2011年07月28日
バックのスライスは
昨年の9月に、『てにすぅ』 さんからスライスの質問をいただいていた。
スライスサーブの昔の記事を確認していて見つけた。
私のコメントに、「そのうちにやりますね」 って、書いてあった。
そのうちに、10ヶ月たってしまった。![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
大抵は答えているはずなのだが、こんなことが他にもあるかもしれない。
すいません、音沙汰の無い質問の方、しつこく聞いてください。
『てにすぅ』 さん、もしまだ見ていたらごめんなさい。
以下が、そのコメントの全文です。
こんにちは。毎日楽しく拝見させていただいています。
以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!
ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?
現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。
スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)
1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)
しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。
安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。
投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19
私の答えです。
まず、モーリスモの美しいスウィングを動画と連続写真で見てください。
この写真で気がつくことは
A、凹型に、下に膨らんだ、なめらかな弧を描いたスウィング。
B、手首を固定し、腕を捻らないので面が徐々に上向きになっていく。
C、インパクト付近で上体の向きを保っている。
D、トップスピンに比べて、フォローが小さい。
まず、Aの話
肩を中心に腕全体で弧を描いてスウィングするということ。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
その時に手首は固定し、ブレをなくす。
昔はテイクバックの最後にラケットヘッドを下げて
振り出しで引き起こすことにより勢いづけをしたものだが
最近はあまりやらない。
たぶん、最近は、ラケットがよくなったこと、相手ボールが強烈なことで
より、安定度のほうを重視するようになったのだと思う。
まあそんなわけで、質問中の雑誌の指摘、1と3は正しいと思う。
次に引き方だが
打つ時のスウィングの正反対をやればいい。
つまり
インパクトの形をしっかり作り、手首を固定し
早めに、凹型で下にえぐるように、弧を描いて引いていく。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
そして打つ時はその同じ経路を逆にたどるだけ。
これは結果的に、B、の話だった。
次は、C、の話だが
スライスは余裕を持って追いつけないときの緊急避難で使うことが多い。![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
短いボールを低いところで拾う時などもそう。
だから上体が傾くことが多いのだ。
軸が傾いているのに、上体を回すとエラーの元。
それに回さなければいけないほどパワーもいらない。
そんなわけで、上体は出来るだけ回さない。
2コマ目と5コマ目の間で、上体の向きを比べてみるといい。
動画だと上体が回っているように見えるのだが
インパクト前後ではほとんど回していない。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
最後に、D、の小さめフォロースルー。
スライスは速すぎたら、ネットすれすれを通って、ベースラインを超えてしまう。
だから、速度制限が必要。
それを行うためにブレーキを掛けながらインパクトを迎える。
そして、ブレーキ加減でスピードや深さをコントロールする。![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
だから、トップスピンに比べて、フォローは小さいのだ。
さて大昔、世の中のバックハンドがスライスしかなかったころ。
もちろん片手で、木のラケットだったころの考古学的お話。![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
ドロップショットからパスまですべてをスライス気味に打っていた。
だから、今よりも回転量が少なめで
特にパスの時はフラット気味が良しとされていた。
フラット気味だから、当然、インパクトで厚く当てる。
その場合、上体も回して打つことが多かった。
つまり、フラット気味なら肩の線は水平に保ち、右肩が下がらないようにする。
完全にスライスなら、右肩は下がってもかまわない、もちろん水平でもいいのだが
上体が回らないなら、それほど気にしなくてもいい。
つまり、質問中の雑誌に出ていた、2番と4番は半世紀あまり前のプロの技術。![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
もちろんプロでは通用しないということで
アマチュアの世界では充分実用になると思うが。![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
モーリスモの動画と連続写真をもう一度見て現在の技術を確認してほしい。
実はこれ、男子だともっとすごい切り下ろしになる。
これは、ロディックのスライスアプローチ、動画と連続写真。
強烈な切り下ろしを感じることが出来ると思う。
特に男子プロのスライスは徹底的にスライスなのだ。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
スライスサーブの昔の記事を確認していて見つけた。
私のコメントに、「そのうちにやりますね」 って、書いてあった。
そのうちに、10ヶ月たってしまった。
![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
大抵は答えているはずなのだが、こんなことが他にもあるかもしれない。
すいません、音沙汰の無い質問の方、しつこく聞いてください。
『てにすぅ』 さん、もしまだ見ていたらごめんなさい。
以下が、そのコメントの全文です。
![マイク](http://blog.tennis365.net/common/icon/83.gif)
以前までフォアハンドに安定感がなかったのですが、このブログに出会い安定感が格段にアップしワンランク上のテニスになった気がします!
ここで質問なのですが、バックハンドスライスの正しい打ち方(テイクバックからフォロースルーまで)を教えていただけないでしょうか?
現時点ではとりあえず相手コートに返すだけで、滑るようなスライスを打とうとするとネットしたりアウトしたりと安定感がまるでありません。
スライスを打つ際に意識していることは以下の4点です(雑誌に書いてありました)
1、高くセットする
2、インパクトで厚く当てる
3、手首の角度を固定する
4、右肩を下げない(右利きの場合)
しかし体の使い方や力の入れ方などが分かりません。
安定して良いスライスが打てるようになるためにアドバイスがあればよろしくお願いします。
投稿者 てにすぅ 2010/09/16 19:19
私の答えです。
![スマイル](http://blog.tennis365.net/common/icon/01.gif)
この写真で気がつくことは
A、凹型に、下に膨らんだ、なめらかな弧を描いたスウィング。
B、手首を固定し、腕を捻らないので面が徐々に上向きになっていく。
C、インパクト付近で上体の向きを保っている。
D、トップスピンに比べて、フォローが小さい。
まず、Aの話
肩を中心に腕全体で弧を描いてスウィングするということ。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
その時に手首は固定し、ブレをなくす。
昔はテイクバックの最後にラケットヘッドを下げて
振り出しで引き起こすことにより勢いづけをしたものだが
最近はあまりやらない。
たぶん、最近は、ラケットがよくなったこと、相手ボールが強烈なことで
より、安定度のほうを重視するようになったのだと思う。
まあそんなわけで、質問中の雑誌の指摘、1と3は正しいと思う。
次に引き方だが
打つ時のスウィングの正反対をやればいい。
つまり
インパクトの形をしっかり作り、手首を固定し
早めに、凹型で下にえぐるように、弧を描いて引いていく。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
そして打つ時はその同じ経路を逆にたどるだけ。
これは結果的に、B、の話だった。
次は、C、の話だが
スライスは余裕を持って追いつけないときの緊急避難で使うことが多い。
![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
短いボールを低いところで拾う時などもそう。
だから上体が傾くことが多いのだ。
軸が傾いているのに、上体を回すとエラーの元。
それに回さなければいけないほどパワーもいらない。
そんなわけで、上体は出来るだけ回さない。
2コマ目と5コマ目の間で、上体の向きを比べてみるといい。
動画だと上体が回っているように見えるのだが
インパクト前後ではほとんど回していない。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
最後に、D、の小さめフォロースルー。
スライスは速すぎたら、ネットすれすれを通って、ベースラインを超えてしまう。
だから、速度制限が必要。
それを行うためにブレーキを掛けながらインパクトを迎える。
そして、ブレーキ加減でスピードや深さをコントロールする。
![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
だから、トップスピンに比べて、フォローは小さいのだ。
さて大昔、世の中のバックハンドがスライスしかなかったころ。
もちろん片手で、木のラケットだったころの考古学的お話。
![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
ドロップショットからパスまですべてをスライス気味に打っていた。
だから、今よりも回転量が少なめで
特にパスの時はフラット気味が良しとされていた。
フラット気味だから、当然、インパクトで厚く当てる。
その場合、上体も回して打つことが多かった。
つまり、フラット気味なら肩の線は水平に保ち、右肩が下がらないようにする。
完全にスライスなら、右肩は下がってもかまわない、もちろん水平でもいいのだが
上体が回らないなら、それほど気にしなくてもいい。
つまり、質問中の雑誌に出ていた、2番と4番は半世紀あまり前のプロの技術。
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
もちろんプロでは通用しないということで
アマチュアの世界では充分実用になると思うが。
![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
モーリスモの動画と連続写真をもう一度見て現在の技術を確認してほしい。
実はこれ、男子だともっとすごい切り下ろしになる。
これは、ロディックのスライスアプローチ、動画と連続写真。
強烈な切り下ろしを感じることが出来ると思う。
特に男子プロのスライスは徹底的にスライスなのだ。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)