2010年01月31日
中学に硬式の部活がない
『ぼの』 サンからコメントを貰っていました。
中学に部活が無いので子供達がどうしたらいいかという内容です。
以下がそのコメントです。
こんにちは。
いつも為になるコメントを頂戴し、ありがとうございます。
私は毎週、地域の小学生を集めたテニスサークルのボランティア(球拾いですが:笑)を行っています。テニスを好きになってもらう事が目的のサークルなので本格的な練習ではありませんが、それでも6年生くらいになると上達して、楽しいラリーを見せてくれます。
そんな6年生が中学に入学しても地元の公立中学校には硬式テニス部はありません。なので軟式テニス部に入部するか、他の部活に入部することになります。軟式テニスは嫌だと言うことで、テニス自体から離れちゃう子供も実際にいたりします(それでも高校では硬式テニス部に入りたいと言っています)。
私は軟式テニスをした経験がありませんのでよくわかりませんが、軟式テニスでも、こういう技術は硬式テニスでも生かせるよ・・・とか、良いアドバイスがありましたらお教えいただければ幸いです。
※公立中学校に硬式テニス部が少ないのは何故なんでしょう?
投稿者 ぼの 2010/01/29 15:06
私の考えです。
まずは薀蓄ですが
日本でテニスが始まった頃ボールが作れませんでした。
そのため、ゴムまりを代用品としてテニスをしました。
これが軟式テニスの始まり、現在のソフトテニスです。
東京高等師範学校(東京教育大⇒筑波大)で採用され
それが全国の師範学校に広がっていきました。
ですから、学校の先生は大多数が軟式なのです。
若い先生たちの中にテニスの経験者がたくさん居るはずなのですが
すでにある部活が軟式なこと、顧問の先生を引き受ける人が少ない為に
少しづつ、硬式の部活も増えてはいるものの、
なかなか大多数というわけにはいかないのです。
われわれテニス業者やテニス界全体で考えるべき問題の一つです。
さて、中学の部活、どうするかです。
いきなりですが、ソフトテニス部に入るのもありでは
というのが私の考えです。
といいますのは試合を左右する重要技術のストローク。
その打ち方が大変近くなっているのです。
ソフトテニスのフォアハンドの動画と連続写真を見てください。
これは、2006年アジアオリンピック日本代表の辻美和さんです。
面が下向きになるように丁寧なループでテイクバックし
面を保ったまま振り切っていきます。
ほとんど、テニスのトッププロの打ち方と同じです。
ここ何日か話題にしていた、デルポトロよりも
ラケット面の引き方が他の大多数のプロに近いようです。
少し前、大学でソフトテニス部の練習を見たら、皆このような引き方をしていました。
最近のポピュラーな打ち方のようです。
面依存性の低い、軟式が面を保って引いている。
面依存性のより高い硬式の方が・・・・。
ソフトテニスでは同じウェスタングリップを使う
テニスのトッププロの技術に影響を受けているのかもしれません。
逆に硬式のほうが、ウェスタンアレルギーが有ったために
すんなり受け入れられなかったのかもしれません。
この引き方を30年も言い続けてきた私としては、大変に複雑な気持ちです。
さて次は、バックハンド。
2003年の世界1、韓国の金法顕の動画と連続写真を見てください。
それをご存知、エナンのバックハンドと比べてみてください。
これが彼女の動画と連続写真です。
ほとんどいっしょでしょう。
グリップもいっしょ。
ラケット面も見事に保っている。
ただ、他のソフトの選手はもう少し面をかぶせるようです。
どちらにしても技術の違いは案外少ないようです。
このようにストロークの技術はあまり変わりません。
ジュニアのテニスをスポンジボールから始める時代です。
中学の3年間をテニスと同じ大きさのコートで出来
より振り切るテニスの出来やすい
ゴムまりテニスでトレーニングしてみるのも、ありではないでしょうか。
ボレーとスマッシュはグリップを変えたほうがいいと思いますが
これは後からでも出来ると思います。
今回取り上げた例は超一流の人達
中学のソフトの部活の先生や先輩が
こうゆう風に打っているかどうかはわかりませんが
それは、硬式の部活も同じこと。
部活のすぐ先輩に、錦織君が居たり
顧問がフェデラー先生だったらいいんですが。
中学に部活が無いので子供達がどうしたらいいかという内容です。
以下がそのコメントです。
こんにちは。
いつも為になるコメントを頂戴し、ありがとうございます。
私は毎週、地域の小学生を集めたテニスサークルのボランティア(球拾いですが:笑)を行っています。テニスを好きになってもらう事が目的のサークルなので本格的な練習ではありませんが、それでも6年生くらいになると上達して、楽しいラリーを見せてくれます。
そんな6年生が中学に入学しても地元の公立中学校には硬式テニス部はありません。なので軟式テニス部に入部するか、他の部活に入部することになります。軟式テニスは嫌だと言うことで、テニス自体から離れちゃう子供も実際にいたりします(それでも高校では硬式テニス部に入りたいと言っています)。
私は軟式テニスをした経験がありませんのでよくわかりませんが、軟式テニスでも、こういう技術は硬式テニスでも生かせるよ・・・とか、良いアドバイスがありましたらお教えいただければ幸いです。
※公立中学校に硬式テニス部が少ないのは何故なんでしょう?
投稿者 ぼの 2010/01/29 15:06
私の考えです。
まずは薀蓄ですが
日本でテニスが始まった頃ボールが作れませんでした。
そのため、ゴムまりを代用品としてテニスをしました。
これが軟式テニスの始まり、現在のソフトテニスです。
東京高等師範学校(東京教育大⇒筑波大)で採用され
それが全国の師範学校に広がっていきました。
ですから、学校の先生は大多数が軟式なのです。
若い先生たちの中にテニスの経験者がたくさん居るはずなのですが
すでにある部活が軟式なこと、顧問の先生を引き受ける人が少ない為に
少しづつ、硬式の部活も増えてはいるものの、
なかなか大多数というわけにはいかないのです。
われわれテニス業者やテニス界全体で考えるべき問題の一つです。
さて、中学の部活、どうするかです。
いきなりですが、ソフトテニス部に入るのもありでは
というのが私の考えです。
といいますのは試合を左右する重要技術のストローク。
その打ち方が大変近くなっているのです。
ソフトテニスのフォアハンドの動画と連続写真を見てください。
これは、2006年アジアオリンピック日本代表の辻美和さんです。
面が下向きになるように丁寧なループでテイクバックし
面を保ったまま振り切っていきます。
ほとんど、テニスのトッププロの打ち方と同じです。
ここ何日か話題にしていた、デルポトロよりも
ラケット面の引き方が他の大多数のプロに近いようです。
少し前、大学でソフトテニス部の練習を見たら、皆このような引き方をしていました。
最近のポピュラーな打ち方のようです。
面依存性の低い、軟式が面を保って引いている。
面依存性のより高い硬式の方が・・・・。
ソフトテニスでは同じウェスタングリップを使う
テニスのトッププロの技術に影響を受けているのかもしれません。
逆に硬式のほうが、ウェスタンアレルギーが有ったために
すんなり受け入れられなかったのかもしれません。
この引き方を30年も言い続けてきた私としては、大変に複雑な気持ちです。
さて次は、バックハンド。
2003年の世界1、韓国の金法顕の動画と連続写真を見てください。
それをご存知、エナンのバックハンドと比べてみてください。
これが彼女の動画と連続写真です。
ほとんどいっしょでしょう。
グリップもいっしょ。
ラケット面も見事に保っている。
ただ、他のソフトの選手はもう少し面をかぶせるようです。
どちらにしても技術の違いは案外少ないようです。
このようにストロークの技術はあまり変わりません。
ジュニアのテニスをスポンジボールから始める時代です。
中学の3年間をテニスと同じ大きさのコートで出来
より振り切るテニスの出来やすい
ゴムまりテニスでトレーニングしてみるのも、ありではないでしょうか。
ボレーとスマッシュはグリップを変えたほうがいいと思いますが
これは後からでも出来ると思います。
今回取り上げた例は超一流の人達
中学のソフトの部活の先生や先輩が
こうゆう風に打っているかどうかはわかりませんが
それは、硬式の部活も同じこと。
部活のすぐ先輩に、錦織君が居たり
顧問がフェデラー先生だったらいいんですが。
2010年01月30日
デルポトロのフォア続続編
デルポトロのフォアハンド
相手のゆるいボールに対しては面を外向きとか下向きに引く。
それが相手の速いボールに対しては
上向きに引いた面をかぶせるようにして打っちゃう。
でも入っちゃう。
何でだ? というお話。
今日こそ決着をつけるぞ。
実は簡単に書こうと思ったら結構な大作になってしまった。
よっぽど理屈好きの方か本当に暇な方以外は
今日は見なかったことにしてください。
さて、デルポトロ
このことについては、2つのことが考えられる。
1、 精神的に楽だから。
2、 技術的、物理的にも入る理屈がある。
1についてはわかりやすい。
速いボールが来ちゃったら、ビビってる暇もない。
硬くなってるまもなく打ってしまえば
気が楽で難しい技も見事に決まる。
2の技術的、物理的な理屈があるのでは、ということについて考えてみる。
こっちのほうが本論だ。
実は以前に一度、このことについて考えたことがある。
15年くらい前だろうか。
ヨネックスのポスターを見て考え込んだことがある。
そこにマルセオ・リオスの写真が載っていた。
フォアハンドのインパクト
ラケット面が45度くらい下を向いている。
これは私にとって大変困った事態だ。
面を正確に作らなければフォアハンドは絶対に正確に打てない
だからテイクバックの面をしっかり作れ
とばかり言っているからなのだ。
しかも、リオスというのは当時ATPランク1位の選手
しかもフォアハンド自慢の人なのだ。
この人が違ったら、これはえらいことなのだ。
さて、テニスではボールが当たって離れるまでの接触時間は
約、1000分の5秒といわれている。
これはわれわれ凡人にとってはゼロに等しい時間。
だからテニスではラケット面の向いた方角にボールが飛ぶ。
それに対し、ちょうどいい比較対象のソフトテニスでは
接触時間が長いため、スウィングの方向に飛ぶ。
もちろん100%そうではないが、そんな傾向にあるということ。
そのときはこんなことが頭にひらめいた。
リオスはソフトテニスやってるんじゃないか。
もちろん、ボールをすり替えちゃったなんてことではなく
彼にとっては接触時間というより、接触距離が長いんじゃないかということ。
1000分の5秒はわれわれには一瞬だが
リオスのスウィングスピードには充分な時間、距離なんじゃないか?
彼が、80km/hでラケットを振ったとしたら。
3600秒で割って、1秒に約22m走る。
その1000分の5だから、その間に11cmラケット面が走る計算だ。
11cmなら充分に感じられる長さだし
しかも、それだけボールを引きずれば充分に方向性に影響を与えられるのでは。
今回、もうひとつ考えたことがある。
ラケットの反発係数のことだ。
反発係数というのはラケット面に衝突したボールがどれだけの勢いで跳ね返るかということ。
たとえば止まったラケットにボールが当たり
100%同じスピードで跳ね返っていったら、反発係数が1ということになる。
当たったとたんに止まっちゃったら、反発係数はゼロということになる。
(こんなことは覚えなくていいですよ)
実はラケットとボールの衝突速度が低いときは反発係数は1に近く
ほとんど同じスピードで跳ね返るのだが
速度が上がるにつれて反発しなくなって行き
衝突速度が100km/hに近づくと反発係数はゼロに近くなってしまう
という現象がある。
この状態になると
どんなラケットを使っても打つスピードは同じということになる
私が石器時代に使っていた石のラケットでも
ボルグ愛用の木のラケットでも
現代のカーボンファイバーのラケットでも
スウィングスピードが同じなら打球速度はほぼ同じになるのだ。
この状態はラケットがはじいているのではなく
飛ばない、まとわりついたボールを無理やりねじ伏せているような状態なのだ。
男子プロのフォアやサーブのスウィングスピードはこのゾーンに入っている。
70km/hでラケットを振ったとして
10km/hのボールを打つと、衝突速度は 80km/h
40km/hのボールを打つと、衝突速度は 110km/h
相手のゆるいボールを打つとはじきがよく、面の向きに飛び
相手の速いボールを打つとスウィングの方向に飛ぶ (傾向がある)
だからデルポトロはゆるいボールに対しては下向き外向きの面で引くから、入る。
速いボールに対しては面をかぶせるようにするのだが、入る。
うん、なんか説明できたような気がするぞ。
ここで、じゃあ上向きに引いてかぶせて打ってもいいんだと思ったあなた
デルポトロはゆるいボールに対しては外側か下に面を向けて引いているのですよ。
そんな使い分けできます?
リオスはいつも下向きに引いていましたよ。
ここで誰か実験をお願いできないかなあ。
めちゃめちゃスウィングの速いおにいちゃんを探す。
ホームビデオでフォアハンドの打球シーンを撮る。
フラットで打ち
飛んできたボールの速度、面の向き、スウィング速度、
打球の速度、打球角度の関係をグラフにして
上の理論を確かめてみる。
修士論文くらいにならないかしら?
相手のゆるいボールに対しては面を外向きとか下向きに引く。
それが相手の速いボールに対しては
上向きに引いた面をかぶせるようにして打っちゃう。
でも入っちゃう。
何でだ? というお話。
今日こそ決着をつけるぞ。
実は簡単に書こうと思ったら結構な大作になってしまった。
よっぽど理屈好きの方か本当に暇な方以外は
今日は見なかったことにしてください。
さて、デルポトロ
このことについては、2つのことが考えられる。
1、 精神的に楽だから。
2、 技術的、物理的にも入る理屈がある。
1についてはわかりやすい。
速いボールが来ちゃったら、ビビってる暇もない。
硬くなってるまもなく打ってしまえば
気が楽で難しい技も見事に決まる。
2の技術的、物理的な理屈があるのでは、ということについて考えてみる。
こっちのほうが本論だ。
実は以前に一度、このことについて考えたことがある。
15年くらい前だろうか。
ヨネックスのポスターを見て考え込んだことがある。
そこにマルセオ・リオスの写真が載っていた。
フォアハンドのインパクト
ラケット面が45度くらい下を向いている。
これは私にとって大変困った事態だ。
面を正確に作らなければフォアハンドは絶対に正確に打てない
だからテイクバックの面をしっかり作れ
とばかり言っているからなのだ。
しかも、リオスというのは当時ATPランク1位の選手
しかもフォアハンド自慢の人なのだ。
この人が違ったら、これはえらいことなのだ。
さて、テニスではボールが当たって離れるまでの接触時間は
約、1000分の5秒といわれている。
これはわれわれ凡人にとってはゼロに等しい時間。
だからテニスではラケット面の向いた方角にボールが飛ぶ。
それに対し、ちょうどいい比較対象のソフトテニスでは
接触時間が長いため、スウィングの方向に飛ぶ。
もちろん100%そうではないが、そんな傾向にあるということ。
そのときはこんなことが頭にひらめいた。
リオスはソフトテニスやってるんじゃないか。
もちろん、ボールをすり替えちゃったなんてことではなく
彼にとっては接触時間というより、接触距離が長いんじゃないかということ。
1000分の5秒はわれわれには一瞬だが
リオスのスウィングスピードには充分な時間、距離なんじゃないか?
彼が、80km/hでラケットを振ったとしたら。
3600秒で割って、1秒に約22m走る。
その1000分の5だから、その間に11cmラケット面が走る計算だ。
11cmなら充分に感じられる長さだし
しかも、それだけボールを引きずれば充分に方向性に影響を与えられるのでは。
今回、もうひとつ考えたことがある。
ラケットの反発係数のことだ。
反発係数というのはラケット面に衝突したボールがどれだけの勢いで跳ね返るかということ。
たとえば止まったラケットにボールが当たり
100%同じスピードで跳ね返っていったら、反発係数が1ということになる。
当たったとたんに止まっちゃったら、反発係数はゼロということになる。
(こんなことは覚えなくていいですよ)
実はラケットとボールの衝突速度が低いときは反発係数は1に近く
ほとんど同じスピードで跳ね返るのだが
速度が上がるにつれて反発しなくなって行き
衝突速度が100km/hに近づくと反発係数はゼロに近くなってしまう
という現象がある。
この状態になると
どんなラケットを使っても打つスピードは同じということになる
私が石器時代に使っていた石のラケットでも
ボルグ愛用の木のラケットでも
現代のカーボンファイバーのラケットでも
スウィングスピードが同じなら打球速度はほぼ同じになるのだ。
この状態はラケットがはじいているのではなく
飛ばない、まとわりついたボールを無理やりねじ伏せているような状態なのだ。
男子プロのフォアやサーブのスウィングスピードはこのゾーンに入っている。
70km/hでラケットを振ったとして
10km/hのボールを打つと、衝突速度は 80km/h
40km/hのボールを打つと、衝突速度は 110km/h
相手のゆるいボールを打つとはじきがよく、面の向きに飛び
相手の速いボールを打つとスウィングの方向に飛ぶ (傾向がある)
だからデルポトロはゆるいボールに対しては下向き外向きの面で引くから、入る。
速いボールに対しては面をかぶせるようにするのだが、入る。
うん、なんか説明できたような気がするぞ。
ここで、じゃあ上向きに引いてかぶせて打ってもいいんだと思ったあなた
デルポトロはゆるいボールに対しては外側か下に面を向けて引いているのですよ。
そんな使い分けできます?
リオスはいつも下向きに引いていましたよ。
ここで誰か実験をお願いできないかなあ。
めちゃめちゃスウィングの速いおにいちゃんを探す。
ホームビデオでフォアハンドの打球シーンを撮る。
フラットで打ち
飛んできたボールの速度、面の向き、スウィング速度、
打球の速度、打球角度の関係をグラフにして
上の理論を確かめてみる。
修士論文くらいにならないかしら?
2010年01月29日
原稿消えた
デルポトロのフォアハンド続続編
出来上がって、UPした。
突然、ブログのトップページが表示された。
テニスの神様、わたしのあの原稿、どこへ行ったのでしょう。
久しぶりのあの力作が・・・・
ラケットとボールの接触距離の説明
反発係数が100km/hを超えると・・・
もう帰って寝ます。
出来上がって、UPした。
突然、ブログのトップページが表示された。
テニスの神様、わたしのあの原稿、どこへ行ったのでしょう。
久しぶりのあの力作が・・・・
ラケットとボールの接触距離の説明
反発係数が100km/hを超えると・・・
もう帰って寝ます。
2010年01月28日
両手打ちフォアハンド
今日はデルポトロフォアハンド、続続編の予定だったが
予定変更。
実は、『GAP mama』 さんから質問をいただき
こちらのほうを優先することにしたのだ。
小5女子のお子さんの両手打ちフォアを
片手打ちに変更すべきか否かという内容だ。
この内容は親御さんの一番悩むことのひとつでもあり
コーチとしては自信を持って答えることが
もっとも難しい質問だからだ。
私も、同じ質問を過去に何度も受けたことがあり
自分から提案したこともある。
昔はずいぶん悩んだものだが
最近はかなり明確に答えることができるようになった。
質問のコメントは以下のとおりです。
いつも勉強させていただいています。
ジュニアテニスに どっぷりはまっている親です。
数多くの ジュニアを見てこられたコーチにお尋ねします。
わが子は、小5女子で フォア、バック共ダブルハンドのプレイスタイルです。
最近 コーチから 「今後を考えて シングルハンド(フォア)へ 変えますか?」・・・と 提案されています。
よく ダブルハンドは シングルに比べてリーチが・・という声を耳にしますが。
松原コーチの見解を 伺いたいです。
投稿者 GAP mama 2010/01/28 08:48
私の答えです。
次の条件をすべて満たしていれば、両手のままでいいと思います。
1、他の子よりすごいボールを打てること。
2、バランスがいいこと。
3、傍から見ても、滑らかでスムーズに打てていること。
4、本人が気に入ってること。
両手フォアの一番のご利益は、すごいボールが打てることだと思います。
逆に、デメリットとしてはバランスがとりにくいこと。
身体を動かすことについての自由度が減ること。
この自由度が少ないことについてはメリットである可能性もあります。
片手フォアはどんな身体の向きでも打てるので
いい加減な打ち方になる可能性も高く。
コントロールに苦労する人も多いのです。
両手にすることにより制限がかかり安定してしまうということです。
又、3番ですが、滑らかじゃないと腰や背中など
いろいろなところにしわ寄せが来ることもあります。
無事にテニスを続けられるということが一番大事な条件かもしれません。
1番、4番は大前提ですよね。
メリットがあって、デメリットがほとんどないのなら
両手のままでいいんじゃないですか。
もちろんこの逆なら即座に片手にすべきです。
リーチが狭くなる話は確かにあります。
でもほんのちょっとでしょう。
いざというときのために片手でも返球できるようにしておく必要はあります。
この辺は両手バックの人が遠いボールに対し
片手のスライスを使うのに似ていますよね。
(女性の強い選手にはスライスも両手という人がけっこういますけど)
ちょっと別の見方をしてみます。
たぶん、トップクラスの選手の両手フォアの比率は
選手全体の中での両手フォア比率よりかなり高いと思います。
これは統計を調べたのではなく、私の感じですが。
だからといって、適性のない人は無理に両手にすべきではないと思いますよ。
ここまでがコーチや親の思惑。
最終決断の一番の重要事項は、4番。
本人がどうしたいのか、だと思います。
予定変更。
実は、『GAP mama』 さんから質問をいただき
こちらのほうを優先することにしたのだ。
小5女子のお子さんの両手打ちフォアを
片手打ちに変更すべきか否かという内容だ。
この内容は親御さんの一番悩むことのひとつでもあり
コーチとしては自信を持って答えることが
もっとも難しい質問だからだ。
私も、同じ質問を過去に何度も受けたことがあり
自分から提案したこともある。
昔はずいぶん悩んだものだが
最近はかなり明確に答えることができるようになった。
質問のコメントは以下のとおりです。
いつも勉強させていただいています。
ジュニアテニスに どっぷりはまっている親です。
数多くの ジュニアを見てこられたコーチにお尋ねします。
わが子は、小5女子で フォア、バック共ダブルハンドのプレイスタイルです。
最近 コーチから 「今後を考えて シングルハンド(フォア)へ 変えますか?」・・・と 提案されています。
よく ダブルハンドは シングルに比べてリーチが・・という声を耳にしますが。
松原コーチの見解を 伺いたいです。
投稿者 GAP mama 2010/01/28 08:48
私の答えです。
次の条件をすべて満たしていれば、両手のままでいいと思います。
1、他の子よりすごいボールを打てること。
2、バランスがいいこと。
3、傍から見ても、滑らかでスムーズに打てていること。
4、本人が気に入ってること。
両手フォアの一番のご利益は、すごいボールが打てることだと思います。
逆に、デメリットとしてはバランスがとりにくいこと。
身体を動かすことについての自由度が減ること。
この自由度が少ないことについてはメリットである可能性もあります。
片手フォアはどんな身体の向きでも打てるので
いい加減な打ち方になる可能性も高く。
コントロールに苦労する人も多いのです。
両手にすることにより制限がかかり安定してしまうということです。
又、3番ですが、滑らかじゃないと腰や背中など
いろいろなところにしわ寄せが来ることもあります。
無事にテニスを続けられるということが一番大事な条件かもしれません。
1番、4番は大前提ですよね。
メリットがあって、デメリットがほとんどないのなら
両手のままでいいんじゃないですか。
もちろんこの逆なら即座に片手にすべきです。
リーチが狭くなる話は確かにあります。
でもほんのちょっとでしょう。
いざというときのために片手でも返球できるようにしておく必要はあります。
この辺は両手バックの人が遠いボールに対し
片手のスライスを使うのに似ていますよね。
(女性の強い選手にはスライスも両手という人がけっこういますけど)
ちょっと別の見方をしてみます。
たぶん、トップクラスの選手の両手フォアの比率は
選手全体の中での両手フォア比率よりかなり高いと思います。
これは統計を調べたのではなく、私の感じですが。
だからといって、適性のない人は無理に両手にすべきではないと思いますよ。
ここまでがコーチや親の思惑。
最終決断の一番の重要事項は、4番。
本人がどうしたいのか、だと思います。
2010年01月27日
デルポトロ続編
あれから、デルポトロのフォアハンドが頭から離れない。
TOP100人のうち
ラケット面を下向きに引かないのはたぶん彼一人だろう。
1年半前のUSオープンの3回戦
錦織との試合を見直してみた。
1セット目、0-3になるまで
フォアにいいボールを打たれると
面がかぶりきれないようでアウトが多い。
その辺から、面が合いだしてきた。
エラーが極端に減り、鬼のようなクロスのショットが決まる。
観察していると、彼には3種類の引き方があるようだ。
1、暇がないと、上向きに引いていき、かぶせて合わす。
2、中くらいのボールに対して、面を外に向いていくように引く。
3、ゆるいボールに対し、もう一度面を下向きに作り直す。
1、について、『場末のテニスコーチ』 さんからコメントをいただきました。
デルポトロのバックスイング → 上腕の外旋運動
フォワードスイング → 上腕の内旋運動
このメカニズムによってスイングスピードをより速く加速しているようにも見えます。
投稿者 場末のテニスコーチ 2010/01/27 04:26
ということで
スピードアップのメカニズムについてはまったくそのとおりだと思います。
だけど問題は、そうすると面が変化してエラーが多くなる。
(だから他のみんなは使えない)
最もパワーがほしい、ゆるいボールに対して使っていない。
ということだと思います。
実は、顔の前を横切って面を上向きに引いてしまう人。
こんな傾向があります。
お互いに速いボールの打ち合いのときはけっこう入る。
相手がしこってつないでくると、ふかす。
なんか覚えがありませんか。
ちょっとひらめきました。
ボールとラケットの相対速度により、
ラケット面の向きとスウィング方向、
双方の打球方向への影響度は変わるのかもしれない。 ?
詳しいことはまた明日。
ちょっと面白い論理を展開します。
出かける時間が近づいてしまいました。
TOP100人のうち
ラケット面を下向きに引かないのはたぶん彼一人だろう。
1年半前のUSオープンの3回戦
錦織との試合を見直してみた。
1セット目、0-3になるまで
フォアにいいボールを打たれると
面がかぶりきれないようでアウトが多い。
その辺から、面が合いだしてきた。
エラーが極端に減り、鬼のようなクロスのショットが決まる。
観察していると、彼には3種類の引き方があるようだ。
1、暇がないと、上向きに引いていき、かぶせて合わす。
2、中くらいのボールに対して、面を外に向いていくように引く。
3、ゆるいボールに対し、もう一度面を下向きに作り直す。
1、について、『場末のテニスコーチ』 さんからコメントをいただきました。
デルポトロのバックスイング → 上腕の外旋運動
フォワードスイング → 上腕の内旋運動
このメカニズムによってスイングスピードをより速く加速しているようにも見えます。
投稿者 場末のテニスコーチ 2010/01/27 04:26
ということで
スピードアップのメカニズムについてはまったくそのとおりだと思います。
だけど問題は、そうすると面が変化してエラーが多くなる。
(だから他のみんなは使えない)
最もパワーがほしい、ゆるいボールに対して使っていない。
ということだと思います。
実は、顔の前を横切って面を上向きに引いてしまう人。
こんな傾向があります。
お互いに速いボールの打ち合いのときはけっこう入る。
相手がしこってつないでくると、ふかす。
なんか覚えがありませんか。
ちょっとひらめきました。
ボールとラケットの相対速度により、
ラケット面の向きとスウィング方向、
双方の打球方向への影響度は変わるのかもしれない。 ?
詳しいことはまた明日。
ちょっと面白い論理を展開します。
出かける時間が近づいてしまいました。
2010年01月26日
右手主導の両手バック
『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。
バックハンドです。
コメントを呼んだとたんに
私の頭にひらめいたのは
ビヨン・ボルグ と ロジャー・フェデラー
以下がコメントのバックハンドに関する部分です。
今回はバックハンドに関して質問です。私はダブルハンドからシングルハンドにかえたのですが、スロートから手を離すタイミングがわかりません。あんまり早く離してしまうとボールに打ち負けてしまうので、インパクトの直前(あくまで自分の感覚ですが。)に離すようにすると、ある程度、力強いボールが飛びました。プロはどのタイミングで手を離しているのでしょうか?
また、強いボールを打つためのこつはありますか?
投稿者 たまには勝ちたい 2010/01/25 12:45
私の答えです。
片手打ちのバックハンドで
テイクバックのどの辺で左手を離すかといいますと
80%か全部、テイクバックが完了したところでしょうか。
別の言い方をしますと
2段階に引くテイクバックの1段階目が終わったところです。
左手を添えたまま、上体を横向きにし
グリップを持ち替えながら
右手の位置を左胸から左肩の前あたりに持っていきます。
ここまでが第一段階。
その後
足で位置を合わせ
左手を離し
ほんの少し引きたして (少し後ろにループして)
振っていきます。
以上、片手打ちのトップスピンバックハンドを文章で打ったシーンです。
ところが、『たまには勝ちたい』 さんのお話では
インパクト近くまで左手を添えると打ちやすい
とのことです。
これはインパクト以降、左手を離す 『右手主導の両手バック』
と考えたほうがいいように思えます。
そこでひらめいたのが
その道の世界的権威、ビヨン・ボルグです。
彼のバックの連続写真をご覧ください。
ボルグはごらんのように
インパクトまでは左手がグリップを握っています。
ですが、左手はあくまでもパワーの助力だけ。
ラケット面は右手の手首の角度を固定して
あくまでも右手主導のコントロールなのです。
これは片手打ちとなんら変わりません。
左手を離すタイミングが違うだけです。
もちろんインパクトのときの上体の向きも
片手打ちのほうが一般的には横向きですが
同じくらい前向きになる人もいます。
次にパワーアップの話ですが
片手バックは(右手主導の両手バックも)
肩を中心として、弧を描く、かなり縦振りといっていいと思います。
ですからスウィングに勢いをつけるには
高めにテイクバックを取ることです。
後ろに大きくではありません。
フェデラーの連続写真を見てください。
クレーなどではもっと高く引くと思います。
高く大きく引いても
落っことすのには力が要りませんので
以外にスムーズなスウィングができます。
少し早めに引きはじめれば大丈夫。
縦振りの感覚としてはトミー・ハースの連続写真も参考になりますので味わってみてください。
右手主導の両手打ちというのは
インパクトの前後から、左手を離さないとスウィングが成り立ちません。
少数派の世界なのですが
右手感覚の優れた人には、現代でもありだと思います。
純粋な片手から純粋の右手主導の両手打ち
もちろんその中間も
どんどんトライしてみていいと思います。
バックハンドです。
コメントを呼んだとたんに
私の頭にひらめいたのは
ビヨン・ボルグ と ロジャー・フェデラー
以下がコメントのバックハンドに関する部分です。
今回はバックハンドに関して質問です。私はダブルハンドからシングルハンドにかえたのですが、スロートから手を離すタイミングがわかりません。あんまり早く離してしまうとボールに打ち負けてしまうので、インパクトの直前(あくまで自分の感覚ですが。)に離すようにすると、ある程度、力強いボールが飛びました。プロはどのタイミングで手を離しているのでしょうか?
また、強いボールを打つためのこつはありますか?
投稿者 たまには勝ちたい 2010/01/25 12:45
私の答えです。
片手打ちのバックハンドで
テイクバックのどの辺で左手を離すかといいますと
80%か全部、テイクバックが完了したところでしょうか。
別の言い方をしますと
2段階に引くテイクバックの1段階目が終わったところです。
左手を添えたまま、上体を横向きにし
グリップを持ち替えながら
右手の位置を左胸から左肩の前あたりに持っていきます。
ここまでが第一段階。
その後
足で位置を合わせ
左手を離し
ほんの少し引きたして (少し後ろにループして)
振っていきます。
以上、片手打ちのトップスピンバックハンドを文章で打ったシーンです。
ところが、『たまには勝ちたい』 さんのお話では
インパクト近くまで左手を添えると打ちやすい
とのことです。
これはインパクト以降、左手を離す 『右手主導の両手バック』
と考えたほうがいいように思えます。
そこでひらめいたのが
その道の世界的権威、ビヨン・ボルグです。
彼のバックの連続写真をご覧ください。
ボルグはごらんのように
インパクトまでは左手がグリップを握っています。
ですが、左手はあくまでもパワーの助力だけ。
ラケット面は右手の手首の角度を固定して
あくまでも右手主導のコントロールなのです。
これは片手打ちとなんら変わりません。
左手を離すタイミングが違うだけです。
もちろんインパクトのときの上体の向きも
片手打ちのほうが一般的には横向きですが
同じくらい前向きになる人もいます。
次にパワーアップの話ですが
片手バックは(右手主導の両手バックも)
肩を中心として、弧を描く、かなり縦振りといっていいと思います。
ですからスウィングに勢いをつけるには
高めにテイクバックを取ることです。
後ろに大きくではありません。
フェデラーの連続写真を見てください。
クレーなどではもっと高く引くと思います。
高く大きく引いても
落っことすのには力が要りませんので
以外にスムーズなスウィングができます。
少し早めに引きはじめれば大丈夫。
縦振りの感覚としてはトミー・ハースの連続写真も参考になりますので味わってみてください。
右手主導の両手打ちというのは
インパクトの前後から、左手を離さないとスウィングが成り立ちません。
少数派の世界なのですが
右手感覚の優れた人には、現代でもありだと思います。
純粋な片手から純粋の右手主導の両手打ち
もちろんその中間も
どんどんトライしてみていいと思います。
2010年01月25日
ためブロさんに聞かれたデルポトロ
今朝、『ためにならないブログ』 『立ちなさい』 を読んでいて感心した。
本屋で床に寝そべっている子供たち
商品を傷つけ、他のお客さんの迷惑になっているのに
店員、店長すら見ないふり。
それを『ためブロ』さん、一喝したとのこと。
近頃なかなか見かけない、『痛快親父』である。
我々も、他のお客さんに迷惑をかけている人を見ても
なかなか注意できない。
それができないために
スクールやクラブからいいお客さんをなくしているのかもしれない。
自分の住んでいる地域を守れないのかもしれない。
事なかれ主義ではいけない。
『ためブロ』さん、あなたは偉い。
私も、「世間が許してもわしが許さん」 頑固じじいになる。
さて、そのブログに
デルポトロのテイクバックの疑問が出ていた。
デルポトロのフォアハンド、テイクバックで
ラケットフェイスが若干上に向く。
ワタクシ的にはテイクバックでフェイスは下向きだと思っているので、
いまひとつフィーングが理解できない。
フラットに打つからかなぁ。
松原コーチ、解説お願いします。
ということで
私の解説です。
確かにデルポトロは顔の前を面を上に向くように引いていくのです。
私も一昨年のジャパンオープンのとき
えっと思ったことが記憶にあります。
このなぞを解くべく、いくつかビデオを調べてみました。
面白いのを発見。
ユーチューブの練習風景のやつです。
素直に上向きかげんで引いている。
ほんとにこれで安定するの?
ところが次のやつがまた面白い。 (リンクがロディックに行っちゃてたので直しました)
ユーチューブの試合中のやつです。
ロディックと対戦中
手前、リターンがデルポトロ
リターン後、最後のフォアハンドに注目してください。
練習と同じように上向き方向に引き始め
途中から、面が下向きになるように
引きなおすのです。
試合中はいつもそうなのか
まだまだ、研究不足なのですが。
(私が見たときは直していなかったと思うのだが)
私の解釈は
両手バックのグリップで待っているプレーヤーが
フォアに来たのでグリップを持ち直して
フォアハンドのテイクバックをする。
というのと同じことでは、というものです。
実戦では実用的に (本人の野生のカンで)
練習では楽に (コーチとやっているときは)
というのは、USオープンチャンピオンに対し、失礼でしょうか。
しかし、これでは
はなから安定した面でテイクバックする
フェデラーやナダルに対し不利ではないでしょうか?
それとも、今までのプロたちのできなかった
革新的な新技術なのか?
調子のいいときに強い人といつでも強い人との差
その原因になっているかもしれませんね。
本屋で床に寝そべっている子供たち
商品を傷つけ、他のお客さんの迷惑になっているのに
店員、店長すら見ないふり。
それを『ためブロ』さん、一喝したとのこと。
近頃なかなか見かけない、『痛快親父』である。
我々も、他のお客さんに迷惑をかけている人を見ても
なかなか注意できない。
それができないために
スクールやクラブからいいお客さんをなくしているのかもしれない。
自分の住んでいる地域を守れないのかもしれない。
事なかれ主義ではいけない。
『ためブロ』さん、あなたは偉い。
私も、「世間が許してもわしが許さん」 頑固じじいになる。
さて、そのブログに
デルポトロのテイクバックの疑問が出ていた。
デルポトロのフォアハンド、テイクバックで
ラケットフェイスが若干上に向く。
ワタクシ的にはテイクバックでフェイスは下向きだと思っているので、
いまひとつフィーングが理解できない。
フラットに打つからかなぁ。
松原コーチ、解説お願いします。
ということで
私の解説です。
確かにデルポトロは顔の前を面を上に向くように引いていくのです。
私も一昨年のジャパンオープンのとき
えっと思ったことが記憶にあります。
このなぞを解くべく、いくつかビデオを調べてみました。
面白いのを発見。
ユーチューブの練習風景のやつです。
素直に上向きかげんで引いている。
ほんとにこれで安定するの?
ところが次のやつがまた面白い。 (リンクがロディックに行っちゃてたので直しました)
ユーチューブの試合中のやつです。
ロディックと対戦中
手前、リターンがデルポトロ
リターン後、最後のフォアハンドに注目してください。
練習と同じように上向き方向に引き始め
途中から、面が下向きになるように
引きなおすのです。
試合中はいつもそうなのか
まだまだ、研究不足なのですが。
(私が見たときは直していなかったと思うのだが)
私の解釈は
両手バックのグリップで待っているプレーヤーが
フォアに来たのでグリップを持ち直して
フォアハンドのテイクバックをする。
というのと同じことでは、というものです。
実戦では実用的に (本人の野生のカンで)
練習では楽に (コーチとやっているときは)
というのは、USオープンチャンピオンに対し、失礼でしょうか。
しかし、これでは
はなから安定した面でテイクバックする
フェデラーやナダルに対し不利ではないでしょうか?
それとも、今までのプロたちのできなかった
革新的な新技術なのか?
調子のいいときに強い人といつでも強い人との差
その原因になっているかもしれませんね。
2010年01月23日
mさんへおせっかい
『m』 さんからもう一度コメントをもらいました。
なんだか、心配が私の心にきざしてしまいましたので
今日はおせっかいブログです。
以下が、『m』 さんからのコメント全文です。
ご回答ありがとうございました。
私のラケットは総重量で350g有り、グリップ2+グリップテープで握っていたら手首が痛くなってきたので太くしようと思います。
いつもシングルスをやってるのでコーチの持論の「浅い球をねじ込めるようになれ。さすれば深く打てるであろう。」は全くその通りだと思います。なので浅い球のねじ込み練習はいつもやっています。
最近ポリガットに変えたらねじ込みがいい感じで入るようになってきたのですが、やっぱり強打するならポリですかね?
それまではナイロンガットを使っていて良くアウトしてました。
投稿者 m 2010/01/22 23:09
私の考えです。
他の理由で手首を傷められたのならしょうがないのですが。
もしも、ショートフォアのねじ込みでいたくなったのであれば、大問題だと感じています。
テイクバックで、しっかり面が下向きになるように引き
自然にインパクトで垂直面
しっかり低い位置にフィニッシュ
こうしていれば、この打法による手首の負担はないはずです。
もしもそうじゃなくて
かぶせるようにして入れているなら
手首や肘にくる可能性があります。
というのは、
ジュニアを教えていて
これが一番の問題だからなのです。
ショートラリーをやっていると
テイクバックの時間が少ないため (すぐ帰ってくるので)
顔の前から面を上向きに引くようになるのです。
そして面をかぶせながらスウィングする。
一定の距離のラリーでは
同じことの反復ですので
修正(かぶせ具合)も完璧。
その時は、何球でも続けて入るのです。
本人は、そうしているつもりはないのです。
いいボールが入るので
本人もコーチも満足してしまうのです。
一見、いいようですが、
問題が3つ
1、いろいろな深さに打ち分けられない。
2、次のラリーや試合で、1球目からはコントロールできない。
3、手首や肘を痛める。
ですから、うちではショートラリーをあまり長くしないように
コーチを指導しています。
なぜこんなことを気にしたのかといいますと
「ナイロンガットを使っていて良くアウトしてました」
というところ。
私は、通常ポリですが
どちらを使っても、ほぼ同じところに落ちます。 (落とします)
テンションも少しくらい違っていても平気です。
ストリングによって極端に変わるというのであれば
ちょっと、気になるところです。 (ほんとはかなり)
ナダルの連続写真でテイクバックの面を見てください。
ご自分のと比べてみてください。
それと、短く打つのならもっと下にフィニッシュかもしれませんね。
私の杞憂に終わればいいのですが
mさんに私の推測が当たる確立が、
70%くらいはあるのではないかと思っています。
残り30%であるといいのですが。
でもmさんじゃなくて普通の人だと
90%以上の人が・・・・・・・・・・
なんだか、心配が私の心にきざしてしまいましたので
今日はおせっかいブログです。
以下が、『m』 さんからのコメント全文です。
ご回答ありがとうございました。
私のラケットは総重量で350g有り、グリップ2+グリップテープで握っていたら手首が痛くなってきたので太くしようと思います。
いつもシングルスをやってるのでコーチの持論の「浅い球をねじ込めるようになれ。さすれば深く打てるであろう。」は全くその通りだと思います。なので浅い球のねじ込み練習はいつもやっています。
最近ポリガットに変えたらねじ込みがいい感じで入るようになってきたのですが、やっぱり強打するならポリですかね?
それまではナイロンガットを使っていて良くアウトしてました。
投稿者 m 2010/01/22 23:09
私の考えです。
他の理由で手首を傷められたのならしょうがないのですが。
もしも、ショートフォアのねじ込みでいたくなったのであれば、大問題だと感じています。
テイクバックで、しっかり面が下向きになるように引き
自然にインパクトで垂直面
しっかり低い位置にフィニッシュ
こうしていれば、この打法による手首の負担はないはずです。
もしもそうじゃなくて
かぶせるようにして入れているなら
手首や肘にくる可能性があります。
というのは、
ジュニアを教えていて
これが一番の問題だからなのです。
ショートラリーをやっていると
テイクバックの時間が少ないため (すぐ帰ってくるので)
顔の前から面を上向きに引くようになるのです。
そして面をかぶせながらスウィングする。
一定の距離のラリーでは
同じことの反復ですので
修正(かぶせ具合)も完璧。
その時は、何球でも続けて入るのです。
本人は、そうしているつもりはないのです。
いいボールが入るので
本人もコーチも満足してしまうのです。
一見、いいようですが、
問題が3つ
1、いろいろな深さに打ち分けられない。
2、次のラリーや試合で、1球目からはコントロールできない。
3、手首や肘を痛める。
ですから、うちではショートラリーをあまり長くしないように
コーチを指導しています。
なぜこんなことを気にしたのかといいますと
「ナイロンガットを使っていて良くアウトしてました」
というところ。
私は、通常ポリですが
どちらを使っても、ほぼ同じところに落ちます。 (落とします)
テンションも少しくらい違っていても平気です。
ストリングによって極端に変わるというのであれば
ちょっと、気になるところです。 (ほんとはかなり)
ナダルの連続写真でテイクバックの面を見てください。
ご自分のと比べてみてください。
それと、短く打つのならもっと下にフィニッシュかもしれませんね。
私の杞憂に終わればいいのですが
mさんに私の推測が当たる確立が、
70%くらいはあるのではないかと思っています。
残り30%であるといいのですが。
でもmさんじゃなくて普通の人だと
90%以上の人が・・・・・・・・・・
2010年01月22日
グリップの太さ
きのうのブログに
『m』 さんからコメントをいただきました。
以下がコメントの全文です。
いつも参考にさせてもらっています。
さてグリップの強さに話題が及んだので、ついでにグリップの太さについて質問します。先日太くしろというページを見たんですが、コーチのお考えはいかがでしょうか?
投稿者 m 2010/01/22 00:30
ということで、私の答えです。
グリップを太くということについて
しばらく前にも聞いた事があります。
そのときのお話ですが
なぜ太いほうがいいのかというと
フォアハンドを打つのに垂直面を作って引き
その垂直面を保つためには
スウィングにつれて、少しずつ面をかぶせていかなくてはいけない。
だから、グリップが太くないと力が入りにくく操作できない。
グリップは6か7くらいがいい。
という理論だったと思います。
この理論では、かぶせていく、ということが問題なんだと思います。
私がいつも話しているフォアハンドの理屈ですが
肩を中心に、弧を描いてスウィングすると
面はだんだん上を向いていきます。
ですから、プロは
インパクトで垂直面を作れるように
下向きの面になるように引くのです。
わざわざ、かぶせていく必要はありません。
だから、メーカーもそんなに太いグリップは売っていないのです。
特殊な打ち方のためには、特殊なグリップが必要だと思います。
普通の打ち方なら普通のグリップで大丈夫。
(私が普通といっているのは、プロと同じという意味です)
しっかり握れる範囲で
センターを少しはずしても大丈夫なようにやや太め?
私は手首を固めろ、ばかり言っているので
意外かもしれませんが
手首が少しは自由に動く必要があると思います。
フォアハンドでもフィニッシュに持っていくのに
手首を動かしますよね。
『固定しようと思っていたが、自然に動いちゃった』 くらいの操作性です。
もちろん、プロは相手のボールがすごいので
面を保つため、少し太めを使っているようですが
せいぜい、1サイズ大きいくらいです。
(もちろん、2mもある大男は別ですよ)
あまり太いと操作性が悪くなるので
通常、男性で、2か3
女性で1か2、ではないでしょうか。
ちなみに私のラケットは
ヨネックス RDS-002-TOUR
UL-3 です。
それに、ウェットタイプの滑り止めを1まい巻いています。
私は、身長181cmと、大きめサイズですので
グリップサイズ、3とやや太めです。
これ以上太いと、フォアハンドが振りにくくなります。
東戸塚のスクールには
私より太い、4のグリップを使っている
馬込、田村の両コーチがいます。
馬込コーチは明らかに、私に比べ手がでかい。
田村コーチも大きい上にインパクトのしっかり感を
私よりも欲しているようです。
太いといってもこんなもんですよ。
そうそう、何年か前、
ジャパンオープンの会場のブースで
サンプラスのラケットを持たしてくれました
正確には、グリップ部分だけのレプリカでしたが
私とほとんど一緒くらい、細いんだと思った記憶があります。
もちろん、サンプラスも面を伏せて引きますよ。
サンプラスのフォアハンド連続写真です。
と思ったけどなかった。
『m』 さんからコメントをいただきました。
以下がコメントの全文です。
いつも参考にさせてもらっています。
さてグリップの強さに話題が及んだので、ついでにグリップの太さについて質問します。先日太くしろというページを見たんですが、コーチのお考えはいかがでしょうか?
投稿者 m 2010/01/22 00:30
ということで、私の答えです。
グリップを太くということについて
しばらく前にも聞いた事があります。
そのときのお話ですが
なぜ太いほうがいいのかというと
フォアハンドを打つのに垂直面を作って引き
その垂直面を保つためには
スウィングにつれて、少しずつ面をかぶせていかなくてはいけない。
だから、グリップが太くないと力が入りにくく操作できない。
グリップは6か7くらいがいい。
という理論だったと思います。
この理論では、かぶせていく、ということが問題なんだと思います。
私がいつも話しているフォアハンドの理屈ですが
肩を中心に、弧を描いてスウィングすると
面はだんだん上を向いていきます。
ですから、プロは
インパクトで垂直面を作れるように
下向きの面になるように引くのです。
わざわざ、かぶせていく必要はありません。
だから、メーカーもそんなに太いグリップは売っていないのです。
特殊な打ち方のためには、特殊なグリップが必要だと思います。
普通の打ち方なら普通のグリップで大丈夫。
(私が普通といっているのは、プロと同じという意味です)
しっかり握れる範囲で
センターを少しはずしても大丈夫なようにやや太め?
私は手首を固めろ、ばかり言っているので
意外かもしれませんが
手首が少しは自由に動く必要があると思います。
フォアハンドでもフィニッシュに持っていくのに
手首を動かしますよね。
『固定しようと思っていたが、自然に動いちゃった』 くらいの操作性です。
もちろん、プロは相手のボールがすごいので
面を保つため、少し太めを使っているようですが
せいぜい、1サイズ大きいくらいです。
(もちろん、2mもある大男は別ですよ)
あまり太いと操作性が悪くなるので
通常、男性で、2か3
女性で1か2、ではないでしょうか。
ちなみに私のラケットは
ヨネックス RDS-002-TOUR
UL-3 です。
それに、ウェットタイプの滑り止めを1まい巻いています。
私は、身長181cmと、大きめサイズですので
グリップサイズ、3とやや太めです。
これ以上太いと、フォアハンドが振りにくくなります。
東戸塚のスクールには
私より太い、4のグリップを使っている
馬込、田村の両コーチがいます。
馬込コーチは明らかに、私に比べ手がでかい。
田村コーチも大きい上にインパクトのしっかり感を
私よりも欲しているようです。
太いといってもこんなもんですよ。
そうそう、何年か前、
ジャパンオープンの会場のブースで
サンプラスのラケットを持たしてくれました
正確には、グリップ部分だけのレプリカでしたが
私とほとんど一緒くらい、細いんだと思った記憶があります。
もちろん、サンプラスも面を伏せて引きますよ。
サンプラスのフォアハンド連続写真です。
と思ったけどなかった。
2010年01月21日
グリップの握る強さ、フォアハンド編
きのうはボレーの握る強さの話でした。
フォアを例に話しましたが、バックもほとんど同じです。
さてストロークはどうでしょうか?
ファアハンドですが
最初に、ハンチュコワの連続写真を見てください。
ほとんど手首の角度動いてないでしょう。
手首の角度が動いていないということは
腕のスピードで打球のスピードが決まります。
動いていない手首が硬かろうと、柔らかろうと
スピードに関しては
結果はほとんど変わらないはずです。
後はどれだけ安定して打てるかということ。
ところで、ここまでの話は手首の堅さの話なんで
ほんとはグリップを握る強さの話じゃなかったっけ?
と思ったあなたは鋭い。
ちょっと理屈っぽくなりますが
実は、グリップを緩めるとなにがいいのかというと
緩めることにより手首がフリーに動く
だから、ラケットヘッドをより勢いよく走らせることができる。
ということだと思います。
そうしてみると
手首をフリーにしないのなら
グリップを緩める必要はない、 ですよね。
じゃあ、具体的にどれくらいの強さで握るのかというと
手首の角度が動いてしまわない程度、以上の力です。
もっと実務的にいきますと
まずはちょっと強すぎるくらいに握りましょう。
何本か打ってみて
だんだん、緩めてみてください
そしたら・・・ と思ったのですが
どうせ何本か打っているうちに
緩んで、いいところに落ち着いてきます。
乱れてきたなと思ったら、力をたして握り締めてください。
また、いい加減になってしまった。
ああ、そうそう
昔は、小指と薬指だけで握れ、なんて教わりました。
そしてインパクトの瞬間だけ強く握る。
でも本当にそうやると、面が保てません。
(お互いにゆるいボールしか打たない約束なら別)
指全部しっかり、と思ったほうが実用的だと思いますよ。
追伸) 手首、グリップの握る力、
若干緩めて、ラケットヘッドを走らせるということを
特にクレーコート屋さんはやります。
でも人間、生身の身体ですから
どっちみち、コチコチに固定はできませんし
保とうと思っていても、練習しているうちに
無意識にいい加減をつかみますよ。
フォアを例に話しましたが、バックもほとんど同じです。
さてストロークはどうでしょうか?
ファアハンドですが
最初に、ハンチュコワの連続写真を見てください。
ほとんど手首の角度動いてないでしょう。
手首の角度が動いていないということは
腕のスピードで打球のスピードが決まります。
動いていない手首が硬かろうと、柔らかろうと
スピードに関しては
結果はほとんど変わらないはずです。
後はどれだけ安定して打てるかということ。
ところで、ここまでの話は手首の堅さの話なんで
ほんとはグリップを握る強さの話じゃなかったっけ?
と思ったあなたは鋭い。
ちょっと理屈っぽくなりますが
実は、グリップを緩めるとなにがいいのかというと
緩めることにより手首がフリーに動く
だから、ラケットヘッドをより勢いよく走らせることができる。
ということだと思います。
そうしてみると
手首をフリーにしないのなら
グリップを緩める必要はない、 ですよね。
じゃあ、具体的にどれくらいの強さで握るのかというと
手首の角度が動いてしまわない程度、以上の力です。
もっと実務的にいきますと
まずはちょっと強すぎるくらいに握りましょう。
何本か打ってみて
だんだん、緩めてみてください
そしたら・・・ と思ったのですが
どうせ何本か打っているうちに
緩んで、いいところに落ち着いてきます。
乱れてきたなと思ったら、力をたして握り締めてください。
また、いい加減になってしまった。
ああ、そうそう
昔は、小指と薬指だけで握れ、なんて教わりました。
そしてインパクトの瞬間だけ強く握る。
でも本当にそうやると、面が保てません。
(お互いにゆるいボールしか打たない約束なら別)
指全部しっかり、と思ったほうが実用的だと思いますよ。
追伸) 手首、グリップの握る力、
若干緩めて、ラケットヘッドを走らせるということを
特にクレーコート屋さんはやります。
でも人間、生身の身体ですから
どっちみち、コチコチに固定はできませんし
保とうと思っていても、練習しているうちに
無意識にいい加減をつかみますよ。
2010年01月20日
グリップの握る強さ、ボレー編
1月15日のブログに、『ぼの』 さんからご質問を頂き
コメントで簡単にお答えしたのですが
少々気になっていました。
こんなコメントでした。
いつも拝見しています。
わかりやすい説明で感心するばかりです。
ボルグ・コナーズ時代に数年間週一のレッスンに通ったのですが、その後テニスから遠ざかり、約一年前から地元サークルにて練習を始めました。
よろしければお教え頂きたいのですが、サーブやボレー、ストロークなどで、グリップはどのくらいの強さで握っているのでしょうか?また、どの指に力を入れているのでしょうか?ボールの当たり所がいろいろで、軽く握っていると面ぶれが起きてしまいますし、強く握ってもぎこちなくなってしまいます。初歩の質問でお恥ずかしいのですが、なにとぞよろしくお願い致します。
投稿者 ぼの 2010/01/15 23:53
私の説明です。
大雑把な私としては
手首の形を保つことが重要なので
うんと力んじゃったら、と答えることが多いのですが
これだけではわかりにくいよなあ
と反省しています。
何でこう答えちゃうのかというと
ひとつは、世間の常識に関する反発。
力が抜けてくると一流という考え方
そのために皆さん必要以上に力を抜いちゃう。
(力が抜けてたら、点が多くなるなら、それでいいんだけど)
うまくなるためにしたことで、下手になる。
コーチやテニスの上手な先輩がよってたかって
初心者や中級者が上達しないようにしている。
コーチもテニスの上手な先輩も、自分が同じくらいうまい人とやるとき
どれだけしっかり握っているか観察してみてください。
このこと以外にもいっぱいありますよね。
ちょっと口が滑ってしまった。
うまくさせないための常識が多すぎる。
「世間が許してもわしが・・・・」
(このシリーズではなかった)
そうだ、グリップの話だった。
弱すぎるよりは強すぎるほうが安全、は先ほど言いました。
全般的な話、
必要のない力を抜くには、一度、思いっきり握ってください。
それから抜いてみる。
そうすると抜き加減がけっこうわかります。
次は個別のお話。
まずは、ボレーです。
ボレーの場合は、ラケットヘッドが遅れないようにして振ることが重要なので
腕とラケットが一体になるよう、保てるよう
最低限の力が必要です。
こんなふうに引いて、
こんなふうにインパクト。
この間、先が遅れないようにするわけですから
すべての指に力が必要です。
特に人差し指のほうがしっかりしなくてはなりません。
そして、インパクトでは少しだけ固めます。
(もちろん、ブロックボレーの場合は、しっかり固めます)
でも、グリップを固めるより手首の角度を固めるほうが主ですよ。
ところで、この説明で、理屈は納得できるでしょうが
実際にどのくらいの強さかはわかりませんよね。
(前にもこの写真、見たことがあると思った、あなた
そんなわけはありません、気のせいですよ)
ちょっとコツっぽい話ですが
こんなことをやってみましょう。
全力から、半分くらい力を抜いて持ち
『腕とラケットの角度を固定してスウィングする』
ことをイメージしながら
腕全体で振ってみてください。
文章ではぴんとこないと思いますが
だまされたと思ってやってみてください。
けっこう何とかなると思いますよ。
そしてインパクトのところだけをしっかり握るのではなく
しっかりと、形を保って
インパクト前後も力を入れておくといいですよ。
かなり力が入りすぎでも打てます。
ドロップボレーでも、そんなに抜かなくてもOKです。
何度も言いますが
うまく打てたら、だんだん余計な力は抜けるようになります。
それまでは、少し力みすぎで大丈夫です。
コメントで簡単にお答えしたのですが
少々気になっていました。
こんなコメントでした。
いつも拝見しています。
わかりやすい説明で感心するばかりです。
ボルグ・コナーズ時代に数年間週一のレッスンに通ったのですが、その後テニスから遠ざかり、約一年前から地元サークルにて練習を始めました。
よろしければお教え頂きたいのですが、サーブやボレー、ストロークなどで、グリップはどのくらいの強さで握っているのでしょうか?また、どの指に力を入れているのでしょうか?ボールの当たり所がいろいろで、軽く握っていると面ぶれが起きてしまいますし、強く握ってもぎこちなくなってしまいます。初歩の質問でお恥ずかしいのですが、なにとぞよろしくお願い致します。
投稿者 ぼの 2010/01/15 23:53
私の説明です。
大雑把な私としては
手首の形を保つことが重要なので
うんと力んじゃったら、と答えることが多いのですが
これだけではわかりにくいよなあ
と反省しています。
何でこう答えちゃうのかというと
ひとつは、世間の常識に関する反発。
力が抜けてくると一流という考え方
そのために皆さん必要以上に力を抜いちゃう。
(力が抜けてたら、点が多くなるなら、それでいいんだけど)
うまくなるためにしたことで、下手になる。
コーチやテニスの上手な先輩がよってたかって
初心者や中級者が上達しないようにしている。
コーチもテニスの上手な先輩も、自分が同じくらいうまい人とやるとき
どれだけしっかり握っているか観察してみてください。
このこと以外にもいっぱいありますよね。
ちょっと口が滑ってしまった。
うまくさせないための常識が多すぎる。
「世間が許してもわしが・・・・」
(このシリーズではなかった)
そうだ、グリップの話だった。
弱すぎるよりは強すぎるほうが安全、は先ほど言いました。
全般的な話、
必要のない力を抜くには、一度、思いっきり握ってください。
それから抜いてみる。
そうすると抜き加減がけっこうわかります。
次は個別のお話。
まずは、ボレーです。
ボレーの場合は、ラケットヘッドが遅れないようにして振ることが重要なので
腕とラケットが一体になるよう、保てるよう
最低限の力が必要です。
こんなふうに引いて、
こんなふうにインパクト。
この間、先が遅れないようにするわけですから
すべての指に力が必要です。
特に人差し指のほうがしっかりしなくてはなりません。
そして、インパクトでは少しだけ固めます。
(もちろん、ブロックボレーの場合は、しっかり固めます)
でも、グリップを固めるより手首の角度を固めるほうが主ですよ。
ところで、この説明で、理屈は納得できるでしょうが
実際にどのくらいの強さかはわかりませんよね。
(前にもこの写真、見たことがあると思った、あなた
そんなわけはありません、気のせいですよ)
ちょっとコツっぽい話ですが
こんなことをやってみましょう。
全力から、半分くらい力を抜いて持ち
『腕とラケットの角度を固定してスウィングする』
ことをイメージしながら
腕全体で振ってみてください。
文章ではぴんとこないと思いますが
だまされたと思ってやってみてください。
けっこう何とかなると思いますよ。
そしてインパクトのところだけをしっかり握るのではなく
しっかりと、形を保って
インパクト前後も力を入れておくといいですよ。
かなり力が入りすぎでも打てます。
ドロップボレーでも、そんなに抜かなくてもOKです。
何度も言いますが
うまく打てたら、だんだん余計な力は抜けるようになります。
それまでは、少し力みすぎで大丈夫です。
2010年01月19日
印西紀行
先日、松原テニスクラブ印西まで歩いた。
歩いたといっても、もちろん駅から。
私の家からは100kmあるのだ。
ためしに写真を撮ってみようと思い、この企画。
よっぽどヒマな人だけ見てください。
新橋からちょうど1時間。
ほんとは横浜から京浜急行に乗ったので1時間半。
京急線、都営浅草線、京成線、北総線と来て、
電車はまもなく、北総線、千葉ニュータウン中央駅。
駅では、こんな看板も。
取り合えず、トイレでほっと一息
いつもの窓からの景色。
ちょうど真正面、ジャスコの駐車場だが
12年前まではここに印西での最初のスクールがあった。
千葉ニュータウンスポーツパーク
13面のうち2面を借りてスクールをしていたのだ。
あのころはここから、3分で行けた。
さあ、中央駅を出発、歩くぞ。
ここから25分の旅が始まる。
まずは、この道をまっすぐに行く。
左側の溝の中をR464と電車が走っている。
左の建物が駅舎。
5分後、R464沿いを、成田方面にまっしぐら。
7分後、ゴルフの練習場が見えた。
右の2本の鉄塔の間だが、見えるかな?
あの練習場の向こう側まで行く。
10分後、北総花の丘公園横を通過。
15分後、原山団地近くまで来た。
17分後、GS手前をR464、北総線沿いから右手に入る。
18分後、GSの裏、お墓沿いに行く。
20分後、パチンコ屋裏から、福太郎へ。
ゴルフの練習場もすぐ先(写真では遠くに見えるが)
23分後、右に曲がったら、クラブだ。
24分後、ついにクラブが見えた。
みどりのインドアコートの向こう側にクラブハウスがある。
25分後、駐車場の入り口に到着。
この駐車場の一番奥に会員さんが使用する第2ハウスがある。
まだまだ、なーんにもない、殺風景なクラブ。
すごいのは14面のコートと、みんなの素敵な笑顔だけ。
これから200年かけて、すばらしいクラブにしていきます。
25分の旅、おつかれさまでした。
歩いたといっても、もちろん駅から。
私の家からは100kmあるのだ。
ためしに写真を撮ってみようと思い、この企画。
よっぽどヒマな人だけ見てください。
新橋からちょうど1時間。
ほんとは横浜から京浜急行に乗ったので1時間半。
京急線、都営浅草線、京成線、北総線と来て、
電車はまもなく、北総線、千葉ニュータウン中央駅。
駅では、こんな看板も。
取り合えず、トイレでほっと一息
いつもの窓からの景色。
ちょうど真正面、ジャスコの駐車場だが
12年前まではここに印西での最初のスクールがあった。
千葉ニュータウンスポーツパーク
13面のうち2面を借りてスクールをしていたのだ。
あのころはここから、3分で行けた。
さあ、中央駅を出発、歩くぞ。
ここから25分の旅が始まる。
まずは、この道をまっすぐに行く。
左側の溝の中をR464と電車が走っている。
左の建物が駅舎。
5分後、R464沿いを、成田方面にまっしぐら。
7分後、ゴルフの練習場が見えた。
右の2本の鉄塔の間だが、見えるかな?
あの練習場の向こう側まで行く。
10分後、北総花の丘公園横を通過。
15分後、原山団地近くまで来た。
17分後、GS手前をR464、北総線沿いから右手に入る。
18分後、GSの裏、お墓沿いに行く。
20分後、パチンコ屋裏から、福太郎へ。
ゴルフの練習場もすぐ先(写真では遠くに見えるが)
23分後、右に曲がったら、クラブだ。
24分後、ついにクラブが見えた。
みどりのインドアコートの向こう側にクラブハウスがある。
25分後、駐車場の入り口に到着。
この駐車場の一番奥に会員さんが使用する第2ハウスがある。
まだまだ、なーんにもない、殺風景なクラブ。
すごいのは14面のコートと、みんなの素敵な笑顔だけ。
これから200年かけて、すばらしいクラブにしていきます。
25分の旅、おつかれさまでした。
2010年01月18日
フォアハンドもジャンプ その2
『AKKO』 さんからフォアハンドのジャンプにつきコメントをいただきました。
以下がそのコメントです。
松原コーチ様
いつも ためになる内容で参考にさせていただいています。
ジャンプするフォアハンド ですが・・・・
実は今通っているスクールのレッスンで ボールへの入り方がサイドステップをたてにしたように入り 打つ前に一旦沈んで そこから飛びながら打つ。というリズム重視な打ち方を習っています。 飛んで打つことに抵抗を感じるのですが まず コーチの言うとおりにやってみて 自分に合っていれば取り入れる 合わなければ やめれば?というスタンスのコーチなので まずはやってはいるのですが・・・・・。
こんな打ち方もあるよ~。 で私的には なんで飛ばなきゃいけないの?っていう気が最初はしてましたが 沈めば飛ぼうと思わなくても飛んでしまうのかな??と。
高い打点で ボールを捕らえることができるから 相手にしてみれば時間を奪われたことになる? こちら側は 少ない力で大きな力に変えられる?そんな利点があるのかな?とも思うようになりました。
コーチは一切の説明なく こう打ってみてというので どういうときに使ったらいいのかは自分で考えよということらしいです。 あっているのかどうかわかりませんが、打つときに飛ばないようにという常識は 松原コーチの説明を読んで ないことがわかりました。
投稿者 AKKO 2010/01/17 16:32
私の考えです。
前後に動いてしっかり打ち抜くというのが
スペインから始まった、現代テニスの流行です。
まずは、エナンが
短いボールに飛び込みざま、
ジャンプして打った連続写真と動画を鑑賞してください。
サイドステップで最後の1歩が終わるところからの写真です。
左足でブレーキをかけ、ジャンプです。
これがブレーキであることは
②コマ目の姿勢からよくわかると思います。
このブレーキの反動で、身体は上に飛びます。
そしてその反動で腕とラケットが前に振り出されます。
ブレーキを強烈にかけたものの
車は急には止まれない。
跳び上がった先は、まだネット方向に飛んでいます。
何でこのような打ち方をするのかというと
ぎりぎりに追いついたけど強打したいからです。
ちゃんと止まって打つには
ほんの1歩分ですが時間が必要です。
その間に打点が低くなりチャンスが逃げていきます。
前に動いて行く身体を止めたほうがパワーが出るのは
この写真を見れば明らかです。
松井のホームランです。
前の足で体重移動をしっかりブロックします。
このように、しっかりブレーキをかけるとパワーが増します。
ところで
ブレーキのことを私は後ろ向きの加速というふうに考えています。
そうすると、この打ち方も同じ意味ではないでしょうか。
ジェニファー・カプリアティーの
下がりながら打った見事な連続写真と動画です。
大胆に身体を後ろに飛ばして、ハードヒットです。
後ろに行く反動で腕を前にふっ飛ばします。
この反動がどれほどのものか定量的な数字はわかりませんが
少なくても身体が下がらないようにして打ったときの
振りにくさからは脱することができます。
だからプロはわざと後ろに飛びながら打つのです。
これも入っていくときはサイドステップの動きですね。
こうやってプロは、前後に動きながら打つのです。
それにしても
カプリアティー、垂直な姿勢を見事に保っています。
これならショットも安定するはずです。
ところで
コーチは一切の説明なく、というところは
ドキッとしました
私もレッスンで、早くたくさん皆さんに打ってもらいたいので
説明をなるべく短くしています。 (うまいいいわけだ)
コーチの皆さん、説明はちゃんとしましょうね。
以下がそのコメントです。
松原コーチ様
いつも ためになる内容で参考にさせていただいています。
ジャンプするフォアハンド ですが・・・・
実は今通っているスクールのレッスンで ボールへの入り方がサイドステップをたてにしたように入り 打つ前に一旦沈んで そこから飛びながら打つ。というリズム重視な打ち方を習っています。 飛んで打つことに抵抗を感じるのですが まず コーチの言うとおりにやってみて 自分に合っていれば取り入れる 合わなければ やめれば?というスタンスのコーチなので まずはやってはいるのですが・・・・・。
こんな打ち方もあるよ~。 で私的には なんで飛ばなきゃいけないの?っていう気が最初はしてましたが 沈めば飛ぼうと思わなくても飛んでしまうのかな??と。
高い打点で ボールを捕らえることができるから 相手にしてみれば時間を奪われたことになる? こちら側は 少ない力で大きな力に変えられる?そんな利点があるのかな?とも思うようになりました。
コーチは一切の説明なく こう打ってみてというので どういうときに使ったらいいのかは自分で考えよということらしいです。 あっているのかどうかわかりませんが、打つときに飛ばないようにという常識は 松原コーチの説明を読んで ないことがわかりました。
投稿者 AKKO 2010/01/17 16:32
私の考えです。
前後に動いてしっかり打ち抜くというのが
スペインから始まった、現代テニスの流行です。
まずは、エナンが
短いボールに飛び込みざま、
ジャンプして打った連続写真と動画を鑑賞してください。
サイドステップで最後の1歩が終わるところからの写真です。
左足でブレーキをかけ、ジャンプです。
これがブレーキであることは
②コマ目の姿勢からよくわかると思います。
このブレーキの反動で、身体は上に飛びます。
そしてその反動で腕とラケットが前に振り出されます。
ブレーキを強烈にかけたものの
車は急には止まれない。
跳び上がった先は、まだネット方向に飛んでいます。
何でこのような打ち方をするのかというと
ぎりぎりに追いついたけど強打したいからです。
ちゃんと止まって打つには
ほんの1歩分ですが時間が必要です。
その間に打点が低くなりチャンスが逃げていきます。
前に動いて行く身体を止めたほうがパワーが出るのは
この写真を見れば明らかです。
松井のホームランです。
前の足で体重移動をしっかりブロックします。
このように、しっかりブレーキをかけるとパワーが増します。
ところで
ブレーキのことを私は後ろ向きの加速というふうに考えています。
そうすると、この打ち方も同じ意味ではないでしょうか。
ジェニファー・カプリアティーの
下がりながら打った見事な連続写真と動画です。
大胆に身体を後ろに飛ばして、ハードヒットです。
後ろに行く反動で腕を前にふっ飛ばします。
この反動がどれほどのものか定量的な数字はわかりませんが
少なくても身体が下がらないようにして打ったときの
振りにくさからは脱することができます。
だからプロはわざと後ろに飛びながら打つのです。
これも入っていくときはサイドステップの動きですね。
こうやってプロは、前後に動きながら打つのです。
それにしても
カプリアティー、垂直な姿勢を見事に保っています。
これならショットも安定するはずです。
ところで
コーチは一切の説明なく、というところは
ドキッとしました
私もレッスンで、早くたくさん皆さんに打ってもらいたいので
説明をなるべく短くしています。 (うまいいいわけだ)
コーチの皆さん、説明はちゃんとしましょうね。
2010年01月17日
フォアハンドもジャンプ
『中級クラスを目指す男』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドストロークでジャンプする件です。
以下がそのコメントです。
サーブではないのですが、ジャンプに関してお聞きしたいです。
私はテニススクールでも初中級レベルなのですが、フォアハンドストロークを打つ際にジャンプして打つ方がジャンプしない時よりも安定したストロークが打てているような気がします。
スクールのコーチにはわざわざ跳ぶ必要はないと言われますが、試合などで緊張した場面などでも跳んで打つと不思議とアウトにもネットにもならない良い球が打ててしまいます。
これは松原コーチのおっしゃる「いつも同じ姿勢、いつもいい姿勢で打つことができている」ということなのでしょうか?それともストロークの場合はジャンプは不要でしょうか?ジャンプし始めたのがプロ選手の真似というミーハーな理由だったのと、初中級でフォームが安定していないのにジャンプなんてしてていいのだろうか?とイマイチ自信が持てません。ぜひご意見をお伺いしたいです。よろしくお願いいたします。
投稿者 中級クラスを目指す男 2010/01/16 00:43
私の答えです。
おっしゃるとおり、プロは余裕のある体勢では
たいていジャンプして打ちます。
ハードコートでは踏ん張るひまが足りず
足をつけて打つ場合が多いのですが
クレーコートではほとんど跳び上がって打ちます。
跳び上がる理由はサーブとほぼ同じです。
脚の力を使って打つと、ひざの屈伸によりジャンプしてしまうのです。
テンポが速いハードコートの場合跳び上がらないことが多いのは
スウィングするのに
下半身の力を充分に使って打つほどひまがないことが多いためです。
それと跳び上がる理由として考えられることがもうひとつあります。
それは、位置の調整です。
動きの中でボールとの位置を決めるわけですが
最後に打点のところに向かって跳び上がることにより
ドンぴしゃりの位置で打つことが可能になるのです
特に、イレギュラーバウンドもあるクレーコートの場合に
その後利益がとても大きいのです。
ですから
バウンドが早く正確なハードでは跳ばず
バウンドが遅く、しかも高く、イレギュラーの多いクレーでは跳ぶのです。
腕のスウィングが完璧で
体幹部がしっかりして、垂直な姿勢がぶれない人であれば
完璧な位置取りが可能になるので
ジャンプして打ったほうが安定します。
ですから、世界的なプロは跳びます。
(だから、初級者は跳びません)
特に、クレーの多いヨーロッパの選手は跳びます。
最近はハードコートもスローなコートが多くなっているので
クレーのやり方が世界標準になっていくかもしれません。
日本のプロは跳ばない人も結構いると思います。
それはスクールや学校の部活でジャンプしないように指導されるためかもしれません。
もしかしたら、バウンドの低い、砂入り人工芝のコートが多くなり
跳ぶ必要が少ない、ということもあるのかもしれません。
ところで
『中級クラスを目指す男』 さんも、ジャンプして打つと安定するということは
相当な選手かもしれません。
失礼ですが
それほどのつわものが、現在、スクールで初中級というのが、どうにも解せないのですが
フォアハンド以外のショットのせいなのか?
コーチの教えたとおりにやらないからなのか?
そのスクールのレベルが異常に高いからなのか?
大いなるなぞです。
フォアハンドストロークでジャンプする件です。
以下がそのコメントです。
サーブではないのですが、ジャンプに関してお聞きしたいです。
私はテニススクールでも初中級レベルなのですが、フォアハンドストロークを打つ際にジャンプして打つ方がジャンプしない時よりも安定したストロークが打てているような気がします。
スクールのコーチにはわざわざ跳ぶ必要はないと言われますが、試合などで緊張した場面などでも跳んで打つと不思議とアウトにもネットにもならない良い球が打ててしまいます。
これは松原コーチのおっしゃる「いつも同じ姿勢、いつもいい姿勢で打つことができている」ということなのでしょうか?それともストロークの場合はジャンプは不要でしょうか?ジャンプし始めたのがプロ選手の真似というミーハーな理由だったのと、初中級でフォームが安定していないのにジャンプなんてしてていいのだろうか?とイマイチ自信が持てません。ぜひご意見をお伺いしたいです。よろしくお願いいたします。
投稿者 中級クラスを目指す男 2010/01/16 00:43
私の答えです。
おっしゃるとおり、プロは余裕のある体勢では
たいていジャンプして打ちます。
ハードコートでは踏ん張るひまが足りず
足をつけて打つ場合が多いのですが
クレーコートではほとんど跳び上がって打ちます。
跳び上がる理由はサーブとほぼ同じです。
脚の力を使って打つと、ひざの屈伸によりジャンプしてしまうのです。
テンポが速いハードコートの場合跳び上がらないことが多いのは
スウィングするのに
下半身の力を充分に使って打つほどひまがないことが多いためです。
それと跳び上がる理由として考えられることがもうひとつあります。
それは、位置の調整です。
動きの中でボールとの位置を決めるわけですが
最後に打点のところに向かって跳び上がることにより
ドンぴしゃりの位置で打つことが可能になるのです
特に、イレギュラーバウンドもあるクレーコートの場合に
その後利益がとても大きいのです。
ですから
バウンドが早く正確なハードでは跳ばず
バウンドが遅く、しかも高く、イレギュラーの多いクレーでは跳ぶのです。
腕のスウィングが完璧で
体幹部がしっかりして、垂直な姿勢がぶれない人であれば
完璧な位置取りが可能になるので
ジャンプして打ったほうが安定します。
ですから、世界的なプロは跳びます。
(だから、初級者は跳びません)
特に、クレーの多いヨーロッパの選手は跳びます。
最近はハードコートもスローなコートが多くなっているので
クレーのやり方が世界標準になっていくかもしれません。
日本のプロは跳ばない人も結構いると思います。
それはスクールや学校の部活でジャンプしないように指導されるためかもしれません。
もしかしたら、バウンドの低い、砂入り人工芝のコートが多くなり
跳ぶ必要が少ない、ということもあるのかもしれません。
ところで
『中級クラスを目指す男』 さんも、ジャンプして打つと安定するということは
相当な選手かもしれません。
失礼ですが
それほどのつわものが、現在、スクールで初中級というのが、どうにも解せないのですが
フォアハンド以外のショットのせいなのか?
コーチの教えたとおりにやらないからなのか?
そのスクールのレベルが異常に高いからなのか?
大いなるなぞです。
2010年01月16日
サーブでジャンプすること その2
プロのサーブはジャンプしてするのだが
そのタイミングや、流れはどうなのだろうか。
サービスの身体の動きは
脚の屈伸から始まり
腰の動きに
さらに上体へ
最後に腕にと運動連鎖していく
この運動連鎖はとても難しそうに思えるが
一つ一つの動作を
完了させては次へ進むというような
ゆったりした動きを心がければ
そんなに難しくはない。
実際のプロの動きを見て、確認しよう。
これは、ジェームズ・ブレークの連続写真。
身体の、『く』の字の曲がった部分が
最初はひざ、
次いで、腰、上体、肩、肘、というように
順をおって上がっていくのがよくわかる。
ただしここで、腰、上体、肩、に運動連鎖が続いていくと言ったが
現実には腰や上体の運動連鎖なんて意識する必要はない。
ひざの次は腕というつもりで動かせば
その間は、自然にうまく収まるものである。
さて、ブレークの身体、動きの最後の部分
10コマ目の、身体は全部伸びて
ラケットヘッドが一番たれた状態の写真。
プロはみんなこの形になる。
そして最後にラケットが走る。
という段取りだ。
特にひざの伸び方についてだが
ゆっくりと行うほうが後の動きにつなげやすい。
プロは、時間でいうと、0.25秒くらいかけて伸ばしていくのだが
実際に打つときにこの時間を感じるのは無理。
だから、これを実現するための目安として
軽く曲げたひざをゆっくりと伸ばしてゆき
『15cmくらいジャンプして打つ』 というのをお勧めする。
さて、感じをつかんだところで復習。
フェデラーの連続写真を見てください。
ねっ !!!
そのタイミングや、流れはどうなのだろうか。
サービスの身体の動きは
脚の屈伸から始まり
腰の動きに
さらに上体へ
最後に腕にと運動連鎖していく
この運動連鎖はとても難しそうに思えるが
一つ一つの動作を
完了させては次へ進むというような
ゆったりした動きを心がければ
そんなに難しくはない。
実際のプロの動きを見て、確認しよう。
これは、ジェームズ・ブレークの連続写真。
身体の、『く』の字の曲がった部分が
最初はひざ、
次いで、腰、上体、肩、肘、というように
順をおって上がっていくのがよくわかる。
ただしここで、腰、上体、肩、に運動連鎖が続いていくと言ったが
現実には腰や上体の運動連鎖なんて意識する必要はない。
ひざの次は腕というつもりで動かせば
その間は、自然にうまく収まるものである。
さて、ブレークの身体、動きの最後の部分
10コマ目の、身体は全部伸びて
ラケットヘッドが一番たれた状態の写真。
プロはみんなこの形になる。
そして最後にラケットが走る。
という段取りだ。
特にひざの伸び方についてだが
ゆっくりと行うほうが後の動きにつなげやすい。
プロは、時間でいうと、0.25秒くらいかけて伸ばしていくのだが
実際に打つときにこの時間を感じるのは無理。
だから、これを実現するための目安として
軽く曲げたひざをゆっくりと伸ばしてゆき
『15cmくらいジャンプして打つ』 というのをお勧めする。
さて、感じをつかんだところで復習。
フェデラーの連続写真を見てください。
ねっ !!!
2010年01月15日
サーブでジャンプすること
1月12日のコメントで
『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。
サーブのジャンプをどうするかということです。
以下が、コメントのその部分です。 (全部見たい方はこちらへどうぞ。)
試合をしながら気づいたのですが、サーブを打つときに、思い切ってジャンプしながら打つよりも、あまりジャンプをしないで打ったときの方が、フラット系ならスピードが上がり、スピン系ならスピンの掛りがよかった気がします。バランスも崩れないので、コントロールもつけやすかった感じがしました。プロはあまりジャンプしないと、どこかで読んだ気もします。サーブはあまりジャンプして打たない方がよいのでしょうか?松原コーチのご意見をお聞かせください。
投稿者 たまには勝ちたい 2010/01/12 23:39
私の答えです。
プロ、特に男子のプロですが
ほぼ全員が、サーブをジャンプして打っていると思います。
これは高い打点で打つためではありません。
下半身のパワーを有効に使って打つためには
ひざの屈伸を使います。
そうするとジャンプしてしまうのです。
ひざが伸びきった後で上体が動き
その動き、正確には運動量が腕に伝わっていきます。
その動作がうまくできたときに
5から20cmくらいジャンプするのです。 (この数字はけっこういいかげん)
ですから、逆に考えると
わざと、15cm位ジャンプしてサーブすることにより (この数字もけっこういいかげん)
結果的に、下半身の動きを有効に使った打ち方ができちゃうわけです。
『たまには勝ちたい』 さんの
「あまりジャンプをしないで打ったときの方がスピードが上がった」
というレベルのジャンプかもしれませんね。
実は、このジャンプ、もうひとつのご利益があるのです。
ジャンプして打つと
脚はまっすぐに伸び
身体も伸びて、いい姿勢になります。
曲がった姿勢は、いろいろな曲がり方がありますが
伸びた姿勢は1種類しかありません。
ですから、ジャンプしてサーブすることにより
いつも同じ姿勢、いつもいい姿勢で打つことができるのです。
ジャンプして打つといっても
15cmくらい、もっと少なくてもいいのです。
地面から離れられればいいのです。
この程度だと本人はジャンプしていると思っていないかもしれません。
ほんのちょっとは跳ぶ
ほとんど跳ばない
ですから、「あまり跳ばないときのほうが
バランスも崩れないので、コントロールもつけやすかった」
というのはこの程度が最適だったからなのでしょう。
ジャンプすることによりバランスを崩したり
力を入れにくかったりであれば、本末転倒になります。
ほんのちょっとは跳ぶ
ほとんど跳ばない
でいいと思います。
私は15cmという、いいかげんな数字をいつもアドバイスしています。
『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。
サーブのジャンプをどうするかということです。
以下が、コメントのその部分です。 (全部見たい方はこちらへどうぞ。)
試合をしながら気づいたのですが、サーブを打つときに、思い切ってジャンプしながら打つよりも、あまりジャンプをしないで打ったときの方が、フラット系ならスピードが上がり、スピン系ならスピンの掛りがよかった気がします。バランスも崩れないので、コントロールもつけやすかった感じがしました。プロはあまりジャンプしないと、どこかで読んだ気もします。サーブはあまりジャンプして打たない方がよいのでしょうか?松原コーチのご意見をお聞かせください。
投稿者 たまには勝ちたい 2010/01/12 23:39
私の答えです。
プロ、特に男子のプロですが
ほぼ全員が、サーブをジャンプして打っていると思います。
これは高い打点で打つためではありません。
下半身のパワーを有効に使って打つためには
ひざの屈伸を使います。
そうするとジャンプしてしまうのです。
ひざが伸びきった後で上体が動き
その動き、正確には運動量が腕に伝わっていきます。
その動作がうまくできたときに
5から20cmくらいジャンプするのです。 (この数字はけっこういいかげん)
ですから、逆に考えると
わざと、15cm位ジャンプしてサーブすることにより (この数字もけっこういいかげん)
結果的に、下半身の動きを有効に使った打ち方ができちゃうわけです。
『たまには勝ちたい』 さんの
「あまりジャンプをしないで打ったときの方がスピードが上がった」
というレベルのジャンプかもしれませんね。
実は、このジャンプ、もうひとつのご利益があるのです。
ジャンプして打つと
脚はまっすぐに伸び
身体も伸びて、いい姿勢になります。
曲がった姿勢は、いろいろな曲がり方がありますが
伸びた姿勢は1種類しかありません。
ですから、ジャンプしてサーブすることにより
いつも同じ姿勢、いつもいい姿勢で打つことができるのです。
ジャンプして打つといっても
15cmくらい、もっと少なくてもいいのです。
地面から離れられればいいのです。
この程度だと本人はジャンプしていると思っていないかもしれません。
ほんのちょっとは跳ぶ
ほとんど跳ばない
ですから、「あまり跳ばないときのほうが
バランスも崩れないので、コントロールもつけやすかった」
というのはこの程度が最適だったからなのでしょう。
ジャンプすることによりバランスを崩したり
力を入れにくかったりであれば、本末転倒になります。
ほんのちょっとは跳ぶ
ほとんど跳ばない
でいいと思います。
私は15cmという、いいかげんな数字をいつもアドバイスしています。
2010年01月14日
ダブルスのネットプレー その2
きのうの続きです。
練習法についてです。
ダブルスではクロスにストローク対ボレーの打ち合いが多いのだから
まず、この練習を1対1の打ち合いででやっておくこと。
ストレートじゃなくクロスです。
まずは、延々といくらでもつなげるようにする。
足を動かしながら
腕全体で振り (リストスナップを使わないで)
アンダースピンをしっかりかければ
けっこう簡単です。
つぎの段階は、そこから決めに行く。
アングルやドロップを混ぜる。
縦にポーチするつもりで、思い切ってつめて、必殺の1発。
ストローク側がアングルを読んで出てくる逆を突く
センターへの長いショット。
等々
ロブに対する対応を練習するには
クロスではなく
半面ストレートで、ボレー対ストロークをやってみる。
つき玉とロブを混ぜてもらう。
ロブだ、と思った瞬間に後ろにスタートできるようにする。
もちろん、鬼のようなスマッシュを打ち込む。
ポーチの練習は球出しや
試合形式の練習で行えばいいだろう。
浮いたボールは足元や空いたところに押し込むイメージ。
(たたく、じゃないほうが確実だし、低目からも打ちやすい)
もしも浮いてこないときは、
逆クロス方向にアングルに打つとよい。
最後に、ファーストボレーの練習ですが
サービスダッシュの後
早めにちゃんと止まることができれば
次は、ただのつなぎのボレーです。
止まる位置はベースラインとサービスラインの中間くらいです。
練習ですが
サーブの素振りの後、ちゃんと止まってから、
球出しのボールを動いてボレーしてみる。
次にサーブを打って、球出しのボールをボレー。
最後はレシーブを打ってもらいボレー。
まあこんなところでしょうか
すべての練習は、事前に、やるべきことを
しっかりとイメージとして取り込んでおいてから
トライしてみてください。
練習法についてです。
ダブルスではクロスにストローク対ボレーの打ち合いが多いのだから
まず、この練習を1対1の打ち合いででやっておくこと。
ストレートじゃなくクロスです。
まずは、延々といくらでもつなげるようにする。
足を動かしながら
腕全体で振り (リストスナップを使わないで)
アンダースピンをしっかりかければ
けっこう簡単です。
つぎの段階は、そこから決めに行く。
アングルやドロップを混ぜる。
縦にポーチするつもりで、思い切ってつめて、必殺の1発。
ストローク側がアングルを読んで出てくる逆を突く
センターへの長いショット。
等々
ロブに対する対応を練習するには
クロスではなく
半面ストレートで、ボレー対ストロークをやってみる。
つき玉とロブを混ぜてもらう。
ロブだ、と思った瞬間に後ろにスタートできるようにする。
もちろん、鬼のようなスマッシュを打ち込む。
ポーチの練習は球出しや
試合形式の練習で行えばいいだろう。
浮いたボールは足元や空いたところに押し込むイメージ。
(たたく、じゃないほうが確実だし、低目からも打ちやすい)
もしも浮いてこないときは、
逆クロス方向にアングルに打つとよい。
最後に、ファーストボレーの練習ですが
サービスダッシュの後
早めにちゃんと止まることができれば
次は、ただのつなぎのボレーです。
止まる位置はベースラインとサービスラインの中間くらいです。
練習ですが
サーブの素振りの後、ちゃんと止まってから、
球出しのボールを動いてボレーしてみる。
次にサーブを打って、球出しのボールをボレー。
最後はレシーブを打ってもらいボレー。
まあこんなところでしょうか
すべての練習は、事前に、やるべきことを
しっかりとイメージとして取り込んでおいてから
トライしてみてください。
2010年01月13日
ダブルスのネットプレー
ダブルスのネットプレーはシングルスのそれとはずいぶん違う。
シングルスは広いコートに1人しかいないので
決めるのに力技は必要としない。
相手がベースラインにいることが多いので
短いボール、
ドロップボレーやアングルボレーがより有効になるのだ。
深いボレーは、動きの逆をとるときに使い
切れは必要でも、それほどすごい威力が必要なわけではない。
ダブルスはシングルスより少しだけ広いコートに
2人もいるため
決めるために、パンチボレーなどの力技が必要になることも多い。
守るにも、2人がネットにいる平行陣でも、簡単には抜かれない。
決めにくい、抜かれにくいということで
シングルスでは使いにくい、つなぎのボレーが登場するということになる。
テニスはサーブ、そしてレシーブからはじまるわけで
当然この打ち合いはクロスになることが多い。
そこからポイントの取り合いに行くわけで
サーブかアプローチの後
まず、クロスにしっかりとつなぎのボレーができ
チャンスをつかんで
アングルに決めるか
ストレートにぶつけるか
ロブを待って、スマッシュを決める。
一方、最初からネットにいるネットマンは
相手がストレートに打ってきたら
クロスに決めるか
ストレートに逆を突く
またはドロップボレー。
その時、ネットマンは相手の陣形や癖を見て
もちろん自分の持ち球も考えに入れて
どれを選択するか、事前に決めておいてもいい。
ロブの気配を察したら、すかさず後退してスマッシュ。
後はゲリラ戦法のポーチ。
これは、レシーブに対するもの
ストロークに対するもの
相手ボレーに対するものがある。
どちらもチャンスと見たら
斜め前に出て行き
一瞬のための後
パンチかアングルかということになる。
このように、状況を設定すれば何をすればいいか
自然に、明確に出てくる。
何事がおきるのか、流れをしっかりとイメージできているということが
シングルス同様、一番大切なことになる。
それと、シングルスと違って、とても大切なことがもう一つ。
どのプレーヤーも
次のボールは自分のだ、
と思っている必要があるということ。
1対1でボレーボレーをしているときは楽に返せるボールに
ダブルスだと反応できないという人が結構たくさんいる。
どちらのプレーヤーが取るのかという判断が入ると
その分、遅れて、参加できないということになるのだ。
打つつもりでいれば、たいていは反応できる。
必ず、自分のボールだと思って、まずは、取りに行こう。
シングルスは広いコートに1人しかいないので
決めるのに力技は必要としない。
相手がベースラインにいることが多いので
短いボール、
ドロップボレーやアングルボレーがより有効になるのだ。
深いボレーは、動きの逆をとるときに使い
切れは必要でも、それほどすごい威力が必要なわけではない。
ダブルスはシングルスより少しだけ広いコートに
2人もいるため
決めるために、パンチボレーなどの力技が必要になることも多い。
守るにも、2人がネットにいる平行陣でも、簡単には抜かれない。
決めにくい、抜かれにくいということで
シングルスでは使いにくい、つなぎのボレーが登場するということになる。
テニスはサーブ、そしてレシーブからはじまるわけで
当然この打ち合いはクロスになることが多い。
そこからポイントの取り合いに行くわけで
サーブかアプローチの後
まず、クロスにしっかりとつなぎのボレーができ
チャンスをつかんで
アングルに決めるか
ストレートにぶつけるか
ロブを待って、スマッシュを決める。
一方、最初からネットにいるネットマンは
相手がストレートに打ってきたら
クロスに決めるか
ストレートに逆を突く
またはドロップボレー。
その時、ネットマンは相手の陣形や癖を見て
もちろん自分の持ち球も考えに入れて
どれを選択するか、事前に決めておいてもいい。
ロブの気配を察したら、すかさず後退してスマッシュ。
後はゲリラ戦法のポーチ。
これは、レシーブに対するもの
ストロークに対するもの
相手ボレーに対するものがある。
どちらもチャンスと見たら
斜め前に出て行き
一瞬のための後
パンチかアングルかということになる。
このように、状況を設定すれば何をすればいいか
自然に、明確に出てくる。
何事がおきるのか、流れをしっかりとイメージできているということが
シングルス同様、一番大切なことになる。
それと、シングルスと違って、とても大切なことがもう一つ。
どのプレーヤーも
次のボールは自分のだ、
と思っている必要があるということ。
1対1でボレーボレーをしているときは楽に返せるボールに
ダブルスだと反応できないという人が結構たくさんいる。
どちらのプレーヤーが取るのかという判断が入ると
その分、遅れて、参加できないということになるのだ。
打つつもりでいれば、たいていは反応できる。
必ず、自分のボールだと思って、まずは、取りに行こう。
2010年01月12日
シングルスでのネットプレー
『以前にエルボー』 さんから質問をもらっていました。
ネットプレーの動きとのことなのですが。
以下がそのコメントのネットプレー部分。
ところで困っているのがネットプレーの動きです。
上手な人は難しい球も上手くしのぎますよね。
いろんなケースに対応するには、試合形式で練習するのが一番なのでしょうか?
もっと効率の良い練習方法は無いものかと模索中です。
投稿者 以前にエルボー 2010/01/08 22:06
私の答えです。
ちょっと漠然としていて、焦点が絞りにくいのですが
今日はシングルスに限定して考えてみたいと思います。
まずは、シングルスのネットプレーというものの考え方。
シングルスのネットプレーは通常、最後の仕上げです。
サーブなりストロークなりで相手の体制を崩し、
甘いボールをきっちり決める。
この場合は、冒険的な要素はありません
ほとんど、ルーチンワーク。
ジュースコートでスライスサーブを打って、
その後、バックにボレーを入れる。
フォアの逆クロスを叩き込んだ後のドロップボレー、等々。
ネットへ出る前の自分のショットがわかっているわけですから
相手の選択肢もわかる
それに対し、自分の選択肢を当てはめておき
整然と実行するということです。
お膳立てするショットと
次に決めるショットが個々にできているなら
その二つをつなぐ動きを練習すればいいわけです。
ここで重要なことですが
基本的につなぎのショットは要りません。
どうしてもつなぐしかない所に来たらしょうがないのですが
それを最小限にする。
すべて決めるボレーなり、スマッシュで構成することです。
ネットに長居すれば
最後は必ず抜かれます。
ドロップやアングルも選択肢に入れれば
ネットのどこからでも決める場所があるはずです。
次に、仕方なくネットへ出る場合。
ドロップショットを拾った後などです。
この場合、走りながら、次のショットで抜かれない
球種、コースなどを選択し
なるべく、先ほどのルーチンワークと同じやり方に持っていく。
もしも、情けないアプローチになったときは
1、ヤマを張って、ポーチのように飛び込む。
2、エラーしろと心の中で神様に祈る。 (時々、口に出して叫ぶ人もいます)
1,2のどちらかです。
ポーチの場合ですが、ダブルスならポーチはエース狙いですよね。
シングルスでもそうしましょう。
拾いに行くだけですと、次で抜かれます。
ヤマは、右、左、上、の3つに1つ。
相手のくせやここまでの経過が判っていれば、けっこう当たるはずです。
ここまで述べてきたのが、シングルスのネットプレーの考え方です。
これが判っているだけでもかなりのアドバンテージになります。
次に練習法。
ネットへ出るアプローチと、決め球のセットをパターン練習する。
これは、コーチや仲間に球出ししてもらって
同じパターンを何回も反復するのです。
ここで、身体に動きを覚えこませます。
次に、1対1で勝負する練習や、試合で使ってみる。
これがジュニアの育成クラスなどでやる練習です。
コーチやいい仲間がいない場合ですが
頭の中でイメージしてみる。
そして試合で使う。
相当いいかげんなようですが
これだけでもけっこうできるようになりますよ。
ネットプレーの動きとのことなのですが。
以下がそのコメントのネットプレー部分。
ところで困っているのがネットプレーの動きです。
上手な人は難しい球も上手くしのぎますよね。
いろんなケースに対応するには、試合形式で練習するのが一番なのでしょうか?
もっと効率の良い練習方法は無いものかと模索中です。
投稿者 以前にエルボー 2010/01/08 22:06
私の答えです。
ちょっと漠然としていて、焦点が絞りにくいのですが
今日はシングルスに限定して考えてみたいと思います。
まずは、シングルスのネットプレーというものの考え方。
シングルスのネットプレーは通常、最後の仕上げです。
サーブなりストロークなりで相手の体制を崩し、
甘いボールをきっちり決める。
この場合は、冒険的な要素はありません
ほとんど、ルーチンワーク。
ジュースコートでスライスサーブを打って、
その後、バックにボレーを入れる。
フォアの逆クロスを叩き込んだ後のドロップボレー、等々。
ネットへ出る前の自分のショットがわかっているわけですから
相手の選択肢もわかる
それに対し、自分の選択肢を当てはめておき
整然と実行するということです。
お膳立てするショットと
次に決めるショットが個々にできているなら
その二つをつなぐ動きを練習すればいいわけです。
ここで重要なことですが
基本的につなぎのショットは要りません。
どうしてもつなぐしかない所に来たらしょうがないのですが
それを最小限にする。
すべて決めるボレーなり、スマッシュで構成することです。
ネットに長居すれば
最後は必ず抜かれます。
ドロップやアングルも選択肢に入れれば
ネットのどこからでも決める場所があるはずです。
次に、仕方なくネットへ出る場合。
ドロップショットを拾った後などです。
この場合、走りながら、次のショットで抜かれない
球種、コースなどを選択し
なるべく、先ほどのルーチンワークと同じやり方に持っていく。
もしも、情けないアプローチになったときは
1、ヤマを張って、ポーチのように飛び込む。
2、エラーしろと心の中で神様に祈る。 (時々、口に出して叫ぶ人もいます)
1,2のどちらかです。
ポーチの場合ですが、ダブルスならポーチはエース狙いですよね。
シングルスでもそうしましょう。
拾いに行くだけですと、次で抜かれます。
ヤマは、右、左、上、の3つに1つ。
相手のくせやここまでの経過が判っていれば、けっこう当たるはずです。
ここまで述べてきたのが、シングルスのネットプレーの考え方です。
これが判っているだけでもかなりのアドバンテージになります。
次に練習法。
ネットへ出るアプローチと、決め球のセットをパターン練習する。
これは、コーチや仲間に球出ししてもらって
同じパターンを何回も反復するのです。
ここで、身体に動きを覚えこませます。
次に、1対1で勝負する練習や、試合で使ってみる。
これがジュニアの育成クラスなどでやる練習です。
コーチやいい仲間がいない場合ですが
頭の中でイメージしてみる。
そして試合で使う。
相当いいかげんなようですが
これだけでもけっこうできるようになりますよ。
2010年01月11日
今日は東戸塚校オープンシングルス
今日は成人の日、祝日なので
東戸塚松原テニススクールでは
外部の方も参加できるシングルスのイベントを開催した。
12名の参加者で1日で終了する大会。
3名づつ、4グループに別れ、総当りの予選リーグ。
予選の順位ごとに決勝トーナメント。
各順位トーナメントに3位決定戦もあるので
全員4回づつ試合をした。
1名がキャンセル。
責任を感じた担当者、田村コーチが緊急参戦。
清水コーチが最初からエントリーしていたので
2名のスタッフが参加することになった。
これは試合風景を写したもの。
真ん中のコートで、こちらに走ってくるのが清水コーチなのだが
小さな黒い影、誰だかわからない。
これも試合風景。
サーブしているのは田村コーチなのだが
小さな赤い影、これもよくわからない。
それにしても
3面のコートでシングルス
その片側なので、最大でも3人しか写らない。
なんともさびしい写真ですいません。
結局、田村コーチが優勝。
決勝トーナメント準決勝で、清水コーチに3ゲーム取られた以外は、すべて圧勝だった。
表彰式後の記念写真。
前列中央が優勝の田村コーチ
右が3位の清水コーチ
左が私、松原コーチです。
準優勝の澤田さんは所用で先に帰られ
ここには写っていない。
さて表彰式後は
私のワンポイントレッスンと
ジュニアレッスン開始時間までの参加者自由練習会。
ワンポイントレッスンでは
最近のブログで取り上げている
短いボールをしっかり決めるフォアハンド。
試合を見ていて
これが一番必要だと感じていたのだ。
短いボールに対し
腕にしっかり力を入れ
しっかり前向きになり
左腹の横にフィニッシュする。
という見本を何回かやり
田村、清水量コーチに球出ししてもらい
かなりたくさんのボールを打ってもらった。
皆さん、明らかにしっかり感が増し
フォアのハードヒットを安定させることができたと思う。
そのあと自由練習中も見本を見せたり
アドバイスしたり、ラリーしたり
リトルとジュニアのレッスンがその後あり
よく働いた、もう ・・・・・
東戸塚松原テニススクールでは
外部の方も参加できるシングルスのイベントを開催した。
12名の参加者で1日で終了する大会。
3名づつ、4グループに別れ、総当りの予選リーグ。
予選の順位ごとに決勝トーナメント。
各順位トーナメントに3位決定戦もあるので
全員4回づつ試合をした。
1名がキャンセル。
責任を感じた担当者、田村コーチが緊急参戦。
清水コーチが最初からエントリーしていたので
2名のスタッフが参加することになった。
これは試合風景を写したもの。
真ん中のコートで、こちらに走ってくるのが清水コーチなのだが
小さな黒い影、誰だかわからない。
これも試合風景。
サーブしているのは田村コーチなのだが
小さな赤い影、これもよくわからない。
それにしても
3面のコートでシングルス
その片側なので、最大でも3人しか写らない。
なんともさびしい写真ですいません。
結局、田村コーチが優勝。
決勝トーナメント準決勝で、清水コーチに3ゲーム取られた以外は、すべて圧勝だった。
表彰式後の記念写真。
前列中央が優勝の田村コーチ
右が3位の清水コーチ
左が私、松原コーチです。
準優勝の澤田さんは所用で先に帰られ
ここには写っていない。
さて表彰式後は
私のワンポイントレッスンと
ジュニアレッスン開始時間までの参加者自由練習会。
ワンポイントレッスンでは
最近のブログで取り上げている
短いボールをしっかり決めるフォアハンド。
試合を見ていて
これが一番必要だと感じていたのだ。
短いボールに対し
腕にしっかり力を入れ
しっかり前向きになり
左腹の横にフィニッシュする。
という見本を何回かやり
田村、清水量コーチに球出ししてもらい
かなりたくさんのボールを打ってもらった。
皆さん、明らかにしっかり感が増し
フォアのハードヒットを安定させることができたと思う。
そのあと自由練習中も見本を見せたり
アドバイスしたり、ラリーしたり
リトルとジュニアのレッスンがその後あり
よく働いた、もう ・・・・・
2010年01月10日
深さをコントロールする
今日は薄めのグリップでフラットにコントロール
と言うのをイメージして、お話します。
一般レベルでは、
厚めグリップのトップスピンよりも
この打ち方の人の方が多いと思います。
トップスピン系の人は
ボレーや短いボールの処理などに使うと、便利な打ち方です。
テニスコーチは
当然のように出来なくてはなりません。
結論を言っちゃうと
1、面を一定に保ちながら
2、イメージした飛行線に沿って運んでやる。
といった感じでしょうか。
表題には 『深さをコントロール』 と書きましたが
深さだけではないと思います。
左右の方向も考えて、ボールの飛行線をイメージし
その飛行線に沿って、ボールを打ち込んでやればいいわけです。
ここで飛行線といっているのは
ボールが自分のラケットから飛び出して
相手コートの着地点までのボールの軌跡の事です。
この飛行線を速度も含めて、正確にイメージすることが出来れば
実際に打つことは
案外簡単だと思います。
私自身も女性の中級者クラスなどでは
このようにイメージし、薄いグリップで打っていますので
最近は結構上手いもんです。
さて打ち方そのものですが
薄いグリップでのフラット打ちの要点を示すため
10月23日のブログで使った写真の再使用しました。
東戸塚校の駐車場で、藤田コーチにモデルになってもらったやつです。
これはインパクトですが
この形から引いていけば、この形に戻ってきます。
と言う事で余分に入れた写真です。
次は、ラケットを引いた形。
もちろんインパクトの手首と同じ形で
腕を外旋しないようにして引いたところです。
面を上を向かないように引いていけばそうなります。
そして再び、インパクトの形。
腰の高さが変わらないよう
打球方向に体重移動をしていってインパクトです。
手首や腕の形を保ち、姿勢も保ったまま
もう少し体重移動をつづけて、フィニッシュです。
グリップが薄いので
上体の向きも完全には前向きにしていません。
体重移動ですが
絶対的に必要なわけではありません。
手首や腕の形を保ち、姿勢も保ったまま、打つために
その形を覚える為に使うと便利なのです。
その形のまま、押し出すといったイメージです。
一旦マスターした後ならば
オープンスタンスを使ったり、余裕のない場合などには
当然体重移動がなくても
形を保って打球方向への押し出しが出来るように
なっていくと思います。
なるべく打球方向への直線的なスウィングをイメージしましょう。
だから、フィニッシュも左肩の上に行かないよう
この辺でやめときます。
手首の角度を残しているところに注目してください。
スウィングの仕方腕の使い方に関しては
ボレーの使い方に似ているな
と思った人もいるかもしれませんね。
アンダースピンを減らしていけばフラットになるわけですから
そうゆう解釈も成り立つと思います。
私自身、スライスボレーが出来るようになったら
この薄いグリップのフォアハンドが
自然に出来るようになっていました。
まあこれはついでの話。
飛行線ですが常にイメージする習慣をつけるといいですよ。
と言うのをイメージして、お話します。
一般レベルでは、
厚めグリップのトップスピンよりも
この打ち方の人の方が多いと思います。
トップスピン系の人は
ボレーや短いボールの処理などに使うと、便利な打ち方です。
テニスコーチは
当然のように出来なくてはなりません。
結論を言っちゃうと
1、面を一定に保ちながら
2、イメージした飛行線に沿って運んでやる。
といった感じでしょうか。
表題には 『深さをコントロール』 と書きましたが
深さだけではないと思います。
左右の方向も考えて、ボールの飛行線をイメージし
その飛行線に沿って、ボールを打ち込んでやればいいわけです。
ここで飛行線といっているのは
ボールが自分のラケットから飛び出して
相手コートの着地点までのボールの軌跡の事です。
この飛行線を速度も含めて、正確にイメージすることが出来れば
実際に打つことは
案外簡単だと思います。
私自身も女性の中級者クラスなどでは
このようにイメージし、薄いグリップで打っていますので
最近は結構上手いもんです。
さて打ち方そのものですが
薄いグリップでのフラット打ちの要点を示すため
10月23日のブログで使った写真の再使用しました。
東戸塚校の駐車場で、藤田コーチにモデルになってもらったやつです。
これはインパクトですが
この形から引いていけば、この形に戻ってきます。
と言う事で余分に入れた写真です。
次は、ラケットを引いた形。
もちろんインパクトの手首と同じ形で
腕を外旋しないようにして引いたところです。
面を上を向かないように引いていけばそうなります。
そして再び、インパクトの形。
腰の高さが変わらないよう
打球方向に体重移動をしていってインパクトです。
手首や腕の形を保ち、姿勢も保ったまま
もう少し体重移動をつづけて、フィニッシュです。
グリップが薄いので
上体の向きも完全には前向きにしていません。
体重移動ですが
絶対的に必要なわけではありません。
手首や腕の形を保ち、姿勢も保ったまま、打つために
その形を覚える為に使うと便利なのです。
その形のまま、押し出すといったイメージです。
一旦マスターした後ならば
オープンスタンスを使ったり、余裕のない場合などには
当然体重移動がなくても
形を保って打球方向への押し出しが出来るように
なっていくと思います。
なるべく打球方向への直線的なスウィングをイメージしましょう。
だから、フィニッシュも左肩の上に行かないよう
この辺でやめときます。
手首の角度を残しているところに注目してください。
スウィングの仕方腕の使い方に関しては
ボレーの使い方に似ているな
と思った人もいるかもしれませんね。
アンダースピンを減らしていけばフラットになるわけですから
そうゆう解釈も成り立つと思います。
私自身、スライスボレーが出来るようになったら
この薄いグリップのフォアハンドが
自然に出来るようになっていました。
まあこれはついでの話。
飛行線ですが常にイメージする習慣をつけるといいですよ。
2010年01月08日
深く打つために
ボールが浮かないよう
しっかりと下向きの面で引き
低い位置にしっかりフィニッシュすることが大切で
それを確認するために
ショートラリーをしたり
短いボールを球出しして打ってもらったりする。
サービスライン近くから打つため
少しでも面の下向きが甘くなるとアウトする。
もうひとつ、
フィニッシュが左肩の上に来ると、当然アウトする。
この2点
下向きの面で引いた形と、低い位置のフィニッシュを
実感してもらうための練習なのだ。
いつもの担当レッスンでは、面があいまいでも、
たまたま当りが悪かったり、ちょっと面がかぶったりすると入っちゃうので
私としては少し物足りなさを感じていた。
今日はレッスン中、ぱっと、ひらめき
もっと、極端にやってみることにした。
なるべく球出しを短くして
サービスボックスの真ん中くらいから打つようにした。
これは成功だったようだ。
みんな、面はもちろんだが
それ以上に、フィニッシュの位置が低くなってきた。
極端に短く打たなければならない
という状況を設定したのは正解だったようだ。
フィニッシュの位置を低くするためには
引っ張り込む力を使うようになるので
スウィング自体も勢いを増すという副産物も出てくる。
(当然アウトサイドインに振る)
さてどんなショットをイメージしながらこんな話をしているのかというと。
これ、このエナンの連続写真を見てください。
短いボールに対し、前進していって
ねじ伏せるように打ち込んだところです。
フィニッシュのころにサービスラインが写っているので
大体の位置もイメージできると思います。
少し打点が高いので難しそうに見えますが
腰の高さの打点でも同じように打てます。
引いたときのラケット面が下向きなこと。
しっかり前向きになり、フィニッシュが低いこと。
よく味わってください。
ところで表題は、『深く打つために』 でした。
浅く打つために、ではありません。
なのに浅く打つ方法ばかり話しています。
あっちゃー、間違えた!!!
のではないのです。
実は私はこんな風に考えています。
「短く打つ技術のある人が深く打つのは簡単
短く打てない人は、怖くて深くにも打てない」
自分が、エナンのように短いところから
しっかり決め球を打てるような人だったら
と想像してみてください。
ベースラインから打つのに
トップスピンの多い人なら
ネットの上、2mくらいに向けて先ほどのショットを
ぶっ放せば、深いところに炸裂しますよね。
スウィング方向をちょっと変えればできます。
回転を減らし、フラット気味にも打てる人なら
回転を減らすだけで、より深く飛んでいきますよね。
短いボールを決めることがうまいエナンは
深く打てる人なのです。
逆に、深くにしか打てないとどうなると思いますか?
こちらが深くに打つと相手は参ってきます。
そしてついに短いボールを打ってしまいます。
そのボールをあなたは ・・・・・
急がば回れじゃないですけど
短く打てるほうからいきましょう。
しっかりと下向きの面で引き
低い位置にしっかりフィニッシュすることが大切で
それを確認するために
ショートラリーをしたり
短いボールを球出しして打ってもらったりする。
サービスライン近くから打つため
少しでも面の下向きが甘くなるとアウトする。
もうひとつ、
フィニッシュが左肩の上に来ると、当然アウトする。
この2点
下向きの面で引いた形と、低い位置のフィニッシュを
実感してもらうための練習なのだ。
いつもの担当レッスンでは、面があいまいでも、
たまたま当りが悪かったり、ちょっと面がかぶったりすると入っちゃうので
私としては少し物足りなさを感じていた。
今日はレッスン中、ぱっと、ひらめき
もっと、極端にやってみることにした。
なるべく球出しを短くして
サービスボックスの真ん中くらいから打つようにした。
これは成功だったようだ。
みんな、面はもちろんだが
それ以上に、フィニッシュの位置が低くなってきた。
極端に短く打たなければならない
という状況を設定したのは正解だったようだ。
フィニッシュの位置を低くするためには
引っ張り込む力を使うようになるので
スウィング自体も勢いを増すという副産物も出てくる。
(当然アウトサイドインに振る)
さてどんなショットをイメージしながらこんな話をしているのかというと。
これ、このエナンの連続写真を見てください。
短いボールに対し、前進していって
ねじ伏せるように打ち込んだところです。
フィニッシュのころにサービスラインが写っているので
大体の位置もイメージできると思います。
少し打点が高いので難しそうに見えますが
腰の高さの打点でも同じように打てます。
引いたときのラケット面が下向きなこと。
しっかり前向きになり、フィニッシュが低いこと。
よく味わってください。
ところで表題は、『深く打つために』 でした。
浅く打つために、ではありません。
なのに浅く打つ方法ばかり話しています。
あっちゃー、間違えた!!!
のではないのです。
実は私はこんな風に考えています。
「短く打つ技術のある人が深く打つのは簡単
短く打てない人は、怖くて深くにも打てない」
自分が、エナンのように短いところから
しっかり決め球を打てるような人だったら
と想像してみてください。
ベースラインから打つのに
トップスピンの多い人なら
ネットの上、2mくらいに向けて先ほどのショットを
ぶっ放せば、深いところに炸裂しますよね。
スウィング方向をちょっと変えればできます。
回転を減らし、フラット気味にも打てる人なら
回転を減らすだけで、より深く飛んでいきますよね。
短いボールを決めることがうまいエナンは
深く打てる人なのです。
逆に、深くにしか打てないとどうなると思いますか?
こちらが深くに打つと相手は参ってきます。
そしてついに短いボールを打ってしまいます。
そのボールをあなたは ・・・・・
急がば回れじゃないですけど
短く打てるほうからいきましょう。
2010年01月07日
日本人でも一流に成れるのか?
『ヒロリン』 さんからコメントをいただきました。
とても大きな課題です。
これに答えないと先へ進めないような気になりました。
さてそのコメントの全文です。
あけましておめでとうございます!!
いきなり、質問で済みませんm(_ _)m
ある、ブログで、ラケットという体力差を増幅させる道具を使うスポーツ(テニス)などは、基本的体力で勝る欧米人には日本人は、かなわない、、、というのは本当でしょうか?
もう一つスイングスピードは速ければ速いほど良いのでしょうか?それともガットとの接触時間がある程度長い(乗せる感じ)の方でも宜しいのでしょうか?今悩んでいます松原コーチのご意見をお聞かせ下さい。。。
投稿者 ヒロリン 2010/01/05 20:54
私の考えです。
基本的体力で勝る欧米人には日本人は、かなわない、のでは?
ということについてですが。
そんなことはないと思います。
テニスはとても複雑で難しいスポーツですから
馬力のみで決まるということはないと思います。
ゴルフのドライビングコンテストのように
テニスのサービススピードコンテストがあれば
馬力の話になっちゃうかもしれません。
ですが、サービスでも、どれだけ速いのか?
ではなく、
そのサービスを使って、試合で点が取れるのか
というのが問題なのです。
先日、ビデオでロディックの試合を見ていました。
すごいサーブが次々に入るのですが
フェデラーからなかなかエースがとれないのです。
それと比べてという話ですが、
しばらく前にジャパンオープンで
鈴木貴男がフェデラーと対戦したことがありました。
彼はかなりサービスエースもとりましたし
サーブゲームをしっかりキープしていました。
惜しくも敗れましたが
可能性を感じさせてくれた試合でした。
もし彼にストローク力があれば・・・・
240km/hで相手のラケットをへし折っても
190km/hでぎりぎりいっぱいのエースでも
どちらも、1ポイントです。
もちろん、ぎりぎりでエースにならなくても
簡単なボレーをプラスすれば1ポイントです。
ロディックが鈴木よりランクが上なのも
サーブ力の差よりも
ストローク力の差がその理由だと思います。
アガシもストローク力はすごいのですが
サーブは鈴木貴男にはかなわないと思います。
どうです、日本人でもいけそうでしょう。
でもここでちょっと気にしておかなければならないこと。
サーブが弱くてもいいんだ、というのではないこと。
プロレベルではたいしたことがないアガシのサーブ。
少なくとも、レシーブで先手を取られない程度のレベルではあるのです。
だからいつも、先にストロークをぶっ放せるのです。
そして確実にサービスキープします。
錦織圭がツアーで優勝できるのも同じ理由だと思います。
テニスは最低限のサーブ力(190km/h以上は出る)と
最低限のフォアハンド(錦織圭くらい)があれば
あとはどれくらい動けるのか?
戦術、戦略能力は?
ということではないでしょうか。
女子でもエナンはすごいですよね。
次に、
「もう一つスイングスピードは速ければ速いほど良いのでしょうか?
それともガットとの接触時間がある程度長い(乗せる感じ)の方でも宜しいのでしょうか?」
ということですが。
トップスピナーであれば、(面や姿勢を保てるなら)
スイングスピードは速ければ速いほど良いのです。
あまったスウィングスピードは回転にまわせばいいのです。
(私は最近、あまらなくなって、回転を減らしていますが)
とは言うものの、振り切れているという程度ならいいと思います。
それより、自信を持ってコントロールできることのほうがもっと重要です。
もともと、薄めグリップのフラットの方は
少し、運ぶようなイメージでフォロースルーを小さめにして
速いテンポと、コースで勝負してもいいのではないでしょうか。
いろいろなタイプの方がいますし、いていいのではないでしょうか。
自分がどちらのタイプなのかで選べばいいのでは。
(もちろん、中間の人もいると思いますし)
マッケンローは今でも、ものすごく強いらしいですよ。
ただプロでやるなら、
スイングスピードは速ければ速いほど良いでしょうし
高い打点からたたけないとだめでしょうね。
それとリターンです。
アマチュアの場合はどれがすきかということで決めればいいのではないでしょうか。
とても大きな課題です。
これに答えないと先へ進めないような気になりました。
さてそのコメントの全文です。
あけましておめでとうございます!!
いきなり、質問で済みませんm(_ _)m
ある、ブログで、ラケットという体力差を増幅させる道具を使うスポーツ(テニス)などは、基本的体力で勝る欧米人には日本人は、かなわない、、、というのは本当でしょうか?
もう一つスイングスピードは速ければ速いほど良いのでしょうか?それともガットとの接触時間がある程度長い(乗せる感じ)の方でも宜しいのでしょうか?今悩んでいます松原コーチのご意見をお聞かせ下さい。。。
投稿者 ヒロリン 2010/01/05 20:54
私の考えです。
基本的体力で勝る欧米人には日本人は、かなわない、のでは?
ということについてですが。
そんなことはないと思います。
テニスはとても複雑で難しいスポーツですから
馬力のみで決まるということはないと思います。
ゴルフのドライビングコンテストのように
テニスのサービススピードコンテストがあれば
馬力の話になっちゃうかもしれません。
ですが、サービスでも、どれだけ速いのか?
ではなく、
そのサービスを使って、試合で点が取れるのか
というのが問題なのです。
先日、ビデオでロディックの試合を見ていました。
すごいサーブが次々に入るのですが
フェデラーからなかなかエースがとれないのです。
それと比べてという話ですが、
しばらく前にジャパンオープンで
鈴木貴男がフェデラーと対戦したことがありました。
彼はかなりサービスエースもとりましたし
サーブゲームをしっかりキープしていました。
惜しくも敗れましたが
可能性を感じさせてくれた試合でした。
もし彼にストローク力があれば・・・・
240km/hで相手のラケットをへし折っても
190km/hでぎりぎりいっぱいのエースでも
どちらも、1ポイントです。
もちろん、ぎりぎりでエースにならなくても
簡単なボレーをプラスすれば1ポイントです。
ロディックが鈴木よりランクが上なのも
サーブ力の差よりも
ストローク力の差がその理由だと思います。
アガシもストローク力はすごいのですが
サーブは鈴木貴男にはかなわないと思います。
どうです、日本人でもいけそうでしょう。
でもここでちょっと気にしておかなければならないこと。
サーブが弱くてもいいんだ、というのではないこと。
プロレベルではたいしたことがないアガシのサーブ。
少なくとも、レシーブで先手を取られない程度のレベルではあるのです。
だからいつも、先にストロークをぶっ放せるのです。
そして確実にサービスキープします。
錦織圭がツアーで優勝できるのも同じ理由だと思います。
テニスは最低限のサーブ力(190km/h以上は出る)と
最低限のフォアハンド(錦織圭くらい)があれば
あとはどれくらい動けるのか?
戦術、戦略能力は?
ということではないでしょうか。
女子でもエナンはすごいですよね。
次に、
「もう一つスイングスピードは速ければ速いほど良いのでしょうか?
それともガットとの接触時間がある程度長い(乗せる感じ)の方でも宜しいのでしょうか?」
ということですが。
トップスピナーであれば、(面や姿勢を保てるなら)
スイングスピードは速ければ速いほど良いのです。
あまったスウィングスピードは回転にまわせばいいのです。
(私は最近、あまらなくなって、回転を減らしていますが)
とは言うものの、振り切れているという程度ならいいと思います。
それより、自信を持ってコントロールできることのほうがもっと重要です。
もともと、薄めグリップのフラットの方は
少し、運ぶようなイメージでフォロースルーを小さめにして
速いテンポと、コースで勝負してもいいのではないでしょうか。
いろいろなタイプの方がいますし、いていいのではないでしょうか。
自分がどちらのタイプなのかで選べばいいのでは。
(もちろん、中間の人もいると思いますし)
マッケンローは今でも、ものすごく強いらしいですよ。
ただプロでやるなら、
スイングスピードは速ければ速いほど良いでしょうし
高い打点からたたけないとだめでしょうね。
それとリターンです。
アマチュアの場合はどれがすきかということで決めればいいのではないでしょうか。
2010年01月05日
ラケットの重さ
『momotaro』さんから、きのうのブログにコメントをいただきました。
ラケットの重さについて、私の考えは? という内容です。
コメントをくわしく見たい方は昨日のを見てください。
『momotaro』さんは
「普段はガット無しで300~315gのラケットを使っています。」
とのことで、私とほぼ同じか少し軽いくらいでしょうか。
私のラケットは、YONEX RDS002-TOUR UL-3 です。
YONEXで、ULというのは、フレームのみで300~320gです。
私のはさっき計ってみましたらフル装備で、335gでした。
フル装備というのは、ストリングを張り、グリップにウェットタイプの滑り止めを巻いた状態です。
振動がこないと寂しいので、振動止めは使いません。
私がテニスを始めたころは (石器時代でしたが)
振動止めはまだ発明されてなかったのです。
これがその現物。 (石器時代のほうではありません)
プロでは、マリオ・アンチッチ が使っています。
スイートスポットで、一瞬捕まえたと思ったら、
グーンっと吹っ飛んでいくラケットが好きです。
鈍い感じのラケットは嫌いです。
ヨネックスでは、選手仕様の中で、
ヒューイットやナルバンディアンが使っていないのを選ぶと
大体、私の好みになるようです。
重さの話ですが、
335g、このくらいがいいところかなと思っています。
もっと重いと、サーブがつらくなります。
もっと軽いと、ストロークで最近の若い者に打たれるとつらい。
その辺の妥協点がこのあたり。
最近、スイングスピードが落ちてきたので
一時、ラケット頼みに走りました。
昨年の春ですが
ヨネックスの RQiS5 POWER という、112平方インチのデカブツを試しました。
以外にフォアハンドのコントロールが困らないので選んだのです。
それがこれ。
最近の流行、伊達さんの、S-FIT3 と同じ4本シャフトです。
最初から、鉛を張るつもりでしたので、軽いのは気にしませんでした。
4本シャフトの隙間に白いものが見えます。
これが鉛のテープです。
張ってある方が、フル装備で310g
ない方が300gです。
実は軽いラケットというのは、手前を軽く作ってあるのです。
軽くしすぎると、相手の強い打球に負けるので
先のほうはそんなに軽くするわけにいかないのです。
ですから、軽いラケットとは、一般に手前を軽くしているのです。
ちょっと前の超軽量ラケットは、もっとすごかったのです。
ですから、生のままだと(刺身じゃありませんが)
面の手前のほうの押しが利かず
ボレーが打ちにくいのです。
なんか、捉えた感じがないのです。
そこで手前のシャフトのところに鉛ということになるのですが
シャフトが4本で、普通の内側になるところは狭くて
鉛のテープを張れないのです。
そこでこんな隙間に入れるのを考えたのです。
人目につかず、手にも当たりません。
重さも10g以上入れるためにはテニス用じゃだめ。
ゴルフショップで仕入れてきました。
さてストロークをたたけるように、
さらに、ラケット面のフレーム両側に10gづつ張ってと
考えていて、ふっと思った。
「そうまでして、何のご利益が?」
重くて厚いデカラケは、振りにくくなってしまうのです。
結局、元のオレンジ色に戻した。
このラケット、もともと何の不満もなかったので
それを超えることは難しいのです。
結局、ストロークもボレーも打てるためには
それなりの重さが必要だということ。
それがとりあえずの結論です。
まあ、S-FIT3 は私の RQiS5 POWER より元々10g重いですから
しかも少し小さいし、何とかなるとは思います。
あとは好みの問題ですね。
S-FIT3 よく飛ぶし、コントロール感もある
色もきれい。
いいラケットですよ。
ちょっと昔になりますが
私はいつも、なんかずるい手を見つけて
他の人より楽にいいボールを打ってやりたいと思ってはいるのです。
ちょっとそんな思い出。
10年以上前でしょうか
長ラケというのがブームになったことがあります。
1インチロングで、ちょっと軽い。
ここに解決を見つけたことがありました。
これです。
ふと見ると、そこに落ちていた。
ヨネックスが世界最軽量という触れ込みで出したやつ。
RQTi 800 long というやつです。
700 がヒンギスのモデルで、
面を大きく、長く、軽くしたのが、800です。
これを理想のラケットに仕上げるべく
フレーム両脇、シャフトの内側、グリップの中に
30g以上の鉛を叩き込み
長いラケットに合わして練習したこともあり、
「本当に使いやすいラケットになったのです。」
フル装備、300gくらいです。
そしたらじきに廃番になっちゃった。
長いのもはやらなくなっちゃった。
長いのに合わした、あの努力は、どこに消えちゃったのだろう。
結局普通のラケットに戻った。
ラケットの重さについて、私の考えは? という内容です。
コメントをくわしく見たい方は昨日のを見てください。
『momotaro』さんは
「普段はガット無しで300~315gのラケットを使っています。」
とのことで、私とほぼ同じか少し軽いくらいでしょうか。
私のラケットは、YONEX RDS002-TOUR UL-3 です。
YONEXで、ULというのは、フレームのみで300~320gです。
私のはさっき計ってみましたらフル装備で、335gでした。
フル装備というのは、ストリングを張り、グリップにウェットタイプの滑り止めを巻いた状態です。
振動がこないと寂しいので、振動止めは使いません。
私がテニスを始めたころは (石器時代でしたが)
振動止めはまだ発明されてなかったのです。
これがその現物。 (石器時代のほうではありません)
プロでは、マリオ・アンチッチ が使っています。
スイートスポットで、一瞬捕まえたと思ったら、
グーンっと吹っ飛んでいくラケットが好きです。
鈍い感じのラケットは嫌いです。
ヨネックスでは、選手仕様の中で、
ヒューイットやナルバンディアンが使っていないのを選ぶと
大体、私の好みになるようです。
重さの話ですが、
335g、このくらいがいいところかなと思っています。
もっと重いと、サーブがつらくなります。
もっと軽いと、ストロークで最近の若い者に打たれるとつらい。
その辺の妥協点がこのあたり。
最近、スイングスピードが落ちてきたので
一時、ラケット頼みに走りました。
昨年の春ですが
ヨネックスの RQiS5 POWER という、112平方インチのデカブツを試しました。
以外にフォアハンドのコントロールが困らないので選んだのです。
それがこれ。
最近の流行、伊達さんの、S-FIT3 と同じ4本シャフトです。
最初から、鉛を張るつもりでしたので、軽いのは気にしませんでした。
4本シャフトの隙間に白いものが見えます。
これが鉛のテープです。
張ってある方が、フル装備で310g
ない方が300gです。
実は軽いラケットというのは、手前を軽く作ってあるのです。
軽くしすぎると、相手の強い打球に負けるので
先のほうはそんなに軽くするわけにいかないのです。
ですから、軽いラケットとは、一般に手前を軽くしているのです。
ちょっと前の超軽量ラケットは、もっとすごかったのです。
ですから、生のままだと(刺身じゃありませんが)
面の手前のほうの押しが利かず
ボレーが打ちにくいのです。
なんか、捉えた感じがないのです。
そこで手前のシャフトのところに鉛ということになるのですが
シャフトが4本で、普通の内側になるところは狭くて
鉛のテープを張れないのです。
そこでこんな隙間に入れるのを考えたのです。
人目につかず、手にも当たりません。
重さも10g以上入れるためにはテニス用じゃだめ。
ゴルフショップで仕入れてきました。
さてストロークをたたけるように、
さらに、ラケット面のフレーム両側に10gづつ張ってと
考えていて、ふっと思った。
「そうまでして、何のご利益が?」
重くて厚いデカラケは、振りにくくなってしまうのです。
結局、元のオレンジ色に戻した。
このラケット、もともと何の不満もなかったので
それを超えることは難しいのです。
結局、ストロークもボレーも打てるためには
それなりの重さが必要だということ。
それがとりあえずの結論です。
まあ、S-FIT3 は私の RQiS5 POWER より元々10g重いですから
しかも少し小さいし、何とかなるとは思います。
あとは好みの問題ですね。
S-FIT3 よく飛ぶし、コントロール感もある
色もきれい。
いいラケットですよ。
ちょっと昔になりますが
私はいつも、なんかずるい手を見つけて
他の人より楽にいいボールを打ってやりたいと思ってはいるのです。
ちょっとそんな思い出。
10年以上前でしょうか
長ラケというのがブームになったことがあります。
1インチロングで、ちょっと軽い。
ここに解決を見つけたことがありました。
これです。
ふと見ると、そこに落ちていた。
ヨネックスが世界最軽量という触れ込みで出したやつ。
RQTi 800 long というやつです。
700 がヒンギスのモデルで、
面を大きく、長く、軽くしたのが、800です。
これを理想のラケットに仕上げるべく
フレーム両脇、シャフトの内側、グリップの中に
30g以上の鉛を叩き込み
長いラケットに合わして練習したこともあり、
「本当に使いやすいラケットになったのです。」
フル装備、300gくらいです。
そしたらじきに廃番になっちゃった。
長いのもはやらなくなっちゃった。
長いのに合わした、あの努力は、どこに消えちゃったのだろう。
結局普通のラケットに戻った。
2010年01月04日
スジガネ君に聞くバックボレー その3
1月も4日になりました。
きのうは印西のクラブで初打ち。
少しからだが重かったようですが、気のせいです。
いよいよ、今年もテニスモード。
12月後半に続き、切れのいいボレーを打つこつ。
スジガネ君に聞くバックボレー その3 で決着をつけます。
総集編ということで
切れのいいボレーのコツとして、3点挙げておきます。
1、テイクバックで面が少し下向きになるほど、えぐるように引き、えぐるように振る。
(12月25日のブログ前半 12月26日のブログ を参照)
2、インパクト直前、上体をスウィングと逆方向に、伸び上がるようにする。
(12月25日のブログ後半 を参照)
3、腕全体で、アウトサイドインのスウィング。
3のアウトサイドインが今日のメインテーマです。
これについては
12月31日のブログ、『スジガネ君に聞くバックボレー その2』 で説明したのですが
よりわかりやすい、上から撮影した絵があるので
今日は、それで再確認しようと思います。
さあ、『スジガネ君BV』 の登場です。
上腕のアルミ角パイプの穴に4mmのビスを通したものが肩関節だが
構え終わった後は
この関節のみを動かしてバックボレーのスウィングを行うのです。
したがって腕は肩を中心に弧を描いて動くしかない。
それとラケット面は
だんだん垂直になるように引いていき
だんだん上向きになるように振り出していくしかないのです。
さて、上体を斜め横向きにし、少し前屈みの姿勢を作ったところ。
(姿勢はこの形でスウィング中は固定)
えぐるように引いていく。
(もともと垂直に近いので、面変化はわずか)
一瞬の静止のあと、振り始める。
(構えたところと同じ写真)
そしてインパクト。
(足も動かせないのにラケット面の真ん中で捕らえているのはさすがだ)
ラケット面が上向きになりつつ、フォロースルー。
(面が上向きながら、アウトサイドインに動いているのがわかるだろう)
アウトサイドインといっても
腕を縮めるように引っ張ってきたり
手首の角度を変えたりしているわけではない。
『肩を中心とした腕のスウィングだけで振っている』
ことに注目してほしいのだ。
肝心なことはたったこれだけなんだよ
ということを説明するために誕生したのが
『スジガネ君兄弟』
本当は、歩くことや膝の屈伸くらいできるようにするのは
私の技術をもってすれば訳のないことなんです。
しかしそれでは、動きの単純さを説明するのに不便。
ということで、あえて動かせないように作ったのです。
実際の生身の人間さんの場合ですが。
1、上体の姿勢を固定し。
2、足を動かして位置を決める。
(実際は動きっぱなしで、動きの中でボールを捉える)
3、スジガネ君と同じ、『腕だけで打つ』
ということです。
ボールとの距離などは、足の動きが行います。
肘や手首などはどうしようもないとき以外は使わないのです。
スジガネ君になったつもりで素振りしてから、ボレーしてみてください。
特に、肩関節の中にある、軸を意識してみるといいですよ。
きのうは印西のクラブで初打ち。
少しからだが重かったようですが、気のせいです。
いよいよ、今年もテニスモード。
12月後半に続き、切れのいいボレーを打つこつ。
スジガネ君に聞くバックボレー その3 で決着をつけます。
総集編ということで
切れのいいボレーのコツとして、3点挙げておきます。
1、テイクバックで面が少し下向きになるほど、えぐるように引き、えぐるように振る。
(12月25日のブログ前半 12月26日のブログ を参照)
2、インパクト直前、上体をスウィングと逆方向に、伸び上がるようにする。
(12月25日のブログ後半 を参照)
3、腕全体で、アウトサイドインのスウィング。
3のアウトサイドインが今日のメインテーマです。
これについては
12月31日のブログ、『スジガネ君に聞くバックボレー その2』 で説明したのですが
よりわかりやすい、上から撮影した絵があるので
今日は、それで再確認しようと思います。
さあ、『スジガネ君BV』 の登場です。
上腕のアルミ角パイプの穴に4mmのビスを通したものが肩関節だが
構え終わった後は
この関節のみを動かしてバックボレーのスウィングを行うのです。
したがって腕は肩を中心に弧を描いて動くしかない。
それとラケット面は
だんだん垂直になるように引いていき
だんだん上向きになるように振り出していくしかないのです。
さて、上体を斜め横向きにし、少し前屈みの姿勢を作ったところ。
(姿勢はこの形でスウィング中は固定)
えぐるように引いていく。
(もともと垂直に近いので、面変化はわずか)
一瞬の静止のあと、振り始める。
(構えたところと同じ写真)
そしてインパクト。
(足も動かせないのにラケット面の真ん中で捕らえているのはさすがだ)
ラケット面が上向きになりつつ、フォロースルー。
(面が上向きながら、アウトサイドインに動いているのがわかるだろう)
アウトサイドインといっても
腕を縮めるように引っ張ってきたり
手首の角度を変えたりしているわけではない。
『肩を中心とした腕のスウィングだけで振っている』
ことに注目してほしいのだ。
肝心なことはたったこれだけなんだよ
ということを説明するために誕生したのが
『スジガネ君兄弟』
本当は、歩くことや膝の屈伸くらいできるようにするのは
私の技術をもってすれば訳のないことなんです。
しかしそれでは、動きの単純さを説明するのに不便。
ということで、あえて動かせないように作ったのです。
実際の生身の人間さんの場合ですが。
1、上体の姿勢を固定し。
2、足を動かして位置を決める。
(実際は動きっぱなしで、動きの中でボールを捉える)
3、スジガネ君と同じ、『腕だけで打つ』
ということです。
ボールとの距離などは、足の動きが行います。
肘や手首などはどうしようもないとき以外は使わないのです。
スジガネ君になったつもりで素振りしてから、ボレーしてみてください。
特に、肩関節の中にある、軸を意識してみるといいですよ。
2010年01月02日
初詣
今日は奥さんと二人、初詣に出かけた。
家から10分くらい、地元の人しか知らない神社だ。
バス通りに出たところで
柿の実をついばむオナガを発見。
体長30~40cmくらい、水色のきれいな鳥だ。
尾が長いので、尾長と呼ばれるようだ。
うちの奥さん、すかさず
「ねえっ、私といるといいことあるでしょう」
いいものに出会えた時は、たいてい奥さんのおかげらしい。
さて、神社に到着。
ちょっと、読みにくいが
大神宮 猿田彦神社 と掘ってある。
これが、大神宮 猿田彦神社の参道。
左下の石碑が先ほどの看板。
この階段を上がっていくと本殿がある。
正確に言うと、本殿というか小さな社(やしろ)があるだけなのだ。
階段を上がると、庚申塚や道祖神があり
左に折れて、参道が続いている。
本殿下に到着。
階段を上がり、鳥居をくぐると社がある。
お賽銭をあげ、鈴を鳴らし、
私と奥さん、娘と2匹の猫、
今年1年の健康と幸せを祈願。
もちろん、テニスクラブ、スクールの商売繁盛
日本のテニス界の発展
テニスする人たちの幸せ
うちスタッフの幸せも併せて祈願。
『 二拝 二拍手 一拝 』
願いの壮大な割にはお賽銭の額が少ないのでは?
と反省しつつも
たまに、神様の前に出ると
ついつい、たくさんお願いしてしまう。
「猿田彦さま、よろしくお願いします」
静かな山の中
すがすがしい空気を吸い
初詣を済ますと
何かこちらもすっきりとした気持ちになるから不思議である。
三が日に何十万人も初詣の人たちが押し寄せる大神社もあるが
こちらは、多分、三が日で数十人の小神社。
でも、心の落ち着きようはこちらのほうが上だと思う。
写真にも人が写っていない。
写真を撮るのでどいてくれたのではなく
一番下から上がって、お参りし
降りてくるまで、誰にも会わなかったのだ。
(去年は1組、前でお参りしている人がいた)
さて、帰ってきて
うちの前の公園から富士山を見た。
心の中で富士山にもいろいろお願いし
本日の日程は終了。
家から10分くらい、地元の人しか知らない神社だ。
バス通りに出たところで
柿の実をついばむオナガを発見。
体長30~40cmくらい、水色のきれいな鳥だ。
尾が長いので、尾長と呼ばれるようだ。
うちの奥さん、すかさず
「ねえっ、私といるといいことあるでしょう」
いいものに出会えた時は、たいてい奥さんのおかげらしい。
さて、神社に到着。
ちょっと、読みにくいが
大神宮 猿田彦神社 と掘ってある。
これが、大神宮 猿田彦神社の参道。
左下の石碑が先ほどの看板。
この階段を上がっていくと本殿がある。
正確に言うと、本殿というか小さな社(やしろ)があるだけなのだ。
階段を上がると、庚申塚や道祖神があり
左に折れて、参道が続いている。
本殿下に到着。
階段を上がり、鳥居をくぐると社がある。
お賽銭をあげ、鈴を鳴らし、
私と奥さん、娘と2匹の猫、
今年1年の健康と幸せを祈願。
もちろん、テニスクラブ、スクールの商売繁盛
日本のテニス界の発展
テニスする人たちの幸せ
うちスタッフの幸せも併せて祈願。
『 二拝 二拍手 一拝 』
願いの壮大な割にはお賽銭の額が少ないのでは?
と反省しつつも
たまに、神様の前に出ると
ついつい、たくさんお願いしてしまう。
「猿田彦さま、よろしくお願いします」
静かな山の中
すがすがしい空気を吸い
初詣を済ますと
何かこちらもすっきりとした気持ちになるから不思議である。
三が日に何十万人も初詣の人たちが押し寄せる大神社もあるが
こちらは、多分、三が日で数十人の小神社。
でも、心の落ち着きようはこちらのほうが上だと思う。
写真にも人が写っていない。
写真を撮るのでどいてくれたのではなく
一番下から上がって、お参りし
降りてくるまで、誰にも会わなかったのだ。
(去年は1組、前でお参りしている人がいた)
さて、帰ってきて
うちの前の公園から富士山を見た。
心の中で富士山にもいろいろお願いし
本日の日程は終了。
2010年01月01日
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます。
自宅のお供え餅と招き猫です。
今年も松原テニスクラブ、スクールに
たくさんの方が来てくれるように願っています。
そして、テニスがますます楽しくなるように。
それと、日本のテニスが本当にメジャーになれるといいですね。
テニスをやる方は多いのですが
見るスポーツとしてのテニスは、日本国内ではいまいちです。
見るスポーツとしての立場が上がらないと
プロの生活の場が狭くなる
プロを目指す人が少なくなる
全体のレベルがなかなか上がらないという
デフレスパイラルのようになってしまいます。
先日ある方に言われました。
「テニスの選手って、
サッカーやバレーボールの選手に比べて、アスリートぽくないんですよね」
もちろん、本当にテニスの選手のレベルが他の競技の選手に比べ低いのかもしれない。
見るスポーツとしては、『心、技、体』
すべてが高いレベルでバランスしていなくてはならない。
テニスの選手は技のみで
体、心、まで、修練が及んでいないということなのだろう。
だが私は、ちょっと違う理由を考えてみた。 (言い訳)
『テニスは思いっきりやるのがとても難しい』 から、という事。
一番比較しやすい、バスケットボールと比べてみる。
素人にとって、どちらがよりきついスポーツかというと
間違いなく、バスケットボール。
素人でも全力で走らなければならない。
ある意味、全力プレーが可能だ。
テニスではどうだろう?
テニスでは、素人は全力疾走さえ出来ない。
ましてや、フルスウィングしながら
コートいっぱいに走り回るなんて夢のまた夢。
どれくらいになれば、アスリートぽいのかというと
1、フルスウィングできること。
2、ボールに対しての位置どりを、動きの中で完璧に出来ること。
(これって、ナダルのレベルかも)
動きだけの話でいうと
『追いつく為ではなく、打つために動く』
ということが必要になる。
日本のプレーヤーでいえば、錦織はできている。
だから、彼なら見せるテニスが出来る。
プロだという事なのだろう。
今年はこうゆう目で見て、
こうゆう考え方で、ジュニアに接していこうと思う。
テニスという競技が大変難しいのはしょうがないので
われわれ、テニスコーチが、それを見越して頑張るしかないのです。
30年前、コーチになった時。
思い描いた理想のテニスは、『テニスコート上でピンポンをする』 こと。
相手をコートから吹き飛ばすようなプレーが目標だった。
プロっぽいプレー、アスリートっぽい身のこなし。
具体的には
まず、自分がそれを出来るようにして
次に、コーチとしてそれを伝えることが出来るようになる、という事。
要は初心に帰って頑張るのです。
年の初めから
心の中のよしなし事をグダグダと書き連ねてしまいました。
今年もよろしくお願いします。
自宅のお供え餅と招き猫です。
今年も松原テニスクラブ、スクールに
たくさんの方が来てくれるように願っています。
そして、テニスがますます楽しくなるように。
それと、日本のテニスが本当にメジャーになれるといいですね。
テニスをやる方は多いのですが
見るスポーツとしてのテニスは、日本国内ではいまいちです。
見るスポーツとしての立場が上がらないと
プロの生活の場が狭くなる
プロを目指す人が少なくなる
全体のレベルがなかなか上がらないという
デフレスパイラルのようになってしまいます。
先日ある方に言われました。
「テニスの選手って、
サッカーやバレーボールの選手に比べて、アスリートぽくないんですよね」
もちろん、本当にテニスの選手のレベルが他の競技の選手に比べ低いのかもしれない。
見るスポーツとしては、『心、技、体』
すべてが高いレベルでバランスしていなくてはならない。
テニスの選手は技のみで
体、心、まで、修練が及んでいないということなのだろう。
だが私は、ちょっと違う理由を考えてみた。 (言い訳)
『テニスは思いっきりやるのがとても難しい』 から、という事。
一番比較しやすい、バスケットボールと比べてみる。
素人にとって、どちらがよりきついスポーツかというと
間違いなく、バスケットボール。
素人でも全力で走らなければならない。
ある意味、全力プレーが可能だ。
テニスではどうだろう?
テニスでは、素人は全力疾走さえ出来ない。
ましてや、フルスウィングしながら
コートいっぱいに走り回るなんて夢のまた夢。
どれくらいになれば、アスリートぽいのかというと
1、フルスウィングできること。
2、ボールに対しての位置どりを、動きの中で完璧に出来ること。
(これって、ナダルのレベルかも)
動きだけの話でいうと
『追いつく為ではなく、打つために動く』
ということが必要になる。
日本のプレーヤーでいえば、錦織はできている。
だから、彼なら見せるテニスが出来る。
プロだという事なのだろう。
今年はこうゆう目で見て、
こうゆう考え方で、ジュニアに接していこうと思う。
テニスという競技が大変難しいのはしょうがないので
われわれ、テニスコーチが、それを見越して頑張るしかないのです。
30年前、コーチになった時。
思い描いた理想のテニスは、『テニスコート上でピンポンをする』 こと。
相手をコートから吹き飛ばすようなプレーが目標だった。
プロっぽいプレー、アスリートっぽい身のこなし。
具体的には
まず、自分がそれを出来るようにして
次に、コーチとしてそれを伝えることが出来るようになる、という事。
要は初心に帰って頑張るのです。
年の初めから
心の中のよしなし事をグダグダと書き連ねてしまいました。
今年もよろしくお願いします。