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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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動きながらのボレー

ファーストボレーのお話をした、『いわし頭』 さんから再度質問をいただきました。

以下がそのコメントの全文です。


マイク 松原コーチ、こんばんは!
2日とも本当にいい天気で心ゆくまでテニスが楽しめました。幸せです。

さて、先週教えていただいた球出しから始まるファーストボレー、試してみました。
良好です。確かにレシーバーをよく観ることができます。

しかし、次が問題です。動きながらのボレー。これが慣れないのか中々上手くいきません。

見かねたのか、付き合ってくれたベテランプレーヤーの方がアドバイスしてくれました。
「サービスの後の早い段階のステップ、これはOK。しかし次のボレーは動きながらではなく、打つ時、瞬間でも止まってボレーしなくては、バランスが悪く失敗しやすい。ファーストボレーに至るまでは2段階ストップなのだと。」確かに、このやり方だと失敗率は減るようです。

家に帰って、松原コーチのコメント、サンプラス、ヨハンソンのボレーを見てみました。そんなことしてないようです。やはりあくまで動きの中でのボレーを練習していくべきなのですよね?疑うようで誠に申し訳ありませんが、再度のご教授をよろしくお願いいたします。

投稿者 いわし頭 2011/05/15 17:04





私の答えです。

スマイル ずうっと、止まってボレーをしていた方が動きながらボレーをすれば難しいと思います。

慣れるしかないのは事実です。

私も昔、ちゃんと止まってボレーするように先輩から言われ、まじめにやっていました。
でもさっぱり上手くならず
プロのまねをして動きながら打つようにしてから
やっと、安定するようになりました。


スライスは止まって踏ん張ったりする必要がありません。
流れの中で打つことができます。

バックハンドのアプローチショットなどもスライスを使うのはそのためで
動きながら打つことにより
ネットへ早く出ることができますし
止まらない分、打点の位置もより前にできます。  ナイス!

そのためにもボレーはスライスで打つのです。


しかし、ベテランの方からアドバイスをもらえば
10中8,9、止まってボレーをするように言われると思います。
みんなそう習って、何十年もやってきたのでしょうがないのです。  あれー?

テニススクールでも、たいていのところは止まって打たしていると思います。
たいていのコーチもそう思い込んでいるのです。

もちろんうちでも初級クラスの方は止まってボレーします。

ですから動きながらのボレーは、日本では非常識に近いのです。  怖~い

もちろんプロでは常識です。


これはスマッシュの場合と同じで
初級者はジャンプしては打てないと思いますが
上級者にとっては位置あわせが完璧にできる
ジャンピングスマッシュのほうがはるかに優しいのです。 ピース


ボレーも、スマッシュと同じで動きながら打つことにより
ボールに対しての位置取りがとても優しくなりますので
必ず、やってほしいのですが

動きながらで、注意するべき点が2つあります。

1つ目は、上体の向きをなるべく保つように動くこと。 ナイス!

  (バックのスライスアプローチでキャリオカステップを使うのはこのため)

2つ目は打点に対し、なめらかなアプローチをすること。 ナイス!

飛行機が着陸するように腰がちょっとだけ凹型に動いていく。

私のレッスンでは、「腰でナイキのマークを書いてください」 と言っています。

  (お世話になっているヨネックスマークだと、でこぼこなので、すいません) 冷や汗


なめらかにアプローチして行き、打ち終わって、最後にちょっと持ち上がる。

それをヨハンソンの動画と連続写真からもう一度感じてください。




そしてこの動きとボレーのスウィングを組み合わせて、ボールを想像しての素振りです。

この厳しい練習を5回くらいやればできるようになります。 ナイス!



ボレー | 投稿者 松原コーチ 19:22 | コメント(3) | トラックバック(0)