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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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スライスの必要性

『北国の親爺』 さんからフォアハンドスライスの質問を頂きました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 前略。先日のスクールレッスン、フォア、バックのスライスストローク、バックは分りますがフォアのスライス、必要性が分りません。ただコーチ指導ですので取り組んでいます。これはワンバンド後のボレー打ちと理解すると良いのでしょうか。(距離があるので擦れ、浮き気味に)
またサーブですが右肘が少し良くなり片手打ち(以前は両手)、ファーストはスライス気味のフラット(回外、回内無し、グリップがイースタンの為)セカンドはお奨めのフロータ、今後はセカンドもファースト同じにする(もっとゆっくりなフォーム、スライス回転を多めにする)ではどうでしょうか?37度の気温で横浜でのテニス、どうやっておられのでしょうか?!(蛇足)

投稿者 北国の親爺 2013/07/18 20:17






スマイル 私の答えです。

スライスをノーバウンドで使えば、スライスボレーです。

反対から見れば、「ワンバンド後のボレー打ち」 ですね。


私はレッスンでスライスのショートラリーを
結構たくさんやっています。

最近、選手の指導では
サービスライン内で、スライスだけを使った
タイブレークマッチもやっています。

こうゆうショートゲームにはスライスは最適

微妙なコントロールや
気配を感じさせない、コース変更やごまかし。 うるせー


その後でボレーの練習
スライスボレーが抵抗感なく,上達もあっという間です。 ワハハ


また、ドロップショットやロブなどにも
スライスは大活躍するのです。

だから、出来るにこしたことは無いと思います。 ナイス!



さて、最近フォアハンドのスライスが多くなったように感じています。

木のラケット、薄いグリップの時代には
あまりやらなかったと思いますし
私自身、持ち球の中にありませんでした。 


最近は
フォアハンドのグリップが厚くなり
ウェスタンが普通。

もっと厚い人も


錦織は厚めグリップ


だから、昔の薄いグリップに比べてリーチが狭くなった。

低く短いショットに対しても対処しにくい。

速いサーブに対しても受け流しにくい。


そんなわけでスライスの必要性が増しているのだと思います。



そうそう、厚いグリップ以上にリーチの狭い あれー?


森田あゆみのフォアハンド


そう、両手打ちというヤツ。

イザという時に片手のスライスが使えるといいでしょうね。


片手スライスへ




(距離があるので擦れ、浮き気味に) なっちゃうといことですが

徐々に面を上向きになるように
弧を描いて振るわけですから

最終的にいい面が出来るように
ラケット面を少し下向きに引けばいいのです。 ナイス!




次にサーブです。

右前打点のスライスとフローターサーブの融合
とっても実用的でいいですね。

意地悪なファーストと攻撃されにくいセカンドになります。

技術的には簡単なので、明日から、そうしたらどうですか。 ナイス!



最後に、『37度の気温で横浜でのテニス』 晴れ

35度くらいまでは
早めに水を飲んでいれば
もちろんそれなりに慣れていれば
何とか生きているモンです。

37度ですと
午後のいちばん暑い時間は命を書けた実験になる可能性があります。

今日はやめといたほうがいいかもしれませんね。

そんな日は横浜辺りでは
1年に、1日か2日くらいでしょう。 ワハハ



スライス | 投稿者 松原コーチ 18:51 | コメント(1)| トラックバック(0)

スライスは遠めにセット

風邪を引いてしまった
土曜日は通常、印西のクラブに居る日なのだが
今日はパス。

石器時代からテニスをしている私としては
そろそろ、身体にも気をつけなくてはいけないお年頃。

熱も下がって元気も出てきたが
念のため、家でゴロゴロしている。  スマイル



ラケット赤 さて、昨日、バックハンドスライスの話をしてから少し引っかかっている。

「上体に沿って引いて行く」 というところ。

ずうっと、上体に沿っていくと、身体に巻きついてしまう。


当然、腕の形を変えなければそんな事は無い。
しかし、言葉だけが独り歩きすることもよくあるので
今日は念のためのお話。


腕の形を固めて上体に沿って引いて行くと


フェデラー、スライスの引き方


つまり
腕は引き始めに上体から離れていたものが
引きながら、上体に近づき
さらに引くと、肩から離れたところに、右手の位置が来る。

  (最後に肘が少し曲がるので、やや近づくが)

肩を中心にした、振り子のスウィングだ。

面も徐々に立っていき、ほぼ垂直になっている。
素晴らしい。



そしてスウィング自体はこんな風に

これはモーリスモの美しいスライス
3365ネットの連続写真と動画のページ
だ。


引いて行く部分はないのだが
振り出しと逆
同じ経路の往復と思ってほしい。

ちゃんとしたところに引ければ
引き方はどうでもいいように思いがちだが
そんな選手は見た事が無い。

本当に正確に引くため
正確な腕の振り出し方向を作るためには
本当に正確な引き方が大切なのだろう。



この雑誌の解説をしている頃から
ずいぶん力説して
写真を早めのタイミングから撮ってほしいと頼んでいたのだが 不満
テイクバックまで入っている写真はめったに無い。

 (テイクバックまで入れるとページが収まらないことも)


さらに、技術的なご利益が
何よりも
引きの途中からでも問題なく振り出せるというところ。

苦しい時にも
振り遅れそうになっても
いつでも、ちゃんとした面が出来ているという事。

面は徐々に上向きに動くから
いつでも、「ちゃんとした面」 の
用意が出来ているというほうが正確かもしれない。 ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 18:33 | コメント(0)| トラックバック(0)

スライスの引き方

先日、男子の一流選手の練習を見る機会があった。

2人で、バックハンドスライスの打ち合いをやっていた。
1人はかなり安定していたが  (すごく上手い)
もう1人はやや不安定。    (かなり上手い)

一見、同じように見えるのに差があるのはなぜだろう?


何本か見ているうち
ふとテイクバックの違いに気がついた。

安定している選手は上体に腕をこするように引いている。
もう一人は腕が上体からはなれる。


この違い、次の写真を見てほしい。


バックボレーの構え


バックボレーのインパクト


これはボレーの説明のための絵なのだが
ワンバウンドのスライスでも同じこと。

 (わかりやすくするためにやや極端にしているが)

スウィングは凹型になり、肩を中心に弧を描く。

面はスウィングにつれ、徐々に上を向いていく。

だから、テイクバックはこの逆
上向きだった面が徐々に立っていけばいいのだ。

そうすれば何度やっても同じスウィング、同じラケット面が出てくる。

結果的に脇が閉まった引き方
上体に腕をこするように引いていくことになるのだ。


そうゆう引き方をすれば
振り出し方も自然にきれいに決まる。 ナイス!




ここで注意しなくてはいけないこと

バックハンドスライスの場合
結果的に脇が閉まるということ。

フォアハンドスライスだと
面を安定させるには、脇が空かなくてはいけないし
他の大抵のショットがそう。

バックハンドスライスがむしろ例外なのだ。



ここだけの話し
私より上の年代の人は
特に、インカレに出ただの、全日本だったなんて人は
ほとんどバックハンドの名手。

そしてその時代
バックといえばスライス。 

フォアが打てなくても
バックが苦手という人はめったにいない。 悪だくみ

だから大抵の人は、脇を閉めろというのだ。
もちろんその人にとっては真実。

でも現代テニスすべてに
バックハンドスライスのコツを当てはめるのには無理があるのだ。 ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 22:04 | コメント(0)| トラックバック(0)

最近のスライスは

『継続は力なり』 さんから質問をいただいていました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 最近、年をとってきたので楽なラケットに変えました。今までは、98インチ重さ320グラムバランス310mmを使っていましたが、100インチ300グラム320mmの厚ラケに変えました。ラケットは、スイングスピードを上げるとスピンは打ちやすく両手バックも打ちやすいです。でも、バックのスライスは打ちにくいです。反発性のあるラケットなので、以前の打ち方では安定しません。厚ラケのバックのスライスの打ち方を教えて下さい。例えば、厚く当てる、薄く切って打つ、上から下に厚く切って打つ、手首をコックする、横振りにするなど、どのうち方がいいですか?
ラケットを変えた理由は、ムーンボールを打ちやすいと思ったから変えました。

投稿者 継続は力なり 2013/01/07 16:02





スマイル 私の答えです。

元々ラケットの重みで打っていたのが
軽くなったこと。

ハジキがいいので飛んでしまうことが理由なんでしょうね。

それと
面の引き起こしを使っていたのかもしれませんね
軽くなると難しくなりますし
そこまで勢いも必要ないと思います。



解決法です

手首を固定し
引き起こしを使わない。

えぐる様な形で引くことにより面を安定させる。


フェデラーの構え


凹型に弧を描いてスウィングするわけですから。
面は徐々に上を向いていく。

その逆に引いた時
徐々に面が立っていき
最後は少し、下を向くくらいでOKです。


そして、なるべく薄く当ててスピンの量を増やす。


フェデラーのインパクト


こう聞いてみると

そう、最近のプロはみなそうしていませんか。  ナイス!



スライス | 投稿者 松原コーチ 21:35 | コメント(0)| トラックバック(0)

バックの引き起こしは

『レフティ』 さんからの質問です。

以下がその質問部分です。


マイク バックハンドスライスについてです。

近くによく滑るスライスを使う年配の女性プレーヤーがおられます。自分の振り方と何か違うな~と思ってみていたら、テイクからインパクトまでラケットの引き起こしを使っておられるようです。引き起こしとは、現在の技術でも有効なのでしょうか。






私の答えです。

スマイル 普通のスライスでは引き起こしを使うことは少なくなりました。

相手のボールが強烈になって安定度が重視されること
ラケットが進歩して
引き起こし無しでもそれなりのボールが打てること
その理由だと思います。


それでも、引き起こしを使うことがあります。

現代でも使う場所は高い打点でのストローク

高い打点でのバックボレー
特にダブルスのポーチに使います。

こんなふうに、打点より高めにセットして


高く構え


赤い矢印の方向に力を入れ


引き起こしは手を高く


前腕を引き下ろすことにより


前腕を引き下ろし


加速し、インパクトの面も作るのです。

その面を寄り安定させるため
インパクト直前からは
引き起こし無しのスライスと同様なスウィングをします。 


スライスでフィニッシュ



相手ボールがそれほど速くない場合に
パンチ力を得るためには
どうしてもこれが必要ですので
将来もなくならないでしょうね。


もしかしたら

バックハンドスマッシュという扱いになっていくかもしれません。 ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 17:48 | コメント(3)| トラックバック(0)

スライスは肩を支点に-2

『ヒゲおやじ』 さんから再度コメントをいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ

ご回答ありがとうございます。

松下選手のバックカットは肘が支点のように思えてなりません。
2:15秒くらいからバックカットです。

 (ここをクリックして別画面で見てください)

ちなみに、○十年前の話ですが、僕のバックカットは
全日本選手にも褒められましたので、そんなにフォームが
おかしいとは思いません。

テニスボールに比べて卓球は衝撃が圧倒的に少ないので
問題ないのかもしれません。


なお、僕の感覚ではフェデラーも肘を支点にスイングしているように
思えるのです。

肘を支点としても当たる瞬間は、肘は伸びきる前だと思います。

ただ、肘を支点としたスライスは打点を文字通り点で捕らえる必要が
あるので、相手のボールの勢いがあるほどタイミングが合わせ難いのかと・・。

肩支点の場合は打線で捕らえるので安定するような気がしております。

いずれにせよ、相手の威力がるボールには肩支点。
これは経験上、納得しつつあります。

投稿者 ヒゲおやじ 2012/08/09 20:06







私の答えです。

スマイル バックハンドスライスですが

テニスの場合
昨日のフェデラーの写真を見てわかるとおり
構えのときは
話して構えるとはいいつつ
肘は曲がっています。

手首もです。

この肘や手首の曲げ伸ばしで最初のスタート加速を作ります。
だから肘を支点に動かすタイミングもあります。

そうゆう意味では、手首支点もあります。
特にフェデラーの振り出しはそうですね。

ただ全体としては
肩を支点に振っていると考えたほうがいいと思います。
ほとんどの一流プロのスウィングはそうだと思います。

昔に比べ
引き起こしが少なくなった分でしょうか
肘を支点にした動き成分は少なくなっています。
ほとんど使わない選手も多くなりました。

そして肘はけっして、伸びきらないのです。



卓球の場合は
テニスより忙しいので
肘を支点に振る頻度はテニスより高いと思います。

ただ、松下選手の動画ですが
先に、バックは肘を支点にと言ってしまったので
スローでは、肘支点ばっかり集めたような印象が ・・・

まあ、卓球ど素人の発言です。


さて、肘が曲がっていると
肘を中心に振っているような気がしますが
肘の位置が、上体に対し動いているならば
肩を支点としたスウィング成分があるということだと思います。


面白い動画を見つけたのでぜひ見てください。

卓球の動画です。



卓球ではカットというのかと思っていましたが
タイトルではチョップですね。
言葉の勉強にもなりました。

けっこう、肩を支点に振っているでしょう。


ところで、『ヒゲおやじ』 さんに素振りをしてみてくださいといったのは

「お前のフォームなんてろくなもんじゃない」 という意味ではなく

「あなたのはいいフォームだろうから、自分を確認してください。
  もしかしたら、台から離れた時、思ってはいなかったけど
案外、肩を支点に肘を振っていませんか?」

という意味です。

お前なんかろくなもんじゃない
と、取れるようだったらお許しください。


それにしても
肘支点なら点で、肩支点なら線で捉える
という発想は面白いですね。

確かに、肘支点のスウィングは直線的になり
面の向きは一定で
打点は1点に絞られます。

肩支点だとスウィングは弧を描き
面が徐々に上を向いていきます。

だから線なのかというと難しいのですが
フィーリングとしてはよくわかりますね。


ところで、卓球では
肘を支点に振っても、肘を伸ばしきらないようです。

だから、肘を痛めずに済むのでしょうか?

テニスではラケットの重みで引っ張られ
肘が伸びきってしまうのか?

どっちにしても
肘が伸びきらなければ
肘を痛めることは少ないと思います。  ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 12:54 | コメント(1)| トラックバック(0)

スライスは肩を支点に

『ヒゲおやじ』 さんからスライスの質問です。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ

いつもお世話になります。
バックスライスについての質問です。

私は卓球でカットマンの経験があることから
バックスライスのスイングの支点は肘だと思っています。

先日、某有名大学のコーチのスライスレッスン動画を見ると
スライスは肩を支点にしないと安定しないと言ってました。

区民大会レベルだと肘を支点としたスイングでも
きっちり相手コートに収まりますが、全国クラスの方と
打ち合うと確かに、スライスが吹き上がってしまいます。


松原コーチのお考えは如何でしょう?
ご教示いただけると幸いです。

投稿者 ヒゲおやじ 2012/08/07 09:19





私の答えです。

スマイル そのとおりですね
スライスは肩を支点にして打ったほうがいいと思います。

そうすれば
小手先で打つよりも面が安定しますし
大きなスウィングで
ボールに必要充分な勢いを与えることが出来ます。

プロもそうしているのは
こんな構え方からも判ります。


フェデラーの構え



手の位置を身体から離し
かなり腕を伸ばし気味に構えます。

そしてほぼ伸ばしたまま、スウィングする。


フェデラーのインパクト


ほぼ、というのは
ほんのちょっと曲げたまま打つからです。

伸びきってはいけません。
衝撃が来ます。


ブロックボレーで
大きく振るひまがないときでも
肩中心で
小さいけれど、必ず振ることが大切です。  ナイス!



ところで
肘を支点に振ると
曲げた腕を伸ばしていくことになります。

この、曲げた腕を伸ばして、延びきった瞬間に
肘に衝撃が来る。

何度も繰り返すとテニスエルボーになります。  悪だくみ

このバックハンドで傷めるのが
典型的なテニスエルボー。

最近は両手打ちが多くなり
スライスの頻度が減っているので昔よりは少なくなりましたが
この形、肘を支点に腕を伸ばせば
必ず、なりますので要注意です。



卓球の話が出ましたが
オリンピック放送を見たり
松下選手をユーチューブで見てみましたが
ロングの打ちあいだと
肘はやや曲がっていますが
特に、インパクト付近の動きは
やはり、肩中心じゃないでしょうか?

一度素振りして、ご自分を観察してみてください。

私には、テニスとほとんど同じ動きのように見えます。

台に近づいて、突っつきあいになると肘でしょうか?

これはテニスだと、ボディーショットに相当するかもしれませんね。 ナイス!



スライス | 投稿者 松原コーチ 19:24 | コメント(1)| トラックバック(0)

スライスは止めながら

トップスピンのショットは引っぱり続けて
大きなフィニッシュ
という話をした。

打点が前だから
ラケットが腕に対し遅れた形になり
引っ張る腕とよくマッチする。


スライスは面を内向きにし
少し引きつけ気味にボールを捕らえる。

腕が先行してしまっては
ラケットヘッドが遅れ
下手をすると、面が上を向いてしまう。

逆にインパクトで腕にブレーキをかけると
ラケットヘッドが前に出て行こうとして
ラケットヘッドが遅れない形で打つ事が出来る。

ラケット面が決まり
キレのいいショットを打つ事が出来る。


振り切る事で威力を増そうと思う人もいるが
先ほどの大きくしっかり振ってしっかり止める打ち形で
十分な威力を出す事が出来る。

これ以上のスピードはアウトになるだけ。

トップスピンなら思った以上の威力でも構わない。

スライスの場合は
ネットの上を通って
ライン内に収まるためには
どこかでスピードに制限を与えなくてはいけないのだ。

そのためにも
インパクトで止める感覚が必要なのだ。


もちろん、ブレーキをかけたからといって
車は急には止まれない。

ラケットもそう
それなりのフォローはある。

ボレーでも
インパクト後、70cmくらい行くかもしれない。

しかし、それでも、トップスピンに比べれば

ホントに小さなフォローなのだ。  ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 18:28 | コメント(0)| トラックバック(0)

スライスは膝を曲げるべき?

『キャプ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク いつもブログを楽しく拝見させていただいています。

松原コーチにお尋ねさせていただきたいことがあります。
バックハンドスライスで、しっかり膝を曲げて打つと良いショットが打てるとアドバイスを受け、実際やってみると、しっかり伸びるボールが打てることが多いです。

それは良いのですが、なぜしっかり膝を曲げる必要があるのでしょうか?
また、高いボールのときはどうすれば良いのでしょう?

理屈で納得できると、しっかり出来そうなのでっ(笑)
時間のある時にでもご教授いただけると幸いです。

投稿者 キャプ 2012/06/02 21:30





スマイル ひざを曲げたほうがいい理由?

本質的には何も無いと思います。

ただ、ひとつ考えられるのは
伸びるボールを打てない人に多いのですが
スウィング方向に
つまり斜め下の方向に押してしまう。

キレのいいスウィングをするためには
むしろスウィング方向と逆に上体を加速する。

具体的には、下に下がっていった身体が
インパクト直前にブレーキを掛け止まる。

止まる反動でラケットスウィングが鋭くなる。


膝を曲げて打つことにより
この動作が出来ているのではないでしょうか。

ひざが曲がっていき
曲がる動作が止まって、ヒットです。

少なくても、下に沈む動作が
ひざが曲がったことで
それ以上にいかないように止まる。

こんなことは考えられると思います。


基本的に
ラケット面が出来て
腕が振れる、ラケットが振れる
その面とスウィングが正しければ
もちろんそこにボールがあればですが

曲がったひざでも伸びたひざでも
どんなひざでも、上手く打てるはずです。

そしてスライスはそれほどパワーも要りません。



さて、プロの話ですが
彼らはそれほど膝を曲げません。

なぜなら
スライスはトップスピンが使えない
遠いボールや、ひまが無い時に使うことが多いからです。


モンフィスのスタンス


確かに、大きく足を広げますので、腰は落ちます。
だけど膝を曲げて
その場で、姿勢を低くするわけではないのです。



高い打点の場合ですが

フェデラーは手の位置を高く構え


フェデラーのスライス


打球方向に前傾し、のしかかるように捕らえます。


インパクト


強く打つために
ハイバックボレーのように
引き起こしを使う場合もあります。  ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 15:01 | コメント(2)| トラックバック(0)

これが本物のスライス

今日はもう1つのブログ

『松原雄二のテニス技術解説』
 で

『ボレーをスライスで打つ意味』 についてお話した。

みなさんに読んでほしいので

今日は無料の設定だ。


実は大切な動画を載せそこなったので
こちらで紹介する。

これこそ、究極のバックハンドスライスなのだ。 悪だくみ

面を一定に使い

アウトサイドインで捉えているところを
しっかり見届けてほしい。







こちらでスライスを味わってもらった後

是非、もう1つのブログ

『松原雄二のテニス技術解説』
 を覗いてほしい。 叫び


スライス | 投稿者 松原コーチ 17:08 | コメント(0)| トラックバック(0)

スライスは切り下ろす

先日、『聖闘士』 さんから質問をいただいていました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 面の引き起こしとも関係ある話ですが、バックハンドスライスについて意見をお聞きしたいです。スライスと言えばというほど日本の指導ではとにかく切り下ろしてはいけない、前方へ振るように言われることが多いと思います。

しかし実際に多くの選手がスライスを打っている連続写真や動画を見ると、基本的には切り下ろしているようにしか見えません。ここでですが、面の引き起こしとは振り下ろすことで導かれるものですよね。日本的な指導でいう前方へのスイングだけではむしろ面が寝てしまう力が働いてしまうはずです。

私はいつまでたっても振り下ろすことを認めない日本の技術解説者にうんざりしています。フェデラーの振り下ろすスライスがしっかりパンチを出していることを説明できている人を見たことがありません。松原コーチはスライスの技術解説についてどう思われますか?

投稿者 聖闘士 2012/02/08 23:04





私の答えです。

スマイル 基本的にはあなたのおっしゃるとおり。
プロは切り下ろします。

昔と違って、トップスピンが主体になったので
スライスはよりスライスらしく使っています。

つまり、かなり強烈に切り下ろします。

逆に前方に振っていく
つまり、フラットに近いスライスは少なくなりました。 

私の若いころ、縄文時代は過ぎていたと思いますが
そのころのラケットは木でした。

ケン・ローズウォールという小柄な人がいて
その人のテニスが日本の理想と思われていたのです。 

バックハンドはスライスオンリーでしたが
フラットに近いのから回転多目まで
どれもすばらしいコントロールで打っていました。

ローズウォール


そのフラットに近い
理想の打ち方が打球方向へのフォローですね。

ただこのテニス、このバックのほうがむしろ
当時でもマイナーで

そのころでさえ
他のトッププロ
ロッド・レーバーは強烈なトップスピンでしたし
スタン・スミスやアーサー・アッシュも打点を前にして
トップスピン系のフラットを打っていました。

この辺の人たちは、1960年代ですが
もっと前、50年代でもそうだったみたいですね。 びっくり

当時日本だけが、鎖国をしていたのでしょうがありません。 悪だくみ


佐藤次郎大先輩のベスト4
布井良助大先輩のベスト8以来

錦織圭が80年ぶりの全豪ベスト8

80年くらいたったのだから変わってもいいころでしょうね。 あれー?


あなたのいらいらはここ5年くらいでしょうか?

30年くらいいらいらしている人も知っていますよ。 うるせー




ラケット赤 さて、バックの面の引き起こしですが
必ずしも切り下ろしとセットではありません。

ハイバックボレーなどで
ラケットヘッドを寝かした状態から
かなりフラット性に打つときなどに横振りで引き起こしを使います。

先日のデ杯、ダブルスでは
杉田祐一が、バックハンドスマッシュの様に

下から上に向かって振り上げて見事に決めていました。 ナイス!

ようは、構えで振る方向より下に垂れていれば
振り出しで、引き起こされてくるのです。      ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 18:18 | コメント(2)| トラックバック(0)

フォアスライスリターンは

『うそほんと』 さんから、スライスリターンの質問をいただいた。

以下がそのコメントの全文。


マイク いつもお世話になっております。質問連投済みません。

フォアスライスリターンの注意点のご解説よろしくお願い致します。
よくある状況としてはダブルスでセカンドサーブがスライス気味で深く来た時に浮きます。やられます。
先に決めておいてフラット気味かスピンで打った方が簡単でしょうか?
リターンダッシュする場合の注意点も出来ましたらお願い致します。

よろしくお願い致します。

投稿者 うそほんと 2011/11/11 15:31






私の答えです。

スマイル まず、私はフォアではスライスリターンを使いません。

せっかく優位に立つチャンスがあるなら
いただかないと損だからです。


ダブルスなら
そんなにフルスウィングじゃなくても
ジャストミートで打てれば
60%くらいは優位に立てます。

上級レベルであれば
30%がエラーだったにしても

60%*70%=42%

42%もポイントが取れることになります。


もしスライスで返球すると
返球成功率が、90%であっても
相手に自由にボレーをさせることにナリ
そのときのポイント獲得率が30%くらいになっちゃうかも
90%*30%=27%

27%しかポイントが取れないのです。

  (相当イイカゲンな数字ですが)  悪だくみ


試合で大切なことは
どれくらいの確立でポイントを取れるのか、ということで
どれくらいの確立で返球に成功するか、ということではないのです。

極端なことをいえば
51%エースが取れるなら
49%リターンエラーでもいいのです。

いや、サーブゲームがキープできるなら
40%エースが取れるなら
60%がリターンエラーでも打つべきです。 パンチ

  (これも観念的な数字ですが)

まあ、中級レベル以下で
無事返球できれば、五部と五部というのであれば
フォアのスライスリターンも有りだとは思いますが。 



もし、使うとすれば大切な点ですが

スライスリターンではポーチされやすいので
対策を講じる必要があります。

それはリターンダッシュ。

前進しながら打つので、浮きにくいですし
早いタイミングで取れるので
ポーチにもかかりにくいのです。  ナイス!

その前進しながらのときに
上体の向きをなるべく一定にしておくこと

肩の高さ、腰の高さが徐々に下がっていくようにするといいのです。


それで、サーバーの足元に沈めておけば

もちろん、ポイント獲得率が30%という事は無いと思います。


スライスの打ち方については

昨日の、もう一つのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』

『スライスは腕と一体で』
 を参考にしてください。 叫び


スライス | 投稿者 松原コーチ 23:28 | コメント(1)| トラックバック(0)

近頃のスライスは

3人の方から、スライスについての質問をいただいています。

『すーさん』 さんからはスライスの打ち方を知りたいというもの。

『iwasi head』 さんからは普段のスライスをパスなどでフラットに出来ないか?

『54歳』 さんからはスライスの使い方、目的などについてです。

ここでは、『54歳』 さんからの質問に答え
そこから必要になる、具体的な打ち方についての解説を、写真を使って
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で取り上げます。

すでに先ほどアップしました。   ナイス!


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どなたでも、今日見ても無料です。    ナイス!




さて、以下が『54歳』 さんからのコメントの全文です。

マイク ベースラインからのバックハンドスライスについてお尋ねします。
以前はグラフのように、
テイクバック時に面を上に向け→インパクトで立て→フォローでまた上に向けていたのが主流でしたが、現在はフェデラーのように面を相手に向け、しかも立てているのが目に付きます。
想像ではスピンの技術が進化して少しぐらい食い込まれても大丈夫になったので、相手の打点の高低差をつける目的のような時にスライスを使うようになったのではないか?と考えています。
松原コーチはどのようにお考えでしょうか?

投稿者 54歳 2011/08/30 21:37






私の答えです。

スマイル 50年前

ポーン、ポーン、パシッ、シュウッ   にっこり

クロス、ストレート、逆クロス、バックスライス、の雰囲気です。


同構成で、最近のジョコビッチとフェデラーです。

バシッ、バシッ、バカーン、ギュウッ  筋肉


最近のほうが相当凶悪です。

昔はゆるいボールをゆるく返せばよかったものが
最近は鬼のようなショットを返さなければならなくなりました。

スライスはご指摘のように、ペースを変えるためにも使いますが
大抵は守備的状況
鬼のようなボールに対してや
遠くて、スライスでしか面を作れない状況で使うことが多いのです。

ラケットは軽くなり、相手ボールの重さが、ますます重く感じる。  悪だくみ

ラケットの反発性能は逆によくなっているので
引き起こしに頼らなくても、充分飛ぶ。

そんなわけで、ラケット面をしっかりさせて
ぶれないようにすることがより難しく、重要になっているのです。 あれー?

特に、普段はトップスピンで
たまにしかスライスを使わないと余計にそうなんです。 うるせー


引き起こしには、腕をやわらかく使って
ラケットの重みで、外旋、回外を誘導する
という動作が入ります。

これが、ラケット面をしっかりさせることと相反するのです。

フェデラーの打ち方を見ると面を立てて
勢い付けに、手刀方向にラケットをゆすりますが
引き起こしは使っていません。

面を作って引き、そのまま振り出す。

インパクトのまま


「何も面を操作しないので、エラーするわけが無い。」 ナイス!

という、私がいつも言っている、プロの技術です。



次に、『iwasi head』 さんの、フラット気味にパスを打つというのは

回転の非常に少ないスライスを使う。

面をフラットになるように起こし、ほぼ水平にボールを捉える。

という考え方が実用的です。

40年前のインカレ選手や、全日本などはほとんどこれです。 ナイス!


では、打ち方の基詳しい説明は、もうひとつのブログで。

『松原雄二のテニス技術解説』 までおいでください。 叫び


スライス | 投稿者 松原コーチ 18:45 | コメント(1)| トラックバック(0)

バックのスライスは

昨年の9月に、『てにすぅ』 さんからスライスの質問をいただいていた。
スライスサーブの昔の記事を確認していて見つけた。

私のコメントに、「そのうちにやりますね」 って、書いてあった。
そのうちに、10ヶ月たってしまった。 冷や汗

大抵は答えているはずなのだが、こんなことが他にもあるかもしれない。
すいません、音沙汰の無い質問の方、しつこく聞いてください。

『てにすぅ』 さん、もしまだ見ていたらごめんなさい。



以下が、そのコメントの全文です。

マイク こんにちは。毎日楽しく拝見させていただいています。

以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!

ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?

現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。

スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)

1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)

しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。

安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。

投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19






私の答えです。

スマイル まず、モーリスモの美しいスウィングを動画と連続写真で見てください。

この写真で気がつくことは

A、凹型に、下に膨らんだ、なめらかな弧を描いたスウィング。
B、手首を固定し、腕を捻らないので面が徐々に上向きになっていく。
C、インパクト付近で上体の向きを保っている。
D、トップスピンに比べて、フォローが小さい。


まず、Aの話

肩を中心に腕全体で弧を描いてスウィングするということ。 ナイス!
その時に手首は固定し、ブレをなくす。

昔はテイクバックの最後にラケットヘッドを下げて
振り出しで引き起こすことにより勢いづけをしたものだが
最近はあまりやらない。
たぶん、最近は、ラケットがよくなったこと、相手ボールが強烈なことで
より、安定度のほうを重視するようになったのだと思う。

まあそんなわけで、質問中の雑誌の指摘、1と3は正しいと思う。


次に引き方だが
打つ時のスウィングの正反対をやればいい。
つまり
インパクトの形をしっかり作り、手首を固定し
早めに、凹型で下にえぐるように、弧を描いて引いていく。 ナイス!
そして打つ時はその同じ経路を逆にたどるだけ。

これは結果的に、B、の話だった。


次は、C、の話だが

スライスは余裕を持って追いつけないときの緊急避難で使うことが多い。 あれー?
短いボールを低いところで拾う時などもそう。
だから上体が傾くことが多いのだ。

軸が傾いているのに、上体を回すとエラーの元。
それに回さなければいけないほどパワーもいらない。
そんなわけで、上体は出来るだけ回さない。
2コマ目と5コマ目の間で、上体の向きを比べてみるといい。

動画だと上体が回っているように見えるのだが
インパクト前後ではほとんど回していない。   ナイス!


最後に、D、の小さめフォロースルー。

スライスは速すぎたら、ネットすれすれを通って、ベースラインを超えてしまう。
だから、速度制限が必要。
それを行うためにブレーキを掛けながらインパクトを迎える。
そして、ブレーキ加減でスピードや深さをコントロールする。  ピース

だから、トップスピンに比べて、フォローは小さいのだ。



さて大昔、世の中のバックハンドがスライスしかなかったころ。
もちろん片手で、木のラケットだったころの考古学的お話。 びっくり

ドロップショットからパスまですべてをスライス気味に打っていた。

だから、今よりも回転量が少なめで
特にパスの時はフラット気味が良しとされていた。

フラット気味だから、当然、インパクトで厚く当てる。

その場合、上体も回して打つことが多かった。

つまり、フラット気味なら肩の線は水平に保ち、右肩が下がらないようにする。

完全にスライスなら、右肩は下がってもかまわない、もちろん水平でもいいのだが
上体が回らないなら、それほど気にしなくてもいい。


つまり、質問中の雑誌に出ていた、2番と4番は半世紀あまり前のプロの技術。  悪だくみ


もちろんプロでは通用しないということで
アマチュアの世界では充分実用になると思うが。  うるせー
 

モーリスモの動画と連続写真をもう一度見て現在の技術を確認してほしい。


実はこれ、男子だともっとすごい切り下ろしになる。

これは、ロディックスライスアプローチ、動画と連続写真。

強烈な切り下ろしを感じることが出来ると思う。


特に男子プロのスライスは徹底的にスライスなのだ。 ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 19:37 | コメント(0)| トラックバック(0)

スライス突然の変調

『いわし頭』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ、こんにちは!

是非、教えていただきたことがあります。今回は、突然の不調(スランプ)についてです。

いつもと同じようにやっているつもりなのに、バックハンドスライスがおかしくなる時がまれにあります。妙に球が浮いてアウトが多くなったり、中ほどより低い位置にネットしたり、全く入る気がしなくなる。

自分としては、得意(と思っている)ショットが突然そんな風になって、戸惑うのですが、その週末はそのままとか・・・。バックハンドスライスに限らず、皆さん、そんなことはないでしょうか?
多分、イップスとは違うと思うのですが。またもや雲をつかむような質問ですが、お考えをいただけると有難いです。

投稿者 いわし頭 2011/06/28 16:26





私の答えです。

スマイル あなたは1本目から思い切って打てますか?

という話に似ていますね。


スウィングそのものに微妙な要素があって、調節が必要な打ち方をしていると
お日柄とか、相手ボールのテンポなどにより
調子が大きく変わる、ということが起きてしまうのではないでしょうか。 あれー?

特にテイクバックの仕方です。

インパクトで当然のように正確な面が出てくるという打ち方であれば
2週間ぶりのテニスであろうと、仏滅であろうと
何の心配も無くテニスができると思います。
もちろん、日によって調子が大きく変わるということも無いはずです。  ピース

バックハンドのスライスでいえば
手首の形をスライスにして(インパクトの形にして)
凹型の弧を描いてテイクバックしていく
そのままの形で、凹型に振り出してインパクト。
であれば、大きく狂うと言うことは考えにくいはずです。 ナイス!


バックハンドスライスに限りません。

どのショットでも単純な易しい打ち方にしておかないと
調子の波が出てしまいます。  悪だくみ


どのショットでも、大抵テイクバックです。

 

さて、よく先週はできたのに、今週はできなかったり
練習ではうまいのに、試合でびびってできなかったりすると
精神面のせいにする人が出てきます。  怖~い

さっきまでうまかったのに、突然という事で
そう考えても不思議ではないのですが
たいていはそんな高級な話ではありません。  うるせー


お祓いをしたり、ストリングを見つめたりするよりも、まずショットを簡単にしましょう。


ちゃんと構え、ちゃんと引けば、大きく狂うはずはないのです。  ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 23:21 | コメント(4)| トラックバック(0)

スライスロブの感覚

スライスロブについて、『うそほんと』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク いつもお世話になっております。

スライスロブの質問です。
スライスロブはラケットを強く止めて打つボレーに近い感覚で打つと距離感が出し易いと思いますが(正しいとして)なぜロングボレーに近い感覚では難しいのでしょうか?
なんか不思議だなと思っていたのですが。

今までほとんど練習した事がないのですが、ストロークのドロップショットは強く止めて打つ感じで強さと角度を調整して打てば良いのでしょうか?

よろしくお願い致します。

投稿者 うそほんと 2011/06/18 22:38





私の答えです。

スマイル 基本的にスライスの方向と距離感は
面の向きと、インパクトを迎える時の止め加減で決まります。 ピース

「スライスロブはラケットを強く止めて打つボレーに近い感覚で打つと距離感が出し易い」

というのは、かなり正しいのではないでしょうか。

  (ただし、強すぎると塀を越えます)


ロングボレーですが、運んでいくという感覚ですと難しいのです。
さらに強めに止める感覚で打つといいのです。

じゃあ、短めのボレーは?

軽めに止めるのです。

ですからロブも、短めは軽く止めるし、長めはやや強めに止めるのです。  ナイス!

もちろん、面の向きはボレーよりも上を向きます。


止めるというとインパクトで動きが止まるように感じますが   車
『車は急には止まらない』 のです。
強く(打って)止めれば、大き目のフォローがついちゃいますし。
軽く(打って)止めれば、小さめのフォローになります。

このフォローを見て大きく運んでいると思ってしまう人もいるようですが
打っている人の意識は(筋肉は)ブレーキを掛けて止めつつあるのです。


ここで、(打って) というのは
強く止めようとすれば自然に強く打つからです。
意識としては止めるほうだけ意識すれば自然にそうなります。  ナイス!



次にドロップショットですが。

いちばん小さなロブだと思ってください。 

『いちばん軽く止めて、ネットのすぐ向こうに高さ2mのロブを落とす』  ワハハ



ものすごく薄い当たりで、超アンダースピンをかける。
超一流選手はやります。

この打ち方は、「強く止めて打つ感じで強さと角度を調整して打てば良い」 でいけそうです。   悪だくみ


浮き気味のボールがネットを越えた直後に勢いを失ってぽとり
しかも逆回転で止まる。

青春学園主将の手塚国光君ならネットのほうへ戻ります。  怖~い



できる人はやってください。
上手くいけば1点取れます。

エナンフェデラーはできます。
私も練習でなら、ある程度出来ます。  冷や汗

1点しかくれないなら、試合では出来ません。


3点くれるなら考えてもいい。    ワハハ



スライス | 投稿者 松原コーチ 21:27 | コメント(4)| トラックバック(0)

チップ&チャージ

『Makotasu』 さんから、「チップ&チャージ」について質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ

またもや、質問させて頂きます。

先日、当ブログで「鈴木貴男ばりのチップ&チャージ」のお話がありました。これはライジングのスライスリターンと理解しております。当方、これに大変、興味を持ったので実際にダブルスで試してみたのですが・・・

対戦相手が雁行陣ですと、相手後衛に力のないリターンが戻り、特に有利な状況を作れないなと感じました。そこで、より深く、もしくは、よりアングルへと狙いを定めると、急に難易度を上がり確率が低くなるため、これも実際には使えないなと感じました。

当方の技量不足を言われればそれまでなのですが、何か根本的に狙う場所や使いどころが間違っているような気がして、コーチにお尋ねしている次第です。どうか、チップ&チャージの狙う場所(アングル、センター深く等)や使いどころ(サーブ&ボレーの相手だけに使う等)、その他何でも気が付くことがありましたら、よろしくお教え下さい。

なにとぞ、よろしくお願いいたします。

投稿者 makotasu 2011/04/24 21:19





スマイル 私の答えです。

チップ&チャージというのは、スライス気味に強めに打って
しかも打ちながらネットへラッシュです。
鈴木貴男選手の場合、もちろんダブルスでも使うと思いますが
主にシングルスで使います。

打ちながらネットへ出られるので、いいポジションにつけること
スライスですべるのでパスが打ちにくいことが特徴です。

雁行陣のダブルス相手にも有効なのですが
ゆるく入れるだけですと、ストローク自慢の選手にはたたかれます。
強めに打ち込むことが必要です。

この強めに打つコツが皆さんわかりにくいのではないでしょうか。 あれー?

深くと考えるよりは、強くです。
より強く打てば、自然に深く行ってしまいます。
強く打ちながら浮かないショットを目指しましょう。

コツは、大きく高く引いて下に向かって強めに打つ。

次に、インパクトでスウィングを止めるようにするとアウトしないで ナイス!
深さコントロールができます。

浅めに打ちたかったら、スウィングをインパクトで止める。
もう少し深くしたかったら、もう30cm先で止める。
ベースラインすれすれに打つには、更に20cm先、といった感触です。

この止め加減で深さコントロールです。

さっき、『・・といった感触です』 といいました。

あくまでも感触なんです。
車は急に止まらない。 車

この止める感触なのですが
自分の動画を見ると、もう少し向こうまでフォロースルーがあります。
きっと動画のほうが間違っているのです。
「それでも、私は確かに止めているのです」 叫び

そうだ、先日のラフターのショット、動画と連続写真をもう一度見てみましょう。

どうです
ちゃんと止めているのがわかるでしょうか
インパクト後30cmでは止まっていませんが
あきらかに振り切ってはいませんね。
下向きに振ったラケットにブレーキを掛けたので
反動で、上にフォローしているように見えるのです。
運んでいるように見えるのは表面的に出てきたもので
ラケットが惰性とバランスで出てきただけだと私は考えています。 ナイス!

実際に前進しながら、スウィングして止める実験をしてみてください。
あれくらいのフォローは付いちゃいますよね。
運ぶつもりだともっと大きなフォローになります。 うるせー


さてこの動画と連続写真からわかる大切なこと。

1、 頭より大きく引いている。
2、 上体の向きが一定で、開いていない。

そして上手く、強く止めること。


もちろんスウィングの基本は振り子で
アウトサイドインのスウィング。

垂直の面が徐々に上を向いていきながらボールを捕らえています。 ナイス!


基本的に単純なショットですので
手首でこねたりしなければ
少しの慣れで、誰でもいいショットが打てると思います。

慣れないうち、難しいのはしょうがないですね。 ワハハ




スライス | 投稿者 松原コーチ 18:58 | コメント(1)| トラックバック(0)

フォアのスライス


今日は、『スジガネ君FV』 の登場だ。


スジガネ君FV参上


実は『翡翠』 さんから
フォアハンド・スライスのスウィングと深さのコントロールについて質問があった。

写真を探していたら1年半も前にこんな記事を発見したので少し直しながら再利用。  冷や汗

省エネの世相にピッタリだ。  うるせー


これで、スウィングについては理解してもらえると思う。

深さコントロールは打球の強さのコントロール
もちろん打ち出し角度の高さコントロールもあるが
基本的には、強く打てば深く、軽く打てば浅くなる。 ナイス!

スライスは止めながら、ブレーキを掛けながら
打つとコントロールと切れがよくなるが
その止め方、力の入れ方は慣れてもらうしかない。  悪だくみ



さて、『スジガネ君FV』 は、スジガネ君兄弟の4番目。
肩の関節しか動かさないでボレーを打つ、けっこう意固地なやつだ。

フォアボレーの名人、フォアのスライスもお手の物だ。
というより、他のショットは一切打てない。  あれー?         


彼の肩は、1本の軸を中心に回るだけ。
それにスウィング中は、肘も手首も
上体の向きさえ動かさないから、面がぶれようがないんだそうだ。  びっくり

肩の関節を見せてもらった。

肩の構造


1本のビスを軸にアルミの腕が回転するだけ。

単純な動きなんだ。



それでは早速、見本をやってもらおう。

これは、大きく引いたところ。

引いたところ

なんと面が少しだが、下を向いている。
あのエドバーグみたいだ。


あっ、振りはじめた。

フォワードスウィング

よかった少し面が上を向き始めた。


いよいよインパクトだ。

インパクト横向き


そして、フォロースルー。

フォロースルー横向き


確かに、肩を中心に弧を描いて振っている。

面もだんだん上向きになっている。

そして上体の向きは変えていない
開かないというのはこうゆうことらしい。


私  「でもおまえ、下向きの面で振り出してあの低い打点、ネットしたんじゃないの?」  悪だくみ

FV 「インパクトでかなり上向きになったのを見たろう」

「サービスラインからの切れのいいショットさ
   ベースラインの20cm内側、君の解説もまだまだだね」  ガハハ 


「えっ、その切れのよさはどこから来るの」  

「アウトサイドインのスウィングだよ、そんなことも知らないの?」

「もう一度打ってあげるから、正面から、見なさい」  

「まず引いたところだ」

引いたところ 正面


「フォワードスウィングだ」

「斜め45度の向きに構えているから
   自然にアウトサイドインのスウィングになるだろう」


フォワードスウィング 正面

「次、インパクト、当然ジャストミートだ」

インパクト 正面


「そして、フォロースルー」

フォロースルー 正面


「特にフォローの写真を見ると、外から内へ引き込んできたのがわかるだろう」

「肘がだんだん、身体に近づいていってるから、確かにアウトサイドインなんだけど ・・・」  

「ちゃんと望遠で撮らないから、遠くのが小さくなっちゃうんだよ」  冷や汗

「あのころは3倍ズームしか持ってなかったんだよ」

「ちゃんと新しいほうのカメラで取り直せばいいのに」 

「ハーイ」  

はて、そうゆう話だっけ。   

まあ、皆さん自分の腕で、肩の軸を意識して
しかも、斜め45度で構えて、動かしてみてください。

アウトサイドイン、すぐ実感できますよ。



そうそう忘れていました
写真でもわかると思いますが

大きな引きですよね、そして小さめなフォロースルー。

インパクトでブレーキを掛けていくように振ればこうなりますよね。 ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 19:55 | コメント(1)| トラックバック(0)

スライスは腕全体で

『翡翠』 さんから、フォアのスライスについて質問をいただいていました。

以下がその2回目のコメント、質問部分です。


マイク 卓球でスライスを打つ時は、後ろの方から打つ時は腕全体で振っていました。でも、打点が卓球台の上になる時は手首を使って打っていた様に思います。

テニスでも同じ様に打っているらしく、よくよく思い出してみると、テニスでスライスを打つ時に手首を使うのは、サービスラインより前あたりから打つ時だけでした。
サービスラインより前からスライスを打つ時は手首を使って打っても問題ないのですか!?

投稿者 翡翠 2011/03/25 22:24




私の答えです。

スマイル 手首を使うことですが
出来れば使わないで、腕全体で振ったほうがいいと思います。

しかし少しくらいなら使っても大丈夫ですよ。
ちょっとしなって、つかっちゃったカナというレベルならOKです。

ただし、手首の使い方ですが
テニスでは、場所によっての違いはそれほどないと思います。 あれー?


卓球では台があります
ですからネット際というのは腕全体でスウィングするのが難しい場所なのです。

それに対し、テニスではネット際でも縦方向に充分にスペースがあるのです。
ですから、腕全体でスウィングというのはネット際でも可能なはずです。 ナイス!

もちろん
早いボールが来たときなどは
大きなスウィングをする時間がありません。
ですから、ブロックボレーで対処するのですが
その打ち方は肩を中心としたスウィングで
スウィング幅だけを小さくしたものです。  ナイス!


ちょっと気になっている部分なのですが
一見、手首を使って打つようなやり方なのですが
クロスに打つ形から
ラケットヘッドを下げて、面を逆クロス方向に変えることがあります。

これは実際には、腕を外旋させるのであって
手首の形を大きく変えているわけではないのです。 フォアハンドg 



スライスの事以外にも
手首というのは大変誤解させやすい場所のようで
実際は固定されているだけなのに
サーブのリストスナップが言われたり。

フォアハンドで受動的に動いてしまっただけなのに
ラケットヘッドを動かしてパンチするように言われたりと
私以外のたくさんの解説者に、話の中で活躍させられています。  びっくり


手首はそんなに力がある場所ではありませんので
能動的に使おうとすると
手首自体をいためたり、肘の傷害につながったりするので
注意が必要です。 怖~い


エラー拡大、障害の拡大を防ぐ為、手首の使いすぎには注意しましょう。 ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 21:49 | コメント(2)| トラックバック(0)

原発とドロップショット

『翡翠』さんからコメントをいただいた。

停電の話、ドロップショットの質問、原発の話でした。
以下がそのコメントの質問と原発の部分です。


マイク ・・・ 前略 ・・・

ところで、ドロップショット(バックハンド)の打ち方について質問なのですが、本に「フィニッシュの時にラケット面が自分の方を向くように」と書いてあったので、実践してみたのですが、うまくいきません。
松原コーチからご覧になって、このアドバイスは正しいでしょうか?
ドロップショットの打ち方を教えていただけませんか?
よろしくお願いします。

P.S 福島の原発の放射線が心配ですね・・・
テレビでは大丈夫と言ってましたが・・・
報道規制がされているらしく事実が隠蔽されてしまっているようなの で。
ではでは、松原コーチも外でレッスンをされる際にはお気をつけてm(_ _)m
投稿者 翡翠 2011/03/17 19:50





私の答えです。

悪だくみ まず最初に大昔の私の専門?

原子力の件です。

実は大学で在籍していたのが、原子工学科というところで
テニス部の本科の次の予科として通っていました。
あまり優秀な学生ではなかったのですが
原子炉や放射線などに関しては一通りの知識があります。

これ以上事故が進まないよう、ホントいらいらしています。
今日になってほうれん草などから放射能が検出され
どれかの燃料棒の破損がばれちゃった感じです。   不満

放射線は、今のレベルでは大丈夫ですし
外でテニスをしていても平気です。
いたずらにパニックにならないほうがいいと思います。

しかし現場の稚拙な対応については・・・
水もちょこっと撒いて、状況を検討なんてやっていますが
そんな場合じゃない
検討の結果、もう少し撒いとけば・・・
なんて結果だったらどうするんでしょう。
あと10倍ほどぶちまけておいてから状況を見る
くらいの現実の知恵が無ければならないと思うのですが

それと、危険でそばへ行けないので中を覗けないようですが
ラジコンヘリでも使えば簡単にハイビジョン撮影できるはずです。
ヒロボーというラジコンヘリのトップ企業に頼めば
数10万円くらいでやってくれると思います。
ホント、ハイレベルな技術者はいっぱいいるんでしょうが
今は狭い高級な理論より広い視野の乱暴な知恵が必要なときだと思います。  悪だくみ

現実感のある民間の知恵を使えばどんどん仕事が進むのではないかと思うのですが


でも、ご心配いただき、ありがとうございます。 にっこり
外でテニスをすることですが
今後、さらに大きな事故に進まない限りは大丈夫ですよ。 ナイス!



さて、本科のテニスの話です。 スマイル

ドロップショットの打ち方。
フェデラーエナンは強烈にアンダースピンをかけたバックハンドのドロップショットを打ちます。
ベースラインから1発で決めるようなドロップショットを打つとき
えぐるようにスウィングするので
かなり上向きの面でインパクト
その後さらに上を向いていきますので
上向きを通り越して少しこちら向きまでいくかもしれませんね。 びっくり

これはプロ中のプロにして初めてできるスーパーショットです
プロなら素人相手にはできると思いますが
プロ同士の試合では普通は無理だと思います。
ですから、素人が素人相手に打つのは無理です。  うるせー

そうまでしてスーパーショットを打ってもテニスでは1点しかもらえません。


じゃあ、現実的なドロップショットはどうしたらいいでしょうか。

結論を先に言いますと、スライス気味に打つ、『小さなロブです』  ナイス!

スライスボレーを打つようなスウィングで
ネットの少しだけ向こう側に落ちるように小さなロブを打ちます。

低い弾道で打とうとすると、スピードが出てしまいます。
バウンド位置も深くなり、バウンド後も深く弾んでしまいます。 あれー?

山なりのボールなら、スピードを遅くできます。
バウンド位置も浅くできるし、2バウンド目も浅くすることができます。  ピース

  (放水もこんな風にふんわり山なりにすれば、燃料棒を傷つけずにすむかも)


ロブの高さは頭と同じかもうちょっと上あたりでしょうか。

そして、上達するにつれて
低めに、しかも浅めにコントロールできるようにしていけばいいのです。

この話は、バックハンドだけではなく、フォアハンドでもまったく同じです。

さっきも言いましたが
あまり難しい打ち方はしないほうがいいと思います。

上向きの面でそおっと小さなロブで充分決まりますよ。 ナイス!


テニスでは1点しか取れないのです
それなのに、ミスった途端に、その1点は相手に行くのです。  うるせー



なんか原発でいらいらしているので、毒のある言い方になっているかもしれません。  悪だくみ

そういえば、原子炉で使うホウ素、ホウ酸の形にして水にまざっているのですが
確か、中性子を吸収して、核分裂を止める、『ポイズン』 という言い方をしていたと思います。

毒も時には必要なのです。 悪だくみ


まあ、大昔の知識ですし
石器時代からのテニスの、しかも予科ですので
もしかしたら、原子工学科というのは錯覚で
ホントは広い知恵を求める、原始工学科だったかもしれません。

そろそろ、記憶も定かではなくなってきたようです。 冷や汗



スライス | 投稿者 松原コーチ 22:39 | コメント(1)| トラックバック(0)

ファアの緊急スライス

『キャプ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ、こんばんわ。
いつもブログを楽しく拝見しております。

ひとつお尋ねしたいことがあります。
プロの選手が、フォア側遠くに追い出されたときに、ラケットをかなり振ってスライス回転をかけて返球している場面を良く見ます。
この打ち方はアマチュアでも出来るものなのでしょうか? またそのコツなどあったら教えていただけないでしょうか?

お時間があるときに回答お願いします!!
投稿者 キャプ 2011/02/11 22:04




私の答えです。

スマイル 確かによく見かけますね。

まず、前提として、どうゆう時に使うのかというと
遠くに振られて、ぎりぎりで追いついた場合
あまりにもぎりぎりすぎて
厚めのグリップでは打てそうも無い
コンチかもっと薄い、バックハンドイースタンくらいのグリップなら何とか届く びっくり
という場合に使います。

この場合、なんとしてもネットを越すというのが一番の目標になります。
つまり、飛びすぎたらどうしようという発想は無いのです。

これっきゃないので、やるっきゃない。  うるせー


技術的には
ヘッドスピードを確保するために
スライスサーブのような腕使い、面使いをするのです。

それでもたりなそうなときは
通常タブーとされる、手首の固定もやめます。  うるせー

ラケットヘッドをムチのように使います。   

上から切り下ろし
インパクト前に腕の動きを止めます
この止まった勢いでラケットヘッドを走らせるのです。

「ジョリ」 っと当たったボールは勢いよく飛んでいくはずです。  ピース



ぎりぎりの遠くで打つこと。

グリップを薄くして、うんと右打点のスライスサーブ感覚で打つ。

この二つをヒントにすれば結構、コントロールもできますよ。


連続写真のいいのがあればわかりやすいのですが
ちょっと見当たらないのでうんと想像力を利かせて読んでください。  ナイス!




スライス | 投稿者 松原コーチ 20:23 | コメント(1)| トラックバック(0)

スライスの打点や

『翡翠』 さんから質問をいただいていました。
スライスについてです。
こうゆう症状はけっこうありそうですね。

以下がその質問の全文です。


マイク 松原コーチこんばんは

バックハンドのスライスについて質問です。
11月12日のブログで、ぎりぎりのボールはバックハンドのスライスで打つ、という記事を見て先日の練習の際に実践してみたのですが、なぜか球がすごく浮いてしまいます。
あと、無駄にサイドスピンがかかっているらしく、外側(自分から見て右側)に曲がってしまいます。
本当はもっとすべるような球を打ちたいのですが…

どのような振り方をすればすべるようなスライスが打てるでしょうか?
よろしくお願いしますm(_ _)m

投稿者 翡翠 2010/11/22 22:46




私の答えです。

スマイル ボールが浮くのはスウィングが水平気味だからでしょう。

面だけを上に向ければアンダースピンはかかりますが
ボールは面が上を向いた分、上に向かって飛び出します。 あれー?

浮かせない為には、ダウンスウィングで切り下ろすことです。
スウィングが振り子形だとひきつけて打点を遅らせば
ダウンスウィングでボールを捕らえることになります。

もし打点が前だと
この、打点より外側の位置から (ここではまだ本当はボールが当たっていないはずですが)

両手バック1


この打点に向かってスウィングすることになり

両手インパクト


アウトサイドインのスウィングにより外に切れて行く球質になります。 うるせー

この切れ方が不満であれば、グリップを薄く、コンチネンタルにして
ひきつけて打たなければなりません。 ナイス!

これがそのようにした、モーリスモの動画と連続写真です

こうすれば切れのいいスライスが打て
しかも遠目の打点でボールを取ることができます。
つまり、リーチも広くなりスライスの存在価値も増すのです。 ナイス!



さてここまでは理屈の上では100%正しい話し。 悪だくみ

しかし現実はどうでしょう。

日本の女子プロたちでも
両手で前気味の打点でスライスを打つ人がたくさんいます。

女子選手の場合、握力が弱いのでコンチネンタルのスライスをマスターするのはけっこう大変
だから両手で打ったり、という人が多いのです。
10cmリーチが広いのを選ぶか?
安心して打てるほうを選ぶか?

現実にどちらを選ぶかは難しい問題です。

まして左利きの場合
外側、右側に曲がっていくショットは、本人以上に相手が嫌っているかもしれません。

教科書のように打てれば点が増えるわけではありません
曲がり具合は慣れれば完璧に把握できます。
こんなくせ球も面白いのではないでしょうか。 びっくり


ただ、ボールが浮いちゃう話は困るので
スウィングをしっかり上から切り下ろすようにだけはしたほうがいいと思います。 ナイス!


大きなテイクバックから
インパクトでスウィングを止めるような感じで打つと
手が止まり、ラケットヘッドが走って、面がさらに前を向くため
切れがよくなりサイドスピンも少なくなると思います。

試してみてください。 ナイス!



スライス | 投稿者 松原コーチ 22:50 | コメント(0)| トラックバック(0)

スライスにどう対処すすか

『しゅう』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメント、全文です。


マイク こんばんわ。いつも教えていただきありがとうございます。まだ教えていただいた練習はできていませんが、ゆるいボール関連でもう少し教えて下さい。試合で打たれるゆるいボールは、ほとんどがスライス系になります。そのスライスで良く感じるのが、二通りです。一つは、高めに浮いてきて落ちてもこちらにはあまり来ないで上にポンと上がるボールです。どれくらいこちら来るのか分からずにフォアのチャンスボールと思うんですが、近づけずに打ち切れません。もう一つは、スピードは無いけど低くバックに来るボールで、両手でこすり上げるべきか、片手でスライスで返すか迷います。実際には、こすり上げようとしてミスをするのが多いですが、スライスにする場合のタイミングが分かりません。打つときの心構えや練習方法を教えて下さい。宜しくお願いします。

投稿者 しゅう 2010/11/08 22:00




私の答えです。

スマイル 確かにスライスのボールの弾み方は2通りですね。

ゆるく山なりにくれば止まります。

低く速いボールで来れば滑ります。  ナイス!


まず、最初に大切なことは、相手ボールの軌道がしっかりイメージできること。  悪だくみ

以前に書いたことがありますが

インパクトまでボールを見て

そのボールに合わして打っていたら、必ず振り遅れます。

実際にはインパクトの位置を想像して

その打点で打っているのです。

ですから、基本的にどこにボールが来るかわからないならお手上げです。  あれー?

ラケットはボールに当たらないでしょうし

その位置に身体を運ぶこともできません。

もっと修行するしかありません。  うるせー


と言ってしまったら、みもふたもないんですが

実際そのとおりなのです。


解決策としては

まずは、ボールの軌道をイメージしてみることです。  ピース


他の人のプレーを見て、そのボールを心の中で打ってみる。 ピカ

次に自分のラリーの中で

ボールの軌道をイメージしながら打ってみる。


この、『ボールの軌道をイメージしながら』 というのをやらない人が結構多いんです。

まじめにボールを見て、まじめに練習するだけではだめです。  冷や汗



さて応用編に入ります。

止まるようなスライスに対処する方法。


アプローチショット風に、動きの中で打ちましょう。 叫び

もちろんスライスではなく、トップスピンで打ってもOKです。


これなら動きの中でボールに、打点に入っていけますから

大雑把に、位置があっていれば

かなり最後まで調整が利きます。


逆にしっかり踏ん張ってうとうと思うと、足が止まって

打点が逃げていってしまいます。  不満



私の大好きなシーンをエナンがやってくれています。

この過激な動画と連続写真を味わってみてください。


打ち方そのものはこのとおりやるのは難しいかもしれませんが

ダダダッ、グウッ、バシッ、このリズムを味わってほしいのです。  ナイス!




次に、バックに滑ってくるスライスです。

しゅうさんの質問では、『スピードは無いけど低くバックに来るボール』

とのことですが、低く来るとのことで

すべるボールという前提でお話します。


一番簡単確実なのはスライスです。

弾む前に早めに引き、滑ってくるところをスライスで打ちます。  


相当に自信があれば、トップスピンも打てますが

アマチュアではかなり厳しいと思います。

低く滑ってきて、打点が低い

ボールの下にラケットを入れることじたい、難しいのです。 不満


どうやって打つかは最初に決めておきましょう。 悪だくみ

たとえば、滑るようなら、スライス

ポコンと止まるようならトップスピン。


ただ、すべるかポコンか、判断がつかないようではどうしようもないので

先ほどの弾道予想練習をしっかりやっておいてください。  ナイス!


スライス | 投稿者 松原コーチ 20:38 | コメント(2)| トラックバック(0)