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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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3000回素振りをすれば

先日、プロ野球西部の工藤ベテランから菊地雄星新人へのアドバイスの話しをした。

身体に覚えこますには3000回の動作が必要という話だ。


早速、テニスに応用という話が来た。

「松原コーチ、1日に1000回素振りすれば3日でいけますね」 というもの。  びっくり


さて、どうだろう?

3000回繰り返せば、身体にしみこんで自然に動けるということはたぶん正しい。

問題はなにがしみこむのか?  不満
ということ。

相手コートに突き刺さるフォアのクロス?
それともネットの下のほうに正確に当たるハードヒット?

ボールを打たないということは
その打ち方ををチェックするすべがないということ。



このことから、素振りの危険性に気がついてほしいのです。


ジュニアのレッスンでも
部活でテニスを始めた子で、2m先にボールを打てない子がいた。

みっちり素振りで鍛えられており
テイクバックからフィニッシュ位置まで完璧に身についている。  フォアハンドg

面を上に向けることもできないし、軽く当てることもできない
もちろん、トップスピンもアンダースピンもできない。

腕もこわばってしまっており、とても苦労したことを覚えている。  まいったぁ



それとテニスのショットは同じ動作を繰り返せればいいのではないということ。

打つ位置も、高さも、打つコースも、スピンもいろいろ。

それに対し対応ができることが求められるので

何かを固定しながら(基本的なフォームはあるが)
何かを常に変化させて対応しなくてはならないのです。  冷や汗


ただひとつ、サーブだけは菊地雄星君のピッチングのように
自分で勝手にやれるショットなのですが
これですら、トスにあわせなくてはいけないという事がある。

ピッチングよりは少し面倒くさいのです。



こう話してくると
松原コーチというのは、素振り否定派と思われるでしょうが
そんなことはありません。

いつも皆さんに素振りを推奨しています。  悪だくみ


ただし

そのやり方ですが

まず、やることをしっかり限定すること。  不満

たとえば、逆クロスを打つためにラケットヘッドを遅らせて振り出す、とか。

回内を使うスピンサーブのために手首を固定して、面が狂わないようにし
前腕の動作だけを繰り返す、とか。


それとも

ボールにあわすために行うこと。

たとえば、200キロサーブをイメージしてレシーブの素振りをする。  フォアハンドb


こんなふうに、素振りを使ったほうが効率のいい場合にはどんどんやるべきだと思っているのです。

  (200キロのサーバーをつれてくるのはたいへんでしょう)  うるせー




それと、変な癖(ボールが入らない打ち方)にならないよう  うるせー

本数に制限をつけること。 

ボールを想像し、完璧に集中し、10回くらいやればいいのです。 ナイス!



ぜひ、素振りしましょう。  叫び



技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 21:34 | コメント(1) | トラックバック(0)