2011年07月12日
フォアハンド打っちゃえ
『T2』 さんから、フォアハンドのイップスについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
初めてコメントさせていただきます。
「フォアハンドイップス」で検索してこちらのブログにたどり着きました。
私は高校、大学とテニス部に所属し、社会人になってからもテニスを続けています。テニス歴は20年くらいです。
社会人になって3年目くらいから、突然試合になるとフォアハンドが打てなくなりました。最初は「フォアで攻めることができない」というレベルだったのですが、段々エスカレートし、まさに「フォアハンドの打ち方がわからない」状態になりました。
信じられない話かもしれませんが、数分前の練習ではビシバシと打ちこんでいるフォアハンドが、試合が始まると、2m先でワンバウンドしたりします。面もフォームもあったものじゃありません。
練習では打てているので「試合で克服しないと意味がない」と思い、試合に出続けていますが、治るどころかどんどんひどくなります。
最近では練習前のショートストロークですらまともに打てないことがあります。頭の中に常に「フォアがまた駄目かもしれない」という不安があるのです。
テニスを辞めてしまえば楽なのですが、テニスが好きなので苦しいながらに続けています。いろんなメンタルタフネスの本も読みましたし、フォアハンドをコンパクトに、余計な動きをなくすことも試しましたが、なかなかうまく行きません。
松原コーチはイップスを克服されたようですが、より詳細な克服法など、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。
投稿者 T2 2011/07/10 20:26
私の答えです。
フォアハンドがビビリやすいのは、自由度が高いからです。
どのような方向にも、面も、腕のスウィングも動かせるからです。
そんな訳で、自由度の少ない、バックハンドではあまり見かけないのです。
もう一つの要素は精神的なもの。
自信があったり、うんと易しいと思ったら、なる必要がないのです。
ちゃんと出来ないといけない、きちっと調整しなければ、何て思うからです。
だから、イイカゲンな性格の人、テニスが大事じゃない人はなりません。
それと、打ち方でいえば、当てるだけか、フルスウィングがいちばん気が楽で
このどちらかなら、あまりビビラないで打てます。
まさか、フルスウィング中にビビッているわけにはいきませんよね。
さて、自由度を減らす方法について考えて見ます。
いつも私が推奨しているのは
手首を固定すること。
スウィング中、腕をロール(内旋、外旋)しないこと。
これで自由度は減るのですが、もっと減らすには
両手打ちにする。
バックハンドにする。
ランニングショットにする。
ちょっと毛色が違いますが、ウルトラスライスにする。
イップスでフォアを両手打ちにした人は、過去、現在ともいっぱいいます。
バックハンド、私は考えたことがありますが、やっている人を見た事はありません。
さあ、いよいよ、私のやった方法です。
コーチになった時に、グリップをイースタンからセミウェスタンに変え
球質も、フラットからヘビートップスピンに変えました。
これでだいぶ、安心して打てるようになりました。
ところがこれでも、大事な試合の大事なポイントになると腕がこわばります。
克服するために考えたのは次の方法です。
1、怖い時は、めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンのフルスウィングにする。
2、それを、動きながら、地面に脚をつけないようにして打ちます。
それ以来、難しいポイントになるとフルスウィングする私、大胆な男と思われています。
同じ理由で、フィニッシュを変えて、ナダル打ちにするのもいいですよ。
私の話の続きですが
ついでに、ある重要なポイントで自分に向かってこうささやいてみました。
「もしここでリターンを振りぬくことが出来たら、ミスっても、自分を褒めてあげよう」
そのポイントはリターンエースでした。
ついでに、マッチポイントでもささやいてみたら、それもリターンエースでした。
どうですか、あなたも、『めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンクラブ』 に入りませんか。
そうだ、思い出した。
昨日のボルグの打ち方
インパクト後にしっかり加速して振りぬく。
イヤでも面が安定します。
イップスの皆さん、ぜひもう一度読んでみてください。
以下がそのコメントの全文です。
初めてコメントさせていただきます。
「フォアハンドイップス」で検索してこちらのブログにたどり着きました。
私は高校、大学とテニス部に所属し、社会人になってからもテニスを続けています。テニス歴は20年くらいです。
社会人になって3年目くらいから、突然試合になるとフォアハンドが打てなくなりました。最初は「フォアで攻めることができない」というレベルだったのですが、段々エスカレートし、まさに「フォアハンドの打ち方がわからない」状態になりました。
信じられない話かもしれませんが、数分前の練習ではビシバシと打ちこんでいるフォアハンドが、試合が始まると、2m先でワンバウンドしたりします。面もフォームもあったものじゃありません。
練習では打てているので「試合で克服しないと意味がない」と思い、試合に出続けていますが、治るどころかどんどんひどくなります。
最近では練習前のショートストロークですらまともに打てないことがあります。頭の中に常に「フォアがまた駄目かもしれない」という不安があるのです。
テニスを辞めてしまえば楽なのですが、テニスが好きなので苦しいながらに続けています。いろんなメンタルタフネスの本も読みましたし、フォアハンドをコンパクトに、余計な動きをなくすことも試しましたが、なかなかうまく行きません。
松原コーチはイップスを克服されたようですが、より詳細な克服法など、教えていただけたら幸いです。よろしくお願いします。
投稿者 T2 2011/07/10 20:26
私の答えです。
フォアハンドがビビリやすいのは、自由度が高いからです。
どのような方向にも、面も、腕のスウィングも動かせるからです。
そんな訳で、自由度の少ない、バックハンドではあまり見かけないのです。
もう一つの要素は精神的なもの。
自信があったり、うんと易しいと思ったら、なる必要がないのです。
ちゃんと出来ないといけない、きちっと調整しなければ、何て思うからです。
だから、イイカゲンな性格の人、テニスが大事じゃない人はなりません。
それと、打ち方でいえば、当てるだけか、フルスウィングがいちばん気が楽で
このどちらかなら、あまりビビラないで打てます。
まさか、フルスウィング中にビビッているわけにはいきませんよね。
さて、自由度を減らす方法について考えて見ます。
いつも私が推奨しているのは
手首を固定すること。
スウィング中、腕をロール(内旋、外旋)しないこと。
これで自由度は減るのですが、もっと減らすには
両手打ちにする。
バックハンドにする。
ランニングショットにする。
ちょっと毛色が違いますが、ウルトラスライスにする。
イップスでフォアを両手打ちにした人は、過去、現在ともいっぱいいます。
バックハンド、私は考えたことがありますが、やっている人を見た事はありません。
さあ、いよいよ、私のやった方法です。
コーチになった時に、グリップをイースタンからセミウェスタンに変え
球質も、フラットからヘビートップスピンに変えました。
これでだいぶ、安心して打てるようになりました。
ところがこれでも、大事な試合の大事なポイントになると腕がこわばります。
克服するために考えたのは次の方法です。
1、怖い時は、めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンのフルスウィングにする。
2、それを、動きながら、地面に脚をつけないようにして打ちます。
それ以来、難しいポイントになるとフルスウィングする私、大胆な男と思われています。
同じ理由で、フィニッシュを変えて、ナダル打ちにするのもいいですよ。
私の話の続きですが
ついでに、ある重要なポイントで自分に向かってこうささやいてみました。
「もしここでリターンを振りぬくことが出来たら、ミスっても、自分を褒めてあげよう」
そのポイントはリターンエースでした。
ついでに、マッチポイントでもささやいてみたら、それもリターンエースでした。
どうですか、あなたも、『めちゃくちゃ凄い、ウルトラトップスピンクラブ』 に入りませんか。
そうだ、思い出した。
昨日のボルグの打ち方
インパクト後にしっかり加速して振りぬく。
イヤでも面が安定します。
イップスの皆さん、ぜひもう一度読んでみてください。
フォアハンドの打ち方自体を変えられたということですね。
確かに、早いサーブのリターンや、ランニングショットならば全く問題なくフォアが打てます。
①自由度を下げる②走りながら打つ③ビビりそうになったら逆にウルトラスピンでフルスイング
の順で色々試してみます。
早く、昔みたいに楽しくテニスできるように頑張ってみます。