2011年04月09日
ブーメランスネーク
『龍之介』 さんから質問をいただきました。
サイドスピン気味のフォアハンドについてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
すいませんが、またご相談したいことがございます。
フォアハンドなのですが、私の球筋は、横回転(右打ちで、左に曲がっていきます。)になりがちです。
テニス仲間には、そんなにバウンドしてから跳ね上がってこないので、あまり怖さはないとも言われ、スイングを変えていったほうがいいのか悩んでおります。
自分では、一応打ち方はフェデラーをイメージしてフラットドライブを打っているつもりです。あくまでイメージです。グリップは、そんなに厚く握っていないです。
なんとなく、上から下に擦り上げれば、縦回転になるとは思っておりますが、今の形で自分としては、馴染んでしまっていますし、今の形でもウィナーを取ることもできます。
ただもう一つ自分の中で、レベルアップするためには改良した方が良いのか、正直わかりません。
変な質問で、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/04/06 18:31
私の答えです。
面白いショットが打ててイイのではないでしょうか。
私もよく使っています。
私の知っている選手の中でよく使っている人は
1、ナダル
2、海堂薫(かいどう かおる)
3、松原コーチ
の3人です。
海堂薫(かいどう かおる)は『テニス の王子様』で活躍している人。
『ブーメランスネーク』 がそのショットそのものです。
さて、左に曲がっていくサイドスピンは、低い打点の時に使います。
フォアハンドをトップスピンで打つ場合、
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
スウィングの支点である、肩の高さに対しての相対位置で自然にそうなります。
1つ目、普通の高さの場合はトップスピンです。
2つ目、高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
3つ目、低い場合は高い打点の逆、
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけます。
この低い打点ですが
イメージがわきにくいと思いますのでちょっと写真を見てください。
(モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかりましたでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですから腰は落とさずにサイドスピンです。
このショットは低めの打点に大変に有効なショットです。
捨ててはもったいないショットです。
低めの打点からサイドスピンですから、当然高いバウンドにはなりません。
その代わり、打たないだろうというところからの
奇襲攻撃で一瞬にしてエースをとることも可能です。
ダウンザラインに相手リーチの外を通るパスも打てます。
それもランニングショットから。
これの極端な回転が、ネットポストを迂回する 『ブーメランスネーク』 です。
『龍之介』 さんはもしかしたら低めの打点が多いのではないですか?
もしそうなら自然にこの回転方向になります。
上体もスウィング方向の関係で横向きの人が多いと思います。
薄いグリップで引っ掛け気味に打つ場合もそその傾向が強いです。
フランスのアンリ・ルコントさんなんて知ってますか?
古い人には馴染みなのですが。
とにかくどっちがいいという話ではありません。
どっちもいいし、有った方がいいのです。
プラス、高い打点をマスターしたらどうですか。
そのときは、上体を今よりしっかり前向きにし
右から左に振る、ワイパー気味のスウィングになります。
サイドスピン気味のフォアハンドについてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、こんにちは。
すいませんが、またご相談したいことがございます。
フォアハンドなのですが、私の球筋は、横回転(右打ちで、左に曲がっていきます。)になりがちです。
テニス仲間には、そんなにバウンドしてから跳ね上がってこないので、あまり怖さはないとも言われ、スイングを変えていったほうがいいのか悩んでおります。
自分では、一応打ち方はフェデラーをイメージしてフラットドライブを打っているつもりです。あくまでイメージです。グリップは、そんなに厚く握っていないです。
なんとなく、上から下に擦り上げれば、縦回転になるとは思っておりますが、今の形で自分としては、馴染んでしまっていますし、今の形でもウィナーを取ることもできます。
ただもう一つ自分の中で、レベルアップするためには改良した方が良いのか、正直わかりません。
変な質問で、申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
投稿者 龍之介 2011/04/06 18:31
私の答えです。
面白いショットが打ててイイのではないでしょうか。
私もよく使っています。
私の知っている選手の中でよく使っている人は
1、ナダル
2、海堂薫(かいどう かおる)
3、松原コーチ
の3人です。
海堂薫(かいどう かおる)は『テニス の王子様』で活躍している人。
『ブーメランスネーク』 がそのショットそのものです。
さて、左に曲がっていくサイドスピンは、低い打点の時に使います。
フォアハンドをトップスピンで打つ場合、
打点の高さにより、ボールのスピンは大きく分けて3種類あります。
スウィングの支点である、肩の高さに対しての相対位置で自然にそうなります。
1つ目、普通の高さの場合はトップスピンです。
2つ目、高めの打点の場合はワイパースウィングを使い
ボールの手前側を、右から左にこすり、サイドスピンをかけます。
3つ目、低い場合は高い打点の逆、
ボールの手前側を、左から右にこすり、サイドスピンをかけます。
この低い打点ですが
イメージがわきにくいと思いますのでちょっと写真を見てください。
(モデルは東戸塚校のヘッド、安久津コーチです)
これは引いたところ。 (もっと大きく引いてもOK)
次は打点。
次はインパクト後。
ボールの回転方向がわかりましたでしょうか。
打つ人から見ると手前から遠く、向こう側に向かってこすっていくような感覚です。
ボウリングでフックボールを投げるような感じです。
低い打点ですので
トップスピンをたくさんかけたいところですが
ボールより下にラケットヘッドを下げるには
コートに穴を掘らなくてはなりません。
ですから腰は落とさずにサイドスピンです。
このショットは低めの打点に大変に有効なショットです。
捨ててはもったいないショットです。
低めの打点からサイドスピンですから、当然高いバウンドにはなりません。
その代わり、打たないだろうというところからの
奇襲攻撃で一瞬にしてエースをとることも可能です。
ダウンザラインに相手リーチの外を通るパスも打てます。
それもランニングショットから。
これの極端な回転が、ネットポストを迂回する 『ブーメランスネーク』 です。
『龍之介』 さんはもしかしたら低めの打点が多いのではないですか?
もしそうなら自然にこの回転方向になります。
上体もスウィング方向の関係で横向きの人が多いと思います。
薄いグリップで引っ掛け気味に打つ場合もそその傾向が強いです。
フランスのアンリ・ルコントさんなんて知ってますか?
古い人には馴染みなのですが。
とにかくどっちがいいという話ではありません。
どっちもいいし、有った方がいいのです。
プラス、高い打点をマスターしたらどうですか。
そのときは、上体を今よりしっかり前向きにし
右から左に振る、ワイパー気味のスウィングになります。
フォアハンドの質問です。
「加速しながらインパクトを迎えて大きく振り切る」
「肩の回転を止めて腕を走らせる」
踏み込んだ時、それ以外でも両方やっている様ですが、頭で考えると矛盾に思います。
(どちらか内部意識の話または松原コーチの教え方では無かったでしょうか?)
フェデラーやナダルの最速のフォアは普通よりフォロースルーが小さくなってないでしょうか?
上記の関連でご解説よろしくお願い致します。
たしかに、自分は、低い打点が多いです。
ルコントさんも使われてたんですんで。名前は知っていたんですが、プレーは見たことないので、初めて知りました。
自分の武器にできるように、ブーメランスネーク、これからも使っていきます。
どうもありがとうございました。