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松原コーチのテニスクラブ日記 テニス技術の解説者でもある松原コーチがテニスクラブでの指導等を通じて、感じたことやテニスの技術解説、テニス人生の楽しさを伝えていく。

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クロスに打つコツ

先日、『stone』 さんからも質問をもらっていました。

 「フォアハンドのクロスが苦手だからと分析しています。ストレートや逆クロスはまだましです。クロス、特にショートクロスの何か良いアドバイスがあればお願いします。」

とのことです。

一度お答えしたのですが、
短いショットを打つ重要性ばかり強調し
打球の方向に関してはまとまってなかったと反省していました。 まいったぁ


そこで再度、方向性に関する解説を・・・

まずは、フォアといえばエナンこの人のクロスを連続写真で味わってください。

いくつかの重要ポイントがあるのですが

もちろん、彼女はすべて完璧です。

それを、5つの項目に整理してみました。



1、打点を前で捕らえている。

    これは説明、要りませんね。  ガハハ


2、後ろに引きすぎないこと。

    クロスの打球方向の反対側に
    打球方向から見て、引いたラケットが身体の左側に見えるようなイメージで引きます。
       (実際はもう少し後ろまで行くことが多いのですが)

    こんな感じ。

立てて引いていったところ

    ここからならクロスに向かって、一気に振りぬけられますよね。


3、手首を固めて振り出す

    エナンの連続写真で、4コマ目から7コマ目までほとんど手首の角度が変わっていませんよね。
    もし逆クロスに打つのなら、
    4コマ目から5コマ目で手首を緩めて、
    ラケットヘッドを遅らせ、面の向きを変えるのです。

    次の写真は、逆クロスの打点です。
    手首の角度に注目してください。  (手首を緩め、先を遅らせます)  ひよこ2


逆クロスの打点


    同じく、クロスの打点です。  (手首を緩めません)  筋肉

クロスの打点


    手首の角度はちょっと見にくいかもしれません。
    身体と打点との距離が逆クロスの方が近いですよね。
    これが手首の角度の違いによるものです。


4、インパクトで上体を前向きにする。  (ハードヒットのためには)

    そうすればクロス方向に降りぬけるスペースを作ることができ
    ラケットをクロス方向に向かってしっかり走らすことができます。   車
    上体を横向きのまま止めれば、腕の振りが身体に当たり
    ラケットはクロス方向を向きますから
    クロスにボールが飛ぶことは間違いありません。
    ただしハードヒットにはなりません。      自転車


5、体重をボールの後ろに入れる。

    逆クロスが得意な方は、
    打点から離れながら打つと
    スピードアップすることを知っていると思います。
    先ほどの私の逆クロスの打点写真も実はその説明のために撮ったものなのです。

    逆に、打点に近づきながら、
    ボールの後ろに入り込みながら打つと
    クロス方向に打つパワーが生まれるのです。

    ですからプロは、わざとぎりぎり最後にボールに跳び込んで  飛行機
    クロスにハードヒットするのです。

    エナンの連続写真、そこを再度、見てください


    上についている動画を見れば一目両全ですね。


    エナンさん、何度も御登場いただきありがとうございました。  ナイス!



フォアハンド | 投稿者 松原コーチ 12:53 | コメント(1) | トラックバック(0)