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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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回答ありがとうござい…
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スピンロブに対して

『Koji』 さんからダブルスの質問。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原様

突然のメールにて大変失礼致します。
男子ダブルス想定での質問ですが、時間のある時にでもご教示下さい。

並行陣でのサービスキープを前提とした場合、
対戦相手がリターンゲームで「トップスピンロブを多用」してくる場合の
対処法を教えて下さい。

試合中にも、以下のような対応を意識しましたが、奏功しませんでした。
やはり、シンプルに「スマッシュ力の強化」が近道でしょうか?

①早めの準備
②下がり目のポジションを取るも、脚元への突き球も上手く、失点
③ロブを打ちにくくするために、ボレーをスライスで滑らせるも、
 かえってエラー増産 

投稿者 koji 2013/10/26 17:02






スマイル 私の答えです。

そんなわけで
最近はプロでも雁行陣が見られるようになっているのです。

トップスピンロブを武器にしている人はもちろんトップスピナーで
しかも深さのコントロールに自信を持っている人ですよね。 悪だくみ

その人に余裕を持って打たせてしまったら
どうしようもないと思います。

つめれば上を抜かれるし
つめなければ足元やアングル、センターなどに打ち込まれるでしょう。

プロの世界では
こんなトップスピナーが普通ですから
サーブそしてボレーに自信がなければ、雁行陣なのです。 うるせー


ネットに出るための条件は攻撃的なボレーが打てること。

一瞬でもストローカーに余裕をもたしたら負け。

そのために、普通はすべるボレーと考えがちですが
これは攻撃的なボレーの間違い。

攻撃していないとやられます。 あれー?

つまり
サーブで主導権を取れるとき
アプローチで圧倒できたときじゃないと
ネットでの主導権は取れません。


それができないなら、ネットへいかないこと。

という風になっちゃったのが最近の上級テニス。

もちろんクラブレベル、市民大会レベル、ではそこまでいかないかもしれませんが
優勝したければ
たぶんそこでもこんな論理だと思います。 ナイス!


もちろんネットへいくにはそれなりのスマッシュが必要

ロブは圧倒されていても上げられる。

もしかしたら圧倒されたほうが余計にあがるかも。 ナイス!



試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:28 | コメント(2)| トラックバック(0)

ロブは深く上がる

パスは遠いところに来る

だから、予測して飛び込まなくてはならない。

判断は右か左、2つに1つ

クセや状況を判断して、割り切るしかない。


ロブの場合はどうだろう?

あなたがロブを上げるとしたら、どこへ? 悪だくみ


深いか浅いか?

たくさんの人に聞いたが
浅くあげると聞いたのは1度もない。

レッスンでの私くらい。 うるせー

そう、ロブは深いはずなのだ。 ナイス!


だからネットへ出て
ちょっとでもロブの気配を感じたら
深いロブに対処する。

浅いか深いかを判断するのは、スタート後でいい。 ナイス!

判断してからのスタートでは
深いロブには間に合わない。

もし間に合うなら
ポジションを相当後にしている場合。 うるせー

それでは、ボレーが決まらない。
スマッシュができる限度で
なるべくネット近くにいたいのだ。


まあ、そんなわけで、ロブだと思った瞬間に
とにかくベースライン方向へ一目散。




ラケット赤 技術的には

ネットと平行になっていた両足を
横向きになるように踏み変えながら

ベースラインに向かってサイドステップ、1発。

これで1歩分、有利な状態で
しかも動きに初速をつけた段階が得られる。 ナイス!


ロブの深さはこの1歩を動かしながら判断し

その後の動きを決めるのだ。


「ロブは深く上げる」、と相手が言っているのだから

「ロブを上げるサイン」、を見のがさなければ

かなり高い確率で対処できるはずなのだ。 ナイス!


 
試合等 | 投稿者 松原コーチ 14:58 | コメント(1)| トラックバック(0)

シングルスの戦法その2

前回の
浅いボールが来た時の
強烈スライスアプローチに次ぐ、第2戦法です。


先日の質問で気になった場所

「私はハードヒットが得意ではない ・・・ 」 あれー?


最後のウィナーになる決め球はハードヒットでなくてもいいのです。

相手の届かないところに打てればいい。

ハードヒットはベースラインからぶち抜く時や
相手ボールを浅くさせるための圧力として使うもの。

決め球は入れに言っただけではダメですが
ハードヒットでなくてもいいのです。 ナイス!



さて、この打ち合いの中でのポジションですが

粘った後の浅いショットですから、相手は真ん中にいる。


単純にオープンコートに打てばOKとはいかないのですが
その代わり、こちらはベースライン内に入って打てる。

なるべく相手から遠いところに打てるようにしましょう。

特にクロスはサービスボックスのカド辺り。 ナイス!


ここに打てるようですと
反対方向に打つ
ダウンザラインもウィナーになりやすくなります。


ダウンザラインも打てるとなれば
ドロップショットも決まり始める。

ショートクロスを軸に、3つを使い分けるのです。 悪だくみ


さて、この3つすべて

ハードヒットではないわけですから
なるべくライジングで。


伊達さんはライジング


最低(最高?)でも、バウンドのトップで打つ。


打法としては
面を作って、体当たりです。



練習ですが
この体当たり作戦を実行する自分をイメージしましょう。


全体の流れがイメージできたら
次は素振りです

短くなったボールを想像し


伊達さんは敏感


ライジングで取る位置に入り込み
ショートクロスに、軽快なヒット。


次は球出しボールで

その次は打ち合いの中でタイミングを捉え、実行。


なんか、出来そうな気になってきたでしょう。 ワハハ



試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:07 | コメント(0)| トラックバック(0)

シングルスの戦法

『オレンジ』 さんからシングルスの質問です。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチこんにちは

シングルスの戦術について質問させてください。

自分のプレースタイルは粘るストローク主体で、極力自分からのミスを減らし、威力よりはプレースメントを重視するスタイルです。

ラリー戦になったときに相手よりも深いボールをうち、相手のボールが浅くなり、チャンスボールが来るのですが、そのボールをしっかりポイントにつなげられません。

具体的には、自分はストロークのハードヒットがあまり得意ではないので、どうしてもチャンスボールを入れにいってしまい、カウンターのパスを食らうことが多いです。

せっかくの短いボールを返すだけでさがるのももったいないし、ドロップショットにするのはそう何回も使うと読まれるので、困っています。

100パーセントではなくとも80パーセント以上でポイントにつなげられるいい方法はないでしょうか?根本的にストロークの技術を修正するしかないでしょうか?

何かいいヒントが聞けたら嬉しく思います。

投稿者 オレンジ 2013/08/14 17:57







スマイル 私の答えです。

決め球をしっかりたたけるようにすればいいので

それが模範解答でしょうね。

打ち方をしっかり叩けるように直す。



しかし、よく考えてみると
叩くのが苦手なので粘っている。

そう簡単に叩けるのなら苦労しません。 悪だくみ 



そこで提案ですが

「超強力、スライスアプローチはどうですか」 

相手ボールが浅くなるやいなや

ガッと踏み込んで行き

なるべく高い打点からスライスで切り下ろす。


後はネットへまっしぐら。 叫び



ヤニック・ノアですね。

1983年
私が東戸塚松原テニススクールを開校した年のフレンチオープン
バックの超高速スライスアプローチで優勝しました。


ヤニック・ノアです


もちろん、フォアのスライスでやってもよい。

手首を固めて、切り下ろす。


時々、ドロップショットも混ぜると

超高速でなくても

「そこそこ速い、スライスアプローチ」 でもいけるかも。 ナイス!


ジョコビッチやナダルには通用しなくても
市民大会なら通用する。

もちろん

「そこそこ決まる、ボレーとスマッシュ」 は必要ですよ。




そうそう、80%が望みでしたね。

これはちょっと欲が深い。


3回トライして

1回は決める

1回は抜かれる

1回は相手のパスミス


しめて、67%でどうですか?  ワハハ


試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:26 | コメント(0)| トラックバック(0)

先にハードヒットされたら

先にハードヒットされたらどうする?

サーブがよくないと
先にハードヒットされ、追い込まれる。

だから、サーブを鍛えておけというのが昨日の話し。

じゃあそれで解決か?
というとそうもいかない。

ジョコビッチだってサーブ鍛えているのに
マレーが相手だと叩かれるかもしれない。


結局サーブがいいと叩かれる確率が低くなるので
有利になりやすいということ。

いくらかは必ず叩かれるのだ。 冷や汗


まして相手のサーブゲーム

やっとこさの返球はしょっちゅう。

必ず、かなりの確率で叩かれる。 うるせー



さてそのときの対処法は?

2つある


ラケット赤 1つ目はロブ。

深くて高いロブを上げると
相手は打ちにくいのでゆるく返してくることが多い。

それをこちらからハードヒット。

攻守が逆転するのだ。 ナイス!


高くても浅いロブだと
高い打点が得意な選手は打ち込んでくるし
グランドスマッシュやドライブボレーもある。 びっくり

なかなか厄介なことになっているのだ。

だから高くて深いロブ。



ラケット赤 2つ目の解決法は、カウンタークロス。


ジョコビッチだカウンターだ


クロスにハードヒットをぶん殴る。

クロスは距離があるので安全だし、力も入りやすい。


これで一気に攻守を逆転する。 ナイス!



これは、特に二つ目はプロやプロの卵たちの話し。

区民大会やベテラン大会ではそこまで深刻にならないでも大丈夫 ワハハ

安全にサーブを入れていこう。

それとも浅くてもいいから高いロブ。 ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 12:00 | コメント(1)| トラックバック(0)

サーブの重要性

男子プロの間ではサービスキープがあたりまえ
それが最近、若手の女子の間でもそうなってきているようなのだ。 びっくり


サーブがいいと
リターンができても、甘いショットになりがち。

そうするとサーバーはそれを攻撃的にハードヒットする。

サーバーが先に攻撃権を持つのだから
ポイントの獲得率はかなり高い。

もちろんゲームを手中にする確立も高くなるのだ。


クライシュテルスの攻撃サーブ


ストローク力がそれほどでもない時代は
別にサーブで主導権をとる必要もなかった。 うるせー

ファーストサーブでエースを取ることくらいが
サーバーのアドバンテージ。

セカンドサーブは返ってくるから
ラリーが始まるだけのこと。

互いに、ラリーが始まってから
次はどうやって仕掛けるか?
いや、仕掛けないで、相手のミスを待つか?

それだけのこと。

サービスエースの優位性もダブルフォールトと相殺。 あれー?



ところがストロークに攻撃力が出てきて話が変わった。

とにかく先に打ったほうが有利。

打たれたほうのストローク力のほうが勝っていても
いったん、ハードヒットされると
返球に手一杯となり
逆転するのにはスーパーショットが必要になる。

先手を取らしてくれれば
少しくらいのストローク力の差は何とかなるのだ。


だから、そこそこストーク力があって、サーブがよければ
かなり高い確率でサーブゲームをキープできる。

次にサーブゲームがキープできるなら
リターンゲームはバクチが打てる。

大胆に攻撃的なリターンを打ち

たまに、2ポイントくらい続けて取れれば
サーバーにプレッシャーをかけることができる。

2回くらいブレークできればほぼ確実にセットをものにできるのだ。


もちろん、サーブが弱ければ
はなから、嬲り殺すように打ちまくるだけのこと。


エナンの必殺フォア


たとえ、ストローク力が互角でも
サーブの良し悪しだけで、一方的な試合にもなりうるのだ。



とにかく、レシーバーを黙らせるファーストサーブ。 炎

攻撃されない程度のセカンドサーブが女子でも必修科目になってきているのだ。 ナイス!



試合等 | 投稿者 松原コーチ 15:45 | コメント(0)| トラックバック(0)

ファーストボレーをポーチされない

『キャブ』 さんからダブルスの質問です。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ、こんばんは。
いつも楽しくブログを読ませていただいています^^

ダブルスのサーブ&ボレーで相手前衛のポーチを避けるコツを教えていただきたいです。
リターンが沈んできた際に、ファーストボレーが簡単にポーチに引っかかってしまいます。
明らかに相手側前衛が狙っており避けたいのですが、ストレートに流そうとして振り遅れて逸れるなどが多く、ミスばかりになってしまいます。
(わがままですが、ファーストボレーには出るという前提でお聞きしたいです。)

お時間あるときにでもどうかご教授お願いいたします。

投稿者 キャプ 2013/06/16 20:42






スマイル 私の答えです。

相手側前衛が狙っており避けたい・・・

ストレートに流そうとして、・・・


明らかに弱気です。  悪だくみ


積極的にストレートに打ったらどうでしょうか。

弱気なストレート、逃げのストレートは
逃げるから振りおくれて、サイドに切れる。

大体相手がいないのだから
サイドぎりぎりじゃなくてネットマンの正面でいい。

もしもこちらの勘違いで
ポーチしなくても正面は相手も困る。


元々、サーブアンドボレーというのは攻撃です。
つなぐにしても攻撃的な心がなくては上手く行きません。

もう1つは、ばくち打ちの心。

ネットプレーは
3回トライして
1本決め、1本やられ、1本相手ミスで勝ち
これで30-15
くらいの心でやるべきです。


とりあえずこんどの試合
相手リターンが最初に沈んできたら、ストレートと決めておく。

試合の序盤でいきなりやれば
その後、相手は出てきにくくなります。

逆にこちらの弱気が見えるようだと
逃げれば逃げるほど

どんどんポーチに出られます。


主導権はこちらにあるのだと宣言してかかるべきです。

そうゆう気分でネットへ出ないのなら、出ないほうがいいと思います。 ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 16:39 | コメント(1)| トラックバック(0)

ストリングが切れたら その2

試合中にストリングが切れるのはよくあること

そのラリーをスライスやネットプレーでしのぎ

ポイントが終わったら、ベンチに戻って新しいラケットと替える。

バッグから取り出し
さっと持って、ポジションにつく。

そのとき
何事もなかったように新しいラケットを使えなければいけない。 ナイス!


つまり
同じ仕様のラケットを
ストリングもちゃんと張って、用意しておかなくてはいけない。



今ならそんなことはないのだが
昔、木のラケットを使っていたころは、同じ仕様がそろわない。 冷や汗

微妙にバランスが違うし
湿気を吸ったら重さも変わる。

だから、何本かのラケットを毎日ローテーションして使い
お気に入りを作らないようにしていたことを思い出した。

お気に入りが大切な試合の途中で切れたら ・・・


現代なら
ラケットの品質は一定しているし
水分を吸って重くなったりということも無いはず。

ストリングの管理だけで充分同じ仕様がそろうはずだ。



たとえば、シャラポワ

  (もちろん、お金を気にしなくていいからだが)

大会期間中、毎日、夜遅くなってから
練習用も含め、すべてのラケットを張替えに持ち込むそうだ。

翌日の試合はすべてのラケットを新品状態で臨む。


張り上がりを一定にするため
同じストリンガーがすべてを張る。

だからストリンガーが寝る時間は ・・・ 怖~い



男子のプロでは、試合直前に張ったものしか使わない人もいるそうだ。


一流選手はそこまで気を使っているのだ。 ワハハ



試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:55 | コメント(3)| トラックバック(0)

ストリングが切れたら

最近のトップスピンとハードヒット

試合中にストリングが切れることはごく普通のこと。

一般の皆さんは
切れた時点で、そのポイントをあきらめることが多い。

中には、プレーをやめてしまう人もいる。

もちろんルール上、やり直しになるわけではない。

しかし言い訳にはなる。 悪だくみ


昨日の全国選抜ジュニア男子14才以下の試合でのこと
片方の子が、ストリングを切ってしまい、突然スライスでつなぎ始めた。
そして粘って、ポイントを奪ってしまった。

さすが、全国レベル
どうやら、そのときの戦い方も想定内のようだ。 びっくり


ストリングが切れたら、もちろん非常に不利なのだが
意外に相手もやりにくいのだ。

取って当たり前のポイント
落としたら、大損したような気分になる。

だが当たり前にエースを取るのはけっこう難しいのだ。

大どじを踏むと、試合の流れが変わることもある。 うるせー

変なプレッシャーがかかるのだ。



私の場合
切れたらネットへ行くことにしている。

ネットの向こうに放り込んで
ヒットエンドラン

案外、相手はロブを上げてこない

そうすると左右、2つに1つ
オオヤマを張って
ぼとっと、向こうに落ちれば決まりだし。

パスミスしてくれたら、大もうけ。  ワハハ

ポイントを取る可能性、けっこうあるのだ。


ただ、最近のジュニアの試合では
パスを打ちたくてしょうがない子ばかり。

ここぞとばかり、にっこり抜かれてしまうかもしれない。

それでもあきらめるよりはマシ。

だめで元々。



とにかく、勝ちたかったら

試合中にストリングが切れたらどうするか決めておくこと。 ナイス!



普通のトップスピンはまとわりついてアウトしてしまう。 不満

先ほどの少年のようにスライスか?

私のようにネットプレーか?

ロブというのもある。  スマイル


試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:03 | コメント(2)| トラックバック(0)

リターンを攻撃的に

印西のクラブで久しぶりに
実力者会員のK夫妻と試合をした。

私と組んでくれたのは、やはり会員のMさん。

ボレーの動きの素晴らしい、千葉県代表クラスのかた。

4-3でリードしたのだが
私がサーブを落としてしまい
例のごとく、惜しかったねで、5-7終了。

5-6で誰がサーブしたのかはよく覚えていない。  悪だくみ



試合後、K旦那とのテニス談義で
意見が一致した話。

「リターンを攻撃的に行かなくてはいけない」 ということ。 ナイス!

男子の力強いサーブに対し
無事な返球狙いだと
打ち負けて、返せない事が多くなる。

仮に無事に返球できても
相手ネットマンの餌食になる事が多いのだ。 不満


今日の試合でも
たまたま、クロスにエースになったリターン
センターに入って、サーバーのボレーを浮かしたリターン。

実は、足元に力強く打ち込んでやろうと思っていただけ。

ちょっとタイミングが違って、相手の届かないところへ。

他にも叩き込む予定が
当たりが悪くなって、無事なだけの返球になったり。

ちゃんと狙った結果じゃない事はひみつだ。 うるせー


自分のサーブゲームの事は忘れたが
リターンは結構入っていた。

これだけ相手レベルが高いほうが
リターンの確率が高いのも偶然ではないのだ。 ワハハ

ただ返球するだけだとやられちゃうので
こちらも思い切るしかない。


他の人達との試合でも出来るよう

ブログにちゃんと書いておくことにした。 スマイル


Kさん、Mさん、ありがとうございました。


おやすみなさい。  ZZZ



試合等 | 投稿者 松原コーチ 23:41 | コメント(0)| トラックバック(0)

月に向かってほえろ

『スピングリグリマン』 さんから、ハードコート対策の質問です。

以下がそのコメントの全文。


マイク 始めまして、始めてコメントさせていただきますスピングリグリマンともうします。
過去に東戸塚の松原テニススクールでもお世話になっていました。今は大学の体育会テニス部でプレイしています。昔からフルウエスタンからウエスタンの間で握っていて、スタイルもスピン系シコラーです。得点パターンのほとんどが相手のミスかスピン系の弾むボールでクロスラリーして浅いボールをストレートにアプローチ、ボレーと言った形です。ストロークを強くするため激しい筋トレなどをしていまして、クレーコートやオムニコートなどではストロークで押される事などは減ったのですがハードコートでは上手く行かないです。ハードコートであまり弾まない玉で攻めてくる相手に対してほとんどが守備編重の相手任せの試合にになってしまいます。このようなプレイヤーに対して有効な対処方などを教えてほしいです。どうかよろしくお願い致します!

投稿者 スピングリグリマン 2013/05/14 10:16





スマイル 私の答えです。

相手が低いバウンドのボールを打ってこないようにすればいいわけですね。

2つ、方法が考えられます。


ラケット赤 その1、サーブとリターンから先手を取って打ちまくり、相手にテニスをさせない。

サーブで圧倒すれば、次のボールはこちらが先に叩けるはず。

リターンですが
男子大学生なら、相手サーブは高く来る。
高い打点から先手を打って打つ。

やりにくければ、ベースラインからしっかり離れる。

塀際まで下がるもアリ。

ヨーロッパのグリグリマンたちはよくそうしている。



ラケット赤 その2、先手を取れないなら、月に向かってほえる。

月に向かって、そうムーンボールです。

先手を取られたら、露骨にロブを上げる。

とりあえず、フラットでもスライスでもいい。

ロブで、いったん弾んだボールはフラットでは叩きにくい。

山なりに返球してきたところをトップスピンのグリグリ打ち合いに持ち込む。 悪だくみ

打ち合いを嫌ってネットへ出てきたら、トップスピンで抜く。

だから、低い打点でもサイドスピンを使ったりして
しっかり引っ掛けられるようにしておく。



そして、どの作戦にしても、はっきりやることが大切。 うるせー


ナダルだ


叩くなら、うんと前まで出て、躊躇しない。

下がるなら、ちょっとじゃなく、うんと後まで。

ロブもはっきり高く。

ムーンボールもしっかり高め。



スピングリグリマンの半端じゃない存在を主張するのだ。 ワハハ



月に向かってほえろ。 叫び





追伸)  一度ひまな時にスクールへ遊びにいらっしゃい。 ナイス!



試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:41 | コメント(1)| トラックバック(0)

リターンは飛ぶ

あるダブルスマッチを観戦していて考えた事。

プロの試合だから
当然、技術的にはほぼ完璧なものを持っている人達だ。


調子の上がらない若手のリターンミスが目立つ。
ミスする事でプレッシャーがかかり
さらにミスが増える悪循環の最悪展開。 あれー?


余裕があるときのリターンは
フォアバック共に、足を止めて打っている。

もちろん止まっていては打てないサーブに対しては
飛び上がり跳びつきざまのリターンだ。


よく観ていると
姿勢を崩されるほどの時を別にすると
飛び上がっているときのほうがエラーが少なく  ナイス!
エースや相手足元炸裂の頻度が高い。

もちろん攻撃に出て
飛び上がって打つこともあるので
割引する部分もあるかもしれないが
それなら、全部攻撃にしたらという考えも出てくる。



さて余裕があれば足を決めて、余裕がなければ飛ぶ。

、いつこれを判断するのか?

判断中にボールが来たら?


そんな訳で、じつは私、それなりの選手には
すべて飛んじゃうようにアドバイスする。  ナイス!


その利点は

1、 判断の必要が無くなり、悩み事が減る。
2、 飛んだほうが、打点に対する位置が正確に決まるので
     姿勢が決まって、安定性が高まる。
3、 飛んだほうが、思い切りが良くなる。
4、 飛んじゃうと、動きが出て、筋肉もスムーズに動く。
5、 飛んだほうが、かっこいい。 (応援も増えて、乗ってくる)


空中でプレッシャーと戦っている人なんていない。 ワハハ

大空は自由なのだ。


ジョコビッチは空の上


もちろん
無造作にラケットを振れる
いい姿勢でなら、振り抜けば入るという
シンプルなプロスウィングを見につけている人が対象。 悪だくみ


どうです、テニスを簡単にしませんか。



えっ、突然、アンダーサーブが来たらどうする?

それは、単なる決め球でしょう。  ワハハ


試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:38 | コメント(0)| トラックバック(0)

試合の恐怖

先日の話と少しかぶる
本当はこちらの話のほうが先にできていたのだが
そのタイミングでログインできず
自宅に話を持ち帰るのを忘れたため、入れ替わった。


さて先日、印西の 『のびすチャレンジ』 での話。


ジュニアの試合会場にいると色々な会話が聞こえてくる。

たいていが、親からのアドバイスと小言。


なんで、練習どおりにできないんだ

アウトを恐れずに打っていきなさい

何で足を動かさないんだ。

何でスプリットステップをしないんだ

ダブっちゃだめじゃないか



あの息子、よくこれでテニスをやめないな。

親が子供たちのテニスをじゃましているような
できっこないことを要求して、いじめに入っているような

もちろん、じゃまもいじめも、しようとしているわけは無いのだが ・・・

あまりにも期待が大きすぎるのかもしれない。



何で練習通りできないんだ?

親の思っている息子の実力
実は
コーチと打っているところだったり
コーチの球出しボールだったり
もしかしたら手出しのボールだったり

しかもその日の、いや今年の瞬間最大風速。


シャラポワの理想的フォア


やらせと思えるほどの理想状況で
しかも、それまでに見たショットの中でベストな一発。

サーブを恐る恐る打った後の1発ではないのだ。

そのときのコーチも
ネットだけはしないように
アウトしてもいいから思い切って振り切れ、なんて言っていた。

デモ、試合だとアウトしたらポイントを取られる。

デモ、思い切って打たないと親にしかられる。


思い切って打って、アウトしてしまった前回はこういわれたのに
「もっと考えて試合を ・・・・ 」



子供たちはこれだけの恐怖を背負って
それでも、試合に出ている。


ビビッても、ビビッても

出ているだけでも、とってもえらいのだ。


勝ちたいからビビルのだ

勝たなくていいならビビラずに済む。

でも、勝つことを前提で戦わなければ強くなれないのだ。


もちろんこの親の小言に勝てるくらいの
強い子に育ってほしい気持ちもわかる。


親には
恐怖に立ち向かう子供の気持ちと
テニスの試合が練習と違うことを理解してほしい。


コーチたちには
試合で必要な技術を教えてほしい。


シャラポワのギリギリ


トップスピンをかけたら、スピードが ・・・
なんて言ってほしくない。

アウトを恐れずに深く打て、なんて言ってほしくない。


実戦では思い切って打てる
ビビラずに打てる
トップスピンのほうが速いのだ。


杉田祐一


何より練習の時から
ラインの内側に打つんだ、と教えてほしい。

試合のときにそうしなくてはいけないから。

そうしたら、練習どおりにやれといえるだろう。


思い切って打ってもいいなら、足も動き出すだろう。 ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 12:48 | コメント(1)| トラックバック(0)

外人は手打ちだそうだ

先日、日本テニス事業協会の理事会があり
関西から来た、スクールオーナーのSさんとお話した。

Sさんは最近、ベテランのトーナメントに参加していて
実戦的なテニスに定評のある方だ。

時々海外の試合にも参加しているそうで
そこで感じたという、面白い話。

「松原さん、外人で、全身を使って打っている人なんていないよ」

みんな、手打ちなんだそうで
腕力もあるからだろうが
それなりのショットを打っているのだということ。

日本の選手のほうが
全身を使って、ひょろひょろ玉を打っているそうで
もっと実用性を考えたほうがいいというお話。


ボール、打球というのは
飛んでいく方角とスピード、そしてスピン
それ以外の要素はない。

しっかり押して打ったショットは終速が早いとか
体重をかけたショットは重いとか

そんなことは物理的にありえない。   悪だくみ



実戦のテニスでは、相手がいる。

相手のショットに対し
ひまがあれば、全身を使ったショットでも対処できる。


ナダルの構え



しかし、相手ボールが速かったりして
余裕の無い態勢になると、全身を使って打つのは難しい。

どこかにはしょる部分がないと
間に合わないで、エラーが出やすくなる。

その点、
全身を使わない、手打ちなら (本当は腕打ち)
どんな時でも間に合いやすい。

ひまがあまり無い時と、有りすぎる時があるだけだ。

練習時間や才能もあるプロなら
必要なだけ身体を使って、どんなショットにも対処できる。


ナダルの振りぬき


アマチュアの場合
どんなショットにも対処するには
より安全サイドの
あまり身体を使わないショットのほうが
ピークパワーでは負けても
かつ可能性が高いということだろう。  ナイス!


もっと意地悪に考えると
ピークパワーでさえ
安心して打つ、腕打ちのほうが
おそるおそるの全身打ちよりも勝る可能性も ・・・  うるせー


試合等 | 投稿者 松原コーチ 22:15 | コメント(2)| トラックバック(0)

ダブルスのほうが打ちやすいが

今日は『龍之介』さんからの質問です。

以下がそのコメントの全文。


マイク 松原コーチ、こんにちは。
取り留めもない質問かもしれませんが、お答いただければ幸いです。
シングルスが好きなので、よく試合や練習をしているのですが、ダブルスをするよりストロークが不安定になる傾向にあります。
自己分析では、フットワークの悪さと、ボールを打つ目標も漫然として打っているからかなと思っています。
当然、自分の未熟な技術の問題もあると思うのですが、一般的にシングルスを行う場合のコツみたいなものがあれば教えていただけますでしょうか。
宜しくお願い致します。

投稿者 龍之介 2012/10/29 19:19





私の答えです。

スマイル ダブルスのほうが打ちやすい理由として、3つ考えられます。


1つ目は、自分の動く範囲が狭いこと。

ほぼ、ダブルルスコートの半分だけ守ればいいわけで
シングルスより移動が少ない。
だから姿勢も安定しやすいのです。

広い範囲で動き打つためには
フットワークを良くし、がんばって動くことが大切ですが
もう1つ
動きながら、ステップしながら打つことが必要です。

そして、安定範囲を超えたら、無理なコースは避けること。



2つ目は狙う範囲も狭いこと。

基本的にはクロスに打てばいいわけで
狙いがはっきりしています。

それともサイドを抜くか
どっちにしても
相手ネットマンがいるので
狙いがはっきりしかも、ネット付近の近いところにあります。

シングルスでは
相手がベースラインだと狙いが遠くなり
あいまいになりやすいのです。

対策としては
狙いをはっきりさせること
クロス、逆クロス、ダウンザライン、決め球
おのおののコースをはっきりイメージして打つこと。

これがはっきりして
シングルスコートでの
ボールの飛球線をはっきり認識できるようになれば
苦手意識はなくなると思います。



3つ目ですが
ダブルスは方針が決まりやすい。

ダブルスなら
相手ネットマンに捕まらぬよう
ボレーでやられぬよう
方針が決まって、打ち始めることが多い。

シングルスだと
とりあえず相手に返す人が多い。

シングルスでもちゃんと方針を決めて
そのとおり実行すること。

最初のリターンをどこにどう打つのか
その次はどう展開するか
最初のサーブはどこへ

私はすべて、決めています。

だからシングルスのほうが打ちにくいとは思いません。 ナイス!

試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:53 | コメント(0)| トラックバック(0)

2バック・ダブルス

最近のダブルス
Iフォーメーションが多いという話をした。

それだけ、ストロークの技量やパワーが上がり
サーバーやネットプレーヤーの
優位性が減少しているということだろう。


先日の有明、楽天ジャパンオープン
もう1つ目に付いたのは

レシーブ側の、2バックフォーメーション。

これも同じ理由だろう。


主に、ファーストサーブへの対応だが
レシーバーのパートナーがここ


錦織・モナコは


ベースラインの少し内側に立っている。

これは錦織のリターン、パートナーはモナコだが
標準よりモナコは後気味かも


相手のボレーがよさそうなら、ここで待つし

リターンが勝っていると見ると、すかさず前進する。

もちろんこの選手の持ち味が
その判断を左右し
ストローカーは前進しない人もいるし
少し無理そうでも
ボレー好きな人は大胆に出て行く。

最初のポジションからして


ダブルスSPは


大体、シングルスでよく聞く名前の人は
ストローク勝負が多く

アンディーはしっかりベースラインの後ろ。


マレーさんちは



ダブルスのみランクの高い人は
最初のポジションも、前ぎみな人が多く
前に移動するタイミングも
早い人が多いようだ。


このポジション
正確にここというのはナイ。

どこにいても、取れるボールと取れないボールが出てくる。

自分の持ち味により
前よりなのか、後よりなのか決めればいい。

理由と陣形があっていればいいのだ。


試合等 | 投稿者 松原コーチ 15:24 | コメント(0)| トラックバック(0)

勝つ理由

負けちゃった、疲れた。

有明にいけなかったので
TVで観戦となったのだが
午後の途中からついさっきまで。
ホントに疲れた。

特に昼間の暑さで選手はへろへろ
やってるほうが大変なのは当然
国を代表して戦う事の厳しさが伝わってくる。



さて今日、デビスカップを見て感じたこと

勝つ理由のあることだけをするという事。

イスラエルのワイントラウブ、ATP22?位

強い。

サーブにフォアのダウンザライン
片手バックのダウンザラインのものすごさ。

打てるチャンスはすべてエース狙いで打つ。

やる事が単純で、決まっているから迷いがない。

試合運びなんか関係ない。


朝の練習でも
相手フォアのクロスをフォアでダウンザラインへ
何度も練習していたそうだ。


特に足を痛めた?
それとも痙攣? の後はもっとはっきり。

とにかく全部叩く。

ついに叩ききってしまった。


日本のスクールだったら
こんなテニスしていたら絶対怒られる。

「お前はテニスが分かっていない」


でも
サーブ叩き込んで
もしも返ってきたら
右でも左でも、ダウンザラインにエース。

ちゃんとできれば、勝てるのだ。

勝つ理由があればいい。

ホント参った。




試合等 | 投稿者 松原コーチ 23:30 | コメント(2)| トラックバック(0)

ウルトラトップスピン

印西のクラブで女性たちの試合を見て感じた話し。
予定より、1日遅れになってしまった。

うちのクラブ期待の星、K・Kペアー。

すばらしいサーブと強力なストロークでリード
圧倒的に勝つかと思われたのに
1つのエラーをきっかけに
慎重な試合に変身。

相手が楽に展開できることになり
そのままずるずると ・・・・   あれー?


このパターン
強力ストロークをもっている人によくあること。

ゆるいショットしか打てない人にはないことで
特にシングルスでありがち。

エースを取らなくてはいけないことと
エラーしてはいけないことの妥協点が上手くつかめないのだ。

ただ、ダブルスであれば
通常は、エースを取るほどの必要は無く
相手を圧倒できればいい。

甘くなったところをパートナーが処理すればいいのだ。 ナイス!


キリレンコ



そのために必要な物。

安心して打てるトップスピンだ。
もっともっと回転量を増やせばいい。

安心できればフルスウィングが出来
むしろスピードが上がることさえある。 ワハハ


エラーが怖いからビビル
エラーしないのならビビル訳がない。

エースを取りきるためには
回転が多すぎると球速が落ち、ちょっとつらくなる。

しかし相手を圧倒するだけなら
ウルトラトップスピン・フルスウィングがあればいい。


セレナだ



3本くらいあれば
そのうちの1本くらいは、相手が困って、甘いボールが来る。

パートナーのボレーも決めやすくなり
お互いに勢いが付く。

相手のネットマンは
相棒が圧倒されないうちにと、無理するようになり
サイドも抜きやすくなる。

スピン量が多ければ
トップスピンロブも打ちやすくなり
相手の負担は一気に増す。

一気にトップクラスへ上昇するのだ。  叫び


ちょっとだけ、水とエネルギーの消耗が激しくなり
やせちゃうかもしれないが、たいしたことじゃない。

お昼ごはん、たくさん食べればいいのだ。



このテニスの仕方
基本的にトップスピンを打てる人に対しての話し。

もう1つは
私と同じように、ついつい、ビビッてしまうタイプの人に適用される話し。 悪だくみ


昔、トップスピンが全盛になりかけたとき
あの、ジョン・マッケンローは言ったそうだ。

「この臆病者め」 うるせー


告白します。
私は臆病者です
だから、ウルトラトップスピン・フルスウィングなのです。 ワハハ


試合等 | 投稿者 松原コーチ 13:00 | コメント(0)| トラックバック(0)

フットフォールト

最近、クラブのみなさんにフットフォールトの注意をすることが多い。

フットフォールトのルールとは
サーブの全打球期間中にベースライン上や内側
サイドラインやセンターマークの仮想延長線上の外側
を踏まないこと。

踏んだら、もちろんフォールトだ。

全期間とは、構えてから
トスしたボールにラケットが当たるまで。

もちろん、両足どちらも。


以外に気がつかない盲点があって
先日、SさんとWさんに説明した。


Wさんはこれ。


フットフォールト1


アドコートで
右足かかとが、サイドラインの仮想延長線上の外に出る。

実は最初に構えたときは写真の位置なのでOK
トスを上げながら
右足をラインの外、赤い位置へ動かす。

「フォールト」



Sさんのはこれ。


フットフォールト2


ジュースコートで
右足かかとが、最初に構えたときに
センターマークの仮想延長上にかかっている。

Sさんはこの後
右足を左足側に移動するので
打つときはフットフォールトの場所を踏んではいない。

「フォールト」


ジュースコートでOKの位置は
センターマークの仮想延長線の手前まで。

仮想延長線の上は
どちらのサイドからのサーブも
フットフォールトになるので、要注意だ。


フットフォールトは
お互いに気持ちよくプレーするための障害になる。

ルールをちゃんと知って
フットフォールトしないように注意しよう。

友達がもしやっていたら注意してあげよう。


試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:36 | コメント(0)| トラックバック(0)

オーバーネット?

東戸塚校、Kさんの質問に答えたあと
会員さんたちの試合を見ていた。

Sさんのストロークが強烈にボレーヤーの足元へ。

当たりそこね、超逆回転のショートロブがネット際へ

落ちて、相手コートへ戻っていった。

あわてて追いかけたSさん

ネットを気にして上手く打てず、失点。



考えてみると、問題点が二つ。

1つ目はルール上の問題。

一瞬、オーバーネットがSさんの頭の中に浮かんだよう。 うるせー


これは、実は問題ない。

ルール上
相手ボールがネットを越えてくる前に打ったら
オーバーネットで失点する。

一度、ネットを超えてきたボールなので
打ってもかまわないのだ。

試合中、ボールを打ち合っているときに
どっちだっけと考えるようでは手遅れ。

ワンバウンドのボールにオーバーネットは無いと  ナイス!
しっかり覚えておこう。


もちろん、インプレー中に
ネットや相手コートに触れたら失点するので、ご注意を。



2つ目の問題は技術的な問題。

前方向にしか打てないようなのだ。

打点がネットの向こう
自分はこちら側なので
相手コートの方向に打つのは難しい。

本当はネットと平行に、横に打てばいいのだが
日ごろの習慣で
その方向のスウィングが存在しない。

何なら触るだけでいいのだが。   あれー?


もう少し柔軟に
どんな方向にも振れるようにしておくべきなのだ。

なんか、固定したフォームを身につけようとした弊害が
こんなところに出ているように感じた。


みなさんはどうだろうか

いいフォームで打とうとしすぎていないだろうか。  悪だくみ


試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:41 | コメント(0)| トラックバック(0)

トスが頭に

東戸塚校の会員、Kさんから質問された。

マイクお友達の話なのですが

 (もちろん、Kさんじゃありません)

サーブでトスを失敗したので
打たなかったら、頭に当たった。

レシーバーから
手でちゃんと受け止めなかったので
フォールトではないか、とのクレームが。

どうなんでしょう?
とのこと。





私の答えです。

スマイル ラケットで受け止めたらいけないとか
地面に落としたらいいとか悪いとか

結構、諸説あるようだが
多数決で決めるわけにはいかない。


実はこのこと
当たり前だが、ルールブックに明確に書いてある。

「打とうとして、打てなかったときはフォールト」

なのだ。


トスが乱れ、打ち直しのとき
打とうとしなければ、フォールトにはならない。

地面に落としてもいいし
左手で受け止めても
ラケットで受け止めても構わない。

もちろん、頭でも、お尻でもOK。  悪だくみ


とても簡単なことなのだが
案外、ちゃんと知っている人は少ない。

こんなことをレシーバーに指摘されて
うろたえるようでは、試合に集中出来ない。

ルールはぜひ、ちゃんと覚えておこう。  ナイス!



ちなみに、セルフジャッジだと
ネットよりサーバー側の出来事なので
判定するのは、サーバー側。

自分がラケットを振ったのなら
それが空振りだったら
自分でフォールトの判定をしなくてはならない。 あれー?


もちろんレシーバー側に判定の権利はないが

クレームをつけるのは構わない。  



試合等 | 投稿者 松原コーチ 22:58 | コメント(0)| トラックバック(0)

負けて元々

『りょうすけ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文。


マイク こんにちは、再度質問させていただきます。
最近、市や県の大会(シングルス)によく出場しているのですが、試合に関することで
松原コーチにお聞きしたいことがあります。

私の場合、自分よりも明らかに格上の相手と試合をすると全くいつものプレーができずに、あっさりとやられてしまいます・・。

さらに相手がどこかのコーチだとかどこかの大会で優勝したなどの情報があると、より力んでしまい(ラケットの真ん中に当たらない)、勝てることはまずありません。

自分で気づいていることは、自分と同じぐらいの力量か下の人では緊張はしてもあまり力んでいないように思います。

最近は相手の情報や対戦相手の試合を見ないほうが、試合の内容はいいように感じています。

メンタルが弱いのは承知の上ですが、何かアドバイスいただければ幸いです。

投稿者 りょうすけ 2012/03/03 13:28





私の答えです。

スマイル 自分よりうまい人と当たって
ゲームを支配され
思うようなプレーが出来ないのは当たり前のこと。

錦織もフェデラーに対し、そうらしいです。


そうならないようにショットや動きを磨くのです。
これに関しては
あなたが、「まだまだだね」 ということです。


思うように出来たらこちらが格上です。



しかし、普通は、勝てそうも無い人と当たると
負けて元々
気楽に出来るので案外いいプレーが出来たりしますよね。

私も若い頃、何度かそうゆう経験があって
いいプレーをしてしまい
勝ちそうになり
勝てるかもしれない、何て思ったら ・・・・


まあ、上手いと評判の人と当たり
実力以上を出さなければならず
力んじゃうのは当たり前。

別にいいんじゃないですか。

何とかしたければ練習、練習。  



でも、自分より少し下の人とやると
勝たなければという気持ちが先走って硬くなる
実力が発揮出来ない。

というのが普通の人。

この場合がOKというのは
完璧なメンタルの持ち主だということかも。



さて、どちらのタイプにしても
実力が上手く出せないというのは困ります。

そこで提案です。

やることを決めたらどうですか。


色々な人の試合を見ると
何をするのか決めていない人が多いと思います。

最初のサーブをどこに入れる
帰ってきたらどうする、というのをしっかり決める。

相手ボールが短くなった時はどうする。
バックへ攻められたら
ネットへ出てきたら。


やることを決めそれに集中する。

何をやるかはもちろん自分の持ちわざと
相手の都合を考えて決めるのですが
少なくとも、何をするか迷って
どたばたするというのがなくなります。

それだけ集中も易しくなる。


まずは、プランを立ててみてはどうですか?


それにしても、負けて元々ですよ。  ワハハ

試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:38 | コメント(1)| トラックバック(0)

サービスダッシュすべきか?

『りょうすけ』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいています。
早速ですが、ダブルス時のサービスダッシュについて疑問に思うことがあります。
私はストロークが好きで(ボレーが苦手で)、サーブを打った後も前に出ません。
”ダブルスは絶対にダッシュすべきだ”と同じクラブの方にアドバイスされるのですが、
前に出たほうがポイントを落とすことが多いのです。
後ろにステイしていれば相手が前につめて来ます。そうすればストロークを足元やセンターに持っていくことができ、ポイントを取れることが多いです。
ダブルスにおけるサービスダッシュの優位性についてよろしくお願いします。

投稿者 りょうすけ 2012/02/28 14:30



私の答えです。

何年か前のデビスカップの話し。

日本とチリが対戦しました。
日本のダブルスは鈴木・岩淵
ジャパンオープン優勝ペアーです。

チリはその前のアテネオリンピック
単複金メダルのマスー・ゴンザレス。
ゴンザレスのフォアは世界一の威力といわれています。
二人とも鬼のストローカー。

日本はサービスダッシュ。
チリは雁行陣主体。

日本ペアーは足元にリターンを叩き込まれ
返すところをポーチされ
ぼこぼこにやられたそうです。


その後、チリはアメリカに挑戦
アメリカのダブルスは、ブライアン兄弟。

ブライアン兄弟


アメリカのサーブアンドボレーで
ぼこぼこにやられたそうです。


完璧な、矛と盾の戦いを考えると

上手いボレーヤーがいいアプローチで
ネットへ出たらストロークに勝てると思います。

ストローク側が少しでも余裕のある場合は
鬼のようなショットでボレーヤーを吹っ飛ばすと思います。


ようはサーブしだいということになります。


昔は、今ほどストロークがすごくなかったので
ネットへ付いてしまえば
ボレーヤーが有利でした。

今は、相対的に、ストローカーがかなり有利になっています。

ナダルが向こうにいるとすると
ネットへ行く気になりますか?  怖~い


それと、ボレーが下手だったら?

何をしに行くのですか?   悪だくみ


しかし相手のストロークがヘボ
自分がボレー、スマッシュが上手いなら
ネットへ行ったほうが
圧倒的に有利です。

ポーチ


まあ、サーブしだいですね。

いやボレーしだい?

ストロークしだい?

スマッシュしだいかも?



最近は男子プロも

スペインやアルゼンチンの人はステイバック。

アメリカ人はサーブアンドボレーのようですよ。



だんだん判らなくなってきました。

いつの時代も、矛と盾の話は難しいのです。  ワハハ



試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:11 | コメント(2)| トラックバック(0)

208cmに勝つには?

テレビを見ていると
色々な人たちが、208cmのカルロビッチの話をしている。

でかっ


それだけ、錦織の活躍が浸透し
テニスが話題になり
普通の人たちがあのサーブの返し方にまで
関心を持つようになったのかもしれない。

スポーツの観戦は
どちらかに肩入れしてみていると、面白い。

もちろん、ほぼすべての日本人が錦織に肩入れし
敵役のカルロビッチのサーブを防ぐことに
躍起になっているのだ。


じゃあ、どうやったら取れるだろう。
どうやったら、勝てるのだろう。


じゃああのサーブ
普通に返せるか? というと
返せない。

じゃあ、勝てるのか? というと
勝てる。

実際に、フェデラーは勝っている。
先日の全豪オープン、3回戦で、7-6(6)、7-5、6-3

ストレート勝ちしたフェデラーは
リターンを自在に返したのかといえば、否。

自分のサーブを落とさなかったのだ。

1セット目のタイブレーク、(6)ということは
ゲームが6-6、ポイントも、6-6まで行ったのだ。

フェデラーでも取れないものは取れないのだ。

錦織よりは長身で、腕が長いから
同じ反応ならやや届くのかもしれないが
根本的に届かないところへ来たら、無理。


まともに勝つには
フェデラーのように、とにかくサービスキープ。
そのうちには
甘いセカンドサーブが来ることもあるし
ダブルフォールトもある。


とまあ、結論が出たが
これだけでは面白くない。

レシーブゲームも取る。


ここで大事な考え方としては
1セットに、1回か2回、ブレークできればいいということ。
毎ゲーム、毎ポイント勝たなくてもいいのだ.


歴史を紐解くと、これを実行した大先輩がいる。

フランスのアンリ・コシェ
1920年代後半の世界チャンピオンだ。

コシェ


20年代前半は、球聖といわれた
アメリカの、ビル・チルデンの時代。

大男でキャノンボールサーブと呼ばれた
200km/hを超えるサーブをぶっ放す人。

チルデン


コシェはこれを返すために
サービスライン直後に構え、ハーフボレーをしたのだそうだ。

フランスはアメリカに勝ち
デビスカップはフランスの物になったのだそうだ。



さて、カルロビッチのサーブに対し

サービスラインに立つ勇気

あなたにはあるだろうか?



さて、もうひとつの方法

これについてはすごいサーバーに対し
われわれでもやれるかもしれない方法。

これは、もう1つのブログ。

『松原雄二のテニス技術解説』
 で取り上げてみよう。


錦織がカルロビッチのサーブをやっつけられるのなら

われわれも ・・・ 。  ワハハ


試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:44 | コメント(1)| トラックバック(0)

優勝した人は

昨日は東戸塚校の男子オープントーナメント
惜しくも決勝で敗退した、中沢さんのコメントを紹介した。

早速、対戦相手
優勝された澤田さんからやはり3通のコメントをいただいた。

中沢さんのコメントと続けて読むと
試合で何を考えなければならないのか
次の課題は?
とても興味深い内容だ。

以下がそのコメントの全文。


マイク お疲れ様です。毎年お世話になっています。今年も楽しませていただいた澤田です。毎年景気付けと、試合勘を得るために参加させていただいておりましたが、今年は少し違った意味で参加させていただきました。
既に40台半ばとなり、正直年々試合で勝てなくなってきておりました。色々練習方法やトレーニング方法を変えても中々よくならず、正直試行錯誤の連続です。その一貫として、今年は年末年始例年通りの走り込みを中心としたトレーニングを行いつつ、ボールを打つことも減らしませんでした。更に、3連休中の土日共に、午前・午後2時間ずつ振り回しを中心としたきつい練習メニューを行い、かつ筋トレも加えて体力的に追い込んで今年の大会に挑みました。この状況でどこまで出来るか、自分に挑戦する意味合いが大きい試合になりました。ただ、試合が経過するにつれ、最近試合で勝ち残ることがめっきり減ったためか、途中から体力的な消耗と言うよりも、勝ち進む上でメンタル的な消耗?が大きかったような気がしました。中でもゲームの鍵となるフォアハンドが強く打てなくなってしまい、特に決勝では完全に手打ちになり、ラリーで優位に立てなくなり苦労しました。(続く)
投稿者 澤田 2012/01/11 20:50

マイク (続き)恥ずかしいですが、正直ビビッてしまってましたね(予想通り、試合後のワンポイントレッスンでは普通に打てましたが・・・。)。
従って途中からは、ミスをしないで相手に圧力をかけること、サービスでポイントを取りに行くこと、リターンミスをしないことを心がけて試合を進めていましたが、終始苦しかったです。
また、中沢さんから興味深いコメントが有り、大変勉強になりました。
ここまで考えられてプレーされたことを実践できることは日頃の練習の賜物だと思われます。
校長はバックのスピンの重要性を説いておられましたが、確かにそうで、私は出来る限りスライスは減らすよう努力しています(中沢さんと違ってスライスが苦手なのもあります)。どうしてもスライス使うと私の場合プレーが消極的になりやすく、ミス待ちテニスになりやすいのです。但し、あの決勝戦で、あの状況で正直フォアを振り切れずになっていた自分に対しては、中沢さんの切れるスライスは有効であったとも考えます。強く打てないので、引く滑るスライスの返球にかなり苦労していました。あれが、フラットからスピン系だと、振れて無くてももう少し強いボールが打てていたかもしれません。自分が思うには、局面打開のヒントはむしろその後の展開に隠されていたような気がします。またよろしくお願いします。
投稿者 澤田 2012/01/11 20:51

マイク すいません。
最後に何か私にアドバイスいただけませんか?
このように、1日の中でもメンタル的に左右され、フォアが打てる、打てないで調子が左右されます。結構レベルが高いと言われる相手に勝つこともあれば、調子が出ないでやられちゃう時が混在して、自分でも自分のテニスが良く分からなくなっています。だから、こような中沢さんのコメントが大変嬉しく思うのです。
長文ですいませんでした。
投稿者 澤田 2012/01/11 21:03





私の答えです。

スマイル 澤田さんがどう思いながら試合をしていたのか
今現在どんなコンディションで参加されていたのかがわかり
面白いのはもちろんだが
その努力には頭が下がる。

ありがとうございました。


私自身
39才のときに久しぶりに試合に復帰したのを思い出す。

その時はトレーニングをして体力が戻り
それなりの成績を上げることができた。

その次、40代後半にもう一度やってみようと思ったが
思うように、体力が戻らなかったのを覚えている。

まあ、体力については
がんばるしかないし
まだ、いける歳なんじゃないかなと思う。


ラケット赤 さて技術的な話をしよう。

今回、澤田さんのプレーを見ていて
気になったのがフォアハンド。

澤田さんのフォア2


前はもう少しテイクバックの面が後ろを向いていたように思う。

今回は中沢さんのほうが後ろ向きだったように思う。

たとえばフェデラーはこう。

ここをクリックして、動画と連続写真で見てほしい


グリップも2人、同じくらいでは。

3コマ目辺り、面が後ろを向いてますよね。 ナイス!

こう引けば
安心して、ふかさないで打てる。

どのグリップの人もですよ。


安心して打てるなら
早めに、速いテンポでも攻撃できる。

もちろんフィニッシュは上体の左側。  ピース


フォアがショートにも打てれば

短いボールを気軽に決めることはもちろん

ショートクロス、プラス、バックのロングボレーとか
面白い点の取り方も出来るようになる。

もちろん試合に安心感が出て
リラックスして試合できるようになる。

なんか急がば回れみたいだが

やはりフォアではないだろうか。  ナイス!


ぜひ、うちにも練習に来てくださいね。  叫び


試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:17 | コメント(2)| トラックバック(0)

シングルスの敗因

先日の東戸塚校の男子オープンシングルス大会
惜しくも決勝で敗れた、中沢さんからコメントをいただいた。

決勝戦での流れについて
私の考えを聞いてくれたものだ。

こうゆう考え方もあるということを
知るのも、もしかしたら他の人の役に立つかもしれないので
だらだらと書いてみた。

質問のコメントは、3つに及び、かなり長いのだが
削っちゃうとわかりにくいので、すべて以下にコピーした。


マイク 決勝で巻き返された中沢です(苦笑)昨日はありがとうございました。いつも参加させていただいてますが、この大会は勉強になります。(※また初めて同伴した我がチームのメンバーも、大会のホスピタリティに満足していました) 
消化試合数と予選のタフさ加減で、私の方が体力的に余裕があることがわかっていました。また決勝の相手には過去2回負けており、上級な力量であることもわかっていました。
せっかくの決勝で恥ずかしい試合をしたくない気持ちは少しはありましたが、こちらが失うものは何もないので、相手を受けるのではなくて、チャレンジしてゆくことを意識していました。序盤はストローク力で劣る自分が左右に大きく振り回されないよう、ラリーのボールをセンターに深く集めることを作戦としていました。(続く)

投稿者 中沢亮 2012/01/10 19:15

マイク (続き)
相手の得意なハードヒットな打ち合いを避けて、長いラリーを嫌がった相手のボールが短くなった際に、その時点で打てるコントロールショットを使って、体力を奪うためにもサイドや前後へ走らせることを考えていました。(特に私のバックハンドのスライスショット)特にリターンゲームの際は、結果としてゲームが取れなくても、長いラリーを心掛けて、体力をどんどん奪って終盤のプレッシャーがかかるゲームで、勝負をかけようと考えていたと思います。

また、当日は自分のサーブの調子は良いほうだったのですが、リターンミスでのポイントがほとんど期待できない相手とわかっていたので、1stサーブの確率を重視してキープすることを優先して取り組んでいました。

よく覚えている場面は、ネットに出てきた相手の正面に放ったバックハンドの何でもないチャンスボールを、ウォッチして自分のポイントになった際でした。「あれだけの上級者も、疲労があって、過去に勝ったことのある相手への“負けられない”等のプレッシャーもかかっているんだろうな」といった心理状況を把握できました。そのせいだったのかわかりませんが、試合中盤にかかる頃合いで、望外なブレイクを得ることができました。

投稿者 中沢亮 2012/01/10 19:15

マイク (続き)
問題はここからで、上手く進んでいた作戦を変えずに中央に深くボールを集めるつもりが、振りが鈍ったのかこちらのミスが増えてゆきました。

3-2での40-40を取られた際は「このレベルの相手は簡単には勝たせてはくれないので、ここからまたやり直しだな」と。決して「追いつかれてしまった↓」と気落ちはしていなかったつもりなのですが、振りかえってみるとスコア3-3からの7ゲーム以降は記憶が鮮明でないことから、追いつかれて軽いパニックに陥っていたのかもしれません。

7ゲーム目以降の取り組むべきだったことは、もう少しのラリーでの強打と、積極的にネットへ出ることでプレッシャーへ増やして、消沈した相手へ対して嵩にかかって攻めておいた方がよかったのではないかと反省しています。
(※日頃の試合では、短いボールを相手のバックに叩いて、ネットを取って逆サイドへボレーといった特典パターンが多いためです)

試合をご覧になっていただいた中で、アドバイスなどあれば有難いです。

※せっかく取り上げていただいたので、個人的な問い合わせでなく敢えてBlogへ投稿させてもらいました。長文、失礼しました。

投稿者 中沢亮 2012/01/10 19:16






私の答えです。

スマイル 試合の進め方というのは、結論が出てから
たら、れば、で考えれば、色々思いつくのですが
試合前や途中でしっかりと方針が決まるのはとても難しいことですね。

最初にきちっと方針を決めて取り掛かったところはさすがだと思います。

その方針の中で
「相手を受けるのではなくて、チャレンジしてゆく」
とありました。

これが貫けていれば、 ・・・

チェンジ


なぜ、貫けなかったのかというと
相手が序盤、勝手にこけたからでしょう。

攻める気持ちで試合に入って行ったのに
相手が疲労とウォームアップ不足で動きが悪く
勝手にエラーを重ねた。

エラーの多くないはずの相手が勝手にエラーしてくれる。

するとついついこちらも
攻める気持ちから、エラー待ちの姿勢に変わっていく。

これはフラット気味にたたいていたころでしょうか。

これはフラット気味


一番はっきりわかるのは
バックハンドのスライスの比率。

どんどん増えて行き
後半はほとんどスライス。

なまじスライスが上手いだけに
ついつい頼ってしまう。

そのころ、相手は強引なハードヒットでは勝てないので
もちろん繋ぎ合いだけではらちがあかない。

チャンスボールが来たら、ネットへという作戦になりました。

途中でそのように方針変更したのか
こちらが消極的なボールで
その形を引き寄せちゃったのかはわかりません。

そのまま最後まで行っちゃったのではないでしょうか。


この話の結論は
相手の様子によらず
攻めの姿勢を変えてはいけないということだと思います。

テニスの試合は、スコアブックをつければ
かなりの比率がエラーです。

だからエラーしなければ勝つ、というのはちょっと違います。

今回の準決勝以上のレベルだと
ちょっかいを出さなければ相手はエラーしないと思います。

攻めの姿勢や、エースのなりかけがあいてエラーを誘うのです。

序盤の相手エラーも
あなたが相手だからエラーしたのです。
相手がヘボなら
もう少し、安全なボールで様子を見ながら調子を上げて行ったでしょう。


攻めるといっても、無謀なハードヒットを仕掛ける必要はありません。
チャンス待ちでもいいのです。

ただ、エラー待ちはいけません。

相手より早く、チャンスをつかんで仕掛けなくてはいけないのです。
もう少し、積極的に振り回したほうが
エラーも、疲労も誘えたかもしれませんね。


特にバックハンドの場合
スライスで続けて、パスだけはトップスピンというのは難しい。

途中積極的にトップスピンで攻撃していれば
いざというときのパスも打てると思います。



最後に、サーブです。

中沢さんのサーブ


これは良い姿勢ですね。


中盤、トスが低くなったのでしょうか
なぜかダブルフォールトを連発していました。

身体がしっかり伸びて打っていなかったように見えました。

もちろん、ファーストが入ればダブるわけは無いのですが
逆なような気がします。

ファーストで攻めるつもりなら
姿勢がよくなって
セカンドはしっかり入っていたのではないでしょうか。

もちろん良い姿勢で
ファーストをきちっと入れてもいいのですが。


まあ、これも、タラ、レバの世界です。


これは優勝した澤田さんのサーブ。

どちらも良い姿勢ですよね。

澤田さん



勝手な感想を書きました。
どんなことを考え、感じながら試合をしているかは
本人以外にはわかりません。

もし、こんな勝手な感想がお役に立てば幸いです。

まだまだ、上手くも強くもなれると思いますので
がんばってください。

うちにも練習に来てくださいね



試合等 | 投稿者 松原コーチ 13:56 | コメント(3)| トラックバック(0)

ネットポジション 続編

ダブルスのネットポジション、ネットからの距離について先日解説しましたが
その、『いわし頭』 さんから再度、質問をいただいています。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 有難うございます。
前衛としての役割、そしてそのためのポジションがわかりました。

古い表現ですが、EYE OF THE TIGER の気持ちが大事なのですね。

そこで、もう一つ、基本的なことをお教えください。前衛は常に動いていな
くてはならないと聞きます。

前後左右。私のように年齢を重ねて来ると、横着しがちですが、攻める時は前へ、守る時は後ろへ等(適当です。)

前衛としての味方のボールによる前衛の動きを教えていただきたいのです。
何を今更と思われる基本かもしれませんが、よろしくお願いします。

投稿者 いわし頭 2011/07/28 21:42






私の答えです。

スマイル 攻める時は前へ、守る時は後ろへ等(適当です。) とのこと

基本的にはそのとおりです。

思想として、しっかり抑えておく必要があります。 悪だくみ



まずは雁行陣の話ですが。

あちこちのスクールではこれをしっかり教えているコーチがいて
自分のパートナーが打つ時には、サービスライン付近に
相手が打つ時にはネット際へ、と動かします。

対外は上手くできないで
パートナーが打つ時に下がろうとして間に合わない
相手が打つ時にはまだネットへつけない、ということで
コーチからお叱りを受けています。  あれー?


この後、大抵は、一念発起して
ワンテンポ速く動き始めるようにします。

その結果
相手が打つ時には、すでに下がり始めている。
パートナーが打つ時には前進を始めていて
相手のボレーをおなかで受けるなんて光景が展開されます。 うるせー

つまり攻撃も、守備もどちらも出来ないで
コーチが言うように動くことだけで精一杯。

人畜無害どころか、わざわざ相手が有利になるように動いている。 びっくり



何を言いたいのかというと
テニスコートはそれほど暇なところじゃない」ということ。 ワハハ

1球ごとに動くより、肝心な時に肝心なところにいることが大切。

パートナーがヤバイと感じた時には、下がり
相手のネットマンが打つ時には止まっている。 ナイス!

  (このヤバイはすばらしいの意味ではないのでご注意を)

相手のベースライナーが追い込まれそうなら
すばやく、前進し、ポーチも。          ナイス!


この2つをちゃんとやる。

それまでは、サービスラインから1,2歩前の位置でしっかり観察。

もちろん突然自分に向かって打ってくることもあるので
すべてのボールをとるつもりで動いている必要はあります。 怖~い


つまり、突撃ラッパが頭の中に鳴り響いたら、詰める。

空襲警報が鳴ったら、サービスラインに下がる。


この、突撃ラッパと空襲警報がすぐ響くように、響いたらすぐ行動できるよう

感性と大胆不敵な行動力をしっかりと磨いておくことです。  ナイス!



試合等 | 投稿者 松原コーチ 17:34 | コメント(4)| トラックバック(0)

ピリオダイゼーション

プレーの調子は、1年間に3回から4回、ピークにもっていくことができる。  ピース

常に絶好調を維持していられればいちばんいいのだが
本当に研ぎ澄まされた、絶好調状態はせいぜい1~2週間くらいしか続かない。

まして、大事な大会が終われば疲労し、ショットも調子も微調整が必要になり
回復するためにも調子を落とさざるを得ない。  あれー?


1、調子が上がっていく時期があり

2、好調な時期が来る

3、調子が落ちてしまう時期が来てしまい

4、いちばん底の時期を迎える

  これを年間に3~4回繰り返す。


たとえば選手は、オリンピックが10月にあるとすると

7月ごろには、スローな持久的なトレーニングなどを多くして
わざと調子を底に持っていく。
基本ショットの再確認などもこの時期に行う。

8月中ごろからパワー強化の練習、ついで早い動きのを多くしていき

9月後半にはよりスピード重視、そして実戦練習を中心にする。

10月、いよいよ、絶好調、金メダルと相成る。  ナイス!


テニスでも、こうやって重要な大会にあわせてトレーニングメニューを組む。

USオープン、オーストラリアンはよい。
前後に重要な大会がないので、ここだけにピークを持っていけばいいのだ。

問題はフレンチとウィンブルドン。
大会期間が2週間ずつと、あいだが2週間で
通常、6週間もピークを維持することはできない。  悪だくみ

しかもサーフェスが大違い。

仕方ないので
どちらか、苦手なサーフェスのほうにピークを持って行き
得意なほうは、どんなに不調でも勝てる実力差をつけておくしかない。  びっくり


去年までのナダルなら出来たのだけれど
今年は怪我をしたりして、そこまでの余力は無かったのだろう。


しかしそうしてみると

昨年暮れからずうっと好調を維持している、ジョコビッチ

人間じゃないのか、フレンチが底だったのか、恐るべき底力。  ナイス!



試合等 | 投稿者 松原コーチ 17:52 | コメント(1)| トラックバック(0)

1セットで6回キープする

ウィンブルドン準決勝、ナダルがマレーを振り切った。

強いナダルの素晴らしさはボールを捕まえきってしまうこと。  ピース

昨日シャラポワが、しっかりボールを捕まえているという話をした。

だがナダルにはそこまでの捕まえた感を感じないのだ。 あれー?


捕まえるためにはしっかり動けることが大事なのだが
それだけではない。
ダラダラやって (ナダルがダラダラという事ではもちろんない)
大切なところだけしっかり動くとか
相手打球の方向を予測するなんて事は出来ない相談。

自分のほうから仕掛けられてこその、次の動きの素早さ。

何かナダルに、試合をコントロールしている雰囲気を感じないのだ。

うちのオクサンは、「ナダル痩せたのかしら」 と言っていた。

私には、ナダルが白く感じた。
相手が見ただけであきらめるような
あの黒光りする、精悍な身体を感じない。  うるせー



それと気になるのがバックハンドのスライス。  悪だくみ

チェンジオブペースも必要なことはわかるし
ナダルのスライスのレベルが向上していることも分かる。
しかし、あんなにスライスを多用していいのだろうか。

1セットに必要なサービスゲームのキープ数は6回。

お互いにキープしていけば、6-6 でタイブレークに入る。

タイブレークで取れるかどうかはやってみないと分からないが
ほぼ確実にキープしている限り
タイブレークに持ち込まれない限り、セットは落とさない。

どんな相手にも4セット以内で勝てるだろう。


ちょっと極論なのは自分でも承知だが
6回も続けてキープするには、意外性も、チェンジオブペースも無用。  びっくり

むしろそんな要素があると、落とすことも出てくる。

またそれかよ、と言われながら、やっぱりキープすることが必要なのだ。

やばい時は、サービスエース、1発。   ワハハ


つまり強いナダルとしては、フォアはもちろん、バックもトップスピン。

「お前、それしか出来ないのかよ」 と言われてもめげない心。


しかし、今年のウィンブルドン、ナダルの体調はまだ完全ではないのだろう。



今回はジョコビッチの年かもしれない。  スマイル



試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:44 | コメント(0)| トラックバック(0)

シャラポワ打ち炸裂

シャラポワが調子いい
抜群のフォアハンドでしっかりボールを捕まえている。 フォアハンドg

サーブさえ入れば文句なく優勝だろう。


シャラポワといえばフォアハンドのシャラポワ打ち。

打点を遅らせて、フィニッシュを右肩の上にとる。

17歳で初優勝した時もこのショットで
ダウンザラインに面白いようにエースをとっていた。 ピース

同じ打ち方なのだが、ナダルは高い打点で使うことも多い。

女子の場合は、腕力が弱いので高いところからは  悪だくみ
強力には打ちにくい。

しかし、ウィンブルドンは芝のコートでバウンドが低い。

低い打点からのカウンターのようなシャラポワ打ちが有効なのだ。  ナイス!


それと、バウンド後のペースが速いのが芝コート。

普通の人は困っても、わざと打点を遅らせて打つシャラポワは困らない。 びっくり

突然の急加速スウィングで打つシャラポワ打ちはコースも読まれにくい。

打ち負けそうに見えながらでも
逆に低い打点から低いボールで
相手コートに滑らせて、楽々エースをとる。

ウィンブルドンはシャラポワの庭なのだ。  ピース


問題はサーブ。

後ろからワインドアップするサーブで、肩に負担をかけた上に
コントロールも悪くしている。  うるせー

  (以前よりはワインドアップの位置が前になっているが)


身体の前から、そっけなく右腕を上げておく
土居美咲ふうのセットポジション・サーブなら、ずうっと良いのだが。


まあ、ダブルフォールト10本以内なら、シャラポワの優勝だろう。  ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 21:59 | コメント(1)| トラックバック(0)

ストロークのポジション

『光太朗』 さんからポジションの質問をいただきました。

以下がそのコメントの後半、質問部分です。
その後のコメントで左右の言い回しの訂正がありましたので直してあります。


マイク  ・・・

ストロークにおいて
打ち終わった後に相手の位置を確認。
ベストの位置へ移動し相手からのリターンを待ち構える事が
理想であると考えますが
その時のポジションはどこがベストなのでしょうか?

自分なりの答えは
相手の位置が左よりならセンターよりやや右の位置
右よりならセンターよりやや左の位置といった感じで
基本は打った後はセンターに戻る。
後は相手の位置にあわせて微妙に調整する。
こんな感じかと考えます。
相手の持ち球によってはそれにあわせる事も必要かと思いますが。

初歩の初歩で申し訳ありません。
お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。

投稿者 光太朗 2011/06/09 00:12





私の答えです。

スマイル シングルスの打ち合いでの話として。

基本的にはあなたのおっしゃるとおりのポジションだと思います。 ピース

相手の打てる範囲の真ん中に構えれば
いちばん取りこぼしがないという事です。

一つ追加すれば
私なら、フォア側を少し広めに開けます。
フォアの方がやや広めに、特に攻撃的に処理できるからです。

この辺はその人の持玉で、少しずつ違います。

もちろんおっしゃるように相手の持ち球でも違います。
ボールが来ないところは守らなくてもいいのです。

前後のポジションも、ベースラインの1,2歩後ろでしょうか。

はい、めでたしめでたし、今日も終了です。  ワハハ


では面白くない。



何かひねってみましょう。  悪だくみ

「基本は打った後はセンターに戻る」 というのはちょっと。


机の上で真面目に考えれば、一見たしかに、『光太朗』 さんの言うとおりですが。
自分がコートの上でやっていることはかなり違います。

そもそも、最適なポジションが分かるのはいつでしょう? びっくり

相手が構えたら?

それがどこだか分からなければ
とりあえず、センターに戻るしかありませんね。 不満

もうちょっと早めに分かりませんか?

そう、相手が打つ場所は、私が打ったボールが行く場所です。

私が打つボールの行き場所は、私が打つ方向を決めたときに分かりませんか?

そう、次のポジションはボールを追いかけている時に、ほぼ分かるはずなのです。  ナイス!
 

180度ひねって考えると
次のポジションを決めるために
打つボールの方向や強さを考えてもいいのではないでしょうか。


もし、守備的状況であれば?

通常はクロスにボールを打って、最適ポジションまでを短くします。 

すでに、究極の端っこまで追いやられていたら
ロブで逃げるか、一発大逆転、捨て鉢のエース狙いか、です。 うるせー


逆に、自由にボールが打てる体制から攻撃するとしたらどうでしょう?

色々なケースがあるので、一つの例を出します。


バック側のボールに回り込み、必殺の逆クロスを打った後

私なら、ベースラインすぐ後ろ、センターマークの左2mです。 ピース
そこで、次もフォアで取れるように構えます。
短かった時に、決め球を打てるように集中します。 ナイス!

バックのストレートを食らったら、あきらめて祝福を送ります。 うるせー


現実にありそうな、あるべきショットに反応すればいいのです。 ナイス!

そして自分の力でそれを組み立てていくのです。
この習慣をつけることにより強くなれるのです。


ジョコビッチと対戦したら、祝福が多くなるのはしかたありません。

それと、追いやられた後の捨て鉢のエースも。  ワハハ


試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:39 | コメント(2)| トラックバック(0)

ポーチのタイミング

『いわし頭』 さんからポーチについて質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ、こんばんは!
目から鱗が落ちました!いつもためになる内容ばかりですが、鱗が落ちたのは、ジャンプしてスマッシュのタイミングをとることを教えていただいて以来です。これで迷いなく練習に入れ、また上達できます。有難うございます。

さて、矢継ぎ早の質問で大変申し訳ないのですが、また教えていただきたく思います。
週末、ダブルスの試合がありました。雁行陣でお互いの後衛がクロス(もしくは逆クロで)打ち合うパターン、私は前衛です。

何とかポーチに出ようと狙うのですが、ヨシッと出た瞬間、いつもスパッとストレートを抜かれます。
(女性にも・・・。大抵、動き速すぎと言われます。)

かといって、自重していたら、付近を何球か通過してゆき、「しまった!出とくんだった!」こんな繰り返しです。

前にリターン時のポーチのコツを教えていただきました。今度はストローク編です。
何か秘策はないでしょうか?ズバッと出て、スパッと決めれるような。お手すきの時、ご教授いただければ嬉しいです。

投稿者 いわし頭 2011/05/16 21:11





私の答えです。

スマイル ポーチというのは自分のサイドを空けて飛び出すわけで
相手が警戒していて、自在にどちらでも打てる態勢のときは成功しにくい。


逆に、一番成功しやすいのは、相手が方向を変える余裕の無いときだろう。

方向を変える余裕のないのには2通りの場合が考えられる。

1つ目はこちらのボールに対し返球に困っているとき。
だから、パートナーのボールが深かったりして、打ち勝った瞬間に出る。

2つ目は目いっぱいのハードヒットをしようとしているとき。
ハードヒッターは結構、自分本位。
自分のショットに集中しているのでネットマンから心が離れている。
このようなときにはそれほどのリスクも無くポーチは成功する。

これは、レシーブに対してでもストローク戦の途中でも原則は変わらない。
ただ、深い位置からのストロークの場合には遅めに出ても間に合うが
浅めのサーブのときなどは時間が無いので早めに出なくてはならない
それと、リターンのときは一番警戒しているので、出るのはさらに難しくなる。  怖~い


まあ、レシーブに対してはさておいても
一番成功しにくいのは
相手がこちらの様子を伺いながら、軽く打ってくるような場合。

このときしかエースを取れなかったり、確実に点を取るため
このチャンスのみをうかがっているような人もいるくらいだ。 悪だくみ


『いわし頭』 さんはこれに引っかかっているのではないだろうか。

こうゆう相手に対してはフェイントを使うとよい。

ポーチに出る振りをして戻る。
サイドを抜きに来たボールを決めればいい。  ピース

それを1,2度やった後、ゆっくりポーチに出ればいい。

またフェイントだと思って普通に打ってくるところをやっつける。 うるせー


この組み合わせを何回かやると、相手の頭の中はぼろぼろになって

最後にはネットマンが眉毛を動かしただけでレシーブミスをするようになる。  ワハハ



試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:38 | コメント(1)| トラックバック(0)

スライスオンリー

『しろくま』さんから質問をいただきました。
フォアハンド・スライスの話です。



以下がそのコメントの質問部分です。

マイク 最近フォアハンドのスピン系の質問が多い中で、
コーチのご意見をお伺いしたいことが
あります。

フォアハンド、
スライスオンリーで、試合って勝てますか?

       投稿者 しろくま 2011/04/16 21:52






私の答えです。

スマイル プロレベル、ジュニアのトップレベル、大学のインカレレベルでは無理です。
最後にトップスピン系のパワフルショットでぶち抜かれます。

市民大会レベル、全国レディース代表ねらいレベル、全日本ベテラン等ではありです。
これらのカテゴリー、特にダブルスでは
フォアハンドがスライスオンリーな人は結構たくさんいます。
もちろん両側ともスライスの人もいます。

特に女子ダブルスではそれなりの勢力です。  びっくり

スライスの便利なところは、打ち方が基本的にボレーと同じなこと。
もうひとつは、前進しながら打ちやすいので、早くネットへいけることです。

これはP・ラフターのフォアハンドスライス、動画と連続写真です。
リターンしながらネットへ出て行こうとしています。

この出て行きながらがトップスピン系の打ち方ではできないのです。
トップスピン系で上手く打つためには、一瞬、全身の動きをブロックします。
そのために、どうしてもブレーキになりがちです。

スライスだと逆に加速しながら出て行くことができるのです。 ピース

だからアプローチショットは通常、スライスなのです。

しかもそのまんまの技術でボレー、感覚が1種類でいいのです。 ナイス!



ネットへ出る有利さはわかりました。
じゃあ、ベースラインではどうでしょう?

相手がネットにいるとき、足元に落ちていきやすいショットはトップスピンです。
しかし、ネットすれすれに打ちやすいのはスライスかフラットなのです。 びっくり
スライスなら、低くボレーしにくい、つき球も打てますし
スピードを殺して足元に落とすこともできます。

トップスピンでネットすれすれに打つのは結構難しいのです。  悪だくみ

相手ネットマンにつめられると、生半可なトップスピンはやられちゃうことが多いのです。
もちろん生半可じゃないトップスピンとかトップスピンロブが使えればいいのです。

だから、生半可じゃないトップスピンカテゴリーではスライスオンリーは生息が難しいのです。  うるせー


さらにもうひとつスライス派に有利な話があります
それはどっちに打つか、何を打つか、ばれにくいことです。 ナイス!

スライスは通常、腕のスウィングだけで打てます。

勢い付けの予備動作なしで打てるので
相手の動きを見てから打てる。
コースの打ち分けもとっさに腕だけでできる。


まあ、そんな、こんなで、スライスオンリー・フォアハンドはありです。

どう選ぶかは、ほとんどその人の性格と趣味の問題だといえるでしょう。 ワハハ




試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:34 | コメント(2)| トラックバック(0)

フォアで打ち負けたら

『ぼこびっち』 さんから質問をいただきました。
トップスピンのかかった高く弾むボールにどう対処するかという問題です。

技術的にどう対応するのかということ、プラス
戦術的、戦略的にどう対応するのかという視点が必要になりそうです。



以下がそのコメントの全文です。

マイク いつも楽しく拝見してます。
テニス暦も10年を越えて中上級くらいかと自覚してます。

サークルに時々来る上級者のストロークがえげつなく跳ねて、一度主導権を握られると防戦一方になってしまいます。高い打点で打つのは苦手ではないのですが、特有の着弾してから加速するような弾道もかさなって、なかなか切り返すことができずにいます。
慣れればなんとかなるものなのでしょうか。アドバイスをお願いします。

また、えぐい沈み方をするのでボレーも大変です。しっかり振ったほうが、ちゃんとヒットできるような気がしてますが、こちらもアドバイスをおねがいします。


投稿者 ぼこびっち 2011/04/02 22:21





私の答えです。

スマイル 相手のストロークがスピンがかかって強力とのことですが
とりあえず、それはフォアハンドだと仮定してお話します。

高く跳ねるボールでの打ち合いですが
高い打点は嫌いではないとのお話ですので
一番簡単な解決法は、練習して、打ち勝てるようになること。  パンチ

技術的には高く構えられるようになることと
テイクバックは小さめで
右から左へ振るワイパースウィング。
力強い振りきりでのフィニッシュ
といったところでしょうか。

特に、構えを高くすることが大切です。
そしてある程度慣れれば対応できるのではないでしょうか。


技術的にも、パワー的にも打ち勝てるようになればいいのですが
相手がナダルのようなら無理です。
その場合は逃げる手を考えておかなくてはなりません。  冷や汗

力の入りやすい打点で打たせると
そのショットがくるわけですので
打点を変えさせるようなショットが必要になります。  ナイス!

一番いい手は、低い弾道のフラットショットをぶちかますことです。 うるせー
早いボールを打たれるとトップスピンは打ちづらいのです。

または、スライスで滑らすかです。

反対に高く打点を変えさすにはロブです。  悪だくみ
これが一番簡単かもしれません。
こまったら、ロブ
それを低く返してきたらこちらのペースで攻める。
後でまた、こまったらロブです。



戦術で考えるべきは、サーブとリターンです。

フォアハンドの打ち合いで試合が始まることはありえません。
最初のショットは間違いなくどちらかのサーブ
次のショットも間違いなくどちらかのレシーブです。

こちらがサーブなら
バックへ入れる
またはスライスでフォアへ滑らせる。
サービスエースもシンプルでOK。   あれー?

レシーブゲームなら
バックへ返球する。
最もわかりやすいのはフォアへリターンエースを打つ。 びっくり


鈴木貴男ばりの、チップアンドチャージ
サーブアンドアプローチもありですね。



ネットでの対応ですが

技術的には弾道をしっかりイメージしておくことです。 ナイス!
想像通り来るボールは難しくありません。


それとフォアに打って出ると負けるなら
バックへ打ってネットへ出る。

ネットに長居をしない。
特に相手がフォアになったら
ネット際への詰めを早くして決めます。

相手も、トップスピンのボールをネットすれすれに打つのは難しいのです。  悪だくみ

ネットすれすれにきたら?
ドロップボレー。

届かないところにきたら?
たまには相手にもポイントを差上げてください。  ワハハ



頭をすっきりさせ、なるべくシンプルに考えてみてください。  ナイス!




試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:18 | コメント(0)| トラックバック(0)

ネットでどこまで手を出す?

タイトルを書いていて変な気分に
「どこまでヤバイサイトにアクセス?」 みたいな
まあ、馬鹿なことは考えないで。


ところで
福島の原発はなかなか落ち着きません。
16km先の海水中からも放射能検出、だそうで
そりゃあ、2000トンのコップに3000トン注げば  あれー?
中身のヤバイものごと、こぼれますよね。

でも海は大きいから希釈します。
現在の程度なら心配いりませんし
この程度はむしろ想定の範囲なのかもしれません。

   (ただ、そうは言えないんでしょうね)

100%の安全を求められるのは当然ですが大変なことです。


テニスなら、想定の範囲にボールが来て、40%決めららればたいてい勝てます。
10%足りないと思う方もいるでしょうが
それくらいは、相手がびっくりしてエラーするというほうに賭けても大丈夫です。  悪だくみ




ラケット赤 さて、『しろくま』 さんから質問をいただきました。

ダブルスでどちらのプレーヤーが取るべきか?
という問題です。

コメントが長かったので、真ん中の質問部分だけをコピーしました。

    (コメント自体は長くても一向に構いませんのでご遠慮なく)



マイク ダブルスの前衛のポジションの時に、
ハイボレーで処理しようか、追いかけようか、あるいは後ろに任すか
迷うときがあります。
前衛の頭を超えていくロブ(特にトップスピン、某コーチが打たれるような
バックのトップスピンのいやらしいロブ)
上手な対処法がありましたら、教えていただけないでしょうか。

              投稿者 しろくま 2011/03/17 19:44






私の答えです。

スマイル なかなか難しい問題です。
というのはパートナーによって、もちろん自分の技によっても違うからです。 悪だくみ

原則的な話をします。
もし雁行陣でパートナーがベースラインにいるのなら
ネットマンは攻撃に徹すればいいと思います。    パンチ

つまり、決められるなら、または相手を追い込めるのなら、「トル」
それ以外はパートナーに任す。

ただ例外は、トップスピンロブなどで、見逃すとパートナーも取れないのなら
「トル」しかないですよね。

もうひとつの例外は
パートナーがヘボで信じられない場合。
これは考え方が一番簡単
とにかく返球できそうなら「トル」です。
ただし、これはヘボさと自分との力関係?
どちらがましな返球ができるかによっての判断です。 冷や汗


試合中のソフトウェアですが
いろいろなケースを想定し、パートナーの腕も考慮して
どこまで「トル」かを考えておくことです。
ボールが来てから考えたのでは間に合いません。

そしてその判断は時々刻々、変わります。
相手のショット、自分の調子、パートナーの調子
それまでの結果やスコアーを考えて、判断基準を変えるのです。 


次に、平行陣の場合。
パートナーに任すショットを決めておき
それ以外は、取れるボールはすべて「トル」  ナイス!



そして、本当はこれが最初なんですが
雁行陣でも、平行陣でも意気込みとしては、「すべてトル」 です。  叫び

取りに行ってやめてもいいのですが、判断が先だとチャンスも見逃してしまいます。 




最後にトップスピンロブ対策ですが

相手の癖、打ち方やしぐさ、カウントなど
ピンときたら下がる。
相手が打ってからでは間に合いません。

もしわからないなら、少し後ろ目のポジションをとるしかありません。 うるせー


動きも、観察眼もがんばりましょう。    ナイス!




試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:09 | コメント(3)| トラックバック(0)

シングルスのサーブアンドボレー

シングルスのネットプレーについてはかなり誤解している方が多いように思います。
ネットへ出たらボレーヤーが有利
または、ボレーが上手ければ五分の勝負ができるという誤解です。

私の若いころには、誤解ではなかったのですが・・・・  あれー?


最近、若者たちの練習を見ていて気になったので今日はこの話です。




最近はプロの世界も、アマチュアの若者たちの世界でも
ストローク力が非常に強くなりました。

相手がストロークで余裕を持って打てるときにネットへ出ると
1発で抜かれます。

ボレーが上手いか下手かという話以前に、ボールに触れないのです。  ベー

だから、ネットへ出るときはストローカーをやっつけてから出ないといけません。

甘いボールが返ってきますので
ボレー自体は確実に角度を取って決めればいいのです。 ピース

つなぎのボレーは通常、ありえません。
つないだら抜かれます。           悪だくみ



さて、それを踏まえて、サーブアンドボレーです。

リターンを余裕で打たしたら、リターンエースです。
だから、サーブでやっつけてからネットへ出なければなりません。

1stボレーをつなぎで深く入れたら、抜かれます。

だから、基本的には、1stボレーでエースをとらなくてはなりません。 ナイス!
ピート・サンプラスがいつもやっていた、あれです。



じゃあ、攻撃のパターンに行きましょう。

ジュースコートでは
スライス気味のサーブでフォア側にレシーバーを追い出し
オープンコートに強めのフォアボレーかバックのアングルボレーでエース。 ピース
フォアボレーならドロップも。

アドコートでは
フラットかスピン気味のサーブでバック側にレシーバーを追い出し
オープンコートに強めのバックボレーかフォアのアングルボレーでエース。  ピース
バックボレーならドロップも。


もちろん、ワイドではなくセンターのサーブを使う手もありますが
ボレーを決める角度が少なくなり、難しくなります。
鈴木貴男級のボレーが必要です。     びっくり

通常のボレーレベルでは
ワイドのサーブと組み合わせないとかなり分が悪いような気がします。


後はサーブの問題。

自由にリターンさせないレベルのサーブを常時打てるなら
常にサーブアンドボレーでもOK。  ワハハ

もし、ばれたらやばいなら。
奇襲攻撃にしかサーブアンドボレーは使えません。



なんだか、夢の無い話ばかりしているようですが、現実なのです。  怖~い

だから最近のプロはあまりサーブアンドボレーをしないのです。




ここだけの内緒ですが、一手披露します。
私のブログを見ていない人に教えちゃいけませんよ。

30-40のセカンドサーブ
特にゲーム5-6の時なら完璧。

そこそこのスピンサーブに自信があれば
サーブアンドボレー、一瞬にして決まります。  びっくり

毎回やっちゃだめですよ。   シーッ  ナイス!




試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:28 | コメント(2)| トラックバック(0)

シングルスの話の続き

昨日のブログを読み返してみると
一般的な話としながら、もっぱら私の個人的な話だった。 あれー?

実はここで一般的というのは
全体を通した流れというような意味。

私について言えば
「逆クロスでやっつけて、短くなったところをいただき」 ということ。  ガハハ

これを軸に全体を組み立てていく。

これをもって、一般的というのは、語句として無理があるが
私の心の中では実に整合性が取れている。
私の中での一般論なのだ。           うるせー



では一般論から具体論に入ろう。

シングルスの試合を始める時に、その始め方を決めていますか?  悪だくみ

まずトスをする。
トスに勝ったらどうします?
サーブですか? それともリターンを取りますか?
どっちでもいいんですけど決めておくべきです。   ナイス!

私なら、リターン。

第1ポイント
なるべくフォアで、力強いトップスピンでクロスにリターン。
甘いコースに返ってきたら、逆クロスで勝負。  ピース
短くなったら、クロスに決める。

もちろんバックでリターンのケースもありますし
フォアのクロスの後、フォアのコーナーにいいボールが返ってくることもあります。

その場合もすべて対処法が決まっています。  ナイス!


第2ポイント
なるべくフォアで、・・・・

すべて私の心の中の台本に書いてあります。  ナイス!



最初のゲームをブレークしたら、落ち着いてサーブの第2ゲームです。

第1ポイント
私のファーストサーブがどこに来るか
私と付き合いの一番長い、東戸塚校馬込支配人はちゃんと知っています。  びっくり

それどころか、彼は私のファーストサーブ
第5ポイントのコースまで知っているらしいのです。 怖~い



私は基本的な玉運びはばれていてもいいと思っています。
基本があるから、その反対もあるのです。

ばれていても、落ち着いて試合に入ることが出来
結果として調子を上げて、リードしていければいいのです。 ベー
そして勝てばいいのです。




ところで、ポイントのパターンという事で言うと
とても具体的であるべきだと思います。

たとえば
バックのクロスでアプローチ(ほとんど決め球)の後
フォアのクロスへのアングルボレー、またはバックのドロップボレー。
というようなことです。

フェンスの外からこんな会話が聞こえてくる人
たぶん、時々は優勝している人です。

「あいつボレーはいつもあそこなんだよな
     分かっているんだけど、取れないんだよ」  まいったぁ




サーブアンドボレーについても、もう一つ話がありました。

あ、晩御飯のようです。  ご飯

じゃあまた次に ・・・・・・   ワハハ


試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:46 | コメント(1)| トラックバック(0)

シングルスの攻撃パターン

『龍之介』 さんからシングルスの攻撃パターンについて質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ いつもブログ楽しく参考にさせていただいてます。DVDも2枚持ってます。
ものすごく、アバウトな質問をさせていただいてもよろしいでしょうか。

試合(シングルス)において、戦術は人それぞれだと思うのですが、松原コーチは、ポイント(攻め)のパターンをどのくらい考えて試合に臨まれるものなんでしょうか。

ちなみに私は、ボレーでフィニッシュしたいタイプなので、サーブ&ボレー(サーブはそのとき基本ワイド)、もしくはストロークで左右に振ってボレーくらいの2パターンです。

最近勝ち星にめぐまれていなくて、悩んでおりますので、お忙しいところ恐縮ですが
よろしくお願いいたします。


投稿者 龍之介 2011/02/03 16:40





私の答えです。

スマイル 私のシングルスでの攻撃パターンですが
一般的なストローク打ち分けの話と
実際の試合でのポイントを考えた段取りの話とで、二通りあります。 


まず今日は、一般的な話。

チャンスを作るショットと決め球の2球でのパターンです。 ピース

私の場合、ほとんどフォアハンドでポイントをとりにいきます。
第1のパターンは
逆クロスのハードヒットで短くさせて、クロスにウィナーを打つ。 ピース
これがすべての軸になるパターンです。

次が第1パターンの変形
回り込んで逆クロスと思わせて、クロスに引っ張ってウィナー。

3つめは
クロスのハードヒットで短くさせて、ストレートまたはクロスにウィナー。

このクロスで短くならなかったときは自動的に第1パターンにつなげます。

また、クロスの後でバックに短く返ってきたときは
バックのクロスのウィナーか、ドロップショットです。


まあ、大体このようにウィナーを打つつもりでいるわけですが
ウィナーのつもりが決め切れないときもあるわけで
そのときにはボレーを追加したり、
フォアハンドの追加ウィナーが入ったりします。 


また攻撃パターンに入るためには
相手の方がどうぞといってくれれば、お言葉に甘えるわけですが
相手有利の打ち合いから始まることもあるわけですから
そのときのしのぎ方やボールの運びが攻撃パターンの中に入ってきます。  悪だくみ


考え出すときりがなくなるみたいですが
実際の試合は必ずサーブとリターンから始まるわけで
そこへ持っていくためのサーブからの段取りや
レシーブの打ち方などがあるわけです。

このサーブからの話、リターンからの話に持っていくと案外単純になります。 ナイス!

この話は次回のお楽しみということで。

次回は具体的な1本目からの話をします。 ナイス!





試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:41 | コメント(0)| トラックバック(0)

シングルスのコートカバー

『いわし頭』 さんから質問をいただきました。
シングルスでのコートカバーのことです。

以下がそのコメント、全文です。


マイク こんにちは!
いつも楽しく拝見させていただいています。

さて早速ですが、質問させていただきたく思います。
上手く言えないのですが、時々、若い連中とシングルスをした時、相手がガン打ちすると、全く、反応というか、追いつけないことが多いのです。そんなに、浅い球でもないのに。

こんなことが度々あると、本当に自信がなくなります。
基本的なポジショニングが悪いのでしょうか?相手と対角の三角形の底辺の真ん中にポジションと聞いたことがあるのですが・・・。それとも予測が悪いのでしょうか?
雲をつかむような話ですが、またお時間のある時に、お答えくださればあり難いです。

なお、私、テニス暦12年超の46歳男性です。(中高は軟式経験あり)

投稿者 いわし頭 2011/01/20 12:21




私の答えです。

スマイル ガン打ちというのはハードヒットのことだと思いますので、そのつもりでお話しします。

ポジションが正しいのに取れないことがあっても、別に不思議なことはありません。
「相手と対角の三角形の底辺の真ん中にポジション」 とありましたが
たぶん、相手の打つ範囲の真ん中に立つということだと思います。

細かいことを言えば、より時間のないほうに少し寄る。
たとえば、ストレートのショットのほうがクロスより速いなら
少しそちらよりのポジション、というようなことです。

それでも、最近の若いモンは球が速いので取れないこともよくあります。   悪だくみ
もし完璧なポジションにいれば、すべてのショットを取れるということなら
誰もハードヒットなんて、無駄なことはしません。


じゃあどうするか?
「反応しましょう」
反応するために集中しましょう。
相手の動作、雰囲気、ラケットの引き方を観察して
打球方向を予測します。
そしてそちらにダッシュです。  ナイス!

もう一つ予測に必要なのは、それまでの傾向や心理面。
大事なポイントだと必ずこうする、というくせがある場合もあります。


このように予測をしていくつかのポイントを拾う。
走ることにより、相手に今以上のボールを打たなければならないようにする  悪だくみ
というのはかなり重要なことです。


予測力をあげるためには?
いっぱいやるしかありません。
ラリー練習でも、相手の打球コースを予測する。
何度もやっているうちに
ぴんと来る比率が増え、予測力が上がってきます。 ピカ


次にちょっと深い話に入ります。

テニスはエースの数が多いほうが勝つわけではないという事。
もう一つは、4点取らないと1ゲームを取れないという事。

1ゲームに4点連続でエースを決められたら、もちろんどうにもなりません。  

1ゲームに1,2点ならどうにかなります。
予測して走り、1本でもいいから拾います。
5-0、40-15からなら出来るハードヒットも
3-2、40-30からならエラーが多くなるものです。


それと顔つきが大事です。
エースをとられて、がっくりや参った顔をしてはいけません。
ベテランは
「まあ、たまにはあるさ、君もなかなかやるじゃないか」
という顔つきが出来なければいけません。  ワハハ

それと相手のハードヒットを上手く拾えたとき。
これはどちらもあり。
「やったやった」 と叫び、それが何回か続くと、いらいらして相手がプッツンします。
「まあ、この程度はいつも取れるから」 という顔つきもありです。
もっといいボールを打たなければという思いから、いずれ崩れてきます。 ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 17:20 | コメント(3)| トラックバック(0)

ラリーで主導権を握られたら

『うそほんと』 さんからラリーの駆け引きについて質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク いつも丁寧なご返答ありがとうございます。

年末の忙しい時に済みません。
もう一つ質問させてください。ご返答来年でも。

同じ位のレベルの相手とのラリー中に主導権を握られた時または握った時に松原コーチが気を付ける事は何でしょうか?
気構えでも技術的な事でも。よろしくお願い致します。

今年最後の投稿になりそうなので・・・。
良いお年をお迎えください。
よろしければ来年もよろしくお願い致します。

投稿者 うそほんと 2010/12/27 16:22




私の答えです。

スマイル 私が考えていることをそのまま書きます。
私だけの特殊な例かもしれませんよ。
色々な人がいるかも知れません。   悪だくみ


さて、ラリーで主導権を奪った場合はそんなに難しいことは考えません。
自分のパターンどおりに責めるだけです。
むしろうまくいっているときは何も考えないとき。 ガハハ
攻撃パターンに沿って自然に体が動いていきます。
そのときはひらめきのままに、すべて身を任せること。 ベー
この状態が一番集中しているときです。

迷いが生じたり、特別なことをやろうとすると
流れがおかしくなりギクシャクしてきます。
これは完全に集中力を失った状態で、ここから引き返すのはけっこう大変です。  冷や汗



次は、相手に主導権を握られた場合です。

シングルスの場合は2通り考えられます。

1つ目は、相手有利のラリーをご破算状態にすること。 ナイス!
ロブを上げ、相手が攻撃できないようにする。
ハードヒットしにくいので、相手がつないできたら
先に攻撃して主導権を奪い返すのです。


2つ目は、一気に退勢を覆す方法。
ライジングでいいからぶん殴ります。  びっくり
うまくいけば、一気にこちらに主導権が来ますし
もっとうまくいけば、相手の隙を突いてエースです。

何かやたらに乱暴な気がするかもしれませんが
相手主導権からですから、50%の点が取れたら大大成功なのです。
30%くらいエラーになっても充分元が取れます。 ピース

どちらの作戦にいくかはそのときの自分の調子と相手のレベル、プレーぶりによります。
第1の確実な手で主導権が取れるなら、無理をする必要はないわけです。  イシシ



さて、ダブルスの場合です。

これは相手のスマッシュ力しだいでかなり違います。
シングルスと同じで、やられないなら、ロブでいいのです。 イシシ

スマッシュ力のある相手なら
これも雁行陣であればクロスのロブでネットマンを避けることができます。


平行陣ならフラット性に打ちます。
トップスピンを多くかけると、つめられてボレーされます。
フラットにして、相手の時間もなくすのです。  悪だくみ

シングルスなら下がってしっかりトップスピンで振るスウィングなのですが
ダブルスでこれをやるとネットマンににっこりされ、ドロップボレーを食らいます。  不満

実はこれが私の現在の課題なのです。  冷や汗

シングルスで下がることに慣れているのを
下がらない習慣をつけることに挑んでいます。 うるせー

石器時代に始めた私のテニスですが
まだまだ、成長を続けているのです。  ナイス!



果たして役に立つか分かりませんが
考え方はご理解いただけると思います。


『うそほんと』 さんもよいお年を!!  叫び




試合等 | 投稿者 松原コーチ 23:19 | コメント(0)| トラックバック(0)

デッドゾーン?

『時々左利きのO] さんからデッドゾーンでプレーしては本当にいけないのか?
という素朴な疑問をコメントにいただきました。

私の動画に対するお褒めの言葉も乗っていましたので
以下に、そのコメント全文を載せました。


マイク いつも楽しく拝見しています。
Maltさんの記事にある松原コーチのフォアハンドストローク・ボレーの動画、
とても凛々しく写っておられましたね。振り子スイングの基本がよく分かりました。

ところで巷では、ベースラインとサービスラインの間の『デッドゾーン
には立つな』とよく言われます。対戦相手のボールを足元で打たなければならなくなり
ミスが多くなることから、死のゾーンには立つなということなのでしょうか。

確かに私の場合も、ラリーの流れから
しばしばデッドゾーンに立ち、ミスを重ねることが多いのですが、
やり方次第でデッドゾーンはライフゾーンになり得ないのでしょうか?。

デッドゾーンは、対戦相手のドロップショットやロブに対処するには
手頃な位置であると思うのですが・・??。

毎度、摩訶不思議な質問で大変失礼します。

投稿者 時々左利きのO 2010/12/10 22:32




私の答えです。

スマイル 常識にとらわれない摩訶不思議な質問、大好きです。

時々左利きになるほどのOさんのことですから
これくらいの常識はずれはあってしかるべきだと思います。  ワハハ

さて、デッドゾーンは昔からいてはいけない場所として知られています。 冷や汗
攻撃するには決まりにくい
守備をするのも難しい
何のご利益も無い場所というのがその論拠です。  悪だくみ


本当にそうでしょうか?
プロ、特に女子プロにはここに生息する人たちがいます。
特に両側、両手打ちの人です。
モニカ・セレスが代表的な人ですが
ダブルスの時、彼女たちはデッドゾーンからドライブボレーで打ちまくります。
デッドゾーンからネットマンを攻撃するのです。  びっくり

両手のドライブボレーじゃないとだめそうですが
そんなことは無いと思います
スライスボレーでも、フラットボレーでも
少し振り回して飛距離がでても、アウトしにくいので思い切って打てます。  びっくり
また相手がベースラインにいるならドロップボレーも打てます。
ダブルスならロブボレーも有効です。  悪だくみ


次に守備の問題ですが
これはハーフボレーの問題と関連しているような気がします。 不満

ハーフボレーは難しいのでできる限りローボレーにしろという話です。 うるせー
当然デッドゾーンにいるとハーフボレーの機会が増え
いつも難しいショットを強いられるという考えでしょう。

ハーフボレーってそんなに難しいですか?

実は私、ローボレーよりずうっと易しいショットだと思っています。
バウンド直後を捉えるので、いつも打点は、特に高さは一緒。
入射角と反射角を考えると
垂直面を作って前に出してやりさえすれば来た高さに向かって勝手に返っていく。
ボレーやストロークよりよほど単純かも知れません。 びっくり

つまり、ハーフボレーが簡単なら
デッドゾーンの居心地は悪くないということではないでしょうか。  ワハハ


相手がナダルみたいなやつで、鬼のように打ち込んでくるとすると
ネットに近いほうが怖いかもしれません
一概に、デッドゾーンのほうが届かないというわけでもないと思います。
凄腕のストローカーに余裕を持たせたらどこにいてもやられます。  怖~い
要はストローカーに余裕を与えないこと
自分にとってどこからそれをやるのがよりやりやすいのかということだと思います。

もちろん相手によっては、余裕を与えたほうがいい場合もあります。 あれー?
ナダルと毎週のように当たるわけでもありません。

こう考えていくと、ライフゾーン説もまんざらではないかもしれませんね。 ピース

試してみる価値は充分あるのではないでしょうか。  ナイス!



試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:02 | コメント(5)| トラックバック(0)

左利きは有利?

左利きの 『翡翠』 さんからもうひとつ質問をいただいていました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク こんばんは
もう一つ質問をお願いしますm(_ _)m
私は左利きなのですが、よく「スポーツは左利きが有利」と言いますよね?
それはテニスでも当てはまることなのでしょうか?
自分は「有利もなにも結局はうまい方が勝つのでは…」と思ってしまうのですが…

もし、左利きの方が有利だ、ということがあるとすれば、それはどのような所ですか?
また、それを生かす為の練習法、戦い方等あれば教えて下さいm(_ _)m

左利きは少ない為、あまり需要がない質問かもしれませんが、もしお時間がありましたらよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/11/26 00:24




私の答えです。

スマイル この質問は左利き対策として右利きからよく出る質問です。
左利きに対して困るのは相手をする右利きだから。 あれー?
右利きの方は左利き対策の知識として
左利きの方はより有利にするために読んでみてください。 悪だくみ


さて、左利きの人はなかなか自分の有利さに気づかないものだ。
じゃあどうしたらわかるか?
左利きと対戦してみるとすぐにわかる。  あれー?
左利きは自分と対戦するわけにいかないから
右利きの人以上に左利きと対戦するチャンスが少ない。
だから面白いことに、左利きを苦手としている左利きは右利き以上に多い。

なぜ、左利きの人とプレーするのが難しいのだろう?
それは左利きの球筋が右利きとは微妙に違うからだ。
特にサーブでその傾向が強い。

特にスライスサーブがそうで
右利きのスライスサーブはフォア側に曲がってくるのに対し
左利きのそれはバック側に曲がってくる。
これに対応できないで試合の最後までラケットの真ん中に当たらない人もいる。 うるせー

スピンサーブも同様で
右利きと左利きでは曲がる方向も跳ねる方向も逆になる。

フラットサーブは当然、どちらが打っても同じはずだが
実は違う。
右利きのフラットは通常右利きのバック側にくる。
ところが左利きのフラットはフォアのコーナーに来るのだ。 びっくり


ストロークはサーブほどではないが、打ち合いの勘所が結構違ってくる。
中級者くらいまでは通常、バックの苦手な人が多い。
したがって、バックにボールを集めると有利に試合を進めることができる。
ところが慣れないとバックを狙ったつもりが左利きのフォアに行ってしまう
フォアでクロスに攻めればいいのだが
いつもやっているパターンではないので熟練度が不足している。
その点、左利きは右利きのバックを狙うフォアハンドのクロスに熟練していることが多い。

上級者になればバックのほうが得意な選手も多いので話が変わってくると思いきやそうはいかない。
普通、フォアハンドのほうが攻撃力が大きいため
対応する方向がやはり左右逆なのだ。  冷や汗

まあそんなわけで右利きを相手にするのと左利きを相手にするのとは微妙に違い
それが、左利きの優位性へと繋がっていく。


もうひとつは自己暗示。

左利きは苦手だと公言している人の多いこと。
自分で自分の頭に苦手だ苦手だと吹き込んでいる。
そこまでいくと左利きを見ただけでジンマシンが出る。
当然、左利きには勝てない。
ますます苦手で、嫌いになる。 不満

その対策だが
私は左利きが得意だと大きな声で叫ぶようにしている。
そのために、自分でもそう思い込んでいるふしもある。

本当は左利きが得意な理由なんてない
それほど不利ではないというだけのことなのだ。

頭の中で左利きのスライスサーブをしっかりイメージしておく
それを見事にレシーブする自分をイメージし素振りしてみる
見事にレシーブエースをイメージできればしめたもの。
ほかのストロークやラリーの流れも同じ事。

もちろん、私がフォアのクロスを打てることも影響している。
そして、左利きとあたったことを喜んでいる私を見て
左利きががっかりするというおまけもついているのだ。

まあ、けっこうイメージが重要ということ。

「私は左利きが得意なのだ」  ガハハ


まあ左利きが有利なことはわかってもらえたと思うが
技術的にさらに有利になる方法をちらっと。

1つ目はスライスサーブをマスターすること
理由は先ほど書いたとおり。
左利きのうまい選手はほとんどこれ。  ピース

2つ目は巻き込むようなトップスピンのフォアハンド
これをクロスに打てるようにしておく。
ナダルはブーメランスネークにしてストレートにも使いますよね。
でも持ち球がフラットの人は無理して変えなくてもいいです。

3つ目は先日の右に切れていくダウンザラインのスライス。
なれると安定して、右利きのバックに打てるようになる。
それを、ダブルスでアドコートを守るときリターンなどにも使える。
ジミー・コナーズはこれをシングルスのアプローチでわざとやっていました。
コナーズ? 知りませんよね
石器時代を鉄器時代に変えたサウスポーです。 悪だくみ

とにかく、右利きにできないショットはすべて左利きの武器になるのです。 ナイス!


そして右利きはこれらをしっかりイメージしておけばいいのです。  ナイス!



試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:18 | コメント(1)| トラックバック(0)

雁行人の物語

『以前にエルボー』 さんから質問をいただきました。

以下がそのコメント、全文です。


マイク 今回もとても参考になりました。
ありがとうございます。

ところで、松原コーチが雁行陣を選択される理由はどういったところなのでしょうか?
雁行陣、平行陣の長所、短所はどうお考えですか?

よろしければ、教えてください。

投稿者 以前にエルボー 2010/10/31 16:27




私の答えです。

スマイル ダブルスで自分がサーブのときは雁行陣を使います。

40代まではサーブアンドボレーをし、基本は平行陣でした。

若いころはサーブも強かったのでサービスキープが割合楽にできていました。  ピース

ですからそれを変える必要はなかったのです。

もちろん、上級者のダブルスでは平行陣が有利という常識があります。

私には平行陣でなければ恥ずかしいという気持ちもあったのです。


40代の後半から、私の強烈なスピンサーブが   うるせー

若者たちのリターンの嵐にさらされるようになって来ました。

サーブゲームが互角に、いや不利になってキープできなくなってきました。  冷や汗



たぶん、6年前くらいアテネオリンピックで

チリのマスーが男子シングルスで金メダル

ゴンザレスが銅メダルを取った年だと思います。


デビスカップでプレーオフに進出し

チリと対戦した日本チームはこの二人に負けてしまいました。 びっくり

この二人のダブルスが雁行陣だったのです。


相手のリターンやサーブのボールをボレーヤーの足元に叩き込む

浮いてきたところを相棒がポーチ。  怖~い


こんな刺激的な話を聞いて自分でもやってみたくなったのです。

やってみるとこちらのほうがキープ率もいいし、身体も楽。

それ以来、私は雁行人です。


若いころの私の一番の武器はスマッシュとバックボレーでした。

もちろん、サーブも今とはだいぶ違うと思います。


それに対して現在の一番の武器はフォアハンド。

ベースラインは結構、居心地がいいんです。

パートナーの後ろもカバーしやすい。  ピース


若いころはそのカバーをスマッシュ力でしていたのですが

現在は自分の上でさえ少々心もとない。  冷や汗


さて、雁行陣と平行陣、どちらが強いのでしょうか。

先ほどの日本に勝ったチリのペアー

次の対戦でアメリカにストレートで負けました。

アメリカはもちろんサーブアンドボレーの平行陣。


うまいボレーと強力なストロークの打ち合い。

五分五分の条件で打ち合えば、ボレーが有利でしょう。 ナイス!

振りが大きく、手間のかかるストロークは腕だけでもいいボールの打てるボレーとの打ち合いは不利です。

しかしストローカーがいい体勢で先に打てれば、ストローカーが有利な場面が出てきます。  悪だくみ


つまり攻撃されないサーブを打てる場合と

リターンから先に打てる場合です。

つまりお互いのサーブしだいというところでしょうか。 ナイス!


それとわすれてはいけないのはスマッシュの存在です。

強力な抑止力になるスマッシュはネットプレーの前提なのです。  ナイス!

強力なスマッシュがあればロブは来ません。

ボレーにのみ専念できるのです。

ですからボレーが有利なのです。


逆にスマッシュが弱ければ

追い込んだらロブが来ます。  あれー?

ストローク側が安心して打てるのです。



そんなわけで

スマッシュとサーブが強力だったころの松原さんは平行陣を採用。 ピース


ストロークはいいがスマッシュは?

サーブもリターンから責められない程度

最近の松原さんは雁行陣を採用し、雁行人になったのです。  ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 16:30 | コメント(1)| トラックバック(0)

雁行のダブルス

『しゅう』 さんからダブルスの質問をいただきました。

以下がそのコメント、全文です。


マイク 初めまして、成田でプレーをしているしゅうと言います。わかりやすい説明を楽しみに拝見しています。もともとシングルスが好きですが、最近、中3の息子とダブルスの試合をすることが多くなりました。そこで、質問です。雁行陣の時のポーチのタイミングや構える位置が良く分かりません。もともとボレーは苦手ではありませんが、平行陣ばかりだったので、後ろで守る息子と組んだ時に出るタイミングが分からないのです。多分、息子の球は速い方で、私の守る位置は若干後ろ気味だと思います。何かヒントが掴めればと思っていますので、練習方法等を教えて下さい。
投稿者 しゅう 2010/10/25 21:55





私の答えです。


スマイル 最近はプロの世界でも

女子は雁行がほとんどのようです。

男子でもスペインや南米のストローク産地では雁行人が多いようです。

実は私も、最近はほとんど雁行陣で戦っています。



さて、ポーチですが

ナットに近いところに位置すると、動く範囲が狭くなり、取りやすくなります。

ですから、雁行陣でも並行陣でも

ロブじゃないと思った瞬間、1,2歩詰められるといいですね。  ナイス!


特に雁行陣であれば、もしものロブも取ってくれる人がいるわけですから

かなり露骨にやってもいいでしょう。



次にどんなタイミングで出るかということですが。

2つあります。


1つ目はこちらが打ち勝って、相手に狙う余裕がないと見た瞬間。

するするっと出て行けばいただきです。  ピース


2つ目は相手が大きく振りかぶって自慢のショットを打つ瞬間です。

ラケットを引き終わる頃、スタートすればいただきです。

自分のフルのショットを打つときには

一旦振りはじめると変更の余裕がないのです。  びっくり


3つ目があるとすれば

どんな時でもえいやっと、思い切って行っちゃう方法です。

相手がラケットを引いて、振りはじめるせつな

度胸だけを頼りに勝負です。  パンチ


相手にとってはやっかいなネットマンです。



1つ目の方法はあなたのパートナーのストローク力が優れていれば

必ずチャンスがくると思います。  ピース


2つ目の方法は私がよくやられている方法です。

私はスウィングが大きいのでポーチに出やすいらしいです。

やられている立場からの発言ですから間違いありません。 あれー?


3つ目ですが

1,2の方法だとチャンスがない場合

待っていると先にポーチされちゃう場合にはこれしかありません。

度胸一番行きましょう。  うるせー



相手が平行陣の場合、しかもボレーが上手いと

ストローカーの体勢が悪くなり、打ち続けられなくなります。

この場合はロブで逃げるといいのですが

相手のスマッシュが良いと確実にやられちゃいます。 怖~い


こんな時もポーチです。


いいボレーが1本入っただけでストローカーの体勢が悪くなります。

何本も打ち合いが続く前に

ストローカーのボールが低く入ったと思った瞬間にポーチ。

怖い顔をしてなるべく前に詰めましょう。  うるせー


前に詰めると、相手との距離が短くなり

変な当たりでも結構、エースになります。  ベー


ポーチというのは慣れることにより度胸とタイミングを掴むものです。

とにかく思い切って行きましょう。  ナイス!




追伸) 『しゅう』 さんは成田だそうですね
 
    印西のクラブまで、すぐ近くですので

    ぜひ一度遊びに来て下さい。   叫び



試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:06 | コメント(3)| トラックバック(0)

テニス発達の過程

『さくら』 さんから質問をいただきました。

ほぼ同じ内容で2通いただきました。

以下がそのコメントの全文です。



マイク 子どもの試合での事です。格上の選手に何度か勝ったりして、自信を持ち始めていたのですが、最近、格上の選手に序盤リードしながら惜敗の試合が続いています。本人は「どうやって勝っていたのか、勝ち方がわからない」と意欲喪失しています。メンタルでしょう。
「いつも通り」という、抽象的ではなく、具象的な話しをしてやりたいのですが、何かお気付きの一言でも頂けないでしょうか。文字制限がなければ、もっと詳細に書きたいのですが。
投稿者 さくら 2010/08/02 11:10




私の答えです。

スマイル コメントに文字制限があるのかどうかはよくわかりません。

ただ、時々、健全な青少年には見せられないような卑猥なコメントが入りますので

私の許可がないと表示されない設定になっていますので

ご了承ください。

昔それ以外は必ず出しますと宣言しましたので

さくらさんのコメント2通、微妙に文章が違っていましたので

両方出しちゃいました。

ご了承願います。



さて、お子さんの件。

たぶん、メンタルは関係ないでしょう。

年齢も経験年数もわからないので、一般論で書きます。


子供たちが上達し、試合をするようになると

テニスのゲームについて、その性質に最初に気づいた子が勝つようになります。

それはエラーしなければ勝つということです。

ゆるいボールで続ければほとんどのポイントが取れるでしょう。 悪だくみ


次にほかの子もそれに気づいてつなぎ始めます。

そうするとバランスの崩れない子が勝つようになります。

バランスが崩れないとは、走っても打てるとか

相手コースが少しは読めるといったところでしょうか。

そして難しい体制でも返球だけはできる。


この辺まで、10歳以下とか、12歳以下といった年齢でしょうか?

もちろん、高校生でもお互いにテニスを始めたばかり同士ならこうなります。

ボールあしらいがうまく、ゆるくても確実に打てる子がチャンピオンです。  うるせー


この段階ではどうやって勝っているかあまり意識はないと思います。

相手が勝手にこけるだけですから。  あれー?


次に、ただつなぐだけだとお互いにエラーしなくなります。

そうすると気の利いた子はエラーさせるよう

バックにボールを送ったり、走らせたりといった作戦です。

この辺でも、相手をこけさせるやり方ですから

作戦というほどの意識はないかもしれません。

小手先で返すだけでもいいから

やはりボールあしらいのうまいセンスのいい子が勝ちます。 ナイス!


さて次の段階、14歳以下か16歳以下

高校で始めたのなら、2,3年生になると

それなりのパワーで打てるようになってきます。。


男の子なら、トップスピンをかけてフルスウィングする子も出てきます。

チャンスボールをしっかり決めるようになると

この子達が次のチャンピオンになります。


もう少しへぼなときはしっかり打つ子は必ず負ける子だったのですが

この段階になると、しっかり打てる子が勝てる子になってくるのです。  ナイス!

この子達はポイントのとり方を知っています。

試合序盤、まだペースがつかめないうちはもたつくかもしれませんが

ある程度たってペースをつかんでくるとエラーも減ってきます。


いいサーブを入れて主導権を確保

ストロークで圧力をかけ、浅いボールを打たせ

決める。




一般的にはこんな感じでしょうか。

ちょっと気になるのは

「どうやって勝っていたのか、勝ち方がわからない」 ということ  冷や汗


ふだん、どうゆう練習をするのでしょうか?

勝つために、ショットを磨き、走れるようにするのです。

相手を追い込むショットを練習するのです。

決め球を打つ練習をするのです。


勝つパターンを考え、それに必要な技を練習するべきなんです。

そして、それを試合で試す。

また足りない部分を練習する。


その繰り返しではないでしょうか。


いっぱいストローク練習をする

死ぬほどサーブ練習する

ではないのです。


いっぱい練習すればご褒美で、神様が勝たしてくれるわけではありません。  不満



勝ち方がわからないなら、プロの試合を見たらどうでしょう。

自分もこんな風になりたいと思うプロがいるのではないでしょうか。

まずはコピーしちゃったらどうでしょう。 ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:47 | コメント(1)| トラックバック(0)

ミックスで逆転するには

『時々左利きのO』 さんからミックスダブルスについて質問をいただきました。

明らかに自分たちよりうまいペアーに勝つ方法はないかという

ご本人も認めるような無理難題ですが

ホームページをほめてもらったからにはチャレンジするしかありません。 ワハハ

以下がそのコメントの全文です。


マイク テニスクリエイションのホームページ、ファッショナブル&スマートになりましたね。もちろん旧バージョンも、味わい深いものがあり、良かったです。

ところで格上に対して一矢を報いる方法はあるのでしょうか?。
先日、市民大会のミックスダブルス3回戦で20歳代の男性テニスコーチとそのスクール生ペアに対戦しました。試合前のサーブ練習で、こりゃあかんと思いましたが、案の定0-8で負けてしまいました。

まともに打ち合っても勝ち目がないと思ったので、わざとムーンボールを打ってみたり、女性の方にボールを集めたりしましたが、デュースが3ゲームあっただけでした。

確かに実力差があり過ぎ、負けてもそんなに悔しくはなく、スッキリ爽やかなのですが、格上に対してせめてもう少し善戦できる戦法って、ないのでしょうか?。ちょっと無理難題な質問でスミマセン。


投稿者 時々左利きのO 2010/07/01 23:31





私の答えです。


スマイル ミックスダブルスというのはとてもアンバランスなダブルスですので

少しくらいの実力の差は何とかなる場合もあります。

逆に何とかなるもんだと思って作戦を立てるべきだと思います。

通常男性のほうが女性よりもパワーや脚力で勝っていますので

それを利用して作戦を考えてみるといいとではないでしょうか。 にっこり

もちろん、こちらの男性が、パワーも脚力も技術も根性も

すべて相手の女性に負けている場合はなんとも仕様が無いこともあります。  うるせー



さて、一般論で考えるとミックスはとても複雑ですので  悪だくみ

私のやり方考え方を書いて見ます。

これを自分の特徴と重ねて自分用にアレンジしてみたらどうでしょう。



さて試合ですが、4ゲーム単位で考えて見ます。

4人のサーバーの誰がキープし、だれをブレークするのかということです。

どのゲームも、サーバーは固定ですので、各ゲームごとに作戦をはっきりさせます。

そして、できれば3勝1敗、悪くても2勝2敗に持っていくのです。

まず自分のサーブ(こちらの男性) 、何とかキープです。

男性のほうには1stを入れて、打ち勝てない相手ならステイバックしてロブ。
女性のほうは何とか打ち勝って、パートナーにポーチしてもらう。


2ゲーム目、相手男性のサーブです。

全部、女性の上にロブです。

それでもキープされたら、潔くあきらめる。  ガハハ

これで、1ゲームオール。   (ロブ作戦成功なら 2-0)


3ゲーム目はこちらの女性がサーブ。

目をつぶって、全ポイントポーチです。

  (失敗してもいいと思ってやれば気楽なもんです)  びっくり


4ゲーム目は相手女性のサーブです。

相手の男性がスマッシュ上手なら、レシーブを女性のほうにロブで打ちます。

大事なポイントで女性のレシーブになったら

ストレートにレシーブすればたいていエースになります。 びっくり


これで、うまくすれば、4-0  ピース

悪くても、2-2   

どうですかできそうな気分になってきましたか?  悪だくみ



もちろん、全ポイントポーチといっても様子を見て、

2回り目からは時々はやめてもOK。



私は、昔(大昔)、1セット目、全ポーチ 

2セット目前半、全部抜かれ、後半しょぼくれてポーチなし

3セット目全ポーチで

とても勝てそうもない相手に、6-4、2-6、7-5で勝ったことがあります。


大胆不敵に、しかも徹底してやると、

確実に勝ちたい人たちに対し、いやな相手を演じることができます。



使い方は私と同じである必要はありませんが  (上の例はたまたまの1例です)

ポーチとロブをいかにうまく使うかというのが  悪だくみ

ダブルス、特にミックスダブルスの駆け引きのポイントだと思います。  ナイス!



試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:31 | コメント(1)| トラックバック(0)

サーブアンドボレーにどう対処するか

『継続は力なり』 さんから質問をいただいていたことへの答えです。


シングルスの話です。


スマイル 通常予想される答えは

1、足元に低く返して、返球をパスする、でしょうか。


後2つ、答えがあります。

2、リターンで抜く。

3、リターンでロブを上げる。



1番でいくと、相手ボレーがうまいとアングルに決められたり、次のパスをミスさせられたりと

いやなケースがちらほらイメージさせられます。  冷や汗

私はだめですが、俊足とランニングショットで鳴るあなたにはお勧めです。


鈍足の私は1番はなしです。


2番か3番。

相手のスマッシュがへぼならロブが一番。

ロブで簡単に点がもらえるなら他に選択肢はいらない。 ベー


スマッシュ上手なら抜くしかありません。  あれー?


通常1発で抜くにはダウンザラインにバシッ。

余裕があればもちろんそれでいいのですが

私の好きなのはクロスのトップスピン。

それでもしも返ってきたら

快足? をとばしてパス。 ピース

快足? がとどかないときは何事もなかったかのように

次の位置に移動します。   にっこり


まあ、1ゲームに2点くらいはあげてもいいのです。  悪だくみ




実は今日は年間4回行われるうちの社員研修会。

これをみんなへの例題とし、意見を出してもらいました。


いきなり、「抜きます」 といったのは松原テニスクラブ印西松本コーチ。

さすがは、『スペイン風ストローカーのマッチャン』  ガハハ



次に、 「まずロブをあげてみる」 といったのは東戸塚松原テニススクール馬込支配人。

聞いていた全員が、「オッ」   びっくり

彼は地道なストローカーの私に対し、対極にいる

『さすらいのサーブアンドボレーヤー』 なのです。  うるせー



ネットに出なれているやつが言うんだから間違いない。  ナイス!




試合等 | 投稿者 松原コーチ 21:10 | コメント(2)| トラックバック(0)

ウィンブルドンで勝つには

さあ、ウィンブルドンが始まる。  祝

初戦、錦織はナダルと当たるのだそうだ。

今日は錦織がナダルに勝つ方法について考えてみる。 悪だくみ


勝つことを前提に考えれば、方法はあるものだ。 ナイス!



男子シングルスで勝つには

ほぼ全部のサービスゲームをキープすること。

1セットの内、1回か2回、相手のサーブをブレークすること。


基本的にはウィンブルドンでも同じだが

ここでは、他のサーフェス以上にサービスキープの重要性が高くなる。

それはサーブのバウンド後のペースが速いためで

リターンが非常に難しい。

ブレークしにくいから、自分のサーブをキープすることがより重要だという論理である。


しかし、先手を取っていいリターンが打てるなら

リターン側がいつでも優位に立てるコートでもあるのだ。 悪だくみ




さて、錦織と同タイプでウィンブルドンを制した選手がいる。

『ちょっと落ちるサーバー』 で 『速いテンポのストローカー』   びっくり

1992年のチャンピオン、アンドレ・アガシだ。


彼はどうやって勝ち進んだのだろうか?


まず、サービスゲーム

クレーやハードではそれほど凄くないアガシのサーブだが

芝の上ではそれなりのペースになり、とりあえずリターンが帰ってくる。

それをアガシはストローク1発でしとめる。

フラット性のハードヒットは芝では特に速いのだ。

もしフラットに叩けない時はトップスピンでオープンコートへ

次のボールを1発で・・・  

1セットに1回くらいはダウンもあり。 冷や汗


次に、リターンゲーム

なるべくリターンから1発で・・・

とりあえず返しておくなんて考えない。

サーバーに先手を取らしたらキープされちゃう。

3ゲームに1回でいいから

3発連続でリターンエースを食らわせ、+相手エラーが1本。  うるせー

1セットに2回はダウンを奪って

1セットいただき。   ピース




錦織もアガシと同じことをやればいいのだ。

サーブは似たり寄ったりだが

相手はナダル

ファーストの率を上げながら、セカンドは無理するしかない。

とにかくリターンで叩かれないようにし

次のショットを攻める。

とにかく、1セット、1ダウン以下に抑える。 ピース



リターンゲームは世界最高のレシーバー、アガシと同じことをする。

自分の事を 『世界最高のレシーバー』 と信じて叩くのだ。  びっくり

ナダルのサーブは互角以上のラリーに持ち込むつもりで打ってくるサーブだ

それほどたいした事はない。 うるせー

1セットに1ダウン以上取る。  ピース



とにかく長いラリーはしない。

速いテンポで先手、先手、先手、要所でドロップショット。


6-4、6-3、7-5 で勝つ。 ピース


がんばれ ケイ 叫び



試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:11 | コメント(2)| トラックバック(0)

打つとこ決めとけばいいのに

昨日のブログをアップした後で若者たちに混じりダブルスをした。

動きのスピードが違い、付き合って返球がやっと。  あれー?

そんな時、私がエースを取れるのは
ボレーで相手が決めに来た場面が多かった。

ちょうど昨日のブログそのままの位置に私がいた。


彼らにして見ると、こちらがすごくうまくプレーしてるように見えるらしい。
本当のところは、ちゃんとコースをつかないので
せっかくの決め球をなんとなく打ってしまい、逆襲されている。

ポーチしたボールでも
いざ打つ直前になって、コースが決まっていないような感じ。  ベー


なんとなく近所に来るから、ポーチでいなくなったところに打てば、クリーンエース。

こうゆう場合、ボレーをぶつけてくれるとたいへんおいしい。  ガハハ



ではどうすべきなのか、というと

『決めに行く前にコースのイメージをしっかり作っておくこと』

ポーチの場合なら
逆クロス気味に流し打ちにするとか
逆にアングルで決めるとか。

こう来たらああ、ああ来たらこう、とか
ワンパターンでもいいから決めておくこと。

それが決まるコースにセットしてあれば、試合で困らない。  ピース


ちょうど先日書いた、予測の話とよく似ていると思う。

いろいろのケースに対し、きちっと選択肢をまとめておく。

    (もちろん技術的にできるようにしておく)


その選択肢が状況に応じて、ぱっとひらめく。 ピカ

予定通り、バシッ 雷



相手にしてみると臨機応変、とっさに対応しているように見える。

    (ほんとはあれしかできなかったのだが) 冷や汗

    (だまってりゃ、わからない)   悪だくみ



相手は最後にこう思う

「あいつ、あれしかできないくせに」  不満


あれしかできなくても、決まればいいんです。  ナイス!




こう書くと昨日のダブルス

当然、私が勝ったように聞こえる。


まあいい、黙ってれば、わからないのだ。   うるせー



試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:48 | コメント(3)| トラックバック(0)

予測とは?

『時々左利きのO』 さんから、質問をコメントに入れてもらいました。


以下がそのコメントの全文です。

マイク いつも楽しく拝見させて頂いています。もうすぐブログランキングの頂を頂 きですね。

さて、球筋の予測について質問です。

私は、ダブルスの雁行陣で後ろからストロークを打った後、打ったボールをずっと目で追う癖があります。自分の打った球が入るか気になったり、ときにはあろうことか自分の打った球に見とれたりで、ボールを目で追い続け、その場に棒立ちになっていることが多いのです。そのため返球の予測が出来ないばかりか、その対応も遅れてしまいます。

返球されてくるコースや球種を予測するには、打った後どのように対処すれば良いのでしょうか?。打った後スプリットステップを入れて相手をジーッと観察すれば、自ずと予測が出来るようになるのでしょうか???。 

初歩的な質問でスミマセンがよろしくお願いします。それから右膝、お大事に。

投稿者 時々左利きのO 2010/04/15 21:48




私の答えです。

スマイル 「もうすぐブログランキングの頂を頂 きですね」

というのは、またすごいお言葉。


なんせ、ベスト4ですから

自分でもまさかこんな上に来るとは思っても見ませんでした。

いつも見ていただいてありがとうございます。



さて、本論に入りましょう。

「打ったボールをずっと目で追う癖があります」 とのこと

実は私もです。

「ときにはあろうことか自分の打った球に見とれたり」

私もしょっちゅうです。


まあ、予測は自分のボール、相手の様子、過去の経験や相手の傾向
などから判断するものですから
見とれていてもそう悪くはないと思います。



さて、予測、私はこう考えています。


予測はインスピレーションです。  ピカ

とっさに次のボールを予測するのに考えている時間はありません。
自分が打ったボールに対し、相手が行動を起こす
それに対し瞬間的にひらめいた選択肢に対し決然と行動する。 パンチ


たとえば、パスを打つと思っていた相手のテイクバックで面が上を向く。

このケースで上を向くと、ロブだ。

ロブは後ろに上がるから、下がらなきゃいけない。

間に合うようならスマッシュの用意だ。

なんてひとつづつ考えていたら
スマッシュの用意をし始めたころにはロブがエースになっちゃいます。  あれー?

テイクバックで面が上を → 後ろだ    と一瞬で決めなくてはいけない。  ピカ


花の色は・・   と来たら    わが身 ビックリマーク

と、カルタのように短絡的に反応しないと、一気におばあさんになっちゃうのです?   うるせー


考えるのは行動後、事件が終わった後です。
それはポイントの合間です。
その状況が初めてであれば、整理して自分の状況予測ファイルに保存する。  パソコン

すでにファイルに入っている内容であれば
この試合の、この相手の癖として本日の注意事項ファイルに保存しておく。  パソコン

それらがすべて、ひらめきの選択肢になる。 

次に相手の分析。
どうゆう武器を持っているか?
どこから、どうゆうショット、どうゆうコースで打つ癖を持っているか?  悪だくみ

これで選択肢をかなり絞り込むことができる。  ピース

もうひとつは、作戦計画。
今日、この相手に対する作戦方針を定めておく。
このファイルは状況の変化に応じ、随時、変更、上書きする。  パソコン

これで、ひらめきの後の作戦開始命令が即座に出るようになる。  携帯電話

ここまで作業ができていえば
次にやることは、相手方にボールが行ったときに
相手を観察することにより
相手プレーの選択肢がひらめくようにすること。  ピカ

具体的には、毎回、相手を見ながら

自分の頭に「なんだ?」  叫び


と問いかける、この繰り返しなんです。   ナイス!




今日は予測から、次の行動へというところまで一緒に書いちゃいましたが

実際のプレーではそこまでが一連の流れの中になければなりません。

安くしておきますのでセットで購入してください。  ワハハ




そうそう、膝です

おかげさまでかなりよくなってます。

まもなく、普通の状態に戻ると思いますので、バリバリ、テニスしましょう。   にっこり


試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:43 | コメント(4)| トラックバック(0)

どんどん壊して、どんどん修理

『ヒロリン』 さんから質問のコメントをいただきました。

試合でフォームを崩す、ボロボロにされちゃうが
どうしようということです。



マイク ご無沙汰しております
いつも、ROMだけは、日課のようにさせていただいています。
申し訳ありませんが、また、質問させてください。。。
昨日知人に誘われて、試合中心のテニスサークルに参加させていただきました。結果はボロボロ、、、、自分が入った試合はほとんど負けてしまったかんじです。とにかく、当たり前ですが、捕りやすい球が来ないんです。回転が掛かっていたり、スピードが早かったり、遅かったり、角度がついていたり、、、ストロークもボレーも何とか返すのがやっとでフォームはバラバラで崩され、気分的には昨日一日で正しいフォームを忘れて、下手になったような気分です。とにかく皆さんは私よりかなり年上ですが老獪というか試合上手でした。また来てくださいね~とは言ってくれましたが、今度行くとしたら、どんな気構えで望むべきでしょうか?済みません、教えてください。
投稿者 ヒロリン 2010/03/17 17:10



私の答えです。

スマイル 昨日、千葉県白子町にいってきました。
大学の後輩たちが合宿に来ているのです。

女子部員たちにはフォアハンドを中心に教え
腕に力を入れて、ぐらつかないようにして打つ方法を指導しました。
小手先を使わないようにすると、ボールとの距離を足で調節せねばならなくなり。
止まっていてはだめです。

みんな、しっかり足を動かし、身体の左側に見事なフィニッシュを決め。
ええっと思うくらい、バシバシ決まっています。  ガハハ

このシーンだけ見たら、超1流大学の練習だと思うはずです。

ラストをかけ、2球続けて入ったらおしまいにすると
ちゃんと足が止まり、エラーが続出します。  悪だくみ

ここでラストショットを終わらすだけではだめなのです。
ミスをする恐怖と戦って、勝たなくてはならないのです。 怖~い

最後に残った一人、一番テニス経験の少ない子です。
実はラストをかけるまでほとんどエラーをしていないのです。
もともと自信を持っていなかったので、ほんとに私の言うように打っていたのです。

   (後、2900球打てば大丈夫なのですが)


もう一度、どこを意識して打つかアドバイスをして
それだけに集中して打つように指示して送り出しました。

次の2球で終わりました。  ピース

これは打球練習ですから、「どこを意識して打つか」 考えて打てます。
試合やラリーになれば対応しなければいけない要素が多くなり
たぶん同じショットは打てないと思います。  不満


みんなかなり自信をつけて昨日の練習を終わることができたと思います。

明日は、(今日ですが) 東京の大学との練習試合が組まれています。
夜のミーティングでアドバイスです。

「まだ、自分の打ち方として身についたわけじゃないから明日はボロボロになるよ。
 だけど、打ち方はわかっているのだから、もう一度作り直せばいい。 
 それを何度も繰り返しているうちに身につくよ。」


今頃、彼女たちはボロボロになっているのでしょうか?

でもうまくなるための過程なのです。
ボロボロになったり、情けないテニスになったりすることを恐れる必要はありません。  ナイス!
言い訳をするためにテニスをする必要はないのです。



さて、ヒロリンさんのテニスですが

参加が3回目くらいになれば、他の皆さんのボールにもなれて
けっこう、それなりにこなせている自分に気が付くと思いますよ。  ピース
それまでにおたおたしてもいいじゃないですか。
うまくできなかったとき、いいボールでやられたとき
笑っちゃいましょう。  ワハハ

どんどん参加してテニスを広げるときです。

試合で使えるようになったのが、本当のフォームです。

どんどん壊して、どんどん修理すればいいのです。 ナイス!
試合がテニスです。

たいへんいい環境だと思いますよ。

前向きにチャレンジしてみませんか。 叫び



リードオンリーメンバー (Read Only Member) という言葉は始めて知りました。

ROMはパソコンの部品なのに変だなあと思い、検索しました。

面白いですね。

又、コメントしてください。 ガハハ


試合等 | 投稿者 松原コーチ 13:34 | コメント(3)| トラックバック(0)

どうすればテニスの上流階級に入れるのか

『yasumaro』 さんから質問をいただきました。
なかなかに難しい課題なので
1冊、本が書けるかもしれませんが
まずは、肝心なところだけでもチャレンジしてみます。


以下がコメントの後半部分です。


マイク 松原コーチのお考えでは、これができるようになると、あるいはできているとゲームがとれるようになるというような「ポイント」は、どのようなものとお考えでしょうか?はるかに高いレベルのゾーンにおられるような上級者にひと捻りにされることはしゃーないとして、同じようなレベルのものどおしがどっちに転ぶかわからないような試合をする場合でお教えいただければと思います。私にとって優先度が高いのは、技術的にはサーブの強化、メンタル的には「相手が打つことを必要以上に怖がらないこと(私はこれが怖いのでついつい相手が取れないようにと思いつつ、無理なところへ打とうとして自滅するパターンが多いのです。)」となります。すみません。10人いれば10とおりの話であるとは思いますが、松原コーチご自身としては、これがポイントであるというお話でも大変参考になるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
                                   投稿者 yasumaro 2009/11/20 19:18


私の考えです。

スマイル まず、話をわかりやすくするためにダブルスに絞ります。

ダブルスではスマッシュだろうと思います。
プロはロブをあまり上げませんよね。
これはシングルスもそうです。
どうしてかというと
スマッシュがすごいので、ロブがばれたらぶち殺されます。 怖~い
ですから、スマッシュが決まるかどうかで試合運びががらっと変わります。
学生ですと、インカレ選手はこの範疇です。
私はこれ以上のレベルをテニスの上流階級と呼んでいます。
これ未満の方はテニスの・・・・


一方、シングルスはといいますと
スマッシュに関しては同じだと思います。
ネットへ出たときにロブでするっと逃げられるようでは
ネットへ出てもしょうがないということです。  冷や汗

もうひとつ、シングルスの上流階級に必要なのは
浅くなったボールに対する決め球ストローク。

これが打てる人に対しては甘いボールは厳禁ということになります。
甘いボールが打てないとすると
相手は無理して強いボールや深いボールを打とうとして自滅します。 悪だくみ


以上のことはかなりレベルの高い話ではありますが
テニスを攻撃的に行うには必要なショットの話です。

もう少し低いレベルで考えて見ます。

最初はサーブが入ること。

ストロークが続けられること。

次は、ロブを上げられること。

ここまでちゃんとできれば、市民大会の真ん中辺まではいけるでしょう。

この人たちはテニス界の中流階級でしょうか。

これ+先ほどのスマッシュなどの条件をクリアーすれば
テニス界の上流階級というわけです。

  (もちろん、ストロークやボレーが当たり前にできるとしてです)


ここまでくれば市民大会でかなり上位を狙えるのではないでしょうか。


これ以外にも
ストローク力は上がっていかなければならないでしょうし
ボレーも、サーブのレベルも、リターンもと
いろいろテニスの上達要素はありますが

勝てるか勝てないのかというと
案外、こんな単純な要素が重要になっていると思います。

どうですか
自分や周りの人
勝てる人、勝てない人をこれに当てはめてみてください。

うまいから勝つ、下手だから負けるではないと思いますよ。 あれー?

話が単純すぎたかなという思いはあるのですが。 不満


上流階級に入会後、どうすればさらに上に行くのかということは
いずれ、別の折に考えてみたいと思います。

もう少し、条件を絞って、どうでしょうという話があれば教えてください。


試合等 | 投稿者 松原コーチ 19:39 | コメント(4)| トラックバック(0)

なにをイメージして試合に入るのか

『ヒロリン』 さんから質問をいただきました。
先日のスロースターターの話とダブルかもしれませんが。


以下がコメントの全文です。

マイク いつも大変勉強になるお話を拝見させていただいています
今回、又悩んでいることがありご意見をお聞きしたいのですが
テニスの楽しさはラリーを〓げることと言う気持ちが根底にあるせいなのか
、スクール癖があるのか(ラリーが途切れたら次の人と交代と言う練習がしばしば私のスクールではありました)、どうしても試合の時、相手の人がいるところへ球を打ってしまいます。試合をするときは、どのようなモチベーションで望むべきなのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2009/11/19 16:05


私の答えです。

スマイル 練習で相手に向かって打ってしまう時、なにを考えてそうしたのでしょう?

むしろ何も考えなかったのではないでしょうか。
何も考えなければ、来たところに返してしまうものです。
  (私もジュニアレッスンでスマッシュをよくぶつけられます) 不満
もちろん半面での打ち合いだったりすると
狙いようがないのかもしれませんが。

私はジュニアの子と打ったりするとき
けっこう考えながらやっています  (余裕があるからですが)
一定に打って調子を出してあげるときもありますが
半面でも、バックを狙ったり、山なりのボールにしたり
突然フラットにしたり、甘いときはフォアのはしにエースを狙うなど。

きわどいところを狙いすぎなければ
エラーしたら交代という苦しい場面でも
バックを危なくない範囲で突いたり
チャンスでフォアに、とか。
いろいろと考えながらできると思いますよ。
むしろ苦しい場面ほど乗り越えられるようにしなければいけないのですから
意識して、そうゆう習慣をつけてみたらどうでしょう。

ただ考えるのはラリーの合間などにして、打っている最中はよしましょう。
ラリー中はひらめくだけです。
試合のときは考えながらやれば、集中が落ちて
かえってエラーが多くなります。
練習中にパターンや得意コースを磨いておき、
ポイントの合間やベンチで使う作戦を考えておき
試合中、そのイメージに、自動的に反応するのです。   (これが道具立てですね)

試合に対し、どう考えて向かうか? ですが。
大事なことはすでに話してしまったかもしれません。
しいて言えば、スロースターターの皆さんに対する話と同様
ゲームプランを立てて望んだらどうでしょう。        (これは戦術ですね)

たぶん相手のショットや、試合運びはイメージできると思いますよね。
前の試合や、ウォームアップの様子で観察しますが。
もしわからなければ
このレベルの中で、自分より少しうまいくらいの『普通の人』 をイメージしてもいいと思います。

その人に対し、自分はどうゆうショットでどのコースに展開していくか?
   (バックにボールを集めて、チャンスを待つとか)
結末はどこへもって行くか?
   (短くなったら、ネットへ出て、ドロップボレーか逆クロススマッシュとか)
相手が攻めてきたときはどう対処するか?
   (とりあえず1回目はロブで逃げるとか)

等々、大体の対処法を決めておくことです。

その上で、頭の中で、試合を2ゲームくらいやって見ます。
なぜ2ゲームかというと、サーブゲームとレシーブゲームがあるからです。


ひとつ付け加えますと
実行可能なゲームプランで行ってくださいね。
できもしないショットを使ったゲームプランなら、ないほうがましです。

自分の持っている武器をよく点検しておいて使うことですよ。  ナイス!


試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:36 | コメント(3)| トラックバック(0)

世界と国内の違い

今日は雨
(社)日本テニス事業協会の発行する
『テニスプロデューサー』 資格、今年の講義と試験が始まりました。

テニスの知識はもちろん
財務管理、安全管理、マーケティング等々

テニスコートが有って、そこにこの有資格者がいれば
テニスクラブやスクールの指導や経営は安心して任せられる。 (はず)

という資格なのです。

私は、シニアテニスプロデューサーという資格を持っているのですが
今回の講義と試験では、『テニス基礎知識』 という科目を受け持つ
こわもての先生でもあり、試験官でもあるのです。   悪だくみ

今日は1時間、その要点を講義してきました。

1例を紹介しますと
テニス、歴史の中の薀蓄、こんなこと知っていますか?

日本で、近代オリンピック史上、最初の獲得メダルは、『テニス競技』 なんですよ。

1920年、第7回アントワープ大会(ベルギー)です。
男子シングルスで、熊谷一弥 さんが銀メダル。
男子ダブルスで、熊谷一弥 柏尾誠一郎 組が銀メダル。

2個の銀メダルを獲得しているのです。  ナイス!


他にもルールやコートのこと、トーナメントのことなど多岐に渡り
えらそうな顔をして、講義してきたのです。  えっへん

松原なら技術論がさぞうるさいんだろうと思うでしょうが
技術論はまったくありません。   (だからたいへん)  冷や汗

明日は試験、みんながんばって合格してほしいですね。
私ももう一度、試験監督と採点に行ってきます。



東戸塚のスクールに帰ってきたら、雨。  雨 カエル

少し時間が有ったので
コーチたちとしゃべりながら、先日の全日本選手権のビデオを見ていました。

その前のジャパンオープンと比べて喋り散らしました。
もちろん私もコーチたちも、自分のことは棚に上げてです。 うるせー


最初に思ったことは
サーブの後、展開が遅いということです。

サーブが入る、返ってくる。
次のボールをどうするかです。

世界レベルではすぐにちょっかいを出します。
例えば、オープンコートに厳しいボールを打ち込みます。

国内の場合、男女とも一度、センターでの打ち合いが入るケースが多いようです。

世界レベルの人は次の攻めも考えてサーブを打っているようです。
ですから、展開が速く迷いがないのでしょう。

向こうにナダルさんが立っている景色を想像してみてください。
早くやっつけないと、なにをされるかわかりませんよね。
  (いやいや、ホントはなにをされるかよくわかっています)   ギャーッ 叫び



二つ目は、むしろやさしいボールの時にエラーすること。

先日の、『チャッ、チャカチャカ、グウ、バシッ』 の話と共通。  不満

ワイドに振られたときは、足を動かして打っているのに
真ん中に来たボールでは足が止まり
タイミングが合わず、思い切りも悪くなって、ふかす。

これについては11月1日のブログで説明したばかりですので
興味のある方はそちらを参考にしてください。


最後は、特に女子で、決め玉のストーリーが定まっていないように見えること。  あれー?

ボールが短くなったらどうやって決める?
ネットへ出てロブがきたらどうする?

日本選手では、クルム伊達公子さんがやはり、しっかりしています。

短くなったら、ライジングで、オープンコートに無造作に決める。
ロブをあのヤジロベエのような、ドライブボレーで決める。     拍手



どれも、プロのテニスはこうですよという話の中で
何度も出てきている話ですが
現実の勝負の中では、相手ボールの威力もあり難しいのでしょうか? 冷や汗




熊谷一弥 大先輩のように

錦織 君 がんばってくれよ。   (彼は決めに行くの早いんです) ナイス!



今日は、まとまりも考えず (いつもか?)

徒然なるままに書き綴ってしまいました。  ベー




試合等 | 投稿者 松原コーチ 18:39 | コメント(0)| トラックバック(0)

スロースターター

『しんぷそん』 さんから質問をいただきました。

 以下がそのコメント後半、質問の部分です。


マイク 自分は試合の時いつも立ち上がりが悪いのです。
こういうのってどうしようもないんですか?
もし何かよい方法があればアドバイスお願いできないでしょうか?
宜しくお願いいたします。
投稿者 しんぷそん 2009/11/02 23:16



 ということで、私の答えです。

スマイル 実は、私も自分のことをそう思っていたことがあります。

 自分はスロースターターなんだって思い込んでいました。

 今にして思えば、そうじゃなくて
単に試合開始のときにどうするかを決めてなくて
最初の成り行きで方針を決めていただけだったのです。


 私がスロースタータじゃなかったことが、3回あります。

 1度目は18才の秋、 (私にも若いころがあったのです)

 フォアハンドに自信がありました。
バックは返すだけ。  (しかできなかった)
なるべくフォアでとって、クロス、逆クロスと攻める。
当時憧れだった、日本のエース、渡辺康二さんの真似です。

 2度目は24才の春、 (若くて、一番動きのいいころです)

 サーブとスマッシュに自信を持っていて、サーブアンドボレー。
とにかくサーブをねじ込んで攻める。
サーブはキープできるので、レシーブは思い切って。

 3度目は○○才の今、 (まだまだ ・・・・・ のころです)

 18才の時とは、グリップも球質も違いますが
作戦は、18才のときとほぼ同じです。
なるべくフォアで、先に攻められないうちに打ちます。
走らされないうちにという切迫感が18の時とは違いますが。


 このように、なにをするかが決まっていて
そのショットに自信を持っている時期が
スロースターターじゃなかった時期なのです。



 こうお話してくると、いつもかっこよく攻めて
攻撃的なプレーをしていたみたいですが
ショットが悪くて打てない時期のほうが長いくらいでした。

 打てないときも、スロースターターじゃなかったときも
実はあります。

 その時は、打てないのだからと
丁寧につないで、ネットに出るチャンスを待つことができた時です。  悪だくみ



 しかし、ここだけの話、一番多かったのは、  うるせー

 なかなかそれを割り切れなくて、中途半端に打ってみる
0-3になってしまう。
だめなので、テンポを落とし、チャンス待ちに切り替える。
6-4でかろうじてとる。

 なんてことを繰り返していたように思います。


 ちょっと、思い出話に浸ってしまいましたが


  (最近、俺の若いころはな・・・ が多くなってきたようですが、いや気のせいです) うるせー


 とりあえず、ちゃんとまとめておきましょう。



 立ち上がりをよくするには

1、なにをするか、作戦計画をしっかり決めておく。

2、それは自分の持っている武器で充分、作戦実行可能であること。

 この二つだと思います。

 もちろん作戦計画は、サーブゲーム、レシーブゲームの2通り必要ですよ。



 実力範囲を超えた作戦を立てていた場合の改善法ですが、

 作戦を実力内に戻すか?

 必要な技をがんばって身につけるか?

 どちらかですね。  ナイス!



 自分の作戦計画と持っている武器をしっかりたな卸ししてみてください。



試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:23 | コメント(2)| トラックバック(0)

ムーンボールその2

 『継続は力なり』 さんから、再度コメントをいただきました。
昨日のムーンボールの話の続きです。

 以下がコメント全文です。

マイク  詳しく、わかりやすいアドバイスありがとうございます。
コーチのおっしゃる通り相手は、ムーンボールが主体で特にバック側に
弾ませてきます。こちらのボールが浅くなると、アプローチされボレー
で決められます。前に出ると、パスやトップスピンロブがうまいです。

いろいろと、スピンボールが得意になるように試してます。ガットをポリ
に変えるとか、ラケットのトップに鉛を張ったりしてトップヘビーにすると
スピンは、打ちやすくなりました。
しかし、ボレー、スマッシュ、バックスライスなどのバランスを考えると
ラケットは、トップライトのほうがいいのかもしれません。
その辺は、どう考えますか?トップライトのラケットでも、トップスピン
は、打てるのでしょうか?トップライトのラケットは、ガットをゆるく
張るのか?など。松原コーチの考えを教えてください。ちなみにコーチ
のテニスの極意のDVD持ってます。


 私の答えです。

スマイル 「テニスの極意のDVD持ってます」 とのこと。
ありがとうございます。

 さてムーンボールですが、
バックに高く入れられるのはちょっと大変かもしれませんね。

 私だったら、スライスにして、しっかり回転多めでいくところでしょうか。
相手のバックになるたけいやみなスライスを送り、
帰ってきたボールをフォアに回り込む。  フォアハンドb
というのが私のスタイルです。

 それともう一つは、ファーストサーブとリターンでなるべく (少しだけでも)
有利な態勢にして、次をフォアで打って主導権を握る。  フォアハンドb



 ところで相手の人、前に出てきた時、
見え見えの、露骨な高めのロブを上げたらどうなりますか?

 平然と、当たり前のようにスマッシュを何発も決めてきますか?

 ボレーを決められるとのことですが
ロブを上げればボレーは出来ないと思いますがどうでしょう?

 私の若い頃は、このくらいスマッシュを決められる人はインカレレベル以上の人でしたが
最近の若者はどうでしょうか?

   (最近の若いものは・・・ と言うような遺物になっちゃったかもしれない) あれー?



 自分の話に戻りますが
私の戦術の話でお分かりでしょうが
私のテニスはサーブとリターンを大事にし、
その後をフォアハンドでというのがメインのパターンです。  フォアハンドb

 ラケットやストリングスはフォアハンドだけを考えて選択します。  ラケット赤
フォアが思ったところに打てるラケットがいいラケットです。
そのほかのショットはどんなラケットでも大差なく使えます。

 ですが、特別に極端なトップヘビーと言う事もありません。
平均的なバランスか、ややトップヘビーか、といったところだと思います。
テンションは45ポンドくらい、うちの張り方は硬めにあがるようで、
たぶん標準くらいの硬さだろうと思います。

 5月23日のブログに自分のラケットの事を書きましたので
お暇な方は見てください。

 あの頃は肘を痛めていたので、ナイロンのストリングスにしていましたが
9月はじめ頃から再び、ポリツアー125に戻しています。

 まあ、ラケットはお好み次第で何を使ってもいいと思いますが
あえていえば、トップライト過ぎるのも、トップヘビー過ぎるのもお奨めしません。
重さも試合に出るような方はあまり軽すぎない方がいいと思います。



試合等 | 投稿者 松原コーチ 22:33 | コメント(2)| トラックバック(0)

ムーンボールでこられたら

『継続は、力なり』 さんから質問をいただきました。

 以下がコメント全文です。

マイク  高いボールが苦手です。ムーンボールの相手にいつも負けてしまいます。
ムーンボールの打ち方を教えて下さい。グリップを厚くするのか?
ライジングで打ったり、ボレーでカットするなど、前にでてドライブボレー
をしたほうがいいのか?などです。


 私の答え。
スマイル 質問のお話からしてトップスピン、特に高い打点のは得意ではない方、との前提で答えます。

 ナダルと当たっちゃった、普通タイプ?のプロといった感じでしょうか。  怖~い


 「ライジングで打ったり、ボレーでカットする」など、
で勝てるなら、たぶん、ここに質問を入れてこないのだと思います。
たぶん、すでにやってみたでしょう?

 相手選手がムーンボールを打ってくるということは
その人はトップスピンをある程度コントロールして打てる人だ、ということだと思います。
そんな人は、ベースラインの相手をぶち抜くことはできなくても、
相手がネットに出てきてくれれば、
パスやトップスピンロブで抜くぐらいのことはするのではないでしょうか。
   (相手がベースラインにいるのにトップスピンロブを打てばそれがムーンボールですよね)
短気に前に行けば相手の思う壺ではないでしょうか。


 次に、ライジングで打つというのは、
相手が戻る前にオープンコートに打ってエースをとるには有効ですが、
1発だけでは、真ん中にいる相手には効きにくいのではないでしょうか。

ただしいつもライジングで打っていて、
何のストレスもなくライジングを打てる人は別です。
『クルム伊達公子』 さんがその人ですが
    (あの人はトップスピナー大好き人間ですよね) フォアハンドg

ライジングを打って、走らせ
短くなったらライジングでしとめる。
もともとがそうゆうテニスの人でなければ難しいと思います。



 ちょっとだめだめ論が多くなり暗くなってきましたので方向転換。
どうゆう作戦があるか考えましょう。


1、相手がミスするまでこちらもロブでしこる。

2、ロブを上げて前に行く。

3、サービスエースをとる。

4、サーブアンドボレー。   (サーブアンドアプローチでもいいですよ)

5、リターンエースをとる。

6、リターンダッシュ。


たまたまですが、奇数番号は簡単ですよね。
そのショットさえできればいいのです。      うるせー

偶数番号はボレーはもちろんですが、スマッシュに自信ありというのが前提です。

3番から6番は、鈴木貴男をイメージしてもらえばいいと思います。

2番は効きますよ、私もこれをやられて閉口したことがあります。
パスに自信があっても、ロブで返すしかないのです。


 もし、サービスやスマッシュに自信がなければ、1番しかありません。

『継続は、力なり』 さんというお名前からしてそれもありかもしれません。


 前にでてドライブボレーですが、
これは、高いボールをトップスピンで打つということと
鶏と卵のような関係なのです。

 ドライブボレーが得意なら、高いボールをトップスピンで、は得意でしょう。

 高いボールをトップスピンで打つのが苦手な人はやめたほうがいいです。


 まとめますと、次のどれかをマスターする、か、1番。


A、伊達さんのようなライジングマンになる。

B、スマッシュいただきマンになる。

C、相手よりすごいトップスピンマンになる。


 継続は力で、どれかひとつものにしてください。




 ムーンボールの打ち方、高い打点の打ち方、ドライブボレーの打ち方はいずれまた。


 ですが、『ワイパースウィングができれば簡単』 とだけ・・・・・



試合等 | 投稿者 松原コーチ 20:11 | コメント(1)| トラックバック(0)

ダブルスはキョロキョロ

 今日はクラブで女性会員の練習に飛び入り。
ダブルスの練習中、
パートナーが私の位置を見てくれないことに気がついた。

 パートナーの頭上をロブが通過し私がカバー
彼女はサイドをチェンジ。
確かに打点は彼女のもといたサイド側なのだが
私自身はこちら側。  (変わる必要はない)
彼女はチェンジしたサイドで前を向いたまま。
私もあわててサイドチェンジ。
できれば変わりたくないのだが。 あれー?

 ほかにもいくつかのケースがあるのだが
このように後ろを見ないことによる判断ミスが結構多い。

 聞いてみると、どうも、『一流になると後ろを見なくてもわかるようになる』 のだそうだ。
だが、私は後ろを見ないとわからないし、 (私は一流じゃないのかもしれない) 冷や汗
あの、杉山愛でさえ、しょっちゅう後ろを見ている。
もっとうまくなればいいのかと思ったが、
そういえば、ダブルスの神様のようなあのナブラチロワもよく後ろを見ていた。


 どれくらい、後ろを見るのかと思い、自分を観察した。
パートナーのレシーブのとき、
レシーブを見、すぐに相手ネットマンを見、
サーバーを見たら、パートナーのストロークを見、・・・・
ずうっと、キョロキョロしっぱなし。
パートナーが1本打つ間に自分の視線が2往復するときもあるくらい。 キラキラ

 ただ一ヶ所をずうっと見ていることはない。
この後ろをずうっと見続けていた人が相手ボールをよけられず・・・
というのはまずいのだが。


 皆さんキョロキョロして情報を得ましょう。
はたして、パートナーはいい体勢なのか?
今攻めているのか? 守っているのか?
自分はここにいていいのか? 早く逃げだすべきなのか? 怖~い


試合等 | 投稿者 松原コーチ 21:05 | コメント(0)| トラックバック(0)