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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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回答ありがとうござい…
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フォアの構えが遅い

ボレーのスウィングが気になっている。
先日来、取り付かれてしまったようだ。

昨日もうちのクラブで2組の練習にちょっかいを出した。

1組目は男性、超上級者の2人。

このレベルでバックボレーに問題のある人は少ない。
問題はフォア。


実は
元々、フラット気味の振らないボレーを
私のアドバイスでスライスにして
この方面だけはまだ発展途上なのだ。

普通のボレーは上手い。

遠くに来てぎりぎりで追いついたときに問題が出る。
ラケットは届いているのにいいボールで返らない。


気がつくと構えが微妙に遅い。
追いついたときにぎりぎり引き終わらない。
スウィングするひまがない。
だから飛ばない。

バックは引いてから追いつきかけて
振りながら、最後に追いつく
だから、ぎりぎり追いつきでもそれなりのボールが打てる。


しつこく言うが
振りながら追いつかなくてはいけないのだ。




さて、2組目、帰り際に出会ったのは
バックボレーの飛びが悪い、女性組。

スウィングが小さくて、飛ばない
だからがんばって振る。

が、勢いが足りなくなったり
がんばるために、面が狂ったり。

一昨日のフェデラーの写真


365のフェデラー


くらい、早めに大きく引いて

ゆっくりしたスウィングを見本で見せ。

やってもらう。


見事に美しいボレーが決まった。


このゆっくりスウィングするというのは盲点かもしれない。 ナイス!



ボレー | 投稿者 松原コーチ 19:05 | コメント(0)| トラックバック(0)

ボレーの振る大きさは

昨日もお話ししたように
ボレーは振る。

振って、当てなければ飛んでいかない。

当ててから押すなんていう人もいるけれど
そのとおり、ホントにやったら
うまくいって、ドロップボレー
まずくするとネットを越えない。

だから、振る、振らない、は相対的な話し。

微妙なところまで見れば
ネットを越えるボレーで振らない人なんていない。


実際に上手い人はどれぐらい振るのか?

そこのところがわからないと
実際にやりようがナイ



これは
この365ネットの技術解説ページにあった
フェデラーの写真


365のフェデラー


インパクトまで
どれだけ振っているかを見てほしい。

自分の身体を基準にしても、1mくらい。

身体が移動する距離も入れれば
コートを基準にすると、2mくらいだろうか。


これはバックボレーだが
フォアボレーも同じくらい振る。


これはこの写真が出ていたトッププロの技術研究のページ

ここにはフェデラーの
フォアボレー連続写真も出ているので参考にしてほしい。


これくらい大きく振ることを基本に
相手ボールが強い時にスウィングを小さくするようにする。

それがブロックボレーだが
ブロックボレーでも小さくは振る。



フェデラーは運動能力の高い男子プロだから
と考える人もいるかもしれない。

しかし女子プロも大きく振る。

以前、ジャパンオープンの練習コートで見た女子選手
フェデラーより明らかに大きなスウィングだった。

考えてみれば
女子のほうがより大きなスウィングをしなければ
男子並みのパンチ力を出せないわけで

女子のスウィングのほうが大きいのは
不思議でもなんでもない。



スライスボレーが前提だが

松原さんが振る、というのはどれくらいなのか

わかっていただけただろうか。 ナイス!


ボレー | 投稿者 松原コーチ 17:53 | コメント(0)| トラックバック(0)

気になったボレー

先日、印西のクラブで見かけたプレー。

少し離れたコートで
スクール生のA夫妻が練習していた。

オクサンのほう
遠くに来たボールを返球できていない。

やっと追いついて、面には当たる距離。 あれー?

当たるが、ネットを越えない。


失敗した後で、何度も素振りをしている。

インパクトのところに面を作り
そこから押そうとしている。

でも。それは無理。 まいったぁ


構えたところからならまだしも
腕を伸ばしきって、やっと届いたところ。

プロレスラー級の腕力でも難しいだろう。


そう、テイクバックからのスウィングが必要なのだ。 スマイル


フェデラーが追いついた


追いつく前に、やや高めに引いたラケット面を
追いつきながらスウィングし

インパクトへ足と一緒に追いつく

インパクトでしっかり固めて
止めるようなイメージで振れれば完璧。

追いつきさえすればいつもいいボレーができる。 ナイス!


これは、鈴木貴男のスウィングしたボレー。

ここをクリックして
365ネットの動画と連続写真
を見てほしい。


見事に振っているでしょう。

3コマ目と8コマ目のラケット面の位置の差
後のラインと比べるとわかりやすいでしょう。 



Aさんには後でアドバイスと思ったのだが
あちらが帰られるときには
私はコートでプレー中だったようで、すれ違い。

またこんどお会いしたらアドバイスと思うが
もしかしたら、このブログを読んでくれているかもしれない。

ぜひ、フォアもバックも
大きく引いて追いつきとスウィングを
同時進行させてみてくださいね。


引くだけだから簡単なこと
だから、すぐにできますよ。

そしてできたら、ボレー名人に見えます。  ナイス!


ボレー | 投稿者 松原コーチ 19:01 | コメント(1)| トラックバック(0)

バックが上がってきた

しばらく前のこと
ラケットを変えてから
バックがぶん殴れなくなった。

あの頃はフォアよりもバックのほうが打てていた。

ラケットを変えたのは
ほんの30年ほど前

ヨネックスのミンゴウという木のラケットから
最新型のR10という
グラファイト製のデカラケに変えたのだ。 悪だくみ

フォームが変わったのは
シャフトが短くなり
構えた時、左手の置き場がなくなったのだ。


それに、独立し最初のスクールを
東戸塚にスクールをオープンした時で
自分のテニスどころではなかったのもある。

なんせ、オープンの日に
2ヶ月間、テニスをしていなかった事に気がついたくらい。

それとも、単純に練習していなかったので
技術が腐っていただけなのかもしれないが。 冷や汗



そのうちにまた復活させよう
と思いつつ,ほんの30年が過ぎた。 うるせー

先日、いつもメンテナンスでお世話になっている
緑園太陽整骨院田中先生
腰を見てもらっていたときの事。

膝を立てて、仰向けに寝て
膝を左右に倒し、腰の回り具合をチェック。

左に倒れにくい。

つまり、上体を右に回しにくい。

エナンのように、上体を右に回し


エナンが引いた


右肩でラケットを引っ張り込むと急加速なのだが


インパクトだ


なぜか、これが効かなかった。  不満

上体を右にひねる事が出来にくい

どうしても振り抜きが窮屈。



腰の向きかあ

ウーン、これかも ・・・ びっくり



左の腰をギュウっと、押され、グリグリ
拳骨なのか、肘なのか、もしかしたらスリコギか?  うるせー

次は、正座して、田中先生に背中から寄りかかり
息を吐きながら、背骨をゴリゴリ、真っ直ぐに矯正。

うーっ、ウーっ、うーっ やっちゃったぁ

真っ直ぐになった。


腰も両側ほぼ同じくらい回る。 ナイス!



ラケット赤 早く横向きになり
腰を開いていき、上体のひねりを作る。

ループしたテイクバックから
上体を回転させ
右肩で一気に引っ張り込む。

よーく、イメージトレーニングをして
心うきうき、打ってみる。



いきなり、会員さんとのダブルス途中なので
スピードが出すぎても困る
ちょっと控えめだが

そういえば、この感触かも ・・・ ナイス!


かなりいけそうな予感が。 スマイル

腰を治してくれた田中先生のおかげと
ついつい、その気になりやすい、素直な性格と
イメージトレーニングのおかげ。


さあ、見ていなさい。 叫び


これで、美しい結果が出たら、ご報告しよう。   ワハハ




バックハンド | 投稿者 松原コーチ 21:47 | コメント(1)| トラックバック(0)

トミーのレッスン

21日水曜日は
鎌ヶ谷市くぬぎ山のトミーインドアスクールでの
松原コーチのテニス塾

1時間ずつ、3つのレッスンを行った。 ナイス!


松原コーチの球出し


ラケット赤 1時間目はバックハンド

手首を固め
相手に面を見せて引く
これは片手打ちもそうだ。

この後、振り出すときに
ラケットヘッドが遅れて
手首の角度がつきすぎてしまうのだが
もちろん両手のほうがその度合いが少ない。

しかしこの日は
片手の方たちのほうが、私とのレッスン暦が長いせいか
ラケットの先を遅らせないで打っていた。

手首を固めるというのは
ブログで読んで理屈がわかっている以上で
なかなかに理解しにくいもののようだ。


もちろん後半には全員が
しっかりとした面になってきて
パスやリターンを打つことができていた。 ナイス!



ラケット赤 2時間目はボレー
アンダースピンをかけるのが
ワンバウンドならできるのにノーバウンドでは難しい
ついボールの高さに構えてしまうのだ。

これも心の問題
思い切って踏ん切りをつけなくてはいけないのだが
人間というのはそう簡単にはいかない。

しかし
苦手で、上手くできていないのだから
私なら、だめもとでやっちゃえと思うのだが
まじめな方は、1本でもミスりたくないというのが
どうしても心に引っかかってしまう。


これは高い打点で
少し前気味で取るように説明しているところ。


ボレーの説明


ラケット赤 さて、3時間目はダブルスでの戦術。

戦術的な話は普段からあまりやらない。
どうしても技術的なものが優先してしまう性分なのだ。


前半はサーブアンドボレー。

1つ1つの動作をしっかり完結させてから次
というやり方が重要。

サーブをちゃんと打ち終わってから、前進。

サービスラインまで半分入ったところでストップ。

相手ボールのコースを見て

前進しながら
サービスライン付近でボールを捉える。


1つ1つが区切られれば
単なるサーブと単なるボレーの組み合わせなのだ

ちゃんと止まれた時には
女性たちも無難にこなすことができていた。 ナイス!


後半はポーチボレー


ポーチ練習


必殺の武器はやはりこれ

必殺コースに打つためには
最低限の技術が必要

そして、決め方をパターン化する必要がある。

そのためには、考え方と技術と、両方が必要なのだ。 ナイス!


今回は、動き方と、打つコースに力点を置いて練習した。



さて、来月は19日の水曜日、これが要項

まだ、参加していない人もぜひ、私の顔を見に来てほしい。 スマイル



それと近いところで

12月7日金曜日
メガロス綱島での神奈川県テニスコーチ研修会

まだ空きがあるので、是非、ぜひ、ゼヒ、おいでください。 叫び


イベント | 投稿者 松原コーチ 19:20 | コメント(0)| トラックバック(0)

コートが無かったら

『部活生』 さんからこんな質問をいただきました。
高校1年生でしょうか
早く答えないと青春が終わってしまいますので
今日は、トミーでの私のレッスン記の予定でしたが
こちらを優先モードでお答えします。

以下がそのコメントの全文です。


マイク初めての質問失礼します。自分の入部している部では、コートが一面しかなく壁打ちコートもあるのですが、二年生に占領されてしまい、グラウンドの片隅しか使えません。今までラダートレーニング、チューブトレーニングやボレーボレー 球出しでのストローク練習4を行っていたのですが、初心者の子がボールをコントロールできず。学校外に出たり他の部の迷惑になってしまったので。ボールが一人一球しか使えなくなり、テニススクールに行っていない子は一日にコートに入れる20分のみしかボールを打てません。ボールを使わずしっかりとコントロールできるようになる練習はないかどうか教えてください。それとネットもラインもないグラウンドでラリーして練習になりますか?自分はないように感じるのですが。

投稿者 部活生 2012/11/21 22:21





私の答えです。

スマイル まず、「ボールを使わずしっかりとコントロールできるようになる練習はないか」
という質問ですが

ありません。

テニスボールのスピードや接触時間、そして重さ。
ラケットの重さや長さ、インパクトの感触。

これらのフィードバックがあって
それなりの打ち方がつかめるのです。

ボールを打たないでこれらをつかむのは無理でしょう。


もし、あるとすると、そうだ

プレイ・アンド・ステイ


ITF
が世界中で子供たちの普及のために提唱しているもの。

 (学生さんは英語のHPもどうぞ、今なら国枝さんが出てきます)



さて、もちろんボールを打ちます。

短いラケットと飛ばないボール
狭いコートでするテニスです。

うちのスクールでも、ジュニアレッスンに使っています。


レッドボールがお勧め


左から2番目がお勧めのレッドボール。

少し大きめで、他のが普通ボールと同じ大きさです。

一番左はスポンジボールで、プレイ・アンド・ステイではありません。
私は4,5歳の子に使っています。



コートの目安はこれ、1番上がレッドボール用。


コートサイズ


小学生くらいまでに使うためなのですが
高校生でも大人でも
初心者の導入法としては最適で
これでできるようになれば
割合簡単に
普通のテニスに移行できると思います。

むしろ
仮にコートがあっても、こちらから始めた方が
上達が早まるかもしれません。

スピンのかけ方などもこれで覚えるといい。


高校生なら
ラケットだけは最初から普通のでいいかもしれません。

『レッドボールと狭いコートと普通のラケットです』

ネットは自転車でも置いて置けばいいのです。  自転車



次に

「ネットもラインもないグラウンドでラリーして練習になりますか? 」

なります。


ネットは無くてもいいですが
ラインはほしい。

足で書いてもいいです。

こんなコートを考えました。


グランドに書いたコート


黄色ゾーン同士で打ち合えば
ネットなんか無くてもいいでしょう。

色まで塗れとは言いませんが
目安になる線くらいは
足で書くか、テープか板でも置くか?
現場合わせで考えてみてください。

サーブは、オレンジとグリーンゾーンに入れればいい。

幅はテニスコートの幅が無くても大丈夫。


要は、テニスに必要な飛距離と角度などがわかるなら
正規のテニスコート以外でも練習できます。

的の一部が壁になっていてもいいのです。



こうして書いていると
どんどんアイデアが出てきておもしろいですね。

恵まれた環境でできればそれはそれで幸せですが

困難を工夫してみるのも面白いです。

頭も身体も動く若いうちに
いっぱい努力して工夫して
がんばってください。  



ただこれだけは気をつけて

何も考えないで
ただ努力しても
単なる、「いい奴」で終わっちゃいます
どっかを痛めるぐらいで、ろくなことはありません。 うるせー

ちょっとでいいですから頭も使ってくださいね。

考えに詰まったら、またコメントしてください。  ナイス!


練習法 | 投稿者 松原コーチ 19:49 | コメント(2)| トラックバック(0)

フォアハンドの打ち方

『ヒゲおやじ』 さんから、フォアハンドの質問をいただきました。
ちょっと長めのコメントですが
カットするところが無かったので、丸ごとコピーしました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ

いつもお世話になります。

フォアハンドの件でお伺いします。

私もイースタンに近いセミウエスタングリップで
フラットドライブ系の球を打ちます。

最近のテニスの指導においては、ラケットの反発で
ボールを飛ばし、スピンでボールを落とすストロークが
主流と思います。

ですから、厚いグリップのジュニアやプロは
打点が一番前になり、それ以上ラケットはボール
前に押さないで、祓うイメージで打っているように思います。
→結果として、ワイパースイングになるが、ラケットの反発力で
スピードがでる。


しかしながら、フェデラーやデルポトロのような
薄めのグリップで厚い当たりをするフラット系ストローカーは、
ボールを前に押しているように見受けられます。
(もちろん、多少は左下に引っ張り込んでいますが)

スイングスピードがあがれば、ラケットの反発力は0に
近くなるというコーチのコメントが以前、あったように思うのですが
スイングスピードが極限まで早いプロだから、そのような打ち方に
なるのでしょうか?

それとも、スイングスピードが遅い一般プレーヤーの場合
反発係数が0になることはあり得ないと思うのですが
それでもボールを押すイメージを持ってスピードと安定性を
共存させることは可能でしょうか?

                      ヒゲおやじ
投稿者 ヒゲおやじ 2012/11/19 11:54






私の答えです。

スマイル まず大前提の話をします。

フェデラーでも他のプロでもゆるいボールを打つこともあります。
すべてがフルスウィングではありませんので
いつも、反発係数が0になるわけではありません。

ゆるいボールだから下手な人というわけではありません。


次にデルポトロでも
日本人の一般プレーヤーから見たら
かなりのトップスピナーです。

しかし
フラット気味に打つこともそれなりにあるプレーヤーです。


フェデラーやジョコビッチは
ほとんどをトップスピンで打ちますし
われわれの感覚に比べ、かなりスピンをかけます。

ナダルになると信じられないほどトップスピンだらけです。


ですから男子プロはみーんな、トップスピナーで
プレーヤーによっては、時と場合により
フラット気味にも使うというのが私の見方です。

フェデラーはあまりフラットには打たない。



さて、薄いグリップは打点が後
厚ければ前、というのは多分に観念的な話で
フェデラーはかなり前気味で捉えます。


フェデラーのフォア


イースタンくらいの薄いグリップですが
手首を折って
擬似的な厚いグリップなのです。

だからスウィングはウェスタンの人と基本的に一緒です。


たまたま、この写真
腕がまっすぐ、カメラの方向に向いています。

そうだと、この写真の手はどちらに動くでしょうか?

そう、画面の右方向なのです。

打球方向じゃありません。


こんな絵を描いてみました。


フォアのスウィング図


フォアハンドを上から見た図です。

肩を中心に、腕を円形に振っています。

体重を前に移動すれば
もっと前に向かって振るだろうと思う人もいると思いますが
体重は逆に、後に向かって動くこともあります。

まあ、どっちにしても
黄色のボールは矢印の方向に飛びますが

ラケット面は、この円の接線方向
赤の矢印方向に動きます。

腕は、というとオレンジの矢印方向に動くのです。

打球方向に比べ、かなり左向きです。


これはスウィングスピードに関わりなく、こうです

平面に、まったくフラットに振った絵ですから
トップスピンで、スウィングに上下動があると
もう少し絵がゆがむと思いますが
全体の傾向は変わらないと思います。



さて、打球方向に押す話ですが

ラケット面の動きがかなり打球方向に近いので
これを捉えた
観念的な話としては大いに結構ですし
実際、私自身も
ラケット面が打球方向に走る感覚を感じながら打っています。

しかし手は腕は、明らかに左に引っ張りこんでいます。


もしも、技術的なアドバイスとして
打つ方向に押せ、とコーチが言ったら
本当に手を押してしまい、情けないフォアになります。

打球方向に押さないと
コントロールが悪くなるとか
打球が伸びないというのは
単に頭の中で考え出したことで

実際のコントロールは
手の方向とボールの方向がずれていても
スウィングと打球方向が1対1の関係にあって
こう振れば、当然、こう飛ぶということでいいのです。


こうゆう、例はどうですか

スピンサーブをバックのコーナーにちゃんとコントロールできるし

スライスをネットするように打っているのに
ネットを越さすこともできるのです。

スウィング方向と打球方向は
まして手の動く方向は
大抵のショットで
違っているのが普通なのです。



ところで
最近の進歩したラケットが
トップスピンとハードヒットを支えているように
考えている人が多いようですが

現代のトップスピンの元祖
ビヨン・ボルグ は木のラケットでしたし

たとえ、来年あたり、ツアーのルールが改定になって
木のラケットの使用が義務付けられても
男子プロのテニススタイルはそれほど変わらないと思いますよ。 びっくり



昔、ボルグはフレンチオープンで
20本以上のラケットを壊したそうです。
 (多分ガット切れを含めた数字でしょうが)

ナダルならもっとやるでしょう。


だから、現代のプロが
最新ラケットのご利益を受けていることまでは否定しません。

でも彼らのラケット代は、どうせただなんです。  悪だくみ



最新ラケットのご利益を一番受けているのは、女子供でしょう。  ワハハ


フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 19:20 | コメント(2)| トラックバック(0)

印西のダブルスだった

11月19日、第3月曜日の松原テニスクラブ印西
テント内のスクールコートは
月例の女子ダブルス大会が開催された。

女子連のD級まで
試合経験の少ない人が参加条件なので
まだまだこれからの人たちばかり

とにかく
試合をたくさんやって、慣れてもらう。

そして、前半終了後に
私のレッスンを入れて
実戦的な技術も学んでもらう。

もちろん各試合後に
私がまめにアドバイスして
反省点を次の試合に生かしてもらう
という、うちのスクールならではの企画なのだ。


4ペアーずつ分かれて総当りの予選が開始。

熱戦が3面のコートで展開された。


熱戦中1


こちらでも


熱戦中2


こちらでも


熱戦中3


予選後、私のレッスンは

1つ目につなぎのボレーを迷わずクロスに
次に必殺のドロップボレーを

2つ目はハーフボレーを積極的に使おうという内容。

すばらしい、私の見本などを
お見せしようと思ったが

もちろんみなさんにもたくさん打ってもらったのに

長迫コーチも私もコートの中

カメラマンがいない

あの美しいシーンが ・・・・  あれー?



さて、昼食後は、
1,2位のグループと3,4位のグループに別れ、決勝トーナメント
準決勝と決勝。

1回戦敗者も順位線があるので
試合数は全員同じで、全5試合。


決勝戦1


午前中より明らかに内容が濃い。


決勝戦2


みんな、ちょっとづつしぶとくなっている。


決勝戦3


決勝を制したのは動きの速い攻撃型

右側、野中さん安野さんのペアー。


握手


左側の、青柳さん小野寺さんの冷静な配球に
一時は崩れかけ、5-2からまくられたが
最後は落ち着いて、6-4で振り切った。

なかなか見ごたえのある試合だった。


表彰式後、全員集合だったが

3組は
時間が間に合わず、返られたので
とりあえず5組と私。


5ペアーだけ集合


終わってほっとしたが
ここだけの話し

昨日はたまたまだが、寒かった   雪だるま

プレーヤーは動いているからいいが
私は外で
インドアだが通気性のいいコートなので
風はほとんどカットされるのだが

薄着の身体には、寒い、さむい、サムイ。


ベンチコート
10月前半まで
車に積みっぱなしだったのに、車検で下ろした。

夏の間はずううっと持ってたのに
今朝は家に置いてきた。

恥ずかしいから、秘密にしておこう。  うるせー


来月は17日の月曜日
みなさんは暖かいのでぜひ参加してください。

要項はこちら。


私はベンチコートを持っていきます。  ワハハ

イベント | 投稿者 松原コーチ 18:16 | コメント(0)| トラックバック(0)

ゆっくりフルスウィング

『たまには勝ちたい』 さんから質問をいただきました。
たぶんフォアハンドの質問だと思います。

以下がそのコメントの全文です。


マイクこんにちは。
いつも楽しく拝見しております。

面感覚について質問です。

自分の場合、思いっきりスイングをすると、面の向きを感じられなくなっていまい、ミスが多くなってしまいます。
少しスイングスピードを落として、面をしっかり意識してスイングした方がいいボールが打てる感じがありました。

こうした場合、無理にスイングスピードをあげて打つより、面感覚を大事にして、少しゆっくり目のスイングをした方がいいのでしょうか?

投稿者 たまには勝ちたい 2012/11/16 13:06






私の答えです。

スマイル 面を感じなければエラーすると思います。

だから、面を感じる範囲で打つべきなのですが
単にスピードを遅くするだけでは面白くありません。

感じる範囲を広くしましょう。


まず、基本的に面を保てるようなスウィングでなければ
スウィングの勢いが強くなったときに
面を保ちきれませんので
そちらを直さなければなりません。

いつも、いつも、いつも言っている
最初から打球面を作り
腕を外旋させないで引いていくことです。


これができているとすると

次に、あなたのグリップはどんな風でしょう。

フェデラー風の薄めでしょうか

それとも、錦織風の厚め?


推測ですが、おそらく、フェデラー風でしょうか



フェデラーは薄い


もしも薄めであれば
フェデラーのように滑らかなテイクバックから
鋭い振り抜きでのハードヒットをすべきなのです。


薄いグリップの場合
面を垂直にすると
ラケットヘッドは少し立ちます。

だから急発進で振り出すと
ラケットが後に倒れて面が動いちゃうのです。

だから、そおっと振り出して
滑らかに加速
鬼のように振りぬくのです。


それに対し
錦織グリップの場合は
ラケットヘッドが下がるので
かなりの急加速が可能なのです。

突然意表をついて叩き込みます。



さて、いくらすごいスウィングをしても
ラケット面を感じることは可能だと思います。

ただ、とんでもなく面がばたついた場合には
面から、実際は手から来る情報が
とんでもなくばらついて理解不能になるのだと思います。

たぶんソフトウェアーの問題ではなくハードの問題です。

技術的に解決しましょう。


私の場合ですが
私はフルスウィングでも
ラケット面を感じながら打てます。

グリップはセミウェスタンで
自分で言うのもなんですが
かなり滑らかなテイクバックから振りぬきます。

錦織風には打てません。 ナイス!


フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 16:28 | コメント(2)| トラックバック(0)

サーブのポジション

ちょっと、昨日の話しの補足です。
ジョコビッチでも錦織でも動けないことがあります。

その場合は位置あわせやタイミングもずれることもあり
全身で打つことができません。

だから腕打ちです。

ランニングショットと同じ考え方。

姿勢が垂直に取れないなら
上体を回したらエラーします。

もっと色々ありますが
先日のデ杯
イスラエルのセラでしたっけ
錦織のボレーを足の間から返球し
ポイントにつなげました。

そんなのもありです。



さて、『レフティ』 さんからの2つ目の質問です

以下がコメントのその部分。


マイク ・・・・・・

試合におけるポジション取りについてです。1番目の質問にも関係することですが、これまで、松原コーチのレクチャーの中にあまりない事柄のような気がします。
バクッとした質問で恐縮ですが、基本的なことでも(些細なことでも)構いません。(シングルスでも、ダブルスでも)あまりにも自己流の動きをしているようで、少しでも理論的に押さえることができれば有難いです。

投稿者 レフティ 2012/11/11 12:36





私のお話。

スマイル あまりにも広い範囲なので
今日はサーブのポジションの話だけ。

色々とケースを思いつくにつれ
時々触れることにしましょう。



ところで、私はスピンサーブがメイン
フォアハンド打ちたい派の人なので

サーブはこんな場所からします。

ジュースコートは


ジュースコートでは


わりとセンターマーク近く、50cmくらいでしょうか。

これでバックを狙いやすくし
時々、意表をついてフォアを狙います。

アドコートは


アドコートでは


センターマークとサイドラインの真ん中くらい。

もちろんバックに入れるのがメインです。


この2枚の絵は
サーブアンドボレーのための説明図なので
その後のボレーが出ていますが
気にしないでください。

現実の私は
バックに入れたサーブの後
逆クロスで打ち勝ち
短くしたら、オープンコートにウィナー
というストーリーです。

そしてそのための
自分本位のサーブポジションが
先ほどの例です。


以上はあくまでも1例。

みんなが同じである必要は無く
自分の持ち球や
サーブ後のプランで
自分独自のポジションを考えればいいと思います。  ナイス!



サーブ | 投稿者 松原コーチ 22:15 | コメント(1)| トラックバック(0)

フットワークが落ちてきたら

『レフティ』 さんからいくつかの質問をいただきました。

今日はその1つについてお答えします。

以下がコメントのその部分です。


マイク 足が動かなくなった場合のプレーについてです。テニスからフットワークをとったら「羽根をもがれた鳥」のようなものと認識していますが、足が動かなくても、上体だけでショットをコントロールしているように見える年配の方もおられます。私ももう後、何年、自由に動けるかと考えると少しでもお考えを聞きできれば幸いです。






私の答えです。

スマイル どんなレベル、どんな年齢でもある話です。

というのは

動く、動かない
間に合う、間に合わない
位置あわせができる、できない

これらは常にある話だからです。

常に、相対的な話なのです。

ジョコビッチとフェデラーの試合でもあるのです。 びっくり

ジョコビッチと私がやったら
私のほうにだけ、問題があるでしょうね。
彼はいつもいい形で打つ
私はいつも崩される。

それとも取れないか、いっそそれなら問題はない。 悪だくみ


打ち負けているというのは
この
動けない、間に合わない、位置あわせができない、ということ

逆に
相手をどうやってその状態にするかということを
お互いに競っているわけです。

テニスはバランス崩しゲームなのです。  ナイス!

間に合わなくなったほうが
エラーしたり
チャンスボールを提供したりして
ポイントを失うのです。



動けなくなるというのは
この、崩される、負ける頻度が高くなることです。

ジョコビッチほど動けないのはしょうがない。

でもその中でできる限り
ボールとの位置あわせをできるようにする。

できるだけ動くのです。

そして、動きの中でこなしていく。

同じボールを
ジョコビッチなら足を踏ん張って、フルスウィング
若いお兄ちゃんなら、ステップして、動きながら。
私なら、ランニングショットで
こなすのです。

ランニングショットも
20年後の私は、ウォーキングショットにナル予定です。


ずいぶん差があると思うかもしれませんが
全員、20年後の私も含め、4人ですが
動きながら打っているという共通点があるのです。

技術的にはプロと同じ。

ただ、フェデラーが7m先のショットに対し使う業を
20年後の私は、1m先のショットに対し使うだけ。

まったく一緒です。


動きながら打つことにより
打てる範囲を広げ
合わせられる確率を上げるのです。


そして割り切りも必要です。

今の私は、クラブの会員さんやスクール生からは
時には、動きが速いですねと言われ
いい気になっていますが

すでに
ジュニアの上手い子や学生とやると
自分がコート上を歩いているかのように感じ 不満
なかなか、いい態勢で打てません。

だから、動きながら打つこと
横向きになりすぎて
振りが間に合わなくならないように気をつけています。

上体の回転も、歳をとると遅くなるのです。


そして
それでも返せない時は
「ナイスショット」 と言えばいいのです。 ベー

1ゲームに2本くらいは、やられてもいいのです。


もうあと何年動けるかではないのです
どっちみち、すでにそれなりに落ちています。

コートの上で歩ける限りテニスは出来ます。 ワハハ



技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 19:42 | コメント(2)| トラックバック(0)

コーチ研修会のおさそい

今日は私のレッスンの宣伝

『2012冬季神奈川県テニスコーチ研修会』

まだまだ参加者が少ないので
充分に空きがあるので、早めの申し込みをお願いします。

12月7日(金)
東横線、綱島駅から5分
メガロス綱島のインドアテニスコートでの開催

もちろん雨でも問題なし。


メガロス綱島


要項はこちらから

9時30分から16時まで、みっちり

神奈川県テニス事業協会主催のテニスコーチ研修会という名目だが
他県のコーチも大歓迎だし
自分の技量を向上させたい、一般のテニス愛好家でもOK

これは、前回の5月の平塚、テニスDio湘南、での模様


最初に少しだけ、テニスや技術論の講義。


講義中


フォアハンドの打ち方を指導しているところ。


フォアハンドの矯正


フォアのスピンのかけ方でワイパースウィングの練習。


ワイパースウィングの導入


右から左に振るために
わざと高い打点から始めているところ。


今回もフォアハンドを行うが
サイドスピンやランニングショット、ナダル打ちなど
少しバリエーションを広げたいと思っている。


こちらはバックハンドの説明で
エナンのようなウェスタングリップもあり、という場面。


バックハンドだ


今回はフォアバックのストロークとサーブが中心だが
コーチや参加者全員にしっかり打てるようになってほしいし
特にコーチは、私が他の人たちを教え
たちどころに上手くなるのを見て
目の付け所、矯正の仕方も知ってほしい。 ナイス!


そうそう、サーブも
スピンのかけ方、身体の向きなど
少し時間をかけてしっかりやりたいと思う。


私のシンプルな教え方、打ち方を体験して
一気に上手くなってもらう。

後悔はさせません。


5月末と12月初旬、年に2回開催しています。


是非、ぜひ、ゼヒ、おいでください。 叫び


イベント | 投稿者 松原コーチ 18:48 | コメント(0)| トラックバック(0)

ご理解とご協力フォアハンド

「皆様のご理解とご協力」 を聴いた時に浮かんだもうひとつ

フォアハンドの、「面感覚と正しい面の使い方」 の話です。


日ごろ、耳にタコが出来るほど言っている
腕を捻らないで引く
硬い言葉で言うと
腕が外旋しないように引かないと
面が上を向いてしまい、エラーが多いということ。 悪だくみ


フォアのテイクバック


赤い線のように引くと外旋してしまうので
黄色線でいきましょう。

そうすれば、引き終りにはこんなふうに


引き終わり


ラケット面は後ろ向きになります、という理屈。


ところが、ちゃんとやっているはずなのに
ボールが安定しないという人がカッコウいる。  うるせー


逆に女子選手に多いのだが
外旋引きなのに、それなりに打てている人もいる。

何が足りないのか?

というとそれが「面感覚」


スライス面


なぜスライスの写真かというと
上手な人はこのときに、面を感じながら打っていると思うから。


同じようにフォアハンドでも


フォアハンド面


インパクトの時に
垂直なラケット面がボールを捉えるイメージをもって

できれば擬声語、擬態語?
ガツッとか、ギュウとか、ジョリッとか
感じながらとか、口ずさみながらスウィングするのだ。 



その上にというか、それ以前に
正確な面でのテイクバックもする。

これで

「面感覚と正しい面の使い方」 のそろった、のだが

実はもう1つ

「相手コートに突き刺さるボールの球道」  

つまり、自打球もイメージしながら打つことができれば

本物の、安定したフォアハンドになるのだ。  ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 18:33 | コメント(0)| トラックバック(0)

決勝戦のフォアハンド

全日本の決勝を見た。

実は有明ではなく、NHKのテレビでの観戦だ

出来れば、生を見るべきで
特にスピード感は生じゃなければ判らない。

われわれコーチとして
時々はトップのスピードを感じておかないと
ジュニアの指導などで基準が判らない。


一方、テレビのいい点は
ちゃんと、いい席で見られること。

いつも、SS席かコートサイド席から見ることができる。 ワハハ

そして、いろいろな角度から見られること
時にはスローで
録画なら、何度でも。

しかしNHKの場合
2-1から次のゲームが、5-4だったりするのはご愛嬌。 悪だくみ



ラケット赤 そうそう、試合の話し。

今日は男女の決勝戦で
フォアハンドについて、勝者が優れていた点に注目。

もちろんフォアハンドだけで勝負が決まるわけではないので
これが勝因だったという解説ではない。
純粋にフォアハンドの話し。



女子の決勝戦は フォアハンドg

高雄 恵利加  対  山外 涼月

すぐに感じたのは、インパクトでの上体の向き。

これは今回の写真ではないが


高雄 恵利加


高雄はしっかり前向きで捕らえている。  ナイス!

もちろんインパクトが前向きなのだから
フィニッシュはもう少しまわる。

だから、振り抜きがいい。
スピードがあればエースになりやすく
ポイント獲得率も高くなるし
スウィングスピードを
スピンを多くしての安定度アップに持って行ってもいい。

しかし、今回感じたのは
スピードアップよりも、コントロールの良さ。

インパクトで窮屈になると
腕が上体にじゃまされ
クロスに行き過ぎたりするエラーが出るのだ。 あれー?

ファイナルセット、7-5で決まった試合
もちろん、フォアハンドだけが勝因ではないが
ほんのちょっとだけ
高雄のほうに安定度を感じた。  ナイス!




翌日の男子  フォアハンドb

杉田 祐一  対  伊藤 竜馬

出だしのサーブで杉田のできがよかったので
勝因というか両者の差は
こちらの問題かもしれないが

ラリーで感じたのは動き方の違い。

杉田のほうが飛び跳ねている。 ナイス!


これはこのときのではないが


杉田祐一


この直後、足はコートから離れる。

もちろん上体は前向き。  ナイス!


バックは飛び跳ねてはいなかったが
杉田は左足をステップしながら打つことが多い。

動きながらという点では、フォアバック共通している。

そんなわけで杉田のストロークは
姿勢がいい場合が多く
安定度でまさっていたように思う。


通常ハードコートでは
クレーほど時間が無いため
飛び跳ねの頻度や程度は低い。

しかしどんなコートでも
動きながら打つほうがボールとの距離を
正確に取りやすい。


そしてもう1つ。
飛び上がると思い切りがよくなるのだ。 ワハハ

逆に地面にはいつくばっていると、心が暗くなる。 うるせー



こんな話をしていて、アガシを思い出した。

彼はイレギュラーバウンドの多いウィンブルドンで
アガシのサイドだけは
イレギュラーしていないかのように
打っていたと言われていたのだ。  ナイス!


フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 17:32 | コメント(0)| トラックバック(0)

ご理解とご協力

「皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします。」 メガホン

これは地元の相鉄線(相模鉄道)に乗ると
必ず入る、携帯電話の使用についてのアナウンス。

もちろん車内でケータイをマナーモードにし
通話はしない、ということなのだが。

どうもこの『ご理解』
ほんとうは、他のお客に対する迷惑へのものなのだが
「こんなことをアナウンスする、私へのご理解」
と聞こえてしまうのはわたしだけ?

よっぽど、ひねくれた性格の私だから 悪だくみ
思いつくことかもしれない。

(ひねくれた性格、さっきもオクサンから言われたばかりだ) バリ3


一方、印西のクラブへの往復に使う北総線

もちろんこちらも、車内でのケータイ使用は不可。

この線
往きは、成田空港へのお客さんなどで
そこそこ乗っているが

帰りは
先頭車両など、私ともう一人だけなんてこともある。

彼とは、10m以上離れているので
ケータイを使っても気づかれもしないだろう。 ZZZ
大抵、寝ているし。


まあ、そんなこんなで
車内のケータイ利用も
もう少し柔軟でもいいような気がするが

他の人に迷惑をかけないという心があれば
一律に、使用禁止というやり方じゃなくてもいいと思う。

まあ、それが無理なら
「規則だから、使用禁止」 にすればいいわけで

特に、「ご理解」 してもらう、「言い訳」 も必要も無い。


やはりひねくれていたのだろうか。  不満



ところで
「皆様のご理解とご協力」 を聴いた時に浮かんだもうひとつ

フォアハンドの、「面感覚と正しい面の使い方」 ラケット赤

上手い選手はこれが同時にあり
片方だけでは、なかなかうまくきまらない。


しかし、ちょっと今日は時間切れ

また、日を改めて、お話しするので
「皆様のご理解とご協力をよろしくお願いします」 スマイル


年寄りのひとり言 | 投稿者 松原コーチ 19:17 | コメント(2)| トラックバック(0)

オープンスタンスの意味

『れねしす』 さんからの質問、後半の部分。

以下がそのコメントです。


マイク ・・・

ところで、某雑誌で威力あるスピンをかけるには体重移動は使わず、
オープンスタンスでとありました。スクエアスタンスでは前後移動が加わる分
前方向のベクトルが大きくなり、スピン量が少なくなることはわかるのですが、
今の主流の高い弾道のスピンは、オープンスタンスありきなのでしょうか。
まだまだ遅いボールで打ち合っている子供うちは、しっかり踏み込んで打つ癖を
つけた方がいいのではと思い、踏み込んで打つよう娘に指導してきたのですが、
そのあたりはどうなのでしょうか?
もともと、どんなスタンスをしようと弾道の低いボールしか打てない私ですので、
そのあたりを教えていただけたら光栄です。

投稿者 れねしす 2012/11/05 17:46





私の答えです。

スマイル 強烈なショットをオープンスタンスで打つためには
体幹部や、脚力、腕力などの筋力が必要になります。

男子のプロはこれをメインに使います。

左足を踏み込むスクエアーなスタンスは
使う人もいますが
使わない人も、特にクレーコートプレーヤーには多いようです。


一方女子のプレーヤーは
男子ほど筋力が無いので
オープンしか使わない選手は珍しいと思います。

もちろん、オープンスタンスが出来ない選手はめったにいません。

初級者にフォアハンドを教える時
必ず、スクエアーなスタンスから教えます。

これは
前後の体重移動というよりも
身のこなしが自然で
上体の回転も自然にできるようになるからです。

これは昔のテニスジャーナルのイラストです
体重移動が回転につながることの説明です。


体重移動


前の足、左足は乗っていく足、というよりは
むしろけっとばす、つっかいぼうと考えるべきです。

足を前後にしても
前に移動しなければいけないわけではないし

上体が前向きになれば
足がどちらでもトップスピンは打てますよ。

ナダルほどかけるにはオープンのほうがやりやすいですが
普通のヘビートップスピンなら
スクエアーでも打てます。




9歳のお嬢さんがまだそれほどのレベルでなければ
オープンをやる必要は無いと思いますし
かなりなレベルなら
オープンも覚えるべきでしょう。

もちろんトップスピンも。

彼女はすごいプロになるかもしれませんが

間違いなく、男子のトッププロにはなりません。 ナイス!


フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 22:07 | コメント(3)| トラックバック(0)

男子に少ない外旋引き

先日紹介した
フォアハンドの外旋引き
ナダル打ちと組合すと安定するので
女子には時々、見かけるが、男子には
という話し。

男子に見かけない理由は
やはりリターンだろう。

サーブが強烈で高く弾んでくる。

外旋したら、内旋して、面を被せなければならない

被せるひまがなければ、即アウト。

食い込まれた時のボールも重く
ナダル打ちでも対抗しにくい
まして
打点が高ければもっと大変。

だから外旋させないで
そのまま引く人のほうが、リターンの成功率が高く
勝ち残って、高いランクにいるのだろう。


錦織のラケット面


もう1つ難しいのは
短く落ちたボールの処理
特に相手ボールに勢いが無い時
ラケット面に食いついてくれないと
コントロールが難しいのだ。

打点が前になるので
ナダル打ちも使いにくい。


アザレンカやイワノビッチが
セット終盤に競ってきて
突然、フォアハンドのイージーミスを連発するシーンを何度か見ている。

男子プロでは見られない光景なのだ。



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 15:24 | コメント(1)| トラックバック(0)

9才のテイクバック

『れねしす』 さんからお嬢さんのテニスについて質問をいただきました。
たぶんフォアハンドだと思いますので
テイクバックについて、前半部分の質問にお答えします。

以下がそのコメントの前半部分です。


マイク 9歳の娘の内旋引きが直りません。その上、力不足を補おうと
引きすぎるもんだから・・・・。
手を変え品を変え、教えるのですが、ボールがくると打つのに
精一杯で、教えたことが頭からとんでしまうようです。
ただ同じスクールに通う子をみると多かれ少なかれ似た打ち方をしています。
コーチが指導したわけではないようですが。  ・・・・






私の答えです。

スマイル まず、揚げ足取りからいくと

問題のあるのは内旋引きではなく
面が上を向いてしまう外旋引きだと思います。

単なる言い間違いでしょうね。


さて、いっぱい引くと
特に上に向かって引いていくと
外旋しなくても、面が上を向いていきます。
ですから
大きく引くことで少し上を向くのは
それほど気にしなくてもいいと思います。

女子に多い

ハンチュコワなんかそうですよね。


問題があるのは
引き始めに、凸型の引き方になること。

下に凹んだ形で引けるといいのですが
プロのように高めに引いていこうとすると
何も教えなければ
凸型の引き方を自然にすると思います。

それが、引き方としては簡単で
時間もかからないからです。

わざわざ、コーチがそうゆう風に教えなくても
コーチがやっていて
みんなもやっていれば
自然にそうなります。

たぶんコーチが
わざわざ、凸型にしろと言っているのではないと思います。
もちろん凹型にしろとも言ってないと思いますが。


それと
9歳ですと少しくらい外旋して引いても
アウトしないかもしれません。
逆にネットを越すのに苦労することもあるのです。

ですから
まずは振り子ではじめ
パワーがつくにつれて
自然にアウトするので、凱旋しないで引くようになっていきます。
自然に変わらなければ
引き方を少しずつ矯正してあげればいいのではないでしょうか。


矯正法ですが
ボールをイメージして
早めのテイクバック開始からの素振り
次に球出しで
最後にラリーですね。  ナイス!


でも、9歳ですと
それほどひどくなければ
あまり細かいところを気にしすぎないほうがいいと思います。  スマイル



続きの質問はまた



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 20:06 | コメント(0)| トラックバック(0)

研修旅行へ

昨日、今日と1泊二日
神奈川県内の6つのテニスクラブを訪問してきた。

神奈川県テニス事業協会の研修旅行なのだ。

訪問して、オーナーさんたちからお話を聞き
施設を見せてもらう。

仲間を増やすことと
テニスクラブ経営のノウハウを学ぶ旅だ。

各クラブでたくさんの写真を撮ってきたが
今日はテニスコート以外の話し。


ブログの定番、食事の話だ。


横浜、藤沢の2つのクラブを訪問後
1日目の最初の食事は、江ノ島漁港


江ノ島だ


『江ノ島小屋』 のまかない丼


まかない丼


ゴマダレがきいて、食べやすく、とってもおいしかった
内容は入り口の黒板を参照。


江ノ島小屋



外へ出ると、江ノ島名物、トビが。


トンビ


午後も寒川と厚木のクラブを訪問し

七沢温泉の旅館、『盛楽苑』へ

厳粛な会議の後、夕食

イノシシ鍋


イノシシ鍋


硬くしっかりした豚といった感じ。
しょうゆ味でおいしい


イワナの刺身


イワナの刺身


酢でしめていないコハダのよう
さっぱりしているがとてもいい。


そのほか、鴨や、豆腐、てんぷらなど
飲むは、食うはの飽食三昧。

テニスクラブの将来を語りながら

温泉旅館の夜は更けていくのであった。



さて、明けて二日目

日本旅館、正しい日本の朝食


朝ごはん


焼き魚に海苔、卵焼きに、ウィンナーソーセージ


イノシシも


はしおき



厚木の2つのクラブ訪問の後は

昼食へ


大山、『かんき楼』 での、豆腐定食


とうふずくし


何でもかんでも豆腐、トウフ、とうふ


食べる前に写真を撮り忘れ
田楽が1本、半分になっているのは秘密だ。

食事写真に慣れていないので
椀のふたが閉まったままなのはご愛嬌。


いっぱい食べた、飽食旅行

無事、一路横浜へ ・・・


日記 | 投稿者 松原コーチ 19:41 | コメント(0)| トラックバック(0)

外旋引きとナダル打ち

フォアハンドの
外旋引きとナダル打ちは相性がいい。

『レフティ』 さんのコメントを読んでいてふと気付いた。

グラフがまさにこれ.


ふつうは
外旋するようにテイクバックすれば
当然、面が垂直か少し上向きになる。

そこから内旋しながら振り出せば
垂直な面が出来るが
そう簡単にはいかない。

内旋が足りなければ、アウト
やりすぎればネットになるのだ。 冷や汗

実際、男子のプロにはほとんどいない
だから、私もなるべく避けるように指導している。


ところが、この外旋引き
女子の上位選手には結構いるのだ。  フォアハンドg

これをナダル打ちと組み合わせると
かなり安定する。


ナダル打ちの引きつけ打点が
面を安定させているのだ。


その典型がグラフ
彼女はほとんどすべてのフォアをこれでこなす。

そこで紹介しようと
グラフの写真を探したが、これが無い。

だれかいないかと考えて、アザレンカ。

振り出すところがほぼ垂直。


この面から振り出し


引きつけ気味の打点で
素直の面を意識して、作り。


垂直インパクト


フィニッシュをここへ引っ張り込む。


アザレンカ打ちだ


これで、スピン多めのかなり安定したフォアが打てる。 ナイス!


そういえば、うちの印西校にもこれの上手い女子選手がいる。

なるほど。


じゃあ、どうして男子にはいないんだ?  あれー?




メガホン そうそう

東戸塚松原テニススクールでは
現在、コーチングスタッフを募集中。

この質問に答えられ、実技で見せてくれる人

ゼヒ、ご連絡を。


もちろん、就職希望が無くても
答えの分かった技術論エキスパートの方
冷やかしコメントでも結構、ゼヒ、聞かせてください。 ワハハ


フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 18:40 | コメント(2)| トラックバック(0)

テニスに力は必要か?

『レフティ』 さんからの最後の質問です。

以下がその部分のコピーです。


マイク ・・・

5つ目、スマッシュです。これは質問ではないのですが、私もアドバイスいただいたように、普通のスマッシュでもオーバーヘッドで打つように心掛けているのですが、しばらく腹筋や背筋のトレーニングをしていたら、確率が断然よくなりました。何でもないことのようですが、これは発見でした。

最後に、女性からよく聞かれる質問です。
テニスには力がいるのでしょうか?私はあるに越したことはないと答えていますが、本当のところ、どうなんでしょうか?ジュニアクラスの子なんかより、私はずっと筋力はあるように思っているのですが、彼らのような剛球を私は打てません。多分何らかのコツがあるんですよね?少し教えていただければと思います。   ・・・・

投稿者 レフティ 2012/10/16 20:33





私の答えです。

スマイル 力はあったほうが有利ですよね。

質問者自身がスマッシュについて書いています。

「腹筋や背筋のトレーニングをしていたら、確率が断然よくなりました」

姿勢を保つ、苦しい態勢でも何とかなる
そうゆうのは筋力がないと出来ません。

普通の女性だと
いいショットを打つにはすばらしいフォームが必要です。
そのためには流れるような動きと
ボールに対して、完璧なタイミングが必要になります。
イレギュラーバウンドなどで
タイミングを崩されると
フォームを崩して、アラーになったり
スピードが出なかったりします。

力があればそんな時も何とかなります。 筋肉


もちろんすばらしいフォーム同士で打ち合えば
パワーがあるほうが有利に決まっています。


1つの技術を習得する時も
男性なら、変なフォームでも何とか打ちます。 悪だくみ
そしてやっているうちに
打ち方が洗練してくるので
最初から何とか打つ男性のほうが有利です。

片手バックや
薄いグリップでのボレーやスライスなどに
特にその差が出やすいのです。

スピンサーブもそうですね。


そうそう
リターンも筋力のある人が有利です。


強烈なフォアハンドを打つ人は
大抵、すごい背筋力を持っています。 びっくり



もう1つ
筋力があったほうがいいのが
傷害に対する抵抗力です。

握力が60kgあるほうが
25kgの人より
肘を痛めにくいのは当然なのです。 ナイス!



ジュニアの子の方が剛球を打つ理由 フォアハンドb

たぶん、インパクトでちゃんと前を向いて
バッチリのタイミングで打つからでしょうね。

同じようにすれば
筋力のあるほうがもちろんすごいはずです。 ワハハ


技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 22:09 | コメント(1)| トラックバック(0)

ダブルスのほうが打ちやすいが

今日は『龍之介』さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文。


マイク 松原コーチ、こんにちは。
取り留めもない質問かもしれませんが、お答いただければ幸いです。
シングルスが好きなので、よく試合や練習をしているのですが、ダブルスをするよりストロークが不安定になる傾向にあります。
自己分析では、フットワークの悪さと、ボールを打つ目標も漫然として打っているからかなと思っています。
当然、自分の未熟な技術の問題もあると思うのですが、一般的にシングルスを行う場合のコツみたいなものがあれば教えていただけますでしょうか。
宜しくお願い致します。

投稿者 龍之介 2012/10/29 19:19





私の答えです。

スマイル ダブルスのほうが打ちやすい理由として、3つ考えられます。


1つ目は、自分の動く範囲が狭いこと。

ほぼ、ダブルルスコートの半分だけ守ればいいわけで
シングルスより移動が少ない。
だから姿勢も安定しやすいのです。

広い範囲で動き打つためには
フットワークを良くし、がんばって動くことが大切ですが
もう1つ
動きながら、ステップしながら打つことが必要です。

そして、安定範囲を超えたら、無理なコースは避けること。



2つ目は狙う範囲も狭いこと。

基本的にはクロスに打てばいいわけで
狙いがはっきりしています。

それともサイドを抜くか
どっちにしても
相手ネットマンがいるので
狙いがはっきりしかも、ネット付近の近いところにあります。

シングルスでは
相手がベースラインだと狙いが遠くなり
あいまいになりやすいのです。

対策としては
狙いをはっきりさせること
クロス、逆クロス、ダウンザライン、決め球
おのおののコースをはっきりイメージして打つこと。

これがはっきりして
シングルスコートでの
ボールの飛球線をはっきり認識できるようになれば
苦手意識はなくなると思います。



3つ目ですが
ダブルスは方針が決まりやすい。

ダブルスなら
相手ネットマンに捕まらぬよう
ボレーでやられぬよう
方針が決まって、打ち始めることが多い。

シングルスだと
とりあえず相手に返す人が多い。

シングルスでもちゃんと方針を決めて
そのとおり実行すること。

最初のリターンをどこにどう打つのか
その次はどう展開するか
最初のサーブはどこへ

私はすべて、決めています。

だからシングルスのほうが打ちにくいとは思いません。 ナイス!

試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:53 | コメント(0)| トラックバック(0)