2011年03月26日
両手打ちそれとも片手?
「ダブルバックハンド、シングルバックハンドの優位性について」
『かっきー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントです。
松原コーチ、こんにちは
いつも楽しくブログ拝見させていただいています。
ダブルバックハンドとシングルバックハンドについてですが
私は軟式テニス出身というのもあり、シングルバックハンド
でプレーしています。(ナダル、ジョコビッチ、マレー)
しかし、最近の男子プロのトッププレイヤーを見ると、ダブルバックハンド
が主流(優位)なような気がします。
アマチュアレベルではシングル、ダブルの違いはあまり関係ないかと
思いますが松原コーチはどうお考えでしょうか?
投稿者 かっきー 2011/03/23 15:08
私の答えです。
現在のテニスは技術的に、かなり均一化されてきているようです。
ほぼ全員が同じスタイルのテニス
サーブ力とトップスピンをベースにしたストローク主体のテニスです。
その中でも不思議に両立している技術が
男子のバックハンド、片手打ちと両手打ち。
(女子の片手打ちも少しいますが)
もう一つは女子のフォアハンド、片手打ちと両手打ちです。
さて、バックの片手打ちですが
プロレベルでどちらが優れているという事は言えないと思います。![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
ナダルの両手とフェデラーの片手はどちらが凄いんでしょう?
どっちも凄いんです。![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
人数的には両手打ちのほうが多いんでしょうが
男子のプロの中には無視し得ないほどの片手打ちの猛者がいます。
女子ではもっと少なくなりますが
エナンの片手バックを見れば、女子でも片手打ちの方が優れているようにも見えるほどです。![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
しかしこの男女差を観ると、明らかにパワーの少ないグループでは
両手打ちの優位が大きいように見えます。
フォアもそうですね。
女子の両手打ちはたくさんいますが、男子にはほとんどいません。
じゃあ、どちらを選択するのが正解なんでしょう?
とっつきやすさ、打てるようになる早さは両手の方が上です。
それは、両手なら誰でもそこそこに振れるからです。
いいフォームじゃなくても振れる
力が足りなくても振れる
少しくらいタイミングや打点が狂っても
小手先で、何とか打つことくらいは出来る。![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
そうして打っているうちに振り方やタイミングが分かってくるのです。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
片手はそうゆうわけにはいきません。
振るのに力が要るし
スウィングに時間がかかるので早くから
振り始めからタイミングが取れていなくてはならない。
それ苦労は、フォア以上に打点を前に取らなくてはいけないことで倍化します。![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
これは初心者、特に力のない人には致命的です。
その上、練習量の少ない人にとってもハンディーになります。![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
片手打ちは打つにも習得するにも手間がかかるのです。
だから、低いレベルのアマチュアなら、両手の方が有利だと思います。
じゃあ何で、そんなめんどくさい片手打ちを選択する人がいるのか?
それは、うまく使えれば、ものすごいボールが打てるからです。
片手打ちバックはスウィングが大きく、時間もかかるので
その加速のために身体を使うのが両手よりもやりやすいのです。
身体の使い方とは、上体の回転、体重移動、腕の引っ張りこみ、等です。
余裕のないときでもそこそこのボールが打てる両手打ちは、平均風速が大きい。
うまくいった時の片手打ちは、瞬間最大風速が凄いのです。
(と、片手打ちの松原さんは感じているのですがどうでしょう)![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
それともう一つ
両手打ちは左手の面感覚が大切です。
左手の面の向きを、手首の角度を固定することによりラケット面を作ります。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
世の中には、左手に神経の行っていない人がいるのです。
まあ、神経が行っていないは冗談ですが
左手があまり器用じゃない人
その人を私は、『純粋な右利き』 と呼んでいます。
(左も少し器用な私は、『不純な右利き』 ですが)
純粋な右利きの人は、片手打ちバックが向いていると思います。
それと、大人になってからテニスをはじめ、しかも腕の凄く太い人。![筋肉](http://blog.tennis365.net/common/icon/76.gif)
この人には片手打ちバックをおすすめします。
まあ、アマチュアの場合は以上の理由の中に説得力をうんと感じればそちらを
そうでなければ、どちらが好きかで決めればいいのではないでしょうか。![ワハハ](http://blog.tennis365.net/common/icon/24.gif)
よく、片手の方がバランスをとりやすいのだという人もいますが
たぶん、ナダルは(ほとんどの両手打ちプロも)そう思ってはいないでしょう。![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
『かっきー』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントです。
![マイク](http://blog.tennis365.net/common/icon/83.gif)
いつも楽しくブログ拝見させていただいています。
ダブルバックハンドとシングルバックハンドについてですが
私は軟式テニス出身というのもあり、シングルバックハンド
でプレーしています。(ナダル、ジョコビッチ、マレー)
しかし、最近の男子プロのトッププレイヤーを見ると、ダブルバックハンド
が主流(優位)なような気がします。
アマチュアレベルではシングル、ダブルの違いはあまり関係ないかと
思いますが松原コーチはどうお考えでしょうか?
投稿者 かっきー 2011/03/23 15:08
私の答えです。
![スマイル](http://blog.tennis365.net/common/icon/01.gif)
ほぼ全員が同じスタイルのテニス
サーブ力とトップスピンをベースにしたストローク主体のテニスです。
その中でも不思議に両立している技術が
男子のバックハンド、片手打ちと両手打ち。
(女子の片手打ちも少しいますが)
もう一つは女子のフォアハンド、片手打ちと両手打ちです。
さて、バックの片手打ちですが
プロレベルでどちらが優れているという事は言えないと思います。
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
ナダルの両手とフェデラーの片手はどちらが凄いんでしょう?
どっちも凄いんです。
![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
人数的には両手打ちのほうが多いんでしょうが
男子のプロの中には無視し得ないほどの片手打ちの猛者がいます。
女子ではもっと少なくなりますが
エナンの片手バックを見れば、女子でも片手打ちの方が優れているようにも見えるほどです。
![びっくり](http://blog.tennis365.net/common/icon/08.gif)
しかしこの男女差を観ると、明らかにパワーの少ないグループでは
両手打ちの優位が大きいように見えます。
フォアもそうですね。
女子の両手打ちはたくさんいますが、男子にはほとんどいません。
じゃあ、どちらを選択するのが正解なんでしょう?
とっつきやすさ、打てるようになる早さは両手の方が上です。
それは、両手なら誰でもそこそこに振れるからです。
いいフォームじゃなくても振れる
力が足りなくても振れる
少しくらいタイミングや打点が狂っても
小手先で、何とか打つことくらいは出来る。
![うるせー](http://blog.tennis365.net/common/icon/21.gif)
そうして打っているうちに振り方やタイミングが分かってくるのです。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
片手はそうゆうわけにはいきません。
振るのに力が要るし
スウィングに時間がかかるので早くから
振り始めからタイミングが取れていなくてはならない。
それ苦労は、フォア以上に打点を前に取らなくてはいけないことで倍化します。
![冷や汗](http://blog.tennis365.net/common/icon/36.gif)
これは初心者、特に力のない人には致命的です。
その上、練習量の少ない人にとってもハンディーになります。
![あれー?](http://blog.tennis365.net/common/icon/10.gif)
片手打ちは打つにも習得するにも手間がかかるのです。
だから、低いレベルのアマチュアなら、両手の方が有利だと思います。
じゃあ何で、そんなめんどくさい片手打ちを選択する人がいるのか?
それは、うまく使えれば、ものすごいボールが打てるからです。
片手打ちバックはスウィングが大きく、時間もかかるので
その加速のために身体を使うのが両手よりもやりやすいのです。
身体の使い方とは、上体の回転、体重移動、腕の引っ張りこみ、等です。
余裕のないときでもそこそこのボールが打てる両手打ちは、平均風速が大きい。
うまくいった時の片手打ちは、瞬間最大風速が凄いのです。
(と、片手打ちの松原さんは感じているのですがどうでしょう)
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
それともう一つ
両手打ちは左手の面感覚が大切です。
左手の面の向きを、手首の角度を固定することによりラケット面を作ります。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)
世の中には、左手に神経の行っていない人がいるのです。
まあ、神経が行っていないは冗談ですが
左手があまり器用じゃない人
その人を私は、『純粋な右利き』 と呼んでいます。
(左も少し器用な私は、『不純な右利き』 ですが)
純粋な右利きの人は、片手打ちバックが向いていると思います。
それと、大人になってからテニスをはじめ、しかも腕の凄く太い人。
![筋肉](http://blog.tennis365.net/common/icon/76.gif)
この人には片手打ちバックをおすすめします。
まあ、アマチュアの場合は以上の理由の中に説得力をうんと感じればそちらを
そうでなければ、どちらが好きかで決めればいいのではないでしょうか。
![ワハハ](http://blog.tennis365.net/common/icon/24.gif)
よく、片手の方がバランスをとりやすいのだという人もいますが
たぶん、ナダルは(ほとんどの両手打ちプロも)そう思ってはいないでしょう。
![ナイス!](http://blog.tennis365.net/common/icon/11.gif)