2010年06月11日
サーブ球種の話
『手に鈴木』 さんから質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、また質問させていただきます。
数日前に、サーブの話が出ていましたが、サーブについて2つ困っていることがあるので質問させてください。
1.トスの位置。
スライスサーブはやや前右より、スピンサーブはやや後ろ真上、フラットはやや前やや右より、のいちに上げるのですが、相手からサーブのコースを読みやすいといわれています。スライスでコーナーに切れていっても拾われることが多々あります。
多少威力が落ちてもトスの位置を一定にするよう練習した方がいいのでしょうか?
2.子供のサーブ練習
次は娘(5年生)のサーブですが、グリップはコンチネンタルで一応頭上でボールを捕らえてかるーいスライス気味のボールをボックスに入れられるようになっているのですが、次のステップをどうしたらいいかわからず困っています。内転を入れたフラット気味のボールを指導されているのですが、腕を無理やりひねってボールはどこに飛ぶかわからない状態です。
本人は、サーブは変なこといっぱいするから混乱する言っています。
このまま、内転を使ったサーブを練習させた方がいいのでしょうか?
投稿者 手に鈴木 2010/06/11 02:27
私の答えです。
コースによってトスを変えれば必ずコースを読まれます。
教科書にでてくるようなスライスサーブと
やはり、教科書にでてくるようなスピンサーブを使い分けるプロはいません。
通常は、バックに入れるスピンサーブを軸に
フォアに入れるときは少しスライス気味にします。
バックにスピードでエースを狙うときはすこし厚めに当ててフラット気味にします。
若干はトスの位置を変えてもいいのですが、やりすぎればばれます。
女子でスライスサーブを軸に使う人は
バックに入れるときは少しだけスピン気味の使い方をします。
バックに早いサーブでエースを狙うには少しフラット気味にします。
先日も書いたとおり、スライス気味は回内をあまり使わず
スピン気味にするときは回内を余計に使ってフィニッシュの位置を変えます。
気味・気味・気味・気味・・・・ばっかりでしょう。
典型的なスピンとスライスの間のどこかでいいのです。
はっきり名前の付けられるサーブを打つことが大切なわけではありません。
プロの連続写真を見て技術解説をさんざんやりましたが
この人がなにサーブなのかわからないことがとても多いのです。
トスによりコースがばれないようにするということがひとつ
もうひとつは自分自身がとっちらかってしまわないためだと思います。
2種類のサーブが打てるという理由でポイントをもらえるわけではありません。
右端から左端まで、サービスボックスを幅いっぱいに使えればいいのです。
そして威力は妥協する必要はありません。
ただ曲がり具合ははっきり打ち分けるのに比べ少し落ちます。
ただひとつ、テニスのコーチだけは、ばれるくらいはっきり打ち分けられると便利です。
お嬢さんのサーブですが
威力のあるスライスサーブをコントロール良く打ち分けられればいいのではないでしょうか。
今はトスの位置を変えてコースを打ち分けてもいいと思います。
ばれるころには握手しています。
セカンドも振りぬけるようにする。
(セカンドをフラットで振りぬくのは無理ですよね)
それがある程度、安心してできるようになったら
練習でフラットサーブをやることは悪くないと思います。
将来、大物になるには必要です。
お嬢さんのキャリア、体力を考えると
今は、2種類のサーブをやることは難しいのではないでしょうか。
ただこれは、本人を見ないで言っていることですので
間違っていることもありえます。
それと今、スマッシュ、ジャンピングスマッシュをしっかりやっておくことです。
もちろんフラットです。
その面感覚、スウィングスピードがサーブに帰ってきます。
それと内転という表現ですが
プロネーションという英語を昔誰かが誤訳したもののようです。
テニス界では一時みんなが使っていた言葉ですが
前腕を手の平が下向きになるように捻る動きです。
回内という言葉が正しいようで、最近はもっぱらそう言っています。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ、また質問させていただきます。
数日前に、サーブの話が出ていましたが、サーブについて2つ困っていることがあるので質問させてください。
1.トスの位置。
スライスサーブはやや前右より、スピンサーブはやや後ろ真上、フラットはやや前やや右より、のいちに上げるのですが、相手からサーブのコースを読みやすいといわれています。スライスでコーナーに切れていっても拾われることが多々あります。
多少威力が落ちてもトスの位置を一定にするよう練習した方がいいのでしょうか?
2.子供のサーブ練習
次は娘(5年生)のサーブですが、グリップはコンチネンタルで一応頭上でボールを捕らえてかるーいスライス気味のボールをボックスに入れられるようになっているのですが、次のステップをどうしたらいいかわからず困っています。内転を入れたフラット気味のボールを指導されているのですが、腕を無理やりひねってボールはどこに飛ぶかわからない状態です。
本人は、サーブは変なこといっぱいするから混乱する言っています。
このまま、内転を使ったサーブを練習させた方がいいのでしょうか?
投稿者 手に鈴木 2010/06/11 02:27
私の答えです。
コースによってトスを変えれば必ずコースを読まれます。
教科書にでてくるようなスライスサーブと
やはり、教科書にでてくるようなスピンサーブを使い分けるプロはいません。
通常は、バックに入れるスピンサーブを軸に
フォアに入れるときは少しスライス気味にします。
バックにスピードでエースを狙うときはすこし厚めに当ててフラット気味にします。
若干はトスの位置を変えてもいいのですが、やりすぎればばれます。
女子でスライスサーブを軸に使う人は
バックに入れるときは少しだけスピン気味の使い方をします。
バックに早いサーブでエースを狙うには少しフラット気味にします。
先日も書いたとおり、スライス気味は回内をあまり使わず
スピン気味にするときは回内を余計に使ってフィニッシュの位置を変えます。
気味・気味・気味・気味・・・・ばっかりでしょう。
典型的なスピンとスライスの間のどこかでいいのです。
はっきり名前の付けられるサーブを打つことが大切なわけではありません。
プロの連続写真を見て技術解説をさんざんやりましたが
この人がなにサーブなのかわからないことがとても多いのです。
トスによりコースがばれないようにするということがひとつ
もうひとつは自分自身がとっちらかってしまわないためだと思います。
2種類のサーブが打てるという理由でポイントをもらえるわけではありません。
右端から左端まで、サービスボックスを幅いっぱいに使えればいいのです。
そして威力は妥協する必要はありません。
ただ曲がり具合ははっきり打ち分けるのに比べ少し落ちます。
ただひとつ、テニスのコーチだけは、ばれるくらいはっきり打ち分けられると便利です。
お嬢さんのサーブですが
威力のあるスライスサーブをコントロール良く打ち分けられればいいのではないでしょうか。
今はトスの位置を変えてコースを打ち分けてもいいと思います。
ばれるころには握手しています。
セカンドも振りぬけるようにする。
(セカンドをフラットで振りぬくのは無理ですよね)
それがある程度、安心してできるようになったら
練習でフラットサーブをやることは悪くないと思います。
将来、大物になるには必要です。
お嬢さんのキャリア、体力を考えると
今は、2種類のサーブをやることは難しいのではないでしょうか。
ただこれは、本人を見ないで言っていることですので
間違っていることもありえます。
それと今、スマッシュ、ジャンピングスマッシュをしっかりやっておくことです。
もちろんフラットです。
その面感覚、スウィングスピードがサーブに帰ってきます。
それと内転という表現ですが
プロネーションという英語を昔誰かが誤訳したもののようです。
テニス界では一時みんなが使っていた言葉ですが
前腕を手の平が下向きになるように捻る動きです。
回内という言葉が正しいようで、最近はもっぱらそう言っています。
教科書に出てくるようなスライスとスピンサーブを打つ必要がないというのは、嗚呼、そうだったのか!と思わされました。
私は逆に、丁寧なサーブ=威力を落とす=スピン重視で曲がりを大きくする、ことだと思っていました。先日買ったテニス雑誌にも、スピンサーブは12時の位置、スライスは10時、フラットは11時の位置にトスを、見たいなことが書いてあったので勘違いしていました。
娘のサーブですが、納得です。スライスもまだしっかり振り切れていないのですが、プロネーションも大事だといわれたので迷っていました。これからは、サーブはスライスで振り切り重視、プロネーションはオーバーヘッドスマッシュでまずは感覚をつかませたいと思います。
こちらのコーチにはプロネーションといわれたのですが、訳を探していると内転とあったので間違えてしまいました。(苦笑)
今回もまた的確なアドバイスをいただき、ありがとうございました。