2010年11月29日
左利きは有利?
左利きの 『翡翠』 さんからもうひとつ質問をいただいていました。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは
もう一つ質問をお願いしますm(_ _)m
私は左利きなのですが、よく「スポーツは左利きが有利」と言いますよね?
それはテニスでも当てはまることなのでしょうか?
自分は「有利もなにも結局はうまい方が勝つのでは…」と思ってしまうのですが…
もし、左利きの方が有利だ、ということがあるとすれば、それはどのような所ですか?
また、それを生かす為の練習法、戦い方等あれば教えて下さいm(_ _)m
左利きは少ない為、あまり需要がない質問かもしれませんが、もしお時間がありましたらよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/11/26 00:24
私の答えです。
この質問は左利き対策として右利きからよく出る質問です。
左利きに対して困るのは相手をする右利きだから。
右利きの方は左利き対策の知識として
左利きの方はより有利にするために読んでみてください。
さて、左利きの人はなかなか自分の有利さに気づかないものだ。
じゃあどうしたらわかるか?
左利きと対戦してみるとすぐにわかる。
左利きは自分と対戦するわけにいかないから
右利きの人以上に左利きと対戦するチャンスが少ない。
だから面白いことに、左利きを苦手としている左利きは右利き以上に多い。
なぜ、左利きの人とプレーするのが難しいのだろう?
それは左利きの球筋が右利きとは微妙に違うからだ。
特にサーブでその傾向が強い。
特にスライスサーブがそうで
右利きのスライスサーブはフォア側に曲がってくるのに対し
左利きのそれはバック側に曲がってくる。
これに対応できないで試合の最後までラケットの真ん中に当たらない人もいる。
スピンサーブも同様で
右利きと左利きでは曲がる方向も跳ねる方向も逆になる。
フラットサーブは当然、どちらが打っても同じはずだが
実は違う。
右利きのフラットは通常右利きのバック側にくる。
ところが左利きのフラットはフォアのコーナーに来るのだ。
ストロークはサーブほどではないが、打ち合いの勘所が結構違ってくる。
中級者くらいまでは通常、バックの苦手な人が多い。
したがって、バックにボールを集めると有利に試合を進めることができる。
ところが慣れないとバックを狙ったつもりが左利きのフォアに行ってしまう
フォアでクロスに攻めればいいのだが
いつもやっているパターンではないので熟練度が不足している。
その点、左利きは右利きのバックを狙うフォアハンドのクロスに熟練していることが多い。
上級者になればバックのほうが得意な選手も多いので話が変わってくると思いきやそうはいかない。
普通、フォアハンドのほうが攻撃力が大きいため
対応する方向がやはり左右逆なのだ。
まあそんなわけで右利きを相手にするのと左利きを相手にするのとは微妙に違い
それが、左利きの優位性へと繋がっていく。
もうひとつは自己暗示。
左利きは苦手だと公言している人の多いこと。
自分で自分の頭に苦手だ苦手だと吹き込んでいる。
そこまでいくと左利きを見ただけでジンマシンが出る。
当然、左利きには勝てない。
ますます苦手で、嫌いになる。
その対策だが
私は左利きが得意だと大きな声で叫ぶようにしている。
そのために、自分でもそう思い込んでいるふしもある。
本当は左利きが得意な理由なんてない
それほど不利ではないというだけのことなのだ。
頭の中で左利きのスライスサーブをしっかりイメージしておく
それを見事にレシーブする自分をイメージし素振りしてみる
見事にレシーブエースをイメージできればしめたもの。
ほかのストロークやラリーの流れも同じ事。
もちろん、私がフォアのクロスを打てることも影響している。
そして、左利きとあたったことを喜んでいる私を見て
左利きががっかりするというおまけもついているのだ。
まあ、けっこうイメージが重要ということ。
「私は左利きが得意なのだ」
まあ左利きが有利なことはわかってもらえたと思うが
技術的にさらに有利になる方法をちらっと。
1つ目はスライスサーブをマスターすること
理由は先ほど書いたとおり。
左利きのうまい選手はほとんどこれ。
2つ目は巻き込むようなトップスピンのフォアハンド
これをクロスに打てるようにしておく。
ナダルはブーメランスネークにしてストレートにも使いますよね。
でも持ち球がフラットの人は無理して変えなくてもいいです。
3つ目は先日の右に切れていくダウンザラインのスライス。
なれると安定して、右利きのバックに打てるようになる。
それを、ダブルスでアドコートを守るときリターンなどにも使える。
ジミー・コナーズはこれをシングルスのアプローチでわざとやっていました。
コナーズ? 知りませんよね
石器時代を鉄器時代に変えたサウスポーです。
とにかく、右利きにできないショットはすべて左利きの武器になるのです。
そして右利きはこれらをしっかりイメージしておけばいいのです。
以下がそのコメントの全文です。
こんばんは
もう一つ質問をお願いしますm(_ _)m
私は左利きなのですが、よく「スポーツは左利きが有利」と言いますよね?
それはテニスでも当てはまることなのでしょうか?
自分は「有利もなにも結局はうまい方が勝つのでは…」と思ってしまうのですが…
もし、左利きの方が有利だ、ということがあるとすれば、それはどのような所ですか?
また、それを生かす為の練習法、戦い方等あれば教えて下さいm(_ _)m
左利きは少ない為、あまり需要がない質問かもしれませんが、もしお時間がありましたらよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/11/26 00:24
私の答えです。
この質問は左利き対策として右利きからよく出る質問です。
左利きに対して困るのは相手をする右利きだから。
右利きの方は左利き対策の知識として
左利きの方はより有利にするために読んでみてください。
さて、左利きの人はなかなか自分の有利さに気づかないものだ。
じゃあどうしたらわかるか?
左利きと対戦してみるとすぐにわかる。
左利きは自分と対戦するわけにいかないから
右利きの人以上に左利きと対戦するチャンスが少ない。
だから面白いことに、左利きを苦手としている左利きは右利き以上に多い。
なぜ、左利きの人とプレーするのが難しいのだろう?
それは左利きの球筋が右利きとは微妙に違うからだ。
特にサーブでその傾向が強い。
特にスライスサーブがそうで
右利きのスライスサーブはフォア側に曲がってくるのに対し
左利きのそれはバック側に曲がってくる。
これに対応できないで試合の最後までラケットの真ん中に当たらない人もいる。
スピンサーブも同様で
右利きと左利きでは曲がる方向も跳ねる方向も逆になる。
フラットサーブは当然、どちらが打っても同じはずだが
実は違う。
右利きのフラットは通常右利きのバック側にくる。
ところが左利きのフラットはフォアのコーナーに来るのだ。
ストロークはサーブほどではないが、打ち合いの勘所が結構違ってくる。
中級者くらいまでは通常、バックの苦手な人が多い。
したがって、バックにボールを集めると有利に試合を進めることができる。
ところが慣れないとバックを狙ったつもりが左利きのフォアに行ってしまう
フォアでクロスに攻めればいいのだが
いつもやっているパターンではないので熟練度が不足している。
その点、左利きは右利きのバックを狙うフォアハンドのクロスに熟練していることが多い。
上級者になればバックのほうが得意な選手も多いので話が変わってくると思いきやそうはいかない。
普通、フォアハンドのほうが攻撃力が大きいため
対応する方向がやはり左右逆なのだ。
まあそんなわけで右利きを相手にするのと左利きを相手にするのとは微妙に違い
それが、左利きの優位性へと繋がっていく。
もうひとつは自己暗示。
左利きは苦手だと公言している人の多いこと。
自分で自分の頭に苦手だ苦手だと吹き込んでいる。
そこまでいくと左利きを見ただけでジンマシンが出る。
当然、左利きには勝てない。
ますます苦手で、嫌いになる。
その対策だが
私は左利きが得意だと大きな声で叫ぶようにしている。
そのために、自分でもそう思い込んでいるふしもある。
本当は左利きが得意な理由なんてない
それほど不利ではないというだけのことなのだ。
頭の中で左利きのスライスサーブをしっかりイメージしておく
それを見事にレシーブする自分をイメージし素振りしてみる
見事にレシーブエースをイメージできればしめたもの。
ほかのストロークやラリーの流れも同じ事。
もちろん、私がフォアのクロスを打てることも影響している。
そして、左利きとあたったことを喜んでいる私を見て
左利きががっかりするというおまけもついているのだ。
まあ、けっこうイメージが重要ということ。
「私は左利きが得意なのだ」
まあ左利きが有利なことはわかってもらえたと思うが
技術的にさらに有利になる方法をちらっと。
1つ目はスライスサーブをマスターすること
理由は先ほど書いたとおり。
左利きのうまい選手はほとんどこれ。
2つ目は巻き込むようなトップスピンのフォアハンド
これをクロスに打てるようにしておく。
ナダルはブーメランスネークにしてストレートにも使いますよね。
でも持ち球がフラットの人は無理して変えなくてもいいです。
3つ目は先日の右に切れていくダウンザラインのスライス。
なれると安定して、右利きのバックに打てるようになる。
それを、ダブルスでアドコートを守るときリターンなどにも使える。
ジミー・コナーズはこれをシングルスのアプローチでわざとやっていました。
コナーズ? 知りませんよね
石器時代を鉄器時代に変えたサウスポーです。
とにかく、右利きにできないショットはすべて左利きの武器になるのです。
そして右利きはこれらをしっかりイメージしておけばいいのです。