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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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プロのまねをする

『なのはテニス』 さんからジュニアの指導法について質問をいただいていました。

その後、地震が来てドサクサで後回しになっていました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ、こんにちは。

以前に、ジュニアは(もちろん、一般の人にも当てはまるでしょうが)『イメージを大事にして、大好きなフェデラーナダルを真似した方が教えるより上手くなる』というお話がありましたが、松原コーチからみて、落とし穴はないでしょうか?

というのは、知り合いのジュニアでフェデラーを真似ている場合は、ボールがコートに収まらない(フラットになりすぎたり打ちすぎたりと・・・)傾向が強く、フェデラー命みたいな子だと、その傾向が顕著に見受けられます。テニス暦も長く、学校よりもテニスを選んでいるような子達の話です(もちろん、フェデラー本人のボールはコートに収まりますが・・・)

僕の勘違いでしょうか?

また、一般論として、プロの真似をすることに落とし穴はないのでしょうか?

お時間のあるときに、よろしく、ご指導下さい。






私の答えです。 

スマイル 理想のスタイルがあるとすると
基本的なポイントをコーチが指導しておく。
理想的な模範プレーとしてプロを見る。
ということだと思います。

このときに大事なのは
コーチの指導が最新であり簡潔であることです。 ナイス!

もしコーチが40年前の理論で教え
生徒が現在のプロのイメージで練習したとすると
トンチンカンなテニスが出来上がるかもしれません。 悪だくみ


すばらしい才能のジュニアがいたら
その子はフェデラーのまねをするだけで
適切な練習環境があれば
プロ並みのプレーをするようになるでしょう。 びっくり

スペインではそうやっているそうです。
あまり才能のない子はやめちゃうのでしょう。


もし、たいした才能のないジュニアの場合は
フェデラーのプレーをうまく取り入れられず
ばらばらになっちゃうかもしれません。   あれー?

でも、日本ではコーチが手を取り足を取り
この子をしっかり指導して、そこそこのプレーヤーにします。 ビミョー

フェデラーをまねしてとっちらカっちゃった子には
適切なアドバイスをしましょう。


じゃあ、日本の才能のある子は?

コーチが手を取り足を取り
この子にもしっかり指導して、そこそこのプレーヤーにします。 悪だくみ


みんなそこそこのプレーヤーにしちゃうのが問題なのです。

世の中には天才より凡人のほうが圧倒的に多いでしょうから
平均点をつければ、手をとり足までとったほうが点数は上がります。


まったく難しい問題です。  不満

われわれコーチとしては
最新のテニス理論で教える
教えすぎない
自分で無理な天才は早く手放す。

ということが必要なのです。


まったく、難しい問題なのです。

プロを見たほうがコーチの指導よりまし
というのは特にこの天才の指導においてなのです。 うるせー

40年前の理屈とコーチの教えたがり過剰は
天才をつぶす役目しかしないかもしれないということです。 怖~い


40年前の理論と凡人の組み合わせですが
肘や肩を痛めたりということを除けば
それほどの実害はないかもしれません。  悪だくみ



今日は大震災の暗いニュースや
原発の稚拙な対応でいらいらしたせいか
冷たい内容のブログになっちゃいました。 冷や汗


コーチの皆さん、がんばりましょう。 パンチ
しっかり勉強しましょう。
 
みんなが苦労しているとき
日本中が大変なとき
われわれはやっぱりこれしかできないのだから

役に立つ価値のあるコーチになりましょう。 叫び




ジュニア | 投稿者 松原コーチ 19:51 | コメント(1)| トラックバック(0)
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コメント
松原コーチ、わかりやすい説明ありがとうございます。

大地震のため、返信が遅くなりました。

納得です(^^♪

最新のテニスを教えられるコーチがそばにいればプロの真似をしても大丈夫というわけですね。

ここでまた、新たな疑問が???

最近は昔風テニスを教えるコーチは皆無に近く、皆『私こそは最新のテニスを教えるコーチ』というような顔をして、『厚いグリップ・体の回転・オープンスタンス』など教えたがります(例外は3.5面のインドアで展開する大手スクールの一部だけ?)。

ですが、誰もフェデラーやナダルを教えていたわけではなく、『実現するための方法論』になると言うことや指導する内容はバラバラです。

ざっと目に付くものを順不同であげると・・・

■ 脱力テニス系(いやん、いやんみたいな格好で力を抜いて体を回転させよ!)
■ 肩甲骨回転系(解剖学に根拠を求める系)・・・ダブルコア等
■ 武道系(上の骨系と似てるが、方法を武道に関係付けている)
■ オリジナル解釈系(テニスの細道、ニューパワーテニス等、極端な独自理論)
■ プライベートコーチ系(最近のテニスはこう打つんですよとデモする系)
■ S級コーチ講習会系=ITFの教本系

子供に正しい『最新のテニス』を学ばせるのはどうしたら良いか?・・・大変悩みます。

松原コーチに直接教えてもらえるラッキーな生徒以外はどんなコーチをを信じれば良いのでしょう?また、そのコーチ達自身ははどこで『最新のテニス』を学んだのでしょう?
投稿者 なのはテニス 2011/03/24 09:09
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