2010年11月11日
深いボールの対処法
『翡翠』 さんから質問をいただいています。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチこんばんは
シングルスで、深いボールが来た時、どうしても打点が後ろになってしまって、振り上げるような打ち方になってしまいます。
そうすると、回転量ばかりが多くなってしまい、相手のコートの浅い所に落ち、チャンスボールになってしまいます。
深いボールを打たれても相手のコートの深い所に落ちるボールを打ちたいと思っています。
何か改善策はあるでしょうか。
乱文、すごく初歩的な質問ですみませんm(_ _)m
投稿者 翡翠 2010/11/09 00:57
私の答えです。
質問の内容から、フォアハンドと判断し
そのつもりで解説します。
対処法は2通り考えられます。
1つ目は遅れた打点から何とか打つ方法。
2つ目は思い切って、ライジングかハーフボレーで打つ方法です。
その前に前提として、両方に共通することをひとつお話しておきます。
それはボールを心の目でしっかり捉えること。
最近何度も触れていますが
われわれがボールを打つとき
目で見たボールと、頭の中でイメージしたボールの軌跡とを
重ね合わせてみているのです。
そして実際に打つのは頭の中でイメージしたボールのほうです。
目で見たボールを打てば、必ず後追いになり振り遅れます。
さて、実際の打ち方に戻ります。
1つ目の遅れ気味の打点で打つのはナダル打ち、またはシャラポワ打ちです。
わざと少し遅らした打点から
ラケットを強く引っ張り上げ、右肩の上に振り切ります。
ここではクライシュテルスのフォームを動画と連続写真で見てください。
6コマ目で肘が上がっているのに注目
腕を引っぱり上げ、一気に振り抜きます。
前に押していくと情けないショットになります。
遅れ気味打点を、逆手にとって打ち込むのです。
ウィンブルドンのシャラポワはこれを使って
ダウンザラインにエースをとります。
ボールが滑ってくるローンコートは一見、ストローカーに不利ですが。
彼女やナダルはそれをしたたかに利用しているのです。
この方法は回転多目のトップスピナーが前提になります。
次に2つ目、ライジングやハーフボレーです。
伊達さんはわざと前に立ち、全部これ
すべて前に合わせていきます。
自分で基準を決めておき
ある程度以上のスピードで深くきたら
ライジングで打つのです。
それ以上に厳しくきたら、ハーフボレーです。
どちらも構えだけは早くして、前にあわせて行きます。
練習法としては、『素振り』 です。
(せめて、2分くらいは努力しましょう、あまり長くはだめ)
ボールを想像して、そのボールをジャストミート。
次に本物のボールをヒット。
先ほどの前提話
ボールを想像する習慣を作る練習にもなります。
こちらのやり方はすべての選手の必需品です。
誰にとっても退がれないときがあるからです。
以下がそのコメント、全文です。
松原コーチこんばんは
シングルスで、深いボールが来た時、どうしても打点が後ろになってしまって、振り上げるような打ち方になってしまいます。
そうすると、回転量ばかりが多くなってしまい、相手のコートの浅い所に落ち、チャンスボールになってしまいます。
深いボールを打たれても相手のコートの深い所に落ちるボールを打ちたいと思っています。
何か改善策はあるでしょうか。
乱文、すごく初歩的な質問ですみませんm(_ _)m
投稿者 翡翠 2010/11/09 00:57
私の答えです。
質問の内容から、フォアハンドと判断し
そのつもりで解説します。
対処法は2通り考えられます。
1つ目は遅れた打点から何とか打つ方法。
2つ目は思い切って、ライジングかハーフボレーで打つ方法です。
その前に前提として、両方に共通することをひとつお話しておきます。
それはボールを心の目でしっかり捉えること。
最近何度も触れていますが
われわれがボールを打つとき
目で見たボールと、頭の中でイメージしたボールの軌跡とを
重ね合わせてみているのです。
そして実際に打つのは頭の中でイメージしたボールのほうです。
目で見たボールを打てば、必ず後追いになり振り遅れます。
さて、実際の打ち方に戻ります。
1つ目の遅れ気味の打点で打つのはナダル打ち、またはシャラポワ打ちです。
わざと少し遅らした打点から
ラケットを強く引っ張り上げ、右肩の上に振り切ります。
ここではクライシュテルスのフォームを動画と連続写真で見てください。
6コマ目で肘が上がっているのに注目
腕を引っぱり上げ、一気に振り抜きます。
前に押していくと情けないショットになります。
遅れ気味打点を、逆手にとって打ち込むのです。
ウィンブルドンのシャラポワはこれを使って
ダウンザラインにエースをとります。
ボールが滑ってくるローンコートは一見、ストローカーに不利ですが。
彼女やナダルはそれをしたたかに利用しているのです。
この方法は回転多目のトップスピナーが前提になります。
次に2つ目、ライジングやハーフボレーです。
伊達さんはわざと前に立ち、全部これ
すべて前に合わせていきます。
自分で基準を決めておき
ある程度以上のスピードで深くきたら
ライジングで打つのです。
それ以上に厳しくきたら、ハーフボレーです。
どちらも構えだけは早くして、前にあわせて行きます。
練習法としては、『素振り』 です。
(せめて、2分くらいは努力しましょう、あまり長くはだめ)
ボールを想像して、そのボールをジャストミート。
次に本物のボールをヒット。
先ほどの前提話
ボールを想像する習慣を作る練習にもなります。
こちらのやり方はすべての選手の必需品です。
誰にとっても退がれないときがあるからです。
毎日楽しく読ませてもらっています。
質問ですが,ストリングのメインとクロスのテンションを変えるのと,
変えないのではどういう長所・短所があるのでしょうか?
雑誌などでは,メインとクロスのテンションを変えることで,
フェイスの変形を防ぐなどとあります。
また松原コーチが「プロが一番の基本…」と言われていますが,
やはりプロもメインとクロスのテンションを変えています。
最終的には個人の感覚に頼ることになると思いますが,
一般論として教えていただけたら…と思いますので,
よろしくお願いします。