2010年12月08日
スピンの話し
『翡翠』 さんから質問をいただきました。
スピンの特徴を知りたいという事です。
スピンの特徴は単純ですが
その選択法については上級者の方にも知っておいてほしいことに気付きました。
そんなこんなで今日はこれ。
以下がそのコメント、全文です。
いつも拝見しております。
球種について質問なのですが、フラット、トップスピン、バックスピン等テニスには色々な球種がありますよね。
そこで質問なのですが、それぞれの球種の違いは何かありますか?
また、それぞれの球種の長所、短所はどういった所でしょうか?
すごく初歩的な質問だと思いますが、お時間がありましたらよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/12/04 11:59
私の答えです。
フラットは何も回転がかかっていませんのでスピードが出ます。
もちろん、落ちにくいので、強く打つと深く行きます。
スライスはストロークの場合、正確にはアンダースピンといいます。
サーブの場合はサイドスピンです。
薄く切るようにするのでスライスというのです。
アンダースピンは浮き気味のボールになり
速めのボールだと、コート面に対し、入射角が大きいので滑っていきます。
遅めのボールは途中で失速して入射角が小さく、止まります。
これはドロップショットそのものですね。
スライスは上から下に振り子スウィングの前半で打ちますから
ひきつけて、重力に逆らわない楽なスウィングが出来ます。
ですから腕だけで、余裕がない場合でも打てるのです。
トップスピンは落ちて行くボールです。
落ちますのでアウトしにくい。
入射角が小さくなるので、バウンド後高く弾みます。
アウトしにくいボールですから全力でハードヒットするのに向いています。
そのため、現在のテニスの主流になっています。
これら、3種類の回転をどう使うかを一般的に解説するのは難しいので
単純に、私、松原コーチがどう使うのかをお話しします。
普通の場合、私はすべてのボールをトップスピンで打ちます。
それにより強く打て、主導権を相手に渡さないで済むからです。
そしてアウトしにくいので心が平安になるからです。
バックの場合、トップスピンを打つのは打点が前でリーチが狭くなるので
遠いボール、深く打たれて対応が難しいボールはスライスにします。
フォアの場合もほぼ同じですが、深いボールに対してはナダル打ちのトップスピンです。
片手バックでスライスにするのは、肘関節の向きでナダル打ちが不可能だからです。
ちょっと速いサーブや遠いボールにスライスで返球する人もよく見かけますが
相手がストローク力のある選手だとそれだけで主導権を渡してしまうことがよくあります。
だからトップスピンなのです。
次にフラットです。
フォアのフラットは強引な逆クロスのウィナーや
ダブルスの雁行陣での深くするためのショット
平行陣のボレーヤーに対し、一か八かで使います。
どれも、速い、深いが有効な場合です。
それとトップスピンをかける余裕が取れない場合でもあるのです。
バックでは怖いのでフラットには打ちません。
例が私でプロではありませんが
プロと同じ考え方でやるように心がけていますので考え方はそんなに違わないと思います。
スピンの特徴を知りたいという事です。
スピンの特徴は単純ですが
その選択法については上級者の方にも知っておいてほしいことに気付きました。
そんなこんなで今日はこれ。
以下がそのコメント、全文です。
いつも拝見しております。
球種について質問なのですが、フラット、トップスピン、バックスピン等テニスには色々な球種がありますよね。
そこで質問なのですが、それぞれの球種の違いは何かありますか?
また、それぞれの球種の長所、短所はどういった所でしょうか?
すごく初歩的な質問だと思いますが、お時間がありましたらよろしくお願いします。
投稿者 翡翠 2010/12/04 11:59
私の答えです。
フラットは何も回転がかかっていませんのでスピードが出ます。
もちろん、落ちにくいので、強く打つと深く行きます。
スライスはストロークの場合、正確にはアンダースピンといいます。
サーブの場合はサイドスピンです。
薄く切るようにするのでスライスというのです。
アンダースピンは浮き気味のボールになり
速めのボールだと、コート面に対し、入射角が大きいので滑っていきます。
遅めのボールは途中で失速して入射角が小さく、止まります。
これはドロップショットそのものですね。
スライスは上から下に振り子スウィングの前半で打ちますから
ひきつけて、重力に逆らわない楽なスウィングが出来ます。
ですから腕だけで、余裕がない場合でも打てるのです。
トップスピンは落ちて行くボールです。
落ちますのでアウトしにくい。
入射角が小さくなるので、バウンド後高く弾みます。
アウトしにくいボールですから全力でハードヒットするのに向いています。
そのため、現在のテニスの主流になっています。
これら、3種類の回転をどう使うかを一般的に解説するのは難しいので
単純に、私、松原コーチがどう使うのかをお話しします。
普通の場合、私はすべてのボールをトップスピンで打ちます。
それにより強く打て、主導権を相手に渡さないで済むからです。
そしてアウトしにくいので心が平安になるからです。
バックの場合、トップスピンを打つのは打点が前でリーチが狭くなるので
遠いボール、深く打たれて対応が難しいボールはスライスにします。
フォアの場合もほぼ同じですが、深いボールに対してはナダル打ちのトップスピンです。
片手バックでスライスにするのは、肘関節の向きでナダル打ちが不可能だからです。
ちょっと速いサーブや遠いボールにスライスで返球する人もよく見かけますが
相手がストローク力のある選手だとそれだけで主導権を渡してしまうことがよくあります。
だからトップスピンなのです。
次にフラットです。
フォアのフラットは強引な逆クロスのウィナーや
ダブルスの雁行陣での深くするためのショット
平行陣のボレーヤーに対し、一か八かで使います。
どれも、速い、深いが有効な場合です。
それとトップスピンをかける余裕が取れない場合でもあるのです。
バックでは怖いのでフラットには打ちません。
例が私でプロではありませんが
プロと同じ考え方でやるように心がけていますので考え方はそんなに違わないと思います。