2009年11月09日
スピンサーブは回内が重要
10月30日に『フランカー』 さんから質問をいただきました。
その中でサーブの話がまだ終わっていませんでした。
以下がコメント中のその部分です。
それから以前書かれていましたスライスサービスはプロネーションを控えめにして打つについては分かるのですがスピンサービスはプロネーションを使って体の右側に振りぬくという記載があり 何故プロネーションを使わなければいけないのかよく分かりませんでした
現在基礎からスピンサービスの2ndを練習していることもあり良ければそのあたりも解説をしていただければと思います
投稿者 フランカー 2009/10/30 01:38
私の答えです。
サーブのプロネーションについてはたいへんいい質問だと思います。
これが説明できたら、テニス技術のツウといっていいでしょう。
(暗に自分のことをツウだといっているわけです)![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
写真があると説明しやすいので
印西で写真が撮れましたら、やりたいと思います、と言ったきりになっていました。
ということで、昨日、やっと写真が取れましたので
この話に決着をつけたいと思います。
まず、ボールに回転をかけるということについて説明をします。
面を垂直に当てると、当然、無回転、フラットになります。
面を斜めにして当てると、ボールにスピンがかかります。
当然、斜めに当てると、ボールのとび出す方向はスウィング方向と異なります。
この斜め方向がどう選ぶか?
斜めの面をボールにぶつけるのにどうゆう手段を採るのか?
ということが
回転をかけたボールの打ち方ということになります。![えっへん](http://blog.tennis365.net/common/icon/02.gif)
さて、スピンサーブですが
これは回内(プロネーション)が技術の中心だといってもいいくらい重要です。
ボールの斜め上、45度のあたりをヒットするには
回内を使って打つのが最も効率的なのです。
スピンサーブの面を手首の角度を固定することにより作っておき
それを、主に回内することによりスウィングするのです。
言葉だけではわかりにくいので写真を見てください。
まずは、インパクト前、回内するための準備に回外されています。
面も少し下を向いています。 (やや下向きな斜めの面をぶつけるのです)
![スピンサーブ 打点前](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5739.jpg)
次に、回内してゆき、インパクトを迎えます。
腕も伸びていきますのでボールをこすりあげるような要素も入っています。
![スピンサーブ 打点](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5740.jpg)
さらに回内し、本人から見て、右前の方向に振り出されます。
![スピンサーブ 打点後](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5741.jpg)
この3枚の動きの中で、手首の角度はほとんど変わっていないことに注目してください。
ですから何回やっても、インパクトの形、面の角度は変わらないのです。
強烈に回内を使って打つのはそのためです。
肘が屈伸し、腕が伸びて、ボールをこすりあげるのがメインなように思われがちですが
実は腕は、スウィングの遠心力で伸びていきますので
特にインパクト後は、むしろ曲げる方角に力を入れます。
ですからフィニッシュで腕を曲げて、身体の右側に終わるのです。
腕を伸ばしきった状態を作ると、肘を痛めやすいので注意が必要です。
インパクトでも肘は伸ばしきりません。![えっへん](http://blog.tennis365.net/common/icon/02.gif)
次はスライスサーブです。
スライスの場合はラケットをたてに使い、ボールに横回転をかけます。
手首を伸ばし気味にして使いますので
回内(プロネーション)を使うと、もろに面の向きが変わってしまいます。
それと、伸ばし気味の手首で回内を使っても
スピードアップにはつながらないのです。
ですから、スライスサーブは回内を使わないで、
腕全体で打つという形をとるのです。
写真を見てください。
まずは、インパクト前。
![スライス 打点前](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5735.jpg)
次はインパクト。
![スライスサーブ 打点](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5737.jpg)
そして、インパクト直後。
![スライス 打点後](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5738.jpg)
面の向きが余り変化していないのが見て取れると思います。
このまま、身体の左下にフィニッシュします。![えっへん](http://blog.tennis365.net/common/icon/02.gif)
その中でサーブの話がまだ終わっていませんでした。
以下がコメント中のその部分です。
![マイク](http://blog.tennis365.net/common/icon/83.gif)
現在基礎からスピンサービスの2ndを練習していることもあり良ければそのあたりも解説をしていただければと思います
投稿者 フランカー 2009/10/30 01:38
私の答えです。
![スマイル](http://blog.tennis365.net/common/icon/01.gif)
これが説明できたら、テニス技術のツウといっていいでしょう。
(暗に自分のことをツウだといっているわけです)
![悪だくみ](http://blog.tennis365.net/common/icon/20.gif)
写真があると説明しやすいので
印西で写真が撮れましたら、やりたいと思います、と言ったきりになっていました。
ということで、昨日、やっと写真が取れましたので
この話に決着をつけたいと思います。
まず、ボールに回転をかけるということについて説明をします。
面を垂直に当てると、当然、無回転、フラットになります。
面を斜めにして当てると、ボールにスピンがかかります。
当然、斜めに当てると、ボールのとび出す方向はスウィング方向と異なります。
この斜め方向がどう選ぶか?
斜めの面をボールにぶつけるのにどうゆう手段を採るのか?
ということが
回転をかけたボールの打ち方ということになります。
![えっへん](http://blog.tennis365.net/common/icon/02.gif)
さて、スピンサーブですが
これは回内(プロネーション)が技術の中心だといってもいいくらい重要です。
ボールの斜め上、45度のあたりをヒットするには
回内を使って打つのが最も効率的なのです。
スピンサーブの面を手首の角度を固定することにより作っておき
それを、主に回内することによりスウィングするのです。
言葉だけではわかりにくいので写真を見てください。
まずは、インパクト前、回内するための準備に回外されています。
面も少し下を向いています。 (やや下向きな斜めの面をぶつけるのです)
![スピンサーブ 打点前](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5739.jpg)
次に、回内してゆき、インパクトを迎えます。
腕も伸びていきますのでボールをこすりあげるような要素も入っています。
![スピンサーブ 打点](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5740.jpg)
さらに回内し、本人から見て、右前の方向に振り出されます。
![スピンサーブ 打点後](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5741.jpg)
この3枚の動きの中で、手首の角度はほとんど変わっていないことに注目してください。
ですから何回やっても、インパクトの形、面の角度は変わらないのです。
強烈に回内を使って打つのはそのためです。
肘が屈伸し、腕が伸びて、ボールをこすりあげるのがメインなように思われがちですが
実は腕は、スウィングの遠心力で伸びていきますので
特にインパクト後は、むしろ曲げる方角に力を入れます。
ですからフィニッシュで腕を曲げて、身体の右側に終わるのです。
腕を伸ばしきった状態を作ると、肘を痛めやすいので注意が必要です。
インパクトでも肘は伸ばしきりません。
![えっへん](http://blog.tennis365.net/common/icon/02.gif)
次はスライスサーブです。
スライスの場合はラケットをたてに使い、ボールに横回転をかけます。
手首を伸ばし気味にして使いますので
回内(プロネーション)を使うと、もろに面の向きが変わってしまいます。
それと、伸ばし気味の手首で回内を使っても
スピードアップにはつながらないのです。
ですから、スライスサーブは回内を使わないで、
腕全体で打つという形をとるのです。
写真を見てください。
まずは、インパクト前。
![スライス 打点前](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5735.jpg)
次はインパクト。
![スライスサーブ 打点](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5737.jpg)
そして、インパクト直後。
![スライス 打点後](http://matsubara-y.blog.tennis365.net/image/cimg5738.jpg)
面の向きが余り変化していないのが見て取れると思います。
このまま、身体の左下にフィニッシュします。
![えっへん](http://blog.tennis365.net/common/icon/02.gif)
腕は遠心力によって伸びるのですね。
ボレーは肩中心の円運動で、ということだったので、心がけるようにすると、これだけで、かなり安定するようになりました。
結局、なるべく動きをシンプルに、手首も肘も、なるべく使わないというのが、全てのショットのコツになるのでしょうか。
肘を伸ばしきらないというアドバイスも注意しようと思いました。
(以前にエルボーとしましては、やはり!)
前の記事の双子ペア、凄いですね。
07年にはピンクリボン全国準優勝ですか。
身体能力が高いとはいえ、こんな人達もいるのですね。
松原コーチのスクールが、いずれも自宅から通える範囲でないのが残念です。
なるほど 一番いい位置に当てるためにプロネーションが必要なんですね
理由が分かればあとは練習するのみです トス位置を調整し高さを合わせて振りぬく・・
これはサービス練習が楽しみです^^
ただ不安なのはスライス フラットを打つ時にはでないのにスピンとなると必ず発生する ガシャってホームラン(笑)
インパクトでフレームに当ててとんでもない方向に飛んでいく現象で、
多分スピンサービスを打とうとした人はほとんど経験があると思います
おそらくですがサービス時、手首がゆるゆるだった時期がありその時はほとんどまともに飛ばず挫折・・・インパクトが安定していなかったんだと今は感じます。
ここ最近手首を固めてますので以前ほどは無くなったんです
何十回やってもインパクトが変わらないようにするには手首を固定して打つ
肝に命じてサービス練習に励みます
ありがとうございました!
コメントありがとうございます
動きをシンプルに、余計なことはなるべくしない
ほんとそのとおりだと思います
うちのスクールには通えないと思いますが
もし、お時間があれば、12月1日、テニスガーデンレニックスで行います
神奈川県テニスコーチ研修会にご参加ください
私のHPにも要項があります
参加者の半分はコーチ以外の一般の方です。
今までで一番遠い方は、福岡県です。
ちょっと気になったので、付け加えさせていただきます。
「一番いい位置に当てるためにプロネーションが必要なんですね」
というのはちょっとぴんと来ないところがあります。
私が気にしている一番重要な点は
回内(プロネーション)を使うことにより
強力なスピンサーブが打てるということです
しかも、手首を固定すれば、スピンサーブの場合
(使う方向の関係で)
回内を使っても、安定性に悪影響が出ないということです。
回内をあまり使わなくても強力じゃないスピンサーブは打てますよ。
是非にも行きたいところですが、諸事情によりその日に行くことはできず、本当に残念です。
実は、このブログに研修会のことが掲載された時にも、検討してみたのですが、、、残念です。
来年度以降は都合がつくかもしれませんので、来年も機会がありましたら、その際はよろしくお願いいたします。
練習頑張ります^^