2010年12月29日
ラリーで主導権を握られたら
『うそほんと』 さんからラリーの駆け引きについて質問をいただきました。
以下がそのコメントの全文です。
いつも丁寧なご返答ありがとうございます。
年末の忙しい時に済みません。
もう一つ質問させてください。ご返答来年でも。
同じ位のレベルの相手とのラリー中に主導権を握られた時または握った時に松原コーチが気を付ける事は何でしょうか?
気構えでも技術的な事でも。よろしくお願い致します。
今年最後の投稿になりそうなので・・・。
良いお年をお迎えください。
よろしければ来年もよろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/12/27 16:22
私の答えです。
私が考えていることをそのまま書きます。
私だけの特殊な例かもしれませんよ。
色々な人がいるかも知れません。
さて、ラリーで主導権を奪った場合はそんなに難しいことは考えません。
自分のパターンどおりに責めるだけです。
むしろうまくいっているときは何も考えないとき。
攻撃パターンに沿って自然に体が動いていきます。
そのときはひらめきのままに、すべて身を任せること。
この状態が一番集中しているときです。
迷いが生じたり、特別なことをやろうとすると
流れがおかしくなりギクシャクしてきます。
これは完全に集中力を失った状態で、ここから引き返すのはけっこう大変です。
次は、相手に主導権を握られた場合です。
シングルスの場合は2通り考えられます。
1つ目は、相手有利のラリーをご破算状態にすること。
ロブを上げ、相手が攻撃できないようにする。
ハードヒットしにくいので、相手がつないできたら
先に攻撃して主導権を奪い返すのです。
2つ目は、一気に退勢を覆す方法。
ライジングでいいからぶん殴ります。
うまくいけば、一気にこちらに主導権が来ますし
もっとうまくいけば、相手の隙を突いてエースです。
何かやたらに乱暴な気がするかもしれませんが
相手主導権からですから、50%の点が取れたら大大成功なのです。
30%くらいエラーになっても充分元が取れます。
どちらの作戦にいくかはそのときの自分の調子と相手のレベル、プレーぶりによります。
第1の確実な手で主導権が取れるなら、無理をする必要はないわけです。
さて、ダブルスの場合です。
これは相手のスマッシュ力しだいでかなり違います。
シングルスと同じで、やられないなら、ロブでいいのです。
スマッシュ力のある相手なら
これも雁行陣であればクロスのロブでネットマンを避けることができます。
平行陣ならフラット性に打ちます。
トップスピンを多くかけると、つめられてボレーされます。
フラットにして、相手の時間もなくすのです。
シングルスなら下がってしっかりトップスピンで振るスウィングなのですが
ダブルスでこれをやるとネットマンににっこりされ、ドロップボレーを食らいます。
実はこれが私の現在の課題なのです。
シングルスで下がることに慣れているのを
下がらない習慣をつけることに挑んでいます。
石器時代に始めた私のテニスですが
まだまだ、成長を続けているのです。
果たして役に立つか分かりませんが
考え方はご理解いただけると思います。
『うそほんと』 さんもよいお年を!!
以下がそのコメントの全文です。
いつも丁寧なご返答ありがとうございます。
年末の忙しい時に済みません。
もう一つ質問させてください。ご返答来年でも。
同じ位のレベルの相手とのラリー中に主導権を握られた時または握った時に松原コーチが気を付ける事は何でしょうか?
気構えでも技術的な事でも。よろしくお願い致します。
今年最後の投稿になりそうなので・・・。
良いお年をお迎えください。
よろしければ来年もよろしくお願い致します。
投稿者 うそほんと 2010/12/27 16:22
私の答えです。
私が考えていることをそのまま書きます。
私だけの特殊な例かもしれませんよ。
色々な人がいるかも知れません。
さて、ラリーで主導権を奪った場合はそんなに難しいことは考えません。
自分のパターンどおりに責めるだけです。
むしろうまくいっているときは何も考えないとき。
攻撃パターンに沿って自然に体が動いていきます。
そのときはひらめきのままに、すべて身を任せること。
この状態が一番集中しているときです。
迷いが生じたり、特別なことをやろうとすると
流れがおかしくなりギクシャクしてきます。
これは完全に集中力を失った状態で、ここから引き返すのはけっこう大変です。
次は、相手に主導権を握られた場合です。
シングルスの場合は2通り考えられます。
1つ目は、相手有利のラリーをご破算状態にすること。
ロブを上げ、相手が攻撃できないようにする。
ハードヒットしにくいので、相手がつないできたら
先に攻撃して主導権を奪い返すのです。
2つ目は、一気に退勢を覆す方法。
ライジングでいいからぶん殴ります。
うまくいけば、一気にこちらに主導権が来ますし
もっとうまくいけば、相手の隙を突いてエースです。
何かやたらに乱暴な気がするかもしれませんが
相手主導権からですから、50%の点が取れたら大大成功なのです。
30%くらいエラーになっても充分元が取れます。
どちらの作戦にいくかはそのときの自分の調子と相手のレベル、プレーぶりによります。
第1の確実な手で主導権が取れるなら、無理をする必要はないわけです。
さて、ダブルスの場合です。
これは相手のスマッシュ力しだいでかなり違います。
シングルスと同じで、やられないなら、ロブでいいのです。
スマッシュ力のある相手なら
これも雁行陣であればクロスのロブでネットマンを避けることができます。
平行陣ならフラット性に打ちます。
トップスピンを多くかけると、つめられてボレーされます。
フラットにして、相手の時間もなくすのです。
シングルスなら下がってしっかりトップスピンで振るスウィングなのですが
ダブルスでこれをやるとネットマンににっこりされ、ドロップボレーを食らいます。
実はこれが私の現在の課題なのです。
シングルスで下がることに慣れているのを
下がらない習慣をつけることに挑んでいます。
石器時代に始めた私のテニスですが
まだまだ、成長を続けているのです。
果たして役に立つか分かりませんが
考え方はご理解いただけると思います。
『うそほんと』 さんもよいお年を!!