2010年09月22日
バックハンドスライスのコツ
『てにすぅ』 さんから質問をいただきました。
バックのスライスです。
ちょっと長いのですが、以下がそのコメント、全文です。
こんにちは。毎日楽しく拝見させていただいています。
以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!
ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?
現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。
スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)
1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)
しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。
安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。
投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19
私の答えです。
すべるようなスライスにするためには
ある程度のスピードと、ある程度以上の回転が必要です。
ですからかなり大きなテイクバックで上から切り下ろします。
つまり、1番の高くセットするは正解です。
次にスピンをしっかりかけるにはインパクトで薄く当てる必要があります。
つまり、2番のインパクトで厚く当てるは ・・・
次に手首をごにょごにょやると不安定なショットになりますので
3番の手首の角度を固定する、は正しいと思います。
次に通常スライスを打つときは上体をあまり回しません。
腕の力のみで打てますし
遠いボール等で上体が傾いたときに軸が曲がるからです。
傾いた軸で上体をまわして打つとたいていエラーです。
もしも、上体を回さないなら、軸もないわけで
右肩が下がっても問題はありません。
つまり4番は ・・・・・
木のラケットの時代、それもトップスピンの時代になる前は
バックはスライスですべてのショットを打ちました。
ですから
パスを打つときはフラット気味に厚く当てたりしました。
そして飛びを補うために、面の引き起こしをしたり
上体の回転を使ったりしていました。
その場合は、2番、4番も正解に入るのです。
たぶん『てにすぅ』 さんのごらんになった雑誌は
50年前の発行か、昔の技術に関する思い出の記事かもしれませんね。
ケン・ローズウォールは確かにそうやって打っていました。
現代では、トップスピンが主流になっているため
強くたたくようなショットはそちらに任せ
スライスはより回転が多く、さらにスライスに特化しています。
また、相手のボールが強烈なため、面安定性がより強調されています。
(だから、引き起こしが少なくなったのです)
いい写真がないのですが、ボレーのスライスを流用します。
スウィングの基本は一緒です。
こうやって引いて

そしてインパクト。

なるべく腕を捻らないようにすると (外旋、内旋を使わない)
こうゆう面の使い方になります。
手首の角度を固定し、肩を中心に凹型スウィング
弧を描いて振ります。
腕を捻らないので、面は振るにつれて上向きになります。
この写真はボレーですので、ストロークだともっと大きく引いてみるといいです。
(引き起こしが少し入ってもかまわない)
そして、インパクトでブレーキを掛け、小さめなフォロースルー。
気分としては当たったら、50cmで止める。 (本当は惰性で1mくらい行きます)
それをアウトサイドインのスウィングで打つと
切れのいいスライスが打てるのです。
アウトサイドインでそぐように打つので、スライスというのです。
バックのスライスです。
ちょっと長いのですが、以下がそのコメント、全文です。

以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!
ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?
現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。
スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)
1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)
しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。
安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。
投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19
私の答えです。

ある程度のスピードと、ある程度以上の回転が必要です。
ですからかなり大きなテイクバックで上から切り下ろします。
つまり、1番の高くセットするは正解です。
次にスピンをしっかりかけるにはインパクトで薄く当てる必要があります。
つまり、2番のインパクトで厚く当てるは ・・・

次に手首をごにょごにょやると不安定なショットになりますので
3番の手首の角度を固定する、は正しいと思います。
次に通常スライスを打つときは上体をあまり回しません。
腕の力のみで打てますし
遠いボール等で上体が傾いたときに軸が曲がるからです。
傾いた軸で上体をまわして打つとたいていエラーです。
もしも、上体を回さないなら、軸もないわけで
右肩が下がっても問題はありません。
つまり4番は ・・・・・

木のラケットの時代、それもトップスピンの時代になる前は
バックはスライスですべてのショットを打ちました。
ですから
パスを打つときはフラット気味に厚く当てたりしました。
そして飛びを補うために、面の引き起こしをしたり
上体の回転を使ったりしていました。
その場合は、2番、4番も正解に入るのです。
たぶん『てにすぅ』 さんのごらんになった雑誌は
50年前の発行か、昔の技術に関する思い出の記事かもしれませんね。

ケン・ローズウォールは確かにそうやって打っていました。

現代では、トップスピンが主流になっているため
強くたたくようなショットはそちらに任せ
スライスはより回転が多く、さらにスライスに特化しています。

また、相手のボールが強烈なため、面安定性がより強調されています。
(だから、引き起こしが少なくなったのです)
いい写真がないのですが、ボレーのスライスを流用します。
スウィングの基本は一緒です。
こうやって引いて

そしてインパクト。

なるべく腕を捻らないようにすると (外旋、内旋を使わない)
こうゆう面の使い方になります。
手首の角度を固定し、肩を中心に凹型スウィング
弧を描いて振ります。

腕を捻らないので、面は振るにつれて上向きになります。
この写真はボレーですので、ストロークだともっと大きく引いてみるといいです。
(引き起こしが少し入ってもかまわない)
そして、インパクトでブレーキを掛け、小さめなフォロースルー。
気分としては当たったら、50cmで止める。 (本当は惰性で1mくらい行きます)
それをアウトサイドインのスウィングで打つと
切れのいいスライスが打てるのです。

アウトサイドインでそぐように打つので、スライスというのです。

ただ、フェデラーなどのトッププロの連続写真を見るとインパクト時で厚く当てているように見えるのですが気のせいですか?
今日、午前中雨だったので、「バックハンドスライスのコツ」を目にすることが出来ました。そのあと午後から、バックハンドスライスを試してみました。
自分勝手に解釈して、まず前を向いてみて腕でラケットを使ってすくうようなイメージ(写真のイメージ)でダブルスの試合で打ってみました。
結果は、ビックリです。今までカス当たりでミスやフアッとしたリターンを前衛にたたかれたのですが、当たりが強くなったのと狙いを付けて打つことができるようになりました。(慣れないもでアウトも多くありましたが)
今までのコーチレッスンでは「横を向いて肩からボールに向かうように。」と言うアドバイスでしたが、そのアドバイスと全然違う今回のブログでした。
考えてみると「横を向いて肩からボールに向かってたら」視点がずれてまともにボールとラケットが当たらないし、「肩から動いたら」ラケットの面が前に進みません。
今日は目から鱗でした。
ブログの解釈について間違いがあれば、また解説をお願いしたいと思います。
ありがとうございました。今後もよろしくお願します。
少し慣れれば
横向きで肩から向かっていっても打てますよ
ただ、そちらは話の順番として後です
面の使い方が大切なので
それを前向きだとやりやすかったのだと思います
今回、身体の向きについては
私の話にほとんど出ていないと思います
あなたが自分のセンスで見つけたのだと思います。
そのうちで良いので、是非
「横向きで肩から向かっていっても打てますよ
ただ、そちらは話の順番として後です」
ってコメントについて、詳しく教えていただけないでしょうか。
明日、明後日のテニスのバックハンドに迷いが生じてきました。(汗)
検索していてこの記事へたどり着きました。
恥ずかしながらテニスを始めて20年、目からうろこが落ちました・・・。
特に、「インパクトで厚く当てる」のがいかにも正論のように書かれている記事が多いので、プロの動画とのあまりの違いに疑問を抱いておりました。実際、私がテニスを始めたときにも「スライスは当てて運べ」って教えられたものです。
しかし実際、「厚く当てる」とコントロールがつかず、威力もないように最近は感じていたのです。
フェデラーはスライスの名手だと思っていますが、かなり切り下ろしているイメージがあります。プロは技術があるから我々とは次元が違うんだと思っていました。コーチの記事を拝読してよくわかりました。理論的にも正解だったんですね。ありがとうございました。
コメントありがとうございます
お名前からくるまの話しかと思ったらテニスでしたね
これからもよろしくお願いします。