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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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黄金のフォアハンド

全身をフルに使ったフォアハンドを打てれば世界を制することができる
と考えがちである。
確かにものすごいフォアハンドがあれば
フェデラーをも吹っ飛ばせることがナダルにより示されている。 ピース

ジュニアを指導しているコーチやご両親を見ていると
そんな黄金のフォアハンドを身に着けて世界に羽ばたかせるべく
盛んにアドバイスが飛んでいる。

「もっと、下半身を使うんだ」
「そんな手打ちじゃだめだ、全身で打て」  叫び


一方、10歳以下くらいの試合では
全身を使ったフルスウィングができる選手が勝っているわけではない。
ここでは、コーディネーションの能力が重要になっている。
ボールをコントロールでき、少しくらいの変化
速いボール、はじっこに来るボール、イレギュラーしたボール、・・・
いろいろなボールに対応ができ
できれば、相手のいやなところにボールを送れる柔軟さ
そして、「テニスではエラーするやつは損をする」
と、テニスゲームの本質を見抜いた頭のいい子が勝つ。  悪だくみ
   

もちろん、小手先だけで対応しているようだと
中学生になるころには
パワーの出てきたトップスピナーに勝てなくなるのだが。 あれー?


じゃあ、プロは大器晩成なのだろうか?

10歳以下のときは馬鹿打ちしかできないで、勝てなかったが
12歳のころから腕力がついて、勝てるようになったのだろうか?

実はプロになるような人は、子供のころから勝っている。
小さいころは、コーディネーションの能力と根性と足の速さで勝ち
大きくなってからはパワフルなショットも打てるようになってプロになったのだ。

コーディネーション能力が高い小さなチャンピオンたちの中で
パワフルな要素を秘めていた子が大きな大人のチャンピオンになるのだ。


われわれはプロの豪快なショットに目をひきつけられがちだが
また、目先の勝利を大事にするコーチはボールあしらいのうまさのみを大事にしがちだが
その両方の要素を小さなうちに教えていかなければならないのだ。

特にフォアハンドはその要素が大きい種目で
たとえば、ボレーを打たれ、余裕が無ければ腕のスウィングだけでコースをつく。
スピンをかけて足元へ
小さなスウィングでライジングのフラットを
一瞬の合間を見つけたときは全身フルスウィングで
と、いろいろと多様性のあるフォアハンドを打てることが必要なのだ。 ワハハ

手打ちも、全身で打つことも、そしてそれを使い分ける判断力も必要なのだ。

それを高いレベルで身につけた人がプロの中のプロ。


2つの例を見せよう。

1つ目はナダル、打点を後ろにした、『ナダルショット』 その動画と連続写真。

2つ目はエナン、短いチャンスボールに飛び込みざまの、すばらしい動的バランス、その動画と連続写真。


どちらからも、全身を使ったパワフルさと、すごいコーディネーション能力が感じられる。  ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 17:52 | コメント(2) | トラックバック(0)