2010年11月01日
雁行人の物語
『以前にエルボー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
今回もとても参考になりました。
ありがとうございます。
ところで、松原コーチが雁行陣を選択される理由はどういったところなのでしょうか?
雁行陣、平行陣の長所、短所はどうお考えですか?
よろしければ、教えてください。
投稿者 以前にエルボー 2010/10/31 16:27
私の答えです。
ダブルスで自分がサーブのときは雁行陣を使います。
40代まではサーブアンドボレーをし、基本は平行陣でした。
若いころはサーブも強かったのでサービスキープが割合楽にできていました。![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
ですからそれを変える必要はなかったのです。
もちろん、上級者のダブルスでは平行陣が有利という常識があります。
私には平行陣でなければ恥ずかしいという気持ちもあったのです。
40代の後半から、私の強烈なスピンサーブが![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
若者たちのリターンの嵐にさらされるようになって来ました。
サーブゲームが互角に、いや不利になってキープできなくなってきました。![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
たぶん、6年前くらいアテネオリンピックで
チリのマスーが男子シングルスで金メダル
ゴンザレスが銅メダルを取った年だと思います。
デビスカップでプレーオフに進出し
チリと対戦した日本チームはこの二人に負けてしまいました。![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
この二人のダブルスが雁行陣だったのです。
相手のリターンやサーブのボールをボレーヤーの足元に叩き込む
浮いてきたところを相棒がポーチ。![怖~い](http://blog.tennis365.net/common/icon/34.gif)
こんな刺激的な話を聞いて自分でもやってみたくなったのです。
やってみるとこちらのほうがキープ率もいいし、身体も楽。
それ以来、私は雁行人です。
若いころの私の一番の武器はスマッシュとバックボレーでした。
もちろん、サーブも今とはだいぶ違うと思います。
それに対して現在の一番の武器はフォアハンド。
ベースラインは結構、居心地がいいんです。
パートナーの後ろもカバーしやすい。![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
若いころはそのカバーをスマッシュ力でしていたのですが
現在は自分の上でさえ少々心もとない。![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
さて、雁行陣と平行陣、どちらが強いのでしょうか。
先ほどの日本に勝ったチリのペアー
次の対戦でアメリカにストレートで負けました。
アメリカはもちろんサーブアンドボレーの平行陣。
うまいボレーと強力なストロークの打ち合い。
五分五分の条件で打ち合えば、ボレーが有利でしょう。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
振りが大きく、手間のかかるストロークは腕だけでもいいボールの打てるボレーとの打ち合いは不利です。
しかしストローカーがいい体勢で先に打てれば、ストローカーが有利な場面が出てきます。![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
つまり攻撃されないサーブを打てる場合と
リターンから先に打てる場合です。
つまりお互いのサーブしだいというところでしょうか。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
それとわすれてはいけないのはスマッシュの存在です。
強力な抑止力になるスマッシュはネットプレーの前提なのです。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
強力なスマッシュがあればロブは来ません。
ボレーにのみ専念できるのです。
ですからボレーが有利なのです。
逆にスマッシュが弱ければ
追い込んだらロブが来ます。![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
ストローク側が安心して打てるのです。
そんなわけで
スマッシュとサーブが強力だったころの松原さんは平行陣を採用。![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
ストロークはいいがスマッシュは?
サーブもリターンから責められない程度
最近の松原さんは雁行陣を採用し、雁行人になったのです。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
以下がそのコメント、全文です。
![マイク](http://blog.tennis365.net/common/icon/83.gif)
ありがとうございます。
ところで、松原コーチが雁行陣を選択される理由はどういったところなのでしょうか?
雁行陣、平行陣の長所、短所はどうお考えですか?
よろしければ、教えてください。
投稿者 以前にエルボー 2010/10/31 16:27
私の答えです。
![スマイル](http://blog.tennis365.net/common/icon/01.gif)
40代まではサーブアンドボレーをし、基本は平行陣でした。
若いころはサーブも強かったのでサービスキープが割合楽にできていました。
![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
ですからそれを変える必要はなかったのです。
もちろん、上級者のダブルスでは平行陣が有利という常識があります。
私には平行陣でなければ恥ずかしいという気持ちもあったのです。
40代の後半から、私の強烈なスピンサーブが
![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
若者たちのリターンの嵐にさらされるようになって来ました。
サーブゲームが互角に、いや不利になってキープできなくなってきました。
![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
たぶん、6年前くらいアテネオリンピックで
チリのマスーが男子シングルスで金メダル
ゴンザレスが銅メダルを取った年だと思います。
デビスカップでプレーオフに進出し
チリと対戦した日本チームはこの二人に負けてしまいました。
![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
この二人のダブルスが雁行陣だったのです。
相手のリターンやサーブのボールをボレーヤーの足元に叩き込む
浮いてきたところを相棒がポーチ。
![怖~い](http://blog.tennis365.net/common/icon/34.gif)
こんな刺激的な話を聞いて自分でもやってみたくなったのです。
やってみるとこちらのほうがキープ率もいいし、身体も楽。
それ以来、私は雁行人です。
若いころの私の一番の武器はスマッシュとバックボレーでした。
もちろん、サーブも今とはだいぶ違うと思います。
それに対して現在の一番の武器はフォアハンド。
ベースラインは結構、居心地がいいんです。
パートナーの後ろもカバーしやすい。
![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
若いころはそのカバーをスマッシュ力でしていたのですが
現在は自分の上でさえ少々心もとない。
![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
さて、雁行陣と平行陣、どちらが強いのでしょうか。
先ほどの日本に勝ったチリのペアー
次の対戦でアメリカにストレートで負けました。
アメリカはもちろんサーブアンドボレーの平行陣。
うまいボレーと強力なストロークの打ち合い。
五分五分の条件で打ち合えば、ボレーが有利でしょう。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
振りが大きく、手間のかかるストロークは腕だけでもいいボールの打てるボレーとの打ち合いは不利です。
しかしストローカーがいい体勢で先に打てれば、ストローカーが有利な場面が出てきます。
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
つまり攻撃されないサーブを打てる場合と
リターンから先に打てる場合です。
つまりお互いのサーブしだいというところでしょうか。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
それとわすれてはいけないのはスマッシュの存在です。
強力な抑止力になるスマッシュはネットプレーの前提なのです。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
強力なスマッシュがあればロブは来ません。
ボレーにのみ専念できるのです。
ですからボレーが有利なのです。
逆にスマッシュが弱ければ
追い込んだらロブが来ます。
![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
ストローク側が安心して打てるのです。
そんなわけで
スマッシュとサーブが強力だったころの松原さんは平行陣を採用。
![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
ストロークはいいがスマッシュは?
サーブもリターンから責められない程度
最近の松原さんは雁行陣を採用し、雁行人になったのです。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
大変わかりやすかったです。
わたしもネットプレーより、ストロークのほうが得意なのですが、やっぱり平行陣じゃなきゃいけないのかな、と思ってやっていました。
特にセカンドサーブで、ゆっくり打って時間を作って前に出ればいいと教わっても、ファーストボレーで、苦しい体勢でローボレーさせられると、どうにも上手く打てず、、、。(ネットプレーが得意な人は、あんな体勢からよくあんなところに打てるな、という感じで上手く打ってますが)
一本目のショットで攻めることができれば、雁行陣も充分いけるような気がしてきたので、一本目に気合を入れて、やってみます。