2011年10月24日
バックハンドのグリップ
ウェスタンバックをやったせいか
最近、グリップの話が多くなっている。
『せんべい汁』 さんから質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
いつも、楽しく拝見させていただいてます。
最近バックハンドのウエスタングリップの記事が多いですが、フォアもウエスタン、バックも
ウエスタンだったらグリップチェンジは必要ないのでしょうか?
自分自身はフォアがセミウエスタンでバックもセミウエスタンなのですが、いつももちかえています。ソフトテニスのように両方同じ面で打とうとするとグリップチェンジがうまくいきません。
高校のテニス部を指導していまして、ソフトテニス出身者が結構入ってくるので最初のグリップを教えるときに迷っています。
確か、数年前のインターハイの男子シングルスの優勝者でフォアバック片手打ちで同じグリップで打っている選手がいたような(韓国か台湾の留学生だったかな…)
もしかしたら最先端の技術なのでは?と勝手にそうぞうしています(笑)
是非松原さんのご意見を聞かせてください
投稿者 せんべい汁 2011/10/21 23:55
私の答えです。
最先端の技術なのでは? というのははずれです。
熊谷一弥 大先輩です。
ウェスタングリップでのフォアボレー
バックも同じ面です。
ちょっと前、といっても1920年の夏
ベルギーのアントワープオリンピックでのこと。
熊谷一弥さんは日本で最初のメダルを獲得した人です。
男子シングルスで銀メダル。
柏尾誠一郎さんと組んだダブルスでも銀メダル。
日本が最初に獲得したメダルがテニスだって知っていましたか?
翌年のデビスカップでも、前年の優勝国に挑戦する
チャレンジラウンドに進み
USAに負けましたが、2位だったんです。
このときの選手は、熊谷一弥、清水善造、柏尾誠一郎の3氏。
この時代の日本選手はみんなウェスタン
ダブルスの平行陣を
ウェスタングリップでこなしている写真を見たことがあります。
清水善造さんはフルウェスタンだったようです。
あのままいけば、日本が最先端のテニスだったかもしれませんね。
これは熊谷さんのオリンピックでのフォアハンド
現代と基本的に変わりません。
そうそうグリップの話でした。
フォアバックともウェスタンなら
もちろん、持ち替えはいりませんね。
フォアがウェスタンでバックがセミウェスタンなら
バックに来た時に、ちょっと右手を右にずらすだけでいいですよね。
以前うちにいた、Sコーチがそうで
バック、上手かったですね。
どっち側にでも、やりやすいように持ち替えればいいと思います。
私は、セミウェスタンからセミウェスタンまで
両面を使うように持ち替えています。
けっこう距離があっても、1回ですから
慣れれば問題ないと思います。
私自身も困ってはいません。
ソフトテニス出身者の教え方ですが
いろいろ絵や動画を使いたいので
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
ソフト出身者じゃなくても、指導者じゃなくても
ソフトとの比較で
しっかりと意識しなくてはならない部分もわかります。
ぜひそちらも覗いてみてください。
今日は指導者のみなさんにも
たくさん見てほしいので、無料の設定です。
ぜひおいでください。
最近、グリップの話が多くなっている。
『せんべい汁』 さんから質問をいただいた。
以下がそのコメントの全文。
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
いつも、楽しく拝見させていただいてます。
最近バックハンドのウエスタングリップの記事が多いですが、フォアもウエスタン、バックも
ウエスタンだったらグリップチェンジは必要ないのでしょうか?
自分自身はフォアがセミウエスタンでバックもセミウエスタンなのですが、いつももちかえています。ソフトテニスのように両方同じ面で打とうとするとグリップチェンジがうまくいきません。
高校のテニス部を指導していまして、ソフトテニス出身者が結構入ってくるので最初のグリップを教えるときに迷っています。
確か、数年前のインターハイの男子シングルスの優勝者でフォアバック片手打ちで同じグリップで打っている選手がいたような(韓国か台湾の留学生だったかな…)
もしかしたら最先端の技術なのでは?と勝手にそうぞうしています(笑)
是非松原さんのご意見を聞かせてください
投稿者 せんべい汁 2011/10/21 23:55
私の答えです。
最先端の技術なのでは? というのははずれです。
熊谷一弥 大先輩です。
ウェスタングリップでのフォアボレー
バックも同じ面です。
ちょっと前、といっても1920年の夏
ベルギーのアントワープオリンピックでのこと。
熊谷一弥さんは日本で最初のメダルを獲得した人です。
男子シングルスで銀メダル。
柏尾誠一郎さんと組んだダブルスでも銀メダル。
日本が最初に獲得したメダルがテニスだって知っていましたか?
翌年のデビスカップでも、前年の優勝国に挑戦する
チャレンジラウンドに進み
USAに負けましたが、2位だったんです。
このときの選手は、熊谷一弥、清水善造、柏尾誠一郎の3氏。
この時代の日本選手はみんなウェスタン
ダブルスの平行陣を
ウェスタングリップでこなしている写真を見たことがあります。
清水善造さんはフルウェスタンだったようです。
あのままいけば、日本が最先端のテニスだったかもしれませんね。
これは熊谷さんのオリンピックでのフォアハンド
現代と基本的に変わりません。
そうそうグリップの話でした。
フォアバックともウェスタンなら
もちろん、持ち替えはいりませんね。
フォアがウェスタンでバックがセミウェスタンなら
バックに来た時に、ちょっと右手を右にずらすだけでいいですよね。
以前うちにいた、Sコーチがそうで
バック、上手かったですね。
どっち側にでも、やりやすいように持ち替えればいいと思います。
私は、セミウェスタンからセミウェスタンまで
両面を使うように持ち替えています。
けっこう距離があっても、1回ですから
慣れれば問題ないと思います。
私自身も困ってはいません。
ソフトテニス出身者の教え方ですが
いろいろ絵や動画を使いたいので
もうひとつのブログ、『松原雄二のテニス技術解説』 で説明します。
ソフト出身者じゃなくても、指導者じゃなくても
ソフトとの比較で
しっかりと意識しなくてはならない部分もわかります。
ぜひそちらも覗いてみてください。
今日は指導者のみなさんにも
たくさん見てほしいので、無料の設定です。
ぜひおいでください。
テニスの歴史まで教えていただいて大変勉強になりました。これからも既成の概念にとらわれずに練習、指導していきたいと思います。
また、技術的なことで質問させていただくことがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。