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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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ナダル打ちの効用

『いわし頭』 さんから2つの質問をいただきました。
いっぺんに二つ考えて、頭がこんがらがるといけませんので
今日はその1

以下がコメント、1つ目の質問部分です。


マイク ・・・前略・・・
1つ目は、ナダルがフォアでやっている打ち方です。ラケットを頭の上に振り上げてスピンの量を増やしているように見えるのですが、ベクトル的?に言うと力が分散され非効率のように思うのですが、いかがでしょうか? 素人が真似する必要のない打ち方なのでしょうか?
(しかし、ほとんどの打ち方をこれでやっている小学生もいます。)

それと少し違うかもしれませんが、後輩が低い球をよくバギーホイップ的にラケットを振り上げる(ヒジの内側を顔の方に向ける?)ように打ってて、「これ、態勢を低くしなくてもいいんで、楽なんすよ。」なんて言ってるのを聞くとやってみたく思うんですが、さすがに簡単にはできません。やる価値のある打ち方なのか、特にする必要もないアクセサリー的ショットなのか教えていただきたく思います。

・・・2つ目も省略です・・・

投稿者 いわし頭 2011/02/09 09:32





私の答えです。

スマイル ご指摘のナダルの打ち方はこれだと思います。

彼の動画と連続写真を見てください

シャラポワが得意でランニングショットによく使っていますので
私は 『シャラポワ打ち』 と呼んでいました。

コメントにありました、『バギーホイップ的』 という言い方
本当にそうゆう言い方があるのかはよくわかりませんが
以前、テニスの王子様で出てきたような気がします。
たぶん同じ物だと思います。


さてどうゆう時に使うのかというと
トップスピンのフォアハンドを打つのに
打点が遅れたとき
上体の回転が使えずに腕だけで打つ場合に登場します。 ナイス!

打点が後ろになったのに、普通のフィニッシュに行こうとすると
スピードが出せません。
そしてトップスピンをかけた先と上体の左側がスムーズにつながらなくなります。
遅れた打点から振り上げるには右肩の上に振り上げるのが
とても滑らかスウィングでいいのです。

パワーのメカニズムとしては
腕を下から引っ張り上げ
特に上腕二頭筋で引っ張り込みます。    筋肉

この引っ張り込むことにより回転半径が減り
スウィングスピードが一気に増えるのです。
そしてフィニッシュで身体をひっぱたかないように  うるせー
腕を伸ばして振り終わるのです。


確かに全身を使って、前気味の打点で捕らえ
上体左へ強烈にフィニッシュ下ショットに比べれば威力は劣ります。

ただし、後ろ目の打点を前提にすると
スライスで逃げる以外、トップスピンで打つには選択肢はこれしかありません。  悪だくみ

だから、これができる人はトップスピンで打てる範囲が広がるわけです。  ナイス!


それと、手打ちで情けないショットを期待する相手に対し
期待を裏切る程度のパワーは結構出せるのです。

ウィンブルドンのシャラポワはダウンザラインにエースをとるために使っていました。  びっくり


ナダル、シャラポワ、クライシュテルス
彼らはどんどん使います。
回転量を多めにするため、コースをばらさないため
本当なら間に合うときもわざと打点を後ろ気味にして
確信犯を演じているのもよく見かけます。     悪だくみ

手首は固定し、上体の開きを抑え
肘を上げるように、腕を一気に引っ張り上げれば結構簡単です。  叫び

もちろん私もよく使います。

面白いですよ。


小学生のときからこればかりというのはちょっといただけませんが
これからのトップスピナーとしては普通のショットが打てる上に
さらに、これくらいのたしなみは身に着けてもらいたいと思います。  ナイス!



ボールが滑って、振り遅れやすく、しかも打点の低いコート。

そう、あのウィンブルドンです。

さっきの野獣たち、あそこの草原の上でめっぽう強いのです。

最後にキム・クライシュテルスの技を
彼女の動画と連続写真をぜひ堪能してください。  フォアハンドg


今年のウィンブルドン女子シングルス決勝

しばらくぶりのシャラポワと本命のクライシュテルスかも知れませんよ。  ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 20:18 | コメント(1) | トラックバック(0)