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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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ジョコビッチのフォアなら

『じょこたん』 さんからフォアハンドの質問です。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ

為になる記事の数々、
いつも参考にさせていただいています。
ありがとうございます。

さて、youtubeにジョコビッチがテニスの解説をしている動画があります。
「A Free Lesson With: Novak Djokovic」

その中で、フォアハンドについて、
「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」とコメントしています。

松原さんのお話だと、腕だけでスイングするイメージを持っていたとしても、鋭くスイングしようとすると自然と全身の力をつかったスイングになる、とのことだったと思います。

両者は正反対のような気がするのですが、
意識の差だけで、結局足のバネをつかってスイングするので同じなのでしょうか。
若い人に教えるときに迷いが生じるので、ご教示ください。

投稿者 じょこたん 2013/10/13 20:36






スマイル 私の答えです。

ある程度の余裕があるとき
最高のフォアハンドは

1、膝の屈伸、上体の回転
2、上体前向きでのブロック
3、鋭い腕の振りぬき

で、打ち込まれます。

1、2の時、腕を完全に脱力すると
腕が上体の回転に遅れ、不安定になり、強く振ることもできません。

少なくとも上体の動きや
暴れようとするラケットの重さに逆らうだけの力が必要になります。


ジョコビッチのフォアハンド


次に
リターンなどの余裕のない状況でフォアハンドを打つ場合ですが

膝の屈伸や上体の回転をある程度減らして、腕を振ることをメインにします。


.25秒前



両者に共通なのは、「腕を振ることです」

そして、「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことです。



上級者にとっては、もちろんジョコビッチなら

「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことは無意識にやっています。

ですから、彼にとって
「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」 は
まことに正しいことなのです。



一方、初級者や中級者、迷える上級者にとっては

「ある程度の力でラケットの動きを支えながら、腕力を使う」ことができないために

もしかしたら、腕をできるだけリラックスさせたために

身体を使おうとすればするほど

腕がトッチラカル、という現象が起きるのです。 あれー?




それと、腕を振ろうと思えば、上体もある程度勝手に動くのです。

ですから覚える手順として

1、腕で打つ
2、上手くできるなら、身体を使う

という順番がいいのです。


才能があるようなら、2番まで行くでしょうし

練習量が少なかったり、還暦からテニスを始めたりの場合は、1番だけでいい。

1番は絶対的な必修科目であり、2番は選択科目なのです。 ナイス!



テニスでは、試合では

「腕はできるだけリラックスさせ、足のバネをつかってスイングしている」

という理由では点をもらえません。 悪だくみ


逆に、そのために点を失うようなら、やらないほうがいいのです。


でも、「そのために点を失うよう」 なやつはナダルに勝てないのです。 うるせー



まとめです  (対症療法とも言えますが)

プロを目指すようなやつには、ジョコビッチの言葉を聞かせてやってください。 ナイス!

「そのために点を失うよう」 なやつには、「腕力だ」 と怒鳴ってください。 ワハハ



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 15:16 | コメント(2)| トラックバック(0)
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コメント
早速のご回答、ありがとうございます。
やはり腕でスイングしろと言うようにしたいと思います。
ところで、フェデラーならコースをつくサーブと鋭いフォアハンドが武器ですし、
ナダルなら圧倒的な回転量のフォアハンドが武器だと分かるのですが、
ジョコビッチの場合、なんだかよく分かりません。
ジョコビッチは何が優れているから世界ランク1位になったのでしょうか。
教えていただけると幸いです。^^
投稿者 じょこたん 2013/10/14 19:17
明日は台風が直撃しそうで

コーチの移動にも支障がありそうですが

大丈夫でしょうか?

投稿者 アトム 2013/10/15 09:07
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