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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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脱力のこと

『以前にエルボー』 さんから、再度コメントをいただきました。
ここは、イメージをはっきりさせときたいところですので。
しつこく続けます。

以下がコメントの全文です。

マイク 今回も詳しく教えていただき、ありがとうございます。
大変参考になりました。

ところで、テニス雑誌などでは脱力の第一人者はフェデラーとなっています。
手首はゆるすぎではなく、腕の力は抜けている、ということでしょうか?
松原コーチはどんな風に見ていらっしゃいますか?

      投稿者 以前にエルボー 2009/10/05 22:53


 私の考え。

スマイル 手首というのはいろいろな方向に動かせる関節です。

 そのいろいろな方向のうち、どの方向を固め、どの方向をどれだけ緩めるか?
ということができる部分なのです。

 それを、打つ打球の強さ、回転、相手ボールの勢い、により、
瞬時の判断で固めたり、緩めたりします。 (試合では無意識に)

 しかもそれを、エラーにならない範囲で
最適に使い分ける能力が必要だということだと思います。

 その能力の最も高い人が、フェデラーなのでしょう。

 これを内側の方向、安定サイドで使わなければ試合に勝てません。
やりすぎれば、エラーになってしまいます。
効率のいい打ち方をしているという理由で点をくれるわけではないのです。
フェデラーほどのセンスがないと思う人は、
少し固めの側にいたほうがいいと思います。

 もしかしたらフェデラーも、緩めているという意識は持ってないかもしれませんよ。

 前にも言いましたが
熟練してくれば、要らない力は抜けてきます。

 老婆心ながら
要らない力を抜けば、熟練するわけではありませんよ。 悪だくみ


 もうひとつ
手首ですが、主に前腕の筋肉で動かします。
前腕は上腕で
上腕は肩や胸の筋肉に動かされます。

 ですから、すべてが影響して
たとえば、手のひらが左右に動いたとき
手首だけが動いたのか? 前腕が回外、回内したのか?
わかりにくいのです。


 実戦的には、
プレーヤの感覚としては (テイクバックからインパクトまで)
面が変化しないというイメージを保つということが大切なのです。
しかもびゅうっと振れたスピード感。  (これも感覚)
それを最初は固めた手首で行い、
だんだん、要らない部分の力を抜いていく。
でも、面が変化しないというイメージは保っている。



 何度も言います。
固めることが大切です。  筋肉

 これは手首だけでなく、腕全体です。
上体全体かもしれません。       はにわ

『熟練すれば、要らない力は抜けてきます』  ワハハ



追伸)
     書くことで、私の理屈もまとまってきます。
    文章は厳密で、口先のようにはごまかせません。
    それにしても、技術論を文章でやるのは難しいです。
    書けば書くほど、書き足りない部分が出てきます。
    読む人はもっと難しいんでしょうね。
    懲りずに読んでくれて、ありがとうございます。



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 12:53 | コメント(1)| トラックバック(0)
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コメント
フェデラーの能力の高さを改めて感じました。

わたし自身はフェデラーのスイングを真似ているわけではないのですが、今まで疑問に思ってきたことが、かなりスッキリしました。

実践的には、の部分を念頭に練習していきたいと思います。

ありがとうございました。

投稿者 以前にエルボー 2009/10/06 15:24
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