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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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ためブロさんのスライス

ためにならないブログ』 を見ていたら

私のスライス話をほめてくれていた。   ワハハ

そこには彼のフォームが動画で出ており

自身の謙遜の言葉とともに

「松原コーチ、やっぱり改善の余地ありでしょうか?

           解説いただけるとウレシイです。」

の言葉が。


実際のフォームをまな板に載せ、チクチクといたぶるのは

ケーススタディーとして便利なので早速使わせてもらうことにした。  悪だくみ

これが、『ためブロ』さんのバックハンドスライス。




カシオのハイスピード・エクシリムの7倍の高速度撮影だろう。

実は私も同じシリーズを使っていて、とても重宝している。 ナイス!


さてフォームの解説。

前提として押さえておくが

これはあまり問題のないフォームだということ。

プロが、試合で使い、ちゃんと入り、別に困っていないショットのフォームだということ。  どーしよー


したがって、ぼろくそに言いつつも、それは重箱のスミを突っつくのだということ。


それでは早速、突っついてみよう。


まず、最初に感じたのは、上体の回転が多いということ。

打球方向への体重移動も少し大目かもしれない。

これは横方向のスウィング成分が強く、よりフラット気味に打つ場合の特徴。


比較として、フェデラー高い打点での動画と連続写真を見てみよう。

スタンスは違うが、ほとんど上体が回転していないことがわかる。

フェデラーのスウィングのほうが、縦方向の要素が強いので回転が多い。


現代のプロはトップスピン系の強烈なスピードショットを持っているため

スライスはよりスライスらしく使うため、スピン量が多い。

そのため横方向のスウィング成分になる上体の回転をあまり使わない。  ナイス!

それと、体制を崩されたときにスライスを使うことも多いので

上体が打点のほうに前傾したまま打つこともよくある。

そのときは軸が曲がるので上体の回転は極力避けなければならない。  あれー?


たぶん、ためブロさんも横に走らされたときは

クローズドスタンスになり、ここまでは上体の回転を使わないと思う。


次にテイクバック。

ためブロさんのテイクバックは

まず、横向きになり、次に少し弧を描いて、凹型に引く。

一番トップで斜め上向きの面。  (その後、後ろに傾いて、引き起こしに備える)


ここで、比較のために、キーファーの動画と連続写真を見てみよう。

キーファーのテイクバックは

いきなり、弧を描いて、えぐるように凹型に引いていく。

一番トップで垂直な面。

ついでにちょっと上体から離している。

上体から離して引けば、アウトサイドインのスウィングになり切れのいいスライスになる。  ナイス!


ためブロさんのは、少し上体から近いので、よりフラットっぽい感じ。


テイクバックからも、キーファーのほうがより回転量が多いことがわかると思う。


  (ついでに言うと、彼もインパクトまでは、上体を回していない)


こう引けば、こう振る。

ああ引けば、こう振る、ではないのだ。

引いていく形で振り出すのが人間の習性。

だから打つ形で引く。  ナイス!


えぐるようなスライスが打ちたければ、えぐるように引くのだ。  

もちろん、フラットっぽく打ちたければ、横に引くことを強調して引く。


フェデラーもキーファーも極端なアンダースピン。

ためブロさんのは、オールマイティーにフラットにも使えるスライス。

といえるだろう。  ナイス!



あえて言うと

もしあなたが14歳で、強烈なバックハンドトップスピンを持っているなら

フェデラーかキーファーのスライスがお薦め。


41歳で、 ・・・・・・・   ZZZ  ZZZ

バックハンド | 投稿者 松原コーチ 20:24 | コメント(0)| トラックバック(0)
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