2010年09月06日
コンチネンタルグリップ
『リスペクトロジャー』 さんからグリップについての質問がありました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチのブログは楽しく、斬新だなと思いながら拝見しています。私は今大学のサークルでプレーしているものです。
今回初めてですが、私も質問させてください。
松原コーチに伺いたいのはグリップについてです。最近僕はあるコーチにサーブのグリップを直されました。今まで僕が高校時代からコンチネンタルグリップだと思っていたものがイースタンであると言われてしまったのです。すると確かにサーブは良くなりました。しかしここで疑問に思ったのですた、じゃあボレーのグリップも直したほうがいいのか、ということです。プロはどのグリップなのか調べようと写真からいろいろ勉強しようと思ったのですが、なにせ違いが微妙なのでよくわかりませんでした。できれば、プロのグリップやその長所、短所を教えていただけないでしょうか?
長文失礼しました。返事をいただけたら幸いです。
投稿者 リスペクトロジャー 2010/09/01 23:42
私の答えです。
コンチネンタルグリップと呼ばれているのはこんなもんでしょうか。
ラケット面を垂直にして撮影したものです。
目安としては親指と人差し指で作るV字の頂点が
この状態のラケットのグリップで上になる平面の左側の角に来ます。
ただ、人間の手の話ですから結構幅があって
この辺りのグリップがコンチネンタルだと思えばいいのではないでしょうか。
サーブでグリップを薄くすると、前腕を回内させなくては
面がボールにあたらなくなります。
その代わり回内によりラケットヘッドを走らすことができます。
それが効いたのかもしれませんね。
ですからこうゆうふうに薄めに握る人もいます。
ただしここまですると、面が垂直までは向きにくいので
スピンサーブ用のグリップということになるかもしれません。
私が時々困るのは
これが正統派コンチネンタルだと思って
ボレーをこのグリップで教えるコーチがいることです。
このグリップにした人はフォアボレーが強く打てないのです。
「今はやりにくいけど、いつかは打てるようになる」 と
ずうっと思い続ける可能性もあります。
さて、3枚目の写真は、私自身のグリップです。
お気づきのようにコンチにしてはやや厚めのグリップです。
私はこのグリップでサーブ、スマッシュ、ボレー、バックハンドスライスを打ちます。
ボレーはフォア、バックともこのままです。
私は、バックボレーは得意で
バックハンドセミウェスタンからフォアハンドイースタンの範囲なら
どのグリップでも大丈夫です。
その反対に、フォアボレーはへたくそで
このグリップより薄くなるとからきし打てません。
ですから、リーチのことも考え、スマッシュも考えて
持ち替えの必要ない
フォアが打てる範囲で一番薄いグリップを選択しているのです。
1例として松原さんを出しましたが
もちろんこの人と少し違っていても何の問題もないと思います。
ボレーとサーブとでグリップの違う人はごく普通にいますし
フォアとバックで微妙にずらして打っている人もいます。
プロも基本的に同じだと思います。
ショットごとに自分にぴったりのものを見つけるべきだと思います。
しばらく前、世界1のサーバーといわれた
ボリス・ベッカーはこんなグリップでサーブしていました。
そう、イースタングリップです。
ベッカーはこのグリップと内側に折った手首とのセットで
コンチネンタルグリップ的に腕を使っていたようです。
はたして彼のグリップをコンチに直したら?
あの、『ぶんぶんサーブ』 はもっとすごかったのでしょうか?
世界1ではなく、世界0だったのかもしれません。
プロの写真を見てもわからないくらいの違いは
あまり気にせず
どっかその辺りで
じぶんでしっくり来るグリップを見つければいいのではないでしょうか。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチのブログは楽しく、斬新だなと思いながら拝見しています。私は今大学のサークルでプレーしているものです。
今回初めてですが、私も質問させてください。
松原コーチに伺いたいのはグリップについてです。最近僕はあるコーチにサーブのグリップを直されました。今まで僕が高校時代からコンチネンタルグリップだと思っていたものがイースタンであると言われてしまったのです。すると確かにサーブは良くなりました。しかしここで疑問に思ったのですた、じゃあボレーのグリップも直したほうがいいのか、ということです。プロはどのグリップなのか調べようと写真からいろいろ勉強しようと思ったのですが、なにせ違いが微妙なのでよくわかりませんでした。できれば、プロのグリップやその長所、短所を教えていただけないでしょうか?
長文失礼しました。返事をいただけたら幸いです。
投稿者 リスペクトロジャー 2010/09/01 23:42
私の答えです。
コンチネンタルグリップと呼ばれているのはこんなもんでしょうか。
ラケット面を垂直にして撮影したものです。
目安としては親指と人差し指で作るV字の頂点が
この状態のラケットのグリップで上になる平面の左側の角に来ます。
ただ、人間の手の話ですから結構幅があって
この辺りのグリップがコンチネンタルだと思えばいいのではないでしょうか。
サーブでグリップを薄くすると、前腕を回内させなくては
面がボールにあたらなくなります。
その代わり回内によりラケットヘッドを走らすことができます。
それが効いたのかもしれませんね。
ですからこうゆうふうに薄めに握る人もいます。
ただしここまですると、面が垂直までは向きにくいので
スピンサーブ用のグリップということになるかもしれません。
私が時々困るのは
これが正統派コンチネンタルだと思って
ボレーをこのグリップで教えるコーチがいることです。
このグリップにした人はフォアボレーが強く打てないのです。
「今はやりにくいけど、いつかは打てるようになる」 と
ずうっと思い続ける可能性もあります。
さて、3枚目の写真は、私自身のグリップです。
お気づきのようにコンチにしてはやや厚めのグリップです。
私はこのグリップでサーブ、スマッシュ、ボレー、バックハンドスライスを打ちます。
ボレーはフォア、バックともこのままです。
私は、バックボレーは得意で
バックハンドセミウェスタンからフォアハンドイースタンの範囲なら
どのグリップでも大丈夫です。
その反対に、フォアボレーはへたくそで
このグリップより薄くなるとからきし打てません。
ですから、リーチのことも考え、スマッシュも考えて
持ち替えの必要ない
フォアが打てる範囲で一番薄いグリップを選択しているのです。
1例として松原さんを出しましたが
もちろんこの人と少し違っていても何の問題もないと思います。
ボレーとサーブとでグリップの違う人はごく普通にいますし
フォアとバックで微妙にずらして打っている人もいます。
プロも基本的に同じだと思います。
ショットごとに自分にぴったりのものを見つけるべきだと思います。
しばらく前、世界1のサーバーといわれた
ボリス・ベッカーはこんなグリップでサーブしていました。
そう、イースタングリップです。
ベッカーはこのグリップと内側に折った手首とのセットで
コンチネンタルグリップ的に腕を使っていたようです。
はたして彼のグリップをコンチに直したら?
あの、『ぶんぶんサーブ』 はもっとすごかったのでしょうか?
世界1ではなく、世界0だったのかもしれません。
プロの写真を見てもわからないくらいの違いは
あまり気にせず
どっかその辺りで
じぶんでしっくり来るグリップを見つければいいのではないでしょうか。