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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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フォアハンド、入るはずの面とは

『mt』 さんから質問を頂きました。

フォアハンドのテイクバックです。

以下がそのコメント、全文です。



マイク 初めまして。
いつも拝見させていただいています。

フォアハンド、入るはずの面でテイクバックしていた。 

上記、ちょっと解説をいただければ幸いです。
宜しくお願い致します!

投稿者 mt 2010/09/02 12:14



私の答えです。

スマイル 何度も取り上げていることですが

私がテニス技術の中でもっとも重要で

なおかつ、もっとも出来ていないと思っている技術です。 悪だくみ

インカレクラスの女子でもできていない人がたくさんいるのです。


そのために、1週間に1度は取り上げなければならないと思っている話題です。

耳にタコという人も多いと思いますが

タコをよくもみほぐしてお聞き下さい。  冷や汗



さて、フォアハンドを安定させて打つためには

テイクバックの仕方とそのときの面が大変重要です。


構えの段階でインパクトと同様な面を作り

そのまま引いて、振り出せばインパクトで面が垂直になるような向きの面を作っておきます。 ナイス!

このとき面は下を向くはずです。

いい構え方


そこから、凹型に、肩を中心に孤を描いて、テイクバックします。

いい引き方


この引き方をすれば

腕をひねらないで振り出せば、自然にインパクトでの垂直面が作れます。

フォアハンド、エラーするわけがないのです。


これが入るはずの引き方、面なのです。 ナイス! 


これを振り子型の基本形とすれば

テイクバックした後ろの方で、ループしたり

もう少し高い位置で(ラケットをたて気味で引いたり)というのは

応用形と考えればいいと思います。  ナイス!



それではその応用形の例

アガシリターンでの引き方、動画と連続写真で確認してください。


面を変化させず、後ろで小さなループをしています。



もう少し大きなスウィング、高いスウィングの例。

やはりアガシの動画と連続写真を見てください


この人がフォアハンドを 『入るはずの面で引く』 人です。  叫び


世界1のリターンの名手とも言われています。


現役生活中に4大大会すべてを制した、『生涯グランドスラマー』 でもあります。   ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 15:32 | コメント(3)| トラックバック(0)
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コメント
今、画像を拝見しながらデスク前でクリアファイルで振っています。
画像がなければ私では、理解ができなかったかも知れません。

ありがとうございました。
投稿者 mt 2010/09/06 12:12
いつもブログで有用な技術情報ありがとうございます。

私はテニス歴は5年になるのですが、フォアハンドがいつまでたっても安定せず悩みの種でした。フェデラーにあこがれていたため、地面と平行な横振りのスイングで、ボールのスピードは速いのですが、アウトやネットが多かったです。
ところが、松原コーチの振り子でのテイクバックを実践することで前よりも弾道も高くなり、安定して入るようになりました。
しかし、ボールは安定するようになったのですが、スクールのコーチからは「手打ちになってますよ」と言われれるようになってしまいました。自分としてはボールが安定して入るようになった今の状態が気に入っているのですが、手打ちと言われれば確かにそんな気もするし、ボールスピードも以前よりも落ちているような気がします。
そこで振り子のスイングとショルダーローテーションを合わせるように意識してみたのですが、どうもうまくいきません。

前置きが長くなってしまいましたが、振り子のスイングで手打ちにならないようにするコツはありますか?
投稿者 スマイリー 2010/09/06 14:50
はじめまして。
私は学生時代tennis365を利用して学習し、その後はトッププロの動作を参考に自分で
考えテニスをやってきました。とにかく技術について考察するのが好きで現在は教える
立場にまでなってしまいました。(プロのコーチじゃないですよ)

松原コーチには知らず知らずの間にお世話になっていたようです。このブログの内容には
共感することが多すぎて(というか殆ど全部ですね)ニヤニヤしてしまいました(笑)

さて、フォアハンドについて最近思うことなんですが、

「腕や手首をある程度固めて安定させるのは前提として、
その上で積極的にリストや回外・回内を使うのではないか」

ということです。テイクバックでヘッドを後ろまで引かず、体を回し腕を振ることによって
ヘッドが遅れ、回外と背屈を引き起こし(腕の遅れと外旋は起こさない)、その伸長反射で
回内と掌屈(こちらは微妙)を行い、腕の振りを追い越すくらい強烈にヘッドを返すのが
新しいフォアハンドではないかという気がしています。

特にフェデラー・ナダル・ベルダスコらは腕を伸ばしてスイングしますが、上記の動作を
積極的に使って効率よく強烈なヘッドスピードを得ていると思うんですが、どうでしょうか?
私がまだまだ未熟なものでそこまでの自信がありません。松原コーチのご意見をお願い
します。

投稿者 弟子 2010/09/13 09:57
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