2011年07月31日
フォア後ろ目の打点
腕を伸ばして打つと打ちやすいということで
7月22日に「ストレートアームフォア」で取り上げさせていただいた
『ステニ』 さんから、再度質問をいただきました。
フォアハンドで打点が後ろ目の方がうちやすいが、というお話し。
以下がそのコメントの全文です
わかりやすい説明ありがとうございました。あの、なぜかわからないんですけど、フォアハンドで僕はどうやら打点がやや後ろ目のほうが打ちやすいようです。一般的には、グリップ厚いと前で打ちなさい、というじゃないですか。それにも関らずです・・。これってOKなんでしょうか?
具体的には、多分僕のグリップはセミウエスタンだと思います。そして、後ろ目というのは、体からほんの少し前程度です。体からほんの少し前だと、ラケットとボールの接触時間が長いように感じて、フラットにもスピンにも打ちやすい気がするんです。たいてい腰の高さ当たりで捉えるようにしています。コーチがもっと前で捕えろばっか言うんですけど、ここ最近は無視しています。
投稿者 ステニ 2011/07/27 09:58
私の答えです。
薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。
イースタンから見れば厚めのグリップであるセミウェスタンも
現代のプロの常識グリップ、ウェスタンから見れば、充分薄めです。
現代のプロのグリップを分類すれば
イースタン かなり薄めの人
セミウェスタン 普通の中のやや薄め
ウェスタン 普通か、普通の中のやや厚め
フルウェスタン かなり厚めの人
こんな感じでしょうか。
セミウェスタンはフェデラーがそうであるように
腕を伸ばし気味の打ち方にもあっています。
ここまでは先日の話の復習みたいなものですね。
さて打点の前後位置の話。
前提として、インパクトの面はほぼ垂直なはずです。
そうすると、どこで捕らえれば垂直になりやすいかという事ですね。
厚いグリップほど前になるというのは当然ですが
薄いグリップなら後ろであっても当然。
だから、「薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。」
と言ったのです。
そしてこの前後位置、その人の手の形、関節の可動域によって違うのです。
同じグリップなら同じ角度、というわけではないのです。
たとえば、フェデラーはかなり手首を折ることによって、打点を前にしています。
ですから、そこまで手首の角度を作れないなら
後ろ気味のほうが打ちやすい、という人がいてもおかしくないと思います。
ただ一つだけ気をつけなくてはいけないことですが
テイクバックで凸型に引いてしまう人
つまり、外旋しながら引いていく人です。
この人は打点を後ろ目にして打つと
面が被り気味になって、垂直面が作りやすいのです。
面がインパクトで上向きになるのをある程度キャンセルできるのですが
絶対的なパワーが落ちてしまいます。
もちろん正確なコントロールが得られにくいですし
腕の負担も大きくなり
肩の前部分や肘を痛めたりする原因になります。
じつは、このことがちょっと匂います。
本音を言いますと
同じ質問をしてきた人が10人いたら
たぶん8人はこちらの理由だと思います。
『ステニ』 さんが残りの2人の側であることを祈ります。
さて、これをチェックしてみて問題がないようでしたら
少しくらい後ろ目の打点でも構わないと思います。
7月22日に「ストレートアームフォア」で取り上げさせていただいた
『ステニ』 さんから、再度質問をいただきました。
フォアハンドで打点が後ろ目の方がうちやすいが、というお話し。
以下がそのコメントの全文です
わかりやすい説明ありがとうございました。あの、なぜかわからないんですけど、フォアハンドで僕はどうやら打点がやや後ろ目のほうが打ちやすいようです。一般的には、グリップ厚いと前で打ちなさい、というじゃないですか。それにも関らずです・・。これってOKなんでしょうか?
具体的には、多分僕のグリップはセミウエスタンだと思います。そして、後ろ目というのは、体からほんの少し前程度です。体からほんの少し前だと、ラケットとボールの接触時間が長いように感じて、フラットにもスピンにも打ちやすい気がするんです。たいてい腰の高さ当たりで捉えるようにしています。コーチがもっと前で捕えろばっか言うんですけど、ここ最近は無視しています。
投稿者 ステニ 2011/07/27 09:58
私の答えです。
薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。
イースタンから見れば厚めのグリップであるセミウェスタンも
現代のプロの常識グリップ、ウェスタンから見れば、充分薄めです。
現代のプロのグリップを分類すれば
イースタン かなり薄めの人
セミウェスタン 普通の中のやや薄め
ウェスタン 普通か、普通の中のやや厚め
フルウェスタン かなり厚めの人
こんな感じでしょうか。
セミウェスタンはフェデラーがそうであるように
腕を伸ばし気味の打ち方にもあっています。
ここまでは先日の話の復習みたいなものですね。
さて打点の前後位置の話。
前提として、インパクトの面はほぼ垂直なはずです。
そうすると、どこで捕らえれば垂直になりやすいかという事ですね。
厚いグリップほど前になるというのは当然ですが
薄いグリップなら後ろであっても当然。
だから、「薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。」
と言ったのです。
そしてこの前後位置、その人の手の形、関節の可動域によって違うのです。
同じグリップなら同じ角度、というわけではないのです。
たとえば、フェデラーはかなり手首を折ることによって、打点を前にしています。
ですから、そこまで手首の角度を作れないなら
後ろ気味のほうが打ちやすい、という人がいてもおかしくないと思います。
ただ一つだけ気をつけなくてはいけないことですが
テイクバックで凸型に引いてしまう人
つまり、外旋しながら引いていく人です。
この人は打点を後ろ目にして打つと
面が被り気味になって、垂直面が作りやすいのです。
面がインパクトで上向きになるのをある程度キャンセルできるのですが
絶対的なパワーが落ちてしまいます。
もちろん正確なコントロールが得られにくいですし
腕の負担も大きくなり
肩の前部分や肘を痛めたりする原因になります。
じつは、このことがちょっと匂います。
本音を言いますと
同じ質問をしてきた人が10人いたら
たぶん8人はこちらの理由だと思います。
『ステニ』 さんが残りの2人の側であることを祈ります。
さて、これをチェックしてみて問題がないようでしたら
少しくらい後ろ目の打点でも構わないと思います。
2011年07月30日
技術のどこを強調するのか?
先日、バックハンドのスライスで
モーリスモの動画と写真を扱っていて、こんなことを考えた。
動画を見ていたら、「しっかり上体を回して打っているようだ」
連続写真を見てみると、「振り出しからインパクトの少し後までは上体は回さない」
どっちが本当なのか?
もちろんどちらも事実なのだから本当のこと。
よく観ると
振り出しでは上体が少し回る。
振り出しからインパクトの少し後までは上体は回さないで
その後はまたまた上体は前向きに回っている。
テニスのコーチとしては、どの部分を採用するべきなのだろう?
そして、その選ぶ基準は?
その基準とは
それが役に立つことなのか、意味のあることなのか?
それがその技術の胆になるべき事なのか?
ということなのだろう。
次に、これがあればもっとうまくいくコツだというものが来る。
今回の例、モーリスモでいくと
1、胆になる最重要ポイントは、「振り出しからインパクトの少し後までは上体は回さない」
2、これがあればのコツは、「振り出しでは上体が少し前向きに回る」
1、 は、肝の技術で、これがなくては不安定になって、ショットとして成立しにくい。
2、 は、最初の勢い付けで、これがなくては勢いのある気持ちのいいショットは打ちにくい。
もう一つ、最後に再び、上体が前に向かって回っていく部分は?
これは次の動きに結びつく部分で
教えなくても勝手にやってしまうことだと思う。
だからコーチとしては、特にアドバイスにはしない。
打ち終わったあとで、「転ばないようにして次の位置に移動しましょう」
なんて言わないのと同じこと。
全く、どうゆう部分を説明するかはまことに難しい。
まあ、それにしても
役に立つのか? そしてその胆になる部分は?
というのを明確に示せることが大事なんだと思っているのです。
モーリスモの動画と写真を扱っていて、こんなことを考えた。
動画を見ていたら、「しっかり上体を回して打っているようだ」
連続写真を見てみると、「振り出しからインパクトの少し後までは上体は回さない」
どっちが本当なのか?
もちろんどちらも事実なのだから本当のこと。
よく観ると
振り出しでは上体が少し回る。
振り出しからインパクトの少し後までは上体は回さないで
その後はまたまた上体は前向きに回っている。
テニスのコーチとしては、どの部分を採用するべきなのだろう?
そして、その選ぶ基準は?
その基準とは
それが役に立つことなのか、意味のあることなのか?
それがその技術の胆になるべき事なのか?
ということなのだろう。
次に、これがあればもっとうまくいくコツだというものが来る。
今回の例、モーリスモでいくと
1、胆になる最重要ポイントは、「振り出しからインパクトの少し後までは上体は回さない」
2、これがあればのコツは、「振り出しでは上体が少し前向きに回る」
1、 は、肝の技術で、これがなくては不安定になって、ショットとして成立しにくい。
2、 は、最初の勢い付けで、これがなくては勢いのある気持ちのいいショットは打ちにくい。
もう一つ、最後に再び、上体が前に向かって回っていく部分は?
これは次の動きに結びつく部分で
教えなくても勝手にやってしまうことだと思う。
だからコーチとしては、特にアドバイスにはしない。
打ち終わったあとで、「転ばないようにして次の位置に移動しましょう」
なんて言わないのと同じこと。
全く、どうゆう部分を説明するかはまことに難しい。
まあ、それにしても
役に立つのか? そしてその胆になる部分は?
というのを明確に示せることが大事なんだと思っているのです。
2011年07月29日
フォアハンド深さの打ち分け
『makotasu』 さんからフォアハンドの質問をいただきました。
以下がそのコメント全文です。
松原コーチ
いつも楽しく拝見させて頂いております。
さて、本日はフォアハンドのトップスピンストロークにおける短い球/深い球の打ち分け方について、ご教示頂ければと思っております。
相手から浅い球が返球され、それを短くコートに収める場合には、肘を支点としたコンパクトなワイパースイングを心がけております。一方、相手からの深い球を深く返す際には、肩を支点とした前方に大きく楕円を描くような大きなワイパースイングを心がけております。
フォアハンドのトップスピンストロークにおいて、短い球/深い球を打ち分ける方法として、上記のようなやり方は果たして適切でしょうか?(肘支点や肩支点の意識は果たして正しい意識でしょうか?)
また、他にも有効なやり方がありましたら、ぜひともご教示下さいませ。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/07/27 09:34
私の答えです。
Makotasu さんの打ち分け方、かなり、正しいのではないでしょうか。
これで打ち分けることが出来ると思います。
短く打つ時は肘を支点にするよう、小さく引き込んで、低くフィニッシュ。
深く打つ時は大き目のフォローになる。
しかし、あくまでも大きく遠くに引いて、フィニッシュで調節するのがいいと思います。
最初から肘中心のスウィングでは勢いがちょっと足りません。
やはり大きい、遠目のテイクバックから引っ張り込むことにより
すごい勢いと、短く打つのを両立できるのだと思います。
じゃあ、深く打つほうですが
やはり勢いと深さ両方ほしいですよね。
やはり大きく遠めに引いて、フィニッシュは引っ張り込むと、勢いが出ますよね。
でもこれじゃあ、短いのと一緒?
少し上に向かって打ちましょう。
ネットの上を高めに超えれば深く飛んでいきます。
インパクト付近でスウィングを上向きにし
短く打つ時よりも、インパクト後の最高位置をに高目にします。
そして左脇に一気に引っ張りこみます。
これで強いのと深いのが両立します。
プロは深く打つ時も腕を引っ張り込んで
左脇にフィニッシュしてますよね。
さてもうひとつ、深く打つ方法。
回転量を減らすのです。
フラットに打てば、ネットの少し上を鬼のようなボールが深く飛んでいきます。
この3種類、プラス、トップスピンロブ。
コースも深さもフルスウィングで自在に打ち分けたら、あなたもプロです。
以下がそのコメント全文です。
松原コーチ
いつも楽しく拝見させて頂いております。
さて、本日はフォアハンドのトップスピンストロークにおける短い球/深い球の打ち分け方について、ご教示頂ければと思っております。
相手から浅い球が返球され、それを短くコートに収める場合には、肘を支点としたコンパクトなワイパースイングを心がけております。一方、相手からの深い球を深く返す際には、肩を支点とした前方に大きく楕円を描くような大きなワイパースイングを心がけております。
フォアハンドのトップスピンストロークにおいて、短い球/深い球を打ち分ける方法として、上記のようなやり方は果たして適切でしょうか?(肘支点や肩支点の意識は果たして正しい意識でしょうか?)
また、他にも有効なやり方がありましたら、ぜひともご教示下さいませ。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/07/27 09:34
私の答えです。
Makotasu さんの打ち分け方、かなり、正しいのではないでしょうか。
これで打ち分けることが出来ると思います。
短く打つ時は肘を支点にするよう、小さく引き込んで、低くフィニッシュ。
深く打つ時は大き目のフォローになる。
しかし、あくまでも大きく遠くに引いて、フィニッシュで調節するのがいいと思います。
最初から肘中心のスウィングでは勢いがちょっと足りません。
やはり大きい、遠目のテイクバックから引っ張り込むことにより
すごい勢いと、短く打つのを両立できるのだと思います。
じゃあ、深く打つほうですが
やはり勢いと深さ両方ほしいですよね。
やはり大きく遠めに引いて、フィニッシュは引っ張り込むと、勢いが出ますよね。
でもこれじゃあ、短いのと一緒?
少し上に向かって打ちましょう。
ネットの上を高めに超えれば深く飛んでいきます。
インパクト付近でスウィングを上向きにし
短く打つ時よりも、インパクト後の最高位置をに高目にします。
そして左脇に一気に引っ張りこみます。
これで強いのと深いのが両立します。
プロは深く打つ時も腕を引っ張り込んで
左脇にフィニッシュしてますよね。
さてもうひとつ、深く打つ方法。
回転量を減らすのです。
フラットに打てば、ネットの少し上を鬼のようなボールが深く飛んでいきます。
この3種類、プラス、トップスピンロブ。
コースも深さもフルスウィングで自在に打ち分けたら、あなたもプロです。
2011年07月28日
バックのスライスは
昨年の9月に、『てにすぅ』 さんからスライスの質問をいただいていた。
スライスサーブの昔の記事を確認していて見つけた。
私のコメントに、「そのうちにやりますね」 って、書いてあった。
そのうちに、10ヶ月たってしまった。
大抵は答えているはずなのだが、こんなことが他にもあるかもしれない。
すいません、音沙汰の無い質問の方、しつこく聞いてください。
『てにすぅ』 さん、もしまだ見ていたらごめんなさい。
以下が、そのコメントの全文です。
こんにちは。毎日楽しく拝見させていただいています。
以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!
ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?
現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。
スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)
1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)
しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。
安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。
投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19
私の答えです。
まず、モーリスモの美しいスウィングを動画と連続写真で見てください。
この写真で気がつくことは
A、凹型に、下に膨らんだ、なめらかな弧を描いたスウィング。
B、手首を固定し、腕を捻らないので面が徐々に上向きになっていく。
C、インパクト付近で上体の向きを保っている。
D、トップスピンに比べて、フォローが小さい。
まず、Aの話
肩を中心に腕全体で弧を描いてスウィングするということ。
その時に手首は固定し、ブレをなくす。
昔はテイクバックの最後にラケットヘッドを下げて
振り出しで引き起こすことにより勢いづけをしたものだが
最近はあまりやらない。
たぶん、最近は、ラケットがよくなったこと、相手ボールが強烈なことで
より、安定度のほうを重視するようになったのだと思う。
まあそんなわけで、質問中の雑誌の指摘、1と3は正しいと思う。
次に引き方だが
打つ時のスウィングの正反対をやればいい。
つまり
インパクトの形をしっかり作り、手首を固定し
早めに、凹型で下にえぐるように、弧を描いて引いていく。
そして打つ時はその同じ経路を逆にたどるだけ。
これは結果的に、B、の話だった。
次は、C、の話だが
スライスは余裕を持って追いつけないときの緊急避難で使うことが多い。
短いボールを低いところで拾う時などもそう。
だから上体が傾くことが多いのだ。
軸が傾いているのに、上体を回すとエラーの元。
それに回さなければいけないほどパワーもいらない。
そんなわけで、上体は出来るだけ回さない。
2コマ目と5コマ目の間で、上体の向きを比べてみるといい。
動画だと上体が回っているように見えるのだが
インパクト前後ではほとんど回していない。
最後に、D、の小さめフォロースルー。
スライスは速すぎたら、ネットすれすれを通って、ベースラインを超えてしまう。
だから、速度制限が必要。
それを行うためにブレーキを掛けながらインパクトを迎える。
そして、ブレーキ加減でスピードや深さをコントロールする。
だから、トップスピンに比べて、フォローは小さいのだ。
さて大昔、世の中のバックハンドがスライスしかなかったころ。
もちろん片手で、木のラケットだったころの考古学的お話。
ドロップショットからパスまですべてをスライス気味に打っていた。
だから、今よりも回転量が少なめで
特にパスの時はフラット気味が良しとされていた。
フラット気味だから、当然、インパクトで厚く当てる。
その場合、上体も回して打つことが多かった。
つまり、フラット気味なら肩の線は水平に保ち、右肩が下がらないようにする。
完全にスライスなら、右肩は下がってもかまわない、もちろん水平でもいいのだが
上体が回らないなら、それほど気にしなくてもいい。
つまり、質問中の雑誌に出ていた、2番と4番は半世紀あまり前のプロの技術。
もちろんプロでは通用しないということで
アマチュアの世界では充分実用になると思うが。
モーリスモの動画と連続写真をもう一度見て現在の技術を確認してほしい。
実はこれ、男子だともっとすごい切り下ろしになる。
これは、ロディックのスライスアプローチ、動画と連続写真。
強烈な切り下ろしを感じることが出来ると思う。
特に男子プロのスライスは徹底的にスライスなのだ。
スライスサーブの昔の記事を確認していて見つけた。
私のコメントに、「そのうちにやりますね」 って、書いてあった。
そのうちに、10ヶ月たってしまった。
大抵は答えているはずなのだが、こんなことが他にもあるかもしれない。
すいません、音沙汰の無い質問の方、しつこく聞いてください。
『てにすぅ』 さん、もしまだ見ていたらごめんなさい。
以下が、そのコメントの全文です。
こんにちは。毎日楽しく拝見させていただいています。
以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!
ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?
現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。
スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)
1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)
しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。
安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。
投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19
私の答えです。
まず、モーリスモの美しいスウィングを動画と連続写真で見てください。
この写真で気がつくことは
A、凹型に、下に膨らんだ、なめらかな弧を描いたスウィング。
B、手首を固定し、腕を捻らないので面が徐々に上向きになっていく。
C、インパクト付近で上体の向きを保っている。
D、トップスピンに比べて、フォローが小さい。
まず、Aの話
肩を中心に腕全体で弧を描いてスウィングするということ。
その時に手首は固定し、ブレをなくす。
昔はテイクバックの最後にラケットヘッドを下げて
振り出しで引き起こすことにより勢いづけをしたものだが
最近はあまりやらない。
たぶん、最近は、ラケットがよくなったこと、相手ボールが強烈なことで
より、安定度のほうを重視するようになったのだと思う。
まあそんなわけで、質問中の雑誌の指摘、1と3は正しいと思う。
次に引き方だが
打つ時のスウィングの正反対をやればいい。
つまり
インパクトの形をしっかり作り、手首を固定し
早めに、凹型で下にえぐるように、弧を描いて引いていく。
そして打つ時はその同じ経路を逆にたどるだけ。
これは結果的に、B、の話だった。
次は、C、の話だが
スライスは余裕を持って追いつけないときの緊急避難で使うことが多い。
短いボールを低いところで拾う時などもそう。
だから上体が傾くことが多いのだ。
軸が傾いているのに、上体を回すとエラーの元。
それに回さなければいけないほどパワーもいらない。
そんなわけで、上体は出来るだけ回さない。
2コマ目と5コマ目の間で、上体の向きを比べてみるといい。
動画だと上体が回っているように見えるのだが
インパクト前後ではほとんど回していない。
最後に、D、の小さめフォロースルー。
スライスは速すぎたら、ネットすれすれを通って、ベースラインを超えてしまう。
だから、速度制限が必要。
それを行うためにブレーキを掛けながらインパクトを迎える。
そして、ブレーキ加減でスピードや深さをコントロールする。
だから、トップスピンに比べて、フォローは小さいのだ。
さて大昔、世の中のバックハンドがスライスしかなかったころ。
もちろん片手で、木のラケットだったころの考古学的お話。
ドロップショットからパスまですべてをスライス気味に打っていた。
だから、今よりも回転量が少なめで
特にパスの時はフラット気味が良しとされていた。
フラット気味だから、当然、インパクトで厚く当てる。
その場合、上体も回して打つことが多かった。
つまり、フラット気味なら肩の線は水平に保ち、右肩が下がらないようにする。
完全にスライスなら、右肩は下がってもかまわない、もちろん水平でもいいのだが
上体が回らないなら、それほど気にしなくてもいい。
つまり、質問中の雑誌に出ていた、2番と4番は半世紀あまり前のプロの技術。
もちろんプロでは通用しないということで
アマチュアの世界では充分実用になると思うが。
モーリスモの動画と連続写真をもう一度見て現在の技術を確認してほしい。
実はこれ、男子だともっとすごい切り下ろしになる。
これは、ロディックのスライスアプローチ、動画と連続写真。
強烈な切り下ろしを感じることが出来ると思う。
特に男子プロのスライスは徹底的にスライスなのだ。
2011年07月27日
ネットポジション
『いわし頭』 さんから、ダブルスのポジションについて質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチ、こんばんは!
今日のダブルスで、先輩の方から、次のようなアドバイスをいただきました。
雁行陣でも並行陣でも、前衛の貴方はポジションを下げ過ぎ(概ねサービスライン付近)
多分、ロブを警戒してるんだろうけど、お陰でセンターはガラ空き、一生懸命沈めても相手の浮き球を決めてはくれないし、何より後ろで守りにくい。これでは同等以上の相手には勝てない等々のことでした。
そこで、ダブルスにおける前衛のポジションについて、コメントをいただきたく思います。
いつもながら、漠然としたお願いで申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/07/23 19:42
私の答えです。
まず最初に考えること。
何のためにネットにいるのでしょうか?
たぶん攻撃して、エースをとるため
または、プレッシャーをかけて相手にエラーさせるためではないでしょうか。
以上の目的のためには
もっと前に行くべき、という先輩の考えはあっていると思います。
もし攻撃する必要がないなら、ベースラインに居ればいいのです。
私の知り合いには、攻撃するためにベースラインに居る人もいます。
目的は明確であるべきでしょう。
じゃあ、どこまで詰めるか。
これは自分のスマッシュ力とパートナーのカバー力により違います。
スマッシュ、はなから打たないのであれば、べた詰めすべきです。
逆にパートナーの後ろも守らなければならないのなら
今のサービスライン付近はあっているかもしれません。
通常はこう考えます。
平行陣なら、自分の頭の上は取れるように
サービスラインの1歩内側くらいではないでしょうか。
雁行陣なら、ロブは相棒が取ってくれますので、サービスラインの中へ
30%~50%くらい入ります。
ただ、相棒が取ってくれないのであれば、平行陣と同じ考えになります。
ちょっと蛇足です。
ネットのポジションは頭上のロブに届く範囲で、いちばん前なのですが
ロブについてはこう反応してもらいたいと思います。
ロブを感じたら(打つ前でもOK)、全力で後退です。
よく、「ロブの深さを確かめて、必要なだけ退がる」
という人がいますが
先日、レッスンでアンケート調査をしたら
大好きなコーチ相手でも、ロブは深く上げると全員が言っていました。
こうゆう、無情な人たちを相手にした時は浅いロブを期待してはだめです。
「無情な人のロブは深いのです」
そして試合の相手は、たいてい無情なやつなのです。
ロブが上がったら、必ず、全力で後退してください。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチ、こんばんは!
今日のダブルスで、先輩の方から、次のようなアドバイスをいただきました。
雁行陣でも並行陣でも、前衛の貴方はポジションを下げ過ぎ(概ねサービスライン付近)
多分、ロブを警戒してるんだろうけど、お陰でセンターはガラ空き、一生懸命沈めても相手の浮き球を決めてはくれないし、何より後ろで守りにくい。これでは同等以上の相手には勝てない等々のことでした。
そこで、ダブルスにおける前衛のポジションについて、コメントをいただきたく思います。
いつもながら、漠然としたお願いで申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
投稿者 いわし頭 2011/07/23 19:42
私の答えです。
まず最初に考えること。
何のためにネットにいるのでしょうか?
たぶん攻撃して、エースをとるため
または、プレッシャーをかけて相手にエラーさせるためではないでしょうか。
以上の目的のためには
もっと前に行くべき、という先輩の考えはあっていると思います。
もし攻撃する必要がないなら、ベースラインに居ればいいのです。
私の知り合いには、攻撃するためにベースラインに居る人もいます。
目的は明確であるべきでしょう。
じゃあ、どこまで詰めるか。
これは自分のスマッシュ力とパートナーのカバー力により違います。
スマッシュ、はなから打たないのであれば、べた詰めすべきです。
逆にパートナーの後ろも守らなければならないのなら
今のサービスライン付近はあっているかもしれません。
通常はこう考えます。
平行陣なら、自分の頭の上は取れるように
サービスラインの1歩内側くらいではないでしょうか。
雁行陣なら、ロブは相棒が取ってくれますので、サービスラインの中へ
30%~50%くらい入ります。
ただ、相棒が取ってくれないのであれば、平行陣と同じ考えになります。
ちょっと蛇足です。
ネットのポジションは頭上のロブに届く範囲で、いちばん前なのですが
ロブについてはこう反応してもらいたいと思います。
ロブを感じたら(打つ前でもOK)、全力で後退です。
よく、「ロブの深さを確かめて、必要なだけ退がる」
という人がいますが
先日、レッスンでアンケート調査をしたら
大好きなコーチ相手でも、ロブは深く上げると全員が言っていました。
こうゆう、無情な人たちを相手にした時は浅いロブを期待してはだめです。
「無情な人のロブは深いのです」
そして試合の相手は、たいてい無情なやつなのです。
ロブが上がったら、必ず、全力で後退してください。
2011年07月26日
高いバックも腕を引っ張って
先日、私のレッスンに参加してくれた、Oさんから質問の続き。
昨日はフォアハンドだったが
今日はそのバックハンド部分だ。
本当は質問の文章ではなかったのだが
そこは気になったら、話さずにはおかない私の性格。
以下がそのコメントのバックハンド部分です。
こんにちは18日にお邪魔した参加者O(恐らくAさん)です。
1.バックで高く構える
松原コーチと同じく臆病な性格なので(笑)、バックハンドのテイクバックはインパクトの形のまま小さく構えて打つようにしていたのですが、「高く構えて振り子打ち」は結構ちゃんと打ててとてもタメになりました。
これまでの「小さく構えてコースを隠す」に加えて「高く構えて相手を止める」を取り入れたいと思います。
・・・ フォアハンド分を省略 ・・・
3.バックの横ぶり
レッスンでバックを練習してて、このブログの絵のような縦振りよりも横振りの意識を持った方がボールに力(引っ張る力)を入れやすく感じました。
結果的にカラダの右側に振りぬいてるような気がしました。
これは今度自分でビデオでも撮ってみて確かめたいと思います。
投稿者 参加者O 2011/07/21 16:24
私の考えです。
加速のメカニズムについてはバックハンドもフォアハンドとかなり似ています。
フォアハンドと同様、スウィングの回転半径を小さくしていけば加速します。
しかし、この回転半径を小さくする方法がフォアハンドとちょっと違うのです。
フォアハンドでは腕を曲げていくことにより小さくします。
バックハンドでは、上体を回すことにより右肩が後ろに移動し
腕が上体に近づくことにより回転半径を小さくすることができるのです。
こうするといかにも腰が入ったパワフルなショットになるのです。
(本当は腰じゃないのですが)
もちろん腕にも、スウィングスピードに比例し、しっかり力がかかります。
Oさんの力が入る感じはたぶんこのことだろうと思います。
縦振りだけですと、勝手にスピードが出ちゃう
横振りのように、自分で力を入れたように感じないのです。
そうだ、横振り加速といえばこの人、エナンのリターン
動画と連続写真で肩の回転による引張りを味わってください。
右肩の引きこみ、見事でしょう。
さて、腕に力が入って、ひっぱり感のある打ち方としてはこれでいいのですが
トップスピンの問題があります。
こすり上げて、トップスピンをかけるためには縦振りの要素も必要になります。
高いテイクバックからの落としていくことによる勢いも無視できません。
ですから、高い打点のときも振り出しのきっかけを作るためにも
高めに構え、縦振りで振り始めることをおすすめします。
そして高い打点なら
あまり落とさないうちに肩を引きながら、横ぶりにする。
低い打点なら
そのまま、しっかり落としてトップスピンにすればいいのではないでしょうか。
高い打点で、縦振りだけでは打てませんし
低い打点では、縦振りの要素がないと無理があります。
打点は自分で決められるとは限りませんので、両方のミックスが必要になります。
それと、片手バック、トップスピンの習得の仕方ですが
1、まず、力の入れやすい低い打点で、縦振りで打てるようにする。
2、ある程度打てるようになってから、横振りの要素を入れていき
だんだん高い打点でも打てるようにしていく。
という順序がいいと思います。
昨日はフォアハンドだったが
今日はそのバックハンド部分だ。
本当は質問の文章ではなかったのだが
そこは気になったら、話さずにはおかない私の性格。
以下がそのコメントのバックハンド部分です。
こんにちは18日にお邪魔した参加者O(恐らくAさん)です。
1.バックで高く構える
松原コーチと同じく臆病な性格なので(笑)、バックハンドのテイクバックはインパクトの形のまま小さく構えて打つようにしていたのですが、「高く構えて振り子打ち」は結構ちゃんと打ててとてもタメになりました。
これまでの「小さく構えてコースを隠す」に加えて「高く構えて相手を止める」を取り入れたいと思います。
・・・ フォアハンド分を省略 ・・・
3.バックの横ぶり
レッスンでバックを練習してて、このブログの絵のような縦振りよりも横振りの意識を持った方がボールに力(引っ張る力)を入れやすく感じました。
結果的にカラダの右側に振りぬいてるような気がしました。
これは今度自分でビデオでも撮ってみて確かめたいと思います。
投稿者 参加者O 2011/07/21 16:24
私の考えです。
加速のメカニズムについてはバックハンドもフォアハンドとかなり似ています。
フォアハンドと同様、スウィングの回転半径を小さくしていけば加速します。
しかし、この回転半径を小さくする方法がフォアハンドとちょっと違うのです。
フォアハンドでは腕を曲げていくことにより小さくします。
バックハンドでは、上体を回すことにより右肩が後ろに移動し
腕が上体に近づくことにより回転半径を小さくすることができるのです。
こうするといかにも腰が入ったパワフルなショットになるのです。
(本当は腰じゃないのですが)
もちろん腕にも、スウィングスピードに比例し、しっかり力がかかります。
Oさんの力が入る感じはたぶんこのことだろうと思います。
縦振りだけですと、勝手にスピードが出ちゃう
横振りのように、自分で力を入れたように感じないのです。
そうだ、横振り加速といえばこの人、エナンのリターン
動画と連続写真で肩の回転による引張りを味わってください。
右肩の引きこみ、見事でしょう。
さて、腕に力が入って、ひっぱり感のある打ち方としてはこれでいいのですが
トップスピンの問題があります。
こすり上げて、トップスピンをかけるためには縦振りの要素も必要になります。
高いテイクバックからの落としていくことによる勢いも無視できません。
ですから、高い打点のときも振り出しのきっかけを作るためにも
高めに構え、縦振りで振り始めることをおすすめします。
そして高い打点なら
あまり落とさないうちに肩を引きながら、横ぶりにする。
低い打点なら
そのまま、しっかり落としてトップスピンにすればいいのではないでしょうか。
高い打点で、縦振りだけでは打てませんし
低い打点では、縦振りの要素がないと無理があります。
打点は自分で決められるとは限りませんので、両方のミックスが必要になります。
それと、片手バック、トップスピンの習得の仕方ですが
1、まず、力の入れやすい低い打点で、縦振りで打てるようにする。
2、ある程度打てるようになってから、横振りの要素を入れていき
だんだん高い打点でも打てるようにしていく。
という順序がいいと思います。
2011年07月25日
腕を引っ張って加速するフォア
先日、私のレッスンに参加してくれた、Oさんから質問をいただいた。
バックハンドのテイクバックを高くしたことにより
トップスピンがよくかかるようになり、打球の勢いも増した方だ。
今日はその質問のうちのフォアハンドの話。
以下がそのコメントのフォアハンド部分です。
・・・ 前半省略 ・・・
2.フォアの正面を向くメリット
フォアで正面を向くのは力が入りやすいから。その「力が入りやすい」の「力」というのは「外から内に引っ張り込む力」だと感じています。
これは正しいでしょうか?
正面を向かなくても引っ張る力が得られるようなカラダの使い方を意識しています。
正面向いて振りぬこうとすると体軸を保つための筋力を使って疲れてしまうので(笑)
・・・ 後半もちょっと省略 ・・・
フォアの振りぬきは難しい。
あと何回か松原コーチのレッスンを受けたいです。
投稿者 参加者O 2011/07/21 16:24
私の答えです。
フォアハンドの状態をインパクトで前向きにすることには2つの意味があります。
1つはラケットの行き先を開けること。
バックハンドであれば
右肩が前にありますので、前方は開けている。
少しくらい、向きが違っていても振りぬくことができます。
フォアハンドの場合
横向きに構えますと右肩が後ろ側になり
インパクト後の振り抜きが難しくなります。
左半身がスウィングの行き先にあり、右腕の行き先がなくなってしまうのです。
しばらく前にした、インパクト後に最高速を持ってくる話を思い出してください。
横向きのまま打つとこの場所は、腕が左半身に当たって
速度がほぼ、ゼロになる場所なのです。
ですからトッププロはインパクトで前向きになり
フィニッシュはさらに90度、左を向いて終わるのです。
さて、前向きの2つ目の理由
これは、Oさんのおっしゃるとおりです。
伸ばし気味の腕を、引っ張って加速するのです。
ですからスウィングはアウトサイドインになり、ワイパーになるのです。
ただ、前向きにならなくても、腕の引張りを使う方法があります。
それがナダル打ちやシャラポワ打ちなのです。
打点を少し遅らせ
インパクト直前にうでをひっぱり上げ
フィニッシュを右肩の上に持って行きます。
短い距離で急加速し、思いがけない逆襲をするのです。
ただ、絶対的な速度は通常の前向きハードヒットには及びません。
1つ目にあげた理由もあり
前向きでしっかり打つのを基本にするのがいいと思います。
身体を使うのが大変であれば
構えで、あまり横向きにならなければいいと思います。
上体を垂直に保つ努力については
スウィングスピードがあるならどっち向きでもそれなりに大変だと思いますが
ナダル打ちのほうが軸が少しくらい曲がっても打てますので少し楽でしょうか。
だけど、前向きで打つのでも、やっているとなれちゃうと思います。
バックハンドのテイクバックを高くしたことにより
トップスピンがよくかかるようになり、打球の勢いも増した方だ。
今日はその質問のうちのフォアハンドの話。
以下がそのコメントのフォアハンド部分です。
・・・ 前半省略 ・・・
2.フォアの正面を向くメリット
フォアで正面を向くのは力が入りやすいから。その「力が入りやすい」の「力」というのは「外から内に引っ張り込む力」だと感じています。
これは正しいでしょうか?
正面を向かなくても引っ張る力が得られるようなカラダの使い方を意識しています。
正面向いて振りぬこうとすると体軸を保つための筋力を使って疲れてしまうので(笑)
・・・ 後半もちょっと省略 ・・・
フォアの振りぬきは難しい。
あと何回か松原コーチのレッスンを受けたいです。
投稿者 参加者O 2011/07/21 16:24
私の答えです。
フォアハンドの状態をインパクトで前向きにすることには2つの意味があります。
1つはラケットの行き先を開けること。
バックハンドであれば
右肩が前にありますので、前方は開けている。
少しくらい、向きが違っていても振りぬくことができます。
フォアハンドの場合
横向きに構えますと右肩が後ろ側になり
インパクト後の振り抜きが難しくなります。
左半身がスウィングの行き先にあり、右腕の行き先がなくなってしまうのです。
しばらく前にした、インパクト後に最高速を持ってくる話を思い出してください。
横向きのまま打つとこの場所は、腕が左半身に当たって
速度がほぼ、ゼロになる場所なのです。
ですからトッププロはインパクトで前向きになり
フィニッシュはさらに90度、左を向いて終わるのです。
さて、前向きの2つ目の理由
これは、Oさんのおっしゃるとおりです。
伸ばし気味の腕を、引っ張って加速するのです。
ですからスウィングはアウトサイドインになり、ワイパーになるのです。
ただ、前向きにならなくても、腕の引張りを使う方法があります。
それがナダル打ちやシャラポワ打ちなのです。
打点を少し遅らせ
インパクト直前にうでをひっぱり上げ
フィニッシュを右肩の上に持って行きます。
短い距離で急加速し、思いがけない逆襲をするのです。
ただ、絶対的な速度は通常の前向きハードヒットには及びません。
1つ目にあげた理由もあり
前向きでしっかり打つのを基本にするのがいいと思います。
身体を使うのが大変であれば
構えで、あまり横向きにならなければいいと思います。
上体を垂直に保つ努力については
スウィングスピードがあるならどっち向きでもそれなりに大変だと思いますが
ナダル打ちのほうが軸が少しくらい曲がっても打てますので少し楽でしょうか。
だけど、前向きで打つのでも、やっているとなれちゃうと思います。
2011年07月24日
今日は柿の話や
昨日はお休み
どこにも出かけず、のんびりうちで過ごした。
ちょっとだけ、オクサンと庭の手入れをしたが
あとは一日、ぼおっと・・・・
ふと見ると、私の大好物、柿がだいぶ大きくなっている。
4cmくらいの大きさになっている。
今年は、たくさん実がついているので楽しみだ。
じつは去年は2こだったのだ。
今日は印西で、会員さんたちとプレー。
Nさんへのサーブのアドバイス
「身体が止まってから打てば安定しますよ」
Iさんへは、「フォアハンドラケットしっかり持って、手首固めましょう」
Kさんには、「ボレーは面の下のエッジをだすといいですよ」
今日もおぼれていた人を、3名救助することに成功した。
さて、柿の木のほうを見ると、その後ろにユリが花盛り。
毎年、その数が増えているようだ。
さて、印西の柿だが。
一昨年植えた柿の木が3本、かなり大きくなっている。
これは、10番コートを背景に、禅寺丸柿。
私の地元、神奈川県原産の甘柿のはずだが
去年はすべて落ちてしまい、食べたことがない。
3cmくらいになっている、今年こそ無事に育って欲しい。
次は、ご存知、富有柿、甘柿の代表選手だ。
50個くらいあるだろうか
横浜の松原さんちのと同様、4cmくらいになっている。
今年こそは食べ放題だ。
最後は黒柿。
これも3cmくらい
じつは、苗を買う時には知らなかったのだが
観賞用の柿だそうで
以前食べたら、味があまりなかった。
夏を過ぎると、だんだん黒くなって、なかなかの風情。
ただ、毎年、食べられる柿にしなかったのを後悔していることは秘密だ。
どこにも出かけず、のんびりうちで過ごした。
ちょっとだけ、オクサンと庭の手入れをしたが
あとは一日、ぼおっと・・・・
ふと見ると、私の大好物、柿がだいぶ大きくなっている。
4cmくらいの大きさになっている。
今年は、たくさん実がついているので楽しみだ。
じつは去年は2こだったのだ。
今日は印西で、会員さんたちとプレー。
Nさんへのサーブのアドバイス
「身体が止まってから打てば安定しますよ」
Iさんへは、「フォアハンドラケットしっかり持って、手首固めましょう」
Kさんには、「ボレーは面の下のエッジをだすといいですよ」
今日もおぼれていた人を、3名救助することに成功した。
さて、柿の木のほうを見ると、その後ろにユリが花盛り。
毎年、その数が増えているようだ。
さて、印西の柿だが。
一昨年植えた柿の木が3本、かなり大きくなっている。
これは、10番コートを背景に、禅寺丸柿。
私の地元、神奈川県原産の甘柿のはずだが
去年はすべて落ちてしまい、食べたことがない。
3cmくらいになっている、今年こそ無事に育って欲しい。
次は、ご存知、富有柿、甘柿の代表選手だ。
50個くらいあるだろうか
横浜の松原さんちのと同様、4cmくらいになっている。
今年こそは食べ放題だ。
最後は黒柿。
これも3cmくらい
じつは、苗を買う時には知らなかったのだが
観賞用の柿だそうで
以前食べたら、味があまりなかった。
夏を過ぎると、だんだん黒くなって、なかなかの風情。
ただ、毎年、食べられる柿にしなかったのを後悔していることは秘密だ。
2011年07月23日
片手バックの腕使い
『YS』 さんからバックハンドの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつもお世話になっています。
片手バックハンドの話題がでたので質問します。
片手バックハンドにおいても振り子が重要であり
ラケットの面の軌道は縦であることはわかりました。
フォアハンドの場合、
「インパクトの形を保って、テイクバックし、肩を中心に
振り子ようにして打つ」
という説明をされていると思います。
片手バックハンドの場合も同様に
「インパクトの形を保って、テイクバック」するのでしょうか?
フェデラーの片手バックハンドを見ていると
テイクバックの頂点ではスライスなのか打つのかよくわかりません。
最初にインパクトの形を決めると、ボールがバックにきた時点で
スライスにするか打つかを決めることになると思います。
この辺りのことが解決できずに、悩んでいます。
松原コーチのお時間のあるときでかまいませんので
教えていただけると嬉しいです。
PS.
最近、ラケット(340g)を購入しました。
少し重いほうが、手で振れないので振り子を意識しやすい
ですね。
まだまだ練習頑張ります!
投稿者 YS 2011/07/21 08:34
私の答えです。
340gのラケット、フレームだけで?
フル装備で340gでもかなり重いほうですよね。
バックハンドで大きく上に引いたほうが重さを利用できるように
軽い方が振りやすいとは限りません。
一時より重めのラケットが多くなってきたのはいいことだと思います。
さて、バックハンドですが、トップスピンを前提に話します。
スウィングの大原則は
「インパクトの手首の形を保って、肩を中心に振り子のようにテイクバックし
肩を中心に振り子ようにして打ちます」
大抵のプロは手首の形をかなり最初から作って引いていくようです。
ですから、引き始めるときからトップスピンか、スライスか決めています。
ですからまずグリップを決め、手首の形を作ってしまうのです。
これはフォアハンドでも同じです。
フェデラーのバックでも、テイクバック最上部での面の向きは違いますよ。
もちろんイレギュラーバウンドなどで
トップスピンの予定を、グリップをそのまま
緊急避難でスライスに切り替えることは稀にあります。
次にスウィングでの腕の使い方ですが
これはトップスピンの場合、フォアハンドとかなり違います。
フォアハンドではテイクバックで腕をひねらないように
かなり頻繁に、週に2回くらいは言っています。
バックの場合、腕をひねらないようにすると
つまり、テイクバック中に内旋したり、回内したりしなければ
ラケット面が下向き、または後ろ向きに引けるはずなのに
そうゆう使い方をするプロはまず見かけません。
フェデラーの動画と連続写真を見てほしいのですが
引き始めに、ほぼ垂直にした面を
振り子型に、内旋、回内しながらテイクバックします。
引き終わったところでも、ほぼ垂直に面が向いているのが分かります。
ここから振り下ろして行くのですが
少し後ろにループしますので
最初に、内旋、回内しながら、降ろし始め
インパクト直前までに、外旋、回外しながら面を垂直に戻していきます。
インパクト後は、ストレートに打つ場合は
ほとんど外旋、回外しないで振り切ります。
ですからフィニッシュの面は少し上向きになります。
クロスに打つ場合は、インパクト後も面を垂直に保つよう
外旋、回外を弱く継続します。
事実を正確に伝えるため、かなり細かい話になりましたが
実際にボールを打つときには次のように思っていれば言いと思います。
垂直の面で構え
凹型に振り子で引いていき
垂直な面を保ったまま、高く引いて行く。
面が垂直になるように、戻しながら振り下ろしていき
垂直な面でインパクト
垂直な面を保って振り切る。
垂直な面、垂直な面、垂直な面、・・・
ずうっと垂直を保つ意識があればいいのです。
(振り出しで後ろにループすると少し上を向くのですが)
フォアハンドだとこんないい加減なことでは
打球が上下にトッチラカルことになるのですが
バックハンドは大丈夫です。
たぶんフォアハンド側は手が器用すぎるので
面を固定するのがより難しいのでしょう。
以下がそのコメントの全文です。
いつもお世話になっています。
片手バックハンドの話題がでたので質問します。
片手バックハンドにおいても振り子が重要であり
ラケットの面の軌道は縦であることはわかりました。
フォアハンドの場合、
「インパクトの形を保って、テイクバックし、肩を中心に
振り子ようにして打つ」
という説明をされていると思います。
片手バックハンドの場合も同様に
「インパクトの形を保って、テイクバック」するのでしょうか?
フェデラーの片手バックハンドを見ていると
テイクバックの頂点ではスライスなのか打つのかよくわかりません。
最初にインパクトの形を決めると、ボールがバックにきた時点で
スライスにするか打つかを決めることになると思います。
この辺りのことが解決できずに、悩んでいます。
松原コーチのお時間のあるときでかまいませんので
教えていただけると嬉しいです。
PS.
最近、ラケット(340g)を購入しました。
少し重いほうが、手で振れないので振り子を意識しやすい
ですね。
まだまだ練習頑張ります!
投稿者 YS 2011/07/21 08:34
私の答えです。
340gのラケット、フレームだけで?
フル装備で340gでもかなり重いほうですよね。
バックハンドで大きく上に引いたほうが重さを利用できるように
軽い方が振りやすいとは限りません。
一時より重めのラケットが多くなってきたのはいいことだと思います。
さて、バックハンドですが、トップスピンを前提に話します。
スウィングの大原則は
「インパクトの手首の形を保って、肩を中心に振り子のようにテイクバックし
肩を中心に振り子ようにして打ちます」
大抵のプロは手首の形をかなり最初から作って引いていくようです。
ですから、引き始めるときからトップスピンか、スライスか決めています。
ですからまずグリップを決め、手首の形を作ってしまうのです。
これはフォアハンドでも同じです。
フェデラーのバックでも、テイクバック最上部での面の向きは違いますよ。
もちろんイレギュラーバウンドなどで
トップスピンの予定を、グリップをそのまま
緊急避難でスライスに切り替えることは稀にあります。
次にスウィングでの腕の使い方ですが
これはトップスピンの場合、フォアハンドとかなり違います。
フォアハンドではテイクバックで腕をひねらないように
かなり頻繁に、週に2回くらいは言っています。
バックの場合、腕をひねらないようにすると
つまり、テイクバック中に内旋したり、回内したりしなければ
ラケット面が下向き、または後ろ向きに引けるはずなのに
そうゆう使い方をするプロはまず見かけません。
フェデラーの動画と連続写真を見てほしいのですが
引き始めに、ほぼ垂直にした面を
振り子型に、内旋、回内しながらテイクバックします。
引き終わったところでも、ほぼ垂直に面が向いているのが分かります。
ここから振り下ろして行くのですが
少し後ろにループしますので
最初に、内旋、回内しながら、降ろし始め
インパクト直前までに、外旋、回外しながら面を垂直に戻していきます。
インパクト後は、ストレートに打つ場合は
ほとんど外旋、回外しないで振り切ります。
ですからフィニッシュの面は少し上向きになります。
クロスに打つ場合は、インパクト後も面を垂直に保つよう
外旋、回外を弱く継続します。
事実を正確に伝えるため、かなり細かい話になりましたが
実際にボールを打つときには次のように思っていれば言いと思います。
垂直の面で構え
凹型に振り子で引いていき
垂直な面を保ったまま、高く引いて行く。
面が垂直になるように、戻しながら振り下ろしていき
垂直な面でインパクト
垂直な面を保って振り切る。
垂直な面、垂直な面、垂直な面、・・・
ずうっと垂直を保つ意識があればいいのです。
(振り出しで後ろにループすると少し上を向くのですが)
フォアハンドだとこんないい加減なことでは
打球が上下にトッチラカルことになるのですが
バックハンドは大丈夫です。
たぶんフォアハンド側は手が器用すぎるので
面を固定するのがより難しいのでしょう。
2011年07月22日
ストレートアームフォア
『ステニ』 さんから、フォアハンドの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
自分もフォアハンドを安定しなかったんですが、先日あることを試したら安定しました。
それは、腕を伸ばして打つことです。雑誌で、ストレートアームフォアという特集を見ましたのでやってみました。腕伸ばすと、腕が余計な動きあまりしない気がするし、外から内に振れる気がします。
フェデラーやナダル選手がやっているストレートアームフォアについて、松原コーチのコメント聞いてみたいので、なにか検討加えてみてくれませんか?^^
投稿者 ステニ 2011/07/19 09:18
私の答えです。
こんなことをしてみてください。
ウェスタングリップでインパクトのところにフォアハンドの面を作ります。
そこから、ラケットを打球方向に向けたまま、徐々に腕を伸ばしていきます。
だんだん面が下を向いていくでしょう。
もちろん同じ向きのまま伸ばそうとすれば出来ますが
かなり伸ばしたところで、手首の角度が窮屈になっていきます。
だから、薄いグリップの人は腕を伸ばして打ちますし
グリップが厚めの人は、腕を寄り曲げて打つのです。
フォアハンドが安定しない人は、たいていアウトすることを悩んでいると思います。
たぶんネットではないと思います。
ですから、曲げていたときはアウトしないように面をかぶせたりする。
被せすぎるとネットする
ネットしないようにするとアウトする
トッチラカッテ不安定になるというストーリーです。
だから、腕が伸びて面が少し下向きになるのは
面を調整する必要性が下がり、安定方向だという事だと思います。
次にフェデラーやナダルのグリップはそれほど厚くないと思います。
特にフェデラーは薄めです。
当然、腕は伸ばし気味になります。
これはフェデラーのフォアハンド、動画と連続写真です。
薄ければ、伸ばし気味にしないと面が作れません。
じつは私もそう、セミウェスタンのグリップです。
それとパワーの話ですが
伸ばした腕を引っ張り込めば、曲げてくれば、スウィングスピードがアップします。
これはアウトサイドインのスウィングです。
プロはたいていそうだと思います。
グリップによって、かなり伸ばすか、そこそこ伸ばすかの違いです。
最後に気をつけなくてはいけないこと。
腕を伸ばしきらないようにしてください。
ほんのちょっとでもいいですから、肘は常に曲げておいてください。
伸びきった状態でインパクトすると肘に衝撃が来る可能性があります。
もう一つ、伸びきったところからはスムーズに曲げて行く事が出来にくいのです。
以下がそのコメントの全文です。
自分もフォアハンドを安定しなかったんですが、先日あることを試したら安定しました。
それは、腕を伸ばして打つことです。雑誌で、ストレートアームフォアという特集を見ましたのでやってみました。腕伸ばすと、腕が余計な動きあまりしない気がするし、外から内に振れる気がします。
フェデラーやナダル選手がやっているストレートアームフォアについて、松原コーチのコメント聞いてみたいので、なにか検討加えてみてくれませんか?^^
投稿者 ステニ 2011/07/19 09:18
私の答えです。
こんなことをしてみてください。
ウェスタングリップでインパクトのところにフォアハンドの面を作ります。
そこから、ラケットを打球方向に向けたまま、徐々に腕を伸ばしていきます。
だんだん面が下を向いていくでしょう。
もちろん同じ向きのまま伸ばそうとすれば出来ますが
かなり伸ばしたところで、手首の角度が窮屈になっていきます。
だから、薄いグリップの人は腕を伸ばして打ちますし
グリップが厚めの人は、腕を寄り曲げて打つのです。
フォアハンドが安定しない人は、たいていアウトすることを悩んでいると思います。
たぶんネットではないと思います。
ですから、曲げていたときはアウトしないように面をかぶせたりする。
被せすぎるとネットする
ネットしないようにするとアウトする
トッチラカッテ不安定になるというストーリーです。
だから、腕が伸びて面が少し下向きになるのは
面を調整する必要性が下がり、安定方向だという事だと思います。
次にフェデラーやナダルのグリップはそれほど厚くないと思います。
特にフェデラーは薄めです。
当然、腕は伸ばし気味になります。
これはフェデラーのフォアハンド、動画と連続写真です。
薄ければ、伸ばし気味にしないと面が作れません。
じつは私もそう、セミウェスタンのグリップです。
それとパワーの話ですが
伸ばした腕を引っ張り込めば、曲げてくれば、スウィングスピードがアップします。
これはアウトサイドインのスウィングです。
プロはたいていそうだと思います。
グリップによって、かなり伸ばすか、そこそこ伸ばすかの違いです。
最後に気をつけなくてはいけないこと。
腕を伸ばしきらないようにしてください。
ほんのちょっとでもいいですから、肘は常に曲げておいてください。
伸びきった状態でインパクトすると肘に衝撃が来る可能性があります。
もう一つ、伸びきったところからはスムーズに曲げて行く事が出来にくいのです。
2011年07月21日
短いフォアのワイパー
18日のレッスンに来てくれた、『tk23』 さんから、早速質問いただきました。
当日はワイパースウィングを感じてもらうため
肩より上の高い打点でのクロス打ちを、皆さんにやってもらいました。
それに対し、ストレートや逆クロスではどうかという質問です。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・ 前略 ・・・
質問
フォアサイドに短い球が来たときの決め方について
今日習った山なりの短い球の処理の様に、
前で高い打点でワイプする感じで打てばよいでしょうか?
特に逆クロスand/orストレートに打ち抜く際の注意点を教えてください。
投稿者 tk23 2011/07/18 19:40
私の答えです。
通常、フォアハンド、コースの打ち分けですと
逆クロスは身体の開きを腕のスウィングより先行させ
ラケットヘッドを遅らせて、逆クロス方向に向けます。
スウィング方向の説明のため、時計の絵を出します。
この時計の向こう側に向かって打つと思ってください。
時計が黄色い、ボールだと思ってもけっこうです。
逆クロスでは、ラケットヘッドを遅らせ
ボールをラケット面の先端に向かって転がしながら
3時から9時の方向にこすりながら打っていくイメージがあります。
トップスピン気味に打つには、4時から10時でしょうか。
ボールはサイドスピンがかかり、右に切れ込んでいきます。
つまり逆クロスは元々が、打球方向に対し、アウトサイドインのスウィングなのです。
ワイパースウィングにしても、この傾向は同じと考えていいでしょう。
ラケットヘッドを遅らせて、手首をコックさせれば、逆クロス。
ラケットヘッドを遅らせないよう、手首を固めて打てば、クロス。
ただし上体の向きはどちらに打つにもしっかり前を向かないと
アウトサイドインに振り抜けません。
次にワイパーの打点のとり方ですが、先ほどの時計の絵で
時計の後ろ側を打球方向に向ける。
(この場合は時計がボールだと思わないでください)
時計の外周に沿ってスウィングします。
つまり、4時、3時、2時、1時、12時、11時、10時、9時
8時でフィニッシュ。
そのスウィングの途中、肩口の高い打点なら1時の位置で捕らえる。
腰の高さの普通の打点なら、2時で
ひざ辺りの低い打点なら、3時で捕らえるイメージで打てばいいと思います。
そして、先日お話したように
スウィング最高速度はインパクト後、しかも斜め下向きで
11時か10時くらいで出します。
打点の高さですが
それは腰より少し上の美味しい位置が望ましいので
そこまで行ければ最高ですが、追いつかないときもある。
その時はひざの打点でも、ワイパーで、3時に捕らえて打てば
相当なボールを打ち込むことが出来ます。
ウィナーにすることも可能だと思います。
当日はワイパースウィングを感じてもらうため
肩より上の高い打点でのクロス打ちを、皆さんにやってもらいました。
それに対し、ストレートや逆クロスではどうかという質問です。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・ 前略 ・・・
質問
フォアサイドに短い球が来たときの決め方について
今日習った山なりの短い球の処理の様に、
前で高い打点でワイプする感じで打てばよいでしょうか?
特に逆クロスand/orストレートに打ち抜く際の注意点を教えてください。
投稿者 tk23 2011/07/18 19:40
私の答えです。
通常、フォアハンド、コースの打ち分けですと
逆クロスは身体の開きを腕のスウィングより先行させ
ラケットヘッドを遅らせて、逆クロス方向に向けます。
スウィング方向の説明のため、時計の絵を出します。
この時計の向こう側に向かって打つと思ってください。
時計が黄色い、ボールだと思ってもけっこうです。
逆クロスでは、ラケットヘッドを遅らせ
ボールをラケット面の先端に向かって転がしながら
3時から9時の方向にこすりながら打っていくイメージがあります。
トップスピン気味に打つには、4時から10時でしょうか。
ボールはサイドスピンがかかり、右に切れ込んでいきます。
つまり逆クロスは元々が、打球方向に対し、アウトサイドインのスウィングなのです。
ワイパースウィングにしても、この傾向は同じと考えていいでしょう。
ラケットヘッドを遅らせて、手首をコックさせれば、逆クロス。
ラケットヘッドを遅らせないよう、手首を固めて打てば、クロス。
ただし上体の向きはどちらに打つにもしっかり前を向かないと
アウトサイドインに振り抜けません。
次にワイパーの打点のとり方ですが、先ほどの時計の絵で
時計の後ろ側を打球方向に向ける。
(この場合は時計がボールだと思わないでください)
時計の外周に沿ってスウィングします。
つまり、4時、3時、2時、1時、12時、11時、10時、9時
8時でフィニッシュ。
そのスウィングの途中、肩口の高い打点なら1時の位置で捕らえる。
腰の高さの普通の打点なら、2時で
ひざ辺りの低い打点なら、3時で捕らえるイメージで打てばいいと思います。
そして、先日お話したように
スウィング最高速度はインパクト後、しかも斜め下向きで
11時か10時くらいで出します。
打点の高さですが
それは腰より少し上の美味しい位置が望ましいので
そこまで行ければ最高ですが、追いつかないときもある。
その時はひざの打点でも、ワイパーで、3時に捕らえて打てば
相当なボールを打ち込むことが出来ます。
ウィナーにすることも可能だと思います。
2011年07月20日
サーブの原点
『nakazato』 さんからサーブの質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチのブログ、いつも拝見させてもらっています。
サービスなんですが、どうやらイップスではないかと悩んでいます。
何年かぶりにテニスを再開したのですが、サービスだけ思い出せず、いろいろ悩んでいるうちに、最近入れなくてはと思うと練習の段階でも、どう体をうごかしていいかすら、分からなくなってしまいます。手首だけでも固定しようと思っても、変なところで力が抜けたり、自分の体がコントロールできません。あまり頭で考えすぎず、体の流れや自分のリズムで、と担当コーチにアドバイスされていますが、トスの位置、ラケットの担ぎ方、ジャンプのタイミングなど、雲をつかむ感じで、自分のサービスというものがどんなものかが、よく分からなくなっています。どこから、とっかかればいいのでしょうか?メンタルな部分もかなり問題有りだと思いますが、技術的にどこから始めればいいのでしょうか? ここはもう何年かかっても一からやり直そうと腹をくくったので、どうかスタート地点を教えていただけますか?
投稿者 nakazato 2011/07/18 18:28
私の答えです。
左手で右前にトスを上げて、右手で打ちます。
あまりにも簡略ですがこれが必要最小限のサーブです。
とはいったものの、これで終わってはちょっとさびしい。
スライス腕打ちサーブで、どうでしょうか。
腕以外の動作はほとんど使いません。
まずこんなふうに構えて、トスを上げる。
先日、ウィンブルドンで大活躍の土居美咲さんもこんな感じの構えです。
最近はプロでも余計なことはしなくなっています。
そして、前腕とラケットを後ろに倒して
(ラケットヘッドが下向きになるまで垂らしていいです)
上体の右前のほうで斜めの面のまま、ヒット。
そのまま、体の左側に振り切ります。
この辺が上手くできて、欲が出てきたら、こんな構えにして。
『身体を横向きから前向きにする』 動作を加えます。
ありあわせの写真を組み合わせたので、撮影の向きはご勘弁を。
どれも上体の向きは同じで、動かさないと思ってください。
白シャツは打球方向からの絵
黒シャツはスウィング方向からの絵です。
スライスサーブですので、サーバーから見たら
スウィング方向より30度くらい、左に飛んでいくと思います。
それで、もう少し欲が出たら
『ひざのゆっくり屈伸』 を加えたらどうですか。
さてこんな単純なことなんですが
とにかく余計なことは一切排除して簡単にすることです。
少しやっているうちに
上体を前に回すことや、ひざの屈伸などは
必要な分だけ、勝手に加わってくるものです。
むしろ、わざわざ加えないようにするのがコツです。
テニスは簡単なショットでも、決まれば1点です。
3回転半回って、トリプルアクセルサーブをしても1点です。
ホントは、フットフォールトですが。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチのブログ、いつも拝見させてもらっています。
サービスなんですが、どうやらイップスではないかと悩んでいます。
何年かぶりにテニスを再開したのですが、サービスだけ思い出せず、いろいろ悩んでいるうちに、最近入れなくてはと思うと練習の段階でも、どう体をうごかしていいかすら、分からなくなってしまいます。手首だけでも固定しようと思っても、変なところで力が抜けたり、自分の体がコントロールできません。あまり頭で考えすぎず、体の流れや自分のリズムで、と担当コーチにアドバイスされていますが、トスの位置、ラケットの担ぎ方、ジャンプのタイミングなど、雲をつかむ感じで、自分のサービスというものがどんなものかが、よく分からなくなっています。どこから、とっかかればいいのでしょうか?メンタルな部分もかなり問題有りだと思いますが、技術的にどこから始めればいいのでしょうか? ここはもう何年かかっても一からやり直そうと腹をくくったので、どうかスタート地点を教えていただけますか?
投稿者 nakazato 2011/07/18 18:28
私の答えです。
左手で右前にトスを上げて、右手で打ちます。
あまりにも簡略ですがこれが必要最小限のサーブです。
とはいったものの、これで終わってはちょっとさびしい。
スライス腕打ちサーブで、どうでしょうか。
腕以外の動作はほとんど使いません。
まずこんなふうに構えて、トスを上げる。
先日、ウィンブルドンで大活躍の土居美咲さんもこんな感じの構えです。
最近はプロでも余計なことはしなくなっています。
そして、前腕とラケットを後ろに倒して
(ラケットヘッドが下向きになるまで垂らしていいです)
上体の右前のほうで斜めの面のまま、ヒット。
そのまま、体の左側に振り切ります。
この辺が上手くできて、欲が出てきたら、こんな構えにして。
『身体を横向きから前向きにする』 動作を加えます。
ありあわせの写真を組み合わせたので、撮影の向きはご勘弁を。
どれも上体の向きは同じで、動かさないと思ってください。
白シャツは打球方向からの絵
黒シャツはスウィング方向からの絵です。
スライスサーブですので、サーバーから見たら
スウィング方向より30度くらい、左に飛んでいくと思います。
それで、もう少し欲が出たら
『ひざのゆっくり屈伸』 を加えたらどうですか。
さてこんな単純なことなんですが
とにかく余計なことは一切排除して簡単にすることです。
少しやっているうちに
上体を前に回すことや、ひざの屈伸などは
必要な分だけ、勝手に加わってくるものです。
むしろ、わざわざ加えないようにするのがコツです。
テニスは簡単なショットでも、決まれば1点です。
3回転半回って、トリプルアクセルサーブをしても1点です。
ホントは、フットフォールトですが。
2011年07月19日
片手バックは高く引く
先日、東戸塚松原テニススクールで開催した、私のレッスン。
『松原コーチのテニス塾』 2時間目のバックハンドで
片手打ちトップスピンの男性2人にお教えした秘伝
今日はそれを公開しよう。
それと、『take』 さんからバックハンドの教科書的プレーヤーについて
質問をいただいていたので、その話にも触れてみます。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見しております。
フォアハンドのよい見本はソダリングとのことですが、ではシングルバックハンドのよい見本は誰なのでしょうか?やはりフェデラー、ガスケといったところでしょうか?コーチの理論に最も近いバックハンドの名手を教えてください。よろしくお願いします。
投稿者 take 2011/07/19 09:39
私の答えです。
バックのトップスピンは以前にも説明したように、かなり縦ぶりの振り子スウィング。
これがそれを説明した絵だ。
これだけ、スウィングに上下動があるわけで
しっかりと縦振りにし、打点を前にとれば、自然にトップスピンは強くかかる。
レッスン、二人のうちのAさんは、打点が引き付け気味
肩の位置より、20cmくらいネットよりだろうか。
まずこの打点を50cmくらい前で取るようにイメージしてもらった。
次に、Bさんのほうはかなり横振り。
下から打って、トップスピンにしようとしているのだが、ほとんどフラット。
そう、先ほどの絵の上下動。
しっかりしたに振るためには、しっかり、高く引く。
下げるためには、まず上げるのだ。
「腕を胸から離して、ラケットヘッドが頭より上になるように構えましょう」
そして高いフィニッシュ、見事にトップスピンになり、きれいに落ちていく。
これを見ていたAさん、自分で高く構えて、見事なトップスピン。
さて質問の教科書的な人、フェデラーはやはり正解でしょう。
彼の高い構えと縦振りを動画と連続写真で味わってください。
そしてもう一人、トミー・ハースの動画と連続写真。
打点を前にとっているのがわかるでしょう。
実はバックハンドの片手打ち、どの選手もあまり変わりませんよ。
エナンのように、グリップの厚い選手は、やや横振りの要素が強くなる、くらいの違いではないでしょうか。
変わった打ち方ではスウィングスピードが出せないのだと思います。
それとこれはつけたしですが
錦織のフォアハンドも他のプロも
私の理論説明どおりの面の使い方、スウィングをしていると思います。
その中でのテイクバックの高さバリエーションとして
ソデルリンクのフォアがいちばん素朴で、まねがしやすい。
習得するのに、間違いにくいフォアハンドだと思っているのです。
バックハンドも同じ
彼らの技術を元に、私が理屈をつけているのです。
もし私の理論に合わない超一流が出てきたら、私が間違っているのです。
『松原コーチのテニス塾』 2時間目のバックハンドで
片手打ちトップスピンの男性2人にお教えした秘伝
今日はそれを公開しよう。
それと、『take』 さんからバックハンドの教科書的プレーヤーについて
質問をいただいていたので、その話にも触れてみます。
以下がそのコメントの全文です。
いつも楽しく拝見しております。
フォアハンドのよい見本はソダリングとのことですが、ではシングルバックハンドのよい見本は誰なのでしょうか?やはりフェデラー、ガスケといったところでしょうか?コーチの理論に最も近いバックハンドの名手を教えてください。よろしくお願いします。
投稿者 take 2011/07/19 09:39
私の答えです。
バックのトップスピンは以前にも説明したように、かなり縦ぶりの振り子スウィング。
これがそれを説明した絵だ。
これだけ、スウィングに上下動があるわけで
しっかりと縦振りにし、打点を前にとれば、自然にトップスピンは強くかかる。
レッスン、二人のうちのAさんは、打点が引き付け気味
肩の位置より、20cmくらいネットよりだろうか。
まずこの打点を50cmくらい前で取るようにイメージしてもらった。
次に、Bさんのほうはかなり横振り。
下から打って、トップスピンにしようとしているのだが、ほとんどフラット。
そう、先ほどの絵の上下動。
しっかりしたに振るためには、しっかり、高く引く。
下げるためには、まず上げるのだ。
「腕を胸から離して、ラケットヘッドが頭より上になるように構えましょう」
そして高いフィニッシュ、見事にトップスピンになり、きれいに落ちていく。
これを見ていたAさん、自分で高く構えて、見事なトップスピン。
さて質問の教科書的な人、フェデラーはやはり正解でしょう。
彼の高い構えと縦振りを動画と連続写真で味わってください。
そしてもう一人、トミー・ハースの動画と連続写真。
打点を前にとっているのがわかるでしょう。
実はバックハンドの片手打ち、どの選手もあまり変わりませんよ。
エナンのように、グリップの厚い選手は、やや横振りの要素が強くなる、くらいの違いではないでしょうか。
変わった打ち方ではスウィングスピードが出せないのだと思います。
それとこれはつけたしですが
錦織のフォアハンドも他のプロも
私の理論説明どおりの面の使い方、スウィングをしていると思います。
その中でのテイクバックの高さバリエーションとして
ソデルリンクのフォアがいちばん素朴で、まねがしやすい。
習得するのに、間違いにくいフォアハンドだと思っているのです。
バックハンドも同じ
彼らの技術を元に、私が理屈をつけているのです。
もし私の理論に合わない超一流が出てきたら、私が間違っているのです。
2011年07月18日
東戸塚校のゴーヤ
節電対策、酷熱対策で、東戸塚の私の事務所前にゴーヤを植えた。
けっこう育ったのだが、葉っぱが増えない。
プランターが小さく、土も少ないからだろうか?
期待したのはカーテンで、決して食欲からの選択ではなかったのだが
実はたくさんついてきた。
しかし、本来の目的の葉がまばらで、遮光率25%といったところだろうか。
まだまだ、緑を抜けてくる涼しい風というわけには行かない。
実のほうは、こんなのや
こんなひねくれ者も
いちばん大きいのが茶色く柔らかくなってきて、時機を逸してしまったらしい。
そんなわけで、小さいが、とりあえず1回目の収穫。
どれも、少し小ぶりだが
ネットで調べたところ
収穫時期を逸するよりは早すぎるほうがいいとのこと
とりあえず、今日いるスタッフで分けて、試食することにした。
さあ、味のほうは?
けっこう育ったのだが、葉っぱが増えない。
プランターが小さく、土も少ないからだろうか?
期待したのはカーテンで、決して食欲からの選択ではなかったのだが
実はたくさんついてきた。
しかし、本来の目的の葉がまばらで、遮光率25%といったところだろうか。
まだまだ、緑を抜けてくる涼しい風というわけには行かない。
実のほうは、こんなのや
こんなひねくれ者も
いちばん大きいのが茶色く柔らかくなってきて、時機を逸してしまったらしい。
そんなわけで、小さいが、とりあえず1回目の収穫。
どれも、少し小ぶりだが
ネットで調べたところ
収穫時期を逸するよりは早すぎるほうがいいとのこと
とりあえず、今日いるスタッフで分けて、試食することにした。
さあ、味のほうは?
2011年07月17日
フォア基本中の基本
フェドカップ、ワールドグループ2のプレーオフ
日本対アルゼンチン(兵庫/ブルボンビーンズドーム、ハード)
本日、森田あゆみさんが勝ち、3勝目。
無事にワールドグループ2に復帰が決まりました。
男子のデビスカップに続き、おめでとうございます。
日本の若手プレーヤの頑張りに実績がついてきたようで
ぜひ、新たなテニスブームのさきがけになって欲しいと思います。
活躍の錦織、森田、土居の3選手は皆、素晴らしいフォアハンドの持ち主です。
一方、ヨーロッパのスウェーデンオープン
男子シングルスで地元のソデルリングが優勝しました。
ソデルリングといえばフォアハンドの強打。
錦織のコンパクトなパンチフォアとくらべて、大きな滑らかなフォームで
フォアハンド、対極の二人と言っていいと思います。
ソデルリングのフォアハンドは私が教科書と考えているような基本的なフォーム
面を作って、弧を描いて引き、そのまんま、味付け無しにぶん殴ります。
じつは私自身の打ち方もこの系統で
少し、古典的かなと思っていましたので
最新流行に復帰したようで、彼が活躍するととっても嬉しいのです。
私が説明しているフォアはこれだと思って、ぜひ観てください。
さて、フォアハンドに、『ゆっき』 さんから質問をいただいていました。
今日、以前のブログに同様の説明を見つけたので
取り消して欲しいと、再度コメントがはいったのですが
基本的なことは何度説明してもいいので、あえて、出させていただきました。
以下が、そのコメントの全文です。
フォアハンドのエラーが多くて困っております。どうかご教示願います。
「フォアの引きは脇を空けて」とありますが、スイングも脇は空けるでよろしいでしょうか?エラーを少なくする目的でスイングをコンパクトにしようと考え、テイクバックを小さく、スイングも脇を閉めて打っていたのですが、どうも、やはり試合になりとエラーが多くて、結局、ビビッてバックハンドに回り込んだりしています。よろしくお願いします。
投稿者 ゆっき 2011/07/15 22:41
私の答えです。
フォアハンドは腕のスウィングが大切で
うんと低い打点意外は、腕を持ち上げて
つまり脇を空けなくては打てません。
無理に脇を占めるとスウィングが不自然になり、エラーの原因になります。
打点が低くなれば、腕が下がりますので、自然に脇は閉まってきます。
さてフォアハンドを安定させるための基本中の基本ですが、2つです。
1、 インパクトの手首の形とラケット面をしっかり作り
凹型の弧を描いて、その形のまま引き、そのままの形で打つ。
2、上体を垂直にする。
ラケット面が正確に出来て、そのスウィングの軸がまっすぐなら
狂いようがないでしょ、ということです。
もう一つヒント。
3、インパクトで前向きになりましょう。
これは安定性にも少し関係しますが、むしろ、いい当たりのための基本です。
この3つがフォアハンドでいちばんの重要項目です。
ソデルリングをぜひ見てください。
日本対アルゼンチン(兵庫/ブルボンビーンズドーム、ハード)
本日、森田あゆみさんが勝ち、3勝目。
無事にワールドグループ2に復帰が決まりました。
男子のデビスカップに続き、おめでとうございます。
日本の若手プレーヤの頑張りに実績がついてきたようで
ぜひ、新たなテニスブームのさきがけになって欲しいと思います。
活躍の錦織、森田、土居の3選手は皆、素晴らしいフォアハンドの持ち主です。
一方、ヨーロッパのスウェーデンオープン
男子シングルスで地元のソデルリングが優勝しました。
ソデルリングといえばフォアハンドの強打。
錦織のコンパクトなパンチフォアとくらべて、大きな滑らかなフォームで
フォアハンド、対極の二人と言っていいと思います。
ソデルリングのフォアハンドは私が教科書と考えているような基本的なフォーム
面を作って、弧を描いて引き、そのまんま、味付け無しにぶん殴ります。
じつは私自身の打ち方もこの系統で
少し、古典的かなと思っていましたので
最新流行に復帰したようで、彼が活躍するととっても嬉しいのです。
私が説明しているフォアはこれだと思って、ぜひ観てください。
さて、フォアハンドに、『ゆっき』 さんから質問をいただいていました。
今日、以前のブログに同様の説明を見つけたので
取り消して欲しいと、再度コメントがはいったのですが
基本的なことは何度説明してもいいので、あえて、出させていただきました。
以下が、そのコメントの全文です。
フォアハンドのエラーが多くて困っております。どうかご教示願います。
「フォアの引きは脇を空けて」とありますが、スイングも脇は空けるでよろしいでしょうか?エラーを少なくする目的でスイングをコンパクトにしようと考え、テイクバックを小さく、スイングも脇を閉めて打っていたのですが、どうも、やはり試合になりとエラーが多くて、結局、ビビッてバックハンドに回り込んだりしています。よろしくお願いします。
投稿者 ゆっき 2011/07/15 22:41
私の答えです。
フォアハンドは腕のスウィングが大切で
うんと低い打点意外は、腕を持ち上げて
つまり脇を空けなくては打てません。
無理に脇を占めるとスウィングが不自然になり、エラーの原因になります。
打点が低くなれば、腕が下がりますので、自然に脇は閉まってきます。
さてフォアハンドを安定させるための基本中の基本ですが、2つです。
1、 インパクトの手首の形とラケット面をしっかり作り
凹型の弧を描いて、その形のまま引き、そのままの形で打つ。
2、上体を垂直にする。
ラケット面が正確に出来て、そのスウィングの軸がまっすぐなら
狂いようがないでしょ、ということです。
もう一つヒント。
3、インパクトで前向きになりましょう。
これは安定性にも少し関係しますが、むしろ、いい当たりのための基本です。
この3つがフォアハンドでいちばんの重要項目です。
ソデルリングをぜひ見てください。
2011年07月16日
ベストなストリング
『翡翠』 さんからストリングについて、質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは
ストリングについて質問です。
それぞれのラケットには、ベストマッチストリングスがあると思うのですが、何か意味があるのでしょうか?
元々愛用しているストリングがある場合でも、ベストマッチストリングスに変えた方が良いのでしょうか?
あと、最近自分でストリングを張るようになったのですが、スクールで張ってもらうよりテンションロスが早いような気がします・・・
テンションロスを減らす方法があれば教えてください。
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/07/15 22:30
私の答えです。
それぞれのラケットには、ベストマッチストリングスがあるとは思いますが
それは自分で決めることではないでしょうか。
メーカーはそのラケットのターゲットユーザーを想定して開発します。
ストリングスも同様です。
その両方が一致していれば、ベストマッチとして推奨します。
もちろんそうすれば商売としてもベストマッチだからです。
元々愛用しているストリングの場合ですが
愛用していたとすれば、そのストリングのフィーリングが自分にあっているわけで
まず最初にそれを張ってみて
違うと思えば、次に、他を当たってみればいいのではないでしょうか。
フレームによっては違うストリングスのほうがあっているかもしれませんし
ピッタンコのテンションも違うかもしれません。
次に、テンションロスというのは、緩んでいくことでしょうか。
緩むのは、ストリングが伸びちゃうことです。
伸びないようにするには、最初に伸ばしておくことです。
方法は2つ。
1つ目は、一度全部伸ばして、中央を柱かなんかにひっかけて、両端を持って引っ張る。
2つ目は、1本ごとに引っ張った後で、張ってある中央を指でギュウと引っ張る。
または、手動の張り機なら、一度緩めて、もう一度引きなおす。
一度、ストッパーを止めて、強いテンションで引っ張ってから
通常テンションで引っ張りなおすやり方もあります。
これらの方法は、うちのスクールでは特別の注文がなければやりません。
スタッフ全員の張り方を統一するため
手先の感覚などで調整することをしたくないためです。
したがって、うちの張り方のほうがテンションロスがないというのは
よくわかりません。
もしかしたら、引っ張ったストリングを止めるときに緩んでいるのではないでしょうか。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは
ストリングについて質問です。
それぞれのラケットには、ベストマッチストリングスがあると思うのですが、何か意味があるのでしょうか?
元々愛用しているストリングがある場合でも、ベストマッチストリングスに変えた方が良いのでしょうか?
あと、最近自分でストリングを張るようになったのですが、スクールで張ってもらうよりテンションロスが早いような気がします・・・
テンションロスを減らす方法があれば教えてください。
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/07/15 22:30
私の答えです。
それぞれのラケットには、ベストマッチストリングスがあるとは思いますが
それは自分で決めることではないでしょうか。
メーカーはそのラケットのターゲットユーザーを想定して開発します。
ストリングスも同様です。
その両方が一致していれば、ベストマッチとして推奨します。
もちろんそうすれば商売としてもベストマッチだからです。
元々愛用しているストリングの場合ですが
愛用していたとすれば、そのストリングのフィーリングが自分にあっているわけで
まず最初にそれを張ってみて
違うと思えば、次に、他を当たってみればいいのではないでしょうか。
フレームによっては違うストリングスのほうがあっているかもしれませんし
ピッタンコのテンションも違うかもしれません。
次に、テンションロスというのは、緩んでいくことでしょうか。
緩むのは、ストリングが伸びちゃうことです。
伸びないようにするには、最初に伸ばしておくことです。
方法は2つ。
1つ目は、一度全部伸ばして、中央を柱かなんかにひっかけて、両端を持って引っ張る。
2つ目は、1本ごとに引っ張った後で、張ってある中央を指でギュウと引っ張る。
または、手動の張り機なら、一度緩めて、もう一度引きなおす。
一度、ストッパーを止めて、強いテンションで引っ張ってから
通常テンションで引っ張りなおすやり方もあります。
これらの方法は、うちのスクールでは特別の注文がなければやりません。
スタッフ全員の張り方を統一するため
手先の感覚などで調整することをしたくないためです。
したがって、うちの張り方のほうがテンションロスがないというのは
よくわかりません。
もしかしたら、引っ張ったストリングを止めるときに緩んでいるのではないでしょうか。
2011年07月15日
フォアの引きは脇を空けて
最近、松原テニスクラブ印西で
会員さんのフォアハンド、特にそのテイクバックを直すことが多い。
フォアハンドは腕のスウィングが一番重要。
身体の回転や体重移動も出来ればそれに越したことはないが
暇がなければなくてもしょうがない。
一方、手打ちはいけないというが、それはその通り。
脇を閉めて打とうとすると、肘から先だけの手打ちになる。
いや、前腕打ちか?
結論を言ってしまうと、「腕全体を振れば脇が開く」 ということ。
ここのところ、これで苦戦している。
ラケット面をインパクトの形でつくり
そのまま腕全体で弧を描いて凹型に引く。
そのまま、振り出せば、バッチリのラケット面で、エラーするわけがない。
このアドバイスでスウィングを直し
「あ、分かりました、安心して打てますね、早くこうすればよかった」
1時間後にもう一度お会いすると
脇が閉まって、面が上に向きだし、アウト連発。
脇が閉まって、小手先で、外旋して引いていることを指摘し、なおす。
1週間後、また脇が閉まっている。
「脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける」 と強調し
やっと何とかなってきた。
じつは低いボールだと腕が下がるので、脇はそれほど開かなくても打てる。
コーチの球出しボールならいいのだけれど
ラリーや試合で、ロブなんか来ると、高い打点。
一瞬にして、上向き面の引きが登場してしまう。
そんな時はアガシの動画と連続写真を見て
肘の上がったテイクバックを思い出して欲しい。
もう一つの要因だが
いいフォームさえ覚えれば、フォアはうまく打てると思っている人が多い。
スウィングは高さによって、変えなけりゃならないことに気付く人は少ない。
身体の向きも、打点が高いほど、前向きにならなければならない。
そして、高いところほど、よりアウトサイドインに振る。
じつはフォアハンドはかなり多様なのだ。
さて、まあ、細かいことは別にして、今日はこれだけを叫ぶ
「脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける」
会員さんのフォアハンド、特にそのテイクバックを直すことが多い。
フォアハンドは腕のスウィングが一番重要。
身体の回転や体重移動も出来ればそれに越したことはないが
暇がなければなくてもしょうがない。
一方、手打ちはいけないというが、それはその通り。
脇を閉めて打とうとすると、肘から先だけの手打ちになる。
いや、前腕打ちか?
結論を言ってしまうと、「腕全体を振れば脇が開く」 ということ。
ここのところ、これで苦戦している。
ラケット面をインパクトの形でつくり
そのまま腕全体で弧を描いて凹型に引く。
そのまま、振り出せば、バッチリのラケット面で、エラーするわけがない。
このアドバイスでスウィングを直し
「あ、分かりました、安心して打てますね、早くこうすればよかった」
1時間後にもう一度お会いすると
脇が閉まって、面が上に向きだし、アウト連発。
脇が閉まって、小手先で、外旋して引いていることを指摘し、なおす。
1週間後、また脇が閉まっている。
「脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける」 と強調し
やっと何とかなってきた。
じつは低いボールだと腕が下がるので、脇はそれほど開かなくても打てる。
コーチの球出しボールならいいのだけれど
ラリーや試合で、ロブなんか来ると、高い打点。
一瞬にして、上向き面の引きが登場してしまう。
そんな時はアガシの動画と連続写真を見て
肘の上がったテイクバックを思い出して欲しい。
もう一つの要因だが
いいフォームさえ覚えれば、フォアはうまく打てると思っている人が多い。
スウィングは高さによって、変えなけりゃならないことに気付く人は少ない。
身体の向きも、打点が高いほど、前向きにならなければならない。
そして、高いところほど、よりアウトサイドインに振る。
じつはフォアハンドはかなり多様なのだ。
さて、まあ、細かいことは別にして、今日はこれだけを叫ぶ
「脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける、脇をあける」
2011年07月14日
私のこんどのレッスン
7月18日月曜日、東戸塚松原テニススクールでの私のレッスン
コーチの体力や諸般の事情で、時間を変更することになった。
コマを短く切って、テーマを振り分けしたのだ。
正直、このところの暖かさを体験して、ビビッている。
1時間目が、フォアハンド 9時30分から10時40分
2時間目が、バックハンド 11時から12時10分
昼休み後
3時間目が、サーブとスマッシュ 1時から2時10分
4時間目が、ボレー 2時30分から3時40分
各コースとも、時間が短くなったので、参加費も、1コース3,000円に変更した。
(うちのスクール生は2500円です)
詳しいことは、うちのHPに出ているので、ご覧になってください。
すでにお申し込みになっている方には本当に申し訳ありません。
変更いただいてもかまいませんので、よろしくお願いします。
コーチの体力や諸般の事情で、時間を変更することになった。
コマを短く切って、テーマを振り分けしたのだ。
正直、このところの暖かさを体験して、ビビッている。
1時間目が、フォアハンド 9時30分から10時40分
2時間目が、バックハンド 11時から12時10分
昼休み後
3時間目が、サーブとスマッシュ 1時から2時10分
4時間目が、ボレー 2時30分から3時40分
各コースとも、時間が短くなったので、参加費も、1コース3,000円に変更した。
(うちのスクール生は2500円です)
詳しいことは、うちのHPに出ているので、ご覧になってください。
すでにお申し込みになっている方には本当に申し訳ありません。
変更いただいてもかまいませんので、よろしくお願いします。
2011年07月13日
サーブは腕を曲げて
『ヒゲおやじ』 さんから質問をいただきました。
サーブの腕使い法、以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ様
今回の記事のこの部分
「スピンをかけようとするあまり、全身で持ち上げながら打って
結果的に、色々なタイミングで打ってエラーしている。」
まさに、私も同じような事象になっていると思います。
結果として、サービスが安定しない。
改善策として「ラケット面」と「姿勢」とのことですが、スピン系サーブの場合
伸びきったところでインパクトするとボールを擦る余地がないように思うのですが
身体は伸びきってるけど、腕は伸びきる手前でインパクトというイメージでしょうか?
投稿者 ヒゲおやじ 2011/07/12 09:32
私の答えです。
身体は、ほぼ伸びきって、腕は伸びきらない状態でインパクトになります。
身体は、ほぼ伸びきった状態でとらえるわけですから
インパクト時の姿勢はいつも同じにできるわけです。
つまりいつも同じ姿勢での安定したコントロールと
身体の動きが止まることによる、運動量の腕への移動が理想的になされるのです。
(もちろん、右肩が上がり、左肩の下がった、左傾き状態ですが)
さて、その時の腕の動きですが
パワーのためにも、腕の長持ちのためにも、伸びきらないことが大切です。
スピンサーブは手首の角度を一定にして
肘が少し曲がったままの状態で、腕の内旋と回内を使って打つのです。
フラットやスライスのサーブも伸びきる少し手前の状態でインパクトです。
内旋のパワーをうまく伝えるためには、肘の曲がりが必要なのです。
サーブの腕使い法、以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ様
今回の記事のこの部分
「スピンをかけようとするあまり、全身で持ち上げながら打って
結果的に、色々なタイミングで打ってエラーしている。」
まさに、私も同じような事象になっていると思います。
結果として、サービスが安定しない。
改善策として「ラケット面」と「姿勢」とのことですが、スピン系サーブの場合
伸びきったところでインパクトするとボールを擦る余地がないように思うのですが
身体は伸びきってるけど、腕は伸びきる手前でインパクトというイメージでしょうか?
投稿者 ヒゲおやじ 2011/07/12 09:32
私の答えです。
身体は、ほぼ伸びきって、腕は伸びきらない状態でインパクトになります。
身体は、ほぼ伸びきった状態でとらえるわけですから
インパクト時の姿勢はいつも同じにできるわけです。
つまりいつも同じ姿勢での安定したコントロールと
身体の動きが止まることによる、運動量の腕への移動が理想的になされるのです。
(もちろん、右肩が上がり、左肩の下がった、左傾き状態ですが)
さて、その時の腕の動きですが
パワーのためにも、腕の長持ちのためにも、伸びきらないことが大切です。
スピンサーブは手首の角度を一定にして
肘が少し曲がったままの状態で、腕の内旋と回内を使って打つのです。
フラットやスライスのサーブも伸びきる少し手前の状態でインパクトです。
内旋のパワーをうまく伝えるためには、肘の曲がりが必要なのです。
2011年07月12日
フォアハンド打っちゃえ
『T2』 さんから、フォアハンドのイップスについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
初めてコメントさせていただきます。
「フォアハンドイップス」で検索してこちらのブログにたどり着きました。
私は高校、大学とテニス部に所属し、社会人になってからもテニスを続けています。テニス歴は20年くらいです。
社会人になって3年目くらいから、突然試合になるとフォアハンドが打てなくなりました。最初は「フォアで攻めることができない」というレベルだったのですが、段々エスカレートし、まさに「フォアハンドの打ち方がわからない」状態になりました。
信じられない話かもしれませんが、数分前の練習ではビシバシと打ちこんでいるフォアハンドが、試合が始まると、2m先でワンバウンドしたりします。面もフォームもあったものじゃありません。
練習では打てているので「試合で克服しないと意味がない」と思い、試合に出続けていますが、治るどころかどんどんひどくなります。
最近では練習前のショートストロークですらまともに打てないことがあります。頭の中に常に「フォアがまた駄目かもしれない」という不安があるのです。
テニスを辞めてしまえば楽なのですが、テニスが好きなので苦しいながらに続けています。いろんなメンタルタフネスの本も読みましたし、フォアハンドをコンパクトに、余計な動きをなくすことも試しましたが、なかなかうまく行きません。
松原コーチはイップスを克服されたようですが、より詳細な克服法など、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。
投稿者 T2 2011/07/10 20:26
私の答えです。
フォアハンドがビビリやすいのは、自由度が高いからです。
どのような方向にも、面も、腕のスウィングも動かせるからです。
そんな訳で、自由度の少ない、バックハンドではあまり見かけないのです。
もう一つの要素は精神的なもの。
自信があったり、うんと易しいと思ったら、なる必要がないのです。
ちゃんと出来ないといけない、きちっと調整しなければ、何て思うからです。
だから、イイカゲンな性格の人、テニスが大事じゃない人はなりません。
それと、打ち方でいえば、当てるだけか、フルスウィングがいちばん気が楽で
このどちらかなら、あまりビビラないで打てます。
まさか、フルスウィング中にビビッているわけにはいきませんよね。
さて、自由度を減らす方法について考えて見ます。
いつも私が推奨しているのは
手首を固定すること。
スウィング中、腕をロール(内旋、外旋)しないこと。
これで自由度は減るのですが、もっと減らすには
両手打ちにする。
バックハンドにする。
ランニングショットにする。
ちょっと毛色が違いますが、ウルトラスライスにする。
イップスでフォアを両手打ちにした人は、過去、現在ともいっぱいいます。
バックハンド、私は考えたことがありますが、やっている人を見た事はありません。
さあ、いよいよ、私のやった方法です。
コーチになった時に、グリップをイースタンからセミウェスタンに変え
球質も、フラットからヘビートップスピンに変えました。
これでだいぶ、安心して打てるようになりました。
ところがこれでも、大事な試合の大事なポイントになると腕がこわばります。
克服するために考えたのは次の方法です。
1、怖い時は、めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンのフルスウィングにする。
2、それを、動きながら、地面に脚をつけないようにして打ちます。
それ以来、難しいポイントになるとフルスウィングする私、大胆な男と思われています。
同じ理由で、フィニッシュを変えて、ナダル打ちにするのもいいですよ。
私の話の続きですが
ついでに、ある重要なポイントで自分に向かってこうささやいてみました。
「もしここでリターンを振りぬくことが出来たら、ミスっても、自分を褒めてあげよう」
そのポイントはリターンエースでした。
ついでに、マッチポイントでもささやいてみたら、それもリターンエースでした。
どうですか、あなたも、『めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンクラブ』 に入りませんか。
そうだ、思い出した。
昨日のボルグの打ち方
インパクト後にしっかり加速して振りぬく。
イヤでも面が安定します。
イップスの皆さん、ぜひもう一度読んでみてください。
以下がそのコメントの全文です。
初めてコメントさせていただきます。
「フォアハンドイップス」で検索してこちらのブログにたどり着きました。
私は高校、大学とテニス部に所属し、社会人になってからもテニスを続けています。テニス歴は20年くらいです。
社会人になって3年目くらいから、突然試合になるとフォアハンドが打てなくなりました。最初は「フォアで攻めることができない」というレベルだったのですが、段々エスカレートし、まさに「フォアハンドの打ち方がわからない」状態になりました。
信じられない話かもしれませんが、数分前の練習ではビシバシと打ちこんでいるフォアハンドが、試合が始まると、2m先でワンバウンドしたりします。面もフォームもあったものじゃありません。
練習では打てているので「試合で克服しないと意味がない」と思い、試合に出続けていますが、治るどころかどんどんひどくなります。
最近では練習前のショートストロークですらまともに打てないことがあります。頭の中に常に「フォアがまた駄目かもしれない」という不安があるのです。
テニスを辞めてしまえば楽なのですが、テニスが好きなので苦しいながらに続けています。いろんなメンタルタフネスの本も読みましたし、フォアハンドをコンパクトに、余計な動きをなくすことも試しましたが、なかなかうまく行きません。
松原コーチはイップスを克服されたようですが、より詳細な克服法など、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。
投稿者 T2 2011/07/10 20:26
私の答えです。
フォアハンドがビビリやすいのは、自由度が高いからです。
どのような方向にも、面も、腕のスウィングも動かせるからです。
そんな訳で、自由度の少ない、バックハンドではあまり見かけないのです。
もう一つの要素は精神的なもの。
自信があったり、うんと易しいと思ったら、なる必要がないのです。
ちゃんと出来ないといけない、きちっと調整しなければ、何て思うからです。
だから、イイカゲンな性格の人、テニスが大事じゃない人はなりません。
それと、打ち方でいえば、当てるだけか、フルスウィングがいちばん気が楽で
このどちらかなら、あまりビビラないで打てます。
まさか、フルスウィング中にビビッているわけにはいきませんよね。
さて、自由度を減らす方法について考えて見ます。
いつも私が推奨しているのは
手首を固定すること。
スウィング中、腕をロール(内旋、外旋)しないこと。
これで自由度は減るのですが、もっと減らすには
両手打ちにする。
バックハンドにする。
ランニングショットにする。
ちょっと毛色が違いますが、ウルトラスライスにする。
イップスでフォアを両手打ちにした人は、過去、現在ともいっぱいいます。
バックハンド、私は考えたことがありますが、やっている人を見た事はありません。
さあ、いよいよ、私のやった方法です。
コーチになった時に、グリップをイースタンからセミウェスタンに変え
球質も、フラットからヘビートップスピンに変えました。
これでだいぶ、安心して打てるようになりました。
ところがこれでも、大事な試合の大事なポイントになると腕がこわばります。
克服するために考えたのは次の方法です。
1、怖い時は、めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンのフルスウィングにする。
2、それを、動きながら、地面に脚をつけないようにして打ちます。
それ以来、難しいポイントになるとフルスウィングする私、大胆な男と思われています。
同じ理由で、フィニッシュを変えて、ナダル打ちにするのもいいですよ。
私の話の続きですが
ついでに、ある重要なポイントで自分に向かってこうささやいてみました。
「もしここでリターンを振りぬくことが出来たら、ミスっても、自分を褒めてあげよう」
そのポイントはリターンエースでした。
ついでに、マッチポイントでもささやいてみたら、それもリターンエースでした。
どうですか、あなたも、『めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンクラブ』 に入りませんか。
そうだ、思い出した。
昨日のボルグの打ち方
インパクト後にしっかり加速して振りぬく。
イヤでも面が安定します。
イップスの皆さん、ぜひもう一度読んでみてください。
2011年07月11日
強烈なフォアハンド続編
強烈なフォアハンドといえば、錦織。
デビスカップ、ウズベキスタンに勝ちましたね。
日本の男子テニスも上げ潮に乗ってきたようですね。
さて、先日の、『強烈なフォアハンド』について、『聖闘士』 さんからコメントをいただきました。
最初はコメントでお返ししようかと思ったのですが
コメントにしては長かったし
同じような疑問の方も多いかと思い、本文にしました。
以下がそのコメントの全文です。
>スウィングスピードのピークをインパクト後、1mくらいのところに持っていくこと。
失礼ながら私の勝手なイメージですが、松原コーチはこういうことを言うタイプではなかったような気がします。
むしろ「インパクト後に速くなろうが既に飛び出したボールには何も伝わらないし、
それにどう見てもインパクト後の前方に1mものスイング空間はありえません」くらい言いそうかなと(笑)
私の感覚では従来のイメージでインパクト後に最速にできたとしても、
それなら新しいイメージの最速部分でインパクトしたくなってしまうと思うんですよね。
インパクト後に最速というのは打球方向ではないということなら納得ですが。
実際に重さを無視できるボールで計測するとインパクト後が最速らしいですね。
ただ狙いの方向に対して最速になるのはやはりインパクトなのでは?と思います。
投稿者 聖闘士 2011/07/10 23:12
私の答えです。
「インパクト後に最速というのは打球方向ではないということなら納得」 だそうですので。
じゃあ、その線で納得してください。
もちろん、1m先は打球方向ではありませんし
ベクトルで考えれば、打球方向への最速でもありません。
あくまでも、スウィングスピードの最速と考えています。
その位置は打球方向に対し、曲線を描き、身体の左前です。
じゃあ、そこで打てばいいじゃんか、と思うかもしれませんが
その時点ではラケット面は下を向いていますし
打球方向も違います。
テニスでは、ここではフォアハンドですが
ボールが当たるはず、入るはずの打ち方をしなくてはなりません。
インパクトで最速になるように、身体の向きを変えてみたら出来るかもしれませんが
それが、正確に面をコントロールできる打ち方にはならない可能性が高いのです。
もしそれが出来るなら、誰か、トッププロがやっているでしょう。
繰り返しますが、インパクトで正確な面で捉え
なおかつ、インパクトスピードを最大にする打ち方がこれなのです。
インパクトがスウィング中の最大スピードでも、その絶対値が低ければ何にもなりません。
たとえば、インパクトが時速100km、1m後に110kmだとします。
確かに、インパクトが自分のスウィングのうちで最大ではないのですが
インパクトが時速80km、1m後に60kmよりいいでしょう。
本当に、インパクト後が最大速度かどうかは計測してみなければわかりませんが
感覚的には正しいと信じています。
自分の素振りで音を聞くと、明らかにそちらでビュウッと音がします。
そして、年をとるにつれ、その位置がインパクト方面に近づいています。
たぶん上体の切れが悪くなっているのでしょうね。
ところで、最初に私がこれに気づいたのは、ビヨン・ボルグのフォアを見た時です。
打つまではゆったり振っていたのに
インパクト後にわざとらしく、大きく、強く振るのです。
帰ってきてまねをしてみると
スピンはかかるは、スピードもでるは、それはそれはビックリでした。
デビスカップ、ウズベキスタンに勝ちましたね。
日本の男子テニスも上げ潮に乗ってきたようですね。
さて、先日の、『強烈なフォアハンド』について、『聖闘士』 さんからコメントをいただきました。
最初はコメントでお返ししようかと思ったのですが
コメントにしては長かったし
同じような疑問の方も多いかと思い、本文にしました。
以下がそのコメントの全文です。
>スウィングスピードのピークをインパクト後、1mくらいのところに持っていくこと。
失礼ながら私の勝手なイメージですが、松原コーチはこういうことを言うタイプではなかったような気がします。
むしろ「インパクト後に速くなろうが既に飛び出したボールには何も伝わらないし、
それにどう見てもインパクト後の前方に1mものスイング空間はありえません」くらい言いそうかなと(笑)
私の感覚では従来のイメージでインパクト後に最速にできたとしても、
それなら新しいイメージの最速部分でインパクトしたくなってしまうと思うんですよね。
インパクト後に最速というのは打球方向ではないということなら納得ですが。
実際に重さを無視できるボールで計測するとインパクト後が最速らしいですね。
ただ狙いの方向に対して最速になるのはやはりインパクトなのでは?と思います。
投稿者 聖闘士 2011/07/10 23:12
私の答えです。
「インパクト後に最速というのは打球方向ではないということなら納得」 だそうですので。
じゃあ、その線で納得してください。
もちろん、1m先は打球方向ではありませんし
ベクトルで考えれば、打球方向への最速でもありません。
あくまでも、スウィングスピードの最速と考えています。
その位置は打球方向に対し、曲線を描き、身体の左前です。
じゃあ、そこで打てばいいじゃんか、と思うかもしれませんが
その時点ではラケット面は下を向いていますし
打球方向も違います。
テニスでは、ここではフォアハンドですが
ボールが当たるはず、入るはずの打ち方をしなくてはなりません。
インパクトで最速になるように、身体の向きを変えてみたら出来るかもしれませんが
それが、正確に面をコントロールできる打ち方にはならない可能性が高いのです。
もしそれが出来るなら、誰か、トッププロがやっているでしょう。
繰り返しますが、インパクトで正確な面で捉え
なおかつ、インパクトスピードを最大にする打ち方がこれなのです。
インパクトがスウィング中の最大スピードでも、その絶対値が低ければ何にもなりません。
たとえば、インパクトが時速100km、1m後に110kmだとします。
確かに、インパクトが自分のスウィングのうちで最大ではないのですが
インパクトが時速80km、1m後に60kmよりいいでしょう。
本当に、インパクト後が最大速度かどうかは計測してみなければわかりませんが
感覚的には正しいと信じています。
自分の素振りで音を聞くと、明らかにそちらでビュウッと音がします。
そして、年をとるにつれ、その位置がインパクト方面に近づいています。
たぶん上体の切れが悪くなっているのでしょうね。
ところで、最初に私がこれに気づいたのは、ビヨン・ボルグのフォアを見た時です。
打つまではゆったり振っていたのに
インパクト後にわざとらしく、大きく、強く振るのです。
帰ってきてまねをしてみると
スピンはかかるは、スピードもでるは、それはそれはビックリでした。
2011年07月10日
風上からのスライスサーブ
『ヌーン』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつも参考にさせていただいています。
サーブについて質問させてください!
スライスサーブはスピンサーブに比べて横方向のずれだけなので、
安定して入れやすいというお話を以前書いていただいたと思います。
しかし、屋外では風上、風下で飛距離を調整しなくてはいけませんが、何かコツはありますか?
特に風上から打つサーブ(私はスライス系です)がオーバーになりやすく、腕が振れなくなってしまい当てるだけサーブになります。
できましたら、回答をよろしくお願いします!
投稿者 ヌーン 2011/07/10 13:22
私の答えです。
スライスサーブで上下の打ち出し角度を調整するのは
つまり飛距離の調整ですが
打球方向に対しての 『打点の前後位置です』
打点を前にすれば、ネットぎりぎりになりますし。
後にすれば、大きめに打てます。
つまり風上からなら少し前にトスを上げる。 (ちょっと怖いかしら)
風下からなら、少し後にすればいいわけです。
しかし風上からは怖い。
普通の打点かちょっと後目で、回転を多めにしたらどうでしょう。
少し上体の横向きを多めにして
なるべく薄く当てる。
面の打球側が見えるくらいに内側で捕らえ
かすれるくらいにすれば、かなり大胆に打っても大丈夫です。
打点もワザワザ前にしなくても風で前になりますし
かすれるくらいになれば後の打点からでもOKです。
慣れてきたら、必要に応じて回転量を調整できるようになります
以下がそのコメントの全文です。
いつも参考にさせていただいています。
サーブについて質問させてください!
スライスサーブはスピンサーブに比べて横方向のずれだけなので、
安定して入れやすいというお話を以前書いていただいたと思います。
しかし、屋外では風上、風下で飛距離を調整しなくてはいけませんが、何かコツはありますか?
特に風上から打つサーブ(私はスライス系です)がオーバーになりやすく、腕が振れなくなってしまい当てるだけサーブになります。
できましたら、回答をよろしくお願いします!
投稿者 ヌーン 2011/07/10 13:22
私の答えです。
スライスサーブで上下の打ち出し角度を調整するのは
つまり飛距離の調整ですが
打球方向に対しての 『打点の前後位置です』
打点を前にすれば、ネットぎりぎりになりますし。
後にすれば、大きめに打てます。
つまり風上からなら少し前にトスを上げる。 (ちょっと怖いかしら)
風下からなら、少し後にすればいいわけです。
しかし風上からは怖い。
普通の打点かちょっと後目で、回転を多めにしたらどうでしょう。
少し上体の横向きを多めにして
なるべく薄く当てる。
面の打球側が見えるくらいに内側で捕らえ
かすれるくらいにすれば、かなり大胆に打っても大丈夫です。
打点もワザワザ前にしなくても風で前になりますし
かすれるくらいになれば後の打点からでもOKです。
慣れてきたら、必要に応じて回転量を調整できるようになります
2011年07月09日
サーブはしっかり伸びて
商売柄、「アツいですね」はあまり言わない。
本当に暑いと思って、お客さんが来なくなっちゃうかもしれないからだ。
なるべく、「今日は晴れて気持ちいいですね」
と言うようにしている。
でも、今日は思わず、「暑いですね」 と言ってしまった。
まだまだ、修行が足りない。
さて、暖かな陽気、本日の松原テニスクラブ印西。
私のリターンを恐れて、ダブルフォールトをしてしまった、会員のIサンにアドバイス。
Iサン、スピンをかけようとするあまり、全身で持ち上げながら打って
結果的に、色々なタイミングで打ってエラーしている。
心配になるとますますその傾向が強くなり、さらに膝を曲げて打ってしまう。
ますます、深みにはまってしまう。
ところで、サーブを安定させる重要ポイントは何だろう。
これには2つ。
1つ目はラケット面。
出来れば、当たる面が内側を向き
いつでも同じラケット面、同じスウィング方向で捉えられればいいのだ。
で、この同じスウィング方向で捉えるためには
2つ目として、姿勢。
毎回同じ姿勢を作れるといいのだ。
毎回同じ姿勢を作れるためには、身体が伸びきってボールを捕らえること。
身体が伸びきって、できれば10cmジャンプしてインパクトを迎えると
いつも同じ姿勢になる。
ジャンプすれば、いやおう無しに伸びきれるというわけ。
プロは本当にそうしているかどうか見てみよう。
これは、フェデラーのセカンドサーブ、動画と連続写真だ。
しっかりジャンプしてボールを捕らえている。
しかもパワーのほうにもご利益がある。
身体の動きが終わってから、腕のスウィングという事で
運動連鎖の観点からもこれがいちばんパワーが出る方法なのだ。
さて、『サーブはしっかり伸びて』
このアドバイスを聞いてくれたIサン。
ラケット面の方は元々良かったので
身体が伸びた状態で打つことを取り入れ、すぐに安定性を取り戻すことが出来た。
一所懸命、やってくれる会員さんには、どうしてもうまくなって欲しいのだ。
今日は、5時50分からの10分間
6時からのナイター時間突入前の早業だった。
本当に暑いと思って、お客さんが来なくなっちゃうかもしれないからだ。
なるべく、「今日は晴れて気持ちいいですね」
と言うようにしている。
でも、今日は思わず、「暑いですね」 と言ってしまった。
まだまだ、修行が足りない。
さて、暖かな陽気、本日の松原テニスクラブ印西。
私のリターンを恐れて、ダブルフォールトをしてしまった、会員のIサンにアドバイス。
Iサン、スピンをかけようとするあまり、全身で持ち上げながら打って
結果的に、色々なタイミングで打ってエラーしている。
心配になるとますますその傾向が強くなり、さらに膝を曲げて打ってしまう。
ますます、深みにはまってしまう。
ところで、サーブを安定させる重要ポイントは何だろう。
これには2つ。
1つ目はラケット面。
出来れば、当たる面が内側を向き
いつでも同じラケット面、同じスウィング方向で捉えられればいいのだ。
で、この同じスウィング方向で捉えるためには
2つ目として、姿勢。
毎回同じ姿勢を作れるといいのだ。
毎回同じ姿勢を作れるためには、身体が伸びきってボールを捕らえること。
身体が伸びきって、できれば10cmジャンプしてインパクトを迎えると
いつも同じ姿勢になる。
ジャンプすれば、いやおう無しに伸びきれるというわけ。
プロは本当にそうしているかどうか見てみよう。
これは、フェデラーのセカンドサーブ、動画と連続写真だ。
しっかりジャンプしてボールを捕らえている。
しかもパワーのほうにもご利益がある。
身体の動きが終わってから、腕のスウィングという事で
運動連鎖の観点からもこれがいちばんパワーが出る方法なのだ。
さて、『サーブはしっかり伸びて』
このアドバイスを聞いてくれたIサン。
ラケット面の方は元々良かったので
身体が伸びた状態で打つことを取り入れ、すぐに安定性を取り戻すことが出来た。
一所懸命、やってくれる会員さんには、どうしてもうまくなって欲しいのだ。
今日は、5時50分からの10分間
6時からのナイター時間突入前の早業だった。
2011年07月08日
強烈なフォアハンド
『ヒゲおやじ』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチさま
お世話になります。
先日、某区民大会で日本ランキング200位くらいの選手の
フォアハンドを見ましたが、打球音がまさに破裂音。
そして、フラットサーブかと思うようなスピードのボールが
飛び出していました。
一般プレーヤーレベルのボレーではラケットが
弾かれまくってました。
どちらかと言えば細マッチョ体型からあの強烈なインパクト音と
ボールスピードがどうしてでるのか?と疑問になってしまいます。
もちろん、筋力でボールを飛ばすものではないことは理解している
つもりですし、スピードボールを打つテニスを目指す年齢でもないの
ですが。。。ちょっと羨ましく思いました。
ラケットは松原コーチと同じヨネックスのVコアだったと思いますが
どフラットで叩けばあんな音がでるものなのでしょうか?
破裂音がでるようなフォアハンドを打つコツなどの
アドバイスいただけたらと思います。
投稿者 ヒゲおやじ 2011/07/04 17:09
私の答えです。
破裂音がするには、球質はフラットでしょうね。
スピンがいっぱいかかれば、音はかすれ気味になります。
当りをよくするというのは、つまり、スウィングスピードが速いということです。
スウィングスピードを速くするために必要なのは
1、インパクトでしっかり前を向くこと。
2、体重移動を前後方向にも回転方向にもインパクト時、しっかりブロックすること。
3、アウトサイドインのスウィングで利き腕を引っ張り込むこと。
この3つが基本技術として必要です。
これプラス、今日は隠し味をひとつ披露します。
スウィングスピードのピークをインパクト後、1mくらいのところに持っていくこと。
インパクトで最高速度に持っていくと考えるのが普通ですが
これだと、インパクトのスピードが速くならない。
インパクト後も加速し続けるつもりだと
結果的にインパクトスピードがさらに上がるのです。
インパクトまでは振り子に逆らわずにゆったり振って
インパクト後、フィニッシュまでを力を入れて振りぬくのです。
この感じで振りぬいた、フェデラーのスウィングを見てください。
これがその動画と連続写真。
インパクト後も上体の左腹横まで振り切るスウィングの大きさをよく観てください。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチさま
お世話になります。
先日、某区民大会で日本ランキング200位くらいの選手の
フォアハンドを見ましたが、打球音がまさに破裂音。
そして、フラットサーブかと思うようなスピードのボールが
飛び出していました。
一般プレーヤーレベルのボレーではラケットが
弾かれまくってました。
どちらかと言えば細マッチョ体型からあの強烈なインパクト音と
ボールスピードがどうしてでるのか?と疑問になってしまいます。
もちろん、筋力でボールを飛ばすものではないことは理解している
つもりですし、スピードボールを打つテニスを目指す年齢でもないの
ですが。。。ちょっと羨ましく思いました。
ラケットは松原コーチと同じヨネックスのVコアだったと思いますが
どフラットで叩けばあんな音がでるものなのでしょうか?
破裂音がでるようなフォアハンドを打つコツなどの
アドバイスいただけたらと思います。
投稿者 ヒゲおやじ 2011/07/04 17:09
私の答えです。
破裂音がするには、球質はフラットでしょうね。
スピンがいっぱいかかれば、音はかすれ気味になります。
当りをよくするというのは、つまり、スウィングスピードが速いということです。
スウィングスピードを速くするために必要なのは
1、インパクトでしっかり前を向くこと。
2、体重移動を前後方向にも回転方向にもインパクト時、しっかりブロックすること。
3、アウトサイドインのスウィングで利き腕を引っ張り込むこと。
この3つが基本技術として必要です。
これプラス、今日は隠し味をひとつ披露します。
スウィングスピードのピークをインパクト後、1mくらいのところに持っていくこと。
インパクトで最高速度に持っていくと考えるのが普通ですが
これだと、インパクトのスピードが速くならない。
インパクト後も加速し続けるつもりだと
結果的にインパクトスピードがさらに上がるのです。
インパクトまでは振り子に逆らわずにゆったり振って
インパクト後、フィニッシュまでを力を入れて振りぬくのです。
この感じで振りぬいた、フェデラーのスウィングを見てください。
これがその動画と連続写真。
インパクト後も上体の左腹横まで振り切るスウィングの大きさをよく観てください。
2011年07月07日
私のレッスンのご案内やサーブや
7月18日月曜日、海の日
東戸塚松原テニススクールで私の特別臨時レッスンが決まった。
メインの講師は私、それに社員のプロコーチが2名アシスタントに付いてくれる。
コート2面で2時間半、質、量、ともに充分満足していただけると思う。
時間は
9時30分~12時 の、フォア、バック、ストロークコースと
1時~3時30分 の、ボレー、スマッシュ、サービスコースの2本立て。
料金は、各コース7000円(当日払い)、先着12名ずつ。
お申し込みは東戸塚校までお電話ください。
TEL 045-824-3669
さて、ここからは技術の話。
『stone』 さんからサーブの質問をいただきました。
以下がそのコメントの質問部分です。
ご無沙汰しています。サーブに関する質問があります。
現在、スピード・威力アップを目指していますが(右利きです)、ときどき、右腕が捻じられてそれが戻るような感覚で打てるときがあります。この感じになったとき、コントロールは兎も角、スピードは出ているような気がします。
気がするという曖昧な感じなのは、スピードを出そうと頑張って振っているときより、力は入れてないので、実際に早くなっているのか、よく分からないのです。打感と音は結構良い感じです。
フォームを実際に見て頂いていないので予想で結構です。「捻じられてそれが戻るような感覚」でサーブをして問題ないか教えて下さい。今のところ、肩や肘は痛くなりませんが、常にこの感覚で打っても大丈夫でしょうか(常にこの感覚で打てるようになるか、分かりませんが・・・)。宜しくお願いします。
・・・ ・・・
投稿者 stone 2011/07/03 19:22
私の答えです。
サーブ、スウィング中のひねりは主に前腕の回外、回内によるものだと思います。
ラケットヘッドが上体の後ろに垂れ下がるとき
ての親指と人差し指でできたV字方向
ラケット面のエッジから落ちていくと一番下まで下がります。
これはスピンサーブの写真です。
フラットサーブでも回外、回内の動きは基本的に同じです。
このとき、その方向に前腕がひねられる動作が回外です。
回外してひねられた腕が連続して上に振り出されていくときに
反対向きにひねり戻される動きができるのだと思います。
このひねり戻しの動きが回内です。
この一連の、回外、回内、の動きは自然なもので
強力なサーブには当然あるべきものです。
stoneさんの場合も、リラックスした時は
動き自体が連続して、滑らかな動きであるからできているのだと思います。
力んでいるときには垂れ下がるときの回外が固まって動かないのでしょう。
ただしいつでも力を抜いているのでは
思い切り打つことはできませんし
あまりにもやわらかい動きですと
面の定まらない不安定サーブになる可能性もあります。
手首を硬くして、面をしっかりさせながらも
回外、回内の動きは固定しないことが大切なのです。
順番としては、回外、回内のコツをつかめたら
次の段階として、手首の形は固定するように心がけるといいと思います。
それと、スピンサーブとフラットサーブは回外、回内を積極的に使っていいのですが
スライスサーブの場合は
特に回内の動きを使いすぎないようにしないと
回転がうまくかからなかったり、コースが不安定になることがあるので注意が必要です。
東戸塚松原テニススクールで私の特別臨時レッスンが決まった。
メインの講師は私、それに社員のプロコーチが2名アシスタントに付いてくれる。
コート2面で2時間半、質、量、ともに充分満足していただけると思う。
時間は
9時30分~12時 の、フォア、バック、ストロークコースと
1時~3時30分 の、ボレー、スマッシュ、サービスコースの2本立て。
料金は、各コース7000円(当日払い)、先着12名ずつ。
お申し込みは東戸塚校までお電話ください。
TEL 045-824-3669
さて、ここからは技術の話。
『stone』 さんからサーブの質問をいただきました。
以下がそのコメントの質問部分です。
ご無沙汰しています。サーブに関する質問があります。
現在、スピード・威力アップを目指していますが(右利きです)、ときどき、右腕が捻じられてそれが戻るような感覚で打てるときがあります。この感じになったとき、コントロールは兎も角、スピードは出ているような気がします。
気がするという曖昧な感じなのは、スピードを出そうと頑張って振っているときより、力は入れてないので、実際に早くなっているのか、よく分からないのです。打感と音は結構良い感じです。
フォームを実際に見て頂いていないので予想で結構です。「捻じられてそれが戻るような感覚」でサーブをして問題ないか教えて下さい。今のところ、肩や肘は痛くなりませんが、常にこの感覚で打っても大丈夫でしょうか(常にこの感覚で打てるようになるか、分かりませんが・・・)。宜しくお願いします。
・・・ ・・・
投稿者 stone 2011/07/03 19:22
私の答えです。
サーブ、スウィング中のひねりは主に前腕の回外、回内によるものだと思います。
ラケットヘッドが上体の後ろに垂れ下がるとき
ての親指と人差し指でできたV字方向
ラケット面のエッジから落ちていくと一番下まで下がります。
これはスピンサーブの写真です。
フラットサーブでも回外、回内の動きは基本的に同じです。
このとき、その方向に前腕がひねられる動作が回外です。
回外してひねられた腕が連続して上に振り出されていくときに
反対向きにひねり戻される動きができるのだと思います。
このひねり戻しの動きが回内です。
この一連の、回外、回内、の動きは自然なもので
強力なサーブには当然あるべきものです。
stoneさんの場合も、リラックスした時は
動き自体が連続して、滑らかな動きであるからできているのだと思います。
力んでいるときには垂れ下がるときの回外が固まって動かないのでしょう。
ただしいつでも力を抜いているのでは
思い切り打つことはできませんし
あまりにもやわらかい動きですと
面の定まらない不安定サーブになる可能性もあります。
手首を硬くして、面をしっかりさせながらも
回外、回内の動きは固定しないことが大切なのです。
順番としては、回外、回内のコツをつかめたら
次の段階として、手首の形は固定するように心がけるといいと思います。
それと、スピンサーブとフラットサーブは回外、回内を積極的に使っていいのですが
スライスサーブの場合は
特に回内の動きを使いすぎないようにしないと
回転がうまくかからなかったり、コースが不安定になることがあるので注意が必要です。
2011年07月05日
ピリオダイゼーション
プレーの調子は、1年間に3回から4回、ピークにもっていくことができる。
常に絶好調を維持していられればいちばんいいのだが
本当に研ぎ澄まされた、絶好調状態はせいぜい1~2週間くらいしか続かない。
まして、大事な大会が終われば疲労し、ショットも調子も微調整が必要になり
回復するためにも調子を落とさざるを得ない。
1、調子が上がっていく時期があり
2、好調な時期が来る
3、調子が落ちてしまう時期が来てしまい
4、いちばん底の時期を迎える
これを年間に3~4回繰り返す。
たとえば選手は、オリンピックが10月にあるとすると
7月ごろには、スローな持久的なトレーニングなどを多くして
わざと調子を底に持っていく。
基本ショットの再確認などもこの時期に行う。
8月中ごろからパワー強化の練習、ついで早い動きのを多くしていき
9月後半にはよりスピード重視、そして実戦練習を中心にする。
10月、いよいよ、絶好調、金メダルと相成る。
テニスでも、こうやって重要な大会にあわせてトレーニングメニューを組む。
USオープン、オーストラリアンはよい。
前後に重要な大会がないので、ここだけにピークを持っていけばいいのだ。
問題はフレンチとウィンブルドン。
大会期間が2週間ずつと、あいだが2週間で
通常、6週間もピークを維持することはできない。
しかもサーフェスが大違い。
仕方ないので
どちらか、苦手なサーフェスのほうにピークを持って行き
得意なほうは、どんなに不調でも勝てる実力差をつけておくしかない。
去年までのナダルなら出来たのだけれど
今年は怪我をしたりして、そこまでの余力は無かったのだろう。
しかしそうしてみると
昨年暮れからずうっと好調を維持している、ジョコビッチ
人間じゃないのか、フレンチが底だったのか、恐るべき底力。
常に絶好調を維持していられればいちばんいいのだが
本当に研ぎ澄まされた、絶好調状態はせいぜい1~2週間くらいしか続かない。
まして、大事な大会が終われば疲労し、ショットも調子も微調整が必要になり
回復するためにも調子を落とさざるを得ない。
1、調子が上がっていく時期があり
2、好調な時期が来る
3、調子が落ちてしまう時期が来てしまい
4、いちばん底の時期を迎える
これを年間に3~4回繰り返す。
たとえば選手は、オリンピックが10月にあるとすると
7月ごろには、スローな持久的なトレーニングなどを多くして
わざと調子を底に持っていく。
基本ショットの再確認などもこの時期に行う。
8月中ごろからパワー強化の練習、ついで早い動きのを多くしていき
9月後半にはよりスピード重視、そして実戦練習を中心にする。
10月、いよいよ、絶好調、金メダルと相成る。
テニスでも、こうやって重要な大会にあわせてトレーニングメニューを組む。
USオープン、オーストラリアンはよい。
前後に重要な大会がないので、ここだけにピークを持っていけばいいのだ。
問題はフレンチとウィンブルドン。
大会期間が2週間ずつと、あいだが2週間で
通常、6週間もピークを維持することはできない。
しかもサーフェスが大違い。
仕方ないので
どちらか、苦手なサーフェスのほうにピークを持って行き
得意なほうは、どんなに不調でも勝てる実力差をつけておくしかない。
去年までのナダルなら出来たのだけれど
今年は怪我をしたりして、そこまでの余力は無かったのだろう。
しかしそうしてみると
昨年暮れからずうっと好調を維持している、ジョコビッチ
人間じゃないのか、フレンチが底だったのか、恐るべき底力。
2011年07月03日
マレーのテイクバック
『やまぼうし』 さんから質問をいただきました。
マレーのフォアハンドについてです。
以下がそのコメントの全文です
昨日全英でナダルに負けたマレーの敗因の一つはフォアのように思いました。そしてそのフォアの不安定さの原因はまさしく松原コーチ提唱の、打点の形をキープしたままラケットを引く、ということをしていないマレーのスイングフォームにあるとにらんでいるのですが。
一方、ジョコビッチのフォアは、松原理論に忠実にラケットを引いているように思います。
松原コーチのお考えを聞かせていただければ有難いのですが。
投稿者 やまぼうし 2011/07/02 18:25
私の答えです。
マレーのフォアハンドは以前にも特集したことがあるのですが
確かに手首の形で言えば
打点の形よりもラケットヘッドが前に出た状態で引いていきます。
そして、振り出していくときに先が少し遅れて始動し
それをラケットヘッドのスウィングスピードにつなげているのです。
そしてかなりフラット性にボールをたたいていく。
私はこのフラット性と、手首の形、芝のコートの組み合わせが
悪いのではないかと思っているのです。
ピッタンコのタイミングで打てていれば真っ直ぐ垂直な面が出てくるのだが
バウンドの不安定な芝のコートではジャストタイミングがなかなか難しい。
しかも、レベルが上がるにつれ、動かされる量も増え、なかなか落ち着いて打てない。
そこで微妙なタイミングのずれが、微妙な面の狂いに結びついているのではないだろうか。
クレーやハードコートならそれほど問題にならなくても芝コートでは
それとトップスピンの量も多い人のほうが
悪い言い方をすれば、ごまかしが効いて何とかなる。
フラットではごまかせない。
ジョコビッチやナダルのほうが狂う要素も少ない上にスピン量も多いのではないでしょうか。
『打点の形をキープしたままラケットを引く』 ということに関しては
若干動いている選手も結構いる。
たとえば、これはフェデラーの動画と連続写真。
トップスピンをかける方向に
ラケットヘッドが引き遅れ、振り出しも遅れているが
インパクトで追いついてくることにより強烈なショットとなっている。
つまり、何がしか手首が動く程度であれば、プロは結構やっている。
問題はそれが面の向きを不安定にする要因になっているかどうかです。
面の向きを動かさない方向であれば、困らないのです。
もし大きな問題になっているようなら、その人はプロになっていないと思う。
マレーの問題はそこまで大きくはないのだが
それが芝コートで弱点になるようだと
イギリス人としては大問題かもしれませんね。
マレーのフォアハンドについてです。
以下がそのコメントの全文です
昨日全英でナダルに負けたマレーの敗因の一つはフォアのように思いました。そしてそのフォアの不安定さの原因はまさしく松原コーチ提唱の、打点の形をキープしたままラケットを引く、ということをしていないマレーのスイングフォームにあるとにらんでいるのですが。
一方、ジョコビッチのフォアは、松原理論に忠実にラケットを引いているように思います。
松原コーチのお考えを聞かせていただければ有難いのですが。
投稿者 やまぼうし 2011/07/02 18:25
私の答えです。
マレーのフォアハンドは以前にも特集したことがあるのですが
確かに手首の形で言えば
打点の形よりもラケットヘッドが前に出た状態で引いていきます。
そして、振り出していくときに先が少し遅れて始動し
それをラケットヘッドのスウィングスピードにつなげているのです。
そしてかなりフラット性にボールをたたいていく。
私はこのフラット性と、手首の形、芝のコートの組み合わせが
悪いのではないかと思っているのです。
ピッタンコのタイミングで打てていれば真っ直ぐ垂直な面が出てくるのだが
バウンドの不安定な芝のコートではジャストタイミングがなかなか難しい。
しかも、レベルが上がるにつれ、動かされる量も増え、なかなか落ち着いて打てない。
そこで微妙なタイミングのずれが、微妙な面の狂いに結びついているのではないだろうか。
クレーやハードコートならそれほど問題にならなくても芝コートでは
それとトップスピンの量も多い人のほうが
悪い言い方をすれば、ごまかしが効いて何とかなる。
フラットではごまかせない。
ジョコビッチやナダルのほうが狂う要素も少ない上にスピン量も多いのではないでしょうか。
『打点の形をキープしたままラケットを引く』 ということに関しては
若干動いている選手も結構いる。
たとえば、これはフェデラーの動画と連続写真。
トップスピンをかける方向に
ラケットヘッドが引き遅れ、振り出しも遅れているが
インパクトで追いついてくることにより強烈なショットとなっている。
つまり、何がしか手首が動く程度であれば、プロは結構やっている。
問題はそれが面の向きを不安定にする要因になっているかどうかです。
面の向きを動かさない方向であれば、困らないのです。
もし大きな問題になっているようなら、その人はプロになっていないと思う。
マレーの問題はそこまで大きくはないのだが
それが芝コートで弱点になるようだと
イギリス人としては大問題かもしれませんね。
2011年07月02日
1セットで6回キープする
ウィンブルドン準決勝、ナダルがマレーを振り切った。
強いナダルの素晴らしさはボールを捕まえきってしまうこと。
昨日シャラポワが、しっかりボールを捕まえているという話をした。
だがナダルにはそこまでの捕まえた感を感じないのだ。
捕まえるためにはしっかり動けることが大事なのだが
それだけではない。
ダラダラやって (ナダルがダラダラという事ではもちろんない)
大切なところだけしっかり動くとか
相手打球の方向を予測するなんて事は出来ない相談。
自分のほうから仕掛けられてこその、次の動きの素早さ。
何かナダルに、試合をコントロールしている雰囲気を感じないのだ。
うちのオクサンは、「ナダル痩せたのかしら」 と言っていた。
私には、ナダルが白く感じた。
相手が見ただけであきらめるような
あの黒光りする、精悍な身体を感じない。
それと気になるのがバックハンドのスライス。
チェンジオブペースも必要なことはわかるし
ナダルのスライスのレベルが向上していることも分かる。
しかし、あんなにスライスを多用していいのだろうか。
1セットに必要なサービスゲームのキープ数は6回。
お互いにキープしていけば、6-6 でタイブレークに入る。
タイブレークで取れるかどうかはやってみないと分からないが
ほぼ確実にキープしている限り
タイブレークに持ち込まれない限り、セットは落とさない。
どんな相手にも4セット以内で勝てるだろう。
ちょっと極論なのは自分でも承知だが
6回も続けてキープするには、意外性も、チェンジオブペースも無用。
むしろそんな要素があると、落とすことも出てくる。
またそれかよ、と言われながら、やっぱりキープすることが必要なのだ。
やばい時は、サービスエース、1発。
つまり強いナダルとしては、フォアはもちろん、バックもトップスピン。
「お前、それしか出来ないのかよ」 と言われてもめげない心。
しかし、今年のウィンブルドン、ナダルの体調はまだ完全ではないのだろう。
今回はジョコビッチの年かもしれない。
強いナダルの素晴らしさはボールを捕まえきってしまうこと。
昨日シャラポワが、しっかりボールを捕まえているという話をした。
だがナダルにはそこまでの捕まえた感を感じないのだ。
捕まえるためにはしっかり動けることが大事なのだが
それだけではない。
ダラダラやって (ナダルがダラダラという事ではもちろんない)
大切なところだけしっかり動くとか
相手打球の方向を予測するなんて事は出来ない相談。
自分のほうから仕掛けられてこその、次の動きの素早さ。
何かナダルに、試合をコントロールしている雰囲気を感じないのだ。
うちのオクサンは、「ナダル痩せたのかしら」 と言っていた。
私には、ナダルが白く感じた。
相手が見ただけであきらめるような
あの黒光りする、精悍な身体を感じない。
それと気になるのがバックハンドのスライス。
チェンジオブペースも必要なことはわかるし
ナダルのスライスのレベルが向上していることも分かる。
しかし、あんなにスライスを多用していいのだろうか。
1セットに必要なサービスゲームのキープ数は6回。
お互いにキープしていけば、6-6 でタイブレークに入る。
タイブレークで取れるかどうかはやってみないと分からないが
ほぼ確実にキープしている限り
タイブレークに持ち込まれない限り、セットは落とさない。
どんな相手にも4セット以内で勝てるだろう。
ちょっと極論なのは自分でも承知だが
6回も続けてキープするには、意外性も、チェンジオブペースも無用。
むしろそんな要素があると、落とすことも出てくる。
またそれかよ、と言われながら、やっぱりキープすることが必要なのだ。
やばい時は、サービスエース、1発。
つまり強いナダルとしては、フォアはもちろん、バックもトップスピン。
「お前、それしか出来ないのかよ」 と言われてもめげない心。
しかし、今年のウィンブルドン、ナダルの体調はまだ完全ではないのだろう。
今回はジョコビッチの年かもしれない。
2011年07月01日
シャラポワ打ち炸裂
シャラポワが調子いい
抜群のフォアハンドでしっかりボールを捕まえている。
サーブさえ入れば文句なく優勝だろう。
シャラポワといえばフォアハンドのシャラポワ打ち。
打点を遅らせて、フィニッシュを右肩の上にとる。
17歳で初優勝した時もこのショットで
ダウンザラインに面白いようにエースをとっていた。
同じ打ち方なのだが、ナダルは高い打点で使うことも多い。
女子の場合は、腕力が弱いので高いところからは
強力には打ちにくい。
しかし、ウィンブルドンは芝のコートでバウンドが低い。
低い打点からのカウンターのようなシャラポワ打ちが有効なのだ。
それと、バウンド後のペースが速いのが芝コート。
普通の人は困っても、わざと打点を遅らせて打つシャラポワは困らない。
突然の急加速スウィングで打つシャラポワ打ちはコースも読まれにくい。
打ち負けそうに見えながらでも
逆に低い打点から低いボールで
相手コートに滑らせて、楽々エースをとる。
ウィンブルドンはシャラポワの庭なのだ。
問題はサーブ。
後ろからワインドアップするサーブで、肩に負担をかけた上に
コントロールも悪くしている。
(以前よりはワインドアップの位置が前になっているが)
身体の前から、そっけなく右腕を上げておく
土居美咲ふうのセットポジション・サーブなら、ずうっと良いのだが。
まあ、ダブルフォールト10本以内なら、シャラポワの優勝だろう。
抜群のフォアハンドでしっかりボールを捕まえている。
サーブさえ入れば文句なく優勝だろう。
シャラポワといえばフォアハンドのシャラポワ打ち。
打点を遅らせて、フィニッシュを右肩の上にとる。
17歳で初優勝した時もこのショットで
ダウンザラインに面白いようにエースをとっていた。
同じ打ち方なのだが、ナダルは高い打点で使うことも多い。
女子の場合は、腕力が弱いので高いところからは
強力には打ちにくい。
しかし、ウィンブルドンは芝のコートでバウンドが低い。
低い打点からのカウンターのようなシャラポワ打ちが有効なのだ。
それと、バウンド後のペースが速いのが芝コート。
普通の人は困っても、わざと打点を遅らせて打つシャラポワは困らない。
突然の急加速スウィングで打つシャラポワ打ちはコースも読まれにくい。
打ち負けそうに見えながらでも
逆に低い打点から低いボールで
相手コートに滑らせて、楽々エースをとる。
ウィンブルドンはシャラポワの庭なのだ。
問題はサーブ。
後ろからワインドアップするサーブで、肩に負担をかけた上に
コントロールも悪くしている。
(以前よりはワインドアップの位置が前になっているが)
身体の前から、そっけなく右腕を上げておく
土居美咲ふうのセットポジション・サーブなら、ずうっと良いのだが。
まあ、ダブルフォールト10本以内なら、シャラポワの優勝だろう。