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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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グリップの握る強さ、ボレー編

1月15日のブログに、『ぼの』 さんからご質問を頂き
コメントで簡単にお答えしたのですが
少々気になっていました。


こんなコメントでした。

マイクいつも拝見しています。
わかりやすい説明で感心するばかりです。
ボルグ・コナーズ時代に数年間週一のレッスンに通ったのですが、その後テニスから遠ざかり、約一年前から地元サークルにて練習を始めました。
よろしければお教え頂きたいのですが、サーブやボレー、ストロークなどで、グリップはどのくらいの強さで握っているのでしょうか?また、どの指に力を入れているのでしょうか?ボールの当たり所がいろいろで、軽く握っていると面ぶれが起きてしまいますし、強く握ってもぎこちなくなってしまいます。初歩の質問でお恥ずかしいのですが、なにとぞよろしくお願い致します。

投稿者 ぼの 2010/01/15 23:53




私の説明です。

スマイル 大雑把な私としては
手首の形を保つことが重要なので
うんと力んじゃったら、と答えることが多いのですが
これだけではわかりにくいよなあ
と反省しています。

何でこう答えちゃうのかというと
ひとつは、世間の常識に関する反発。
力が抜けてくると一流という考え方
そのために皆さん必要以上に力を抜いちゃう。 ひよこ2

  (力が抜けてたら、点が多くなるなら、それでいいんだけど)

うまくなるためにしたことで、下手になる。

コーチやテニスの上手な先輩がよってたかって
初心者や中級者が上達しないようにしている。  怖~い

コーチもテニスの上手な先輩も、自分が同じくらいうまい人とやるとき
どれだけしっかり握っているか観察してみてください。


このこと以外にもいっぱいありますよね。  叫び

ちょっと口が滑ってしまった。

うまくさせないための常識が多すぎる。 不満

「世間が許してもわしが・・・・」

     (このシリーズではなかった) ガハハ





そうだ、グリップの話だった。

弱すぎるよりは強すぎるほうが安全、は先ほど言いました。


全般的な話、
必要のない力を抜くには、一度、思いっきり握ってください。  筋肉
それから抜いてみる。
そうすると抜き加減がけっこうわかります。



次は個別のお話。

まずは、ボレーです。

ボレーの場合は、ラケットヘッドが遅れないようにして振ることが重要なので
腕とラケットが一体になるよう、保てるよう
最低限の力が必要です。

こんなふうに引いて、

フォアボレーの構え

こんなふうにインパクト。

フォアボレーのインパクト

この間、先が遅れないようにするわけですから
すべての指に力が必要です。
特に人差し指のほうがしっかりしなくてはなりません。

そして、インパクトでは少しだけ固めます。

   (もちろん、ブロックボレーの場合は、しっかり固めます)

でも、グリップを固めるより手首の角度を固めるほうが主ですよ。


ところで、この説明で、理屈は納得できるでしょうが
実際にどのくらいの強さかはわかりませんよね。


   (前にもこの写真、見たことがあると思った、あなた
             そんなわけはありません、気のせいですよ)  悪だくみ


ちょっとコツっぽい話ですが
こんなことをやってみましょう。

全力から、半分くらい力を抜いて持ち
『腕とラケットの角度を固定してスウィングする』
ことをイメージしながら
腕全体で振ってみてください。

文章ではぴんとこないと思いますが
だまされたと思ってやってみてください。
けっこう何とかなると思いますよ。

そしてインパクトのところだけをしっかり握るのではなく
しっかりと、形を保って
インパクト前後も力を入れておくといいですよ。

かなり力が入りすぎでも打てます。

ドロップボレーでも、そんなに抜かなくてもOKです。


何度も言いますが
うまく打てたら、だんだん余計な力は抜けるようになります。 ナイス!

それまでは、少し力みすぎで大丈夫です。


技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 20:06 | コメント(1) | トラックバック(0)