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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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フォア型の両手打ち

『ワカ』 さんから、女の子のバックについての質問です。

ちょっと長いのですがコメントを全部コピーしました。


マイク 松原コーチよろしくお願いします。

中学2年の娘(テニス歴5年)をもつ父親コーチです。(何年か前に「肘の怪我」などでコメントさせてもらっています、お陰さまでフォアハンドは武器になっています)
今回、両手バックハンドで困っています。とにかくボールの軌道がネットすれすれでミスが多いのです。ネットミスとネット越えたと思うとボールが落ちずアウトです。フラット系の球筋です。

フォームですがインパクト時は体が正面向きです。踏み込んだ右足の位置はクローズ側ではなく限りなく前側寄りです。左手のグリップは少し厚いかもしれません。
気になるのがラケットスイングの軌道です。ほぼ平行でインパクトし、フィニッシュは首の位置には来ているのですが少し低い感じがします。インパクトの後の軌道がとても大きく感じます。ただ、手出しのボール出しで回り込みで逆クロス(ジュースサイド方向)を打たせたら、最高の球(インパクト直後から球の軌道がやや上向きで自然な回転がかかりコートに落ちる)が飛び、フィニッシュの形も良いです。(インパクトの後もすぐに首にフィニッシュできています) その時のスタンスは踏み込んだ右足はクローズに入ってるし、体の回転も抑えられています。

ストレートやクロスにきたボールに対し、どうアドバイスすれば良くなるでしょうか。
忙しいかと思いますが、よろしくお願いします。
(一般選手の方のアドバイスに、ラケット面の下側にボールを当てにいくように言われたのですが、これはどうなのでしょうか?)

投稿者 ワカ 2013/09/21 11:30






スマイル 私の答えです。

典型的なフォアハンド型の両手バックだと推測します。

フォアハンドだと思って指導すればいいと思います。

ただし、テイクバックが下向きじゃなくても気にしない。


森田テイクバック


振り子スウィングで
ラケット面を下から上にこすり上げてインパクト。

インパクトで上体がしっかり前向き。


逆クロスが上手く打てるというのは
上体が開いて
ラケットヘッドが遅れている証拠。

「体の回転も抑えられています。」 とありますが

打球方向に対し、開きが押さえられているでしょうか?

ラインに対し、開いていないということのような気がします。

開かなければ、逆クロスは打てないはずだからです。


だから

逆クロスもクロスもしっかりと打球方向に向いてインパクトすべきです。

ラインに対して言えば
むしろ、クロスのほうがしっかり前向きになるべきです。

そうすれば、クロスに振りぬける。


手首については、ちょっと一言。

クロスに打つためには
ラケットヘッドが遅れないよう、手首を固めること。


足の踏み込む方角ですが

基本的に一切関係ありません。

オープンでもクローズドでも打てるわけで
その前にどこからボールが来たか
どっちに走って打ったかという問題です。

上体がどっちを向いているかが問題で
そのときのクローズド具合を気にする必要は無いと思います。



クロスに振り切る向きが作りにくいようなら
こうしてみたらどうですか。

クロス側のサイドラインの外から球出しして打たせる。

上手く振りぬけたら、徐々に普通の位置に戻していく。

すぐできますよ。


逆クロスの打ち方で
クロスコートにボールをぶち込んでもいいのです。 ナイス!



念のため、もう一言、二言。

「開かないほうがいい」、なんて思わないこと。

いかに前向きになるかがポイント。

何ならオープンスタンスで打てば簡単ですよ。

上体の向きをそのままに、それから足の位置を変える。

その後で、クローズドでもかまいません。



ラケット赤 そうそう、ラケットの下のほうに当てる話し。

そこに当てれば
ラケット面がかぶり、トップスピンになるということなんでしょうね。

そうすればトップスピン気味に飛んで
ネットの下のほうに当たると思います。

上手い人で、そんなことする人、見たことありません。

プロはむしろ、面のやや上側に当てて強烈なトップスピンにします。

そこがトップスピンのスウィートスポットです。 ナイス!



バックハンド | 投稿者 松原コーチ 19:57 | コメント(0)| トラックバック(0)
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