2011年05月26日
テニス肘は
『光太朗』 さんから質問をいただきました。
障害の話なので早く対処したほうがよいと思い、優先的に取り上げます。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・・ 前半略 ・・・・
一緒にテニスを楽しんでいる友人が肘を痛めました。
トップスピン大好きのハードヒッターなのですが
やはりハードヒッターの方がテニス肘になりやすいのでしょうか?
それとテニス肘予防のトレーニングなどありましたら
教えていただけないでしょうか?
お手隙のときにでもご回答いただければ幸いです。
お忙しい中とは存じますがよろしくお願いします。
投稿者 光太朗 2011/05/25 00:23
私の答えです。
テニスで肘を痛めることをテニスエルボー(テニス肘)といいます。
傷める場所は主に2ヶ所。
右腕を曲げ、手のひらを上向きにして、前方に出してみてください。
そのとき肘の下になった部分
下に飛び出した骨が3ヶ所あるのがわかると思います。
真ん中の大きいのは普通はいためません。
両側の出っ張り付近
たいていは腱と骨とをつなぐケンショウ部分を傷めるのが
テニスのおける、肘の傷害です。
この部分の筋肉は宝肘に直接つながっているのもあるため
手首の形や動かし方が影響を与えている場合が多いのです。
ハードヒットとかトップスピンとかが直接的な原因ではなく
打点やスウィングの方法が間違っているときに起こりやすくなります。
もちろん強烈に変な動かし方をしていれば
強烈分ストレスは大きいとおもいますが。
昔は、右側の(外側)出っ張りを痛めるのがテニス肘
左側を(内側)傷めるのが野球肘
といわれたこともあります。
昔、木のラケットの時代、バックは片手でスライスを打つのが普通でした。
こんなふうに、肘を曲げすぎて構え、
伸ばしていくのですが、こんどは伸ばしすぎ。
最後まで伸ばしきらないのが、コントロールと肘障害を起こさないコツなのですが
この伸ばしきってしまう人が、延ばしきった瞬間に衝撃が来る。
これが、右側の(外側)出っ張りを痛める典型的なテニス肘です。
技術的な対策は、当然、最初に曲げすぎないことと
インパクトで腕を伸ばしきらないこと。
肩を中心とした円形スウィングをすることです。
一方、野球少年のピッチャーがカーブを投げるとき
前腕を回外させると (右手の平を時計回りに回す)
左側(内側)を痛め、社会問題化したことから野球肘といわれたようです。
テニスでも、サーブで同じような動かし方、
次の写真、りんごの皮むきサーブといわれる使い方をすると
左側(内側)を痛めやすいのです。
腕に無理をこさせないためには
閉じた面を、だんだん前向きにしていく使い方
または面を一定にしてひねらない使い方をすることです。
もうひとつは
フォアハンドで打点が遅れ、ラケットヘッドを小手先で相手に向けようとして
やはり、左側(内側)を傷めるものです。
最近はボールスピードが上がったため
この傷め方が多くなっているように感じます。
私もレシーブで振り遅れ、
それを強引に振りぬこうとして、ここを傷めたのが最初です。
早めに構えるか、左足を引いて下がりながら打つかですが
もともとのフォームが原因というわけではないので
より意識して、振り遅れないようにすることです。
どの傷め方も、最初は原因がはっきりしていても
慢性化すると他の理由でも (ささいな原因でも)
再度、傷めやすくなります。
このうちどれかに覚えのある方はぜひ直してください。
さて、テニス肘になっちゃったら。
まず、痛めた原因のフォームを直す。
プレー後は10~15分ていど、必ずアイシングをする。
腕立て伏せをして鍛えちゃう。
握力も鍛えちゃう。
もちろんひどいときは整形外科へ、テニスを休むこともあり。
障害の話なので早く対処したほうがよいと思い、優先的に取り上げます。
以下がそのコメントの質問部分です。
・・・・ 前半略 ・・・・
一緒にテニスを楽しんでいる友人が肘を痛めました。
トップスピン大好きのハードヒッターなのですが
やはりハードヒッターの方がテニス肘になりやすいのでしょうか?
それとテニス肘予防のトレーニングなどありましたら
教えていただけないでしょうか?
お手隙のときにでもご回答いただければ幸いです。
お忙しい中とは存じますがよろしくお願いします。
投稿者 光太朗 2011/05/25 00:23
私の答えです。
テニスで肘を痛めることをテニスエルボー(テニス肘)といいます。
傷める場所は主に2ヶ所。
右腕を曲げ、手のひらを上向きにして、前方に出してみてください。
そのとき肘の下になった部分
下に飛び出した骨が3ヶ所あるのがわかると思います。
真ん中の大きいのは普通はいためません。
両側の出っ張り付近
たいていは腱と骨とをつなぐケンショウ部分を傷めるのが
テニスのおける、肘の傷害です。
この部分の筋肉は宝肘に直接つながっているのもあるため
手首の形や動かし方が影響を与えている場合が多いのです。
ハードヒットとかトップスピンとかが直接的な原因ではなく
打点やスウィングの方法が間違っているときに起こりやすくなります。
もちろん強烈に変な動かし方をしていれば
強烈分ストレスは大きいとおもいますが。
昔は、右側の(外側)出っ張りを痛めるのがテニス肘
左側を(内側)傷めるのが野球肘
といわれたこともあります。
昔、木のラケットの時代、バックは片手でスライスを打つのが普通でした。
こんなふうに、肘を曲げすぎて構え、
伸ばしていくのですが、こんどは伸ばしすぎ。
最後まで伸ばしきらないのが、コントロールと肘障害を起こさないコツなのですが
この伸ばしきってしまう人が、延ばしきった瞬間に衝撃が来る。
これが、右側の(外側)出っ張りを痛める典型的なテニス肘です。
技術的な対策は、当然、最初に曲げすぎないことと
インパクトで腕を伸ばしきらないこと。
肩を中心とした円形スウィングをすることです。
一方、野球少年のピッチャーがカーブを投げるとき
前腕を回外させると (右手の平を時計回りに回す)
左側(内側)を痛め、社会問題化したことから野球肘といわれたようです。
テニスでも、サーブで同じような動かし方、
次の写真、りんごの皮むきサーブといわれる使い方をすると
左側(内側)を痛めやすいのです。
腕に無理をこさせないためには
閉じた面を、だんだん前向きにしていく使い方
または面を一定にしてひねらない使い方をすることです。
もうひとつは
フォアハンドで打点が遅れ、ラケットヘッドを小手先で相手に向けようとして
やはり、左側(内側)を傷めるものです。
最近はボールスピードが上がったため
この傷め方が多くなっているように感じます。
私もレシーブで振り遅れ、
それを強引に振りぬこうとして、ここを傷めたのが最初です。
早めに構えるか、左足を引いて下がりながら打つかですが
もともとのフォームが原因というわけではないので
より意識して、振り遅れないようにすることです。
どの傷め方も、最初は原因がはっきりしていても
慢性化すると他の理由でも (ささいな原因でも)
再度、傷めやすくなります。
このうちどれかに覚えのある方はぜひ直してください。
さて、テニス肘になっちゃったら。
まず、痛めた原因のフォームを直す。
プレー後は10~15分ていど、必ずアイシングをする。
腕立て伏せをして鍛えちゃう。
握力も鍛えちゃう。
もちろんひどいときは整形外科へ、テニスを休むこともあり。