッドまで
ほぼ、一直線なのが明らか。
そしてインパクト。
ほとんどそのまま
むしろラケットヘッドがやや遅れたくらい。
そうプロの両手バックは
ラケットヘッドを引かずに
手首をほぼ固定して
小さく鋭い加速で打つのだ。
柔らかい、しなやかなムチではない
短い棒なのだ。
鋭いスウィングだと
柔らかなムチは遅れたまんま、ついてこない。
ゆったり、のんびり振ればいいのだが
それなら、男の子の場合
腕を2本も使う必要がない。
両手バックは
ラケットが後ろに行かないようなグリップで
手首を固め
相手に面を見せたテイクバック
そして
小さく弾くようにパンチするのだ。
ところで
もう一つの私のブログ
『松原雄二のテニス技術解説』
今日は、なぜボレーはスライスで打つかという
基本的な話
以前の記事の焼き直しだが
無料の設定なので、読んでみて欲しい。
いっしょに組んだ方へのアドバイスを紹介。
技術的なアドバイスなので
試合終了後にちょっと内緒で
両手打ちバックハンドの
グリップと手首の使い方だ。
右手のグリップを、バックハンドセミウェスタンから
コンチネンタルかフォアのイースタンに
手首を固めて
ラケットヘッドを引かないようにする
というもの。
試合後に3本くらい打ってもらったら
すぐに出来るようになった。
ちょっと説明しよう。
少なくともプロはやらないという意味で
これは間違いなのだが
こんな考え方をする人が多い。
ラケットヘッドを運動連鎖を使って上手く振るために
肘や手首を柔らかくする。
もう一つは
強く打つためには
ラケットヘッドを後ろに引く。
つまり手首に角度がつく。
こうすると
打点が近くなり、リーチが狭くなる。
その上、スピードが出ない。
プロはどうしているかというと
これはジョコビッチのテイクバック。
ラケットの打球面が見えている。
腕からラケットヘッドまで
ほぼ、一直線なのが明らか。
そしてインパクト。
ほとんどそのまま
むしろラケットヘッドがやや遅れたくらい。
そうプロの両手バックは
ラケットヘッドを引かずに
手首をほぼ固定して
小さく鋭い加速で打つのだ。
柔らかい、しなやかなムチではない
短い棒なのだ。
鋭いスウィングだと
柔らかなムチは遅れたまんま、ついてこない。
ゆったり、のんびり振ればいいのだが
それなら、男の子の場合
腕を2本も使う必要がない。
両手バックは
ラケットが後ろに行かないようなグリップで
手首を固め
相手に面を見せたテイクバック
そして
小さく弾くようにパンチするのだ。
ところで
もう一つの私のブログ
『松原雄二のテニス技術解説』
今日は、なぜボレーはスライスで打つかという
基本的な話
以前の記事の焼き直しだが
無料の設定なので、読んでみて欲しい。
2012年07月29日
両手バックのトップスピン
『北国の親爺』 さんから質問を頂きました。
以下がそのコメントの全文です。
三度目の質問をさせて頂きます。テニスエルボーでフォア、バックともダブルハンドに変えた還暦目前の親爺です。
フォアのダブルハンドも少しは様になってきましたがフラット(少しだけドライブ?もしかしたら引力!)しか打てません。トップスピンとは言いませんがせめてスピンを習得したいのですが全く方法が分かりません。ご教授頂けるとありがたいのですが。
蛇足ですが「山手のドルフィン」の「山手」が地名であると初めて知りました。私のユーミンの一番の気に入りは「ひこうき雲」です。生まれが同じの中島みゆきさんも大好きです。
投稿者 北国の親爺 2012/07/27 08:40
私の答えです。
中島みゆきさんですか、さすが北国の親爺さん。
さてトップスピンですが
ほぼ垂直な面で
斜め下から当てれば、当然のようにトップスピンになります。
ところでトップスピンじゃないスピンは
アンダースピン(スライス)か、サイドスピン。
ちょっとでも上向きに回っていればトップスピンです。
今日はアガシのフォームを参考に
バックハンドを中心に説明します。
さてこれが365ネットの技術解説ページにある
アガシの動画と連続写真です。
ここをクリックしてみてください。
アガシは手首の角度を下向きに動かし
ラケットヘッドを上下に動かしているのが分かります。
といったのですが
これはあまり気にしなくていいです。
腕全体で下げる方がアマチュア
特に年配になってからのトライには易しいと思うからです。
4コマ目のように
ラケットヘッドを下げるのが、1つ目のポイント。
そして2つ目のポイントは上腕二頭筋。
インパクト付近から
手を曲げるように、上腕二頭筋をきかせて
右肩の上にラケットを一気に引っ張りこみます。
写真ではひっぱているように見えないと思いますが
遠心力に逆らってスウィングしているからで
だまされたと思って
一気に力んでみてください。
これで、自然にトップスピンになると思います。
トップスピンはアッパースウィング。
「白い坂道が空まで続いて」 いればいいのです。
力強いフォアハンドの両手トップスピンはいずれまた。
以下がそのコメントの全文です。
三度目の質問をさせて頂きます。テニスエルボーでフォア、バックともダブルハンドに変えた還暦目前の親爺です。
フォアのダブルハンドも少しは様になってきましたがフラット(少しだけドライブ?もしかしたら引力!)しか打てません。トップスピンとは言いませんがせめてスピンを習得したいのですが全く方法が分かりません。ご教授頂けるとありがたいのですが。
蛇足ですが「山手のドルフィン」の「山手」が地名であると初めて知りました。私のユーミンの一番の気に入りは「ひこうき雲」です。生まれが同じの中島みゆきさんも大好きです。
投稿者 北国の親爺 2012/07/27 08:40
私の答えです。
中島みゆきさんですか、さすが北国の親爺さん。
さてトップスピンですが
ほぼ垂直な面で
斜め下から当てれば、当然のようにトップスピンになります。
ところでトップスピンじゃないスピンは
アンダースピン(スライス)か、サイドスピン。
ちょっとでも上向きに回っていればトップスピンです。
今日はアガシのフォームを参考に
バックハンドを中心に説明します。
さてこれが365ネットの技術解説ページにある
アガシの動画と連続写真です。
ここをクリックしてみてください。
アガシは手首の角度を下向きに動かし
ラケットヘッドを上下に動かしているのが分かります。
といったのですが
これはあまり気にしなくていいです。
腕全体で下げる方がアマチュア
特に年配になってからのトライには易しいと思うからです。
4コマ目のように
ラケットヘッドを下げるのが、1つ目のポイント。
そして2つ目のポイントは上腕二頭筋。
インパクト付近から
手を曲げるように、上腕二頭筋をきかせて
右肩の上にラケットを一気に引っ張りこみます。
写真ではひっぱているように見えないと思いますが
遠心力に逆らってスウィングしているからで
だまされたと思って
一気に力んでみてください。
これで、自然にトップスピンになると思います。
トップスピンはアッパースウィング。
「白い坂道が空まで続いて」 いればいいのです。
力強いフォアハンドの両手トップスピンはいずれまた。
2012年07月09日
ツォンガの片手バック
『質問があります』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いきなりなのですが質問があります。
ウィンブルドン見ていたら、ツォンガが両手と片手のバックハンドを使っていました。
参考 ttp://www.youtube.com/watch?v=dc1HIssojyw
アマチュアでも実践投入できるものなのでしょうか?
投稿者 質問があります 2012/07/08 22:25
私の答えです。
実戦レベルまで上げるのは、普通は無理でしょうね。
まず、ツォンガの片手バックですが
これが、ユーチューブのご指摘の動画へのリンク
ここをクリックして、別画面で見てください。
ちゃんと片手バックの普通のグリップ
セミウェスタンです。
打点もちゃんと前にとっている。
かなりフラット性で
フェデラーのようにトップスピンはあまりかかっていない。
肩の線をまわすことによる加速もしていない。
腕力は盛大に持っている。
それを走らされた時だけ使っているようですね。
ツォンガは走りながらの両手バックが
ジョコビッチなどに比べると苦手なので。
走りながらでも姿勢が楽な片手を使うようですね。
昔、クーリエも時々やっていました。
もちろん苦手といっても
世界の上位での話し。
マレーと打ち合うにはね、というレベルの話です。
そのレベルの中では
走りながらの両手打ちは苦手
あまりスピンのかからない片手も少し中途半端。
本当はどちらかをしっかり極めたほうがいいのではないでしょうか。
そしてとことん練習してレベルを上げる。
そんなことは自分で決めることですけど。
純粋に技術的な話をしますと
両手打ちのほうが打点を後にできるので
身のこなしがよければ
片手打ちよりリーチは少し広いか
少なくとも同じ以上にあるはずです。
それより外はどちらの選手もスライスを使います。
実戦での使い勝手は
片手の身のこなしを取るのか?
両手での支えやすさを取るのか?
どちらか有利なほうで決めるのがいいと思います。
彼より上位の選手はすべて、どちらかに決めています。
片手しか使わないフェデラーも
両手しか使わないジョコビッチも
ともにバックの評価はツォンガよりかなり高い。
両方使えるという理由で加点してもらえることはありません。
あまりにも、すごい運動神経とパワーを併せ持ち
どちらも出来てしまうことが
ツォンガらしい上手さでもあり、もしかしたら悲劇かもしれません。
アマチュアの場合には
すきだったら、やればいいのです。
生活に響くことはありません。
ただ、1つ極めるのも大変なので
どちらも中途半端になる可能性が高いでしょう。
テニスコーチではホントは両手
レッスンでは片手という人が結構います。
両方教える都合上、どちらも出来ると便利なこと。
左手にボールを持っていると、両手で打てないことが理由です。
でも彼らに真剣な試合をさせると、両手ばかりになります。
ちょっと今日は否定的な考えを述べましたが
でも、私、そんなツォンガ大好きです。
以下がそのコメントの全文です。
いきなりなのですが質問があります。
ウィンブルドン見ていたら、ツォンガが両手と片手のバックハンドを使っていました。
参考 ttp://www.youtube.com/watch?v=dc1HIssojyw
アマチュアでも実践投入できるものなのでしょうか?
投稿者 質問があります 2012/07/08 22:25
私の答えです。
実戦レベルまで上げるのは、普通は無理でしょうね。
まず、ツォンガの片手バックですが
これが、ユーチューブのご指摘の動画へのリンク
ここをクリックして、別画面で見てください。
ちゃんと片手バックの普通のグリップ
セミウェスタンです。
打点もちゃんと前にとっている。
かなりフラット性で
フェデラーのようにトップスピンはあまりかかっていない。
肩の線をまわすことによる加速もしていない。
腕力は盛大に持っている。
それを走らされた時だけ使っているようですね。
ツォンガは走りながらの両手バックが
ジョコビッチなどに比べると苦手なので。
走りながらでも姿勢が楽な片手を使うようですね。
昔、クーリエも時々やっていました。
もちろん苦手といっても
世界の上位での話し。
マレーと打ち合うにはね、というレベルの話です。
そのレベルの中では
走りながらの両手打ちは苦手
あまりスピンのかからない片手も少し中途半端。
本当はどちらかをしっかり極めたほうがいいのではないでしょうか。
そしてとことん練習してレベルを上げる。
そんなことは自分で決めることですけど。
純粋に技術的な話をしますと
両手打ちのほうが打点を後にできるので
身のこなしがよければ
片手打ちよりリーチは少し広いか
少なくとも同じ以上にあるはずです。
それより外はどちらの選手もスライスを使います。
実戦での使い勝手は
片手の身のこなしを取るのか?
両手での支えやすさを取るのか?
どちらか有利なほうで決めるのがいいと思います。
彼より上位の選手はすべて、どちらかに決めています。
片手しか使わないフェデラーも
両手しか使わないジョコビッチも
ともにバックの評価はツォンガよりかなり高い。
両方使えるという理由で加点してもらえることはありません。
あまりにも、すごい運動神経とパワーを併せ持ち
どちらも出来てしまうことが
ツォンガらしい上手さでもあり、もしかしたら悲劇かもしれません。
アマチュアの場合には
すきだったら、やればいいのです。
生活に響くことはありません。
ただ、1つ極めるのも大変なので
どちらも中途半端になる可能性が高いでしょう。
テニスコーチではホントは両手
レッスンでは片手という人が結構います。
両方教える都合上、どちらも出来ると便利なこと。
左手にボールを持っていると、両手で打てないことが理由です。
でも彼らに真剣な試合をさせると、両手ばかりになります。
ちょっと今日は否定的な考えを述べましたが
でも、私、そんなツォンガ大好きです。
2012年05月14日
両手バックの不調は
ヒゲおやじさんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
有料ブログ閉鎖ということで少々ガッカリしています。
閉鎖前に質問です。
両手バックが不調に陥ってます。
原因はテークバックが小さすぎることで、捻りが足らず手打ち気味に
なっていることだと思います。
私はナルバンディアンのバックハンドが好きなのですが
彼のテークバックは振り子のような気がします。
以前のスジガネ君RBの解説では両手バックは、相手に面を
向けたまま直線的に引くとの解説でしたが、振り子で引くと
テークバックが大きくなりすぎて両手の良さがなくなるのでしょうか?
投稿者 ヒゲおやじ 2012/05/12 15:10
私の答えです。
まず、直線的なスウィングの両手バックですが。
所詮、肩を中心にスウィングするわけで
肩を支点とした振り子であることは間違いありません。
振り子の曲線に見えるか
直線的に見えるのかといった違いでしょうか。
手首を使わないでトップスピンをかけると
上下動が多くなって振り子気味に見えたりするのでしょう。
もう1つは高くセットする人は
振り出すときに一度落とすわけで
これも振り子っぽく見えます。
もちろん手首の角度を動かしているわけで
振り子だから曲線的に見えるとも限りません。
直線的に振る、とは
両手バックが小さく鋭く振るためのコツだと思ってください。
曲線のほんの一部を見ると、ほぼ直線なんです。
さて、不調の原因ですが
お話の雰囲気から感じるのですが
腕の固め方が足りないのではないでしょうか。
それと横向きになるのが遅い。
ゆっくり捻っている時間はありません。
さっと横向きをつくり
腕を、特に左腕、左手首を固めて
小さく鋭く振る。
腰の捻りは、振り出すときの上体の遅れで自然に出来ます。
その腰も横向きから前向きに動くだけ。
下半身を使って上体や腕を上手く誘導する、加速する
なんて考えないほうがいいです。
横向く、手の位置をおなかから離して
左手首を硬くしたまま、腕でパチンです。
そのまま腕を右肩の上に引っ張りこみます。
アウトサイドインです。
両手バックは両腕がしっかりしているので
片手バックや片手フォアとは
運動の、身体からラケットへの伝達具合が違います。
今日はこれについて
もう1つのブログ
『 松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
もうちょっと詳しく読みたい方はどうぞ。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
有料ブログ閉鎖ということで少々ガッカリしています。
閉鎖前に質問です。
両手バックが不調に陥ってます。
原因はテークバックが小さすぎることで、捻りが足らず手打ち気味に
なっていることだと思います。
私はナルバンディアンのバックハンドが好きなのですが
彼のテークバックは振り子のような気がします。
以前のスジガネ君RBの解説では両手バックは、相手に面を
向けたまま直線的に引くとの解説でしたが、振り子で引くと
テークバックが大きくなりすぎて両手の良さがなくなるのでしょうか?
投稿者 ヒゲおやじ 2012/05/12 15:10
私の答えです。
まず、直線的なスウィングの両手バックですが。
所詮、肩を中心にスウィングするわけで
肩を支点とした振り子であることは間違いありません。
振り子の曲線に見えるか
直線的に見えるのかといった違いでしょうか。
手首を使わないでトップスピンをかけると
上下動が多くなって振り子気味に見えたりするのでしょう。
もう1つは高くセットする人は
振り出すときに一度落とすわけで
これも振り子っぽく見えます。
もちろん手首の角度を動かしているわけで
振り子だから曲線的に見えるとも限りません。
直線的に振る、とは
両手バックが小さく鋭く振るためのコツだと思ってください。
曲線のほんの一部を見ると、ほぼ直線なんです。
さて、不調の原因ですが
お話の雰囲気から感じるのですが
腕の固め方が足りないのではないでしょうか。
それと横向きになるのが遅い。
ゆっくり捻っている時間はありません。
さっと横向きをつくり
腕を、特に左腕、左手首を固めて
小さく鋭く振る。
腰の捻りは、振り出すときの上体の遅れで自然に出来ます。
その腰も横向きから前向きに動くだけ。
下半身を使って上体や腕を上手く誘導する、加速する
なんて考えないほうがいいです。
横向く、手の位置をおなかから離して
左手首を硬くしたまま、腕でパチンです。
そのまま腕を右肩の上に引っ張りこみます。
アウトサイドインです。
両手バックは両腕がしっかりしているので
片手バックや片手フォアとは
運動の、身体からラケットへの伝達具合が違います。
今日はこれについて
もう1つのブログ
『 松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
もうちょっと詳しく読みたい方はどうぞ。
2011年12月05日
両手バックの面使い
『やまけん』 さんから、両手バックのリターンの質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
前はありがとうございました。
おかげさまでフォアは威力安定感ともにばっちりです!
錦織ではなくソダーリンを今は意識していますが(笑)
コーチ質問です!
ダブルバックハンドの
逆クロスの強打と高い打点の強打についてです。
僕はダブルスでデュースサイドを担当しているのですが、
サーブでセンターを狙われます。
つまりバックハンドの逆クロスを打たなければならないです。
今は軽くフラット気味に合わしているだけで
リターンはそこそこ返せるのですが、
跳ねるスピンサーブや、ネットに付かれた時はカモられています・・・
ストレートアタックやロブなど使うのですが、
しっかり打って返してプレッシャー与えたいのでアドバイスお願いします!
投稿者 やまけん 2011/12/05 11:08
私の答えです。
フォアハンドのソダーリン、大いに結構です。
たぶん私の説明に最も近い、教科書のようなフォアハンドです。
さて、バックハンドですが
両手も片手も、フォアハンドと結構違います。
フォアハンドを安定させるためには
腕を捻らないように使います。
つまり、インパクトまでの腕の向きを安定させるのです。
したがって、振り出していくときに
下向きの面がだんだん起きてきて、垂直面になってボールを捉えます。
それに対し、バックハンドは面を一定にします。
垂直面を保つのです。
引き終わった時は、むしろ、面が少し上向き。
振り出すと垂直になり
インパクト直後まで、その面を保つのです。
ですから、腕の動きで言うと
徐々に面を被せるように使うのです。
それでもバックハンドは
面の向きを上手くコントロールできるのです。
特に両手打ちの場合は
左手手首の角度を固定して、左手で面を感じとります。
これはサフィン、両手バックの動画と連続写真です。
ラケットヘッドを引かずに、打球面を相手に見せる。
腕や手首を硬く使って、面がぶれていないことをよく見てほしい。
一方こちらはアガシの動画と連続写真。
彼の場合、サフィンよりも手首などは柔らかいイメージがあるものの
やはり、前後方向の手首の形に変化が無いのがわかる。
逆に、上下方向には手首をかなり柔軟に動かして
スピンをかけているのがわかるだろう。
このように前後方向のリストワークに動きが少ないのが
両手打ちバックの特徴なのだが
もちろん、ある程度、動かすプロもたくさんいる。
しかし、この動かす時に、面を保つ意識があると
いったん遅れたラケットヘッドもインパクトで
再び追いついてきて
最初に作った面をインパクトにあわせて再構築するのだ。
さてこれらの、両手バックハンドの特性を頭に置き
高く跳ねてくるスピンサーブなどをやっつけてしまう
逆クロスリターンについて
続きは、もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で取り上げる。
ぜひ、そちらも読んでほしい。
以下がそのコメントの全文。
前はありがとうございました。
おかげさまでフォアは威力安定感ともにばっちりです!
錦織ではなくソダーリンを今は意識していますが(笑)
コーチ質問です!
ダブルバックハンドの
逆クロスの強打と高い打点の強打についてです。
僕はダブルスでデュースサイドを担当しているのですが、
サーブでセンターを狙われます。
つまりバックハンドの逆クロスを打たなければならないです。
今は軽くフラット気味に合わしているだけで
リターンはそこそこ返せるのですが、
跳ねるスピンサーブや、ネットに付かれた時はカモられています・・・
ストレートアタックやロブなど使うのですが、
しっかり打って返してプレッシャー与えたいのでアドバイスお願いします!
投稿者 やまけん 2011/12/05 11:08
私の答えです。
フォアハンドのソダーリン、大いに結構です。
たぶん私の説明に最も近い、教科書のようなフォアハンドです。
さて、バックハンドですが
両手も片手も、フォアハンドと結構違います。
フォアハンドを安定させるためには
腕を捻らないように使います。
つまり、インパクトまでの腕の向きを安定させるのです。
したがって、振り出していくときに
下向きの面がだんだん起きてきて、垂直面になってボールを捉えます。
それに対し、バックハンドは面を一定にします。
垂直面を保つのです。
引き終わった時は、むしろ、面が少し上向き。
振り出すと垂直になり
インパクト直後まで、その面を保つのです。
ですから、腕の動きで言うと
徐々に面を被せるように使うのです。
それでもバックハンドは
面の向きを上手くコントロールできるのです。
特に両手打ちの場合は
左手手首の角度を固定して、左手で面を感じとります。
これはサフィン、両手バックの動画と連続写真です。
ラケットヘッドを引かずに、打球面を相手に見せる。
腕や手首を硬く使って、面がぶれていないことをよく見てほしい。
一方こちらはアガシの動画と連続写真。
彼の場合、サフィンよりも手首などは柔らかいイメージがあるものの
やはり、前後方向の手首の形に変化が無いのがわかる。
逆に、上下方向には手首をかなり柔軟に動かして
スピンをかけているのがわかるだろう。
このように前後方向のリストワークに動きが少ないのが
両手打ちバックの特徴なのだが
もちろん、ある程度、動かすプロもたくさんいる。
しかし、この動かす時に、面を保つ意識があると
いったん遅れたラケットヘッドもインパクトで
再び追いついてきて
最初に作った面をインパクトにあわせて再構築するのだ。
さてこれらの、両手バックハンドの特性を頭に置き
高く跳ねてくるスピンサーブなどをやっつけてしまう
逆クロスリターンについて
続きは、もうひとつのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で取り上げる。
ぜひ、そちらも読んでほしい。
2011年11月07日
片手バックのパスは
錦織圭、ついに負けちゃいました。
スイスインドア、決勝でフェデラーに、1-6 3-6 です。
ランクも24位まで上がるそうで
もちろんどんなトーナメントでも本戦にストレートイン
グランドスラムならシードされます。
ホントにすばらしい結果です。
新聞でもトップ扱い
やはり実力があるとメディアも取り上げてくれるということですね。
毎週これくらい勝ってくれるといいですね。
さて、『せんべい汁』 さんからバックの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。先日は質問に答えていただきありがとうございました。
またまたバックハンドなのですが、お聞きしたいことがあります。
自分のシングルスのプレースタイルは粘り系のストローカーでバックハンドは80パーセント
ぐらいスライスを使います。(イメージは日本リーグで活躍した茶園選手やクォン選手かな)
相手が自分のバックをついてネットに出てきたときなどトップスピンに切り替えてパスを打ちたいのですが、なかなかうまくコントロールできません。
ラリー練習でトップスピンばかり打っているときはうまく打てているのですが、スライスから切り替えるときにミスが出てしまいます。
スイングの横振りが残っているのと打点がスライスの打点(後ろ)になってしまうのが主な原因だの思うのですが、頭ではわかっているのに体がうまく動いてくれません。
ちなみにスピンの時はウエスタンぐらい厚く握っています。
何かよい解決法があればお聞きしたいです。よろしくお願いします。
投稿者 せんべい汁 2011/11/04 23:34
私の答えです。
これはスライスの打点。
ちょっと引き付けすぎでしょうか?
かなり引き付け
つまり、時間的に打つタイミングが遅くなるのです。
一方こちらは、片手バックハンドトップスピンの打点です。
このくらい前で捉えないと打てないのです。
つまり時間的に打つタイミングが早いということ。
ですから、スライスよりも早い準備が必要です。
次に相手ボールはどうでしょう?
あなたなら、アプローチショット、どう打ちます?
通常のストロークより浅くゆるく打ちますか?
決め球ほどではないでしょうが
それなりのペースのボールを打つのではないでしょうか。
そうするとますます
普段のスライスバックより
パスのトップスピンバックは時間的に厳しくなりますね。
間に合わないのが普通です。
でもフェデラーは何とかしています。
どうやるのでしょう?
解決法は3つあります。
そのうちの1つは、両手打ちにすること。
両手のほうが打点が後になり、リーチも広くなります。
小さく急に振ることも出来るので
時間的にだいぶ助かります。
でも、それじゃあ、ナダルか。
片手での解決は後2つ。
今日のもうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 は
これにすることにしました。
ぜひ、覗いてみてください。
スイスインドア、決勝でフェデラーに、1-6 3-6 です。
ランクも24位まで上がるそうで
もちろんどんなトーナメントでも本戦にストレートイン
グランドスラムならシードされます。
ホントにすばらしい結果です。
新聞でもトップ扱い
やはり実力があるとメディアも取り上げてくれるということですね。
毎週これくらい勝ってくれるといいですね。
さて、『せんべい汁』 さんからバックの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。先日は質問に答えていただきありがとうございました。
またまたバックハンドなのですが、お聞きしたいことがあります。
自分のシングルスのプレースタイルは粘り系のストローカーでバックハンドは80パーセント
ぐらいスライスを使います。(イメージは日本リーグで活躍した茶園選手やクォン選手かな)
相手が自分のバックをついてネットに出てきたときなどトップスピンに切り替えてパスを打ちたいのですが、なかなかうまくコントロールできません。
ラリー練習でトップスピンばかり打っているときはうまく打てているのですが、スライスから切り替えるときにミスが出てしまいます。
スイングの横振りが残っているのと打点がスライスの打点(後ろ)になってしまうのが主な原因だの思うのですが、頭ではわかっているのに体がうまく動いてくれません。
ちなみにスピンの時はウエスタンぐらい厚く握っています。
何かよい解決法があればお聞きしたいです。よろしくお願いします。
投稿者 せんべい汁 2011/11/04 23:34
私の答えです。
これはスライスの打点。
ちょっと引き付けすぎでしょうか?
かなり引き付け
つまり、時間的に打つタイミングが遅くなるのです。
一方こちらは、片手バックハンドトップスピンの打点です。
このくらい前で捉えないと打てないのです。
つまり時間的に打つタイミングが早いということ。
ですから、スライスよりも早い準備が必要です。
次に相手ボールはどうでしょう?
あなたなら、アプローチショット、どう打ちます?
通常のストロークより浅くゆるく打ちますか?
決め球ほどではないでしょうが
それなりのペースのボールを打つのではないでしょうか。
そうするとますます
普段のスライスバックより
パスのトップスピンバックは時間的に厳しくなりますね。
間に合わないのが普通です。
でもフェデラーは何とかしています。
どうやるのでしょう?
解決法は3つあります。
そのうちの1つは、両手打ちにすること。
両手のほうが打点が後になり、リーチも広くなります。
小さく急に振ることも出来るので
時間的にだいぶ助かります。
でも、それじゃあ、ナダルか。
片手での解決は後2つ。
今日のもうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 は
これにすることにしました。
ぜひ、覗いてみてください。
2011年11月04日
錦織や両手バックや
錦織圭が勝っています。
スイスインドアの2R、イタリアのセッピに、6-3 7-6
これがそのドローです。
ラッキールーザーで上がってきた
カザフスタンのククシュキンに勝てば
SFでジョコビッチです。
がんばれー ・・・
さて、先日、『あがし』 さんから両手バックの質問をいただいていました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、返信が遅くなり申し訳ございません。
ご回答いただきまして、ありがとうございました。
バグダディスの動画は確認出来なかったのですが、面を垂直に保つのは、インパクトの形をそのまま引けば良いのは何となく分かりますが、それではスピンがかからず・・・結局マイケル・チャンのようにヘッドを落としたバックハンドになってしまう「負のスパイラル」に陥っています。
何とかしたいのですが、ヒントをいただけないでしょうか?
それから、ダブルハンドのグリップは、「右手コンチ&左手イースタン」と当たり前のように雑誌にもありますが、松原コーチのお勧めはございますか?
投稿者 あがし 2011/10/30 23:38
私の答えです。
まずはグリップのお話ですが
ダブルハンドのグリップは
「右手コンチ&左手イースタン」と当たり前のように雑誌にあります。
たぶん最初に言ったのは私です。
だから、私のお勧めの1番はこれです。
これが男子プロの標準型で
リーチが広く
左手を離せば、スライスにも便利など
色々と利点があり、大抵のプロが使っています。
もうひとつ、私独自のお勧めとしては
「両手ともフォアハンドイースタンかセミウェスタン」
というのがあります。
一切の持ち替えなしにすべてこれでこなす。
もちろんフォア側のショットは左手を離して、片手にします。
これで持ち替えの悩みから開放されます。
面感覚も、両側のイースタン感覚だけあればいいのです。
サーブもスマッシュもこれ。
プロを目指すジュニアには勧めませんが
大人になってから始めた人には
テニスをとても簡単にします。
さて、スウィングの話はジョコビッチをモデルに
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解』 でやりますので
ぜひそちらも見てください。
スイスインドアの2R、イタリアのセッピに、6-3 7-6
これがそのドローです。
ラッキールーザーで上がってきた
カザフスタンのククシュキンに勝てば
SFでジョコビッチです。
がんばれー ・・・
さて、先日、『あがし』 さんから両手バックの質問をいただいていました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、返信が遅くなり申し訳ございません。
ご回答いただきまして、ありがとうございました。
バグダディスの動画は確認出来なかったのですが、面を垂直に保つのは、インパクトの形をそのまま引けば良いのは何となく分かりますが、それではスピンがかからず・・・結局マイケル・チャンのようにヘッドを落としたバックハンドになってしまう「負のスパイラル」に陥っています。
何とかしたいのですが、ヒントをいただけないでしょうか?
それから、ダブルハンドのグリップは、「右手コンチ&左手イースタン」と当たり前のように雑誌にもありますが、松原コーチのお勧めはございますか?
投稿者 あがし 2011/10/30 23:38
私の答えです。
まずはグリップのお話ですが
ダブルハンドのグリップは
「右手コンチ&左手イースタン」と当たり前のように雑誌にあります。
たぶん最初に言ったのは私です。
だから、私のお勧めの1番はこれです。
これが男子プロの標準型で
リーチが広く
左手を離せば、スライスにも便利など
色々と利点があり、大抵のプロが使っています。
もうひとつ、私独自のお勧めとしては
「両手ともフォアハンドイースタンかセミウェスタン」
というのがあります。
一切の持ち替えなしにすべてこれでこなす。
もちろんフォア側のショットは左手を離して、片手にします。
これで持ち替えの悩みから開放されます。
面感覚も、両側のイースタン感覚だけあればいいのです。
サーブもスマッシュもこれ。
プロを目指すジュニアには勧めませんが
大人になってから始めた人には
テニスをとても簡単にします。
さて、スウィングの話はジョコビッチをモデルに
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解』 でやりますので
ぜひそちらも見てください。
2011年10月31日
ショートクロスと大池公園
今朝はうちのオクサンを南万騎が原まで送っていった。
いつもと違う道を通るので
たまたま、うちの裏庭、大池公園の横を通り過ぎることになった。
そういえばしばらく行っていない
カワセミは元気にしているだろうか。
信号待ちしていると、のんびりしている人たちが見える。
近いうちに、仕事を休んでいくことにしよう。
のんびりペースを取り戻さねば。
ペースを取り戻さねば、といえば今日のテーマも面白い。
バックハンドなのだが
ショートクロスの打ち方を思い浮かべているうちに
自分の昔の打ち方を思い出した。
振り抜けば入ると思っていたあのころ
こうやって打っていたんじゃないか。
いやはや、『うそほんと』 さん、ありがとうございます。
明日からまた、すごいバックハンドの松原さんに ・・・
ところで、『うそほんと』 さんの質問
昨日に続いての2つ目
以下がそのコメントのバックハンド、質問部分です。
シングルバックハンドのトップスピンで「短い球」を打つ際のポイントをお願い致します。ちなみにフルウエスタンです。
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/10/27 11:48
私の答えです。
やはり、片手バックハンドといえば、フェデラー。
かの大先生に教えてもらうのがいちばん。
詳しい解説は
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやるが
ひとつだけヒントを言っちゃおう。
昔からの私の読者は
テニスジャーナルを読んでいた人は知っているだろう。
『内部意識』 という言葉。
跳び箱の踏み切り板を、ブレーキを掛けるように蹴ると
身体は前上方に飛び上がっていくというあれだ。
ラケットの動きと腕の力の方向は必ずしも一致しないのだ。
手の動き、力を入れる方角を解説し
フェデラーの動画でしっかりと確認してみよう。
ところで、グリップがフルウェスタンとのこと
フォアのフルウェスタンの裏。
つまり、バックハンドイースタンだろうか?
まあバックはどのグリップでもそんなに変わらないから
あまり、気にしないことにしよう。
いつもと違う道を通るので
たまたま、うちの裏庭、大池公園の横を通り過ぎることになった。
そういえばしばらく行っていない
カワセミは元気にしているだろうか。
信号待ちしていると、のんびりしている人たちが見える。
近いうちに、仕事を休んでいくことにしよう。
のんびりペースを取り戻さねば。
ペースを取り戻さねば、といえば今日のテーマも面白い。
バックハンドなのだが
ショートクロスの打ち方を思い浮かべているうちに
自分の昔の打ち方を思い出した。
振り抜けば入ると思っていたあのころ
こうやって打っていたんじゃないか。
いやはや、『うそほんと』 さん、ありがとうございます。
明日からまた、すごいバックハンドの松原さんに ・・・
ところで、『うそほんと』 さんの質問
昨日に続いての2つ目
以下がそのコメントのバックハンド、質問部分です。
シングルバックハンドのトップスピンで「短い球」を打つ際のポイントをお願い致します。ちなみにフルウエスタンです。
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/10/27 11:48
私の答えです。
やはり、片手バックハンドといえば、フェデラー。
かの大先生に教えてもらうのがいちばん。
詳しい解説は
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやるが
ひとつだけヒントを言っちゃおう。
昔からの私の読者は
テニスジャーナルを読んでいた人は知っているだろう。
『内部意識』 という言葉。
跳び箱の踏み切り板を、ブレーキを掛けるように蹴ると
身体は前上方に飛び上がっていくというあれだ。
ラケットの動きと腕の力の方向は必ずしも一致しないのだ。
手の動き、力を入れる方角を解説し
フェデラーの動画でしっかりと確認してみよう。
ところで、グリップがフルウェスタンとのこと
フォアのフルウェスタンの裏。
つまり、バックハンドイースタンだろうか?
まあバックはどのグリップでもそんなに変わらないから
あまり、気にしないことにしよう。
2011年10月28日
片手バックの構え方の違い
『せんべい汁』 さんからバックハンドの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。先日はバックハンドのグリップについての質問に答えていていただきありがとうございました。
また片手打ちバックハンドのトップスピンについての質問なのですが、プロのフォームをみていると2タイプあるように思います。
テイクバック完了時に打球面が相手のほうを向いているタイプ(フェデラーやガスケなど)
また、テイクバック完了時に打球面が後ろを向いているタイプ(エナンやスキアボーネなど)
どの選手もバックは素晴らしいとおもいますが、一般の人が手本にするのならどちらがより
技術的に優しいでしょうか?松原コーチのフォアハンドの理論で考えると(インパクトで垂直
の面を作りそのまま戻していく)後者のほうがシンプルで無駄な動きを省いた引き方なのでは?と考えています。
私自身は今までフェデラーやサンプラスのようなテイクバックだったのですが、高い打点で面が上を向きやすく、アウトが多かったり、ボールに横回転がかったりして不安定でした。
面が相手のほうを向いていると振り始めからインパクトにかけて回外のリストワークが難しいように感じます。
ただ今バック改良中なのでよろしければそれぞれのメリット、デメリットなどあればお聞きしたいなと思いました。よろしくお願いします
投稿者 せんべい汁 2011/10/27 00:32
私の答えです。
確かに、2タイプありますね。
もしかしたら、フェデラーとエナンの間にもあるかもしれません。
私の知る限りでは、モーリスモもエナンたちのグループです。
この分け方、バックのテイクバック以外にも共通点がありますね。
そう、性別です。
言い換えると、エナンたちのような非力な人と
フェデラーたちのような怪物たち。
特に前腕の力は、美女と野獣くらい違います。
キーワードは腕力、特に握力でしょうか。
この2グループの間もあるかも、というのは
別に、オ○マとか、そんな意味ではありません。
怪物ほどは力のない、私も含め、日本人一般男性とかです。
さて、松原コーチとモーリスモ、どっちが ・・・ ?
今日は片手バックハンドのリストワークなど
メリット、デメリットも含め
細かい技術的な話は
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやります。
ぜひそちらにもおいでください。
そうそう、『せんべい汁』 さん
高い打点のときは、ワイパー的に
フィニッシュを下にとるようにしたらどうですか。
それとも、腕立て伏せ。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。先日はバックハンドのグリップについての質問に答えていていただきありがとうございました。
また片手打ちバックハンドのトップスピンについての質問なのですが、プロのフォームをみていると2タイプあるように思います。
テイクバック完了時に打球面が相手のほうを向いているタイプ(フェデラーやガスケなど)
また、テイクバック完了時に打球面が後ろを向いているタイプ(エナンやスキアボーネなど)
どの選手もバックは素晴らしいとおもいますが、一般の人が手本にするのならどちらがより
技術的に優しいでしょうか?松原コーチのフォアハンドの理論で考えると(インパクトで垂直
の面を作りそのまま戻していく)後者のほうがシンプルで無駄な動きを省いた引き方なのでは?と考えています。
私自身は今までフェデラーやサンプラスのようなテイクバックだったのですが、高い打点で面が上を向きやすく、アウトが多かったり、ボールに横回転がかったりして不安定でした。
面が相手のほうを向いていると振り始めからインパクトにかけて回外のリストワークが難しいように感じます。
ただ今バック改良中なのでよろしければそれぞれのメリット、デメリットなどあればお聞きしたいなと思いました。よろしくお願いします
投稿者 せんべい汁 2011/10/27 00:32
私の答えです。
確かに、2タイプありますね。
もしかしたら、フェデラーとエナンの間にもあるかもしれません。
私の知る限りでは、モーリスモもエナンたちのグループです。
この分け方、バックのテイクバック以外にも共通点がありますね。
そう、性別です。
言い換えると、エナンたちのような非力な人と
フェデラーたちのような怪物たち。
特に前腕の力は、美女と野獣くらい違います。
キーワードは腕力、特に握力でしょうか。
この2グループの間もあるかも、というのは
別に、オ○マとか、そんな意味ではありません。
怪物ほどは力のない、私も含め、日本人一般男性とかです。
さて、松原コーチとモーリスモ、どっちが ・・・ ?
今日は片手バックハンドのリストワークなど
メリット、デメリットも含め
細かい技術的な話は
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でやります。
ぜひそちらにもおいでください。
そうそう、『せんべい汁』 さん
高い打点のときは、ワイパー的に
フィニッシュを下にとるようにしたらどうですか。
それとも、腕立て伏せ。
2011年10月24日
バックハンドのグリップ
ウェスタンバックをやったせいか
最近、グリップの話が多くなっている。
『せんべい汁』 さんから質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
いつも、楽しく拝見させていただいてます。
最近バックハンドのウエスタングリップの記事が多いですが、フォアもウエスタン、バックも
ウエスタンだったらグリップチェンジは必要ないのでしょうか?
自分自身はフォアがセミウエスタンでバックもセミウエスタンなのですが、いつももちかえています。ソフトテニスのように両方同じ面で打とうとするとグリップチェンジがうまくいきません。
高校のテニス部を指導していまして、ソフトテニス出身者が結構入ってくるので最初のグリップを教えるときに迷っています。
確か、数年前のインターハイの男子シングルスの優勝者でフォアバック片手打ちで同じグリップで打っている選手がいたような(韓国か台湾の留学生だったかな…)
もしかしたら最先端の技術なのでは?と勝手にそうぞうしています(笑)
是非松原さんのご意見を聞かせてください
投稿者 せんべい汁 2011/10/21 23:55
私の答えです。
最先端の技術なのでは? というのははずれです。
熊谷一弥 大先輩です。
ウェスタングリップでのフォアボレー
バックも同じ面です。
ちょっと前、といっても1920年の夏
ベルギーのアントワープオリンピックでのこと。
熊谷一弥さんは日本で最初のメダルを獲得した人です。
男子シングルスで銀メダル。
柏尾誠一郎さんと組んだダブルスでも銀メダル。
日本が最初に獲得したメダルがテニスだって知っていましたか?
翌年のデビスカップでも、前年の優勝国に挑戦する
チャレンジラウンドに進み
USAに負けましたが、2位だったんです。
このときの選手は、熊谷一弥、清水善造、柏尾誠一郎の3氏。
この時代の日本選手はみんなウェスタン
ダブルスの平行陣を
ウェスタングリップでこなしている写真を見たことがあります。
清水善造さんはフルウェスタンだったようです。
あのままいけば、日本が最先端のテニスだったかもしれませんね。
これは熊谷さんのオリンピックでのフォアハンド
現代と基本的に変わりません。
そうそうグリップの話でした。
フォアバックともウェスタンなら
もちろん、持ち替えはいりませんね。
フォアがウェスタンでバックがセミウェスタンなら
バックに来た時に、ちょっと右手を右にずらすだけでいいですよね。
以前うちにいた、Sコーチがそうで
バック、上手かったですね。
どっち側にでも、やりやすいように持ち替えればいいと思います。
私は、セミウェスタンからセミウェスタンまで
両面を使うように持ち替えています。
けっこう距離があっても、1回ですから
慣れれば問題ないと思います。
私自身も困ってはいません。
ソフトテニス出身者の教え方ですが
いろいろ絵や動画を使いたいので
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
ソフト出身者じゃなくても、指導者じゃなくても
ソフトとの比較で
しっかりと意識しなくてはならない部分もわかります。
ぜひそちらも覗いてみてください。
今日は指導者のみなさんにも
たくさん見てほしいので、無料の設定です。
ぜひおいでください。
最近、グリップの話が多くなっている。
『せんべい汁』 さんから質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
いつも、楽しく拝見させていただいてます。
最近バックハンドのウエスタングリップの記事が多いですが、フォアもウエスタン、バックも
ウエスタンだったらグリップチェンジは必要ないのでしょうか?
自分自身はフォアがセミウエスタンでバックもセミウエスタンなのですが、いつももちかえています。ソフトテニスのように両方同じ面で打とうとするとグリップチェンジがうまくいきません。
高校のテニス部を指導していまして、ソフトテニス出身者が結構入ってくるので最初のグリップを教えるときに迷っています。
確か、数年前のインターハイの男子シングルスの優勝者でフォアバック片手打ちで同じグリップで打っている選手がいたような(韓国か台湾の留学生だったかな…)
もしかしたら最先端の技術なのでは?と勝手にそうぞうしています(笑)
是非松原さんのご意見を聞かせてください
投稿者 せんべい汁 2011/10/21 23:55
私の答えです。
最先端の技術なのでは? というのははずれです。
熊谷一弥 大先輩です。
ウェスタングリップでのフォアボレー
バックも同じ面です。
ちょっと前、といっても1920年の夏
ベルギーのアントワープオリンピックでのこと。
熊谷一弥さんは日本で最初のメダルを獲得した人です。
男子シングルスで銀メダル。
柏尾誠一郎さんと組んだダブルスでも銀メダル。
日本が最初に獲得したメダルがテニスだって知っていましたか?
翌年のデビスカップでも、前年の優勝国に挑戦する
チャレンジラウンドに進み
USAに負けましたが、2位だったんです。
このときの選手は、熊谷一弥、清水善造、柏尾誠一郎の3氏。
この時代の日本選手はみんなウェスタン
ダブルスの平行陣を
ウェスタングリップでこなしている写真を見たことがあります。
清水善造さんはフルウェスタンだったようです。
あのままいけば、日本が最先端のテニスだったかもしれませんね。
これは熊谷さんのオリンピックでのフォアハンド
現代と基本的に変わりません。
そうそうグリップの話でした。
フォアバックともウェスタンなら
もちろん、持ち替えはいりませんね。
フォアがウェスタンでバックがセミウェスタンなら
バックに来た時に、ちょっと右手を右にずらすだけでいいですよね。
以前うちにいた、Sコーチがそうで
バック、上手かったですね。
どっち側にでも、やりやすいように持ち替えればいいと思います。
私は、セミウェスタンからセミウェスタンまで
両面を使うように持ち替えています。
けっこう距離があっても、1回ですから
慣れれば問題ないと思います。
私自身も困ってはいません。
ソフトテニス出身者の教え方ですが
いろいろ絵や動画を使いたいので
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
ソフト出身者じゃなくても、指導者じゃなくても
ソフトとの比較で
しっかりと意識しなくてはならない部分もわかります。
ぜひそちらも覗いてみてください。
今日は指導者のみなさんにも
たくさん見てほしいので、無料の設定です。
ぜひおいでください。
2011年10月15日
両手バックは面を垂直に
マスターズ上海の準決勝
錦織とマレーの対戦になりました。
午後8時以降の開始ですからもうすぐ始まるのでしょう。
いけえ、錦織、やっつけちゃえ
さて、『あがし』 さんから、両手バックの質問をいただいています。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、毎日ブログ楽しみにしています。
片手バックハンドの話題になっているので、場違いかと思いますが、両手バックについてご教授願います。
ジュニアの頃は、フォアよりもバックが得意なくらいバックに自信があったのですが、社会人5年目くらいから再開したテニスでは、どフラットでオーバーするか、かぶせ過ぎてネットへまっしぐらのいずれかです。
フォアは、コーチのブログを参考に振り子打法にすることにより、ここ数カ月でかなり変化しましたが、両手バックは迷宮入りです。
どのようにすれば、安定した両手バックが打てるのでしょうか。
投稿者 あがし 2011/10/12 23:25
私の答えです
フォアハンドが私の理論を参考に、振り子型にして、安定したとのこと
何よりですね。
フォアハンドは腕の自由度が大きいため
すぐ打てるようになるが
半面、不安定になりやすい傾向があります。
バックハンド、特に両手打ちのバックは
腕のスウィングや面の作りに自由度が少ないので
余計なことがしにくい
そのため、フォアハンドよりも安定しやすいという傾向があります。
つまり進歩過程で
まずフォアが打てるようになる。
次に、バックが打てるようになり
それが安定すると、フォアが不安定さが怖くなる。
『あがし』 さんはその次に
振り子のおかげで、フォアハンドの面が安定してきて、面感覚もできた。
そうしたら、わけもわからず打っていたバックは乱れ始めた。
そんなストーリーでしょうか。
それとも、フォアを振り子にしたら、バックも振り子にして
とっ散らかったのか?
どっちにしても、バックの入るわけをはっきりさせなくてはならないわけです。
フォアハンドの安定の元は
振り子型のスウィングで、腕をひねらずに振って行くことです。
つまりラケット面は下向きに引いて行き
引き終わった辺で、面が後ろ向きになります。
それに対し両手バックハンドのラケット面は
それほど大きな変化はしません。
スウィングのほぼ全域で、垂直なラケット面を保つことが安定の秘訣なのです。
ぜひこの垂直に保つということを意識してみてください。
この面を安定させるためのスウィングの形や身体の使い方などを
両手打ちのエキスが詰まったというか
エキスしかない、バグダティスのリターン。
その動画を見ながら
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でも取り上げる。
時間のある方をそちらにも足を伸ばしてほしい。
錦織とマレーの対戦になりました。
午後8時以降の開始ですからもうすぐ始まるのでしょう。
いけえ、錦織、やっつけちゃえ
さて、『あがし』 さんから、両手バックの質問をいただいています。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、毎日ブログ楽しみにしています。
片手バックハンドの話題になっているので、場違いかと思いますが、両手バックについてご教授願います。
ジュニアの頃は、フォアよりもバックが得意なくらいバックに自信があったのですが、社会人5年目くらいから再開したテニスでは、どフラットでオーバーするか、かぶせ過ぎてネットへまっしぐらのいずれかです。
フォアは、コーチのブログを参考に振り子打法にすることにより、ここ数カ月でかなり変化しましたが、両手バックは迷宮入りです。
どのようにすれば、安定した両手バックが打てるのでしょうか。
投稿者 あがし 2011/10/12 23:25
私の答えです
フォアハンドが私の理論を参考に、振り子型にして、安定したとのこと
何よりですね。
フォアハンドは腕の自由度が大きいため
すぐ打てるようになるが
半面、不安定になりやすい傾向があります。
バックハンド、特に両手打ちのバックは
腕のスウィングや面の作りに自由度が少ないので
余計なことがしにくい
そのため、フォアハンドよりも安定しやすいという傾向があります。
つまり進歩過程で
まずフォアが打てるようになる。
次に、バックが打てるようになり
それが安定すると、フォアが不安定さが怖くなる。
『あがし』 さんはその次に
振り子のおかげで、フォアハンドの面が安定してきて、面感覚もできた。
そうしたら、わけもわからず打っていたバックは乱れ始めた。
そんなストーリーでしょうか。
それとも、フォアを振り子にしたら、バックも振り子にして
とっ散らかったのか?
どっちにしても、バックの入るわけをはっきりさせなくてはならないわけです。
フォアハンドの安定の元は
振り子型のスウィングで、腕をひねらずに振って行くことです。
つまりラケット面は下向きに引いて行き
引き終わった辺で、面が後ろ向きになります。
それに対し両手バックハンドのラケット面は
それほど大きな変化はしません。
スウィングのほぼ全域で、垂直なラケット面を保つことが安定の秘訣なのです。
ぜひこの垂直に保つということを意識してみてください。
この面を安定させるためのスウィングの形や身体の使い方などを
両手打ちのエキスが詰まったというか
エキスしかない、バグダティスのリターン。
その動画を見ながら
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 でも取り上げる。
時間のある方をそちらにも足を伸ばしてほしい。
2011年10月11日
ウェスタン片手バック
先日、コメントをいただいた、『いるか』 さんのバックハンドを見た。
ソフトテニス出身だが両手バックがどうも、なじまないという人。
ソフトのまんま、打ってもらったが、うまい。
コントロール感もあるよう。
この、コントロール感というのが一番大切
いっぱい打てばうまくなるというのと違って
テニスの場合は特に面感覚なのだが
垂直な面でコントロールしている
思ったとおりにボールが打ち出せている、といった感じ。
あえていうと、テニスボールの特性で
弾道が少し低目になっているかもしれない。
(この程度なら、1日ですぐなれる)
面感覚の話だが
たとえば、昨日のレッスンでの写真
いい写真があったので紹介。
印西の会員さん、Wさんだ。
昨日の、かごでのボールまきの特訓のかいあって
(昨日の写真は悪い例だったが)
ラケット面を保ったままの見事なフィニッシュ。
これがあれば、1球目からでも、打てたりする。
もちろん、試合で使うには無意識に出来なければならず
そのためには練習でそのフォームを
クセになるまで繰り返す必要がある。
両手打ちも、もちろんやりました。
さて、『いるか』 さんのバックハンドはこんな感じ。
この人は、バックハンドの達人、エナン。
フォアハンドも達人
サーブも達人
ついでに、バックのスライスも達人だが。
これはトップスピンとはグリップが90度違う。
特にドロップショットは見ていて、一瞬息が止まる。
さて、元に戻して、バックのトップスピンだが
エナンもソフトテニスの出身 (なわけはないが)
グリップはウェスタン。
『いるか』 さんとの違いは、右腕で打つこと。
ベルギー人なこと。
『いるか』 さんはテニススクールで
バックはソフトのままではムリなので、両手にという指導を受けたそう。
実はこれ、テニス界の常識で
フォアはウェスタンでいいが、バックは無理という
たぶんスライスっぽい打ち方、グリップの人たちが
机の上で考えたことなのではないだろうか。
(私も昔、そう思っていたので、大きな声では言えないのだが)
エナンもスクールへ行ったら、直されるのだろうか?
この話の続きは、エナンやソフトの動画も使って
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』で取り上げる。
ひまな方はぜひ、そちらにも来てほしい。
追伸)
『いるか』 さん、再度のコメントありがとうございます。
また機会がありましたら、うちのクラブに来てください。
ソフトテニス出身だが両手バックがどうも、なじまないという人。
ソフトのまんま、打ってもらったが、うまい。
コントロール感もあるよう。
この、コントロール感というのが一番大切
いっぱい打てばうまくなるというのと違って
テニスの場合は特に面感覚なのだが
垂直な面でコントロールしている
思ったとおりにボールが打ち出せている、といった感じ。
あえていうと、テニスボールの特性で
弾道が少し低目になっているかもしれない。
(この程度なら、1日ですぐなれる)
面感覚の話だが
たとえば、昨日のレッスンでの写真
いい写真があったので紹介。
印西の会員さん、Wさんだ。
昨日の、かごでのボールまきの特訓のかいあって
(昨日の写真は悪い例だったが)
ラケット面を保ったままの見事なフィニッシュ。
これがあれば、1球目からでも、打てたりする。
もちろん、試合で使うには無意識に出来なければならず
そのためには練習でそのフォームを
クセになるまで繰り返す必要がある。
両手打ちも、もちろんやりました。
さて、『いるか』 さんのバックハンドはこんな感じ。
この人は、バックハンドの達人、エナン。
フォアハンドも達人
サーブも達人
ついでに、バックのスライスも達人だが。
これはトップスピンとはグリップが90度違う。
特にドロップショットは見ていて、一瞬息が止まる。
さて、元に戻して、バックのトップスピンだが
エナンもソフトテニスの出身 (なわけはないが)
グリップはウェスタン。
『いるか』 さんとの違いは、右腕で打つこと。
ベルギー人なこと。
『いるか』 さんはテニススクールで
バックはソフトのままではムリなので、両手にという指導を受けたそう。
実はこれ、テニス界の常識で
フォアはウェスタンでいいが、バックは無理という
たぶんスライスっぽい打ち方、グリップの人たちが
机の上で考えたことなのではないだろうか。
(私も昔、そう思っていたので、大きな声では言えないのだが)
エナンもスクールへ行ったら、直されるのだろうか?
この話の続きは、エナンやソフトの動画も使って
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』で取り上げる。
ひまな方はぜひ、そちらにも来てほしい。
追伸)
『いるか』 さん、再度のコメントありがとうございます。
また機会がありましたら、うちのクラブに来てください。
2011年07月26日
高いバックも腕を引っ張って
先日、私のレッスンに参加してくれた、Oさんから質問の続き。
昨日はフォアハンドだったが
今日はそのバックハンド部分だ。
本当は質問の文章ではなかったのだが
そこは気になったら、話さずにはおかない私の性格。
以下がそのコメントのバックハンド部分です。
こんにちは18日にお邪魔した参加者O(恐らくAさん)です。
1.バックで高く構える
松原コーチと同じく臆病な性格なので(笑)、バックハンドのテイクバックはインパクトの形のまま小さく構えて打つようにしていたのですが、「高く構えて振り子打ち」は結構ちゃんと打ててとてもタメになりました。
これまでの「小さく構えてコースを隠す」に加えて「高く構えて相手を止める」を取り入れたいと思います。
・・・ フォアハンド分を省略 ・・・
3.バックの横ぶり
レッスンでバックを練習してて、このブログの絵のような縦振りよりも横振りの意識を持った方がボールに力(引っ張る力)を入れやすく感じました。
結果的にカラダの右側に振りぬいてるような気がしました。
これは今度自分でビデオでも撮ってみて確かめたいと思います。
投稿者 参加者O 2011/07/21 16:24
私の考えです。
加速のメカニズムについてはバックハンドもフォアハンドとかなり似ています。
フォアハンドと同様、スウィングの回転半径を小さくしていけば加速します。
しかし、この回転半径を小さくする方法がフォアハンドとちょっと違うのです。
フォアハンドでは腕を曲げていくことにより小さくします。
バックハンドでは、上体を回すことにより右肩が後ろに移動し
腕が上体に近づくことにより回転半径を小さくすることができるのです。
こうするといかにも腰が入ったパワフルなショットになるのです。
(本当は腰じゃないのですが)
もちろん腕にも、スウィングスピードに比例し、しっかり力がかかります。
Oさんの力が入る感じはたぶんこのことだろうと思います。
縦振りだけですと、勝手にスピードが出ちゃう
横振りのように、自分で力を入れたように感じないのです。
そうだ、横振り加速といえばこの人、エナンのリターン
動画と連続写真で肩の回転による引張りを味わってください。
右肩の引きこみ、見事でしょう。
さて、腕に力が入って、ひっぱり感のある打ち方としてはこれでいいのですが
トップスピンの問題があります。
こすり上げて、トップスピンをかけるためには縦振りの要素も必要になります。
高いテイクバックからの落としていくことによる勢いも無視できません。
ですから、高い打点のときも振り出しのきっかけを作るためにも
高めに構え、縦振りで振り始めることをおすすめします。
そして高い打点なら
あまり落とさないうちに肩を引きながら、横ぶりにする。
低い打点なら
そのまま、しっかり落としてトップスピンにすればいいのではないでしょうか。
高い打点で、縦振りだけでは打てませんし
低い打点では、縦振りの要素がないと無理があります。
打点は自分で決められるとは限りませんので、両方のミックスが必要になります。
それと、片手バック、トップスピンの習得の仕方ですが
1、まず、力の入れやすい低い打点で、縦振りで打てるようにする。
2、ある程度打てるようになってから、横振りの要素を入れていき
だんだん高い打点でも打てるようにしていく。
という順序がいいと思います。
昨日はフォアハンドだったが
今日はそのバックハンド部分だ。
本当は質問の文章ではなかったのだが
そこは気になったら、話さずにはおかない私の性格。
以下がそのコメントのバックハンド部分です。
こんにちは18日にお邪魔した参加者O(恐らくAさん)です。
1.バックで高く構える
松原コーチと同じく臆病な性格なので(笑)、バックハンドのテイクバックはインパクトの形のまま小さく構えて打つようにしていたのですが、「高く構えて振り子打ち」は結構ちゃんと打ててとてもタメになりました。
これまでの「小さく構えてコースを隠す」に加えて「高く構えて相手を止める」を取り入れたいと思います。
・・・ フォアハンド分を省略 ・・・
3.バックの横ぶり
レッスンでバックを練習してて、このブログの絵のような縦振りよりも横振りの意識を持った方がボールに力(引っ張る力)を入れやすく感じました。
結果的にカラダの右側に振りぬいてるような気がしました。
これは今度自分でビデオでも撮ってみて確かめたいと思います。
投稿者 参加者O 2011/07/21 16:24
私の考えです。
加速のメカニズムについてはバックハンドもフォアハンドとかなり似ています。
フォアハンドと同様、スウィングの回転半径を小さくしていけば加速します。
しかし、この回転半径を小さくする方法がフォアハンドとちょっと違うのです。
フォアハンドでは腕を曲げていくことにより小さくします。
バックハンドでは、上体を回すことにより右肩が後ろに移動し
腕が上体に近づくことにより回転半径を小さくすることができるのです。
こうするといかにも腰が入ったパワフルなショットになるのです。
(本当は腰じゃないのですが)
もちろん腕にも、スウィングスピードに比例し、しっかり力がかかります。
Oさんの力が入る感じはたぶんこのことだろうと思います。
縦振りだけですと、勝手にスピードが出ちゃう
横振りのように、自分で力を入れたように感じないのです。
そうだ、横振り加速といえばこの人、エナンのリターン
動画と連続写真で肩の回転による引張りを味わってください。
右肩の引きこみ、見事でしょう。
さて、腕に力が入って、ひっぱり感のある打ち方としてはこれでいいのですが
トップスピンの問題があります。
こすり上げて、トップスピンをかけるためには縦振りの要素も必要になります。
高いテイクバックからの落としていくことによる勢いも無視できません。
ですから、高い打点のときも振り出しのきっかけを作るためにも
高めに構え、縦振りで振り始めることをおすすめします。
そして高い打点なら
あまり落とさないうちに肩を引きながら、横ぶりにする。
低い打点なら
そのまま、しっかり落としてトップスピンにすればいいのではないでしょうか。
高い打点で、縦振りだけでは打てませんし
低い打点では、縦振りの要素がないと無理があります。
打点は自分で決められるとは限りませんので、両方のミックスが必要になります。
それと、片手バック、トップスピンの習得の仕方ですが
1、まず、力の入れやすい低い打点で、縦振りで打てるようにする。
2、ある程度打てるようになってから、横振りの要素を入れていき
だんだん高い打点でも打てるようにしていく。
という順序がいいと思います。
2011年07月23日
片手バックの腕使い
『YS』 さんからバックハンドの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつもお世話になっています。
片手バックハンドの話題がでたので質問します。
片手バックハンドにおいても振り子が重要であり
ラケットの面の軌道は縦であることはわかりました。
フォアハンドの場合、
「インパクトの形を保って、テイクバックし、肩を中心に
振り子ようにして打つ」
という説明をされていると思います。
片手バックハンドの場合も同様に
「インパクトの形を保って、テイクバック」するのでしょうか?
フェデラーの片手バックハンドを見ていると
テイクバックの頂点ではスライスなのか打つのかよくわかりません。
最初にインパクトの形を決めると、ボールがバックにきた時点で
スライスにするか打つかを決めることになると思います。
この辺りのことが解決できずに、悩んでいます。
松原コーチのお時間のあるときでかまいませんので
教えていただけると嬉しいです。
PS.
最近、ラケット(340g)を購入しました。
少し重いほうが、手で振れないので振り子を意識しやすい
ですね。
まだまだ練習頑張ります!
投稿者 YS 2011/07/21 08:34
私の答えです。
340gのラケット、フレームだけで?
フル装備で340gでもかなり重いほうですよね。
バックハンドで大きく上に引いたほうが重さを利用できるように
軽い方が振りやすいとは限りません。
一時より重めのラケットが多くなってきたのはいいことだと思います。
さて、バックハンドですが、トップスピンを前提に話します。
スウィングの大原則は
「インパクトの手首の形を保って、肩を中心に振り子のようにテイクバックし
肩を中心に振り子ようにして打ちます」
大抵のプロは手首の形をかなり最初から作って引いていくようです。
ですから、引き始めるときからトップスピンか、スライスか決めています。
ですからまずグリップを決め、手首の形を作ってしまうのです。
これはフォアハンドでも同じです。
フェデラーのバックでも、テイクバック最上部での面の向きは違いますよ。
もちろんイレギュラーバウンドなどで
トップスピンの予定を、グリップをそのまま
緊急避難でスライスに切り替えることは稀にあります。
次にスウィングでの腕の使い方ですが
これはトップスピンの場合、フォアハンドとかなり違います。
フォアハンドではテイクバックで腕をひねらないように
かなり頻繁に、週に2回くらいは言っています。
バックの場合、腕をひねらないようにすると
つまり、テイクバック中に内旋したり、回内したりしなければ
ラケット面が下向き、または後ろ向きに引けるはずなのに
そうゆう使い方をするプロはまず見かけません。
フェデラーの動画と連続写真を見てほしいのですが
引き始めに、ほぼ垂直にした面を
振り子型に、内旋、回内しながらテイクバックします。
引き終わったところでも、ほぼ垂直に面が向いているのが分かります。
ここから振り下ろして行くのですが
少し後ろにループしますので
最初に、内旋、回内しながら、降ろし始め
インパクト直前までに、外旋、回外しながら面を垂直に戻していきます。
インパクト後は、ストレートに打つ場合は
ほとんど外旋、回外しないで振り切ります。
ですからフィニッシュの面は少し上向きになります。
クロスに打つ場合は、インパクト後も面を垂直に保つよう
外旋、回外を弱く継続します。
事実を正確に伝えるため、かなり細かい話になりましたが
実際にボールを打つときには次のように思っていれば言いと思います。
垂直の面で構え
凹型に振り子で引いていき
垂直な面を保ったまま、高く引いて行く。
面が垂直になるように、戻しながら振り下ろしていき
垂直な面でインパクト
垂直な面を保って振り切る。
垂直な面、垂直な面、垂直な面、・・・
ずうっと垂直を保つ意識があればいいのです。
(振り出しで後ろにループすると少し上を向くのですが)
フォアハンドだとこんないい加減なことでは
打球が上下にトッチラカルことになるのですが
バックハンドは大丈夫です。
たぶんフォアハンド側は手が器用すぎるので
面を固定するのがより難しいのでしょう。
以下がそのコメントの全文です。
いつもお世話になっています。
片手バックハンドの話題がでたので質問します。
片手バックハンドにおいても振り子が重要であり
ラケットの面の軌道は縦であることはわかりました。
フォアハンドの場合、
「インパクトの形を保って、テイクバックし、肩を中心に
振り子ようにして打つ」
という説明をされていると思います。
片手バックハンドの場合も同様に
「インパクトの形を保って、テイクバック」するのでしょうか?
フェデラーの片手バックハンドを見ていると
テイクバックの頂点ではスライスなのか打つのかよくわかりません。
最初にインパクトの形を決めると、ボールがバックにきた時点で
スライスにするか打つかを決めることになると思います。
この辺りのことが解決できずに、悩んでいます。
松原コーチのお時間のあるときでかまいませんので
教えていただけると嬉しいです。
PS.
最近、ラケット(340g)を購入しました。
少し重いほうが、手で振れないので振り子を意識しやすい
ですね。
まだまだ練習頑張ります!
投稿者 YS 2011/07/21 08:34
私の答えです。
340gのラケット、フレームだけで?
フル装備で340gでもかなり重いほうですよね。
バックハンドで大きく上に引いたほうが重さを利用できるように
軽い方が振りやすいとは限りません。
一時より重めのラケットが多くなってきたのはいいことだと思います。
さて、バックハンドですが、トップスピンを前提に話します。
スウィングの大原則は
「インパクトの手首の形を保って、肩を中心に振り子のようにテイクバックし
肩を中心に振り子ようにして打ちます」
大抵のプロは手首の形をかなり最初から作って引いていくようです。
ですから、引き始めるときからトップスピンか、スライスか決めています。
ですからまずグリップを決め、手首の形を作ってしまうのです。
これはフォアハンドでも同じです。
フェデラーのバックでも、テイクバック最上部での面の向きは違いますよ。
もちろんイレギュラーバウンドなどで
トップスピンの予定を、グリップをそのまま
緊急避難でスライスに切り替えることは稀にあります。
次にスウィングでの腕の使い方ですが
これはトップスピンの場合、フォアハンドとかなり違います。
フォアハンドではテイクバックで腕をひねらないように
かなり頻繁に、週に2回くらいは言っています。
バックの場合、腕をひねらないようにすると
つまり、テイクバック中に内旋したり、回内したりしなければ
ラケット面が下向き、または後ろ向きに引けるはずなのに
そうゆう使い方をするプロはまず見かけません。
フェデラーの動画と連続写真を見てほしいのですが
引き始めに、ほぼ垂直にした面を
振り子型に、内旋、回内しながらテイクバックします。
引き終わったところでも、ほぼ垂直に面が向いているのが分かります。
ここから振り下ろして行くのですが
少し後ろにループしますので
最初に、内旋、回内しながら、降ろし始め
インパクト直前までに、外旋、回外しながら面を垂直に戻していきます。
インパクト後は、ストレートに打つ場合は
ほとんど外旋、回外しないで振り切ります。
ですからフィニッシュの面は少し上向きになります。
クロスに打つ場合は、インパクト後も面を垂直に保つよう
外旋、回外を弱く継続します。
事実を正確に伝えるため、かなり細かい話になりましたが
実際にボールを打つときには次のように思っていれば言いと思います。
垂直の面で構え
凹型に振り子で引いていき
垂直な面を保ったまま、高く引いて行く。
面が垂直になるように、戻しながら振り下ろしていき
垂直な面でインパクト
垂直な面を保って振り切る。
垂直な面、垂直な面、垂直な面、・・・
ずうっと垂直を保つ意識があればいいのです。
(振り出しで後ろにループすると少し上を向くのですが)
フォアハンドだとこんないい加減なことでは
打球が上下にトッチラカルことになるのですが
バックハンドは大丈夫です。
たぶんフォアハンド側は手が器用すぎるので
面を固定するのがより難しいのでしょう。
2011年07月19日
片手バックは高く引く
先日、東戸塚松原テニススクールで開催した、私のレッスン。
『松原コーチのテニス塾』 2時間目のバックハンドで
片手打ちトップスピンの男性2人にお教えした秘伝
今日はそれを公開しよう。
それと、『take』 さんからバックハンドの教科書的プレーヤーについて
質問をいただいていたので、その話にも触れてみます。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見しております。
フォアハンドのよい見本はソダリングとのことですが、ではシングルバックハンドのよい見本は誰なのでしょうか?やはりフェデラー、ガスケといったところでしょうか?コーチの理論に最も近いバックハンドの名手を教えてください。よろしくお願いします。
投稿者 take 2011/07/19 09:39
私の答えです。
バックのトップスピンは以前にも説明したように、かなり縦ぶりの振り子スウィング。
これがそれを説明した絵だ。
これだけ、スウィングに上下動があるわけで
しっかりと縦振りにし、打点を前にとれば、自然にトップスピンは強くかかる。
レッスン、二人のうちのAさんは、打点が引き付け気味
肩の位置より、20cmくらいネットよりだろうか。
まずこの打点を50cmくらい前で取るようにイメージしてもらった。
次に、Bさんのほうはかなり横振り。
下から打って、トップスピンにしようとしているのだが、ほとんどフラット。
そう、先ほどの絵の上下動。
しっかりしたに振るためには、しっかり、高く引く。
下げるためには、まず上げるのだ。
「腕を胸から離して、ラケットヘッドが頭より上になるように構えましょう」
そして高いフィニッシュ、見事にトップスピンになり、きれいに落ちていく。
これを見ていたAさん、自分で高く構えて、見事なトップスピン。
さて質問の教科書的な人、フェデラーはやはり正解でしょう。
彼の高い構えと縦振りを動画と連続写真で味わってください。
そしてもう一人、トミー・ハースの動画と連続写真。
打点を前にとっているのがわかるでしょう。
実はバックハンドの片手打ち、どの選手もあまり変わりませんよ。
エナンのように、グリップの厚い選手は、やや横振りの要素が強くなる、くらいの違いではないでしょうか。
変わった打ち方ではスウィングスピードが出せないのだと思います。
それとこれはつけたしですが
錦織のフォアハンドも他のプロも
私の理論説明どおりの面の使い方、スウィングをしていると思います。
その中でのテイクバックの高さバリエーションとして
ソデルリンクのフォアがいちばん素朴で、まねがしやすい。
習得するのに、間違いにくいフォアハンドだと思っているのです。
バックハンドも同じ
彼らの技術を元に、私が理屈をつけているのです。
もし私の理論に合わない超一流が出てきたら、私が間違っているのです。
『松原コーチのテニス塾』 2時間目のバックハンドで
片手打ちトップスピンの男性2人にお教えした秘伝
今日はそれを公開しよう。
それと、『take』 さんからバックハンドの教科書的プレーヤーについて
質問をいただいていたので、その話にも触れてみます。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見しております。
フォアハンドのよい見本はソダリングとのことですが、ではシングルバックハンドのよい見本は誰なのでしょうか?やはりフェデラー、ガスケといったところでしょうか?コーチの理論に最も近いバックハンドの名手を教えてください。よろしくお願いします。
投稿者 take 2011/07/19 09:39
私の答えです。
バックのトップスピンは以前にも説明したように、かなり縦ぶりの振り子スウィング。
これがそれを説明した絵だ。
これだけ、スウィングに上下動があるわけで
しっかりと縦振りにし、打点を前にとれば、自然にトップスピンは強くかかる。
レッスン、二人のうちのAさんは、打点が引き付け気味
肩の位置より、20cmくらいネットよりだろうか。
まずこの打点を50cmくらい前で取るようにイメージしてもらった。
次に、Bさんのほうはかなり横振り。
下から打って、トップスピンにしようとしているのだが、ほとんどフラット。
そう、先ほどの絵の上下動。
しっかりしたに振るためには、しっかり、高く引く。
下げるためには、まず上げるのだ。
「腕を胸から離して、ラケットヘッドが頭より上になるように構えましょう」
そして高いフィニッシュ、見事にトップスピンになり、きれいに落ちていく。
これを見ていたAさん、自分で高く構えて、見事なトップスピン。
さて質問の教科書的な人、フェデラーはやはり正解でしょう。
彼の高い構えと縦振りを動画と連続写真で味わってください。
そしてもう一人、トミー・ハースの動画と連続写真。
打点を前にとっているのがわかるでしょう。
実はバックハンドの片手打ち、どの選手もあまり変わりませんよ。
エナンのように、グリップの厚い選手は、やや横振りの要素が強くなる、くらいの違いではないでしょうか。
変わった打ち方ではスウィングスピードが出せないのだと思います。
それとこれはつけたしですが
錦織のフォアハンドも他のプロも
私の理論説明どおりの面の使い方、スウィングをしていると思います。
その中でのテイクバックの高さバリエーションとして
ソデルリンクのフォアがいちばん素朴で、まねがしやすい。
習得するのに、間違いにくいフォアハンドだと思っているのです。
バックハンドも同じ
彼らの技術を元に、私が理屈をつけているのです。
もし私の理論に合わない超一流が出てきたら、私が間違っているのです。
2011年06月18日
片手バックのパワーは
私の腰の痛みもほとんどなくなり
今日は印西のクラブで会員さんたちとプレーしたのだが
フォア、バックとも、フルスウィングしても大丈夫になってきた。
じつは、昨日、先日お話をした太陽整骨院に行き4回目の治療をしてもらった。
背骨、左後の出っ張りも収まってきたと
田中先生からも言っていただき、ほっとしたところなのだ。
先生も先日、私のブログを見てくれたそうで
おそるおそる、野球のバットスウィングについて聞いたところ
「いいんじゃないですか」 というお墨付きを頂いた。
腰痛のおじさんが、バットのフルスウィングをするのもどうかと思うのだけれど
それを認めちゃう田中先生。
私の彼に対する評価も、いい人から、へんな先生
そして、「この先生なかなかやるな」 に変わってきた。
実際、腰は着々と治ってきたし、副産物のバックハンドも今日は快調だった。
私のバックハンドが絶好調になり、田中先生の評価が最高点になるのももうすぐだろう。
さて、そのバックハンドの話について
『光太朗』 さんからの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原さま
いつもおせわになっております。
バックハンドのハードヒット。
イメージは松井選手ですか??
以外なのは前足のツッパリ。
体重を乗せるイメージがあったので
前足を軸に肩を回転させるイメージだったのですが
違うのでしょうか?
前の軸足でしっかり壁を作り
体を開かない??
すみません。
混乱してきました。
毎回すみません。
お手すきの時にでもご回答頂けたら幸いです。
投稿者 光太朗 2011/06/16 08:34
私の答えです。
まず野球のバットスウィングとテニスの片手バックハンドですが
棒の重さと、身体のパワーの比率がほとんど同じ
腕のスピードを最大にするための力加減、タイミング加減が
ほとんど同じだと思います。
これが両手打ちのバックハンドだと
テニスのほうが圧倒的に軽いため
野球のホームランのように振ると
力が、本当は運動量がうまくラケットに伝わりません。
だから、テニスの両手打ちだと
特に男子の場合
身体の使い方が小さく鋭く、腕の力で打つ比率のほうが高いのです。
その点、女子のほうが野球に似ていると思います。
さて片手打ちです。
体重移動で、一番うまく、下半身からパワーが伝わるためには
打球方向に動いて行った体重移動が右足でブロックされなくてはなりません。
だから、野球のホームランでは右足を突っ張ります。
テニスでも突っ張ります。
これは、トミー・ハースのバックハンドの動画と連続写真。
右足の上にまっすぐ上体が乗っているのではなく
右ひざが打球方向に出て
右足付け根が引っ込んでいることに注目してほしいのです。
そして、打ち終った最後のコマ、体重が後ろに戻っているでしょう。
そう、右足はつっかい棒じゃなきゃだめなのです。
次に上体の開き。
これはエナンの動画と連続写真。
上体がしっかり前に向いて行きます。
肩の線が腕の動きに先立って前向きに回ることにより
回転半径が小さくなり
腕が急激に加速されるのです。
女性の腕力でも
凄まじいバックを打つ、エナンの秘訣がここにあるのです。
この打球では、リターンでしたのでオープンスタンスでした。
右足を踏み込めなかったので
先ほどの右足の、踏み込み、突っ張り、はできませんでした。
もし、時間のある、普通の打ち合いの時ですと
エナンは両方使って、さらにものすごいバックハンドを撃つのです。
これでパワーの話、2つのコツは終わりですが
念のための話を付け加えます。
片手バックハンドの場合
コントロールに関して言えば
右肩の前に何もありませんので
フォアに比べ、前向きの程度は、極端に言えば、なんでもありです。
横に走らされて打てば、ほぼ横向きで打ってしまいますし
余裕があれば、しっかり前を向きます。
いろいろな連続写真があるのはそのためです。
今日は印西のクラブで会員さんたちとプレーしたのだが
フォア、バックとも、フルスウィングしても大丈夫になってきた。
じつは、昨日、先日お話をした太陽整骨院に行き4回目の治療をしてもらった。
背骨、左後の出っ張りも収まってきたと
田中先生からも言っていただき、ほっとしたところなのだ。
先生も先日、私のブログを見てくれたそうで
おそるおそる、野球のバットスウィングについて聞いたところ
「いいんじゃないですか」 というお墨付きを頂いた。
腰痛のおじさんが、バットのフルスウィングをするのもどうかと思うのだけれど
それを認めちゃう田中先生。
私の彼に対する評価も、いい人から、へんな先生
そして、「この先生なかなかやるな」 に変わってきた。
実際、腰は着々と治ってきたし、副産物のバックハンドも今日は快調だった。
私のバックハンドが絶好調になり、田中先生の評価が最高点になるのももうすぐだろう。
さて、そのバックハンドの話について
『光太朗』 さんからの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原さま
いつもおせわになっております。
バックハンドのハードヒット。
イメージは松井選手ですか??
以外なのは前足のツッパリ。
体重を乗せるイメージがあったので
前足を軸に肩を回転させるイメージだったのですが
違うのでしょうか?
前の軸足でしっかり壁を作り
体を開かない??
すみません。
混乱してきました。
毎回すみません。
お手すきの時にでもご回答頂けたら幸いです。
投稿者 光太朗 2011/06/16 08:34
私の答えです。
まず野球のバットスウィングとテニスの片手バックハンドですが
棒の重さと、身体のパワーの比率がほとんど同じ
腕のスピードを最大にするための力加減、タイミング加減が
ほとんど同じだと思います。
これが両手打ちのバックハンドだと
テニスのほうが圧倒的に軽いため
野球のホームランのように振ると
力が、本当は運動量がうまくラケットに伝わりません。
だから、テニスの両手打ちだと
特に男子の場合
身体の使い方が小さく鋭く、腕の力で打つ比率のほうが高いのです。
その点、女子のほうが野球に似ていると思います。
さて片手打ちです。
体重移動で、一番うまく、下半身からパワーが伝わるためには
打球方向に動いて行った体重移動が右足でブロックされなくてはなりません。
だから、野球のホームランでは右足を突っ張ります。
テニスでも突っ張ります。
これは、トミー・ハースのバックハンドの動画と連続写真。
右足の上にまっすぐ上体が乗っているのではなく
右ひざが打球方向に出て
右足付け根が引っ込んでいることに注目してほしいのです。
そして、打ち終った最後のコマ、体重が後ろに戻っているでしょう。
そう、右足はつっかい棒じゃなきゃだめなのです。
次に上体の開き。
これはエナンの動画と連続写真。
上体がしっかり前に向いて行きます。
肩の線が腕の動きに先立って前向きに回ることにより
回転半径が小さくなり
腕が急激に加速されるのです。
女性の腕力でも
凄まじいバックを打つ、エナンの秘訣がここにあるのです。
この打球では、リターンでしたのでオープンスタンスでした。
右足を踏み込めなかったので
先ほどの右足の、踏み込み、突っ張り、はできませんでした。
もし、時間のある、普通の打ち合いの時ですと
エナンは両方使って、さらにものすごいバックハンドを撃つのです。
これでパワーの話、2つのコツは終わりですが
念のための話を付け加えます。
片手バックハンドの場合
コントロールに関して言えば
右肩の前に何もありませんので
フォアに比べ、前向きの程度は、極端に言えば、なんでもありです。
横に走らされて打てば、ほぼ横向きで打ってしまいますし
余裕があれば、しっかり前を向きます。
いろいろな連続写真があるのはそのためです。
2011年05月11日
両手でアングルに
『こまいぬ』 さんから両手打ちの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつも拝見させていただいております。
365のブログでもっともためになるブログだと思っております。
さて、ひとつヒントをいただければということがあります。
両手打ちのバックハンドですが、ショートクロスをきっちり身に付けたいと思っているのですが、もうひとつぴんとこない状態が続いています。
・コートに対し鋭角に面をつくりインパクトする。
・アウトサイドインでボールを引っ張り込む。
ということかなと意識してやっていますが、もうひとつショートクロスに行ききらないか、行きすぎてアウトという状態です。
フォアでは感覚がつかめているのですが、バックはずっと苦戦しています。
アドバイスをいただけると幸いです。
(6年ほど前にバックハンドの極意を購入しました。参考になりました。)
投稿者 こまいぬ 2011/05/07 16:45
私の答えです。
フォアハンドで打つショートクロスはしっかり下に持っていくフィニッシュをします。
ところが、両手で打つ場合にはそれでは、ちょっと振りにくいのです。
両手打ちに似合うスウィングはチッチャ目パンチ。
固めの手首で面を作っておき
先が遅れないようにし
上体は横向きを残したまま
ラケットをインパクト後にしっかり止める感じです。
スライスの強めに打つアプローチなんかの力加減とも共通しますね。
実はトップスピンロブも同じ感覚で
空中に向かってアングルショットを打つと
鋭く落ちてくるし、強さ加減のコントロールも上手くできるのです。
面白い写真があるので紹介します。
これは、ビョークマンのトップスピンロブ、動画と連続写真です。
9コマ目で一番最後まで行ったラケットがそれ以降、戻っているでしょう。
これがコツです。
鋭く止める感じを味わってください。
さてアングルショットという名で紹介した絵は無いのですが
このアガシのリターンはそんな感じのショットです。
動画と連続写真を見てください。
フォロースルーというよりも前に振り出したラケットを
インパクトでボールをはじいた後、前で鋭く止める感じです。
これがボールを短く、しかも鋭く打つコツです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも拝見させていただいております。
365のブログでもっともためになるブログだと思っております。
さて、ひとつヒントをいただければということがあります。
両手打ちのバックハンドですが、ショートクロスをきっちり身に付けたいと思っているのですが、もうひとつぴんとこない状態が続いています。
・コートに対し鋭角に面をつくりインパクトする。
・アウトサイドインでボールを引っ張り込む。
ということかなと意識してやっていますが、もうひとつショートクロスに行ききらないか、行きすぎてアウトという状態です。
フォアでは感覚がつかめているのですが、バックはずっと苦戦しています。
アドバイスをいただけると幸いです。
(6年ほど前にバックハンドの極意を購入しました。参考になりました。)
投稿者 こまいぬ 2011/05/07 16:45
私の答えです。
フォアハンドで打つショートクロスはしっかり下に持っていくフィニッシュをします。
ところが、両手で打つ場合にはそれでは、ちょっと振りにくいのです。
両手打ちに似合うスウィングはチッチャ目パンチ。
固めの手首で面を作っておき
先が遅れないようにし
上体は横向きを残したまま
ラケットをインパクト後にしっかり止める感じです。
スライスの強めに打つアプローチなんかの力加減とも共通しますね。
実はトップスピンロブも同じ感覚で
空中に向かってアングルショットを打つと
鋭く落ちてくるし、強さ加減のコントロールも上手くできるのです。
面白い写真があるので紹介します。
これは、ビョークマンのトップスピンロブ、動画と連続写真です。
9コマ目で一番最後まで行ったラケットがそれ以降、戻っているでしょう。
これがコツです。
鋭く止める感じを味わってください。
さてアングルショットという名で紹介した絵は無いのですが
このアガシのリターンはそんな感じのショットです。
動画と連続写真を見てください。
フォロースルーというよりも前に振り出したラケットを
インパクトでボールをはじいた後、前で鋭く止める感じです。
これがボールを短く、しかも鋭く打つコツです。
2011年03月26日
両手打ちそれとも片手?
「ダブルバックハンド、シングルバックハンドの優位性について」
『かっきー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントです。
松原コーチ、こんにちは
いつも楽しくブログ拝見させていただいています。
ダブルバックハンドとシングルバックハンドについてですが
私は軟式テニス出身というのもあり、シングルバックハンド
でプレーしています。(ナダル、ジョコビッチ、マレー)
しかし、最近の男子プロのトッププレイヤーを見ると、ダブルバックハンド
が主流(優位)なような気がします。
アマチュアレベルではシングル、ダブルの違いはあまり関係ないかと
思いますが松原コーチはどうお考えでしょうか?
投稿者 かっきー 2011/03/23 15:08
私の答えです。
現在のテニスは技術的に、かなり均一化されてきているようです。
ほぼ全員が同じスタイルのテニス
サーブ力とトップスピンをベースにしたストローク主体のテニスです。
その中でも不思議に両立している技術が
男子のバックハンド、片手打ちと両手打ち。
(女子の片手打ちも少しいますが)
もう一つは女子のフォアハンド、片手打ちと両手打ちです。
さて、バックの片手打ちですが
プロレベルでどちらが優れているという事は言えないと思います。
ナダルの両手とフェデラーの片手はどちらが凄いんでしょう?
どっちも凄いんです。
人数的には両手打ちのほうが多いんでしょうが
男子のプロの中には無視し得ないほどの片手打ちの猛者がいます。
女子ではもっと少なくなりますが
エナンの片手バックを見れば、女子でも片手打ちの方が優れているようにも見えるほどです。
しかしこの男女差を観ると、明らかにパワーの少ないグループでは
両手打ちの優位が大きいように見えます。
フォアもそうですね。
女子の両手打ちはたくさんいますが、男子にはほとんどいません。
じゃあ、どちらを選択するのが正解なんでしょう?
とっつきやすさ、打てるようになる早さは両手の方が上です。
それは、両手なら誰でもそこそこに振れるからです。
いいフォームじゃなくても振れる
力が足りなくても振れる
少しくらいタイミングや打点が狂っても
小手先で、何とか打つことくらいは出来る。
そうして打っているうちに振り方やタイミングが分かってくるのです。
片手はそうゆうわけにはいきません。
振るのに力が要るし
スウィングに時間がかかるので早くから
振り始めからタイミングが取れていなくてはならない。
それ苦労は、フォア以上に打点を前に取らなくてはいけないことで倍化します。
これは初心者、特に力のない人には致命的です。
その上、練習量の少ない人にとってもハンディーになります。
片手打ちは打つにも習得するにも手間がかかるのです。
だから、低いレベルのアマチュアなら、両手の方が有利だと思います。
じゃあ何で、そんなめんどくさい片手打ちを選択する人がいるのか?
それは、うまく使えれば、ものすごいボールが打てるからです。
片手打ちバックはスウィングが大きく、時間もかかるので
その加速のために身体を使うのが両手よりもやりやすいのです。
身体の使い方とは、上体の回転、体重移動、腕の引っ張りこみ、等です。
余裕のないときでもそこそこのボールが打てる両手打ちは、平均風速が大きい。
うまくいった時の片手打ちは、瞬間最大風速が凄いのです。
(と、片手打ちの松原さんは感じているのですがどうでしょう)
それともう一つ
両手打ちは左手の面感覚が大切です。
左手の面の向きを、手首の角度を固定することによりラケット面を作ります。
世の中には、左手に神経の行っていない人がいるのです。
まあ、神経が行っていないは冗談ですが
左手があまり器用じゃない人
その人を私は、『純粋な右利き』 と呼んでいます。
(左も少し器用な私は、『不純な右利き』 ですが)
純粋な右利きの人は、片手打ちバックが向いていると思います。
それと、大人になってからテニスをはじめ、しかも腕の凄く太い人。
この人には片手打ちバックをおすすめします。
まあ、アマチュアの場合は以上の理由の中に説得力をうんと感じればそちらを
そうでなければ、どちらが好きかで決めればいいのではないでしょうか。
よく、片手の方がバランスをとりやすいのだという人もいますが
たぶん、ナダルは(ほとんどの両手打ちプロも)そう思ってはいないでしょう。
『かっきー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントです。
松原コーチ、こんにちは
いつも楽しくブログ拝見させていただいています。
ダブルバックハンドとシングルバックハンドについてですが
私は軟式テニス出身というのもあり、シングルバックハンド
でプレーしています。(ナダル、ジョコビッチ、マレー)
しかし、最近の男子プロのトッププレイヤーを見ると、ダブルバックハンド
が主流(優位)なような気がします。
アマチュアレベルではシングル、ダブルの違いはあまり関係ないかと
思いますが松原コーチはどうお考えでしょうか?
投稿者 かっきー 2011/03/23 15:08
私の答えです。
現在のテニスは技術的に、かなり均一化されてきているようです。
ほぼ全員が同じスタイルのテニス
サーブ力とトップスピンをベースにしたストローク主体のテニスです。
その中でも不思議に両立している技術が
男子のバックハンド、片手打ちと両手打ち。
(女子の片手打ちも少しいますが)
もう一つは女子のフォアハンド、片手打ちと両手打ちです。
さて、バックの片手打ちですが
プロレベルでどちらが優れているという事は言えないと思います。
ナダルの両手とフェデラーの片手はどちらが凄いんでしょう?
どっちも凄いんです。
人数的には両手打ちのほうが多いんでしょうが
男子のプロの中には無視し得ないほどの片手打ちの猛者がいます。
女子ではもっと少なくなりますが
エナンの片手バックを見れば、女子でも片手打ちの方が優れているようにも見えるほどです。
しかしこの男女差を観ると、明らかにパワーの少ないグループでは
両手打ちの優位が大きいように見えます。
フォアもそうですね。
女子の両手打ちはたくさんいますが、男子にはほとんどいません。
じゃあ、どちらを選択するのが正解なんでしょう?
とっつきやすさ、打てるようになる早さは両手の方が上です。
それは、両手なら誰でもそこそこに振れるからです。
いいフォームじゃなくても振れる
力が足りなくても振れる
少しくらいタイミングや打点が狂っても
小手先で、何とか打つことくらいは出来る。
そうして打っているうちに振り方やタイミングが分かってくるのです。
片手はそうゆうわけにはいきません。
振るのに力が要るし
スウィングに時間がかかるので早くから
振り始めからタイミングが取れていなくてはならない。
それ苦労は、フォア以上に打点を前に取らなくてはいけないことで倍化します。
これは初心者、特に力のない人には致命的です。
その上、練習量の少ない人にとってもハンディーになります。
片手打ちは打つにも習得するにも手間がかかるのです。
だから、低いレベルのアマチュアなら、両手の方が有利だと思います。
じゃあ何で、そんなめんどくさい片手打ちを選択する人がいるのか?
それは、うまく使えれば、ものすごいボールが打てるからです。
片手打ちバックはスウィングが大きく、時間もかかるので
その加速のために身体を使うのが両手よりもやりやすいのです。
身体の使い方とは、上体の回転、体重移動、腕の引っ張りこみ、等です。
余裕のないときでもそこそこのボールが打てる両手打ちは、平均風速が大きい。
うまくいった時の片手打ちは、瞬間最大風速が凄いのです。
(と、片手打ちの松原さんは感じているのですがどうでしょう)
それともう一つ
両手打ちは左手の面感覚が大切です。
左手の面の向きを、手首の角度を固定することによりラケット面を作ります。
世の中には、左手に神経の行っていない人がいるのです。
まあ、神経が行っていないは冗談ですが
左手があまり器用じゃない人
その人を私は、『純粋な右利き』 と呼んでいます。
(左も少し器用な私は、『不純な右利き』 ですが)
純粋な右利きの人は、片手打ちバックが向いていると思います。
それと、大人になってからテニスをはじめ、しかも腕の凄く太い人。
この人には片手打ちバックをおすすめします。
まあ、アマチュアの場合は以上の理由の中に説得力をうんと感じればそちらを
そうでなければ、どちらが好きかで決めればいいのではないでしょうか。
よく、片手の方がバランスをとりやすいのだという人もいますが
たぶん、ナダルは(ほとんどの両手打ちプロも)そう思ってはいないでしょう。
2011年03月07日
深く弾むボールの処理
『翡翠』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチこんにちは
バックハンドストロークについて質問です。
バック側ベースライン付近にロブが上がった時に、自分が下がりきれなかったり、コートの後ろ側の土地が足りなかったりで自分の頭より高い位置で打つことがあるのですが、ラケットヘッドを倒すような打ち方になってしまい、コートに入るには入るのですが、ネットとサービスラインの間あたりに落ち、相手に叩かれることが多いです。
一応、高く構える事、脇を開き気味にして打つ事の2点に気をつけて打っているつもりなのですが…
どうもうまくいきません。
やはり自分の頭より高い位置で打つのは無理があるでしょうか?
前に出てライジングで処理する方が現実的ですか?
もしそうだと言われるのであれば、ライジングの打ち方のコツも教えていただけると助かります。
お忙しいとは思いますが、お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/03/07 10:28
私の答えです。
低いところで打つほうが捕らえやすいし、力も入りやすい。
できればそうすればいいんですが、できないときもあります。
その時は当然、仕方なしにでも高いところで打つしかありません。
質問はバックハンドですが、考え方はフォアハンドでも同じです。
さて、ライジングにすれば低いところで打てるのですが
上下動の大きなロブに対しては難しいんです。
むしろハーフボレーかノーバウンドで打ったほうが
ロブに対しては簡単だと思います。
ただ、ノーバウンドなど、これらの選択肢は
風上からのロブや土地が狭い場合など
塀際までさがっても届かないことがあります。
そのときにはどうしても使わなければなりませんので
必ず必要なワザではあります。
そのときは思い切って、「エイッ」
これらの技術はまた別のときに ・・・
さて、高い場合の処理。
力が入りにくいと、ラケットヘッドをがんばって振りたくなります。
そのためにラケット面の向きが変わり
かえって、打ち出しの高さ(角度)が不安定になって
浅くなったりするのではないでしょうか。
あんまりがんばらなくていいから、ロブで返球するのが実用的です。
そのときのコツはボレーに似ています。
インパクトでしっかり面を作り、そこでスウィングを止めるようにするのです。
これはリターンのときのダベンポートの動画と連続写真です。
連続写真では、「なんだ、先を振っているじゃないか」
と思うかもしれません。
動画のほうがわかりやすいのですが
いったんインパクトのところを通過したラケットヘッドが
もう一度、インパクトのところに戻ってきます。
これはインパクトのところでしっかり面を止めようとして起こる現象です。
ロブを上げるときもこうゆう使い方をするのです。
もちろん高いボールですから、もっと高い位置で行います。
面やスウィングの方向もロブを上げるのにふさわしい方向を向けば良いわけです。
まあ、少し上向きの面で、ほぼ水平に振ればいいと思います。
そして当てる強さ加減と、面の向き加減でコントロールします。
この部分、マスターするには、数多く打って慣れるしかありません。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチこんにちは
バックハンドストロークについて質問です。
バック側ベースライン付近にロブが上がった時に、自分が下がりきれなかったり、コートの後ろ側の土地が足りなかったりで自分の頭より高い位置で打つことがあるのですが、ラケットヘッドを倒すような打ち方になってしまい、コートに入るには入るのですが、ネットとサービスラインの間あたりに落ち、相手に叩かれることが多いです。
一応、高く構える事、脇を開き気味にして打つ事の2点に気をつけて打っているつもりなのですが…
どうもうまくいきません。
やはり自分の頭より高い位置で打つのは無理があるでしょうか?
前に出てライジングで処理する方が現実的ですか?
もしそうだと言われるのであれば、ライジングの打ち方のコツも教えていただけると助かります。
お忙しいとは思いますが、お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/03/07 10:28
私の答えです。
低いところで打つほうが捕らえやすいし、力も入りやすい。
できればそうすればいいんですが、できないときもあります。
その時は当然、仕方なしにでも高いところで打つしかありません。
質問はバックハンドですが、考え方はフォアハンドでも同じです。
さて、ライジングにすれば低いところで打てるのですが
上下動の大きなロブに対しては難しいんです。
むしろハーフボレーかノーバウンドで打ったほうが
ロブに対しては簡単だと思います。
ただ、ノーバウンドなど、これらの選択肢は
風上からのロブや土地が狭い場合など
塀際までさがっても届かないことがあります。
そのときにはどうしても使わなければなりませんので
必ず必要なワザではあります。
そのときは思い切って、「エイッ」
これらの技術はまた別のときに ・・・
さて、高い場合の処理。
力が入りにくいと、ラケットヘッドをがんばって振りたくなります。
そのためにラケット面の向きが変わり
かえって、打ち出しの高さ(角度)が不安定になって
浅くなったりするのではないでしょうか。
あんまりがんばらなくていいから、ロブで返球するのが実用的です。
そのときのコツはボレーに似ています。
インパクトでしっかり面を作り、そこでスウィングを止めるようにするのです。
これはリターンのときのダベンポートの動画と連続写真です。
連続写真では、「なんだ、先を振っているじゃないか」
と思うかもしれません。
動画のほうがわかりやすいのですが
いったんインパクトのところを通過したラケットヘッドが
もう一度、インパクトのところに戻ってきます。
これはインパクトのところでしっかり面を止めようとして起こる現象です。
ロブを上げるときもこうゆう使い方をするのです。
もちろん高いボールですから、もっと高い位置で行います。
面やスウィングの方向もロブを上げるのにふさわしい方向を向けば良いわけです。
まあ、少し上向きの面で、ほぼ水平に振ればいいと思います。
そして当てる強さ加減と、面の向き加減でコントロールします。
この部分、マスターするには、数多く打って慣れるしかありません。
2011年02月20日
少し高めのバックハンド
『龍之介』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
また、一つお聞きしたいのですが、
バックハンド(シングル)のフラットもしくはドライブで打つ場合なのですが、
私は、ひざ下位の高さが一番安定して打つことができます。
ただ、通常の人が打ちやすいとされる腰の高さ位のボールが、結構苦手なのです。
ボールの高さによって、打ち方のコツなどがあれば、教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/02/17 16:41
私の答えです。
「通常の人が打ちやすいとされる腰の高さ位のボール」 というのは誤解だと思います。
たいていの人はあなたと同じ、低めのボールの方が打ちやすいと思っています。
まあ、膝下というのはちょっと低いかもしれませんが。
腰の高さでらくらく打っている人はかなりのレベルの人です。
片手バックのスウィングは、基本的に縦振り
つまりゴルフのようなスウィングだと思えば分かりやすいと思います。
ですから、低い打点で打つのが楽なのです。
進歩していく過程としては
まず低くてもいいからしっかり触れるようにする。
ここでバックをしっかり、力強く振る感覚を見につけます。
次に少しづつ、打点を上げていきます。
つまり少し横降りの要素を付け加えていくのです。
横振りのうまい人の例を出しましょう。
エナンの動画と連続写真です。
最初にラケットを立てて、縦振りで始まるところに注目。
次に、4コマ目から6コマ目まで肩を回しています。
これにより、右肩をひきつけて回転半径を小さくし
スウィングスピードをあげると同時に
ラケットヘッドを高く持ち上げているのです。
つまり高めの打点と速いスウィングとを同時に獲得しているのです。
(これってもしかしたら未発表の最新理論かもしれません)
まあいいか
男子プロとエナンはこれにより胸の高さくらいまで打ちます。
一般の人でも、ちょっとうまく使えば、腰の少し上まで打てると思います。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
また、一つお聞きしたいのですが、
バックハンド(シングル)のフラットもしくはドライブで打つ場合なのですが、
私は、ひざ下位の高さが一番安定して打つことができます。
ただ、通常の人が打ちやすいとされる腰の高さ位のボールが、結構苦手なのです。
ボールの高さによって、打ち方のコツなどがあれば、教えていただけますでしょうか。
よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/02/17 16:41
私の答えです。
「通常の人が打ちやすいとされる腰の高さ位のボール」 というのは誤解だと思います。
たいていの人はあなたと同じ、低めのボールの方が打ちやすいと思っています。
まあ、膝下というのはちょっと低いかもしれませんが。
腰の高さでらくらく打っている人はかなりのレベルの人です。
片手バックのスウィングは、基本的に縦振り
つまりゴルフのようなスウィングだと思えば分かりやすいと思います。
ですから、低い打点で打つのが楽なのです。
進歩していく過程としては
まず低くてもいいからしっかり触れるようにする。
ここでバックをしっかり、力強く振る感覚を見につけます。
次に少しづつ、打点を上げていきます。
つまり少し横降りの要素を付け加えていくのです。
横振りのうまい人の例を出しましょう。
エナンの動画と連続写真です。
最初にラケットを立てて、縦振りで始まるところに注目。
次に、4コマ目から6コマ目まで肩を回しています。
これにより、右肩をひきつけて回転半径を小さくし
スウィングスピードをあげると同時に
ラケットヘッドを高く持ち上げているのです。
つまり高めの打点と速いスウィングとを同時に獲得しているのです。
(これってもしかしたら未発表の最新理論かもしれません)
まあいいか
男子プロとエナンはこれにより胸の高さくらいまで打ちます。
一般の人でも、ちょっとうまく使えば、腰の少し上まで打てると思います。
2011年02月04日
ハイバックは片手で
『光太朗』 さんから質問をいただきました。
高いバックハンドの処理についてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原 様
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ちょうどバックハンドの話題ですので
ご相談させて頂きたく書き込みをします。
私は片手バックハンドです。
実は右半身に軽い障害があり両手バックだと逆に右手が邪魔して
具合がよくないので片手なのですが。
しかし、片手バックだと高目のボールが処理し難い気がします。
やはり両手バックなのかなぁと思案しております。
両手バックに挑戦すべきか、片手バックで高みを目指すか
ちょっと悩んでおります。
ちなみにバックハンドはスライスが主で
高いボールはトップスピンで叩く。といった感じです。
お手すきな時にでもアドバイス頂ければ幸いです。
お忙しい中とは存じますが、よろしくお願いします。
投稿者 光太朗 2011/02/01 23:43
私の答えです。
結論を先に言いますと片手で処理するのがいいと思います。
肩より上の高いボールの処理は、両手打ちの選手でも片手でスライスを使うことが多いのです。
ラケットヘッドの引き起こしを使って打ちます。
なかなか、参考になる写真がないのですが
唯一、フェデラーのハイバックの動画と連続写真です。
この引き起こしをもっと大げさにゆっくりやればアマチュアにも使えると思います。
身体の向きももっと前向きでかまいません。
ちょうど、ハイバックのボレーを山なりに返球するようなイメージで打ってみたらどうでしょうか。
ポイントは、構えで面が少し上向きになる。
インパクトへ面を引き起こして垂直にする。
徐々に面を上向きにしていき、スライスのスウィングにする。
といったところでしょうか。
この高さになるとアマチュアにはハードヒットするのは難しいと思います。
スライスで、相手にやられないところにコントロールできれば充分ではないでしょうか。
そうゆう時の面の作り方は
片手打ちのほうがはるかに自由度が高いのです。
特に、もともとが片手打ちであるならなおさらです。
それなりのコントロール感がすでにあるはずです。
両手打ちにするご利益は特に無いのではないでしょうか。
高いバックハンドの処理についてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原 様
いつも楽しく拝見させて頂いております。
ちょうどバックハンドの話題ですので
ご相談させて頂きたく書き込みをします。
私は片手バックハンドです。
実は右半身に軽い障害があり両手バックだと逆に右手が邪魔して
具合がよくないので片手なのですが。
しかし、片手バックだと高目のボールが処理し難い気がします。
やはり両手バックなのかなぁと思案しております。
両手バックに挑戦すべきか、片手バックで高みを目指すか
ちょっと悩んでおります。
ちなみにバックハンドはスライスが主で
高いボールはトップスピンで叩く。といった感じです。
お手すきな時にでもアドバイス頂ければ幸いです。
お忙しい中とは存じますが、よろしくお願いします。
投稿者 光太朗 2011/02/01 23:43
私の答えです。
結論を先に言いますと片手で処理するのがいいと思います。
肩より上の高いボールの処理は、両手打ちの選手でも片手でスライスを使うことが多いのです。
ラケットヘッドの引き起こしを使って打ちます。
なかなか、参考になる写真がないのですが
唯一、フェデラーのハイバックの動画と連続写真です。
この引き起こしをもっと大げさにゆっくりやればアマチュアにも使えると思います。
身体の向きももっと前向きでかまいません。
ちょうど、ハイバックのボレーを山なりに返球するようなイメージで打ってみたらどうでしょうか。
ポイントは、構えで面が少し上向きになる。
インパクトへ面を引き起こして垂直にする。
徐々に面を上向きにしていき、スライスのスウィングにする。
といったところでしょうか。
この高さになるとアマチュアにはハードヒットするのは難しいと思います。
スライスで、相手にやられないところにコントロールできれば充分ではないでしょうか。
そうゆう時の面の作り方は
片手打ちのほうがはるかに自由度が高いのです。
特に、もともとが片手打ちであるならなおさらです。
それなりのコントロール感がすでにあるはずです。
両手打ちにするご利益は特に無いのではないでしょうか。
2011年02月01日
高い打点の両手バック
『高校一年』 さんから質問をいただきました。
バックに深く来るロブに対しうまく返球できないとのことです。
コメントの全文を見たい方はこちらへ。
私の答えです。
まずここが苦手というのは珍しいわけではありません。
誰だって、普通の高さが一番打ちやすいので
低いのも打ちにくいですし、高いのも打ちにくいです。
難しいい理由として2つのことが考えられます。
1つ目は単純に高いこと、力も入りにくいし窮屈でもあります。
2つ目は深いロブだったので弾んでから時間がないこと。
まずは高さ対策です。
高くきたら高く構えましょう。
これは普通の高さに対するサフィンの動画と連続写真。
こちらは高いボールに対するサフィンの動画と連続写真です。
左足に目が行きがちですが、テイクバックの高さに注目してください。
高く構えてますよね。
脇も空いていいのです。
いや、空けなくては打ちようがないのです。
ハードヒットでなければ飛び上がる必要もありません。
とにかく高いところに引きましょう。
それと、どうしても窮屈だったら、少し前向きになるといいです。
もうひとつの深いボールに対して忙しい話。
バックで打つ決断ができなくて後手に回る人が多いのです。
早くバックの構えを作り、待ち構えることです。
ボールが弾んだときには構え終わるようにしてみてください。
それで自信がついたら、少しずつ遅くしても大丈夫です。
それと最後に
高いところで取るといっても限度があります、頭より上は無理。
それならば、下がるか、前に行くか?
普通は下がって対処しますが
塀ぎわまで追い込まれると厄介ですので
うんと深いロブに対しては思い切って前に出てライジングです。
クルム伊達公子さんはこれがうまい
ムーンボールのトップスピナーはみんな彼女の好物になっちゃいます。
早く構えることができれば可能だと思います。
やり方がわかったらとにかく練習です。
高いところがもともとうまかった人なんていません。
慣れるしかないんです。
がんばってください。
バックに深く来るロブに対しうまく返球できないとのことです。
コメントの全文を見たい方はこちらへ。
私の答えです。
まずここが苦手というのは珍しいわけではありません。
誰だって、普通の高さが一番打ちやすいので
低いのも打ちにくいですし、高いのも打ちにくいです。
難しいい理由として2つのことが考えられます。
1つ目は単純に高いこと、力も入りにくいし窮屈でもあります。
2つ目は深いロブだったので弾んでから時間がないこと。
まずは高さ対策です。
高くきたら高く構えましょう。
これは普通の高さに対するサフィンの動画と連続写真。
こちらは高いボールに対するサフィンの動画と連続写真です。
左足に目が行きがちですが、テイクバックの高さに注目してください。
高く構えてますよね。
脇も空いていいのです。
いや、空けなくては打ちようがないのです。
ハードヒットでなければ飛び上がる必要もありません。
とにかく高いところに引きましょう。
それと、どうしても窮屈だったら、少し前向きになるといいです。
もうひとつの深いボールに対して忙しい話。
バックで打つ決断ができなくて後手に回る人が多いのです。
早くバックの構えを作り、待ち構えることです。
ボールが弾んだときには構え終わるようにしてみてください。
それで自信がついたら、少しずつ遅くしても大丈夫です。
それと最後に
高いところで取るといっても限度があります、頭より上は無理。
それならば、下がるか、前に行くか?
普通は下がって対処しますが
塀ぎわまで追い込まれると厄介ですので
うんと深いロブに対しては思い切って前に出てライジングです。
クルム伊達公子さんはこれがうまい
ムーンボールのトップスピナーはみんな彼女の好物になっちゃいます。
早く構えることができれば可能だと思います。
やり方がわかったらとにかく練習です。
高いところがもともとうまかった人なんていません。
慣れるしかないんです。
がんばってください。
2011年01月24日
スライスの使い方
バックハンドスライスの球質について?
『いわし頭』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
おはようございます。
スライスについては私も兼ねてから疑問がありました。
私の打ち方は、それほどラケットを高く上げず、ボールを引き付け、ボールを引き付け、ガツンと厚くあてて、少しスライス気味といった感じです。(よくテニスの本にもこのように書いてあります。)
それに対して、松原コーチは、テイクで高く引き、落差をつけて(振り下ろす)薄く?ヒットするようにと仰られているように思うのですが、どちらも正解なのでしょうか?
他人の質問に便乗するようですが、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/01/24 07:02
私の答えです。
日本では40年位前まで
世界では60年位前まではバックハンドといえばスライス。
ごく一部の選手を除いては、ほぼ全員がスライスのバックでした。
ラケットもウッドでしたので軽く打つと飛びが悪く、面も小さかったのです。
つなぎも、攻撃も、アプローチも、パスもリターンもすべてスライスで
オールマイティーのショットとして、『フラット気味のスライス』 が使われていました。
レベルの高い人ほどパスの必要性からか回転が少なかったような気がします。
もちろん、松原さんもスライスオンリーでした。
日本のテニススクールでトップの人たちはこのスライス世代か
その世代の人に直接、テニス理論を教わった人たちです。
ですからそのままやっていれば
『ボールを引き付け、ガツンと厚くあてて、少しスライス気味・・・』
ということになると思います。
一方、私の技術論は、現在の、世界のトッププロの技術をベースにしています。
そして現代のテニスではトップスピンが主流です。
トップスピンや両手打ちがあることを前提としたスライスなのです。
スライスは、よりスライスらしいショットが望まれます。
相手の打ってくるショットも強烈ですから
はっきり回転を掛けていなしたり
振り切って打ち負けないようにしたりするのです。
私のお話しているスライスはそうゆうスライスです。
プロになるつもりが無ければ昔の名前で出ていてもいいのです。
市民大会レベルなら充分通用します。
ただ、将来のあるかもしれない若者やジュニアたちには
できるだけ、最新型にするほうを勧めます。
(そのために古いコーチたちも変身してほしいのですが・・・)
私が、フォアハンドをトップスピンをベースにとか
フォアボレーをスライスでとか言うのもまったく同じ理由です。
『いわし頭』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
おはようございます。
スライスについては私も兼ねてから疑問がありました。
私の打ち方は、それほどラケットを高く上げず、ボールを引き付け、ボールを引き付け、ガツンと厚くあてて、少しスライス気味といった感じです。(よくテニスの本にもこのように書いてあります。)
それに対して、松原コーチは、テイクで高く引き、落差をつけて(振り下ろす)薄く?ヒットするようにと仰られているように思うのですが、どちらも正解なのでしょうか?
他人の質問に便乗するようですが、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/01/24 07:02
私の答えです。
日本では40年位前まで
世界では60年位前まではバックハンドといえばスライス。
ごく一部の選手を除いては、ほぼ全員がスライスのバックでした。
ラケットもウッドでしたので軽く打つと飛びが悪く、面も小さかったのです。
つなぎも、攻撃も、アプローチも、パスもリターンもすべてスライスで
オールマイティーのショットとして、『フラット気味のスライス』 が使われていました。
レベルの高い人ほどパスの必要性からか回転が少なかったような気がします。
もちろん、松原さんもスライスオンリーでした。
日本のテニススクールでトップの人たちはこのスライス世代か
その世代の人に直接、テニス理論を教わった人たちです。
ですからそのままやっていれば
『ボールを引き付け、ガツンと厚くあてて、少しスライス気味・・・』
ということになると思います。
一方、私の技術論は、現在の、世界のトッププロの技術をベースにしています。
そして現代のテニスではトップスピンが主流です。
トップスピンや両手打ちがあることを前提としたスライスなのです。
スライスは、よりスライスらしいショットが望まれます。
相手の打ってくるショットも強烈ですから
はっきり回転を掛けていなしたり
振り切って打ち負けないようにしたりするのです。
私のお話しているスライスはそうゆうスライスです。
プロになるつもりが無ければ昔の名前で出ていてもいいのです。
市民大会レベルなら充分通用します。
ただ、将来のあるかもしれない若者やジュニアたちには
できるだけ、最新型にするほうを勧めます。
(そのために古いコーチたちも変身してほしいのですが・・・)
私が、フォアハンドをトップスピンをベースにとか
フォアボレーをスライスでとか言うのもまったく同じ理由です。
2011年01月23日
浮かないスライスを打つには
『うそほんと』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
いつもお世話になっています。
バックハンドスライスの引き起こしの時の質問です。
スライスで高い所のボールを打つ時に、浮いてしまう時の注意点を教えて頂きたいのですが。
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/01/22 18:18
私の答えです。
スライスを浮かさないで鋭く打つにはいくつかのポイントがあります。
まずはフェデラーの動画と連続写真を見て、浮かないイメージを作っておいてください。
高い打点のスライス、オープンスタンスで
たぶんリターンでしょう。
カメラマンの都合として、サーブとリターンは一番撮りやすいのです。
さて模範的なこのショット、どこかを変えて浮かし気味に打つには
1、打点を前にする。
2、引き起こしを遅らせる。
3、上体を回転させる。
4、インサイドアウトのスウィングにする。
3番はこのショットに関する限り当てはまらないように見えます。
姿勢がよく、上体が垂直、両肩を結ぶ線は水平です。
だから、回しても面の向きには影響しないはずなのです。
だけど、回したら垂直を保てないかもしれませんね。
オープンスタンスでもあり
どこかを緩めたとたんに姿勢が崩れる可能性があるからです。
回らないにこしたことはありません。
1、の打点の位置ですが
腕は弧を描いて振るのが基本です。
前に行くほど面が上を向いていくのがその証拠。
実際、7コマ目ではかなり上向きです。
ですから、打点が前になると上を向くのです。
もちろん浮くことになります。
『しっかり引き付けて打ちましょう』 とよく言われるゆえんです。
2、の引き起こしですが
フェデラーはインパクトで垂直面になっています。
ここか、もう少し前かに引き起こしが終わっています。
私の感覚ですと、『ピッタンコ、インパクトで引き起こし終了です』
高速度撮影で調べて、本当にそうかどうかはわかりません。
ただ、そうゆうつもりで打つと、スピードとコントロールが両立するのです。
4コマ目が一番ラケットが倒れて、面が上を向いた状態。
5コマ目で半分起き
6コマ目で起ききって、インパクトです。
ここまでに起ききらなければ、当然ボールは浮いていきます。
インパクトで垂直面をしっかり作り
その後、弧を描いたスウィングによる、徐々に上を向いていくことが重要です。
引き起こすときは上腕が、外旋していくのですが
インパクト後は一切外旋も内旋もしないのです。
面を保ったままです
4番、ですが、フェデラーま見事なアウトサイドインだと思います。
これをインサイドアウトにしたら
切れの無い、情けないショットになって
浮く、浮かないというレベルではないと思います。
最後に
しっかり下に打つことです
打つほうにフォローなんて考えないほうがいいです。
しっかり下にスライス回転を掛ける
そのついでに、前にも飛べばいいくらいのイメージが必要です。
以下がそのコメント、全文です。
いつもお世話になっています。
バックハンドスライスの引き起こしの時の質問です。
スライスで高い所のボールを打つ時に、浮いてしまう時の注意点を教えて頂きたいのですが。
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2011/01/22 18:18
私の答えです。
スライスを浮かさないで鋭く打つにはいくつかのポイントがあります。
まずはフェデラーの動画と連続写真を見て、浮かないイメージを作っておいてください。
高い打点のスライス、オープンスタンスで
たぶんリターンでしょう。
カメラマンの都合として、サーブとリターンは一番撮りやすいのです。
さて模範的なこのショット、どこかを変えて浮かし気味に打つには
1、打点を前にする。
2、引き起こしを遅らせる。
3、上体を回転させる。
4、インサイドアウトのスウィングにする。
3番はこのショットに関する限り当てはまらないように見えます。
姿勢がよく、上体が垂直、両肩を結ぶ線は水平です。
だから、回しても面の向きには影響しないはずなのです。
だけど、回したら垂直を保てないかもしれませんね。
オープンスタンスでもあり
どこかを緩めたとたんに姿勢が崩れる可能性があるからです。
回らないにこしたことはありません。
1、の打点の位置ですが
腕は弧を描いて振るのが基本です。
前に行くほど面が上を向いていくのがその証拠。
実際、7コマ目ではかなり上向きです。
ですから、打点が前になると上を向くのです。
もちろん浮くことになります。
『しっかり引き付けて打ちましょう』 とよく言われるゆえんです。
2、の引き起こしですが
フェデラーはインパクトで垂直面になっています。
ここか、もう少し前かに引き起こしが終わっています。
私の感覚ですと、『ピッタンコ、インパクトで引き起こし終了です』
高速度撮影で調べて、本当にそうかどうかはわかりません。
ただ、そうゆうつもりで打つと、スピードとコントロールが両立するのです。
4コマ目が一番ラケットが倒れて、面が上を向いた状態。
5コマ目で半分起き
6コマ目で起ききって、インパクトです。
ここまでに起ききらなければ、当然ボールは浮いていきます。
インパクトで垂直面をしっかり作り
その後、弧を描いたスウィングによる、徐々に上を向いていくことが重要です。
引き起こすときは上腕が、外旋していくのですが
インパクト後は一切外旋も内旋もしないのです。
面を保ったままです
4番、ですが、フェデラーま見事なアウトサイドインだと思います。
これをインサイドアウトにしたら
切れの無い、情けないショットになって
浮く、浮かないというレベルではないと思います。
最後に
しっかり下に打つことです
打つほうにフォローなんて考えないほうがいいです。
しっかり下にスライス回転を掛ける
そのついでに、前にも飛べばいいくらいのイメージが必要です。
2011年01月17日
片手バックのパワーアップ
ラケットを重くしたら
バックハンドが打ちやすくなったというお話をした。
なんだか、ラケットの重みを感じると加速しやすいのだ。
以前、フィギアスケート、浅田真央さんの写真を使って
スピンのスピードを上げる方法を説明したことがあった。
Photo by Peaceful Paradise Life
腕を伸ばしてスピンに入り、腕を縮めると回転が速くなり
止まるときは腕を伸ばす、という話。
写真は、トリプルアクセル・ジャンプなのでスピンではないのだが、理屈は同じ。
少し見にくいのだが、空中では回転半径を小さくして、回転数を上げ
着氷では、腕を伸ばして回転数を下げているのがわかる。
同じことがテニスでも使える。
フォアハンドのハードヒットで腕を引っ張り込み
アウトサイドインのスウィングをするとラケットを加速することができる。
片手バックハンドでは、腕を引き込むのは肘の向きの関係で
ちょっと難しいのだが
いい写真を見つけたので紹介しよう。
これはエナンの片手バックハンド、動画と連続写真だ。
5コマ目から打点の6コマ目へ
肩全体を後ろに引いているのがわかるだろうか?
むしろ動画のほうが感じ取りやすいかもしれない。
肩甲骨を後ろに移動させるような感じで、肩全体を後ろに引く。
ついでにラケットヘッドを少し立てていくようにすると、ますます加速する。
これは昔、ボリス・ベッカーがよく使っていた方法だ。
打点も高くできる。
まあ、『肩全体を後ろに』 というのは結果なのであって
本人は手の位置を引っ張っているだけかもしれないし
もしかしたら、ただ強く振ろうと思っているだけかもしれない。
天才プロは無意識にやっているのだろうが
われわれは意識してやればいい、そんなに難しくは無い。
できるようになってしまえば、それは自分の技術なのだ。
バックハンドが打ちやすくなったというお話をした。
なんだか、ラケットの重みを感じると加速しやすいのだ。
以前、フィギアスケート、浅田真央さんの写真を使って
スピンのスピードを上げる方法を説明したことがあった。
Photo by Peaceful Paradise Life
腕を伸ばしてスピンに入り、腕を縮めると回転が速くなり
止まるときは腕を伸ばす、という話。
写真は、トリプルアクセル・ジャンプなのでスピンではないのだが、理屈は同じ。
少し見にくいのだが、空中では回転半径を小さくして、回転数を上げ
着氷では、腕を伸ばして回転数を下げているのがわかる。
同じことがテニスでも使える。
フォアハンドのハードヒットで腕を引っ張り込み
アウトサイドインのスウィングをするとラケットを加速することができる。
片手バックハンドでは、腕を引き込むのは肘の向きの関係で
ちょっと難しいのだが
いい写真を見つけたので紹介しよう。
これはエナンの片手バックハンド、動画と連続写真だ。
5コマ目から打点の6コマ目へ
肩全体を後ろに引いているのがわかるだろうか?
むしろ動画のほうが感じ取りやすいかもしれない。
肩甲骨を後ろに移動させるような感じで、肩全体を後ろに引く。
ついでにラケットヘッドを少し立てていくようにすると、ますます加速する。
これは昔、ボリス・ベッカーがよく使っていた方法だ。
打点も高くできる。
まあ、『肩全体を後ろに』 というのは結果なのであって
本人は手の位置を引っ張っているだけかもしれないし
もしかしたら、ただ強く振ろうと思っているだけかもしれない。
天才プロは無意識にやっているのだろうが
われわれは意識してやればいい、そんなに難しくは無い。
できるようになってしまえば、それは自分の技術なのだ。
2011年01月09日
両手打ちでの肘の使い方
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
両手打ちでの、腕や手首の固め方についてです。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・前略・・ しかし、まだ「腕を固める」の部分に疑問を持っております。「手首を固める」と言う点では、別の記事にあったように、初級者は固め、アガシ位になると柔軟でも可とのことでしたが、「左右の肘」についてはいかがでしょうか?
プロの両手バックハンドを見ますと、少なくともテイクバックの時は左右の肘ともピンと伸ばしているように見えます。一方、当方のバックハンドは、テイクバック時に右肘は伸びているものの、左肘は若干、曲がっております。また、インパクトの前後、フィニッシュのタイミングでは、左右の肘とも軽く曲がっております。(いまのところ、当方にはそれが自然なスイングなのです。)
よろしければ、テイクバック、インパクトの前後、フィニッシュの3つのタイミングにおける、左と右それぞれの肘の曲げ方について、松原コーチのご考察をお聞かせ願えないでしょうか?
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/01/06 19:51
私の答えです。
アガシの手首の話ですが
緩めていいのは打球方向に対し垂直な方向に対してです。
つまり縦方向、それによりトップスピンを上手くかけます。
横方向、つまり打球方向には緩めるべきではないと思います。
これはアガシの動画と連続写真。
ラケットヘッドがかなりしたから上に振れているのが分かると思いますが
前後方向には、ほとんど手首が動いていないことが分かると思います。
こうゆう意味で緩めてもOKといっているので
上手くなったら手首を緩めていいという事とは違います。
次に両手打ちの加速メカニズムですが
私がよくたとえに使うのは短い棒です。
短い棒を振るのに全身をゆっくり振っていてはまだるっこしいのです。
急加速でビュッと振るのです。
これは2本も腕を使うので剛性が高い、つまりしっかり感が強く変形しないこと
両肩が拘束され、大きく振り難いことがその理由です。
ですから上体の回転量も90度くらいとかなり少ないのです。
腕も固めるというのはこれらの特徴を利用し、際立たせる為で
一言で言うと、「しっかりリキメ」 という事です。
このメカニズムの中で面を安定させる為
手首から先が遅れないように、左手の手首を固定します。
引いていった時にこの手首の固定を保つと
右肘は伸びきり、左肘は曲がってきます。
このテイクバックでは、ラケット面がこちらから見えます。
大抵の男子一流のプロ達もそうです。
この後、インパクトに向かって振り出していくと、左肘は徐々に伸びていきます。
この後、両肘を一気にたたみみながら両手を右肩と頭の間の空間に引っ張りこみます。
当然引っ張り込みますから肘は曲がります。
これらの力感と腕の引っ張りこみ
サフィンのリターン、動画と連続写真から感じてみてください。
アガシもサフィンも、すごい筋力ですが生身です。
ですから手首をしっかり固定していても
振り出しの強烈な加速に負けて、一瞬、ラケットヘッドが遅れます。
これを私は手首の角度を保っていると解釈しています。
保っているからこそ、また予定のラケット面が帰ってくるのです。
うちの、『スジガネ君RB』 の場合はホントに遅れないのでより安定していますが
実はサフィンにスウィングスピードでは遅れをとっているのです。
だからといって、これを柔らかく使うべきと思うとボロボロになります。
両手打ちでの、腕や手首の固め方についてです。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・前略・・ しかし、まだ「腕を固める」の部分に疑問を持っております。「手首を固める」と言う点では、別の記事にあったように、初級者は固め、アガシ位になると柔軟でも可とのことでしたが、「左右の肘」についてはいかがでしょうか?
プロの両手バックハンドを見ますと、少なくともテイクバックの時は左右の肘ともピンと伸ばしているように見えます。一方、当方のバックハンドは、テイクバック時に右肘は伸びているものの、左肘は若干、曲がっております。また、インパクトの前後、フィニッシュのタイミングでは、左右の肘とも軽く曲がっております。(いまのところ、当方にはそれが自然なスイングなのです。)
よろしければ、テイクバック、インパクトの前後、フィニッシュの3つのタイミングにおける、左と右それぞれの肘の曲げ方について、松原コーチのご考察をお聞かせ願えないでしょうか?
なにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/01/06 19:51
私の答えです。
アガシの手首の話ですが
緩めていいのは打球方向に対し垂直な方向に対してです。
つまり縦方向、それによりトップスピンを上手くかけます。
横方向、つまり打球方向には緩めるべきではないと思います。
これはアガシの動画と連続写真。
ラケットヘッドがかなりしたから上に振れているのが分かると思いますが
前後方向には、ほとんど手首が動いていないことが分かると思います。
こうゆう意味で緩めてもOKといっているので
上手くなったら手首を緩めていいという事とは違います。
次に両手打ちの加速メカニズムですが
私がよくたとえに使うのは短い棒です。
短い棒を振るのに全身をゆっくり振っていてはまだるっこしいのです。
急加速でビュッと振るのです。
これは2本も腕を使うので剛性が高い、つまりしっかり感が強く変形しないこと
両肩が拘束され、大きく振り難いことがその理由です。
ですから上体の回転量も90度くらいとかなり少ないのです。
腕も固めるというのはこれらの特徴を利用し、際立たせる為で
一言で言うと、「しっかりリキメ」 という事です。
このメカニズムの中で面を安定させる為
手首から先が遅れないように、左手の手首を固定します。
引いていった時にこの手首の固定を保つと
右肘は伸びきり、左肘は曲がってきます。
このテイクバックでは、ラケット面がこちらから見えます。
大抵の男子一流のプロ達もそうです。
この後、インパクトに向かって振り出していくと、左肘は徐々に伸びていきます。
この後、両肘を一気にたたみみながら両手を右肩と頭の間の空間に引っ張りこみます。
当然引っ張り込みますから肘は曲がります。
これらの力感と腕の引っ張りこみ
サフィンのリターン、動画と連続写真から感じてみてください。
アガシもサフィンも、すごい筋力ですが生身です。
ですから手首をしっかり固定していても
振り出しの強烈な加速に負けて、一瞬、ラケットヘッドが遅れます。
これを私は手首の角度を保っていると解釈しています。
保っているからこそ、また予定のラケット面が帰ってくるのです。
うちの、『スジガネ君RB』 の場合はホントに遅れないのでより安定していますが
実はサフィンにスウィングスピードでは遅れをとっているのです。
だからといって、これを柔らかく使うべきと思うとボロボロになります。
2010年10月19日
ストレートが外側に曲がる
『翡翠』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント全文です。
バックハンドについて
松原コーチへ
いつも楽しく拝見させていただいております。
バックハンドのトップスピンをストレートに打つと、打球が外側(右側)に曲がってしまってサイドアウトしてしまいます。
これを改善する方法は何かあるでしょうか?
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/10/17 19:27
私の答えです。
翡翠 さんはサウスポーなんですね。
外側に切れていくというのは、フォアハンドの逆クロスと同じ現象です。
ラケット面の手前側から先端側に向かってボールが転がるわけです。
おっとここで、うちのでしゃばり、『スジガネ君RB』が乱入してきました。
得意な両手バックは自分に説明させろというわけです。
そこまで言うなら出してあげましょう。
清水コーチにエスコートされて登場。
清水コーチはヘアーが乱れていたので、今日はくびちょんぱ。
さて、両手バックハンド。
通常、こう振っていく。
ここから、インパクト。
そして、ラケットヘッドはこちらに動いていく。
3枚ともボールがついているが、これはインパクトの位置を示すため。
もちろん真ん中のが、真のインパクト。
名人のスジガネ君がタイミングを間違うわけがない。
この、黄色いボールをたどっていくと、左から右へ動いていくのがわかる。
つまり、アウトサイドイン。
ラケット面の手前側から先のほうに向かって転がるように
ボールは左回転しながら飛び出していく。
サウスポーなら右回転で右に曲がっていくのだ。
打点を前で取り、背骨を中心に上体を回転させて打てば、必ずそうなる。
男子選手の場合は上体の回転を少なくし
ひきつけ気味にして打つことが多く
そうするとこの方向の回転は少なくなる。
女子選手の場合は、打点が前になることが多く
上体の回転も多めのためサイドスピンも大きいのだろう。
これは男子に比べ、腕の力が小さいのである程度はしょうがないのだ。
慣れてくれば、それ方はいつも同じなので
その分内側を狙って打てばいいのではというのが通常の解決策。
どうしてもそれる回転をなくしたければ
構えの横向きを強調し、直線的に打つようにすればサイドスピンは減る。
もうひとつは、打点が低い場合、
ラケットヘッドが下げてトップスピンを強く掛けると
外側にサイドスピンがかかる。
そうすれば反対のサイドスピンはなくなる。
これらは男子が普通にやっていることだが
スピードが鈍ってしまう可能性もあり
女性にとってはそんなにご利益のあることではない。
私のお勧めは最初のやつ
そのままの回転でとりあえず打つこと。
慣れてくると腕の曲げ伸ばしやラケットヘッドを走らせることにより
サイドスピンも減らせるようになるかもしれない。
だけど、バックの外へ切れていく逆クロスを得意ショットにするのも
いいと思いますけど、どうですか。
以下がそのコメント全文です。
バックハンドについて
松原コーチへ
いつも楽しく拝見させていただいております。
バックハンドのトップスピンをストレートに打つと、打球が外側(右側)に曲がってしまってサイドアウトしてしまいます。
これを改善する方法は何かあるでしょうか?
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/10/17 19:27
私の答えです。
翡翠 さんはサウスポーなんですね。
外側に切れていくというのは、フォアハンドの逆クロスと同じ現象です。
ラケット面の手前側から先端側に向かってボールが転がるわけです。
おっとここで、うちのでしゃばり、『スジガネ君RB』が乱入してきました。
得意な両手バックは自分に説明させろというわけです。
そこまで言うなら出してあげましょう。
清水コーチにエスコートされて登場。
清水コーチはヘアーが乱れていたので、今日はくびちょんぱ。
さて、両手バックハンド。
通常、こう振っていく。
ここから、インパクト。
そして、ラケットヘッドはこちらに動いていく。
3枚ともボールがついているが、これはインパクトの位置を示すため。
もちろん真ん中のが、真のインパクト。
名人のスジガネ君がタイミングを間違うわけがない。
この、黄色いボールをたどっていくと、左から右へ動いていくのがわかる。
つまり、アウトサイドイン。
ラケット面の手前側から先のほうに向かって転がるように
ボールは左回転しながら飛び出していく。
サウスポーなら右回転で右に曲がっていくのだ。
打点を前で取り、背骨を中心に上体を回転させて打てば、必ずそうなる。
男子選手の場合は上体の回転を少なくし
ひきつけ気味にして打つことが多く
そうするとこの方向の回転は少なくなる。
女子選手の場合は、打点が前になることが多く
上体の回転も多めのためサイドスピンも大きいのだろう。
これは男子に比べ、腕の力が小さいのである程度はしょうがないのだ。
慣れてくれば、それ方はいつも同じなので
その分内側を狙って打てばいいのではというのが通常の解決策。
どうしてもそれる回転をなくしたければ
構えの横向きを強調し、直線的に打つようにすればサイドスピンは減る。
もうひとつは、打点が低い場合、
ラケットヘッドが下げてトップスピンを強く掛けると
外側にサイドスピンがかかる。
そうすれば反対のサイドスピンはなくなる。
これらは男子が普通にやっていることだが
スピードが鈍ってしまう可能性もあり
女性にとってはそんなにご利益のあることではない。
私のお勧めは最初のやつ
そのままの回転でとりあえず打つこと。
慣れてくると腕の曲げ伸ばしやラケットヘッドを走らせることにより
サイドスピンも減らせるようになるかもしれない。
だけど、バックの外へ切れていく逆クロスを得意ショットにするのも
いいと思いますけど、どうですか。
2010年10月17日
バックハンドのフィニッシュは
『nao』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント全文です。
はじめまして。いつもブログを楽しく見ています。
突然なんですが片手バックハンドについて質問があります。
僕のBHはフォロースルーしたとき(最後まで振り切ったとき)に肘が曲がってしまいます。
フェデラーなどは最後まで腕が一直線になっていると思います。
自分のイメージではスピンをかけようとして手でこねるような感じ(今風の言い方ではスピネーション?)になっている気がします。
このようなフォームはやっぱりよくないと思いますか?
なにかアドバイスがあればぜひお願いしたいです。
投稿者 nao 2010/10/14 17:53
私の答えです。
回外(スピネーション)して、フィニッシュで腕が曲がるとすると?
大胆な推測ですが
コンチネンタルのような薄いグリップで後ろ目の打点で捉えているのでは。
(もし違っていたら教えてください)
もしそうだとすると、ハードヒットできないかもしれません。
それと、相手の強いボールに負けないで返球できているのでしょうか?
もしそうでないのなら、そのボールはスライスでいいのではないでしょうか。
フェデラーのフィニッシュが腕が伸びて、大きく振り切れているのは
グリップがセミウェスタンで厚いのと
打点が前になるように捕らえているからなのです。
トップスピン系の場合
そこ以外に力の入る打点はないのです。
それと、腕は実は伸ばしきらないのです
伸ばしきると、肘に衝撃が来ます。
ほとんど伸びた状態で振り切るのです。
さて、『nao』 さんの打ち方ですが
安定して、いいショットが何本でも打て
腕にも無理がかからないのであれば
そのままでいいと思います。
そうじゃないのでしたら直したほうがいいと思います。
もし、その打ち方が有効であれば
プロがやっていると思います。
もしプロがやることが出来ない技術であれば
アマチュアが出来る可能性は少ないと思います。
これは、フェデラーの動画と連続写真です。
グリップがバック側に厚いこと
打点が前なことを確認してください。
以下がそのコメント全文です。
はじめまして。いつもブログを楽しく見ています。
突然なんですが片手バックハンドについて質問があります。
僕のBHはフォロースルーしたとき(最後まで振り切ったとき)に肘が曲がってしまいます。
フェデラーなどは最後まで腕が一直線になっていると思います。
自分のイメージではスピンをかけようとして手でこねるような感じ(今風の言い方ではスピネーション?)になっている気がします。
このようなフォームはやっぱりよくないと思いますか?
なにかアドバイスがあればぜひお願いしたいです。
投稿者 nao 2010/10/14 17:53
私の答えです。
回外(スピネーション)して、フィニッシュで腕が曲がるとすると?
大胆な推測ですが
コンチネンタルのような薄いグリップで後ろ目の打点で捉えているのでは。
(もし違っていたら教えてください)
もしそうだとすると、ハードヒットできないかもしれません。
それと、相手の強いボールに負けないで返球できているのでしょうか?
もしそうでないのなら、そのボールはスライスでいいのではないでしょうか。
フェデラーのフィニッシュが腕が伸びて、大きく振り切れているのは
グリップがセミウェスタンで厚いのと
打点が前になるように捕らえているからなのです。
トップスピン系の場合
そこ以外に力の入る打点はないのです。
それと、腕は実は伸ばしきらないのです
伸ばしきると、肘に衝撃が来ます。
ほとんど伸びた状態で振り切るのです。
さて、『nao』 さんの打ち方ですが
安定して、いいショットが何本でも打て
腕にも無理がかからないのであれば
そのままでいいと思います。
そうじゃないのでしたら直したほうがいいと思います。
もし、その打ち方が有効であれば
プロがやっていると思います。
もしプロがやることが出来ない技術であれば
アマチュアが出来る可能性は少ないと思います。
これは、フェデラーの動画と連続写真です。
グリップがバック側に厚いこと
打点が前なことを確認してください。
2010年10月08日
スライスの打点が後ろの理由
昨日はナダルの一日だったが
その前の試合でモンフィスのプレーを見た。
この人、とにかくよくすべる
ハードコートでスライドしてボールを拾いに行く。
摩擦の少ない特注ソールなのだろうか?
よくすべるせいか、よく転ぶ。
今日もたまたま、テレビで見ていたら
ロディックとの試合
逆をつかれて、空中を飛んだまま横倒しでボレー
ミスしたついでに腰を強打したようだ。
そうそう、スライスの話。
モンフィスはスライドしながら、腕を伸ばしてスライスで取るのが多い。
こうゆうカッコになったら、たいていはその体制に入るところ。
ここからスライスに行く理由は
たいていが、トップスピンの射程距離に入れないこと。
トップスピンで打つためには
両手打ちの場合、最低でも両手で持ったまま届く必要がある。
片手打ちの場合は打点を前ぎみで取らないと強く打てない。
したがって、片手で思いっきり伸ばせばやっと届くという場合
スライス以外の選択肢はない。
そのために使うのが主目的なのだから
プロは通常、後ろ目、遠目の打点になる打ち方をする。
もちろんグリップはコンチネンタルだ。
これはフォアハンドでも同様。
さて、参考に、きれいなスライスの動画と連続写真がある。
同じフランスのモレスモだ
腕からラケットが前後方向に関しては、しっかり伸びていることを確認してほしい。
だから遠くまで届くのだ。
それと打ち方の参考にしてほしいのが
インパクト後の5コマ目でまだ上体の向きが開いていないこと。
これは上体が打点のほうに傾いているからで
傾いた軸で回転するとエラーになるということ。
上体を傾けることが、さらにリーチを広くすることに貢献しているのだ。
当然、ハードコートなので足はスライドしていない。
(モンフィスならスライドだが)
クレーコートの場合は、上体を回さないために
左足を右足の向こうに持っていかないことが多い。
それに対し、スライドしないハードでは
左足をステップして、戻るための、次の体制を作ることが多い。
その前の試合でモンフィスのプレーを見た。
この人、とにかくよくすべる
ハードコートでスライドしてボールを拾いに行く。
摩擦の少ない特注ソールなのだろうか?
よくすべるせいか、よく転ぶ。
今日もたまたま、テレビで見ていたら
ロディックとの試合
逆をつかれて、空中を飛んだまま横倒しでボレー
ミスしたついでに腰を強打したようだ。
そうそう、スライスの話。
モンフィスはスライドしながら、腕を伸ばしてスライスで取るのが多い。
こうゆうカッコになったら、たいていはその体制に入るところ。
ここからスライスに行く理由は
たいていが、トップスピンの射程距離に入れないこと。
トップスピンで打つためには
両手打ちの場合、最低でも両手で持ったまま届く必要がある。
片手打ちの場合は打点を前ぎみで取らないと強く打てない。
したがって、片手で思いっきり伸ばせばやっと届くという場合
スライス以外の選択肢はない。
そのために使うのが主目的なのだから
プロは通常、後ろ目、遠目の打点になる打ち方をする。
もちろんグリップはコンチネンタルだ。
これはフォアハンドでも同様。
さて、参考に、きれいなスライスの動画と連続写真がある。
同じフランスのモレスモだ
腕からラケットが前後方向に関しては、しっかり伸びていることを確認してほしい。
だから遠くまで届くのだ。
それと打ち方の参考にしてほしいのが
インパクト後の5コマ目でまだ上体の向きが開いていないこと。
これは上体が打点のほうに傾いているからで
傾いた軸で回転するとエラーになるということ。
上体を傾けることが、さらにリーチを広くすることに貢献しているのだ。
当然、ハードコートなので足はスライドしていない。
(モンフィスならスライドだが)
クレーコートの場合は、上体を回さないために
左足を右足の向こうに持っていかないことが多い。
それに対し、スライドしないハードでは
左足をステップして、戻るための、次の体制を作ることが多い。
2010年09月28日
ためブロさんのスライス
『ためにならないブログ』 を見ていたら
私のスライス話をほめてくれていた。
そこには彼のフォームが動画で出ており
自身の謙遜の言葉とともに
「松原コーチ、やっぱり改善の余地ありでしょうか?
解説いただけるとウレシイです。」
の言葉が。
実際のフォームをまな板に載せ、チクチクといたぶるのは
ケーススタディーとして便利なので早速使わせてもらうことにした。
これが、『ためブロ』さんのバックハンドスライス。
カシオのハイスピード・エクシリムの7倍の高速度撮影だろう。
実は私も同じシリーズを使っていて、とても重宝している。
さてフォームの解説。
前提として押さえておくが
これはあまり問題のないフォームだということ。
プロが、試合で使い、ちゃんと入り、別に困っていないショットのフォームだということ。
したがって、ぼろくそに言いつつも、それは重箱のスミを突っつくのだということ。
それでは早速、突っついてみよう。
まず、最初に感じたのは、上体の回転が多いということ。
打球方向への体重移動も少し大目かもしれない。
これは横方向のスウィング成分が強く、よりフラット気味に打つ場合の特徴。
比較として、フェデラーの高い打点での動画と連続写真を見てみよう。
スタンスは違うが、ほとんど上体が回転していないことがわかる。
フェデラーのスウィングのほうが、縦方向の要素が強いので回転が多い。
現代のプロはトップスピン系の強烈なスピードショットを持っているため
スライスはよりスライスらしく使うため、スピン量が多い。
そのため横方向のスウィング成分になる上体の回転をあまり使わない。
それと、体制を崩されたときにスライスを使うことも多いので
上体が打点のほうに前傾したまま打つこともよくある。
そのときは軸が曲がるので上体の回転は極力避けなければならない。
たぶん、ためブロさんも横に走らされたときは
クローズドスタンスになり、ここまでは上体の回転を使わないと思う。
次にテイクバック。
ためブロさんのテイクバックは
まず、横向きになり、次に少し弧を描いて、凹型に引く。
一番トップで斜め上向きの面。 (その後、後ろに傾いて、引き起こしに備える)
ここで、比較のために、キーファーの動画と連続写真を見てみよう。
キーファーのテイクバックは
いきなり、弧を描いて、えぐるように凹型に引いていく。
一番トップで垂直な面。
ついでにちょっと上体から離している。
上体から離して引けば、アウトサイドインのスウィングになり切れのいいスライスになる。
ためブロさんのは、少し上体から近いので、よりフラットっぽい感じ。
テイクバックからも、キーファーのほうがより回転量が多いことがわかると思う。
(ついでに言うと、彼もインパクトまでは、上体を回していない)
こう引けば、こう振る。
ああ引けば、こう振る、ではないのだ。
引いていく形で振り出すのが人間の習性。
だから打つ形で引く。
えぐるようなスライスが打ちたければ、えぐるように引くのだ。
もちろん、フラットっぽく打ちたければ、横に引くことを強調して引く。
フェデラーもキーファーも極端なアンダースピン。
ためブロさんのは、オールマイティーにフラットにも使えるスライス。
といえるだろう。
あえて言うと
もしあなたが14歳で、強烈なバックハンドトップスピンを持っているなら
フェデラーかキーファーのスライスがお薦め。
41歳で、 ・・・・・・・
私のスライス話をほめてくれていた。
そこには彼のフォームが動画で出ており
自身の謙遜の言葉とともに
「松原コーチ、やっぱり改善の余地ありでしょうか?
解説いただけるとウレシイです。」
の言葉が。
実際のフォームをまな板に載せ、チクチクといたぶるのは
ケーススタディーとして便利なので早速使わせてもらうことにした。
これが、『ためブロ』さんのバックハンドスライス。
カシオのハイスピード・エクシリムの7倍の高速度撮影だろう。
実は私も同じシリーズを使っていて、とても重宝している。
さてフォームの解説。
前提として押さえておくが
これはあまり問題のないフォームだということ。
プロが、試合で使い、ちゃんと入り、別に困っていないショットのフォームだということ。
したがって、ぼろくそに言いつつも、それは重箱のスミを突っつくのだということ。
それでは早速、突っついてみよう。
まず、最初に感じたのは、上体の回転が多いということ。
打球方向への体重移動も少し大目かもしれない。
これは横方向のスウィング成分が強く、よりフラット気味に打つ場合の特徴。
比較として、フェデラーの高い打点での動画と連続写真を見てみよう。
スタンスは違うが、ほとんど上体が回転していないことがわかる。
フェデラーのスウィングのほうが、縦方向の要素が強いので回転が多い。
現代のプロはトップスピン系の強烈なスピードショットを持っているため
スライスはよりスライスらしく使うため、スピン量が多い。
そのため横方向のスウィング成分になる上体の回転をあまり使わない。
それと、体制を崩されたときにスライスを使うことも多いので
上体が打点のほうに前傾したまま打つこともよくある。
そのときは軸が曲がるので上体の回転は極力避けなければならない。
たぶん、ためブロさんも横に走らされたときは
クローズドスタンスになり、ここまでは上体の回転を使わないと思う。
次にテイクバック。
ためブロさんのテイクバックは
まず、横向きになり、次に少し弧を描いて、凹型に引く。
一番トップで斜め上向きの面。 (その後、後ろに傾いて、引き起こしに備える)
ここで、比較のために、キーファーの動画と連続写真を見てみよう。
キーファーのテイクバックは
いきなり、弧を描いて、えぐるように凹型に引いていく。
一番トップで垂直な面。
ついでにちょっと上体から離している。
上体から離して引けば、アウトサイドインのスウィングになり切れのいいスライスになる。
ためブロさんのは、少し上体から近いので、よりフラットっぽい感じ。
テイクバックからも、キーファーのほうがより回転量が多いことがわかると思う。
(ついでに言うと、彼もインパクトまでは、上体を回していない)
こう引けば、こう振る。
ああ引けば、こう振る、ではないのだ。
引いていく形で振り出すのが人間の習性。
だから打つ形で引く。
えぐるようなスライスが打ちたければ、えぐるように引くのだ。
もちろん、フラットっぽく打ちたければ、横に引くことを強調して引く。
フェデラーもキーファーも極端なアンダースピン。
ためブロさんのは、オールマイティーにフラットにも使えるスライス。
といえるだろう。
あえて言うと
もしあなたが14歳で、強烈なバックハンドトップスピンを持っているなら
フェデラーかキーファーのスライスがお薦め。
41歳で、 ・・・・・・・
2010年09月27日
スライスの要点追加
一昨日のスライスの要点
ケんさんが前向きでうまく打てた理由にふと思い当たりました。
ちゃんと横を向いたらぼろぼろというコメントもいただきましたが。
前向きで構えるとアウトサイドインにしか振れないんですね。
逆にしっかり横向き、相手に背中なんか見せていっぱい引くと
スウィングがインサイドアウトになってしまい
切れがなくなっちゃうのかもしれません。
切れのいいスライスを打つならアウトサイドインです。
ボールの打球方向に向かって左から右に
引っ張り込むように振る必要があります。
のこぎりや包丁でスライスするときも同様です。
上体が前向きですと、テイクバックは左上にしか取れません
そこから右下に振ってくればアウトサイドインの完成です。
じゃあしっかり横を向いたらどうすればいいのでしょう?
プロはこうしています。
先日も例に出てもらった、キーファー。
彼の動画と連続写真です。
身体から少し遠めに前に、テイクバックし (この言葉が悪い)
上体が前向きであったときと同じように引き
遠めから、近めに
打球方向からいうと左上から右下にスウィングするのです。
そうすれば、切れのいいスライスが打てるのです。
ちょっと蛇足になりますが
通常のストロークでのスライスでは
いつも上体に対し同じところに引けばいいのですが
(もちろん上体から離して、遠めに)
リターンやボレーなどでは横向きにならないことも多いので
逆の意味で気をつけなくてはならないのです。
ケんさんが前向きでうまく打てた理由にふと思い当たりました。
ちゃんと横を向いたらぼろぼろというコメントもいただきましたが。
前向きで構えるとアウトサイドインにしか振れないんですね。
逆にしっかり横向き、相手に背中なんか見せていっぱい引くと
スウィングがインサイドアウトになってしまい
切れがなくなっちゃうのかもしれません。
切れのいいスライスを打つならアウトサイドインです。
ボールの打球方向に向かって左から右に
引っ張り込むように振る必要があります。
のこぎりや包丁でスライスするときも同様です。
上体が前向きですと、テイクバックは左上にしか取れません
そこから右下に振ってくればアウトサイドインの完成です。
じゃあしっかり横を向いたらどうすればいいのでしょう?
プロはこうしています。
先日も例に出てもらった、キーファー。
彼の動画と連続写真です。
身体から少し遠めに前に、テイクバックし (この言葉が悪い)
上体が前向きであったときと同じように引き
遠めから、近めに
打球方向からいうと左上から右下にスウィングするのです。
そうすれば、切れのいいスライスが打てるのです。
ちょっと蛇足になりますが
通常のストロークでのスライスでは
いつも上体に対し同じところに引けばいいのですが
(もちろん上体から離して、遠めに)
リターンやボレーなどでは横向きにならないことも多いので
逆の意味で気をつけなくてはならないのです。
2010年09月25日
スライスの要点
スライスの打ち方について
『ケン』 さんとコメントのやり取りがありました。
スライスの要点を説明するのに分かりやすい題材でしたので
今日はこれを取り上げます。
コメントのやり取りを要点のみコピーしました。
ケン さん
今日、午前中雨だったので、「バックハンドスライスのコツ」を目にすることが出来ました。そのあと午後から、バックハンドスライスを試してみました。
自分勝手に解釈して、まず前を向いてみて腕でラケットを使ってすくうようなイメージ(写真のイメージ)でダブルスの試合で打ってみました。
結果は、ビックリです。今までカス当たりでミスやフアッとしたリターンを前衛にたたかれたのですが、当たりが強くなったのと狙いを付けて打つことができるようになりました。(慣れないもでアウトも多くありましたが)
今までのコーチレッスンでは「横を向いて肩からボールに向かうように。」と言うアドバイスでしたが、そのアドバイスと全然違う今回のブログでした。 ・・・・
私、松原コーチ
少し慣れれば
横向きで肩から向かっていっても打てますよ
ただ、そちらは話の順番として後です
面の使い方が大切なので
それを前向きだとやりやすかったのだと思います
今回、身体の向きについては
私の話にほとんど出ていないと思います
あなたが自分のセンスで見つけたのだと思います。
ケン さん
返信ありがとうございます。
そのうちで良いので、是非
「横向きで肩から向かっていっても打てますよ
ただ、そちらは話の順番として後です」
ってコメントについて、詳しく教えていただけないでしょうか。
明日、明後日のテニスのバックハンドに迷いが生じてきました。(汗)
というわけで、(汗) に急遽対応すべく、今日の解説です。
スライスで一番大切なのは面の使い方、腕の使い方です。
何度も言っているとおり
ラケットヘッドを少し上げ
その手首を固定して
肩を中心に孤を描く、凹型のスウィングです。
それ以外の身体の使い方ですが
積極的に使うことは本質的には必要ありません。
なぜかといいますと
スライスはスピードを出し過ぎないように制限する必要があります。
スライスショットは浮きますので
超高速スライスを低い打点で打てば
ネットギリギリを越えて、アウトになるからです。
その範囲のパワーのショットを打つのであれば
上から振り下ろすこともあり
腕の力だけで充分なのです。
しかも、スライスの用途は
トップスピンで打てない遠いところ、低いところ、高いところなど
上体の垂直姿勢を保てないところが多いのです。
姿勢を保てないという事は
上体の軸が曲がっているという意味で
曲がった軸で上体を回転させれば、エラーの連発になります。
ですから、「身体を開くな(回すな)」
というアドバイスになるのです。
身体の向きですが、本質的には
上体の向きは、どっちを向いていてもいいのです。
(話の順番として後でもいいとは、このためです)
ただ、普通のスライス・ストロークの場合
しっかり横向きになると、テイクバックを大きくとりやすいのです。
そうすれば必要な、スウィングの強さが得やすいのです。
だから、「横を向け、肩から入っていけ」
というアドバイスが出るのです。
それに対し、対応する時間が少なくて、しかも大きなテイクバックを必要としない
ボレーやリターンの場合は身体の向きはその場の成り行きです。
つまり、打点が遠ければ、右足を大きく踏み出して背中向きにまでなりますし。
近ければ、ほとんど前向きのまま打つことになります。
スライスショットの考え方が分かっていただけたでしょうか。
最後に、横を向くとボールが見えないという話しがありましたが
背中を向くくらいのボレーでも打てるわけですから
少し慣れれば、見えないと言う事はないと思います。
腕の使い方を優先して、少し慣れれば
横向きで肩から向かっていっても出来るようになると思います。
ただ、顔を垂直に保たないと
方角が分からなくなり、視力も落ちるという話もありますから要注意です。
(よく見えないのはそのためかも?)
余談ですが、ちょっと昔
レンドルの顔の向きは凄みがありました。
あのヘアースタイルであごがボールの方向を向き、鶏が睨みつけているようでした。
最近ではバックハンドではありませんが
森田あゆみさんのフォアハンドの顔。
背中向きでも顔は前向きなんです。
とにかく顔がまっすぐなことが重要です。
『ケン』 さんとコメントのやり取りがありました。
スライスの要点を説明するのに分かりやすい題材でしたので
今日はこれを取り上げます。
コメントのやり取りを要点のみコピーしました。
ケン さん
今日、午前中雨だったので、「バックハンドスライスのコツ」を目にすることが出来ました。そのあと午後から、バックハンドスライスを試してみました。
自分勝手に解釈して、まず前を向いてみて腕でラケットを使ってすくうようなイメージ(写真のイメージ)でダブルスの試合で打ってみました。
結果は、ビックリです。今までカス当たりでミスやフアッとしたリターンを前衛にたたかれたのですが、当たりが強くなったのと狙いを付けて打つことができるようになりました。(慣れないもでアウトも多くありましたが)
今までのコーチレッスンでは「横を向いて肩からボールに向かうように。」と言うアドバイスでしたが、そのアドバイスと全然違う今回のブログでした。 ・・・・
私、松原コーチ
少し慣れれば
横向きで肩から向かっていっても打てますよ
ただ、そちらは話の順番として後です
面の使い方が大切なので
それを前向きだとやりやすかったのだと思います
今回、身体の向きについては
私の話にほとんど出ていないと思います
あなたが自分のセンスで見つけたのだと思います。
ケン さん
返信ありがとうございます。
そのうちで良いので、是非
「横向きで肩から向かっていっても打てますよ
ただ、そちらは話の順番として後です」
ってコメントについて、詳しく教えていただけないでしょうか。
明日、明後日のテニスのバックハンドに迷いが生じてきました。(汗)
というわけで、(汗) に急遽対応すべく、今日の解説です。
スライスで一番大切なのは面の使い方、腕の使い方です。
何度も言っているとおり
ラケットヘッドを少し上げ
その手首を固定して
肩を中心に孤を描く、凹型のスウィングです。
それ以外の身体の使い方ですが
積極的に使うことは本質的には必要ありません。
なぜかといいますと
スライスはスピードを出し過ぎないように制限する必要があります。
スライスショットは浮きますので
超高速スライスを低い打点で打てば
ネットギリギリを越えて、アウトになるからです。
その範囲のパワーのショットを打つのであれば
上から振り下ろすこともあり
腕の力だけで充分なのです。
しかも、スライスの用途は
トップスピンで打てない遠いところ、低いところ、高いところなど
上体の垂直姿勢を保てないところが多いのです。
姿勢を保てないという事は
上体の軸が曲がっているという意味で
曲がった軸で上体を回転させれば、エラーの連発になります。
ですから、「身体を開くな(回すな)」
というアドバイスになるのです。
身体の向きですが、本質的には
上体の向きは、どっちを向いていてもいいのです。
(話の順番として後でもいいとは、このためです)
ただ、普通のスライス・ストロークの場合
しっかり横向きになると、テイクバックを大きくとりやすいのです。
そうすれば必要な、スウィングの強さが得やすいのです。
だから、「横を向け、肩から入っていけ」
というアドバイスが出るのです。
それに対し、対応する時間が少なくて、しかも大きなテイクバックを必要としない
ボレーやリターンの場合は身体の向きはその場の成り行きです。
つまり、打点が遠ければ、右足を大きく踏み出して背中向きにまでなりますし。
近ければ、ほとんど前向きのまま打つことになります。
スライスショットの考え方が分かっていただけたでしょうか。
最後に、横を向くとボールが見えないという話しがありましたが
背中を向くくらいのボレーでも打てるわけですから
少し慣れれば、見えないと言う事はないと思います。
腕の使い方を優先して、少し慣れれば
横向きで肩から向かっていっても出来るようになると思います。
ただ、顔を垂直に保たないと
方角が分からなくなり、視力も落ちるという話もありますから要注意です。
(よく見えないのはそのためかも?)
余談ですが、ちょっと昔
レンドルの顔の向きは凄みがありました。
あのヘアースタイルであごがボールの方向を向き、鶏が睨みつけているようでした。
最近ではバックハンドではありませんが
森田あゆみさんのフォアハンドの顔。
背中向きでも顔は前向きなんです。
とにかく顔がまっすぐなことが重要です。
2010年09月24日
スライスで薄く当てる
スライスの打ち方について
『てにすぅ』 さんから再度コメントをいただきました。
以下がその全文です。
写真付きでありがとうございます!
ただ、フェデラーなどのトッププロの連続写真を見るとインパクト時で厚く当てているように見えるのですが気のせいですか?
投稿者 てにすぅ 2010/09/23 01:38
私の答えです。
フェデラーは高い打点で打つときに
面の引き起こしを使うので
インパクト直前まで面が徐々に起きていきます
ですから厚く当たっているように見えているのかもしれませんね。
実際、低い打点に比べると厚いあたりです。
これが、フェデラーの動画と連続写真です。
6コマ目がインパクトです。
5コマ目以前から引き起こして、面がほぼ垂直になっています。
たぶんここを見て厚く当たっているように思うのでしょう。
7コマ目を見ますとすでに面が斜め上向きになっています。
この形につなげるためには
インパクト直前まで勢い付けのため、引き起こしを行い
徐々に面が上向きになっていく途中でボールを捕らえると
私は解釈しています。
そう考えますと面が地面に対して垂直に近いですが
斜め下向きのスウィング方向に対しては
かなり上向き、つまり薄く当たっていると考えられるのです。
高い打点ではちょっとわかりにくいので
低い打点の写真を見ましょう。
これは、キーファーの動画と連続写真です。
どうですか、かなり薄く切っているでしょう。
彼は引き起こしもほとんどしていません。
これが現代のプロの標準的なバックハンド・スライスです。
もちろん、薄い、厚いは相対的な話で
高い打点のときのフェデラーは
低い打点のキーファーやフェデラーよりは厚く当てていると思います。
ただ薄く当てる感覚がないと、切れのいいスライスは打てません。
『てにすぅ』 さんから再度コメントをいただきました。
以下がその全文です。
写真付きでありがとうございます!
ただ、フェデラーなどのトッププロの連続写真を見るとインパクト時で厚く当てているように見えるのですが気のせいですか?
投稿者 てにすぅ 2010/09/23 01:38
私の答えです。
フェデラーは高い打点で打つときに
面の引き起こしを使うので
インパクト直前まで面が徐々に起きていきます
ですから厚く当たっているように見えているのかもしれませんね。
実際、低い打点に比べると厚いあたりです。
これが、フェデラーの動画と連続写真です。
6コマ目がインパクトです。
5コマ目以前から引き起こして、面がほぼ垂直になっています。
たぶんここを見て厚く当たっているように思うのでしょう。
7コマ目を見ますとすでに面が斜め上向きになっています。
この形につなげるためには
インパクト直前まで勢い付けのため、引き起こしを行い
徐々に面が上向きになっていく途中でボールを捕らえると
私は解釈しています。
そう考えますと面が地面に対して垂直に近いですが
斜め下向きのスウィング方向に対しては
かなり上向き、つまり薄く当たっていると考えられるのです。
高い打点ではちょっとわかりにくいので
低い打点の写真を見ましょう。
これは、キーファーの動画と連続写真です。
どうですか、かなり薄く切っているでしょう。
彼は引き起こしもほとんどしていません。
これが現代のプロの標準的なバックハンド・スライスです。
もちろん、薄い、厚いは相対的な話で
高い打点のときのフェデラーは
低い打点のキーファーやフェデラーよりは厚く当てていると思います。
ただ薄く当てる感覚がないと、切れのいいスライスは打てません。
2010年09月22日
バックハンドスライスのコツ
『てにすぅ』 さんから質問をいただきました。
バックのスライスです。
ちょっと長いのですが、以下がそのコメント、全文です。
こんにちは。毎日楽しく拝見させていただいています。
以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!
ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?
現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。
スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)
1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)
しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。
安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。
投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19
私の答えです。
すべるようなスライスにするためには
ある程度のスピードと、ある程度以上の回転が必要です。
ですからかなり大きなテイクバックで上から切り下ろします。
つまり、1番の高くセットするは正解です。
次にスピンをしっかりかけるにはインパクトで薄く当てる必要があります。
つまり、2番のインパクトで厚く当てるは ・・・
次に手首をごにょごにょやると不安定なショットになりますので
3番の手首の角度を固定する、は正しいと思います。
次に通常スライスを打つときは上体をあまり回しません。
腕の力のみで打てますし
遠いボール等で上体が傾いたときに軸が曲がるからです。
傾いた軸で上体をまわして打つとたいていエラーです。
もしも、上体を回さないなら、軸もないわけで
右肩が下がっても問題はありません。
つまり4番は ・・・・・
木のラケットの時代、それもトップスピンの時代になる前は
バックはスライスですべてのショットを打ちました。
ですから
パスを打つときはフラット気味に厚く当てたりしました。
そして飛びを補うために、面の引き起こしをしたり
上体の回転を使ったりしていました。
その場合は、2番、4番も正解に入るのです。
たぶん『てにすぅ』 さんのごらんになった雑誌は
50年前の発行か、昔の技術に関する思い出の記事かもしれませんね。
ケン・ローズウォールは確かにそうやって打っていました。
現代では、トップスピンが主流になっているため
強くたたくようなショットはそちらに任せ
スライスはより回転が多く、さらにスライスに特化しています。
また、相手のボールが強烈なため、面安定性がより強調されています。
(だから、引き起こしが少なくなったのです)
いい写真がないのですが、ボレーのスライスを流用します。
スウィングの基本は一緒です。
こうやって引いて
そしてインパクト。
なるべく腕を捻らないようにすると (外旋、内旋を使わない)
こうゆう面の使い方になります。
手首の角度を固定し、肩を中心に凹型スウィング
弧を描いて振ります。
腕を捻らないので、面は振るにつれて上向きになります。
この写真はボレーですので、ストロークだともっと大きく引いてみるといいです。
(引き起こしが少し入ってもかまわない)
そして、インパクトでブレーキを掛け、小さめなフォロースルー。
気分としては当たったら、50cmで止める。 (本当は惰性で1mくらい行きます)
それをアウトサイドインのスウィングで打つと
切れのいいスライスが打てるのです。
アウトサイドインでそぐように打つので、スライスというのです。
バックのスライスです。
ちょっと長いのですが、以下がそのコメント、全文です。
こんにちは。毎日楽しく拝見させていただいています。
以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!
ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?
現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。
スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)
1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)
しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。
安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。
投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19
私の答えです。
すべるようなスライスにするためには
ある程度のスピードと、ある程度以上の回転が必要です。
ですからかなり大きなテイクバックで上から切り下ろします。
つまり、1番の高くセットするは正解です。
次にスピンをしっかりかけるにはインパクトで薄く当てる必要があります。
つまり、2番のインパクトで厚く当てるは ・・・
次に手首をごにょごにょやると不安定なショットになりますので
3番の手首の角度を固定する、は正しいと思います。
次に通常スライスを打つときは上体をあまり回しません。
腕の力のみで打てますし
遠いボール等で上体が傾いたときに軸が曲がるからです。
傾いた軸で上体をまわして打つとたいていエラーです。
もしも、上体を回さないなら、軸もないわけで
右肩が下がっても問題はありません。
つまり4番は ・・・・・
木のラケットの時代、それもトップスピンの時代になる前は
バックはスライスですべてのショットを打ちました。
ですから
パスを打つときはフラット気味に厚く当てたりしました。
そして飛びを補うために、面の引き起こしをしたり
上体の回転を使ったりしていました。
その場合は、2番、4番も正解に入るのです。
たぶん『てにすぅ』 さんのごらんになった雑誌は
50年前の発行か、昔の技術に関する思い出の記事かもしれませんね。
ケン・ローズウォールは確かにそうやって打っていました。
現代では、トップスピンが主流になっているため
強くたたくようなショットはそちらに任せ
スライスはより回転が多く、さらにスライスに特化しています。
また、相手のボールが強烈なため、面安定性がより強調されています。
(だから、引き起こしが少なくなったのです)
いい写真がないのですが、ボレーのスライスを流用します。
スウィングの基本は一緒です。
こうやって引いて
そしてインパクト。
なるべく腕を捻らないようにすると (外旋、内旋を使わない)
こうゆう面の使い方になります。
手首の角度を固定し、肩を中心に凹型スウィング
弧を描いて振ります。
腕を捻らないので、面は振るにつれて上向きになります。
この写真はボレーですので、ストロークだともっと大きく引いてみるといいです。
(引き起こしが少し入ってもかまわない)
そして、インパクトでブレーキを掛け、小さめなフォロースルー。
気分としては当たったら、50cmで止める。 (本当は惰性で1mくらい行きます)
それをアウトサイドインのスウィングで打つと
切れのいいスライスが打てるのです。
アウトサイドインでそぐように打つので、スライスというのです。
2010年07月12日
スライスに対する返球
『海が好きな男』 さんから質問をいただきました。
バックハンドの質問とは書いてないのですが
普通困るのはバックだろうと思い、そちらをメインにしました。
以下がそのコメント全文です。
こんにちは。
以前、質問させて頂きましたが、またお願い致します。
ダブルスにしても、シングルスにしても、相手がスライスでアプローチ(アプローチでなくても)してきた打球に対しての対処法なんですが、どう打てば良い返球が出来るでしょうか?
私の場合、力が入ってネット(うまくいくとネットすれすれで良いのがいきますが)、が多いです。
もしくは返球したとしてもシングルスなど特になんですが、浅い返球になり、そこからまたアプローチされたりしてアドバンテージを握られてしまいます。
どうぞ良きアドバイスをお願い致します。
投稿者 海が好きな男 2010/07/10 21:23
私の答えです。
通常、スライスに対してはスライスです。
滑って、食い込んでくるスライスに対し
トップスピンをかけるのはとっても難しいと思います。
相手がネットへ出てきたのでなければ
スライスをしっかりかけて強く打てばいいと思います。
大きく引いてしっかりアンダースピンをかける。
そしてインパクト後ラケットをしっかり止めるようなイメージで打てば
アウトしないで深いボールを返せると思います。
もしも、そのスライスがアプローチであったら
そして、ネットに出てきたのがフェデラーかサンプラスだったら
目をつぶって、トップスピンで抜き去る。
もしも、ネットに出てきたのが彼らでなかったら
見え見えでいいから、目をしっかり開けてロブです。
もしも、フェデラーよりは弱くても
スマッシュがうまい相手であれば低く入れるしかありません。
そのときはスライスで中くらいに打ち、インパクトで止める。
そうしたら、短めに、低めに打てます。
1発で決められることは少ないと思います
(両手打ちでもそうやって低く打つ手がありますね)
いくつか書きましたが
『海が好きな男』 さんがこの相手に対しトップスピンで軽く対処できるようであれば
元々、この質問は来ないと思います。
とすれば、相手のレベルも・・・・・
なので
10中8、9、困ったら、ロブです。
次善の策がスライスです。
バックハンドの質問とは書いてないのですが
普通困るのはバックだろうと思い、そちらをメインにしました。
以下がそのコメント全文です。
こんにちは。
以前、質問させて頂きましたが、またお願い致します。
ダブルスにしても、シングルスにしても、相手がスライスでアプローチ(アプローチでなくても)してきた打球に対しての対処法なんですが、どう打てば良い返球が出来るでしょうか?
私の場合、力が入ってネット(うまくいくとネットすれすれで良いのがいきますが)、が多いです。
もしくは返球したとしてもシングルスなど特になんですが、浅い返球になり、そこからまたアプローチされたりしてアドバンテージを握られてしまいます。
どうぞ良きアドバイスをお願い致します。
投稿者 海が好きな男 2010/07/10 21:23
私の答えです。
通常、スライスに対してはスライスです。
滑って、食い込んでくるスライスに対し
トップスピンをかけるのはとっても難しいと思います。
相手がネットへ出てきたのでなければ
スライスをしっかりかけて強く打てばいいと思います。
大きく引いてしっかりアンダースピンをかける。
そしてインパクト後ラケットをしっかり止めるようなイメージで打てば
アウトしないで深いボールを返せると思います。
もしも、そのスライスがアプローチであったら
そして、ネットに出てきたのがフェデラーかサンプラスだったら
目をつぶって、トップスピンで抜き去る。
もしも、ネットに出てきたのが彼らでなかったら
見え見えでいいから、目をしっかり開けてロブです。
もしも、フェデラーよりは弱くても
スマッシュがうまい相手であれば低く入れるしかありません。
そのときはスライスで中くらいに打ち、インパクトで止める。
そうしたら、短めに、低めに打てます。
1発で決められることは少ないと思います
(両手打ちでもそうやって低く打つ手がありますね)
いくつか書きましたが
『海が好きな男』 さんがこの相手に対しトップスピンで軽く対処できるようであれば
元々、この質問は来ないと思います。
とすれば、相手のレベルも・・・・・
なので
10中8、9、困ったら、ロブです。
次善の策がスライスです。
2010年07月09日
両手バックのトップスピン
Jimmy さんから、再度質問をいただきました。
両手バックの手首の動き方の話です。
以下がそのコメント全文です。
すいません、1つだけ教えてください。
「面と垂直方向の手首をしっかり固定して打つ。
(スピンをかける方向の手首は緩めてもいいのです)」
とありますが、右利きで左手イースタン、右手コンチネンタルの場合、どちらがどちらの手首なのでしょうか?
初歩的な質問ですが、よろしければ教えてください。
投稿者 Jimmy 2010/07/08 21:51
私の答えです。
「面と垂直方向の手首をしっかり固定して打つ」 のですが
実は、固定するのは後ろの手首です。
前の手首も固定しようとすると振りが窮屈になります。
Jimmy さんの質問に安易に答えようとして気がつきました。
危ないところをありがとうございます。
さて両手打ちでトップスピンをかける打ち方ですが
もちろん手首を固定しても腕全体が下から上に振ればできます。
しかし、両手打ちのプロは手首の動きもうまく使うのです。
このとき、両手首共に動いていきます。
もちろん左手は面の向きをしっかり一定に保ちます。
これは、アガシがトップスピンをかけて打った動画と連続写真です。
特別に解説を加えなくても
彼が手首をどうゆうふうに使っているかがわかると思います。
面の向きはびくとも動かず、上下には見事に動いています。
両手うちの方はぜひ、これを夢に出てくるまで見て
アガシになりきってみてください。
ホント、これは両手でなくてはできない技です。
ただ、上達途中の過渡的な話ですが
面を安定させるのが苦手な人は
球筋が安定するまでは左手についてあらゆる方角に固めてしまった方がいいです。
そして、ある程度の自信がついたらアガシになる。
もちろん固定したままでうまい人もたくさんいますので
そちらもありです。
両手バックの手首の動き方の話です。
以下がそのコメント全文です。
すいません、1つだけ教えてください。
「面と垂直方向の手首をしっかり固定して打つ。
(スピンをかける方向の手首は緩めてもいいのです)」
とありますが、右利きで左手イースタン、右手コンチネンタルの場合、どちらがどちらの手首なのでしょうか?
初歩的な質問ですが、よろしければ教えてください。
投稿者 Jimmy 2010/07/08 21:51
私の答えです。
「面と垂直方向の手首をしっかり固定して打つ」 のですが
実は、固定するのは後ろの手首です。
前の手首も固定しようとすると振りが窮屈になります。
Jimmy さんの質問に安易に答えようとして気がつきました。
危ないところをありがとうございます。
さて両手打ちでトップスピンをかける打ち方ですが
もちろん手首を固定しても腕全体が下から上に振ればできます。
しかし、両手打ちのプロは手首の動きもうまく使うのです。
このとき、両手首共に動いていきます。
もちろん左手は面の向きをしっかり一定に保ちます。
これは、アガシがトップスピンをかけて打った動画と連続写真です。
特別に解説を加えなくても
彼が手首をどうゆうふうに使っているかがわかると思います。
面の向きはびくとも動かず、上下には見事に動いています。
両手うちの方はぜひ、これを夢に出てくるまで見て
アガシになりきってみてください。
ホント、これは両手でなくてはできない技です。
ただ、上達途中の過渡的な話ですが
面を安定させるのが苦手な人は
球筋が安定するまでは左手についてあらゆる方角に固めてしまった方がいいです。
そして、ある程度の自信がついたらアガシになる。
もちろん固定したままでうまい人もたくさんいますので
そちらもありです。
2010年07月06日
両手打ち窮屈グリップ
『Jimmy』 さんから両手バックのグリップについて質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
毎日ブログを拝見してます。おかげで試合にも勝てるようになってきました。
さて、両手のバックハンドのグリップについて質問があります。
両手ともにコンチネンタルグリップはどうなのでしょうか?
こうすれば、手首も腕もがっちり固定されるような気がします。
ですが、こんなグリップで打つ人なんて聞いたことがありません。
このグリップはありなのかどうか、よろしければお答えいただければと思います。
投稿者 Jimmy 2010/07/04 18:37
私の答えです。
面白い発想ですね。
確かに固定しやすくなり、ある意味安定するかもしれませんね。
こうやって絞り込むように握るのはゴルフでやりますよね。
たぶん腕の自由度を奪い、面を安定させようという考えなんでしょうね。
私はゴルフをしないので、同業の『DRK』 さんに聞いてみるといいかもしれません。
彼なら、テニスとゴルフのグリップの違いについて語ってくれるかもしれません。
さて、両手ともコンチネンタルの持ち方
フラットにはじき返すにはよさそうですね。
スピンはかけやすいでしょうか?
高い打点はどうですか?
それと走りながらはどうでしょう?
プロの標準的なグリップ
右手がコンチネンタル、左がフォアハンドイースタンと比べ
左手が少し薄くなっただけですから、どれもそこそここなせるような気はします。
でも、どれもそこそこ、窮屈になった分だけやりにくそうですね。
面を安定させるのが最大の眼目だと思いますが
もともと両手打ちはちょっと力を入れて固定すれば面は安定するのではないでしょうか。
(だからいつも力んじゃえって叫んでいるのですが)
むしろ、窮屈になりやすく、動かしにくい
両手のデメリットのほうが強調されてしまうような気がします。
走りながらのハードヒットとか
とっさにロブにする
手首を使ってスピンをかけ、アングルに
というようなテニス、両手打ちのメリットを最大に出すためには
もう少し、自由度の大きいグリップのほうがいいような気がします。
そして、面と垂直方向の手首をしっかり固定して打つ。
(スピンをかける方向の手首は緩めてもいいのです)
なんかその方がいいように思います。
だからプロはあんなグリップなんだと思います。
でももしかしたら
とにかく、バックの面が安定しない、わらにもすがりたい
という場合は、ほかのメリットをすべて捨てても
固定の魅力にすがるという手はありだと思います。
実はラケットを持って振ってはみましたが
実際にコートでボールを打ってはいません。
頭の中だけで空論をもてあそんでいます。
(もともと両手打ちはへぼですので、打っても無駄かもしれませんが)
あしからずご了承ください。
以下がそのコメント、全文です。
毎日ブログを拝見してます。おかげで試合にも勝てるようになってきました。
さて、両手のバックハンドのグリップについて質問があります。
両手ともにコンチネンタルグリップはどうなのでしょうか?
こうすれば、手首も腕もがっちり固定されるような気がします。
ですが、こんなグリップで打つ人なんて聞いたことがありません。
このグリップはありなのかどうか、よろしければお答えいただければと思います。
投稿者 Jimmy 2010/07/04 18:37
私の答えです。
面白い発想ですね。
確かに固定しやすくなり、ある意味安定するかもしれませんね。
こうやって絞り込むように握るのはゴルフでやりますよね。
たぶん腕の自由度を奪い、面を安定させようという考えなんでしょうね。
私はゴルフをしないので、同業の『DRK』 さんに聞いてみるといいかもしれません。
彼なら、テニスとゴルフのグリップの違いについて語ってくれるかもしれません。
さて、両手ともコンチネンタルの持ち方
フラットにはじき返すにはよさそうですね。
スピンはかけやすいでしょうか?
高い打点はどうですか?
それと走りながらはどうでしょう?
プロの標準的なグリップ
右手がコンチネンタル、左がフォアハンドイースタンと比べ
左手が少し薄くなっただけですから、どれもそこそここなせるような気はします。
でも、どれもそこそこ、窮屈になった分だけやりにくそうですね。
面を安定させるのが最大の眼目だと思いますが
もともと両手打ちはちょっと力を入れて固定すれば面は安定するのではないでしょうか。
(だからいつも力んじゃえって叫んでいるのですが)
むしろ、窮屈になりやすく、動かしにくい
両手のデメリットのほうが強調されてしまうような気がします。
走りながらのハードヒットとか
とっさにロブにする
手首を使ってスピンをかけ、アングルに
というようなテニス、両手打ちのメリットを最大に出すためには
もう少し、自由度の大きいグリップのほうがいいような気がします。
そして、面と垂直方向の手首をしっかり固定して打つ。
(スピンをかける方向の手首は緩めてもいいのです)
なんかその方がいいように思います。
だからプロはあんなグリップなんだと思います。
でももしかしたら
とにかく、バックの面が安定しない、わらにもすがりたい
という場合は、ほかのメリットをすべて捨てても
固定の魅力にすがるという手はありだと思います。
実はラケットを持って振ってはみましたが
実際にコートでボールを打ってはいません。
頭の中だけで空論をもてあそんでいます。
(もともと両手打ちはへぼですので、打っても無駄かもしれませんが)
あしからずご了承ください。
2010年06月28日
片手バックのテイクバック
『ぼこびっち』 さんから質問をいただきました。
フェデラーのような引き方についてです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見してます。
片手BH(トップスピン)のテイクバックについて教えてください。
エナンのように下から振り子のようにテイクバックすると良いのですが、フェデラーのように立ててテイクバックすると違和感があり力んだ上に振り遅れます。
見た目的にフェデラーの様なテイクバックに憧れるのですが、なんとかならないでしょうか。テイクバックからフォワードスイングにかけて両者の違いなどあるのでしょうか。
投稿者 ぼこびっち 2010/06/27 02:31
私の答えです。
基本的にどちらも振り子型のテイクバックです。
テイクバックでどちらも下に弧を描いて、凹型に引きます。
手の動きを動画で見つめてください。
まず、エナンのバックハンド、連続写真と動画です。
次に、フェデラーの連続写真と動画です。
フェデラーのほうがラケットが立っていて
一見そのまま後ろに持っていっているように見えますが
手の動きをよく見ると下に弧を描いた引き方をしているのが判ると思います。
もちろんエナンもです。
このテイクバックの使い方が
フォワードスウィング以降に滑らかにつながり、勢いも出るし
面の安定にも寄与しているのです。
違いはスウィング平面の角度。
フェデラーのほうが縦振りに近く (ゴルフ型)
エナンのは横振りに近い (野球型)
といった部分です。
グリップがエナンのほうがほぼウェスタンと厚いのも
この横振りにしていることのひとつの理由かもしれません。
もちろんフェデラーも打点が高くなれば横振りになりますので
あまり大きな違いはないのかもしれません。
下に弧を描く凹型のテイクバックをすることを前提とすれば
むしろ、高い位置のテイクバックをするフェデラー型のほうが
振り下ろす勢いが使えて、スウィングが楽かもしれませんよ。
エナンのように振りながら
下に弧を描いて引くことを継続しつつ
少しづつラケットを縦振りにしていけば
すぐフェデラーになるのではないでしょうか。
フェデラーのような引き方についてです。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見してます。
片手BH(トップスピン)のテイクバックについて教えてください。
エナンのように下から振り子のようにテイクバックすると良いのですが、フェデラーのように立ててテイクバックすると違和感があり力んだ上に振り遅れます。
見た目的にフェデラーの様なテイクバックに憧れるのですが、なんとかならないでしょうか。テイクバックからフォワードスイングにかけて両者の違いなどあるのでしょうか。
投稿者 ぼこびっち 2010/06/27 02:31
私の答えです。
基本的にどちらも振り子型のテイクバックです。
テイクバックでどちらも下に弧を描いて、凹型に引きます。
手の動きを動画で見つめてください。
まず、エナンのバックハンド、連続写真と動画です。
次に、フェデラーの連続写真と動画です。
フェデラーのほうがラケットが立っていて
一見そのまま後ろに持っていっているように見えますが
手の動きをよく見ると下に弧を描いた引き方をしているのが判ると思います。
もちろんエナンもです。
このテイクバックの使い方が
フォワードスウィング以降に滑らかにつながり、勢いも出るし
面の安定にも寄与しているのです。
違いはスウィング平面の角度。
フェデラーのほうが縦振りに近く (ゴルフ型)
エナンのは横振りに近い (野球型)
といった部分です。
グリップがエナンのほうがほぼウェスタンと厚いのも
この横振りにしていることのひとつの理由かもしれません。
もちろんフェデラーも打点が高くなれば横振りになりますので
あまり大きな違いはないのかもしれません。
下に弧を描く凹型のテイクバックをすることを前提とすれば
むしろ、高い位置のテイクバックをするフェデラー型のほうが
振り下ろす勢いが使えて、スウィングが楽かもしれませんよ。
エナンのように振りながら
下に弧を描いて引くことを継続しつつ
少しづつラケットを縦振りにしていけば
すぐフェデラーになるのではないでしょうか。
2010年06月03日
バックを狙われたらどうするか
『手に鈴木』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント全文です。
いつも愛読させていただいてます。
テニスを始めて3年半、松原コーチの言うことがいちいちごもっともだと納得できるレベルにやっとなってきました。
一通りショットを身につけ始めたところなのですが、フォアのラリーが続いた後のバックへの切り替えでミスが出ることが多いので困っています。
バックへボールが来た1球目を70%くらいの力(両手)でセンターを狙うとミスが減るのですが、相手のチャンスボールになることが多いです。それならと、スライスを使うこともあるのですが、スライスも1球目に切れのあるのを打とうとするとネットしてしまうため、つい甘いスライスを打ってしまい、球が跳ねてしまったところを叩かれます。
練習して、強くコントロールのよいバックハンドを身につければいいことなのでしょうが、何かよいアドバイスをお持ちなら聞かせて頂けるとありがたいのですが。。
よろしくお願いします。
投稿者 手に鈴木 2010/06/02 15:10
私の答えです。
テニス暦3年半ということで、だいたいのレベルを想像してみます。
バックにボールを打たれると甘くなって攻められちゃうということですが
相手もそれくらいのレベルと考えればいいわけですね。
フェデラーと打ち合うことを想像しなくてもいいわけです。
とりあえずシングルスとしてみます。
相手の立場に立ってみたら
少し浅めに、そこそこ強いボールが来たら一番打ちやすいですよね。
そうしたら、ロブはどうですか。
ゆるい、跳ねるボールが来たら打ち込みにくいですよね。
とりあえず1年、試合はこれで時間を稼いでおき
練習ではバックの練習に励んだらどうですか。
小さく鋭いスウィングでの両手打ちバックと
しっかり回転のかかったスライス。
どちらでも、先に完成したほうから実戦に投入です。
次にダブルスも考えて見ましょう。
やっぱり同じ、ロブです。
少し高めの、コート中央あたりに上がったロブを
バシバシと決められたら
ニコニコ、潔く握手です。
もともと、とても手に負えない相手ではないでしょうか。
市民大会3回戦くらいまではこれで充分いけると思いますよ。
技術的な話をしますと
バックに来たら、ぱっとバック側に構えることではないでしょうか。
早めに決断ができれば、ある程度落ち着いて狙えると思います。
バックのミスが多い人を見ていると
最後までフォアに未練を残しながら、最後の最後にバックを選択。
そのときはすでに手遅れ、という人が多いような気がします。
以下がそのコメント全文です。
いつも愛読させていただいてます。
テニスを始めて3年半、松原コーチの言うことがいちいちごもっともだと納得できるレベルにやっとなってきました。
一通りショットを身につけ始めたところなのですが、フォアのラリーが続いた後のバックへの切り替えでミスが出ることが多いので困っています。
バックへボールが来た1球目を70%くらいの力(両手)でセンターを狙うとミスが減るのですが、相手のチャンスボールになることが多いです。それならと、スライスを使うこともあるのですが、スライスも1球目に切れのあるのを打とうとするとネットしてしまうため、つい甘いスライスを打ってしまい、球が跳ねてしまったところを叩かれます。
練習して、強くコントロールのよいバックハンドを身につければいいことなのでしょうが、何かよいアドバイスをお持ちなら聞かせて頂けるとありがたいのですが。。
よろしくお願いします。
投稿者 手に鈴木 2010/06/02 15:10
私の答えです。
テニス暦3年半ということで、だいたいのレベルを想像してみます。
バックにボールを打たれると甘くなって攻められちゃうということですが
相手もそれくらいのレベルと考えればいいわけですね。
フェデラーと打ち合うことを想像しなくてもいいわけです。
とりあえずシングルスとしてみます。
相手の立場に立ってみたら
少し浅めに、そこそこ強いボールが来たら一番打ちやすいですよね。
そうしたら、ロブはどうですか。
ゆるい、跳ねるボールが来たら打ち込みにくいですよね。
とりあえず1年、試合はこれで時間を稼いでおき
練習ではバックの練習に励んだらどうですか。
小さく鋭いスウィングでの両手打ちバックと
しっかり回転のかかったスライス。
どちらでも、先に完成したほうから実戦に投入です。
次にダブルスも考えて見ましょう。
やっぱり同じ、ロブです。
少し高めの、コート中央あたりに上がったロブを
バシバシと決められたら
ニコニコ、潔く握手です。
もともと、とても手に負えない相手ではないでしょうか。
市民大会3回戦くらいまではこれで充分いけると思いますよ。
技術的な話をしますと
バックに来たら、ぱっとバック側に構えることではないでしょうか。
早めに決断ができれば、ある程度落ち着いて狙えると思います。
バックのミスが多い人を見ていると
最後までフォアに未練を残しながら、最後の最後にバックを選択。
そのときはすでに手遅れ、という人が多いような気がします。
2010年06月02日
両手バックのリーチは狭い?
先日の、『ねこ』 さんのご意見の後半です。
以下がそのコメントの後半部分です。
以前のバックハンドのリーチの話ですが、バックハンドイースタンか、それより少し厚いくらいなら(フェデラーくらい)真横向きか少し裏返り気味でも(特に相手のボールに適度なペースが有れば)必要充分に有効なショットは打てますので片手のほうがリーチは広いです。
これも一般的に考えられている程の差は無いというのが正解ではないでしょうか。
批判めいた内容、長文お赦し下さい。
投稿者 ねこ 2010/05/29 00:53
私の考えです。
リーチに対する基本的な考え方ですが
片手の人も両手の人も取れるぎりぎりのショットは片手のスライスになると思います。
で、トップスピン(ぎみ)で打つときにどっちが届く?
という話だと考えています。
何のためにトップスピンで打つのかといえば
スライスよりスピードが出せるとか
ボレーヤーの足元へ落とせるとか
同じスピードでも角度が取れるということだと思います。
実用上の見地から言えば
スライスより情けないショットなら存在しないと同じではないでしょうか。
それと、グリップを持ち替えてまで打つというのは現実離れしてきます。
その条件を満たす片手打ちの手首はこうなります。
どうしても打点は前になり、リーチは狭くなります。
両手だと打点が遅れてもいいということは時間的にも余裕ができます。
片手打ちの、身のこなしの有利さを考えても
同じトップスピンなら、『両手のほうがリーチは広い』 というのが私の結論です。
それと批判めいた内容、長文とのことですが
私の人格じゃなくて、技術論なら
批判めいた、じゃなくて、ご批判いただいて
大いにけっこうです。
論じ合いましょう。
長文のほうは、できれば短めにお願いします。
私もそうしようとは思っているんです。
以下がそのコメントの後半部分です。
以前のバックハンドのリーチの話ですが、バックハンドイースタンか、それより少し厚いくらいなら(フェデラーくらい)真横向きか少し裏返り気味でも(特に相手のボールに適度なペースが有れば)必要充分に有効なショットは打てますので片手のほうがリーチは広いです。
これも一般的に考えられている程の差は無いというのが正解ではないでしょうか。
批判めいた内容、長文お赦し下さい。
投稿者 ねこ 2010/05/29 00:53
私の考えです。
リーチに対する基本的な考え方ですが
片手の人も両手の人も取れるぎりぎりのショットは片手のスライスになると思います。
で、トップスピン(ぎみ)で打つときにどっちが届く?
という話だと考えています。
何のためにトップスピンで打つのかといえば
スライスよりスピードが出せるとか
ボレーヤーの足元へ落とせるとか
同じスピードでも角度が取れるということだと思います。
実用上の見地から言えば
スライスより情けないショットなら存在しないと同じではないでしょうか。
それと、グリップを持ち替えてまで打つというのは現実離れしてきます。
その条件を満たす片手打ちの手首はこうなります。
どうしても打点は前になり、リーチは狭くなります。
両手だと打点が遅れてもいいということは時間的にも余裕ができます。
片手打ちの、身のこなしの有利さを考えても
同じトップスピンなら、『両手のほうがリーチは広い』 というのが私の結論です。
それと批判めいた内容、長文とのことですが
私の人格じゃなくて、技術論なら
批判めいた、じゃなくて、ご批判いただいて
大いにけっこうです。
論じ合いましょう。
長文のほうは、できれば短めにお願いします。
私もそうしようとは思っているんです。
2010年04月29日
80才になったらどんなバック?
これは、アガシの強烈な両手打ちバックのリターンです。
例によって365ネットの連続写真です。
非常にシンプルな打ち方で、肩の線を横向きから前向きにしただけ。
ただ、この小さな動きの中ですべてのパワーを出すのです。
強烈なショットのはずなのに上体の軸はびくともしていない。
体幹、特に強烈な背筋力がこれを支えているのだと思います。
昨日のブログで10万トンの航空母艦から
カタパルトで30トンの飛行機が瞬時に打ち出されるイメージを書きました。
カタパルトの腕力ももちろんすごいのですがその背景の10万トン
強烈な背筋力です。 (デブならいいというわけではない)
プロ級のいいショットを打つためにはベースに相当な筋力が要るということです。
さて、27日のブログ、『片手と両手どっちを採用する?』に
『SAT』 さんから質問のコメントをいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつも読ませていただいています。
テニスを深く考えられてとても参考になります。
私は40歳を過ぎたのですが、体力の消耗度合から
考えて(トップスピンの)バックハンドは片手打ちにしようと練習しています。
(両手打ちの方が安定するのですが)
私の目標は80歳になっても試合をしていることなのですが
実際に体力が衰えた場合に片手打ちの方がメリットが
あるとお考えでしょうか。
それとも力のない子供や女性がするように両手の方が良いのか。
(80歳で1試合体力をもたせるのは大変なことなのかな)
投稿者 SAT 2010/04/29 06:43
私の考えです。
まず、両手で打つとすれば
アガシよりは上体のパワーがないでしょうから、女子のプロがやるように
もう少し上体の回転をゆっくり長めにするスウィングになるでしょう。
その、ゆっくり長めにする傾向は、パワーがなくなるにつれ
さらに強まると思います。
そうすれば、両手で打つからたいへん、ということはないと思います。
一方、片手で打つとすると、うんと早めにセットしてゆっくり振ればいいのですが
問題はこの早く構えるということができるのかどうかだと思います。
そして、片手打ちの場合、構え遅れ、振り遅れは腕に負担をかけることになります。
若いうちから習慣になっていないと、そして少しは反射神経も必要です。
総合して考えれば
どっちが楽かは熟練度の問題ということになるでしょう。
ですから今どちらがやりやすいのかで決めればいいと思います。
次に、ここでちょっと考えてほしいのは
本当に年取ったら、「トップスピンが必要か? 有効か?」
ということではないでしょうか。
トップスピンが必要な理由というのは
スピードがあっても、落ちて入る、鋭角に打てるということだと思います。
スピードがなければ、トップスピンじゃなくても落ちます。
じゃあ、スライスでもいいのでは?
スピードの要素以外はコントロールも、必要な時間も
すべてスライスのほうが勝っています。
トップスピンがかかっているという理由でポイントをもらえるわけではないのです。
まとめると、私はこう考えています。
自分からスピードを出せるうちはトップスピンを使えばいい
その方法は、片手でも両手でも自分でやりやすいほうを採用する。
パワーがなくなってきたら、スライスを多めにする。
最後はスライスオンリーでもいい。
一生テニスをやる。
私自身の計画では
バックハンドは70才くらいまでは片手でトップスピンを使う。
95才くらいまでは見本以外はスライスで。
それ以降はフォアハンドもスライスにして120才くらいまでやる。
その後は口先のみで ・・・・
例によって365ネットの連続写真です。
非常にシンプルな打ち方で、肩の線を横向きから前向きにしただけ。
ただ、この小さな動きの中ですべてのパワーを出すのです。
強烈なショットのはずなのに上体の軸はびくともしていない。
体幹、特に強烈な背筋力がこれを支えているのだと思います。
昨日のブログで10万トンの航空母艦から
カタパルトで30トンの飛行機が瞬時に打ち出されるイメージを書きました。
カタパルトの腕力ももちろんすごいのですがその背景の10万トン
強烈な背筋力です。 (デブならいいというわけではない)
プロ級のいいショットを打つためにはベースに相当な筋力が要るということです。
さて、27日のブログ、『片手と両手どっちを採用する?』に
『SAT』 さんから質問のコメントをいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつも読ませていただいています。
テニスを深く考えられてとても参考になります。
私は40歳を過ぎたのですが、体力の消耗度合から
考えて(トップスピンの)バックハンドは片手打ちにしようと練習しています。
(両手打ちの方が安定するのですが)
私の目標は80歳になっても試合をしていることなのですが
実際に体力が衰えた場合に片手打ちの方がメリットが
あるとお考えでしょうか。
それとも力のない子供や女性がするように両手の方が良いのか。
(80歳で1試合体力をもたせるのは大変なことなのかな)
投稿者 SAT 2010/04/29 06:43
私の考えです。
まず、両手で打つとすれば
アガシよりは上体のパワーがないでしょうから、女子のプロがやるように
もう少し上体の回転をゆっくり長めにするスウィングになるでしょう。
その、ゆっくり長めにする傾向は、パワーがなくなるにつれ
さらに強まると思います。
そうすれば、両手で打つからたいへん、ということはないと思います。
一方、片手で打つとすると、うんと早めにセットしてゆっくり振ればいいのですが
問題はこの早く構えるということができるのかどうかだと思います。
そして、片手打ちの場合、構え遅れ、振り遅れは腕に負担をかけることになります。
若いうちから習慣になっていないと、そして少しは反射神経も必要です。
総合して考えれば
どっちが楽かは熟練度の問題ということになるでしょう。
ですから今どちらがやりやすいのかで決めればいいと思います。
次に、ここでちょっと考えてほしいのは
本当に年取ったら、「トップスピンが必要か? 有効か?」
ということではないでしょうか。
トップスピンが必要な理由というのは
スピードがあっても、落ちて入る、鋭角に打てるということだと思います。
スピードがなければ、トップスピンじゃなくても落ちます。
じゃあ、スライスでもいいのでは?
スピードの要素以外はコントロールも、必要な時間も
すべてスライスのほうが勝っています。
トップスピンがかかっているという理由でポイントをもらえるわけではないのです。
まとめると、私はこう考えています。
自分からスピードを出せるうちはトップスピンを使えばいい
その方法は、片手でも両手でも自分でやりやすいほうを採用する。
パワーがなくなってきたら、スライスを多めにする。
最後はスライスオンリーでもいい。
一生テニスをやる。
私自身の計画では
バックハンドは70才くらいまでは片手でトップスピンを使う。
95才くらいまでは見本以外はスライスで。
それ以降はフォアハンドもスライスにして120才くらいまでやる。
その後は口先のみで ・・・・
2010年04月27日
片手と両手どっちを採用する?
昨日は片手打ちが全身の力を使いやすいこと
その代わり、スウィングに時間がかかるので難しい要素があるということ。
それに対し、両手はスウィングに時間がかからないのでムラが出にくい。
その代わりに、全身のパワーを伝えるのは難しい、ということを説明した。
両手のほうが、相手にコースを読ませにくいといった要素もあり
どちらが優位かは簡単には結論付けられない。
今日はちょっと趣向を変えて、どちらのほうが受け入れやすいかという話をしたい。
いろいろな要素がある中で、私は左手に注目している。
というのも
両手打ちは左手の面感覚にかなり依存しているからだ。
この左手の手首で面を作ることは
昨年の7月15日のブログ、『スジガネ君の両手バックは』 等を参考にしてもらいたい。
今日は細かいことは解説しません。
まあ、そんなことで、両手打ちバックには左手感覚が重要。
つまり右利きなのに左手も器用な人は両手打ちに向いている。
左手がついていたことに気が付かないような人は片手打ち。
左利きでも、字を書いたりご飯を食べるのが右手の人は両手打ち。
左手じゃないと飢え死にしちゃう人は片手打ちだ。
もうひとつの考え方は、スウィングの大きさとプレースタイル。
何でも大振りの好きな人には、両手打ちは向いていない。
逆に速いテンポであわせるには両手は有利だ。
クルム伊達公子さんのライジングには両手が似合っている。
それにあの人はもともと左利きなのだそうだ。
最後の考え方、決めはこれだ。
フェデラー大好きな人は片手打ち。
ナダル命の人は両手打ちだ。
ようは、好きなほうを選べばいいのだ。
その代わり、スウィングに時間がかかるので難しい要素があるということ。
それに対し、両手はスウィングに時間がかからないのでムラが出にくい。
その代わりに、全身のパワーを伝えるのは難しい、ということを説明した。
両手のほうが、相手にコースを読ませにくいといった要素もあり
どちらが優位かは簡単には結論付けられない。
今日はちょっと趣向を変えて、どちらのほうが受け入れやすいかという話をしたい。
いろいろな要素がある中で、私は左手に注目している。
というのも
両手打ちは左手の面感覚にかなり依存しているからだ。
この左手の手首で面を作ることは
昨年の7月15日のブログ、『スジガネ君の両手バックは』 等を参考にしてもらいたい。
今日は細かいことは解説しません。
まあ、そんなことで、両手打ちバックには左手感覚が重要。
つまり右利きなのに左手も器用な人は両手打ちに向いている。
左手がついていたことに気が付かないような人は片手打ち。
左利きでも、字を書いたりご飯を食べるのが右手の人は両手打ち。
左手じゃないと飢え死にしちゃう人は片手打ちだ。
もうひとつの考え方は、スウィングの大きさとプレースタイル。
何でも大振りの好きな人には、両手打ちは向いていない。
逆に速いテンポであわせるには両手は有利だ。
クルム伊達公子さんのライジングには両手が似合っている。
それにあの人はもともと左利きなのだそうだ。
最後の考え方、決めはこれだ。
フェデラー大好きな人は片手打ち。
ナダル命の人は両手打ちだ。
ようは、好きなほうを選べばいいのだ。
2010年04月26日
片手と両手どっちがすごい?
テニスの進歩はかなりのところまで行き着いている。
フォアハンドは厚いグリップで振り切る。
サーブは内旋を効かせて打つ。
技術的にはこうしなければ勝てないという究極のところまで来ているような気もする。
その中でたった一つといっていいかもしれない
2つのやり方が並び立っているのがバックハンドなのだ。
片手で打つか? はたまた両手か?
フェデラーとナダル、どちらのバックが優れているのだろうか?
いやー、どっちもすごいですよね。
今日はこの二つをいくつかの要素ごとに比較してみようと思う。
まず1番、どっちのほうが速いか?
(これはあくまでも仮説の域を出ていない私の推測です)
腕を2本も使っているほうが速いと考える方もいるようですが
私は片手打ちのほうが早いボールが打てると思うのです。
棒振りのスポーツにはその棒の重さや長さに合わせたタイミングなりテンポなりがあります。
それは腕の力や本数(1か2)に対する道具の重みや長さで決まってくると考えられます。
野球のバットだと、両手でえいっと振るのにちょうどいい重さです。
バドミントンは片手で充分です。
野球のバットを片手でゆったり振れば、両手と同じ速度が得られるとはとても思えません。
又、バドミントンを両手でやればスピードアップになるというような気もしません。
じゃあ、テニスはどっちなのでしょう。
野球とバドミントンの間にいることは間違いないのですが。
次のことは皆さん感じていることではないでしょうか。
片手うちのほうがゆったり、長いスウィングをする。
両手打ちは小さく鋭いスウィングをする。
これはテニスのラケットが片手で振るにはやや重い
両手で振るには軽すぎる、から
マッチするように体の使い方やスウィングのテンポ等を変えているからだろう。
だからある程度長いスウィングをできる片手うちのほうが
全身の力をより引き出しやすいのではないかと私は考えているのです。
ただしこれは完璧なスウィングをしたときに
その打点のところにボールがあったら、ということですが
フェデラーやエナンにとってはなんでもないことです。
私にとっては・・・・
それに対して両手打ちはスウィングが短いため時間もかかりません。
こちらのほうがあわせるのは簡単でしょう。
それなりのスピードもたいていの人が出せますし。
相手のいろいろなボールに対しては両手のほうがムラなく対応して
平均スピードは上げられるような気がします。
で、どっちがすごいのでしょう?
いささか龍頭蛇尾になっちゃいましたが
考えすぎると寝られなくなりそうなので、続きはまた明日。
ナダルもすごいよなー
もしかしたら、その人のタイプによっても ・・・
フォアハンドは厚いグリップで振り切る。
サーブは内旋を効かせて打つ。
技術的にはこうしなければ勝てないという究極のところまで来ているような気もする。
その中でたった一つといっていいかもしれない
2つのやり方が並び立っているのがバックハンドなのだ。
片手で打つか? はたまた両手か?
フェデラーとナダル、どちらのバックが優れているのだろうか?
いやー、どっちもすごいですよね。
今日はこの二つをいくつかの要素ごとに比較してみようと思う。
まず1番、どっちのほうが速いか?
(これはあくまでも仮説の域を出ていない私の推測です)
腕を2本も使っているほうが速いと考える方もいるようですが
私は片手打ちのほうが早いボールが打てると思うのです。
棒振りのスポーツにはその棒の重さや長さに合わせたタイミングなりテンポなりがあります。
それは腕の力や本数(1か2)に対する道具の重みや長さで決まってくると考えられます。
野球のバットだと、両手でえいっと振るのにちょうどいい重さです。
バドミントンは片手で充分です。
野球のバットを片手でゆったり振れば、両手と同じ速度が得られるとはとても思えません。
又、バドミントンを両手でやればスピードアップになるというような気もしません。
じゃあ、テニスはどっちなのでしょう。
野球とバドミントンの間にいることは間違いないのですが。
次のことは皆さん感じていることではないでしょうか。
片手うちのほうがゆったり、長いスウィングをする。
両手打ちは小さく鋭いスウィングをする。
これはテニスのラケットが片手で振るにはやや重い
両手で振るには軽すぎる、から
マッチするように体の使い方やスウィングのテンポ等を変えているからだろう。
だからある程度長いスウィングをできる片手うちのほうが
全身の力をより引き出しやすいのではないかと私は考えているのです。
ただしこれは完璧なスウィングをしたときに
その打点のところにボールがあったら、ということですが
フェデラーやエナンにとってはなんでもないことです。
私にとっては・・・・
それに対して両手打ちはスウィングが短いため時間もかかりません。
こちらのほうがあわせるのは簡単でしょう。
それなりのスピードもたいていの人が出せますし。
相手のいろいろなボールに対しては両手のほうがムラなく対応して
平均スピードは上げられるような気がします。
で、どっちがすごいのでしょう?
いささか龍頭蛇尾になっちゃいましたが
考えすぎると寝られなくなりそうなので、続きはまた明日。
ナダルもすごいよなー
もしかしたら、その人のタイプによっても ・・・
2010年04月25日
両手のリーチは狭い? その2
昨日に引き続き、バックハンドのリーチについてです。
『kanooo』 さんから、反対意見のコメントを頂きましたので
そのことについて検証してみます。
以下がそのコメントの全文です。
この画像をもって「片手打ちのリーチが広いは迷信」と結論づけるのは浅はか(噴飯もの)すぎます。
両手打ちの画像そのものも「?」ですが、そこはまあ置きましょう。
トップスピンの有効打が打てるスタンスはこれだけ?
片手打ちは相当クローズに踏み込んでも有効なトップスピンを打てる。左足を起点にしたときに、明らかに片手の方がリーチは広い。
両手打ちで大きくクローズに踏み込んで有効なトップスピンが打てるでしょうか?
さらにオープンスタンスの場合は?
このあたりも検証しないで、軽々に結論付けはしない方がいい。
投稿者 kanooo 2010/04/25 13:31
私の考え方です。
まず最初の、この画像だけを持って結論付けるのは・・・
のことですが
もちろん色々な選手やその写真を見たり自分でも実験してみたりして
この結論に達しているわけです。
この画像は説明を分かりやすくする為の絵ですから
同じひとりの人間(私です)が同じ位置に立って
ポーズをとっているわけです。
ありとあらゆる資料を並べるわけにはいきませんのでお許しいただきたいと思います。
それと、モデルの技術的に問題があり片手は大丈夫だと思いますが
両手の方は間違いなくへぼかもしれません。
次にリーチということで一番大切なことは
どこまで届くか、取れるか、打てるか?
という事だと思います。
そうゆうことから言えば
どこまでボールに近づけるかと言う事を
身体の部位で言えば腰だと思います。
その腰を一定時間にどこまで運べるかという事は
片手打ちでも両手打ちでも変わらないと思います。
次に、その位置から、叩ける格好で、どれだけ届くかという問題ではないでしょうか。
スタンスの話はクローズド同士で比べても
オープン同士で比べても
それほど大差は出ないと思います。
もちろん身のこなし方が少し違いますから
比較は難しいのですが
それ以上にインパクトの形の違いによる差のほうが大きいと思います。
さて、次の写真は横から見た片手打ちの打点です。
コレだけ前で打たないとトップスピンでは打てません。
次は両手うちの打点です。
コレだけ後ろで打てます。
その分、遠くまでとどきます。
その上、時間的にも打点を遅らせた分だけ余裕が出来るのです。
ついでに片手のスライスの打点も示しておきます。
一見両手と変わらないようですが
左手を離せる分、こちらの方がとどきます。
また、スライスは上体を回さなければ(開かなければ)
上体をボール方向に傾けても打てますので
さらに遠くで打てるわけです。
まあ、そんなわけで
身のこなしの点で片手の方が優れているという人もいますので
片手の優位が少しあるにしても
両手が片手よりもリーチが狭いと言う事は無いと思います。
まあ参考までですが
片手フェデラーの左足踏み切り、右足着地のランニングバックハンドは凄いです。
両手ヒューイットの左足踏み切り、左足着地の飛び込みバックハンドも凄いです。
どちらの手の方もコレを参考にしていただきたいと思います。
(ナダルも凄いです)
ここまでの話はあくまでも純粋にリーチの話し。
どちらが有利かという話はまた別です。
私はトップスピンは片手打ちですが両手に変えようとは思いません。
『だいちゃん』 さんからのコメントにも改めて答えます。
『kanooo』 さんも他の皆さんも、ぜひご意見がありましたらまたお寄せ下さい。
たくさん議論が出来れば、他の皆さんのご理解も進むと思いますので
大歓迎です。
よろしくお願いします。
『kanooo』 さんから、反対意見のコメントを頂きましたので
そのことについて検証してみます。
以下がそのコメントの全文です。
この画像をもって「片手打ちのリーチが広いは迷信」と結論づけるのは浅はか(噴飯もの)すぎます。
両手打ちの画像そのものも「?」ですが、そこはまあ置きましょう。
トップスピンの有効打が打てるスタンスはこれだけ?
片手打ちは相当クローズに踏み込んでも有効なトップスピンを打てる。左足を起点にしたときに、明らかに片手の方がリーチは広い。
両手打ちで大きくクローズに踏み込んで有効なトップスピンが打てるでしょうか?
さらにオープンスタンスの場合は?
このあたりも検証しないで、軽々に結論付けはしない方がいい。
投稿者 kanooo 2010/04/25 13:31
私の考え方です。
まず最初の、この画像だけを持って結論付けるのは・・・
のことですが
もちろん色々な選手やその写真を見たり自分でも実験してみたりして
この結論に達しているわけです。
この画像は説明を分かりやすくする為の絵ですから
同じひとりの人間(私です)が同じ位置に立って
ポーズをとっているわけです。
ありとあらゆる資料を並べるわけにはいきませんのでお許しいただきたいと思います。
それと、モデルの技術的に問題があり片手は大丈夫だと思いますが
両手の方は間違いなくへぼかもしれません。
次にリーチということで一番大切なことは
どこまで届くか、取れるか、打てるか?
という事だと思います。
そうゆうことから言えば
どこまでボールに近づけるかと言う事を
身体の部位で言えば腰だと思います。
その腰を一定時間にどこまで運べるかという事は
片手打ちでも両手打ちでも変わらないと思います。
次に、その位置から、叩ける格好で、どれだけ届くかという問題ではないでしょうか。
スタンスの話はクローズド同士で比べても
オープン同士で比べても
それほど大差は出ないと思います。
もちろん身のこなし方が少し違いますから
比較は難しいのですが
それ以上にインパクトの形の違いによる差のほうが大きいと思います。
さて、次の写真は横から見た片手打ちの打点です。
コレだけ前で打たないとトップスピンでは打てません。
次は両手うちの打点です。
コレだけ後ろで打てます。
その分、遠くまでとどきます。
その上、時間的にも打点を遅らせた分だけ余裕が出来るのです。
ついでに片手のスライスの打点も示しておきます。
一見両手と変わらないようですが
左手を離せる分、こちらの方がとどきます。
また、スライスは上体を回さなければ(開かなければ)
上体をボール方向に傾けても打てますので
さらに遠くで打てるわけです。
まあ、そんなわけで
身のこなしの点で片手の方が優れているという人もいますので
片手の優位が少しあるにしても
両手が片手よりもリーチが狭いと言う事は無いと思います。
まあ参考までですが
片手フェデラーの左足踏み切り、右足着地のランニングバックハンドは凄いです。
両手ヒューイットの左足踏み切り、左足着地の飛び込みバックハンドも凄いです。
どちらの手の方もコレを参考にしていただきたいと思います。
(ナダルも凄いです)
ここまでの話はあくまでも純粋にリーチの話し。
どちらが有利かという話はまた別です。
私はトップスピンは片手打ちですが両手に変えようとは思いません。
『だいちゃん』 さんからのコメントにも改めて答えます。
『kanooo』 さんも他の皆さんも、ぜひご意見がありましたらまたお寄せ下さい。
たくさん議論が出来れば、他の皆さんのご理解も進むと思いますので
大歓迎です。
よろしくお願いします。
2010年04月24日
両手のリーチは狭い?
バックハンドの常識として
片手打ちはリーチが広く、両手は狭いというのがある。
先日も、どなたかののコメントで
「両手はリーチが狭いので」というのがあったので気になっていた。
本当に両手打ちはリーチが狭いのだろうか?
まず、両手と片手を比較する前提として、球質のことがある。
同じトップスピン同士、スライス同士で比較しなくてはフェアーではない。
次にプレーヤーとしての現実の対応。
男子の場合、ほぼ全員がスライスは片手で打つということ。
それは、トップスピンを両手で打つ人も片手で打つ人も同じということなのだ。
つまり、男子の場合、比較するのは
トップスピンかフラット気味のハードヒットでどちらのリーチが広いのかということ。
スライスの場合だが
片手打ちの場合、まっすぐ目いっぱい伸ばして取れるので
これ以上のリーチは考えられない。
だから男子の場合、両手打ちがメインの選手でも
スライスは片手で打つのだ。
女子選手では両手でスライスを打つ選手もいる。
その場合、スライスでは、両手打つより、片手打ちのほうがリーチが広い。
では改めて、トップスピン。
片手打ちの打点はここになる。
打点を前にとらなくては打てないため、手首に後ろ向きの角度が付いている。
次にこれが、同じ方向から見た、両手打ちの打点。
男子のプロは打点を引きつけ気味にし、手首を伸ばすのでこの形になる。
ごらんのように、明らかに両手打ちのほうがリーチが広い。
結論、『両手打ちはリーチが狭い』 は迷信だ。
(もちろんグリップがすごく厚ければ両手のリーチはもっと狭くなる)
ではなぜ、両手はリーチが狭く、片手は広い、という迷信ができたのだろう?
それは、片手スライスの打点を見てほしい。
先ほども触れたように
これの打点が一番遠い、つまりリーチが広い。
両手打ちが世間にはやりだしたころ
すでにテニスがうまかった人のバックはほぼ100%、スライスだったのだ。
だからその人たちから見れば
両手打ちの人はリーチが狭かったのだ。
(本当は両手の人も届かないときは片手スライスになるのだけど)
つまり、真実は
「両手打ちは、片手打ちのスライスよりリーチが狭い」
「トップスピン同士なら、両手のほうが広い」 なのだ。
片手打ちはリーチが広く、両手は狭いというのがある。
先日も、どなたかののコメントで
「両手はリーチが狭いので」というのがあったので気になっていた。
本当に両手打ちはリーチが狭いのだろうか?
まず、両手と片手を比較する前提として、球質のことがある。
同じトップスピン同士、スライス同士で比較しなくてはフェアーではない。
次にプレーヤーとしての現実の対応。
男子の場合、ほぼ全員がスライスは片手で打つということ。
それは、トップスピンを両手で打つ人も片手で打つ人も同じということなのだ。
つまり、男子の場合、比較するのは
トップスピンかフラット気味のハードヒットでどちらのリーチが広いのかということ。
スライスの場合だが
片手打ちの場合、まっすぐ目いっぱい伸ばして取れるので
これ以上のリーチは考えられない。
だから男子の場合、両手打ちがメインの選手でも
スライスは片手で打つのだ。
女子選手では両手でスライスを打つ選手もいる。
その場合、スライスでは、両手打つより、片手打ちのほうがリーチが広い。
では改めて、トップスピン。
片手打ちの打点はここになる。
打点を前にとらなくては打てないため、手首に後ろ向きの角度が付いている。
次にこれが、同じ方向から見た、両手打ちの打点。
男子のプロは打点を引きつけ気味にし、手首を伸ばすのでこの形になる。
ごらんのように、明らかに両手打ちのほうがリーチが広い。
結論、『両手打ちはリーチが狭い』 は迷信だ。
(もちろんグリップがすごく厚ければ両手のリーチはもっと狭くなる)
ではなぜ、両手はリーチが狭く、片手は広い、という迷信ができたのだろう?
それは、片手スライスの打点を見てほしい。
先ほども触れたように
これの打点が一番遠い、つまりリーチが広い。
両手打ちが世間にはやりだしたころ
すでにテニスがうまかった人のバックはほぼ100%、スライスだったのだ。
だからその人たちから見れば
両手打ちの人はリーチが狭かったのだ。
(本当は両手の人も届かないときは片手スライスになるのだけど)
つまり、真実は
「両手打ちは、片手打ちのスライスよりリーチが狭い」
「トップスピン同士なら、両手のほうが広い」 なのだ。
2010年04月13日
両手打ちは腕を固める
先日7大学OB対抗戦の折、先輩から両手打ちについて聞かれた。
両手打ちバックが簡単にできるか?
ということなのだが。
もちろん、簡単ですと答えた。
素振りしてもらうと手首をやわらかく使って
ラケットヘッドを加速しようとしているようだった。
プロは腕を固めて
もちろん手首も。
小さなスウィングで打つ、ということを説明して、納得してもらった。
実は両手打ちが易しいことの一番の理由がこれなのだ。
小さな、短時間のスウィングでいいということが
準備時間の少なさに通じ
タイミングあわせのエラーを少なくしている。
テニスがなぜ難しいのかといえば
ラケットの長さがあるためスウィングするのに時間がかかる。
そのためにインパクトから時間を逆算して振りはじめなければならない。
そしてぴったりのインパクト。
これが狂うと小手先の調整や、姿勢の変更が必要になり
それがエラーにつながる。
だからスウィング時間が一番長い、片手バックのトップスピンが
習得するのに一番時間がかかるのだ。
下手をすると一生習得できない。
そんなわけで両手打ち。
アガシの両手バックを連続写真と動画で味わってみよう。
腕の形を決めたまま、引いて、ヒット。
とってもシンプルでしょう。
上体の回転も横向きから打ち終わったころ前向きになる程度。
とにかく、両手打ちは、腕を固め、小さく、シンプルに、なのです。
両手打ちバックが簡単にできるか?
ということなのだが。
もちろん、簡単ですと答えた。
素振りしてもらうと手首をやわらかく使って
ラケットヘッドを加速しようとしているようだった。
プロは腕を固めて
もちろん手首も。
小さなスウィングで打つ、ということを説明して、納得してもらった。
実は両手打ちが易しいことの一番の理由がこれなのだ。
小さな、短時間のスウィングでいいということが
準備時間の少なさに通じ
タイミングあわせのエラーを少なくしている。
テニスがなぜ難しいのかといえば
ラケットの長さがあるためスウィングするのに時間がかかる。
そのためにインパクトから時間を逆算して振りはじめなければならない。
そしてぴったりのインパクト。
これが狂うと小手先の調整や、姿勢の変更が必要になり
それがエラーにつながる。
だからスウィング時間が一番長い、片手バックのトップスピンが
習得するのに一番時間がかかるのだ。
下手をすると一生習得できない。
そんなわけで両手打ち。
アガシの両手バックを連続写真と動画で味わってみよう。
腕の形を決めたまま、引いて、ヒット。
とってもシンプルでしょう。
上体の回転も横向きから打ち終わったころ前向きになる程度。
とにかく、両手打ちは、腕を固め、小さく、シンプルに、なのです。
2010年03月14日
片手バックトップスピンリターン追加版
ジョン・マッケンローを知っていますか?
70年代、80年代に世界1だった人。
彼はバランス感覚に優れ
ラケット面を保ったまま
全身の動き(位置決め)で完璧にボールを捕らえ
一見、いっさいがんばらずにすごいボールを打つ人。
バックのサービスリターンにおいてももちろんそうで
面を作って体当たり
ボールが勝手に対戦相手の足元を抜けていく。
この2日間、バックハンドトップスピンリターンの話をしながら
常に私の頭の中には彼のリターンシーンがちらついていた。
どっかに写真がないかな?
探してみた。
見つけた、ひさしぶりに開けるクリアーファイル。
リターンダッシュなら、肩の線を保ったままの体当たりのはずだが
リターンして止まったところなので
少し左肩を入れて、その反動を使っている。
それでも、オープンスタンスのまま
滑らかに体当たりをする感じがよく出ている。
おなかとラケットの間に空間があって、打点を前方にとっている。
現代のプロとはグリップが違うが(彼はコンチネンタル)
それ以外はこのままでも使えると思う。
こうゆうボールの捕らえ方をする人は他にはほとんどいないのだが
それは、彼がサッカー少年だったことがその理由かもしれない。
サッカーで味方のパスを腹でトラップするシーンをイメージしてみる。
ボールの飛来するところにお腹を持っていく
エイッとあわすより
さりげなく、滑らかにボールにぶつかっていく。
ボールとお腹の間にバックハンドのラケットを入れてみる。
次に、トラップじゃなく
そのまま、ワンタッチのパスにする。
これでリターンエースの完成。
こうゆうイメージでやってみると実に簡単なショットだった。
やはり、簡単なことをしている人がプロなんだ。
特にマッケンローにはそれを感じる。
70年代、80年代に世界1だった人。
彼はバランス感覚に優れ
ラケット面を保ったまま
全身の動き(位置決め)で完璧にボールを捕らえ
一見、いっさいがんばらずにすごいボールを打つ人。
バックのサービスリターンにおいてももちろんそうで
面を作って体当たり
ボールが勝手に対戦相手の足元を抜けていく。
この2日間、バックハンドトップスピンリターンの話をしながら
常に私の頭の中には彼のリターンシーンがちらついていた。
どっかに写真がないかな?
探してみた。
見つけた、ひさしぶりに開けるクリアーファイル。
リターンダッシュなら、肩の線を保ったままの体当たりのはずだが
リターンして止まったところなので
少し左肩を入れて、その反動を使っている。
それでも、オープンスタンスのまま
滑らかに体当たりをする感じがよく出ている。
おなかとラケットの間に空間があって、打点を前方にとっている。
現代のプロとはグリップが違うが(彼はコンチネンタル)
それ以外はこのままでも使えると思う。
こうゆうボールの捕らえ方をする人は他にはほとんどいないのだが
それは、彼がサッカー少年だったことがその理由かもしれない。
サッカーで味方のパスを腹でトラップするシーンをイメージしてみる。
ボールの飛来するところにお腹を持っていく
エイッとあわすより
さりげなく、滑らかにボールにぶつかっていく。
ボールとお腹の間にバックハンドのラケットを入れてみる。
次に、トラップじゃなく
そのまま、ワンタッチのパスにする。
これでリターンエースの完成。
こうゆうイメージでやってみると実に簡単なショットだった。
やはり、簡単なことをしている人がプロなんだ。
特にマッケンローにはそれを感じる。
2010年03月13日
片手バックトップスピンリターンその2
片手バックでトップスピンを打つとき
誰しも知識としては、打点をかなり前にすることを知っている。
またそれをリターンに使うにはテイクバックを小さくするという事も容易に考え付く。
じゃあ、現実に出来る人が少ないのはどうしてなのだろう?
一つのヒントは打点を中心にスウィングをイメージすること。
そんなことは当たり前のはずなのだが、案外、実際にやっている人は少ない。
人間は周囲の位置関係を目で見て認識している。
だから自分の中心は目と言う事になる。
自然、スウィングの中心も無意識のうちに身体の位置になりがちで
タイミングすら身体の位置で取り
その分振り遅れるという現象を生んでいると思われる。
打点の位置に意識を集中し、そこを中心にスウィングしてみる。
というように出来ればいいわけで
現実に出来ている人を見つけたので紹介しよう。
それは鈴木貴男、2005年のジャパンオープンダブルス優勝者だ。
彼のバックハンドのスウィングを見てほしい。
365ネットのプロの技術研究 『上級者への道 バックハンド編 上巻』 だ。
スウィング平面を解説した後に
鈴木貴男のバックハンドの連続写真が出ている。
打点を中心にトップスピンのスウィングをするイメージがよくわかる。
鈴木貴男というと、チップアンドチャージ
スライスでのネットダッシュのイメージが強いが
バックではトップスピンを使うことも多い。
スウィング中心を前方において
すうっと、前進しながらコンパクトに打つ
世界的なショットの一つだ。
大リーグベースボールのイチローと同じようなリズムの取り方が出来る
鈴木貴男は世界的なアスリートの一人といっていいと思う。
ぜひ彼のスウィングを前方打点をイメージしながら
繰り返し何度も味わって欲しい。
誰しも知識としては、打点をかなり前にすることを知っている。
またそれをリターンに使うにはテイクバックを小さくするという事も容易に考え付く。
じゃあ、現実に出来る人が少ないのはどうしてなのだろう?
一つのヒントは打点を中心にスウィングをイメージすること。
そんなことは当たり前のはずなのだが、案外、実際にやっている人は少ない。
人間は周囲の位置関係を目で見て認識している。
だから自分の中心は目と言う事になる。
自然、スウィングの中心も無意識のうちに身体の位置になりがちで
タイミングすら身体の位置で取り
その分振り遅れるという現象を生んでいると思われる。
打点の位置に意識を集中し、そこを中心にスウィングしてみる。
というように出来ればいいわけで
現実に出来ている人を見つけたので紹介しよう。
それは鈴木貴男、2005年のジャパンオープンダブルス優勝者だ。
彼のバックハンドのスウィングを見てほしい。
365ネットのプロの技術研究 『上級者への道 バックハンド編 上巻』 だ。
スウィング平面を解説した後に
鈴木貴男のバックハンドの連続写真が出ている。
打点を中心にトップスピンのスウィングをするイメージがよくわかる。
鈴木貴男というと、チップアンドチャージ
スライスでのネットダッシュのイメージが強いが
バックではトップスピンを使うことも多い。
スウィング中心を前方において
すうっと、前進しながらコンパクトに打つ
世界的なショットの一つだ。
大リーグベースボールのイチローと同じようなリズムの取り方が出来る
鈴木貴男は世界的なアスリートの一人といっていいと思う。
ぜひ彼のスウィングを前方打点をイメージしながら
繰り返し何度も味わって欲しい。
2010年03月12日
片手バックトップスピンリターン
『エアけい』 さんからもうひとつ質問をいただいていました。
ちょっと長いのですが、いかがそのコメントです。
イメージをはっきりさせるため、全文です。
毎日楽しくブログを読ませていただいてます。
ぼこびっちさんのご質問を見て「私も同じ悩みだ!!」と思ってしまったので、今度はBHのスピン系リターンについて教えていただければと思います。(ダブルス想定)
私もぼこびっちさんと同じくテニス暦10年になろうかというものですが、アドサイドのBHリターンが大の苦手なのです。
>とにかく間に合わない、右足が出ないのでオープンのまま打たされる、特にクロスに飛ばないのでアドサイドはつらいものがあります。
私もまったく同じ悩みを抱えています。
なるべくフォアで打ちたいために、ややワイド寄りに構えているのも原因の一つかとは思いますが、バックにくるとボールが身体に近くなってしまいます。
スピンサーブなど、変化は大きくても比較的球速の遅いサーブの場合は、右足や肩を入れてしっかり返すことができます。(自分より格上の方のサーブでもそれなりにリターンできます。)
反対に、スライス系の速いサーブは、格下の方のサーブでも「詰まる・振り遅れる」で前衛よりにしか返球できません。
なにかコツがありましたら、是非是非ご伝授ください。
投稿者 エアけい 2010/03/07 13:12
私の答えです。
早いサーブに対してですので
その対策について考えて見ます。
まずはここが気になりました。
「比較的球速の遅いサーブの場合は、右足や肩を入れてしっかり返すことができます。」
早いサーブの場合は、これを省略しましょう。
ですからオープンスタンスで、肩も入れないで打ちます。
テイクバックを小さくします。
おなかと腕の間に空きがあるようにします。
次にオープンスタンスですが
右足を踏み込まないという感覚を捨てましょう。
『左足を踏み込む』 感覚でいきます。
こんなイラストが出てましたので借ります。
これはひねりを作るための図なのですが
横向きになり過ぎないような使い方の説明にも使えますね。
ほとんど横にならずに、インパクトをうんと前方に取ります。
『エアけい』 さんは
「バックにくるとボールが身体に近くなってしまいます。」
だそうで、何よりです。
左足を少し前に踏み込み、横方向には近く、そして前で取ります。
上の図でもかなり近く、前で取っているでしょう。
そして次は、リターンダッシュしてみてください。
サーブの球筋を想像して、リターンダッシュの素振りを2,3度してみる。
待って打つよりはるかに簡単ですよ。
ベースライン外に構え、中に入っていって打ちます。
リターンダッシュの時は、右足を踏み込んでもいいです。
ただし上体を横向きにしないで打つつもりでトライしてください。
それともうひとつのコツです。
サーバーに向いて構えましょう。
ベースラインと平行に構えないこと。
先ほどの図は、
365ネットの上級者への道 バックハンド編 下巻 目標とサナギの技術 リターンからの攻撃。
というところに出ています。
ここには、エナンの連続写真も出ています。
もともと私の担当したページのコピーですのでぜひご覧ください。
ちょっと長いのですが、いかがそのコメントです。
イメージをはっきりさせるため、全文です。
毎日楽しくブログを読ませていただいてます。
ぼこびっちさんのご質問を見て「私も同じ悩みだ!!」と思ってしまったので、今度はBHのスピン系リターンについて教えていただければと思います。(ダブルス想定)
私もぼこびっちさんと同じくテニス暦10年になろうかというものですが、アドサイドのBHリターンが大の苦手なのです。
>とにかく間に合わない、右足が出ないのでオープンのまま打たされる、特にクロスに飛ばないのでアドサイドはつらいものがあります。
私もまったく同じ悩みを抱えています。
なるべくフォアで打ちたいために、ややワイド寄りに構えているのも原因の一つかとは思いますが、バックにくるとボールが身体に近くなってしまいます。
スピンサーブなど、変化は大きくても比較的球速の遅いサーブの場合は、右足や肩を入れてしっかり返すことができます。(自分より格上の方のサーブでもそれなりにリターンできます。)
反対に、スライス系の速いサーブは、格下の方のサーブでも「詰まる・振り遅れる」で前衛よりにしか返球できません。
なにかコツがありましたら、是非是非ご伝授ください。
投稿者 エアけい 2010/03/07 13:12
私の答えです。
早いサーブに対してですので
その対策について考えて見ます。
まずはここが気になりました。
「比較的球速の遅いサーブの場合は、右足や肩を入れてしっかり返すことができます。」
早いサーブの場合は、これを省略しましょう。
ですからオープンスタンスで、肩も入れないで打ちます。
テイクバックを小さくします。
おなかと腕の間に空きがあるようにします。
次にオープンスタンスですが
右足を踏み込まないという感覚を捨てましょう。
『左足を踏み込む』 感覚でいきます。
こんなイラストが出てましたので借ります。
これはひねりを作るための図なのですが
横向きになり過ぎないような使い方の説明にも使えますね。
ほとんど横にならずに、インパクトをうんと前方に取ります。
『エアけい』 さんは
「バックにくるとボールが身体に近くなってしまいます。」
だそうで、何よりです。
左足を少し前に踏み込み、横方向には近く、そして前で取ります。
上の図でもかなり近く、前で取っているでしょう。
そして次は、リターンダッシュしてみてください。
サーブの球筋を想像して、リターンダッシュの素振りを2,3度してみる。
待って打つよりはるかに簡単ですよ。
ベースライン外に構え、中に入っていって打ちます。
リターンダッシュの時は、右足を踏み込んでもいいです。
ただし上体を横向きにしないで打つつもりでトライしてください。
それともうひとつのコツです。
サーバーに向いて構えましょう。
ベースラインと平行に構えないこと。
先ほどの図は、
365ネットの上級者への道 バックハンド編 下巻 目標とサナギの技術 リターンからの攻撃。
というところに出ています。
ここには、エナンの連続写真も出ています。
もともと私の担当したページのコピーですのでぜひご覧ください。
2010年03月09日
片手バックのストレートは
『stone』 さんから、片手バックのストレート打ちについて、質問をいただきました。
グリップはセミウェスタンだそうで、コメントの質問部分は以下のとおりです。
お陰様でフォアハンドストロークは少し良くなってきたのですが、バックハンドストロークがどうしても良い打点で打てません。特にストレート~逆クロスが苦手です。体に近すぎるのですが、思い切って離してみると空振りしたりヘッドをかすったりします。自分では、アウトサイドイン気味のスイングと一時期コーチに言われてオープンスタンスを試していたのが原因ではと思っています。(そのコーチからはバックもスクエア~オープンスタンスで打つようにと言われたのですが、どうも納得いきません。本当でしょうか?)
良い打点を確認し身に付けるための良い練習方法があれば教えて下さい。出来れば一人で練習できる方法をお願いします。
投稿者stone 2010/03/01 22:07
私の答えです。
片手バックのスウィングのイメージは縦振りです。
ちょうどいい図が365のプロ技大研究に載っていますのでそちらをみてください。
ちょうどいいのは当たり前、私が担当した、テニスジャーナルの絵と記事なのです。
上級者への道 バックハンド編 上巻 前提の技術 テイクバックとスウィング
というところです。
トップスピンバックのスウィングはこの図のスウィング平面での円運動です。
身体に巻きつけた腕を振りほどくような動きとは違います。
非常に単純なスウィングですから、方角を変えるのも単純。
ストレートに打ちたければ、しっかり横向きになり
スウィング平面をストレート方向に向ければいいのです。
このイメージがしっかりできるようになれば、
この平面内の打点のところにボールを持ってきます。
つまり練習法としては
1、 ボールを想像する。
2、 スウィング平面を打点に重ねるように、自分の位置取りをする。
3、 ゆっくり大きなスウィングで、ジャストミートの素振り。
4、 自分でボールを前方へ(横じゃない)山なりに落とし、打つ。
5、 誰かにボールを出してもらい、打つ。
4番までは自分ひとりでもできますよね。
打点ですが、この図でもわかると思いますが、かなり前。
右腰の50cmくらい前です。
この打点ですと、当然手首に角度がつき
手の位置は右腰の50cmくらいネット側、
そこから左に25cmくらいのところでしょうか。
ですから身体のバック側で打つというよりは
前で打つといったほうがイメージ的には正しいかもしれません。
打点はかなり身体に近いのです。
低めの打点を前提に、ストレート、逆クロスのコツをまとめますと
高いテイクバック。
前より、横方向にはかなり近くの打点。
ラケットヘッドを返さず、ラケット面が上向きになるような
三度笠スタイルのフィニッシュ。
イメージはこの人の連続写真で味わってください。
サンプラスです。
ただし少しクロス気味なので
面を少し返し気味にし、三度笠スタイルも少し緩んでいます。
横振りの要素が少し入ってくるのです。
打点が高いと余計そうなります。
又、先ほどの技術解説のページの鈴木貴男のフォームもばっちりです。
高めの打点(胸くらい)を抜かしたのは
実用的に打つのは、アマチュアにはかなり無理
スライスにしたほうがいいと思うからです。
次に、スタンスの話ですがまずはスクエアか少しクローズドでやりましょう。
ほぼ自在に打てるようになったら、オープンスタンスにチャレンジ。
打点やスウィングが定まらないうちに
オープンスタンスで振るのは無理だと思います。
グリップはセミウェスタンだそうで、コメントの質問部分は以下のとおりです。
お陰様でフォアハンドストロークは少し良くなってきたのですが、バックハンドストロークがどうしても良い打点で打てません。特にストレート~逆クロスが苦手です。体に近すぎるのですが、思い切って離してみると空振りしたりヘッドをかすったりします。自分では、アウトサイドイン気味のスイングと一時期コーチに言われてオープンスタンスを試していたのが原因ではと思っています。(そのコーチからはバックもスクエア~オープンスタンスで打つようにと言われたのですが、どうも納得いきません。本当でしょうか?)
良い打点を確認し身に付けるための良い練習方法があれば教えて下さい。出来れば一人で練習できる方法をお願いします。
投稿者stone 2010/03/01 22:07
私の答えです。
片手バックのスウィングのイメージは縦振りです。
ちょうどいい図が365のプロ技大研究に載っていますのでそちらをみてください。
ちょうどいいのは当たり前、私が担当した、テニスジャーナルの絵と記事なのです。
上級者への道 バックハンド編 上巻 前提の技術 テイクバックとスウィング
というところです。
トップスピンバックのスウィングはこの図のスウィング平面での円運動です。
身体に巻きつけた腕を振りほどくような動きとは違います。
非常に単純なスウィングですから、方角を変えるのも単純。
ストレートに打ちたければ、しっかり横向きになり
スウィング平面をストレート方向に向ければいいのです。
このイメージがしっかりできるようになれば、
この平面内の打点のところにボールを持ってきます。
つまり練習法としては
1、 ボールを想像する。
2、 スウィング平面を打点に重ねるように、自分の位置取りをする。
3、 ゆっくり大きなスウィングで、ジャストミートの素振り。
4、 自分でボールを前方へ(横じゃない)山なりに落とし、打つ。
5、 誰かにボールを出してもらい、打つ。
4番までは自分ひとりでもできますよね。
打点ですが、この図でもわかると思いますが、かなり前。
右腰の50cmくらい前です。
この打点ですと、当然手首に角度がつき
手の位置は右腰の50cmくらいネット側、
そこから左に25cmくらいのところでしょうか。
ですから身体のバック側で打つというよりは
前で打つといったほうがイメージ的には正しいかもしれません。
打点はかなり身体に近いのです。
低めの打点を前提に、ストレート、逆クロスのコツをまとめますと
高いテイクバック。
前より、横方向にはかなり近くの打点。
ラケットヘッドを返さず、ラケット面が上向きになるような
三度笠スタイルのフィニッシュ。
イメージはこの人の連続写真で味わってください。
サンプラスです。
ただし少しクロス気味なので
面を少し返し気味にし、三度笠スタイルも少し緩んでいます。
横振りの要素が少し入ってくるのです。
打点が高いと余計そうなります。
又、先ほどの技術解説のページの鈴木貴男のフォームもばっちりです。
高めの打点(胸くらい)を抜かしたのは
実用的に打つのは、アマチュアにはかなり無理
スライスにしたほうがいいと思うからです。
次に、スタンスの話ですがまずはスクエアか少しクローズドでやりましょう。
ほぼ自在に打てるようになったら、オープンスタンスにチャレンジ。
打点やスウィングが定まらないうちに
オープンスタンスで振るのは無理だと思います。
2010年03月05日
バックスライスリターン
『ぼこびっち』 さんから質問のコメントをいただきました。
バックハンドのスライスリターンについての質問です。
以下がそのコメントの全文です。
いつも参考にさせて頂いてます。いつかBHのスライスリターンについてレクチャーしてください。
テニス歴10年になろうかとしていますが、BHのリターンが突出して弱いです。とにかく間に合わない、右足が出ないのでオープンのまま打たされる、特にクロスに飛ばないのでアドサイドはつらいものがあります。コンパクトにと心がけてはいますが、かの王者のビデオをみるとプロのサーブ相手に頭のうしろくらいまでは引いているようにも見えるし、根本的に何か違うのかと・・・迷宮に入り込んでいます。
フォアがウエスタンでグリップチェンジが遅いのが元凶かとも思いますが、なかなかうまくいかず永遠に工事中です。
一般的な傾向と対策についてコメントいただけると幸いです。ちなみにテニスの極意も買ったのでよろしくお願いします。
投稿者 ぼこびっち 2010/03/05 01:28
私の答えです。
テニスの極意も買ったとのことで、毎度ありがとうございます。
さてスライスリターンですが
これは技術的には、バックハンドボレーだと思ってみてください。
ボレーでも速いボールが身体の左側に飛んできたら
足を出す暇がないこともよくあります。
やることは、バックの面で引き、出すだけです。
(もちろん暇があれば踏み込んでくださいね)
そのときに必要なことは手首を固め、先が後ろに引けないようにして腕全体で上にテイクバック。
上体の向きが前に回っていかないよう (開かないよう)
ブロックしながらスウィング。
インパクトで止める様に力を入れます。
これはボレーの写真、テイクバックです。 (ボールが高くくればもっと上に引きます)
そして、インパクト。
ラケットを持った手首の角度が動いていないでしょう。
打点が低いので、その打点自体がここでは前のほうになりますが
高いのならもう少しひきつければいいのです。
そうすれば面が垂直に近くなります。
手首を緩めなければ (先を後ろに引かなければ)
クロスに行かないということはないはずです。
もちろん完全に振り遅れれば別ですが。
テイクバックは大きくてけっこう。
コンパクトにしたほうが、振りにくい、当てにくい。
振るからボールに負けない、タイミングも取りやすい、当てやすい。
しっかり手首、腕、上体、を固め、とにかくしっかりブロック。
上体を開かないようにして、腕はしっかり力んじゃうのがコツです。
そしたら、サーブを想像して、素振り。
(もちろん待っているときはフォアのグリップです)
フォアのグリップが厚いので・・・・・ ということですが
どのグリップでも一緒、どっちみち、1回だけ持ち換えるのです。
その1回を一瞬でできるよう、予行演習しておけばいいだけです。
どうですか、できそうな気がしてきたでしょう。
バックハンドのスライスリターンについての質問です。
以下がそのコメントの全文です。
いつも参考にさせて頂いてます。いつかBHのスライスリターンについてレクチャーしてください。
テニス歴10年になろうかとしていますが、BHのリターンが突出して弱いです。とにかく間に合わない、右足が出ないのでオープンのまま打たされる、特にクロスに飛ばないのでアドサイドはつらいものがあります。コンパクトにと心がけてはいますが、かの王者のビデオをみるとプロのサーブ相手に頭のうしろくらいまでは引いているようにも見えるし、根本的に何か違うのかと・・・迷宮に入り込んでいます。
フォアがウエスタンでグリップチェンジが遅いのが元凶かとも思いますが、なかなかうまくいかず永遠に工事中です。
一般的な傾向と対策についてコメントいただけると幸いです。ちなみにテニスの極意も買ったのでよろしくお願いします。
投稿者 ぼこびっち 2010/03/05 01:28
私の答えです。
テニスの極意も買ったとのことで、毎度ありがとうございます。
さてスライスリターンですが
これは技術的には、バックハンドボレーだと思ってみてください。
ボレーでも速いボールが身体の左側に飛んできたら
足を出す暇がないこともよくあります。
やることは、バックの面で引き、出すだけです。
(もちろん暇があれば踏み込んでくださいね)
そのときに必要なことは手首を固め、先が後ろに引けないようにして腕全体で上にテイクバック。
上体の向きが前に回っていかないよう (開かないよう)
ブロックしながらスウィング。
インパクトで止める様に力を入れます。
これはボレーの写真、テイクバックです。 (ボールが高くくればもっと上に引きます)
そして、インパクト。
ラケットを持った手首の角度が動いていないでしょう。
打点が低いので、その打点自体がここでは前のほうになりますが
高いのならもう少しひきつければいいのです。
そうすれば面が垂直に近くなります。
手首を緩めなければ (先を後ろに引かなければ)
クロスに行かないということはないはずです。
もちろん完全に振り遅れれば別ですが。
テイクバックは大きくてけっこう。
コンパクトにしたほうが、振りにくい、当てにくい。
振るからボールに負けない、タイミングも取りやすい、当てやすい。
しっかり手首、腕、上体、を固め、とにかくしっかりブロック。
上体を開かないようにして、腕はしっかり力んじゃうのがコツです。
そしたら、サーブを想像して、素振り。
(もちろん待っているときはフォアのグリップです)
フォアのグリップが厚いので・・・・・ ということですが
どのグリップでも一緒、どっちみち、1回だけ持ち換えるのです。
その1回を一瞬でできるよう、予行演習しておけばいいだけです。
どうですか、できそうな気がしてきたでしょう。
2010年02月07日
両手のグリップ
先日、松原テニスクラブ印西で若手の会員さんに
バックハンドの相談を受けた。
一所懸命、打っているのだが
安定しない。
何よりゆるく返しておくということができない。
よく見ると、グリップに問題があるようだ。
両手打ちだが
特に右手の持ち方については問題がある。
片手バック用のバックハンド・セミウェスタンになっている。
これは、彼だけでなくジュニアでもよくある話。
テニスコーチも片手打ちが多いため
右手の持ち方については
片手と同じ考え方で教えてしまうことも多い。
最近の片手打ちではこぶしが打球方向を向くセミウェスタンが多い
このグリップで打ちやすい打点は
右腰の前より30~40cm位も前で
そこにラケットを持っていくと
横向きの上体では、左手が届かない。
逆に、左手の使いやすい打点にするともう少し後ろ気味になり
ここだと、右手はとても窮屈になってしまう。
面の向きを垂直にするのも、胸の高さなら作りやすいが
腰の高さ以下ではとても難しい。
面が上を向きにくいので
フルスウィングすればボールが上がりネットを越えるが
ゆるくつなぐということがとても難しいグリップなのだ。
それではどのようなグリップが両手打ちに適しているのだろうか。
男子のプロは
右手がコンチネンタル、左手はフォアハンドイースタンで持っていることが多い。
このグリップだと、どちらの手首にも無理をかけないで打つことができる。
それに打点が後ろになり、腕も伸び気味なため、リーチも広くなる。
しかも、スライスを打つときに左手を離すだけで理想的なグリップになる。
これは誰にでも、特に男性に進められる標準的なグリップということができるだろう。
もう少し、パワーを入れたい人には
左手をセミウェスタンにする手がある。
特に、女性にはこちらのほうがいいかもしれない。
もうひとつ、一般の方にお勧めのやり方がある。
特にグリップの握り換えが苦手という人にお勧め。
右手、左手ともフォアハンドセミウェスタンで持つ。
ボールがフォアにきたら、左手を離して打つ。
バックにきたら、右手の手首を少し内向きに折って打つ。
ボレーも同様。
サーブもスマッシュもセミウェスタンで打つなら
右手に関していえばワングリップで事足りることになり
とても、とっつきやすい。
グリップチェンジの苦手な方には便利だろう。
両手とも、イースタンにしても同様だ。
このように、両手のグリップは
左右の手の持ち方がお互いにけんかしないこと
いろいろなボールに対し対処しやすいこと。
特にゆるくも打てるということは大切にしてほしい。
バックがハードヒットできないという理由で
負けるということは、アマチュアではそうはないが
大事に返球できなければ ・・・・・・
バックハンドの相談を受けた。
一所懸命、打っているのだが
安定しない。
何よりゆるく返しておくということができない。
よく見ると、グリップに問題があるようだ。
両手打ちだが
特に右手の持ち方については問題がある。
片手バック用のバックハンド・セミウェスタンになっている。
これは、彼だけでなくジュニアでもよくある話。
テニスコーチも片手打ちが多いため
右手の持ち方については
片手と同じ考え方で教えてしまうことも多い。
最近の片手打ちではこぶしが打球方向を向くセミウェスタンが多い
このグリップで打ちやすい打点は
右腰の前より30~40cm位も前で
そこにラケットを持っていくと
横向きの上体では、左手が届かない。
逆に、左手の使いやすい打点にするともう少し後ろ気味になり
ここだと、右手はとても窮屈になってしまう。
面の向きを垂直にするのも、胸の高さなら作りやすいが
腰の高さ以下ではとても難しい。
面が上を向きにくいので
フルスウィングすればボールが上がりネットを越えるが
ゆるくつなぐということがとても難しいグリップなのだ。
それではどのようなグリップが両手打ちに適しているのだろうか。
男子のプロは
右手がコンチネンタル、左手はフォアハンドイースタンで持っていることが多い。
このグリップだと、どちらの手首にも無理をかけないで打つことができる。
それに打点が後ろになり、腕も伸び気味なため、リーチも広くなる。
しかも、スライスを打つときに左手を離すだけで理想的なグリップになる。
これは誰にでも、特に男性に進められる標準的なグリップということができるだろう。
もう少し、パワーを入れたい人には
左手をセミウェスタンにする手がある。
特に、女性にはこちらのほうがいいかもしれない。
もうひとつ、一般の方にお勧めのやり方がある。
特にグリップの握り換えが苦手という人にお勧め。
右手、左手ともフォアハンドセミウェスタンで持つ。
ボールがフォアにきたら、左手を離して打つ。
バックにきたら、右手の手首を少し内向きに折って打つ。
ボレーも同様。
サーブもスマッシュもセミウェスタンで打つなら
右手に関していえばワングリップで事足りることになり
とても、とっつきやすい。
グリップチェンジの苦手な方には便利だろう。
両手とも、イースタンにしても同様だ。
このように、両手のグリップは
左右の手の持ち方がお互いにけんかしないこと
いろいろなボールに対し対処しやすいこと。
特にゆるくも打てるということは大切にしてほしい。
バックがハードヒットできないという理由で
負けるということは、アマチュアではそうはないが
大事に返球できなければ ・・・・・・
2010年01月26日
右手主導の両手バック
『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。
バックハンドです。
コメントを呼んだとたんに
私の頭にひらめいたのは
ビヨン・ボルグ と ロジャー・フェデラー
以下がコメントのバックハンドに関する部分です。
今回はバックハンドに関して質問です。私はダブルハンドからシングルハンドにかえたのですが、スロートから手を離すタイミングがわかりません。あんまり早く離してしまうとボールに打ち負けてしまうので、インパクトの直前(あくまで自分の感覚ですが。)に離すようにすると、ある程度、力強いボールが飛びました。プロはどのタイミングで手を離しているのでしょうか?
また、強いボールを打つためのこつはありますか?
投稿者 たまには勝ちたい 2010/01/25 12:45
私の答えです。
片手打ちのバックハンドで
テイクバックのどの辺で左手を離すかといいますと
80%か全部、テイクバックが完了したところでしょうか。
別の言い方をしますと
2段階に引くテイクバックの1段階目が終わったところです。
左手を添えたまま、上体を横向きにし
グリップを持ち替えながら
右手の位置を左胸から左肩の前あたりに持っていきます。
ここまでが第一段階。
その後
足で位置を合わせ
左手を離し
ほんの少し引きたして (少し後ろにループして)
振っていきます。
以上、片手打ちのトップスピンバックハンドを文章で打ったシーンです。
ところが、『たまには勝ちたい』 さんのお話では
インパクト近くまで左手を添えると打ちやすい
とのことです。
これはインパクト以降、左手を離す 『右手主導の両手バック』
と考えたほうがいいように思えます。
そこでひらめいたのが
その道の世界的権威、ビヨン・ボルグです。
彼のバックの連続写真をご覧ください。
ボルグはごらんのように
インパクトまでは左手がグリップを握っています。
ですが、左手はあくまでもパワーの助力だけ。
ラケット面は右手の手首の角度を固定して
あくまでも右手主導のコントロールなのです。
これは片手打ちとなんら変わりません。
左手を離すタイミングが違うだけです。
もちろんインパクトのときの上体の向きも
片手打ちのほうが一般的には横向きですが
同じくらい前向きになる人もいます。
次にパワーアップの話ですが
片手バックは(右手主導の両手バックも)
肩を中心として、弧を描く、かなり縦振りといっていいと思います。
ですからスウィングに勢いをつけるには
高めにテイクバックを取ることです。
後ろに大きくではありません。
フェデラーの連続写真を見てください。
クレーなどではもっと高く引くと思います。
高く大きく引いても
落っことすのには力が要りませんので
以外にスムーズなスウィングができます。
少し早めに引きはじめれば大丈夫。
縦振りの感覚としてはトミー・ハースの連続写真も参考になりますので味わってみてください。
右手主導の両手打ちというのは
インパクトの前後から、左手を離さないとスウィングが成り立ちません。
少数派の世界なのですが
右手感覚の優れた人には、現代でもありだと思います。
純粋な片手から純粋の右手主導の両手打ち
もちろんその中間も
どんどんトライしてみていいと思います。
バックハンドです。
コメントを呼んだとたんに
私の頭にひらめいたのは
ビヨン・ボルグ と ロジャー・フェデラー
以下がコメントのバックハンドに関する部分です。
今回はバックハンドに関して質問です。私はダブルハンドからシングルハンドにかえたのですが、スロートから手を離すタイミングがわかりません。あんまり早く離してしまうとボールに打ち負けてしまうので、インパクトの直前(あくまで自分の感覚ですが。)に離すようにすると、ある程度、力強いボールが飛びました。プロはどのタイミングで手を離しているのでしょうか?
また、強いボールを打つためのこつはありますか?
投稿者 たまには勝ちたい 2010/01/25 12:45
私の答えです。
片手打ちのバックハンドで
テイクバックのどの辺で左手を離すかといいますと
80%か全部、テイクバックが完了したところでしょうか。
別の言い方をしますと
2段階に引くテイクバックの1段階目が終わったところです。
左手を添えたまま、上体を横向きにし
グリップを持ち替えながら
右手の位置を左胸から左肩の前あたりに持っていきます。
ここまでが第一段階。
その後
足で位置を合わせ
左手を離し
ほんの少し引きたして (少し後ろにループして)
振っていきます。
以上、片手打ちのトップスピンバックハンドを文章で打ったシーンです。
ところが、『たまには勝ちたい』 さんのお話では
インパクト近くまで左手を添えると打ちやすい
とのことです。
これはインパクト以降、左手を離す 『右手主導の両手バック』
と考えたほうがいいように思えます。
そこでひらめいたのが
その道の世界的権威、ビヨン・ボルグです。
彼のバックの連続写真をご覧ください。
ボルグはごらんのように
インパクトまでは左手がグリップを握っています。
ですが、左手はあくまでもパワーの助力だけ。
ラケット面は右手の手首の角度を固定して
あくまでも右手主導のコントロールなのです。
これは片手打ちとなんら変わりません。
左手を離すタイミングが違うだけです。
もちろんインパクトのときの上体の向きも
片手打ちのほうが一般的には横向きですが
同じくらい前向きになる人もいます。
次にパワーアップの話ですが
片手バックは(右手主導の両手バックも)
肩を中心として、弧を描く、かなり縦振りといっていいと思います。
ですからスウィングに勢いをつけるには
高めにテイクバックを取ることです。
後ろに大きくではありません。
フェデラーの連続写真を見てください。
クレーなどではもっと高く引くと思います。
高く大きく引いても
落っことすのには力が要りませんので
以外にスムーズなスウィングができます。
少し早めに引きはじめれば大丈夫。
縦振りの感覚としてはトミー・ハースの連続写真も参考になりますので味わってみてください。
右手主導の両手打ちというのは
インパクトの前後から、左手を離さないとスウィングが成り立ちません。
少数派の世界なのですが
右手感覚の優れた人には、現代でもありだと思います。
純粋な片手から純粋の右手主導の両手打ち
もちろんその中間も
どんどんトライしてみていいと思います。
2009年12月10日
水平感覚をつかんだ
『ラケット面の向きをを感じてください』
というのは私のよく言うせりふ。
バックハンド・トップスピンではそのときに垂直の面を意識する。
そして手の平の感触として
その面と同じ方向を向いている部分を意識することが多い。
それはこのパンチの当たる部分。
と、理屈ではわかっているつもりだがだが
いまいちこの部分の感触が薄かったのは、
松原のここだけの秘密。
実はもともと、バックハンドのグリップはバックハンド・イースタンだった。
実はもうだいぶ前になるが、
雑誌の片手バックハンド特集での話
グリップによる、打ち方の違いを解説するため
代表的なプレーヤー名を挙げることになった。
コンチネンタルは、エドバーグにレンドル。 (この人たちはすでに引退していたが)
ウェスタンは、クエルテンにエナン。
バックハンドイースタンは? 誰もいない。
大多数はセミウェスタン。
現役、男子Top100人に、バックハンドイースタンは1人もいない。
こうしてはいられない。
その日から私もセミウェスタンに変えた。
こんな感じだ、どんなもんだい。
だが、気が付くと、バックハンドイースタンの方向に少しづつ戻っている。
もともと手の甲の方向に振り出していく感覚が強かったので
そのせいだと思うが
とにかく気が付くと少しづつだが薄くなっている。
きのう、印西のクラブで打つ前に軽く素振りをしていて、ふと思った。
『手の平は水平なんだ』
そう思ったとたんに、ラケット面から肩まで衝撃が走った。
『手の平に感触が・・・・ 』
いよいよ、テニスの神様による啓示か
ラケット面を垂直にしたときに
グリップの上側の水平面に手の平が当たっている。
こうして、松原はバックハンドの面を保つ 『水平感覚をつかんだ』 のだ。
その後、最初のレシーブがネットしたのは秘密だ。
ただ、グリップが薄い方向に戻らなくなったことは事実。
またまた、松原のテニスは成長期に入ったようだ。
というのは私のよく言うせりふ。
バックハンド・トップスピンではそのときに垂直の面を意識する。
そして手の平の感触として
その面と同じ方向を向いている部分を意識することが多い。
それはこのパンチの当たる部分。
と、理屈ではわかっているつもりだがだが
いまいちこの部分の感触が薄かったのは、
松原のここだけの秘密。
実はもともと、バックハンドのグリップはバックハンド・イースタンだった。
実はもうだいぶ前になるが、
雑誌の片手バックハンド特集での話
グリップによる、打ち方の違いを解説するため
代表的なプレーヤー名を挙げることになった。
コンチネンタルは、エドバーグにレンドル。 (この人たちはすでに引退していたが)
ウェスタンは、クエルテンにエナン。
バックハンドイースタンは? 誰もいない。
大多数はセミウェスタン。
現役、男子Top100人に、バックハンドイースタンは1人もいない。
こうしてはいられない。
その日から私もセミウェスタンに変えた。
こんな感じだ、どんなもんだい。
だが、気が付くと、バックハンドイースタンの方向に少しづつ戻っている。
もともと手の甲の方向に振り出していく感覚が強かったので
そのせいだと思うが
とにかく気が付くと少しづつだが薄くなっている。
きのう、印西のクラブで打つ前に軽く素振りをしていて、ふと思った。
『手の平は水平なんだ』
そう思ったとたんに、ラケット面から肩まで衝撃が走った。
『手の平に感触が・・・・ 』
いよいよ、テニスの神様による啓示か
ラケット面を垂直にしたときに
グリップの上側の水平面に手の平が当たっている。
こうして、松原はバックハンドの面を保つ 『水平感覚をつかんだ』 のだ。
その後、最初のレシーブがネットしたのは秘密だ。
ただ、グリップが薄い方向に戻らなくなったことは事実。
またまた、松原のテニスは成長期に入ったようだ。
2009年10月13日
高い打点でのバックスライス
10月4日に 『継続は力なり』 さんにいただいた宿題の残りです。
相手のボールがバックに高く弾むのでバックのスライスの高い打点の打ち方を教えてください。
結構、力が入らないんですよね。
投稿者 継続は力なり 2009/10/04 21:08
私の答え。
ずいぶん遅くなってしまいすいません。
フェデラーの連続写真にいいのがありましたのでご覧ください。
一気に切り下ろしているのですが。
これだけ高いと 『継続は力なり』 さんのおっしゃるとおり、
普通は力が入らないのですよね。
でもフェデラーは力が入るようですよ。
フェデラーのやり方はこうです。
3,4コマの間に手の高さのピークがあります。
一方、ラケットの高さのピークは5コマ目です。
4,5コマ目で、手の位置が下に向かって振れている間、
ラケットは上に向かって上がり続けているのです。
ムチの先のように遅れて動き、
5コマ目以降、腕と一体になって一気に振られているのです。
4コマ目まででスピードを稼ぎ、
それ以降は面を保つことに集中します。
最後まで、ラケットヘッドが手を追い越さず
手首の角度を5コマ目以降、保っているでしょう。 これが安定です。
昔は、上を向いた面を引き起こして初期の加速をしたのです。
グラフのスライスバックを覚えている人も多いと思います。
これだと猛烈サーブのリターンなどで時間の無いとき
面を正確に作るのはかなり難しいのです。
フェデラーはラケットのエッジ方向に動かして加速することにより、
スピードと安定を両方とも、いいとこ取りをやっているようです。
スライスという、あまり目に付かないところですが、
これも最近のテニス技術の進歩したところなんでしょうね。
フェデラーはすごい。
相手のボールがバックに高く弾むのでバックのスライスの高い打点の打ち方を教えてください。
結構、力が入らないんですよね。
投稿者 継続は力なり 2009/10/04 21:08
私の答え。
ずいぶん遅くなってしまいすいません。
フェデラーの連続写真にいいのがありましたのでご覧ください。
一気に切り下ろしているのですが。
これだけ高いと 『継続は力なり』 さんのおっしゃるとおり、
普通は力が入らないのですよね。
でもフェデラーは力が入るようですよ。
フェデラーのやり方はこうです。
3,4コマの間に手の高さのピークがあります。
一方、ラケットの高さのピークは5コマ目です。
4,5コマ目で、手の位置が下に向かって振れている間、
ラケットは上に向かって上がり続けているのです。
ムチの先のように遅れて動き、
5コマ目以降、腕と一体になって一気に振られているのです。
4コマ目まででスピードを稼ぎ、
それ以降は面を保つことに集中します。
最後まで、ラケットヘッドが手を追い越さず
手首の角度を5コマ目以降、保っているでしょう。 これが安定です。
昔は、上を向いた面を引き起こして初期の加速をしたのです。
グラフのスライスバックを覚えている人も多いと思います。
これだと猛烈サーブのリターンなどで時間の無いとき
面を正確に作るのはかなり難しいのです。
フェデラーはラケットのエッジ方向に動かして加速することにより、
スピードと安定を両方とも、いいとこ取りをやっているようです。
スライスという、あまり目に付かないところですが、
これも最近のテニス技術の進歩したところなんでしょうね。
フェデラーはすごい。
2009年08月16日
サフィンの両手バック
以前、両手打ちの説明にサフィンの連続写真を使おうとしたことがある。
しかし、サフィンの両手バックを見ると
かなり、両腕を外旋、内旋させていることが気になって
このときは断念した。
外旋、内旋をしないようにしてという説明だったからだ。
しかし、外旋、内旋を使うことが絶対にだめなのであれば
サフィンは一流になっていないはずだ。
ところが彼は事実、超一流のプレーヤーだし
そのショットが有効であることを
トップクラスのトーナメントで立証しているのである。
これはその連続写真。
私の解釈はこうだ。
ラケットヘッドを立てて使い、ラケットヘッドを効かせて使うから、こうなる。
立てなければ、後ろにしなるだけということになる。
一見すると外旋、内旋を積極的に使っているように見える。
はたしてどうだろうか?
松原テニスクラブ印西にもすばらしいスピードボールを打つ少年がいる。
彼もまた、サフィンと同様な使い方をすることがある。
彼には外旋、内旋を使わずに、面を一定に保つようにアドバイスしたことがある。
そうしたら、球筋がかなり安定して来た。
しかも、スピードがさらに増したのだ。
よく見ると、外旋、内旋をまだ使っている。
面をと持とうとしているものの、
ラケットヘッドが立って、手首のところに角度があるため
自然のしなりがそれをさせているものと思われる。
さらに、面を保とうとした力が腕を硬くさせ、
腕全体をばねのように使って、より効率的にひっぱたいたようだ。
これは、両手打ちの、小さなスウィングによる
急加速な強打のスタイルにぴったりマッチしたということだろう。
丈夫な短いムチにたとえられる、腕を固めて、小さくヒット。
そういうイメージで、トッププロのスウィングを観察すると
とてもわかりやすいと思う。
外旋、内旋だが
同じサフィンでも低い打点のときはほとんど使っていない。
これがその連続写真。
低い打点なのでラケットヘッドがあまり立たないこと。
スイングもゆっくりつないでいるところなので、
急加速がなく、しなることもないということなのだろう。
意図的に外旋、内旋を使って打つと
このようなときにも面の向きが動いてしまい
エラーが多くなるので注意が必要である。
テニスでは筋肉で動かそうとしている方向や向きと
結果として動いてしまう方向や向きが
違っていることがよくある。
これはその典型的な例だと思う。
しかし、サフィンは天才だし、『危険な男』 と呼ばれているくらいだから
もしかすると ・・・・
しかし、サフィンの両手バックを見ると
かなり、両腕を外旋、内旋させていることが気になって
このときは断念した。
外旋、内旋をしないようにしてという説明だったからだ。
しかし、外旋、内旋を使うことが絶対にだめなのであれば
サフィンは一流になっていないはずだ。
ところが彼は事実、超一流のプレーヤーだし
そのショットが有効であることを
トップクラスのトーナメントで立証しているのである。
これはその連続写真。
私の解釈はこうだ。
ラケットヘッドを立てて使い、ラケットヘッドを効かせて使うから、こうなる。
立てなければ、後ろにしなるだけということになる。
一見すると外旋、内旋を積極的に使っているように見える。
はたしてどうだろうか?
松原テニスクラブ印西にもすばらしいスピードボールを打つ少年がいる。
彼もまた、サフィンと同様な使い方をすることがある。
彼には外旋、内旋を使わずに、面を一定に保つようにアドバイスしたことがある。
そうしたら、球筋がかなり安定して来た。
しかも、スピードがさらに増したのだ。
よく見ると、外旋、内旋をまだ使っている。
面をと持とうとしているものの、
ラケットヘッドが立って、手首のところに角度があるため
自然のしなりがそれをさせているものと思われる。
さらに、面を保とうとした力が腕を硬くさせ、
腕全体をばねのように使って、より効率的にひっぱたいたようだ。
これは、両手打ちの、小さなスウィングによる
急加速な強打のスタイルにぴったりマッチしたということだろう。
丈夫な短いムチにたとえられる、腕を固めて、小さくヒット。
そういうイメージで、トッププロのスウィングを観察すると
とてもわかりやすいと思う。
外旋、内旋だが
同じサフィンでも低い打点のときはほとんど使っていない。
これがその連続写真。
低い打点なのでラケットヘッドがあまり立たないこと。
スイングもゆっくりつないでいるところなので、
急加速がなく、しなることもないということなのだろう。
意図的に外旋、内旋を使って打つと
このようなときにも面の向きが動いてしまい
エラーが多くなるので注意が必要である。
テニスでは筋肉で動かそうとしている方向や向きと
結果として動いてしまう方向や向きが
違っていることがよくある。
これはその典型的な例だと思う。
しかし、サフィンは天才だし、『危険な男』 と呼ばれているくらいだから
もしかすると ・・・・