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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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打点をぴったりにするには

 『以前にエルボー』 さんから質問を入れていただきました。

 以下がコメントの全文です。
お褒めの言葉もあったので、質問以外も入れちゃいました。


マイク わたしばかりが連続で質問しているようですみません。
いつも回答がとても素晴らしいので、聞きたい事が次から次へと出てきてしまいます。
こうしてみると、自分はこんなにテニスに悩みを抱えていたのかと改めて思ってしまいます。

今回お聞きしたいのは、打点をどうしたらもっと前にできるかということです。
ストロークもボレーも、もっと打点が前と言われます。
言われて簡単にできればいいのですが、なかなかできません。
打点のイメージをもっと前にすれば、、、もっと脱力できるようになると自然と打点は前になる、、、、etc.いろいろとアドバイスをもらってきましたが、何故かできません。
よろしくお願いいたします。

くすのき大きく育つといいですね。


投稿者 以前にエルボー 2009/10/27 16:44


 私のお答え。

スマイル まず、私ばかりが質問をと書いてありましたが、
どうぞ遠慮なしに質問を入れてください。
多分同じ疑問や、症状の方がたくさんいると思います。

 私としては、皆さんが何で困っているかまで
考えなくていいので、大変助かっています。


 さて、打点の話。

 ボールをしっかり見ていますか?

 しっかり見ていると、たいてい、振り遅れます。 あれー?

 極端なことをいうと、インパクトまでボールを見て
それから振れば、必ず遅れます。

   (そこまでは当然してないでしょうが)

 打点が狂って早すぎるという人はあまりいないので
たいていの人が遅れる方向なのはそのためです。

 ボールはもちろん見なければいけないのですが
ボールそのものより、ボールの動く黄色い線をしっかり見る。
というのはどうでしょう。


 前にもこのブログで書いたことがあるのですが
われわれは、ボールを見て打っているのではなく
頭の中で想像した(予測した)ボールを打っているのです。

 確かに途中までは本物のボールを目で追っていますが
バウンドして軌道が定まれば
それから先は想像したボールをインパクトぴったりタイミングで打つわけです。

 ですから、打点まで見るのをやめる。
自分から2m以内に入ったら、ボールは見ない。
(2mというのはたとえばで、いい加減な数字ですが)


 練習法ですが
頭の中にしっかりボールの動きのイメージができるようになればいいのです。

 具体的には、ボールを想像して
そのボールをジャストミートする素振りをする。

 その後で、実際のボールをインパクトまでは見ずに打ってみる。

 たったこれだけのことなんですが
ライジングも普通のフォアも、ボレーもスマッシュも
打点を遅れずに捕らえられると思います。



 それとストロークの場合ですが
大きく振る場合はどうしても間に合わないこともあります。
その場合には、下がりながら打ったらどうですか。

 これは、ナダル下がりながら打ったフォアハンドの連続写真です。

 これは、トップスピナーの普通の打ち方です。

 打点の位置は自分から見て前だったり後ろだったり
常に変化しています。

 必ず、どちらかに動いて合わすとすれば
半分は下がって合わしても不思議はないと思います。
しかも、下がって合わすのはボールとの相対速度を下げるので
慣れるとむしろこちらのほうが簡単なのです。
そして結構、パワーも入れやすいですよ。


 
 『以前にエルボー』 さん、ぜひ、質問を入れてくださいね。
それと結果も出ましたら教えてくださいね。 にっこり



技術のお話 | 投稿者 松原コーチ 19:15 | コメント(2) | トラックバック(0)