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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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高い打点のフォアハンド

 『kaufman』 さんから質問をいただきました。

質問は二つ、フォアの高いボールの打ち方とフォアのハイボレーです。

今日はそのうちの高いフォアハンドストロークが題材です。


以下がそのコメントの前半部分です。

マイク いつも楽しく拝見させていただいております。
(テニスジャーナル連載時代から愛読者&テニスの極意購入者です)

さて、先日低い打点のフォアハンドについて質問がありましたが、
私は逆に高い打点のフォアハンドに悩んでおります。
比較的トップスピンを強くかけて打つタイプなのですが、低い打点は
得意で、腰ぐらいまでの高さのボールをフラットドライブでラインギリギリ
にストンと落とすボールを得意ショットとしております。
しかし、高い軌道のボールが深く入ってくると、グリップがセミウェスタン程度で
そこまで厚くないせいか、ふかしてしまいそうで振り切れず、合わせてしまうだけ
になり浅くなって相手に攻められるというケースが多くなります。
以前の記事にスライスで返球することが書かれていましたが、なんとか
ここをしっかり打って攻めていくテニスがしたいのですが、
打点(前後、高さ)や、スイング方向、ボールのどのあたりを叩くか、ボールの軌道
等についてご解説いただけませんでしょうか。

また、ボレーの記事につきましても質問です。 ・・・

投稿者 kaufman 2009/10/19 13:22



 私の答えです。

スマイル 比較的トップスピンを強くかけて打つタイプ、ということですので
トップスピナーを前提の説明にします。

 打点が腰の辺りなら、トップスピンで打ちます。
地面すれすれの低いときは手前から向こうにサイドスピンをかけるというのを
9月27日のブログに書きました。

 要はそれと逆です。
胸より高い打点では、さらに上に向かっては振り切れないので
右から左に向けてサイドスピンをかけて打ちます。
これをラケットの動く形が自動車のワイパーに似ているので
『ワイパースウィング』 といいます。

 東戸塚松原テニススクールの藤田コーチにモデルになってもらいました。

 まず打点より右側から振りはじめます。

 この時上体の向きはほとんど前向きです。

ワイパーは外から振りはじめる


 次が打点、身体の前で捕らえます。   (打球方向からの写真です)

 上体は前向きよりさらに回っています。

打点は身体の前


 そして、身体の左下にフィニッシュ。

 右肩が前に出ています。

左下にフィニッシュ


 この打ち方で頭の高さくらいまでは打てると思います。

 もっと上でも、打てないわけではありませんが
力が入りにくく、威力がなくなるので
頭より下に落として打つほうが現実的です。


 コツですが
どんな高さで打つにしても振りぬく方角にしっかり上体を向けること。
これはインパクト前に向いている必要があります。

 今回の、高いボールに対しては右から左
アウトサイドインのスウィングになりますので  (前向きでは足らず)
打球方向よりかなり左側を向く必要があります。

 ですから打ち終わったとき、右肩が前に出てきているのです。

 同じ理由で、低い打点のときは逆に、しっかり横向きを作るのです。


 もうひとつのコツですが
高いところにセットし
下にフィニッシュするイメージを持つといいです。

 そしてインパクト後に最大スピードにするつもりで振ると
インパクトのスピードがしっかり出せます。
高い打点では低い打点のとき以上にこのことが効いてきます。


 練習法ですが
ネット近くにロブで球出ししてもらい
それをゆっくりスウィングで、
頭より高い、正面の打点で
右から左にサイドスピンをかける。   (サイドスピン感覚を作る)
構えの時からボールを正面に見て
横向きを作らないことも重要です。

 慣れてきたら、打点を頭の高さにして
だんだんスピードアップしていきます。


 球質ですが、
少し落ちながら右に曲がっていきます。


 それとグリップですが
セミウェスタンなら何の問題も無いと思います。
私もセミウェスタンです。

 この打ち方のポイントはボールに対してスウィングする方角ですので
イースタンくらいのグリップでも可能。
少し威力は落ちますが、コンチネンタルでも打てますよ。


 他の高さと同じように
スピン量を減らしていけばフラットのショットになります。

 ですが、最初はヘビートップスピンで始めることをすすめます。

 その後、面をしっかり保ち、姿勢も保て、しかも大胆な人は
回転を減らしていけばいいと思います。



 オーシャンサイドさんからも質問をいただきましたが

 早い者勝ちで  (1時間早かった)

 kaufman さんを先にさせていただきました。



 そうだ、

 以前、6月4日のブログでスピンをかければかけるほどアウトするというお話を書いたことがありました。

 これもワイパーにふれていたと思います。

 「ふかしてしまいそうで振り切れず」

 という、『kaufman』 さんはぜひ見てください。

 暇な人も開けてみてくださいね。



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 17:46 | コメント(1) | トラックバック(0)