2011年03月16日
プロのまねをする
『なのはテニス』 さんからジュニアの指導法について質問をいただいていました。
その後、地震が来てドサクサで後回しになっていました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
以前に、ジュニアは(もちろん、一般の人にも当てはまるでしょうが)『イメージを大事にして、大好きなフェデラーやナダルを真似した方が教えるより上手くなる』というお話がありましたが、松原コーチからみて、落とし穴はないでしょうか?
というのは、知り合いのジュニアでフェデラーを真似ている場合は、ボールがコートに収まらない(フラットになりすぎたり打ちすぎたりと・・・)傾向が強く、フェデラー命みたいな子だと、その傾向が顕著に見受けられます。テニス暦も長く、学校よりもテニスを選んでいるような子達の話です(もちろん、フェデラー本人のボールはコートに収まりますが・・・)
僕の勘違いでしょうか?
また、一般論として、プロの真似をすることに落とし穴はないのでしょうか?
お時間のあるときに、よろしく、ご指導下さい。
私の答えです。
理想のスタイルがあるとすると
基本的なポイントをコーチが指導しておく。
理想的な模範プレーとしてプロを見る。
ということだと思います。
このときに大事なのは
コーチの指導が最新であり簡潔であることです。
もしコーチが40年前の理論で教え
生徒が現在のプロのイメージで練習したとすると
トンチンカンなテニスが出来上がるかもしれません。
すばらしい才能のジュニアがいたら
その子はフェデラーのまねをするだけで
適切な練習環境があれば
プロ並みのプレーをするようになるでしょう。
スペインではそうやっているそうです。
あまり才能のない子はやめちゃうのでしょう。
もし、たいした才能のないジュニアの場合は
フェデラーのプレーをうまく取り入れられず
ばらばらになっちゃうかもしれません。
でも、日本ではコーチが手を取り足を取り
この子をしっかり指導して、そこそこのプレーヤーにします。
フェデラーをまねしてとっちらカっちゃった子には
適切なアドバイスをしましょう。
じゃあ、日本の才能のある子は?
コーチが手を取り足を取り
この子にもしっかり指導して、そこそこのプレーヤーにします。
みんなそこそこのプレーヤーにしちゃうのが問題なのです。
世の中には天才より凡人のほうが圧倒的に多いでしょうから
平均点をつければ、手をとり足までとったほうが点数は上がります。
まったく難しい問題です。
われわれコーチとしては
最新のテニス理論で教える
教えすぎない
自分で無理な天才は早く手放す。
ということが必要なのです。
まったく、難しい問題なのです。
プロを見たほうがコーチの指導よりまし
というのは特にこの天才の指導においてなのです。
40年前の理屈とコーチの教えたがり過剰は
天才をつぶす役目しかしないかもしれないということです。
40年前の理論と凡人の組み合わせですが
肘や肩を痛めたりということを除けば
それほどの実害はないかもしれません。
今日は大震災の暗いニュースや
原発の稚拙な対応でいらいらしたせいか
冷たい内容のブログになっちゃいました。
コーチの皆さん、がんばりましょう。
しっかり勉強しましょう。
みんなが苦労しているとき
日本中が大変なとき
われわれはやっぱりこれしかできないのだから
役に立つ価値のあるコーチになりましょう。
その後、地震が来てドサクサで後回しになっていました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
以前に、ジュニアは(もちろん、一般の人にも当てはまるでしょうが)『イメージを大事にして、大好きなフェデラーやナダルを真似した方が教えるより上手くなる』というお話がありましたが、松原コーチからみて、落とし穴はないでしょうか?
というのは、知り合いのジュニアでフェデラーを真似ている場合は、ボールがコートに収まらない(フラットになりすぎたり打ちすぎたりと・・・)傾向が強く、フェデラー命みたいな子だと、その傾向が顕著に見受けられます。テニス暦も長く、学校よりもテニスを選んでいるような子達の話です(もちろん、フェデラー本人のボールはコートに収まりますが・・・)
僕の勘違いでしょうか?
また、一般論として、プロの真似をすることに落とし穴はないのでしょうか?
お時間のあるときに、よろしく、ご指導下さい。
私の答えです。
理想のスタイルがあるとすると
基本的なポイントをコーチが指導しておく。
理想的な模範プレーとしてプロを見る。
ということだと思います。
このときに大事なのは
コーチの指導が最新であり簡潔であることです。
もしコーチが40年前の理論で教え
生徒が現在のプロのイメージで練習したとすると
トンチンカンなテニスが出来上がるかもしれません。
すばらしい才能のジュニアがいたら
その子はフェデラーのまねをするだけで
適切な練習環境があれば
プロ並みのプレーをするようになるでしょう。
スペインではそうやっているそうです。
あまり才能のない子はやめちゃうのでしょう。
もし、たいした才能のないジュニアの場合は
フェデラーのプレーをうまく取り入れられず
ばらばらになっちゃうかもしれません。
でも、日本ではコーチが手を取り足を取り
この子をしっかり指導して、そこそこのプレーヤーにします。
フェデラーをまねしてとっちらカっちゃった子には
適切なアドバイスをしましょう。
じゃあ、日本の才能のある子は?
コーチが手を取り足を取り
この子にもしっかり指導して、そこそこのプレーヤーにします。
みんなそこそこのプレーヤーにしちゃうのが問題なのです。
世の中には天才より凡人のほうが圧倒的に多いでしょうから
平均点をつければ、手をとり足までとったほうが点数は上がります。
まったく難しい問題です。
われわれコーチとしては
最新のテニス理論で教える
教えすぎない
自分で無理な天才は早く手放す。
ということが必要なのです。
まったく、難しい問題なのです。
プロを見たほうがコーチの指導よりまし
というのは特にこの天才の指導においてなのです。
40年前の理屈とコーチの教えたがり過剰は
天才をつぶす役目しかしないかもしれないということです。
40年前の理論と凡人の組み合わせですが
肘や肩を痛めたりということを除けば
それほどの実害はないかもしれません。
今日は大震災の暗いニュースや
原発の稚拙な対応でいらいらしたせいか
冷たい内容のブログになっちゃいました。
コーチの皆さん、がんばりましょう。
しっかり勉強しましょう。
みんなが苦労しているとき
日本中が大変なとき
われわれはやっぱりこれしかできないのだから
役に立つ価値のあるコーチになりましょう。