2011年03月24日
フォアの引きはみな同じか?
『テニスは楽しい』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドのテイクバック、その面の向きです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。
松原コーチの推奨する、フォアハンドのテイクバックについて質問があります。もしお時間があれば回答いただけると嬉しいです(>_<)
以下、質問です。
ラケットのテイクバックを完了したとき、実際にボールを打つ面が向く方向はグリップによって変わることはありますか?
松原コーチのフォアハンド動画を見たのですが、動画ではテイクバックを完了した時、ボールを打つ面は自分が前を向いている向きの反対方向、すなわち完全に後ろ向きでした。
しかし、僕が同じ引き方をやってみると、ボールを打つ面はやや後ろ+外側(右利きならば右方向)に向いてしまいます。これはグリップによる差でしょうか?
僕のグリップはセミウェスタンだと思います。松原コーチみたく、ボールを打つ面を完全に後ろ向きにするには、僕の場合、腕を親指から小指側に(=右利きならば反時計回りに)捻るという動作が必要になります。正しく引けているのか不安です。
投稿者 テニスは楽しい 2011/03/20 10:24
私の答えです。
グリップでも若干の差は出るかもしれませんが
むしろ、引く大きさとか高さによっての違いが大きいと思います。
まして、あなたも私もセミウェスタンのお友達同士
グリップはそんなに違わないはずです。
ちょっと気になるのは
「腕を親指から小指側に(=右利きならば反時計回りに)捻るという動作が必要」
という部分。
私はインパクトの形を最初から作るために最初からその方向に手首を捻ってあります。
ウェスタングリップですとこの形は必要ありません。
つまりこれはセミウェスタンでウェスタンと同じ腕使いをするためなのです。
それと、さらに気になるのが、その捻る方向というのが
肩関節を捻らないように引くためには必要なことなのです。
つまり弧を描いて引いていき
そのときに上腕を外旋させないためには(肩関節を捻らないためには)
一見、面を下向きにしていく動作が必要なのです。
この部分、『テニスは楽しい』 さんがどうされているかは
見てみないとなんともわかりません。
安定して打てているなら問題なしでしょうし
安定度で悩んでいるのなら、ここが問題なのかもしれません?
さて、一番引いた状態というのは、プレーヤーによってかなり違います。
男子プロの場合はわりあいみんな似ていますが
女子はかなり幅があります。
一番小さいほうに極端なのは、クルム伊達公子さん。
彼女も手首を固定し弧を描いて引いていますが
引きが小さいので面は後ろまでは向きません。
一番大きいほうのスタイル、見つけたのが、ハンチュコワ。
これが彼女の動画と連続写真です。
あんまり大きく引くと、後ろ向きを越えて上向きになっちゃうこともあるのです。
男子ではここまでは引きませんので見かけないと思います。
まあ、こんなことで
面の向きだけではまるっきり同じでなくてもいいと思います。
問題は手首の角度を保つ感じを持っていること。
それと腕を捻らずに引いていること。
この二つができているのかどうかということ。
じゃあどうだったらだめなのかというと、「エラーすること」
エラーしないで正確にコントロールできているなら問題はありません。
身体の軸が曲がって、姿勢が悪くてもコントロールは悪くなりますが
一番の悪玉は、テイクバックの悪さです。
もし、ご自身でコントロール感があり
自信を持ってハードヒットできているのなら、何も問題はありません。
フェデラーとナダルでも少し違いますよね。
フォアハンドのテイクバック、その面の向きです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチこんにちは。
松原コーチの推奨する、フォアハンドのテイクバックについて質問があります。もしお時間があれば回答いただけると嬉しいです(>_<)
以下、質問です。
ラケットのテイクバックを完了したとき、実際にボールを打つ面が向く方向はグリップによって変わることはありますか?
松原コーチのフォアハンド動画を見たのですが、動画ではテイクバックを完了した時、ボールを打つ面は自分が前を向いている向きの反対方向、すなわち完全に後ろ向きでした。
しかし、僕が同じ引き方をやってみると、ボールを打つ面はやや後ろ+外側(右利きならば右方向)に向いてしまいます。これはグリップによる差でしょうか?
僕のグリップはセミウェスタンだと思います。松原コーチみたく、ボールを打つ面を完全に後ろ向きにするには、僕の場合、腕を親指から小指側に(=右利きならば反時計回りに)捻るという動作が必要になります。正しく引けているのか不安です。
投稿者 テニスは楽しい 2011/03/20 10:24
私の答えです。
グリップでも若干の差は出るかもしれませんが
むしろ、引く大きさとか高さによっての違いが大きいと思います。
まして、あなたも私もセミウェスタンのお友達同士
グリップはそんなに違わないはずです。
ちょっと気になるのは
「腕を親指から小指側に(=右利きならば反時計回りに)捻るという動作が必要」
という部分。
私はインパクトの形を最初から作るために最初からその方向に手首を捻ってあります。
ウェスタングリップですとこの形は必要ありません。
つまりこれはセミウェスタンでウェスタンと同じ腕使いをするためなのです。
それと、さらに気になるのが、その捻る方向というのが
肩関節を捻らないように引くためには必要なことなのです。
つまり弧を描いて引いていき
そのときに上腕を外旋させないためには(肩関節を捻らないためには)
一見、面を下向きにしていく動作が必要なのです。
この部分、『テニスは楽しい』 さんがどうされているかは
見てみないとなんともわかりません。
安定して打てているなら問題なしでしょうし
安定度で悩んでいるのなら、ここが問題なのかもしれません?
さて、一番引いた状態というのは、プレーヤーによってかなり違います。
男子プロの場合はわりあいみんな似ていますが
女子はかなり幅があります。
一番小さいほうに極端なのは、クルム伊達公子さん。
彼女も手首を固定し弧を描いて引いていますが
引きが小さいので面は後ろまでは向きません。
一番大きいほうのスタイル、見つけたのが、ハンチュコワ。
これが彼女の動画と連続写真です。
あんまり大きく引くと、後ろ向きを越えて上向きになっちゃうこともあるのです。
男子ではここまでは引きませんので見かけないと思います。
まあ、こんなことで
面の向きだけではまるっきり同じでなくてもいいと思います。
問題は手首の角度を保つ感じを持っていること。
それと腕を捻らずに引いていること。
この二つができているのかどうかということ。
じゃあどうだったらだめなのかというと、「エラーすること」
エラーしないで正確にコントロールできているなら問題はありません。
身体の軸が曲がって、姿勢が悪くてもコントロールは悪くなりますが
一番の悪玉は、テイクバックの悪さです。
もし、ご自身でコントロール感があり
自信を持ってハードヒットできているのなら、何も問題はありません。
フェデラーとナダルでも少し違いますよね。