2011年03月07日
深く弾むボールの処理
『翡翠』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチこんにちは
バックハンドストロークについて質問です。
バック側ベースライン付近にロブが上がった時に、自分が下がりきれなかったり、コートの後ろ側の土地が足りなかったりで自分の頭より高い位置で打つことがあるのですが、ラケットヘッドを倒すような打ち方になってしまい、コートに入るには入るのですが、ネットとサービスラインの間あたりに落ち、相手に叩かれることが多いです。
一応、高く構える事、脇を開き気味にして打つ事の2点に気をつけて打っているつもりなのですが…
どうもうまくいきません。
やはり自分の頭より高い位置で打つのは無理があるでしょうか?
前に出てライジングで処理する方が現実的ですか?
もしそうだと言われるのであれば、ライジングの打ち方のコツも教えていただけると助かります。
お忙しいとは思いますが、お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/03/07 10:28
私の答えです。
低いところで打つほうが捕らえやすいし、力も入りやすい。
できればそうすればいいんですが、できないときもあります。
その時は当然、仕方なしにでも高いところで打つしかありません。
質問はバックハンドですが、考え方はフォアハンドでも同じです。
さて、ライジングにすれば低いところで打てるのですが
上下動の大きなロブに対しては難しいんです。
むしろハーフボレーかノーバウンドで打ったほうが
ロブに対しては簡単だと思います。
ただ、ノーバウンドなど、これらの選択肢は
風上からのロブや土地が狭い場合など
塀際までさがっても届かないことがあります。
そのときにはどうしても使わなければなりませんので
必ず必要なワザではあります。
そのときは思い切って、「エイッ」
これらの技術はまた別のときに ・・・
さて、高い場合の処理。
力が入りにくいと、ラケットヘッドをがんばって振りたくなります。
そのためにラケット面の向きが変わり
かえって、打ち出しの高さ(角度)が不安定になって
浅くなったりするのではないでしょうか。
あんまりがんばらなくていいから、ロブで返球するのが実用的です。
そのときのコツはボレーに似ています。
インパクトでしっかり面を作り、そこでスウィングを止めるようにするのです。
これはリターンのときのダベンポートの動画と連続写真です。
連続写真では、「なんだ、先を振っているじゃないか」
と思うかもしれません。
動画のほうがわかりやすいのですが
いったんインパクトのところを通過したラケットヘッドが
もう一度、インパクトのところに戻ってきます。
これはインパクトのところでしっかり面を止めようとして起こる現象です。
ロブを上げるときもこうゆう使い方をするのです。
もちろん高いボールですから、もっと高い位置で行います。
面やスウィングの方向もロブを上げるのにふさわしい方向を向けば良いわけです。
まあ、少し上向きの面で、ほぼ水平に振ればいいと思います。
そして当てる強さ加減と、面の向き加減でコントロールします。
この部分、マスターするには、数多く打って慣れるしかありません。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチこんにちは
バックハンドストロークについて質問です。
バック側ベースライン付近にロブが上がった時に、自分が下がりきれなかったり、コートの後ろ側の土地が足りなかったりで自分の頭より高い位置で打つことがあるのですが、ラケットヘッドを倒すような打ち方になってしまい、コートに入るには入るのですが、ネットとサービスラインの間あたりに落ち、相手に叩かれることが多いです。
一応、高く構える事、脇を開き気味にして打つ事の2点に気をつけて打っているつもりなのですが…
どうもうまくいきません。
やはり自分の頭より高い位置で打つのは無理があるでしょうか?
前に出てライジングで処理する方が現実的ですか?
もしそうだと言われるのであれば、ライジングの打ち方のコツも教えていただけると助かります。
お忙しいとは思いますが、お手すきの時にでもご回答いただければ幸いです。
よろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2011/03/07 10:28
私の答えです。
低いところで打つほうが捕らえやすいし、力も入りやすい。
できればそうすればいいんですが、できないときもあります。
その時は当然、仕方なしにでも高いところで打つしかありません。
質問はバックハンドですが、考え方はフォアハンドでも同じです。
さて、ライジングにすれば低いところで打てるのですが
上下動の大きなロブに対しては難しいんです。
むしろハーフボレーかノーバウンドで打ったほうが
ロブに対しては簡単だと思います。
ただ、ノーバウンドなど、これらの選択肢は
風上からのロブや土地が狭い場合など
塀際までさがっても届かないことがあります。
そのときにはどうしても使わなければなりませんので
必ず必要なワザではあります。
そのときは思い切って、「エイッ」
これらの技術はまた別のときに ・・・
さて、高い場合の処理。
力が入りにくいと、ラケットヘッドをがんばって振りたくなります。
そのためにラケット面の向きが変わり
かえって、打ち出しの高さ(角度)が不安定になって
浅くなったりするのではないでしょうか。
あんまりがんばらなくていいから、ロブで返球するのが実用的です。
そのときのコツはボレーに似ています。
インパクトでしっかり面を作り、そこでスウィングを止めるようにするのです。
これはリターンのときのダベンポートの動画と連続写真です。
連続写真では、「なんだ、先を振っているじゃないか」
と思うかもしれません。
動画のほうがわかりやすいのですが
いったんインパクトのところを通過したラケットヘッドが
もう一度、インパクトのところに戻ってきます。
これはインパクトのところでしっかり面を止めようとして起こる現象です。
ロブを上げるときもこうゆう使い方をするのです。
もちろん高いボールですから、もっと高い位置で行います。
面やスウィングの方向もロブを上げるのにふさわしい方向を向けば良いわけです。
まあ、少し上向きの面で、ほぼ水平に振ればいいと思います。
そして当てる強さ加減と、面の向き加減でコントロールします。
この部分、マスターするには、数多く打って慣れるしかありません。
早々のご回答ありがとうございました。
早速、明日のテニスの時に試してみたいと思います。
以前に、ジュニアは(もちろん、一般の人にも当てはまるでしょうが)『イメージを大事にして、大好きなフェデラーやナダルを真似した方が教えるより上手くなる』というお話がありましたが、松原コーチからみて、落とし穴はないでしょうか?
というのは、知り合いのジュニアでフェデラーを真似ている場合は、ボールがコートに収まらない(フラットになりすぎたり打ちすぎたりと・・・)傾向が強く、フェデラー命みたいな子だと、その傾向が顕著に見受けられます。テニス暦も長く、学校よりもテニスを選んでいるような子達の話です(もちろん、フェデラー本人のボールはコートに収まりますが・・・)
僕の勘違いでしょうか?
また、一般論として、プロの真似をすることに落とし穴はないのでしょうか?
お時間のあるときに、よろしく、ご指導下さい。