2010年03月24日
理論的に正しいことと現実と
『ヒロリン』 さんから、再度、コメントをいただきました。
早速の解説ありがとうございます。。
あの動画、特に第一打目はこの人フレームで打つんじゃないの??って
思うくらい面を下に向けて引いて、インパクト寸前まで振っていってますね。凄すぎます、、、あとバックハンドの比較的浮いた球はボレーを打つような感じでスライスで打っているように見えるのですが、バックハンド両手打ちの人もスライスの時はインパクト直前に左手を離して片手打ちにした方が良いのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2010/03/24 17:50
私の考えです。
まず、フェデラーの面がテイクバックで下向きの話ですが
あのくらいが普通だと思います。
振りぬく選手(男子プロはほぼ全員ですが)は、面をほぼ完全に下向き以上に引きます。
以上といったのは、もっと後ろにむくくらい引く選手もいるからです。
ウェスタン系のグリップで振りぬくのが目標なら
思い切ってやってみれば
フェデラーがいかに簡単なことをしているのかがわかると思います。
さて、次のスライスの話です。
片手で打ったほうが切れのいいスライスが打ちやすいと思います。
しかもリーチが広くなります。
これが理論的に100%正しいことだと思います。
それに対し現実です。
男性の場合は腕力、特に握力がありますので
片手でやることに抵抗がないと思います。
何度もトライしているうちに、力を入れる要領もよくなり
上達した後は、力を入れなくても打てるようになると思います。
この上達した後は、というのが問題なのです。
女性の力でも充分可能なのですが、上達する前はかなり苦労するのです。
このとき問題になるのは心です。
「そのうち何とかなるわ」 という性格の方は大丈夫だろうと思います。
「うまくできないと責任を感じちゃう」 という方はストレスがたまってつらくなります。
そうゆう方には、両手で打つことがお勧めです。
両手で打って、スライスのこつをつかむ
その後で、片手でもある程度打てるようにして
遠いボールや体勢の悪いときに対処する。
こんな考えでどうですか。
フェデラーのスライスを100点として
両手で打って、70点。
自信のない片手で打って、30点よりはだいぶいいですよね。
女子のプロ選手には、両手でバックのスライスやボレーを打つ人がたくさんいます。
そういえば、男の一流でも、ジミー・コナーズのバックボレーは両手でした。
彼のリーチは90点、ハイボレーのパンチ力は120点でしょうか。
つなぎには片手が有利、パンチには両手有利でしょうか。
それとインパクト直前に片手を離すことについてですが
そこまで両手なら、最後まで両手でもいいと思います。
ちょっと届かないとか、体勢が苦しい時などに離せばいいのではないでしょうか
もちろん、最終的に片手にしたいためであれば
その過渡期としては、アリだと思います。
こんなふうにいろいろお話していくと結論が出しにくいのですが
最後はどんな風に打ちたいのか、ということでエイヤアと決めます。
やはり最後も心です。
早速の解説ありがとうございます。。
あの動画、特に第一打目はこの人フレームで打つんじゃないの??って
思うくらい面を下に向けて引いて、インパクト寸前まで振っていってますね。凄すぎます、、、あとバックハンドの比較的浮いた球はボレーを打つような感じでスライスで打っているように見えるのですが、バックハンド両手打ちの人もスライスの時はインパクト直前に左手を離して片手打ちにした方が良いのでしょうか?
投稿者 ヒロリン 2010/03/24 17:50
私の考えです。
まず、フェデラーの面がテイクバックで下向きの話ですが
あのくらいが普通だと思います。
振りぬく選手(男子プロはほぼ全員ですが)は、面をほぼ完全に下向き以上に引きます。
以上といったのは、もっと後ろにむくくらい引く選手もいるからです。
ウェスタン系のグリップで振りぬくのが目標なら
思い切ってやってみれば
フェデラーがいかに簡単なことをしているのかがわかると思います。
さて、次のスライスの話です。
片手で打ったほうが切れのいいスライスが打ちやすいと思います。
しかもリーチが広くなります。
これが理論的に100%正しいことだと思います。
それに対し現実です。
男性の場合は腕力、特に握力がありますので
片手でやることに抵抗がないと思います。
何度もトライしているうちに、力を入れる要領もよくなり
上達した後は、力を入れなくても打てるようになると思います。
この上達した後は、というのが問題なのです。
女性の力でも充分可能なのですが、上達する前はかなり苦労するのです。
このとき問題になるのは心です。
「そのうち何とかなるわ」 という性格の方は大丈夫だろうと思います。
「うまくできないと責任を感じちゃう」 という方はストレスがたまってつらくなります。
そうゆう方には、両手で打つことがお勧めです。
両手で打って、スライスのこつをつかむ
その後で、片手でもある程度打てるようにして
遠いボールや体勢の悪いときに対処する。
こんな考えでどうですか。
フェデラーのスライスを100点として
両手で打って、70点。
自信のない片手で打って、30点よりはだいぶいいですよね。
女子のプロ選手には、両手でバックのスライスやボレーを打つ人がたくさんいます。
そういえば、男の一流でも、ジミー・コナーズのバックボレーは両手でした。
彼のリーチは90点、ハイボレーのパンチ力は120点でしょうか。
つなぎには片手が有利、パンチには両手有利でしょうか。
それとインパクト直前に片手を離すことについてですが
そこまで両手なら、最後まで両手でもいいと思います。
ちょっと届かないとか、体勢が苦しい時などに離せばいいのではないでしょうか
もちろん、最終的に片手にしたいためであれば
その過渡期としては、アリだと思います。
こんなふうにいろいろお話していくと結論が出しにくいのですが
最後はどんな風に打ちたいのか、ということでエイヤアと決めます。
やはり最後も心です。
いつも楽しく拝見しております。
見ていて思うのですが、コーチの考え方は仕事にも通ずるところが多いですね。
以前の記事に「強烈なメンタルに頼らなくてすむ単純でやさしいテニス技術」というコメントが有りましたが、サラリーマンに求められる「難しいことを簡単に短く説明できる技術」に通じると思います。原理原則に則るのですよね。
そして、心で決める。いい言葉ですね。
身体条件という制約下では万人に100点の解はないですよね。ビジネスも条件下で選択肢が変わりますし、最後はトップがエイヤッと決めることも往々にしてあります。
これからも楽しく拝見していきますので、更新楽しみに待っております。
ミックスダブルス、時間が空けばエントリーしようかなあ・・・何年ぶりかに東戸塚にも行きたいな。
コメントありがとうございます
東戸塚にもぜひお越しください。