2011年07月31日
フォア後ろ目の打点
腕を伸ばして打つと打ちやすいということで
7月22日に「ストレートアームフォア」で取り上げさせていただいた
『ステニ』 さんから、再度質問をいただきました。
フォアハンドで打点が後ろ目の方がうちやすいが、というお話し。
以下がそのコメントの全文です
わかりやすい説明ありがとうございました。あの、なぜかわからないんですけど、フォアハンドで僕はどうやら打点がやや後ろ目のほうが打ちやすいようです。一般的には、グリップ厚いと前で打ちなさい、というじゃないですか。それにも関らずです・・。これってOKなんでしょうか?
具体的には、多分僕のグリップはセミウエスタンだと思います。そして、後ろ目というのは、体からほんの少し前程度です。体からほんの少し前だと、ラケットとボールの接触時間が長いように感じて、フラットにもスピンにも打ちやすい気がするんです。たいてい腰の高さ当たりで捉えるようにしています。コーチがもっと前で捕えろばっか言うんですけど、ここ最近は無視しています。
投稿者 ステニ 2011/07/27 09:58
私の答えです。
薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。
イースタンから見れば厚めのグリップであるセミウェスタンも
現代のプロの常識グリップ、ウェスタンから見れば、充分薄めです。
現代のプロのグリップを分類すれば
イースタン かなり薄めの人
セミウェスタン 普通の中のやや薄め
ウェスタン 普通か、普通の中のやや厚め
フルウェスタン かなり厚めの人
こんな感じでしょうか。
セミウェスタンはフェデラーがそうであるように
腕を伸ばし気味の打ち方にもあっています。
ここまでは先日の話の復習みたいなものですね。
さて打点の前後位置の話。
前提として、インパクトの面はほぼ垂直なはずです。
そうすると、どこで捕らえれば垂直になりやすいかという事ですね。
厚いグリップほど前になるというのは当然ですが
薄いグリップなら後ろであっても当然。
だから、「薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。」
と言ったのです。
そしてこの前後位置、その人の手の形、関節の可動域によって違うのです。
同じグリップなら同じ角度、というわけではないのです。
たとえば、フェデラーはかなり手首を折ることによって、打点を前にしています。
ですから、そこまで手首の角度を作れないなら
後ろ気味のほうが打ちやすい、という人がいてもおかしくないと思います。
ただ一つだけ気をつけなくてはいけないことですが
テイクバックで凸型に引いてしまう人
つまり、外旋しながら引いていく人です。
この人は打点を後ろ目にして打つと
面が被り気味になって、垂直面が作りやすいのです。
面がインパクトで上向きになるのをある程度キャンセルできるのですが
絶対的なパワーが落ちてしまいます。
もちろん正確なコントロールが得られにくいですし
腕の負担も大きくなり
肩の前部分や肘を痛めたりする原因になります。
じつは、このことがちょっと匂います。
本音を言いますと
同じ質問をしてきた人が10人いたら
たぶん8人はこちらの理由だと思います。
『ステニ』 さんが残りの2人の側であることを祈ります。
さて、これをチェックしてみて問題がないようでしたら
少しくらい後ろ目の打点でも構わないと思います。
7月22日に「ストレートアームフォア」で取り上げさせていただいた
『ステニ』 さんから、再度質問をいただきました。
フォアハンドで打点が後ろ目の方がうちやすいが、というお話し。
以下がそのコメントの全文です
わかりやすい説明ありがとうございました。あの、なぜかわからないんですけど、フォアハンドで僕はどうやら打点がやや後ろ目のほうが打ちやすいようです。一般的には、グリップ厚いと前で打ちなさい、というじゃないですか。それにも関らずです・・。これってOKなんでしょうか?
具体的には、多分僕のグリップはセミウエスタンだと思います。そして、後ろ目というのは、体からほんの少し前程度です。体からほんの少し前だと、ラケットとボールの接触時間が長いように感じて、フラットにもスピンにも打ちやすい気がするんです。たいてい腰の高さ当たりで捉えるようにしています。コーチがもっと前で捕えろばっか言うんですけど、ここ最近は無視しています。
投稿者 ステニ 2011/07/27 09:58
私の答えです。
薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。
イースタンから見れば厚めのグリップであるセミウェスタンも
現代のプロの常識グリップ、ウェスタンから見れば、充分薄めです。
現代のプロのグリップを分類すれば
イースタン かなり薄めの人
セミウェスタン 普通の中のやや薄め
ウェスタン 普通か、普通の中のやや厚め
フルウェスタン かなり厚めの人
こんな感じでしょうか。
セミウェスタンはフェデラーがそうであるように
腕を伸ばし気味の打ち方にもあっています。
ここまでは先日の話の復習みたいなものですね。
さて打点の前後位置の話。
前提として、インパクトの面はほぼ垂直なはずです。
そうすると、どこで捕らえれば垂直になりやすいかという事ですね。
厚いグリップほど前になるというのは当然ですが
薄いグリップなら後ろであっても当然。
だから、「薄めのグリップ、伸ばしぎみの腕、やや後ろ目の打点。
考えてみれば、当たり前の3点セットです。」
と言ったのです。
そしてこの前後位置、その人の手の形、関節の可動域によって違うのです。
同じグリップなら同じ角度、というわけではないのです。
たとえば、フェデラーはかなり手首を折ることによって、打点を前にしています。
ですから、そこまで手首の角度を作れないなら
後ろ気味のほうが打ちやすい、という人がいてもおかしくないと思います。
ただ一つだけ気をつけなくてはいけないことですが
テイクバックで凸型に引いてしまう人
つまり、外旋しながら引いていく人です。
この人は打点を後ろ目にして打つと
面が被り気味になって、垂直面が作りやすいのです。
面がインパクトで上向きになるのをある程度キャンセルできるのですが
絶対的なパワーが落ちてしまいます。
もちろん正確なコントロールが得られにくいですし
腕の負担も大きくなり
肩の前部分や肘を痛めたりする原因になります。
じつは、このことがちょっと匂います。
本音を言いますと
同じ質問をしてきた人が10人いたら
たぶん8人はこちらの理由だと思います。
『ステニ』 さんが残りの2人の側であることを祈ります。
さて、これをチェックしてみて問題がないようでしたら
少しくらい後ろ目の打点でも構わないと思います。
ところでふと疑問に思ったことがあるのでコメントさせていただきました。
フォアハンドのテイクバックの話なのですが、いつも凹型で引くというお話をされいるかと思うのですが、スクールのコーチにはサーキュラースイングをするようにといつも言われます。
松原コーチはこの二つのスイングの違いをどのようにお考えでしょうか?
私はサーキュラースイングはイメージとしては円を描くように引くイメージで、どちらかといえば、松原コーチがしないようにと言われている凸型スイングに思えなくもないかと考えております。
ばかみたいな質問ですが、ずっと気になっていたので、質問させていただきました。
お忙しいと思いますが、答えていただけると幸いです。
外旋しながら引いていないとは思いますが・・・・でも正直、過去ログにある松原コーチのテイクバックについての詳細な記事、全て目を通したんですけど、外旋するテイクバックについてよくわかりませんでした。。だから、外旋しているか自信ないです。僕はいわゆる、プロ風のテイクバックやっていると思うので・・・、あの、もしよかったらプロ風のテイクバックで、外旋しないでテイクバックする記事を、また何か書いてみてくれませんか?
それと、フォアなんですけど、フェデラー選手みたいに、ボールを打点付近までに見るようにしたら、エラー減りました。もちろん当たってるときは絶対見てないと思うんですけど、だけど打点付近まで見るようにしたら、ボールをコントロールできる感覚が出てきたんです。
それでボールを見るようにしたら、結果的に打点が以前と比べて後ろになったというか。こんな感じなんです、不思議ですね・・・。
Yanaseさんのコメントを読ませていただいていて、兼ねてからの、私の疑問と一部一致しますので、便乗となりますが、質問させていただきます。
松原コーチはいつも「振り子のようにテイクバックして振り子にように振る。」と仰っているように思うのですが、これはバックハンドスライスの場合はたやすくイメージできます。そのまま振れば結果も良好です。
ただ、フォアハンドの場合は、テイクバックは振り子でOKなんですが、フォワードスイング以降は振り子の形には沿わない様に思うのです。
どちらかというとテイクバック完了後、ラケットヘッドが下がってそのまま斜め上に振り上げるか(そうなると8の字スイングですね。)、テイク完了位置から凸型にワイパースイングするように思うのですが、いかがでしょうか?
愛読させていただきもうすぐ1年ですが、相変わらず理解不足で、また度々申し訳ありません。よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます
8の字というのはほぼ正しいと思います。