2011年06月08日
フォアで食い込まれたら
『makotasu』 さんから質問をいただきました。
フォアハンドの振り遅れについてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
標題の記事とは関係ない内容なのですが、フォアのトップスピンについて、またひとつ質問させて下さい。
フォアハンドでトップスピンを打つ際に打点を前の方にした方が良いのは十分、承知しているのですが、ボールが深く入って来ると打点が後ろになってしまい、エラーを頻発してしまいます。
打点を前にするには、打つ前の準備や足の運びが重要になるかとは思いますが、この当たりのコツを詳細に解説して頂けないでしょうか?また、前打点のみにこだわらず、深い球の対処法全般についても触れて頂ければ幸いです。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/06/05 19:41
私の答えです。
まず、スウィングを開始するタイミングについてですが
バウンドするより早くかまえているでしょうか?
バウンド後に、引いて、ヒット、とやっていたら
たまたま、浅めにゆるいショットが来たとき以外必ず振り遅れます。
バウンドしたときにはスウィングが始まっているのがふつうだとおもってください。
そうすれば大抵は打てるはずです。
もう一つは居直って、ショートバウンドで打っちゃうこと。
構える暇もなく、ベースラインぎりぎりに入ってきたらこれしかありません。
これも面が保てる人なら、結構安定して使えます。
次が今日の肝。
ボールとの位置合わせの方法です。
通常、打球方向に踏み込んでいき、さらに前の打点で位置を合わせるのですが
クレーコートプレーヤーは後ろに下がりながら位置合わせをすることがよくあります。
これはナダルの動画と連続写真。
ナダルが下がりながら、最後は左足を後ろに引きながら打つことにより
ポジションを後ろに下げて、位置を調整し
身体を前向きにすることに成功し
なおかつ、下がる反動を利用して腕を振りぬき
ハードヒットしたものです。
こうやって、下がりながら合わすと
ボールとの相対速度を減らすこともでき、一石二鳥なのです。
さて、これでも、ボールに食い込まれたら?
ナダルならこうします。
彼の動画と連続写真です。
例のナダルショット。
打点を後ろにし、トップスピンで振りぬきます。
打点が後ろなのに、ラケット面を打球方向を向けるため
肘の振りを途中で止め、上に引っ張り上げるのです。
その反動で、ラケット面は加速しながら、急激に前向きになります。
打点が後ろになったことを利用し
アッパースウィングを増やすことができるので
トップスピンの量を増やすことも容易で
思ったほど難しくないと思います。
さて、下がりながら打つ
それでも足りなければ、ナダル打ちという話でしたが
順番は別にこの通りじゃなくても構いません。
ナダルもシャラポワも
下がりながらじゃなくても、ナダル打ちやシャラポワ打ちをします。
横に走らされたり、場合によってはアプローチにも使うのです。
トップスピナーのたしなみとして
ちょっと振り遅れそうなときにも使えますので
ぜひ身に着けておきたい隠し味なのです。
フォアハンドの振り遅れについてです。
以下がそのコメントの全文です。
松原コーチ
標題の記事とは関係ない内容なのですが、フォアのトップスピンについて、またひとつ質問させて下さい。
フォアハンドでトップスピンを打つ際に打点を前の方にした方が良いのは十分、承知しているのですが、ボールが深く入って来ると打点が後ろになってしまい、エラーを頻発してしまいます。
打点を前にするには、打つ前の準備や足の運びが重要になるかとは思いますが、この当たりのコツを詳細に解説して頂けないでしょうか?また、前打点のみにこだわらず、深い球の対処法全般についても触れて頂ければ幸いです。
今回もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
投稿者 makotasu 2011/06/05 19:41
私の答えです。
まず、スウィングを開始するタイミングについてですが
バウンドするより早くかまえているでしょうか?
バウンド後に、引いて、ヒット、とやっていたら
たまたま、浅めにゆるいショットが来たとき以外必ず振り遅れます。
バウンドしたときにはスウィングが始まっているのがふつうだとおもってください。
そうすれば大抵は打てるはずです。
もう一つは居直って、ショートバウンドで打っちゃうこと。
構える暇もなく、ベースラインぎりぎりに入ってきたらこれしかありません。
これも面が保てる人なら、結構安定して使えます。
次が今日の肝。
ボールとの位置合わせの方法です。
通常、打球方向に踏み込んでいき、さらに前の打点で位置を合わせるのですが
クレーコートプレーヤーは後ろに下がりながら位置合わせをすることがよくあります。
これはナダルの動画と連続写真。
ナダルが下がりながら、最後は左足を後ろに引きながら打つことにより
ポジションを後ろに下げて、位置を調整し
身体を前向きにすることに成功し
なおかつ、下がる反動を利用して腕を振りぬき
ハードヒットしたものです。
こうやって、下がりながら合わすと
ボールとの相対速度を減らすこともでき、一石二鳥なのです。
さて、これでも、ボールに食い込まれたら?
ナダルならこうします。
彼の動画と連続写真です。
例のナダルショット。
打点を後ろにし、トップスピンで振りぬきます。
打点が後ろなのに、ラケット面を打球方向を向けるため
肘の振りを途中で止め、上に引っ張り上げるのです。
その反動で、ラケット面は加速しながら、急激に前向きになります。
打点が後ろになったことを利用し
アッパースウィングを増やすことができるので
トップスピンの量を増やすことも容易で
思ったほど難しくないと思います。
さて、下がりながら打つ
それでも足りなければ、ナダル打ちという話でしたが
順番は別にこの通りじゃなくても構いません。
ナダルもシャラポワも
下がりながらじゃなくても、ナダル打ちやシャラポワ打ちをします。
横に走らされたり、場合によってはアプローチにも使うのです。
トップスピナーのたしなみとして
ちょっと振り遅れそうなときにも使えますので
ぜひ身に着けておきたい隠し味なのです。