2009年12月21日
クロスの打つコツ
『Panda』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメント全文です。
いつもわかりやすい解説で、毎日楽しみにしています。
フォアハンドで質問があるのですが、クロスのラリーになった場合、ボールがどうしてもセンターよりになってしまいます。クロス側コートでサービスをリターンする場合も同じです。速いボールを打ち返したときにセンターよりになる傾向が顕著なので、それはただの振り遅れだと思うのですが、普通のボールの時にもクロスに打つのが苦手です。
逆クロスの場合は、比較的楽にコースをコントロールすることはできます。
スクールのコーチからは、肩が開いてしまうからと言われていて、それを意識するとうまくクロスに打てるケースもあるのですが、いまいちショットが安定しません。
やはりフォロースルーの問題でしょうか?
また何か良い克服法、練習法はありますでしょうか?
よろしくお願いします。
投稿者 Panda 2009/12/19 11:28
私の答えです。
フォアハンドをクロスに打つには、
1、打つ方向の反対側に引く。 (引きすぎない)
2、打点を前にとる。
3、ラケットヘッドが遅れないよう、手首を固める。
4、打点の後ろに入り込むように体重移動。
1、2、はわかりやすい話ですね。
3、4、は逆クロスの反対だと思えばわかりやすいかもしれません。
手首の柔らかい人は、先が遅れて振り出すと面が逆クロス方向を向きます。
この理由でクロスに打てない人には
私は、「手打ちでいいですよ、しっかり力みましょう」
とアドバイスします。
今日は、4、について考えたいと思います。
クロス方向に体重移動で持っていこうとすると
腕がその反動で遅れ気味になり、逆クロス方向に振り出しやすくなります。
ですから逆クロスは、打点から離れながら打つとうまく打てるのです。
その逆に、打点に近づきながら、
打点の後ろに入り込みながら打つような動きをすると
クロス方向に打ちやすくなるのです。
わざとボールから遠めの位置に最後の足を決め、
打点の後ろに飛び込みながら打つと自然にクロスに行きます。
百聞は一見にしかず。
エナンの打ち方を連続写真で見てください。
ボールに近づく動きを2、3、あたりで、いったんブレーキをかけ、
4、5、6、でブレーキを抜いて、打点の後ろに飛び込んでいきます。
その反動でクロスに打つのです。
横方向の位置や動きは、後ろのKIAのマークと比べればわかると思います。
この打ち方ですと自然に、スウィングがクロス方向に加速されますので
なれないと、サイドにアウトしやすくなるくらいです。
この技が、プロの右端処理のふつうの打法といってもいいと思います。
ちょっと力み気味に手首を固め、
遠目から近寄りながら打つ。
動きの方向が大事なので、プロほど大胆な動きじゃなくてもOK。
思い切ってやってみればそんなに難しくないと思いますよ。
以下がそのコメント全文です。
いつもわかりやすい解説で、毎日楽しみにしています。
フォアハンドで質問があるのですが、クロスのラリーになった場合、ボールがどうしてもセンターよりになってしまいます。クロス側コートでサービスをリターンする場合も同じです。速いボールを打ち返したときにセンターよりになる傾向が顕著なので、それはただの振り遅れだと思うのですが、普通のボールの時にもクロスに打つのが苦手です。
逆クロスの場合は、比較的楽にコースをコントロールすることはできます。
スクールのコーチからは、肩が開いてしまうからと言われていて、それを意識するとうまくクロスに打てるケースもあるのですが、いまいちショットが安定しません。
やはりフォロースルーの問題でしょうか?
また何か良い克服法、練習法はありますでしょうか?
よろしくお願いします。
投稿者 Panda 2009/12/19 11:28
私の答えです。
フォアハンドをクロスに打つには、
1、打つ方向の反対側に引く。 (引きすぎない)
2、打点を前にとる。
3、ラケットヘッドが遅れないよう、手首を固める。
4、打点の後ろに入り込むように体重移動。
1、2、はわかりやすい話ですね。
3、4、は逆クロスの反対だと思えばわかりやすいかもしれません。
手首の柔らかい人は、先が遅れて振り出すと面が逆クロス方向を向きます。
この理由でクロスに打てない人には
私は、「手打ちでいいですよ、しっかり力みましょう」
とアドバイスします。
今日は、4、について考えたいと思います。
クロス方向に体重移動で持っていこうとすると
腕がその反動で遅れ気味になり、逆クロス方向に振り出しやすくなります。
ですから逆クロスは、打点から離れながら打つとうまく打てるのです。
その逆に、打点に近づきながら、
打点の後ろに入り込みながら打つような動きをすると
クロス方向に打ちやすくなるのです。
わざとボールから遠めの位置に最後の足を決め、
打点の後ろに飛び込みながら打つと自然にクロスに行きます。
百聞は一見にしかず。
エナンの打ち方を連続写真で見てください。
ボールに近づく動きを2、3、あたりで、いったんブレーキをかけ、
4、5、6、でブレーキを抜いて、打点の後ろに飛び込んでいきます。
その反動でクロスに打つのです。
横方向の位置や動きは、後ろのKIAのマークと比べればわかると思います。
この打ち方ですと自然に、スウィングがクロス方向に加速されますので
なれないと、サイドにアウトしやすくなるくらいです。
この技が、プロの右端処理のふつうの打法といってもいいと思います。
ちょっと力み気味に手首を固め、
遠目から近寄りながら打つ。
動きの方向が大事なので、プロほど大胆な動きじゃなくてもOK。
思い切ってやってみればそんなに難しくないと思いますよ。
早速ありがとうございました。
意識すべきことが分かって、すっきりした気がします。
頂いたアドバイスをもとに、動きを確認しながらクロス打ちを練習していきたいと思います。
またよろしくお願いします。
最近解決策を思いつきました。松原コーチ、この考え方で正しいか教えていただければ嬉しいです。(以下ダブルスイメージです。)
「どこからサービスを打つ相手に対しても、構えるとき(相手ではなく)狙う方向に対して足をポジション(正対)する。」すなわち、構えるとき、(例え相手がサービスをセンター寄りから打つ場合でも)まずは相手は関係なく狙う方向(ダブルスの場合、シングルサイドラインとベースラインとの交点辺り)に対して構え(正対し)ます。そして、相手がサービスモーションに入ったら、足の位置は変えず、顔だけ相手を見ます。
特に男子の場合はサービスが速いため、構えのままのスタンス(オープンスタンス)でリターンするのが普通です。そこで、狙う方向に打ち易いスタンスをあらかじめ構えの時に作っておく訳です。
今のところこれで上手く行っているものの、こんな方法は人から聞いたことがないだけに何となく不安であります。。。(上手く行ってりゃいいじゃないか、と言えるほど強気になれる性格ではないもので。)
ご返答いただければ嬉しいです。
コメントありがとうございます
Pandaさんは是非、動き方、近づき方をイメージして
素振りしてみることをお勧めします。
ボールを想像し10回くらいやってみれば効果があると思います。
Perthさんの考え方は、ばっちりOK
とてもいい話なので、本文で取り上げようと思います。
前足を踏み込むケース、オープンスタンスのケース、オープンスタンスからジャンプするケース、いずれもフォワードスイングの最中に「4、打点の後ろに入り込むように体重移動。」すると、自分の身体が邪魔してクロスに振りぬけない症状から解放されるんですね。
身体を西に体重移動すれば腕は東に振りぬきやすくなるんですね。
ありがとうございました。
コメントありがとうございます
12月のにコメントが入ったので
この日のPerthさんのコメントに対する約束を果たしていないことを発見しました。
ご指摘ありがとうございます
ホントそのとおりでした
いやですね、年取ると忘れっぽくなって
読み返したら、中の冗談だけ覚えていました
これは他の方には内緒です
まあ、結構役に立つ話でしたので
最近読み始めてくれた方には役立ったかもしれませんね
それとも私みたいに忘れている人にも。
いつも松原コーチのブログにはとても助けられています。分かりやすい内容と理論的な考えや連続写真で納得せざるをえません。
さっそく私の悩みをぶつけさせていただきます。
私はテニスを初めて4年目だというのにストロークにしてもボレーにしてもスイートスポットをとらえることがとても苦手です。
ミニラリーや球だし練習の際も打点を見ることを意識しても真ん中でとらえることがなかなかできません。
それどころかフレームに当たってしまうことがしばしまあります。これはセンスがないからでしょうか?(ラケットの面は100インチとごく普通です)
スイートスポットを上手くとらえる練習法があれば教えていただきたいです。
また、フォアハンドストロークの際にボールと自分の距離を見誤ることがあり体の近くでスイングしてしまうこともよくあります。バックハンドは「ここだっ!」という打点が分かっているのですがフォアハンドは正しい打点が分かっていてもそこでとらえることができません。しっかり左手を意識して距離を保とうとしてもついつい体の近くでボールをとらえがちです。
自分ではどうすればいいか分からずとても悩んでいます。
とても初歩的な質問ですが私にとっては重大なことなので何かアドバイスがあれば宜しくお願いします。