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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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両手打ちでの肘の使い方

『makotasu』 さんから質問をいただきました。

両手打ちでの、腕や手首の固め方についてです。

以下がそのコメントの質問部分です。



マイク  ・・前略・・   しかし、まだ「腕を固める」の部分に疑問を持っております。「手首を固める」と言う点では、別の記事にあったように、初級者は固め、アガシ位になると柔軟でも可とのことでしたが、「左右の肘」についてはいかがでしょうか?

プロの両手バックハンドを見ますと、少なくともテイクバックの時は左右の肘ともピンと伸ばしているように見えます。一方、当方のバックハンドは、テイクバック時に右肘は伸びているものの、左肘は若干、曲がっております。また、インパクトの前後、フィニッシュのタイミングでは、左右の肘とも軽く曲がっております。(いまのところ、当方にはそれが自然なスイングなのです。)

よろしければ、テイクバック、インパクトの前後、フィニッシュの3つのタイミングにおける、左と右それぞれの肘の曲げ方について、松原コーチのご考察をお聞かせ願えないでしょうか?

なにとぞ、よろしくお願いいたします。

投稿者 makotasu 2011/01/06 19:51




私の答えです。

スマイル アガシの手首の話ですが
緩めていいのは打球方向に対し垂直な方向に対してです。
つまり縦方向、それによりトップスピンを上手くかけます。

横方向、つまり打球方向には緩めるべきではないと思います。 ナイス!

これはアガシの動画と連続写真

ラケットヘッドがかなりしたから上に振れているのが分かると思いますが
前後方向には、ほとんど手首が動いていないことが分かると思います。 ナイス!

こうゆう意味で緩めてもOKといっているので
上手くなったら手首を緩めていいという事とは違います。 



次に両手打ちの加速メカニズムですが
私がよくたとえに使うのは短い棒です。
短い棒を振るのに全身をゆっくり振っていてはまだるっこしいのです。
急加速でビュッと振るのです。
これは2本も腕を使うので剛性が高い、つまりしっかり感が強く変形しないこと
両肩が拘束され、大きく振り難いことがその理由です。
ですから上体の回転量も90度くらいとかなり少ないのです。

腕も固めるというのはこれらの特徴を利用し、際立たせる為で
一言で言うと、「しっかりリキメ」 という事です。  叫び


このメカニズムの中で面を安定させる為
手首から先が遅れないように、左手の手首を固定します。 筋肉

引いていった時にこの手首の固定を保つと
右肘は伸びきり、左肘は曲がってきます。

スジガネ君RBのテイクバック


このテイクバックでは、ラケット面がこちらから見えます。
大抵の男子一流のプロ達もそうです。  

この後、インパクトに向かって振り出していくと、左肘は徐々に伸びていきます。

スジガネ君RB 参上


この後、両肘を一気にたたみみながら両手を右肩と頭の間の空間に引っ張りこみます。 

当然引っ張り込みますから肘は曲がります。  筋肉



これらの力感と腕の引っ張りこみ  パンチ

サフィンのリターン、動画と連続写真から感じてみてください


アガシもサフィンも、すごい筋力ですが生身です。

ですから手首をしっかり固定していても
振り出しの強烈な加速に負けて、一瞬、ラケットヘッドが遅れます。

これを私は手首の角度を保っていると解釈しています。  ナイス!

保っているからこそ、また予定のラケット面が帰ってくるのです。  ナイス!

うちの、『スジガネ君RB』 の場合はホントに遅れないのでより安定していますが
実はサフィンにスウィングスピードでは遅れをとっているのです。

だからといって、これを柔らかく使うべきと思うとボロボロになります。 悪だくみ



バックハンド | 投稿者 松原コーチ 19:34 | コメント(0)| トラックバック(0)
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