2010年06月30日
ナダル打ち?
『うそほんと』 さんから質問をいただきました。
ナダルの打ち方についてです。
以下が、そのコメント全文です。
サッカーが残念な事になりウインブルドンに集中しようと思います。
通称ナダル打ちについて質問させてください。
最近トッププロがこの打ち方を多用して来ている様に思うのですが、数年後にはこの打ち方が基本になっている様な事があると思われますか?
ジュニアの選手達はこの打ち方を練習したりするんでしょうか?
またこの打ち方の弱点は何でしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/06/30 15:03
私の答えです。
通称ナダル打ちというのはたぶんフォアハンドで
フィニッシュを利き腕の肩上に持ってくる打ち方のことだと思います。
私が、シャラポワ打ちといっているものと同じだと思います。
シュテフィー・グラフは全部これでしたね。
もし、違っていたら教えてください。
これがナダルのその打ち方、動画と連続写真です。
基本的には、打点が遅れたときに使います。
打点が後ろになるため、フィニッシュも後ろになるのです。
打点が遅れると、身体の右側までスムーズに振り切れないので
左側の上にフィニッシュするのです。 (左利きの場合)
打点が遅れたときにこうすれば、無理に右側にフィニッシュするより
はるかに振りきりがよくなり、スピードアップします。
それと腕のスウィング自体はスムーズなので
肘、肩、手首を壊さずにすみます。
欠点は通常の(打点の)打ち方に比べ、スピードが出ないことです。
なぜかというとほとんど手打ちに近く、全身のパワーを使いきりにくいからです。
肩の線の回転量を先ほどの連続写真で見てください。
90度くらいしか回ってないでしょう。
次のナダルの普通の(打点の)打ち方と比べてみてください。
これがその動画と連続写真です。
この写真の範囲でも、180度くらいは回っています。
クレーのハードヒッターは、たいてい210度くらい回ります。
ナダルもこの後のコマがあればそのくらいまでいくと思います。
ですから、通称ナダル打ちやシャラポワ打ちは
標準的な打ち方にはならないと思います。
ただし、次の長所があるため
次善の策としてほとんどの選手が使うようになると思います。
その長所とは
遅れた打点でも取れるために守備範囲が広くなる。
回転量が多くなるのでムーンボールなどに便利。
腕だけで急激に打てるので打つ方向を隠した奇襲攻撃に使える。
この奇襲攻撃はウィンブルドンでシャラポワが
突然のダウンザラインエースを打つのに使います。
それ以外に男子ではパスのときに使ったりもします。
打点を低くしてサイドスピンを多くすれば
ブーメランスネークも打てるかもしれません。
ジュニアたちは練習しているのでしょうかということですが
日本では、たぶんほとんどしていないのではないでしょうか。
コーチでできる人が少ないのではないでしょうか。
日本のジュニアはまじめですから
コーチが教えなければやらないかもしれませんね。
ナダルの打ち方についてです。
以下が、そのコメント全文です。
サッカーが残念な事になりウインブルドンに集中しようと思います。
通称ナダル打ちについて質問させてください。
最近トッププロがこの打ち方を多用して来ている様に思うのですが、数年後にはこの打ち方が基本になっている様な事があると思われますか?
ジュニアの選手達はこの打ち方を練習したりするんでしょうか?
またこの打ち方の弱点は何でしょうか?
よろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/06/30 15:03
私の答えです。
通称ナダル打ちというのはたぶんフォアハンドで
フィニッシュを利き腕の肩上に持ってくる打ち方のことだと思います。
私が、シャラポワ打ちといっているものと同じだと思います。
シュテフィー・グラフは全部これでしたね。
もし、違っていたら教えてください。
これがナダルのその打ち方、動画と連続写真です。
基本的には、打点が遅れたときに使います。
打点が後ろになるため、フィニッシュも後ろになるのです。
打点が遅れると、身体の右側までスムーズに振り切れないので
左側の上にフィニッシュするのです。 (左利きの場合)
打点が遅れたときにこうすれば、無理に右側にフィニッシュするより
はるかに振りきりがよくなり、スピードアップします。
それと腕のスウィング自体はスムーズなので
肘、肩、手首を壊さずにすみます。
欠点は通常の(打点の)打ち方に比べ、スピードが出ないことです。
なぜかというとほとんど手打ちに近く、全身のパワーを使いきりにくいからです。
肩の線の回転量を先ほどの連続写真で見てください。
90度くらいしか回ってないでしょう。
次のナダルの普通の(打点の)打ち方と比べてみてください。
これがその動画と連続写真です。
この写真の範囲でも、180度くらいは回っています。
クレーのハードヒッターは、たいてい210度くらい回ります。
ナダルもこの後のコマがあればそのくらいまでいくと思います。
ですから、通称ナダル打ちやシャラポワ打ちは
標準的な打ち方にはならないと思います。
ただし、次の長所があるため
次善の策としてほとんどの選手が使うようになると思います。
その長所とは
遅れた打点でも取れるために守備範囲が広くなる。
回転量が多くなるのでムーンボールなどに便利。
腕だけで急激に打てるので打つ方向を隠した奇襲攻撃に使える。
この奇襲攻撃はウィンブルドンでシャラポワが
突然のダウンザラインエースを打つのに使います。
それ以外に男子ではパスのときに使ったりもします。
打点を低くしてサイドスピンを多くすれば
ブーメランスネークも打てるかもしれません。
ジュニアたちは練習しているのでしょうかということですが
日本では、たぶんほとんどしていないのではないでしょうか。
コーチでできる人が少ないのではないでしょうか。
日本のジュニアはまじめですから
コーチが教えなければやらないかもしれませんね。