2010年01月30日
デルポトロのフォア続続編
デルポトロのフォアハンド
相手のゆるいボールに対しては面を外向きとか下向きに引く。
それが相手の速いボールに対しては
上向きに引いた面をかぶせるようにして打っちゃう。
でも入っちゃう。
何でだ? というお話。![えっへん](http://blog.tennis365.net/common/icon/02.gif)
今日こそ決着をつけるぞ。
実は簡単に書こうと思ったら結構な大作になってしまった。![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
よっぽど理屈好きの方か本当に暇な方以外は
今日は見なかったことにしてください。
さて、デルポトロ
このことについては、2つのことが考えられる。
1、 精神的に楽だから。
2、 技術的、物理的にも入る理屈がある。
1についてはわかりやすい。
速いボールが来ちゃったら、ビビってる暇もない。
硬くなってるまもなく打ってしまえば
気が楽で難しい技も見事に決まる。
2の技術的、物理的な理屈があるのでは、ということについて考えてみる。
こっちのほうが本論だ。
実は以前に一度、このことについて考えたことがある。
15年くらい前だろうか。
ヨネックスのポスターを見て考え込んだことがある。
そこにマルセオ・リオスの写真が載っていた。
フォアハンドのインパクト
ラケット面が45度くらい下を向いている。![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
これは私にとって大変困った事態だ。
面を正確に作らなければフォアハンドは絶対に正確に打てない
だからテイクバックの面をしっかり作れ
とばかり言っているからなのだ。![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
しかも、リオスというのは当時ATPランク1位の選手
しかもフォアハンド自慢の人なのだ。
この人が違ったら、これはえらいことなのだ。![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
さて、テニスではボールが当たって離れるまでの接触時間は
約、1000分の5秒といわれている。
これはわれわれ凡人にとってはゼロに等しい時間。
だからテニスではラケット面の向いた方角にボールが飛ぶ。
それに対し、ちょうどいい比較対象のソフトテニスでは
接触時間が長いため、スウィングの方向に飛ぶ。
もちろん100%そうではないが、そんな傾向にあるということ。
そのときはこんなことが頭にひらめいた。![ピカ](http://blog.tennis365.net/common/icon/68.gif)
リオスはソフトテニスやってるんじゃないか。![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
もちろん、ボールをすり替えちゃったなんてことではなく
彼にとっては接触時間というより、接触距離が長いんじゃないかということ。
1000分の5秒はわれわれには一瞬だが
リオスのスウィングスピードには充分な時間、距離なんじゃないか?
彼が、80km/hでラケットを振ったとしたら。
3600秒で割って、1秒に約22m走る。
その1000分の5だから、その間に11cmラケット面が走る計算だ。
11cmなら充分に感じられる長さだし
しかも、それだけボールを引きずれば充分に方向性に影響を与えられるのでは。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
今回、もうひとつ考えたことがある。![ピカ](http://blog.tennis365.net/common/icon/68.gif)
ラケットの反発係数のことだ。
反発係数というのはラケット面に衝突したボールがどれだけの勢いで跳ね返るかということ。
たとえば止まったラケットにボールが当たり
100%同じスピードで跳ね返っていったら、反発係数が1ということになる。
当たったとたんに止まっちゃったら、反発係数はゼロということになる。
(こんなことは覚えなくていいですよ)
実はラケットとボールの衝突速度が低いときは反発係数は1に近く
ほとんど同じスピードで跳ね返るのだが
速度が上がるにつれて反発しなくなって行き
衝突速度が100km/hに近づくと反発係数はゼロに近くなってしまう
という現象がある。
この状態になると
どんなラケットを使っても打つスピードは同じということになる
私が石器時代に使っていた石のラケットでも![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
ボルグ愛用の木のラケットでも
現代のカーボンファイバーのラケットでも
スウィングスピードが同じなら打球速度はほぼ同じになるのだ。
この状態はラケットがはじいているのではなく
飛ばない、まとわりついたボールを無理やりねじ伏せているような状態なのだ。
男子プロのフォアやサーブのスウィングスピードはこのゾーンに入っている。
70km/hでラケットを振ったとして
10km/hのボールを打つと、衝突速度は 80km/h
40km/hのボールを打つと、衝突速度は 110km/h
相手のゆるいボールを打つとはじきがよく、面の向きに飛び
相手の速いボールを打つとスウィングの方向に飛ぶ (傾向がある)
だからデルポトロはゆるいボールに対しては下向き外向きの面で引くから、入る。
速いボールに対しては面をかぶせるようにするのだが、入る。![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
うん、なんか説明できたような気がするぞ。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
ここで、じゃあ上向きに引いてかぶせて打ってもいいんだと思ったあなた
デルポトロはゆるいボールに対しては外側か下に面を向けて引いているのですよ。
そんな使い分けできます?![ベー](http://blog.tennis365.net/common/icon/07.gif)
リオスはいつも下向きに引いていましたよ。
ここで誰か実験をお願いできないかなあ。![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
めちゃめちゃスウィングの速いおにいちゃんを探す。
ホームビデオでフォアハンドの打球シーンを撮る。
フラットで打ち
飛んできたボールの速度、面の向き、スウィング速度、
打球の速度、打球角度の関係をグラフにして
上の理論を確かめてみる。
修士論文くらいにならないかしら?![にっこり](http://blog.tennis365.net/common/icon/03.gif)
相手のゆるいボールに対しては面を外向きとか下向きに引く。
それが相手の速いボールに対しては
上向きに引いた面をかぶせるようにして打っちゃう。
でも入っちゃう。
何でだ? というお話。
![えっへん](http://blog.tennis365.net/common/icon/02.gif)
今日こそ決着をつけるぞ。
実は簡単に書こうと思ったら結構な大作になってしまった。
![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
よっぽど理屈好きの方か本当に暇な方以外は
今日は見なかったことにしてください。
さて、デルポトロ
このことについては、2つのことが考えられる。
1、 精神的に楽だから。
2、 技術的、物理的にも入る理屈がある。
1についてはわかりやすい。
速いボールが来ちゃったら、ビビってる暇もない。
硬くなってるまもなく打ってしまえば
気が楽で難しい技も見事に決まる。
2の技術的、物理的な理屈があるのでは、ということについて考えてみる。
こっちのほうが本論だ。
実は以前に一度、このことについて考えたことがある。
15年くらい前だろうか。
ヨネックスのポスターを見て考え込んだことがある。
そこにマルセオ・リオスの写真が載っていた。
フォアハンドのインパクト
ラケット面が45度くらい下を向いている。
![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
これは私にとって大変困った事態だ。
面を正確に作らなければフォアハンドは絶対に正確に打てない
だからテイクバックの面をしっかり作れ
とばかり言っているからなのだ。
![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
しかも、リオスというのは当時ATPランク1位の選手
しかもフォアハンド自慢の人なのだ。
この人が違ったら、これはえらいことなのだ。
![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
さて、テニスではボールが当たって離れるまでの接触時間は
約、1000分の5秒といわれている。
これはわれわれ凡人にとってはゼロに等しい時間。
だからテニスではラケット面の向いた方角にボールが飛ぶ。
それに対し、ちょうどいい比較対象のソフトテニスでは
接触時間が長いため、スウィングの方向に飛ぶ。
もちろん100%そうではないが、そんな傾向にあるということ。
そのときはこんなことが頭にひらめいた。
![ピカ](http://blog.tennis365.net/common/icon/68.gif)
リオスはソフトテニスやってるんじゃないか。
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
もちろん、ボールをすり替えちゃったなんてことではなく
彼にとっては接触時間というより、接触距離が長いんじゃないかということ。
1000分の5秒はわれわれには一瞬だが
リオスのスウィングスピードには充分な時間、距離なんじゃないか?
彼が、80km/hでラケットを振ったとしたら。
3600秒で割って、1秒に約22m走る。
その1000分の5だから、その間に11cmラケット面が走る計算だ。
11cmなら充分に感じられる長さだし
しかも、それだけボールを引きずれば充分に方向性に影響を与えられるのでは。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
今回、もうひとつ考えたことがある。
![ピカ](http://blog.tennis365.net/common/icon/68.gif)
ラケットの反発係数のことだ。
反発係数というのはラケット面に衝突したボールがどれだけの勢いで跳ね返るかということ。
たとえば止まったラケットにボールが当たり
100%同じスピードで跳ね返っていったら、反発係数が1ということになる。
当たったとたんに止まっちゃったら、反発係数はゼロということになる。
(こんなことは覚えなくていいですよ)
実はラケットとボールの衝突速度が低いときは反発係数は1に近く
ほとんど同じスピードで跳ね返るのだが
速度が上がるにつれて反発しなくなって行き
衝突速度が100km/hに近づくと反発係数はゼロに近くなってしまう
という現象がある。
この状態になると
どんなラケットを使っても打つスピードは同じということになる
私が石器時代に使っていた石のラケットでも
![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
ボルグ愛用の木のラケットでも
現代のカーボンファイバーのラケットでも
スウィングスピードが同じなら打球速度はほぼ同じになるのだ。
この状態はラケットがはじいているのではなく
飛ばない、まとわりついたボールを無理やりねじ伏せているような状態なのだ。
男子プロのフォアやサーブのスウィングスピードはこのゾーンに入っている。
70km/hでラケットを振ったとして
10km/hのボールを打つと、衝突速度は 80km/h
40km/hのボールを打つと、衝突速度は 110km/h
相手のゆるいボールを打つとはじきがよく、面の向きに飛び
相手の速いボールを打つとスウィングの方向に飛ぶ (傾向がある)
だからデルポトロはゆるいボールに対しては下向き外向きの面で引くから、入る。
速いボールに対しては面をかぶせるようにするのだが、入る。
![ピース](http://blog.tennis365.net/common/icon/41.gif)
うん、なんか説明できたような気がするぞ。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
ここで、じゃあ上向きに引いてかぶせて打ってもいいんだと思ったあなた
デルポトロはゆるいボールに対しては外側か下に面を向けて引いているのですよ。
そんな使い分けできます?
![ベー](http://blog.tennis365.net/common/icon/07.gif)
リオスはいつも下向きに引いていましたよ。
ここで誰か実験をお願いできないかなあ。
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
めちゃめちゃスウィングの速いおにいちゃんを探す。
ホームビデオでフォアハンドの打球シーンを撮る。
フラットで打ち
飛んできたボールの速度、面の向き、スウィング速度、
打球の速度、打球角度の関係をグラフにして
上の理論を確かめてみる。
修士論文くらいにならないかしら?
![にっこり](http://blog.tennis365.net/common/icon/03.gif)
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