2013年10月22日
打点に向かって踏み込む
プロのリターンは忙しい。
相手のサーブに反応して
最小限のテイクバックとスウィング。
それしかやるひまがないのだから
ボールに対し、どんな方向から入っていくか
なんていう選択肢はない。
これは先日もグリップチェンジの話で見せた
アルマグロの片手バックハンド・リターン。
速く、しかも遠いファーストサーブだったので
オープンスタンスから横へ
ランニングショットのようなフットワーク。
打点まで直線的に動いただけ。
それに対し
こちらはセカンドサーブが
少し近めに入ってきたのをハードヒット。
少しだけ余裕があるので
打点が後に食い込まれず
スウィングがのびのびしている。
それプラス、打点が横方向に対し近いので
少し前方向に踏み込んでいっているのだ。
しかし、動きの線は、こちらもまっすぐ、直線的な動きなのだ。
プロのテニスでは動きの方向を調節する余裕はとても少ないのだ。
相手のサーブに反応して
最小限のテイクバックとスウィング。
それしかやるひまがないのだから
ボールに対し、どんな方向から入っていくか
なんていう選択肢はない。
これは先日もグリップチェンジの話で見せた
アルマグロの片手バックハンド・リターン。
速く、しかも遠いファーストサーブだったので
オープンスタンスから横へ
ランニングショットのようなフットワーク。
打点まで直線的に動いただけ。
それに対し
こちらはセカンドサーブが
少し近めに入ってきたのをハードヒット。
少しだけ余裕があるので
打点が後に食い込まれず
スウィングがのびのびしている。
それプラス、打点が横方向に対し近いので
少し前方向に踏み込んでいっているのだ。
しかし、動きの線は、こちらもまっすぐ、直線的な動きなのだ。
プロのテニスでは動きの方向を調節する余裕はとても少ないのだ。
2013年10月20日
ワングリップリターン
アルマグロの連写写真を見ていて気づいたこと
ソフトテニスのようにウェスタンのワングリップ
片面打ちなのだ。
これが彼のすごいリターンの秘密の1つなのかもしれない。
フォアだと
バックだと
同じ構えから、引いて、ひっぱたく、だけ。
サーブが打たれてから、リターンのインパクトまで
男子のプロなら、0.5秒くらい。
とにかく忙しい。
グリップチェンジは
通常、引きながら持ち替えるので
純粋なチェンジ時間としては必要ない
と言いつつも
ただ、無造作に引くほうが早いに決まっている。
フォアバックともウェスタンで打つ人にのみ許される特権だ。
ソフトテニスのようにウェスタンのワングリップ
片面打ちなのだ。
これが彼のすごいリターンの秘密の1つなのかもしれない。
フォアだと
バックだと
同じ構えから、引いて、ひっぱたく、だけ。
サーブが打たれてから、リターンのインパクトまで
男子のプロなら、0.5秒くらい。
とにかく忙しい。
グリップチェンジは
通常、引きながら持ち替えるので
純粋なチェンジ時間としては必要ない
と言いつつも
ただ、無造作に引くほうが早いに決まっている。
フォアバックともウェスタンで打つ人にのみ許される特権だ。
2013年10月17日
ぎりぎりに追いつくこと
今日紹介するのは
アルマグロのバックハンド・スライスリターン
バック側、一番遠いところに入ったファーストサーブに
飛びついて、かろうじて返球したところ。
「ラケットのスウィングと身体の追いつき」
それを同時にこなしたところを見てほしいのだ。
ボレーもリターンも、ストロークも、バックもフォアも
トップスピンもスライスも
同じ考え方で最大限のコートカバーができる。
これは、インパクトの0.6秒前
トップスピンのグリップで待っているところ。
0.3秒前、打点より高めにスライスの面を作る。
0.2秒前、切り下ろしスウィング開始。
0.1秒前、届くためのぎりぎり姿勢。
インパクト (直後)
0.1秒後
動きとしてできたのは
右足を1歩だけ踏み込み、打球方向にめいっぱい倒れること。
スウィングはスライス面を上に作り、切り下ろしただけ。
ぎりぎり追いつくというのはこうゆうこと。
追いつきとスウィングを同時に終了させるのだ。
そうすれば、ぎりぎりのところでも、追いつきさえすれば返球できる。
アルマグロのバックハンド・スライスリターン
バック側、一番遠いところに入ったファーストサーブに
飛びついて、かろうじて返球したところ。
「ラケットのスウィングと身体の追いつき」
それを同時にこなしたところを見てほしいのだ。
ボレーもリターンも、ストロークも、バックもフォアも
トップスピンもスライスも
同じ考え方で最大限のコートカバーができる。
これは、インパクトの0.6秒前
トップスピンのグリップで待っているところ。
0.3秒前、打点より高めにスライスの面を作る。
0.2秒前、切り下ろしスウィング開始。
0.1秒前、届くためのぎりぎり姿勢。
インパクト (直後)
0.1秒後
動きとしてできたのは
右足を1歩だけ踏み込み、打球方向にめいっぱい倒れること。
スウィングはスライス面を上に作り、切り下ろしただけ。
ぎりぎり追いつくというのはこうゆうこと。
追いつきとスウィングを同時に終了させるのだ。
そうすれば、ぎりぎりのところでも、追いつきさえすれば返球できる。
2013年10月07日
下半身は前向きで
フォアハンドリターンの時
あまり横向きにならないことについて書いた。
今日、見てもらうモンフィスの場合
アルマグロに比べれば、もう少し横向きになる。
(錦織の試合に間会わなかったので、見ることのできた
モンフィスと、多分、ハネスクとの練習マッチだ)
しかし、下半身、特に脚の向きを見てほしい。
ほとんど横を向かず、前向きのまま。
腰の線も肩の線ほど横向きにしない
上体にひねりができたところなのだ。
だからひざを伸ばすだけで
肩の線を少し戻すだけで
瞬時に上体を前向きにできるのだ。
あの、自由奔放な体の使い方に見える、モンフィスがだ。
さて、これは、インパクトの、0.45秒前
スプリットステップから着地したところ。
両手の位置はすでにフォアハンド側へ。
0.35秒前、面を外に向けるようにラケットが引き始められ。
0.25秒前、手の位置は一番後ろ。
上体は一番横向きになったところ
0.15秒前、ラケットが一番後ろに来て
0.05秒前、左手は前に行き、上体はほとんど前向き。
インパクトの0.05秒後
ラケット面はぶれず、手首のラケット遅れ角度もキープ。
(リターンじゃなければもう少し手首を柔らかくするはず)
ハネスクのサーブはめちゃくちゃ速く、重いのだ。
0.15秒後、ラケットヘッドは少し前に出ているが
姿勢のよさは相変わらず。
1コマ飛ばして、0.35秒後。
少しずつ、姿勢が緩み、センターへ動き出している。
あんなにぐにゃぐにゃしている感じの、モンフィス。
その彼が、ここまで姿勢やラケット面を固めているのだ。
面を外向きに引いていき
インパクトでしっかり前向き
姿勢は垂直
手首の角度はぶれなし。
入らないはずのないフォアハンドがここにあり
下半身を前向きのままにすることで、リターンに使えるのだ。
あまり横向きにならないことについて書いた。
今日、見てもらうモンフィスの場合
アルマグロに比べれば、もう少し横向きになる。
(錦織の試合に間会わなかったので、見ることのできた
モンフィスと、多分、ハネスクとの練習マッチだ)
しかし、下半身、特に脚の向きを見てほしい。
ほとんど横を向かず、前向きのまま。
腰の線も肩の線ほど横向きにしない
上体にひねりができたところなのだ。
だからひざを伸ばすだけで
肩の線を少し戻すだけで
瞬時に上体を前向きにできるのだ。
あの、自由奔放な体の使い方に見える、モンフィスがだ。
さて、これは、インパクトの、0.45秒前
スプリットステップから着地したところ。
両手の位置はすでにフォアハンド側へ。
0.35秒前、面を外に向けるようにラケットが引き始められ。
0.25秒前、手の位置は一番後ろ。
上体は一番横向きになったところ
0.15秒前、ラケットが一番後ろに来て
0.05秒前、左手は前に行き、上体はほとんど前向き。
インパクトの0.05秒後
ラケット面はぶれず、手首のラケット遅れ角度もキープ。
(リターンじゃなければもう少し手首を柔らかくするはず)
ハネスクのサーブはめちゃくちゃ速く、重いのだ。
0.15秒後、ラケットヘッドは少し前に出ているが
姿勢のよさは相変わらず。
1コマ飛ばして、0.35秒後。
少しずつ、姿勢が緩み、センターへ動き出している。
あんなにぐにゃぐにゃしている感じの、モンフィス。
その彼が、ここまで姿勢やラケット面を固めているのだ。
面を外向きに引いていき
インパクトでしっかり前向き
姿勢は垂直
手首の角度はぶれなし。
入らないはずのないフォアハンドがここにあり
下半身を前向きのままにすることで、リターンに使えるのだ。
2013年10月05日
フォアハンドは前向きで
フォアハンドは前向き
フォアハンド、インパクトのときは上体前向きが基本。
これは私がいつも言っていること。
だから、余裕のあるラリーではしっかり横向きに構えてから
上体を回転させて、前向きになりインパクト。
リターンで、ひまがないときは
あまり横向きにならないで
最小限の上体回転で、前向きになりインパクト。
ということ。
一昨日のジャパンオープン観戦で
ここまではっきりやるのか
というのを見せてくれたのが、スペインのアルマグロ。
彼のリターンを紹介しよう。
カメラはカシオのハイスピードエクシリム、ちょっと古いやつ。
1秒間に10コマの設定なので、0.1秒間隔で撮影している。
これはインパクトの1秒前のコマ
5コマとばして、0.4秒前、スプリットステップ後。
0.3秒前
0.2秒前、上体が一番横向きに。
0.1秒前、ラケットが一番引かれたところ。
インパクト、上体は前向き。
0.1秒後、ボールが重い、腕を固めてガマン。
0.2秒後、上体の姿勢もガマン。
0.3秒後、ようし、成功。
2コマとばして、0.6秒後、センターへ移動開始している。
こんなふうに最低限の上体の動きで安定したリターンを打っていた。
ここまでコンパクトにしたリターンは見たことがない。
コンパクトなのに強力
アルマグロ、恐るべし。
この次の試合、準々決勝では錦織を破ってしまったのだ。
今日はデルポトロに惜しかった。
フォアハンド、インパクトのときは上体前向きが基本。
これは私がいつも言っていること。
だから、余裕のあるラリーではしっかり横向きに構えてから
上体を回転させて、前向きになりインパクト。
リターンで、ひまがないときは
あまり横向きにならないで
最小限の上体回転で、前向きになりインパクト。
ということ。
一昨日のジャパンオープン観戦で
ここまではっきりやるのか
というのを見せてくれたのが、スペインのアルマグロ。
彼のリターンを紹介しよう。
カメラはカシオのハイスピードエクシリム、ちょっと古いやつ。
1秒間に10コマの設定なので、0.1秒間隔で撮影している。
これはインパクトの1秒前のコマ
5コマとばして、0.4秒前、スプリットステップ後。
0.3秒前
0.2秒前、上体が一番横向きに。
0.1秒前、ラケットが一番引かれたところ。
インパクト、上体は前向き。
0.1秒後、ボールが重い、腕を固めてガマン。
0.2秒後、上体の姿勢もガマン。
0.3秒後、ようし、成功。
2コマとばして、0.6秒後、センターへ移動開始している。
こんなふうに最低限の上体の動きで安定したリターンを打っていた。
ここまでコンパクトにしたリターンは見たことがない。
コンパクトなのに強力
アルマグロ、恐るべし。
この次の試合、準々決勝では錦織を破ってしまったのだ。
今日はデルポトロに惜しかった。
2013年06月27日
リターンの気持ち
『レフティ』 さんからの追加質問、その続きです。
以下がコメントのその質問部分です。
(続き)
3つめの「単純にリターン時のグリップのこと」ですが、
現在、私は(左利きなのでそれで話させていただきます。)ラケットを持つ左手はウエスタンで持っていますが、第一段階、左手のグリップはそのままで、右手でラケットを握り(セミウエスタン?)、テイクバックの時に、左手をコンチネンタルの方へグリップ位置をずらすという解釈でよいでしょうか?
リターンの質問が続いたところでもう一つ質問させてください。
今回は、リターンする前の気持ちの持ち様です。私の場合は、フォアの握りでフォアリターンするつもりで少しフォア側を広く開けて待ちます。
それで、バックに来た時は、何も考えずに、スライスor 両手バックです。
皆、どのような気持ちで、サーブを待っているのでしょうか?
「好きな方でやればよい」と言われてしまいそうですが、よろしくお願いいたします。
投稿者 レフティ 2013/06/12 19:21
私の答えです。
「テイクバックの時に、左手をコンチネンタルの方へグリップ位置をずらす」
そのとおりです。
バックのリターンで、(リターンじゃなくても)
後の手でテイクバックするつもりでいれば簡単にできると思います。
逆に利き腕のほうがメインだと
そのグリップを変えるのが難しいかもしれません。
次にサーブを待つ気分ですが
私は私以外の人のことはよく知りません。
それで私自身ですが
フォアもバックも
フラットの近いトップスピン気味で
ダブルスならサーバーの足元へ
叩き込むことのみをイメージしています。
サイドを抜きに行く時も
そのことのみをイメージします。
たとえばジュースコートで
フォアならクロスにしっかり打ち抜く。
バックはストレートに引っ張る、と決めておきます。
どうしても届かない時は
うでがと
勝手にスライスになっちゃいます。
そちらは意識してイメージを膨らませてあるわけではありませんが
とっさのスライス素振りは
もちろん普段の練習で事前にやっておきます。
シングルスなら
フォアはクロスにしっかり
バックは相手サーブの強さにより
スライスでしっかりクロスか
トップスピンでしっかり打つか
やはり事前に決めつけておきます。
とにかく成功するリターンのイメージを持ってトライすること。
失敗しないようになんて考えると、ちゃんと失敗します。
そうそうもうひとつありました。
フォアで取れるならフォアです。
以下がコメントのその質問部分です。
(続き)
3つめの「単純にリターン時のグリップのこと」ですが、
現在、私は(左利きなのでそれで話させていただきます。)ラケットを持つ左手はウエスタンで持っていますが、第一段階、左手のグリップはそのままで、右手でラケットを握り(セミウエスタン?)、テイクバックの時に、左手をコンチネンタルの方へグリップ位置をずらすという解釈でよいでしょうか?
リターンの質問が続いたところでもう一つ質問させてください。
今回は、リターンする前の気持ちの持ち様です。私の場合は、フォアの握りでフォアリターンするつもりで少しフォア側を広く開けて待ちます。
それで、バックに来た時は、何も考えずに、スライスor 両手バックです。
皆、どのような気持ちで、サーブを待っているのでしょうか?
「好きな方でやればよい」と言われてしまいそうですが、よろしくお願いいたします。
投稿者 レフティ 2013/06/12 19:21
私の答えです。
「テイクバックの時に、左手をコンチネンタルの方へグリップ位置をずらす」
そのとおりです。
バックのリターンで、(リターンじゃなくても)
後の手でテイクバックするつもりでいれば簡単にできると思います。
逆に利き腕のほうがメインだと
そのグリップを変えるのが難しいかもしれません。
次にサーブを待つ気分ですが
私は私以外の人のことはよく知りません。
それで私自身ですが
フォアもバックも
フラットの近いトップスピン気味で
ダブルスならサーバーの足元へ
叩き込むことのみをイメージしています。
サイドを抜きに行く時も
そのことのみをイメージします。
たとえばジュースコートで
フォアならクロスにしっかり打ち抜く。
バックはストレートに引っ張る、と決めておきます。
どうしても届かない時は
うでがと
勝手にスライスになっちゃいます。
そちらは意識してイメージを膨らませてあるわけではありませんが
とっさのスライス素振りは
もちろん普段の練習で事前にやっておきます。
シングルスなら
フォアはクロスにしっかり
バックは相手サーブの強さにより
スライスでしっかりクロスか
トップスピンでしっかり打つか
やはり事前に決めつけておきます。
とにかく成功するリターンのイメージを持ってトライすること。
失敗しないようになんて考えると、ちゃんと失敗します。
そうそうもうひとつありました。
フォアで取れるならフォアです。
2013年06月10日
リターンのグリップ
『レフティ』 さんから3つの質問のうちの3つ目。
以下がコメントの3つ目、質問部分です
3つめは、単純にリターン時のグリップのことです。
大抵フォアのウエスタンで持っていますが、気持ちはバックに来ることを想定してすぐに握りかえられるようにしています。ところが、速い球の時は、上手く握りかえられません。
ラケットをはさんで両方からウエスタンで握りに行ったようなグリップになり、2つめの質問とも相まって情けないリターンになってしまいます。
練習不足、グリップは個人の好みと言われてしますそうなんですが、どのような、グリップで待ち、対応するのがベターなんでしょうか?
大変、基本的な質問で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。
投稿者 レフティ 2013/06/05 18:04
私の答えです
これです
右手はフォアハンドの握りです。
左手はバックハンドの左手握りか、それと同じ向きにするか。
錦織は左手をこのままグリップ位置にずらせば
両手バックのグリップになるのでしょう。
左手のフォアハンドイースタンでしょうか。
両手の選手ではこの形、むしろ珍しく
左手もバックのグリップのまま握っている人が多いと思います。
バックに来たら左手はそのまま
右手を持ち替えながら
テイクバックするのです。
左手は持ち替えないのですから
別に難しい要素はないと思います。
両方、ウェスタンなら、それもあり。
後は素振りで慣らす。
待っている形から
バックにサーブが入ったので
持ち替えながらテイクバック
しっかりヒット
という素振りをしっかりやっておけばいいだけです。
私は片手打ちなので
持ち替えてヒット、という素振りいっぱいやりました。
クセにしちゃえばいいだけです。
特別、リターン用のグリップというのを作る必要は無いと思います。
以下がコメントの3つ目、質問部分です
3つめは、単純にリターン時のグリップのことです。
大抵フォアのウエスタンで持っていますが、気持ちはバックに来ることを想定してすぐに握りかえられるようにしています。ところが、速い球の時は、上手く握りかえられません。
ラケットをはさんで両方からウエスタンで握りに行ったようなグリップになり、2つめの質問とも相まって情けないリターンになってしまいます。
練習不足、グリップは個人の好みと言われてしますそうなんですが、どのような、グリップで待ち、対応するのがベターなんでしょうか?
大変、基本的な質問で恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。
投稿者 レフティ 2013/06/05 18:04
私の答えです
これです
右手はフォアハンドの握りです。
左手はバックハンドの左手握りか、それと同じ向きにするか。
錦織は左手をこのままグリップ位置にずらせば
両手バックのグリップになるのでしょう。
左手のフォアハンドイースタンでしょうか。
両手の選手ではこの形、むしろ珍しく
左手もバックのグリップのまま握っている人が多いと思います。
バックに来たら左手はそのまま
右手を持ち替えながら
テイクバックするのです。
左手は持ち替えないのですから
別に難しい要素はないと思います。
両方、ウェスタンなら、それもあり。
後は素振りで慣らす。
待っている形から
バックにサーブが入ったので
持ち替えながらテイクバック
しっかりヒット
という素振りをしっかりやっておけばいいだけです。
私は片手打ちなので
持ち替えてヒット、という素振りいっぱいやりました。
クセにしちゃえばいいだけです。
特別、リターン用のグリップというのを作る必要は無いと思います。
2013年06月08日
両手バックのリターン
レフティさんから3つの質問のうちの2つ目。
以下がコメントの2つ目質問部分です
2つめは、両手バックのリターンについて。
普通、両手バックのストロークのスタンスは、スクエァーか少しクローズで打つとしっかり力が入るような気がするんですが、時間のないリターン時に、オープンで打ちにいくと、力が抜けるというか、上手くボールを飛ばせません。
どのようにするといいのでしょうか?
私の答えです
横向きの上体を作り
体幹部を固めることです。
スクエアースタンスだと前に支えの足があるので
それなりの安定感は自然にできます。
オープンスタンスはそのしっかり感を自分で作る必要があります。
しかも両手バックの場合
上体が簡単に前を向いていかないように
回転もブロックする必要があるのです。
特に背筋を固めるのです。
具体的には
しっかり横向きをつくり
前肩を少し下げ
「エイッ」 と叫ぶ。
前肩がやや下がったまま
上体が前向きになりきらない程度の窮屈感で
ラケットを前肩の上に引っ張り込めたら
「ヨシッ」 と叫ぶ。
叫び声と共に上体をがっちり固めるのです。
お試しください。
そうそう
自称、恥ずかしがりやの方は
と叫ぶ、のところは心の中でやってみるといいでしょう。
以下がコメントの2つ目質問部分です
2つめは、両手バックのリターンについて。
普通、両手バックのストロークのスタンスは、スクエァーか少しクローズで打つとしっかり力が入るような気がするんですが、時間のないリターン時に、オープンで打ちにいくと、力が抜けるというか、上手くボールを飛ばせません。
どのようにするといいのでしょうか?
私の答えです
横向きの上体を作り
体幹部を固めることです。
スクエアースタンスだと前に支えの足があるので
それなりの安定感は自然にできます。
オープンスタンスはそのしっかり感を自分で作る必要があります。
しかも両手バックの場合
上体が簡単に前を向いていかないように
回転もブロックする必要があるのです。
特に背筋を固めるのです。
具体的には
しっかり横向きをつくり
前肩を少し下げ
「エイッ」 と叫ぶ。
前肩がやや下がったまま
上体が前向きになりきらない程度の窮屈感で
ラケットを前肩の上に引っ張り込めたら
「ヨシッ」 と叫ぶ。
叫び声と共に上体をがっちり固めるのです。
お試しください。
そうそう
自称、恥ずかしがりやの方は
と叫ぶ、のところは心の中でやってみるといいでしょう。
2013年05月01日
リターンの球質や工事や
東戸塚校のコート改修工事
今日は人工芝張りにかかった。
人工芝のロールと砂が搬入されたので
かなり時間を取られ
半面単位で、6ヶ所のうち、2ヶ所のみが終了した。
砂は25トン位だろうか、こんなにあるのだ。
さてテニスの話し
今日は『ライダー』 さんからリターンの質問。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。いつもブログを参考にさせていただいています。
少し気になっていることがあるのですが、フォアハンドのリターンが安定しません。ストロークは松原コーチの理論を参考にグリップをフルウエスタンに変えトップスピンなのですが
相手のサービスが緩いとこの打ち方ができるのですが、相手のサービスがある程度スピードがあるとスイングを小さくしてトップスピンのスイングができなくなってしまいます。
ライジングでリターンするときや少し早めのサービスをコンパクトにリターンする場合もやはりトップスピンのスイングをベースに小さくしていったほうが良いのでしょうか。
投稿者 ライダー 2013/04/29 23:48
私の答えです。
速いサーブに対してのリターンは使える時間が少ないので
フラット気味になってしまうのはしょうがないのです。
スウィングの距離、時間がトップスピンのほうがどうしても長い。
だから短い距離で打つとすると直線的、フラット気味になるのです。
もちろん低いところから上に向かってフラットに打てば
アウトしてしまうので
水平か、高いところから打ち下ろすように打つということです。
伊達さんのようにテイクバックが小さく
下に引いただけの人は
それなりにトップスピンがかかると思いますが
普通のテイクバックではちょっと厳しいでしょう。
もちろん伊達式の引き方でも
あまり大きく下げると間に合わない可能性が出ますので
速いサーブに対しトップスピンがかけにくいという傾向は同じです。
どうしてもトップスピンをかけたければ、フレンチ式。
フレンチ・オープンでよく見かけますが
トップスピナーが塀際まで下がってリターンする。
これにより時間的な余裕を作ってフルスウィングするのです。
塀際からのフルスウィング
ベーアラインからの通常ショット
踏み込んでのライジングショット。
どれが有効なのか?
人によって違います。
コートサーフェスによっても。
最後は趣味の問題でしょうか。
私自身も若いころは塀際族、フルスウィング派でしたが
現在はベースライン派。
つまり高い打点、フラットぽい球質、ぶん殴り派です。
これはパワースペックの問題です。
もちろん立つ位置はベースラインと塀の間のどこかでもいいのです。
相手サーブと自分のスウィング、反応速度、好みを入れて選択すればいい。
もっと極端に言うと
ハーフボレーからフェンス際までどこでもありです。
自分独自の、意味のある場所を見つければいいのです。
ベースラインの近くじゃないと義理が立たないということはありません。
さて、打ち方の話ですが
おっしゃるとおり
速いサーブへのリターンは
トップスピンのスウィングを基本に
スウィングの大きさを少し小さくしたり
スピンを減らしたりして対応すべきだと思います。
思ったよりサーブが速くなければ
いっぱい振ればいいし
リターンエースも狙いやすくなる。
サーブが攻撃的に来たら
リターンは守備的にと考えがちですが
これはちょっと考え物。
サーブは速いほうがこっちもスピードが出しやすい。
サーバーも体勢を作りにくい。
テニスはどっちが点を取りやすいのかを競うスポーツ。
どっちが無事に返球できるのかではない。
勝てばいいのだ
フラット気味を逆手にとってリターンエースにしましょう。
もちろん
姿勢を垂直に、状態を前向きに、手首をしっかり
そして、カオを強そうにするのが基本です。
今日は人工芝張りにかかった。
人工芝のロールと砂が搬入されたので
かなり時間を取られ
半面単位で、6ヶ所のうち、2ヶ所のみが終了した。
砂は25トン位だろうか、こんなにあるのだ。
さてテニスの話し
今日は『ライダー』 さんからリターンの質問。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは。いつもブログを参考にさせていただいています。
少し気になっていることがあるのですが、フォアハンドのリターンが安定しません。ストロークは松原コーチの理論を参考にグリップをフルウエスタンに変えトップスピンなのですが
相手のサービスが緩いとこの打ち方ができるのですが、相手のサービスがある程度スピードがあるとスイングを小さくしてトップスピンのスイングができなくなってしまいます。
ライジングでリターンするときや少し早めのサービスをコンパクトにリターンする場合もやはりトップスピンのスイングをベースに小さくしていったほうが良いのでしょうか。
投稿者 ライダー 2013/04/29 23:48
私の答えです。
速いサーブに対してのリターンは使える時間が少ないので
フラット気味になってしまうのはしょうがないのです。
スウィングの距離、時間がトップスピンのほうがどうしても長い。
だから短い距離で打つとすると直線的、フラット気味になるのです。
もちろん低いところから上に向かってフラットに打てば
アウトしてしまうので
水平か、高いところから打ち下ろすように打つということです。
伊達さんのようにテイクバックが小さく
下に引いただけの人は
それなりにトップスピンがかかると思いますが
普通のテイクバックではちょっと厳しいでしょう。
もちろん伊達式の引き方でも
あまり大きく下げると間に合わない可能性が出ますので
速いサーブに対しトップスピンがかけにくいという傾向は同じです。
どうしてもトップスピンをかけたければ、フレンチ式。
フレンチ・オープンでよく見かけますが
トップスピナーが塀際まで下がってリターンする。
これにより時間的な余裕を作ってフルスウィングするのです。
塀際からのフルスウィング
ベーアラインからの通常ショット
踏み込んでのライジングショット。
どれが有効なのか?
人によって違います。
コートサーフェスによっても。
最後は趣味の問題でしょうか。
私自身も若いころは塀際族、フルスウィング派でしたが
現在はベースライン派。
つまり高い打点、フラットぽい球質、ぶん殴り派です。
これはパワースペックの問題です。
もちろん立つ位置はベースラインと塀の間のどこかでもいいのです。
相手サーブと自分のスウィング、反応速度、好みを入れて選択すればいい。
もっと極端に言うと
ハーフボレーからフェンス際までどこでもありです。
自分独自の、意味のある場所を見つければいいのです。
ベースラインの近くじゃないと義理が立たないということはありません。
さて、打ち方の話ですが
おっしゃるとおり
速いサーブへのリターンは
トップスピンのスウィングを基本に
スウィングの大きさを少し小さくしたり
スピンを減らしたりして対応すべきだと思います。
思ったよりサーブが速くなければ
いっぱい振ればいいし
リターンエースも狙いやすくなる。
サーブが攻撃的に来たら
リターンは守備的にと考えがちですが
これはちょっと考え物。
サーブは速いほうがこっちもスピードが出しやすい。
サーバーも体勢を作りにくい。
テニスはどっちが点を取りやすいのかを競うスポーツ。
どっちが無事に返球できるのかではない。
勝てばいいのだ
フラット気味を逆手にとってリターンエースにしましょう。
もちろん
姿勢を垂直に、状態を前向きに、手首をしっかり
そして、カオを強そうにするのが基本です。
2013年04月12日
ブロックリターン
先日のデ杯韓国戦でよく見られたのが
シングルスでの、スライス気味ブロックリターン。
ボレーするような感じでとりあえず返球。
面白いことに
ポイントを確率よく取れたのが
苦し紛れにロブの返球になってしまったケース。
ブロックリターンで普通に返したのではサーバーのハードヒットを食らう。
ロブの返球だとサーバーも叩きにくい。
普通に返ってくるほうが
次のボールをレシーバが自由に打ちやすいのだ。
さて、普通に返球するブロックリターンと強引に打ち込むリターン
どちらのポイント獲得率が高いだろう?
もちろん返球できる確率はブロックのほうがいい。
70%位だろうか。
その後、ポイントできる確率は
サーバーのハードヒット後なので、30%くらい?
しめて、70%×30%=21%
対して、強引ハードヒットリターンの成功率が50%と下がるにしても
そのリターンが入った場合
次ショットからのポイント獲得率は、70%くらいあるだろう。
しめて、50%×70%=35%
まあ、独断と推測によるいい加減な数字だけど。
サーバーにとって、リターンが確実に返ってくる圧迫感が強いのか?
強打リターンの圧迫感の方がより強いのか?
心理的な要素もあり、どちらが有効だと言い切るのは難しいが
このレベルになれば
強打リターンの圧迫感の方が強いのではないだろうか。
世界一のリターンといわれていたアガシは、叩くことが多かった。
ブレーク率の高い、ナダルやジョコビッチは?
私も叩きリターン推奨派なのだが ・・・・・
そうそう、ブロック・ロブ・リターンはもっといいかも。
しかし、デ杯でロブ戦が始まったら?
テニス人気は盛り上がらないだろうな。
シングルスでの、スライス気味ブロックリターン。
ボレーするような感じでとりあえず返球。
面白いことに
ポイントを確率よく取れたのが
苦し紛れにロブの返球になってしまったケース。
ブロックリターンで普通に返したのではサーバーのハードヒットを食らう。
ロブの返球だとサーバーも叩きにくい。
普通に返ってくるほうが
次のボールをレシーバが自由に打ちやすいのだ。
さて、普通に返球するブロックリターンと強引に打ち込むリターン
どちらのポイント獲得率が高いだろう?
もちろん返球できる確率はブロックのほうがいい。
70%位だろうか。
その後、ポイントできる確率は
サーバーのハードヒット後なので、30%くらい?
しめて、70%×30%=21%
対して、強引ハードヒットリターンの成功率が50%と下がるにしても
そのリターンが入った場合
次ショットからのポイント獲得率は、70%くらいあるだろう。
しめて、50%×70%=35%
まあ、独断と推測によるいい加減な数字だけど。
サーバーにとって、リターンが確実に返ってくる圧迫感が強いのか?
強打リターンの圧迫感の方がより強いのか?
心理的な要素もあり、どちらが有効だと言い切るのは難しいが
このレベルになれば
強打リターンの圧迫感の方が強いのではないだろうか。
世界一のリターンといわれていたアガシは、叩くことが多かった。
ブレーク率の高い、ナダルやジョコビッチは?
私も叩きリターン推奨派なのだが ・・・・・
そうそう、ブロック・ロブ・リターンはもっといいかも。
しかし、デ杯でロブ戦が始まったら?
テニス人気は盛り上がらないだろうな。
2013年02月17日
両手バックのリターン
『にんにん』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
はじめまして。スクール(中上級クラス)に通う中年男性です。
本日、初めて訪問させて頂きましたが、興味深く読ませて頂いております。早速で恐縮ですが、質問させて下さい。
両手バックのリターンは体幹を固めて打つとのことですが、
私(右利きです)の場合、体幹(左尻の上部分の筋肉を斜め上に伸ばす)でスイング始動(体の回転運動開始)⇒体の回転を体幹、次いで右肩支点の順で止めて、振り切る。
の順で打っています(全くの自己流です)。
順クロスへはオープンスタンス気味で割とスムーズに打てているような感じなのですが、逆クロスへのリターンに伸びがありません(スクエアスタンス気味です)。
フィニッシュが右肩上なので、ヘッドを前に送り出した方が良いのでしょうか?
ほかのアイデアとして、踏み込んでいった前足を突っ張り、後ろ足のつま先を前に向けてボールの後ろにしっかり入った形で上体を固めて打つというのはどうでしょうか?(フォアでクローズド気味に打つときに私はこのようにして打つようにしています)
長文で失礼しましたが、なにとぞお気づきの点やアドバイスなどありましたら、ご教授のほどよろしく願いいたしますm(_ _)m
投稿者 にんにん 2013/02/10 00:56
私の答えです
私はプロの技術がとりあえず
今日時点の間違いのない、検証されたやり方だと考えています。
その打ち方で、入らないなら、届かないなら、スピードが出ないなら
プロが使っているはずがありません。
だからプロがやっていない技術は基本的に推奨しません。
もちろん、過去のプロがやっていたことで
現代のプロツアーに通用しなくても
アマチュアの試合には使えるでしょうし
それ以外にも、年配者への限定メニューなど
いくつか、例外はあります。
そんなわけで
まずは、プロのテニスを観察する、感じることをお勧めします。
ご自分のやり方、使い方が、プロのイメージと似ているでしょうか?
まずは、まねをしてみることです。
机の上で、またはソファーの上で考えた技術は
0.1%も使えないと思ったほうがいいです。
さて、リターンですが
のんびりやっているひまはありません。
相手はサーブなのです。
サーブを前提としないリターンはありえません。
のんびりで、対応できるようなサーブなら
技術的にはリターンと考える必要はありません。
単なる決め球です。
だから、ボールの後に入るなんて
たまたまそこにボールがこなければ無理です。
もし
それが可能なサーブなら
時間があるわけで
私なら、フォアで打ちます。
そしてバックは別の方法で ・・・
両手打ちというのはとても窮屈な物です。
腕とラケットが2本の腕でつながっていて、動かしにくい。
だから、身体が動いて
その動きを腕にラケットになんて悠長なことは考えない。
横向きを作り、ごつい棒をゴーンと
横殴りに叩きつける。
もちろん、金属でできた身体ではないので
少しはしなります。
でもそんなのは自然にそうなることで
意識してやったら、逆にパワーが伝わりません。
運動連鎖で上手く伝えてと考えるより
運動連鎖なんか諦める。
腕を固めて単純に横殴りにぶん殴る。
そうすると、結果的に運動連鎖が上手く使えます。
しっかり固めて、ごつい棒のメリットを生かしてください。
横向きをつくり体当たりです。
逆クロスですが
基本的に打ち方はいっしょ。
どっちに向かって構えるかです。
打球方向に対ししっかり横向きを造って、体当たりです。
今日は細かい身体の使い方や理屈は書きません。
この、「横向きで、腕を固めて、体当たり」 を頭に入れて
私の、バックハンドのカテゴリーを覗いてみてください。
多分たくさん出ているはずです。
以下がそのコメントの全文です。
はじめまして。スクール(中上級クラス)に通う中年男性です。
本日、初めて訪問させて頂きましたが、興味深く読ませて頂いております。早速で恐縮ですが、質問させて下さい。
両手バックのリターンは体幹を固めて打つとのことですが、
私(右利きです)の場合、体幹(左尻の上部分の筋肉を斜め上に伸ばす)でスイング始動(体の回転運動開始)⇒体の回転を体幹、次いで右肩支点の順で止めて、振り切る。
の順で打っています(全くの自己流です)。
順クロスへはオープンスタンス気味で割とスムーズに打てているような感じなのですが、逆クロスへのリターンに伸びがありません(スクエアスタンス気味です)。
フィニッシュが右肩上なので、ヘッドを前に送り出した方が良いのでしょうか?
ほかのアイデアとして、踏み込んでいった前足を突っ張り、後ろ足のつま先を前に向けてボールの後ろにしっかり入った形で上体を固めて打つというのはどうでしょうか?(フォアでクローズド気味に打つときに私はこのようにして打つようにしています)
長文で失礼しましたが、なにとぞお気づきの点やアドバイスなどありましたら、ご教授のほどよろしく願いいたしますm(_ _)m
投稿者 にんにん 2013/02/10 00:56
私の答えです
私はプロの技術がとりあえず
今日時点の間違いのない、検証されたやり方だと考えています。
その打ち方で、入らないなら、届かないなら、スピードが出ないなら
プロが使っているはずがありません。
だからプロがやっていない技術は基本的に推奨しません。
もちろん、過去のプロがやっていたことで
現代のプロツアーに通用しなくても
アマチュアの試合には使えるでしょうし
それ以外にも、年配者への限定メニューなど
いくつか、例外はあります。
そんなわけで
まずは、プロのテニスを観察する、感じることをお勧めします。
ご自分のやり方、使い方が、プロのイメージと似ているでしょうか?
まずは、まねをしてみることです。
机の上で、またはソファーの上で考えた技術は
0.1%も使えないと思ったほうがいいです。
さて、リターンですが
のんびりやっているひまはありません。
相手はサーブなのです。
サーブを前提としないリターンはありえません。
のんびりで、対応できるようなサーブなら
技術的にはリターンと考える必要はありません。
単なる決め球です。
だから、ボールの後に入るなんて
たまたまそこにボールがこなければ無理です。
もし
それが可能なサーブなら
時間があるわけで
私なら、フォアで打ちます。
そしてバックは別の方法で ・・・
両手打ちというのはとても窮屈な物です。
腕とラケットが2本の腕でつながっていて、動かしにくい。
だから、身体が動いて
その動きを腕にラケットになんて悠長なことは考えない。
横向きを作り、ごつい棒をゴーンと
横殴りに叩きつける。
もちろん、金属でできた身体ではないので
少しはしなります。
でもそんなのは自然にそうなることで
意識してやったら、逆にパワーが伝わりません。
運動連鎖で上手く伝えてと考えるより
運動連鎖なんか諦める。
腕を固めて単純に横殴りにぶん殴る。
そうすると、結果的に運動連鎖が上手く使えます。
しっかり固めて、ごつい棒のメリットを生かしてください。
横向きをつくり体当たりです。
逆クロスですが
基本的に打ち方はいっしょ。
どっちに向かって構えるかです。
打球方向に対ししっかり横向きを造って、体当たりです。
今日は細かい身体の使い方や理屈は書きません。
この、「横向きで、腕を固めて、体当たり」 を頭に入れて
私の、バックハンドのカテゴリーを覗いてみてください。
多分たくさん出ているはずです。
2013年01月17日
両手打ちリターン
『レフティ』 さんからの両手打ち質問の後半です。
以下がコメントの後半部分です。
リターンにおける打ち方です。
スライスなら、身体に近い球はブロックをするように、遠い球は、腕を振ることだけを考えて打っていますが、両手の場合で身体から遠い球は、ボールにより近づかなくてはならず、身体をオープンのままで振りますが、中々、強い球を打つことが難しいです。
何かコツのようものがあればご教授いただきたく、よろしくお願いします。
投稿者 レフティ 2013/01/02 10:09
私の答えです。
遠目のサーブに飛びつくとすると
自然に横向きになりませんか。
左足を半歩踏み込み
右足をクロスさせて踏み込みざまにヒットします。
ランニングショットの最後の1歩の形です。
このフットワークで大抵は届くはずですし
届かないなら、サービスエースです。
速いサーブに対し
これ以上のことをしている暇はありません。
ランニングショットの形ですから
まずは、ランニングショットのコツ。
上体を無理に回さない。
姿勢が倒れた状態で上体を回したらエラーになります。
上体を回さないつもりなのに
スウィングに引っ張られて
結果的に少しは回っちゃいます。
くどいですが、回さないつもりのほうが大切。
いよいよ、今日のその瞬間、一世一代のコツ。
「エイッ」 と叫びます。
もうちょっと具体的に言いますと
身体中を一瞬に固めるのです。
その反動で腕を振る。
「エイッ」 と叫びながら
先ほどのジョコビッチの写真を見てください。
冗談みたいになっちゃいましたが
ハードヒット
特にリターンには体幹部の力が必要です。
そこを固めることにより
動きを止めることにより
ぶん殴るのです。
だまされたと思って、「エイッ」 と叫んでください。
もちろん
私と同じような
控えめな性格の方は心の中で叫んでもOKです。
以下がコメントの後半部分です。
リターンにおける打ち方です。
スライスなら、身体に近い球はブロックをするように、遠い球は、腕を振ることだけを考えて打っていますが、両手の場合で身体から遠い球は、ボールにより近づかなくてはならず、身体をオープンのままで振りますが、中々、強い球を打つことが難しいです。
何かコツのようものがあればご教授いただきたく、よろしくお願いします。
投稿者 レフティ 2013/01/02 10:09
私の答えです。
遠目のサーブに飛びつくとすると
自然に横向きになりませんか。
左足を半歩踏み込み
右足をクロスさせて踏み込みざまにヒットします。
ランニングショットの最後の1歩の形です。
このフットワークで大抵は届くはずですし
届かないなら、サービスエースです。
速いサーブに対し
これ以上のことをしている暇はありません。
ランニングショットの形ですから
まずは、ランニングショットのコツ。
上体を無理に回さない。
姿勢が倒れた状態で上体を回したらエラーになります。
上体を回さないつもりなのに
スウィングに引っ張られて
結果的に少しは回っちゃいます。
くどいですが、回さないつもりのほうが大切。
いよいよ、今日のその瞬間、一世一代のコツ。
「エイッ」 と叫びます。
もうちょっと具体的に言いますと
身体中を一瞬に固めるのです。
その反動で腕を振る。
「エイッ」 と叫びながら
先ほどのジョコビッチの写真を見てください。
冗談みたいになっちゃいましたが
ハードヒット
特にリターンには体幹部の力が必要です。
そこを固めることにより
動きを止めることにより
ぶん殴るのです。
だまされたと思って、「エイッ」 と叫んでください。
もちろん
私と同じような
控えめな性格の方は心の中で叫んでもOKです。
2012年12月12日
フォアハンドリターンの引きは
『O山』 さんからの質問第2弾です。
以下が質問メールの、リターンに関する部分です。
フォアハンドストロークに振り子スイングを取り入れたら、とても安定するようになりました。
フォアハンドリターンのときはどうすればいいかぜひアドバイスをお願いします。
リターンのときは面をバックフェンス側に向けている余裕がありません。
どこまで引けばいいでしょうか。
現状の私のフォアハンドリターンは次のような感じです。
第一段階で手首をインパクトの形にして、面を伏せたまま上体をターンさせます。
そのときラケットヘッドの先端はサイドラインに直角くらい、ラケットの側面がベースラインと平行くらいの位置です。
ラケットの位置はそのままにして、まず上体だけターンさせて、ラケットヘッドの側面と胸板が平行になるところまで上体がターンしてきたら、つまり、上体がサーバーに対して正面向きなったら、そこからは上体のターンを止めて、ラケットを腕で振り切っています。
グリップエンドがサーバー側に一度も向きません。
私の答えです。
まずは、この方面の第1人者
アガシの動画と連続写真を見てください。
ここをクリックすると365ネットの連続写真にリンクです。
これが1番小さく叩く場面でしょう。
特に、上体の回転に注目。
若干、回りますが、完全に横向きまではいっていません。
インパクトで前向きになりたいのでしょうが
ちょっと遠めに来て
ランニングショットに近いフットワークになっているので
完全に前向きまでは成れなかった、といったところ。
腕はしっかり振っていますが
ラケットヘッドが真後ろを向くところまでは行きません。
リターンの考え方ですが
腕は振ります。
フォアと決まったら、引き始め
インパクトで垂直面を出すのに間に合う範囲で。
それが、アガシの例だと
相手がプロで、ハードコートの場合
これくらいのスウィングなのです。
クレーコートだったり
相手のサーブがプロじゃなければ
もっと大きなスウィングができるでしょう。
優先順位は
1、 ラケット面を正確に当てること。
2、 ラケットを腕だけでもいいから振ること。
3、 激しく、身体も使って叩くこと。
先ほどのアガシ
私は腕だけ振るつもりだが
上体も腕に引っ張られて、ある程度回転した
と見ています。
上体の回転のほうがメインではないと思います。
リターンでどれだけ大きく振るか?
サーブしだいです
自分の反応しだいです
面が保てる範囲で
腕の振りが間に合う範囲で振るのです。
どこまで振れるかは
色々なサーブを経験してみるしかありません。
甘甘サーブなら、単なる決め球だし
カルロビッチならアガシほども振れないかもしれません。
もちろん、どれだけリスクをとるかも問題。
安全に返したいのか
リターンで勝負をかけるのか?
人間の身体は完全剛性の機械ではありませんので
腕を振らないで
上体の回転だけと思っていても
つい、腕が振られてしまいます。
腕だけ振ろうと思っていても
つい、上体も少しは回ってしまいます。
グリップエンドがぜんぜん相手方向に向かないということもないと思います。
アガシくらいは引いてしまうのではないでしょうか。
もしも本当に、ぜんぜん振らなければ
リターンがネットを越えないと思います。
ただ、感覚としてはそれでいいのかもしれません。
以下が質問メールの、リターンに関する部分です。
フォアハンドストロークに振り子スイングを取り入れたら、とても安定するようになりました。
フォアハンドリターンのときはどうすればいいかぜひアドバイスをお願いします。
リターンのときは面をバックフェンス側に向けている余裕がありません。
どこまで引けばいいでしょうか。
現状の私のフォアハンドリターンは次のような感じです。
第一段階で手首をインパクトの形にして、面を伏せたまま上体をターンさせます。
そのときラケットヘッドの先端はサイドラインに直角くらい、ラケットの側面がベースラインと平行くらいの位置です。
ラケットの位置はそのままにして、まず上体だけターンさせて、ラケットヘッドの側面と胸板が平行になるところまで上体がターンしてきたら、つまり、上体がサーバーに対して正面向きなったら、そこからは上体のターンを止めて、ラケットを腕で振り切っています。
グリップエンドがサーバー側に一度も向きません。
私の答えです。
まずは、この方面の第1人者
アガシの動画と連続写真を見てください。
ここをクリックすると365ネットの連続写真にリンクです。
これが1番小さく叩く場面でしょう。
特に、上体の回転に注目。
若干、回りますが、完全に横向きまではいっていません。
インパクトで前向きになりたいのでしょうが
ちょっと遠めに来て
ランニングショットに近いフットワークになっているので
完全に前向きまでは成れなかった、といったところ。
腕はしっかり振っていますが
ラケットヘッドが真後ろを向くところまでは行きません。
リターンの考え方ですが
腕は振ります。
フォアと決まったら、引き始め
インパクトで垂直面を出すのに間に合う範囲で。
それが、アガシの例だと
相手がプロで、ハードコートの場合
これくらいのスウィングなのです。
クレーコートだったり
相手のサーブがプロじゃなければ
もっと大きなスウィングができるでしょう。
優先順位は
1、 ラケット面を正確に当てること。
2、 ラケットを腕だけでもいいから振ること。
3、 激しく、身体も使って叩くこと。
先ほどのアガシ
私は腕だけ振るつもりだが
上体も腕に引っ張られて、ある程度回転した
と見ています。
上体の回転のほうがメインではないと思います。
リターンでどれだけ大きく振るか?
サーブしだいです
自分の反応しだいです
面が保てる範囲で
腕の振りが間に合う範囲で振るのです。
どこまで振れるかは
色々なサーブを経験してみるしかありません。
甘甘サーブなら、単なる決め球だし
カルロビッチならアガシほども振れないかもしれません。
もちろん、どれだけリスクをとるかも問題。
安全に返したいのか
リターンで勝負をかけるのか?
人間の身体は完全剛性の機械ではありませんので
腕を振らないで
上体の回転だけと思っていても
つい、腕が振られてしまいます。
腕だけ振ろうと思っていても
つい、上体も少しは回ってしまいます。
グリップエンドがぜんぜん相手方向に向かないということもないと思います。
アガシくらいは引いてしまうのではないでしょうか。
もしも本当に、ぜんぜん振らなければ
リターンがネットを越えないと思います。
ただ、感覚としてはそれでいいのかもしれません。
2012年10月11日
一流サーブは高く来る
昨日、神奈川のコーチ研修会
募集を始めたと話したばかりだが
早速、1人目の申し込みがあった。
東京の女性、Sさん
コーチじゃない一般の方だが
もちろん大歓迎。
ありがとうございます。
さて、ダブルスの話し。
先日、ジャパンオープンを見に有明へ行った。
一度センターコートへ入ってから
再度、外の1番コートへ。
手前から入ったら、まぶしい
正面から太陽が照りつけ、写真も逆光。
しかも、秋の大会なのにホント、暑い。
お目当てはダブルス
そう、あのビッグなマレー兄弟
ジュースコートのリターン
お兄ちゃんのジェイミーは左利きの190cm
この人、リターンが安定している
サービスラインあたりに危なげなく入る。
構えを見ると
ラケットが上げ気味になっている。
そんなに高く見えていない人もいるだろうが
この姿勢のまま打つわけではない
この後、190cmが立ち上がるのだ。
ラケットを上げて構えるのは
サーブが高い位置に来るから。
先日の決勝戦でも
ラオニッチのサーブ
錦織は頭の上から
必死のリターンをしていたのが目立った。
ところで
いいサーブでリターンをミスるとき
アウトだろうか?
それともネット?
アウトが多いでしょう。
思ったよりもサーブが伸びてきて
高く弾み
予定の打点より高い。
だからラケットをあわてて、上へ
ボールも上へ、アウト !!!
だから
上へ上げなくてもいいように
打てる形のまま
腕全体を
高めに構えればいいのです。
ジェイミーのように
高く構えて、低く来たら?
それって、困ります?
大抵の人が、腕をすうっと下げて、問題なく打っています。
思ったより低いのは問題ないのです。
そういえば最初の写真
Iフォーメーションですね
これをやるペアーがすごく多くなりました。
よっぽどリターン力が上がってきたんでしょうね。
募集を始めたと話したばかりだが
早速、1人目の申し込みがあった。
東京の女性、Sさん
コーチじゃない一般の方だが
もちろん大歓迎。
ありがとうございます。
さて、ダブルスの話し。
先日、ジャパンオープンを見に有明へ行った。
一度センターコートへ入ってから
再度、外の1番コートへ。
手前から入ったら、まぶしい
正面から太陽が照りつけ、写真も逆光。
しかも、秋の大会なのにホント、暑い。
お目当てはダブルス
そう、あのビッグなマレー兄弟
ジュースコートのリターン
お兄ちゃんのジェイミーは左利きの190cm
この人、リターンが安定している
サービスラインあたりに危なげなく入る。
構えを見ると
ラケットが上げ気味になっている。
そんなに高く見えていない人もいるだろうが
この姿勢のまま打つわけではない
この後、190cmが立ち上がるのだ。
ラケットを上げて構えるのは
サーブが高い位置に来るから。
先日の決勝戦でも
ラオニッチのサーブ
錦織は頭の上から
必死のリターンをしていたのが目立った。
ところで
いいサーブでリターンをミスるとき
アウトだろうか?
それともネット?
アウトが多いでしょう。
思ったよりもサーブが伸びてきて
高く弾み
予定の打点より高い。
だからラケットをあわてて、上へ
ボールも上へ、アウト !!!
だから
上へ上げなくてもいいように
打てる形のまま
腕全体を
高めに構えればいいのです。
ジェイミーのように
高く構えて、低く来たら?
それって、困ります?
大抵の人が、腕をすうっと下げて、問題なく打っています。
思ったより低いのは問題ないのです。
そういえば最初の写真
Iフォーメーションですね
これをやるペアーがすごく多くなりました。
よっぽどリターン力が上がってきたんでしょうね。
2012年08月05日
リターンがアウトする
今日は下川井テニスクラブで
レッスン後、クラブ会員さんとダブルスを1セット
無事に6ゲーム先取マッチを、6-5で勝利。
パートナーの方がボレーが上手く
私のショットで相手ボールが浮いた所をよく決めてくれた。
その試合で気がついたのが
パートナーのフォアハンドリターンのはなし。
凄いサーブが入ると返らない。
そりゃそうだ、私もだ
問題なし。
普通のファーストが入ると
キレイなリターンが入る。
問題なし。
ゆるいセカンドが入ると
時々、リターンをアウトしてしまう。
これは問題。
ゆるいセカンドが有効なら
相手はいつだって打てる。
速いファーストをやめればいいのだ。
そうされたら大問題。
さてこの問題点は
結構たくさんの人が頷いているはず。
じっさい、よく見かける話なのだ。
エラーしないための方法としては
エラーしないファーストリターンを参考にする。
まずは、ファーストとセカンドのリターンの打ち方の違いを探そう。
さて、しっかり打たれたファーストが入ると
全身すべてを使ったショットは打ちにくい。
身体を固めて
腕だけでスウィングする事が多い。
身体を使わないのだから
腕前がよければ、当然リターンは成功する。
さてファーストがフォールトし、セカンドサーブに。
ここで、身体を使うヒマが出来ることによりドラマは起きる。
身体を動かすわけだが
完璧に動けば、より完璧なショットになり
威力が増すだけの事。
完璧じゃない事が問題になるのだ。
軸が垂直になり
腕が上手く振れるために、脇が開く必要がある。
たぶんフルスウィングすれば、そうできるだろう。
ところがミスしたくないので、ちょっとした変化がおきる。
まず、不安になると
人間、脇が閉まる。
脇が閉まったまま、振ろうとする
しかも、身体全体で振ろうとすると
上体が後ろに倒れていく。
当然、アッパースウィングとなり
ボールは山のあなたへ消えていく。
次のポイントは、もうミスれない。
ますます不安になり
脇が閉まり、上体が後ろに倒れ ・・・
このケース
ネットするミスはほとんどない
たいていがアウトする。
ここまで読んで
3回以上頷いた方
早速、治してみよう。
アウトする原因の1つをなくせばいいのだから
1、腕だけで打つようにする。
2、閉まった脇のまま、軸を垂直に保って体当たり。
そのまま、リターンダッシュする。
3、フルスウィングする。
1、2、は、すぐに出来る。
3、は、そうできるくらいなら、最初からやってる。
もし、フルスウィングするなら
トップスピン量を多くし
安心して打てるようにしてから行えばいい。
ちなみに、私、松原コーチは
根が臆病なので
トップスピンを特盛りにして
フルスウィングする事にしている。
レッスン後、クラブ会員さんとダブルスを1セット
無事に6ゲーム先取マッチを、6-5で勝利。
パートナーの方がボレーが上手く
私のショットで相手ボールが浮いた所をよく決めてくれた。
その試合で気がついたのが
パートナーのフォアハンドリターンのはなし。
凄いサーブが入ると返らない。
そりゃそうだ、私もだ
問題なし。
普通のファーストが入ると
キレイなリターンが入る。
問題なし。
ゆるいセカンドが入ると
時々、リターンをアウトしてしまう。
これは問題。
ゆるいセカンドが有効なら
相手はいつだって打てる。
速いファーストをやめればいいのだ。
そうされたら大問題。
さてこの問題点は
結構たくさんの人が頷いているはず。
じっさい、よく見かける話なのだ。
エラーしないための方法としては
エラーしないファーストリターンを参考にする。
まずは、ファーストとセカンドのリターンの打ち方の違いを探そう。
さて、しっかり打たれたファーストが入ると
全身すべてを使ったショットは打ちにくい。
身体を固めて
腕だけでスウィングする事が多い。
身体を使わないのだから
腕前がよければ、当然リターンは成功する。
さてファーストがフォールトし、セカンドサーブに。
ここで、身体を使うヒマが出来ることによりドラマは起きる。
身体を動かすわけだが
完璧に動けば、より完璧なショットになり
威力が増すだけの事。
完璧じゃない事が問題になるのだ。
軸が垂直になり
腕が上手く振れるために、脇が開く必要がある。
たぶんフルスウィングすれば、そうできるだろう。
ところがミスしたくないので、ちょっとした変化がおきる。
まず、不安になると
人間、脇が閉まる。
脇が閉まったまま、振ろうとする
しかも、身体全体で振ろうとすると
上体が後ろに倒れていく。
当然、アッパースウィングとなり
ボールは山のあなたへ消えていく。
次のポイントは、もうミスれない。
ますます不安になり
脇が閉まり、上体が後ろに倒れ ・・・
このケース
ネットするミスはほとんどない
たいていがアウトする。
ここまで読んで
3回以上頷いた方
早速、治してみよう。
アウトする原因の1つをなくせばいいのだから
1、腕だけで打つようにする。
2、閉まった脇のまま、軸を垂直に保って体当たり。
そのまま、リターンダッシュする。
3、フルスウィングする。
1、2、は、すぐに出来る。
3、は、そうできるくらいなら、最初からやってる。
もし、フルスウィングするなら
トップスピン量を多くし
安心して打てるようにしてから行えばいい。
ちなみに、私、松原コーチは
根が臆病なので
トップスピンを特盛りにして
フルスウィングする事にしている。
2012年07月02日
サウスポーのサーブを
『すーさん』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは
久しぶりになりますが質問です。
先日、スクールで左利きの上級の方と対戦する機会があり、まったく歯が立たなかったのはしかたないのですが、
相手の方が左利きでスライスサーブ中心でした。
左利きは前から苦手なのですが特に今回は大きく身体の方に食い込んでくる、あるいはバックの方に逃げて行くサーブにほとんどラケットに当てられませんでした。カーペットコートで曲がりが大きいこともありますが、ちょっと情けない結果でした。
前に飛び込んでとコーチに言われましたが、なかなか難しく・・・・・・・
対応で心がけることがあればご教示お願いします。
投稿者 すーさん 2012/06/29 22:42
私の答えです。
左利きのスライスサーブ
その球道がイメージできるでしょうか。
もしも、完全にイメージできるなら
返球はそれほど難しくありませんし
ある程度イメージできるなら
じきに慣れるでしょう。
曲がってくるサーブに対し
返球の難しさは
右でも左でも大差ないはずです。
要は、慣れているか慣れてないか
普通のサーブか?
珍しいサーブか?
という問題です。
実際の打球で
われわれは、ボールを打っているのではなく
イメージを打っています。
そこへ来るはずのボールをイメージし
ボールがイメージどおりそこへ来る。
結果としてボールをジャストミートしているのです。
右利きのサーブは当然そこへ来るので困らない。
つまり、左利きのサーブもイメージどおり飛んでくれば
何の問題もありません。
左利きサーブを想像し
それをジャストミートしている自分を想像しましょう。
次にサーブをイメージしながら
ジャストミートで素振りしてみる。
これでOKです。
もちろんバックが苦手で
左利きサーブに対し回り込めないというのであればちょっと難しい。
思い切って左端にいましょう。
右端にフラットサーブが入ったら?
いつも入る。
そんな上手い人にはどうせ勝てません。
ちょっともう一つ気になった言葉。
「左利きは前から苦手なのですが・・・」
苦手だ、苦手だ、といっていると自己暗示にかかり
ますます、苦手になります。
今日以降、こうつぶやいてください。
「左利きは対処法がわかったから、得意なんだよね」
「ナダルとやってみたいね」
以下がそのコメントの全文。
こんにちは
久しぶりになりますが質問です。
先日、スクールで左利きの上級の方と対戦する機会があり、まったく歯が立たなかったのはしかたないのですが、
相手の方が左利きでスライスサーブ中心でした。
左利きは前から苦手なのですが特に今回は大きく身体の方に食い込んでくる、あるいはバックの方に逃げて行くサーブにほとんどラケットに当てられませんでした。カーペットコートで曲がりが大きいこともありますが、ちょっと情けない結果でした。
前に飛び込んでとコーチに言われましたが、なかなか難しく・・・・・・・
対応で心がけることがあればご教示お願いします。
投稿者 すーさん 2012/06/29 22:42
私の答えです。
左利きのスライスサーブ
その球道がイメージできるでしょうか。
もしも、完全にイメージできるなら
返球はそれほど難しくありませんし
ある程度イメージできるなら
じきに慣れるでしょう。
曲がってくるサーブに対し
返球の難しさは
右でも左でも大差ないはずです。
要は、慣れているか慣れてないか
普通のサーブか?
珍しいサーブか?
という問題です。
実際の打球で
われわれは、ボールを打っているのではなく
イメージを打っています。
そこへ来るはずのボールをイメージし
ボールがイメージどおりそこへ来る。
結果としてボールをジャストミートしているのです。
右利きのサーブは当然そこへ来るので困らない。
つまり、左利きのサーブもイメージどおり飛んでくれば
何の問題もありません。
左利きサーブを想像し
それをジャストミートしている自分を想像しましょう。
次にサーブをイメージしながら
ジャストミートで素振りしてみる。
これでOKです。
もちろんバックが苦手で
左利きサーブに対し回り込めないというのであればちょっと難しい。
思い切って左端にいましょう。
右端にフラットサーブが入ったら?
いつも入る。
そんな上手い人にはどうせ勝てません。
ちょっともう一つ気になった言葉。
「左利きは前から苦手なのですが・・・」
苦手だ、苦手だ、といっていると自己暗示にかかり
ますます、苦手になります。
今日以降、こうつぶやいてください。
「左利きは対処法がわかったから、得意なんだよね」
「ナダルとやってみたいね」
2012年02月25日
リターンは高めに構えて
先日、水曜日に松原テニスクラブ印西で
ウルトラお姉さんグループとプレーした時のこと。
Tさんのリターンが少し不安定で
若干波打っているように見える。
思ったよりも高い打点になった時にその傾向が強いようだ。
バウンドが高くなった時と低くなった時
「どちらが困ります?」 と聞くと
即座に、「高いのは困る、低いのはどうにでもなる」
とのこと。
「じゃあ、高めに構えたらどうですか」
ということで納得。
ついでに上体や腕をしっかり固定することをアドバイス。
練習では見事に決まる。
試合ではまだ不安そうだが
くせになるまでは、それは仕方のないこと。
かなり、安定のきっかけをつかんだようだ。
このアドバイスの話は、もう一つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で詳しく説明した。
結構面白い話になったと思うので、ぜひ覗いてみて欲しい。
今日は無料の設定になっているので
気楽に入場してください。
そうそう、『上体や腕をしっかり固定する』 話も
先行して、23日の同じブログで紹介した。
暇な人はぜひ読み返しといてください。
この日は、ファーストボレーのアドバイスも。
これも良かった。
こちらはまた、いずれ紹介しよう。
ウルトラお姉さんグループとプレーした時のこと。
Tさんのリターンが少し不安定で
若干波打っているように見える。
思ったよりも高い打点になった時にその傾向が強いようだ。
バウンドが高くなった時と低くなった時
「どちらが困ります?」 と聞くと
即座に、「高いのは困る、低いのはどうにでもなる」
とのこと。
「じゃあ、高めに構えたらどうですか」
ということで納得。
ついでに上体や腕をしっかり固定することをアドバイス。
練習では見事に決まる。
試合ではまだ不安そうだが
くせになるまでは、それは仕方のないこと。
かなり、安定のきっかけをつかんだようだ。
このアドバイスの話は、もう一つのブログ
『松原雄二のテニス技術解説』 で詳しく説明した。
結構面白い話になったと思うので、ぜひ覗いてみて欲しい。
今日は無料の設定になっているので
気楽に入場してください。
そうそう、『上体や腕をしっかり固定する』 話も
先行して、23日の同じブログで紹介した。
暇な人はぜひ読み返しといてください。
この日は、ファーストボレーのアドバイスも。
これも良かった。
こちらはまた、いずれ紹介しよう。
2011年06月30日
片手バックの人の構え
バックを片手で打つ人のリターンの構え方の話だ。
昨日は暑かった。
テニスコーチは暑いなんて言っちゃいけない
といつも若者たちに言っているのだが・・・
そんなわけで、印西のクラブ
パラソルの下でリゾートしていた。
会員さんたちとおしゃべりの中で
女性会員のNさんから質問をいただいた。
フォアハンドのリターンが苦手なんだけど、どうしたらいいか?
というお話。
バックは片手打ちで、スライスのリターンダッシュなど、バッチリの方。
フォアにしても、『うちのクラブにはすごい女性が何人もいる』 うちのお一人。
打てるとか打てないとか言うレベルではない。
普段の得意なフォアに比べて、リターンだとちょっと、というお話。
しかし持ち時間の少ないリターンのちょっとは実戦での大問題。
さて、構え方を聞いてみると
フォアとバック、中間のグリップで構えており、どちらにも持ち替えている。
これだと思い、アドバイス。
「どちらか一方向にしか持ち替えないようにしましょう」
バックは、持ち替えながらテイクバック
それからヒットで、どう見ても困っていない。
じゃあ
『フォアハンドのグリップで』
『手首の角度もフォアのインパクトと同じで』
構えるといい。
そうすれば、サーブがフォアに来たら、引いて打つだけ。
構えが正しいなら、エラーするはずが無いと説明した。
バックの時はどうせ持ち替えるわけで
少し替えても、いっぱい替えても、どうせ1回。
特にスライスを使うなら、時間の余裕もあり、問題なし。
実はこのやり方、私自身のプレーと同じ。
ただ私の場合は、バックのリターンで
トップスピン系で打つことが多いのがちょっと違うところ。
トップスピンのほうがスライスより打点が前で、時間が無い上に
振るのも一手間余計にかかるのだ。
それでも、バックは何とかなるので大丈夫。
Nさんもまだ慣れなくてと言いつつ、それなりにこなしているようだった。
さて、今回は私の好みを押し付けてしまったが、もちろん逆もある。
バックで構えておき、フォアに来たら持ち替える。
バックが苦手だが、フォアはいつでもおいでの方にお勧め。
ただこちらのほうが少し難易度が高いと思う。
というのは
バックは左手をラケットに添えて引くことが出来るが
フォアは片手になるタイミングがかなり早いからだ。
ついついフォアをスライスで返すことになりがちなのでご注意を。
昨日は暑かった。
テニスコーチは暑いなんて言っちゃいけない
といつも若者たちに言っているのだが・・・
そんなわけで、印西のクラブ
パラソルの下でリゾートしていた。
会員さんたちとおしゃべりの中で
女性会員のNさんから質問をいただいた。
フォアハンドのリターンが苦手なんだけど、どうしたらいいか?
というお話。
バックは片手打ちで、スライスのリターンダッシュなど、バッチリの方。
フォアにしても、『うちのクラブにはすごい女性が何人もいる』 うちのお一人。
打てるとか打てないとか言うレベルではない。
普段の得意なフォアに比べて、リターンだとちょっと、というお話。
しかし持ち時間の少ないリターンのちょっとは実戦での大問題。
さて、構え方を聞いてみると
フォアとバック、中間のグリップで構えており、どちらにも持ち替えている。
これだと思い、アドバイス。
「どちらか一方向にしか持ち替えないようにしましょう」
バックは、持ち替えながらテイクバック
それからヒットで、どう見ても困っていない。
じゃあ
『フォアハンドのグリップで』
『手首の角度もフォアのインパクトと同じで』
構えるといい。
そうすれば、サーブがフォアに来たら、引いて打つだけ。
構えが正しいなら、エラーするはずが無いと説明した。
バックの時はどうせ持ち替えるわけで
少し替えても、いっぱい替えても、どうせ1回。
特にスライスを使うなら、時間の余裕もあり、問題なし。
実はこのやり方、私自身のプレーと同じ。
ただ私の場合は、バックのリターンで
トップスピン系で打つことが多いのがちょっと違うところ。
トップスピンのほうがスライスより打点が前で、時間が無い上に
振るのも一手間余計にかかるのだ。
それでも、バックは何とかなるので大丈夫。
Nさんもまだ慣れなくてと言いつつ、それなりにこなしているようだった。
さて、今回は私の好みを押し付けてしまったが、もちろん逆もある。
バックで構えておき、フォアに来たら持ち替える。
バックが苦手だが、フォアはいつでもおいでの方にお勧め。
ただこちらのほうが少し難易度が高いと思う。
というのは
バックは左手をラケットに添えて引くことが出来るが
フォアは片手になるタイミングがかなり早いからだ。
ついついフォアをスライスで返すことになりがちなのでご注意を。
2011年05月25日
ボディーサーブの返し方
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
真正面を狙ってくるサーブのリターン方法です。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
毎度のことで恐縮ですが、今回はリターンについてご教授下さい。
単刀直入に申しますと、私はボディサーブのリターンがとても苦手なのです。できましたならば、ズバッと体の正面に迫ってくるフラットの対処法 および スライスなどの回転で体の方に食い込んでくるボディサーブの対処法の2点(同じであれば、もちろん1点で)について、コツなどをお教え頂けないでしょうか?
今回も、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/05/22 16:37
私の答えです。
サーブの球種はあまり関係ありません。
どの経路であっても、正面に来たボールをどうよけるかという対処だからです。
まあ、サウスポーのスライスサーブだけは
判断に迷ったら、バックで取るのがコツでしょうか。
さて打ち方ですが、結論を言っちゃいますと、「横を向かないことです」
バックで取るとすると
ボレーのボディーショットに近いですよね。
前向きの身体を右にスライドさせながら
ラケットを上体と平行に、おなかの前に出す。
片手打ちでも、両手打ちでも左手がどこにあるかだけの違い
基本的に同じです。
古い人なら、ジョン・マッケンローのリターンといえばわかりやすいでしょうか。
おなかの前、40cmくらいに、ラケットを横向き、相手に面を向け
そのまま体当たりです。
コツとしては、テイクバックで手をおなかから少し離すことでしょうか。
30cmくらい前に出すつもりでいるといいと思います。
フォアハンドの場合ですが
やはり横を向かない。
左にサイドステップしながら
上体の右横にフォアハンドの面を作り
おなかの右前に手を振り出します。
フォアの、身体の正面で取るリターンといえば、思い出すのが
大昔、私の指導していたジュニアのI君
今で言うと、錦織圭のようなフルウェスタンの厚いグリップ。
逆クロスの名人で、インターハイやインカレで上位まで行った選手です。
彼は、左に回転しながら、左に倒れこんでいきました。
インパクトでは、前向きじゃなく、上体が左向き。
ちょっと分かりにくい言い方ですが
クロス方向に向かって、逆クロス(の打ち方)で打っていました。
こうやって、バックよりのボールをほぼ正面で取るのです。
とにかく、フォアもバックも
横向きにならず、前向きに捕らえればOKなのです。
ところで、フォア、バック、どちらで取るかの判断は?
通常は右肩の位置が真ん中で
それより右はフォア、左はバックです。
でも、人それぞれ少しづつ違います。
マッケンローは、ややバックが多く、簡単そうに打っていたように思います。
先ほどの、I君は取れる限り、何でもフォアでした。
自分の基準をしっかり作ればいいのです。
さて、ここまでやっても対処できないときは?
「君、なかなかいいサーブを打つじゃないか」 と言ってあげてください。
真正面を狙ってくるサーブのリターン方法です。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
毎度のことで恐縮ですが、今回はリターンについてご教授下さい。
単刀直入に申しますと、私はボディサーブのリターンがとても苦手なのです。できましたならば、ズバッと体の正面に迫ってくるフラットの対処法 および スライスなどの回転で体の方に食い込んでくるボディサーブの対処法の2点(同じであれば、もちろん1点で)について、コツなどをお教え頂けないでしょうか?
今回も、どうぞよろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/05/22 16:37
私の答えです。
サーブの球種はあまり関係ありません。
どの経路であっても、正面に来たボールをどうよけるかという対処だからです。
まあ、サウスポーのスライスサーブだけは
判断に迷ったら、バックで取るのがコツでしょうか。
さて打ち方ですが、結論を言っちゃいますと、「横を向かないことです」
バックで取るとすると
ボレーのボディーショットに近いですよね。
前向きの身体を右にスライドさせながら
ラケットを上体と平行に、おなかの前に出す。
片手打ちでも、両手打ちでも左手がどこにあるかだけの違い
基本的に同じです。
古い人なら、ジョン・マッケンローのリターンといえばわかりやすいでしょうか。
おなかの前、40cmくらいに、ラケットを横向き、相手に面を向け
そのまま体当たりです。
コツとしては、テイクバックで手をおなかから少し離すことでしょうか。
30cmくらい前に出すつもりでいるといいと思います。
フォアハンドの場合ですが
やはり横を向かない。
左にサイドステップしながら
上体の右横にフォアハンドの面を作り
おなかの右前に手を振り出します。
フォアの、身体の正面で取るリターンといえば、思い出すのが
大昔、私の指導していたジュニアのI君
今で言うと、錦織圭のようなフルウェスタンの厚いグリップ。
逆クロスの名人で、インターハイやインカレで上位まで行った選手です。
彼は、左に回転しながら、左に倒れこんでいきました。
インパクトでは、前向きじゃなく、上体が左向き。
ちょっと分かりにくい言い方ですが
クロス方向に向かって、逆クロス(の打ち方)で打っていました。
こうやって、バックよりのボールをほぼ正面で取るのです。
とにかく、フォアもバックも
横向きにならず、前向きに捕らえればOKなのです。
ところで、フォア、バック、どちらで取るかの判断は?
通常は右肩の位置が真ん中で
それより右はフォア、左はバックです。
でも、人それぞれ少しづつ違います。
マッケンローは、ややバックが多く、簡単そうに打っていたように思います。
先ほどの、I君は取れる限り、何でもフォアでした。
自分の基準をしっかり作ればいいのです。
さて、ここまでやっても対処できないときは?
「君、なかなかいいサーブを打つじゃないか」 と言ってあげてください。
2011年04月25日
サーブ球種の予測
『翡翠』 さんから質問をいただきました。
サーブの球種の見分け方です。
もうひとつは左利き対策。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは
こんばんは
2つ質問があります。
1つはサーブについてです。
フラットサーブ、スピンサーブ、スライスサーブ、ツイストサーブをランダムに打ってくる先輩がいるのですが、うまく対処できません・・・
4種類のサーブをランダムに打ってくるのはファーストサーブだけで、セカンドサーブはスピンサーブかスライスサーブだと思います。(スピンサーブとスライスサーブの違いがなんとなくしか分かっていないので・・・)
そこで質問なのですが、相手のサーブのスウィングを見てどのサーブを打ってくるか予測することは可能ですか?
もし可能であれば、その方法も教えていただけませんか?
ちなみに先輩は左利きです。
もう1つは左利きについてです。
自分が入っている部活は左利きがとても多くて、部員数の半分位います(自分も左利きですが・・・)
そこで質問なのですが、左利きの人とプレーする時に有効な打ち方は何かありますか?
漠然とした質問で訳が分からないかもしれませんが・・・
同時に2つの質問をしてしまいましたが・・・
お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/04/23 21:34
私の答えです。
説明の都合上、私が間違わないために、右利きを前提で話します。
まずはサーブの球種ですが
フラットは回転がないか、非常に少ないサーブで、意味がわからない人はいませんね。
スライスサーブは横回転でボールの右横を斜めに打つことにより
左方向にスライドしながら飛んで行きます。
これら2つのサーブは打つほうの都合で
インパクト時のラケットは垂直に近く立っていることが多いのです。
スピンサーブはツイストサーブとも言います。
つまり両者は基本的に同じ物です。
ニュアンスとしてはよりスピンの多いのがツイストでしょうか?
最近はツイストサーブという言葉はあまり聞かれなくなりました。
しばらく前に、テニスの王子様の越前リョーマ君が
このサーブを相手フォア側に入れ、顔めがけて跳ねさせてノックアウトするというのがありました。
われわれレベルのテニスシーンではあそこまでは無理で
通常はバックのコーナーに入れて、更に遠くに跳ねさせます。
このバック側に跳ねることをキックするといいいます。
このサーブはボールを時計の文字盤で言うと
7時半から、1時半の方角へ斜め上45度くらいの方向にこすり上げます。
だから、左に曲がりながら落ちていくのです。
インパクトのラケットの向きは打球方向の関係で
斜め45度くらいに傾くことになります。
さて球種の判断、予測ですが
インパクトのラケットの向きが違うことによりかなりわかります。
もっとたどると、トスの位置によりわかります。
インパクトでラケットを立てるためにはトスは右肩の上になります。
スライスやフラットはこの辺が多くなります。
だから、この辺に上がったら、フラットかスライス。
右肩より更に右に上げるとフラットは打ちにくく
(レシーバーから見れば左側です)
たぶんスライスサーブが来ます。
スピンはラケットを斜めに倒すため、トスが頭の上か左肩の方角に上がります。
フラットとスライスは見分けにくいのですが
構えのときに、微妙に雰囲気が変わります。
たぶん、凶暴な感じがしたらフラットでバックに来ます。
やわらかめ、なめらかに来たら、スライスで、フォアのコーナーに来ます。
この辺はいっぱい観察してなれるしかありません。
他の人の試合を見ながら、当てっこゲームをするといいと思います。
左利きに対する対策のほうですが
昔は相手のバックが弱かったりしたのですが
最近は両手バックのほうがフォアより強かったりして
その人によりみんな違います。
明らかに違うのは、サーブの曲がる方向です。
これはイメージトレーニングをしてなれるのが一番早道です。
ですが、翡翠さんの場合、仲間の半分近くが左利きとのこと
いつも見慣れている光景ですから、対策の仕様が無いのではないでしょうか。
通常の左利き対策とは、「なれない左利きにどう対処しましょう?」
ということなのです。
それをイメージトレーニングで補うのです。
サーブの球種の見分け方です。
もうひとつは左利き対策。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは
こんばんは
2つ質問があります。
1つはサーブについてです。
フラットサーブ、スピンサーブ、スライスサーブ、ツイストサーブをランダムに打ってくる先輩がいるのですが、うまく対処できません・・・
4種類のサーブをランダムに打ってくるのはファーストサーブだけで、セカンドサーブはスピンサーブかスライスサーブだと思います。(スピンサーブとスライスサーブの違いがなんとなくしか分かっていないので・・・)
そこで質問なのですが、相手のサーブのスウィングを見てどのサーブを打ってくるか予測することは可能ですか?
もし可能であれば、その方法も教えていただけませんか?
ちなみに先輩は左利きです。
もう1つは左利きについてです。
自分が入っている部活は左利きがとても多くて、部員数の半分位います(自分も左利きですが・・・)
そこで質問なのですが、左利きの人とプレーする時に有効な打ち方は何かありますか?
漠然とした質問で訳が分からないかもしれませんが・・・
同時に2つの質問をしてしまいましたが・・・
お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/04/23 21:34
私の答えです。
説明の都合上、私が間違わないために、右利きを前提で話します。
まずはサーブの球種ですが
フラットは回転がないか、非常に少ないサーブで、意味がわからない人はいませんね。
スライスサーブは横回転でボールの右横を斜めに打つことにより
左方向にスライドしながら飛んで行きます。
これら2つのサーブは打つほうの都合で
インパクト時のラケットは垂直に近く立っていることが多いのです。
スピンサーブはツイストサーブとも言います。
つまり両者は基本的に同じ物です。
ニュアンスとしてはよりスピンの多いのがツイストでしょうか?
最近はツイストサーブという言葉はあまり聞かれなくなりました。
しばらく前に、テニスの王子様の越前リョーマ君が
このサーブを相手フォア側に入れ、顔めがけて跳ねさせてノックアウトするというのがありました。
われわれレベルのテニスシーンではあそこまでは無理で
通常はバックのコーナーに入れて、更に遠くに跳ねさせます。
このバック側に跳ねることをキックするといいいます。
このサーブはボールを時計の文字盤で言うと
7時半から、1時半の方角へ斜め上45度くらいの方向にこすり上げます。
だから、左に曲がりながら落ちていくのです。
インパクトのラケットの向きは打球方向の関係で
斜め45度くらいに傾くことになります。
さて球種の判断、予測ですが
インパクトのラケットの向きが違うことによりかなりわかります。
もっとたどると、トスの位置によりわかります。
インパクトでラケットを立てるためにはトスは右肩の上になります。
スライスやフラットはこの辺が多くなります。
だから、この辺に上がったら、フラットかスライス。
右肩より更に右に上げるとフラットは打ちにくく
(レシーバーから見れば左側です)
たぶんスライスサーブが来ます。
スピンはラケットを斜めに倒すため、トスが頭の上か左肩の方角に上がります。
フラットとスライスは見分けにくいのですが
構えのときに、微妙に雰囲気が変わります。
たぶん、凶暴な感じがしたらフラットでバックに来ます。
やわらかめ、なめらかに来たら、スライスで、フォアのコーナーに来ます。
この辺はいっぱい観察してなれるしかありません。
他の人の試合を見ながら、当てっこゲームをするといいと思います。
左利きに対する対策のほうですが
昔は相手のバックが弱かったりしたのですが
最近は両手バックのほうがフォアより強かったりして
その人によりみんな違います。
明らかに違うのは、サーブの曲がる方向です。
これはイメージトレーニングをしてなれるのが一番早道です。
ですが、翡翠さんの場合、仲間の半分近くが左利きとのこと
いつも見慣れている光景ですから、対策の仕様が無いのではないでしょうか。
通常の左利き対策とは、「なれない左利きにどう対処しましょう?」
ということなのです。
それをイメージトレーニングで補うのです。
2011年04月22日
速いサーブをリターン
『翡翠』 さんから速いサーブのリターンについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは
速いサーブのリターンについて質問です。
部活の先輩に速いフラットサーブとスライスサーブを打ってくる人がいるのですが、うまくリターンできません。球が速すぎて、ラケットに当てるだけで精一杯です・・・
速いサーブのリターンの方法を教えていただけませんか?
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/04/19 22:23
私の答えです。
速いサーブのリターンのポイントは2つ。
1つ目はタイミングを取ること。
2つ目はラケット面をぐらつかせないこと。
タイミングですが
通常のストロークではバウンド後までボールを見て、打っていると思います。
それをリターンでやると振り遅れます。
ボールの動きを読んで、予測した位置にラケットを出さなくてはなりません。
具体的には
まず観察です。
サーブを見て球筋を追い、心の中で打ってみる。
次に、想像したサーブのボールを素振りで打ってみる。
ジャストミートしたなら
本物のサーブをリターンしてみる。
スウィングができているなら
心の中で打ってみる、の後、すぐにでも打てると思います。
ここまでのイメージトレーニング話は最近、よく出てきていますので
耳にたこができている人も多いかもしれません。
では次の2つ目。
ラケット面をぐらつかせないこと。
サーブが速かったり、曲がったりで、大変だと思うと、当てるだけになりがちです。
でもこれでは速いサーブのエネルギーに負けて、面がぐらつきやすいのです。
特に握力の無い女性はそうです。
対策はしっかり振ること。
ただ、フルスウィングはちょっと心配なので
『小さめのテイクバック』 から 『小さめのフィニッシュ』 までしっかり振ります。
手の動きで言えば、1~1.5mくらいのスウィングで
しっかり打って、しっかりフィニッシュで止める。
もちろん手首も腕もしっかりです。
あっ、もうひとつ忘れていた。
上体の向きが横向きから前向きになる暇がないかもしれませんね。
もしそうなら、特に腰の線は前向きのまま打ちましょう。
肩の線はスウィングに引っ張られ
自然に少し横向きから前向きという動きをすると思います。
とにかくインパクトで前向きになれればいいのです。
そしてインパクトで丹田に力を入れる。
丹田(たんでん)とはおへそのこぶし1個分くらい下のところ。
『ハラの据わった人』 の ハラです。
エイッ
もしフルスウィングなら、上体全部、特に背筋を固めて、エイッ
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは
速いサーブのリターンについて質問です。
部活の先輩に速いフラットサーブとスライスサーブを打ってくる人がいるのですが、うまくリターンできません。球が速すぎて、ラケットに当てるだけで精一杯です・・・
速いサーブのリターンの方法を教えていただけませんか?
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/04/19 22:23
私の答えです。
速いサーブのリターンのポイントは2つ。
1つ目はタイミングを取ること。
2つ目はラケット面をぐらつかせないこと。
タイミングですが
通常のストロークではバウンド後までボールを見て、打っていると思います。
それをリターンでやると振り遅れます。
ボールの動きを読んで、予測した位置にラケットを出さなくてはなりません。
具体的には
まず観察です。
サーブを見て球筋を追い、心の中で打ってみる。
次に、想像したサーブのボールを素振りで打ってみる。
ジャストミートしたなら
本物のサーブをリターンしてみる。
スウィングができているなら
心の中で打ってみる、の後、すぐにでも打てると思います。
ここまでのイメージトレーニング話は最近、よく出てきていますので
耳にたこができている人も多いかもしれません。
では次の2つ目。
ラケット面をぐらつかせないこと。
サーブが速かったり、曲がったりで、大変だと思うと、当てるだけになりがちです。
でもこれでは速いサーブのエネルギーに負けて、面がぐらつきやすいのです。
特に握力の無い女性はそうです。
対策はしっかり振ること。
ただ、フルスウィングはちょっと心配なので
『小さめのテイクバック』 から 『小さめのフィニッシュ』 までしっかり振ります。
手の動きで言えば、1~1.5mくらいのスウィングで
しっかり打って、しっかりフィニッシュで止める。
もちろん手首も腕もしっかりです。
あっ、もうひとつ忘れていた。
上体の向きが横向きから前向きになる暇がないかもしれませんね。
もしそうなら、特に腰の線は前向きのまま打ちましょう。
肩の線はスウィングに引っ張られ
自然に少し横向きから前向きという動きをすると思います。
とにかくインパクトで前向きになれればいいのです。
そしてインパクトで丹田に力を入れる。
丹田(たんでん)とはおへそのこぶし1個分くらい下のところ。
『ハラの据わった人』 の ハラです。
エイッ
もしフルスウィングなら、上体全部、特に背筋を固めて、エイッ
2011年01月28日
ポーチに対して
『いわし頭』 さんから質問をいただきました。
ダブルス、雁行陣でどこまでネットマンを確認すべきかという問題です。
話を簡単にするために、レシーブに限定してお話します。
ストロークどうしの打ち合いも考え方は同じだと思います。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは!
また、以下のことにご教授いただきたくよろしくお願いお願いします。
といいますのは、相手認知(把握)力とでも言うものです。
私の場合、雁行陣でネットにいるときは、盛んにポーチを狙います。しかし、少しでも動きが早い時は逆を突かれて抜かれてしまいます。
そんな時、「ああ~、皆、ちゃんと相手の動き(気配?)を把握して打っているんだな~」と思うのです。
それに対して、私と言えば、ほとんど相手の動きを見ないで、ストロークやボレーをしているようです。皆さん、例えば、ストロークを打つ時、いつ、相手の位置を確認しているのでしょうか?いつもながら、稚拙な質問ですが、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/01/27 12:20
私の答えです。
レシーブをポーチされる時って、どうゆう時でしょう?
ひとつは、サーブがよくて、リターンするのがやっとのとき。
これに対しては、ポーチに出られたからといってコースを変える余裕はありません。
あきらめるか
ロブで逃げるか (スマッシュが下手なら最高の手)
何も考えないでストレートに打つかです。 (大事なポイントで打つと効きます)
もうひとつは、ネットマンを気にせずに打つとき。
これには2通りあって
1つ目は、単にぼおっとしている場合。
もう1つはフルスウィングする場合です。
つまり、ポーチされないためには
こちらの態勢に少しは余裕があることが前提で
打つ直前、振り出す寸前までネットマンの動きを気にし
フルスウィングしないで、いつでもコースを変えるようにすることです。
これ自体は状況を設定し
コースを変える素振りなんかをしっかりやっておけばすぐにできるのではないでしょうか。
ところで、ここで2通りの考え方があることに気がつきました。
1つ目は、サーブとリターンがいつも拮抗しているダブルスの場合。
またはむしろリターン側に余裕がある場合。
先ほどのコースを変えることによりポーチにやられないように考えます。
もう1つはサーブが強く、ブレークが難しい場合。
この場合はポーチのことは考えず、サーバーに集中
なるべくいいリターンを叩き込みます。
コースを変える余裕は無いのです。
時々、ポーチに関係なく、捨て鉢のストレートを打っておきます。
うまくいったときに
「ネットマンの動きが見えたからね」 とつぶやきましょう。
サーブ力で2つに分類してみましたが
同じ分類を心理学的に捕らえている人もいます。
1つ目は、相手ポーチを気にする、バランスの取れた協調型テニス。
もう1つは、相手の都合は考えずに
自分が一番いいショットを打てばいいと考える自分本位型テニス。
ちなみに私は後者のタイプで
およそこの質問の回答者としてふさわしくない人間かもしれません。
わかりにくいようでしたらそのせいですのでご勘弁を。
ダブルス、雁行陣でどこまでネットマンを確認すべきかという問題です。
話を簡単にするために、レシーブに限定してお話します。
ストロークどうしの打ち合いも考え方は同じだと思います。
以下がそのコメントの全文です。
こんにちは!
また、以下のことにご教授いただきたくよろしくお願いお願いします。
といいますのは、相手認知(把握)力とでも言うものです。
私の場合、雁行陣でネットにいるときは、盛んにポーチを狙います。しかし、少しでも動きが早い時は逆を突かれて抜かれてしまいます。
そんな時、「ああ~、皆、ちゃんと相手の動き(気配?)を把握して打っているんだな~」と思うのです。
それに対して、私と言えば、ほとんど相手の動きを見ないで、ストロークやボレーをしているようです。皆さん、例えば、ストロークを打つ時、いつ、相手の位置を確認しているのでしょうか?いつもながら、稚拙な質問ですが、よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/01/27 12:20
私の答えです。
レシーブをポーチされる時って、どうゆう時でしょう?
ひとつは、サーブがよくて、リターンするのがやっとのとき。
これに対しては、ポーチに出られたからといってコースを変える余裕はありません。
あきらめるか
ロブで逃げるか (スマッシュが下手なら最高の手)
何も考えないでストレートに打つかです。 (大事なポイントで打つと効きます)
もうひとつは、ネットマンを気にせずに打つとき。
これには2通りあって
1つ目は、単にぼおっとしている場合。
もう1つはフルスウィングする場合です。
つまり、ポーチされないためには
こちらの態勢に少しは余裕があることが前提で
打つ直前、振り出す寸前までネットマンの動きを気にし
フルスウィングしないで、いつでもコースを変えるようにすることです。
これ自体は状況を設定し
コースを変える素振りなんかをしっかりやっておけばすぐにできるのではないでしょうか。
ところで、ここで2通りの考え方があることに気がつきました。
1つ目は、サーブとリターンがいつも拮抗しているダブルスの場合。
またはむしろリターン側に余裕がある場合。
先ほどのコースを変えることによりポーチにやられないように考えます。
もう1つはサーブが強く、ブレークが難しい場合。
この場合はポーチのことは考えず、サーバーに集中
なるべくいいリターンを叩き込みます。
コースを変える余裕は無いのです。
時々、ポーチに関係なく、捨て鉢のストレートを打っておきます。
うまくいったときに
「ネットマンの動きが見えたからね」 とつぶやきましょう。
サーブ力で2つに分類してみましたが
同じ分類を心理学的に捕らえている人もいます。
1つ目は、相手ポーチを気にする、バランスの取れた協調型テニス。
もう1つは、相手の都合は考えずに
自分が一番いいショットを打てばいいと考える自分本位型テニス。
ちなみに私は後者のタイプで
およそこの質問の回答者としてふさわしくない人間かもしれません。
わかりにくいようでしたらそのせいですのでご勘弁を。
2010年12月03日
片手バックのリターン
今朝の 『ためにならないブログ』 で私の研修会での
スロー動画を掲載してもらった。
私の動画も出ているので参考にしてほしい。
また、次の女性コーチ、Ken's成田の堀川さんの動画は
その前にアドバイス、「腕力で打つつもりで打ってください」 と言ったら
全身が完璧に動き、ドカンとハードヒットが決まったときのものだと思う。
本人が腕力のみと思ったときに、身体の動きと腕力の配分が最高だったのだ。
ためブロさん、ありがとうございます。
さて、本題にかかろう。
『YS』 さんから質問をいただいた。
片手バックのリターンについてだ。
以下がそのコメントの全文。
いつも参考にさせていだいています。
フォアハンドのリターンは早速試してみました。
かなり安定したと思います。
その3はまだ見てなかったのですが
無意識でラケットを高めに構えてました。
片手バックハンドのリターンの解説もお願いします。
フォアハンドリターンの場合に前向きで打つのは
できるのですが、片手バックハンドリターンの
場合はどうすればいいのでしょうか?
投稿者 YS 2010/11/25 20:59
私の答えです。
フラットも含め、トップスピン系のリターンを前提にお話しします。
サーブのボールが高いところに来るので高く構える。
サーブのボールは重いので手首に力を入れて、インパクト後も角度を保つ。
早いボールに対し予測して、予測タイミングで打つ。
この3つのことはフォアハンドと共通の話です。
特に、高く構える話は、話だけでなく
フォアで高く構えていればバックでも高く構えて待つことになり、すべて共通。
速いサーブに対して、体全部を使う時間がないので
フォアハンドではあまり横向きにならず
インパクトで前向きになるようにお話した。
このことはバックハンドではあまり厳密に考える必要はない。
フォアハンドでは横向きになると腕が後ろ側になり、左半身がじゃまになる。
バックではじゃま半身がないので、横向きでも、前向きでも打てる。
だから、少し横向きのまま、ガチンと上体を垂直に固めるほうがより大切になる。
このことが実は、フットワークのほうに関係してくる。
遠目のボールに対し、フォアでは少しでも余裕があれば
上体の前向きを作るため、サイドステップしながら打つ。
バックでも同様に打てるのだがそこまでこだわらなくていい。
ランニングショットのように、右足をクロスさせて踏み込みながら打っても
結構、威力のあるショットが打てるのだ。
これはフェデラーがよく使う技なので、イメージのある人も多いだろう。
もちろん、フォアハンドでもサイドステップで届かない距離の場合は
威力が少し落ちることを承知で
ランニングショットのように、左足をクロスさせて踏み込みながら打つ。
さて、スウィングだが
時間がないのだから、短めのスウィングになる。
テイクバックで上体と右手の間をかなり空けるようにして
手の位置を、気分的にはインパクトから30cm程度しか引かないようにする。
そしてフォロースルーも気分的にはインパクトから30cm程度。
外旋の動きもほとんど使わず、とにかく面をしっかりと固定する。
だからフィニッシュでラケット面が少し上向きになる。
これは、365ネット、テクニック別の技術解説ページから借りてきた
スウィングのイラスト。
この後、もう30cm、手を前に出すわけだ。
しっかりイメージしてみてほしい。
それと先ほどの話どおりだと、腕を60cmしか振らないわけだが
それは気分の話
勢いはあまるし、ラケットの先はもっと振れるわけだし、で
実際はもっと大きなスウィングになる。
気分的には20cmでもいいくらい、どちらの数字にしようか迷ったのが本音。
それと、実戦では利短奪取? じゃなくて、リターンダッシュしてみるとさらにやさしい。
これは鈴木貴男君のよくやる戦法。
ボールに合わせることがやさしくなり
ダブルスだとポーチにも出られにくくなる、ぜひお試しを。
スロー動画を掲載してもらった。
私の動画も出ているので参考にしてほしい。
また、次の女性コーチ、Ken's成田の堀川さんの動画は
その前にアドバイス、「腕力で打つつもりで打ってください」 と言ったら
全身が完璧に動き、ドカンとハードヒットが決まったときのものだと思う。
本人が腕力のみと思ったときに、身体の動きと腕力の配分が最高だったのだ。
ためブロさん、ありがとうございます。
さて、本題にかかろう。
『YS』 さんから質問をいただいた。
片手バックのリターンについてだ。
以下がそのコメントの全文。
いつも参考にさせていだいています。
フォアハンドのリターンは早速試してみました。
かなり安定したと思います。
その3はまだ見てなかったのですが
無意識でラケットを高めに構えてました。
片手バックハンドのリターンの解説もお願いします。
フォアハンドリターンの場合に前向きで打つのは
できるのですが、片手バックハンドリターンの
場合はどうすればいいのでしょうか?
投稿者 YS 2010/11/25 20:59
私の答えです。
フラットも含め、トップスピン系のリターンを前提にお話しします。
サーブのボールが高いところに来るので高く構える。
サーブのボールは重いので手首に力を入れて、インパクト後も角度を保つ。
早いボールに対し予測して、予測タイミングで打つ。
この3つのことはフォアハンドと共通の話です。
特に、高く構える話は、話だけでなく
フォアで高く構えていればバックでも高く構えて待つことになり、すべて共通。
速いサーブに対して、体全部を使う時間がないので
フォアハンドではあまり横向きにならず
インパクトで前向きになるようにお話した。
このことはバックハンドではあまり厳密に考える必要はない。
フォアハンドでは横向きになると腕が後ろ側になり、左半身がじゃまになる。
バックではじゃま半身がないので、横向きでも、前向きでも打てる。
だから、少し横向きのまま、ガチンと上体を垂直に固めるほうがより大切になる。
このことが実は、フットワークのほうに関係してくる。
遠目のボールに対し、フォアでは少しでも余裕があれば
上体の前向きを作るため、サイドステップしながら打つ。
バックでも同様に打てるのだがそこまでこだわらなくていい。
ランニングショットのように、右足をクロスさせて踏み込みながら打っても
結構、威力のあるショットが打てるのだ。
これはフェデラーがよく使う技なので、イメージのある人も多いだろう。
もちろん、フォアハンドでもサイドステップで届かない距離の場合は
威力が少し落ちることを承知で
ランニングショットのように、左足をクロスさせて踏み込みながら打つ。
さて、スウィングだが
時間がないのだから、短めのスウィングになる。
テイクバックで上体と右手の間をかなり空けるようにして
手の位置を、気分的にはインパクトから30cm程度しか引かないようにする。
そしてフォロースルーも気分的にはインパクトから30cm程度。
外旋の動きもほとんど使わず、とにかく面をしっかりと固定する。
だからフィニッシュでラケット面が少し上向きになる。
これは、365ネット、テクニック別の技術解説ページから借りてきた
スウィングのイラスト。
この後、もう30cm、手を前に出すわけだ。
しっかりイメージしてみてほしい。
それと先ほどの話どおりだと、腕を60cmしか振らないわけだが
それは気分の話
勢いはあまるし、ラケットの先はもっと振れるわけだし、で
実際はもっと大きなスウィングになる。
気分的には20cmでもいいくらい、どちらの数字にしようか迷ったのが本音。
それと、実戦では利短奪取? じゃなくて、リターンダッシュしてみるとさらにやさしい。
これは鈴木貴男君のよくやる戦法。
ボールに合わせることがやさしくなり
ダブルスだとポーチにも出られにくくなる、ぜひお試しを。
2010年11月26日
リターンで重要なもうひとつ
先日のアガシのリターン、動画と連続写真からわかること
3つあるとお話しし
昨日までで終了した。
確かにフォーム的に見ることができる重要ポイントが3つ。
1、手首の角度を保つこと。
2、上体の向きをあまり横向きにしない。
3、高めに構える。
実はこの絵に写っていないことで重要なことがもうひとつ。
『ボールを見ない』 ということ。
サーブのボールは早いのでインパクトまでボールを見ようとすると
その情報に引きずられて
スウィングを修正しようとするのだが、間に合わないということが起こる。
具体的には、振り遅れる
もうひとつはぎりぎりまでスウィングや面の向きを修正して
真ん中で捕らえることには成功するものの
打球自体はエラーになってしまったりすること。
私はこうゆう経験をしたことがある。
調子のいい日は、真ん中をはずすこともあるのだが
リターンのエラーはとても少ない。
逆に、調子の悪い日はラケット面のセンターで捕らえることが多いのだが
リターン自体はアウトすることが多い。
実は調子のいい日はボールなんて見ていない。
自分に自信があるからビュウッと振っているだけ。
時々ゴキッといいながらリターンエースになったりしている。
調子の悪い日は自信がないので、ボールをしっかり見ている
最後まで修正するのでちゃんと真ん中に当たる。
だが最後の修正で、入るはずのフォームを変えてしまい
あえなくエラーになるのだ。
だから打点までボールを見てはいけない。
と言い切られても困りますよね。
これは半分は合っているし、半分は間違っているのです。
われわれはボールを打つとき、想像したボールを打っている。
打点の位置とタイミングを推測してそこに向かってラケットを振る。
だから、この想像する意味で、しっかりボールを見る必要がある。
見ているつもりでしっかり想像している。
本当は自分が想像したボールを見ているのに
本物のボールを見ていると思い込むのだ。
常に本物のボールの映像に想像したボールの未来映像を重ねていく。
(だからコーチも自分では見ていないくせに生徒には見ろという)
文章にするととてつもない話だがちょっとしたプレーヤーならならみんなやっている話なのだ。
だから相手のサーブをイメージできるなら
それを素振りで打ってみる
その後で本物のサーブをリターンしてみる。
見事に当たるはずだ。
さてまとめないと自分でも危ない世界に入ってしまいそうだ。
普通のストロークでもインパクトまでは見ないほうがいい。
リターンの場合は最後の1mくらいは見ない。
自分を信じて振りぬくのだ。
念のために付け加えると
最初からずうっとボールを見ないと空振りするので、本当に念のため。
3つあるとお話しし
昨日までで終了した。
確かにフォーム的に見ることができる重要ポイントが3つ。
1、手首の角度を保つこと。
2、上体の向きをあまり横向きにしない。
3、高めに構える。
実はこの絵に写っていないことで重要なことがもうひとつ。
『ボールを見ない』 ということ。
サーブのボールは早いのでインパクトまでボールを見ようとすると
その情報に引きずられて
スウィングを修正しようとするのだが、間に合わないということが起こる。
具体的には、振り遅れる
もうひとつはぎりぎりまでスウィングや面の向きを修正して
真ん中で捕らえることには成功するものの
打球自体はエラーになってしまったりすること。
私はこうゆう経験をしたことがある。
調子のいい日は、真ん中をはずすこともあるのだが
リターンのエラーはとても少ない。
逆に、調子の悪い日はラケット面のセンターで捕らえることが多いのだが
リターン自体はアウトすることが多い。
実は調子のいい日はボールなんて見ていない。
自分に自信があるからビュウッと振っているだけ。
時々ゴキッといいながらリターンエースになったりしている。
調子の悪い日は自信がないので、ボールをしっかり見ている
最後まで修正するのでちゃんと真ん中に当たる。
だが最後の修正で、入るはずのフォームを変えてしまい
あえなくエラーになるのだ。
だから打点までボールを見てはいけない。
と言い切られても困りますよね。
これは半分は合っているし、半分は間違っているのです。
われわれはボールを打つとき、想像したボールを打っている。
打点の位置とタイミングを推測してそこに向かってラケットを振る。
だから、この想像する意味で、しっかりボールを見る必要がある。
見ているつもりでしっかり想像している。
本当は自分が想像したボールを見ているのに
本物のボールを見ていると思い込むのだ。
常に本物のボールの映像に想像したボールの未来映像を重ねていく。
(だからコーチも自分では見ていないくせに生徒には見ろという)
文章にするととてつもない話だがちょっとしたプレーヤーならならみんなやっている話なのだ。
だから相手のサーブをイメージできるなら
それを素振りで打ってみる
その後で本物のサーブをリターンしてみる。
見事に当たるはずだ。
さてまとめないと自分でも危ない世界に入ってしまいそうだ。
普通のストロークでもインパクトまでは見ないほうがいい。
リターンの場合は最後の1mくらいは見ない。
自分を信じて振りぬくのだ。
念のために付け加えると
最初からずうっとボールを見ないと空振りするので、本当に念のため。
2010年11月25日
リターンで重要なその3
リターンの話の前に
ピーマンさんから質問をいただいた、私の講習会の話
もう来週の火曜日なので。
質問は神奈川以外からも来るのか? 他県でもOKか?
ということ。
神奈川県テニス事業協会主催なので
もちろん神奈川の人が多いはずなのですが
今回は千葉県の人がいちばん多くなっちゃいました。
埼玉、東京の人もいます。
過去一番遠くは福岡
岡山、京都、富山からも参加いただいています。
ピーマンさんは東京のようですので多数派です
まだ人数に余裕があります。
ぜひご参加ください、コーチじゃなくてもOKです。
開催要項はこちらです。
さてさて、リターンの話
今日が3回目、いよいよ最終回だ。
結論を言っちゃうと、『高く構える』 ということ。
強力なサーブははねてくるので、打点が高くなるからだ。
これはうちの東戸塚校、田村コーチのリターンの構え。
普通のストロークならこれくらい。
先を高く上げるだけでなく、腕全体を高めにする。
それにより、手首の角度が変わらないですむ。
そして、どちらもそこから凹型に引いていくのだ。
通常のストロークなら、高く来るボールに合わせて高く引いていけばいい。
しかしサーブはスピードがあるのでそれでは間に合わない。
低く引いてしまい、上向きスウィングで打つミスが多いのはそのためだ。
ホントにアガシがそうしているか?
またまた同じ動画と連続写真で確認。
1コマ目で、手の位置が高いことに注目。
しかも手首の角度は浅い。
つづいて、こっちもまたまた
フェデラーの通常のフォアハンド、動画と連続写真。
こちらは構えのところの絵はないのだが
1コマ目の高さから推測してほしい。
アガシの2コマ目の高さと比べればいいだろう。
とにかく構えの手の高さが重要
早いサーブに対して
低い位置から上げていったのでは間に合わないのだ。
しかも、そこから二人とも伏せた面で、凹型に引いている
だから面が安定して崩れないのだ。
今回、フォアハンドの話として書いているのだが
両手バックや片手バックでも理屈は同じ。
しかし構えたときには、フォアかバックか決まっていないのだ
フォア用に構えを上げておけばバックでも役立つということで、結果オーライ。
今回の3つのコツ、どれも簡単なことばかり。
やれば必ずできる。
試合は必ず、サーブかレシーブで始まる。
ここは一番大事なところなのだ。
ピーマンさんから質問をいただいた、私の講習会の話
もう来週の火曜日なので。
質問は神奈川以外からも来るのか? 他県でもOKか?
ということ。
神奈川県テニス事業協会主催なので
もちろん神奈川の人が多いはずなのですが
今回は千葉県の人がいちばん多くなっちゃいました。
埼玉、東京の人もいます。
過去一番遠くは福岡
岡山、京都、富山からも参加いただいています。
ピーマンさんは東京のようですので多数派です
まだ人数に余裕があります。
ぜひご参加ください、コーチじゃなくてもOKです。
開催要項はこちらです。
さてさて、リターンの話
今日が3回目、いよいよ最終回だ。
結論を言っちゃうと、『高く構える』 ということ。
強力なサーブははねてくるので、打点が高くなるからだ。
これはうちの東戸塚校、田村コーチのリターンの構え。
普通のストロークならこれくらい。
先を高く上げるだけでなく、腕全体を高めにする。
それにより、手首の角度が変わらないですむ。
そして、どちらもそこから凹型に引いていくのだ。
通常のストロークなら、高く来るボールに合わせて高く引いていけばいい。
しかしサーブはスピードがあるのでそれでは間に合わない。
低く引いてしまい、上向きスウィングで打つミスが多いのはそのためだ。
ホントにアガシがそうしているか?
またまた同じ動画と連続写真で確認。
1コマ目で、手の位置が高いことに注目。
しかも手首の角度は浅い。
つづいて、こっちもまたまた
フェデラーの通常のフォアハンド、動画と連続写真。
こちらは構えのところの絵はないのだが
1コマ目の高さから推測してほしい。
アガシの2コマ目の高さと比べればいいだろう。
とにかく構えの手の高さが重要
早いサーブに対して
低い位置から上げていったのでは間に合わないのだ。
しかも、そこから二人とも伏せた面で、凹型に引いている
だから面が安定して崩れないのだ。
今回、フォアハンドの話として書いているのだが
両手バックや片手バックでも理屈は同じ。
しかし構えたときには、フォアかバックか決まっていないのだ
フォア用に構えを上げておけばバックでも役立つということで、結果オーライ。
今回の3つのコツ、どれも簡単なことばかり。
やれば必ずできる。
試合は必ず、サーブかレシーブで始まる。
ここは一番大事なところなのだ。
2010年11月24日
リターンで重要なその2
昨日、フォアハンドのリターンで重要なことが3つあるとはなした。
そして、『リターンの神様』 アガシはそのすべてを実行している。
今日はそのうちの2つ目についておはなししよう。
昨日に引き続き
アガシのリターンの動画と連続写真を見てみよう。
気になるのは5コマ目、インパクトのシーン。
完全に前向きになっている。
次にこれも昨日に引き続き
フェデラーの通常ショットの動画と連続写真を見てみよう。
これも、気になるのは4コマ目、インパクトのシーン。
こちらも、前向きになっている。
同じなのがどうした? ということだが
これがフォアハンドの重要な基本
『インパクトで前向きになる』 ということ。
それでリターンだと、どう違うのかというと
通常フォア、フェデラーの1コマ目
しっかり横向きになっている。
そこから上体を前向きまでまわして、インパクト。
それに対し、アガシのリターン
2コマ目が最大に上体を回したところ
上体をわずかに捻っただけ。
下半身になると、回り込んだせいもあるが前向きのまま。
そう、リターンのコツ、その2は
『横向きにならないこと』
先ほどお話したとおり、上体はインパクトで前向きになることが大切。
だから、身体を動かす時間の少ないリターンでは
『上体は捻って、斜め横向きにする程度しか回さない』
ことが必要なのです。
もうひとつの言い方は
『下半身は前向きのまま』 なのだ。
「だけど、オレはロディックとやるわけじゃないからな」 とつぶやいたあなた
「自分もアガシじゃない」 ということを忘れずに。
そして、『リターンの神様』 アガシはそのすべてを実行している。
今日はそのうちの2つ目についておはなししよう。
昨日に引き続き
アガシのリターンの動画と連続写真を見てみよう。
気になるのは5コマ目、インパクトのシーン。
完全に前向きになっている。
次にこれも昨日に引き続き
フェデラーの通常ショットの動画と連続写真を見てみよう。
これも、気になるのは4コマ目、インパクトのシーン。
こちらも、前向きになっている。
同じなのがどうした? ということだが
これがフォアハンドの重要な基本
『インパクトで前向きになる』 ということ。
それでリターンだと、どう違うのかというと
通常フォア、フェデラーの1コマ目
しっかり横向きになっている。
そこから上体を前向きまでまわして、インパクト。
それに対し、アガシのリターン
2コマ目が最大に上体を回したところ
上体をわずかに捻っただけ。
下半身になると、回り込んだせいもあるが前向きのまま。
そう、リターンのコツ、その2は
『横向きにならないこと』
先ほどお話したとおり、上体はインパクトで前向きになることが大切。
だから、身体を動かす時間の少ないリターンでは
『上体は捻って、斜め横向きにする程度しか回さない』
ことが必要なのです。
もうひとつの言い方は
『下半身は前向きのまま』 なのだ。
「だけど、オレはロディックとやるわけじゃないからな」 とつぶやいたあなた
「自分もアガシじゃない」 ということを忘れずに。
2010年11月23日
リターンで重要なこと
松原テニスクラブ印西で若手コーチたちの研修をした。
フォアハンドの動き方を一通り終えて
次は同じフォアを使って、サービスのリターン。
リターンにとっての重要なポイントを指導
苦手な若者も、たちどころに入るようになった。
今日はその秘訣を公開しよう。
まずはリターンの神様、アンドレ・アガシの動画と連続写真を鑑賞。
これを見て、リターンのコツをたちどころに3つ指摘できたら
あなたも解説者として上級。
もちろんプレーヤとしてもリターンゲームに強い人かもしれない。
さて一つ目はこれ。
『手首の角度をインパクト後もしばらく保っている』
5コマ目でインパクトの後
6コマ目の手首がまだそのままの角度。
打球後は面の向きがどっちを向こうと関係ないのだが
直後にラケットヘッドが先行するようなフォームだと
インパクトですでに手首が緩んでくるのだ。
サーブのボールは重い。
ちょっとした緩みもその重さに負ける要因になる。
また、サーブのボールは速い。
ほとんどあてずっぽうのように振るので
ラケット面のセンターをはずすこともしょっちゅうなのだ。
だからグリップがちょっとでも緩むと面の方向が変わってしまう。
だから、インパクト後まで力を入れて
手首の角度を変えないアガシはリターンの神様なのだ。
次に比較のためにフェデラーの通常のフォアハンド
その動画と連続写真を鑑賞してみよう。
4コマ目のインパクトまで面を保った後
5コマ目ではすでにラケットヘッドが走って、面がかぶさっている。
当然手首も緩んでいるだろう。
通常のストロークではボールが軽いし
ラケット面のセンターでボールを捕らえる確立もはるかに高い。
そのボールに対してフェデラーは最高に効率のいい使い方をしているのだ。
手首については
アガシも当然、こういった使い方をしているのだが
フェデラーに比べると全体にやや固めの感じがする。
それについては
アメリカのハード育ちのアガシと
ヨーロッパのクレー育ちのフェデラーの違いなのかもしれない。
クレー用に手首を柔らかくすることもできるアガシ。
ハードやリターン用に手首を固めることもできるフェデラー。
どちらもあらゆるコートに対応できる、グランドスラマーなのだ。
フォアハンドの動き方を一通り終えて
次は同じフォアを使って、サービスのリターン。
リターンにとっての重要なポイントを指導
苦手な若者も、たちどころに入るようになった。
今日はその秘訣を公開しよう。
まずはリターンの神様、アンドレ・アガシの動画と連続写真を鑑賞。
これを見て、リターンのコツをたちどころに3つ指摘できたら
あなたも解説者として上級。
もちろんプレーヤとしてもリターンゲームに強い人かもしれない。
さて一つ目はこれ。
『手首の角度をインパクト後もしばらく保っている』
5コマ目でインパクトの後
6コマ目の手首がまだそのままの角度。
打球後は面の向きがどっちを向こうと関係ないのだが
直後にラケットヘッドが先行するようなフォームだと
インパクトですでに手首が緩んでくるのだ。
サーブのボールは重い。
ちょっとした緩みもその重さに負ける要因になる。
また、サーブのボールは速い。
ほとんどあてずっぽうのように振るので
ラケット面のセンターをはずすこともしょっちゅうなのだ。
だからグリップがちょっとでも緩むと面の方向が変わってしまう。
だから、インパクト後まで力を入れて
手首の角度を変えないアガシはリターンの神様なのだ。
次に比較のためにフェデラーの通常のフォアハンド
その動画と連続写真を鑑賞してみよう。
4コマ目のインパクトまで面を保った後
5コマ目ではすでにラケットヘッドが走って、面がかぶさっている。
当然手首も緩んでいるだろう。
通常のストロークではボールが軽いし
ラケット面のセンターでボールを捕らえる確立もはるかに高い。
そのボールに対してフェデラーは最高に効率のいい使い方をしているのだ。
手首については
アガシも当然、こういった使い方をしているのだが
フェデラーに比べると全体にやや固めの感じがする。
それについては
アメリカのハード育ちのアガシと
ヨーロッパのクレー育ちのフェデラーの違いなのかもしれない。
クレー用に手首を柔らかくすることもできるアガシ。
ハードやリターン用に手首を固めることもできるフェデラー。
どちらもあらゆるコートに対応できる、グランドスラマーなのだ。
2010年09月01日
サーブに合わせたリターン 最終
暇のないときに打たなくてはいけないリターンこそ
入るはずの面で引かなくてはならないこと
腕をひねらないで打てるはずのスウィングで振ること。
フォアハンドのスウィングの基本を守らなければいけないことはすでに述べた。
リターンでこそ、ストロークの基本が大切なことは、もちろんバックも同様。
実は追加するべきことがもう一つある。
それはサーブはボールが早いので、インパクトでの衝撃がきついこと。
この衝撃を受け止めるためには
リターンの面をしっかり保てることが重要になる。
特にリターンではスウィートスポットを外すことも多いので
なおさら重要になるのだ。
世界1のリターン男、アガシの動画と連続写真を見てみよう。
インパクトまで面を保っているのはもちろん
その後の6コマ目まで、手首の角度をしっかりと保っている。
ラリーであれば、この6コマ目はもちろん面を被せていっているところ。
スピンが多かったり、スウィングスピードが速いプロなら
インパクトで被せていることも珍しくない。
普通のストロークでは、まず考えられないこと。
アガシのリターンの旨さ、秘密の一端がここにあるのだ。
しっかり意識して、少し頑張れば誰にでも出来ること
ボールを意識した素振りを5回ほどやって、ぜひモノにしよう。
入るはずの面で引かなくてはならないこと
腕をひねらないで打てるはずのスウィングで振ること。
フォアハンドのスウィングの基本を守らなければいけないことはすでに述べた。
リターンでこそ、ストロークの基本が大切なことは、もちろんバックも同様。
実は追加するべきことがもう一つある。
それはサーブはボールが早いので、インパクトでの衝撃がきついこと。
この衝撃を受け止めるためには
リターンの面をしっかり保てることが重要になる。
特にリターンではスウィートスポットを外すことも多いので
なおさら重要になるのだ。
世界1のリターン男、アガシの動画と連続写真を見てみよう。
インパクトまで面を保っているのはもちろん
その後の6コマ目まで、手首の角度をしっかりと保っている。
ラリーであれば、この6コマ目はもちろん面を被せていっているところ。
スピンが多かったり、スウィングスピードが速いプロなら
インパクトで被せていることも珍しくない。
普通のストロークでは、まず考えられないこと。
アガシのリターンの旨さ、秘密の一端がここにあるのだ。
しっかり意識して、少し頑張れば誰にでも出来ること
ボールを意識した素振りを5回ほどやって、ぜひモノにしよう。
2010年08月26日
リターンのフットワーク
それほど動かなくても打て、時間的にも余裕があれば
普通のストロークです。
自分の打ち方で各人の趣味に応じて打てばいいと思います。
少しはなれたところに来て、時間的に余裕が少なくなれば
1歩横に踏み込み、オープンスタンスでジャンプして打ちます。
これはコリアの動画と連続写真です。
1から3コマ目までで、1歩ワイドに踏み出し
さらに外へ飛びながらのフルスウィングです。
上体がワイドに動きながら打っているので
壁の字の、Chase、hがスウィングにつれ、隠れるのがわかると思います。
右足はさらにワイドに着地し、姿勢を保っています。
コリアはクレーコートプレーヤーなので
これでも普通のスウィングよりは上体の回りは少なめになり
やや、コンパクトに振っているのかもしれません。
バックも見てみましょう。
これはエナンのやや余裕のある場合の片手バック動画と連続写真です。
足の運びはコリアのフォアと同じ
体勢はこちらのほうがやや厳しいので
上体の回転が充分には使えていないようです。
さらに厳しい状況になるとランニングショットの使い方になる。
これはサフィン、両手打ちリターン、動画と連続写真です。
1歩だけのランニングショットです。
7コマ目のインパクトで打球方向に上体が傾いています。
傾いた軸で上体を回さないためにこのフットワークを使います。
もちろんボールに届かすため、も兼ねています。
フォアハンドも同じフットワークです。
これより遠ければ当てるだけ
スライスで返球できればいいのですが・・・
さらに遠ければ、サービスエースです。
これらの段取りを自分の頭の中で整理しておき
余裕のあるところから、エースを取られたときの顔つきまで
すべての段階で素振りしておくといいです。
そして、実際のボールで練習です。
(この実際のボールで練習というのが難しいので、さらに素振りの価値が上がるのです)
余裕のあるとき、ぎりぎりの余裕のとき、どこまで振るか?
というのはまったく、好き好きです。
リスクを負ってまでたたくのか、やや小さいスウィングにするか?
私の好みは強め、大きめです。
安全サイドに振れがちな方も、この基準だけはお忘れなく。
『サーバーに主導権を渡さない程度のショットが欲しい』
どの程度なら主導権を渡さないのかもサーバーによって違います。
これより先は経験と趣味の世界に入っていくのです。
普通のストロークです。
自分の打ち方で各人の趣味に応じて打てばいいと思います。
少しはなれたところに来て、時間的に余裕が少なくなれば
1歩横に踏み込み、オープンスタンスでジャンプして打ちます。
これはコリアの動画と連続写真です。
1から3コマ目までで、1歩ワイドに踏み出し
さらに外へ飛びながらのフルスウィングです。
上体がワイドに動きながら打っているので
壁の字の、Chase、hがスウィングにつれ、隠れるのがわかると思います。
右足はさらにワイドに着地し、姿勢を保っています。
コリアはクレーコートプレーヤーなので
これでも普通のスウィングよりは上体の回りは少なめになり
やや、コンパクトに振っているのかもしれません。
バックも見てみましょう。
これはエナンのやや余裕のある場合の片手バック動画と連続写真です。
足の運びはコリアのフォアと同じ
体勢はこちらのほうがやや厳しいので
上体の回転が充分には使えていないようです。
さらに厳しい状況になるとランニングショットの使い方になる。
これはサフィン、両手打ちリターン、動画と連続写真です。
1歩だけのランニングショットです。
7コマ目のインパクトで打球方向に上体が傾いています。
傾いた軸で上体を回さないためにこのフットワークを使います。
もちろんボールに届かすため、も兼ねています。
フォアハンドも同じフットワークです。
これより遠ければ当てるだけ
スライスで返球できればいいのですが・・・
さらに遠ければ、サービスエースです。
これらの段取りを自分の頭の中で整理しておき
余裕のあるところから、エースを取られたときの顔つきまで
すべての段階で素振りしておくといいです。
そして、実際のボールで練習です。
(この実際のボールで練習というのが難しいので、さらに素振りの価値が上がるのです)
余裕のあるとき、ぎりぎりの余裕のとき、どこまで振るか?
というのはまったく、好き好きです。
リスクを負ってまでたたくのか、やや小さいスウィングにするか?
私の好みは強め、大きめです。
安全サイドに振れがちな方も、この基準だけはお忘れなく。
『サーバーに主導権を渡さない程度のショットが欲しい』
どの程度なら主導権を渡さないのかもサーバーによって違います。
これより先は経験と趣味の世界に入っていくのです。
2010年08月25日
サーブに合わせたリターン その2
その1では、サーブの特殊性のうちバウンドが高いことに着目したが
今回はスピード。
時速200kmのサーブにどうやって合わすか?
時速200kmは秒速にして55.6m。
サーブを打った 0.43秒後にサーバーの横を通過する。
これはバウンド後も時速200kmとして計算したからで
本当はもう少し時間がある。
でも 0.5秒まではないかもしれない。
仮に、0.5秒としよう。
結論を言う。
サーブが打たれた、0.5秒後にインパクトが来るタイミングで
サーブが通常来る空間に向かって
入るはずのラケット面が
振り出されてくればいいのだ。
そんなことは人間には無理だという人には無理。
でもプロはやっている。
普通のテニスマンには不思議の世界だが
野球では常識。
ピッチャーの投球モーションに合わせて
直球のタイミングでビュッと振る。
ボールが、150km/hの直球ならホームラン
110km/hのカーブだったら空振り。
もちろん、ボールのコースによりスウィングの高さなどは若干の修正を行う。
それはテニスも同じ。
それでは、テニスのリターンの実践編に移る。
あなたはサーブの球筋、スピードを想像できるだろうか?
できるなら
想像したボールに対し素振りを行う。
5回くらいやって
ジャストミートできたら
次に実際にリターンしてみる。
これで完成です。
想像したボールと現実のサーブのボールが一致し
そのボールを打つのです。
もしサーブの球筋が想像できなくて
目にも留まらぬスピードだったら
あきらめてください。
でも、もしあなたの相手がロディックでなければ
大丈夫かもしれません。
とりあえず、あなたのライバルのサーブがロディックより遅くて
イメージできるようなら大丈夫です。
もちろんサーブはフォアじゃなくてバックに来るかもしれません。
だから、両方とも素振りしておくこと。
さっき、『入るはずのラケット面が出てくればいいのだ』
と書きました。
『入るはずのラケット面で引いて』 いなければ無理かもしれませんよ。
今回の話は速いサーブじゃなくても
たとえば左利きのサーブに対しても同じこと。
どう曲がってくるかイメージできるなら
そして、そのイメージしたサーブに、素振りで打ち込むことができるなら
簡単にリターンできると思いますよ。
後、そうだ、フットワークの話がありましたね。
それはですね、またいずれ・・・
今回はスピード。
時速200kmのサーブにどうやって合わすか?
時速200kmは秒速にして55.6m。
サーブを打った 0.43秒後にサーバーの横を通過する。
これはバウンド後も時速200kmとして計算したからで
本当はもう少し時間がある。
でも 0.5秒まではないかもしれない。
仮に、0.5秒としよう。
結論を言う。
サーブが打たれた、0.5秒後にインパクトが来るタイミングで
サーブが通常来る空間に向かって
入るはずのラケット面が
振り出されてくればいいのだ。
そんなことは人間には無理だという人には無理。
でもプロはやっている。
普通のテニスマンには不思議の世界だが
野球では常識。
ピッチャーの投球モーションに合わせて
直球のタイミングでビュッと振る。
ボールが、150km/hの直球ならホームラン
110km/hのカーブだったら空振り。
もちろん、ボールのコースによりスウィングの高さなどは若干の修正を行う。
それはテニスも同じ。
それでは、テニスのリターンの実践編に移る。
あなたはサーブの球筋、スピードを想像できるだろうか?
できるなら
想像したボールに対し素振りを行う。
5回くらいやって
ジャストミートできたら
次に実際にリターンしてみる。
これで完成です。
想像したボールと現実のサーブのボールが一致し
そのボールを打つのです。
もしサーブの球筋が想像できなくて
目にも留まらぬスピードだったら
あきらめてください。
でも、もしあなたの相手がロディックでなければ
大丈夫かもしれません。
とりあえず、あなたのライバルのサーブがロディックより遅くて
イメージできるようなら大丈夫です。
もちろんサーブはフォアじゃなくてバックに来るかもしれません。
だから、両方とも素振りしておくこと。
さっき、『入るはずのラケット面が出てくればいいのだ』
と書きました。
『入るはずのラケット面で引いて』 いなければ無理かもしれませんよ。
今回の話は速いサーブじゃなくても
たとえば左利きのサーブに対しても同じこと。
どう曲がってくるかイメージできるなら
そして、そのイメージしたサーブに、素振りで打ち込むことができるなら
簡単にリターンできると思いますよ。
後、そうだ、フットワークの話がありましたね。
それはですね、またいずれ・・・
2010年08月21日
サーブに合わせたリターン その1
普通のストロークに比べてサービスのボールのどこが特殊かというと
1つは速いこと、2つ目は弾む位置が浅いためバウンドが高いことだ。
そのうち今日は高いバウンドへの対策。
普通の位置の構えた場合のエラーはアウトが多い。
ネットじゃないですよね。
高いところに速いボールが来る。
あわてて、上に向かって打つので、ボールが上に飛び、アウト!!
というストーリー。
ロブなどでバウンドが高くなる場合
高いなと思ったら、テイクバックを高く構えなおせばいい。
ところがサーブの場合はスピードもあるので直す暇がないのだ。
普通はこんな高さで構える。
写真は昨日のに引き続き、12月撮影なのでやや暑苦しいのはご勘弁。
低いように見えるだろうが
手首の角度をインパクトにあわせ腕を楽に構えると
手首から先が下がるのでこんな位置になる。
これをこう変えると、リターンに強くなるのだ。
構えなおす暇がないから最初から高く構える。
ラケットヘッドだけ上げたのではなく腕全体を上げたので
腕の形、手首の角度は変わらない。
ここから、ラケット面を外向きになる方向に
しかも徐々に上に引いていく。
高くバウンドしてくる強力サーブを上から押さえ込むことができるのだ。
実は、もう少し高く構えてもいい。
その代わりさっきのより、さらにもう少し
ラケット面を外に向けて引くように意識したほうがいい。
うちの田村コーチも、本当はあと20cmくらい高く構えている。
ただそうすると、彼の自慢の・・が隠れてしまうので少し下げたのだ。
どの高さがベストかというと、相手のサーブの高さしだいとしか言いようがない。
ただ、あえて言うと
ぴったりの高さより、少し高めにしといたほうが低いボールにもあわせやすい。
上から下に合わせるほうが簡単なのだ。
低くめに構えて、後で上げるほうが、テイクバックに時間がかかり
手間取ってエラーしやすくなる。
それときのうの話しの復習。
写真はサーバーの方向から撮ったので
足の位置も見といてほしい。 (きのうのよりアップだ)
ここからサーバーに向かって、左右対称に動くのだ。
1つは速いこと、2つ目は弾む位置が浅いためバウンドが高いことだ。
そのうち今日は高いバウンドへの対策。
普通の位置の構えた場合のエラーはアウトが多い。
ネットじゃないですよね。
高いところに速いボールが来る。
あわてて、上に向かって打つので、ボールが上に飛び、アウト!!
というストーリー。
ロブなどでバウンドが高くなる場合
高いなと思ったら、テイクバックを高く構えなおせばいい。
ところがサーブの場合はスピードもあるので直す暇がないのだ。
普通はこんな高さで構える。
写真は昨日のに引き続き、12月撮影なのでやや暑苦しいのはご勘弁。
低いように見えるだろうが
手首の角度をインパクトにあわせ腕を楽に構えると
手首から先が下がるのでこんな位置になる。
これをこう変えると、リターンに強くなるのだ。
構えなおす暇がないから最初から高く構える。
ラケットヘッドだけ上げたのではなく腕全体を上げたので
腕の形、手首の角度は変わらない。
ここから、ラケット面を外向きになる方向に
しかも徐々に上に引いていく。
高くバウンドしてくる強力サーブを上から押さえ込むことができるのだ。
実は、もう少し高く構えてもいい。
その代わりさっきのより、さらにもう少し
ラケット面を外に向けて引くように意識したほうがいい。
うちの田村コーチも、本当はあと20cmくらい高く構えている。
ただそうすると、彼の自慢の・・が隠れてしまうので少し下げたのだ。
どの高さがベストかというと、相手のサーブの高さしだいとしか言いようがない。
ただ、あえて言うと
ぴったりの高さより、少し高めにしといたほうが低いボールにもあわせやすい。
上から下に合わせるほうが簡単なのだ。
低くめに構えて、後で上げるほうが、テイクバックに時間がかかり
手間取ってエラーしやすくなる。
それときのうの話しの復習。
写真はサーバーの方向から撮ったので
足の位置も見といてほしい。 (きのうのよりアップだ)
ここからサーバーに向かって、左右対称に動くのだ。
2010年08月20日
リターンの方向、構え方
さて、私のレシーブ論、その2です。
構える向き、狙う方向のお話。
これはまったく私流で、もっと違う考え方の人もいると思います。
しかし現代のストローク力を持ったプロの考え方とそんなには違わないと思います。
基本的にサーバーとの1対1の勝負です。
(内緒ですが、強力なファーストの場合ネットマンにかまっていられないのです)
まずサーバーと正対します。
狙う範囲に対し、その真ん中に向かって構えるという考えもあります。
実質どちらもほぼ同じ向きに構えます。
これは以前にも使用した、サーバー方向から見た写真です。
これはダブルスのジュースコートの構えですが
カメラの方向(サーバー方向)に対し正対し
その直角方向に左右に動くつもりで構えています。
12月の写真ですのでやや暑苦しい田村コーチですが・・・
これは良くある悪い例です。
とはいっても、たいてい顔だけはこちら向きになるのですが
このときは悪い例として意識させすぎたので
顔の向きまで、徹底して悪い例です。
もちろんアドコートでも同じで
ラインと平行に構えるのではなくサーバーに正対すべきです。
さて、狙う方向ですが
これはダブルスのジュースコートでのレシーバーから見た狙い場所。
(こちらは今日なので涼しげな安久津コーチ)
私はこの範囲だけとの勝負です。
次はダブルスのアドコートでのレシーバーから見た狙い場所。
やはり、この範囲だけとの勝負です。
この方向に、足元に叩き込むのです、1対1の勝負です。
そう考えると
ネットマンを無視すれば左右どちらもそんなに違いません。
特にダブルスでは深く打とうと思っていませんので
短く打つなら、さらに大きな違いはなくなると思います。
打つ方角の違いよりも
ジュースコートではこちらのフォアに深くサーブが来る。
アドコートではこちらのバックにに深くサーブが来る。
という違いのほうが大きいかもしれません。
もちろんネットマンがいますので
プラス、そのサイド、となり
そちらは両サイドで大違いなのですが
その分は腕だけ、面だけで持っていけるようにしておきます。
(フォアバック球質によっても違いますのでここではあえて触れません)
さて、シングルスですが
ジュースコートでの狙う範囲は
アドコートでの狙う範囲は
となりますが
こちらでは、ベースラインまでの距離が問題になると思います。
対角線に打つと距離が長くて、入りやすい、
ダウンザラインは距離が短いのでエースになりやすいがちょっと怖い、
ということです。
私の個人的な趣味でいうとなるべく対角線にエネルギッシュなボールを打ち込むことです。
とにかく、主導権を握る。
安全に、しかもサーバーから優位を奪い返すということに主眼をおきます。
さて、サーブのボールに対する対処法はまたこの次に・・・
構える向き、狙う方向のお話。
これはまったく私流で、もっと違う考え方の人もいると思います。
しかし現代のストローク力を持ったプロの考え方とそんなには違わないと思います。
基本的にサーバーとの1対1の勝負です。
(内緒ですが、強力なファーストの場合ネットマンにかまっていられないのです)
まずサーバーと正対します。
狙う範囲に対し、その真ん中に向かって構えるという考えもあります。
実質どちらもほぼ同じ向きに構えます。
これは以前にも使用した、サーバー方向から見た写真です。
これはダブルスのジュースコートの構えですが
カメラの方向(サーバー方向)に対し正対し
その直角方向に左右に動くつもりで構えています。
12月の写真ですのでやや暑苦しい田村コーチですが・・・
これは良くある悪い例です。
とはいっても、たいてい顔だけはこちら向きになるのですが
このときは悪い例として意識させすぎたので
顔の向きまで、徹底して悪い例です。
もちろんアドコートでも同じで
ラインと平行に構えるのではなくサーバーに正対すべきです。
さて、狙う方向ですが
これはダブルスのジュースコートでのレシーバーから見た狙い場所。
(こちらは今日なので涼しげな安久津コーチ)
私はこの範囲だけとの勝負です。
次はダブルスのアドコートでのレシーバーから見た狙い場所。
やはり、この範囲だけとの勝負です。
この方向に、足元に叩き込むのです、1対1の勝負です。
そう考えると
ネットマンを無視すれば左右どちらもそんなに違いません。
特にダブルスでは深く打とうと思っていませんので
短く打つなら、さらに大きな違いはなくなると思います。
打つ方角の違いよりも
ジュースコートではこちらのフォアに深くサーブが来る。
アドコートではこちらのバックにに深くサーブが来る。
という違いのほうが大きいかもしれません。
もちろんネットマンがいますので
プラス、そのサイド、となり
そちらは両サイドで大違いなのですが
その分は腕だけ、面だけで持っていけるようにしておきます。
(フォアバック球質によっても違いますのでここではあえて触れません)
さて、シングルスですが
ジュースコートでの狙う範囲は
アドコートでの狙う範囲は
となりますが
こちらでは、ベースラインまでの距離が問題になると思います。
対角線に打つと距離が長くて、入りやすい、
ダウンザラインは距離が短いのでエースになりやすいがちょっと怖い、
ということです。
私の個人的な趣味でいうとなるべく対角線にエネルギッシュなボールを打ち込むことです。
とにかく、主導権を握る。
安全に、しかもサーバーから優位を奪い返すということに主眼をおきます。
さて、サーブのボールに対する対処法はまたこの次に・・・
2010年08月19日
私のレシーブ論
『祐天』 さんからサービスリターンについて、ご要望を頂いていました。
以下がコメントの全文です。
松原コーチ、面白いブログ楽しく読ませていただきました。
私は現在は試合には出ていないためメンタルを気にすることはなくなってしまいしましたが、近い将来年齢別試合には出たいと思っています。
松原コーチのDVD4本とこのブログをもとに技術の向上を図っており大変参考になっております。
希望を言わせていただきますとサービスレシーブの技術解説が少ないことです。
できましたら、ジュースサイド及びアドサイドのサービスレシーブ論を写真付きでやっていただければと思っています。
私はダブルスですが他の人はシングルスの方もおられると思いますので合わせて宜しくおねがいします。
投稿者 祐天 2010/08/05 19:28
私の答えです。
ご要望どおり、すべてを説明するにはちゃんとした図と写真がたくさん必要なようです。
不精な私としては、このままでは、今年中には無理そう
とりあえずあるものと口先で重要なところだけ説明しようと思います。
ところでレシーブという言葉、あまり好きではありません。
何だか受身な気がして。
私としてはリターンと呼ぶほうが多いのですが・・・
さて、私のレシーブ論ですが
基本的にはグランドストロークのバリエーションの1つだと考えています。
その中でサービスの特殊性に合わせた対応を付け加えていけばいいという考え。
今回、サービスを強力な物に限定します。
それは、ゆるいサービスはレシーバーにとって単なる決め球だと思うからです。
特殊性があるとすれば、打つ位置がベースライン内側になるという事。
つまり、浅く入ったチャンスボールに対し決め球を打つと言う事です。
それでは、強力なサービスに対するリターンに入ります。
強力なサービスに対する考え方として2通りあります。
A案 とりあえず、小さなスウィングで無事に返球する。
B案 強力なリターンで主導権を握る。
プロは相手も強力なストロークやボレーを持っているため
A案では必ずサーバーに主導権を握られ、確実にキープされてしまいます。
ですから当然、B案で、リターンから攻撃していきます。
リターンをハードヒットできるという事は
正確なショットを一瞬の間に出せるという事で
私がフォアハンドの話でよく言っている、 『入るはずの面で引いて、打つだけ』
という基本技術が出来ていなければどうにもなりません。
逆に、そうゆうフォアハンドなり、バックハンドを持っていれば
後はサービスの特殊性に合わせるだけという事になるのです。
私の話で、なぜ、リターンよりもフォアハンドの打ち方の話が多いのか?
このことが最大の理由なのです。
『入るはずの面で引いて、打つだけ』 を出来ない人は先ほどのA案
とりあえず返しておく、という考えでいかなければならないと思います。
それとももっと複雑なレシーブ論が必要になるか?
とても私の手には負えない、泥沼の世界に入っていきます。
さて、『入るはずの面で引いて、打つだけ』 を実践し、世界1のリターンキング。
それは、アガシだと思います。
とりあえず、彼のフォアハンドリターン、動画と連続写真を紹介して
今日のリターン論、第1回目、私好みの話しを終わります。
サービスの特殊性に対する話しは今後、順番に・・・・
以下がコメントの全文です。
松原コーチ、面白いブログ楽しく読ませていただきました。
私は現在は試合には出ていないためメンタルを気にすることはなくなってしまいしましたが、近い将来年齢別試合には出たいと思っています。
松原コーチのDVD4本とこのブログをもとに技術の向上を図っており大変参考になっております。
希望を言わせていただきますとサービスレシーブの技術解説が少ないことです。
できましたら、ジュースサイド及びアドサイドのサービスレシーブ論を写真付きでやっていただければと思っています。
私はダブルスですが他の人はシングルスの方もおられると思いますので合わせて宜しくおねがいします。
投稿者 祐天 2010/08/05 19:28
私の答えです。
ご要望どおり、すべてを説明するにはちゃんとした図と写真がたくさん必要なようです。
不精な私としては、このままでは、今年中には無理そう
とりあえずあるものと口先で重要なところだけ説明しようと思います。
ところでレシーブという言葉、あまり好きではありません。
何だか受身な気がして。
私としてはリターンと呼ぶほうが多いのですが・・・
さて、私のレシーブ論ですが
基本的にはグランドストロークのバリエーションの1つだと考えています。
その中でサービスの特殊性に合わせた対応を付け加えていけばいいという考え。
今回、サービスを強力な物に限定します。
それは、ゆるいサービスはレシーバーにとって単なる決め球だと思うからです。
特殊性があるとすれば、打つ位置がベースライン内側になるという事。
つまり、浅く入ったチャンスボールに対し決め球を打つと言う事です。
それでは、強力なサービスに対するリターンに入ります。
強力なサービスに対する考え方として2通りあります。
A案 とりあえず、小さなスウィングで無事に返球する。
B案 強力なリターンで主導権を握る。
プロは相手も強力なストロークやボレーを持っているため
A案では必ずサーバーに主導権を握られ、確実にキープされてしまいます。
ですから当然、B案で、リターンから攻撃していきます。
リターンをハードヒットできるという事は
正確なショットを一瞬の間に出せるという事で
私がフォアハンドの話でよく言っている、 『入るはずの面で引いて、打つだけ』
という基本技術が出来ていなければどうにもなりません。
逆に、そうゆうフォアハンドなり、バックハンドを持っていれば
後はサービスの特殊性に合わせるだけという事になるのです。
私の話で、なぜ、リターンよりもフォアハンドの打ち方の話が多いのか?
このことが最大の理由なのです。
『入るはずの面で引いて、打つだけ』 を出来ない人は先ほどのA案
とりあえず返しておく、という考えでいかなければならないと思います。
それとももっと複雑なレシーブ論が必要になるか?
とても私の手には負えない、泥沼の世界に入っていきます。
さて、『入るはずの面で引いて、打つだけ』 を実践し、世界1のリターンキング。
それは、アガシだと思います。
とりあえず、彼のフォアハンドリターン、動画と連続写真を紹介して
今日のリターン論、第1回目、私好みの話しを終わります。
サービスの特殊性に対する話しは今後、順番に・・・・
2010年06月26日
ダブルスのリターン続き
『祐天』 さんから質問を頂きました。
いかがそのコメント全文です。
松原コーチこんばんわ。
フランカーさんのこの質問への松原コーチのアドバイスを楽しみにしておりました。
(松原コーチのこのアドバイスで少し様子が異なることがわかりましたが)
私もダブルスでのフォアサイドでのクロスリターンが突然おかしくなる(クロスにいかず前衛にとられる、当たりそこないのミスヒットがでる)ことがあり原因を探っていて、松原コーチの過去ログからフォアハンドの”クロスを打つこつ”の4点、特に”4.打点の後ろに入り込むように体重移動”が理論的に大変納得がいきますのでリターン用に取り入れてやっているところです。
コートは人工芝でサーブの球速は極端に早いことはなく、バウンドも比較的低いです。
グリップはイースタンでフラット気味のスイングです。
いまのところうまくいっている感じですが、是非松原コーチからリターンへ活用した場合のアドバイスを頂きたく宜しくお願いします。
(老婆心ながらフランカーさんの質問も私と同様で、コートサーフェス、グリップが違うだけではないでしょうか)
投稿者 祐天 2010/06/26 01:03
私の答えです。
祐天 さんのおっしゃるとおりで
リターンでも打点の後ろに入り込むように体重移動が使われます。
(プロでは通常のクロス打ち)
これはリターンではないので
打点が低いのですが体重移動に関しては分かりやすい例の
アンチッチのオープンスタンスからジャンプした連続写真です。
リターンなら、最初の1コマ目は、待機姿勢のそろえた両足から
右足を踏み込んだところだと思ってください。
(これが1歩目)
ここで踏み込みながら上体ひねりとテイクバックです。
ボールの後ろに向かって跳び上がり
前向きになって、4コマ目ちょっと後でインパクトです。
そして、右足を外側に、オープンスタンスの形のまま着地します。
(これが2歩目)
この形、フットワークで打てれば、クロスに鬼のようなショットが飛んでいきます。
次にもう少し厳しいボールが来た場合ですが
この形だと届かないので上体がボールの方に倒れる事になります。
そのばあい、左足を踏み込んで横向きを保ち、ランニングショットになるのです。
これはそこまではっきりランニングショットではないのですが
その要素のある、アガシの連続写真と動画。
右足を踏み込み、2歩目の左足がクロスに出て行っているのが分かります。
はっきりランニングショットではない、というのは
それほど上体が傾いていないこと、上体の開きを抑えようとしていないこと
を指して言ったのです。
それともう一つ、この写真、実は、シングルスで
しかもストレートに打ったところなので
ボールの後ろに入っていく勢いを少し抑えているのです。
抑えないとクロスに行っちゃうのです。
(右足が行かないので左足が追いついちゃったと考えてもいいかも)
その勢いの違いはアンチッチと交互に見比べて見ると判ると思います。
それと次に、右足のつま先の向きに注目
かなり前を向いています。 (アンチッチもそうです)
これにより、右足付け根にひねりが出来て
右足を伸ばす時に上体を前に向けていく力が出るのです。
一方ランニングショットになる場合ですが
上体が傾くほどのときは右足のつま先を横に向け
届かすことと、上体が前向きにならないことを頑張るのです。
次にアガシ、世界1のレシーバーの面安定度。
6コマ目、もう打ち終わっているのに
手首の角度を保って、面を残しているのが分かるでしょうか。
だから、プロの強烈サーブにも崩されないのです。
いかがそのコメント全文です。
松原コーチこんばんわ。
フランカーさんのこの質問への松原コーチのアドバイスを楽しみにしておりました。
(松原コーチのこのアドバイスで少し様子が異なることがわかりましたが)
私もダブルスでのフォアサイドでのクロスリターンが突然おかしくなる(クロスにいかず前衛にとられる、当たりそこないのミスヒットがでる)ことがあり原因を探っていて、松原コーチの過去ログからフォアハンドの”クロスを打つこつ”の4点、特に”4.打点の後ろに入り込むように体重移動”が理論的に大変納得がいきますのでリターン用に取り入れてやっているところです。
コートは人工芝でサーブの球速は極端に早いことはなく、バウンドも比較的低いです。
グリップはイースタンでフラット気味のスイングです。
いまのところうまくいっている感じですが、是非松原コーチからリターンへ活用した場合のアドバイスを頂きたく宜しくお願いします。
(老婆心ながらフランカーさんの質問も私と同様で、コートサーフェス、グリップが違うだけではないでしょうか)
投稿者 祐天 2010/06/26 01:03
私の答えです。
祐天 さんのおっしゃるとおりで
リターンでも打点の後ろに入り込むように体重移動が使われます。
(プロでは通常のクロス打ち)
これはリターンではないので
打点が低いのですが体重移動に関しては分かりやすい例の
アンチッチのオープンスタンスからジャンプした連続写真です。
リターンなら、最初の1コマ目は、待機姿勢のそろえた両足から
右足を踏み込んだところだと思ってください。
(これが1歩目)
ここで踏み込みながら上体ひねりとテイクバックです。
ボールの後ろに向かって跳び上がり
前向きになって、4コマ目ちょっと後でインパクトです。
そして、右足を外側に、オープンスタンスの形のまま着地します。
(これが2歩目)
この形、フットワークで打てれば、クロスに鬼のようなショットが飛んでいきます。
次にもう少し厳しいボールが来た場合ですが
この形だと届かないので上体がボールの方に倒れる事になります。
そのばあい、左足を踏み込んで横向きを保ち、ランニングショットになるのです。
これはそこまではっきりランニングショットではないのですが
その要素のある、アガシの連続写真と動画。
右足を踏み込み、2歩目の左足がクロスに出て行っているのが分かります。
はっきりランニングショットではない、というのは
それほど上体が傾いていないこと、上体の開きを抑えようとしていないこと
を指して言ったのです。
それともう一つ、この写真、実は、シングルスで
しかもストレートに打ったところなので
ボールの後ろに入っていく勢いを少し抑えているのです。
抑えないとクロスに行っちゃうのです。
(右足が行かないので左足が追いついちゃったと考えてもいいかも)
その勢いの違いはアンチッチと交互に見比べて見ると判ると思います。
それと次に、右足のつま先の向きに注目
かなり前を向いています。 (アンチッチもそうです)
これにより、右足付け根にひねりが出来て
右足を伸ばす時に上体を前に向けていく力が出るのです。
一方ランニングショットになる場合ですが
上体が傾くほどのときは右足のつま先を横に向け
届かすことと、上体が前向きにならないことを頑張るのです。
次にアガシ、世界1のレシーバーの面安定度。
6コマ目、もう打ち終わっているのに
手首の角度を保って、面を残しているのが分かるでしょうか。
だから、プロの強烈サーブにも崩されないのです。
2010年06月25日
ダブルスのリターン
『フランカー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント全文です。
リターンの流れで質問させてください。
ダブルスのフォアリターンに限定してお話します。
結論から言うと深さをコントロールできません。
ストロークならスピンをかけて対応できるのですが、リターンだと合わせるのが難しくミスか前衛にやられるを繰り返します。
現状は手首を固めたスイングでタイミングが合うまで打つか、ロブリターンでかわしています。
ブロックリターンすればいいじゃないかと言われそうですが、これもあまり分かりやすい技術解説がなくイマイチよく分かりません。
投稿者 フランカー 2010/06/19 19:55
私の答えです。 (昨年12月23日の焼き直しです)
普通のストロークならスピンで対応できるとのことですので
リターンのときの条件だけ考えればいいわけです。
サービスリターンの特殊性として
打点が高いこと、しかもボールが速い。
したがってアウトが多いか、短く足元に打てないか?
ネットじゃないですよね。
高いところに速いボールが来る。
あわてて、上に向かって打つので、ボールが上に飛び、アウト!!
というストーリー。
これは通常のラリーでの構えから打つからだと思います。
普通はこんな高さで構える。
。
これは東戸塚校で12月に撮影した田村コーチ。
手首の角度をインパクトにあわせ
腕を楽に構えると、手首から先が下がるので
こんな位置になる。
もちろんもう少し上でもいい。
これをこう変えると、リターンに強くなる。
ラケットヘッドだけ上げたのではなく
腕全体を上げたので、腕の形、手首の角度は変わらない。
ここから、ラケット面を外向きになる方向に、しかも徐々に上に引いていく。
高くバウンドしてくる強力サーブを上から押さえ込むことができる。
もちろん浅く、足元に打ち込むこともやりやすくなる。
実は、もう少し高く構えてもいいんです。
そしたら徐々に上に引いていかなくてもいい。
その代わりさっきのより、さらにもう少し
ラケット面を外に向けて引くようにしたほうがいい。
田村コーチも、本当はあと20cmくらい高く構えている。
ただそうすると、彼の自慢の・・が隠れてしまうので少し下げたのだ。
どの高さがベストかというと
相手のサーブの高さしだいとしか言いようがない。
いくつかやってみてしっくり来る高さにすればいい。
ただ、あえて言うと、ぴったりの高さより
少し高めにしといたほうが低いボールにもあわせやすい。
低くめに構えて、後で上げるほうが、テイクバックに時間がかかり
手間取ってエラーしやすくなる。
以下がそのコメント全文です。
リターンの流れで質問させてください。
ダブルスのフォアリターンに限定してお話します。
結論から言うと深さをコントロールできません。
ストロークならスピンをかけて対応できるのですが、リターンだと合わせるのが難しくミスか前衛にやられるを繰り返します。
現状は手首を固めたスイングでタイミングが合うまで打つか、ロブリターンでかわしています。
ブロックリターンすればいいじゃないかと言われそうですが、これもあまり分かりやすい技術解説がなくイマイチよく分かりません。
投稿者 フランカー 2010/06/19 19:55
私の答えです。 (昨年12月23日の焼き直しです)
普通のストロークならスピンで対応できるとのことですので
リターンのときの条件だけ考えればいいわけです。
サービスリターンの特殊性として
打点が高いこと、しかもボールが速い。
したがってアウトが多いか、短く足元に打てないか?
ネットじゃないですよね。
高いところに速いボールが来る。
あわてて、上に向かって打つので、ボールが上に飛び、アウト!!
というストーリー。
これは通常のラリーでの構えから打つからだと思います。
普通はこんな高さで構える。
。
これは東戸塚校で12月に撮影した田村コーチ。
手首の角度をインパクトにあわせ
腕を楽に構えると、手首から先が下がるので
こんな位置になる。
もちろんもう少し上でもいい。
これをこう変えると、リターンに強くなる。
ラケットヘッドだけ上げたのではなく
腕全体を上げたので、腕の形、手首の角度は変わらない。
ここから、ラケット面を外向きになる方向に、しかも徐々に上に引いていく。
高くバウンドしてくる強力サーブを上から押さえ込むことができる。
もちろん浅く、足元に打ち込むこともやりやすくなる。
実は、もう少し高く構えてもいいんです。
そしたら徐々に上に引いていかなくてもいい。
その代わりさっきのより、さらにもう少し
ラケット面を外に向けて引くようにしたほうがいい。
田村コーチも、本当はあと20cmくらい高く構えている。
ただそうすると、彼の自慢の・・が隠れてしまうので少し下げたのだ。
どの高さがベストかというと
相手のサーブの高さしだいとしか言いようがない。
いくつかやってみてしっくり来る高さにすればいい。
ただ、あえて言うと、ぴったりの高さより
少し高めにしといたほうが低いボールにもあわせやすい。
低くめに構えて、後で上げるほうが、テイクバックに時間がかかり
手間取ってエラーしやすくなる。
2010年06月19日
リターンはサーバー側に向かって構える
mさんが12月21日のブログ『クロスの打つコツ』 にコメントを入れてくれたので
そこに入っていた、『Perth』 さんのコメントに対する約束を果たしていないことに気付きました。
以下が、『Perth』 さんのコメント、全文です。
私にとっても、特にダブルスのクロスリターンが課題です。引っ張りきれず前衛に捕まることが多いこと。。。
最近解決策を思いつきました。松原コーチ、この考え方で正しいか教えていただければ嬉しいです。(以下ダブルスイメージです。)
「どこからサービスを打つ相手に対しても、構えるとき(相手ではなく)狙う方向に対して足をポジション(正対)する。」すなわち、構えるとき、(例え相手がサービスをセンター寄りから打つ場合でも)まずは相手は関係なく狙う方向(ダブルスの場合、シングルサイドラインとベースラインとの交点辺り)に対して構え(正対し)ます。そして、相手がサービスモーションに入ったら、足の位置は変えず、顔だけ相手を見ます。
特に男子の場合はサービスが速いため、構えのままのスタンス(オープンスタンス)でリターンするのが普通です。そこで、狙う方向に打ち易いスタンスをあらかじめ構えの時に作っておく訳です。
今のところこれで上手く行っているものの、こんな方法は人から聞いたことがないだけに何となく不安であります。。。(上手く行ってりゃいいじゃないか、と言えるほど強気になれる性格ではないもので。)
ご返答いただければ嬉しいです。
投稿者 Perth 2009/12/22 01:26
私の考えです。
すごい、この考え方は全く正しいと思います。
私が解説するよりもよほどわかりやすいと思いましたので、そのまま掲載しました。
じゃあ、といって終わるつもりでしたが
それではすこし誠意が足りないかなと思い
少し私の考えを足します。
私はレシーブの構えで、サーバーに正対するように構えます。
それにより、サーブに対応しやすくするのです。
これは通常のラリーでもそうです。
では、私と、『Perth』 さんの構え方、どちらが正しいのでしょうか?
私はどちらも正解だと思っています。
試しに両方やってみてください。
実はほとんど変わらないはずです。
サーバーの立つ位置により若干の差が出来るとは思いますが
外から見たら分からないほどの差だと思います。
ここのところで特に重要なこと、いつも気にしてほしいことは
構えの時にベースラインに沿って足をそろえなければならないと思っている人が多いのですが
サーバーの方、打つほうを向くと打ちやすくなりますよと言う事です。
私のやり方と、『Perth』 さんのやり方、両方やってみて
しっくり来た方をやればいいと思います。
ただ、私の負けず嫌いの性格に言わせますと
Iフォーメーションに対してだけは私の勝ちかなと思います。
そこに入っていた、『Perth』 さんのコメントに対する約束を果たしていないことに気付きました。
以下が、『Perth』 さんのコメント、全文です。
私にとっても、特にダブルスのクロスリターンが課題です。引っ張りきれず前衛に捕まることが多いこと。。。
最近解決策を思いつきました。松原コーチ、この考え方で正しいか教えていただければ嬉しいです。(以下ダブルスイメージです。)
「どこからサービスを打つ相手に対しても、構えるとき(相手ではなく)狙う方向に対して足をポジション(正対)する。」すなわち、構えるとき、(例え相手がサービスをセンター寄りから打つ場合でも)まずは相手は関係なく狙う方向(ダブルスの場合、シングルサイドラインとベースラインとの交点辺り)に対して構え(正対し)ます。そして、相手がサービスモーションに入ったら、足の位置は変えず、顔だけ相手を見ます。
特に男子の場合はサービスが速いため、構えのままのスタンス(オープンスタンス)でリターンするのが普通です。そこで、狙う方向に打ち易いスタンスをあらかじめ構えの時に作っておく訳です。
今のところこれで上手く行っているものの、こんな方法は人から聞いたことがないだけに何となく不安であります。。。(上手く行ってりゃいいじゃないか、と言えるほど強気になれる性格ではないもので。)
ご返答いただければ嬉しいです。
投稿者 Perth 2009/12/22 01:26
私の考えです。
すごい、この考え方は全く正しいと思います。
私が解説するよりもよほどわかりやすいと思いましたので、そのまま掲載しました。
じゃあ、といって終わるつもりでしたが
それではすこし誠意が足りないかなと思い
少し私の考えを足します。
私はレシーブの構えで、サーバーに正対するように構えます。
それにより、サーブに対応しやすくするのです。
これは通常のラリーでもそうです。
では、私と、『Perth』 さんの構え方、どちらが正しいのでしょうか?
私はどちらも正解だと思っています。
試しに両方やってみてください。
実はほとんど変わらないはずです。
サーバーの立つ位置により若干の差が出来るとは思いますが
外から見たら分からないほどの差だと思います。
ここのところで特に重要なこと、いつも気にしてほしいことは
構えの時にベースラインに沿って足をそろえなければならないと思っている人が多いのですが
サーバーの方、打つほうを向くと打ちやすくなりますよと言う事です。
私のやり方と、『Perth』 さんのやり方、両方やってみて
しっくり来た方をやればいいと思います。
ただ、私の負けず嫌いの性格に言わせますと
Iフォーメーションに対してだけは私の勝ちかなと思います。
2010年02月24日
スプリットで正対する
『ばば』 さんから質問のコメントをいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、いつも拝見させていただいております。
少し前の、「レシーブ時にラケット位置を高く構える」というのを実践
していい結果が出ています。
あとサーバーに正対するというのも行っていますが、それ以前は杉山さん、
伊達さん的な足を前後にしてという構えだったので少し違和感が・・・。
正対した場合、何となくセンターを多めに空けても取れそうな気がして
半歩程度ワイドに構えるのですが、実際センターに来ると「エース!」
のパターンがあるようです。
慣れの問題でしょうか?
投稿者 ばば 2010/02/23 12:59
という内容です。
続いて私の回答です。
サーバーに正対するというのは12月22日のブログなのですが
その写真を流用します。
これはラインに沿って足を配置した構えです。
線を引いておくと無意識に足を合わせようとするみたいです。
カメラの方向からサーブが行くわけですから
本当はまっすぐカメラに向いてくれれば反応しやすいし
体勢もとりやすいのだと思います。
この写真だと特にバックが打ちにくそうでしょう。
ですから、こうゆう風に構えたらと、提案したわけです。
アドコートも同じようにカメラ目線です。
こうすれば、フォアもバックもどちらもOKのはずです。
さて、杉山さん、伊達さん的な足を前後にしてという構えのことですが。
実は私もそうです。
左足を前にして、上体はサーバーに正対して構えます。
私はそこから、2歩サーバー側に前進し
スプリットステップします。
それが、写真の田村コーチの構えた形になるのです。
あの写真は田村君の普段の構え方です。 (ラインの中で構えますが)
彼はその場で軽く飛んでスプリットです。
着地したときは、スタンスはもう少し狭くなります。
もちろん、私のスタンスもそうです。
足を前後にして構えると、前進してスプリットというのがやりやすいので
私はやっていますが
重要なのは最初に構えたときも、上体が相手のほうを向いていることです。
(追加です: 両サイドでサーバーに対し同じ向きなら、上体が少し横向きでもOK)
そして
スプリット後の両足を結んだ線が、サーバーの方向に対し直角
であることでしょう。
私の提案はスプリット前に最初の構えで、足を左右に構える
ということではありませんので
念のために付け加えておきます。
次にセンターを空けてもOK?
という話ですが。
基本的には、サーブの来る範囲の真ん中にいるべきだと思います。
私は少しだけバック側に寄ります。
フォアのほうが広い範囲で叩けるし
できればフォアで叩こうと思っているからです。
このポジションは自分の好みと慣れで決めるしかありません。
もちろんサーバーの位置や、球質などで常に変わります。
ただ、その左右の方向ですが
ベースライン沿いではなく、サーバーに正対した方向の左右です。
さらに、ここで左右といいましたが
本当は、左ちょっと前、右ちょっと前にすると
攻撃的な目線でいけると思います。
お試しください。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、いつも拝見させていただいております。
少し前の、「レシーブ時にラケット位置を高く構える」というのを実践
していい結果が出ています。
あとサーバーに正対するというのも行っていますが、それ以前は杉山さん、
伊達さん的な足を前後にしてという構えだったので少し違和感が・・・。
正対した場合、何となくセンターを多めに空けても取れそうな気がして
半歩程度ワイドに構えるのですが、実際センターに来ると「エース!」
のパターンがあるようです。
慣れの問題でしょうか?
投稿者 ばば 2010/02/23 12:59
という内容です。
続いて私の回答です。
サーバーに正対するというのは12月22日のブログなのですが
その写真を流用します。
これはラインに沿って足を配置した構えです。
線を引いておくと無意識に足を合わせようとするみたいです。
カメラの方向からサーブが行くわけですから
本当はまっすぐカメラに向いてくれれば反応しやすいし
体勢もとりやすいのだと思います。
この写真だと特にバックが打ちにくそうでしょう。
ですから、こうゆう風に構えたらと、提案したわけです。
アドコートも同じようにカメラ目線です。
こうすれば、フォアもバックもどちらもOKのはずです。
さて、杉山さん、伊達さん的な足を前後にしてという構えのことですが。
実は私もそうです。
左足を前にして、上体はサーバーに正対して構えます。
私はそこから、2歩サーバー側に前進し
スプリットステップします。
それが、写真の田村コーチの構えた形になるのです。
あの写真は田村君の普段の構え方です。 (ラインの中で構えますが)
彼はその場で軽く飛んでスプリットです。
着地したときは、スタンスはもう少し狭くなります。
もちろん、私のスタンスもそうです。
足を前後にして構えると、前進してスプリットというのがやりやすいので
私はやっていますが
重要なのは最初に構えたときも、上体が相手のほうを向いていることです。
(追加です: 両サイドでサーバーに対し同じ向きなら、上体が少し横向きでもOK)
そして
スプリット後の両足を結んだ線が、サーバーの方向に対し直角
であることでしょう。
私の提案はスプリット前に最初の構えで、足を左右に構える
ということではありませんので
念のために付け加えておきます。
次にセンターを空けてもOK?
という話ですが。
基本的には、サーブの来る範囲の真ん中にいるべきだと思います。
私は少しだけバック側に寄ります。
フォアのほうが広い範囲で叩けるし
できればフォアで叩こうと思っているからです。
このポジションは自分の好みと慣れで決めるしかありません。
もちろんサーバーの位置や、球質などで常に変わります。
ただ、その左右の方向ですが
ベースライン沿いではなく、サーバーに正対した方向の左右です。
さらに、ここで左右といいましたが
本当は、左ちょっと前、右ちょっと前にすると
攻撃的な目線でいけると思います。
お試しください。
2009年12月23日
リターンの構え方、動き方 その2
サービスリターンの特殊性として
打点が高いことがある。
しかもボールが速い。
したがってアウトが多い。
ネットじゃないですよね。
高いところに速いボールが来る。
あわてて、上に向かって打つので、
ボールが上に飛び、アウト!!
というストーリー。
これは通常のラリーでの構えから打つからなのだ。
普通はこんな高さで構える。
低いように見えるだろうが
手首の角度をインパクトにあわせ
腕を楽に構えると、手首から先が下がるので
こんな位置になる。
これをこう変えると、リターンに強くなる。
ラケットヘッドだけ上げたのではなく
腕全体を上げたので
腕の形、手首の角度は変わらない。
ここから、ラケット面を外向きになる方向に
しかも徐々に上に引いていく。
高くバウンドしてくる強力サーブを上から押さえ込むことができるのだ。
実は、もう少し高く構えてもいいんです。
そしたら徐々に上に引いていかなくてもいい。
その代わりさっきのより、さらにもう少し
ラケット面を外に向けて引くようにしたほうがいい。
うちの田村コーチも、本当はあと20cmくらい高く構えている。
ただそうすると、彼の自慢の・・が隠れてしまうので
少し下げたのだ。
どの高さがベストかというと
相手のサーブの高さしだいとしか言いようがない。
ただ、あえて言うと、
ぴったりの高さより、少し高めにしといたほうが
低いボールにもあわせやすい。
低くめに構えて、後で上げるほうが、テイクバックに時間がかかり
手間取ってエラーしやすくなる。
それときのうの話しの復習。
写真はサーバーの方向から撮ったつもりなので
足の位置も見といてほしい。 (きのうのよりアップだ)
ここから左右に動くのだ。
打点が高いことがある。
しかもボールが速い。
したがってアウトが多い。
ネットじゃないですよね。
高いところに速いボールが来る。
あわてて、上に向かって打つので、
ボールが上に飛び、アウト!!
というストーリー。
これは通常のラリーでの構えから打つからなのだ。
普通はこんな高さで構える。
低いように見えるだろうが
手首の角度をインパクトにあわせ
腕を楽に構えると、手首から先が下がるので
こんな位置になる。
これをこう変えると、リターンに強くなる。
ラケットヘッドだけ上げたのではなく
腕全体を上げたので
腕の形、手首の角度は変わらない。
ここから、ラケット面を外向きになる方向に
しかも徐々に上に引いていく。
高くバウンドしてくる強力サーブを上から押さえ込むことができるのだ。
実は、もう少し高く構えてもいいんです。
そしたら徐々に上に引いていかなくてもいい。
その代わりさっきのより、さらにもう少し
ラケット面を外に向けて引くようにしたほうがいい。
うちの田村コーチも、本当はあと20cmくらい高く構えている。
ただそうすると、彼の自慢の・・が隠れてしまうので
少し下げたのだ。
どの高さがベストかというと
相手のサーブの高さしだいとしか言いようがない。
ただ、あえて言うと、
ぴったりの高さより、少し高めにしといたほうが
低いボールにもあわせやすい。
低くめに構えて、後で上げるほうが、テイクバックに時間がかかり
手間取ってエラーしやすくなる。
それときのうの話しの復習。
写真はサーバーの方向から撮ったつもりなので
足の位置も見といてほしい。 (きのうのよりアップだ)
ここから左右に動くのだ。
2009年12月22日
リターンの構え方、動き方
『Perth』 さんからコメントをいただきました。
リターンの構え方についての質問なのですが
たいへんいい着想だと思います。
とても役に立つお話だと思いますので
今日のお題はこれ。
以下がコメントの全文です。
私にとっても、特にダブルスのクロスリターンが課題です。引っ張りきれず前衛に捕まることが多いこと。。。
最近解決策を思いつきました。松原コーチ、この考え方で正しいか教えていただければ嬉しいです。(以下ダブルスイメージです。)
「どこからサービスを打つ相手に対しても、構えるとき(相手ではなく)狙う方向に対して足をポジション(正対)する。」すなわち、構えるとき、(例え相手がサービスをセンター寄りから打つ場合でも)まずは相手は関係なく狙う方向(ダブルスの場合、シングルサイドラインとベースラインとの交点辺り)に対して構え(正対し)ます。そして、相手がサービスモーションに入ったら、足の位置は変えず、顔だけ相手を見ます。
特に男子の場合はサービスが速いため、構えのままのスタンス(オープンスタンス)でリターンするのが普通です。そこで、狙う方向に打ち易いスタンスをあらかじめ構えの時に作っておく訳です。
今のところこれで上手く行っているものの、こんな方法は人から聞いたことがないだけに何となく不安であります。。。(上手く行ってりゃいいじゃないか、と言えるほど強気になれる性格ではないもので。)
ご返答いただければ嬉しいです。
投稿者 Perth 2009/12/22 01:26
ということで、私の答えです。
基本的に、Perth さんのお考えのとおりだと思います。
私のスクールではサーバーに正対して構えるようにとアドバイスしています。
もちろんレシーブだけでなくラリーのときも同様です。
コーチがなにも言わないと、皆さん足をラインに沿って並べます。
ちょうどこんな具合です。
カメラの方角からボールが飛んでいくはずなのですが
返球がカメラのほうにくる気がしません。
こんな風に構えるといいと思います。
これはジュースコートの構え。
次はアドコートの構えです。
これなら、こちらに打ってきそうですよね。
東戸塚校の田村コーチにモデルを頼みました。
寒かったのに、「脱ぎましょうか、脱ぐとすごいんですが」
と言ってくれたが、
「どうせ足だけだから、いいよ」 と答えちゃった。
結局、全身を撮ってしまい。
この季節の夕方、雪だるま撮影会になってしまった。
そうそう、そうゆう話じゃなくて、リターンでした。
動きの方角ですが
サーバーとレシーバーを結んだ線と直角に左右を考えるといいのです。
これも、特に考えなければ、皆さん無意識にラインに沿って動きます。
(写真を撮るときに、動く方角にフェンスでも立てておけばよかったなと、反省中です。)
実は、この動きの問題があるのでがあるので
私はサーバーの方に向いて立つ様にしているのです。
サーブにいかに反応できるかを一番気にしているからです。
ただ、サーバーのほうを向いているのか?
打つ方角を向いているのか?
どちらも角度的には大差ないので問題ないかもしれませんね。
もちろん前に踏み込んで行くときも、方角はサーバーの方向ですよ。
リターンの構え方についての質問なのですが
たいへんいい着想だと思います。
とても役に立つお話だと思いますので
今日のお題はこれ。
以下がコメントの全文です。
私にとっても、特にダブルスのクロスリターンが課題です。引っ張りきれず前衛に捕まることが多いこと。。。
最近解決策を思いつきました。松原コーチ、この考え方で正しいか教えていただければ嬉しいです。(以下ダブルスイメージです。)
「どこからサービスを打つ相手に対しても、構えるとき(相手ではなく)狙う方向に対して足をポジション(正対)する。」すなわち、構えるとき、(例え相手がサービスをセンター寄りから打つ場合でも)まずは相手は関係なく狙う方向(ダブルスの場合、シングルサイドラインとベースラインとの交点辺り)に対して構え(正対し)ます。そして、相手がサービスモーションに入ったら、足の位置は変えず、顔だけ相手を見ます。
特に男子の場合はサービスが速いため、構えのままのスタンス(オープンスタンス)でリターンするのが普通です。そこで、狙う方向に打ち易いスタンスをあらかじめ構えの時に作っておく訳です。
今のところこれで上手く行っているものの、こんな方法は人から聞いたことがないだけに何となく不安であります。。。(上手く行ってりゃいいじゃないか、と言えるほど強気になれる性格ではないもので。)
ご返答いただければ嬉しいです。
投稿者 Perth 2009/12/22 01:26
ということで、私の答えです。
基本的に、Perth さんのお考えのとおりだと思います。
私のスクールではサーバーに正対して構えるようにとアドバイスしています。
もちろんレシーブだけでなくラリーのときも同様です。
コーチがなにも言わないと、皆さん足をラインに沿って並べます。
ちょうどこんな具合です。
カメラの方角からボールが飛んでいくはずなのですが
返球がカメラのほうにくる気がしません。
こんな風に構えるといいと思います。
これはジュースコートの構え。
次はアドコートの構えです。
これなら、こちらに打ってきそうですよね。
東戸塚校の田村コーチにモデルを頼みました。
寒かったのに、「脱ぎましょうか、脱ぐとすごいんですが」
と言ってくれたが、
「どうせ足だけだから、いいよ」 と答えちゃった。
結局、全身を撮ってしまい。
この季節の夕方、雪だるま撮影会になってしまった。
そうそう、そうゆう話じゃなくて、リターンでした。
動きの方角ですが
サーバーとレシーバーを結んだ線と直角に左右を考えるといいのです。
これも、特に考えなければ、皆さん無意識にラインに沿って動きます。
(写真を撮るときに、動く方角にフェンスでも立てておけばよかったなと、反省中です。)
実は、この動きの問題があるのでがあるので
私はサーバーの方に向いて立つ様にしているのです。
サーブにいかに反応できるかを一番気にしているからです。
ただ、サーバーのほうを向いているのか?
打つ方角を向いているのか?
どちらも角度的には大差ないので問題ないかもしれませんね。
もちろん前に踏み込んで行くときも、方角はサーバーの方向ですよ。